FX 相場の不思議な性質のお話

北海道では街中でもちらちらと初雪が降る季節となりました。

<一昨日の週初め11月3日(月)の主な出来事>

サマータイムが終わったオセアニア時間のスタートは、
比較的静かな相場で始まりました。
東京時間は、日本が祝日で市場参加者が少なかったようですが、
ドル円やクロス円が上昇して堅調に推移しました。
豪小売売上高は市場予想とおりの結果となましたが、
豪住宅価格指数は−1.8%と
市場予想予想より弱い結果となりました。
ドル円とクロス円は上昇の後、
方向感のない揉み合いとなりました。

ロンドン時間では、
ドル円やクロス円が揉み合いとなりましたが、
ポンドが軟調な展開となりました。
スイスSVME購買部協会景気指数は47.0と
市場予想よりやや強い結果になりました。
独コメルツ銀が、政府から82億ユーロの
資本注入を受けると発表しました。
ユーログループ議長が
「ユーロ圏はテクニカル的リセッションに直面。
問題は深刻になっている。」と発言しました。

ニューヨーク時間に入ると、
ドル円やクロス円が一時軟調な展開となりました。
欧州通貨の軟調はしばらく続きましたが、
その他のクロス円やドル円は反発する場面も見られ
揉み合い相場となりました。
深夜12時に発表された米ISM製造業景況指数は38.9と、
市場予想を大きく下回りましたが、
悪い状況は織り込みも進んでいて、
NYダウが揉み合いながらも底堅く推移したこともあってか、
市場反応は限定的でした。
複数の欧州要人から、欧のリセッションや
経済の下振れリスクを懸念する発言がありました。
ドル円とクロス円はしだいに軟調な展開となっていきました。
米GMが自動車の販売台数は第2次世界大戦後最悪と報じました。
ユーログループ議長が
「経済成長は公共需要によって支えられている。
09年に失業率は悪化の見込み。インターバンクの状況は改善。」
という主旨の発言をしました。
NY原油は63ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−5.18ドルで取引を終えました。

<昨日4日(火)の主な出来事>

オセアニア時間から東京時間の初めは
ドル円とクロス円が上下動しながらも軟調な展開となりました。
米ゴールドマン・サックス関連のヘッジファンドが
10億ドル規模の損失を出したことが報じられました。
その後、日経平均の堅調を背景に一時ドル円とクロス円が
反発する場面もありました。
昼の12時半に豪RBA政策金利が発表されて、
市場予想を上回る0.75%の利下げという結果になりました。
発表後、豪ドルが下落動意となり、
これにつられるように、
一時ドル円とクロス円が軟調となりましたが、
日経平均の大幅上昇を背景に
しだいに反発する展開となりました。
日経平均は前週末比+537.62円と終値で9000円台を回復して
取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスの消費者物価指数が発表されて、
市場予想よりやや強い0.5%という結果となりました。
ドル円とクロス円は、日経平均の上昇や欧州株の上昇を背景に
リスク回避が後退して、
上下動しながらも上昇する展開となりました。
午後7時に発表された欧生産者物価指数は−0.2%と、
悪いながらも市場予想よりやや強い結果となりました。
ユーロドルなどドルストレートも
しだいに堅調な展開となりました。

ニューヨーク時間では、
仏財務相が「インフレ率の低下は利下げを視野入りさせる。」
との発言をしました。
格付け機関のフィッチが
「09年の世界経済成長率は1.0%の見込み。
英・米・欧・日の09年の経済成長は戦後最悪と予想。
日欧は09年にリセッション入りする可能性。」
と経済成長に関する発表を行いました。
深夜12時に発表された米製造業受注は−2.5%と
市場予想より弱い結果となりましたが、
NYダウやS&P500がが堅調な展開となりました。
ドル円が一時100円の大台を回復しましたが、
終盤は失速して再び大台を割り込みました。
NY原油は70ドルあたりで取引を終えました。
NYダウは前日比+305.45ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の今日5日(水)の主な予定>

午前9時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
午前9時半に豪貿易収支、豪住宅建設許可件数、
午後6時半に英鉱工業生産、英製造業生産高、
午後7時に欧小売売上高、
夜の9時半に米チャレンジャー人員削減数、
夜の10時15分に米ADP雇用統計、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(総合)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・欧・米指標には注目です。

<明日6日(木)の主な予定>

朝の6時45分にNZの失業率、
朝の8時50分に日銀金融政策決定会合議事要旨(9月・10月6・7)
午前9時01分に英NIESRのGDP予想、
午前9時半に豪失業率、豪新規雇用者数、豪労働参加率、
午後2時に日景気先行CI指数(速報)、日景気一致CI指数(速報)、
夜の8時に独製造業受注、
夜の9時に英BOE政策金利、
夜の9時45分に欧ECB政策金利、
夜の10時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
夜の10時半に米非農業部門労働生産性(速報)、
米新規失業保険申請件数、
同夜の10時半に加住宅建設許可、
深夜の12時に加Ivey購買部協会指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・英・欧の指標には注目です。

さて、金融危機が実体経済へと波及して、
米欧はリセッション入りの局面ともなってきているようですが、
ECBの追加利下げはほぼ確実と見る向きが大勢を占めています。
また、欧州ではフランスが企業の投資を促すための
税制優遇処置を講じたり、
ドイツは雇用維持に向け助成金をの拡充の検討に入るなど、
景気対策も本格化してきているようです。

各マーケットの状況はさまざまですが、
コモディティ市場では主要農作物価格が急落して、
また、世界の不動産投資信託(REIT)では、
昨年5月比で70%減となったり、
一方、外債型投信は解約増となっているものの、
日本株投信は10月に7ヶ月ぶりに流入超となってきたとのことで、
上げては下げる乱高下の懸念もささやかれていますが、
株式市場とともに反発の動きも見られてきた
マーケットもあるようです。

さて、米大統領選はオバマ候補の優勢が伝えられていますが、
日本時間の今日5日の昼過ぎには結果が判明するとのことです。
また、英欧の政策金利の発表や、週末にも米雇用統計と、
一時100円台を回復したドル円の今後の動向も注目されます。
イベント続きで思惑が交錯して相場が大きく揺れる
展開の可能性もありそうです。


さて今日は、相場の不思議な性質のお話です。

トレードしているといろいろ気になる経済指標ですが、
逆に相場自体が景気の先行指標となることがあるようですね。

卵と鶏のお話のようでもありますが、

ときに経済指標にも影響される相場自体が
景気の先行指標となるということはちょっと興味深いものです。

相場には、解らないことや未来をかなり正確に「予見する」
不思議な性質があることが知られていますね。

1906年、イギリスでのこと、
科学者のフランシス・ゴルトン博士が行った実験によりますと、

家畜の品評会で一頭の牛が処理されて、
その内臓を取り除いた後の重量を当てる
イベントのような実験で、

家畜に何の専門知識を持たない一般人が大半の
787の回答が集まったのだそうで、

そして、その787の回答の数字をすべて足して787で割ると、
「平均値」となる、ある数字が得られたのだそうです。

その平均値は、1197ポンドの重さでした。

さて、果たして牛の重量を公開で計測したところ、
なんと牛の内臓を取り除いた重量は1198ポンドであったそうで、
なんと誤差はわずか0.08%しかなかったという、
嘘のような本当の話があるそうです。

また、1986年1月28日に起きたアメリカの宇宙飛行船の
チャレンジャー号が発射直後に墜落した痛ましい事故があったとき、

株式市場はこの事故に反応を示したのですが、

事故発生の21分後には、
チャレンジャーの機体とエンジンを製造していた
Rockwell社の株価が6%安となって、

発射台や関連設備を製造しいたRockheed社の株価が5%安、
機外の燃料装置を製造していた
Martin Marietta社が3%安となって、

そして、
固体燃料補助エンジンを製造していたMorton Thioko社の
株価が特に憶測や噂はなかったものの、
ストップ安となったのだそうです。
(先物には値幅制限があるようです)

はたして、チャレンジャーの事故の6ヶ月後に、
事故調査委員会が発表した調査結果では、
なんとMorton Thioko社製品の欠陥が
チャレンジャーの事故を引き起こしたことが
明らかとされたのでした。

「そんなのたまたまさ。偶然だよ。」

という感じもしなくもありませんが、
不思議といえば不思議な出来事ですね。

平均値や相場が、解らないことや未来を
かなり正確に「予見」しているようでもあります。

その他にも相場にまつわる不思議がいろいろあるようですが、

相場は、多くの市場参加者の動意(ポジション)で形成されても、
常に勝者は少数であることなどもちょっと考えると不思議ですね。

たとえば上昇相場に乗るということは、
市場の大勢動意に逆らわずに従い、
買いポジションを持つ、ということとなりますが、

ところが大勢の動意のままにいつまでも付き従うと、
どこかで敗者となってしまうことも不思議なことです。

勝者となるには、ころの良いところで他の誰かよりも
はやく大勢動意から抜け出さなくてはならないのですね。

「富を創造することにもなる投資と違って、
 投機行為は奪い合いのゼロサム・ゲームだからさ。」

と言われれば、何か解ったような気にもなりますが、

大勢動意に従うことが相場に乗ることなのに、
ところが勝者は大勢ではなく、少数であることは、
ちょっと不思議な感じがしますね。

バブルと気づかないうちにバブルが生まれ、
そして、やがて崩壊して、
大衆の絶望の中に強気相場の芽が育(はぐく)まれたり、

プロスペクト理論が指摘するように
損を避けようとする人の自然な心理が、
逆に損を招く元凶となったり、

相場の世界では、
いわゆる一般常識がかなりの率で真逆となるようで、

学識のある有能な人が
てんで相場に勝てないこともよくあることで、
これらも相場の不思議のひとつなのかもしれません。

「相場の世界は欲と恐怖が作る魔界だからなんだよ。
 一般世間の常識が通用するわけがない…。」

こんな言葉のほうが不思議と納得させられますが、(苦笑)

どうも相場とかかわるには、
普通ではない感覚が必要なことも少なくないようですね。

そう言えば、世界一の富豪のウォーレン・バフェット氏も
どことなく魔法使いに似ているような…。(冗談)


FX 「相場に定理があったなら」のお話

北海道は初雪の便りの季節となりました。

為替市場も今週でサマータイムが終わり、
来週からはマーケットが1時間遅くなりますね。

<一昨日29日(水)の主な出来事>

前日の終盤にNYダウが急伸したことでオセアニア時間では、
ドル円とクロス円が堅調に推移しました。
オセアニア時間に発表されたNZ貿易収支は、輸出が落ち込み
市場予想より弱い−11.83NZドルという結果になりました。
日鉱工業生産(速報)は市場予想より強い
1.2%という結果になりました。
東京時間に入ると上昇した日経平均が
一時上げ幅縮小したこともあって、
ドル円とクロス円およびドルストレートが
一時軟調な展開となりました。
日経平均は前日比+589.98円で円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
東京時間終盤でドル円とクロス円が反発した地合いを継いで、
FOMCを控えた様子見的な上下動の揉み合いとなりながらも、
ドル円とクロス円が徐々に上昇する展開となりました。
午後6時半に発表された英消費者信用残高は、
市場予想より弱い3億ポンドという結果になりました。
EU欧州委員長が11月26日に、雇用対策、景気対策、金融緩和、
などを盛り込んだ総合的な経済対策を
まとめる方針を明らかにしました。

ニューヨーク時間では、
ドル円やクロス円そしてドルストレートが
堅調な展開となりました。
米耐久財受注は市場予想より強い
0.8%という結果になりましたが、
前回値が0.7%の下方修正となって市場反応は限定的でした。
発表時間が未定であった独消費者物価指数は−0.2%と、
市場予想とおりの結果となりました。
FOMCでの利下げ期待に
ドルストレートが上昇する展開となりました。
これにつれてクロス円も堅調な展開となりました。
英財務相が「英経済はリセッションに向かっている。」
と発言しました。
英BOE政策委員が「英は200万人以上の失業者が出ると予想。
英金利は迅速にかつ大幅に引き下げるべき。」と発言しました。
米FOMCでは市場の大方の予想とおり0.5%の利下げとなりました。
FOMC声明では、追加利下げについての言及はなく、
10月8日の協調利下げでの声明を踏襲する内容となりました。
NYダウは一時250ドル以上の上昇となりましたが、
終盤に急落しました。
為替は上下動となりましたが影響は限定的でした。
NY原油は67ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−74.16ドルで取引を終えました。

<昨日30日(木)の主な出来事>

オセアニア時間に発表されたNZ住宅建設許可は、
8.4%という結果になりました。
豪RBA副総裁が「豪経済成長は今後に年間は著しく抑制。
インフレは抑制努力が必要だが低下途中。
今後にどのくらい政策金利を下げるかは予測不能。」
という主旨の発言をしました。
東京時間では日経平均が堅調に推移したこともあって、
リスク回避の後退にドル円クロス円が堅調となり、
またドル売り傾向もあって
ドルストレートも堅調に推移しました。
アジア株も堅調な展開となりました。
日経平均は前日比+817.86円となり9000円台を回復しました。

ロンドン時間では、
各通貨ペアは上下動の揉み合い相場となりました。
独失業率は、市場予想より弱い7.5%という結果になりました。
午後7時の欧消費者信頼感や業況判断指数などの経済指標は、
総じて市場予想より弱い結果となりました。

ニューヨーク時間では、米GDP(速報値)が発表されて
−0.3%と市場予想より強い結果となりました。
米個人消費は−3.1%と市場予想より弱く、
コアPCEは2.9%と市場予想より強い結果となりました。
好悪交錯して市場反応は限定的でした。
ホワイトハウスが「米経済は深刻な課題に直面するも、
回復に向かう状態。」と報じました。
NYダウが上げ幅を縮小して軟調となってこともあって、
一時ドル円とクロス円が軟調な展開となりましたが、
その後は反発して上下動の展開となりました。
独連銀総裁が「金融危機はここ数週間で悪化」と発言しました。
米サンフランシスコ連銀総裁が
「最近の米経済データは深刻な懸念。
米経済は第4四半期に著しく縮小の可能性。
政策金利は1%より少し低くなる可能性。」
との主旨の発言をしました。
NY原油は上げ幅を縮小して65ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+189.89ドルで取引を終えました。

<月末で週末の今日31日の主な予定>

朝の8時半に日失業率、日消費者物価指数(全国・東京)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査、
午前9時半に豪RBA総裁補佐講演、
(通常)正午過ぎに日政策金利、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、
午後3時に日銀経済展望、
午後4時に独小売売上高指数、
午後4時半に日銀総裁記者会見、
午後7時に欧消費者物価指数速報、欧失業率、
午後7時半にスイスKOF先行指数、
夜の9時半に米個人所得、米個人支出、米PCEコア・デフレータ
同夜の9時半に加GDP、
夜の10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
夜の10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、
などの経済指標が発表されます。
日・独・欧・米・加の指標には注目です。

さて、EU(欧州連合)が11月26日に、雇用対策、景気対策、
金融緩和、などを盛り込んだ総合的な経済対策をまとめる
方針を明らかにしたり、オイルマネーの産油国でも
クウェート政府が巨額損失を出した地元銀行を救済するなど、
各国の政策金利の利下げによる景気対策とともに、
世界各国に広がった金融危機への対策が進められています。

そして、米FOMCでは今月8日の協調利下げに続き、
0.5%の利下げが全会一致で決定して
2004年6月以来となるFF金利1%となりました。

日本でも最大27兆円規模の追加経済対策を実施するとして、
また日銀も政策金利の0.25%引き下げの検討に
入っているとのことで、本日31日に発表となります。
如何なりますか注目です。

金融危機も各国の協調行動で一服感がありますが、
米経済はリセッション入りしたとみる向きが増えているようで、
実体経済は10-12月期が最悪期となるとのアナリスト予想もあり、
欧州でも景況感指数(ESI)が急速に悪化してきているとされ、
まだ過度の楽観は許されないようです。

高下激しい相場展開が予想されますので、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。
ハロウィンの今日はどんな相場となりますか。


さて今日は、「相場に定理があったなら」のお話です。

レートの動きを表すチャートですが、
世界の英知を集めても、
いまだに完全な定理や法則は発見されていませんね。

ある程度の傾向は見つけられても、
必ずといってよいほど例外があるもので、
聖杯と呼ばれる完全無欠な法則はありません。

ほとんど為替は投機の市場となっていますが、
実需筋とともに、さまざまな考えの市場参加者がいて、
さまざまな手法でトレードしてしのぎを削っているわけで、
当然なのかもしれません。

「相場は波を形成する」「相場はトレンドを形成する」
などは、ほぼ間違いのない事実のようですが、

しかし、これらに完全な法則性を見つけて、
どのように具体的にトレードで運用するかるか、
ということになりますと、とても難しい問題となりますね。

さて、バーチャートが主流の欧米でも
「キャンドル」と呼ばれて愛用するトレーダーも
増えてきているローソク足ですが、
当たり前ながらほぼ絶対的なことが、
たった1つだけあるようです。

「バカかお前は!」

と笑われてしまいそうですが、(苦笑)

「価格が上昇するとき」は、陽線が多いか、
もしくは長さを含めて陽線のチャートに占める割合が多い、

「価格が下落するとき」は、陰線が多いか、
もしくは長さを含めて陰線のチャートに占める割合が多い、

ということはほぼ絶対的なようですね。

つまり、たとえば陰線がその長さを含めて割合が多いのに、
価格が上昇することはほぼありえないわけです。

「当たり前じゃないか。それがどうした?」

とツッコミを入れられそうですね。

ではもしも、こうであるならば、少なくとも…、

(天才的な逆張りコントラリアンで、
天底を取れる場合は別かもしれませんが)

価格が上昇するときに、陽線がその長さを含めて
チャートに占めることが多くなるのであれば、

価格の上昇で利益を得ようとする
買いポジションを持とうとするときは、
陽線が出始めたときにエントリーすべきで、

価格が下落するときに、陰線がその長さを含めて
チャートに占めることが多くなるのであれば、

価格の下落で利益を得ようとする
売りポジションを持とうとするときは、
陰線が出始めたときにエントリーすべき、
となるのかもしれませんね。

つまり、価格が上がり始めたときに買いに入り、
価格が下がり始めたときに売りに入るということで、

逆に言いますと、

陰線がその長さを含めてチャートに占める割合の多いときには、
買いに入ってはいけないということであり、

陽線がその長さを含めてチャートに占める割合の多いときには、
売りに入っていけないということとなります。

「おいおい。待てよ!何だって?
 じゃぁ、陽線(陰線)が出たら買えば(売れば)よいっていうのか?
 そんなことで勝てるわけないだろう!」

もちろん、そういうことではなく、

陽線(陰線)が出るたびに買い(売り)に入っていては、
トレードに勝てるわけはありません。(笑)

少なくともあと2つ、エントリーするために
大切な要件となることがあります。

その2つとは、

「陽線(陰線)の継続の可能性の認識」と、
「どこまでという転換点(ターニングポイント)の可能性の認識」
です。

これらは「可能性」ということで、絶対性などありませんが、

「陽線(陰線)の継続の可能性の認識」については、

陽線や陰線がすぐに反転してはいけませんから、
陽線や陰線にある程度の「慣性」があることを利用して、
この慣性の強弱を探る手段として、
古くからいろいろな投資法の流儀や手法があって、

「トレンドの強さ(や方向)を測るさまざまなテクニカル指標」
「ローソク足の長さやヒゲ」
「ローソク足の連なりのパターン」
「異なる時間軸でのトレンドの把握」

などを「慣性や勢いの目安」としてきたようです。

また、

「転換点(ターニングポイント)の可能性の認識」についても、
古くからいろいろな投資法の流儀や手法があって、

「レジスタンスライン」
「サポートライン」
「トレンドライン」
「ネックライン」
「フェボナッチ」
「バンドやチャネル」
「保ち合いや踊り場の認識」
「ピボット」

などを「転換点の可能性の目安」としてきたようです。

どうやら、「どちらに」「どれだけ強く」「どこまで」
を認識することがトレードでは少なくとも必要なようで、

1. 方向(Trend-Direction)の認識

2. トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の可能性の認識

3. 転換点(Turning point)の可能性の認識

の3つを分析することが、チャートをテクニカル分析する、
ということになるのかもしれませんね。

どうも、どれ1つ欠けても
チャート分析は不充分なようです。

たとえば、

転換点を認識しないで方向と勢いだけでトレードしては、
高値や安値をつかんでしまいます。

もちろん、根拠なき熱狂ならぬ、ただの根拠なき値ごろ感で
トレードしててもなかなかうまくいかないものです。

また、どの手法にしても絶対性はなく
「可能性」の域までとなる以上、
不測のときの「損切り」は
重要な補完テクニックとなるようですね。


<お知らせ> 11月3日(月)祝日のブログの更新はお休みします。


FX キーワードのお話

28日(火)は日経平均もNYダウも反発しましたね。
NYダウは前日比+889.35ドル上昇して、
9000ドル台を回復しました。

<一昨日の週初め27日(月)の主な出来事>

主要通貨ペアが下窓を空けてのスタートとなりました。
豪RBAが24日に豪ドル支援のための
介入を実施したことを表明しました。
日本政府が空売り規制強化と金融機能強化のため
金融機関への政府の資本参加枠を拡大することを公表しました。
G7が「為替市場を引き続き注視して協力する。
円は過度な変動。強固かつ安定した金融システムが共通の利益」
と声明を発表しました。
日経平均が前週末比−486.18円で引けて、
82年10月以来の安値をつけました。

ロンドン時間に入ると、
ドル円やクロス円がしばらく軟調な展開となりました。
午後6時の独IFOの景気動向は90.2、現況評価値は99.9、
予想値は81.4と市場予想に対して強弱交錯しましたが、
総じて弱い数字となって、IFO景気動向では03年5月以来の
約5年半ぶりの低水準となりました。
その後、NYダウ先物が下げ幅を縮小したことも背景に
ドル円とクロス円にショートカバーが入って
上下度しながらもしだいに反発していきました。

