FX ボラティリティと時間のお話

インド西部の金融が集積する南都のムンバイ(旧ボンベイ)で
イスラム武装勢力を名乗る集団により、
125人が死亡する同時テロ事件が発生しましたね。

<一昨日26日(水)の主な出来事>

NYクローズ後にドル円とクロス円が軟調な展開となり、
東京時間に入っても一段下げとなって、
その後は揉み合いとなりました。
独銀総裁が「欧ECBは一段の利下げ余地がある」と発言しました。
米AIGが救済プログラムにより、
米政府へ優先株400億ドルを売却したことが報じられました。
米次期大統領のオバマ氏が、経済顧問チームの代表に
ボルカー元FRB議長を任命することが報じられました。
日経平均は前日比−110.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
仏財務相が「欧ECBはさらなる利下げが望ましい」と発言しました。
トリシェECB総裁が「09年の欧経済見通しはマイナスの可能性」
との認識を示しました。
英GDP(改定値)は市場予想とおりの−0.5%となりました。
英個人消費は市場予想より強い−0.1%となりました。
EU欧州連合が2000億ユーロ規模の経済対策を
加盟各国に提示しました。
ドル円とクロス円は上下動の揉み合いとなりました。
ユードルなどドルストレートは軟調に推移しました。
次回のG20が09年4月に英ロンドンで
開催されることが報じられました。
中国が1%の緊急利下げ行いました。

ニューヨーク時間では、
米耐久財受注が−6.2%、米PCEコア・デフレータが0.0%、
米新規失業保険申請件数が52.9万件と、
共に市場予想より弱い結果となりました。
米個人所得は市場予想より強い0.3%となりました。
米シカゴ購買部協会景気指数は
市場予想より弱い33.8となりました。
発表時間が未定であった独消費者物価指数(速報)は、
市場予想より弱い−0.5%となりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)は
市場予想より弱い55.3となりました。
米新築住宅販売件数は市場予想より弱い43.3万件となりました。
ドル円がしばらく軟調に推移しました。
クロス円は大きな上下動の揉み合いとなりました。
独銀総裁が「欧インフレ率は大幅に低下して
09年に2%を下回る可能性。
ECBは倫理変更の余地を利用する可能性」との認識を示しました。
ユーロドルが一時軟調となりました。
米指標はほぼ軒並み悪かったものの、
27日のサンクスギビングデーの休場も意識されたか
NYダウがショートカバーされて上昇に転じました。
ドル円やクロス円が反発していきました。
NY原油は54ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+247.14ドルで取引を終えました。

<昨日27日(木)の主な出来事>

NZの貿易収支は市場予想より強い−9.42億NZドルとなりました。
豪財務相が「経済が悪化した場合には追加経済財刺激策の実施」
することを示唆する発言をしました。
NZNB企業信頼感は−43.0となりました。
ドル円は軟調となった後、揉み合いとなりました。
クロス円は軟調傾向の揉み合いの展開となりました。
アジア株が中国利下げを好感したか、堅調に推移しました。
日経平均は前日比+160.17円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ポンドなどが1度下げた後、上昇して揉み合う展開となりました。
独失業率は市場予想とおりの7.5%となりました。
欧業況判断は市場予想より弱い−2.14、
欧消費者信頼感は市場予想とおりの−25となりました。
欧経済信頼感や欧鉱工業信頼感も
市場予想より弱い結果となりました。
主要各通貨ペアは上下動の揉み合いの展開が続きました。

ニューヨーク時間では、
米市場がサンクスギビングデーで、
債券や原油など一部を除いて休場となりました。
独財務相から「ユーロが再度上昇に転じるまで
多くの時間はかからない」との認識を示す発言がありました。
米市場の休場も影響したか、
主要通貨ペアは上下動のレンジ的な揉み合い相場となりました。

<週末の今日28日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ住宅建設許可、
朝8時半に日失業率、日家計調査消費支出、日全国消費者物価指数
朝8時50分に日鉱工業生産(速報値)、日小売業売上高指数(速報)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感指数、
午後1時に日自動車生産、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、日の中小企業業況判断
午後7時に欧消費者物価指数(速報)、欧失業率、
午後7時半にスイスKOF先行指数、
夜10時半に加経常収支、加鉱工業製品価格、
などの経済指標が発表されます。
(日)・欧・加の指標には注目です。今日は米指標はありません。

さて、一部の口の悪いアナリストは
各国の利下げ競争と揶揄していますが、
中国も1.00%の緊急利下げをしました。

米国の8000億ドル規模の追加金融対策に続くように、
EU欧州連合も欧州の自動車産業への50億ユーロの支援策や
税制優遇や財説出動で2000億ユーロ規模の
経済対策を加盟国に提示しました。

ただ、FRBは度重なる救済策や安定化策による投融資や保証などで、
約8兆ドル(760兆円)もの潜在リスクを抱えることとなり、
米GDPの60%に迫る水準となって、
さらに課題も発生し続けそうな状況から、
対応に失敗すれば米政府やFRBが
巨額の損失を被る恐れがあるために、
ドルの信用も揺らぎかねないと指摘する声もあるようです。

各国政府による金融対策や景気対策への期待とともに、
これから実態経済が最悪期を迎えると見る向きもあり、
期待と実態に揺れる相場展開となりそうです。


さて今日は、ボラティリティと時間のお話です。

ボラティリティ(volatility)とは、価格の変動性のことで、
金融工学のパラメーターで使うことが多く、
価格の変動の激しさを表すパラメータと定義されて、
「率」で表されることが多いようですね。

ボラティリティが大きいと価格変動が大きいわけですが、
普通は過去の値動きから算出したヒストリカル・ボラティリティ
のことを指すことが多いものの、
オプション価格をから計算して、あるべき期待値としての
インプライド・ボラティリティなどもありますね。

また、単に価格変動としてだけ捉えますと、
数百円台の株と数千円の株では同じ率でも
価格自体の変動は変わりますので、
価格それ自体も変動の大きさに影響しているようですし、

一頃の原油マーケットのように、
マーケットの大きさも価格変動に影響するようです。

また、為替マーケットでも、
ドル円の取引量をスイミングプールの大きさとすると、
南ア・ランド円は、おちょこ一杯より小さな取引量となるらしく、
流動性が大きく異なり、金融有事の時などには、
小さな国の通貨は驚くような価格変動となることがありますね。

さまざまな要因が価格変動の大きさに影響してくるようですが、

また、価格の変動には「時間」という要因もあります。

絶対はないと言われる相場ですが、
価格変動の大きさは、「時間が長いと大きくなる」という
公理にも近い性質があるようで、

1分足より5分足、5分足より1時間足、
そして、1時間足より日足、日足より週足が
大きな価格変動を示します。

時間が価格変動のリスク(分布範囲)にかかわっているのですね。

また、当然ながら月足や週足などの大きな時間軸でも
陽線や陰線の連なりがあります。

「そんなのあたり前じゃないか!」

という感じもしますが、これはとても大きな意味があって、

大きな時間軸でより大きな価格変動があって、
さらに、「陽線や陰線が連なることがある」ということは、
一方向のバイアスが長期にわたって存在することになって、

例えば仮に、大きな時間軸のトレンドの方向が下降なら、

小さな時間軸で、ランダムに上げ下げしているようでも、
下げることのほうがかなり多いバイアスがあることになり、

また、小さな時間軸でいったん目一杯下げたようでも、
踊り場的なレンジの揉み合いや保ち合いを経て、
さらに同方向の下落となることがあるのですね。

もしも、そうでなければ大きな時間軸で
陰線の占める割合の多い下降トレンドは
形成されなくなってしまいます。

そして、大きな時間軸のトレンドの方向が上昇なら、
小さな時間軸では、この逆の状況となります。

ところがまた、

大きな時間軸のトレンドも永続することはなく、
下降にしても上昇にしても、
やがてトレンドは終焉して変わります。

このときの変化は、必ず小さな時間軸から現れて、
大きな時間軸のトレンドと逆方向の動きが増えてきて、

やがて小さな時間軸のこの動きが集積されるように
大きな時間軸のトレンド自体を変えていきます。

ただ、トレンドの転換期は、
一変するように急激に変わることもありますが、
多くは方向不明の踊り場的なレンジ性向の強い状況を経る
ことが多いようですね。

このような踊り場的な状況では、
トレンドの残存を信じるフォロー派と、
早期に転換を捉えようとするコントラリアンが
ともによく騙される時期となるわけです。(苦笑)

大きな時間軸でトレンドが明確に見て取れるときは、
短期トレードでも、その方向を中心に
トレードしたほうがよさそうで、

また、大きな時間軸のトレンドが不明瞭となってきたときは、
トレードを休むのが良いのかもしれません。

ともあれ、

大きな時間軸のトレンドが小さな時間軸にも影響を与え、
また、小さな時間軸の動きが集積して
大きな時間軸のトレンドに影響を与えて変えてしまう、
相互にフィードバックしているような関係は興味深いものです。

価格変動を「時間」という観点から見てみると、
あたり前のようでもあり不思議なようでもあり、
また、歴史的な意味での国家と民衆のようでもあり、
なんか面白いですね。


FX 「私は貝になりたい」のお話

米が総額8000億ドル規模(約77兆円相当)の
追加金融対策を発表しましたね。

<週はじめ24日(月)の主な出来事>

先週末、米オバマ次期大統領が
NY連銀のガイトナー総裁を財務長官に指名すると
報道されたことを材料に主要通貨ペアが上昇した
地合いを継いでのスタートとなりました。
オセアニア時間ではやや堅調に推移したものの、
振り替え休日で休場の東京時間に入ると、
ダウ先物の下落やアジア株の軟調を背景に
主要通貨ペアが軟調な展開となりました。
午後に入ると米政府が米シティーグループの200億ドルの
優先株を取得して資本注入することや、
米シティーグループの3060億ドルの
高リスク資産を米政府保証すること、などが伝えられました。
また、米GMが破産法適用を含めて
あらゆる選択肢を検討していることも報じられ、
好悪交錯する材料に揉み合いの展開となりました。

ロンドン時間では、
欧経常収支が発表されて、
−106億ユーロという結果になりました。
独IFO景気動向は85.8、同現況評価は94.8、同予想値は77.6と、
いずれも市場予想より弱い結果となりました。
欧鉱工業新規受注も市場予想より弱い−3.9%となりました。
英銀のスタンダードチャータードが
18億ポンドの増資を発表しました。
欧州株およびダウ先物も上昇して、
しだいに主要通貨ペアが上昇に転じていきました。

ニューヨーク時間では、
米オバマ次期大統領筋が
「経済刺激パッケージが1750億ドルを超える規模になること」
を発表しました。
米中古住宅販売件数は、市場予想より弱い498万件となりました。
IMFがアジアの09年の経済成長が
4.9%へ失速する見通しを発表して、
利下げが適切との認識を示しました。
英国が付加価値税を下げて、GDPの1%にあたる2.9兆円相当の
景気刺激策を行うことが報道されました。
米ブッシュ現大統領とポールソン財務長官が会談して、
米シティ以外の他の金融機関にも
支援策を用意していることが発表されました。
米オバマ次期大統領が、ガイトナーNY連銀総裁を財務長官に、
サマーズ元財務長官を国家経済会議の委員長に、
それぞれ指名することを発表しました。
また、景気刺激策へのコスト拡大から
米財政赤字が拡大することと、
経済は回復する前に一段の悪化となる
可能性がある認識も示しました。
NYダウが上昇して、主要通貨ペアも堅調な展開となりました。
NY原油は54ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比+396.97ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の昨日25日(火)の主な出来事>

オセアニア時間では、主要通貨ペアは
前日の堅調な地合いを継いではじめ上昇しましたが、
その後は軟調な展開となりました。
世界銀行が中国のGDP伸び率を
7.5%前後とする見通しを発表しました。
日経平均は一時上げ幅を縮小したものの
終盤に盛り返しましたが、ダウ先物が軟調に転じて、
主要通貨ペアの軟調傾向が続きました。
日銀金融経済月報では景気判断を下方修正しました。
日経平均は前週末比+413.14円で
8000円台を回復して取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GDP(確報値)が発表されて−0.5%と
市場予想とおりの結果となりました。
独個人消費や政府支出やなどは、
市場予想より強い結果となりました。
英総合事業投資は市場予想より強い−0.2%となりました。
ダウ先物の軟調を背景に主要通貨が軟調な展開となりました。
OECDが「09年初めまでに、FRBが0.5%、ECBが1.25%、BOEが1.00%
の追加利下げが妥当。」との認識を発表しました。
ダウ先物が下げ幅を縮小して上昇に転じていきました。

ニューヨーク時間では、
米FRBが政府系住宅金融機関の債務を最大1000億ドル、
そして住宅ローン担保証券を最大5000億ドル購入することと、
消費者ローン担保証券などのABS投資主体に
NY連銀を通じて2000億ドル貸し出すことを発表しました。
ダウ先物が急伸したことを背景に
主要通貨ペアが急上昇する展開となりました。
米GDP(改定値)は市場予想とおりの−0.5%、
米個人消費は市場予想より弱い−3.7%、となりました。
カナダの小売売上高は市場予想より強い1.1%となりました。
米S&Pケースシラー住宅価格は
市場予想より弱い−17.4%となりました。
米消費者信頼感指数は市場予想より強い44.9となりました。
米リッチモンド連銀製造業指数は
市場予想より弱い−38となりました。
米住宅価格指数は市場予想より弱い−1.3%となりました。
NYダウは上昇して始まりましたが、
一時前日比マイナス圏へ下落して、
再び反発する上下動激しい展開となりました。
ドル円は一時上昇した後に軟調傾向の上下動となりました。
クロス円は上昇した後、上下動激しい相場展開となりました。
ドル売り動意にユーロドルやポンドドルが上昇しました。
NY原油は50ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+36.08ドルで取引を終えました。

