FX なまくら投資法のお話

世界陸上はとてもエキサイティングでしたね。

さて、今日はサマーバンクホリデーで、
為替取引が世界で一番多いロンドン市場がお休みです。

先週末の24日(金)の東京市場は、
前日のNYダウが−0.25ドルと下げ幅を縮小したことを受けて
日株も小動きとなりました。
早朝にNZ貿易収支が発表されて、市場予想よりやや良い数字に
午前中はキウィが堅調となりました。
また、他の通貨もやや様子見的ながら円安水準で
もみ合いとなりましたが、
昼頃から軟調となって、上下動する相場展開となりました。

ロンドン市場に入ると、
仏各紙が「仏ヘッジファンド会社のキャピタル・ファンド・
マネージメントがサブプライム絡みで損失を出す恐れがある」
と報じたこともあって、いったんドル円やクロス円が
下げ幅を拡大して、ドル円が一時115.50あたりまで、
ユーロ円が156円半ばに迫るあたりまで値を下げましたが、
当事者のCFMのコメント発表で
すぐにドル円が116.30あたりまで切り返すなど、
神経質な振幅相場となりました。
一方、欧株はマイナス圏で始まりましたが、
徐々に下げ幅を縮めました。
続いて夜に発表される米新築住宅販売件数が
弱い数字となるとの噂が出たようで、
ユーロドルやポンドドルなど欧州通貨でドル売りが強まり、
調整をこなしながらも上昇の度を強めていきました。

ニューヨーク市場に入ると、
米耐久財受注が市場予想を大きく上回り、
さらに噂のあった米新築住宅販売件数も
市場予想を上振れる結果となって、
伸び悩みのあった米株もしだいに堅調となりました。
欧州通貨が買われて、
相対的に円以外の主要通貨ではドル売り反応となりましたが、
「ユーロの9月の利上げには、より正常な市場環境が必要」
との利上げ期待を後退させる要人発言もあって、
一時振幅しながらも
ドル円やクロス円が堅調な展開となっていきました。

後半は堅調となったものの流動性の問題も垣間見られて、
上げ下げ忙しい相場展開の週末でした。

8月の最終週で週はじめの今日27日(月)は、
夜の11時に米中古住宅販売件数が発表されます。
市場の関心も高い指標ですので注目です。
今日は、このほかの経済指標の発表はありません。
また、夜の10時に金融政策に関する
トリシェECB総裁の講演が予定されています。

さて、先週末はNYダウも+142.99ドルとなって、
今日の日株も堅調なスタートとなっています。
サブプライム問題での市場の混乱も
落ち着きを取り戻しつつありますが、
今朝のサマーズ元米財務長官の
「米国のリセッションの可能性は9・11の
 同時多発テロ以降最大となる」との発言に弱含むなど、
まだ悪いニュースに市場は神経質に反応するようです。

日本のいわゆる「キモノ・トレーダー」と言われている
一説には取引総額が日に1兆8000億もの個人投資家マネーが、
ドル円やクロス円を押し上げる兆しも見えますが、
世界にはビッグプレーヤーも多く、
緊張感だけは忘れずにトレードしていきたいものです。
テクニカル的にも微妙な位置にあるようです。

米政策金利が今後どうなるのか
市場の思惑も含めて注目されます。

さて今日は、なまくら投資法のお話です。

よく初心者と中級者を分けることに
「損切りがきちんとできるか」ということが
挙げられることがあります。

損切りがきちんとできれば、中級者というわけですが、
認知心理学者カーネマンとトヴァスキーが
プロスペクト理論で指摘しているように、

エントリーのときは、びくびくとリスクを恐れるのに
いったんポジションを持ってしまうと、
損の領域となっても根拠なき期待感が心に湧いてきて、
リスク愛好家に変身してしまいます。

恐怖もあるのに、「もう、そろそろ」
という淡い期待の心が芽生えます。

ただ下げるのを見つめ、
そして祈り(笑)、嘆きます。

でも、損切りは心理的にとても嫌なことです。

これからお話しすることは、
正統な投資法ではなく、麻薬ともなるので
恐らく邪道なものといえると思いますが、
損切りを避けて、相場転換を待つというものです。

トレードは売り買いを相場に応じて自在にできることが
理想ですが、スワップポイントがあるために
多くの個人投資家がロングポジションを好みます。

そして、ロングポジションの大敵は、
言うまでもなく下落相場です。

もともと長期戦略で、ポジションサイジングなどの
資金管理をきちんとして、自身の許容できるリスクを知って
リスク管理もできる上級者は別ですが、

この下落相場となったときに、
驚くことに損切りしない初心の多くの投資家は、
投機した大き目のポジションを
ただ何もせずに、下げを見守り
恐怖に慄きながら、祈り、耐えようとします。

九死に一生となることもありますが、
どうしようもなくなって、
大損の手仕舞いを余儀なくされることもあります。

ロングポジションを持っていて、
下落相場となったら、
「おっ、しまった。これは下落となるぞ。」
と思ったときに、ただ見守るのではなく、

(本来は損切りすべきですが)

たとえばクロス円のロングポジションを持っていて、
下落相場となったとき
下げると思ったその瞬間に、
保険として、別のクロス円をショートする、
ただ簡単なこれだけで、災難は緩和されます。
(厳密なヘッジはボラティリティも考慮しなくてはなりません)

「なーんだ。そんなこと…。」

知っている人にはヘッジ行為として当たり前ですが、
あんがいと初心の人は知らずに、
ただ呆然と損切りもせず下落を見守る人が多いものです。

損切りはできない人でも、不思議と
新規のショートポジションは持てるもので、

こうしておくと、どんどん下げても
差損差益は中和されて、
相場が下落しつづけても怖くなくなります。

そうして、下落相場もいつかは必ず終わりますので、
充分に様子を見た後、下落相場の終焉を待って、
利益の出ているヘッジの側のショートポジションを
解消して利食います。

後は、もともと持っているロングポジションの
差損が縮小して、利益へと転ずるのを待ちながら、
スワップポイントもゴチになります。

(そんなにうまくいくのかねぇ)

じゃぁ、ショートしたとたんに、上げはじめたらどうするの?

もともと持っているロングポジションがあるので、
スワップ分は保険料として損するものの、
為替差損は緩和されたままです。
下げ止まりが確実と思えばショートを解消します。

(上げたときにショート解消って、やっぱりその分だけは損切り?)

保険料と思って少しくらいの損切りをすることもあります。

(やっぱり、トレードに損切りは必要なんだなぁ)

はい。そのとおり(笑)。

冗談はさておき、ロングポジションを持っていて、
急な下落の時にカンフル剤として、
ちょっとは使えそうな「なまくら投資法」のようです。

FX レッセ・フェールのお話

日銀が市場コンセンサスとおり
政策金利を据え置きと決定しましたね。
「市場環境が変動していて不確定要因がある」
「実体経済と金融市場の相互作用を総合判断」としながらも、
日本の低金利継続のリスクの問題意識は持っているとして、
将来の利上げの可能性もほのめかしました。

昨日23日(木)の東京市場は、
前日のNYダウが+145.27ドルと上昇したことで、
日本の株式市場も堅調となって、
米住宅金融大手カントリーワイドに対する
BOAの優先株取得の報道もあり、
サブプライム問題での信用収縮懸念が後退して
ドル円が117円に迫る動きとなって、
オセアニア通貨や欧州通貨なども、
一時の調整は見られたものの堅調に推移しました。
日銀による政策金利の発表は、
市場のコンセンサスとおりの据え置きとなりました。

ロンドン市場に入ると、しばらくのもみ合いの後、
特に新規の材料は見当たりませんでしたが、
欧株価は軟調に推移していたにもかかわらず、
夕方の6時頃から欧州勢と思われる買いの仕掛けが入って、
ストップを巻き込みながら、
ドル円が一時117円を越えるあたりまで、
ポンド円が235円に迫るあたりまでとクロス円が上昇して、
ポンドドルも2.0100の直前あたりまで買い進まれました。
その後、早出のニューヨーク勢が参加する頃から、
軟調となって行きました。

ニューヨーク市場に入ると調整の動きがより強まりました。
米住宅ローン貸出大手のカントリーワイドのCEOによる
「米住宅市場は非常に深刻な状況が継続」
などのコメントもあってか、
FRBの早期利下げ観測後退の思惑も出たようで、
上げて始まったNYダウも下げに転じて、
これに沿うように為替も軟調となって、
ほとんど行って来いの状態となりました。
後半からは下げも一服してもみ合いの後に
115円台に下落していたドル円が再び116円台を回復するなど、
また上げましたが、オセアニア時間に入ると
流動性の低下にまた下げるなど忙しい展開となりました。

週末の今日24日(金)は、早朝にNZ貿易収支が発表されて、
やや良い数字に今のところキウィが堅調なようです。
午後3時に独輸入物価指数、
夕方5時半に英第2四半期GDP(改訂値)、
夜の9時半に米耐久財受注、
夜の11時に米新築住宅販売件数が発表されます。
今日の米指標はレートを大きく動かす可能性がありますので
注目です。

さて、昨日のNYダウは−0.25ドルと
下げた後に戻す展開となりましたが、
今日の日株は小安く始まった後に
もみ合いの展開となっているようです。
一方、為替は今のところニューヨーク後半の地合いを継いで
やや堅調となっていますが、
まだ株価との連動性は強いと思われますので、
株価の動向は注目しておいたほうが良さそうです。
また、今日の米指標には注意が必要なようです。

サブプライム問題での信用収縮懸念は
後退しつつあるようですが、
もみ合いの第4波(エリオット波動理論)が未了で、
下げの第5波へとなる可能性も指摘する声も聞かれます。
また悪いニュースに敏感な地合いも継続しているようですので、
過度の楽観はできないのかもしれません。

また、来週月曜日はレイトサマーバンクホリデーで
英国が休場となりますので、
連休前のロンドン市場の動きには特に注意が必要なようです。
そしてニューヨーク市場のはじまりと
週末深夜の動向に注意して、流れに乗りながらも
下げへの注意を怠らず機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、レッセ・フェールのお話です。

レッセ・フェールとは、古典派といわれるアダムスミスが
主張した「見えざる神の手」のことです。

経済は、自由に任せていても「見えざる神の手」が働いて
良い状況に自律する、とする
市場至上主義と呼ばれるものですが、

弱肉強食の経済活動を
「他者に必要なものを生産したり提供して、
 どれだけ他者を幸せにできるか」という競争のことなのだ、
と自由経済主義を賛美肯定するリカードゥ経済学の
マントラ(呪文)の1つですね。(笑)

その後、1929年の世界恐慌の悲惨な経済の現実を経験して、
古典派のドグマを疑うケインズが現れて、
「需要が供給を作る」「総生産は有効需要(消費と投資)に
等しくなる」とする理念の下、
政府によるある程度計画的なオペレーションが
必要であると、古典経済学に異を唱えました。

どちらが是か非かは、私などには解るわけもありませんが、

軽度の怪我や病気が自然治癒力で治るように
基本的に経済は自律しても、
大きな怪我や病気には、医者の力も必要なように、
ある程度、自立を助ける処置は必要なようです。

まぁ、あまりの管理の行き過ぎは、
自由生産の意欲を減退させたりして、
自律の免疫力を低下させて問題もあるのでしょうけれど、
重度の怪我や病気には適切なオペレーションが必要です。

さて、今般のサブプライム問題に端を発する
世界的な信用収縮懸念に対して、
各国の中央銀行が市場への資金供給をしたり、
FRBが政策金利をそのままに公定歩合を下げるなどの
処置を施しました。

今現在は、これらの処置と市場の自律回復で
持ち直しつつありますが、
今後の市場の病状の容態が注目されます。

このまま治癒して快気祝いをできそうでもあり、
いやまだ病状は安心できないとの声もあり、
不透明なようです。

もしも病状が悪化すると次の一手は、
米政策金利の利下げという大手術ですが、
株式市場は歓迎しても、
利下げは米への投資資本のフローを減ずることにも
つながりかねないこともありそうで、

株式市場が完治してから、ころあいを見て
また利上げすればよいのかもしれませんが、
今度は病後間もない株式市場が軟化する懸念も出てきて
難しい判断となりそうですね。

なんとかこのまま経済が良くなってほしいものです。

FX 順張りと逆張りのお話

仏BNBパリパの凍結したファンドの凍結解除との噂や
不確定ながら米FF金利の利下げ期待もあって、
過度の楽観もできないものの
サブプライム問題での信用収縮懸念が
少しずつ後退してきているようです。

昨日22日(水)は、前日に三者会談でのFF金利の利下げ期待や
リッチモンド連銀総裁発言、
そしての米住宅ローン会社の破産法適用の申請報道など
好悪交錯する報道に揺れながらNYダウが−30.49ドルで引けて、
東京市場は株式と為替市場ともに
様子見的で小動きの展開となりました。
ドル円は114円台前半の小幅なもみ合いが続きました。

