FX 「執行すること」のお話

昨日4日(木)は、クロス円とユーロドルなどドルストレート
およびドル円が総崩れ的に下落する相場展開となりましたね。

さて、一昨日3日(水)は、
オセアニア時間でドル円とクロス円が売られましたが、
東京市場に入ると買戻しの動きが見られました。
午前10時半に発表された豪GDPは、市場予想より弱い0.3%という
結果となり、一時豪ドルが売られましたが限定的でした。
午後1時頃からクロス円とドルストレートが軟調となりました。
日経平均は前日比+80.12円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
揉み合いながらもしばらくクロス円が軟調に推移しました。
また、4時半頃からドル売り動意となって、ドル円が軟調となり、
ドルストレートがしだいに堅調となっていきました。
これにつれてクロス円も反発する展開となりました。
午後6時に発表された欧小売売上高は、市場予想より弱い−0.4%、
欧GDP(改訂値)は市場予想とおりの−0.2%という結果となって、
一時ユーロが売られましたが、限定的でした。

この日のニューヨーク時間では、
午後10時にカナダBOC政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりましたが、
声明で「金利は適切に緩和的」
「国内需要は減速したが依然として強い」と、
利上げも利下げの示唆もなかったものの、
やや楽観的な認識を示したことでカナダドルが堅調となりました。
NYダウがしばらく軟調であったことやポジション調整もあって、
ドル売り動意が継続して、ドル円が軟調傾向となって、
ドルストレートが堅調に推移しました。
クロス円はまちまな動きとなりました。
ベージュブックは、総体弱気の見解を示す結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
NYダウは終盤に反発して前日比+15.96ドルで取引を終えました。

昨日4日(木)は、
午前10時半に豪の貿易収支が発表されて、
市場予想を大きく下回る−7.17億豪ドルという結果となって、
限定的ながらも豪ドルが売られました。
レンジ傾向の中でドル円とクロス円が軟調に推移しました。
日経平均は、前日比−131.93円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ポジション調整もあったか、ドル買い動意に
ドル円とクロス円がしばらく上昇傾向となりました。
一方、ドルストレートがしばらく軟調な推移となりました。
午後7時の独製造業受注は、
市場予想よりかなり弱い−1.7%という結果となって、
ユーロの下落を加速させることとなりました。
英欧の政策金利の発表を控え、
ポジション調整の動きが見られました。
午後8時の英BOE政策金利は市場予想とおりの
据え置きとなりました。
午後8時45分の欧ECB政策金利も市場予想とおりの
据え置きとなりました。

ニューヨーク時間では、
午後9時15分に米ADP雇用統計が発表されて、
市場予想より弱い−3.3%という結果となってドルが売られました。
午後9時半の米非農業部門労働生産性は市場予想より強い4.3%、
米新規失業保険申請件数は、市場予想より悪い
44.4万件という結果となりました。
NYダウも軟調となって、
ドル円とクロス円が軟調となっていきました。
午後9時半から欧ECBトリシェ総裁の記者会見が行われて、
経済減速の認識とともにインフレ懸念も示す内容となりました。
据え置きは全会一致であったことが示され、
金融政策は、ノー・バイアスであることが示されました。
ユーロはしばらく逡巡する動きとなりましたが、
ユーログループ議長やIMF報道官から、
「ユーロはドルや他の通貨に対して、
高水準で過大評価されている。」という主旨の発言もあり、
その後、ユーロが大きく下落していきました。
午後11時の米ISM非製造業景況指数は、市場予想より強い
節目を越える50.6という結果となって、
一時、ドル円が上昇しましたが、その後は反落していきました。
その後、ドル円とクロス円、そしてドルストレートが
総崩れ的に下落していきました。
NY原油は107ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−344.65ドルで取引を終えました。

週末でゴトウ日の今日5日(金)は、
朝の8時半に日法人季報設備投資、
午後3時45分に仏財政収支、
午後7時に独鉱工業生産、
夜の8時に加失業率、加雇用ネット変化、
夜の9時半に米失業率、米非農業部門雇用者数変化、
米製造業雇用者数変化、
夜の11時に加Ivey購買部協会指数、
などの経済指標が発表されます。
独・加・米の指標には注目です。

さて、昨日4日(木)は、クロス円とユーロドルなど
ドルストレートおよびドル円が総崩れ的に
下落する激しい相場展開となりました。

ECBによりますと、
2008年の実質成長率見通しを6月時点より0.4%引き下げ、
年1.4%に下方修正するるともに、
2008年の消費者物価上昇率を0.1%引き上げ、
3.5%と上方修正しました。
潜在成長率が2%程度なので
リセッションとはいえないまでも、
厳しい経済情勢となっていることは
否定できないところのようです。

また、国際貿易開発会議(UNCTAD)の
2008年版貿易開発報告では、
世界の実質経済成長率を2007年の実績見込みより
0.9%低い2.9%に減速する見通しであるとして、
世界的に経済減速が進行している認識を示しています。

さて今日は、注目の米雇用統計の発表です。

相場の流れに乗りながら、
しっかりトレードしていきたいものです。


さて今日は、「執行すること」のお話です。

今はお笑い芸人さんが大人気ですね。

私もお笑いが好きで、サポートの傍ら
レッドカーペットなどほとんど欠かさず見ています。(笑)

そのお笑いですが、、もう忘れられつつありますものの、
昭和の時代に、今は亡き名コメディアンの植木 等 さんも
メンバーだったクレージーキャッツのギャグソングに
「スーダラ節」というのがありました。

その歌詞の中に「分かっちゃいるけど、やめられない〜♪」
というのがありました。

さて、トレードを行うための大切なものとして、
3つのMというのがあります。

有名なので、ご存知の方も多いことと思いますが、

それは、

「マインド (Mind)」「メソッド(Method)」「マネー(Money)」

の3つの頭文字のことで、

「トレーダーとしての心理」「トレード手法」「資金(管理)」

のことなのだそうです。

そして、多くのトレーダーは、「トレード手法」には、
強い関心を示すのですが、

残りの「トレーダーとしての心理」と「資金(管理)」については、
けっこう軽視しがちであることが指摘されているようです。

プリスティーン・キャピタル・マネジメントの
創業者のひとりグレッグ・カプラは、
トレーディング・スクールを開講しているのですが、

この「トレーダーの心理」の講義をしている時、
必ずといって良いほど、

「そんなことよりも、もっと手法を教えてくれ!」

という反応が受講者にみられることを
彼の著書の中で述べています。

(要旨)

「適切な思考こそが、すなわちトレーディングであることを
 彼らはまったく理解しようとしない。
 手法のみを覚えて、末は南フランスででも午後にカプチーノを
 飲み、晩餐に希少なワインを開けながら余生を過ごせるほどの
 財産を築けると思っているのだろうか。」

「信じられないかもしれないが、マーケットで何をすべきかを学び
 マネーを儲けるためのトレーディングの手法を身につけること、
 それ自体はそれほど難しいことではない。」

「難しいのは、それに習って訓練し、執行することなのである。
 損切りすべき水準であることを『わかっていながら』
 下落している銘柄を手放すことができなかった経験は
 何度あるであろうか。
 買ってはいけないと思いつつも、
 買ってしまったことは ないだろうか。」

「こうした失敗の原因は、自分が正しいとわかっていることを
 (わかりつつも)行えないということであり、
 正しいことがわからないわけではないのだ。」

「トレーディングという利益を上げる可能性のあるゲームは、
 精神的なものなのである。その8割は(手法ではなく)
 心理的要素が占めるのだ。
 『知識を正しく執行できること』こそが大切なのだ。
 ここがわからず、手法のみを求めても
 トレーディングでは勝てないことを知るべきである。
 勝てない大きな理由の1つであることを
 認識しなければならない。」

まぁ、なんと厳しい言葉なんでしょう。(苦笑)

「分かっちゃいるけど、やめられない〜♪」のように

解かっちゃいても、正しく執行できなければダメだというわけで、

「手法を学んでも、ちゃんと執行ができない」
これが勝てない大きな理由であるというわけなのようです。

理解したことと、実際に行っていることのギャップをなくする
マインド・トレーニングは、やはり必要なようですね。

「今度はぁ〜、ちゃんと(執行)できそうな気がするぅ〜♪」
(詩吟お笑い)


FX トレンドいう名の列車のお話

福田首相が電撃退陣しましたね。(驚)

さて、一昨日月初で週初めの1日(月)は、
ドル円とクロス円が下窓を、そしてユーロドルが上窓を空けて、
特にポンドの下落が目立つスタートとなりました。
午前10時半の豪経常収支は、市場予想より弱い−127.74億豪ドル
という結果になりましたが、市場反応は限定的でした。
英ST紙が「韓国産業銀行が米リーマンへ最大60億ドルの
出資交渉している」ことを報道したこともあって、
ドル買い動意にドルストレートが
軟調となる場面がありました。
日経平均は前週末比−238.69円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
午後3時に発表された独小売売上高指数は、
市場予想より弱い−1.5%でしたが対前年比が市場予想より強く、
市場反応は限定的でした。
短期筋の仕掛けによるものか、円高動意となって
クロス円を中心にドル円も下落しました。
午後4時半に発表されたスイスSVME購買部協会景気指数は、
市場予想より弱い52.5となりましたが、
指標発表による市場反応は限定的でした。
午後5時半の英消費者信用残高は市場予想より強い11億ポンド
という結果となりましたが、モーゲージ承認件数が振るわなく、
市場反応は限定的でした。

この日のニューヨーク時間では、
レーバー・デーでNY市場が休場したが、
ハリケーン「グスタフ」が勢力を弱めたことで原油が下落して、
ややドル買い傾向の相場展開となりました。
午後9時半に日本の福田首相の電撃辞任が発表されました。
熱帯性暴風雨がハリケーン「ハンナ」へ
発達したことが報道されました。
後半はやや動意薄の相場展開となりました。

昨日2日(火)は、
はじめドル買い動意となって、ドル円が上昇して、
ドルストレートが軟調となる展開となりました。
午前10時半に発表された豪住宅建設許可件数は、
市場予想よりかなり悪い−2.3%ととなって、
豪ドルが軟調となりました。
午後1時半に発表された豪RBA政策金利は、
市場予想とおりの0.25%の利下げとなりました。
直後、事実買いで豪ドルが一時上昇しましたが、
その後は反落していきました。
午後2時45分に発表されたスイスの消費者物価指数は−0.3%、
GDPは市場予想より強い0.4%という結果となりましたが、
強弱交錯して市場反応は限定的でした。
日経平均は前日比−224.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
日本とアジアの株価が下落したことなどを背景に
リスク回避の動意となって、一時クロス円が下落しました。
一方、現先物が一時110ドルを割り込んで、
ドル買い動意となって、ドル円が上昇して、
ユーロドルなどドルストレートが軟調となりました。
午後6時に発表された欧生産者物価指数は、
市場予想より弱い1.1%となりユーロが売られましたが、
指標による反応は限定的でした。

ニューヨーク時間では、
原油価格の下落を背景にNYダウが上昇したことを受けて
しばらくドル円が堅調に推移して、
クロス円も反発する展開となりました。
午後11時に発表された米ISM製造業景況指数は49.9、
建設支出が−0.6%という結果となり、
市場予想を下回り節目の50を割り込んだことや
米債の利回りが低下したこともあってドルが売られました。
ユーロドルなどドルストレートにショートカバーが入って、
反発が見られました。ドル円が軟調となりました。
格付け期間のフィッチがファニーメイとフレディマックの
優先株式格付けを格下げしました。
その後、105ドル台半ばまで下落していた原油が
110ドル台あたりまで戻したことや、
FRB公定歩合議事録でダラスとカンザスシティの両連銀が、
公定歩合を引き上げ主張していたことが伝わると、
一時前日比200ドル近く上昇していたNYダウが
前日比マイナス圏に下落しましたが、ドルの下げは限定的でした。
NY原油は110ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−26.63ドルで取引を終えました。

今日3日(水)は、
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
午前10時半に豪GDP、
午後6時に欧小売売上高、欧GDP(季調済)、
夜の8時半に米チャレンジャー人員削減数、
夜の10時に加BOC政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の11時に米製造業受注指数、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・加・米の指標には注目です。

明日4日(木)は、
午前10時半に豪貿易収支、
夜の7時に独製造業受注、
夜の8時に英BOE政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の8時45分に欧ECB政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の9時15分に米ADP雇用統計、
夜の9時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜の9時半に米非農業部門労働生産性(確報値)、
新規失業保険申請件数、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数、
などの経済指標が発表されます。
英・欧・米の指標とトリシェECB総裁の記者会見は注目です。

さて、OECD(経済協力開発機構)の発表によりますと、
米欧日の2008年の実質経済成長率を改定して、
米国を1.8%に上方修正、欧州を1.3%に下方修正、
日本を1.2%に下方修正しました。

また、英が住宅取得印紙税の負担の軽減とともに、
はじめての住宅取得に対しての10億ポンド規模の
財政支援も導入して、低迷する住宅市場への
テコ入れの施策をする動きがありました。

一方、ハリケーン「グスタフ」が勢力を弱め
熱帯低気圧となった矢先、
今度はハリケーン「ハンナ」が誕生して、

高下激しい原油価格ですが、
ここのところ原油価格との相関の強い相場となっていますので、
ハリケーン情報にも目が離せないようです。

また、英欧の政策金利の市場の大方の予想は、
据え置きとなっているようですが、
欧政策金利に関して一部では
サプライズを期待する向きもあるようで、
トリシェECB総裁の記者会見とともに注目です。

流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、トレンドいう名の列車のお話です。

エドウィン ルフェーブルという人が著した
「欲望と幻想の市場」という本があります。

この本は小説風に書かれていて、
主人公の名はラリーとなっていますが、
じつはこのラリーのモデルはジェシー・リバモアでした。

そう、またしてもリバモアのお話です。(苦笑)

そして、この本の中に何度見ても面白い
1つのシーンがあります。

(ちょっと、会話の部分だけ要旨に沿って書いてみます)

友人とラリーとの会話です。

「今、1ドル14セントだが、
 なぜ買いに出てはいけないんだい?」

「今の時点では、まだ相場が上がるかどうか
 判然としないからだよ。」

「じゃぁ、なぜ1ドル20セントで買いなんだ?
 かなり高いと思うが…。」

「いったいどっちを望んでいるんだ?
 一攫千金を夢見てやみくもに賭けるのか。
 それとも、賢く投機して手堅く利益をあげて行きたいのか。」

「そりぁ、賢く利益を上げて行きたいさ。」

「それじゃぁ、俺の言う通りにしてみろよ。
 相場が1ドル20セントを超えたら、その時が買いだ。」

上げるなら、少しでも株は安い時に買ったほうが
良いに決まっていると考えている初心者の友人に、
ベテランの投機王ならぬラリーが
アドバイスしているシーンです。(笑)

そうです。

相場の上昇が明瞭となるブレークを待つことをラリーは教え、

なぜ、わざわざ高くなってから買わなきゃならないのか、
真意がわからず、いぶかる友人のシーンですね。(苦笑)


また、「デイトレード」という本の中でも
オリバー・ベレスはこう語っています。(要旨)

「できるだけ安値で買うためには、下落する銘柄を買うことに
 集中しなくてはならない。しかし、我々のほんとうの望みは、
 買った株の価格が上昇することである。
 (中略) 
 支離滅裂ではないか。
 なぜ、行き先が逆の列車に少しの間でも乗ろうとするのか。
 西に行くためにはまずは東へ向かわなければならないなど、
 6歳の子供でもへんなことだと思うだろう。
 なぜ、既に望んでいる方向へ動いている列車、
 つまり銘柄を買おうとしないのだろうか。」

「下落している銘柄が上昇に転ずる可能性は確かにあるが、
 (トレンドが下降なら、さらに下落する可能性もあり、)
 既に望むほうへ動いている銘柄を買うこと、それは、
 買い遅れていることを意味するのではなく、
 賢く買っている証なのだ。
 我々は憶測やギャンブルには興味はないのである。
 既に目的地へ向かっている列車に飛び乗るほうが、
 どこへ行くか判らない列車に乗って、
 目的地への到達を望むより、賢い行動なのである。」

神のごとく未来を見通せる人は
天底を狙うこともできそうですが、(苦笑)

普通の人なれば、既に目的地に向かってスタートしている
トレンドという名の列車に乗ってトレードするほうが、
どうやら賢い選択のようですね。


FX リバモアのルールのお話

今日から早くも9月となりましたね。
北海道では赤トンボも飛び始めて秋の訪れを感じさせます。

先週末は、メールサーバーがダウンする事件がありまして、
ブログのほうはお休みさせていただきました。 m(_ _)m
(その後、メールサーバは無事復旧いたしました)

さて、先週末29日(金)は、
朝にNZの住宅建設許可が発表されて、
4.7%という結果となりましたが、市場反応は限定的でした。
午前8時過ぎの英GFK消費者信頼感調査は、
−36と前回値よりは改善となりましたが、
依然として良い数字とはいえなく、市場反応は限定的でした。
午前8時50分に発表された日失業率や東京CPIや鉱工業生産は、
強弱交錯したものの、おおむね市場予想よりも強い数字となって
円買い動意を助長することとなりました。
「ロシアが欧州への原油の供給を削減する可能性」との
報道もあって、時間外取引での原油先物の上昇を嫌気して、
ドルが軟調な展開となりました。
ドル円とクロス円も軟調傾向の相場展開となりました。
日経平均は前日比+304.62円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
前日のBOE委員の発言も影響してか、利下げ思惑に
ポンドが軟調となって行きました。
午後6時に発表された欧指標では、
失業率が市場予想とおりの7.3%、
消費者物価指数(速報)が市場予想より弱い3.8%、
その他、経済信頼感や鉱工業信頼感も弱数字で
上下動とはなったものの、ユーロが弱含みとなりました。
午後6時半のスイスKOF先行指数は、
市場予想より弱い0.68となり、
発表直後は市場反応は限定的でしたが、
その後、スイスが弱含むこととなりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米指標が発表されて、
個人所得が市場予想より弱い−0.7%、個人支出も0.2%、
そして、市場予想とおりとなったPCEコア・デフレータが0.3%、
という結果となりましたが、市場反応は限定的でした。
同時刻のカナダの鉱工業製品価格は、
市場予想より弱い0.4%、GDPも市場予想より弱い0.1%となって、
カナダの軟調を強めることとなりました。
その後、午後10時45分のシカゴ購買部協会景気指数は、
市場予想よりかなり強い57.9となってドルが堅調となりました。
また、その後のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)も
63.0と市場予想より強い数字となりました。
3連休を前にしたポジション調整と実需もあったようで、
しばらくドル買い動意となって、
ユーロドルやポンドドルなどドルストレートが軟調となりました。
また、クロス円もNYダウの下落もあって軟調な展開となりました。
終盤は、ドルストレートとクロス円が反発を見せました。
NY原油は115ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−171.63ドルで取引を終えました。

月初で週はじめの今日9月1日(月)は、
午前10時半に豪経常収支、
午前10時半に日勤労統計、
午後2時に日自動車販売台数、
午後3時に独小売売上高指数、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
午後4時55分に独PMI製造業、
午後5時半に英消費者信用残高、英マネーサプライ、
などの経済指標が発表されます。
今日は米とトロントがレイバー・デーで休場です。

明日2日(火)は、
午前10時半にNZ住宅建設許可件数、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は0.25%の利下げ)
午後2時45分にスイス消費者物価指数、スイスGDP、
午後6時に欧生産者物価指数、
夜の11時に米ISM製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・欧・米の指標には注目です。
また、連休明けとなる米市場の動向が注目されます。

今週の3日(水)からの主な注目材料は、

3日(水)に、豪GDP、欧小売売上高、加BOC政策金利、
米製造業受注指数、米週間原油在庫、米ベージュブック、

4日(木)に、豪貿易収支、英BOE政策金利、欧ECB政策金利、
米ADP雇用統計、トリシェECB総裁記者会見、
米新規失業保険申請件数、米非農業部門労働生産性、
米ISM非製造業景況指数、

5日(金)に、独鉱工業生産、加失業率、加雇用ネット変化、
米非農業部門雇用者数、米失業率、

などがあります。

さて、先週末はレーバーデー入りの影響もあってか、
調整色の強い相場展開となりました。

週はじめは、カテゴリー3〜4となった
ハリケーン「グスタフ」の影響で、
米4州に非常事態宣言が出され、
米メキシコ湾でも石油生産が停止となってるようですので、
原油価格の動向とともに、
連休明けとなる2日からの米市場の動向が注目されます。

