FX ナイトの定義とルーレットのお話

金融のシステミックリスクを防止するための
米金融安定化法案の早期可決に向けて、
米財務省とFRBが懸命の議会説得となりましたね。

<週はじめの一昨日22日(月)の主な出来事>

最大約7000億ドル規模の公的資金を用いる米の金融安定への
総合対策に対して市場動向が注目されましたが、
株式市場は好感するも、為替市場は米財政を不安視する向きも
あったか、冷ややかな相場展開となりました。
米FRBが、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの
銀行持ち株会社への移行を認可しました。
野村HDが、米リーマンのアジア業務を買収することとなりました。
日経平均は前週末比+169.73円で取引を終えました。

ロンドン時間ではNYダウ先物が軟調となって、
また、原油が堅調に推移しました。
G7が緊急電話会談を行いました。

ニューヨーク時間では、G7が国際金融システムの一体性と
市場の流動性保護に向けたコミットメントを発表しました。
三菱UFJが米モルガン・スタンレーの普通株を
最大20%取得すると発表しました。
原油高も背景にNYダウが下落してドル売り動意となりました。
NY原油は上昇して120ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−372.75ドルで取引を終えました。

<昨日23日(火)の主な出来事>

東京時間では日市場が休みで、材料難による動意の薄い
相場展開となりました。

ロンドン時間に発表された欧鉱工業新規受注は、
市場予想より強い+1.0%となりました。
カナダの消費者物価指数は、
市場予想より強い+0.2%となりました。
野村HDが、米リーマンの欧州と中東の主要事業の買収を
発表しました。

NY時間で発表されたリッチモンド連銀製造業指数は−18、
住宅価格指数は−0.6%と、ともに市場予想より
弱い結果となりました。
ポールソン米財務長官が
「市場の混乱は先週新たな水準に達して経済全般に波及。
一連の個別対応は必要であったが不十分。
市場の混乱鎮静化には個別対応を超えた措置が必要。」
と発言しました。
バーナンキFRB議長が
「金融不安が長期化すれば、失業率が上昇、GDPの縮小を招く。
救済プランがなければ、住宅市場は落ち込む。
AGI救済は納税者保護が目的。金融市場は極度の緊張状態。
政府案を早期可決しないと甚大な被害の可能性。」
との認識を示す発言をしました。
格付け機関のフッチがGMを格下げして、
見通しをネガティブとしました。
原油価格が109ドル台から105ドル台の乱高下となりました。
NY原油は107ドル台で取引を終えました。
NYダウは乱高下となって前日比−161.84ドルで取引を終えました。

今日24(水)は、
朝の8時50分に日景況判断BSI、
午後5時に独IFO景気動向、独IFO予想値、独IFO現況評価値、
同午後5時に欧経常収支、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請件数、
夜の11時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

また、24日(水)にもポールソン財務長官と
バーナンキFRB議長の議会証言が25日(木)から繰上げとなって
行われますのでNY時間では注目です。

ゴトウ日の明日25日(木)は、
朝の8時50分に日通関ベース貿易収支、
午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
夜の9時半に米耐久消費財、米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米新築住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

さて、金融のシステミックリスク(連鎖破綻)を防止するため、
米金融安定化法案の早期可決に向けて、米財務省とFRBが
懸命の議会説得となりました。
不良債権の買取をめぐっては、金融機関の経営者の
報酬制限問題など曲折もありそうですが、
第三者の監視機関設立で合意の運びとなりそうです。

また、米系金融機関が期末の損失補てんのため、
海外にある資産をドルに換えて持ち帰っている動きもあるようで、
これが皮肉にもドル需要となっていると指摘する声もあり、
この動き一巡後のドルの動向が注目されます。

そして、米投資銀行が相次いで窮地に陥る一方、
日本勢の買収も盛んになってきているようで、
野村HDがリーマンの欧州と中東とロシアの主要部門、
三菱UFJがモルガン・スタンレーとユニオンバンカル、
東京海上HDが米フィラデルフィア、など買収を発表していて、
世界のマネーの構図も変化してきているようです。

経済の不透明感を反映してか、
NYダウや原油価格など乱高下の様相で、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、ナイトの定義とルーレットのお話です。

フランク・ナイトの定義によれば、

リスクとは、未知の結果を示しているが、
結果の分布が判っていることで、

不確実性とは、未知の結果を暗に示しているが、
結果の分布さえも判らないことなのだそうですね。

たとえば、公正な(笑) ルーレットは
この定義でいうところのリスキーなものなのであり、

たとえば、戦争の結果などは不確実性がある
ことになるのだそうです。

そして、投資におけるリスクとは
たんなる「危険」という意味ではなく、
「損益分布範囲」のことで、

リスクが高いとは、損するときは損も大きいが
儲けるときは儲けも大きいことを意味するのだそうで、

まぁ、FXでいいますと、大きな建て玉でトレードすることが、
この「リスクが高い」ことになるわけですね。

さて、ルーレットはギャンブルですが、

これには「0」があるヨーロピアン・ルーレットと
「0」と「00」とがあるアメリカン・ルーレットとが
あるのだそうで、

たとえば、「赤」の当たる確率は、
ヨーロピアン・ルーレットで、48.65%になり、
アメリカン・ルーレットでは、47.37%になるそうなのですが、

このような細かい話はさておき、(大笑)

大雑把に「赤」の当たる確率が50%とした場合は、
ルーレットの結果は毎回の独立事象であって、
何回連続で「赤」が出ようとも、

その次の結果は、やはり「赤が50%」「黒が50%」
ということになっていますね。

「赤が10回も続けて出るなんてほとんどありえないぜ。
 確率(1/2)の10乗で1/1024にもなるんだぞ。
 だから次は黒が出る確率が高いはずだ。」

というのは、ギャンブラーの誤謬というわけです。

このような「赤黒50%づつ」のルーレットに、
おそらく作り話と思いますが面白いお話があります。

あるカジノでの出来事ですが、赤が9回連続で出たそうで、

「次こそは、黒が出るに違いない…。」

と、多くのギャンブラー達は黒に賭けるのですが、
その後も赤が出続け、なんと赤の連続が20回を超えました。

ところが、多くのギャンブラー達が黒に賭け続ける中、
ただ一人、26回目も赤に賭け続けてた男がいました。

さぞや大儲けしてご満悦かと思いきや、
よく見ると彼は勝ちに興奮したのか、
すでに心臓発作で昇天していたというのです。

嘘か真か、笑うに笑えないお話ですが、

もしかすると、ここまで赤が出続けるということは、
(もちろん偶然の産物であることもありえるのですが)
単なる偶然ではなく、
確率が50%ではなかったのかもしれませんね。

ルーレットのディーラーが
故意に行っていたのかもしれませんし、
ルーレット盤自体が歪んでいていたのかもしれません。

原因はともあれ、
何らかの偏向(バイアス)があった場合もありそうです。

さて、相場でのレートの動きも、

ランダムウォークに見える効率的な方向感のない状態と、
そうではない偏向のあるトレンドの状態がありますが、

「原因はともあれ、はっきりとしたバイアスを感じたら、
 事実上、もはや上げ下50%の確率などではないのだから、
 バイアス方向へトレードし続ける。」

というバイアス方向へ乗る考え方は有力なのかもしれません。

陽線が出続けたからこそ買う、陰線が出続けたからこそ売る―。

もしもトレードで儲けるということが、

買いポジションでは陽線が続くと良いことであり、
売りポジションでは陰線が続くことが良いことであるならば、

「陽線続きで買いに入り」「陰線続きで売りに入る」のが
むしろ自然なことなのかもしれませんね。


FX モラル・ハザードのお話

米国が公的資金で円換算数十兆円規模の金融安定への
総合対策を実施することとなりましたね。

<先週末19日(金)の主な出来事>

前日の「ポールソン米財務長官が整理信託公社(RTC)型の
金融問題解決案を議会に提案」が注目される相場展開となり、
ドル買いと円売り動意となりました。
正式な機関設立には時間がかかるため、
米政府が不良資産買い上げの権限を求めたことが
報道されました。
米SEC委員長からは
「英FSAと空売り乱用規制への協力に向け作業中」
とのコメントがありました。
米シティグループがワシントンミューチュアルの買収を
検討していることが報じられました。
日経平均は上昇して前日比+431.56円で取引を終えました。

アジア株や欧州株が全面高となりました。
ロンドン時間でもドル買いと円売り動意が継続しました。
独生産者物価指数は、市場予想より弱い−0.6%となりました。
その後、ドル買いと円売りは一服となりました。
英FSAが金融株の4ヶ月間の空売り禁止措置を発表しました。
豪も空売り規制に動くことを発表しました。
米政府がMMMFの保証プログラムを創設することを発表しました。

NY時間ではユーロも上昇しました。
NYダウが堅調な展開となりました。
米ポール損財務長官が「金融機関には経済を脅かすことになる
低流動性資産を除去するプログラムが必要。週末に議会と協議。」
と発表しました。
原油価格が上昇しました。
一時、ドル買いと円売りが調整となる場面がありました。
NY原油は104ドル台で取引を終えました。
NYダウは前日比+368.75ドルで取引を終えました。

週はじめの今日22日(月)は、
朝の8時に英ライトムーブ住宅価格、
朝の8時50分に日銀政策会合議事録、日全産業活動指数、
午前10時半に豪新車販売台数、
夜の9時半に加小売売上高、
などの経済指標が発表されます。
加の指標には注目です。今日は米指標はありません。

日本市場が秋分の日で休場の明日23日(火)は、
午後4時半に独PMI製造業、独PMIサービス業、
午後5時に欧PMI製造業、欧PMIサービス業
午後6時に欧鉱工業新規受注、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の11時に米住宅価格指数、米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標には注目です。
また、この日はポールソン財務長官とバーナンキFRB議長の
米上院での議会証言が予定されているようです。

今週の24日(水)からの主な注目材料は、

24日(水)に、独IFO景況指数、バーナンキFRB議長の
米両院での議会証言、米中古住宅販売件数、米週間原油在庫、

25日(木)に、ポールソン財務長官とバーナンキFRB議長の
米下院でのGSE救済にかかわる証言、米新規失業保険申請件数、
米耐久財受注、米新築住宅販売件数、

26日(金)に、NZのGDP、日消費者物価指数、スイスKFO先行指数、
米GDP(確報値)、米個人消費(確報値)、
米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、

などがあります。

さて、18日(木)の日米欧など6ヵ国の中銀による
ドルの緊急供給に続き、先週末の19日(金)には、
米国が「公的資金を使った不良資産の買取機関の創設」
「貯蓄性の高い投資信託(MMF)の保護に最大500億ドル規模の支援」
「金融機関の株式の空売りの全面禁止」などを柱とする
金融安定へ向けた総合対策を実施することを発表しました。

米の不良債権買取では最大約75兆円規模の
公的資金を使うことを議会に提出したことも報道され、
切り札を総投入といった非常事態の模様ですが、
早くも「これで市場回復が一時的ならどうするのだ」
という声も聞かれ、今後の市場動向が大いに注目されます。

そして、米証券第2位で投資銀行でもある
モルガン・スタンレーの米ワコビアや
中国の政府系ファンドの中国投資有限責任公司との
交渉の行方も注目されます。

また、米国の対外赤字と基軸通貨ドルの信認を
問題視する向きもあって、
「米国への資金流入のパイプは、もはやほとんど米国債
だけであり、経常赤字を上回る海外資本を受け入れて、
高成長と株高とを演出しての世界への再投資という
世界の投資銀行としての米国経済モデルは、破綻しつつある」
という厳しい見解もあるようです。

過度の楽観することなくも、まずは相場の流れに乗って
しっかりトレードしていきたいものです。


さて今日は、モラル・ハザードのお話です。

最近、モラル・ハザードという言葉がよく聞かれますね。

モラル・ハザードとは、
「倫理の崩壊」などと和訳されるそうですが、
もともとは、保険の業界でよく使われた言葉なのだそうです。

「火災保険に入っているから、場合によっては
 火事となってもかまわない」などと考えることは、
当然ながらモラル・ハザードというわけですね。

そのモラル・ハザードが最近は金融において
よく使われるようになりました。

万一のためのセーフティネットを安易にあてにして、

もちろん声には出さずとも、(笑)

「最終的には金融当局が救済してくれるだろう」と

金融における自己規律を失うことを意味するときに
モラル・ハザードという言葉を使うようになりました。

さて、1998年9月に実質破綻した
巨大ヘッジファンドLTCMに対して
NY連銀が中心となって救済した際にも、
米議会からモラル・ハザードの強い指摘がありました。

当時の新聞には面白いやり取りが記録されています。

「大金持ちしか投資していないファンドをなぜ助けるのか。」

と迫る議員に、
当時のウィリアム・マクドナー連銀総裁はこう答えました。

「連銀はいくらかの調整と、部屋、そしてサンドウィッチと
コーヒーを提供したぐらいだ。公的資金は使っていない。」
(98年10月3日、朝日新聞)

失笑されそうなやりとりですね。(笑)

明日23日から議会証言が行われる予定ですが、
GSE(米住宅公社)の救済にかかわる証言もされるとのことで、

今度は巨額の公的資金をはっきり使うとあって、
どのような質問と証言のやりとりとなるか注目されますね。

また、このような金融機関の救済劇において
決まって叫ばれるのが、

「金融システムの崩壊は、経済に重大な損害を与える」

という大義名分で、

確かに事極まればそうでもありますが、
そこへ至るまでに厳しく監督するのが金融当局の
本来あるべき役割であろうことも間違いないようですね。

そして、国民感情に配慮してか、日本のときもそうでしたが、

「すべて大きな金融の関連機関の破綻をベイルアウト(救済)
 するわけではない。大き過ぎて潰せない
 (too big to fail)わけではない。」

ことを演出するところがあるようで、(少々不適切な表現ですが)
いくつかの生贄は捧げることになるようです。

かつての山一證券や拓銀もそれらの1つであったようですし、
今般のリーマン・ブラザースもそうであったのかもしれません。

しかしながら、ダブル・スタンダード(二重基準)の
そしりは免れそうもないようです。

余談ですが、モノの本によりますと、

金融のモラル・ハザードには
IMFの影響も大きいとの指摘もあって、

「今日、最も利口な商売は、外国向け銀行を設立して、
 法外な金利で発展途上国の企業へ融資を行い、
 その回収が危うくなれば、『国際金融システムの危機だ』と
 騒ぐことである。
 そうすれば、必ずIMFはそれを防止しようとして、
 その国の政府に民間負債の肩代わりを強要して、
 その国民への課税によって返済を保証してくれるからである。
 IMFは、事実上、外国銀行のための国際的債権回収機関として
 機能しているといわざるを得ないところがある。」

と一橋大学の清水啓典教授が98年に痛烈に批判しています。(苦笑)

金融システム崩壊に至らないように、
金融機関を管理監督をするのが最も大切とは思いますが、

良いときにはグリード(強欲)に振る舞い、
挙句の果ては政府の救済をあてにするという
金融機関のモラル・ハザードに関しても、
時代の要請として、ちょいと厳しい
グローバル・スタンダード(世界基準)を
設ける必要があるのかもしれませんね。


参考: 日本経済新聞社刊
     原田 泰 著 「奇妙な経済学を語る人びと」


FX べき乗法則のお話

破産法適用申請の可能性があった米保険大手AIGは、
FRBがNY連銀を通じて850億ドルを融資することで
救済となりましたね。

<一昨日17日(水)の主な出来事>

破産法適用申請の可能性があった米保険大手AIGに対して、
米FRBがNY連銀を通じて最大850億ドルを融資することを
決定しました。
この救済では79.9%の株式を米政府が取得できる権利を確保して、
事実上、AIGは米政府の管理下におかれることとなりました。
日政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。

ロンドン時間では、英HBOSの株価が急落しました。
英BBCが英ロイズと英HBOSが合併で
協議中であることを報道しました。
英BOE議事録では、政策金利据え置きが8対1であったことが
明かされました。また、インフレの上向きリスクには
ポンドの急激な下落が影響している見解が示されました。

NY時間では、米商品取引委員会(SEC)が投資家保護を目的に、
全ての上場銘柄に対して空売り規制をすると発表しました。
空売り規制は、18日から実施の予定。
米住宅着工件数と米建設許可件数は、
ともに市場予想より悪い結果となりました。
IMFが米の08年の経済成長率見通しを1.7%に上方修正しました。
ユーロ圏の08年の経済見通しを1.4%に、
09年の経済見通しも0.7%に下方修正しました。
金や原油などコモディティ市場が急反発しました。
NY原油は97ドル前半で取引を終えました。
NYダウは大幅に下落して前日比−449.36ドルで取引を終えました。

<昨日18日(木)の主な出来事>

ワシントン・ミューチュアルが身売りを検討していることが
関係筋から流れました。
米商品取引委員会(SEC)がヘッジファンドと大口投資家に
ショートポジションに関して開示を求める検討に入ったことが
報じられました。
英ロイズTSBが、英HBOSを122億ポンドで
買収することが報道されました。
日経平均は前日比−260.49円で取引を終えました。

ロンドン時間では、ドル不足に対して
FRB、ECB、BOJ、BOE、BOCなど各国中銀が
協調して翌日物ドル資金として、
400億ドル規模の資金供給を実施しました。
英小売売上高指数は市場予想より強い1.2%となりました。
スイスSNB政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。
米CNBCがモルガン・スタンレーとワコビアが
正式に合併協議に入ったことを報道しました。
フィラデルフィア連銀指数が市場予想を上回り、
+3.8という結果になりました。
原油価格が一時100ドルを超えました。
英金融サービス機構(FAS)が金融株の年内の空売りを禁止して、
持ち株公開を義務付けることを発表しました。
終盤ドルが堅調となりました。
NY原油は97ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは大幅上昇して前日比+410.03ドルで取引を終えました。

週末の今日19日(金)は、
朝の7時45分にNZの経常収支、
午後2時に日景気先行CI指数(確報値)、日景気一致CI指数(確報値)
午後3時に独生産者物価指数、
などの経済指標が発表されます。

さて、米商品取引委員会(SEC)が投資家保護を目的に、
全ての上場銘柄に対して空売り規制をすると発表しましたが、
今後の株式動向が注目されます。

英ロイズTSBが英HBOSを122億ポンドで買収したり、
米モルガン・スタンレーとワコビアが
正式に合併協議に入るなど、再編も注目されます。

一方、3月のベアー・スターンズで3兆円強、
AIGで9兆円と救済融資によって、
万一、救済融資が焦げ付いた場合、
FRBが巨額損失を蒙ることになり、
そして今回のドル安定供給に向けた国際協調でも
FRBのバランスシートは膨張することになって、
FRB自体の自己資本比率が低下して
健全性をいぶかる指摘の声もあるようです。

また、金融危機が深刻化していることで、
米国で1990年代の貯蓄金融機関(S&L)が大量破綻した際の
不良債権処理の受け皿となった整理信託公社(RTC)の復活、
もしくはこれをモデルとした政府機関の
設立論も出てきているようです。

流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、べき乗法則のお話です。

べき乗則とは、パワー・ロウ(Power Low)
などとも呼ばれるようですが、
驚くほど自然現象の関係を表すのだそうですね。

なにやら難しい数式は、なんとも解りませんが、 (^^;)

「小さな度数を持つたくさんの事象」と
「大きな度数を持つ少数の事象」の関係をあらわすのだそうで、

小さなものが多数で、大きなものが
とても少ないことになるようです。

余談ですが、
80:20の法則もこのべき乗則の一種なのだそうです。

さて、モノの本によりますと、
小さなアリの地球的規模で見た集合的体重は、
集合的に見たヒト(人類)の体重よりも重いのだそうですね。(驚)

オックスフォード大学のチャールズ・エルトンによりますと、

大きな動物は、(仮に直接的ではないにしろ)
彼らの身体を支えるために、より小さな動物が必要であり、

身体のサイズが増大するにつれて数が減少するのではないか、
と考えて、彼はこの現象を「数のピラミッド」と呼びました。

産業というライフ・サイクルを見ても、
生まれて間もない産業は、
(かつてのIT産業がそうであったように)
きわめて高い成長を遂げ、多くの(小さな)新規参入者を向かえ
発展していきますが、