ロンドン市場に入ると、仏BNBパリパの凍結したファンドが
今週末にも凍結が解除されるのでは?との噂が広がり、
また、昨日来よりFRBの早期利下げ期待もあって、
信用収縮懸念が後退したことで円安傾向となりました。
ドル円は115円台前半あたりまで、
そしてポンド円も229円台となるなど、
クロス円も堅調な動きとなる展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、いったん調整となって
ユーロドルなどユーロを中心に弱含みましたが、
ECBが400億ユーロの資金を市場供給する際に、
金融スタンスについては8月2日にトリシェ総裁が
すでに表明したと表明したことから
「強い警戒が必要」を9月利上げのサインと再確認する
こととなって、ユーロが強い上昇となりました。
また、信用収縮懸念は徐々に後退しつつあるものの
FRB利下げ観測の強まりにドル安反応も出てきて
対円以外ではドルが軟調となりました。
一方ドル円やクロス円はもみ合いの後、
ドル円が115円半ばを超えて上昇して、
ユーロ円が約1週間ぶりに156円台を回復するなど
信用収縮懸念の後退に堅調の度を強めていきました。

今日23日(木)は、昼過ぎに日銀政策金利が発表されます。
今回は市場状況により利上げ見送りとの意見が強いようです。
今後の利上げ観測に午後3時半からの
福井日銀総裁定例記者会見が注目されます。

午後3時に独GDP、独個人消費、独建設投資、
独国内需要、など複数の独指標
午後4時15分にスイスの失業水準と雇用水準
夕方5時半に英総合事業投資(速報値)、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数などが発表されます。

昨日はNYダウが+145.27ドルと上昇して、
日株も堅調に始まっています。
今日は3時半からの福井日銀総裁の会見が注目されますが、
株価の動きやニュース、そしてロンドンとニューヨークの
市場替わりでの動向に注意しながら、
流れに乗ってトレードしたいものです。

さて今日は、順張りと逆張りのお話です。

一日の相場の動きは、上昇か、下降か、横ばいか、
この3とおりしかありません。

また、長いタームでも同じようですが、長い期間では、
日々の上昇・下降・横ばいのレートの動きが
トレンドを形成します。

ですので、
スイング以上のタームのトレードをする場合は、
大きな流れであるトレンドを捉まえる必要があるとして、
多くの投資法はトレンドに付き従うフォロートレードを
勧めています。

そして、トレンドがどちらを向いているのかを
探る手段として、トレンドラインを引いてみたり
複数の移動平均線をいろいろと見てみたりする
手法が開発されています。

でも、高値つかみをすることもあって、
投資法の中には、常に勝者は少数であるとして
逆張りを勧める投資法もあります。

相場の格言にも「もうはまだなり、まだはもうなり」と
禅問答のようなわけの分からなくなるものがあって、
順張りがよいのか、逆張りがよいのか、
論議が絶えません。

テクニカル分析派とファンダメンタルズ派の
論戦のように果てしなくも、
順張りが良いときも、逆張りが良いときもあって、
どちらが良いかと一義的な決定はできないようで、
どちらも自在に使っていかなくてはならないようです。

トレンドが発生しているときは、順張り。
レンジ相場のときは、逆張り。

もしもこのような仮定が成り立つとすると
トレンドがどちらに向かっているかを判別しようとする前に
トレンド相場かレンジ相場かを見定めなくては
ならないことになります。

自身のトレードスタイルで中心に見る時間軸に対して、
より大きな時間軸とより小さな時間軸まで見る
マルチフレーム計測が必要という
エルダー氏やリーエン氏の提唱する思想もあって、
各時間軸でも様相が異なり単純ではありませんが、
トレンドかレンジかをまず考察しようという考え方は
とても有効のようです。

結果論とも思えるトレンドかレンジを
てはどのようにして見きわめたらよいのか
ということについては、ワイルダー氏などによって
試みが公開されています。

もうひとつありました。

トレンドが発生しているときは、順張り。
レンジ相場のときは、逆張り。
のように状態に応じての売りか買いかだけではなく、
相場を休むべきスクエアの時の見極めも大切なようです。

「判らない相場には近づいてはいけない」と
ギャン氏が言ったように、相場を休むべき時を
知るのも必要です。

多くの負けトレードはのべつ幕なしのトレードに
由来していることも多く、不明という名のサインも
とても重要なサインのようです。

相場の状態をマルチフレームで計測して、
トレンドやレンジが確信を持って見れるときは、
状態に応じて順張りと逆張りを使い分け、
不明で休むべき時はしっかりと休む。

これが私のトレード法です。

FX 経済指標のシグナルのお話

バーナンキFRB議長、ポールソン米財務長官、
そしてドッド米上院銀行委員会委員長による会合で
金融市場の混乱の沈静化に向けて
「必要であれば全ての可能な手段を講じる用意がある」と
話し合われたとの報道に、
FRBの政策金利の早期利下げ観測が台頭しました。
しかし、ラッカー・リッチモンド連銀総裁による
「市場の混乱だけでFF金利の変更が迫られることはない」
などの発言もあって市場は揺れているようです。

昨日21日(火)の東京市場は前日のNYダウが+42.27ドルと
下げが一服したことで日株やアジア株が上昇して、
ドル円が再び115円を回復するなど、
ドル円やクロス円が上げましたが、
日経平均が後場に16100円台を回復するも、
しだいにアジア株が頭の重い状況となって、
為替相場は軟調に転じました。

ロンドン市場に入ると株価の頭の重い展開に加えて、
英保険会社がサブプライムで損失を発表するとの
噂が出て信用収縮への懸念が再燃したところへ、
英中銀がスタンディングファシリティを通じて
金融機関に資金を貸し出したと発表したことで、
市場のセンチメントが弱気となって、
ポンド円が225円台半ば割れとなるなど、
ポンドを中心にドル円やクロス円が下落しました。
しかしその後、FRBがNY市場で緊急利下げに踏み切るとの
噂が出て株価がプラス圏に入ると、
ポンド円が228円近くまで値を戻し、
ドル円は114円台後半まで戻すなど、ユーロも上昇して、
下落をだいぶん回復しました。
噂に翻弄されて振幅の大きな相場となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
実際にはFRB緊急利下げは行われず、
米株が軟調になったことで、ポンド円は226円近くまで、
ドル円は114円台前半となるなど、
円高、欧州通貨安、ドル安の調整となりました。
その後、バーナンキFRB議長、ポールソン米財務長官、
そしてドッド上院銀行委員会委員長による会合で
市場混乱の沈静に向け確実に全ての手段を
講じる姿勢の表明があったこと報道されると
米株が堅調となって、調整も一服しましたが、
米住宅ローンのファースト・マグナス・フィナンシャルの
破産法適用の申請報道や、
ラッカー・リッチモンド連銀総裁による
「市場の混乱だけでFF金利の変更が迫られることはない」
などの発言もあって、株価の頭も重くなり、
市場には政策金利の利下げに懐疑的な見方も出て、
もみ合い相場となっていきました。

今日22日(水)は、夕方5時に欧経常収支、
夕方6時に欧製造業受注が発表されますが、
今日の経済指標は小粒です。
また、今日は米指標の発表はありません。

さて、昨日はNYダウが−30.49で引けて、
今のところ日株も軟調傾向にあるようです。
いろいろと噂が飛び交い揺れる市場となっています。
米政策金利がどうなるのかが焦点となりそうですが、
利下げは株式市場にとって良い材料ですが、
米国への国際投資の視点(資本流入)では良い材料とは言えず、
信用収縮に混乱する市場への奥の手の手段とはいえ
難しい判断となりそうです。

噂も飛び交いチョッピーな動きもみられ、
難しいトレードとなりそうで、
方向感がはっきりするまでの高みの見物も
選択肢の1つとなりそうですが、
株価を注視しながらも、ロンドンとニューヨークの
市場替わりの動向を見て
動きが出れば流れに乗りたいものです。

さて今日は、経済指標のシグナルのお話です。

サブプライム問題で揺れる現在の相場は、
経済指標の発表に市場があまり反応しないこともあって、
経済指標の発表も少々影が薄くなっているようで
信用収縮がどうなるのかに市場の関心が集まっていて、
噂やニュースに敏感に反応する傾向があるようです。

根が深くこのような状態が長引くとの声も聞かれますが、
悲嘆の中に新たな相場が生まれるとの言葉もありますので、
今後の平常相場のために経済指標について
少し考察してみたいと思います。

経済指標の分類はいろいろありますが、
市場に即効的なインパクトを与えるものから
そうでないものまでいろいろあります。

まずはいろいろある経済指標の分類の中で、
先行指標、一致指標、遅行指標、という観点で
見てみたいと思います。

先行指標と呼ばれているものは、
将来の経済状況や景気を見通すシグナルとなる指標です。
これらには、住宅着工許可件数、設備投資、
消費財新規受注、マネーサプライ、消費者信頼感指数、
失業保険新規受給申請件数、週平均労働時間、
金利スプレッド(10年国債とFFレートとの差)などがあります。

たとえばこの中の住宅許可件数は、景気が実際に後退期に入る
何ヶ月も前から減少し始めるといわれています。

一致指標と呼ばれているものは、
現在のトレンドに「一致して」上下して、
現在の景気の状況を示すシグナルとなる指標です。
これらには、非農業部門雇用者数、鉱工業生産、
そして個人所得などがあります。
現在のトレンドが変化しつつあるのかどうなのかを
確認するシグナルとなります。

遅行指標にはGDPや失業の平均継続期間などがありますが、
追認のシグナルになるといわれています。

もっとも今はこのような分類は陳腐化しているとの
意見もあって、景気(後退)指数と呼ばれる分類が
より実践的で大切との声もあるようです。

雇用統計、住宅着工件数および許可件数、新築住宅販売戸数、
中古住宅販売戸数、乗用車およびトラック販売台数、
失業保険新規受給申請件数、建設支出、
などの7つを実践的に注目すべきとの意見があります。

特に労働省から毎月第1金曜日に発表される雇用統計は、
失業率、非農業部門雇用者数、週平均労働時間、
時間当たり平均賃金、
といった重要データが公開されることによって、

何人の労働者がいるのかが分かり、
何時間働いて、どれだけ残業しているのかが分かり、
これによって生産量が予測できて工業生産も推定できて、
なおかつ労働者の賃金が分かれば、
個人所得も推定できて消費動向の予想を助け、
さらに失業率が財政や金融政策にも影響を与えるとあって、

「雇用統計」を偉大なる占い師と呼ぶ人さえいるようです。

FX ストップハンティングのお話

上げては下げ、下げては上げるワイドレンジの相場で、
株価を睨んだ神経質な相場展開となっているようです。

週はじめの昨日20日(月)の東京市場は、
先週末の米FRB公定歩合引き下げを受け、
信用収縮によるリスク回避の動きが後退したことで
NYダウが先週末+233.30ドルと上昇した
地合いを継いで日経平均も+203円58銭で寄り付き
はじまりました。
オセアニア時間では調整も見られたり、
NZDが償還日の警戒から午前中に売り込まれましたが、
日経平均が一時600円を超える上昇もあって、
アジア株も好調であったことから、
ドル円やクロス円が堅調に推移しました。

ロンドン市場に入っても、日経平均が終値でも
400円を超えたことに加え欧株も堅調にはじまったことで、
ドル円が115台半ば、ユーロ円が155円後半あたりまで、
ポンド円は229円台後半あたりまで上昇しました。
その後、欧株が調整によるものか軟調となって、
為替相場も、もみ合いとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、
米株は小高くはじまったものの
欧株が後半に軟調となったことにつられるように、
米株が金融株などを中心に軟調となって、
ドルが再び115円を割って、一時114円台前半までとなるなど、
ドル円やクロス円が軟調な展開となりました。
その後、後半になって米株が優良株を中心に買い戻されると
ドル円もまた115円を回復して、クロス円も値を戻し、
株価に連動する神経質な展開となりました。
結局、大き目の振幅の行って来いで、
ワイドなレンジ相場となりました。

今日21日(火)は、夕方6時に独ZEW景況感調査と
欧ZEW景況感調査、欧貿易収支、欧建設支出、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の9時半加小売売上高、加景気先行指標指数などが
発表されます。今日は米指標の発表はありません。
深夜1時半に米リッチモンド連銀総裁の講演が
予定されています。
独欧加の指標はそれなりに注目されますが、
株価を睨んだ展開が続きそうです。

昨日はNYダウが+42.27ドルで引けて、日株も小高く始まり、
シンガポールや台湾が午前中やや軟調であつたものの
他のアジア株は今のところやや堅調に推移しているようです。
為替は方向を探るような展開が続いていますが、
今日も世界の株価のご機嫌を伺う相場となりそうです。
欧米の両市場のオープニングの動きに注意しながら、
レンジ逆張りか、様子見か、保ち合い離れを狙うか、
相場に従うしかありませんが、動向を良く見て
機敏なトレードをしたいものです。

さて今日は、ストップハンティングのお話です。

BIS(国際決済銀行)によると、
1日平均で200兆円を超えるほど取引される
為替市場のシェアは、英国だけで3割以上、
それにドイツやフランスやスイスを加えた
欧州市場では4割を超えて、英欧は
ボラティリティの大きな
世界一の巨大な為替マーケットとなっています。

マーケットが巨大なだけに、
いろいろとビッグプレイヤーも多く、
投資家のストップを狙う荒くれスペキュレーターも
たくさんいるようで、
ときに仕掛けをもくろんで、
ストップを狙ってきます。

