FX 連動のデフォルメのお話

米住宅金融大手カントリー・ワイドの
資金調達難の噂が広まって、信用収縮懸念がさらに強まり、
リダクションが進んでドル円やクロス円が下落しました。

昨日15日(水)の東京市場は、前日のNYダウが−207.61ドルと
下げたことを受けて、日株も185.54円安で寄り付き後、
下げ幅を拡大して年初来最安値となるなど、
信用収縮の嵐が吹き荒れ、
米国債利払い償還の日でもることも影響してか、
高金利通貨を先導にクロス円全般で円買いが進んで、
ドル円も117円を割り込み下落しました。

ロンドン市場に入ると、欧株も軟調が続き、
ECBによる資金供給オペも見送られたこともあってか、
ドル円が116円台半ばに迫るあたりまで下落して、
ユーロも相対的なドル高にユーロドルが1.3460台へと突入して、
オージー円も96円に迫るあたりまで、
ポンド円も一時231円台後半まで下落するなど、
今年2月末からの世界同時株安のレベルあたりまで
リダクションが進む相場となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
はじめ信用収縮のリダクションの嵐も落ち着いて、
米株も一時持ち直しを見せたことから、
為替相場もいったんの戻りとなって、
ドル円が117円半ばまで、ユーロ円も158円半ばあたりまで、
ポンド円も234円前半あたりまで、
オージー円も97円に迫るあたりまでと
ドル円とクロス円がいったん値を戻しました。
しかし、米住宅金融大手カントリー・ワイドの
資金調達難の噂が広まって、
米株が金融株を中心に急落したことで、
一気に信用収縮懸念が再燃して、再びリスク回避の動きで
円買いの流れが強まり、ドル円が116円前半まで、
ユーロ円が156円に迫るなど、
ドル円やクロス円が急落しました。

今日16日(木)は、午前10時半に豪RBA月報など複数の豪指標が
発表されましたが、目だった市場反応は見られませんでした。
午後3時に独消費者物価指数、
夕方5時半に英小売売上高指数、
夕方6時に欧消費者物価指数、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数と米住宅着工件数
同時刻に加国際証券取扱高、
夜中の1時に米フィラデルフィア連銀指数、
などが発表されます。英米の各指標は注目ですが、
特に米住宅着工件数は注視したいものです。

昨日のNYダウも−167.45ドルと続落して、
日経平均も179.21円安と下げて寄り付いて、
年初来安値を更新するなど、
世界的にデススパイラル的な相場となっているようです。
急変に注意しながら流れに乗って行けば
儲けることのできるトレードですが、
世界経済が恐慌となる前に相場が復活してほしいものです。

さて今日は、連動のデフォルメのお話です。

株式相場についてケヴィン・マローニという人が
面白いことを言いました。

「大嵐のときは七面鳥でさえ飛ぶ。
 しかし風がやめば七面鳥は地面を離れない。」

強い上げ相場の状況を示した言葉ですが、
上昇気流が強いと七面鳥(普段は飛べない業績の悪い会社)
でさえ、気流に乗って飛ぶというわけです。

今の相場はその逆で、大鷲でさえ強い嵐の下降気流に
真っ逆さまといった状況です。

普段もインデックス的な動きをしていても
それぞれの業績などの個性も相場に反映されるものですが、
大きな相場の流れが急なときには個性を飲み込み、
ファッショ的な動きとなる傾向が強くなるようです。

特にリダクションの時には、
市場から資金が逃避しようとしますので、
その「連動」の傾向が強くなるようで、
あたかも1つの銘柄のように
優良株でさえ下げてしまいます。

為替でもリダクションの時には資金逃避の動きで、
個別通貨の経済指標への反応も薄く
「円」と「ドル」と「欧その他」という
あたかも3種の通貨しかないような
異常な連動のデフォルメとなることがあります。

ことの発端は、大鷲からですが、

売りで儲けれるとは言っても
当然ながらこのような経済は好ましいものではなく、
世界経済の底力で
七面鳥や鳩の個性も正常に評価される
通常の相場へ戻ることを期待したいものですね。

FX ニュートラル化のお話

猛暑のお盆ですが、市場はサブプライム問題が
欧州やカナダにも飛び火するように世界を巻き込んで、
次々と明らかにされる悪いニュースに下落しました。

昨日14日(火)の東京市場は、
前のNYダウは−3.01と下げ幅を縮小して、
連日の各国中央銀行による資金供給オペ実施によって
金融機関の流動性懸念がいったん後退したものの、
15日の米債の償還日に絡む円転需要も意識してか、
円高でのスタートとなりました。
早朝にNZ小売売上高指数が発表されて-0.4%と
市場予想を下回る結果にまずキウイが大きく下げました。
日株も午前中小幅な下げでとどまったものの、
サブプライム問題による資金逃避は続き、
ドル円が117.80あたりまで、
ポンド円が237円割れまで下落するなど、
ドル円とクロス円が下げました。その後、やや落ち着くも
戻りも限定的で軟調な展開が続きました。

ロンドン市場に入ると、スペイン紙によって
サンタンデール銀行の米クレジット市場への
22億ユーロの損失懸念の報道もあって、
欧GDPも良くなかったことからユーロの下げが強まり、
ユーロ円が160円を割り込む4ヶ月ぶり安値となって、
ユーロドルも1.35台半ばあたりまで下落しました。
英消費者物価指数も悪い数字でポンドも下げて、
欧州通貨の軟調が続きました。
その後、ECBが先週の9日から4日連続となる
臨時オペを実施したことで、株価はいったん下げ止まり、
欧州通貨の下げも一服して
やや戻した後もみ合いとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、
はじめはFRBが資金供給オペを見送るほど
信用収縮懸念は落ち着いていましたが、
カナダの格付け会社から資産担保コマーシャル・ペーパーの
一部で借り換えが困難な状況が報じられると、
再び信用収縮懸念が強まる状況となりました。
カナダ国際商品貿易も市場予想を下回る悪い数字で
カナダが売られました。
コアは市場予想を下回ったものの米生産者物価指数
と米貿易収支はともに良い数字で、
ドルはいったん戻りも見せましたが、
カナダの下げに引っ張られるように
拡大する信用収縮懸念に下げに転じました。
その後、ドル円とクロス円ともに下落の度を強めていきました。

ゴトウ日の今日15日(水)は、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
夕方5時半に英BOE議事録と英失業率、
夜の9時半に米消費者物価指数と米NY連銀製造業景気指数、
夜の10時に対米証券投資、
続く10時15分に米鉱工業生産と米設備稼働率
などが発表されます。英米の指標には注目です。

さて、昨日のNYダウも−207.61ドルと大きく下げて、
今日が米国債利払い償還の日とあって、
さらに重要経済指標の発表も多く緊張が強いられる市場ですが、
今日の日経平均は185.54円安で寄り付き後、
下げ幅を拡大して年初来最安値となるなど、
どこまで行くのかといったデススパイラルさえ想起させる
リダクション相場となっています。

各国のオペは今日も豪中銀が17億AUDの資金供給をするなど
緩和的ですが、日銀は昨日に続き今日は1兆5000億円の
資金吸収オペを実施するようです。
サブプライム問題も世界に飛び火して、
NZの償還日の20日も近づいていますが、
憶測は憶測として、現実の相場を見据えながら、
部分的には乱高下もあって読みも難しいところがあるものの、
気を引き締めながらも流れに乗ってトレードしたいものです。

さて今日はニュートラル化のお話です。

為替にはスワップポイントがあるので、
絶対的な金利差に着目した長期的視点でのロング戦略は
資金管理さえしっかりすれば、とても有効な投資戦略です。
相場が下げた時に積み増し買いなども見られます。

でも、為替差益を狙うトレードでは話は違ってきます。

「ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え」
というマクロ投資に関する本がありますが、
その中で示唆に富むトニー・サリバの言葉が紹介されています。

「投資家の市場に対する最も大きな誤解は、
 相場が上らなければ儲からないという考え方だ。
 正しい戦略であれば、相場がどうであれ、
 儲けることができる。」

言うまでもなく、下げ相場で差益を得るには
売りから入る戦略が一番です。

しかし、

スイングタームのトレードなどで
下げ相場となる以前から買い玉残がある場合は
とても悩ましい決断を迫られることとなります。

下げ相場以前から買い玉を持っている場合では
いったん手仕舞うのが正道とされていますが、

なんとか損切り決済をせずに
口座資金を温存したまま上げ相場を待ちたいと
思うこともあるものです。

でも、ただ買いポジションを持ったままジッと待っていると
当然ながら下げ相場では含み損がどんどん膨らんで、
場合によっては強制決済となってしまうことがありますので、
策を講じなくてはなりません。

資金が固定されて身動きが取りづらい欠点があって、
いくぶん邪道とも言われていて
積極的にはお勧めできませんが、
手仕舞わずに転換点をジッと待つ戦術がありますので
ご紹介いたします。

その策のひとつとして知られているのが、
順相関通貨ペアの反対ポジションや
逆相関通貨ペアでの同方向ポジションで
ポジションの中立(ニュートラル)化をする方法です。

仮に中立化した後にすぐに反転して上げ相場になったとしても、
もともとのポジションがあるため
儲けが出ないだけで損にはなりませんので、
買い玉残があってどうしても損切りしたくないときに
「もしや相場が下げに転じてしまったかもしれない」と
思ったら、損切りしないのであれば、
中立化は講じておいて損のない方法のようです。

この中立化には、持っている買いポジションに対して
順相関となる通貨ペアや逆相関となる通貨ペアの
相関係数やボラティリティまで調べなくてはならず、
厳密にはそう簡単ではないのですが、

これを簡便に行うには、
クロス円などのロングポジションに対して
似たレート水準のクロス円のショートをすると、
(厳密には通貨が異なりボラも異なるので差が出ますが)
やや中立化がされます。

もう1つの方法は、擬似両建ての方法ですが、
たとえば、GBP/JPYのロングは
「GBPを買ってJPYを売る」ということですので、

ボラティリティの問題は別として単純に考えますと
GBP/JPYをロングするということは、
たとえばGBP/USDの買いとともにUSD/JPYも買うことと
同じとなりますので、

たとえばすでに
GBP/JPYのロングポジションを保有していたとしますと
GBP/USDの売りとともにUSD/JPYの売りも行うと
擬似両建てとすることができます。

ただ、ここで注意が要りますのは、
ほぼ完全にヘッジさせるには、
GBP/JPYとUSD/JPYが倍程度の価格差がありますので、
GBP/JPYのロングポジション1単位に対しては、
USD/JPYを2単位持たなくてはなりません。

(さらにGBP/USDでは、1Pipの円決済100円に対して
1Pipで117円ほどとなるUSDが決済通貨となっていますので、
厳密にはこれも考慮しなくてはなりませんが)

GBP/JPYのロングポジション1単位に対して、
GBP/USDのショートを1単位、USD/JPYのショートを2単位、
としますと、完全とまでは行きませんが、
ほぼ為替変動のない擬似両建てとすることができます。

なんか、ややっこしいですね。(^^;)

そうして、相場のトレンドが上げに転じたのを
見計らって、下げ相場の時の擬似両建で
利益が出ているヘッジポジションのほうを
はずすわけですが、

やはり、思惑と逆に動いた時はちゃんと損切りして、
流れの方向へポジションを取り直して、
アグレッシブに相場を取りに行くのが
良いのかもしれませんね。

FX 日銀資金吸収オペ実施?!