やがて(弱肉強食の)淘汰となって、
生き残った企業が高い経済リターンを得るようになって、
巨大化していく過程が多いようです。

また、企業が巨大化した後は、
体力が強いために母集団に対して安定的でありながらも、
巨大化の過程にはあった「成長」が鈍化していって、

さらに、企業がGDPに影響を与えるほど巨大化していくと、
イノベーション(革新)がし辛くなって、
状況への変化にも対応が遅滞するようになってくるようです。

そして、環境が激変すると――、

太古の巨大な恐竜たちやマンモスがそうであったように、

死滅へと至ることもあるようですね。

環境が激変する過程では、2つの選択肢があって、

1つは、環境変化に順応しやすいように
べき乗の破片となって、企業を小さく分割して
イノベーションができる規模となる方法。

もう1つは、べき乗のさらに巨大な塊(かたまり)になろうと、
合併で巨大化する方法。

などがあるようですが、

サブプライム問題という激変においては、

もしかすると、手遅れとなる前までは前者の選択肢の
べき乗の断片に帰すほうが正解なのかもしれませんが、

巨大すぎると既に身動きができなくなってしまっていて、
(分割というイノベーションすらできなくなって)

合併でさらに巨大化を模索することしか、
選択肢と手段がなくなってしまうのかもしれません。

そして、最終の選択肢と手段が不調となってしまうと、
リーマン・ブラザーズのように
ついえる以外にないのかもしれませんね。

世界の巨大企業は、さらなる、べき乗の塊になろうと
しているようです…。

まるでゲームの塊魂(かたまり・だましい)のようですね。(冗談)


FX マザー・マーケットのお話

米リーマン・ブラザーズが米連邦破産法第11条の適用を申請して
ついに米史上最大の破綻となりましたね。

また、FOMCでは政策金利を2.00%の据え置きと決定しました。

一昨日15日(月)は、
バンク・オブ・アメリカがメリルリンチを
1株29ドルで買収することが報道されました。
米米保険大手のAIGの信用格付けが
引き下げられる観測報道がありました。
午後1時過ぎに、米リーマン・ブラザーズが
米連邦破産法第11条の適用を申請して
破綻したことが報道されました。
ロンドン時間にトリシェECB総裁から
「現在の金融情勢に極めて警戒する必要がある。」
との発言がありました。
NY時間のNY連銀製造業景気指数が市場予想を大きく下回る
−7.4という結果となりました。
米鉱工業生産も市場予想を下回る−1.1%となりました。
米AIGがFRBに400億ドルの短期資金を要請したと報道されました。
米ポールソン財務長官から
「米国市場は困難な状況に直面。市場安定が最重要。
米金融システムは健全かつ底堅い。預金者は懸念する必要ない。」
などのコメントがありました。
ドル円とクロス円は、ロンドン時間とNY前半に反発となったものの、
おおむね円高傾向の荒っぽい展開となりました。
NY原油は下落して95ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは同時テロ事件以来となる大幅下落となって、
前週末比−504.48ドルで取引を終えました。

昨日16日(火)は、
リーマンブラザーズの日本法人が民事再生法適用を申請しました。
日高官からは相次いで「米リーマン・ブラザーズの破綻による
日本への影響は限定的である。」旨の発言がありましたが、
同社の発行する円建外債(サムライ債)だけで、
約1950億円の債務不履行となる見通しが報道されました。
日経平均は年初来安値を更新して、
前週末比−605.04円で引けました。
ロンドン時間では、世界的な株安を背景に上下動しながらも
円高傾向の相場展開となりました。
独ZEW景況感調査は、市場予想より良い−41.1となりました。
米ゴールドマン・サックスの四半期決算は、
1普通株当り利益が市場予想より強い1.81ドルとなりました。
カナダの製造業出荷は市場予想より強い2.7%となりました。
米対米証券投資は、市場予想を大幅に下回り、
ネット長期TICフローが61億ドル、
ネットTICフロー合計が−748億ドルという結果となりました。
原油価格が一時90ドル台まで下落しました。
CNBCが「AIGが政府資金で救済される可能性」
と観測報道をしました。
深夜3時14分の米FOMCでは、市場に利下げ期待もあったものの、
政策金利を2.00%で据え置くことを決定しました。
NYダウは一時失望売りとなったものの、その後反発して、
ドル円とクロス円も一時軟調となったものの、
その後は反発しました。
NY原油は92ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+141.51ドルで取引を終えました。
NY市場クローズの後に発表された
米モルガンスタンレーの四半期決算は、
1株あたり利益が1.32ドルと市場予想を上回りました。

今日17日(水)は、
午前9時半に豪Westpac先行指数、
昼過ぎに日銀政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
午後4時半から白川日銀総裁記者会見、
午後5時半に英BOE議事録、英失業率、英失業保険申請件数推移
午後6時に欧貿易収支(季調済)、
同午後6時にスイスのZEW景況感調査、
夜の9時半に米経常収支、米住宅着工件数、米建設許可件数
同夜の9時半に加国際証券取扱高、
などの経済指標が発表されます。
日・英・米の指標には注目です。

明日18日(木)は、
朝の8時50分日第三次産業活動指数、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後3時に日工作機械受注(確報値)、
午後3時15分にスイス貿易収支、
午後5時半に英小売売上高指数、
午後6時に欧建設支出、
夜の9時にスイスSNB政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加景気先行指標指数、加卸売売上高、
夜の11時に米景気先行指標総合指数、米フィラデルフィア連銀指数
などの経済指標が発表されます。
英・スイス・米指標には注目です。

さて、米リーマン・ブラザーズの破綻では、
週はじめの市場がオープンする前に
ぎりぎりの協議が行われたようですが、
米金融当局側は財政負担の増大を懸念するとともに、
ベアスターンズの時とは違うとして、
大手金融機関が経営難になれば
政府支援を受けられるというような、
私企業救済はモラルハザードになるとのスタンスで、
民間を中心とした身売りなど対応策を模索した模様ですが、
不良資産の規模が大きいこともあって協議は不調となって、
連邦破産法第11条適用の申請へと至ったようです。

一方、デリバティブを通じて銀行や証券会社の
金融取引を保証している米保険最大手のAIGに対しては、
政府資金での救済観測があって、
ダブルスタンダード(二重基準)を指摘する声も聞かれていて、
どうなるかは未だ不透明ですが、
今後の米金融当局の動向が注目されます。

また、日米欧の中央銀行は金融市場に対して、15日に10兆円相当、
そして16日に23兆円相当の緊急の資金供給を実施しました。

そして、米FOMCでは、市場に利下げ期待もあったものの、
政策金利を2.00%に据え置くことを決定して、
一時NYダウなど失望売りも見られましたが、
その後はNYダウが反発してドル円とクロス円も
反発する展開となりました。

FOMC声明では、成長とインフレ双方のリスクに
重大な懸念があるとして、金利据え置きが
全会一致での決定であることが明かされました。
また、金融市場における緊張の大幅増大と
雇用市場の一段の弱まりの認識とともに、
大幅な政策緩和と流動性対策が
経済成長を促進する認識を示しました。
中立スタンスとなりながらも、前回よりは
やや成長のリスクを意識した内容となりました。

また、報道によりますとドル暴落のリスクが高まった場合、
日米欧などで外国為替市場へドル防衛のための協調介入に
踏み切ることも視野に入れているとのことです。(日経新聞)

相場が揺れていますので緊張感を持ちながらも、
流れに乗ってしっかりトレードしていきたいものです。


さて今日は、マザー・マーケットのお話です。

為替相場には、株式市場や商品市場や債券市場にはない
通貨交換の相場としての特性がありますね。

2国間、もしくはどこかの国とユーロのような統合圏との
通貨の交換レートの相場となっているところです。

つまり、あたり前のことですが、

株式相場などでの銘柄のように
ドル単独やユーロ単独の相場というものはなく、(笑)
必ず通貨のペアとしての相場となっています。

従いまして、日本株であれば東京市場、というような
中心となるマーケットが、通貨のペア分、
常に2つあることになります。

ドル円ならば、日本(東京)と米国(ニューヨーク)というように
いわゆるマザー・マーケットが、2つあるわけですね。

このマーケットの二重性が、マーケットの厚みや
流動性の大きさともなっていると思いますが、

ほとんどいつでも、ドルや円などを買いたいときに買えて、
売りたいときに売れるということは、凄いことですね。

余談ですが、

株式会社の生産する商品と通貨ではもちろん違うものの、

一般に株式会社の生産物としての商品では流動性が薄く、
超人気の希少商品としてマーケティングしたものでない限り、

売るためにセールス担当が
けっこう必死になっていることを思うと、
売りたいときに「ほとんどいつでも売れる」ということは、
つくづく凄いことだなぁ、と思います。(苦笑)

この為替の流動性について、某為替ディラーさんによりますと、
1本100万ドルの300本ほどのユーロドルのポジションなら、
ほとんどマーケットを壊さずに作ることができるそうです。

もしもコモディティ市場なら、このくらいの建て玉になると
相場を壊す恐れもあって、そう簡単ではないようで、
為替市場の流動性の大きさには驚きます。

また一方、マザー・マーケットが2つある特徴として、

為替相場では、通常、常に2つのマーケットの
マネーフローや金融政策や経済指標などの変動ファクターに
注目する必要があって、

単にAという国のファクターが悪いから、
A/Bという通貨ペアが下落するとは限らず、

Bという国のファクターがAという国よりもさらに悪ければ
Aという国のファクターが悪いのに
A/Bという通貨ペアが上昇となる、

ヤジロベエのようなところがあって、(笑)
少し複雑となっているようです。

そのようなことがあるためか、

以前と今では少し事情が違ってきているかもしれませんが、
某著名トレーダーの談話が印象的です。

「なんだかんだ言ってもドル円やクロス円のような
 円絡みの通貨ペアは、やはりトレードがしやすいですよ。
 政策金利の変更でもない限り、円のほうはあまり考えなくて、
 ファンダメンタルズならドルやユーロなどの主軸通貨のほうを
 中心に見ていれば、まぁ、おおむね良いですからね。」

なるほど、クロス円のトレードを好むのは、
身近な通貨の円絡みということや愛国心ではなくて、(爆)

(事情の移り変わりもあり、そう単純ではないにしろ)

ザックリと言うと、「ほとんど片方の状況だけ見ていれば良い」
そういうことだったのですね。(笑)


FX 聖杯伝説のお話

米リーマン・ブラザースに揺れる相場となりましたね。

さて、一昨日10日(水)は、
東京時間でドル円とクロス円がやや堅調に推移しました。
朝8時50分に発表された日国内企業価格指数は
市場予想より弱い−0.1%、そして国際収支も
市場予想より弱い結果となりました。
午前9時半の豪Westpac消費者信頼感指数は7.0%となりました。
OPECが原油の供給は充分であるとして、
日量2880万バレルへ減産することを合意しました。
午後2時の日景気先行CI指数は91.6、日景気一致CI指数は103.3
と市場予想に対して強弱交錯する結果となりました。
韓国産業銀行の米リーマン・ブラザーズへの交渉にかかわる報道で
主要各通貨が大きな上下動となりました。
日経平均は前日比−54.02円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
主要各通貨が荒っぽい上下動の展開となりました。
韓国産業銀行が米リーマン・ブラザーズとの協議が
不調に終わったことを伝えました。
トリシェECB総裁による「インフレのリスクは上向き。
信用サイクルは悪化に発展する可能性。
来年度に緩やかな経済回復。」
などの見解を示す発言がありました。
午後5時半の英商品貿易収支は市場予想より弱い
−76.67億ポンドという結果となりました。
IMFが独GDPの見通しを引き下げリセッションも
あり得ると発表しました。
午後8時半過ぎに発表された米リーマン・ブラザーズの
決算発表では、1株損失を暫定5.92、
6-8月期最終損益が−39億ドルの赤字と発表して、
資産運用部門の過半数株を売却する方針を明らかにして、
ドル円クロス円が急落しました。

この日のニューヨーク時間では、
米リーマン・ブラザーズの決算発表で急落したドル円とクロス円が
一時買戻しに急反発する激しい相場展開となりました。
午後9時半のカナダ労働生産率は、
市場予想より弱い−0.2%という結果となりました。
その後、クロス円とユーロドルなどドルストレートが
上下動しながらも下落していきました。
ドルストレートでのドル買いでドルはやや堅調に推移しました。
独銀総裁から(IMF見解に対するものと思われる)
「独には信用収縮の兆候はない。独経済の減速は一時的。」
というコメントがありました。
格付け機関のS&Pが米リーマン・ブラザーズの格付け見通しを
引き続き「ネガティブ」とすることを発表しました。
NY原油は102ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+38.19ドルで取引を終えました。

昨日11日(木)は、
朝の6時にNZの政策金利が発表されて、
市場予想以上の0.5%の利下げとなって、NZが急落しました。
RBNZ総裁からは、NZがリセッションに
陥っていることが示されました。
朝の8時50分に発表された日機械受注は市場予想より弱い
−3.9%という結果となりました。
午前10時に発表された豪消費者インフレ期待は
4.4%という結果となりました。
午前10時半に発表された豪失業率は4.1%、
新規雇用者数は1.46%という市場予想より良い結果となって、
一時豪ドルが上昇しました。
主要各通貨ペアは、上下動の揉み合いが続きました。
日経平均は前日比−244.13円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
午後3時に独卸売物価指数が発表されて−1.8%と、
市場予想より弱い結果となりました。
ECB副総裁から「ユーロ圏の経済減速は著しい。
高インフレが継続。」という見解が示されました。
ドル円とクロス円、およびユーロドルなど
ドルストレートが下落する円全面高の展開となっていきました。
BOE総裁から「英経済成長見通しは悪化。インフレ率は上昇。」
との認識が示されました。
その後、クロス円とドルストレートが反発する場面がありました。

ニューヨーク時間では、
はじめドル円とクロス円、およびドルストレートが
軟調な展開となりました。
午後9時半に発表された米貿易収支は−622億ドル、
輸入物価指数は−3.7%、新規失業保険真数件数は44.5万人、
と複数指標ともに市場予想より弱い数字となって
ドルが下落しました。
同時刻に発表されたカナダの国際貿易収支は49億カナダドルと
市場予想より弱い数字となりました。
ドル円とクロス円の売り一巡となると、
ショートカバーで反発していきました。
ドルストレートは、上下動しながらも軟調な展開が続きました。
米リーマンをゴールドマンが買収するか、
FRBが緊急利下げするかなど根拠の薄い噂が飛び交いました。
その後、ドルストレートも徐々に反発が見られました。
終盤にバンク・オブ・アメリカがリーマンを買収で協議中という
報道が伝わると、NYダウが上昇して
ドル円とクロス円も上昇しました。
NY原油は下落して100ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+164.79ドルで取引を終えました。

週末の今日12日(金)は、
朝の7時45分にNZの小売売上高、
朝の8時50分に日実質GDP(確報値)、
午後1時半に日鉱工業生産(確報値)、
午後6時に欧鉱工業生産、
夜の9時半に米小売売上高、米生産者物価指数、
同夜の9時半に加設備稼働率、
夜の10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、
米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

さて、米リーマン・ブラザースの再建策は、
保有資産の売却や事業の切り売りを柱とする縮小均衡策で、
課題であった資本増強は韓国産業銀行など投資先と不調となって
先送りとせざるを得なくなりました。

7日の米住宅公社の支援策で一時的に金融不安が
後退したかに見えましたが、月に2件のペースで
米地域金融機関が破綻しているとも言われ、
米国の金融システム懸念はなお深く
金融不安が再燃しているようです。

一方、EU欧州連合は、2008年のユーロ圏15ヶ国の
実質成長率を1.3%に大幅下方修正して、
4-6月期にマイナス成長となった以降も、
ほぼゼロ成長が続くと発表して、
当初の想定よりも経済が落ち込んでいることを示しました。

そして、英国も住宅・不動産市況の悪化で
2四半期連続のマイナス成長に陥る見込みとされていて、
主要各国ともに厳しい情勢が続いています。

また、上海、香港、台湾、などのアジア株が
年初来安値を更新するなど、
ブラジルなどの一部を除き世界的に株価の下落が進んでいます。
そして、グルジア紛争後にロシア株も下落して、
ルーブルの下落に対してロシア中銀が100億ドル規模の
介入を実施するなど、日本を除く主要通貨の
下落が進んでいるようです。

流れに乗りながらも、機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、聖杯伝説のお話です。

聖杯(The Holy Grail)は、 世界的に有名な伝説の1つですね。

聖杯は、キリストが処刑された際の血を受け止めた杯であるとか、
「最後の晩餐」で使われた杯であるとか、

聖杯自体にもいろいろな説があるようです。

そして、忽然と消えたとされるその「聖杯」は、

バレンシアで発見された、現在のジェノヴァ大聖堂の
メノウの杯が聖杯であるとする説や、

カイサリアで発見された、現在のバレンシア大聖堂の
杯が聖杯であるとする説などいろいろあるようですね。

また、聖杯にまつわる伝説もたくさんあるようですが、
有名な5世紀にイギリスを統一したアーサー王の聖杯伝説では、

後に「円卓の騎士団」と呼ばれる騎士団が、
キリストの復活50日目を祝う五旬節の日に円卓を囲んで
食事をしていると、突然、稲妻が闇を切り裂き、雷鳴が轟き、

そして、忽然と騎士団の目の前に目が眩むほど光り輝いた
「杯」の形をした物体が出現したそうで、
騎士団の1人が「これは聖杯である!」と叫んだとされ、

その後、聖杯は円卓を囲む騎士団の前から突如として消えて、
騎士団たちは各々別々に聖杯を探す旅に出たとされていて、

そして、騎士団の1人がサラスという都で聖杯を発見して、
王になり聖杯と共に天に昇っていったという
粗筋となっているようです。

その他の伝説では、テンプル騎士団とフリーメーソンや
レオナルド・ダ・ヴィンチの伝説などいろいろあるようですが、

「聖杯」は、王になることさえもできる
「不思議な力を授かる秘宝」ということになっているようですね。

さて、相場の世界でもこの「聖杯」にあやかって、

マーケットは、唯一絶対の不思議な法則に支配されていて、
秘密の手法を用いれば、絶対不敗・絶対勝利を得れるとする
マーケットの聖杯伝説があるようですね。(笑)

まぁ、サブプライム問題後を見ると、
名だたる大手の金融機関はこの聖杯を持ってはいないようで(苦笑)

もしかするとビル・ゲイツ氏を抜いた
世界一のお金持ちのウォーレン・バフェット氏が
聖杯を持っているのかもしれませんね。(笑)

さてところで、この聖杯伝説は、
どことなくモーリス・メーテルリンクの童話の
「青い鳥」のモチーフにもなっているような感じもするのですが、
どうなのでしょう。

チルチルとミチルが、「幸福を招くという青い鳥」を探して
旅から帰って疲れ果てて寝込み夢から覚めてみると、
以前から家で飼っていた薄汚れたハトが
「捜し求めていた青い鳥であった」という物語ですが、

案外とマーケットの聖杯も、すでに身近にあって、
もしかすると、もう誰でも知っていて、
ただ、気づいていないことなのかもしれませんね。

バン・K・タープ博士の「魔術師達の心理学」でも、
持てる能力を最大限に発揮する象徴として、聖杯に言及していて、
「自己統制」にこそ聖杯があることを示唆していますが、
資金管理にかなりかかわるもののような気がします。

絶対不敗・絶対勝利のマーケットの聖杯は、
存在するわけはないものの(と思いますが)

ある程度、エッジのある手法は、当然、必要であるとしても、
資金を守る「損切り」が、嫌々のネガティブなものではなく、

トレードをトータル的に捉えた上で、

エッジのあるトレード手法とともに、
トレードの一環として、損切りすることによって
本当に資金が増えていくことが心底解って、
喜んで損切りできるようになったときに、

つまり、損切りによって、トータルという意味で
資金が増えることがほんとうに解ったとき、

(もちろん完全無欠ではないにしても)

チルチルとミチルの「青い鳥」が、
家で飼っていた薄汚れたハトであったように

「聖杯」とまではいかなくても、
「青い鳥」を捉まえることには成るのかもしれませんね。^^


<お知らせ>
9月15日(月)祝日のブログ更新はお休みいたします。


FX トレーダーの決定的な違いのお話

昨日9日(火)は、ドル円とクロス円とドルストレートが
こぞって上下動の忙しい相場となりましたね。

さて、一昨日週はじめの8日(月)は、
7日(日)に米ポールソン財務長官によって、
米住宅公社を政府管理下におき優先株式を公的資金で購入する
救済策が発表されたことで、各通貨ペアは大きな窓を空けての
スタートとなり、市場オープン直後にドル円とクロス円、
そしてドルストレートが上昇して始まりました。
オセアニア時間で反動の動きも見られましたが、
その後、上下動の揉み合いの展開となりました。
午後2時45分に発表されたスイスの失業率は、
市場予想とおりの2.5%という結果となりました。
日経平均は前週末比+412.23円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
はじめドル円とクロス円が軟調となりましたが、
その後は反発も見せて、上下動の相場展開となりました。
午後5時半に発表された英生産者仕入価格は、
市場予想より弱い−2.0%となって、
英インフレ圧力の低下による利下げ思惑でポンドが売られました。
また、ドルの堅調にユーロドルなどドルストレートが
軟調な展開となりました。
クロス円も軟調な展開となりました。
ECBのトリシェ総裁や専務理事からは
インフレ警戒の発言がありました。

