FX 「FRB」のお話

昨日は米系証券大手を中心とした
株式のポジション縮小を勧める動きや
米債券市場の大幅安となって、
米10年債利回りが5%を突破したこともあって、
NYダウが一時200ドルを超える大幅な続落となり、
昨日はリスクアバーションによる
市場からの資金逃避の動きが見られました。

昨日7日(木)の東京市場は、
早朝6時に発表されたNZ政策金利がサプライズの
利上げとなったことからNZドル円が
91.50円あたりまでなるなどNZDが上げました。
しかしその後、ボラードRBNZ総裁の
「NZDは並外れて高く正当ではない」との
発言を受けて下げるなど、波乱となりました。

午前10時半に発表された豪新規雇用者数と豪失業率が
良い数字で、豪の早期利上げ観測が再燃して
オージー円は102円半ば過ぎまで上昇しました。
この動きにつれて要人発言でいったん下げたNZDも
堅調となっていきました。

ロンドン市場に入ると、
ドル円は堅調な推移となって121円半ばを回復しました。
オセアニア通貨はこの時間もみ合いとなりましたが、
独DAXの株価指数の不調を反映してか、
欧州通貨は徐々に軟調な展開となっていきました。
そうした中、BOEが政策金利を5.50%に据え置く事を決定して、
一部で英政策金利に利上げ期待もあったことから
ポンドが失望売りとなる展開となって、
これに追従するようにユーロも下げました。

ニューヨーク市場に入ると、
NYダウが一時200ドルを超える大幅な続落となったことや
米系証券大手を中心とした株式のポジションの縮小を
勧める動きなどがあって、
リスク回避の動きが顕著となって行きました。
しばらく踏ん張っていたドル円も121円を割り込んで、
ポンドに至っては239円をも割り込む大幅安となるなど、
堅調であったオセアニア通貨も含めて、
キャリー解消のクロス円全面安となりました。

堅調が長く続いていたカナダまで下げて、
北によるミサイル発射報道まであって
多くの通貨ペアで巻き戻しによる
資金逃避の動きが見られました。

今日8日(金)は、朝に注目の日機械受注が発表され、
前月よりは良い数字であったものの市場予想を下回る
2.2%という結果になりました。
市場の反応は円安傾向に振れています。

午後3時に独貿易収支、夕方5時半に英鉱工業生産、
夜の7時に独鉱工業生産、夜の8時に加雇用統計と加失業率、
9時15分に加住宅着工件数、
夜の9時半に米貿易収支と
加国際商品貿易収支などが発表されます。

英指標やカナダ指標、そして米指標の貿易収支には
市場の注目が集まりそうです。

今日は、今のところ朝に発表された日指標が悪かった
ことなどで押し目を拾う展開となっていますが、
昨日にNY株式市場が大幅続落したことや
今日の日株も下げていることから、
(杞憂の可能性もあるものの)週末でもあり、
ロンドン時間やNY時間では株価の動向による
リスク回避の動きの再燃にも充分に注意しながら、
慎重かつ機敏にトレードしたいものです。

さて今日は、FRBのお話です。

FRBは、連邦準備制度(Federal Reserve System)の略称で
米中央銀行の役割をしていますが、
組織的にはワシントンD.C.に連邦準備制度理事会があって
全国の主要都市にある連邦準備銀行を統括しています。

「準備(Reserve)」というワードがついていたり、
連邦準備制度理事会の長を理事長ではなくて
「議長」と呼ぶなど面白いですね。

実はアメリカは1791年と1816年の2回、
中央銀行を設立したのですが、
どちらも20年間の設立許可書(チャーター)が更新されず、
廃止した経歴があります。
ですので19世紀の半ばからFRBが設立される1913年まで
中央銀行がない時代が何十年もありました。

資料によりますと、南北戦争のあった1860年代には
なんと目を疑うばかりの
1600以上の銀行が発行する7000種類もの紙幣が
アメリカで流通していたとあります。

このような状態であったアメリカの通貨の
事情が変わる契機となったのは第一次世界大戦で、
世界の通貨ポンドの大英帝国が没落し
代ってアメリカを経済大国に押し上げました。

しかし、当時のアメリカはモンロー主義で
世界という意識が薄く、アメリカ紙幣を
世界通貨としようという意欲はあまりなかったといいます。

その後、第一次世界大戦で大きくなったアメリカ経済は
さらに発展して、ニューヨーク市場も世界の資金調達の場と
なって、1913年に金融政策と銀行破綻を防ぐ目的で
FRBが設立されました。

設立後14年目の1927年に株の大暴落があって、
米銀行の半分以上の4305行が破綻したり、
GDPが25%も縮小して、米経済が−10%を超えるマイナス成長や
失業率25%超えという大恐慌を経て、
第二次世界大戦の戦時需要も大きな弾みとなって
アメリカ経済は復興して、世界覇権に目覚めていきます。

そして、国際貿易機構やブレトンウッズ機関と呼ばれた
IMFなども設立されてドルは世界通貨の地位を固めました。

こうして駆け足でFRBとドルの生い立ちを見てみると
感慨深いものがあります。

J.P.モーガンやポール・ウォーバーグ、
そしてジョン・D・ロックフェラーたちの後ろ盾もあって
設立されたといわれるFRBですが、
いつになったら「準備(Reserve)」という言葉が
取れるのでしょうね。(謎)


FX ファットテールのお話

今朝、NZ政策金利がサプライズの利上げとなりましたね。
しかしながら、いったん上げたレートは
ボラードRBNZ総裁の「NZDは並外れて高く正当ではない」との
発言を受けて下げました。
金利も総裁発言もサプライズであったようです。

さて、昨日6日(水)の東京市場は、
朝8時半に発表された豪政策金利が市場予想とおりの
据え置きでしたが、午前10時半に発表された豪GDPが1.6%で
前年比でも3.8%と良い数字でオージーが買われました。
オージー円は一時102.30あたりまで上昇しました。
他の通貨は夜にECB政策金利発表とトリシェ総裁会見が
控えているためか様子見的な動きにとどまりました。

ロンドン市場に入ると、
米系証券大手モルガンスタンレーが顧客向けレポートで
危険回避のため株式エクスポージャーの縮小を勧めるとの
英テレグラフ紙の報道によって欧州株が下げたことで、
リスクアバーションからのキャリー解消の動きとなりました。
ドル円は121円を割り、クロス円が下落しました。
ECB政策金利は市場予想とおりの0.25%の利上げとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、
ECBトリシェ総裁の記者会見に市場の注目は集まりましたが、
金融政策は依然緩和的など将来の利上げを匂わす文言が
あったものの、インフレ見通しが据置き的な内容であったことや
ECBトリシェ総裁のコード(暗号)とみられている言葉が、
"monitor closely"と「監視」レベルであったことなどで
ユーロは失望売りとなりました。

その後、持ち直しの動きも垣間見られたものの
欧州株の下げに続いて米株も下落したことなどで
ドル円やクロス円が軟調となりました。
しかしながら、大崩とまでは行かず踏みとどまり
その後、安値圏でのもみ合いとなっていきました。

今日7日(木)は、朝にNZ政策金利が発表されて
冒頭のとおりサプライズの利上げとなって、
NZDはいったん買い進まれましたが、
その後のボラードRBNZ総裁発言で下げる動きとなりました。

続く午前10時半に発表された
豪新規雇用者数と豪失業率が良い数字で
オージーが上げたことで、
これにつられるようにNZDも買い戻されて
振幅の激しい展開となっています。

午後2時45分にスイス失業率、
そして夜の8時に英BOE政策金利、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米卸売在庫、などが発表されます。

英政策金利も一部で利上げ期待もあるようですが、
大方の見方は据え置きとなっています。
その後に発表されるコメントが、
今後の金利動向の観測と市場の思惑に
大きな影響を与えるために注目されます。

報道や株価の動向に神経質で
上下動激しい難しい相場となっていいて、
リスク回避での円キャリーにとって警戒すべき状況も
垣間見られますが、なんとか踏みとどまって、
現在は上昇に転じています。
しかしながら、トリシェ・コードではありませんが
株価の動向には引き続き「監視」が必要なようです。

さて今日は、ファットテールのお話です。

生物学的に事実かどうかはわかりませんが、
太った尻尾を持つネズミは尻尾に栄養分を溜め込むといいます。
ロングテールなどとも言われることがあるようですが、
このファットテールということが
投資における正規分布信仰に大きな一石を投じています。

投資においてファットテールは「稀なる重大事」として
恐れられています。

ランダムウォークやCAPMやVaR(バリュー・アット・リスク)
そしてブラック・ショールズ・モデルなど
多くのファイナンス理論で正規分布の考え方を
取り入れていますが、近年見る論文では、
その正規分布信仰に警鐘を鳴らすものが目立ってきました。

近年、投資における正規分布には尖度(せんど)が認識されて
標準偏差での±3σが単純に99.7%の事象を捕捉できない
ことが解ってきて、べき乗則を用いた投資理論構築などの
試みがされているようですが、その難しい理論はさておいて、

認識しておかなくてはならないことは、
通常ほぼ適用できることから外れる
確率的に稀で異常な出来事はとても重大であるということです。

いつもの出来事と稀なる出来事は、
その大きさと影響があまりに違います。

ときにほとんどあり得ない稀なる事象が
残りのほとんど常にある事象を食い潰すほどに
大きいことがあるわけです。

「あぁ、そんなこと確率的に99%起こらないよ。
 だから、確率的に安心できるのさ。」

などと言っていられないわけですね。

かつてのブラックマンデーも確率的には
ほとんどあり得ないことでしたが、その稀なることは、
大きさとともに時間的にも長く市場に影響を与えました。

稀なる恐怖の異常事態がもし起こったら?

火事となる家からいち早くネズミが逃げるように
市場からできるだけ早く退避するより術はないようです。

さながら、ネズミのファットテールならぬ、
ファスト・マウス(?)のように
危険を察知したらすばやく逃げなくてはならないのですが、
最近はトラウマか強いのかすぐ消火するボヤでも
急いで逃げてしまうネズミも多いようです。(笑)

冗談はさておき、投資や投機をしている以上、
危機感だけは常に持っている必要はありそうですね。


業務連絡:
今朝7時45分ころ、biglobeのアドレスで
私の販売サイトのフォームからお問合せいただきました方が
いらっしゃいましたらご連絡をお待ちいたします。
メールアドレスの入力違いのためか、
回答のメールが届かないようです。

FX ラプラスの悪魔のお話

今日からドイツのハイリゲンダムで
G8サミットが開催されますね。
「反グローバリズム」の団体などによる
大規模で過激なデモがあったりといろいろあるようです。
バルト海沿岸の海浜保養地ハイリゲンダムには
周囲12kmにわたってフェンスが設置され
厳戒態勢が敷かれているとのことです。

昨日5日(火)の東京市場は、
利上げがほぼ確実視されているユーロが漸進的に買われて、
ユーロ円は一時164.50と高値を更新しました。
ドル円も一時121.90近くまで上昇して、
円安傾向の相場展開となりました。

ロンドン市場に入るとはじめは円安傾向が強まって、
ユーロ円が164.60円、ポンド円が243円近くまで上昇するなど
クロス円が上げましたが、
その後、調整局面となって、
特にドルが下げて121.60あたりまで戻される展開となりました。
これに呼応してユーロドルやポンドドルは上げました。
クロス円は軟調となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
南ア国際会議での要人発言と経済指標と株価に
翻弄されて揺れる展開となりました。
NY時間のはじめにバーナンキFRB議長による
「住宅融資審査の厳格化」の発言を受けて、
住宅需要の抑制につながるとの思惑から
ドル円では121円半ばを割るところまでドルが売られました。
このドル売りとともにユーロの利上げ織り込みもあって
ユーロドルは1.35台半ばまで上昇しました。

その後、ユーロドルは調整が入りましたが、
南ア国際会議に出席していた福井日銀総裁の日インフレ見通しと
日経済成長見通しの発言を受けて円買いが進んで
ドル円は121.20をも割り込む円高となりました。
一方、ロンド時間で243円近くまで上げていたポンド円も
241円台まで値を下げてポンドドルも軟調となりました。

