FX 円の歴史のお話

昨日27日(火)は、大きく相場が動きました。

東京市場では、はじめは緩やかな調整の展開であったものの、
ユーロ円などの下げが進むとしだいに
全面的な円高の動きとなっていきました。

ロンドン市場に入ると、中国株やインド株の下落を
トリガーとした世界同時株安に呼応するように、
リスクアセットからの資金逃避が起り、
ヘッジファンドなどのキャリートレードの
ポジション解消の動きが顕著となってきました。

ニューヨーク時間になると、
2002年7月以来となる−4.3%の大幅株安となった米市場は
パニック的なリスクアバージョンの動きがさらに強まり、
各通貨とも大幅に下落しました。

さて、月末の今日28日(水)は、
夕方の5時55分に独失業者数の発表が、
続く夜の7時に欧指標とユーロ関連の
経済指標の発表があります。
また、7時半にはスイスと英の指標発表があります。
夜の10時半になると米のGDP(改定値)などの
経済指標の発表があります。大いに注目です。

続く夜の11時45分には、
同じく米のシカゴ購買部協会景気指数の発表が、
夜中の12時には米新築住宅販売件数の発表があります。
市場の注目度の高い経済指標ですので注視したいものです。

今日は、経済指標も多いのですが、
要人発言が予定されていますので、
こちらにも注目しておく必要があります。
夜の11時には欧トリシェECB総裁の講演が、
そして夜中の12時には米バーナンキFRB議長の
議会証言があります。

また、今週は世界的な株価の動向にも
注目しておいたほうがよさそうですね。

さて今日は、円の歴史のお話です。

昨日はずいぶんと下げ相場(円高)となりましたね。
私の投資スタイルはデイトレードが多いので、
下げてもあまりハチャメチャな乱高下でない限り、
かえって嬉しい状況となるのですが、
それにしてもちょっとしたパニック的な相場でした。

ところで、資料を紐解いてみましたら、
円は、1871年(明治四年)に誕生したそうです。
そして、なんとそのとき1円は純金1.5グラムと
定められて、1円=1ドルだったとのこと。

今思うと凄いですね。

金本位制であった明治時代は
ものすごい円高であったわけです。

そして1897年の貨幣法で
1円=0.75グラムの金とすることになって、
1ドル=2円となったとあります。

その後、第二次世界大戦の直前で1ドルが4円25銭、
敗戦直後の1945年には1ドルが15円、
戦後の動乱期になると1ドルが50円に、
そしてついに、1949年に1ドル=360円となりました。

この固定為替レートは
1971年のニクソン・ショックまで
じつに22年間も続きました。

その後、スミソニアン会議などを経て、
変動為替相場制へと移行して、
プラザ合意などのエポックを経験しながら、
1995年の1ドル80円割れも経験して
現在のドル円レートとなっています。

こうして歴史を紐解くと、
通貨のレートは恐ろしいくらいに
変動するものなのですね。

感慨深いものを感じます。

FX サマーズのIQジョーク

昨日26日(月)、東京市場では、
先週末のドル安を継続するようにドル安が進みました。
一部でドル安は中東地域の地政学リスクの高まりやテロも
懸念されているのでは、とささやかれていたようです。

ロンドン市場では、ユーロなどのクロス円が
円高傾向で軟調となりました。
ニューヨーク市場ではドルが振幅をみせましたが、
頭が重い展開となりました。
ポンドの下げも目だっていたようですが、
終値では少し値を戻し、
総じて、材料不足の中での軟調傾向のレンジ相場でした。

今日27日(火)は、さらに調整の流れではじまっています。

夜10時半に米耐久財受注の発表があります。
もともとレートへの影響度が高い経済指標ですが、
先週の木曜日以来の米指標ですので、
いつも以上に注目されそうです。
また、夜中の12時に米中古住宅販売件数の発表があります。
こちらもS級の指標ですので、大いに注目いたしましょう。

明日の月末28日(水)の朝8時50分には、
日鉱工業生産や小売業販売額などの発表があります。
日政策金利で大きく動いた後なので注目が集まりそうです。
軟調な調整局面がどこまで続くのか、
しっかりと相場の動向を見据えて行きたいものです。

さて今日は、サマーズのIQジョークのお話です。

サマーズとは、かつてのクリントン政権のときの
第71代米財務長官であったローレン・サマーズのことです。
父方にサムウェルソン、母方にケネス・アローという
2人のノーベル賞を受賞した叔父がいる名門に育ち、
28歳で史上最年少のハーバード大学の教授となり、
その後に学長にまでになった人です。

その彼が、財務副長官時代に記者から受けた質問に
答えたという有名なジョークがあります。

記者 「副長官、今後の為替相場の見通しはいかがですか?」

「そうですね…。それに答える前に
 この話しをしておかなくてはなりませんね。
 えー。アインシュタイン博士が亡くなって、
 天国に行ったときの話しなのですが、
 神様に天国の入り口での仕事を頼まれたそうです。
 それは、天国に来る者の職業を決めてほしいと
 いうものだったのでが…。」

記者 「………?」

「アインシュタインが天国の入り口に座って仕事を始めると、
 見るからに頭のよさそうな人がやってきました。
 『あなたのIQはどのくらいですか?』
 『200ですが…』
 『そう。では相対性理論の続きでも研究なさい』…
 どうです。面白い話でしょう?」

記者 「はぁ…」

「次にやってきた男は、IQが150だったので、
 その彼にアインシュタインは世界経済の予測を命じました。
 そうして、その日最後にやってきた人は、
 IQが60でした。その彼にアインシュタインは、
 厳粛な顔でこう言ったのです…。」

記者 「…!」

「そう…。では、為替相場の予測でもやってください」

まぁこの物語は、記者の為替相場に対する質問への
「君はなんでそんなことを聞くのかね」という
揶揄を込めた回答だったのでしょうが、
為替相場は天才にしてもなお、
解が得られない不確かなものである、
と言いたかったのでしょう。

もちろんサマーズも、為替取引に参加することを
暴挙であるとも、自殺行為であるとも、
無意味であるとも言っているわけではありません。

為替取引に参加するにあたって、
予測という知的作業なくしてかかわれるなどとは
思ってもいないことでしょう。

「どんな天才でも為替相場を完全に予測することなど
 できなんだよ。」ということを
表現したかったに違いありません。

有名なサマーズのIQジョークですが、
しかしながら、(もちろん完全とはいきませんが)
高い確率で利益を上げる投資法は存在します。 

そして、不完全であるがための
ポジション・サイジングのルールや
プロテクティブ・ストップ(損切り)ルールや
ヘッジの手法など、
凡人トレーダーの資産を守るための
「投資の鎧」も存在しています。

確かに、完全に為替相場を予測することなどできませんが、
でも、「凡人が為替相場で儲け続けること」はできるのです。

FX 美人投票のお話

先週は、日政策金利の発表後に
利上げをあざ笑うかのような円安の流れとなりました。
週末は特に大きな材料もなく、
東京、ロンドン市場ではあまり動きのない展開となりました。
NY市場になるとややポジション調整の動きとなりました。
ドル円は121円台半ばから121円となって
クロス円も総じてレンジの動きでした。

今日26日(月)は、昼過ぎの2時に
日銀政策会合議事録の発表がありますが、
発表内容の文言によほどのものがない限り
市場はすでに織り込み済みとなって
いて反応薄が予想されます。
夕方の4時10分に独GFK消費者信頼感調査の
発表もありますが、市場の注目度は低いようです。
今日は米指標の発表はありません。
今日は少し材料不足の感があります。
今日はスポットでの月内受け渡し最終日となりますので
調整が進む可能性もありますが、
レンジ相場となるとみる向きが多いようです。

さて今日は、美人投票のお話です。

為替相場の決定要因には、
一見、客観的なファンダメンタルがありますが、
そのファンダメンタルの評価も含めて、
市場参加者のきわめて「主観的」な判断の集合によって
相場がつくられていくことは、とても興味深いことです。