<今日26日(水)の主な予定>

午後4時に独輸入物価指数、
午後6時半に英GDP(改定値)、英個人消費(改定値)、英政府支出、
夜の10時半に米耐久財受注、米個人所得、米個人支出、
同夜10時半に米PCEコア・デフレータ、米新規失業保険申請件数、
夜の11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
夜の11時55分にミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、
深夜12時に米新築住宅販売件数、
時間未定: 独消費者物価指数(速報値)、
などの経済指標が発表されます。
英・独・米の指標には注目です。

<明日27日(木)の主な予定>

朝の6時45分にNZ貿易収支、
朝の8時50分に日銀金融政策決定会合議事録、
午前11時にNBNZ企業信頼感、NZマネーサプライ、
午後5時55分に独失業率(季調済)、独失業者数、
午後7時に欧業況判断、欧消費者信頼感、欧鉱工業信頼感、
欧経済信頼感、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・欧の指標には注目です。
米国はサンクスギビングデーで休場です。

さて、米オバマ次期大統領が財務長官に
現NY連銀総裁のガイトナー氏を任命するとの発表や、
時期オバマ政権では景気対策に7000億ドル規模の可能性も
あると計画を進めている
(ワシントン・ポストの報道)ことなど、
危機封じの「3S」財政出動
(速やか"Speedy"、大規模"Substantial"、数年間"Several Years")
にも市場の期待が集まり、

また、10月に250億ドルの資本注入を受けても
なお危ぶまれる米シティーグループに対して
さらに米政府による200億ドル規模の優先株取得と、
同グループの3060億ドルにもなる高リスク資産に
政府保証を実施すること、
そして、他の米金融機関に対しても
支援策が用意されているなどの発表を好感して
一時NYダウや主要通貨ペアが反発する展開となりました。

しかしながら、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙
によりますと、米シティグループは本体とは別の投資専門会社に
1兆2000億ドルもの簿外資産を抱えていて、
不良資産化する恐れもくすぶっているとのことで、
今回の追加対策で充分かどうか、不透明なところもあるようです。

また、米FRBが、政府系住宅金融機関の債務を最大1000億ドル、
そして住宅ローン担保証券(MBS)を最大5000億ドル購入することや、
消費者ローンや自動車ローンと一部の小企業向けローン関連では、
複数のローンをまとめて発行した資産担保証券(ABS)の保有者に
NY連銀が2000億ドルの貸し出しができるようにする、
総額8000億ドルの追加金融対策を発表しました。

良い材料ではあるものの、
このような民間金融リスクを丸抱えする状況に
「救済膨張」を危ぶむ声や、
米財政負担を懸念する声も聞かれます。

そして、米GMは破産法の申請も含めて
あらゆる選択肢で再建策を模索しているようですが、
米議会でペンディングとなっている米自動車産業への対策の行方や、
危機にある他産業の救済策なども今後は焦点となってきそうです。


さて今日は、「私は貝になりたい」のお話です。

女房の強い要請があって(笑)、サポートに多忙なため
あまり行きたくはなかったのですが、
今話題の「私は貝になりたい」という映画を
日曜日に小樽という街のワーナーシネマで観ることとなりました。

元陸軍中尉の加藤哲太郎の手記「狂える戦犯死刑囚」を
映画化したものですが、

その昔、1958年に今は亡きフランキー堺さんが主演したり、
リメイク版として1994年に所ジョージさんが主演して
テレビドラマとして放映されたこともあったのだそうですね。

主人公の清水豊松役のSMAPの中居正広さんの演技も、
その女房の房江役の仲間由紀恵さんの演技も素晴らしく、
久々に映画を見て感動して泣いてしまいました。(苦笑)

駆け落ちするように住み慣れた街を出て、
とある南の町で小さな理髪を夫婦で営み、
貧しくも平凡な和楽の家庭に兵役召集の「赤紙」が来て、
豊松とその家族の運命は大きく音を立てて変わっていきます。

主人公の豊松は、戦時中、二等兵として上官の命令には
絶対服従をしなくてはならず、
上官の命令で捕虜を刺し殺さなくてはならなくなります。

人をあやめる怖さに打ち震えながら、
銃剣で捕虜を突き刺そうとしますが、
銃剣は捕虜の二の腕をかすめただけとなります。

からくも終戦を迎えて、また女房の房江と一人息子との
平和な床屋稼業がはじまりますが、
それもつかの間、MPがジープに乗ってやってきて
豊松は東京裁判にかけられることになります。

そこで言い渡されたのが、捕虜殺害の実行犯としての
なんと死刑の宣告でした。

「なんでこの俺が…」

死刑執行を伝える靴音が二人房に迫る恐怖に怯えながらも、
やがて結ばれるであろう講和条約に生きる希望を託します。

そして、女房の房江も豊松が獄中にいるときに生まれた
幼子を背負い、雪降る中を豊松を助けるために
200名もの嘆願書を集めます。

「これで生きて帰れる…。」

と思ったつかの間、
なんと無情にも豊松の死刑執行の日がやってきます。

死刑執行の前日に司祭に赤ワインを注がれながら
豊松が思うのは理不尽への怒りと、愛する家族への思い…。

そして、一睡も出来ず夜が明けようとする
死刑執行の2時間前に綴ったのが、

「兵隊に取られる事も無い、そうだ私は貝になりたい。」

という有名なくだりです。

戦時下の時代でなければ、
貧しくも楽しい和楽の家庭であったものを
時代が豊松の幸せと命を粉々にして奪うこととなりました。

戦争の悲惨さと生きることや命の尊さ、
そして、幸せや家族愛についてをテーマとする感動の名作ですが、

こんなことがあってよいものだろうかという、
「理不尽」さと運命の無情さを強く感じました。

さて、(無理して相場の話につなげる必要はないものの)

理不尽といいますか、なんとも不可解ながら
事実としてあるのが相場のファットテールです。(笑)

正統とされる理論の基となっているものに、
「正規分布」と呼ばれるものがあります。

ランダムウォーク理論や資本資産価値モデル(CAPM)、
そして、バリュー・アット・リスク(VaR)や
ブラック・ショールズ・モデルにも
「正規分布」の考え方があるとされますが、

近年の研究では、必ずしも価格変動が正規分布の範疇に
収まらないことが発見されているようです。

1978年初頭から2005年10月までのS&P500の価格変動では、

* 小規模な変動が生じる回数が正規分布より多い。
* 中規模な変動(0.5偏差〜2.0偏差)が生じる回数は
 正規分布より少ない。
* 大規模な変動(3.0偏差以上)が正規分布よりかなり多い。

ことなどが判ってきて、確率論ではほとんど起こりえない
偏差グラフ両端に位置することになる
大変動が確率より多く現れて、
ファットテールと呼ばれる状況があることが
明らかとなってきたそうです。

ですので、1987年10月以前のマーケットの
過去のボラティリティを前提とすると
確率的にほとんどゼロのことが、
1929年の暗黒の木曜日をも凌ぐ大暴落が
突如、「ブラックマンデーの現実」として
起こることがあったのでしょうね。

ときに時代も人生も、そしてマーケットさえも、
異常値に支配されることがあって、
考えられないことが現実として起こるようです。

ところで、「私は貝になりたい」で共演した
中居正広さんと仲間由紀恵さんが年末の紅白歌合戦の
司会を務めるとになりましたが、

これは、活躍を見るにつけ確率的にありえることのようですね。

「あると思います。」なんちゃって。(爆)


FX 天空の墓場のお話

ボージョレ・ヌーボーが解禁となりましたね。^^
北海道は雪が降って街が白い雪化粧となりました。

<一昨日19日(水)の主な出来事>

早朝のNZの生産者物価は、投入高で3.7%、生産高で2.8%、
という結果となりました。
豪Westpac先行指数は、−1.0%となりました。
日全産業活動指数は、市場予想とおりの−0.1%となりました。
主要各通貨ペアは下げて上げる上下動の展開となりました。
日経平均は前日比−55.19円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
英BOE議事録が発表されて、
「英インフレ報告が2.00%を超える
利下げが必要となる可能性を示唆。
ポンドの急激な下落はインフレの上振れリスクとなる可能性。
インフレ報告への反応を評価した後に、
さらなる利下げ余地を残すこと。」
などが協議されたことが明かされました。
欧建設支出は−1.3%という結果になりました。
NYダウ先物が下げ幅を縮小したこともあったか、
ドル円とクロス円が上下動しながらも
しだいに堅調となっていきました。

ニューヨーク時間では、
米消費者物価指数が発表されて、
市場予想より弱い−1.0%という結果となりました。
米住宅着工件数は、市場予想より強い79.1万件、
米建設許可件数は、市場予想より弱い70.8万件、
と好悪交錯する結果となりました。
カナダの国際証券取扱高は市場予想より強い
−2.67億カナダドル、
カナダの景気選好指標指数は市場予想より弱い
−0.4%となりました。
FRB副議長が「市場混乱は1990年代以降で最悪。
弱い経済と脆弱な市場が当面続く。
米は向こう数四半期はマイナス成長。
FRBは金利と量的緩和の両方を実行。」との発言をしました。
格付け機関のS&Pが米金融保証会社の
アムバックの格付けを下げました。
クロス円とドルストレートが一時急上昇して、
その後、急激に下落する激しい相場となりました。
米FOMC議事録では
「委員会は経済にとって必要なあらゆる措置とる。
経済成長は2009年も抑制。失業率は悪化傾向。
GDP見通しを下方修正。
経済動向により追加利下げと流動性措置を見直し。」
などが明かされることとなりました。
主要各通貨ペアが下落しました。
NY原油は53ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは8000ドルの大台を割り込み、
前日比−427.47ドルで引けました。

<ゴトウ日の昨日20日(木)の主な出来事>

主要通貨ペアの下落はオセアニア時間で下げた後に一服となって、
東京時間の午前中まで、上下動の揉み合いとなりました。
日通関ベース貿易収支は−1756億円と、
市場予想よりかなり弱い結果となりました。
日経平均やアジア株が軟調に推移しました。
午後からリスク回避の円買い動意となって、
ドル円やクロス円が軟調となりました。
日経平均は8000円の大台を割込み
前日比−570.18円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独生産者が発表されて、市場予想より強い0.0%となりました。
スイスの貿易収支は市場予想より強い
18.4億スイスフランとなりました。
英小売売上高指数は市場予想より強い−0.1%となりました。
クロス円は上下動しながらも軟調傾向が続きました。
スイスSNBが政策金利を1.00%緊急利下げしました。
SNB声明では「来年のスイス経済に著しい減速のリスクがある。」
との認識が示されました。
欧州株価も軟調に推移しました。

ニューヨーク時間では、
米新規失業保険申請件数が発表されて、市場予想より弱い
1991年3月以来最悪の54.2万件という結果になりました。
カナダの卸売売上高は市場予想より強い1.5%となりました。
NY原油が一時50ドルを割り込み、
史上最高からわずか4ヵ月ほどで100ドル近い下落となりました。
一時NYダウが下落して、ドル円やクロス円も軟調となりました。
米フィラデルフィア連銀指数は−39.3、
米景気先行指標総合指数は−0.8%、
と共に市場予想より弱い結果となりました。
独銀総裁が「インフレは大幅に低下。
長引く景気減速が政策金利の変更余地を拡大。」
との認識を示しました。
一部の米上院議員が党派を超えて米自動車セクターを救済する
動きがあったとのことで、一時NYダウが前日比プラス圏へ戻して、
ドル円とクロス円が反発する場面がありました。
その後、米民主党の米自動車セクター救済案が
来月へ先送りとなったことが報じられました。
S&Pが米フォードの格付けを引き下げ、
見通しをネガティブとしました。
NYダウも大きく下落して主要各通貨ペアも急落しました。
NY原油は48ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−444.83ドルで取引を終えました。

<週末の今日21日(金)の主な予定>

昼過ぎに日政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
午後4時45分に仏消費者支出、
午後5時半に独PMI(製造業・サービス業)、
午後6時に欧PMI(製造業・サービス業)、
夜の9時に加消費者物価指数、
などの経済指標が発表されます。
加の指標には注目です。

さて、米自動車大手3社の首脳は米議会の公聴会で
瀬戸際交渉となる250億ドルの政府支援の必要性を訴えて、
米共和党も救済に向けた合意を目指して
代替案を提示する運びとなりましたが、
連邦破産法の適用を経て再生するのが最善策との見方もあり、
不透明感もあるようです。米民主党の米自動車セクターの
救済案は来月に先送りとなったようで、
今後の米自動車セクターへの支援策の行方が注目されます。

余談ですが、米ビッグスリーの会長3人が
支援を請う公聴会へ参加するにあたって、
それぞれこぞって自家用ジェット機で参加したと言うことで、
米下院の議員からは、「まずは自家用ジェットを売却して
再建の資金にあてる意思はないのか。」との
痛烈な批判を浴びせられたのだそうです。

また、米の住宅市場もS&Pの住宅価格指数が
主要10都市の平均で17.7%の過去最大の下落率となって、
一方、米消費者物価指数も1982年12月以来のマイナスに転じて、
物価の下落と経済の縮小が同時に進むデフレ懸念が
しだいに鮮明となってきているようです。

金融緩和と財政出動による需要の刺激が
必要となってきているようですが、
FRBの市場に大量の資金を供給する量的緩和は余儀なくも、
政策金利の方はのりしろが既に少なくなっているだけに
厳しい金融政策運営となりそうです。

一方、中国の政府系投資ファンドのCICが、
中国の保険会社と投資連合を作って、
経営難となっている米保険大手のAIGと
傘下のアリコに大型出資することが報じられました。
買収金額などを巡って難航する可能性もあるようですが、
今後の展開が注目されます。


