FX 過去による支配のお話

昨日12日(木)の東京市場は、朝方に
ユーロに一時的な仕掛けとも思われる上げが見られ、
これにつられるようにドル円、
クロス円も一時的に上昇しました。その後、
上げが一服すると夜のECBを意識したように
もみ合いの中でゆっくりとやや値を下げていきました。

ロンドン市場に入ると、
ユーロ円などで調整の動きとなりました。
夕方の英貿易収支も市場予想を下回り、
限定的でしたがポンドにも調整が入りました。
カナダは原油先物の堅調を反映してか強含みに推移しました。
注目のECB政策金利の発表ですが、
一部に利上げ観測もあったものの、
市場の大方の予想とおりの据え置きとなりました。
市場の反応はきわめて限定的で
NY市場に入ってからのトリシェECB総裁の会見に
注目が集まりました。

ニューヨーク市場に入ると、
トリシェECB総裁の会見で慎重な言い回しの中にも
「円はファンダメンタルを反映するべき」との
円安進行を牽制する発言があったことで、
円高を誘発してG7へ向けての調整かとも思える状況と
なりましたが、もみ合いの後に
しだいに値を戻す展開となりました。
ドルはその中にあって、弱含みに推移しました。
また、会見でユーロ圏のインフレに対する注視を
表明する発言もあったことで、
対ドルなどで欧州通貨の買いが優勢となる動きが見られました。
オセアニア通貨は一時の下げもあったものの
対円で堅調に推移しました。
総じて欧州通貨とオセアニア通貨の底堅さと堅調さが
印象的な展開となりました。

今日13日(金)は、
夕方6時に欧鉱工業生産の発表があります。
そして、夜の9時半には米貿易収支と
米生産者物価指数の発表があります。
市場の注目度の高い経済指標ですので注目いたしましょう。
また、同時刻にカナダの国際商品貿易収支の
発表も予定されています。
続く、夜の11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数の
発表があります。こちらにも注目です。
真夜中の2時15分にトリシェECB総裁の記者会見も
予定されているようです。
12時過ぎのロンドンフィキシングや欧州市場クローズの
深夜の動きにも注目する必要がありそうです。
朝に発表されたNZ小売売上高指数も好結果で
オセアニア通貨が買われました。
欧州通貨も堅調で、今のところ昨日来の地合いが
継続しているようですが、今後、調整の可能性も
ありますので注意が必要なようです。

さて、今夜13日の金曜日(笑)から
ワシントンでG7が開催されますね。
独財務相が家族旅行でお休みで
中国が不参加という今回のG7ですが、
中国人民元などについての話が出るものと思われますが、
現在の為替のあり方への言及やキャリートレードについて
どのような話し合いとなるのでしょうか。
声明への強い形の盛り込みはないであろうという
アナリストの意見が多いようです。いかがなりますか。
明日の土曜日にはG7の共同声明が発表される予定です。

さて今日は、過去による支配のお話です。

トレーダーは、しばしば過去の自分自身の行動に
不必要に影響されてしまうことがあるようです。

私自身の経験からも
ときに自身の行動に合理的であろうとして、
自分自身の過去の投資行動に
支配されてしまうことがあります。

かつて私もこの性癖が直らずに
その日一度、買いのスタンスを取ると、
一度その日のトレードに失敗しても
何度もその日に買いだけに固執して、
押し目を買おうとして失敗したことがありました。

押し目を買ったつもりが、また下がる…。

その時は、トレンドがもうすでに下げに転じていたことが
見えなくなってしまっていたのですね。
過去に自分の取ったスタンスに支配される必要はないのですが、
この癖が取れずにずいぶんと悩んだものです。

後でチャートを見ると
「なんで俺はあの時あんなトレードをしていたんだろう」
と自分自身で不思議に思ってしまうこともありました。
「いかに中立な心で相場を計測しなければならないのか」を
痛切に思い知らされました。

また、かつて私は、
ちょとの損を「すぐに」取り戻そうと、
負けても負けても、すぐにポジションを持とうとする
気持ちが抑えられないことがありました。

後で冷静になってチャートを見ると
「なんであのケースであんなトレードをしたんだろう」
と思うのですが、その時は頭に血が上っていて、
狂気の投資行動をしてしまう時期がありました。
結果はもちろん、少しの損を取り戻そうとしたばっかりに
損を大きく上塗りしてしまったのです。

まるで長州小力もびっくりの
キレて怒れるギャンブラーみたいでした。(笑)

「キレてますか?」
「あぁ、もうとっくにキレてるよ!」

過去の自分自身の行動に縛られないように
「常に中立な目で相場を見ることが大切なようです」

そしてまた、
「チャンスをしっかりと焦らず待つことが大切なようです」

これがきっと未来の自分自身に叱られないコツですね。
私は、このことが体の芯から解るようになるまで
ずいぶん長い時間と高い授業料を払ってしまいました。

精神論はとかく嫌われますが、
投資法を運用するにあたっても大切な要素となるようです。

中国の仏典にも面白いことが記述されています。
水についてのことですが、
「人は水と見る。天人は甘露と見る。餓鬼は火と見る」
とあります。

心のスタンスによって見えてくるものが
違ってくるようですね。

でも、しかし
いくら平穏な落ち着いた気持ちであっても、
トレードのスキルがなくては相場に勝てません。
トレードで勝つためには、精神論ばかりではない
しっかりとしたトレーディング・メソッドが必要です。


FX 複利のお話

松坂とイチロー、そして城島との対決は
ワクワクしましたね。

昨日11日(水)の東京市場は、朝に発表された日機械受注や
日貿易収支が市場予想よりかなり悪い数字で、
円安ではじまりましたが、ほどなく債券の償還に絡んだ
と思われる売りにいったんユーロ円やドル円が
大きく押される展開となりした。
一方、英のレパトリ送金を優遇する税制改革の報道などもあり、
ポンドがもみ合いの後、上昇しました。
これにつられるように、押されていたユーロ円やドル円が
ゆっくりと値を戻していきました。

ロンドン市場に入ると、もみ合いながらも
ポンド買いの流れは続きましたが、
英財務省から税制改革は税収ニュートラルとするなどの
発言がされたこともあって、ポンドが一時反落しました。
一方、カナダが好調でUSD/CADが大きく下げました。

ニューヨーク市場に入ると、IMF調査局長から
「円キャリー取引に介入の必要なし」との発言があり、
円キャリートレードを容認する見解が示されて、
ドル円、ロス円ともに円安が進行する展開となりました。
その後、注目のFOMC議事録が発表されて、
その内容が米利下げを後退させインフレを警戒する色彩
であったことから、一時ドルが上昇する場面もありました。
しかし、その動きは限定的で、値を戻す展開となりました。

今日12日(木)は、夕方5時半に英貿易収支、
続く夕方6時に欧第4四半期GDPの発表があります。
そして、夜の8時45分に欧ECB政策金利発表が発表されます。
市場の予想では据え置きが優勢のようですが、
一部に利上げを予想する向きもあり、大いに注目されます。
また、これに続く夜の9時半から欧トリシェECB総裁の
記者会見が予定されています。こちらにも注目です。
同時刻に米輸入物価指数と米新規失業保険申請件数の
発表もあります。

明日からG7も開催されますが、円キャリートレードへは
前回と違って容認論が多く見受けられるものの、
中国人民元問題への火種が少し気になります。

株は低迷していますが、
現在、もみ合いの後、バーナンキFRB議長の
円安容認発言もあり、やや円安の展開となっています。

さて今日は、複利のお話です。

複利のお話の引き合いには、
よくアインシュタインの言葉が引用されますが、

私としては、アインシュタインの言葉では、
博士が戦後の復興のさなかに来日したときに
子供たちの質問会で答えたという言葉が印象的です。

「博士! 人は何のために生きているのですか?」

短くも哲学の究極的ともいえる素朴な子供のこの問いに
普通の人なら唸ってしまうものですが、
すぐさまこう答えたといいます。

「それはね。人は他人(ひと)を幸せにするために
 生きているんだよ。」

自らの相対性理論が
原爆を生み出すこととなってしまったことに
博士が常日頃から哲学的思索をしていたことを
うかがわせるエピソードです。

いきなりお話が脱線してしまいましたが、
アインシュタインは複利についてこのように述べています。

「人間の発明した仕組みで、数学の歴史上、最大の発見」

複利とは、雪ダルマが大きくなるように
利子を元金に組み入れることで利子に利子がつくことですね。

たとえば、10,000円を元金として10%の月利とした場合、
3ヵ月後の単利では、3,000円の利子ですが、
複利では、3,310円の利子となって、
単利と比べて310円多くなります。

「なーんだ。こんなぽっち…。」

という印象も受けます。

でも、例えば100万円の資金があって
これを月利2%で運用できたとすると、
20年で複利では元利合計が1億円にもなってしまうのです。

感覚的には「えーっ、ほんとかなぁ。」
という感じですが、お金を引き出さなければ(笑)
不思議なようですが、こうなるのですね。
どんどんお金が加速して増えていくわけです。

インターネット上に複利の計算シートが公開されていますので、
興味のある方は調べてみてくださいね。

借金が雪ダルマ式になんていう悪徳金融の話は
三面記事でもよく見ますが、
複利で実際にお金持ちになった人の話はあまり聞きませんね。
複利の効果を享受するには、大切なことがあるようです。

それは、複利は元金とともに
その元金に金利分自体を組み入れて
それにさらに金利が付いていく仕組みですから、
元金という初期値ばかりでなく、
途中経過における「確実性」がとても大切となります。

よく投資関連の書籍に100万円の資金が、
月にこれだけ儲かると○○年で○億円となる
というシミュレーションが載っていますが、
あれがなかなか実現できなく絵に描いた餅となってしまうのは、
初期値の金額の大きさよりも、
経過に浮動が生じることによって複利が
破綻してしまうからなのですね。

複利を実現するためには、
増加率(利率)は仮に少なくても「確実性」がとても大切で、
増えた元利を減らしたり降ろしたりしないで済むために
勝率は100%でほったらかしをなくてはなりません。

FXでこれを実現するためには、
手付かずの別口座で、ある程度の資金を
対資金のレバレッジをMCにならないように抑えて、
なおかつ為替差損の影響も極力抑えるための
通貨ペア間の順相関や逆相関に基づく、
スワップポイントを安定して得れる
適正なポートフォリオを構築して、
出金せずにゆっくりと買い増ししながら
長期間にわたって育てていかなくてはならないのですね。

為替変動リスクの影響を極力抑える適正なポートフォリオ?

