FX ロスチャイルドの戦略のお話

ユーロが史上最高値を更新しましたね。

昨日12日(水)の東京市場は、
突然の安倍首相辞任報道にいったん円安が進みましたが、
政局不安にしだいに日経平均がマイナス圏に転ずると
リスク資産圧縮の動きが強まり、円高に傾斜しました。
ドル円が113円後半まで値を下げました。
一方、ユーロは堅調な動きとなって、
ユーロドルが1.38後半まで上昇しました。

ロンドン市場に入ると、いったん調整の動きとなりました。
ユーロドルが一時1.3850ドルを割って、
ドル円が一時114円台を回復しました。
その後、調整が一服すると再びドル安が進みました。
一方ポンドは、口蹄疫報道や
金利のピークアウト感が台頭したようで
軟調な展開となりました。
ユーロポンドでもポンドが売られました。

ニューヨーク市場に入ると、
円売りの急な動きとなって、
ドル円が114.30あたりまで上昇しました。
ユーロ円も158円半ばを超えるあたりまで上昇しました。
口蹄疫報道などで軟調だったポンド円も
232円前半まで上昇しました。
一方、堅調なユーロドルはさらに上昇して、
1.3900ドルを突破して史上最高値を更新しました。
オセアニア通貨も前半まで堅調に推移して、
原油高に後押しされてカナダも堅調な展開となりました。
後半は総じてやや調整からもみ合いの展開となりました。

今日13日(木)は、早朝にNZ政策金利が発表されましたが、
市場コンセンサスとおりの据え置きとなりました。
続いて発表されたNZ小売売上高が市場予想を下回ったことで、
NZが軟調となりましたが、今のところ限定的な反応に
とどまっています。

夕方5時に欧ECB月報、
夜9時にスイス政策金利、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数と加設備稼働率、
深夜の3時に米月次財政収支、などが発表されます。
スイス政策金利は0.25%の利上げが
市場コンセンサスとなっています。

さて、昨日のNYダウは終盤に値を下げて
−16.74で引けていますが、日株は小高く始まっています。
現在は様子見的な展開が続いているようです。
ドル円がオセアニア時間からしばらく上昇しましたが、
その後は調整の動きも見られ、
総じて為替市場も上下動のある
方向感の難しい展開となりつつあるようです。
昨日の調整となる雰囲気も感じますが、
ロンドンとNYでの動きを見てトレードしたい印象です。

さて今日は、ロスチャイルドの戦略のお話です。

市場は今も昔も情報戦が盛んなようで、
作為を感じるタイミングで噂や憶測や報道が
流れて来るような印象を受けることがあります。

プレーヤー中には、単なる売り浴びせなどの仕掛け
だけではなく、噂などでの情報操作を画策する者も
無きにしもあらずのようで、
かつてのワーテルローの戦いでの
ロスチャイルド家もそうであったようです。

皇帝としてフランス軍を率いて、
ヨーロッパの制覇を目指したナポレオンが
戦いに敗れて、1814年にエルバ島へ流刑となりますが、
ナポレオンはエルバ島を脱出して、
わずか2ヶ月の間に大軍を再び集めて
再びフランスの勢力拡大の戦いを繰り広げます。

ヨーロッパ各国にとって、
このナポレオン軍の進撃は脅威で、
イギリスでも戦いに備えて、
戦費捻出のための高い利回りの国債を発行したのですが、
そのとき最大の買い手となったのは、
ロスチャイルド家でした。

イギリスを中心とする当時の連合国が勝利すると
その国債は高利で償還され、
逆に連合国側が敗れると
その国債はただの紙切れ同然となってしまいます。

ロスチャイルド家は、連合国の勝利と
ナポレオンの敗北に賭けたわけです。

ナポレオン軍は緒戦でプロイセン軍を破り
その破竹の勢いに乗って
ついにベルギー南部のワーテルローで
イギリス軍と激突しました。

ウェリントン将軍率いるイギリス軍は
戦いの当初、苦戦を強いられる状況となりました。

この旗色に国債価格はみるみる下落していきました。

その後、緒戦で敗退したプロイセン軍が
イギリス軍に合流して戦い、
一進一退の壮絶な戦いの後、
ついにパリを奪還して連合国側の勝利となるわけですが、

当時の情報網は現代のネット社会と違って
タイムラグが大きく、いち早く連合国側の
勝利の報を得ていたロスチャイルド家は
それを利用してある作戦に出ました。

緒戦でのプロイセンの敗北や
ウェリントン将軍の当初の苦戦という
下地があることをよいことに
ロスチャイルド家は国債を売り浴びせしたのです。

いまだ正確な情報を掴んでいない投資家は動揺して、

「こんなに売るとは、ロスチャイルド家が、
 いち早くナポレオン軍が勝利したという
 情報を掴んだに違いない」

と思い込み、売りが売りを呼んで
国債価格は大暴落しました。

それを見て、ロスチャイルド家は
バーゲンとなった国債を
まんまと安く買占めることに成功しました。

その後、イギリス連合国側の勝利の報が伝わると
ロスチャイルド家は巨万の富を手に入れました。

投資家武勇伝の今は昔の物語ですが、
現代でも、ほんの数分の情報のタイムラグを利用したり、
意図的な噂の流布などによって、
形は違えど情報戦は生きているのかもしれませんね。(謎)

FX 奇想天外なDARPA計画のお話

安倍総理が辞任されるのですね。

さて、昨日まで、クロス円は雇用統計で下げた分を
しっかり戻して「行って来い」となりました。
ドルは弱いものの、株式の堅調に支えられ
対円ではかなり戻しました。

昨日11日(火)の東京市場は、
朝に発表された日機械受注が市場予想を大きく上回る
結果となりましたが、円買い反応とはなりませんでした。
朝方はドル円が113円半ばあたりでの
方向感のない取引が続いていましたが、
日株が堅調に転じてプラス圏となると、
呼応するようにドル円が113.90あたり、
ユーロ円が一時157円近くまで、
ポンド円が230.90あたりまで上昇しました。

ロンドン市場に入ると、
ここのところ定石化しているかのように、
まず市場替りの調整が行われて、
ドル円が一時113円半ばを割るあたりまで、
ポンド円が一時229円を割り込むなど、
軟調なスタートとなりました。
その後、欧株の堅調さを背景に
振幅しながらもNY時間直前にかけて、
ドル円やクロス円が上昇しました。
また、ドルインデックスが続落して、
15年来安となったことで
ドルは対円以外で軟調となって、
ポンドドルやユーロドル、そして豪ドル米ドルなどが
堅調に推移しました。

ニューヨーク市場に入ると、いったんの調整の後、
米貿易収支は良い数字ではなかったものの、
堅調な欧株や好調な米株を背景に、
上下に揺れながらも、しだいに値を上げて、
ドル円が114.30あたりまで、
ポンド円が232円台前半あたりまでの
堅調な上昇となりました。

注目の要人発言では、
バーナンキFRB議長の講演では
具体的な金融政策への発言はなかったものの、
トリシェECB総裁の会見では
「金融政策スタンスは依然緩和気味であり、
 最近の経済指標はインフレの上振れリスクを示す」として、
金融市場の混乱後の利上げをほのめかし、
これも後押しとなったか、
ドル安にユーロドルが1.38台半ばに上昇して、
ポンドドルが2.03台前半に上昇しました。
また、オセアニア通貨も対ドルで上昇しました。

今日12日(水)は、朝に複数の日指標が発表されましたが、
ほぼ予想とおりの結果となりました。
オセアニア時間から、ユーロ円を中心に
円への償還フローが入るとの噂に
調整が進むスタートとなりました。

夕方5時半に英失業率、
夕方6時に欧鉱工業生産と欧第2四半期労働コスト、
などが発表されます。英失業率には注目ですが、
今日の指標は小粒です。
また、今日は米指標の発表はありません。

さて、昨日はNYダウが+180.54ドルで引けて、
今日の日経平均も101円11銭高で始まって、
株式市場は今のところ堅調に推移していますが、
円への償還フローが入るとの噂に、
オセアニア時間からクロス円やドル円が
軟調な展開となっています。

米株式も決算を迎える企業が多いことで、
ボラタイルな(振幅激しい)展開を予想する
エコノミストもいますので、
今後の動きには注意が必要なようです。
また、ここのところ定番となりつつある、
東京やロンドンやニューヨークなど
市場替りのスタートでの前市場のいったんの調整の動きにも
注意して、慎重ながらも流れに乗って
トレードしていきたいものです。

さて今日は、奇想天外なDARPA計画のお話です。

昨日は、2001年にアメリカで起きた同時多発テロ事件の
追悼式典が行われました。

もう早いもので6年もたつのですね。
心の痛む悲惨な事件でした。

さて、この9.11世界同時多発テロ後に、
米国防総省の通称DARPAといわれる国防高等研究計画庁で、
驚くような先物市場を創設しようという動きがありました。

それは、フューチャー・MAP(Market Applied to Prediction)
と命名された「テロ先物市場」です。

インターネット上に電子市場を立ち上げて、
テロリストの暗殺や、北朝鮮のミサイル打ち上げなど
いろいろなテロ関連事項を証券化してそれを「上場」させて、
投資家に売買させる予定だったそうです。

なぜこのような奇想天外なことをDARPAが計画したかについて、
このように発表しています。

「研究の結果、市場の予測能力はきわめて高く、
 市場の予測能力は、少数の専門家の見解を上回る。
 市場は、拡散していたり、隠れている情報を
 有効かつタイムリーにかき集めてくる。
 市場を創設してテロ防止に役立つ有効な情報を得ようとした」

嘘のようなお話ですが事実です。

結果的に

「道義に反するグロテスクな計画だ。
 他国が同じような市場を作って
 アメリカの政治家の暗殺に賭けはじめたらどうするのだ。」

ということでマスコミを巻き込んだ論争となって、
世論の猛反発にボツとなりましたが、
凄いことを考えるものですね。

(主旨は異なるものの)どことなく、

日本の金融市場のような「ローンの借り手」と
「ローン提供の金融機関」という構図で終わらず、
RMBSと呼ばれる住宅ローンの証券化をして、
ローン市場を創出した発想にも部分的にほんの少し
似ているような気もしてしまいます。(苦笑)

FX 抽象と具体のお話

雇用統計後の週はじめの昨日、
今後を占う動きが注目されましたが、
多くの通貨ペアで窓を空けてスタートした後、
窓は埋まったものの、方向感のはっきりしない
相場となりました。

昨日10日(月)は、先週末に雇用統計の結果を受けて
NYダウが−249.97ドルとなって、
ドル円やクロス円がオセアニア時間に窓を空けて
下落のスタートとなりました。
朝に発表された日GDPは下方修正となって、
日経平均も215円64銭安での取引開始となりました。
為替は東京市場に入ると調整となって、
振幅しながらも徐々にドル円やクロス円が値を上げました。
日経平均は357円19銭安で取引を終了しました。

ロンドン市場に入ると、
欧株がもみ合いながらも下げ渋ったこともあって、
いったんリスク回避が後退して、
しばらくポンドなどが買われ、
円安傾向の相場展開となりました。その後、
英生産者物価指数がやや弱めの結果となりましたが、
円安傾向は続いて、ポンド円が231円台まで、
ドル円も113円台半ばを越えました。
対ドルで欧州通貨やオセアニア通貨が上昇しました。

ニューヨーク市場に入ると米株がプラス圏ではじまり、
ドル円が114円に迫る上昇を見せ、
ユーロドルなども堅調な動きとなりましたが、
株式市場がいったん軟化したことで、
ドル円やクロス円が調整となりました。
ポンド円が229円半ば近くまで値を下げました。
その後、米株が再び上昇に転じたことや
米格付け会社S&Pの米証券会社の格付け報道などに
ドル円やクロス円が戻しましたが、
各地区連銀総裁の発言に金融政策に対する明確さが
見出せなかったためか、
終盤の米株の軟調に引きづられるように
またジリジリ値を下げました。

今日11日(火)は、朝に発表された日機械受注が
市場予想を大きく上回る結果となりましたが、
日株も軟調に推移して為替も限定的な反応となりました。

夕方5時半に英商品貿易収支、
夜9時15分に加住宅着工件数、
夜9時半に加新築住宅価格指数と加国際商品貿易、
そして、同時刻に米貿易収支、
深夜11時半に英先行指数と英一致指数などが発表されます。
また、夜11時から欧トリシェECB総裁の議会証言、
深夜12時からドイツ連銀主催の講演会での
バーナンキFRB議長の発言などが予定されています。
米貿易収支と要人発言には注目です。

株式市場も為替相場も雇用統計後、
はっきりしない上下動する展開となっているようです。
米利下げ期待の織り込みと景況感悪化が
綱引きをしているようにも覗えます。
株式市場のご機嫌伺いの為替相場となりそうです。
次の材料となるインパクトが欲しいところです。

さて今日は、抽象と具体のお話です。

「へー、なるほどねぇ。」と常識が覆されて、
そんな考え方もあるものかと
思わずニヤリとしてしまうことがありますが、

これからお話しすることも、
そんなことの一つかもしれません。

あるとき、工学部の応用数学の教授と
理学部の純粋数学の教授が論戦をはじめました。

「○△※□×△?」
「□※△◎×□○!!」

議論も白熱してきて、興奮したのか
理学部の純粋数学の教授は
工学部の応用数学の教授に向かって、
こう罵りました。

「あなたの言うことは、具体的過ぎてさっぱりわからない。
 もっと抽象的に述べてください!」

なんかわけのわからないお話のようですが、
さまざまな些細な要素を用いて克明に論述すると
物事の本質が逆に見えなくなってしまうというのですね。

「抽象化すると、本質的なモデルが見えてくる」
というわけです。

見知らぬ町に行って道を尋ねた時、

「あー、そこね。
 交番を右に曲がって、ちょっと歩くと
 三丁目郵便局が見えるから、そこの前のT字路を進むと
 サークル○のコンビニがあるので、
 それを過ぎたところのガソリンスタンドを…。」