しかし、その後発表された米ISM非製造業景況指数が
予想を大きく上回る好結果となって再びドルが買われました。
ところが年内利下げ観測後退をうけて米株が大幅安となった
ことでリスク回避でのドル円、クロス円の売りとなって、
大崩はなかったものの、めまぐるしく上下動する
忙しい相場展開となりました。

今日6日(水)は、朝方発表された豪RBA政策金利は
市場予想とおりの据え置きとなりました。
午前10時半に発表された豪GDPが良い数字となって
オージーが堅調となっています。

夜の8時45分には欧ECB政策金利が発表されます。
市場のコンセンサスは4.00%と0.25%の利上げとなっています。
続く夜9時半からのトリシェECB総裁定例記者会見のほうに
今後の欧金利の動向を探るものとして注目が集まっています。

同9時半には米非農業部門労働生産性など複数の米指標、
同時刻に加住宅建設許可、
夜の11時に加lvey購買部協会指数などが発表されます。

さて、神経質で上下動激しい難しい相場となっていますが、
今日明日は政策金利の発表ラッシュで、
発表後のコメントに相場が揺れる可能性も大きいため
要人発言は特に注目されます。

さて今日は、ラプラスの悪魔のお話です。

フランス人の数学者ピエール・シモン・ラプラスは、
ニュートンの学問的系譜における「決定論」について、
その著書「確率の哲学的試論」のなかで
後に有名となる一節を記述しました。

「宇宙を動かしているあらゆる力と、
 宇宙を構成しているあらゆる物体の状態を
 ある瞬間にすべて把握できるような『知性』が存在していて、
 すべての情報を分析し、
 巨大な天体の運行から質量が軽い原子の動きまでも
 1つの数式に押し込むことができるなら、
 不確かなことは何もなくなり、
 未来は過去と同じように、
 我々の目の前にその姿を現すだろう。」

現代の哲学者や科学者はこの『知性』を
神ではなくラプラスの悪魔と呼んでいます。

物理学では不確定性原理も発見されて、確率のみ存在して、
原理的に決定され得ないことがあることも解ったことで
仮想の悪魔と表現されているようですが、

似たようなことが
投資の世界でも垣間見ることができます。

かの有名な世界的知性のブラックやショールズも
デリバティブにおけるラプラスの悪魔を探しました。
そしてヘッジファンドLTCMでの歴史的で壮大な実験で
皮肉なことに悪魔であることが証明されてしまいました。

また、現在も決定論を前提としたトレードのためのソフトの
アルゴリズムの果て無き研究が各国でされています。
完全に未来を決定するものが将来には完成するのでしょうか。
それとも解が確率範囲にとどまるものとなるのでしょうか。
その結末や如何に…。

投資のような複雑系では、
数多くの相互依存によって成り立っていて「自己組織化臨界」が
あるために、なかなか完全には未来を決定できないのですね。

この「自己組織化臨界」についての
面白くも有名なたとえがあります。

砂で山を作るのに底面積を大きくすればするほど
高い砂山を作ることができますが、
その砂山をどんどん高くしていくと、
単に重なり合っていた砂の粒子が自己組織化して
やがて臨界に達します。

臨界に達した砂山にさらに砂を積もうとすると
砂山は部分崩落してしまいます。
無制限には高くできないのです。

そして、その崩落の度合いは大きな場合と
小さな場合があって、崩落前の最後にのせた砂の量と
崩落度合いには密接な関係式がありません。
不確定なわけです。

複雑系に分類される投資もこれに良く似ているとされています。

底面積を大きくすると山は高くできて、
つまり、長期で大きなトレンドが形成されるファンダメンタルは
存在し得ても、「自己組織化臨界」という原理で
無限には高くできないのです。

要所で部分的な自己崩落や大きな地すべり(砂滑り)が
(原理的に)起こるのです。

このように思いをはせますと、
つどつど起こる調整も、
そして、歴史的に起こるバブルの熱狂とその後の大暴落も
イメージがつかめる感じがしますね。

臨界がどこかはなかなか判らないことですが、

どうも市場が警戒心を忘れ熱狂した時に
「悪魔」は便りを得てやって来るようです。
常に警戒心だけは養っておきたいものですね。

FX 「未知を解く」のお話

ハンカチ王子とハニカミ王子、
人気の秘密は「さわやかさ」だそうですね。

さて、週はじめの昨日4日(月)の東京市場では、
上海株総合指数が一時7.5%ほどの下落となりましたが、
その影響はある程度限定的な範囲にとどまり、
円キャリートレードの底堅さを示しました。

ロンドン市場に入ると、ECBがユーロGDPや
インフレ率見通しを上方修正したとの報道などで
ユーロが買われる展開となって、
ユーロ円は一時164.30の最高値をつけ、
ユーロドルなども上昇しました。
その反動かドルが売られて、
ドル円は一時121円半ばまで値を下げました。
オージー円は一時101.70の15年来の高値をつけました。
その後、クロス円も調整局面となって
限定的ながらやや円高傾向の相場展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
比較的狭いレンジ内でのもみ合いとなって、
要人発言にも反応薄で、
ユーロドルも1.35手前で頭打ちとなりました。
一方ドルも、米製造業新規受注が市場予想を下回るものの
前回値が上方修正されて交錯したこともあって、
121円台後半での動意のないもみ合いとなりました。
カナダも高値警戒からか頭の重い状況となりました。

ゴトウ日の今日5日(火)は、
午前10時半に発表された豪経常収支は、
市場予想を下回りましたが、
豪住宅建設許可件数が市場予想の2.5%に対して8.1%と
良い数字で強弱交錯して、大きな動意とはなりませんでした。
そして、夕方6時には欧小売売上高、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数の発表があります。
米欧の指標は注目しておいたほうが良さそうです。

さて、ドル円も節目の122円を超えたと思えばまた戻り
底堅いながらもはっきりしない相場が続いています。
世界の株価を睨んだ神経質な相場展開となりそうです。

一方、利上げ織り込みが進んで強いユーロですが、
こちらも高値圏での慎重な動きとなっています。
明日のトリシェECB総裁の記者会見が注目されます。

さて今日は、「未知を解く」のお話です。

その昔、ビクトリア王朝時代の学者であった
フランシス・ゴルトンによって
「集団の情報集積能力」の研究が行われました。

その研究では、舞台となった
イングランド西部で開催された家畜養鶏展示会のイベントで
「雄牛の体重当てコンテスト」をしたところ
とても興味深いことが解ったというのです。

ひやかしを排除するために6ペニーの参加料を取って、
賞品目当ての787人の参加者を募り、
雄牛の体重当てをさせたところ、
一部の人に牧場関係者や食肉関係者のプロもいたものの、
大多数が何も解らない素人であったにもかかわらず、
あてずっぽうの体重当ての回答を集計してみると、
(それぞれの回答はバラバラでまちまちであったのに!)
その平均値は正解との誤差0.01%以内に収まり、
中央値も正解との誤差0.8%以内に収まっていたというのです。

個々の回答は間違っているのに、
統計的な集団の回答は「未知を言い当てた」のですね。

似たようなことが、
近年になってノーマン・L・ジョンソンによる
「迷路の答え」という研究によってなされましたが、
そこでも、迷路を解く個々の被験者が探し出した経路での
「迷った場所」「経路の選択」「経路の長さ」は
それぞれ個々の人によってバラバラでしたが、
それらを集計してみると驚くことが解りました。

迷路各所の選考のバラツキの中で、
多数となった経路をつなぎ合わせていくと
なんと「最善最短となる迷路の答え」が導き出されたのです。

とても面白いですね。

このようなことがもしも普遍的であると仮定しますと、
レートが多くの不合理な市場参加者の合意で
形成されていながらも、合理的である可能性が覗えますね。

してみると、
相場のゆくえも多くの市場参加者に聞けばよいことになります。

で、市場参加者の回答はと言いますと
「レートの動きそのもの」なわけです。

「相場のことは相場に聞け」というわけですが、

であるならば、
(相場はそう単純ではないものの)

大きな合意の流れに従って、
なおかつ、
局所的な合意の急変にもついていけばよさそうですね。

中長期では移動の平均の示す方向に付き従い、
短期では合意の変化が急になるほうに機敏に付き従えば
ある程度「未知を解く」鍵となるのかもしれません。

そしてさらに、
大きな合意の流れと局所の合意が同調していれば
かなりレートの未来の合意の信頼性も高くなりそうですね。

FX ルービンの4原則のお話

週明け今日の北海道はさわやかな快晴です。

先週1日(金)の東京市場は日株が好調であったことから、
株安からのリスクアバーションの動への警戒が後退したためか
円安傾向となり、円キャリートレードが復調する相場となって
オセアニア通貨などが上げました。

ロンドン市場に入っても東京市場の流れは続きましたが、
NY時間での雇用統計を前にしてドル円がやや上昇したものの
動意なき様子見的な展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると注目の米雇用統計が発表されて、
市場予想を上回る15.7万人と良い数字となりましたが、
恒例となっている前回、および
前々回の発表値の下方修正とともに、
同時刻に発表されたPCEコアデフレータ2.1%を下回る
悪い数字であったために強弱混交することとなって、
強い動意はなく振幅しながらドル高は限定的なものとなりました。

それでもその後発表されたISM製造業景況指数が
市場予想を上回ったために
ドル円はなんとか122円を超える水準となりました。
そのような中で欧州通貨はいったん売られていましたが、
しだいにドル買いから反発して値を戻し強さを見せました。

今日4(月)は、ウェリントン市場がお休みです。
夕方6時に欧生産者物価指数、
そして夜の11時に米製造業受注指数の発表があります。
今日は指標発表も少なくその指標も小粒ですが、
欧と米の経済指標には一応注目しておいたほうが良さそうです。

さて、イベントをこなした為替市場ですが、
冗談でお話していたムーンパワーもいまひとつといった
相場となりました。

今週は6日(水)からドイツのハイリゲンダルムで
サミットが開催されますが、
為替を協議する可能性があっても
焦点とはならないと市場は見ているようです。

また今週は、同日に豪RBA政策金利と欧ECB政策金利、
翌日7日にRBNZ政策金利、
そして英BOE政策金利が発表されます。

欧政策金利は利上げ濃厚との
市場コンセンサスとなっているようです。
利上げ後の欧の政策動向が注目されています。
英政策金利も据え置き論が大方の観測ですが
一部で利上げ期待もされています。
いかがなりますか、注目いたしましょう。

各国の株価の動向や債券市場の動きにも充分注意しながら
トレードしていきたいものです。

さて今日は、ルービンの4原則のお話です。

平日はトレードや本を読んだり、調べ物をしたりと
一日中部屋にいることが多いので、
土日はプールに行ったり散策したり
ほとんどどこかへでかけているのですが、
昨日は札幌にある大型書店の紀伊国屋に立ち寄りました。

「投資関連の雑誌は多いのにまだFX専門雑誌はないんだなぁ。」

などと思いながら、二階のFX書籍のコーナーに行ってみると
「世界同時バブル崩壊」という藤原直哉氏の表題が
気になりましたので購入してみました。

先日2月27日からの世界同時株安はドルを中心とした
世界経済の崩壊の序章であって、
メルトダウンがこれから始まる、との内容は
センセーショナルな記述が少し鼻についたものの、
勉強になりました。

さて、前置きが長くなりましたが、
昨日、もう一冊購入したマイケル・J・モーブッシンという
人が書いた「投資の科学」という本からのお話です。

上手に表題や副題をつけるもので、
「あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い」
「現実の世界は平均値ではなく、異常値に支配されている」
とありましたので、とても興味が惹かれました。

その中にロバート・ルービン元米財務長官が
ペンシルベニア大学の卒業式で述べた祝辞のエピソードが
載っていました。

1. 唯一確かなのは、確実なものはないということである。

  カジノビジネスは、リスク(損益分布範囲)の中での
  ビジネスであるが、投資関連ビジネスは、
  結果の分布さえもわからない不確実性の中で
  多額の取引を行うビジネスである。 