これが最重要の課題ですが、

近年の金融工学はもうすでにこの解を発見しています。
FXってほんとうに凄いですね。

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私のFXトレーディング・メソッドですが、
今月21日に値上げさせていただくことにいたしました。
それまでは旧価格で販売しています。


FX トゥヴェーデの著作のお話

昨日10日(火)の東京市場は、
イースターも明けて実質の週はじめのゴトウ日でしたが、
ドル調整売りと円安が同時進行する展開となりました。
オセアニア通貨は堅調となって特にAUDなどが上げました。
この日、発表された日政策金利は、
市場予想とおりの据え置きで材料とはなりませんでした。

ロンドン市場となってもドル安と円安の同時進行は継続して、
さらに欧州通貨も堅調となって、
ユーロ円が史上最高値を更新する160円台となりました。
日本時間の午後8時頃からは欧通貨などに
いくぶんの調整が見られました。

ニューヨーク市場に入っても、雇用統計の好結果を受けても
なお米経済に対する先行き不透明感からか、
底堅さもあるもののドルの軟調傾向は続きました。
欧州通貨やオセアニア通貨は調整もあるものの高値圏で
推移して、EUR/USDやAUD/USDが堅調でした。
USD/CADはカナダ高に値を下げました。
日本時間の深夜のニューヨークの午後になると、
総じてやや戻しの中でのレンジ相場となって行きました。

今日11日(水)は、キャリートレードの復活の中、
朝に発表された日機械受注や日貿易収支が
市場予想よりかなり悪い数字で、円安ではじまりましたが、
ほどなくいったん円高に振れる相場展開となりました。
今日の主な経済指標は、夜の9時15分の加住宅着工件数、
夜11時半の英先行指数などですが、
市場の注目度は比較的低いようです。
そして、深夜12時を回って真夜中の3時に
米FOMC議事録の発表があります。
議事録内容に注目されます。

さて、キャリートレードが復活してきていて、
日経新聞などにもドル円の120円台も視野にする
円ジリ安論も掲載されているようですが、
週末にはG7の開催もありますので、
どこかで警戒からの調整局面となる可能性もあり、
注意が必要なようです。

さて今日は、ラース・トゥヴェーデの著作のお話です。

ラース・トゥヴェーデ氏は、
デンマークのコペンハーゲン生まれで、
相場を(群集)心理学の観点から研究している人です。
ヘッジファンドの重役でもあります。

その人の著書「相場の心理学」(ダイヤモンド社)の
ブックカバーに本の内容への導入として
チャールズ・マッケイとバーナード・バルークという
2人の言葉が記されているのですが、
とても興味深いものです。

「よく言われていることだが、人間は群れで考える。
 彼らは群がって気が変になるが、
 正気に戻るときは、徐々に、しかも個々別々である。」

かつての学生運動もそうであったかもしれないですし、
下落相場でのパニックもこれに当てはまるのかもしれませんね。

「相場の変動に記録されているのは、
 ありのままの出来事ではなく、人間の反応である。」

ファンダメンタルとして特に悪い材料がなくとも、
時に相場は利食いで下げたり、
警戒感などの実体の不確かな群集心理で
不可解な下げとなることがありますので、
なるほどと思ってしまいます。

「Sell(Buy) the Rumor,Buy(Sell) the Fact.」という
噂が出た時に買い(売り)、要因(事実)が明らかとなった時に
手仕舞う、という短期のファンダメンタル・トレードの定石も
この言葉を如実に語っているのかもしれませんね。

さてそして、ラース・トゥヴェーデはその著作の中で
相場はゲームに似ているとして、
4つの興味深いルールを紹介しています。

第1のルール
市場は先行する。

第2のルール
市場は非合理的である。

第3のルール
市場の「環境」は、カオス的である。 (カオス: 混沌)

第4のルール
チャートは自己実現的である。

市場の環境は混沌としていて、
人の作る市場は先行しようとして非合理的であるが、
レートのアーカイブ(チャート)は、
自己実現的だというのですね。

妙に納得してしまいます。

FX 分析家の論争のお話

昨日9日(月)はイースターマンデーで、
オセアニアや香港、そしてシンガポールも休場であったため、
東京市場でも眠たくなるほどの狭いレンジでの小動きと
なってデイトレーダーにとっては開店休業状態となりました。
ロンドン時間となっても、欧州市場がお休みで
ポンドが若干下げるも静かな相場となりました。

ニューヨーク市場に入ると、カナダ市場の参加などもあり、
いくぶん値動きも見られましたが、総じて様子眺めムードの
小動きでした。その後イランの英兵解放のニュースで
原油先物が急落するとドルが買われる展開となりました。
しかし、これも長続きせず、
総じてレンジ内での動きに留まりました。

今日10日(火)は、イースターも明けて実質の週はじめの
ゴトウ日。休みであった各市場の米雇用統計の評価や
ドルの調整の動きも含めて、相場動向に注目です。
明日のFOMC議事録や
イチローと松坂の対決がある(笑)木曜日の
ECB政策金利も意識する神経質な展開の可能性もありそうです。
また、木曜日のECB会合後のトリシェ総裁の会見も
注目されそうですし、また週末に開催されるG7も
視野に入れていかなくてはならないようです。

今日の経済指標の発表は、日銀政策金の発表がありますが、
市場のコンセンサスは据え置き。
むしろ3時からの日銀金融経済月報と
福井日銀総裁の記者会見のほうが注目されそうです。
昼の2時45分にスイスの失業率の発表があります。
そして続く昼の3時にドイツの貿易収支の発表があります。
夜の米指標などの発表はありません。

私などのデイトレーダーにとって
動きのないイースターは退屈で辛いものでした。
現在、イランの核産業レベル生産のニュースなどもあってか、
ドルを中心に調整の動きとなりましたが、
欧州通貨やオセアニア通貨は堅調です。
やはり動きのある相場は活気があってよいものですね。

さて今日は、分析家の論争のお話です。

いわゆる相場というものがこの世にいつ誕生したのかは、
文献を調べてもなかなか判然としません。
十二世紀のフランスのシャンパーニュ地方を
起源としているという説が有力なようですが、
紀元前の文明の中に存在していた可能性も
否定できないようです。

その後、市場というものが発達してくると
価格変動のダイナミクスを研究しようという試みが
生まれて、そこに実務派と旧学者の論争が起こりました。

実務派は市場の構造とパターンを
チャートに見出そうとするテクニカル派と
市場の動きを経済の基礎的要因に見出そうとする
ファンダメンタル派に細分類されますが、
その二派を一つとした実務派と、
旧経済学者たちの論争が始まったのです。

旧経済学者の多くは、市場の運動がその総和において
ランダム(予測不能)に帰着すると結論して、
また一方、実務派の多くは、市場の運動が
フィードバック過程に支配されていて、
このプロセスにおいて
相場のトレンドを作り出す傾向があると結論します。

いわゆる「ランダム・ウォーク・モデル」と
「決定論的カオス・モデル」の論争です。

しかし近年になって、
この宗教的論争を仲裁する考え方が学者側に生まれました。

人が行う投資行動を心理面から分析しようという
「経済心理学者」という新派です。

彼らはこう主張します。

「フィードバック過程に支配された相場のシステムに
 おける運動の総和は、決定論的カオスと呼ばれる
 蓋然(がいぜん)性が大きいが、こうしたカオス系の
 動学の予測(相場の予測)は困難であるが、
 心理的意味において決して不可能ではない。」

まぁ、なんともごちゃごちゃした言い回しですが、
相場の動きは不可解ではあるけれども
心理学的に予測可能ということのようです。

難しいことは解りませんが…、

私なんかも最近「千の風にぃなぁってぇ〜♪」
などと口ずさむくらいですから、(笑)
やはりどうも心理的ブームなるものは実在していて、
そして、ブームに影響されて
そのフィードバック(反映)として、
不覚にもCDを買ってしまったわけで、(苦笑)

どうも、
相場にも経済心理学者の主張することは実在していて、
心理学的動学予測は可能なようです。

テクニカル派としては、もともと
ファンダメンタルも相場心理も
すべてチャートに反映されているとして
それ(動学予測)こそがテクニカルによる相場予測だと
主張していたはずなのですが…。

まぁ、小難しいことは実務家としては
どうでも良いことです。

関心のあるのは儲けることだけですから。

FX 復活のお話

週明けの今日もイースターで
日米を除くほとんどの外為市場がお休みです。

先週6日(金)の東京市場は、
イースターのグッドフライデーで日本と米国を除く、
欧州市場とオセアニアの豪やNZ、
そして、シンガポールや香港市場までお休みで、
さらにこの日の夜に米雇用統計も控えていて、
休日モードで指標待ちの
狭いレンジでの静かな相場となりました。
この流れは市場が休みのロンドン時間となっても続きました。

ニューヨーク市場に入ると注目の米雇用統計が発表され、
NFP(非農業部門雇用者数)が、18万人と
市場予想の13万人を上回り、
失業率も4.39%と好結果でドルが一気に買われ、
ドル円は119円40銭近くまで上昇しました。
米雇用統計の以前に発表されていたISM製造業、
非製造業景況感指数での雇用部門の数字が弱かっただけに、
今回の米雇用統計の数字は、
いくぶんサプライズであったようです。
その後、米雇用統計での値動きがおさまってくると
米市場もイースターの半ドンとあって、
しだいに高値圏での小さなもみ合いとなって週末を終えました。

今日9日(月)も日米を除くほとんどの市場で
イースター休暇となります。
金曜日のグッドフライデーと違う点は、
NYの株式市場や商品市場そして債券市場が
通常営業であることですが、
本日は日本を除き経済指標の発表もないため、
地政学的な事件でもない限り、
ニューヨーク市場がはじまるまでは
静かな相場となりそうです。

さて、米失業率も4.39%と発表されて、
この数字がこれまででもかなりの低レベルとあって、
失速感もある米経済に対する懸念も和らぐ内容となりました。
前回発表の修正が恒例となっている雇用関係だけに、
次回5月4日発表での修正が
個人的には気になるところですが(笑)、
明日からのイースター明けの
欧州などの各市場の反応も気になるものの
ともあれキャリートレードにとっては良い材料となりそうです。

今日はイースターにちなんで復活のお話です。

いつもお堅いお話ばかりなので、
今日は、ちょっと雑談をさせていただきます。^^

日米を除くイースターで、
チャートを見るのが好きな私ですが、
あまりに静かな相場なのでさすがに眠たくなってしまいます。
はらはらドキドキしても
やはりある程度相場にボラティリティがあったほうが
良いものですね。(笑)

イースター。
キリスト教圏での「復活際」ですが、
春分の日の後の最初の満月の次の日曜日がその日に当たり、
前後がホリデーとなります。

イエスキリストの復活を祝う聖日ですが、
ゲルマン神話の春の女神エオストレの
季節がめぐりよみがえった春を祝うお祭りにも
由来しているという説もあるようです。

さて、私は最近「千の風になって」という
昨年末のNHK紅白発歌合戦で注目された歌のCDを買いました。
そして、何度か聞いていると、
頭の中で勝手に歌がリフレインするようになって、
歌がとめどもなく繰り返されて困ってしまいました。
さしずめ「千の風症候群」といった状況です。
もちろん、自然と口ずさんでしまいます。(笑)

私のぉお墓の前でぇ〜泣かないでくださいぃ〜♪
そこに私はいません〜眠ってなんかいません〜♪

歌詞に「お墓」というワードはとてもインパクトがありますね。
この歌がちょっとしたブームになりかけていた頃、
「なんか変な歌だなぁ。」と思ったものですが、
何度か聞いているとなんかとても癒される思いがしました。

肉体を失った命が、愛する人のために
自然に溶け込んで(復活して)元気よく活躍している
というのですから、とても哲学的でもあります。

千の風にぃ〜千の風になってぇ〜♪
あの大きな空をぉ〜吹きわたっていますぅ〜♪

原詩は作者不明の『a thousand winds』なのだそうです。

Do not stand at my grave and weep;
I am not there, I do not sleep.

