FX インサイダー取引のお話

村上ファンドのインサイダー取引事件に
実刑が言い渡されましたね。

昨日18日(水)の東京市場は、
早朝にベアースターンズ傘下のヘッジファンド関連の報道に、
モメンタム系ファンドの投げもあって、
ドル売りの動きが見られました。
ドル円が121円半ば近くまで下落して、
ポンドドルが2.05台半ばまで、ユーロドルも1.3830あたりまで
上昇してはじまりました。
この時間、リスク回避の円買いの動きもありましたが、
オセアニア通貨は比較的堅調な動きをみせました。

ロンドン市場に入ると、公表された注目の英BOE議事録が、
タカ派色の強いビーン委員が金利据え置きに票を投じていて
6対3の表決での今月の利上げあったことが判り、
ポンドがやや軟調となりました。
東京時間でのドル売りの調整の動きとともに
ポンドドルが2.0480あたりまで値を下げました。
しかしながらポンド円は250円台をキープしました。
この時間、ドル円は122円越えまで値を戻しました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目の米消費者物価指数(CPI)と米住宅着工件数が発表され、
CPIは総合でわずかに良かったものの
コアは市場の予想とおりで、
サブプライム問題で注目度も高かった米住宅着工件数は、
市場予想を上回る結果でしたが、
前回値の下方修正もあって、ドル買いの動きも限定的でした。
その後、注目のバーナンキ議長議会証言では
インフレが最大の懸念という従来の見解を踏襲したものの、
サブプライム問題の深刻さを認める証言に
ドル売りの市場反応となりました。
ロンドン市場で進んだドル買戻しの動きは相殺されて
再びドル円が122円を割り込むドル軟調の展開となりました。

今日19日(木)は、午後3時に独生産者物価指数、
続く3時15分にスイス貿易収支
夕方5時半に英小売売上高指数、
夜9時半に米新規失業保険申請件数と
加卸売売上高と加国際証券取扱高、
夜10時に米景気先行指標総合指数、
夜中の1時に米フィラデルフィア連銀景気指数、
そして、深夜3時に米FOMC議事録、などが発表されます。
今日も米バーナンキ議長議会証言が行われます。
英米指標には注目です。

サブプライム問題にもかかわりのある
米3位のJPモルガン・チェースが増益となっている
良いニュースもありますが、
サブプライム問題の深刻さを認めた
バーナンキ証言などを見ますと、多少良い米経済指標にも
慎重とならざるを得ないところもあるようです。
円キャリーの意欲も感じられますが、
ドル売り圧力との綱引きで、上値も下値も固そうで
難しい相場となりそうです。

中国元の利上げ連鎖の円高が迫っているようで
少しだけ気になります。

さて、「聞いちゃったんですよねぇ〜」の
村上ファンドのインサイダー取引事件に
懲役2年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円
実刑が言い渡されましたね。
追徴金額は同法違反では過去最高となるそうです。

株式市場ではこの事件に限らず
昨年も日経新聞社の社員による
法定公告を事前に知り得る立場を利用した
株式分割にかかわるインサイダー取引事件などもありました。
また、ホームセンター日本最大手に絡む
インサイダー事件などもありました。

重要事実が公表される前に取引がされていては
一般の投資家はたまったものではありません。
このような不公平は、市場の公正性と健全性が
まったくもって損なわれてしまいますね。

為替取引ではインサイダーはないというのが
定説のようですが、実際はどうなのでしょう。

為替取引で事件化したものは記憶にありませんが、
以前読んだある本に「ブラインド・サイン」なるものが
過去にあったと書いてありました。

真偽のほどは判りませんが、
某大国で政策金利を決める会議のときには
会議室のブラインドを閉めるそうで、
会議で政策金利が決定された後には
その閉めていたブラインドを開けるのですが、
そのブラインドの羽が上向きにであったり
水平であったりしたそうです。

噂の範疇での話と思いますが、
ブラインドの羽が上向きならば利上げのサインというわけで、
嘘か真か、なんか面白いですね。

バカじゃないかと笑われそうですが、
株式市場であるように為替市場でも
インサイダー的な事前リークの動きはないものかと、
私も重要経済指標発表前に1分足にして
直前の動きに注目してみたこともありましたが、
ドル円などで1〜2分前にググッと動くことがあって、
そちらの方向へ経済指標が発表されることがやや多いものの
経済指標の発表までほとんど目立った動きのないことも多く、
直前の動きと逆の方向に経済指標が発表されることもあって、
よく判らないという結論となりました。

インサイダー取引は、
それを知りえるごく一部の人だけが儲ける不正取引ですから、
私達一般投資家にとってとんでもない話です。

意図的な要人発言や
国家自体による誘導の可能性もあるかもしれませんが、
為替市場は巨大ゆえに操作も難しく、
クリーンな市場といえるのでしょうね。

FX 運と確率のお話

今日18日(水)は、夜11時からの米金融政策に関します
バーナンキFRB議長の議会証言がとても注目されますね。

昨日17日(火)の連休明けとなる東京市場は、
材料薄の中で限定的ながら
ドル売りと円売りの緩やかな展開となりました。
オセアニア通貨が比較的堅調で、
キャリートレードでの買いが入って
オージー円はこの時間106円半ばあたりまで上げました。

ロンドン市場に入ると、
注目されていた英消費者物価指数が良い数字で、
コア前年比も3.3%と高水準となって、
収まらぬインフレに英年内再利上げ期待が強まり
上昇アクセレレーションとなって、
この時間、ポンド円が249円後半まで
ポンドドルが2.04台半ばへ大幅高となりました。
一方、ユーロドルは小幅ながらいったん連れ高となった後
軟調となりました。一方、ドル円は、
122円をはさんでのもみ合いでさえない展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目の米生産者物価指数が強弱混交したものの
コアおよびコア前年比の良い数字を受けて、
ややドル買いの反応となりました。
さらに、ダウ平均が一時ついに14000の大台をつけたことや、
米証券投資が
1059億USDと市場予想を大きく上回る好結果に、
ドル円が12.30あたりまで上昇して、つられるように
円キャリートレードに対する安心感も醸成したか、
ポンド円が250円台に乗せ、
ユーロ円も168円半ばを越えるなどクロス円も上昇しました。
その後は各通貨ペアともにもみ合いとなりましたが、
オセアニア市場が始まるころにベアースターンズ関連の報道に、
モメンタム系ファンドの投げもあって、
ドル売りの動きが見られました。
この終盤のドル売りにユーロドルなどが上昇して
東京市場が始まっています。

今日18日(水)は、夕方5時半に英BOE議事録公表と英失業率、
夕方6時に欧貿易収支と欧建設支出、
夜の8時に加消費者物価指数、
そして、夜の9時半に米消費者物価指数、
米住宅着工件数、米建設許可件数、などが発表されます。
米の消費者物価指数(CPI)は特に注目です。

夜の11時に米バーナンキFRB議長の議会証言があります。
こちらにも特に注目が必要です。

米株価などは好調のようですが、
米指標反応も限定的でサブプライム問題の
深刻さも覗わせているようです。
反面、欧州通貨やオセアニア通貨に安心感もあるものの、
今日の日経平均も軟調に始まっていることなどから、
株価の動向とリスク回避の動きにも注意しながら、
楽観することなく、しっかりチャートを見て
慎重にトレードしていきたいものです。

さて今日は、運と確率のお話です。

先日の、とある工事現場近くを通りかかりましたら、
少し前から小雨が降ってきて、
職人さんと思われる人と現場監督さんとおぼしき人が
面白い会話をしていました。

「いゃーっ、雨降ってきやがったよ。
 天気予報の降水確率じゃ、50%だったんだけどなぁ。」

「あははっ。いくら天気予報の降水確率が50%だと言ったって、
 実際に降ってくりゃ、100%だよ。」

愉快な会話に思わず笑ってしまいました。^^

よく、投資でも期待値ということが言われていまして、
期待値効用理論の説明に

「53%の確率で2ドル当たる賭けと、
 11.8%の確率で9ドル当たる賭けとは、
 ほぼ同じ期待値1.06ドルだ」

などというのがありますが、
リトライできない一発勝負では、
そうとも言えないことがあります。

表裏を当てるコイントスでも、
なんどもリトライできると大数の法則に収束して、
表裏50%づつということになりますが、
一回でやめてしまうコイントスでは、
表が出れば、事実上表100%で、
裏は事実上0%となってしまいます。

現実世界では、けっこう大数の法則が適用できない
一発勝負は多いもので、いやな例で恐縮ですが
飛行機事故でもその飛行機に乗っていたか、
一便前にフライトしたかでは、
大きく運命が変わってしまいます。

こういういわゆる一発勝負的な出来事を
「運」と呼ぶのでしょうけれども、
また、一発勝負と大数の法則の中間的な
少数の法則というものもあります。

田舎の小さな学級で男子が女子の1.5倍もいる、
なんていうのもそうですし、

攻略法なども用いずにパチンコで
10連勝したなどといううらやましいお話や、

バブル期という特殊な期間に
100万円を無敗で○億円にした武勇伝なんかも
その類であることがあります。

統計母数が充分に小さいと、
現実に起こる事象に偏りが生じることがあるのですね。

投資では、このようなことを結果のバイアスなどと
呼ぶことがありますが、
現実に100万円を無敗で○億円にした人にとっては、
「この方法は、勝率100%で必勝法なのだ」と
普遍的なものして錯覚してしまうこともあるようです。

投資なども長くしていますと、
勝ちまくるバイアスも、
逆にいやになるほど負けてしまうバイアスも
経験するものですが、
大数の法則が適用できるくらい数多く繰り返して、
トータル的な視点で確率的に有意に勝てる投資法が本物で
優れた投資法といえるのかもしれません。

誰しも聖杯(ホーリーグレイル)を求めて
魔法のような超絶した不敗の投資法を探したくなるものですが、

勝つ確率の高いタイミングをジッと待って、
チャンスが来たら勝つ確率の高い方向へポジションを持ち、
そして、利益を確定する。
また、もしも持ったポジションが結果的にダマシとなったなら、
浅い損で仕切り直しをする―。

この繰り返しをただたんたんと執行するのが、
「運」ではなくて「確率」を味方にした
優れた投資法だと考えています。

トータルにトレードで勝つために、
チャンスを見抜く目と
確率の高い方向を判別するトレードスキルと、
執行能力が必要となるのですね。

FX 気になるお話

昨日16日(月)は、東京市場は海の日でお休みでした。
オセアニア時間の朝方発表されたNZ消費者物価指数が
市場の予想を上回る強い内容となって、薄商いの中、
キウイはドルに対して一時22年来の高値に迫りました。
また一方、キウイ円などでも96.26まで上げました。
これにつられるように対円での主要通貨も上昇しました。
しかしその後、オセアニア通貨は調整をこなすと
比較的堅調に推移しましたが、
しだいにサブプライム問題がボディーブローとなったか、
ドル売りと円買い傾向へと相場は展開していきました。

ロンドン市場に入ると、
発表された独消費者物価指数が
0.1%と市場の予想とおりとなって、
しばらくもみ合いの展開も見られましたが、
対ポンドや豪ドルなどでドル売りが進みました。
一方、ユーロはユーロ債の償還に絡む売りが入って弱含み、
ユーロドルでは、ユーロの調整とドル売りに
一時、下げては上げる忙しい展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
発表されたNY連銀製造業景気指数が市場予想を上回る
良い数字でいったんドルが買われたものの、
依然燻るサブプライム問題などで動意も限定的となりました。
一方、ポンドは大手銀の通貨見通しが上方修正された
こともあってか、一時対ドルで堅調な動きを見せました。
また、カナダも対ドルで優勢な展開を見せて、
1.04前半を示現しました。
NY時間の後半となると各通貨とも小幅なもみ合いと
なっていきました。

東京市場が連休明けとなる今日17日(火)は、
夕方5時半に英消費者物価指数と英小売物価指数、
夕方6時に独ZEW景況感調査、欧ZEW景況感調査、
夜の9時半に米生産者物価指数、
夜の10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資)、
続く夜の10時15分に米鉱工業生産と米設備稼働率、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、などが発表されます。
英欧の指標ともに、
インフレ系の重要指標である米生産者物価指数など
今日の米指標も注目されます。

指標発表で限定的に上下するものの
下値では円売り圧力、そして上値ではドル売り圧力と
上値も下値も固い、いまひとつ抜けきれない相場となっていて、
押し目や戻りを狙うにもボラティリティがさえませんが、
今後の展開に期待したいものです。

