FX ビリー・ミリガンのお話

中国の成思危全人代常務委副委員長の外貨準備に絡む発言で、
米ドルとユーロが大揺れとなっていますね。

今朝、豪RBAは市場の予想とおり政策金利を
6.75%に引き上げました。声明文でも
「2008年第1四半期までインフレは3.0%を超える見込み」
として、追加利上げの観測にオージーが上げています。

昨日6日(火)はオセアニア時間で調整の動きとなった後、
東京時間に入ると日株が軟調に始まりましたが、
しだいに上昇して前日比プラス圏となったことも背景に、
ドル円とクロス円が堅調な展開となりました。
ドル円が114円後半あたりまで、
ユーロ円も東京時間中に166円を越えて上昇しました。
一方、ドルストレートも、グリーンスパン前FRB議長による
「ドルが対ユーロでさらに下落する可能性低い」
との発言が影響してか、午前中はもたついたものの
午後にかけて上昇しました。
日株は引けで軟調となるも、
香港、韓国などのアジア株は堅調に推移しました。

ロンドン時間に入ると、英財務相がロイズTSBの
ノーザンロック買収を支持しないことを最終決定したことで、
ポンドが一時弱含むも、欧株が前日比プラス圏で
推移したことや、ダウ先物の上昇で、
リスク懸念が後退してクロス円が上昇しました。
ユーロ円が166円後半あたりまで、
ポンド円も239円半ば越えあたりまで上げましたが、
ドル円はもみ合いとなりました。
また、上下動しながらもコモディティ市場動向も反映してか、
資源国通貨のオージーやカナダも堅調に推移して、
カナダ円が17年ぶりに124円に乗せるなど上昇しました。
一方、ドルストレートもドル安に堅調に推移しました。

ニューヨーク時間に入ると、ゴールドマンサックスが
巨額損失を出すとの噂が飛び交って、
小高く始まった米株が軟調に転じて、
ドル円は米系筋からの大口の売り注文を浴びて
114円前半あたりまで、ユーロ円も166円前半まで
値を崩しました。
一方、ドルストレートは
ドル安が強まったことを受けて上昇しました。
その後、モルガンスタンレーが60億ドルの
評価損の可能性との報道や、
サンマイクロシステムズの売上減少の見込みなどの
報道もありましたが、
NY時間のはじめに出た噂をゴールドマンサックス自体が
否定したことや、ムーディーズの
「米サブプライムローン問題の拡大終息」のコメントなどで、
米株が徐々に上昇に転じ、
ドル円は再び114円後半まで値を戻し、
ユーロ円は167円に迫るあたりまで上昇するなど、
後半はドル円とクロス円が堅調な動きとなりました。
一方、ユーロドルやポンドドルは
後半に上下動のもみ合いとなりましたが、
資源国のカナダは対ドルで0.91台となって、
オージーも対ドルで上昇しました。
NYダウも終値で+117.54ドルと上昇しました。

今日7日(水)は、朝に豪RBA政策金利が発表されて、
市場の予想とおりの6.75%とり0.25%の利上げとなって、
声明も強気であったことからオージーが上昇しました。
その後の豪住宅関連指標は住宅ローンは低下したものの、
その他は良い数字となりました。

夜の8時に独鉱工業生産、
夜の9時に米住宅ローン申請指数、
夜の10時半に米非農業部門労働生産性(速報値)と
米単位労働費用(速報値)
深夜12時に米卸売在庫、
翌未明の5時に米消費者信用残高、
などが発表されます。
いくぶん小粒ですが、米指標には注目です。

明日8日(木)は、
早朝6時45分にNZ就業者数増減とNZ失業率、
朝8時50分に日機械受注、
午前9時半に豪新規雇用者数と豪失業率、
午後3時に日工作機械受注(速報値)、
午後3時45分にスイス失業率、
夕方4時に独貿易収支と独経常収支、
夜の9時に英BOE金利、
夜の9時45分に欧ECB政策金利、
夜の10時15分に加住宅着工件数、
夜の10時半に欧トリシェECB総裁定例記者会見、
同時刻に米新規失業保険申請件数、
深夜12時に米バーナンキFRB議長議会証言、
深夜12時半に英先行指数と英一致指数
などが発表されます。

指標がとても多いですが、英欧の政策金利と、
トリシェECB総裁の記者会見、
米バーナンキFRB議長証言などが
特に注目されます。

さて、ムーディーズから
「米サブプライムローン問題の拡大終息」のコメント
などがありましたが、今後の展開は如何なりますか。
今週のヤマ場となる明日8日(木)は、
英欧の政策金利が発表される予定で、
どちらも据え置きが市場コンセンサスですが、
欧トリシェECB総裁の記者会見と
米バーナンキFRB議長証言が注目されます。

ドル安傾向が続いていますが、
グリーンスパン前FRB議長による
「ドルが対ユーロでさらに下落する可能性低い」との
発言も出てきていまので、今後の展開が気になりますが、
ドル円とクロス円では、
株価のご機嫌伺いの展開が予想されますので、
株価の動向は要チェックなようです。

各経済指標や要人発言とともに、
午後4時頃からや午後9時頃からの
各市場の初動にも注目して、流れに乗りながらも
機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、ビリー・ミリガンのお話です。

十人十色などといいまして、
人はそれぞれ個性があるものですが、

さらに人ごとに、おだやかで機嫌の良いときや
怒っているとき、そして悲しんでいるときなど、
さまざまな状況があって、それらもカウントすると
十人は百色くらいになるのかもしれませんね。(笑)

1970年代後半にオハイオ州立大学キャンパスで
ビリー・ミリガン事件ということが起こって、
MPD多重人格(Multiple Personality Disorder)が、
注目されることとなりましたが、

その事件を起こしたビリーには、
スポットやアーサーと呼ばれる人格、
そして、アダラナと呼ばれる女性の人格など、
なんと24もの人格が、たった一人の中にあったそうです。

事件後、はじめ検事らは「演技ではないのか」と
多重人格を演技だと疑いましたが、
本物のネイティブでなければ話せないような
流暢なイギリス訛りの人格もみられたので、
精神鑑定にかけたところ、
最後の24番目の人格の「教師」も含めて
ビリーには、ジキルとハイドも驚く
24もの人格があったというわけです。

話せる言葉に筆跡や
それぞれの知性も才能も嗜好までも異なっていた、
といいますから、すごいですね。

ところで、WHOによると、
多重人格には、

別個のアイデンティティーを持った人格が
1つの肉体の中に存在していて、
1つの人格から他の人格への変化は突然に起こり、

解離性があって、別の人格が活躍している間、
本人(および他の人格)にはその間の記憶がない、

という特徴があるとされているそうですが、
これを読んで、不謹慎ながら思わず笑ってしまいました。

「これって、相場そのものじゃないか!」
と思ってしまったからです。(苦笑)

あるときは「こう」で、
また、あるときは「あー」の
気難しい多重人格のマーケットであれば、

トレーダーならずとも経済学者も苦労が絶えないわけで、
いつでも1つの理論をマーケットすべてに
当てはめようとすることや、
どのようなときでも一定の(単純な)「解」を求めようとする
その試み自体が間違っている可能性もあって、

「あなたは今、誰なんだい?」
と問いただした後、それに適合した手法を適用しないと
いけないのかもしれませんね。

トレンドフォローも逆張りも
どちらも、「ある時は正しく、ある時は間違っていて」
状態の見きわめが大切となりそうです。

そうしないと、

所かまわず一つ覚えのネタを連発して、
ヒンシュクをかっても
「今日の客は変やなぁ、よう笑わへんわー」と
場や空気を読めずにボヤク
三流お笑い芸人のようになって
しまうかもしれませんね。(苦笑)


FX コモディティのお話

一週間のスタートですね。
今週から米市場でも、サマータイムの終了に伴い
標準時間に移行して、経済指標の発表時間が
1時間ほど遅くなります。寝不足にご用心。^^

先週末の2日(金)は、前日に信用不安の再燃で
NYダウが大幅下落となったことを背景とした
ドル円とクロス円の下落を
オセアニア時間でやや調整する動きではじまりましたが、
東京時間では仲値あたりまでドル円とクロス円が戻すも、
日経平均の下落やアジア株の軟調に昼頃から円高傾向となり、
ドル円が114円半ばあたりまで、
ユーロ円も165円前半までとなるなど、
ドル円とクロス円が軟調となりました。
一方、ドルストレートはユーロドルが1.44台半ばとなるなど
ドル売りで堅調に推移しました。
また、この東京時間ではウォールストリートジャーナルの
記事を背景に湾岸諸国がドルペッグを廃止するかとの憶測が
再燃しました。

ロンドン時間に入ると、米ウォールストリート・ジャーナル紙
による「メリルリンチのMBS絡みの損失先送りで
米証券取引委員会が調査に乗り出す可能性」との報道に
ドル売りが進む展開となり、
ドルストレートが欧州通貨を中心に
ユーロドルが1.44台後半、
ポンドドルが2.08台半ばあたりまで上昇しました。
この動きにつられクロス円も序盤で上昇傾向となりましたが、
日株やアジア株の軟調の地合いを継いだ欧株が
英バークレイズ株が資金繰り懸念に関する噂などで
軟調の度を強めたことを背景に、
ドルストレートの上昇も一服となり、
ドル円とクロス円はやや軟調なもみ合いになっていきました。
また、発表されたカナダ雇用統計が予想を大きく上回る
好結果となって、ドルカナダは介入の噂のあった
0.94を割り込み、0.93台半ばの歴史的安値となりました。

ニューヨーク時間に入ると
注目の米雇用統計が発表されて、
米失業率は市場予想とおりであったものの、
非農業部門雇用者数が
市場予想を大きく上回る16.6万人となって、
発表直後はドル買いの動きでドルストレートが下落して、
直後の米株価上昇に一時ドル円が115.40あたりまで上げて、
クロス円もいったん上昇しましたが、
短期筋の利食いや
ゴールドマン・サックスの債務担保証券における
評価損が拡大するとの噂が流れ、
メリルリンチの株価が一時10%以上の下落となるなど
金融株を中心に大幅株安となったことで、
一転してドル売りとなって
上下動する荒っぽい展開となりました。
結果、ドルストレートは激しい上下動の後に上昇して、
ドル円とクロス円は雇用統計前の水準まで
押し戻されることとなりました。
その後、株式市場が持ち直し前日比プラス圏になるにつれ
ドル円とクロス円も戻す展開となりましたが、
払拭されぬ市場不安に頭の重い展開となりました。
市場予想を大きく上回る米雇用統計でしたが、
噂と信用不安にほぼ打ち消されることとなりました。

ゴトウ日で週はじめの今日5日(月)は、
朝に日銀政策決定会合議事録が発表されましたが、
ほぼ予想される内容にとどまりサプライズはありませんでした。

夕方6時半に英鉱工業生産と英製造業生産高、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数、
などが発表されます。どちらも注目指標です。
今日から標準時間となって、経済指標の発表が
サマータイムの時よりも遅くなっています。

明日6日(火)は、
午後2時に日景気先行指数(速報値)と日景気一致指数(速報値)、
夜7時に欧生産者物価指数と欧小売売上高、
夜8時に独製造業受注、
夜10時半に加住宅建設許可、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数、
などが発表されます。

さて、雇用統計後の週初めですが、
先週末の終盤にNYダウが持ち直したものの、
米ウォールストリートジャーナルが
「米シティグループは80〜110億ドルの評価損を追加計上へ」と
報道され、米シティグループのCEOも先週末に退任となった
ことなどが嫌気され、日株も軟調に始まり、
現在はドル売りと円高傾向となっています。

市場予想を大きく上回った米雇用統計が打ち消されるほど、
市場不安に根強さがありますが、
反面、底固さも垣間見られるようです。
依然、株価を睨んだ為替相場が続きそうですが、
午後4時頃からと夜9時頃からの市場初動を見ながら、
機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、コモディティのお話です。

先日、ガソリンを入れに行きましたら、
なにやらすごい車の行列で、
どうしたのだろうと思っていましたら、
ガソリンの値上げ前の給油の行列でした。

なんと今はガソリンがリッター150円ほどもするのに
あらためて驚きました。

原油価格が先週末に95ドル台へ上昇して、
無理もないことなのですが、
世界の商品市況は実生活にも影響を及ぼしています。

ラテン語の「便利、快適」が語源とされる
コモディティ(commodity)は、
原油や金などの「商品」という意味ですが、
今、世界のマネーがそのコモディティ市場に流れていて、
金価格が27年ぶりの800ドルを上回る高値となっているなど、
高騰しています。

原油コールオプションが
なんと100ドルを超えて売買されていますので、
まだまだコモディティ市場の高騰は冷めやらぬようです。

また、原油高騰のあおりで、
代替燃料のバイオエタノール製造のため
トウモロコシなど穀物市況も以前の年より高くなって、
インスタントラーメンまで値上げとなるそうですね。(笑)

為替にもコモディティと連動性があって、
巨視的には株式からコモディティへ資金が逃げることで
株式市場にとってはあまり好ましいこととはいえず、
その余波でクロス円などにも影響があります。

また、オージーやキウィやカナダやスイスなどは
コモディティ通貨などとも呼ばれることがあり、
商品相場と連動性があります。

カナダは世界14位の石油産出国ですが、
(輸出の85%はアメリカへじゃないかといわれるものの)
輸出依存度が高いため、商品相場に敏感で
原油価格との連動性がけっこう見られます。

また、(中長期的に)これらコモディティ通貨は金相場が上ると
上昇傾向を示すなど、金相場との相関がみられます。

そして、米ドルも「アンチ・ダラー(anti-dollar)」
などと呼ばれることがあるように、
ドルが上れば金相場が下がり、
金相場が上ればドルが上るという、
ほぼ逆相関の関係がみられるようです。

たとえばAUD/USDなどは、
金相場が上ればAUDが上昇傾向となりやすく、
USDが下落傾向となりやすいことがあって、
ダブル効果(笑)となることがあるようですね。

そのようなわけで、金相場とAUD/USDは、
けっこう強い0.8ほどの順相関となっています。

風が吹けば桶屋が儲かるの小話ではないですが、(笑)

為替はマネーであるがゆえに、
いろいろと経済に密接なつながりがあって、
株式市場ばかりではなく、
コモディティ相場もけっこう大きなFXトレードの
ヒントとなりそうですね。


FX トレードと経験のお話

北海道の11月は雪が降る直前の晩秋で、
鍋がとても美味しい季節です。^^
いよいよ今日は雇用統計の発表ですね。

昨日1日(木)は、FOMC後のドル安と円安となった
流れを次いで始まりました。
朝に豪指標が発表され、小売売上高は市場予想より
良い数字で利上げ観測も高まったものの
貿易収支の輸出が悪く、
限定的ながらオージーが売られました。
日株は前日の米株高を継いで、
日企業の中間決算も良いところも多かったため堅調でしたが、
ドル円とクロス円が調整の動きとなり、
やや軟調に推移しました。
昼前に原油が時間外取引で95.91ドルと
過去最高値を更新しました。
カナダが対ドルでオセアニア時間でやや戻した後、
再び0.945水準での動きとなりました。
しかしながら、東京時間は各通貨とも小動きに始終しました。