と詳しい具体的な説明を受けるよりも、

「ここから北に300m、西に400mあたりが目的地です。
 そのあたでまた誰かに聞いてみてください。」

と言われるほうが、分かりやすいこともあるようです。

相場を分析するときも
細かいノイズを除去するようにしたり、

より大きな時間軸で流れを概観したほうが、
局所的な小さな時間軸で小さな相場の流れを見るよりも
よりはっきりと見えてくるものがあるようです。


参考: 講談社 野口悠紀雄著「超発想法」


FX トレードの癖のお話

先週末の米雇用統計は、ビッグサプライズとなりましたね。
4年ぶりとなるマイナス(−0.4万人)の結果となって、
さらに過去2ヵ月分も、7月が同+12.6万人から同+6.9万人、
8月も同+9.2万人から同+6.9万人と
合計8.1万人も下方修正されました。
ドル円とクロス円が下落して、対ドルで欧州通貨が上昇、
対ドルでの他の通貨ペアにも激震が走りました。
先週末のNYダウも−249.97ドルで引けています。

今日は、いつもと趣向を変えて、
雇用統計についての要人発言をサマリーしてみたいと思います。

先週木曜日のセントルイス連銀総裁発言の
「今月の米雇用統計は市場混乱のかなり初期状況を反映する」
「現在、米経済は完全雇用に近い状態で稼動」というのは、
『今回の雇用統計は混乱初期のもので驚きの数字となるが
 今現在は雇用情勢は悪くないのだよ。』という
意味だったのでしょうか。
  
さて、ポールソン米財務長官が、雇用統計の発表後に
ブルームバーグTVに出演して
「見たいと望んだ数字ではない」としながらも、
「指標は必ずしも実経済を直線的に示すわけではなく、
 時々、差異を示すことがあって、驚きを発見するもので、
 (雇用統計はこのような結果となったが)
 米経済は下半期も拡大を続けるだろう」と述べました。

また、米国野村証券のエコノミストのレスラー氏は、
今回の結果は全般的に雇用の弱さを示したが、
今年は新学期シーズンの開始が平年より遅れたため、
教育部門での雇用が遅れたことも
数字の悪化に拍車が掛かった、と指摘しました。

同様に米財務省のスウェーゲル次官補も
「雇用減少の要因には、地方政府教育部門の落ち込みがある」
と指摘しながらも、ただし、失業率は4.6%と変わらず、
「労働参加率の低下は10代の働き手が学校へ戻ったため」と
述べています。

また、カンザスシティ、セントルイス、
アトランタ、ダラスの4地区連銀総裁の発言では
「市場の混乱は成長リスクではあるが、実体経済への影響は
 今のところ見られていない」と一致しているものの

しかしながら一方、ポールソン財務長官が、
金融市場の混乱について
「非常に強い警戒(a great deal of vigilance)が必要」
とも発言していて、実際はどうなのか
微妙なニュアンスとなっています。

うがった見方をしますと、高官や連銀総裁の発言は、
市場センチメントに配慮して混乱を静めようという
意図的トークにも聞こえなくもありませんが、
また、実際の経済は雇用統計の数字ほどは
悪くもなさそうでもあり、微妙なところがありそうです。

高官の発言とおりとすると、
雇用統計は混乱初期を反映したもので、
地方政府教育部門の落ち込みもあって
このような数字となったが、
金融市場へは警戒は必要であるものの、
実経済は数字ほど悪くはなく、一度下げて上昇する相場を
暗示しているようにも見えなくもないようですが、
一方ではサブプライム問題の実経済への波及を
懸念する声もあるようです。

ともあれ、「必要なら行動をとる」と、
バーナンキ議長が繰り返し発言したことにたいして、
雇用統計は「必要」と回答したことになったようです。
FOMCはいまだあまり積極的に利下げはしたくないようですが、
市場では一気に利下げムードが高まり、
9月18日のFOMCでの0.5%の利下げを見込む声も
増えてきているようです。

また市場は、今月半ば過ぎに
大きなイベントを迎えることとなりました。

週はじめのゴトウ日の今日10日は、
朝に日GDPと午後2時に複数の日指標が発表されて、
日GDPがとても悪い数字となりました。
日株も大幅安ではじまっています。

夕方5時半に英生産者物価指数(コア)と英生産者仕入価格、
明日未明の4時に米消費者信用残高、などが発表されます。
また、深夜12時に米サンフランシスコ連銀総裁による
FRBの見解についての講演が予定されているようです。

さて、雇用統計後の週初めですが、
今日一日の動きが今後の相場の展開を占うこととなりそうです。
今日は、早朝のオセアニア市場で多くの通貨ペアが窓を空けて、
ドル円が112円台に突入するなど、
さらに下落して相場が始まっています。

グリーンスパン前FRB議長が今般の現状について、
1998年と1987年に発生した金融危機と「瓜二つ(identical)」
と述べ、ポールソン米財務長官も
「類似している(similar)」とコメントしていることもあり、
今後の相場の動きを焦らず慎重に監視するとともに、
ロンドンとニューヨークなど市場替りの初動にも
注意したいものです。

さて今日は、トレードの癖のお話です。

よく男性にしても、女性にしても
好みの異性のタイプはいつも似ているものだ、
などと言われることがありますね。

かわいいタイプの女性が好きな男性もいれば、
きかないタイプの女性でなければダメだという男性もいます。

容姿でも、やせた人がよいという方もいれば、
ポッチャリタイプでなければダメだなんていう方もいます。

少し不良っぽい男性が好きという女性も多いものです。

蓼(たで)食う虫も好き好き、というわけですが、
トレードの場合は、偏向した好みのバイアスは
困ったこととなることも多いようです。

買いポジションを好み、
下げ相場でも、どうしてもロングを狙うトレーダー。

大負けとなるのは決まって下落相場というトレーダー。

スワップ好きで損切りを厭い、
(損切りは大切と頭ではわかっていても)
強制決済になるまで拷問に耐え抜くように
祈りながらポジションを保有し続けるトレーダー。

好みという感情は、
理屈を超えたところにあるためか、
いつも理性は負けてしまいます。

「あんな男とつきあっちゃダメよ。」

「わかってるわ…。でも彼が好きなの…。」

どうも勝てないという人や
また、ある程度は勝ってはいても、いつも決まって
暴落でやられてしまうというトレーダーの中には、
トレードの好みやトレードの狙いに、
強いバイアスが働いていることがあるようです。
トレードに強い癖が無意識に働いてしまっているのですね。

あたりまえなことですが、
相場は上げもすれば下げもします。

しかし、強い好みのバイアスやトレードの癖は、
このあたりまえのことの認識すら
狂わしてしまうことがあります。

上げ相場では買わなくてはなりませんが、
下げ相場では売らなくてはなりません。

自身のトレードを冷静に観察して、
下落相場のたびに大きな損失を出しているなど
何がしかの偏向的な癖やバイアスを発見したら、
自らの手で努めてこれを修正しなくてはならないようです。

トレードの偏向のバイアスが直ってくると、
自身でも驚くほどトレードの成績が
劇的に好転するものです。


FX 悪魔の投資法のお話

トリシェECB総裁の昨日の会見では、
"strong vigilance(強い警戒)"という次期
利上げを示唆するコード・ワードはありませんでしたね。

昨日6日(木)は前日のNYダウが−143.39ドルで引けて、
オセアニア時間でも軟調に推移して、
日株も軟調に始まったことから、
ドル円が114.80まで下げてのスタートとなりました。
しかし、ほどなく堅調となって
ドル円は115円台半ばあたりまで上昇しての
もみ合いとなりました。
値を落として始まった日株も、
しだいに上向きとなって、クロス円も堅調に推移しました。
ポンド円は233円台半ばあたりまで一時上昇しました。
午後には昼までの動きの調整となりました。

ロンドン市場に入ると、
しばらくドル円はもみ合いとなりましたが、
夕方5時頃までポンドが買われて
ポンド円が233円台後半まで上昇しました。
その後、夕方に発表された英指標が市場予想を下回り、
夜にBOE政策金利の発表も控えていることもあって、
ポンドを中心にクロス円とドル円が調整で値を下げました。
英政策金利はコンセンサスとおりの据え置きとなりましたが、
据え置きにもかかわらず異例のBOE声明が発表されて、
金融市場の混乱への具体的な対処が示されなかったことで、
一時失望売りを誘うこととなりました。
ポンド円は232円割れまで急落して、
つられるようにドル円も115円あたりまで下落しました。
ポンドドルも一時2.01半ばを割り込みました。
ECB政策金利は、大方の予想とおり据え置きとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、
市場の関心はトリシェECB総裁の会見に集まりましたが、
会見の始まるまでポンドドルが軟調な展開となりました。
ドル円やクロス円はもみ合いながらもやや円安に推移して、
ドル円は115円台前半に値を戻ました。
トリシェECB総裁の会見が始まると、欧経済の力強さを示し、
インフレに対して監視するとしながらも、
次期利上げを示唆するコード・ワードとなる
"strong vigilance(強い警戒)"がなかったことで、
直後はユーロドルなどが軟調となるも、
すぐに切り返してクロス円やドル円が
もみ合いながらも上昇しました。
その後に発表されたISM非製造業景況指数が
市場予想を上回ったものの
雇用部分が50を割り込んでいたことで、
ドル売り反応となりました。
ポンドドルが2.0250を越え、
ユーロドルも1.37台まで上昇しました。
これにつられるように、ポンド円が233円台後半まで、
ユーロ円も158前半まで上昇しました。
その後、複数の要人発言もありましたが、
総じてもみ合いの展開となりました。

週末の今日7日(金)は、午後3時に独貿易収支、
夜7時に独鉱工業生産、夜8時に加失業率、
そして、夜の9時半に注目の米非農業部門雇用者数と米失業率、
夜の11時に米卸売在庫などが発表されます。

さて、今日は朝から夜の雇用統計を意識したと思われる
仕掛け的なポジション調整でのスタートとなっています。

雇用に関してADP雇用統計とISM非製造業の
雇用部分は弱い結果で、
ISM製造業の雇用部分は弱くもないというまちまちで、
前回と前々回値の修正も恒例化していますので、
波乱の可能性もありそうです。

注目の米雇用統計ですが、
昨日の関連の要人発言を拾ってみますと、
ポールソン米財務長官が
「米経済は力強い、今後も成長と雇用創出が続く」
セントルイス連銀総裁が
「米雇用統計は市場混乱のかなり初期状況を反映する」
「現在、米経済は完全雇用に近い状態で稼動」
などと述べています。
これらのヒントの謎解きは悩ましいですが
果たして結果はいかがなりますか。

ロンドンとニューヨークの市場初動の
ポジション調整の動きに注意して、
しっかりと米雇用統計の結果と市場反応を見据えたいものです。

さて今日は、悪魔の投資法のお話です。

今日は米雇用統計の発表日ということで、
緊張の雰囲気ですが、その緊張をほどくために
いつもと違う語り口でお話をさせていただきます。^^

(少しお話は面白おかしく脚色しています)

さて、私はこの話を聞いたとき、
はじめとても腹立たしく思いました。

小資本の投機家をバカにしていて
「嘘をつくな!」と叫びそうになりました。(笑)

でも、どうやらまんざら嘘でもなさそうなのです。

どんなお話かと言いますと、
それは、こんなお話だったのです…。

    ☆ ☆ ☆ ☆

市場には、ピンストライプの葬儀屋と呼ばれる
経済の屍を食って儲ける債権トレーダーがいるそうです。

株式市場が暴落すると、
ピンストライプのシャツを着込んだ
彼らの稼ぎ時となります。

そして、長期タームの金持ち為替トレーダーも
少しだけ葬儀屋たちに似たところがあって、
彼らも、上等のピンストライプのシャツを着ていて、
充分な資金をたずさえて、
為替市場に「暴落」や「リダクション」が起こると、
多くのトレーダーの投げたポジションを買って仕込みます。
多くのトレーダーが投げに出るときが、
彼らの仕込み時なのです。

彼らは歴史的な巨視で相場を見ています。

多くのトレーダーの嘆きが
彼らの買いサインです。

もちろん彼らは、充分な知識を持っていて、
決して無理をしません。
資金管理のノウハウにも長けて、
まず、レバレッジ1倍程度に仕込んだらいったん様子を見ます。
いくらバーゲンセールでも買い過ぎはしないのです。

そうして、もしもさらに下げて二番底となったら、
また少しだけ仕込みます。
形はナンピンに似ていても、
彼らは「バーゲンの買い増し」とうそぶきます。
彼らのレバレッジはせいぜい3倍程度までです。

でも、彼らは資産家なので、
レバレッジ3倍と言ってもけっこうたくさんの玉となります。

そうして、とても長期間にわたって玉を保有して、
やがて為替市場が堅調と連騰に沸き立つ頃、
アナリスト達の上げ一色のコメントを見て、
頃はよしと彼らは静かに手仕舞いをします。

実は彼らは、たんに安いときに買って、
ただ高い時に売っているだけなのです。

為替差益とともにスワップポイントを
恐ろしいほどごっそりと稼ぎます。
彼らはこれを投機ではなく「投資」と呼んでいます。

ちゃかちゃかしたトレードは決して行いません。
何ヶ月も、場合によっては何年も
のんびりしながらスクエアで待つこともあって、
彼らが次に仕込むのは、
市場に「暴落」と「リダクション」が起こり、
多くのトレーダーから嘆きの叫びのサインが出たときです。
特に「歴史的暴落」という言葉を好みます。

