FX 経済のジレンマのお話


先週末はNYダウが大台の12,000ドルを割り込みましたね。
今週はいよいよFOMC政策金利が発表されます。
市場コンセンサスは据え置きですが、FOMC声明が注目されます。

先週末20日(金)の東京時間は、
各通貨ペアともに比較的狭いレンジ相場のスタートとなりました。
米格付け機関のムーディーズが米モノラインのアムバックと
MBIAの保証部門の格下げを発表しました。
前日比プラス圏で始まった日経平均がしだいに軟調となって、
午前10時頃からドルが軟調となって、ドル円が下げて
ユーロドルが上昇する場面がありました。
その後もしだいにドルが軟調傾向となって行きました。
日経平均は前日比−188.09円で取引を終えまた。

ロンドン時間に入ると独生産者物価指数が発表されて、
市場予想を上回る結果にユーロが緩やかに上昇して行きました。
ECB専務理事からは、商品価格の上昇は一時的ではない認識を示し、
物価安定のためECBは行動すべきとの見解を示す発言がありました。
午後4時15分にスイス生産者輸入価格が発表されて、
市場予想を上回る結果にスイスが買われました。
ムーディーズのアムバックとMBIAの格下げが蒸し返されたか、
上下動しながらも、しだいにドル売りが強くなり、
ドル円が下落して、ユーロドルが上昇しました。
欧州株かも次第に軟調となっていきました。

ニューヨーク時間に入るとカナダの小売売上高が発表されて、
市場予想を上回る結果にとなりましたが、
前回値が下方修正されてカナダが売られました。
また、ユーログループ議長の
「ユーロ高が原油価格高騰の影響を和らげる。
私は為替介入の議論が出れば反対する。」との発言も
後押しとなって、ユーロが買われて、ドルが売られました。
NYダウが強い軟調となったことでドルの軟調が続いて
リスク回避に上下動しながらもドル円やクロス円が下落して、
ドル売りにユーロドルが上下動しながらも上昇しました。
その後、深夜にIMF国際通貨基金が2009年の米経済見通しを
2.0%に上方修正して、米経済は当初予測より悲観的でなく
早期の利上げが必要となる可能性。」と発表したことで、
いったんドル売りが一服となりかけるも、
格付け機関のS&Pが米自動車産業のビッグ3の格付け見通しを
引き下げる可能性があることを発表したことや、
メリルリンチが業績を下方修正するかとの噂も飛び交い、
NYダウの下落が続きドルが売られることとなりました。
その後、終盤はやや調整となりました。
原油は134ドル台後半となりました。
NYダウは前日比−220.40ドルで取引を終えました。

週はじめの今日23日(月)は、
朝の8時に英ライトムーブ住宅価格、
朝の8時50分に日景気予測調査(大企業製造業・全産業)、
午前10時半に豪新車販売台数、
夕方5時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
などの経済指標が発表されます。
独指標には注目です。

明日24日(火)は、
午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後3時45分に仏住宅着工許可、仏消費者支出、
夜の10時に米S&Pケースシラー住宅価格、
夜の11時に米消費者信頼感指数、米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

そして、今週の主な材料としましては、

23日(月)の独IFO景気動向、
24日(火)の米消費者信頼感指数、
25日(水)の欧鉱工業受注、トリシェECB総裁議会証言、
米耐久財受注、米新築住宅販売件数、米FOMC政策金利
26日(木)のBOE総裁議会証言、米GDP(確報)、米中古住宅販売件数、
27日(金)のNZのGDP、英GDP(確報値)、米個人所得・支出、
米PCEデフレータ、米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)、

などが注目されます。
また、週末27日(金)の米ベア・スターンズの決算にも注目です。

さて、米経済に対する懸念が昂進することとなって、
NYダウが大台の12,000ドルをまた割り込みました。
今週はいよいよFOMCの発表で、今回は金利の据え置きが
市場コンセンサスですが、FOMC声明が景気後退と
インフレのどちらに傾斜したものとなるかが注目されます。

FOMCの声明の内容しだいでは、
大きく動く可能性もありそうです。
また、サウジアラビアが原油の増産を発表して、
今後の原油価格の動向も注目されます。
株価も睨みながら機敏にトレードして行きたいものです。


さて今日は、経済のジレンマのお話です。

北海道は、冬は寒く雪も多くてたいへんなのですが、
幸いに梅雨はなくて今の季節は過ごしやすい日々が続いています。
でも、今の日本各地は梅雨の季節ですね。

私も東京の戸越や北烏山や下落合などに7年くらい
住んでいたことがあって、梅雨のことはよく覚えています。
この時期はじめじめした感じで不快指数も高まるものですね。

この不快指数は、気温と湿度で求める数字なのだそうですが、
ところで経済にも不快指数というのがあるそうですね。

アーサー・オーカンというファンタジーに出てくる王様のような
名前の経済学者が(笑)、経済のジレンマを示す指数として、
失業率とインフレ率を足しただけのものですが、
「不快指数」を考案したそうです。

米のジョンソン政権やニクソン政権のときに
けっこう注目された指数なのだそうです。
経済がジレンマに陥っていたことがあったからです。
1965年以降ではこの指数が二桁になったこともありました。

さて、経済のジレンマといいますと、
経済の停滞(stagnation)とインフレーションが
同時進行してしまうスタグフレーションがありますね。

かつての主流であったケインズ経済学では、
失業率とインフレはシーソーに乗る子供のように、
こっちが高ければ、あっちが低くなるという関係にあるとされ、
失業率とインフレが同時進行することはいわゆる想定外でした。

しかし、ありえないことが現実に起こることがわかってきました。

スタグフレーションは、
あたかもトレードオフの関係にあるシーソーが
中央でバキンと折れたような状態で、
どうにもこうにも困った経済状態になって、
金融政策執行に頭を抱えることとなりました。

まぁ、スタグフレーションの負のスパイラルでも
需給はやがてバランスへと向かうようなのですが、
とても悪い状態で需給がバランスしても
良いわけがありませんね。

過去の歴史でもオイルショックや農産物の凶作などを
原因としてスタグフレーションが起こったことがあり、
現在の米国はぎりぎりの瀬戸際のようですが、
かなりピンチではあるようです。

アルゼンチンやトルコなど過去に国家破産した国は、
このスタグフレーションに強く陥っていた
という研究もあるようで、なんか怖いですね。

このスタグフレーションとなると、経済は麻痺状態となって、
金融政策も、とても打つ手が難しくなってしまいます。

金利を上げれば、インフレ抑制とはなっても
経済の首を絞めることになって、

かといって金利を下げれば、
経済の停滞を緩和することにはなっても
インフレが昂進してしまいます。

「どうすりゃいいのさ。思案橋ブルース」(笑)

となる経済のジレンマですが、

1974年頃のフォード大統領時代にインフレが二桁となって、
インフレ撲滅のための「WIN計画」が
実行されたことがありましたが、
決定的な施策の特効薬はまだ臨床試験の段階のようですね。

さて、サブプライム問題が表面化してから、
米国はこの経済のジレンマに陥りつつありますが、

今、臨床試験が始まろうとしています。

各国のドル資産も多く、賛同する向きも少なくはないようですが、
世界の基軸通貨のドルを守るという大義名分のもと、
「介入も辞さぬ」と自国通貨ドルの下落を食い止め、
力ずくでドルを上昇させて
米経済のジレンマを回避しようという試みです。

米国とともに歴史の実験台に乗せられる世界経済ですが、
米国のコミットは強い意思を示しています。

日平均で370兆円相当(2007年BIS統計)もの
取引のある巨大マーケットで、
ドルをほんとうに充分に上昇させることが出来るか
の難問もありますが、

新薬の臨床結果や如何に…。

FX 合理と非合理のお話

中国ではFXが一時禁止となるようです。
また、米CFTCは国外での原油先物取引を
制限する方向で動きだしましたね。

さて、一昨日18日(水)は、
全般に小動きでのスタートとなりました。
日銀政策会合議事録は、既報を踏襲した内容で
材料視されませんでした。
BOEの英財務省への書簡での報告が影響してか、
ポンドがしばらく軟調な展開となりました。
ユーロドルは東京時間では軟調傾向となりました。
ドル円はしばらく揉み合いとなっていましたが、
ロンドン時間の前に上昇しました。
日経平均は前日比+104.45円で取引を終えました。

この日のロンドン時間ではドル円が上昇しました。
一方、ユーロドルも序盤にECB専務理事による
「物価安定維持のために必要なことはすべて行う」
という発言を受け上昇しましたが、
午後4時半頃から軟調となり「行って来い」となりました。
午後5時半のBOE議事録では市場予想とおりで
市場反応は限定的でした。
午後6時の欧建設支出は−0.8%で
前回値も下方修正となりましたが、市場反応は限定的でした。
また、スイスZEW景況感調査では−63.8となって、
市場予想を下回りましたが市場反応は限定的でした。

この日のニューヨーク時間では、
モルガンの3〜5月期の決算が発表されて、
前年同月比60%の大幅減益ながら、
1株当たり利益は0.95ドルと市場予想を上回りましたが、
発表当初は市場反応は限定的であったものの、
ドル円は軟調に推移しました。
一方、ユーロドルは堅調な展開となりました。
午後9時半のカナダ景気先行指標指数では
市場予想とおりの結果となり市場反応は限定的でしたが、
カナダ円など軟調に推移しました。
スイスが利上げ期待の台頭に堅調に推移しました。
NYダウは金融株や売られ、原油高を背景にフェデックスが
赤字決算となったこともあって一時12,000ドルの大台を割って、
前日比−131.24ドルで取引を終えました。

昨日19日(木)の東京時間では、
朝に発表された日全産業活動指数が0.8%と
市場予想を上回りました。
また、前日のNYダウの下落や
ドルの利上げ期待の後退にドルが軟調となりました。
一方、ユーロドルは上下動しながらも堅調に推移しました。
世銀が中国のCPI上昇見通しを7.0%に引き上げました。
アジア株や日株は下落となりました。
日経平均は前日比−322.65円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、スイスSNB政策金利が発表されて
市場予想とおりの据え置きとなりましたが、
一部で利上げ期待があって失望売りが出たことや
SNB総裁が「2%越すインフレは一時的。成長の鈍化により低下」
という見解を示したことが嫌気されスイスが売られました。
午後5時半に英小売売上高指数が発表されて、
+3.5%と市場予想を大きく上回ったことで
ポンドが急上昇しました。ユーロポンドも急落して、
ロンドン時間から軟調傾向となっていた
ユーロドルの下落が加速しました。
一方、ドル円はドル買戻しに急上昇しました。
豪ドルが日本時間の夕方から堅調となりました。
午後8時にカナダの消費者物価指数が発表されて
市場予想を上回る好結果にカナダが上昇しました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米新規失業保険申請件数が発表されて、
市場予想より悪い数字となったものの、
米利上げ期待が増す観測も台頭した模様で
ドル円の上昇が続きました。
また、カナダ卸売上高では市場予想を上回る結果に
カナダの上昇が加速しました。
午後11時に米フィラデルフィア連銀指数が発表されて
市場予想を大きく下回る−17.1という結果となり、
一時ドルが売られましたが
原油の下落もあって市場反応は限定的で、
上下動しながらもドル円の上昇が続きました。
一方、ユーロドルは揉み合いが続きました。
また、豪ドルやNZやポンドは堅調に推移しました。
スイスSNB総裁から「インフレを非常に強く警戒。
9月の利上げの可能性は排除しない」とのコメントがありました。
原油先物は132ドル台。
NYダウは前日終値を挟んだ上下動をしながらも
前日比+34.03ドルで取引を終えました。

週末でゴトウ日の今日20日(金)は、
午後3時に独生産者物価指数、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格、
夜の9時半に加小売売上高、
などの経済指標が発表されます。
独・加の指標には注目です。
今日はトリシェECB総裁の講演が予定されているようです。

さて、昨日はオセアニア通貨や
ドルやポンドなどが堅調となりました。
一方、ユーロがECB理事から
「物価安定に向けて必要ならば行動すべき。」
との発言があっても軟調が続きました、

また、アジア株が軟調となって
中国の上海総合指数は6.5%も下落しました。

そして報道によりますと、欧米金融機関は昨年7月以降、
2,800億ドル超のサブプライム損失を計上したが、
さらに追加損失は約5,900億ドルの可能性があって、
今春からカイジが義務付けられた「レベル3」と呼ばれる残高は、
3月時点で3ヶ月前に比べて20%以上も増加しているそうです。

また、債務担保証券「CDO」の損失を先送りしているとの指摘があり、
今後の火種となる可能性もありそうです。

そして、ゴールドマン・サックスによると、米銀の損失計上は
来年2009年の1-3月期がピークとなるとのリポートも出されていて、

米連邦預金保険公社(FDIC)によると、07年以降の米銀破綻は6行で、
破綻銀行はまだ増えると観測しているとのことです。

これらもチャートは既に織り込みつつあると思いますが、
過度の楽観することなく、市場替りの初動に注意しながら
流れに乗ってトレードしていきたいものです。


さて今日は、合理と非合理のお話です。

古代ギリシャの将軍は、戦争のときにデルフォイの信託を
仰いだそうですね。

また、現代でも占星術や手相など
いろいろな占術が盛んに行われています。

占いがオカルトなのか、統計学に由来するものかは判りませんが、
古代から現代に至るまで、「未来を知りたい」という欲求が
人において絶えることはないようです。

まぁ、トレードなどをしていますと、誰でもきっと
「予知能力があったなら」と思うことがあるものですね。
あり得ない非合理を願ってしまうことがあります。

また、相場を物理学のように数式で解き明かそうという
試みも盛んで、いろいろと研究されています。
これもある意味、市場の未来予知のアプローチかもしれません。

しかしながら、相場を作る構成項目はとても多く、
心理という、なかなか定量化できないものまであって、
神のパズルの相場を完全に数学的に解き明かした人は
いないようです。

皮肉にもノーベル賞学者を2人も擁したLTCMの破綻が、
相場を数学的に解き明かそうという試みが
いかに困難なものであるか、を歴史の壮大な実験として
証明してしまいました。

そして、学者の中には、1987年10月19日の大暴落の原因を
研究している人がいますが、
原因はいまだにはっきりとは解明されていないようです。
ほとんど原因は不明のようですね。

さて、去年の秋にグリーンスパン前FRB議長の
回顧録「波乱の時代」が出版されましたが、
ブラックマンデー当時のFRB議長その人であった氏も

「わたしは、何ひとつとして知らない。
 この日、株価は一日中下がり続けたので、
 根拠のない不安の形で人間の本性が現れ、
 投資家は経済的に意味があるかどうかにかかわらず、
 ポジションを解消して、苦痛から逃れようとした。
 株価を動かすような財務情報はなかった。」

とその著書で述べています。

論理では説明できない「非合理」で突如として
雪崩のようにブラックマンデーは起こったのですね。

また、グリーンスパン氏はその著書の中で、

「熱狂に浮かされているとき株価を非合理な水準へ押し上げる。」

とも述べていて、

非合理が市場を支配することがあることをほのめかしています。

もしもこのように「非合理」が
市場を支配することが真実だとすると、
一義的かつ合理的に相場を解明しようとする試み自体が、
合理の枠に非合理をむりやり押し込めようとすることになって、
この行為自体が合理的ではない、
つまり非合理ということになりますが、

ところが、グリーンスパン氏は、
市場が合理的一面も併せ持つこともちゃんと認識していて、

「いつの日か投資家は、市場が合理的から非合理的に
 変わるときが分るようになるかもしれない。」

と述べています。

つまり、市場は合理的面と非合理的面の両面ある
多重人格者なのだというわけですね。(苦笑)

またグリーンスパン氏は、
さらにおもしろい視点で論を展開しています。

「投資で成功するのは難しい。
 友人のウォーレン・バフェットのように
 歴史的に特に成功した投資家の中には、
 アノマリーに早くから気づいていた人がいる。」

として、アノマリーという非合理が
合理を信奉する人たちよりも成功している
事実があることをほのめかしながらも、

「長期的な経済予想は、
 歴史的に安定している2つのデータを基にする。
 1つは人口であり、2つ目は生産性の伸びである。
 これは知識が徐々に蓄積された結果であり、
 持続可能な成長の源泉である。
 知識が失われることはないのだから、
 生産性は常に上昇する。」

とその著書で述べます。

ということは、もしかすると、

「私の好む投資期間は永遠だ。」という
長期投資のバフェット氏は、
長期的視点の人口と生産性という合理的な予測とともに、
長期によるプレミアムの超過利益という
非合理的なアノマリーにもよって、
多重人格のマーケットの勝利者となったのかもしれませんね。

どうも、偏屈で多重人格のマーケットでは、(苦笑)
合理だけでもダメ、非合理だけでもダメで、
合理と非合理をともに制する人が
マーケットの勝者となれるようです。


参考: 日本経済新聞社 「波乱の時代」
    世界と経済の行くえ アラン・グリーンスパン


FX エクストリームのお話

北海道はとてもすごしやすい気候が続いています。^^

さて、今日からマーケット・サマリーは、
注目トピックを中心とした
いくぶん簡単な記載とさせていただきます。 m(_ _)m

一昨日、週明けの16日(月)は、
ポールソン米財務相がG8後の記者会見で、
「強いドルは米国の国益」と発言したこともあって、
何度も聞くフレーズながらドル擁護の強いコミットとして
ドルが東京時間では堅調となりました。
欧州委員から「ユーロ圏のインフレは上向きリスク」と
発言があったこともあって、
ユーロも前週末の終盤の動きを継いで緩やかに上昇しました。
日経平均は前週末比+380.64円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
スイスの実質小売売上高が発表されて、
市場予想を大きく下回る−9.4%となりましたが
市場反応は限定的でした。
ECB理事からは「警戒態勢を高めている」とのコメントがあり、
ユーロがしだいに堅調となって、ドル円が軟調となりました。
午後6時の欧消費者物価指数では、
通貨統合以来の最高となる対前年比で3.7%となるなど
市場予想を上回りましたが限定的な反応でした。

この日のニューヨーク時間では、
NY連銀製造業景気指数が市場予想をかなり下回る
悪い数字でドルが売られドル円などが軟調となりましたが、
その後は対米証券投資が市場予想を上回る数字となって、
ドルを買い戻す動きとなりました。ドル円は戻しをみせて、
その後は揉み合いとなっていきました。
一方、ユーロは序盤では上昇して、
その後はやや調整傾向の揉み合いとなりました。
米リーマンの決算発表は、
先週の暫定発表と同じ赤字内容の発表でした。
また、原油先物が一時139.89ドルの史上最高値をつけました。
NYダウは前週末比−38.27ドルで取引を終えました。

昨日17日(火)は、東京時間に豪RBA政策会合議事録が発表されて、
需要が鈍化しなければ、金融政策の見直し必要としながらも、
「過去1ヵ月のた経済指標は、需要の伸び鈍化を示す。」として
利上げ期待の後退に豪ドルが軟調となりました。
フィナンシャルタイムズ紙が
「FRBは市場予想ほど金融引き締めをしない」
との観測記事を報じたことでドルが軟調となりました。
一方、ユーロドルは東京時間では堅調に推移しました。
日経平均は前日終値を挟んだ上下動となり、
前日比+85.13円で引けました。

ロンドン時間に入ると、ECB専務理事から
「18〜24ヶ月以内にCPIを目標値に抑えるには
0.25%の利上げで充分」という主旨の発言がありました。
スイスの鉱工業生産は−9.4%と市場予想を下回り、
スイスが売られ上下動となりました。
英消費者物価指数と小売物価指数は市場予想を上回りましたが、
BOEの英財務省への書簡で
「CPI上昇率は4%超える可能性があるが、
CPI上昇率を2%の目標に戻すまでの金利の進路と方針は不透明」
と報告していたことが報道されたことで、
利上げ観測が後退してポンドが急落しました。
独ZEW景況感調査は−52.7という結果となり、
ユーロの軟調が進みました。

ニューヨーク時間に入ると、
ゴールドマン・サックスの決算が発表され、
1株あたりの利益は市場予想を上回りましたが、
前年同期比11%の減益で、
クレジット商品含む損失は約7.75億ドルと報じられました。
カナダの国際証券取扱高は市場予想を上回りましたが
反応は限定的でした。
米生産者物価指数は市場予想を上回り、
米住宅着工件数など建設関連指標は
市場予想に対して好悪交錯しましたが、
ドルが軟調となりました。
午後11時の米鉱工業生産は−0.2%と
市場予想を下回りドルが売られました。
ドルストレートはしだいに堅調となりました。
原油のNY終値は134ドルあたりとなりました。
NYダウは下落して前日比−108.78ドルで取引を終えました。

今日18日(水)は、
朝の8時50分に日銀金融政策決定会合議事録、
午後2時に日景気動向指数、
夕方5時半に英BOE議事録、
夕方6時に欧建設支出、
同夕方6時にスイスZEW景況感調査、
夜の9時半に加景気先行指標指数、
などの経済指標が発表されます。英BOE議事録には注目です。
また、モルガンの決算発表にも注目です。

明日19日(木)は、
朝の8時50分に日全産業活動指数、
午後3時15分にスイス貿易収支、
午後4時半にスイスSNB政策金利、
夕方5時半に英小売売上高指数、英マネーサプライ、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加卸売売上高、
夜の11時に米フィラデルフィア連銀指数、米景気先行総合指数、
などの経済指標が発表されます。
スイス政策金利、英・加・米の指標には注目です。
また、夜のFRB副議長の議会証言にも注目です。

さて、市場予想との対比で見られることの多い経済指標ですが、
米住宅着工件数は前月比3.3%減少、
米経常収支の赤字は前四半期よりも5.5%増加して、
米鉱工業生産(5月)は前月よりも0.2%低下していて、
米ゴールドマンの3月〜5月の決算も、
2四半期連続の減少となって、
「ほんとうに最悪期は脱したと言えるのか!」と
指摘する声も聞こえます。

原油や穀物相場が世界的に高騰して、インフレの圧力も
ますます強まり、スタグフレーション懸念も深まっているようです。

思惑と実態に上下動忙しい揺れる相場も見られますが、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、エクストリームのお話です。

おいしそうなアイスクリームみたいな言葉ですが、(爆)
エクストリーム"extreme"は、「極端」とか「極度」
そして「過激」などという意味ですね。

あの有名なハリーポッターの魔法の呪文にも
「エクストリームパトローナム」というのがでてきました。
特別に強い魔法のようでした。(笑)