ロンドン時間に入ると、前日のFOMC声明文が
景気とインフレの両睨みの中立スタンスへ移行したことで、
米金利先安感が後退したと受け止めたロンドン勢によって
ドルが売られて、ユーロドルが1.44に迫るあたりまで、
ポンドドルも一時小幅ながら2.07台後半まで下落しました。
一方、欧株は軟調に推移しましたが、
ドル円は、115.90あたりまで上昇して、
ポンド円が一時241円台の前半に乗せるなどして、
他のクロス円も底堅い動きとなりました。

ニューヨーク市場に入ると、シティバンクなど
注目企業の決算が市場予想を下回ったことや、
ニューヨークタイムズが
「シティグループとバンク・オブ・アメリカの投資判断が
引き下げられた」と報じたことなどで
NYダウが300ドルを超える大幅安となったことを背景に
リスク回避の動意となって、
ドル円とクロス円が総崩れとなりました。
ドル円が114円台半ばあたりまで、
ユーロ円も165円に迫るあたりまで急落しました。
一方、ドルストレートはドル売りに、
ユーロドルが一時1.44台後半あたりまで、
ポンドドルも一時2.08台後半まで上昇しましたが、
その後、雇用統計を意識したか
利食い調整の動きとなって反落しました。
昨日の米指標はリスク回避の動きに影が薄くなりましたが、
米個人所得と米PCEデフレータはほぼ市場の予想とおりで、
米ISM製造業景況指数はやや市場予想を下回りました。

週末の今日2日(金)は、
午後3時45分にスイス消費者物価指数、
夜8時に加失業率、
夜9時30分に米雇用統計(非農業部門)と米失業率、
夜の11時に米製造業受注指数、
などが発表されます。

さて、いよいよ今夜は恒例の
月初めの金曜日のイベントの米雇用統計が発表されます。
市場のコンセンサスは+8.0万人ですが、
決め打ちは好ましくないものの、
さらに良い数字を予想する声も聞かれ、
いかがなりますか、注目が集まります。
また、恒例となっている前回と前々回の修正値などでの
上下動にも気をつける必要がありそうです。

昨日はNYダウが一時380ドルもの下落となるなど
リスク回避の動きとなって、
今日の日株も軟調に始まっていますが、
欧株の動向とともに午後4時あたりからの
為替の初動も注目されます。
米雇用統計しだいでは株価反騰の可能性もあり、
しっかりと動きを見極めたいものです。
また、週末でもありますので、
深夜の動きにも注意してトレードしていきたいものです。

さて今日は、トレードと経験のお話です。

テクニカルトレードをするときに
誰でもいろいろと勉強するものですが、
学校の授業のように体系的に学ぶ機会も
少ないこともありますが、

学問のように誰もが認める手法はわずかで、
テクニカルのトレード手法には
さまざまな、いわば流儀があって、
どれがほんとうに正しいものなのか、
解らなくなることがあります。

不確実な市場心理とファンダメンタルで
形成されていく市場の動きは、
たとえば100年を経ても有効なダウ理論でさえ
例外となる事象があって、
完全に市場の動きを捕捉できる聖杯の投資法や
魔法のテクニカル指標は存在していないことから、

机上で学んだ理論を実践に移すとき、
どのような投資法でも負けトレードとなることがあり、
さまざまトレーダーがそれぞれに遭遇する個々の経験と
トレーダーごとの思考傾向によるアイデアが加味されて
細かく分類すれば、ほとんどトレーダーの数だけ
投資法が作られ行くようです。

ある人は負けトレードで損切りと資金管理の大切さを学び、
またある人は、たまたま損切りを躊躇したことが功を奏して、
その後の反騰で利益を得たことを学習して、
その学習を自身の中でルール化してしまい
相場がリダクションとなったときにも適用して、
大きな痛手の再学習をすることになる場合もあるようです。

また、最初のビギナーズラックに味をしめて、
資金管理の警告を無視して何度か大儲けした経験を
ルール化してしまい、やがて誰もが予想するように
一度の負けトレードで大怪我をしてしまうこともあるようです。

ときに良い経験がじつは最悪の経験で、
その経験による軽率なルール化が
口座資金に致命傷をもたらすことがあるわけですね。

どのような投資法も絶対ではないように
個々の事実に基づく経験もまた絶対ではありません。

翻ってまた基本に戻るとき、
「あぁ、やっぱりそうだよなー。」
と再確認することになるものです。

愚かな私も何度経験してきたことでしょうか。(笑)

大儲けも負けも、どれもが
トレードの一部であるのに過ぎず、

負けも勝ちもトレードの一部であって、
何度かの負けでも「こうしたものだ」と腐らず、
何度かの大勝ちでも「こういうこともあるさ」と奢らず、

ただ、たんたんと
確率的に優位を示すテクニカルに従って、
トレードできる機械人間となるには、
良い経験と悪い経験とを充分に味わう必要があるようですね。(苦笑)

たんたんと、といえば、先日TVで
スパイダー投資法が紹介されていましたね。

どんなに上げそうでも建て玉の10%の利益となったら利食い、
どんなに戻りそうでも建て玉に2%の損失が出たら損切る、
という鉄人ルールを自身で構築して、
それに忠実に従い株で大儲けし続けている若きトレーダーの
ドキュメンタリーでしたが、
その人も鉄の意志を持つキカイダーなのでしょうね。(笑)

でもTVに映るその人はとても優しそうでした。。。^^


FX 前提仮説のお話

思惑の交錯する中、今日の深夜(1日未明)にFOMCを迎えますね。
週末にも米雇用統計のビッグイベントが控えています。

ゴトウ日の昨日30日(火)は、早朝のオセアニア市場で
前日のNY市場での上げを調整する動きとなりました。
東京時間となっても日株が軟調傾向で、
中国を除くアジア株も軟調であったことから、
ドル円とクロス円も調整の展開となりました。
ドル円が小幅な下落ながら114円半ばを割って、
ユーロ円も164円後半あたりまで値を下げました。
一方、ドルストレートも上下動しながらも軟調となって、
オージーが0.91台後半まで下げました。

ロンドン時間に入ると、注目のUBSの四半期決算が発表されて、
市場予想の範囲であったものの
税引き前損失7.26億スイスフランという結果となって、
その後、FEDウオッチャーのグレッグ・イップ氏が
「FOMCで利下げが見送られる可能性もある」と
コメントしたこともあって、
欧株も冴えない動きとなりましたが、
BOEのバーカー委員やベーカー女史が
利下げに消極的になったとの報が伝わったことを引き金に
ポンド買いの動きとなり、ポンドが全面高に転じました。
ポンド円が237円に乗せて、
ポンドドルも2.06台後半まで上昇しました。
この動きにつれるようにドル円も114円後半まで、
ユーロ円も165円台に乗せるなど、堅調な動きとなりました。
一方、スイスがロートSNB総裁による
「スイスフランは、ファンダメンタルズを反映していない、
為替がスイスの物価安定を妨げるならば、利上げは不可避」
との発言を受けて、スイスが上昇しました。

ニューヨーク時間に入ると、
ドル円は上げ下げ忙しい相場となりましたが、
クロス円は堅調な展開となりました。
午後11時に発表された米消費者信頼感指数は95.6と、
市場予想下回る結果となってドルが売られ、
ウェーバー独連銀総裁の
「08年のインフレはECBのターゲットを超過する見込みで、
ECBは物価安定のために必要なことを全て行う」
との発言もあり、ユーロドルが1.44台に乗せるなど
欧州通貨が対ドルで堅調な動きとなりました。
その後、インターナショナル社が
「ECBが近く利上げを実施した場合は
ユーロ圏経済に大きな打撃となりかねない」と
報じたことから、もみ合う場面も見られました。
一方、NYダウは軟調な展開でしたが、
クロス円の堅調な動きに支えられる格好で、
ドル円の下げは限定的となって
一時115円をトライする場面もありました。
その後、ウォールストリートジャーナルの
「FOMC政策金利は据え置きも選択肢に」という記事で
複数の通貨ペアに混乱の上下動が見られました。

月末の今日31日(水)は、
朝に豪住宅建設許可件数が発表されて、
+6.8%という市場予想を上回る結果に
限定的ながら一時オージーが上昇しました。

昼過ぎに日政策金利、
午後3時に日銀展望レポート、
午後3時半に福井日銀総裁記者会見、
午後4時に独小売売上高、
夜の7時に欧消費者物価指数(速報値)と欧失業率、
夜の7時半にスイスKOF先行指数、
夜の9時15分に米ADP全国雇用者数、
夜の9時半に米GDP(速報値)と米個人消費、
同時刻に加GDP、
夜の10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
夜の11時に米建設支出、
夜の11時半に米週間原油在庫、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、
などが発表されます。

日政策金利は、据え置きがコンセンサスですが、
日失業率が4%を上回ってきていることから、
日銀展望と福井総裁の記者会見には注目です。
また、米GDP(速報値)をはじめFOMC政策金利の発表と
米指標には特に注目です。

月初めの明日1日(木)は、
朝の9時半に豪貿易収支と豪小売売上高、
夜の8時半に米チャレンジャー人員削減数、
夜の9時半に米個人所得と米PCEコア・デフレータ、
米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米ISM製造業景況指数、
などが発表されます。
米ISM製造業景況指数など米指標が注目されます。

さて、いよいよ今日31日の深夜にFOMCが発表されます。
0.25%の利下げ見通しが市場の大方のコンセンサスですが、
0.5%利下げ説や、昨日からFEDウオッチャーの
グレッグ・イップ氏やウォールストリートジャーナル紙などで
金利据え置き説も出てきています。

ベンチマークとなる金利先物市場では、
利下げ確率を92%織り込んでいるとも報じられていますので、
発表後のいったんの材料出尽くし感での動きもありそうで、
波乱の可能性もありそうです。
また、年内最後の12月のFOMCでの追加利下げ期待に対する
FOMCの声明にも大いに注目されます。

FOMC前は思惑や噂で揺れる可能性もあり、
午後4時からと午後8時からの市場初動と株価を睨みながら、
いつもに増して慎重なトレードをしていきたいものです。
FOMC直前はポジションスクエアも選択肢となりそうです。

さて今日は、前提仮説のお話です。

テクニカル分析とこれを用いたトレードには、
3つの大きな前提仮説があります。

1. 値動きは、全てを織り込む
2. 値動きは、トレンドを形成する
3. 歴史は繰り返す

また、異論も存在しますが、
相場の状態には、3種類あるとされています。

1. 上昇トレンドの状態
2. 下降トレンドの状態
3. レンジの状態(保ち合いなども含む)

上記のテクニカル分析の前提仮説のうちの
「値動きは、トレンドを形成する」は、
「状態持続」の性質とも言われ、

相場の状態であるトレンドは、(場合によってはレンジも)
ある程度、継続しやすい傾向があるとされています。

しかしながら、

1. トレンドは遅かれ早かれ、やがては崩れる
2. 相場は必ず変化して波を形成する

という、公理として認識される2つの性質もあって、
混沌としますが、(苦笑)

どうやら、

イゴール・トシュチェコフが主張するように、

「相場が現行の方向で現在の動きを続ける確率は、
 相場がすぐに反対方向へ転換するよりも高い」

(引用: パンローリング 実践FXトレーディング)

とは言えそうです。

もしも、これが正しいとすると
面白いことに気づきます。

トレードする方向(エントリーの方向)は、
「現在の相場の方向を基本とする」ことになって、

テクニカルの役割は、

その状態継続の追認と

相場は必ずトレンドも崩れ変化して波となる、
その転換点を探る役割となりそうです。

ランダムウォークとも言われ
カオスの中の相場ですが、

「トレンドが崩れ去るまでは、
 現行の方向をトレードすべき(エントリーすべき)」

ということは、

相場の転換点を探りつつも、
予測に始終しがちなトレードにあって、
基本の指針とできそうですね。

(次の更新は、11/2(金)にさせていただきます)



FX ゲーム理論のお話

1週間のスタートですね。
今週は31日(水)深夜にFOMC、来月の2日(金)には米雇用統計と
ビッグイベントが続きます。

先週末26日(金)は、早朝のオセアニア時間では
ドル円が113円を割り込み軟調でした。
東京時間になると、発表された日CPIや鉱工業生産への反応は
あまり見られませんでしたが、
日株が堅調に推移して、中国株は中だるんだものの、
アジア株も総じて堅調であったことで、
ドル円が114円前半あたりまで、
クロス円も総じて堅調な展開となりました。
一方、ドルストレートもドル安傾向が続きました。
オセアニア通貨は対円対ドルともに
しっかりしとた足取りを見せました。

ロンド市場に入ると、株価の堅調を背景に
早出勢によって東京の流れを増長させる動きとなって、
ドル円が一時114円半ば過ぎまで、
ユーロ円も164円半ばあたりまで上昇するなど、
ドル円とクロス円が堅調な展開を見せました。
一方、ユーロドルもオプション売りの噂もある中で
1.43台後半と史上最高値を更新しました。
ドルカナダも原油高で33ぶりのドル安カナダ高となりました。
その後、午後4時過ぎあたりから、
ポンドの早期利下げ期待を背景とした
ポンド売りが仕掛けられて、
ポンドドルが2.04台後半あたりまで、
ポンド円でも234円前半まで大きく下落しました。
これにつれてドル円や他のクロス円
そして他のドルストレートも軟調となりました。

ニューヨーク時間に入ると、上下動しながらも
ユーロドルやオセアニア通貨は、
またしっかりとした足取りとなりましたが、
ミシガン大学消費者信頼感指数が80.9と市場予想を下回り、
ドル円はもみ合いとなって、
ポンド円もいったん戻すも233円後半まで下落して、
ポンドドルは戻しながらも、
深夜2時前までは不安定な動きとなりました。
その後、クロス円とドルストレートは
ゆっくりと上昇傾向となりましたが、
ドル円は上下動忙しい不安定な相場となりました。

月末最終週のはじまりの今日29日(月)は、
早朝にNZ貿易収支が発表されましたが、
限定的な反応にとどまりました。

夕方5時半に英マネーサプライ、
夕方6時半に英消費者信用残高、
などが発表されますが、今日の経済指標は小粒です。
なお、今日は米指標の発表はありません。

要人発言としましては、
夜11時半からポールソン米財務長官の講演と、
深夜2時15分からグリーンスパン前FRB議長の講演が
予定されています。

ゴトウ日の明日30日(火)は、
朝8時半に失業率など複数の日指標、
午後3時に独国際労働機関失業率統計、
夕方5時55分に独失業率、
夜の9時半に加鉱工業製品価格と加原料価格指数、
夜の10時に米ケースシラー住宅価格、
夜の11時に米消費者信頼感指数、
などが発表されます。米指標には注目です。