NY時間に入ると、
米新築住宅販売件数が発表されて46.4万件と市場予想より
やや強い数字となりましたが、前回値が下方修正されました。
トリシェ欧ECB総裁が「インフレ期待は減少。
欧の経済成長は減速。実質GDPは減速の見込み。
失業率は高すぎる。11月6日の会合で再度利下げを行う可能性」
という主旨の発言をしました。
仏財務相が「G7は円に介入する計画はない。
介入があるとすれば、日本単独。」
という主旨の発言をしました。
格付け機関のムーディーズが米GMの格付けを
投機的流動性格付けで最位に引き下げました。
NY原油は63ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは終盤に下落して
前週末比−203.18ドルで取引を終えました。

<昨日28日(火)の主な出来事>

ホワイトハウスが米自動車セクターの金融部門を
金融安定化策の対象とする可能性を報じました。
朝に発表された日小売業販売額は、
市場予想より弱い−0.4%という結果になりました。
日財務金融相が「株の空売り規制違反の緊急調査を実施。」
と発言しました。
ドル円やクロス円は、はじめ軟調な展開でしたが、
その後、しだいに堅調となっていきました。
日経平均は反発して前日比+459.02円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
午後4時過ぎに独GFK消費者信頼感が発表されて1.9と、
市場予想より強い結果になりました。
ロンドン初動ではいったんドル円やクロス円が軟調となり、
その後反発する上下動の揉み合いとなりました。

NY時間に発表されたS&Pケースシラー住宅価格は
−16.6%と市場予想とおりの結果となりました。
その後発表された米消費者信頼感指数は38.0と
統計開始以来最も弱い数字となって、
リッチモンド連銀製造業指数も−26という結果になりました。
ドル円とクロス円は一時軟調となったものの、
29日のFOMCの利下げ期待もあってNYダウが堅調で、
ドル円とクロス円が反発する展開となりました。
米財務省が米主要9行へ資本注入を開始したことを報じました。
独財務相が「円の上昇速度を懸念する。」と発言しました。
BOEの政策委員から「英国は信用危機のリスクに直面。
英経済指標は英経済がさらに弱まることを示す。
利下げは魔法の弾丸ではなく、金融政策の再考が必要。」
との主旨の発言がありました。
NYダウの堅調にドル円とクロス円が上昇しました。
NY原油は63ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+889.35ドルで取引を終えました。

<今日29日(水)の主な予定>

朝の8時50分に日鉱工業生産(速報)、
午後2時に日中小企業景況判断、
午後6時半に英モーゲージ承認件数、
午後7時半に英消費者信用残高、英マネーサプライ、
夜の9時半に米耐久財受注、
深夜の3時15分に米FOMC政策金利、
(市場予想は0.25〜0.5%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。
なお、発表時間は未定ですが、
独消費者物価指数(速報値)の発表も予定されています。
こちらも注目です。

<月末の明日30日(木)の主な予定>

朝の6時45分にNZ貿易収支、NZ住宅建設許可、
朝の8時に豪コンファレンスボード景気先行指数、
午前11時にNBNZ企業信頼感、
午後5時55分に独失業率、
午後7時に欧信頼感(消費者・鉱工業・経済・サービス)、
欧業況判断指数、
夜の9時半に米GDP(速報値)、米個人消費(速報値)、
米コアPCE(速報値)、米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加鉱工業製品価格、加原料価格指数、
などの経済指標が発表されます。
独・米指標には注目です。

さて、週明け27日(月)の日経平均では終値が7162円と、
03年4月につけたバブル崩壊後の最安値の7607円を割り込むなど、
株価のPBRが1を割り込む企業も多く、
実体経済と乖離するともいわれる異常崩落状態となりました。
また、28日はドル円とクロス円が反発を見せたものの、
週明け27日は日本の呼びかけでG7の緊急声明として
「円高牽制」も行われましたが、主要各国の
温度差もあって市場の反応は限定的でした。

トリシェECB総裁が講演で、10月8日の協調利下げに続いて、
次回の政策会合で利下げする意向を明らかにして、
タカ派の独連邦銀行のウェーバー総裁も
「金融市場問題が圧倒的な優先課題」と述べるなど、
経済危機が欧州の深い傷となっていることをうかがわせています。

また、利下げののりしろがしだいに限られてきていますが、
29日のFOMCでも利下げ予想となっていて、
そして英BOCも11月6日に利下となるとの観測が
強くなってきています。

そして、日銀も0.25%の利下げを検討しているとのことですが、
米欧の断続的な利下げは、
円と主要通貨の金利差が縮小することになって、
中期的な円高圧力となると指摘する向きも
多くなってきているようで、
米欧英の政策金利発表をめぐる思惑での
ドル円とクロス円の動向も注目されます。

また、日銀による円高へ対しての
ドル買いによる介入論も台頭してきているようですが、
いかがなりますか、こちらにも注目です。

戻りは売られると見る向きもあり、
思惑が激しく交錯しているようですので
相場の流れに乗りながらも、
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、キーワードのお話です。

インターネットでも検索といいますと、
「キーワード」を入力しますが、

短い単語が、問題を解いたり意味を把握する上で、
文字とおりの「鍵(キー)」の役割を果たすことがありますね。

ウォール街の言い伝えともなっている
ジョン・テンプルトンの有名な言葉の

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

というのがありますが、

この言葉でのキーワードは、誕生における「悲観」「懐疑」と、
消失過程での「楽観」と「幸福感」となるようで、
ひとつの上昇トレンドが終わってみると、
つくづく、なるほどなぁ、と思います。

まぁ、このような生い立ちの強気相場という名の子供は、
かなりのひねくれ者となりそうですが、(爆)

これはさておき、

このテンプルトンの言葉を弱気相場に当てはめて
パロディとしてみますと、

「弱気相場は絶頂の中で生まれて、
 楽観と疑心のはざまで中で育ち、
 事実の露呈の中で成熟し、恐怖の中で消え行く。」

ということになるのかもしれませんが、
こちらの生い立ちも決して良いものとはいえませんね。(笑)

こちらのほうのキーワードは、
誕生における「絶頂」と「楽観」と「疑心」と、
消失過程では「事実の露呈」と「恐怖」ということに
なるのかもしれません。

この弱気相場のほうの過程は、
発覚することとなった浮気のようでもありますね。(苦笑)

そして、この弱気相場と強気相場は、
方向不明の揉み合いを経て、波を描くように
サイクルしていくようで、

世界一のお金持ちのウォーレン・バフェット氏は、
市場が沸き立ち熱狂しているときほど
一般人とは逆に「恐怖」を覚えるとして、(驚)

また、市場参加者の多くが恐怖に慄(おおの)くときこそ、
絶好の買い場であるという意味のことを語っています。

まさにジョン・テンプルトンのいう市場の「悲観」の状態を
買い場とするわけですが、
次々と悪いニュースが飛び交い荒れ狂う暴落時に
巨額の買い出動することは、
言葉でいうほど簡単なことではありません。

やはり、オマハの怪人とも史上最高の投資家とも称される
バフェット氏でこそ出来ることなのかもしれませんね。

やはり常人とは違うようです。

さて、この「恐怖」というキーワードは、
けっこう相場と縁が深いようで、

1979年にダニエル・カーネマンとエイモス・トゥヴェルスキーが
発表した「プロスペクト理論」のキーワードともなっています。

プロスペクト理論とは、大雑把に言いますと、
人間の行動特性として、最適解を選択するよりも、
心理的影響で悪い選択をしてしまう、ということですが、

この理論でいうところの心理の背景にあるのは、
「恐怖と欲」で、特に「恐怖」が大きな働きをしている、
とされています。

トレーダーも大なり小なりこの心的影響で、
最適解を選択できなくなってしまうことが知られています。

「含み益となると反転が怖くて、すぐに利確したくなる」
「実損を恐れて、含み損を抱えたときに損切りできなくなる。」

まぁ、よく言われていることですが、

自身の心理のなすままにしておくと、
どうしても「利小損大」となりがちになりますね。

つまり、自身の心のままでは
トレードでトータルで恒常的に負けるようになってしまいます。

また、トレードでの失敗経験が昂じて悪循環となって
マインドに深く刷り込まれてしまいますと、

しだいにエントリー恐怖症となって、
ポジションと逆に動くことが怖くて、
買うにしても売るにしても決断が出来なくなったり、

決断が遅くなって、エントリーに少し遅れるとあきらめたり、
動意が強過すぎると逆に(反発が)怖くなるなど、

トレードで常にマインドを恐怖に支配されるようになって、
トレーダーとしての廃人となってしまうことさえあるようです。

ボクサーでいいますと、リングに恐怖で登れない、
状態となってしまうわけです。

たとえばテクニカルのサインを見ても怖くてエントリーできず、
また、システム・トレードでも数度負けとなっただけで、
もうそのソフトが恐怖で使えなくなったりしてしまいます。

ところが、大きな原因が自身のマインドにあることは
なかなか認めたくない心理も働いて、
次々と新たな聖杯をもとめるドリフター(放浪者)と
なってしまうこともあるようですね。

このマインド状態を克服することは容易なことではありませんが
ときにトレード技術以上の課題となることがあります。

ときに、恐怖に支配されたマインドは
チャートを見る目も狂わせます。
まともにトレードが出来なくなってしまいます。

さて、このやっかいなマインド面の克服ですが、
そのキーワードは「規律」と「成功体験」となるようですね。

トレード画面の横に自身で書いた「規律」を掲げて、

そして、野球の選手がファームでトレーニングするように、
1000通貨単位の小さな建て玉でのトレードやデモトレードで、
のびのびと心理抵抗が少なくなる状態でトレードして、
しっかりと「成功体験」マインドに刷り込んで、
マインド面の障害を矯正する必要があります。

少なくとも月間プラス収支となるまで、
しっかりと技術とマインドをトレーニングする必要があります。

「へっ、何だと。精神論かよ。」

と、マインド面は軽視されがちですが、
トレードとマインド面のかかわりは
決して小さくはないようですね。

マインド面が強くなりますと、
トレードも良いほうへガラリと一変することがあります。


FX 市場概況

先週末のロンドン時間ではパニック的な円高となりました。

1929年の10月24日の米株価暴落の日から
ちょうど79年目となる先週末の10月24日は、
奇しくもまたもや歴史的暴落の日となりましたね。

<先週末24日(金)の主な出来事>

前日のNYダウの反発を背景に、ドル円やクロス円が
早朝のオセアニア時間で反発する場面がありました。
格付け機関のS&PがNYタイムズの格付けを
ジャンク級へ格下げしました。
ショートカバーが一巡後は、ドル円とクロス円が
再び軟調となりました。
日経平均がしだいに下落して8000円台を割り込んでいきました。
リスク回避の動意に円高が急速に進んでいきました。
日経平均は前日比−811.90円で取引を終えました。

ロンドン時間では、一段と円高が進みました。
BOE政策委員から
「英国は深刻なリセッションに陥るリスクが高まった。
企業への悪影響を将来の金利決定で考慮する必要がある。」
との発言がありました。
仏財務相から「ECBはFRBより利下げを行う余地がある。
インフレは急速に低下。」との発言がありました。
午後5時半に発表された英GDPの速報値は、市場予想より悪い
16年ぶりのマイナス成長となる−0.5%という結果になりました。
パニック的なリスク回避の動意に、
ボンド円が一時141円台前半まで下落しました。
ユーロ円が一時113円台後半まで下落しました。
ドル円が一時91円台を割り込みました。
主要通貨のドルストレートも軒並み下落しました。
欧州株も軒並みの下落となりました。
OPECが原油の日量150万バレル減産で
合意となったことが伝えられました。
ASEMアジア欧州会合での声明草案が、
「金融危機の経済への影響を懸念。危機は克服できると確信。
金融全般の監督規制が必要。
国際的金融システムの包括的改革を約束。」
となることが伝えられました。

NY時間はNYダウが軒並み下落してのスタートとなりました。
ヘッジファンドなどの真偽不明の噂も飛び交いました。
午後11時の米中古住宅販売件数は51.8万件と、
市場予想より強い結果となりました。
NYダウの下落も一服となったことも影響したか、
ショートカバーも入って、
ドル円とクロス円が反発していきました。
格付け会社のフィッチがスイスUBSを格下げしましたが、
見通しは「安定的」としました。
米財務省が保険会社を含む米金融機関約20の株式取得を
検討していることが報じられました。
NY原油は64ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−312.30ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日27日(月)の主な予定>

NZがレイバー・デーで休場です。
朝の8時50分に日企業向けサービス価格指数、
午後6時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
夜の11時に米新築住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

<明日28日(火)の主な予定>

朝の8時50分に日小売業販売額、小売業販売額指数、自動車生産、
午前9時半に豪NAB企業信頼感指数、
午後4時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後4時45分に仏住宅着工件数、
午後6時にスイスUBS消費指数、
夜の10時米S&Pケースシラー住宅価格、
夜の11時に米消費者信頼感指数、米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

今週の10月29日(水)からの主な注目材料は、

29日(水)に、日鉱工業生産(速報)、独消費者物価指数(速報)、
米耐久財受注、米週間原油在庫、米FOMC、

30日(木)に、NZ貿易収支、NZ住宅建設許可、米GDP(速報)、
米個人消費(速報)、米新規失業保険申請件数、

31日(金)に、日全国消費者物価指数、日政策金利、
欧消費者物価指数(速報)、加GDP、米個人所得、米個人支出、
米PCEデフレータ、シカゴ購買部協会景気指数、
ミシガン大学消費者信頼感指数、

などがあります。

さて、先週末は凄い相場となりました。
日経平均は8,000円台を割り込み、
バブル崩壊後の最安値にあと40円と少し
というところまで下落しました。
優良株の多くがPBRで解散価値を示すといわれる
「1」を割り込む、異常な事態となりました。

一方為替市場も、一時的ながらたった一日で、
ポンド円が約20円、ユーロ円が約14円、ドル円が約7円もの
下落となるパニック的な円高となる場面がありました。
恐らく将来に語り草となる歴史的1日となりました。

報道によりますと、世界の時価総額は昨年の10月以来、
負の連鎖が続き、なんと円換算で3,000兆円!が
消失してしまったとのことです。

さて、世銀とIMFも金融危機が及んでいる
途上国への緊急融資を拡大する動きや、
11月15日にワシントンエリアで開催される
緊急金融サミットでは、
「為替も議題となる」との見通しともなって
(仏サルコジ大統領談話)、

また、米金融安定化策も具体的行動として
今週から企業のコマーシャルペーパーの買取に動いたり、
米連邦預金保険公社が住宅差し押さえ防止策を講ずるなど、
金融危機へ向けての懸命の取り組みがされていますが、
NYクローズ時のVIX指数(恐怖指数)も
79.13と過去最悪となっていて、
今後も波乱があるなお厳しい状況が続くと
みる向きも多いようです。

そして、今月8日の緊急利下げ後となる
29日(水)の米FOMCも注目されます。
すでに1.5%にまでになっているFF金利ですが、
0.25〜0.5%の追加利下げが予想されています。
超過準備への利払いなどもあり、頭の痛いFRBですが
米国は経常赤字国のため、実質「0金利」となると
米国から資金流出を招きかねないとする指摘や、
金利の底打ち感による市場影響を指摘する声まであるようで、
今後のFRBの金融政策はさらには難しくなりそうです。

さて一方、100年に一度とも言われる経済有事は、
絶好の買い場とする向きもあるようで、
悲観と期待が大きく交錯して、
相場が大きな高下となる展開の可能性もありそうです。

株式市場など各マーケットの動きを睨みながら、
為替相場の流れに乗って機敏にトレードしていきたいものです。

今日のコラムはお休みさせていただきます。m(_ _)m


FX シェルドレイクの仮説のお話

ユーロ円が一時123円台となったり、
ポンド円が155円台となったりと、
レートだけ見ますと一頃のドル円とユーロ円のようで、
まるで別の通貨ペアのようです。凄い相場となっていますね。

<一昨日22日(水)の主な出来事>

米ミネアポリス連銀総裁から
「米景気低迷は90〜91年の時よりも深刻。
米経済成長は数年は抑制される可能性。」
とのコメントがありました。
豪消費者物価指数は市場予想より強い1.2%となりました。
午前中は小康を得て揉み合い傾向でしたが、
昼近くからドル円やクロス円が軟調となりました。
そして、ユーロドルが1.30台を割り込み一時1.27台となるなど、
ドルストレートも再び軟調となっていきました。
日経平均は前日比−631.56円で取引を終えました。

ロンドン時間に発表された英BOE議事録では、
10月8日の利下げが全会一致であったことや
英経済見通しが大幅に悪化していることなどが示されました。
英BOE総裁の談話では
「諸外国による衝撃的影響を緩和するためには
金利を変更可能。」との認識が示されました。
ウェルズ・ファーゴに吸収合併されることになっている
米ワコビアの四半期決算では、
236億9800万ドルの赤字となりました。

NY時間で発表されたカナダの小売売上高は−0.3%、
同除く自動車が−0.3%、景気先行指標指数が−0.2%と、
市場予想より弱い結果となりました。
NYダウが軟調となって、ドル円とクロス円も
上下動しながらも軟調傾向の相場展開となりました。
特にポンドの下落が目立ちました。
米ホワイトハウスが、金融はミットを11月15日(土)に
ワシントンエリアで新興国G20を含めて行うことを報じました。
ドル円が97円台となりました。
NY原油は66ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−514.45ドルで取引を終えました。

<昨日23日(木)の主な出来事>

早朝のRBNZの政策金利は、市場の大方の予想とおり
1.00%の利下げとなりました。
RBNZ声明では「将来の利下げは今回ほどの必要はないものの、
さらなる利下げの可能性があること。
大幅な通貨下落は望んでいないこと。」などが示されました。
日通関ベース貿易収支は、−330億円と
大きく市場予想を下回りました。
東京時間ではドル円クロス円がやや反発も見せるも、
日経平均やアジア株の軟調もあって、
強めに下押す場面がありました。
ウォールストリートジャーナル紙が
「米政府が住宅差し押さえ防止に
400億ドル規模の対策を検討。」と報じたこともあってか、
日経平均などが下げ幅を縮小して、
ドル円やクロス円が反発する場面がありました。
日経平均は前日比−213.71円で取引を終えました。

ロンドン時間に発表された欧経常収支は、
−84億ユーロという結果になりました。
また、英小売売上高指数は−0.4%、同前年比は1.8%と、
市場予想に対して好悪交錯する内容となりました。
午後6時の欧鉱工業新規受注は市場予想より弱い
−1.2%という結果になりました。
英BOE総裁が「英金融委員会に出来ることは衝撃を緩和するために
金利を変更すること。」と利下げを示唆する発言をしました。

NY時間で発表された米新規失業保険申請件数は、
市場予想よりやや弱い47.8万件という結果になりました。
米住宅価格指数も市場予想より弱い−0.6%となりました。
カナダBOC金融政策リポートでは、
「09年第1四半期まではリセッションに近い。
加GDPは本年第4四半期は−0.4%、
09年第1四半期は0.0%の見込み。
景気見通しは非常に不透明。」などが示されました。
加BOC総裁の談話では「加の銀行の株式を買い取る必要性はない。
加経済は他国に比べれば良い状況。」などの見解を示しました。
ドル円とクロス円が一時さらに軟調な展開となりました。
NY原油は68ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは終盤に反発して前日比+172.04ドルで取引を終えました。

<週末の今日24日(金)の主な予定>

午後3時に独輸入物価指数、
午後5時に欧PMI製造業、欧PMI複合、
午後5時半に英GDP(速報値)
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の11時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
英・加・米の指標には注目です。

さて、米ボーイングが四半期決算で
前年同期比の純利益が38%減となったり、
米ヤフーの四半期決算でも
前年同期比の純利益で64%減となるなど、
経済減速の影響は確実なまでに実体経済に及んでいるようです。

また、IMFが22日に発表した経済見通しでも、
リセッションという言葉は使わなかったものの、
米経済は08年から09年前半にかけて下降局面入り
となるとの見解を示しました。

高金利通貨のトルコリラも22日だけで
一時前日比で8%もの下落となるなど
危機はアイスランドやインドなどの新興国にも
強く及んできているようで、
新興国では株式も通貨も総崩れ状態となって
負のスパイラルが昂進していて
不気味なまでに下落の嵐は吹き荒れています。
一方、コモディティ市場でも原油が07年6月以来の
最安値をつけるなど、ほとんどすべてのマーケットで
非常事態となってきているとする向きもあるようです。

さて、金融危機の解決策の1つとして、
11月15日の金融サミットでは、
米欧日が来年にも金融機関の損失処理を促すために
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などの
金融保証商品の清算機構を設立する運びとなるようです。

今のところ円の独歩高が続いていますが、
乱高下に注意しながらも、
今後の相場の作る流れに乗って
しっかりトレードしていきたいものです。


さて今日は、シェルドレイクの仮説のお話です。

シェルドレイクの仮説とは、
英ケンブリッジ大学の教授であった
ルパート・シェルドレイクの唱えた仮説のことです。

形態形成場(モルフォジェネティク・フィールド)仮説と、
舌をかみそうな(笑) 名称で呼ばれることがあります。

いわゆる「百匹目の猿」のような現象を説明する仮説ですが、

さて、この「百匹目の猿」のお話はテレビなどでも
かつてかなり有名になりましたね。

幸島に棲む猿達に餌付けをしていたところ、
一匹の若いメス猿が泥だらけのサツマイモを
川の水で洗って食べるようになったのだそうで、

そして、それを見ていたその島に棲むほかの猿達もまねて、
まさに「猿マネ」よろしく、
サツマイモを川の水で洗って食べるようになるわけですが、

あるとき川の水が枯れてしまい、困った猿達は、
こんどは海の水で洗って食べるようになりました。

海の水のしょっぱさがほどよかったのか、
猿達は「海水でイモを洗うと美味しくなる」
ことを発見したようで、
一口かじってはまた海水にイモをつける、
ということをし始めたのだそうです。

ここまでであれば、ただの「群れでの学習」ですが、

この新たな猿のイモを海水で洗うという行為が、
なんと不思議なことに、
幸島以外の海を隔てた他の島の猿達にも、
まったく同じ時期に広まったのだそうです。(驚)

この現象を1994年にライアル・ワトソンが、

「ある行為をする固体の数が一定量に達すると、
 距離や空間を越えてその行為は広がっていく。」として

百匹目の猿現象として発表しました。

似たようなことは、
英国の牛乳を飲むシジュウカラなどにも
見られたのだそうです。

さてその後、

シェルドレイクが「形態形成場の共鳴」という
仮説を発表しますが、オカルト的なトンデモ理論として
たくさんの非難を浴びます。(苦笑)