さて、チャートでもどんどん上昇して過熱していった時に
「エクストリームだ!」なんていうことがあります。

相場の一面には、イス取りゲームのようなところがあって、
短期売買では、頃は良しというところで
利益確定をしなくてはならず、
あまりに噴け上っていると、高値警戒感が囁かれたりします。

また、ときに良い結果の経済指標やニュースが報道されたのに、
ちょっと跳ねた後、「あれれーっ?」というように
なんとも納得できない下落をしてしまうことがありますが、

これは、「思惑」で買い上げていた短期筋が、
誰もが知ることとなった好材料や経済指標の結果の「事実」に、
そこがいったんの「極」とみて、
利益確定に動いている場合もあるようです。

プロの短期筋は「噂や思惑で買って、事実で売る」
ほとんど習性に近いトレードをすることがあるようで、

このプロの短期筋の動きは、

"Buy the Rumor,Sell the Fact"とか、
「ニュース・リバーサル」とか
業界隠語で「うわーっ効果」などと呼ばれるようです。

プロの短期筋などは、ときに経済指標や良いニュースで
一般トレーダーが慌てて買いに入ってくる状況を

「こっちの水は甘いよ。さぁ、いらっしゃい。」

とばかりに噴けるのを待って、
利益確定の機会を覗っていることもあるようですね。

乱高下もこうしたことで起こるようです。

もしかすると「エクストリームパトローナム」と
ハリーポッターのように呪文をかけているかもしれませんね。(冗)

そして、これら「思惑」と「事実」にからむ動きの
とても顕著なのが政策金利の発表で、

政策金利の発表前は利上げの思惑にせっせと上げていたのに、
政策金利発表当日、実際に利上げとなったのに
織り込み済みで、さっぱり上昇しないこともよくあることで、

さらには利上げ後の中銀のコメントに、
その後の利上げが見込めないと、
逆に利上げとなった当日に下落することすらあります。

エクストリームと"Buy the Rumor,Sell the Fact"での動きには
ちょっとだけ注意が必要なようです。

事実に反する動きがあるときは、プロの短期筋はもう別のことを
思惑していることもあるのかもしれませんね。

FX 臨界点のお話

岩手宮城地震では大きな被害となりました。
たいへんであったことと思います。 m(_ _)m

さて、G8財務相会合が「世界経済の安定と成長確保のため、
個別あるいは共同して適切な行動をとっていく」
という共同声明を採択して閉幕しましたね。

ECBなど中央銀行が出席しない財務相会合であったためか、
為替への直接的な協議はされなかったようです。

先週末13日(金)は、早朝にNZの小売売上高が発表されて、
好悪交錯する結果となりましたが除自動車の数字が悪く
一時NZが売られました。
また、ユーロ円など上下動となる通貨ペアもありましたが、
おおむね各通貨ペア共に小動きでのスタートとなりました。
その後、堅調に始まった日経平均が
一時前日比でマイナス圏となったことで、
仲値を過ぎたあたりからリスク回避の動意に
ドル円とクロス円が軟調となりました。
昼頃に豪RBA総裁が
「交易条件を考慮すると金融引き締め政策が必要」と
発言したことで、豪ドルが限定的ながらも上昇しました。
日政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。
日銀月例経済報告では、ほぼ前回を踏襲する内容でしたが
企業収益と輸出の見通しを下方修正しました。
また、白川日銀総裁の談話では、
「日米欧で景気と物価の状況は異なる。
世界的なインフレリスクの高まり。
意識するべきは景気物価全体。」
という認識などが示されました。
日経平均は前日比+85.13円で引けました。

ロンドン時間に入ると午後3時に独消費者物価指数が発表されて
構成項目の中では市場予想をやや上回る内容も見られましたが、
指標による市場反応は限定的でした。
しかし、仏財務相がドル高に満足している主旨の一部報道や、
G8財務相会合で為替協議をする観測報道、
そして、リスボン条約批准をめぐるアイルランドの
国民投票で反対が優勢となった報道などが重なり影響したか、
ドル高を背景にユーロが軟調となって行きました。
その後、ECB専務理事の「ユーロ圏の融資コストは歴史的低水準。
ECBは即時に金融政策を活用すべき。」
とのコメントも影響したか、下げも一服となりました。
一方、ドル円は108円台前半まで上昇しました。
また、クロス円はドル円につられて上昇するものもありましたが
ユーロ円では一時165円台後半まで下落するなど、
まちまちの展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると、米消費者物価指数(CPI)が発表されて
市場予想を上回る結果となりましたが、コアの伸びが小幅で
利上げ観測を後押しすることとならず、
為替ではドル円とユーロドルで調整の動きが進みました。
その後、近頃5分ほど早めに発表されることの多い
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が
午後10時55分に発表されて、市場予想を下回る
28年ぶりとなる低水準の結果となって、
ドル円の調整が進み軟調となる動きみられました。
また、ユーロドルも調整となって戻す動きがみられました。
そして、深夜に英財務省から
「BOEからインフレ上昇に関する公開書簡を受け取る用意がある」
と発表されたことで、過去の2007年4月では公開書簡の提出の後に
利上げとなっていることから、
英利上げ観測の思惑にポンドが上昇しました。
また、アイルランドのリスボン条約に対する国民投票では、
反対多数で否決となりました。
一時調整となっていたドル円は
NY午後からまた上昇して行きました。
ユーロドルは上下動しながらも戻す動きが継続しました。
ユーロ円などクロス円はNY午後からは堅調な展開となりました。
NYダウは週末のショートカバーもあった模様で
また、原油価格も134ドル台と落ち着いたこともあって、
前日比+165.77ドルで週を終えました。

週はじめの今日16日(月)は、
朝の7時45分にNZ製造業売上高、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
夕方6時に欧消費者物価指数、
夜の9時半に米NY連銀製造業景気指数、
同夜の9時半に加新車販売台数、
夜の10時に対米証券投資(米ネット長期TICフロー)、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
欧・米指標には注目です。

明日17日(火)は、
朝の8時50分に日第三次産業活動指数、
午前10時半に豪RBA議事録、
午後3時に日工作機械受注(確報値)、
午後4時15分にスイス鉱工業生産指数、
夕方5時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
夕方6時に独ZEW景況感調査、
同夕方6時に欧ZEW景況感調査、
夜の9時半に米生産者物価指数、米住宅着工件数、米経常収支、
同夜の9時半に加国際証券取扱高、
夜の10時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
などの経済指標が発表されます。
豪RBA議事録、英・独・米などの指標には注目です。

さて、G8財務相会合が「世界経済の安定と成長確保のため、
個別あるいは共同して適切な行動をとっていく」
という共同声明を採択して閉幕しました。
ECBなど中央銀行が出席しない財務相会合であったためか、
為替への直接的な協議はされなかったようです。

米経済の低迷とインフレというスタグフレーション懸念もある中、
あちら立てればこちら立たずの打開策として、
米財務省とFRBが協調して打ち出した
ドル安牽制と強いドルのコミットでの
ドル買戻しの地合いがしばらく継続すると見る
ストラテジストは多いようです。

ただ、各国ともインフレで自国通貨高を望む向きもあり、
アジア株の不気味な下落も続いていていることや、

米住宅産業は底打ちしていなく、また、税還付による消費刺激も
物価高の影響を受け、一過性の需要刺激効果が出尽くせば、
消費の落ち込みとなると指摘する声もあり、

最悪期は過ぎた感はあるものの、過度の楽観も出来ないようです。

さて、そして今週も注目材料が目白押しです。

16日(月)には、欧消費者物価指数、米NY連銀製造業景況指数、
対米証券投資、

17日(火)には、豪RBA議事録、英消費者物価指数、独ZEW景気指数、
米生産者物価指数、米住宅着工件数、米鉱工業生産、

18日(水)には、英BOE議事録、BOE総裁講演、米週間原油在庫、

19日(木)には、スイスSNB政策金利、英小売売上高指数、
加消費者物価指数、米フィラデルフィア連銀製造業指数、
FRB副議長の議会証言、 

20日(金)には、独生産者物価指数、加小売売上高、ECB総裁講演、

などの注目材料があります。

また、16日(月)のリーマン、17日(火)のゴールドマン、
18日(水)のモルガンなど米金融関連の決算発表も注目されます。

まずはG8財務相会合の後の動きを見据えて、
流れに乗りながらも過度の楽観をすることなく、
しっかりとトレードしていきたいものです。


さて今日は、臨界点のお話です。

臨界点とは"critical point"などとも呼ばれるようですが、
もともとは、物理学の気体と液体の相転移となる
温度や圧力の限界のことを意味するようです。

それまで「ある状態」であったものが、ある点を超えると
突如として大きく変化を起こす限界のことですね。

さて、臨界には面白いところがあって、
その限界までは、よく注意しないと
普段と何も違わないように見えて分らないことがあります。

でもよく観察すると、「ちょっと違う」ことが
発見できることもあるようです。

この平常の範囲にも見える「ちょっとの違い」が
とても大きなことの予兆となることがあります。

大きな地震の前にも風に動かない雲が
観測されると聞いたことがありますし、

棚にどんどん物を積み上げていっても、限界までは、
大きな変化は起こりませんが、しかし、よく注意すると
棚が落ちる前に「きしみ音」が聞こえたりします。

また、話が横道にそれますが、
世の女房殿も、亭主のちょっとした挙動や
おしゃれ具合に、女の第6感を働かせて浮気を見破る
ことがあるそうですね。(苦笑)

私の悪友も、「トイレその後に」ならぬ、浮気その後に、
香水の匂いを消すためにわざわざ焼き鳥屋に寄って
焼き物の匂いをつけて、同僚と飲んでいたアリバイ偽装を
したのにもかかわらず見事に浮気がばれて、
不思議がっていました。(笑)

まぁ、これには後日談があって、
下着を裏表に着けていたことでバレたそうで、

「おしりに熱いアイロンを当てて、
 折り目正しい真人間にしてやってもよいのよ。」

と女房殿に怒られたそうです。怖いですね。(苦笑)

さて、話がだいぶヘンな方へ行ってしまいました。

相場のお話です。

サブプライム問題が表面化して2007年8月17日に
株価が暴落したのですが、この暴落の少し前に
株式市場でとても奇妙なことが起こっていました。

好業績の割安銘柄が下落して、逆に業績不振の割高銘柄が
異様に上昇したのです。

株式の投資経験が数十年のプロの間でも
「こんな相場は見たことない」といぶかる声が聞かれました。

実はこのときすでに、サブプライム問題は水面下で進行していて、
海外の一部のヘッジファンドの破綻や解約によって、
ヘッジファンドの手法である「ロング・ショート」での
手仕舞いが始まっていて、ロングポジョンの売りと
ショートポジョンの買いが始まっていたのです。

後付的によく見れば、
異常事態の臨界の予兆がちゃんとあったのですね。

よく知られていることでは、異常に静かな低ボラの相場も、
大きなエクスパンションの予兆となることがあります。

不自然なことは何か大きなことの予兆となる場合があるようです。

そんなふうに考えると
「なにをバカな。」と笑われそうですが、
アジア株の下落続きもちょっと気になるかも。(謎)

FX プロとアマの差のお話

今日から大阪でG8財務相会合が開催されますね。

世界的にスタグフレーションのリスクの高まる中、
インフレ対策の協調がどこまでなされるのかが注目されます。

一昨日11日(水)は、オセアニア時間から
東京時間の午前中にかけて、動意薄の相場となりました。
東京時間の午後に入ると、9日ポールソン米財務長官の
「通貨介入の選択肢も排除しない。」との発言や
ブッシュ大統領のドル安牽制発言に加え、
10日の米バーナンキFRB議長の
「大幅な下降局面に入るリスクは過去1ヵ月間に低下。
FRBは長期のインフレ期待の定着に強く抵抗する。」
との米要人らの発言を背景に、
日経平均が堅調な推移となったことから、
リスク選好動意となって、
ドル円が一時107円台後半まで上昇しました。
クロス円の多くも上昇する展開となりました。
日経平均は前日比+162.31円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
大手シンクタンクが顧客向け観測リポートで
「FRBは利上げしない。」と伝えたとの情報で、
ドル円と、カナダを除くクロス円が軟調となっていきました。
午後5時半の英指標では、失業率が市場予想とおりでしたが、
失業者数が4ヶ月連続で増加して、
また貿易収支が市場予想より悪い数字で、
一時ポンドが下振れしましたが、
すぐに買い戻しも入って、上下動となりました。
カナダが10日の政策金利据え置きの余波で
対ドルで堅調となりました。
また、ドル売りの動きにドルストレートが上下動しながらも、
しだいに堅調となって行きました。

この日のニューヨーク時間では、
ドル円の下落が加速して一時106円台後半まで下げました。
クロス円も一時軟調な展開となりました。
その後、ドル円とクロス円は戻す展開となって、
ユーロ円ではいったん「行って来い」となりましたが、
NYダウの軟調につられるように後半は
また軟調となって行きました。
一方、ユーロドルは前半上昇した後、
後半は揉み合いとなりました。
他のドルストレートは小幅なレンジでの動きが続きました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、
米経済の減速と個人消費の減退の認識と、
エネルギーなどの価格上昇懸念と、
いくつかの工業セクターでの輸出増加等が報告されました。
また、セントルイス連銀総裁から
「現在のインフレは好ましい水準を超えている。
FRBが行動起こさねばインフレ問題は深刻となる。」
との強いインフレ懸念を表明する発言がありました。
NYダウは−205.99ドルで取引を終えました。

昨日12日(木)はオセアニア時間は小動きでしたが、
東京時間に入ると、セントルイス連銀総裁の発言も
材料視されたか、ポールソン米財務長官やブッシュ米大統領、
そしてバーナンキ米FRB議長ら要人の
強いドル擁護のコミットを背景に
株安にもかかわらずドル円が堅調な展開となりました。
午前10時半に豪雇用統計が発表されて、
新規雇用者数が市場予想より悪くマイナスに転じて
失業率も悪化したことを受けて、豪ドルが急落しました。
また、クロス円はまちまちながら軟調傾向となりました。
一方、ドルストレートはドル買いの動きに
軟調な展開となりました。
日経平均は前日比−294.88円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ってもドル買いの動きに加えて、
仏財務相の「大阪G8ではECBの金利政策姿勢が
見直しにつながる可能性がある。」との発言もあって、
ユーロドルが下げ足を早めることとなりました。
ポンドドルなど他のドルストレートも軟調に推移しました。
ドル円は堅調に推移しました。
また、クロス円は、まちまちながら
ユーロ円やカナダ円などが堅調な動きを見せました。
午後5時のECB月報では、強いインフレ懸念とともに
「インフレの2次的影響を阻止する為に断固として行動する
用意がある」との認識が示されました。
午後6時の欧鉱工業生産は市場予想に対して
好悪交錯して限定的な反応となりました。
また、独連銀総裁からは「ECB理事会は高度の警戒態勢。
行動する用意。」とのコメントがありましたが、
トリシェECB総裁の発言の踏襲で市場反応は限定的でした。

ニューヨーク時間に入ると、
米小売売上高ほか複数の経済指標が発表されて、
好悪交錯する結果となりましたが、
米減税の効果のためか小売売上高が市場予想を上回り、
前回値も上方修正されたことで、
ドル円が上下動を演じながらも上昇しました。
午後11時の米企業在庫は市場予想を上回りました。
NY午後からは、ドル買いも一服となって、
ドル円の上昇とドルストレートの下落も一服となりました。
クロス円は、まちまちながら揉み合いとなりました。
NYダウは一時前日比100ドル以上の上昇となっていましたが、
上げ幅を縮小して前日比+57.81ドルで取引を終えました。

週末の今日13日(金)は、
早朝の7時45分にNZ小売売上高指数、
昼過ぎに日政策金利発表、(市場コンセンサスは据え置き)
午後の1時半に日鉱工業生産(確報値)、
午後の3時に日金融経済月報、
午後の3時に独消費者物価指数、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格、
午後4時半に白川日銀総裁記者会見、
夕方6時に欧労働コスト、
午後9時半に米消費者物価指数、
同夜の9時半に加製造業出荷指数、
夜の11時にミシガン大学消費者信頼感指数、
などの経済指標が発表されます。
NZと米の指標には注目です。

さて、大手シンクタンクが顧客向け観測リポートで
「FRBは利上げしない」と伝えたことなどで、
いったん軟調となったドル円も、
ポールソン財務長官やブッシュ大統領、
そしてバーナンキFRB議長、セントルイス連銀総裁など、
米要人の強いドル擁護のコミットで、ドルが堅調となり、
ドルストレートが軟調となる展開となりました。

しかしながら、アジアをはじめとして株価の軟調傾向が続いて、
VIX指数(恐怖指数)も24近くとなっていて比較的高く、
為替の動きとの違和感を指摘する声もあるようです。
また、原油価格はG8財務相会合を前にしても、
137ドル程となっています。

日本各地でG8の担当大臣会合が開かれていますが、
今日13日から大阪でG8財務相会合が開催されます。

一部では、1987年のブラックマンデーでは米独の金利差縮小から
ドル暴落の懸念が強まり市場が混乱して、
株価が暴落した歴史の教訓があることから、
主要国の足並みの乱れを懸念する声もあり、
世界的にスタグフレーションのリスクの高まる中、
インフレ対策の協調がどこまでなされるのかが注目されます。

流れに乗りながらも警戒感を忘れずに
トレードしていきたいものです。


さて今日は、プロとアマの差のお話です。

プロとはプロフェッショナルのことで、
その道で飯を食っている人のことを指して、
アマとは愛好者のことを意味するようですね。

同じようなことをしているようでも、
プロとアマには、わずかで大きな違いがありそうです。

さて、私の昔の将棋仲間の悪友に(笑)
クリーナー(洗剤)の個別販売の業界で
当時、某社の国内全支店の中で10年以上にわたって
常に全国一の営業成績を上げていたMという男がいまして、

いったいぜんたいどんな営業をしているのかと
とても興味が湧いて、1日だけ営業車に同乗させてもらい、
営業を見せてもらったことがありました。

まぁ、トークのキレや押しの強さもさることながら、(苦笑)
いろいろと特徴がありました。

とにかく時間を大切にして、
食道楽でもあったので、昼食は車の中でこそ食べないものの、
少し良い食堂などで昼食を取るのですが、
まぁ、食べるのが早いことには驚きました。

それだけではなく、奇妙な行動がありました。

営業先といっても、お得意さんから
飛込みでの新規開拓もこなすのですが、

飛び込みの新規先では、車を止めてちょっとの間、
ジッと食い入るように店舗の内外の様子を眺めて、

「ここはダメだ。次へ行こう。」と言うのです。

やってることが飛び込み嫌いの
ダメ営業マンと一見同じなので、(苦笑)

営業のトライもしてみないのに、
何を言っているのかと思って問いただすと、

「試しに営業してみるかい。」

といって、車を飛び出すと、
例のキレの良い営業トークで攻めますが、(笑)
結局、お客様は購入しませんでした。

飛び込むのが嫌で様子見していたわけではなかったのです。

そして、ある店舗の前で、「ここで止まって!」と言うと、
また、ちょっとの間、しげしげと店舗の内外を観察して、

「よし。」と言うと営業車から降りて行って、
ものの10分もしないうちに
1/2ダースの商品の販売を終えてきました。

そして、何事もなかったかのように
淡々と次の店舗へと向かいました。

なんでまだ営業のトライしてもいないお客様が
買うか買わないのか、超能力のように判るのか
詳しく聞きましたが、

「詳しく話しても解らないと思うよ。
 若い時から1ヵ月で靴をすり減らすほど歩いて歩いて、
 そして、体で覚えたことだからね。」

「雰囲気みたいなのを読むの?」

「まぁ、綺麗好きとか、そうではないとか、もあるけど…、
 店主の顔の具合もあるさ。あははっ。
 それに時間勝負だからね。」

と、何がなんだか結局、煙に巻かれてしまいましたが、(苦笑)
その業界でトップ営業マンともなると、
やはり普通とは違うことだけは解りました。 (^^;)

相場でいいますと「場を感じる力」とか
「場味」になるのでしょうか。

行くべきところと、待つべきところが判るのですね。

愛好家レベルでは、このなんともロジック外の不文的な感覚が
なかなか身につかないようですね。

「若い時から1ヵ月で靴をすり減らすほど歩いて歩いて、
 そして、体で覚えたことだからね。」

一朝一夕の感覚ではないという、この言葉が印象的でした。

プロはアマが困難なことをいとも容易く行うものですが、
しかし、そこに至るまでは相応の努力をしてきたのですね。

楽器の演奏者など、その道の一流の人もそうであるように、
トレードにも分析的なことだけではインスタントに捉えきれない
鍛えの入ったアートな感覚も、ときに必要なのかもしれませんね。

FX メッセージのお話

ポールソン米財務長官の「通貨介入という選択肢は排除しない」
との発言や、米バーナンキFRB議長の
「大幅な下降局面に入るリスクは過去1ヵ月間に低下。
FRBは長期のインフレ期待の定着に強く抵抗する。」
との発言にドルが堅調となりましたね。

一昨日の9日(月)は、米雇用統計後の週はじめで
ドル円やクロス円で下窓を空けてのスタートとなりました。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によって
リーマン・ブラザーズの第2四半期に20億ドル以上の
損失観測報道などがありました。
その後、ドル円とクロス円の売りが一巡すると、
窓埋めの動きとなって、東京時間に入って窓を埋めた後も、
最悪期は脱したとの観測を背景に、
米雇用統計が悪出しで買い場と見るショートカバーで
ドル円とクロス円が上昇していきました。
午後2時45分のスイス失業率は市場予想とおりの
結果となって反応は限定的でした。
午後からは膠着感のある相場展開となりました。
日経平均は前週末比−308.06円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
独の貿易収支と経常収支が発表されて
好悪交錯する結果に市場反応は限定できでしたが、
その後、ユーロがいったん1.58台前半まで上昇しました。
ドル円とクロス円は、はじめ保ち合いが続きましたが、
その後、上昇する展開となりました。
午後5時半の英生産者物価指数は市場予想を大きく上回り、
17年ぶりの高い伸び率となってポンドが上昇しました。
一方ユーロはドル買いに軟調となっていきました。
ブッシュ米大統領から「強いドルは米国の国益。」という発言と
ともにガソリン価格高騰に対する牽制発言がありました。

