FX ラルフ・ビンスの研究のお話

昨日の14日(水)は、東京市場でドル円の下値を試す動きの後、
ロンドン時間になると、ユーロが上げました。
一方、ポンドは注目の四半期インフレ報告を受けて、
いったん大きく下げましたが、キング英中銀総裁の発言に
BOEの利上げを思惑した市場は一気にポンドを買い戻し、
ポンドが上げました。

ニューヨーク時間になると、
注目のバーナンキFRB議長の議会証言で
「インフレ圧力に低下の兆候が見られる」
「インフレ警戒姿勢を継続する」
との為替相場を意識したと思われる
慎重な発言であったにもかかわらず、ドルが下げました。
昨日は、経済指標の発表以上に
要人発言がクローズアップされる相場だったようです。

今日15日(木)は、朝に発表された
日GDP四半期の発表の内容から
来週21日に控えた日政策金利が利上げとなるのでは
との思惑から円が大きく買われました。
現在、ドル円も120円あたりでの攻防となっています。

そして、夜の10時半には米輸入物価指数や
米NY連銀製造業景気指数などの発表があります。
続く11時には注目の対米証券投資の発表が、
そして、11時15分には米鉱工業生産などと、
10時半〜11時15分にかけて米指標が目白押しとなります。
ドル円が節目での攻防であるだけに注目してみたいと思います。

また、夜中の12時からは前日に続きバーナンキFRB議長の
議会証言があります。
今日は総額570億ドルといわれる米国債の利払い償還が
控えているのも少し気になります。

さて、今日はラルフ・ビンスの研究のお話です。

40人の博士号取得者を集めて、正の期待値を持つ
仮想のマネーゲームを行ったものです。
正の期待値の勝つ可能性が60%のゲームです。
どうなったのでしょうか?

1,000ドルの資金で、
ある博士は、その資金のうち250ドルづつを賭けたましたが、
3回連続して負けて、合計750ドルを失いました。
勝負事で3買い連続して負けてしまうことは、
珍しいことではありませんね。
もちろん残りは250ドルしかありません。

「3回も連続して負けたのだから、
 今度は絶対に勝たねばならない。」

しかし、元金を取り戻すには、
300%の利益を上げなければならない事態に
すでに陥っています。
このゲームで4回連続して負ける確率は、
2.56%と、とても小さいのですが、
100回に1〜3回は起こりえます。
このような賭け方では、破産の前に資金を取り戻す可能性は、
すでにもう、ほとんどなくなってしまっているのです。

この博士の例ばかりではなく、
なんとラルフ・ビンスの研究では、
40人の博士号取得者を集めて、
正の期待値を持つゲームさせて、
なんと95%の博士が損失を出したといいます。

知能の高い人ほど陥りやすいと言われる
「次こそは、(正の期待値であれば)勝てるはずだ」という
ギャンブラーの誤謬に陥ったこともあると思いますが、
このお話の示唆するものは、
「ポジションサイジングの大切さ」です。

正の期待値の勝つ可能性が60%のゲームであれば、
確率的にゲームをすればするほどより儲かるわけですから、
(大数の法則に近づけるように)できるだけ多くのゲームを
しなくてはならなかったわけです。

そうです。

できるだけ多くのゲームをするには、
資金に対して、
掛け金を充分に小さくしなくてはならなかったのですね。

参考: 「投資家のためのマネーマネジメント」
     パンローリング社

FX 投機家リバモアのお話

今日はバレンタインデーですね。

昨日は軟調地合いの中、英HICPが前年比2.7%と悪い数字で、
ロンドン時間でポンドが下げました。
一方、ユーロ圏のGDPや鉱工業生産の数字は好調で、
対照的な展開となりました。

NY時間となって、注目の米貿易収支は市場の予想より悪い
618億ドルの赤字という結果となって、
大きく崩れませんでしたが、ドル売りを呼びました。
同時刻のカナダの貿易収支は好調でした。
オセアニア通貨は、わずかに元気を取り戻しつつあるようです。

さて、今日14日(水)は、夕方6時半に英失業率が、
続く7時半に英BOE四半期インフレ報告の発表があります。
ここのところ下げ著しいポンドですので、
注目してみたいと思います。
そして、夜の10時半には、米小売売上高の発表があります。
注目度が比較的高い経済指標ですので注視いたしましょう。

そして、夜中の12時には米企業在庫の発表もありますが、
それよりはむしろ同時刻の米政策金利を左右する
バーナンキFRB議長の議会証言に注目が集まります。
証言内容によっては、経済指標の発表以上のインパクトが
ありますので為替ニュースなどで確認してみましょう。

私の使っているプロバイダーの1つにニフティが
あるのですが、その今日のトップページに
「米原油先物が59ドル突破、IEA予想など受け(ロイター)」
との記事の見出しとともに
凄い形相で現場トレードしている人の写真が載っていました。
私なんかはのんびりトレードをしていますので
驚きました。凄いです。(笑)

このような写真を見ると思い出すのが、
ギャン、ソロス、と並ぶ投機家のジェシー・リバモアです。
1907年10月の米株式の大暴落での2日間の売りと買いで、
200万ドルの利益を上げた伝説などで名を馳せたりしましたが、
彼はなんと人生で3度も破産しているのですね。

1929年暗黒の木曜日での空売りで数百万ドルの利益を上げて、
3度目の破産から立ち直ったことなどで
売りに強いグレート・ベアとの異名があります。

その彼が、伝記によれば気分転換でよくヨットに乗って
いたそうです。そして、よくこう語ったそうです。

「市場が無風状態に陥ることがある。方向の定まらない
 『もちあい相場』というやつだが、
 こんなときはさっさと店じまいし、
 釣りでもなんでもいいから、気分転換に出かけることだ。
 市場に風が吹き始めたらまた戻ってくればいい。
 エネルギーの有り余ったトレーダーにとって、戦場離脱が
 つらいのはよく分かる。しかしわたしは、
 どんなトレーダーにも、ときどき相場を休む時期がなければ
 ならないと信じている。精神や気持ちのバランスを取り戻す
 ことほど重要なことはないのだ」

参考: 「世紀の相場師ジェシー・リバモア」
    リチャード・スミッテン著 角川書店

確かに、
しっかり休養を取ることのできるトレーダーは、
良い成績のようです。

やはり、休むも相場なんですかね。


FX 相場と正規分布のお話

昨日の12日(月)は、G7の共同声明で懸念されていた
円安への言及がほぼなかったことから、
一時ドル円が122円を超えるなど円安で始まりましたが、
朝方の豪RBAの四半期報告でインフレ見通しが
引き下げられたことでAUDが下げるなどもあり、
円安の流れは続かず、
ロンドン時間に入る頃から円高傾向となりました。

さらに、夕方の英PPIの仕入ベースの悪い数字を受けて、
ポンドが大きく下げたことにつられるように
ニューヨーク時間になっても
米ドル、欧州通貨、オセアニア通貨とも
総じて軟調な展開となりました。
今朝もその流れが続いています。

今日13日(火)は、
夕方6時半に英の消費者物価指数の発表があります。
注目しておいたほうがよさそうです。
続く夜の7時には、ユーロ圏のGDP速報値や鉱工業生産などの
発表があります。EURのレートを大きく動かす可能性が
ありますので、こちらにも注目です。

そして、夜の10時半には米貿易収支の発表があります。
重要経済指標ですので、大いに注目いたしましょう。
また、同時刻の10時半にカナダの貿易収支の発表もあります。
今日は、ちょっと気忙しい1日となりそうです。