この日のニューヨーク時間では、
午後9時半にカナダの住宅建設許可が発表されて、
+1.8%と市場予想より強い結果となりましたが
市場反応は限定的でした。
NYダウが上昇して始まったものの、
米ユナイテッド航空の破綻の噂や
米住宅公社株の大幅下落もあって、
NYダウが前半に上げ幅を縮小したことで
ドル円とクロス円が軟調となりました。
その後、米ユナイテッド航空破綻の噂は
誤報であったことがわかり、
NYダウが持ち直したことを背景に、
ドル円とクロス円は後半に反発も見せました。
ドルストレートも連れた動きとなりました。
深夜4時の米信用残高は市場予想を下回る
45.6億ドルという結果となりました。
NYダウは前週末比+289.78ドルで取引を終えました。

昨日9日(火)は、
日経平均が軟調に始まったこともあって、
東京時間ではドル円とクロス円が下落する展開となりました。
これに連れるようにドルストレートも軟調となりました。
午前10時半の豪小売売上高は市場予想より弱い0.1%、
という結果となりました。
その後、昼過ぎあたりからしだいに反発傾向となりました。
日経平均は前日比−223.81円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ドル円とクロス円、そしてドルストレートが、
上下動しながらも堅調な展開となりました。
午後3時に独経済指標が発表されて、
貿易収支が139億ユーロ、経常収支が118億ユーロと
ともに市場予想より弱い結果となりましたが
市場反応は限定的でした。
欧州委員から「市場の混乱は長期化していて改善の兆しが
ほとんどみられていない」
と認識しているコメントがありました。
午後5時半の英鉱工業生産は−0.4%、製造業生産高は−0.2%と
ともに市場予想を下回りましたが市場反応は限定的でした。
ドルが堅調で、ユーロドルなどドルストレートが
午後7時半頃から軟調となりました。

ニューヨーク時間では、
はじめ原油価格の軟調を背景にダウ先物が上昇して、
ドルが堅調となって、ユーロドルなどドルストレートが
軟調となる展開となりました。
クロス円も連れ安となる展開となりました。
午後9時15分に発表されたカナダの住宅着工件数は、
市場予想より強い21.1万件となりましたが
市場反応は限定的でした。
午後11時に発表された米中古住宅販売保留は、−3.2%と
市場予想より弱い結果となったことや、
韓国産業銀行が米リーマン買収を中止との噂を受けて
米リーマンの株価が急落したことで、前日比プラス圏であった
NYダウがマイナス圏となったこともあって、
しだいにドルが軟調となりました。
ドル円が下落して、ドルストレートが
しばらく反発を見せましたが、
その後、ドル円とクロス円、そしてドルストレートも
軟調な展開となり、円が全面高となりました。
NY原油は、102ドル台を割り込んで取引を終えました。
NYダウは、前日比−280.01ドルで取引を終えました。

ゴトウ日の今日10日(水)は、
朝の8時01分に英NIESRのGDP予想、
朝の8時50分に日国内企業物価指数、
日国際収支(経常収支・貿易収支)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数、
午後2時に日景気先行CI指数(速報値)、景気一致CI指数(速報値)
午後5時半に英商品貿易収支、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜の9時半に加労働生産率、
などの経済指標が発表されます。
トリシェECB総裁の議会発言が注目されます。

明日11日(木)は、
朝の6時にRBNZ政策金利、
朝の8時50分に日機械受注、
午前10時に豪消費者インフレ期待、
午前10時半に豪失業率、豪新規雇用者数、豪労働参加率、
午後5時に欧ECB月報、
夜の9時半に米貿易収支、米輸入物価指数、
米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加国際商品貿易、加新築住宅価格指数、
深夜3時に米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・欧・米の指標には注目です。

さて、韓国産業銀行が米リーマン・ブラザーズの
買収取り止めの噂や、格付け機関のS&Pが
同社リーマン・ブラザーズの格付け見通しを
「ネガティブ」に位置づけたことなどでNYダウが下落して、
ドル円やクロス円、ドルストレートが
上下動の忙しい相場となりました。

また、OPECが原油生産の現状維持を決定して、
減産とならなかったことから
原油価格が大きく下落しました。
NY原油が102ドル台を割り込んで、
ドバイ原油は一時100ドルの大台を割り込みました。

そして、報道によりますと、
米シティー・グループが9月30日に日本国内で
3,150億円規模の円建て外債(サムライ債)を発行すると
発表しました。

一方、報道によりますと、
ECBは金融機関に対する資金供給の審査基準を厳しくして、
欧州金融機関が短期資金の供給を受ける際に、
担保として差し入れる資産担保証券(ABS)の評価を厳格化すると
発表して金融機関に波紋が広がっているとことです。

また、IMFの筆頭専務理事が講演で
「サブプライム問題での世界の金融システム全体での
損失額は、約1兆1000億ドル(118兆円)に達する」
ことを述べて、金融機関を取り巻く環境は
厳しさを増しているとの見解を示しました。

好悪交錯する内容のニュースが報道されていますが、
世界経済はまだまだ厳しい状況が続きそうで、
リスク回避動意の起こりやすい地合いも感じられるようです。

流れに乗りながらトレードしていきたいものです。


さて今日は、トレーダーの決定的な違いのお話です。

マーセル・リンクの著書に面白いことが書いてありました。

「ベストトレーダーのほとんどは、身の毛もよだつような
 記録からスタートしている。
 私自身、破産してトレーディングが中断に追い込まれたのは、
 一度や二度ではない。『マーケットの魔術師』を読めば、
 破産はほぼ全てのトレーダーに共通する特徴とも言えるものだ。
 ベストトレーダーのほとんどはベストプレーヤーになるまでに、
 少なくとも2回は破産を経験している。
 トレーディングに破産はつきもので、
 学習のプロセスなのである。」

まぁ、破産が学習のプロセスとは、なんとも凄いことですが(笑)

そういえば、人生で何度も破産を経験した
世紀の相場師リバモアも
ある意味、破産王でもありましたね。(苦笑)

破産のたびに、元手がたったの数百ドルから
バケット・ショップ(株の呑み屋)で相場を張って、
再起を果たすのですから、
その実力はやはり凡人ではありませんね。

さて、マーセル・リンクがフロア・トレーダーとなりたての頃、
ベテラントレーダーからこのようなアドバイスを受けたそうです。

「いいか。フロアの真ん中に20ドル札を持って立っていて、
 負けるたびに20ドル札を支払わなければならない気持ちでやれ、
 そうさ。相場が逆に1ティック動くたびにキャッシュを
 支払わなくてはならないというわけさ。
 1時間で500ドルものキャッシュを
 支払わなくてはならないとなると、
 悪いトレードをただちに手仕舞えるようになるさ。」

「根拠無き希望的観測」で悪いポジションを保有し続けることが
いかに悪いことであるか、破産の現況であるか、ということと、

たまたまの戻りで命拾いしたことが、
いかに悪い勝ち方の経験であったか、ということが
身に染みて体で理解できるようになるというわけですね。

「損切りは、トレーダーの守るべき最低の事で、
 これができない人は、トレードをやる資格がない」

ということを、まずは身をもって学習せよ、
ということのようです。

また、マーセル・リンクは著書でこう語ります。

「人間である以上、誰だって過ちを犯すし、負けることもある。
 過ちとは、市場の方向性を読み間違えることではない。
 過ちとは、負けトレードにどう対処するかに係るものである。
 負けトレードであることが判明しても、適切な判断ができれば、
 それは過ちとはならない。最後にはきっとうまく行くと信じて
 撤退しなければ、それは過ちである。」

そして、次のこの言葉が身に染みるような言葉でした。

「成功するトレーダーと負け続けるトレーダーとの決定的違いは、
 犯した過ちの扱いにある。良いトレーダーは、自分の犯した
 過ちを記録して、そこから学ぼうとするが、悪いトレーダーは、
 同じ過ちを何度も繰り返して、そこから何も学ぼうとしない。」

ふーん。なるほどぉ。

厳しい言葉ですが、ちょっと「深イー話」ですね。^^


参考: マーセル・リンク著 「高勝率トレード学のススメ」


FX イノベーションのお話

ポールソン米財務長官が7日に記者会見を行って、
米住宅公社のファニーメイとフレディマックに対して、
総枠2,000億ドルの公的資金投入による優先株購入で
政府管理に置く救済策を発表しましたね。

さて、先週末5日(金)は、
前日の円全面高を継いでのスタートととなりました。
NY時間クローズ後のオセアニア時間で世界的な景況悪化を
背景とするリスク回避の動意と短期筋の仕掛けで、
ドル円とクロス円、およびドルストレートが一段安となりました。
その後、下げ一服となると午前7時半頃から
ショートカバーの展開となって、
ドル円とクロス円とドルストレートに反発の動きが見られました。
オセアニア・アジア・日本の株式市場は軟調となって、
日経平均は前日比−345.43円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ショートカバーが一服となると、欧州株が軒並み下落したことで、
その後はしだいにリスク回避の動意となって、
ドル円とクロス円とドルストレートが再び軟調な展開となりました。
午後7時に発表された独鉱工業生産は、
市場予想を下回る−1.8%という結果となりましたが、
米雇用統計を控えていることも影響したか、
限定的な市場反応となりました。
午後8時のカナダの雇用統計では、
失業率が6.1%、雇用ネット変化が1.52万人と
ともに市場予想より強い結果となりましたが反応は限定的でした。

ニューヨーク時間では、
米雇用統計が発表されて、失業率が6.1%、
非農業部門雇用者数変化が−8.4万人と市場予想を下回る結果となり、
いったんドルが売られドル円とクロス円が下落しましたが、
前回値が上方修正されたこともあって、
短期筋によるSell the Rumor,Buy the Fact.
(噂で売り事実が出たら買う)の動きとともに、
原油価格が一時205ドル台となって
一時150近く下落していたNYダウが反発を見せると
ドル円とクロス円も反発上昇となっていきました。
ドルストレートが軟調となりましたが終盤には反発も見せました。
全般、高下激しい展開となりました。
午後11時のカナダIvey購買部協会指数は、
市場予想を大きく下回る51.5となって一時カナダが売られました。
NY原油は106ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+32.73ドルで取引を終えました。

週はじめの今日8日(月)は、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(現況判断DI・先行き判断DI)
午後2時45分にスイス失業率(季調済)、
午後5時半に英生産者物価指数(生産者仕入価格・生産者出荷価格)、
夜の9時半に加住宅建設許可、
深夜4時に米消費者信用残高、
などの経済指標が発表されます。

明日9日(火)は、
朝の8時01分に英NIESRのGDP予想、英RICS住宅価格、
午前10時半に豪小売売上高、豪NAB企業信頼感指数、
豪NAB企業景況感指数、
午後3時に独貿易収支、独経常収支、
午後5時半に英鉱工業生産、英製造業生産高、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
夜の11時に米中古住宅販売保留(契約ベース中古住宅販売)、
米卸売在庫、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・米の指標には注目です。

今週の10日(水)からの主な注目材料は、

10日(水)に、英貿易収支、米週間原油在庫、
トリシェECB総裁欧州議会証言、

11日(木)に、RBNZ政策金利、豪失業率、豪新規雇用者数、
日機械受注、ECB月報、加貿易収支、加新築住宅価格指数、
米貿易収支、米輸入物価指数、米新規失業保険申請件数、
米月次財政収支、

12日(金)に、NZ小売売上高指数、日GDP(確報値)、
日鉱工業生産(確報値)、欧鉱工業生産、米小売売上高、
米生産者物価指数、米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、
米企業在庫、

などがあります。

さて、ドル高とともに、先週後半は円全面高から
終盤には円全面安と相場が大きく動きました。

世界の株価は、昨年末からの下落幅が
中国(上海)株価が60%近くとなっているのを筆頭として、
ロシア株、インド株、フランス株、日本株、など、
主要市場の株価が軒並み大きく下落して、
世界経済の停滞懸念が強まっていますが、
悪いながらも統計的には米国と英国の株価の下落率は
昨年末基点で20%未満となっているとのことです。

また、民間調査機関の報告によりますと、
12日に発表される08年4-6月期の日GDP(改訂値)は
−4%前後に下方修正となることが予想されるとして(日経新聞)、
今までのサブプライムにかかわる市場の動きと関心が、
米から欧へと変遷して来たことを考えますと、
今まで日指標の市場反応は限定的であることが多かったものの、
市場の関心の矛(ほこ)先が今度は日本へと向かってくる
可能性もあるのかもしれません。
為替レートに関するアナリスト予想はまちまちながら、
リスク回避先としての円の立場の揺らぎはないものと
思われますものの、今後の円の市場評価とともに、
市場テーマの変遷にも注目されます。

そして、ポールソン米財務長官が7日に記者会見を行って、
米住宅公社のファニーメイとフレディマックに対して、
総枠2,000億ドルの公的資金投入による優先株購入で
政府管理に置く救済策を発表しました。

ひとまずの金融不安後退にドル高を予想する声も多い一方、
株主責任も問うということで株価の動向に伴う
為替の動きににも注目されます。

また、9日にはOPECの定例総会が開かれる予定で、
原油の減産調整に踏み切るかどうか、
これに伴う原油価格の動向にも注目されます。

流れに乗りながらも、機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、イノベーションのお話です。

イノベーションとは、「刷新」とか「革新」
などという意味なのだそうですが、

一般にビジネスでは、「効用における満足度」を
高めることを動機としてなされることが多いようですね。

また、(まだ効用の果たせない)発明の原型が
効用を果たせるようになる段階にもイノベーションという
プロセスが必要となるそうです。

ところで、「効用における満足」が
その時代において充分に果たせている場合、
なかなかイノベーションが進まないことがあるそうですね。

モノの本によると、
大英帝国軍がアメリカ独立戦争の初期段階で使用していた
マスケット銃は、なんと200年以上も改良されず、
1812年の米英革命戦争になるまで作られ続けたそうです。

その理由とは単純で、
「この機能で充分に武器としての役割を果たしてきた」
からなのだそうです。(笑)

つまり、改良する動機がなかったわけです。

ところが、この長きに渡って効用を果たしてきた
マスケット銃も米国の大量生産の武器の時代となって、
革新の必要性の中で消えていきました。

また、イノベーションは多くの場合、
「進化」というプロセスをたどりますが、

そうではない場合もあるそうで、

「綿密な体系に必ずしも則らずに
 ともかく大量に試してみて、実験、試行錯誤、などによって、
 文字通りの偶然に近い状況によって生まれる」

イノベーションもあるそうですね。

超電導物質などの一部は、
この過程によるものもあったようです。

一方、時代を経ても絶対的な効用があって
いつまでもイノベーションの必要のない
進化の対極にあるものもありますね。

箸や茶碗やナイフやフォークなどは
文化の違いこそあれ、これに該当するようです。

人類が生存している限り、たとえ300年経っても、
きっと箸やフォークはあることでしょう。

時代が変わっても、絶対的に近い効用があるというわけですね。

さて、現代のトレーディングは、
スーパー・コンピュータを駆使した
金融テクノロジー盛んに研究されて、

さらに、インフラも整備されて、
マーケットは「ms(ミリセカンド:1/1000秒)の時代に突入した」
などとも言われているようで、

あたかも個人トレーダーは、
タイムラグのある情報と、ありきたりのテクニカルで
竹槍で最新兵器の戦場に臨むかのようでもありますが、(苦笑)

機械ではない、感情のある「人」がトレードをしていて、

レートに強い方向性のある、時間単位・日単位。週単位の
「トレンド」というものが存在する場合があるということと、

レートが上昇(下降)するときには、
必ずある程度の陽線(陰線)が連なる部分が存在する、
ということが相場の始原的な性質として存在している限り、

箸やフォークが「食」があり続ける限り廃(すた)れないように、

単純なレートそのものの動き著わすローソク足や、
多くのトレーダーの実践的洗礼を受けて今なお残る
ありきたりのテクニカルだけのツールでけであったとしても、
充分にトレードはできるものと思います。

むしろ、イノベーションすべきは、ツールではなく、
使うその人の「スキル」と「マインド」なのかもしれませんね。


FX 「執行すること」のお話

昨日4日(木)は、クロス円とユーロドルなどドルストレート
およびドル円が総崩れ的に下落する相場展開となりましたね。

さて、一昨日3日(水)は、
オセアニア時間でドル円とクロス円が売られましたが、
東京市場に入ると買戻しの動きが見られました。
午前10時半に発表された豪GDPは、市場予想より弱い0.3%という
結果となり、一時豪ドルが売られましたが限定的でした。
午後1時頃からクロス円とドルストレートが軟調となりました。
日経平均は前日比+80.12円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
揉み合いながらもしばらくクロス円が軟調に推移しました。
また、4時半頃からドル売り動意となって、ドル円が軟調となり、
ドルストレートがしだいに堅調となっていきました。
これにつれてクロス円も反発する展開となりました。
午後6時に発表された欧小売売上高は、市場予想より弱い−0.4%、
欧GDP(改訂値)は市場予想とおりの−0.2%という結果となって、
一時ユーロが売られましたが、限定的でした。

この日のニューヨーク時間では、
午後10時にカナダBOC政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりましたが、
声明で「金利は適切に緩和的」
「国内需要は減速したが依然として強い」と、
利上げも利下げの示唆もなかったものの、
やや楽観的な認識を示したことでカナダドルが堅調となりました。
NYダウがしばらく軟調であったことやポジション調整もあって、
ドル売り動意が継続して、ドル円が軟調傾向となって、
ドルストレートが堅調に推移しました。
クロス円はまちまな動きとなりました。
ベージュブックは、総体弱気の見解を示す結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
NYダウは終盤に反発して前日比+15.96ドルで取引を終えました。

昨日4日(木)は、
午前10時半に豪の貿易収支が発表されて、
市場予想を大きく下回る−7.17億豪ドルという結果となって、
限定的ながらも豪ドルが売られました。
レンジ傾向の中でドル円とクロス円が軟調に推移しました。
日経平均は、前日比−131.93円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ポジション調整もあったか、ドル買い動意に
ドル円とクロス円がしばらく上昇傾向となりました。
一方、ドルストレートがしばらく軟調な推移となりました。
午後7時の独製造業受注は、
市場予想よりかなり弱い−1.7%という結果となって、
ユーロの下落を加速させることとなりました。
英欧の政策金利の発表を控え、
ポジション調整の動きが見られました。
午後8時の英BOE政策金利は市場予想とおりの
据え置きとなりました。
午後8時45分の欧ECB政策金利も市場予想とおりの
据え置きとなりました。

ニューヨーク時間では、
午後9時15分に米ADP雇用統計が発表されて、
市場予想より弱い−3.3%という結果となってドルが売られました。
午後9時半の米非農業部門労働生産性は市場予想より強い4.3%、
米新規失業保険申請件数は、市場予想より悪い
44.4万件という結果となりました。
NYダウも軟調となって、
ドル円とクロス円が軟調となっていきました。
午後9時半から欧ECBトリシェ総裁の記者会見が行われて、
経済減速の認識とともにインフレ懸念も示す内容となりました。
据え置きは全会一致であったことが示され、
金融政策は、ノー・バイアスであることが示されました。
ユーロはしばらく逡巡する動きとなりましたが、
ユーログループ議長やIMF報道官から、
「ユーロはドルや他の通貨に対して、
高水準で過大評価されている。」という主旨の発言もあり、
その後、ユーロが大きく下落していきました。
午後11時の米ISM非製造業景況指数は、市場予想より強い
節目を越える50.6という結果となって、
一時、ドル円が上昇しましたが、その後は反落していきました。
その後、ドル円とクロス円、そしてドルストレートが
総崩れ的に下落していきました。
NY原油は107ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−344.65ドルで取引を終えました。

週末でゴトウ日の今日5日(金)は、
朝の8時半に日法人季報設備投資、
午後3時45分に仏財政収支、
午後7時に独鉱工業生産、
夜の8時に加失業率、加雇用ネット変化、
夜の9時半に米失業率、米非農業部門雇用者数変化、
米製造業雇用者数変化、
夜の11時に加Ivey購買部協会指数、
などの経済指標が発表されます。
独・加・米の指標には注目です。

さて、昨日4日(木)は、クロス円とユーロドルなど
ドルストレートおよびドル円が総崩れ的に
下落する激しい相場展開となりました。

ECBによりますと、
2008年の実質成長率見通しを6月時点より0.4%引き下げ、
年1.4%に下方修正するるともに、
2008年の消費者物価上昇率を0.1%引き上げ、
3.5%と上方修正しました。
潜在成長率が2%程度なので
リセッションとはいえないまでも、
厳しい経済情勢となっていることは
否定できないところのようです。