この日のニューヨーク時間では、
カナダの住宅着工件数が発表されて市場予想をやや上回る結果に
カナダが買われましたが反応としては限定的でした。
OPECの議長から「ドル安と投機でのバブルがなければ、
原油は1バレル70ドルが妥当。」という発言があり
原油が軟調となり、ドル買戻しを後押しすることとなりました。
一方、豪ドルなどがしばらく軟調となりました。
午後11時の米中古住宅販売保留(契約ベース中古住宅受注)では
6.3%と市場予想を大きく上回ったことでドル買いが昂進して、
リスク懸念が後退してドル円が上昇しました。
クロス円は豪ドル円ユーロ円が軟調となるなど
まちまちの展開となりました。
一方、ユーロドルなどドルストレートは下落の足を速めました。
その後、格付け機関のS&Pがモノライン大手の
格下げ後の処置として米RMBS(住宅ローン担保証券)の格下げを
行ったことで、一時ドル売りの動きが見られました。
また、ポールソン米財務長官から「大阪G8では原油価格と
インフレについて議論となる。通貨介入という選択肢は
排除しない。」という発言があり、
為替介入も辞さぬとドル下落阻止への強い意志を
ほのめかしたことで、ドルは堅調を維持しました。
豪ドル円も後半は戻しました。
NYダウは前日比+70.51ドルで取引を終えました。

昨日10日(火)は、日本時間の朝に米バーナンキFRB議長が講演で
「米経済の成長リスクは依然下向きであるが、
大幅な下降局面に入るリスクは過去1ヵ月間に低下した。
FRBは、長期のインフレ期待の定着に強く抵抗する。」
と発言して、東京時間に入るとドル買いの強い動意に
ドル円とクロス円の多くが上昇しました。
一方、ユーロドルなどドルストレートは軟調となりました。
午前10時半の豪指標での市場反応は限定的でした。
その後は、各通貨ペアともに小幅な揉み合いとなりました。
日経平均はスタートは前日比プラス圏で推移しましたが、
アジア株につられる格好でしだいに軟調となって
前日比−160.21円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、午後3時に独卸売物価指数が発表されて
市場予想を上回る結果となりましたが、市場反応は限定的でした。
その後、アジア株や日経平均の軟調とダウ先物の下落で、
リスク回避の動意にやや円高となり、
ドル円やクロス円が軟調となりました。
午後5時半に英指標が発表されて、
鉱工業生産は市場予想を上回ったものの、
製造業生産高とともに前回値が下方修正されて
市場反応は限定的にとどまりました。
その後も株価はインフレ懸念と利上げ期待に軟調が続きましたが
昨日のポールソン米財務長官の「通貨介入も選択肢となる」
との発言と、朝の米バーナンキFRB議長の
「長期のインフレ期待の定着に強く抵抗する。」との発言が
蒸し返されたか、ドル円が戻りを見せる展開となりましたが、
その後、また軟調となる上下動となりました。
クロス円も上下動となりましたが、まちまちな展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると、米貿易収支が発表されて
市場予想よりやや赤字幅が拡大となる結果となりましたが、
前回の修正では赤字幅が縮小したことで市場反応は限定でした。
同時刻に発表されたカナダの貿易収支では、
市場予想を下回る結果となり一時カナダが
売られましたが限定的でした。
午後10時にカナダの政策金利が発表されて、
市場予想に対してサプライズとなる据え置きとなって、
カナダが急伸しました。
カナダ中銀からはインフレ懸念の表明がありました。
その後、ポールソン米財務長官が
「為替介入を決してしないとは言わない。
ドルに対する昨日の自身の見解を支持する。」
また、ブッシュ米大統領から「ドルに信任を置いている。」
などの発言や、NYダウが前日比マイナス圏から
プラス圏に転じたこともあって、
ドル円が上昇する展開となりました。
ドル買いにユーロドルなどドルストレートは
軟調な展開となりました。
一方、クロス円は、ドルストレートに引っ張られる動きで
まちまちな展開となりました。
NYダウは前日比+9.44ドルで取引を終えました。

今日11日(水)は、
朝の8時01分に英NIESR GDP予想、
朝の8時50分に日GDP(確報値)、日国内企業物価指数、日国際収支、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数、
夕方5時半に英失業率、英貿易収支、英失業保険申請件数推移、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜の9時半に加新築住宅価格指数、加設備稼働率、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。
英指標と米ベージュブックには注目です。

明日12日(木)は、
午前10時半に豪新規雇用者数、豪失業率、豪労働参加率、
夕方5時に欧ECB月例報告、
夕方6時に欧鉱工業生産(季調済)
夜の9時半に米小売売上高、米輸入物価指数、
米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
豪の雇用統計と米小売売上高には注目です。

さて、ポールソン米財務長官が
「通貨介入という選択肢は排除しない。」という発言で、
為替介入も辞さぬとドル下落阻止への強い意志(ドル防衛)を
ほのめかしたことや、米バーナンキFRB議長が講演で
「米経済の成長リスクは依然下向きであるが、
大幅な下降局面に入るリスクは過去1ヵ月間に低下した。
FRBは、長期のインフレ期待の定着に強く抵抗する。」
と発言したことで、ドルが買われて、
先週のトリシェECB総裁の
「来月に利上げを行なう可能性を排除しない。」
とのコメントも影が薄くなる展開となりました。

先週末の米雇用統計の失業率5.5%ショックで
軟調であったドル円が、週が替わって
相場が大きく転換することとなりました。
また、原油相場はG8も意識してか131ドルあたりに下落しました。

地合いは続きそうな気配ですが、
今後のユーロとの金利格差の問題や、
また、アジア各国のインフレ抑制のため
自国通貨買いドル売り介入の動き、
そして、アジア株などの不気味な下落もありますので、
過度の楽観することなく、流れに乗りながらも
慎重にトレードしていきたいものです。


さて今日は、メッセージのお話です。

テレビを見ていると、
よくワイドショーに登場する気象予報士さんが、

「西の空がよく晴れているときは、夕焼けがきれいに見えます。
 日本の天気は西から変わることが多いので、
 西に雲がなければ翌日は天気が良いことが多いです。
 また、朝焼けが見えるのは、
 東側の天気が良いということですから、
 これは高気圧が東に去って、
 低気圧が近づいていることを示すので、
 その日の天気は下り坂になやすくなります。」

と、にこやかな笑顔で語っていました。

「夕焼けがきれいだと翌日は晴れ。
 朝焼けがきれいだとその日の天気は下り坂。」
という昔からの言い伝えですが、

天気予報士さんが説明すると、ちょっと科学的に思えてきて
「うーん。なるほど。」と、なんだか納得してしまいますね。

夕焼けと朝焼けは空からの天気のメッセージなのですね。

昔の人は、理屈はともあれこのことを経験的に知っていて、
生活に生かしていたのでしょうね。

さて、トレードにもメッセージというものがあります。

前回ご紹介したオリバー・ベレスとグレッグ・カプラの著書
「デイトレード」中にとても示唆に富んだ一文がありました。

「充分に知識を持たない初心者は、
 たとえば支持線などのテクニカルが
 うまく機能しなかった場合に、テクニカル分析は信用できず、
 使えないといった誤った認識を持つが、
 これは大きな間違いである。」

「たとえば支持線が4回続けて機能した後、
 突然、下抜けしたとしよう。
 しかし、それは支持線の概念が機能しないことを
 示すものではない。
 それは極めて価値のある有効な情報であり、
 テクニカル分析の概念として、
 最も価値のあるメッセージなのである。」

一見、「えっ? ダマシに価値がるとはどういうこと?」
という一文ですが、このあとに次の言葉がが続きます。

「このメッセージは、相場の『変化』を伝えているのである。」

ひねくれて見ると、こじつけのようでもありますが、(苦笑)
よく考えると、レンジであれトレンドであれ
永遠に続く一様な相場はないわけで、
どのような相場もいつかは必ず変化の時を迎えるとしますと、

有効度の高いテクニカルがダマシとなったということは、
ほんとうに「相場が変化したこと」を
告げているのかもしれませんね。

いい加減なテクニカル分析でのダマシは別として、

正しく分析できていた時のチャートポイントなどでのダマシは、
悔しがるだけではなく、大切な「変化のメッセージ」として
受け止めなくてはならないようです。

そして、そのページの最後では、こう結ばれています。

「チャート分析が常に機能すると期待することは、
 愚の骨頂である。チャートが常に正しいわけではない。
 時には機能しないこともあるが、
 それは経験豊かなトレーダーには、
 価値あるメッセージなのである。」

「トレーダーは、いかにしてそのメッセージを聞くかを
 学ばなくてはならない。」

うーん。なーるほどぉ。。。


参考: 日経BP社 オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ著
   「デイトレード」
   "Tools and Tactics for the Master Day Trader"


FX 不定のお話

先週末は米雇用統計の失業率5.5%ショックと、
原油価格の異常なまでの高騰に
NYダウが07年2月の世界同時株安以来の1日の下げ幅となる
前日比−394.64ドルも下落して、
ドル円とクロス円が大幅に下落して、
ドル売りにドルストレートが上昇する
激しい相場となりましたね。

先週末の6日(金)は、東京時間が始まると
日経平均も堅調に始まり、リスク選好動意に
ドル円やクロス円が堅調なスタートとなりました。
一方、ドルストレートは、米雇用統計が控えていることも
影響してか、動意なき様子見的な展開となりました。
その後、ドル円やクロス円も上げ一服となって、
やや調整傾向の様子見的な展開となりました。
日経平均は、前日比+148.32円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、原油の時間外取引での上昇を嫌気したか
ドル円とクロス円がいったん軟調な動きを見せましたが、
雇用統計も控えているためレンジでの上下動にとどまりました。
午後7時に独鉱工業生産が発表されて、
市場予想より悪い結果となって前回値も下方修正されましたが、
市場反応は限定的でした。
ドルストレートも様子見的な展開が続きました。
午後8時にカナダの雇用統計が発表されて、
失業率は市場予想とおりでしたが、雇用ネット変化率が
市場予想を下回り、一時カナダが少し下げたものの
買い戻しも入って、限定的な結果となりました。

ニューヨーク時間に入ると、注目の米雇用統計が発表されて、
非農業部門雇用者数変化は市場予想よりは良かったものの、
前回値が下方修正されて、
さらに失業率がサプライズとなる5.5%と悪化して、
04年10月以来の悪い数字にドルが売られて、
ドルストレートが上昇してドル円クロス円が一時急落しました。
その後、強い反発となって激しい上下動となりましたが、
NYダウが時間の経過と共に軟調となって、
また、イスラエルとイラン緊張が、ウラン濃縮問題に絡んで
攻撃もあり得るとの要人発言の報道があり、
昔と違う有事のドル売り反応も加わって、
ドル円に強いリスク回避の動意が起こり下落していきました。
一方、ドルストレートの上昇に引っ張られて、
しばらく下げ渋っていたクロス円も
しだいに下落となっていきました。
その中にあってユーロ円は比較的小幅な下げ幅にとどまりました。
モルガン・スタンレーによる
「7月はじめまでに原油が150ドルに達する可能性」が
報じられたことや、デリバティブでの動きや投機マネーの流入で
原油価格が140ドル目前まで上昇して、
NYダウは07年2月の世界同時株安以来の1日の下げ幅となる
前日比−394.64ドル下落しました。

週はじめの今日9日(月)は、
朝の8時50分に日マネーサプライ、
午後1時半に日企業倒産件数、
午後2時に日景気先行指数、日景気一致指数、
午後2時45分にスイス失業率、
午後3時に独貿易収支、独経常収支、
午後4時に日景気ウォッチャー調査、
夕方5時半に英生産者仕入価格、英生産者物価指数、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
夜の11時に米中古住宅販売保留、
などの経済指標が発表されます。
スイス・英・加・米の指標には注目です。

ゴトウ日の明日10日(火)は、
朝の8時01分に英RICS住宅価格、
朝の8時50分に日機械受注、
午前10時半に豪住宅ローン、豪NAB企業信頼感指数、
豪NAB企業景況感指数、
午後3時に日工作機械受注、
夕方5時半に英鉱工業生産、英製造業生産高、英DCLG住宅価格、
夜の9時半に米貿易収支、
同夜の9時半に加貿易収支、
午後10時に加BOC政策金利、(市場コンセンサスは0.25%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
英・米・加の指標には注目です。

さて、先週末は米雇用統計の失業率5.5%ショックと、
原油価格の異常なまでの高騰に、
NYダウが07年2月の世界同時株安以来の
1日の下げ幅となる前日比−394.64ドルも下落して、
ドル円とクロス円が大幅に下落して、
ドル売りにドルストレートが上昇する
激しい相場となりました。

今週も注目の一週間となりそうです。

主なものだけでも、
9日(月)には、米中古住宅販売保留、英生産者物価指数、
10日(火)には、米貿易収支、加BOC政策金利、英鉱工業生産、
             FRB議長講演、
11日(水)には、米ベージュブック、英失業率、英貿易収支、
12日(木)には、米小売売上高、BOE四半期インフレレポート、
             豪雇用統計、
13日(金)には、米消費者物価指数、米ミシガン(速報値)、
             欧鉱工業生産、

そして、米CNBCやリーマンブラザーズの暫定決算の発表など、
注目材料が目白押しです。
また、13日からの原油高騰の最中の
大阪でのG8にも注目されます。 

スタグフレーション懸念も強まってきていて、
世界経済はとても厳しい局面を迎えつつあるようです。

各市場の初動に注意しながらも、株価を睨みながら
流れに乗ってトレードしていきたいものです。


さて今日は、不定のお話です。

へんな題名ですみません。 m(_ _)m

不定といいますと、三面記事でおなじみの「住所不定」
なんていうのがよく使われますね。(笑)

「不貞をはたらいたな」
おっと失礼、これはぜんぜん意味が違いますね。(汗)

不定とは、文字とおり「定まらないこと」という意味ですが、
相場でも不定の状態というのがあります。

相場はある時点から見れば、
必ず上るか下がるかとはなるわけですが、

それは結果論として後からは分ったとしても、
その時点では、どうも方向不明という相場の場面がありますね。

相場には、トレードしてはいけない、休むべき時があるのです。

有名なウィリアム・D・ギャンも
「判らない相場には近づいてはいけない。」
という意味のことを述べていましたし、

また、トレーダー教育を手がけている
プリスティーン・キャピタル・マネジメントの
共同創業者であり、著名トレーダーでもある
オリバー・ベレスとグレッグ・カプラは、

その著書「デイトレード」の中で、
最も重要なトレーダーの取るべき『行動』として、
「何もしないことがベストの選択である場合もある」として、

「わたしは、ときにマーケットを傍観することが、
 行動することよりも数倍優れていることがあることを学んだ。
 明晰を取り戻すのは、バイアスのない
 傍観者である時のことが多い。
 マーケットが思うようにいかない時、
 何か様子がおかしい時には小休止すべきである。」

と述べています。

このダマシにあいやすい相場の不定の状態を見抜くことが、
ときにエントリーすることと同じくらい
トレードではとても重要な場合があるようです。

多くのポジポシ病の短期トレーダーが
この不定の場面でトレードしてしまって損失を蒙っているからです。

不定の場面は、損失の温床でもあるのですね。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラは、
その著書「デイトレード」の中で、さらに語ります。

「たいていのトレーダーは、『何もしないこと』の便益を
認識できないでいる。何もしないことは
 成功を極めたトレーダーのみが
使いこなせる有効な手段である。」
 
過剰トレードで勝ち続けれるトレーダーは
ほとんどいないようです。

どんな相場の状態でも勝つことや
トレード回数が大切なのではなく、
休むべき時と行くべき時を識ることが大切なようです。

トレードは迷ったら止めるのがほとんど正解のようで、

もしかすると、判らないということは、
トレードを休めという重要なサインなのかもしれませんね。

FX わずかで大きな違いのお話

北海道では第17回YOSAKOIソーラン祭がはじまりました。^^

さて、昨日の政策金利は各国とも据え置きとなりましたが、
トリシェECB総裁の記者会見では「来月に利上げを行なう
可能性を排除せず」と発言して、ユーロが急上昇しましたね。

一昨日の4日(水)は、ドル円とクロス円が
比較的狭いレンジでの揉み合いのスタートとなりました。
東京時間では、午前10時半の豪GDPが市場予想を上回り
豪ドルが堅調な動きとなりました。
その後、ドル円、豪ドルの除くクロス円とドルストレートも
比較的狭いレンジでの動きとなりました。
日経平均は前日比+226.40円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、金融不安の再燃となって、
米メリル・リンチによる米大手銀行の損失拡大予想や、
リーマン・ブラザーズの身売りの観測報道も手伝って、
3時過ぎからリスク回避の動意に
ドル円とクロス円が軟調となりました。
また、東京時間前の英ネーションワイド消費者信頼感が
調査開始以来の最低の数字となった蒸し返しもあったか、
ポンドドルが軟調となりました。

この日のニューヨーク時間では、
午後9時15分にADP雇用統計が発表されて、
+4.0万人と市場のマイナス予想を大きく上回る
結果となりましたが、リスク回避の動きも消えやらず
限定的な反応となりました。
その後の米非農業部門労働生産性と米ISM非製造業景況指数も
市場予想を上回る結果となって、ダウの動きに上下動しながらも
ドル円とユーロ円やポンド円などが
しだいに堅調となっていきました。
一方、ドルストレートはドル買いに
しだいに軟調となっていきました。
原油価格は軟調で122ドル代前半で取引を終えました。
NYダウは、前日比−12.37ドルで取引を終えました。

昨日5日(木)は早朝6時にNZ政策金が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりましたが、
RBNZ声明でNZドルの劇的な下落は望んでいないとしながらも
「景気は減速していて、早い時期に利下げする可能性。」
と表明したことでNZが急落しました。
午前10時半の豪貿易収支では、
市場予想よりも赤字幅が縮小する結果となって
一時豪ドルが上昇しましたが、原油価格の下落も影響したか
その後は軟調となりました。
また、米バーナンキFRB議長発言を背景に
原油の下落も手伝ってドルが買われて、
株価軟調の中でもドル円がしだいに堅調となって、
クロス円もしだいに上昇する展開となりました。
ドルストレートは軟調傾向でしたが東京時間終盤に
反発する動きが見られました。
日経平均は前日比−94.45円で取引を終えました。

ロンドン時間に入っても東京での流れを継ぐ展開となりましたが
ドル買いが昂進して、ドル円の上昇が強まりました。
欧州株価は上下動となりましたが、
ドル堅調にリスク回避が後退してクロス円も上昇しました。
一方、ドルストレート軟調な展開になりました。
午後7時に独製造業受注が発表されて、
市場予想を下回ったものの対前年比では市場予想を上回り、
交錯した結果に市場反応は限定的でした。
午後8時に英BOE政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
続き午後8時45分にECB政策金利が発表されて、
こちらも市場予想とおりの据え置きとなりました。
共に市場反応は限定的でした。

ニューヨーク時間に入ると、
カナダの住宅建設許可と米新規失業保険申請件数が発表されて
共に市場予想より良い数字となりましたが、
市場反応は限定的でした。
そして注目のトリシェECB総裁の記者会見では、
「インフレリスクの増大。欧州経済ファンダメンタルは健全。
雇用は拡大。物価安定が優先目標。バーナンキFRB議長による
ドルへの言及は重要。複数の委員は将来的な利上げを要請。
来月に利上げを行なう可能性を排除しない。」と述べて、
ユーロが急上昇しました。これに連れてポンドドルなど
ドルストレートも堅調に推移しました。
一方、堅調であったドル円はドル売りにやや軟調となるも、
トリシェECB総裁による米バーナンキFRB議長の発言の
支持もあって、記者会見の当初では大崩とはなりませんでした。
午後11時に発表されたカナダIvey購買部協会指数は、
市場予想を上回りましたが市場反応は限定的でした。
その後、NYダウは小売業の決算が良かったことから
しばらく堅調に推移しましたが、
格付け機関のS&PがモノラインのアムバックとMBIAの格付けを
格下げしたことで一時軟調となり、
ドル円やクロス円の多くも一時軟調となりました。
その後、株価と共に戻す動きが見られました。
ユードルは一時1.56台近くまで上昇しました。
原油は128ドル台近くまで上昇しました。
NYダウは上昇して前日比+213.97ドルで取引を終えました。

週末の今日6日(金)は、
朝の8時50分に日外貨準備高、
午後3時45分に仏貿易収支、仏財政収支、
夜の7時に独鉱工業生産、
夜の8時に加雇用ネット変化率、加失業率、
夜の9時半に米雇用統計(非農業部門雇用者数変化、失業率、他)
夜の11時に米卸売在庫、
深夜の4時に米消費者信用残高、
などの経済指標が発表されます。
独・加の指標には注目です。そして米雇用統計には特に注目です。

さて、昨日の政策金利は各国とも据え置きとなりましたが、
トリシェECB総裁の記者会見では「来月に利上げを行なう可能性を
排除せず」と発言して、ユーロが急上昇しました。

報道によりますと、経済協力開発機構(OECD)が発表した
世界経済見通しでは、日米欧など加盟している30ヶ国の
08年の実質経済成長率を1.8%ととして、
昨年12月時点より下方修正したそうです。

また、サブプライム問題を発端とする市場混乱の
ピークは過ぎた可能性があるとしながらも、
08年の4-6月期では、実質経済成長率が0.5%のマイナスとなり、
その後の回復も09年にかけて1%台の低成長が続くとの
見解を公表したそうです。

昨日の原油価格はまた上昇しましたが、
国際商品の値動きを示すCRB指数が
ここのところの原油の下落で低下しているようです。
しかし、ドイツではガソリン1リットルが
なんと260円相当にもなっているそうです。

さて、今日は注目の巨大指標の米雇用統計が発表されます。
先々週には「前回値が−2万人から、−15万人に大幅に
下方修正か?」という噂も飛び交っていましたが、
今後の米経済を占うことになる重要指標ですので、
しっかりと結果を見据えたいものです。
好悪交錯する思惑が飛び交っているようですが、
その結果や如何に。。


さて今日は、わずかで大きな違いのお話です。

論理的にはまったく矛盾しているのですが、
世の中にはこのようなことが多いようですね。

世の中の不思議のひとつかもしれません。

同じような品揃えで同じような規模で売っている
ホームセンターの売り上げの大きな違いや、

同じように法律を学び同じように司法試験に合格した
弁護士さんの事務所ごとの依頼数の違いなどがあります。

まぁ、分析的に原因を追究すると、立地とか周辺人口の密集度や、
人脈やキャリア、勝訴数などいろいろあるのかもしれませんが、
分析的には把握できない「何か」があるのかもしれませんね。