北海道夏真っ盛りで連日暑い日が続いています。

週はじめの昨日13日(月)の東京市場は、
先週末にNYダウが−31.14ドルと下げ幅を縮小したものの、
オセアニア時間に下へ小さめの窓を空けて
はじまりましたが、ほどなく埋まり、
やや軟調で様子見的な展開でスタートしました。
朝に日実質GDPや日国際収支が発表されましたが、
GDPが弱くも同時に発表された指標が強弱混交して、
目だった市場反応とはなりませんでした。
その後の豪RBA四半期金融政策報告は良い数字で
一時オージーが堅調となりましたが続かず、
株価の伸びもいまひとつで、
全般に動意のないもみ合いの相場となりました。

ロンドン市場に入ると、
欧株はいくぶん堅調であったものの
独銀の信用収縮の噂も出て、
ロシア筋と思われる売りに煽られるように
ポンドが下げて、これにつられるように
ドル円やクロス円が大きく値を下げました。
さらに英生産者仕入価格が市場予想を大きく下回ったことで、
ポンド円は236円台半ばあたりまで、
ポンドドルが2.01台を割り込むなど、
ポンドの下落に拍車がかかりました。
しかしその後、噂の否定やECBの資金供給などもあって、
金融機関の流動性懸念が一時後退したためか、
一転して、クロス円やドル円が反発する展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
ロンドのでのクロス円の上昇を継いで始まって、
米小売売上高も市場予想を上回り、
前回値も上方修正されたことで米株も上昇して、
為替も振幅しながらも堅調な動きを見せて、
ドル円は東京時間の水準に戻ったものの
サブプライム問題の影は色濃く、
クロス円の頭が重い神経質な展開で
後半はドル円ともに軟調なもみ合い相場となりました。

今日14日(火)は、早朝7時45分に
NZ小売売上高指数が発表されて
-0.4%と市場予想を大きく下回る結果に
キウイが大きく下げました。
午後3時に独GDP-2Q(速報値)、
夕方5時半に英消費者物価指数、
夕方6時に欧GDP-2Q(速報値)と欧鉱工業生産、
夜の9時半に米貿易収支と米生産者物価指数、
同時刻にカナダ国際商品貿易などが発表されます。
英指標と米指標には特に注目です。
また欧指標も速報値ですので
一応注目しておいたほうが良さそうです。

昨日のNYダウは−3.01と下げ幅を縮小しましたが、
今日の東京市場は明日の米債の償還日に絡む円転需要も
意識してか、円高でのスタートとなりました。
今日も豪RBAが2.61億豪ドルの資金供給をするなど、
各国中銀による積極的な流動性確保がなされていますが、
今日の日銀は通常操作としながらも
一転して資金吸収のオペを実施して
市場をタイトにする動きも見られます。
昨日の週はじめのスタートは落ち着きを見せていた相場も
軟調な展開が続いています。

サブプライムに絡む噂や介入で揺れる
難しい相場となっていますが、
市場替わりでの動向の変化に注意しながら、
株式相場や介入も睨みながら流れに乗る
機敏なトレードを心がけたいものです。

これからお墓参りに行きますので、
今日の為替談義はお休みします。m(_ _)m

FX リダクションのお話

サブプライム問題に大揺れの相場となった先週ですが、
各国の協調介入や異例のブッシュ大統領の会見などもあり、
NYダウも−31.14ドルながら下げ幅を縮小して、
週初めのオセアニアのオープニングはドル円やクロス円で
小さめの窓を空けてのスタートとなりましたが
ほどなく窓も埋まり、
下値圧力も依然強く神経質なな展開で予断は許されませんが、
ドルは弱いながらも他の通貨ではわずかながら
落ち着きを取り戻してきているようです。

先週末10日(金)の東京市場は、
前日NYダウが−387.18ドルと今年二番目の暴落で引けて、
これを継いで日経平均は一時500円超の下げとなり、
アジア株も大きく売られたことから、
円高圏での取引が続きユーロ円などクロス円は
週の安値を更新することとなりました。また、
豪中銀や日銀などによる協調的資金供給がされましたが、
日株やアジア株の反発までには至りませんでした。

ロンドン市場に入ると、
しばらくもみ合いとなっていましたが、
欧州株が下げ幅を拡大したことで、
リスク回避の動きによる円高が進みました。
FEDが緊急利下げを実施するのではないか?との噂まで出て、
サブプライムローンの問題が長期化するとの憶測や、
ユーロ圏のSTOXX600も3.1%安の近4年最大の下落幅となって、
噂と憶測と悪い事実が重なり、
ドル円が8月6日の安値とほぼ同レベル117円前半あたりまで、
ユーロ円が160円に迫るなど、
ドル円やクロス円が軒並み大きく値を下げました。

ニューヨーク市場に入ると、
NYダウが一時200ドルを超える大幅安となりましたが、
FRBが計3回、380億ドルの資金供給を実施したことなどで、
ショートカバーの動きも出てきてNYダウが戻りの動きとなって、
IMFによる「クレジット市場は管理可能。ファンダメンタルズは
強い世界経済成長をサポートしている」との声明も
効を奏したか、ドル円が118円半ばに近いレベルまで、
ユーロ円が162円を回復するレベルまで値を戻し、
少しずつ市場に落ち着きが戻ってきました。

週はじめの今日13日(月)は、
朝に日実質GDPや日国際収支が発表されましたが、
強弱混交して、目だった市場反応とはなりませんでした。
午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告が公表されて、
2008年6月までのインフレ予想とGDP予想を共に上方修正と
なったことで、現在はオージーが堅調な動きとなっています。

夕方5時半に英生産者物価指数(コア)と英生産者仕入価格、
夜9時半に米小売売上高、夜の11時に米企業在庫、
夜の11時半に英景気動向調査などが発表されます。
市場の注目はサブプライム問題の動向へと注がれていますが、
米小売売上高には注目です。

さて、サブプライム問題に揺れる市場も
各国の協調介入や鎮静化を図る要人発言に
少しずつ落ち着きを取り戻しているようで
先週末のNYダウも−31.14ドルと下げ幅縮小となっていますが、
為替市場は株価を睨んだ神経質な展開が続きそうです。

噂も飛び交い、先週のブッシュ大統領の記者会見での
「米国へのあらゆる投資を歓迎する。
 金利の問題について対応しない。」
との発言についても、利上げ示唆か?との憶測や、

逆にFEDが緊急利下げを実施するのではないか?との噂や、
「大手米系銀が信用リスク問題を背景として
 米国への資本フローが細るだろう、との理由から
 ドル売りを推奨している」という憶測も出たようようで、
市場は疑心暗鬼となっている面も覗えます。

チョッピーな動きとなる可能性もあり、
トレードにあたってはストップを入れながら
慎重な対応が必要なようです。
短期トレードではチャンスでもありますがリスクも大きく、
方向を見定めてチャンスをジッと待つ戦術の
選択肢もありそうな局面です。

さて今日は、リダクションのお話です。

リダクション(reduction)とは、「収縮」とか「下落」
という意味ですが、単に売りが強い相場ということではなくて、
市場から資金が逃避してしまうことによる相場の全面的下落を
指して使われる言葉です。

資金をより安全な国債などに移す「質への逃避」のために
手仕舞いによってその市場から資金が逃げていってしまうので、
今までの相場の流れが逆行してしまうことがあります。

今回のサブプライム問題による世界同時株安では、
低所得者層や滞納履歴者でも利用できるサブプライムローンが
日本の金融市場のような「ローンの借り手」と
「ローン提供の金融機関」という構図で終わらず、
RMBSと呼ばれる住宅ローンの証券化によって、
その金融商品にたくさんの投資家が投資していて、
「ローン証券を組成する人」や「ローン証券に投資する人」
まで巻き込む信用収縮に発展して大きな問題となって
世界同時株安と短期金融市場での受給のひっ迫や
為替相場の下落というリダクションへと発展しました。

そして、
米国は日本のようなタンス預金はあまり好まず、
株式などのリスク資産を多く保有する傾向があることや、
為替が株価に連動しやすい傾向も強いことから、
連鎖的な世界経済の収縮やメルトダウンを避けるために
各国が協調して緊急資金供給に踏み切りました。

裏読み好きな市場の一部では、
各国が協調しなければならないほど事態は深刻で
「表面化していない問題がもっとあるのでは?」
との憶測が飛び交ったようで、
米SECが大手証券会社に対して
サブプライム問題での損失(隠し)の調査を
行っているとの報道もありましたが、
今後の動向はまだ不透明ながら、
一応の落ち着きを得ることとなりました。

しかしながら、
日本を含めた各国が資金供給という緩和をしたことで、
その整合性の観点から、
今後の各国の利上げの足かせを指摘する声も聞かれ始め、
波及的にいろいろな問題が出てくる可能性もありそうです。

リスクをとる行為の投機や投資なれば、
いつも下落やリダクションへの心構えは必要で、
大きなリダクションが長引く不況につながることも
あるものの、

「相場は荒れているが、
 長期金利も株価も今年5月の水準なだけで、
 パニックになるレベルではない。」

との声も聞かれますので、
安易な楽観論と嘲笑されそうですが、
幾度となくリダクションを乗り越えてきた
世界経済の底力に期待したいものですね。

FX 「ザ・ゴール」のお話

昨日は、BNPパリバ系のヘッジファンドの資産が凍結など、
次々と明らかにされるサブプライム問題で金融不安の高まりに、
欧州株の大幅下落についでNYダウも−387.18ドルと
2月末の世界同時株安以来の今年二番目の大幅下落となって、
ブッシュ大統領の異例の沈静化へ向けた発言や
ECBやFRBそしてカナダ中銀の緊急オペでも下げ止まらない
ほどのリスク逃避のリダクションが起こりました。

昨日9日(木)の東京市場は、
前日にゴールドマンの噂で揺れながらも、
NYダウが+153.56で引けて
日経平均も一時200円を超える上昇となるなど、
一見堅調に見える状況ではじまりましたが、
早朝のNZ失業率や続く豪失業率がやや良い数字ながら、
直後わずかに上げた後はやや軟調な様子見的展開に
とどまって、なぜか頭の重い状況となっていました。

ロンドン市場に入ると、
仏金融機関大手のBNPパリバ系ファンドの
資産が凍結されるという報道に
リスク回避の動きが一気に強まっていきました。
欧州株が大きく下落して、
ECBが混乱する市場を鎮静化させるため
948億EUR(約15兆円)の緊急オペを実施しましたが、
リダクションの動きは止まらず、
ポンド円が239円あたりまでと5円近くも下げるなど
クロス円とドル円が大きく下落しました。

ニューヨーク市場に入ると、
ダウが寄付き直後から200ドルを越す下落となって、
FRBが緊急オペを実施してカナダ中銀による協調介入も
行われましたが、なかなか下げ止まらず、
異例のブッシュ大統領の緊急会見までが行われ、
大統領による住宅市場の混乱終息発言と、
各国の金融当局の協調行動姿勢も見えたことから
なんとかいったんはリダクションの動きが沈静化して
戻りを見せました。

しかし、午後になってゴールドマン・サックス系の
ヘッジファンドの資産が減少して
運用資産の一部を売却したと一部で報じられたことから、
次々明らかにされる信用不安問題に、
再び市場のリスク回避のリダクションの動きが進む
展開となりました。
NYダウも−387.18ドルで引けて、
2月末の世界同時株安以来の今年二番めとなる
下げ幅を記録しました。

週末でゴトウ日の今日10日(金)は、
東京時間に日指標、夜の8時に加失業率、
そして夜の9時半に米輸入物価指数などの発表がありますが、
市場の関心は金融不安および信用不安での
リダクションの動きに集まっていますので、
経済指標よりも株価や債券市場の動向に
注視する必要がありそうです。

日々大きく動く為替相場でリスクの大きな状態ですが、
反面、チャンスでもありますので、
株価の動向を注視して、
ロンドン市場とニューヨーク市場のオープニングの動きに
特に注意しながら、慎重ながらも大きな流れに乗って
しっかりとトレードしていきたいものです。

このあたりで踏みとどまるのか、
さらにリダクションが進むのか、
市場は正念場を迎えているようです。
為替劇場はいよいよ面白くなってきました。

さて今日は、「ザ・ゴール」のお話です。

全世界で1,000万部以上のベストセラーとなった
イスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラット博士の
「ザ・ゴール」ですが、
日本語版が発売されたのは2001年のことです。

実は「ザ・ゴール」が世に出たのは1984年ですから、
日本での発売は17年も後となったのですが、
これには逸話がありました。

なぜ17年もの間、
日本語版の出版に同意しなかったかについて、
ゴールドラット博士は、

「これが日本語で出版されると、世界経済が破滅する
 恐れがあったので許可しなかった。
 日本人は部分最適の改善ではすでに世界超一級で、
 さらに『ザ・ゴール』に示した
 全体最適化の手法を得てしまったら、
 世界経済が大混乱に陥る恐れがあったためだ。」

と述べたそうです。

いったい「ザ・ゴール」には何が書かれていたのでしょう。
そして、全体最適化とはいったい何なのでしょうか―。


この本は、小説の形で生産管理理論の
TOC(制約条件理論)について述べられていて、
主人公の機械メーカーの工場長アレックス・ロゴの
生産性の落ちた工場立て直しの苦悩と、
学生時代の恩師ジョナとのやりとりという設定で
話が進められていきます。

「君の問題の最終的なゴール(目標)は何なのだ。」

「そのゴール到達への制約(ボトルネック)と
 なっているものは何か。」

浴びせられるジョナの質問に
しどろもどろとなるアレックス。

「行進する隊列が、目的地に到着するのに
 制約となるものは?」

「…。」

「それは、その隊列で一番足の遅い者だ。
 どんなに足の速い者がいたとしても、
 その隊列のゴールは一番足の遅い者に
 依存してしまうのだ。」

「!」

「そうだ、アレックス。全体最適化のためには、
 まず、目的を阻害している制約(ボトルネック)を
 見つけ出して、 それを改善しなければならないのだ。」

「!!」

「まだある。一番のネックが全体に良い効果を
 発揮できるように改善ができたなら、
 二番目のネックが今度は一番のネックになる。
 今度はそれを改善するのだよ。
 そして、それを繰り返して改善する ことによって
 全体が改善されて、より早くゴールに到達できるのだ。
 それが、TOC(Theory of Constrains)なのだよ。
 そのために、何を変える、何に変える、どうやって変える、
 これら3つが君の考えるべきことだ。」

企業のゴールもトレーダーのゴールも
「お金を儲けること」であるならば、
収益に対して最も足かせとなっている部分から改善できると、
トレードの全体最適化ができそうですね。

チャンスを待てないポジポジ病、
チャンスが来ても迷い決断できない躊躇病、
解っていても執行できない優柔不断病、
損切りできない保有病、思考停止の依存病、
根拠なき思い込み病、買い一徹の頑固病、
身の程知らずのポジション武勇病、
楽観病に悲観病、焦り病に暴発病、
負けを認めぬ強制決済病、
狼狽病にパニック病…、 (^^;)