さて、今日は相場と正規分布のお話です。

正規分布は、天体観測のばらつきから
19世紀にガウスという人によって発見されました。
「偶然誤差の分布法則」とも呼ばれ、
平均値を真ん中に描いた左右対称のカーブの分布図で、
統計学で一般的に使わています。

相場で正規分布といいますと、
ボリンジャーバンドが有名ですが、
考案者のジョン・A・ボリンジャーは、
彼のその著書で興味深いことを述べています。

バンドの幅は、統計学の法則を借用(濫用)したもので、
実際の相場の分布は歪(いびつ)であり、
正規分布曲線でいえば、
両端に出てくる数がはるかに多く観察される
ファット・テイル(太い尾)となっていて、
非正規分布の要素もあり、
正規分布とはかなり大きな「尖度(せんど)」を有する。
従って、標準偏差の2倍の幅に収まるデータは、
95%を期待すべきところ89%にすぎない。
しかしながら、中心極限定理によれば、
正規分布となる部分集合が生まれて、
これに統計学の法則が適用できる。(要約)

なにやら難しいお話ですが、
そういえば、レートはミドルバンド(=移動平均線)を含めて、
±2σなどのバンドの端に行きたがる傾向がありますね。
また時に、レートが±3σをも超えることも珍しくありません。

「それ行け、やれ行け、ドンと行け」
とばかりに、心理的な過熱で相場が行き過ぎることも
少なくないわけですね。

すべてにわたって合理的とはいかない「人の心理」が
相場を作っていくこともあるわけで、うなずけます。

さしもの統計学も、人心には少しだけ手を焼いているようです。

FX ヘッジ・ファンドのお話

G7も無事に終わり、一週間のスタートですね。

ドイツのエッセンで開催された
注目の7カ国財務相・中央銀行総裁会議G7は、
共同声明での円安への言及は見られず、
経済のファンダメンタルズを反映すべきとの考え方を
再確認して、過度の変動や無秩序な動きは
経済成長にとって望ましくないという、
これまでのG7での声明を踏襲する内容となりました。

また、ヘッジ・ファンドやクレジット・デリバティブに対する
システミック・リスクおよびオペレーショナル・リスクへの
警戒の表明や人民元への言及などもありました。

さて、今日12日(月)は、日本市場はお休みです。
為替市場のオープニングは、
今朝9時半の豪RBA 四半期金融政策報告を受けて
AUDが下落していますが、その他は今のところやや円安傾向で、
総じて比較的落ち着いている印象です。

今日夕方の6時半には、生産者物価指数などの
英の経済指標の発表があります。
ここのところ少し不安定なところもあるGBPなだけに
注目してみましょう。

今日は、ヘッジ・ファンドのお話です。

今回のG7でヘッジ・ファンドへの懸念が表明されましたね。

一般にファンドといいますと、公募投資信託、私募投資信託、
そして、指定金外信託(ファントラ)や特定金外信託、匿名組合、
リミテッド・パートナーシップなどのことをいいますが、
ヘッジ・ファンドとは、いったいどういうものなのでしょうか。

ヘッジ・ファンドの実体は不明なところも多いようですが、
分類でいいますと、私募投資信託もしくは
匿名組合のカテゴリーに入り、
投資対象や投資手法などが規制されて
情報の開示などが義務付けられている公募投資信託などと
違い、投資手法などの法的な規制はあまり受けずに
自由な資金運用をしています。

ただし、1つのヘッジファンドの参加者は米法で99人以下、
日本でも49人以下と参加者数の規定はあります。

一見、驚くほど少ないファンド参加者ですが、
その彼らがG7でも懸念するほど為替相場を揺さぶることが
多いのですね。

それもそのはず、ヘッジ・ファンドのお客様は、
世界の富裕層をはじめ、年金基金や銀行や機関投資家などで、
運用する額が桁外れに大きいのです。

そのヘッジ・ファンドの総数も
世界で3,000〜4,000くらいあるのではといわれていますが、
かなりアバウトな数字で
今まで情報の開示が不要だったために、
実体はよく判らないというのが実情のようです。

有名なヘッジ・ファンドには、
ソロス氏のクォンタム・ファンドがあります。
また、先日ご紹介しましたLTCMなどもかつてその1つでした。

税法上で有利なケイマンやバージン諸島等の
いわゆるオフショア地域に本籍を置き、
ニューヨークなど世界の経済都市に出先のオフィスを構える
スタイルが多いようです。

ヘッジ・ファンドの名の由来は、
リスクヘッジのために開発されたデリバティブ(金融派生商品)を
駆使する投機的な投資手法にちなんでいます。
株や為替や商品先物をはじめ投資対象は多岐に渡っています。

投資手法は、アービトラージ、ロング・ショート、
マーケット・タイミング、マーケット・ニュートラルなどを
用いているようです。

今回のG7の声明を受けて、
ヘッジ・ファンドの詳しい調査がされるとのこと。
とても興味深いですね。

FX 歴史的インフレのお話

昨夜8日、注目の夜9時の英政策金利と、
続く9時45分の欧政策金利は、ともに据え置きでしたが、
ポンドは利上げ期待をしていた筋からの売りが入り、
比較的大きく下げました。
一方、欧のユーロはECBトリシェ総裁の会見で、
「strong vigilance」のフレーズのある
インフレへの強い警戒感の表明があり、
利上げ期待からの買いを呼ぶ展開となりました。

今日9日(金)は、朝に注目の日機械受注では
わずかに強弱交錯しましたが、
市場の予想とほぼ同じで反応は限定的でした。
今のところ円売りの流れが続いています。

また、本日の夕方6時半には英貿易収支の発表があります。
利上げの思惑違いから大きく下げていたポンドだけに、
ナーバスになっていることも考えられますので、
注目しておいたほうがよさそうです。
その他、夜の9時には加の雇用統計などの指標発表があります。
そして、今日は米指標の発表はありません。

節目となる夜中の12時のNYオプションカットや、
1時のロンドンフィキシングなどでの調整と、
イベントを前とした週末の手仕舞いの動きには
少し気をつけたほうがよさそうです。

いよいよドイツのエッセンで
G7財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。
注目が集まります。

今日は、歴史的インフレのお話です。

昨夜もECBトリシェ総裁が、
インフレへの強い警戒感を示す発言があり、
ユーロが買われる場面がありました。

インフレとは、もともと膨張という意味ですが、
経済的膨張を抑制するには、引き締めが定石となっています。
この(金融の)引き締めには、政策金利の引き上げの実施や、
資金供給量を減らすことなどがありますが、
昨夜のトリシェ総裁の発言に市場は、
今後の利上げを感じ取ったと言うわけですね。

ある程度ゆっくりとした適度なインフレは、
経済にとって好ましいことと思いますが、
度が過ぎるとたいへんなことになるようです。

インフレは、一般に需要と供給のバランスが崩れて、
総需要が総供給を上回った場合に発生して、
同時に貨幣の価値の低下をもたらします。

ディマンド・プル・インフレ(需要インフレ)や
コスト・プッシュ・インフレ(供給インフレ)も
なかなか厄介な問題ですが、
かつて世界では有事に絡むインフレなどで、
とんでもないことがありました。

第一次世界大戦後のドイツで、
戦争の賠償金支払いによって、
マルクが対ドルのレートで1年間に100万分の1以下に
下落するハイパーインフレが起こり、
なんと100兆マルク紙幣も発行されたといいます。
想像を絶する事態ですね。

このようなハイパーインフレはドイツばかりではなく、
第二次世界大戦後のハンガリーでも起こりました。
このときのハイパーインフレでは
16年間で貨幣価値が、
なんとなんと1垓3000京分の1になったそうです。