また、国際貿易開発会議(UNCTAD)の
2008年版貿易開発報告では、
世界の実質経済成長率を2007年の実績見込みより
0.9%低い2.9%に減速する見通しであるとして、
世界的に経済減速が進行している認識を示しています。

さて今日は、注目の米雇用統計の発表です。

相場の流れに乗りながら、
しっかりトレードしていきたいものです。


さて今日は、「執行すること」のお話です。

今はお笑い芸人さんが大人気ですね。

私もお笑いが好きで、サポートの傍ら
レッドカーペットなどほとんど欠かさず見ています。(笑)

そのお笑いですが、、もう忘れられつつありますものの、
昭和の時代に、今は亡き名コメディアンの植木 等 さんも
メンバーだったクレージーキャッツのギャグソングに
「スーダラ節」というのがありました。

その歌詞の中に「分かっちゃいるけど、やめられない〜♪」
というのがありました。

さて、トレードを行うための大切なものとして、
3つのMというのがあります。

有名なので、ご存知の方も多いことと思いますが、

それは、

「マインド (Mind)」「メソッド(Method)」「マネー(Money)」

の3つの頭文字のことで、

「トレーダーとしての心理」「トレード手法」「資金(管理)」

のことなのだそうです。

そして、多くのトレーダーは、「トレード手法」には、
強い関心を示すのですが、

残りの「トレーダーとしての心理」と「資金(管理)」については、
けっこう軽視しがちであることが指摘されているようです。

プリスティーン・キャピタル・マネジメントの
創業者のひとりグレッグ・カプラは、
トレーディング・スクールを開講しているのですが、

この「トレーダーの心理」の講義をしている時、
必ずといって良いほど、

「そんなことよりも、もっと手法を教えてくれ!」

という反応が受講者にみられることを
彼の著書の中で述べています。

(要旨)

「適切な思考こそが、すなわちトレーディングであることを
 彼らはまったく理解しようとしない。
 手法のみを覚えて、末は南フランスででも午後にカプチーノを
 飲み、晩餐に希少なワインを開けながら余生を過ごせるほどの
 財産を築けると思っているのだろうか。」

「信じられないかもしれないが、マーケットで何をすべきかを学び
 マネーを儲けるためのトレーディングの手法を身につけること、
 それ自体はそれほど難しいことではない。」

「難しいのは、それに習って訓練し、執行することなのである。
 損切りすべき水準であることを『わかっていながら』
 下落している銘柄を手放すことができなかった経験は
 何度あるであろうか。
 買ってはいけないと思いつつも、
 買ってしまったことは ないだろうか。」

「こうした失敗の原因は、自分が正しいとわかっていることを
 (わかりつつも)行えないということであり、
 正しいことがわからないわけではないのだ。」

「トレーディングという利益を上げる可能性のあるゲームは、
 精神的なものなのである。その8割は(手法ではなく)
 心理的要素が占めるのだ。
 『知識を正しく執行できること』こそが大切なのだ。
 ここがわからず、手法のみを求めても
 トレーディングでは勝てないことを知るべきである。
 勝てない大きな理由の1つであることを
 認識しなければならない。」

まぁ、なんと厳しい言葉なんでしょう。(苦笑)

「分かっちゃいるけど、やめられない〜♪」のように

解かっちゃいても、正しく執行できなければダメだというわけで、

「手法を学んでも、ちゃんと執行ができない」
これが勝てない大きな理由であるというわけなのようです。

理解したことと、実際に行っていることのギャップをなくする
マインド・トレーニングは、やはり必要なようですね。

「今度はぁ〜、ちゃんと(執行)できそうな気がするぅ〜♪」
(詩吟お笑い)


FX トレンドいう名の列車のお話

福田首相が電撃退陣しましたね。(驚)

さて、一昨日月初で週初めの1日(月)は、
ドル円とクロス円が下窓を、そしてユーロドルが上窓を空けて、
特にポンドの下落が目立つスタートとなりました。
午前10時半の豪経常収支は、市場予想より弱い−127.74億豪ドル
という結果になりましたが、市場反応は限定的でした。
英ST紙が「韓国産業銀行が米リーマンへ最大60億ドルの
出資交渉している」ことを報道したこともあって、
ドル買い動意にドルストレートが
軟調となる場面がありました。
日経平均は前週末比−238.69円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
午後3時に発表された独小売売上高指数は、
市場予想より弱い−1.5%でしたが対前年比が市場予想より強く、
市場反応は限定的でした。
短期筋の仕掛けによるものか、円高動意となって
クロス円を中心にドル円も下落しました。
午後4時半に発表されたスイスSVME購買部協会景気指数は、
市場予想より弱い52.5となりましたが、
指標発表による市場反応は限定的でした。
午後5時半の英消費者信用残高は市場予想より強い11億ポンド
という結果となりましたが、モーゲージ承認件数が振るわなく、
市場反応は限定的でした。

この日のニューヨーク時間では、
レーバー・デーでNY市場が休場したが、
ハリケーン「グスタフ」が勢力を弱めたことで原油が下落して、
ややドル買い傾向の相場展開となりました。
午後9時半に日本の福田首相の電撃辞任が発表されました。
熱帯性暴風雨がハリケーン「ハンナ」へ
発達したことが報道されました。
後半はやや動意薄の相場展開となりました。

昨日2日(火)は、
はじめドル買い動意となって、ドル円が上昇して、
ドルストレートが軟調となる展開となりました。
午前10時半に発表された豪住宅建設許可件数は、
市場予想よりかなり悪い−2.3%ととなって、
豪ドルが軟調となりました。
午後1時半に発表された豪RBA政策金利は、
市場予想とおりの0.25%の利下げとなりました。
直後、事実買いで豪ドルが一時上昇しましたが、
その後は反落していきました。
午後2時45分に発表されたスイスの消費者物価指数は−0.3%、
GDPは市場予想より強い0.4%という結果となりましたが、
強弱交錯して市場反応は限定的でした。
日経平均は前日比−224.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
日本とアジアの株価が下落したことなどを背景に
リスク回避の動意となって、一時クロス円が下落しました。
一方、現先物が一時110ドルを割り込んで、
ドル買い動意となって、ドル円が上昇して、
ユーロドルなどドルストレートが軟調となりました。
午後6時に発表された欧生産者物価指数は、
市場予想より弱い1.1%となりユーロが売られましたが、
指標による反応は限定的でした。

ニューヨーク時間では、
原油価格の下落を背景にNYダウが上昇したことを受けて
しばらくドル円が堅調に推移して、
クロス円も反発する展開となりました。
午後11時に発表された米ISM製造業景況指数は49.9、
建設支出が−0.6%という結果となり、
市場予想を下回り節目の50を割り込んだことや
米債の利回りが低下したこともあってドルが売られました。
ユーロドルなどドルストレートにショートカバーが入って、
反発が見られました。ドル円が軟調となりました。
格付け期間のフィッチがファニーメイとフレディマックの
優先株式格付けを格下げしました。
その後、105ドル台半ばまで下落していた原油が
110ドル台あたりまで戻したことや、
FRB公定歩合議事録でダラスとカンザスシティの両連銀が、
公定歩合を引き上げ主張していたことが伝わると、
一時前日比200ドル近く上昇していたNYダウが
前日比マイナス圏に下落しましたが、ドルの下げは限定的でした。
NY原油は110ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−26.63ドルで取引を終えました。

今日3日(水)は、
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
午前10時半に豪GDP、
午後6時に欧小売売上高、欧GDP(季調済)、
夜の8時半に米チャレンジャー人員削減数、
夜の10時に加BOC政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の11時に米製造業受注指数、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・加・米の指標には注目です。

明日4日(木)は、
午前10時半に豪貿易収支、
夜の7時に独製造業受注、
夜の8時に英BOE政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の8時45分に欧ECB政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の9時15分に米ADP雇用統計、
夜の9時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜の9時半に米非農業部門労働生産性(確報値)、
新規失業保険申請件数、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数、
などの経済指標が発表されます。
英・欧・米の指標とトリシェECB総裁の記者会見は注目です。

さて、OECD(経済協力開発機構)の発表によりますと、
米欧日の2008年の実質経済成長率を改定して、
米国を1.8%に上方修正、欧州を1.3%に下方修正、
日本を1.2%に下方修正しました。

また、英が住宅取得印紙税の負担の軽減とともに、
はじめての住宅取得に対しての10億ポンド規模の
財政支援も導入して、低迷する住宅市場への
テコ入れの施策をする動きがありました。

一方、ハリケーン「グスタフ」が勢力を弱め
熱帯低気圧となった矢先、
今度はハリケーン「ハンナ」が誕生して、

高下激しい原油価格ですが、
ここのところ原油価格との相関の強い相場となっていますので、
ハリケーン情報にも目が離せないようです。

また、英欧の政策金利の市場の大方の予想は、
据え置きとなっているようですが、
欧政策金利に関して一部では
サプライズを期待する向きもあるようで、
トリシェECB総裁の記者会見とともに注目です。

流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、トレンドいう名の列車のお話です。

エドウィン ルフェーブルという人が著した
「欲望と幻想の市場」という本があります。

この本は小説風に書かれていて、
主人公の名はラリーとなっていますが、
じつはこのラリーのモデルはジェシー・リバモアでした。

そう、またしてもリバモアのお話です。(苦笑)

そして、この本の中に何度見ても面白い
1つのシーンがあります。

(ちょっと、会話の部分だけ要旨に沿って書いてみます)

友人とラリーとの会話です。

「今、1ドル14セントだが、
 なぜ買いに出てはいけないんだい?」

「今の時点では、まだ相場が上がるかどうか
 判然としないからだよ。」

「じゃぁ、なぜ1ドル20セントで買いなんだ?
 かなり高いと思うが…。」

「いったいどっちを望んでいるんだ?
 一攫千金を夢見てやみくもに賭けるのか。
 それとも、賢く投機して手堅く利益をあげて行きたいのか。」

「そりぁ、賢く利益を上げて行きたいさ。」

「それじゃぁ、俺の言う通りにしてみろよ。
 相場が1ドル20セントを超えたら、その時が買いだ。」

上げるなら、少しでも株は安い時に買ったほうが
良いに決まっていると考えている初心者の友人に、
ベテランの投機王ならぬラリーが
アドバイスしているシーンです。(笑)

そうです。

相場の上昇が明瞭となるブレークを待つことをラリーは教え、

なぜ、わざわざ高くなってから買わなきゃならないのか、
真意がわからず、いぶかる友人のシーンですね。(苦笑)


また、「デイトレード」という本の中でも
オリバー・ベレスはこう語っています。(要旨)

「できるだけ安値で買うためには、下落する銘柄を買うことに
 集中しなくてはならない。しかし、我々のほんとうの望みは、
 買った株の価格が上昇することである。
 (中略) 
 支離滅裂ではないか。
 なぜ、行き先が逆の列車に少しの間でも乗ろうとするのか。
 西に行くためにはまずは東へ向かわなければならないなど、
 6歳の子供でもへんなことだと思うだろう。
 なぜ、既に望んでいる方向へ動いている列車、
 つまり銘柄を買おうとしないのだろうか。」

「下落している銘柄が上昇に転ずる可能性は確かにあるが、
 (トレンドが下降なら、さらに下落する可能性もあり、)
 既に望むほうへ動いている銘柄を買うこと、それは、
 買い遅れていることを意味するのではなく、
 賢く買っている証なのだ。
 我々は憶測やギャンブルには興味はないのである。
 既に目的地へ向かっている列車に飛び乗るほうが、
 どこへ行くか判らない列車に乗って、
 目的地への到達を望むより、賢い行動なのである。」

神のごとく未来を見通せる人は
天底を狙うこともできそうですが、(苦笑)

普通の人なれば、既に目的地に向かってスタートしている
トレンドという名の列車に乗ってトレードするほうが、
どうやら賢い選択のようですね。


FX リバモアのルールのお話

今日から早くも9月となりましたね。
北海道では赤トンボも飛び始めて秋の訪れを感じさせます。

先週末は、メールサーバーがダウンする事件がありまして、
ブログのほうはお休みさせていただきました。 m(_ _)m
(その後、メールサーバは無事復旧いたしました)

さて、先週末29日(金)は、
朝にNZの住宅建設許可が発表されて、
4.7%という結果となりましたが、市場反応は限定的でした。
午前8時過ぎの英GFK消費者信頼感調査は、
−36と前回値よりは改善となりましたが、
依然として良い数字とはいえなく、市場反応は限定的でした。
午前8時50分に発表された日失業率や東京CPIや鉱工業生産は、
強弱交錯したものの、おおむね市場予想よりも強い数字となって
円買い動意を助長することとなりました。
「ロシアが欧州への原油の供給を削減する可能性」との
報道もあって、時間外取引での原油先物の上昇を嫌気して、
ドルが軟調な展開となりました。
ドル円とクロス円も軟調傾向の相場展開となりました。
日経平均は前日比+304.62円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
前日のBOE委員の発言も影響してか、利下げ思惑に
ポンドが軟調となって行きました。
午後6時に発表された欧指標では、
失業率が市場予想とおりの7.3%、
消費者物価指数(速報)が市場予想より弱い3.8%、
その他、経済信頼感や鉱工業信頼感も弱数字で
上下動とはなったものの、ユーロが弱含みとなりました。
午後6時半のスイスKOF先行指数は、
市場予想より弱い0.68となり、
発表直後は市場反応は限定的でしたが、
その後、スイスが弱含むこととなりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米指標が発表されて、
個人所得が市場予想より弱い−0.7%、個人支出も0.2%、
そして、市場予想とおりとなったPCEコア・デフレータが0.3%、
という結果となりましたが、市場反応は限定的でした。
同時刻のカナダの鉱工業製品価格は、
市場予想より弱い0.4%、GDPも市場予想より弱い0.1%となって、
カナダの軟調を強めることとなりました。
その後、午後10時45分のシカゴ購買部協会景気指数は、
市場予想よりかなり強い57.9となってドルが堅調となりました。
また、その後のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)も
63.0と市場予想より強い数字となりました。
3連休を前にしたポジション調整と実需もあったようで、
しばらくドル買い動意となって、
ユーロドルやポンドドルなどドルストレートが軟調となりました。
また、クロス円もNYダウの下落もあって軟調な展開となりました。
終盤は、ドルストレートとクロス円が反発を見せました。
NY原油は115ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−171.63ドルで取引を終えました。

月初で週はじめの今日9月1日(月)は、
午前10時半に豪経常収支、
午前10時半に日勤労統計、
午後2時に日自動車販売台数、
午後3時に独小売売上高指数、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
午後4時55分に独PMI製造業、
午後5時半に英消費者信用残高、英マネーサプライ、
などの経済指標が発表されます。
今日は米とトロントがレイバー・デーで休場です。

明日2日(火)は、
午前10時半にNZ住宅建設許可件数、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は0.25%の利下げ)
午後2時45分にスイス消費者物価指数、スイスGDP、
午後6時に欧生産者物価指数、
夜の11時に米ISM製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・欧・米の指標には注目です。
また、連休明けとなる米市場の動向が注目されます。

今週の3日(水)からの主な注目材料は、

3日(水)に、豪GDP、欧小売売上高、加BOC政策金利、
米製造業受注指数、米週間原油在庫、米ベージュブック、

4日(木)に、豪貿易収支、英BOE政策金利、欧ECB政策金利、
米ADP雇用統計、トリシェECB総裁記者会見、
米新規失業保険申請件数、米非農業部門労働生産性、
米ISM非製造業景況指数、

5日(金)に、独鉱工業生産、加失業率、加雇用ネット変化、
米非農業部門雇用者数、米失業率、

などがあります。

さて、先週末はレーバーデー入りの影響もあってか、
調整色の強い相場展開となりました。

週はじめは、カテゴリー3〜4となった
ハリケーン「グスタフ」の影響で、
米4州に非常事態宣言が出され、
米メキシコ湾でも石油生産が停止となってるようですので、
原油価格の動向とともに、
連休明けとなる2日からの米市場の動向が注目されます。

また、報道によりますと世界的に株式市場離れの傾向が
続いているそうで、8月末時点で、
前年同月(サブプライム後)比で
世界の主要20市場の全てで下落となって、
投機マネーのキャッシュ引き揚げが進んでいるそうで、
今後は米欧の債権市場などへのマネー流入を
思惑する向きもあるようです。

そして、米国では信用リスクの動向を反映しやすい
投資適格級がトリプルB格社債の上乗せ金利が
ベアー・スターンズ破綻時の水準に上昇しているとのことで、
米の信用リスク懸念が再び強まっている動きがあるそうです。
(日経新聞)

さて、今週は4日(木)のトリシェECB総裁の記者会見で
どのような金融政策見通しを示すのか、
また、7月の米倒産件数が5,700件に急増している状況や
近頃の経済指標などからは良い予想はしにくい状況ですが、
5日(金)の米雇用統計などを焦点に、相場が展開しそうです。

原油価格と株価も意識しながら、トレードしていきたいものです。


さて今日は、リバモアのルールのお話です。

稀有の相場師ジェシー・リバモアの
トレードルールは簡単に書ききれるものではありませんが、

彼が3つの相場の要諦と定めていた

「タイミング」「資金管理」「感情の抑制」

の各項目の中には、経験に裏打ちされて
時を経て今なお、いぶし銀のように輝く珠玉の言葉あります。

彼の時代は、最新のものとしてティック・テープという機器で
株価の情報が次々と送られてくる時代でした。

「テープ」とは、レートの動きということになると思われますが、

次のような一節があります。

「株価を動かす要因は何か、多大の時間をかけて
 答えを見つけようとするのは愚かなことだ。
 それよりも、テープをしっかり点検することのほうが重要だ。
 最も重要なことは、テープが何を語っているかであり、
 なぜ、テープがそうした数字を示すのかではない。」

これは、さしずめ「大切なのはレート自体の動きである」
ということなのかもしれませんね。

また、レンジ相場についてこう記されています。

「相場がボックス圏にあって横這いのとき、
 市場は本質的に停滞している。
 そうした場合、相場がいつ、どの方向へ動くかを
 期待したり、予測したりすることは極めて危険である。
 相場自体が動き始め、横這いからどちらの方向に
 動き出すのかを、ジッと待つ必要がある。」

「相場が横這いになり、方向の見定めに迷ったら、
 休暇を取ることだ。」

これらは、はっきり「(狭い)レンジ相場には手を出すな!」
と言っているようでもありますね。

そして、トレードのタイミングについて

「全ての要素が好都合の状態になった時をみすまし、
 取引するのだ。」

「種々の要素がなるべく多く好都合な形になるのを
 辛抱強く待たなければならない。
 そして、利益確定には辛抱が求められる。」

「期待、あるいは予想してはならない。
 相場自体から糸口、シグナル、ヒントを待ち、
 それらを確認してから行動する。
 確認した後にだけ行動することが重要で、
 期待や予想は落とし穴と心得よ。希望という文字を捨てよ。」

これらは、事実としての良い状況をひたすら待つことが大切で、
根拠なき期待や予想でトレードをしてはいけないことを
戒めているようでもありますね。

さらに、失敗について、こう記されています。

「間違いを犯した場合になすべき唯一の行動は、
 過ちを止め、正しい道に戻ることである。
 損失が出たら即座にカバーに入るべきである。」

トレンドに逆らうポジョンとなったものを
辛抱強く持ち続けるなど愚の骨頂というわけですね。(苦笑)

どれもが、内容的にはどこかで聞いてきたもののようですが、

リバモアの言葉には、命を懸けてトレードした
稀有の相場師の重厚な響きが感じられるような気がします…。


参考: 角川書店 リチャード・スミッテン著
  「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」


FX リバモアのエピソードのお話

秋に解禁されるボージョレー・ヌーボーの
予約の案内が届きました。
1年の早いことに驚かせられますね。^^

さて、一昨日25日(月)は、
ドル円が東京時間のはじめは堅調でしたが、
その後、ドル円が軟調に推移しました。
また、ポンドが軟調傾向の相場展開となりました。
東京時間ではユーロドルなどドルストレートも軟調となりました。
白川日銀総裁から「景気の下振れと物価の上振れの
両方のリスクに注意が必要。日金融環境は緩和的で
実質短期金利はマイナス。」という認識が示されました。
日経平均は、前週末比+212.62円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
市場がサマーバンクホリデーで休場であることもあって、
強い動意とはなりませんでしたが、
NY原油の時間外取引の上昇などもあり、
ドル円の軟調は続き、
ユーロドルなどドルストレートが堅調となりました。

