FX 生存者バイアスのお話

ガソリンなどの暫定税率の期限切れが迫っていて
気になります。そして、日銀総裁はどうなったのでしょうか。
問題山積みのようですね。

昨日27日(木)は、前日の26日にロンドン時間での
独IFO景気動向指数の好結果であったことと共に、
トリシェECB総裁がインフレを警戒する発言をしたことで、
欧利下げ観測が後退して、ドル代替通貨の
ユーロが急上昇したことによるドル売りと、
米耐久財受注が市場予想に反して
−1.7%となったことでドル円が下落して、
その後、米新築住宅販売件数が市場予想をやや上回ったことで、
一時ドル買戻しも見られたものの、
住宅市場は新築住宅のほうが規模が小さいためか、
強い反応とはならずドル円が軟調な展開となって、
ユーロ円はユーロドルにしばらく連れ高となるも、
NY午後からは他のクロス円に追従するように軟調な展開となって
ドル円とクロス円が下落傾向となりました。
一方、ユーロドルは堅調な展開の後、終盤に調整傾向となって、
他のドルストレートは、大きな振幅を演じながらも
総じて大括りでは堅調な展開となったことを
継いでのスタートとなりました。
日経平均は前日比−88.21円で寄り付いて、
ドル円は、仲値でのドル余りであったこともあって
昼頃まで軟調に推移して、その後、株式市場の持ち直しに
歩調を合わせるようにクロス円と共に堅調となって行きました。
一方、ユーロドルなどドルストレートは
昼過ぎあたりまで揉み合いとなった後、
しだいに軟調傾向となっていきました。
日経平均は前日比−102.05円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると独GFK消費者信頼感調査が発表されて、
市場予想をやや上回ったものの反応は限定的でした。
欧州勢の参加とともにドル円とクロス円の
ショートカバーが進んで、ドル円は99円後半まで上昇して、
クロス円も総じて上昇する展開となりました。
一方、ユーロドルはドル買戻しとなって、
夕方5時頃いったんストップを巻き込んで、
1.57台前半まで下落しましたが、その後は持ち直して、
1.58台を回復しました。その後、ドル円は揉み合いが続き、
欧州株価も堅調だったこともあって、
豪ドル円やユーロ円などクロス円は、上下動しながらも、
さらに上昇する展開となりました。東京時間から
ロンドン時間にかけて大きな振幅の相場となりました。

ニューヨーク時間に入ると米個人消費(確報値)が発表されて、
2.3%と市場予想を上回ったことや
米新規失業保険申請件数が減少したことから、
ドル円が一時100円を回復してクロス円も上昇する
展開となりましたが、その後、
なんとリーマン・ブラザーズの破綻の噂と、
米銀の中に破産法を申請したところが出たのでは? という噂が
流れた模様で、噂はリーマンによって否定されましたが、
NYダウも一時急落してドル円が50Pips近くも
下落しては戻す展開が見られました。
その後、いつたん前日比プラス圏となったNYダウが、
複数の連銀総裁の講演などでの米経済に対する
悲観的とも取れる発言を反映してか、
再度下落に転じたことを背景に、ドル円とクロス円が軟調となり
一昨日から昨日にかけてボラタイルな展開となりました。
一方、ドルストレートも後半からは揉み合い
もしくはやや軟調な展開となりました。
NYダウは前日比−120.40ドルで取引を終えました。

週末の今日28日(金)は、
早朝の6時45分にNZのGDP、
朝8時半に日失業率、日全国消費者物価指数、他複数の日指標、
朝8時50分に日大型小売店販売額、日小売業販売額、
夕方6時半に英GDP(確報値)、
夜7時半にスイスKOF先行指数、
夜の9時半に米個人所得、米PCEコア・デフレータ、
夜の11時にミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

さて、一昨日と昨日でドル円とクロス円は
大きな上下動となりました。

NY株式市場では「噂」に揺れる場面もあり、
また、複数の連銀総裁の悲観的とも取れる発言があって
軟調な展開となりました。

一方、米債券市場は10年債など
前日よりも金利が上昇して軟調になるなど、
いくぶん違和感を感じる展開も見られました。

日本でも一昨日に長短金利が一時逆転したり、
財務省の発表によりますと、
欧米のヘッジファンドなどが日長期国債などを大量売却して、
中長期債の売り越が2兆円を超えるなど、
期末要因とも見られますが、いろいろな動きが見られます。

週末の今日、流れに乗りながらも気を引き締めて
機敏にトレードして行きたいものです。

さて今日は、生存者バイアスのお話です。

相場の諺のお話も3回となりましたので、
話題を変えまして、面白話を1つ。^^

さて、名簿屋さんという職業があるそうで、
いろいろな名簿が売っているそうです。

現在のようにインターネットが普及して、
情報が駆け巡る時代ではなかなか通用し辛くなったようですが、

通信による販売手段が盛んになりつつあった頃のアメリカで、
ある男が何か一儲けできる方法はないかと、
思案に暮れていました。

「うーむ。何か、うまく儲ける方法はないだろうか…。」

そこで思いついたのが、
フットボールの予想屋をやることでした。(笑)

「よし、これならば…。数学的に完璧だ。」

その男はニヤリと笑い、
もう既に勝ち誇ったような笑みを浮かべて、
名簿屋からフットボールファンの名簿を購入すると、

『フットボールのシーズン残り3試合の
 準決勝からの勝敗予想をします』

というチラシを作って、
次々とダイレクトメールを送り始めました。

ブック・メーカーなどでのフットボールの賭けが
盛んなことに目をつけただれのにわか予想屋の彼でしたが、
フットボールのことなど、もちろん何も分かりませんでした。

しかし、悪知恵には長けていて、
当時としては、一風変わった仕掛けをしたのでした。

ダイレクトメールに最初無料で予想を載せたのです。

無料予想と銘打って、
名簿の半分に、残り3試合となった準決勝の第一試合に
「チームAが勝つ」と予想を載せて、

名簿のもう半分には、「チームBが勝つ」とした
予想を載せるという、ことをしたのです。

果たして、その男はドローゲームを恐れていましたが、
まんまとその男の思惑とおり、見事に名簿の半分の人たちに
予想を的中させることが出来ました。
チームAが勝ったのです。

「ふぅ、まずはうまく行った…。」

男はほくそ笑みました。

そして次に、
当たり予想となった名簿の半分の人たちに対して
またダイレクトメールを送りました。

そう…。

その当たり予想となった名簿の半分の人たちの
そのまた半分に「準決勝のもう一試合は、チームCが勝つ」、
もう半分に「準決勝のもう一試合は、チームDが勝つ」
と予想をつけて送ったのでした。

ドローゲームになることに慄(おのの)きながらも、
まんまと次も勝敗が決しました。チームCが勝ちました。

そうして、首尾よく2連勝となった名簿の1/4の人たちに対して、
今度はこのように書いてダイレクトメールを送りました。

『いよいよシーズンもクライマックス!
 チームA対チームC。決勝戦の行方や如何に?
 決勝戦の自信の予想を知りたい方は、
 ○○にお申し込みください。
 極秘予想料はたったの100ドルです。
 もちろん、予想が外れた場合は、
 100ドルを全額お返しします。』

そうして、応募のあったその半分に「チームAが優勝する」
もう半分に「チームCが優勝する」と送りました。

その後、見事、チームAが優勝すると、
正直者(?)のその男は、チームCが優勝すると
予想を送った顧客にお詫びとともに
100ドルを返金することとなりましたが、

一方、チームAの優勝の予想を送った人たちからは、
3戦完全的中の賞賛を得るとともに、
その人たち全員から100ドルを得て、

まんまと一儲けに成功したそうな。。。

「金銭的な被害者は誰一人として出してはいない」と、
彼はご満悦であったようですが、
なんとも困った男がいたものです。

これは、「生存者バイアス」を説明する時に
よく使われる寓話をアレンジしたものですが、

年間にファンド商品は1,000以上も作られるといわれていて、
そして、その多くは消滅するともいわれ、
一部のファンド商品のパンフレットが私達の目に留まるころ、
なぜか数回目の公募であるとともに、
とても良い成績となっているのは、
この「生存者バイアス」の影響が
少しはあるのかもしれませんね。(謎)

FX 相場の諺のお話(3)

北海道もすっかり春となって、
札幌もついに積雪ゼロとなりました。
春休みで子供達が元気に遊ぶ声が聞こえます。

昨日25日(火)は、前日のNY時間に米中古住宅販売件数が
503万件と7ヶ月ぶりの増加となって
市場予想を大きく上回ったことで、
ドル円やクロス円が上昇して、ユーロドルが下げる展開の後、
ユーロ円の動きにつられたか、
しだいにユーロドルも上昇に転じてドルストレートも
上昇する地合いを継いでのスタートとなりました。
日経平均は前日比+159.65円で寄付き、
ドル円も仲値あたりで101円に迫るところまで上昇して
クロス円も堅調な動きとなりましたが、
その後はユーロドルの急上昇に伴うドル売りで
ドル円が下落して、クロス円も短期筋のポジション解消売りに
押される格好で軟調な展開となりました。
ドルストレートは、上下動しながらも、
ほぼ軒並み上昇となる展開となりました。
ユーロドルはこの時間1.55台後半まで上昇しました。
日経平均は前日比+265.13円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、日株が堅調であったことと
台湾を除くアジア株がほぼ堅調であったこと、
そしてイースター明けの欧州株も好調な
スタートとなったことから、はじめリスク回避が後退して、
ドル円とクロス円が堅調な展開となりました。
一方、ドルストレートはやや軟調な展開がしばらく続きました。
その後、ドル円とクロス円そしてドルストレートともに
小幅な揉み合いとなって、ニューヨーク時間が近づく頃、
ドル円とクロス円が軟調となって、
ドルストレートが堅調となる展開となって行きました。

ニューヨーク時間に入ると、午後9時半に
カナダの小売売上高が発表されて、
市場予想を上回る好結果となりましたが、
米ドルカナダドルでは瞬間下げてまた戻し、
カナダ円もいったん上げては軟調地合いにまた下げる
上下動となりました。午後10時にS&Pケースシラー住宅価格が
発表されて13ヶ月連続マイナスながら市場予想をわずかに上回り
ドル円とクロス円がやや戻しユーロドルが下げる
動きが見られたものの限定的な範囲にとどまりました。
その後、メリルリンチの追加損失計上の噂が出た模様で
NYダウが下落して、ドル円とクロス円の軟調が
加速する展開となりました。
午後11時に注目の米消費者信頼感指数と
リッチモンド連銀製造業指数が発表されて、
好悪交錯する結果であったものの、
はじめ消費者信頼感指数のうちの「期待指数」が
35年ぶりの低水準であったほうに反応して、
ドル円とクロス円の軟調が継続することとなりましたが、
その後、集計時期が3月中盤からの株高を
反映していないことなども取り沙汰されたか、
NYダウが上昇に転じたことを背景に下落していた
ドル円とクロス円が戻す展開となり、
ドル円が100円台を回復しました。
一方、ドルストレートは上下動しながらも堅調な推移を見せて
ユーロドルは1.56台前半まで上昇しました。
NYダウは前日比−16.04ドルで取引を終えました。

今日26日(水)は、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(季調済)、
日企業向けサービス価格指数
夕方の6時に欧経常収支、欧鉱工業新規受注、
同じく6時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
夜の9時半に米耐久財受注、
夜の11時に米新築住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

明日27日(木)は、
早朝6時45分にNZ貿易収支、NZ経常収支、
朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数、
午後2時に日中小企業景況判断、
夜の9時半に米実質GDP(確報値)、米個人消費(確報値)、
米コアPCE(確報値)、
米GDP価格指数、米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米求人広告指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・米の指標には一応注目です。

さて、ドル売り傾向でドルストレートが堅調となって、
また、株式市場も揺れながらも
曙光が見え隠れしてきているようです。

米指標も悪い数字も多い中、24日の米中古住宅件数が
7ヶ月ぶりにプラスに転じたり、
25日のリッチモンド連銀製造業指数も市場予想に反して
プラスになったりと、悪いながら良い数字も
見られ始めてきたようです。

新聞でもそうですが、こんなことを書いたとたんに
下げることもあって(苦笑)
チャートを杖にトレードをしていきたいものですが、

日経新聞によりますと、世界で最も歴史があるとされる
世界第5位の資産規模を誇る政府系ファンドの
クウェート投資庁(KIA)が、
ドル安で米資産の割安感が強まってきたため、
今後、対米投資を拡充すると表明するなど、
好材料も出てきているようです。

世界1位のアブダビ投資庁以下の
政府系ファンドの動向も注目されます。

一方、今は一時の小春日和に過ぎないとの厳しい意見もあり、
ゴールドマンサックスによる試算では、
サブプライムでの世界的損失は12兆ドルにも及ぶとされ、
債券市場が堅調(金利低下)であるとともに、
米主要500社の3四半期決算は減益見込で、
過度の楽観は禁物のようですが、

思惑が交錯して日替わりメニューのように
揺れる可能性もあるものの、
流れに乗ってトレードして行きたいものです。

さて今日は、相場の諺(ことわざ)のお話(3)です。

一般の諺でもありますが、
「果報は寝て待て」ということが言われていまして、

スキャルピングのように、
頭の皮を剥ぐため積極的に売り買いをする
トレードスタイルもありますが、

スイング以上のタームのトレードで利が乗っている時には、

リバモアの言葉、「時間がより大きな利益を与えるであろう。」

のように、ジッとしていることが
利益を増大させる場合もあります。

もちろん、レンジ相場では機敏に立ち回らなくてはならなく、
また、損失が出ている時に
ジッと我慢する塩漬けはご法度ですが、(笑)

本当に我慢すべきは、
含み益となって利が乗っている時のようですね。

そして、レンジ相場なのにチョコまかとブレイクを狙って、
往復ビンタを喰らうこともよく聞く話ですが、
ジッとしっかりチャンスを待ってから
仕掛けるほうが良いことも多く、

どうやら相場では「待つ」ということが
けっこう大切なようですね。

さて、話は変わりますが、

相場の諺に「大衆は常に間違っている」というのがあります。

よく、新聞やアナリストのほとんど全てが
売り一色や買い一色のとき

「これは絶対に売りしかない(買いしかない)。」

と思っていると、案外と相場が逆に動く場合もあるわけです。

まぁ、新聞も少なくとも1日以前のことを書いているわけで、

(たとえば昨日25日の日経新聞の20面に「ドル買戻しが進む」と
事実が書かれたとたんにドルが売られて、
ドルストレートが上昇していますね)

そして、ほぼ市場参加者の皆が認める悲観的状況の時には、
もう既にかなり織り込みが進んでいて、

悪材料が出尽くしたりすると、
いわゆる「もう皆が売ってしまっていて、
さらに売る人のいない」状況となることもあるようですね。

また、どうも負けトレードの人が多いのは事実のようで、
そういう意味でも、「大衆は常に間違っている」と
言われているのかもしれません。

でも、ちょっと考えると
「トレンドは市場参加者の皆で作っている」とも言えそうで、

いくら「大衆は常に間違っている」と言えども、
いつも皆と逆でも勝てそうにありません。

トレンドに乗るとは、大勢について行くことである面もあって
あれこれ考えますと、わけが分からなくなってしまいますが、

流行のように、あまり早すぎても奇異の目で見られ、
遅すぎても次の流行が始まろうとしている時で、
もはや「ダサ古(ふる)」になっている場合があって、
どうやら「タイミングこそが命」というところがありそうです。

ファッションのように、比較的流行の変化の初期に入って、
次の流行の変化の前に退出できれば理想で、
「イケてる」ということになるのかもしれませんね。(笑)

このような目で「皆のポジションの動向を見る」と
面白い発見があるものです。

では見てみましょう。 (^-^)

エクセルのワークシート形式となっています。

上記は日単位ですが、
こちらはほぼリアルに近い動向が見られます。

海外の動向も見てみましょう。
こちらはほぼ1時間毎に更新されています。

塩漬けの人もいるので、ロング・ショートの割合だけではなく、
変化の行方(ゆくえ)が大切なようです。

何が見えました? トレンドの行方が見えましたか。(笑)
スイングトレードなどで役立ちそうですね。

「チャートを見るほうが早いんじゃないの?」

もちろん、チャートこそが主体で、
それもそうなのですが、よく観察しますと
もう1つ2つ見えてきそうです。

厚みとか、ほぼ絶対に到達しない
100%への「のりしろ具合」とか―。

何か見えてくるものがありそうですね。

FX 相場の諺のお話(2)

東京でも桜が開花して、桜前線がどんどん北上していますね。

先週末21日(金)は、前日20日のロンドン時間の序盤に
一時100円を超えるあたりまで上昇していたドル円が
夜7時頃から一転してニューヨーク時間の深夜1時半過ぎまで
クロス円の下落に同調するように98円台半ばあたりまで下げて、
一方、ユーロドルもドル買戻しに深夜12時頃まで
下落を続けた後、NYダウが200ドルを超える上昇と
なったことを背景に、ドル円とスロス円が上下動しながらも
戻し調子となり、一方、ユーロドルもドル買戻しの下落が
一服となって、やや戻しの後の揉み合いとなる
展開を継いでのスタートとなりました。
オセアニア時間では、主要市場が休みの中、
ドル円は30Pips程度の上下動を演じました。
その後、東京時間に入って日経平均が71.20円と
小高く始まったことで、朝方99円後半まで上昇した後、
動意なき保ち合いとなりましたが、
日経平均が前日比プラス圏で推移したことを背景に
信託筋や貿易筋の買いにドル円とクロス円が
小幅ながら堅調に推移しました。
日経平均は前日比+222.13円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、イースターで閑散な取引の中、
午後8時近くまでドル円とクロス円が
東京での動きを調整するように軟調な展開となりました。
ドル円が99円前半まで、また、前日のコモディティ市場の
影響もあったか、資源国通貨の豪ドルが対円で89円半ばを
下回るあたりまで下落しましたが、
その後は小幅なレンジ相場となって行きました。
一方、ユーロドルはロンドン時間の序盤で
1.54台後半まで上昇しましたが、やはり動意は続かず、
その後は下げては上げる小幅なレンジでの動きとなりました。

ニューヨーク時間に入って、S&Pがゴールドマンとリーマンの
格付け見通しを1ノッチ引き下げる可能性がある
見通しを発表して、また、モノラインのFGICの格下げの
可能性もあることを発表したことから、
限定的ながらドルが売られ、ドル円とクロス円も下げましたが、
動意は薄くレンジ相場が続きました。
その後、終盤にわずかながらドル買いの動きが見られ、
ドル円とクロス円が限定的ながら上げたものの、
イースター休場を反映した相場に始終しました。