さて今日は、天空の墓場のお話です。

1966年から1982年の16年間もの間、
ダウ工業株価指数が超えられないポイントがありました。

ダウの株価指数が950〜1050に達すると、
上昇トレンドは必ず終焉を迎えて下落に転じたのだそうです。

ウォール街のトレーダー達はこのポイントを
「上空にある墓場(天空の墓場)」と呼びました。

そして、1983年に株価指数が
ついにこのポイントを明確に超えると、
今度は、そのポイントが堅い大地のように
下落を止める働きをしました。

そうです。

そのポイントとは、レジスタンス(抵抗)・ラインと
サポート(支持)・ラインであったわけですね。

同じポイントが、超えるまではレジスタンスで、
越えた後は、サポートとなるのですから、
最後の一線を越えた○○関係のようでもあり、(笑)
なんかちょっと面白いですね。

さて、このレジスタンスとサポートですが、

一説では、チャートには記憶は存在しないとも言われるものの、
相場は売買する人々が作るものなので、

トレーダーの苦痛と後悔の記憶が、
この「抵抗」と「支持」を作るようです。

上昇トレンドでは、売り方のベアは損失に苦痛を感じています。

また、うまくいっている買い方のブルも
「もっと買っておけばよかった。」と後悔しています。

そして、もしもマーケットが
いったんの下落のチャンスを与えてくれたなら…、

まったく違う動機ですが、

売り方のベアは、損失の苦痛を少しでも和らげようと、
押したところで「手仕舞いの買い」をしようと買いの機会を覗い、

一方、「もっと買っておけばよかった」と後悔している
買い方のブルも、押し目を買おうと狙っています。

どちらも買いのチャンスを狙うこととなるわけです。

そうして、それらの意思が頂点となるポイントが
サポートとなるわけですね。

そして他方、下落トレンドでは、
買い方のブルと、売り方のベアはまったく立場が変わりますが、
やはり苦痛と後悔を感じていて、

それぞれ違う動機で、
どちらも売りのチャンスを狙うこととなります。

そして、それらの意思が頂点となるポイントが
レジスタンスとなるわけですね。

これらのレジスタンスとサポートの発見は、
かなり古典に属するものですが、

市場参加者の集団心理を反映したもので、
時を経ても今なお有効なのには驚きます。

人の心理は、時を経ても変わらないからなのでしょうね。

その後、それらのポイントあたりでのプライスの滞在期間が長く、
揉み合いが続くほど強固となる性質があることや、

これらのレジスタンスやサポートが各時間軸に存在することや、

大きな時間軸に現れる抵抗や支持のほうが、
より強い性質があることなどが発見されました。

また、株式相場ではそれらのポイントで出来高が多いと
抵抗と支持の働きが増す傾向のあることも発見されました。

そして、上昇のトレンドや下降のトレンドでの
レジスタンスやサポートからの押し戻りの
ターニングポイントの位置を予測したり計測しようと、
フェボナッチ数列を用いる手法が開発されたり、

レジスタンスやサポートを超えたときに
エントリーするブレークアウト法なども開発されたりと、
投資法はしだいに進化を遂げていきます。

でも、こうしてみるとレジスタンスとサポートは、
チャートを使ったいろいろなトレード手法の基礎でもあり、
原点ともいえるかもしれませんね。

メンバー様から「レジスタンスとサポート」を解りやすく
動画で解説しているサイトを教えていただきました。

レジスタンスとサポート

何事も基礎が大切なようですね。^^


<お知らせ> 11月24日(月)のブログの更新はお休みします。

FX 予測と対応のお話

米財務省の国際資本統計の発表によりますと、
中国が日本を抜いて世界最大の米国債保有国とっなたそうですね。

<週はじめ17日(月)の主な出来事>

G20後の為替市場は、即効性のある政策が
打ち出されなかったためか、
主要各通貨ペアが下窓を空けてのスタートとなりました。
日実質GDPは−0.1%、日名目GDPが−0.5%、
年率換算の実質GDPは−0.4%というリセッションを示す
結果になりました。
主要各通貨ペアは、反発して窓を埋めました。
日経平均は、大きく上下動して
前週末比+60.19円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
欧貿易収支が発表されて市場予想よりも弱い
−57億ユーロという結果となりましたが、
前回値が上方修正されました。
独連銀総裁が「09年の経済縮小見通しを除外できない。
ECBが追加利下げを行うことはあり得る。」
との認識を示しました。
主要各通貨ペアはやや堅調な上下動の揉み合いとなりました。
米シティーグループが最大5万人規模の人員削減を発表しました。

ニューヨーク時間では、
NY連銀製造業景気指数が発表されて、市場予想よりやや強い
−25.4%という結果になりました。
同構成項目の雇用指数が−28.92と、かなり悪い結果になりました。
米鉱工業生産は、ハリケーンとストライキから回復したことで、
市場予想より強い1.3%となりました。
米設備稼働率は76.4%となりました。
米NABEが「米09年第1四半期はマイナス成長。
米第3四半期には失業率が7.5に達する。」
との調査結果を発表しました。
NYダウが大きな上下動の展開となり、
主要各通貨もつられるように上下動の展開となりました。
NY原油は54ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−223.73ドルで取引を終えました。

<昨日18日(火)の主な出来事>

ポールソン米財務長官が
「米自動車業界支援には存続性と維持能力が重要。」
と、支援に難色の認識を示しました。
主要各通貨ペアは揉み合い傾向の展開となりました。
豪RBA議事録では、「大幅利下げが必要と合意。
豪経済は大きく悪化して、見通しは下方リスク。」
との見解が明かされ、追加利下げを示唆する内容となりました。
日景気CI指数は、市場予想とおりの結果となりました。
日経平均は前日比−194.17円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイス実質小売売上高が発表されて、
前年比で6.4%という結果になりました。
アジア株価や欧州株価が軟調に推移しました。
その後発表された英消費者物価指数は−0.2%、
英小売物価指数は−0.3%と、
共に市場予想より弱い結果となりました。
主要各通貨ペアは、上下動の揉み合いとなりました。

ニューヨーク時間では、
米生産者物価指数が発表されて−0.28と、
市場予想より弱い結果となりました。
米ヒューレットパッカードの四半期決算が19%増収となった
好結果を受けてNYダウが堅調となったことを背景に、
ドル円やクロス円が上昇する場面がありました。
対米証券投資は662億ドルと市場予想よりかなり強い数字となり、
前回値も上方修正されました。
ポールソン米財務長官が議会証言で、
「救済プログラムは景気刺激策ではない。
信用市場の回復が景気回復。
金融安定化策の最重要目的は資本の注入。
市場の悪化は継続している。
金融安定化策の目的は資本市場の保護。
しかし、当初予定以上の金融機関への資本注入は行わない。」
との認識を示す発言をしました。
英BOE委員が「英国の金利政策はインフレ目標を注視すべき。
ポンドの下落はインフレの上ブレ圧力をもたらす。」
と発言しました。
米バーナンキFRB議長が「経常赤字は深刻な問題。」
と発言しました。
米NAHB住宅市場指数が市場予想より弱い
過去最低の9という結果になりました。
NYダウが下落して、主要通貨ペアが軟調となりました。
米財務次官が「信用市場は改善しつつあるが景気は後退。
自動車セクターの支援に金融安定化策以外の方法がある。」
との発言をしました。
トリシェECB総裁が
「デフレ回避の意図はあるがデフレの痕跡はない。
ECBは追加利下げの可能性を除外しない。」との発言をしました。
米ミネアポリス連銀総裁が「失業率は7.5%以上となる可能性。
米国は量的緩和の状態。」との発言をしました。
NY原油は54ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは終盤に反発して前日比+151.09ドルで取引を終えました。

<今日19日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ生産者物価、
朝8時半に豪Westpac先行指数、
朝8時50分に日全産業活動指数、
午前9時半に豪新車販売台数、
午後6時半に英BOE議事録、
夜10時半に米消費者物価指数、米住宅着工件数、米建設許可件数
同夜10時半に加景気先行指標指数、加国際証券取扱高、
深夜4時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<ゴトウ日の明日20日(木)の主な予定>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支、
午後4時に独生産者物価指数、
午後4時15分にスイス貿易収支、
午後6時半に英小売売上高指数、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加卸売売上高、
深夜12時に米フィラデルフィア連銀指数、米景気先行指標総合指数
などの経済指標が発表されます。
独・英・米の指標には注目です。

さて、日本のGDPも2期連続でマイナスとなり、
景気後退入りとなって、金融危機は
日本の実体経済にも及んで来ているようです。

また、米シティグループが5万人規模の人員削減を発表して、
米雇用統計と集計の時期が重なるとされる
NY連銀製造業景気指数の構成項目の雇用指数が−28.92と、
かなりの悪化を示していて、
米実体経済の悪化が昂進しているようです。

また、フィラデルフィア連銀による
主要エコノミスト51人へのアンケート調査によりますと、
米国の景気後退は09年の1-3月期までの
14ヶ月続くとみる向きが平均で、
ITバブル崩壊後を上回る長さとなりそうです。

一方、対米証券投資は662億ドルと市場予想を上回り、
米市場への投資意欲が堅調である良い材料も見受けられました。

そして、米GMが資金繰り悪化による資金確保のため、
日本のスズキ株を売却する方針を発表して、
また、米民主党からはビックスリーへの
低利融資法案が提出されるも、米共和党が金融安定化対策での
資金用途が違うとして抵抗するなど、
米自動車業界の逼迫した状況への
具体的な対応策の行方が注目されます。
一部では破産法を申請すべきとの厳しい意見もあり、
今後の台風の目にもなりそうです。


さて今日は、予測と対応のお話です。

米国での株式チャートの分析の歴史は、
モノの本によりますと、1900年代の初頭からのようですね。

投資理論の始祖となると思われる有名なチャールズ・ダウは、
生涯に一冊の本も著さなかったのだそうですが、
ウォール・ストリート・ジャーナルに
社説として理論を展開したそうで、

ダウの後継者なるWSJの編集者でもあった
ウィリアム・ハミルトンがダウの理論を引継ぎ、
1929年の大暴落のときに「潮の変わり目」という社説を書いて、
チャートによる分析手法を主張したとのことです。

そして、ダウ理論の系譜は、
ハミルトンの著書「株式市場のバロメーター」という著作や、
ロバート・リーが1932年に著した「ダウ理論」
という本の発刊で受け継がれていきますが、
このころからチャート分析が、一時代を築くこととなります。

その後、シャーベイカーやエリオットやワイコフやギャンなど、
チャートに秩序やパターンを見出そうとする
チャート分析家が現れ、チャート分析理論が
盛んに展開されることとなりました。

そして、チャート分析はいろいろと異説もあることながら、

チャートに秩序やパターンを見出して
「将来予測」をしようとする流派と
チャートに従って「状況対応」しようとするモメンタム派など

分派を形成していくこととなっていったようです。

さて、予測とは「将来の出来事をあらかじめ推し量ること」で、
対応とは「対象に向かい状況に応じて事を成すこと」
なのだそうですが、

「どっちも、結局は同じじゃネーか。」

という感じもしなくはないものの、(笑)

これらは似ているようでも、
どうも非なるものであるようですね。

投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士は、
このことについてその著作でこう述べています。

「大抵の分野でアマチュアは予測を求め、
 一方、プロはただ情報を管理し、
 確率に基づいて意思決定を行います。」

「医学を例に取ってみましょう。
 胸にナイフの突き刺さったままの患者が
 集中治療室に担ぎ込まれたとします。
 ここで心配している家族が尋ねるのは次の質問だけです。
 『彼は助かるのか』『彼は家に戻れるのか』の2つです。
 彼らは医者に予測を尋ねているのです。」

「しかし医者は予測はしません。
 彼らは持ち上がった問題の解決に当たっているのです。
 彼のする最初の仕事は、
 患者を出血多量でショック死しないようにすることであり、
 鎮痛剤を与えて、輸血を始めます。」

「このように彼(医師)は、管理しているのであり、
 決して予測などしていないのです。」

「トレーディングでカネを儲けるために、
 あなたは将来の予測などをする必要はありません。
 あなたはマーケットから情報を抽出し、
 ブルかベアのどちらが支配的かを
 判断しなければならないのです。
 あなたは支配的なマーケットの集団の強さを計測し、
 現在のトレンドがこの先も継続するかどうかを
 結論づけなければならないのです。」
 
※参考: アレキサンダー・エルダー著 「投資苑」

ふーん。なるほどねぇ…。

「それも単なる流儀に過ぎない…。」

との声も聞こえてきそうですが、(苦笑)

トレードでチャートを見る場合は、

ある程度のシナリオを想定したとしても、
不確実な未来を断定的に予測しようとするより、

「対処」や「対応」の視点で思考することや、

そして「管理」的な行動のほうが、
大事なことが多いのかもしれませんね。


FX アポトーシスのお話

世界の経済規模の9割になる20ヵ国の首脳達が一同に集った
ワシントン緊急金融サミットG20が閉幕となりましたね。
マーケットの反応が注目されます。

<先週末14日(金)の主な出来事>

前日のNYダウがG20への期待感もあったか、
終盤に急伸したことを背景に主要各通貨ペアが上昇した後に、
NYダウ先物が軟調となって、
為替も調整傾向のスタートとなりました。
ワシントンでのG20も控え、様子見ムードも見られました。
日経平均は前日比+223.75円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独消費者物価指数が市場予想とおりの−0.2%となりました。
午後7時の欧GDP(速報)も市場予想とおりの−0.2%となりました。
また、欧消費者物価指数はやや弱い0.0%となりました。
主要通貨ペアはやや軟調ながら小幅のも見合いが続きました。

ニューヨーク時間では、
フレディ・マックの四半期決算が発表されて、
253億ドルの赤字となって、
1株あたり19.44ドルの損失となりました。
米連邦金融庁がフレディ・マックに関して
138億ドルの資金注文書を米財務省に提出しました。
英首相が「英国は追加利下げが視野に入っている。」
との認識を示しました。
米小売売上高は市場予想よりかなり弱い−2.8%となりました。
米輸入物価指数も市場予想より弱い−4.7%となりました。
カナダの製造業出荷は0.1%、カナダ新車販売台数は2.5%と、
ともに市場予想より強い結果となりました。
バーナンキFRB議長が
「世界の中銀はさらなる処置を取る準備ができている。」
との発言をしました。
米預金融作業部会が
「CDSに中央決済機関を設立構想」を発表しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数は、
市場予想よりやや強い57.9という結果になりました。
トリシェECB総裁が「ユーロ圏はスタグネーション。
金融危機が実体経済に影響。」との認識を示しました。
経済指標の結果やG20への期待感が交錯したか、
NYダウが下げては上げる上下動となって、
終盤に急落する激しい展開に、
主要各通貨ペアも下げては上げて、また下げる、
忙しい相場展開となりました。
NY原油は57ドル前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−337.94ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日17日(月)の主な予定>