さて今日は、気になるお話です。

ひところエンタの神様というテレビ番組で
「どうでもいいですよ〜♪」というフレーズではじまる
一人語りがよく流れていましたね。

いろいろ資料を調べていますと
どうでもいいですよ、と思われるものもありますが、
とても気になるものもあります。
アメリカのものが多いのですけれども、

ドルの総合的な実力を示す実効為替相場の
FRBインデックス(MajorCurrencies)が、
現在、歴史的な最安レベルにあることや、

米国民の貯蓄率が、かつての大恐慌時代に記録した
1933年の「約−1.5%」以来、
昨年の2006年に「約−1.0%」となっていること。

米の一世帯あたり年収が日本円換算で
200万円を下回るいわゆる貧困層が
昨年の2006年に3,900万人に達したこと。

世界の通貨準備に占める米ドルの割合が、
1999年に71.1%だったのに対して、
2005年統計で66.5%にまで落ち込み、
一方、ユーロが占める割合が同年18.1%から
24.4%に上昇していることなどなど。

そういえば先週末、
イランが日本の石油元売業者に
円建て決済を要請する書簡を送付したとの報道も
ありましたね。

一方、日銀が先日発表した「円の実質実効為替レート」
が2007年6月に93.4へと低下して、
プラザ合意の1985年9月の94.8を下回わる
円安水準となっていることも気になります。

書店に並ぶ、国家滅亡論や預金封鎖を謳う
忌まわしき予言のノストラダムス的な本
というわけではありませんが、
気になることはありますね。

そもそも世界の基軸通貨のドルは、
一説によりますと、すでに世界のGDP総生産の10倍もの
なんと世界で300兆ドル以上(円換算3京6000兆円)も
流通しているそうで、
世界の貿易総量でも10兆ドルもないのですから、
なんか不自然ですね。

仮需である世界的なマネーゲームの影響も
大いにありそうですが、

まぁ、このようなドル危機論は日本の危機論と同じように
10年以上も前からありますから、
すぐにどうこうということはないのでしょうけど、
人類が歴史的に経験した1929年の世界大恐慌と同じような
潜在的な世界恐慌の可能性や巨大な変化も少し垣間見られて、
月が落ちてくる! と騒いだ中世の人のようだと
笑われそうですが、やはり少し気になります。

FX 閑話休題

猛威を奮い観測史上7月最強の台風4号が
ようやく関東の東海上へ抜けたと思ったら、
今度は新潟・長野地方でとても大きな地震が起こりました。
被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。m(_ _)m

今日は海の日で日本市場はお休みです。

先週13日(金)の東京市場は、
注目の早朝のNZ5月小売売上高は前月比+1.2%となって、
市場予想の+0.5%を大きく上回る強い内容に急上昇しましたが、
昼前にNZ中銀が介入を円滑に実施するためと
外貨準備の管理方法の変更を発表したことで、
ほぼ元の水準へと売り戻されました。
ドル円など主要通貨は、朝方にNZにつられて
強含んだ以降は三連休を控えて
やや円高傾向の小動きとなりました。

ロンドン市場に入ると、
円安とドル売りが進む展開となりました。
限定的ながらポンドやスイスフランなど
欧州通貨でドル売りが見られました。
また、この時間ロシア系のドル売りも見られて、
ユーロドルが1.37の後半をトライして
その後は米指標の発表を意識したかもみ合いとなりました。
ドル円は122円前半まで売り込まれましたが、
下値では買いも入り下げ幅は限定的な範囲にとどまりました。

ニューヨーク市場に入ると注目の米小売売上高が
−0.9%と市場予想の−0.1%よりも弱い結果となって、
一時全面的なドル売りとなりました。
ユーロドルは1.38ドルのバリアを突破すると、
発足来高値を更新して1.3813まで上昇しました。
ポンドドルも一時2.0366ドルと
年初来高値に迫るまで上昇しました。
ドル円もこの時間一時121.90あたりまで値を下げました。
その後、発表されたミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が
6ヶ月ぶりの高水準に達したため、
ドルが急速に買い戻される展開となって、
ドル円が一時122.30あたりまで上昇、
ユーロドルも1.377あたりまで押し戻され、
アップダウンの荒っぽい展開となりました。

その後の後半は、ユーロドルなどもみ合いとなりましたが、
イランが日本の石油元売りに決済を円で行うよう
要請していたとの報道と週末要因なども手伝って、
しだいに円がジリジリ買われる展開となって
ドル円は121.83まで、ユーロ円は167.80あたりまで
値を落として週を終えました。

今日16日(月)は、日本市場は海の日の祝日でお休みです。
朝方発表された注目のNZ指標が市場予想を上回る良い数字で、
薄商いの中、一時キウイ円で96.26まで大きく上げました。
これにつられるように対円での主要通貨も大きく上昇して
はじまっています。

午後3時に独消費者物価指数、夕方6時に欧消費者物価指数、
そして、夜の9時半に米NY連銀製造業景況指数、
同時刻に加製造業出荷などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

さて今日は、日市場がお休みで薄商いの中、
現在は円安から円高傾向への相場展開となっていますが、
大玉によるチョッピーな動きには気をつけたいものです。

さて今日は、休日でもありいつもの相場のお話に代えて
ちょっと雑談をさせてくださいね。

私の姉(異母姉弟)が趣味で作家活動をしていまして、
「あんたんた」というペンネームで「むうにゃか」という
本を出しているのですが

(アマゾンでもむうにゃかを販売しています。
書評は私が書きました)

その姉から久々に手紙が来まして、
面白いことが書いてありましたので、
ご紹介したいと思います。

その姉は、十代の心のまま大人になったような
一風変わった今は60代の乙女なのですが、(笑)

とある講演を聞いてとても感動したとのことで、
興奮さめやらぬ文面で手紙をしたためてきたのですね。

その講演は工学博士の五日市剛さんという
マサチューセッツ工科大学を卒業されて現在は、
某社の研究開発部門に在籍されている方のものなのですが、

それはなんとも胡散臭い
「ツキを呼ぶ魔法の言葉」という講演だったそうです。
その過去にも行われた講演がテープ起こしされて
冊子となって手紙に同封されてきました。

話の内容は奇想天外で、
五日市さんが学生の頃にイスラエルを旅した時に
泊まる宿が見つからなくて困り果てている時に
出合った不思議なおばあさんの話から始まります。

一種、オカルトっぽい内容もあるのですが、
読み進むと不思議な感動を覚えます。

冊子にもなっていますので、
全容は公開されていませんが、
ネット上でも紫陽花さんという方が一部を紹介されています。

ツキを呼ぶ魔法の言葉

たまにこの手のものも、
あくせく忙しい日常への一服の清涼剤ともなって
良いかもしれませんね。

自分自身にあてはめても、今は亡き私の父が
経営していた製粉工場の倒産を契機として
穀物相場師となったこと、
そして今、私も相場の世界に身をおいていること、
人生は少しだけ不思議なつながりがあるようです。

FX パンドルフィーニの戦略のお話

お蔭様で風邪も少しずつ快方に向かっています。^^

サブプライムローン問題が一気に噴出して
10日(火)から11日(水)午前中にかけて
大きな調整となった為替相場も11日のLD市場とNY市場とで、
欧州通貨/円でほぼ「行って来い」のレベルまで、
そしてドル円やオセアニア/円でほぼ「半値戻し」
の回復となって、落ち着きを取り戻しているようです。

昨日12日(木)の東京市場は、
前日に米株が上昇したこともあって、
サブプライム問題によるリスク回避の動きにも
落ち着きが戻ってきました。午前10時半に
失業率や新規雇用者数などの複数の豪指標が発表され、
豪失業率が市場予想を下回ったことと
豪新規雇用者数が悪かったことで
オージーが下げて、これにつられるように
キウイやドル円も下げましたが限定的な範囲にとどまりました。

豪指標の影響が一巡すると、
ドル円が122.40を越える高値を目指す動きも見られましたが
売りも出て、もみ合いとなりました。
午後には、発表された日政策金利は
市場予想とおりの据え置きとなりましたが、
日鉱工業生産が良い数字であったことと、
日銀月例報告を意識したと思われる円買いの動きとなりました。

ロンドン市場に入ると、福井日銀総裁の
「4-6月期のGDPが低めでも金利の決定的要因とはならない」
との発言に一時ドル円が122円割れとなりましたが、
利上げ票が水野委員だけであったことや、
その後の発言で福井日銀総裁の利上げ示唆のトーンが
落ち込んだことなどから円高の動きも止まることとなりました。

一方、円高は収まりを見せましたが
この時間ドル安傾向は継続して、
欧州通貨買いとドル売りによって、
高値では調整もでたものの、
この時間ユーロドルやポンドドルはやや堅調に推移しました。
また、英企業によるカナダの企業アルキャンの買収報道などで、
ポンド売りとカナダ買いの動きも見られました。

ニューヨーク市場に入ると、注目された米貿易収支は
市場予想と全く同じで直後の反応は見られませんでしたが、
同時に発表された新規失業保険申請件数が
良い数字であったことや米株が堅調であったことなどで、
ドル買いの動きも見られて、史上最高値をつけたユーロドルや
26年ぶり高値をつけたポンドドルに調整を呼びました。
一方、円安に支えられてポンドを除くクロス円は
堅調な推移となって、ユーロ円やオージー円、そして
原油高とM&Aの好材料も合ってカナダ円などが上げました。
この時間ドル円は方向感のないもみ合いとなりました。

今日13日(金)は、早朝に発表されたNZ小売売上高指数が
市場予想を上回る良い数字で、キウイが上げました。
その後、いくぶん調整の動きが見られますが、
オージーも今のところ堅調な推移となっているようです。
夜の9時半に米小売売上高と米輸入物価指数、
夜の11時に米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)
夜の11時半に英景気動向調査などが発表されます。
要人発言では、夜の11時15分にポールソン財務長官の
会見が予定されています。

米小売売上高に関しては、悪い噂も含めて
いろいろな話が飛び交っていますが大いに注目したいものです。

欧州要人がユーロ高を容認する発言をしていることもあって、
先日いったん大きく下げたユーロも大きく戻していますね。
また、オセアニア通貨も堅調となってきているようです。
NY株価も堅調ということで良いことのほうが多く目について、
「先日の大きな下げもガス抜きか」と思えるほどですが、
サブプライム問題が完全に払拭されたわけではなく
燻っているようですので、週末深夜の調整の可能性も含めて、
楽観することなくトレードしていきたいものです。

さて今日は、パンドルフィーニの戦略のお話です。

相場にどの程度役に立つかは解りませんが、
とても興味深い戦略があるのでご紹介いたします。

パンドルフィーニとは、偉大なチェスプレイヤーで
グランドマスターの1人である
ブルース・パンドルフィーニのことです。

その彼がチェスの歴史的なグランドマスター達の
短期と長期に関する4つの行動を特徴をまとめました。

1. 先を見過ぎない

  偉大なチェスプレーヤーはかなりの先の10手や15手先の
  局面まで考えていると思っているようだが、
  それは間違っている。大局は見ても、
  チェスプレーヤーは必要以上の先は考えず、
  最善と思われる手のわずか数手先までしか考えてはいない。
  あまりに先は不確定要素が多いために
  考えることが時間の無駄となってしまうからだ。

2. 戦略を充実させ、条件の変化によって見直す

  偉大なチェスプレーヤーは、駒を動かさずに
  頭の中で考える。決して、頭に浮かんだ最初の
  アイデアを実行してはならない。
  それを頭のリストに加えて、さらに良い手はないか、
  さらにそれを上回る一手はないか、を考える。
  良い思考とは、常に比較していくことなのだ。

3. 敵をよく理解する

  チェスに勝つためには、相手である敵の指し手や
  心を読む技術も必要だ。チェスは実際にはきわめて
  心理的なゲームなのである。
  飛び抜けたプレーヤーは、わずかなしぐさ1つからでも
  心理を読み取るのだ。


4. 小さな差が勝敗を決する

  どんなに小さいことでも自分にとって有利な点を
  探し出さなくてはならない。
  チェスは「たいしたことのない手」と無視しがちな
  小さな差をめぐって勝敗を争うものだ。
  局面がわずかに有利となるか、キングが少し安全となるか、
  そのようなわずかな差を競うのだ。
  単体では大したことはなくとも
  集まれば重要な意味となってくのだ。

にわかに相場に適合させるのは難しそうですが、

遠視眼でも近視眼でもない視点で相場を見て、
「買う」「売る」「休む」「スワップポイント」の組み合わせや
仕掛けのタイミングなどの戦略を比較検討で充実させて、
レートの動き具合などや場面の判断で
ヘッジファンドなどのプレイヤーの心理も読むようにして、
損を限定しながらも、利を積み上げる、
ということになりそうです。