そこで有名な英テレビ局のテームズ・テレビで
「騙し絵」による有名な公開実験が行われました。

果たして実験は見事に成功して、
シェルドレイクの仮説は一躍有名になりますが、

ユングの集合無意識や共時性(シンクロニシティ)などのように
いまだに賛否両論があり、仮説の域は出ていないようです。

仮説ではありますが、このシェルドレイクの説は、
簡単にまとめますと以下のようなものです。

1. 形態は過去に存在した同じような形態の影響を受けて、
  過去と同じような形態を継承する。(時間的相関性)

2. 離れた場所でに起こった出来事が他所の出来事に影響する。
(空間的相関性)

3. 形態だけではなく、行動パターンも共鳴する。
(行動パターンの共鳴)

4. これらは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれる
プロセスによって起こる。

つまり、直接的な接触がなくても、
事象は伝播するというわけですが、

でもコレって、

見方によれば、笑っちゃうほどチャートや
相場そのものに似ているように思えてきませんか。

チャートをプライスのグラフとしてではなく、

市場参加者の欲望や恐怖という集合的な意識の現れである
「心理描画のグラフ」とするならば、
「さもありなん」と思えます。

もしかすると、各国のたくさんの市場参加者の欲望や恐怖が、
ライアル・ワトソンやシェルドレイクが提唱しているように、
集合意識がある一定量を超えると、
空間を超えて極短時間に伝播して、
ニュースもないときでも、
相場の急な動きを形成することがあるのかもしれませんね。

高揚感が支配する状況や恐怖感が支配する状況、
そして、躁鬱(そううつ)繰り返すレンジ的な状況、

また、パラノイアのようにしつこいくらいに
底堅かったり、上値が重い状況などなど、

かなりマーケットは多重人格的ではありますが、(笑)

チャートを市場心理の描画として見ることもできそうです。

うまく集合的意識と自身のマインドを同調させることができると

「あなたは今、恐怖に慄いているのですね。」と(笑)

不思議なくらい心理変化としてのチャートの行方が
見えてしまうことがありますが、

逆に、大玉を張ったりして、
トレーダー自身のマインドに欲望や恐怖が増強されてしまうと、
チャートを素直に見れなくなってしまうこともあるようで、
そういう意味でもトレードはかなり心理的なもののようです。

でき得る限り、冷静で客観的な視点で、
チャートの集合心理の挙動から、何を考えているか、
どのような集合的心理状態にあるか、などを
精神科医さんのように考えてトレードするのも面白いですね。


FX ランディングのお話

マーケットの下落の嵐はまだ過ぎ去っていないようですね。

<週はじめの一昨日20日(月)の主な出来事>

前週末のNYダウは前日比127ドルの下落となったものの、
日経平均など株価の上昇を背景に、
ドル円とクロス円が上下動しながらも
東京時間では堅調に推移しました。
日景気先行CI指数(確報値)は89.0、
一致指数-の方は100.6となりました。
日経平均は前週末比+311.77円となって、
9000円台を回復しました。

ロンドン時間に発表された
独生産者物価指数は0.3%となりました。
はじめ東京市場の流れを継いで
ドル円クロス円が堅調に推移しましたが、
その後、NYダウ先物が上げ幅を縮小したことや、
NY時間でのバーナンキFRB議長の
議会証言を控えての調整もあったか、
欧州通貨を中心にドル円とクロス円が軟調となっていきました。

NY時間に発表されたカナダの国際証券取扱高は、
市場予想より弱い−7.3億カナダドルとなりました。
午後11時の米景気先行総合指標指数は+0.3%と
市場予想より強い数字となりました。
米バーナンキFRB議長の米下院での議会証言では、
「米国は深刻な景気減速。財政措置は相当な規模であるべき。
FRBのバランスシートは拡大。
深刻な金融危機は今のところ回避。」などの認識を示し、
リセッション入りについては言及しませんでした。
ドル円やクロス円が上下動しながらも徐々に反発しました。
NY原油は74ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前週末比+413.21ドルで取引を終えました。

<昨日21(火)の主な出来事>

早朝のNZの消費者物価は1.5%と、
ほぼ市場予想とおりの結果となりました。
豪RBA議事録では「世界的な成長見通しは悪化。
インフレは大幅に低下。
1%の利下げは市場センチメントの改善につながる。」
との見解であったことが明かされました。
豪ドルが軟調となりました。
また、豪RBA総裁が談話で「10月の利下げは、
数回に分けて行う分の前倒し。」
であるとの見解が示されました。
日経平均は前日比+300.66円で取引を終えました。

ロンドン時間で発表されたスイスの貿易収支は、
市場予想より強い14.4億スイスフランという結果になりました。
NYダウ先物や、欧州株が上下動しながらも
軟調となったことを背景に
ドル円やクロス円が上下動しながら下落する展開となりました。
また、ユーロドルが本年最安値をつけました。
IMFがユーロ圏のGDPの伸び率を08年1.3%、09年0.2%として、
同インフレ伸び率を08年3.5%、09年1.9%として、
ECBの利下げ余地を作っているという観測を示しました。
欧州委員から「深刻な経済減速のリスクを警告する。」
との発言がありました。

NY時間に発表された
カナダBOC政策金利は0.25%の利下げとなりました。
BOC声明では「追加的な金融刺激策が必要」との認識とともに、
米国がリセッションになっているとの認識も示しました。
FRBが短期金融市場への流動性供給のため、
新たなMMFを設置すると発表しました。
NYダウの下落も後押しするかのように、
ドル円とクロス円が下落していきました。
英BOE総裁が「英経済はリセッション入りした可能性。
英銀行は第1次大戦以降最も脆弱な状況。
英国には迅速で多大な貿易と為替の調整が必要。」
と発言したことで、ポンドの下落に拍車かがかかりました。
ポールソン米財務長官が「市場の流動性は凍結状態。
資本注入は健全な銀行だけを対象。」と発言しました。
NY原油は70ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−231.77ドルで取引を終えました。

<今日22日(水)の主な予定>

朝の8時50分に日全産業活動指数、
午前9時半に豪消費者物価指数、
午後5時半に英BOE議事録、
夜の9時半に加小売売上高、加景気先行指標指数、
などの経済指標が発表されます。
英・加の指標には注目です。
豪・英・加の指標には注目です。
また、米ワコビア四半期決算や米週間原油在庫にも注目です。

<明日23日(木)の主な予定>

早朝の5時にRBNZ政策金利、(市場コンセンサスは1%の利下げ)
朝の8時50分に日通関ベース貿易収支(季調済)、
午後5時に欧経常収支、
午後5時半に英小売売上高指数、
午後6時に欧鉱工業新規受注、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米住宅価格指数、
夜の11時半に加BOC金融レポート、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・米・加の指標には注目です。
また、クレディスイス四半期決算にも注目です。

さて、米の大手9行への1250億ドル、
英では大手3行に370億ポンド、
ドイツでは大手州立銀に50億ユーロ、
仏では大手6行に105億ユーロ、
スイスではUBSに60億スイスフラン、
オランダではINGに100億ユーロ、
ベルギーではデクシアに64億ユーロと、
公的資金注入が進んでいるようで、
金融不安も一服となりつつありましたが、
市場の関心は実体経済へと向かってきていて、
まだまだ楽観は許されない状況のようです。

米バーナンキFRB議長の米下院での議会証言では、
米国は深刻な景気減速をしていること、
FRBのバランスシートは拡大していること、
そして、深刻な金融危機は今のところ回避していること、
などの認識を示しましたが、
同時に、財政措置は相当な規模であるべき、とも述べて、
FRB議長の議会への財政出動要請に対して、米メディアは
「ホワイトハウスが追加景気対策の可能性を示唆した。」
と報道して、

一方、欧EU首脳会議でも
「需要減退や企業支援などに必要な処置をとる」
と議長総括されて、
景気刺激策が各国の今後の次の一手となる模様ですが、

これまでの金融危機対策としての
金融機関への公的資金注入とともに、
さらに景気刺激策などへの度重なる財政支出に対して、
税収難でもあり、
各国政府の財政悪化を懸念する向きも強くなってきています。

NYダウも上げては下げる乱高下が続いていて、
一方、為替も戻しては大きく下げる
荒っぽい展開の状況となっています。

今後も短期的に激しい上下動と膠着が
入り乱れる相場となる可能性もありそうで、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、ランディングのお話です。

流行語というものがありますが、
けっこう「お笑い」にルーツのあるものが多いですね。

また、この流行語はいわゆる「一過性のはやり言葉」ですから、
はやり廃(すた)りもさることながら、
世相を映し出すことがあります。

すこし息の長かった「ダサイ」などという言葉も
今はほとんど死語となっているようですし、

「ナウい」などという言葉は、若い世代にとって、
きっと「イミフー(意味不明)」のことでしょうね。(笑)

また、「チョベリグ〜」などと言っていた女子高生達も
オバサンの入り口の世代に入ってきているようですし、(苦笑)

最近では、「フォー!」と言う人や(爆)
「ちょっと、どこ見てんのよ!」
と言う人も少なくなってきました。

投資の世界でも、流行語というわけではないと思いますが、
サブプライム問題後からは「キャリー」という言葉も
あまり聞かれなくなりました。

そして、一頃よく使われていた「ソフト・ランディング」や
「ハード・ランディング」という言葉も、
それほど聞かれなくなってきているようです。

まぁ、事実上、経済が「ハード・ランディング」
となってしてしまったからなのかもしれませんね。

このソフト・ランディングとは、軟着陸するように
経済が調整となってゆっくりと状態や体制が
変わり行くことを指すようですが、

ハード・ランディングとは、船井総研の船井幸雄さんによれば、
「急速崩壊」のことという意味で言葉を使われていまして、
「なるほどなぁ。」と思いました。

サブプライム問題に端を発する金融危機とその後の経済の状態は
まさにハード・ランディングのようでもあります。

以前、経済書などで米の「世界最適調達方式」と言われていた、

強いドルと高金利で米国にお金を集め、
米国民に消費を奨励して、
世界で一番安いところから原材料を仕入れて、
世界で一番安い国の労働力を使い、
世界で一番高く売れるところで販売する。

米国式グローバリズムも、
自ら生み出したデリバティブの怪物による
世界中を巻き込んでの大騒動は、
ハード・ランディングそのもののですね。

そしてその結果、金融危機を救うことが経済を救うとの
大義名分のもと財政負担もやむなしとなされる資本注入の後は、
「景気刺激策」へと着手しようとしているようです。

かたちはまったく違えど、
まるで世界恐慌時代にルーズベルト大統領がとった
ニューディール政策の再来を
企てているかのようでもありますが、

次にやってくるのは「財政問題」と歴史は語っていて、

経済学者のケインズもこれではゆっくり眠っていれないと、
嘆いているかもしれません。(苦笑)

サブプライム問題で下手(へた)はコイても、
その後の財政問題では「あっ、そんなの関係ネー」
とは言っていられないようですね。(不謹慎) m(_ _)m


FX 「気づき」のお話

北海道は紅葉がとても綺麗な時期となりました。^^

さて、20日(月)夜の11時からのバーナンキFRB議長の
米下院での議会証言が注目されますね。

<先週末17日(金)の主な出来事>

前日のNYダウの400ドルを超える上昇に、
東京時間では日経平均が伸び悩みながらも上昇しましたが、
為替は揉み合い相場となりました。
アジア株はまちまちな展開となりました。
日経平均は前日比+235.37円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
上昇して始まった欧州株が上げ幅を縮小したことや
NYダウ先物が軟調となっていることもあって、
ドル円やクロス円もリスク回避の動意に一時軟調となりました。
欧貿易収支は−61億ユーロと、
市場予想より弱い結果となりました。
原油先物価格もロンドン時間では軟調となりました。
ドル円やクロス円の下げ一巡後は反発していきました。

NY時間ではに発表された米住宅着工件数は81.7万件、
建設許可件数は76.6万件と、
市場予想より悪い数字となりましたが、
織り込みが進んでいたたためか、市場反応は限定的でした。
その後に発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)も
57.5と悪い数字となりましたが、市場反応は限定的でした。
シカゴ連銀総裁が「米景気減速は09年も続く可能性。
生産と消費と雇用はとても不振な状況。」
という主旨の発言をしました。
NY原油は7ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは上下動となって
終値は前日比−127.04ドルで取引を終えました。

<週はじめでゴトウ日の今日20日(月)の主な予定>

朝の8時01分に英ライトムーブ住宅価格、
午前9時半に豪生産者物価指数、
午後2時に日景気先行CI指数(確報)、日景気一致CI指数(確報)、
午後3時に独生産者物価指数、
夜の9時半に加卸売売上高、加国際証券取扱高、
夜の11時に米景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
また、夜の11時からの米バーナンキFRB議長の
議会証言が注目されます。

<明日21日(火)の主な予定>

朝の6時45分にNZ消費者物価、
午前9時半に豪RBA議事録、豪新車販売台数、
午前10時半に豪RBA総裁の講演、
午後3時15分にスイス貿易収支、
夜の10時に加BOC政策金利、(市場コンセンサスは0.5%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・カナダの指標には注目です。

さて、今週の10月22日(水)からの主な注目材料は、

22日(水)に、豪消費者物価指数、英BOE議事録、加小売売上高、
米ワコビア四半期決算、米週間原油在庫、

23日(木)に、RBNZ政策金利発表、クレディスイス四半期決算、
英小売売上高指数、米新規失業保険申請件数、
米新築住宅販売件数、加BOC金融政策レポート、

24日(金)に、独・欧製造業PMI、英GDP(速報値)、OPEC臨時総会、
加消費者物価指数、米中古住宅販売件数、

などがあります。

さて、ここのところの米指標は
ほぼ軒並み悪い結果となっていますが、
かなり織り込みが進んでいるためか、
やや悪い数字に反応薄となってきていると
見る向きもあるようです。

また、11月の米国での開催を皮切りに
複数回開催されるとされる、中国やインドなどの
新興国の首脳も含めた拡大緊急首脳会議(サミット)での
金融危機に対する各国の協調や次の一手を期待する向きもあり、
金融不安の方は各国政府の施策で緩和され、
将来への期待感が出てきたとする声もあるようです。

そして、各国中銀が為替安定化のため
静かな介入をしているのではないか、との噂や、

新興国での自国の通貨防衛のための
ドル売りによる外貨準備減少のその後の動きに対する思惑や、
また、11月に決算を迎えるファンドが多いことから
ドル需要の思惑まであるようで、
一時のドル買いを期待する声も多くなってきているようですが、

一方、19日(日)の報道によりますと、
独銀大手のバイエルン州立銀行が
18日に施行されたばかりの金融安定化法を適用して、
公的支援要請をしていることなどもあって、
実態的な金融不安はいまだ払拭されず、
金融危機は新興国へと飛び火していると指摘する声や、
市場の関心は悪化する実体経済へと向かうと指摘する声もあり、

期待と疑心が激しく交錯して、
株価の動向に揺れる上下に振れの多い
為替相場の展開となる可能性もありそうです。

短期的な相場の流れに乗りながらも、株価も睨みながら
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、「気づき」のお話です。

ちょっとしたことに気づいて、
状況が一変することがありますね。

これをよく「気づき」などということがあります。

何か飛躍的なことを考案したり、問題点の著しい改善には、
この「気づき」が大切だといわれています。

明治22年に京都で創業の任天堂骨牌という花札屋さんが
世界的な大企業となったのも、
この「気づき」があったからなのかもしれません。

任天堂骨牌は法人となった後、
プラスチック製のトランプを発売して
それがヒットして社名を「任天堂」と改めますが、
その後は、しばらく苦悶の時期を迎えます。

タクシー業界や即席食の分野を手がけてみるなど、(驚)
「もがきの時代」があったのだそうで、
1970年代の前半は、とても苦しい経営状態であったといいます。

当時、1977年ころ、アメリカで爆発的なブームとなって、
1,500万台も普及したといわれるアタリVCMという
家庭用ゲーム機があって、日本の玩具メーカーや家電メーカーが
「よし、日本でも」ということで、
家庭用ゲーム機の戦国時代が到来します。

エポックやバンダイやトミーやタカラやフィリップスなど
相手は強敵そろいでした。

任天堂でも三菱電機からカラーTVゲーム機の共同開発の話を機に
テレビ・ゲーム産業に本格的に打って出ることになりました。

それ以前にも、「テレビに接続する」というコンセプトの
玩具はあるにはあったようですが、ソフトと本体の一体型で、
時代はソフトが変えられるという、テレビゲームへと
なっていったわけです。

当時の山内社長は

「カラーならいけそうやな。そして、リーズナブルで
 ソフトが面白かったら、絶対いける…。」

と確信して、

最初は、ゲーム機本体の目標売価9,800円を目指しますが、
コストのかかわりで、これは断念となって、
ついに14,800円のファミリー・コンピューターが誕生します。

1983年の発売に先立って、
問屋業社会での有名な挨拶がされます。

「この新しいゲーム機器の値段は、一万四千八百円とします。
 実を言えば、この値段ではうちは大して儲かりまへん。
 問屋はんにも十分といえるような儲けは確保できまへん。
 ご不満はあるかと思います。
 けれどソフトの面白さで必ず台数が売れます!」

そして、ファミリー・コンピューターが誕生して以来、
ゲーム・ソフトでもスーパー・マリオやドンキーコングなどの
ヒット作をつくり、任天堂は破竹の勢いで成長します。

このように任天堂が花札屋さんから
世界的大企業へと成長したのも、
もしかすると、先代社長の
「カラー、そしてリーズナブルでソフトが面白かったら」
という「気づき」があったからこそかもしれませんね。

「カラー、そしてリーズナブルでソフトが面白い」とは、
誰でも考えられそうな目標のようにも思えますが、
群雄割拠を征する大きな「気づき」となったようです。

案外と「気づき」は身近である場合があるのですね。

トレードでも…、

ほんの小さな「気づき」が
戦績を一変させてしまうことがあります。

「真剣に負ける原因を考えたところ、
 実に簡単な原因が分かりました。」

というメールをいただいたことがあります。

そこにかかれていたこととは、

そう…。

相場はいつも同じトレードチャンスがあるわけではない
ことに気づかれたというのですね。

「なんとかエントリーしよう」とばかり、
つまりエントリー・チャンスばかり探すのではなく、

「エントリーしてはいけない場面」を認識するように
されたというわけです。

過剰トレードで勝ち続けている人が
ほとんどいないことに気づかれたのです。

トレードで勝とうとする以前に、
負けトレードを減らすことが大切であることが解ったのです。

低ボラティリティーの状態、 保ち合いの状態、乱高下、
そして、小さな陰線陽線入り乱れる揉み合いの状態…、

つまり、判らないところはトレードしないことにして、
トレード数は少なくなっても、
判りやすいところだけをトレードすることに徹されたのです。

ただこれらをトレードしないようにしただけで、
トレードのトータル成績がガラリと一変したというのです。

どうやら、たくさんトレードすることよりも、
トレードを厳選することが大切なようですね。

小さくも大きな「気づき」でトレード成績が
ガラリと変わることもあるものなのですね。^^


FX オペレーションズ・リサーチのお話

16日はNYダウが反発したものの、
ベージュブックも悲観的な内容となって、
フィラデルフィア連銀指数も1980年以来の悪い数字となるなど、
米国はリセッション入りをしたとする声が強くなって
きているようですね。

<一昨日15日(水)の主な出来事>

米セントルイス連銀総裁が「米政策金利はすでに低水準。
金利への過度の依存は問題解決とならない。
住宅建設は循環的な底入れに接近。中古住宅販売は安定した」
という主旨の発言をしました。
米サンフランシスコ連銀総裁が
「米経済はリセッションの局面。インフレ圧力は顕著に緩和。
景気後退は回復力があり、世界大恐慌の規模とはならないと観測」
という主旨の発言をしました。
フィナンシャル・タイムズ紙が
ポールソン米財務長官の談話として、
「救済策は重要な一歩であるが金融圧迫が終了するとはいえない。
モーゲージ資産買い取りも進める。」と報じました。
日経の先物ではサーキットブレーカーが
一時発動するなどありましたが、
日経平均は一度下げたものの
前日比+99.90円で取引を終えました。
アジア株は軒並みの下落となりました。

ロンドン時間で発表された独消費者物価指数や英失業率は、
ともに市場予想とおりの結果となりました。
欧州委員から
「英失業者はクリスマスまでに200万人を超える可能性。」
との談話が発表されました。
欧消費者物価指数は、0.2%と
市場予想よりやや強い数字となりました。
JPモルガン・チェースの四半期決算は、
純利益5.27億ドル、1株あたり利益が0.11ドル
という結果になりました。

NY時間で発表された米消費者物価指数は、
ほぼ市場予想とおりであったものの、
小売売上高が−1.2%、NY連銀製造業景気指数が−24.6%と、
市場予想をかなり下回る悪い結果となりました。
バーナンキ米FRB議長が、
「景気はすぐには回復はしない。回復には時間を要する。
経済は潜在成長率を下回る。
危機解決にはあらゆる手段を講じる。
消費・投資・雇用は明確に減速。
インフレは緩やかに低下しているが、
米経済は大きな脅威に直面。」
という主旨の発言をしました。
G8声明として「世界的な金融危機に対し協調して取り組む。
市場の安定と信頼の回復を最優先命題とする。」と
ホワイトハウスが発表しました。
米地区連銀経済報告では、
全般とてもネガティブな内容となりました。
NY原油は74ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−733.08ドルと
1987年のブラックマンデー以来の大幅下落となりました。

<昨日16日(木)の主な出来事>

格付け機関S&PがオルトA住宅ローン担保証券の
格下げの可能性を報道したこともあって、
オセアニア時間でもドル円とクロス円の下落が続き、
ユーロドルなどドルストレートも下落しました。
FRB副議長からは「市場の調整はさらに続く可能性。
金融は非常に深刻な状況。」との主旨の発言がありました。
大証では日経先物にサーキットブレーカーが発動されました。
ドル円とクロス円およびドルストレートに
ショートカバーの動きが見られました。
午後にユーロドルが急落する場面がありました。
日経平均が前日比−1,089.02円となり、
1987年のブラックマンデー以来の
史上2番目の下落幅となりました。