2. 意思決定においては、確率についてよく考えるべきである。

  確実性があって魅力的な投資もあれば、
  確実性が低くても期待値が大きいために
  魅力的な投資もある。

3. 不確実性があるにもかかわらず、
  われわれは行動しなくてはならない。

  意思決定のかなりの部分を不完全、あるいは
  不充分な情報に基づいて行わなければならない。

4. 意思決定を評価するには、結果だけではなく
  その過程も考慮すべきである

  良い過程とは、期待値に見合うかどうかを考慮することで、
  投資家は質の高いフィードバックと継続的な学習を通じて
  意思決定の過程を改善することができる。

ハーバード大学経済学部を最優等(SCL)で卒業後、
米投資銀行大手ゴールドマン・サックスに
26年間勤務した経歴を持ち、裁定取引に豪腕を発揮して、
後に米の国家経済会事務局長と財務長官として
6年間勤めた人ならではの深い洞察ですね。

FX アノマリーとオカルトのお話

今日から6月ですね。北海道も初夏の季節となりました。
そして、今日は満月ですね。
巨大指標の米雇用統計の発表が注目されます。

月末の昨日31日(木)の東京市場は、
注目の上海株価が下げて始まりましたが、
嫌気の下げと買戻しでドル円やクロス円で上下動したものの
限定的な動きにとどまりました。
夜に米GDP改定値が控えているためか
動意の薄い展開となりました。

ロンドン市場に入ると、
上海株価が持ち直しをみせたことで
わずかに円安傾向となりましたが、
こちらも総じて限定的なものとなりました。
そうした中、ポンドは英指標の発表に下げたり上げたりと、
いつものながらの神経質な動きとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目の米GDP改定値と個人消費などが発表されましたが、
米GDP改定値は先日発表された速報値と市場予想に対して
悪い数字となって、
米個人消費のほうは良い数字という
強弱混交した内容となりました。
市場の反応は、対欧州通貨でドル売り、クロス円は上昇、
そしてドル円は発表直後では動意薄の展開となりました。

しかしその後、夜の10時45分にシカゴ購買部協会景気指数が
発表されると、その市場予想を大きく上回る結果に
ドル円は一時122円をトライするところまで上昇して、
ドルは対欧州通貨でも買い戻される展開となりました。
動きが一服するとそれぞれ調整の動きも現れて、
強弱交錯したアップダウの大きなもみ合いとなりました。
円の底堅さとともに122円の壁の厚さを
感じさせる相場となりました。

月初の今日1日(金)は、午後2時45分にスイス消費者物価指数、
続く3時に独小売売上高指数、夕方6時に欧GDPと失業率、
そして、夜の9時半に注目の米雇用統計と失業率と
PCEコア・デフレータほか複数の米指標、
夜の11時には米ISM製造業景況指数ほか複数の米指標
などが発表されます。

さて、月初で週末の今日は
注目の重要経済指標が目白押しのイベントデーです。

米雇用統計は前月と前々月分の修正値が
同時に発表されることも恒例となっていますので
注意が必要なようです。
PCEコアデフレータも金融当局が注目する指標で
市場の注目度も高い指標です。
夜11時に発表されるISM製造業指数は
製造業系の最重要指標の1つです。

今日は値動きの激しい相場展開の可能性も大きく、
緊張したトレートが強いられそうです。
しかしながら、日株も世界同時株安以前の水準に戻ってきていて

冗談ですが、今日が満月であることも少しだけ気になります。^^
ムーンパワーや如何に?(笑)

さて今日は、アノマリーとオカルトのお話です。

雇用統計の発表される日に
不謹慎だと怒られてしまいそうですが、
いつも堅いお話ばかりですので、
今日は面白話をお届けしたいと思います。

過度の緊張を解くための面白話としてご覧くださいね。
決してトレード判断には使わないでくださいね。m(_ _)m

アノマリー(anomaly)とは、「例外」のことで
オカルト(occult)とは、「超自然的」「魔術的」
という意味で使いますね。

これらの境界の定義は曖昧なところもあるようですが、

現象の合理的説明は困難だが統計的有意差があって、
強い傾向として認識されるものをアノマリー。

そして、現象の合理的説明も困難で再現性も不確かであるが、
ときとして事象となって現れることのある
不可解現象をオカルト、といっても良いかもしれませんね。

もちろんこのあたりも曖昧で
人によっては過去のアーカイブに過ぎないチャートで
相場の未来を予測しようということ自体、
オカルトと呼ぶ人もいます。

さて、アノマリーにつきましては以前にもご紹介しました
「1月の為替レート」や「12月のドル高」
そして今年は例外年となりましたが「GWの円高」
などがあります。

そして、(たまたま今日がその日なのですが)
ややオカルトに近いものに
「満月のドル買い」というのがあります。
満月の日からドルが上るというのですが…、

「そんなのオカルトに決まってるじゃないか。」

という人がいる一方、
真剣に統計的な調査をしている人もいるのですね。
なんと、統計的に有意であるというのです。
にわかには信じがたいですが不思議ですね。

さらに…、

為替の世界といいますか、世の中には
真偽は解りませんが不思議な噂や情報も出回っていますね。
もしかするとオカルト以上のものかもしれません。

そのひとつにワンタ資金事件というのがあります。

この問題?が表面化することによって
米政府がたいへんになってドルも暴落するというのです。

噂?によりますと、
その時期が今年の7月末頃だというのですから、
間もなくなので驚きです。

「ワンタ事件」「ワンタ資金」でネット検索すると
たくさんのサイトがこの問題を取り上げて記述しているようです。

その真偽や如何に?

たまに為替の面白話を調べてみるのも楽しいものです。(笑)

※興味深いお話としてご紹介したものですので、
 トレード判断には使わないでくださいね。

FX トレーディング・メソッドのお話

今日の北海道は晴れときどき曇りです。
ツツジが柔らかな風に揺れています。

昨日30日(水)の東京市場は、
朝8時50分に発表の日鉱工業生産が市場予想を下回る-0.1%と
悪い数字でしたが円安の反応は限定的で、
株価を意識した展開となりました。
株取引に伴う印紙税を0.1%から0.3%に増税したことが
どう影響するかが注目され、
上海B株が開始早々9%以上の下落、
そして上海総合指数も6%以上の
2/27の世界同時株安を惹起させたとき以上の下落となって、
リスクアバーションから、
ドル円、クロス円が下げる展開となりました。
しかしながら、中国株の過熱抑制のための
政策的な措置であったこともあり、
上海株がその後持ち直しを見せると今度は円安、
また、株価が下げると円高と、
株価に翻弄される神経質な展開となりました。

ロンドン市場に入っても
はじめは香港やシンガポールの株価を覗う展開で
方向感に欠ける上下動の展開が続きましたが、
FOMCにまつわる思惑もあって、
ドルが強含む流れとなりドル円は一時121.80あたりまで
上昇して、ユーロドルやポンドドルが下げました。
M&Aに絡んでポンドの下げが目立ちました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目の米ADP雇用統計が市場予想の11.5万人 に対して
9.7万人と悪い数字となりましたが、
その後のFOMCを意識してか、ドルの下げは限定的となりました。
真夜中の3時に発表されたFOMC議事録では、
米住宅市場への懸念の増大とともに
コアインフレへの懸念の増大と強弱交錯しましたが、
インフレの上振れリスクのほうに比重の置かれた内容で、
発表当初、為替市場での反応は鈍かったものの
米株が上昇を強めたことで、しだいにドル高傾向となりました。

月末の今日31日(木)は、午後2時45分にスイスGDP、
夕方4時55分に独失業率、
続く夕方5時半に英消費者信用残高と英モーゲージ承認件数、
夕方6時に欧消費者物価指数などの複数の欧指標、
そして、夜の9時半に米GDPほか複数の米指標、
同時刻に加GDP、そして
夜の10時45分にシカゴ購買部協会景気指数、
続く夜の11時に米建設支出ほか複数の米指標の発表が
予定されています。

今週のメインイベントは明日の米雇用統計ですが、
今日の米GDPも注目されます。
改定値ですが、市場のコンセンサスは割れていて
ちょっとした波乱を予感させます。
また、依然として株価に強く影響される展開も予想される
ことから、株価の動向には注目する必要がありそうです。

さて今日は、トレーディング・メソッドのお話です。

移動平均線は、もっとも多く用いられている
テクニカル指標の1つですが、
原型の単純移動平均線に加えて、
指数移動平均線、加重移動平均線、修正移動平均線、
平滑移動平均線、そして三角形移動平均線など、
さまざまな移動平均線が考案されています。

70〜85%も占めると言われているレンジ相場では、
その権能も鈍ることが多いのですが、
トレンドの発生している相場では、
すばらしいパフォーマンスであることが知られています。

コルビーとマイヤーズによる
「テクニカル・マーケット・インジケーター」
によれば、株価での検証例ですが、
1年タームの単純移動平均線(SMA)において、
その移動平均線を上抜けた(下から上に抜けた)ときに買って、
その移動平均線を下抜けた(下から上に抜けた)ときに売る
という、文字とおりの単純な売買で、
資金管理による長期保有戦略をはるかに超える収益の
トレーディング・メソッドとなることが示されました。

この移動平均線を使った投資法は、
さらにドンチャンやR・C・アレンらによって
複数の移動平均線の組み合わせのワークで
よりパフォーマンスを上げる試みがされました。

5日間の移動平均線と20日間の移動平均線を用いた
ドンチャン・メソッドと
4日間移動平均線と9日間移動平均線、
さらに18日間移動平均線を用いた
1970年代のアレン・メソッドなどが代表的です。

その後、タームにおける価格の平均に対して、
直近の価格を重要視すべきとの考えから、
加重平均や指数平均が考案され、
さらに1990年代に入って、カウフマンやシャンデやクロール
そして、ワイリーらによって適応型移動平均が考案されました。

一方、基本的な意味においてトレンドを狙う移動平均に対して、
70〜85%も占めると言われているレンジ相場への対応として、
ワイルダーやジョージ・レーンらによって
オシレーター系のテクニカル指標が考案されます。

さらにトレンド系とオシレーター系を融合させたような
ジェラルド・アペルのテクニカル指標も考案されていきました。

こうして見ますと、
テクニカル指標にはそれぞれ得意分野があって、
トレンドとレンジでうまく使い分けができれば
より良いことがわかります。

もしもそうであるならば、
現在の相場の状態がトレンドの状態であるのか、
あるいはレンジの状態であるのか、
の判別こそ大切となってくるようです。

そして、それぞれの相場の状態に応じて
テクニカル指標のワークを使い分けると
パフォーマンスが飛躍的に向上できそうです。

私のトレーディングメソッドも
このコンセプトに基本を置いています。
そしてさらに、経済指標の発表も利用するとともに、
レートの確率的存在範囲を用いた
複数の時間軸による相場計測で
「追従」を超えて「予測」の領域にまで踏み込んだのが
私のFXビクトリーメソッドです。

自信作ですので是非ご覧くださいね。

FXビクトリーメソッド

FX 見方を変えると見えるもの

白鵬の横綱昇進の伝達式での言葉は、
中国のことわざに由来した「精神一到」でしたね。

昨日29日(火)の東京市場は、
朝8時半に発表された日失業率が市場予想を上回る
1998年以来の3.8%と良い数字で、
全世帯家計調査の消費支出も0.2%の市場予想に対して
1.1%と好調であったことから、円高の動きとなりました。
仲値後にはその足を速めて、ドル円は121前半あたりまで、
ユーロ円は163円を割って、
ポンド円も240円半ば近くまで値を下げました。

ロンドン市場に入ると、はじめ東京での流れを継いで
ドル円が一時121.20を割り込みました。
しかし、この流れも夕方5時のユーロ圏経常収支の発表で
大幅な黒字となったこや外貨準備が分散されるとの思惑もあって
ユーロ買いの流れに一変しました。
ユーロドルでは1.35あたりまで上昇して、
クロス円やドル円もこの流れに呼応するように
上昇する相場展開となりました。
ポンドドルでは一瞬1.99をつけるなど欧英が堅調に推移しました。

ニューヨーク市場に入ると、
ユーロはさらに上昇して一時1.3520をつけました。
そして、夜の10時に発表されたカナダの政策金利は
市場の予想とおり据え置きでしたが、
BOCのコメントが近いうちの利上げを強く示唆する
内容であったために、ドルカナダは1.0710あたりまで、
カナダ円は113.50あたりまで
カナダが強く上昇する展開となりました。