また、報道によりますと世界的に株式市場離れの傾向が
続いているそうで、8月末時点で、
前年同月(サブプライム後)比で
世界の主要20市場の全てで下落となって、
投機マネーのキャッシュ引き揚げが進んでいるそうで、
今後は米欧の債権市場などへのマネー流入を
思惑する向きもあるようです。

そして、米国では信用リスクの動向を反映しやすい
投資適格級がトリプルB格社債の上乗せ金利が
ベアー・スターンズ破綻時の水準に上昇しているとのことで、
米の信用リスク懸念が再び強まっている動きがあるそうです。
(日経新聞)

さて、今週は4日(木)のトリシェECB総裁の記者会見で
どのような金融政策見通しを示すのか、
また、7月の米倒産件数が5,700件に急増している状況や
近頃の経済指標などからは良い予想はしにくい状況ですが、
5日(金)の米雇用統計などを焦点に、相場が展開しそうです。

原油価格と株価も意識しながら、トレードしていきたいものです。


さて今日は、リバモアのルールのお話です。

稀有の相場師ジェシー・リバモアの
トレードルールは簡単に書ききれるものではありませんが、

彼が3つの相場の要諦と定めていた

「タイミング」「資金管理」「感情の抑制」

の各項目の中には、経験に裏打ちされて
時を経て今なお、いぶし銀のように輝く珠玉の言葉あります。

彼の時代は、最新のものとしてティック・テープという機器で
株価の情報が次々と送られてくる時代でした。

「テープ」とは、レートの動きということになると思われますが、

次のような一節があります。

「株価を動かす要因は何か、多大の時間をかけて
 答えを見つけようとするのは愚かなことだ。
 それよりも、テープをしっかり点検することのほうが重要だ。
 最も重要なことは、テープが何を語っているかであり、
 なぜ、テープがそうした数字を示すのかではない。」

これは、さしずめ「大切なのはレート自体の動きである」
ということなのかもしれませんね。

また、レンジ相場についてこう記されています。

「相場がボックス圏にあって横這いのとき、
 市場は本質的に停滞している。
 そうした場合、相場がいつ、どの方向へ動くかを
 期待したり、予測したりすることは極めて危険である。
 相場自体が動き始め、横這いからどちらの方向に
 動き出すのかを、ジッと待つ必要がある。」

「相場が横這いになり、方向の見定めに迷ったら、
 休暇を取ることだ。」

これらは、はっきり「(狭い)レンジ相場には手を出すな!」
と言っているようでもありますね。

そして、トレードのタイミングについて

「全ての要素が好都合の状態になった時をみすまし、
 取引するのだ。」

「種々の要素がなるべく多く好都合な形になるのを
 辛抱強く待たなければならない。
 そして、利益確定には辛抱が求められる。」

「期待、あるいは予想してはならない。
 相場自体から糸口、シグナル、ヒントを待ち、
 それらを確認してから行動する。
 確認した後にだけ行動することが重要で、
 期待や予想は落とし穴と心得よ。希望という文字を捨てよ。」

これらは、事実としての良い状況をひたすら待つことが大切で、
根拠なき期待や予想でトレードをしてはいけないことを
戒めているようでもありますね。

さらに、失敗について、こう記されています。

「間違いを犯した場合になすべき唯一の行動は、
 過ちを止め、正しい道に戻ることである。
 損失が出たら即座にカバーに入るべきである。」

トレンドに逆らうポジョンとなったものを
辛抱強く持ち続けるなど愚の骨頂というわけですね。(苦笑)

どれもが、内容的にはどこかで聞いてきたもののようですが、

リバモアの言葉には、命を懸けてトレードした
稀有の相場師の重厚な響きが感じられるような気がします…。


参考: 角川書店 リチャード・スミッテン著
  「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」


FX リバモアのエピソードのお話

秋に解禁されるボージョレー・ヌーボーの
予約の案内が届きました。
1年の早いことに驚かせられますね。^^

さて、一昨日25日(月)は、
ドル円が東京時間のはじめは堅調でしたが、
その後、ドル円が軟調に推移しました。
また、ポンドが軟調傾向の相場展開となりました。
東京時間ではユーロドルなどドルストレートも軟調となりました。
白川日銀総裁から「景気の下振れと物価の上振れの
両方のリスクに注意が必要。日金融環境は緩和的で
実質短期金利はマイナス。」という認識が示されました。
日経平均は、前週末比+212.62円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
市場がサマーバンクホリデーで休場であることもあって、
強い動意とはなりませんでしたが、
NY原油の時間外取引の上昇などもあり、
ドル円の軟調は続き、
ユーロドルなどドルストレートが堅調となりました。

この日のニューヨーク時間では、
しばらくドルが軟調地合いが続く展開となりました。
IMFから08年の世界成長見通しを下方修正して
3.9%ととする発表とともに、
ユーロ圏の08年の成長見通しを引き下げ
1.4%とする発表がありました。
午後11時に米中古住宅販売件数が発表され、
市場予想より強い500万件という結果になり、
一時ドルが買い戻されましたが、在庫増にもなっていて、
市場反応は限定的でした。
その後、米カンザス州地銀の破綻や、
韓国の金融監督委員会が韓国産業銀行による
米リーマンブラザーズ買収に難色を示したことが報じられて、
リスク回避の動意となって、
ドル円やクロス円が軟調となりました。
ポンドドルなどドルストレートも軟調となりました。
NY原油は115ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−241.81ドルで取引を終えました。

昨日26日(火)は、
朝にNZ貿易収支が発表されて、市場予想より悪い
−7.81NZドルとなってNZが軟調となりました。
ドル円が反発して、ポンドドルなどドルストレートが
軟調な展開となりました。
昼の12時過ぎにRBNZのインフレ期待が発表されて、
3.0%となりましたが、発表直後の市場反応は限定的でした。
豪ドルなどオセアニア通貨が軟調傾向となりました。
日経平均は前日比−99.95円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に複数の独指標が発表されて、
GDP(確報値)は−0.5%と市場予想とおりとなって、
個人消費は市場予想より弱い−0.7%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
午後5時に独IFO景気動向が発表されて、
市場予想より悪い94.8となったことや
IFO予想値が87.0となったことで、
ECBの利下げ観測が台頭することとなって、
ユーロが急落しました。
これにつられるようにポンドも軟調となりました。
また、ドルが堅調でドルストレートが軟調となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
原油価格の上昇やNYダウ軟調とともに、
ダラス連銀総裁から「米GDPは下半期にゼロ成長となる可能性。」
と発言があって、ドルが下落する相場展開となりました。
ドルストレートが反発していきました。
午後11時の米指標では、
米消費者信頼感指数が市場予想より強い56.9、
米新築住宅販売件数が市場予想より弱い51.5万件となって、
予定時間より少し遅れて発表された
リッチモンド連銀製造業指数が市場予想より悪い−16、
そして、住宅価格指数が市場予想より強い0.0%、
という好悪交錯する結果となりましたが、
市場は、一時NYダウが反発したこともあってドル買い反応となり、
クロス円も上昇しました。
その後、原油価格の上昇もあって、NYダウが軟調となると
ドルの反発も一服となり、レンジでの上下動となりました。
反発していたユーロドルなど
ドルストレートも上下動の相場となりました。
深夜3時に発表されたFOMC議事録では、
「米経済は数四半期間鈍化する可能性。
非農業部門雇用者は減少の可能性。
委員会はおおむね次の行動は利上げと認識。」
などが示されましたが、
FOMC後のバーナンキ議長講演で、その後のスタンスの変化が
告げられていたこともあってか、市場反応は限定的でした。
NY原油は、116ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは、前日比+26.62ドルで取引を終えました。

今日27日(水)は、
昼の12時にNBNZ企業信頼感、
午後3時に独輸入物価指数、
夜の9時半に米耐久財受注
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。
また、NY時間での米週間原油在庫や
アトランタ連銀総裁の講演にも注目です。

明日28日(木)は、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数、
午後4時55分に独失業率、
午後5時に欧マネーサプライ(季調済)
午後6時に欧消費者信頼感指数、
夜9時半に米GDP・個人消費・コアPCEなどの改訂値、
新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加経常収支、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

※前号で米中古住宅販売件数の
 発表時間の記載を間違えました。 m(_ _)m

さて、グルジアを巡る紛争で、
米欧で広がる対ロシア制裁に対して、
ロシアが米欧分断を狙ってか、
WTO(世界貿易機関)への加盟を凍結して、
NATO(北大西洋条約機構)との関係断絶も辞さない
強硬姿勢を示していて、
南オセチアとアブハジアの独立を承認して、
「新冷戦を恐れない」との
ロシアのメドベージェフ大統領の挑発的な発言もあり、
ロシアと米欧の対立が激化しそうな情勢となっているようです。

また、IMF(国際通貨基金)からは、
08年の世界成長見通を下方修正して3.9%として、
そして、ユーロ圏の08年の成長見通も下方修正となる
1.4%とする発表がありました。
IFOによる独経済見通しも悪く、
一部では、ECBへの利下げ期待も台頭してきているようで、
今後のユーロの展開が注目されます。

一方、米住宅価格指数も下落続きで、
S&Pケース・シラー住宅価格指数も
前年同月比で17.0%の下落と過去最大の下落となって、
米住宅市場の低迷が続いていて、
主要各国は、まるで病気自慢の様相となっています。

相場の流れに乗りながらも、
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、リバモアのエピソードのお話です。

リチャード・スミッテンの著した
「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」
を読んでいましたら、興味深い「件(くだり)」がありました。

リバモアは、フロリダのパーム・ビーチの
カジノでもある「ビーチ・クラブ」で過ごすことがありましたが、
そこのオーナーで天才ギャンブラーの
エド・ブラドレーとは大の仲良しであったそうです。

「ビーチ・クラブ」では、夜7時ともなると
燕尾服にホワイト・タイかタキシードでも着込まないと
入店ができない名士のクラブでした。

その「ビーチ・クラブ」のダイニング・ルームの
小ぶりなカクテル・テーブルでその話はされました。

「ギャンブラーにしろ、相場師にしろ、
 土台のルールは大切だよな。」

エドが口火をきると、

「あぁ、そのルールを作るというか、見つけるというか、
 そこに至るまで、イヤというほど時間がかかるものだ。」

と、リバモアが答えます。

「うむ。それは一生の仕事と言っていい。
 もっとも、一生かけても100%自分のものにすることは、
 できん気がする。ギャンブラーとしても同じだ。」

そして、どういうことか、相場師のリバモアが、
エド・ブラドレーにこう尋ねました。

「相場で勝つ条件は何だと思う?」

「よせよ。ジェシー。ギャンブラーの私に
 相場の何が分かるというんだ?」

「…。頼むよ。エド。」

「うむ。分った。自分なりに答えてみよう…。
 勝利の条件は3つあると思う…。」

「うむ…。」

「まず第一がタイミングの問題。
 いつマーケットに出撃して、いつ退却するかだ。」

「ふむ…。」

「次がお金の問題。
 手持ちの資金を全て失う愚は冒してはならない。
 そんなことになれば、ゲーム・オーバーどころか、
 人生もジ・エンドだ。」
 
「…。」

「最後が心理的平静さを保つことだと思う。
 これが一番重要じゃないかな。
 冷静さを失わない自制心が必要だ。」

リバモアが口を開きます。

「あははっ。まるでギャンブル勝つための心得だな。」

「そうさジェシー、人生はギャンブルさ。」

リバモアはニコリと笑い、グラスを傾けました。

「頭を使って世渡りする者に乾杯、というのはどうだい?」

「そうだ。ジェシー。頭を使って世渡りし、
 引き際を心得ている者に! だ。」

そして…、

このようなエピーソードがあった後、

ジェシー・リバモアの投資の鉄則の中に
このように記されることとなりました。

『 投資の要諦は次の3点である。

  その1「タイミング」
  その2「資金管理」
  その3「感情の制御」 』

相場の世界には、面白いエピソードがあるものですね。 (^-^)


FX オプション取引の起源のお話

北京オリンピックもたくさんのドラマと
感動を残して閉幕しましたね。

さて、先週末22日(金)は、
ウォールストリートジャーナル紙が
「米フレディマックが株式売却を模索するも、
政府救済で株価が無価値となる懸念から
投資家探しが困難となっている」と報じましたが
市場反応は限定的でした。
株価も軟調で、為替もはっきりしない展開での
スタートとなりましたが、
リスク選好の円売り動意が優勢となって、
しだいにドル円が上昇して行きました。
欧州通貨が対円で上昇しましたが、
クロス円はまちまちな動きとなりました。
日経平均は、前日比−86.17円で取引を終えました。

ロンドン時間に入っても、
東京での流れがしばらく続きましたが、
ポンドが一時軟調となりました。
午後5時に欧経常収支が発表されて、
−82億ユーロという結果となりましたが、
前回値が上方修正されたこともあってか、
指標発表による市場反応は限定的でした。
午後5時半に複数の英指標が発表されて、
英GDPは市場予想より弱い0.0%、
英個人消費も市場予想より悪い−0.1%、
そして、輸出・輸入ともに弱い数字となって、
ポンドが下落しました。
午後6時に欧鉱工業新規受注が発表されて、
−0.3%と市場予想を下回りましたが、市場反応は限定的でした。
その後、「韓国の政府系金融機関の韓国産業銀行が
米リーマン・ブラザーズの買収も選択肢としている」
ことが報道され、ドルが急伸して、
ドル円が上昇、ドルストレートが下落する
相場展開となりました。

ニューヨーク時間に入っても、
ロンドンの流れを継ぐ相場がしばらく続き、
ドル円が上昇して、ドルストレートが下落しました。
クロス円はまちまちな動きでしたが、
欧州通貨では対円で戻りも見られました。
バーナンキFRB議長の講演では、
金融危機の連鎖を懸念して、インフレ警戒の認識を示しながらも、
金融不安による実体経済への影響のほうを重視して、
経済成長にスタンスを取る発言がありました。
その後、格付け機関のムーディーズによる
ファニーメイとフレディーマックの優先株式の格付けを下げる
報道がありましたが、原油安もあって市場反応は限定的でした。
NY原油は、114ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは、上昇して前日比+197.85ドルで取引を終えました。

週はじめでゴトウ日の今日25日(月)は、
ロンドン市場がサマー・バンク・ホリデーで休場です。
午後3時に独輸入物価指数、
夜の9時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
米中古住宅販売件数には注目です。

明日26日(火)は、
朝の7時45分にNZの貿易収支、
朝の8時50分に日企業向けサービス価格指数、
昼の12時にNZ中銀インフレ期待(2年間)
午後3時に独GDP(確報値)、独個人消費、独国内需要、独輸入輸出
午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後5時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
夜の10時に米S&Pケースシラー総合20、米ケースシラー住宅価格、
夜の11時に米新築住宅販売件数、消費者信頼感、
リッチモンド連銀製造業、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
NZ貿易収支・独IFO・夜11時の米の指標や
深夜のFOMC議事録には注目です。

今週の27日(水)からの主な注目材料は、

27日(水)に、米耐久財受注、米週間原油在庫、
(アトランタ連銀総裁の講演)

28日(木)に、独失業率・失業者数、米新規失業保険申請件数、
米GDP(改訂値)、米個人消費、

29日(金)に、NZ住宅許可件数、日失業率、日鉱工業生産(速報)他、
欧消費者物価指数(速報)、欧失業率、スイスKOF先行指数、
加GDP、米個人所得、米個人支出、米PCEデフレータ、
米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン消費者信頼感指数、
(※米はレーバーデーの祝日で債券市場などが開場短縮)

などがあります。

さて、先週末の22日(金)は、
韓国の政府系金融機関の韓国産業銀行が
米リーマン・ブラザーズの買収も
選択肢としていることが報道されたことや、
原油価格の下落でドルが堅調となりました。

また、同日のバーナンキFRB議長の講演では、
金融危機の連鎖を懸念して、インフレ警戒の認識を示しながらも、
金融不安による実体経済への影響のほうを重視して、
経済成長にスタンスを取る発言がありました。

一方、報道によりますと、国際通貨基金IMFの調査によりますと、
中長期的な視点では、世界的に外貨準備に占める米ドル比率が
下降し続けていて、各国の外貨準備のうち米ドルの比率は、
08年3月末の時点で1999年のユーロ発足以来最低となる63%まで
低下していることが発表されました。

また、グルジア問題もいまだ燻っていて、
撤収期限後も交通支配が続き、
アゼルバイジャン産の石油輸出が麻痺しているなど、
米ロの緊張でもあるグルジア紛争を巡る動向にも、
まだ注目が必要なようです。

また、原油価格がここのところ下落となっていますが、
報道によりますと、高騰当時は、欧州エネルギー大手の
ヴィトル・グループが、NYマーカンタイル取引所で、
なんと10%を超える取引シェアとなっていたそうで、
年金基金や投資銀行など大口参加者の規制の動きも
出てきているようです。

コモディティ市場から米株式や米債権などへ投機マネーの流れが
続いていて、ドル需要も根強いものの、米住宅市場の禍根は深く、
また、米住宅公社へ公的資金が注入されると
株主責任問うこととなって、
株式が無価値になるとの懸念もあるようで、
一応、この問題への警戒だけはしておいたほうが良さそうです。

原油価格と株価動向で為替相場も荒い動きとなると見る向きもあり
米住宅関連指標と独IFOに注目して、流れに乗りながらも
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、オプション取引の起源のお話です。

プット(売る権利)やコール(買う権利)など、
「権利」を売買するオプション取引ですが、
ちょっと難しいイメージもありますね。

その起源はギリシャ時代に遡るとも言われていて、
哲学者ターレスのオプション取引が有名ですね。

昔々、ギリシャの片田舎のとある村に住んでいたターレスは、
村人たちから「わけのわからない哲学にうつつをぬかすバカ者」
と陰口をたたかれていました。(苦笑)

そこで学の力で村人達に目に物を見せようと
ターレスは、一計を案じました。

「思いもよらぬもので金儲けができることを見せてやろう。」

この時代はオリーブ油の取引が盛んで、
ターレス彼が目に付けたのは、
秋に忙しくなるオリーブの収穫期での
「オリーブの搾り機」でした。

オリーブ油はオリーブの実を搾って造る油ですが、
オリーブの実の収穫量は天候によって大きく左右されます。

当時の「オリーブの搾り機」は高価なもので、
需要に応じて機械の業者が貸し出しを行っていました。

天候に恵まれオリーブの実が豊作の年は
「オリーブの搾り機」は引っ張りだこで貸し賃が高騰しますが、
不作の年は借り手が少なく搾り機屋は商売になりません。

彼はそこに目を付けました。

夏から秋の天候によって豊作や不作となって、
それによって「オリーブの搾り機」の借り賃が
大きく変動することに着目して、

「このオリーブ搾り機を使って金儲けできないだろうか…」

と新たな形の商取引を考案したのです。

天文学者でもあったターレスは、天候の予想にも長けていて、
前年がオリーブの不作であった翌年の春のこと、
「今年の秋までの天候は順調だ」と予想して、

まだオリーブの搾り機の需要のないときに
村にあるオリーブの搾り機屋を訪ねました。

そしてそこの主人のピロスにこう切り出したのでした。

「今年の秋にオリーブの搾り機を借りる『権利』だけを
 売ってはくれませんか?
 ただし、今は春で豊作か不作も分らない時期で
 実際の借り賃ではなく
 『普通の年の定価で搾り機を借りれる権利』だけですから、
 権利の価格はうーんと安くしてくださいよ。」


そこの主人は、聞いたこともない交渉に
いぶかしく思い当惑しながら、

(へんなことを言う若造だな…。
だがしかし、昨年も不作で借り手が少なかったし、
ひょっとして今年も不作かも知れねぇしなぁ…。)

「なんか良く解らねぇが、いいだろう。
 お前に今年の秋のオリーブの搾り機を
 定価で貸す権利を売ろう。」

「ピロスさん、ありがとうございます。
 では、権利証書にサインをお願いいたします。」

というわけで、オリーブの収穫の秋となりました。
果たして、この年の秋は不作の昨年とは打って変わって
ターレスの予想とおりのオリーブは
たわわに実って大収穫となりました。

村人たちはオリーブの搾り機屋に押し寄せます。

「お〜い。搾るぞーっ。搾り機屋のピロスさんよ。
 今年はオリーブの大収穫だ。俺は3台借りていくよ。」

「いゃあ、すまねぇ…。
 今年のオリーブの搾り機を貸す権利は、今年の春に
 村はずれに住むターレスという若者に
 全部売ってしまったんだ…。
 借りたいなら、まずはターレスのとこへ行っとくれ。」