数学的に完全な「解」は得られにくいわけですね。

このことをケインズは、1936年といいますから、
もう70年以上も前の著述ですが、
いわゆる「一般理論」の中でこう述べています。

「あたかも投資は、
 投票者が100枚の写真の中から最も美しい6人を選び、
 その選択が投票全体の平均的な好みに
 最も近かった者に賞品が与えられるという
 新聞投票に似ている。
 各投票者は、自分が美しいと思う人を選ぶのではなく、
 他の投票者の好みに最も合う人を選択しなくてはいけない。」
 
市場の美人投票論ですが、

この文に続く、次の一節が面白く、
「しかも、投票者全員が問題を同じ観点から眺めている」
とあるのです。

事実に対する相対的な主観と憶測の集合の時間推移によって
相場が形成され成り立っているというわけです。

不定要素ばかりで方程式も立てられそうにありません。

また、美人の要件も時代や地域で異なっていきます。

今は先進国では、スリム系のキュートな小顔が
もてはやされていますが、
南大西洋では、健康なポッチャリが美人の要件のようですし、
アフリカのある種族では首が長くないといけないようです。(笑)

「自分以外の他の人がどのように評価するであろうか」が
美人投票で勝つこととすれば、

少なくとも、(たとえ正しかろうと)
市場で他人と違う自分の好みを貫けば、
損をすることになりそうです。

臨機応変というと、聞こえが良いものですが、

投資で勝ち続けるためには、さらに
「付和雷同」で「優柔不断」な「朝令暮改」の「風見鶏」
という、およそ一般社会通念ではバッシングされそうな
優柔を信念とする機敏なトレーダーにならなくては
いけないようですね。


FX トム・バッソの投資のお話

昨日22日(木)は、東京市場では
やや落ち着いた動きとなりました。
ロンドン市場ではクロス円が売られる展開が見られたものの、
その後、しっかりと値を戻しました。
ニューヨーク市場になると、
ユーロやポンドなど欧州通貨が買われる展開となり、
材料不足の中ではありましたが、
オセアニア通貨やドルとともに、
キャリーへの安心感から総じて対円で上昇しました。

今日23日(金)は、夕方6時に独IFO景況指数の発表があります。
欧州通貨の指標では注目度がとても高い経済指標ですので
注目が必要です。
続く、6時半に英第4四半期GDPなどの発表があります。
値動きの激しいポンドですので
注目しておいたほうがよさそうです。
今日は米指標の発表はありません。
今日は週末でもありますので、
アクセレーションの後の調整の動きには
少しだけ注意が必要なようです。

さて今日は、トム・バッソの投資のお話です。

世界各国300の顧客から6500万ドルの資金を預かり
運用しているTCM社の社長トム・バッソによれば、
多くの成功している投資家は
「トレンドフォロー派」と呼ばれる集団に属しているそうです。

古い相場の格言の「損は小さく切り、利益を伸ばせ」を
信条としているこの集団ですが、
投資を始めて間もない人が、
このトレンドフォロー派のある人にこう質問をしました。

「この取引であなたの目標はどこにありますか?」

その質問に、トレンドフォロー派のその人は
こう答えたそうです。

「月に達するまで。私はこれまでそこに到達したことはないが、
 いつかは行ってみたいものだ…。」

あくなきトレンドへのフォローを象徴的に語る言葉ですが、
なんとも凄い答えですね。

また、トム・バッソによれば、
トレンドフォローの長所は、利益を出す取引の平均規模が、
損を出す平均規模よりもずっと大きいために、
戦略の信頼度(勝率)が50%よりはるかに低くても
利益を出すことが可能ということにあるそうです。
また、ポジションの長期保有により取引コストが
低下することも挙げています。

逆に、トレンドフォローの短所として、
ダマシに何度も遭いやすいことと、
トレンドのある期間が、相場全体のせいぜい15〜25%に
すぎないことを挙げています。

そして、トレンドフォローは、
新米のトレーダーや投資家が、理解して利用するには
最も簡単で有効なテクニックであろうと結んでいます。

私なんかは、ちゃかちゃかしたデイトレードか、
せいぜいスイングトレードまでを好んでやっていますが、
どうやら長期トレンドをフォローするロングランの投資も
心がける必要がありそうです。

気が急いて、とても月までは行けそうにありませんが…。(笑)

参考: 魔術師たちの心理学
    パンローリング社

FX 発言のギャップ

昨日の21日(水)は、日政策金利発表のイベントデーでした。
それにしても、昨日のNHKの昼のニュースの後に
普通の番組が始まるかと思っているところへ、
急に流れたテロップには驚きましたね。

その後、なかなか発表されない発表に、
もしかしたら勇み足報道かと思いきや、
さすがNHK。しっかりしたソースを得た報道だったのですね。
「利上げが決定される見通しです。」の
予言的(笑)アナウンスのとおり、利上げとなりました。

市場は、どちらかというと据え置きのほうに
コンセンサスが傾いていたようで、
レートはサプライズの上下動をした後、
いつかいつかと気にしていたタマが発射されたことで、
逆にキャーリーへのしばらくの安心感を生んだ模様で、
オセアニア通貨、欧州通貨、ドルともに円安が急加速しました。

一方、夕方に発表されたBOE議事録は、
投票結果が7対2で市場の予想とおりでしたが、
その内容がハト派的なのが嫌気され、
ポンドが売られましたが、
対円では円安の流れに再び傾きました。

明けて今日22日(木)は、
いまのところ静かな相場となっています。
今日は少し材料不足の感がありますが、
夕方の4時には、独のGBPなどの発表があります。
続く5時15分にはスイスの雇用関連が、
6時半には英の総合事業投資などの発表があります。
また、夜の10時半には米新規失業保険申請件数の発表が
あります。こちらは少し注目しておいたほうがよさそうです。

さて今日は、発言のギャップのお話です。

事前にマスコミなどに大きく取り沙汰されて、
要人の発言の中に思わず結果がにじみ出てしまうことも
少なくないようですが、

よく新たな政策の発表や重要な変更を前にすると、
要人の発言のトーンが変わったり、
あるいは急に発言が少なくなることがあるようです。

そういえば、1月の政策金利の発表の前には、
「日本経済が失速しないように、
 日銀はよく考えて政策金利を決定すべきだ。」
のような主旨の政府要人発言が目立ちましたが、

今回2月の場合では、
「政策金利の決定は日銀の専管によるもので、
 政府としてはコメントは控える。」
のような主旨の発言に変化して、
急に無口になっていましたね。

まぁ、前回は政府が日銀に圧力をかけたなどと、
国際的批判を浴びたことも
無口になった理由にあったとは思いますが、
よく政策の重要な変更などのときに、
日本に限らず、要人の発言のトーンが変わったり、
発言にギャップがでてきたり、
あるいは無口になったりすることがあるようです。

このギャップといいますと、
言葉の訳による認識ギャップを生むこともあります。
たとえばレギュレーション(規制)という言葉でも、
これに伴いイーズ(ease)を使う場合と、
直接的なディ・レギュレーションという訳語に
してしまう場合とでは、
聞き手である投資家の反応も異なってしまいます。

日本ではあまり取り沙汰されないことでも、
外国語に翻訳されたそのニュースによって
外人投資家が過剰な反応をしてしまうこともあります。

要人たちは、その発言や表現に苦労が絶えないようですね。

もっとも、意図的に言葉を使って相場を誘導する
口先介入もありますので、要人発言のその真意を測ろうとする
我々投資家も苦労が絶えません…。(笑)

今朝も、福井日銀総裁が(急な円安の進行を意識してか)
「徐々に可能な限り金利引き上げ、金利機能を回復する」
旨の発言をしていますが、市場の反応はどうやら薄いようです。