ゴールドラット博士もビックリの
以前、すべて私の患っていたトレード病ですが、(苦笑)

もしかすると
以前の私のTOC改善の大手術の内
1つや2つ手術が必要な人も
どこかにいらっしゃるかも知れませんね。

TOC改善の手術が成功すると、
トレードも劇的に改善されるものです。

FX 針ネズミと狐のお話

よくFOMC声明の市場評価は
地球一周してみないと判らないと言いますが、
ロンドンとニューヨークともに良い評価となったようで、
昨日は株高とともに為替相場も堅調な動きとなりましたね。

昨日8日(水)は、前日のNYダウも+35.52ドルで引けて、
早朝のオセアニア時間に発表された豪RBA政策金利が
0.25%の利上げとなって直後オージーが堅調な動きを
見せましたが、前日NY市場のFOMC後での乱高下の後
ということで、東京市場は朝に発表された日機械受注で
市場予想を大きく下回る結果となったものの、
様子を見るように、やや調整的な動きで始まりました。

その後、昼前あたりからアジア株の堅調に
しだいにリスク回避が後退したか、
様子見の調整的な動きも小幅に収まって、
ドル円など少しずつ堅調な動きとなって行きました。

ロンドン市場に入ると、はじめ欧州勢と思われる
仕掛け的な売りにポンドが下げて、
つられるようにユーロドルも下げましたが、
この動きは長くは続かず、一転して欧州通貨が買われて、
ポンドやユーロが上昇する展開となりました。
これに歩調を合わせるようにクロス円も上昇して、
途中一時、英四半期インフレ報告のネガティブにも
受け取れる内容にポンドを中心として弱含みましたが、
キング英中銀総裁の強気発言もあり、
ほどなく落ち着き上昇の度を強めて、
ドルは対円以外では弱かったものの
欧州通貨高と円安が力強く進む相場となりました。

ニューヨーク市場に入っても、株式市場は堅調で、
欧州通貨高と対円以外でのドル安と円安が進み、
ポンドドルやユーロドルおよびクロス円の上昇が続きました。

ところが未明の午前4時頃、
引け後に米証券大手のゴールドマンサックスが会見を行う
との噂が市場を駆け巡り、サブプライム損失に絡むものか、
との憶測を呼んで、150ドル以上プラスだったNYダウが
マイナスに転じるなど、
クロス円も大きく下げる事態が勃発しました。
しかしその後、噂が否定されてパニックが収束。
株と為替ともに噂前の水準に戻る展開となりました。

今日9日(木)は、早朝7時45分にNZ失業率が発表されて、
市場予想をわずかに上回る内容に直後に限定的ながら
キウイが上げましたが、その後調整となりました。
午前10時半に豪失業率が発表されて、
こちらもわずかに市場予想を上回ったことから、直後は
限定的ながらもオージーが上げる市場反応となっています。

夕方5時に欧ECB月報、続く5時半に英商品貿易収、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
続く夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
などの発表があります。

ゴールドマンの噂で終盤揺れた市場ですが、
NYダウも+153.56で引けて、昨日は大きく欧州通貨高と
円安が進んだ為替相場となりました。
しかし、噂1つで激しくリスク回避の動きともなることから、
市場は悪材料にはナーバスなようで、
リスクアバーションへの注意は怠れないようです。
現在、東京為替市場は様子見の膠着的状態ですが、
海外株価の動向にも注意を払いながら、
次の仕掛け時をしっかりと待ちたいものです。

さて今日は、針ネズミと狐のお話です。

ジェームズ・C・コリンズという人の書いた
「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」
という本にアリとキリギリスならぬ
「針ネズミと狐」という古代ギリシャの
面白い寓話が紹介されていました。

狐は賢い動物なのだそうで、
おまけに動作が俊敏で、足が速く、
複雑な作戦をつぎつぎ編み出して、
完璧な機会を捕らえて
針ネズミに襲いかかろうとしたそうです。

一方、針ネズミは単純で冴えない動物のようで、
できることと言えば、
狐に攻撃された時にただ体を丸めて
小さなトゲトゲの玉のようになるだけです。

狐はなんとか策をこらして針ネズミを襲おうとしますが、
鋭い針がどの方向にも突き出しているので、
どうにもこうにも捕らえることができません。

「よし、今度こそ仕留めてやる。」

「またまたお出ましだ。何度失敗しても
 懲りないやつだなぁ。」

針鼠と狐の闘いは、
毎日少しずつ形を変えて繰り返されましたが、
狐のほうがはるかに知恵があるのに、
勝つのはいつも針ネズミでした。

針ネズミには、シンプルだけど
恐ろしく効果的な
「コア・コンピタンス(中核的能力)」
という揺るぎない戦略があったからですね。

さて、トレードにもレジスタンスやサポートを使った方法、
トレンドラインによるものや、移動平均線を使ったもの、
オシレーター系にトレンド系と
いろいろなテクニカルインジケーターを使った方法、
標準偏差やローソク足を使ったものなど、
そして、ポートフォリオからサヤ取りなどなど
さまざまな賢い戦術や戦略があって、

しかも、膨大な資金量を持って
クウォンツまで雇っている機関投資家もいるのですから、
さながら「九尾の狐」の世界のようです。

そのような妖怪が行きかうマーケットに
資金量の限られた一般個人投資家が参戦するには、
針ネズミのような「コア・コンピタンス(中核的能力)」が
是非とも必要となりますね。

狐に攻撃された時にただ体を丸めて
小さなトゲトゲの玉のようになる―。

となれば、一般個人投資家にとって
やはり損切りテクニックが大切となりそうですね。

嘘か真かは判りませんが、
損切りさえきちんとすれば、
コインを投げて売り買いを決めてもトレードで勝てる
と言う老針ネズミまでいるようで、
それは言い過ぎとしても
個人投資家にとっての1つの重要な
コア・コンピタンスとはなるのかもしれませんね。

FX 相場と正規分布のお話

FOMCの政策金利が市場のコンセンサスとおり
昨年8月以来9回連続の据え置きとなりました。
声明発表の直後はドル売り反応となりましたが、
その後、米株の回復とともにドル高傾向となりました。

昨日7日(火)は、前日6日のNYダウが
+286.87ドルと大幅高になったことで
前日NY後半に為替も堅調な展開となった後、
NYとオセアニア時間に緩やかな調整となって
東京市場となりましたが、
昼前に一時円安の動きとなるもFOMCを意識してか、
調整ムードのやや軟調な相場展開となりました。

ロンドン市場に入ると、
ドル円とクロス円ともにNY株先物の下げもあって
様子見のやや軟調なもみ合いの展開が続きましたが、
その中でもポンドが前日来の金利先高の思惑の後退や
口蹄疫感染牛の問題もあって、
限定的ながらも売りが目立つ展開となりました。
ポンド円では239円半ば近くまで、
ポンドドルでは2.02台半ばを下回るあたりまで
値を下げました。

ニューヨーク市場に入ると、
米の非農業部門労働生産が市場予想を下回ったこともあり、
主に米株の下げに主導されたリスク回避の動きとなって、
FOMCの発表時間が近づくにつれ
ドル円とクロス円ともに軟調なもみ合いが続きました。

発表された注目のFOMC政策金利は、
市場のコンセンサスとおり
昨年8月以来9回連続の据え置きとなりましたが、
声明内容にサブプライム問題の影響を認める
景気のダウンサイドリスクへの言及があったことや、
発表後に米株の下落が進んだことで、
ドル売りとともにクロス円の下落が強まりました。
しかし、米経済の緩やかな拡大を示唆する内容もあって、
米株価が反発に転じたことと、
インフレを警戒する従来のタカ派的内容もあったことから、
一転してドル買いの動きとなって、
クロス円も上昇に転じました。
株価の動向に連動する為替の動きを
印象づける展開となりました。

今日8日(水)は、
早朝に豪RBA政策金利が発表されて0.25%の利上げとなって、
直後オージーが堅調な動きを見せました。
続く日機械受注では市場予想を大きく下回る結果となって、
FOMC後の円安の流れを後押しする状況となっていますが、
現在は押しの動きも見られます。

午後2時45分にスイス失業率、午後3時に独貿易収支、
夕方6時半に英BOE四半期インフレレポート、
夜の11時に米卸売在庫などの発表があります。
今日の英指標は特に注目です。

さて、ビッグイベントのFOMCも終わり、
7日のNYダウも+35.52ドルとなって、
株価に揺れる為替相場も下げ一服となると思われますが、
戻りを売る動きの可能性もありますので、
緊張感だけは忘れずに流れに乗って
トレードしていきたいものです。

さて今日は、相場と正規分布のお話です。

ファイナンス理論の暗黙の前提となっているものに
正規分布があります。

正規分布は、ベルカーブの形をした分布ですが、
データの平均値からのズレを自乗した和を
データ数で割って求める分散の平方根のことなのだそうで、
なんだか頭が痛くなりますが(笑)、

データの集まりの中で各々のデータが平均から
どのくらい離れる範囲で分布しているかということで、

標準偏差1σの範囲には68.26%、
標準偏差2σの範囲には95.44%、
標準偏差3σの範囲には99.73%、
の確率でデータが収まるとされています。

ところがいろいろな研究者が調べたところ
相場の動きは尖度が強い(ファットテール)となる性質があって、

*小規模な変動が生じる回数が正規分布より多い
 (保ち合い状態)
*中規模な変動(標準偏差0.5〜2.0)が生じる回数が
 正規分布より少ない
*正規分布よりも両端に分布するデータが多い(急騰や急落)

となることが知られるようになりました。

つまり、レートは平均値の中心と端、
もしくは端を越えて分布する性質があって、

標準偏差からは確率的には限りなく起こりえない
ブラックマンデーのような大暴落が
実際に起こったりするわけですね。

チャート上でもレートは移動平均線あたりと
2σの境界あたりに集まりやすく、
ときにあるいは3σさえ大きく超えていくわけです。

最近では、相場の分布は標準偏差ではなく
べき乗則で見るべきとの意見もあるようで、

通常の多くのケースで標準偏差は有効ですが、
あまりに標準偏差を過信すると
ファットテールの異常値ともいえる大暴落で
とんでもないことになることが歴史の教訓として残っています。

なぜこのような分布の性質となるのかは、
私などには解るはずもありませんが、

普段とても合理的で冷静な投資家も
ときに集団的暴徒のような狂気となってしまう
極端な二面性があるのかもしれません。

冷静を装っていても、実は短気でカッとしやすく
怒ると何をしでかすかわからない、
二重人格者のようでもありますね。(笑)

FX 恐怖指数のお話

昨日は、サブプライム問題もやや出尽く感が出たためか
リスク回避の動きが後退して、NYダウが+286.87ドルとなって、
ドル円とクロス円ともに深夜にかけて大きく値を戻し、
先週末以来の下落相場も行って来いの状況となりましたね。

週はじめの昨日6日(月)の東京市場は、
先週末の米雇用統計とISM非製造業指数の悪い結果とともに
次々出るサブプライム問題の影響の事態に
NYダウが−281.42ドルと大きく下げたことで、
為替もリスク回避の動きで大きく下げたことを継いで、
ドル円が117.20割れまで急落するなど、クロス円も下落して、
窓を下に空けてのスタートとなりました。
朝方、日株が200円以上も下落したことで軟調が続きましたが、
その後、日株が値を戻すにつれ、
為替も小康状態となる展開となりました。

ロンドン市場に入ると、英鉱工業生産や英製造業生産高が
発表されましたが、ほぼ市場の予想とおりの結果に
反応薄であったものの、フランスの大手アクサに絡む報道も
手伝う中、年内2回の利上げ観測が1回の利上げで終わる
かもしれない、との憶測が台頭して、
8日控えるBOE四半期インフレ報告の前に
大きなポジション調整となった模様でポンドが下げました。
一方、ドル円はこの時間ストップハンティングを思わせる
動きも見られて、一時118円を回復するもほどなく押し戻され
もみ合いとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、米指標の発表はなかったものの
注目の米株価が堅調となって、
為替もしだいに堅調な展開となっていきました。
サブプライム問題もやや出尽く感が出たためか、
NYダウが引けにかけて280ドルを超える大幅な上昇となって、
リスク回避の後退に、深夜3時ころから一段高となって
一時ドル円が119円を回復して、ポンドは頭が重かったものの
クロス円も大きく値を上げて、
先週末以来の下落相場も行って来いの状況となりました。
その後、緩やかな調整となっていきました。

今日7日(火)は、夜の7時に独鉱工業生産、
夜の9時半に米非農業部門労働生産性(速報値)と
米単位労働費用(速報値)、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、
明け方4時に米費者信用残高などが発表されます。
米FOMC政策金利の市場コンセンサスは据え置きですが、
声明が注目されます。