週はじめの今日24日(月)は、
朝8時50分に日景況判断BSI(全産業)、
日景況判断BSI(大企業製造業)、
午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格、
夜の11時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

ゴトウ日でイースター明けとなる明日25日(火)は、
夜の9時半に加小売売上高、
夜の11時に米消費者信頼感指数、米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標には注目です。

今週はじめの今日24日(月)は、まだイースター休暇で
日・米・加・中を除く主要市場は休みのところが多いようですが、
ニューヨーク市場での相場動向が注目されます。

さて、ヘッジファンドの決算期末の
関係もあったと思われますが、
先週は、「商品買い」「株式売り」のポジションを
FOMCの結果も受けて、イースター前に
持ち高調整の動きが進んだようで、
商品相場の高値警戒や対ユーロでのドル買戻しも
動意となった模様ですが、
「商品手仕舞い売り」と「売っていた株式の買戻し」による
相場の動きが大きかったことが指摘されているようです。

もちろん、モルガンとリーマンの決算内容が
市場予想を上回ったことなども
株の動向に影響を与えたこともあったわけですが、
もしも、イースター前の相場の動意に、
持ち高調整の短期的要因が強かったとしますと、
株式復調との過度の楽観も早計なのかもしれません。

ともあれ、コモディティ市場は大きな調整となって、
ロイター・ジェフリーズCRB指数は、
たった2日間で5.7%も下落して、
コモディティ市場と株式市場は逆相関の色彩が
強くなってきているようです。

また、FRBの政策金利も、物価上昇を考慮した実質金利では
すでにゼロ金利になっているとの指摘もあり、
打てる手の「のりしろ」も少なくなってきていているようで、

債券市場への資金逃避も進んでいて、
リスク回避性向は強くなっているだけに、
今後の株式市場の動向と、株式市場に同調性の強い
ドル円とクロス円の動向が注目されます。

今週もイースター明けからは、月末と期末でもあり、
思惑が交錯して相場が大きく動く可能性がありそうですので、
チャートをよく読んで、しっかりと
トレードをして行きたいものです。

さて今日は、相場の諺(ことわざ)のお話(2)です。

昨日、笑点を見ていましたら、
さすが落語家さんで愉快なことを言っていました。

エコロジー・ブームについて、
これはご存知、環境保護などのことですが、
ケチで自分の利益しか考えない、自分自身を保護することを
セコロジーというのだそうです(笑)。なんか面白いですね。^^

さて、相場の諺ですが、
その1つに賭け事の諺ともなっている
「当たり屋につけ」というのがあります。

その昔いたという、車が交差点で止まる寸前に
パッと飛び出してきて、コウモリ傘でボンネットをドンと叩いて
「あっ、痛ててっ!」と言って示談金をせしめる、
あの「当たり屋」のことではありません。(笑)

勝負事や相場で当たっている人と
同じ目を張るというやり方です。

江戸時代に常勝将軍といわれた博徒の親分が、
死に際に一の子分に伝えたといわれる秘伝と言われています。

「お前には世話になったなぁ…。俺はもういくばくも命がない。
 お前に言い残しておきたいことがある。」

「親分! 何をおっしゃるんでぇ…。しっかりしてくだせぇ。」
 
「いいか。よく聞くんだ…。
 バクチてぇのはなぁ、胴元が一番儲かるようにできている。
 だからバクチは打つもんじゃねぇ。
 賭博を開帳するのが一番だ。」

「…。」

「そして、もしもお前が旅に出て、バクチを打つ時は、
 場を見渡して、一番勝っている奴のとおりに打つんだ。
 これが俺がバクチで財を成した秘訣だ。」

「…。」

「いいか。そしてそいつの目が落ちて負けだしたら、
 またグルリと場を見渡して、
 一番勝っている奴を見つけるんだ。
 誰彼の勝ち負けがはっきりしない時は、
 遊んで時を待つんだ。
 勝負てぇのは理屈じゃねぇ、運のいい奴が勝つんだよ。」

まぁ、FXは丁半バクチとは違って、運の要素よりも、
技能と情報の要素が強いですが、
「当たり屋につけ」はけっこう役立つことがあります。

「勝ってる人が何の通貨ペアをどのように売買しているか
 なんて分からないじゃないか!」

と怒られてしまいそうですが、

 
いえいえ。それは分かるのですね。

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重複登録はあるかもしれませんが、80万人くらいの参加の
トップ30人ですから、「当たり屋」というわけですね。

さて、話は変わりますが、

前回にホッグのお話のところで引用しました
「保ち合い離れに着け」も、なかなかの相場の諺です。

こう着状態でトレードする人は
さすがにあまりいないようですが、
保ち合いでも、ちょっと動きを感じるとすぐに喰らいつく、
より良い相場の状態を待つことの出来ない、
ホッグ・トレーダーは少なからずいるようで、(苦笑)

多少ボラティリティがあれば、
確かに超短期のスキャルピングは可能であるものの、

口の悪い相場師の中には
「保ち合いに手出しをするバカはなし」
などとも言う人もいるくらい、
保ち合い相場でのトレードは難しいようです。

ところが、この「保ち合い離れに着け」は、
1Pipでも多く利を得たいという気持ちが強いと、
どうもフライングとなってしまうものです。

私も初心の頃は、どうも理解が出来なくて、

「なんで、わざわざ高くなってから買わなきゃならないんだ。」
「なんで、わざわざ安くなってから売らなきゃならないんだ。」

「安い時に買う。高いときに売る。これが相場だろう。」

とばかり思っていました。

相場には、順張りすべき時と逆張りすべき時の
両方があることは言葉では知っていても
心理的に抵抗があって、納得する理解はできなかったのですね。

もちろん、どちらも「安い時に買う。高いときに売る。」
ことを目指していることになるなど、理解の外にありました。

リバモアのエピソードを理解することなど出来なかったのです。

それから…。

あら、また長くなってしまいましたね。

続きはまた次回にさせていただきます。
まだまだ相場の諺の面白いお話がたくさんあります。

FX 相場の諺のお話(1)

昨日は欧米の連休前の大きな動きとなりましたね。
今日は、イースター(復活祭)で欧米市場がお休みです。

昨日20日(木)は、前日の東京時間にドル円とクロス円が
下落した後、ロンドン時間のはじめに一時戻すも、
英金融機関の一部が困難な状況に陥っているのでは?
という噂と共に、BOE議事録が予想外の7対2での据え置きで
あったことなどで、ポンドを中心にドル円クロス円が下落して、
その後、米証券大手のモルガン・スタンレーの決算が
市場予想を上回ったことや、日銀よるレートチェックの噂
などを材料に反発して、あわせてドル買いの動きに
ユーロが軟調となる中、NY時間に、
米金融機関に新たな損失拡大か? という噂が流れて、
イースターを控えてのはやめのポジション調整も始まって、
コモディティ市場では金が過去最大の下落となり、
原油先物も4ドルも下落したことで、
オセアニアなどの資源国通貨が下落して、
NYダウも下落する激しい相場の動きの後の
揉み合いを継いでのスタートとなりました。

ドル円とクロス円は昼頃まで堅調となるも、
春分の日の影響もあってか、
その後は上値を試すまでの動意はなく
膠着感ある相場となっていきました。

ロンドン時間に入ると、
午後4時に独生産者物価指数が発表されて、
市場予想よりも強い数字となりましたが、
市場反応は限定的でした。
午後5時15分のスイス生産者輸入価格はほぼ市場予想とおりで、
こちらも反応はほとんど見られませんでした。
しかしながら、イースターを前にしたポジション調整と思われる
ドル買戻しの動意がしだいに強まって行き、
コモディティ市場の下落も影響したか、
ドルストレートではオセアニア通貨を中心に下落となって、
また、ユーロドルなども下落していきました。
一方、ドル円はしばらく上昇する展開となりました。
午後6時半に英小売売上高指数が発表されて、
市場予想を上回る結果にポンドが上昇しましたが、
ポンドドルでは発表直後に上げては強く押す攻防が見られました。
その後、7時頃からドルストレート通貨の軟調につられるように
クロス円が下落していく展開となって、
ドル円も下落に転じていきました。
欧州株価は軟調な上下動となりました。

ニューヨーク時間に入ると、メリルリンチの資産売却の噂で
はじめNYダウが軟調に始まったものの、
ドル円とクロス円の下落はいったん小康状態となりました。
午後9時半にカナダ景気先行指標指数などが発表され、
市場予想を下回る結果となりましたが、
カナダが下げたものの限定的な範囲となりました。
その後、米シンクタンクによって
「ECBはユーロの水準に不満を持っていて、
強めの牽制発言が出る可能性がある」と
発表されたことも手伝って、ユーロドルの下落が続きました。
夜の11時に米フィラデルフィア連銀指数などの
米指標が発表されて、市場予想を上回る数字に
ドル円やクロス円が限定的ながら瞬間的に上昇したものの、
ファンド筋のポジション調整の動意が強く、
ドル円やクロス円が下落して、ポ
ンドドルを除くドルストレートの下落が続きました。
ポジション調整が一巡すると、
NYダウが200ドルを超える上昇となっていったことを背景に、
午後2時頃からドル円とクロス円が上昇して行きました。
この動きにつられるようにドルストレード通貨も
ドル買戻しが一服となって上昇に転じる場面が見られましたが、
下落傾向は継続することとなりました。
NYダウは、前日比+261.66ドルで取引を終えました。

復活祭入りした今日21日(金)は、
午後4時に日コンビニエンスストア売上高、
の発表があるのみで、その他の経済指標の発表はありません。

さて、昨日はイースター(復活祭)を前にした
大きな動きとなりました。

例年のイースターでは欧米市場が休日で
静かな1日となることが多く、
今日も例年とおりであれば、
動意のあまりない静かな相場となりそうです。
ただ、荒れている時期だけに、
参加者の少ない時を衝くチョッピーな動きが
見られるかもしれませんが、
イースターくらいは静観して
トレードを休むのも良いのかもしれませんね。

さて今日は、相場の諺(ことわざ)のお話(1)です。

諺と言いますと「急がば回れ」なんていうものもありまして、

ユークリッド幾何学では、2点間の最短距離が直線ですから、
急ぐならば直線を行くべきで、この諺は、
数学的には間違っているのかもしれませんが、(笑)

ものごとの中には、ユークリッドやリーマンなどの
幾何学やソロバン勘定では捉えきれないことも数多くあって、
ある程度の人生経験を経ると、「急がば回れ」などという、
わけのわからない諺も、
「なるほどなぁ。」と思うことがありますね。

そして、相場の諺にも、このようなものがあります。

「強気相場は悲観の中に生まれ、
 懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟して、
 幸福感の中で消えていく」

投資家のジョン・テンプルトンの言葉とされる
有名な相場の諺ですが、

もしも、相場が投資家心理という1つの人格とするならば、
なるほどこれなら「ひねくれ者」となっても
仕方のないの生い立ちのようです。(爆)

しかし、長く相場をやっていると、

「底なしにさえ思える恐怖の歴史的な暴落が、
 後で見ると、夢にまで見る絶好の買い場であった」

ということは確かに経験するものです。

また、こんなのもありますね。

「ブルは時々儲ける。ベアも時々儲ける。
 しかし、ホッグは決して儲けない」

ブルとは雄牛が角を突き上げるような上昇相場のことで、
ベアとは熊がその手を振り下ろすような下降相場で、

そして、ホッグとは何でも喰らう豚が地を這うような
保ち合い相場と言うわけですが、

早い話(笑)「トレンドをトレードせよ」という諺ですね。
(豚のように、何でも喰らいついてはいけないようです)

しかしまぁ、トレンドは、タームの数だけ存在しますから、
スイングトレードではホッグでも、
デイトレードレベルでは、ベアやブルと言える状態もあって、

どうもホッグには、大ブタや子ブタがいるようです。(笑)

確かにそのトレードするタームでのホッグのときに、
「うーん。売りか買いかどっちだろう。」
などと無理してトレードするのは賢明ではなく、
静観したほうが良いようですが、

でも、ホッグを見つけることは決してバカにはできなく、
ベアから急にブルに転ずる相場もあるものの、
ブルもベアもホッグの間にこそ多く生存していて、

つまり、トレンドはホッグの間に存在していることがあって、

トレンドをトレードするということは、
ホッグとホッグの間をトレードする場合が多く、

(どうしようもない、だらだらと長いホッグもありますが)

見方によれば、
ホッグはトレンドの予兆とすることができるようです。

ですので、トレンドを見つけるには、
まずホッグを見つけるとよいのですね。

これらのことを相場の別の諺では、
「売るべし、買うべし、休むべし」などと、

「トレンドをトレードせよ。
 そして、ホッグでは休むべし。」と教えていて、

ホッグからのトレンドに着くことを
「保ち合い離れに着け」などと教えているのですね。

それから、それから…。

あら、また長くなってしまったようです。m(_ _)m

もっと役立つ相場の諺のお話があるのですが、
今日はこのくらいにして、
続きはまた次回にお話いたします。

FX マネー・ウォーズのお話(その3)

週はじめから昨日にかけて、激動の2日間となりましたね。

昨日18日(火)は、週はじめとなる前日の午前中に
ドル円が3円も下落して、ユーロドルが1.59台をつけるなど、
パニック的な動きの後、ようやくFRBの公定歩合の
緊急引き下げやBOEによる50億ポンドの緊急調整オペも
効いてきたか、落ち着きを取り戻し、
NY時間となってNY連銀製造業指数が統計開始以来の悪い数字に
通常であれば下落反応となるところを
FOMCでの1.00%利下げ期待となって、
また、ブッシュ米大統領の「米国は試練の時であるが
金融機関は強固で、必要な時に必要な行動をとる。」との
声明もあって、NYダウはプラスに転じて
ドル円とクロス円がやや戻し、
EUの匿名高官のユーロ高牽制発言に
ユーロドルが軟調となる地合いを継いで
小康の中でのスタートとなりました。
午前9時半の豪RBA議事録では
「需要鈍化とともにインフレが不快なほど高くなり得る」
認識であったことが示されましたが、市場反応は限定的でした。
その後、中国人民銀行総裁から
「中国利上げの余地」のコメント、
日銀総裁の候補に田波国際協力銀総裁案などのニュース、
温家宝中国首相の「米経済への深い懸念」のコメント、
などがありましたが、静かな相場展開となりました。
日経平均は前日比プラス圏で上下動しながらも、
+176.65円で引けました。

ロンドン時間に入ると、日経平均がプラス圏となったことや
NYダウ先物が上昇していることを背景に、
ロンドン勢によってドル円とクロス円の週はじめの下げに対する
FOMCを前にしてのショートカバーの動意となって、
ドル円とクロス円が堅調となる展開となりました。
夕方6時半の複数の英指標では、
やや市場予想を下回るものがあつたものの、
予想の範囲で市場反応は限定的でした。
その後、夜7時前に中国人民銀行が預金準備率を
0.50%引き上げたニュースが伝わり、
連想的円買いの材料とされて、ドル円とクロス円が
一時的に反落することとなり、ユーロドルが上昇しました。
夜8時にカナダ消費者物価指数が発表されて、
市場予想をやや上回る数字となりましたが、
いったんカナダが上昇した後にスタグフレーションの
連想となったか反落する展開となりました。
ポールソン米財務長官から
「米経済は急激に減速しているがリセッションではない」
との認識のコメントがありました。

ニューヨーク時間に入ると、米ゴールトマンと
米リーマンの四半期決算が発表されて、
共にアナリスト予想を上回る好結果となって、
信用収縮懸念が後退して、ドル円とクロス円が上昇しました。
その後午後9時半の生産者物価指数など
複数の米経済指標は好悪混在しながらも
総じてやや良い内容であったこと、
そして、NYダウが堅調に推移したことで、
この時間、ドル円が98円台後半、ユーロ円が155円台後半、
ポンド円が199円台後半まで上昇しました。
一方、ユーロドルはユーログループ議長の
「為替市場の急激な動きを望まない」などの発言や
NYダウが+300ドルとなる好調でのドル買戻しで
一時軟調な展開となりましたが、
ポンドドルは上下動しながらも堅調に推移しました。
その後、深夜3時15分のFOMCでは、
政策金利を0.75%の利下げとして、
公定歩合も0.75%引き下げる決定がされました。
FOMC声明では「政策金利の利下げ決定が8対2で、
フィッシャー総裁とプロッサー総裁が大幅利下げに反対した」
ことが表明されたことと、1%利下げ説もあったことから、
NYダウが一時下落して、為替も乱高下となりましたが、
声明において金融市場は依然として緊張下にあるとしながらも
インフレの高止まりを強く意識する内容であったことや、
ブッシュ大統領からFOMC後に異例の
「経済にとって必要ならば更なる行動」との
コメントもあったことから、対ユーロでのドル買戻しの
強い動意となって、ドル円が上昇して
クロス円も上昇していく波乱の展開となりました。
ドル円が一時100円に迫るあたりまで、
ポンド円が一時200円台前半まで上昇しました。
一方、ユーロドルは一時1.56台前半まで下落しました。
NYダウは前日比、+420.41ドルで取引を終えました。

今日19日(水)は、
朝の8時半に豪Westpac先行指数、
同8時半に日全産業活動指数、
午前9時に豪新規住宅、
夕方6時半に英BOE議事録、英失業率、製造業単位労働コスト、
夜の7時に欧建設支出、欧貿易収支、
夜の9時半に加卸売売上高、
などの経済指標が発表されます。
英指標には注目です。今日は、米指標はありません。

ゴトウ日の明日20日(木)は、
午前9時半に豪新車販売台数、
午後4時に独生産者物価指数、
午後4時15分にスイス貿易収支、
夕方5時15分にスイス生産者輸入価格、スイス生産者物価指数、
夕方6時半に英小売売上高指数、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同9時半に加国際証券取扱高、加景気先行指標指数、
夜の11時に米フィラデルフィア連銀指数、
米景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。

さて、FOMCでは政策金利が0.75%の利下げとなって、
8対2での決定であったことや、
1%利下げ説もあったことから、
発表後はドル円やクロス円が一度大きく下げて
乱高下となりましたが、

その後、ドルが買い戻される展開となって、
ユーロドルが急落して、
ドル円とクロス円が上昇する波乱の展開となり、
金価格も急落して、
あたかも、欧米の復活祭を前にした
ショートカバーと調整の舞台となったかのような
展開となりました。