I am a thousand winds that blow.
I am the diamond glints on snow.
I am the sunlight on ripened grain.
I am the gentle autumn's rain.

そういえば、
相場でも「相場の本質はトレンドなのか、レンジなのか」
という論争がありますが、
部分を切り取ると75%〜85%はレンジのようでもあり、
大きな目で見るとトレンドのようでもあります。
消滅してしまう可能性なくはありませんが、
上下は無限ともいい難く、
有限時間の中では流れが「復活する」
巨大なレンジのようにも思えます。
相反することが並存していてトレンドでレンジである相場も
けっこう哲学的な面があるのかも…。

そんなことより、相場よ。眠っていないで早く動いて!(笑)

FX マーケットニュートラルのお話

昨日5日(木)の東京市場は、
市場の休みを控えていることを意識してか、
比較的穏やかなレンジ相場となりました。
ロンドン市場に入ると、
注目されていた英政策金利が据え置きの結果となって、
一部で利上げの思惑買いがされていたこともあり、
ポンドがいったん大きく下げました。
その後、買戻しも入って荒っぽく上下する展開となりました。
一方、独鉱工業生産の内容が好結果となったユーロは、
懸念されていたVAT(間接税)引き上げによる
ドイツ経済悪化が薄らいだことなども手伝って
買い進まれました。ドル円はやや強含みの中、
118円後半でもみ合いとなりました。
オセアニア通貨は高値圏での小幅なもみ合いとなりましたが、
カナダは堅調な展開をみせました。

ニューヨーク市場に入ると、
ユーロ高の動きはさらに強まりました。
EUR/GBPやEUR/USDなどが大きく買われて、
ユーロ全面高の展開となりました。
一方、ドルは一時弱含みましたが、
下げたところでは買いが入いる展開となりました。
日本時間の深夜となるNYの午後になると、
イースター休暇を前にしてしだいに閑散な取引となり、
週末モードでの小幅な値動きとなりました。

今日6日(金)は、日米市場を除く
多くの市場がイースター休暇となっています。
米市場もほぼ半ドンということで、
市場参加者が少なく閑散で
流動性が低下することが予想されます。
このような中、
夜の9時半に巨大指標の米雇用統計が発表されます。
ISMの雇用部門などが製造/非製造業ともに
あまり良くない数字であったことや、
昨日発表された米週間新規失業保険申請件数の悪化もあり、
市場のコンセンサスでは前回よりも良い数字を
予想しているものの、いかがなりますか注視いたしましょう。
市場は休日が多く閑散となりますが、
大玉で大きく相場が揺らぐ可能性もありますので
注意が必要なようです。
夜11時には注目度は低いですが米卸売在庫の発表もあります。

さて、今日はマーケットニュートラル投資法のお話です。

マーケットニュートラルとは、
マーケットのどちらにもつかない「中立」という意味です。

買い建て金額と売り建て金額をほぼ同額にして、
マーケット全体が変動するリスクを
中立にしようというわけですが、
ちょっと考えると「ん?」と思ってしまいますね。

買いポジションと売りポジションをほぼ同額にすれば、
確かにリスクもなくなるのでしょうが、
リターンもないように思えます。

上昇相場となって、
買いポジションのほうで利益が出ても
売りポジションのほうで損が発生してしまうからです。
リスクがなくても差し引き儲けはゼロとなってしまいます。
これでは何をしているか分かりませんね。

でも、この手法はかつてのLTCM(
ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)
などのヘッジファンドの投資手法として知られています。

LTCMの場合では、タイバーツなどの
高金利新興国の通貨グループと
米ドルや(当時の)ドイツマルクや英ポンドなどの
先進国通貨のグループを
緻密な金融工学の手法で振り分けて
為替市場や債券市場などで
アセットアロケーションの運用をしました。

金融工学などという言葉が出てきますと、
なんだかとても難しそうですが、
(確かに厳密に数値計算することは難しいです)^^

為替相場に置き換えて要点を簡単に述べますと、

1. 値上がりしそうな通貨ペアを数種類選択して
  グループ化する。

2. 値下がりしそうな通貨ペアを数種類選別して
  グループ化する。

3. 高金利通貨ペアを数種選別してグループ化する。

4. 低金利通貨ペアを数種選別してをグループ化する。

5. 新興国通貨ペアを数種選別してをグループ化する。

6. (カントリーリスクの小さい)先進国通貨ペアを
  数種選別してをグループ化する。

これらの対(つい)となる関係のグループ、つまり、
例えば値上がりしそうな通貨ペアのグループをロングして
値下がりしそうな通貨ペアのグループをショートするわけです。

そうすると、「分散投資」によって軽減されるリスクと
「ロングとショート」の反対ポジションを取ることによって
軽減されるリスクという『2つのリスク軽減がなされる』
ことになります。

その上で、グループ選別の性質上
リターンも見込めるというわけですね。

「売るか買うか」「休むか」「スワップポイント」しかない
一見、単純な為替トレードですが、

まぁ、ヘッジファンドというところは
いろいろと考えているものですね。(笑)

為替や債権と、異市場に渡れば、
ポートフォリオはいくつでも作れそうです。

私たち個人投資家にとっては少し煩雑すぎますが、

為替なら為替市場だけで、
小さな通貨ペアのグループ化をして、
ヘッジファンドの手法を取り入れて、
個人のミニファンドとしてみるのも
面白いかもしれませんね。

FX エンロンの箱のお話

昨日4日(水)の東京市場は、
朝方オセアニア市場からいくぶん軟調となってきたところへ、
豪政策金利の発表が市場の利上げ期待もあった中、
据え置きとなったことから、AUDが大きく下げました。
その後、豪ハワード首相の「豪金利は依然として低い」
とのコメントなどもありゆっくりと買い戻され、
結果、行って来いとなりました。
ドル円、クロス円はキャリーの動きもあるも
頭の重いもみ合いとなりました。

ロンドン市場では、ドル円が東京市場に続いて
119円をトライしても上抜けできず、
夜7時の独製造業受注の好結果でユーロが買われたものの
利益確定売りなどで上値が抑えられる展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、AUDは堅調に推移しましたが、
他のクロス円の多くは調整により軟調となりました。
注目のISM非製造業などの米指標も市場予想を下回り、
ドルが売られました。
その後、下値にはしっかり感があるものの、
もみ合いとなり、イベントを意識してか
様子見ムードも感じられる展開となりました。

今日5日(木)は、明日のグッドフライデーを控えて、
ゴトウ日で実質の週末となります。
夕方5時半に注目の英鉱工業生産が発表されます。
続く、夜の7時には独鉱工業生産が発表されます。
そして、夜の8時には英BOE政策金利発表の発表があります。
英政策金利では据え置き論がやや優勢なものの、
一部では利上げ期待も根強く、
結果がどちらにしてもポンドのレートが
大きく動く可能性が濃厚のようです。
注目いたしましょう。
夜の9時半には、米新規失業保険申請件数の発表も
予定されています。

さて、明日の巨大指標の米雇用統計を控えて、
動きづらい相場となりそうです。
また、明日からのグッドフライデー、土日、
イースターマンデーと休場続きにも意識が必要となりそうです。
夜中12時のロンドンフィキシングや
その後の欧州市場クローズの時間帯の動きも
注視したいものです。

今日はエンロンの箱のお話です。

エンロンとは、2002年7月のワールドコム破綻まで
米史上最大の企業破綻といわれた
あのエンロンのことです。

エンロンは、1985年にインターノース社と
ヒューストン・ナチュラルガス社が合併して誕生しました。
後年、エネルギー供給の本業よりは、
経済学を学んだスタッフを多く抱え、
金融工学を駆使して、
電力をあたかも株や債権のように取り扱い
次々と金融商品をつくり出し、
デリバティブが社業の中心となっていったようです。
粉飾会計が発端となって
2001年12月に破綻して世の中から忽然と消えました。

そのエンロンが存在当時に
そのホームページに記載されていたという
通称「エンロンの箱」と呼ばれている設問がありました。
(便宜的に円に置き換えます)

「中の見えない箱が3つある。
 その1つに1億円。残り2つは空。
 そして、あなたがその内のどれかの箱を任意に選ぶ。
 もちろんその中に1億円が入っているかどうかは解らない」

「さて、残りの箱は2つになる。
 その残りの箱の中から、1つの空の箱が取り除かれた。
 残りの箱も1つとなった。
 この残りの箱に1億円が入っているかもしれないし、
 最初にあなたが選択した箱に1億円がすでに入っていて、
 この残りの箱も空箱である可能性もある。」

「そこで質問。
 あなたは、中身のわからない先ほどあなたが選択した箱と、
 この残りの箱とをお金を払って換えることができる。
 換えるか換えないか。換えるならいくらまで払ってよいか」

どっちも可能性は半々、あえてお金を払ってまで、
箱を換える価値はないのでは。
ほとんどの人はこのように答えるそうです。

でも回答はこのようなものでした。

最初にあなたが選んだ箱に1億円が入っている確率は、
1/3。逆に言うとはずれる確率は2/3です。

当たる確率はどの箱も1/3。

あなたの持っている箱は1つ。
残りは2つ。(あなたの2倍の当たる確率)