先週末以来の下落相場も戻りを見せて、
週はじめに空けた窓もしっかりと埋まりましたが、
戻り売りの意欲も垣間見られて、
過度の楽観もできないようですが、
今日深夜3時15分のFOMCの声明での
住宅市況やサブプライムローン問題への言及が
大きなポイントとなりそうです。
FOMCまでは様子見的な動きとなりそうですが、
株価の動向と債権市場の動向もしっかりと睨んで
トレードしていきたいものです。
また、明日早朝の豪RBA政策金利も利上げ観測が
優勢となってきているようで注目されます。

さて今日は恐怖指数のお話です。

夏になると昔はよく四谷怪談など
お化けのお話が語られたりしたものですが、
最近はあまり怪談話を聞く機会はありませんね。

怖いながらもどことなく
ほのぼのとこっけいなものもあって、
小泉八雲の怪談「貉(むじな)」など、
ちょっとしたコント仕立てのものもあるようです。

夜遅く、寂しい坂道を商人が歩いていて、
ふと見ると夜道の中で女性が泣いています。
「どうしたのです。」と商人が尋ねて
女性が静かに顔を上げると、
なんと目も鼻も口もありませんでした。

「ぎゃーっ!」

その場を慌てて逃げ出す商人が、
明かりの灯る屋台のそば屋に飛び込んで
命からがらとばかりに助けを求めます。

「わたしは見たんだ、その女というのは…」

おもむろに屋台のオヤジが
「あぁ、そうかい。それはこんな顔だろう。」と言って
商人のほうへ振り向くと、
同じのっぺらぼうだったそうな。(笑)
その昔のドリフターズのコントのような内容ですね。

相場の世界にも怪談ならぬ恐怖指数と呼ばれている
VIX指数(ボラティリティー・インデックス)と
いうものがあって、つい先日、過去4年間で最大となる
26.22まで上昇して今年最大の水準を記録していました。
上海ショックを上回る水準にあったわけですが、
相場での怪談話さながらの状況でした。

恐怖指数(VIX指数)とは、アメリカの主要株500銘柄の
オプション変動を元にシカゴのオプション取引所(CBOE)が
割り出して発表している指数ですが、
この指数の上昇は、投資家が米株式に対して
悲観的な見方をしていて、リスクを限定したいという
投資家心理の度合いを表すとされています。

サブプライム問題などでの恐怖心理の高まりの中で、
先週末も雇用統計などの発表をトリガーとして、
投売りを誘発して株価が大きく下落を演じたようです。

まだその恐怖指数も冷めやらぬようで、
道端の女に続く屋台のオヤジの
のっぺらぼうが出る可能性もあり、
楽観はできないようですね。(笑)

下落相場でも儲けることのできるFXですが、
少し神経がピリピリしてしまうこともあって、
夏の夜の怖っかな話は怪談だけであって欲しいものです。

FX 投資と投機のお話

先週末は米雇用統計の悪い数字と
米株の下落で相場が大きく動き、
週はじめの今日は窓をあけて相場が始まっています。

先週末の3日(金)の東京市場は、
前日のNYダウが+100.96ドル上げて
日株も小高く始まりましたが、
夜に米雇用統計が控えていて
様子見的な小幅なレンジ相場となりました。
午後には日経平均がマイナスに転じて、
少し嫌なムードも出始めていました。

ロンドン市場に入ると、スイス売りが少し見られた程度で、
日市場を継いで様子見的な小動きに始終しました。

ニューヨーク市場に入ると、注目の米雇用統計が
非農業部門雇用者数が9.2万人と市場予想を大きく下回り、
恒例の前回値の修正も下方修正となって、
米失業率も4.6%と市場予想を下回る結果となりました。
発表直後はドル売りが対欧州通貨で強まったものの、
ドル円やクロス円では戻しも見られ
限定的とも思われる動きとなりましたが、
ISM非製造業景況指数も市場予想を下回ったこともあって、
NYダウの下落が強まるとともに
リスク回避の円買いの動きとあいまって、
ドル円やクロス円が大きく下げ始めて、
ドル円は118円を割り込み、
ユーロ円は一時162円に迫った後戻しが見られたものの、
クロス円全般で大きな下落となりました。
NYダウも−281.42ドルで引けるなど
リダクション的な下落となりました。

週はじめの今日6日(月)は、
シドニー市場とカナダ市場がお休みです。
夕方5時半に英鉱工業生産と英製造業生産高、
夜7時に独製造業受注などが発表されます。
今日は米指標の発表はありません。英指標には注目です。

さて、米雇用統計の発表に市場が大きく動きました。
NYダウも−281.42ドル安の引けとなって、
今日の日株も200円を超える下落で始まって、
為替市場も窓をあけて始まっています。
窓空けは埋まることが多いですが、
今のところ戻しも限定的で窓埋めには至っていません。
現在は株価の動向を睨んだ膠着的な動きとなっています。

明日にはFOMCも控えて緊張を強いられる市場ですが、
民間調査では米雇用情勢はそれほど悪くないという
意見も聞かれ、また、サブプライム問題も米国の
住宅ローン市場の約10兆ドル(およそ1200兆円弱)に対して、
そのうちサブプライムローンは約13%であるから
過剰反応であるとの意見など、
楽観論とリダクションへの悲観論が交錯しているようです。
株式動向を含めた今後の相場展開が注目されますが、
相場の動きを良く見て冷静にトレードしていきたいものです。

さて今日は、投資と投機のお話です。

私などは、投資も投機も資金を投下して
利益を得ようとする行為に変わりはなく、
言葉などはどうでも良いと思っているのですが(笑)、
厳しく言葉の定義をわきまえないといけないと
お叱りを受けることがあります。

言葉のイメージとしては、
どことなく落語に出てくる「ご隠居さん」と
「八っさん」にも似て、投資よりも投機は
下品なことのように扱われるところがあるようですね。

また、投資は中長期的で、投機は短期的なイメージで
扱われることもありますし、

株式では、投資は資金面で経営に参加することで、
投機は差益を狙う売買行為にすぎないなどという人や
投資はプラスサムで投機はゼロサムだなんていう人もいます。

ひどい表現では、投資は「資」に投じることで、
投機は、機に投じるリスクの高いギャンブルである、
などという人までいます。w

明確な定義は、なかなか見つかりませんが、
投資は、(中長期的視点で)インカムゲインに資金を投じること、
投機は、(短期的視点)でキャピタルゲインに資金を投じること、
ともなりそうですが、はっきりと区別できないというのが、
ほんとうのところのような気がします。

ところで証券業界には、

「投資とは、失敗した投機である」

なんていう言葉があるそうで(苦笑)、
あまり笑えたことではありませんが、
言い当て妙でなんか面白いですね。

為替でも、
多くのトレードスタイルが差益狙いだと思いますが、
スワップなどのインカムゲインのほうも欲張りに狙うためか、
「買い」で入る人が多く、そのロングポジションが
下げ相場で塩漬けになって、
投機が投資に化けるというわけです。

「損切り、損切り、とは言うけど、やっぱり損は嫌だ。
 手仕舞わなければ、損が確定したわけじゃなし、
 まぁ、スワップ狙いという手もあるから持ち続けてみるか。」

私も昔何度も経験がありますが、
ついつい、自身の頭の中に住んでいる悪魔のアドバイザーの
ささやきの言うなりになってしまうものです。

資金に対して小さなポジションであれば、
問題ないことも少なくないこともあり、あるいは戻りとなって
損切りしないことが結果的に良いこととなることもありますが、

しかし、多くの人が暴落で経験しているようにこのアイデアは、
大き目のポジションであれば致命傷となる場合もあります。

また、ときに塩漬けポジションが邪魔して、
下げ相場での売りで儲けれるチャンスまでをも逃す
「機会利益の損失」となる場合さえもあるようです。

やはり、投資と投機を行うときには
その目的を明確にして、資金管理とともに、
はっきりと区別して行われるべきものなのでしょうね。

成り行きで投機家が投資家になってはいけないようです。

FX 敏腕ディラーのお話

台風5号が各地で猛威をふるいました。
今日未明に日本海に抜けましたが、
東北地方や北海道に再上陸する可能性もあるとのことです。

昨日2日(木)は前日の米株が終盤に急進して、
NYダウが+150.38ドルで引けたことで、
NY市場からオセアニア市場にかけて
ドル円やクロス円が堅調となりましたが、
日株も小高く始まったにもかかわらず、
株価が一時200円も急落したことで、
東京市場の為替も午後1時頃まで軟調な展開となりました。
ドル円は118.30あたりまで下げ、クロス円も下落しました。
しかし、その後に株価が急速に回復したことで
円安の展開となっていきました。
ドル円は118円後半まで値を戻し、
クロス円も堅調に転じました。

ロンドン市場に入ると、
東京での上げ一服で様子見的なもみ合いの中、
注目の英欧の政策金利が発表されましたが、
ともに市場コンセンサスのとおり金利据え置きとなりました。
市場は落ち着いて目立った反応は見られませんでした。
ECBは8月恒例の電話会合で
記者会見は予定されていませんでしたが、
急遽、トリシェ総裁の記者会見が行われ、
ほぼ従来を踏襲する内容ながらも
インフレリスクに対して強い警戒が必要と
来月の利上げの示唆を含むコメントが発表されました。
イベント無事終了でやや堅調なもみ合いの中、
株価も落ち着いていることもあってか、
NY時間が近づく頃から円安傾向が強くなっていきました。

ニューヨーク市場に入ると、株価も決算状況を反映して
堅調に推移したこともあってかリスク回避の動きが鎮静して、
途中で押しも見られたものの堅調に推移しました。
米新規失業保険申請件数と米製造業受注指数も良い数字で、
ドル円は119円台前半まで上昇し、
ユーロ円が163円半ばに迫るあたりまで、
ポンド円は242円後半まで上昇するなど
クロス円も堅調となりました。
また、ユーロドルやポンドドルも上昇しました。
上昇の後はもみ合いの展開となりましたが、
株価が引けでNYダウ前日比+100.96と好調で
為替の終盤の調整も限定的となりました。

週末の今日3日(金)は、午後2時45分にスイス消費者物価指数、
夕方6時に欧小売売上高、夜9時半に加住宅建設許可、
そして同じく夜の9時半に米雇用統計と米失業率、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数と
加Ivey購買部協会指数が発表されます。
いつもながら米雇用統計と米ISM非製造業景況指数は
特に注目です。

さて、指標への反応薄で株価に揺れる
為替相場となっていますが、
それだけ市場のリスク回避への関心が高いことを
うかがわせています。
株価は総じて堅調さを取り戻して
今日も日株は小高く始まって、
円キャリートレードの動きも復活してきているようですが、
今日はビッグイベントの米雇用統計が控えていますので、
調整の動きにも気をつけて、過度の楽観をせずに
機敏にトレードしていきたいものです。

7月28日までの米新規失業保険申請件数は、
4週続けて31万件台を下回り、
受給者における失業率は14週連続で1.9%、
4週平均は4週連続で減少し、
6月2日週以来の低水準と堅調のようですが、
一方、1日の米ISM製造業景況指数の中の雇用指数が
3ヶ月連続で低下して、同日の
ADP雇用統計でも市場予想を大きく下回る結果となっていて、
今回の米雇用統計のアナリスト予想も
まちまちとなっていますので、波乱の可能性もあって、
米雇用統計がどのような結果となるか注目されます。

さて今日は、敏腕ディラーのお話です。

証券会社などの自己売買部門での
敏腕ディーラーと呼ばれる人たちの一日を取材した
ジャーナリストの川野英彦さんの記事をみると
とても面白いことが書いてありました。

「(取材に行った)私と談笑する」
「外をぼんやりと眺める」
「マックのフライドポテトをかじる」

このような暇つぶしのようなことをしながら(笑)、

一方で経済ニュースを速報するロイターの画面と
チャートをチラチラと見ているだけで、

(敏腕ディーラーとは言うけど
この人、ほんとに仕事してるのだろうか…。)

と思わせるほどの様子だったそうですが、

ところが、

突然、ある瞬間に彼は顔つきが変わって、
コンピューターからもの凄い速さで売買注文を執行して、
真剣な眼差しで取引画面を見つめ続け、
数十分後に、また驚くような速さで
手仕舞い注文を出して約定を確認すると、

柔和な顔と暇つぶしモードに戻って

「ふぅ。これで今日の私の仕事は終わりです。
 3億くらいの利益となったはずです。」

という言葉に「あっけに取られた」と述懐しています。

儲け金額の大きさは個人投資家ではないので
別としましても、その機敏な豹変に驚きがあったとのことです。

マイケル・J・モーブッシンの
「投資の科学」という著作の中にも
似たようなことが記載されていまして、
敏腕トレーダーは、ダラダラとしたトレードはせずに
集中と瞬発に優れていることを
ここ一番で打つベーブルースにたとえて
「ベーブルース効果」として紹介しています。