ブック・クリアなどとも呼ばれ、
彼らはインターバンクでの取引動向に加えて
チャートポイントなどにある
ストップの置かれている量的情報も得ることができて、
ときにマーケットが狭いレンジで推移している場合など
両端のストップをトリガーさせて吐き出させようと
揺さぶりをかけてくることがあります。

ですので、ロンドンタイムの始まりの動きには
少しだけ注意が必要です。毎回ではないにしろ、
最初の動きがほんとうの動きではなく、
ストップハンティングの動きである可能性もあるからです。

ストップを吐き出させてブック・クリアした後に
ほんとうの動きとなることがあるわけですが、
毎回こうした動きとなるわけではなく、
東京タイムの動きをそのまま煽ることもあり、
判別は難しいものの、比較的狭いレンジや
「レートの末尾00」などのポイントや
サポート・レジスタンスが近い場合では
ストップハンティングを疑い、
「チャートポイントを過ぎても怪しい」と
身構えながらトレードしたり、
あるいは少しだけチャートポイントあたりの
動きの様子を見てから本流に乗る作戦もありそうです。

FX パーフェクト・オーダーのお話

サブプライム問題に
歴史的下落となった先週の市場ですが、
週末に米FRBが政策金利(FF金利)を
現状の5.25%に据え置のまま、
金融市場の安定のため公定歩合を0.50%引き下げました。
これにより株式市場がいったん持ち直し
ドル円やクロス円も持ち直しましたが、
その後もみ合いになって、
今後のドル円の115円の節目を巡る動向が注目されます。

先週末17日(金)の東京市場は、
前日のNYダウが一時300ドルを超えるマイナスと
なっていましたが引けにかけて値を戻し
−15.69ドルと下げ幅を縮小したものの
日株がパニック的に値を下げて、
日経平均が2000年4月17日以来の下げ幅となる
-874.81となったことから、
リスク回避が進んでドル円が112円後半あたりまで、
ユーロ円も151円を下回るなど
ドル円やクロス円が大きく下げました。

ロンドン市場に入っても欧株が連鎖的な下落となって、
ドル円が一時111円半ばあたりまで、
ユーロ円が一時149円前半となるなど
為替の下落も加速しました。
その後、欧株の持ち直しもあって、
日銀によるレートチェックや緊急会合の噂などもあり、
ウェーバー独連銀総裁による
「中央銀行は、金融安定のため必要な措置をとる」との
発言も手伝ってか、介入警戒感の高まりで反発しました。
しかし、その後はまた反落するなど
振幅の大きな荒い展開が続きました。

ニューヨーク市場に入ると、
FRBが政策金利(FF金利)を現状の5.25%に据え置のまま、
金融市場の安定のため公定歩合を緊急に0.50%引き下げました。
これを受けてNYダウが急反発して
一時300ドルを超える上昇を見せたことで、
ドル円が一時114円後半あたりまで、
ユーロ円が一時155円を回復するなど、
ドル円やクロス円が反発しました。
その後はまた大き目の下げもありながら、
もみ合いとなって週を終えました。

週はじめでゴトウ日の今日20日(月)は、
夕方4時15分にスイス生産者輸入価格、
夕方5時半に英マネーサプライ(速報値)、
夜の11時に米景気先行指数、などが発表されますが、
今日の経済指標は比較的小粒です。

先週末にNYダウが+233.30で引けたことで、
日経平均も+203円58銭で取引が始まっています。
先週末のFRBによる公定歩合引き下げが
好感されているようです。
為替はオセアニア時間に下げる場面もありましたが、
東京市場に入ってからはもみ合いながらも
今のところ落ち着いて推移しています。
また、今月と来月ともに日銀が利上げを見送るのでは?
との観測もでてきているようですが、
世界的な金融市場の混乱は収束していないとする声もあり、
上値の頭も重くサブプライム問題の根深さを
物語っているようにも見え、
過度の楽観は控えたいところです。

株価主導の為替相場が続きそうですが、
戻りが強固なものとなるのか、
FRBの公定歩合引き下げによる戻りが
カンフル的なしのぎとなるのか、
ドル円の節目の115円が注目されます。
いずれにしても慎重なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、パーフェクト・オーダーのお話です。

絶対のない為替相場において
「完璧な順序」と呼ばれている
トレンド計測法があります。

相場のトレンドを認識する方法は
いろいろあって、

たとえば、上昇トレンドを観るときに
ひとつのトレンドと思われるチャート上で
安値と現在の最高値の手前の安値を結ぶなどの
上昇トレンドラインなどがあります。

その他、短期トレンドではテクニカル指標で
トレンドを計測することができますが、

スイング以上のターム(期間)のトレードでは、
このパーフェクト・オーダーといわれる
トレンド計測法がとても有効なようです。

短期、中期、長期のSMA(単純移動平均線)である
たとえば、21SMA、75SMA、200SMAなどを
チャート上に表示させて、
その順序を見るわけですが、

長期SMAの上に中期SMA、
そしてその中期SMAの上に短期SMAが
ある程度の幅を持って並ぶときは、上昇トレンド。

また逆に
長期SMAの下に中期SMA、
そしてその中期SMAの下に短期SMAが
ある程度の幅を持って並ぶときは、下降トレンド。

とされています。

厳密には、各SMAの先端方向など
いろいろあるのですが、

一般にこのトレンドは強固なもので、
この短期、中期、長期の順序が崩れないかぎり、
トレンドは続くとされています。

順序の崩れの兆候は、短期からはじまりますが、
たとえば上昇トレンドにおいて短期SMAの先端の向きが
恒常傾向となって下降して、中期SMAを追い越さんとして
向かうとき、トレンドは崩れかかるため動向が注目されます。
短期中期の「合」は今後の変化を示唆する微妙な
状態となります。

とても大雑把なトレンド計測法ですが、
ラインを引かずとも複数のSMAを表示させるだけで
瞬間的に視覚できる点や、大雑把といえども
複数のタイムフレーム(時間軸)で計測する
マルチタイムフレーム法で観ていくと
けっこうトレンド動向がリアルタイムで
視覚認識できて、知っているととても便利です。

どのタイムフレームでも順序が同じなら、
まさにパーフェクト・オーダーというわけですね。

このようにして、簡便な方法でも
相場を計測してみると、
何か見えてくるものがありそうです。

それは、さて?

FX 市場の教訓のお話

市場関係者からは98年のLTCM破綻のときを
思わせる状況という声がでるほど、
歴史的デススパイラルの相場となりました。
市場には悲鳴と歓喜が交錯して、
システムの弱い会社では、
売買不能となるなど混乱も起こりました。

昨日16日(木)の東京市場は、
前日のNYダウが−167.45ドルと続落して
13000ドルの大台を割りこみ、
これを継いで日経平均も179.21円安で寄付き、
日銀の即日資金供給4000億円の発表に
一時小康状態にあった為替市場も、
日株が年初来安値を更新して1万6000円割れするとともに、
しだいに軟調の度を強めました。
噂も飛び交い、FEDによる緊急利下げの噂に
セントルイス連銀のプール総裁が9月18日のFOMCを待たずに
金融政策の変更はないことをほのめかしました。
アジア市場も大荒れで、
韓国コスダック市場が取引停止となりました。
日経平均は327円12銭安で引けました。

ロンドン市場に入ると、サブプライム問題は
プライムローンにも飛び火するとの憶測が流れ、
アジアに継いで欧株も大幅安ではじまって、
英小売売上高指数が良い数字も
市場は瞬間的に反応するだけで下落の度を強めました。
ドル円が115円を割り込むと
ストップや個人投資家のマージンコールを巻き込みながら
パニックは加速して113円台へ突入し、
クロス円もパニック的な下落となりました。
その後、いったん小康状態とはなりましたが、
下げはこれで収まりませんでした。

ニューヨーク市場に入ると、
米住宅着工件数が140万件を下回る悪い数字にも
一時はこらえていたものの、
フィラデルフィア連銀景況指数が予想をはるかに下回る
景気縮小の分水嶺の「0」という数字に投げが続発して、
NYダウが一時300ドルを超える下落となって、
為替もワイヤの切れたエレベーターのように
パニック的急降下となりました。
ドル円が112円あたりまで、
ポンド円は231円台から221円台まで10円も下落と
クロス円が歴史的な全面安となりました。
市場には悲鳴と歓喜が交錯して、
システムの弱い会社では売買不能となるなど
混乱も起こりました。
その後、米住宅ローン大手のカントリーワイドの
115億ドルの信用枠獲得報道、
NY連銀による14日物への50億ドルの資金供給の実施、
日銀のレートチェックの噂、
FRBが臨時会合を開きまもなく株式市場の
混乱を抑えるため緊急利下げを行なうとの噂などもあって、
メルトダウン寸前の市場も落ち着きを一時取り戻しました。

さて、週末の今日17日(金)は、
昨日のNYダウが−15.69ドルと下げ幅を縮小したことで
為替市場は小康状態で始まりました。
しかし、日株も大きく下落してはじまり、
朝に半期に一度のスティーブンスRBA総裁の
議会証言での市場も意識したと思われる発言と、
RBAによる流動性確保のための為替介入に
一時オージーが上げたものの、ほどなく市場の巨大な流れに
押されることとなりました。
日銀も1兆2000億円の資金供給の通知をしましたが、
前日に投資格付け会社のムーディーズが
「LTCMが脅威をもたらしたように、3ヶ月から6ヶ月以内に
 大規模なヘッジファンドの損失と無秩序な債務返済で
 市場が混乱する可能性がある」と
見通しを表明したこともあってか、軟調にはじまっています。
夜11時に米ミシガン大消費者信頼感指数が発表されますが、
市場の関心は株式市場の動向へ向けられ続ける
可能性が高そうです。

底なし沼のようなデススパイラルの相場で、
とても危険な状況のようです。
買い意欲も感じられますが、戻りが叩かれる可能性も高く、
簡単に数百Pips上下に動く相場でチャンスも多いものの
リスクも高く、トレードにあたっては、
慎重に行うとともにストップ設定が必須の状況です。

今、私達トレーダーは歴史的相場の中にいるようです。

さて今日は、市場の教訓のお話です。

このような時に何を書いたらよいか、
とても躊躇されます。

充分に資金管理をした長期投資の投資家でさえ
歴史的な下げ相場に
バイ&ホールドで冷や汗をかいているようです。

まして、失敗した投機玉を長期投資に変更して
「そのうち上げるさ」とたかをくくっていたトレーダーは、
大損となりました。

システム停止で悲鳴を上げるトレーダー。
(こちらは操作記録が残っている場合があるので
証券会社やIBに交渉の余地はありそうです)

中にはただ祈りながらチャートを見つめ
祈りも虚しく強制ロスカットで
口座を破壊してしまったトレーダーもいます。

一方「経済混乱の円買い」で大儲けしたトレーダーもいます。

市場には恐怖と歓喜が渦巻きました。

投資のいろいろな本に引用される
エド・スイコータの言葉

「良いトレードの要素とは、
 1に損失を減らす、2に損失を減らす、
 そして3に損失を減らす、である。
 この3つのルールに従えば、チャンスはある。」

によるまでもなく、

今回の歴史的なデススパイラルの相場は
教訓を残しました。

「ストップ・ロス設定および損切りがほんとうに大切なこと」

「資金に対するポジションの大きさ(ポジションサイジング)
 がほんとうに大切なこと」

「大きな下落相場で、
 安易な値ごろ感でロングしてはいけないこと」

「勝つことよりも負けを小さくすることが大切なこと」

「相場を休むことの大切さ」

どれもネガティブな教訓ですが、
ときにポジティブな戦略よりも大切となるようです。

身に染みて解って、そして市場から去らない限り、
いつかは必ず日はまた昇ります。

FX 連動のデフォルメのお話

米住宅金融大手カントリー・ワイドの
資金調達難の噂が広まって、信用収縮懸念がさらに強まり、
リダクションが進んでドル円やクロス円が下落しました。

昨日15日(水)の東京市場は、前日のNYダウが−207.61ドルと
下げたことを受けて、日株も185.54円安で寄り付き後、
下げ幅を拡大して年初来最安値となるなど、
信用収縮の嵐が吹き荒れ、
米国債利払い償還の日でもることも影響してか、
高金利通貨を先導にクロス円全般で円買いが進んで、
ドル円も117円を割り込み下落しました。

ロンドン市場に入ると、欧株も軟調が続き、
ECBによる資金供給オペも見送られたこともあってか、
ドル円が116円台半ばに迫るあたりまで下落して、
ユーロも相対的なドル高にユーロドルが1.3460台へと突入して、
オージー円も96円に迫るあたりまで、
ポンド円も一時231円台後半まで下落するなど、
今年2月末からの世界同時株安のレベルあたりまで
リダクションが進む相場となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
はじめ信用収縮のリダクションの嵐も落ち着いて、
米株も一時持ち直しを見せたことから、
為替相場もいったんの戻りとなって、
ドル円が117円半ばまで、ユーロ円も158円半ばあたりまで、
ポンド円も234円前半あたりまで、
オージー円も97円に迫るあたりまでと
ドル円とクロス円がいったん値を戻しました。
しかし、米住宅金融大手カントリー・ワイドの
資金調達難の噂が広まって、
米株が金融株を中心に急落したことで、
一気に信用収縮懸念が再燃して、再びリスク回避の動きで
円買いの流れが強まり、ドル円が116円前半まで、
ユーロ円が156円に迫るなど、
ドル円やクロス円が急落しました。