彼らの中には、

「ただ安いときに買って、
 高くなったら売ったら良いだけなのに、
 これこそがFXで儲ける秘密なのに…、
 なぜ無理をした投機で損する人がいるのか。
 私には理解などできない。」

などとうそぶく者までいるようですが、
彼らは、多くの負けて嘆くトレーダーと
暴落にはとても感謝しているようです。

今日もどこかで、
経済の屍を喰らいトレーダーの死体にかじりつく
悪魔達は笑っています。

FX 市場反応のお話

昨日は、米ADP雇用統計と米中古住宅販売が市場予想を
大きく上回る悪化となって、ドルが下落しましたね。

ゴトウ日の昨日5日(水)は、前日NY時間に為替も堅調となって、
NYダウも+91.12ドルで引けたことから、
日株も小高くはじまりましたが、
為替市場は軟調なスタートとなりました。
早朝の豪政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。
そしてその後、日経平均がマイナス圏に入ると、
渡辺金融担当相の「円キャリーの巻き戻しリスクが残る」
との発言もあって、為替もさらに下げの度を強め、
ドル円が115円台後半、ポンド円が232円台となるなど
ドル円やクロス円が下げました。
午後になるとユーロドルなども軟調となりました。

ロンドン市場に入ると、
日経平均が262円安で引けたことや欧株も軟調であったことで、
ドル円やクロス円が軟調なスタートとなりましたが、
ほどなくもみ合いの展開となりました。
また、ポンドの翌日物金利が上昇したことで、
ポンドドルが下げましたが、
BOEが準備預金残高の引き上げと量的緩和を発表すると
欧州通貨が値を戻しました。
NY時間が近づくとコティスOECDチーフエコノミストの
発言も影響したか、ドル円やクロス円が再び軟調となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
チャレンジャー人員削減数も増加して、
ADP雇用指数の数字が市場予想を下回りったことなどで、
ドルが売られ、対ドルで欧州通貨が買われました。
その後、米中古住宅販売がサプライズの悪化となって、
ドル売りの動きが加速しました。
ポンドドルが2.02台へと上昇して、
ユーロドルも1.36台後半へ上昇しました。
ドル円はリスク回避の動きで軟調となりましたが、
クロス円はいったんはリスク回避で下げたものの、
その後、ポンドドルやユーロドルの動きに
つられるように上昇しました。
その後、クロス円はもみ合いながらしだいに
調整の動きとなって行きました。
ベージュブックは、市場予想のとおりで
目新しい材料はなかったようです。

今日6日(木)は、午前10時半に豪失業率と豪新規雇用者数が
発表されて、失業率は変わりはなかったものの
新規雇用者数が市場予想を上回る3.19万人となって、
限定的ながらオージーが堅調な反応を見せました。

午後2字45分にスイス失業率、
夕方5時半に英鉱工業生産と英製造業生産高、
夜の7時に独製造業受注、
夜の8時に英BOE政策金利、
夜の8時45分に欧ECB政策金利、
夜の9時半から欧トリシェECB総裁定例記者会見、
同時刻に米新規失業保険申請件数と米非農業部門労働生産性、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数、加Ivey購買部協会指数、
などが発表されます。

深夜1時にセントルイス連銀総裁の講演、
続く深夜1時25分頃に米経済見通しについての
アトランタ連銀総裁の講演が予定されているようです。

ドルの弱さが目立つ相場となっているようですが、
明日、注目の米雇用統計はいかがなりますか。

今日の欧ECB政策金利のコンセンサスは据え置きのようですが、
一部で利上げ期待もあるようですので、
欧トリシェECB総裁定例記者会見とともに注目です。
また、米ISM非製造業景況指数など米指標にも注目です。
NYダウも−143.39となって、日株も軟調に始まっていますが、
下値では買い意欲も垣間見られるようですので、
いつもながら、株価の動向と市場替りの初動にも注意して
機敏なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、市場反応のお話です。

一筋縄ではいかない市場ですが、(笑)
起こったことと、その市場の反応は
ときに不可解とも思える動きをすることがあります。

じつは不可解と感じた
トレーダー自身の感覚こそが、
市場心理と乖離していて、
その感覚を市場動向にあわせて
修正しなくてはならないのですが、

固定的な心理のバイアスによって、
「あれ?、なんだこれは」
と思うことがあります。

今は米GDPが好結果であった場合、
すなおにドル買い反応となることが多いですが、
かなり昔では、米国の景気がよくなるということは、
日本などからの輸入が増えて、経常赤字が増大するので、
ドル売り反応となっていたという、
今では考えられないことがセオリーとなって
いた時代がありました。

また、「有事のドル買い」もソ連の崩壊や
9.11のテロを経て、死語となりました。

世界同時株安でリスク回避の動きが顕著になると、
米指標の悪化は、ドル円やクロス円の下落反応を招き、
あたかも「同時株安の円買い」のセオリーでも
あるかのような一律ともいえる市場反応となりました。

また、ドル円とユーロドルは逆相関の関係でしたが、
世界同時株安ではドル円が下落することによって、
ユーロドルなども下落する反応がしばしば見られました。

時と状況の変化によって、
市場反応は変わり、一律ではないのですね。

また、レートは未来を織り込んで行きますので、
その織り込みの度合いによって、
経済指標の発表が良い数字でも
逆の反応となったり、
また、「噂買いの事実売り」もあって、
一筋縄ではいきません。

政策金利が予定とおり上ったのに
レートはその将来を織り込もうとして
下落することもしばしばあります。

一方、悪い数字でも
「この程度で済んだとか」と言わんばかりに
「おとうさん、重度の胃潰瘍だってよ。
 胃癌じゃなくてよかったわねぇー。」と、
悪い数字に逆にレートが上ることもあります。(苦笑)

また、かなりインパクトのありそうな数字にも
無反応に近いこともあり、
「反応がないのはすでに織り込み済み」であることや、
市場の関心が別のところにある場合もあります。

「市場が間違っている」と思うことがあっても、
そのように感じるトレーダーの感覚のほうこそが
間違っていることがどうも多いようで、
市場反応の感覚は、時と状況によって
修正していかなくてはならないようです。

市場の集団心理を一人の人格に見立てますと、
かなり気難しく神経質で変な野郎のようですね。(笑)

でも、この市場心理という名の変人と
上手に付き合うことがトレードには必要なようです…。

FX 自動トレードのお話

昨日は大きなV字の行って来いの相場となりましたね。

昨日4日(火)の東京市場は、
前日がレーバーデーでNY株式市場も休みであったことから、
ドル円が115.60から116円の間の小動きで
様子見ムードでのスタートとなりました。
午前中に発表の豪GDPが市場予想を上回る良い数字でしたが、
オージーが上げたものの限定的で、
その後はもみ合いとなりました。

ロンドン市場に入ると、日経平均が104.46円安で引けて
軟調であったことや欧州各国の株価も軟調であったことで、
しだいにリスク回避の円高となって行ったことに加え、
欧州の銀行がサブプライム関連で損失を抱えているとの
噂により信用収縮懸念が再燃して、
ドル円やクロス円、そしてユーロドルなど
も大きく下げました。
ドル円が115.40を割り込み、ポンド円は232円を割り込み
ユーロドルも1.35台半ばあたりまで下落しました。
NYタイムでのISMが悪い数字はないかとの
憶測も飛び交っていたようです。

休み明けのニューヨーク市場に入ると、
ロンドンでの噂の後遺症か、
はじめ欧州通貨は渋っていたものの
ショートカバーも入って、
しだいに顕著な円安となって行きました。
そして注目のISM製造業景況指数が52.9とわずかに悪いものの、
内訳の中での生産や雇用の数字が前月を上回っていたことと、
発表前にISMが悪い数字ではないかとの憶測も
飛び交っていたこともあって、その反動と
安心感も手伝って、NY株価も堅調となったことから、
ドル円やクロス円そしてユーロドルが上昇して、
大きなV字の「行って来い」相場となりました。

ゴトウ日の今日5日(水)は、
朝に豪RBA政策金利発表が発表されて
市場の予想とおりの据え置きとなりました。

夕方6時に欧小売売上高、
夜の9時15分に米ADP全米雇用者数、
夜の10時に加BOC政策金利、
夜の11時に米中古住宅販売保留、
深夜3時に米ベージュブック(地区連銀経済報告)
などが発表されます。
また、時間は未定ですが、
夜に下院金融委員会公聴会でのクレジットや
住宅ローン市場に関するFRB及び財務省の証言が
予定されているようです。

米指標と加BOC政策金利には注目です。

明日のECB政策金利の発表とトリシェECB総裁の会見、
そして週末の米雇用統計など、
ビッグイベントが控えているだけに
方向感が難しい相場ですが、
サマーバケーションが終わり
値動きが活発化する可能性もあって、
ロンドンとニューヨークの市場替わりの初動と
飛び交う噂に注意して、機敏なトレードをしたいものです。
依然、株価との連動性は高いものの、
いくぶん温度差も感じられるようになってきているようです。

さて今日は、自動トレードのお話です。

アレキサンダー・エルダーの投資苑2の第6章には、
コンピュータトレーディングに関する
面白いことが書かれています。

過去に無数の自動トレーディングシステムが開発されて
すばらしい過去のバックテストの結果であるにもかかわらず
なかなか今現実のトレーディングで必ずしも良い結果と
ならないことがあるのは、

物理学と数学はトレードにとても役立つものであっても、
最大級のコンピュータとシステムを備えた者が、
かつて市場を独占したことがなかったように、

市場の状況は常に変化していて、手を加えなくては
システムは劣化して時とともに自壊してしまうこともあり、

市場は物理学の法則に完全に従う機械的な、
あるいは電子的な存在ではなく、
それは巨大な群集であり、
群集心理の不完全な法則に従って行動するもので、
トレーディングの判断には、
必ず心理学の要素を考慮に入れなくてはならいから
と述べています。

また、プロフェッショナルもコンピュータを使いますが、
自動操縦のシステムに乗せてはいても、
常にタカのようにシステムを監視していて、その調整を怠らず、
重要な決定はシステムトレーダー自身が行う点が、

素人が市場を恐れ不安から解消されるために、
思考停止の状況で全てゆだねてコンピュータトレーディングを
使う点と異なると指摘しています。

つまり、プロのシステムトレーダーは、
自由裁量トレーディングを行う能力があるから、
機械的なコンピュータトレーディングを
使いこなせるというわけです。

最近は、自由裁量を劣ったものとして扱う
風潮があるようですが、
コンピュータ分析はしても機に応じて使い分け、
リスク管理と一連のルールで
意思決定木の枝を選別する裁量の能力は
必要なのかもしれません。

子供が飛び出してきたり、老人が自転車で道を横切る
いつ何が起こるかわからない車の運転で、
たとえ自動操縦の車があったとしても、
乗るのが怖いように(笑)

また、最新のコンピュータを搭載したジェット機でも
重要な離陸と着陸をパイロットの手にゆだねているように
思考停止でコンピュータに全てをゆだねるのではなく、

コンピュータトレーディングとトレーダーの裁量とを
ハイブリッドさせたようなトレーディングが
望まれるのかもしれませんね。

FX デルフォイの神託のお話

今日の北海道はとても爽やかな晴天です。
トンボが気持ち良さそうに空を飛んでいます。

週はじめの昨日3日(月)の東京市場は、
先週末のNYダウが+119.01ドルで引けたものの、
日経平均株価は58.02円安で寄り付いて、
様子見的なムードでのスタートとなりました。
複数発表された日指標があまり良くない数字で
やや円安傾向に推移しました。
限定的ながらオージーが上げました。
ドル円は小幅ながら116円あたりまで上昇しました。

ロンドン市場に入ると、はじめはやや円安傾向でしたが、
IKBドイツ産業銀が7億ユーロの損失計上の報道や
独フィナンシャルタイムスによって
ドイツ銀行がここ2週間で40億ユーロ以上の資金調達に
奔走していることなどが報じられたこともあって、
限定的ではありましたが一時軟調な展開となりました。
その後は小幅なもみ合いの展開となりました。

ニューヨーク時間となると、レーバーデーで
米とカナダが休場とあって閑散な取引となりましたが、
ロンドン時間でのサブプライムがらみの悪いニュースが
尾を引いたように軟調な展開で始まりました。
ドル円やクロス円が小幅ながら下げて、
ユーロドルも1.3600に迫るあたりまで下げました。
その後は、動意のないもみ合いとなりました。

今日4日(火)は、午前10時半に豪GDPが発表されて
前年比4.3%という市場予想を上回る結果に
オージーが上昇しました。

午後2時45分にスイスGDP、
夕方6時に欧生産者物価指数、欧小売売上高、欧GDP
そして、夜の11時に米ISM製造業景況指数、米建設支出
などが発表されます。

米ISM製造業景況指数はもとより注目度の高い指標ですが、
特に今回はバーナンキFRB議長が
「最新の経済指標に特に注意を払う」と
明言していることもありますので結果を注視したいものです。

さて、レイバーデーも終わって、
バーケーションであった投資家も市場に戻り
取引も活発になると思われますが、
週後半の据え置きか利上げかで意見の分かれる
ECB政策金利とその後のトリシェ総裁会見や
週末の米雇用統計とイベントがあるために
動きにくい面もあるものの
週はじめとなるニューユーク勢の初動と夜11時のISMに
注目しながら機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、デルフォイの神託のお話です。