それを聞きつけた村人達は、
我先にとターレスの元へ押し寄せました。

「俺は権利価格の2倍を出す。借りる権利を売っとくれ。」

「いや、私は3倍でもかまわないよ。
 ターレス、私のほうに借りれる権利を売ってくれないか。」

そのようなわけで、
ターレスはオリーブの搾り機を借りる権利の売買で
大儲けしたそうです。

「ちくしょー。ターレスにしてやられた!」

搾り機やのオヤジのピロスは、大収穫年の大儲けを逃して
地団太を踏んで悔しがりましたが、ターレスに一言き聞きました。

「ターレスさんよ。
 あんたは今年が豊作になると判っていたのかね。
 思惑が当たったわけだが、ところで、もしもあんた、
 今年も昨年のようにオリーブが
 不作だったらどうするつもりだったんだね?」

「あぁ、権利証書は紙くず同然となりますね。
 借り手がいないから、権利を放棄することになりますが、
 でも大した損じゃない。
 あんなに安く搾り機を借りる『権利』を
 売ってもらいましたから。」

と答えましたとさ。(笑)

買い手が権利を持ち、売り手は義務を負う、
オリーブの搾り機の賃貸にかかわる派生取引ですが、

このオリーブの搾り機の借用権が「証券」となって
新たな金融商品となったというわけですね。

権利の価格を「オプション価格」などと言いますが、
権利を売った搾り機屋のピロスは、オリーブが不作であっても
ある程度の収入を「権利料」として確保できましたが、

事前に取り決めた安い価格で「貸さなければならない義務」
を負ったこととなりました。

搾り機屋のピロスはオリーブ不作のリスクを回避して、
ターレスはリスクを選好して利を得たわけです。

一種のコール・オプションであったわけですが、

余談ながら、損害保険は損害発生時に損害物を買い取らせる
という意味で、一種のプット・オプションでもあるそうです。

こうして見ますと、オプション取引は
けっこう身近にあるものですね。


<スパムメールにつきまして>

最近、私の名前を語る宣伝のスパムメールがあるようで、
(私自身は一切のスパム行為はしていないのですが)
私のところへ身覚えのないクレームが来ています。

アフィリエイトをしていただく場合も、
スパム行為はしてはいけないことですので、
ルールを守って活動していきたいものです。



FX コンバージェンス・トレードのお話

昨日は、為替相場が大きく動きましたね。

さて、一昨日20日(水)は、
前日の米住宅・金融不安でのドル売りも一服となって、
ドルの反発も見られましたが、
各通貨はレンジでの動きとなりました。
午後2時の日銀金融経済報告では、
生産・輸出・個人消費・民需を
下方修正する内容となりました。
ドルストレートがしだいに軟調な展開となりました。
日経平均は前日比−13.36円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
原油先物の弱含みにしばらくドルが強含む展開となりました。
午後5時半に英BOE議事録が発表されて、
据え置き7、利上げ1、利下げ1であったことと、
インフレの上向きリスクが緩和している認識が示されました。
市場予想とおりで、上下動したものの
反応は結果的に限定的でした。
午後6時の欧建設支出は−0.6%という結果となりましたが、
ユーロが売られたものの、指標反応としては限定的でした。

この日のニューヨーク時間では、
午後9時半にカナダの指標が発表されて、
小売売上高が市場予想より強い0.5%、
景気先行指標指数が市場予想より弱い0.0%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
米フレディーマックと米財務省高官の会談の噂も影響したか、
NYダウが一時下げて、また、原油も上昇したことから、
ドルが軟調となりました。その後、NYダウは持ち直しましたが、
ドルの軟調傾向が続きました。
NY原油は115ドル手前あたりまで上昇しました。
NYダウは前日比+68.88ドルで取引を終えました。

昨日21日(木)は、
原油が時間外取引で強含んでいたことや
日経平均が軟調であったこともあって、
東京時間ではリスク回避にドルが軟調に推移しました。
ドル円が軟調となって、ドルストレートが堅調となりました。
午前10時半の豪新車販売台数は−3.4%となりました。
終盤ドル円とクロス円が大きく下落していきました。
午後3時過ぎの日工作機械受注は、−8.9%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
日経平均は、前日比−99.48円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時15分にスイスの貿易収支が発表されて、
23.7億スイスフランという結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
英FT紙が「米リーマンブラザーズが株式の50%の売却のため、
米財務省高官と秘密裏に会談が行われ不合意となった」ことを
報道したことで、リスク回避の動意となって、
ドル円とクロス円が急落していきました。
午後5時半に英指標が発表されて、
小売売上高が市場予想を上回る0.8%、
総合事業投資が市場予想より弱い−1.9%という結果となり、
ポンドが激しい上下動となりました。
午後6時のスイスZEW景況感調査は−79.6%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
午後8時にカナダの消費者物価指数が発表されて、
市場予想より弱い0.3%となりましたが、
市場反応は限定的でした。
その後、ドルストレートは上下動となりましたが、
しだいに上昇して行きました。

ニューヨーク時間に入ると、
ドル円は軟調傾向の展開となりましたが、
クロス円とドルストレートが上昇して行きました。
午後9時半に米新規失業保険申請件数が発表されて、
市場予想より良い43.2万件となりました。
午後11時に発表された米指標では、
フィラデルフィア連銀指数が−12.7、
景気先行指標総合指数が−0.7%と、
ともに市場予想より悪い結果となってドルの軟調が続きました。
NY原油は121ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+12.78ドルで取引を終えました。

週末の今日22日(金)は、
朝の8時50分に日銀政策会合議事録、
午後5時に欧経常収支、
午後5時半に英GDP(速報値)、英個人消費、英輸出・輸入(速報)
午後6時に欧鉱工業受注、
などの経済指標が発表されます。
英・欧の指標には注目です。

さて、報道によりますと、米住宅公社のファニーメイと
フレディーマックに対する救済策としての公的資金注入に、
リッチモンド連銀総裁やミネアポリス連銀総裁など、
FRB委員から慎重論が出てきているようです。

株式会社の形態となっている米住宅公社に対して、
経営者や株主責任の解明なしに
公的関与となる公的資本注入をすることは、
経済のモラルハザード(倫理の欠如)につながるとして、
ポールソン財務長官の指針に対する批判が出てきているようです。

また、米住宅公社に公的資金が投入されると、
株主責任問うこととなって、
株式が無価値になるとの懸念もあるようで、
公的資金の注入が実施されると
株式市場に大きな影響を与えることとなりそうです。

一方、報道によりますと、グルジア紛争により
ロシアの主要株価指数のRTSは、紛争前よりも一時8.5%下落して、
通貨ルーブルも対ドルで下落となって、
国外投資家の資金引き上げも起こってきているようです。

また、韓国ウォンが対ドルで2年10ヶ月ぶりの
安値となっているそうです。

これらの問題は、今後、市場テーマとなる可能性も
ありそうですので、注意が要りそうです。

流れに乗りながらも、機敏にトレードしていきたいものです。

また、週明けのゴトウ日25日の
市場オープンの初動も注目されます。


さて今日は、コンバージェンス・トレードのお話です。

金融工学の生んだ古典的な手法の1つに、
裁定取引というのがありますね。

同一物が一方では安く、他方では高い場合、
つまり、一物二価となっている場合、

この価格差はやがて同じになるはずだから、

安いほうを安く買い、高いほうを高く売ることができれば、
損をすることなく確実に利益をえれるはずだ、というもので、

以前は、完全に無リスクな取引とも
考えられていたようですね。(苦笑)

たとえば、Aという株式が甲という市場で売られていて、
同じくAという株式が別の地域の乙という市場でも売られていて、
乙市場でのAの価格が甲市場のAの価格より安かった場合、

安い乙市場でA株式を買って、
即座に高い甲市場でA株を売ることができれば、

(まぁ、実際は売買コストがあるので、
そう単純ではないのですが、これはさておき)

一応、理論的には無リスクで収益を上げることができそうですね。

また、このような単純なものだけではなく、
見かけ上異なっていて一物二価となっているものを
理論値を計算して、割安なほうを買って、
同時に割高なほうを売るなどという、
なにやら難しい金融工学を使った方法もあるようですが、

基本となっているのは、理論的等価物の
(現実の)価格の開きや利回りの開きは、
やがて「ゼロ」に収束する、という
コンバージェンス・トレーディングの考え方ですね。

ただ、このコンバージェンスは、
あくまで「可能性の高い見通し」に過ぎないものであって、

「絶対に収束する」ものではないことを
20世紀末に歴史が証明してしまった事件が起こりました。

1999年の1月からユーロが発足するとあって、
当時の参加11ヶ国の圏内では、

「通貨が1つになるのだから、金利も必ず1つに収束するはずだ」

という思惑が生まれました。

そのようなわけで、割安なイタリア国債を買って、
割高なドイツ国債を売るという
コンバージェンス・トレーディングで
儲けれると踏んで実行していた
一部のヘッジファンドもあったのですが、

ところが、ロシアの経済状況が危うくなって、

「ロシアからリスク逃避で資金が逃げ出すとすると、
 ヨーロッパではどうみても
 イタリアではなくドイツに資金が逃げ込む」

であろうことが解ると、

その先はドイツ国債となるということで、

当時、ユーロ圏の国債のコンバージェンス・トレーディングを
企てていたヘッジファンドに激震が走り、
我先に手仕舞う動きとなったそうです。(苦笑)

マーケットにおける理論とは、「強い可能性」までであって、
所詮、(可能性の高い)思惑に過ぎないのでしょうか…。

マーケットに「絶対」などは存在しなく、
無リスクで儲けようなどという企ては、
幻想に過ぎないものなのかもしれませんね。(謎)


FX ダマシのブレークアウトのお話

北京オリンピックでは、
日本は金が8、銀が6、銅が8と健闘していますね。^^

さて、一昨日18日(月)は、
原油や金などコモディティ市場がやや反発を見せたことを背景に、
ドルがポジション調整的な売りで軟調なスタートとなりました。
一方、豪ドルやNZドルなどが堅調な展開となりました。
その後は、各通貨ともレンジの上下動の相場となりました。
午後2時に発表された日景気先行指数は91.3%、
一致指数は101.6%となりましたが市場反応は限定的でした。
日経平均は、前週末比+146.04円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後4時15分にスイスの実質小売売上高が発表されて、
市場予想より弱い0.7%という結果になって、
しだいにスイスフランが軟調となりました。
午後6時に発表された欧貿易収支では
−30億ユーロという結果になりましたが市場反応は限定的でした。
欧州通貨がやや軟調となりましたが、
各通貨ともレンジでの上下動の相場展開となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半にカナダの国際証券取扱高が発表されて、
72.47億カナダドルという結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
米紙が「ファニーメイとフレディマックに
公的資金注入の可能性が高い」と憶測報道をしたこともあって、
原油価格が軟調にもかかわらず
NYダウが下落して、リスク回避の動意にクロス円を中心に
ドル円も軟調となっていきました。
深夜2時に発表された米NAHB住宅市場指数は、
市場予想とおりの16という結果となり、
発表直後の市場反応は限定的であったものの、
前回に続き過去最低水準となって、
米住宅市場の低迷を物語る結果となりました。
NY原油は112ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは、前週末比−180.51ドルで取引を終えました。

昨日19日(火)は、
午前7時45分にNZの生産者物価が発表されて、
投入で5.6%、生産で3.5%という
市場予想より強い結果となりましたが、
スタグフレーション懸念もあったか、
直後は市場反応は限定的でしたが、
その後、東京時間からはしだいにNZが軟調となりました。
午前10時半に豪RBA議事録が発表されて、
景気減速に警戒感を強める内容で、早期利下げの示唆があり、
いったん豪ドルが売られたものの、
インフレ低下の見通しを低下から、
明確に示されないと変更した内容ともなったことで、
豪ドルが買い戻される展開となりました。
日政策金利は、市場コンセンサスとおりの据え置きとなりました。
ドル円クロス円は、前日のNYダウの下落や日経平均の下げを受けて
軟調なスタートとなりましたが、午後からは堅調となって、
大きな上下動となりました。
日経平均は、前日比−300.40円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に独生産者物価指数が発表されて、
市場予想より強い2.0%という
結果となりましたが反応は限定的でした。
BOE政策委員の「インフレは来年2%あたりに低下の見通し」
との発言もあって、ポンドが軟調となりました。
また、ロンドンはじめは、ドル買い動意となって、
ドル円が堅調、そしてポンドドルやユーロドルが軟調となりましたが、
その後、ドルが軟調に転じて、ドル円とクロス円が軟調となって、
ユーロドルなどドルストレートが堅調となりました。
午後6時に独ZEW景況感調査が発表されて、
市場予想より強い−55.5という結果に、
一時ユーロが買われましたが、数字自体は良いものではなく、
結果的に限定的な反応となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米指標が発表されて、建設許可件数は93.7万件と
市場予想を下回ったものの、生産者物価指数は1.2%、
住宅着工件数も96.5万件と市場予想を上回り、
一時ドルが上昇して、一時ドル円が堅調となって、
ユーロドルなどドルストレートが下落しました。
しかしその後、リーマンブラザーズの
資産部門売却の憶測報道もあって、
NYダウ先物も軟調であったこともあり、すぐにドルが売られて
ドル円が下落して、ユーロドルなどドルストレートが反発する
荒っぽい上下動の展開となりました。
一方、午後9時半にカナダの卸売売上高が発表され、
2.0%と市場予想を上回り、
一時カナダが上昇しましたが限定的でした。
その後、原油の急伸もあってNYダウの下落が加速して、
ドルが軟調傾向となって、ユーロドルなど
ドルストレートが堅調な展開となりました。
ユーロの上昇では、米系シンクタンクによる
ECB観測レポートの影響もあった模様です。
一方、ダラス連銀総裁から「高インフレなき成長の達成が必要。
幾つかの予測よりも早い段階で利上げが必要。」との発言があり、
ドル円は軟調ながらも反発も見せ、上下動の展開となりました。
NY原油は、115ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは、前日比−130.84ドルで取引を終えました。

ゴトウ日の今日20日(水)は、
朝の8時50分に日全産業活動指数、
午前9時半に豪Westpac先行指数、
午後2時に日金融経済月報、
午後5時半にBOE議事録、
午後6時に欧建設支出、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜の9時半に加小売売上高、加景気先行指標指数、
などの経済指標が発表されます。
(日)・英・加の指標には注目です。
また、NY時間の米週間原油在庫にも注目です。

明日21日(木)は、
朝の8時50分に日通関ベース貿易収支、
午前10時半に豪新車販売台数、
午後3時に日工作機械受注、
午後3時15分にスイス貿易収支、
午後4時半に独PMI(製造業・サービス)
午後4時15分にスイス生産者輸入価格、
午後5時に欧PMI(製造業・サービス)
午後5時半に英小売売上高、英総合事業投資(速報)、
午後6時にスイスZEW景況感調査、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米フィラデルフィア連銀指数、景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
スイス・英・加・米の指標には注目です。

さて、米大手証券のリーマン・ブラザーズが
財務体質を強化するために、保有する不動産や
不動産担保ローンなど、400億ドルの売却を検討している、
との報道がありました。

また、米卸売物価指数の上昇や
17年4ヶ月ぶりの低水準となった住宅着工件数も、
米国でインフレと経済減速の両方が進行していることを
示しているようで、厳しい経済情勢が続いているようです。

一方、中国の国家発展改革委員会のマクロ経済研究院の要人からは
「中国経済は、景気サイクル上の減速局面に入っていて、
 国内外の両面で先行きの不確定要因が増えている。」
との発言があり、中国経済が調整期に入った認識を示しました。
また、中国の不動産市況も調整局面を迎えていて、
上海株は年初から55%の下落となっていて、世界経済への影響が
懸念されます。今後の市場テーマとなる可能性がありそうです。

そして、グルジア紛争も完全には収束していないようで、
また、アフガニスタンやアフガン南東部での
タリバンの攻撃などもあり、
地政学的リスクも高まってきているようです。

いくぶん相場の流れの変化も感じられるようですが、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、ダマシのブレークアウトのお話です。

市場にはいろいろなプレーヤーがいて、
機関投資家や銀行や証券会社やヘッジファンド、
また、アセットマネジメントに実需筋などなど、
いろいろなプレーヤーがいます。

そして、私達、個人トレーダーも
そのプレーヤー達の一部ですね。

さて、日本では、個人金融資産が
1,400兆円を超えるといわれていて、
そのうちたった1%でも14兆円のマネーですから、
個々の取引は機関投資家などから比べると小さいものの
潜在的なバイイング・パワーはかなりなものです。

でも、個人トレーダーは当然ながら群雄割拠としていて、
皆がほとんど同じ方を向いて売買することは、
バブルの絶頂か歴史的な大暴落でもなければ、
なかなかあり得ないことで、

潜在力は持ちながらも言わば「てんでんバラバラ」なわけで、
なかなか相場を意図的に一方向に動かすなどできないものです。

ところが、

集めた巨額のマネーを運用するヘッジファンドなどは
ときに、巨額のマネーで市場を短期的に意図に沿って
動かす力を持っているようです。

ジョージ・ソロスが率いるファンドなどが有名ですね。

また、ヘッジファンドと言っても、いろいろあるようで、

市場全体の値動きの影響を抑えた形で運用する
マーケット・ニュートラルで運用しているファンドや、

値動きのあるマーケットを好み、
ファンダメンタル分析などを主軸に
レバレッジをかけて運用しているマクロファンドや、

テクニカルや金融工学を駆使して、
数理・分析的な運用をしているモデルファンドなどなど、

さまざまなようですが、

どこの業界にも暴れん坊がいるように(苦笑)
ストップ食いや意図的なダマシを主な手法としている
荒くれスペキュレートのプロ筋もいるようですね。

損切りのオーダーを各銀行に聞きまくったり、

レジスタンスの上やサポートのラインの下に
ストップが置かれることの多いことを狙うとともに、
さらに、ブレークに乗ってくる一般トレーダーを狙って、

まずは、そのポイントに相場を誘導するために
徐々に買い(売り)注文を入れて、
底堅い(頭が重い)という上げ(下げ)の雰囲気つくりをして、

流れに追従する動きが醸成されて、レートがポイントに近づくと、
巨額のマネーに物を言わせて、
一気に買い上げ(売り浴びせ)して、ストップをヒットさせて、

ブレークについてくるトレーダーで噴け上るを見るやいなや、
一気に手仕舞いして儲けるという手口もあるようです。

いわゆるストップハンティングの仕掛けや
ダマシのブレークアウトですが、

ちょっと卑怯な手口にも見えるものの、
マネーバトルなれば、こういうこともありなのでしょうね。w

「俺達も命がけで仕掛けているだぜ。
 違法でない限り、なんで勝っても勝ちは勝ちなんだよ。
 ブレークに甘い蜜のように寄ってきて、
 騙されるほうが悪いのさ。」

という声も聞こえてきそうですが、(苦笑)

「ブレークもどき」は確かに多いようで、
プロ達の戦場でもあるチャートポイントと、
不穏な動きや乱高下には、少しだけ用心が要りそうですね。


FX 経済指標の市場反応のお話

お盆休暇を取らせていただいていました。 m(_ _)m
お墓参りをしたり、女房の実家へ帰省したりと
平凡なお盆を過ごしました。

さて先週は、総じて、原油などコモディティ市場価格が
下落したこと、ドルが上昇傾向となったこと、
そして、日欧の4-6月期のGDPがマイナス成長となったこと、
ユーロが下落傾向となったこと、
また、グルジアを巡る動向も印象的でした。

11日(月)は、東京時間でドル買い動意となって
ユーロドルが下落しました。
その後、ロンドン時間でオーストリア中銀総裁の
追加利上げを示唆する発言に
ユーロドルが反発する場面がありました。
その後、NY時間に原油が急落したことなどで、
ドル買い動意となって、
ユーロなどドルストレートが再び軟調となりました。
また、ドル円は堅調でしたが、
クロス円は軟調な展開となりました。

12日(火)は、東京時間で前日に続きドル買い動意となって、
ドルストレートのユーロドルやポンドドルが軟調となりました。
また、商品価格の下落も背景にオセアニア通貨が軟調となりました。
ロンドン時間では、スイスUBSの決算が市場予想を下回り、
リスク回避の円高が進む場面がありました。
NY時間に入っても、米JPモルガンの損失拡大報道や
ダラス連銀総裁が米景気への懸念を
あらためて表明したこともあって、
NYダウが軟調となって、リスク回避の動意に、
ドル円が軟調となり、クロス円が下落傾向となりました。

13日(水)は、東京時間でリスク回避の円高が進み、
クロス円を中心に軟調な展開となりました。
日DGPがマイナス成長となったことや、
日アーバン・コーポが過去最大の負債額で
民事再生法適用を申請したことが報道されました。
その後、ロンドン時間では、英インフレ報告が発表されて、
英経済成長見通しが下方修正されたことで、
ポンドが急落しました。
NY時間の米小売売上高は、
−0.1%と市場予想とおりの結果となりました。
米週間石油在庫統計が弱い数字となって、原油が反発しましたが、
上下動しながらも、一時下げていたドル円は上昇して、
クロス円にもショートカバーの動きが見られました。