このような同じようなことをしていても
大きな差となる不可解は、多くの分野で見られます。

営業成績、販売金額、個人事業の収入、などなど、
数え切れないほど不可解が存在しますね。

また例えば、同じように練習している野球の選手でも、
打率が一割五分以上も違う選手がいて、
基礎体力や動体視力などの身体能力や練習量といった
主要と思われるファクターだけでは
どうも説明が出来ないことがあります。

基礎体力の向上のためのトレーニングや練習量の強化は、
確かに一定の効果は期待できますが、
一割五分の打率の差は、そうやすやすと克服できないことが
どうも多いようですね。

できる選手とできない選手は、いったいどこが違うのでしょうか。
主要ファクターと思われること意外で
結果を大きく左右している「何か」とは何なのでしょう。

このような不可解なことは、

よく「センスの違い」だなどといわれることがありますが、
では、そのセンスとは何なのでしょうか。

そのできる選手は、いったい
「何を知っている」と言うのでしょうか。
「特別な何か」があるのでしょうか…。


私も将棋が好きで、若い頃は仕事が終わると
将棋道場に入り浸りの時期があったのですが、
三段くらいまでは棋書を読んだり、詰め将棋を解いたり
対局したりで、なんとかかんとかなれましたが、
それから四段になるまではけっこうたいへんで、
いくら勉強してもさっぱり棋力が伸びない時期がありました。

棋書に書いてあることは理解できている。実戦もこなしている。
でも、四、五段クラスには全く勝てない…。

悩みました。どこが悪いのだろう…。

そんなとき私を見ていた年老いた席亭が一言いいました。

「技術的には紙一重なんだよ。
 でもこの紙一重が大きいんだよねぇ。
 こんな時はさぁ、我武者羅にやってもダメなんだよ。
 ちょっと将棋から離れてみるのも良いもんだ。
 そして、将棋が指したくて指したくて、たまらなくなったら、
 またはじめると良い。何か気づくことがあるよ。」

そんな助言があって、しばらく将棋から離れて、
そしてまた将棋が指したくて指したくてたまらなくなって、
将棋盤に向かうと不思議なことに八十一枡が狭く見えて、
指し手がクリアに読めるようになって、
その後、しばらくすると四段クラスにも
勝ち越せるようになりました。

大げさに言うと開眼ですが、(笑)
何かが特別に解ったかというとそうでもなく、

「終盤は駒の損得より速度」という
既に何度も聞き読みした言葉が、
自分自身の深い部分にカチンとはまり、
身についたという感じでした。

頭の表層の言葉での浅い理解が、
深い部分に昇華して結実した感じでした。

ただ、それだけでした。

これが紙一重のことだったわけです。

トレードでもうまくいかないと、もがき苦しんで
「特別な何か」があるに違いないと捜し求めるものですが、

「捜し求めていること」は既に聞いていること、
もう知っていることの中にある場合もあるのかもしれません。

理解が浅いとその真意に気づかないのかもしれませんね。

エントリーチャンスを探すことばかりに気を取られて、
方向不明の保ち合いでの少しの動きにも手を出してしまう。

このようにチャンスが待てないかと思ったら、

今度はレートがグンと動き出しているのに妙に慎重になってしまう。

こんなチグハグでは勝てるものも勝てない時があります。

「あぁ俺も、そりゃぁ、うんざりするほど負けてきたさぁ。
 負けて気づいたことかい? そりゃぁ、耳にタコの
 損切りと適度な建て玉の大切だよ。
 何度か口座を飛ばしゃぁ、身に染みるわね。あははっ。
 それに…、手を出しちゃいけない場面が
 見えるようになったことかなぁ。」

「トレード手法はいろいろ勉強して、とても役には立ったよ。
 でも基本はさぁ、トレードで差益を得るってことは、
 レートが動いてはじめて得れるものだから、
 レートの動きたがっている方や、動いた方へ着いて乗る、
 大切なのは、ただこれだけさ。
 利が乗ったら利食いして、
 ダマシとなったら損切りするだけだよ。
 特別なことなどありゃしない。
 あとは、ちょっとだけトレード手法の手を借りるくらいさ。」

と語ったベテラントレーダーがいたとかいないとか。(笑)
 
捜し求めている「特別な何か」の答えは、
もしかすると既に誰でも知っていることなのかもしれませんね。

FX オーバートレードのお話

昨日はバーナンキFRB議長の発言で相場が大きく動きましたが、
後半にはゼネラル・モーターズの自動車販売台数の急減などで
NYダウが急落してドル円とクロス円が軟調となる上下動の激しい
相場となりましたね。

明日5日(木)はNZと英欧の政策金利が発表されますが、
トリシェECB総裁の記者会見に注目されます。

一昨日の月初めで週はじめの2日(月)は、
英住宅ローンの大手のブラッド・フォード・ビンクレーの
CEOが辞任したとの報道でポンドが急落して、
リスク回避にポンド円やドル円、そしてクロス円が
下窓を空けての波乱のスタートとなりました。
午前10時半の豪小売売上高は市場予想を下回り、
豪経済の減速に利上げ期待が後退して、豪ドルが下落しました。
その後、ポンドや豪ドル円を除いては、
日株価が堅調であったこともあって
いったん窓を埋めることとなりましたが、
しだいにドル円やクロス円は軟調傾向の揉み合いとなりました。
ドルストレートもやや軟調なもみ合いとなりました。
日経平均は前週末比+101.60円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
英住宅ローンの大手のブラッド・フォード・ビンクレーの
CEOが辞任した報道が蒸し返されて、
ポンドの下落が加速することとなって、
ドル円とクロス円がリスク回避の強い動意となって下落しました。
午後5時半の英モーゲージ承認件数等も市場予想を下回りました。
トリシェECB総裁からは「非常に重要な市場の調整に直面。
警戒を維持する必要。物価上昇は大きな問題。」
とのコメントがありました。
一方、IMFはユーロ圏の経済見通しを上方修正しました。

この日のニューヨーク時間では、先週末に
米商品先物取引委員会(CFTC)の調査が入る報道などもあり
原油価格の上昇が一服となっていたこともあって、
はじめ落ち着いた動きとなりましたが、
その後、格付け機関のS&Pがリーマン・ブラザーズ、
メリルリンチ、モルガン・スタンレーの格付けを下げて、
バンク・オブ・アメリカとJPモルガンの格付け見通しを
ネガティブへと引き下げたことが報道されると、
リスク回避の強い動意にドル円やクロス円が
下落していきました。
午後11時の米ISM製造業景況指数は市場予想を上回ったものの、
リスク回避の動きの中で限定的な反応となりました。
一方、ユーロドルなどドルストレートは
ドル売りに堅調となりました。
NYダウは前週末比−134.50ドルで取引を終えました。

昨日3日(火)は、オセアニア時間に
政策金利の発表を控えた豪ドルが軟調となって、
東京時間に入ってから豪の経常収支や住宅建設許可件数が
市場予想より良い数字となったことから
上昇する展開となりました。
また、ウォールストリート・ジャーナル紙の
「米リーマンの四半期ベースで上場以来初の赤字転落の可能性。
第2四半期は評価損など合計20億ドル超える見通し」
と報道があり米金融不安が再燃して、日株価の軟調に、
やや円安へ振れていたドル円とスロス円が、
昼頃から下落する展開となりました。
午後に豪政策金利が発表されて
市場コンセンサスとおりの据え置きとなりました。
RBA声明では利上げの含みも残しながらも需要減速の見通しを示し
現在の政策金利のスタンスをさしあたり適切との
認識を示した内容となりました。
日経平均は前日比−230.97円で引けました。

ロンドン時間に入ると、東京時間の終盤に発表された
スイス消費者物価指数が市場予想を上回る強い数字となって
スイスが堅調となりました。
ドル円は上下動しながら午後5時半頃まで軟調に推移しました。
ドル売りにユーロドル等ドルストレートが堅調に推移しました。
クロス円はまちまちな動きとなりました。
午後6時の欧消費者物価指数は市場予想とおりの結果となって、
欧GDPはわずかに良い数字となりましたが、
市場反応は限定的でした。
その後、ダウ先物が前日比プラス圏となったことなどもあって、
夜のバーナンキFRB議長の経済見通しについての講演も影響したか
ショートカバーの動意となって、
ドル円とクロス円が上昇に転じました。
一方、ポンドドルを除くユーロドルなど
ドルストレートがドル買いに軟調となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
バーナンキFRB議長の講演内容の報道があって、
「ドル安の影響と為替市場の動向を注視。
FRBは先制的な大幅利下げを実施した。
成長とインフレリスクを回避する政策を取っていく。」
と発言して、米経済の見通しを下方修正しながらも、
ドル安懸念を強く示したことで、
ドルが買われてドル円が急上昇して、
ユーロドルなどドルストレートが急落しました。
一方、クロス円は、まちまちな動きとなりました。
トリシェECB総裁からも「中銀は成長と雇用を支援するために
インフレ期待を抑制すべき」との発言がありましたが、
総裁自身からこのコメントを金融政策に対する
シグナルと取るべきではないとして、市場反応は限定的でした。
午後11時の米製造業受注指数は、市場予想を上回りましたが、
利食いの動きもあったか限定的な反応となりました。
ドル円は週はじめの下げを回復して、
いったん大きな「行って来い」となりました。
後半からは保ち合い傾向の相場となりましが、
その後、自動車販売台数でゼネラル・モーターズが
前年同月比で−30.2%と急減したことなどで、
NYダウが一時150ドル近い下落となって、
ドル円クロス円がリスク回避の動意に軟調となり、
その後には、また戻りを見せる忙しい展開となりました。
NYダウは前日比−100.97ドルで取引を終えました。

今日4日(水)は、
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
午前10時半に豪GDP、
夕方5時に独・欧PMIサービス業、
夕方5時半に英PMIサービス業、
夕方6時に欧小売売上高、
夜の8時半に米チャレンジャー一時解雇者数、
夜の9時15分に米ADP雇用統計、
夜の9時半に米非農業部門労働生産性、米単位労働費用、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

ゴトウ日の明日5日(木)は、
早朝の6時にRBNZの政策金利、
午前10時半に豪貿易収支、
夜の7時に独製造業受注、
夜の8時に英BOE政策金利、
夜の8時45分に欧ECB政策金利、
夜の9時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加住宅建設許可、
夜の11時に加Ivey購買部協会指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・欧等の政策金利と
トリシェECB総裁記者会見には注目です。

さて、昨日はバーナンキFRB議長の異例のドル安の牽制発言に
相場が大きく動きましたが、後半には自動車販売台数で
ゼネラル・モーターズが前年同月比で−30.2%と急減して、
北米など4工場を休止することを発表したことや、
米食品大手のタイソン・フーズの養鶏場での
鳥インフルエンザ報道などで、
NYダウが一時150ドル近い下落となって、
リスク回避の動意にドル円やクロス円が軟調となりました。

明日はNZと英欧の政策金利が発表されますが、
欧中銀の10周年となるECBトリシェECB総裁の
記者会見に注目されます。

また、報道によりますと、米ミネソタ州の
ファースト・インテグリティ銀行が破綻して、
今年は半年にもならぬ間に4件目の銀行破綻となったそうです。
05年と06年の銀行破綻はゼロ件で、
サブプライム問題が表面化した07年でも3件とのことで、
サブプライム問題は実体経済へ波及しているようです。

2日にも米格付け機関が複数の米主要金融関連を
格下げするなどがあり、実態と将来への思惑に
大きく揺れる相場がまだ続く可能性もありそうです。

経済指標と共に株価も睨みながら市場替りの初動に注意して、
機敏にトレードして行きたいものです。


さて今日は、オーバートレードのお話です。

オーバートレードとは、過剰売買のことですが、
一般的には、トレードの頻度の過剰のことを指すようです。

そして、これはチャールズ・ダウやW・D・ギャンの時代から、
戒められてきたのですが、

ただ、これはトレードのターム(期間)それぞれに対することで、
薄利を数多く狙うスキャルピングでは、
ある程度の売買頻度は必要ですね。

「ギャンの価値ある28のルール」でも、
第3条でオーバーポジションを厳禁と謳っていますが、
これはポジションの大きさやレバレッジについて
戒められているようです。

W・D・ギャン自身も1909年の
「チェッカー・&・ダイジェスト」紙の公開トレードで
驚異的な264勝22敗という記録が残っていますが、
1ヵ月に286回ものトレードをしたことになります。

まぁ、過剰回数の売買は保ち合いなどはっきりしない浮動も
トレードしてしまうこともあって、
あまりお奨めはできないものの、
問題は「ポジションの大きさ」のほうのようです。

前回のお話に登場したミセス・ラシュキも

「敗れ去ったトレーダーやCTA(先物投資顧問業者)の99%は、
 そのレバレッジが原因でした。
 いいですか。5万ドルの口座でS&P500の先物を
 10枚も建て玉することが問題なのです。」

と述べています。

また、FRBの元副議長デビッド・マリンズや
1997年にノーベル経済学賞を受けた経済学者の
マイロン・ショールズとロバート・マートンなどが参加して
ドリーム・チームとさえ呼ばれた1994年に創業のLTCMでさえ、
1997年のアジア通貨危機と1998年のロシア財政危機などで、
事実上の破綻をしました。

これも身動きが出来ないほどの巨大なポジションが原因でした。

そして、イギリスの名門のベアリングズ銀行を
潰した男として知られるニック・リーソン事件も
大きすぎるポジションが原因でした。

さらに、世界大恐慌での空売りで巨額の利益を上げて
グレート・ベアとも呼ばれたジェシー・リバモアも
その人生で4度も破産を経験して、最期はピストル自殺
したのですが、破産の原因はオーバーポジションでした。

リバモア、彼が最期に教えたかったことは、
「ネバー・オーバートレード」だったのかもしれません。

これほどオーバートレードは怖いものなのですね。

魔物の棲むマーケットでリスクを増大させると
名うてのトレーダでも簡単に葬り去られ、
巨額のマネーでさえ一飲みにされてしまいます。

勝ちが続いた時のユーファリア…。
負けが続いた時の一発逆転狙いの焦り…。

私達トレーダーには常にオーバートレードの
悪魔の誘惑が襲います。

そういえば、

「ザワザワ…」でお馴染みの漫画の賭博黙示録のカイジでも

「負けに負けて、最後に起死回生を狙って
 厚く張ったコマが当たった例があるか……?」

こんな言葉がありましたね。(笑)


「トレードで失敗する第一の原因はレバレッジの問題なのです。」

ミセス・ラシュキの言葉をしっかり噛み締めて
無理なく長くマーケットでトレードして行きたいものです。


FX ミセス・ラシュキのミステリーのお話

どうやら火星探索機が水を発見したようですね。^^

さて、今週は各国の政策金利の発表と共に
週末には米雇用統計が発表されるとあって、
ボラタイルな相場展開の可能性がありそうです。

先週末30日(金)は、オセアニア時間から東京時間の序盤は
日株価が堅調であったこともあってやや円安傾向となったものの
その後は狭いレンジながら円高傾向となって
はっきりしない展開となりました。
朝の日失業率は市場予想よりやや悪く、
日全国消費者物価指数はやや市場予想を下回り、
日鉱工業生産は市場予想を上回りましたが反応は限定的でした。
ドルストレートも比較的小動きとなりました。
日経平均は前日比+214.07円で取引を終えました。

ロンドン時間になると独小売売上高が発表されて、
市場素養を大きく下回ると共に前回値も下方修正されて
ユーロが下落しました。
午後6時の欧消費者物価指数(速報)ではやや市場予想を上回り、
スタグフレーション懸念もあったものの、
市場はユーロ買戻しへと反応しました。
欧失業率は市場予想とおりの結果となって
前日の独雇用統計悪化での懸念を幾分弱めることとなりました。
独連銀総裁からは「インフレ抑制のためECBは断固かつ
タイムリーに行動」との発言もユーロ買戻しを後押ししました。
ポンドドルは上下動しながらも軟調な展開となりました。
ドル円はこの時間下げては上げる展開となりましたが
比較的狭いレンジ相場となりました。

ニューヨーク時間に入ると午後9時半に米の個人所得と
PCEデフレータなどの経済指標が発表されて、
市場予想よりもやや良い結果にドルが買われましたが
強い動意とはなりませんでした。
その後、米シカゴ購買部協会指数が発表されて、
構成項目の雇用指数と新規受注も含めて
市場予想を上回りましたが、市場反応は限定的でした。
午後10時55分に発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数
(確報値)も市場予想をやや上回りましたが、
格付け機関のフィッチがモノラインのCIFGの格付けを
大きく引き下げ「CCC」とした報道もあり、
また、ボストン連銀総裁が「住宅価格の下落は依然米経済の
重大なリスク」と発言したことでリスク回避の動きも生じて、
原油価格動向や月末要因もあったか、
NYダウが前日終値を挟んだ上下動ではっきりしない展開となり、
ドル円はレンジの中で軟調な展開となりました。
一方、ユーロドルやポンドドルなどドルストレートは
ドル売りもあって堅調な展開となりました。
原油価格は、一部のトレーダーによる不正取引や
原油備蓄業者の不正報告の疑いで
米商品先物取引委員会(CFTC)の調査が入るとされ
乱高下となり127ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−7.90ドルで取引を終えました。

月初めの今日2日(月)は、ウェリントンが休場です。
朝の8時50分に豪AIG製造業指数、
午前10時半に豪小売売上高、
同10時半に日毎月勤労統計、
午後2時に日自動車販売台数、
午後2時45分にスイスGDP、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
夕方5時に欧・独のPMI製造業、
夕方5時半に英消費者信用残高、英モーゲージ承認件数、
夜の11時に米ISM製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
豪小売売上高と米の指標には注目です。

3日(火)は、
午前10時半に豪経常収支、豪住宅建設許可件数、
午後1時半に豪RBA政策金利、
午後2時45分にスイス消費者物価指数、
夕方5時半に英PMI建設業、
夕方6時に欧GDP、欧生産者物価指数、
夜の11時に米製造業受注指数、
などの経済指標が発表されます。
豪政策金利と欧・米の指標は注目です。

さて、今週は2日(月)の米ISM製造業景況指数、
3日(火)の豪RBA政策金利、
4日(水)の豪GDP、米ADP全国雇用者数、米ISM非製造業景況指数、
5日(木)のNZ政策金利、英BOE政策金利、欧ECB政策金利、
そして、ECB総裁記者会見、
6日(金)のカナダ雇用統計、米雇用統計、
など各国の政策金利の発表と週末の米雇用統計を中心に
注目材料が多数あります。

米景気への悲観論が後退して、米長期金利が上昇傾向となって、
米十年物国債が5ヶ月ぶりに4%台となり債券価格が下落して、
投機マネーが株式などリスク資産に回帰してきているようです。
また、インフレ懸念も強まり、米金利上昇期待も高まっていて、
先々週のドル売り傾向から先週はドル買い傾向となりました。

一方、ボストン連銀総裁が「住宅価格の下落は
依然米経済の重大なリスク」と発言しているように、
ケース・シーラー住宅価格指数も前年同期比で−14%となっていて
米中古住宅の売れ残り在庫も11.2ヶ月分相当もあるといわれ、
底入れの兆しはまだ遠いようです。

また、原油価格は米商品先物取引委員会(CFTC)の
調査が入るとの報道に上昇は一服となりましたが、
フィッチがモノラインのCIFGの格付けを大きく引き下げ
「CCC」とした報道や、米倒産件数の増加などがあって、
好悪さまざまなファクターが交錯していて、
ややドル買い圧力が強いようですが、
変動の要素も秘めているようです。

そして、週末には巨大指標の米雇用統計が発表されますが、
先々週には「前回値が−2万人から、−15万人に
大幅に下方修正か?」という噂も飛び交っていましたので、
波乱の可能性もありそうです。

流れに乗りながらも、柔軟にトレードして行きたいものです。


さて今日は、ミセス・ラシュキのミステリーのお話です。

ミセス・ラシュキとは、
「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」の著者のひとりの
リンダ・ブラッドフォード・ラシュキのことです。

少し以前は、最先端を行く先物の女性トレーダーと呼ばれ、
高度なトレーディング法を駆使して一躍名を馳せていた人です。
公認CTAのLBR・G・トレーディング社などの社長でもあります。

タートル・スープやモメンタム・ピンホール、
ADXギッパー、ウォルフ波動、ブレイクアウト・モード、
などのいろいろな手法を相場の適所で使い分けて
短期トレードをする凄腕の裁量トレーダーでした。

そのミセス・ラシュキがあるインタビーで
トレードに役立つお奨めの本について

Richard Schabackerが著した
「Technical Analysis and Stock Market Profits」
と答えたそうなのですが、

その本はなんと一時代前の1932年の著作であったことに
驚かせられます。

そして、ミセス・ラシュキは、こうも語りました。

「そして、ある日突然、最もミステリアスな形で
 目の前の霧が晴れていくかのように、
 最も難しいと思われていたことが、
 とてもシンプルなことに思えてくるのです。
 消し去るプロセスを経ながら学んでいきます。」

「いいですか。いつかは必ずその時が来ます。
 ただ、最初の3年間に関して言えば、
 毎年、一貫して利益を上げられるような人は
 ほとんどいません。」

難解極まりないトレードが

「とてもシンプルに思えてくる、
 そんな時が必ずいつの日か来る」というのです。

まさにミセス・ラシュキのミステリーですね。

あのゲーリー・スミスでさえ安定して利益を出せるように
なるまでに20年もかかったといわれるトレーディングが、
簡単に思えるようになる、というわけです。

そして、

たくさんの先端トレーディング手法に精通していた
そのミセス・ラシュキが最後に到達したのは、

古典的な「ブルフラッグとベアフラッグのパターン」
であったとも言われていて、驚いてしまいます。

先進のトレーディングの技法を数多く学んで身につけて、
実践を通じて消し去り昇華して残ったものは、

「えっ、たったこれだけ?」と思えるほど、
古典的でオーソドックスなものであったわけです。

「そう。どんなに時代が変わっても、これらのパターンは、
 今日もちゃんとチャート上に現れますもの。」

と、彼女はあっさりと言い切りますが、
あのラシュキであるだけに言葉の重みが響いてきます。

先進のその先は原点回帰のようでもあり、
コアは何事もシンプルなのかもしれませんね。

そう思いを巡らすと、

「保ち合い離れに着け! ただこれだけだ。」

何度も聞いたあの言葉も甦り
頭の中でリフレインする感じさえもしてきます。(笑)