でもこれって、
やはりグランドマスターなればこそのような感じも
してしまいますね。

ドン・サルの「単純なルールによる戦略」のほうが
具体的でなじみやすい感じがします。

1. ハウツーのルールを執行する

  「どうやったらよいか」のノウハウに基づいて執行する。

2. 境界のルールを明確にする

  検討すべきものとそうでないものの境界をはっきり分ける。

3. 優先順位のルールを明確にする

  検討すべき事柄の中おけるプライオリティを明確にする。

4. タイミングのルールを明確にする

  動いている市場に対して、
  いつ仕掛けるかのタイミングのルールを決める。

5. 出口のルールを明確化する

  すでに着手しているポジションをいつ閉じるか、
  撤退とエグジットのルールを明確化する。

猿の親分のような名前の「ドン・サル」は、
これらを決めたなら、ただたんたんと実行することを
説いていますが、

これらが深化すると

パンドルフィーニの戦略のチェスのグランドマスターのように
なれるのかもしれませんね。

FX 「噂」のお話

久々に風邪をひいてしまいました。w

昨日11日(水)の東京市場は、
はじめ前日のサブプライムローン問題が一気に噴出した格好の
円高ドル安の動きを継ぐ軟調な展開となりました。
朝に複数の日指標が発表されて国際貿易収支が4904億円と
市場予想を下回り一時円安に振れる場面もありましたが、
昼を回ると瞬間風速的にドル円が121円ラインに迫りました。
ポンド円も一時245円半ば近くまで値を下げるなど
クロス円がほぼ全面的に下げて、円高とドル安が進みました。

ロンドン市場に入るころから、
アジア株の持ち直しなどを背景に、
一昨日の下げの行き過ぎを埋めるように
相場は円安ドル高の流れに一変しました。
この時間ドル円が122円に迫るところまで上昇して、
ユーロ円も168円に迫るあたりまで、
そして、ポンド円も248円に迫るあたりまで、
クロス円が軒並み上昇しました。

ニューヨーク市場に入ると、いったんもみ合いが続くも、
深夜のフィラデルフィア連銀総裁による
サブプライム問題への楽観発言もあって、
ドル円が122.50あたりまで上昇しました。
クロス円も堅調な動きとなって、
ポンド円は一時249円に迫り、ユーロ円は168円半ばに迫り
一昨日来の下げをほぼ帳消しとする
「行って来い」のレベルまで値を戻しました。
カレンNZ財務相による
「NZ経済は持続不可能な速さで成長している」
との発言もありましたが、オセアニア通貨も
一昨日来の下げのほぼ半値戻しのレベルまで戻しました。

今日12日(木)は、午前10時半に失業率や新規雇用者数など
複数の豪指標が発表され、豪失業率が市場予想を下回ったことと
豪新規雇用者数が悪かったことでオージーが下げました。
これにつられるように今のところ、
キウイをはじめクロス円やドル円も下げています。

昼過ぎに日銀金融政策決定会合での政策金利発表、
午後1時半に日鉱工業生産、午後の3時に日銀月例報告、
夕方6時に欧GDP(確報値)と欧鉱工業生産、
夜の9時半に米貿易収支と米新規失業保険申請件数、
同時刻にカナダ国際商品貿易と新築住宅価格指数、
深夜3時に米月次財政収支などの発表があります。
午後3時半からの福井日銀総裁談話と
米貿易収支には注目です。

一昨日来の下げを戻す展開とはなりましたが、
悪材料にはかなりナーバスとなっている可能性があり、
今日の日政策金利は据え置きと思われるものの
福井日銀総裁の発言や日銀月例報告での利上げ票などに
注視する必要がありそうです。
各国の株価の動向も見ながら
楽観することなく慎重にトレードしていきたいものです。

さて今日は「噂」のお話です。

市場には真偽がはっきりしない噂が
飛び交うことがあります。

つい先日も、
ポールソン米財務長官が辞めたがっている、
との噂が流れましたね。

思い通りに進まない対中戦略対話、
うるさい米議会民主党、(笑)
人権問題に絡んだ北京オリンピックへのボイコット騒動、
そして、中国製品問題などなど、

確かに難問山積ですね。

先日5月23日の米中戦略経済対話のときも、
米下院の米中貿易に関する委員会の主催での
呉副首相の講演の最中、講演会場に
下院議会での採決が始まることを告げるブザーが鳴り響き
講演に出席していた議員らが続々と退出して
「なんたる無礼」と呉儀中国副首相が怒り出してしまって
そのせいかどうかは分かりませんが、
講演翌日5月24日に米10年債利回りは一時4.898%まで上昇して、
米国債のイールド・バイヤーである
中国の米国債購入意欲が一時大きく減じて
米債が下落する事件もあって、
確かにポールソン米財務長官を取り巻く環境は
いろいろと厳しそうです。

気丈に振舞ってはいても高官も人の子ですから、
嫌になってしまうことってあるのでしょう。
気を許した誰かにボソッとしゃべると
噂となるのかもしれませんね。

その噂をスクープ的に材料にする狸プレーヤーもいて、
困ったものです。

「オレだって辛いことはあるんだよ。」
という声が聞こえてきそうです。

今日は、風邪気味なのでこのへんで失礼します…。

FX 集団の不思議な能力のお話

昨日は、サブプライムローン担保債権に対する
格下げ報道をきっかけに
以前より燻っていた米住宅市場への懸念が
一気に吹き出るようにドル安と
キャリートレードのリスク回避の資金引き上げによる円高となり、
相場は大きく動きました。

昨日10日(火)の東京市場は、
はじめは言わば嵐の前の静けさで、
様子見的な静かな展開がしばらく続き、
午前中の豪指標でもやや悪いながら発表直後は
際立った市場反応とはなりませんでした。
前日、ND住宅市場に対するムーディーズ・レポートや
RBNZの介入警戒もあって、
企業景況感の弱さにキウイが売られましたが、
他の通貨は比較的静かな相場となっていました。
午後には、一時ドル円が123.50あたりまで買い進まれ、
ユーロ円も168円台に瞬間的に戻し、
ユーロドルも1.36割れを目指すあたりまで、
円安とドル高となりました。
しかし、平穏にさえ見える展開もここまでで、

ロンドン市場に入ると、はじめいつもの調整とも見えましたが、
ドルクローネでのドル売りを端緒に
米ホームセンター最大手ホームデポが
業績を下方修正したことなどをきっかけに、
はじめ堅調だった欧州株が一転して全面安基調となって、
米株式市場への波及懸念から
ドル円が122.70あたりまで下落して、
ポンド円が247.50あたりまで大きく値をさげ、
ポンドドルやユーロドルが高値を更新するなど、
全面的な円高とドル安が進み相場は一変しました。

ニューヨーク市場に入るとさらにその動きは加速して、
カナダ政策金利は市場予想のとおり
0.25%の利上げとなったものの、いったんの材料で尽し感や
"Buy the Rumor,Sell the Fact"
(噂で買い事実が出たら売る)の動きとなって、
カナダ円では114円半ばまで延べ1日で3円以上も下落するなど、
カナダが売られました。

また、市場の懸念のとおりNY株も軟調となって、
以前より燻っていた米住宅市場への懸念が
一気に吹き出るように
ドル安とキャリートレードのリスク回避の
資金引き上げによる円高が進みました。

さらに追い討ちをかけるように
米格付け会社S&Pがサブプライムローン担保債権に対する
格付けの引き下げの示唆をしたことや、
格付け会社ムーディーズもこれに同調して
格付け引き下げを発表したことから、
ドル円は121円台を割り、ポンド円が245円ライン近くまで、
その他のクロス円も豪ドル円で103円後半まで下げるなど
軒並み大きく下落しました。
一方、ドル安が昂進したことから、
ユーロドルが史上最高値となる1.37台半ば
を越え、ポンドドルが2.0280あたりまで上昇しました。

今日11日(水)は朝に複数の日指標が発表され、
強弱混交となりましたが、
国際貿易収支が4904億円と市場予想を下回り、
限定的ながら発表直後は円安の反応が見られました。
午後にも日指標の発表がありますが小粒です。
夜8時に米MBA住宅ローン申請指数が発表されます。
その他の国経済指標の発表はありません。

要人発言としましては、夜の10時に欧トリシェECB総裁の講演、
そして夜の11時に米ウォルシュFRB理事による
下院金融委員会での証言が予定されています。
テーマが「ヘッジファンドとシステミックリスク」なので
注目されます。また、夜中の2時に
米フィラデルフィア連銀総裁の住宅価格と
金融政策についての講演も予定されています。

下げる下げると構えているとなかなか思うように下げなく、
下げは予期せず潜在懸念を顕在化するように
突然やって来るものですが、
サブプライム担保債権の格下げ報道や
株安などが連動的に重なって、
一気に吹き出るようにドル安と円高となりました。
少し行き過ぎを指摘する声もありますが、押しは買いたいものの
市場は悪材料にナーバスとなっている可能性があり、
株価の動向も意識しながら慎重にトレードしたいものです。

さて今日は、集団の不思議な能力のお話です。

ときに集団は煽動されて暴走することがありますが、
冷静な集団には不思議な能力があることが知られています。

嘘のようなほんとうのお話ですが、
1966年1月17日にB-52爆撃機が空中で給油しているときに、
その空中給油機と接触してスペイン海岸線付近で墜落しました。
なんと搭載していたのは普通の爆弾ではなく、
核爆弾でしたので大騒ぎとなりましたが、

搭載していた核爆弾4基のうち、
3基はすぐに無事陸上で発見され、
残る1基の行方が判りませんでした。

当時の国防次官補のジャック・ハワードは
海軍士官のクレイヴンに捜査を託しました。

現代では、より良い捜索方法があるとは思いますが、
当時は、空中金属探知機のようなものはなく、
専門家による大きなグループを作って
B-52爆撃機の接触事故の位置や
他の核爆弾の発見位置などから
専門家グループに落下位置を推測させて、
ラスベガスのカジノで賭けをするようにオッズ表を作って、
推測位置の分布から総合的に判断して、
推定される位置を割り出し、
無事、残りの1つの核爆弾を発見しました。

嘘のようなお話ですが、ここで特筆されるのは、
専門家グループの中で個人的には誰も正確な位置の特定が
できていなかったのですが、
集合の平均でほぼ正確な位置の特定ができたということです。

捜査を依頼された海軍士官のクレイヴンが
数学に秀でていたのか、
ギャンブラーであったのかは知りませんが(笑)

集団の中の個人個人は誰一人正解を出していなかった
にもかかわらず、
集団全体では正しい答えを導けたことです。

また、もう1つ特筆すべきことは、
一番投票の多かった位置が正解ではなかったということです。

つまり、「51=100」や「49=0」の
多数決のような結果の導出方法ではなく、
得票の少ない位置も考慮して、
集合の平均で答えを導出した点があります。

このような集団の不思議な問題解決能力は、
ジャック・トレイナーのファイナンス授業で学生達にさせた
「チェリービーンズ」の実験でも追認されています。

「個人個人は正確ではなくても、
集合での平均値は正解をほぼ言い当てる」

なんか不思議ですね。

レートの変動も、ときにパニック的に
行き過ぎとなることがあるようですが、
冷静な状態の市場では、効率的な
あるべき正解を反映しているのかもしれませんね。

FX 「異常」のお話

ボーイング社が新車ならぬ12年ぶりの新型機
ボーイング787をお披露目しましたね。
愛称は列車みたいなドリームライナーというそうです。^^

週はじめの昨日9日(月)の東京市場は、
株式市場での寄付き前の外資系注文状況が
売り越しであったものの小高くはじまり、
朝の日機械受注でも良い数字ながら円安が進み、
ユーロ円が高値を更新して168円台半ば越え、
原油高にも後押しされて資源国通貨のカナダやオージーも
堅調な推移となって、対円でも高値をつけました。
この時間、キャリートレードが優勢な相場展開となりした。

ロンドン市場に入ると頭の重い状況となって
しだいに円安の流れの調整の展開となっていきました。
東京時間では反応薄であった日機械受注の強さも
改めて取り沙汰されたか、
藤井財務次官の円安牽制発言もあって、
しだいに円買いの動きが見られるようになりました。
ドル円が123.30あたりまで値を下げ、
ユーロ円も一時168円の大台を下回りました。

英生産者物価指数は市場予想を下回ったものの
ポンド売りは限定的で底堅さを見せました。
一方、ND住宅市場に対するムーディーズ・レポートや
RBNZの介入警戒もあって、
キウイが売られ、対円でも値を下げました。
ニューヨーク市場では材料薄の中、
総じてもみ合いに始終する様子見相場となりました。

今日10日(火)は、午前10時半に豪指標が発表されましたが、
小粒であることとほぼ市場の予想とおりの結果となって、
際立った反応は見られませんでした。

午後3時に日工作機械受注(速報値)、
夕方5時半に英貿易収支、
夜の9時15分にカナダ住宅着工件数、
そして夜の10時に注目の加BOC政策金利が発表されます。
市場のコンセンサスは0.25%の利上げとなっています。
夜の11時に米卸売在庫、
続く夜の11時半に英先行指数などが発表されます。

要人発言としましては、
深夜の2時に米バーナンキFRB議長の講演が予定されています。

いくぶん材料薄で手がかりを求めての動きは、
明日から日銀金融政策決定会合も控えていて、
市場は8月利上げを織り込みつつも、
利上げ票の行方を意識するレンジ相場となりそうですが、
やがて緩やかな調整も一服するとキャリートレードが
元気を取り戻しそうでもあります。
今日は、英とカナダの指標と株価の動向が注目されます。