1京は1兆の1万倍で、そして1垓は1京の1万倍ですから、
紙幣は文字とおりの「ただの紙」となってしまったのです。
このとき発行されようとしていた紙幣が、
ギネスブックに載っている10垓ペンゲー紙幣です。
このハンガリーのインフレが史上最高と言われています。

近年でも、1988年から1989年にかけて、アルゼンチンで
対前年比5,000倍の物価上昇が記録されています。
これでも、そのときの実際の生活がどのようなものであったか、
想像の域を超えています。

今は昔の物語で、
わが身には関係のないようなふしにも思えますが、

日本でも何年も前から、
ハイパーインフレ説が叫ばれています。
なんかちょっと怖いですね。

もちろん正常な範囲のインフレでも、
蓄えたお金の価値は、ゆっくりと目減りしていきます。
やはり、この世で生き残るためには、
「稼ぎ出す力」こそが必要なようです。


FX 四方山(よもやま)話

昨日7日は、東京市場で120円を試す動きがあったものの、
割れは果たせず円買いも一服となり、
その後、短期筋などのドル買いで値を戻す展開となりました。

英鉱工業生産や独鉱工業生産がともに弱い数字で、
一時的に弱含みましたが、その後、英欧通貨は上げました。
その他のオセアニア通貨などのクロス円も
総じて大き目のレンジの中での上げの展開となりました。

今日8日(木)は、朝に豪指標が発表され、
新規雇用者数の悪い数字を受けて瞬間下げましたが、
失業率が約30年ぶりとなる4.5%に低下したことを好感して、
すぐに反発しました。

今夜9時には英の政策金利が、
続く9時45分に欧の政策金利が発表されます。
市場のコンセンサスはどちらも据え置きですが、
先日、ユーロ金利の3月利上げ以降の据え置きの報道も
ありましたので、メジャーカレンシーのものだけに
10時半頃のトルシエECB総裁らのコメントを含めて
注目いたしましょう。

G7を控えて、米欧の前哨の舌戦も一段落、
真偽のほどはまったく判りませんが、
それほど大きな決議はないとの噂もちらほら聞こえます。
そのせいかどうか、円買いも徐々に流動性の低下する中、
一服といったところ。

今日は、四方山(よもやま)話をひとつ。

まだまだ日本列島の多くは冬の中ですが、
やがて春がやってきます。

春に野に咲く花と言えば、タンポポや菜の花ですが、
今、モンゴルで壮大な構想が進んでいます。

高原に菜の花の広大な畑を作ろうという計画です。

主な目的は2つあって、
ナタネ油から、軽油に代るバイオディーゼル燃料を作ることと
地球の二酸化炭素を吸収して、地球温暖化の防止に一役買おうというものです。

失笑されるほど悠長で荒唐無稽にも思えますが、
先日のブッシュ発言にもありましたように、
とうもろこしでバイオエタノールを生産して、
自動車の燃料にしようという
脱石油の計画に国家目標が定められたり、
現在、脱石油の動きが世界で顕著になってきています。
これに連れて、とうもろこしやナタネ油が
高騰しているようです。

この脱石油の世界的な動きは、
代替エネルギーの問題だけではなくて、
二酸化炭素の増加による地球温暖化が、
「このまま無策を続けたとしたら、 今世紀末に平均気温が
 6度上昇して北極海の氷が消える」という
SF小説のような話が、他人事ではない
切迫した現実味を帯びてきていることにもあるようです。

話は変わりますが、
近頃、柳沢厚生労働相の発言(失言)などで
何かと話題となっている人口問題にしましても、
1972年のローマクラブによる有名な報告書である
「成長の限界」にあるような
資源、食料の視点からの人口問題と、
ノーベル賞経済学者のシモン・クズネッツらが
早くから指摘していたように
経済的視点からの人口問題があるようです。

視点によって、一方は深刻な人口増加、
また一方では、深刻な少子高齢の人口減少。

見方と立場によって、180度意見は分かれますが、
これは矛盾ではなく、どちらも正しいように思えます。

G7を前にして米欧の意見の温度差。
これもスタンスの違いで当然のことなのでしょうね。
G7の決議や如何に…。

FX G7のお話

昨日は、メンテナンスもあってブログをお休みしました。

さて、昨日の為替相場、材料に乏しい中、
ドル円は一時120円を割ることもありましたが、
いくぶん弱含みの120円半ばから120円の
レンジ相場となりました。
他の通貨も総じて弱含みのレンジ的な調整となりました。

今朝の豪政策金利の発表は、
市場の予想のとおりの6.25%と据置となりました。

今日7日(水)は、夕方6時半に英鉱工業生産の指標発表が
あります。GBP関連のポジションを持たれている方は、
注目しておいた方が良いでしょう。

夜の10時半には、
米第4四半期非農業部門労働生産性などの発表もありますが、
市場の注目度はそれほど高くはないもようです。
夜の10時半と深夜の12時に米のポールソン財務長官ら
要人の発言が予定されていますが、
今日もいくぶん材料不足の感がありそうです。
ドル円の120円あたりに中東勢や日本の機関投
資家が買いを狙っているとの噂もありますが、
ドル円が120円を維持するかどうかが
注目のポイントとなりそうです。

週末にG7を控えて大きくは動きづらい環境で、
レンジ相場となると見る向きが多いようです。

今日は、G7のお話です。

G7は、もともと国際通貨基金(IMF)で協議されていた
国際金融問題を、1985年9月にレーガン米大統領が
主要5ヶ国(米、日、独、仏、英)に呼びかけ、
ドル安誘導協調介入を求めて協議したG5プラザ合意に始まり、
翌年に加と伊を加えて、G7と呼ばれるようになった
主要7ヶ国蔵相・中央銀行総裁会議のことです。

当初のプラザ合意では、急速な円高ドル安が進み、
G5の世界経済を動かす力が示されました。

その後も、ルーブル合意などで
世界の経済に大きな影響を与えてきたG7ですが、
そのG7が今回9日から10日にかけてドイツで開催されます。

いろいろな思惑の前哨戦も始まっていて、
米からは、日本が無理に利上げしてデフレに逆戻りすることは
好ましくないとのことで、日本の低金利を容認する発言も
見受けられます。

また一方、欧州からは現在のEUR/JPYの為替レートは
容認しがたいとのことで、強めの発言も目立ちます。

これらの発言や思惑から、
為替は上下に振幅しながら調整が進んでいます。

そういえば、G7にはオセアニアは含まれていないのですね。
未来は、ロシアなども含めてG10くらいになるのでしょうか。

今回のG7ではどのような議題で
どのような声明となるのでしょうか、

注目が集まります。

FX 巨大ヘッジファンドLTCM沈没のお話

先週末の金曜日、注目の米雇用統計は
市場予想の15万人対して、発表された数字は11.1万人で
瞬間的にドル売りが進みましたが、

しかし、恒例となっている前回の発表値の修正があり、
さらにおまけに前々回の数字までも修正となって、
結果、大幅に上方修正されたことで、
ドルはすぐに買い戻される動きとなりました。
大きな振幅でしたが、終値では、ほぼ「行って来い」の状態となりました。

一方ユーロは、MNI社から
「ECBは3月利上げを行った後、当面金利を据え置く」
との報道がされたことで、ユーロが大きく下げました。

さて、ゴトウ日の今日5日(月)は、朝に発表された豪の経済指標が
弱かったことで、AUDが現在弱含みとなっています。
これに連れるように他の通貨も現在調整模様となっています。
今日の注目は、夜中12時に発表される米ISM非製造業景況指数です。
注視いたしましょう。