古代ギリシャの山々に囲まれたデルフォイは、
アポロン神殿があった場所として
古代ギリシャ世界では最も重要な聖地とされていました。

将軍たちは戦略について神託に伺いを立て
市民はいろいろな人生上の問題を尋ねたとされています。

この故事にちなんで、
識者に聞く100人アンケートなどが
未来予測のためのデルフォイ法と呼ばれることがあります。

環境問題でも50年後の地球温暖化について
識者へのアンケート調査が行われたりしているようです。

たとえば、気象予報士100人に
日本のある地域の明日の天気を予想してもらい
多数のコンセンサスを得た予報結果が晴れであれば
きっとその地域の明日は晴れとなることでしょう。

ところがトレードでは、

コントラリー・オピニオンという考え方があって、
たとえば、100人の為替ディーラーに
「今後、短期的にドルは上りますか、下がりますか?」
と聞いて、もしも100人ほとんどが上ると回答したら、
ドルの上昇はかなり疑わしくなることがあります。

なぜかと言いますと

為替ディーラーの100人ほぼ全員が
ドル上昇を予測したということは、

「もう皆が買った後!」で
もう買う人があまりいないかもしれないからです。(笑)
すぐに頂点を迎えて下げ始めるかもしれないからです。

デルフォイの神託では、
未だ勃発していない戦などであり、

100人の気象予報士のコンセンサスも
明日の天気という純粋な未来であるのに対して、

100人の為替ディーラーの為替予想は、
未だ起こっていない未来ではなく、
現在進行形の現在でも手を下せる未来の予想だからです。

むしろ、まだ不確かで
上げ予想40%が、60%を超えたあたりが
良いタイミングなのかもしれませんね。

未だ不確かなリスクの中にこそ、
利益の余地があるようです。

コンセンサスが一方向で、リスクが少なそうな時は、
じつは危険であることがあるようですね。
そういえば、よく新聞に株高の見出しが載ると
下げるとも聞きますね。

作り話とは思うのですが、
暴落で市場が「たいへんだ、たいへんだ」と
パニックになっているときに
山の奥からリュックサックに札束を詰めて
にっこり笑ってバーゲンセールの株を買いに来る
老人のお話がありますが、
コントラリーの神託でも得て来ているのでしょうか…。

FX 3大市場の初動のお話

今日から9月のスタートですね。

先週末の31日(金)の東京市場は、
前日のNYダウが−50.56で引けて、
日株もはじめは様子見的であったものの、
しだいに日経平均の上昇が顕著となって前日比300円を超えて、
アジア株も堅調に推移したことで、
ドル円やクロス円が上下に振幅しながらも上昇しました。
発表直後は限定的な反応でしたが
朝方の豪指標が良かったことや、
投信による新規投資の動きも上昇の後押しをしたようです。
ドル円が116.30を超えて、
ポンド円が234円台後半あたりまで上昇しました。
その後、ロンドンタイムを前にして調整も見られました。

ロンドン市場に入ると欧州株も堅調な展開を見せて、
東京時間のニュースでブッシュ米大統領が
サブプライム問題で対応策を検討する予定と
報じられたこともあって、
ドル円やクロス円が振幅しながらも堅調な動きとなりました。
英GFK消費者信頼感調査も好結果で
一時ポンドドルが2.0200超えとなりました。
その後、NYタイムでの一連の米指標の発表や
米FRB議長の講演を控えて調整の動きとなりました。

ニューヨーク市場になると
東京とロンドンでの上昇の動きの調整の仕掛が入りました。
また、PCEデフレータなど一連の米指標は
ほぼ市場の予想とおりでインパクトとはならず、
バーナンキFRB議長の発言も
「投機家を救済するのは政府の役目ではないが、
 状況を注意深く監視して、最新の経済指標に
 特に注意を払いながら、金融市場の混乱が
 経済に影響する場合は必要に応じて行動する」と、
今後の政策金利への意思があまり明確でなかったことで、
期待が萎えたように、しだいに米株も軟調となって、
ドル円やクロス円が下落しました。
その後にブッシュ大統領から
連邦住宅局を使ったローン救済策が発表になると、
ドル円やクロス円がバーナンキ発言後の
下げを戻す動きとなりましたが、
軟調傾向のもみ合いとなっていきました。

月初めとなる今日3日(月)は、
米国とカナダがレイバーデーでお休みです。
午前10時半に豪住宅建設許可件数が発表されましたが、
あまり良い数字はなかったものの
同時に発表された日指標が芳しくなく、
オージーは対円ではやや円安に振れることとなりました。

午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
午後4時55分に独製造業PMI、
夕方5時に欧製造業PMI、
夕方5時半に英製造業PMIが発表予定ですが、
今日の指標は小粒です。
また、休日のため米指標の発表はありません。

さて、今週末には米雇用統計を控え、
6日の米ISM非製造業景況指数も気になるところですが、
CFTC物取引委員会によると、
先週末時点で円は前週に続いて買い越され、
クレジット市場の混乱を受けて
キャリートレードの解消が進んでいるとの発表があるなど、
不透明感がぬぐえない状況のようです。
良くなる兆しも垣間見られるものの、
まだ株価のご機嫌を伺う相場展開となりそうです。
今日は米市場が休みで閑散相場となりそうな向きもありますが、
大玉によるチョッピーな動きとともに
ロンドン市場の初動に注意しながら
機敏なトレードをしたいものです。

さて今日は、3大市場の初動のお話です。

土日を除き24時間休むことない為替市場ですが、
近年は「くりっく365」のような取引所形式も見られるものの、
為替はオンライン上での相対(あいたい)市場ですので、
3大市場と言うのも変なのですが、
慣例的に東京市場とロンドン市場とニューヨーク市場を
3大市場などと呼ぶことがあります。

2004年のBISによる国と地域別の取引高に関する発表では、
イギリスで31.3%、アメリカで19.2%、日本が8.3%で、
イギリスにフランスやドイツなどの欧州圏を加えますと
41%を超えて、取引高第1位がいわゆるロンドン市場、
2位がいわゆるニューヨーク市場、そして、ぐっと下がって
第3位が東京市場ということになりますが、
見方によっては、為替は世界の2大市場がリードしている、
とも言えそうですね。

取引高は当然ながら取引が活発であることですので、
ロンドン市場とニューヨーク市場でボラティリティも
大きくなって、トレードチャンスを迎えることとなります。

東京市場でも為替が大きく動くことがあるにはありますが、
やはり、ロンドンやニューヨークの市場には
かなわないようです。ちんたらした相場で
眠たくなることもあります。(笑)

ロンドン市場は、サマータイムで
日本時間午後3時〜深夜1時ころまでですが、
取引が活発なだけあって、かなりの早出組の人もいるようで、
午後2時頃から動きがでることがあります。
でも最初に顕著な動きとなるのは
午後3時〜5時にかけてが多いようです。

ニューヨーク市場は、同様にサマータイムで
日本時間の夜9時〜朝6時ころまでですが、
やはり早出組の人がいて、
夜8時過ぎくらいから動きがでることがあります。
でも最初に顕著な動きとなるのは
夜9時〜11時ころにかけてが多いようです。

サマータイムが終わると
それぞれ1時間ずつ後にずれます。

また、ニューヨーク市場の前半は、
ロンドン市場市場とも重なり、
取引がとても活発となって、ゴールデンタイムなどと
呼ぶ人もいます。

もの凄く大雑把な言い方で、異論も多いとは思いますが、

東京市場は前日のニューヨーク市場を継いだ動きで
ニューヨークの終盤に行き過ぎていたら少し調整の動きもある
どちらかというと保ち合いから、もみ合いのレンジ的動きが多く、

ロンドン市場は初動で東京市場の眠気を覚ます(笑)
その日最初の投機的な流れを作り、

ニューヨーク市場の初動では、ロンドン市場の動きに乗った
投資家のストップを狙うかのように
行きすぎをとがめるような投機的な動きが多く、
そして指標発表で動いた後、もみ合いとなって、
後半はファンダメンタルであるべき方向に
ゆっくりと値が動いて東京市場につなぐといった
傾向を感じます。

ですので、市場替わりの時間の初動に注意して、
その流れに乗りながらも、次の市場タイムとなったら、
深追いせずに投機玉を少し手仕舞うなどして、
次の市場の初動の動きを待つと良いような気がします。

前の市場に対してどのくらい上げたか下げたかなどに
関連するノウハウも必要となるのですが、

(何言ってんだいと怒られそうですが)
市場替わりの初動は前の市場の反動の動きや
調整の動きとなることが
比較的多く見られるようです。
ですので、前の市場の流れに調子乗ってついていくと
市場替わりでいったんはヤラレることとなります。(苦笑)

大雑把な傾向を掴んでおくと
株でのオーバーナイト投資法ならぬ、
眠らない為替市場の市場替わりトレード戦略と
なるかもしれませんね。

余談ですが、私自身は、ちょっとだけ、
ロンドンをはじめとしたニューヨークの一連の動きは
レートという結実をブルとベアとの対話に見立てた
正反合の弁証法に似ているイメージを持っています。(笑)

例外もあるものの大雑把な傾向だけは捉えていると
役立つこともありそうです。

FX ボラティリティのお話

すっかり夕暮れも早くなって、
北海道は日々秋色が深くなってきています。

昨日30日(木)は、前日のNYダウが+247.44ドルと上昇して
円安が進みましたが、前日のニューヨーク時間で報道された
豪ヘッジファンドの破産法適用申請や
英のロイヤル・バンク・オブ・スコットランドが
投資銀行業務を一部削減など、
サブプライム絡みの悪いニュースも改めて取り沙汰されたか、
高値警戒感も出てきたようでオセアニア時間から
東京時間は調整の動きとなりました。
日株が堅調に始まったのにもかかわらず調整の流れは続き、
独ザクセン州立銀行の巨額損失の噂も出て、
株価の上げ幅が縮まるとさらに軟調な展開となって、
ドル円が115.20あたりまで下落してクロス円も下げました。

ロンドン市場に入ると、ドル円やクロス円に
利益確定の切り替えしも見られましたが、
やや軟調な上げ下げ忙しい相場展開となりました。
一方、東京時間での独ザクセン州立銀行の巨額損失の
噂の影響か、欧州通貨が売られて、
ユーロドルが1.36台を割って、
ポンドドルも一時2.0040あたりまで下落しました。

ニューヨーク市場に入ると、ウォールストリート・
ジャーナルが「FRBは政策金利の引き下げを急いでいない」
と報道をしたことも影響してか株価が軟調な中、
株価との連動性がやや薄れたかのように、
ショートカバーや月末の投信設定も入ったようで、
為替は上下動しながらもしだいに堅調な動きとなりました。
ドル円が116円あたりまで、ポンド円が234円あたりまで、
下げていた欧州通貨も、
ユーロドルなど終盤に調整とはなったものの、
一時1.36台半ばあたりまで、
ポンドドルも一時2.0160あたりまで値を戻しました。

週末で月末の今日31日(金)は、
朝8時半に日全国消費者物価指数や鉱工業生産など
複数の日指標が発表されましたが、
市場反応はあまり見られませんでした。
午前10時半に豪小売売上高や豪貿易収支が発表されて、
良い数字に限定的ながら好反応となっています。

この後、午後2時45分にスイス消費者物価指数、
午後3時に独小売売上高指数、
夕方6時に欧消費者物価指数や失業率など複数の欧指標、
夕方6時半に英GFK消費者信頼感調査
夜の9時半に加GDP、
同時刻に注目の米PCEコアデフレータと米個人所得、
夜の10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
夜の11時に米製造業受注と米ミシガン大消費者指数(確報値)、

また、夜の11時に住宅と金融に関する
注目の米バーナンキFRB議長の講演が予定されています。

さて、昨日のNYダウは−50.56ドルで引けでしたが、
今日の日株は堅調に始まっています。
為替相場はときおり流れる悪いニュースに
揺れる場面もありますが、
少し良い雰囲気も感じられるようになってきたようです。 
今日は、米PCEコアデフレータと議長講演が注目されますが、
ここのところロンドンとニューヨークでの
市場替わりに相場の流れが変わることが多く、
市場替わりの初動には気をつけたいものです。

また、来週月曜日がレイバーデーで
米国とカナダが連休前であることや、
今日は週末で月末もありますので、
ポジション調整にも気をつけて
機敏なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、ボラティリティのお話です。

トレードの本によく出てくる
ボラティリティ(volatility)とは、
価格の変動性のことで、
金融工学のパラメーターで使うことが多く
「率」で表されることが多いようです。
資産価格の変動の激しさを表すパラメータと、
定義されています。

ボラティリティ・スマイルやボラティリティ期間構造だの
頭の痛い話はさておいて、実戦的に簡単にお話しますと、

ボラティリティが大きいと価格変動が大きいといえます。
普通、過去の値動きから算出してヒストリカル・ボラティリティ
などと呼ばれることがあります。

そのほか、オプション価格から逆算した
将来あるべき期待値としてのインプライド・ボラティリティ
というものもあります。

また、ジョン・A・ボリンジャーの開発した
ボリンジャーバンドもボラティリティを元としたバンドで
ボラティリティのバンドとなっていて、
視覚的に生の価格変動範囲を捉えることができて有用です。
バンド幅が大きいとボラティリティも大きい状態で
価格変動が大きな状態です。

価格変動が大きいということは、
相場の上げ下げが大きいということですので、
キャピタルゲインの差益を得るには、
とても好ましい状況ですが、
思惑と逆に相場が動いた時は
損も大きくなるので注意が必要です。
損益分布範囲であるリスクが増すわけですね。

ボラティリティの要因はいくつかありますが、
1つは価格(レート)そのものです。
たとえばドル円とポンド円では、
それぞれの通貨ペア自体の率としての変動は
それほど大きな差ではありませんが、
価格変動自体は、ポンド円のほうが
ドル円の2倍ほどの価格差があるために大きくなります。
同じ1%でもそれぞれ違ってくるわけですね。
極端なことをいいますと、
新○鉄の株とト○タ自動車の株の価格変動の差の
生金額のようなイメージでしょうか。(笑)