さて今日は、「異常」のお話です。

異常とは文字とおり通常とは違うことですが、
そもそも相場に異常と正常はあるのでしょうか。

かつて10年少し前の90年代の半ば頃は、
GBP/JPYは150円程度でしたし、
その30年前は900円前後でした。

その間、ソロスの武勇伝の舞台ともなった
通貨危機などさまざまなことがありましたが、
時間という偉大なファクターは、
今年の2月27日からの世界同時株安での
リダクションでさえも小さく感じられるほど
後で見ると驚くような変化をもたらすものですね。

その時の高値や安値で
「こんな価格は異常だ」と
警戒をしてしまうことがありますが、

いつの日か、
「へぇー、21世紀のはじめ頃の○△円は100円台だったの」
という時代もいつかやってくるかもしれませんね。

さて、ある日に数百Pipsもレートが変動すると
「おぉ」と思うものですが、
上げたり下げたりの数十Pipsの値動きも
時間によって集積すると
驚くような巨大なバイアスとなって変動しています。

ただ、普通の生活でも特別な事件でもない限り
昨日も今日も大差がないように、
ゆっくりとした変化の只中にあっては、
なかなか大きな流れが感じられないまま
過ごしてしまうことが多いものですね。

現状を基準としたゆっくりとした変化は
大きな変化が押し迫っていても
なかなか実感できないもので、
かつてのバブルの只中でもこれが当たり前と思って、
私自身、なんら異常性を感じることはできませんでした。

「今」だけを見ていると、
周りの状況もそれを証左する事柄ばかりで
どうも見えないものがでてくるようです。

また、そもそも常に変化して巨大にうねる相場には、
確かなものは「今ある事実の価格」だけで
異常や平均などということはないという考えもあって、
禅問答のように何がなんだか解らなくなってしまいますが、

時間という大きなファクターが
大きな変化をもたらしている事実を見ると
今の現状が大切なことは言うまでなく重要な基準ですが、
テクニカル指標の加重平均の考え方のように
今を重要視しながらも、
大きな流れのレベルも見ていくと
なにか見えてくるものがあるのかもしれませんね。

FX ストリートファイターのお話

今日の北海道はときおり陽もさす穏やかな曇り空です。

先週末6日(金)の東京市場は、
ドル円が123円超え、オージー円が105円半ば、そして
ユーロ円が167円半ばを越えて史上最高値を更新するなど、
円キャリートレードが進んで円安の展開となりました。

ロンドン市場に入っても円安の流れは続き、
ドル円が123.30あたりまで、
ユーロ円も168円に迫るあたりまで買い進まれました。
NY時間が近づくと米雇用統計を意識したか、
オセアニア通貨などでの若干の調整も見られ、
もみ合いとなりました。
午後8時に発表されたカナダの雇用統計が良い数字で、
原油高も後押しして、
10日(火)の加BOC政策金利での利上げ観測を強めたように
カナダ円で117円半ばを越えるあたりまで、
カナダ米ドルでは約30年ぶりの1.05台を下回るあたりまで
カナダが買いが進みました。

ニューヨーク市場に入ると、注目の米雇用統計が
市場予想を上回る13.2万人となったことに加えて、
恒例の前回値修正発表も15.7万人から19万人と
さらに前々回値まで上方修正されたことで、
ドル円が123円台半ばを越えるドル高となって、
ユーロドルも1.3570を割り込むあたりまでドルが買われました。
しかし、"Buy the Rumor,Sell the Fact"
(噂で買い事実が出たら売る)での
ロシア系と南米系ソブリンのドル売りに先導される格好で、
ユーロドルは1.3640あたりまで値を上げ、
ポンドドルでもドルが売られました。
ドル円もクロス円に支えられてはいたものの
123円台前半まで押し戻され、
雇用統計でのドル買いは調整されることとなりました。

週はじめの今日9日(月)は、朝に日機械受注が発表され
5.9%と強い数字でしたが円買いの市場反応はきわめて限定的で
円安の相場展開となっています。
この後、午後3時に独貿易収支、
夕方5時半に英生産者物価指数などの英指標、
夜の7時に独鉱工業生産、
明未明4時に米消費者信用残高などが発表されます。
英指標には注目しておいたほうが良さそうです。

さて、週はじめの今日の株式市場では
寄付き前の外資系証券13社経由の注文状況が
440万株の売り越しとの報道で心配されましたが
小高くはじまり、朝の日機械受注でも良い数字ながら
結果円安となって、今のところ
キャリートレードの意欲の強さが覗える展開となっています。

先日、日銀が発表した対主要通貨での
「円の実質実効為替レート」が6月に93.4と、
プラザ合意の1985年9月をも下回る水準にあることや、
ドルの対主要通貨での実力を示す「FRBインデックス」が
今月に史上最安値を更新しそうな状況などは気になるものの、
先週末に米雇用統計のイベントもこなし、
マイナス材料も今のところやや少ないようです。
しかしながら、要所で仕掛けてくる
大口プレーヤーもいることから、
緊張感だけは忘れずにトレードしたいものです。

余談ですが、北が「スーパーノート」と呼ばれる偽ドル札を
54億円相当も製造して使用しているとの噂があるそうです。
もしも本当なら困ったものですね。

さて今日は、ストリートファイターのお話です。

土日はトレードオフ日なのでのんびり過ごすのですが、
散歩をしたりしているとけっこうリフレッシュできます。^^

ゆっくりとした時間がとても新鮮に感じられます。

家電店に立ち寄って新製品を見るのも好きで
昨日もぶらりと行ってみましたら、
ボーナスシーズンとあって、縁日のようなにぎやかさでした。

年甲斐もなく某社のゲーム機を購入したのですが、
いろいろなゲームソフトがあって驚きました。
その中にストリートファイターというソフトがあって、
とても人気なのだそうです。

ストリートファイターと言いますと、
路上で喧嘩を繰りひろげるならず者の戦いのストーリーですが、
バーチャルな世界であっても
次々と敵を倒すのは気分のよいものです。(笑)

ゲームソフトの人気が衰えないのは、
現実には満たされない隠れた欲求を満たす効用も
一役買っているのかもしれませんね。

アメリカなどでは、
実際にストリートファイトをする人がいるそうで、
以前に読んだ本の中で不敗のストリートファイターの
話が書かれてあったことを思い出しました。

その不良であった男が後に更正して
小さなビジネスをはじめるのですが、
ストリートファイターの時に学んだことが
大いに役立ったといいます。

その男がこう述壊します。

「オレは確かにストリートファイトで負けなかったよ。
 でもそれは、誰に笑われようが卑怯者呼ばわりされようと
 オレより強いと思ったヤツとは決して戦わなかったからだ。
 だからそのストリートファイトの経験を生かして、
 こんなオレでも勝てる大手が振り向かないような
 ニッチな隙間を狙ってビジネスをしているんだ。
 相手も弱いからだからそうそう簡単には負けないんだよ。」

落語のオチのようなお話ですが、
笑えない教訓を含んでいます。

「勝てると思うときだけ戦う」

ポジポジ病になりがちな私達トレーダーの
教訓ともなりそうですね。

トレードは勝てるときは、「こんなに簡単でいいの」
というくらい面白いように勝てるものです。
でも、ついつい確信が持てないときもポジションを持って、
無駄な負けをしてしまがちです。

トレードは楽しいものですが、
トレードすべき時をしっかり選んで
いかに負けトレードを減らすかということが大切なようですね。

FX もしも「待った」ができたなら

明日の土曜日は七夕ですね。

昨日5日(木)の東京市場は、目だった材料もなく
小幅な動きながら、やや円安傾向となりました。
午後になるとポンド円などで
ロンドン地下鉄脱線報道や夜の英政策金利発表を
意識したと思われる調整売りが入り始めました。

ロンドン市場に入ると、はじめは円安傾向であったものの、
欧州勢の大口売りを発端として短期筋の動意を巻き込み、
ドル円が122円後半から122円半ば割れまで値を下げました。
ポンド円も東京午後の流れを加速させていきました。
そのような中、発表された夜8時の英BOE政策金利は、
市場予想とおりの0.25%の利上げとなって、
発表直後はいったん材料出尽くしの売りに押されましたが、
英MPC(金融政策決定会合)の中期的なインフレ懸念が
報道されると英政策金利の年内再利上げ観測が強まって、
一気にポンド高となる展開となりました。
ポンド円が247円半ば近くまで、
ポンドドルは一時2.0200に迫るところまで
上昇する展開となりました。

一方、ECB政策金利は予想されたとおり据え置きとなって、
発表直後でも比較的静かな動きとなりましたが、
トリシェECB総裁の今後の金利引上げを示唆する内容が
市場の思惑より遅れる10月の可能性となったことで、
ユーロはやや軟調に推移しました。

ニューヨーク市場に入ると、
発表された米ADP雇用雇用統計やISM非製造業などが
良い数字でドル買いが進む展開となりました。
途中、調整も見られたものの米長期金利の上昇もあって、
ドル円は123円に迫るあたりまで上昇しました。
一方、ポンドは上げが一服した後、
ポンド円では246.90あたりまで、ポンドドルでは2.0110あたり
まで大きく下げる荒っぽい展開となりました。
他方、カナダはナイジェリア情勢による
原油先物上昇を好感してか、堅調な動きを見せました。

週末の今日6日(金)は、午後2時45分にスイス失業率、
夕方5時半に英鉱工業生産と英製造業生産高、
夜の7時に独製造業受注、夜の8時にカナダ失業率、
そして、夜の9時半に米雇用統計が発表されます。

米雇用統計は、非農業部門雇用者数と
失業率への注目度が特に高く、S級の巨大指標ですので、
大きくレートを動かす可能性があり大いに注目です。

昨日のADP雇用統計やISM非製造業や
先日のISM製造業が良い数字であったため、
市場コンセンサスを大きくは下回らないだろう
というという声が多いようですが
前月、前々月の修正発表も恒例となっていていますので
注意は必要なようです。
市場予想は12.5万人で前回を下回るものの、
良い数字となると今後のドル買いの動きへの
大きな追い風となる可能性もあり、
しっかりと見きわめてトレードしていきたいものです。

今日は、もしも「待った」ができたなら のお話です。

私は、趣味で将棋に凝っていた時期がありまして、
今は遠ざかっていますので、
実力ヘッポコ初段といったところですが、
日本将棋連盟の正式な五段の免状を持っています。^^

それで、将棋を盛んにさしていた時期に
対局ではもちろん「待った」は許されないのですが、
いろいろ考えて指した直後に、「あっ、しまった!」と
その手が悪手であったことに気づくことがありまして、
もしも「待った」が許されるなら、
待ったをしたくなるときがありました。

(その後、トレードの研究に没頭して
将棋はしばらくご無沙汰となったのですが)

誰しもトレードをはじめたときによく経験することですが、
いろいろ考えたあげくにロングポジション持って、
「さぁ」と期待に胸を膨らませて見ていると、
不思議なくらい逆に動くことがありました。

そうです。買えば下がる、売れば上る、
ということがとても多くあったわけです。

また、大きな方向は捉えていても、
ロング直後に、数Pipsから十数Pips逆に動いて
「もうちょっと待ってからエントリーすればよかったなぁ。」
ということがしばしばありました。

あまりにこのようになるので、

「このチャートはなんか変だ。
 ロングすれば下がるように見せかけて損切りに誘導する
 変なプログラムになっているんじゃないかな。」

と、真顔で思ったこともありました。(笑)

そして、NHKのニュースの為替の数字と照らし合わせて、
「そうか…。やっぱり正しかったのかぁ。」
と変な納得をする始末。

その後、トレードの研究をしていって
あることに気づきました。

ちょうどエントリーしようとするとき、
たとえばトレンドフォローの作戦で順張りを決断するあたりが
同時に反転の可能性も高まっていること、

また逆に、「もう、このあたりで反転かと」
逆張りの決断をするたありが、
同時にレートがトレンドの方向へブレイクアウトしやすい
可能性も高まっていることです。

この大きな分岐で、エントリーの着手が早すぎて
方向の見定めが不充分である、
自分自身のトレードの悪い癖に気づいたのです。

この悪い癖が災いして、
「買えば下がる、売れば上る」となっていたり、

大きな方向は捉えていても、
ロング直後に、数Pipsから十数Pips逆に動いて
「もうちょっと待ってからエントリーすればよかったなぁ。」と
後悔することが多かったのです。

このフライング的なエントリーの癖は厄介で、
なかなか直りませんでした。

そこで、この悪い癖を矯正するために
ふと将棋を思い出しました。

トレードでも将棋の対局でも待ったは許されませんが、

デモトレードを使って、「待った」をしてみたのです。

「よし、エントリー」というときに
まずデモトレードでエントリーしてみて、
その後の値動きや損益の動きを短時間観察して、

同時に立ち上げてあるリアルトレード画面に切り替えて
実際のエントリーをすると、
あたかも将棋で「待った」をするように
エントリー・タイミングの悪い癖の修正が徐々に
できるようになりました。