今ここで残りの2つの箱から「空の箱」が
取り除かれました。
残りの1つの箱は、あなたの持っている1つの箱よりも
2倍当たる確率が高くなるのですね。

なんかややっしくて
頭が変になりそうですが、
期待値が2倍違ってくるわけです。

それで、あなたの持っている箱と
残りの1箱を換えるということは、
1/3億円払って、2/3億円受け取ることになるので、

(2/3-1/3)×1/2で、1,666万円と少しまでなら、
お金を払ってでも交換する価値があることになるそうです。

なんか、感覚的には解せませんが、
確率は面白いものですね。
投資にもここのような確率や期待値の考え方は大切なようです。

まぁ、こんなことばかり考えているから、
エンロンが世を騒がせることとなったのかも
しれませんが…。(笑)


FX マコービッツの投資理論のお話

昨日3日(火)の東京市場は、
朝方発表された豪貿易収支が良い数字で
AUDが利食いをこなしながら上げました。
その他ドル円などは、
午前中はもみ合いの展開となりましたが、
午後に入ってしだいにキャリートレードの動きが
活発化してきて、
ほぼ全面的な円売り外貨買いの展開となりました。

ロンドン市場に入ると、その動きはさらに強まって、
ドル円が先月初頭以来の118円後半まで値を上げました。
利上げ観測の思惑も手伝ってかポンドやAUDが
上昇して、これにつられるように
ユーロ円などクロス円が全般的に上げました。
その後、利益確定の売りに押される場面もありましたが、
総じて堅調でした。

ニューヨーク市場に入っても円安傾向は継続しました。
米株が大きく上昇したことなどで、
市場にはキャリートレードへしだいに安心感が生じたようで、
利食いでの押しをこなしながら堅調に推移しました。

今日4日(水)は、早朝のオセアニア市場から
いくぶん軟調となってきて、そこへ
注目の豪政策金利が市場の思惑に反して
据え置きであったことから、
AUDが大きく売られました。
キャリートレードに水を差されることになったか、
これにつられるように対円での他の通貨も、
底堅いながらもいったん下げに転じました。

今日これからは、夕方6時の欧小売売上高と、
続く夜7時の独製造業受注があります。
また、夜の9時15分には米ADP雇用統計があります。
こちらには注目です。
そして、夜の11時には米ISM非製造業景況指数と
米製造業受注の発表があります。
市場の関心の高い経済指標です。
市場のコンセンサスでは、良い数字を予想しているようです。
いかがなりますか注目です。

さて、今月13日にワシントンで
G7(財務相中央銀行総裁会議)が開催されることとなりました。
もう来週のことですのでこの大きなイベントも
意識していかなくてはならないようです。

さて今日は、マコービッツの投資理論のお話です。

昨日は満月でしたね。
満月のドル買い…
どうもアノマリーは存在するようです。^^

怒られそうなのでオカルトのお話はさておき、
正統な投資理論のお話です。

マコービッツ博士。
どことなく香辛料の食品メーカーの名前に似ていますが(笑)
投資理論の始祖と呼ばれている著名な経済学者です。

ファンダメンタルズ分析をして最も優れたものに投資をする、
というグレアム・ドット理論が全盛期の頃、
25歳の時の彼は異を唱えました。

「ポートフォリオ・セレクション」という論文です。

当時、支配的であったグレアムとドットが提唱していたのは、
「ファンダメンタルズで最も優れたものを選ぶ」
というものでした。

つまり、「劣」を捨てて「優」を取るということです。

誤解を恐れず書きますと、
「ファンダメンタル的に劣っているものに投資するような
 バカなことはしない」というものでした。

これに対して、マコービッツは、
劣にも成長の可能性があり、
現在ファンダメンタルズ的に劣っているものも
投資対象になり得ると考え、その効果を考察しました。
そこで劣ったものを投資対象とする際のリスクを
単独でなく組み合わせで捉えることはできないかと考えました。

「分散投資」の考え方の誕生です。
組み合わせでリスクを軽減しようという考えです。

個別では不規則でもグループ化したときに、
ある方向性、つまり「共分散」が生じることに気づいたのです。

そのグループ群の中でより良い投資対象となる
グループを見つければよいことになるわけですが、

ところが大きな壁がありました。
そのグループの数がとてつもなく多数あるのです。
コンピューターのまだ発達していない時代、
そのグループを一つ一つ調べて共分散を数値化していく作業は、
途方にくれるほどたいへんなことでした…。

そのような苦闘の日々に、
マコービッツのもとにシャープという名のUCLAの学生が
弟子入りしました。後に有名なシャープ博士です。

(長くなりますので話はハショリますが)

あるとき弟子のシャープが
「すべての組み合わせを調べるのではなく、
 ベンチマークという基準値(平均値)と
 個々の関係における共分散という考え方はどうでしょう。」
という、後に有名となる提案をしました。

インデックス(基準値)という考え方の誕生です。

まだ私は不勉強で発見できていませんが、
通貨の場合、単独ではなく必ずペアでの相対値(レート)とは
なりますが、株価のインデックスのように、
ある程度主要な通貨の平均的インデックス(基準値)
みたいなものがないだろうかと思案しています。

もしもこれができると、
新たな投資法誕生の可能性もありそうです。

FX ビスタのお話

週はじめの昨日2日(月)の東京市場は、
窓空きでのスタートとなりましたが、
朝注目の日銀短観が
大企業全産業設備投資が良い数字であったものの
大企業製造業業況判断は少し悪い数字で、
市場は円安に反応して始まりました。
そして、午前10時半に発表された豪小売売上高と
豪住宅建設許可件数が市場予想を大きく上回る数字で
対ドルでは1996年来となる0.81台前半となるなど、
AUDが急上昇しました。

ロンドン市場に入ると、
ドルは頭の重い状況が続きましたが、
キャーリートレードの動きも活発となり、
クロス円の買いが進みました。
特にポンドでは、先週末に「影のMPC」が
8対1で利上げを決議したとの報道も影響してか
買いが目立ちました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目のISM製造業指数が市場の予想を下回りましたが、
雇用部門の50を割り込む数字であっても
ドル安がある程度織り込まれていたためか、
加えてサブプライム渦中の会社の破産申請の報道にも
下げの動意とはならずもみ合いとなりました。
その後、米財務省が今月13日にワシントンで
G7(財務相中央銀行総裁会議)を開催するとの
決定を報道すると、カナダ財務相による
「G7では円について討議がされるだろう」との
コメントも手伝って、G7を意識してか、
底堅くもドルとクロス円ともに頭の重い展開となりました。

今日3日(火)は、午前10時半の豪貿易収支は、
市場コンセンサスよりも良い数字でしたが動意薄でした。
その他、今日の経済指標は小粒ですが、
夕方6時に欧生産者物価指数の発表があります。
そして夜の11時に米中古住宅販売保留指数の発表があります。

インド株価の下落があっても影響は限定的で
株価もしだいに堅調さを取り戻しつつあり、
キャリートレードも活発となってきているようですが、
週末のグッドフライデー休暇で
流動性低下の中での米雇用統計、
そして、来週はじめのイースター休暇、
13日からのワシントンでのG7と、
休場や大きなイベントを控えていて、
木曜日の英MPCの期待感もあるものの、
場合によっては大きく変動する要素もあり、
いくぶん仕込みづらい環境ともなってきているようで、
慎重にトレードしていきたいものです。

さて、今日はビスタのお話です。

最近、ビスタという言葉が注目を集めているようです。

ウインドウズの新しいOSもVISTAと命名されましたね。

「VISTA」とは、追憶という意味もあるようですが、
普通、「見通し」とか(未来への)「展望」「予想」
という意味で使われるようです。

少し以前までは有力新興国として
ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国が
「BRICs(ブリックス)」などと呼ばれ、
注目を集めていました。

これは今でも続いているようですが、
最近は、ベトナム(Vietnam)、インドネシア(Indonesia)、
南アフリカ(South Africa)、トルコ(Turkey)、
アルゼンチン(Argentina)などが「VISTA」と呼ばれ、
有力新興国としての投資対象として人気のようです。

たまたまそのような名称となったのかは分かりませんが、
上手なネーミングをするものですね。

「未来への展望」
意味としてもとても良い名前です。

経済破綻した国やデフォルトの履歴のある国もありますが、
現在は復興して経済活動が活発となってきています。

高金利通貨のトルコリラの国トルコも
ヨーロッパとアジアの架け橋に位置していて、
現在、その国土の約97%がアジア圏にありますが、
EUに加盟申請をしているとかで、注目されます。
かつてのオスマントルコ帝国の血筋を引く国ですから、
もっと世界を舞台に活躍してほしいものです。

トルコリラの政策金利は17.5%と世界最高水準のようです。
為替変動リスクも大きく、
他の通貨ペアとの相関も低いので
ポートフォリオも組みづらい印象ですが、
なんと言ってもスワップポイントが高く、
1万通貨単位あたり対円でも1日に400円近く、
ポンドとの組み合わせではなんと1日に800円以上!もあり、
とても魅力的です。

将来への展望(VISTA)にかけて
投資してみましょうか。。

FX キングドンの2つのルールのお話

4月となりました。
新たな年度がはじまります。

先週30日(金)の東京市場は、
仲値の前までは下げていましたが仲値直前には急に上昇して、
そして仲値を過ぎると下げが強まるなど、
ドル円、クロス円ともに年度末での仲値をはさんでの
アップダウンの激しい展開となりました。
その後、いくぶん堅調に推移しました。

ロンドン市場に入ると、
ドルやカナダがさらに堅調になりましたが、
ポンドはやや軟調でクロス円はレンジの動きとなりました。
ニューヨーク市場に入ると、
米PCEコアはほぼ市場の予想とおりでしたが、
シカゴ購買部協会景気指数や建設支出が
市場予想以上の良い数字で、ドルが買われ、
一時ドル円は118円台半ばに迫りました。
ところが、米商務省による中国への製紙製品に関する
相殺関税発動の報道と、イラン中銀総裁が
「ドル建てでの原油売却を完全に停止する計画」との報道や、
おまけにバーレーンの米国人に対して退避勧告が出たとの
「噂」まで出て、貿易摩擦や地政学的リスクの懸念から
ドルは一気に下げました。
これにつられるように欧州通貨やオセアニア通貨も下げました。

その後、ホワイトハウスから
バーレーン退避勧告を否定する報道や、
米長期金利が上昇したことなどで
値を戻す動きとなる激しい相場となりました。

今日2日(月)は窓空きでのスタートとなりましたが、
朝注目の日銀短観が大企業全産業設備投資が
良い数字であったものの大企業製造業業況判断は
少し悪い数字で、市場は円安に反応して始まりました。
そして、午前10時半に発表された豪小売売上高と
豪住宅建設許可件数が市場予想を大きく上回る数字で
AUDが急上昇しました。

この後、今日の主な経済指標は、
夜11時の米ISM製造業景況指数です。
製造業の購買担当役員へのアンケート結果ですが、
発表時期が早いため市場の関心は高いですので注目です。
要人発言では、夜中の1時半にセントルイス連銀総裁による
インフレについての講演が予定されているようです。

円キャリートレードの足取りもしだいに
しっかりしてきているようですが、
地政学的リスクもくすぶっていて、
株価も軟調で上値が重い状況です。
イラン情勢などにも注目が必要なようです。
原油価格なども大幅に上昇していて懸念材料もあります。
株価の動向にも注意を払いながら
しっかりとトレードしていきたいものです。

さて今日は、キングドンの2つのルールのお話です。

カーネギーホールタワーの50階にオフィスがある
キングドン・キャピタル・マネジメント社のオーナー
マーク・キングドンは、
「ロング・ショート」の投資手法で有名ですが、

彼にはとても大切にしている「2つのルール」がありました。

(それにしても強そうな名前ですね。
キングのドンなのですから…)笑

冗談はさておき、

その2つのルールとは?