この日のニューヨーク時間では、
しばらくドルが軟調地合いが続く展開となりました。
IMFから08年の世界成長見通しを下方修正して
3.9%ととする発表とともに、
ユーロ圏の08年の成長見通しを引き下げ
1.4%とする発表がありました。
午後11時に米中古住宅販売件数が発表され、
市場予想より強い500万件という結果になり、
一時ドルが買い戻されましたが、在庫増にもなっていて、
市場反応は限定的でした。
その後、米カンザス州地銀の破綻や、
韓国の金融監督委員会が韓国産業銀行による
米リーマンブラザーズ買収に難色を示したことが報じられて、
リスク回避の動意となって、
ドル円やクロス円が軟調となりました。
ポンドドルなどドルストレートも軟調となりました。
NY原油は115ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−241.81ドルで取引を終えました。

昨日26日(火)は、
朝にNZ貿易収支が発表されて、市場予想より悪い
−7.81NZドルとなってNZが軟調となりました。
ドル円が反発して、ポンドドルなどドルストレートが
軟調な展開となりました。
昼の12時過ぎにRBNZのインフレ期待が発表されて、
3.0%となりましたが、発表直後の市場反応は限定的でした。
豪ドルなどオセアニア通貨が軟調傾向となりました。
日経平均は前日比−99.95円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に複数の独指標が発表されて、
GDP(確報値)は−0.5%と市場予想とおりとなって、
個人消費は市場予想より弱い−0.7%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
午後5時に独IFO景気動向が発表されて、
市場予想より悪い94.8となったことや
IFO予想値が87.0となったことで、
ECBの利下げ観測が台頭することとなって、
ユーロが急落しました。
これにつられるようにポンドも軟調となりました。
また、ドルが堅調でドルストレートが軟調となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
原油価格の上昇やNYダウ軟調とともに、
ダラス連銀総裁から「米GDPは下半期にゼロ成長となる可能性。」
と発言があって、ドルが下落する相場展開となりました。
ドルストレートが反発していきました。
午後11時の米指標では、
米消費者信頼感指数が市場予想より強い56.9、
米新築住宅販売件数が市場予想より弱い51.5万件となって、
予定時間より少し遅れて発表された
リッチモンド連銀製造業指数が市場予想より悪い−16、
そして、住宅価格指数が市場予想より強い0.0%、
という好悪交錯する結果となりましたが、
市場は、一時NYダウが反発したこともあってドル買い反応となり、
クロス円も上昇しました。
その後、原油価格の上昇もあって、NYダウが軟調となると
ドルの反発も一服となり、レンジでの上下動となりました。
反発していたユーロドルなど
ドルストレートも上下動の相場となりました。
深夜3時に発表されたFOMC議事録では、
「米経済は数四半期間鈍化する可能性。
非農業部門雇用者は減少の可能性。
委員会はおおむね次の行動は利上げと認識。」
などが示されましたが、
FOMC後のバーナンキ議長講演で、その後のスタンスの変化が
告げられていたこともあってか、市場反応は限定的でした。
NY原油は、116ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは、前日比+26.62ドルで取引を終えました。

今日27日(水)は、
昼の12時にNBNZ企業信頼感、
午後3時に独輸入物価指数、
夜の9時半に米耐久財受注
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。
また、NY時間での米週間原油在庫や
アトランタ連銀総裁の講演にも注目です。

明日28日(木)は、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数、
午後4時55分に独失業率、
午後5時に欧マネーサプライ(季調済)
午後6時に欧消費者信頼感指数、
夜9時半に米GDP・個人消費・コアPCEなどの改訂値、
新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加経常収支、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

※前号で米中古住宅販売件数の
 発表時間の記載を間違えました。 m(_ _)m

さて、グルジアを巡る紛争で、
米欧で広がる対ロシア制裁に対して、
ロシアが米欧分断を狙ってか、
WTO(世界貿易機関)への加盟を凍結して、
NATO(北大西洋条約機構)との関係断絶も辞さない
強硬姿勢を示していて、
南オセチアとアブハジアの独立を承認して、
「新冷戦を恐れない」との
ロシアのメドベージェフ大統領の挑発的な発言もあり、
ロシアと米欧の対立が激化しそうな情勢となっているようです。

また、IMF(国際通貨基金)からは、
08年の世界成長見通を下方修正して3.9%として、
そして、ユーロ圏の08年の成長見通も下方修正となる
1.4%とする発表がありました。
IFOによる独経済見通しも悪く、
一部では、ECBへの利下げ期待も台頭してきているようで、
今後のユーロの展開が注目されます。

一方、米住宅価格指数も下落続きで、
S&Pケース・シラー住宅価格指数も
前年同月比で17.0%の下落と過去最大の下落となって、
米住宅市場の低迷が続いていて、
主要各国は、まるで病気自慢の様相となっています。

相場の流れに乗りながらも、
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、リバモアのエピソードのお話です。

リチャード・スミッテンの著した
「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」
を読んでいましたら、興味深い「件(くだり)」がありました。

リバモアは、フロリダのパーム・ビーチの
カジノでもある「ビーチ・クラブ」で過ごすことがありましたが、
そこのオーナーで天才ギャンブラーの
エド・ブラドレーとは大の仲良しであったそうです。

「ビーチ・クラブ」では、夜7時ともなると
燕尾服にホワイト・タイかタキシードでも着込まないと
入店ができない名士のクラブでした。

その「ビーチ・クラブ」のダイニング・ルームの
小ぶりなカクテル・テーブルでその話はされました。

「ギャンブラーにしろ、相場師にしろ、
 土台のルールは大切だよな。」

エドが口火をきると、

「あぁ、そのルールを作るというか、見つけるというか、
 そこに至るまで、イヤというほど時間がかかるものだ。」

と、リバモアが答えます。

「うむ。それは一生の仕事と言っていい。
 もっとも、一生かけても100%自分のものにすることは、
 できん気がする。ギャンブラーとしても同じだ。」

そして、どういうことか、相場師のリバモアが、
エド・ブラドレーにこう尋ねました。

「相場で勝つ条件は何だと思う?」

「よせよ。ジェシー。ギャンブラーの私に
 相場の何が分かるというんだ?」

「…。頼むよ。エド。」

「うむ。分った。自分なりに答えてみよう…。
 勝利の条件は3つあると思う…。」

「うむ…。」

「まず第一がタイミングの問題。
 いつマーケットに出撃して、いつ退却するかだ。」

「ふむ…。」

「次がお金の問題。
 手持ちの資金を全て失う愚は冒してはならない。
 そんなことになれば、ゲーム・オーバーどころか、
 人生もジ・エンドだ。」
 
「…。」

「最後が心理的平静さを保つことだと思う。
 これが一番重要じゃないかな。
 冷静さを失わない自制心が必要だ。」

リバモアが口を開きます。

「あははっ。まるでギャンブル勝つための心得だな。」

「そうさジェシー、人生はギャンブルさ。」

リバモアはニコリと笑い、グラスを傾けました。

「頭を使って世渡りする者に乾杯、というのはどうだい?」

「そうだ。ジェシー。頭を使って世渡りし、
 引き際を心得ている者に! だ。」

そして…、

このようなエピーソードがあった後、

ジェシー・リバモアの投資の鉄則の中に
このように記されることとなりました。

『 投資の要諦は次の3点である。

  その1「タイミング」
  その2「資金管理」
  その3「感情の制御」 』

相場の世界には、面白いエピソードがあるものですね。 (^-^)


FX オプション取引の起源のお話

北京オリンピックもたくさんのドラマと
感動を残して閉幕しましたね。

さて、先週末22日(金)は、
ウォールストリートジャーナル紙が
「米フレディマックが株式売却を模索するも、
政府救済で株価が無価値となる懸念から
投資家探しが困難となっている」と報じましたが
市場反応は限定的でした。
株価も軟調で、為替もはっきりしない展開での
スタートとなりましたが、
リスク選好の円売り動意が優勢となって、
しだいにドル円が上昇して行きました。
欧州通貨が対円で上昇しましたが、
クロス円はまちまちな動きとなりました。
日経平均は、前日比−86.17円で取引を終えました。

ロンドン時間に入っても、
東京での流れがしばらく続きましたが、
ポンドが一時軟調となりました。
午後5時に欧経常収支が発表されて、
−82億ユーロという結果となりましたが、
前回値が上方修正されたこともあってか、
指標発表による市場反応は限定的でした。
午後5時半に複数の英指標が発表されて、
英GDPは市場予想より弱い0.0%、
英個人消費も市場予想より悪い−0.1%、
そして、輸出・輸入ともに弱い数字となって、
ポンドが下落しました。
午後6時に欧鉱工業新規受注が発表されて、
−0.3%と市場予想を下回りましたが、市場反応は限定的でした。
その後、「韓国の政府系金融機関の韓国産業銀行が
米リーマン・ブラザーズの買収も選択肢としている」
ことが報道され、ドルが急伸して、
ドル円が上昇、ドルストレートが下落する
相場展開となりました。

ニューヨーク時間に入っても、
ロンドンの流れを継ぐ相場がしばらく続き、
ドル円が上昇して、ドルストレートが下落しました。
クロス円はまちまちな動きでしたが、
欧州通貨では対円で戻りも見られました。
バーナンキFRB議長の講演では、
金融危機の連鎖を懸念して、インフレ警戒の認識を示しながらも、
金融不安による実体経済への影響のほうを重視して、
経済成長にスタンスを取る発言がありました。
その後、格付け機関のムーディーズによる
ファニーメイとフレディーマックの優先株式の格付けを下げる
報道がありましたが、原油安もあって市場反応は限定的でした。
NY原油は、114ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは、上昇して前日比+197.85ドルで取引を終えました。

週はじめでゴトウ日の今日25日(月)は、
ロンドン市場がサマー・バンク・ホリデーで休場です。
午後3時に独輸入物価指数、
夜の9時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
米中古住宅販売件数には注目です。

明日26日(火)は、
朝の7時45分にNZの貿易収支、
朝の8時50分に日企業向けサービス価格指数、
昼の12時にNZ中銀インフレ期待(2年間)
午後3時に独GDP(確報値)、独個人消費、独国内需要、独輸入輸出
午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後5時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
夜の10時に米S&Pケースシラー総合20、米ケースシラー住宅価格、
夜の11時に米新築住宅販売件数、消費者信頼感、
リッチモンド連銀製造業、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
NZ貿易収支・独IFO・夜11時の米の指標や
深夜のFOMC議事録には注目です。

今週の27日(水)からの主な注目材料は、

27日(水)に、米耐久財受注、米週間原油在庫、
(アトランタ連銀総裁の講演)

28日(木)に、独失業率・失業者数、米新規失業保険申請件数、
米GDP(改訂値)、米個人消費、

29日(金)に、NZ住宅許可件数、日失業率、日鉱工業生産(速報)他、
欧消費者物価指数(速報)、欧失業率、スイスKOF先行指数、
加GDP、米個人所得、米個人支出、米PCEデフレータ、
米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン消費者信頼感指数、
(※米はレーバーデーの祝日で債券市場などが開場短縮)

などがあります。

さて、先週末の22日(金)は、
韓国の政府系金融機関の韓国産業銀行が
米リーマン・ブラザーズの買収も
選択肢としていることが報道されたことや、
原油価格の下落でドルが堅調となりました。

また、同日のバーナンキFRB議長の講演では、
金融危機の連鎖を懸念して、インフレ警戒の認識を示しながらも、
金融不安による実体経済への影響のほうを重視して、
経済成長にスタンスを取る発言がありました。

一方、報道によりますと、国際通貨基金IMFの調査によりますと、
中長期的な視点では、世界的に外貨準備に占める米ドル比率が
下降し続けていて、各国の外貨準備のうち米ドルの比率は、
08年3月末の時点で1999年のユーロ発足以来最低となる63%まで
低下していることが発表されました。

また、グルジア問題もいまだ燻っていて、
撤収期限後も交通支配が続き、
アゼルバイジャン産の石油輸出が麻痺しているなど、
米ロの緊張でもあるグルジア紛争を巡る動向にも、
まだ注目が必要なようです。

また、原油価格がここのところ下落となっていますが、
報道によりますと、高騰当時は、欧州エネルギー大手の
ヴィトル・グループが、NYマーカンタイル取引所で、
なんと10%を超える取引シェアとなっていたそうで、
年金基金や投資銀行など大口参加者の規制の動きも
出てきているようです。

コモディティ市場から米株式や米債権などへ投機マネーの流れが
続いていて、ドル需要も根強いものの、米住宅市場の禍根は深く、
また、米住宅公社へ公的資金が注入されると
株主責任問うこととなって、
株式が無価値になるとの懸念もあるようで、
一応、この問題への警戒だけはしておいたほうが良さそうです。

原油価格と株価動向で為替相場も荒い動きとなると見る向きもあり
米住宅関連指標と独IFOに注目して、流れに乗りながらも
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、オプション取引の起源のお話です。

プット(売る権利)やコール(買う権利)など、
「権利」を売買するオプション取引ですが、
ちょっと難しいイメージもありますね。

その起源はギリシャ時代に遡るとも言われていて、
哲学者ターレスのオプション取引が有名ですね。

昔々、ギリシャの片田舎のとある村に住んでいたターレスは、
村人たちから「わけのわからない哲学にうつつをぬかすバカ者」
と陰口をたたかれていました。(苦笑)

そこで学の力で村人達に目に物を見せようと
ターレスは、一計を案じました。

「思いもよらぬもので金儲けができることを見せてやろう。」

この時代はオリーブ油の取引が盛んで、
ターレス彼が目に付けたのは、
秋に忙しくなるオリーブの収穫期での
「オリーブの搾り機」でした。

オリーブ油はオリーブの実を搾って造る油ですが、
オリーブの実の収穫量は天候によって大きく左右されます。

当時の「オリーブの搾り機」は高価なもので、
需要に応じて機械の業者が貸し出しを行っていました。

天候に恵まれオリーブの実が豊作の年は
「オリーブの搾り機」は引っ張りだこで貸し賃が高騰しますが、
不作の年は借り手が少なく搾り機屋は商売になりません。

彼はそこに目を付けました。

夏から秋の天候によって豊作や不作となって、
それによって「オリーブの搾り機」の借り賃が
大きく変動することに着目して、

「このオリーブ搾り機を使って金儲けできないだろうか…」

と新たな形の商取引を考案したのです。

天文学者でもあったターレスは、天候の予想にも長けていて、
前年がオリーブの不作であった翌年の春のこと、
「今年の秋までの天候は順調だ」と予想して、

まだオリーブの搾り機の需要のないときに
村にあるオリーブの搾り機屋を訪ねました。

そしてそこの主人のピロスにこう切り出したのでした。

「今年の秋にオリーブの搾り機を借りる『権利』だけを
 売ってはくれませんか?
 ただし、今は春で豊作か不作も分らない時期で
 実際の借り賃ではなく
 『普通の年の定価で搾り機を借りれる権利』だけですから、
 権利の価格はうーんと安くしてくださいよ。」


そこの主人は、聞いたこともない交渉に
いぶかしく思い当惑しながら、

(へんなことを言う若造だな…。
だがしかし、昨年も不作で借り手が少なかったし、
ひょっとして今年も不作かも知れねぇしなぁ…。)

「なんか良く解らねぇが、いいだろう。
 お前に今年の秋のオリーブの搾り機を
 定価で貸す権利を売ろう。」

「ピロスさん、ありがとうございます。
 では、権利証書にサインをお願いいたします。」

というわけで、オリーブの収穫の秋となりました。
果たして、この年の秋は不作の昨年とは打って変わって
ターレスの予想とおりのオリーブは
たわわに実って大収穫となりました。

村人たちはオリーブの搾り機屋に押し寄せます。

「お〜い。搾るぞーっ。搾り機屋のピロスさんよ。
 今年はオリーブの大収穫だ。俺は3台借りていくよ。」

「いゃあ、すまねぇ…。
 今年のオリーブの搾り機を貸す権利は、今年の春に
 村はずれに住むターレスという若者に
 全部売ってしまったんだ…。
 借りたいなら、まずはターレスのとこへ行っとくれ。」

それを聞きつけた村人達は、
我先にとターレスの元へ押し寄せました。

「俺は権利価格の2倍を出す。借りる権利を売っとくれ。」

「いや、私は3倍でもかまわないよ。
 ターレス、私のほうに借りれる権利を売ってくれないか。」

そのようなわけで、
ターレスはオリーブの搾り機を借りる権利の売買で
大儲けしたそうです。

「ちくしょー。ターレスにしてやられた!」

搾り機やのオヤジのピロスは、大収穫年の大儲けを逃して
地団太を踏んで悔しがりましたが、ターレスに一言き聞きました。

「ターレスさんよ。
 あんたは今年が豊作になると判っていたのかね。
 思惑が当たったわけだが、ところで、もしもあんた、
 今年も昨年のようにオリーブが
 不作だったらどうするつもりだったんだね?」

「あぁ、権利証書は紙くず同然となりますね。
 借り手がいないから、権利を放棄することになりますが、
 でも大した損じゃない。
 あんなに安く搾り機を借りる『権利』を
 売ってもらいましたから。」

と答えましたとさ。(笑)

買い手が権利を持ち、売り手は義務を負う、
オリーブの搾り機の賃貸にかかわる派生取引ですが、

このオリーブの搾り機の借用権が「証券」となって
新たな金融商品となったというわけですね。

権利の価格を「オプション価格」などと言いますが、
権利を売った搾り機屋のピロスは、オリーブが不作であっても
ある程度の収入を「権利料」として確保できましたが、

事前に取り決めた安い価格で「貸さなければならない義務」
を負ったこととなりました。

搾り機屋のピロスはオリーブ不作のリスクを回避して、
ターレスはリスクを選好して利を得たわけです。

一種のコール・オプションであったわけですが、

余談ながら、損害保険は損害発生時に損害物を買い取らせる
という意味で、一種のプット・オプションでもあるそうです。

こうして見ますと、オプション取引は
けっこう身近にあるものですね。


<スパムメールにつきまして>

最近、私の名前を語る宣伝のスパムメールがあるようで、
(私自身は一切のスパム行為はしていないのですが)
私のところへ身覚えのないクレームが来ています。

アフィリエイトをしていただく場合も、
スパム行為はしてはいけないことですので、
ルールを守って活動していきたいものです。



FX コンバージェンス・トレードのお話

昨日は、為替相場が大きく動きましたね。

さて、一昨日20日(水)は、
前日の米住宅・金融不安でのドル売りも一服となって、
ドルの反発も見られましたが、
各通貨はレンジでの動きとなりました。
午後2時の日銀金融経済報告では、
生産・輸出・個人消費・民需を
下方修正する内容となりました。
ドルストレートがしだいに軟調な展開となりました。
日経平均は前日比−13.36円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
原油先物の弱含みにしばらくドルが強含む展開となりました。
午後5時半に英BOE議事録が発表されて、
据え置き7、利上げ1、利下げ1であったことと、
インフレの上向きリスクが緩和している認識が示されました。
市場予想とおりで、上下動したものの
反応は結果的に限定的でした。
午後6時の欧建設支出は−0.6%という結果となりましたが、
ユーロが売られたものの、指標反応としては限定的でした。

この日のニューヨーク時間では、
午後9時半にカナダの指標が発表されて、
小売売上高が市場予想より強い0.5%、
景気先行指標指数が市場予想より弱い0.0%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
米フレディーマックと米財務省高官の会談の噂も影響したか、
NYダウが一時下げて、また、原油も上昇したことから、
ドルが軟調となりました。その後、NYダウは持ち直しましたが、
ドルの軟調傾向が続きました。
NY原油は115ドル手前あたりまで上昇しました。
NYダウは前日比+68.88ドルで取引を終えました。

昨日21日(木)は、
原油が時間外取引で強含んでいたことや
日経平均が軟調であったこともあって、
東京時間ではリスク回避にドルが軟調に推移しました。
ドル円が軟調となって、ドルストレートが堅調となりました。
午前10時半の豪新車販売台数は−3.4%となりました。
終盤ドル円とクロス円が大きく下落していきました。
午後3時過ぎの日工作機械受注は、−8.9%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
日経平均は、前日比−99.48円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時15分にスイスの貿易収支が発表されて、
23.7億スイスフランという結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
英FT紙が「米リーマンブラザーズが株式の50%の売却のため、
米財務省高官と秘密裏に会談が行われ不合意となった」ことを
報道したことで、リスク回避の動意となって、
ドル円とクロス円が急落していきました。
午後5時半に英指標が発表されて、
小売売上高が市場予想を上回る0.8%、
総合事業投資が市場予想より弱い−1.9%という結果となり、
ポンドが激しい上下動となりました。
午後6時のスイスZEW景況感調査は−79.6%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
午後8時にカナダの消費者物価指数が発表されて、
市場予想より弱い0.3%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
その後、ドルストレートは上下動となりましたが、
しだいに上昇して行きました。