さて、各国の株価も堅調となってきていて、
リスク回避の動きも後退していますが、
米利下げの織り込みもだいぶん進んでいるようで、
ドル安基調ですが、明後日31日にFOMCを控えていることから
調整の動きにも気をつけたいものです。
また、押し目は拾いたい気もしますが、
週末にはビッグイベントの米雇用統計も控えていて、
不安定な動きの通貨ペアは敬遠して、
慎重なトレードをしていきたいものです。

依然、株価と連動する相場ともなりそうですので、
市場替りの夕方4時前後と夜8時からの初動に注目しながら、
株価を睨んだ機敏なトレードをしていきたいものです。
今週は欧州の金融機関の決算が発表されますので、
特に欧州株式市場の動向に注目です。

さて今日は、ゲーム理論のお話です。

ゲーム理論は、数学者のフォン・ノイマンと
経済学者のモルゲンシュテインとが共同で著した
「ゲーム理論と経済行動」を出発点とした学問分野です。

フランスの貴族のド・メレがギャンブルについて
友人の数学者のパスカルに質問したのが、
確率論の発端であった逸話があるそうですが、

そこまで動機が不純でなくとも、(笑)
数学的にゲームの解を得ようとして、
さらに経済に応用しようという試みは面白いですね。

プレイヤーがルールに基づき取り得る行動を
時間要素と初期状態において、
利得と利得係数や期待効用にかかわる
協力と非協力での集合的考察は
とても興味深いものです。

解が1つの場合もあれば、
異なる解がいくつも導き出されることもあって、

なんか相場に似ているようなところがあります。

相場でも保ち合いやもみ合いなど、
方向感が掴めない状況もありますが、
一般的には、あるトレードのターム(期間)を限定すれば、
ポジションを持った時点よりも時間経過によって、
上るか下がるか、どちらかの結論となって、

ロングであれば、当然ながら
上れば成功のトレードとなって利得を得て、
下がれば失敗のトレードとなって損失を蒙ります。

しかしながら、
たとえば長期のタームで上昇とはなっても、
相場は必ず上下動の波を形成して、
長期で上昇の相場でも、

その過程において、短い期間のタームでは、
一時的ではあっても下げることがあって、
たとえば、この小さな波をスキャルピングで
捉えることもできて、

つまり、上げ相場でも短期的なショートで
利益を上げることが可能なわけで、

トレードのタームごとの正解は1つであっても、
トレードのタームの長短の違いによって、
いくつもの正解が存在していることは、
ゲーム理論の複数解のケースにも似て、
とても面白いものです。

どのような相場であっても
(上げていても下げていても)
それぞれのトレードタームの数だけ
正解があるというわけです。

ただ、大きな流れが上昇しているということは、
短期に区切っても、
上昇場面が多いとは言えそうで、

ギャンブルが研究の発端となった確率論によれば、(苦笑)
大きな流れに沿うほうが有利となりそうです。

ここにマルチタイムフレーム分析の
効用と意義が見出せそうですね。

「大きな流れ中の小さな同方向の流れに乗る
トレード」は確率的に優位となるようです。

また、大きな流れが不安定なもみ合いでは、
小さな時間軸での判断だけに頼らざるを得ず、
確率的な優位は望めそうもありません。

ですので、大きな時間軸でしっかりと
方向性の出ている通貨ペアをトレードするほうが
確率を味方とすることができます。

大きな時間軸を使ったタームのトレードはかりではなく、
小さな時間軸を使ったトレードでも
大きな相場の流れのトレンドは有効で、
このことを"Trend is my friend"と
欧米のトレーダーが呼んでいたのかもしれませんね。


<お知らせ>
多忙となりましたため、しばらくの間ブログの更新は
月・水・金の週3回とさせていただきます。




FX 幽体離脱のお話

来週29日(月)から欧州で、米国も11月5日(月)から、
サマータイムの終了に伴い
経済指標が今までより遅い発表となりますね。
寝不足にご用心。(笑)

ゴトウ日の昨日25日(木)は、
未明にRBNZ政策金利が発表されましたが、
市場コンセンサスとおりの据え置きとなりました。
東京時間に入ると日株が前日比プラスで寄り付いたことで、
はじめドル円とクロス円がわずかに上昇したものの、
ほどなく軟調に転じました。
また、BOE金融安定報告書に絡むタイムズ紙の報道に
ポンドが軟調となりました。
一方、ユーロドルはドル安に午前中に
限定的ながら上昇しました。
その後、中国経済指標が強めの結果となって、
利上げ観測が強まり上海市場が下落したのが嫌気されたか、
しだいに日株が軟調となって、
ドル円とクロス円も軟調な推移となりました。

ロンドン時間に入ると、
欧株がプラス圏で寄付き
その後も堅調に推移したことを背景に
早出勢によって一転して円が売られて、
ドル円とクロス円が上昇しました。
前日のメリルリンチの決算が悪かったこともあってか、
ドルは軟調でしたが、
反面、31日のFOMCの観測が利下げ期待に傾斜して、
株式市場がこれを好感する格好となりました。
リスク回避の動きが後退したことで
ドル円が114円半ばあたりまで、
ユーロ円が一時164円に迫るあたりまで上昇しました。
また、ドル安にドルストレート通貨も
堅調な足取りを見せました。

ニューヨーク時間に入ると、
発表された米耐久財受注が−1.7%と悪い結果となって、
ドル円とクロス円が軟調に転じました。
ドル円が一時114円を割り込み、
ユーロ円も163円前半まで値を落としました。
その後、発表された米新築住宅販売は
市場予想とおりの結果となりましたが、
一部で弱めになるとの思惑がされていたことで、
ドル買戻しの動きとなりました。
ドル円もいったん114円後半まで反発しました。
その後、複数の米保険会社がサブプライム絡みで
大きく損失となっているとの噂が流れ、
ドル円が113.80を割り込むあたりまで下落して
クロス円も軟調となりました。
その後、名指しにあったAIGが噂を否定したことで、
また戻すという上げ下げ忙しいレンジ相場となりました。
一方、ドルストレートは上下動しながらも
ドル安に上昇傾向となりました。

週末の今日26日(金)は、
朝に日CPIが発表されましたが
市場予想とおりの結果となりました。
続いて発表された日鉱工業生産は
市場予想をしたまわる結果でしたが、
日株が堅調に推移していることもあって、
ドル円やクロス円が上昇するなど、
今のところ円安傾向の相場となっています。

午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格、
夜9時半に加業況判断、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数、
などが発表されます。

さて、上下動忙しい相場ですが、
ドル安のバイアスはかなり強そうな地合いのようです。
株価との連動性も強く、
引き続き各市場の株価を睨んだ展開となりそうです。
FOMCも近づいているため調整懸念もあり、
また、市場替りでメリハリのある展開となっていますので、
午後3時頃からと午後8時頃からの
初動には注目したいものです。
また、今日は週末ですので、
夜11時過ぎからの動きにも注意したいものです。
流れに乗りながらも
機敏なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、幽体離脱のお話です。

タッチのことや美輪さんのことを
書こうというわけではないのですが、(笑)

私の好きな将棋の世界に
扇子などへの揮毫に「直感精読」と書く
加藤一二三(かとうひふみ)という九段がいます。

その棋士は、若かれし頃、
神武以来の天才といわれた人ですが、
変な(失礼)癖がありました。

対局の日、昼の食事の休憩になると
対局相手のほうから、ジッと盤面を見つめて、
「ふんふん」と一人うなづいているのです。

敵の側から局面を眺めていたわけですね。
そうすると、自陣の側から見えないことが
見えてくるというわけです。

これと少し似たことを
マーセル・リンクがその著書で述べています。

ポジションを保有したとたん、
トレーダーは、そのポジション自体に影響されて
自身の下したトレードを肯定する感情に
支配されてしまうことが多いものですが、

そのような時に、
もう一人の冷静な自分自身のになったつもりで、
つまり、意識を肉体から遊離させた
幽体離脱のような気持ちで、
自分の肩越しにチャートを見て、

凄い形相でトレードしている
自分自身に向かって、こう問いかけるそうです。

「もしも、 このポジションを
 持っていなかったとしたら…、
 相場はどうなると思う?」

「…。」

「自分自身である君はロングしているけど、
 ここで仕掛けるとするとやはりロングだろうか?」

「…。」

「もしかすると…、
 新たにショートをしたい場面ではないのかい?」

「…。」

「ならば、君のすべきことは決まっている。
 損切りの手仕舞いだ。」

チャートを見ながら、ブヅブツと
一人つぶやく姿は精神分裂症のようで
不気味ですが、(笑)

トレードでは、
エントリーした後は特に自分自身の「感情」と
戦わなくてはならないことが多いため、
冷静な視点が必要です。

ソフトに頼るトレードは別として、

すべてを自分自身で決定しなければならない
全権が自分自身にだけにある孤独なトレードでは、
ときに冷静なもう一人の自分と
相談することも大切なようです。

どこまで、客観的に相場を見れるかが大切だなんて、
なんと相場は困った心理ゲームなのでしょうね。(笑)


FX 相場のゾーンのお話

北海道では暖かいラーメンの美味しい季節となりました。
「すみれ」の味噌ラーメンはとても美味しいです。^^

昨日24日(水)は、早朝のオセアニア時間でドル円が115円に
2度トライするも届かず、東京時間に入ったとたんに、
日株がマイナススタートとなったこともあって、
円高傾向となりドル円とクロス円が下落していきました。
また、午前の豪CPIは、表面的な数字は良くなかったものの
コアの数字がインフレ目標上限で利上げ観測が高まり、
オージーが瞬間下げて上昇する展開となりました。
その後、午後1時過ぎにNYタイムスのテレ版が、
「米金融大手メリルリンチの四半期決算が
 今までの損失に加えてさらに25億ドルの損失となる」
と報じたことから、ドル円とクロス円の
下落の度が強くなりました。
一方、ドルストレートは昼頃までの保ち合いが
昼過ぎから軟調となりました。

ロンドン時間に入ると、いったん早出勢によって
ドル円やクロス円が買い戻されましたが続かず、
軟調傾向での上下動のもみ合いとなりました。
ドル円は114円前半まで下落しました。
一方、ドルストレートはドル売りに上昇していきました。
発表された注目のメリルリンチの四半期決算は、
評価損が79億ドルで総収入も94%減となったことで、
ドル円とクロス円の下落に拍車がかかりました。

ニューヨーク時間に入ると、
しばらくもみ合いが続きましたが、
注目の米中古住宅販売の数字が504万件と、
市場予想を大きく下回ったことと、
さらに週間石油在庫統計が大幅減となって、
石油先物が上昇して利下げのマイナス材料に
NYダウが一時200ドルを超える下落となって、
リスク回避から、ドル円とクロス円が
急落していきました。
ドル円が一時113円後半まで、
ポンド円が一時233円を割り込みました。
この動きにつれてドルストレートも下落しました。
その後、FRBが公定歩合を引き下げるとの噂が流れ、
NYダウが急上昇してプラス圏になると、
ドル円が114円前半まで、ユーロ円が163円にワンタッチ
するなど、ドル円とクロス円が買い戻されました。
これにつれて、ドルストレートも上昇していきました。

ゴトウ日の今日25日(木)は、
早朝5時にRBNZ政策金利が発表されましたが、
市場コンセンサスとおりの据え置きとなって、
大きな動きは見られませんでした。

夕方5時に独IFO景気動向ほか複数の独指標、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数と米耐久財受注、
夜の11時に米新築住宅販売件数と米求人広告指数、
などが発表されます。

米指標には大いに注目ですが、
特に米新築住宅販売件数は、
レートを大きく動かす可能性があるため
注視したいものです。

株価主導の為替相場が続いています。
今日もマイクロソフトやゼネラルモータースなどの
決算が注目されます。
来週31日にFOMCを控え、いろいろと憶測や噂も飛び交い
ドル安と円高に傾斜している中で上下動忙しい相場ですが、
株価と各市場の初動を睨みながら、
機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、相場のゾーンのお話です。

相場には、レートがある範囲を行ったり来たりの
レンジの状態と、レートが上昇や下降を続ける
トレンドの状態がありますね。

また、短期的に陰線と陽線が交錯する手の付けづらい
めまぐるしいもみ合いの乱高下もありますが、
これとて大きな目で見れば、
中心値は上下どちらかに方向性を
持っていることが多いものです。

えぃ、と大鉈を振るえば、
たいがいの相場は、レンジのゾーンか
トレンドのゾーンになっているものです。

さて、トレーディングのコンセプトでは

「安値で買い、高値で売る」のが
相場で儲ける秘訣というものもあり、

また一方、
「弱気では売るべき、強気では買うべき」
というものもあり、

どちらも正しそうで、
またどちらも、ちょっと待てよ、
というところもあって混乱してしまいますね。

まるで禅問答のような
「まだはもうなり、もうはまだなり」のようで(笑)
イデオロギー論争のようでもあります。

いわゆる順張りか逆張りか、
ということですが、
相場がレンジのゾーンでは逆張り、
そして、トレンドのゾーンでは順張り、
とは思うものの、
大きな目で見るとトレンドと思っていたところも
大きなレンジであったりして、
何がなんだか解らなくなってしまうものです。

経験を経ていくと、
だんだんとこれらはトレードのそれぞれのタームにおける
2つのゾーンのことだと気づいてきますが、

さて、このことに少し関連して、
トレードのビギナーがなぜ初期のトレードに勝てるのか、
を研究したものの中に興味深い記述がありますので、
ご紹介いたします。

「ビギナーは、分析的なトレードはまだできなく、
 上げてるから買うといった、相場に沿う単純なトレードを
 する傾向があって、これが期せずして
 トレンドフォローのトレードとなっている」

「また、これが少し分析を覚えてくると、
 目先の相場の方向に逆らって、(より儲けようと)
 戦略の重点が天井や底を捕らえようとして、
 トレーダーがこのレベルの時期に移行したとたんに、
 成績は急激に悪化する」(要約)

とあります。

その後、分析の適所適用の本質を覚えて
トレードが本物となっていくわけですが、

まるで英語を覚えたての人が、
「俺は英語が使えるんだ」と言わんばかりに
わけもわからず、ルーさんのような(失礼)
ブロークンイングリッシュを連発するにも似て
なんか面白いですね。

そういえば私も勉強してもしても
どうしようもなく負けて
イヤになっちゃった時期がありました。(苦笑)

相場ばかりでなく、
トレードの成長レベルにも
いくつかの(段階の)ゾーンがあるようですね。



FX ヤミ業者のお話

今日の北海道はすがすがしい秋の青空が
どこまでも広がっています。^^

昨日23日(火)は、前日のNYダウが下げ止まり
世界的な株安が一服となってことで、
東京時間ではドル円とクロス円が上下動しながらも
しだいに堅調となりました。
ドル円が114円台半ばあたりまで上昇して、
ユーロ円も162円台に乗せました。
オージー円などオセアニア通貨も堅調な動きを見せました。
ドルストレートもユーロドルやポンドドルなど
緩やかな上昇となりました。