今後の注目は今週末のG7に向けられ、
要人発言などに注意しながらの展開となると思われます。

さて、今日は巨大ヘッジファンドLTCM沈没のお話です。

LTCM(Long Term Capital Management)は、
1994年2月末に運用を開始した巨大ヘッジファンドです。

当時は、マイロン・ショールズとロバート・マートンという
2人のノーベル賞経済学者と、
FRBを辞めてアメリカ中央銀行(FRB)の副議長であった
デビッド・W・マリンズも参加するなど、
ファンドのドリーム・チームと呼ばれていました。

運用開始にあたって、12億5000万ドルというファンドの立ち上げとしては、
「史上最高額」を記録するなど、まさに鳴り物入りでのスタートでした。

その当初の実績もものすごく、
デリバティブ(先物取引、オプション取引、スワップ取引)などで
4年で400%の実績を上げました。

例えばファンドに1億ドルを投資していたとすると
4年で4億ドルにして戻してくれたことになるのですね。
(凄いですね)

ノーベル賞の受賞の2年前に癌で他界したフィッシャー・ブラックと
LTCM設立に加わったマイロン・ショールズの2人によって作られ、
「ロバート・マートン」よって数学的に正しいと証明された
オプション取引での『ブラック・ショールズの式』などを駆使して、
あたかもファンドは聖杯を得ていたかのように順風満帆でしたが…、

ところが、なんということでしょう。
『ブラック・ショールズの式』には、欠陥があったのです。

「人間の心理」という相場の要素が抜け落ちていました。
つまり、この式は「市場が落ち着いていて、パニック状態ではないこと」
を前提とした正規分布における数式であったのです。

ロシアのデフォルトが1998年に起こり、
(どのような確率計算かは解りませんが)
それに起因した確率的には1兆年に1度も起こらないという
『パニック状態』が発生してしまいました。

止まるところを知らない、下落につぐ下落…

あえなく巨艦LTCMは危機を迎えます。

円換算で13兆円もの借り入れも運用して、
総額で135兆円にも及ぶデリバティブ取引をしていたこともあって、
このLTCMの破綻危機は、
これだけでは済まない事態を引き起こしそうになりました。

後にジョージ・ソロスに
「世界の金融システムが破綻に最も近づいた時」と、

そして、当時の米財務長官のロバート・ルービンに
「過去半世紀で最悪の危機」と言わしめるほどの

金融危機からの
あわや世界恐慌が起こり得る事態となったのです。

この世界恐慌を避けるために
ニューヨーク連邦準備銀行は、LTCMを一時的に支援して、
さらに市場を落ち着かせるために米中央銀行が
9月から3ヶ月連続で利下げするなどの
後に「緊急で大胆な行動」と言われた施策で
なんとかこの世界恐慌の危機を瀬戸際で乗り切りました。

そして、その後、
ある前提の基の数理的証明は聖杯とはならないことや、
トレードにおけるプロテクティブ・ストップ・ロスの重要性など、
多くの教訓を残してLTCMは解体されました。

FX 要人発言のお話

昨日は、夜の10時半の米個人消費支出や米コアPCEは
市場の予想よりやや弱めの数字でドル売りを呼びました。
続く深夜の12時の米ISM製造業景気指数でも、
49.3と市場の予想を下回っただけではなく、
景気判断の節目となる重要なポイントの50をも切ったことから、
ドル円が一時120円10銭に迫る動きとなりました。

しかし、前日の建設支出の弱い数字を受けて注目されていた
中古住宅販売が堅調であることが判ったことで、
住宅関連の底堅さが再認識されたこと、
そして、ISMの数字が
在庫の大幅落ち込みに足を引っ張られたことによるもので、
雇用部分に関しては前回を上回っていることが評価され、
米株価指数が高値を更新したこともあって、
米景気の堅調さが認識され
利益確定の動きとともに、
しだいにドルが買われる展開となりました。
これにつれて、他の欧州通貨などにも戻しの動きが見られました。

さて、今日2日(金)の注目は、
なんといっても夜10時半の米雇用統計です。
最もレートを動かす可能性のある経済指標ですので、
恒例となっている前回発表の修正や、
米失業率とともに注視いたしましょう。

米雇用統計(非農業部門雇用者数変化)の市場のコンセンサスは、
+15万人と前回を下回る予想ではあるものの
強気の数字となっています。
また、続く深夜12時の米製造業受注と
米ミシガン大学消費者信頼感指数にも、
一応、注目しておいたほうがよさそうです。

余談ですが、今日は「満月のドル買い」と言われる日です。
オカルトとバカにされているようですが、
統計的にも有意差が認められるほどのようです。

相場にはある周期で相場が動くサイクル理論というものもありますので、
あながち非論理的と簡単に一蹴はできないのかもしれません。
少しの遊び心で、どうなるものか見守ってみましょうか。

来週末からG7も控えていて目の離せない相場となりそうです。

さて今日は、要人発言のお話です。

最近、要人発言といいますと

あらぬことを口走ってしまった柳沢厚生労働相の
「女性は産む機械・装置である」の問題発言ですね。
いくら少子化問題が経済に大きな影響を与えると言っても
この発言はいただけません。

団塊世代が一斉に定年を迎える時代となっていますので、
そのジュニアたちもいわゆる結婚適齢期となっていますから、
(結婚適齢期とはなんぞやという話しは別としまして)
急がねばならない思いもあったのでしょうが、
ならば、昨日のTV番組でも取り上げられていたように、
少子化ではあっても産院の医師や助産師が不足していて、
とんでもない過酷な現状で出産医療に従事している現状も認識して、
まずは、そういった環境から改善する姿勢が望まれるところでしょう。

そして、少子化の原因に経済問題も実に大きいことも
認識する必要がありそうです。

さて、為替の世界でも要人発言はとても大きな影響がありますね。
先日のポールソン米財務長官の「Watching the yen, very very carefully」
もそうですが、ときに経済指標の発表よりもインパクトのある場合が
あります。

またときに要人たちの発言に「動学的不整合性」を思わせるような
時間的に一貫性のないこともあるようで、
1日に何度か要人発言に振り回されることもありますね。

要人発言にご用心。(笑)

FX エポックのお話

昨日は、総じて調整が一段と進む相場展開となりました。
特にポンドなどは大きな動きとなりました。

米GDPの数値は消費の拡大とインフレの低下を反映して、
年率で3.5%と市場予想を上回るもので、
一時、ドルが買われましたが、
その後発表のシカゴ購買部協会景気指数が景気判断となる50を
下回る数字であったことと、
追い討ちをかけるように米建設支出もマイナスで、
ドル売りが加速しました。

さらにそれに輪をかけるように、
ポールソン米財務長官の「Watching the yen, very very carefully」
という円安牽制の発言によって円高傾向を呼び、
米が対中貿易で赤字の続いていることもあわせて、
ドル安円高傾向がさらに強く進みました。

注目のFOMCでは市場のコンセンサスのとおり、
政策金利は据え置かれましたが、
強弱の交錯したコメントで、
長期的にはドル高になるにしても、
FRBは当面、現在金利を維持するとの憶測から、
短期的な利上げ観測もやや後退したもようです。
しかしながら、FOMCの影響はジワジワ出ることも少なくないため、
少し市場の動向を注視する必要がありそうです。

月初となる今日2月1日(木)は、
夜の10時半に米個人消費支出や
米コアPCEや米新規失業保険申請件数が、
続く深夜の12時には米ISM製造業景気指数などの
注目の経済指標の発表があります。
調整ムードが継続しそうではありますが、
レートを動かす可能性の高い指標であるだけに、
今夜も目の離せない相場となりそうです。