FX アセット・アプローチのお話

今日21日(水)の日銀金融政策決定会合で、
8対1で利上げが決定されましたね。

昨日20日(火)は、東京市場で今日の日銀金融政策決定会合を
にらんだ様子見ムードの中、やや円安の動きとなりました。
ロンドン市場になると円安の流れが加速しました。
独PPIやスイスCPIなどが弱めの数字であったために、
一時的に欧州通貨が下げましたが、
やがて持ち直してさらに円安の動きとなりました。

ニューヨーク市場になると、
日政策決金利が政治的圧力などから
利上げは難しいのではとの憶測からか、
オセアニア通貨を含めほぼ全面的な円安となりました。
特に最近下げの著しかったポンド円が
前日安値から3円近く円安(ポンド高)となりました。

その後その流れの調整局面となりましたが、
昨日は総じて円安が進みました。

日利上げを受けて、今のところ
Sell the Rumor,Buy the Fact.(噂で売り、事実が出たら買う)
の短期のファンダメンタル・トレードの定石を
地で行くような、展開となっています。
やがては出るものが出て
スッキリしたといったところなのでしょう。

夕方6時半には、英BOE議事録の発表があります。
値動きの激しいポンドだけに注目されます。
夜の10時半には、米消費者物価指数(CPI)の発表があります。
レートを大きく動かす可能性のあるS級指標ですので注目です。
夜中の12時には、米景気先行指数の発表もあります。
今日は、今週の節目となる日となりそうですね。

今日は、アセット・アプローチのお話です。

水は高いところから低いところへ流れますが、
マネーは低金利のところから、
高金利のところへ流れる傾向があります。

米国債の金利が日国債の金利よりも高ければ、
儲けだけを考えるならば、
やはり米国債のほうを買いたくなりますものね。

このような投資資金の移動が為替レートの変動要因となる、
という考え方をアセット・アプローチと言うようですが、
こうしてみると、今回の日利上げがあっても
諸外国通貨との金利差は、いまだ圧倒的な差のままです。

まだまだ、キャリートレードの動きを含めて、
金利差を中心としたトレードの流れは続きそうです。

日銀の面目とともに
国際圧力に考慮したことにもなる今回の日利上げは、
市場で利上げ観測の意見が割れていただけに、
多少のサプライズではあったかもしれませんが、

一発残っていたタマが発射されてしまったことで、
逆にキャーリーにしばらくの安心感が出るのでは、
という観測もあるようです。

投資家の心中はいたって複雑なようです。


FX ゲオポリティクスのお話

昨日19日(月)は、米がプレジデントデーでお休みでした。
東京市場では、やや円安のもみ合いでしたが、
ロンドン市場が始まると、英中銀の議会資料に
「実質実効為替レート、幾分か低下する必要があるだろう」
という内容があり、大きくポンド安が進む展開がみられました。

夜10時半の加卸売売上高の発表では、市場の予想を超える
2.7%という結果で、一時、カナダが大きく上げましたが
その後もみ合いで値を少し戻す展開となりました。

大きく値を下げたポンドも、やがてもみ合いながら値を戻し、
けっきょく「行って来い」の状態となりました。
ドル円は、やや円安の119円台半ばから後半での推移しました。

今日20日(火)は、ゴトウ(5・10)日で、
節目の時間に注意が必要なようです。
夕方4時に独の生産者物価指数の発表が、
続く4時15分にスイスの貿易収支、4時45分に仏GDPなどの
発表がありまが、市場の注目度はそう高くはないようです。
夜の9時に加のコア消費者物価指数の発表があります。
こちらには少し注目しておいたほうがよいかもしれません。

今日も米指標の発表はありません。
昨日に続き今日も少し材料不足となりそうですが、
明日に控える日政策金利やBOE議事録や米指標をにらんだ
展開となりそうです。

さて今日は、ゲオポリティクスのお話です。

米の要人がよくこのようなことを言います。

「強いドルは米国の国益である」

この言葉には、米国の国益=他の国にとっても良いこと、
と考えているフシがなんとなく覗えてならないのですが、

世界の基軸通貨であるドルの誇りをも語るこの言葉は、
背景に、ゲオポリティクス(覇権政治学)があると
言われることがあります。

ジョセフ・ナイ博士は、米国の国益を

地政学的視点(安全保障)、
経済の発展(産業と雇用)、
社会問題(移住)

と定めて、このための力として

エコノミック・パワー(経済力)
ソフト・パワー(文化・教育・制度)
ハード・パワー(軍事力)

などを挙げています。

3つの指針にハード・パワーが入っているところが、
日本の国家予算以上の軍事費を計上している
アメリカらしいですね。

さらにこれらの3つのパワーは、
6つの戦略に細分化されるといいます。

食料と金融
石油と原子力
防衛
情報通信
遺伝子と薬品
航空と宇宙

米国は、これらの分野での
世界的なゲオ(覇者)を目指しているのですね。

ユーロも新たな世界の基軸通貨を目指して
力をつけてきています。
大きな世界の動向は、私などには解るわけもありませんが、
米国のゲオポリティクス戦略の行く末はいかに…

参考: 為替相場の見方・読み方 東洋経済新報社

FX 欧米か!のお話

先週は、ドイツのエッセンで開催されたG7の共同声明に
円安懸念が明記されなかったことを受けて、
円売りでスタートしましたが、
週中のバーナンキFRB議長の議会証言や、
市場予想を大きく上回った日第4四半期GDPの発表で
日政策金利の利上げ観測の思惑などから、
一時は119円も割る円高ドル安となりました。

その他のポンドなども大きく下げる展開となりました。
欧州通貨、オセアニア通貨も含めて、
総じて円高傾向の一週間となりました。

さて、今日19日(月)は、
米初代大統領ワシントンと第16代大統領リンカーンの誕生日で、
それを記念したプレジデントデーで米市場はお休みです。
週明けの現在、少し円安で市場は始まっています。
昼過ぎの2時半の日指標や、夜10時半に加卸売売上高などの
発表がありますが、どちらも市場の注目度は、
それほど高くはなさそうです。
むしろ今日は、21日(水)の日政策金利の発表をにらんだ
テクニカルな動きに注目しておいたほうがよさそうですね。

明日も注目の経済指標は少なめで、
ここ2日間は少し材料不足となりそうですが、
このような時に得てしてテクニカルに
レートが比較的大きく動くことも少なくありませんので、
チャートへの注視は怠らずしていたいものです。

明後日の21日(水)の昼には、
注目の日政策金利の発表があります。
市場予想は、据え置きと利上げの意見が2つに割れていて、
据え置き論が少し優勢のようですが、
据え置きか利上げかはまだ不透明な状況です。

今日は、欧米か!のお話です。

「欧米か!」は漫才コンビのタカアンドトシの
得意のフレーズですが、
何度聞いても不思議と面白いですね。

FXの業界にも「欧米か!」ならぬ
欧米化の用語が多いものですね。

「Sell on Rally,Buy on Dip.」は、
一定のレンジ相場の時に、下がったら買い、
上ったら売り、の逆張りテクニックの用語ですし、

「Sell(Buy) the Rumor,Buy(Sell) the Fact.」は、
噂が出た時に買い(売り)、要因(事実)が明らかとなった時に
手仕舞う、という短期のファンダメンタル・トレードの
テクニックですね。

そういえば、織り込み済みということで、
経済指標の発表で市場の予想とおりの
良い結果が発表なのにもかかわらず
レートの上げを見たとたんに下げることがあります。
要因(事実)が明らかとなった時に手仕舞いの動きとなった
ことが覗えます。

短期的な材料の出尽くしでも
このようなことが起こることがありますが、
なかなか相場は一筋縄ではいかないようです。

そのほかにも、欧米か!の言葉があります。(笑)
優れたトレーダーの5つのSなどです。

優れたトレーダーには、
スキル(トレード技術)、スペシャリティ(いわば得意技)、
ストラテジー(戦略)、スピリット(精神や情熱)、
そして、セルフ・ディシプリン(自己規律)
などが必須であるということのようです。