もっとも、動きの早い相場のときに
直前のデモトレードのタイミングのほうが良く、
リアルで乗り遅れる悔しい思いをすることもありましたが、

このリアルトレード直前のデモトレードを使った
「待った」は、エントリーのフライング癖を直すのに
ずいぶんと役に立ちました。

「バカだねぇ」と笑われてしまいそうですが、
悪い癖に悩み、あの手この手の思案を胸に
トレードをしていた時期があります。(苦笑)


FX 流動性のお話

米の格付け会社ムーディーズが、日本国債の格付けを
引き上げる方向で見直すと発表しましたね。
いろいろと物議を醸し出す格付け発表ですが、
今後の市場に与える影響も注目ですね。

昨日4日(水)の東京市場は、早朝の豪RBA政策金利が
市場のコンセンサスとおりの据え置きでしたが、
午前10時半発表に発表された注目の豪貿易収支が、
-8.07億豪ドルと赤字額が縮小して、
前回値も赤字縮小の修正となる良い結果に
はじめは市場反応も鈍かったものの
オージー円が105円近くまで上昇するなど、
オージーがしだいに堅調な動きとなりました。
その後、ムーディーズによる
日本国債の格付引き上げの報道があって、
円が買われ、ドル円が軟調となりましたが、
限定的な範囲にとどまりました。

ロンドン市場に入ると、ポンド利上げ観測での
ポンドドルの上昇などが見られましたが、
利益確定売りに押されて値を戻すなど、
その他、目だった材料もなく続くNY市場も休みとあって、
動意の薄い小動きにとどまりました。

ニューヨーク時間となると、
独立記念日で米市場自体は休みでしたが、
ドル買いがやや優勢となって、
ポンドドルが2.0150あたりまで値を下げました。
対ドルでは値を下げたポンドも対円では堅調に推移して、
ドル円も小動きながらでもみ合いをはさみながらも
やや堅調に推移して値を上げました。
ユーロは終盤にやや軟調傾向のもみ合いとなりました。
オージー円は利食いに押されながらも105円台をキープして、
底堅い印象の展開をみせました。

ゴトウ日で米市場が休み明けの今日5日(木)は、
夜の8時に英BOE政策金利が発表されます。
もうすでに織り込みが進んでいますが、
市場コンセンサスは、0.25%の利上げとなっています。
続く夜の8時45分に欧ECB政策金利が発表されます。
こちらは据え置きの市場コンセンサスとなっています。
夜9時15分に米ADP雇用統計、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、加住宅建設許可、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数、加lvey購買部協会指数、
などの指標発表が予定されています。

要人発言としましては、欧ECB政策金利発表後の
夜9時半からのトリシェECB総裁の記者会見が注目されます。

明日に巨大指標の米雇用統計を控えますが、
ドル高と円安傾向は継続しているようで、
ドル円やポンド円も堅調なものの
調整の動意も垣間見られますので、
高値追いに慎重な声も聞かれます。
英欧の政策金利発表直後の動きやトリシェECB総裁発言に
注意しながらトレードする必要がありそうです。

さて今日は、流動性のお話です。

流動性(Liquidity)とは、「交換性」と定義されていまして
あるモノが別のあるモノへ交換が容易であることですが、
一般に貨幣が最も流動性が高いモノとされています。

何かが販売されていているとしますと、

原始経済では物々交換のバーター取引ですから、
欲しいモノを手に入れるのも、
買うことは売ることでもあって、
けっこうたいへんなことだったと思いますが、
貨幣では、交換で欲しいモノを手に入れることは
とても容易です。

紙などでできている貨幣に「価値」が保証的に内包されていて
流動性が高いからですね。

「うちは、もうその紙(貨幣)はあまってるから、
 ちょっと商品とは交換できないなぁ。」

という販売者は、
(交換に際してより多い貨幣を要求する販売者はいるものの)
あたりまえのことですが存在しませんね。(笑)

こうしてみますと、商売とは、
流動性の低いモノで流動性の高いモノを獲得する行為
とも言えそうですね。

さて、株式市場などでは、売りたくても売れない
言い知れぬ恐怖を感じるストップ安がありますが、
為替市場にはこのストップ安はなく
ほとんどのトレーダーがそうであるように
システム障害という特殊な事情以外では
私はまだ為替で売りたくても売れなかったことを
経験したことがありません。
為替市場の懐の深さと流動性の高さが実感されます。

貨幣と貨幣の交換である為替取引では、
「価値」が保証的に内包されている貨幣どうしを
交換するわけですが、

その「価値」は、主に2つあって、
1つは保証主体である国の信用度と、もう1つは金利ですね。
少しだけ有価証券に近い性質もあるようです。

「あぁ、この有価証券かい。
 最近、ここはあまり良い噂聞かないものね。
 以前にある国のデフォルトも経験しているし、
 ちょっとねぇ…。」

「そうですか…。
 でも金利は弾みますよ。どうです?」

「うーん。そうねぇ。
 じゃぁ、うんと安くするなら交換してやってもイイよ。」

てな、感じの取引イメージといえるかもしれません。

あたり前だのクラッカーではないですが、(死語)
価値の保証主体である国の信用度と
金利による利得が綱引きして、さらにインフレなどや
その他、地政学的リスクなど様々なことも織り込んだ
実効価値によってレートが決まっていきますが、

いつもながら為替トレードで感心してしまうことがあります。

買いが成立するということは、誰かが売っているからで、
また、売りが成立するということは、誰かが買っています。

暴落の時でも売れなかったことがないということは、
当然、売買が成立しているということで、
多くの人が「こんな価値のないモノ」と投げている時に
誰かがちゃんと買っているわけですね。

買いたい時にはいつでも買えて、
売りたい時にはいつでも売れる、

為替市場の潤沢な流動性の高さには
本当にいつも感心してしまいます。

こうしてみますと、
市場での投機マネーは悪者扱いされることもありますが
とてもありがたいもののようです。

FX 相場とビジネスのお話

ハニカミ王子が頑張っていますね。
アマチュアでも最近のトップゴルファーは
プロみたいに上手ですね。

昨日3日(火)の東京市場は、
午前10時半に発表の注目の豪小売売上と豪建設許可が
ともに市場予想を下回る悪い数字で、
おまけに前回値も下方修正されたために
オージーが下げました。
オージー円は104円半ばに迫るほど、
オージー米ドルは0.8560あたりまで下落しました。
同じオセアニア通貨のキウイも
いったん大きくつれ安となりました。
その後、戻す動きも見られましたが軟調な攻防となりました。
その他クロス円やドル円はレンジでのもみ合いとなりました。

ロンドン市場に入ると、はじめ欧州投機筋とみられる
ユーロを中心とした仕掛け的な買いに、
一時ユーロ円が最高値を更新するほど167円前半まで上昇して、
ポンド円も一時247円台半ばあたりまで上昇をみせました。
この動きに他のクロス円やドル円も
つられて一時上昇となりました。
しかしながら、この仕掛け的な上昇は長く続かず
すぐさま利益確定売りによって
瞬発的な「行って来い」となりました。

ニューヨーク市場に入ると今度は売り先行の展開となって、
ユーロ円が166円前半まで、ポンド円も246円前半まで
一時値を下げました。
ドル円も一時122円前半となるなど軟調なスタートとなりました。
しかし、下げ攻勢も長く続かず
値を戻した後、もみ合いとなりました。
ユーロドルやポンドドルは動意の薄い展開となりました。
ロンドン時間とNY時間にかけて欧州通貨を中心とした
クロス円のアップダウン激しい
忙しい相場展開の一日となりました。

今日4日(水)は、朝に豪RBA政策金利が発表されましたが、
市場の予想とおりの6.25%の据え置きで
市場は反応をみせませんでした。
注目の午前10時半の豪貿易収支など
市場予想を上回る良い数字でしたが、
オージー円やオージー米ドルではわずかに上昇したものの、
限定的な市場反応となりました。
この後、夕方6時には欧小売売上高が発表されます。
今日は米市場が独立記念日でお休みのため
米指標の発表はありません。

さて、NY株や中国株など株価は総じて堅調ですが、
為替は英でのテロ懸念など地政学的リスクもあってか、
通貨によっては大きなアップダウンも観られるものの、
短期的に方向感のはっきりしない状況となっているようです。
今日は米市場が独立記念日ということで休みですので、
閑散相場となりそうですが、昨日など
欧州通貨での仕掛け的な投機筋の動きもありましたので、
チョッピーな値動きには注意して
トレードする必要がありそうです。

さて今日は、相場とビジネスのお話です。

貿易に伴って、外貨が世界を飛び交っていまが、
輸入にしても輸出にしても
いわゆる実需筋にとって為替相場は重要な関心事ですね。
為替の変動によって、利益が圧縮されてしまったり、
逆に利益を増したりと、私達トレーダーと同様に
レートの動きは国際ビジネスの収支にも鋭敏な影響を与えます。

また、消費者の立場から実生活を見ても、
相場は生活に少なからぬ影響を与えていますね。

ガソリンの高騰や、それに伴う国内での自動車販売の不振、
そして国際的なバイオエタノール需要の増大で
農業生産シフトによって食用油も値上がりしたり、
コーヒー豆までも値上がりして、
インフレ圧力を日常生活でも肌で感じることができます。

また先日、日本でも住宅金利が上って、
金利上昇までも肌で感じることができます。

さて、ビジネスや生活にも密接につながっている相場ですが、
相場自体がとてもビジネスに似たところがありますね。

たとえば、新規に店舗を出そうとするときに
周辺人口とか人通りなどの動態調査や
周辺の店舗状況や購買価格や地域ニーズ、
そして地域所得層などを調べたりしますが、
これらは、いわばファンダメンタル分析ですね。

そしてテクニカルチャートはと言いますと、
その地域の同業他社総体の
いわばリアルタイムな業績の統計調査の閲覧に
あたるかもしれません。(笑)

「あのライバル店もこのライバル店も
 現在、収益は実際に上り調子だし、
 過去数ヶ月を見ても健全な増益で上昇トレンドだな。
 よし、俺達も出店して儲けよう。」

それでいろいろ下調べをした上で出店しますが、
良しとなれば決断を急がなくてはならないこともあります。

あまりに慎重となって躊躇していれば
良い場所に他社が先に出店してしまうかもしれないからです。
あまり出遅れては良いポジションを得られませんね。

そんなこんなで出店して、実際にオープンしてみると、
ファンダメンタルがどうであれ、
自店の帳簿内容が一番大切となります。

商品の売れ行きが良ければ、
売れ行きに陰りが出るまで商売を継続して儲けるとしましても、

もしも、帳簿が赤字となったら、
少し様子を見ながらも、その赤字が続いたら、
事実の結果をもとに撤退しなくてはならないこともあります。

トレードでは損切りですね。

撤退には損失も伴いますので痛みのある勇気のいる判断ですが、
実際のビジネスでも大切なようです。
赤字続きなのにあまりに頑張りすぎると
倒産してしまうこともあります。

また、近くに大型店舗の建設が始まったなどの
大きなファンダメンタルの変化の予兆があったら、
いまだ業績に変化はなくとも、
近い将来の撤収や商売を展開する場所を換えることを
検討準備に入らなくてはならないなどということもります。
長期投資での見通しにあたりますね。

また、商品相場などに季節要因があるなど、
相場とビジネスはけっこう似ているところがあるようです。

ふと「どうしたら良いかな」と相場に迷う時、
ビジネスにあてはめて考えると
大きなヒントとなることも多いものです。

FX 影のMPCのお話

ドル安と円高が進みましたね。

週はじめの昨日2日(月)の東京市場は、朝に日銀短観の
大企業製造業業況判断など複数の指標発表がありました。
日大企業全産業設備投資や労働統計が悪かったことで
いったん円安反応となりましたが、
その後、円高傾向がしだいに強くなって行きました。
また、オセアニア通貨が堅調で、特にドルに対して値を上げ、
利食いをこなしながら高値をつけました。

ロンドン市場に入ると、ドル安と円高傾向がより顕著となって
ドル円は122円半ばあたりまで、ユーロ円が166円前半まで、
ポンド円が246円前半まで下落しました。
また、スイスSVME購買担当者景況感指数が良い数字で
ドルに対してスイスが買われて、
このドル売りの動きが牽引するように
欧州通貨高ドル安が進み、ユーロドルなどが上げました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目の米ISM製造業景気指数が良い数字であったものの、
支払い部門に低下傾向が見られたことから
ドル買戻しも限定的で、その後、
ドル安がさらに加速して、円高も進みました。
ユーロドルが1.36台前半あたりまで、
ポンドドルが2.0170を越えるあたりまで上昇しました。
一方、ドル円が122円あたりまで、
ポンド円が246円あたりまで下落しました。
その後、NY終盤からオセアニア時間にかけて
NY株価の堅調を背景としたかドル円が少し戻す動きとなって
つられるように各通貨ペアにやや値を戻す動きが見られました。