また、取引量などの通貨の持つポテンシャルも
ボラティリティに影響があるようです。

そして、投機性の高い通貨ペアも
価格変動が大きくなる傾向があります。
NZDなどもこれに該当するかもしれません。
レートの割りにボラティリティが大きいようです。

そして、流動性の小さなマイナー通貨にも
価格変動が大きい傾向が見られます。

そのほかは、何がしかの大きなファンダメンタル要因が
あって、たとえば世界同時株安などのときなども
為替相場のボラティリティが通常時よりかなり大きくなります。
荒れたり、ボラタイルな(変動しやすい)相場となります。

また、取引の閑散なときも流動性が低下して
大玉でレートが激しく上下する
局所的な価格変動となることもあります。
局所的といえば、重要経済指標の発表時にも見られますね。

さて、キャピタルゲインを得るには
よい面の多いボラティリティの大きな状態ですが、
損益分布範囲であるリスクも増大しますので、
負けトレードとなるときに損が大きくなることばかりでなく、
一般にボラティリティが大きいと、相場のブレも大きく、
大きな方向は間違っていなくとも、
すぐにストップにかかって振り落とされてしまうことが
ありますので注意が必要のようです。
デイトレードなどではボラティリティに応じてストップも
大きめに設定する必要がある場合があるようです。

極端にボラティリティが大きな状態では、
価格変動リスクも大きく、これを小さくするために、
小さな時間軸でのスキャルピング的トレードをする
などの方法が知られています。

短時間のトレードならば、その時間内での価格変動を
小さくすることができるというわけですが、
30分足でのボラティリティ3σが
200Pips相当以上の幅があるときなどは
少し短めの時間軸でのトレードが良いようですね。

「ポン円なんか、いつもそれ以上のボラじゃないか。」

はい。ポンド円はスキャルにとても良い通貨ペアのようですね。

それと、ボラティリティの大きな時には
リスク軽減策として、ポジションサイズを小さくする
ことも大切なノウハウとなるようです。

FX オーダーの見積りのお話

北海道も残暑ですが、少しずつ秋の訪れが感じられます。

昨日29日(水)の東京市場は、
前日のNYダウも−280.28ドルの大幅な下落となり、
日経平均も15900円割れとなって、
朝方にドル円が114円を割り込むなど、
下げの第5波を感じるような軟調な展開で始まりました。
アジア株も軟調でしたが、しかし、投信の買いや
月末近くでの実需や利益確定のショートカバーも入ったようで、
ドル円も114円台の半ばに迫るあたりまで、
ユーロ円も155円半ばあたりまで戻すなど、
ドル円とクロス円ともに底堅い状況に
しだいに円安傾向となっていきました。

ロンドン市場に入ると、
特に目立った材料はなかったようですが、
欧株もはじめが軟調であったにもかかわらず、
日株が下げ幅を縮小したことや、
ダウ先物の小幅プラス圏での推移もあって、
底堅さに安心感も醸成されたか、
振幅しながらもじりじりと値を上げて、
ドル円が115円台となって、
ポンド円も231円台の半ばあたりまで上昇しました。
欧株もしだいに堅調となっていきました。

ニューヨーク市場に入ると、
米株が堅調に始まった後、
振幅しながらもさらに上昇幅を拡大したことで、
ドル円やクロス円が上昇を加速して、
昨日の下落分を越える上昇を見せることとなりました。
ドル円は116円台に乗せ、ユーロ円は159円に迫るあたりまで、
ポンド円は234円台半ばあたりまで大きく上昇しました。
ドルは対円以外では弱く、対ドルで欧州通貨や
オセアニア通貨が上昇しました。
円安、ドル安、欧州通貨高、オセアニア通貨高となりました。

月末のゴトウ日の今日30日(木)は、
早朝にNZ住宅建設許可が発表されて、
対前月で悪い数字となりましたが、
カレンNZ財務相の「インフレ圧力は続いている」との
発言もあり、反応は全般的な昨日の上げの調整の範囲に
とどまっているようです。この後の午前10時半に
豪経常収支と豪民間設備投資の発表がありましたが、
目立った反応とはなっていません。

午後3時に独国際労働機関失業率統計、
同時刻に英ネーションワイド住宅価格、
夕方4時55分に独失業者数と独失業率、
夜9時半に加経常収支と加鉱工業製品価格、
同時刻に注目の米実質GDP、米個人消費、
米新規失業保険申請件数、などが発表されます。
米GDPなど米指標には注目です。

さて、昨日はNYダウが+247.44ドルとなって、
日株も堅調に始まっていますが、
豪ヘッジファンドの破産法適用申請や
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドが投資銀行業務を
一部削減など、サブプライム絡みの悪いニュースもあって、
為替は早朝のオセアニア時間から
調整局面となってスタートしました。

一部では今日が月末のゴトウ日とあって、
為替が急落した8月16日のように
為替の1ヶ月物のスポット応答日が9月末日をまたぐために、
今日は当月分の手当をする動向が増えるとして
「相場が荒れる注意日」ともささやかれているようで、
こちらも一応は警戒したいものです。
各市場の株価とロンドンとニューヨークの初動に注意して、
トレードしたいものです。

さて今日は、オーダーの見積りのお話です。

物理学者のエンリコ・フェルミが、
学生に向かってよく発したと言われる得意の問いが

「シカゴにはピアノ調律師は何人いるか?」

であったそうです。

唐突な質問に学生達は困惑します。
ピアノを弾いたことのない男子学生ではなおさらです。

(そのなの判るわけがないじゃないか…)

「そうかな?
 私の問いは正確な数字を求めているのではない。
 オーダーの見積もりを求めているのだ。」

「…。」

「では、シカゴにはどのくらいの世帯数があるか?
 君の知りえる範囲のいろいろな家庭で、
 どのくらいの割合でピアノを所有しているか?」

「…。」

「シカゴの総世帯数からピアノ保有世帯数を推計して、
 年間の要調律回数を見積もって、他方で、一人の調律師が
 年間で何台のピアノの調律ができるかを見積もる。
 そうすると、需要と供給の関係でぼんやりと
 概数が見えてこないかね? それがオーダーの見積りだ。」

「…?」

「君の家族の人数に対する1日のゴミの量で、
 シカゴ全部のゴミの量を推計するようなものなのだよ。
 正確な数字ではなくとも、オーダーは見積れるのだ。」

市場にはたくさんの経済情報が飛び交って、
いろいろな指数も発表されます。
ファンダメンタルはとても重要ですが、
でも、経済状況だけで
相場が動いているわけでもないようです。

噂に乗りやすい人、
買いたい心理、売りたい思惑、
長期投資の人、短期投機の人、スワップ狙いの人、
含み損に悩む人、含み益を利確したいと思っている人
楽観の人、恐怖に慄く人、
巨額の投資家、ゴミ投資家、
仕掛けの投機、追従者、
スポットトレーダー、先物トレーダー、
余裕資金の人、借金で投機している人、
株価に注目している人、
コモディティの動きに注目している人
債権相場に注目している人、
金融政策に中銀のオペレーション…。

物理学者のエンリコ・フェルミもびっくりの
数え上げたら切がないほどの
「相場は無数の要素のるつぼ」で、
相場は簡単にはオーダーの見積りなどはできませんが、

それら全てが反映された結果のチャートを
良く見ていると相場がどちらに行きたがっているかの
全体の趨勢としてのオーダーの見積りが
見えてくることがあります。

FX 最後の魔術師のお話

昨日はNYダウも−280.28ドルの下落となって、
為替もエリオット波動理論での下げの第5波へと
突入した相場になったようです。
あまり悠長なことを書いていては怒られそうですが、
昨夜は北海道の天気が良く
満月の皆既月食の天体ショーを見ることができました。

昨日28日(火)の東京市場は、
前日のNYダウが−56.74ドルとなって、
日株も芳しくないスタートとなりました。
朝方にカナダ中銀のデュグアイ副総裁によって
「BOCはリスクの精査を実施している」と、
今後の利上げ観測をいくぶん後退させる
コメントが出されました。
米大手銀行ステートストリートの巨額な
サブプライム関連の損失懸念があるとの報道や、
英大手銀行バークレイズがリスク資産を抱えているとの
報道など、悪いニュースが相次いで、
ドル円は115円台前半でのもみ合いとなりました。
一時は戻しも見られたものの、
為替相場は軟調傾向の展開となりました。

ロンドン市場に入ると、
休み明けの欧州勢の動きが注目されましたが、
ドル円ではもみ合いであったものの、
ドル金利の先安感を織り込むように
ドルを売る動きが強まり、一時ユーロドルが1.3670台、
ポンドドルが2.0130をつけるなど、
欧州通貨を中心にドルが売られました。
また、独IFO景気動向もわずかに影響してか
限定的ながらユーロ円が158円を越えるあたりまで、
そしてポンド円は232円台後半まで
買い進められる展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
米大手銀行ステートストリートの
サブプライムに絡むエクスポージャーが問題視されたか、
相場の流れは一気にリスク回避的な傾向となって
円高が進みました。
消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数が
市場予想を上回ったものの反応は限定的で、
注目のFOMC議事録もインフレ懸念は踏襲したものの、
金融市場の状況が悪化した場合には政策対応が必要となる
可能性の示唆や、GDP見通しを下方修正していたことが
判明して、FRBは米国内景気をより重視する
金利政策スタンスに変わったとの憶測も台頭したか、
ドル円は114円前半あたりまで、ポンド円が228円台、
キウィ円が78円台に迫るあたりまで、
ドル円やクロス円、そしてユーロドルに至るまで
大きく下落しました。

今日29日(水)は、午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
夕方4時にECB理事の講演、夕方6時半にスイスKOF先行指数、
などが発表されますが小粒な指標です。
また、今日は米指標はありません。

さて、昨日のNYダウも−280.28ドルの大幅な下落となって、
日株も下落のスタートとなって、
400円以上も下げる展開となっています。
為替も下落に傾斜してエリオット波動理論での
下げの第5波へと突入したようです。
今日も株価に左右される為替相場となりそうで、
次々と明らかにされるサブプライム絡みの
悪いニュースも飛び交うことがあり、注意が必要なようです。

FOMC議事録の各市場での評価は如何なりますか。
ロンドンとニューヨークの市場替わりの動向に注目して、
流れに乗るトレードを心がけたいものです。

さて今日は、最後の魔術師のお話です。

ニュートンが木からりんごが落ちるのを見て
万有引力の法則を想起した話は有名ですね。

後世の作り話説もあるようですが、
知人のステュークリーという学者にも話したとされ、
どうやら実話であったらしいのですが、

この1666年はニュートンは23歳の学生で、
驚くことにこの一年で微分積分を生み出し、
運動法則の研究にも着手して、
さらに光のスペクトルまで発見したと伝記に記され、
天才ぶりがうかがえます。

さて、私も昨日は満月で皆既月食も見られるということで
いい歳をして(笑)、満天の星も輝く夜空を眺めていると
「おぅーっ、凄いものだなぁ。不思議だなぁ。」
と天体ショーを見ていたのですが、

でも、天才のニュートンの場合は違います。
万有引力を発見したとされる翌年の1667年、
月を見ていたニュートンは、
「万有引力は月まで及んでいるのではないか?」と
自問して、その影響を計算してみたそうです。

しかし、当時の地球の質量については現代のように
正確に調べられていなく、
計算結果は満足な結果とはなりませんでした。

地球の質量が正確にわかった後世になっての計算で
彼の死後に証明されることとなりました。

さて、時は移り1936年にあるところで競売があって、
天才ニュートンの手稿がいっぱい詰まった箱が競りにかけられ、

なんとその「ニュートンの箱」を落札したのは、
経済学者のケインズでした。

興味に沸き立つ心を抑えながら、
ケインズがその箱を静かに開けると、

(なんと言うことでしょう!)