キングドンの第1のルール
「損失を少なく抑えること」

キングドン第2のルール
「ルール1を守ること」

笑い声が聞こえてきそうですが、

インベストメント・スーパースターという
Pan Rolling社の本の中では、

世界の優れたファンドマネージャーが共通して
「いつも真っ先に考えていること」について
このような記述があります。

「下落リスクをコントロールすること」

そのために彼らは、

「レバレッジは驚くほど小さい」

のだそうです。

リスク管理を常に心がけているわけですね。

勇気と暴挙が違うように
慎重と臆病もまったく違うもののようです。

さらに彼らは、
1つのファンドでポートフォリオを50〜250ほど持って
分散投資を心がけてるとあります。

私たち個人投資家は、ここまで多くの緻密な分散投資は
なかなか難しいものですが、
いくつかの通貨ペアに分けてトレードして、
損失防御のためのプロテクティブ・ストップ・ロスを
しっかりと設定してトレードしていきたいものです。

そして、100%トレードに勝つことができない以上
(柔道の受身のように)

負けるときにいかに負けを小さく確定していくのかが、
トレードに総合的に勝つためには必要なことで、
「小さく負けるということは勝つために必要な技術」
であるということをキングドンに習って
身につけていきたいものです。

FX ヘンリーの投資哲学のお話

今日は、ゴトウ日で週末。
そして年度末3月の最終日でもありますね。

昨日29日(木)の東京市場は前日までの円高の調整で
朝方に円安に少し振れた後、
期末要因からかいったん外貨売り円買いの動きとなって、
その後、早朝に発表された日指標が弱かったことなどもあって
しだいに強い円安となっていきました。

背景には前日のバーナンキFRB議長議会証言で
米経済の不透明感の懸念とともに
FOMCでのインフレ中立発表を訂正して、
以前のようにインフレ懸念を継続する内容の発言も
あったことが指摘されていますが、
前日までの円高要因に、時価評価方式ではない
簿価会計の企業などのレパトリエーションの影響があって、
その反動もあったものと思われます。

その期末レパトリエーションの反動と
円キャリートレードの再開を思わせる全面的な円安の流れは
ロンドン市場に入ってもさらに加速しました。
ニューヨーク市場に入ると、
注目の米GDP確報値が市場予想を上回るかなり強い数字で
ドルが買われ118円台となりました。
クロス円もさらに上昇を続け、全面的な円安となりました。
結果、前日の円高を打ち消すように、
前日を含めて大きなアップダウンの行って来いとなって、
大きな振幅の相場となりました。

今日30日(金)は冒頭のとおりゴトウ日で週末。
そして年度末3月の最終日です。
いわゆるビッグデーで大きな振幅の可能性がありそうです。
経済指標の発表も多く、
朝のNZ第4四半期GDPと日指標にはじまって、
主なものでは、夕方6時の欧消費者物価指数と失業率。
そして夜の9時半には加GDPと米PCEデフレータや
米個人支出の発表があります。
市場の注目度が高い指標ですので注目です。
そして、夜の10時45分には
米シカゴ購買部協会景況指数の発表が、
続く夜の11時には米建設支出や
米ミシガン大消費者信頼感指数の発表があります。
こちらにも注目しておいたほうがよさそうです。
夜中の1時半には、また米バーナンキFRB議長の講演も
予定されているようです。

さて、期末要因とキャリー攻勢が真っ向からぶつかる今日は、
大き目のボラティリティとなる可能性がありますので、
メリハリのある相場となる可能性があります。
過度に楽観することなく、
いつもに増して慎重なトレードをしていきたいものです。
アノマリーでは「変化を起こす重要日」となっています。

さて今日は、ヘンリーの投資哲学のお話です。

ヘンリーとは、
マリーンズを購入したことでも有名な
JWHのオーナーで著名な商品先物トレーダーの
ジョン・W・ヘンリーのことです。

その彼の投資哲学を一言で要約しますと、
「未来は誰も予測することなどできない。」
ということになります。

そして彼はこう述べます。

「投資決定に必要となる重要な情報は、
 マーケットのファンダメンタルズではなく、
 市場価格そのものであって、
 マーケットは人々の期待であり、
 その期待が価格のトレンドに現れる。
 不確かな世界ではトレンドを認識して、
 『 追従 』することが唯一妥当な投資の
 アプローチといえるのではないでしょうか?」

長期トレードのトレンドフォロワーであった
彼らしいすばらしい言葉ですが、
忙しいデイトレードをする私のような者にとっては、
とても違和感を感じてしまいます。

経済指標の発表でレートが大きく動くことを
事実として、目(ま)の当たりにしてしまうことや、
ほとんどの旧来の正統といわれる投資法が
相場の流れへの『 追従 』ではあっても、
ときに相場は反転することもあり、
機敏な逆張りをしなくてはならないこともあるからです。

確かに未来は誰にもわからないことですが、
落下物の運動の軌跡のように、
レートには勢いの慣性のような傾向もありますし、
また、レートのレジスタンスの壁もあるようで、
ときに『 追従 』を超えて『 予測 』もしていかないと
なかなかデイトレードで勝ち続けることはできません。

そして、未来は確かに誰にもわからないとはいえ、
ボラティリティの確率的範囲のなかに
尖度の高い偏差ではあっても
レートはその中に存在することが
圧倒的に多いのもボリンジャーがいうように
事実のようです。

また、ボラティリティーの偏差の壁の
あたりにレートが至った時は、
勢いが強いとその壁を押し広げますが、
かなりの確率でその壁にはね返されて、
レートが押し戻ることもあります。

長期トレンドフォロワーであれば、
これらのような小事は「ノイズ」ということに
なるのだと思いますが、

言ってみますと、
デイトレードはこの「ノイズ」をトレードする
ことでもあるので、
違和感を感じてしまうのですね。

まぁ、トレードのスタンスの違い
ということかもしれません。


巨匠にたてつく身の程知らずの田舎トレーダーの
たわごとでした。(苦笑)

ジョン・ヘンリーのように長期投資ができるように
もっと勉強に励みたいと思います。

参考: Pan Rolling社
    インベストメント スーパースター

FX わかっちゃいるけどのお話

昨日28日(水)の東京市場は、
仲値のあたりまでは方向感のない動きでしたが、
その後、一気に全面的円高の展開となりました。
日株が軟調に推移したことや、
この日の受け渡し日が2日後の年度末30日(金)にあたることから、
時価評価方式ではない簿価会計の企業などの
海外資金の自国への送金のためのレパトリエーションの
動きも影響した模様です。

ロンドン市場ではもみ合いとなり、
欧州通貨買いもみられましたが、
ニューヨーク市場に入ると、
米耐久財受注などの悪い内容にドルが売られ、
他の通貨も対円で軒並み軟調となりました。
一服後、注目のバーナンキFRB議長の議会証言で
「米景気先行きに不透明さ増す」との発言があり、
ドルは一気に116円半ばを割り込みました。
この動きにつられるように
欧州通貨、オセアニア通貨も軟調となりました。
その後、議会質疑で先日のFOMCでのインフレ中立見解から、
インフレを懸念する見解の変更の発言などがあり、
いくぶん反発も見せましたが、
総じて大きく下げた1日となりました。

今日29日(木)は夕方4時55分に、
独失業率などの発表があります。
続く夕方5時半には、英消費者信用残高などの
英指標が発表されます。
こちらには注目しておいたほうがよさそうです。
そして、夜の9時半には、米GDPデフレータ確報値や
個人消費や新規失業保険申請件数の発表があります。
注目いたしましょう。
要人発言としましては、昨日に続き
夜の9時から欧トリシェ:ECB総裁の講演が予定されています。
また夜の11時には、米のコーンFRB副議長の議会証言も
予定されています。そして、深夜の1時には、
米のスターンミネアポリス連銀総裁の講演もあるようです。

今日の日市場は、今朝方発表された日小売売上高が弱い数字で
前回発表も下方修正されたために円安ではじまりましたが、
すぐに下げたり、また上げたりと忙しい展開となっています。
株価の動向にも左右されがちで
また、地政学的なリスクや期末要因も残っていて、
今日も比較的大きな値動きとなる可能性がありそうです。

さて、コメディアンの巨匠、
植木等さんが80歳で亡くなりましたね。

名の「等」は、僧侶でもあった父が
「人間平等」から名づけたといいます。
植木等さんは学生の頃、
終戦を私の住む北海道で迎えたそうです。
伊達というところに農作業の手伝いに動員されて
住んでいたとあります。

芸能界へのデビューのきっかけは、
登別温泉に歌手のディック・ミネさんのショーを見に行って、
ミネさんから「東京に来いよ。」と声をかけられた
ことなのだそうです。
どこに運命の出会いがあるかわからないものです。