FX 市場テーマのお話

昨日は、ドル利上げ観測と原油の下落も背景とした
NYダウの上昇などで、終盤はやや調整も見られたものの、
ドル買い動意となりドル円が上昇して、
ユーロドルなどドルストレートが軟調な展開となりましたね。
最悪期は脱したとの観測も強くなっているようです。

一昨日28日(水)の東京時間では、米景気の潜在的不安感と共に
白川日銀総裁の「多くのバブルはデフレの危険の中で
低金利持続後に発生している」との発言も
円高傾向に影響を与えたか、
日経平均の軟調を背景にリスク回避の動きとなって
ドル円とクロス円の多くが軟調な展開となりました。
一方、ドル売りにユーロドルなどドルストレートが
この時間は堅調に推移しました。
また、豪豪民間設備投資が良かったことで
豪ドルが上昇する場面がありました。
日経平均は前日比−183.87円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、はじめ東京の流れを継ぐ動きで、
独ザクセン州などのCPIが良かったことも影響したか、
ユーロドルが堅調に推移していましたが、
原油先物が126ドル台まで下落したことなどで
ダウ先物が上昇して、さらに仏消費者信頼感指数の悪化も
後押ししてユーロドルが下落していきました。
また、ドル買いの動意にドル円が上昇して、
クロス円も堅調となりました。
豪ドルが対ドルで軟調となりました。

この日のニューヨーク時間では、午後9時半に米耐久財受注が
発表されて、市場予想を上回る結果に一時ドル買いが強まり
ドル円が上昇しましたが、原油が上昇に転じたことが影響したか
NYダウも前日比でマイナス圏となって、
一時ドル円が押される場面がありました。
また、午後10時前に発表された独消費者物価指数は
市場予想より良い結果となりましたが、市場反応は限定的で、
ユーロドルは軟調傾向の揉み合いとなりました。
NY時間では豪ドルやポンドが堅調となりました。
NYダウが前日比終値を挟む上下動となったことで、
後半は多くの通貨で保ち合いから小幅な揉み合いとなりました。
原油は上昇して131ドル台となりましたが、
NYダウは終盤に上昇して前日比+48.68ドルで取引を終えました。

昨日29日(木)は、はじめはっきりしない動きでしたが、
日経平均が堅調なスタートとなって、
FOMCに投票権を持つ米ダラス地区連銀総裁から
「FRBは、インフレ悪化ならば景気低迷が続いても
早めに利上げと予想」とコメントされたこともあって、
ドルが買われてドル円が堅調に推移しました。
一方、ドル買いにドルストレートは軟調となって行きました。
午前10時半の豪民間設備投資は市場予想を大きく下回り、
前回値は上方修正されたものの、
豪ドル米ドルが軟調となりました。
クロス円は、リスク選好動意とドルストレートの軟調の
綱引きとなって、まちまちの動きとなりました。
日経平均は上昇して前日比+415.03円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に英ネーションワイド住宅価格が発表されて
市場予想を下回ると共に統計開始以来の最低となって
ポンドが急落して、ポンドドルでは一時1.96台後半まで
下落しました。対円でも一時206円台後半まで下落しました。
この動きにつれて軟調傾向にあったユーロドルも、
独失業率が市場予想より悪かったこともあって
一時下げの勢いを強めました。
午後6時に欧業況判断指数など複数の欧指標が発表されましたが
好悪交錯して市場反応は限定的でした。
ドル円は上下動しながらも堅調に推移しました。
ユーロドルはNYを前にして安値圏でも揉み合いとなりました。
軟調であったポンドドルがNY時間前に戻す動きが見られました。
欧州株価は前日比プラス圏ながら下降傾向となりました。

ニューヨーク時間に入ると、米GDP(改訂値)や
米個人消費など複数の米指標が発表され、
コアPCEや新規失業保険申請件数は
やや市場予想を下回ったものの、
他の指標は市場予想とおりとなって、
いったんややドル安反応となりましたが限定的にとどまりました。
その後、在庫の減少に一時133ドルとなっていた原油が、
一時126ドル台へ大幅に反落したことや、
米債利回りが上昇して、米株価も金融セクターが堅調で
NYダウも一時100ドルを越える上昇となって
ドルが買われ、リスク選好動意にドル円が上昇して、
ユーロドルなどドルストレートが軟調となる展開となりました。
クロス円はドル円の上昇とドルストレートの下落との
綱引きとなって、上昇と横這いの揉み合いの
まちまちの展開となりました。
また一方、米失業保険の継続受給者は
2.3%と04年2月以来の310万人を超えて、
5週連続で04年9月の水準を下回りましたが、
米利上げ観測の強まりに市場の関心は誘いませんでした。
終盤にやや調整も見られたものの、
ドル円は一時105円台後半まで上昇して、
ユーロドルは一時1.54台後半まで下落しました。
バーナンキFRB議長の講演は13日の講演を踏襲した内容で
材料視されませんでした。
NYダウは前日比+52.19ドルで取引を終えました。

ゴトウ日の今日30日(金)は、
早朝7時45分にNZ住宅建設許可、
朝の8時01分に英GFK消費者信頼感調査、
朝の8時半に日失業率、日有効求人倍率、日消費者物価指数、
朝の8時50分に日鉱工業生産(速報値)、
午後1時に日自動車生産、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、
午後3時に独小売売上高指数、
夕方6時に欧消費者物価指数(速報値)、欧失業率、
夕方6時半にスイスKOF先行指数、
夜の9時半に米個人所得、米個人支出、米PCEコア・デフレータ、
同夜の9時半に加GDP、加鉱工業製品価格、
夜の10時45分に米シカゴ購買部協会指数、
夜の11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、
などの経済指標が発表されます。
欧消費者物価指数(速報値)と米の指標には注目です。

※米ミシガンは、5分早く発表される場合もあります。

さて、ドル利上げ観測と原油の下落も背景とした
NYダウの上昇などで、終盤はやや調整も見られたものの、
ドル買い動意となりドル円が上昇して、
ユーロドルなどドルストレートが軟調となる展開となりました。

ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、
米シティ、独ウエストLB、英HBOS、米JPモルガン、
スイスUBSなど大手銀行が、
貸し出し金利を実勢よりも低く報告して
ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を歪めた可能性があり、
英銀行協会が今日30日に勧告を行う予定と報じられて、

また、米失業保険の継続受給者が増加していることや、
調査会社のジュピター・イーソーシズによりますと、
第1四半期の米企業倒産が前年同期と比で
48%増加しているとの調査結果もあるなど、
悪材料は今のところあまり材料視されていないものの、
潜在的な悪材料もありますので、

思惑が先行していますが、ある程度織り込まれると
市場テーマが悪材料に向く調整懸念もなくはなく、
流れに乗りながらも
過度の楽観することなくトレードして行きたいものです。


さて今日は、市場テーマ(theme)のお話です。

ギリシャ語が語源のようですが、
テーマ(theme)とは、「主題」とか「主旋律」という意味ですね。

小説なんかでも恋愛をテーマとした恋愛小説から、
恐怖をテーマとしたスリラー小説などいろいろあります。

また、「興味の中心」や「価値観」にも
通じるところがあるようで、
仕事々々で家庭よりも仕事が大切なお父さんと
家庭が大切なお母さんとが、
ときに喧嘩をしてしまうことがありますね。

「ねぇ、家庭と仕事のどっちが大切なのよ。」

「何を言っている。俺がこうして頑張って働いているから、
 飯が食えるんだぞ。俺は家庭のために働いているだ。」

あれまぁ、喧嘩はいけませんね。(苦笑)

どっちもその立場として正しい主張のようですが、
ときに価値としているテーマの違いで衝突することがあります。

そんな仕事々々のお父さんも、休日ともなれば
競馬がテーマとなったり、家族孝行がテーマとなって(笑)
時と状況で同じ人でもテーマが変わったりします。

テーマが変わるといいますと、世の中の興味も変わりますね。

オリンピックの聖火リレーが話題になっていたかと思うと
台風が近づいたりすると台風を気にする話題となったり、
大きな地震の事件が起こると、
今度はそちらが話題の中心になったりします。

身に迫る状況や事件の大きさで興味のテーマは移り変わります。

さて、為替相場にも似たようなところがあって、
為替変動の要因には一説では200もあるそうですが、
その時々で注目の主要テーマが変わりますね。

政策金利や雇用統計など重要経済指標や
NYダウなどの株価はおおむね常にテーマとなりますが、

同じ経済指標でも、米雇用統計などの前では、
雇用に関連することがテーマとなって、
普段はそれほど注目されない新規失業保険申請件数が
相場を動かすこともあります。

政策金利の発表が近づくと、
いつもより要人発言に神経質となります。

また、サブプライム問題で
住宅市況が急減速しているときなどでは、
住宅関連指標が主要テーマとなって動向に鋭敏となりますし、
金融機関の株価などにも鋭敏に反応することがあります。

しかし、慢性化してくると次のテーマを探すように
興味の主題が変化することがありますね。

たとえば現在、大手モノラインのアムバックの株価は、
ピーク時から96%も下落していて、
そして、MBIAも89%の下落となっているそうですが、
それでもなお、格付けがスリーAとなっていて、
不可解極まりないのですが、

織り込み済みということなのでしょうか、
今はあまり話題にものぼらないようです。

まぁ、これとても、米証券取引委員会による
大手格付け会社3社に対しての
格付け手法の調査がはじまっていて、
結果如何では、いつ主要テーマにのぼるか分かりませんね。

ときにニュースなどをきっかけとして、
市場が次々と探すように悪材料をテーマとすることがあります。

また、現在は米金利上昇の思惑と共に、

コモディティ市場の原油価格がかなりテーマとして
見られるようになってきていて、
原油価格が相場に大きな影響を与えています。

原油高→株安→ドル安
原油安→株高→ドル高

となりやすい地合いが見受けられます。

今はどのテーマなのか、という観点から
相場を見てみるのも面白いですね。

私も二十歳代の頃には女性がテーマで、
三十代の頃には仕事がテーマで、
四十代の頃にはお金と相場がテーマで、
五十代となった今は、どこどこの酒が旨いとか、
興味のテーマが変わっています。(爆笑)

FX シナリオとシーンのお話


NASAの無人探査機「フェニックス」が火星に到着して、
荒涼とした赤褐色の火星の大地の映像を見せてくれました。
夜空に光る赤い星の映像だと思うと、
SFの世界が現実になったようで、
なんか不思議な感じがしますね。

週はじめの26日(月)は、はじめ円高傾向での
スタートとなりましたが、
その後は英米市場が休みであることも影響してか、
模様眺め的なムードの漂う方向感のはっきりしない
相場展開となりました。そのような中にあって、
オセアニア通貨は堅調に推移しました。
ドルストレートも上下動のレンジ相場となりました。
日経平均は軟調に推移しましたが
為替への影響は限定的でした。
また、NY連銀総裁による「FRBはインフレリスクに
効果的に対処する」というコメントや、
英不動産調査会社による英住宅価格が8ヶ月連続の減少となって
前年比が過去最大の下落とたことにも、
あまり市場反応はありませんでした。
日経平均は前日比−322.01円で取引を終えました。

この日のロンドン時間は、レイト・メイ・バンク・ホリデーで
ロンド市場が休みで、はじめドル円とクロス円が上昇しましたが
強い動意には至らず、レンジでの動きにとどまりました。
ドルストレートはやや動きがあったものの、
下げては上げるレンジでの展開となりました。

この日のニューヨーク時間もメモリアルデーで
各通貨とも比較的狭いレンジでの相場に始終しました。
ECB副総裁から「欧州のインフレは3%近くで推移。
現在の金利水準が物価を安定させる。
08年後半にかけてインフレは低下へ。」
とのコメントがありました。

昨日27日(火)は、はじめ前日の流れを継ぎ
保ち合い傾向の相場となりました。
午後からは日経平均やアジア株が堅調であったことを背景に、
徐々にリスク選好動意となってドル円やクロス円が
しだいに堅調となる展開となりました。
ドルストレートは小幅レンジの展開が続きましたが、
東京時間の終盤でやや上昇する場面がありました。
日経平均は前日比+203.12円で引けました。

ロンドン時間に入ると、午後3時に独GDP(確報値)や
独個人消費(確報値)などと共に、
少し早めに独GFK消費者信頼感調査が発表されて、
市場予想を下回り、前回値も下方修正されたことが嫌気され、
ユーロドルが1.57台前半あたりまで下落しました。
この動きにつれてポンドドルも1.97台前半まで下落しました。
一方、ドル円はこの動きによるドル買いに
一時104円近くまで上昇しました。
この動きにつれてクロス円も上昇しました。
その後は、ドル円とクロス円は
上昇傾向の上下動の揉み合いとなって、
ユーロドルやポンドドルは、軟調傾向の上下動となりました。

ニューヨーク時間に入っても、ドル円とクロス円の
上昇傾向の揉み合いと、ユーロドルやポンドドルの
下値圏での揉み合いがしばらく続きました。
午後10時に米ケースシラー住宅価格が発表されて
市場予想を下回りましたが、市場反応は限定的でした。
午後11時に米新築住宅販売件数や米費者信頼感指数など
複数の米指標が発表されて、好悪交錯する結果となりました。
はじめドルが買われて、ドル円やクロス円が上昇しましたが、
市場予想をやや上回った米新築住宅販売件数の前回値が
下方修正されたことや米費者信頼感指数が市場予想を下回った
ことがしだいに材料視されて、NYダウが軟調になるにつれて
ドル円とクロス円が一時軟調となりました。
その後、原油が上昇が一服となって128ドル台となったことや
FOMC公定歩合議事録で引き下げ要求が5連銀あったことが
公表されたこともあって、NYダウが上昇傾向となり
ドル円が104円台前半まで上昇しました。
また、ユーロドルが1.56台後半まで下落する展開となりました。
サンフランシスコ連銀総裁からは
「今年後半は米経済成長は徐々に上向く。
インフレのデータは失望的だが数年で緩やかに下降。
住宅価格は09年にかけて下落。失業率は上昇。」
との観測のコメントがありました。
NYダウは前日比+68.72ドルで取引を終えました。

今日28日(水)は、
午前9時半に豪Westpac先行指数、
午後2時に日中小企業景況判断、
午後3時に独輸入物価指数、
夕方5時に欧3月経常収支(季調前)、
夕方6時に独消費者物価指数、※時間変更の可能性あり
夜8時に米MBA住宅ローン申請数、
夜9時半に米耐久財受注、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

明日29日(木)は、
朝の8時50分に日大型小売店販売額、日小売業販売額、
午前10時半に豪民間設備投資、
昼12時にNBNZ企業信頼感、NZマネーサプライ、
午後3時に英ネーションワイド住宅価格、
午後4時55分に独失業率、
夜の9時半に米GDP(改訂値)、米個人消費、米コアPCE、
米新規失業保険申請件数、米GDP価格指数、
同夜9時半に加経常収支、
午後11時に米求人広告指数、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

さて、ロンドンとニューヨークの2大市場の休み明けは、
ドルが買われてユーロが売られる展開となりました。

原油価格が上げ一服となって、128ドル台まで調製となりました。
しかし、報道によりますと、アラブ首長国連邦の
ドバイのDGCX取引所とドバイ・マーカンタイル取引所が、
ロンドンでも取引されているメジャー銘柄の北海ブレントなどの
原油先物の取引を開始するとのことで、
近い将来は原油の国際相場となっている
ニューヨークやロンドン市場にも
投機マネーが影響を与える可能性がありそうです。

さて、27日はNYダウは堅調となりましたが
VIX指数も節目の20近くとなっていて、
過度の楽観をすることなく、
流れに乗りながらも機敏にトレードして行きたいものです。


さて今日は、シナリオ(scenario)とシーン(scene)のお話です。

イタリア語がルーツとなっているようですが、
シナリオとは、いわゆる「筋書き」のことですね。
そして、シーンとは、「場面」のことです。

物語となる映画や演劇では、
ともになくてはならないものですね。

「人生はシナリオのないドラマだ」
なんて言われることがありますが、

水戸黄門の物語では、すったもんだのその後に
必ず「印籠」が出てこなくてはいけないようですし、(笑)
ウルトラマンでは、最後は、何とかいう名前の光線を
出さなくてはいけないようです。
そして、たいがいはワンパターンで良い結末となります。

あんなに効果のあるものなら、
最初から出せば良いものの、
物語ですのでそうもいかないのですね。(笑)

さて、トレードでもよくシナリオが大切と言われますが、
こちらは少し人生に似ています。

トレードを裁量するときにシナリオがないと、
「今、この時」の買うか売るかの判断となってしまうことが多く、
その「今、この時」が買うにしても売るにしても、
ベストのタイミングであるとは限らず、

「こうなったら」買おう、「ああなったら売ろう」など、
チャートポイントに基づいてシナリオを立てることは、
「今、この時の判断」だけではなくて、
将来までもトレードの範囲とできるところにメリットがあります。

今はタイミングではないとしても、
将来に対してトレードの計画を持てる、
というわけですね。

ですので、「上げるのか下げるのか、どっちなんだろう。」
というその場主義のトレードから、
将来を含めてチャートを見て考えれるようになって、
トレードの幅が広がります。

「なに。シナリオだぁ? そんなの頭ひねって考えたって、
 シナリオとおりに行くわけじゃなし。意味ねーし。」

あれまぁ。(笑)

トレードでのシナリオは、
そういう物語のシナリオのように「唯一決定的なもの」ではなく、
もちろん、「予言的な予定」でもないんですね。

たとえますと、降水確率と傘の関係に似ています。(笑)

何のこっちゃ、という感じですが、

降水確率80%なら、傘はあらかじめ持って行くとして、
逆に降水確率20%なら傘はほとんどいらないとしても、

降水確率40%は、まぁ統計的に
雨が降らないことの方が多いのですが、
雨が降ってしまうこともけっこうあって、

朝、会社に行くときに傘を持とうか持つまいか、
とても悩ましい降水確率です。(苦笑)

長いコウモリ傘は、雨が降らなければ邪魔だし格好悪く、
さりとて、持って行かないと
雨が降ればびしょ濡れになってしまいます。

そこで、「雨が降ったらビニール傘を100円ショップで買う」と
場合に従った行動予定としますと、
問題が解決することがあります。
雨が降らなければ、めでたしめでたしですし、
たとえ雨が降っても大丈夫です。
 
この「場合に従った行動予定」が
トレードのシナリオなのですね。

もう1つ例を挙げますと、

夜空が満天の星であれば、翌日は晴れることが多いものですが、
それでも、ときには翌日に雨が降ってしまうこともあります。

しかし、満天の星空の翌日に
晴れが多いことに変わりはありません。

そして、星空でのシナリオに反して翌日に雨が降ったならば、
場合に従ったシナリオで、
その時点で傘を持てば良いだけのことです。

これがトレードでのシナリオです。

また、よくシナリオをとても固く考えて、

レートは、レジスタンスラインで反発するもの、
トレンドラインでは再度トレンド方向へ向かうもの、
移動平均線ではレートは移動平均線の傾斜方向へ弾かれるもの、

などとシナリオを立てて、そのとおりとならなかったら、

「チクショー、騙された。
 だからシナリオなんて、あてにならないんだよ!」

と、怒る人がいますが、そうではないのですね。

レートがレジスタンスラインを明確に抜けるまでは、
反発する確率が高かったわけですし、
レートが傾斜する移動平均線を明確に抜けるまでは、
移動平均線の傾斜方向へ弾かれる可能性が高かったのです。

これらを明確に抜け切った後では、
別のシナリオとなるのですね。

いわゆるブレークが起こったということであり、
相場が変わり強い動意となったことを示しています。

あたり前なことですが、
トレンドラインを絶対に抜けないとあれば、
トレンドは永遠に続くことになり、
それこそヘンなことになります。
そんなことはありえません。

あくまでも支持される可能性が高いに過ぎません。

トレードのシナリオは、
シーン(場面)の事実によって可変されるものなのです。
事実の後は、次の可能性の高いシナリオが筋書きになるわけです。

シーン(場面)とは、チャートポイントでの動向であり、
そのチャートポイントでの動向がシナリオの表裏を割かちます。

トレードには絶対は無く、
傾向と確率をトレードすることであるならば、

その時点その時点で、将来を思量して
より確率の高いほうをテクニカル的に選好することが、
トレードでシナリオを立てるということなのですね。

そして、

より確率の高い方向が判らなかったら、トレードを休みます。
休むのも大切なトレードのシナリオです。

FX オーメン(omen)のお話

ブルガリア出身の琴欧州関が初優勝しましたね。
相撲も国際的になったもので、
為替のように欧州勢は強いようです。^^
国技なだけに日本人力士にも頑張って欲しいものです。

先週末23日(金)は、朝に日銀政策会合議事録が発表されて、
「金融市場の緊張は幾分緩和したものの依然として不安定。
米個人消費にさらに下振れリスクがある。
米経済は長い目でみれば実体経済が上振れる可能性。
世界的にはアップサイドリスク。」であるなどの
認識と討議がされた事が明らかにされました。
日経平均は小安く始まったものの、
その後は前日比プラス圏での推移となりました。
為替は小動きの通貨ペアが多く見られましたが、
オージーがやや強含みました。
東京時間の終盤では日経平均がしだいに上げ幅を縮小して、
前日比+33.74円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
はじめユーロが軟調傾向となったところへ
仏の消費者支出とサービス業PMIが市場予想を下回ったことで、
一時1.57台を割り込みましたが、
ドル利上げも前日にほぼ織り込まれて、
調整のドル売りもしだいに強くなって、
アルムニアイ欧州委員による
「08年のユーロ圏インフレ率は約3%。
ユーロ圏にインフレ圧力がみられる」とのコメントも
後押しして、上昇する展開となりました。
ポンドドルも連れ高傾向が見られました。
一方、調整となっていた原油価格が再び上昇し始めたことも
影響して、株価軟調を背景に、
3連休を前にしたポジション調整もあったか、
ドル円とクロス円が軟調となって下落していきました。

ニューヨーク時間に入ってもロンドンの流れがしばらく継続して
ドル円とクロス円の軟調がしばらく続きました。
午後11時に米中古住宅販売件数が発表されて、
市場予想を上回る結果に一時ドルが買われたものの、
在庫水準が増加していることで
中古住宅価格の下落圧力なることが嫌われて、
NYダウも軟調が続いていたことで、
リスク回避の動意に、ほどなくドル売りへ傾斜して、
ドル円とクロス円の下落が加速して、
ドル円が一時103円台前半まで下落しました。
一方ユーロドルなどもドル売りにしばらく堅調に推移しました。
また、格付け機関ムーディーズが米保険大手AIGを一段引き下げ、
株価の下落に拍車をかけました。
しかしながら終盤には、ドル円とクロス円の下落も一服となって
戻す動きが見られました。一方、上昇傾向にあった
ドルストレートも後半から終盤にかけてやや軟調となりました。
NYダウは前日比−145.99ドルで取引を終えました。