一方、ドルも夜11時の消費者信頼感指数が良い数字で
前回値の上方修正もあって堅調となりました。
ドル円は121.80あたりまで上昇して、
相対的にユーロドルが1.34台後半へ下落しました。
その後、中国株の過熱抑制のため株取引に伴う印紙税を
0.1%から0.3%に増税と報じるニュースもあってか、
リスク回避の円高となる展開もありましたが、
NY株が堅調に推移したことで、
ユーロの戻りは鈍かったもののクロス円が戻す動きとなるなど
上げ下げ忙しい相場展開となりました。

ゴトウ日の今日30日(水)の主な経済指標は、
夕方5時に欧マネーサプライ、夜の9時15分に米ADP雇用統計、
続く夜の9時半に加第1四半期経常収支、
そして、真夜中の3時に米FOMC議事録などがあります。

月末の明日31日(木)は、午前中の10時半に豪貿易収支、
午後2時45分にスイスGDP、夕方4時55分に独失業率、
続く夕方5時半に英消費者信用残高と英モーゲージ承認件数、
夕方6時に欧消費者物価指数などの複数の欧指標、
そして、夜の9時半に米GDPほか複数の米指標、
同時刻に加GDP、夜の10時45分にシカゴ購買部協会景気指数、
続く夜の11時に米建設支出ほか複数の米指標の発表が
予定されています。

さて、
今日は朝方に日鉱工業生産など複数の日指標が発表され、
市場の予想を下回る数字でしたが円安の動きは限定的で、
いつもは上げることの多いゴトウ日の仲値でも
上海株や日株の下げを嫌気してドル円が下げるなど、
株価も睨んでの動きが見られます。
FOMCや週末の米雇用統計などイベントを前にした
調整の動きなどにも注意が必要です。
思惑が激突する荒れた展開も予想されます。

今日の米ADP雇用統計や加第1四半期経常収支、
そしてFOMC声明、
また、明日の米と加のGDPなどには特に注目です。
また、中国など株価の動向にも注意を払って
慎重にトレードしたいものです。

今日は、「見方を変えると見えるもの」のお話です。

以前、このような話を聞いたことがあります。

とある町の静かにしなければならない図書館に
子供2人と父親とおぼしき人がやってきました。

いたずら盛りなのか、
その2人の子供達はあちこちうるさく飛び回り、
図書館に来ている人々もいぶかしい顔で見ています。

でも、いっこうに父親らしき人は注意をしようとしません。
ごうを煮やした書士は、その父親らしき人に言います。

「ほかのお客様に迷惑となります。あなたの子供達に
 静かにするよう注意をしてください!」

すると、その父親らしき人はこう言いました。

「申し訳ございません。私はこの子達の叔父なのですが、
 あの子達の両親は、交通事故で2人とも亡くなってしまって、
 あの子達が葬儀の後、是非ともここの思い出の図書館に
 行きたいということで、今日は連れてきたのです。
 毎週、あの子達と両親はここの図書館に家族で
 来ていたのです。ここの図書館が亡くなった両親との
 思い出が一杯詰まった場所なのです。」

「しかし、決まりですので…。」

「もうじき行きますので、ほんの少しの間だけお願いいたします。
 あの子達に思い出に浸らしてあげてください。」

「そうは言われましても…。」

すると、館内の1人の女性が、

「良いじゃないですか、思い出に浸らせてあげてくださいな。
 私達はうるさくなんか思っていませんよ。ねぇ皆さん。」

そして、いぶかしい顔をしていた館内の男も

「あぁ、そうだ。そのようなことならば、
 子供達の自由にさせてあげてください。我々はかまわんよ。」

そうして、子供達はしばしの思い出を楽しんで、
図書館を去っていきました。

「さようなら。」

「あぁ、またおいで。」

事情がわかるまでは
うるさそうな顔をしていた館内の人たちの顔は、
みな優しい顔になっていました。
館内の人たちは事情を聞いて見えないものが見えていたのです。

      ☆ ☆ ☆ 

見方を変えると見えないものが見えることがあります。

相場でもこのようなことがあります。

上るか下がるかという視点で相場を見ていて
なかなか見えなかったものが、

以前、私が勝手にメンターと仰いでいた今は亡き老相場師から

「相場はなぁ、上るか下がるかだけれども、
 市場の銭子(ぜんこ)が、どっちに行くかということなんだ。
 銭子が集まるほうが値が上って、
 銭子が逃げ出すほうが値が下がるんだよ。」

と聞いたとき、「はっ」とした思いをしたことがあります。

あぁ、そうか。
バブルの崩壊もその市場からマネーが逃げ出したから
暴落となったのか―。

マネーは安全と儲けを好みます。

こうして見ると、2月27日の中国株の下落をトリガーとした
世界同時株安や為替の下落もイメージがつかめるものです。

マネーが株式と為替の市場から
逃げ出した現象だったのですね。

このようなマネーがどっちに行くかという見方で
通貨ペアを見てみても面白いものです。

USD/JPYであれば、
USDへマネーが向かえばドルが値上がりして、
JPYへマネーが向かえば円高となって
(ドルが)下落するわけです。

「さて、今の状況ではマネーはどっちに向かうだろうか。
 アメリカへだろうか、日本へだろうか。」

このように通貨ペアを見てみると、
見えないものが見えてくることがあるようです。

FX 熱狂と歪のお話

昨日は、開店休業状態でしたね。

週明け28日(月)の東京市場は、英がレイトメイバンクホリデー、
米がメモリアルデー、そして、ドイツとスイスも聖霊降臨祭と、
米英欧の多くの市場が休みとなるため、
日本市場も動きにくい状況であったためか、
日農水大臣が亡くなったニュースにも市場は反応せず、
いわゆる眠たくなる相場で各通貨ともにほぼ膠着となりました。
ロンドン市場、ニューヨーク市場でも同様でした。
スワップ派はともあれ、トレーダーにとっては辛い一日でした。

今日29日(火)は、朝の8時半に発表された日失業率が
好業績企業が増えてきたことと、
団塊世代の定年退職がはじまったことでの新規雇用があってか、
市場のコンセンサスの4%を下回り3.8%となったことで、
円高傾向となってはじまっています。

午後3時15分にスイス貿易収支、夕方5時に欧経常収支、
そして、夜の10時に加BOC政策金利、
続く夜の11時に米消費者信頼感指数などの
経済指標の発表が予定されています。
米英欧の連休明けですので、
米欧指標には注目しておいたほうが良さそうです。

資源の値上がりで好調なカナダですが、
BOC政策金利の市場のコンセンサスは4.25%で据え置きと
なっているようです。

ユーロに調整の兆候が現れてきているようです。
ドル円なども122円のトライに向けて今後の動きや
キャリートレードの動向が注目されます。

さて今日は、熱狂と歪のお話です。

元の市場にゆだねた変動制への移行など
越えなければならない問題もあるようですが、
巨大国家中国が満を持して
世界経済の表舞台に出てこよういう勢いが
日増しに高まっているようです。

経済成長が著しい中国ですが、
それにも増して熱狂的な状況となっているのが、
中国国内での株ブームです。
2006年初頭から現在までの1年半足らずで3.8倍、
今年だけでも、もう倍近くに株価が高騰しています。
株取引の口座数ももうじき1億口座に達するとも言われ、
株長者の武勇伝も喧伝されて、
貿易黒字でだぶついたマネーが熱狂となっています。

企業業績の好調が背景にはあるものの
未来を売買するとは言え、
「上るから買う、買うから上る」の
熱狂が実体をあまりに越えると歪となります。
バブルを高い授業料で学んだバブル先進国の目で見ると
まだまだ熱狂は覚めやらぬと思われますが、
少し怖い感じもしてきます。
歪はいつかは調整されるからです。

中国株の熱狂がいったん調整される時、
世界経済への影響も当然あって、
2月27日のような連鎖的なリダクションも誘発しかねません。
虎視眈々とリダクションでの空売りで儲けようという
悪魔の投資家もチャンスを覗っているようですので、
まだ、将来のことながら中国株価は
リダクションのトリガーとなる可能性があって
そういう意味でも注目が必要なようです。

調整されない歪はない、とも言われます。
何が歪でその調整時期こそが問題ではあるものの
いつかは市場自身によって自律が起こります。

そういえば、為替でも歪が起こることがありますね。

たとえば、USD/JPYのショートとEUR/JPYのロングですが、
この組み合わせは、こんなのEUR/USDのロングと
同じじゃないか、などといわれるものですが、

USD/JPYのショートとEUR/JPYロングという組み合わせの
差分をプロットした合成グラフと、EUR/USDの推移のグラフは、
あまり大きな差異とはならないものの
まったく同じとはならないのですね。

理論的には、USD/JPYのショートとEUR/JPYロングという
組み合わせEUR/USDのロングと同はずですが、
現実には、それぞれ独立してトレードされていますので、
差異が生じます。歪が生じるのですね。

例に挙げたUSDとEURでは歪はさほどでもありませんが、
同様にいろいろな通貨ペアを合成して調べていくと、
思わぬ歪を見つけることができます。

歪が修正されることが確かであれば、
こんなところにもトレードチャンスはありそうですね。


FX 思惑の激突のお話

大関白鵬が優勝を決めて、横綱昇進ですね。
日本人力士にも頑張ってもらいたいですね。

先週末25日(金)の東京市場は、
日経平均が朝方から大きく下落して、それに呼応するように
為替市場でもリスク回避のための
円キャリー解消の動きがあって、
午前中、ドル円が120.85まで大きく下落して、
クロス円も大きく下げました。
しかし、開始早々下げていた上海株が
上げに転じたことなどで、
ドル円が121円台を回復するなど
しだいに値を戻す展開となりました。

ロンドン市場に入ると、
北朝鮮による日本海へ向けての短距離ミサイル発射報道なども
手伝ってか、円売り傾向となって、
ドル円が121.75あたりまで上げて、ドル買いが進みました。

ニューヨーク市場に入ると、注目の米中古住宅販売が
600万の大台を割り込む低水準となりましたが
市場の反応は限定的で、若干の調整をこなした後は、
ドル円が一時121.80を超えるなどドル高が進みました。
米コカコーラによるビタミン水メーカーのグラソー
41億ドル買収話なども材料となったとする声も
一部でささやかれていたようです。
そして、ニューヨーク時間の午後も3連休前の
調整もあまりみられず高値圏でのもみ合いとなりました。
そのような中、オセアニア通貨はやや頭の重い展開となりました。

今日28日(月)は、英がレイトメイバンクホリデー、
米がメモリアルデー、そして、ドイツとスイスも聖霊降臨祭と、
米英欧の多くの市場が休場です。
そのため、注目すべき経済指標の発表はありません。

明日は米英欧の連休明けですので、
米欧指標には注目しておいたほうが良さそうです。

今日は、経済指標の発表もなく
事件がない限り動意は薄そうですが、市場が閑散なだけに
大玉によるチョッピーな動きがある可能性もありますので、
いくぶん注意はしておいたほうが良さそうです。

また、今週は30日(水)に米ADP雇用統計、FOMC議事録、
6/1(金)に米雇用統計と月末と月初にかけて
今後の米金利を左右する注目指標が控えています。

ドル円が122円台に突入するかが注目されていますが、
グリーンスパンの威光も中国には及ばずとの
揶揄も聞こえてきているものの、
経済成長著しい中国の株価のユーフォリアに対する警鐘も
消えていないことから、
株価の変動による為替への連動リスクも注視しながら、
楽観することなくトレードしていきたいものです。

さて今日は、思惑の激突のお話です。

少し古い映画ですが、コーリン・バックセー監督作品で
ポール・マッギャンが主演した「ディーラーズ」という
作品があります。

1億ドルの巨額損失を出したある債権ディーラーが
いままさにピストル自殺をするのか!
というシーンからはじまる映画で、
すさまじいディーリングの世界を描写しています。

巨額の損失を出された銀行の経営陣は、
ヘッドハンティングしてきた女性ディーラーに
大穴の始末をゆだねますが、
彼女は最新の金融技術を身につけ、
リスクコントロールに優れたトレードはするものの、
巨額の損失は遅々として埋まらず、
ごうを煮やした経営陣は、
危険は冒すが思い切り良く大金を儲ける主人公に
最後の特命を出します。

しかし、買いに回った主人公の思惑は市場の予想とずれて、
市場はアメリカを売るとのコンセンサスとなって、
債券相場は思惑の織り込みでジリジリと値を下げていきます。

半狂乱になった彼は、突然、ディーリングルームを飛び出して、
銀行の友人に
「米財務省の昔の彼女に今度の米失業率を聞き出してくれ。」
と頼みます。しかし、こんな願いが通るわけがありません。

けんもほろろに追い返された彼は、
憔悴してディーリングルームに戻りますが、
しばらくするとニュースが入りました。
それは、米財務長官が発表している経済指標でした。

果たしてその内容は…、

市場のコンセンサスとは異なるものでした。

市場予想と異なる彼の予想のほうが勝ったのです!