週はじめから昨日にかけて、激動の2日間となりました。

欧米の連休を控えた今日明日も
激しい展開の余波となる可能性もあり、
流れに乗りながらも、気を引き締めて
機敏にトレードして行きたいものです。

さて今日は、マネー・ウォーズのお話(その3)です。

前回からの続きです。

1990年1月16日、連休の翌日の火曜日にそれは執行された。
ついにソロモンが5,000億円もの債券の売りを仕掛けてきたのだ。

そして、債券相場は急落していった。

翌日には、債券の下落によって
損失の穴埋めに都銀が株の売却をはじめることとなった。

さらに、1月27日を過ぎて月末頃から、
外資系証券の各社が、引け間際の20分間に
連日のように銀行株の売り叩きを始めたのであった。

3ヶ月後には、裁定取引の情報公開がされることとなったが、
当時はまだ裁定取引はブラックボックスとなっていて、
仕掛けている者の正体と手口がほとんど見ない状況のため
日本の銀行や証券の金融各社では混乱が増幅していった。

「まるでこれでは東京大空襲のようではないか…。
 いったいどこがどのくらいの規模で仕掛けているんだ!」

「ソロモンなど外資系を中心とした仕掛けのようです。
 推定5,000億は投下されていますが、全容は分かりません…。」

しかし、巷では呑気な太鼓たたきも多かった。

「あははっ。なーに。こんなの単なる調整だよ。チョーセイ。
 総選挙が終われば株価は一気に急上昇てもんだ。」

ところが、自民勝利の2月19日、
株価は上げるどころか、下落していったのであった。

そして混乱は、「3月はじめの裁定の決済日にソロモンが
いっぺんに売ったらいったいどのような事態になるのか」と、
市場関係者は恐怖感に慄(おのの)くことになったのである。

2月21日には、1,161円安、23日には935円安と、
株価は連日下げて、ついに「あの日」がやってきた。

2月29日の月曜日。兜町はいつもの朝を迎えていたが、
ブラッマンデーが日本に再来となった。

株価の大崩壊がはじまったのだ。

売り気配のまま、買い手がつかず不気味に下げ続ける株価―。
「早く株を売ってくれ」と証券会社に押しかける人。叫ぶ人―。
市場をパニックが襲ったのである。

恐怖の大王は阿修羅のごとく
「ほとんど買うことしか知らなかった」兜町を
押し潰していった。

玉砕にも似た「ここまで下がれば買いだ。」の声も虚しく、
4月5日の後場の寄り付きで、27,251円を記録して、
NYを抜いて世界一のマーケットになっていた東京市場は、
わずか3ヶ月で叩き潰されてしまったのであった。

ソロモンの予言は実現した。

5,000億円で150兆円もの日本の金融資産は
合法のもと、金融の魔法にかけられて
みごとに吹き飛ばされてしまったのである。

そして、マーケットは教訓とともに、その焼け野原から
戦後の日本ように不屈の復興が始まっていった――。

                  - 完 -

参考: 浅井 隆 著 2004年12月刊
   「あと1年半は株で大儲けしなさい!」

FX マネー・ウォーズのお話(その2)

ついにドル円が一時2005年9月以来の98円台となり、
ポンド円も一時200円の大台割り込むなど、
尋常ではない相場となってきましたね。

先週末14日(金)は、前日のNY市場で米格付け会社大手の
S&Pが「大手金融機関の評価損が終息の兆し」と
報じたことなどを材料にNYダウが堅調となったことを背景に
NY時間の半ば過ぎまでドル円とクロス円が上昇しましたが、
その後、終盤にかけてドル円とクロス円が軟調となり、
ユーロドルや豪ドル米ドルなどが堅調となる地合いを継いでの
スタートとなりました。
日経平均は前日比でわずかにプラス圏で始まり、
ドル円が午前9時半頃まで堅調な動きを見せて、
一時101円台を回復しましたが、
その後は一転して軟調となっていきました。
日経平均も前日比マイナス圏に転じて、
米ウォールストリートジャーナル紙が
「70%以上のエコノミストが米国経済はリセッション入り
となった判断」との調査結果を公表したことや、
欧米の複数のファンドの破綻の噂も出て、
ドル円は午後2時頃に100円台を割り込むこととなり、
クロス円も軟調となりました。
一方、ユーロドルやポンドドルは堅調となりました。
日経平均は、前日比−191.84円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、早出勢が参加してくるにつれて
東京での動きを調整するように再びドル円とクロス円が
上昇に転じて、ドル円が100円台後半まで戻して行きました。
一方、ドル買戻しの動きとなってユーロドルなど
ドルストレートは軟調となって行きました。
午後4時の独消費者物価指数は、
市場予想とおりであることと確報値であったことで
材料とはなりませんでした。
午後7時の欧消費者物価指数の前年比とコアは
市場予想をやや上回りインフレ圧力を示す内容となりましたが、
限定的ながらユーロの売り反応となりました。
ユーロドルは中東筋からの利益確定の動きもあって
上下動しながらも1.55台前半まで下落しました。
欧州株価は前日終値レベルでの推移から
しだいに軟調となって行きました。

ニューヨーク時間に入ると米消費者物価指数が発表されて、
市場予想を下回る結果に、平常時であれば売り
反応となるところが、景気後退と物価上昇が同時進行する
スタグフレーション懸念が出ていたことで、
この懸念が後退することとなって、
市場はリスク後退からドル円クロス円の上昇へと反応しました。
ドル円が一時101円台を回復して、ユーロ円が
一時157円代前半となるなどクロス円も上昇しました。
ところがその後、NY連銀とJPモルガンが協調して
証券会社のベアー・ズターンズに
28日間の緊急流動性を供給すると報道されたことで、
一気に信用不安を招くこととなり、
ベアー・ズターンズ株は一時50%を超える暴落となって、
金融株を中心に売りが加速したことで、
リスク回避の強い動意にドル円とクロス円が
急落することとなりました。
その後、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が
市場予想よりも良い数字であったことで、
下げ一服となりましたが、
NYダウが11,900を割り込んで下落していったことで、
ドル円が一時2005年9月以来となる98円後半まで下落して、
ポンド円が瞬間的ながら200円の大台を割り込むなど
クロス円も大幅に下落しました。
その後、NYダウが戻したことで、
下落はいったん落ち着きましたが、
ドル円は99円台前半での推移となりました。
一方、ポンドドルが2.02台を割り込むなど
ドルストレートも軟調となる中、
ドル代替通貨のユーロが史上最高値を更新して、
1.56台後半まで上昇しました。
NYダウは前日比−194.65ドルで取引を終えました。

週はじめの今日17日(月)は、
朝8時50分に日第三次産業活動指数、
午後2時に日景気先行指数(確報値)、日景気一致指数(確報値)、
夕方5時15分にスイス実質小売売上高、
夜の9時半に米NY連銀製造業景気指数、米経常収支、
同9時半に加製造業出荷、加新車販売台数、
夜の10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資)、
夜の10時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
深夜12時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

明日18日(火)は、
午後4時15分にスイス鉱工業生産指数、
夕方6時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
夜の7時に欧建設支出、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の9時半に米生産者物価指数、米住宅着工件数、
米建設許可件数、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、
などの経済指標が発表されます。
注目指標が多いですが、特にFOMCに注目です。

さて、先週末、NY連銀とJPモルガンが協調して証券会社の
ベアー・ズターンズに28日間の緊急流動性を供給すると
報道されたことで、一気に信用不安を招くこととなり、
ついにドル円が一時2005年9月以来となる98円台に至りました。
またクロス円も急落して、ポンド円が一時200円台を割り込み、
ユーロドルが連日のように市場最高値を更新して、
相場は尋常ではない状態へと突入しています。

今回の証券会社ベアー・スターンズへの
JPモルガン経由の迂回処置は、証券会社が
連邦準備銀行に当座預金口座がないための特別処置ですが、
「流動性の危機にある金融機関を潰さない」
FRBの意思の表れでもるものの、
市場は極度の信用懸念として受け止めることとなりました。

市場では1995年や2005年と重ね合わせて、
様々な憶測が飛び交っているようです。
1995年のケースでは、ドル円は年初の101円から、
同年3月に95円台を割り込み、その後、一ヵ月半で
あの歴史的な80円割り込む事態に至りました。

100円の心理的壁を割り込むと下落は早いという声や、
いや、短期的には反騰するだろうとの声もあり、
かたや大手のベアーがこの状況では、
今月の27日に予定されている第1回の米国債の
貸し出し期日まで資金繰りがもたない金融機関も
出てくるのではないかとの憶測まで飛び交って、
不透明感はありますが、
ドルが不気味なまでに揺らいでいることは
疑いのない事実のようです。
今後の激しい思惑の激突が予想されます。

まずは明日18日のFOMCとその声明が大いに注目されますが、
週末の金曜日からは復活祭で多くの国が連休入りとなるため、
週中頃からはポジション調整の動きの可能性もあり、
尋常ではすまない相場展開となりそうです。

大きなチャンスであると同時に大きなリスクのある
一週間となりそうで、ときに静観も選択肢として、
心してトレードに臨みたいものです。
今、私達は後に語り草となる
相場の歴史の1ページにいるようです。

さて今日は、マネー・ウォーズのお話(その2)です。

なんか、こんな下手な小説風の内容を書くのも
躊躇される事態に現在の相場は
なってきているようですね。 m(_ _)m

前回からの続きです。

さて、ソロモンがなぜ損を覚悟してまで、
1990年のはじめに債券を購入したのか―。

これは金融理論に精通した
周到なもくろみあってのことであった。

大量に保有した債券を現物市場で一挙に売りに出ると、
債券価格が下がり、金利は上昇するが、
そうすると金利の上昇を嫌気して株の先物が下落する。

ここまでは金融工学を学んだ者であれば
想像できるところであるが、

ここでソロモンはその時に起こるであろう
あることを知悉(ちしつ)していたのである。

それは、債券の下がる割合よりも、
株の先物の下落割合の方が大きくなる、
ということであった。

そう…。

かれらは、すべて計算ずくの周到な計画で
債券と株の先物の裁定取引の解消時に
スプレッドが抜けるように準備していたのであった。

大量の債券購入は、巨額マネーと金融理論による
ソロモンの遠大な構想の一部であったのである。

そして、この下準備と同時進行で、
ある恐ろしい計画が着々と海を越えた地で進められていた。

それは日経平均連動の「プット・ワラント」という名の
怪物であった。

この金融商品は、日経平均を売る権利のことで、
プットを買った投資家は、日本の株価が下がれば下がるほど
儲かる仕組みとなっていて、

この怪物をソロモンは、アメックス(証券取引所)に
1月17日に上場したのであった。

そして、デンマークと米バンカースの2社も
日経平均に連動したプット・ワラントを相次いで上場して、
米の機関投資家を中心に売りさばいたのだ。

この「プット・ワラント」は、日本の株価は下落するという
「ソロモンの予言」の売込みで売れに売れた。
当時は、ときにこの3銘柄だけでアメックスの出来高の
28%を占めるほどであった。

こうして、日本の株式市場をターゲットにした
「エコノミック・ボム」は秒読み段階へとなっていった。

そして、ついにトリガーは引かれた―。


(次回につづく)


参考: 浅井 隆 著 2004年12月刊
   「あと1年半は株で大儲けしなさい!」

FX マネー・ウォーズのお話(その1)

ドル円が一時的でしたが時間を隔てて、
1995年11月以来となる12年ぶりに
100円を割り込む場面がありましたね。
また、原油が一時111ドルに乗せて、
金が初の1,000ドルとなるなど、
今、私達は歴史的な相場の只中にいるようです。

昨日13日(木)は、
前日のロンドン時間から軟調になったドル円とクロス円が、
NY時間でダウが12,300ドルを一時回復するも、
しだいに軟調となって前日比でマイナス圏へと
なっていったことで、深夜からさらに下落する
展開の地合いを継いでのスタートとなりました。
早朝にNZ小売売上高が発表されましたが、
市場予想のとおりであったことで、
反応はほとんど見られませんでした。
また、早朝にブッシュ米大統領から
「ドルは調整過程にある。依然として強いドルを支持している」
とのコメントがありました。
東京時間を前にしてドル円とクロス円の下落は
いったん落ち着きました。
午前9時半に豪雇用統計が発表されて、
新規雇用者数と失業率がともに市場予想を上回る
良い数字となって、オージーが上昇しました。
しかしその後、日銀人事などの混迷も後押しして、
日経平均の軟調の度が強まっていったことなどで
リスク回避の動意が強くなり
ドル円とクロス円が軟調となっていったところへ、
英フィナンシャルタイムズ紙が
「資産総額40億ドル以上の複数のヘッジファンドが
 破綻もしくは破綻寸前にある」と報道したことや、
「米の一部の州の年金基金が破綻か?」との噂まで出で、
これらが追い討ちとなって、
昼にかけてドル円とクロス円が急落して、
一方、ユーロドルが上昇して、
豪ドルやNZなどのドルストレートは上昇後、
クロス円に歩調を合わすように下落していきました。
アジア株も下落して、日経平均は、
前日比−427.69円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
欧州委員から「原油高が懸念であるが、ユーロ高がその影響を
相殺してくれる」とユーロ高を容認する発言もあって、
史上最高値を更新するなどユーロ高の地合いが続きましたが、
トリシェECB総裁からは「過度な為替の動きを懸念している」
との発言があり、高値警戒も台頭して、
ユーロは浮動の多い展開となりました。
また、豪ドル米ドルがロンドン時間に入って
東京での下落から一転して堅調な動きとなりました。
またこの時間、比較的静かな展開となっていたドル円ですが、
欧州株価が金融株を中心に軟調な展開が続いたこともあって、
短時間ながら1995年11月以来となる
100円を割り込む場面がありました。
しかし、その後は、底値感も台頭したか、
ショートカバーが入って、上下動しながらも
ドル円とクロス円が堅調な展開となって行きました。

ニューヨーク時間に入ると米小売売上高が発表され、
市場予想を下回る−0.2%という結果となり、
輸入物価指数も0.2%という結果になりましたが、
発表直後はドル円とクロス円が下げたものの、
市場の買い意欲は強く、ほどなく上昇に転ずる
荒っぽい動きとなりました。
その後NYダウが軟調に始まり、11900ドルを割り込んだことで、
ドル円とクロス円が下落して、
ドル円が再び100円を瞬間的に割り込む展開となりました。
しかし、ドル円とクロス円は、また一転、堅調となって、
S&Pの「信用市場の危機は長く続かない」との
レポートを材料としたか、NYダウと欧株価の上昇とともに
堅調な展開となりました。
スイスの政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。
スイスSNBのコメントでは、インフレの上振れリスクの
認識とともにスイスフランの実行有効レートが
2006年レベルへ後退したことが示されました。
また、ポールソン米財務長官からは、
モーゲージに対しての規制強化をしていく
コメントがありました。
その後、ドル円は一時101円台に乗せて、
ユーロ円が一時157円台後半まで、
豪ドル円が一時95円台の後半まで上昇しました。
一方、ドルストレートは、ポンドドルは弱含みと
なったものの、その他の豪ドル米ドルやユーロドルなど
堅調な展開となりました。
そして、ドル円を中心に
クロス円が終盤に軟調な展開となりました。
NYダウは前日比+35.42ドルで取引を終えました。

週末の今日14日(金)は、
早朝6時45分にNZ製造業売上高、
午後4時に独消費者物価指数(確報値)、
独EU基準消費者物価指数(確報値)、
夜の7時に欧消費者物価指数、欧労働コスト、
夜の9時半に米消費者物価指数、米消費者物価指数(コア)
同9時半に加労働生産性、
夜の11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、
などの経済指標が発表されます。
米指標には大いに注目です。

さて、ドル円が一時的でしたが時間を隔てて
1995年11月以来となる12年ぶりに
100円を割り込む場面がありました。
また、原油が一時111ドルに乗せて、
金が初の1,000ドルとなるなど、
今、私達は歴史的な相場の只中にいるようです。

しかしながら、14日の日経新聞によりますと、
対ドル以外の通貨を含めた円の実力を示す日経通貨インデックス
(実効為替相場)では、対ドル以外は円安傾向で
2005年9月の水準にあるとのことで、
円高というよりも、ドル安という色彩が強く、
ドル円とクロス円の同調傾向にも変化が出てきている
ことも覗えるようです。

今日もボラタイルな相場の可能性があり、
米消費者物価指数や米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
などの注目の経済指標が控えていて、注目の1日となりそうです。
流れに乗りながらも機敏にトレードして行きたいものです。

さて今日は、マネー・ウォーズのお話(その1)です。

今日は、ちょっと下手な小説風に…。(笑)

1989年の秋までは、兜町には確かに追い風が吹いていが、
しかし、ある準備が水面下で着々と静かに進められていた。

年末近くとなっても、90年代への期待と、
米ソのデタントの歓迎ムードから、
市場はユーファリアに酔いしれて、もはや4万円台は
多くの投資家が疑うことはできない状態となっていた。

ところが、奇妙なことが起こった。

当時、兜町では、野村、大和、山一、日興、の4大証券と、
外資系ではソロモン、モルガン、ゴールドマン、などが
裁定取引を行っていて、決済日には、現物を売って
先物を買い戻していたのだが、

決済日の翌日のパールハーバーの開戦日と同じ12月8日に、
ソロモンが1,900億円の資金を用意して、
証券各社の決済日で売った現物のほとんどを
買ってしまったのである。

これが後にソロモンの計画の起爆剤に使われるのだが、
この不穏な動きの真意を知るものはほとんどいなかった。

「何かヘンだなぁ。」

と、不穏な行動にいぶかる証券会社幹部もいたが、
その声は、東京市場の連日の上昇の熱気に
かき消されてしまっていた。

そして、興奮の中、12月29日の大納会で
日経平均は、38,915円の史上最高値をつけた。

投資家は酔いしれていた。

年が明けて1990年正月二日、
まず、為替市場で異変が起きた。

もちろん、御とそ気分の東京市場は休みであったが、
それはニューヨークで起こった。
円が仕掛けにより何の前触れもなく崩落を始めたのだ。

そして、東京市場の4日の大発会は大荒れとなった。
ご祝儀相場は、大きな下落に見舞われることとなったのである。

しかし、これはほんの端緒の出来事にすぎなかった。

翌5日には、「ゴルバチョフが英労働党の党首に会えない」
というニュースを利用した、危機を煽る外資系証券会社による
裁定取引での現物と先物の価格差であるベーシスの
潰しが始まり、先物は下落していったのであった。

さらに、1月11日。なんということであろうか。
ソロモンが6,000億円もの巨額の資金で、
下落し始めていた債券をわざわざ入札したのである。

なぜ、ソロモンが損をしてまでここで債券を入札したのか。
これには多くの投資家は疑問に思った。

これは遠大な構想のもとでの捨石であったのだが、
しかし、真意に気づくものはほとんどいなかった。

そこには、ソロモンのトリックが
巧妙に仕掛けられていたのである。

ソロモンの予言を実現するために…。


(次回につづく)