ニューヨーク時間に入ると、
ドル円は軟調傾向の展開となりましたが、
クロス円とドルストレートが上昇して行きました。
午後9時半に米新規失業保険申請件数が発表されて、
市場予想より良い43.2万件となりました。
午後11時に発表された米指標では、
フィラデルフィア連銀指数が−12.7、
景気先行指標総合指数が−0.7%と、
ともに市場予想より悪い結果となってドルの軟調が続きました。
NY原油は121ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+12.78ドルで取引を終えました。

週末の今日22日(金)は、
朝の8時50分に日銀政策会合議事録、
午後5時に欧経常収支、
午後5時半に英GDP(速報値)、英個人消費、英輸出・輸入(速報)
午後6時に欧鉱工業受注、
などの経済指標が発表されます。
英・欧の指標には注目です。

さて、報道によりますと、米住宅公社のファニーメイと
フレディーマックに対する救済策としての公的資金注入に、
リッチモンド連銀総裁やミネアポリス連銀総裁など、
FRB委員から慎重論が出てきているようです。

株式会社の形態となっている米住宅公社に対して、
経営者や株主責任の解明なしに
公的関与となる公的資本注入をすることは、
経済のモラルハザード(倫理の欠如)につながるとして、
ポールソン財務長官の指針に対する批判が出てきているようです。

また、米住宅公社に公的資金が投入されると、
株主責任問うこととなって、
株式が無価値になるとの懸念もあるようで、
公的資金の注入が実施されると
株式市場に大きな影響を与えることとなりそうです。

一方、報道によりますと、グルジア紛争により
ロシアの主要株価指数のRTSは、紛争前よりも一時8.5%下落して、
通貨ルーブルも対ドルで下落となって、
国外投資家の資金引き上げも起こってきているようです。

また、韓国ウォンが対ドルで2年10ヶ月ぶりの
安値となっているそうです。

これらの問題は、今後、市場テーマとなる可能性も
ありそうですので、注意が要りそうです。

流れに乗りながらも、機敏にトレードしていきたいものです。

また、週明けのゴトウ日25日の
市場オープンの初動も注目されます。


さて今日は、コンバージェンス・トレードのお話です。

金融工学の生んだ古典的な手法の1つに、
裁定取引というのがありますね。

同一物が一方では安く、他方では高い場合、
つまり、一物二価となっている場合、

この価格差はやがて同じになるはずだから、

安いほうを安く買い、高いほうを高く売ることができれば、
損をすることなく確実に利益をえれるはずだ、というもので、

以前は、完全に無リスクな取引とも
考えられていたようですね。(苦笑)

たとえば、Aという株式が甲という市場で売られていて、
同じくAという株式が別の地域の乙という市場でも売られていて、
乙市場でのAの価格が甲市場のAの価格より安かった場合、

安い乙市場でA株式を買って、
即座に高い甲市場でA株を売ることができれば、

(まぁ、実際は売買コストがあるので、
そう単純ではないのですが、これはさておき)

一応、理論的には無リスクで収益を上げることができそうですね。

また、このような単純なものだけではなく、
見かけ上異なっていて一物二価となっているものを
理論値を計算して、割安なほうを買って、
同時に割高なほうを売るなどという、
なにやら難しい金融工学を使った方法もあるようですが、

基本となっているのは、理論的等価物の
(現実の)価格の開きや利回りの開きは、
やがて「ゼロ」に収束する、という
コンバージェンス・トレーディングの考え方ですね。

ただ、このコンバージェンスは、
あくまで「可能性の高い見通し」に過ぎないものであって、

「絶対に収束する」ものではないことを
20世紀末に歴史が証明してしまった事件が起こりました。

1999年の1月からユーロが発足するとあって、
当時の参加11ヶ国の圏内では、

「通貨が1つになるのだから、金利も必ず1つに収束するはずだ」

という思惑が生まれました。

そのようなわけで、割安なイタリア国債を買って、
割高なドイツ国債を売るという
コンバージェンス・トレーディングで
儲けれると踏んで実行していた
一部のヘッジファンドもあったのですが、

ところが、ロシアの経済状況が危うくなって、

「ロシアからリスク逃避で資金が逃げ出すとすると、
 ヨーロッパではどうみても
 イタリアではなくドイツに資金が逃げ込む」

であろうことが解ると、

その先はドイツ国債となるということで、

当時、ユーロ圏の国債のコンバージェンス・トレーディングを
企てていたヘッジファンドに激震が走り、
我先に手仕舞う動きとなったそうです。(苦笑)

マーケットにおける理論とは、「強い可能性」までであって、
所詮、(可能性の高い)思惑に過ぎないのでしょうか…。

マーケットに「絶対」などは存在しなく、
無リスクで儲けようなどという企ては、
幻想に過ぎないものなのかもしれませんね。(謎)


FX ダマシのブレークアウトのお話

北京オリンピックでは、
日本は金が8、銀が6、銅が8と健闘していますね。^^

さて、一昨日18日(月)は、
原油や金などコモディティ市場がやや反発を見せたことを背景に、
ドルがポジション調整的な売りで軟調なスタートとなりました。
一方、豪ドルやNZドルなどが堅調な展開となりました。
その後は、各通貨ともレンジの上下動の相場となりました。
午後2時に発表された日景気先行指数は91.3%、
一致指数は101.6%となりましたが市場反応は限定的でした。
日経平均は、前週末比+146.04円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後4時15分にスイスの実質小売売上高が発表されて、
市場予想より弱い0.7%という結果になって、
しだいにスイスフランが軟調となりました。
午後6時に発表された欧貿易収支では
−30億ユーロという結果になりましたが市場反応は限定的でした。
欧州通貨がやや軟調となりましたが、
各通貨ともレンジでの上下動の相場展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半にカナダの国際証券取扱高が発表されて、
72.47億カナダドルという結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
米紙が「ファニーメイとフレディマックに
公的資金注入の可能性が高い」と憶測報道をしたこともあって、
原油価格が軟調にもかかわらず
NYダウが下落して、リスク回避の動意にクロス円を中心に
ドル円も軟調となっていきました。
深夜2時に発表された米NAHB住宅市場指数は、
市場予想とおりの16という結果となり、
発表直後の市場反応は限定的であったものの、
前回に続き過去最低水準となって、
米住宅市場の低迷を物語る結果となりました。
NY原油は112ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは、前週末比−180.51ドルで取引を終えました。

昨日19日(火)は、
午前7時45分にNZの生産者物価が発表されて、
投入で5.6%、生産で3.5%という
市場予想より強い結果となりましたが、
スタグフレーション懸念もあったか、
直後は市場反応は限定的でしたが、
その後、東京時間からはしだいにNZが軟調となりました。
午前10時半に豪RBA議事録が発表されて、
景気減速に警戒感を強める内容で、早期利下げの示唆があり、
いったん豪ドルが売られたものの、
インフレ低下の見通しを低下から、
明確に示されないと変更した内容ともなったことで、
豪ドルが買い戻される展開となりました。
日政策金利は、市場コンセンサスとおりの据え置きとなりました。
ドル円クロス円は、前日のNYダウの下落や日経平均の下げを受けて
軟調なスタートとなりましたが、午後からは堅調となって、
大きな上下動となりました。
日経平均は、前日比−300.40円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に独生産者物価指数が発表されて、
市場予想より強い2.0%という
結果となりましたが反応は限定的でした。
BOE政策委員の「インフレは来年2%あたりに低下の見通し」
との発言もあって、ポンドが軟調となりました。
また、ロンドンはじめは、ドル買い動意となって、
ドル円が堅調、そしてポンドドルやユーロドルが軟調となりましたが、
その後、ドルが軟調に転じて、ドル円とクロス円が軟調となって、
ユーロドルなどドルストレートが堅調となりました。
午後6時に独ZEW景況感調査が発表されて、
市場予想より強い−55.5という結果に、
一時ユーロが買われましたが、数字自体は良いものではなく、
結果的に限定的な反応となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米指標が発表されて、建設許可件数は93.7万件と
市場予想を下回ったものの、生産者物価指数は1.2%、
住宅着工件数も96.5万件と市場予想を上回り、
一時ドルが上昇して、一時ドル円が堅調となって、
ユーロドルなどドルストレートが下落しました。
しかしその後、リーマンブラザーズの
資産部門売却の憶測報道もあって、
NYダウ先物も軟調であったこともあり、すぐにドルが売られて
ドル円が下落して、ユーロドルなどドルストレートが反発する
荒っぽい上下動の展開となりました。
一方、午後9時半にカナダの卸売売上高が発表され、
2.0%と市場予想を上回り、
一時カナダが上昇しましたが限定的でした。
その後、原油の急伸もあってNYダウの下落が加速して、
ドルが軟調傾向となって、ユーロドルなど
ドルストレートが堅調な展開となりました。
ユーロの上昇では、米系シンクタンクによる
ECB観測レポートの影響もあった模様です。
一方、ダラス連銀総裁から「高インフレなき成長の達成が必要。
幾つかの予測よりも早い段階で利上げが必要。」との発言があり、
ドル円は軟調ながらも反発も見せ、上下動の展開となりました。
NY原油は、115ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは、前日比−130.84ドルで取引を終えました。

ゴトウ日の今日20日(水)は、
朝の8時50分に日全産業活動指数、
午前9時半に豪Westpac先行指数、
午後2時に日金融経済月報、
午後5時半にBOE議事録、
午後6時に欧建設支出、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜の9時半に加小売売上高、加景気先行指標指数、
などの経済指標が発表されます。
(日)・英・加の指標には注目です。
また、NY時間の米週間原油在庫にも注目です。

明日21日(木)は、
朝の8時50分に日通関ベース貿易収支、
午前10時半に豪新車販売台数、
午後3時に日工作機械受注、
午後3時15分にスイス貿易収支、
午後4時半に独PMI(製造業・サービス)
午後4時15分にスイス生産者輸入価格、
午後5時に欧PMI(製造業・サービス)
午後5時半に英小売売上高、英総合事業投資(速報)、
午後6時にスイスZEW景況感調査、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米フィラデルフィア連銀指数、景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
スイス・英・加・米の指標には注目です。

さて、米大手証券のリーマン・ブラザーズが
財務体質を強化するために、保有する不動産や
不動産担保ローンなど、400億ドルの売却を検討している、
との報道がありました。

また、米卸売物価指数の上昇や
17年4ヶ月ぶりの低水準となった住宅着工件数も、
米国でインフレと経済減速の両方が進行していることを
示しているようで、厳しい経済情勢が続いているようです。

一方、中国の国家発展改革委員会のマクロ経済研究院の要人からは
「中国経済は、景気サイクル上の減速局面に入っていて、
 国内外の両面で先行きの不確定要因が増えている。」
との発言があり、中国経済が調整期に入った認識を示しました。
また、中国の不動産市況も調整局面を迎えていて、
上海株は年初から55%の下落となっていて、世界経済への影響が
懸念されます。今後の市場テーマとなる可能性がありそうです。

そして、グルジア紛争も完全には収束していないようで、
また、アフガニスタンやアフガン南東部での
タリバンの攻撃などもあり、
地政学的リスクも高まってきているようです。

いくぶん相場の流れの変化も感じられるようですが、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、ダマシのブレークアウトのお話です。

市場にはいろいろなプレーヤーがいて、
機関投資家や銀行や証券会社やヘッジファンド、
また、アセットマネジメントに実需筋などなど、
いろいろなプレーヤーがいます。

そして、私達、個人トレーダーも
そのプレーヤー達の一部ですね。

さて、日本では、個人金融資産が
1,400兆円を超えるといわれていて、
そのうちたった1%でも14兆円のマネーですから、
個々の取引は機関投資家などから比べると小さいものの
潜在的なバイイング・パワーはかなりなものです。

でも、個人トレーダーは当然ながら群雄割拠としていて、
皆がほとんど同じ方を向いて売買することは、
バブルの絶頂か歴史的な大暴落でもなければ、
なかなかあり得ないことで、

潜在力は持ちながらも言わば「てんでんバラバラ」なわけで、
なかなか相場を意図的に一方向に動かすなどできないものです。

ところが、

集めた巨額のマネーを運用するヘッジファンドなどは
ときに、巨額のマネーで市場を短期的に意図に沿って
動かす力を持っているようです。

ジョージ・ソロスが率いるファンドなどが有名ですね。

また、ヘッジファンドと言っても、いろいろあるようで、

市場全体の値動きの影響を抑えた形で運用する
マーケット・ニュートラルで運用しているファンドや、

値動きのあるマーケットを好み、
ファンダメンタル分析などを主軸に
レバレッジをかけて運用しているマクロファンドや、

テクニカルや金融工学を駆使して、
数理・分析的な運用をしているモデルファンドなどなど、

さまざまなようですが、

どこの業界にも暴れん坊がいるように(苦笑)
ストップ食いや意図的なダマシを主な手法としている
荒くれスペキュレートのプロ筋もいるようですね。

損切りのオーダーを各銀行に聞きまくったり、

レジスタンスの上やサポートのラインの下に
ストップが置かれることの多いことを狙うとともに、
さらに、ブレークに乗ってくる一般トレーダーを狙って、

まずは、そのポイントに相場を誘導するために
徐々に買い(売り)注文を入れて、
底堅い(頭が重い)という上げ(下げ)の雰囲気つくりをして、

流れに追従する動きが醸成されて、レートがポイントに近づくと、
巨額のマネーに物を言わせて、
一気に買い上げ(売り浴びせ)して、ストップをヒットさせて、

ブレークについてくるトレーダーで噴け上るを見るやいなや、
一気に手仕舞いして儲けるという手口もあるようです。

いわゆるストップハンティングの仕掛けや
ダマシのブレークアウトですが、

ちょっと卑怯な手口にも見えるものの、
マネーバトルなれば、こういうこともありなのでしょうね。w

「俺達も命がけで仕掛けているだぜ。
 違法でない限り、なんで勝っても勝ちは勝ちなんだよ。
 ブレークに甘い蜜のように寄ってきて、
 騙されるほうが悪いのさ。」

という声も聞こえてきそうですが、(苦笑)

「ブレークもどき」は確かに多いようで、
プロ達の戦場でもあるチャートポイントと、
不穏な動きや乱高下には、少しだけ用心が要りそうですね。


FX 経済指標の市場反応のお話

お盆休暇を取らせていただいていました。 m(_ _)m
お墓参りをしたり、女房の実家へ帰省したりと
平凡なお盆を過ごしました。

さて先週は、総じて、原油などコモディティ市場価格が
下落したこと、ドルが上昇傾向となったこと、
そして、日欧の4-6月期のGDPがマイナス成長となったこと、
ユーロが下落傾向となったこと、
また、グルジアを巡る動向も印象的でした。

11日(月)は、東京時間でドル買い動意となって
ユーロドルが下落しました。
その後、ロンドン時間でオーストリア中銀総裁の
追加利上げを示唆する発言に
ユーロドルが反発する場面がありました。
その後、NY時間に原油が急落したことなどで、
ドル買い動意となって、
ユーロなどドルストレートが再び軟調となりました。
また、ドル円は堅調でしたが、
クロス円は軟調な展開となりました。

12日(火)は、東京時間で前日に続きドル買い動意となって、
ドルストレートのユーロドルやポンドドルが軟調となりました。
また、商品価格の下落も背景にオセアニア通貨が軟調となりました。
ロンドン時間では、スイスUBSの決算が市場予想を下回り、
リスク回避の円高が進む場面がありました。
NY時間に入っても、米JPモルガンの損失拡大報道や
ダラス連銀総裁が米景気への懸念を
あらためて表明したこともあって、
NYダウが軟調となって、リスク回避の動意に、
ドル円が軟調となり、クロス円が下落傾向となりました。

13日(水)は、東京時間でリスク回避の円高が進み、
クロス円を中心に軟調な展開となりました。
日DGPがマイナス成長となったことや、
日アーバン・コーポが過去最大の負債額で
民事再生法適用を申請したことが報道されました。
その後、ロンドン時間では、英インフレ報告が発表されて、
英経済成長見通しが下方修正されたことで、
ポンドが急落しました。
NY時間の米小売売上高は、
−0.1%と市場予想とおりの結果となりました。
米週間石油在庫統計が弱い数字となって、原油が反発しましたが、
上下動しながらも、一時下げていたドル円は上昇して、
クロス円にもショートカバーの動きが見られました。

14日(木)は、東京時間でドルストレートなど
やや軟調な展開も見られましたが、
ドルが強含みながらも全般にやや動意薄の展開となりました。
ロンドン時間では、株式市場の反発を好感して、
クロス円にも反発が見られました。
欧四半期GDPが、初のマイナス成長となったことが発表されました。
NY時間では、発表された米CPIが
市場予想より強い数字となりましたが、
スタグフレーション懸念とともに、
新規失業保険申請件数が悪い数字で、
一時ドル売りの動きも見られました。
その後、原油が需要の先行き不安から下落して、
ドル買い動意とともに、ユーロ売りの動意となりました。

15日(金)は、東京時間ではドル高と円安傾向の相場となりました。
また、商品市場が軟調となって、
金先物が800ドル割れとなりました。
ロンドン時間では、ポンドドルやユーロドルなどが
軟調となりしました。
ドル円やクロス円が円売りに堅調となりました。
NY時間では、ユーロドルが上下動しながらも下落して、
ポンドドルも一時上下振幅の相場となりました。
また、シカゴ連銀総裁から
「過度に長期間の低金利はインフレのリスク」
との発言がありましたが、
ドル円が110円台での揉み合いとなりました。
クロス円はまちまちな動きで、やや荒っぽい上下動となりました。
ユーロ円が下落して軟調な揉み合い、
オセアニア通貨は、強含みの揉み合いとなりました。
NY原油は、113円台後半で取引を終えました。
NYダウは、前日比+43.97ドルの
11,659.90ドルで週の取引を終えました。

週はじめの今日18日(月)は、
朝の8時に英ライトムーブ住宅価格、
午後2時に日景気先行指数(確報値)、日景気一致指数(確報値)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
午後6時に欧貿易収支、
夜の9時半に加国際証券取扱高、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。

明日19日(火)は、
朝の7時45分にNZ生産者物価、
午前10時半に豪RBA議事録、
正午過ぎに日政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
午後3時過ぎに日銀総裁記者会見、
午後3時に独生産者物価指数、
午後6時に独ZEW景況感調査、
同午後6時に欧ZEW景況感調査、
夜の9時半に米生産者物価指数、米住宅着工件数、建設許可件数、
同夜の9時半に加卸売売上高、
などの経済指標が発表されます。
豪・独・米の指標には注目です。

また、米ホームデポと米ヒューレット・パッカードの
四半期決算も注目されます。

14日の米ウォールマートの四半期決算は、経済収縮の中、
低価格戦略が功を奏して、減税効果も手伝ってか
16.8%の増益となっていますが、
米ホームデポの決算はいかがなりますか注目です。

今週の20日(水)からの主な注目材料は、

20日(水)に、日金融経済月報、英BOE議事録、
加小売売上高・景気先行指数、米週間原油在庫、

21日(木)に、スイス貿易収支、独PMI(速報)、欧PMI(速報)、
英小売売上高、加消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、
米景気先行指数、米フィラデルフィア連銀指数、

22日(金)に、日BOJ議事録、英四半期GDP、欧鉱工業受注、

などがあります。

さて、欧州とロシアを結ぶ要衛のグルジアを巡る紛争も、
対ロシア外交で米欧が綱引きとなっていますが
落ち着いてきたようです。

そして、国際商品価格は軒並み下落傾向となって、
マネーがドルへと回帰している動向が見られるようです。

一方、日本と欧州が4-6月期のGDPで、
ともにマイナス成長となって、
G7の先進国の中では、
現在、かろうじてプラス成長となっているのは、
英国と、昨年10-12月期にGDPが落ち込んだ米国だけのようです。

次々に現われるブルータスは(笑)、
世界経済の不振を物語っていますが、
ユーロ圏初のマイナスGDPは、
独の建設不振や製造業の新規受注の不振の影響も強いものの、
一部では、年率換算で2%台後半の伸び率となった
1-3月期の反動減による統計での技術的要因も指摘されていて、
独IWH経済研究所によりますと、
欧州は経済が減速しているが、新興諸国需要に支えられて
輸出は底堅く、08年の経済成長は1%台後半の潜在成長率を
維持して、「欧州はリセッション(景気後退)には陥らない」
との見解もあるようで、
過度のユーロ売りにもいくぶん警戒が必要なのかもしれません。
19日(火)の独ZEW景況感調査や
22日(金)の英四半期GDPが注目されます。