その後、クレイジー・キャッツの人生の仲間たちと
出会うことになりますが、
高度経済成長のときの花形コメディアンとなって、
大きな足跡を残しました。

スイスイスーダララッタ、スラスラスイスイスーイ♪
ヒットした「スーダラ節」ですが、

「わかっちゃいるけど、やめられない。」
の歌詞には今でも苦笑してしまいます。

オディーンが発見したと言われる
ディスポジションに陥る投資家と同じなのですね。

「利益を受けれる場合は、リスクを避けて利食いが早く、
 損失を蒙る場合は、リスクを選択して損切りができない。」

こういうものなのですね。
これがダメなことは頭では解っていても
なかなかこの傾向から離れられないものです。

まさに、「わかっちゃいるけど、やめられない」わけです。

そうそう。
もうひとつありましたね。

やめられないことが…。

一度、トレードを経験すると麻薬のように
もう二度とトレードから離れられなくなるようです。(苦笑)

ならば、優れた投資法を身につけて
トレードに勝っていかないとならないわけですね。

FX 見えざる神の手のお話

北陸の余震はまだ続いているようです。m(_ _)m

昨日27日(火)の東京市場は、
前日からのNYとオセアニア市場の流れを継いで
円安傾向ではじまりましたが、
日株価も軟調であったことから
方向感のないもみ合いとなって、
その後、徐々にやや円高傾向となっていきました。

ロンドン市場になると、
キャリートレードの動きも見られる中、
英議会でのキングBOE総裁の議会証言の中で、
英住宅市場の減速とインフレの収束の見通しについての
言及がありポンドが売られました。
これにつられるように他の欧州通貨やオセアニア通貨も
一時値を下げました。下げ一服後、
また円売りの動きが優勢になるなど、
下げたり上げたり忙しい相場展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
キングBOE総裁発言が尾を引いたのか、
しだいにクロス円が下げる傾向となりつつある中、
発表された米消費者信頼感指数が
市場予想を下回る数字であったことや、
FRB要人がサブプライムローン問題について懸念を表明した
ことなどで、ドルが売られました。
これにつられるように円が買われクロス円も値を下げました。
総じて、振幅の大きないくぶん軟調傾向の相場展開と
なりました。

今日28日(水)の主な経済指標としましては、
夕方5時に欧マネーサプライの発表があります。
続く5時半に英第4四半期GDPと英経常収支の発表があります。
こちらには注目しておいたほうがよさそうです。
夜の9時半には米耐久財受注の発表があります。
注目度の高い指標です。
そして、夜の11時半に大いに注目すべき
バーナンキFRB議長の議会証言があります。
米経済見通しについての証言がされる見込みです。
続く深夜の12時半には欧トリシェECB総裁の講演も
予定されているようです。

株価の動向や経済指標の発表、そして
要人発言や期末要因と、為替の変動要因も多く、
アップダウンの振幅の大きな相場となる可能性があり、
チャンスも多くなりますが相場の急変もありそうですので、
機敏な判断が要求される忙しい相場となりそうです。

さて今日は「見えざる神の手」のお話です。

かなり古いですが、
経済学の祖といわれるアダム・スミス(Adam Smith 1723-1790)
の国富論にでてくる1つの経済の概念です。

スミスは利己心に基づいた自己利益の追求が、
(不思議なことに)国家の社会全体では調和しながら
成長していくと考えました。

この自己利益と社会全体の調和という、
一見矛盾したことがうまく(不思議に)整合することを
「見えざる神の手」と呼んだようです。

(利己的な)自由競争が
(不思議なことに)国家経済を発展させると言うわけです。

アダム・スミスの神の手は
かなりしばらく機能していたようですが、

しかし、

時は移り現代となると
国家資源の有限性の問題やグローバリゼーションで
経済は国という単位から世界という単位で
密接な関係を伴って経済が動くようになりました。

労働にしても、機械化の影響もさることながら、
国境を越えて安い労働力を使う時代となりました。
ともすると国内の利己心に基づいた自己利益の追求が、
国内の経済をも衰退させる時代となっているようです。

もう国という単位での神の手は麻痺しているようで、
貧富の差も拡大してしまって、
国という単位での富の再配分も国境を越えて
洩れてしまっているようです。
どうも神の手は世界という単位のマーケット用に
大きくなってしまったようですね。(笑)

為替などをみていると、歪を感じることもありますが、
世界的な自由競争がワールドワイドに
不思議と調和している神の手を感じるときもあります。

現代のこの状況をスミスが見たらなんと言うのでしょう。

"THE BIG HAND"とでも呼ぶのでしょうか。

FX 小数の法則のお話

昨日26日(月)の東京市場は、
相場を動かす材料が少なく、レンジでのもみ合いでした。
ロンドン市場に入ると、徐々に買いが優勢となって、
ドル、クロス円が上げる展開となりました。
円キャリートレードも活発となってきた印象をみせました。

ところが、ニューヨーク市場になると、
注目の米新規住宅販売が市場の楽観的な予想に反して
悪い数字となり、おまけに前回発表も大幅に下方修正された
とあって、ドルが全面安となりました。
これにつられるように、欧州通貨とオセアニア通貨ともに
対円で下げました。その後、売りの動きが一服して、
オセアニア市場になると、下値の底堅さから
徐々に値を戻しました。

今日27日(火)の東京市場は、
前日の流れを継ぎはじまっていますが、
日株価もいくぶん軟調であることなどで、
いまのところ小さなレンジでの方向感のない
様子見的な展開となっています。
今日は、夕方5時に独IFOの発表があります。
続く5時半に英指標が複数発表されます。
そして、キング英中銀総裁証言なども予定されています。
また、夜の11時には米消費者信頼感指数と
リッチモンド連銀製造業指数の発表があります。
明日には、注目の米バーナンキFRB議長議会証言も
控えています。

さて、今日は大数の法則ならぬ「小数の法則」のお話です。

プロスペクト理論の
ツベルスキーとカーネマンによると、
大標本で適用されるべき大数の法則を
小標本に対しても適用してしまおうとする
判断傾向が人間にはあるとして、
これを「小数の法則」と呼びました。

東洋実用新報社の「神と悪魔の投資論」には、
面白い小数の法則の例えが紹介されています。

「規模の異なる2つの病院があって、
 大きな病院では毎日45人の赤ん坊が生まれている。
 一方、小さな病院では毎日15人の赤ん坊が生まれている。
 赤ん坊の男女比はどちらもほぼ50%づつであるが、
 日によって異同があって、男子が多く生まれる日もある。
 そして、2つの病院で男子が60%生まれる日が
 1年に何日あるかを記録した。
 さて、そこで質問。男子が60%生まれた日は、
 大きな病院と小さな病院でどちらが多いだろうか―。」

という問題なのですが…、

さて?

どちらも同じくらいと答える人が多いのですが、
実は、統計理論では、サンプル数が少ないほど
極端な値が出やすいと帰結していて、
「小さな病院のほうが多い」が正解となるのです。

ちょっと考えると
「なんか解んないなぁ」とも思えるのですが、
「男ばっかり5人兄弟」という家庭もありますので、
小標本の場合は、極端な男子誕生100%なんていうことも
あるわけですので、なんとなくイメージできますね。

このような小標本での出来事は、
実は特異なことなのですが、
ときに人は、その小標本での(特異な)出来事を
普遍的なものとして錯誤してしまうことがあります。

人には矮小な自己経験などを普遍的なものとして
錯誤してしまう傾向があるのです。

投資法でも何度か負け続けると、
「こんな投資法ダメだね」と思ったり、
また逆にたまたま勝ち続けると
「これは凄い」と過信してしまうことがあります。

ときに投資法の開発者も、
(意図的なのか、そうでないかは解りませんが)
この誤謬に漬かってしまうことがあるようです。
現在、日本で販売されている投資法の書籍の中には、
驚くような100%という文字とか、
月利数百%とか、年率1,000%を超える表示などが
あちらにもこちらにも踊っていて、
「売らんかな」の誇大広告の花盛りですが、
規制の厳しいアメリカなどでは考えられない
無法地帯の様相を呈していますが、恐ろしいことです。

たとえある時期ほんとうにそうであったとしても、
小標本での特異な出来事であった可能性もあるのです。

若葉マークが取れてそう間もない運転経験2年のドライバーが
「私の車の運転方法なら事故率0%で、安心度100%だ。」
と言って、運転法を著したとしても、
世間では失笑をかってしまうかもしれません。

年率数十%の利益率(顧客還元率)でさえ、
プロのファンドマネージャーとして、
とても優秀な成績だと言われています。
相場はそうしたものなのです。

私自身も商材販売者の端くれとして、
風潮に影響されている現在の自身のセールスページを改めて、
より正しい表示をするように
ホームページを改訂しようと思っています。

誇大表現や小手先や裏技ではない
真っ当な本物を提供したいと思います。

それで売れないならそれで良いのです。
私の本業は個人の専業トレーダーなのですから…。


FX レパトリエーションのお話

日曜日に北陸を中心に大きな地震がありました。
たいへんであったことと思います。
まだ余震が続いているようです。m(_ _)m

先週23日(金)の東京市場は、
前日の円安の流れを継いではじまりましたが、
仲値後は調整のドル売りがあり、
その後また盛り返すというレンジでの振幅の
相場となりました。

ロンドン市場になると、
ユーロ債の償還に絡んだユーロ売りでユーロが下げたことで、
これにつられるようにポンドやオセアニア通貨、
そしてドルまでが下げて相対的に円高の展開となりました。

ニューヨーク市場になると、
サブプライムローン延滞率上昇への懸念が根強い中にあって、
注目の米中古住宅販売が市場予想を大きく上回る好結果に、
住宅市場の底入れへの期待感などでドルが買われました。
これにつられるように欧州通貨やオセアニア通貨も
やや買いが優勢となる展開をみせました。

年度末と期末最終週の始まりとなる今日26日(月)は、
仲値でも下げるなど、軟調に始まっています。
今日は経済指標発表は少ないのですが、
午後1時に日銀政策会合議事録の発表があります。
そして、夜11時に米新築住宅販売件数の発表があります。
ここのところサプライム問題などから、
米の住宅系指標には鋭敏に反応する傾向がありますので、
注目しておいたほうがよさそうです。
市場のコンセンサスは少し良い数字を予想しているようです。

年度末と期末最終週がはじまりました。
28日(水)の夜には、
注目の米バーナンキFRB議長議会証言もあります。
今週は比較的大きな振幅の値動きとなる可能性も
強いようですので、相場の流れをしっかり読んで
注意深くトレードする必要がありそうです。

さて今日は、レパトリエーションのお話です。

レパトリエーション(Repatriation)とは、
「海外の兵士が自国へ帰還すること」です。
もともとは戦争で使われていた用語です。
「捕虜を(本国に)送還すること」という意味でも
使われることがあるようです。