ロンドン時間に入っても
早出勢による目立った仕掛けは見られず、
しばらく東京時間での地合いが続きましたが、
夕方5時過ぎから欧鉱工業新規受注が
やや悪い数字であったことなどもあって、
いったん調整局面となりました。
しかしその後、欧株が堅調に推移したことと、
原油の反発を背景としたカナダ高も後押しする格好で、
ドル円とクロス円が再び上昇に転じました。
途中、スマギECB理事による
「ECBは秩序を保つための市場介入する用意がある」
との発言に揺れる場面もありました。
また、ハト派で知られる英中銀委員のバーカー女史が
講演でポンド利下げに触れなかったことで
ポンドの上昇に拍車がかかるなど、
要人発言に反応する場面もありました。

ニューヨーク時間に入ると、
発表された加小売売上高が良い数字で
カナダが原油反落の板ばさみとなりながらも
限定的に上昇しました。
NYダウもしだいに堅調な展開となっていったことで
ドル円とクロス円が上昇しました。
ドル円は瞬間的でしたが105円にワンタッチして、
ポンド円も235円前半まで上昇しました。
ドルストレートではポンドドルが2.05に迫るなど
ドル安傾向が継続しました。
その後、発表されたリッチモンド連銀製造業指数が
市場予想を大きく下回りマイナスの数字となったことで、
いったんドル円とクロス円が反落し、
NYダウも前日比でマイナスへ転じたものの、
しだいに持ち直したことを受けて、
再びドル円とクロス円は上昇傾向となっていきました。
株価との連動性の強い、上下動忙しい相場でしたが、
やや上昇傾向となりました。
しかしながら、ドル円は115円の壁で
頭が抑えられる状況が続きました。

今日24日(水)は、午前10時半に
豪四半期消費者物価指数が発表されて、
前年比+1.9%との結果に、
限定的ながらオージーが上昇する反応となりました。

夕方5時に欧経常収支など複数の欧指標、
夜の8時に米住宅ローン申請指数、
夜の11時に米中古住宅販売件数、
夜の11時半に米週間原油在庫、
などが発表されます。米指標には注目です。

要人発言としましては、
深夜1時にトリシェECB総裁の討論会での発言、
続く深夜1時半から米ポールソン財務長官の講演での発言など
が予定されているようです。

為替は株式市場と連動性がとても強い状況が続いています。
今日もNY時間でメリルリンチの四半期決算が発表されますので
注目されます。復調の兆しも見えますが、
大きな下げの調整であるとの声も聞かれ、
まだ過度の楽観は禁物なようです。
市場替りの午後3時と午後8時の初動とともに
米の住宅関連の経済指標と各市場の株価の動向を注視して
流れに乗りながらも機敏なトレードしていきたいものです。

さて今日は、ヤミ業者のお話です。

日本にはFXのヤミ業者はないと思われますが、
かつては米国や東欧、そして現在でも
東南アジアやオフショア諸国などでは、
たくさんのFXヤミ業者が蔓延しているようです。

そのような背景もあって、
2006年に米国でもFX取引業界に対する
政府規制が強化されました。
全米先物協会であるNFAが米国内のFX取引業者と
IB(Introducing Broker)を厳しく規制しています。

同様に為替取引のメッカの英国でも
証券先物機関である
SFA(Securities Futures Authority)という
政府機関が存在しています。

ヤミ業者の実態は把握できない部分もあるようですが、
いわば競馬のノミ屋のような形で、
顧客からのオーダーを実際の市場でカバーせずに
市場価格に基づくお金のやり取りで決済して、
本物の登録業者のように売買手数料や買値と売りるの差の
スプレッド分を稼いでしまおうというもののようです。

また、彼らは悪知恵にたけていて、
いろいろな登録業者の内部統計、
たとえば全顧客の取引総額の約60%は毎年のように
失われていることなども知っていて、
まるでカジノの胴元のように大儲けしている
ヤミ業者もあるそうです。

スプレッドを本物の取引業者より小さく設定したり、
本物の取引業者より小口で売買を引き受けたりしていて、
メリットがあるためか、利用者も多いといいます。

もちろん、顧客にとってメリットばかりであるはずがなく、
実際の市場で取引カバーをしていないわけで、
大きな為替変動では破綻してしまう可能性もあって、
顧客への不払いなど事件の温床となっているようです。

さて、先週末、日本でも私の地元のエフエックス札幌が、
サブプライム問題で為替が下落している中での
市場での自己売買取引に失敗して債務超過に陥って、
取引業務を停止するという事件が起こりました。

2005年7月に日本でFX業者が登録制になってからも
業務を停止した業者はありましたが、
今回の事件では顧客への証拠金の返還も満足にできないようで、
預かり金不返還の事件としてはじめてのようです。

過当競争の激しいFX業界では、
口座数が10,000以上ある業者はごくまれで、
資本規模の小さな業者もあることから、

命の次に大切なお金を預けて行うトレードでは、
手数料やスプレッドなど取引条件だけではなく、
トレードをする業者の資本金や経営内容、
そして、全額信託保全がされているかなど、
総合的に判断して業者選択をしなくては
ならないようですね。


FX 資本主義のゲームのお話

北海道は秋が深まり、落ち葉焚きができるくらいに
枯葉が風に舞っています。

G7後の週初めの昨日22日(月)は、
主要3通貨への言及がG7声明になかったことと
世界的な株安の進行に早朝のオセアニア時間で
ドル安、円高、ユーロ高の
窓を空ける通貨の多いスタートとなりました。
一時ドル円は113円前半まで売り込まれ、
クロス円も軟調で始まりました。
その後、東京時間となると、
豪四半期生産者物価指数が発表されて、
市場予想をやや上回る結果にオージーが限定的ながも上昇して
日株が大きく下落する中にあってにあっても、
ドル円とクロス円は緩やかな上昇に転じて、
ドル円が114円前半、ユーロ円が163円後半あたりまで
反発しました。

ロンドン時間に入ると、
独コメルツ銀の株価が一時急落するなど欧株の軟調な展開に
また再び円買いの動きとなって、
ドル円とクロス円が軟調となりました。
ドル円が113円半ば近くまで、オージー円が大台の100円を
一時割り込むなど、リスク回避の流れとなりました。
また、G7でユーロに言及がなかったにもかかわらず
上値の重かったユーロドルが調整となって、
ロシア勢などによって売り込まれ、
1.41台前半まで下落しました。
これによりドル高となって、
ポンドやオセアニア通貨も対ドルで下落していきました。
ほぼ全面軟調の相場展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
早出勢によってLD時間を調整する動きとなって、
その後、NYダウが上下動しながらもしだいに堅調となって
前日比でプラス圏になると、
リスク回避の動きが後退して、
ドル円も徐々に114円後半まで上昇して、
ユーロ円も揺れながらも162円前半、
ポンド円も233円に迫るあたりまで反発するなど、
クロス円とドル円が上昇しました。
一方、ドルストレートは、
ユーロドルなど欧州通貨は
対ドルで軟調な頭の重い展開が続きましたが、
オージーなどオセアニア通貨は、対ドルで上昇に転じて、
まちまちの動きとなりました。

今日23日(火)は、夕方6時に欧鉱工業新規受注、
夜9時半に加小売売上高、
夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数、
などが発表されます。
今日の経済指標もやや小粒です。

要人発言としましては、夜の11時に
グリーンスパン前FRB議長の講演が予定されています。

明日に注目のメリルリンチの四半期決算発表を控え、
株価も大きく動きづらいようですが、
昨日に続き今日の経済指標も小粒で、
株価を睨んだ相場展開となりそうです。
昨日のNYダウは+44.95ドルと反発していますので、
日欧の株価の動向に注目です。
午後3時頃からと午後8時頃からの市場替りの
早出勢の動きが注目されます。

さて今日は、資本主義のゲームのお話です。

何やら難しい数式の並ぶ計算なので、
証明過程は省略するとして、(笑)
確率の面白い結論の1つに「破産までの賭け」
という問題があります。

AとBの2人が確率1/2の賭けをして、
どちらかが破産するまで勝負を続けた時、
どちらかが勝つ確率は、双方の資本金額の比率と
同じになるという確率論の帰結があるそうですね。

たとえば、Aが100万円の資金で
Bが300万円の資金なら、
BはAの3倍の確率で勝つことになるそうです。

資本主義のゲームでは、資金が多ければ多いほど
勝ち残る確率が高いということで、
それが数学的に証明されているということは、
ちょっと興味深いですね。

納得できるような、腑に落ちないところがあるような
なんともいえない思いもしますが、

近年の業界再編で、銀行や百貨店など
どんどん巨大資本どうしが合併して、
より巨大になりたがるのも、
生き残りの術であるとともに、
「資本主義のゲームに勝つため」の
そーいうこと、なのかもしれませんね。

投資や投機も似たようなところがあり、
やはり資本が大きいほど、
勝ちやすくなるのは事実のようです。

口座資金100万円でも、
ちょっと無理して10枚くらい建て玉して、
ちょっとがんばって100Pipsで10万円稼ぐのは
よくあることで可能な範囲の利益ですが、

口座資金1000万なら、ちょっと大目の100枚建て玉して、
たった10Pipsで、無理なく10万円を稼ぐことができます。

100Pipsの差益を狙うよりも
10Pipsの差益を狙うほうが、やはり難易度は低いわけで、
また、その程度の差益を狙うチャンス自体も多くなります。

つまり、資金量が大きいと
資金に対して同じ割合のトレードをしたとして、
難易度の低いトレードで、
なおかつトレードチャンスも多く得れる、
という有利な立場が得れるわけですね。

ですから、トレードで勝ちやすくなるためには
トレードの技術も当然大切であるものの、
資本主義のゲームという観点からは、
「資金」は優位に立つための重要なファクターで、
勝敗に大きく影響のあることとなります。

まぁ、もっとも、いくら巨大資本でも
かつて1998年のLTCMでさえ簡単に飲み込まれてしまうほど、
市場はあまりに巨大な怪物ですから
無茶なレバレッジでの運用では
破綻してしまうこともありますが、

各々の身の丈にあった適正レバレッジの投資も、
資本が大きいと、その身の丈も(自然と)大きくなって、
勝ちやすいものです。

ですので、娯楽気分の過剰なトレードを控えて
たとえトレード数が少なくなっても、
ジッとチャンスを待って、
「ここぞ!」というときだけトレードして、
まずは口座資金をある程度増やさなくてはなりません。

私がお世話になっている人の中に
たった5万円の資金で、(失礼)
一度、残高が1万になりながらも
100万円を大きく超えるほどの成績を上げられた
ボスさんという方がいらっしゃいますが、
(嘘のようなお話ですが、事実です)

その方がしみじみと
「口座資金が増えるほど、より儲けやすくなった。」
と述懐されていましたように、 

増えた資金の口座では、
有利で楽にトレードができて、
しかも勝ちやすくなるようです。

やはりトレードは、資本主義のゲームなのですね。


FX リバモアの述懐のお話

G7後の一週間のスタートです。

G7では、市場機能は改善しているとしながらも
金融市場の状況は注視を要するとして、
原油高と米住宅市場低迷は成長を鈍化させる可能性高いが、
世界経済のファンダメンタルズは引き続き強くなるとの
共同見解を示しました。
また、為替については人民元の迅速な上昇求めるとながらも、
為替は基礎的諸条件を反映すべきとして、
ユーロ、ドル、円などに具体的言及はありませんでした。

先週末19日(金)は、オセアニア時間から円高傾向となって、
東京時間では日株が大幅下落したことで
ドル円が115円をはさんだ軟調な展開となりました。
「ドイツ系ファンドが経営難になった」との噂も飛び交って、
クロス円も総じて軟調に推移しました。
一方、ドルストレートは、
「サルコジ仏大統領がユーロに関する議論から撤退せず」と
表明したことなどで揺れながらも、
流れはドル安傾向の推移で、
ユーロドルが1.43台前半まで上昇しました。

ロンドン時間に入ると、はじめ早出勢によって
英欧株価の堅調さを背景に、一時円が売られ
ドル円が115円台後半まで戻し、
ユーロ円も165円台前半まで上昇して
オセアニア通貨なども対円で上昇しました。
ドルもいったん買い戻されてユーロドルが
一時1.42後半まで押しました。
発表された英GDPが市場予想を上回る結果となって
ポンドが上昇しました。
その後、欧株が軟調に転じたことを受けて、
ドル円とクロス円も軟調となり、
ドルストレートも上下動しながら上昇していきました。
ユーロドルは史上最高値を更新しました。

ニューヨーク時間に入ると
奇しくもこの日がブラックマンデー20周年の日で、
「陶酔からの覚醒」などと報じられるなど
再来の声も聞かれる中、NYダウが360ドルを超える急落となって
ドル円とクロス円が一時的に下げ渋る場面もありましたが、
しだいにリスクアバーションの動意が強くなって
ドル円とクロス円は下落していきました。
その後、G7の草案がダウジョーンズから報道され、
前回6月のハイリゲンダムの内容を踏襲したものであったものの
懸念されていたユーロ高に対する言及はなく、
また、ドル安に対する具体的な対応策は出されなかったことと
ファンダメンタルを反映すべきとの共同声明に
ユーロ高、円高、ドル安の動意が継続することとなりました。

G7後の週はじめの今日22日(月)は、
午前10時に豪四半期生産者物価指数が発表されて、
前回の数字をやや上回る結果に限定的ながら
オージーが戻しの動きとなっています。

午後2時に日スーパー売上高
午後4時に日コンビニエンス売上高、
が発表されますが、小粒な指標です。
今日は米欧その他の経済指標の発表はありません。

要人発言としましては、
夜9時15分に米クロズナーFRB理事の金融市場に関する講演と
深夜3時45分に欧トリシェECB総裁の講演が予定されています。

さてビッグイベントのG7も終わり、
週はじめのオセアニア時間では多くの通貨ペアで
窓を空けてのスタートとなりました。
先週末に奇しくもブラックマンデー20周年の日に
今年3番目の下げ幅となったNYダウの下落を受けて、
現在、日株も500円を超える急落となって、
リスク回避の動意激しい相場となっています。
また、G7の結果の各市場での反応も注目されますが、
引き続き各市場の株価の動向に注目が集まりそうです。

為替は株価に連動性の高い傾向が続きそうで、
ロンドンとニューヨークでの初動に注目してみたいものです。
ユーロ高、円高、ドル安の流れですが、
しかしながら、次の相場への反発の機会を覗う筋もありそうで、
機敏なトレードをしていきたいものです。

<業界トピック>

個人投資家向けのFXを扱っている私の地元の
「エフエックス札幌」がサブプライム問題に絡む
急速な円高時の売買注文に失敗して、
債務超過により19日(金)に顧客の取引を強制的に決済する
案内を出して、取引業務を停止したことが報道されました。
顧客の証拠金の返還も難航するとのことで、
事実上の破綻となりました。
FXを扱う業者も過当競争が激化して、
証拠金を全額信託保全をしているかなど、
取引手数料やスプレッドばかりでなく、
しっかりとした目で業者選択をしていく必要を
改めて認識していかなくてはならないようですね。