14日(木)は、東京時間でドルストレートなど
やや軟調な展開も見られましたが、
ドルが強含みながらも全般にやや動意薄の展開となりました。
ロンドン時間では、株式市場の反発を好感して、
クロス円にも反発が見られました。
欧四半期GDPが、初のマイナス成長となったことが発表されました。
NY時間では、発表された米CPIが
市場予想より強い数字となりましたが、
スタグフレーション懸念とともに、
新規失業保険申請件数が悪い数字で、
一時ドル売りの動きも見られました。
その後、原油が需要の先行き不安から下落して、
ドル買い動意とともに、ユーロ売りの動意となりました。

15日(金)は、東京時間ではドル高と円安傾向の相場となりました。
また、商品市場が軟調となって、
金先物が800ドル割れとなりました。
ロンドン時間では、ポンドドルやユーロドルなどが
軟調となりしました。
ドル円やクロス円が円売りに堅調となりました。
NY時間では、ユーロドルが上下動しながらも下落して、
ポンドドルも一時上下振幅の相場となりました。
また、シカゴ連銀総裁から
「過度に長期間の低金利はインフレのリスク」
との発言がありましたが、
ドル円が110円台での揉み合いとなりました。
クロス円はまちまちな動きで、やや荒っぽい上下動となりました。
ユーロ円が下落して軟調な揉み合い、
オセアニア通貨は、強含みの揉み合いとなりました。
NY原油は、113円台後半で取引を終えました。
NYダウは、前日比+43.97ドルの
11,659.90ドルで週の取引を終えました。

週はじめの今日18日(月)は、
朝の8時に英ライトムーブ住宅価格、
午後2時に日景気先行指数(確報値)、日景気一致指数(確報値)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
午後6時に欧貿易収支、
夜の9時半に加国際証券取扱高、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。

明日19日(火)は、
朝の7時45分にNZ生産者物価、
午前10時半に豪RBA議事録、
正午過ぎに日政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
午後3時過ぎに日銀総裁記者会見、
午後3時に独生産者物価指数、
午後6時に独ZEW景況感調査、
同午後6時に欧ZEW景況感調査、
夜の9時半に米生産者物価指数、米住宅着工件数、建設許可件数、
同夜の9時半に加卸売売上高、
などの経済指標が発表されます。
豪・独・米の指標には注目です。

また、米ホームデポと米ヒューレット・パッカードの
四半期決算も注目されます。

14日の米ウォールマートの四半期決算は、経済収縮の中、
低価格戦略が功を奏して、減税効果も手伝ってか
16.8%の増益となっていますが、
米ホームデポの決算はいかがなりますか注目です。

今週の20日(水)からの主な注目材料は、

20日(水)に、日金融経済月報、英BOE議事録、
加小売売上高・景気先行指数、米週間原油在庫、

21日(木)に、スイス貿易収支、独PMI(速報)、欧PMI(速報)、
英小売売上高、加消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、
米景気先行指数、米フィラデルフィア連銀指数、

22日(金)に、日BOJ議事録、英四半期GDP、欧鉱工業受注、

などがあります。

さて、欧州とロシアを結ぶ要衛のグルジアを巡る紛争も、
対ロシア外交で米欧が綱引きとなっていますが
落ち着いてきたようです。

そして、国際商品価格は軒並み下落傾向となって、
マネーがドルへと回帰している動向が見られるようです。

一方、日本と欧州が4-6月期のGDPで、
ともにマイナス成長となって、
G7の先進国の中では、
現在、かろうじてプラス成長となっているのは、
英国と、昨年10-12月期にGDPが落ち込んだ米国だけのようです。

次々に現われるブルータスは(笑)、
世界経済の不振を物語っていますが、
ユーロ圏初のマイナスGDPは、
独の建設不振や製造業の新規受注の不振の影響も強いものの、
一部では、年率換算で2%台後半の伸び率となった
1-3月期の反動減による統計での技術的要因も指摘されていて、
独IWH経済研究所によりますと、
欧州は経済が減速しているが、新興諸国需要に支えられて
輸出は底堅く、08年の経済成長は1%台後半の潜在成長率を
維持して、「欧州はリセッション(景気後退)には陥らない」
との見解もあるようで、
過度のユーロ売りにもいくぶん警戒が必要なのかもしれません。
19日(火)の独ZEW景況感調査や
22日(金)の英四半期GDPが注目されます。

米株の空売り規制が12日で終了していて、
その後の仕掛ける向きの動向や
影響の強い原油価格の動向を睨みながら、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、経済指標の市場反応のお話です。

経済指標の発表では、ときに大きく相場が動くこともあれば、
「ちぇ、なんだぁ…。」というくらい
動かないこともありますね。

前回値とのかかわりもありますが、
主にアナリスト予想の平均値のいわゆる「市場予想」との
乖離の度合いによって、
反応の大小が決まることが多いようです。

経済指標と言ってもいろいろありますが、

一般には、貿易収支は、プラスほど良く、
GDPや小売売上高や住宅着工件数もプラスほど良く
景況指数も強い数字ほど良いものです。

また、雇用ネット変化もプラスほど良いですが、
しかし、当然ながら失業率や新規失業保険申請件数などは
低いほど良いものですね。(笑)

少し厄介なのが、物価にかかわる物価指数で、
GDPがプラスで安定している時には、
一般に消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が
強い数字のときは、インフレによる利上げ期待で
通貨にとってはプラスに働くということになりますが、

GDPがマイナスに振れている時や低迷している場合は、
スタグフレーション懸念が生じて、
強い数字が逆に悪い結果となることもあるようです。

ですので、経済成長が低迷している場合の物価指数は、
微妙な市場反応となる場合もありますね。

そして、政策金利の上昇は為替市場では好感されますが、
株式市場では嫌気され、
市場によって反応が異なるとともに相関もあることから、

極度に市場に収縮懸念のあったサブプライ問題の当初は
利下げが株式市場に好感され、為替でも結果的に好感された
こともありましたね。

また、ときに株式市場やドルと逆相関となるコモディティ市場も
つまるところは、経済成長と関連しているようですし、

こうしてみますと、単純な図式もあるものの、
最終的には「経済にとってプラスかマイナスか」が、
経済指標の良い悪いの判断となるようで、

あたり前といえばあたり前ですが、
ときに単純な図式とはならないこともあって、
興味深いですね。

そういえば、
単純ではないといいますと、

経済指標の発表には、
慢性病の診断の反応のようなところがあって、(苦笑)

特段に昂進する悪化がなければ、
慢性的ともなると市場反応が鈍ることがありますね。

米貿易赤字もそのようなところがあるようですし、
ここのところの住宅市場関連の指標にも
このようなところが少しみられるようです。

あたかも

「ねぇねぇ、母さん。お父さんは高血圧らしいの。
 しかも、かなり高いそうなのよ。」

「あぁ、お父さんの高血圧ね。
 あの人は、もうずーっとそうなのよ。
 まぁ、無理しなきゃ大丈夫なんじゃない。」

という感じなのかもしれません。(笑)
悪いのは、もうかなり織り込んでいるというわけなのですね。

逆に、悪いながらも改善すると、

「なんかこのごろ、お父さん体調が良くなってきている
 みたいなのよ。良かったわね。♪」

となりそうですし、(笑)

しかしながら、新たな病気には心配もつのるものです。(苦笑)

それにもしも…、

今まで健康と思っていたお母さんが病気にでもなったら、
それはそれは大騒ぎとなるわけです。

「もうたいへんよ。母さんも、診断の結果、
 動脈硬化がかなり進んでいることが分ったんですって。
 高血圧にもなってきているそうよ。どうしよう…。」

近頃のどこかの通貨と少しだけ似ているかもしれませんね。(爆)


FX 本当にあった怖いお話

北京オリンピックと高校野球では、
熱い戦いが繰り広げられていますね。^^

さて、先週末8日(金)は、
ドルが堅調でドル円が上昇して、ユーロドルなどドルストレートと
そしてクロス円が軟調となりました。
午後1時半の日企業倒産件数は前年比+12.9%となりました。
午後2時の日景気現況判断は29.3と
市場予想より強い数字となりました。
午後2時45分のスイス失業率は、
市場予想とおりの2.5%となりました。
経済指標直後の市場反応は限定的でした。
日経平均は、前日比+43.42円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
英銀のRBSの上期決算が発表されて、6.91億ポンドの赤字という
結果となりました。市場予想では4日に英タイムズ紙が
12億ドル近い大幅赤字の観測報道をしていたことなどがあり、
一時、ポンドが反発を見せました。
全般的には、ロンドン時間でも東京の流れを継ぎ、
ドルは堅調で、ユーロドルなどドルストレートと
クロス円が軟調な展開となりました。
午後8時に発表されたカナダの失業率は、
6.1%と市場予想より悪く、さらに雇用ネット変化率が
−5.52万人と悪くカナダが軟調となりました。
ファニーメイの四半期決算では、23億ドルの赤字となって、
1株あたり損失が2.54ドルとなり、一時ドルが軟調となる
場面もありましたが限定的でした。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米非農業部門労働生産性が発表されて、
2.2%と市場予想を下回りましたが市場反応は限定的でした。
その後、オランダ中銀総裁から、
14日に発表される欧GDP(速報値)に対して、
「良いニュースを見込んでいない」との発言と
「ECBはインフレ抑制が最優先課題。
利上げが不充分ならECBは行動。」
という強弱交錯する発言とともに
「前回のECB理事会では、利上げしないとの広い合意があった」
ことがが明かされました。
原油価格の下落も株価を押し上げ、NYダウは堅調に推移しました。
ドルの堅調が続き、ドル円は110円台となって、
ドルストレートが軟調が昂進して、
ユーロドルは一時1.5000の大台を割り込みました。
クロス円は一時反発を見せるも、
ドルストレートの下げに引っ張られ、
軟調傾向の展開が続きました。
NY原油は115ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+302.89ドルで取引を終えました。

週はじめの今日11日(月)は、
午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後3時に日工作機械受注(速報値)、
同午後3時に独卸売物価指数、
午後5時半に英生産者物価指数、英商品貿易収支、
英生産者仕入・出荷価格、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
夜の9時半に加新築住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・加の指標には注目です。
今日は米指標はありません。

明日12日(火)は、
朝の8時50分に日企業物価指数、
午前10時半に豪NAB企業信頼感指数、
午後1時半に日鉱工業生産、日設備稼働率、
午後2時に日消費者態度指数、
午後5時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
夜の9時半に米貿易収支、
同夜の9時半に加貿易収支、
深夜3時に米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

さて、今週の13日(水)からの主な注目材料は、

13日(水)に、NZ四半期生産者物価指数、日四半期GDP(速報値)、
英失業率、英失業者数、英BOE四半期インフレレポート、
米小売売上高、米輸入物価指数、米企業在庫、米週間原油在庫、 

14日(木)に、独四半期GDP(速報値)、独消費者物価指数、欧ECB月報
欧四半期GDP、米消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、

15日(金)に、NZ小売売上高指数、加製造業出荷、
米NY連銀製造業景気指数、米鉱工業生産、対米証券投資、
米ミシガン消費者信頼感(速報)、

などがあります。

報道によりますと、石油や鉄鉱石など資源価格の高騰を背景に
製造業や商社による決済のため6月でドル需要が37%増となるなど、
世界的にドル需要が拡大しているとのことです。

また、原油価格も115ドル台まで下落して、
さらに欧・日の経済見通しの懸念の強まりも
ドル上昇を後押ししているようです。

しかしながら一方、スイス銀のUSBのオークション・レート・
セキュリティーズ(ARS)と呼ばれる仕組み債の問題が、
米シティや米メリルに飛び火した格好となってきたことや、

グルジアの南オセチア分離独立に対して、
グルジアと南オセチアを指示するロシアの武力衝突が激化して、
プーチン首相が「事実上、南オセチアでは戦争が始まった。」
と述べるなど、地政学的リスクが高まり、
石油の戦需や昨今の有事のドル売りも懸念されます。

また、五輪特需「後」を懸念してか、上海株が先週末に急落して、
1年7ヶ月ぶりの安値となるなど、懸念材料も並存していて、
今後の市場の注目テーマとなる可能性もありそうです。

流れに乗りながらも、機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、本当にあった怖いお話です。

昔、夏の夜のひと時には涼を求めてか、

「うらめしや〜」の

四谷怪談とか番町皿屋敷など、
よく怪談話をしたものですが、
今はそんなに語られることもなくなりました。(笑)

「お化けより、生きている人間の方がよほど怖い」

ご時勢だからかもしれませんね。(爆)

トレードにまつわる怖い話といえば、
以前、証券会社のサーバーがまだ弱い時には、
よくフリーズして冷や汗をかいて怖い思いをしたものですが(苦笑)
今でもこのようなことはあるものの、
以前よりはだいぶん良くなってきているようです。

さて、いろいろ調べていましたら、
投資にまつわる怖い話がありましたのでご紹介いたします。

それは、ロシアのウクライナ地方の
オデッサ市というところで起こりました。

オデッサ市は、古くから貿易港として栄えてきた
「黒海の真珠」とも呼ばれている小さく美しいところです。
街には色とりどりの野菜や果物が山のように積まれ、
それはそれは美しい街でした。

1998年3月。そう、今から10年ほど前のことです。

オデッサ市は、街を再開発するために、
その資金を得るため、市債を発行しました。

「12ヶ月満期、年利50%」という
市が発行する高利回りの債券でした。

なんと美味しそうな債券なのでしょう!

この債券は銀行を通じて市場に売り出され、
ロシア国内をはじめ外国の投資家がこれを買いました。

そうして、オデッサ市は巨額の再開発資金を
得ることとなりました。

ところが、なんということでしょう!

市債を売って得たお金の大半を時の市長と
市幹部が横領して行方をくらませてしまったのです。

資金をあてにして先行して動いていた再開発の工事現場は、
ストップすることとなりました。

建設を中断した市営マンション…。
造成を途中で止めた大駐車場…。

ストップは、これだけではありませんてした。

市債は、モラトリアム(支払猶予)にとどまらず
デフォルト(債務不履行)となってしまったのです。

そう、市債は紙くずとなってしまったのでした。

当然、オデッサ市には投資家から抗議が殺到しました。

その抗議に対する後任のボーディラン市長の
言葉がまさに怪談だったのです。

「1年で元利合計が150%にもなる市債が
 まともだと思うほうがおかしいのだ。
 リスクでいっぱいなのは、投資家もわかっていた筈だ。」

「それを市が利息を払えなくなったというだけで、
 騒ぐほうがおかしいんだよ。
 いいですか。12ヶ月で満期の年利が50%の金利ですよ。
 そんな金利の債券がまともなはずがないでしょう。」

「投資家もそれは承知の上のはずだ。
 つまり、同罪なんだよ。買った方も!」

驚いて開いた口がふさがらなくなってしまいますが、

国がかわると倫理観や信用に対する責任感も変わるようで、
まるで公的仮面をかぶった詐欺のようです。

夏の暑い汗もいっぺんに冷えて
凍り付いてしまうお話ですね。(苦笑)

しかし、実はこれはほんの氷山の一角で、

1998年8月17日にロシアがデフォルトに至るまでの数年間は、
なんとロシア政府自体が、3ヶ月満期の年利100%!という
「ロシア短期国債」を膨大に発行し続けていたのです。

ときに「国」とても信用を疑わないと怖いものなのですね。

参考: NHK出版「マネー革命 3」
   リスクが世界を駆けめぐる


<お知らせ>
8/13(水)と8/15(金)のブログは、
夏季休暇を取らせていただき、お休みさせていただきます。
よろしくお願いいたします。 m(_ _)m


FX 21世紀型金融危機のお話

北京オリンピックがいよいよ開催ですね。^^

さて、一昨日6日(水)は、
朝に発表された英NIESRのGDP予想(7月)は+0.1%、
そして、英ネーションワイド消費者信頼感は
市場予想より弱い51となりましたが、市場反応は限定的でした。
午前10時半の豪住宅ローンは−3.7%と
市場予想を下回りましたが市場反応は限定的でした。
その後、クロス円でやや強含むものもありましたが、
各通貨ペアはレンジでの展開が続きました。
午後2時の日景気関連指数は、
ほぼ市場素養とおりの結果となりました。
日経平均は前日比+340.23円で取引を終えました。

この日のロンドン時間は、
独銀のコメルツや仏銀BNPパリバの四半期決算が発表されて、
市場予想より良い結果となりました。
ドル円は上下動しながらも上昇しました。
クロス円は豪ドル円が下落、欧州通貨では上下動しながら上昇と
まちまちの動きとなりました。
ドル堅調でユーロドルなどドルストレートは軟調となりました。
午後7時の独製造業受注は市場予想より悪い結果となり、
ユーロが売られましたが、発表直後の反応は限定的でした。
同時刻に発表された米フレディマックの四半期決算での純損失が
8.21億ドルとなって、一時ドルが売られましたが限定的でした。

この日のニューヨーク時間は、
午後11時にカナダのIvey購買部協会指数が発表されて、
市場予想より強い65.5という結果となりましたが、
構成項目の雇用指数が弱く市場反応は限定的でした。
ドルが堅調で円が軟調な相場展開となりました。
NY原油は118ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+40.30ドルで取引を終えました。

昨日7日(木)は、
早朝にNZの失業率が発表されて、
市場予想より悪い3.9%となりましたが、
就業者数が市場予想よりも強い数字でNZが上昇しました。
朝に発表された日機械受注は
市場予想よりも良い数字となりました。
午前10時半に発表された豪失業率は
市場予想とおりとなりましたが、
新規雇用者数が市場予想を上回り豪ドルが上昇しました。
各通貨ともにレンジでの展開となりました。
日経平均は前日比−129.90円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に独貿易収支が発表されて、
197億ユーロと市場予想を上回りましたが市場反応は限定的でした。
各通貨ともにレンジでの展開となりました。
午後7時に独鉱工業生産が発表されて、
0.2%と市場予想を下回りましたが市場反応は限定的でした。
午後8時に発表された英BOE政策金利は、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
午後8時45分に発表された欧ECB政策金利も、
市場予想とおりの据え置きとなりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半にカナダの住宅建設許可が発表されて、
−5.3%と市場予想より悪い数字となって
カナダが軟調となりました。
同時刻の米新規失業保険申請件数は、
45.5万件と市場予想より悪い数字となりました。
同時刻からはじまった欧トリシェECB総裁の記者会見では、
インフレリスクを認識しながらも、欧州経済の成長減速を
より強調する内容となって、
ユーロが大きく下落することとなりました。
ユーロ円の下落にクロス円が同調して、
ドルが強含む展開となりました。
午後11時の米中古住宅販売保留は、+5.3%と市場予想を
大きく上回る結果となってドルが買われ、ドル円が上昇しました。
ドルストレートも軟調な展開となりました。
深夜4時の米消費者信用残高は、市場素養63億ドルに対して
143億ドルという結果となりました。
NY原油は120ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−224.64ドルで取引を終えました。

週末の今日8日(金)は、
午後1時半に日企業倒産件数、
午後2時に日景気現況判断、日景気先行判断、
午後2時45分にスイス失業率、
夜の8時に加失業率、加雇用ネット変化率、
夜の9時半に米非農業部門労働生産性(速報値)、米単位労働費用、
夜の11時に米卸売在庫
などの経済指標が発表されます。
スイス・加・米の指標には注目です。

さて、昨日7日はトリシェECB総裁の記者会見で
ユーロが大きく下落しました。

今日8日(金)は「英銀過去最大損失となるか?」との噂もある
ロンドン時間での英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの
決算発表が注目されます。

また新聞報道によりますと、
米欧の大手10の金融機関の時価総額は、
なんと46兆円相当もの目減りとなっているそうです。

そして米保険最大手のAIGの四半期も
53億5700万ドルの赤字となりました。
過去1年間のサブプライム関連損失が440億ドルとなって、
金融関連として、米シティに次ぐ米欧第2位の損失となりました。

米国は決して楽観できる状況にはありませんが、
株価低迷を背景に割安感などから、
中東やアジアマネーの米への流入が加速していて、
直接投資については4年間で12倍となっているそうです

また、日本の財務相も景気後退を事実上認めるなど(日経新聞)、
世界的に厳しい状況が続いています。

今日も、流れに乗りながらトレードしていきたいものです。


さて今日は、21世紀型金融危機のお話です。

耳にタコのサブプライム問題ですが、(苦笑)