ロンドン時間では、EU全体を網羅する
金融監督システムなどからなる
EUサミット声明の草案が発表されました。
スイス政府が、UBSの資本増強のため
60億スイスフランの転換証券を引き受けることを発表しました。
スイスの実質小売売上高は0.0%と、
市場予想より弱い結果となりました。
為替相場は、ショートカバー後は揉み合いとなりました。
独経済省が09年の独GDP見通しを0.2%に下方修正しました。
米メリルリンチの四半期決算が発表され、
純損失51億ドル、1株あたり損失は5.56ドルと発表されました。
米シティ・グループの四半期決算では、
純損失が28億ドル、1株あたり損失が0.60ドルと発表されました。
昨日の反動もありショートカバーの動きが見られました。

NY時間に発表された米消費者物価指数は0.0%と、
市場予想よりやや弱い数字となりました。
米新規失業保険申請件数は46.1万件と、
市場予想よりやや良い数字となりました。
カナダの製造業出荷は−3.7%と
市場予想よりかなり弱い数字でした。
その後発表された対米証券投資は140億ドルと
市場予想を大きく下回りました。
米鉱工業生産は−2.8%と、市場予想を下回りました。
しかし、FRBから、鉱工業生産の数字には
ボーイング社のストライキやハリケーンの影響が
大きかったことが明かされました。
午後11時のフィラデルフィア連銀指数は−37.5となって、
1990年以来の悪い結果となりました。
VIX指数(恐怖指数)は、一時、史上最高の80以上となりました。
NYダウも一時380ドルの下落となりましたが、
その後、ショートカバーも入って
前日比プラス圏となり反発しました。
NY原油は70ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは反発して、前日比+401.35ドルで取引を終えました。

<週末の今日17日(金)の主な出来事>

朝の8時50分に日第三次産業活動指数、
午前9時半に豪輸入物価指数
午後2時半に日全国百貨店売上高、
午後6時に欧貿易収支、欧建設支出、
夜の9時半に米住宅着工件数、米建設許可、
夜の10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
などの経済指標が発表されます。
米指標(ミシガンの速報値)には注目です。

さて、15日(水)の米地区連銀経済報告(ベージュブック)も
悲観的ともいえるネガティブな内容となって、
また、ここのところの米経済指標も
市場予想より悪い内容であることが多く、
米のリセッション入りを指摘する声が増えてきて、
各国政府の危機対策の織り込みが一巡した後は、
市場の関心は実体経済のほうへ向かって来ているようです。

日経平均も1987年のブラックマンデー以来の
史上2番目の下落幅となる前日比で1,089.02円も下落となって、
アジアや欧州株も下落となりました。
一方NYダウは16日に反発するも、
今後の乱高下を懸念する向きもあり、
原油価格も70ドルを割り込むなど
商品市場も乱高下が激しくなっていて、
今後の各マーケットの動向が注目されます。

思惑が交錯して、静と動の激しい相場となる
可能性がありそうですので、
保ち合いを避け、動意に乗って
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、オペレーションズ・リサーチのお話です。

オペレーションズ・リサーチ "Operations Research" とは、
1つの目的のために関連するデータを収集して、
それらに統計的処理を施し定量的に分析して、
実験検証を経て具体的で実用的なソリューションを編み出す
ことなのだそうです。

今はフォードも危機に瀕する時代ですが、(苦笑)
その昔、自動車王のヘンリー・フォードが、

単純作業の合理化の研究で当時有名であった
フレデリック・W・テーラーの研究をヒントに、

一連の複雑な自動車の組立作業を多くの単純作業に分解して、
それらを流れ作業とする「単純作業の合理化」によって、
当時は画期的であった効率的な量産方式とすることが出来たのも
オペレーションズ・リサーチが背景にあったのだそうですね。

1つずつ仕上げていくよりも、部分工程に分けて、
部分を集合化していくように仕上げていくほうが、
はるかに生産効率が上がることを発見したのです。

当時は、まさに画期的な生産方法の革命であったようです。

今では、あたりまえになってしまっていて、
製品を問わず、ほとんどすべての製造で
基本的にはこの流れ作業となっていますね。

その後、フォードの流れ作業の発見以来、
オペレーションズ・リサーチの手法は
さまざまな分野で取り入れられるようになって、

第二次世界大戦では、米欧の軍事研究でも用いられ、

モノの本によりますと、日本の神風特攻隊から
戦艦を守るために、どのような操舵と迎撃をしたらよいか、
でも用いられたのだそうで、

日本の神風特攻隊に体当たりされた337のケースを
オペレーションズ・リサーチして
対処の具体的な方法を編み出したとされ、
特攻機による体当たり成功率47%を29%にすることに
成功したのだそうです。(驚)

また、この専分業を統合するという手法は、
第二次世界大戦時代のドイツの暗号「エニグマ」の
解読にも数学者と電子技術者と言語学者の
専門分野の分業と統合によってなされたとされています。

このようにいろいろな分野で活躍することとなった
オペレーションズ・リサーチですが、

「個を分析して、そして群として集合的に捉え、
 統合してソリューションを導く」というその系譜は

エドワード・デミング博士の
統計学による品質管理法などに受け継がれていき、

ハリー・マコービッツやウィリアム・シャープの金融理論にも
少なからず影響を与えた可能性がありそうです。

また、

「異なる性格の株式を組み合わせることで、
 保有資産のリスクを減らすことが出来る」とする

CAPM理論(Capital Asset Pricing Model)の基を考案したとされる

(投資コンサルタント会社のアーサー・D・リトル社の)
ジャック・ローレンス・トレイナーにも
オペレーションズ・リサーチは影響を与えたとされています。

投資を「個別ではなく、集合として捉えていこう」と
いうわけで、分散投資の考え方の基礎でもありますね。

まぁ、さすがに今のような暴落相場ともなりますと、
威光もやや薄くはなりますが、(苦笑)

ポートフォリオ、ロング・ショート、
建て玉を価格や時間など段階的に行うピラミッディング、
複数のマーケットへの分散投資、など

「分ける」「集合として捉える」
「そしてそれらを統合的にマネージメントする」という、

オペレーションズ・リサーチの思想は
古くはあっても、今なお新鮮な感じがしますね。^^


FX K1とトレードのお話

G7やG20、そしてユーロ圏15ヵ国による緊急首脳会議などでの
危機克服への各国政府の協調行動を好感して上昇しましたが、
好材料の一時の頂点と見たか織り込みが一巡するとすると、
早くも14日のNYダウが軟調となりましたね。

<G7後の週はじめの一昨日13日(月)の主な出来事>

G7(財務相・中央銀行総裁会議)では、
金融と経済の危機解決のため、
主要国が協調して行動する主旨で、通常の声明という形式はなく、
5項目からなる「行動計画」という形で発表されました。
市場のオープンでは、これを好感して、複数の通貨ペアで
窓を空けてのスタートとなりました。
米紙により、米GMと米クライスラーが
合併に向けて交渉に入ったことと、
それが、市場状況により中断されたことが報じられました。
三菱UFJが、米株式の下落などによりモルガン・スタンレーへの
出資の条件について再交渉しているとの一部報道がありました。
マーケットオープン後、一時、ドル円とクロス円などが
軟調となりました。
日本のマーケットは、祝日で休場でした。

ロンドン時間では、英政府が英RBS・HBS・ロイズTSBに
総額370億ポンドの資本注入を実施したことが報道されました。
また、独・仏・スペイン・オランダ・オーストリアなどが
総額1.3兆ユーロの包括的銀行救済策を打ち出したことや
NYダウ先物の上昇を好感してか、リスク回避が後退して、
クロス円などが上昇に転じました。
欧州株も銀行株を中心に上昇しました。
三菱UFJが米モルガン・スタンレーへの出資条件を
変更したと発表しました。
英・豪・NZ・独など銀行救済と預金保護などの具体策を
打ち出していることに対して、
米のそれらの具体性懸念もあったか、
欧州通貨などに対して、一時ドルが軟調な展開となりました。

ニューヨーク時間では、
米財務省が「財務省とFRBと米銀首脳」達による
公的資金の注入についての
具体的な協議を始めることを発表しました。
三菱UFJによるモルガン・スタンレーへの出資が
予定より1日前倒しで実施されました。
NYダウが9,000ドル台を回復しました。
上下動しながらもドル円とクロス円などが上昇しました。
NY原油は81ドルなんばで取引を終えました。
NYダウは、前週末比+936.42ドルの大幅高で取引を終えました。

<昨日14日(火)の主な出来事>

格付け機関のフィッチが資本増強したにもかかわらず
モルガン・スタンレーの格付けを「ネガティブ」据え置きました。
豪首相が104億豪ドル規模の経済対策を発表しました。
ウォールス・トリート・ジャーナル紙が、
バーナンキFRB議長の談話として
「包括的で幅広い金融対策が必要な時となった。
14日の発表でより正常な市場機能が取り戻せる可能性。
米政府は金融と景気回復の基盤を整える。」と報じました。
各通貨ペアは、織り込み一巡後、
上下動の揉み合いとなりました。
休場明けとなった日経平均は過去最高の上昇幅となって、
前週末比+1,171.14円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
初動で一時ドル円やクロス円など主要通貨ペアが
軟調となりましたが、その後反発して上昇する展開となりました。
独・欧のZEW景況感指数は市場予想より弱い数字となりましたが、
市場反応は限定的でした。
しばらく欧州株価が堅調に推移しました。

NY時間では、ブッシュ米大統領が
「金融危機対応に向け前例のない積極的な措置を行っている。
米銀行への資本注入策は短期的な措置であっても不可欠である。
連邦預金保険公社はコマーシャル・ペーパーの
最終的購入者となる。
政府保証を銀行預金へ拡大する。当座預金を全額保護する。」
という主旨の声明を発表しました。
米財務省が各金融機関あたり250億ドルでシニア優先債務を
総額2,500億ドルで購入すると発表しました。
米連邦預金保険公社が無担保銀行債務・無利子預金などを
保証、10月27日から高格付けのドル建て
コマーシャル・ペーパーを買い取るプログラムを開始、
などと発表しました。
ポールソン米財務長官が、米政府はワラントを取得して
金融機関へ資本注入すると発表しました。
NYダウが一時400ドル以上の上昇となりました。
ユーログループ議長が
「株価上昇は金融危機の終わりを意味しない。
金融市場の危機はまだ終わっていない。」と発言しました。
その後、NYダウが前日比マイナス圏へ急落しました。
ドル円やクロス円やユーロドルなどが軟調となりました。
米通貨監督庁が「資本注入により米4大銀は
規定水準をかなり上回る資本比率となる。
米9大銀は米財務省へ1250億ドルの優先株売却で合意。」
と発表しました。
米月次財政収支は、457億ドルとなりました。
NY原油は、79ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−76.62ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の今日15日(水)の予定>

朝の8時50分に日国際収支(経常収支・貿易収支)
午前9時半に豪Westpac先行指数、
午後1時半に日鉱工業生産(確報値)、
午後3時に独消費者物価指数(確報値)、
午後5時半に英失業率(社会保障受給)、
午後6時に欧消費者物価指数、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜の9時半に米小売売上高、米生産者物価指数、
NY連銀製造業景気指数、
夜の11時に米企業在庫、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)
などの経済指標が発表されます。
英・欧・米の指標には注目です。
また、JPモルガン・チェースと
ウェルズ・ファーゴの決算にも注目です。

<明日16日(木)の予定>

午後3時に日工作機械受注(確報値)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
午後6時にスイスZEW景況感調査(予想)、
夜の9時半に米消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加製造業出荷、
夜の10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資)、
夜の10時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
夜の11時に米フィラデルフィア連銀指数、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
スイス・米の指標には注目です。
また、シティグループとメリルリンチの決算にも注目です。

さて、G7(財務相・中央銀行総裁会議)では、
公的資金による金融機関の資本増強など5項目を盛り込んだ
異例の「行動計画」を発表して、
主要各国が協調して不安の連鎖を断ち切るため、
危機克服にあらゆる手段を構じることを発表して、
G7後には新興国を含むG20画開催されて、
世界規模での協調行動を表明することとなりました。

また、ユーロ圏15ヵ国による緊急首脳会議も開催され、
金融危機への対策として包括的な金融機関救済策が
発表されました。
米国も資本注入と銀行間取引の新規債務の保証、
決済性預金の保護などを柱とする具体策を発表しました。

これらを受けてNYダウなど株価が急反発する展開となりました。
しかし、マーケットは各国政府による
金融不安への協調行動好感して反発した後、
織り込みが一巡すると、14日のNYダウが軟調となるなど、
金融危機の禍根は深く、まだ過度の楽観は出来ないようです。

また、IMFが救済にはいると思われるものの、
大手3銀行の借り入れ残高が国のGDPの5倍強(総資産はGDPの9倍)
ともなった銀行をアイスランドが国有化したため、
デフォルト(債務不履行)に陥る危機にあるとのことで、
スイス・英・アイルランドも銀行の預金・借入金残高が
国のGDPを大幅に超えているのだそうで(日経新聞)、
金融危機の余波は続いていて、
今後は国家財政へと市場のテーマが移る可能性もありそうです。

現在の為替のマーケットの関心は、経済指標よりも
NYダウなど世界の株価の方へ強く向いているようで、
株価の動向を睨みながら機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、K1とトレードのお話です。

K1とは、言わずと知れたケーワンのことです。^^

格闘技のナンバー1を目指して、
1993年に大阪の空手の正道会館の館長の石井和義さんが
創始した人気の格闘技スポーツのイベントですね。

どちらかといいますとキック・ボクシングと空手が主体の
格闘技となっているようですが、
カンフーや拳法など異種流派の格闘も良いのだそうです。

かつて真空飛び膝蹴りで有名だった
キックボクシングの沢村 忠さんや
空手の大山倍達さんに憧れた少年であった私ですが、(笑)
現在でも、K1が好きでワールド・グランプリや
ミドル級のワールド・マックスなどを見るのが好きです。

ピーター・アーツや今は亡きアンディ・フグや
機械人間アーネスト・ホースト、空飛ぶレミー・ボヤンスキー、
巨人セーム・シュルトなどのスター選手や

息切れしやすい(笑)ユニークなボブ・サップなどが有名ですね。

相撲の曙も負けてばかりでしたが、
リングに上がっていたころがありました。

日本人でもかつての佐竹や、武蔵が頑張っていましたね。

ミドル級では、私に似ている(大嘘) 魔紗斗も活躍しています。

「何やってんだ! そこで連打だろうが。
 ストレート出せよ。バカ!
 おいおい。ダメだよ。ちゃんとガード固めなきゃ。
 食らっちまうぜ。」

「ローキックで動きを牽制しておいて
 そこで、コメカミ狙ってハイキックだろうが!
 まったく何やってんだ。バカ。とろいぞ! 
 今だろ、行け行け!」

あれまぁ(笑)、観戦中は、周りで見ている人がいたら
ほとんど失笑される迷コーチになってしまいますね。

厳しいトレーニングを積んだプロに、
ド素人がまるでコーチ気取りですから、呆れてしまいます。(爆)

「じゃぁ…、名コーチさんよ。
 あんたがダメと罵った俺とリングの上でヤッてみるかい。
 おい。どうだ。」

と言われたとしたら、おじけづいてしまいますね。(怖)

リングに上がれば、何やってんだと罵っていた選手にも
ものの数秒で素人さんは、ノックダウンで担架ものです。(笑)

「おい。舐めてるんじゃネェぞ。コラ!
 格闘技はド素人のお前が考えているような
 甘いものじゃないんだ!」

と、捨て台詞(せりふ)を吐かれてしまうことでしょう。

傍目(はため)で、お気楽観戦しているのと、
実際にリングで死闘を繰り広げているのとでは大違いですね。

観ているのと、実際にやるのは天地の開きがあるものです。

トレードも同じです。

過去の記録となっってしまった静止画のチャートを見るならば、
ほとんど誰でも天才トレーダーで、(大笑)

「このポイントでエントリーして」
「ここは踏ん張って利大を目指し」
「ここでは機敏にエグジット」

と判るものですが、(苦笑)

それは、仮想のエントリー時点のその後の
未来が載っているチャートであるからであり、

傍観的で冷静に判断が出来る心理状態であるからであり、

実際のトレードとはまったく違うからですね。

所詮、後付の解釈なのです。

そうです。

まったく実際のトレードとは違うのです!

実際のトレードでは、もちろん未来は見えなく、
静かなようでもレートは上下に震動して、
ときに激しく恐ろしいばかりに大きく動いていて、

精神的にも、いつ反転するかの恐怖と、
未来の見えない不安と、
1Pipでもという欲望にも心が揺り動かされている中で、
焦りや恐れにさいなまれながら

トレードの判断をしていかなくてはならないのです。

そう…。

たった一人でリングに上がっているのですね。

誰の助言も助けもない状態で、
突然孤独となった自分自身、たった一人で
チャートの向こうにいるプロ・トレーダー達と戦い
すべてを判断しなくてはならないのです。

それが実際のトレードです。

静止画となった過去のアーカイブのチャートは
参考とはなりますが、いくら勉強したとしても
所詮、それ以上のものではなく、

本をいくら読んでも格闘技を体得できないように、
トレードは理解では体得できないのです。

それはトレードなどではありません。

いつ反転するかの恐怖と、未来の見えない不安と、
欲望にも心が揺り動かされている中で、
上下に震動して、ときに激しく大きく動いている
レートを見て一人で戦い判断するのがトレードです。

ですから、トレードの「力」は、
ノウハウを学んだ後は、
最終的に、実戦トレードでのトレーニングでのみ
身につくものなのですね。

「動く実際のチャートを見ると何がなんだか判らなくなる…」

これは実戦トレーニングが足りない証(あかし)です。
体得的に、まだ何もわかっちゃいない証なのです。

K1の選手が恐怖を乗り越えて
リングに上がることが出来るように
トレードも懸命に実戦トレーニングして、

自信を持ってトレードと言う名のリングに
たった一人で登れるようになったとき、

はじめてまともにトレードできるものなのかもしれません。

(システムトレードはともあれ)

トレードは、理で解ろうとするものではなく、
どうやら、格闘技のように体得すべきもののようですね。


FX 「伊藤の定理」のお話

米、欧、英、加、スイス、スウェーデンなど
6ヵ国の中銀が協調利下げをしましたね。
そして、中国・アラブ首長国連邦・香港・クウェートなども
追従して政策金利を下げました。

また、NYダウがなんと9,000ドルを割り込みました。

<一昨日8日(水)の主な出来事>

日経平均およびアジア株が軒並み下落となりました。
為替相場は昼ころまで様子見的な動きとなりましたが、
昼過ぎあたりから、ドル円とクロス円が急落しました。
日銀金融経済月報は、下方修正の多い
ネガティブな内容となりました。
日経平均は前日比−952.58円と1953年の
「スターリン暴落」に次ぐ史上3番目の下げ幅となりました。

ロンドン時間では、英財務省が流動性供給のため
2000億ポンド規模の支援や金融機関への500億ポンドの
資本注入などを柱とする金融支援策を発表しました。
しかし、英FT100指数は一時4%以上の下落となりました。
その後、下げ一服となっていたドル円が、
ダウ先物の急落などを背景に、
一時98円台半ばに迫る下落となりました。
午後7時の独鉱工業生産は3.4%と
市場予想より強い数字となりました。
米、欧、英、加、スイス、スウェーデンなど
6ヵ国の中銀が協調利下げをしました。
その後、中国・アラブ首長国連邦・香港・クウェート、
が追従して政策金利を下げました。

NY時間に発表された米中古住宅販売保留は7.4%となって、
市場予想よりかなり強い数字となり、
2001年10月以来で最大の伸びとなりました。
カナダの財務相が「カナダには救済の必要な金融機関はない。」
と発言しました。
ポールソン米財務長官が「世界市場には引き続き大きな緊張。
政府は危機終了に向けあらゆる手を尽くす。
G20による特別会合の開催を要求する。」などの発言をしました。
FRBがAIGに対して378億ドルの追加融資を決定しました。
各国中銀の協調利下げを受けても、NYダウは下落して、
ドル円とクロス円もリスク回避の動意に下落しました。
NY原油は88ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−189.01ドルで取引を終えました。

<昨日9日(木)の主な出来事>

朝に発表された日機械受注は−14.5%と、
市場予想よりかなり弱い数字となりました。
一時日経平均が堅調となったこともあって、
ショートカバーなどでドル円やクロス円が反発しました。
NYタイムズ紙が「米財務省が多くの米銀の株式取得を検討」
と報道しました。
日工作機械受注は−20.7%となりました。
日経平均は終盤に軟調となって、
前日比−45.83円で取引を終えました。

ロンドン時間に発表された独貿易収支は106億ユーロ、
独経常収支は73億ユーロと、
ともに市場予想より弱い数字となりました。
英の貿易収支は−81.98億ポンドと
市場予想より弱い数字となりました。
欧州委員から「金融危機は欧州の実体経済に打撃を与えている。
成長見通しは弱まっている。リセッションが
中心的シナリオとなる可能性」
との発言がありました。

NY時間に発表された米新規失業保険申請件数は47.8万件と、
市場予想よりわずかに弱い数字となりました。
卸売在庫は0.8%と、市場予想より強い数字となりました。
格付け機関のムーディーズが、
JPモルガンの運用する債券ファンドを格下げしました。
米大統領報道官が「ポールソン財務長官か銀行への
資本注入を積極的に検討」と報じました。
ミネアポリス連銀総裁が「米失業率は更に悪化の可能性。
米個人消費は減退の可能性。」と発言しました。
NYダウが9,000ドルを割り込みました。
原油価格が年初来最安値を更新しました。
格付け機関のS&Pが、米GMと米フォードの格付け見通しを
「ネガティブ」としました。
VIX指数(恐怖指数)が史上初の60台にまで上昇しました。
NY原油は86ドルあたりで取引を終えました。
NYダウは前日比−678.91ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の週末の今日10日(金)の予定>