さて今日は、リバモアの述懐のお話です。

1929年の大恐慌で1億ドル稼いだといわれる
ジェシー・リバモアが、彼の全盛期の頃の有名な述懐に

「なぜ損切りするかだって?!
 買った株が下がったとしても
 私には下がる株を止めることはできないし、
 なぜ自分の思惑と逆方向に動いているかなんて
 調べている暇はない。
 『下がっているから下がっているだけだ。』
 下がったのですぐに売る、投機家が手仕舞うのに
 これ以上の理由が必要だろうか。」

というのがあります。

トレードしているのは、株や先物やオプション自体ではなく、
それらはトランプなどと同じようなゲームの材料で
実際のトレードは、ほかのトレーダーと戦っているとする、
リバモア一流の述懐ですが興味深い言葉です。

トレードを科学的に考察したり分析したりする
金融工学という分野もありますが、
相場にはトレーダーとトレーダーの
戦いの場である側面もあって、
相場師ならではの見解ですが妙にうなずけます。

トレードに参加するということは、
プロ筋のマネーバトルに参戦することで、

あたかもタバコの紫煙が立ち込めるカジノの
テーブルに着きいたときのように、
ニヤリと不適な笑みを浮かべて
「見慣れんヤツだな。彼はニューカマーだ」と
身包みを剥ごうと目配せするつわものたちの中で
ポーカーをプレーする様子にもどことなく似ているようです。

かの有名なウォーレン・バフェットも、
ポーカーのテーブルに着いたときに、
ぐるりと周りを見渡して、
もしも誰が負けるかすぐに解らなかったら、
それは自分自身だと述べていますが、
トレードは確かに鉄火場的な側面もあります。

しかし、トレードにはカードゲームと違う点があって、

カードゲームでは必ずつわものの彼らと
戦わなくてはなりませんが、

トレードでは自身の相場観で彼らと戦おうとせずに
彼らのバトルの劣勢なほうについてしまったらすぐに降りて、
優勢なほうについたら、しっかりと乗っかるという、
動きに従った「追従」ができます。

巨人達のマネーバトルにあっても
掻痒が驥尾付して万里を渡るように
個人投資家でも利にあやかることができるわけです。

その追従を確かにする方法こそ、
トレンドとレンジに応じたテクニカル分析で、

確率的に優位な方向にポジションを持つということなのですね。


FX やぶれ靴下のお話

いよいよG7が19日午後(日本時間20日午前)に
ワシントンで開催されますね。
サブプライム問題後、初のG7となりますので注目されます。

昨日18日(木)東京時間は、
日株がプラスで寄付きその後も堅調に推移したことから、
いったんリスク回避の動きが収まり、
ドル円も116円半ば前後の落ち着いたレンジ相場となりました。
ユーロ円が165円後半まで上昇するなど円高傾向で
クロス円は全般的に堅調な展開を見せました。
アジア株も中国とシンガポールは軟調傾向でしたが、
その他の市場はおおむね落ち着いた動きでした。
前日に火種となったインド株は小高く始まった後、
しだいに軟調となって日株も午後に一時上値が重たく
ドル円とクロス円が弱含む場面もありましたが、
その後は持ち直しました。
一方、ユーロドルなどドルストレートは
ドル安に徐々に堅調となっていきました。

ロンドン時間に入ると、
中国人民銀行総裁が利上げの可能性を
ほのめかしたこともあって、
欧株価が軟化したことを背景に
急速にリスク回避の円高の動意が起こり、
午後3時過ぎからドル円とクロス円が下落を始めました。
ドル円が115円半ばあたりまで、
クロス円もユーロ円が上下動しながら
165円の大台を割り込むなど下落しました。
夕方に発表れた英小売売上高が強い数字で
一時ポンド円が上昇しましたが、
クロス円全般の下げに飲み込まれる格好で、
ポンド円も下落に転じました。
ドルストレートは、クロス円の下げとドル安に
揺れながらも、ユーロドルは堅調な上昇となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
バンク・オブ・アメリカの四半期決算が発表されて、
サブプライム問題の影響で減収となったことが明らかになると
信用収縮懸念の動意が起こり、
ドル円とクロス円の下げが加速しました。
NYダウも軟調となって、一時ドル円が115円前半まで、
ユーロ円も164円後半あたりまで下落するなど、
ドル円とクロス円が全面安の展開となりました。
この動きに伴い米債券市場で利回りも下落して
ドル安となって、ポンドドルが2.05台に一時乗せるなど、
ドルストレートが上昇して、
ユーロドルも一時1.43台の史上最高値を更新しました。
その後、NYダウが前日プラス圏に戻したこともあって、
ドル円とクロス円は反発の場面を見せましたが、
終盤にはまた軟化していきました。
また、後半はアルムニア欧州委員の発言もあってか
ドルストレートも頭の重い展開となりました。

G7直前で週末の今日19日(金)は、
午後3時に独生産者物価指数、
夕方5時半に英第3四半期GDP(速報値)、
夜8時に加消費者物価指数、
などが発表されます。英とカナダの指標には注目です。
今日は米指標の発表はありません。

夜の11時から、セントルイス連銀での討論会で
米バーナンキFRB議長の発言が予定されています。

さて、G7直前ですが株価も軟調傾向となっていて、
市場のセンチメントもさらに調整が進みそうな
雰囲気となっているようです。
要人からユーロ高牽制の声も聞かれ注意が要りそうです。
また今回のG7では中国利上げ圧力も強まりそうな雲行きで、
円高へ傾斜すると予想する向きもあるようです。
G7の声明はいかがなりますか。注目されます。

株価の動向や市場替りでの初動、そして週末調整の可能性と、
緊張の週末ですが、午後3時過ぎと午後8時過ぎと夜11時頃、
そして深夜1時頃の動きには注目です。
流れに乗りながらも注意深くトレードしていきたいものです。

さて今日は、やぶれ靴下のお話です。

昨日、パリーグの優勝が決まりましたね。
日本シリーズが楽しみです。

新庄も引退して、小笠原も巨人に移籍した中、
ファイターズが見事にパリーグ優勝を果たしました。

私は野球のことは詳しくはないのですが、
チームプレイということの大切さを見た思いがします。

1+1が3などというかっこよいことは言えないまでも、
チームがしっかりと力を合わせると、
やぶれ靴下の重ね履きのように、(笑)
補い合いの補足協調が生じるようですね。

※補足協調の例えであって、ファイターズがやぶれ靴下だと
 言っているわけではありません。m(_ _)m

さて、よく小さな販売の会社でも、
トップ営業マンがハンティングや何らかの事情で
やめてしまうと、一時的に業績が下がることがありますが、
またしだいに業績が戻ることもあって、
組織力の地力を垣間見れることがあります。

また、アリの世界でも、ある研究者によると
80対20の法則よろしく、集団にぶら下がる
怠け者のアリのほうが多いらしいのですが、(笑)
その怠け者のアリだけを別ところに移して観察すると、
その群の中に働き者のアリがやはり2割ほど出てくるそうです。
そうしないとチームとして生きていけないから
なのでしょうけど、なんか不思議ですね。

私も早くに相場師であった父親を脳梗塞で
亡くしたものですから、少し遊び人であった私も
それからはまじめに母を助けて頑張ろうと
心に誓ったものです。(笑)

お話が横道にそれてしまいましたが、

チームとして強くあるためには、
投手陣だけ強くても打撃陣だけ強くてもダメなようで、
補い合う異種の協調が必要なようです。

相場でもチャートに表示させるテクニカル指標がありますが、
これも互いに補い合えるようなワークとする必要があります。

トレンド計測に優れたトレンド系だけでも、
また、レンジ計測に優れたオシレーター系だけでも、
弱いチーム構成となってしまいます。

また、全体観を認識する作戦参謀も必要で、
個々の指標を使い分ける監督も必要ですね。

余談ですが、
テクニカル指標には面白いものがあって、

たとえば、サンスクリット語で
「夜明けの最初の光」という意味の「AROON OSCILLATOR」や、
相場に先行して動く「MOMENTUM」などと言うものもあります。

でも、チームワークを考えますと、
これらは扱いの難しい外人選手のようなところがあって
起用が難しい場合もあるようです。

優れた選手のトレードも良いことですが、
チームとして力を発揮できるか、
ということのほうがより大切です。

個人プレーではなく、
やぶれ靴下の重ね履きのように、
補足と協調がチームの総合力を増すようですね。

優れたチーム力があれば、
それを使う監督であるトレーダーの経験が増すほど、
トレードに勝つことができます。


FX バイアスのお話

原油価格が中東情勢や需要期に入ったことなども影響してか、
投機マネーが入って高騰していますね。

昨日17日(水)は、オセアニア時間では
ドル円やクロス円が堅調に推移していましたが、
東京時間になったとたんに、
日株の軟調を背景にリスク回避の動意となって、
全面的な円高となりました。
途中反発も見せたものの、アジア株も軟調で、
インド財務相による海外資本流入制限の話もあって、
インド株も急落したことなどで、
それらの動向に連動するようにドル円が116円前半まで、
ユーロ円も同様に164円半ば近くまで下落するなど、
ドル円とクロス円が下落しました。
オセアニア通貨もオージー円が102円半ばに迫るなど
大きく下落しました。

ロンドン時間に入ると、
急落していたインド株も反発して
欧州株が落ち着いた展開となったことなどを背景に
早出勢によって円売りが仕掛けられて、
ドル円とクロス円ともに一転して上昇しました。
BOE議事録では、8対1での据え置き決定であったことが
明らかにされ、利下げ派が一人だけであったことも
好感されかポンドも上昇しました。
また、米銀大手JPモルガンの四半期決算が
市場予想を上回ったこともあってリスク回避動向が後退して、
ドル円が117円前半まで上昇して、
クロス円も全面高となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
発表された米消費者物価指数はほぼ市場予想とおりで
あったものの、住宅着工件数と建設許可件数が
14年ぶりの低水準となって市場予想を下回ったことや
IMFの世界経済予測が押しなべて下方修正されたことなどで、
小高く始まったNYダウが軟調に転じ、
ドル円とクロス円にリスク回避の同意が起こり、
全面的な円高となって、ドル円とクロス円が下落しました。
発表されたベージュブックは、
住宅関連を中心に米経済の減速を示唆する弱い内容でしたが、
利上げ観測が後退したためか、株価は上昇に転じて、
為替もドル円とクロス円が再び上昇に転じて、
その後、終盤からオセアニア時間でまた調整と、
上下動忙しい神経質な相場展開となりました。

今日18日(木)は、午後3時15分にスイス貿易収支、
夕方5時半に英小売売上高指数、
夕方6時に欧貿易収支と欧建設支出、
夜8時半にカナダ中銀金融政策報告、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同時刻に加国際証券取扱高、
夜の11時に米景気先行指標総合指数、
深夜1時に米フィラデルフィア連銀指数、
などが発表されます。
英欧米の各指標には注目です。

G7が近づいていることもあって、
相場は株価に同調傾向のある神経質な上下動で
やや軟調なレンジ相場となっているようです。
今日もグーグルやバンク・オブ・アメリカなど
注目の決算発表が予定されていますので、
引き続き株価の動向を睨み、
市場替りの午後3時頃からと夜8時頃からの初動と
指標発表後の動きを見て
機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、バイアスのお話です。

バイアスとは、「傾向」という意味ですが、
傾向はある程度硬直性があって、
一度形成されたバイアスは持続する性質があるようです。

忙しいお寿司屋さんでは、
お客が多いのでネタも新鮮、
新鮮で美味しいネタなのでまたお客が来店する、
ネタの仕入れも多いので、仕入れが安くできる、
安い仕入れなので、他店よりも品代を安くできて、
しかも安くしても儲けることができる。

てなぐあいで、
好循環のバイアスが生まれます。

暇なおすし屋さんはこの逆の
悪循環に陥りやすいバイアスとなる可能性があって、
よほどがんばらないと好循環のバイアスと
なることはできないかもしれません。

多少の日々の売り上げの変動があったとしても、
好循環のバイアスのおすし屋さんなら、
食中毒などよほどのファンダメンタルの変化がなければ、
ある月の売り上げが1000万で、次の月に500万になって
しまうようなことはほとんどありません。
不特定多数を相手とする、一見、不安定な商売でも
しっかりとした売り上げのバイアスが生まれます。

相場で言いますと、
大きな流れのメジャートレンドですね。

大きく相場を変えてしまうファンダメンタルの変化には
注意していなくてはなりませんが、
硬直性のある大きな相場の流れのバイアスは、
誰にも未来は見えないといわれる
不確実なトレードにあっても指針を示唆してくれます。

相場では、その大きな流れの中に
フラクタルな小さな流れがあって、
中長期のポジショントレードではなく、
デイやスキャルならば、
大きな流れの中の小さな流れを捉える必要があって、
小さな流れのバイアスを見きわめなくてはなりません。

そのためには、小さな時間軸で
小さな傾向を捉えるテクニカル分析が必要です。

そして、テクニカル分析のためには
小さな傾向にもトレンドとレンジがあるために
それらの判別も必要です。

また、短期的なトレンドの行き着く先を読むために
確率的な変動範囲も認識しなくてはなりません。

テクニカルトレードは、
言うなれば傾向(バイアス)をトレードすることですが、

ランダムウォークとも言われ
誰にもレートの未来は解らないものの、
傾向をたぐれば、レートの動きのその先の
不確定ながらも傾向と確率のトレードはできそうです。

FX 恐怖指数VIXのお話

VIX指数(恐怖指数)も20あたりまで上昇して、
市場は株価をテーマとする
G7を前にしたリスク回避の調整局面となっているようです。

昨日16日(火)は、朝にエコノミッククラブでの講演で
米バーナンキFRB議長が住宅市場懸念の終息を否定して、
住宅ローン市場は引き続き困難な状況にある、とした上で、
インフレ懸念が高まれば「FOMCは行き過ぎた利下げを反転する」
と述べましたが、発言当初の市場反応は限定的でした。
日経平均が前日のNY株安を受けて軟調にはじまったことから、
円高のスタートとなりましたが、
東京時間では大きな動意なく、
ドル円が117円台、ユーロ円も166円台と、
各通貨とも総じて小動きに始終しました。
一方、日株価は下落して、
原油や金などのコモディティ市場は高値を更新しました。

ロンドン時間に入ると、日財務省幹部が
G7で為替の発言が出る可能性があると述べたことや、
欧州株が続落ではじまったことなどを材料に、
早出勢によってクロス円を中心に円買いが仕掛けられました。
ドル円が116円台後半まで、
ポンド円も発表された英消費者物価指数が市場予想を
下回ったことも手伝って、237円すれすれまで急落しました。
オセアニア通貨の下落も目立ちました。
ユーロドルは、はじめいったん上昇を見せたものの、
ダマシのブレークアウトとなった後、
1.41台半ばあたりまで下落するなど
ドルストレートも下げました。
一時的に反発の場面も見られましたが、
全般的に軟調傾向で相場が推移しました。
欧英など複数の経済指標が発表されましたが、
市場の関心が株価をテーマとなっているためか、
指標発表自体には限定的な反応の印象でした。