週はじめの今日26日(月)は、
早朝の7時45分にNZ貿易収支、
の経済指標の発表があります。
そして、ロンドン市場はレイト・メイ・バンク・ホリデーで、
ニューヨーク市場もメモリアルデーで
2大市場がともにお休みとなります。

明日27日(火)は、
午前11時にNZ中銀インフレ期待、
午後3時に独GDP(季調済)、
午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後3時15分にスイス貿易収支、
夜の10時に米S&Pケースシラー住宅価格、
夜の11時に米消費者信頼感指数、米新築住宅販売件数、
米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

さて、週はじめの今日26日(月)は、
ロンドンとニューヨークが休場です。

今週は、
27日(火)に米消費者信頼感指数と米新築住宅販売件数、
28日(水)に米耐久財受注、
29日(木)に独失業率、米四半期GDP(改定値)と米個人消費、
そして、バーナンキFRB議長の講演、
30日(金)に欧消費者物価指数(速報値)、米PCEデフレータ、
シカゴ購買部協会景気指数、
ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)、加GDP、
などの注目材料があります。

ロンドンとNYの連休明けとなる27日(火)の動きが、
特に注目されます。

流れに乗って、しっかりとトレードして行きたいものです。


さて今日は、オーメン(omen)のお話です。

オーメンとは「予兆」という意味ですが、
頭に新約聖書のヨハネの黙示録で獣の数字とされる「666」の
アザを持つ少年ダミアンが主人公の
映画の題名にもなっていましたね。

不気味な予兆といえば、
昨日のNHKスペシャル「北極大変動」でも、
北極の「川」などが紹介されていました。

この北極の川は、地球温暖化によって
なんと、北極の氷が溶けて流れているのだそうで、
氷河のいたるところに空いている巨大穴など、
不気味なまでに地球の異変が進行していることを
物語っています。

リポートによりますと、北極の氷が溶けると
氷の潜熱によって抑えられていた気温が上昇して、
また、覆っていた氷がなくなることによって、
海水中に閉じ込められていた二酸化炭素も噴出して
さらに地球温暖化に拍車がかかるのだそうです。

まさに負のスパイラルですね。(苦笑)

そして、北極を生息地としているホッキョクグマも、
餌さ不足でたいへんなことになっていて、
大げさなようですが人類の行く末を暗示しているかのようで、

今の北極の様子はは地球環境の将来を予兆する
まさに不吉なオーメンのようです。

さて、相場にもいくつかのオーメンがある場合があります。

歴史的大暴落といわれるものには、20世紀以降だけでも
1907年の金融市場の崩壊、1929年のウォール街の大暴落、
1987年の大暴落、そして、2007年のサブプライム問題による
大暴落など、いろいろありますが、

興味深いのは、1929年のウォール街の大暴落では、
大恐慌へと発展して、
大暴落は大恐慌のオーメンであったことで、

大暴落での下落率もすさまじかったものの、
しかし、それは端緒に過ぎなく、
その後、大恐慌の大底となる1932年7月の時点では、
なんとダウ平均株価は暴落前の89%もの下落となっていました。

しかし、一方、
1987年10月19日のブラックマンデーと呼ばれる大暴落では、
ダウ平均の不振はわずか2年間で
1989年の夏頃には株価がほぼ完全に回復しました。

暴落は、金融市場の自己組織化臨界現象とか、
群集心理によるものとか、プログラム売買によるものとか、
現物と先物のヘッジによる
負のフィードバック・ループによるものとか、
そのメカニズムの研究にはいろいろあるようですが、

暴落が恐慌のオーメンとなるのか、
あるいは比較的短期に回復することになるのか、

ともあれ、暴落のその後のストーリーには
2つのパターンがあるようです。

しかしながら、大暴落と名がついてしまうと
少なくとも数年は尾を引くようですね。

サブプライム問題が表面化してから
早や10ヶ月になろうとしていますが、
今後、どちらのストーリーとなるのでしょうか。

また、1929年のウォール街の大暴落は、
第一波が10月24日の木曜日でしたが、
第二波は、10月28日の月曜日でした。
そして、1987年のブラックマンデーは文字とおりの月曜日で、
休み明けに暴落となることが多いようです。

サブプライム問題の金融収縮にも
安堵感が醸成されてきているものの、

「そんなの杞憂だよ。」

と笑われてしまいそうですが、
休み明けには、まだ少しだけ
用心がいるのかもしれませんね。(苦笑)

FX ユーレカ(EYPHKA)のお話

米FOMC議事録の発表で米利上げ期待が台頭して、
21日のNY時間の為替は、利上げ期待によるドル買いと、
株価下落によるドル売りとの綱引きで揺れる展開となりましたが
22日には、米利上げ期待によるドル買いが優勢となって、
ドル円とクロス円が堅調な展開となりましたね。

一昨日の21日(水)は、前日のNYダウの下落を背景に
オセアニア時間からリスク回避の動意となって、
日経平均も下落して、ドル円では輸出勢の売りもあり、
103円台前半まで下落しました。
また、クロス円も軟調となる展開となりました。
一方、ユーロドルなどドルストレートは強含みに推移しました。
午前10時半の豪指標では限定的反応となりました。
午後からは揉み合いとなりましたが
ドル円やクロス円でやや戻す動きが見られました。
日経平均は前日比−233.79円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、はじめドル円がやや戻し
クロス円が上下動の揉み合いとなる展開となりました。
午後5時に独IFO景気動向が発表されて、
一部に悪くなるとの噂もある中、
結果は市場予想を上回る強い数字となって、ユーロが急伸して、
ユーロドルが1.57台後半まで上昇しました。
その後、IFO要人から「今秋の利下げ期待は適正。
ユーロは過大評価。年末には軟化。」とのコメントに
頭を抑えられはしましたが、堅調に推移しました。
午後5時半の英BOE議事録では、
8対1での金利据え置きであったことが明らかにされましたが、
市場予想とおりで反応は限定的でした。
ドル円は上下動の展開となりました。
その後、午後8時にカナダの消費者物価指数が発表されて、
市場予想を上回る結果に、カナダが堅調な展開となりました。
また、クロス円では豪ドル円やユーロ円が
堅調な展開となりました。

この日のニューヨーク時間では、欧州の地合いを継ぐ動きの中、
カナダの景気先行指数が発表されましたが、
市場予想とおりの結果に市場反応は限定的でした。
ドル円が上下動の揉み合いとなりましたが、
原油先物が131ドル台と史上最高値を更新して、
NYダウが下落していったことを背景に、
リスク回避の動意となって、午後11時半頃から
ドル円が軟調となっていきました。
ユーロドルはLD時間でのIFO景気動向発表以来、
欧州企業が原油高をこなしているとの観測もあったようで
高値圏での推移が続きました。
深夜3時に米FOMC議事録が発表されて、
4月の利下げはぎりぎりの判断であり、
最大のリスクはインフレである認識を示し、
成長リスクとインフレリスクは均衡しつつあるとの
見解が示されました。これを受けて、
米利上げ観測が台頭して、NYダウは下落が続きました。
為替は利上げ観測によるドル買いと
株価の下落によるドル売りの綱引きとなりましたが、
NYダウ下落と原油だかによるリスク回避の方が優勢となって、
ドルが売られてドル円とクロス円が下落していきました。
NYダウは前日比−227.49ドルで引けて続落となりました。

昨日の22日(木)は、早朝のオセアニア時間では
小幅な揉み合いから保ち合いの展開となりました。
朝に日の全産業活動指数と日(通関ベース)貿易収支が発表されて
好悪交錯する結果となりましたが、
日経平均が前日のNYダウの下落を受けて、
軟調なスタートとなったことから、ドルが売られて、
ドル円とクロス円も軟調となりました。
午前10時半の豪指標では市場反応は限定的でした。
午前11時頃NZのカレン首相から、
NZ経済は著しく減速しているとしながらも、
「段階的な減税と、海外で活動するNZ企業に対する
所得税免除を導入する」との発表があり、
この処置を好感してNZが急伸しました。
その後、日経平均が徐々に下げ幅を縮小して
上昇傾向となったのを背景に、
ドル利上げ観測でのドル買いが優勢となって、
ドル円とクロス円が上昇して、
ドルストレートがやや弱含む展開となりました。
日経平均は前日比+52.16円の小幅高で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
はじめドルストレートが堅調な動きとなりましたが、
その後、株価の反発やドル利上げ期待でのドル買戻しに、
ドル円が上昇して、ドルストレードが軟調となる
展開となりました。また、豪ドルで軟調な動きが見られました。
ポンドが上下動しながらも堅調な動きとなる中、
午後5時半に英小売売上高指数と英総合事業投資が発表されて、
好悪交錯する結果とりましたが、
小売売上高指数が良い数字で前回値も上方修正されたことで、
ポンドが上昇して、堅調が続きました。
午後6時の欧鉱工業新規受注では、市場予想を下回りましたが、
市場反応は限定的でした。
ドル円が上下動しながらも堅調となって、ドル買いに
ポンドを除くドルストレードが徐々に軟調となりました。

ニューヨーク時間に入ると米新規失業保険申請件数が発表されて
市場予想よりも良い数字となって、
いつもは反応の少ない指標ながら、ダウ先物の上昇とともに
ドル買いの材料となって、ドルが上昇する展開となりました。
同時刻にカナダの小売売上高も発表されて、
市場予想を下回る結果となってカナダがいったん売られましたが
上下動となりました。その後、カナダ円では
ドル円につられて上昇する展開となりました。
利上げ期待にドルが堅調で、ドル円が104円台前半まで上昇して、
ポンド円も一時206円台に乗せて、ーロ円も堅調に推移しました。
一方、ドルストレートはドル買いにしだいに軟調となりました。
ユーログループ議長からは
「08年の第1四半期GDPと経済に悲観的になる要素はない。
欧州にリセッションの懸念はない。金融危機の影響が
明らかとなるには期間を要するが、向こう数ヶ月で
ユーロが対ドルで極端に下落することはないと思う。」
とのコメントがありました。
原油は一時135ドルをつけましたが、
その後、130ドル台まで調整となりました。
NYダウは前日比プラス圏での上下動となって、
前日比+24.43ドルで取引を終えました。

今日23日(金)は、
朝の8時50分に日銀政策会合議事録、
午後3時15分にスイス貿易収支、
午後3時45分に仏消費者支出
夕方5時半に英GDP、英個人消費、
夜の11時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

さて、米FOMC議事録の発表では、
経済成長を下方修正しながらも、
米利上げ期待を醸成する内容となって、
21日のNY時間の為替は、利上げ期待によるドル買いと、
株価下落によるドル売りとの綱引きで揺れる展開となりましたが、
22日には、米利上げ期待によるドル買いが優勢となって、
ドル円とクロス円が堅調な展開となりました。

また、ユーロでは、ZEW欧州経済研究センターのエコノミストが
「ECBは近い将来に利上げ」とコメントして、
一方、独IFOエコノミストは「今秋の利下げ期待は適切」として、
見解が分かれました。

そして、原油高について、米ポールソン財務長官から
「堅調な世界経済が原油価格を押し上げている。
投機によるものではない。需給の逼迫を注視すべき。」
との一般認識と違う発言がありました。

NYダウは前日比プラス圏ではありましたが、
不安定な上下動となって気迷いも感じられるようです。

為替は米利上げ期待を織り込む展開となりましたが、
株価のVIX指数も比較的高くNYダウの動きも不安定なだけに
過度の楽観をすることなく、
中国などの株価の動きも睨みながら、
為替の織り込み一巡後の動きを見据えて
トレードして行きたいものです。


さて今日は、ユーレカ(EYPHKA)のお話です。

その昔、ギリシアのヒエロンという人が
金細工師に金を渡して純金の王冠を作らせました。

ところが
「金細工職人が金に混ぜ物をして金の一部を盗んだ」
という噂が町中に広まってしまいました。

そこで、ヒエロンは賢人アルキメデスに、
「王冠を壊さずに混ぜ物があるかどうかを調べよ」
と命じました。

まぁ、非破壊検査のようなことを命ぜられたわけですが、
さて、アルキメデスは困りました。(苦笑)

彼はよく風呂に入りながら思索することがあったそうで、
そのときも風呂に入ってあれこれと考えていました。

そして、言い伝えによると、
アルキメデスが風呂に入って、その湯船から溢れるお湯を見て、
容積に対する浮力と物質の重さで密度が計算できることを
忽然と閃き思い立つやいなや、

「ユーレカ(EYPHKA)!」(我は見つけたり)と大声で叫びながら、

なんということでしょう、風呂から飛び出して、
そのまま裸で、シラクサの大通りを駆け出したということです。

まるでストリーキングさながらで、
現代ではきっと逮捕されてしまったことでしょうね。(笑)

おなじみ、アルキメデスの原理の誕生のエピソードです。

さて、相場のほうではと言いますと、

傾向が強く、確率が高いとうことはありますが、
このような普遍的な原理というものはないようです。

もっとも、かつて円安が何年も続いていた時期は、
買いナンピンがその「ユーレカ」に近いもので
あったことはありますが、
サブプライム問題の以降では命取りとなりました。

まぁ、現在でもレンジ相場の性格が強いときや、
大きなトレンドに逆らわない限り、
使えないこともありませんが、
レンジが新たなトレンドへと発展することがあり、
また、トレンドが変化して別の方向となって
しまうこともあって、決して必勝法とはならないようです。

さながら100本の栄養ドリンクの中に
1本だけ毒物のあるドリンクボトルを飲むようなもので、

仮に、ほとんどが良い結果となっても、
たった1本で命取りとなるロシアンルーレットは、
行わないのが原則でしょう。

困ったことに、かなりうまく行ってしまうことがあって、(苦笑)
わずかな経験での事実上、ほとんど良い結果となったとしても、
そして、「ユーレカ」(我、見つけたり)と叫びそうになっても、
それは普遍化してはいけません。

「適用の問題だ」という意見もありますが、
損切りしないことと、ナンピンは、
常用するといつかは命取りとなる悪魔の手法です。

そして、この手法の虜(とりこ)になってしまうと、
常に持ち玉に意識が行ってしまって、口座資金を金縛りにして、
大切な新たなトレードの機会利益さえも失ってしまいます。

資金管理とリスク管理をすることの大切さこそが
相場では真実の「ユーレカ(EYPHKA)!」で、原則なのですね。

FX ダマシのお話

台風4号が各地で大雨を降らし暴れましたが、
温帯低気圧になりました。

さて、原油先物が129ドル台となって、
また、モノラインのCIFGの格付けがムーディーズによって
7段階格下げの「投資不適格級」となったことなどがあって、
NYダウが大幅に下落して、ドルが軟調となりましたね。

一昨日の19日(月)は、東京時間では特に目立った材料もなく
様子見的な相場となりましたが、
日経平均が小幅ながら前日比プラス圏で推移したことで、
やや円安傾向の展開となりました。
ドルストレートもややドル買い傾向でしたが、
あまり方向感のない展開となりました。
その後、午後からはドルが売られて、
ドル円とクロス円がしだいに軟調となっていきました。
日経平均は、前日比+50.13円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
ドル売りにユーロドルが一時1.56台前半まで上昇して、
ポンドドルもはじめは軟調であったものの、
一時1.96台前半まで上昇しました。
一方、ドル円は、一時103円後半まで下落しました。
その後、これらの動きが一巡すると、
短期筋の調整の動きに一転してドル買戻しの動きとなって、
ユーロドルやポンドドルが軟調となりドル円が上昇して、
部分的な「行って来い」となりました。

この日のニューヨーク時間では
初めは静かなスタートとなりましたが、
原油先物が一時125ドル台へ反落しこともあって、
NYダウが上昇したことを背景にリスク選好動意となり、
夜の11時に米景気先行指標総合指数も
市場予想より良い結果となったことで、
ドル円とクロス円が上昇しました。
一方、この動きによるドル買いとともに、
トリシェECB総裁の欧経済に対する悲観的コメントも手伝って
ユーロドルが軟調となって、ポンドドルも軟調となりました。
その後は、原油が再び騰勢となって
NYダウが上げ幅を縮小させたことで、ドル円が軟調となって、
ドルストレートの軟調も一服となりました。
クロス円の多くは、ドル円とドルストレートの動きに
忙しい上下動となりました。
NYダウは後半に上げ幅を縮小したものの、前日比+41.36ドルと
なって、13000ドルの大台を回復して取引を終えました。

昨日20日(火)は、オセアニア時間では
円安の動きが見られましたが、東京時間となると、
日経平均が軟調に推移して、リスク回避の動意となって、
ドル円とクロス円が軟調な展開となりました。
午前10時半に発表された豪RBA議事録では、
利上げが討議されたことが明らかにされ、
オージーが急伸しました。
昼過ぎに発表された日政策金利は、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
日銀金融経済月報では、景気は減速しているとしながらも、
住宅投資は緩やかに回復しているとして上方修正となりました。
ユーロドルとポンドドルは、
昼過ぎに一時軟調となる場面がありましたが、
その後は、ドル売りに徐々に堅調となっていきました。
日経平均は前日比−109.52円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、独生産者物価指数が発表されて
市場予想を上回る好結果にユーロが上昇して、
ドル売りにポンドドルも堅調な展開となりました。
午後4時15分にスイス生産者輸入価格が発表されて、
市場予想を上回る好結果となりました。
その後スイスが急伸する展開となりました。
午後6時に独欧のZEW景況感調査が発表されて、
独の数字が市場予想を下回りいったんユーロが売られましたが、
独ZEWのフランツ所長から
「ECBは金融市場危機が終わるまで金利を据え置くべきだが、
近い将来に利上げをするだろう」というコメントが報道されると
短期筋の買い戻しが入りユーロが上昇する展開となりました。
ポンドドルは堅調が続き一時1.96台後半まで上昇しました。
ドル円は午後6時頃から徐々に上昇していきました。
クロス円も上下動しながらも堅調に推移しました。

ニューヨーク時間入ると、
午後9時半に米生産者物価指数が発表されて、
エネルギーと食品を除くコアは市場予想を上回ったものの、
生産者物価指数自体が弱い数字となって、リスク回避の動意に
ドル円が急落して、クロス円も軟調となりました。
一方、ドルストレートでは、
ポンドドルが堅調な展開が続きました。
同時刻に発表されたカナダの国際証券取扱高と卸売売上高は
市場予想を上回りましたが前回値が下方修正されて、
米指標の影響も強く限定的な反応となりました。
また、原油先物が129ドル台と史上最高値を更新したこともあって
NYダウが軟調となり、リスク回避の動意に
ドル円が軟調に推移しました。
クロス円は一度下げた後、欧州通貨がドルストレートの上昇に
つれて一時戻す展開が見られました。
後半、格付け会社のムーディーズがモノラインのCIFGを
7段階引き下げ「投資不適格級」とするなどの報道されて、
NYダウの軟調が続き、ドル円とクロス円が軟調傾向の
揉み合い相場となっていきました。
NYダウは前日比−199.48ドルとなって
13000ドルの大台を割り込みました。

今日21日(水)は、
午前9時半に豪Westpac先行指数、
午前10時半に豪新車販売台数、
夕方5時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、
夕方6時半に英BOE議事録、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の9時半に加景気先行指標指数、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
独・英・加の指標と米FOMC議事録には注目です。

明日22日(木)は、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(季調済)、日全産業活動指数、
午前9時半に豪消費者インフレ期待、
午後2時に日全国スーパー売上高、
夕方5時半に英小売売上高指数、英総合事業投資、
夕方6時に欧鉱工業新規受注、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同9時半に加小売売上高、
夜の11時に米第1四半期住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
加のほか、英・欧・米の指標にも一応注目です。

さて、原油先物が129ドル台となったことや、
モノラインのCIFGの格付けがムーディーズによって
一気に7段階引き下げられ、
「投資不適格級」となったことなどがあって、
NYダウの大幅下落にドルが軟調となりました。

FRBのコーン副議長のニューオーリンズの講演では、
「現行の米金融政策は適切。
 今後数ヶ月で米経済は一時的に上向く。
 今年後半に底固めして、09年には多少力強さが増す。」
と発言がありましたが、市場反応は冷ややで限定的でした。

また、日本の大手銀行6グループのサブプライム関連損失が
9,800億円に達して、34%も減益となるなど、
各国の実体経済への影響が顕著となってきているようです。

投機マネーによる不気味なまでの原油高など、
コモディティ市場の高騰も懸念されます。

ネガティブ材料に反応しやすい地合いとなってるようですが、
各市場の初動と株価を睨み、
流れに乗ってトレードしていきたいものです。


さて今日は、ダマシのお話です。

相撲が面白くなってきましたね。
琴欧洲が鶴竜を送り倒して9連勝です。^^

その相撲ですが、猫騙しという奇襲があるそうですね。

「八卦よーい」と、立合いと同時に
相手力士の目の前で両手をバチンと合わせて、
相手を驚かし隙を作っておいて、
有利に相撲をすすめようとするわけですが、

「押し出しで○○山の勝ち〜」というのはよく聞きますが、
「猫騙しで△△海の勝ち〜」とは聞きませんので、(笑)
決まり手とはならなく、立会いでの奇襲にすぎないようです。

そして、ご存知、相場にもダマシがあります。(苦笑)

相場でのダマシはもちろん相撲とは違いますが、

ビッグプレーヤーによる意図的で力技(ちからわざ)の
ストップ狙いの猫騙しのようなダマシもあるものの、
テクニカル指標によるダマシが一般的ですね。

オシレーター系指標では、トレンドが強いと
天井圏や底値圏での張り付きとなって、
天井圏かと売り急ぐとダマシにあってしまうことがあります。

口の悪いトレーダーさんは、

「あははっ。
 オシレーターの天(底)で売れば(買えば)良いのであれば、
 暴騰も暴落もありえねーし。」

なんてことを言う人までいます。(苦笑)

とは言え、暴騰や暴落も大きな時間軸のオシレーターでは
ちゃんと捕捉していることもあるようで、
そうとばかりも言えない面もあるかもしれませんね。

それはともあれ、

特定タームでのオシレーター系指標ではダマシとなっても、
そのタームでのトレンド系指標では
しっかり相場の動きを捉えていることもあります。
では、トレンド系がオシレーター系より優れているかといえば
そうとも言えず、レンジ相場ではトレンド系指標が
ダマシ連発となってしまうこともあります。