証券化市場をメインステージとした21世紀型の金融危機として、
4つの特徴があるそうですね。

その1つ目は、

証券化によって、原債権となる住宅ローンのリスクを
投資家に分散させる効果があった反面、

リスクが分散した結果、どこにどれだけのリスクがあるか
よくわからなくなってしまった、ことがあるそうです。

証券化されてしまった住宅ローンは、
金融機関などのバランスシートから外れてしまって、
不特定多数の投資家のバランスシートに収まることになり、
住宅ローンの債権者が不特定多数となって、

問題が発生した時に、
金利減免など債権者と借り手との交渉が難しくなり、
ローンが焦げ付いたときに解決方法が限定的となってしまう、
という問題もあるそうです。

その2つ目は、

米国が国際収支上で多額の経常赤字であるため、
海外からの資金流入が資金流出を
上回っていなければならない状況で、

証券化された金融商品としての債権を
海外の投資家に買い越してもらう必要があって(積極的に売られて)
米国内だけではなく、世界各国の投資家に分散保有されたため、
リスクが世界中に波及してしまったことがあるそうです。

その3つ目は、

証券化された結果、住宅ローンが市場取引される有価証券となって
ローンの最終損益そのものよりも、証券のその時々の時価評価
(取引価格がない場合でも公正価格を測定して評価)
のほうが重要になってしまって、

通常、住宅ローンが焦げ付いた時に担保不動産を処分して、
回収による最終損失額の確定という
プロセスが通用しなくなってしまって、

問題が生じると、証券化商品の市場流動性が枯渇して、
価格そのものが付けられない事態にまでなることがあるそうです。

その4つ目は、

証券化商品自体を担保として、
さらなる証券化を行って資金を調達する
デリバティブのメカニズムを重層的に積み重ねた結果、
信用創造スキームを作ることともなって、
信用膨張を増長させてしまったことで、

問題が生じたときに、反動での著しい信用収縮を
招くことになってしまったことがあるそうです。

その他、金融緩和政策や住宅政策、
そして、ローン設定での基本的な
与信管理の問題などもありそうですが、

こうして、世界経済を激震させるサブプライムという名の
4つの問題の角(つの)を持つ
デリバティブの怪物は誕生したのですね。



参考: 日本経済新聞出版社 みずほ総合研究所編
   「サブプライム金融危機」
   21世紀型経済ショックの深層


FX タイミングのお話

米FOMC声明は、前回と比べると
やや成長懸念を強める内容となりましたね。

さて、一昨日4日(月)は、
ドル円とクロス円が軟調なスタートとなりました。
午前10時半の豪住宅価格指数は、
市場予想より強い数字となりましたが、
前回値が下方修正されて、小幅半発となったものの限定的でした。
「英銀RBSの損失拡大」という報道に
ポンドが弱含む場面がありました。
日経平均は前週末比−161.41円で取引を終えました。

この日のロンドン時間は、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数が発表されて、
54.1と市場予想より強い数字となり、
スイスが強含みましたが限定的でした。
午後5時半過ぎに英銀最大手のHSBCの半期決算が発表されて、
貸し倒れ引当金計上額が100億5,800万ドル、
純利益が前年同月比の29%減という結果となり、
ポンドが売られました。
午後6時の欧生産者物価指数は、
市場予想とおりの結果となりました。
この時間、ドル円とクロス円がショートカバーで
堅調な展開となりました。

この日のニューヨーク時間は、
午後9時半に米個人所得と個人支出、
そして米PCEデフレータが発表されて、
いずれも市場予想よりも良い数字となって、
一時ドルが上昇しましたが、
直後に「米国は、イランが核問題に関する提案に応じなければ、
制裁強化と警告」との報道があり、
地政学的リスクの高まりにドルが下落しました。
その後、米大統領候補のオバマ上院議員が
「石油備蓄を重質油に切替えと、
切替え時に約7000万バレルの売却提案」
をしたことが報じられて、
NY原油価格が120ドルを割り込んだことで、
ドルが買い戻される忙しい展開となりました。
その後、後半はドル円やクロス円が軟調な展開となりました。
NY原油価格は121ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−42.17ドルで取引を終えました。

昨日5日(火)は、
小幅なレンジ相場でのスタートとなりました。
午後1時半に豪政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりましたが、
RBA声明で、前回の中立スタンスから
「制約的でない方向に向かう」とのスタンス変更の示唆に、
豪ドルが下落しました。
ドル円とクロス円が下降動意となって、
しだいに軟調となっていきました。
日経平均は前日比−18.52円の小幅続落となりました。

ロンドン時間は入っても、東京時間後半の動きが継続して、
しばらくドル円とクロス円の下落が続きました。
午後5時半に英鉱工業生産と英製造業生産高が発表されて、
いずれも市場予想を下回り、前回値も下方修正されましたが、
短期筋のショートカバーにポンドが一時上昇する展開となりました。
その後は、下落と上昇の忙しい上下動となりました。
ドル円と他のクロス円も動きに同調傾向が見られました。
午後6時に発表された欧小売売上高は、対前年比では
市場予想を下回ったものの、市場予想とほぼ同じ結果となり
一時ユーロが売られましたが限定的でした。
欧州株は原油価格の下落と仏ソシエテ・ジェネラルなどの決算が
市場予想より良かったことで堅調に推移しました。

ニューヨーク時間に入ると、
揉み合いの後、しだいにドル円とクロス円が
反発する展開となりました。
午後の11時に発表された米ISM非製造業景況指数は、
市場予想よりも良い49.5となって、ドルが堅調となりました。
ドル円が上昇して、ユーロドルなどドルストレートが下落しました。
クロス円はドルストレートの下げに引かれて上下動となりましたが、
しだいに上昇しました。
深夜3時15分に米FOMC政策金利が発表されて、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
FOMC声明は「成長への下向きリスクは継続、
インフレリスクは重大な懸念」と中立的なスタンスとなって、
「成長に対する下向きリスクはやや減少」という
前回認識は削除されて、前回と比べると
やや成長懸念を強める内容となりました。
このFOMC声明を受けて、ややドルが軟調となりました。
NY原油は118ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+331.62ドルで取引を終えました。

今日6日(水)は、
朝の8時に英NIESRのGDP予想、
英ネーションワイド消費者信頼感指数、
午後2時に日景気先行CI指数(速報値)、日景気一致CI指数(速報値)、
夜の7時に独製造業受注、
夜の11時に加Ivey購買部協会指数、
などの経済指標が発表されます。
フレディマックの四半期決算や、
NY時間での米週間原油在庫にも注目です。

明日7日(木)は、
朝の7時45分にNZ失業率、
朝の8時50分に日機械受注、
午前10時半に豪失業率、豪新規雇用者数、豪労働参加率、
午後3時に独貿易収支、独経常収支、
夜の7時に独鉱工業生産、
夜の8時に英BOE政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の8時45分に欧ECB政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の9時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加住宅建設許可、
夜の11時に米中古住宅販売保留(契約ベース中古住宅販売)、
深夜4時に米消費者信用残高、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・独・英・欧・米の指標には注目です。

さて、米FOMC声明は、中立スタンスながら、
前回と比べるとやや成長懸念を強める内容となって、
発表直後は限定的ながらドルが軟調となりました。
6日の欧州市場での反応が注目されます。

NY原油は、約3週間軟調傾向が続き、先物も売り越しとなって、
3ヶ月ぶりとなる120ドルを割り込むこととなりました。

7日(木)のNZと豪の失業率とともに、
英欧の政策金利の発表と、
トリシェECB総裁の記者会見が注目されます。

いつもながら、流れに乗りながらも
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、タイミングのお話です。

投資顧問会社のイグロック・トレーディング・
インターナショナルの創設者の
イゴール・トシュチャコフ氏によりますと、

マーケットには、トレーダーが考慮しなければならない
基本的な要素が3つあるそうです。

トレードとは、最適なときに最適な場所…、
つまり、相場の正しいサイド(側)にいるために、

1. 水準

2. 方向

3. タイミング

の3つが大切であるとのことです。

どれも大切なのですが、

ポジションを建てたり、手仕舞いするにあたって、
タイミングの感覚は極めて重要な要素となりそうですね。

新高値(新安値)を超えたブレークであるのか、
それらを超えられないでいるレンジであるのか、の認識や、

相場が大小のタイム・フレームにおいて、
どちら(上げか下げか)に向かっているのか、の認識、

さらに、それらに加えて、実際に相場に参入する時の
タイミングが大切で、これを習得しないと勝てないというわけです。

そして、タイミングを正しく選択することは、
かなり難しい作業であるとして、

高い集中力、強い忍耐力のほか、

(残念ながら)
かなりトレードの経験を必要とする、そうです。(苦笑)

「なーんだぁ。」という感じですが、

イゴール・トシュチャコフ氏は、
ちゃんと興味深いヒントを与えてくれています。

それは…、

アジア、欧州、北米、の各マーケットには、
それぞれに高値と安値と平均値幅が存在していて、

かつ、1日というフレームで見るところの
高値と安値と平均値幅も存在していて、

マーケットは、これらの高値と安値と平均値幅を
実現しようとして動こうとする、のだそうです。

一例では、

アジアのマーケットでの高値と安値と平均値幅より、
欧州のマーケットでの高値と安値と平均値幅は大きくなる
傾向があるために、つまり、ボラティリティの差のために

アジアから欧州に入るとブレークしやすい、
ということがありそうですね。

そして、欧州マーケットから北米マーケットに移る時、
(例外もありますが、傾向として)
1日の平均値幅が不足していると
北米マーケットでは、増幅しようとして動きやすそうですし、

欧州での動きで1日の平均値幅を達成していたら、
調整しようとする動きとなりやすいのかもしれませんね。

そして、新高値(新安値)とは、以前の高値(安値)を
超えた状態ですから、
ブレークのスタートとなることもありそうですし、

また、新高値に至ることができなければ、レンジというわけで、

いづれにしても、高値と安値のあたりは、
ポジションを持ったり、手仕舞うに際して、
エッジ(優位性)がありそうなポイントですね。

これらは、概念的な知識となりそうですが、

イゴール・トシュチャコフ氏によれば、
タイミングを見計らうには、前述のように

「(残念ながら)かなりトレードの経験を必要とする」

とのことですので、

概念的な知識を具体的な技術のレベルまで昇華するには、

野球のバッティング練習のように、
トレーニングによって「体得」していく必要がありそうです。

そういう意味では、
トレードはけっこう体育会系的なのかもしれませんね。

ライライ、バッチコ〜イ(爆)


FX 短期化傾向のお話

今週は、豪・米・英・欧の政策金利の発表ですね。

さて、先週末8月1日(金)は、
はじめドル円強含む展開ではじまりましたが、
その後、前日の米GDPが蒸し返されたか、
ドル円とクロス円がが軟調な相場となりました。
「RBAが利下げ検討」という報道がありました。
豪首相からは「金利に引下げ余地あり」とコメントがありました。
豪ドルやNZなどオセアニア通貨の下落がきつい印象でした。
日経平均は前日比−282.22円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に独小売売上高指数が発表されて、
−1.4%と市場予想を下回りユーロが下げたものの、
市場反応は限定的でした。
午後3時半ころからポンドに強い下降動意が見られました。
その後、夜の米雇用統計を意識したか、
午後4時半過ぎからショートカバーの動きも見られました。
豪ドルは軟調傾向が続きました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に注目の米雇用統計が発表されて、
非農業部門雇用者数変化が−5.1%と市場予想より強く、
失業率が5.7%と市場予想より悪く、交錯する結果となりました。
また、同雇用者数変化の前回値と前々回値が上方修正されました。
市場反応は、ドルがいったん上昇後に下落してまた上昇する
という乱高下的な展開となりました。
ユーロドルなどドルストレートも、下げて上げてまた下げる
乱高下的な展開となりました。
午後11時の米ISM製造業景況指数は市場より強い50.0となりました。
また、米建設支出は、−0.4%となりましたが、
前回値が上方修正されました。
市場反応は、上下動しながらもドルがやや強含む展開となりました。
終盤にユーロがやや反発を見せました。
NY原油は125ドル台の前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−51.70ドルで取引を終えました。

週はじめの今日4日(月)は、シドニーとトロントが休場です。
午前10時半に豪住宅価格指数、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
午後5時半に英PMI製造業、
午後6時に欧生産者物価指数、
夜の8時半に米チャレンジャー一時解雇者数、
夜の9時半に米個人所得、米個人支出、米PCEコア・デフレータ、
夜の11時に米製造業新規受注、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

ゴトウ日の明日5日(火)は、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
午後5時半に英製造業生産高、英鉱工業生産、英PMIサービス業、
午後6時に欧小売売上高、
夜の11時に米ISM非製造業景況指数、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
などの経済指標が発表されます。
豪・英・欧・米の指標には注目です。

さて、今週の6日(水)からの主な注目材料は、

6日(水)に、独製造業受注、加Ivey購買部協会指数、
米週間原油在庫、

7日(木)に、NZ失業率、豪失業率、豪新規雇用者数、
独鉱工業生産、英BOE政策金利、欧ECB政策金利、
トリシェECB総裁記者会見、加住宅建設許可、米中古住宅販売保留、

8日(金)に、スイス失業率、加失業率、加雇用ネット変化、
米非農業部門労働生産性(速報値)、

などがあります。
6日(水)のフレディマックの四半期決算も注目です。

今週発表される各国の政策金利の市場コンセンサスは
据え置きですが、5日深夜のFOMC声明と
7日のECB総裁の記者会見での発言が注目されます。

相場の流れに乗りながらも、
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、短期化傾向のお話です。

一昔前、今は亡き渥美清さんが演じるフーテンの寅さんの
「男はつらいよ」という映画がありましたね。

笑いあり、恋あり、涙ありの庶民派の映画でした。

ところで、

一見、華麗な職業にもみえるファンドマネージャーも、
モノの本を読む限り、「男はつらいよ」ではないのですが、
けっこう辛くたいへんなこともあるようで、
「ファンドマネージャーもつらいよ」のようですね。(苦笑)

プロのスポーツ選手のように実力しだいとのことで、
トラック・レコードの数字がすべての厳しい世界のようです。

2004年にタワー投資顧問という会社の運用責任者で部長さんの
清原達郎さんが、納税者番付で首位の年収100億で
話題となりましたが、

このようなスター選手のように
人もうらやむマネージャーもいる一方、

国内と国外を問わず、運用成績が上らなくて、
それこそ、野球選手のように「戦力外通告」を受けて、
クビとなるファンドマネージャーも多数いるそうですね。

査定のサイクルはファンドによって違うようですが、
90日ごとに評価されることもあって、

成績が悪く追い詰められると、一発逆転のホームランを狙って
一か八か、リスクを過大にとるマネージャーもいますが、

よくあるケースでは、運用成績を大崩れさせないようにと、
トラッキングエラーを小さくして、
マーケットの動きに短期追従することが多くなる
傾向があるそうです。

査定期日までのゆったりしたトレードをしていたら、
90日近くにドローダウン期となることもあって、
期日近くだけでは挽回も不可能となるため、

短期でトレードを完結して利確することを繰り返す
傾向となりやすいようです。

クビがかかっているので、やむをえないのかもしれませんね。

一方、British Banker'Association の資料によりますと、
実体は完全に把握されていないようですが、
マーケットにおけるファンドの占めるシェアは、
市場によっては3割ほどにもなると推定されているようで、

これら多くのファンドのマネージャーが
査定を意識して、短期指向のトレードをすると、
マーケットの相場も、いわゆる「早く」なって、
短期傾向化してしまうこともあるようです。

ボーグル・ファイナンス・マーケット・リサーチ・センターの
資料によりますと、

1946年〜2004年までのミューチュアル・ファンドの
ポートフォリオの回転率を調査した結果では、

S&Pの株での例ですが、
年間回転率は、1950年代では20%ほどに対して、
2004年では100%を超えていて、
採用銘柄を頻繁に入れ替えている傾向となっているそうです。

もっとも、これは株式市場の例であって、
近年のイノベーションの激流によって、
企業のインプライド・ライフタイム(平均存続年数)が
短期化していることも影響しているそうですが、

ファンドマネージャーの査定という事情も
少なからずあるのではないかと指摘されているようです。

また、皮肉なことにモーニングスターの調査では、
少し古い資料ですが、1997年までのデータでは、
ポートフォリオの回転率と運用パフォーマンスは
回転率が多いほどパフォーマンスが減少傾向となっていますが、

ファンドマネージャーからは
「俺達もつらいんだよ。」
という声も聞こえてきそうです。(苦笑)

ともあれ、激動の時流でボラティリティは増大しながらも、
マーケットの動きには短期化傾向があるような気がします。

細かく短期変動しながら、それでいて総体は大きく動く…、

トレードもそれだけ難しくなっているのかもしれませんね。


FX 群集カスケードのお話

月初めで週末の今日は米雇用統計が発表されますね。

さて、一昨日30日(水)は、
朝に発表された日鉱工業生産(速報値)が、
−2.0%と市場予想より悪い数字となりましたが
市場反応は限定的でした。
午前10時半の豪住宅建設許可件数は−0.7%と
市場予想を大きく下回り、豪ドルが下落しました。
さらに「豪は米よりも深刻な危機に直面している」
という報道もあって豪ドルの軟調が続きました。
NZもRBNZ総裁による「インフレは低下。
金融緩和余地は大きくなった。」
との主旨の発言に軟調となりました。
ドル円は午前中は軟調でしたが、午後からは堅調となりました。
日経平均は、前日比+208.34円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
ドル円が軟調な展開となりました。
午後6時に欧消費者信頼感と欧業況判断指数が発表されて、
市場予想を下回る結果に限定的ながらユーロが下げました。
午後6時半のスイスKOF先行指数は0.90と市場予想を下回り、
スイスの軟調が昂進しました。

この日のニューヨーク時間では、
午後9時15分に米ADP雇用統計が発表されて、
市場予想の−6.0万人に対して+0.9万人と強い数字となって、
ドル円が急伸しました。
午後9時半に発表されたカナダの鉱工業製品価格と
原料価格指数は、ともに市場予想を上回り、
上下動しながらもカナダが上昇しました。
習慣原油在庫は減少となって、原油価格が上昇しましたが、
NYダウはADP雇用統計と
株の空売り規制が8/12まで延長となった
ことなどで上昇しました。
NY原油は126ドル後半で引けました。
NYダウは前日比+186.13ドルで取引を終えました。

昨日31日(木)は、IMFから「ドルはファンダメンタルに沿って
推移しているが、引き続き幾分通貨高サイドにある。
米の経済成長は09年半ばまで潜在率を下回る可能性。」
との見解が示されました。
東京時間でドル円が軟調な展開となりました。
午前10時半に発表された豪小売売上高は−1.0%となって、
市場予想を下回りました。
豪貿易収支は+4.11億豪ドルとなって市場予想を上回りました。
好悪交錯しましたが、豪ドルが一時下落して軟調となりました。
午後2時の日住宅着工戸数は市場予想より
マイナス幅は縮小となりました。
午後2時45分のスイス消費者物価指数は−16.7%と、
市場予想よりマイナス幅を縮小する結果となりました。
日経平均は、前日比+9.02円と小幅高で引けました。

ロンドン時間に入ると、
一時ドル円とクロス円が軟調となりました。
午後3時の英ネーションワイド住宅価格は−1.7%と、
市場予想より悪い数字となりました。
その後、ドル円とクロス円は上昇する展開となりました。
午後4時55分の独失業率は市場予想とおりの結果となりました。
午後6時の欧消費者物価指数(速報)は過去最高の+4.1%で、
欧失業率は、ほぼ市場予想とおりの結果となりました。
ともに市場反応は限定的でした。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半の米GDP(速報値)では、
市場予想を下回る1.9%、米個人消費も市場予想を下回り1.5%、
という結果にドルが急落しました。
ドル円が急落してポンドドルなどドルストレートが上昇しました。
同時刻に発表されたカナダGDPも市場予想を下回る−0.1%と
一時的にもリセッションを示す結果となりカナダが下落しました。
ごご10時45分の米シカゴ購買部協会景気指数は、
市場予想とともに節目の50を超える50.8という結果に
ドルが戻す展開となり、ポンドドルやユーロドルの上昇は
下落に転じて行って来いとなりました。
格付けのS&Pが米自動車産業のビッグスリーを
それぞれ格下げしました。
NY原油は124ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−205.67ドルで取引を終えました。

月初めで週末の今日8月1日(金)は、
午後2時に日自動車販売台数、
午後3時に独小売売上高指数、
午後4時55分に独PMI製造業、
午後5時に欧PMI製造業、
夜の9時半に米非農業部門雇用者数変化、米失業率、
米製造業雇用者数変化、
夜の11時に米ISM製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