そして、明日はいよいよ巨大指標である米雇用統計が発表されます。

さて、今日はエポックのお話です。

エポックとは、画期的とか重要な事件、あるいは新紀元のことですが、
1971年8月の金とドルの交換停止宣言をしたニクソンショックや
1985年9月のドル高是正への協調介入を決定したプラザ合意や
1992年9月のポンド危機、そして1999年1月のユーロの誕生などが、
かつて為替の強烈なエポックでした。

その他では、もちろん90年代での日本のバブル崩壊なども
経済の大きなエポックですね。

小さいものでは数え切れませんが、
私なんかにとっては、今では当たり前ですが、
現在こうしてパソコンでリアルチャートを見ながら
トレードできていること自体も、
大豆などの先物で穀物新聞を見ながら
電話での売買をしていた頃からみると、
隔世の感のあるエポックです。

さて、今日の新聞で面白い記事を見かけました。

近代文明にとって電気と石油はかけがえのないものですが、
なんと、日本のガソリン消費が32年ぶりに前年割れとなったというのです。
これは、ガソリンの高騰とともに低燃費車の普及によるもの
だそうですが、それにしてもちょっとしたエポックですね。
最近のガソリン価格の下落もこれを反映しているのかもしれません。

そういえば、数年前からの燃料電池の需要もそうですが、
最近、車両用のエタノールの需要も高まっていて、
とうもろこしの先物価格が高騰するなど、イノベーションとともに
変化は着実に波及してきているようです。

為替においても、このようなエポックの兆しを見逃さないように、
常に心がけて行きたいものです。

FX 名目と実質のお話

昨日は、朝に注目の日鉱工業生産速報値が
やや良い数字であったものの反応は限定的でした。
また、深夜の12時に発表された米消費者信頼感指数でも
良い数字にもかかわらずレートは逆の動きをしました。
週末に巨大指標の発表が控えていることと、
G7の開催が近づいていることで、
経済指標では限定的な反応でしたが、
しかし、要人発言には強い反応を示しました。

昨日ご紹介しましたように、
ユーロ圏財務相会合で、出席した13ヶ国財務相らが
利上げを見送った日本の通貨政策に不信感を表明し、
ユンケル常任議長が2月9日から開かれるG7で
この問題を議題とすることを明らかにしたことや、

そして、G7開催国であるドイツのシュタインブリュック財務相が、
G7でユーロ相場を討議すると発言したことなどが材料視され、
円、欧州通貨に大きな調整が見られました。
併せて、オセアニア通貨にも大きな調整が波及しました。

月末の今日31日(水)は、夜7時に欧消費者物価指数が、
そして10時15分に米ADP雇用統計、
続く10時30分に米のGDP関連、
さらに11時45分に米のシカゴ購買部協会景気指数と
注目の経済指標の発表ラッシュとなります。
月末でもあり、レートを大きく動かす可能性がありますので
注視いたしましょう。

また、要人発言としては、
深夜12時からポールソン米財務長官の議会証言があります。
週末のイベントを控えて要人発言にも敏感に反応する可能性があるため、
こちらにも注目です。

さて、今日は「名目と実質」のお話です。

金利やGDPなどで、名目金利とか実質金利とか、
あるいは名目GDPとか実質GDPとか言いますね。

実質金利とは、名目金利から物価上昇率を差し引いたもので、
金利は物価の影響で実質の中身も変わりますのでうなずけます。

例えば預金の金利が1%上昇しても、物価上昇率が1%増えたら、
利子を含めた預金総額で買えるものは同じとなってしまうわけですから、
金利が上昇していないのと同じということですね。
物の価値のインフレーションに金利が食われてしまうわけです。

逆に名目の金利上昇がなくても、デフレーションとのきは、
預金総額で買えるものが物価の下落によって増えますので、
実質金利は上昇したことになります。
物価上昇率が−1%なら、名目金利の上昇がなくとも、
物の価値のデフレーションによって1%の実質金利上昇となるわけですね。

同じようなことがGDPにもあります。
GDPとは新しく生み出された生産額、つまり付加価値のことで、
経済のある期間のフローを示し、経済活動の活発さの指標ですが、
これも物価上昇率を考慮しない単純な生産額を名目GDPと呼び、
そして物価上昇率の影響を控除したものを実質GDPと言います。

例えば、日本の名目GDPと実質GDPとでは、
高度経済成長とバルブ時期があった1955年から2000年の間では、
名目GDPは約60倍にもなっていますが、物価上昇も激しかったために
実質GDPでは、約10倍程度となっています。

そういえば、所得も同じですね。
でも所得の場合は、物価上昇以外にも税金も引かれていますから、
実質はかなり厳しいものとなります。

もうじき確定申告のシーズン。
物中心の「実質」に習って、せめてもの抵抗で
経費で何か購入でもしておきますか。
実質を増やすために…。

FX ケインズは生きている

昨日29日(月)は、経済指標などの材料が乏しい中、
ドル円が一時122円に乗せるなど、
やや円安のレンジ相場となりました。
欧州通貨もいくぶん元気を取り戻しつつあるようです。

今朝注目の日鉱工業生産速報値がやや良い数字であったものの
週末の巨大指標を前にしてか、反応は限定的のようです。
深夜の12時に米消費者信頼感指数の発表がありますが、
いかがなりますか。

海外ニュースで、
「日本の利上げ見送りに不信感 EUがG7で協議へ(共同通信)」
という報道がされましたね。
ユーロ圏財務相会合が29日に開かれて、
出席した13ヶ国財務相らは相次いで
追加利上げを見送った日本の通貨政策に不信感を表明し、
ユンケル常任議長は2月9日から開かれるG7でこの問題を議題とすると
明らかにしたとあります。日銀と政府は頭の痛いこととなりそうです。
G7は円高圧力となりそうですね。

さて、今日はケインズのお話です。

ケインズとは、IMF(国際通貨基金)を創設した経済学者の
ジョン・メイナード・ケインズ(John Maynard Keynes)のことです。

経済学部の学生に言わせると
「あぁ、ケインズですか。古いですね。」
などとわけのわからないことを言われてしまいますが、

確かにスタグフレーションの問題や
ハーベイロードの前提も揺らぎを超えて崩壊も垣間見られるものの、
おじさんとしては、市場はそれほど合理的であるとは思えなく、
新古典派の考えよりも、ケインズモデルに現実性を感じてしまいます。

もっとも、これはおじさんがFXをやっていて、
各国の金融政策や財政政策、そして個人消費や企業投資などの需要で
通貨の相対価値が変化することを日々経験しているから
かもしれませんが…。

単に為替の短期的側面から経済を見ているから、
正しくマクロに経済を見れないのでしょうが、
若者にケインズ経済学は古いよ、と言われようが、
どうしてもケインズは生きてるように思えてならないのです。

FX ドル円レートの歴史

先週末は欧州通貨などに調整の進む展開も見られましたが、
乱高下も一服といったところで、
米耐久財受注にも反応が限定的なレンジ相場となりました。

やはり、休日前の週末であったことと、今週末のイベントを意識して
動きが取りづらいところがあったものと思われます。

さて、早いもので1月ももうじき終わりますが、
週はじめの本日29日(月)は、注目の経済指標がほとんどなく、
夕方6時45分にNZ12月住宅建設許可の発表が少し気になる程度で、
指標の発表としては材料に乏しい1日となりそうです。