参考: 浅井 隆 著 2004年12月刊
   「あと1年半は株で大儲けしなさい!」

FX タイムラグのお話

昨日11日は、FRBによる最大2000億ドルの
追加流動性供給対策と、流動性供給に向け
各国中銀と強調して措置を講じることが発表されて、
ドル円やクロス円、そしてドルストレートも
大きく動きましたね。

昨日11日(火)は、前日に欧州株価やNYダウが下落したことで、
リスク回避の動意にドル円やクロス円が下落して、
NY時間終盤での米ベア・スターンズ資金難の噂に、
同社により噂は否定されたものの、
東京時間を前にしてさらに円買いとなる
地合いを継いでのスタートとなりました。
午前9時過ぎに英NIESR GDP予想とRICS住宅価格が、
そして、続く9時半に豪住宅ローンが発表されましたが、
ともに市場反応は限定的でした。その後、衆議院で開催された
正・副日銀総裁候補の所信発表が好感されたか、
前日比マイナス圏で始まった日経平均が堅調となったことで、
ドル円やクロス円が上昇するも、
民主党の不同意決定でまた軟調となりました。
しかし、これがショートカバーのスクイーズの動意を
招くこととなって、FRBの緊急利下げの噂とともに、
午後からは円売りの動意にドル円とクロス円が
堅調な展開となりました。
日経平均は前日比+126.15円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後4時に独卸売物価指数が発表されて、
市場予想を下回る結果でインフレ後退の数字となりましたが、
市場反応は限定的でした。
ダウ先物や欧州株価が回復傾向となったことで、
ドル円やクロス円の堅調が東京時間以降も
ややしばらく続きましたが、
その後、欧州株価の頭が重かったことで、
ドル円とクロス円の上昇も一服となりました。
一方、ユーロドルなどドルストレートは
夕方5時くらいから堅調となって、
ストップを巻き込みながら上昇して行きました。
夜7時に欧ZEW景況感調査が発表され、
市場予想を上回る数字となり、
ユーロの上昇を後押しすることとなりました。
さらにウェーバー独銀総裁が
「欧の高いインフレ圧力に金融政策の緩和の余地はない。」
と発言したこともあって、ユーロドルは一時、
史上最高値となる1.54台後半まで上昇しました。
ポンドドルも一時、2.02台前半まで上昇しました。

ニューヨーク時間に入ると、米貿易収支が発表されて
−582億USDと市場予想よりも赤字幅は縮小したものの
内容は良いものでありませんでしたが、
この指標発表とほぼ同時刻に
FRBにより追加流動性供給対策が発表されて、
市場に大きなインパクトを与えることとなりました。
ターム物の貸出ファシリティ(TSLF)で
プライマリーディーラーに最大2000億ドルの
財務省証券を貸し出すことと、
住宅ローンを担保として受け入れること、
そして、流動性供給に向け各国中銀と協調して
措置を講じることなどの表明がありました。
これにより信用収縮懸念が大きく後退して、
金融株を中心とした株価の急上昇して、
ドル円とクロス円が急上昇して、
ドル買いの強い動意にユーロドルやポンドドルが
急落することとなりました。
ドル円が一時103円台前半まで、
ユーロ円が一時158円台後半まで上昇して、
一方、ユーロドルは一時1.52台後半まで、
ポンドドルが一時2.00台を瞬間割り込むあたりまで
下落しました。その後は調整の動きとなりましたが、
ドル円やクロス円はまた戻す展開となって、
大きな動きの1日となりました。
NYダウは前日比+416.66ドルで取引を終えました。

今日12日(水)は、
朝の8時半に豪費者信頼感指数、
朝の8時50分に日銀政策会合議事録、
日実質GDP(確報値)など複数の日指標、
午後1時に日企業倒産件数、
午後2時に日消費者態度指数、
夕方6時半に英商品貿易収支、
夜の7時に欧鉱工業生産、
同く夜の7時にスイスZEW景況感調査(予想)、
深夜3時に米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。

明日13日(木)は、
早朝の6時45分にNZ小売売上高指数、
午前9時半に豪新規雇用者数、豪失業率、
午後1時半に日鉱工業生産(確報値)、日設備稼働率(確報値)、
夕方6時に欧ECB月報、
夜の9時半に米小売売上高、米輸入物価指数、
米新規失業保険申請件数、
同じく夜の9時半に加設備稼働率、
夜の10時にスイスSNB政策金利、
深夜12時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
NZ・欧の指標と、特に米小売売上高と
スイス政策金利が注目されます。

さて、FRBによる最大2000億ドルの追加流動性供給対策と、
流動性供給に向け各国中銀と強調して措置を講じることが
発表されて、市場に強いインパクトを与え、
大きく相場が動きました。

自律反発を助成する栄養剤の注射に過ぎないとの
声も聞こえますが、根深いサブプライム問題にも
モノラインの資本増強が進むなど改善の曙光も見え隠れして、
13日(木)の米小売売上高をはじめ
今後の米経済指標がよりいっそう注目されます。

このまま上げ潮に乗れるか、また奈落へ引き戻されるか、
為替劇場は展開の1つの節目を迎えそうです。

思惑が激突してボラタイルな相場となる可能性がありますが、
各国の株価の動向とともに市場替わりでの初動を睨みながら、
流れに乗りながらも機敏にトレードして行きたいものです。

さて今日は、タイムラグのお話です。

一花咲くをもって、万花咲き乱れる春の訪れるを想う。
などともいわれますが、

日本は南北に長いので、もう春の花が咲く地域もあれば、
私の住む北海道のように、いまだ残雪の多い地域もあります。
北国では、雪解けが春の訪れを告げます。

さて、季節の流転は、とても自然なことですが、
とても面白いことがあります。

季節は気団の影響も大きいですが、
主に太陽に対する地球の傾きによってもたらされます。

でも、ちょっと不思議なことがあります。

たとえば、冬の訪れを告げる冬至ですが、
この冬至が一年で最も夜が長く、日照時間が短いのですね。

そして、じつは冬至以降は
どんどん日照時間が長くなっています。

ところが季節としての冬は、どんどん深まり行きます。

つまり、季節の主要因である太陽に対する地球の傾きが、
どんどん日照が増える方向であるのに、
現実の季節は、逆にどんどん冬が深まっていくわけです。

「そんなの、あたりまえじゃん。」

と、お叱りを受けそうですが、

この本来的に根元となるべき原因と、
実際に現れる事象にタイムラグが存在している事実は
とても興味深いものです。

また、経済事象は季節より複雑そうで、
サブプライム問題も金融機関やモンライン問題へと波及して、
株価はもちろんのこと、今度はさらに
クレジット問題へと伝染し行く傾向も見られ、
これらの信用収縮が小売や雇用へと影響を与えて、
負の連鎖となって、リセッションまで囁かれていて、
投機マネーはコモディティへと流れて、
事態はなんとも複雑で、不透明といわざるを得ない状況ですが、

昨日、日本経済新聞の14面の
「複雑な証券化商品の保証 米モノライン最大手撤退」
という記事の末尾に、次の記述がありました。

「大手のアムバックが格下げ回避を狙って七日に実施した
 十五億ドルの公募増資では、シティグループなどが
 株式の引き受けなどで協力した。
 モノライン大手のアシュアード・ギャランティも、
 米著名投資家ウィルバー・ロス氏から
 最大十億ドルの資本増強で合意した。
 MBIAはいち早く二十六億ドルの資本増強を完了しており、
 モノライン危機は最悪期を脱したとの見方も出ている。」

まだまだ端緒についたところと思いますが、
少しずつ好転への兆しも出てきているようです。

しかし、一度起こった負の連鎖が巻き戻すには、
かなりの時間がかかるであろうことも指摘する声があり、
ことはそう単純ではないようですが、
サブプライム問題の実体経済上の好転は
いつとなるのでしょうか。

そして…、

未来を織り込んでいく相場のタイムラグや如何に…。

FX 長寿ファンドの秘密のお話

先週末の米雇用統計は、−6.3万人と2ヶ月連続で減少して、
2003年3月以来の悪い数字にドル円が8年ぶりとなる
101円半ばをつけて、その後はショートカバーに
一転して上昇する激しい値動きとなりましたね。

先週末7日(金)は、前日のNY時間に住宅ローン会社の
ソーンバーグが債務不履行通知を受け取った報道が
材料視されて、NYダウが下落したことを背景に、
ドル円とクロス円が下落して、一方、ユーロドルが上昇した
地合いを受けてのスタートとなりました。
その後、東京時間前に「米雇用統計後にFRBが緊急利下げを
実施するのでは?」という噂が流れて、
ドル円とクロス円が限定的ながら戻す展開が見られました。
また、米セントルイス連銀総裁が質疑応答において、
「米のリセッション入りは可能性があるが予想はしていない。
もしも、米の景気後退が起きればクレジットカードの
デフォルト急増するだろう。」と
コメントしたことが報道されました。
昼過ぎの日政策金利の発表では、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
日銀経済月報と福井日銀総裁の記者会見では、
日経済の減速の認識と世界経済のダウンサイドリスクについて
言及するも、ほぼ前回の基調を踏襲する内容となりました。
ドル円は102円台後半で静かな展開を続けていましたが、
午後2時頃からしだいに下落していきました。
日経平均は前日比−432.62円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、ロンドン勢によって
再び米ソーンバーグ問題が材料視された模様で、
信用収縮懸念にリスク回避の円買いの動意となって、
ドル円とクロス円が下落していきました。
ドル円が夕方6時頃までに約3年2ヶ月ぶりに
101円台後半となって、ユーロ円が156円台後半、
豪ドル円が94円台後半まで下落しました。
午後8時には独鉱工業生産が発表されて
1.8%と市場予想を上回る数字となりましたが、
市場反応は米雇用統計を控えて限定的でした。
トリシェECB総裁から
「商品価格急上昇は、グローバル化がインフレの上方リスクに
つながることを示す。」とのコメントがありました。
米サンフランシスコ地区連銀総裁からは
「米経済は住宅バブル崩壊による下振れリスクに直面していて、
FRBはインフレと成長に対するリスクの不快な組み合わせにも
直面している。」との見解が示されました。
欧州株価は軟調な展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
FRBによる流動性を促す処置としての金融機関への
入札方式の資金貸し出し制度を600億ドルから
1,000億ドルへ増やすことが好感されて、
ドル円とクロス円が上昇しました。
夜10時半に注目の米雇用統計が発表されて、
失業率は4.8%であったものの、非農業部門雇用者数変化が、
−6.3万人と2ヶ月連続で減少して、
2003年3月以来の悪い数字となって、
いったんドル円とスロス円が急落しました。
ドル円が8年ぶりとなる101円半ばをつけて、
ポンド円も204円後半まで下落しました。
その後、ドル円が大レジスタンスに一度到達したことや
悪材料出尽くし感も出ていたようで、
また、著名な投資家がオプションでの
巨額のショートポジションを巻き戻すとの憶測も出て、
FRBのオペの増額も背景に、
利益確定のショートカバーが入って、
ドル円やクロス円が上昇に転じました。
ドル円が一時103円前半まで、
ユーロ円が一時158円前半まで上昇しました。
一方、ユーロドルは一時史上最高値の1.54台後半をつけた後、
ドル買戻しにより1.53台前半まで下落しました。
その後、荒っぽい反発の動きも一服となって、
やや戻る動きの中で取引を終えました。
NYダウは前日比−146.70ドルで引けました。

今日からサマータイムですね。

週はじめでゴトウ日の今日10日(月)は、
朝8時50分に日機械受注、
午後2時に日景気ウォッチャー、
午後4時に独貿易収支、
夕方6時半に英鉱工業生産、英製造業生産高、
英生産者関連の複数指標、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
夜の11時に米卸売在庫、
などの経済指標が発表されます。
英・加の指標には注目です。

明日11日(火)は、
午前9時01分に豪NIESR GDP予想、
午前9時半に豪住宅ローン、
午後3時に日工作機械受注(前年比と確報値)、
夕方6時半に英DCLG住宅価格、
夜の7時に欧ZEW景況感調査、
同7時に独ZEW景況感調査、
夜の9時半に米貿易収支、
同9時半に加国際商品貿易、加新築住宅価格指数、
深夜12時半に英先行指数、英一致指数、
などの経済指標が発表されます。
独欧・米の指標には注目です。

さて、米雇用統計を終えて、
市場の関心は今月18日のFOMCとなりますが、
今週は、11日の米貿易収支、13日の米小売売上高、
週末の消費者物価指数と
速報値となるミシガン大消費者信頼感指数、
なども注目されます。

雇用統計でドル円とクロス円はいったん下落して、
大レジスタンスに至った後、ショートカバーとなって、
ユーロドルが市場最高値をつけた後、ドル買戻しに下落する
荒っぽい展開となりましたが、
株価は軟調で、債券市場は活況となっています。
コモディティ市場(商品)も、とりおり調整は見られるものの
活況で、資金シフトが鮮明となっているようです。

米年金基金さえもドル安で投資運用先を
商品にシフトしていることや、
また、サププライムで巨額損失を出した大手銀行が
住宅ローン関連資産の処分を急いでいることで、
ファンドに融資返済を迫り、その結果、
ファンドの資産切り売りを誘い、
トリプルA格にある米住宅ローン担保証券(RMBS)までが
元本の40%を超すまで下落する悪循環のパニック状態に
陥っていることが報道されています。(日経新聞)

サマーズ元米財務長官は講演で
「米国は現在、リセッションの状態にある」
と述べて、スタグフレーション入りを指摘する声も
上っているようです。
ドル円の100円割れの声もしだいに大きくなって
きているようですが、如何なりますが、
今後の展開が注目されます。

しばらく上下動激しいボラタイルな状況の
可能性もありますので、流れに乗りながらも、
各国の政府系ファンドの動向や各国の株価も睨みながら
機敏なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、長寿ファンドの秘密のお話です。

長寿ファンドと言えば、
マン・インベストメンツが有名ですね。

Man Investmentsは、
"in depth in focus in front"のフレーズで、
知っている人は知っている世界最大級のファンドです。

二百二十数年もの長い歴史を有する会社ですが、
ドリームチームのLTCMでさえ撃沈した厳しい投資の世界で、
この長い間生き抜いてきたことは驚嘆に値しますね。

この歴史あるファンドは、
もともとは熱帯産品を扱っていた商社だったのですが、
その昔、扱っている現物作物が腐ってしまったり、
ハリケーン被害や天候状況で価格が不安定であったため、
業者間で熱帯産品の先物の仕組みを作ったのだそうです。

そこで培ってきたのが、儲けることよりも
いかに損失を抑えるかという、卓越したリスク管理でした。

そのマン・インベストメンツが世界的に有名となったのは、
2001年の同時多発テロのときでした。

突発的なテロによる世界的な株価の暴落で、
ほとんどのファンドが大きな損失を出す中、

マン・インベツトメンツの主力金融商品「ADP」は、
なんと、同時多発テロ後の一ヶ月で、16.4%も増益となって、
金融界を驚かせました。

ネガティブに捉えられがちなリスク管理ですが、
損切りを徹底して、「大損ができないシステム」
であるばかりでなく、よりアグレッシブで、
株価が暴落となっても利益が出るように
プログラムされていたようですが、

「儲けも大切であるが、まず損失回避にフォーカスする」
スタンスが長寿ファンドの秘密のようですね。

精密なリスク管理の方法や、株価急落で儲けるプログラムは
は詳しくは明かされていないようですが、

とかく儲けにばかりフォーカスしがちな
投資の世界において新鮮な驚きさえ感じます。

トレーディングは「最初にリスク管理ありき」なのですね。

私達トレーダーも、見習っていきたいものです。

FX 100人の為替市場のお話

春来たり、桜の開花予想のシーズンとなりましたね。
政策金利ウィークのイベントも終盤となって、
弱いドルと強いユーロが鮮明となりましたが、
今日はいよいよ巨大指標の米雇用統計の発表です。
また、来週からは早くもサマータイムとなりますね。

昨日6日(木)は、前日の米ISM非製造業景況指数の
好結果を受けて、ドル円とクロス円が上昇した後、
モノラインのAMBACの救済案が
15億ドルの資本増強にとどまったとの報道があり、
その後、ベージュブックでは、米経済減速とともに
インフレ傾向が示され、いったん戻しも見せるも、
ドル円やクロス円が上下動しながら
軟調傾向となる地合いを継いでのスタートとなりました。
早朝にNZ政策金利が発表されて
市場予想とおりの据え置きとなりました。
RBNZ声明では、インフレは根強くもNZ経済が減速していて、
かなりの期間の金利据え置きとなるであろうことが
示されましたが、市場反応は限定的でした。
午前9時半には豪貿易収支や豪建設許可件数などが発表され、
市場予想を下回りましたが、貿易収支が
輸入の増大によるもので動意には至りませんでした。
日経平均は堅調に推移して、
午前中はドル円とクロス円が強含むも、
ロンドンに拠点を置くペロトン・パートナーズ清算の
報道などがあって、午後からは軟調に転じました。
日経平均は前日比+243.36円で取引を終えました。

ロンドン時間に入っても
ドル円とクロス円は軟調傾向が続きましたが、
ロンドン勢によるドル売りに
ユーロドルやポンドドルなどドルストレートが堅調となって、
ユーロドルが一時1.53台前半まで上昇しました。
英HBOS住宅価格は市場予想を下回ったものの
影響は見られませんでした。
欧州株価は軟調な展開となりました。
ドル円はニューヨークのタイムズスクウェアでの
爆発報道もあり、この時間103円台前半まで下落しました。
政策金利やトリシェECB総裁の記者会見を控えて
ユーロドルが調整となる中、
午後8時にはの独製造業受注が発表されて、
市場予想を下回ったものの市場反応は限定的でした。
午後9時に英BOE政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりましたが、
英中銀が前回のMPCで利下げを実施していることから、
再度の利下げ懸念も燻っていたため、
金利据え置きにポンドが上昇しました。

ニューヨーク時間に入ると、
ECBが市場予想とおり金利を据え置いて、
注目はトリシェECB総裁の記者会見へとなりました。
カナダの建設許可では、市場予想を下回る−2.9%という
結果となって、カナダが売られました。
そして、注目のトリシェECB総裁の記者会見では、
「欧州経済は減速しつつもファンダメンタルズは健全で、
年間のインフレ率は今後数ヶ月間2%を著しく上回る
水準が続く見込みで、また、銀行による企業への信用供与が
著しく損なわれている様子はなく、
インフレ期待の抑制に焦点をあてている。」ことが示されて、
利下げ期待が大きく後退することとなりユーロが上昇して、
ユーロドルが1.53台後半まで上昇しました。
一方、ユーロ円も一時上昇しましたが、
ドル円や他のクロス円の下落に引っ張られる格好で
軟調となって行きました。
NYダウはソーンバーグの債務不履行通知の報道などもあって
下落して、ドル円やクロス円はこれを背景に、
ドル円が102円台半ば近くまで、
豪ドル円も94円台後半まで下落しました。
NYダウは終日軟調で、前日比−214.60ドルで取引を終えました。