ニューヨーク時間に入ると、
いったん反発も見られたものの、
NYダウも軟調に推移したことや、
米証券投資も大きく市場予想を下回ったこともあって、
為替も前半は軟調な展開となりました。
ドル円が116円半ばあたりまで、
ユーロ円も165円あたりまで下げました。
また、ユーロドルなどドルストレートも軟調に推移しました。
その後、後半はハイテク企業の決算が
良かったことなどもあって、
株価も軟調ながら落ち着きを取り戻し、
為替も緩やかに反発する展開となりました。
ドル円が116円後半まで、
ユーロ円も165円前半まで値を戻し、
ユーロドルも1.41台後半まで緩やかな反発となりました。
VIX指数(恐怖指数)も20あたりまで高まって、
ドル円やクロス円、ドルストレートまで同調的な
G7を前にしたリスク回避と株価をテーマとした印象も伺える
相場となりました。

今日17日(水)は、午後の2時に日景気先行指数(改訂値)、
夕方5時半に英BOE議事録と英失業率と英失業保険申請件数、
夜の9時半に米消費者物価指数と住宅着工件数と建設許可件数、
同時刻に加卸売売上高、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などが発表されます。
英米の指標には注目です。

要人発言としましては、
夜11時40分頃から米グリーンスパン前FRB議長の
講演が予定されているようです。

さて、為替市場はG7を前にして
神経質なセンチメントとなっているようで、
悪材料には敏感に反応しやすい地合いとなっているようです。
市場の関心のテーマは株価なってきていて、
VIX指数の高まりにリスク回避の動意が見られます。
今日のNY時間にはJPモルガンの決算発表も予定されていて、
株価の動向には要注意です。
G7が終わるまでは調整傾向となりそうですが、
市場替わりの午後3時頃からと夜8時頃からの初動とともに、
株価の動向には特に注意をしながら
慎重なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、恐怖指数VIXのお話です。

ときに暴君のように振る舞い、
ときに処女のように臆病な振る舞いもする
なんとも気難しい市場ですが、(笑)

G7のような大きなイベントの前には、
市場のセンチメントは臆病になる傾向があるようで、
試験を控えた受験生のように緊張感でピリピリして、
シカゴ・オプション取引所がS&P500種株価指数の
オプション指数から算出したボラティリティ指数である
VIX指数(別名で恐怖指数)も高まることが多く、
ときに悪材料に過剰反応して、急落が起こります。

市場の関心のテーマが良い材料に鈍感となって、
悪材料探しをするようなところもあって、
ときに経済指標にも関心が薄くなって、
過去世界同時株安の苦い経験が蘇るのか、
株価に関心のテーマが移ることもあるようです。

市場のセンチメントがナーバスとなると、
キャリートレードのような「リスク追求モード」から
リスクを回避性性向が強く「リスク回避モード」となって、
一律的なバイアスが生まれ、
ドル円やクロス円、そしてときにドルストレートまで
似たような動きとなることがあります。

特にキャリートレードは、
キャシー・リーエンが指摘するように
市場がリスク追求モードにあるときは収益性が高まっても、
リスク回避性向が高い場合には収益性が低下しますので、
マネーは「セイフティヘイブン」を求めて、
債権や商品コモディティなどへ逃避しやすい地合いとなるために、
為替市場は下げやすい環境となります。
これは恐怖対象の結果がはっきりするまで続くことがあります。

市場がどのくらい恐怖を抱いているかは、
VIX指数が参考となります。
20を超えると急落の可能性のある危険域で、
10台の後半でも、ツンと指数が盛り上がったあたりでも
急落の危険があります。
一度急落すると、いったん恐怖エネルギーが抜けて
指数も下げますが、また高まってくると要注意です。

<参考: VIX指数>


FX 「辛抱たまらん」のお話

今朝、米バーナンキFRB議長が講演で、
「住宅ローン市場は引き続き困難な状況にある」と、
一部でささやかれていた住宅市場懸念終息を否定するとともに
「FOMCは必要と判断すれば行き過ぎた利下げを反転する」
と明言しましたね。

週はじめの昨日15日(月)は、
早朝にNZ消費者物価指数が発表されて
2004年3月以来の低水準にキウィが下落して
ドル円が下窓を空けクロス円も軟調気味となるなど
いつものようにオセアニア時間では、
先週末を調整する動きでのスタートとなりました。
その後、ドル円の窓もいつものようにほどなく埋まり
いったん反発を見せましたが、仲値の伸びも今ひとつで
ドル円クロス円がやや軟調なもみ合いとなりました。
また、仏予算相の「ユーロは対ドルで強すぎる」との
発言もあって、ユーロドルなどドルストレートも
やや軟調に推移しました。

ロンドン時間に入ると、早出勢によって円が売られて
ユーロ円を中心にクロス円とドル円が
しだいに堅調な展開に転じました。
夕方頃にはロシア勢のユーロ買いが入った模様で、
ユーロドルが1.42台前半まで上昇して、
これにつれるようにユーロ円も167円後半あたりまで、
ポンド円も240円台に乗せるなど
クロス円とドルストレートが上昇しました。
ドル円はこれらの動きにはさまれ、もみ合いとなりました。
オージーも堅調なコモディティ市場の後押しもあって、
堅調に推移しました。

ニューヨーク時間に入ると、
注目のNY連銀製造業景況指数は28.8となって、
市場予想を大きく上回る結果となり、
一時的にドルが買われましたが、
米金融大手シティグループの四半期決算が57%の減益と
なって、原油価格高騰も手伝い、
NYダウが先週末から160ドルを上回る下落となったことで、
急激なリスク回避の動意が生じて、
ドル円が117円前半まで、ユーロ円が166円半ばあたりまで、
オージー円も105円すれすれまで、
クロス円とドル円が急落しました。
これにつれてドルストレートも軟調になりました。
終盤やや戻すも全般的に軟調な相場となりました。

今日16日(火)は、朝に米バーナンキFRB議長が
エコノミッククラブでの講演で
「住宅ローン市場は引き続き困難な状況にある」と、
一部でささやかれていた住宅市場懸念終息を否定するとともに
「FOMCは必要と判断すれば行き過ぎた利下げを反転する」とも
発言して、原油と商品価格の上昇とドルの下落に
FRBは迅速な行動を取ることを示唆しましたが、
今のところ、市場の関心は軟調な株価に向けられているようで
反応は限定的となっていますが、
ロンドン時間とニューヨーク時間での反応に
注目したいものです。

午後3時に独消費者物価指数(確報値)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
夕方5時半に英消費者物価指数(前年比とコア)
夕方6時に独ZEW景況感調査、
同時刻に欧消費者物価指数、
夜の9時半に加製造業出荷、
夜の10時に加政策金利、
同時刻に対米証券投資(米ネット長期TICフロー)、
夜の10時15分に米鉱工業生産と米設備稼働率、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、
などが発表されます。
英、欧、加、米の指標には注目です。
カナダの政策金利は据え置きがコンセンサスとなっています。

G7を前にした株価の動向に市場の関心は移っているようですが、
G7を控えての人民元への要人発言も気になるところです。
今日の深夜12時に米ポールソン財務長官の講演も
予定されていて、要人発言に注意するとともに
市場替りでメリハリのある展開の傾向が見られることから、
午後3時頃のロンドンの動向と
午後8時過ぎのニューヨークの動向、
および株価の動向を見て
機敏なトレードをしていきたいものです。

今日は「辛抱たまらん」のお話です。

もう二十数年も前のことですが、
私が東京に住んでいたころ、
けっこう呑み助だったので、
繰り出す前に赤坂の一ツ木通りの居酒屋で
まずは悪友達と一杯飲んだものでした。

かなり通ったのに、
もう何という名前の店か忘れてしまいましたが、
そこの店の壁に貼った品書きは
とても面白いものでした。

「馬力がついて辛抱たまらん、アン肝」だとか
「胃袋も嬉し泣きのカマとろの刺身」とか
愉快な品書きが貼られていました。

辛抱たまらんと言えば、
トレーダーにとっても、
昨日のロンドン時間となる前などのような
ちんたらした相場はイライラして辛く、
辛抱たまらなくなることがあります。

初心の頃は何でもトレードしたかったので、
そのようなちんたらした時でもトレードして
よくやられていました。

ある程度、相場が解ってくると
そのようなスクイーズの状態に
手出しをするバカはいませんが、

そのスクイーズの状態を
ジッと待って過ごすことができなく、
ちょっと動いたかように見えると
機が熟す前の青リンゴを食べるように
トレードして散々な結果でした。

また、「あるポイントを超えたら買う」
「あるポイントを下回ったら売る」
などということは、とても理解できなくて、
1Pipsでも早く買いたくて、
フライングばかりしていました。

マイダス・トラスト・ファンドの
トップトレーダーのマーク・バウチャーが言うように
「相場変動の70%は、20%の時間で起こる」わけで、

逆に言うと80%はトレードにふさわしくない状態で、
ジッと待って、動きのでる20%の時間を
トレードチャンスとして狙わなくてはならないようです。

イライラする低ボラのスクイーズは、
その後の大きな動きの予兆となりますが、
その低ボラの状態は、とても退屈なものであっても、
辛抱たまらなくても待つべき時間です。
トレードは数多ければ儲かるものではなく、
少ないトレードでも負けトレードを減らすと
口座は自然と増えていくようです。

ジッと機が熟すのを待って、
秋の海の幸と山の幸のように
美味しいトレードをしたいものです。(笑)


FX テクニカルトレードのお話

北海道の秋はとても海産物が美味しいです。^^

先週末12日(金)は、早朝にNZD小売売上高が発表されて、
自動車販売を除く数字が市場予想を上回ったことが好感されて、
限定的ながらもNZDがオセアニア時間での
総体的な反発の流れの中でさらに買われる展開となりましたが、
その後、東京時間に入ると日株価が軟調に推移したことや
アジア株も中国利上げの観測などで軟調に推移したことから、
為替相場は全般的に軟調傾向となっていきました。
ドル円が117円前半、
ポンド円が238円を割り込むあたりまで下げて、
ドルストレート通貨も軟調な展開となりました。

ロンドン時間に入ると、
ポンドは約700億ユーロの英RBS率いる連合グループによる
蘭ABNアムロの大型M&Aに絡むポンド売りで
しばらく軟調が継続しましたが、
クロス円とドル円の下げが一服となって
徐々に上昇に転じました。
その中でもオセアニア通貨は
堅調さが比較的目立つ展開となりました。
その後、5時を過ぎたあたりからポンド円も上昇に転じました。
ユーロドルは軟調傾向が続きましたが、
ドルストレートもオセアニア通貨などが上昇しました。
ポンドも下げ止まり上昇する場面が見られました。

ニューヨーク時間に入ると
早出勢によって、午後8時頃から円売りが仕掛けられて、
ドル円やクロス円が堅調な展開となりました。
注目の米小売売上高は+0.6%と市場予想を上回り、
同時に発表された米生産者物価指数も
コアはいま一つであったものの、総合が前回を上回り、
米株も堅調に推移したことから、
ドル円とクロス円が上昇しました。
ドル円が117円後半、ポンド円も239円前半まで上昇しました。
ドルストレートもポンドドルが2.03台半ば過ぎまで、
オージードルも0.90台半ばあたりまで上昇しました。
一方、ユーロドルはG7を意識してか、
一時上昇したものの軟調傾向で推移しました。
その後、ミシガン大消費者信頼感指数が発表されて、
市場予想とともに前回値を下回ったことで
ドル円が軟調となって、
クロス円も一時頭の重い展開となりましたが、
米株価が下げ渋ったことなどで
終盤に再び徐々に堅調となっていきました。
ドルストレートもユーロドルは重い展開であったものの、
ポンドドルが終盤にかけて上昇して、
カナダとオセアニアも原油高も後押しして
後半にかけて強い動きとなりました。

週初めでゴトウ日の今日15日(月)は、
早朝にNZ消費者物価指数が発表されて
市場予想を下回っただけではなく、
2004年3月以来の低水準にキウィが下落して
ドル円が下窓を空けクロス円も軟調気味となるなど
いつものようにオセアニア時間では、
先週末を調整する動きでのスタートとなりました。
その後、ドル円の窓もいつものようにほどなく埋まりましたが
仲値での伸びは今一つであったようです。

昼の1時半に日鉱工業生産(確報値)
夜の9時半に米ニューヨーク連銀製造業景気指数、
同時刻に加景気先行指数と加新車販売台数、
などが発表されます。
米指標には注目です。

要人発言としましては、深夜12時25分から
米ポールソン米財務長官の講演が予定されています。
また、今日はシティグループの
四半期決算が発表されますので、
米株価の動向にも注目です。

明日16日(火)の朝の8時にエコノミッククラブで
米バーナンキFRB議長の経済見通しに関する講演が
予定されています。

さて、今週末にG7を控え、
調整と思惑が交錯する難しい展開も予想されます。
ドル安と円安のバイアスが続きそうですが、
G7を前にして要人発言に敏感となる時期でもあり、
また今週は米金融機関の四半期決算の発表もありますので、
再び株価の動向にも注意が必要です。
市場替りの午後3時と夜8時からの動向と
指標発表後の動きを見ての
機敏なトレードが要求されそうです。

さて今日は、テクニカルトレードのお話です。

テクニカルトレードは、
言うなれば「(強い)傾向をトレードする」
ということです。

ですので、

トレードの基本は、
確率的に有利な方向に精査した上でポジションを持って、
後は、決めたルールに従って
利食いのエグジットか損切りを行う、
ということになるわけですが、

ここで、「確率的に有利な方向」とは、
たくさんの市場合意で形成された大きな時間軸の方向である
メジャートレンド(主なる相場)の方向です。

では、メジャートレンドとは何なのでしょうか。

メジャートレンド(大きな流れ)は、
トレードしようとするターム(期間)に対して大きな時間軸の
「移動平均線」がどちらの方向であるか、
ということになります。

大きな時間軸の移動平均線が右肩上がりであれば、
そのブルの状態
(右肩上がりの移動平均線の上にレートがある状態)
である限り、レートが上昇している場合はもちろんのこと、
レートが押しで下降してる場合でも、
メジャートレンド(大きな流れ)自体は上昇です。

ちょうどこれは、
季節が春となって大きな方向は気温は上昇していく
ことにはなっても、ときにシベリアからの寒気団がまた来て、
数日肌寒く感じる日があるのに似ています。
しかし、数日寒い日があっても、
大きな方向は気温上昇となるわけです。