ビットやアスクだのロングやショートだの
ストップやリミットだの2WeyやIFDやOCOやIFOなど
FXには、欧米か!ならぬ欧米化の言葉で一杯ですね。

FX 老相場師の言葉

昨日15日(木)は、朝方に発表された日GDP(10-12月期)が、
市場の予想を大きく上回る強い数字となりました。
これを受けて円高が一気に進みました。

前年対比で4.8%ということですが、
前回の日GDPが悪かった反動の要素や
個人消費の落ち込みもあるため、
今回集計での一時的なものとの指摘も聞こえてきますが、
ともあれ市場は来週21日の日政策金利発表への思惑もあり、
今回の日GDPの数字にそのまま反応しました。
ドル円も120円を割り込みました。

ロンドン市場に入ると、いつもはHICPなどと比べると
影響がそこそこの指標の英小売売上ですが、
低い数字を通り越してマイナスの数字が発表されて、
あまりに大きなサプライズによってポンドが急落しました。

ニューヨーク市場では、対米証券投資、鉱工業生産など
米指標はいずれも弱めの数字でしたが、反応は限定的で、
売りも峠を越えたようにに見えましたが、
ところが夜中の12時のオプションカットの買い支えが
過ぎてからは、ダムの一部が決壊したように大きく下げる
展開となりました。

総じて昨日は、ドル、欧州、オセアニアなど
ほとんどすべての通貨が対円で一気の下げとなりました。

今日16日(金)は、夜の10時半に米生産者物価指数や
米住宅関連などの重要経済指標の発表があります。
レートを大きく動かす可能性がありますので注目です。
続く夜中の12時には、米ミシガン大学消費者信頼感指数の
発表もあります。こちらも注目しておいたほうがよさそうです。

19日(月)の米市場は、プレジデントデーでお休みとなります。
深夜からは、米の連休前の手仕舞いの動きにも
注意しておいたほうがよい場合があります。

アナリストの中には、117円台説を唱える人までいますが
反騰説もあります。動きはしっかりと相場に聞いて、
冷静なトレードを心がけて行きたいものです。

このような下げ相場になりますと、
無名ですが、私の敬愛するある老相場師の言葉が
思い出されます。

「あんたね。上げ相場だけで儲けれるうちは、
 まだまだヒヨッコだよ。下げ相場で儲けれるようになって
 はじめて相場師としては一人前だ。
 そして、短期だの中期だのを区分けしているうちも
 まだダメだね。続く時は長く持てばいいんだよ。
 自在に相場ができるようになってはじめて
 飯が食えるんだよ…。」

 
スイングトレードや中期トレードのように
長いスパンでのトレードでは、
スワップ金利も重要なファクターとなってきますが、

しかし、デイトレードようなその日のうちに仕掛けて
その日のうちに手仕舞う短期トレードでは、
水曜とか木曜日の早朝に
スワップ特倍日を狙って瞬間トレードをする
特殊な手法を使う場合を除いて、
一般にスワップ金利を意識しないトレードとなりますね。

「上げ相場の時はうまくいくが、下げ相場ではどうも…。」
という傾向が自身のトレードにある場合は、
短期トレードに長いスパンのトレードでの
スワップの意識が入ってしまって、
下げ相場でもどうしても買い指向となってしまっている
可能性がありそうです。

確かに巨視的に観ますと
金利の大きな通貨が上げる傾向がありますが、
デイトレードのような短期売買では「買い」と「売り」は
ほぼ同等と観てよいと思われます。
テクニカル指標や経済指標にすなおなトレードを心がけて
下げ相場でも勝てるように自身の投資マインドや
投資行動自体を修正していきたいものです。

また、エントリーとエグジットは一体不二で
どちらも重要ではありますが、
短期ほどエントリーの重要性の比重が増して、
トレードスパンが長いほど振り落としに遭わないで
損小利大を実行するために
エグジット(クローズ)の重要性の比重が増すという
傾向があるようです。

そして、短期トレードとスイングトレードや中期トレードでは、
取引会社に支払う手数料やスプレッドの比重も異なります。
また、資金管理の面でも、
短期は多少大きなレバレッジでのトレードも
可能な場合がありますが、
トレードのスパンが長くなるほど
資金管理やリスク管理が大切となってきます。
もちろん、短期トレードと長いスパンとのトレードとでは
利益を確定に要する期間も異なります。

デイトレードとスイングトレードや中期トレードには、
それぞれにメリットとデメリットがありますので、
自身のライフスタイルも考慮して、
自在に使い分けていきたいものです。

FX ラルフ・ビンスの研究のお話

昨日の14日(水)は、東京市場でドル円の下値を試す動きの後、
ロンドン時間になると、ユーロが上げました。
一方、ポンドは注目の四半期インフレ報告を受けて、
いったん大きく下げましたが、キング英中銀総裁の発言に
BOEの利上げを思惑した市場は一気にポンドを買い戻し、
ポンドが上げました。

ニューヨーク時間になると、
注目のバーナンキFRB議長の議会証言で
「インフレ圧力に低下の兆候が見られる」
「インフレ警戒姿勢を継続する」
との為替相場を意識したと思われる
慎重な発言であったにもかかわらず、ドルが下げました。
昨日は、経済指標の発表以上に
要人発言がクローズアップされる相場だったようです。

今日15日(木)は、朝に発表された
日GDP四半期の発表の内容から
来週21日に控えた日政策金利が利上げとなるのでは
との思惑から円が大きく買われました。
現在、ドル円も120円あたりでの攻防となっています。

そして、夜の10時半には米輸入物価指数や
米NY連銀製造業景気指数などの発表があります。
続く11時には注目の対米証券投資の発表が、
そして、11時15分には米鉱工業生産などと、
10時半〜11時15分にかけて米指標が目白押しとなります。
ドル円が節目での攻防であるだけに注目してみたいと思います。

また、夜中の12時からは前日に続きバーナンキFRB議長の
議会証言があります。
今日は総額570億ドルといわれる米国債の利払い償還が
控えているのも少し気になります。

さて、今日はラルフ・ビンスの研究のお話です。

40人の博士号取得者を集めて、正の期待値を持つ
仮想のマネーゲームを行ったものです。
正の期待値の勝つ可能性が60%のゲームです。
どうなったのでしょうか?

1,000ドルの資金で、
ある博士は、その資金のうち250ドルづつを賭けたましたが、
3回連続して負けて、合計750ドルを失いました。
勝負事で3買い連続して負けてしまうことは、
珍しいことではありませんね。
もちろん残りは250ドルしかありません。

「3回も連続して負けたのだから、
 今度は絶対に勝たねばならない。」

しかし、元金を取り戻すには、
300%の利益を上げなければならない事態に
すでに陥っています。
このゲームで4回連続して負ける確率は、
2.56%と、とても小さいのですが、
100回に1〜3回は起こりえます。
このような賭け方では、破産の前に資金を取り戻す可能性は、
すでにもう、ほとんどなくなってしまっているのです。

この博士の例ばかりではなく、
なんとラルフ・ビンスの研究では、
40人の博士号取得者を集めて、
正の期待値を持つゲームさせて、
なんと95%の博士が損失を出したといいます。

知能の高い人ほど陥りやすいと言われる
「次こそは、(正の期待値であれば)勝てるはずだ」という
ギャンブラーの誤謬に陥ったこともあると思いますが、
このお話の示唆するものは、
「ポジションサイジングの大切さ」です。

正の期待値の勝つ可能性が60%のゲームであれば、
確率的にゲームをすればするほどより儲かるわけですから、
(大数の法則に近づけるように)できるだけ多くのゲームを
しなくてはならなかったわけです。

そうです。

できるだけ多くのゲームをするには、
資金に対して、
掛け金を充分に小さくしなくてはならなかったのですね。

参考: 「投資家のためのマネーマネジメント」
     パンローリング社

FX 投機家リバモアのお話

今日はバレンタインデーですね。

昨日は軟調地合いの中、英HICPが前年比2.7%と悪い数字で、
ロンドン時間でポンドが下げました。
一方、ユーロ圏のGDPや鉱工業生産の数字は好調で、
対照的な展開となりました。