果たして出てきたのは、
膨大な量のニュートン肉筆の錬金術に関するノートでした。

「ニュートンは、理性の時代の最初の人ではなく、
 最後の魔術師であった」

という、ケインズの有名な言葉は、
このエピソードに由来しているそうです。

よく、著名なトレーダーのことを「マーケットの魔術師」
などと呼ぶことがありますが、

かつてニュートンも晩年の1720年の初頭、
イギリス政府によって南アメリカ大陸との
貿易の独占権が与えられていた
南海会社への株投機をしていたことが知られていますが、

惑星の軌道でさえ予測できるのなら、
株価の将来の動きも分かるはず、
と思っていたかどうかは解りませんが(笑)

ついに錬金術も投資法も
完成させることができぬまま、
ニュートンはこの世を去りました。

相場とは、天才でも難しいものなのですね。


参考: 草思社 1997年「クォークとジャガー」

FX エルダーの3つの道のお話

昨日注目の米中古住宅販売は、販売件数自体では市場予想を
上回ったものの、在庫が91年以来の悪い水準となりましたね。

週はじめの昨日27日(月)は、
先週末のNYダウが+142.99ドルとなったことを好感して、
為替も早朝のオセアニア時間で
ドル円が一時116.80あたりまで上昇するなど、
オセアニア通貨も堅調にはじまりましたが、
しかし、早朝にサマーズ元米財務長官による
「リセッションが訪れると予測する根拠はまだないが、
 米国リセッションリスクは9・11の同時多発テロ以降最大」
との発言もあってか、日株も堅調に始まったにもかかわらず、
東京市場が開始直後から円売りが強まり、
その後ドル円が116.20をはさんでのもみ合いとなるなど
軟調な展開となりました。

ロンドン市場はサマーバンクホリデーで休みのため、
閑散な取引となって各通貨とも小幅な値動きとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、早出のニューヨーク勢による
米中古住宅販売件数を控えてのポジション調整の売りに
ドル円が116円をはさんでの展開となるなど、
軟調傾向が強まりました。
注目の米中古住宅販売は販売件数では
市場予想を上回りましたが、
在庫が91年以来の16年ぶりとなる悪い水準となったことで、
発表直後の反応は限定的であったものの、
トリシェECB総裁の講演後の質疑応答で
8月2日のインフレへの「強い警戒(strong vigilance)」は、
市場が混乱する前のものとの見解を示したことも影響してか、
米株の下げと共に、しだいに為替も軟調となって、
後半からオセアニア市場にかけて
リスク回避での円買いが強まることとなりました。

今日28日(火)は、朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数が
発表されましたが、目だった反応は見られなく
NYとオセアニアを継いだ軟調な展開となっています。

夕方5時に独IFO景気動向、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格指数6月(前年比)、
夜11時に米消費者信頼感指数と
米リッチモンド連銀製造業指数、
深夜3時にFOMC議事録(8月7日開催分)などの発表があります。
独IFO景気動向と米指標には注目です。

昨日はNYダウも−56.74ドルとなって、日株も芳しくない
スタートとなっています。
朝方にカナダ中銀のデュグアイ副総裁が
「BOCはリスクの精査を実施している」とコメントして、
9月の利上げ延期を匂わすなどもあり、
為替にとっては良いニュースが少ないようです。
軟調傾向となっていますが、
休み明けのロンドン勢の動向が注目されます。
株価と市場替わりの動きに注意しながら
流れに乗ってトレードしたいものです。

さて今日は、エルダーの3つの道のお話です。

名著「投資苑」で、
その著者アレキサンダー・エルダーは語ります。

相場へ参加しようとしてやって来た人は、
市場に来ると、宝物と危険に満ちた森に通じる
3つの道に出会うそうです。

投資家用の日当たりの良い道。
トレーダー用の森の心臓部に通じる道。
そして、ギャンブラーの沼地の近道。

投資家用の道を通るは、
いち早く大きなトレンドを察知できて
あまり活発に動くことをしない資産家的な少数派。

トレーダー用の道を通ろうとする人は多いのですが、
この道を通り切るには、
短期的な価格の行ったり来たりに、
心理、市場分析、資金管理、の3つをマスターして
立ち向かえる人だけで、
多くの旅人は途中で消えてしまいます。
どれか1つでも欠けていると
脚の欠けた三脚に座るようなもので、
こけてしまうからです。

そうして、沼地にはまるギャンブラーの道。
スリルと興奮を愛好して、
トレードをカジノのような娯楽として、
資金管理を考えないと、
破滅すること請け合いだそうです。(苦笑)

うーん、
なんと面白いことを言う人なのでしょう。

著者は、テクニカル分析のエキスパートですが、
トレードは、市場分析だけでは勝てないことを明言して、
心理と資金管理の重要性を説くあたりが、
ただの教師ではなく、実際にトレードをしている
プロ・トレーダーとして流石ですね。

FX なまくら投資法のお話

世界陸上はとてもエキサイティングでしたね。

さて、今日はサマーバンクホリデーで、
為替取引が世界で一番多いロンドン市場がお休みです。

先週末の24日(金)の東京市場は、
前日のNYダウが−0.25ドルと下げ幅を縮小したことを受けて
日株も小動きとなりました。
早朝にNZ貿易収支が発表されて、市場予想よりやや良い数字に
午前中はキウィが堅調となりました。
また、他の通貨もやや様子見的ながら円安水準で
もみ合いとなりましたが、
昼頃から軟調となって、上下動する相場展開となりました。

ロンドン市場に入ると、
仏各紙が「仏ヘッジファンド会社のキャピタル・ファンド・
マネージメントがサブプライム絡みで損失を出す恐れがある」
と報じたこともあって、いったんドル円やクロス円が
下げ幅を拡大して、ドル円が一時115.50あたりまで、
ユーロ円が156円半ばに迫るあたりまで値を下げましたが、
当事者のCFMのコメント発表で
すぐにドル円が116.30あたりまで切り返すなど、
神経質な振幅相場となりました。
一方、欧株はマイナス圏で始まりましたが、
徐々に下げ幅を縮めました。
続いて夜に発表される米新築住宅販売件数が
弱い数字となるとの噂が出たようで、
ユーロドルやポンドドルなど欧州通貨でドル売りが強まり、
調整をこなしながらも上昇の度を強めていきました。

ニューヨーク市場に入ると、
米耐久財受注が市場予想を大きく上回り、
さらに噂のあった米新築住宅販売件数も
市場予想を上振れる結果となって、
伸び悩みのあった米株もしだいに堅調となりました。
欧州通貨が買われて、
相対的に円以外の主要通貨ではドル売り反応となりましたが、
「ユーロの9月の利上げには、より正常な市場環境が必要」
との利上げ期待を後退させる要人発言もあって、
一時振幅しながらも
ドル円やクロス円が堅調な展開となっていきました。

後半は堅調となったものの流動性の問題も垣間見られて、
上げ下げ忙しい相場展開の週末でした。

8月の最終週で週はじめの今日27日(月)は、
夜の11時に米中古住宅販売件数が発表されます。
市場の関心も高い指標ですので注目です。
今日は、このほかの経済指標の発表はありません。
また、夜の10時に金融政策に関する
トリシェECB総裁の講演が予定されています。

さて、先週末はNYダウも+142.99ドルとなって、
今日の日株も堅調なスタートとなっています。
サブプライム問題での市場の混乱も
落ち着きを取り戻しつつありますが、
今朝のサマーズ元米財務長官の
「米国のリセッションの可能性は9・11の
 同時多発テロ以降最大となる」との発言に弱含むなど、
まだ悪いニュースに市場は神経質に反応するようです。

日本のいわゆる「キモノ・トレーダー」と言われている
一説には取引総額が日に1兆8000億もの個人投資家マネーが、
ドル円やクロス円を押し上げる兆しも見えますが、
世界にはビッグプレーヤーも多く、
緊張感だけは忘れずにトレードしていきたいものです。
テクニカル的にも微妙な位置にあるようです。

米政策金利が今後どうなるのか
市場の思惑も含めて注目されます。

さて今日は、なまくら投資法のお話です。

よく初心者と中級者を分けることに
「損切りがきちんとできるか」ということが
挙げられることがあります。

損切りがきちんとできれば、中級者というわけですが、
認知心理学者カーネマンとトヴァスキーが
プロスペクト理論で指摘しているように、

エントリーのときは、びくびくとリスクを恐れるのに
いったんポジションを持ってしまうと、
損の領域となっても根拠なき期待感が心に湧いてきて、
リスク愛好家に変身してしまいます。

恐怖もあるのに、「もう、そろそろ」
という淡い期待の心が芽生えます。

ただ下げるのを見つめ、
そして祈り(笑)、嘆きます。

でも、損切りは心理的にとても嫌なことです。

これからお話しすることは、
正統な投資法ではなく、麻薬ともなるので
恐らく邪道なものといえると思いますが、
損切りを避けて、相場転換を待つというものです。

トレードは売り買いを相場に応じて自在にできることが
理想ですが、スワップポイントがあるために
多くの個人投資家がロングポジションを好みます。

そして、ロングポジションの大敵は、
言うまでもなく下落相場です。

もともと長期戦略で、ポジションサイジングなどの
資金管理をきちんとして、自身の許容できるリスクを知って
リスク管理もできる上級者は別ですが、

この下落相場となったときに、
驚くことに損切りしない初心の多くの投資家は、
投機した大き目のポジションを
ただ何もせずに、下げを見守り
恐怖に慄きながら、祈り、耐えようとします。

九死に一生となることもありますが、
どうしようもなくなって、
大損の手仕舞いを余儀なくされることもあります。

ロングポジションを持っていて、
下落相場となったら、
「おっ、しまった。これは下落となるぞ。」
と思ったときに、ただ見守るのではなく、

(本来は損切りすべきですが)

たとえばクロス円のロングポジションを持っていて、
下落相場となったとき
下げると思ったその瞬間に、
保険として、別のクロス円をショートする、
ただ簡単なこれだけで、災難は緩和されます。
(厳密なヘッジはボラティリティも考慮しなくてはなりません)

「なーんだ。そんなこと…。」

知っている人にはヘッジ行為として当たり前ですが、
あんがいと初心の人は知らずに、
ただ呆然と損切りもせず下落を見守る人が多いものです。

損切りはできない人でも、不思議と
新規のショートポジションは持てるもので、

こうしておくと、どんどん下げても
差損差益は中和されて、
相場が下落しつづけても怖くなくなります。

そうして、下落相場もいつかは必ず終わりますので、
充分に様子を見た後、下落相場の終焉を待って、
利益の出ているヘッジの側のショートポジションを
解消して利食います。

後は、もともと持っているロングポジションの
差損が縮小して、利益へと転ずるのを待ちながら、
スワップポイントもゴチになります。

(そんなにうまくいくのかねぇ)

じゃぁ、ショートしたとたんに、上げはじめたらどうするの?

もともと持っているロングポジションがあるので、
スワップ分は保険料として損するものの、
為替差損は緩和されたままです。
下げ止まりが確実と思えばショートを解消します。

(上げたときにショート解消って、やっぱりその分だけは損切り?)

保険料と思って少しくらいの損切りをすることもあります。

(やっぱり、トレードに損切りは必要なんだなぁ)

はい。そのとおり(笑)。

冗談はさておき、ロングポジションを持っていて、
急な下落の時にカンフル剤として、
ちょっとは使えそうな「なまくら投資法」のようです。

FX レッセ・フェールのお話

日銀が市場コンセンサスとおり
政策金利を据え置きと決定しましたね。
「市場環境が変動していて不確定要因がある」
「実体経済と金融市場の相互作用を総合判断」としながらも、
日本の低金利継続のリスクの問題意識は持っているとして、
将来の利上げの可能性もほのめかしました。

昨日23日(木)の東京市場は、
前日のNYダウが+145.27ドルと上昇したことで、
日本の株式市場も堅調となって、
米住宅金融大手カントリーワイドに対する
BOAの優先株取得の報道もあり、
サブプライム問題での信用収縮懸念が後退して
ドル円が117円に迫る動きとなって、
オセアニア通貨や欧州通貨なども、
一時の調整は見られたものの堅調に推移しました。
日銀による政策金利の発表は、
市場のコンセンサスとおりの据え置きとなりました。

ロンドン市場に入ると、しばらくのもみ合いの後、
特に新規の材料は見当たりませんでしたが、
欧株価は軟調に推移していたにもかかわらず、
夕方の6時頃から欧州勢と思われる買いの仕掛けが入って、
ストップを巻き込みながら、
ドル円が一時117円を越えるあたりまで、
ポンド円が235円に迫るあたりまでとクロス円が上昇して、
ポンドドルも2.0100の直前あたりまで買い進まれました。
その後、早出のニューヨーク勢が参加する頃から、
軟調となって行きました。

ニューヨーク市場に入ると調整の動きがより強まりました。
米住宅ローン貸出大手のカントリーワイドのCEOによる
「米住宅市場は非常に深刻な状況が継続」
などのコメントもあってか、
FRBの早期利下げ観測後退の思惑も出たようで、
上げて始まったNYダウも下げに転じて、
これに沿うように為替も軟調となって、
ほとんど行って来いの状態となりました。
後半からは下げも一服してもみ合いの後に
115円台に下落していたドル円が再び116円台を回復するなど、
また上げましたが、オセアニア時間に入ると
流動性の低下にまた下げるなど忙しい展開となりました。

週末の今日24日(金)は、早朝にNZ貿易収支が発表されて、
やや良い数字に今のところキウィが堅調なようです。
午後3時に独輸入物価指数、
夕方5時半に英第2四半期GDP(改訂値)、
夜の9時半に米耐久財受注、
夜の11時に米新築住宅販売件数が発表されます。
今日の米指標はレートを大きく動かす可能性がありますので
注目です。

さて、昨日のNYダウは−0.25ドルと
下げた後に戻す展開となりましたが、
今日の日株は小安く始まった後に
もみ合いの展開となっているようです。
一方、為替は今のところニューヨーク後半の地合いを継いで
やや堅調となっていますが、
まだ株価との連動性は強いと思われますので、
株価の動向は注目しておいたほうが良さそうです。
また、今日の米指標には注意が必要なようです。

サブプライム問題での信用収縮懸念は
後退しつつあるようですが、
もみ合いの第4波(エリオット波動理論)が未了で、
下げの第5波へとなる可能性も指摘する声も聞かれます。
また悪いニュースに敏感な地合いも継続しているようですので、
過度の楽観はできないのかもしれません。

また、来週月曜日はレイトサマーバンクホリデーで
英国が休場となりますので、
連休前のロンドン市場の動きには特に注意が必要なようです。
そしてニューヨーク市場のはじまりと
週末深夜の動向に注意して、流れに乗りながらも
下げへの注意を怠らず機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、レッセ・フェールのお話です。

レッセ・フェールとは、古典派といわれるアダムスミスが
主張した「見えざる神の手」のことです。

経済は、自由に任せていても「見えざる神の手」が働いて
良い状況に自律する、とする
市場至上主義と呼ばれるものですが、

弱肉強食の経済活動を
「他者に必要なものを生産したり提供して、
 どれだけ他者を幸せにできるか」という競争のことなのだ、
と自由経済主義を賛美肯定するリカードゥ経済学の
マントラ(呪文)の1つですね。(笑)

その後、1929年の世界恐慌の悲惨な経済の現実を経験して、
古典派のドグマを疑うケインズが現れて、
「需要が供給を作る」「総生産は有効需要(消費と投資)に
等しくなる」とする理念の下、
政府によるある程度計画的なオペレーションが
必要であると、古典経済学に異を唱えました。