米株の空売り規制が12日で終了していて、
その後の仕掛ける向きの動向や
影響の強い原油価格の動向を睨みながら、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、経済指標の市場反応のお話です。

経済指標の発表では、ときに大きく相場が動くこともあれば、
「ちぇ、なんだぁ…。」というくらい
動かないこともありますね。

前回値とのかかわりもありますが、
主にアナリスト予想の平均値のいわゆる「市場予想」との
乖離の度合いによって、
反応の大小が決まることが多いようです。

経済指標と言ってもいろいろありますが、

一般には、貿易収支は、プラスほど良く、
GDPや小売売上高や住宅着工件数もプラスほど良く
景況指数も強い数字ほど良いものです。

また、雇用ネット変化もプラスほど良いですが、
しかし、当然ながら失業率や新規失業保険申請件数などは
低いほど良いものですね。(笑)

少し厄介なのが、物価にかかわる物価指数で、
GDPがプラスで安定している時には、
一般に消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が
強い数字のときは、インフレによる利上げ期待で
通貨にとってはプラスに働くということになりますが、

GDPがマイナスに振れている時や低迷している場合は、
スタグフレーション懸念が生じて、
強い数字が逆に悪い結果となることもあるようです。

ですので、経済成長が低迷している場合の物価指数は、
微妙な市場反応となる場合もありますね。

そして、政策金利の上昇は為替市場では好感されますが、
株式市場では嫌気され、
市場によって反応が異なるとともに相関もあることから、

極度に市場に収縮懸念のあったサブプライ問題の当初は
利下げが株式市場に好感され、為替でも結果的に好感された
こともありましたね。

また、ときに株式市場やドルと逆相関となるコモディティ市場も
つまるところは、経済成長と関連しているようですし、

こうしてみますと、単純な図式もあるものの、
最終的には「経済にとってプラスかマイナスか」が、
経済指標の良い悪いの判断となるようで、

あたり前といえばあたり前ですが、
ときに単純な図式とはならないこともあって、
興味深いですね。

そういえば、
単純ではないといいますと、

経済指標の発表には、
慢性病の診断の反応のようなところがあって、(苦笑)

特段に昂進する悪化がなければ、
慢性的ともなると市場反応が鈍ることがありますね。

米貿易赤字もそのようなところがあるようですし、
ここのところの住宅市場関連の指標にも
このようなところが少しみられるようです。

あたかも

「ねぇねぇ、母さん。お父さんは高血圧らしいの。
 しかも、かなり高いそうなのよ。」

「あぁ、お父さんの高血圧ね。
 あの人は、もうずーっとそうなのよ。
 まぁ、無理しなきゃ大丈夫なんじゃない。」

という感じなのかもしれません。(笑)
悪いのは、もうかなり織り込んでいるというわけなのですね。

逆に、悪いながらも改善すると、

「なんかこのごろ、お父さん体調が良くなってきている
 みたいなのよ。良かったわね。♪」

となりそうですし、(笑)

しかしながら、新たな病気には心配もつのるものです。(苦笑)

それにもしも…、

今まで健康と思っていたお母さんが病気にでもなったら、
それはそれは大騒ぎとなるわけです。

「もうたいへんよ。母さんも、診断の結果、
 動脈硬化がかなり進んでいることが分ったんですって。
 高血圧にもなってきているそうよ。どうしよう…。」

近頃のどこかの通貨と少しだけ似ているかもしれませんね。(爆)


FX 本当にあった怖いお話

北京オリンピックと高校野球では、
熱い戦いが繰り広げられていますね。^^

さて、先週末8日(金)は、
ドルが堅調でドル円が上昇して、ユーロドルなどドルストレートと
そしてクロス円が軟調となりました。
午後1時半の日企業倒産件数は前年比+12.9%となりました。
午後2時の日景気現況判断は29.3と
市場予想より強い数字となりました。
午後2時45分のスイス失業率は、
市場予想とおりの2.5%となりました。
経済指標直後の市場反応は限定的でした。
日経平均は、前日比+43.42円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
英銀のRBSの上期決算が発表されて、6.91億ポンドの赤字という
結果となりました。市場予想では4日に英タイムズ紙が
12億ドル近い大幅赤字の観測報道をしていたことなどがあり、
一時、ポンドが反発を見せました。
全般的には、ロンドン時間でも東京の流れを継ぎ、
ドルは堅調で、ユーロドルなどドルストレートと
クロス円が軟調な展開となりました。
午後8時に発表されたカナダの失業率は、
6.1%と市場予想より悪く、さらに雇用ネット変化率が
−5.52万人と悪くカナダが軟調となりました。
ファニーメイの四半期決算では、23億ドルの赤字となって、
1株あたり損失が2.54ドルとなり、一時ドルが軟調となる
場面もありましたが限定的でした。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米非農業部門労働生産性が発表されて、
2.2%と市場予想を下回りましたが市場反応は限定的でした。
その後、オランダ中銀総裁から、
14日に発表される欧GDP(速報値)に対して、
「良いニュースを見込んでいない」との発言と
「ECBはインフレ抑制が最優先課題。
利上げが不充分ならECBは行動。」
という強弱交錯する発言とともに
「前回のECB理事会では、利上げしないとの広い合意があった」
ことがが明かされました。
原油価格の下落も株価を押し上げ、NYダウは堅調に推移しました。
ドルの堅調が続き、ドル円は110円台となって、
ドルストレートが軟調が昂進して、
ユーロドルは一時1.5000の大台を割り込みました。
クロス円は一時反発を見せるも、
ドルストレートの下げに引っ張られ、
軟調傾向の展開が続きました。
NY原油は115ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+302.89ドルで取引を終えました。

週はじめの今日11日(月)は、
午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後3時に日工作機械受注(速報値)、
同午後3時に独卸売物価指数、
午後5時半に英生産者物価指数、英商品貿易収支、
英生産者仕入・出荷価格、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
夜の9時半に加新築住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・加の指標には注目です。
今日は米指標はありません。

明日12日(火)は、
朝の8時50分に日企業物価指数、
午前10時半に豪NAB企業信頼感指数、
午後1時半に日鉱工業生産、日設備稼働率、
午後2時に日消費者態度指数、
午後5時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
夜の9時半に米貿易収支、
同夜の9時半に加貿易収支、
深夜3時に米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

さて、今週の13日(水)からの主な注目材料は、

13日(水)に、NZ四半期生産者物価指数、日四半期GDP(速報値)、
英失業率、英失業者数、英BOE四半期インフレレポート、
米小売売上高、米輸入物価指数、米企業在庫、米週間原油在庫、 

14日(木)に、独四半期GDP(速報値)、独消費者物価指数、欧ECB月報
欧四半期GDP、米消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、

15日(金)に、NZ小売売上高指数、加製造業出荷、
米NY連銀製造業景気指数、米鉱工業生産、対米証券投資、
米ミシガン消費者信頼感(速報)、

などがあります。

報道によりますと、石油や鉄鉱石など資源価格の高騰を背景に
製造業や商社による決済のため6月でドル需要が37%増となるなど、
世界的にドル需要が拡大しているとのことです。

また、原油価格も115ドル台まで下落して、
さらに欧・日の経済見通しの懸念の強まりも
ドル上昇を後押ししているようです。

しかしながら一方、スイス銀のUSBのオークション・レート・
セキュリティーズ(ARS)と呼ばれる仕組み債の問題が、
米シティや米メリルに飛び火した格好となってきたことや、

グルジアの南オセチア分離独立に対して、
グルジアと南オセチアを指示するロシアの武力衝突が激化して、
プーチン首相が「事実上、南オセチアでは戦争が始まった。」
と述べるなど、地政学的リスクが高まり、
石油の戦需や昨今の有事のドル売りも懸念されます。

また、五輪特需「後」を懸念してか、上海株が先週末に急落して、
1年7ヶ月ぶりの安値となるなど、懸念材料も並存していて、
今後の市場の注目テーマとなる可能性もありそうです。

流れに乗りながらも、機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、本当にあった怖いお話です。

昔、夏の夜のひと時には涼を求めてか、

「うらめしや〜」の

四谷怪談とか番町皿屋敷など、
よく怪談話をしたものですが、
今はそんなに語られることもなくなりました。(笑)

「お化けより、生きている人間の方がよほど怖い」

ご時勢だからかもしれませんね。(爆)

トレードにまつわる怖い話といえば、
以前、証券会社のサーバーがまだ弱い時には、
よくフリーズして冷や汗をかいて怖い思いをしたものですが(苦笑)
今でもこのようなことはあるものの、
以前よりはだいぶん良くなってきているようです。

さて、いろいろ調べていましたら、
投資にまつわる怖い話がありましたのでご紹介いたします。

それは、ロシアのウクライナ地方の
オデッサ市というところで起こりました。

オデッサ市は、古くから貿易港として栄えてきた
「黒海の真珠」とも呼ばれている小さく美しいところです。
街には色とりどりの野菜や果物が山のように積まれ、
それはそれは美しい街でした。

1998年3月。そう、今から10年ほど前のことです。

オデッサ市は、街を再開発するために、
その資金を得るため、市債を発行しました。

「12ヶ月満期、年利50%」という
市が発行する高利回りの債券でした。

なんと美味しそうな債券なのでしょう!

この債券は銀行を通じて市場に売り出され、
ロシア国内をはじめ外国の投資家がこれを買いました。

そうして、オデッサ市は巨額の再開発資金を
得ることとなりました。

ところが、なんということでしょう!

市債を売って得たお金の大半を時の市長と
市幹部が横領して行方をくらませてしまったのです。

資金をあてにして先行して動いていた再開発の工事現場は、
ストップすることとなりました。

建設を中断した市営マンション…。
造成を途中で止めた大駐車場…。

ストップは、これだけではありませんてした。

市債は、モラトリアム(支払猶予)にとどまらず
デフォルト(債務不履行)となってしまったのです。

そう、市債は紙くずとなってしまったのでした。

当然、オデッサ市には投資家から抗議が殺到しました。

その抗議に対する後任のボーディラン市長の
言葉がまさに怪談だったのです。

「1年で元利合計が150%にもなる市債が
 まともだと思うほうがおかしいのだ。
 リスクでいっぱいなのは、投資家もわかっていた筈だ。」

「それを市が利息を払えなくなったというだけで、
 騒ぐほうがおかしいんだよ。
 いいですか。12ヶ月で満期の年利が50%の金利ですよ。
 そんな金利の債券がまともなはずがないでしょう。」

「投資家もそれは承知の上のはずだ。
 つまり、同罪なんだよ。買った方も!」

驚いて開いた口がふさがらなくなってしまいますが、

国がかわると倫理観や信用に対する責任感も変わるようで、
まるで公的仮面をかぶった詐欺のようです。

夏の暑い汗もいっぺんに冷えて
凍り付いてしまうお話ですね。(苦笑)

しかし、実はこれはほんの氷山の一角で、

1998年8月17日にロシアがデフォルトに至るまでの数年間は、
なんとロシア政府自体が、3ヶ月満期の年利100%!という
「ロシア短期国債」を膨大に発行し続けていたのです。

ときに「国」とても信用を疑わないと怖いものなのですね。

参考: NHK出版「マネー革命 3」
   リスクが世界を駆けめぐる


<お知らせ>
8/13(水)と8/15(金)のブログは、
夏季休暇を取らせていただき、お休みさせていただきます。
よろしくお願いいたします。 m(_ _)m


FX 21世紀型金融危機のお話

北京オリンピックがいよいよ開催ですね。^^

さて、一昨日6日(水)は、
朝に発表された英NIESRのGDP予想(7月)は+0.1%、
そして、英ネーションワイド消費者信頼感は
市場予想より弱い51となりましたが、市場反応は限定的でした。
午前10時半の豪住宅ローンは−3.7%と
市場予想を下回りましたが市場反応は限定的でした。
その後、クロス円でやや強含むものもありましたが、
各通貨ペアはレンジでの展開が続きました。
午後2時の日景気関連指数は、
ほぼ市場素養とおりの結果となりました。
日経平均は前日比+340.23円で取引を終えました。

この日のロンドン時間は、
独銀のコメルツや仏銀BNPパリバの四半期決算が発表されて、
市場予想より良い結果となりました。
ドル円は上下動しながらも上昇しました。
クロス円は豪ドル円が下落、欧州通貨では上下動しながら上昇と
まちまちの動きとなりました。
ドル堅調でユーロドルなどドルストレートは軟調となりました。
午後7時の独製造業受注は市場予想より悪い結果となり、
ユーロが売られましたが、発表直後の反応は限定的でした。
同時刻に発表された米フレディマックの四半期決算での純損失が
8.21億ドルとなって、一時ドルが売られましたが限定的でした。

この日のニューヨーク時間は、
午後11時にカナダのIvey購買部協会指数が発表されて、
市場予想より強い65.5という結果となりましたが、
構成項目の雇用指数が弱く市場反応は限定的でした。
ドルが堅調で円が軟調な相場展開となりました。
NY原油は118ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+40.30ドルで取引を終えました。

昨日7日(木)は、
早朝にNZの失業率が発表されて、
市場予想より悪い3.9%となりましたが、
就業者数が市場予想よりも強い数字でNZが上昇しました。
朝に発表された日機械受注は
市場予想よりも良い数字となりました。
午前10時半に発表された豪失業率は
市場予想とおりとなりましたが、
新規雇用者数が市場予想を上回り豪ドルが上昇しました。
各通貨ともにレンジでの展開となりました。
日経平均は前日比−129.90円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に独貿易収支が発表されて、
197億ユーロと市場予想を上回りましたが市場反応は限定的でした。
各通貨ともにレンジでの展開となりました。
午後7時に独鉱工業生産が発表されて、
0.2%と市場予想を下回りましたが市場反応は限定的でした。
午後8時に発表された英BOE政策金利は、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
午後8時45分に発表された欧ECB政策金利も、
市場予想とおりの据え置きとなりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半にカナダの住宅建設許可が発表されて、
−5.3%と市場予想より悪い数字となって
カナダが軟調となりました。
同時刻の米新規失業保険申請件数は、
45.5万件と市場予想より悪い数字となりました。
同時刻からはじまった欧トリシェECB総裁の記者会見では、
インフレリスクを認識しながらも、欧州経済の成長減速を
より強調する内容となって、
ユーロが大きく下落することとなりました。
ユーロ円の下落にクロス円が同調して、
ドルが強含む展開となりました。
午後11時の米中古住宅販売保留は、+5.3%と市場予想を
大きく上回る結果となってドルが買われ、ドル円が上昇しました。
ドルストレートも軟調な展開となりました。
深夜4時の米消費者信用残高は、市場素養63億ドルに対して
143億ドルという結果となりました。
NY原油は120ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−224.64ドルで取引を終えました。

週末の今日8日(金)は、
午後1時半に日企業倒産件数、
午後2時に日景気現況判断、日景気先行判断、
午後2時45分にスイス失業率、
夜の8時に加失業率、加雇用ネット変化率、
夜の9時半に米非農業部門労働生産性(速報値)、米単位労働費用、
夜の11時に米卸売在庫
などの経済指標が発表されます。
スイス・加・米の指標には注目です。

さて、昨日7日はトリシェECB総裁の記者会見で
ユーロが大きく下落しました。

今日8日(金)は「英銀過去最大損失となるか?」との噂もある
ロンドン時間での英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの
決算発表が注目されます。

また新聞報道によりますと、
米欧の大手10の金融機関の時価総額は、
なんと46兆円相当もの目減りとなっているそうです。

そして米保険最大手のAIGの四半期も
53億5700万ドルの赤字となりました。
過去1年間のサブプライム関連損失が440億ドルとなって、
金融関連として、米シティに次ぐ米欧第2位の損失となりました。

米国は決して楽観できる状況にはありませんが、
株価低迷を背景に割安感などから、
中東やアジアマネーの米への流入が加速していて、
直接投資については4年間で12倍となっているそうです

また、日本の財務相も景気後退を事実上認めるなど(日経新聞)、
世界的に厳しい状況が続いています。

今日も、流れに乗りながらトレードしていきたいものです。


さて今日は、21世紀型金融危機のお話です。

耳にタコのサブプライム問題ですが、(苦笑)

証券化市場をメインステージとした21世紀型の金融危機として、
4つの特徴があるそうですね。

その1つ目は、

証券化によって、原債権となる住宅ローンのリスクを
投資家に分散させる効果があった反面、

リスクが分散した結果、どこにどれだけのリスクがあるか
よくわからなくなってしまった、ことがあるそうです。

証券化されてしまった住宅ローンは、
金融機関などのバランスシートから外れてしまって、
不特定多数の投資家のバランスシートに収まることになり、
住宅ローンの債権者が不特定多数となって、

問題が発生した時に、
金利減免など債権者と借り手との交渉が難しくなり、
ローンが焦げ付いたときに解決方法が限定的となってしまう、
という問題もあるそうです。

その2つ目は、

米国が国際収支上で多額の経常赤字であるため、
海外からの資金流入が資金流出を
上回っていなければならない状況で、

証券化された金融商品としての債権を
海外の投資家に買い越してもらう必要があって(積極的に売られて)
米国内だけではなく、世界各国の投資家に分散保有されたため、
リスクが世界中に波及してしまったことがあるそうです。

その3つ目は、

証券化された結果、住宅ローンが市場取引される有価証券となって
ローンの最終損益そのものよりも、証券のその時々の時価評価
(取引価格がない場合でも公正価格を測定して評価)
のほうが重要になってしまって、

通常、住宅ローンが焦げ付いた時に担保不動産を処分して、
回収による最終損失額の確定という
プロセスが通用しなくなってしまって、

問題が生じると、証券化商品の市場流動性が枯渇して、
価格そのものが付けられない事態にまでなることがあるそうです。

その4つ目は、

証券化商品自体を担保として、
さらなる証券化を行って資金を調達する
デリバティブのメカニズムを重層的に積み重ねた結果、
信用創造スキームを作ることともなって、
信用膨張を増長させてしまったことで、

問題が生じたときに、反動での著しい信用収縮を
招くことになってしまったことがあるそうです。

その他、金融緩和政策や住宅政策、
そして、ローン設定での基本的な
与信管理の問題などもありそうですが、

こうして、世界経済を激震させるサブプライムという名の
4つの問題の角(つの)を持つ
デリバティブの怪物は誕生したのですね。



参考: 日本経済新聞出版社 みずほ総合研究所編
   「サブプライム金融危機」
   21世紀型経済ショックの深層


FX タイミングのお話

米FOMC声明は、前回と比べると
やや成長懸念を強める内容となりましたね。

さて、一昨日4日(月)は、
ドル円とクロス円が軟調なスタートとなりました。
午前10時半の豪住宅価格指数は、
市場予想より強い数字となりましたが、
前回値が下方修正されて、小幅半発となったものの限定的でした。
「英銀RBSの損失拡大」という報道に
ポンドが弱含む場面がありました。
日経平均は前週末比−161.41円で取引を終えました。

この日のロンドン時間は、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数が発表されて、
54.1と市場予想より強い数字となり、
スイスが強含みましたが限定的でした。
午後5時半過ぎに英銀最大手のHSBCの半期決算が発表されて、
貸し倒れ引当金計上額が100億5,800万ドル、
純利益が前年同月比の29%減という結果となり、
ポンドが売られました。
午後6時の欧生産者物価指数は、
市場予想とおりの結果となりました。
この時間、ドル円とクロス円がショートカバーで
堅調な展開となりました。

この日のニューヨーク時間は、
午後9時半に米個人所得と個人支出、
そして米PCEデフレータが発表されて、
いずれも市場予想よりも良い数字となって、
一時ドルが上昇しましたが、
直後に「米国は、イランが核問題に関する提案に応じなければ、
制裁強化と警告」との報道があり、
地政学的リスクの高まりにドルが下落しました。
その後、米大統領候補のオバマ上院議員が
「石油備蓄を重質油に切替えと、
切替え時に約7000万バレルの売却提案」
をしたことが報じられて、
NY原油価格が120ドルを割り込んだことで、
ドルが買い戻される忙しい展開となりました。
その後、後半はドル円やクロス円が軟調な展開となりました。
NY原油価格は121ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−42.17ドルで取引を終えました。

昨日5日(火)は、
小幅なレンジ相場でのスタートとなりました。
午後1時半に豪政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりましたが、
RBA声明で、前回の中立スタンスから
「制約的でない方向に向かう」とのスタンス変更の示唆に、
豪ドルが下落しました。
ドル円とクロス円が下降動意となって、
しだいに軟調となっていきました。
日経平均は前日比−18.52円の小幅続落となりました。