NY時間となって、注目の米貿易収支は市場の予想より悪い
618億ドルの赤字という結果となって、
大きく崩れませんでしたが、ドル売りを呼びました。
同時刻のカナダの貿易収支は好調でした。
オセアニア通貨は、わずかに元気を取り戻しつつあるようです。

さて、今日14日(水)は、夕方6時半に英失業率が、
続く7時半に英BOE四半期インフレ報告の発表があります。
ここのところ下げ著しいポンドですので、
注目してみたいと思います。
そして、夜の10時半には、米小売売上高の発表があります。
注目度が比較的高い経済指標ですので注視いたしましょう。

そして、夜中の12時には米企業在庫の発表もありますが、
それよりはむしろ同時刻の米政策金利を左右する
バーナンキFRB議長の議会証言に注目が集まります。
証言内容によっては、経済指標の発表以上のインパクトが
ありますので為替ニュースなどで確認してみましょう。

私の使っているプロバイダーの1つにニフティが
あるのですが、その今日のトップページに
「米原油先物が59ドル突破、IEA予想など受け(ロイター)」
との記事の見出しとともに
凄い形相で現場トレードしている人の写真が載っていました。
私なんかはのんびりトレードをしていますので
驚きました。凄いです。(笑)

このような写真を見ると思い出すのが、
ギャン、ソロス、と並ぶ投機家のジェシー・リバモアです。
1907年10月の米株式の大暴落での2日間の売りと買いで、
200万ドルの利益を上げた伝説などで名を馳せたりしましたが、
彼はなんと人生で3度も破産しているのですね。

1929年暗黒の木曜日での空売りで数百万ドルの利益を上げて、
3度目の破産から立ち直ったことなどで
売りに強いグレート・ベアとの異名があります。

その彼が、伝記によれば気分転換でよくヨットに乗って
いたそうです。そして、よくこう語ったそうです。

「市場が無風状態に陥ることがある。方向の定まらない
 『もちあい相場』というやつだが、
 こんなときはさっさと店じまいし、
 釣りでもなんでもいいから、気分転換に出かけることだ。
 市場に風が吹き始めたらまた戻ってくればいい。
 エネルギーの有り余ったトレーダーにとって、戦場離脱が
 つらいのはよく分かる。しかしわたしは、
 どんなトレーダーにも、ときどき相場を休む時期がなければ
 ならないと信じている。精神や気持ちのバランスを取り戻す
 ことほど重要なことはないのだ」

参考: 「世紀の相場師ジェシー・リバモア」
    リチャード・スミッテン著 角川書店

確かに、
しっかり休養を取ることのできるトレーダーは、
良い成績のようです。

やはり、休むも相場なんですかね。


FX 相場と正規分布のお話

昨日の12日(月)は、G7の共同声明で懸念されていた
円安への言及がほぼなかったことから、
一時ドル円が122円を超えるなど円安で始まりましたが、
朝方の豪RBAの四半期報告でインフレ見通しが
引き下げられたことでAUDが下げるなどもあり、
円安の流れは続かず、
ロンドン時間に入る頃から円高傾向となりました。

さらに、夕方の英PPIの仕入ベースの悪い数字を受けて、
ポンドが大きく下げたことにつられるように
ニューヨーク時間になっても
米ドル、欧州通貨、オセアニア通貨とも
総じて軟調な展開となりました。
今朝もその流れが続いています。

今日13日(火)は、
夕方6時半に英の消費者物価指数の発表があります。
注目しておいたほうがよさそうです。
続く夜の7時には、ユーロ圏のGDP速報値や鉱工業生産などの
発表があります。EURのレートを大きく動かす可能性が
ありますので、こちらにも注目です。

そして、夜の10時半には米貿易収支の発表があります。
重要経済指標ですので、大いに注目いたしましょう。
また、同時刻の10時半にカナダの貿易収支の発表もあります。
今日は、ちょっと気忙しい1日となりそうです。

さて、今日は相場と正規分布のお話です。

正規分布は、天体観測のばらつきから
19世紀にガウスという人によって発見されました。
「偶然誤差の分布法則」とも呼ばれ、
平均値を真ん中に描いた左右対称のカーブの分布図で、
統計学で一般的に使わています。

相場で正規分布といいますと、
ボリンジャーバンドが有名ですが、
考案者のジョン・A・ボリンジャーは、
彼のその著書で興味深いことを述べています。

バンドの幅は、統計学の法則を借用(濫用)したもので、
実際の相場の分布は歪(いびつ)であり、
正規分布曲線でいえば、
両端に出てくる数がはるかに多く観察される
ファット・テイル(太い尾)となっていて、
非正規分布の要素もあり、
正規分布とはかなり大きな「尖度(せんど)」を有する。
従って、標準偏差の2倍の幅に収まるデータは、
95%を期待すべきところ89%にすぎない。
しかしながら、中心極限定理によれば、
正規分布となる部分集合が生まれて、
これに統計学の法則が適用できる。(要約)

なにやら難しいお話ですが、
そういえば、レートはミドルバンド(=移動平均線)を含めて、
±2σなどのバンドの端に行きたがる傾向がありますね。
また時に、レートが±3σをも超えることも珍しくありません。

「それ行け、やれ行け、ドンと行け」
とばかりに、心理的な過熱で相場が行き過ぎることも
少なくないわけですね。

すべてにわたって合理的とはいかない「人の心理」が
相場を作っていくこともあるわけで、うなずけます。

さしもの統計学も、人心には少しだけ手を焼いているようです。

FX ヘッジ・ファンドのお話

G7も無事に終わり、一週間のスタートですね。

ドイツのエッセンで開催された
注目の7カ国財務相・中央銀行総裁会議G7は、
共同声明での円安への言及は見られず、
経済のファンダメンタルズを反映すべきとの考え方を
再確認して、過度の変動や無秩序な動きは
経済成長にとって望ましくないという、
これまでのG7での声明を踏襲する内容となりました。

また、ヘッジ・ファンドやクレジット・デリバティブに対する
システミック・リスクおよびオペレーショナル・リスクへの
警戒の表明や人民元への言及などもありました。

さて、今日12日(月)は、日本市場はお休みです。
為替市場のオープニングは、
今朝9時半の豪RBA 四半期金融政策報告を受けて
AUDが下落していますが、その他は今のところやや円安傾向で、
総じて比較的落ち着いている印象です。

今日夕方の6時半には、生産者物価指数などの
英の経済指標の発表があります。
ここのところ少し不安定なところもあるGBPなだけに
注目してみましょう。

今日は、ヘッジ・ファンドのお話です。

今回のG7でヘッジ・ファンドへの懸念が表明されましたね。

一般にファンドといいますと、公募投資信託、私募投資信託、
そして、指定金外信託(ファントラ)や特定金外信託、匿名組合、
リミテッド・パートナーシップなどのことをいいますが、
ヘッジ・ファンドとは、いったいどういうものなのでしょうか。

ヘッジ・ファンドの実体は不明なところも多いようですが、
分類でいいますと、私募投資信託もしくは
匿名組合のカテゴリーに入り、
投資対象や投資手法などが規制されて
情報の開示などが義務付けられている公募投資信託などと
違い、投資手法などの法的な規制はあまり受けずに
自由な資金運用をしています。

ただし、1つのヘッジファンドの参加者は米法で99人以下、
日本でも49人以下と参加者数の規定はあります。

一見、驚くほど少ないファンド参加者ですが、
その彼らがG7でも懸念するほど為替相場を揺さぶることが
多いのですね。

それもそのはず、ヘッジ・ファンドのお客様は、
世界の富裕層をはじめ、年金基金や銀行や機関投資家などで、
運用する額が桁外れに大きいのです。

そのヘッジ・ファンドの総数も
世界で3,000〜4,000くらいあるのではといわれていますが、
かなりアバウトな数字で
今まで情報の開示が不要だったために、
実体はよく判らないというのが実情のようです。