朝の8時50分に日銀政策会合議事録、
午後2時45分にスイス失業率(季調済)、
夜の8時に加失業率、加雇用ネット変化率、
夜の9時半に米貿易収支、米輸入物価指数、
同夜の9時半に加国際商品貿易、加新築住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
カナダの雇用統計と米指標には注目です。
NY時間からのG7財務相・中央銀行総裁会議も注目されます。

また、13日(月)が日・米・加の休日となることから、
連休前のポジション調整の動きも注目されます。

さて、FRBやECBやBOEなど世界の10中銀が協調利下げをしましたが
市場では一定の効果を期待して好感する向きもある一方、
銀行間取引市場はやや緩和となるも、
これで金融危機が好転するほど甘い状況ではないとして
懐疑を抱く向きもあり、

また、マーケットはさらなる利下げと、
とめどもなく政府支援を求める
他力本願的な状態に陥ると指摘する声もあって、
市場参加者の思惑も交錯しているようです。

また、IMFが8日に発表した経済見通しでは、
米国が0.1%成長と急減速となる見通しを発表して、
世界経済は大恐慌以来の最悪の金融危機に直面していて、
大幅な下降局面に入ったとしています。

そして、米国政府はリセッション入りの懸念も出てきた
金融危機の打開策の奥の手として、公的資金を使って
金融機関へ資本注入することを検討し始めました。
この資本注入は、実質、無担保・無期限で資金融通する
ことになるとあって、米議会の反発は強そうです。

また、金融危機は実体経済へも確実なまでに波及して
きているようで、週末にワシントンで開催される
G7財務相・中央銀行総裁会議で
どこまでの協調と具体策が示されるか注目されます。

マーケットがG7の結果に失望することになると
下落が加速することもありそうで、
G7がひとつの大きな正念場となりそうです。

13日(月)が日・米・加の休日でもあり、
ポジジョン調整の動きの可能性もありそうで、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。

また、G7後となる13日(月)のマーケット・オープンからの
相場の動きも大いに注目されます。


さて今日は、「伊藤の定理」のお話です。

マーケットは、恐慌前夜のような状況ですが、

6年ぶりに日本人がノーベル賞を受賞することになりましたね。

ノーベル物理学賞に、南部氏、小林氏、増川氏の3人、
そして、ノーベル化学賞に下村氏と、凄いですね。

暗いニュースの多い中、明るいノーベル賞受賞のニュースで
とても嬉しくなりました。

さて、投資にまつわるノーベル賞といえば、(笑)
なんといっても有名なのが、

1997年のマイロン・ショールズとロバート・マートンの
ノーベル経済学賞ですね。

そして、1995年に病で亡くなっていなければ、
フィッシャー・ブラックも含めて、
ボストンMITの研究室以来、
28年間の朋友であった3人が受賞していたことは
確実だったようで、

1997年12月10日のノーベル経済学賞は、
「デリバティブの価値を決める新しい方法の開発」に
与えられることになりましたが、
喜びと悲しみが同居していたようです。

後にオプション価格の算出の
「ブラック・ショールズ式」として
フィッシャー・ブラックの名も後世に残ることとなりますが、

この「数式」にまつわる忌まわしきLTCM
(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)の破綻や、

デリバティブがルーツのひとつともなっている
昨今の世界金融危機を思いますと、
複雑な心境となりますが、(苦笑)

これは人の欲が経済を破壊したのであって、
純粋な学問としての彼らの業績は
汚れなきものであったと思います。

さて、

このノーベル経済学賞を受賞したマートン氏らの業績の影には、

1900年のフランスのソルボンヌ大学で
ルイ・パシュリエが著したとされる「投機の理論」で示された
時間という概念における確率理論による
「確率微積分」をヒントに

新たに確立されたとされる「伊藤の定理」が、
大きく貢献していたそうです。

「伊藤の定理」がどのようなものかは
私などには説明できるわけがありませんが、(苦笑)

ブラウン運動だのウィーナー過程だの
はたまたポール・レビーの確率論だのは、ともあれ、(汗)

ランダムな変化の中にある規則性に関する定理なのだそうで、

「ブラック・ショールズ式」は、伊藤の定理がなければ
この世に誕生していなかったようです。

伊藤の定理は、

ポール・サミュエルソンが「巨人」と呼び、
ときに「知られざる金融界の巨人」と呼ぶ人もいるという
日本人数学者の伊藤清氏によるものですが、

その伊藤博士が金融とは無縁の人であったことも興味深いですが
それよりも、華やかな表舞台のノーベル賞の受賞の影に

サミュエルソンにして「巨人」と言わしめた
ノーベル賞の陰の立役者の偉大な日本人がいたということは、

感慨ひとしおですね。凄いぞ日本。^^


<お知らせ>
10月13日(月)のブログはお休みいたします。m(_ _)m


FX モーゲージ債券のエピソード

NYダウが2004年10月以来となる10,000ドルを割り込み、
世界各国の株価が急落して、
為替も大きく揺れる相場となりましたね。

<週はじめ6日(月)の主な出来事>

独不動産金融大手のヒポ・リアル・エステートの救済策が
一度撤回されたり、欧州4ヵ国の首脳会議で
具体策が示されなかったことなども影響したか、
ドル円やクロス円、そしてユーロドルなどが
下窓を空けてのスタートとなりました。
その後も、金融不安を背景にリスク回避の円高傾向が続きました。
日経平均は前週末比−465.05円で取引を終えました。

ロンドン時間では、はっきりしない相場展開となりました。
独連銀がヒポ・リアル・エステートに
短期流動性を供給するとの報道がありました。

NY時間に発表されたカナダの住宅建設許可は、
市場予想よりかなり弱い−13.5%という結果になりました。
カナダの首相から「カナダは銀行セクターに危機を持っていない。
他の国と比べると比較的良い状況。」
との主旨の発言がありました。
NYダウが急落して、2004年10月以来となる10,000ドルの大台を
一時割り込み、欧州やブラジルなどの株価も軒並み急落して、
リスク回避の強い動意となって、ドル円とクロス円などが
一時パニック的な急落となりました。
世界銀行総裁が「G8は充分に機能していない。
危機は新興市場へ波及する可能性。
危機への対処は世界規模であるべき。」
との主旨の発言をしました。
シカゴ連銀総裁から「米国のコア・インフレ2.6%は高すぎる。
経済回復の見通しは不透明。住宅市場の不振が米経済のリスク」
との主旨の発言がありました。
終盤にかけて、ショートカバーなどで
ドル円やクロス円が反発しました。
NY原油も下落して87ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは一時800ドルを超える下落となって、
前週末比−369.88ドルで取引を終えました。

<昨日7日(火)の主な出来事>

日経平均が2003年12月以来の10,000円割れとなりました。
セントルイス地区連銀総裁が「米国のインフレは70年代以降で
最も不安定な状態。利下げは金融危機対応に正しい手段ではない」
との発言がありました。
東京時間ではドル円とクロス円が、様子見的な動きの後、
上下動しながらも、一時反発上昇する場面がありました。
豪RBA政策金利は、市場予想以上の1%の利下げとなりました。
日銀は政策金利を据え置くことを決定しました。
日経平均は前日比−317.19円で取引を終えました。

ロンドン時間では、ドル円とクロス円が再び軟調となりました。
仏中銀総裁が「フランスの銀行には問題はない。」
と発言しました。
英政府がロイヤル・バンク・オブ・スコットランドに
資金支援を行うか、などの英銀の資金難の噂に
一時ポンドが急落しました。
これにつれてドル円も一時下落しました。
その後、噂の一行であった英銀大手バークレイズが
噂を否定したこともあって、ポンドは徐々に反発しました。
午後5時半の英鉱工業生産と製造業生産高は、
ともに市場予想より弱い数字となりました。

NY時間では、IMF国際通貨基金が「銀行には、
世界規模で6750億ドル規模の資本注入が必要。
市場の混乱は世界経済にとって圧力」と発表しました。
ミネアポリス連銀総裁が「雇用は更に悪化し、
消費も低迷する可能性」と発言しました。
トリシェECB総裁が「危機は金融システムの根幹へと到達。
ECBは流動性に手を尽くすが限界もある」と発言しました。
バーナンキFRB議長が「成長見通しは悪化。下振れリスク拡大。
FRBは利下げを実施する用意。市場の機能と流動性確保に尽くす。
金融市場の混乱鎮静化が重要。」と利下げ示唆をしました。
FOMC議事録では「経済動向は不振。インフレ見通しはやや楽観。
金利据え置きは09年の緩やか景気回復に一致。」
という市場予想の範囲の内容で、
危機認識はこの時点では緩やかで、
現在のほうがより強い危機認識となっているようです。
米ブッシュ大統領が
「信用危機が悪化すれば米国はより深い景気後退。
協調行動に向け欧首脳と協議。厳しい局面だが米国は立ち直る」
との主旨の発言をしました。
英財務相が8日に銀行救済案を提示すると発表しました。
米消費者信用残高は、−79億ドルと
統計開始以来で最も縮小となりました。
NY原油は89ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは続落して前日比−508.39ドルで取引を終えました。

今日8日(水)は、
朝の8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
英NZIERのGDP予想、
朝の8時半に豪Westpac消費者信頼感指数、
午前9時半に豪住宅ローン、
午後2時に日銀金融経済月報、
日景気ウォッチャー調査(現況・先行き)、
午後6時に欧GDP(確報値)、
夜の7時に独鉱工業生産、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
夜の11時に中古住宅販売保留、
などの経済指標が発表されます。
日銀金融経済月報と欧・独・米の指標には注目です。
また、英の銀行救済案にも注目です。

明日9日(木)は、
朝の8時50分に日機械受注、
午前9時に豪消費者インフレ期待、
午前9時半に豪失業率、豪新規雇用者数、
午後3時に日工作機械受注、
同午後3時に独貿易収支、独経常収支、
午後5時に欧ECB月例報告、
午後5時半に英商品貿易収支、
夜の8時に英BOE政策金利
(市場コンセンサスは据え置き〜0.25%の利下げ)、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米卸売在庫、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・英の指標には注目です。

さて今週はじめ、NYダウが2004年10月以来となる
10,000ドルの大台を割り込んで、
英FTSEは1987年10月以来最大の下げを記録、
日経平均は10,000円の大台を割り込んで、
また、ブラジルでは株価の急落に
2度にわたり取引が中となったり、
インドのSENSEX指数も約2年ぶりに
12,000の大台を割り込んで、
世界的な株安となってきています。

自律反発を期待する楽観論もある一方、
金融不安が欧州でも顕著となってきていて
「寄り合い所帯」の足並みの悪さも指摘され、
世界の金融市場は一段と不安定な状況となってきているようで、
一部では世界恐慌の始まりとの
悲観論も台頭してきているようです。

米FRBは、金融不安によるドルの流動性難を緩和するために、
市場への資金供給を9,000億ドルまで拡大するとして、
さらに一般企業へコマーシャル・ペーパー(CP)購入制度まで
設けるとしていますが、市場反応は冷ややかで、

また、米政府が金融危機対策への着手として、
まずは米国債を増発するとのことで、
米財政を不安視する声も強まっているようです。

市場の関心は、今週末にワシントンで開かれる
G7財務相・中央銀行総裁会議に向けられつつありますが、
どこまで「具体策」を示すことが出来るのかが、
焦点となってきそうです。

米株価のVIX指数(恐怖指数)も50を超えて
史上最高レベルとなっているようで、
為替相場も気を引き締めてトレードしていきたいものです。


さて今日は、モーゲージ債券のエピソードのお話です。

米リーマン・ブラザーズが破綻してから、
はや3週間が立とうとしていますが、

ニュース報道によりますと、
リーマン・ブラザーズ社が苦境にあった中でも、

CEOのリチャード・ファルド氏は、
なんと円換算で310億円もの巨額の収入を
苦しい会社から取り続けていたとのことで、
記者会見では、罵声を浴びせられていましたね。

このような報道を見ますと、
バンカメの会長に救済を断られ
「グリード(強欲)」と言われても
しかたなかったのかもしれませんね。

ちょっと、あきれてしまいます。

さて、

同じブラザーズでも、
1980年代のウォール街で燦然と輝いていた、
かつてのソロモン・ブラザーズでのお話ですが、

当時、同社のセールスマンとして勤めていたマイケル・ルイスが
著した「レイヤーズ・ポーカー」という本の中に
面白いエピソードがあります。

当時、金融の自由化の波にもまれ
経営が苦しくなっていた住宅貸付組合に対して、

「(ユーザーとの)ローン支払い契約書を担保にして、
 新しい債券を発行して市場に売りに出しませんか。」

と、ソロモン・ブラザーズは新企画を打ち出しました。

そう。今で言う「モーゲージ債券」ですね。

後にソロモン・ブラザーズは「モーゲージ王国」とも
呼ばれるようになるのですが、

開発当初、モーゲージ債券という金融商品の設計は、
なかなかたいへんなことでした。

金融の自由化で、もしも市中金利が下がってしまうと
ローンの借り手は早期に古いローンを償還して、
安いローンへ乗り換えるという「期限前償還リスク」と
呼ばれるものがあって、モーゲージ債券では
これを正確に評価しなければならなかったのです。

でも、当時のソロモン・ブラザーズには
後に「モーゲージ債券の父」と呼ばれることになる
ルーウィー・ラニエーリという人がいて、

ローン支払い者の地域別の綿密な動態調査とともに
ロケット工学の確率計算モデルを使って
モーゲージ債券の潜在リスクを計算して洗い出し
みごとに商品化に成功したのです。

そして、この新たに開発された金融デリバティブ商品を
猛烈な勢いで売りさばいたのが、
「ラニエーリ一家」と呼ばれた販売軍団で、
トレーダーとセールスマン達の連合軍でした。

なんと彼らは、全員が肥満体で、太目の体躯にワイシャツ姿、
そしてサスペンダーというズボン吊といういでたちで、(笑)
葉巻をくゆらす連中でした。

この格好は、当時のウォール街の象徴ともなって、
「ソロモン・スタイル」と呼ばれたそうです。

その「ラニエーリ一家」達は、
また無類のギャンブル好きだったそうで、
どんなに悪い札を手にしても、度胸と洞察力で勝ちを収める
「ライアーズ・ポーカー」という
ハッタリの名手でもあったようです。(苦笑)

マイケル・ルイスの著作でのエピソードによりますと、
ある日、ふらりとやって来たソロモンの会長に
ポーカーで100万ドル! の勝負を挑まれ、

ラニエーリ一家のトレーダーは、これをなんと受けて立ち、
平然とハッタリをかまして、
賭け金を1,000万ドルまで吊り上げて、
会長を撃退してしまう、お話が載っています。^^

当初、デリバティブの新商品のモーゲージ債券は、
ロケット・サイエンスを駆使した金融工学の天才達が開発して、
ハッタリの得意な荒くれギャンブラー達が
売りまくっていたというわけです。

そして…、

このモーゲージ債券がサブプライム問題の
ルーツの1つにもなったわけですが、

世界経済を激震させることになったサブプライム問題と
その後のデリバティブによる金融危機の時代を迎えてみると

どことなく感慨深いものを感じますね。

今、市場はブラックマンデーをも凌ぐ
未曾有の危機の非常事態を迎えているようです…。


FX 「場の空気を読む」のお話

米金融安定化法案が、修正案で
ようやく下院での可決となりましたね。

<先週末3日(金)の主な出来事>

円高傾向でのスタートとなったものの、
しだいに円安傾向となりました。
米セントルイス連銀総裁や米カンザスシティー連銀総裁から、
米利下げに否定的な発言がありました。
日経平均は前日比−216.62円で取引を終えました。

ロンドン時間のスイス消費者物価指数は市場予想より強い
0.1%となりました。
トリシェECB総裁から「欧ECBと米FRBは非常に緊密な関係。
政府は金融危機に対して敏感であるべき。」
という発言がありました。
英ブランチフラワー委員が「9日のBOE会合では利下げを求める。」
と発言したとの報道がありました。(前回も同様の発言あり)
午後6時の欧小売売上高は市場予想より強い0.3%となり、
前回値も上方修正されました。
米シティグループへの営業譲渡がほぼ決まっていた
米ワコビアを逆転的に(シティへの売却を撤回して)
米ウェルズ・ファーゴが買収して、
合併合意となったことが発表されました。
NY時間に発表された米失業率は6.1%と市場予想とおりでしたが、
非農業部門雇用者数変化は−15.9万人と
市場予想を5万人も弱い数字となりました。
ドルはいったん下落したものの、
事前織り込みが進んでいたことや
米金融安定化法案成立への期待感もあってか、下落は限定的で
その後、ドルやクロス円が買われる展開となりました。
米ISM非製造業景況指数は、
市場予想よりやや強い50.2となりました。
カナダ首相から「カナダのファンダメンタルは米と相違。
カナダ経済は強い回復力がある。」との主旨の発言がありました。
深夜の2時すぎに、米下院で米金融安定化法案が可決されました。
その後は、いったんの材料で尽くし感からか
NYダウが下落に転じて、ドルが売られ、
クロス円も軟調となりました。
NY原油は93ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−157.47ドルで取引を終えました。

週はじめ6日(月)は、
午後5時半に英鉱工業生産、英製造業生産高、
夜の9時半に加住宅建設許可、
夜の11時に加Ivey購買部協会景気指数、
などの経済指標が発表されます。

明日7日(火)は、香港が休場です。
早朝の6時にNZのNZIER企業景況感、
朝の8時01分に英NIESRのGDP予想、
正午過ぎに日政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
昼の12時半に豪RBA政策金利
(市場コンセンサスは0.25〜0.5%の利下げ)、
午後2時に日景気先行CI指数(速報値)、日景気一致CI指数(速報値)
夜の7時に独製造業受注(季調済)、
深夜の3時に米FOMC議事録、
深夜の4時に米消費者信用残高、
などの経済指標が発表されます。
(日)・豪の政策金利と・米のFOMC議事録には注目です。
また、NY時間のバーナンキFRB議長の講演も注目されます。

さて、今週の10月8日(水)からの主な注目材料は、

8日(水)に、日銀金融経済月報、独鉱工業生産、加住宅着工件数、
米中古住宅販売保留、米週間原油在庫、

9日(木)に、豪失業率、豪新規雇用者数、欧ECB月例報告、
英BOE政策金利、米新規失業保険申請件数、米卸売在庫、

10日(金)に、日銀政策会合議事録、加失業率、加雇用ネット変化、
米貿易収支、米輸入物価指数、G7(財務相・中央銀行総裁会議)

などがあります。

また、今週末は来週13日(月)は、日・米・加が休日なるため、
連休前の動きにも注目されます。

さて、ようやく米金融安定化法案が可決となりましたが、
不良資産の買取の「値決め」という問題もあり、
金融危機の克服はまだ序盤戦であるとの指摘もあるようで、
不透明感がまだまだ残る状況のようです。

そして、米経済は7-9月期にマイナス成長となっている観測
とのことで、消費・投資・住宅が総崩れとなっているようで、
早期の利下げ観測も一部では台頭しているようです。(日経新聞)
しかし、米セントルイス連銀総裁や
米カンザスシティー連銀総裁からは、
米利下げに対して否定的な発言もあり、
今月末のFOMCが注目されます。

また、米金融安定化法案の成立を踏まえて、
米欧日など主要7ヵ国(G7)が金融危機を封じ込めるための
政策協調の協議のため10(金)にも、財務相・中銀行総裁会議を
ワシントンで開くとの事で、金融市場の安定に向け、
どこまで強調姿勢を示せるかかが注目されます。

思惑の激突により、揺れる相場となる可能性もありそうで、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、「場の空気を読む」のお話です。

昨年2007年に流行語の1つとなったものに
「KY(空気が読めない)」というのがありましたね。

場違いな言動をする人に対して、

「アイツはKYだな…。」などと使っていました。(苦笑)

結婚披露宴での余興で、別れの歌を歌うなどは
ときに予言となることもあるものの、(失礼)

とんでもないKYですが、

また、たとえば、いくら陰で密かに思いを寄せていたとしても、
実際に面と向かって会うのが初めてなのに、
いきなり「結婚してください。」などと言えば、
おそらく確率100%くらいで「NO」を突きつけられるばかりでなく、

「あの人、頭がおかしいんじゃないの?!」

といわれてしまうことでしょう。(大笑)

「お茶でも飲みませんか」などという
古来からのアプローチなど、(笑)
物事には、手続きのプロセスと
「場を読む」ことが必要なようですね。

いくら積極的が良いとはいえ、
最終目的をいきなり敢行しては、
達せられるものすら、
ほとんどダメになってしまうことがあります。

(セールスなんかも同様ですね)

話は変わりますが、

KYというわけではないものの、どこかにドライブに行くときに

「茅ヶ崎に行こうか。水戸の偕楽園に行こうか。」

と行き先を悩む前に、まず気にするのは天候で、

雨降りならば、行き先どころかドライブ自体を見合わせますね。

さて、トレードにもこれらと同じような、
それ(目的)以前に検討しなければならない
大切なことがあります。

トレードのKYとなってしまわないように、
買うか売るかの前に検討すべきことがあります。

それは、そもそも今は

「トレードできる状態であるのか」

という、場を読むことです。

そうです。

トレードがもしも差益を得ることであるならば、

ボラティリティが極度に低下している
スクイーズと呼ばれる状態や
とても狭いレンジで浮動の多い小さな揉み合いや、

あるいは、保ち合いの状態や
陰陽乱れる乱高下の状態は、

トレードをすべき状況ではないのです。

でも、チャートを見るなり、
いきなり「買うべきか、それとも売るべきか」の
検討に入る「トレードKY」となる方が
かなりいるようで、(苦笑)