今日16日(木)は、午前10時半に豪RBA月報など複数の豪指標が
発表されましたが、目だった市場反応は見られませんでした。
午後3時に独消費者物価指数、
夕方5時半に英小売売上高指数、
夕方6時に欧消費者物価指数、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数と米住宅着工件数
同時刻に加国際証券取扱高、
夜中の1時に米フィラデルフィア連銀指数、
などが発表されます。英米の各指標は注目ですが、
特に米住宅着工件数は注視したいものです。

昨日のNYダウも−167.45ドルと続落して、
日経平均も179.21円安と下げて寄り付いて、
年初来安値を更新するなど、
世界的にデススパイラル的な相場となっているようです。
急変に注意しながら流れに乗って行けば
儲けることのできるトレードですが、
世界経済が恐慌となる前に相場が復活してほしいものです。

さて今日は、連動のデフォルメのお話です。

株式相場についてケヴィン・マローニという人が
面白いことを言いました。

「大嵐のときは七面鳥でさえ飛ぶ。
 しかし風がやめば七面鳥は地面を離れない。」

強い上げ相場の状況を示した言葉ですが、
上昇気流が強いと七面鳥(普段は飛べない業績の悪い会社)
でさえ、気流に乗って飛ぶというわけです。

今の相場はその逆で、大鷲でさえ強い嵐の下降気流に
真っ逆さまといった状況です。

普段もインデックス的な動きをしていても
それぞれの業績などの個性も相場に反映されるものですが、
大きな相場の流れが急なときには個性を飲み込み、
ファッショ的な動きとなる傾向が強くなるようです。

特にリダクションの時には、
市場から資金が逃避しようとしますので、
その「連動」の傾向が強くなるようで、
あたかも1つの銘柄のように
優良株でさえ下げてしまいます。

為替でもリダクションの時には資金逃避の動きで、
個別通貨の経済指標への反応も薄く
「円」と「ドル」と「欧その他」という
あたかも3種の通貨しかないような
異常な連動のデフォルメとなることがあります。

ことの発端は、大鷲からですが、

売りで儲けれるとは言っても
当然ながらこのような経済は好ましいものではなく、
世界経済の底力で
七面鳥や鳩の個性も正常に評価される
通常の相場へ戻ることを期待したいものですね。

FX ニュートラル化のお話

猛暑のお盆ですが、市場はサブプライム問題が
欧州やカナダにも飛び火するように世界を巻き込んで、
次々と明らかにされる悪いニュースに下落しました。

昨日14日(火)の東京市場は、
前のNYダウは−3.01と下げ幅を縮小して、
連日の各国中央銀行による資金供給オペ実施によって
金融機関の流動性懸念がいったん後退したものの、
15日の米債の償還日に絡む円転需要も意識してか、
円高でのスタートとなりました。
早朝にNZ小売売上高指数が発表されて-0.4%と
市場予想を下回る結果にまずキウイが大きく下げました。
日株も午前中小幅な下げでとどまったものの、
サブプライム問題による資金逃避は続き、
ドル円が117.80あたりまで、
ポンド円が237円割れまで下落するなど、
ドル円とクロス円が下げました。その後、やや落ち着くも
戻りも限定的で軟調な展開が続きました。

ロンドン市場に入ると、スペイン紙によって
サンタンデール銀行の米クレジット市場への
22億ユーロの損失懸念の報道もあって、
欧GDPも良くなかったことからユーロの下げが強まり、
ユーロ円が160円を割り込む4ヶ月ぶり安値となって、
ユーロドルも1.35台半ばあたりまで下落しました。
英消費者物価指数も悪い数字でポンドも下げて、
欧州通貨の軟調が続きました。
その後、ECBが先週の9日から4日連続となる
臨時オペを実施したことで、株価はいったん下げ止まり、
欧州通貨の下げも一服して
やや戻した後もみ合いとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、
はじめはFRBが資金供給オペを見送るほど
信用収縮懸念は落ち着いていましたが、
カナダの格付け会社から資産担保コマーシャル・ペーパーの
一部で借り換えが困難な状況が報じられると、
再び信用収縮懸念が強まる状況となりました。
カナダ国際商品貿易も市場予想を下回る悪い数字で
カナダが売られました。
コアは市場予想を下回ったものの米生産者物価指数
と米貿易収支はともに良い数字で、
ドルはいったん戻りも見せましたが、
カナダの下げに引っ張られるように
拡大する信用収縮懸念に下げに転じました。
その後、ドル円とクロス円ともに下落の度を強めていきました。

ゴトウ日の今日15日(水)は、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
夕方5時半に英BOE議事録と英失業率、
夜の9時半に米消費者物価指数と米NY連銀製造業景気指数、
夜の10時に対米証券投資、
続く10時15分に米鉱工業生産と米設備稼働率
などが発表されます。英米の指標には注目です。

さて、昨日のNYダウも−207.61ドルと大きく下げて、
今日が米国債利払い償還の日とあって、
さらに重要経済指標の発表も多く緊張が強いられる市場ですが、
今日の日経平均は185.54円安で寄り付き後、
下げ幅を拡大して年初来最安値となるなど、
どこまで行くのかといったデススパイラルさえ想起させる
リダクション相場となっています。

各国のオペは今日も豪中銀が17億AUDの資金供給をするなど
緩和的ですが、日銀は昨日に続き今日は1兆5000億円の
資金吸収オペを実施するようです。
サブプライム問題も世界に飛び火して、
NZの償還日の20日も近づいていますが、
憶測は憶測として、現実の相場を見据えながら、
部分的には乱高下もあって読みも難しいところがあるものの、
気を引き締めながらも流れに乗ってトレードしたいものです。

さて今日はニュートラル化のお話です。

為替にはスワップポイントがあるので、
絶対的な金利差に着目した長期的視点でのロング戦略は
資金管理さえしっかりすれば、とても有効な投資戦略です。
相場が下げた時に積み増し買いなども見られます。

でも、為替差益を狙うトレードでは話は違ってきます。

「ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え」
というマクロ投資に関する本がありますが、
その中で示唆に富むトニー・サリバの言葉が紹介されています。

「投資家の市場に対する最も大きな誤解は、
 相場が上らなければ儲からないという考え方だ。
 正しい戦略であれば、相場がどうであれ、
 儲けることができる。」

言うまでもなく、下げ相場で差益を得るには
売りから入る戦略が一番です。

しかし、

スイングタームのトレードなどで
下げ相場となる以前から買い玉残がある場合は
とても悩ましい決断を迫られることとなります。

下げ相場以前から買い玉を持っている場合では
いったん手仕舞うのが正道とされていますが、

なんとか損切り決済をせずに
口座資金を温存したまま上げ相場を待ちたいと
思うこともあるものです。

でも、ただ買いポジションを持ったままジッと待っていると
当然ながら下げ相場では含み損がどんどん膨らんで、
場合によっては強制決済となってしまうことがありますので、
策を講じなくてはなりません。

資金が固定されて身動きが取りづらい欠点があって、
いくぶん邪道とも言われていて
積極的にはお勧めできませんが、
手仕舞わずに転換点をジッと待つ戦術がありますので
ご紹介いたします。

その策のひとつとして知られているのが、
順相関通貨ペアの反対ポジションや
逆相関通貨ペアでの同方向ポジションで
ポジションの中立(ニュートラル)化をする方法です。

仮に中立化した後にすぐに反転して上げ相場になったとしても、
もともとのポジションがあるため
儲けが出ないだけで損にはなりませんので、
買い玉残があってどうしても損切りしたくないときに
「もしや相場が下げに転じてしまったかもしれない」と
思ったら、損切りしないのであれば、
中立化は講じておいて損のない方法のようです。

この中立化には、持っている買いポジションに対して
順相関となる通貨ペアや逆相関となる通貨ペアの
相関係数やボラティリティまで調べなくてはならず、
厳密にはそう簡単ではないのですが、

これを簡便に行うには、
クロス円などのロングポジションに対して
似たレート水準のクロス円のショートをすると、
(厳密には通貨が異なりボラも異なるので差が出ますが)
やや中立化がされます。

もう1つの方法は、擬似両建ての方法ですが、
たとえば、GBP/JPYのロングは
「GBPを買ってJPYを売る」ということですので、

ボラティリティの問題は別として単純に考えますと
GBP/JPYをロングするということは、
たとえばGBP/USDの買いとともにUSD/JPYも買うことと
同じとなりますので、

たとえばすでに
GBP/JPYのロングポジションを保有していたとしますと
GBP/USDの売りとともにUSD/JPYの売りも行うと
擬似両建てとすることができます。

ただ、ここで注意が要りますのは、
ほぼ完全にヘッジさせるには、
GBP/JPYとUSD/JPYが倍程度の価格差がありますので、
GBP/JPYのロングポジション1単位に対しては、
USD/JPYを2単位持たなくてはなりません。

(さらにGBP/USDでは、1Pipの円決済100円に対して
1Pipで117円ほどとなるUSDが決済通貨となっていますので、
厳密にはこれも考慮しなくてはなりませんが)

GBP/JPYのロングポジション1単位に対して、
GBP/USDのショートを1単位、USD/JPYのショートを2単位、
としますと、完全とまでは行きませんが、
ほぼ為替変動のない擬似両建てとすることができます。

なんか、ややっこしいですね。(^^;)

そうして、相場のトレンドが上げに転じたのを
見計らって、下げ相場の時の擬似両建で
利益が出ているヘッジポジションのほうを
はずすわけですが、

やはり、思惑と逆に動いた時はちゃんと損切りして、
流れの方向へポジションを取り直して、
アグレッシブに相場を取りに行くのが
良いのかもしれませんね。

FX 日銀資金吸収オペ実施?!

北海道夏真っ盛りで連日暑い日が続いています。

週はじめの昨日13日(月)の東京市場は、
先週末にNYダウが−31.14ドルと下げ幅を縮小したものの、
オセアニア時間に下へ小さめの窓を空けて
はじまりましたが、ほどなく埋まり、
やや軟調で様子見的な展開でスタートしました。
朝に日実質GDPや日国際収支が発表されましたが、
GDPが弱くも同時に発表された指標が強弱混交して、
目だった市場反応とはなりませんでした。
その後の豪RBA四半期金融政策報告は良い数字で
一時オージーが堅調となりましたが続かず、
株価の伸びもいまひとつで、
全般に動意のないもみ合いの相場となりました。

ロンドン市場に入ると、
欧株はいくぶん堅調であったものの
独銀の信用収縮の噂も出て、
ロシア筋と思われる売りに煽られるように
ポンドが下げて、これにつられるように
ドル円やクロス円が大きく値を下げました。
さらに英生産者仕入価格が市場予想を大きく下回ったことで、
ポンド円は236円台半ばあたりまで、
ポンドドルが2.01台を割り込むなど、
ポンドの下落に拍車がかかりました。
しかしその後、噂の否定やECBの資金供給などもあって、
金融機関の流動性懸念が一時後退したためか、
一転して、クロス円やドル円が反発する展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
ロンドのでのクロス円の上昇を継いで始まって、
米小売売上高も市場予想を上回り、
前回値も上方修正されたことで米株も上昇して、
為替も振幅しながらも堅調な動きを見せて、
ドル円は東京時間の水準に戻ったものの
サブプライム問題の影は色濃く、
クロス円の頭が重い神経質な展開で
後半はドル円ともに軟調なもみ合い相場となりました。

今日14日(火)は、早朝7時45分に
NZ小売売上高指数が発表されて
-0.4%と市場予想を大きく下回る結果に
キウイが大きく下げました。
午後3時に独GDP-2Q(速報値)、
夕方5時半に英消費者物価指数、
夕方6時に欧GDP-2Q(速報値)と欧鉱工業生産、
夜の9時半に米貿易収支と米生産者物価指数、
同時刻にカナダ国際商品貿易などが発表されます。
英指標と米指標には特に注目です。
また欧指標も速報値ですので
一応注目しておいたほうが良さそうです。

昨日のNYダウは−3.01と下げ幅を縮小しましたが、
今日の東京市場は明日の米債の償還日に絡む円転需要も
意識してか、円高でのスタートとなりました。
今日も豪RBAが2.61億豪ドルの資金供給をするなど、
各国中銀による積極的な流動性確保がなされていますが、
今日の日銀は通常操作としながらも
一転して資金吸収のオペを実施して
市場をタイトにする動きも見られます。
昨日の週はじめのスタートは落ち着きを見せていた相場も
軟調な展開が続いています。

サブプライムに絡む噂や介入で揺れる
難しい相場となっていますが、
市場替わりでの動向の変化に注意しながら、
株式相場や介入も睨みながら流れに乗る
機敏なトレードを心がけたいものです。