みるみる米国債は上昇していきます。
ディーリングルームも活気が沸き立っていきました。

「ここで売り抜けましょう。」
という安全第一主義の金融工学の女性トレーダーが叫びますが、

「いや、まだ上る。待つんだ!」
野生的勘がみなぎっていた彼は一蹴します。

成り行きを見守り、固唾をのみ静まり返るディーリングルーム。

すると…、

やがて上昇をしていた電光掲示板の数字が
上下動を始めて、チカチカと明滅が激しくなりました。

「今だ! すべての米国債を売り払え!」

聖なる言葉「ダン」がディーリングルームにこだましました。

彼はみごとに再起を果たしたのです。

   ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

たまにディーリングものの映画も面白いものです。

「ディーラーズ」ではありませんが、
グーグル系の安心なユーチューブというサイトで
無料で映画が見られます。

日本の一部上場企業の7割が顧客のみずほコーポレート銀行と
ニューヨークの通貨の魔術師ジョン・テイラー氏率いる
巨大ヘッジファンドのFXコンセプツ、
そして、中国の国有企業グループが設立した張海涛氏率いる
香港ナンバーワンのシティック・キャピタルの
マネーバトルの2006年製作の3地点同時ドキュメンタリーです。

1〜6までシリーズとなっています。
興味のある方は登録なしで無料で見れますので、
ご覧になってみてください。

マネー 思惑の激突

銀行やヘッジファンドがどのようにしてトレードしているのか、
とてもよく解ります。

相場を主導する彼らが自称元プロ達のトレード手法とは違う
ファンダメンタルと情報戦を主としている様子や
ローソク足ではなくバーチャートを使っていることや、
テクニカル指標をほとんど見ていない様子を見るのも面白いです。

相場を主導するプロはプロで、私達には私達のやり方の
相場の追従を主とするテクニカル重視のトレード方法がありますが、

情報の質と量とスピードが異なるので、
そっくり真似ることはとてもできないもののとても参考となります。
このような巨大な為替市場で日々トレードしていると思うと
感慨深いものがあります。

FX ヘッジファンドのお話

今日の北海道は少し寒く曇り空です。

昨日24日(木)の東京市場は、
前日にグリーンスパン前FRB議長の
「中国株の劇的な収縮」を示唆する発言があり、
リスクアバーションでの為替連動の可能性があって、
緊張感のあるスタートとなりましたが、
東京の為替市場では大きな動きとはなりませんでした。

ロンドン市場に入ると、
上海株の下落にグリーンスパン発言が意識されたためか、
限定的ではあったもののドル円、クロス円で
円買いの動きとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、
夜の9時半に米耐久財受注と新規失業保険申請件数が
発表されましたが、強弱交錯した数字に
大きな動きとはなりませんでした。
続く夜の11時に発表された米新規住宅販売では、
市場のコンセンサスを大きく上回る結果にドルが買われました。
しかしながら、それも長く続かず、
ドル買いが一服すると調整の展開となって、
軟調な相場展開となりました。

今日25日(金)は、
午後3時に独輸入物価指数や独GFK消費者信頼感調査、
夕方5時半に英GDP(改定値)と英個人消費(改定値)、
6時半にスイスKOF先行指数
そして、夜の11時に米中古住宅販売件数などの発表があります。
今日の米指標は今後の米住宅市場の先行きを見るものとして
注目されます。

さて、主要各通貨とも軟調な調整局面となっています。
シカゴIMM通貨先物市場でも、
ユーロの取組高が減少してきていて、新規ロングが減り、
今までの膨大なユーロのロングの解消が始まっているなど
気になる動きも出てきているようです。

また、23日(水)のグリーンスパン前FRB議長の
「中国株の劇的な収縮」を示唆する発言や
これを受けたかNYダウや上海株の軟調も気になるところです。
今日の日株も今のところ大きく下げています。
週明け28日(月)が米欧の主要国がビクトリアデーで休場で、
経済指標の発表がない日も控えていて、
週中の状況は変化して、ゴトウ日でもあり、
今日はポジション調整の動きが強まる可能性も
高まっているようです。

株価の動向とリスクアバーションの動きも意識しながら、
今日は、いつもにも増して慎重にトレードしていきたいものです。

さて今日は、ヘッジファンドのお話です。

ヘッジファンドの投資手法の原型は、
1920年代のベンジャミン・グラハムの投資手法に由来している
とされる説が有力ですが、

ヘッジファンドという言葉自体は、
1949年にアルフレッド・w・ジョーンズが
ロングポジションをショートセリングの
ポートフォリオでヘッジする株式ファンドで、
手数料収入を得るようになって名づけられたとされています。

ちなみにこのジョーンズなる人は、
チャールズ・ダウたちとダウ・ジョーン・カンパニーを創設した
エドワード・ジョーンズとは別の人です。
もちろん、インディー・ジョーンズとも関係ありません。(笑)

最近はヘッジファンドの戦略も多様化して
アービトラージ、ニュートラル、イベント・ドリブン、
マクロ、セクター、などいろいろな戦略を取っていて
中にはヘッジをしないヘッジファンドまであって、
通称となっているようです。

先日のG8でも議題となりましたが、
豪腕で市場への影響力が強いことから
恐れられることがありますが、
数理モデルを駆使するクウォンツを擁する彼らとて
すべてのヘッジファンドが常に市場で
勝ち続けているわけではありません。

有名な1998年のLTCMの破綻ばかりでなく、
つい昨年の9月にも、米アマランス・アドバイザーズが
60億ドル以上の損失を出して破綻したように
たくさんのヘッジファンドが消滅しています。

市場を大きく動かすこともあるヘッジファンドですが、
命がけで仕掛けていることもあるようです。

リスクアバージョンでその市場から資金が逃げ出すだけで
急激なリダクションが起こり、
いくつものヘッジファンドを葬り去ります。

市場はときに理屈の通らぬ動きをします。
それだけ市場でのトレードは
神のパズルといわれるように簡単ではないのですね。


FX「急変に追従する」のお話

闘拳の亀田興毅ボクサーがTKOで勝ちましたね。
ノックアウトできなかったら二十歳で引退とまで宣言しての
リングだったそうで凄いですね。熱い夜でした。

昨日23日(水)の東京市場は、ゆっくりとした動きでしたが、
ドル高円安がジワジワ進んで、3ヶ月ぶり近くなる121.75を
つけました。欧州通貨などもやや上昇となりました。

ロンドン市場に入ると、
市場がレジスタンスのポイント超えと判断したためか
ドル外の勢いが強くなり、ドル円は一時、
121.90に乗せるかというところまで上昇しました。
相対的にユーロドルやポンドドルが下げました。
しかし、日本時間の夕方5時半になって
英BOE議事録が発表されると
そのタカ派的内容に事態は一変しました。
ポンドが急騰して、ドルが121.30あたりまで反落しました。
ポンドドルが1.98を超え、ユーロドルももう少しで1.35に
とどくところまで上昇しました。

ニューヨーク市場に入ると、
利上げ期待が強まったポンドを除き、
ロンドンの動きも沈静していきました。
しだいにロンドン時間での動きに対する調整が進み、
ニューヨーク時間の昼ころからドルが反発上昇して
121円半ばを超えてしっかり戻し、
ユーロドルは1.34台の半ばへと値を下げました。
ポンドを除き、主要通貨は「行って来い」に近い
相場展開となりました。

今日24日(木)は、早朝7時45分に発表されたNZ貿易収支が
悪い数字となってキウイが軟調となっています。
午後の3時に独GDP、夕方4時15分にスイス雇用水準、
続く5時に独IFO景気動向、
夕方5時半に英総合事業投資が発表されます。

そして、夜の9時半に米耐久財受注と米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米新築住宅販売件数の発表があります。

独IFO景気動向には注目が必要なようです。
また、米新規失業保険申請件数が6週連続改善となるか、
そして低迷している住宅販売がどのようになるか、
米指標にも大いに注目です。
内容によっては、ドルのレートが大きく動く可能性があります。

昨日はBOE議事録がサプライズとなりましたね。
高値圏を懸念する声も聞こえますが、
当面、ポンドの金利先高感は続きそうです。
また、ドルはレジスタンスポイントを
明確に超えてはいないものの底堅さと腰の強さが覗えます。

さて今日は、「急変に追従する」のお話です。

大衆は常に間違うという、
もっともらしい教訓めいたものもあって、
むやみに遅れて乗っかると、
「高値つかみ」や「底での売り」などをして
痛い目に遭うことがあるので、買い増しなどせずに
むしろ大方の意見が一方向のバイアスとなったときには
「抜け」のタイミングを計ったほうが良いこともありますが、

大きな急変は別な場合があります。

もっとも、レジスタンスなどのチャートポイントを利用した
ファンド筋などの意図的なダマシの演出に
引っかかって文字とおり騙されてしまうこともありますが、

そうではない故ある急変も相場には少なくありませんので、
急変の初動に機敏に追従していくことも
戦略の1つとなることがあります。

ニュースやテクニカル指標などを確認していては、
タイムラグで機会を逸してしまうことがあるわけですね。

海辺でキャンプをしようと、ようやく海岸に到着した時に
なぜか先にキャンプをしていた人達が血相を変えて
小高い丘に向かって大勢が走っているとしたら、
たとえ理由は解らなくとも、一緒になって丘に向かって走り
追従したほうが良いのに似ています。ジョーズが出たり(笑)、
大きな津波が襲ってくるかもしれないからです。

「これらの人々はなぜ走って逃げているのか、
 その原因は何か。情報収集して、分析せねば…。」

などと、悠長なことを考えていれば
津波にのまれてしまうかもしれないのです。

結果、行って来いとはなりましたが、
先日の中国利上げでのクロス円の急落もその1つでした。
ニュースは数分遅れています。

相場はのんびり動くことも多いですが、
経済指標の発表ならずとも急変することがあります。
そのようなときには、急いで手仕舞ったり、
ダマシも覚悟でプロテクティブ・ストップを入れながら
急変の初動に追従していかなくてはならないこともあるようです。

FX 見えない壁のお話

昨夜、北海道では雷が真夜中の空にとどろきました。
今日は昨夜の雨と雷がうそのように
晴れ晴れとした空が広がっています。

昨日22日(火)の東京市場は、
材料薄で小さなレンジでの動きとなりました。
人民元がドルペッグ制が廃止されて以来の高値となりましたが、
円高連想へとは結びつきませんでした。
午後2時過ぎには一時ややドル円、クロス円の
上昇の動きがみられました。

ロンドン市場に入ると、
日銀の水野審議委員の「日政策金利は利上げすべき」という
発言報道で、一時、円高が進行したものの限定的で、
やがて円安の動きに転じました。
これに呼応してか欧州通貨は対ドルで軟調な展開となりました。
限定的ながらユーロドルが1.3440あたりまで下げました。

ニューヨーク市場に入ると、
ロンドン時間での動きへの反発か、ドルが軟調にはじまりました。
ユーロドルやポンドドルでもドルが売られまた。
しかしながら、ドル円が121円台前半を
しっかりキープしていたこともあってか、
ドル売りのトライも限定的となって、
キャリーの活発さを象徴するように
やがてドル円、クロス円ともに円安傾向となりました。
ドルは円は121円台半ばを超え、
ポンド円も240円台に乗せる相場展開となりました。

また、30年ぶりの強さのカナダですが
いくぶん頭の重い展開となりました。
その他、リッチモンド連銀総裁、ルクセンブルグ中銀総裁、
そしてポールソン米財務長官など発言の報道もされましたが、
あまり材料視はされませんでした。