次に、大きな流れの中で短期トレードするために、
メジャートレンドでの
(レートの先端方向の)状態を分析いたします。

分析は2つあります。

詳しくはメソッドの中身となるため述べられませんが、

1つは、○○○○の予見的な分析で、
2つ目は、○○のテクニカル分析です。

さらに、実際のトレード判断をするために
執行の短い時間軸を分析していきます。
そして、総合的にトレードの判断をします。

大きな時間軸の方向と小さな時間軸の分析の方向も
同調するとき、「高確率トレード」ができる理想状態となります。

※このとき各時間軸の短中長の
 移動平均線の方向も同調して、
 それら移動平均線が
 上げ相場であれば、上から短中長の順、
 下げ相場であれば、下から短中長の順となっていて、
 静かに扇を開くようになっている
 パーフェクトオーダーと呼ばれる状態では最強です。

しかし、この状態は頻繁に現れることはなく、
この状態だけを狙っていると
トレードチャンスがとても限られてしまいますので、

デイやスキャルなど短期トレードでは、
大きな時間軸での一時的な押しや戻りもトレードする
ことがあります。

たとえば、メジャートレンドが上昇していて、
レートが一時下降してきたような場合(いわゆる「押し」)、

この大きな時間軸の一時的な調整の流れに乗って、
この調整の方向に中間的時間軸と小さな時間軸が
同調するとき、

つまり、メジャートレンドが上昇でも、一時的に
ブルの範囲での調整的な下降となって、
さらに小さな時間軸も下降を示唆しているとき、
ショートポジションのエントリーも可能となります。

ただ、この調整に乗るトレードは、
メジャートレンドとは逆行していますので、
短時間でメジャートレンドの方向に反転する可能性を
常に秘めているトレードとなるために、
「高確率トレード」とはなりませんので、
いくぶん確度が劣ることとなります。
メジャートレンドの方向への反転を意識して、
注意深くトレードする必要があります。

また、各時間軸がバラバラであるとき、
小さな時間軸だけの判断でトレードすることは、
危険度が増すことになることを認識する必要があります。

大きな時間軸のメジャートレンドの方向が
明確でない状態では、高確率トレードとはならないので、
短い時間軸の分析でトレードする場合、
ロングにしてもショートにしても注意深いトレードが
必要となります。

また、頻度は少ないものの、大きなファンダメンタルの変化や
先日のサブプライム問題のような大きな出来事による
小さな時間軸でのとても強い動きが大きな時間軸に波及して、
メジャートレンド自体が変化することもありますので、
このことも認識しておく必要はあります。

そして、テクニカルでのトレードは
「(高い)傾向をトレードする」ということで、
どのような良い状態ではあっても、
ときにニュースや要人発言や突然の金利変更などで
急変する可能性はありますので、
絶対ではないことも認識しておく必要があります。


FX 退屈な男のお話

北海道の山間からは初雪の便りが聞かれるようになりました。

昨日11日(木)は、オセアニア時間から
東京時間の始めにかけては静かな相場でスタートしました。
朝に日指標が発表されて、貿易収支と経常収支は
ほぼ市場予想とおりで先行指標となる機械受注が悪い結果と
なりましたが、市場の反応は限定的でした。
午前10時半に発表された豪指標は失業率が低い水準でしたが、
新規雇用者数が芳しくなく一時オージーが売られましたが、
すぐに上げに転じました。
日政策金利はコンセンサスとおりの据え置きで、
ムーディーズによって、日国債が5番目の水準のA1に
格上げされたことや日株価が堅調に推移したこと、
そして福井日銀総裁の会見もハト派的な内容であったこと
などでクロス円を中心にユーロドルなどが上昇して
堅調な展開となりました。
そのような中ドル円も117円前半まで上昇しました。
一方、ポンドはやや軟調な上下動となりました。

ロンドン市場に入っても東京時間の流れは続き、
夕方発表された欧GDPも市場予想とおりの結果となって、
ユーロ円も167円台まで、
オージー円が106円台まで上昇するなど
クロス円が上昇しました。
ポンド円はもみ合いとなりました。
欧州株価も堅調でドル円も117半ばを超え堅調に推移しました。
トリシェECB総裁の発言がありましたが、
欧州議会を踏襲する内容に市場反応はあまり見られませんでした。
また一方、ユーロドルも1.42台まで上昇しましたが、
午後7時を過ぎたあたりから警戒感によるものか
売られて調整となりました。
ポンドドルも軟調な展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると注目の米貿易収支が発表されて、
輸出の伸びを背景に市場予想を下回る
576億ドルの赤字にとどまり、
3ヶ月連続の縮小となりました。
輸入物価指数も持ち直し、
新規失業保険申請件数も市場予想を下回ったことから、
市場はドル買い反応となりました。
ユーロドルが1.41台半ば、
ポンドドルが2.03台前半まで下落して、
ドル円が117円台後半まで上昇しました。
一時ユーロ円も軟化しましたがほどなく戻しました。
その後、ユーロドルは1.42台前半まで反騰しました。
ポンドを除くクロス円も堅調で楽観ムードも漂う中、
ところがその後、ニューヨーク時間の後半から
ダウ平均株価が前日比で約100ドルの大幅下落と
なっていったことで、
為替も深夜1時ころから未明の4時あたりまで下げ続け、
ドル円が117円05あたりまで
ユーロ円が166円ちょうど、ポンド円が237円台後半まで、
そしてオージー円が105円前半までと、
ドル円とクロス円が急落しました。
未明の4時過ぎからは各通貨とも反発の展開となったものの、
上下動激しい波乱の相場となりました。

週末の今日12日(金)は、早朝にNZD小売売上高が発表されて、
自動車販売を除く数字が市場予想を
上回ったことが好感されたようで、
限定的ながらもNZDが反発の流れの中で
さらに買われる展開となりました。
その後、東京時間に入ると
相場は全般的に軟調傾向となっていきました。

午後2時に日消費者態度指数、
夕方6時に欧鉱工業生産、
夜の9時半に米生産者物価指数、米小売売上高、
夜の11時に米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)
などが発表されます。

大きくレートを動かす可能性がありますので、
米指標には大いに注目です。

要人発言としましては、夜10時過ぎから
ダラス連銀の会合でのバーナンキFRB議長ほか
複数の要人の発言が予定されているようです。

米株価が結果的に続落となって、
為替も上下動激しいボラタイルな状況となっています。
あまり上値は追いたくない雰囲気のようです。
株価の動向が注目されますが、
午後3時と夜8時の市場替りでの
早出勢の仕掛けに注意するとともに、
今日は週末なため、夜11時のミシガンの速報値や
深夜1時頃からの動向にも注意して、
機敏にトレードしていきたいものです。

さて今日は、退屈な男のお話です。

マーセル・リンクの
"High Probability Trading""という本の中に
面白いコラムがありました。

トレーディングルームの中の同僚で、
何日もトレードしないトレーダーがいるというのです。

トレーダー仲間の注文や銘柄を叫ぶ声が行きかう中、
その人は、ただ黙ってチャートを見たり
ニュースを読んだり、コーヒーを飲んだりしているだけで、
何日もトレードせずに過ごすことも多い
変なトレーダーがいたそうです。

じつはその彼はオーバートレードで
墓穴を掘ったにがい経験の過去があって、
仲間が盛んにトレードする中で、
トレードしたい気持ちをジッとこらえていたのでした。

彼は自身の望む環境が相場で整い現れるまで、
トレードはやらないという規律を自身に課して、
トレードしたいという誘惑と戦っていたのです。

これは、ご馳走を前にして空腹を我慢するほど
トレーダーにとっては辛いことですが、

果たしてそのトレードの成績はというと、
フロアの仲間の大多数よりも良い成績で、
この彼流の規律が好成績となっていました。

たくさんトレードすれば儲かるわけではなく、
トレードのテクニックそれ以上に
トレードを減らし厳選することによって
良い結果につながっていたというわけですね。

ポーカーというカードゲームでも、
手の悪い時には無理をせずすぐに降りて、
良い手の時だけベットアップするという
ディーラーに嫌われるプレーヤーがいるそうですが、
相場でも良い状態だけ選んで
トレードすると良い成績となるようです。

競馬でも

「そりゃぁ、馬券買わないと当たることもないけどさ。
 間違いなく言えることは、
 どのレースでも手を出すヤツとかはダメだね。
 どんなに研究したって全て勝てるわけじゃなし、
 数多くのレースに手を出しゃ、そりゃーやられるよ。
 馬だけじゃなくて、レースを選べるヤツが勝つんだよ。」

などとのたまうプロ馬券師もいるようで、
 
どうやら勝負の世界は、
「場」を選べる人が勝つことができるようですね。

私達トレーダーもトレードスキルを磨くとともに
ある程度は、ジッとこらえる
「退屈な男」になる必要があるのかもしれません。^^


FX 100年前の投資法のお話

北海道では一雨ごとに秋が深まってきています。

昨日10日(水)は、前日NY後半のドル安と円安の流れを継いで
オセアニア市場がはじまりましたが、
目だった調整もなく、東京時間に入っても
様子見的な展開が続き、クロス円で買いが見られたものの
限定された値動きにとどまりました。

ロンドン市場に入ると早出勢によって、
前日のNY時間でのキング英中銀総裁による
「インフレターゲット内に維持させるためには
向こう1年にかけ経済成長が減速することが必要」
との早期利下げ観測を後退させる発言を蒸し返し材料として
欧州通貨を中心に買いの仕掛けが入り、
ポンドドルやユーロドルが上昇して、
これにつれるように欧州通貨を中心として
クロス円も堅調な動きとなりました。
ポンドドルが2.04台後半まで、
ユーロドルが1.41台半ばあたりまで上昇して、
ポンド円が8月10日以来となる240円台、
ユーロ円も166円前半まで上昇しました。
ドル円もクロス円の上昇とドル安にはさまれながらも
117円半ばあたりまで上昇しました。

ニューヨーク時間に入るとこちらも早出勢によって、
ポンドの売りと円買いが仕掛けられて
ポンド円が239円台前半まで反落して、
ポンドドルやユーロドルも調整となりました。
また、米株が軟調になったことも手伝って、
クロス円が全般的に軟調に転じて、
ドル円も一時117円を割り込むなど調整相場となりました。
その後、オセアニア通貨などで盛り返しを見せるものの
全般的に軟調傾向が続く展開となりました。
その中でもポンドの下落が目立ちました。

今日11日(木)は、朝に日指標が発表されて、
貿易収支と経常収支はほぼ市場予想とおりで
先行指標となる機械受注が悪い結果となりましたが、
市場の反応は限定的にとどまりました。

午前10時半に発表された豪指標は、
失業率が低い水準であるものの、新規雇用者数が芳しくなく、
オージーが売られる展開となりました。

昼過ぎに日政策金利、
午後3時に日銀月例経済報告、
同時刻に独卸売物価指数、
午後3時半から福井日銀総裁定例記者会見、
午後5時に欧ECB月報、
午後6時に欧GDP(確報値)、
夜の9時半に注目の米貿易収支と米新規失業保険申請件数、
同時刻に加国際商品貿易と加新築住宅価格指数、
などが発表されます。

日政策金利は据え置きと思われますが、
福井日銀総裁の会見には
一応注目しておいたほうが良さそうです。
また、欧米の指標にも注目です。

アップダウン忙しい調整相場となっているようですが、
株価が軟調傾向にあることもあり、
短期的にやや下方リスクもありそうですが、
ロンドンやニューヨークでの市場替りの初動が注目されます。
押し目は拾いたい感じですが、
今日も機敏なトレードが要求されそうな相場となりそうです。

さて今日は、100年前の投資法のお話です。

近年はクウォンツに代表される
金融工学の理論をもとに
コンピュータ解析などを駆使した
ハイテク技術の投資法も盛んですが、

ダウ理論のように100年の歳月を経ても威光を放つ
時代を超越して、今なお有効なすばらしい投資法など、

歴史に埋没して忘れ去られていても、
現代でもその基本指針が有効な投資法があります。

売買を完全にコンピュータにゆだねる投資もある中、
いまだコンピュータ分析を重要な参考としながらも、
最終決断は人が行う投資法もなお多く、
「マーケットは人が動かしている」ことが、
100年前と基本的に変わらないためなのかもしれません。

もう100年以上も前、

1878年から1880年にニューヨークの綿花取引所の
所長を務めていたディクソン・G・ワッツの書いた
「スペキュレーション・アズ・ファインアート」
という名の著作の中に、
心理と規律とリスクマネジメントについて
このような記述が見られます。

1. トレードし過ぎないこと。
  資力を超えた利益を得ようとすると災いを招く。

2. トレード量を2倍にしないこと。
  一気にポジションを途転(ドテン)しないこと。

3. 迅速に動くか、まったく動かないこと。
  危険の兆候が見られたら、すぐに逃げること。
  ただし、逃げ遅れたら、そのまま踏みとどまるか
  一部を手仕舞うこと。

4. 疑わしいときは枚数を限定すること。
  安心して眠れるま枚数まで売却すること。

とあります。

まぁ、多少は古めかしく
現代の感覚と少し違うところはありそうですが、
今なおその実戦的で基本的な考え方は
それほど色あせてはいないように思われます。

ノスタルジックながら温故知新も感じますね。^^


参考: パンローリング社 
   アレキサンダーエルダー著「投資苑3」


FX 着眼大局着手小局のお話

北海道では紅葉も見られるようになって、
秋が深まってきています。

昨日9日(火)はオセアニア時間では
クロス円が一時強含む場面もありましたが、
午前7時頃からオセアニア通貨を除く
クロス円とドル円が軟調となりました。
その後、東京時間に入ると利益確定売りなどで
オセアニア通貨も対円で値を下げはじめ、
輸出勢の実需売りも入ったようで
ドル円が117円あたりまで値を落し
全般的に軟調な展開となりました。
ユーロドルの頭も重く
1.40近くまで値を下げました。

ロンドン市場に入ると
早出勢によって一時買戻しの動きとなって、
ドル円が117円半ば近くまで、ユーロ円が164円後半まで、
ポンド円も一時238円後半まで値を戻しました。
その動きが収まると、発表された貿易赤字が
市場予想よりも小幅な赤字程度であったにもかかわらず、
大口の売りが入ったことをきっかけにポンドが下落して、
ポンド円が237円半ばに迫るあたりまで、
ポンドドルも2.026に迫るあたりまで急落しました。
これにつれてユーロ円なども軟調に転じることとなりました。
また、欧州議会証言でトリシェECB総裁によって
「中期的な物価安定リスクは引き続き上向き」
「G7で為替問題を協議する」
「日本の経済状況は市場のリスク評価に織り込まれるべき」
などの発言がありましたが、予想の範囲の発言内容に
為替への影響は限定的であったようです。