しかしながら、このようなときにテクニカルに相場が大きく動くことも
少なくありませんので注意は怠らずしていきたいものです。

週中の月末31日(水)からは注目の高い経済指標発表のラッシュとなります。
特に2月1日(木)早朝のFOMC(連邦公開市場委員会米政策金利)や、
その夜の米ISM製造業景気指数、
そして2月2日(金)夜の米雇用統計・失業率が注目されます。

また、ポールソン財務長官議会証言など要人の発言にも注目が必要です。
2月9日からはG7もはじまりますので、目の離せない相場となりそうです。

さて、今日はドル円レートの歴史のお話です。

何年ぶりとなるでしょうか。久々に図書館に行ってきました。

あいも変わらずと思いきや、CDやDVDの視聴室ができていたり、
ビデオの貸し出しもあったりで、隔世の感の思いがしました。

雑誌のコーナーもあり、
本屋さんでの立ち読みと違って椅子もありますので(笑)
いろいろな新刊を思う存分読むこともできました。

「たまには図書館も良いものだなぁ。」と思いました。

いろいろ図書館で読んだ本の中に、
円相場の推移について記述していたものがあり興味深く読みました。

1970年代の前半までは、戦後数十年にわたって
「ブレトン・ウッズ体制」と呼ばれていた1ドル360円の時代があって、
固定レート制でした。

「そうそう、そうだったね。『1,000ドルカー、パブリカ』という
 コマーシャルがあったっけなぁ。」

なんてことを思い出しながら、読みふけりました。

今の貨幣価値では、大衆車ではあっても新車が36万円というと
信じられない安さですが、当時の大卒初任給は10万円以下でしたので、
当時はそれなりに大きな金額でした。

さて、そのブレトン・ウッズ体制の固定レートの時代を経て、
金とドルの交換停止という1971年8月の
いわゆる「ニクソン・ショック」後に、
ドル円は変動レート制へと移行します。1973年2月のことです。

1985年9月のプラザ合意でドル高是正への協調介入が決定されると
円高は一直線に進みました。

そうして、ついに1ドルは80円の壁をも越えます。1995年のことです。
当時はバブルも崩壊していましたので、たいへんな時期でした。

こうしてみますと、時間差も垣間見られるものの、
円高はほぼ日本が国際的に経済大国となっていくプロセスに
呼応していたようですね。

そしてその後は、円高はピークを過ぎ円安へと向かいますが、
2002年から2005年1月までの間、再び大幅なドル安円高となり、
ドル円レートは1ドル135円から101円へとなりました。

そして、2005年1月以後、
現在までマクロ的な意味でのドル高円安が続いています。

こうしてドル円レートの歴史を見てみますと、
その大きなレートの動きに感慨深いものを感じます。

ブレトン・ウッズ体制は過去の特殊な時代のことではありますが、
ドル円の高値と安値の差は、なんと280円以上もあったのですね。

また、ほんの数年前の2002年から2005年の年初にかけて
34円もドル安円高となっている事実を見ますと、

たとえ今はドル高円安基調ではあっても、
ドル円レートの歴史を見るにつけ、
何年も長きにわたる円高もあったわけですから、
先入観なく、あるがままに相場を観て、
素直に相場について行き、トレードしたいものです。

FX フラクタルのお話

昨日は軟調地合いが加速しながら始まりましたが、
今週荒れた理由のひとつであった
来月のG7で円安が議題になることについて、
開催国のドイツの高官が「円がG7の議題になる可能性は低い」との
発言があったことや、米長期金利の上昇を好感して
英米市場になるとドル円が121円を回復するなど、
米ドル買いを中心に戻しの動きが見られました。

週末の今日26日(金)は、
夕方の6時に欧マネーサプライM3の発表があります。
注目度はそれほど高くはありませんが、
ユーロ関連に影響がある場合がありますので、
一応、注目しておいたほうが良いかもしれません。

そして、夜の10時半には米耐久財受注の発表が、
続く夜中の12時には米新築住宅販売の指標発表があります。
どちらもレートに大きな影響がある可能性がありますので
注目いたしましょう。

日本の政策金利の2月利上げ観測が
日本の物価情勢によって遠のいた、との報道が本日されたり、
米株式が大きく下落するなど、
さまざまなファンダメンタルの変化とともに、
来週末の2月1日(木)の未明にFOMCが、
そしてその翌日の夜には米雇用統計と、
巨大経済指標の発表が控えていて、
さらに2月9日からはG7があるとあって、
いつも以上に難しい相場の展開となりそうです。

さて、今日はフラクタルのお話です。

フラクタルとは、「断片の」とか「小部分の」と和訳されますが、
部分相似というような意味をこめて使われることがあります。

大きな時間軸で表される大きな相場の流れも、
最初は小さな時間軸で起こる小さな変化が
しだいに顕著になり大きな相場の流れに波及していきます。

もちろん小さな時間軸での小さな出来事は、
チョッピーな動きとして大勢に影響を与えないことも多くありますが、
何度も起こり集合してくると、しだいに大きな変化となっていきます。

なんか世の中のいろいろな出来事と似ているようで
面白いですね。

卑近な例としては、夫婦関係なんかにも似ています。
ラブラブの新婚時代にはお互いにたいがいのことは
気にもならないか、簡単に許しあえるものですが、
時を経て度重なると、互いの些細なことで夫婦喧嘩となって
しまうこともありますね。(笑)

でも、大きな相場の流れにあたる
「愛情」さえ揺るぎなければ、
円満な夫婦関係を築いて行けるものです。

ところが、些細な不和があまりに度重なって、
臨界点を超えてしまうと、
その肝心な愛情自体にもひびが入ってしまうこともあるようです。

季節にしても、春の訪れは、
まだ肌寒い中で早咲きの花が告げてくれます。
やがて花咲き乱れる春本番が到来することを
ささやくように告げてくれるわけです。

大きな相場の流れは小さな相場の流れが作ります。
また、逆に小さな相場の流れは大きな相場の流れの影響を受けます。
その無限相関の全体像をつまびらかに見て取ることは
凡人にはなかなかできることではありませんが、

小さなタイム・フレーム(時間軸)の中にフラクタルに芽吹く
大きなタイム・フレームに起こる大きな流れを
感じ取れるように相場観を養っていきたいものです。

FX アノマリーのお話

昨日は、遊園地のジェットコースーターのようなめまぐるしい展開でした。
朝方の豪指標に過剰反応とも思えるほどの下げにはじまり、
高金利通貨買い・円売りに対する警戒感が強まったかのように
ポンドをはじめメジャー通貨のほとんどが激しく下げ始め、
また戻してはまたさらに下げると言う、
レートからビューンと音が聞こえるほどの波乱の展開となりました。

夕方の英MPC議事録で、今月の英利上げが5対4での利上げであった
ことが明かされたことで、今後の英利上げ観測を後退させるものとなった
ことや、G7で円安が議題になるとの報道がされたことも
波乱を増長させた模様です。
一気に調整ムードの地合いとなりました。

今日は、夕方6時に独IFO景況指数などのユーロ関連指標が、
夜の10時半に米失業保険申請件数の指標が発表されます。
そして、夜中の12時にはS級指標である
米中古住宅販売件数が発表されます。
レートを大きく動かす可能性がありますので注目です。
市場のコンセンサスはいくぶん悪い予想のようですが、
いかがなりますでしょうか。