週末の今日7日(金)は、
昼過ぎに日政策金利、
午後3時半に日銀金融経済月報、福井日銀総裁記者会見、
夜の8時に独鉱工業生産、
夜の9時に加失業率、加雇用ネット変化、
夜の10時半に米失業率、非農業部門雇用者数変化、
米製造業雇用者数変化、
未明の5時に米消費者信用残高、

さて、政策金利発表のイベントもほぼ終え、
しばらく強含みも見せていたドルが再び下落することとなって、
一方、ユーロは市場最高値を更新することとなり、
弱いドルと強いユーロが鮮明となる結果となりました。

米はインフレ懸念と金融緩和の必要性という背反の狭間で
リセッション懸念まであり、
すっかり弱気のバーナンキFRB議長ですが、
難しい舵取りの選択が迫っているようです。
ドル円は、1999年と2005年の101円台の大レジスタンスでの
攻防となる可能性もあり、今後の相場展開が注目されます。

週末の今日は、日政策金利も発表される予定で、
据え置きが濃厚のようですが、
次期日銀総裁選出が難航しているようで、
この時期に政争の愚かといぶかる声も多く聞かれます。

そして、今日は米雇用統計の発表を迎えます。如何なりますか。
大いに注目したいものです。

さて今日は、100人の為替市場のお話です。

97〜99年にかけて財務官を務め、
「ミスター円」の異名まで榊原さんの
著作を読んでいましたら、面白いたとえ話がありました。

100人の村のお話ならぬ、100人の為替市場のお話です。

マーケットには、相互作用性"Reflexivity"という、
期待と現実、あるいは人と人が相互に影響しあう性質があって、

市場参加者が100人とするならば、
100人のうちで孤立したままだと一匹狼で
ただのスネモノとなってしまうものですが(笑)、
有力者3人寄ればマジョリティを作ることができて、

およそ95人の、流れを見て勝ち馬に乗るタイプの
「他者追従型」の多くの人たちの支持によって、
トレンドが作られていくのだそうです。

このトレンドの形成過程は、
ファッションにも似ているとしています。

そういえば、かつてルーズソックスなるものが、
女子高生を中心に流行したことがありますが、

バレーやエアロビに起源があるとする、
この「だらしなソックス」は(笑)、
恐らく最初は、とても奇妙で
異端的なものであったろうと思うのですが、

流行が進むと、ピッタリ靴下をはいている娘のほうが、
私のようなオジンの目からも、
流行おくれの違和感を伴うダサさを感じたものです。

さて、マーケットでのトレンドが
このファッションに似ているとしますと、
100人の市場参加者のマーケットでは、
次のようなことが起こります。

流行初期では、「な〜に、あれ。変なのぉ。」と
奇異の目で見られ、あまり流行先取りでも、
その流行が不発に終わって、
ダマシとなってしまうこともあり、(苦笑)

かといって、100人のうち90人も流行を追った終盤に
追従しますと、もう、その流行は終わりかけています。

そうです。100人のマーケット参加者であれば、
100人がファッションを認めた時点で
流行は終わってしまうのですね。

100%は、もはやトレンドの終焉で、

また逆に、たとえば株価であれば、
破綻の危険は伴うものの、どん底の株価は
その銘柄の最大リターンの可能性があるのですね。

根性再起ものの映画の

「今の俺はどん底だ。もう失うものはない…。
 今が最悪ならば、これからは良くなる一方だ。」

のワンシーンも想起されます。

トレンドへの参入は、ちょっと待つも、
やや早期のあたりが良いのかもしれませんね。

これらは、どことなく
オシレーター系のテクニカル指標にも似ているようです。

また、このような性質は、短期トレードの定石の一つの
"Buy on rumors, Sell on facts"という
「噂が立ったら買え、実際に事が決まったら売れ」
というものにも象徴されています。

為替のマーケットでも
「利上げとなるのではないか」との思惑で上昇し、
その後に果たして、実際に利上げとなったのにもかかわらず、
そのときは下落してしまうことがまま見られます。

どうやら、レートとは未来の期待と
現実の狭間にあるもののようで、
トレンドをファッションと見立ててみるのも
面白いものですね。


参考: 文藝春秋
   榊原英資著 「為替がわかれば世界がわかる」

FX M氏のお話

北海道でも雪解けのシーズンとなり
春の訪れを感じるようになりました。
さて、政策金利ウイークも
明日と週末の米雇用統計でヤマ場を迎えますね。

昨日4日(火)は、前日の米ISM製造業景況指数が
市場予想を下回るとともに、景気拡大と後退の分岐点となる
50を割り込んで03年4月以来の低水準となりましたが、
市場反応はここのところの下げに対する
利益確定のドル買い反応となって、
ドル円とクロス円が上昇して、ユーロドルが下げた後の
調整の揉み合いを継いでのスタートとなりました。
午前9時半に豪小売売上高が発表されて、
市場予想を下回る0.0%という結果に、
オージーが下落しました。
その後、ドル円とクロス円はやや戻しました。
昼の12時半に豪RBA政策金利が発表されて、
市場予想とおりの0.25%の利上げとなりましたが、
これ自体はすでに織り込み済みであったことと、
弱い内容となった声明に
今後の追加利上げの見通し薄いことでの失望売りを浴びて、
オージーが急落しました。
これにつられてドル円やクロス円も限定的ながら弱含み、
その後揉み合いとなりました。
日経平均は13000円を挟む動きで前日比+0.10円で引けました。

ロンドン時間に入ると、ベルギー中銀総裁による
「ユーロ高は有利な点と不利な点がある。過度な為替の変動は
避けるべき。米当局は強いドル政策を再確認すべき。」との
コメントがあり、前日のユーログループ議長による
過度な為替変動への牽制発言と重なって、
ユーロが軟調となりました。
しかし、その後、ユーログループ議長など
複数の欧要人のユーロ高の容認発言があって、
ユーロが堅調となって行きました。
欧生産者物価指数と欧GDPは
ほぼ市場予想とおりの結果となりました。
欧州株価は、一時前日比プラス圏となったものの、
その後は軟調となってドル円とクロス円も
軟調傾向となっていきました。
その後もユンケル・ユーログループ議長は活舌で
「ユーロは過大評価、円と人民元は過小評価、
ドルはその中間だが過小評価傾向。」との発言があり、
ユーロドルは上下動となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
いったんドル円とクロス円は戻りを見せましたが
夜の11時にカナダBOC政策金利が発表されて、
0.5%の利下げという結果に、
0.25%と予想していた向きも多かったことから、
カナダが下落しました。
BOC声明では、「カナダ経済のリスクの具現化の認識や、
隣国である米経済の減速の明確な兆候の認識」などが
示されました。また、米CNBCテレビが「米シティが
人員の10%削減か」と報じたことなどもあって
米株市場は金融株を中心に下落して、
ドル円とクロス円が軟調となっていきました。
そのような中、コモディティ市場でも原油や金が
利益確定売りと思われる下落となって、
資源国通貨のカナダやオージーが急落していきました。
一方、ユーロドルは中東筋の買いと
短期筋の売りとの攻防で忙しい上下動となりました。
その後、前日比−200ドルを超えて下げていたNYダウが
各国の政策金利や雇用統計の発表も意識してか、
利益確定の動きもあって、急速に下げ幅を縮小したことで
ドル円やクロス円も戻す展開となっていきました。
NYダウは前日比−45.10ドルで取引を終えました。

ゴトウ日の今日5日(水)は、
朝の8時50分に日法人季報設備投資、
午前9時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
午前9時半に豪GDP、
夕方6時に欧PMI、
夜の7時に欧小売売上高、
夜の9時半に米チャレンジャー人員削減数、
夜の10時15分に米ADP雇用統計、
夜の10時半に米非農業部門労働生産性、米単位労働費用、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数、米製造業受注指数、
深夜4時に米地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧と特に米指標には注目です。

明日6日(木)は、
早朝5時にRBNZ政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
午前9時半に豪貿易収支、豪住宅建設許可件数、
午後2時に日景気先行指数(速報値)、日景気一致指数(速報値)、
午後3時に日工作機械受注(速報値)、
午後3時45分にスイス失業率(季調済)、
夜の8時に独製造業受注、
夜の9時に英BOE政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
夜の9時45分に欧ECB政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
夜の10時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同10時半に米新規失業保険申請件数、
同10時半に加住宅建設許可、
深夜12時に米中古住宅販売保留、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・欧の政策金利とトリシェECB総裁の記者会見、
そして、米指標には注目です。

さて、NYダウのなど各国の株式市場の動向とともに
今日5日の米ADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数、
そしてベージュブック、
明日6日のNZ・英・欧の政策金利とトリシェECB総裁の記者会見、
そして、米中古住宅販売保留と、注目材料が目白押しです。

4日のEUの財務相理事会では「連鎖的な損失拡大を警戒して、
経済の安定性を確保する方向へ切り替える」と採択しましたが、
トリシェECB総裁の記者会見が注目されます。

また、原油や金などコモディティ(商品)市場でも
利益確定での大きな調整となって急展開しているようですが、
為替市場も変化の兆しが見え隠れして
ボラタイルとなる可能性がありそうです。

流れに乗りながらも機敏にトレードして行きたいものです。

さて今日は、M氏のお話です。

私の旧知にM氏という人がいます。

小さな会社で体裁は株式会社ですが、
ひとり社長の会社というわけではないものの
その実は個人営業に近い、世の中によくある
個人会社を経営しています。

まぁ、言わば昔のフーテンの寅さんの映画に出てくる
タコ社長のような感じですが、(笑)
その彼がよく冗談とも本当ともつかぬ口調で
ニヤリと笑いながら「いゃぁ、ペイラインは大切だね。」
と言うことがありました。

レジスタンスラインやトレンドラインは知っているものの、
ペイラインとは聞いたことがなく、

「ねぇ、Mさん。そのペイラインて、何なの?」

と聞くと、待っていましたとばかりに持論を説き始めました。

「そりゃね、俺は難しいことは解らないよ。
 でもね。入ってくるお金からさ、
 仕入れとか従業員の給料など
 出て行くお金をぜーんぶ差し引いてさ、
 プラマイゼロとなるところが俺の言うペイラインで、
 天国と地獄の境目となるラインのことさ。」

「ふーん…。」

「プラスなら、たとえ月に差し引きたった50万円だって、
 年間じゃ、俺にとっちゃけっこうなもんだし。
 逆にマイナスなら、数年すれば首にロープだよ。
 あははっ。そのくらいペイラインは大切なんだ。」

この話を聞いて、同じくM氏となる(笑)
著名トレーダーのマーセル・リンクの著作の中で述べている
「利と損のバランス」こそトレーディングでは大切、とする
一文を思い出しました。

いわゆる「損切りは早く、利食いは遅く」ですが、
これを実行することは実はたいへんなことです。

もうひとりの自分が甘く囁きます。(苦笑)

『もう、けっこう利が乗っているんだし、早く手仕舞えよ。
 まごまごしてると、
 マイナスになっちまうかもしれないよ。』

『今、損となってるが、もしかしたら反転して
 儲けとなるんじゃないか。
 せめて、プラマイゼロまではしたいものだね。』

勝ちトレードは早く利確したくなるものですし、
また、負けトレードではついつい反転勝利を期待して
しまうものです。

利食いは遅くを実行しようと、頑張った挙句
利が乗っていたポジションが損に転ずることを経験したり、
また、損が利に転ずることも
経験してしまうこともあるからですが、

ひとつひとつのトレードでは、このようなことがあっても、
しかし、トータルでトレードを見れば、
「損切りは早く、利食いは遅く」は間違いなく黄金律で、
早期利食いの「利小」では、けっこう勝ってるようで、
さっぱり口座資金は増加しないものです。
そればかりか、「
損大」で口座を破壊してしまうこともあります。

たとえば、2つのポジションがあって、
1つが利が乗っていて、
もう1つが含み損となっているとすると

利の乗ってるポジションを早く利確して、
含み損となっているポジションを持ち続けるという
選択をする利小損大のトレーダーでは、
いろいろ学びたとえ勝率がよくても、
いつかは負け組みトレーダーとなってしまうようです。

そのマーセル・リンクがこう語っています。

「どんなトレーダーも数え切れないほどの損をする。
 これはトレーディングの一部なのだから仕方のないことだ。
 しかし、損をすることと負けることは、全くの別物である。
 負けは、小さな損であったものが大きな損となったときに
 生じる現象だ。負けトレードの手仕舞い方を知らなければ、
 トレーダーとしての成功はない。
 重要なのはむしろ負けトレードであって、
 勝ちトレードだけではない。」

勝つ技術とともに、負ける技術も大切なようですね。


参考: マーセル・リンク著 「高勝率トレード学のススメ」

FX トレードと将棋のお話

先週末は、モノライン大手のアムバックの救済策が難航して、
最大手の米MBIAに新たな損失発生の可能性があることが
報じられ、バーナンキFRB議長からは、
米中小銀行の破綻の可能性を是認する発言や、
ドル下落は米貿易赤字の縮小につながると、
ドル安を是認する発言まであり、
ドルの下落と円高で市場には悲鳴と歓喜が渦巻いています。

先週末29日(金)は、前日の米指標が弱かったことと
バーナンキFRB議長が上院での質問に対して
「米の中小の銀行に破綻の可能性があることを是認」した
ことなどで、ドル円とクロス円が下落して、
ユーロドルなどが上昇した地合いを継いでの
スタートとなりました。
朝に日失業率が発表されて、
3.8%と市場予想より良い数字となったことで、
相乗的にドル円とクロス円がさらに下げる展開となりました。
日経平均も軟調に始まりましたが、
その後、ドル円とクロス円の下落は昼過ぎまで、
いったん一服となったものの、
日住宅着工件数が、市場予想よりも良い結果となったことや、
「ドル円は104.50に大きなストップロスが設定されている」
との噂も手伝ってか、
ポールソン米財務長官のお決まりのフレーズ
「強いドルは米国の国益」発言も虚しく、
また軟調となって行きました。
日経平均は前日比−322.49円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、独小売売上高が発表されて
+1.6%と対前年比とともに市場予想を上回る好結果となって、
膠着傾向にあったユーロドルが上昇しました。
この反動でのドル売りに、ドル円の104.50に大量にあった
ストップがトリガーされて、ドル円が下落しました。
さらに英ネーションワイド住宅価格が
市場予想を下回ったことでポンドが下落して、
ポンド円をはじめクロス円全般が下げることとなりました。
午後7時に発表された複数のユーロ圏経済指標では、
失業率がやや良かったものの、
消費者物価指数の前年比コアや業況判断指数や
鉱工業信頼感などが悪く、限定的な反応となりました。
その後、ドル円とクロス円の下落は進み、
ドル円がこの時間104円前半、豪ドル円も97円台半ば
を割り込むあたりまで下落しました。

ニューヨーク時間に入ると、
「豪当局が対ドルで豪ドル売り介入か?」との噂が出て、
オージーが対ドルでも軟調となりました。
その後、米CNBCが「モノライン大手のアムバックの救済案に
重大な障害が発生」と報道したこともあって、
ドル円とスロス円の軟調は続きましたが、
夜10時半に発表された米個人所得や米PCEデフレータが
やや良い数字で、ドル円はしばらく104円前半での攻防が続き、
ポンド円でも206円前半での攻防となって、
クロス円の下げも一服となり、
一時ドル円とクロス円が戻す場面も見られましたが、
その後に発表されたシカゴ購買部協会景気指数が
市場予想を下回っただけではなく、
景気拡大と後退の分岐点となる50を大きく下回る、
2001年12月以来の44.5という低水準となって、
リスク回避の動意が起こって、
NYダウが下落の度を強めたことで、
その後、ドル円は104円台を割り込むことともに、
クロス円も軒並みの下落となりました。
一方、米ドルカナダは上昇して、
ユーロドルは1.51台後半での揉み合いとなり、
ポンドドルは終盤にかけて1.98台後半まで値を戻し、
豪ドル米ドルは0.93台前半まで下落するなど
まちまちの動きとなりました。
NYダウは、前日比−315.79ドルで取引を終えました。

今日3月3日(月)は、
午前10時半に日毎月勤労統計、
午後2時に日自動車販売台数、
夕方5時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
夜の7時に欧消費者物価指数速報、
夜の10時半に加GDP、
深夜12時に米ISM 製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
欧・加・米の指標には注目です。

明日4日(火)は、
午前9時半豪小売売上高、豪経常収支、
昼の12時半に豪RBA政策金利、
(市場コンセンサスは、0.25%の利上げ)
午後3時45分にスイス消費者物価指数、スイスGDP、
夜7時に欧生産者物価指数、欧GDP(速報値)、
夜の11時に加BOC政策金利
(市場コンセンサスは、0.25%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・加の指標には注目です。
この日は米指標はありません。

さて、3月となって、各国の政策金利の発表とともに、
週末には米雇用統計も控えて注目材料が目白押しですが、
ネガティブ材料のほうへ反応しやすい地合いを
指摘する声が多いようです。

要人発言も、4日のバーナンキFRB議長の住宅関連の講演や
インフレ率と原油高を背景にユーロ圏の要人の
ユーロ高牽制の発言が少なくなってきている中での
6日の欧政策金利発表後のトリシェECB総裁の
定例記者会見なども注目です。

先週は、モノライン関連報道と、バーナンキFRB議長による
米中小銀行の破綻の可能性の是認や
ドル下落が米貿易赤字の縮小につながるとのドル安を是認する
発言まであり、ドル安とともに株式市場も下落して、
ドル円とクロス円が下落しました。

ドル円は、下落基調となって
100円割れを指摘する声も聞こえる中、
1999年と2005年の101円台の大レジスタンスに迫りつつあり、
戻しては下げる展開の可能性が強そうですが
反発にも注意が要りそうで、
月替わりの今後の展開が大いに注目されます。

ドルの下落と円高に市場には悲鳴と歓喜が渦巻いていますが、
佳境に入った為替劇場はますます面白くなりそうです。
まずは、米雇用統計まで流れに乗って
トレードして行きたいものです。

さて今日は、トレードと将棋のお話です。

いつもトレードにまつわるちょっと固いお話ばかりですので、
たまにこんな話題にもおつきあいください。

現在、日本将棋連盟の会長を勤める米長邦雄さんは
一時代、名人にもなった方ですが、
とてもユニークな人で、有名な語録があります。

「兄貴は頭が悪かったので東大に行った。
 私は頭が良かったので棋士になった。」

というのもありますが、
ラジオの番組でこんなことも語っていました。

「幸せの女神はね。努力する人に訪れると思っているでしょ。
 でも、そうじゃないんです。
 努力とは嫌なことを一生懸命すること。
 女神はね。好きなことに夢中になっている人に惚れるんです。」