今日23日(水)は、夕方5時半に英BOE議事録、
続く6時に欧製造業受注、夜の9時半に加景気先行指標指数、
などの発表があります。米の経済指標の発表はありません。
指標発表としては今日も少なめです。

先日の5月利上げ時の英議事録ですが、
利上げ討議の過程に何がしかのサプライズがあれば
ポンドが動くこともありますので、
英BOE議事録には一応注目です。
また、夜中12時45分からの米中対話に関する
ポールソン財務長官記者会見も予定されていますので
注目が必要なようです。

相場は、ゆっくりながらも
ドル高と円安の基調となっているようです。ドル円も
ダウ理論での注目のレジスタンス121.60あたりを超えてきました。
しかしながら、高値警戒の声もないわけではないので
過度の楽観することなく平常心でトレードしていきたいものです。
余談ですが、明朝はスワップ特倍ですね。^^

さて今日は、見えない壁のお話です。

レートは時々刻々、騒がしい子供のように落ち着きなく
あっちに行ったり、こっちに行ったり動き回ります。

その動きは、ときに無秩序のようにもみえます。

でも、よく観察すると見えない壁が
あたかもあるように振舞います。

加齢臭を嫌い電車の中でもおじさんたちと
一線を置く若い女性のように、
見えない壁の境界にくると、プイと逆方向に
向いて行ったりします。(笑)

ブルとベアを分かつ移動平均線、
ボリンジャーバンドの外側の壁、
ダウ理論のレジスタンスとサポートライン、
強いトレンドの発生している時のトレンドラインなど、
チャートに表示したりラインを引いたりしないと
見えない壁がありますね。

話は演繹しますが、資料によると1901年7月20日に、
チャールズ・ダウがウォール・ストリート・ジャーナルで

「価格が天井に達したとき、多くのケースでいったん低落した後、
 価格は再び天井近くまで戻る。こうした動きのあと、
 そしてまた再び下落を開始すれば、
 こんどはかなり大きく低落する傾向がある」

とする二重天井理論を発表しました。
いわゆるダブルトップの原型となる理論です。

その後、トリプルトップなどが発見される過程で
習い損ねのジャーナリストたちが山高帽の形をしたチャートを
見ると「ダブルトップだ」と騒ぐのですが、

二度三度と何度か上値へのトライを経て、
さらに上昇するレクタングルやトライアングルも
発見されることとなって、
山高帽の形をしたチャートだけでは判別できないことも
しだいに解ってきました。

このような
「ダブルトップやトリプルトップか、
 はたまた上昇へのレクタングルやトライアングルなのか」
を分かつ境界も見えない壁のひとつと言えそうです。

チャートの見えない壁が見えるようになると
相場観も優れたものとなるのでしょうね。

霊視のエハラーならぬ壁ラーですね。(爆)

FX 迷ったらやめなはれ のお話

昨日は晴れのち曇りとなりましたが、
今日の北海道は快晴です。

昨日21日(月)の東京市場は、
先週末の中国利上げの上海株への影響が懸念されましたが、
3%以上も下げてはじまった報道に円高に傾いたものの、
ほどなく上海株は持ち直し、ドル円、クロス円も
もとの水準へ戻し、やや円安の展開となりました。

ロンドン市場に入ると、材料薄でしたが、
ドルのファンダメンタルを織り込んでいったためか、
ドル高となりました。この動きに伴い
相対的にカナダを除いて対ドル通貨ペアが下げ、
ドル代替通貨としてのユーロに大きな影響がありました。
ユーロドルはストップを巻き込み1.34台半ばまで下落しました。
ユーロほどではないものの
ポンドドルも1.6860あたりまで下げました。
ユーロポンドにも下げの動きが見られました。
一方、ビクトリアデーで休場であっても
カナダが相変わらず強く、ドル高の中にあっても
ドルカナダは1.0830割れまでカナダ高が進みました。

ニューヨーク市場に入ると、ロンドンでの動きも一服となり、
ドル円が瞬間121.65をつけたものの、その後の伸びはなく、
もみ合いの展開となりました。
ユーロドルも多少戻しましたがその動きも限定的で
他の通貨とも後半は総じてもみ合いに始終しました。

今日22日(火)は、午後2時に日BOJ議事録、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格、
そして、夕方6時に独ZEW景況感調査、
同時刻に欧貿易収支ほか複数の欧指標、
夜の11時に米リッチモンド連銀製造業指数などの
経済指標の発表があります。
今日もやや材料不足の感がありますが、
独ZEW景況感調査ほか英米指標には
注目しておいたほうが良さそうです。

円安とドル高の声が多くなってきているようです。

今日から24日まで米中戦略的経済対話が行われます。
ポールソン財務長官やバーナンキFRB議長らの発言や
話し合いの進展が注目されます。

さて今日は、「迷ったらやめなはれ」のお話です。

トレーダーの不治の病にポジポジ病というのがありますね。

実は私もこの病にかかっています。(笑)
それで、これではいけないと自制するために、
1つの口座でポートフォリオを組んで
気持ちを満足させるようにしています。

USD/CHFを2単位、EUR/JPYとNZD/CADとZAR/JPYを
1単位づつ、為替差損が相殺されるようにロングして
スワップだけが入るようにしています。
私にとってはつまらないスワップトレードですが、
まぁ、禁煙パイポとしているわけですね。

為替に限らないことですが、
トレードに最も良いといわれるトレンドの発生は、
そういつも現れるわけではありません。
どちらかというとノントレンドの状態のほうが多いのですが、
そのはっきりしないときに
ムズムズとポジポジ病がでてくると困るわけです。

もっとも、下値も固く上値も固い、
いわゆるガチガチのレンジ相場であれば、
レンジの上で売り、レンジの下で買う
逆張り振り子トレード"Buy on Dips,Sell on Rallies"も
可能ですが、レンジすらはっきりしないケースや
膠着状態で手出ししてはあまり良い結果となりません。

このような時には、私のメンターだった老相場師の言葉を
呪文のように心の中で繰り返しています。

北海道に在住していた今は亡き人ですが、
京都のほうにも居たことがあったのか
よくこう言っていました。

「迷ったらやめなはれ。」

この呪文のおかげで、
ずいぶんとポジポジ病の難を逃れています。(笑)

FX 経験則のお話

今日の北海道はとても良い天気です。
庭の黄色と赤色のチューリップが風に揺れて
気持ち良さそうです。

先週18日(金)の東京市場は目立った材料がなく、
ドル円やクロス円、他の主要通貨も
狭いレンジでの動きに始終しました。

ロンドン市場にはいると、
日本時間の午後7時過ぎに中国人民銀行が
人民元の対ドルでの1日当たり変動幅を
0.3%から0.5%に拡大することと、
政策金利および預金準備率を引き上げも発表したことで、
同じアジア系通貨という連想と、
中国株の下落の懸念で対円通貨ペアを中心に急落しました。
ドル円は120.70あたりまで、ユーロ円は162.60あたりまで、
その他ポンド円も大きく値を下げました。

ニューヨーク市場に入ると、
欧株で人民元を材料とした下げが見られず、
しかもNY株が上昇して始まったことで、
リスク回避が杞憂に終わったと判断されたためか、
ロンドン市場での下げをほぼ戻す行って来いの展開となりました。
また、G8を前に尾身財務相と独財務相との会談で
「独はユーロ高を懸念せず」という報道がされたことも
欧州通貨の戻しに一役買ったようです。

今日21日(月)は、朝に英指標の発表がありましたが、
午後からは特筆すべき経済指標の発表はありません。
また、今日はカナダ市場がビクトリアデーで休場です。

さて、ドイツのポツダムで開催されたG8も無事終了
といったところですが、ヘッジファンド規制にも話の焦点が
集まりましたので、今後のファンドの動向が注目されます。

明日から24日まではワシントンで
第2回米中戦略的経済対話が開催されますが、
ポールソン財務長官などの発言には注目です。
先週18日には、この米中対話の手土産というわけでもないと
思いますが、中国人民銀行が人民元の対ドル変動幅を
拡大すると発表しました。

中国元が柔軟性を増すことは国際的時代の流れの要請ですが、
完全に市場にゆだねた変動相場制に移行するには、
今まで元の上昇を抑えるための度重なる為替介入と貿易黒字で
中国GDPの半分ほどまでも外貨が貯まっている
問題も指摘されています。

いっぺんに変動相場制となると
元が高騰することによる相対的な外貨下落で
中国の貯まった外貨の価値も下がってしまうため、
世界の巨大国家として
やがては為替の変動相場制へ移行しなければならないとしても、
段階的にせざるを得ないお家の事情もあるようです。

今日は材料不足の感がありますが、
人民元変動率拡大と利上げが上海株などへ
どのような影響があるか株価の動向にも注目です。
材料不足のときに大きく為替が動くことも
珍しいことではありませんので今後の動きを注目いたしましょう。

さて今日は、経験則のお話です。

合理的に説明できないが実在している
アノマリー(Anomaly)の一種となると思いますが、
経験則というものがあります。

有名なものでは、「1月の為替レート」がありますね。

1月初日の為替レートと1月最終日の為替レートを比べて
円安になっていたらその1年間も円安になるというものです。

研究者の発表では、
過去29年でこのとおりとならなかった年はたった4年、
このとおりとなった年がなんと25年もあるといいます。
合理的に説明することは困難ですが、
単なる偶然とは思えませんね。

また、為替ではありませんが、
NYダウの1月の経験則というのもあります。
1月が上昇すればその年は上げ相場、
1月が下落すればその年は下げ相場、というものですが、
研究者によれば、過去そのとおりとなったのは、
22年中で20年といいます。

その他、為替では「12月のドル高」
「決算期末(1〜3)の円高ドル安」などもあります。
一応、前者は非日系企業、後者は日系企業の
リパトリエーションの影響ともいわれていますが、
よく解らないというのが実情のようです。

また、今年は例外年となりましたが、
5月の連休あたりでの円高というものあります。
ヘッジファンドの多くが半期の決算月であることにも
原因があるといわれたりしますが、
これもよく解っていないようです。

その他、
GBP/USDは大きく動く前に
いったん逆に少し動くというのもあります。

また、前回は1月29日に122.20近くまでいって
失速して実現しませんでしたが、
過去の経験則ではドル円が122円台を明確に超えると
125円に向けて加速するというのもありますね。

以下はある程度論拠がありますが、
毎週木曜日に発表される
新規失業保険受給申請者数についてのものもあります。

米雇用情勢は新規失業保険申請者件数は、
1.28億人の失業保険の被保険者を対象とするため、
サンプル調査である雇用統計よりも
雇用情勢を正確に反映するとされて、
先週17日(木)の米新規失業保険申請者件数の結果で
5週連続の好結果となり、
来月5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が
大きく改善されるはずだ、というものです。

これに伴いIMMファンドの過去最高水準に積み上げられた
ドルショートも徐々に解消されると予想する声も聞かれます。
とすると徐々にドル高ということになりますが、

しかし住宅関連では、住宅着工件数が
3ヶ月連続の上昇(+2.5%・152.8万件)となっているものの、
住宅関連の先行指標である建設許可件数が
97年6月以来の最低水準(−8.9%・142.9万件)を
更新していることもあって、
まだ米住宅市況は不透明感があるようです。
総合的にいくぶん良いほうには向かっているようですが、
今後のドルはいかがなりますか、注目ですね。

先入観は相場を見る目を曇らせることがありますが、
このような経験則の視点で相場を見るのも楽しいものです。

FX ポジショントークのお話

今日の北海道は昨日降っていた雨も上がり曇り空です。
チューリップが柔らかな風に揺れています。

昨日17日(木)の東京市場は、
朝9時前に発表された日GDP(速報値)が
市場予想よりやや悪い数字で少し円が売られましたが、
市場の反応は限定的でした。
ドル円は120円台後半でのもみ合いとなりました。
昼過ぎに発表された日政策金利は、
市場の予想とおりの据え置きで
市場の反応は特に見られませんでした。
午後の福井日銀総裁の会見も強弱いろいろな内容でしたが、
想定内ということか、反応薄でした。
他の通貨もほぼもみ合いのレンジ相場となりました。