さまざまな分野 ―競馬、カジノ、そして投資の世界―
これらの第一人者は、たくさんのアウトを取られても
ここ一番では打つベーブルースに似ているそうです。

そして、このようなことも紹介しています。

彼らは
「重要なのは正解の頻度よりも正解の大きさ
 であることを知っている。」

私達トレーダーにとっても参考とできそうなお話ですね。

FX トレードする時、休む時

昨日の為替相場は大きく動きましたね。

月初めの1日(水)の東京市場は、
前日にハーバード大財団系の投資ファンドのソーウッドが
大きな損失を出したとの報道や
不動産投信のアメリカンホームモーゲージの
清算観測の報道などもあって、
NYダウが−146.32ドルで引けたことで
リスクアバーションの動きが強まりました。
日株が一時400円も下げて、
中国株も午後には3%を超える下落となったことで、
リスク回避の円高が進みました。
ドル円が117円台の半ばに迫るあたりまで、
ユーロ円は160円台半ばあたりまで、
ポンド円は237円を割り込むあたりまで下落しました。

ロンドン市場に入ると、はじめ東京の流れを継いで
軟調な展開となりましたが、しだいにもみ合いとなって、
欧株が下げ渋り底堅い展開となったことで、
一転してロシア系などファンド筋の買いが入って、
円安傾向となっていきました。
ドル円が118円台半ばを超えるあたりまで、
ユーロ円は162円前半あたりまで、
ポンド円では241円台後半まで上昇しました。

ニューヨーク市場に入ると、
上昇後のもみ合いとなってはじまりました。
注目の米ISM製造業景況指数と
中古住宅販売保留が発表されて
ISMはやや悪い数字であったものの、
古住宅販売は+5.0%と良い数字でしたが、
市場反応はほとんど見られず、
市場の関心は乱高下する米株価にあることを覗わせました。
終盤にかけてNYダウが急騰したことを受けて、
ドル円が一時119円台超えとなって、
ユーロ円は162円台の後半あたりまで、
ポンド円は242円に迫るあたりまで上昇しました。

今日2日(木)は、、夕方6時に欧生産者物価指数、
夜の8時に注目の英BOE政策金利、
続く8時45分に欧ECB政策金利、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米製造業受注指数などが発表されます。
英BOE政策金利の市場コンセンサスは、
据え置きが多数を占めていますが注目です。

NYダウが終盤にかけて上昇して
+150.38ドルで引けたことで、
オセアニア市場のはじめは円安傾向となっていましたが、
その後、調整相場となって、日株も小高く始まったものの、
東京市場はやや軟調な調整地合いではじまっています。
今日は英欧の政策金利の発表が注目されますが、
現時点での情報では、今回は恒例の
トリシェECB総裁の記者会見はないようですので、
大方のコンセンサスのとおり欧は据え置き濃厚のようです。
今日もまた、各市場での株価動向のご機嫌伺いの
相場展開となる可能性が高そうですね。

さて、書店の投資関連のコーナーには、
投資ブームを反映してか、いろいろな本が並んでいます。
「書(しょ)ことごとく見れば見ざるに等(ひとし)」
ということわざがあるそうですが、そうは言っても
いろいろな本を読むのは勉強にもなり楽しいものです。

そのような投資関連の本の中には、
我先に預言者にならんとばかりに、
暴落や世界恐慌を警鐘するものも並んでいて、
読んでみると様々なデータを駆使していて、
恣意的と思いながらも「なるほど!」と納得して、
急に悲観論者になったりすることがあります。(笑)

また、円高論や円安論もそれぞれ読むと、
それなりにどちらも説得力をもって
相場観のバイアスをくすぐります。

確かに市場は、ライン一本挟んで行きかう車のように
いつの時代も危ういところがあって、
暴落の危険は大なり小なり常に内在しているようです。
リスクを冒して利益を得ようとしているならば、
当然の認識かもしれません。
むしろ、楽観が心に巣くってしまうことのほうが
危険なようです。

市場は、ときに円高にもなり、円安にもなって、
ガス抜きかリダクションか、その動きの大きさや
大きな流れは気になるところですが、
よほどの長期投資でもない限り、
大河に浮かべる笹船のように沈まぬように注意はしながらも、
あっちに向いたり、こっちに向いたりしながら
機敏に流れに沿って乗ってさえいれば良いようにも思えます。

いろいろ興味深い投資関連の本の中で、
「投資はギャンブルだ」と綺麗事なく言い切った内容に
目が引かれたものがありました。
川野英彦さんという方の著作ですが、
「うんうん」とうなづきながら読みました。
その本には、このようなことが書かれていました。

「デイトレードでは、確率と確信を
 意識しなくてはならない。
 毎レースに賭けて「競馬」に勝てるわけがない。
 胴元の証券会社が儲かるだけだ。
 取引回数が多いほど「勝率」は低下するのだ。」

トレードすべき時とそうでないときを見分ける、
野球で言う「選球眼」こそが大切
ということだと思いますが、確かにそのようです。

ヒット率の高いイチロー選手でも、
すべての球にバットを振っていては、
恐らくあのようなすばらしい成績とはならなく、
打撃技術とともに、打ちやすい球を見抜く選球眼が
あってこそ、というわけなのでしょうね。

そういえば、
将棋にも「悪手無くば勝つ」という格言もあって、
いかに負けトレードを減らすか、
ということが大切なようです。

そのためには、
保ち合いでも何でもかんでも手を出してしまう
ポジポジ病を治して
勝ち焦らずに、ときに戦略的に休んで
トレードすべき時をしっかり待って、
良いタイミングで参戦したいものです。
 

FX "BIS"のお話

今日から8月のはじまりですね。
夏真っ盛りで北海道も暑いです。

月末の昨日31日(火)の東京市場は、
前日のNYダウが+92.84ドルと反発したことで
リスク回避の動きが後退して、
前日のNY市場後半から早朝のオセアニア市場にかけて
ドル円やクロス円が上昇しましたが、
東京市場に入ると朝に日失業率などが発表され、
市場予想より良い数字となったことや
日株が低調であったこともあってか、
円高傾向のスタートとなりました。
午前10時半の豪住宅建設許可件数では7.5%と、
市場予想を大きく上回る結果に
オージーが限定的ながら買われましたが、
オージー円など、もみ合いの後に
しだいに緩やかな円高傾向となって行きました。

ロンドン市場に入ると相場は一転して、
欧州株が堅調となったこともあってか、
リスク回避の動きが後退して円安傾向となって、
ドル円が119円台半ばあたりまで上昇しました。
独失業者数や独小売売上高指数は強弱混交で
欧指標もほぼ市場予想とおりの結果となりましたが、
全般的な円安でクロス円も堅調となりました。
英ロイズ銀行関連のM&Aなどの材料も手伝って、
ポンド円は243円近くまで大きく上昇するなどの
動きを見せました。

ニューヨーク市場に入ると、
はじめ米株が堅調に始まったことで
クロス円などが買われましたが、
その後発表された米PCEコア・デフレータは
ほぼ市場予想とおりであったものの、
相場はもみ合いながら軟調となっていきました。
このような中、M&Aの好材料に
ポンドドルは2.03台後半へと上昇しました。
日本時間の深夜3時近くになると、
不動産投信のアメリカンホームモーゲージ
の清算観測が高まったとのニースが報じられ、
根強く燻るサブプライム問題が再燃して、
米株売りと米債券買いの動きが急となり、
一気にリスク回避の動きが強まりました。
ドル円が118円半ば近くまで、
ユーロ円も162円を割り込むあたりまで、
ポンド円も240円台前半まで下落するなど、
大きく下げる相場となりました。

月初めの今日1日(水)は、
午前10時半に豪小売売上高と豪貿易収支が発表されましたが
強弱混交して、今のところ目立った反応は見られません。
夜の9時15分に米ADP雇用統計、
夜の10時半に米中古住宅販売保留
そして、夜の11時には注目の米ISM製造業景況指数
などが発表されます。

さて、今朝はNYダウが−146.32ドルで引けて、
日株も軟調に展開しています。
今日早朝に米ベアスターンズ傘下のファンドでの
大きな損失報道もあって、
サブプライム問題が根強く燻り再燃しています。
下値では買い意欲も見られますが、
市場は悪材料にナーバスになる可能性もあって、
戻りが売られる展開もありそうです。
今日から注目の経済指標が多く、
大きく相場が動く可能性もありますので、
市場替わりでの動向の変化や
株価の動向にも注意しながら、チャート動向をよく読んで
機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、BISのお話です。

BISとは、"Bank for International Settlements"のことで、
国際決済銀行と呼ばれています。

世界の中央銀行ともいえる役割を担っていますが、
本部はスイスのバーゼルにあって、
1930年に第一次世界大戦での
ドイツの賠償金支払いの統括機関として設立されました。

1988年にBISのバーゼル銀行監督委員会が公表した
銀行の自己資本比率に関する規制である
いわゆる「BIS規制」でも、ニュースでお馴染みですね。

このBISの統計で興味深いデータがありますので、
ご紹介いたします。

まず外国為替取引総量ですが、
2001年はわずかに落ち込みとはなりましたが
年々ほぼ右肩上がりの増加となっていて、
2004年の取引高は1989年の約3倍となっています。

また、少し古い2004年のBIS統計で恐縮ですが、
米ドルが絡む為替取引が全体の9割近くを占めているそうです。
ユーロに絡む取引は年々増加しているので、
現在占める割合はもう少し少なくなっていると思われますが、
それにしても米ドルの国際キーカレンシーとしての
役割の大きさは凄いですね。

経済指標の発表で、米国のそれが多くの為替取引参加者の
注目を集めていることもうなずけます。
ドルの堅調や軟調は、多くの通貨ペアのレートに
影響を与えるわけですね。

また逆に、クロス円を含む、
米ドルの絡まない「クロスレート」取引が
あんがい少ないのにも驚かされます。

余談ですが、ドルという名称は、
フローリン金貨と等価として扱われたといわれる
16世紀のドイツで使われた大型で高品位な銀貨の
ターラー(ヨアヒムスターラー)に由来しているそうです。

ドルといえば、普通は米ドルを指しますが、
豪ドルやカナダドルなど、ドルと名乗る通貨は多く
「大きく高品位なれ」ということを標榜して
名づけられたのかもしれませんね。

FX 「乗り」と「確率」のお話

今日の北海道は爽やかな夏空がどこまでも広がっています。

週はじめの昨日30日(月)の東京市場は、
先週末の金曜日にNYダウが−208.10ドルと
大幅安で引けたことを受けて、
早朝のオセアニア時間に円高が進み東京市場に入りましたが、
日株が大きく下げて寄り付いたことで、
はじめリスク回避の円高となっていたものの、
中国株などが堅調で、日株も持ち直してきたことから、
もみ合いながらも徐々に円安に振れていきました。
参院選の結果に市場は冷静であったように見受けられました。

ロンドン市場に入ると、欧州株も堅調にはじまり
ドル円が一時119円を回復するあたりまで上昇するなど、
はじめクロス円でも円安が進みましたが、
欧州株の伸びが頭打ちとなると、
リスク回避からかまた再び円高傾向となって、
ドル円とクロス円ともに東京時間のオープニングレベルまで
値を下げ、行って来いの展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、米株式が堅調で
ドル円が118円を割り込まず底堅かったこともあってか、
リスク回避の動きが一転して、
クロス円を中心に値を上げていきました。
NYオプションカットのあたりではいったん値を下げたものの
ドル円が119円前半、ユーロ円が163円半ば近くまで、
ポンド円が241円半ば過ぎあたりまで上昇しました。
ユーロドルやポンドドルも堅調に推移しました。
市場替わりで方向が揺れるも、
株式市場を強く意識した相場展開となりました。
NYダウも+92.84ドル高で引けました。

月末の今日31日(火)は、朝の8時半に日失業率と
日全世帯家計調査(消費支出)が発表され、
市場予想より良い数字となりましたが、
発表当初は反応薄でしたが、その後やや円高に振れました。
午前10時半の豪住宅建設許可件数では7.5%と、
市場予想を大きく上回る結果で、限定的ながらも
オージーが買われています。

午後3時に独国際労働機関失業率統計、
続く4時55分に独失業率、
夕方6時に欧失業率や消費者物価指数速報など複数の欧指標、
続く6時半に英GFK消費者信頼感調査、
夜の9時半に加失業率、
同時刻に米PCEデフレータや米個人支出、
米雇用コスト指数など複数の米指標、
夜の11時に米シカゴ購買部協会景気指数や
米消費者信頼感指数や米建設支出などの
複数の米指標が発表されます。米指標には注目です。

株式市場の動向を意識した為替相場となっているようですが、
円キャーリーの仕込みもリスク回避の動きに
おっかなびっくりといった様子も覗えます。
米ポールソン財務長官の米中戦略経済対話も気になりますが、
市場替わりでの動向と株式動向を見ながら、
機敏なトレードが必要なようです。

さて今日は「乗り」と「確率」のお話です。

バスケットボールの試合で、
あるチームは、1点差で負けていました。
残り時間のない終了間際に
フリーシュートのチャンスがめぐって来ました。

試合を決定付けるシュートチャンスですが、
ローカルルールでチームのどの選手でも
このフリーシュートを行っても良いのですが、
ここで、どの選手にシュートをさせたらよいか
という問題です。

ベテラン選手Aは、生涯シュート成功率は60%ですが、
今日は体調は万全でも
10本のシュートで2本しか決めていません。
一方、中堅選手のBは、生涯シュート成功率は50%ですが、
今日の試合では、もちろん体調は万全で
乗りに乗って10本のシュートをすべて決めています。

さて、どちらの選手に
ゲームを決定することになるかもしれない
シュートをさせたら良いのでしょうか?