31日の米指標の発表では、米GDP(速報値)が1.9%、
米個人消費(速報値)も1.5%という結果となって、
輸出が堅調でなんとかGDPはプラス成長となっているものの、
米GDP約12兆ドルのうち約8兆ドルを占める米個人消費が
落ち込み、減税による景気刺激が効果が限定的で
内需不振となっているようです。

また、米住宅投資は2006年のはじめに
約6000億ドルの規模でしたが、
今年の4-6月期の3,700億ドルまで約4割も縮小しています。

一方、欧州でもドイツ銀の純利益が
前年同期比で63%減となるなど、
サブプライム問題はいまだ厳しい余波となっているようです。

また、余談ですが、アフリカ南部のジンバブエでは、
インフレが200万%を超える状況となっていて、
先日、世界最高額面の1,000億ジンバブエドル紙幣を
発行したばかりですが、今日8月1日からデノミを実施して、
10桁を取り払い100億ジンバブエドルが
1ジンバブエドルとなるとのことです。
なお、1,000億ジンバブエドルでパン一塊が買えないとのことです。
(日経新聞7/31より要約)

さて、月初めで週末の今日は、
ビッグイベントの米雇用統計の発表です。
どのような結果となるか大いに注目されます。


さて今日は、群集カスケードのお話です。

カスケードとは「小さな滝」という意味とともに、
「階段状に連続する状態」とか
「縦の連なり」とか言う意味があるそうですね。

このカスケードですが、群集行動としてはとても日常的で、

たとえば、見知らぬ町に旅行したとして、

「さて、どこかで昼飯としようか。ちょっと暑いけど
 どこかうまいご当地ラーメン店でもないかなぁ…。」

と思ったときに、

コンビニでグルメ雑誌を立ち読みして
アナリスト情報(笑)を得てみるのも、ひとつの手段ですが、

もしも、目の前にラーメン店が二軒あって、
一軒では閑古鳥が鳴いていて、
もう一軒にお客さんが列を作っていた! としたら、

ちょっと時間があるならば、
お客さんが列を作っている店のほうに並んででも
その店のラーメンを食べたいと思うのは、
グルメならずともよくあることですね。(笑)

もちろん、初めてその店で食べるわけで、
その店の味はどのようなものかは分らないわけですが、

多くの人の支持あるほうの店は、はずれがないように感じて、
多くの人が選択するほうへ追従して行動することがあります。

素性の知らぬ見知らぬ人達の行動ではあっても、
その人達の行動に追従したくなるものですね。

同じような心理がマーケットにも働くというのが、
群集カスケードと呼ばれるものです。

かなり合理的な人でさえ、他人の判断を考慮して
投資行動をとることがあるとされています。

相場の方向の勢いに乗るモメンタム・トレードも
この群集カスケードの一種であるかもしれませし、

テクニカル・トレードでの順張りも群集カスケードの
一種かもしれませんね。

この群集心理を利用したのが、
昔のお祭りの夜店の「サクラ」という集客方法で
あったのかもしれませんが、それはさておき(笑)、

かつてのITバブルの時にも、
将来への期待感は確かにあったと思いますが、
会社収益などと全く乖離した異常な株価となったのも、
この群集カスケードによるものだったかもしれませんね。

まぁ、これはさしずめビートたけしさんの
「赤信号、皆で渡れば怖くない」のギャグみたいですが、

これは今だから言えることで、

ITバブルの熱気渦巻く当時は、アナリスト評価を聞くと
その当時はそれなりにとても説得力があって、(苦笑)

かなり合理的な人でも、「少し変だ」とは思いつつも
時代の流れに遅れまいと、
IT関連銘柄の株に投資したものでした。(苦笑)

ITバブルが過去となった今では、
当時がとてもヘンな状況であったのが分りますが、

もともと、市場は合理が支配しているようでいて、
実はときに不合理な感情的行動を取る人々によって
形成されているものですから、

ときには狂気の相場となることがあっても
不思議でもなんでもないのかもしれませんね。

狂気の渦中にある時は潮目も分らないものですが、
最後のババ(高値や安値)さえ掴まなければ、
群集カスケードの狂気のモメンタムの流れに
乗っても良いのかもしれません。

「その最後のババが判らないさ。」
というバブルの教訓もあるものの、

相場において、もしも理屈よりも事実が大切であるならば、
不合理ではあっても、注意しつつ強い動意のほうへ
乗ってみるのも戦略の一つとはなりそうです。

そのような意味では、

ファンダメンタルズを深く研究しなくても、
群集カスケードさえも織り込むレートの
動きを示すチャートでモメンタムのトレードをすることは、
転換点となるチャートポイントを認識している限り、
それなりに理にかなっているのかもしれませんね。


FX ドリームチームのお話

原油価格が一時120ドル台まで下落したこともあって、
NYダウが堅調となりましたね。

さて、一昨日28日(月)は、早朝にNZの貿易収支が発表されて、
−2.230億NZDと市場予想よりはマイナス幅の少ない結果となり、
一時NZが強含みましたが限定的な反応となりました。
ドル円は東京市場がはじまると、限定的ながら上昇しましたが、
その後、レンジの範囲ながらしだいに軟調な展開となりました。
昼頃から英住宅価格の下落を背景にポンドも軟調となりました。
日経平均は前週末比+19.02円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
午後3時過ぎに独GFK消費者信頼感調査が発表されて、
2.1と市場予想より悪い数字となり、
限定的ながらユーロが軟調となりました。
その後、時間外取引でNY原油先物が1ドルほど上昇したことで、
ややドル売り傾向となりました。

この日のニューヨーク時間では、
米指標の発表はありませんでしたが、
IMF国際通貨基金が「世界の金融市場は、もろい状態が続き、
連鎖破綻リスクの兆しも残ったまま。
米住宅市場の底はまだ見えない。」
などの見解を示したことで、米金融株が下落して、
NYダウも100ドルを超える下落となって、
リスク回避の動意にドル円が軟調となりました。
しかしながら、株式市場の下落の割には
ドルは底堅さも感じる展開となりました。
NY原油は124ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−239.61ドルで取引を終えました。

昨日29日(火)は、早朝にNZの住宅建設許可が発表されて、
−20.1%と22年ぶりの低水準となりましたが、
市場反応は限定的でした。
朝に発表された日失業率は、4.1%と市場予想とおりとなりました。
各通貨ともレンジでの動きとなりました。
日経平均は、前日比−194.33円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
「NZのファンドが新規投資と払い戻しを停止した」
との報道にNZドルが下落しました。
午後5時半に英消費者信用残高は9億GBPと市場予想を下回りました。
しだいにドル買い動意となって、ユーロドルやポンドドルなど
ドルストレートが下落しました。ドル円は徐々に上昇しました。

ニューヨーク時間に入ると、
発表時間が未定であった独消費者物価指数(速報値)が
午後9時半過ぎに発表されて、強弱交錯する結果に
市場反応は限定的となりました。
午後10時の米ケースシラー住宅価格は市場予想よりも、
ややマイナス幅を縮小する結果となりました。
午後11時の米消費者信頼感指数は、
構成項目の雇用値は悪化したものの、
指数自体は51.9と市場予想を上回り、
前回値も上方修正されたことや、
原油価格が一時120ドル台まで下落して、
NYダウが堅調な展開となり、
ドルが上昇して、ユーロドルなどドルストレートが
軟調の度を強めました。
NY原油は下落して、121ドル台後半で引けました。
NYダウは、前日比+266.48ドルで取引を終えました。

ゴトウ日の今日30日(水)は、
朝の8時半に日鉱工業生産(速報値)、
午前10時半に豪住宅建設許可、
昼の12時にNZマネーサプライ、
午後6時に欧消費者信頼感、欧業況判断指数、
午後6時半にスイスKOF先行指数、
夜の9時15分に米ADP雇用統計、
夜の9時半に加鉱工業製品価格、加原料価格指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。
また、NY時間の米週間原油在庫にも注目です。

月末の明日31日(木)は、
朝の8時に英GFK消費者信頼感調査、
午前10時半に豪小売売上高、豪貿易収支、
昼の12時にNBNZ企業信頼感、
午後2時に日住宅着工戸数、
午後2時45分にスイス消費者物価指数、
午後4時55分に独失業率、独失業者数、
午後6時に欧消費者物価指数(速報値)、欧失業率、
夜の9時半に米GDP(速報)、米個人消費(速報)、
米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加GDP、
夜の10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・独欧・米・加の指標には注目です。
特に米のGDP(速報)には注目です。

さて、IMF国際通貨基金は、週はじめに「世界の金融市場は、
もろい状態が続き、連鎖破綻リスクの兆候も強いままである。」
という認識とともに、「サブプライム問題での損失は大きいと
予想されるものの、不透明感は薄らいだ」ことを示しました。

また、S&Pのケースシラー住宅価格は、
市場予想よりはマイナス幅を縮小したものの、
前年同月比で16.9%下落して、過去最大の値下がりとなりました。
ピークであった2006年6月からの下落率は、19.8%と2割近く
にもなり、米住宅市場低迷の底はまだ見えないようです。

米経済は今のところ、かろうじてプラス成長と
なっているようですが、
今年の10月から始まる米2009年度では、
財政赤字をGDPの3.3%にあたる過去最高の4,820億ドルと
見積もっている(日経新聞)とのことで、
厳しい状況はまだ続きそうです。

流れに乗りながらも、揺り戻しの動きにも注意して、
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、ドリームチームのお話です。

スポーツの世界にはスター選手を集めた
ドリームチームというのがありますね。

バスケットポールでは、ビラップス、コービー、レブロン、
そして、ダンカンなどが同じチームにいるといると、
ドリームチームとなりそうです。

野球では、イチロー、ロドリゲス、ジーター、松坂…、
うーむ。チーム編成が難しそうですね。(笑)

そういえば、ヘッジ・ファンドにもドリームチームが
過去にありましたね。

1994年2月末に運用を開始した巨大ヘッジファンド
LTCM(Long Term Capital Management)です。

当時は、マイロン・ショールズとロバート・マートンという
2人のノーベル賞経済学者と、
FRBの副議長であったデビッド・W・マリンズも参加するなど、
LTCMは、ドリーム・チームと呼ばれていました。

運用開始にあたって、12億5000万ドルという
ファンドの立ち上げとしては「史上最高額」を当時記録するなど、
まさに鳴り物入りでのスタートでした。

その当初の実績ももの凄く、
デリバティブ(先物取引、オプション取引、スワップ取引)などで
4年で400%の実績を上げました。

オプション取引で「ブラック・ショールズの式」などを駆使して、
あたかも聖杯を得ていたかのように順風満帆でしたが…、

その結末は、ご存知のとおりで、(苦笑)

確率的には数百万分の1であったはずのロシアのデフォルトが
1998年に起こり、ドリームチームのLTCMは破綻しました。

そして現在、ファンドでは人的なドリームチームというのは、
あまり話を聞きませんが、人に代わって、
スーパーコンピューターが主役のドリームチームが
2007年に誕生しました。

その名はグローバル・アルファ・ファンドです。

ゴールドマン・サックスが、
市場で成功しているヘッジファンドの資金運用データを
スーパー・コンピュータで徹底的に分析して、
確実に高いリターンを目指す「史上最強の自信作」として、
鳴り物入りで登場した「究極のクローン・ファンド」でした。

2007年には、1152のヘッジ・ファンドが創設されて、
サブプライムの荒波で563社が市場から退場となった年でしたが、

はたして…、

ドリーム・ヘッジ・ファンドである
グローバル・アルファ・ファンドも、
ご多分にもれずサブプライムの激動で、
あえなく100億ドル近い損失を出すに至りました。

ゴールドマン・サックスの看板を信じて、
多額の資産運用を託した投資家達は、
大きな痛手を受けることとなりました。

このような史実をみると、

マーケットの将来は、どんなに分析しても
過去の延長だけではどうも完璧には捉えきれないようで、

あくまでもリスクを認識した上で、
エッジを求めて確率的に捉えるしかないのかもしれませんね。

天才達のドリームチームやスパコンをも、
いとも容易く打ち負かすマーケットに
絶対性は求めてはいけないのかもしれません。

市場は、侮り難いモンスター(怪物)のようです。


FX マネーの猛獣達のお話

26日(土)の米上院の本会議で、
米住宅公社支援法が可決されましたね。

さて、先週末25日(金)は、
朝に発表された日全国消費者物価指数は、
ほぼ市場予想とおりの結果となって、
市場反応は限定的でした。
また、豪銀最大手のナショナル・オーストラリアが
CDO投資関連引当金を積み増ししたことなどがあって
豪株式市場が下げていることを背景に
豪ドルが軟調となりました。
その後、株式市場の下げを背景にリスク回避の動意で、
ドル円クロス円が軟調となりました。
日経平均は、前日比−268.55円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、少しの間東京時間での地合いを継ぐ
展開となりましたが、その後、ドル円とスロス円が上昇しました。
午後3時に発表された独輸入物価指数は、1.5%と市場予想よりも
強い数字となりました。午後5時半に発表された英GDPは、
市場予想とおりの結果となりましたが、それまでのショートに
カバーが入って、ポンドがしばらく堅調に推移しました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米耐久財受注が発表されて、
0.8%と市場予想を大きく上回り、ドルが堅調となりました。
その後、午後10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数が
発表されて、61.2と市場予想より強い数字となって、
また、午後11時に発表された米新築住宅販売件数も
前月より減少とはなったものの、市場予想を上回る結果となって、
ドル円とクロス円が上昇して、
ユーロドルなどドルストレートが軟調となりました。
その後、格付け機関のS&Pが米住宅公社の格下げの可能性を
示唆しましたが、上位債の格付けは維持するとして
市場反応は限定的でした。
終盤は、ドルストレートにやや反発も見られました。
NY原油は軟調で、123ドル台で取引を終えました。
NYダウは午後からはやや軟調な上下動となって、
前日比+21.41ドルで取引を終えました。

週はじめの今日28日(月)は、
朝の7時45分にNZ貿易収支、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査
などの経済指標が発表されます。
NZの指標には注目です。
今日は米指標の発表はありません。

明日29日(火)は、
朝の7時45分にNZ住宅建設許可、
朝の8時半に日失業率、日有効求人倍率、日小売売上高指数、
午後5時半に英消費者信用残高、英マネーサプライ(確報値)、
夜の10時に米S&Pケースシラー住宅価格、
夜の11時に米消費者信頼感指数、
などの経済指標が発表されます。
米指標には一応注目です。

今週の30日(水)からの主な注目材料は、

30日(水)に、豪建設許可、米ADP雇用統計、米週間原油在庫、

31日(木)に、豪小売売上高、スイス消費者物価指数、
欧消費者物価指数(速報値)、欧失業率、
米GDP(速報値)、米個人消費(速報値)、米シカゴ購買部協会景気指数、

1日(金)に、米非農業部門雇用者数変化、米失業率、
米ISM製造業景況指数、米建設支出、

などがあります。米GDP速報値と週末の米雇用統計が
特に注目されます。

さて、異例となる26日(土)に開かれた米上院の本会議で、
「米住宅公社支援法」が可決されました。

ブッシュ大統領は速やかに署名する方針とのことで、
13日にポールソン米財務長官が表明して以来、
約2週間で早期実現となりました。
これで、ファニーメイとフレディマックの両公社に対して、
財務長官権限での緊急融資と公的資金による資本注入とが
できるようになりました。
また、借り手の救済策も盛り込まれ、
総額3000億ドルの公的な債務保証枠を設定して、
サブプライム・ローンから低利のローンへの借り換えを促し、
差し押さえで自宅を失うことがないように勧めるのことです。

市場にとっては信用収縮を緩和する良い材料となりますが、
先週もある程度の織り込みは進んでいる様子もあり、
また、米の財務を圧迫する懸念も指摘されていて、
今後の市場反応が注目されます。

また、今週は月末と月初の週で週末にビッグイベントの
米雇用統計を控え、原油価格の動向や、
8月5日の米FOMCへの思惑での動きも注目されます。

市場初動に注意しながら、
流れに乗ってトレードしていきたいものです。


さて今日は、マネーの猛獣達のお話です。

モノの本によると、投機や投資のマネーの全体規模は、
円換算で1京円とも6京円とも言われているようで、
あまりに差があって(苦笑)、よく分りませんが、
1京7,000兆円という説が有力なようですね。

私には、ゼロがいくつ続くか数え切れませんでしたが、(笑)
投機や投資のマネーは、とほうもなく大きなもの
であることは間違いないようです。

さて、この天文学的な巨額のマネーは、
おおむね5つのプレイヤーに大別されるようで、

投資銀行、証券会社、ヘッジファンド、
そして、年金・退職金ファンド、政府系ファンド(SWF)
となるようです。

それに、もちろん多数の個人投資家も加わるわけですが、
バイイング・パワーは、5つのプレーヤーが桁違いで、
その多くを占めているようです。

政府系ファンドは、「開けゴマ」の呪文にも似た(爆)
アラブUAEのアブダビ投資庁や、

そして、中国の中国投資公司や
シンガポールの政府投資公社(GIC)などが有名ですが、

為替ニュースなどに出てくるソブリン系は、
Sovereign Wealth Fund(国家資産運用基金)のことで、
頭文字をとって「SWF」で、政府系のファンドのことです。

また、年金・退職金ファンドもとても巨大で、
原油先物市場規模は、この年金ファンドの1%という
説もあるようで、巨大さにビックリしてしまいます。

これらの5つの巨大マネーは、
投機や投資の対象やそのスタイルは、
それぞれ違うようですが、
ときにマネーの猛獣となることもあるようで、

1987年に発生したアジアの金融危機も、
マネーの猛獣達によるアジア通貨に対する
売り浴びせであったとされていますし、

日本のバブル崩壊も、その下地は浮かれた景気でしたが、
どうも仕掛け役はマネーの猛獣達であったようです。

その後、巨大マネーは欧米の不動産を襲い、

さらに、ウォーレン・バフェット氏にして
大量破壊兵器と言わしめた「デリバティブ」で、
資産デフレの鞭も入り、グローバル化と規制緩和の温床のもと、
ついに世界の実経済を震撼させる
サブプライム問題を引き起こすモンスターとなっていきました。

その後もまだ餌は足りぬとばかりに、
原油や穀物のコモディティ市場まで牙をむいています。

為替市場でも、数年前までは日取引量が200兆円と
いわれていましたが、それは数年前の過去の話で、
2007年のBIS統計では、為替市場の日取引量は320兆円にまで
増大しているようで、マネーが加速度的に世界を
駆け回っている様子が覗えます。

私達トレーダーも、
投機の市場にお世話になっているわけで、
あまり偉そうなことはいえる立場ではありませんが、(苦笑)

近年のマネーは少し暴走的で、
教科書に書いてあるような「投機は流動性に貢献している」
などと綺麗ごとも言っていられないところがあるようで、
猛獣のように凶暴化しているような気がします。

でも、私達トレーダーは、
ビッグプレーヤーの売り浴びせでも、下げる時には売り、
インフレを煽って相場が上げている時でも、買うしかないようです。

実経済を考えると少し後ろめたい感じもしますが、
トレードとはマネーの猛獣達につき従うしかないものなのですね。


FX 複雑系としてのマーケットのお話

一昨日は岩手県など東北地方で大きな地震がありました。
私の住んでいる北海道でも家が揺れるほどでした。

さて、一昨日23日(水)は、NZドルが24日の政策金利を意識してか
一部に利下げ期待もあることから軟調な展開となりました。
午前10時半に豪消費者物価が発表されて、+1.5%と市場予想より
強い数字となりましたが、上下動とはなったものの
NZの動きに追従するように豪ドルは軟調となりました。
NZのハノーバーがローンや金利返済を停止した報道があって、
NZの下落が強まりました。
日経平均は前日比+127.97円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、クレディ・スイスの四半期決算が
市場予想より良かったことで株式マーケットが一時上昇しましたが
市場反応は限定的でした。
午後5時半にBOE議事録が公表されて、
市場の大方の予想に反して、
利上げに投票した委員が1名いたことで、
利上げ期待にポンドが上昇する展開となりました。
午後6時に欧鉱工業新規受注が発表されて、
市場予想を下回ったものの、
市場反応は限定的でした。
午後8時前にカナダの消費者物価指数が発表されて、
0.7%と市場予想より強い数字となりましたが、
対ドルや対円でまちまちな反応となりました。

この日のニューヨーク時間では、
S&Pがローマの長期発行体の格付けを下げたことで
ユーロが軟調となりました。
週間原油在庫の発表では、在庫増となって原油価格が下落して、
NYダウやドルが強含む場面がありました。
深夜に発表されたベージュブックでは、
米経済減速とインフレ昂進を強める認識の内容となり、
スタグフレーションを匂わすものとなったものの、
市場の反応は限定的でした。
NY原油は、124ドル台半ばで引けました。
NYダウは、前日比+29.88ドルで取引を終えました。