もしかすると、オシレーター系指標とトレンド系指標は
「適用」こそが大切なのかもしれませんね。

そして、ダウ理論でのレジスタンスラインも
ダマシの舞台となることがあります。

文字とおりのいわゆる「抵抗線」ですから、
ここで反発となることも多いのですが、

ここをブレークするとダムが決壊したように
グングンとレート伸びていくこともありますね。

このあたりは有名になって、レジスタンスラインで
反発しなくても騙されたとはあまり言わず、
ブレークしたことで、エントリーのセットアップと
することができることが良く知られています。

いわゆるブレークアウト狙いですね。

また、ダマシ自体を利用しようという
セットアップも知られています。

トレンドラインやチャネルなどをレートが少しブレークして、

「よし、ブレークだ。ブレーク方向へエントリーだ。」

と思っていると、

そのブレーク自体がダマシとなって、
トレンドラインなどの内側に
レートがまた戻ってきてしまうことがありますが、
このとき反動で勢いをつけたように
逆側にレートが動いていくことがあって、

ダマシのブレークアウトとか、ヘッドフェイクとか、
呼ばれているようですが、

このダマシ自体に乗ってエントリーしようという
セットアップがあります。

「明確な抵抗線のブレークに失敗した場合は、
 かなりの精度で逆側に大きく動きやすい」というわけです。

このセットアップは、イゴール・トシュチャコフなどの
著書でも紹介されていますね。

ときに「ダマシたな!」ということからでしょうか、(笑)
「倍返し」でトレードされることもあります。^^

また、移動平均線に関しては、グランビルの第2法則なども
これに該当するのかもしれません。

このようにダマシは相場につきものですが、
ダマシとなり易いポイントは、
また、セットアップとできるポイントとなることもあって、
あながち毛嫌いしていてもいけないようです。

もしかすると、「反発するはずだ。」「抜けるはずだ。」
という固定観念こそがダマシとなっているのかもれません。

どうやら、抵抗線およびその近傍は、
「上げ下げ、どちらもあり得るポイント」で、
警戒と同時にチャンスも秘めた
注目のチャートポイントのようです。

傾向と勢いを示すテクニカル指標の「状態に従った適用」と、
転換と加速の関所となる
「抵抗線の認識とそこでの動きを見る目」

これらのどちらもトレードには大切なようです。

FX ウロボロスの蛇のお話

北海道は、色とりどりのチューリップが
爽やかな風に揺れています。^^

さて、先週末はミシガンの速報値や
4月の米雇用統計にまつわる噂などで、
大きく荒れた上下動激しい相場展開となましたね。

先週末16日(金)は、朝に実質GDP(速報値)などの
複数の日経済指標が発表されて市場予想を上回ったものの、
前回値が下方修正されたことで好悪交錯することなりましたが、
3四半期連続のプラス成長に市場は限定的ながら、
豪ドル円やユーロ円を除き円高反応となりました。
その後の日鉱工業生産(確報値)や、日消費者態度指数では、
市場予想よりやや悪かったものの、
ドル円は小幅ながらやや軟調な展開となりました。
日経平均は前日比−32.26円と小幅安で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、午後3時過ぎあたりから
日GDPなどの結果を蒸し返す仕掛けもあったか、
格付け会社のムーディーズが米保険最大手のAIGの
一部の子会社を格下げしたこともあって、
ドル円とクロス円が一時急落しました。
その後、欧州株価の上昇を背景に、
一転してドル円とクロス円が上昇に転ずる
激しい上下動の相場展開となりました。
午後4時15分のスイス小売売上高は、市場予想を上回る
結果となって、スイスの上昇を後押ししました。

ニューヨーク時間に入ると、米の住宅着工件数と
建設許可件数が発表されて、市場予想を大きく上回り、
前回値も上方修正されて、ドル円とクロス円が上昇して、
ドル売りにドルストレートが下落しましたが、
変動の大きな集合住宅が数字に寄与した面が強く、
戸建て住宅件数が1991年の湾岸戦争以来の低水準となって
住宅市場を懸念する向きもあり
数字ほどの上昇とはなりませんでした。
その後、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が
少し早めに発表されて、1980年来の28年ぶりとなる
低水準となったことに加え、
4月の米雇用統計の−2万人が
「次回の雇用統計発表で−15万人へ大幅下方修正されるのでは」
という、噂が市場を飛び交って、ドル売りの強い動意が生じて、
ドル円が滝のように急落することとなりました。
このドル売りの動きの後押しもあってユーロドルや
ポンドドルなどドルストレートが急伸しました。
また、原油先物が一時127.82ドルと史上最高値を更新したことを
背景に、豪ドルが堅調となりました。
NYダウは100ドルくらい下落していましたが、
終盤にかけ下げ幅を縮小して、
前日比−5.86ドルの小幅安で取引を終えました。

週はじめの今日19日(月)は、
朝の8時01分に英ライトブーム住宅価格、
午後2時に日百貨店売上高、
夕方6時に欧建設支出、
夜の11時に米景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

ゴウビの明日20日(火)は、
朝の8時50分に日第三次産業活動指数、
午前10時半に豪中銀議事録、
昼過ぎに日政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
午後2時に日景気一致指数(確報値)、日景気先行指数(確報値)、
午後3時に日銀月例報告、
同3時に独生産者物価指数、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格、
夕方6時に独ZEW景況感調査、
同6時に欧ZEW景況感調査、欧建設支出、
夜の9時半に米生産者物価指数、
同9時半に加国際証券取引残高、加卸売売上高、
などの経済指標が発表されます。
独ZEWと米の指標には注目です。

さて、先週末はミシガンの速報値や
4月の米雇用統計にまつわる噂などで、
大きく荒れた上下動激しい相場展開となました。

今週は、19日(月)の米景気先行指標総合指数、
20日(火)の米生産者物価指数、
21日(水)の英BOE議事録、加消費者物価指数、深夜のFOMC議事録、
22日(木)の英小売売上高指数、米住宅価格指数、加小売売上高、
23日(金)の英GDP、米中古住宅販売件数、
など注目の指標が多く、
ボラタイルな相場展開の可能性もありそうです。

また、米ゴールドマン・サックスが16日に発表した
下半期の原油価格予想の141ドルも影響していると思われますが、
原油価格の上昇が続いています。

正直者で知られるバーナンキFRB議長が
2月の議会証言で言及したように、
米の中小金融機関の破綻が出始めているようです。
ミズーリ州のヒューム・バンクや
ダグラス・ナショナル・バンクに続き、
アーカンソー州のANBフィナンシャルが破綻しました。
米連邦預金保険公社によりますと、
昨年末時点でなんと76行を問題銀行と認定しているそうです。

米経済の底打ちとみる向きも少しずつ増えて、
安堵感も醸成されつつはあるものの、
一方では、住宅市場ではいまだ底打ちは見
られていないという声も多く、
中小の米銀行の破綻も現実となってきていて、
過度の楽観は許されないようです。

各市場の初動や株価の動向と経済指標に注目して、
流れに乗りながらも機敏にトレードして行きたいものです。


さて今日は、ウロボロスの蛇のお話です。

20日(火)は満月ですね。

「満月のドル買い」などと言いますと、

「バカか、お前は!」と一蹴されてしまいそうですが、(苦笑)

「満月のドル買い」をまじめに研究している人もいるそうで、
バイオタイド理論に基づいて、日経平均を20年間も
研究している人がいます。

20年間の満月はサンプル数が168日あったそうですが、
その満月の日の平均ボラティリティは、満月でない日よりも
はっきりと統計的な有意さがあるそうで、
ボラティリティが大きくなる「傾向」があるようですね。(驚)

さて、このような、いわゆる「傾向」は、
不規則にも思える相場のいろいろなところで見られます。

例外もあるのでそれらは「定理」とまでは言えないのですが、
たとえば、ジョン・A・ボリンジャーによりますと、

スクイーズと呼ばれるボラティリティが極度に低下した後には
エクスパンションと呼ばれる
レートの動きの拡張が見られるとして、

彼はその著書で
「エクスパンションにはスクイーズがほぼ必須である」
とまで、言い切っています。

まぁ、実際にはスクイーズを伴わないエクスパンションも
散見されますが、ボラティリティの極度の低下は、
その後に急激なレートの拡大となり易い「傾向」は、
確かに有意に観察することができます。

静と動のメリハリの大きなユーロドルやポンドドルなどでは、
しばしばお目にかかることが出来て、

急激なレートの拡大の前には、その予兆ともいえる
ボラティリティの低迷期を発見することが出来ます。

では、この逆に急激なレートの拡大の後はと言いますと、
アレキサンダー・エルダー博士が詩的に語るように
「プラットフォーム」と呼ばれるボラティリティの
局所的な低迷となる「傾向」が現れることが多くあります。

まぁ、これにも「V字転換」というのもあって、
あくまでも傾向に過ぎませんが、

とても大きなボラティリティの拡大の後には、
レートの動きが平坦でボラティリティが極度に低下した
状態がかなりの率で訪れます。

アレキサンダー・エルダー博士によると
その著書の投資苑の中で、

「この駅のプラットフォームのような状態では、
 ある人は下車して、また新たな人が乗車して
 列車は次の駅へと向かうのです。」

と列車と駅のプラットフォームになぞらえて
叙情的に語られていまして、(笑)
レートはこのプラットフォームに一時停車の後、
次の駅へと向かいます。

下りの列車となることもありますし、
上りの列車となって、次のプラットフォームへ向い、
段々畑のような(笑)上昇となることもありますね。

これらのボラティリティの縮小と拡大の循環は、
東洋思想的には「輪廻」のようでもあり、

「全ては、全ての中にある」とする、
西洋神秘学の永遠の回帰を象徴する「ウロボロスの蛇」
のようでもありますが、

少し厄介なことには、(笑)

このウロボロスの蛇は大小があって、
巨大なタームと中間的なターム、そして小さなタームと、
回帰のトグロは、小銀河と大銀河のように
ちょっと複雑で螺旋的に絡まっています。

巨大なタームでのエクスパンションでは、
どうも一方向へと動いているような感覚となりますし、
巨大なタームでボラティリティが低下している時期では、

小さなタームで動きが出ているようでも
レートはお釈迦さんの手の中の孫悟空のように
ちょっと大き目のレンジの中での
動きに過ぎないこともあります。

夢想家とバカにされてしまいそうですが、
相場には確かにウロボロスの蛇が棲息しているようです。(笑)

FX 決定理論のお話

米欧の金融機関の昨年7月以降のサブプライム関連損失額は、
シティやUBSなど全て合わせると
なんと29兆円相当にもなるそうですね。

一昨日14日(水)は、早朝にオランダ財務相による
「ユーロは強い経済を反映。ユーロ高をそれほど懸念しない」
という発言や、仏財務相による
「ユーロは10%から20%ほど過大評価」という相反する発言に
ユーロは上下動しながらも軟調な展開となりました。
一方、前日のNYダウは軟調であったものの
日株価が堅調に推移したことからリスク選好の動意となって、
ドル円やクロス円の多くが堅調な展開となりました。
一方、オセアニア通貨は軟調となりました。
また、ユーロの軟調につられるように
ドルストレートも軟調な展開となりました。

この日のロンドン時間では、はじめドル買いにドル円が上昇して
ユーロドルが軟調に推移しましたが、
仏BNPバリバやINGなど金融機関の決算が
市場予想よりも良かったことなどで欧州の信用懸念が後退して、
しだいに軟調であったユーロが上昇する展開となりました。
一方、ドルストレートの戻しに連れドルが売られて
ドル円がいったん軟調となりました。
午後5時半の英失業率は市場予想とおりの結果となりました。
続く欧鉱工業生産では対前年比が
悪い数字となりましたが市場反応は限定的でした。
午後6時半の英BOE四半期インフレ報告では、
インフレは一時昂進するもしだいに低下する見解を示しました。
また、英GDPの成長率は2009年までに
1%前後へと急減速する見通しを示しました。
これを受けてポンドが売られましたが、
買戻しも入って上下動となりました。
クロス円は上下動しながらもドルストレートの戻しに連れて
しだいに上昇傾向となっていきました。

この日のニューヨーク時間では、午後9時半に発表された
米消費者物価指数が市場予想をやや下回る結果であったことと、
格付け機関のムーディーズが連邦住宅貸付抵当公社
フレディーマックの各付けを格下げしたこともあって、
いったんドルが売られましたが、NYダウが堅調に推移したことで
またドルが買い戻しとなって上下動しながら
しばらく上昇傾向となりました。
ボルカー元FRB議長から
「金融機関やヘッジファンドの監督が不充分。
FRBの役割を明確にする必要。FRBの信任を失えば1970年代以上の
混乱の可能性。インフレの脅威を過小評価してはいけない」
とのコメントがありました。
ドル円やポンド円はNYダウが終盤にかけ上げ幅を縮小したことで
しだいに軟調となりました。
ユーロは上下動しながら揉み合いとなりました。
また、豪ドルは後半しだいに軟調となりました。
NYダウは前日比+66.20ドルで取引を終えました。

昨日15日(木)は、早朝にNZ小売売上高指数が発表されて、
市場予想を大きく下回る結果にキウィが急落しました。
朝の日機械受注では市場予想をかなり下回りましたが、
あまり材料視されませんでした。
日経平均は前日比プラス圏での推移となりましたが、
ドル円は仲値あたりから輸出勢の売りもあって
軟調に推移しました。ユーロドルが、欧州金融機関の
四半期決算を無事にこなしつつあることによる
安心感も台頭したかしだいに堅調となっていきました。
豪ドルが堅調な展開となりました。
ポンド円は軟調傾向となりました。
日経平均は鉄鋼株などが堅調で4日続伸となって
前日比+133.19円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、午後3時の独消費者物価数は
市場予想とおりであったものの、
独GDP(速報値)が市場予想を上回る好結果となったことで、
堅調であったユーロドルが急上昇する展開となりました。
一方、ドル円やポンド円は、一時、軟調な展開となりました。
午後6時に発表された欧消費者物価指数では、
前年比コアが市場予想を下回り、
GDPが市場予想よりも良い数字となり好悪交錯しましたが、
その後、ユーログループ議長から
「ユーロドルの1.6水準は高すぎる。欧のインフレは2009年に
低下と予測」、また、トリシェECB総裁からは
「欧の第2四半期の成長は今回ほど強くならないだろう」などの
発言が相次ぎ、ユーロドルが下落する展開となりました。
ポンドドルも軟調となりました。
一方、ドル円とクロス円は強含みで揉み合う展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると、NY連銀製造業景気指数や
対米証券投資、そして米鉱工業生産など複数の米指標が
相次いで発表されて、市場予想より悪い数字となったものが多く
ドル円やクロス円がしばらく軟調となりました。
その後、反発の動きも見られる中で、
午後11時にフィラデルフィア連銀指数が発表されて
市場予想より良い数字であったことと、
その内訳である雇用数値に改善が見られたことで、
ドル円やポンド円などクロス円が戻す展開となりました。
ユーロドルは上下動しながらも下落傾向が続きました。
NY連銀総裁からは「インフレを考えれば、利上げは可能な選択」
というコメントがありました。
その後もユーロドルは軟調が続き、
ユーロ円も下落していきました。
ドル円やポンドドルでは上げ下げ忙しいレンジの揉み合いが
続きました。終盤は、ややドル円が軟調となって、
ユーロドルがやや戻す展開となりました。
NYダウは前日比+94.28ドルで取引を終えました。

週末の今日16日(金)は、
早朝の7時45分にNZ生産者物価、
朝の8時50分に日実質GDP(速報値)、日GDPデフレータ(速報値)、
午後1時半に鉱工業生産(確報値)、日設備稼働率(確報値)、
午後2時に日消費者態度指数、
午後3時に日工作機械受注(確報値)、
午後4時半にスイス実質小売売上高、
夕方6時に欧貿易収支(季調済)、
夜9時半に米住宅着工件数、米建設許可件数、
同夜9時半に加新車販売台数、
夜11時にミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
などの経済指標が発表されます。
朝方の日指標と夜の米指標には注目です。

さて、信用収縮がいくぶん緩和され安堵感も
醸成されつつあるようですが、

アナリスト予想に対しての経済指標結果に相場は上げ下げするも、
米欧の金融機関の昨年7月以来の損失額は、実に29兆円にもなり、

年明けからは欧州の金融機関での損失計上が目立ち、
英バークレイズの第1四半期の損失額は10億ポンド、
フランスのクレディ・アグリコルの第1四半期の損失は
8億ユーロ近くにもなって、欧州金融機関の第1四半期の損失は
昨年10-12月期よりも30%も損失額が増加しているとのことです。

また、インフレも世界中に波及してきていて、
実体経済が憂慮されます。

思惑と実態に、揺れる相場が続く可能性がありそうです。
狭いレンジでの揉み合いや保ち合いでのトレードは避けて、
動きに乗って機敏にトレードして行きたいものです。


さて今日は、決定理論のお話です。

為替変動を説明しようとする試みに
決定理論というものがありますね。

各国の「経済成長率」や「国際収支」、
そして「物価」や「失業率」などの
いわゆるファンダメンタルズを基礎において、

「国際収支説」「購買力平価説」

などで説明しようとする試みなどが有名ですね。

国際収支説のルーツは、アダム・スミスや
ジョン・スチュワート・ミルまで遡るようですが、
変動要因を「国際的な需給」に求め推し量ろうとするものです。

「景気」や「金利」や「インフレ」なども
この分析要素となるようです。

購買力平価説(PPP)では、米国の経済学者のカッセルが
提唱したそうですが、変動の要因を
「通貨が持つ購買力」に求め推し量ろうとするものです。

ハンバーガーの価格に由来する「ビッグ・マック指数」や、
近年に現れた「iPod指数」などが有名ですね。

国際的に一物一価をあてはめてみようとする試みのようですが
「現地通貨での価格」や「ドルでの価格」で
乖離率をみてみようとするもので、なんか面白いですね。

また、これらのような実需的な観点からだけではなく、
実需よりも投機や投資などの資本取引が多いことから、
近年では、「アセット・アプローチ」という考え方も
有力視されていますね。

その他にも、「心理説」というのもあります。

たとえば第一次世界大戦後に
「ドイツが莫大な債務支払で大変なことになる」
という観測記事を発端としてマルクが暴落した史実も
需給によるものでない「心理」によるものとして知られています。

そう言えば、かつての日本の地方金融機関での取りつけ騒動も
「女子高生の噂話が発端だった」というのがありましたね。

この心理とマーケットについては、
サン・スポット説として語られることもあり、
ケインズの美人投票論として語られることもあるようです。

また一方、トレーダーの中には

「そんなの関係ねぇよ。いいか。為替はだなぁ。
 短期的には経済指標とNYダウで動くんだぜぃ。」

という人までいて、

「はい。はい。ごもっとも」(笑)

どれもある面では正しく、またある面では正しくないようで、

また、要人発言の影響も、コメントのあったときには
怒られた子供のように一時シュンとしても、
その後はまたモコモコと動き出す無邪気な面もあって、^^

何がなんだか分からなくなってしまいますが、(苦笑)

ターム(期間)や市場テーマや状況によっても適用は異り、

アインシュタインでさえ成しえなかった統一場理論のように
為替相場の変動に決定論を探す試み自体が
無謀なる挑戦なのかもしれませんね。

もちろん、チャートでも同じで
チャートが相場を決定するものではなく、
ある方法論はあるときは正しく、
また、どのような方法論も全てには適用できないようです。

カオスに見え隠れする「傾向」をトレードするのみです。

全てが一義的に判らないからこそ、神のパズルは面白く、

その神秘の謎解きに興味が尽きません…。

FX カオスの中の秩序のお話

中国四川省でマグニチュード7.8超えの大地震がありましたね。
なんと阪神大震災の32倍の地震エネルギーだったそうです。

さて、一昨日の週はじめの12日(月)は、
ドル円やユーロドルなどで窓を空けてのスタートとなりましたが
窓はほどなくいったん埋まり、ドル円は東京時間に入ると、
マクロ系とモデル系ファンドの調整の動きもあった模様で、
ドル円がショートカバーで上昇して、ユーロドルなど
ドルストレートが軟調となりました。
午前10時半の豪企業信頼感指数と住宅ローンが
市場予想より悪い数字で景気減速感に
オージーが一時軟調となりました。
その後、ウォール・ストリート・ジャーナル紙による
「米政府のドル下支えの取り組み」報道
などもあってドルの堅調が続きました。
白川日銀総裁からは、金融政策を従来の機を見て利上げから
中立化へ変更する見解が示されました。
日工作機械受注は0.3%と前回より低下しましたが
市場反応は限定的でした。
ユーロは「スペインがユーロを離脱か」という噂もあって、
この時間は軟調に推移しました。

この日のロンドン時間ではドル円の上昇が続き、
ユーロドルなどドルストレートも上昇する展開となりました。
夕方5時半の英生産者物価指数などの複数の指標発表では
市場予想を大きく上回る結果となってポンドが上昇しました。
欧州株価とダウ先物の堅調を背景に
クロス円も堅調な展開となりました。
NY時間前には豪ドルなどで一時調整の動きが見られました。

この日のニューヨーク時間では、
午後9時半にカナダの新築住宅価格指数が発表されて
市場予想とほぼ同じ結果となりましたが、
カナダドルが軟調となる展開となりました。
LD時間でのECB理事による「インフレは長い間ECBの目標を
上回る可能性」とのコメントもあって
ユーロはしばらく堅調が続きました。
一方、ドル円はモノライン大手のMBIAの決算が
悪いながらも市場予想より良かったことで上昇していましたが、
シカゴ連銀総裁の「米経済は依然ダウンサイドリスクに直面。
失業率は上昇する見込み」との発言や
米銀大手のJPモルガンCEOの米景気に対する
ネガティブ発言などもあって、ドル円の上昇も一服となって
揉み合いの展開となりました。
また、ポンドドルがしだいに軟調となりました。
終盤は保ち合い傾向の通貨ペアが多く見られました。
NYダウは前日比+130.43ドルで取引を終えました。