ニューヨーク時間にはいると、
休み明けのファンド筋からドル売りが仕掛けられ
ユーロドルが1.41に迫るあたりまで一気に買い進めらました。
また、ダーリング英財務相が英国の成長見通しを
引き下げましたが、これはすでに織り込み済みで
ポンドも上昇して、オセアニア通貨も
対ドルで堅調な展開となりました。
発表されたカナダ住宅着工件数は27.82万件と
市場予想を上回り、カナダも堅調な展開を見せました。
一方、軟調だったドル円やクロス円も
午後11時頃からは堅調な展開となり、
後半はドル安と円安という構図となりました。
注目のFOMC議事録では、やや弱い内容であったものの
ほぼ予想の範囲で、瞬間的なドル買いの動きも見られましたが、
すぐにドル売り反応に転じて、
ニューヨーク後半の動きが継続することとなりました。

ゴトウ日の今日10日(水)は、
朝9時半に豪Westpac消費者信頼感指が発表されて
−0.3%と前回を大きく下回りましたが、
直後の反応は限定的にとどまりました。

午後3時に日工作機械受注(速報値)
夜の11時に米卸売在庫
夜の11時半に英景気動向調査(先行指数)
などが予定されています。
今日の経済指標は比較的小粒です。

要人発言としましては、
複数の欧中銀総裁の講演や米連銀総裁の講演のほか、
夜の10時にグリーンスパン前FRB議長の講演などが
予定されています。

FOMC議事録が発表されて、やや弱い内容に
ドルが軟調で株価が堅調という構図となっていますが、
G7が来週の19日開催と日程が正式に決まったことなどで、
要人発言と調整の動きには気をつけていきたいものです。
また、今日の午後3時頃からのロンドン初動にも注目されます。
流れに乗りながらも、機敏なトレードが必要なようです。

さて今日は、着眼大局着手小局のお話です。

落語に出てくる八っさんは、無類の将棋好きですが、
大家のご隠居は囲碁をたしなみます。

私も将棋好きですが、将棋はどこか下品なイメージがあって、
囲碁はどこか上品な感じがするようです。

その囲碁には「傍目八目(おかめはちもく)」という
ことが言われることがあって、
対局当事者よりも、周りで見ている人のほうが
「手」がよく見えることがあるそうです。

これは対局当事者が、なんとか良い手を見つけようとして
分析的な思考をするのに対して、
周りで見ている人は、対局者ほど手は読んでいなくても、
大局的にざっくりと大筋を概観することが
できるせいかもしれません。

さて昨日、お世話になっている方から一通のメールを
いただきまして、そこに面白いことが書かれていました。

スキーのジャンプ競技が好きで、
よくジャンプ競技を見られるそうなのですが、
何度もジャンプとその採点を見ていて、
自然と自分でも採点するようになって、

なんとしまいには、
飛距離と飛型点など採点のポイントの詳細は知り得なくても、
9割ぐらいの確率で5人の審判員の中心3人と
同じ採点ができるようになって、
外れた残りも、採用されなかった上下2人の審判員の得点と
同じということが多く、結果として100%近く
5人の審判員の採点の範囲内の採点が出来るようになった、
と書かれていました。

個々の採点の要領はわからなくても、
全体観で自然と結果だけがわかるようになってしまった
というわけです。

科学の世界でも、
スティーブン・ウルフラムらが指摘するように
ニュートン以来、

「自然界の物事は、できる限り細かい部分に
 分解して調べれば、理解することができる」

という還元主義的思想が支配していることに対して、
警鐘が鳴らされました。

数多くの構成要素が複雑に相互作用する場合、
全体としての性質や特徴が、
個々の構成要素やその集合と異なることがあって、
また、構成要素の相互作用が全体に影響を与えることもあるので、
個々の構成要素を調べただけでは、
全体を理解することができなく、
全体認識が大切であるというものです。

囲碁や将棋でいいますと、部分的最善手は、
必ずしも大局的な最善となるとは限らない、
というわけで、個も全体も大切で
全体あっての部分というわけですね。

「着眼大局、着手小局」という
将棋名人の言葉もあるようですが、

投資でも局所の分析だけでは、
全体観の認識を失ってしまうことがあります。

局所的なテクニカル分析とともに
メジャートレンドの認識や
大きな時間軸でのレートの確率範囲での位置など、
ざっくりと大雑把な大局感もとても大切なようです。

FX フェボナッチのお話

G7を控えてユーロなどを中心に調整相場となっていますね。
要人発言が注目されます。

昨日8日(月)は、日米加が祝日でお休みの中、
オセアニア通貨などで窓を空けてのスタートとなって、
いつもは早めに埋まることの多い窓空きも
東京時間では埋まりませんでした。
朝に発表された豪AiG建設業指数は
55.2と拡大と減少の分岐点50.0を3ヶ月ぶりに上回ったことで、
東京時間ではオージーが堅調な展開となりました。
ドル円も、もみ合いながら117円に乗せました。

ロンドン時間に入ると、来週のG7を警戒してか
早出勢によって初動からユーロ調整動きとなりました。
ポジション調整でドル買いの動意が起こり、
ユーロドルやポンドドル、
そしてオージーなどが軟調となりました。
注目の英指標は、好悪交錯する内容となりましたが、
インフレ傾向を示す内容と製造業生産高の前年比が
良かったことなどでポンドが買われて、
ポンド円が239円半ばあたりまで上昇して、
軟調傾向のポンドドルも一時2.04に迫るあたりまで
戻す展開となりました。
一方、オージーは軟調傾向となるなど、
クロス円はまちまちな展開となりました。
ドル円は117円半ばに迫るあたりまで上昇しました。

ニューヨーク時間に入ると、
コロンブスデーで閑散な取引の中、ドル買い傾向が続いて、
ユーロドルが1.4035あたりまで、
ポンドドルも一時2.0336あたりまで、
オージーも対ドルで0.8920あたりまで下落しました。
一方、ドル円も117円半ばあたりでやや軟調傾向となって、
クロス円も総じて軟調となりました。
その後、後半は反発の展開となって、また調整となるなど、
オセアニア通貨の戻りは強かったものの、
アップダウンしながらも全般軟調傾向の調整相場となりました。

日米加の連休明けとなる今日9日(火)は、
朝の8時過ぎに英NIESRのGDP予想が発表されましたが、
前回と同じ結果となって反応は限定的にとどまりました。

午前10時半に発表された豪NAB企業信頼感指数は、
前回値よりも悪い結果にオージーが軟調となっています。

午後3時に独貿易収支、
夕方5時半に英商品貿易収支、
夜の7時に独鉱工業生産、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
深夜3時に米FOMC議事録、
などが発表されます。英独米の指標には注目です。

要人発言としましては、
夕方5時半にトリシェECB総裁の欧州議会経済金融委員会での
証言が予定されていて、大いに注目です。
深夜1時から複数の米連銀総裁講演も予定されています。

今日の深夜に9月18日に0.50%引き下げたときの
FOMC議事録が公表されますね。
今後の金利政策の動向を占う上でも注目です。

G7を前にして、ユーロなどを中心に
調整傾向の軟調な相場展開となってきているようです。
夕方のトリシェECB総裁の委員会証言も注目ですが、
ニューヨーク時間は連休明けですので、
早出勢の午後8時頃からの初動の動きに
大いに注目してみたいものです。

さて今日は、フェボナッチのお話です。

プラトン時代のエウドゥクソスが考え、
後にイタリアのレオナルド・ダ・ビンチが
名付けた「黄金比」というものがあります。

黄金比は、(1+√5)÷2で求められ、
この計算で求められる1.61803399は、
「1:1.618」という比率になります。

そして、時は移り13世紀に入って、
イタリアの数学者のフィボナッチという人が、
エジプトに行って持ち帰った加算数列、
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、…
の中において

(1)連続する2つの数の和はその上位の数となる
(2)どの数字もその下位の数に対して1.618倍の割合となる
(3)どの数字もその上位の数に対して0.618倍の割合となる

という、数列の中に黄金比の法則があることを発見しました。

そして、カタツムリの殻の渦の広がり方などに
黄金比が見られることも発見したのでした。

後にピラミッドも銀河の渦などにも
黄金比が見られることがわかり、
黄金比は「神の比」とまで呼ばれることとなりました。

1950年頃、ロンドンの投資グループによって
この「黄金比」が投資で使えないか
という研究が始まりました。

フィボナッチ・リトレースメントが
投資法として誕生したわけです。

相場の押しや戻りの目標値を推測する手法として、
ラリーウィリアムズをはじめ米欧では信奉者の多い手法です。

よく用いられる数値は、61.8%、50%、38.2%などです。
強いトレンドでは、最小の戻し38%前後、
弱いトレンドの場合は62%前後あたりまで押したり戻したり
することがあります。

計算の基点となる最高値と最低値は、
単純に前回の安値と高値を使うことも、
あるいは期間(たとえば前日の高値と安値)を
使うこともあります。
また、ダウ理論のレジスタンスラインや
サポートラインを最高値と最低値として使うこともあります。

基点となる最高値と最低値をどこにするかによっても
どの時間軸にするかによってもその結果は異なりますが、

日足や週足など各期間や各時間軸での
レジスタンスやサポートなどを
計算の基点とした複数のフェボナッチポイントが
ある程度集中するポイントが存在して、
それはフェボナッチの重合点と呼ばれることがありますが、
注目ポイントとなります。
欧米ではダウポイントやこのフェボナッチポイントの近くに
ストップを置く投資法が多いようです。

基点とする最高値と最低値を入力すると、
フェボナッチポイントを簡単に計算できる便利なサイトもあります。

少し長めの時間軸で有効度が増すようです。
また、特に米欧の市場ではフェボナッチ・リトレースメントを
使って投資行動をする筋がおおいためか、
このポイントでの仕掛けも多く見られます。

私もフェボナッチポイントは参考としますが、
私の投資法では確率境界を使った別の方法で
目標値の設定を行っています。

FXの秘密のお話

週明けの今日は、日米加がお休みですね。
今日のロンドン時間には注目です。

先週末の5日(金)は、オセアニア時間に
限定的な上下動があったものの、
東京時間では、米雇用統計の発表と三連休を控えて
様子見ムードとなりました。
ドル円は116.50前後での膠着状態となり、
他の主要通貨も小動きでした。
日景気一致指数(速報値)は30.0、
日先行指数(速報値)は83.3となりましたが、
限定的な反応にとどまりました。

ロンドン時間に入ると、
思惑売買かドル円や欧州通貨に上下動が見られましたが、
限定的な動きにとどまりました。
一方、オセアニア通貨は午後3時過ぎあたりから
堅調な動きとなりました。
午後8時に発表されたカナダ雇用統計が
市場予想を上回る強い結果となったことで、
カナダが全面高となって
ドルカナダは0.98台後半と31年来の水準に下落しました。
これをきっかけに主要通貨でもドル売り優勢となりましたが、
ユーロドルは1.41をはさんでの行って来いとなって、
ドル円も116.後半での小動きが続きました。

ニューヨーク時間に入ると注目の米雇用統計が発表されて、
非農業部門雇用者数変化は+11.0万人と市場予想を上回り、
失業率は4.7%と市場予想とおりでしたが、
雇用者数変化のほうで前回の−0.4万人が
+8.9万人と大幅に上方修正されたことを受けて、
一時ドルが買われて、
ドル円でも117.27まで上昇することとなりました。
また一方、指標発表後に1.4030あたりまで下げていた
ユーロドルにドイツ系やフランス系から
7.5億ユーロに迫る買いが入るなど、
中東筋や欧州系からの大口の実需買いで反騰したことで、
ドル円は一時116円半ば近くまで押されることとなりました。
また、米雇用統計の好結果で
NY株式市場が大幅に上昇したことで、
リスク回避の後退でのクロス円の上昇も顕著でした。
オージー円が一時105円台に乗せ、
ポンド円も239円に迫る上昇となりました。
また、ユーロやポンドドルはV字の激しい動きとなりました。
今回の米雇用統計では
発表後にも大きな動きとなる展開となりました。

週はじめの今日8日(月)は、
オセアニア通貨などで窓を空けてのスタートとなって、
いつもは埋まることの多い窓空きも
今のところ閉め切らず上昇の展開となっています。
朝に発表された豪AiG建設業指数は
55.2と2006年1月以来の高水準となって
オージーも堅調な展開となっています。
今日は日米加がお休みですが、やや閑散な取引の中、
値動きは活発となっているようです。

午後2時45分にスイス失業率、
夕方5時半に英生産者物価指数(コア)、英鉱工業生産、
英製造業生産高など複数の英指標、
夜の7時に独製造業受注、などが発表されます。
英指標には大いに注目です。

9日未明の午前4時10分頃から
英キングBOE総裁の講演も予定されています。

今日はコロンブスデーということで米市場はお休みで、
日市場も体育の日でお休みですが、
為替は活発な動きが見られています。
午後3時頃からのロンドン初動の動きと、
夕方5時半からの英指標での動きに注目しながら、
機敏ながらも流れに乗ってトレードしたいものです。

さて今日は、FXの秘密のお話です。

映画ハリーポッターの炎のゴブレットの中で、
ダンブルドアが

「いいか、ハリー。これは秘密じゃ…。
 秘密ということはみんなが知っとるということじゃ。」

と、言うシーンがあって思わず笑ってしまいましたが、
投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
その新刊「投資苑3」の中で、面白いことを書いていました。

「投資には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」(笑)

為替には、それを背後であやつる
影で動く超巨大資本の秘密組織もなければ、
絶対に勝つ秘密の投資法の聖杯も
存在しないというわけですね。

まぁ、多少の裏技はありますが、
それは裏技の域にとどまるもので、
決してホーリー・グレイルではありません。

もしも、そのような完璧な投資法があれば、
もうとっくに完全に世界の市場を支配しているわけで、
そのようなものはないのですね。

いやいや、それは違う。
「目立たぬように調整しながら行動しているだけで、
 投資の聖杯は実在しているのだ…。」

はて? 聖杯を求めさまようドリフターは
いろいろと夢想しますが、
さて、いったいどうなのでしょう。

かなり優秀なトレードソフトも実在するようですが、
中には魅惑のキャッチコピーで販売されていても
見事なまでに特定通貨や特定期間に依存して
カーブフィッティングされた(苦笑)
すばらしいバックテストの成績に仕立てられたソフトもあって、
億万長者を夢見てそれを購入して、
悲嘆にくれているトレーダーもいるようで、
夢や希望と現実にはかなり大きなダイバージェンス
(乖離)があるようですね。

もちろん、私のメソッドも
確率的に優位な方向を分析してトレードするだけで、
秘密の聖杯などではありません。

投資法にはパッシブ運用など
経済理論にかなったものがありますが、

アクティブな短期トレードでは、
相場は数理的に完全に解明することはできなく、
心理的な部分やヒューマンな部分も
重要な部分として入り込む余地があって、

シンプルでもあり、複雑でもあり、
数理的でもあり、心理的でもあり、ヒューマンでもあり、
それらがときに背反となることも、
それらがまた止揚され共存することもある
投資という不可解な神のパズルは
完全には永遠に解けそうもありません…。

勝ちやすい方向がわずかに
確率のカオスの中に見出せるのみのようです。

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