これからお墓参りに行きますので、
今日の為替談義はお休みします。m(_ _)m

FX リダクションのお話

サブプライム問題に大揺れの相場となった先週ですが、
各国の協調介入や異例のブッシュ大統領の会見などもあり、
NYダウも−31.14ドルながら下げ幅を縮小して、
週初めのオセアニアのオープニングはドル円やクロス円で
小さめの窓を空けてのスタートとなりましたが
ほどなく窓も埋まり、
下値圧力も依然強く神経質なな展開で予断は許されませんが、
ドルは弱いながらも他の通貨ではわずかながら
落ち着きを取り戻してきているようです。

先週末10日(金)の東京市場は、
前日NYダウが−387.18ドルと今年二番目の暴落で引けて、
これを継いで日経平均は一時500円超の下げとなり、
アジア株も大きく売られたことから、
円高圏での取引が続きユーロ円などクロス円は
週の安値を更新することとなりました。また、
豪中銀や日銀などによる協調的資金供給がされましたが、
日株やアジア株の反発までには至りませんでした。

ロンドン市場に入ると、
しばらくもみ合いとなっていましたが、
欧州株が下げ幅を拡大したことで、
リスク回避の動きによる円高が進みました。
FEDが緊急利下げを実施するのではないか?との噂まで出て、
サブプライムローンの問題が長期化するとの憶測や、
ユーロ圏のSTOXX600も3.1%安の近4年最大の下落幅となって、
噂と憶測と悪い事実が重なり、
ドル円が8月6日の安値とほぼ同レベル117円前半あたりまで、
ユーロ円が160円に迫るなど、
ドル円やクロス円が軒並み大きく値を下げました。

ニューヨーク市場に入ると、
NYダウが一時200ドルを超える大幅安となりましたが、
FRBが計3回、380億ドルの資金供給を実施したことなどで、
ショートカバーの動きも出てきてNYダウが戻りの動きとなって、
IMFによる「クレジット市場は管理可能。ファンダメンタルズは
強い世界経済成長をサポートしている」との声明も
効を奏したか、ドル円が118円半ばに近いレベルまで、
ユーロ円が162円を回復するレベルまで値を戻し、
少しずつ市場に落ち着きが戻ってきました。

週はじめの今日13日(月)は、
朝に日実質GDPや日国際収支が発表されましたが、
強弱混交して、目だった市場反応とはなりませんでした。
午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告が公表されて、
2008年6月までのインフレ予想とGDP予想を共に上方修正と
なったことで、現在はオージーが堅調な動きとなっています。

夕方5時半に英生産者物価指数(コア)と英生産者仕入価格、
夜9時半に米小売売上高、夜の11時に米企業在庫、
夜の11時半に英景気動向調査などが発表されます。
市場の注目はサブプライム問題の動向へと注がれていますが、
米小売売上高には注目です。

さて、サブプライム問題に揺れる市場も
各国の協調介入や鎮静化を図る要人発言に
少しずつ落ち着きを取り戻しているようで
先週末のNYダウも−31.14ドルと下げ幅縮小となっていますが、
為替市場は株価を睨んだ神経質な展開が続きそうです。

噂も飛び交い、先週のブッシュ大統領の記者会見での
「米国へのあらゆる投資を歓迎する。
 金利の問題について対応しない。」
との発言についても、利上げ示唆か?との憶測や、

逆にFEDが緊急利下げを実施するのではないか?との噂や、
「大手米系銀が信用リスク問題を背景として
 米国への資本フローが細るだろう、との理由から
 ドル売りを推奨している」という憶測も出たようようで、
市場は疑心暗鬼となっている面も覗えます。

チョッピーな動きとなる可能性もあり、
トレードにあたってはストップを入れながら
慎重な対応が必要なようです。
短期トレードではチャンスでもありますがリスクも大きく、
方向を見定めてチャンスをジッと待つ戦術の
選択肢もありそうな局面です。

さて今日は、リダクションのお話です。

リダクション(reduction)とは、「収縮」とか「下落」
という意味ですが、単に売りが強い相場ということではなくて、
市場から資金が逃避してしまうことによる相場の全面的下落を
指して使われる言葉です。

資金をより安全な国債などに移す「質への逃避」のために
手仕舞いによってその市場から資金が逃げていってしまうので、
今までの相場の流れが逆行してしまうことがあります。

今回のサブプライム問題による世界同時株安では、
低所得者層や滞納履歴者でも利用できるサブプライムローンが
日本の金融市場のような「ローンの借り手」と
「ローン提供の金融機関」という構図で終わらず、
RMBSと呼ばれる住宅ローンの証券化によって、
その金融商品にたくさんの投資家が投資していて、
「ローン証券を組成する人」や「ローン証券に投資する人」
まで巻き込む信用収縮に発展して大きな問題となって
世界同時株安と短期金融市場での受給のひっ迫や
為替相場の下落というリダクションへと発展しました。

そして、
米国は日本のようなタンス預金はあまり好まず、
株式などのリスク資産を多く保有する傾向があることや、
為替が株価に連動しやすい傾向も強いことから、
連鎖的な世界経済の収縮やメルトダウンを避けるために
各国が協調して緊急資金供給に踏み切りました。

裏読み好きな市場の一部では、
各国が協調しなければならないほど事態は深刻で
「表面化していない問題がもっとあるのでは?」
との憶測が飛び交ったようで、
米SECが大手証券会社に対して
サブプライム問題での損失(隠し)の調査を
行っているとの報道もありましたが、
今後の動向はまだ不透明ながら、
一応の落ち着きを得ることとなりました。

しかしながら、
日本を含めた各国が資金供給という緩和をしたことで、
その整合性の観点から、
今後の各国の利上げの足かせを指摘する声も聞かれ始め、
波及的にいろいろな問題が出てくる可能性もありそうです。

リスクをとる行為の投機や投資なれば、
いつも下落やリダクションへの心構えは必要で、
大きなリダクションが長引く不況につながることも
あるものの、

「相場は荒れているが、
 長期金利も株価も今年5月の水準なだけで、
 パニックになるレベルではない。」

との声も聞かれますので、
安易な楽観論と嘲笑されそうですが、
幾度となくリダクションを乗り越えてきた
世界経済の底力に期待したいものですね。

FX 「ザ・ゴール」のお話

昨日は、BNPパリバ系のヘッジファンドの資産が凍結など、
次々と明らかにされるサブプライム問題で金融不安の高まりに、
欧州株の大幅下落についでNYダウも−387.18ドルと
2月末の世界同時株安以来の今年二番目の大幅下落となって、
ブッシュ大統領の異例の沈静化へ向けた発言や
ECBやFRBそしてカナダ中銀の緊急オペでも下げ止まらない
ほどのリスク逃避のリダクションが起こりました。

昨日9日(木)の東京市場は、
前日にゴールドマンの噂で揺れながらも、
NYダウが+153.56で引けて
日経平均も一時200円を超える上昇となるなど、
一見堅調に見える状況ではじまりましたが、
早朝のNZ失業率や続く豪失業率がやや良い数字ながら、
直後わずかに上げた後はやや軟調な様子見的展開に
とどまって、なぜか頭の重い状況となっていました。

ロンドン市場に入ると、
仏金融機関大手のBNPパリバ系ファンドの
資産が凍結されるという報道に
リスク回避の動きが一気に強まっていきました。
欧州株が大きく下落して、
ECBが混乱する市場を鎮静化させるため
948億EUR(約15兆円)の緊急オペを実施しましたが、
リダクションの動きは止まらず、
ポンド円が239円あたりまでと5円近くも下げるなど
クロス円とドル円が大きく下落しました。

ニューヨーク市場に入ると、
ダウが寄付き直後から200ドルを越す下落となって、
FRBが緊急オペを実施してカナダ中銀による協調介入も
行われましたが、なかなか下げ止まらず、
異例のブッシュ大統領の緊急会見までが行われ、
大統領による住宅市場の混乱終息発言と、
各国の金融当局の協調行動姿勢も見えたことから
なんとかいったんはリダクションの動きが沈静化して
戻りを見せました。

しかし、午後になってゴールドマン・サックス系の
ヘッジファンドの資産が減少して
運用資産の一部を売却したと一部で報じられたことから、
次々明らかにされる信用不安問題に、
再び市場のリスク回避のリダクションの動きが進む
展開となりました。
NYダウも−387.18ドルで引けて、
2月末の世界同時株安以来の今年二番めとなる
下げ幅を記録しました。

週末でゴトウ日の今日10日(金)は、
東京時間に日指標、夜の8時に加失業率、
そして夜の9時半に米輸入物価指数などの発表がありますが、
市場の関心は金融不安および信用不安での
リダクションの動きに集まっていますので、
経済指標よりも株価や債券市場の動向に
注視する必要がありそうです。

日々大きく動く為替相場でリスクの大きな状態ですが、
反面、チャンスでもありますので、
株価の動向を注視して、
ロンドン市場とニューヨーク市場のオープニングの動きに
特に注意しながら、慎重ながらも大きな流れに乗って
しっかりとトレードしていきたいものです。

このあたりで踏みとどまるのか、
さらにリダクションが進むのか、
市場は正念場を迎えているようです。
為替劇場はいよいよ面白くなってきました。

さて今日は、「ザ・ゴール」のお話です。

全世界で1,000万部以上のベストセラーとなった
イスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラット博士の
「ザ・ゴール」ですが、
日本語版が発売されたのは2001年のことです。

実は「ザ・ゴール」が世に出たのは1984年ですから、
日本での発売は17年も後となったのですが、
これには逸話がありました。

なぜ17年もの間、
日本語版の出版に同意しなかったかについて、
ゴールドラット博士は、

「これが日本語で出版されると、世界経済が破滅する
 恐れがあったので許可しなかった。
 日本人は部分最適の改善ではすでに世界超一級で、
 さらに『ザ・ゴール』に示した
 全体最適化の手法を得てしまったら、
 世界経済が大混乱に陥る恐れがあったためだ。」

と述べたそうです。

いったい「ザ・ゴール」には何が書かれていたのでしょう。
そして、全体最適化とはいったい何なのでしょうか―。


この本は、小説の形で生産管理理論の
TOC(制約条件理論)について述べられていて、
主人公の機械メーカーの工場長アレックス・ロゴの
生産性の落ちた工場立て直しの苦悩と、
学生時代の恩師ジョナとのやりとりという設定で
話が進められていきます。

「君の問題の最終的なゴール(目標)は何なのだ。」

「そのゴール到達への制約(ボトルネック)と
 なっているものは何か。」

浴びせられるジョナの質問に
しどろもどろとなるアレックス。

「行進する隊列が、目的地に到着するのに
 制約となるものは?」

「…。」

「それは、その隊列で一番足の遅い者だ。
 どんなに足の速い者がいたとしても、
 その隊列のゴールは一番足の遅い者に
 依存してしまうのだ。」

「!」

「そうだ、アレックス。全体最適化のためには、
 まず、目的を阻害している制約(ボトルネック)を
 見つけ出して、 それを改善しなければならないのだ。」

「!!」

「まだある。一番のネックが全体に良い効果を
 発揮できるように改善ができたなら、
 二番目のネックが今度は一番のネックになる。
 今度はそれを改善するのだよ。
 そして、それを繰り返して改善する ことによって
 全体が改善されて、より早くゴールに到達できるのだ。
 それが、TOC(Theory of Constrains)なのだよ。
 そのために、何を変える、何に変える、どうやって変える、
 これら3つが君の考えるべきことだ。」

企業のゴールもトレーダーのゴールも
「お金を儲けること」であるならば、
収益に対して最も足かせとなっている部分から改善できると、
トレードの全体最適化ができそうですね。

チャンスを待てないポジポジ病、
チャンスが来ても迷い決断できない躊躇病、
解っていても執行できない優柔不断病、
損切りできない保有病、思考停止の依存病、
根拠なき思い込み病、買い一徹の頑固病、
身の程知らずのポジション武勇病、
楽観病に悲観病、焦り病に暴発病、
負けを認めぬ強制決済病、
狼狽病にパニック病…、 (^^;)

ゴールドラット博士もビックリの
以前、すべて私の患っていたトレード病ですが、(苦笑)

もしかすると
以前の私のTOC改善の大手術の内
1つや2つ手術が必要な人も
どこかにいらっしゃるかも知れませんね。

TOC改善の手術が成功すると、
トレードも劇的に改善されるものです。

FX 針ネズミと狐のお話

よくFOMC声明の市場評価は
地球一周してみないと判らないと言いますが、
ロンドンとニューヨークともに良い評価となったようで、
昨日は株高とともに為替相場も堅調な動きとなりましたね。

昨日8日(水)は、前日のNYダウも+35.52ドルで引けて、
早朝のオセアニア時間に発表された豪RBA政策金利が
0.25%の利上げとなって直後オージーが堅調な動きを
見せましたが、前日NY市場のFOMC後での乱高下の後
ということで、東京市場は朝に発表された日機械受注で
市場予想を大きく下回る結果となったものの、
様子を見るように、やや調整的な動きで始まりました。

その後、昼前あたりからアジア株の堅調に
しだいにリスク回避が後退したか、
様子見の調整的な動きも小幅に収まって、
ドル円など少しずつ堅調な動きとなって行きました。