朝の8時50分に日実質GDP(速報値)、日GDPデフレータ(速報値)、
午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格、
午前9時半に豪小売売上高(インフレ調整)、
午後7時に欧貿易収支、
夜の10時半に米NY連銀製造業景気指数、
夜の11時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
などの経済指標が発表されます。
日・欧・米の指標には注目です。

<明日18日(火)の主な予定>

午前9時半に豪RBA議事録、
午後2時に日景気先行CI指数(確報)、日景気一致CI指数(確報)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高、
午後6時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
午後7時に欧建設支出、
夜の10時半に米生産者物価指数、米生産者物価指数コア、
夜の11時に米対米証券投資(ネット長期TICフロー)、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・米の指標には注目です。

また、今週の11月19日(水)からの主な注目材料は、

19日(水)に、NZ生産者物価、豪RBA総裁講演、英BOE議事録、
加BOC総裁講演、米消費者物価指数、米住宅着工件数、FOMC議事録、

20日(木)に、独生産者物価指数、英小売売上高指数、
加BOC金融政策報告、米新規失業保険申請件数、
米フィラデルフィア連銀景況指数、米景気先行指標総合指数、

21日(金)に、日政策金利、日銀総裁記者会見、加消費者物価指数、

などがあります。

さて、ワシントン緊急金融サミットG20が閉幕となりました。

世界経済の成長回復や世界の金融システム改革に向けて
協調することで基本合意となって、
各国内需刺激のための財政政策や金融政策による支援、
そして、金融機関の監督と規制を国際連携を強化して行うこと、
およびIMFや世界銀行など国際金融機関の機能強化とともに、
実行の工程を行動計画としたものにまとめられ、
「必要なあらゆる追加的措置の実施」を行うとして
サミット宣言を採択しました。

また、金融市場改革については、透明性および説明責任の強化、
健全な規制の拡大、金融市場における公正性の促進、
国際連携の強化、国際金融機関の改革など、
5つの共通原則を確認しました。

そして、各国の財政政策としては、
米が14兆2000億円規模の追加対策、日が27兆円規模の追加経済対策、
独が5兆9000億円規模の財政支援策、
中国が四川省の復興費も含めて57兆円規模の国内投資、
韓国が2兆4000億円規模の財政支出拡大、
ロシアが1兆9000億円規模の国内株式買い支え、
などを公表した模様です。

先進国と新興国間では多少の軋轢もあった模様ですが、
世界経済の9割を占める20ヵ国で
包括的で具体的な行動を示せた意義は大きいと、
参加首脳の評価はおおむね良いものでしたが、

一方、市場関係者からは、「即効性ある政策がなかった。」
「失望感はないが、ポジティブなサプライズもない。」
「サミット宣言は総花的。」
「今の問題解決としては、何もなかったに等しい。」
「具体策は見送りとなった。」
との厳しい意見も聞かれるようです。(参考:ロイター)

今後は、米自動車業界への具体的な支援策に
マーケットの関心が集まりそうだとの声や、
また、各国がほぼ利下げサイクル入りをしていることから、
日本との主要各国の金利差が縮小傾向となって
円高圧力も徐々に強まると指摘する声などもあるようですが、
如何なりますか注目されます。

ともあれ、金融サミット後の週はじめの市場反応を良く見極めて、
流れに乗ってトレードをしていきたいものです。


さて今日は、アポトーシスのお話です。

アポトーシス(apoptosis)とは、個体としての生命を維持したり、
より良い状態を保つために、調節的プログラムで
積極的に引き起こされる細胞死のことなのだそうですね。

オタマジャクシはカエルの子で、
ナマズの孫ではないそうですが(笑)

オタマジャクシがカエルに変体するときに、
尻尾がなくなるのもアポトーシスなのだそうです。

固体としての生命の維持や発展のための部分死ということで、
まったく新たに「生まれ変わる」こととは違うようですが、

イスラムの書に説かれているような、
「生まれ変わるためには、まず、死ななくてはならない。」
という転生的なものではなく、

固体としての継続性があることが特徴となる
生き続けるための部分死というわけです。

また、Apoptosisの語源は、ギリシャ語の「apo(離れる)」と
「ptosis(下降)」に由来しているそうで、

どことなく、マーケットにも似ているようで、
「乖離」が過ぎると「下降」という過程となって、

固体として生きるマーケットが、
スミスの見えざる神の手によるものかどうかは判りませんが(苦笑)
ともあれ歪みを自律的に修正したり、
あらたなパラダイムへと大きく変わろうとするときに、

アポトーシス的な暴落という状態を経るのかもしれませんね。

でもこれは、破滅(ディストラクション)とは違い、
むしろ破滅や完全死を自律的に回避するための
大きな過程(プロセス)のようにさえも思えます。

また、アポトーシスの特長には、
「過程の時期が決まっている」ことがあるのだそうで、

1987年のブラックマンデー、
1997〜1998年のアジア通貨危機とロシア危機、
2007〜2008年のサブプライム問題と世界金融危機、
などを単純に見ますと、

たまたまの偶然かもしれませんが、

近年を見る限り、確かに危機は10年周期で訪れている
ようにも見えなくもないようです。

相場は確かに波を描いているようで、
その波に律動的で確かな周期があるかには異論もあるようですが、
ある程度の周期があるようにも思えるフシもありますね。

周期とは、時間的なサイクルのことなのだそうですが、
ちょっとオカルト的な香りもしなくもないものの、
ギリシャの哲学者のプラトンも、

「時間循環の後、万物はその出発点に戻り、
 歴史の運動は相似した内容が果てしなく続く…。」

とのたまったのだそうで、(笑)

景気循環の正統とされる理論にも、
40ヶ月前後のキチン・サイクルや、
10年ほどのジュグラー・サイクルや
20年前後のクズネッツ・サイクルも
あるとのことで、

米株式市場の40ヶ月サイクル論も今のところ
統計的にはほとんど正しいとされているようです。

また、あるサイクル理論によれば、
2010年末ないし2011年初頭まで、
ドル円は下落サイクルなのだそうですが、
はて、その結果は如何に…。

相場をアポトーシス理論やサイクル論という視点で
見てみても面白いものですね。

相場は意思を持った生き物のようでもあり、
いったいぜんたい相場とは何者なのでしょう。(爆)

相場の不思議への興味は尽きそうにありません。^^


FX ソロス氏の方程式のお話

いよいよ今日14日からワシントンでの
緊急金融サミットが開催されますね。

<一昨日12日(水)の主な出来事>

オセアニア時間から東京時間では、
主要通貨ペアが下げては上げる揉み合いとなりました。
豪財務次官が「豪GDPは1四半期でマイナスとなる可能性。
豪経済の底強さに絶大な自信。」との見解を示しました。
NYダウ先物が上昇して、日経平均が下げ幅を縮小しました。
日経平均は前日比−113.79円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
英失業率が市場予想と同じ3.0%という結果になりました。
欧鉱工業生産は市場予想より強い−1.6%、
同対前年比では市場予想より弱い−2.4%という結果になりました。
英BOE四半期インフレ報告では、
「CPIは2年以内に1%をやや下回る水準。
GDP成長率は09年上半期に低下してその後は回復。」
との報告を発表しました。
英BOE総裁が、「必要であれば利下げをもう一度行う。
デフレのリスクがある。ポンド下落は驚きではないが、
著しい下落し見たくない。景気刺激策は一時的。
リセッションがいつまで続くか不明だが回復に戻ると確信。」
との見解を示しました。
ポンドが軟調となりドル円やクロス円も軟調となっていきました。

ニューヨーク時間では、
リスク回避の動意にドル円やクロス円が大きく下落しました。
米FRBが「過度な配当支払いに厳重に対処。」と報じました。
ポールソン米財務長官が、
「問題のある住宅ローン担保資産の買取計画を断念。
ノンバンクの消費者金融は困難な状況。
AAA格付け資産担保証券に関する流動性対策を検討。
第2の資本注入計画を検討。」との見解を示しました。
トリシェECB総裁が
「市場には高い緊張感がある。」と発言しました。
NYダウが下落しました。主要各通貨ペアも大きく下落しました。
NY原油は56ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−411.30ドルで取引を終えました。

<昨日13日(木)の主な出来事>

オセアニア時間に発表されたNZの小売売上高は、
市場予想より弱い0.1%という結果になりました。
オセアニア時間から東京時間の昼ころにかけて、
ショートカバーも入ったか反発する展開となりました。
日国企業物価指数は市場予想より弱い
−1.6%という結果になりました。
豪RBAが豪ドル支援のために為替介入したことを報じました。
米財務次官が「世界経済は今後の四半期の減速兆候が明らか。」
とコメントしました。
日鉱工業生産(確報)は1.1%となりました。
日工作機械受注は−40.0%となりました。
日経平均は前日比−456.87円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GDP(速報)が発表されて、
市場予想より弱い−0.5%となりました。
スイスの生産者輸入価格は市場予想とおり
−0.6%となりました。
ECB四半期調査では、08年、09年、10年、ともに
GDPおよびCPIの見通しが下方修正されました。
OECDが経済見通しを発表して、
「加盟国は景気後退に入った。下降局面は長期化。
金融の逆風は09年終盤まで続く見込み。
09年の経済リスクは下向き。
ECBの金利は09年はじめまでに2%へ低下の見込み。」
などの見解を示しました。
スイスZEW景況感調査は市場予想より強い−88.5となりました。
独財務相が「独は景気停滞からリセッションへ移行した。」
との認識を示しました。
ユーロが一時強含む展開を見せました。

ニューヨーク時間では、
米貿易収支が−565億ドル、新規失業保険申請件数が51.6万件と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
また、カナダの国際商品貿易が
市場予想より弱い45億カナダドルとなりました。
独連銀が「独は輸出に依存し世界経済のショックを受けやすい。
世界経済の減速がどく経済に悪影響。」との認識を示しました。
米フィラデルフィア連銀総裁が、
「米第4四半期のGDPは急激な低下となる可能性。
09年上期も米経済は弱い可能性。
10年、11年のGDPは2.7%水準の可能性。
09年に米失業率は7%を超える公算。」
との認識を示しました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合い後、
ポンドを先導に下落する展開となりました。
NYダウが下落して一時8000ドルの大台を割り込みました。
その後、NYダウは急反発して、
主要通貨ペアも反発していきました。
米ブッシュ大統領がG20を前に「証券の会計基準見直しと、
IMFや世界銀行などの国際機関の改革を講演で主張しました。
米財政収支は市場予想より赤字を大幅に拡大して、
−2372億ドルとなりました。
NY原油も上昇して59ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+552.59ドルで取引を終えました。

<週末の今日14日(金)の主な予定>

午後4時に独消費者物価指数(確報値)、
午後7時に欧GDP(速報値)、欧消費者物価指数、
夜の10時半に米小売売上高、米輸入物価指数、
同夜の10時半に加製造業出荷、加新車販売台数、
夜の11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)、
深夜12時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

さて、ポールソン米財務長官が、公的資金を用いる
金融安定化法の運用について、
金融機関はかなりの不良資産を抱えていることを指摘した上で
金融機関の不良資産買取は当面見送る方針を示し、
また、資本注入の対象を自動車ローンや消費者ローンを
提供するノンバンクにも拡大する考えを明らかにしました。

一方、英BOEが、09年の英実質成長がマイナス2%に悪化して、
消費者物価指数が10年に約1%と誘導目標の2%を下回る
見通しとともに、インフレ懸念が後退してデフレ懸念があるとして、
追加利下げを強く示唆しました。

OECDが経済見通しでは、「加盟国は景気後退に入った。
下降局面は長期化。金融の逆風は09年終盤まで続く見込み。
09年の経済リスクは下向き。ECBの金利は09年はじめまでに
2%へ低下の見込み。」との発表しました。

また、緊急金融サミットでは、日本の外貨準備金の一部の
最大10兆円をIMFの新興国向け緊急支援融資として拠出することや、
ドルの基軸通貨維持への努力やIMFの市場監視機能強化などの
提案をすることが報じられました。

本日14日(金)からワシントンで開催される緊急金融サミットで、
IMF改革など、どのような経済危機への具体策が打ち出されるか、
また、期待感での相場動向も含めて注目されます。


さて今日は、ソロス氏の方程式のお話です。

ソロス氏とは相場の世界に身をおく者なら、
知らない人はいない、あのジョージ・ソロス氏のことです。

そのソロス氏の式は、「再帰性」という
概念をあらわすものとして、氏の著書で紹介されています。

認知において、その機能が決定されるには、
従属変数の値を決定する独立変数がなければならない、
という前提で、

W: 世界の現実のありよう(独立変数)
U: 観察者の世界理解(従属変数)
FC:認知機能

とすると、認知機能では、

FC (W) → U ということになるのだそうです。

また、操作においては、この関係は逆転するとして、

W: 世界の現実のありよう(従属変数)
U: 観察者の世界理解(独立変数)
FM:操作機能

とすると、操作機能では、

FM (U) → W ということになるのだそうです。

なんとも難しいお話ですが、(苦笑)

つまり、UがWを、そしてWがUを互いに規定しあうこととなって
双方向的に干渉される状況では、
結果的に「認知」と「操作」のいずれの機能も
確たる結果を生み出せなくなってしまうとのことです。
「解」のない方程式というわけですね。

そして、これをジョージ・ソロス氏は「再帰性」と名づけました。

「何のこっちゃ?、それがどうした。」という感じですが、(笑)

でもこれは、実に凄いことで、

相互フィードバックにより、「相場は予測できない」ことを示し、

「金融市場のさまざまな変数は均衡に向かって収斂する傾向がある」
という経済学上の均衡理論のパラダイムも否定することになって、

また、「相場はすべてを織り込んで、適時の適正価格を示す」
ことも偽りであることになるようです。

つまり、「再帰性」を前提とすれば、
トレーダーはおろか、金融機関もFRBなどの金融当局も、

そして…、マーケットさえも! 常に間違いを犯す可能性があって、

「マーケットのプライス(レート)だけが真実だ。」
などという合理的期待理論も、
誤謬もしくは錯覚であることになります。

また、ソロス氏は、その著書の中でこう述べます。

「人々が誤った投資行動を続ける原因となった
 『支配的なトレンド』と『支配的な誤謬』とが存在した。
 『支配的なトレンド』とは信用膨張、
 つまり信用マネーのあくなき肥大化であり、
 『支配的な誤謬』とは、19世紀にレッセフェールと呼ばれていた
 市場にには一切の規制を加えるべきではない、という考え方、
 ――すなわち市場原理主義である。」

※講談社「ソロスは警告する」より

もしかすると、恐怖の大王が暴れまくるような
バブル崩壊や金融危機は、
「マーケットの過ちと暴走」による必然で、
強制的にリセットする動きなのかもしれませんね。

では、なぜジョージ・ソロス氏は、
分析不能のパラドックスのマーケットで
巨富を得れたのでしょうか?