さて今日は、アノマリーのお話です。

アノマリー(anomaly)とは、変則とか例外とか和訳されますが、
相場では、いわゆる一種のジンクスと同義で使われることがあります。

オカルトみたいですが、満月でのドル買いなどが有名ですね。
株のほうでも亥年は大正10年以来、100%上げ相場となっています。
このようなことは日本だけではなく、
米株式のほうでも、米大統領選挙の前年は過去14回ともNYダウが
上昇の年となっているそうです。

不思議なことはあるものなのですね。

天候と生育期の大豆の価格なら
合理的で当然の因果関係ということになりますが、
十二支と株価となると因果関係は合理的にあるとも思えませんが、
しかし、単なる偶然やオカルトとして片付けるにはむしろ不可解です。
有意差を感じざるを得ないほどなのです。

ところで、経済指標の発表を見るために私はアクロスFXさんのカレンダーも
参照させていただいているのですが、
ここの毎日のワンコメントがアマノリーなどというと怒られそうですが、
とても面白いものです。

ちなみに昨日は、24日(水)「大いに高いと反落する」とあり、
今日は、「波乱激しく人気に逆行する日」
明日は、「始め高いと反落する、吹き値売方針」
とあります。

しかも、ズーッと以前からこのように記載されているのです。

テクニカル指標を使った投資法を販売している
私が言うのも変な話なのですが、
理屈抜きに? 不思議と良く当たるのです。


その他にも、(こちらは統計ですが)

過去10年間で1月の高値と安値の差は平均5.79円と大きい。
過去10年間の1月変動幅は平均4.99%と大きい。
過去10年間で1月の安値から2月高値は平均6.81円の上昇をしている。
過去10年間で9回は2月高値が1月始値より平均4.95円高くなっている。
過去10年間で1月の安値は始値から平均2.41円下がったところ。

などなど、面白いデーターが掲載されています。
2月になると上げそうですね?

一度ご覧あれ。

FX ナイフをつかむ

昨日、カナダドルや米ドルに調整の動きも見られましたが、
ドル円が121.10に近づくと買いが入るなど、
底堅い地合いが継続しているようです。
ユーロも英時間でのユーロ圏製造業受注が好結果で値を上げました。
ポンドも1998年8月の高値に迫るなどおおむね堅調に推移しています。
豪ドルなどのオセアニア通貨も調整の動きがありましたが、
昨日は総じて堅調でした。

今日24日(水)は、朝9時半に豪消費者物価指数の発表があり、
市場の予想を下回る悪い結果を受けて、豪ドルが100P以上も下げました。
これに連れるようにメジャー通貨の多くで調整の動きが見られます。
夕方の6時半には英のGDP関連の経済指標やBOE議事録の発表があります。
ポンド関連のレートに大きな影響がある可能性がありますので
注目いたしましょう。
同時刻にランド円をトレードされている方にとっては注目の指標の発表
があります。また、今日は米指標の発表はありません。

キャリーの買意欲は継続しているようですが、
ここのところの材料不足から、
発表される指標への過剰反応も考えられるため、
注意が必要です。

経済指標の発表によって、すでに持っているポジションに対して
レートが大きく逆に動いたら、すぐの戻りを期待して無用に頑張るよりは、
いったん機敏に手仕舞って、機を見て仕切りなおしの仕掛けをしたほうが
良いことが多いようです。

また、急激な上げや下げの後には反発があるものですが、
反発の動きで仕掛ける場合には、
しっかりと動向を確認する必要があります。
少しの押しや戻りで値ごろ感から逆張りすると危険な場合があります。
このことを「ナイフをつかむ」と言うようです。
V字急反発のケースもありますが、いったん保ち合いを経てから、
新たな動きとなるケースが多いものです。

FX ニュートンと投資のお話

カナダに調整が見られますが、
他のメジャー通貨は今のところおおむね地合いが強いようです。
今日23日(火)は、夜の9時にカナダのコア消費者物価指数などの発表が、
続く10時半に同じくカナダの小売売上高などの経済指標の発表があります。
カナダ関連の通貨ペアのレートを動かす可能性がありますので、
注目いたしましょう。

夜中の12時には米リッチモンド連銀製造業指数の発表と
珍しいことに昨日の発表予定から繰り延べとなった
米景気先行指数の発表があります。
どちらもレートに与える影響は限定的との見方が多いようですが、
いかがなりますでしょうか。

さて、今日はニュートンと投資のお話です。

ニュートンとは、言わずと知れた万有引力の発見で有名な
物理学者サー・アイザック・ニュートン(Sir Isaac Newton)のことです。

彼は晩年に投資の研究をしていたことをご存知の方も多いことと思います。

時は1720年の初頭、
イギリス政府によって南アメリカ大陸との貿易の独占権が与えられていた
南海会社という株が異常な高騰をしていました。

惑星の軌道でさえ予測できるのなら、株価の将来の動きも分かるはず、
と思っていたかどうかは解りませんが、
ニュートンは、毎日、南海株の価格の動きをノートに書き写していました。

当時、イギリスの東インド会社が目覚しい発展を遂げていたこともあり、
その先例に倣(なら)った心理的な思惑買いでの「実態なき上げ」である、
いわゆるバブルであることを、もちろん天才は見抜いていました。

しかし、株価上昇のスピードは少しずつ速くなって行きます。

「株価が加速度運動をしている!」

彼は、上げている理由はともあれ、
現実に株価が上昇している南海株に投資しました。

そして、その投資は見事に当たり、
毎日々々、100ポンド以上もの利益が働かないでも生み出されていきます。

そしてついに、1720年の春になると南海株は、
1月と比べて3倍以上に値上がりします。

しかし、その後、
あれだけ勢い良く上げていた南海株がもみ合いに突入しました。
株価の危険を察知したニュートンは、
すべての株を売り抜け、彼は7,000ポンドの儲けを手中に収めます。

思惑とおり、南海株は下げ始め、
株価が10%ほど下落したところで、

しかし、また南海株は暴騰をはじめたのです。

そうです。振るい落しであったわけです。
6月には、ニュートンが売った価格の2倍以上に値上がりします。

「あの日売ったのは、間違いであった…。」
とニュートンは後悔します。

そんなある日、
彼は天使の夢を見ます。

「もう一度、南海株を買いなさい」
夢の中で天使が美しい横顔でやさしく微笑みます。

天使の啓示に従うように、
最初に投資した金額の10倍が必要でしたが、
彼は再び南海株を購入します。

するとなんということでしょう。
たった1日で1,000ポンドもの利益を生んだのです。

そんな幸福に満ち溢れていたある日、
ウトウトと、うたた寝をしていた彼はまた夢を見ます。
天使の横顔です。

しかし、その天使が正面を向くと、
反面が老婆の骸骨になっているではありませんか。

はたして、その日、南海株はバブルがはじけ崩壊しはじめたのです。

流動性は極端に低下して、
ようやくニュートンが売却できた時には、
その損失は20,000ポンドにも達しました…。

「連続的に変化する惑星の動きは予測できるが、
 不連続に豹変する人間の心理の愚かな動きは測定できない。」

後世に「神学者」「最後の錬金術師」とも呼ばれる、
自然科学者と物理学者以外にもいろいろな顔を持つニュートンの
78歳にしての私的な発見でした。

うーむ。天才にしてもなお、
相場は難しいもののようです。


FX ソロスとヘッジファンドのお話

先週のドル円相場は約1年1ヶ月ぶりの121円台となりましたね。
昨年12月上旬は114円台でしたので、
40日間ほどで7円程度もドル高円安となったことになります。
この上げ相場は、ドルばかりではなく、
欧州通貨やオセアニア通貨にも及んでいます。

週末には調整の動きもみられましたが、下値にはしっかり感が強く、
上値進行の前にはある程度の調整も交錯するとは思いますが、
まだ上げ地合が続くと見る向きが多いようです。