今日3日(火)は、明日に豪RBA政策金利が控えていて
注目されていた午前10時半の豪住宅建設許可件数と
豪小売売上高が市場予想を大きく下回る悪い数字で
オージーが下げています。
午後2時45分にスイス消費者物価指数、
夕方6時に欧生産者物価指数と欧失業率、
夜の11時に米中古住宅販売保留と米製造業受注指数、
などが発表されます。
要人発言としましては、夜の10時45から
欧トリシェECB総裁の講演が予定されています。

大きな流れでの円安は継続していると見られるものの
昨日2日(月)は、サブプライムローン問題など
米経済の不透明感を背景のドル安を中心とした相場となって、
円もリスク回避から買い戻されました。
下値は拾いたい気もしますが、
明日が独立記念日で米国市場が休みでもあることや
テロ懸念なども手伝って、
さらに株でも外人の売り仕込みも見られていて
ドル円やクロス円などを中心に調整となる可能性も高いため、
慎重にトレードする必要がありそうです。


さて今日は、影のMPCのお話です。

明後日の5日(水)に、BOE政策金利が発表されますが、
市場のコンセンサスは5.75%と25bpの利上となっていますね。

英政策金利を決定するのは、
ご存知イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)ですが、
このMPCに影のMPCと呼ばれるものがあることが
知られています。

この「影のMPC」は、英経済問題研究所(IEA)が
政策提言などを目的として実施していますが、
経済学者やエコノミストなどで構成されるミーティングで
ほんもののMPCと同じように金融政策変更の協議や
投票を行っているそうです。

この「影のMPC」は前月6月でのBOE政策金利での
据え置きについてもほんもののMPCとまったく同じ
5対4で据え置きの結果となるなど、
驚くほど正鵠な模擬MPCとなっています。
今年はじめ1月のサプライズ利上げも
この「影のMPC」は同じ投票結果を導出しました。
凄いですね。

そして、今回の「影のMPC」でも
5.75%と25bpの利上の結果となっているそうで、
どうやら明後日の5日の実際のBOE政策金利も
このような結果となりそうです。

影の必殺仕事人というわけではないですが、
この擬似連の信頼度はかなり高そうです。(笑)
シャキーン!

FX 行動ファイナンスのお話

今日から7月の始まりですね。
北海道は気持ちの良いカラリとした晴天が続いています。^^

先週末29日(金)の東京市場は、
朝方にNZのGDPと日指標が発表されましたが、
ほぼ市場予想のとおりの結果となりました。
NZは発表直後に弱含んだものの限定的な動きにとどまりました。
日CPIのコアが4ヶ月連続マイナスで、
日利上げ観測が後退したことと、
FOMCのイベントが無事終わったことで
限定的ながらも円キャリートレードの動きが強まりました。

ロンドン市場に入ると円安傾向がさらに進み、
クロス円が堅調となってユーロ円が166円台半ばを越えました。
また、原油価格上昇を好感してか
カナダ円が117円台半ば越えるまで上昇しました。
ドルカナダでも1.0470あたりまでとカナダが買い進まれました。
一方ポンドは、英のテロ関連のニュースで
爆弾が発見されたなどとハプニングがあったために、
底堅かったものの上昇の頭を抑えられた格好となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
注目の米PCEコア・デフレータが前回から0.1%減少したものの、
ほぼ市場予想の範囲ということで限定的な動きにとどまりました。
ユーロ円が167円直前まで上昇上昇するなど、
円安の流れはしばらく続きましたが、
日本時間の深夜になってNY株の伸び悩みなども背景に、
月末と週末の要因と観られる
大き目の利食い調整の動きとなりました。
ドル円は一時122円台まで下落して、
ユーロ円も値を下げました。
オセアニア通貨も軟調となりました。
また、NY市場となるあたりからカナダが売られて、
ドルカナダが1.06半ば越えの200Pips以上の値動きとなるほど、
為替介入の噂が出るほどドル高カナダ安が進む
調整相場の展開となりました。

今日2日(月)は、朝に日銀短観の大企業製造業業況判断など
複数の日指標発表がありましたが、
日大企業全産業設備投資や労働統計が悪かったことで
円安反応となりました。
夕方4時55分に独製造業PMI、続く夕方5時に欧製造業PMI、
夕方5時半に英製造業PMIなどが発表されます。
こちらはやや小粒な指標です。
そして、夜の11時には米ISM製造業景況指数が発表されます。
市場の注目度も高い経済指標ですので大いに注目です。

4日(水)は、米独立記念日でNY市場が休場となります。
また翌日5日(木)にECBとBOEの政策金利と
米ISM非製造業指数が発表されます。
そして週末には米雇用統計の発表と
月初めの今週も注目日が多くなります。

FOMCのイベントも無事終わったことで、
サブプライムローン問題など米経済への不透明感もあるものの、
円キャリートレードの基調が続いているようです。
ただ、週末には巨大指標の米雇用統計が控えていますので、
一方的な動意が抑えられて要所ではリスク回避による
調整も考えられますので、株価などの動向にも注視しながら、
気を抜かずにトレードしていきたいものです。

さて今日は、行動ファイナンスのお話です。

1980年代に入って、市場参加者は利益の追求のみを目的として
常に合理的に行動するわけではないと、
カーネマンや故人となったトヴェルスキー達の
「プロスペクト理論」などによる
行動ファイナンスの研究がはじまりました。

投資家の非合理的な投資行動を分析する
研究がされはじめたわけです。

この研究はそれまで支配的であった「効率的市場仮説」に
異を唱えることともなりました。

人間の合理的な意思決定をもたらす自己規律や自制心は、
しばしば「感情」によって打ち負かされてしまうため、
市場参加者が日々行っている現実の意思決定は、
決して合理的なものばかりではないことが解ってきました。

さらに、「認知的利用可能性」ということもあって、
実例が多いことほど、
その発生の確率を高いと見る傾向があるけれども、
逆に、発生の可能性が低い情報は
取り除かれる傾向があるとされています。

いわゆるバブルの発生も、暴落の経験が遠のいて
「発生の可能性が忘れられる頃」に起こりやすく、
この「認知的利用可能性」にも一因があるのかもしれません。

また、新興国でのバブルは
経験の浅い投資家がたくさん参入することによって、
市場が暴落するということを
実際に経験したことがある投資家よりも
暴落のリスクを低く評価する市場参加者が多く、
行け行けゴーゴーになりやすいことにも一因がありそうです。

投資でいろいろ経験してきますと、
臆病になりやすいものですが(笑)、
私もそうでしたが、大きな失敗の経験が少ないうちは
「武勇伝、武勇伝」となりやすいのかもしれませんね。

そして、「損失回避の動機」という感情によって、
以下のような傾向があることが解ってきました。

* かなりの投資家は、自己保有のポジションに対して
 しばらく強気の見通しを立てやすい。

* かなりの投資家は、現時点で含み損を確定させることに
 抵抗感を持ち、根拠はともあれ反発の希望的観測をしやすい。

* かなりの投資家は、過去を想起して
 長期的な視点で考えるより、
 直近の情報を重視して、短期的な判断をしやすい。

これらの「損を回避したいと思う自然ともいえる気持ち」
による投資行動が、皮肉なことに
投資での損を助長させることもあるようですので、
自己を律するルールが大切となるようです。

「知ってること」と「やってること」のギャップは、
誰にでも大なり小なりあるものですが、

合理的な投資行動ができる投資家となるためには、
優れた投資スキルの習得とともに

(精神論かよ、とバカにされがちですが)

知っていることを実際に執行できるようになる
規律と精神力も大切なようですね。

FX 効率的市場仮説のお話

FOMCが政策金利を市場予想とおりの
5.25%据え置としましたね。
政策金利の据え置きは
昨年8月のFOMCから連続8回目となります。

昨日28日(木)の東京市場は、朝7時45分のNZ指標が
市場予想を上回る良い数字でキウイが上げました。
続く、朝8時50分の日鉱工業生産が悪い数字で
NY午後からの円安傾向を一時増長させましたが、
仲値(9時55分)前あたりから
円を買い戻す調整の展開となりました。
その後はジリジリと円がまた売られる、
リスク回避とキャリートレードとの綱引き相場となりました。

ロンドン市場に入ると、ネーションワイド住宅価格を受けて
ポンドが堅調となって、ポンド円が246円半ばあたりまで、
ポンドドルが2.000を超えるあたりまで上昇しました。
ユーロ円やドル円も一時つれ高となりましたが、
すぐに調整が入り、FOMCも意識してか
大きな動意とはなりませんでした。
オセアニア通貨は小動きながら堅調に推移しました。

ニューヨーク市場に入ると、
発表された複数の米指標が強弱混交しましたが、
ややドルが値を戻す市場反応となりました。
その後、各通貨ともFOMCを前にして
様子見的な狭いレンジでの小動きとなりました。
オセアニア通貨は高値圏でもみ合いとなりました。

発表されたFOMCでは、
市場の予想とおりの金利据え置きとなって、
注目のコア・インフレに対する表現は
「緩やかに改善」とはなったものの、
高い資源利用でのインフレ圧力継続の認識を示し、
インフレが最大の懸念事項であると
基本スタンスが前回発表を踏襲しました。

発表直後はわずかにドル買の動きとなりましたが、
その動きも限定で比較的静かな市場反応となりました。

月末で週末となる今日29日(金)は、
朝方NZのGDPと日指標が発表されましたが、
ほぼ市場予想のとおりの結果となりました。
NZは発表直後に弱含んだものの、
限定的で今のところ小幅な動きにとどまっています。
今日は指標発表が多いですが、
主なものでは夕方5時半の英GDP(確報値)、
夕方6時の欧消費者物価指数(速報値)、
夜9時半の米PCEコア・デフレータ、
夜10時45分の米シカゴ購買部協会景気指数、
続く夜11時の米建設支出と米ミシガン大消費者信頼感指数、
などが発表されます。

FOMCのイベントも無事終了といった感じで、
利上げ観測も遠のくと同時に利下げ懸念もやや遠のいて、
静かな相場展開となる可能性も高そうですが、
キャリートレードにとっては一安心といった声も聞かれます。
今夜の米PCEコア・デフレータが注目されますが、相場は
今後、来週末の米雇用統計を意識した展開となりそうです。
今日は週末で月末ですので、
深夜のポジション調整の動きなどに気をつけて
トレードしていきたいものです。

さて今日は、効率的市場仮説のお話です。

効率的市場仮説とは、近代投資理論の骨格をなす
「市場が効率的(efficient)」であるとする
経済学の仮説理論のことですが、

この仮説によりますと、
どんなに(ファンダメンタルを)分析したとしても
その分析情報はすでに市場が織り込んでいるので、
超過利潤を獲得できないという、
なんとも投資家の夢をなくしてしまうような仮説です。(笑)

最終的に投資は市場全体に投資するパッシブ運用か、
投資しないことが最善の行動となることも示唆して、
アクティブ否定の結論を導出しますが、

市場全体が効率的(efficient)であるかについては、
完全に効率的であるなら分析も用がなくなり、
そしてもしも、誰も分析をしなくなるとすると
効率的ではなくなるというパラドックスもあって、
いろいろな論争がされています。

ウォーナー・デボントとリチャード・セイラーの
「株式市場は過剰反応をしているのか?」と題される論文や
ナラシムハン・ジェガーデーシュと
シェリダン・ティットマンの研究など
反旗を掲げる研究者もいます。

価格や株価収益率の上位のポートフォリオ群と
下位のポートフォリオ群において、
上位を売って下位を買うポートフォリオ群の逆張りで
超過利益が得られる事実をもって、
効率的市場仮説を一部否定する結論を示しました。

市場は効率的な傾向も強いものの
事実上の集団心理的なオーバーシュート(行き過ぎ)や
ときに大きく負ける機関投資家もあって、
合理的な市場参加者ばかりではない以上、
超過利益の可能性は確かに存在しているようです。

FX タックスヘィブンのお話

マリナーズのイチロー選手が
いつものように活躍していますね。

トップ・アスリートには心に残る名言が多いですが、
イチロー選手も
「凄い凄いと言われているうちはまだまだです。
 当たり前と言われるようにならなくてはならない。」
という言葉を残していますが、流石ですね。^^

さて、昨日27日(水)の東京市場は、
前日のNYでの株価がはじめは値上がりしていたものの
しだいに下落して引けたことや
サブプライム問題の蒸し返しなど悪材料が
クローズアップされる格好で、
リスク回避からの円キャリー解消の地合いとなって、
円買いが進みました。