その真実の深部はソロス氏しかわからないことですが、
男度胸の勘にたよる大勝負などではもちろんなく、(大笑)

「市場が常に間違っている」ことを知り、
「過熱と崩壊のサイクル」を透徹することができて、
方法論の単一性に縛られず、
乖離をキーワードに相場の時を感じ識る、
ことができたからなのかもしれません。

でもやっぱり、未来が見えるということは…、
氏は宇宙人なのでしょうかね。シュルルン、シュルルル…。(冗談)


FX ゼロサムゲームのお話

2010年に打ち上げるスペースシャトル「アトランティス」に
日本のママさん宇宙飛行士の山崎さんが
搭乗することになったそうですね。

<週はじめ10日(月)の主な出来事>

中国が6000億ドル規模の経済対策を表明したことが好感されたか
主要通貨ペアが上窓を空けてのスタートとなりました。
トリシェECB総裁が「G20の合意に勇気付けられる。
ECBは12月の利下げを排除しない。」と、
12月利下げを示唆する発言をしました。
豪RBA四半期金融政策リポートでは、
「GDP見通しは、08年第4四半期・09年第2四半期が1.5%、
09年第4四半期が1.75%。国内経済減速は予想より長い可能性。
失業率は上昇の見込み。」などの認識を示しました。
日工作機械受注は−40.4%という結果になりました。
ドル円やクロス円が一時軟調となるなど
揉み合いの展開となりました。
日経平均は、前週末比+498.43円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
欧州株価がしばらく堅調に推移しました。
ドル円とクロス円は東京終盤で下げた後、
NYダウ先物の上昇を背景に反発して、
揉み合いながらも上昇傾向となりました。
英生産者仕入価格は市場予想より弱い−5.6%、
英生産者出荷価格は市場予想より強い
−1.0%という結果になりました。
米財務省が米保険最大手AIGの優先株を
400億ドル買い入れを発表しました。
米FRBが米AIGの救済のため新融資制度を
創設することを発表しました。

ニューヨーク時間では、
ドル円とクロス円が軟調な展開になりました。
カナダの住宅着工件数は21.18万件、
カナダの新築住宅価格指数は0.1%と、
ともに市場予想より強い結果となりました。
米住宅公社のファニー・メイの四半期決算では、
純損失が290億ドル、1株あたり損失が12.96ドルと、
市場予想より大幅に弱い結果となりました。
NYダウが前週末比でマイナス圏に転ずると、
ドル円やクロス円がリスク回避の動意で下落していきました。
ユーロドルなどドルストレートも軟調となりました。
NY原油は62ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−73.27ドルで取引を終えました。

<昨日11日(火)の主な出来事>

日国際経常収支は9705億円、
日国際貿易収支は2471億円となりました。
豪NAB企業信頼感指数は−29、
豪NAB企業景況感指数は−11となりました。
NYタイムズ紙が「オバマ氏がブッシュ現大統領に米自動車業界の
即時支援を支持するよう要請。」したことが報じられました。
東京時間ではドル円やクロス円が
下げては上げる揉み合いとなりました。
日景気ウォッチャー調査では、現況判断が紙上予想より弱い22.6、
先行判断では25.2という結果になりました。
日経平均は一時戻しも見せたものの
前日比−272.13円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独卸売物価指数が市場予想より弱い
−1.5%という結果になりました。
英商品貿易収支は市場予想よりは強い
−74.82億ポンドとなりました。
独ZEW景況感調査は市場予想より強い−53.5となりましたが、
現況が市場予想より弱い−50.4となりました。
欧ZEW景況感調査は市場予想より強い−54.0となりました。
ユーロドルが上げては下げる上下動の展開となりました。
ドル円クロス円は一時軟調となった後、揉み合いとなりました。

ニューヨーク時間にでは、
NYダウが軟調に推移しました。
ドル円やクロス円が軟調な展開となりました。
ユーログループ議長が
「ECBとEUの経済見通しが異なっても驚きではない。
ECBは更なる利下げが可能。」という主旨の発言をしました。
独のIGメタルがストライキの可能性を示唆しました。
独政府経済尋問委員会が「独経済は09年にリセッションの可能性。
独の年GDPはゼロ成長の可能性。」との認識を発表しました。
ユーロが下落しました。
NYダウは一時280ドルほど下落しましたが、
後半に下げ幅を縮小して、
一時ドル円やクロス円がやや反発する場面も見られました。
NY原油は59ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−176.58ドルで取引を終えました。

<今日12日(水)の主な予定>

午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数、豪賃金コスト紙数、
午後2時に日消費者態度指数、
午後6時半に英失業率(社会保障受給)、英製造業単位労働コスト、
午後7時に欧鉱工業生産、
午後7時半に英BOE四半期インフレ報告、
などの経済指標が発表されます。
英・欧の指標には注目です。

<明日13日(木)の主な予定>

朝の6時45分にNZの小売売上高、
朝の8時50分に日国内企業物価指数、
午前9時に豪消費者インフレ期待、
午後1時半に日鉱工業生産(確報値)、日設備稼働率、
午後4時に独GDP(速報)、
午後5時15分にスイス生産者輸入価格、
午後6時に欧ECB月例報告、
午後7時にスイスZEW景況感調査、
夜の10時半に米貿易収支、米新規失業保険申請件数、
同夜の10時半に加国際商品貿易、
深夜4時に米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・欧・米の指標には注目です。

さて、中国が日欧などの景気対策を上回る規模となる、
2007年の中国GDPの16%にもあたる
総投資額が4兆元(6000億ドル相当)の
大規模な2010年までの景気刺激策を発表して、
年内にも1000億元の投資をするとのことで、
主要各通貨ペアが大きく上窓を空けて始まった今週ですが、

その後、米AIGが3.1兆円相当もの赤字となって、
米政府が緊急支援をしなければならない状況となったことが
報道されたり、また一方、米住宅公社のファニー・メイの
四半期決算では純損失が290億ドルとなり、
1株あたり損失が12.96ドルとなったことが報道されたり、
米個人消費の落ち込みから
米家電量販2位のサーキット・シティが破綻するなど、
好悪交錯する材料にマーケットは揺れる展開となりました。

そして、来年1月に米大統領に就任するオバマ氏が、
現ブッシュ大統領に、米ビッグスリーだけで
24万人の従業員を抱え、部品関連も含めると100万人とも言われる、
苦境にあえぐ米自動車産業への即時支援を
支持するよう要請しました。
ホワイトハウスは自動車業界の支援について、
米議会からのいかなる提案も検討する用意がある
との姿勢を示したが、今後の米政府による自動車業界への
具体的な支援策の動向が注目されます。

一方、欧EUでも欧州自動車産業へ
円換算で5兆円の低利融資の検討に入るなど、
主要国で自動車産業への支援の動きが始まってきたようです。

また、報道によりますと、ウォーレン・バフェット氏の
バークシャー・ハザウェイ・アシュアランスや、
ウィルバー・ロス氏のアシュアード・ギャランティーが、
フランス・ベルギー系金融サービス大手デクシアの
米金融保証部門買収に関心を示しているそうです。

米欧の12月の追加利下げがほぼ確実視されてきているようで、
円高圧力も強そうですが、
ヘッジファンドの業績悪化も報道され
一部では経営不安説も囁かれるなど、
様々交錯する材料に揺れる相場展開の可能性もありそうで、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、ゼロサムゲームのお話です。

「ゼロサム(zero-sum)」とは、
ゲーム理論に出てくる言葉なのだそうですが、
「ゼロ和」とも呼ばれて、複数の人が相互に影響しあう状況で、
全員の利得の総和は常にゼロとなる、ことを言うようですね。

こんな風に書くとなにやら難しそうですが、(笑)

「誰かが勝てば、誰かが負ける」
「誰かが負ければ、誰かが勝つ」

ということになって、

「勝者の利得は、敗者が支払う」
「敗者の損失は、勝者の利得となる」

というゲームのことで、
マージャンなどはまさにゼロサムゲームですね。^^

宅を囲む誰かが「ロン!」といえば、
別の誰かが損をすることになるわけです。(笑)

さて、株式投資は、企業が社会で活動して、富を創造して
配当などのプラス・サムが加わるので、
ゼロサムとはならないのだそうですが、

株式でも短期売買(投機)では、
ほとんどゼロサムとなるのだそうで、
なんか難しいですね。(笑)

「ゼロ和」でないものを「非ゼロ和」というのだそうで、
利益や損失が「和」に加わって、
「非ゼロ和」では、全員が勝ちとなったり、全員が負けとなる、
特異な状況もあり得るのだそうです。

私などにはよく分りませんが、
金融危機によって株式市場が暴落したような場合、
「非ゼロ和」の「負の状態」となるのでしょうね。

たくさんの人が損失して富が消失したのに、
あまり利得となった人もいない、という
なんとも奇妙な状況となるようです。

一方、為替取引は、貿易などでの実需やヘッジや
スワップポイントや新規参入や手数料などもあって、
実際はそう単純ではないようですが、(苦笑)

一般に通貨交換だけでは企業活動のような富の創造はなく、
「和」への利得の加算がないために、
投資ではなく投機ということになって、
ほとんどゼロサムゲームとなるようです。

誰かの勝った利益は、誰かの負けた損失によるもの
ということになるわけですね。

そのときどきでは、マーケットは買いポジションが多い、
あるいは売りポジションが多い、という偏重は見られますが、

「誰かが売らなければ買えない」わけで、

「過去に買いポジションを持っていた人がいた」などの
時間という概念も入れますと、損得において全体は均衡して
ほとんどゼロサムとなるようです。

(実際は手数料などがあるのでプレヤー総体では、
マイナス和となるようですが…。)

ややこしやー、ですね。(苦笑)

さて、もしもこのように為替取引がゼロサムならば、

仮に多数派が勝つとすると、
少数派の損失では分配しきれないことになって、
ゼロサム(ゼロ和)が成り立たなくなってしまうようで、

必ず勝ち組は少数派とならざるを得ないことになるようですが、
どのようなものなのでしょう。

もしもそうであるならば…、

トレンドは多数派が作るものですが、

そのトレンドに便乗しても、
最後はいち早く多数派の動意と決別して、
少数派につかなければ勝ち組になれないことになりますね。

なので、しばらくリスクを選好していても、
ひとたび不穏な状況となると、
脱兎のごとく多数派と決別しようと
我先に売り急ぐことが暴落を引き起こすのかもしれませんね。

また、暴落ならずとも、

それぞれのタームにおいて大勢動意に乗っても、
最後は取り残されたり、ババをつかまないために、
反旗を翻して謀反を起こす(笑)「ズル賢い人」となることが
勝ち組の資質となるような気がしますが、どうなのでしょう。

どうも、相場の世界は常識という名の感性では
なかなか勝てないようですね。

世界一のお金持ちのウォーレン・バフェット氏は、
こう語っています。

「忘れないで欲しい。
 株価が天高く上がったときは、さよならを言う潮時なのだ。
 逆に、株価が地の底まで真っ逆さまに落ちたときは、
 株式ブローカーに電話する時である。」

「我々がすべきことは単純だ。
 他人が強欲なときに臆病になり、
 他人が臆病なときに強欲になりさえすればいい。」

※徳間書店 バフェットの教訓 より 

トレーダーとして相場の投機の世界に身をおくならば、
ちょっと奇人の阿修羅にならなくてはいけないようですね。(爆)


FX 奇跡のリンゴのお話

西武ライオンズが日本シリーズの第7戦に勝って、
4年ぶり13度目の優勝となりました。
ジャイアンツも善戦しましたね。

<先週末7日(金)の主な出来事>

早朝のオセアニア時間では、前日のNYダウの下落の受けて、
ドル円やクロス円が軟調に推移しました。
東京時間に入っても昼ころまで軟調傾向が続きました。
日経平均が一時前日比で600円以上下落しました。
その後、NYダウ先物が反発したことや
日経平均が下げ幅を縮小したこと、
そして、アジア株も前日比プラス圏となったことなども
あってか、リスク回避が後退して
ドル円とクロス円が反発する展開となりました。
ユーロドルなどドルストレートも反発していきました。
日経平均は前日比−316.14円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイス失業率が市場予想とおりの2.6%という結果になりました。
独貿易収支は150億ユーロ、そして経常収支も150億ユーロと、
ともに市場予想より強い結果となりました。
前日の政策金利の発表によりユーロ(3.25%)とポンド(3.00%)が、
金利逆転となっことを背景としたか、ユーロポンドが上昇して、
ユーロが他の通貨でもしばらく堅調に推移しました。
その後、独鉱工業生産が−3.6%と
市場予想よりも弱かったこともあって、
ユーロはやや軟調な揉み合いとなっていきました。
仏財務相やオーストリア首相から
年内のECBの再利下げを期待する発言がありました。
カナダの失業率は市場予想とおりの6.2%、
カナダの雇用ネット変化率は
市場予想より強い+0.95万人となりました。
米フォードの四半期決算では、1株損失は1.31ドル、
純損失は1.29億ドル、という結果になりました。
米雇用統計が迫っていたこともあってか、
各通貨ペアは様子見的な展開となりました。