昨日の24日(木)は、早朝にRBNZの政策金利が発表されて、
据え置きと予想する向きも多かった中、0.25%の利下げとなって、
RBNZ声明でもも今後にさらに利下げする可能性をあることを
明言したことで、キウィが大きく下落する展開となりました。
東京時間では、メジャー通貨の多くは
レンジ相場の展開となりました。
日経平均は、前日比+290.38円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
欧州通貨が軟調となる展開となりました。
午後5時の欧経常収支は−73億ユーロという結果となりました。
また、同時刻の独IFO景気動向は市場予想を下回り、
97.5となりました。
午後5時半の英小売売上高指数は、
−3.9%と市場予想を下回りました。
米フォードの四半期決算では、
86億6700万ドル(約9300億円!)の赤字と
四半期年は同社過去最悪の結果となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半に米新規失業保険申請件数が
発表されて、40.6万人と市場予想より悪い結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
午後11時に米中古住宅販売件数が発表されて、
市場予想を下回り、過去最低の486万件という結果となりました。
これを受けてNYダウがしだいに軟調となって、
リスク回避の動意にドル円とクロス円が軟調となりました。
NY原油は、125ドル台半ばで引けました。
NYダウは前日比−283.10ドルで取引を終えました。

週末でゴトウ日の今日25日(金)は、
朝の8時半に日消費者物価指数、
午後3時に独輸入物価指数、
午後5時に欧マネーサプライ、
午後5時半に英GDP(速報値)、
夜の9時半に米耐久財受注、
夜の10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数、
夜の11時に米新築住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
(日)・英・米の指標には注目です。

さて、フレディマックとファニーメイの
緊急融資など経営支援の法制化が、
無事、進んでいて、ポールソン米財務長官からは、
「ファニーとフレディーに関する法案は市場に対する
非常に強いメッセージである。」と強気の発言もありました。

ファニーメイは、ルーズベルト大統領の時代の
ニューディール政策の一環として1938年に
政府系機関として設立され、68年に民営化されました。
日本ではさしずめ社名に「J」の名のつく会社のようです。
一方、フレディマックは、70年にファニーメイを
補完する目的で設立されました。
現在も民間企業でありながら、OFHEOを介して
政府の監督下にあります。
両社の発行する債券には、「暗黙の政府保証」があるとされ、
格付けは最上級のトリプルAとなっています。

そして、両社の保証・保有する住宅ローン担保関連資産は、
なんと5兆2000億ドル(約556兆円!)もある(日経新聞)そうです。
その資産が住宅価格の底なしの下落で
減価となって窮地に陥ったわけです。

両社を支援する法案が成立しますと、
新たに設立される連邦住宅金融庁(FHFA)の所管となるようですが、
ただアルファベットが変わっただけと
揶揄する声も聞こえてきているようです。(苦笑)

両社支援の法案成立は、まずはひと時の安堵感は得れそうですが、

一方、米フォードの四半期決算では、
86億6700万ドル(約9300億円!)の赤字となって、
米自動車業界のビッグスリー(フォード・クライスラー・GM)
からは、景気減速と原材料高による
呻(うめ)きが聞こえてきそうです。

さて、今日は週末の25日のゴトウ日です。
流れに乗りながらも、節目の時間での相場動向に注意して
トレードしていきたいものです。


さて今日は、複雑系としてのマーケットのお話です。

1987年に株式市場が大暴落した時、
米政府はブレイディ委員会というものを設置して、
株価暴落の「原因」を突きとめようとしました。

しかし、当時、徹底的な調査を行ったのにもかかわらず、
ついに「特定の」原因を突きとめることはできませんでした。

現在でも一部で研究がされていて、
ある程度の説得力のある説はあるようですが、
誰もが納得できる結論には至っていないようです。

さて、ここで興味深いのは、あたりまえのような
前提自体が間違っていた可能性があることです。

そうです。

1987年の暴落には「特定の(外的)要因があるはずだ」
という前提自体が間違っていた可能性があるのです。

市場には、他人の動きに追従する
「フィードバックループ」のような集団行動も見られ、
下落自体が大きな下落の要因となることもあるようです。

また、市場にまつわるその他の面白い事例では、

カルフォルニア工科大学の
デイビッド・ラインウェーバー博士による
「S&P500指数に最も相関のある要素の研究」という、
ものがありました。

その研究において最も高い相関を示したのは…、
先入観抜きに、いろいろな物事の変移量との相関を
単純に数学的な相関を調べた結果…、

なんと、その研究では
「バングラデシュのバターの生産量」が
「S&P500指数に最も相関のある要素」という
結果となったのでした。

そう。調査期間での統計では、
S&P500指数と最も強い順相関を示したのは、
バングラディシュのバターの生産量だった、
というわけです。(苦笑)

馬鹿げている…。

確かに馬鹿げていますが、(笑)
調査期間での先入観抜きの単純な統計処理では、
たまたまNYダウとの相関よりも、
事実として、こうなってしまったわけです。

1987年の米政府はブレイディ委員会による
暴落の主原因の追求と、
デイビッド・ラインウェーバー博士による
S&P500指数の相関の研究の結果は、

市場における前提と、統計の誤謬を象徴しているようで、
なんか興味深いですね。

さらに市場には、値動きも正規分布に収まりきらない
非線形のファットテールのようなところもあり、

論理や数学で解明できそうでも
どうも最後はカオス(混沌)の中に舞い戻ってしまいそうです。

どうやら複雑系の市場には、
決定論を前提とするような「ラプラスの悪魔」は
棲んでいないようですね。

不確定性の世界がマーケットなのかもしれません。(謎)


FX 勝ち負け流転のお話

昨日22日(火)は、ニューヨーク時間でドルが急伸しましたね。

一昨日21日(月)は、東京市場は海の日で休場でした。
午前10時半に豪生産者物価指数と豪新車販売台数が発表されて、
豪生産者物価指数が市場予想を下回り、
一時豪ドルが売られる場面もあったものの、
市場反応は限定的でした。

この日のロンドン時間では、ドル円やスイス円、
そしてポンド円が軟調な展開となりました。
午後4時15分のスイス生産者輸入価格の発表では、
市場予想に対して好悪錯綜して、市場反応は限定的でした。
BOEの政策委員から「英経済はリセッションに向かっている。
政策金利は現在をかなり下回る水準にしたい。」
との発言がありました。
午後8時に米バンク・オブ・アメリカの四半期決算が発表されて、
市場予想より良い結果に、ドル円とクロス円が上昇して、
ドルストレートが軟調となりました。

この日のニューヨーク時間に入っても、
しばらくロンドンの動きを継ぐ展開となっていましたが、
その後、熱帯性暴風雨がハリケーンに発達して
メキシコ湾に上陸するとの観測報道に原油先物が上昇したことや
米リーマンが米シティの目標株価を引き下げたことなどで、
一転して、ドル円が軟調となって、
ユーロドルなどドルストレートが堅調となる展開となりました。
午後11時の米景気先行指標総合指数は、
市場予想とおりの結果となって、
この指標による反応は限定的でした。
原油価格は131ドル台に乗せました。
NYダウは前週末比−29.23ドルで取引を終えました。

昨日22日(火)は、
米市場終了後に発表された米アップルの四半期決算が
市場予想を下回ったことや、
米アメックスの人員削減計画の発表などで、
一時、ドルの軟調がオセアニア時間に加速しました。
その後、東京時間に入っても昼頃までドルの軟調が続きました。
昼過ぎからドル円やクロス円にやや反発が見られました。
日経平均は前週末比+381.26円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時15分にスイス貿易収支が発表されて、
市場予想を上回る24.1億スイスフランという結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
しばらく各通貨ペアともにはっきりしない展開が続きました。
ECB理事からは「インフレ期待は低下し始めている」
と発言がありました。
午後8時に米銀大手のワコビアの四半期決算が発表され、
市場予想を大きく下回る結果となって、
一時、ドル円クロス円が上昇して、
ドルストレートが軟調となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半にカナダの小売売上高が発表されて
市場予想を下回る結果となりましたが、
前回値の上方修正もあって、市場反応は限定的でした。
ロンドン時間でのワコビアの四半期決算が悪かったことで、
ドルが軟調となっていまたが、
過去の金融事業の買収に絡む精査による損失計上で
現金流出を伴わない損失もあったことから、
発表後ややすると戻りも強く見られました。
その後、フィラデルフィア地区連銀総裁が
「インフレは高過ぎる。FRBはもっと総合インフレに気を配るべき。
政策の反転は早期に開始すべき。利上げへ経済の反転を待つ
必要はない」との利上げ期待を促すとても強い発言があり、
ドル円が急伸して、ドルストレードが下落していきました。
その後、午後11時過ぎに発表された
リッチモンド連銀製造業指数が市場予想を下回ったことや、
S&Pがワコビアの格付けを引き下げたことで、
多少の押し戻りはありましたが、原油価格も急落したことで、
市場の動意は強く、ドルの堅調と、ユーロドルやポンドドルなど
ドルストレートの軟調が続きました。
原油は、127ドル台で引けました。
NYダウは、前日比+135.16ドルで取引を終えました。

今日23日(水)は、
午前10時半に豪消費者物価、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧鉱工業新規受注、
夜8時に加消費者物価指数、
深夜の3時に米ベージュブック、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・加の指標には注目です。

明日24日(木)は、
朝の6時にRBNZ政策金利、
朝の8時50分に日通関ベース貿易収支、
午後5時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
同午後5時に欧経常収支、
午後5時半に英小売売上高指数、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・英・米の指標には注目です。
また、この日はクレディ・スイスの四半期決算が発表されます。

昨日22日(火)は、フィラデルフィア地区連銀総裁による
利上げ期待を促すとても強い発言や原油の下落があって、
ドルが急伸して、ドルストレートが下落する展開となりました。

さて、バンカメの予測によりますと、
4-6月期はの米実質成長率は2%近い上昇と
なるという良い予測となっていて、
また、先日のIMFの予測でも08年の米経済の実質成長率を0.5%から
1.3%に上方修正され、さらに利上げ期待と、
足元は良い感じとなってきているようですが、

一方、米財務省によりますと、
戻し減税の効果で家計部門の5月の可処分所得は
前月比+5.7%と33年ぶりの高い伸び率となっているものの、
6月の小売売上高の伸び率は前月比+0.1%にととどまっていて、
減税効果切れの消費を不安視する声は多いようで、
決して楽観はできない実況も覗えるようです。

そして、住宅ローンばかりではなく、
クレジットや車のローンにも焦げ付きが増えてきているようです。

また、たとえばスターバックスでは、米国内で600店舗を閉鎖して、
一万人を超える雇用削減を行うとのことで(日経新聞)、
その他、自動車メーカーや金融機関の雇用削減などもあり、
実経済では「原油高」「住宅下落」「雇用悪化」の
三重苦がしばらく続くと見る向きもあって、
秋以降の景気の下振れを懸念する声もあるようです。

しかしながら、夜明け前が最も暗いという例えもあり、
夜は深くとも日の出の時も少しずつ近づいているのかもしれません。

流れに乗りながらも、揺り戻しの動きにも注意して、
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、勝ち負け流転のお話です。

世の中には写真のように切り取った一瞬の判断では、
一見、負けであるかのように見えることが、
実は勝ちの始まりであることがよくありますね。

その時の恋人と別れが、新たなすばらしい異性との出会いの
きっかけとなることもあるようですし、(苦笑)

私が小さな会社で目の当たりにしたのは、
ワンマン社長と折り合いが悪かったヤリ手の部長が、
ついに会社を追い出しにあって、

その後、誰が見ても最悪の事態から細々とはじめた事業で、
しばらくは鳴かず飛ばずであったものが、

ところが、ワンマン社長の会社の方が
大きな不渡り手形を掴まされて倒産してしまい、
追い出されたほうの元部長が新たに作った会社の方が
繁栄してしまう様を見たことがありました。

その部長にとっては、最悪期が成功の始まりであったわけです。

このように、時の流れまで含めると、
勝ちと負けが逆転してしまうことは、いたるところで見られ、
どうも日常茶飯事のようですね。

相場ならずとも、世の中はけっこう「波」を形成して
事柄が進むようです。

また、この「勝ち負けの流転」は、
彼我の相対で起こることもありますが、
自己の時系列の中で生じることもあります。

どうも「勝ちなのか負けなのか」のほんとうのところは、
時系列で見ないと判らないようですね。

各国の経済にもこれはあてはまるようで、

たとえば、1820年の国別のGDPでは、
なんと1位が中国で2位がインドであったという
記録になっていて、19世紀の初頭までは、
中国とインドは圧倒的な世界の経済大国であったようです。

ちなみにこの頃の米国は第9位で、
日本は6位であったという記録になっています。

当時、世界の経済の覇権は、中国とインドが握っていましたが、
しかしその後、中国とインドの経済は凋落してしまいました。

続いて、英国が台頭し、
その英国の覇権も1929年の世界恐慌たりから揺らいで、
経済の中心地は、ロンドンからニューヨークに移行しましたが、

英国は一時のたいへんな時期を乗り越えて、
再び世界の金融のメッカに復帰しました。

そして現在、経済は米国とユーロ圏と英国、
そして日本という構図のようですが、

今度は世界の4割近い人口を有する
かつての経済の覇者の中国とインドが
200年の時を経て再び世界の経済大国として
復帰しようとしていますね。

そして今…、

米国を震源とするサブプライム問題から、
世界の経済が揺れていますが、

勝ち負けが流転するのならば、

現在の厳しい経済情勢が、新たな世界経済の
繁栄の始まりであることを願いたいものです。


FX 状況による適正戦略のお話

今日の日本市場は海の日で休場ですね。

先週末18日(金)は、
前日のNY後半からオセアニアにかけて調整傾向にあった
ドルが東京時間に入ってから一時強含む場面がありましたが、
動意は続かず、小幅な揉み合い相場となりました。
午前10時半の豪物価指数(輸入・輸出)は強弱交錯して、
市場反応は限定的でした。
ウォールストリートジャーナル紙が
フレディマックが100億ドル規模の新株発行による
増資を検討していることが報じられました。
また、英フィナンシャルタイムズ紙が
「英財務省が財政規律を変更して、政府借を増やすことを検討」
という憶測を記事としたため、
ポンドが急落する場面がありましたが、英財務省によって否定され、
ポンドが戻す動きが見られました。
日経平均は前日比プラス圏で始まったものの、
−84.25円で引けました。

ロンドン時間に入ると、
午後3時に独生産者物価指数が発表されて
市場予想より強い数字となって、
上昇傾向にあったユーロを一時さらに押し上げました。
午後6時の欧貿易収支は市場予想を下回り、
前回値も下方修正されましたが、
米シティの決算発表が控えていたためか、
発表直後の反応は限定的でした。
米シティの四半期決算は、約25億ドルの赤字となりましたが、
3四半期連続の赤字となったものの、前四半期より損失が半減して、
一株当たり損失も−0.49ドルと市場予想より良かったことで、
ドルが強含む展開となりました。
ドル円とクロス円が堅調となって、
ユーロドルなどドルストレートが軟調となりました。

ニューヨーク時間に入ると、
午後9時半にカナダの景気先行指標指数と卸売売上高が発表されて
好悪交錯しましたが、卸売り売上高が+1.6%と
市場予想より良かったことで、一時カナダの上昇が加速しました。
格付け機関のムーディーズが
リーマンブラザースのシニア債を格下げしました。
NYダウはミネアポリス連銀総裁が
「FRBは危機終了まで利上げを待てない」
との主旨の発言もあり上下動となりましたが、
緩やかに上昇しました。
ドル円とクロス円も上下動しながら、
徐々に上昇する展開となりました。
ドルストレートはまちまちの展開となりました。
NY原油価格は下落して、128ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは、一時前日比マイナス圏となるも、
+49.91ドルで引けました。

週はじめの今日21日(月)は、日本市場は海の日で休場です。
午前8時に英ライトムーブ住宅価格、
午前10時半に豪生産者物価指数、豪新車販売台数、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格、
夜の11時に米景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・米指標には注目です。
また、今日はバンカメの四半期決算が発表されます。
そして、米ポールソン財務長官の講演が予定されています。

明日22日(火)は、
朝の8時50分に日全産業活動指数、
午後3時15分にスイス貿易収支、
夜の9時半に加小売売上高、
夜の11時に米リッチモンド連銀製造業指数、米住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
加・米指標には注目です。
また、この日は、ワコビアやワシントン・ミューチュアルの
四半期決算が発表されます。

今週の23日(水)からの主な注目材料は、

23日(水)に、豪消費者物価指数、BOE議事録、週間原油在庫、
加消費者物価指数、ベージュブック、

24日(木)に、RBNZ政策金利発表、独IFO景況感指数、英小売売上高、
クレディ・スイス四半期決算、米中古住宅販売件数、

25日(金)に、英GDP(速報値)、米MBIA四半期決算、米耐久財受注、
米ミシガン大学消費者信頼感指数、米新築住宅販売件数、

などがあります。

さて、先週後半の3日間は、米大手金融機関の四半期決算が、
市場予想より良かったことで、米シティの株価が32%、
米リーマンが44%、そして、ファニーメイとフレディマックが
約80%も上げる(日経新聞)など、信用収縮懸念も和らいでいますが
一部では、今日から実施される「金融株の空売り規制」の
影響があったとされ、
利益確定売りの懸念も指摘されているようです。

また、世界経済を揺さぶるファニーとフレディの支援について、
内実、無制限の支援を求めようとする米政府に対して、
議会では米与党の共和党が抵抗していて、米野党の民主党が
柔軟な姿勢を見せるという構図で、
綱引き状態となっているようです。

そして、米住宅公社債は、いまだ最上級のトリプルAと
なっていますが、同債を格下げすることは、
米国政府の格下げをすることにもなりかねなく、
格下げはないと見る向きが大勢のようですが、今後注目されます。

一方、原油価格はナイジェリアを巡る地政学的リスクに、
供給不安もあるようですが、
年金基金の商品投資の受け皿となってきた
米二大インデックスファンドが、
7月中に成立すると見られる「投資マネーの商品投資制限」も
意識してか、持ち高調整を行っていて、
7/11に147.27ドルの史上最高値をつけた後、
約一週間で10%も下落して、
原油価格は今後も乱高下となると指摘する声が多いようです。

今週は、思惑が交錯して読みにくい相場となりそうですが、
流れに従い、機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、状況による適正戦略のお話です。

レッグ・メイソン・バリュー・トラストの
ファンドマネジャーのビル・ミラーは、
過去40年間において、なんと15年間連続!で
S&P500の利回りを上回った伝説の人ですが、
投資手法が首尾一貫していないことでも有名でした。(苦笑)

1999年のポートフォリオの株価純資産倍率は、
バリュー株の平均と比べて、178%も高かったのですが、

一般のプロの投資家が
何らかの優れていると思われる投資手法、
つまり、信奉する投資手法に依存して運用するのに対して、

彼の投資手法は首尾一貫した投資手法ではなく、
「状況を重視したもの」であったようです。

たとえば、一般の投資手法と言いますと
株式マーケットでは、成長株を中心としたグロース戦略や、
割安株を中心としたバリュー戦略がありますが、

一般には、それぞれのファンドやマネージャーの
指針や考えに基づいて、
主軸の戦略を決めて運用することが多いものの、

ビル・ミラー、彼の場合は違ったのです。
「状況により」戦略を変えたのです。

その優柔不断な裁量が、首尾一貫の律儀を打ち負かして、
すばらしいパフォーマンスをレコードしたということで、
とても興味深いですね。

数学でも複数解があるものもありますが、
単純解のほうが美しく、

かのアインシュタインでさえ、
万象を説明できる大統一理論をもとめたように、

一般に人はより良いものを求め、
昂ずると「唯一絶対」を求めたがります。

ところが、ときには処女のように臆病で、
ときには暴君のように激しい振る舞いもする
優柔不断で多重的な市場を

たった一つの手法で解き明かそうとすること自体、
何でも治癒する万能薬を求めるように
無謀な試みであるのかもしれません。

ときに、特定の手法ではどうしても機能しない
「状況」が訪れます。

そのたびに新たな唯一の聖杯(ホーリー・グレイル)
を求めていては、永遠のドリフターとなってしまいますね。

薬にたとえるならば、
風邪には風邪の薬、胃の不調には胃薬、
というように、

「状況に応じた処方」ができないと、

一時は勝っても常勝とは成り得ないようです。

いくつもの複数戦略を所持して、
状況によって使い分けることが、
適正戦略となるのかもしれません。

また、もしかすると、

大工さんでノコギリしか持っていない人はいないように
そして、大工さんが要所要所で道具を使い分けるように
適正戦略となる「状況に応じた戦略の使い分け」こそが
真の裁量であり、聖杯であるのかもしれませんね。