ドル円は122.80あたりまで、ユーロ円が165円近くまで、
ポンド円が245円台前半まで、そしてオセアニア通貨も
対円で下落しました。

ロンドン市場に入ると、
ストップ・ロスを巻き込みながらさらに円高傾向が昂じて、
ドル円は122円台半ばを割って、ユーロ円は164円半ばまで、
ポンド円は244円あたりまで、オージー円が102.60あたりまで
キウイ円が93円あたりまで軒並み下落しました。
一方、ユーロドルやポンドドルは
ロンドン時間のはじめで値を下げたものの
その後、回復を見せました。

ニューヨーク市場に入っても、
はじめ東京とロンドンの流れを継いだ円買いが続き、
注目の米耐久財受注の数字も悪く軟調の度を強めましたが、
その後、米証券大手によるサブプライム問題に対する
コメントなども影響してか、米株が反発して、
リスク回避の円買戻しの流れも一服となって、
東欧系およびアジア系のドル買いにも後押しされて
日本時間の深夜からは全面的な円安となって値を戻し、
大きなアップダウンの行って来い相場となりました。

今日28日(木)は、朝7時45分のNZ指標が
市場予想を上回る良い数字でキウイが上げました。
続く、朝8時50分の日鉱工業生産が悪い数字で
NY午後の円安傾向を一時増長させましたが、
その後、仲値(9時55分)でも瞬間的反発はあったものの
FOMCも意識してか急激に円が調整で買い戻されて
円高となっています。
今後の動きに注目が必要なようです。

夕方4時55分に独失業者数、
夜の9時半には米実質GDP(確報値)、米個人消費、
米新規失業保険申請件数など複数の米指標が発表されます。
同時刻に加鉱工業製品価格、加原料価格指数も発表されます。
そして、深夜3時15分には米FOMC政策金利が発表されます。

FOMCの市場コンセンサスは、政策金利5.25%の据え置きと
なっていますが、コア・インフレに対する見解の変化が
特に注目されます。

さて今日は、タックスヘィブンのお話です。

世界には租税回避地であるタックスヘィブンの国があります。
海賊の出そうな(笑)カリブ海や
南太平洋や欧州周辺の島国などです。

日本を含めていわゆる主要各国では
税率はけっこう高く、
国に資することは必要なことですが、
頭の痛いことでもあります。

タックスヘィブン諸国には、
租税回避地であることから、
ヘッジファンドの本拠が置かれているばかりでなく、
国際的な企業まで本拠を置くこともあって、
大きなコストである税を回避して
世界のお金持ちが集まります。

もちろん、タックスヘィブン諸国の狙いも
そこにあって、観光以外はさしたる産業もない
小さな島国が生きるためには、
「課税を放棄してまでも」企業やマネーを誘致して
雇用を含めた経済を活性化させる必要があるわけです。

国としての「主権」最大限に生かした苦肉の知恵なのでしょう。

ここであらためて教えられるのは、当たり前のことですが、
マネーが流入すると経済が活性化するということです。
また、逆に言いますとマネーが逃げると経済が減速します。

マーケットでも、たとえば
金利が上れば、その有利な金利を求めてマネーが集まり、
株式市場が活性化すれば、多少過熱感があっても
さらにマネーが集まります。

また、金利が下がったり、危険を感じ取ると
マネーは逃げていってしまいます。
株式市場も低迷すれば、
なかなかマネーは近寄ってきませんが、
割安株には買い手がつくことがあります。

こうしてみますと、投資とは
マネーがどこに「有利を求めて」動くのだろうか、
あるいはマネーがいつ「危険を感じて」逃げるのだろうか、
というマネーの行き先を目利きすることなのかもしれませんね。

今日のマネーは何を考えどこへ行くのでしょう。
ちょっと、マネーに聞いてみましょうか。(笑)

FX 裁定取引のお話

今日の北海道は曇り空です。

昨日26日(火)の東京市場は、世界的な株価の値下がりや
ベアスターンズ傘下のヘッジファンド巨額損失問題や、
尾身財務相の「為替市場が片方向に動き、
リスクを認識する事が重要」との発言を
市場が円安牽とらえたことなどで、
リスク回避のキャーリー解消の動きとなりました。
ドル円が123.30あたりまで、ユーロ円が166円あたりまで、
ポンド円が246円前半まで下げて、円高傾向となりました。

ロンドン市場に入っても円高傾向は続いて、
ストップロスを巻き込みながら
ドル円は122.85あたりまで、ユーロ円が165円手前あたりまで、
ポンド円が245.20あたりまで大きく下落しました。

背景には先週末のBIS(国際決済銀行)が出した
「最近の円安は異常」との報告や
ベアスターンズ傘下のヘッジファンド巨額損失問題の再燃
などによるリスク回避があったようです。

しかし、NY時間が近づくと円高傾向も一服となって、
しだいに円売りが強まり、値を戻していきました。

ニューヨーク市場に入ると、
NY株がはじめ堅調であったこともあってか、
円高が一時加速してドル円は123円台半ばまで値を戻し、
ユーロ円は166.30あたりまで、
ポンド円も247円あたりまで値を戻して、
いったん東京とロンドン時間での下げ分を回復する
行って来いとなる大きな振幅相場となりました。

しかし、サブプライム問題の渦中で注目されていた
米新築住宅販売件数は市場予想を下回る結果となって、
あわせて米消費者信頼感指数が昨年8月来の低水準であった
こともあって、リッチモンド連銀製造業指数が上昇したものの、
円安の流れは頭打ちとなりました。
その後、前日比で100ドル程の上昇となっていたNYダウが
下落基調をたどったことで
株式市場につれ安となるように、
リスク回避の動きが再び強まって円買いへと一転して、
ドル円が123円あたりまで値を下げる
アップダウンの激しい相場展開となりました。

今日27日(水)は、早朝発表されたNZ貿易収支が
0.09億NZDの黒字にとどまり、市場予想を下回ったことで、
前回値の上方修正があったものの
キウイが軟調となりました。

今後の今日の主な経済指標は、
夜の9時半に米耐久財受注が予定されています。
要人発言としましては、夜中の1時55分から
米ポールソン財務長官の講演が予定されています。

ヘッジファンド巨額損失問題やサブプライム問題の再燃、
そして円安牽制などによるリスクアバーションの動きと、
円キャリートレードが激突して交錯する
アップダウン激しい相場となっています。
方向感を観るのに難しい相場となっているようですので、
フットワークとともに慎重なトレードが必要なようです。

さて今日は、裁定取引のお話です。

諸説はありますが、裁定取引とは
価格変動において、同一の性格を持つ2つの商品の間で、
割安な方を買い、割高な方を売ることにより、
理論上での損失リスクなしに収益を確定させる取引、
もしくは先物と現物の価格差をとらえた取引、
と定義されているようです。

もともとは商業取引に起源を持つとも言われているようですが、
ある地域で安いものが、別の地域で高く流通していると
安い地域で商品を仕入れて、
高い地域で売ると利益を得られます。
需要が確かな場合には、適正に供給すると
損失リスクはとても少なくなります。

投資の世界では、
たとえば、株価の先物が高く現物が安くなったとき、
裁定買いが行われます。

マーケットの乖離していた価格の状態が解消されたときに、
反対売買を行なうことによって利益が得られることになります。
いわゆるサヤ取りなども裁定取引の1つです。
アービトラージなどとも呼ばれています。

同一市場の中でも、異なる市場間でも、
この裁定取引は行われています。

また、金融市場などでは、金利の低いところでお金を借りて、
金利の高いところへ貸し出すことによって
利益を得る手法もあって、
いわゆる金融業も裁定取引といえそうです。

円キャリートレードも広義の裁定取引といえるかもしれません。

物の価格や金利の安いほうでの調達と、
物の価格や金利の高いほうへの供給で、

安いほうは需要が増して高くなり、
高いほうは供給が潤沢となって安くなって、
しだいに価格差や金利差は収斂していきますが、

概観いたしますと、
裁定取引は「歪収束を狙ったトレード」ともいえそうです。

たとえば、
為替のマーケットにも常に歪は存在していて、
一例では、NZD/CADのロングは
「NZDを買ってCADを売る」ということですので、

理論的にはNZD/CADをロングするということは、
NZD/USDとUSD/CADの両ロングと同じですが、

この3つの通貨ペアを擬似両建てとなる
NZD/USDとUSD/CADのロングと
NZD/CADのショートでポジションを持ちますと、

実際は3通貨がそれぞれ別々にトレードされて
投機資金がそれぞれの通貨ペアに流入していますので
微妙にブレるものの
ほぼ完全に近くヘッジされて為替の差益差損はなくなります。

ところがスワップ金利は、あるIBの場合、現在、
NZD/CADの売りスワップは、−8.8CAD
そして、NZD/USDの買いスワップは、+6USD、
USD/CADの買いスワップは、+2.7CADで
計算しますと、わずかながらプラスのスワップポイントを
得ることができます。

つまり、擬似両建てでほぼ完全に為替差損をなくした上で、
プラスのスワップポイントを得れるということになるわけです。
金利差が変わるリスクはあるものの、
まさにフリーランチですね。

利益はとても少ないですが、
そのヘッジの精度は擬似両建てですので、
暴騰暴落もまったく恐れることはなくなります。

大きな資金やハイレバレッジで運用することも
考えられなくもありません。

世の中にはいろいろな投資法があるものですね。


※実際にトレードされる場合は、
 各社でスワップポイントも違いますので、
 ご自身で検証して自己責任で行ってください。

FX 正と負のフィードバックのお話

アジア、NY株が軟調となり、
キャリー解消の動きが見られます。

週はじめでゴトウ日の昨日25日(月)の東京市場は、
はじめ、ドル円、クロス円ともに
小幅な値動きながら堅調な展開で推移していましたが、
前週末の米株の大幅反落で注目されていた日株が
軟調な展開となったことなどから、
昼あたりからリスクアバーションによる
キャリー解消の動きとなって、
ドル円、クロス円が下げ始めました。
ドル売りもしだいに進んで、値幅は限定的ながら
ポンドドルも一時2.0000をつけ、
キウイドル、オージードルも十数年ぶりの高値をつけました。

ロンドン市場に入ると、
アジア株が軟調に引けたこともあってか、
ストップロスも巻き込んでドル円は123円台前半まで、
ユーロ円は一時116円を下回るところまで値を下げるなど、
円キャリートレード解消の動きが見られました。

BIS(国際決済銀行)が週末に出した「最近の円安は異常」
との報告や、「日銀が50bpの利上げに踏み切るとの噂」が
市場を飛び交ったことも背景にあったようです。

ニューヨーク市場に入ると、
ロンドン市場での「噂」の信憑性の低さなどもあって、
流れは一転して円売りが強まり、
ドル円は123円台後半を回復して、
欧州通貨、オセアニア通貨ともに対円で
値を戻す相場展開となりました。
サブプライム問題再燃の中、
注目の米中古住宅販売は良い数字となって
ドル買いが進みましたが、ドル円も123.90台までで、
米株の軟調を嫌気したか利益確定売りに押されて
調整的な相場展開に戻りました。
この時間、ユーロドルやポンドドルは
ロンドン時間での下げをやや回復しつつも
もみ合いに始終しました。

今日26日(火)は、夕方5時に欧経常収支、
夜の11時に米新築住宅販売件数、米消費者信頼感指数、
米リッチモンド連銀製造業指数など
複数の米指標が発表されます。
ベアスターンズ傘下のヘッジファンドによる
サブプライム問題再燃の渦中ですので、
米新築住宅販売件数には注目です。

アップダウンの忙しい相場となっていますが、
全般的に世界の株価も軟調地合いとなって、
調整の動きとなりやすい環境になっているようです。
しかしながら底堅くもあり、
下値は拾いたいところですが、
慎重かつ機敏にトレードする必要がありそうです。

さて今日は、正と負のフィードバックのお話です。

フィードバックとは、反応とか帰還を意味する言葉ですが、
市場は両方が作用しあって形成されていきますが、
正のフィードバックは、変化をもたらし、
負のフィードバックは、安定化や沈静をもたらします。

どことなく、改革派と保守派や
交感神経と副交感神経にも似ていますね。

市場での負のフィードバックには、
典型的なものとして「裁定」があります。

価格が適正値から乖離した場合に、
その乖離を埋めようとして市場が動くことがあります。
オーバーシュートを沈静化もしくは回帰させたりして、
発散への変化の抵抗となります。

一方、正のフィードバックは、
変化を加速させる力となります。
雪だるま効果やカスケード、
そして増幅などの現象などがそれです。

これら正と負のフィードバックが作用しあって
市場は形成されてきますが、
負のフィードバックが優勢の「回帰の時」には
逆張り的なトレードをすべき時で、
正のフィードバックが優勢の「変化が加速する時」には
順張り的なトレードをすべき時のようですね。

また、正と負のフィードバックが拮抗している時は、
いわゆる「もち合いの状態」で市場はとても効率的となって、
トレードチャンスがない状況といえるかもしれません。
昂じると膠着状態となって、次の動きを待たねばなりません。
スワップ狙いはともあれ、差益狙いのトレードを休む時です。