どちらが是か非かは、私などには解るわけもありませんが、

軽度の怪我や病気が自然治癒力で治るように
基本的に経済は自律しても、
大きな怪我や病気には、医者の力も必要なように、
ある程度、自立を助ける処置は必要なようです。

まぁ、あまりの管理の行き過ぎは、
自由生産の意欲を減退させたりして、
自律の免疫力を低下させて問題もあるのでしょうけれど、
重度の怪我や病気には適切なオペレーションが必要です。

さて、今般のサブプライム問題に端を発する
世界的な信用収縮懸念に対して、
各国の中央銀行が市場への資金供給をしたり、
FRBが政策金利をそのままに公定歩合を下げるなどの
処置を施しました。

今現在は、これらの処置と市場の自律回復で
持ち直しつつありますが、
今後の市場の病状の容態が注目されます。

このまま治癒して快気祝いをできそうでもあり、
いやまだ病状は安心できないとの声もあり、
不透明なようです。

もしも病状が悪化すると次の一手は、
米政策金利の利下げという大手術ですが、
株式市場は歓迎しても、
利下げは米への投資資本のフローを減ずることにも
つながりかねないこともありそうで、

株式市場が完治してから、ころあいを見て
また利上げすればよいのかもしれませんが、
今度は病後間もない株式市場が軟化する懸念も出てきて
難しい判断となりそうですね。

なんとかこのまま経済が良くなってほしいものです。

FX 順張りと逆張りのお話

仏BNBパリパの凍結したファンドの凍結解除との噂や
不確定ながら米FF金利の利下げ期待もあって、
過度の楽観もできないものの
サブプライム問題での信用収縮懸念が
少しずつ後退してきているようです。

昨日22日(水)は、前日に三者会談でのFF金利の利下げ期待や
リッチモンド連銀総裁発言、
そしての米住宅ローン会社の破産法適用の申請報道など
好悪交錯する報道に揺れながらNYダウが−30.49ドルで引けて、
東京市場は株式と為替市場ともに
様子見的で小動きの展開となりました。
ドル円は114円台前半の小幅なもみ合いが続きました。

ロンドン市場に入ると、仏BNBパリパの凍結したファンドが
今週末にも凍結が解除されるのでは?との噂が広がり、
また、昨日来よりFRBの早期利下げ期待もあって、
信用収縮懸念が後退したことで円安傾向となりました。
ドル円は115円台前半あたりまで、
そしてポンド円も229円台となるなど、
クロス円も堅調な動きとなる展開となりました。

ニューヨーク市場に入ると、いったん調整となって
ユーロドルなどユーロを中心に弱含みましたが、
ECBが400億ユーロの資金を市場供給する際に、
金融スタンスについては8月2日にトリシェ総裁が
すでに表明したと表明したことから
「強い警戒が必要」を9月利上げのサインと再確認する
こととなって、ユーロが強い上昇となりました。
また、信用収縮懸念は徐々に後退しつつあるものの
FRB利下げ観測の強まりにドル安反応も出てきて
対円以外ではドルが軟調となりました。
一方ドル円やクロス円はもみ合いの後、
ドル円が115円半ばを超えて上昇して、
ユーロ円が約1週間ぶりに156円台を回復するなど
信用収縮懸念の後退に堅調の度を強めていきました。

今日23日(木)は、昼過ぎに日銀政策金利が発表されます。
今回は市場状況により利上げ見送りとの意見が強いようです。
今後の利上げ観測に午後3時半からの
福井日銀総裁定例記者会見が注目されます。

午後3時に独GDP、独個人消費、独建設投資、
独国内需要、など複数の独指標
午後4時15分にスイスの失業水準と雇用水準
夕方5時半に英総合事業投資(速報値)、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数などが発表されます。

昨日はNYダウが+145.27ドルと上昇して、
日株も堅調に始まっています。
今日は3時半からの福井日銀総裁の会見が注目されますが、
株価の動きやニュース、そしてロンドンとニューヨークの
市場替わりでの動向に注意しながら、
流れに乗ってトレードしたいものです。

さて今日は、順張りと逆張りのお話です。

一日の相場の動きは、上昇か、下降か、横ばいか、
この3とおりしかありません。

また、長いタームでも同じようですが、長い期間では、
日々の上昇・下降・横ばいのレートの動きが
トレンドを形成します。

ですので、
スイング以上のタームのトレードをする場合は、
大きな流れであるトレンドを捉まえる必要があるとして、
多くの投資法はトレンドに付き従うフォロートレードを
勧めています。

そして、トレンドがどちらを向いているのかを
探る手段として、トレンドラインを引いてみたり
複数の移動平均線をいろいろと見てみたりする
手法が開発されています。

でも、高値つかみをすることもあって、
投資法の中には、常に勝者は少数であるとして
逆張りを勧める投資法もあります。

相場の格言にも「もうはまだなり、まだはもうなり」と
禅問答のようなわけの分からなくなるものがあって、
順張りがよいのか、逆張りがよいのか、
論議が絶えません。

テクニカル分析派とファンダメンタルズ派の
論戦のように果てしなくも、
順張りが良いときも、逆張りが良いときもあって、
どちらが良いかと一義的な決定はできないようで、
どちらも自在に使っていかなくてはならないようです。

トレンドが発生しているときは、順張り。
レンジ相場のときは、逆張り。

もしもこのような仮定が成り立つとすると
トレンドがどちらに向かっているかを判別しようとする前に
トレンド相場かレンジ相場かを見定めなくては
ならないことになります。

自身のトレードスタイルで中心に見る時間軸に対して、
より大きな時間軸とより小さな時間軸まで見る
マルチフレーム計測が必要という
エルダー氏やリーエン氏の提唱する思想もあって、
各時間軸でも様相が異なり単純ではありませんが、
トレンドかレンジかをまず考察しようという考え方は
とても有効のようです。

結果論とも思えるトレンドかレンジを
てはどのようにして見きわめたらよいのか
ということについては、ワイルダー氏などによって
試みが公開されています。

もうひとつありました。

トレンドが発生しているときは、順張り。
レンジ相場のときは、逆張り。
のように状態に応じての売りか買いかだけではなく、
相場を休むべきスクエアの時の見極めも大切なようです。

「判らない相場には近づいてはいけない」と
ギャン氏が言ったように、相場を休むべき時を
知るのも必要です。

多くの負けトレードはのべつ幕なしのトレードに
由来していることも多く、不明という名のサインも
とても重要なサインのようです。

相場の状態をマルチフレームで計測して、
トレンドやレンジが確信を持って見れるときは、
状態に応じて順張りと逆張りを使い分け、
不明で休むべき時はしっかりと休む。

これが私のトレード法です。

FX 経済指標のシグナルのお話

バーナンキFRB議長、ポールソン米財務長官、
そしてドッド米上院銀行委員会委員長による会合で
金融市場の混乱の沈静化に向けて
「必要であれば全ての可能な手段を講じる用意がある」と
話し合われたとの報道に、
FRBの政策金利の早期利下げ観測が台頭しました。
しかし、ラッカー・リッチモンド連銀総裁による
「市場の混乱だけでFF金利の変更が迫られることはない」
などの発言もあって市場は揺れているようです。

昨日21日(火)の東京市場は前日のNYダウが+42.27ドルと
下げが一服したことで日株やアジア株が上昇して、
ドル円が再び115円を回復するなど、
ドル円やクロス円が上げましたが、
日経平均が後場に16100円台を回復するも、
しだいにアジア株が頭の重い状況となって、
為替相場は軟調に転じました。

ロンドン市場に入ると株価の頭の重い展開に加えて、
英保険会社がサブプライムで損失を発表するとの
噂が出て信用収縮への懸念が再燃したところへ、
英中銀がスタンディングファシリティを通じて
金融機関に資金を貸し出したと発表したことで、
市場のセンチメントが弱気となって、
ポンド円が225円台半ば割れとなるなど、
ポンドを中心にドル円やクロス円が下落しました。
しかしその後、FRBがNY市場で緊急利下げに踏み切るとの
噂が出て株価がプラス圏に入ると、
ポンド円が228円近くまで値を戻し、
ドル円は114円台後半まで戻すなど、ユーロも上昇して、
下落をだいぶん回復しました。
噂に翻弄されて振幅の大きな相場となりました。

ニューヨーク市場に入ると、
実際にはFRB緊急利下げは行われず、
米株が軟調になったことで、ポンド円は226円近くまで、
ドル円は114円台前半となるなど、
円高、欧州通貨安、ドル安の調整となりました。
その後、バーナンキFRB議長、ポールソン米財務長官、
そしてドッド上院銀行委員会委員長による会合で
市場混乱の沈静に向け確実に全ての手段を
講じる姿勢の表明があったこと報道されると
米株が堅調となって、調整も一服しましたが、
米住宅ローンのファースト・マグナス・フィナンシャルの
破産法適用の申請報道や、
ラッカー・リッチモンド連銀総裁による
「市場の混乱だけでFF金利の変更が迫られることはない」
などの発言もあって、株価の頭も重くなり、
市場には政策金利の利下げに懐疑的な見方も出て、
もみ合い相場となっていきました。

今日22日(水)は、夕方5時に欧経常収支、
夕方6時に欧製造業受注が発表されますが、
今日の経済指標は小粒です。
また、今日は米指標の発表はありません。

さて、昨日はNYダウが−30.49で引けて、
今のところ日株も軟調傾向にあるようです。
いろいろと噂が飛び交い揺れる市場となっています。
米政策金利がどうなるのかが焦点となりそうですが、
利下げは株式市場にとって良い材料ですが、
米国への国際投資の視点(資本流入)では良い材料とは言えず、
信用収縮に混乱する市場への奥の手の手段とはいえ
難しい判断となりそうです。

噂も飛び交いチョッピーな動きもみられ、
難しいトレードとなりそうで、
方向感がはっきりするまでの高みの見物も
選択肢の1つとなりそうですが、
株価を注視しながらも、ロンドンとニューヨークの
市場替わりの動向を見て
動きが出れば流れに乗りたいものです。

さて今日は、経済指標のシグナルのお話です。

サブプライム問題で揺れる現在の相場は、
経済指標の発表に市場があまり反応しないこともあって、
経済指標の発表も少々影が薄くなっているようで
信用収縮がどうなるのかに市場の関心が集まっていて、
噂やニュースに敏感に反応する傾向があるようです。

根が深くこのような状態が長引くとの声も聞かれますが、
悲嘆の中に新たな相場が生まれるとの言葉もありますので、
今後の平常相場のために経済指標について
少し考察してみたいと思います。

経済指標の分類はいろいろありますが、
市場に即効的なインパクトを与えるものから
そうでないものまでいろいろあります。

まずはいろいろある経済指標の分類の中で、
先行指標、一致指標、遅行指標、という観点で
見てみたいと思います。

先行指標と呼ばれているものは、
将来の経済状況や景気を見通すシグナルとなる指標です。
これらには、住宅着工許可件数、設備投資、
消費財新規受注、マネーサプライ、消費者信頼感指数、
失業保険新規受給申請件数、週平均労働時間、
金利スプレッド(10年国債とFFレートとの差)などがあります。

たとえばこの中の住宅許可件数は、景気が実際に後退期に入る
何ヶ月も前から減少し始めるといわれています。

一致指標と呼ばれているものは、
現在のトレンドに「一致して」上下して、
現在の景気の状況を示すシグナルとなる指標です。
これらには、非農業部門雇用者数、鉱工業生産、
そして個人所得などがあります。
現在のトレンドが変化しつつあるのかどうなのかを
確認するシグナルとなります。

遅行指標にはGDPや失業の平均継続期間などがありますが、
追認のシグナルになるといわれています。

もっとも今はこのような分類は陳腐化しているとの
意見もあって、景気(後退)指数と呼ばれる分類が
より実践的で大切との声もあるようです。

雇用統計、住宅着工件数および許可件数、新築住宅販売戸数、
中古住宅販売戸数、乗用車およびトラック販売台数、
失業保険新規受給申請件数、建設支出、
などの7つを実践的に注目すべきとの意見があります。

特に労働省から毎月第1金曜日に発表される雇用統計は、
失業率、非農業部門雇用者数、週平均労働時間、
時間当たり平均賃金、
といった重要データが公開されることによって、

何人の労働者がいるのかが分かり、
何時間働いて、どれだけ残業しているのかが分かり、
これによって生産量が予測できて工業生産も推定できて、
なおかつ労働者の賃金が分かれば、
個人所得も推定できて消費動向の予想を助け、
さらに失業率が財政や金融政策にも影響を与えるとあって、

「雇用統計」を偉大なる占い師と呼ぶ人さえいるようです。

FX ストップハンティングのお話

上げては下げ、下げては上げるワイドレンジの相場で、
株価を睨んだ神経質な相場展開となっているようです。

週はじめの昨日20日(月)の東京市場は、
先週末の米FRB公定歩合引き下げを受け、
信用収縮によるリスク回避の動きが後退したことで
NYダウが先週末+233.30ドルと上昇した
地合いを継いで日経平均も+203円58銭で寄り付き
はじまりました。
オセアニア時間では調整も見られたり、
NZDが償還日の警戒から午前中に売り込まれましたが、
日経平均が一時600円を超える上昇もあって、
アジア株も好調であったことから、
ドル円やクロス円が堅調に推移しました。