外国為替では「海外投下資本を自国に戻すこと」
という意味で使われます。

3月末は機関投資家を含めて、
日本の多くの会社で会計年度末となります。
この決算に伴って、保有していた外貨を
いったん円に戻す動きがあります。
決済に使われることの多い基軸通貨のドルに
影響があることが多いようです。

つまり、円買い要因となるわけですが、
為替相場場は、様々な要因が複雑に絡まって
レートが作られていきますので、
このレパトリエーションで必ず円高になるとは限りませんが、
一時的な円高要因の1つとはなるようです。

過去を紐解きますと、特に年度末と期末最終週の最終日、
今年は31日が土曜日なので30日(金)がその日に当たりますが、
ビッグ・デーなどとも呼ばれることがあり、
けっこう大きな「値動き」が記録されています。

2000年以降のドル円の値幅では、

2000年がこの日だけで4円以上の値動き、
2001年が3円以上、
2002年がほぼ1円、
2003年が2円30銭以上、
2004年が2円50銭以上、
2005年が85銭、

そして、昨年の2006年ですが、
4本値でもう少し詳しく見てみますと
始値117.33 高値118.13 安値117.12 終値117.66と
ほぼ1円の値動きとなっています。

<参考> 為替時系列データ

その多くは円高となっていますが、
レパトリエーションの動きの後、
押し目での買いも入ることがあり、
結果、円安となる場合もあります。

だんだんレパトリエーションの動きも
1日集中ではなく、分散の傾向も感じられ、
そう神経質になる必要もないかもしれませんが、
大きな値動きの可能性のある日であることは言えそうです。

ボラティリティが高くなる日であれば、
危険日であると同時に、
波に乗ると1日で大きな利益も期待できそうです。

今年のビッグ・デーは如何に…。

注目されます。


FX 悪魔の天才トレーダーのお話

昨日22日(木)未明の3時すぎに発表された注目のFOMCは、
予定とおりの金利据え置きで注目は声明に集まりました。
サブプライム問題への声明はなかったようですが、
今回の声明の中で
「追加利上げが必要になるかもしれない」との
定型的な文言が削除されたことでドルが売られました。
しかしながら、米株が強い好転を示したことで、
ドルを除く欧州、オセアニアなどの通貨は上昇して、
円キャリートレードの復活を思わせる展開となりました。

東京市場に入るといくぶん膠着状態となった後、
ロンドン市場がはじまると、英小売売上高が、
前月比・前年比ともに市場予想を大きく上回り、
ポンドが前日に引き続き買われ大きく上昇しました。
この動きにつられるようにクロス円も堅調に推移しました。
ドル円も一時調整場面があったものの、
他の通貨に押し上げられるように
徐々に上昇する展開となりました。

ニューヨーク市場がはじまると、
米債券市場で利回りが上昇したことや、
米株が堅調となってきていることでの安心感からか
ドル買いの動きが強まって、ドル円は118円を回復しました。
また、欧州・オセアニア通貨なども
キャリートレードの再開で堅調となってきています。

週末の今日23日(金)は、
夕方4時に独輸入物価指数の発表が、
続く夕方6時に欧経常収支の発表があります。
そして、夜の11時には、
米中古住宅販売件数の発表があります。
こちらには注目しておいたほうがよさそうです。

桜の開花宣言も終わり春の高校野球も始まって
春爛漫で、世界の株価と為替も堅調となって
来ているようですが、過度の楽観は禁物のようです。
また、来週末には通常日の数倍の値動きがある期末最終日の
注目の「ビッグ・デー」が控えています。

さて、今日は悪魔の天才トレーダーのお話です。

悪魔の天才トレーダーとは、
若干27歳でイギリスの名門ベアリング銀行を
窮地に追いやったニック・リーソンのとです。

もっともこの話は、
銀行自体の危機管理体制の教訓として
語り継がれているようですが、
一時、ニック・リーソンは、
1人でベアリング銀行の年間収益の1/5を稼いだこともあった
まさに天才トレーダーでした。

彼は、1995年3月限月の日経平均先物決済値が
18,500円以上となることに賭けたのですが、

もちろん天才の彼なりに勝算の自信を持ってのことで、
たまたま今はシナリオとズレているだけだと、
確信していました。

この年の1月に阪神大震災が起こって、
日本の景気回復は順調であったのですが、
震災があったことで投資家の意欲が減退して、
株価は経済実態を反映できない
心理的なアンダー・バリューの状態である―。
こう彼は結論付けていたのでした。

連日の震災の暗いニュースを目の当たりにしても
彼の確信は揺るがなく、
自信過剰の悪魔に操られるように
彼は「あること」を実行し続けたのでした。

その「あること」とは…、

そうです。ナンピンです。
買いの平均値を下げるために
ナンピンにナンピンを重ねたのです。

結果、SQの3月限月に超大な評価損を抱えたまま、
決済日を迎えてしまいました。

果たして…、

ベアリング銀行は建て玉を決済できずに
名門ベアリング銀行は倒産したのでした。

銀行の危機管理体制の問題、ファンダメンタルの過信の危険、
相場に潜む投資家心理の魔物、損切りの重要さ…、
教訓だけが残りました。

このようなニック・リーソン事件ですが、
面白いことに相場にまったく関係のない書物の中で
彼の行為が記されていました。

その書物の名は、「広辞苑」

そこにはこうあります…。

なんぴん【難平】

(1)難すなわち損を平(なら)すこと。
予想に反して相場が騰貴または下落した時に
さらに売り増しまたは買い増しをして、
売値の平均を引き上げ
または買値の平均を引き下げて、
損失を回復しようとすること。

(2)身のほどを知らない者。おろか者。

どうやら、
損を平らにすることは、難しいことのようですね。

FX 下品な投資家のお話

昨日21日(水)の東京市場は
太陽が真西に沈む春分の日のお休みで、
眠たくなるほど値動きのない相場でした。

ロンドン市場に入ると、
数時間後にNYでのFOMCを控えて、
調整売りの中、英BOE議事録が発表されて、
コンセンサスとおりの金利据え置きであったものの
委員のうち7人が据え置き、
2人が利上げの「7対2」という市場の予想と違って、
8人据え置き、1人利下げという、「8対1」の結果に
一時、ポンド売りが強まりました。
しかし、それは長くは続かず、
インフレ警戒が解かれていないことから、
またポンドが買われる行って来いの展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目のFOMCは、予定とおりの金利据え置きで
注目は声明に集まりましたが、
サブプライム問題への声明はなかったようですが、
今回の声明の中で「追加利上げが必要になるかもしれない」
との定型的な文言が削除されたことでドルが売られました。
しかしながら、米株が強い好転を示したことで、
欧州、オセアニアなどの通貨は上昇して、
クロス円も上昇し、円キャリートレードの復活を
思わせる展開となりました。

今日は、夕方6時半に英小売売上高の発表があります。
続いて夜の7時にユーロ圏貿易収支の発表があります。
市場のコンセンサスはどちらもやや良しと
予想しているようですが注目いたしましょう。
夜の9時半には米新規失業保険申請件数の発表があります。
続く、10時20分にはバーナンキFRB議長の
発言が予定されています。
そして、11時には、米景気先行指数の発表があります。
こちらには注目です。
FOMCの発表は遅効性のある場合もあるので、
今後の各市場の反応にも注目したいものです。

今日は、下品な投資家(笑)のお話です。

投資に上品も下品もあるものか、
とは思うのですが、
今は短期売買屋もデイトレーダーなどと
かっこ良く呼ばれる時代ですが、
いろいろと掲示板で風説を流布したりする
不届きな輩もいたせいか、
少し以前までは、私のような短期売買をする人は、
間違いなく下品と思われていた時代がありました。(笑)
そればかりでなく、短期投資は劣っていて
長期投資のほうが優れているような風潮さえもありました。

確かに長期投資をしている人は、
私のように目も血走っていないようですし、
生まれたっての富裕層で、
それこそ温厚な紳士が多いようです。
もっとも、例外は何にでもあることで、
そうでない長期投資家もいるようですが…。

さて、長期投資といえば
もちろんタームの長い投資のことですが、
ほんとうの富裕層であれば、
期間とともに世界的に広範な投資もしているようです。

実際の金融商品にはないようですが、
世界のGDPの総和は、過去にアジア通貨危機や
同時多発テロなど短年の例外もあるものの
総じてしっかりとした右肩上がりで推移してきていて、
もしも、世界GDPに投資できたなら、
ほぼ間違いなく資産は増加することでしょう。

そのようなわけで、
為替、株、債権、商品などの経済市場を
包括的にトレードしようという考えが存在します。
まぁ、これには超大な資金が必要ですが、
企業よりも国、国よりも世界と、より規模が拡大するほど
株価がどうの債券市場がどうのアメリカがどうのという
バイアスが平滑化されて、
リターンが世界経済の成長に
収束すると考えられるからです。

世界という単位が最大とすると、
人類の際限なき拡大指向と
止まることのできない市場原理を
世界的に味方とすることができて
資本主義が破綻するまで
儲け続けることができるもしれません。

誇大妄想的なたわごとですが、
たまには下品なゴミ投資家も
こんなことを考えているのです。(苦笑)

FX リスクヘッジのお話

昨日20日(火)の東京市場は、
前日のNY株価の上昇と日株価も堅調になってきたことで、
リスク回避への懸念が後退して
円キャリーの再開を思わせるような
円安の流れとなりました。
昼過ぎの日銀金融政策決定会合も、
市場のコンセンサスとおりの据え置きで、
その後のコメントには反応薄でした。

ロンドン市場に入ると、
英HICP(消費者物価指数)が2.8%という強い数字に
インフレの思惑からポンドが大きく上昇しました。
カナダCPI(消費者物価指数)も市場予想を大きく上回る結果で、
カナダ高となりました。
ニューヨーク市場になると、
注目の米住宅関連指標が強弱交錯して、
じりじりとドル安になる中、中国人民銀行総裁の
「中国は外貨準備を積み上げる意向なし」との発言や、
サブプライム問題への懸念を再燃させる米ピープルズ・
チョイス・ホーム・ローンが破産法申請をしたニュースが
伝わると、軟調な展開となりました。

今日21日(水)は、東京市場が春分日の祝日でお休みで、
今はイライラするような閑散の膠着相場となっています。
夕方の5時に欧トリシェECB総裁の議会証言があります。
続く、夕方6時半に英BOE議事録の発表があります。
ここのところ比較的好調なポンドですので注目です。
また、夜の9時半にはカナダの小売売上高の発表があります。
こちらも昨日来好調なカナダですので注目です。
そして、夜中の3時15分には米FOMC政策金利発表があります。
市場のコンセンサスは据え置きですが、
懸念されているサブプライム問題への
FOMCの公式コメントもあるようで、
声明内容が大いに注目されます。