まぁ、うまいことをいうもので、私なんかは、
きっとそうに違いないと思ってしまいました。(笑)

「プロは何手読むのですか。」
「将棋は才能ですか。努力ですか。」

というのが、アマチュアファンの二大質問なのだそうですが、
この「将棋は才能ですか。努力ですか。」の問いに

「両者は密接不離で、切り離すには無理がある。」
なんてヤボなことは答えずに、チラリと質問者を見て、
その人は努力派の人だと、人となりを読むと、
こう答えるのだそうです。

「天分も大切ですが、やはり努力です。」

そうすると質問者は「さもありなん」という顔で
うなづいてくれるそうで、
お茶目な一面もあるようです。(苦笑)

でも、もしかしたら、将棋に限らず、芸術やスポーツなどで
若くから頭角をあらわす人には天分は感じずにはいられない、
というのが、本心なのかもしれませんね。

このことについて、七冠を達成したことのある羽生善治さんも、
序盤の定跡や高度な手筋といった情報は、
四十代になってからでも身につけることができるが、
ある一つの場面について、
「選択肢はこの手とこの手だろう」という
非常に抽象的で曖昧な判断、
証明するのが難しい「感覚」というものは、
十代で骨格が形成され、
生まれ持ったものがあるように思えると述べています。
このあたりが天分なのでしょうか。

正しいことが書いてある棋書などを読んでも、
変化の多い実戦では、一朝一夕に上達しないのが将棋で、
確かに、芸術やスポーツにもある意味似ていますが、
もしかすると、裁量トレードにも
そのような所があるのかもしれませんね。

その羽生善治さんが、将棋に強くなる四つのプロセス
についてこう語っています。

まず第一にアイデアを構想する。
次に、そのアイデアの構想を自身で検証する。
第三段階として、相手のいる実戦で試してみる。
そして最後は、反省する、なのだそうです。

天才も弛まぬ努力をしているものなのですね。^^

FX カブロボのお話

今日はうるう年での2月29日の月末で週末です。
ドル安はどこまで行くのかというくらいドルが軟調となって、
相対的にドルストレートが上昇しましたね。

昨日28日(木)は、前日のバーナンキFRB議長の議会証言初日で
「インフレへ警戒も示しながらも、経済成長を重視する姿勢を
維持して、一段の利下げの可能性を示唆」したことで、
株式市場がリスク懸念が後退していったん上昇するも
やがて下落したことで、ドル円やクロス円も
いったん戻しては軟調傾向の揉み合いとなる
地合いを継いでのスタートとなりました。
朝に発表された日鉱工業生産(速報値)が市場予想よりも
悪い結果となったこともあって、
日経平均は軟調傾向の展開が続きました。
午前9時半の豪民間設備投資は、5.1%と良い数字となって
豪ドルが一時上昇しました。
ドル円とクロス円は上下動しながらも
やや軟調な推移となりました。
ドルストレートはポンドドルがしばらく堅調でしたが、
総じて軟調な展開となりました。
日経平均は前日比−105.79円で取引を終えました。

ロンド時間に入ると、ドルストレート通貨が
序盤に軟調の度を強めてドル買いとなりましたが、
その後ドルストレートは上昇に転じました。
英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドが
クレジット市場関連の評価損を21.28億ポンドと発表して、
そして、オランダのABNアムロが
クレジット市場関連評価損を15.6億ユーロと発表しました。
独失業率は市場予想とおりとなりましたが、
独失業者数は好結果となりました。
ドル円が序盤で106円台後半まで上昇して
クロス円も序盤に上昇するも、
欧州株価がしだいに下落の度を強めていったこともあって、
リスク回避の動意に上下動しながらも反落していきました。

ニューヨーク市場に入ると、米GDP(改訂値)が
市場予想を下回る0.6%、米GDP価格指数(改定値)が
市場予想を上回る2.7%とインフレ傾向を示し、
米個人消費(改訂値)が市場予想を下回る1.9%という
結果になりました。ドル円はいったん戻しを見せるも、
NYダウが100ドルを超える下落となっていったこともあって
続落して、105円台前半まで下落していきました。
また、クロス円も下落して
ポンド円が一時209円台半ば近くまで下落しました。
その中にあって豪ドル円は上下動激しい動きを見せました。
バーナンキFRB議長の議会証言は2日目とあって、
前日を踏襲する内容でした。
株式市場では次回FOMCでの0.5%の利下げは織り込み済みで、
NYダウの軟調に米利下げ期待が
ドル売りに拍車をかけた格好となったか、
ドルが売られドルストレードが上昇しました。
ユーロドルが1.52台前半まで、ポンドドルが1.99台前半まで、
豪ドル米ドルが0.95台に迫るあたりまで上昇しました。
NYダウは、前日比−112.10ドルで取引を終えました。

週末で月末の今日29日(金)は、
早朝6時45分にNZ貿易収支、
朝8時半に日失業率、日全国消費者物価指数、他複数の日指標、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、
午後4時に独小売売上高、独消費者物価指数、
同4時に英ネーションワイド住宅価格、
夜の7時に欧消費者物価指数、欧失業率、他複数の欧指標、
夜の7時半にスイスKOF先行指数、
同7時半に英GFK消費者信頼感調査、
夜の10時半に米個人所得、米個人支出、米PCEコア・デフレータ、
同10時半に加経常収支、加鉱工業製品価格、加原料価格指数、
夜の11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
深夜12時に米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

さて、株式市場において次回FOMCでの0.5%の利下げは
織り込み済みで、NYダウの軟調に利下げ期待が
ドル売りに拍車をかけて、ドル安がどこまで行くのか、
という状況となっているようです。

株式市場は軟調で、一方、債券市場と、
原油先物が102ドル台となり、
金が市場最高値の975.0ドルとなるなど
コモディティ市場が堅調となって、
要所では調整の可能性もあるものの。
マーケット間の資金シフトが鮮明となってきている
ことが覗えます。

週末で月末でもありますので、
調整の動きに注意しながらも、
各市場の株価も睨んで、
流れに乗ってトレードして行きたいものです。

さて今日は、カブロボのお話です。

カブロボとは、早稲田大学発のベンチャー企業の
トレード・サイエンス社が無料で提供している
株の自動売買を行うロボットのことです。

まぁ、ロボットと言いましても、
テレビでよく見るホンダのASIMOのようなものではなく、
コンピューター上のプログラムで構成される
トレードロボットのことですが、

株式市場の分野での
サイバーファンドマネージャーを目指して、
現在、17,594もの方がロボット作りにいそしんでいます。

java言語を使った本格的なものから、
ウェブ上で設定のための設問に答えていくだけで出来てしまう、
簡易ロボットも製作できるそうです。

カブロボのサイト

プログラミングの成果を競う、
仮想資金を使っての株の売買で
4ヶ月間の「スーパーカブロボ大会」も催され、
第1回大会での最優秀ロボットに選ばれたロボット10体に、
それぞれ運用資金として
実弾5,000万円の総額5億円が与えられ、
株式リアルマーケットでの運用が行われました。

リアルマーケットで利益が出れば、その一部が
ロボット製作者にも還元されるという企画だそうです。

2007年2月20日から半年間にわたって行われたその結果は、
世界同時株安やサブプライム問題も影響してか、
最優秀ロボット10体でも残念ながら
5億円が4億4,321万円に減少してしまう
負けトレードとなってしまったようですが、

このような企画は、ソフトウェア技術への向上とともに、
一般の人でもプログラミングによる
ファンドマネージャーとなる門戸が開かれて、
とても面白いものだと思います。

仮説設定、テスト、結果検証、というプロセスを繰り返して、
より良いものを作り上げていくのだそうです。

プログラミングについては、
過去データに基づくプログラミング自体の
根本的な有効性の問題や
カーブフィッテングの問題、
また、フォワードテストの結果に基づく最適化をすることは、
全期間バックテストに基づく最適化と同じではないか、など
巷ではいろいろなことが論議されているようですが、

早稲田大学ファイナンス研究科宇野研究室による
スーパーカブロボ大会で本戦に残った1000体の検証では、
「年間リターン」と「バックテストのリターン」との
相関において、正の相関があることが確認されたそうです。

過去の株価は現在の株価の原因ではなく、
因果律はないとしても、
過去の傾向パターンは未来にも残存して有効のようですね。

現在、FXでもバーチャル取引コンテストが盛んですが、
このような誰でもトレードロボットが作れる
カブロボのFX版があっても面白そうです。

もしかすると、カブロボに為替データを置き換えれば、
FXの場合は出来高などが取引所取引でないので
特定系列のローカルデータしかないとはしても、
ほとんどそのままFXロボとして使えるのかもしれませんね。(謎)


参考: 早稲田大学ファイナンス研究科宇野研究室
   「価格はなぜ動くのか」


FX トレードとツキのお話

今日はバーナンキFRB議長の議会証言の初日で注目されます。

株式市場は堅調な展開となりましたが、
コモディティ(商品)市場が堅調となって、
債券市場も堅調(下げ)で、
少し違和感も感じるマーケットの展開のようですね。

昨日26日(火)は、前日に格付け会社S&Pが
モノラインのMBIAの格下げを見直したことや、
米中古住宅販売件数が市場予想を上回ったことなどで、
ドル円やクロス円、そしてオセアニア通貨がなどが
上昇した後のやや調整傾向の揉み合いの地合いを
継いでのスタートとなりました。
日経平均は前日比+122.32円で寄付き、
しばらくプラス圏での推移が続きましたが、
為替市場は、各通貨ペアともに
調整ムードでの展開となりました。
RBNZが公表したインフレ期待調査は2.7%と
前回値と同じとなって、
キウィが利益確定売りで下げました。
その後、英タイムズ紙が
「モノラインのアムバックの救済に30億ドルでは不充分」
と報じたことや、
WSJ紙が「米シティの投資部門のトレーダーの15億ドルの損失」
を報道したことも手伝って、リスク回避から
日経平均も軟調となって前日比マイナス圏となって、
ドル円とクロス円もやや調整が進むこととなりました。

ロンドン時間に入るとドル円とクロス円は
いったん上昇を見せるも、
独個人消費市場予想を下回ったことなどもあって、
ほどなく下げる上下動となって、
はっきりしない展開となりましたが、
午後6時に独企業約7000社を対象とした調査である
独IFO景気動向が発表され、
104.1と市場予想および前回値を上回る好結果となって
ユーロが急上昇しました。
ユーロドルがこの時間だけで1.48台後半、
ユーロ円が160円台後半まで上昇しました。
この動きにつれて、ドル円も一時やや上げましたが、
ドル売り圧力にドル円は軟調となっていきました。
そして、限定的ながらクロス円が上昇しました。
その中でもポンドは、BOE副総裁の
「CPIは公共料金の値上げを反映して来月以降に急激に上昇」
とのコメントも手伝ってか、
対ドルでも堅調な動きを見せました。
一方、欧州株価もしだいに堅調となって行きました。

ニューヨーク時間に入ると、米生産者物価指数や
ケースシラー住宅価格が市場予想よりも
良い数字となったものの、
ドルストレートでのドル売りの動意に、
ドル円は下落していきました。
深夜12時に米消費者信頼感指数が発表されて、
75.0と市場予想を下回りました。ユーロはECB副総裁の
「インフレの2次的影響は避けなければならない。」との
発言もあって、堅調な上昇となりました。
ユーロドルが1.49台後半まで上昇しました。
また、ポンドも上昇して、
ポンドドルが1.98台後半上昇しました。
また、豪ドル米ドルも0.93台前半まで上昇するなど、
ドルストレート通貨は軒並み堅調な動きとなりました。
一方、NYダウは前日比マイナス圏ではじまったものの、
堅調な展開が続きました。
また、ドル円の下げに同調してしばらく調整となっていた
クロス円の多くもドルストレートの上昇に
終盤で盛り返しました。
豪ドル円などオセアニア通貨はやや軟調な展開が続きました。
ドル円は107円前半まで下落しました。
NYダウは前日比+114.70ドルで取引を終えました。

今日27日(水)は、
早朝6時45分にNZ住宅建設許可、
午前11時にNBNZ 企業信頼感、
午後4時に独輸入物価指数、
午後4時10分に独GFK消費者信頼感調査、
夕方6時半に英GDP(速報値)、英個人消費(速報値)、
夜10時半に米耐久財受注、
深夜12時に米新築住宅販売件数、
同12時に米バーナンキFRB議長議会証言(下院)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標とバーナンキFRB議長の議会証言には注目です。

明日28日(木)は、
朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数、
朝8時50分に日鉱工業生産(速報値)、日小売業販売額など
複数の日指標、
午後1時に日自動車生産、
夜10時半に米実質GDP(改訂値)、米個人消費(速報値)、
米コアPCE(改訂値)、
深夜12時に米求人広告指数、
同12時に米バーナンキFRB議長議会証言(上院)
などの経済指標が発表されます。
米の指標とバーナンキFRB議長の議会証言には注目です。

さて、昨日26日(火)は、モノライン救済の
関連の報道などで揺れながらも、
リスク懸念が後退して株式市場は堅調な展開となりましたが、
ドル円が下落して、クロス円はまちまちな動きとなって、
ドル安の昂進とともにドルストレート通貨が
堅調な動きとなりました。

コモディティ(商品)市場が堅調となって、
債券市場も堅調(下げ)で、
株価と為替の連動性もやや薄れた印象の
少し違和感も感じるマーケットの展開で、
今後の動きが注目されます。

今日27日(水)は、バーナンキFRB議長の議会証言(初日)があり、
英米の注目指標も発表されます。
明日も米個人消費(速報値)や米GDP(改訂値)の
注目指標が発表されます。

市場動向をしっかり見て機敏にトレードして行きたいものです。

さて今日は、トレードとツキのお話です。

桶狭間の戦いの時、もしも突然大雨が降らなかったら、
奇襲は成功せず、信長の命は亡くなっていたかもしれない…。

よく言われる歴史のタラレバですが、

確かに信長には常人にはないツキがあったようです。

「ツキも実力のうち」「成功者は強運である」

などとも言われる実力とツキの不思議な関係ですが、

歴史には「アレがなかったら恐らく出来なかったであろう」
という運命的な、あるいは必然的なツキが絡んで
成された偉業は数多く存在していますが、

しかしながら、あの桶狭間の千載一遇のチャンスを
あの時、信長以外、誰が捉えることができたのでしょうか。

また、ツキというには違いますが、
時流による錯覚というものがあるようですね。

その昔、不動産バブルで巨万の富を得た
眉間にホクロの星影の人も有名ですし、

ITのバブル期に時流の風を受けて
実力以上に舞い上がった凧のようなドラえもんもいましたね。

また、円安が何年も続いた時流に乗って富を得て、
「損切りするヤツはバカだ。」と言った人もいたようです。

しかし、それらの人たちの中には

「鶏が鳴くから朝が来る」にも似た、
とんでもない錯覚もあったのかもしれません。

鶏が鳴かずとも朝が来るように
「その俺」がいなくても、そのような時代であったわけです。

「ツキや時流だけで得た勝利は、たちまちボロが出る」
などとも言われていまして、

トレード法でも、円安の時流に乗っているときには
驚異的なパフォーマンスとなっていたものが、
ひとたび円高局面となると、
まるで使い物にならないものもありました。

一時の事象を普遍的なものとする錯覚による思い込みは、
やがて時の厳しい洗礼を受けることになるようです。

どのようなときも常に原点と基本は忘れてはならないのですね。

かつてのリバモアが命を賭して教えていったこと―。

勝って驕らず、また、ユーフォリアの愚に浸らず、
トレードは資金管理とリスク管理をしっかり行って、
基本に忠実に焦ることなく着実にしていきたいものです。

そうしていると、必ずやツキも巡りくるものです。

基本と実力こそがツキを呼ぶのですね。^^

FX 奇怪な老人のお話

先週末はモノラインのアムバックの救済策報道で
終盤にドル円とクロス円が急反発しましたね。
今週は27日(水)からの半期に一度のバーナンキFRB議長の
議会証言が焦点となりそうです。

先週末22日(金)は、前日のフィラデルフィア連銀指数の
悪い数字によるドル円とクロス円などの下落も一服となって、
オセアニア時間にかけてのやや調整傾向の
地合いを継いでのスタートとなりました。
日経平均は前日比マイナス圏で始まって
軟調に推移しましたが、為替市場では
織り込みが進んでいたこともあってか、
ドル円やカナダ円は小幅な揉み合いとなって、
豪ドルなどオセアニアはしばらく堅調な動きとなりました。
豪ドル円が一時99円台前半まで上昇しました。
また、「大手米金融機関が150億ドルの追加資金供給を受ける」
との噂もあったようですがあまり材料視はされませんでした。
ポンド円は午前中に上昇した後、揉み合いとなりました。
ユーロドルは膠着が続きました。
日経平均は前日比−187.92円安で取引を終えました。

ロンドン時間に入りロンドン勢が参加してくると、
米のリセッション懸念からかリスク回避の円買いの
動意となってドル円とクロス円が下落していきました。
「米系金融機関に巨額の評価損か」との噂も手伝って、
欧州株価もしばらく軟調な展開となって、
ドル円が106円台後半まで、ポンド円が210円前半まで下落して
堅調であった豪ドル円なども軟調となりました。
夜7時に欧鉱工業新規受注が発表されて、
−3.6%と悪い数字でしたが市場反応は限定的でした。
ドルストレートではオセアニア通貨が堅調となって、
キウィが0.80台後半まで、
豪ドルが一時0.92台半ば近くまで上昇しました。
ユーロドルはやや上昇するもその後は揉み合いとなりました。

ニューヨーク時間に入ると、
夜の10時半にカナダ小売売上高が発表されて、
自動車を除く数字が市場予想の+0.5%に対して
−0.4%という悪い数字となって、カナダが売られました。
米ドルカナダでは1.01台半ばを超える
あたりまで上昇しました。相対的なドル買いに
ドル円も一時上昇しましたが、
ほどなくまた反落していきました。
NYダウは前日比プラス圏ではじまりましたが軟調に転じて、
リスク回避でのクロス円の下げが続きました。
豪ドル円が一時98円台前半まで、ユーロ円も158円台前半まで、
小売売上高が悪かったカナダ円は、
一時105円台前半まで下落しました。
その後、ドル円やクロス円の下落は一服となって、
米CNBCテレビがモノラインのアムバックの救済策が
25日か26日に発表されるとの報道をすると、
NYダウが急反発して、ドル円とクロス円も
下落から一転して上昇して行きました。
ドル円が107円台前半まで、
ユーロ円が159円前半まで戻しました。
また、ドルストレートの豪ドル米ドルも
0.92台半ば近くまで上昇しました。
NYダウは前日比+96.72ドルで取引を終えました。