ロンドン市場に入っても、日経平均が終値でも
400円を超えたことに加え欧株も堅調にはじまったことで、
ドル円が115台半ば、ユーロ円が155円後半あたりまで、
ポンド円は229円台後半あたりまで上昇しました。
その後、欧株が調整によるものか軟調となって、
為替相場も、もみ合いとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、
米株は小高くはじまったものの
欧株が後半に軟調となったことにつられるように、
米株が金融株などを中心に軟調となって、
ドルが再び115円を割って、一時114円台前半までとなるなど、
ドル円やクロス円が軟調な展開となりました。
その後、後半になって米株が優良株を中心に買い戻されると
ドル円もまた115円を回復して、クロス円も値を戻し、
株価に連動する神経質な展開となりました。
結局、大き目の振幅の行って来いで、
ワイドなレンジ相場となりました。

今日21日(火)は、夕方6時に独ZEW景況感調査と
欧ZEW景況感調査、欧貿易収支、欧建設支出、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の9時半加小売売上高、加景気先行指標指数などが
発表されます。今日は米指標の発表はありません。
深夜1時半に米リッチモンド連銀総裁の講演が
予定されています。
独欧加の指標はそれなりに注目されますが、
株価を睨んだ展開が続きそうです。

昨日はNYダウが+42.27ドルで引けて、日株も小高く始まり、
シンガポールや台湾が午前中やや軟調であつたものの
他のアジア株は今のところやや堅調に推移しているようです。
為替は方向を探るような展開が続いていますが、
今日も世界の株価のご機嫌を伺う相場となりそうです。
欧米の両市場のオープニングの動きに注意しながら、
レンジ逆張りか、様子見か、保ち合い離れを狙うか、
相場に従うしかありませんが、動向を良く見て
機敏なトレードをしたいものです。

さて今日は、ストップハンティングのお話です。

BIS(国際決済銀行)によると、
1日平均で200兆円を超えるほど取引される
為替市場のシェアは、英国だけで3割以上、
それにドイツやフランスやスイスを加えた
欧州市場では4割を超えて、英欧は
ボラティリティの大きな
世界一の巨大な為替マーケットとなっています。

マーケットが巨大なだけに、
いろいろとビッグプレイヤーも多く、
投資家のストップを狙う荒くれスペキュレーターも
たくさんいるようで、
ときに仕掛けをもくろんで、
ストップを狙ってきます。

ブック・クリアなどとも呼ばれ、
彼らはインターバンクでの取引動向に加えて
チャートポイントなどにある
ストップの置かれている量的情報も得ることができて、
ときにマーケットが狭いレンジで推移している場合など
両端のストップをトリガーさせて吐き出させようと
揺さぶりをかけてくることがあります。

ですので、ロンドンタイムの始まりの動きには
少しだけ注意が必要です。毎回ではないにしろ、
最初の動きがほんとうの動きではなく、
ストップハンティングの動きである可能性もあるからです。

ストップを吐き出させてブック・クリアした後に
ほんとうの動きとなることがあるわけですが、
毎回こうした動きとなるわけではなく、
東京タイムの動きをそのまま煽ることもあり、
判別は難しいものの、比較的狭いレンジや
「レートの末尾00」などのポイントや
サポート・レジスタンスが近い場合では
ストップハンティングを疑い、
「チャートポイントを過ぎても怪しい」と
身構えながらトレードしたり、
あるいは少しだけチャートポイントあたりの
動きの様子を見てから本流に乗る作戦もありそうです。

FX パーフェクト・オーダーのお話

サブプライム問題に
歴史的下落となった先週の市場ですが、
週末に米FRBが政策金利(FF金利)を
現状の5.25%に据え置のまま、
金融市場の安定のため公定歩合を0.50%引き下げました。
これにより株式市場がいったん持ち直し
ドル円やクロス円も持ち直しましたが、
その後もみ合いになって、
今後のドル円の115円の節目を巡る動向が注目されます。

先週末17日(金)の東京市場は、
前日のNYダウが一時300ドルを超えるマイナスと
なっていましたが引けにかけて値を戻し
−15.69ドルと下げ幅を縮小したものの
日株がパニック的に値を下げて、
日経平均が2000年4月17日以来の下げ幅となる
-874.81となったことから、
リスク回避が進んでドル円が112円後半あたりまで、
ユーロ円も151円を下回るなど
ドル円やクロス円が大きく下げました。

ロンドン市場に入っても欧株が連鎖的な下落となって、
ドル円が一時111円半ばあたりまで、
ユーロ円が一時149円前半となるなど
為替の下落も加速しました。
その後、欧株の持ち直しもあって、
日銀によるレートチェックや緊急会合の噂などもあり、
ウェーバー独連銀総裁による
「中央銀行は、金融安定のため必要な措置をとる」との
発言も手伝ってか、介入警戒感の高まりで反発しました。
しかし、その後はまた反落するなど
振幅の大きな荒い展開が続きました。

ニューヨーク市場に入ると、
FRBが政策金利(FF金利)を現状の5.25%に据え置のまま、
金融市場の安定のため公定歩合を緊急に0.50%引き下げました。
これを受けてNYダウが急反発して
一時300ドルを超える上昇を見せたことで、
ドル円が一時114円後半あたりまで、
ユーロ円が一時155円を回復するなど、
ドル円やクロス円が反発しました。
その後はまた大き目の下げもありながら、
もみ合いとなって週を終えました。

週はじめでゴトウ日の今日20日(月)は、
夕方4時15分にスイス生産者輸入価格、
夕方5時半に英マネーサプライ(速報値)、
夜の11時に米景気先行指数、などが発表されますが、
今日の経済指標は比較的小粒です。

先週末にNYダウが+233.30で引けたことで、
日経平均も+203円58銭で取引が始まっています。
先週末のFRBによる公定歩合引き下げが
好感されているようです。
為替はオセアニア時間に下げる場面もありましたが、
東京市場に入ってからはもみ合いながらも
今のところ落ち着いて推移しています。
また、今月と来月ともに日銀が利上げを見送るのでは?
との観測もでてきているようですが、
世界的な金融市場の混乱は収束していないとする声もあり、
上値の頭も重くサブプライム問題の根深さを
物語っているようにも見え、
過度の楽観は控えたいところです。

株価主導の為替相場が続きそうですが、
戻りが強固なものとなるのか、
FRBの公定歩合引き下げによる戻りが
カンフル的なしのぎとなるのか、
ドル円の節目の115円が注目されます。
いずれにしても慎重なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、パーフェクト・オーダーのお話です。

絶対のない為替相場において
「完璧な順序」と呼ばれている
トレンド計測法があります。

相場のトレンドを認識する方法は
いろいろあって、

たとえば、上昇トレンドを観るときに
ひとつのトレンドと思われるチャート上で
安値と現在の最高値の手前の安値を結ぶなどの
上昇トレンドラインなどがあります。

その他、短期トレンドではテクニカル指標で
トレンドを計測することができますが、

スイング以上のターム(期間)のトレードでは、
このパーフェクト・オーダーといわれる
トレンド計測法がとても有効なようです。

短期、中期、長期のSMA(単純移動平均線)である
たとえば、21SMA、75SMA、200SMAなどを
チャート上に表示させて、
その順序を見るわけですが、

長期SMAの上に中期SMA、
そしてその中期SMAの上に短期SMAが
ある程度の幅を持って並ぶときは、上昇トレンド。

また逆に
長期SMAの下に中期SMA、
そしてその中期SMAの下に短期SMAが
ある程度の幅を持って並ぶときは、下降トレンド。

とされています。

厳密には、各SMAの先端方向など
いろいろあるのですが、

一般にこのトレンドは強固なもので、
この短期、中期、長期の順序が崩れないかぎり、
トレンドは続くとされています。

順序の崩れの兆候は、短期からはじまりますが、
たとえば上昇トレンドにおいて短期SMAの先端の向きが
恒常傾向となって下降して、中期SMAを追い越さんとして
向かうとき、トレンドは崩れかかるため動向が注目されます。
短期中期の「合」は今後の変化を示唆する微妙な
状態となります。

とても大雑把なトレンド計測法ですが、
ラインを引かずとも複数のSMAを表示させるだけで
瞬間的に視覚できる点や、大雑把といえども
複数のタイムフレーム(時間軸)で計測する
マルチタイムフレーム法で観ていくと
けっこうトレンド動向がリアルタイムで
視覚認識できて、知っているととても便利です。

どのタイムフレームでも順序が同じなら、
まさにパーフェクト・オーダーというわけですね。

このようにして、簡便な方法でも
相場を計測してみると、
何か見えてくるものがありそうです。

それは、さて?

FX 市場の教訓のお話

市場関係者からは98年のLTCM破綻のときを
思わせる状況という声がでるほど、
歴史的デススパイラルの相場となりました。
市場には悲鳴と歓喜が交錯して、
システムの弱い会社では、
売買不能となるなど混乱も起こりました。

昨日16日(木)の東京市場は、
前日のNYダウが−167.45ドルと続落して
13000ドルの大台を割りこみ、
これを継いで日経平均も179.21円安で寄付き、
日銀の即日資金供給4000億円の発表に
一時小康状態にあった為替市場も、
日株が年初来安値を更新して1万6000円割れするとともに、
しだいに軟調の度を強めました。
噂も飛び交い、FEDによる緊急利下げの噂に
セントルイス連銀のプール総裁が9月18日のFOMCを待たずに
金融政策の変更はないことをほのめかしました。
アジア市場も大荒れで、
韓国コスダック市場が取引停止となりました。
日経平均は327円12銭安で引けました。

ロンドン市場に入ると、サブプライム問題は
プライムローンにも飛び火するとの憶測が流れ、
アジアに継いで欧株も大幅安ではじまって、
英小売売上高指数が良い数字も
市場は瞬間的に反応するだけで下落の度を強めました。
ドル円が115円を割り込むと
ストップや個人投資家のマージンコールを巻き込みながら
パニックは加速して113円台へ突入し、
クロス円もパニック的な下落となりました。
その後、いったん小康状態とはなりましたが、
下げはこれで収まりませんでした。

ニューヨーク市場に入ると、
米住宅着工件数が140万件を下回る悪い数字にも
一時はこらえていたものの、
フィラデルフィア連銀景況指数が予想をはるかに下回る
景気縮小の分水嶺の「0」という数字に投げが続発して、
NYダウが一時300ドルを超える下落となって、
為替もワイヤの切れたエレベーターのように
パニック的急降下となりました。
ドル円が112円あたりまで、
ポンド円は231円台から221円台まで10円も下落と
クロス円が歴史的な全面安となりました。
市場には悲鳴と歓喜が交錯して、
システムの弱い会社では売買不能となるなど
混乱も起こりました。
その後、米住宅ローン大手のカントリーワイドの
115億ドルの信用枠獲得報道、
NY連銀による14日物への50億ドルの資金供給の実施、
日銀のレートチェックの噂、
FRBが臨時会合を開きまもなく株式市場の
混乱を抑えるため緊急利下げを行なうとの噂などもあって、
メルトダウン寸前の市場も落ち着きを一時取り戻しました。

さて、週末の今日17日(金)は、
昨日のNYダウが−15.69ドルと下げ幅を縮小したことで
為替市場は小康状態で始まりました。
しかし、日株も大きく下落してはじまり、
朝に半期に一度のスティーブンスRBA総裁の
議会証言での市場も意識したと思われる発言と、
RBAによる流動性確保のための為替介入に
一時オージーが上げたものの、ほどなく市場の巨大な流れに
押されることとなりました。
日銀も1兆2000億円の資金供給の通知をしましたが、
前日に投資格付け会社のムーディーズが
「LTCMが脅威をもたらしたように、3ヶ月から6ヶ月以内に
 大規模なヘッジファンドの損失と無秩序な債務返済で
 市場が混乱する可能性がある」と
見通しを表明したこともあってか、軟調にはじまっています。
夜11時に米ミシガン大消費者信頼感指数が発表されますが、
市場の関心は株式市場の動向へ向けられ続ける
可能性が高そうです。

底なし沼のようなデススパイラルの相場で、
とても危険な状況のようです。
買い意欲も感じられますが、戻りが叩かれる可能性も高く、
簡単に数百Pips上下に動く相場でチャンスも多いものの
リスクも高く、トレードにあたっては、
慎重に行うとともにストップ設定が必須の状況です。

今、私達トレーダーは歴史的相場の中にいるようです。

さて今日は、市場の教訓のお話です。

このような時に何を書いたらよいか、
とても躊躇されます。

充分に資金管理をした長期投資の投資家でさえ
歴史的な下げ相場に
バイ&ホールドで冷や汗をかいているようです。

まして、失敗した投機玉を長期投資に変更して
「そのうち上げるさ」とたかをくくっていたトレーダーは、
大損となりました。

システム停止で悲鳴を上げるトレーダー。
(こちらは操作記録が残っている場合があるので
証券会社やIBに交渉の余地はありそうです)

中にはただ祈りながらチャートを見つめ
祈りも虚しく強制ロスカットで
口座を破壊してしまったトレーダーもいます。

一方「経済混乱の円買い」で大儲けしたトレーダーもいます。

市場には恐怖と歓喜が渦巻きました。

投資のいろいろな本に引用される
エド・スイコータの言葉

「良いトレードの要素とは、
 1に損失を減らす、2に損失を減らす、
 そして3に損失を減らす、である。
 この3つのルールに従えば、チャンスはある。」

によるまでもなく、

今回の歴史的なデススパイラルの相場は
教訓を残しました。

「ストップ・ロス設定および損切りがほんとうに大切なこと」

「資金に対するポジションの大きさ(ポジションサイジング)
 がほんとうに大切なこと」

「大きな下落相場で、
 安易な値ごろ感でロングしてはいけないこと」

「勝つことよりも負けを小さくすることが大切なこと」

「相場を休むことの大切さ」

どれもネガティブな教訓ですが、
ときにポジティブな戦略よりも大切となるようです。

身に染みて解って、そして市場から去らない限り、
いつかは必ず日はまた昇ります。

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