ニューヨーク時間では、
米雇用統計が発表されて、非農業部門雇用者数変化が−24.0万人、
失業率が6.5%と、ともに市場予想を下回りました。
また、前回と前々回値も下方修正されました。
市場反応は、いったんドル円とクロス円が下げましたが、
米経済の悪化の織り込みがかなり進んでいたこともあってか、
次期FOMCでの追加利下げ期待の台頭や、
短期筋の"Buy the fact""の動きもあって、NYダウ反発を背景に、
ドル円とクロス円も反発する展開となりました。
米卸売在庫は市場予想より弱い−0.1%という結果になりました。
全米経済研究所の委員が
「米国がリセッション入りした証拠は決定的。」
というコメントを発表しました。
米GMの四半期決算では、1株当たり損失が7.35ドル、
営業損失が42億ドルと市場予想を下回りました。
09年に3600人のレイオフも発表しました。
遅れて発表された米住宅販売保留は、
市場予想より弱い−4.6%という結果になりました。
格付け機関のムーディーズが米フォードのレーティングを引き下げ、
見通しをネガティブとしました。
格付け機関のS&Pが米GMのクレジット格付けを引き下げ、
見通しをネガティブとしました。
米消費者信用残高は市場予想より強い
69億ドルという結果になりました。
欧州通貨は09年のリセッション懸念や
12月の利下げ観測も影響したか、
もみ合いながらも、ドル買いもあってやや軟調に推移しました。
NY原油は61ドルあたりで取引を終えました。
NYダウは前日比+248.02ドルで取引を終えました。

<週はじめでゴトウ日の今日10日(月)の主な予定>

朝の8時50分に日機械受注、
午前9時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後3時に日工作機械受注、
午後3時45分にスイスSECO消費者判断、
午後4時45分に仏鉱工業生産、仏鉱工業生産指数、
午後6時半に英生産者仕入価格、英生産者出荷価格、
夜の10時15分に加住宅着工件数、
夜の10時半に加新築住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・加の指標には注目です。米指標はありません。

<明日11日(火)の主な予定>

米・仏パリ・加トロントが休場です。(米株式は通常)
朝の6時45分にNZの四半期生産者物価、
朝の8時50分に日国際収支(貿易収支・経常収支)、
午前9時01分に英RICS住宅価格、
午前9時半に豪NAB企業信頼感指数、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(現況判断・先行判断)、
午後6時半に英貿易収支、
午後7時に独ZEW景況感調査、
同午後7時に欧ZEW景況感調査、
などの経済指標が発表されます。
英・独・欧の指標には注目です。

さて、今週の11月12日(水)からの主な注目材料は、

12日(水)に、英失業率、欧鉱工業生産、
英BOE四半期インフレリポート、FRB副議長の講演、

13日(木)に、NZ小売売上高指数、独GDP(速報)、欧ECB月例報告、
米貿易収支、米新規失業保険申請件数、米週間原油在庫、
米月次財政収支、

14日(金)に、独・欧消費者物価指数、欧GDP(速報)、
米バーナンキFRB議長講演、米輸入物価指数、米小売売上高、
米ミシガン大学消費者信頼感指数、米企業在庫、

などがあります。

さて、米GMの四半期決算は25億4200万ドルの赤字となって、
5・四半期連続の赤字となり、
3600人規模のレイオフも発表するに至りました。
そして、一部では「新政権への救済嘆願」と
見る向きもあるようですが、
報道によりますと、クライスラーとの合併も中断となって、
厳しき模索が続いているようです。

一方、米主要500社の7-9月期の四半期の純利益は
前年同期比で−13.9%と、5・四半期連続の減益となって、
米雇用統計も市場予想よりもかなり悪い結果で、
全米経済研究所も米リセッション入りは
決定的との認識を示しました。
しかしながら、次期FOMCでの追加利下げ期待も台頭して、
NYダウが上昇するなど、
今後も実態と期待に揺れる相場展開となりそうです。

また、7日(金)に開催されたEU首脳会議では、
今週末にワシントンで開催される緊急金融サミットに向けて、
優先度の高い金融危機への対応を100日間で進める
「行動計画」を提案する運びとなりました。
一方、ブラジルのサンパウロで開催された、
今週末の金融サミットの準備会合となるG20財務相会議では、
新興国の反発も報道されていて、
意見がどこまでまとめられるか、注目されます。

市場の関心は、今週末の金融サミットへと向かっているようですが、
先週の英欧の利下げ後の動きや、
米雇用統計発表後の次期FOMCへの利下げ期待の織り込み後の
動きなどが注目されます。
円高と欧州通貨安を思惑する声も聞かれますが如何なりますか、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、奇跡のリンゴのお話です。

ぶらりと本屋さんに行くと、
最近はFXの月刊誌も出ていたりして、
いろいろ面白い発見をすることがありますね。

そして、面白い本に出会うこともあります。

石川拓治さんが著した「奇跡のリンゴ」という、
青森で無農薬のリンゴを作っていらっしゃる
木村秋則さんのことを書いた素敵な本を見つけました。

私は農業についてはまったくの門外漢で
さっぱり知らなかったのですが、
無農薬・無肥料でリンゴを作ることは、絶対に無理とされ、
「不可能ということが常識」であったのだそうですね。

ですから、その道ではよく勉強した人は、
それをほとんど疑いもせず、ばかげた挑戦をする人も
ほとんどいなかったようです。

若いころは東京の機械関係の会社にも勤めていたことのある
木村さんですが、リンゴ農家の跡継ぎのために帰郷後、
奥さんが農薬アレルギーであったこともあって、
木村さんはその「絶対不可能の常識」に挑戦することとなります。

表紙を飾る屈託のない無邪気なまでの笑顔からは
にわかに想像できないのですが、
現実の収入難苦しみ、周囲からバカと罵られ、
無理解の孤独感に堪え、壮絶な艱難と辛苦に耐え抜いて、

ついにその奇跡のリンゴを作るわけですが、
そのときどきの思いが綴られていて、
紙数的にはそうボリュームはない本ですが素晴らしい本でした。

何度失敗してもあきらめずに成し遂げる
「不屈」の「信念」と、「地道さ」と「謙虚さ」には
分野を超えて頭の下がる思いがします。

しかも、その苦難の果てのリンゴの作り方を
なんと惜しげもなく他の農家に教えようとして、
なるべく安くリンゴを販売しようとする姿は、
やはり普通の人ではないようです。

その木村秋則さんの多くの感銘を受ける言葉が
珠玉のように詰まった本ですが、

「リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。
 周りの自然の中で生かされている生き物なわけだ。
 人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、
 自分独りで生きていると思っている。」

という言葉は、その道に透徹した人でなければ語れない
とても含蓄の深いもので、哲学的でもありますね。

他者とのかかわりの中で生きている―。

きっと社会も経済もこのとおりなんでしょうね。

他者の関係を無視したり、他者を陥れて自分自身だけが
甘く大きな実をつけようなどとは、それこそ虫も好かない
ことなのかもしれませんね。(苦笑)

さて、

アダム・スミスの国富論に語られる「神の見えざる手」
によるように、近年10年毎に経済危機が起こっていて、

1987年のブラックマンデー、
1997〜1998年のアジア通貨危機とロシア危機、
2007〜2008年のサブプライム問題と世界金融危機なども、

もしかすると、見えざる手による
「他者の関係を無視して甘く大きな実をつけようとしてはならない」
という警鐘なのかもしれません。

そろそろグローバルに資本主義を再構築することを
時代が要請しているようにも思えます。

今週末の金融サミットでは、とりあえ金融危機に対する
対症療法的な具体的処置の話し合いが行われると思われますが、

今後は、今回の世界的な金融危機を「機会」に、
愚を繰り返さないために、泥縄式ではない
世界経済の安定的な発展の新たなスタンダードの構築に向けた
建設的なサミットが開催されるようになればよいですね。

欲を発展の原動力ともする経済システムでは難しいことですが、

世界的な共存による末永い繁栄のほうが、
世界の富の果実はより多く収穫して分かちあえそうです。

でも、こんなこと書くと、

「バカが…。何を高邁なことを言っている。」

と笑われてしまいそうですね。(苦笑)

「あははっ。」

欲と恐怖の「餓鬼と修羅の相場」の住人なれば、
問題はもっと現実的というわけですね。

「何はともあれ、上げるか下げるか、それが問題なのだ…。」(爆)


FX 「視点を変える」のお話

米大統領選挙では、オバマ氏が勝利することとなりました。
演説が映画スターのように格好良かったですね。

<一昨日5日(水)の主な出来事>

オセアニア時間では、
前日のNY市場の動きを調整する相場展開となりました。
豪住宅建設許可は−7.2%と
市場予想よりかなり弱い結果となりました。
東京時間は揉み合い相場となりました。
米大統領選でオバマ氏が勝利を収めました。
日銀総裁の記者会見では、
日経済成長への懸念の認識を示しました。
また、0.3%への利下げは利下げ余地ののりしろを残した意味
ではないことが明示されました。
日経平均は前日比+406.64円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
利益確定売りもあったか、NYダウ先物や欧州株価の下落も背景に
しばらくドル円とクロス円軟調な展開となりました。
英鉱工業生産は市場予想より強い−0.2%、
英製造業生産高は市場予想より弱い−0.8%と、
交錯する結果となりました。
英サービスPMIが42.4という結果に
英利下げ効果を懸念する声も聞かれました。
欧小売売上高は−0.2%と
市場予想よりやや強い結果となりました。

ニューヨーク時間では、
米ADP雇用統計が−15.7万人と
市場予想よりかなり悪い結果となりました。
米GM参加の住宅ローン会社が
破綻の危機にあることが報じられました。
米ISM非製造業景況指数は市場予想より弱い
44.4という結果になりました。
ドル売り動意にユーロドルが一時急伸して
1.30台を回復しました。
また、ドル円クロス円も上下動しながらも
しばらく上昇しましたが、
その後は、NYダウの軟調も背景に下落する展開となりました。
ユーロドルなどドルストレートも
その後は軟調となって行きました。
NY原油は65ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−486.01ドルで取引を終えました。

<昨日6日(木)の主な出来事>

オセアニア時間に発表されたNZの失業率は4.2%と
近年最悪の水準ながら市場予想よりやや良い結果となりました。
東京時間に発表された豪失業率は4.3%と
その他雇用関連指標も含めて市場予想より良い結果となりました。
ドル円とクロス円、ドルストレートは
軟調傾向の揉み合いとなりました。
トヨタ自動車が今期の営業利益を前期比74%減として、
1兆円の下方修正となることを発表しました。
日景気指数は市場予想とおりの結果となりました。
日経平均は前日比−622.10円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
序盤で一時ドル円やクロス円やドルストレートに
反発も見られましたが、
その後は英欧の政策金利発表も控えているためか
揉み合いとなりました。
欧州株価やNYダウ先物が軟調な展開となりました。
スイスSNBが緊急利下げをして政策金利を0.50%引き下げました。
英BOEが政策金利を1.50%引き下げました。
スイスSNB声明では「09年の経済成長はマイナスの見込み。
世界経済の先行き見通しは予想より悪化。」
との認識を示しました。
英BOE声明では「インフレ見通しは大幅に下向きにシフト。
経済の見通しは著しく悪化。」との認識を示しました。
欧ECBが政策金利を0.50%引き下げました。
ポンドが大きく上下動する展開となりました。

ニューヨーク時間では、
米非農業部門労働生産性(速報)が発表されて、
市場予想より強い1.1%となりました。
米新規失業保険申請件数は
48.1万人と市場予想より弱い結果となりました。
カナダの住宅建設許可は
市場予想よりかなり強い13.4%となりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「物価安定への見通しは改善。金融市場の混乱が経済に波及。
ユーロ圏の経済モメンタムは大幅に低下。
市場の混乱が不確実性をもたらす。
今回の利下げは全会一致。0.75%の利下げも協議した。
今後はデータしだい。12月の会合で見通しを発表。
為替は緊張を反映して大きく変動。資本の還流が見られる。」
などの見解を示しました。
主要各通貨は荒っぽい上下動となりました。
IMFが「カナダ以外のG7諸国の経済は落ち込む見通し。
欧・日・中・米の成長率見通しは引き下げ。
09年は米欧英日などの主要先進国はマイナス成長となる。」
との見解を発表しました。
スイスSNB総裁が「スイスの次半期はリセッションとなる可能性」
との認識を発表しました。
米GMとフォードの四半期決算の大幅赤字の見通しなども背景とした
NYダウの下落もあってドル円とクロス円および
ユーロドルなどドルストレートが軟調となりました。
NY原油は60ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−443.48ドルで取引を終えました。

<週末の今日7日(金)の主な予定>

午後3時45分にスイス失業率、
午後4時に独貿易収支、
同午後4時に欧経常収支、
午後4時45分に仏貿易収支、
夜の8時に独鉱工業生産、
夜の9時に加失業率、加雇用ネット変化率、
夜の10時半に米非農業部門雇用者数変化、米失業率、
米製造業雇用者数変化、
深夜12時に米中古住宅販売保留、米卸売在庫、
明け方5時に米消費者信用残高、
などの経済指標が発表されます。
独・加・米指標に注目です。特に米雇用統計には注目です。