多重的なマーケットには、多くの神様がいるようです。(笑)


FX フィードバックの輪廻のお話

ここ2日間ドルが堅調となっていますね。
今日は満月ですが、「満月のドル買い」のアノマリーは
最近はあまり聞かなくなったものの、
さて、今日のドルは如何なりますか…。

一昨日16日(水)は、オセアニア時間から東京時間の仲値にかけて、
やや動意薄の相場となりました。
その後、午前11時頃から前日の米上院でのバーナンキFRB議長の
発言が蒸し返されることとなったか、
ドル円クロス円が軟調な展開となりました。
また、豪ドルが、RBA総裁の発言に
利上げ期待が後退して軟調となりました。
日経平均は前日比+6.24円で取引を終えました。

この日のロンドン時間では、
ドル円やクロス円が軟調に推移しました。
午後3時に独消費者物価指数が発表されましたが、
市場予想とおりの結果となって市場反応は限定的でした。
午後4時15分のスイス実質小売売上高では、
市場予想を上回る強い数字となり、
一時スイスが買われましたが限定的でした。
午後5時半の英失業率は市場予想とおりの結果となり、
午後6時の欧消費者物価指数も市場予想とおりの結果となりました。
ともに市場反応は、あまり見られませんでした。
その後、米銀のウェルズ・ファーゴの四半期決算が
市場予想より良かったことでNYダウ先物が上昇して、
ドル円とクロス円が堅調となっていきました。

この日のニューヨーク時間では、
米消費者物価指数が市場予想を上回る強い結果となりましたが、
市場反応は限定的でした。
午後10時の対米証券投資では、やや弱い結果となりましたが、
続いて発表された米鉱工業生産と米設備稼働率が、
市場予想を上回る良い数字となって、ドルが買われる展開となり、
ドル円クロス円が上昇して、ユーロドルが軟調となりました。
その後、政府統計で原油在庫の増加が発表されると、
原油価格が急落して、NYダウが堅調の度を増していきました。
そして、米下院での質疑応答でバーナンキFRB議長が
「無秩序な市場は為替介入を正当化させる。FRBの最優先課題は
インフレの抑制。ファニーメイとフレディーマックに
破綻の危険はない。」などの強い発言があって、
NYダウが大きく上昇して、
ドル円とクロス円の上昇に拍車がかかることとなりました。
また、深夜に発表されたFOMC議事録では、
「一部のメンバーは早急な利上げを支持していた」ことが
明かされて、その後、状況の変化もあり、
FRB議長の現在の発言といくぶん乖離があるも、
利上げ期待にドル買いが継続することとなりました。
NYダウは前日比+276.74ドルで取引を終えました。

昨日17日(木)は、FT紙による「一部の政府系ファンドがドルへの
エクスポージャーを減らそうとしている」との報道もあって、
ドルが軟調な展開となりました。
その後、午前11時頃からは動意のない
小幅な揉み合いとなっていきました。
日経平均は前日比+127.15円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
ドル円とクロス円が上昇してするスタートとなりましたが、
動意は続かず上下動となりました。
午後6時の欧建設支出は+0.2%となりましたが
市場反応は限定的でした。
その後、JPモルガンの四半期決算が発表され、
市場予想を上回ったことで、
ドルが堅調となりドル円とクロス円が上昇して、
ユーロドルが下げる展開となりました。
また、ポールソン米財務長官から
「政府系住宅金融機関の改革案に非常に自信を持ち楽観している」
とのコメントがありました。

ニューヨーク時間に入ると、米住宅着工件数と米建設許可件数、
そして米新規失業保険申請件数が発表されて、
どちらも市場予想より良い数字となって、
ドルが一時堅調となりました。
しかし、午後11時発表されたフィラデルフィア連銀指数が
市場予想を下回り、構成項目の雇用指数も悪化となったことと、
原油価格が一時136ドル台まで上昇したことで、
NYダウが軟調となり、ドル円やクロス円が一時軟調となりました。
その後、原油価格が133ドル台まで下落したことで、
NYダウも上昇してドル円クロス円が再び上昇して、
ドルストレートが軟調となりました。
カナダ中銀の金融政策報告では
「インフレは09年第1四半期に4.3%でピークの見込み。
政策金利は適切な水準」という見解を示しました。
IMFがリセッションの可能性は残るとしながらも、
世界経済の成長率を4.1%に上方修正しました。
その後、原油価格が130ドルを割り込む急落となって、
ドル円とクロス円の上昇が続きました。
NY時間の原油価格は129ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+207.38ドルで取引を終えました。

週末の今日18日(金)は、
朝の8時50分に日銀政策決定会合議事録、
午前10時半に豪輸入物価指数、
午後3時に独生産者物価指数、
午後6時に欧貿易収支(季調済)、欧建設支出、
夜の9時半に加景気先行指標指数、加卸売売上高、
などの経済指標が発表されます。

また、今日は米シティグループの四半期決算が発表されます。

さて、米住宅着工件数は+9.1%となりましたが、
ニューヨークの建築基準が7月に変わることによる
駆け込みがあった模様で、
これを除くと−4%で、前年同月比では−26.9%の
大幅減となっています。

そして、JPモルガンの四半期決算は、市場予想を上回ったものの、
前年同月比の純利益では、−53%となっています。(日経新聞)

一方、米議会では個人向け減税など
追加の景気対策の協議に入っているようです。

また、欧米の金融機関でヘッジファンドなどに
LBOでの買収資金を融資する際に、
リスク軽減のために発行している貸付債権の証券化が、
信用収縮に債権が値下がりして、
皮肉にも逆にこれにより損失を招いているとのことで、
ドイツ銀やクレディ・スイス、そして米シティグループや
米JPモルガンなど欧米大手銀の
さらなる追加損失懸念が指摘されています。

原油価格下落の影響の大きいNYダウ上昇によるドル反発のようで、
流れに乗りながらも、過度の楽観なく
トレードしていきたいものです。


さて今日は、フィードバックの輪廻のお話です。

以前も、一度取り上げた話題ですが、
少しだけ掘り下げてお話します。

フィードバックとは、反応とか帰還を意味する言葉ですが、
市場は正と負のフィードバックの両方が
作用しあって形成されていきます。

正のフィードバックは、変化をもたらし、
負のフィードバックは、安定化や沈静をもたらします。

正のフィードバックは、変化を加速させる力となります。
雪だるま効果やカスケード、
そして増幅などの現象などがそれです。
相場では、ブレークアウトの状態ですね。

また一方、価格が適正値から乖離した場合に、
その乖離を埋めようとして市場が動くことがあります。
オーバーシュート(行き過ぎ)を沈静化もしくは回帰させたりして、
発散への変化の抵抗となります。
これが負のフィードバックですね。

これら正と負のフィードバックが作用しあって
相場が形成されてきますが、

正のフィードバックが優勢の「変化が加速する時」には
順張り的なトレードをすべき時のようで、

負のフィードバックが優勢の「回帰の時」には
逆張り的なトレードをすべき時ですね。

また、正と負のフィードバックが拮抗している時は、
いわゆる「保ち合いの状態」で市場はとても効率的となって、
トレードチャンスがない状況といえるかもしれません。
昂じると膠着状態となって、次の動きを待たねばなりません。

現在はキャリートレード派は激減していますが、
スワップ狙いはともあれ、

保ち合いの状態は、差益狙いのトレードを「休む時」です。

「変化が加速する時」
「回帰の時」
「休む時」

トレードとは、これらの「時」を
見定めることなのかもしれませんね。

また、相場では正と負のフィードバックが
輪廻する性質があるようで、

「正のフィードバックは、負のフィードバックの予兆」
「負のフィードバックは、正のフィードバックの予兆」

となるようですね。

そして、フィードバックはボラティリティという言葉に
置き換えれそうで面白いですね。

増大したボラティリティは、保ち合いの予兆で、
また、保ち合いは、ボラティリティ増大の予兆となるようです。

ボラティリティの極限は、以前の合意の頂点である高値と安値で
あることも多く、レジスタンスと呼ばれることがあります。

ここが破れると、ボラティリティは新たな極限へと
進むことがあります。

また、保ち合いの極限の膠着は、
ボラティリティ増大の入り口となります。

こうしてみると、
膠着、そして以前の合意の頂点である高値と安値は、
正と負のフィードバックの転換点となることも多く、
チャートの注目ポイントとなりそうです。

相場の「変化が加速する時」「回帰の時」「休む時」
を見極めるには、

「市場合意の頂点である高値と安値」と、
そして「膠着状態」が
重要なヒントとなりそうですね。


FX 曖昧と明確のお話

昨日の米議会証言では、「米景気見通しには重大な下振れ
リスクがある。」としながらも、
「インフレ防止は金融当局者の重大な責任」と、
インフレ警戒へ政策運営の軸足を移す(日経新聞)
という発言がありましたね。

一昨日14日(月)は、窓の方向はまちまちでしたが
ドル円やクロス円で窓を空けてのスタートとなる
通貨ペアがありました。
米財務省とFRBによる「フレディマックとファニーメイの支援策」
の報道などでリスク回避がやや沈静して、
ドル買いの動きも見られましたが、
はっきりしない相場展開となりました。
日経平均は前週末比−29.53円で取引を終えました。

この日のロンドン時間でも、しばらく米財務省とFRBによる
フレディマックとファニーメイの支援策報道が蒸し返されたか、
ドル買いの動きが見られましたが、強い動意となりませんでした。
午後5時半の英生産者仕入価格と英生産者物価指数(コア)が
市場予想より弱い数字で、一時ポンドが売られましたが、
市場反応は限定的でした。
午後6時の欧鉱工業生産は−1.9%と、市場予想よりも低下幅は
小く済んだものの、市場反応は限定的でした。

この日のニューヨーク時間では、ダウが前週末比でプラス圏での
スタートとなったものの、米財務省とFRBによるフレディマックと
ファニーメイの支援策に対して
「株主にとって不利となるのではないか」
「政府支援があっても損失計上は避けれない」といった
思惑もあったか、前週末のインディマックの業務停止も
蒸し返されて、金融株が下落して、
NYダウも前週末比でマイナス圏となると、
リスク回避の動意にドル円とクロス円が軟調となりました。
一方ドル売りにポンドドルやユーロドルが堅調となりました。
NYダウは前週末比−45.35ドルで取引を終えました。

昨日15日(火)は、朝にNZ消費者価格が発表されて、
+1.6%と強い数字となったことで、
一時NZが買われる動きもあったものの、
スタグフレーション懸念もあって、上下動の後、NZが下げました。
午前10時半の豪RBA議事録の発表では、現在の豪金利がインフレを
抑制に適切な水準であるとして、
今後の利上げ示唆はありませんでしたが、
市場反応は限定的でした。
午後1時半過ぎに発表された日政策金利は、
市場予想とおりの据え置きとなりました。
日銀の経済見通しでは、08年度中心に成長率はいくぶん下振れ、
物価は上振れ、認識が示されました。
ドル円は、米経済の懸念や日経平均の軟調を反映して
軟調に推移しました。
一方、ユーロドルなどドルストレートが堅調な展開となりました。
日経平均は前日比−255.60円で取引を終えました。

ロンドン時間に入ると、
米金融機関の信用収縮懸念にドル売りが進み、
ドル円やクロス円が下落して
ユーロドルなどドルストレートが上げました。
午後5時半に英消費者物価指数と英小売物価指数が発表されて、
ともに市場予想より強い数字となり、一時ポンドが上昇しましたが、
結果的に市場反応は限定的でした。
午後6時の独・欧のZEW景況感調査は
市場予想より悪い結果となりましたが、市場反応は限定的でした。
ユーロドルが1.60台前半まで上昇しました。

ニューヨーク時間に入ると、
ドル円とクロス円の下げも一巡となって、
ユーロドルなどドルストレートの上昇も一服となりました。
午後9時半に発表された米小売売上高は+0.1%と弱く、
米生産者物価指数は+1.8%と強く、
NY連銀製造業景気指数は−4.9%と弱く、
市場予想に対して交錯して、市場反応は限定的でした。
午後10時のカナダ政策金利は市場予想とおりの
据え置きとなりました。
午後11時の米企業在庫は市場予想以下の0.3%という
結果になりました。
午後11時からの米上院での議会証言では、バーナンキFRB議長から
「景気見通しには重大な下振れリスクがある。住宅市場は引き続き
重大な圧力にさらされている。」などの発言があり、
リスク回避の動意にドル円クロス円が下落しました。
格付機関のムーディーズが、ファニーメイと
フレディーマックを格下げしました。
その後は、一時146ドル台となっていた原油価格が急落したことや、
その後のバーナンキFRB議長の発言で、
「インフレ防止は金融当局者の重大な責任」と
インフレ警戒へ政策運営の軸足を移す発言があり、
ドル円とクロス円が戻す展開となりました。
一方、ドルストレートもドルのショートカバーに
軟調な展開となりました。
原油価格は、138ドル台の後半で引けました。
NYダウは前日比−92.65ドルで取引を終えました。

今日16日(水)は、
朝の8時50分に日第三次産業活動指数、
午前9時半に豪Westpac先行指数、
午後0時05分に豪中銀総裁講演、
午後3時に日工作機械受注(前年比)、
同午後3時に独消費者物価指数(前年比)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
午後5時半に英失業率、
午後6時に欧消費者物価指数、
午後8時に米MBA住宅ローン申請数、
夜の9時半に米消費者物価指数、
同夜の9時半に加製造業出荷、
夜の10時に対米証券投資(米ネット長期TICフロー)、
夜の10時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
英・欧・米の指標には注目です。

また、今日16日(水)の夜の11時には、米バーナンキFRB議長の
議会証言の2日目が下院で行われる予定です。

明日17日(木)は、
午後2時に日景気先動向調査(先行指数・一致指数)、
午後3時に独消費者物価指数(EU基準)、
午後6時にスイスZEW景況感調査、
夜の9時半に米住宅着工件数、米建設許可数、
米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加国際証券取扱高、
夜の11時にフィラデルフィア連銀指数、
夜の11時半に加中銀金融政策報告、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

また、17日(木)には、米JPモルガンチェースと米メリルリンチの
四半期決算が発表予定となっていますので注目されます。

さて、米の議会証言では、バーナンキFRB議長が
「米景気見通しには重大な下振れリスクがある。
住宅市場は引き続き重大な圧力にさらされている。」
としながらも、「インフレ防止は金融当局者の重大な責任」と
インフレ警戒へ政策運営の軸足を移す(日経新聞)
という発言がありました。

また、米ポールソン財務長官からは
「フレディーマックとファニーメイの株式の早期買い入れの
計画はない。また、両社の国有化の考えはない。
GSEの支援は、ただちに公的資金投入をするものではない。
金融市場と住宅市場の安定が優先課題。」という主旨の発言があり
マーケットは揺れる展開となりました。

インフレを引き締めれば、脆弱な米景気を失速させる懸念もあり、
FRBの金融政策の舵取りはますます困難を極めた状況となっていて、
来月8月のFOMCが注目されます。

思惑に揺れる展開もありそうですので、流れに乗りながらも、
株価を睨みながら機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、曖昧と明確のお話です。

とかく「曖昧」といいますと、物事がぼんやりしていて、
はっきりしないことで、嫌われますね。

しかし、物事がすべて「明確」にできるかといいますと、
そうとも言えないようで、難しいところがあります。

たとえば「朝」という概念も、
午前何時何分と明確なものであったら、
ちょっと日常会話がギクシャクしてしまうかもしれませんね。(笑)

また、たとえば、建築に携わる左官屋さんでも、
一応は、セメント何kgに対して、水を何リッター、
そしてボンドが何gという、基本はあるようですが、

これはあくまで基本であって、熟練の親方さんともなると、
「今日は暑いし、この面の仕上げでは日照りも強いから…」
ということで、ちょっと水の加減を調整したり、
少し微妙な塗り厚の調整できれいな仕上げができるようで、

「ちょっと」や「少し」という曖昧な加減で、
新入りの職人さんではできない、
いわゆる「ベテランの職人技」となることもあるようですね。

ところが、実際に親方さんは、その微妙な調整をしていても

「ねぇ親方、外気温と日射の変移量で、セメントと水とボンドの
 混合比の最適化の表を作りたいのですが、教えてくれませんか?」

と、新入りさんが聞いたとしても、(笑)

「あぅ、なんだと? 変移量だぁ。そんなこたぁ、分からねぇよ。
 俺だって先代にコテでこつかれて体で覚えてきたんだ。
 知りたかったら、俺のやること見て覚えろ!」

と、一喝されてしまうことでしょう。

実際にそれを行えている親方さん自身でも、
明確な分量を表現できないこともあるようです。(苦笑)

でもまたさらに、もしかすると親方自身は意識していなくとも、
外気温と日射量だけではなく、風の具合や日没の時間まで含めて
微妙な加減をしているのかもしれませんね。

このような「曖昧」は、焼き鳥の塩加減にしても
中華料理の炒め物の火の入れ方にしても、
きっといろいろな分野にあることだと思います。

さて、学のある人ほど「分析」を好むようで、

「分析的に整理すれば物事が明確となる」ということを
ほとんど疑いもしないことがあります。

分析とは、物事を分解して、成り立っていることがらを
明らかにするために突き詰めることですが、

しかし、その反面、
全体観の認識が失われてしまうことがあるようですね。

たとえば、美しい女性を分析して、
「この美の構造を分析しよう」と、

鼻高が何センチ何ミリ、目や口の顔面に占める割合、
そして、それらの顔面における配置を分析しても
美容整形の分野以外では、ほとんど意味がないように、(爆)

全体観そのものが大切と言うことがありますね。

理屈抜きに「美しいから美しい」わけです。

さて、相場も多数の異質な要素が絡み合い、
相互作用的にひとつの「系」として
存在しているところがありますので、

分析は部分を明確化する大切なひとつのアプローチですが、
系として全体を見る「曖昧な全体観」も忘れずにいたいものです。

相場に、もしも数学的に分析できない
アートなところがあるとすれば、
ときには絵画を見るようにチャートを俯瞰(ふかん)して、

「下げそうだ」「上げそうだ」「保ち合が続きそうだ」

全体観で相場のイメージを感じてみることも面白そうですね。


FX情報をもっと見る
過去ログ
2017年04月(4)
2017年03月(4)
2017年02月(4)
2017年01月(4)
2016年12月(4)
2016年11月(4)
2016年10月(5)
2016年09月(4)
2016年08月(2)
2016年07月(5)
2016年06月(4)
2016年05月(4)
2016年04月(4)
2016年03月(4)
2016年02月(4)
2016年01月(5)
2015年12月(3)
2015年11月(4)
2015年10月(4)
2015年09月(3)
2015年08月(4)
2015年07月(4)
2015年06月(4)
2015年05月(4)
2015年04月(4)
2015年03月(4)
2015年02月(4)
2015年01月(3)
2014年12月(3)
2014年11月(4)
2014年10月(4)
2014年09月(4)
2014年08月(4)
2014年07月(4)
2014年06月(4)
2014年05月(3)
2014年04月(4)
2014年03月(4)
2014年02月(4)
2014年01月(4)
2013年12月(3)
2013年11月(4)
2013年10月(4)
2013年09月(5)
2013年08月(3)
2013年07月(4)
2013年06月(4)
2013年05月(4)
2013年04月(4)
2013年03月(5)
2013年02月(4)
2013年01月(4)
2012年12月(4)
2012年11月(3)
2012年10月(4)
2012年09月(5)
2012年08月(3)
2012年07月(5)
2012年06月(3)
2012年05月(4)
2012年04月(5)
2012年03月(4)
2012年02月(4)
2012年01月(4)
2011年12月(4)
2011年11月(4)
2011年10月(5)
2011年09月(4)
2011年08月(3)
2011年07月(5)
2011年06月(4)
2011年05月(5)
2011年04月(4)
2011年03月(4)
2011年02月(4)
2011年01月(5)
2010年12月(4)
2010年11月(4)
2010年10月(5)
2010年09月(4)
2010年08月(5)
2010年07月(4)
2010年06月(4)
2010年05月(5)
2010年04月(4)
2010年03月(5)
2010年02月(4)
2010年01月(4)
2009年12月(7)
2009年11月(8)
2009年10月(7)
2009年09月(8)
2009年08月(9)
2009年07月(13)
2009年06月(13)
2009年05月(11)
2009年04月(11)
2009年03月(12)
2009年02月(11)
2009年01月(11)