「長期の成功確率を取るか」
「今、乗ってる選手を取るか」
ということですが、

バスケットボールのシュートについて研究した
エイモス・トヴァスキーとロバート・ヴァローネの
共同研究での統計よりますと、

「選手が何本のシュートをはずしていようと、
 あるいは決めていようと、
 次のシュートを決める確率は、
 過去の全試合のシュート成功率に等しい」
ということを示していますので、

直前の成績がどうであれ、
ここではベテラン選手Aを選ぶべきで
確率的に期待値が優位にある方を
選択すべきということですが、

納得できないフシもありますね。

将棋界で三冠の覇者の羽生善治氏と
東大卒の麻雀名人の井出洋介氏との対談でも、
「勝負には間違いなく"流れ"や"勢い"は存在する」
とされていますし、卑近な例でも
パチンコファンなら誰でも経験しているように
乗ってる日と、ダメな日ってありますよね。

いったい、どうなのでしょうか。

ここ一番の一発勝負では「流れや乗り」を重視したとしても、
トレードのように今日の一発勝負で終わらず、
日々続けることでは、
確率に従ったほうが良いのかもしれませんね。

ただ、たんたんと
確率的に優位な方向にポジションを持って、
シナリオとおりとなったら、利食いのエグジットをして、
もしもまた、相場が思惑と逆に動いてしまったら、
規定の損切りラインで仕切りなおしのエグジットをする―。

つまらないようでも、どうもこれが
トレードの正解のように思えます。

FX 追認のバイアスのお話

参院選で与党が歴史的大敗となりましたが、
為替市場は冷静な反応となっているようです。

先週末27日(金)の東京市場は、
前日26日の大幅な下げを調整する動きで始まりました。
投信設定や長期輸入注文が入って、
午前中はドル円が119円台前半まで
ポンド円は244円台前半まで値を戻す動きとなりました。
その後、午後から戻り売りの動きで円買いが優勢となって、
クロス円を中心にドル円も下げて、行って来いに近い
アップダウンの大きな相場展開となりました。
欧州通貨も対ドルで値を崩しました。

ロンドン市場に入ると、はじめ
つかの間クロス円やドル円が買われましたが、
円買いの動きとなって、
ドル円は118円の壁にサポートされたものの、
ユーロ円は161円台後半あたりまで、
ポンド円が240円台半ばあたりまで、オージー円やカナダ円も
前日の安値を更新することとなりました。
また、レパトリエーションと見られる
対欧州通貨でのドル買戻しもあったためか、
欧州通貨が対ドルで値を下げて、
ユーロドルは1.36台の半ばを割って、
ポンドドルは2.02台後半あたりまでの週の安値を記録しました。

ニューヨーク市場に入ると、注目の米第2四半期GDP(速報値)が
3.4%と強い数字となったものの、
構成項目である住宅投資が前期比−9.3%となったことや
個人消費が1.3%と低調でデフレータが2.7%へ低下するなど、
強弱混交する内容に、はじめややドルが買われたものの
反応は限定的となりました。
米投資会社による英飲料メーカーの米事業買収が
資金難から延期となることが発表されたことなども加わってか、
サブプライム問題にNYダウも軟調となって、
リスク回避の円買戻しがじわじわ進む展開となりました。
その後、下値進行は落ち着きを見せて
安値圏でのもみ合いとなっていきました。

週はじめでゴトウ日の今日30日(月)は、
早朝にNZ住宅建設許可が発表され、
15.8%と強い数字に一時キウイが買われましたが
限定的に終わりました。
また続いて、日鉱工業生産(速報値)が発表されて
市場予想を上回る結果となりましたが
反応薄で、参院選の結果も微妙に影響してか、
早朝円高となって下げた後は今のところやや円安の
もみ合いの相場となっています。

夕方5時半に英消費者信用残高と英モーゲージ承認件数、
夜の9時半に加鉱工業製品価格と加原料価格指数などが
発表されますが、比較的小粒な指標です。
また今日は米指標の発表はありません。

さて、今週後半には英欧の政策金利の発表と
週末には米雇用統計が控えますが、
当面はサブプライム問題が燻る各市場の株価の動向も意識した
為替相場の展開となりそうです。
また、米ポールソン財務長官の訪中と
米中戦略経済対話の動向や、
大口投資家の夏季休暇に伴う手仕舞いの動きも注目されます。

ドル円が118円で踏ん張り戻すか下抜けするか、
節目ともなっていて注目されます。
ユーロ円も160円半ば、豪ドル円も大きな節目の100円での
攻防にも市場の注目が集まりそうです。
波乱となる可能性もあり、チャートの動きも良く見て
しっかりトレードしていきたいものです。

さて今日は、追認のバイアスのお話です。

追認のバイアス(confirmation bias)とは、
初期に選好したことに有利になるように情報を解釈してしまう
傾向のことです。

これは、ほとんど誰にでも大なり小なりあることですが、
ときに感情に立脚する選好である「追認のバイアス」が
客観的で合理的な判断を曇らせてしまうことがありますので、
とても厄介です。

思い込みや刷り込み、そして、もしかすると恋にも似て、(笑)
「好ましい」という初期印象による選好が頭に宿ってしまうと、
「アバタもえくぼ」に見えてしまいます。

有名なアナリストや著名な投資家の発言によって、
初期選好となる判断が形成されてしまうことがありますし、
あるとき、自身のフト頭に湧き出る啓示的なヒラメキ(笑)で
形成されることもあります。

相場の上げ下げにかかわる情報も、通常は
上げに有利な情報と下げに有利な情報が混交するものですが、
一度「上げるに(下げるに)違いない」と思い込んでしまうと、
下げにかかわる情報を意識下で排除して、
上げにかかわる情報を強く追認してしまうことがあります。

でも、この追認のバイアスが良い方向に働くこともありますが、
多くのケースで良くない方向への引力として
働いてしまうものです。

ときにチャートを見ているときでさえ、
追認のバイアスが働いて、
チャートを見る目を曇らせてしまうことがあります。

追認のバイアスの呪縛から覚めて冷静になってみると、

「あれ、なんで俺はあのとき買い(売り)ポジションを
 持ったんだろう。今こうしてみると、どこをどう見ても
 売り(買い)だったよなぁ。へんなことしたものだなぁ。」

と思うことがあります。

さらに感情的な意地になって、
相場が上げて(下げて)いるのに、
「下げる(上げる)はずだ。」と
何度も逆の売り(買い)ポジションを持つことまで
してしまうことがあるものです。

このようなことを「錨(いかり)をおろす」と言いますが、
トレードではできる限り追認のバイアスは
排除しなければならない危険な感情のようです。

厳しいチャーチスト(チャートでトレードする人)の中には、
チャートにはすべてが織り込まれていくのだから、
「アナリストの後付講釈や見通しを聞いてはいけない」
「過去の記載である新聞の経済欄を見て
 (投資判断をして)はならない」
という人までいるくらいですが、

でも、情報はいろいろと気になるものです。

このブログの概況説明でも追認のバイアスとならないように
あえてなるべくどちらつかずに書かせていただいています。^^

かたくななまで情報を遮断して
チャートオンリーにならないとしても、
概況は概況として認識しつつ、
追認のバイアスになるべくとらわれずに

「さて、それはそうと
 チャートはいったいどちらの方向示唆しているのだろうか」と

ニュートラルで客観的な目と冷静さを忘れずに
トレードしていきたいものですね。

FX 政策金利と投資マネーのお話

昨日は、サブプライム問題がリダクションを誘発して、
リスクからの逃避で円キャリー解消による全面円高と、
NYダウも一時450ドルも下げ、
引けでも前日の−311.50ドルとなる大幅下落となりました。

昨日26日(木)の東京市場は、
早朝にRBNZ政策金利が発表されて、
市場の大方の予想とおり0.25%の利上げとなりましたが、
同時に出された声明が
ニュージーランド経済は力強いとしながらも
今後の利上げの否定を示唆する内容も含まれていたことから、
大きめに上下動した後キウイが売られる展開となりました。
クロス円の頭が重かったもののドルも底堅く、
レンジ相場の展開となりました。

ロンドン市場に入っても、
英ネーションワイド住宅価格が市場予想を下回り
ポンド売りが見られたものの
独IFO景気動向も市場の予想とおりで、
静かな相場となっていましたが、
その後しだいに欧州株の下落が強まって、
日本時間の夜7時あたりから、
ドル円が下げ始めクロス円もキャリー解消の動きとなって、
欧州通貨、オセアニア通貨、カナダまで
ストップを巻き込む下落が始まり、
円全面高となって暴落劇の開幕となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
リスク逃避の円キャリー解消の動きは加速して、
発表された米耐久財受注も市場予想を下回り、
夜11時に発表された注目の米新築住宅販売件数も
83.4万件と市場予想を大きく下回る結果となって、
追い討ちをかけるようにNYダウが一時450ドル以上も下落して、
さらに債券価格も上昇することとなって、
為替市場は下げが投げを呼びストップを巻き込み
下落が加速する暴落となっていきました。
その後、オセアニア市場で下げを調整する戻りとなって
今日の東京市場がはじまりました。

週末の今日27日(金)は早朝にNZ貿易収支が発表されて、
-5.24億NZDと市場予想を下回りましたが、
今のところ戻り優勢で展開しています。
続く日指標の全国消費者物価指数が発表されましたが、
5か月連続の下げとはなったものの、
ほぼ市場予想のとおりの結果となりました。

午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
夕方6時半にスイスKOF先行指数、
夜の9時半に注目の米第2四半期GDP(速報値)と米個人消費、
夜の11時に米ミシガン大消費者指数(確報値)が発表されます。
米GDPは実質GDPの速報値ですので特に注目です。

今日の日株も午前中の日経平均で
400円を超える下落となっていてアジア株も下げていますが、
為替相場は、午前中現在、下落の一服で
調整の戻りが見られます。
信用収縮による根強いリスク回避の動きや、
あさって日曜に日参院選挙も控えていることから
楽観も許されない状況と思われますが、
慎重ながらも流れに乗ってトレードしていきたいものです。
週末でもあり節目の時間には大きく相場が動く
可能性もありそうですので、
株価も睨みながら注意深く相場動向をみていきたいものです。

さて、ワシントン25日共同によりますと、
国際通貨基金(IMF)は、世界経済見通しを改定したそうですね。

2007年の日本の実質経済成長率は、
4月の2.3%から2.6%へと上方修正されました。

米国については0.2ポイント下方修正して2.0%としました。
ただ、住宅市場の底打ちも近いとして、
今年後半から2008年にかけてやや勢いを取り戻すと
予想しています。

世界全体では、2007年、2008年ともに5.2%と、
それぞれ0.3%上方修正しました。

一方、中国に関しては、2007年が11.2%と
4月時点から1.2ポイントも上方修正しました。
2008年も10.5%の高成長を予想しています。

インドやロシア経済の見通しも上方修正されて、
「複数の新興国はインフレ圧力に直面していて、
 それら国の中央銀行が金融引き締めをする公算が大きい」
との見方を示しました。

このIMFの見解のように
経済成長に伴ってインフレ圧力が昂進して
そのために金融引き締めをするのが定石ですが、

経済成長が低迷しているときに行う定石的な低金利政策は
ボブ・ホイのデータに示されるように
注意が必要との意見がありますね。

かつての日本のバブルのときも
日株価が1989年12月29日に38,895円をつけて、
翌年から崩壊が始まり、
2003年4月28日に7,607円まで下落しましたが、

このとき政策金利も6%からどんどん下げて、
ゼロ金利にまで至りました。

また、2007年7月に米が政策金利を7%に上げた時は
ナスダック指数は5133ポイントでしたが、
その後、米は政策金利を1.12%まで下げていきましたが、
ナスダック指数は1109に下落しています。

さらに昔も、1929年8月の政策金利は6%で、
その時のNYダウは381ドルでしたが、
政策金利が1.5%まで下がったときには
NYダウが42ドルとなりました。

「いやそれは違う、その政策金利と株価の相関は
 皮相的なことを捉えたに過ぎないものだ。
 経済が低迷してきた時には
 経済活動を円滑化させるために政策金利は緩和すべきで、
 その時の株価の下落は、金融緩和で経済活動を促しても
 なお厳しい不況が続いたことの結果であって、
 政策金利を下げなかったら、なお長い経済低迷が
 続いてたいへんなことになっていただろう。」

という声も聞こえてきそうですが、
事実として政策金利と株価の相関データは、
金利が高いと株価は上がり、金利が下がると株価が下がる 
ということを示しているようです。

政策金利が低くとも世界の投資マネーが集まる
不思議な日本市場もありますが、
世界のマネーは金利に有利なところを求め動いて
金利が下がるとその国自体の経済は円滑となっても
グローバルな観点では、その国から逃げ出して
株式市場からも世界の投資マネーの逃避が起こって
株価が下落してしまうのかもしれませんね。