さて、6日は英が1.50%の利下げ、欧が0.50%の利下げ、
スイスも緊急利下げをして、欧州一斉利下げという
結果になりました。欧州経済の悪化を背景としたものですが、
金利を下げたことによるユーロとポンドへの下落圧力と
利下げによる英欧経済への効果との綱引きとなる模様で、
一部では実体経済への利下げの効果は米国しだいという声も聞かれ、
NYダウの下落が続く米国の今後の経済の状況が注目されます。

また、IMFが09年はカナダ以外のG7諸国の経済は落ち込む見通し
とともに、世界経済の成長見通しを2.2%に下方修正して、
米欧英日など主要先進国の経済がマイナス成長となる見解を
発表しました。

米大統領選挙に英欧の政策金利の発表とイベント続きの
今週でしたが、週末の今日も米雇用統計発表の
ビッグ・イベントとなります。

悪い結果が大方の予想となっているようですが、
市場予想とどのくらいの乖離となるかが注目されます。
また、"Sell the Rumor,Buy the Fact"の
動きにも注意が要りそうです。

今日の米雇用統計のあとの市場の関心の焦点は、
来週末の15日にワシントンエリアで開催される
金融サミットへと向かいそうです。


さて今日は、「視点を変える」のお話です。

「切り口」などとも呼ばれることがありますが、
物事の問題点を分析しようとするときに、
立ち位置を変えてみたり、見方を変えてみると
思わぬことが発見できる場合がありますね。

円柱もカットしだいでは、
切り口が「円」となったり、「楕円」となったり、
見えてくるものが違ってくるというわけです。

格好よく言いますと「戦略思考」ともいうのだそうですが(笑)

ときに問題の迷路に迷い込んで
解決の糸口が見つからないときに、
視点を変えるだけでソリューションのヒントが
見えてくることがあります。

トレードをしようとするときに、
私ももちろんそうですが、トレーダーであれば普通は

「エントリーチャンスはないものか」という視点で

チャートを見たり、それぞれの手法で分析したりするものですが、

なかなか良い結果とならないスランプときに、
まったく別の視点でチャートを見ると、
思わぬ解決のヒントを発見できることがありますね。

それは…、

「なんとかエントリーしよう」とばかり、
つまりエントリー・チャンスばかりを探すのではなく、

「エントリーしてはいけない場面」を探したり認識するという
視点でチャートを見ることなのですが、

ダマシを避けるという視点でチャートを見ることによって、
新たな発見があることがありますね。

そうです。

市場はいつも同じトレードのチャンスがあるわけではなく、
相場の状況はいつも同じではないのです。

チャンスを探して「足して」プラス利益を追求するということも
もちろん有効であるのと同時に、

ダマシにあいやすい状況を認識して
「引いて」いくという視点も持つと、
ダマシにあうというマイナスを回避することによる
損失回避の優位も得れることとなるわけです。

将棋や囲碁で言うならば、最善手を探すと同時に
「悪手を指さない」ことを心がけると言うことで、

「悪手なくば勝つ」というわけですね。

トレーダーであれば、ただの一度もトレードに勝ったことのない
トレーダーはこの世におそらくいないわけで、(笑)

負けトレードを減らすことは、
すなわち利益を温存することとなって、
トータルでの勝ちを目指すことができる、
という「防御」を視点とした考え方です。

攻め一本槍だけでは、
勝負事ではなかなかトータルでは勝てないのですね。

それには、「エントリーしてはいけない場面」を
認識する必要があります。

エントリーしていけない場面とは、

1. (局所的な勢いのない)低ボラティリティーの状態

2. 保ち合いの状態

3. 小さな陰線陽線入り乱れる揉み合いの状態

4. 乱高下

などとなると思いますが、これを見抜く目を養って、
これらの負けやすい状況を見切って、
強く「このような相場には手を出さない」ようにすることが
勝率を向上させるコツとなるようです。

逆に言いますと、

勝つことの多い、相場が大きく動くときのみトレードするように
心がけるということです。

また、過剰トレードで勝ち続けている人はほとんどいないことを
知る必要があります。

たくさんトレードすることよりも、
トレードを厳選することが大切なようですね。

負けトレードをできるだけ減らすことが大切です。

トレード数が仮に少なくても、
負けトレードさえ減らすことが出来れば、
口座の残高は増えていくものです。

そのためには、保ち合い、陰陽入り乱れる揉み合い、
などの相場を忌み嫌い、

陰線あるいは陽線がある程度連なり、
動意のしっかりした状況だけを選別してトレードするように
心がけると良い場合が多いようです。

まぁ、早い話が(大笑)

「しっかり判るところだけトレードする」と言うことですが、

このダマシにあいやすい状況を認識して
引いていくという防御的な視点も持つと、
無駄トレードをするポジポジ病も抑えられて、

ときに「トレード数を減らすだけで」
特効薬的なトレード成績の改善をもたらすことがあるようですね。

トレードには、「待つ」「休む」がとても大切で、

私も嫌というほど経験していますが、これを知らないうちは、
なかなかトータルでよい成績とはならないようです。 (^^;)

その他、レンジ性向が強い状態にもかかわらず
ブレークばかりを狙ってしまうなど、

「場の状態」と「適用」の問題もありますが、
長くなりましたので、これはまた別の機会にお話します。


FX 相場の不思議な性質のお話

北海道では街中でもちらちらと初雪が降る季節となりました。

<一昨日の週初め11月3日(月)の主な出来事>

サマータイムが終わったオセアニア時間のスタートは、
比較的静かな相場で始まりました。
東京時間は、日本が祝日で市場参加者が少なかったようですが、
ドル円やクロス円が上昇して堅調に推移しました。
豪小売売上高は市場予想とおりの結果となましたが、
豪住宅価格指数は−1.8%と
市場予想予想より弱い結果となりました。
ドル円とクロス円は上昇の後、
方向感のない揉み合いとなりました。

ロンドン時間では、
ドル円やクロス円が揉み合いとなりましたが、
ポンドが軟調な展開となりました。
スイスSVME購買部協会景気指数は47.0と
市場予想よりやや強い結果になりました。
独コメルツ銀が、政府から82億ユーロの
資本注入を受けると発表しました。
ユーログループ議長が
「ユーロ圏はテクニカル的リセッションに直面。
問題は深刻になっている。」と発言しました。

ニューヨーク時間に入ると、
ドル円やクロス円が一時軟調な展開となりました。
欧州通貨の軟調はしばらく続きましたが、
その他のクロス円やドル円は反発する場面も見られ
揉み合い相場となりました。
深夜12時に発表された米ISM製造業景況指数は38.9と、
市場予想を大きく下回りましたが、
悪い状況は織り込みも進んでいて、
NYダウが揉み合いながらも底堅く推移したこともあってか、
市場反応は限定的でした。
複数の欧州要人から、欧のリセッションや
経済の下振れリスクを懸念する発言がありました。
ドル円とクロス円はしだいに軟調な展開となっていきました。
米GMが自動車の販売台数は第2次世界大戦後最悪と報じました。
ユーログループ議長が
「経済成長は公共需要によって支えられている。
09年に失業率は悪化の見込み。インターバンクの状況は改善。」
という主旨の発言をしました。
NY原油は63ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−5.18ドルで取引を終えました。

<昨日4日(火)の主な出来事>

オセアニア時間から東京時間の初めは
ドル円とクロス円が上下動しながらも軟調な展開となりました。
米ゴールドマン・サックス関連のヘッジファンドが
10億ドル規模の損失を出したことが報じられました。
その後、日経平均の堅調を背景に一時ドル円とクロス円が
反発する場面もありました。
昼の12時半に豪RBA政策金利が発表されて、
市場予想を上回る0.75%の利下げという結果になりました。
発表後、豪ドルが下落動意となり、
これにつられるように、
一時ドル円とクロス円が軟調となりましたが、
日経平均の大幅上昇を背景に
しだいに反発する展開となりました。
日経平均は前週末比+537.62円と終値で9000円台を回復して
取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスの消費者物価指数が発表されて、
市場予想よりやや強い0.5%という結果となりました。
ドル円とクロス円は、日経平均の上昇や欧州株の上昇を背景に
リスク回避が後退して、
上下動しながらも上昇する展開となりました。
午後7時に発表された欧生産者物価指数は−0.2%と、
悪いながらも市場予想よりやや強い結果となりました。
ユーロドルなどドルストレートも
しだいに堅調な展開となりました。

ニューヨーク時間では、
仏財務相が「インフレ率の低下は利下げを視野入りさせる。」
との発言をしました。
格付け機関のフィッチが
「09年の世界経済成長率は1.0%の見込み。
英・米・欧・日の09年の経済成長は戦後最悪と予想。
日欧は09年にリセッション入りする可能性。」
と経済成長に関する発表を行いました。
深夜12時に発表された米製造業受注は−2.5%と
市場予想より弱い結果となりましたが、
NYダウやS&P500がが堅調な展開となりました。
ドル円が一時100円の大台を回復しましたが、
終盤は失速して再び大台を割り込みました。
NY原油は70ドルあたりで取引を終えました。
NYダウは前日比+305.45ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の今日5日(水)の主な予定>

午前9時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
午前9時半に豪貿易収支、豪住宅建設許可件数、
午後6時半に英鉱工業生産、英製造業生産高、
午後7時に欧小売売上高、
夜の9時半に米チャレンジャー人員削減数、
夜の10時15分に米ADP雇用統計、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(総合)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・欧・米指標には注目です。

<明日6日(木)の主な予定>

朝の6時45分にNZの失業率、
朝の8時50分に日銀金融政策決定会合議事要旨(9月・10月6・7)
午前9時01分に英NIESRのGDP予想、
午前9時半に豪失業率、豪新規雇用者数、豪労働参加率、
午後2時に日景気先行CI指数(速報)、日景気一致CI指数(速報)、
夜の8時に独製造業受注、
夜の9時に英BOE政策金利、
夜の9時45分に欧ECB政策金利、
夜の10時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
夜の10時半に米非農業部門労働生産性(速報)、
米新規失業保険申請件数、
同夜の10時半に加住宅建設許可、
深夜の12時に加Ivey購買部協会指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・英・欧の指標には注目です。

さて、金融危機が実体経済へと波及して、
米欧はリセッション入りの局面ともなってきているようですが、
ECBの追加利下げはほぼ確実と見る向きが大勢を占めています。
また、欧州ではフランスが企業の投資を促すための
税制優遇処置を講じたり、
ドイツは雇用維持に向け助成金をの拡充の検討に入るなど、
景気対策も本格化してきているようです。

各マーケットの状況はさまざまですが、
コモディティ市場では主要農作物価格が急落して、
また、世界の不動産投資信託(REIT)では、
昨年5月比で70%減となったり、
一方、外債型投信は解約増となっているものの、
日本株投信は10月に7ヶ月ぶりに流入超となってきたとのことで、
上げては下げる乱高下の懸念もささやかれていますが、
株式市場とともに反発の動きも見られてきた
マーケットもあるようです。

さて、米大統領選はオバマ候補の優勢が伝えられていますが、
日本時間の今日5日の昼過ぎには結果が判明するとのことです。
また、英欧の政策金利の発表や、週末にも米雇用統計と、
一時100円台を回復したドル円の今後の動向も注目されます。
イベント続きで思惑が交錯して相場が大きく揺れる
展開の可能性もありそうです。


さて今日は、相場の不思議な性質のお話です。

トレードしているといろいろ気になる経済指標ですが、
逆に相場自体が景気の先行指標となることがあるようですね。

卵と鶏のお話のようでもありますが、

ときに経済指標にも影響される相場自体が
景気の先行指標となるということはちょっと興味深いものです。

相場には、解らないことや未来をかなり正確に「予見する」
不思議な性質があることが知られていますね。

1906年、イギリスでのこと、
科学者のフランシス・ゴルトン博士が行った実験によりますと、

家畜の品評会で一頭の牛が処理されて、
その内臓を取り除いた後の重量を当てる
イベントのような実験で、

家畜に何の専門知識を持たない一般人が大半の
787の回答が集まったのだそうで、

そして、その787の回答の数字をすべて足して787で割ると、
「平均値」となる、ある数字が得られたのだそうです。

その平均値は、1197ポンドの重さでした。

さて、果たして牛の重量を公開で計測したところ、
なんと牛の内臓を取り除いた重量は1198ポンドであったそうで、
なんと誤差はわずか0.08%しかなかったという、
嘘のような本当の話があるそうです。

また、1986年1月28日に起きたアメリカの宇宙飛行船の
チャレンジャー号が発射直後に墜落した痛ましい事故があったとき、

株式市場はこの事故に反応を示したのですが、

事故発生の21分後には、
チャレンジャーの機体とエンジンを製造していた
Rockwell社の株価が6%安となって、

発射台や関連設備を製造しいたRockheed社の株価が5%安、
機外の燃料装置を製造していた
Martin Marietta社が3%安となって、

そして、
固体燃料補助エンジンを製造していたMorton Thioko社の
株価が特に憶測や噂はなかったものの、
ストップ安となったのだそうです。
(先物には値幅制限があるようです)

はたして、チャレンジャーの事故の6ヶ月後に、
事故調査委員会が発表した調査結果では、
なんとMorton Thioko社製品の欠陥が
チャレンジャーの事故を引き起こしたことが
明らかとされたのでした。