「回帰の時」
「変化が加速する時」
「休む時」

トレードとは、これらの「時」を
見定めることなのかもしれませんね。

かつて、投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー氏が
その著書でとても面白いことを書いていました。

「列車は、やがて駅に到着して、
 その駅で降りる人、またその駅で新たに乗る人がいて、
 列車は駅でしばらく停車した後、
 そして、その列車は再び出発する。」

列車とは「レート」で、駅とは「もち合い」です。

もち合いの駅から、もと来た方向へ戻れば「回帰」
もち合いの駅から、さらにかなたへ向かって出発すれば
「変化が加速する時」になるのでしょうか。

日本にもある相場格言の
「もち合い離れにつけ」も想起させて
エルダー氏のたとえ話はとても含蓄深いものです。

FX 勝率のお話

今日の北海道は曇り空です。

株券の電子化とともに株主総会も
ネット参加できる時代となりましね。
先日UFJ銀行が管理するサイトから、
ログインIDとパスワードで
某機械メーカーの株主総会の議決権行使をしてみました。
あっけない感じでした。^^

さて、先週末22日(金)の東京市場は、
前日21日のNY株式市場が堅調も背景に
円キャリートレードのリスク後退観測の後押しもあって
円安が進みました。
ドル円が124円に迫るまで上昇して、
オージー円も16年来の105円台をつけるなど
キャリートレードが活発となりました。

ロンドン市場に入ると円安傾向がさらに加速して、
ドル円が4年半ぶりとなる124円台となって、
ユーロも夕方5時に発表された独IFO景況指数が弱めでも、
166円台半ばを越え、
スイス円が100円台となるなど、円安が進みました。
また、欧州通貨の対円での堅調ぶりが後押ししてか、
ユーロドルやポンドドルも上昇しました。

米系証券の一部では、
スイス国立銀行の金融政策見通しなどから、
「欧州市場では、もはやスイスフランは調達通貨ではなくなる」
との見解も出て「調達通貨としての円」としての位置づけが
円安を助長しているとの観測も出始めたようです。

ニューヨーク市場に入ると、
最近の懸念材料であるベアスターンズ傘下のヘッジファンドの
サブプライムローン債券焦げ付き損失の
問題再燃の影響もあってか、
NY株式市場が前日比−185.58の大幅下落となって、
大崩とはなりませんでしたが
ドル円が123.80あたりまで下げました。
その他クロス円で欧州通貨では、下げも限定的で、
ユーロ円は史上最高値水準の166円後半、
ポンド円も年初来高値の247円後半で引けました。

一方、オセアニア通貨ではキウイ円が93円半ばまで
下落するなど強めの調整となってまちまちな動きとなりました。

また、ユーロドルやポンドドルもいったん調整となりましたが、
ドル売りによって値を戻していきました。

週はじめでゴトウ日の今日25日(月)は、
午後3時15分に独GFK消費者信頼感調査、
夜の11時に米中古住宅販売件数が発表されます。
今日は指標発表が少ないながら、
サブプライムローン懸念再燃の渦中での
中古住宅販売件数の発表となりますので注目です。

さて、調整も見られるものの総じて調達通貨として
円が売られる傾向となっています。
今週は28日(木)の米GDPとFOMCが焦点となりそうですが、
利益確定売りの調整も出やすい地合いを
指摘する声も聞こえてきますので、
サブプライム問題や週末下落したNY株や
アジア株の動向にも注視しながら、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。
ドルの動きには特に注目が必要なようです。

さて今日は、勝率のお話です。

プロフィット・ファクターの1つに勝率がありますね。
何戦して何回勝ったかの百分率で表します。

チェスや囲碁であれば勝ちと負けの
単純なカウントとなりますが、トレードの勝率は、
確かにプロフィット・ファクターではありますが、
大切なことがあります。

勝ち負けそれぞれの大きさです。

たとえば短期トレードで20Pipsの勝ちトレードが9回も続いて、
負けトレードがたった1回であっても、
200Pipsの負けであれば、あたりまえなことですが、
トータルで負けトレードとなってしまいます。

つまり、勝率が90%でも負けてしまうことがあるわけです。

ですので、トータルで勝ちトレードとするには、
レートの方向を探るトレード手法の精度とともに
負けのPipsを小さく抑えなくてはならないのですね。

実は勝率を上げるだけなら、
負けトレードを少なくすればよいわけですから、
上げた相場いつかは下げ、下げた相場はいつかは上げるという
性質を利用して「損切りポイントを極端に深くしたり」
あるいは「損切りを執行しない」と
勝率だけは極端に上げることができます。

しかし、この方法では、
たくさん勝って、いつかは資金を失う
悪魔に魅入られた投資法となってしまいます。

「上げた相場いつかは下げ、下げた相場はいつかは上げる」
という前提は、多くの相場の動きで見られても
その度合いがとても深い場合や
一方向へのトレンドの硬直もあって、

たとえばAUD/JPYを大括りで見た場合では、
何年も上昇を続けその上げの深さは数千Pipsにもなり、
CAD/USDを大括りで見た場合では、、
逆に何年も下降を続け
その下げの深さは数千Pipsにもなっています。

これらの中期トレードで方向を見誤って
逆方向にポジションを取っていたとすると
仮にいままでいくら勝っていたとしても、
そのトレード1回の負けでたいへんなこととなってしまいます。

まして、ナンピンをしていたとすると
考えるだけでも恐ろしいこととなりますね。

ですので、耳にタコですが、
トレードでは「損切り」がほんとうに大切となります。

たとえ1Pips差で戻す反転を経験したとしても
決めたルールは基本的に守るほうが
行く末のトータルでは良い結果となることが多いようです。

由ある高度な損切りポイントの移動は別としても、
損切りポイントをあまりに柔軟化し過ぎると
際限がなくなる悪い癖となってしまう恐れがあります。

「そんなこと、解ってるよ!」

という声も聞こえてきそうですが、
知っていることと執行していることは別のことも多いもので
実は告白しますと、私は「解っていても損が惜しくて」
損切りが執行できないダメトレーダーの時期が長くありました。
小さく数多く儲けて、1度にドーンとやられる
典型的なバカトレーダーだったのです。

トレードにトータルで勝つためには損切りはほんとうに必要です。
恐らくは最重要なトレードのルールとなります。

勝率が大切なのではありません。
トータル利益が大切なのですね。

ですので、トレードに勝つために損切りするわけです。

不思議なことですが、
確率的に良い相場の方向を探る
投資メソッドを得ることは前提ですが、
損切りをきちんと執行すると口座残高が増していきます。

もしかすると、パフォーマンスは別として、
週足のEMAと日足のEMAの方向が
同調している方向へエントリーして
損切りポイントを妥当なルールに基づいて決めて
きちんと執行するだけで、
ある程度の利益が得られる可能性すらありそうです。

私も嫌というほど経験してきましたが、
トータル利益が上げられない多くのケースでは
損切り執行が不充分なようです。

ただ、たんたんと、

確率的に有利な方向に精査した上でポジションを持って、
後は、決めたルールに従って
利食いのエグジットか損切りを行えば良い、

このことが解り実行できるまでに
愚かな私は何年も何年もかかってしまいました。


FX ユーフォリアのお話

今日の北海道はカラリとした良い天気です。

昨日21日(木)の東京市場は、
前日の20日にNY株が大幅安となったことを受けた
NY後半とオセアニア市場での調整の
円買いの地合いを継いではじまりましたが、
寄り付きで安くはじまった日株が反発したことから、
心配されていたリスク懸念が後退したためか、
円キャリートレードが盛り返す相場展開となって、
ドル円、ユーロ円、オセアニア通貨などが上げました。
ユーロドル、ポンドドルなどでは
ドル上昇によって戻りも限定的でした。

ロンドン市場に入ると、
米長期金利上昇を背景としたと思われるドル買いの地合いと
円安傾向がしばらく継続しましたが、
ドル円の124円手前では頭の重いもみ合いの展開となりました。
ドル高攻勢でユーロドルは1.3370あたりまで、
ポンドドルが1.9890あたりまで下げましたが、
その後は下げ止まり、もみ合いとなりました。
この時間欧州通貨は対円でも下げました。
オセアニア通貨は、まちまちな動きとなりましたが、
オージーが堅調に推移しました。
一方、カナダが軟調となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
米新規失業保険申請件数が32.4万件に増加したことと、
サブプライム問題で閉鎖に追い込まれたヘッジファンドの
報道の影響もあってかドル買いの勢いも一服となりましたが、
崩れることはなく底堅いもみ合いの展開となりました。

クロス円も比較的狭い範囲での振幅となりましたが、
底堅い動きとなりました。
その後、米フィラデルフィア連銀製造業景況指数が
18.0に上昇したことでドル買いとなりましたが、
上値では利食い売りも観測されていたようです。
一方、カナダはいったん下げが大きめに進んだものの、
終盤徐々に持ち直しを見せました。

今日22日(金)は、夕方5時に独IFO景況指数が発表されます。
欧州指標では注目度が比較的高い指標です。
また、夕方6時に欧製造業受注が発表されます。
今日は、米指標の発表はありません。

要人発言としましては、
夕方5時に欧トリシェECB総裁の講演が予定されているほか、
夜の11時に米ポールソン財務長官の講演も予定されています。

高値警戒やキャリートレード巻き戻し懸念も
ささやかれてはいますが、
現状、円高の積極的な材料もなく、
円キャリーがしっかり進む相場となっています。
上昇の流れに指をくわえて見ているわけにも行きませんが、
過熱する中国株のユーフォリアもリダクションへの
トリガーとなる潜在懸念もありますので、
警戒感だけは忘れずに、週末でもあり注意深く
流れに乗ってトレードしていきたいものです。

さて今日は、ユーフォリアのお話です。

ユーフォリア(euphoria)とは、
多幸感とか幸福感という意味で、
本来、良い意味で使われますが、
相場では過熱感のある状況で潜在懸念も内在している
ことを意味することが多いようです。

先日5月23日に、グリーンスパン前FRB議長が
「中国株の騰勢は長続きしない。近いうちに調整局面を迎える」
「中国の株式相場の急落は避けられない」
と警鐘を鳴らして以来、くさんのアナリストも
中国株のユーフォリアに対して警鐘を鳴らしていますが、

現実は、多少の調整局面はあったものの、
中国株のユーフォリアの過熱は続いています。

過去のいろいろなバブルの時もそうでしたが、
警鐘が盛んに鳴らされているときは、
得てして天邪鬼な市場はその警鐘をよそに
ユーフォリアが続くようです。

そして、不思議なことに皮肉にも
ユーフォリアが恒常化して警鐘も遠のいた頃、
突然、リダクションがやってくるようです。

昔々のその昔、

1630年代のオランダでその事件は起こりました。
「球根取引のバブルとその崩壊」です。

中東を原産とするチューリップが、
トルコ商人によってイスタンブールからヨーロッパに
1554年にもたらされ、バルト海を干拓して国土が作られた
砂地のオランダでチューリップ栽培が盛んになりました。

それにつれて、珍しい品種のチューリップの球根の
取引がされるようになって、
投機対象となったチューリップの球根は
異常なまでに高値となって行きました。

1634年の記録によりますと、
バーセロイという品種の球根一個がなんと
「小麦5トン、ライ麦8トン、牛4頭、豚8頭、羊12頭、
 ワイン大樽2、ビール大樽4、バター大樽2、
 チーズ1000ポンド、高級ベッド1台、 スーツ1着、
 銀のコップ1個」と交換されたとあります。(笑)

この頃、冷静な人は
「なんとおかしなこと」と思っていたようですが、
チューリップ投機のユーフォリアは冷めやらず、

警鐘をよそに、買えば上る上るから買うの
倍々ゲームはまだまだ続き、3年後の1637年には、
センパー・アウグストゥスという種類の球根一個が
なんと現在の円換算で1億円ほどにもあたる
6000ギルダーで取引されるようなありさまでした。

そして、ついにその日はやってきました。
ユーフォリア崩壊の日です。

1637年2月2日、ハーレム市が
球根のあまりの高騰を沈静化させるための政策を施行しました。

果たしてチューリップの球根は、
一夜にして5000ギルダーもした球根が50ギルダーまで
暴落したのです。

そして数千人が破産したばかりでなく、
オランダは深刻な資産デフレに陥り、
バブル崩壊の後遺症による不況が長く続きました。

どことなく、総量規制で崩壊した日本のバブル崩壊の構図に
少し似ていますね。

よく言われる相場の格言とおり、

「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」

のですね。

現在、為替相場も過熱気味のようですが、
しかしながら、ユーフォリアが消え行くまでは、
私たちトレーダーは、警戒によって
上昇の流れを指をくわえて見ているわけにも行かず、
リスクも認識しつつ流れに乗って行く必要もありそうです。

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