ロンドン市場に入ると、日GDPの弱さを材料視したのか
ドル円が堅調な展開となり121円台に乗せました。
ここのところドルは強さを見せて
欧州通貨に対しても堅調となってきています。
キャートレードの動きも継続しているようですが、
ここのところ軟調であったポンドは調整で強含みとなったものの、
オージーやユーロはアップダウン相場で
いまひとつ方向感のない展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、米新規失業保険申請件数が
米雇用状況の好調を印象付ける結果となって
ドル買いの安心感が増長されたためかドルがさらに買い進まれ、
121円半ばに迫る上昇となりました。
相対的にユーロドルやポンドドルは軟調となりました。
また、カナダが強く、ドルカナダでは
好調なドルも売り込まれました。
その後、NY後半は総じて動意なきもみ合いとなっていきました。

今日18日(金)は、午後3時に独生産者物価指数、
夕方5時半に英小売売上高指数、
夜の9時半に加小売売上高、
そして夜の11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数などの
経済指標が発表されます。
英米指標には注目しておいたほうが良さそうです。

さて、昨日はドルの堅調さが目立ちましたが、
米長期金利が堅調になっている背景もあるようですが、
中国の追加利上げ観測も出てきているようで、
今夜からG8も控えていることもあって
今日の動きが注目されます。
また、今回のG8に関しては憶測合戦が
不思議なくらい見られないようですが、
今週末の注目材料ではありますので、
引き続き要人発言やニュースなどには
注意していきたいものです。

今日は、おもしろ話をお届けしますね。

昔々、あるところに海賊が住んでいました。
その海賊が不思議なことを言いました。

「俺は、財宝が埋められている場所を知っている。
 そして、あんたが望むならその場所を教えてやろう…。」

こんな話を聞いて信用できるわけがありませんね。
なにか魂胆があると思ってしまいます。
この海賊が正直者であったり、
正気であるとは信じがたいからです。

実はこの話は、
証券アナリストや意図的な噂の流布を揶揄するたとえ話として、
よく語られるものですが、

「ほんとうに急騰間違いなしの株であれば、
 お前自身でこっそり買えば良いじゃないか。
 なんでわざわざ教えるんだよ!」

ということになるわけです。

では、このようなお話はどうでしょうか。

昔々、あるところにお坊さんが住んでいました。
そのお坊さんが住んでいる村では、もう何ヶ月も日照りが続いて、
溜池の水も枯れて、人々は困っていました。

「皆の衆、よく聞きなされ。
 このまま雨を待っても、まだ一向に雨の気配はありませぬ。
 私は、水を得るほう方法を知っているのじゃが、
 聞く気はあるかの? それを聞いて実行する気はあるかの?」

疑い深い村人のひとりはこう思いました。

「けっ、生臭坊主めが、ウマイこと言いやがって、
 雨乞いの祈祷かなんかで布施を集めるつもりだな。
 そんなウマイこと知っているなら、
 お前自分でやりゃいいじゃないか。」

一方、素直な村人のひとりはこう思いました。

「このお坊様は、徳も高いお方で、人をだますような方ではない。
 素直に教えを請うてみよう。」

果たして…、

そのお坊さんの教えようとしたことは、
井戸を掘ることでした。

村人の腕力の強い若者が中心となって、
オジジもオババも一生懸命手伝って、大きな井戸ができました。
その井戸ができてからは、汲めども尽きぬ水があって、
夏の長い日照りが続いても、
もうこの村では水に困ることはありませんでした。

海賊のお話もお坊さんのお話も
どちらももっともらしいお話ですが、
前提として異なる点がひとつあります。

それは、
海賊の財宝が皆で持ち去るとなくなってしまう
有限であるのに対して、
井戸の水は村人皆で汲めども尽きぬほど豊富にあることです。

為替のマーケットに当てはめるとどうでしょう。
海賊とお坊さんの両方の面がありそうです。

マーケットは巨大で流動性もとても大きく、
巨富(マネー)が音を立てて汲めども尽きぬほど流れています。

よく流れる噂はそうそうすべては信じられませんが、

「そんなに上がると言うなら、お前が買えばいいじゃないか。」

「あぁ、さっきもうちゃんと買ってあるさ。」

「なんで教えたんだ?」

「あんたたちも買えば、もっと上るからさ。」

「…!」

「確かにポジショントークだったけど、
 ほら、上って、噂に乗って買ったあんたたちも
 良かったじゃないか。」

お後がよろしいようで…。(笑)

今日は漫談で失礼いたしました。m(_ _)m

噂やアナリストのお話も時に役に立つこともあるようです。
でも、選球眼と引き際が肝心なようですね。

FX ネガティブインジケーターのお話

昨日は後半、ドルとユーロそれぞれに動きがありましたね。

昨日16日(水)の東京市場は、
午前中に発表された豪指標が市場予想を下回ったことで
オージーが100円を割り込む軟調となりました。
午後、欧州通貨がしだいに堅調となってきました。
その他の通貨はやや膠着感のある相場でしたが、
ロンドン時間が近づくにつれドルが堅調の兆しをみせました。

ロンドン市場に入ると、注目の英四半期インフレ報告で
インフレリスクによる利上げの必要性が発表されましたが、
市場はよりトーンの強いリポートを期待していたのか、
ポンド売りに反応しました。
これにつられるようにユーロも軟調となりました。
一方、ドルはゆっくりと強い上昇をしてドル全面高となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目の住宅関連の複数の米指標が発表されましたが、
強弱まちまちでしたが、ロンドンからのドル買いの流れを
継ぐようにドルは堅調に推移しました。
一方、ユーロやポンドは軟調となりました。
米系銀行筋から売りが入ったと報じられたユーロドルは
1.3500近くまで急落しました。
その後、NY後半はもみ合いとなり、
ドル円も121円手前では売り方の防衛も強かったようです。

今日17日(木)は、朝の9時前に日実質GDP(速報値)が発表され
ましたが、市場予想より悪い数字で円売り材料となりそうです。
昼過ぎには日政策金利が発表されます。
市場のコンセンサスは据え置きです。
午後3時半より福井日銀総裁定例記者会見が
予定されています。
こちらの会見内容には注目しておいたほうがよさそうです。

そして、夜の8時には加消費者物価指数、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、加卸売売上高、
夜の11時に米景気先行指標総合指数、
深夜1時にはフィラデルフィア連銀指数などの発表があります。

ドルの堅調、欧州通貨の軟調、円安といった
相場となっているようです。
調整なのか、新たな流れが形成されつつあるのか、
今後の動向が注目されます。
また今日はG8も近づく中、要人発言も多いようです。

さて今日は、ネガティブインジケーターのお話です。

このようなオシレーター系テクニカル指標が
あるわけではないのですが、

ネガティブサインを出すものをこう呼ぶことがあるようです。

あの絶不調のアナリストがこう書いたから逆に動くとか(笑)
いろいろあるのですが、

プロのディーラー達の中でも、同じディーリングルームの中で
アイツが買いポジションを取ったから、
そろそろトレンドも終わりで、もうじき下げに転じるという、
「人間インジケーター」もあると聞きます。

一般の新聞に為替のコメントが載ったときも
ネガティブインジケーターとなるとよく言われます。
確かに記事作成の段階の過去では、
新聞に記載のとおりなのですが、
そろそろ新聞に記載内容の示すトレンドが頂点が近づいている
こともよくあるようですね。

また、ほとんどすべてのソースが同じ見解を示しているときも
ネガティブインジケーターとなります。
あのアナリストもこの分析もあのサイトもこの新聞も
同じ見解だとかなり過熱したバイアスとなっていて、
かつてのバブル崩壊が典型的な史実ですが、
危険なサインとなることがあります。

調整なのかトレンドなのかに悩む頃が
仕込みごろで、ネガティブインジケーターの
サインがちらほら出る頃に手仕舞いするするというのが
良いのかもしれませんね。

基本的には「買いか」「売りか」「休むか」
「スワップか」「それらの組み合わせか」
はたまた裏技か(笑)、ストラテジー自体の選択肢は
ある程度限られていますので、
ネガティブインジケーターを見つけると
かなり有効に活用できそうです。

FX 経済指標のお話

今日の北海道は晴れ晴れとしたとても良い天気です。

昨日15日(火)の東京市場は、朝9時前に発表された
日機械受注がかなり悪い数字で円が売られましたが、
その動きは限定的でした。
その他通貨も特段の材料がなくもみ合いに始終しました。

ロンドン市場に入ると、注目の英消費者物価指数が
ほぼ市場の予想とおりであったものの、
一部に3.0%超えの思惑もあってその失望のためか、
ポンドが売られました。ドル円は振幅の激しい相場となりました。
上値も重く下値も固いというまさにレンジ相場となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目の米CPIのコア前年比が市場の予想よりも悪い結果と
なりましたが、ドル円ではいったん大きく下げたものの
NY株価の好調さにも影響されたようで
買い方の意欲も旺盛で底堅く上昇に転じ、
その後もみ合いとなりました。
一方、ユーロが強気の動きを見せ上昇しました。
これにつられるように軟調であったポンドも
堅調な相場展開となりました。
また一方、連日カナダが好調でこの日も大きく上昇しました。

今日16日(水)は、昼の1時半に日鉱工業生産(確報値)、
午後3時に独消費者物価指数、夕方5時半に英失業率、
続く6時に欧消費者物価指数、
そして、夕方6時半に英中銀四半期インフレレポート、
夜の9時半に米住宅着工件数、
夜の10時15分に米鉱工業生産などの
経済指標の発表があります。英米経済指標には注目です。

さて、悪い経済指標の発表にも強さをみせるドル円ですが、
ドル金利の先安感もくすぶっていることと、
米株の堅調に支えられているところも見受けられるようですので、
株価の動向には注目が必要なようです。
下値も底堅くキャリーの円売り基調が続いている
クロス円ですが、数日後に迫ったG8に対する
要人発言にも気をつけてトレードしたいものです。

今日は、経済指標のお話です。

為替相場を動かす要因のひとつの経済指標について
ご一緒に基礎的なことを学んでみたいと思います。

毎日のように発表される各国の経済指標ですが、
ときに為替相場を大きく動かすのはご存知のとおりです。

諸説がありますが、一般に経済指標は
大きく6分類されます。

1. 雇用関連の経済指標

2. 消費関連の経済指標

3. 物価関連の経済指標

4. 各国の収支に関する経済指標

5. 各国の経済全体に関する経済指標

6. 各国の政策金利の発表

そして、1の雇用関連の経済指標では、
毎月第1金曜日に発表される米雇用統計が
いわゆるS級経済指標となります。
それぞれ各国の雇用統計も重要な経済指標ですが、
世界の基軸通貨が米ドルであるために、
アメリカの雇用統計は特に市場の注目が集まります。
その中でも非農業部門の雇用統計が
相場を大きく動かします。

その他、雇用関連の経済指標には、
毎週木曜日に発表される新規失業保険受給申請者数や、
ISM製造業の雇用部門の発表があります。

2の消費関連の経済指標では、
小売売上高や住宅着工件数などがあります。
やはり基軸通貨国のアメリカの経済指標に
市場の注目が集まります。
よく「米の消費は車と家を見ればよい」といわれるように、
毎月中旬に発表される米小売売上高と、
毎月16〜19日に発表される住宅着工件数が相場を動かします。
いわゆるA〜B級の経済指標となります。

3の物価関連の経済指標では、
消費者物価指数や生産者物価指数などがあります。
やはり、毎月中旬に発表される米の消費者物価指数(CPI)と
同じく毎月中旬に発表される米の生産者物価指数(PPI)に
市場の注目が集まります。
これらの物価関連の経済指標ではインフレの状況を見ますが、
市場がインフレを問題視している時期とそうでない時期とでは、
反応が異なることがあるので注意が必要です。
また、CPIは商品だけではなく
サービスも含めた指標内容となっています。
いわゆるA〜B級の経済指標となります。

4の各国の収支に関する経済指標では、貿易収支があります。
国の収支には、経常収支と財政収支がありますが、
その経常収支は、貿易収支、貿易外収支、移転収支と分類され、
貿易収支はその中の1つです。
しかし、為替相場ではこの貿易収支がとりわけ注目されます。
やはり米の貿易収支に市場の関心が集まります。
あまり市場反応のないときもありますが、
いわゆるA級の経済指標です。
米の赤字問題が浮上している時には
相場を大きく動かすことがあります。