有名なヘッジ・ファンドには、
ソロス氏のクォンタム・ファンドがあります。
また、先日ご紹介しましたLTCMなどもかつてその1つでした。

税法上で有利なケイマンやバージン諸島等の
いわゆるオフショア地域に本籍を置き、
ニューヨークなど世界の経済都市に出先のオフィスを構える
スタイルが多いようです。

ヘッジ・ファンドの名の由来は、
リスクヘッジのために開発されたデリバティブ(金融派生商品)を
駆使する投機的な投資手法にちなんでいます。
株や為替や商品先物をはじめ投資対象は多岐に渡っています。

投資手法は、アービトラージ、ロング・ショート、
マーケット・タイミング、マーケット・ニュートラルなどを
用いているようです。

今回のG7の声明を受けて、
ヘッジ・ファンドの詳しい調査がされるとのこと。
とても興味深いですね。

FX 歴史的インフレのお話

昨夜8日、注目の夜9時の英政策金利と、
続く9時45分の欧政策金利は、ともに据え置きでしたが、
ポンドは利上げ期待をしていた筋からの売りが入り、
比較的大きく下げました。
一方、欧のユーロはECBトリシェ総裁の会見で、
「strong vigilance」のフレーズのある
インフレへの強い警戒感の表明があり、
利上げ期待からの買いを呼ぶ展開となりました。

今日9日(金)は、朝に注目の日機械受注では
わずかに強弱交錯しましたが、
市場の予想とほぼ同じで反応は限定的でした。
今のところ円売りの流れが続いています。

また、本日の夕方6時半には英貿易収支の発表があります。
利上げの思惑違いから大きく下げていたポンドだけに、
ナーバスになっていることも考えられますので、
注目しておいたほうがよさそうです。
その他、夜の9時には加の雇用統計などの指標発表があります。
そして、今日は米指標の発表はありません。

節目となる夜中の12時のNYオプションカットや、
1時のロンドンフィキシングなどでの調整と、
イベントを前とした週末の手仕舞いの動きには
少し気をつけたほうがよさそうです。

いよいよドイツのエッセンで
G7財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。
注目が集まります。

今日は、歴史的インフレのお話です。

昨夜もECBトリシェ総裁が、
インフレへの強い警戒感を示す発言があり、
ユーロが買われる場面がありました。

インフレとは、もともと膨張という意味ですが、
経済的膨張を抑制するには、引き締めが定石となっています。
この(金融の)引き締めには、政策金利の引き上げの実施や、
資金供給量を減らすことなどがありますが、
昨夜のトリシェ総裁の発言に市場は、
今後の利上げを感じ取ったと言うわけですね。

ある程度ゆっくりとした適度なインフレは、
経済にとって好ましいことと思いますが、
度が過ぎるとたいへんなことになるようです。

インフレは、一般に需要と供給のバランスが崩れて、
総需要が総供給を上回った場合に発生して、
同時に貨幣の価値の低下をもたらします。

ディマンド・プル・インフレ(需要インフレ)や
コスト・プッシュ・インフレ(供給インフレ)も
なかなか厄介な問題ですが、
かつて世界では有事に絡むインフレなどで、
とんでもないことがありました。

第一次世界大戦後のドイツで、
戦争の賠償金支払いによって、
マルクが対ドルのレートで1年間に100万分の1以下に
下落するハイパーインフレが起こり、
なんと100兆マルク紙幣も発行されたといいます。
想像を絶する事態ですね。

このようなハイパーインフレはドイツばかりではなく、
第二次世界大戦後のハンガリーでも起こりました。
このときのハイパーインフレでは
16年間で貨幣価値が、
なんとなんと1垓3000京分の1になったそうです。

1京は1兆の1万倍で、そして1垓は1京の1万倍ですから、
紙幣は文字とおりの「ただの紙」となってしまったのです。
このとき発行されようとしていた紙幣が、
ギネスブックに載っている10垓ペンゲー紙幣です。
このハンガリーのインフレが史上最高と言われています。

近年でも、1988年から1989年にかけて、アルゼンチンで
対前年比5,000倍の物価上昇が記録されています。
これでも、そのときの実際の生活がどのようなものであったか、
想像の域を超えています。

今は昔の物語で、
わが身には関係のないようなふしにも思えますが、

日本でも何年も前から、
ハイパーインフレ説が叫ばれています。
なんかちょっと怖いですね。

もちろん正常な範囲のインフレでも、
蓄えたお金の価値は、ゆっくりと目減りしていきます。
やはり、この世で生き残るためには、
「稼ぎ出す力」こそが必要なようです。


FX 四方山(よもやま)話

昨日7日は、東京市場で120円を試す動きがあったものの、
割れは果たせず円買いも一服となり、
その後、短期筋などのドル買いで値を戻す展開となりました。

英鉱工業生産や独鉱工業生産がともに弱い数字で、
一時的に弱含みましたが、その後、英欧通貨は上げました。
その他のオセアニア通貨などのクロス円も
総じて大き目のレンジの中での上げの展開となりました。

今日8日(木)は、朝に豪指標が発表され、
新規雇用者数の悪い数字を受けて瞬間下げましたが、
失業率が約30年ぶりとなる4.5%に低下したことを好感して、
すぐに反発しました。

今夜9時には英の政策金利が、
続く9時45分に欧の政策金利が発表されます。
市場のコンセンサスはどちらも据え置きですが、
先日、ユーロ金利の3月利上げ以降の据え置きの報道も
ありましたので、メジャーカレンシーのものだけに
10時半頃のトルシエECB総裁らのコメントを含めて
注目いたしましょう。

G7を控えて、米欧の前哨の舌戦も一段落、
真偽のほどはまったく判りませんが、
それほど大きな決議はないとの噂もちらほら聞こえます。
そのせいかどうか、円買いも徐々に流動性の低下する中、
一服といったところ。

今日は、四方山(よもやま)話をひとつ。

まだまだ日本列島の多くは冬の中ですが、
やがて春がやってきます。

春に野に咲く花と言えば、タンポポや菜の花ですが、
今、モンゴルで壮大な構想が進んでいます。

高原に菜の花の広大な畑を作ろうという計画です。

主な目的は2つあって、
ナタネ油から、軽油に代るバイオディーゼル燃料を作ることと
地球の二酸化炭素を吸収して、地球温暖化の防止に一役買おうというものです。

失笑されるほど悠長で荒唐無稽にも思えますが、
先日のブッシュ発言にもありましたように、
とうもろこしでバイオエタノールを生産して、
自動車の燃料にしようという
脱石油の計画に国家目標が定められたり、
現在、脱石油の動きが世界で顕著になってきています。
これに連れて、とうもろこしやナタネ油が
高騰しているようです。

この脱石油の世界的な動きは、
代替エネルギーの問題だけではなくて、
二酸化炭素の増加による地球温暖化が、
「このまま無策を続けたとしたら、 今世紀末に平均気温が
 6度上昇して北極海の氷が消える」という
SF小説のような話が、他人事ではない
切迫した現実味を帯びてきていることにもあるようです。

話は変わりますが、
近頃、柳沢厚生労働相の発言(失言)などで
何かと話題となっている人口問題にしましても、
1972年のローマクラブによる有名な報告書である
「成長の限界」にあるような
資源、食料の視点からの人口問題と、
ノーベル賞経済学者のシモン・クズネッツらが
早くから指摘していたように
経済的視点からの人口問題があるようです。

視点によって、一方は深刻な人口増加、
また一方では、深刻な少子高齢の人口減少。

見方と立場によって、180度意見は分かれますが、
これは矛盾ではなく、どちらも正しいように思えます。

G7を前にして米欧の意見の温度差。
これもスタンスの違いで当然のことなのでしょうね。
G7の決議や如何に…。

FX G7のお話

昨日は、メンテナンスもあってブログをお休みしました。

さて、昨日の為替相場、材料に乏しい中、
ドル円は一時120円を割ることもありましたが、
いくぶん弱含みの120円半ばから120円の
レンジ相場となりました。
他の通貨も総じて弱含みのレンジ的な調整となりました。