ときに、保ち合い状態でも乱高下の状態でも何でもかんでも
トレードに手を出してしまう人がけっこう多くいるものです。

これでは、初対面でのプロポーズや、
土砂降りでの酷いドライブと
同じようなことになってしまいます。

この「トレード以前」の検討をすっかり忘れていては、
トレードに勝てるわけがありません。

トレードする「それ以前の検討」もできず、
場を読めないのであれば、負けトレードを増やしてしまいます。

トレード手法の検討以前の問題ですね。

負けトレードが多いと嘆く前に、
トレードのKYをやらかしていないか、
自身で反省する必要があるようです。

トレードは山登りにも似ています。

南回りで登頂するか、北壁から登頂するか、
を検討する前に、まずは登頂のトライに
良い天候(場)であるかを検討しなくてはなりません。

保ちあいのスクイーズの状態や、浮動の多い狭いレンジや
陰陽入り乱れる乱高下の状態は、
トレードにとっての悪天候です。

トレードでも、上げるか下げるかの検討の前に、

買うにしても売るにしても、
トレードするのに良い状態であるのかの
まずは、「場の空気を読む」ことが大切なようですね。


FX 怒れるシバ神のお話

修正条項を取り入れた米金融安定化法案が上院で可決され、
下院に送付されました。下院では本日3日にも修正案の採決に
入る可能性がありそうです。

<一昨日10月1日(水)の主な出来事>
米ブッシュ大統領が、米自動車メーカーに対する
250億ドル規模の融資計画を承認したと報道がありました。
日銀短観は、大企業製造業業況判断が−3となるなど、
押しなべて市場予想より弱い結果となりました。
米金融安定化法案に対する
いろいろな憶測報道や思惑などもあって、
やや神経質な相場展開となりました。
日経平均は、前日比+108.40円で取引を終えました。

ロンドン時間に発表された独小売売上高指数は3.1%と、
市場予想より強い結果となりましたが、
対前年比が弱い数字となりました。
トリシェECB総裁が「米は世界の金融のため、
金融安定化策を可決すべき」と発言しました。
ユーログループ議長が「ECBの政策金利決定では、
あらゆる要因を考慮する」
とコメントしました。
午後6時に発表された欧失業率は、
市場予想より悪い7.5%という結果になりました。

NY時間に発表された米ADP雇用統計は、−0.8%と
市場予想より良い結果となりました。
米ホワイトハウスが「金融安定化策の上院での強力な支持を期待。
今週中に金融安定化法案を可決することは、非常に重要。」と
声明を発表しました。
米ISM製造業景況指数は01年の景気後退期以来の43.5と
市場予想より弱い結果となりました。
また、構成項目の雇用指数も41.8と弱い数字となりました。
リスク回避の動意にドル円とクロス円が一時軟調となりました。
その後、米金融安定化法案への期待感もあってか、
ドル円とクロス円が反発する場面がありました。
NY原油は98ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−19.59ドルで取引を終えました。

<昨日2日(木)の主な出来事>

修正条項を取り入れた米金融安定化法案が
上院で可決され、下院に送付されました。
豪貿易収支は、市場予想より強い
13.64豪ドルという結果になりました。
米ブッシュ大統領から「米上院での金融安定化法案可決は、
米国民の金融財政面での安心確保に不可欠。
超党派による金融安定化法案の上院可決を賞賛。」
との声明が発せられました。
米紙が「米経済の鈍化と金融市場の混乱を受け、
FRBが利下げを検討」と報道しました。
日経平均は、前日比−213.50円と
終値で今年の最安値を更新しました。

ロンドン時間では、欧州の金融不安を背景としたか、
イベントを控えてユーロが下落しました。
午後6時に発表された欧生産者物価指数は−0.5%と
市場予想とおりとなりました。
午後8時45分のECB政策金利は、全会一致で
市場の大方の予想とおり据え置きとなりました。

NY時間では、トリシェECB総裁の記者会見が行われ、
「利下げも協議したが、金利据え置きは全会一致。
経済見通しに関する不透明感は異例なほど高い。
インフレ上振れ余地は減少。
二次的影響を回避することが課題。
マネーの伸びは依然として力強い。
引き続き物価安定を維持する決意。
最新のデータは最新の市場混乱深刻化を織込んでいない。
最近の市場混乱の影響を注視。」などの見解を示しました。
また、協調利下げに関する質問に対して、
「われわれは物価安定リスクに対して行動。」と
やや否定的見解を示しました。
また、「われわれは第2次大戦以来、
前例のない体験をしている。経済成長リスクは下向き。
物価安定の上方リスクは減少しているが消滅はしていない。」
とも述べました。
午後11時に発表された米製造業受注指数は
市場予想より弱い−4.0%となりました。
ホワイトハウスが「3日には金融安定化法案は
下院を通過すると楽観。」
との見解を示しました。
NY原油は93ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−348.22ドルで取引を終えました。

※前号で30日のNYダウにつきまして、終値確定前のプライスを
 間違って記載してしまいました。 m(_ _)m

週末の今日3日(金)は、
午後2時45分にスイス消費者物価指数、
午後5時半に英PMIサービス業、
午後6時に欧小売売上高
午後9時半に米失業率、米非農業部門雇用者数変化、他
午後11時に米ISM非製造業景況指数、
などの経済指標が発表されます。
欧指標、特に米指標の雇用統計には注目です。

さて、米金融安定化法案は、本来であれば一度否決となった
米下院へ修正案とした上で送られるものですが、
異例の上院での可決を経て下院送りとなりました。
また、米国民受けするように配慮したのか、
円換算で14兆円規模の減税案や、預金保護の拡大も
盛り込んだとあって、米政府の金融安定化法案の成立への
強い意志を感じますが、下院での可決の見通しは、
いまだ不透明なようです。

トリシェECB総裁の記者会見では、
全会一致での政策金利据え置きとしながらも、
利下げも協議した事が明かされ、
また、2日付けのウォール・ストリート・ジャーナル紙が、
米FRBが利下げを検討していると報じるなど
米欧の金融政策のスタンスは、経済減速の昂進によって、
利下げへと徐々に軸足を移しているのかもしれません。

また、ウォーレン・バフェット氏の投資会社
バークシャー・ハザウェイが米ゴールドマン・サックスに続いて、
米ゼネラル・エレクトリックへの大型出資に踏み切ったとの事で、
大型優良株が割安な水準になってきていると見る向きも
あるようですが、一方、ジョージ・ソロス氏が著書の中で
経済恐慌の到来を述べていてるなど、
まだまだ経済は不透明であるとする声も多いようです。

修正案を盛り込んだ米金融安定化法案の
米下院での採決の結果が注目されますが、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、怒れるシバ神のお話です。

ヒンドゥーの破壊と創造のシバ神が
怒れる形相(ぎょうそう)となった時のように、
負けトレーダーが目の据わった形相で
ついついやってしまう愚かな3つの行為があります。

これらは負けトレーダーが陥る3つの特徴でもありますが、

私も26年の相場暦で10年以上も典型的な
負けトレーダーでしたので、
身に染みてこれを知っています。(苦笑)

1. 負けた後に、すぐにトレードをしたがる。

2. 負けた後に、ポジションを大きくしてトレードする。

3. 含み損となると、ナンピンをしたがる。

という3つの行為です。(笑)

心理的な背景は、「なんとか元くらいは早く取り返そう」
というものですが、

冷静でいられる心理の境界を超えた損失となったときに、
むくむくと心の底でもたげてくる

「どうにでもなれ!」

という破壊衝動とともに、

あわよくば「一発逆転」を狙おうという、
大胆不敵な心理状態とが、心を突き動かして、

ついつい、この悪魔に魅入られたような
3つの行為をしてしまうことがありますね。

そして、その結末は、
極まれに良い結果となることもなくはありませんが、

大概は後で大いに後悔することになります。(苦笑)

また、まれに幸運にもそのとき逆転勝ちとなったとしても、
悪い勝ち方が身についてしまって、

同じような状況となったときに、いつも幸運であるはずはなく、
いつかは悲惨な状況となってしまいます。

また、ギャンブルなどでも、
負けがある程度までのうちは、
しばらくは「嘆き」や「ぼやき」までに
とどまっていれるものですが、

負けが込み過ぎて心理的な臨界を超えてしまうと、

「おぅ! チクショー。上等じゃないか。
 どこまで行くか、今日は徹底的に行くところまで
 やってやろうじゃないか!」

と、怒れるシバ神の形相になって、ヤケのやんぱちの
とんでもない武勇をやらかすことがありますね。(苦笑)

まぁ、ひと時のパチンコ程度なら、

「いゃー。まったくバカやっちまったよなぁ。
 もう、頭に来ちゃって、一日で8万もやられちまったよ。
 それにしても酷いもんだ。
 8万使って一回も出ないんだから…。」
 
と、パチンコ屋のドアをドンと蹴飛ばして帰ってくれば、(笑)
その後は、少し冷静になれるものですが、

トレードで熱くなって、
怒れるシバ神のようになってしまいますと、
ときに破滅的な損失の連鎖が起こり、
口座を破壊してしまうことなもなりかねません。

オリバー・べレスが著書「デイトレード」
" Tools and Tactics for the Master Day Trader "
の中で述べているように、

トレードは技術以上に「マインド(精神)」が大切なようで、

怒れる心は、チャートさえも歪んで見えてしまうことがあります。

「今、あらためてチャートを見れば、
 どう見たって、はっきりショートだったよなぁ…。
 俺は何であそこでロングしたのだろう??」

と、なってしまうわけですね。

怒りの心でチャートを見ていたり、
「こんなに下げたんだから、もういくらなんでも上げるだろう。」
などとバイアスのある目でチャートを見ていては、
正統なトレードの手法さえも不能となってしまうことがあります。

また、勝ったときのユーフォリアという名の悪魔もいるようで、

私達トレーダーのマインドには、
怒りや先入観のバイアス、そして高揚感など、
いろいろと厄介な強敵が棲んでいるようです。(笑)


FX ミステリー・トレインのお話

米金融安定化法案が、なんと米下院で否決となってしまい
ましたね。でも、廃案となってしまったわけではなく、
修正案にて採決ができるように協議を継続中との事です。

<週はじめ29日(月)の主な出来事>

いくつかの通貨ペアで窓を空けてのスタートとなりました。
ベルギー・オランダ・ルクセンブルク政府が、
オランダ・ベルギー系の大手銀行のフォルティスに
総額112億ユーロを注入し救済するとの報道がありました。
英国政府が不振となっている住宅金融機関の
ブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)を国有化して、
一部をスペインの銀行サンタンデールに売却して、
個人預金業務などをアビー・ナショナルに
移管することが報道されました。
日経平均は、前週末比−149.55円で取引を終えました。

ロンドン時間では、オランダ・ベルギー系銀行のォルティスが
経営難に陥っていることや、
英ブラッドフォード・アンド・ビングレーの国有化の
報道などで欧州金融機関の経営不安の憶測が起こりました。
欧州株が下落しました。
金融不安にリスク回避の動意となって
ドル円とクロス円が下落しました。

NY時間では、米銀大手シティバンクが
米政府の支援を受けて米ワコビアを救済買収するとの
報道がありました。
三菱UFJが米モルガンスタンレーに90億ドルを出資して、
9.9%の普通株を取得、
また、転換付永久優先株式も60億ドル取得して、
出資比率を20%とする権利を取得したと報道されました。
米FRBがドル供給のため、主要国9の中銀との通貨スワップ協定を
2900億ドルから6200億ドルに拡大することを発表しました。
深夜2時半過ぎに米下院本会議において、
米金融安定化法案が、反対228票、賛成205票で
「否決」されました。
NYダウが1987年10月以来、最大の下げ幅で下落しました。
NY原油も下落して、96ドル台半ばで取引終えました。
NYダウは前週末比−777.68ドルで取引を終えました。

<月末の昨日30日(火)の主な出来事>

NYダウ先物の反発やNY原油の時間外取引での下げも背景に
ドル円とクロス円が徐々に反発する相場展開となりました。
ベルギー・フランス・ルクセンブルクと株主が苦境にある
欧州金融グループのデクシアに
64億ユーロを注入すると報道がありました。
日経平均は、前日比−483.75円で取引を終えました。

ロンドン時間では、アジア株や欧州株価などの
下げ幅縮小もあってか、
ドル円とクロス円のショートカバーが継続する展開となりました。
一方、ユーロが軟調となっていきました。

NY時間では、米ブッシュ大統領が
「金融支援法案の成立プロセスは終了していない(継続中)。
米経済に対して政府の行動が必要。」と声明を発表しました。
NYダウの反発上昇を背景に、ショートカバーもあって
ドルが堅調に推移しました。
シカゴ購買部協会景気指数は56.7と、
市場予想より強い結果となりました。
米消費者信頼感指数も59.8と、
市場予想より強い数字となりました。
顕著となった欧州金融不安を背景にユーロが大きく下落しました。
トリシェECB総裁から「金融政策スタンスはインフレ抑制が狙い」
である旨の発言がありました。
ドル円が反発して前日の下落から「行って来い」となりました。
NY原油は101ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは大きく反発して前日比+484.81ドルで取引を終えました。

月初めの今日10月1日(水)は、香港が休場です。
朝の8時50分に日銀短観
(大企業製造業・大企業非製造業・大企業全産業)、
午後2時に日自動車販売台数、
午後3時に独小売売上高指数、
午後3時半に豪RBA商品指数SDR、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
午後5時に欧PMI製造業、
午後5時半に英PMI製造業、
午後6時に欧失業率、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請件数、
夜の8時半に米チャレンジャー一時解雇者数、
夜の9時15分に米ADP雇用統計、
夜の11時に米ISM製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
日銀短観と米指標には注目です。

明日2日(木)は、
午前10時半に豪貿易収支、
午後3時に英ネーションワイド住宅価格、
午後6時に欧生産者物価指数、
夜の8時45分に欧ECB政策金利、(市場コンセンサスは据え置き)
夜の9時半から欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米製造業受注指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標とトリシェECB総裁の記者会見には注目です。

さて、米金融安定化法案は、11月4日の大統領選と
同時実施する議会選挙があるため、
議員らが国民世論を意識したか、米下院で否決となりましたが、
廃案となってしまったわけではなく、
納税者の理解が得れるように預金保険の上限を上げて、
預金者保護の拡充を軸に修正案の策定を急ぎ、
10月2日から修正案にて採決ができるように
協議を継続中との事です。

そして、米下院での否決ショックからの
株価の自立反発の動きも見られましたが、
過度の楽観はできないようです。

政府が見捨てるかもしれないとう恐怖感によるものか、
米銀では徐々に預金が流出しているとことで、
アナリストの中には、
「預金流出は事態が金融恐慌の入り口まできていることを示す。」
とする声もあるようで、
金融システム全体への資金流入がとまり、
世界的なリセッションの可能性が高まったとする
指摘さえも聞かれるようになりました。

また、米欧日など10中銀は連携して
世界的な金融危機連鎖を防止するため、
銀行間でマヒ状態となっている
世界経済の血液であるドルの流動性の緩和に
米欧日の中銀だけでも65兆円規模のドル資金供給倍増を行い、
1930年以来の金融有事の収束に向けて行動していますが、
ドルの流動性は状況はなお厳しい事態にあるようです。

一方、報道によりますと、世界の株式の時価総額は合計は、
2007年10月末比で、なんと円換算2,000兆円も減ったとされ、
世界の名目GDPの4割がなくなってしまったそうで(日経新聞)、
金融危機、恐るべしの状況です。

さて、2日(木)のトリシェECB総裁の記者会見や
週末の米雇用統計などのイベントも控え、
思惑で揺れる相場となる可能性もありそうですので、
流れに乗りながらも機敏にトレードをしていきたいものです。


さて今日は、ミステリー・トレインのお話です。

以前、JRの企画で、行き先のわからない旅行列車の
「ミステリー・トレイン」という企画がありましたね。

今日は、トレードとミステリー・トレインのお話をします。

さて、レートを動かす外的要因は、
ファンダメンタルズであったり、
恐怖や欲望の市場心理や思惑などであったりしますが、

レートを動かす直接的な要因は、
買い方(買う人)と売り方(買う人)の勢力関係で、
買い方が勝ればレートは上昇して、
売り方が勝ればレートは下落するわけですね。

そしてレートは、一瞬々々は、古代ギリシアの哲学者ゼノンの
「飛ぶ矢のパラドックス」のように、(笑)
買い方と売り方の瞬間々々の合意点でもありますが、

もちろん、買い方と売り方の合意点は、時間とともに変化して、
レートがまったく止まってしまうことは、ほとんどありませんね。

でも、買い方と売り方の勢力がほぼ均衡状態となる場合があって、
振動的な浮動があってランダムウォークと呼ばれることもある
効率的な状態や、ある程度の幅の保ち合い的なゾーンを形成する
スクイーズと呼ばれる状態があります。

そして、これが少し幅をもったゾーンを形成すると、
小幅なレンジなどと呼ばれることがあります。

三角形型のペナントと呼ばれる保ち合いや、
四角型のフラッグと呼ばれる持合などもありますね。

また、上昇や下降の道中でも、局所部分的な「保ち合い」と
なることがあります。

このような買い方と売り方の勢力が拮抗したり、様子見となる、
均衡状態は、プライスの差益を得るトレードにとって、
買うにしても売るにしても差益を得にくい、
とても嫌な状態ですが、(苦笑)

相場には、このような状態はけっこう頻繁にあるようです。

さて、この嫌な相場の保ち合い状態ですが、
投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士によりますと、
この保ち合いの状態を駅のホームになぞらえて、
「プラットフォーム」と名づけて、

今まで乗ってきたトレードという名の列車から降りる人、
そして、新たなトレードという名の
列車に乗り込む人たちが行き交う、
トレードのポイントであるとその著書「投資苑」で述べています。

なんとも言い得て妙で感心してしまいますが、
トレードのひとつのイメージを示唆してくれます。

トレードは、ある意味、レジスタンス(サポート)から
サポート(レジスタンス)への旅でもあるように、

大きなプラットフォームから
次の大きなプラットフォーム(保ち合い)へと
旅するツアーと言えるものかもしれません。

そして、このプラットフォームに到着する列車は、
行き先がわからない列車で「ミステリー・トレイン」です。(笑)

勢いよく出発し出したときにはじめて行き先がわかります。

もちろん、プラットフォームは、相場の方向を見定める場所で、
プラットフォーム自体は、列車ではありませんから、
プラットフォームに乗り込む(トレードする)ことは出来ません。

列車(チャンス)が来るのをプラットフォームでジッと待って、
そして列車が勢いよく方向感を持って動き出したら飛び乗る、
これがトレードのひとつのイメージというわですね。

「プラットフォーム(保ち合い傾向)かどうかを見分ける。」

「(チャンスを)ジッと待つ」

「列車が勢いよく方向感を持って
 プラットフォームを動き出したら飛び乗る(トレードする)」

これが出来るようになると、
ミステリー・トレインの旅も面白ツアーとなりそうですね。^^


FX ニュース・リバーサルのお話

米金融安化法案は、今週のアジア市場のオープン前への
可決に向けて最終調整が続いているようで、
朝には可決となっているかもしれませんね。

<先週末26日(金)の主な出来事>

JPモルガンが、経営が破綻した全米最大の貯蓄金融機関である
ワシントン・ミューチュアルの預金・資産・一部負債を取得して、
80億ドルの資本調達を実施を買収することを発表しました。
米金融安定化法案の可決が難航しているとの思惑もあってか、
ドル円とクロス円がリスク回避の動意で軟調となりました。
米連邦預金保険公社の総裁が米ワシントン・ミューチュアルは
全米過去最大の銀行破綻であったことコメントしました。
日経平均は、前日比−113.37円で取引を終えました。

ロンドン時間では、ECB副総裁による「ユーロ圏の経済減速は
金融機関危機が原因で長期化の可能性。」との発言や、
ベルギー財務相による
「オランダ・ベルギー系の銀行大手フォルティスについて
当局や中銀と連絡を取り合っている。」との発言があって、
欧州での金融懸念にこれが影響したか、欧州株価も下落して、
ユーロも一時軟調となりましたが、その後は反発に転じました。

NY時間に発表された米GDP(確報値)は2.8%、
米個人消費が1.2%と、ともに市場予想を下回りました。
また、米コアPCEは2.2%と市場予想より強い結果となりました。
その後発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数は70.3と、
市場予想より弱い結果となりました。
米金融安定化法案への思惑もあったか、
軟調傾向であったドル円とクロス円が一転して急上昇しました。
米民主党の院内総務から「米東部時間28日午後6時(
日本29日午前7時)までの合意を期待。」との発言がありました。
NY原油は106ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは終盤に上昇して前日比+121.07ドルで取引を終えました。

週はじめの今日29日(月)は、
朝の6時45分にNZ貿易収支、
朝の8時50分に日小売業販売額(速報)、
午後5時半に英消費者信用残高、モーゲージ承認件数、
マネーサプライ、
午後6時に欧業況判断指数、消費者信頼感、経済信頼感、
経済信頼感、
夜の9時半に米個人所得、米個人支出、米PCEコア・デフレータ、
などの経済指標が発表されます、
NZ・米の指標には注目です。

月末でゴトウ日の明日30日(火)は、
朝の6時45分にNZ住宅建設許可、
朝の8時01分に英GFK消費者信頼感調査、
朝の8時半に日失業率、鉱工業生産(速報値)、
午前10時半に豪小売売上高、豪住宅建設許可件数、
昼の12時にNBNZ企業信頼感、
午後1時に日自動車生産、
午後2時に日住宅着工件数、建設工事受注、中小企業業況判断、
午後4時55分に独失業率、独失業者数、
午後5時半に英GDP(確報値)、英経常収支、英総合事業投資、
午後6時に欧消費者物価指数速報、
夜の9時半に加GDP、加鉱工業製品価格、加原料価格指数、
夜の10時に米S&Pケースシラー住宅価格、
午後10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
夜の11時に米消費者信頼感指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・独・英・欧・加・米の指標には注目です。

今週の10月1日(水)からの主な注目材料は、

1日(水)に、日銀短観、欧失業率、米ADP全国雇用者数、
米ISM製造業景況指数、米建設支出、米週間原油在庫、

2日(木)に、豪貿易収支、欧生産者物価指数、欧ECB政策金利、
トリシェECB総裁記者会見、米新規失業保険申請件数、
米製造業受注指数、

3日(金)に、スイス消費者物価指数、欧小売売上高、米失業率、
米非農業部門雇用者数、米ISM非製造業景況指数、

などがあります。

さて、このブログを書いている時点では、
米金融安化法案は大筋では合意となっている模様ですが、
金融機関の経営者の報酬制限問題や株式引受権(ワラント)の
米政府取得および保険制度の導入などの修正案や
公的資金運用の監視のための第三者機関の設立などがあって、
7000億ドルもの法案でもあるだけに、
可決に時間がかかっているようで、
米金融安化法案は成立はまだなものの、
今週のアジア市場のオープン前へ
の可決に向けて最終調整が続いているようです。