さて、昨日のリスクのお話の続きですが、

どうやら、リスクとは「危険」のことではなく、
損も利も含めた「損益分布範囲」といえそうで、

そうすると利を得るためには、
リスクをとらなくてはならなく、
リスクを恐れて避けてばかりいたのでは、
利を得る機会も失ってしまうようです。

つまり、何もしなければリスクがなく、
損失の可能性もゼロであるかわりに、
利を得る機会もないというわけです。

というわけで投資をするわけですが、

とはいっても、
投資という行為には損の可能性も常にあるのも事実で、
これを何とか少なくしようという考えがあって当然です。

いわゆるリスク・ヘッジですが、
リスクを「損益分布範囲」と定義することが
許されるならば、

リスク・ヘッジは、言い換えると
損益のばらつきである「損益分布範囲」を
狭めることと言えるかもしれません。

リスク・ヘッジをして、
「損益分布範囲」を狭めると、
同時にリスクが高い状況よりは、
利益を得る可能性も狭まる傾向があるため、

ここで何とか、
「損は減らしても利は得たいという」
むしの良いこと(笑)はできないかという、
考えも自然なことです。

ポートフォリオなどの方法ですね。

投資の2つのゲインである
キャピタルゲインとインカムゲインのうち、
キャピタルゲインのほうは「損益分布範囲」を狭めても、
スワップポイントなどのインカムゲインはしっかり得たい、
というわけです。

ポートフォリオを組んだ上でのキャリートレードなどは、
この「むしの良いこと」を具現しようとする
投資行為の1つとなると思いますが、

さらに投資分野において、
為替取引だけでは、リスクアバーションの
資金逃避が起こったときには具合が悪いので、
株式、債券、金などの商品と金融市場全般を抑えてしまおう、
というところまで考えは発展します。

たとえば為替市場から資金逃避が起っても、
為替や株と、債券市場は逆相関的な傾向があり、
(タンスには資金が入りきらないので)笑
為替や株などから逃避された資金は
たとえば債権や金などの商品など
どこかには集まるだろうという寸法です。

まぁ、私のようなゴミ投資家としますと、
ヘッジファンドのようにグローバルな金融市場全般で
自由自在にトレードすることなど、
夢のまた夢ですから、
為替なら為替の1つの市場で
リスクの高い賭博トレードと呼ばれるそれをするか、
せいぜい為替でのポートフォリオで
スワップポイントなどの
インカムゲインを得るしかありませんが、

それゆえ、賭博トレードでも勝ち残れるように
投資法を研ぎ澄ませているのですね。

FX 投資とリスクの雑談

昨日19日(月)の東京市場は、
前週末の人民元の利上げ報道で
中国株安を懸念した窓空けの円高でスタートしましたが、
日株価が堅調であったことと、
懸念していた上海株価が下落で始まった後、
プラスに転じて堅調に推移したことで、
空けた窓を埋めるように、円安の動きが強くなりました。

ロンドン市場に入ってもこの流れは続き、
利食いに押される場面もありましたが、
総じてキャリーの再開を思わせる円安の展開となりました。

ニューヨーク市場に入ってもこの流れは衰えず、
ラジアー大統領経済諮問委員会委員長のサブプライムローン
問題への「懸念は拡大せず」のコメントなどもあり、
米株の強い上昇を好感してドルが買われました。
その他のクロス円も含めて利食いをこなしながら、
総じて堅調に推移しました。

ゴトウ日の今日20日(火)は、
昨日に続き日株価が堅調なことから、
今のところ円安傾向で推移しています。

今日の昼過ぎには日政策金利の発表があります。
市場のコンセンサスは据え置きですが、
午後3時半からの福井総裁記者会見には注目です。
そして、夜の7時には欧貿易収支などの発表があります。
こちらは注目しておいた方が良いようです。
夜8時には、カナダの消費者物価指数などの発表があります。
カナダ関連では大きな指標ですので注目です。

続く夜の9時半には米住宅着工件数や
米建設許可件数の発表があります。
サブプライム問題なども
大きく取り沙汰されている時期であるだけに注目です。

さて今日は、投資とリスクの雑談です。

今は絶対的に近いものとはいえないまでも、
社会通念の一部では、
「郵便貯金や銀行預金は安全で、投資は危険」
という考えがいまなおあるようですね。
郵貯での10年定期貯金で預金が2倍となった
時期もありましたから、
このような通念が形成されたのかもしれません。

一般の人にとっての投資の代表選手と言えば、
株式投資なのだと思いますが、
歴史を紐解いてみると、
戦後の東証再開日の1949年5月16日の日経平均は176円で、
バブル期の1989年12月30日には38,915円と
インフレをみても、充分に正の期待値であったはずで、

バブル期以降であれば
「買いか手仕舞いしか知らない個人投資家」が
売り浴びせを受けて損したであろうことは
想像に難くありませんが、

この数字だけ単純に眺めると、
バブル期以前の投資家では、
損していた人がたくさんいるのが不思議なくらいです。
しかし、「投資は危険」の通念は
バブル以前からあったようです。

確かにバブル期以前でも投資で損をして、
首をくくる人がいたのも事実で、
また、証券会社が高い手数料で荒稼ぎしていたなどと
言う人もいますが、

どうも悪い面が誇張されて社会通念が形成されていた
ようにも感じます。

それは訳語にも由来していたと言う人もいます。
「投資にはリスクがある」というのは正しいですが、
このリスクをデンジャーと同じ「危険」という日本語を
当てたのにも少し通念の誤謬を後押しするところが、
あったのかもしれません。

投資において、リスクの反対語はリターン(マイナスも含む)で
よいと思いますが、日本語で「危険」の反対語は「安全」で、
ところが、リターンを「安全」とは訳さないわけですね。

どうも、リスクを「危険」と約すのは、
どこか違っているようです。

さりとて、リスクを言い表す
ピッタリした短く適切な日本語も見当たりませんが、
しかしながら、
日本語においてデンジャーと同義で扱われるのは、
困ったものです。

ベースボールを塁球ではなく、
広い野で球技に興じるイメージを髣髴とさせる
「野球」と和訳したように、
意を汲んだピッタリとした言葉はないものでしょうか。

うーん。「望益臨危」なんていうのも変ですねぇ。
お経の文句のようでわけが解らなくなってしまいます。
これでは健康食品のアガリクスをアガリスクと
呼ぶようなものかも。(笑)

投資でのリスクの趣意をとって、
リスクを「損益分布範囲」と訳すのが
適切であるのかもしれません。

この金融商品にはリスクがありますと言うよりも、
この金融商品には、−50%から+150%までの
損益分布範囲(リスク)があります、と言われるほうが
本来のリスクの意味が明瞭となるようです。



FX 負ける技術のお話

先週16日(金)の東京市場は
午前中に日株価が200円以上下げたことで、
リスク回避の円高となりました。
午後になると日株価がプラスに転じたことを受けて、
終盤にかけてドル円も117円を回復して、
豪ドルなども中銀筋のインフレ発言なども追い風として
いくぶん堅調さをみせました。

ロンドン市場になると、
特に目立った材料も見当たらないにもかかわらず、
米のサブプライム問題からの
米経済の減速懸念を嫌う動きからか、
ドル売りの流れとなりました。

ニューヨーク市場になると、
米CPIや鉱工業生産が良い数字でドルは下げ止り反発をみせ、
フィキシングの時間帯も無事こなしたものの
その後、いくぶん軟調となりつつ1週間の取引を終えました。

今日19日(月)はトラッキングエラーの
窓空きではじまりましたが、
ウップス・リバーサルを地で行くように
空けた窓が埋められるような展開となっています。

今日の経済指標は小粒ですが、
夕方5時15分にスイスの鉱工業生産、
夜の9時半にカナダ住宅市場指数などの発表があります。
そして、夜中の2時に米NAHB住宅市場指数の発表があります。
今日は比較的市場の注目度が低い経済指標ですが、
得てしてこのような日にテクニカル的に
大きくレートが動くことがありますので
レートの動きには監視が必要なようです。

株価などにも左右されやすい相場のようです。
株価のチェックもしていきたいものです。
アノマリーとしては、
今日19日は「高日柄」となっているようです。

今日は、負ける技術のお話です。

何のこっちゃですが、(笑)

プロスペクト理論と呼ばれているものがありますね。
変人を除いて(笑)、
普通のほとんどの人が持っていると言われる
ツベルスキーとカーネマンの提唱した、
利益を受ける時と損失を蒙るときの
意思決定の心理傾向のことです。

このプロスペクト理論の解説には
とても良いサイトがあります。
日本大学大学院総合社会情報研究科の田中先生のページです。

なるほどと、苦笑してしまうほど
ほとんど誰にでもこのような心理傾向があるようです。

利益を得れるときには、なるべく確実にという気持ちが働いて、
「危険回避行動」を取りたがり、

損失を蒙るときには、少しでも可能性があれば、
危険を冒してでも損失を回避する気持ちが働いて、
「リスクテイカー」といいますか、
危険愛好家(笑)になってしまうようです。

どちらにも共通するのは
「損を避けたい」という意思からの行動ですが、
これが投資ではとても好ましくない心理となるようです。

利益が乗ってきたら、早くエグジットしたくなるもので、
また、含み損が増えてきても「根拠のない、いつかの反騰」
の淡い期待になかなか損切りして損を確定できないものです。

ですので、「利小損大」となってしまって、
相場で損ばかりしているわけです。
かつての私もまったくこのとおりでした。

損を避けたいという自然な気持ちがなせることですが、

損の平均値 > 勝ちの平均値 では、

どうしても勝てるわけはなく、

まして、為替取引にも業者への手数料や
スプレッドといったものがありますので、
気持ちに任せて普通にトレードしていては
勝ち負けは50%づつなどではなく、
やや負の期待値となることもありまして
負けてしまうわけです。

レートがエントリーした方向とどんどん逆に
動いていってしまっているということは、
エントリーしたときの想定と違う現象が
起こっているわけですが、
この事実を目の当たりにしても負けを認められなく
根拠のない反発に期待して損を増大させるということは、
とても愚かなことのようです。

私も頭で解っていてもそれを実行できない愚か者でした。
先物で何度か追証をくらって
ようやく身に染みて解ったことがあります。

それは…、

いかに負けを小さく確定していくかが、
勝つためには必要なことで、
「小さく負けるということは勝つために必要な技術なのだ」
ということでした。

相場に勝てるようになった私自身の
大きな気づきの1つです。

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