昨日13日(火)は、早朝にNZ食品価格が発表されて
前回値よりも悪かったものの市場反応は限定的でした。
朝の8時過ぎに英RICS住宅価格が発表されて、
市場予想を下回る−95.1%という結果に
ポンドが対ドルなどで軟調となりました。
ドル円とクロス円は、やや軟調な揉み合いとなりました。
ドルストレートも揉み合い傾向の展開となりました。
日株は堅調な展開となりましたが為替への影響は限定的でした。
午後2時過ぎに仏ソシエテジェネラルの四半期決算が公表されて
市場予想を上回る10.96億ユーロの黒字となって、
ユーロが上昇する場面が見られました。
日経平均は前日比+210.37円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、東京時間の終盤のユーロでのドル売りに
いったんドルが弱含みましたが、
その後、ドルが買い戻される展開となりました。
午後5時半の英消費者物価指数では市場予想を上回り
強い数字となって、いったんポンドが急上昇しましたが、
ドルストレート全般がドル買いによる下落する流れに
上昇していたポンドも売られて荒っぽい展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると米小売売上高と
輸入物価指数が発表されて、自動車を除いた小売売上高が
市場予想を上回る0.5%となったことや、
前回値も上方修正されたことなどで、ドルが急伸して
ドル円とクロス円が上昇しました。
一方、ドルストレートは、ドル買いの動きに
しばらく軟調が続きました。
その後、NYダウの軟調を背景に軟調となる場面もあったものの、
ドル円とクロス円は堅調に推移しました。
また、午後10時半頃から軟調であったユーロドルが
フランス小売大手のカルフールの決算が市場予想より
良かったことなどで、しだいに戻す動きとなりました。
また、ポンドドルの軟調はしばらく続きましたが、
軟調であったドルストレートの多くが、
クロス円の上昇につられるように徐々に戻す展開となりました。
サンフランシスコ連銀総裁からは
「米景気の低迷で失業率は悪化の可能性。スタグフレーションに
陥る証拠はない」とのコメントがありました。
終盤もドル円クロス円の上昇は続き、ドル買いに
ユーロドルなどドルストレートが再び軟調となりました。
NYダウは前日比−44.13ドルで取引を終えました。

今日14日(水)は、
朝8時50分に日国内企業物価指数、
日国際収支(経常収支と貿易収支)、
午前10時半に豪賃金コスト指数、
夕方5時半に英失業率、英製造業単位労働コスト、
夕方6時に欧鉱工業生産、
夕方6時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜の9時半に米消費者物価指数、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

ゴトウ日の明日15日(木)は、
早朝7時45分にNZ小売売上高
朝の8時50分に日機械受注、
午前9時半に豪消費者インフレ期待、
午後1時に日首都圏新規マンション販売、
午後3時に独消費者物価指数(確報値)、
夕方5時に欧ECB月報、
夕方6時に欧消費者物価指数、欧GDP(速報値)、
夜の9時半に米NY連銀製造業景気指数、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加製造業出荷、
夜の10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資)、
夜の10時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
夜の11時に米フィラデルフィア連銀指数、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・欧・米の指標には注目です。

さて、先週は軟調であったドル円が
今週に入って上昇傾向となり、ユーロも大き目の上下動となって
相場の振幅が忙しい展開となっています。

米経済の最悪期は過ぎたという観測もある反面、
雇用と住宅市場への懸念は依然根強い声が聞かれ、
週はじめのJPモルガンのCEOの談話では
「米景気後退の深度は深く、米国の景気後退は始まったばかり」
という認識もあり、市場の思惑も交錯して、
上下の値動き激しい相場となっているようです。

また、コモディティ市場では取引量が増大して、
ドバイでの原油スポットは5営業日ぶりに反落したものの、
ニューヨーク・マーカンタイル取引所での原油先物が
7営業日連続の史上最高値更新という
異常な事態となっていて懸念されます。

株価の動向も睨みながら、市場替りでの相場の変化に注意して、
機敏にトレードして行きたいものです。


さて今日は、カオスの中の秩序のお話です。

レートの動きは酔っぱらいのように不規則な千鳥足で、
瞬間瞬間の動きは「不定」とする
ランダム・ウォーク理論というのがありますね。

一方、レートの動きはコイン・トスとは違って、
「いくらかの秩序や有意の偏り」があるとする研究もあります。

ラリー・ウィリアムズによるポーク・ベリーや
大豆、英ポンド、金、日経、Тボンドなど
10種のマーケットを調査した結果では、
日足ベースで前日終値に対して翌日高く引けた日の
平均パーセンテージは55.8%となって、
完全にランダムともいえない結果となっています。

これは株などではタイミングはいろいろ探しても
基本的に買い指向が多いためと思いますが、
下落する時にはドンときますので、単純にこの結果を
エッジとして捉えれるのかどうかは微妙なようですね。

まぁ、相場は完全にランダムとは言い切れないものの
また、絶対もないというところなのかもしれません。

しかしながら、ある程度、必然的なことはあります。

そんなの後付だ! とお叱りを受けそうですが、

それは…、

「上昇の時には陽線が多く連なる」
「下降の時には陰線が多く連なる」

ということです。

また、必然とまではいえないものの、

動きの出るときには、前のローソク足を包み込むように
大きな「包み足」となることが多く、
逆に、停滞する時には、前のローソク足の範囲に納まるように
「はらみ足」となることが多い、という傾向はあるようです。

ローソク足で言う「包み足」は、
米欧でもアウトサイドと呼ばれ、
一方、「はらみ足」はインサイドと呼ばれていて、
米欧日で似たような認識と呼称になっていることも興味深いです。

そして、足1本でボラティリティを論じるのも
どうかと思いますが、

包み足(アウトサイド)は、局所的なボラが高まったことを示し、
はらみ足(インサイド)は、局所的なボラが低下したことを
結果として示しています。

また、ローソク足は、1本だけではなく、
群として見ることも出来て、
狭いレンジの保ち合いからブレークする時には、
やはり、低ボラのローソク足群からの
包み足(アウトサイド)となります。

レートの動きを2次加工した
インジケーター漬けになっていると、

案外と、こんなあたり前なことも忘れて
トレードしていることがあります。

「おい、何言ってんだい。
 上昇したから陽線が連続したのであって、
 そして、ブレークしたから
 アウトサイドとなったんじゃないか!
 そんなの後付の結果論だ!」

まぁ、そうも言えなくもありませんが、

兆候と傾向をトレードすることが
テクニカルでトレードすることであるならば、

「陽線(陰線)の連続の初動」と「アウトサイド」は、

もしかするとカオス(混沌)の中に
秩序や偏りを見出す1つのエッジとして
捉えることができるのかもしれませんね。

ローソク足の陰陽は、どの時間軸でも
なぜか交互よりも部分連続性があるようです。

FX 錬金術師のお話

米シティの41兆円規模の資産売却や
米保険最大手のAIGの1兆5800億円規模の損失計上、
さらには独保険最大手のアリアンツが純利益65%減となったり、
再保険のスイス・リー社とミュンヘン社の世界上位2社が
こぞってて第1四半期決算で大幅減益となるなど、
サブプライムの激震はまだ冷めやらぬようですね。

先週末9日(金)は午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告が
発表されて、短期的なインフレ率見通しを引き上げたものの、
内需の伸びの鈍化で長期的インフレ見通しを引き下げ、
GDPの成長見通しを大幅に下方修正したことで、
豪ドルが軟調となりました。ドル円とクロス円は、
米保険最大手AIGの損失計上の報道などもあって
日経平均やアジア株の軟調を背景に
上下動しながらも弱含みの展開となりました。
午後2時の日指標は市場予想とおりの結果となりました。
日経平均は前日比−287.92円で引けました。

ロンドン時間に入ると独卸売物価指数が発表されて、
市場予想を上回る結果にユーロが堅調な展開となりました。
また、ユーロが対ポンドでも上昇したことで、
ポンドが軟調となりました。
欧州株価とダウ先物の軟調を背景にドル円とクロス円も
リスク回避の動意で軟調傾向となりましたが、
その後、短期筋やアジア中銀の買戻しも入った模様で、
一時上昇して揉み合う展開となりました。
午後8時のカナダ雇用統計では好悪交錯しましたが、
雇用ネット変化率が良い数字で一時カナダが上昇したものの、
売りもあって上下動となりました。
ドル円とクロス円は、全般に揉み合いながらも
軟調な展開となりました。
ユーロも一時揉み合いで軟調となる場面がありました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半にカナダの商品貿易と米貿易収支が発表されて、
加商品貿易が市場予想よりも10億カナダドルも良い数字となって
カナダドルが上昇しました。
一方、米貿易収支は赤字幅が市場予想よりも縮小して、
格付け機関のフィッチが米国の格付けを
「AAA」で据え置いたことなどで、
いったんドル買いの動きがありましたが、
輸入の減少に需要の鈍化懸念が生じたことや、
原油が126ドルの市場最高値を更新したことや、
米銀最大手のシティの資産売却が報じられたこと、
そして米保険最大手のAIGの損失計上の報道などで、
NYダウが軟調な展開となったこともあって、
しだいに市場はドル売り反応へとなっていきました。
一方、ドルストレートはドル売りに上昇傾向となって、
ユーロドルはソブリン系の買いなどが入って、
しだいに堅調となって行きました。
ドル円は102円台後半まで下落して、
ユーロドルは1.54台後半まで上昇しました。
NYダウは前日比−120.90ドルで取引を終えました。

週明けの今日12日(月)は、
午前10時半に豪NAB企業信頼感指数、
豪NAB企業景況感指数、豪住宅ローン、
午後1時半に日企業倒産件数、
午後2時に日景気ウォッチャー調査、
午後3時に日工作機械受注(速報値)、
夕方5時半に英商品貿易収支、英生産者物価指数、
夜9時半に加新築住宅価格指数、
深夜3時に米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。

明日13日(火)は、
早朝7時45分にNZ食品価格、
夕方5時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
英DCLG住宅価格、
夜9時半に米小売売上高、米輸入物価指数、
夜の11時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

さて今週は、明日13日(火)の米小売売上高、
14日(水)の米消費者物価指数や英BOE四半期インフレ報告、
15日(木)の対米証券投資やNY連銀指数、
16日(金)の米住宅着工件数、
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、
など注目材料が多く、相場が大きく動く可能性がありそうです。

米指標には少しずつ良い兆しも垣間見られることがあるものの、
米最大手の金融機関であるシティが
41兆円規模の資産売却を発表したり、
米保険の最大手のアメリカン・インターナショナル・グループ
(AIG)が1兆5800億円規模のサブプライム関連損失を計上したり、
独保険最大手のアリアンツが純利益65%減となったり、
再保険の世界上位2社であるスイス・リー社とミュンヘン社が
こぞって第1四半期決算で大幅減益となるなど、
膿を出し切る過程と思いますが、
まだサブプライムの激震は冷めやらぬようです。

引き続き株価も睨みながら、市場替りの動向に注意して、
流れに乗ってトレードして行きたいものです。


さて今日は、錬金術師のお話です。

最近、硫化水素による事件が報道されていますね。

自然由来のものでは、
火山ガスや温泉にも硫化水素はあるそうで、
温泉の臭いも濃度が高いとなんか怖いですね。

そして、この硫化水素に酸素が4つつくと
あの酸の親分みたいな硫酸となるのだそうで、
化合で物質の性質が変わるのはなんか魔術のようです。(笑)

また、命をはぐくむ「水」も水素の燃えカスのようでもあり、
あるいは酸とアルカリの元となる親分同士が科学的に均衡して
調和しているようでもあり、
あるいは酸化した水素のようでもあり、
化学というのはなんか不思議な感じがします。

さて、この硫酸を発見したのは、中世の錬金術の祖といわれる
イスラムの錬金術師のゲベルという人なのだそうですが、

ルネサンス期には、パラケルススという錬金術師もいて、
火、水、土、空気というアリストテレスの四元素に、
硫黄、水銀、塩のアラビアの三原質を加えた体系の
イアトロ化学派をつくったのだそうです。

現代から見るとほとんどオカルトの世界ですが、
中世以降、このような錬金術も
徐々に化学と呼べるものへと発展していきました。

硫・硝酸・塩酸の混合液である「王水」などは
今でも使われることがあるようですし、
メッキなども原型は彼ら錬金術師の発明の産物でした。

薄暗い研究室で、フラスコから立ち上る煙…、

卑金属から貴金属を創ろうとしたり、
物質をより完全なものに変えるという
「賢者の石」を創ろうとする
オカルト的でマッド・サイエンティストのような
なにやら怪しげな彼ら錬金術師(Alchemy)達ですが、
その名のように化学(Chemistry)に
貢献することとなったわけです。

また、彼らにはどことなく
中世ヨーロッパのイメージがありますが、
その歴史は古く、起源は古代エジプトまで遡ると言われ、
ヘルメス・トリスメギストスの墓から発見されたという
「ヘルメス文書」にも記されていたそうで、
数千年の歴史があるようです。(驚)

インドや中国にも錬金術師達はいて、

また、なんとアイザック・ニュートンも
晩年は錬金術の研究に没頭したと言われています。

彼ら錬金術師達は、卑金属から貴金属を得る研究では、
金より原子番号の大きな常温で蒸発する不思議な物質
「水銀」に着目していたと言われ、

そして、現代では、水銀にガンマ線を照射すると
理論的には水銀が金に変わるそうで、
その系譜は現代にも受け継がれているようですね。

どうやら錬金術師は魔術師でもあるようです。(笑)

さて、魔術師(Wizard)と言えば、
投資家もそう呼ばれることがありますが、
ビルゲイツ氏を抜いて世界一のリッチマンとなった
バフェット氏のあの高く細長い鼻も
どことなく魔法使いのようです。(失礼)

私達トレーダーも、投資家のバフェット氏のように
とはいかないまでも、せめて投機用の呪文でも唱えて
富の芽を育てたいものですね。(笑)

「えっ、どんな呪文だよ? ですって?」

いろいろなトレードの呪文がありますが…、

「保ち合いは静観せよ。動き出したら乗れ。」

という小さな呪文はいかがでしょう。

この呪文を唱えていると銅が銀くらいにはなるかも。(爆)

FX 影のECB理事会のお話

北海道では、チューリップが雨の中で綺麗に咲いています。^^

さて、市場は英欧の政策金利の発表を終えて、
トリシェECB総裁の会見を受けユーロが戻す動きとなりました。
一方、ドルは軟調となっているようで風向きの変化も感じます。

一昨日7日(水)は、前日にファニーメイの四半期決算の結果や
原油高などで軟調となっていたドル円がNYダウが
13,000ドルの大台を回復したことで堅調となり、
一方ユーロドルがしだいに軟調となる
地合いを継いでのスタートとなりました。
ドル円は昼頃にいったん軟調となったものの、
米カンザスシティー連銀総裁が講演で
「景気が回復すれば時期適切に利上げは必要。
インフレが最大の懸念要因。」と述べたことで、
東京時間の午後からは、
再びドル円が上昇に転ずる展開となりました。
一方、ユーロの軟調傾向は継続しました。

この日のロンドン時間では、
英の鉱工業生産と製造業生産高が発表されて、
市場予想を下回る悪い数字にポンドが軟調となりました。
また、欧の小売売上高も悪化して、
さらに独製造業受注も市場予想を大きく下回る結果となって、
ユーロが下落していきました。

この日のニューヨーク時間では、
夜9時半に米非農業部門労働生産性(速報値)が発表されて、
市場予想を上回る結果にドル円が上昇して、
ドル買いにユーロドルなどドルストレートの軟調が続きました。
夜11時に米中古住宅販売保留が発表されて、
市場予想とおりの結果となったものの、
前回値が0.9%も下方修正されたことで、
米住宅市場に対する懸念が再燃して、
さらに原油が123ドルと史上最高値を更新したこともあって、
NYダウが軟調となり、リスク回避の動意に
ドル円とクロス円が軟調となって、
ドル売りにドルストレートの下落が持ち直すこととなりました。
NYダウは前日比−206.48ドルで取引を終え、
再び13,000ドルの大台を割り込みました。

今日8日(木)は、早朝にNZ雇用統計が発表されて、
失業率が悪化して就業者数も1989年以来の減少幅となって、
キウィが急落しました。また、英フィナンシャル・タイムズが
「米欧当局者が対ユーロでドル高が望ましいとの認識で一致」
と報じたことで、ユーロが一段安となりました。
午前10時半に豪雇用統計が発表されて
市場予想を上回る好結果となって、前回値も上方修正されて
一時オージーが急伸しましたが、
ほどなく元値に戻る大きな上下動を演じました。
ドル円とクロス円は前日のNYダウの下落を反映した
日経平均やアジア株の軟調を背景にリスク回避の動意となって
途中に揉み合いがあるもしだいに下落して行きました。
一方、ドルストレートはドル売りに堅調となっていきました。
2ヶ月ぶりに1.53台を割り込んでいたユーロドルも
ゆっくりと戻していきました。
日経平均は前日比−159.22円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、午後3時に独の経常収支と
貿易収支が発表されて輸出が悪い数字となりましたが、
市場反応は限定的でした。ユーログループ議長から
「欧州経済は米国よりも堅調。為替相場は
経済ファンダメンタルズを反映すべき。」とのコメントがあって
ユーロの戻りを後押しする格好となりました。
また、ドル円とクロス円が欧州株価が上昇傾向となった
こともあってしだいに戻す展開となりました。
午後5時頃からポンドで大口のポジション調整に
ポンドが一時上昇しました。
午後7時に独鉱工業生産が発表されて、
前回値が下方修正されたことで、やや悪い数字となりましたが、
政策金利の発表などが控えているためか、
市場反応は限定的でした。
午後8時に英BOE政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
また、欧ECB政策金利も市場予想とおりの据え置きとなりました。

ニューヨーク時間に入ると、カナダ住宅着工件数が発表されて
やや悪い数字にカナダが売られましたが限定的でした。
米新規失業保険申請件数では、やや良い数字であったもの
前回値の修正もあって市場反応は限定的でした。
注目の欧トリシェECB総裁の記者会見では、
「物価の上向きリスクは明らか。マネーと信用の伸びは力強い。
ユーロ圏のファンダメンタルズは健全。雇用は拡大。
失業率は低下。インフレ期待の抑制が最優先課題。
インフレは緩やかに低下。ECBは物価安定に対し必要な事を実行」
との認識を示し、据え置きが全会一致であったことを
明らかにしました。
また、「G7では為替に関する文言が変更された。
米国は強いドルを求めている。」として、
必要があれば、利上げのコード・ワードである
"vigilance"(警戒)を使うとしながらも、
現時点では利上げの意思のないことを明らかにしました。
市場反応は、いったんユーロ売りの動きもあったものの、
しだいにユーロが上昇しました。
ドル円とクロス円は軟調な展開となりました。
午後11時の米卸売売上高は市場予想を下回って、
いったんドル売りに拍車をかけましたが、
その後、NYダウの持ち直しもあって
ドル円やクロス円がやや反発する展開となりました。
OPECの事務局長からは「原油は不足していない。
原油高はドル安に原因している」との発言がありました。
その後は一進一退の揉み合いとなりました。
グリーンスパン氏からは「信用危機の最悪期は過ぎ去った。」
との談話がありました。NYダウは上下動しながら、
前日比+52.43ドルで取引を終えました。

週末の今日9日(金)は、
午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後2時に日景気先行指数(速報値)、日景気一致指数(速報値)、
夜の8時に加失業率、加雇用ネット変化率、
夜の9時半に米貿易収支、
同夜の9時半に加国際商品貿易、
などの経済指標が発表されます。
豪・加・米の指標には注目です。

さて、市場は英欧の政策金利の発表を終えて、
トリシェECB総裁の会見を受けてユーロが戻す動きとなりました。
一方、ドルは軟調となっているようで風向きの変化も感じます。

グリーンスパン氏からは「信用危機の最悪期は過ぎ去った。」
との談話がありましたが、VIX(恐怖指数)もまだ節目の20近くで、
米株価の動向が注目されます。

株価も睨みながら市場替りの動向に注意して、
流れに乗ってトレードして行きたいものです。


さて今日は、影のECB理事会のお話です。

昨日は英欧の政策金利の発表の日で、
軟調が続いていたユーロもトリシェECB総裁の記者会見で
少し風向きが変わってきたようですね。

さて、英国の政策金利を決定するのは、
ご存知イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)ですが、

英経済研究所(IEA)が実施している、
経済学者やエコノミストなど9人で構成されるミーティングで、
影のMPC理事会と呼ばれるものがあるのが知られています。

影のMPC理事会では、かなりの精度で本物のMPCと
同じく政策金利を導くだけではなく、
投票結果の「据え置き」「利下げ」の票の割れ具合も
ほぼ似た結果となることが知られています。

一方、2009年から中欧のスロバキアが参加して
ユーロ導入国が16ヶ国に増えるECBにも
似たようなものがあることが知られていて、

これは、ドイツのハンデルスブラット紙が主催する、
経済学者やエコノミストの15人で構成されるミーティングですが、
影の欧州中央銀行理事会と呼ばれているそうで、
さながら影のECB理事会ですね。

独立した立場で金融政策提言をすることが
目的とされていますが、

この影のECB理事会で、4月30日に
政策金利についての協議と投票が行われたそうで、

果たしてその模擬投票の結果は、9名が「据え置き票」で
6名が「0.25bpの利下げ票」だったそうです。

つまり、識者によると利下げ票も多かったわけですが、

今回の本物のECB理事会では、トリシェ総裁が記者会見で
明らかにしたように、全会一致という結果で、
影のECB理事会の投票結果とは差異が見られました。

「なーんだぁ。影のECB理事会もたいしたことないなぁ。」

という感じもしなくもありませんが、
ちょっとひねくれて(笑い)、うがった見方をすると、

「本当のことは社員に聞け」などと言わることもあるように、
社長より一般社員の方が真実を語ってくれることもあるようで、

案外、いろいろとしがらみのない識者達のほうが
素直に真実を語っていることもあるのかもしれませんね。

ところで、バーナンキFRB議長は正直者で知られていて、
2月15日の議会証言では、
金融機関の現状を議員から聞かれた時に、
「中小の金融機関の中には破綻するところも出る可能性がある」
ことを当時の観測を素直に述べて、質問した議員から
「正直にありがとう」と言われるほどでしたが、(苦笑)

トリシェECB総裁の発言に意図的な作為は
ないものと信じたいものの、

「何を言うか!」と怒られそうですが、

市場の心理的不安を助長させない配慮や
欧州経済を誘導する信念的な考え方も
反映されているところがあるのかもしれませんね。(謎)

どこかの国の大統領や総理大臣も
どこまで真実を語っているのでしょうか…。

はて、謎は深まるばかりです。(笑)

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