その他、米の財政収支も毎月発表されていますが、
比較的市場の反応は鈍いようです。
事実上C級指標といってよいでしょう。

5の各国の経済全体に関する経済指標では、
GDPの発表とISM製造業景況紙数があります。
GDPは国内総生産のことで国全体でどのくらいの
経済活動(付加価値生産)があったのかを示すものですが、
四半期分として3ヶ月ごとに発表されます。
そして、このGDPには、速報値、改定値、確定値の
3種類があります。特に「速報値」に市場の注目が集まります。
やはり米のGDPに市場の関心が集まります。
いわゆるS〜A級指標です。

一方、米ISM製造業景況紙数は
毎月第1営業日に発表されます。
月初の経済指標なので市場の注目が集まります。
A級経済指標です。

6の各国の政策金利の発表は、
一里塚といった傾向のある経済指標です。
この政策金利を思惑して市場は事前に織り込みをしていきます。
ですので、思惑とおり金利が発表された時でも、
すでに織り込み済みであまり反応がなかったり、
例えばその後の金利上昇の思惑が見込めない場合は
「とりあえずの頂点」ということで、
利上げ発表があった直後に相場が逆に
下がってしまうこともあります。
いわゆる"Sell(buy) on Rally,Buy(sell) on Dip"です。
また、市場の予想と違う政策金利の発表があった場合には、
サプライズとして大きく為替相場を動かすこともあります。
S級の経済指標ですが、市場反応は単純ではないようです。

●米の注目経済指標

FOMC議事録、雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率)、
貿易収支、GDP(国内総生産)、ISM指数(製造業指数)、
住宅販売統計、PPI(生産者物価指数)、
CPI(消費者物価指数)、小売理売上高

●ユーロの注目経済指標

IFO(独などの企業景況感指数)、雇用統計(独などの失業率)、
12ヶ国GDP、12ヶ国景況感指数、12ヶ国鉱工業生産指数、

●人気のキウイの注目経済指標

雇用統計、貿易収支、企業景況感指数、小売売上高、
CPI(消費者物価指数)

FX トレ柳のお話(雑談)

週はじめの昨日14日(月)の東京市場は、
朝9時前に発表された日経常収支が
記録的ともいえる大幅な黒字で、
日国内企業物価も好結果でしたが、円高は限定的で、
日経平均の堅調さを背景とした円キャリーの活発さを
印象付ける展開となりました。

ロンドン市場に入ると、
注目の英生産者物価指数など複数の指標が
悪い数字でおまけに前回発表分も下方修正されて、
ポンドが売られました。ポンドドルは一時1.98を割りました。
しかし、PPI出荷総合が市場の予想とおりであったことや、
今日15日に英消費者物価指数の発表も控えているためか、
大きな下落までは至りませんでした。
ドル円は、頭が重いものの世界株安の懸念が薄らいだことを
背景とするキャリートレードに支えられてジリ高となりました。
一方カナダは、クライスラー買収にからむ
資金支出がなくなったことも影響したためか、
堅調な展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
ドル円では一時120円台半ばを試したものの、
やや軟調さを見せる場面もありましたが、
ポンドの軟調さもあって、
1.9780あたりまでポンド安ドル高となりました。
また、対カナダでは、カナダの堅調さに押され
相対的にドル安カナダ高となりました。
一方、オセアニア通貨はNZドル円が
一時久方ぶりの89円台に乗せるなど
堅調さをみせる場面がありました。
後半はわずかに弱含むもみ合いとなりましたが、
豪ドル円がしっかり100円台をキープするなど
オセアニア通貨は底堅い展開となりました。

ゴトウ日の今日15日(火)は、午後3時に独GDP、
夕方5時半に英消費者物価指数など複数の英指標、
6時に欧GDP、
そして夜の9時半に米消費者物価指数など複数の米指標、
同時刻にカナダの指標、夜の10時に対米証券投資などの
経済指標の発表があります。

昨日PPIが弱かった英の消費者物価指数(CPI)が、
英財務省への報告義務を伴う3.0%超になるかどうかが、
ポンドの上げ下げの分岐点となりそうで大いに注目されます。

また一方、米の消費者物価指数(CPI)も先週末に発表された
PPIが弱めであったこともあって、
発表される数字しだいでは米利下げ観測が再燃する
可能性もあり、コア前年比が2.3%を維持できるかが
注目されます。指標発表の直前となりますが夜の9時過ぎから
米バーナンキFRB議長の講演も予定されているようです。
今日は今週の注目日となりそうです。

さて、恒例のサラ柳(サラリーマン川柳)が発表されましたね。
今回の第1位は、ペンネーム満33歳さんの
「脳年齢、年金すでにもらえます」
となりました。面白いですね。

第2位は「このオレにあたかいのは便座だけ」
第3位は「犬はいい崖っぷちでも助けられ」
世知辛い人生の悲哀をユーモラスにうたっていますね。

トレ柳(トレード川柳)みたいなものは
見たことがありませんが、あったら面白いですね。

「売り買いのクリック間違え大儲け」
(怪我の功名さん)

「そんなバカな ニュースのレートで納得し」
(市場が間違ってるさん)

「買えば下げ ならばと売ればこんど上げ」
(往復びんたさん)

「アナリスト あとづけ講釈先に言え」
(どうでも言える検死解剖さん)


みたいな、トレ柳を誰か企画してみませんか。。(笑)




FX 無人島の3人の男のお話

今日の北海道は曇りですがうららかな陽気です。
庭の桜も綺麗です。

先週11日(金)の東京市場は、
木曜日にNYダウの急落を受けてアジア株が下落して
リスクアバーションの動きがあったことを継いで、
軟調に始まりました。
その後もアジア株が軟調でこれにつられるように
軟調なもみ合いとなりましたが、
前日大幅に値を下げたクロス円は
後半に反発する場面も見られました。
ドル円はやや頭の重いもみ合いとなりました。

ロンドン市場に入ってからもドル円が119円台半ばを割り込み、
ポンド円が236円台半ばまで下落するなど軟調な相場でしたが、
欧州株が下げ止まったあたりから、
市場は世界株安の懸念が薄れたとみたためか、
市場の動向は一変して、
ドル円が119円90銭まで値を戻し、
ポンド円が237円20銭あたりまで戻すという
堅調な展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
発表された米生産者物価指数の注目のコア部分が
インフレ圧力の低下を示す悪い数字であったことと、
米小売売り上げの結果も芳しくなかったことから
ドルが売られました。
しかし、NYダウ平均が上昇したこともあってか、
限定的ながらドルがしだいに堅調となりました。
そのような中、前日の反発もあってか
欧州通貨が堅調の度を増し上昇しました。
しだいにオセアニア通貨も含めてクロス円での
キャリートレードの再仕込みを思わせる円安の展開となりました。

週はじめの今日14日(月)は、朝に発表された
NZ小売売上高が良い数字で、キウイが上げました。
今日の主な経済指標は、夕方5時半に英生産者物価指数などの
複数の英指標、続く夕方6時に欧鉱工業生産、
夜の11時に英先行指数などの複数の英指標が発表されます。
今日は米指標の発表はありません。

さて先週来、相場は大きなアップダウンの展開となっていますが、
その大きな要因に世界の株価の動向が指摘されていますので、
今後も株価の動向には注視していきたいものです。
先週金曜日にうっかりG8の開催を今月末と誤記して
しまいましたが、そのドイツのポツダムで開催されるG8も
今週末に控えていますので、
今後の思惑による動きにも注意が必要なようです。
一部の筋では、今回のG8でユーロ高の議題も出るのでは
とささやかれているようです。

また、米経済のソフトランディングがうまく行きそうな
観測が出でいるようですが、
発表される指標からはスタグフレーション懸念も
払拭し切れていないようです。
楽観論もありますが、大幅な調整懸念の声も
あちらこちらから聞こえてきます。
噂は噂としても、今後大きく動く可能性もあるようで
相場動向が注目されます。

今日は、面白いブラックジョークがありますので
ご紹介いたしますね。無人島の3人の男のお話です。

あるとき船が座礁して、命からがら3人の男が、
とある無人島に流れ着きました。

1人は物理学者。もう1人は科学者。
そして最後の1人は経済学者でした。

「いやぁ、たいへんな目にあいましたな。」

「まったくそうですな。でも命が助かっただけでも
 私たちは幸運でしたね。あの惨事でこうして生きていることは
 とても少ない確率だと思います。」

「ほんとうですね…。ところで一安心したせいか、
 空腹がこたえますね。」

そして、ふと周りを見渡すと、
彼ら3人といっしょに流れ着いたと思われる
船の食料庫にあった缶詰を見つけました。

ところが、当然のことながら缶きりがありません。
そこで、さてどうしたものかということで3人は考え始めました。

物理学者は、石で缶をこじ開けることを考えて、
缶の中身が飛び散らない石の質量と缶にぶつける角度を
思索しました。

科学者は、金属でできている缶を海水で腐食させることを考えて、
海水の水を蒸発させてどのくらいの塩分濃度にしたら良いかを
思索しました。

そして最後の経済学者は、缶が開くということを仮定して、
缶を開ける作業に対する缶の中身の分配を考えました…。(笑)


「合理的な投資家モデル」「理想的な市場モデル」
「効率的市場仮説」「ランダムウォーク仮説」など、
いままでありがちであった仮定を演繹させて体系をつくる
経済学に対するブラックジョークですがけっこう笑えます。

確かにこれらの仮説に基づく演繹理論は
多くの経済事象を合理的に説明できるのですが、

エリオットの主張するような市場心理の波動サイクルや
ありがちな相場の局面で多くの市場参加者が同じような
心理的過ちを繰り返す事実や、
現実に負け続ける投資家も多いこと、
そして反面、理論的にはありえないとされる
長きに渡って確率的に明らかに有意に勝ち続ける
投資家がいるのも事実ですから、
人のつくる市場は想像以上に奥深いようですね。

FX情報をもっと見る
過去ログ
2017年12月(2)
2017年11月(4)
2017年10月(5)
2017年09月(4)
2017年08月(3)
2017年07月(5)
2017年06月(4)
2017年05月(4)
2017年04月(4)
2017年03月(4)
2017年02月(4)
2017年01月(4)
2016年12月(4)
2016年11月(4)
2016年10月(5)
2016年09月(4)
2016年08月(2)
2016年07月(5)
2016年06月(4)
2016年05月(4)
2016年04月(4)
2016年03月(4)
2016年02月(4)
2016年01月(5)
2015年12月(3)
2015年11月(4)
2015年10月(4)
2015年09月(3)
2015年08月(4)
2015年07月(4)
2015年06月(4)
2015年05月(4)
2015年04月(4)
2015年03月(4)
2015年02月(4)
2015年01月(3)
2014年12月(3)
2014年11月(4)
2014年10月(4)
2014年09月(4)
2014年08月(4)
2014年07月(4)
2014年06月(4)
2014年05月(3)
2014年04月(4)
2014年03月(4)
2014年02月(4)
2014年01月(4)
2013年12月(3)
2013年11月(4)
2013年10月(4)
2013年09月(5)
2013年08月(3)
2013年07月(4)
2013年06月(4)
2013年05月(4)
2013年04月(4)
2013年03月(5)
2013年02月(4)
2013年01月(4)
2012年12月(4)
2012年11月(3)
2012年10月(4)
2012年09月(5)
2012年08月(3)
2012年07月(5)
2012年06月(3)
2012年05月(4)
2012年04月(5)
2012年03月(4)
2012年02月(4)
2012年01月(4)
2011年12月(4)
2011年11月(4)
2011年10月(5)
2011年09月(4)
2011年08月(3)
2011年07月(5)
2011年06月(4)
2011年05月(5)
2011年04月(4)
2011年03月(4)
2011年02月(4)
2011年01月(5)
2010年12月(4)
2010年11月(4)
2010年10月(5)
2010年09月(4)
2010年08月(5)
2010年07月(4)
2010年06月(4)
2010年05月(5)
2010年04月(4)
2010年03月(5)
2010年02月(4)
2010年01月(4)
2009年12月(7)
2009年11月(8)
2009年10月(7)
2009年09月(8)