ロンドン市場に入ると、はじめ欧州勢と思われる
仕掛け的な売りにポンドが下げて、
つられるようにユーロドルも下げましたが、
この動きは長くは続かず、一転して欧州通貨が買われて、
ポンドやユーロが上昇する展開となりました。
これに歩調を合わせるようにクロス円も上昇して、
途中一時、英四半期インフレ報告のネガティブにも
受け取れる内容にポンドを中心として弱含みましたが、
キング英中銀総裁の強気発言もあり、
ほどなく落ち着き上昇の度を強めて、
ドルは対円以外では弱かったものの
欧州通貨高と円安が力強く進む相場となりました。

ニューヨーク市場に入っても、株式市場は堅調で、
欧州通貨高と対円以外でのドル安と円安が進み、
ポンドドルやユーロドルおよびクロス円の上昇が続きました。

ところが未明の午前4時頃、
引け後に米証券大手のゴールドマンサックスが会見を行う
との噂が市場を駆け巡り、サブプライム損失に絡むものか、
との憶測を呼んで、150ドル以上プラスだったNYダウが
マイナスに転じるなど、
クロス円も大きく下げる事態が勃発しました。
しかしその後、噂が否定されてパニックが収束。
株と為替ともに噂前の水準に戻る展開となりました。

今日9日(木)は、早朝7時45分にNZ失業率が発表されて、
市場予想をわずかに上回る内容に直後に限定的ながら
キウイが上げましたが、その後調整となりました。
午前10時半に豪失業率が発表されて、
こちらもわずかに市場予想を上回ったことから、直後は
限定的ながらもオージーが上げる市場反応となっています。

夕方5時に欧ECB月報、続く5時半に英商品貿易収、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
続く夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
などの発表があります。

ゴールドマンの噂で終盤揺れた市場ですが、
NYダウも+153.56で引けて、昨日は大きく欧州通貨高と
円安が進んだ為替相場となりました。
しかし、噂1つで激しくリスク回避の動きともなることから、
市場は悪材料にはナーバスなようで、
リスクアバーションへの注意は怠れないようです。
現在、東京為替市場は様子見の膠着的状態ですが、
海外株価の動向にも注意を払いながら、
次の仕掛け時をしっかりと待ちたいものです。

さて今日は、針ネズミと狐のお話です。

ジェームズ・C・コリンズという人の書いた
「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」
という本にアリとキリギリスならぬ
「針ネズミと狐」という古代ギリシャの
面白い寓話が紹介されていました。

狐は賢い動物なのだそうで、
おまけに動作が俊敏で、足が速く、
複雑な作戦をつぎつぎ編み出して、
完璧な機会を捕らえて
針ネズミに襲いかかろうとしたそうです。

一方、針ネズミは単純で冴えない動物のようで、
できることと言えば、
狐に攻撃された時にただ体を丸めて
小さなトゲトゲの玉のようになるだけです。

狐はなんとか策をこらして針ネズミを襲おうとしますが、
鋭い針がどの方向にも突き出しているので、
どうにもこうにも捕らえることができません。

「よし、今度こそ仕留めてやる。」

「またまたお出ましだ。何度失敗しても
 懲りないやつだなぁ。」

針鼠と狐の闘いは、
毎日少しずつ形を変えて繰り返されましたが、
狐のほうがはるかに知恵があるのに、
勝つのはいつも針ネズミでした。

針ネズミには、シンプルだけど
恐ろしく効果的な
「コア・コンピタンス(中核的能力)」
という揺るぎない戦略があったからですね。

さて、トレードにもレジスタンスやサポートを使った方法、
トレンドラインによるものや、移動平均線を使ったもの、
オシレーター系にトレンド系と
いろいろなテクニカルインジケーターを使った方法、
標準偏差やローソク足を使ったものなど、
そして、ポートフォリオからサヤ取りなどなど
さまざまな賢い戦術や戦略があって、

しかも、膨大な資金量を持って
クウォンツまで雇っている機関投資家もいるのですから、
さながら「九尾の狐」の世界のようです。

そのような妖怪が行きかうマーケットに
資金量の限られた一般個人投資家が参戦するには、
針ネズミのような「コア・コンピタンス(中核的能力)」が
是非とも必要となりますね。

狐に攻撃された時にただ体を丸めて
小さなトゲトゲの玉のようになる―。

となれば、一般個人投資家にとって
やはり損切りテクニックが大切となりそうですね。

嘘か真かは判りませんが、
損切りさえきちんとすれば、
コインを投げて売り買いを決めてもトレードで勝てる
と言う老針ネズミまでいるようで、
それは言い過ぎとしても
個人投資家にとっての1つの重要な
コア・コンピタンスとはなるのかもしれませんね。

FX 相場と正規分布のお話

FOMCの政策金利が市場のコンセンサスとおり
昨年8月以来9回連続の据え置きとなりました。
声明発表の直後はドル売り反応となりましたが、
その後、米株の回復とともにドル高傾向となりました。

昨日7日(火)は、前日6日のNYダウが
+286.87ドルと大幅高になったことで
前日NY後半に為替も堅調な展開となった後、
NYとオセアニア時間に緩やかな調整となって
東京市場となりましたが、
昼前に一時円安の動きとなるもFOMCを意識してか、
調整ムードのやや軟調な相場展開となりました。

ロンドン市場に入ると、
ドル円とクロス円ともにNY株先物の下げもあって
様子見のやや軟調なもみ合いの展開が続きましたが、
その中でもポンドが前日来の金利先高の思惑の後退や
口蹄疫感染牛の問題もあって、
限定的ながらも売りが目立つ展開となりました。
ポンド円では239円半ば近くまで、
ポンドドルでは2.02台半ばを下回るあたりまで
値を下げました。

ニューヨーク市場に入ると、
米の非農業部門労働生産が市場予想を下回ったこともあり、
主に米株の下げに主導されたリスク回避の動きとなって、
FOMCの発表時間が近づくにつれ
ドル円とクロス円ともに軟調なもみ合いが続きました。

発表された注目のFOMC政策金利は、
市場のコンセンサスとおり
昨年8月以来9回連続の据え置きとなりましたが、
声明内容にサブプライム問題の影響を認める
景気のダウンサイドリスクへの言及があったことや、
発表後に米株の下落が進んだことで、
ドル売りとともにクロス円の下落が強まりました。
しかし、米経済の緩やかな拡大を示唆する内容もあって、
米株価が反発に転じたことと、
インフレを警戒する従来のタカ派的内容もあったことから、
一転してドル買いの動きとなって、
クロス円も上昇に転じました。
株価の動向に連動する為替の動きを
印象づける展開となりました。

今日8日(水)は、
早朝に豪RBA政策金利が発表されて0.25%の利上げとなって、
直後オージーが堅調な動きを見せました。
続く日機械受注では市場予想を大きく下回る結果となって、
FOMC後の円安の流れを後押しする状況となっていますが、
現在は押しの動きも見られます。

午後2時45分にスイス失業率、午後3時に独貿易収支、
夕方6時半に英BOE四半期インフレレポート、
夜の11時に米卸売在庫などの発表があります。
今日の英指標は特に注目です。

さて、ビッグイベントのFOMCも終わり、
7日のNYダウも+35.52ドルとなって、
株価に揺れる為替相場も下げ一服となると思われますが、
戻りを売る動きの可能性もありますので、
緊張感だけは忘れずに流れに乗って
トレードしていきたいものです。

さて今日は、相場と正規分布のお話です。

ファイナンス理論の暗黙の前提となっているものに
正規分布があります。

正規分布は、ベルカーブの形をした分布ですが、
データの平均値からのズレを自乗した和を
データ数で割って求める分散の平方根のことなのだそうで、
なんだか頭が痛くなりますが(笑)、

データの集まりの中で各々のデータが平均から
どのくらい離れる範囲で分布しているかということで、

標準偏差1σの範囲には68.26%、
標準偏差2σの範囲には95.44%、
標準偏差3σの範囲には99.73%、
の確率でデータが収まるとされています。

ところがいろいろな研究者が調べたところ
相場の動きは尖度が強い(ファットテール)となる性質があって、

*小規模な変動が生じる回数が正規分布より多い
 (保ち合い状態)
*中規模な変動(標準偏差0.5〜2.0)が生じる回数が
 正規分布より少ない
*正規分布よりも両端に分布するデータが多い(急騰や急落)

となることが知られるようになりました。

つまり、レートは平均値の中心と端、
もしくは端を越えて分布する性質があって、

標準偏差からは確率的には限りなく起こりえない
ブラックマンデーのような大暴落が
実際に起こったりするわけですね。

チャート上でもレートは移動平均線あたりと
2σの境界あたりに集まりやすく、
ときにあるいは3σさえ大きく超えていくわけです。

最近では、相場の分布は標準偏差ではなく
べき乗則で見るべきとの意見もあるようで、

通常の多くのケースで標準偏差は有効ですが、
あまりに標準偏差を過信すると
ファットテールの異常値ともいえる大暴落で
とんでもないことになることが歴史の教訓として残っています。

なぜこのような分布の性質となるのかは、
私などには解るはずもありませんが、

普段とても合理的で冷静な投資家も
ときに集団的暴徒のような狂気となってしまう
極端な二面性があるのかもしれません。

冷静を装っていても、実は短気でカッとしやすく
怒ると何をしでかすかわからない、
二重人格者のようでもありますね。(笑)

FX 恐怖指数のお話

昨日は、サブプライム問題もやや出尽く感が出たためか
リスク回避の動きが後退して、NYダウが+286.87ドルとなって、
ドル円とクロス円ともに深夜にかけて大きく値を戻し、
先週末以来の下落相場も行って来いの状況となりましたね。

週はじめの昨日6日(月)の東京市場は、
先週末の米雇用統計とISM非製造業指数の悪い結果とともに
次々出るサブプライム問題の影響の事態に
NYダウが−281.42ドルと大きく下げたことで、
為替もリスク回避の動きで大きく下げたことを継いで、
ドル円が117.20割れまで急落するなど、クロス円も下落して、
窓を下に空けてのスタートとなりました。
朝方、日株が200円以上も下落したことで軟調が続きましたが、
その後、日株が値を戻すにつれ、
為替も小康状態となる展開となりました。

ロンドン市場に入ると、英鉱工業生産や英製造業生産高が
発表されましたが、ほぼ市場の予想とおりの結果に
反応薄であったものの、フランスの大手アクサに絡む報道も
手伝う中、年内2回の利上げ観測が1回の利上げで終わる
かもしれない、との憶測が台頭して、
8日控えるBOE四半期インフレ報告の前に
大きなポジション調整となった模様でポンドが下げました。
一方、ドル円はこの時間ストップハンティングを思わせる
動きも見られて、一時118円を回復するもほどなく押し戻され
もみ合いとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、米指標の発表はなかったものの
注目の米株価が堅調となって、
為替もしだいに堅調な展開となっていきました。
サブプライム問題もやや出尽く感が出たためか、
NYダウが引けにかけて280ドルを超える大幅な上昇となって、
リスク回避の後退に、深夜3時ころから一段高となって
一時ドル円が119円を回復して、ポンドは頭が重かったものの
クロス円も大きく値を上げて、
先週末以来の下落相場も行って来いの状況となりました。
その後、緩やかな調整となっていきました。

今日7日(火)は、夜の7時に独鉱工業生産、
夜の9時半に米非農業部門労働生産性(速報値)と
米単位労働費用(速報値)、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、
明け方4時に米費者信用残高などが発表されます。
米FOMC政策金利の市場コンセンサスは据え置きですが、
声明が注目されます。

先週末以来の下落相場も戻りを見せて、
週はじめに空けた窓もしっかりと埋まりましたが、
戻り売りの意欲も垣間見られて、
過度の楽観もできないようですが、
今日深夜3時15分のFOMCの声明での
住宅市況やサブプライムローン問題への言及が
大きなポイントとなりそうです。
FOMCまでは様子見的な動きとなりそうですが、
株価の動向と債権市場の動向もしっかりと睨んで
トレードしていきたいものです。
また、明日早朝の豪RBA政策金利も利上げ観測が
優勢となってきているようで注目されます。

さて今日は恐怖指数のお話です。

夏になると昔はよく四谷怪談など
お化けのお話が語られたりしたものですが、
最近はあまり怪談話を聞く機会はありませんね。

怖いながらもどことなく
ほのぼのとこっけいなものもあって、
小泉八雲の怪談「貉(むじな)」など、
ちょっとしたコント仕立てのものもあるようです。

夜遅く、寂しい坂道を商人が歩いていて、
ふと見ると夜道の中で女性が泣いています。
「どうしたのです。」と商人が尋ねて
女性が静かに顔を上げると、
なんと目も鼻も口もありませんでした。

「ぎゃーっ!」

その場を慌てて逃げ出す商人が、
明かりの灯る屋台のそば屋に飛び込んで
命からがらとばかりに助けを求めます。

「わたしは見たんだ、その女というのは…」

おもむろに屋台のオヤジが
「あぁ、そうかい。それはこんな顔だろう。」と言って
商人のほうへ振り向くと、
同じのっぺらぼうだったそうな。(笑)
その昔のドリフターズのコントのような内容ですね。