さて、今日22日(月)の経済指標の発表は
夜中の12時に米景気先行指数などがありますが、
指標としては小粒で材料に乏しい日となりそうです。
テクニカルな動きのほうに注目しておいたほうが良いようです。

来週にはFOMCを控えていますが、
ちょっと材料に乏しい1週間の始まりです。
調整の動きや要人発言に注目しましょう。

さて、今日はソロスとヘッジファンドのお話です。

1930年にハンガリーの首都ブダぺストでユダヤ人の子として
生まれたジョージ・ソロスは、ナチスの占領で戦火のブダペストで
他人に成りすましてユダヤ人虐殺から逃れます。

成人してアメリカに渡った彼は、
ヘッジファンド(クォンタム・ファンド)の運用担当者として頭角を現し、
デリバティブを駆使して、株式・商品・為替の3市場で投機を行い、
大きな業績を残します。

1992年、当時の英国政府はERM(欧州為替相場メカニズム)に参加しており、
ポンドとEC諸国との為替レートを一定の枠に収める必要がありました。

しかし、その時のイギリス経済の実体は低迷していて、
ソロスは、過大評価されているポンドは大幅な切り下げに追い込まれると
予測しました。

ベルリンの壁崩壊後、マルクの高騰にかけたり、日本株の空売りをして
莫大な利益を上げたソロスの右腕でもあるドラッケンミラーの勧めもあり、
1992年9月10日(木)から空前の為替投機が仕掛けられました。

ソロスは、100億ドル相当のポンドを空売りして、
60億ドルのマルクを買います。このポンドの空前の売り浴びせに対して、
英国政府の威信をかけた当時のラモント蔵相は、イングランド銀行の持てる
外貨準備高を取り崩して、ポンドの買支えを必死に行います。

マネーバトルが熾烈を極める中、
ついに英のラモント蔵相は、最終対抗手段の切り札を使います。

9月16日の午前11時に公定歩合を12%に引き上げ、
続く同日午後2時15分に公定歩合をなんと15%に引き上るという
異例の措置を講じます。

しかし、ポンドの上げは限定的ですぐに下落していきます。

果たして…、
勝利は、国家と戦ったソロスの手中のものとなりました。

この日、
ソロスに屈することとなった英国は3度目の公定歩合を変更して、
低金利政策に転換したのです。

さらに、イギリスはERMから離脱することともなりました。

これが世に言うポンド危機ですね。

この結果、イギリスは現在でもユーロと袂を割っています。

イギリスの人たちは、この日の屈辱感を忘れられず、
1992年9月16日をブラック・ウェンズデーと名づけました

それはそうと、いったいソロスはいくら儲けたのでしょう。

たった一晩の間に、ポンド投機で9.58億ドル、
その他このマネーバトルの関連の投機をあわせると、
ソロスは20億ドル以上を稼いだと言われれています。

国家の経済をも左右させるジョージ・ソロスとヘッジファンド。

ドラマチックで壮大な為替トレードのお話ですね。

(参考: 早川書房のロバート・スレイター著「ソロス」)

FX 亥年と相場

昨日夕方の福井総裁の記者会見が終わる頃には、
一時、2003年3月以来となる121.50に迫るなど、
流れは英米市場にも続き、欧州通貨やオセアニア通貨も含め
総じて上げ相場となりましたね。
調整局面もあるとは思いますが、
市場には122.50説も出てきているようです。

さて、週末の今日19日(金)は、オーストラリアが休場です。
夕方6時半に英小売売上高指数などの発表があります。
ポンド関連には大きな影響を与えるばあいがありますので
注視いたしましょう。

そして、夜中の12時には
米指標ミシガン大消費者信頼感指数の発表があります。
週末であることもあり、
材料視される場合も考えられますので
注目しておいたほうが良さそうです。

年が明けてそう日もたっていないのに、
大きく相場が動いてきましたね。
調整の動きにも注意しながら、トレードで儲けたいものです。

なんと言っても、
上げ相場のほうがスワップも受け取れ、
多くの人にとって心地よいものです。

年初の商品市場の下落に伴う、
キャーリーの解消などもありましたが、
おおむね為替相場は順調といったところ。

でも、気になるのが亥年という年です。
平穏無事に過ぎればよいのですが、
迷信とは思いますが、何かと事件が多いようです。
相場も亥年に荒れることがあります。

有事のドル買いもしっかり感が薄らいでいますので、
有事にどういうトレードの対応を取るべきか、
悩ましくなってきています。

そういえば、先日、
新聞に世界終末時計(Doomsday clock)の記事が載っていましたね。
2007年は、北朝鮮の核実験実施やイランの核開発問題、
そして地球温暖化などにより、終末5分前となっているとか。

その時計が最も進んだのは、
1984年の米ソ間の軍拡競争が激化したことによる終末3分前なのだ
そうですが、情勢の変化でちょくちょく逆戻りする時計とはいえ、
何かが起こりそうで、なんかちょっとだけ気色悪いですね。

上げ相場が長く続き、
亥年であっても平穏を願いたいものです。

FX ワイルダーのメモ

発表が遅れ気味となりましたが、
日政策金利が賛成6反対3で据え置きとなりましたね。
諸外国のように定時での発表とはできないものなのでしょうか。

ドル円の121.00・121.40のオプション・バリアの壁は少し厚そうですが、
ブログを書いている時点では対円通貨が上げています。
しかし、今回の利上げ見送りで2月の利上げの可能性が高まったとも言え、
まだ日利上げへの市場の関心も冷めやらぬようです。

今日これからの注目は、
夜10時半の米消費者物価指数(コア)と米住宅着工件数ですね。
そして、夜中の2時に発表される
フィラデルフィア連銀景況指数も気になります。
どれもレートを大きく動かす可能性のある経済指標だけに
注目する必要がありそうです。

さて今日は、ワイルダーのメモのお話です。

ワイルダーとはトレーダーであれば誰でも知っている
あのJ・ウェルズ・ワイルダー・ジュニアのことです。

彼は数々のテクニカル指標を考案した
天才テクニカルアナリストですが、
同時にトレーダーでもありました。
理論とともに自らもトレードする実践家であったわけです。

その彼が愛用するデスクの近くの壁に
常に貼り付けていたといわれるメモがあります。

彼自らの著作の中で明らかにされていますが、
その内容とは、

損失は膨らむにつれ、その回復に必要な利益は幾何学的に増えていく。
と冒頭の言葉に続き、一覧表が記されていました。

当初の資金に対する損失の割合5%、
その損失の補填に必要な利益の割合5.3%
と表は始まり、次々と表は書き足され

最後に

当初の資金に対する損失の割合90%、
その損失の補填に必要な利益の割合900.0%
と記されていました。

そして、この表についてワイルダーはこう述べます。

「かつてフェニキア人やローマ人が活発に市場取引を行い、
 ギリシャの七賢人のひとりが大儲けした時代から変わっていない
 問題である。」

勝つためのトレード・システムの考案者自身が
常に自身のトレードに対して、
リスク管理を自らに言い聞かせていたことは
とても興味深いことですね。

また、資金管理のワイルダー流の概念として

1. 一つの商品に手持ちの資金の15%以上はつぎ込まない。
2. 一度に手持ちの資金の60%以上は動かさない。

と、これを上限値としながも
自身のルールとしていたといいます。

現代的には、
ちょっと枠の大きすぎる感じもする資金管理ですが、
このあたりにワイルダーの
自らのシステムへの大いなる自信が覗えるような気もしますね。

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