どうも経済とマネーの動きは一筋縄ではいかないようです。


参考: 日本経済新聞
    講談社 松藤民輔著「アメリカ経済 終わりの始まり」

FX アメリカの命綱のお話

北海道も夏まっさかり。暑い日が続いています。

昨日25日(水)の東京市場は、
特に目立った新規材料はなかったものの、
前日のNYダウが−226.47ドルで引けたことなどを
嫌気して、燻り燃えるサブプライム問題に
朝方すぐに、信用収縮のリスクを回避する
キャリー解消の動きとなってドル円が120円を割り込み、
ポンド円が246円台半ばあたりまで下げるなど、
クロス円も下落しました。
その後、午前10時半に注目の豪消費者物価指数が発表されて
対前年比で+2.1%と市場予想を上回る結果に、
オージーが対ドル対円で上げました。
昼過ぎになると日株の下げ渋りもあって、
リスク回避の動きも一服となって、
しだいにドル円とクロス円ともに反発が見られました。

ロンドン市場に入ると、欧州勢の売りに
再びドル円とクロス円が軟調となって始まりました。
その後、ドルは買われる動きとなりましたが、
欧州通貨は軟調の度を強め、
ユーロドルが1.3730あたりまで、
ユーロ円も165円あたりまで下落しました。
下げが一服してもち合いとなると、しだいに反発して、
ポンドドルが2.05近くから2.05台半ば近くまで戻し、
ユーロ円は165.70あたりまで、
ポンド円が247.50を肥えるたりまで反発する
振幅のある相場となりました。

ニューヨーク市場に入ると、また相場は軟調に始まって
注目の米中古住宅販売件数も575万件と、
市場予想を下回り4ヶ月連続で前月比マイナスとなったことで、
リスク回避の動きが強まりました。
この動きはクロス円で顕著となって、
ユーロ円が164.70あたりまで、
ポンド円も246円台半ばあたりまで値を下げました。
しかし、NYダウが100ドルを超える反発ではじまったことや
債券市場が持ち直したこともあってか、
その後しだいにドル円クロス円も
静かに反発する展開となりました。
注目の米ベージュブックも、米の景気拡大を示すも
ほぼ前回を踏襲した内容に目だった反応は見られませんでした。

今日26日(木)は、早朝にRBNZ政策金利が発表されて、
市場の大方の予想とおりの0.25%の利上げとなりましたが、
その後の会見で、NZの経済は力強いとしながらも
今後の利上げ見通しを否定する発言に、
キウイは大き目の振幅を演じた後、やや下げて
現在は振幅のあるもみ合いとなっています。

午後5時に注目の独IFO景気動向、欧マネーサプライ、
夜の9時半に米耐久財受注と新規失業保険申請件数、
そして夜の11時に米新築住宅販売件数などが発表されます。

今日の独IFO景気動向は、ユーロが軟調となっているだけに
注目されます。また、サブプライム問題の渦中で
米新築住宅販売件数も大いに注目されます。
円キャリートレードの意欲も見られますが、
市場は悪材料にナーバスでリスク回避の動きも強く、
少し上げてはまた下げる、神経質で軟調な
レンジ相場となる可能性も強そうです。

さて、耳にタコのサブプライム問題ですが、
いろいろ資料を見ていますと、
好景気の時にはどこの国でも不動産も活況で、
不景気へのシグナルとして、不動産から
いろいろな問題が出てくるようです。
かつての日本のバブル崩壊のときもそうでした。

よく、バブルであるかどうかは
「借金での運用」の大きさが指摘されますが、
借金による運用が多いバブルは、こらえどころがなく
破裂する時は急に収縮してしまうものです。
その破裂の端緒が歴史的にも不動産関連からが多いので、
モーゲージローン問題やサブプライム問題には
神経質にならざるを得ないわけですね。

もっとも、米の不動産融資にまつわる問題は、
今年に始まったものではなく、
「フルブライト・デイリー倒産情報」によれば、
日本の抵当権付住宅ローンにあたるモーゲージローンで、
昨年の2月頃から返済が滞り差し押さえられる件数の
増加が高まっていることを告げていました。
フロリダ州では、前年同期比で25%増、
テキサス州では、前年同期比で54%増、
4月のイリノイ州では、なんと同90%増となっていたのです。

この影響は、不動産デベロッパーの株価を
大きく下落させることとなりました。
また、変動金利のモーゲージローンの借り換えが
昨年に日本円で30兆円、今年で110兆円もあるそうで、
また、貯蓄好きな日本人と対照的に
カード発祥の地の米国民は借金好きなところがあるのか、
カード会社の30日滞納者も5%近くあるとのことで
なんか不気味な感じもしてしまいます。

米株価は堅調が続いているようですが、
嘘か真か米国民の資産の半分以上は、
株などのリスク資産というお話も聞きますので、
まさに米株価は、米の命綱となっていて、
米株式市場の動向には目が離せませんね。

米高官によるサブプライム問題の火消しも、
米株式市場へのマネー流入が命綱と思われるだけに
涙ぐましい懸命さも覗えます。

米経済の動向は世界経済に強い影響を与えますので、
世界恐慌とならないように、
世界にうなるジャパンマネーや
原油価格高騰での産油国ペテロマネーや、
そして、貿易黒字のチャイナマネーや
その他の東アジアマネーや、
OECD加盟国などの世界の年金基金のマネーなどが
大きな流動性で米国に流入している間に
なんとかソフトランディングしてほしいものです。

FX ジルとジョンの問題のお話

今、中国で大型犬のチャウチャウを毛染めした
「パンダ犬」が話題となっていますね。
偽者パンダですが写真で見ましたら、とてもかわいいですね。

昨日24日(火)の東京市場は、
前日のNY市場で米株が持ち直しを見せましたが、
東京市場が始まるやいなや、
再燃するサブプライム問題を背景としたと思われる
リスク回避の大口のドル売り円買いを発端として、
円高が進みました。
ドル円は120円半ばを割り込み、
ユーロ円も166円半ば近くまで下落しました。

ロンドン市場に入ると、
欧経常収支などが発表されましたが反応は限定的で、
市場の関心がサブプライム問題に集まっていたことを
覗わせました。この時間のはじめは
アジア株の堅調などを背景に
ドル売り円買いの動きも一服とななって
ドル買戻しの動きも見られました。
ユーロが堅調となって、ユーロ円が167円前半まで、
ユーロドルが1.3830あたりまで上昇しました。
この時間オセアニア通貨も小幅ながら堅調に推移しました。

ニューヨーク市場に入ると、
拭いきれぬサブプライム問題に
再びドル売り円高の地合いとなって、
上げていたユーロも軟調となり、
クロス円も軟調傾向となりました。
そのような中発表されたカナダの小売売上高が
サプライズとなる2.8%となって、
カナダ円が116円半ばあたりまで独歩的な急上昇となり、
ドルカナダは1.0370割れまで下落しました。
その後、上下動するもみ合いとなりましたが、
米株がしだいに軟調となって、NY時間の後半にダウ平均が
前日比マイナス200ドルを超える大幅安となったことで、
信用収縮のリスクを回避する動きが強まり、
円キャリートレードの解消とともに
欧州通貨やオセアニア通貨が軟調となって行きました。
ドル円は120円に迫るあたりまで、
ユーロ円が166円あたりまで、
ポンド円は247円台半ばあたりまで下落しました。

ゴトウ日の今日25日(水)は、
午前10時半に注目の豪消費者物価指数が発表されて、
市場予想を上回る前年比で2.1%という結果に
オージーが買われ上げています。

夜の11時にサブプライム問題で市場の関心が集まる
米中古住宅販売件数、
そして、深夜3時に米ベージュブックなどの
経済指標が発表されます。

さて、米株の大きな下落に
信用収縮のリスクを回避する動きとなって、
ドル安と円キャリートレード解消が進み、
さらに欧州通貨やオセアニア通貨も軟調となって、
ちょっとしたリダクション的な様相さえ感じられる
相場となってきているようです。
下値では絶対的な金利差を背景とする
買い意欲も見られるものの、
サブプライム問題の渦中でもありますので、
今日明日の米の住宅系指標の動向や
株価の動向を見据えて慎重にトレードしたいものです。

また、今日はゴトウ日ですので節目の時間にも
注意したいものです。
明日のRBNZ政策金利の発表も、
"Buy the Rumor,Sell the Fact."
(噂で買い事実が出たら売る)の動きの可能性もあり、
注意が必要なようです。

さて今日は、もとても示唆に富んだ
投資のお話がありますのでご紹介いたします。
ジルとジョンの問題のお話です。

ジルとジョンという双子のお話ですが、
ほとんど同じ顔をして、同じ環境に育った双子でも
人生はそれぞれ違うようです。

ジルとジョンは同じ大学を卒業して就職しましたが、
ジルは就職するとすぐに毎月50ドル(6,000円)づつ
投信への投資をはじめて
結婚してお金の必要に迫られるまでの
8年間それを続けました。
その後、積み増しはしませんでしたが、
払い戻しもしませんでした。

一方のジョンは、学生時代から恋に落ちて
就職するとその恋人と結婚しました。
ほどなく子供も授かったので、
投資には興味があったものの、何かと入り用で、
ジョンがジルと同じ投信への投資を始めたのは
なんとか少しお金に余裕の出てきた29歳になってからでした。
ジョンはその投信へジルと同じ毎月50ドルを投資し続けました。
その積み増し投資は定年退職の65歳まで37年間に及びました。

ジルは総額で4,800ドルの投資をして、
一方のジョンは、総額で22,000ドルの投資をしたわけです。

ジルとジョンの投信への投資は、
年に10%の収益だったのですが、
双子のジルとジョンが定年の65歳で受け取ったお金は
どうなったのでしょうか。

これは有名な「ゲーリーの問題」というものなのですが、
果たしてその回答は…?

8年間しか積み増し投資をしなかったジルが
(円換算で60万円にも満たない投資なのに!)
手にしたのは256,650ドルで、

一方、37年間積み増し投資をしたジョンが
手にしたのは217,830ドルでした。

日本円換算で460万円もの差となってしまったのです。

そうです。

複利では感覚的に理解できないようなことが起こるのですね。

何がこの差を生んだのでしょう。
それは、ジルがジョンより8年間早く
投信への投資を行っていたからです。
そう、積み増しする投資総額は少なかったのですが、
ジルは8年間も長く投信で資金を運用していたからです。

複利では、投資総額や利率というファクターも
もちろん大切ですが、「時間(期間)」というファクターが
とても重要なのですね。

複利では、「元金」と「利率」が大切ですが、
それ以上に「時間(期間)」が大切なようです。

そして、もう1つとても大切なことがありました。

「確実性」です。

多くの投資で複利的に資産を増やせず、
複利が空絵事となってしまうのは、確実性がないからですね。

確実性さえあれば、たとえ利率は少なくとも、
資金は時間とともに大きく膨らんでいきます。

ですので、ポートフォリオで為替差損を抑えて運用する
わずかとも思われるスワップ目的の投資も
複利で買い増し運用すれば決してバカにはできないのです。

複利とは不思議なものですね。

アインシュタインも

「複利は世界の8番目の不思議である」と言ったそうです。


参考: 日本経済新聞社
    ゲーリー・ベルスキー著
    「賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか」

FX トレードオフ日のお話

今日の北海道はとても良い天気です。
紺碧の夏の青空がどこまでも広がっています。

週始めの昨日23日(月)は、早朝のオセアニア市場で
ロシア勢の仕掛けもあったためか、
大きな窓を空けてのスタートとなりましたが、
CDO格下げに絡む燻り再燃するサブプライム問題と
NY株安に続く日株の下落スタートに
しだいにリスク回避の動きが強まって、
豪生産者物価指数は良かったものの
東京市場でドル安とキャリー解消の円高が進み、
大きく空けた窓も埋められることとなりました。
その動きはさらに昂進して、ドル円が120円台まで、
ポンド円も248円半ばに迫るあたりまで値を下げました。
その後、中国株などアジア株が堅調となったことから、
ドル円、クロス円がやや値を戻しました。

ロンドン市場に入ると、欧州株の動向を反映してか、
ドル円が121円台半ばを回復して、
ユーロドルが1.38あたりでの攻防となるなど、
リスク回避の動きにも調整が入る展開となりました。
一方、ドル売り一服の中にあっても
オージーやキウイは、対ドルで堅調な推移を見せました。

ニューヨーク市場に入ると、材料薄の中、
しばらく様子見的な動きが続きましたが、
後半になると、米株の堅調な動きにも、
ポールソン米財務長官の強いドルを標榜する
恣意的とも思える楽観論にも為替市場は反応せず、
限定的ながら、ドル円やクロス円に売りが出て
ドル円が121円あたりまで、ユーロ円が167円あたりまで、
そして、ポンド円が249円割れまで戻される展開となりました。
一方、オセアニア通貨はいったん弱含んだものの、
底堅い動きを見せました。

今日24日(火)は、夕方5時に欧の経常収支と製造業受注、
夜の9時半に加小売売上高、
夜の11時に米リッチモンド連銀製造業指数が発表されますが、
今日の経済指標は比較的小粒なようです。

要人発言としましては、夜の9時半に
注目のグリーンスパン前FRB議長講演と
夜の11時にECB副総裁の講演が予定されています。
グリーンスパン前FRB議長講演は、歯に衣着せぬ発言で
火種となる可能性もありそうで注目です。