相場の世界にも怪談ならぬ恐怖指数と呼ばれている
VIX指数(ボラティリティー・インデックス)と
いうものがあって、つい先日、過去4年間で最大となる
26.22まで上昇して今年最大の水準を記録していました。
上海ショックを上回る水準にあったわけですが、
相場での怪談話さながらの状況でした。

恐怖指数(VIX指数)とは、アメリカの主要株500銘柄の
オプション変動を元にシカゴのオプション取引所(CBOE)が
割り出して発表している指数ですが、
この指数の上昇は、投資家が米株式に対して
悲観的な見方をしていて、リスクを限定したいという
投資家心理の度合いを表すとされています。

サブプライム問題などでの恐怖心理の高まりの中で、
先週末も雇用統計などの発表をトリガーとして、
投売りを誘発して株価が大きく下落を演じたようです。

まだその恐怖指数も冷めやらぬようで、
道端の女に続く屋台のオヤジの
のっぺらぼうが出る可能性もあり、
楽観はできないようですね。(笑)

下落相場でも儲けることのできるFXですが、
少し神経がピリピリしてしまうこともあって、
夏の夜の怖っかな話は怪談だけであって欲しいものです。

FX 投資と投機のお話

先週末は米雇用統計の悪い数字と
米株の下落で相場が大きく動き、
週はじめの今日は窓をあけて相場が始まっています。

先週末の3日(金)の東京市場は、
前日のNYダウが+100.96ドル上げて
日株も小高く始まりましたが、
夜に米雇用統計が控えていて
様子見的な小幅なレンジ相場となりました。
午後には日経平均がマイナスに転じて、
少し嫌なムードも出始めていました。

ロンドン市場に入ると、スイス売りが少し見られた程度で、
日市場を継いで様子見的な小動きに始終しました。

ニューヨーク市場に入ると、注目の米雇用統計が
非農業部門雇用者数が9.2万人と市場予想を大きく下回り、
恒例の前回値の修正も下方修正となって、
米失業率も4.6%と市場予想を下回る結果となりました。
発表直後はドル売りが対欧州通貨で強まったものの、
ドル円やクロス円では戻しも見られ
限定的とも思われる動きとなりましたが、
ISM非製造業景況指数も市場予想を下回ったこともあって、
NYダウの下落が強まるとともに
リスク回避の円買いの動きとあいまって、
ドル円やクロス円が大きく下げ始めて、
ドル円は118円を割り込み、
ユーロ円は一時162円に迫った後戻しが見られたものの、
クロス円全般で大きな下落となりました。
NYダウも−281.42ドルで引けるなど
リダクション的な下落となりました。

週はじめの今日6日(月)は、
シドニー市場とカナダ市場がお休みです。
夕方5時半に英鉱工業生産と英製造業生産高、
夜7時に独製造業受注などが発表されます。
今日は米指標の発表はありません。英指標には注目です。

さて、米雇用統計の発表に市場が大きく動きました。
NYダウも−281.42ドル安の引けとなって、
今日の日株も200円を超える下落で始まって、
為替市場も窓をあけて始まっています。
窓空けは埋まることが多いですが、
今のところ戻しも限定的で窓埋めには至っていません。
現在は株価の動向を睨んだ膠着的な動きとなっています。

明日にはFOMCも控えて緊張を強いられる市場ですが、
民間調査では米雇用情勢はそれほど悪くないという
意見も聞かれ、また、サブプライム問題も米国の
住宅ローン市場の約10兆ドル(およそ1200兆円弱)に対して、
そのうちサブプライムローンは約13%であるから
過剰反応であるとの意見など、
楽観論とリダクションへの悲観論が交錯しているようです。
株式動向を含めた今後の相場展開が注目されますが、
相場の動きを良く見て冷静にトレードしていきたいものです。

さて今日は、投資と投機のお話です。

私などは、投資も投機も資金を投下して
利益を得ようとする行為に変わりはなく、
言葉などはどうでも良いと思っているのですが(笑)、
厳しく言葉の定義をわきまえないといけないと
お叱りを受けることがあります。

言葉のイメージとしては、
どことなく落語に出てくる「ご隠居さん」と
「八っさん」にも似て、投資よりも投機は
下品なことのように扱われるところがあるようですね。

また、投資は中長期的で、投機は短期的なイメージで
扱われることもありますし、

株式では、投資は資金面で経営に参加することで、
投機は差益を狙う売買行為にすぎないなどという人や
投資はプラスサムで投機はゼロサムだなんていう人もいます。

ひどい表現では、投資は「資」に投じることで、
投機は、機に投じるリスクの高いギャンブルである、
などという人までいます。w

明確な定義は、なかなか見つかりませんが、
投資は、(中長期的視点で)インカムゲインに資金を投じること、
投機は、(短期的視点)でキャピタルゲインに資金を投じること、
ともなりそうですが、はっきりと区別できないというのが、
ほんとうのところのような気がします。

ところで証券業界には、

「投資とは、失敗した投機である」

なんていう言葉があるそうで(苦笑)、
あまり笑えたことではありませんが、
言い当て妙でなんか面白いですね。

為替でも、
多くのトレードスタイルが差益狙いだと思いますが、
スワップなどのインカムゲインのほうも欲張りに狙うためか、
「買い」で入る人が多く、そのロングポジションが
下げ相場で塩漬けになって、
投機が投資に化けるというわけです。

「損切り、損切り、とは言うけど、やっぱり損は嫌だ。
 手仕舞わなければ、損が確定したわけじゃなし、
 まぁ、スワップ狙いという手もあるから持ち続けてみるか。」

私も昔何度も経験がありますが、
ついつい、自身の頭の中に住んでいる悪魔のアドバイザーの
ささやきの言うなりになってしまうものです。

資金に対して小さなポジションであれば、
問題ないことも少なくないこともあり、あるいは戻りとなって
損切りしないことが結果的に良いこととなることもありますが、

しかし、多くの人が暴落で経験しているようにこのアイデアは、
大き目のポジションであれば致命傷となる場合もあります。

また、ときに塩漬けポジションが邪魔して、
下げ相場での売りで儲けれるチャンスまでをも逃す
「機会利益の損失」となる場合さえもあるようです。

やはり、投資と投機を行うときには
その目的を明確にして、資金管理とともに、
はっきりと区別して行われるべきものなのでしょうね。

成り行きで投機家が投資家になってはいけないようです。

FX 敏腕ディラーのお話

台風5号が各地で猛威をふるいました。
今日未明に日本海に抜けましたが、
東北地方や北海道に再上陸する可能性もあるとのことです。

昨日2日(木)は前日の米株が終盤に急進して、
NYダウが+150.38ドルで引けたことで、
NY市場からオセアニア市場にかけて
ドル円やクロス円が堅調となりましたが、
日株も小高く始まったにもかかわらず、
株価が一時200円も急落したことで、
東京市場の為替も午後1時頃まで軟調な展開となりました。
ドル円は118.30あたりまで下げ、クロス円も下落しました。
しかし、その後に株価が急速に回復したことで
円安の展開となっていきました。
ドル円は118円後半まで値を戻し、
クロス円も堅調に転じました。

ロンドン市場に入ると、
東京での上げ一服で様子見的なもみ合いの中、
注目の英欧の政策金利が発表されましたが、
ともに市場コンセンサスのとおり金利据え置きとなりました。
市場は落ち着いて目立った反応は見られませんでした。
ECBは8月恒例の電話会合で
記者会見は予定されていませんでしたが、
急遽、トリシェ総裁の記者会見が行われ、
ほぼ従来を踏襲する内容ながらも
インフレリスクに対して強い警戒が必要と
来月の利上げの示唆を含むコメントが発表されました。
イベント無事終了でやや堅調なもみ合いの中、
株価も落ち着いていることもあってか、
NY時間が近づく頃から円安傾向が強くなっていきました。

ニューヨーク市場に入ると、株価も決算状況を反映して
堅調に推移したこともあってかリスク回避の動きが鎮静して、
途中で押しも見られたものの堅調に推移しました。
米新規失業保険申請件数と米製造業受注指数も良い数字で、
ドル円は119円台前半まで上昇し、
ユーロ円が163円半ばに迫るあたりまで、
ポンド円は242円後半まで上昇するなど
クロス円も堅調となりました。
また、ユーロドルやポンドドルも上昇しました。
上昇の後はもみ合いの展開となりましたが、
株価が引けでNYダウ前日比+100.96と好調で
為替の終盤の調整も限定的となりました。

週末の今日3日(金)は、午後2時45分にスイス消費者物価指数、
夕方6時に欧小売売上高、夜9時半に加住宅建設許可、
そして同じく夜の9時半に米雇用統計と米失業率、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数と
加Ivey購買部協会指数が発表されます。
いつもながら米雇用統計と米ISM非製造業景況指数は
特に注目です。

さて、指標への反応薄で株価に揺れる
為替相場となっていますが、
それだけ市場のリスク回避への関心が高いことを
うかがわせています。
株価は総じて堅調さを取り戻して
今日も日株は小高く始まって、
円キャリートレードの動きも復活してきているようですが、
今日はビッグイベントの米雇用統計が控えていますので、
調整の動きにも気をつけて、過度の楽観をせずに
機敏にトレードしていきたいものです。

7月28日までの米新規失業保険申請件数は、
4週続けて31万件台を下回り、
受給者における失業率は14週連続で1.9%、
4週平均は4週連続で減少し、
6月2日週以来の低水準と堅調のようですが、
一方、1日の米ISM製造業景況指数の中の雇用指数が
3ヶ月連続で低下して、同日の
ADP雇用統計でも市場予想を大きく下回る結果となっていて、
今回の米雇用統計のアナリスト予想も
まちまちとなっていますので、波乱の可能性もあって、
米雇用統計がどのような結果となるか注目されます。

さて今日は、敏腕ディラーのお話です。

証券会社などの自己売買部門での
敏腕ディーラーと呼ばれる人たちの一日を取材した
ジャーナリストの川野英彦さんの記事をみると
とても面白いことが書いてありました。

「(取材に行った)私と談笑する」
「外をぼんやりと眺める」
「マックのフライドポテトをかじる」

このような暇つぶしのようなことをしながら(笑)、

一方で経済ニュースを速報するロイターの画面と
チャートをチラチラと見ているだけで、

(敏腕ディーラーとは言うけど
この人、ほんとに仕事してるのだろうか…。)

と思わせるほどの様子だったそうですが、

ところが、

突然、ある瞬間に彼は顔つきが変わって、
コンピューターからもの凄い速さで売買注文を執行して、
真剣な眼差しで取引画面を見つめ続け、
数十分後に、また驚くような速さで
手仕舞い注文を出して約定を確認すると、

柔和な顔と暇つぶしモードに戻って

「ふぅ。これで今日の私の仕事は終わりです。
 3億くらいの利益となったはずです。」

という言葉に「あっけに取られた」と述懐しています。

儲け金額の大きさは個人投資家ではないので
別としましても、その機敏な豹変に驚きがあったとのことです。

マイケル・J・モーブッシンの
「投資の科学」という著作の中にも
似たようなことが記載されていまして、
敏腕トレーダーは、ダラダラとしたトレードはせずに
集中と瞬発に優れていることを
ここ一番で打つベーブルースにたとえて
「ベーブルース効果」として紹介しています。

さまざまな分野 ―競馬、カジノ、そして投資の世界―
これらの第一人者は、たくさんのアウトを取られても
ここ一番では打つベーブルースに似ているそうです。

そして、このようなことも紹介しています。

彼らは
「重要なのは正解の頻度よりも正解の大きさ
 であることを知っている。」

私達トレーダーにとっても参考とできそうなお話ですね。

FX トレードする時、休む時

昨日の為替相場は大きく動きましたね。

月初めの1日(水)の東京市場は、
前日にハーバード大財団系の投資ファンドのソーウッドが
大きな損失を出したとの報道や
不動産投信のアメリカンホームモーゲージの
清算観測の報道などもあって、
NYダウが−146.32ドルで引けたことで
リスクアバーションの動きが強まりました。
日株が一時400円も下げて、
中国株も午後には3%を超える下落となったことで、
リスク回避の円高が進みました。
ドル円が117円台の半ばに迫るあたりまで、
ユーロ円は160円台半ばあたりまで、
ポンド円は237円を割り込むあたりまで下落しました。

ロンドン市場に入ると、はじめ東京の流れを継いで
軟調な展開となりましたが、しだいにもみ合いとなって、
欧株が下げ渋り底堅い展開となったことで、
一転してロシア系などファンド筋の買いが入って、
円安傾向となっていきました。
ドル円が118円台半ばを超えるあたりまで、
ユーロ円は162円前半あたりまで、
ポンド円では241円台後半まで上昇しました。

ニューヨーク市場に入ると、
上昇後のもみ合いとなってはじまりました。
注目の米ISM製造業景況指数と
中古住宅販売保留が発表されて
ISMはやや悪い数字であったものの、
古住宅販売は+5.0%と良い数字でしたが、
市場反応はほとんど見られず、
市場の関心は乱高下する米株価にあることを覗わせました。
終盤にかけてNYダウが急騰したことを受けて、
ドル円が一時119円台超えとなって、
ユーロ円は162円台の後半あたりまで、
ポンド円は242円に迫るあたりまで上昇しました。