ロンドン時間は入っても、東京時間後半の動きが継続して、
しばらくドル円とクロス円の下落が続きました。
午後5時半に英鉱工業生産と英製造業生産高が発表されて、
いずれも市場予想を下回り、前回値も下方修正されましたが、
短期筋のショートカバーにポンドが一時上昇する展開となりました。
その後は、下落と上昇の忙しい上下動となりました。
ドル円と他のクロス円も動きに同調傾向が見られました。
午後6時に発表された欧小売売上高は、対前年比では
市場予想を下回ったものの、市場予想とほぼ同じ結果となり
一時ユーロが売られましたが限定的でした。
欧州株は原油価格の下落と仏ソシエテ・ジェネラルなどの決算が
市場予想より良かったことで堅調に推移しました。

ニューヨーク時間に入ると、
揉み合いの後、しだいにドル円とクロス円が
反発する展開となりました。
午後の11時に発表された米ISM非製造業景況指数は、
市場予想よりも良い49.5となって、ドルが堅調となりました。
ドル円が上昇して、ユーロドルなどドルストレートが下落しました。
クロス円はドルストレートの下げに引かれて上下動となりましたが、
しだいに上昇しました。
深夜3時15分に米FOMC政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
FOMC声明は「成長への下向きリスクは継続、
インフレリスクは重大な懸念」と中立的なスタンスとなって、
「成長に対する下向きリスクはやや減少」という
前回認識は削除されて、前回と比べると
やや成長懸念を強める内容となりました。
このFOMC声明を受けて、ややドルが軟調となりました。
NY原油は118ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+331.62ドルで取引を終えました。

今日6日(水)は、
朝の8時に英NIESRのGDP予想、
英ネーションワイド消費者信頼感指数、
午後2時に日景気先行CI指数(速報値)、日景気一致CI指数(速報値)、
夜の7時に独製造業受注、
夜の11時に加Ivey購買部協会指数、
などの経済指標が発表されます。
フレディマックの四半期決算や、
NY時間での米週間原油在庫にも注目です。

明日7日(木)は、
朝の7時45分にNZ失業率、
朝の8時50分に日機械受注、
午前10時半に豪失業率、豪新規雇用者数、豪労働参加率、
午後3時に独貿易収支、独経常収支、
夜の7時に独鉱工業生産、
夜の8時に英BOE政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の8時45分に欧ECB政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の9時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加住宅建設許可、
夜の11時に米中古住宅販売保留(契約ベース中古住宅販売)、
深夜4時に米消費者信用残高、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・独・英・欧・米の指標には注目です。

さて、米FOMC声明は、中立スタンスながら、
前回と比べるとやや成長懸念を強める内容となって、
発表直後は限定的ながらドルが軟調となりました。
6日の欧州市場での反応が注目されます。

NY原油は、約3週間軟調傾向が続き、先物も売り越しとなって、
3ヶ月ぶりとなる120ドルを割り込むこととなりました。

7日(木)のNZと豪の失業率とともに、
英欧の政策金利の発表と、
トリシェECB総裁の記者会見が注目されます。

いつもながら、流れに乗りながらも
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、タイミングのお話です。

投資顧問会社のイグロック・トレーディング・
インターナショナルの創設者の
イゴール・トシュチャコフ氏によりますと、

マーケットには、トレーダーが考慮しなければならない
基本的な要素が3つあるそうです。

トレードとは、最適なときに最適な場所…、
つまり、相場の正しいサイド(側)にいるために、

1. 水準

2. 方向

3. タイミング

の3つが大切であるとのことです。

どれも大切なのですが、

ポジションを建てたり、手仕舞いするにあたって、
タイミングの感覚は極めて重要な要素となりそうですね。

新高値(新安値)を超えたブレークであるのか、
それらを超えられないでいるレンジであるのか、の認識や、

相場が大小のタイム・フレームにおいて、
どちら(上げか下げか)に向かっているのか、の認識、

さらに、それらに加えて、実際に相場に参入する時の
タイミングが大切で、これを習得しないと勝てないというわけです。

そして、タイミングを正しく選択することは、
かなり難しい作業であるとして、

高い集中力、強い忍耐力のほか、

(残念ながら)
かなりトレードの経験を必要とする、そうです。(苦笑)

「なーんだぁ。」という感じですが、

イゴール・トシュチャコフ氏は、
ちゃんと興味深いヒントを与えてくれています。

それは…、

アジア、欧州、北米、の各マーケットには、
それぞれに高値と安値と平均値幅が存在していて、

かつ、1日というフレームで見るところの
高値と安値と平均値幅も存在していて、

マーケットは、これらの高値と安値と平均値幅を
実現しようとして動こうとする、のだそうです。

一例では、

アジアのマーケットでの高値と安値と平均値幅より、
欧州のマーケットでの高値と安値と平均値幅は大きくなる
傾向があるために、つまり、ボラティリティの差のために

アジアから欧州に入るとブレークしやすい、
ということがありそうですね。

そして、欧州マーケットから北米マーケットに移る時、
(例外もありますが、傾向として)
1日の平均値幅が不足していると
北米マーケットでは、増幅しようとして動きやすそうですし、

欧州での動きで1日の平均値幅を達成していたら、
調整しようとする動きとなりやすいのかもしれませんね。

そして、新高値(新安値)とは、以前の高値(安値)を
超えた状態ですから、
ブレークのスタートとなることもありそうですし、

また、新高値に至ることができなければ、レンジというわけで、

いづれにしても、高値と安値のあたりは、
ポジションを持ったり、手仕舞うに際して、
エッジ(優位性)がありそうなポイントですね。

これらは、概念的な知識となりそうですが、

イゴール・トシュチャコフ氏によれば、
タイミングを見計らうには、前述のように

「(残念ながら)かなりトレードの経験を必要とする」

とのことですので、

概念的な知識を具体的な技術のレベルまで昇華するには、

野球のバッティング練習のように、
トレーニングによって「体得」していく必要がありそうです。

そういう意味では、
トレードはけっこう体育会系的なのかもしれませんね。

ライライ、バッチコ〜イ(爆)


FX 短期化傾向のお話

今週は、豪・米・英・欧の政策金利の発表ですね。

さて、先週末8月1日(金)は、
はじめドル円強含む展開ではじまりましたが、
その後、前日の米GDPが蒸し返されたか、
ドル円とクロス円がが軟調な相場となりました。
「RBAが利下げ検討」という報道がありました。
豪首相からは「金利に引下げ余地あり」とコメントがありました。
豪ドルやNZなどオセアニア通貨の下落がきつい印象でした。
日経平均は前日比−282.22円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に独小売売上高指数が発表されて、
−1.4%と市場予想を下回りユーロが下げたものの、
市場反応は限定的でした。
午後3時半ころからポンドに強い下降動意が見られました。
その後、夜の米雇用統計を意識したか、
午後4時半過ぎからショートカバーの動きも見られました。
豪ドルは軟調傾向が続きました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に注目の米雇用統計が発表されて、
非農業部門雇用者数変化が−5.1%と市場予想より強く、
失業率が5.7%と市場予想より悪く、交錯する結果となりました。
また、同雇用者数変化の前回値と前々回値が上方修正されました。
市場反応は、ドルがいったん上昇後に下落してまた上昇する
という乱高下的な展開となりました。
ユーロドルなどドルストレートも、下げて上げてまた下げる
乱高下的な展開となりました。
午後11時の米ISM製造業景況指数は市場より強い50.0となりました。
また、米建設支出は、−0.4%となりましたが、
前回値が上方修正されました。
市場反応は、上下動しながらもドルがやや強含む展開となりました。
終盤にユーロがやや反発を見せました。
NY原油は125ドル台の前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−51.70ドルで取引を終えました。

週はじめの今日4日(月)は、シドニーとトロントが休場です。
午前10時半に豪住宅価格指数、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
午後5時半に英PMI製造業、
午後6時に欧生産者物価指数、
夜の8時半に米チャレンジャー一時解雇者数、
夜の9時半に米個人所得、米個人支出、米PCEコア・デフレータ、
夜の11時に米製造業新規受注、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

ゴトウ日の明日5日(火)は、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
午後5時半に英製造業生産高、英鉱工業生産、英PMIサービス業、
午後6時に欧小売売上高、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
などの経済指標が発表されます。
豪・英・欧・米の指標には注目です。

さて、今週の6日(水)からの主な注目材料は、

6日(水)に、独製造業受注、加Ivey購買部協会指数、
米週間原油在庫、

7日(木)に、NZ失業率、豪失業率、豪新規雇用者数、
独鉱工業生産、英BOE政策金利、欧ECB政策金利、
トリシェECB総裁記者会見、加住宅建設許可、米中古住宅販売保留、

8日(金)に、スイス失業率、加失業率、加雇用ネット変化、
米非農業部門労働生産性(速報値)、

などがあります。
6日(水)のフレディマックの四半期決算も注目です。

今週発表される各国の政策金利の市場コンセンサスは
据え置きですが、5日深夜のFOMC声明と
7日のECB総裁の記者会見での発言が注目されます。

相場の流れに乗りながらも、
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、短期化傾向のお話です。

一昔前、今は亡き渥美清さんが演じるフーテンの寅さんの
「男はつらいよ」という映画がありましたね。

笑いあり、恋あり、涙ありの庶民派の映画でした。

ところで、

一見、華麗な職業にもみえるファンドマネージャーも、
モノの本を読む限り、「男はつらいよ」ではないのですが、
けっこう辛くたいへんなこともあるようで、
「ファンドマネージャーもつらいよ」のようですね。(苦笑)

プロのスポーツ選手のように実力しだいとのことで、
トラック・レコードの数字がすべての厳しい世界のようです。

2004年にタワー投資顧問という会社の運用責任者で部長さんの
清原達郎さんが、納税者番付で首位の年収100億で
話題となりましたが、

このようなスター選手のように
人もうらやむマネージャーもいる一方、

国内と国外を問わず、運用成績が上らなくて、
それこそ、野球選手のように「戦力外通告」を受けて、
クビとなるファンドマネージャーも多数いるそうですね。

査定のサイクルはファンドによって違うようですが、
90日ごとに評価されることもあって、

成績が悪く追い詰められると、一発逆転のホームランを狙って
一か八か、リスクを過大にとるマネージャーもいますが、

よくあるケースでは、運用成績を大崩れさせないようにと、
トラッキングエラーを小さくして、
マーケットの動きに短期追従することが多くなる
傾向があるそうです。

査定期日までのゆったりしたトレードをしていたら、
90日近くにドローダウン期となることもあって、
期日近くだけでは挽回も不可能となるため、

短期でトレードを完結して利確することを繰り返す
傾向となりやすいようです。

クビがかかっているので、やむをえないのかもしれませんね。

一方、British Banker'Association の資料によりますと、
実体は完全に把握されていないようですが、
マーケットにおけるファンドの占めるシェアは、
市場によっては3割ほどにもなると推定されているようで、

これら多くのファンドのマネージャーが
査定を意識して、短期指向のトレードをすると、
マーケットの相場も、いわゆる「早く」なって、
短期傾向化してしまうこともあるようです。

ボーグル・ファイナンス・マーケット・リサーチ・センターの
資料によりますと、

1946年〜2004年までのミューチュアル・ファンドの
ポートフォリオの回転率を調査した結果では、

S&Pの株での例ですが、
年間回転率は、1950年代では20%ほどに対して、
2004年では100%を超えていて、
採用銘柄を頻繁に入れ替えている傾向となっているそうです。

もっとも、これは株式市場の例であって、
近年のイノベーションの激流によって、
企業のインプライド・ライフタイム(平均存続年数)が
短期化していることも影響しているそうですが、

ファンドマネージャーの査定という事情も
少なからずあるのではないかと指摘されているようです。

また、皮肉なことにモーニングスターの調査では、
少し古い資料ですが、1997年までのデータでは、
ポートフォリオの回転率と運用パフォーマンスは
回転率が多いほどパフォーマンスが減少傾向となっていますが、

ファンドマネージャーからは
「俺達もつらいんだよ。」
という声も聞こえてきそうです。(苦笑)

ともあれ、激動の時流でボラティリティは増大しながらも、
マーケットの動きには短期化傾向があるような気がします。

細かく短期変動しながら、それでいて総体は大きく動く…、

トレードもそれだけ難しくなっているのかもしれませんね。


FX 群集カスケードのお話

月初めで週末の今日は米雇用統計が発表されますね。

さて、一昨日30日(水)は、
朝に発表された日鉱工業生産(速報値)が、
−2.0%と市場予想より悪い数字となりましたが
市場反応は限定的でした。
午前10時半の豪住宅建設許可件数は−0.7%と
市場予想を大きく下回り、豪ドルが下落しました。
さらに「豪は米よりも深刻な危機に直面している」
という報道もあって豪ドルの軟調が続きました。
NZもRBNZ総裁による「インフレは低下。
金融緩和余地は大きくなった。」
との主旨の発言に軟調となりました。
ドル円は午前中は軟調でしたが、午後からは堅調となりました。
日経平均は、前日比+208.34円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
ドル円が軟調な展開となりました。
午後6時に欧消費者信頼感と欧業況判断指数が発表されて、
市場予想を下回る結果に限定的ながらユーロが下げました。
午後6時半のスイスKOF先行指数は0.90と市場予想を下回り、
スイスの軟調が昂進しました。

この日のニューヨーク時間では、
午後9時15分に米ADP雇用統計が発表されて、
市場予想の−6.0万人に対して+0.9万人と強い数字となって、
ドル円が急伸しました。
午後9時半に発表されたカナダの鉱工業製品価格と
原料価格指数は、ともに市場予想を上回り、
上下動しながらもカナダが上昇しました。
習慣原油在庫は減少となって、原油価格が上昇しましたが、
NYダウはADP雇用統計と
株の空売り規制が8/12まで延長となった
ことなどで上昇しました。
NY原油は126ドル後半で引けました。
NYダウは前日比+186.13ドルで取引を終えました。

昨日31日(木)は、IMFから「ドルはファンダメンタルに沿って
推移しているが、引き続き幾分通貨高サイドにある。
米の経済成長は09年半ばまで潜在率を下回る可能性。」
との見解が示されました。
東京時間でドル円が軟調な展開となりました。
午前10時半に発表された豪小売売上高は−1.0%となって、
市場予想を下回りました。
豪貿易収支は+4.11億豪ドルとなって市場予想を上回りました。
好悪交錯しましたが、豪ドルが一時下落して軟調となりました。
午後2時の日住宅着工戸数は市場予想より
マイナス幅は縮小となりました。
午後2時45分のスイス消費者物価指数は−16.7%と、
市場予想よりマイナス幅を縮小する結果となりました。
日経平均は、前日比+9.02円と小幅高で引けました。

ロンドン時間に入ると、
一時ドル円とクロス円が軟調となりました。
午後3時の英ネーションワイド住宅価格は−1.7%と、
市場予想より悪い数字となりました。
その後、ドル円とクロス円は上昇する展開となりました。
午後4時55分の独失業率は市場予想とおりの結果となりました。
午後6時の欧消費者物価指数(速報)は過去最高の+4.1%で、
欧失業率は、ほぼ市場予想とおりの結果となりました。
ともに市場反応は限定的でした。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半の米GDP(速報値)では、
市場予想を下回る1.9%、米個人消費も市場予想を下回り1.5%、
という結果にドルが急落しました。
ドル円が急落してポンドドルなどドルストレートが上昇しました。
同時刻に発表されたカナダGDPも市場予想を下回る−0.1%と
一時的にもリセッションを示す結果となりカナダが下落しました。
ごご10時45分の米シカゴ購買部協会景気指数は、
市場予想とともに節目の50を超える50.8という結果に
ドルが戻す展開となり、ポンドドルやユーロドルの上昇は
下落に転じて行って来いとなりました。
格付けのS&Pが米自動車産業のビッグスリーを
それぞれ格下げしました。
NY原油は124ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−205.67ドルで取引を終えました。

月初めで週末の今日8月1日(金)は、
午後2時に日自動車販売台数、
午後3時に独小売売上高指数、
午後4時55分に独PMI製造業、
午後5時に欧PMI製造業、
夜の9時半に米非農業部門雇用者数変化、米失業率、
米製造業雇用者数変化、
夜の11時に米ISM製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

31日の米指標の発表では、米GDP(速報値)が1.9%、
米個人消費(速報値)も1.5%という結果となって、
輸出が堅調でなんとかGDPはプラス成長となっているものの、
米GDP約12兆ドルのうち約8兆ドルを占める米個人消費が
落ち込み、減税による景気刺激が効果が限定的で
内需不振となっているようです。

また、米住宅投資は2006年のはじめに
約6000億ドルの規模でしたが、
今年の4-6月期の3,700億ドルまで約4割も縮小しています。

一方、欧州でもドイツ銀の純利益が
前年同期比で63%減となるなど、
サブプライム問題はいまだ厳しい余波となっているようです。

また、余談ですが、アフリカ南部のジンバブエでは、
インフレが200万%を超える状況となっていて、
先日、世界最高額面の1,000億ジンバブエドル紙幣を
発行したばかりですが、今日8月1日からデノミを実施して、
10桁を取り払い100億ジンバブエドルが
1ジンバブエドルとなるとのことです。
なお、1,000億ジンバブエドルでパン一塊が買えないとのことです。
(日経新聞7/31より要約)

さて、月初めで週末の今日は、
ビッグイベントの米雇用統計の発表です。
どのような結果となるか大いに注目されます。


さて今日は、群集カスケードのお話です。

カスケードとは「小さな滝」という意味とともに、
「階段状に連続する状態」とか
「縦の連なり」とか言う意味があるそうですね。

このカスケードですが、群集行動としてはとても日常的で、

たとえば、見知らぬ町に旅行したとして、

「さて、どこかで昼飯としようか。ちょっと暑いけど
 どこかうまいご当地ラーメン店でもないかなぁ…。」

と思ったときに、

コンビニでグルメ雑誌を立ち読みして
アナリスト情報(笑)を得てみるのも、ひとつの手段ですが、

もしも、目の前にラーメン店が二軒あって、
一軒では閑古鳥が鳴いていて、
もう一軒にお客さんが列を作っていた! としたら、

ちょっと時間があるならば、
お客さんが列を作っている店のほうに並んででも
その店のラーメンを食べたいと思うのは、
グルメならずともよくあることですね。(笑)

もちろん、初めてその店で食べるわけで、
その店の味はどのようなものかは分らないわけですが、

多くの人の支持あるほうの店は、はずれがないように感じて、
多くの人が選択するほうへ追従して行動することがあります。

素性の知らぬ見知らぬ人達の行動ではあっても、
その人達の行動に追従したくなるものですね。

同じような心理がマーケットにも働くというのが、
群集カスケードと呼ばれるものです。

かなり合理的な人でさえ、他人の判断を考慮して
投資行動をとることがあるとされています。

相場の方向の勢いに乗るモメンタム・トレードも
この群集カスケードの一種であるかもしれませし、

テクニカル・トレードでの順張りも群集カスケードの
一種かもしれませんね。

この群集心理を利用したのが、
昔のお祭りの夜店の「サクラ」という集客方法で
あったのかもしれませんが、それはさておき(笑)、

かつてのITバブルの時にも、
将来への期待感は確かにあったと思いますが、
会社収益などと全く乖離した異常な株価となったのも、
この群集カスケードによるものだったかもしれませんね。

まぁ、これはさしずめビートたけしさんの
「赤信号、皆で渡れば怖くない」のギャグみたいですが、

これは今だから言えることで、

ITバブルの熱気渦巻く当時は、アナリスト評価を聞くと
その当時はそれなりにとても説得力があって、(苦笑)

かなり合理的な人でも、「少し変だ」とは思いつつも
時代の流れに遅れまいと、
IT関連銘柄の株に投資したものでした。(苦笑)

ITバブルが過去となった今では、
当時がとてもヘンな状況であったのが分りますが、

もともと、市場は合理が支配しているようでいて、
実はときに不合理な感情的行動を取る人々によって
形成されているものですから、

ときには狂気の相場となることがあっても
不思議でもなんでもないのかもしれませんね。

狂気の渦中にある時は潮目も分らないものですが、
最後のババ(高値や安値)さえ掴まなければ、
群集カスケードの狂気のモメンタムの流れに
乗っても良いのかもしれません。

「その最後のババが判らないさ。」
というバブルの教訓もあるものの、

相場において、もしも理屈よりも事実が大切であるならば、
不合理ではあっても、注意しつつ強い動意のほうへ
乗ってみるのも戦略の一つとはなりそうです。

そのような意味では、

ファンダメンタルズを深く研究しなくても、
群集カスケードさえも織り込むレートの
動きを示すチャートでモメンタムのトレードをすることは、
転換点となるチャートポイントを認識している限り、
それなりに理にかなっているのかもしれませんね。


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