今日も今のところ、限定的ながらドル売りと
リスク回避の円買戻しの動きではじまっています。
反面、対ドルでのオセアニア通貨や欧州通貨は
堅調な動きを見せています。
クロス円は下げたところでは買いも入って
リスク回避と円キャリーの綱引きとなっているようです。
キウイも明後日の早朝にRBNZ政策金利の発表が控えていて、
利上げ織り込みと調整の動向が注目されます。

さて、今日は先日のトレードオフ日にまつわる
雑談をさせていただきます。

先日の日曜日に、札幌から車で数十分に位置する
隣町「小樽」に行ってきました。
小樽は故石原裕次郎さんと縁(えにし)が深いところで、
小樽の港のほとりに裕次郎コレクションなどを
展示している記念館などがあります。

お寿司がとても美味しい観光の町でも有名ですね。
小樽運河沿いには、かつて北海道一の商業の街であった名残の
古い石造り倉庫を改造して、素敵なお店が並んでいます。

その小樽の裕次郎記念館を道路1つ挟んで
「ウィングベイ小樽」という全長500mはあろうかという
大きな商業施設があります。

碧く輝く小樽湾を一望できる
レインボーカラーの大きな観覧車まであって
たくさんの店舗がひしめく1つの名所です。

その中にワーナーマイカルという
いろいろな映画を上映しているシアターがあって、
ぶらぶらと年甲斐もなく、ハリーポッターの新作の
不死鳥の騎士団を観たりしてトレードオフ日を過ごしました。

ハリーを演じるダニエル・ラドクリフも
子供っぽかった賢者の石の時からみるとすっかり成長して
クレヨンしんちゃんのような永遠の子供ではいられず、
すっかり大人びていました。(笑)

ダンブルドアとボルデモートの戦いのシーンのCGは
なかなか圧巻で、音響も家庭の5.1チャンネルのものとは
比べ物にならず、「たまに映画も良いものだなぁ」
と思いました。

ストーリーは、さながら現代の学の独立への行政指導を
髣髴とさせる問題提起も垣間見られるもので、
少年少女には少し難しい展開であったようにも思いました。

日ごろ、トレードで目を三角にしていると
情報のシャワーをすべて断って、
トレードオフ日のとりとめのない「のんびり」も
リフレッシュできてとても良いものですね。

FX 緑のバスローブの男

週はじめの今朝は、先週末のNY市場での下げの反動か
トラッキングエラーと呼ばれる窓が空いての
スタートとなりましたがいったんその窓は埋まりました。
週はじめの窓空けは裏技投資法となるくらい
かなりの高確率で埋まるようです。

さて、先週末の20日(金)の東京市場は、
前日のNY株式市場でNYダウが終値で
初の1万4000ドル台となったことなどを好感して、
リスク回避の動きが鎮静して
ドル円とクロス円ともに小幅ながら
やや円安傾向で推移する展開となりました。
また、高金利通貨であるオセアニア通貨も堅調となり、
オージーとキウイともに対ドルで高値をつけました。

ロンドン市場に入ると注目の英GDPは0.8%となって、
対前年比でも+3.0%と市場予想を上回る好結果に
ポンドは対ドルや対ユーロや対円などで買い進まれました。
この時間ドル円やユーロドルは様子見的な小動きとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、米格付け会社が欧州で
発行されているCDOと呼ばれる多数債権プール型資産担保証券
の格下げをしたことによるサブプライム問題の再燃を端緒に、
グーグルとマイクロソフトやキャタピラーなどの決算が
アナリスト予想を下回ったことによる
ダウ平均の100ドル超の下げや、
ロンドン時間での中国による利上げまでも蒸し返される格好で、
一気にリスク回避の円キャリートレードの解消と
ドル売りの動きとなりました。
251円台をつけていたポンド円も248円台まで下落しました。
ドル売りと円買いのダブルパンチにあったドル円は、
一気に120円台まで大きく下落しました。

週はじめの今日23日(月)は、
早朝に英ライトムーブ住宅価格が発表されて
やや悪い結果となりましたが、市場注目度も低く
目だった反応は見られませんでした。
午前10時半に発表された豪生産者物価指数は、
市場予想を上回る数字となりましたが、
リスク回避の動きに押されて、
今のところ資金逃避の動きの強さが見られます。
また、今日は以降の注目すべき経済指標の発表はありません。
要人発言としましては、
夕方6時に欧パパデモスECB副総裁と理事による講演が
予定されています。

さて、何度も燻り再燃するサブプライム問題に
揺れる為替相場ですが、リスク回避からの円高と
全般的なドル安傾向は継続しそうな様子も覗えます。
反面、対ドルでの欧州通貨などは堅調に推移しています。
今日の日株も比較的大きく下げて始まっていて、
株価の動向にも注意が必要です。
今日明日と経済指標の発表が少ないですが、
サブプライム問題の動向が主導して
大きく相場が動く可能性もありそうですので
注視したいものです。

さて今日は、緑のバスローブの男のお話です。

相場の世界には教訓を含むとても面白いお話があるのです。

このお話は、にわかには信じがたい嘘のようなお話ですが
ネバダ州の一部で実話として伝えられているものです。

ギャンブル好きの新婚夫婦が
ハネムーンでラスベガスに行きました。
いろいろとやることもあろうものを
その新婚夫妻は、1000ドルもギャンブルで負けて
ホテルの一室に戻りました。

ベッドに寝そべっていた新郎が
ふと調度のリビングボードに置いた
記念に持ち帰った5ドルチップに目をやると、
どこかのライトが反射しているのか
光っていることに気がつきました。

どうも気になるということで、
むくっとベッドから起きて近づいてみると、
その5ドルチップの表面に不思議なことに
「17」という数字が浮き出ていることを発見しました。

「これは何かの暗示に違いない…。」

そう思い込んだ新郎は、さっと緑のバスローブを羽織ると
急いでそのホテルのルーレット場へ向かいました。

17のますに5ドルチップをおもむろに置きました。

固唾を飲んで見守っていると…、
果たしてなんとルーレットの小球は、
みごとに17で止まりました。

「おぉ」

掛け金の5ドルは35倍の175ドルになって戻ってきました。
そして、次もその175ドルをすべて17に賭けると
またまたルーレットの小球は17で止まり、
6125ドルになりました。

普通の男ならそのあたりでプレイをやめるであろうものを
幸運な新郎はさらにラッキー17に賭けました。
そうしてなんと、750万ドルを賭けようとするところまで
不思議な幸運は続ましたが、
しかし、掛け金天井のないテーブルであったのに
カジノのフロアマネージャーから待ったがかかりました。
もしも、もう一回17が出るとそのカジノは
お金を支払いきれないというのです。

それでも神の千載一遇の啓示とばかりに有頂天となっていた
緑のバスローブをまとった新郎は、
タクシーで繁華街の巨大カジノに乗り込みました。

そうして、なんということでしょう!
世界の富豪達のプレイする掛け金天井なしのテーブルで
そこの巨大カジノでも全額を賭けた17に
ルーレットの小球が止まったのです。

最初の5ドルはなんと2億6200万ドル以上となっていました。

しかし、幸運はそこまででした。
次の賭けで緑のバスローブの男は
すべてを失ってしまったのです。
ルーレットの小球は18に止まってしまったのです…。

タクシー代さえも失った新郎は、
とぼとぼと歩いて新婦の待つ場末のホテルに帰りました。

「どこに行ってたの?」

「あぁ、ちょっと啓示を感じたので
 そこの5ドルチップを持ってルーレットをしていたのさ。」

「そう…。で、どうだったの?」

「途中は悪くなかったよ。
 でも最後はやられちゃった…。
 あははっ。なーに、5ドル損しただけさ。」

リスク管理と資金管理は大切なようですね。(笑)

FX 第3の選択のお話

好調な米企業決算を背景にダウ平均が
終値で初の1万4000ドルを超えましたね。

昨日19日(木)の東京市場は、
前日18日のバーナンキFRB議長議会証言を受けた
ややドル安の地合いの中、早朝に
米マンハッタンでの水蒸気菅爆発事故報道がありましたが、
日経平均が持ち直したことなどを受けて
仲値にかけて円売りも見られましたが、
ドル円が121.90台で推移する落ち着いた展開となりました。
他の通貨ペアも目立った材料も無く、
この時間は小動きに始終しました。

ロンドン市場に入ると、
注目の英小売売上が市場予想を下回る結果となって、
前日の英MPC票決結果発表での落胆に
追い討ちをかける格好で、
限定的ながらポンドが下げました。
また、ユーロ円が168円半ばを越え、
ユーロドルが1.38前半まで上昇して、
オセアニア通貨も堅調な動きを見せましたが、
ドル円は122円をはさんだ動きから堅調さも見せましたが
落ち着いた展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
2日目となるバーナンキ議長の議会証言で、
サブプライム問題での損失額を500-1000億ドルと
懸念を強めたことや、
景気先行指数やフィラデルフィア連銀指数が
ともに事前予想を下回ったことなどで
ドルがやや軟調となりましたが、
限定的な範囲にとどまりました。
一方、ポンドはベーズリーBOE政策委員の
発言なども影響したか、ポンドドルが
いったん2.05台を回復する場面が見られましたが、
その後は動意なく、
ポンド円も250円をはさんだ小動きとなりました。
オセアニア通貨は、いったん弱含むも
対円でやや堅調な小動きとなりました。
FOMCでは従来を踏襲した内容に
特筆すべきことは見当たりませんでした。

ゴトウ日の今日20日(金)は、
午前10時半に豪輸入物価指数が発表されて、
豪輸入物価指数と豪新車販売台数が
前回よりやや良い数字となりました。
限定的ながらオージーが堅調に推移しています。
そして、今日は夕方4時15分にスイス生産者輸入価格、
夕方5時半に英GDP(速報値)ほか
複数の英指標が発表されます。
米指標の発表はありません。英指標には注目です。

要人発言としましては、
夕方6時に欧トリシェECB総裁の講演と、
深夜12時にセントルイス連銀総裁の講演が予定されています。

サブプライム問題燻るドルは売られやすい環境にはあるものの、
当面の悪材料も織り込まれたようにも感じられ、
好調な決算を背景とした米株が堅調でもあり、
今後の動きが注目されます。
また、中国人民銀行の政策金利の引き上や
人民元の切り上げの動向が少し気になりますが、
円キャリートレードの意欲も垣間見られて、
欧州通貨は限定的ながら揺れていますが
オセアニア通貨には堅調さも覗えるようです。
今週の主なイベントは終わりましたので、
比較的静かな展開となりそうですが、
今日は週末でもありますので、
深夜のフッキング時間などに注意して
トレードしていきたいものです。

さて今日は、第3の選択のお話です。

先日、面白いお話を聞きましたので
ご紹介したいと思います。

ハリーポッターの完結編のリーク報道などで話題の
欧州のある国での少し昔のお話です。

この国では冬が寒く、例年のように寒波で
貧しい高齢者が暖房が不充分なために
寒さから二万人以上も亡くなるという事態に
家庭燃料の税率をめぐって、議会が白熱していました。

もとより家庭燃料に対しては、
他の物品目よりも低めに税率が設定されていたのですが、
福祉を重点政策に掲げている政党からは、

「貧しい老人世帯のために、
 必需の家庭燃料の税率はもっと下げるべきだ。」

という意見が提出されました。

一方、税収難に苦しむ政権をあずかる政府は、
必需品の税収を減じることに難色を示していました。

「老人や弱者の立場に立った税制とすべきだ。」
 税収が足りないなら他の物品目の税率を上げればよい。」

「それでは総体的な税の不公平となる。」

議論は堂々巡りの紛糾をするばかりでした。

議論が平行線をたどり、なかなか決着がつかないときに
ある議員が発言しました。

「必需品である家庭燃料の税率を下げるかどうか、
 という議論ですが、私は、むしろ
 家庭燃料の税率を上げるべきだと思います。そして…」

鋭く厳しい目がその議員に集まりました。

(なんてヤツだ。貧しい老人家庭は
凍えて死ねというのか…)

ヤジもこだまする議会でその議員は発言を続けました。

「必需品は重要で安定した税収源ですから
 下げてはいけないと思います。家庭燃料に対しても同じです。
 また一方、貧しい老人家庭が充分に暖を取れないのも
 見捨てるわけにはいきません。
 ですから、家庭燃料の税率を上げるのです。」

「…?」

「そして、家庭燃料の税率を上げたことによる税収を
 貧しい老人家庭に家庭燃料購入のための
 特別給付金として支給したらどうでしょう。
 貧しい高齢者も暖かな冬をおくれるのではないでしょうか。」

その後、この議員の意見が
採用されたのかどうかはわかりませんが、
思考を柔軟とするといろいろな意見が出てくるようですね。

為替トレードでも、

買うか、売るか、休むか、
為替変動をポートフォリオで軽減したり、
資金管理で狙うスワップポイントか
はたまた、木曜早朝の瞬間トレードや
先行遅行業者を利用した裏技など
手段や組み合わせは限られているようですが、
思考を柔軟とすると、
第3の選択が発見できるかもしれませんね。 
 
今それをあれこれと研究しています。

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