今日2日(木)は、、夕方6時に欧生産者物価指数、
夜の8時に注目の英BOE政策金利、
続く8時45分に欧ECB政策金利、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米製造業受注指数などが発表されます。
英BOE政策金利の市場コンセンサスは、
据え置きが多数を占めていますが注目です。

NYダウが終盤にかけて上昇して
+150.38ドルで引けたことで、
オセアニア市場のはじめは円安傾向となっていましたが、
その後、調整相場となって、日株も小高く始まったものの、
東京市場はやや軟調な調整地合いではじまっています。
今日は英欧の政策金利の発表が注目されますが、
現時点での情報では、今回は恒例の
トリシェECB総裁の記者会見はないようですので、
大方のコンセンサスのとおり欧は据え置き濃厚のようです。
今日もまた、各市場での株価動向のご機嫌伺いの
相場展開となる可能性が高そうですね。

さて、書店の投資関連のコーナーには、
投資ブームを反映してか、いろいろな本が並んでいます。
「書(しょ)ことごとく見れば見ざるに等(ひとし)」
ということわざがあるそうですが、そうは言っても
いろいろな本を読むのは勉強にもなり楽しいものです。

そのような投資関連の本の中には、
我先に預言者にならんとばかりに、
暴落や世界恐慌を警鐘するものも並んでいて、
読んでみると様々なデータを駆使していて、
恣意的と思いながらも「なるほど!」と納得して、
急に悲観論者になったりすることがあります。(笑)

また、円高論や円安論もそれぞれ読むと、
それなりにどちらも説得力をもって
相場観のバイアスをくすぐります。

確かに市場は、ライン一本挟んで行きかう車のように
いつの時代も危ういところがあって、
暴落の危険は大なり小なり常に内在しているようです。
リスクを冒して利益を得ようとしているならば、
当然の認識かもしれません。
むしろ、楽観が心に巣くってしまうことのほうが
危険なようです。

市場は、ときに円高にもなり、円安にもなって、
ガス抜きかリダクションか、その動きの大きさや
大きな流れは気になるところですが、
よほどの長期投資でもない限り、
大河に浮かべる笹船のように沈まぬように注意はしながらも、
あっちに向いたり、こっちに向いたりしながら
機敏に流れに沿って乗ってさえいれば良いようにも思えます。

いろいろ興味深い投資関連の本の中で、
「投資はギャンブルだ」と綺麗事なく言い切った内容に
目が引かれたものがありました。
川野英彦さんという方の著作ですが、
「うんうん」とうなづきながら読みました。
その本には、このようなことが書かれていました。

「デイトレードでは、確率と確信を
 意識しなくてはならない。
 毎レースに賭けて「競馬」に勝てるわけがない。
 胴元の証券会社が儲かるだけだ。
 取引回数が多いほど「勝率」は低下するのだ。」

トレードすべき時とそうでないときを見分ける、
野球で言う「選球眼」こそが大切
ということだと思いますが、確かにそのようです。

ヒット率の高いイチロー選手でも、
すべての球にバットを振っていては、
恐らくあのようなすばらしい成績とはならなく、
打撃技術とともに、打ちやすい球を見抜く選球眼が
あってこそ、というわけなのでしょうね。

そういえば、
将棋にも「悪手無くば勝つ」という格言もあって、
いかに負けトレードを減らすか、
ということが大切なようです。

そのためには、
保ち合いでも何でもかんでも手を出してしまう
ポジポジ病を治して
勝ち焦らずに、ときに戦略的に休んで
トレードすべき時をしっかり待って、
良いタイミングで参戦したいものです。
 

FX "BIS"のお話

今日から8月のはじまりですね。
夏真っ盛りで北海道も暑いです。

月末の昨日31日(火)の東京市場は、
前日のNYダウが+92.84ドルと反発したことで
リスク回避の動きが後退して、
前日のNY市場後半から早朝のオセアニア市場にかけて
ドル円やクロス円が上昇しましたが、
東京市場に入ると朝に日失業率などが発表され、
市場予想より良い数字となったことや
日株が低調であったこともあってか、
円高傾向のスタートとなりました。
午前10時半の豪住宅建設許可件数では7.5%と、
市場予想を大きく上回る結果に
オージーが限定的ながら買われましたが、
オージー円など、もみ合いの後に
しだいに緩やかな円高傾向となって行きました。

ロンドン市場に入ると相場は一転して、
欧州株が堅調となったこともあってか、
リスク回避の動きが後退して円安傾向となって、
ドル円が119円台半ばあたりまで上昇しました。
独失業者数や独小売売上高指数は強弱混交で
欧指標もほぼ市場予想とおりの結果となりましたが、
全般的な円安でクロス円も堅調となりました。
英ロイズ銀行関連のM&Aなどの材料も手伝って、
ポンド円は243円近くまで大きく上昇するなどの
動きを見せました。

ニューヨーク市場に入ると、
はじめ米株が堅調に始まったことで
クロス円などが買われましたが、
その後発表された米PCEコア・デフレータは
ほぼ市場予想とおりであったものの、
相場はもみ合いながら軟調となっていきました。
このような中、M&Aの好材料に
ポンドドルは2.03台後半へと上昇しました。
日本時間の深夜3時近くになると、
不動産投信のアメリカンホームモーゲージ
の清算観測が高まったとのニースが報じられ、
根強く燻るサブプライム問題が再燃して、
米株売りと米債券買いの動きが急となり、
一気にリスク回避の動きが強まりました。
ドル円が118円半ば近くまで、
ユーロ円も162円を割り込むあたりまで、
ポンド円も240円台前半まで下落するなど、
大きく下げる相場となりました。

月初めの今日1日(水)は、
午前10時半に豪小売売上高と豪貿易収支が発表されましたが
強弱混交して、今のところ目立った反応は見られません。
夜の9時15分に米ADP雇用統計、
夜の10時半に米中古住宅販売保留
そして、夜の11時には注目の米ISM製造業景況指数
などが発表されます。

さて、今朝はNYダウが−146.32ドルで引けて、
日株も軟調に展開しています。
今日早朝に米ベアスターンズ傘下のファンドでの
大きな損失報道もあって、
サブプライム問題が根強く燻り再燃しています。
下値では買い意欲も見られますが、
市場は悪材料にナーバスになる可能性もあって、
戻りが売られる展開もありそうです。
今日から注目の経済指標が多く、
大きく相場が動く可能性もありますので、
市場替わりでの動向の変化や
株価の動向にも注意しながら、チャート動向をよく読んで
機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、BISのお話です。

BISとは、"Bank for International Settlements"のことで、
国際決済銀行と呼ばれています。

世界の中央銀行ともいえる役割を担っていますが、
本部はスイスのバーゼルにあって、
1930年に第一次世界大戦での
ドイツの賠償金支払いの統括機関として設立されました。

1988年にBISのバーゼル銀行監督委員会が公表した
銀行の自己資本比率に関する規制である
いわゆる「BIS規制」でも、ニュースでお馴染みですね。

このBISの統計で興味深いデータがありますので、
ご紹介いたします。

まず外国為替取引総量ですが、
2001年はわずかに落ち込みとはなりましたが
年々ほぼ右肩上がりの増加となっていて、
2004年の取引高は1989年の約3倍となっています。

また、少し古い2004年のBIS統計で恐縮ですが、
米ドルが絡む為替取引が全体の9割近くを占めているそうです。
ユーロに絡む取引は年々増加しているので、
現在占める割合はもう少し少なくなっていると思われますが、
それにしても米ドルの国際キーカレンシーとしての
役割の大きさは凄いですね。

経済指標の発表で、米国のそれが多くの為替取引参加者の
注目を集めていることもうなずけます。
ドルの堅調や軟調は、多くの通貨ペアのレートに
影響を与えるわけですね。

また逆に、クロス円を含む、
米ドルの絡まない「クロスレート」取引が
あんがい少ないのにも驚かされます。

余談ですが、ドルという名称は、
フローリン金貨と等価として扱われたといわれる
16世紀のドイツで使われた大型で高品位な銀貨の
ターラー(ヨアヒムスターラー)に由来しているそうです。

ドルといえば、普通は米ドルを指しますが、
豪ドルやカナダドルなど、ドルと名乗る通貨は多く
「大きく高品位なれ」ということを標榜して
名づけられたのかもしれませんね。

FX 「乗り」と「確率」のお話

今日の北海道は爽やかな夏空がどこまでも広がっています。

週はじめの昨日30日(月)の東京市場は、
先週末の金曜日にNYダウが−208.10ドルと
大幅安で引けたことを受けて、
早朝のオセアニア時間に円高が進み東京市場に入りましたが、
日株が大きく下げて寄り付いたことで、
はじめリスク回避の円高となっていたものの、
中国株などが堅調で、日株も持ち直してきたことから、
もみ合いながらも徐々に円安に振れていきました。
参院選の結果に市場は冷静であったように見受けられました。

ロンドン市場に入ると、欧州株も堅調にはじまり
ドル円が一時119円を回復するあたりまで上昇するなど、
はじめクロス円でも円安が進みましたが、
欧州株の伸びが頭打ちとなると、
リスク回避からかまた再び円高傾向となって、
ドル円とクロス円ともに東京時間のオープニングレベルまで
値を下げ、行って来いの展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、米株式が堅調で
ドル円が118円を割り込まず底堅かったこともあってか、
リスク回避の動きが一転して、
クロス円を中心に値を上げていきました。
NYオプションカットのあたりではいったん値を下げたものの
ドル円が119円前半、ユーロ円が163円半ば近くまで、
ポンド円が241円半ば過ぎあたりまで上昇しました。
ユーロドルやポンドドルも堅調に推移しました。
市場替わりで方向が揺れるも、
株式市場を強く意識した相場展開となりました。
NYダウも+92.84ドル高で引けました。

月末の今日31日(火)は、朝の8時半に日失業率と
日全世帯家計調査(消費支出)が発表され、
市場予想より良い数字となりましたが、
発表当初は反応薄でしたが、その後やや円高に振れました。
午前10時半の豪住宅建設許可件数では7.5%と、
市場予想を大きく上回る結果で、限定的ながらも
オージーが買われています。

午後3時に独国際労働機関失業率統計、
続く4時55分に独失業率、
夕方6時に欧失業率や消費者物価指数速報など複数の欧指標、
続く6時半に英GFK消費者信頼感調査、
夜の9時半に加失業率、
同時刻に米PCEデフレータや米個人支出、
米雇用コスト指数など複数の米指標、
夜の11時に米シカゴ購買部協会景気指数や
米消費者信頼感指数や米建設支出などの
複数の米指標が発表されます。米指標には注目です。

株式市場の動向を意識した為替相場となっているようですが、
円キャーリーの仕込みもリスク回避の動きに
おっかなびっくりといった様子も覗えます。
米ポールソン財務長官の米中戦略経済対話も気になりますが、
市場替わりでの動向と株式動向を見ながら、
機敏なトレードが必要なようです。

さて今日は「乗り」と「確率」のお話です。

バスケットボールの試合で、
あるチームは、1点差で負けていました。
残り時間のない終了間際に
フリーシュートのチャンスがめぐって来ました。

試合を決定付けるシュートチャンスですが、
ローカルルールでチームのどの選手でも
このフリーシュートを行っても良いのですが、
ここで、どの選手にシュートをさせたらよいか
という問題です。

ベテラン選手Aは、生涯シュート成功率は60%ですが、
今日は体調は万全でも
10本のシュートで2本しか決めていません。
一方、中堅選手のBは、生涯シュート成功率は50%ですが、
今日の試合では、もちろん体調は万全で
乗りに乗って10本のシュートをすべて決めています。

さて、どちらの選手に
ゲームを決定することになるかもしれない
シュートをさせたら良いのでしょうか?

「長期の成功確率を取るか」
「今、乗ってる選手を取るか」
ということですが、

バスケットボールのシュートについて研究した
エイモス・トヴァスキーとロバート・ヴァローネの
共同研究での統計よりますと、

「選手が何本のシュートをはずしていようと、
 あるいは決めていようと、
 次のシュートを決める確率は、
 過去の全試合のシュート成功率に等しい」
ということを示していますので、

直前の成績がどうであれ、
ここではベテラン選手Aを選ぶべきで
確率的に期待値が優位にある方を
選択すべきということですが、

納得できないフシもありますね。

将棋界で三冠の覇者の羽生善治氏と
東大卒の麻雀名人の井出洋介氏との対談でも、
「勝負には間違いなく"流れ"や"勢い"は存在する」
とされていますし、卑近な例でも
パチンコファンなら誰でも経験しているように
乗ってる日と、ダメな日ってありますよね。

いったい、どうなのでしょうか。

ここ一番の一発勝負では「流れや乗り」を重視したとしても、
トレードのように今日の一発勝負で終わらず、
日々続けることでは、
確率に従ったほうが良いのかもしれませんね。

ただ、たんたんと
確率的に優位な方向にポジションを持って、
シナリオとおりとなったら、利食いのエグジットをして、
もしもまた、相場が思惑と逆に動いてしまったら、
規定の損切りラインで仕切りなおしのエグジットをする―。

つまらないようでも、どうもこれが
トレードの正解のように思えます。

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