週はじめでゴトウ日の今日25日(月)は、
午後4時に独輸入物価指数、
深夜12時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
指標発表は少ないですが、米指標には注目です。

明日26日(火)は、
朝の8時50分に日企業向けサービス価格指数、
午後2時に日中小企業業況判断、
夕方6時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
夜の10時半に米生産者物価指数関連の複数指標、
夜の11時に米S&Pケースシラー住宅価格、
深夜12時に米消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数
米住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

さて、先週末は終盤にモノラインのアムバックの救済策報道で
ドル円とクロス円が急反発となりました。
今後のモノライン関連報道と株価の動向が注目されます。
また、今週は27日(水)には旧ハンフリー・ホーキンス法に基づく
半期に一度のバーナンキFRB議長の議会証言が
行われますので注目です。
そして、同日には英金融機関大手のHBOSの決算も発表され、
焦点の日となりそうです。

各市場の株価の動向も睨みながら、
流れに乗ってトレードして行きたいものです。

さて今日は、奇怪な老人のお話です。

この奇怪な老人とは、1929年の大暴落のときに
立会い所の記録係りをしていたマーレーと
ジャックのことです。

彼らは、ウォール街のティッカーの見れるテラスに
とぼとぼとよく来て、若きトレーダーたちに語りかけました。

お決まりの大暴落の日のあの出来事…、

バンク・オブ・アメリカの株価が100ポイントも下落するのを
若きマーレーが掲示板に張りつき、チョークで書いて
それを消してはまた下がり続ける株価を書いていく様の
聞き飽きた冗長な得意話の後、
長い間につちかわれた相場の薀蓄を説きます。

「わしらは、50年も人々がお金を失う様を見てきたよ。」

「そうだ。」とジャックが合いの手を入れると、

周囲のウォール街の若きトレーダーにジャックはこう尋ねます。

「たとえば落ちてくる短剣を手で掴むかね?」

「…。」

「あぁ、そうさ。落ちてくる短剣とは、暴落のことだよ。
どうだね? 拾うかね?」

「…。」

「そうだ。拾っちゃいけない…。手が切れちまうからさ。」

「…。」

「落ちてきた短剣が床に刺さり、
 ブルブルとした震えが止まるまで待たにぁならないのさ。
 そして、震えが待ったら、拾うんだ。」
 
「!」

「暴落が止まるのは、トム・ディマークが言うように
 買い手が入ってくるから止まるんじゃない。
 それ以上の売り手がいないから止まるんだよ。
 拾うのは、その後というわけさ。
 マーケットが売り込まれている最中に
 焦って買っちゃいけない。」

「?!」

「最悪が進んでいる時には、価格は下がる。
 しかし、最悪となったら買いだ。」

長い年月、裏方さんとして相場にかかわってきた人の話は、
面白くもためになるものですね。


参考: LONG-TERM SECRETS to SHORT-TERM TRADING

FX ウォール街の墓場のお話

昨日は英小売売上高指数と、米フィラデルフィア連銀指数の
サプライズで、相場が大きく動きましたね。

昨日21日(木)は、未明に発表された米FOMC議事録で、
住宅市場の落ち込みや金融の信用逼迫懸念の認識による
景気下振れリスクへの対応に重点を置いた内容で
あることが示され、経済成長見通しを下方修正して、
失業率の悪化とコアPCEの上方修正となりましたが、
株式市場はさらなる利下げ期待の動意となって
NYダウが上昇しました。
しかし為替市場の動きは限定的となりました。
東京時間に入ると、株式市場は堅調に推移しましたが、
ドル円とクロス円は一進一退の展開となりましたが、
終盤にいったん上昇傾向となりました。
仏ソシエテ・ジェネラルの決算は33.51億ユーロの純損失と
発表され、ほぼ市場予想の範囲にとどまりました。
ドルストレートは上下動しながらも
ユードルなどが堅調な動きを見せました。
日経平均は前日比+377.91円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、欧州勢の参加とともに
豪ドルやカナダなどのクロス円がいったん軟調となって、
その後はまた戻す上下動となりました。
夕方6時半になると、注目の英小売売上高指数が発表されて
+0.8%と前年比とともに市場予想を大きく上回り
ポンドが急伸しました。ポンドドルが一時1.95台後半まで、
ポンド円が一時211円台後半まで急上昇しました。
欧州株価も前日比プラス圏での推移となって、
リスク回避が後退してドル円とクロス円が、
しばらく堅調な展開となりました。
その中にあってユーロ円は上下動忙しい揉み合いとなりました。
ドルストレート通貨はまちまちな動きとなりましたが、
ユーロドルがNY時間前にドル買いで一時下落となりました。
豪ドル米ドルや米ドルカナダは上下動の揉み合いとなりました。
欧州株価は前日比プラス圏ながらも
しだいに軟調となっていきました。

ニューヨーク時間に入ると、ドル円が軟調となって、
一時下げていたユーロドルが上昇に転じていきました。
一方、前日比プラス圏で始まったNYダウは
しだいに軟調に転じていきました。
夜の10時半に発表された米新規失業保険申請件数は、
34.9万件とやや雇用の悪化を示す結果となりました。
その後、深夜12時に米フィラデルフィア連銀指数が
発表されて、−24.0と市場予想を大きく下回る
サプライズとなる結果に、
米リセッション入り懸念の動意となって、
ドル円が急落して、ドル売りとともに
ユーロドルが急伸しました。この動きに同調するように、
ユーロ円は一時上げ下げ交錯したものの、
上昇していたポンド円も一時210円前半まで下落するなど、
クロス円もドル円主導で軒並み急落していきました。
ユーロドルは一時1.48台前半まで、
ポンドドルは、一時1.96台前半まで上昇しました。
ドル円は一時107円台前半まで下落しました。
NYダウは前日比−142.96ドルで取引を終えました。

週末の今日22日(金)は、
午後2時に日全国スーパー売上高、
夜の7時に欧鉱工業新規受注、
夜の10時半に加小売売上高、
などの経済指標が発表されます。
カナダ小売売上高には注目です。

さて、昨日は英小売売上高指数と、
米フィラデルフィア連銀指数のサプライズで
相場が大きく動きました。
利下げ期待もある中でもNYダウが
前日比で140ドルを超える下落となって、
米のリセッション懸念の燻りが再燃することとなりました。

一方、コモディティ(商品)市場は活況となっていて、
金が955.5ドルと市場最高値を更新したり、
原油価格が100ドル近くで推移して、穀物相場も上昇、
投機マネーのドル離れと株式市場離れを
象徴しているかのようです。
今後の各マーケットの展開も注目されます。

為替相場に際しては、相場の海図である
チャートをよく見ながら、流れに乗って
しっかりとトレードをしていきたいものです。

さて今日は、ウォール街の墓場のお話です。

ソハイル・ラバニによりますと、(比喩的な表現なのですが)
ウォール街にはトレーダーの墓場があるそうです。

数年前、会社収益の何千倍もの価格でドット・コム銘柄が
取引されている愚行にいち早く気づき、

「こんなことがあってはならない。
 絶対にこのITバブルは崩壊する。」と

素早く先見のコントラリーの行動を取って、

いまだ突き進み殺到するモメンタム・トレーダーの
群衆に踏みつけられてしまった先見のトレーダー達の墓場です。

「先見の気づき」自体は、正しかったのに、
行動が少しばかり早かったばかりに
踏みつけられてしまったわけです。

少しタイミングが「遅く」適切であったら、
その空売りで巨万の富を得れていたであろう
先見のトレーダー達です。

「市場が間違っている!」

彼らは虚しく叫びました…。

そうです。トレードは相場観とともに
いつ執行するかというタイミングこそが大切なのですね。

いくら、大局的なやがて来る相場観の認識が正しくとも
タイミングを間違えば負けトレードとなってしまいます。

かつてのオランダのチューリップバブルのように
モメンタムの狂喜が健全な判断のほうを
踏み潰してしまうことは、
マーケットでは良くあることなのですね。

さて、

ソクラテスは、どこから知恵を身につけたかとの問いに

「それは愚人から学んだ。」と答えたそうですが、(笑)

私達トレーダーは、先見のトレーダーの
ウォール街の墓場の貴重な経験と逸話に
教訓を学ぶ必要がありそうです。

モメンタムの勢力の強い時には、
そのモメンタムに従い、

先見のコントラリー・オピニオンでの投資行動は、
少し「待つ」のが良いようで、

早いばかりが得策ではないようですね。

瞬間の価値をトレードする短期トレードでは、
急がねばならないことも多いものですが、

どうやら、大勢に乗る時は「早く」
コントラリーでは、むしろ「ちょっと待つ」
感覚が大切なのかもしれませんね。

トレードでは、

「急ぐべき時」「待つべき時」

そして、マーケットの荒波に飲まれないように
「休むべき時」も知る必要があるようです。

待つべき時に急いでは、たとえ方向感が正しくとも
負けトレードとなってしまうこともあるのですね。


余談ですが、こんな素敵な歌があるそうです。
メンバーのHさんに教えていただきました。

"Do not stand ar my grave and weep"の
Katherine Jenkinsバージョンです♪


FX 貨物列車理論のお話

昨日19日は、ドル円とクロス円は軟調傾向の中、
アップダウン忙しい相場展開となりましたね。
また、ユーロドルが上昇しました。

昨日19日(火)は、前日のロンドン時間での
ドル円の上昇とポンドやユーロの下げも、
NY時間でユーロの買戻しとなった後、
プレジデントデーであったこともあって、
徐々に落ち着く地合いを継いでのスタートとなりました。
早朝にRBAの総裁補佐が
「インフレ抑制のために国内需要を緩やかにする必要。
インフレ率は今年4%近くまで上昇する。」と発言したことや、
午前9時過ぎに発表されたRBA議事録の内容からの
3月のRBA利上げ期待にオージーが上昇しました。
日経平均は堅調に推移しましたがドル円は揉み合いとなって、
その後、中国のインフレ率が7.1%となったことを背景とする
中国利上げの噂に連想的な円高となった模様で、
午後になると堅調であった豪ドル円も含めて
クロス円が下落していきました。
ドルの下落にユーロドルなどが上昇しました。
日経平均は、前日比プラス圏の13757.91円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
いったんドル円は揉み合いとなりましたが、
その後、下落を加速していきました。
同じくポンド円も揉み合いの後、
17日に発表された英ノーザン・ロックの国有化に加えて、
英系銀のSIVの資金難の噂も手伝って、
下落が加速していきました。
ユーロ円もユーロドルの上げに連れ高となっていましたが
下落に転じました。ドル円は一時107円台前半まで、
ポンド円は一時208円台後半まで、
ユーロ円は一時158円台を割り込むあたりまで下落しました。
その後、金融株を中心とした下落にマイナス圏で
推移していた欧州株価がプラス圏に転じて、
堅調になって行ったこともあって、
ドル円やクロス円が戻す展開となりました。

ニューヨーク時間に入っても、
しばらくドル円クロス円の反発が続きました。
カナダの消費者物価指数(CPI)は市場予想の範囲となり、
指標による市場反応は限定的となりました。
その後、欧州株やNYダウが前日比プラス圏ながら
下げ傾向となったこともあって、
ドル円とクロス円が再び下げに転ずることとなりました。
ドル円が再び107円前半まで、
ポンド円が一時209円台前半まで、
ユーロ円が一時158円台前半まで、
豪ドル円も一時98円台後半まで下落しました。
午後10時半にカナダの卸売売上高が発表されて、
市場予想を下回る−2.9%という結果に
カナダが急落することとなって、
ドルカナダが一時1.01台後半まで上昇して、
カナダ円は一時105円台後半まで下落しました。その後、
米NAHB住宅市場指数が市場予想を上回ったこともあって、
NYダウが一時持ち直すとドル円とクロス円が上昇に転ずるも、
再度、NYダウが軟調となって前日比マイナス圏となると、
またドル円とクロス円が下げるという、
忙しい上下動の相場展開となりました。
要人発言ではバーカーBOE委員による
「大幅利下げの議論があったが、CPIは長引くインフレ期待を
受け急上昇する可能性」というコメントが印象的でした。
原油価格も過去最高値となりました。
NYダウは前日比−10.99ドルで引けました。

ゴトウ日の今日20(水)は、
朝8時半に豪Westpac先行指数、
朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午後4時に独生産者物価指数、
夕方6時半に英BOE議事録、
夜の10時半に米消費者物価指数、米住宅着工件数、
同夜の10時半に加国際証券取扱高、加景気先行指標指数、
深夜4時に米FOMC議事録(1月)、
などの経済指標が発表されます。
英BOE議事録および米指標には注目です。

明日21日(木)は、
朝の8時50分に日通関ベース貿易収支、日全産業活動指数、
午前9時半に豪新車販売台数、
午後4時15分にスイス貿易収支、
夕方5時15分にスイス生産者輸入価格、
夕方6時に欧経常収支(季調済)、
夕方6時半に英小売売上高指数、
夜の10時半に米新規失業保険申請件数、
米フィラデルフィア連銀指数、
深夜12時に米景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

さて、昨日19日は、ドル円とポンドやカナダが下げて、
忙しいアップダウンの相場となりました。
今日はBOE議事録と米CPIや米建設許可件数などが発表されます。

引き続き各市場の株価も睨みながら
機敏なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、貨物列車理論のお話です。

前回に続き、今日もラリー・ウィリアムズの
ニュースレターからのお話です。

ラリー自身が「大発見」と見出しをつけるくらいの
「貨物列車理論」ですが、彼が1983年に気づいたそうです。

それまで彼は、従来からの考えを踏襲して、

「トレンドとは、価格形成の連続性の中で発生するスロープ、
 角度、傾斜、のなせる業(わざ)。」

と考えていたといいます。

ところが、そうではないことに気づきます。

「トレンドとは、価格の爆発によって引き起こされる。
 その結果としてトレンドが形成され、
 新しい価格爆発が反対方向に作用するトレンドを形成するまで
 マーケットに影響を与え続ける!」

と、気づいたのです。

なんのこっちゃ、どう違うんじゃ、とも思われますが、(笑)
旧来の概念と違う重要なことがあります。

1つ目は、トレンドが貨物列車のように
一度ある程度のスピードに達してしまうと、
止めるには時間がかかり、
それを急停車させるのは不可能だということ。

また、そのために行き過ぎがあるということ。

そう言えば、過去何年も続いた円安も
そうであったかもしれませんし、
昨今のドル安もそうなのかもしれませんね。

日々でみると不規則な上下動ではあっても、
大きな目で見ると、たしかに巨大なトレンドはあったようです。

2つ目は、その流れは次の爆発によってのみ
止められるということで、大きな目では、
「歴史的な」と冠するような大暴落や大暴騰をもって
トレンドが終焉するということです。

そう言えば、今年に入ってからキャリートレードという
言葉をあまり聞かなくなりましたが、
昨年来の世界同時株安にはじまる歴史的大暴落という
「爆発」があって、高金利通貨のトレンドも
変わってきているのかもしれません。

これらは、マクロ的なお話ですが、
フラクタル(断片)な相似という観点で見ますと

短期売買での小さなトレンドの転換にも、
それなりのエクスパンションの小爆発を経て、
小さなトレンドの流れが変わることが多いようにも見えます。

へんな名称の理論ですが、(笑)
「貨物列車理論」で相場を見てみると

短期売買でも、エクスパンションで小さなトレンドが始まり、
その小さなトレンドは次のエクスパンションまで続き、
そして、そのエクスパンションによって、
次の小さなトレンドへ転換することもあるようです。

こうして見ますと、
新たな発見のような感じがするものですね。^^


参考: LONG-TERM SECRETS to SHORT-TERM TRADING


FX 勝者と敗者のリポートのお話

先週末にはロンドン時間からNY時間のはじめにかけて
ドル円とクロス円が下げましたが、
NY時間では米経済指標が相次いで悪い数字となったものの、
後半にはやや持ち直しも見せました。
週はじめの展開が注目されます。

先週末15日(金)は、前日のNY時間に
バーナンキFRB議長の議会証言での米経済見通しについての
ネガティブな発言を受けてのNYダウの下げに、
リスク回避の動意となったドル円とクロス円の下落が、
東京時間の前に一服となってのスタートとなりました。
日軽平均は前日比マイナス圏ではじまり、
その後もしばらく軟調が続きましたが、
為替市場は織り込みが済んでいて
昼過ぎまで保ち合いが続きました。
昼過ぎに発表された日銀政策金利は
市場予想とおりの据え置きとなりました。
その後、午後になって日経平均が
しだいに反発して行ったこともあって、
ドル円とクロス円もしだいに堅調となっていきました。
日銀金融経済月報では、景気は減速するも
基調は緩やかに拡大という見解が示されました。
また、福井日銀総裁の記者会見では、
日本の景気の好循環が弱まっているものの
政策運営にはインフレ圧力も考慮すべきとの
見解が示されましたが、政策スタンスには変更はないとして、
市場反応は極めて限定的でした。
日経平均はほぼ前日の終値レベルで取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
東京の午後からの円高傾向がさらに強まり、
ドル円やクロス円が上昇しました。
ダウ先物や欧州株価もはじめしばらく堅調に推移しました。
モノラインが格下げとなる前に救済策が打ち出されるとの噂も
出ていたようです。夕方からポンドが下落し始めて、
これに追従するように欧州株価も頭が重い展開となって、
やがて下落していきました。
午後7時頃になると株価下落にリスク回避の動意となって
ドル円とクロス円が大きく下げ始めました。
特に原油価格を背景としたカナダの下げと、
ポンドの下落が顕著となりました。
連休を前にした持ち玉調整もあったか、
ストップを巻き込みながら、
ドル円とクロス円の下げが続きました。
一方、早くに下げていたポンドドルはドル売りもあって
夜7時頃からは揉み合いとなり、
ユーロドルや豪ドル米ドルなどは
アップダウン忙しい展開となりました。

ニューヨーク時間に入ってもドル円とクロス円の下落は続き、
10時半のNY連銀製造業景気指数が市場予想を
大きく下回る約5年ぶりの低水準の−11.7という結果も手伝って
リスク回避の強い動意にドル円とクロス円の下落に
拍車がかかることとなりました。
ドル円が一時107円前半あたりまで、
ポンド円が一時210円前半まで下落しました。
その後、米ネット長期TICフローが565億USD、
ミシガン大学消費者信頼感指数が69.6と、
相次いで市場予想を大きく下回る悪い結果となって、
カナダ円では一時106円台半ばあたりまで下落しましたが、
NYダウの下げも一服となったこともあって、
下値を拾う買戻しも入って、
ドル円とクロス円は揉み合いとなって行きました。
また一方、ドルカナダはカナダの下げに
一時1.01台まで上昇しました。
後半からはNYダウが上下動しながらも反発して、
ドル円やクロス円が緩やかに上昇に転じていきました。
要人発言では、FRBのミシュキン理事の
「インフレ期待が大幅に上昇する明確な兆候が現れれば、
政策金利を維持するか利上げも視野に入れる必要がある」
とのコメントが印象的でした。
NYダウは終盤戻して前日比−28.77ドルで取引を終えました。