今朝の豪政策金利の発表は、
市場の予想のとおりの6.25%と据置となりました。

今日7日(水)は、夕方6時半に英鉱工業生産の指標発表が
あります。GBP関連のポジションを持たれている方は、
注目しておいた方が良いでしょう。

夜の10時半には、
米第4四半期非農業部門労働生産性などの発表もありますが、
市場の注目度はそれほど高くはないもようです。
夜の10時半と深夜の12時に米のポールソン財務長官ら
要人の発言が予定されていますが、
今日もいくぶん材料不足の感がありそうです。
ドル円の120円あたりに中東勢や日本の機関投
資家が買いを狙っているとの噂もありますが、
ドル円が120円を維持するかどうかが
注目のポイントとなりそうです。

週末にG7を控えて大きくは動きづらい環境で、
レンジ相場となると見る向きが多いようです。

今日は、G7のお話です。

G7は、もともと国際通貨基金(IMF)で協議されていた
国際金融問題を、1985年9月にレーガン米大統領が
主要5ヶ国(米、日、独、仏、英)に呼びかけ、
ドル安誘導協調介入を求めて協議したG5プラザ合意に始まり、
翌年に加と伊を加えて、G7と呼ばれるようになった
主要7ヶ国蔵相・中央銀行総裁会議のことです。

当初のプラザ合意では、急速な円高ドル安が進み、
G5の世界経済を動かす力が示されました。

その後も、ルーブル合意などで
世界の経済に大きな影響を与えてきたG7ですが、
そのG7が今回9日から10日にかけてドイツで開催されます。

いろいろな思惑の前哨戦も始まっていて、
米からは、日本が無理に利上げしてデフレに逆戻りすることは
好ましくないとのことで、日本の低金利を容認する発言も
見受けられます。

また一方、欧州からは現在のEUR/JPYの為替レートは
容認しがたいとのことで、強めの発言も目立ちます。

これらの発言や思惑から、
為替は上下に振幅しながら調整が進んでいます。

そういえば、G7にはオセアニアは含まれていないのですね。
未来は、ロシアなども含めてG10くらいになるのでしょうか。

今回のG7ではどのような議題で
どのような声明となるのでしょうか、

注目が集まります。

FX 巨大ヘッジファンドLTCM沈没のお話

先週末の金曜日、注目の米雇用統計は
市場予想の15万人対して、発表された数字は11.1万人で
瞬間的にドル売りが進みましたが、

しかし、恒例となっている前回の発表値の修正があり、
さらにおまけに前々回の数字までも修正となって、
結果、大幅に上方修正されたことで、
ドルはすぐに買い戻される動きとなりました。
大きな振幅でしたが、終値では、ほぼ「行って来い」の状態となりました。

一方ユーロは、MNI社から
「ECBは3月利上げを行った後、当面金利を据え置く」
との報道がされたことで、ユーロが大きく下げました。

さて、ゴトウ日の今日5日(月)は、朝に発表された豪の経済指標が
弱かったことで、AUDが現在弱含みとなっています。
これに連れるように他の通貨も現在調整模様となっています。
今日の注目は、夜中12時に発表される米ISM非製造業景況指数です。
注視いたしましょう。

今後の注目は今週末のG7に向けられ、
要人発言などに注意しながらの展開となると思われます。

さて、今日は巨大ヘッジファンドLTCM沈没のお話です。

LTCM(Long Term Capital Management)は、
1994年2月末に運用を開始した巨大ヘッジファンドです。

当時は、マイロン・ショールズとロバート・マートンという
2人のノーベル賞経済学者と、
FRBを辞めてアメリカ中央銀行(FRB)の副議長であった
デビッド・W・マリンズも参加するなど、
ファンドのドリーム・チームと呼ばれていました。

運用開始にあたって、12億5000万ドルというファンドの立ち上げとしては、
「史上最高額」を記録するなど、まさに鳴り物入りでのスタートでした。

その当初の実績もものすごく、
デリバティブ(先物取引、オプション取引、スワップ取引)などで
4年で400%の実績を上げました。

例えばファンドに1億ドルを投資していたとすると
4年で4億ドルにして戻してくれたことになるのですね。
(凄いですね)

ノーベル賞の受賞の2年前に癌で他界したフィッシャー・ブラックと
LTCM設立に加わったマイロン・ショールズの2人によって作られ、
「ロバート・マートン」よって数学的に正しいと証明された
オプション取引での『ブラック・ショールズの式』などを駆使して、
あたかもファンドは聖杯を得ていたかのように順風満帆でしたが…、

ところが、なんということでしょう。
『ブラック・ショールズの式』には、欠陥があったのです。

「人間の心理」という相場の要素が抜け落ちていました。
つまり、この式は「市場が落ち着いていて、パニック状態ではないこと」
を前提とした正規分布における数式であったのです。

ロシアのデフォルトが1998年に起こり、
(どのような確率計算かは解りませんが)
それに起因した確率的には1兆年に1度も起こらないという
『パニック状態』が発生してしまいました。

止まるところを知らない、下落につぐ下落…

あえなく巨艦LTCMは危機を迎えます。

円換算で13兆円もの借り入れも運用して、
総額で135兆円にも及ぶデリバティブ取引をしていたこともあって、
このLTCMの破綻危機は、
これだけでは済まない事態を引き起こしそうになりました。

後にジョージ・ソロスに
「世界の金融システムが破綻に最も近づいた時」と、

そして、当時の米財務長官のロバート・ルービンに
「過去半世紀で最悪の危機」と言わしめるほどの

金融危機からの
あわや世界恐慌が起こり得る事態となったのです。

この世界恐慌を避けるために
ニューヨーク連邦準備銀行は、LTCMを一時的に支援して、
さらに市場を落ち着かせるために米中央銀行が
9月から3ヶ月連続で利下げするなどの
後に「緊急で大胆な行動」と言われた施策で
なんとかこの世界恐慌の危機を瀬戸際で乗り切りました。

そして、その後、
ある前提の基の数理的証明は聖杯とはならないことや、
トレードにおけるプロテクティブ・ストップ・ロスの重要性など、
多くの教訓を残してLTCMは解体されました。

FX 要人発言のお話

昨日は、夜の10時半の米個人消費支出や米コアPCEは
市場の予想よりやや弱めの数字でドル売りを呼びました。
続く深夜の12時の米ISM製造業景気指数でも、
49.3と市場の予想を下回っただけではなく、
景気判断の節目となる重要なポイントの50をも切ったことから、
ドル円が一時120円10銭に迫る動きとなりました。

しかし、前日の建設支出の弱い数字を受けて注目されていた
中古住宅販売が堅調であることが判ったことで、
住宅関連の底堅さが再認識されたこと、
そして、ISMの数字が
在庫の大幅落ち込みに足を引っ張られたことによるもので、
雇用部分に関しては前回を上回っていることが評価され、
米株価指数が高値を更新したこともあって、
米景気の堅調さが認識され
利益確定の動きとともに、
しだいにドルが買われる展開となりました。
これにつれて、他の欧州通貨などにも戻しの動きが見られました。

さて、今日2日(金)の注目は、
なんといっても夜10時半の米雇用統計です。
最もレートを動かす可能性のある経済指標ですので、
恒例となっている前回発表の修正や、
米失業率とともに注視いたしましょう。

米雇用統計(非農業部門雇用者数変化)の市場のコンセンサスは、
+15万人と前回を下回る予想ではあるものの
強気の数字となっています。
また、続く深夜12時の米製造業受注と
米ミシガン大学消費者信頼感指数にも、
一応、注目しておいたほうがよさそうです。