また、一連の救済策の資金負担は、これで一兆8000億ドルと、
米政府予算の半分以上にもなるとの試算があるようです

そして、米の法案成立後は米の財政問題などや
ワコビアなど米金融機関や銀行大手フォルティスの動向などへ
市場の関心が移り、また期末でもあることから、
思惑が交錯して乱高下となる可能性もありそうですので、
注意しながら機敏にトレードしていきたいものです。

また、今週の後半には
2日(木)の欧ECB政策金利発表の後に
トリシェECB総裁の定例記者会見、
そして週末3日(金)には米雇用統計と、
ビッグ・イベントを控えボラタイルな相場となって
レートが大きく動く可能性もありそうです。


さて今日は、ニュース・リバーサルのお話です。

ウォール街には、「噂で買って、事実で売れ」という
古くからある相場の格言がありますね。

トレーダーであれば多くの人が知っている格言ですが、

"Buy the Rumor,Sell the Fact"

というのだそうです。

また、「噂で売って、事実で買え」というのもあって、

"Sell the Rumor,Buy the Fact" となるわけですが、

こちらはNYダウなどの株式相場では、
最近は「空売り規制」もあって、ままならないようで、(苦笑)
困ったと嘆いているトレーダーもいそうですね。

また、これらの格言は、相場がファクターを市場参加者の思惑で
先行的に織り込んでいくことを象徴しているかのようで、

もしも、中途半端に悪くて(笑)、
「もっと悪くなるかもしれない」との思惑が市場参加者にあると、
さらに売られることもあるわけですが、

株でも整理ポスト入りするものは、まぁ別としましても、
少し極端なお話ですが、とりあえず潰れることはないとして、

もしもある時点でその株が「最低最悪」ならば、
後は、すくなくとも最低最悪よりは「良くなる一方」
となる可能性があって、「買いだ!」となるのですね。

単純な事実関係だけでいくと、悪いニュースだから、
「相場が上昇した」という不可解なこととなるわけですが、

その裏には、「悪い」という織り込みが既に進んでいたことと、

とりあえずの「最低最悪」であるのか、
「さらに悪くなる可能性のある最低最悪に至る過程」
の中途半端な状況であるのか、という思惑の交錯において、

「これがとりあえずの最低」という思惑が優勢となると
相場は上昇ということになるのですね。

さて、似たようなことが人生でもあるようで、(苦笑)
「最悪」が「良き事の兆し」となることもあるようです。

海援隊の武田鉄矢さんが、
トーク番組で語っていたエピソードによりますと、

昭和49年の大晦日のNHK紅白歌合戦に
「母に捧げるバラード」で初出場した翌年のこと、
どうしたことか、さっぱり売れなくなって、

なんと、とある居酒屋の厨房で皿洗いの仕事を
夫婦でしたことがあるそうなのですが、(驚)

仕事を終えて厨房の洗い場から帰ろうとするときに、
裏口のドアを開けたもの悲しい薄暗闇の中で、

武田鉄矢さんの奥さんが、

「あんた、これ以上落ちることはなかばい…。
 だけん、今のこの景色ば忘れたらダメばい。
 苦しみと悲しみを心の底にちゃーんと刻んとかんと…。」

↑(うる覚えです) (^^;)

と(いう意味のことを)おっしゃったのだそうで、

その後は、「あんたが大将」の歌がヒットしたり、
山田洋次監督の「幸せの黄色いハンカチ」に出演したり、
TVドラマの「3年B組金八先生」や、その主題歌の「贈る言葉」で
大ブレークして、みごとに復活されました。

株で言えば、武田鉄矢さんの昭和50年ころはドン底で
「絶好の買い場」であったというわけです。(笑)
そして、最初に買いを入れたのが山田洋次監督であった、
というわけですね。(流石お目が高い)^^

さて、話は相場に戻りますが、

プロは噂に基づいて買い、事実に基づいて売る
習性があるのだそうで、好材料が出たときの一瞬跳ねに、
一般投資家が食らいついて噴け上がったその後は、

虎視眈々と織り込み後の売り抜けのタイミングを
計っていることもしばしばで、(怖)

良いニュースの後に下落することは良くあって、
「ニュース・リバーサル」などと呼ばれているようです。

経済指標の発表などでもけっこう見られますね。

まぁ、中国の古い書物「淮南子(えなんじ)」に出てくる
「人間万事塞翁が馬」の占い師の老人にも
どことなく少しだけ似ていそうな話ですが、

「最悪」が「良き事の予兆」となることがあるように、
また逆に「良き事」が、ときに
「最悪の予兆」ともなることもあるようで、

まったくもって、「ややこしやー。」ですね。(笑)

はてはて、米金融安化法案可決後のマーケットは
どのような反応となりますやら…。注目ですね。


FX トレードのスタンスのお話

米金融安定化法案をめぐり米議会と米政府が
大詰めの協議に入り、承認となる見込みのようですね。

<一昨日24日(水)の主な出来事>

IMFが「豪経済は減速するも豪の銀行システムは健全。
豪ドルは過去10年の平均を上回って推移する可能性。
インフレリスクは上向き。」などを発表しました。
BOEの政策委員から「全般的に英経済は大幅に減速。
労働市場は急速に悪化。政策金利について
何もしない期間は終わった。」
と利下げを示唆するコメントがありました。
ウォーレン・バフェット氏の
米投資会社バークシャー・ハザウェイが
米ゴールドマン・サックスへ50億ドルの出資をする
報道がありました。
麻生自民党総裁が首相に指名されました。
日経平均は22日比+24.44円で取引を終えました。

ロンドン時間に発表された欧経常収支は−17億ユーロ、
そして独IFO景気動向は市場予想より弱い92.9となりました。

ニューヨーク時間に発表された米中古住宅販売件数は、
市場予想より弱い491万件となりました。
バーナンキFRB議長の米議会証言では、
「経済見通しに対する下向きリスクは重大な懸念。
下半期のGDPは潜在率をかなり下回る。
インフレ見通しには高い不透明性。
大き過ぎて潰せない金融機関の数が増加。
議会は深刻な事態を回避すべき。」と発言する一方、
「FRBは物価安定と雇用確保の双方の命題を注視すべき。
また、金融安定化策が連邦財政に与える影響を深刻に懸念。」
との認識も示しました。
ポールソン財務長官の議会証言では、
金融安定化策の詳細に触れず、
「法案の成立は難航か?」との憶測を呼びました。
NYSEの幹部が
「米SECは金融関の空売り規制を30日間延長の見込み。」
と発言しました。
FRBが豪・スウェーデン・デンマーク・ノルウェーの4中銀と
ドル資金を円滑に供給するため、ドル供給の協定をを結びました。
NY原油は105ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは小幅な上下動となって、
前日比−29.00ドルで取引を終えました。

<昨日25日(木)の主な出来事>

日通関ベース貿易収支は−1133億円となり、
日本は26年ぶりの貿易赤字となりました。
BOE政策委員から「英経済はおそらくリセッションにある。
08年下半期と09年始めの英経済は落ち込むだろう。
BOEは景気減速によるデフレスパイラルを避ける必要。」
との発言がありました。
米ブッシュ大統領から「米国は深刻な金融危機にある。
米金融システムの主要セクターが閉鎖の危機に直面。
金融安定化策を可決しなければ、今後、米国民に負担増もたらす」
との発言がありました。
日経平均は前日比−108.50円で取引を終えました。

2時50分ころ独GFK消費者信頼感調査が発表されて、
市場予想より強い1.8という結果になりました。
米ゼネラル・エレクトリックが決算見通しを引き下げました。

ニューヨーク時間に発表された米耐久財受注は、
市場予想よりかなり弱い−4.5%という結果になりました。
米新規失業保険申請件数も市場予想より悪い49.3%となりました。
米新築住宅販売件数は17年間で最低の46.0万件となりました。
米民主党の米下院金融委員長や院内総務などの談話や
米上院銀行委員長が「民主・共和両党は
金融安定化法案に基本的に合意」
とコメントしたことなどで、米金融安定化法案可決の可能性が
高まっていることが伝えられると、
一時ドルが堅調となりました。
ウォールストリートジャーナルが
「米金融安定化法案では7000億ドルの基金を承認する見込み。
即時利用可能額は2500億ドルの見込み。
法案では適用金融機関の経営者の報酬を制限する見込み。」
と報じました。
NY原油は107ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+196.89ドルで取引を終えました。

週末の今日26日(金)は、
朝の7時45分にNZのGDP、
朝の8時半に日全国消費者物価指数、
午後3時に独輸入物価指数、
午後6時半にスイスKOF先行指数、
夜の9時半に米GDP(確報値)、米個人消費、米GDP価格指数、
米コアPCE、
夜の10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
などの経済指標が発表されます。
NZ・(日)・米指標には注目です。

さて、米金融安定化法案をめぐり米議会と米政府が
大詰めの協議に入り、制度の実効性を重視する米政府と
納税者理解にスタンスを置く米議会とで摩擦もあるものの、
7000億ドルの基金で即時利用可能額は2500億ドル、
適用金融機関の経営者の報酬を制限する、
というあたりで承認となる見込みのようです。

また、報道によりますと、米国の金融危機を背景に
中東や湾岸諸国の政府系ファンドが米株式中心の運用を
見直す動きが出ているそうで、
クウェート投資庁(KIA)は米金融機関の救済要請を
「金融機関の救済はそれぞれの国の中央銀行の責任。」
として拒否しました。
カタールやアラブ首長国連邦(UAE)なども
慎重な姿勢を示しているとのことで、
自国の株式市場への投資に転換するなど、
政府系ファンドの投資対象に変化が現れてきているようです。

1933年のグラス・スティーガル法以来、
米国では金融機関の銀行と証券会社の兼業が禁止されていましたが
メリルリンチは米銀と合併、モルガン・スタンレーは
三菱UFJからの出資を受け入れ、ゴールドマンとともに
銀行持ち株会社となって、ウォール街の象徴であった投資銀行が
わずか一週間で消え去った(日経新聞)、
激動の9月も終盤を迎えました。

米金融安定化法案は承認の見込みですが、
"Buy the Rumor,Sell the Fact"の短期筋の動きにも注意しながら
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、トレードのスタンスのお話です。

最近の株式市場の裁定取引では
もうマイクロ・セカンド(100万分の1秒)という
時間単位のトレーディングへのシステム開発が
進められているのだそうですね。(驚)

株価指数先物の価格と現物指数との間に発生する
瞬間の「歪」を収益機会としてトレードする
裁定取引では、1/1000秒単位のミリ・セカンドなどでは
もう遅すぎる、というわけです。

マイクロ・セカンドのシステム開発は
まだまだ途上のようですが、
裁定取引ではトレーディング・システムの
時間短縮が進んでいます。

「歪」を狙うというイス取りゲームのような裁定取引では
スピードこそが命ということなのでしょうね。

11月に大阪証券取引所がはじめる
「コロケーション・サービス」では、
取引所自体の売買システムがある建物の中に、
会員証券のシステム設置を開放して、

東京からの発注よりも2/1000秒の時間短縮となる
サービスを開始するのだそうです。

また、金融工学を駆使して、過去の値動きから
最良の執行タイミングを探るコンピューターを使った
アルゴリズム取引も盛んになってきているのだそうで、
コンピューター自体がマネーバトルを繰り広げる
時代となってきたのでしょうか。

さらに、米国のトレーディング・テクノロジーズ社のような
売買システム開発会社などが、

たとえば、NY原油が130ドルをつけた瞬間に、
NYダウ先物に瞬時に自動で売りを仕掛けられる
システムを開発して、
ヘッジファンドなどに提供しているのだそうで、
確かにコンピューティング・トレードの
時代となってきているようですね。

さて、こうなるとマーケットも、
さらに(金融工学で言うところの)効率的になって、
ちょっと動けばすぐに戻る浮動の多い状態と
なっていきそうな感じもしますが、

一方、こうではありながら、
ボラティリティが小さくなるかというとそうでもないようで、

まぁ、浮動を伴う「静」と、ときに大きく動く「動」とが、
共存する相場つきとなっていきそうな気もしますね。

先物と現物でマーケットに生じる歪を
金融工学とミリ・セカンド単位のコ
ンピューティング・トレードで
1日に膨大な回数の取引をする裁定取引と比べれば、

私達のような一般トレーダーは、
いかにも、ロケット工学で戦う近代マーケットの中へ
前時代的な弓矢を持って戦いに入るような
感じもしますものの、(苦笑)

しかし、どうもこれは違うようで、

裁定取引と、私達一般トレーダーのトレードとは
土俵(スタンス)が違っていて、

裁定取引は誰かが先に裁定すれば瞬時に解消される
「歪」をトレードする、効率競争であるのに対して、

私達のトレードは、価格の「歪」をトレードするのではなく、
レートの動きの「主動」自体をトレードすることになるようです。

ですので、レートにトレンドを形成する動きがあり、
ある程度大きなボラティリティが存在する限り、
私達にもトレードの機会は充分にあるのですね。

ところで、投資で世界一のお金持ちとなった
ウォーレン・バフェット氏が
メアリー・バフェットとデビッド・クラークの著書で
金融工学に対してちょっと辛らつな面白いことを語っています。

「投資家としての成功に微積分や代数が必要なら、
 私は新聞配達の仕事に戻るしかないだろう。」

「市場が効率的なら、私はいま街頭で物乞いをしているだろう。」

「(金融工学などの)分散とは無知に対するリスク回避だ。
 だから、(投資のやり方の)勝手を知ったる者にとって、
 (金融工学などの)分散の手法はほとんど意味がない。」

うーむ…。

ウォーレン・バフェット氏の言葉でなければ、
金融工学の学者達に寄ってたかって
木っ端微塵に論破されるかもしれませんが、(笑)

バフェット氏よりお金持ちの金融工学の学者は
この世には誰一人としていないので、
どうやら、不承不承もうなづくしかないようですね。(苦笑)


参考1: 日本経済新聞
参考2: 徳間書店「バフェットの教訓」


FX ナイトの定義とルーレットのお話

金融のシステミックリスクを防止するための
米金融安定化法案の早期可決に向けて、
米財務省とFRBが懸命の議会説得となりましたね。

<週はじめの一昨日22日(月)の主な出来事>

最大約7000億ドル規模の公的資金を用いる米の金融安定への
総合対策に対して市場動向が注目されましたが、
株式市場は好感するも、為替市場は米財政を不安視する向きも
あったか、冷ややかな相場展開となりました。
米FRBが、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの
銀行持ち株会社への移行を認可しました。
野村HDが、米リーマンのアジア業務を買収することとなりました。
日経平均は前週末比+169.73円で取引を終えました。

ロンドン時間ではNYダウ先物が軟調となって、
また、原油が堅調に推移しました。
G7が緊急電話会談を行いました。

ニューヨーク時間では、G7が国際金融システムの一体性と
市場の流動性保護に向けたコミットメントを発表しました。
三菱UFJが米モルガン・スタンレーの普通株を
最大20%取得すると発表しました。
原油高も背景にNYダウが下落してドル売り動意となりました。
NY原油は上昇して120ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−372.75ドルで取引を終えました。

<昨日23日(火)の主な出来事>

東京時間では日市場が休みで、材料難による動意の薄い
相場展開となりました。

ロンドン時間に発表された欧鉱工業新規受注は、
市場予想より強い+1.0%となりました。
カナダの消費者物価指数は、
市場予想より強い+0.2%となりました。
野村HDが、米リーマンの欧州と中東の主要事業の買収を
発表しました。

NY時間で発表されたリッチモンド連銀製造業指数は−18、
住宅価格指数は−0.6%と、ともに市場予想より
弱い結果となりました。
ポールソン米財務長官が
「市場の混乱は先週新たな水準に達して経済全般に波及。
一連の個別対応は必要であったが不十分。
市場の混乱鎮静化には個別対応を超えた措置が必要。」
と発言しました。
バーナンキFRB議長が
「金融不安が長期化すれば、失業率が上昇、GDPの縮小を招く。
救済プランがなければ、住宅市場は落ち込む。
AGI救済は納税者保護が目的。金融市場は極度の緊張状態。
政府案を早期可決しないと甚大な被害の可能性。」
との認識を示す発言をしました。
格付け機関のフッチがGMを格下げして、
見通しをネガティブとしました。
原油価格が109ドル台から105ドル台の乱高下となりました。
NY原油は107ドル台で取引を終えました。
NYダウは乱高下となって前日比−161.84ドルで取引を終えました。

今日24(水)は、
朝の8時50分に日景況判断BSI、
午後5時に独IFO景気動向、独IFO予想値、独IFO現況評価値、
同午後5時に欧経常収支、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請件数、
夜の11時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

また、24日(水)にもポールソン財務長官と
バーナンキFRB議長の議会証言が25日(木)から繰上げとなって
行われますのでNY時間では注目です。

ゴトウ日の明日25日(木)は、
朝の8時50分に日通関ベース貿易収支、
午後3時10分に独GFK消費者信頼感調査、
夜の9時半に米耐久消費財、米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米新築住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

さて、金融のシステミックリスク(連鎖破綻)を防止するため、
米金融安定化法案の早期可決に向けて、米財務省とFRBが
懸命の議会説得となりました。
不良債権の買取をめぐっては、金融機関の経営者の
報酬制限問題など曲折もありそうですが、
第三者の監視機関設立で合意の運びとなりそうです。

また、米系金融機関が期末の損失補てんのため、
海外にある資産をドルに換えて持ち帰っている動きもあるようで、
これが皮肉にもドル需要となっていると指摘する声もあり、
この動き一巡後のドルの動向が注目されます。

そして、米投資銀行が相次いで窮地に陥る一方、
日本勢の買収も盛んになってきているようで、
野村HDがリーマンの欧州と中東とロシアの主要部門、
三菱UFJがモルガン・スタンレーとユニオンバンカル、
東京海上HDが米フィラデルフィア、など買収を発表していて、
世界のマネーの構図も変化してきているようです。

経済の不透明感を反映してか、
NYダウや原油価格など乱高下の様相で、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、ナイトの定義とルーレットのお話です。

フランク・ナイトの定義によれば、

リスクとは、未知の結果を示しているが、
結果の分布が判っていることで、

不確実性とは、未知の結果を暗に示しているが、
結果の分布さえも判らないことなのだそうですね。

たとえば、公正な(笑) ルーレットは
この定義でいうところのリスキーなものなのであり、

たとえば、戦争の結果などは不確実性がある
ことになるのだそうです。

そして、投資におけるリスクとは
たんなる「危険」という意味ではなく、
「損益分布範囲」のことで、

リスクが高いとは、損するときは損も大きいが
儲けるときは儲けも大きいことを意味するのだそうで、

まぁ、FXでいいますと、大きな建て玉でトレードすることが、
この「リスクが高い」ことになるわけですね。

さて、ルーレットはギャンブルですが、

これには「0」があるヨーロピアン・ルーレットと
「0」と「00」とがあるアメリカン・ルーレットとが
あるのだそうで、

たとえば、「赤」の当たる確率は、
ヨーロピアン・ルーレットで、48.65%になり、
アメリカン・ルーレットでは、47.37%になるそうなのですが、

このような細かい話はさておき、(大笑)

大雑把に「赤」の当たる確率が50%とした場合は、
ルーレットの結果は毎回の独立事象であって、
何回連続で「赤」が出ようとも、

その次の結果は、やはり「赤が50%」「黒が50%」
ということになっていますね。

「赤が10回も続けて出るなんてほとんどありえないぜ。
 確率(1/2)の10乗で1/1024にもなるんだぞ。
 だから次は黒が出る確率が高いはずだ。」

というのは、ギャンブラーの誤謬というわけです。

このような「赤黒50%づつ」のルーレットに、
おそらく作り話と思いますが面白いお話があります。

あるカジノでの出来事ですが、赤が9回連続で出たそうで、

「次こそは、黒が出るに違いない…。」

と、多くのギャンブラー達は黒に賭けるのですが、
その後も赤が出続け、なんと赤の連続が20回を超えました。

ところが、多くのギャンブラー達が黒に賭け続ける中、
ただ一人、26回目も赤に賭け続けてた男がいました。

さぞや大儲けしてご満悦かと思いきや、
よく見ると彼は勝ちに興奮したのか、
すでに心臓発作で昇天していたというのです。

嘘か真か、笑うに笑えないお話ですが、

もしかすると、ここまで赤が出続けるということは、
(もちろん偶然の産物であることもありえるのですが)
単なる偶然ではなく、
確率が50%ではなかったのかもしれませんね。

ルーレットのディーラーが
故意に行っていたのかもしれませんし、
ルーレット盤自体が歪んでいていたのかもしれません。

原因はともあれ、
何らかの偏向(バイアス)があった場合もありそうです。

さて、相場でのレートの動きも、

ランダムウォークに見える効率的な方向感のない状態と、
そうではない偏向のあるトレンドの状態がありますが、

「原因はともあれ、はっきりとしたバイアスを感じたら、
 事実上、もはや上げ下50%の確率などではないのだから、
 バイアス方向へトレードし続ける。」

というバイアス方向へ乗る考え方は有力なのかもしれません。

陽線が出続けたからこそ買う、陰線が出続けたからこそ売る―。

もしもトレードで儲けるということが、

買いポジションでは陽線が続くと良いことであり、
売りポジションでは陰線が続くことが良いことであるならば、

「陽線続きで買いに入り」「陰線続きで売りに入る」のが
むしろ自然なことなのかもしれませんね。


FX モラル・ハザードのお話

米国が公的資金で円換算数十兆円規模の金融安定への
総合対策を実施することとなりましたね。

<先週末19日(金)の主な出来事>

前日の「ポールソン米財務長官が整理信託公社(RTC)型の
金融問題解決案を議会に提案」が注目される相場展開となり、
ドル買いと円売り動意となりました。
正式な機関設立には時間がかかるため、
米政府が不良資産買い上げの権限を求めたことが
報道されました。
米SEC委員長からは
「英FSAと空売り乱用規制への協力に向け作業中」
とのコメントがありました。
米シティグループがワシントンミューチュアルの買収を
検討していることが報じられました。
日経平均は上昇して前日比+431.56円で取引を終えました。