週はじめの今日18日(月)は、
朝の8時50分に日第三次産業活動指数、
午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格、
午後2時に日景気先行指数(確報値)、日景気一致指数(確報値)、
夕方の5時15分にスイス実質小売売上高、
などの経済指標が発表されます。
今日は米国がプレジデントデーで、
米指標の発表はありません。今日の指標はやや小粒です。

明日19日(火)は、
夜の7時に欧建設支出、
夜の9時に加消費者物価指数、
夜の10時半に加卸売売上高、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
この日もやや小粒な指標ですが、
カナダの指標には一応注目です。

さて、週はじめの今日18日(月)は
米国がプレジデントデーでお休みです。
先週末にはロンドン時間からドル円とクロス円が下げましたが
NY時間では米経済指標が相次いで悪い数字となったものの、
後半にはやや持ち直しも見せました。
週はじめの展開が注目されます。

今日明日と、比較的小粒な経済指標ですので、
株式市場のご機嫌伺いの相場展開の可能性もありそうです。
各市場の株価を睨んで機敏にトレードして行きたいものです。

さて今日は、勝者と敗者のリポートのお話です。

ラリー・ウィリアムズの1993年2月のニュースレターには、
とても興味深いお話が載っています。

彼が、勝っているトレーダー20人と、
負けているトレーダー30人を調査したリポートです。

まぁ、母数が少ないので参考までということに
なるとは思いますが、とても面白い結果が書かれていました。

両者の共通点として挙げられていたものは、

トレードへの情熱でした。

どちらのトレーダーも熱心に情熱を傾けて
集中力とエネルギーを注入してトレードをしているのですね。

そして、生活やライフスタイルについては、
ほとんどの事柄に白黒の判断を下して、
灰色は好まないところがあるとしています。

なんとなく、頷けるような感じもしますね。

また、あまり社交的な人は少ないとの
リポートとなっています。

私は、凄く社交的なトレーダーも知っているのですが、
トレードはけっこう孤独な仕事なので、
人付き合いはちょっと苦手というトレーダーは
やはり少し多いのかもしれませんね。

さてそして、
両者の違いについてのリポートですが、

負けてるトレーダーの共通点は、

いかに早く1万ドルを100万ドルにするかという気持ちで
トレードしているということを挙げて、

「早期に大きな収益」をゴールとして、
情熱に突き動かされてトレードをして、
ポジションを持たずマーケットを傍観していることができない、
とラリー・ウィリアムズは指摘しています。

また、マネーマネジメントに気を配らなく、

「このゲームは、正しいか間違っているかであって、
 マネーマネジメントを競うわけではない。」

と言う人までいて、口座残高を毎日確認するトレーダーが
いることに驚く人もいたそうです。

また、自身で真剣にトレードしいるのにもかかわらず

「ほんとうに、トレードで生計を立てている人が 
 存在しているのか。」と問われたとも書かれています。

そして、勝っているトレーダーの共通点は、

マネー・マネジメントを実行していて、
調査の範囲では全ての人がテクニカル・トレーダーで、

心に刻んだ大きな負けトレードを経験していて、
損切りを使い、うまく行っていないトレードを「摘む」
ことができるとリポートされています。

そのほかでは、

オプション取引はしていなく、
好みのマーケットだけに集中している。

トレードで収益を上げられることを確信している。

などを挙げています。

また、純粋に情報自体を探しても、
助けてくれる人や儲けさせてくれる人を探すことはなく、

収益に貢献しない情報を拒否するオーラのような
防護壁を持っていると結んでいます。

少数調査のリポートですが、少し参考とできそうですね。


参考: LONG-TERM SECRETS to SHORT-TERM TRADING


FX 奇妙な農夫のお話

昨日のNYの午後は、バーナンキFRB議長の議会証言において
サブプライム損失で投資銀行が一段と評価損計上する公算が
示されたことなどでリスク回避の円高となりましたね。

昨日14日(木)は、前日のNY市場での米小売売上高が
悪くなるのでは?という思惑もあった中で
市場予想を上回る好結果となって、
NYダウが上昇したことも背景にドル円とクロス円が上昇して、
その後の保ち合いがオセアニア時間で、
いつものようにやや調整となる動きを継いでの
スタートとなりました。
朝に日GDP(速報値)が発表され、コア・デフレータを除き
良い数字となって、前日のNYダウの上昇も手伝い、
日株式市場は堅調なスタートとなりましたが、
為替市場の反応は限定的でした。
その後、豪の雇用統計が発表されて、
新規雇用者数と失業率がともに良い数字で、
豪の追加利上げ期待にオージーが
対円対ドルともに急上昇しました。
NZも上下動しながら上昇していきました。
ドル円とその他クロス円は比較的小動きな
揉み合いとなりました。

ロンドン時間に入るとスイスUBSの決算が発表されて、
07年の純損失は43.84億スイスフランで
第4四半期のサブプライム関連損失が137億ドルと
発表されましたが、市場の予想の範囲とあって
特に材料視はされませんでした。
その後、独GBPが発表されましたが、
こちらも市場予想とおりで材料とはなりませんでしたが、
欧州勢の参加が増えるに連れ、
欧州通貨が対ドルと対円などで上昇して、
オセアニア通貨も上昇して行きました。
ドル円も一時上昇するも、
やがて方向感のない揉み合いとなりました。
夕方6時半にECB議事録が発表されて、
2008年のユーロ圏インフレ率は2.5%の見通しで、
ユーロ高と経済減速がインフレリスクを後退させるとの
見解が示されましたが、市場反応は限定的でした。
ユーロ圏GDP(速報値)は市場予想をやや上回りました。
欧州株価は前日比プラス圏ながら頭の重い展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると、ロンドンでの欧州通貨の上昇も
一服となって、その後、米貿易収支が発表されて
−588億USDと赤字縮小という結果となり、
市場予想とともに大台以下に縮小した良い数字となったことで
ドルが買われてドル円が上昇してユーロドルなど
ドルストレート通貨が下落しました。
その後、深夜にバーナンキFRB議長の議会証言が行われて
「成長に対する下振れリスクの高まりと、サブプライム損失で
投資銀行が一段と評価損計上する公算を示した」ことなどで、
急激なリスク回避の動意となって、NYダウの下落とともに、
ドル円とクロス円が下落しました。
一方、ウェーバー独連銀総裁から
「ECBに対する市場の期待はインフレリスクに対する正しい
見方を反映していない。ECBは成長よりインフレを懸念して
いる。2008年のインフレは2%を下回りそうにない。」との
コメントがあって、利上げ期待から下げていたユーロが
一転して上げました。ユーロドルは一時1.46台前半まで上昇
しました。NYダウは前日比−175.26ドルで取引を終えました。

週末でゴトウ日の今日15日(金)は、
早朝6時45分にNZ小売売上高、
正午過ぎに日政策金利、
午後3時に日金融経済月報、
午後3時半に福井日銀総裁記者会見、
夜の7時に欧貿易収支(季調済)、
夜の10時半に米NY連銀製造業景気指数、米輸入物価指数、
同10時半に加製造業出荷、加新車販売台数、
夜の11時に米ネットTICフロー、
夜の11時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
深夜12時に米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

さて、昨日のNY市場の後半はバーナンキFRB議長の
議会証言においてさらなる利下げもほのめかしたものの、
サブプライム損失で投資銀行が一段と評価損計上する公算
が示されたことなどで、株式市場が下落して
リスク回避の円高となりました。

今日は米国債の償還と利払いの日で、
円買い需要とドル安要因になると言われていますが、
あながちそうともいえないところもあるようで、
如何なりますか、今日の米経済指標とともに注目されます。

さて今日は、奇妙な農夫のお話です。

フロリダで講演したジェイク・バーンスタインが
ある農夫に出会いました。

それは、牧場主や農場経営者を集めて
ある証券会社がセミナーを開いていた会場でのことでした。

ジェイクは、講師として招かれていたのでした。

講演を終えたジェイクに主催者によって
その農夫は紹介されました。

このビギナー向けセミナーの会場で
唯一、かなり儲けている人としてその農夫は紹介されました。

その農夫はどうみても頭脳明晰には見えませんでしたが、
気さくな人柄で、すぐにジェイクと打ち解けました。

「どうだい、先生。俺がどうやってポーク・ベリーで
 儲けているか、見たくはないかい?」

「そりぁ、もちろん。是非、拝見したいですね。」

その農夫に好奇心をいだいたジェイクは、即座に答えました。

「先生さんよ。まぁ入りな。」

招かれた農夫の家に着くと、
おもむろにその農夫は、ポーク・ベリーのチャートを開き、
長い糸の振り子のを取り出して見せました。

「…?!」

「チャートの上でさ。こうかざしてフーチを振って、
 上下に振れたら買い。横に振れたら売りだ。」

「……。」

「あはははっ。このフーチが俺の秘密さ。
 先生、俺のトレーディング・システムを見てしまったね。」

驚いてしばらく声もなかったジェイクでしたが、
気を取り直して、こう尋ねました。

「……。それだけですか。他には何もありませんか。」

ちょっと困った顔をした農夫の相場師は、
少し口ごもった後に、

「えーと。もう1つあるけれども、
 それは大したもんじゃねぇよ。先生。」

「……。」

「まぁ、そうだなぁ…。
 いくつか玉を建てて、その日の終わりで損となっていたら、
 そのトレードは仕切ることにしてるんだ。」 

相場に深い洞察のあるジェイク・バーンスタインは、
すぐに事の次第を理解しました。

農夫の相場師は、ランダムエントリーで、
資金管理とリスク管理で相場に勝ち続けていたのです。

国道5号線での飛行場までの帰路で
ある歌がジェイクの脳裏にリフレインしました。

それはケニー・ロジャース「ギャンブラー」という歌でしたが、
その歌のバックコーラスのほうでした。

♪〜 どれを捨て、どれを持っていなければいけないか、
ギャンブラーならば知っていなければ 〜♪


<参考> 「ラリーウィリアムズ短期売買法」(パンローリング)

FX 判断基準のお話

昨日12日は、欧米の株価がバフェット氏の出動で上げましたね。

米セントルイス地区連銀総裁によると、
米経済は「滑りやすいスロープの上に非常に粘着性のある靴で
立っている」状態なのだそうです。^^
少しユーモラスでなんとも微妙な表現ですね。

昨日12日(火)は、オセアニア時間で
前日のNY午後の動きを緩やかに調整する
地合いを継いでのスタートとなりました。
日経平均は、はじめ下振れたものの、その後は持ち直し、
緩やかながら堅調に推移しましたが、
為替の反応は鈍く小さめのレンジでの小動きが続きました。
午後2時半ころからクロス円や
ユーロドルなどのドルストレードが上昇しました。
ドル円の上昇は極めて限定的でした。
その後、クレディ・スイスの決算が発表され、
2007年通年の純利益は85億スイスフランで、
四半期末の米サブプライムエクスポージャーは
ネットで16億スイスフランという結果となりました。
日経平均は後半に軟調となって、
前日比プラスとはなったものの、
13021.96円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
東京終盤ころからの上昇を継いで
クロス円やドルストレート通貨が上昇するも、
オランダのINGが巨額の評価損を計上するのでは?
との噂に、ほどなく失速して軟調となりました。
午後6時半に英経済指標が発表され、
消費者物価指数が市場予想を下回る結果となって、
ポンドが下げました。
ポンドドルが一時1.94台半ばあたりまで、
ポンド円が一時207円台後半まで下落しました。
また、独ZEW景況感調査は、
市場予想よりよい結果となりました。
欧州株は一時軟調となっていましたが、
その後、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が
モノライン数社に債務引受けを申し出たとの報道があって、
株価は上昇に転じて堅調に推移しました。
ドルストレートが上昇に転じて、
ドル円とクロス円も上昇して行きました。

ニューヨーク時間に入ってもロンドンの流れを継いで、
ドル円とクロス円とドルストレート通貨の上昇は
株式市場の堅調を背景に続くこととなりました。
ドル円は上下動しながらも一時107円半ばあたりまで、
ユーロ円が一時157円台に瞬間乗せるあたりまで、
ポンドドルが一時1.96台前半まで上昇しました。
NY後半になると一時200ドルを超える上昇となっていたNYダウが
米GMが円換算で4兆1,500億円もの
赤字決算となった報道も影響してか調整となり、
これに応するようにドル円とクロス円および
ドルストレート通貨も揉み合いから調整の動きとなりました。
NYダウは前日比+133.40ドルで引けました。

今日13日(水)は、
早朝6時45分にNZ生産者物価指数、
朝の8時半に豪Westpac消費者信頼感指数、
朝の8時50分に日国内企業物価指数、日国際収支、
午前9時01分に英RICS住宅価、
午後2時に日消費者態度指数、
午後4時に独卸売物価指数、
夕方6時半に英失業率、英国際労働機関失業率統計
など複数の英指標、
夜の7時に欧鉱工業生産、
夜の7時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜の10時半に米小売売上高、
深夜12時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
英BOE四半期インフレ報告と米小売売上高には注目です。

明日14日(木)は、
朝の8時半に豪消費者インフレ期待、
朝の8時50分に日実質GDP(速報値)、日名目GDP、
日GDPコアデフレータ、
午前9時半に豪失業率、豪新規雇用者数、豪労働参加率、
午後1時半に日鉱工業生産(確報値)、日設備稼働率(確報値)、
午後3時に日工作機械受注(確報値)、
午後4時に独GDP(速報値)、
夕方6時に欧ECB月報、
夜の7時に欧GDP(速報値)
同7時にスイスZEW景況感調査、
夜の10時半に米貿易収支、米新規失業保険申請件数、
同10時半に加国際商品貿易、
などの経済指標が発表されます。
豪・独・欧・米の指標には注目です。

また、NY時間深夜12時ににバーナンキFRB議長と
ポールソン財務長官の議会証言が予定されています。
こちらには大いに注目です。

さて、要人発言も、米セントルイス地区連銀総裁からは、
「滑りやすいスロープの上に非常に粘着性のある靴で
 立っている。リセッションの確率は高まっているが
 回避できる確率は高い。」

ドイツのシュタインブリュック財務相からは、
「欧州経済は非常に順調に推移しているが、
 過小評価できない ダウンサイドリスクがある。」
との発言があるなど、
なんとも微妙な表現となっているようです。

欧州株価は、ウォーレン・バフェット氏がモノライン数社に
債務引受けを申し出たとの報道に全面高となりましたが、
米の株価は堅調となるも
米GMが円換算で4兆1,500億円もの赤字決算となった
報道もあって、調整も大きな展開となりました。
また、スイスUBSや複数の欧州金融機関の
決算発表も予定されているため、
今後も為替は株価のご機嫌伺いの展開も予想されます。

13日の英BOE四半期インフレ報告と米小売売上高、
そして、14日のバレンタインデーでのバーナンキFRB議長と
ポールソン財務長官の議会証言が注目されます。

株式市場の動向も睨みながら、
機敏にトレードして行きたいものです。

さて今日は、判断基準のお話です。

私の今は亡き母が、脳梗塞で倒れて
入院したことがありました。

家から救急車で母は脳神経外科へ運ばれ、
いったんは血液の凝固を取る注射で
半身不随もなく一命は取り留めました。

しかし、翌日の午前中に病院から呼び出しがありました。
入院中の病院内で深夜に再び脳梗塞を起こして、
深夜でしたので発見まで数時間たってしまい、
脳の一部壊死によって母は半身不随の危機と
なってしまったのでした。

そして、お医者に血管のスキャン写真を見せられながら

「血栓の部位は急所を外れているけれども、
 太い血管のこの部分が極端に細くなって、
 血流が著しく悪くなっています。半身不随云々ではなく、
 生命維持のため、緊急に手術が必要です。
 カテーテルを使って血管を広げる
 バルーンという方法もありますが、
 血管の硬化もみられるので血管破裂の危険もあり…、
 そして、……。」

私は頭がくらくらしました。

「そうですか…。血管を無事拡張できると、
 半身の一部機能は残せる可能性があるのですね。
 でも、血管の破裂の危険があるのですか…。
 他の方法はないのですか?」

「他の方法としては、そうですね…。
 血管をバイパスするという方法はあります。」
 
「どっちが安全ですか?」

「急所近くですので、バイパスは少し離れた部位へとなって、
 半身全廃の可能性はいたし方ありませんが、
 安全度ではこちらの手術のほうです。」

「そうですか…。半身全廃はしかたありませんね。
 バイパス手術のほうでお願いいたします。」 

私はよりよい可能性よりも、命の安全を選択しました。
リスクを嫌う選択をしたわけです。

そういえば、
ビジネスでも、投資でも、人生でも
常に人は判断を迫られるものですね。

恐らくビジネスは、(短期長期を含めて)
「儲かるか損するか」が判断基準となるようです。
そして、信用も判断基準となるのかもしれません。

人生は…、
これはいろいろありますね。

利己欲を信条としていれば、(苦笑)
自分にとって、損か得かが判断基準となるようです。
私もそうですが、誰でも少しはこの基準があるものです。

家族を大切にしている人にとっては、
家族が幸せになるか不幸せになるかが
判断基準となるかもしれません。

宗教的信条を持っている人は、
他の人にとって、幸せかそうではないかが
判断基準となるのかもしれませんね。

そして国単位では、多数にとって良いことを
少数の不都合も助けながら行うということが、
判断基準となるのかもしれませんが、どうなんでしょう。

さて、トレードの判断基準ですが、
最終的にはビジネスと同じように
「儲かるか、損するか」ですが、
まず、エントリーに際しては「上るか、下がるか」ですね。

エントリー後は、判断の連続となります。
含み損をどうするか、含み益はいつエグジットするか…。

そのまま何もしないことは、
含み損益を継続する判断となりますね。

投資行動にはプロスペクト理論というものがあって、
人は、含み益となったときには、
危険を回避して早く利食いをしたくなり、
含み損となっているときには、
リスクを選好して損切りを拒む心理が働きます。

これは、損をしたくないという心理によるものですが、
どうも、含み損益の状況において
執行の判断基準がガラリと変わってしまう
傾向があるわけですね。

トレードにはエントリーの基準となるテクニックともに、
資金管理にも基づいた、エグジット(退出)の基準となる
明確なルールが必要となります。

ちょっと、とりとめないお話となってしまいましたね。
お許しください。 m(_ _)m

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