余談ですが、今日は「満月のドル買い」と言われる日です。
オカルトとバカにされているようですが、
統計的にも有意差が認められるほどのようです。

相場にはある周期で相場が動くサイクル理論というものもありますので、
あながち非論理的と簡単に一蹴はできないのかもしれません。
少しの遊び心で、どうなるものか見守ってみましょうか。

来週末からG7も控えていて目の離せない相場となりそうです。

さて今日は、要人発言のお話です。

最近、要人発言といいますと

あらぬことを口走ってしまった柳沢厚生労働相の
「女性は産む機械・装置である」の問題発言ですね。
いくら少子化問題が経済に大きな影響を与えると言っても
この発言はいただけません。

団塊世代が一斉に定年を迎える時代となっていますので、
そのジュニアたちもいわゆる結婚適齢期となっていますから、
(結婚適齢期とはなんぞやという話しは別としまして)
急がねばならない思いもあったのでしょうが、
ならば、昨日のTV番組でも取り上げられていたように、
少子化ではあっても産院の医師や助産師が不足していて、
とんでもない過酷な現状で出産医療に従事している現状も認識して、
まずは、そういった環境から改善する姿勢が望まれるところでしょう。

そして、少子化の原因に経済問題も実に大きいことも
認識する必要がありそうです。

さて、為替の世界でも要人発言はとても大きな影響がありますね。
先日のポールソン米財務長官の「Watching the yen, very very carefully」
もそうですが、ときに経済指標の発表よりもインパクトのある場合が
あります。

またときに要人たちの発言に「動学的不整合性」を思わせるような
時間的に一貫性のないこともあるようで、
1日に何度か要人発言に振り回されることもありますね。

要人発言にご用心。(笑)

FX エポックのお話

昨日は、総じて調整が一段と進む相場展開となりました。
特にポンドなどは大きな動きとなりました。

米GDPの数値は消費の拡大とインフレの低下を反映して、
年率で3.5%と市場予想を上回るもので、
一時、ドルが買われましたが、
その後発表のシカゴ購買部協会景気指数が景気判断となる50を
下回る数字であったことと、
追い討ちをかけるように米建設支出もマイナスで、
ドル売りが加速しました。

さらにそれに輪をかけるように、
ポールソン米財務長官の「Watching the yen, very very carefully」
という円安牽制の発言によって円高傾向を呼び、
米が対中貿易で赤字の続いていることもあわせて、
ドル安円高傾向がさらに強く進みました。

注目のFOMCでは市場のコンセンサスのとおり、
政策金利は据え置かれましたが、
強弱の交錯したコメントで、
長期的にはドル高になるにしても、
FRBは当面、現在金利を維持するとの憶測から、
短期的な利上げ観測もやや後退したもようです。
しかしながら、FOMCの影響はジワジワ出ることも少なくないため、
少し市場の動向を注視する必要がありそうです。

月初となる今日2月1日(木)は、
夜の10時半に米個人消費支出や
米コアPCEや米新規失業保険申請件数が、
続く深夜の12時には米ISM製造業景気指数などの
注目の経済指標の発表があります。
調整ムードが継続しそうではありますが、
レートを動かす可能性の高い指標であるだけに、
今夜も目の離せない相場となりそうです。

そして、明日はいよいよ巨大指標である米雇用統計が発表されます。

さて、今日はエポックのお話です。

エポックとは、画期的とか重要な事件、あるいは新紀元のことですが、
1971年8月の金とドルの交換停止宣言をしたニクソンショックや
1985年9月のドル高是正への協調介入を決定したプラザ合意や
1992年9月のポンド危機、そして1999年1月のユーロの誕生などが、
かつて為替の強烈なエポックでした。

その他では、もちろん90年代での日本のバブル崩壊なども
経済の大きなエポックですね。

小さいものでは数え切れませんが、
私なんかにとっては、今では当たり前ですが、
現在こうしてパソコンでリアルチャートを見ながら
トレードできていること自体も、
大豆などの先物で穀物新聞を見ながら
電話での売買をしていた頃からみると、
隔世の感のあるエポックです。

さて、今日の新聞で面白い記事を見かけました。

近代文明にとって電気と石油はかけがえのないものですが、
なんと、日本のガソリン消費が32年ぶりに前年割れとなったというのです。
これは、ガソリンの高騰とともに低燃費車の普及によるもの
だそうですが、それにしてもちょっとしたエポックですね。
最近のガソリン価格の下落もこれを反映しているのかもしれません。

そういえば、数年前からの燃料電池の需要もそうですが、
最近、車両用のエタノールの需要も高まっていて、
とうもろこしの先物価格が高騰するなど、イノベーションとともに
変化は着実に波及してきているようです。

為替においても、このようなエポックの兆しを見逃さないように、
常に心がけて行きたいものです。

FX 名目と実質のお話

昨日は、朝に注目の日鉱工業生産速報値が
やや良い数字であったものの反応は限定的でした。
また、深夜の12時に発表された米消費者信頼感指数でも
良い数字にもかかわらずレートは逆の動きをしました。
週末に巨大指標の発表が控えていることと、
G7の開催が近づいていることで、
経済指標では限定的な反応でしたが、
しかし、要人発言には強い反応を示しました。

昨日ご紹介しましたように、
ユーロ圏財務相会合で、出席した13ヶ国財務相らが
利上げを見送った日本の通貨政策に不信感を表明し、
ユンケル常任議長が2月9日から開かれるG7で
この問題を議題とすることを明らかにしたことや、

そして、G7開催国であるドイツのシュタインブリュック財務相が、
G7でユーロ相場を討議すると発言したことなどが材料視され、
円、欧州通貨に大きな調整が見られました。
併せて、オセアニア通貨にも大きな調整が波及しました。

月末の今日31日(水)は、夜7時に欧消費者物価指数が、
そして10時15分に米ADP雇用統計、
続く10時30分に米のGDP関連、
さらに11時45分に米のシカゴ購買部協会景気指数と
注目の経済指標の発表ラッシュとなります。
月末でもあり、レートを大きく動かす可能性がありますので
注視いたしましょう。

また、要人発言としては、
深夜12時からポールソン米財務長官の議会証言があります。
週末のイベントを控えて要人発言にも敏感に反応する可能性があるため、
こちらにも注目です。

さて、今日は「名目と実質」のお話です。

金利やGDPなどで、名目金利とか実質金利とか、
あるいは名目GDPとか実質GDPとか言いますね。

実質金利とは、名目金利から物価上昇率を差し引いたもので、
金利は物価の影響で実質の中身も変わりますのでうなずけます。

例えば預金の金利が1%上昇しても、物価上昇率が1%増えたら、
利子を含めた預金総額で買えるものは同じとなってしまうわけですから、
金利が上昇していないのと同じということですね。
物の価値のインフレーションに金利が食われてしまうわけです。

逆に名目の金利上昇がなくても、デフレーションとのきは、
預金総額で買えるものが物価の下落によって増えますので、
実質金利は上昇したことになります。
物価上昇率が−1%なら、名目金利の上昇がなくとも、
物の価値のデフレーションによって1%の実質金利上昇となるわけですね。

同じようなことがGDPにもあります。
GDPとは新しく生み出された生産額、つまり付加価値のことで、
経済のある期間のフローを示し、経済活動の活発さの指標ですが、
これも物価上昇率を考慮しない単純な生産額を名目GDPと呼び、
そして物価上昇率の影響を控除したものを実質GDPと言います。

例えば、日本の名目GDPと実質GDPとでは、
高度経済成長とバルブ時期があった1955年から2000年の間では、
名目GDPは約60倍にもなっていますが、物価上昇も激しかったために
実質GDPでは、約10倍程度となっています。

そういえば、所得も同じですね。
でも所得の場合は、物価上昇以外にも税金も引かれていますから、
実質はかなり厳しいものとなります。

もうじき確定申告のシーズン。
物中心の「実質」に習って、せめてもの抵抗で
経費で何か購入でもしておきますか。
実質を増やすために…。

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