アジア株や欧州株が全面高となりました。
ロンドン時間でもドル買いと円売り動意が継続しました。
独生産者物価指数は、市場予想より弱い−0.6%となりました。
その後、ドル買いと円売りは一服となりました。
英FSAが金融株の4ヶ月間の空売り禁止措置を発表しました。
豪も空売り規制に動くことを発表しました。
米政府がMMMFの保証プログラムを創設することを発表しました。

NY時間ではユーロも上昇しました。
NYダウが堅調な展開となりました。
米ポール損財務長官が「金融機関には経済を脅かすことになる
低流動性資産を除去するプログラムが必要。週末に議会と協議。」
と発表しました。
原油価格が上昇しました。
一時、ドル買いと円売りが調整となる場面がありました。
NY原油は104ドル台で取引を終えました。
NYダウは前日比+368.75ドルで取引を終えました。

週はじめの今日22日(月)は、
朝の8時に英ライトムーブ住宅価格、
朝の8時50分に日銀政策会合議事録、日全産業活動指数、
午前10時半に豪新車販売台数、
夜の9時半に加小売売上高、
などの経済指標が発表されます。
加の指標には注目です。今日は米指標はありません。

日本市場が秋分の日で休場の明日23日(火)は、
午後4時半に独PMI製造業、独PMIサービス業、
午後5時に欧PMI製造業、欧PMIサービス業
午後6時に欧鉱工業新規受注、
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の11時に米住宅価格指数、米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標には注目です。
また、この日はポールソン財務長官とバーナンキFRB議長の
米上院での議会証言が予定されているようです。

今週の24日(水)からの主な注目材料は、

24日(水)に、独IFO景況指数、バーナンキFRB議長の
米両院での議会証言、米中古住宅販売件数、米週間原油在庫、

25日(木)に、ポールソン財務長官とバーナンキFRB議長の
米下院でのGSE救済にかかわる証言、米新規失業保険申請件数、
米耐久財受注、米新築住宅販売件数、

26日(金)に、NZのGDP、日消費者物価指数、スイスKFO先行指数、
米GDP(確報値)、米個人消費(確報値)、
米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、

などがあります。

さて、18日(木)の日米欧など6ヵ国の中銀による
ドルの緊急供給に続き、先週末の19日(金)には、
米国が「公的資金を使った不良資産の買取機関の創設」
「貯蓄性の高い投資信託(MMF)の保護に最大500億ドル規模の支援」
「金融機関の株式の空売りの全面禁止」などを柱とする
金融安定へ向けた総合対策を実施することを発表しました。

米の不良債権買取では最大約75兆円規模の
公的資金を使うことを議会に提出したことも報道され、
切り札を総投入といった非常事態の模様ですが、
早くも「これで市場回復が一時的ならどうするのだ」
という声も聞かれ、今後の市場動向が大いに注目されます。

そして、米証券第2位で投資銀行でもある
モルガン・スタンレーの米ワコビアや
中国の政府系ファンドの中国投資有限責任公司との
交渉の行方も注目されます。

また、米国の対外赤字と基軸通貨ドルの信認を
問題視する向きもあって、
「米国への資金流入のパイプは、もはやほとんど米国債
だけであり、経常赤字を上回る海外資本を受け入れて、
高成長と株高とを演出しての世界への再投資という
世界の投資銀行としての米国経済モデルは、破綻しつつある」
という厳しい見解もあるようです。

過度の楽観することなくも、まずは相場の流れに乗って
しっかりトレードしていきたいものです。


さて今日は、モラル・ハザードのお話です。

最近、モラル・ハザードという言葉がよく聞かれますね。

モラル・ハザードとは、
「倫理の崩壊」などと和訳されるそうですが、
もともとは、保険の業界でよく使われた言葉なのだそうです。

「火災保険に入っているから、場合によっては
 火事となってもかまわない」などと考えることは、
当然ながらモラル・ハザードというわけですね。

そのモラル・ハザードが最近は金融において
よく使われるようになりました。

万一のためのセーフティネットを安易にあてにして、

もちろん声には出さずとも、(笑)

「最終的には金融当局が救済してくれるだろう」と

金融における自己規律を失うことを意味するときに
モラル・ハザードという言葉を使うようになりました。

さて、1998年9月に実質破綻した
巨大ヘッジファンドLTCMに対して
NY連銀が中心となって救済した際にも、
米議会からモラル・ハザードの強い指摘がありました。

当時の新聞には面白いやり取りが記録されています。

「大金持ちしか投資していないファンドをなぜ助けるのか。」

と迫る議員に、
当時のウィリアム・マクドナー連銀総裁はこう答えました。

「連銀はいくらかの調整と、部屋、そしてサンドウィッチと
コーヒーを提供したぐらいだ。公的資金は使っていない。」
(98年10月3日、朝日新聞)

失笑されそうなやりとりですね。(笑)

明日23日から議会証言が行われる予定ですが、
GSE(米住宅公社)の救済にかかわる証言もされるとのことで、

今度は巨額の公的資金をはっきり使うとあって、
どのような質問と証言のやりとりとなるか注目されますね。

また、このような金融機関の救済劇において
決まって叫ばれるのが、

「金融システムの崩壊は、経済に重大な損害を与える」

という大義名分で、

確かに事極まればそうでもありますが、
そこへ至るまでに厳しく監督するのが金融当局の
本来あるべき役割であろうことも間違いないようですね。

そして、国民感情に配慮してか、日本のときもそうでしたが、

「すべて大きな金融の関連機関の破綻をベイルアウト(救済)
 するわけではない。大き過ぎて潰せない
 (too big to fail)わけではない。」

ことを演出するところがあるようで、(少々不適切な表現ですが)
いくつかの生贄は捧げることになるようです。

かつての山一證券や拓銀もそれらの1つであったようですし、
今般のリーマン・ブラザースもそうであったのかもしれません。

しかしながら、ダブル・スタンダード(二重基準)の
そしりは免れそうもないようです。

余談ですが、モノの本によりますと、

金融のモラル・ハザードには
IMFの影響も大きいとの指摘もあって、

「今日、最も利口な商売は、外国向け銀行を設立して、
 法外な金利で発展途上国の企業へ融資を行い、
 その回収が危うくなれば、『国際金融システムの危機だ』と
 騒ぐことである。
 そうすれば、必ずIMFはそれを防止しようとして、
 その国の政府に民間負債の肩代わりを強要して、
 その国民への課税によって返済を保証してくれるからである。
 IMFは、事実上、外国銀行のための国際的債権回収機関として
 機能しているといわざるを得ないところがある。」

と一橋大学の清水啓典教授が98年に痛烈に批判しています。(苦笑)

金融システム崩壊に至らないように、
金融機関を管理監督をするのが最も大切とは思いますが、

良いときにはグリード(強欲)に振る舞い、
挙句の果ては政府の救済をあてにするという
金融機関のモラル・ハザードに関しても、
時代の要請として、ちょいと厳しい
グローバル・スタンダード(世界基準)を
設ける必要があるのかもしれませんね。


参考: 日本経済新聞社刊
     原田 泰 著 「奇妙な経済学を語る人びと」


FX べき乗法則のお話

破産法適用申請の可能性があった米保険大手AIGは、
FRBがNY連銀を通じて850億ドルを融資することで
救済となりましたね。

<一昨日17日(水)の主な出来事>

破産法適用申請の可能性があった米保険大手AIGに対して、
米FRBがNY連銀を通じて最大850億ドルを融資することを
決定しました。
この救済では79.9%の株式を米政府が取得できる権利を確保して、
事実上、AIGは米政府の管理下におかれることとなりました。
日政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。

ロンドン時間では、英HBOSの株価が急落しました。
英BBCが英ロイズと英HBOSが合併で
協議中であることを報道しました。
英BOE議事録では、政策金利据え置きが8対1であったことが
明かされました。また、インフレの上向きリスクには
ポンドの急激な下落が影響している見解が示されました。

NY時間では、米商品取引委員会(SEC)が投資家保護を目的に、
全ての上場銘柄に対して空売り規制をすると発表しました。
空売り規制は、18日から実施の予定。
米住宅着工件数と米建設許可件数は、
ともに市場予想より悪い結果となりました。
IMFが米の08年の経済成長率見通しを1.7%に上方修正しました。
ユーロ圏の08年の経済見通しを1.4%に、
09年の経済見通しも0.7%に下方修正しました。
金や原油などコモディティ市場が急反発しました。
NY原油は97ドル前半で取引を終えました。
NYダウは大幅に下落して前日比−449.36ドルで取引を終えました。

<昨日18日(木)の主な出来事>

ワシントン・ミューチュアルが身売りを検討していることが
関係筋から流れました。
米商品取引委員会(SEC)がヘッジファンドと大口投資家に
ショートポジションに関して開示を求める検討に入ったことが
報じられました。
英ロイズTSBが、英HBOSを122億ポンドで
買収することが報道されました。
日経平均は前日比−260.49円で取引を終えました。

ロンドン時間では、ドル不足に対して
FRB、ECB、BOJ、BOE、BOCなど各国中銀が
協調して翌日物ドル資金として、
400億ドル規模の資金供給を実施しました。
英小売売上高指数は市場予想より強い1.2%となりました。
スイスSNB政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。
米CNBCがモルガン・スタンレーとワコビアが
正式に合併協議に入ったことを報道しました。
フィラデルフィア連銀指数が市場予想を上回り、
+3.8という結果になりました。
原油価格が一時100ドルを超えました。
英金融サービス機構(FAS)が金融株の年内の空売りを禁止して、
持ち株公開を義務付けることを発表しました。
終盤ドルが堅調となりました。
NY原油は97ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは大幅上昇して前日比+410.03ドルで取引を終えました。

週末の今日19日(金)は、
朝の7時45分にNZの経常収支、
午後2時に日景気先行CI指数(確報値)、日景気一致CI指数(確報値)
午後3時に独生産者物価指数、
などの経済指標が発表されます。

さて、米商品取引委員会(SEC)が投資家保護を目的に、
全ての上場銘柄に対して空売り規制をすると発表しましたが、
今後の株式動向が注目されます。

英ロイズTSBが英HBOSを122億ポンドで買収したり、
米モルガン・スタンレーとワコビアが
正式に合併協議に入るなど、再編も注目されます。

一方、3月のベアー・スターンズで3兆円強、
AIGで9兆円と救済融資によって、
万一、救済融資が焦げ付いた場合、
FRBが巨額損失を蒙ることになり、
そして今回のドル安定供給に向けた国際協調でも
FRBのバランスシートは膨張することになって、
FRB自体の自己資本比率が低下して
健全性をいぶかる指摘の声もあるようです。

また、金融危機が深刻化していることで、
米国で1990年代の貯蓄金融機関(S&L)が大量破綻した際の
不良債権処理の受け皿となった整理信託公社(RTC)の復活、
もしくはこれをモデルとした政府機関の
設立論も出てきているようです。

流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、べき乗法則のお話です。

べき乗則とは、パワー・ロウ(Power Low)
などとも呼ばれるようですが、
驚くほど自然現象の関係を表すのだそうですね。

なにやら難しい数式は、なんとも解りませんが、 (^^;)

「小さな度数を持つたくさんの事象」と
「大きな度数を持つ少数の事象」の関係をあらわすのだそうで、

小さなものが多数で、大きなものが
とても少ないことになるようです。

余談ですが、
80:20の法則もこのべき乗則の一種なのだそうです。

さて、モノの本によりますと、
小さなアリの地球的規模で見た集合的体重は、
集合的に見たヒト(人類)の体重よりも重いのだそうですね。(驚)

オックスフォード大学のチャールズ・エルトンによりますと、

大きな動物は、(仮に直接的ではないにしろ)
彼らの身体を支えるために、より小さな動物が必要であり、

身体のサイズが増大するにつれて数が減少するのではないか、
と考えて、彼はこの現象を「数のピラミッド」と呼びました。

産業というライフ・サイクルを見ても、
生まれて間もない産業は、
(かつてのIT産業がそうであったように)
きわめて高い成長を遂げ、多くの(小さな)新規参入者を向かえ
発展していきますが、

やがて(弱肉強食の)淘汰となって、
生き残った企業が高い経済リターンを得るようになって、
巨大化していく過程が多いようです。

また、企業が巨大化した後は、
体力が強いために母集団に対して安定的でありながらも、
巨大化の過程にはあった「成長」が鈍化していって、

さらに、企業がGDPに影響を与えるほど巨大化していくと、
イノベーション(革新)がし辛くなって、
状況への変化にも対応が遅滞するようになってくるようです。

そして、環境が激変すると――、

太古の巨大な恐竜たちやマンモスがそうであったように、

死滅へと至ることもあるようですね。

環境が激変する過程では、2つの選択肢があって、

1つは、環境変化に順応しやすいように
べき乗の破片となって、企業を小さく分割して
イノベーションができる規模となる方法。

もう1つは、べき乗のさらに巨大な塊(かたまり)になろうと、
合併で巨大化する方法。

などがあるようですが、

サブプライム問題という激変においては、

もしかすると、手遅れとなる前までは前者の選択肢の
べき乗の断片に帰すほうが正解なのかもしれませんが、

巨大すぎると既に身動きができなくなってしまっていて、
(分割というイノベーションすらできなくなって)

合併でさらに巨大化を模索することしか、
選択肢と手段がなくなってしまうのかもしれません。

そして、最終の選択肢と手段が不調となってしまうと、
リーマン・ブラザーズのように
ついえる以外にないのかもしれませんね。

世界の巨大企業は、さらなる、べき乗の塊になろうと
しているようです…。

まるでゲームの塊魂(かたまり・だましい)のようですね。(冗談)


FX マザー・マーケットのお話

米リーマン・ブラザーズが米連邦破産法第11条の適用を申請して
ついに米史上最大の破綻となりましたね。

また、FOMCでは政策金利を2.00%の据え置きと決定しました。

一昨日15日(月)は、
バンク・オブ・アメリカがメリルリンチを
1株29ドルで買収することが報道されました。
米米保険大手のAIGの信用格付けが
引き下げられる観測報道がありました。
午後1時過ぎに、米リーマン・ブラザーズが
米連邦破産法第11条の適用を申請して
破綻したことが報道されました。
ロンドン時間にトリシェECB総裁から
「現在の金融情勢に極めて警戒する必要がある。」
との発言がありました。
NY時間のNY連銀製造業景気指数が市場予想を大きく下回る
−7.4という結果となりました。
米鉱工業生産も市場予想を下回る−1.1%となりました。
米AIGがFRBに400億ドルの短期資金を要請したと報道されました。
米ポールソン財務長官から
「米国市場は困難な状況に直面。市場安定が最重要。
米金融システムは健全かつ底堅い。預金者は懸念する必要ない。」
などのコメントがありました。
ドル円とクロス円は、ロンドン時間とNY前半に反発となったものの、
おおむね円高傾向の荒っぽい展開となりました。
NY原油は下落して95ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは同時テロ事件以来となる大幅下落となって、
前週末比−504.48ドルで取引を終えました。

昨日16日(火)は、
リーマンブラザーズの日本法人が民事再生法適用を申請しました。
日高官からは相次いで「米リーマン・ブラザーズの破綻による
日本への影響は限定的である。」旨の発言がありましたが、
同社の発行する円建外債(サムライ債)だけで、
約1950億円の債務不履行となる見通しが報道されました。
日経平均は年初来安値を更新して、
前週末比−605.04円で引けました。
ロンドン時間では、世界的な株安を背景に上下動しながらも
円高傾向の相場展開となりました。
独ZEW景況感調査は、市場予想より良い−41.1となりました。
米ゴールドマン・サックスの四半期決算は、
1普通株当り利益が市場予想より強い1.81ドルとなりました。
カナダの製造業出荷は市場予想より強い2.7%となりました。
米対米証券投資は、市場予想を大幅に下回り、
ネット長期TICフローが61億ドル、
ネットTICフロー合計が−748億ドルという結果となりました。
原油価格が一時90ドル台まで下落しました。
CNBCが「AIGが政府資金で救済される可能性」
と観測報道をしました。
深夜3時14分の米FOMCでは、市場に利下げ期待もあったものの、
政策金利を2.00%で据え置くことを決定しました。
NYダウは一時失望売りとなったものの、その後反発して、
ドル円とクロス円も一時軟調となったものの、
その後は反発しました。
NY原油は92ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+141.51ドルで取引を終えました。
NY市場クローズの後に発表された
米モルガンスタンレーの四半期決算は、
1株あたり利益が1.32ドルと市場予想を上回りました。

今日17日(水)は、
午前9時半に豪Westpac先行指数、
昼過ぎに日銀政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
午後4時半から白川日銀総裁記者会見、
午後5時半に英BOE議事録、英失業率、英失業保険申請件数推移
午後6時に欧貿易収支(季調済)、
同午後6時にスイスのZEW景況感調査、
夜の9時半に米経常収支、米住宅着工件数、米建設許可件数
同夜の9時半に加国際証券取扱高、
などの経済指標が発表されます。
日・英・米の指標には注目です。

明日18日(木)は、
朝の8時50分日第三次産業活動指数、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後3時に日工作機械受注(確報値)、
午後3時15分にスイス貿易収支、
午後5時半に英小売売上高指数、
午後6時に欧建設支出、
夜の9時にスイスSNB政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加景気先行指標指数、加卸売売上高、
夜の11時に米景気先行指標総合指数、米フィラデルフィア連銀指数
などの経済指標が発表されます。
英・スイス・米指標には注目です。

さて、米リーマン・ブラザーズの破綻では、
週はじめの市場がオープンする前に
ぎりぎりの協議が行われたようですが、
米金融当局側は財政負担の増大を懸念するとともに、
ベアスターンズの時とは違うとして、
大手金融機関が経営難になれば
政府支援を受けられるというような、
私企業救済はモラルハザードになるとのスタンスで、
民間を中心とした身売りなど対応策を模索した模様ですが、
不良資産の規模が大きいこともあって協議は不調となって、
連邦破産法第11条適用の申請へと至ったようです。

一方、デリバティブを通じて銀行や証券会社の
金融取引を保証している米保険最大手のAIGに対しては、
政府資金での救済観測があって、
ダブルスタンダード(二重基準)を指摘する声も聞かれていて、
どうなるかは未だ不透明ですが、
今後の米金融当局の動向が注目されます。

また、日米欧の中央銀行は金融市場に対して、15日に10兆円相当、
そして16日に23兆円相当の緊急の資金供給を実施しました。

そして、米FOMCでは、市場に利下げ期待もあったものの、
政策金利を2.00%に据え置くことを決定して、
一時NYダウなど失望売りも見られましたが、
その後はNYダウが反発してドル円とクロス円も
反発する展開となりました。

FOMC声明では、成長とインフレ双方のリスクに
重大な懸念があるとして、金利据え置きが
全会一致での決定であることが明かされました。
また、金融市場における緊張の大幅増大と
雇用市場の一段の弱まりの認識とともに、
大幅な政策緩和と流動性対策が
経済成長を促進する認識を示しました。
中立スタンスとなりながらも、前回よりは
やや成長のリスクを意識した内容となりました。

また、報道によりますとドル暴落のリスクが高まった場合、
日米欧などで外国為替市場へドル防衛のための協調介入に
踏み切ることも視野に入れているとのことです。(日経新聞)

相場が揺れていますので緊張感を持ちながらも、
流れに乗ってしっかりトレードしていきたいものです。


さて今日は、マザー・マーケットのお話です。

為替相場には、株式市場や商品市場や債券市場にはない
通貨交換の相場としての特性がありますね。

2国間、もしくはどこかの国とユーロのような統合圏との
通貨の交換レートの相場となっているところです。

つまり、あたり前のことですが、

株式相場などでの銘柄のように
ドル単独やユーロ単独の相場というものはなく、(笑)
必ず通貨のペアとしての相場となっています。

従いまして、日本株であれば東京市場、というような
中心となるマーケットが、通貨のペア分、
常に2つあることになります。

ドル円ならば、日本(東京)と米国(ニューヨーク)というように
いわゆるマザー・マーケットが、2つあるわけですね。

このマーケットの二重性が、マーケットの厚みや
流動性の大きさともなっていると思いますが、

ほとんどいつでも、ドルや円などを買いたいときに買えて、
売りたいときに売れるということは、凄いことですね。

余談ですが、

株式会社の生産する商品と通貨ではもちろん違うものの、

一般に株式会社の生産物としての商品では流動性が薄く、
超人気の希少商品としてマーケティングしたものでない限り、

売るためにセールス担当が
けっこう必死になっていることを思うと、
売りたいときに「ほとんどいつでも売れる」ということは、
つくづく凄いことだなぁ、と思います。(苦笑)

この為替の流動性について、某為替ディラーさんによりますと、
1本100万ドルの300本ほどのユーロドルのポジションなら、
ほとんどマーケットを壊さずに作ることができるそうです。

もしもコモディティ市場なら、このくらいの建て玉になると
相場を壊す恐れもあって、そう簡単ではないようで、
為替市場の流動性の大きさには驚きます。

また一方、マザー・マーケットが2つある特徴として、

為替相場では、通常、常に2つのマーケットの
マネーフローや金融政策や経済指標などの変動ファクターに
注目する必要があって、

単にAという国のファクターが悪いから、
A/Bという通貨ペアが下落するとは限らず、

Bという国のファクターがAという国よりもさらに悪ければ
Aという国のファクターが悪いのに
A/Bという通貨ペアが上昇となる、

ヤジロベエのようなところがあって、(笑)
少し複雑となっているようです。

そのようなことがあるためか、

以前と今では少し事情が違ってきているかもしれませんが、
某著名トレーダーの談話が印象的です。

「なんだかんだ言ってもドル円やクロス円のような
 円絡みの通貨ペアは、やはりトレードがしやすいですよ。
 政策金利の変更でもない限り、円のほうはあまり考えなくて、
 ファンダメンタルズならドルやユーロなどの主軸通貨のほうを
 中心に見ていれば、まぁ、おおむね良いですからね。」

なるほど、クロス円のトレードを好むのは、
身近な通貨の円絡みということや愛国心ではなくて、(爆)

(事情の移り変わりもあり、そう単純ではないにしろ)

ザックリと言うと、「ほとんど片方の状況だけ見ていれば良い」
そういうことだったのですね。(笑)


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