「そんなのたまたまさ。偶然だよ。」

という感じもしなくもありませんが、
不思議といえば不思議な出来事ですね。

平均値や相場が、解らないことや未来を
かなり正確に「予見」しているようでもあります。

その他にも相場にまつわる不思議がいろいろあるようですが、

相場は、多くの市場参加者の動意(ポジション)で形成されても、
常に勝者は少数であることなどもちょっと考えると不思議ですね。

たとえば上昇相場に乗るということは、
市場の大勢動意に逆らわずに従い、
買いポジションを持つ、ということとなりますが、

ところが大勢の動意のままにいつまでも付き従うと、
どこかで敗者となってしまうことも不思議なことです。

勝者となるには、ころの良いところで他の誰かよりも
はやく大勢動意から抜け出さなくてはならないのですね。

「富を創造することにもなる投資と違って、
 投機行為は奪い合いのゼロサム・ゲームだからさ。」

と言われれば、何か解ったような気にもなりますが、

大勢動意に従うことが相場に乗ることなのに、
ところが勝者は大勢ではなく、少数であることは、
ちょっと不思議な感じがしますね。

バブルと気づかないうちにバブルが生まれ、
そして、やがて崩壊して、
大衆の絶望の中に強気相場の芽が育(はぐく)まれたり、

プロスペクト理論が指摘するように
損を避けようとする人の自然な心理が、
逆に損を招く元凶となったり、

相場の世界では、
いわゆる一般常識がかなりの率で真逆となるようで、

学識のある有能な人が
てんで相場に勝てないこともよくあることで、
これらも相場の不思議のひとつなのかもしれません。

「相場の世界は欲と恐怖が作る魔界だからなんだよ。
 一般世間の常識が通用するわけがない…。」

こんな言葉のほうが不思議と納得させられますが、(苦笑)

どうも相場とかかわるには、
普通ではない感覚が必要なことも少なくないようですね。

そう言えば、世界一の富豪のウォーレン・バフェット氏も
どことなく魔法使いに似ているような…。(冗談)


FX 「相場に定理があったなら」のお話

北海道は初雪の便りの季節となりました。

為替市場も今週でサマータイムが終わり、
来週からはマーケットが1時間遅くなりますね。

<一昨日29日(水)の主な出来事>

前日の終盤にNYダウが急伸したことでオセアニア時間では、
ドル円とクロス円が堅調に推移しました。
オセアニア時間に発表されたNZ貿易収支は、輸出が落ち込み
市場予想より弱い−11.83NZドルという結果になりました。
日鉱工業生産(速報)は市場予想より強い
1.2%という結果になりました。
東京時間に入ると上昇した日経平均が
一時上げ幅縮小したこともあって、
ドル円とクロス円およびドルストレートが
一時軟調な展開となりました。
日経平均は前日比+589.98円で円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
東京時間終盤でドル円とクロス円が反発した地合いを継いで、
FOMCを控えた様子見的な上下動の揉み合いとなりながらも、
ドル円とクロス円が徐々に上昇する展開となりました。
午後6時半に発表された英消費者信用残高は、
市場予想より弱い3億ポンドという結果になりました。
EU欧州委員長が11月26日に、雇用対策、景気対策、金融緩和、
などを盛り込んだ総合的な経済対策を
まとめる方針を明らかにしました。

ニューヨーク時間では、
ドル円やクロス円そしてドルストレートが
堅調な展開となりました。
米耐久財受注は市場予想より強い
0.8%という結果になりましたが、
前回値が0.7%の下方修正となって市場反応は限定的でした。
発表時間が未定であった独消費者物価指数は−0.2%と、
市場予想とおりの結果となりました。
FOMCでの利下げ期待に
ドルストレートが上昇する展開となりました。
これにつれてクロス円も堅調な展開となりました。
英財務相が「英経済はリセッションに向かっている。」
と発言しました。
英BOE政策委員が「英は200万人以上の失業者が出ると予想。
英金利は迅速にかつ大幅に引き下げるべき。」と発言しました。
米FOMCでは市場の大方の予想とおり0.5%の利下げとなりました。
FOMC声明では、追加利下げについての言及はなく、
10月8日の協調利下げでの声明を踏襲する内容となりました。
NYダウは一時250ドル以上の上昇となりましたが、
終盤に急落しました。
為替は上下動となりましたが影響は限定的でした。
NY原油は67ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−74.16ドルで取引を終えました。

<昨日30日(木)の主な出来事>

オセアニア時間に発表されたNZ住宅建設許可は、
8.4%という結果になりました。
豪RBA副総裁が「豪経済成長は今後に年間は著しく抑制。
インフレは抑制努力が必要だが低下途中。
今後にどのくらい政策金利を下げるかは予測不能。」
という主旨の発言をしました。
東京時間では日経平均が堅調に推移したこともあって、
リスク回避の後退にドル円クロス円が堅調となり、
またドル売り傾向もあって
ドルストレートも堅調に推移しました。
アジア株も堅調な展開となりました。
日経平均は前日比+817.86円となり9000円台を回復しました。

ロンドン時間では、
各通貨ペアは上下動の揉み合い相場となりました。
独失業率は、市場予想より弱い7.5%という結果になりました。
午後7時の欧消費者信頼感や業況判断指数などの経済指標は、
総じて市場予想より弱い結果となりました。

ニューヨーク時間では、米GDP(速報値)が発表されて
−0.3%と市場予想より強い結果となりました。
米個人消費は−3.1%と市場予想より弱く、
コアPCEは2.9%と市場予想より強い結果となりました。
好悪交錯して市場反応は限定的でした。
ホワイトハウスが「米経済は深刻な課題に直面するも、
回復に向かう状態。」と報じました。
NYダウが上げ幅を縮小して軟調となってこともあって、
一時ドル円とクロス円が軟調な展開となりましたが、
その後は反発して上下動の展開となりました。
独連銀総裁が「金融危機はここ数週間で悪化」と発言しました。
米サンフランシスコ連銀総裁が
「最近の米経済データは深刻な懸念。
米経済は第4四半期に著しく縮小の可能性。
政策金利は1%より少し低くなる可能性。」
との主旨の発言をしました。
NY原油は上げ幅を縮小して65ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+189.89ドルで取引を終えました。

<月末で週末の今日31日の主な予定>

朝の8時半に日失業率、日消費者物価指数(全国・東京)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査、
午前9時半に豪RBA総裁補佐講演、
(通常)正午過ぎに日政策金利、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、
午後3時に日銀経済展望、
午後4時に独小売売上高指数、
午後4時半に日銀総裁記者会見、
午後7時に欧消費者物価指数速報、欧失業率、
午後7時半にスイスKOF先行指数、
夜の9時半に米個人所得、米個人支出、米PCEコア・デフレータ
同夜の9時半に加GDP、
夜の10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
夜の10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、
などの経済指標が発表されます。
日・独・欧・米・加の指標には注目です。

さて、EU(欧州連合)が11月26日に、雇用対策、景気対策、
金融緩和、などを盛り込んだ総合的な経済対策をまとめる
方針を明らかにしたり、オイルマネーの産油国でも
クウェート政府が巨額損失を出した地元銀行を救済するなど、
各国の政策金利の利下げによる景気対策とともに、
世界各国に広がった金融危機への対策が進められています。

そして、米FOMCでは今月8日の協調利下げに続き、
0.5%の利下げが全会一致で決定して
2004年6月以来となるFF金利1%となりました。

日本でも最大27兆円規模の追加経済対策を実施するとして、
また日銀も政策金利の0.25%引き下げの検討に
入っているとのことで、本日31日に発表となります。
如何なりますか注目です。

金融危機も各国の協調行動で一服感がありますが、
米経済はリセッション入りしたとみる向きが増えているようで、
実体経済は10-12月期が最悪期となるとのアナリスト予想もあり、
欧州でも景況感指数(ESI)が急速に悪化してきているとされ、
まだ過度の楽観は許されないようです。

高下激しい相場展開が予想されますので、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。
ハロウィンの今日はどんな相場となりますか。


さて今日は、「相場に定理があったなら」のお話です。

レートの動きを表すチャートですが、
世界の英知を集めても、
いまだに完全な定理や法則は発見されていませんね。

ある程度の傾向は見つけられても、
必ずといってよいほど例外があるもので、
聖杯と呼ばれる完全無欠な法則はありません。

ほとんど為替は投機の市場となっていますが、
実需筋とともに、さまざまな考えの市場参加者がいて、
さまざまな手法でトレードしてしのぎを削っているわけで、
当然なのかもしれません。

「相場は波を形成する」「相場はトレンドを形成する」
などは、ほぼ間違いのない事実のようですが、

しかし、これらに完全な法則性を見つけて、
どのように具体的にトレードで運用するかるか、
ということになりますと、とても難しい問題となりますね。

さて、バーチャートが主流の欧米でも
「キャンドル」と呼ばれて愛用するトレーダーも
増えてきているローソク足ですが、
当たり前ながらほぼ絶対的なことが、
たった1つだけあるようです。

「バカかお前は!」

と笑われてしまいそうですが、(苦笑)

「価格が上昇するとき」は、陽線が多いか、
もしくは長さを含めて陽線のチャートに占める割合が多い、

「価格が下落するとき」は、陰線が多いか、
もしくは長さを含めて陰線のチャートに占める割合が多い、

ということはほぼ絶対的なようですね。

つまり、たとえば陰線がその長さを含めて割合が多いのに、
価格が上昇することはほぼありえないわけです。

「当たり前じゃないか。それがどうした?」

とツッコミを入れられそうですね。

ではもしも、こうであるならば、少なくとも…、

(天才的な逆張りコントラリアンで、
天底を取れる場合は別かもしれませんが)

価格が上昇するときに、陽線がその長さを含めて
チャートに占めることが多くなるのであれば、

価格の上昇で利益を得ようとする
買いポジションを持とうとするときは、
陽線が出始めたときにエントリーすべきで、

価格が下落するときに、陰線がその長さを含めて
チャートに占めることが多くなるのであれば、

価格の下落で利益を得ようとする
売りポジションを持とうとするときは、
陰線が出始めたときにエントリーすべき、
となるのかもしれませんね。

つまり、価格が上がり始めたときに買いに入り、
価格が下がり始めたときに売りに入るということで、

逆に言いますと、

陰線がその長さを含めてチャートに占める割合の多いときには、
買いに入ってはいけないということであり、

陽線がその長さを含めてチャートに占める割合の多いときには、
売りに入っていけないということとなります。

「おいおい。待てよ!何だって?
 じゃぁ、陽線(陰線)が出たら買えば(売れば)よいっていうのか?
 そんなことで勝てるわけないだろう!」

もちろん、そういうことではなく、

陽線(陰線)が出るたびに買い(売り)に入っていては、
トレードに勝てるわけはありません。(笑)

少なくともあと2つ、エントリーするために
大切な要件となることがあります。

その2つとは、

「陽線(陰線)の継続の可能性の認識」と、
「どこまでという転換点(ターニングポイント)の可能性の認識」
です。

これらは「可能性」ということで、絶対性などありませんが、

「陽線(陰線)の継続の可能性の認識」については、

陽線や陰線がすぐに反転してはいけませんから、
陽線や陰線にある程度の「慣性」があることを利用して、
この慣性の強弱を探る手段として、
古くからいろいろな投資法の流儀や手法があって、

「トレンドの強さ(や方向)を測るさまざまなテクニカル指標」
「ローソク足の長さやヒゲ」
「ローソク足の連なりのパターン」
「異なる時間軸でのトレンドの把握」

などを「慣性や勢いの目安」としてきたようです。

また、

「転換点(ターニングポイント)の可能性の認識」についても、
古くからいろいろな投資法の流儀や手法があって、

「レジスタンスライン」
「サポートライン」
「トレンドライン」
「ネックライン」
「フェボナッチ」
「バンドやチャネル」
「保ち合いや踊り場の認識」
「ピボット」

などを「転換点の可能性の目安」としてきたようです。

どうやら、「どちらに」「どれだけ強く」「どこまで」
を認識することがトレードでは少なくとも必要なようで、

1. 方向(Trend-Direction)の認識

2. トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の可能性の認識

3. 転換点(Turning point)の可能性の認識

の3つを分析することが、チャートをテクニカル分析する、
ということになるのかもしれませんね。

どうも、どれ1つ欠けても
チャート分析は不充分なようです。

たとえば、

転換点を認識しないで方向と勢いだけでトレードしては、
高値や安値をつかんでしまいます。

もちろん、根拠なき熱狂ならぬ、ただの根拠なき値ごろ感で
トレードしててもなかなかうまくいかないものです。

また、どの手法にしても絶対性はなく
「可能性」の域までとなる以上、
不測のときの「損切り」は
重要な補完テクニックとなるようですね。


<お知らせ> 11月3日(月)祝日のブログの更新はお休みします。


FX キーワードのお話

28日(火)は日経平均もNYダウも反発しましたね。
NYダウは前日比+889.35ドル上昇して、
9000ドル台を回復しました。

<一昨日の週初め27日(月)の主な出来事>

主要通貨ペアが下窓を空けてのスタートとなりました。
豪RBAが24日に豪ドル支援のための
介入を実施したことを表明しました。
日本政府が空売り規制強化と金融機能強化のため
金融機関への政府の資本参加枠を拡大することを公表しました。
G7が「為替市場を引き続き注視して協力する。
円は過度な変動。強固かつ安定した金融システムが共通の利益」
と声明を発表しました。
日経平均が前週末比−486.18円で引けて、
82年10月以来の安値をつけました。

ロンドン時間に入ると、
ドル円やクロス円がしばらく軟調な展開となりました。
午後6時の独IFOの景気動向は90.2、現況評価値は99.9、
予想値は81.4と市場予想に対して強弱交錯しましたが、
総じて弱い数字となって、IFO景気動向では03年5月以来の
約5年半ぶりの低水準となりました。
その後、NYダウ先物が下げ幅を縮小したことも背景に
ドル円とクロス円にショートカバーが入って
上下度しながらもしだいに反発していきました。

NY時間に入ると、
米新築住宅販売件数が発表されて46.4万件と市場予想より
やや強い数字となりましたが、前回値が下方修正されました。
トリシェ欧ECB総裁が「インフレ期待は減少。
欧の経済成長は減速。実質GDPは減速の見込み。
失業率は高すぎる。11月6日の会合で再度利下げを行う可能性」
という主旨の発言をしました。
仏財務相が「G7は円に介入する計画はない。
介入があるとすれば、日本単独。」
という主旨の発言をしました。
格付け機関のムーディーズが米GMの格付けを
投機的流動性格付けで最位に引き下げました。
NY原油は63ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは終盤に下落して
前週末比−203.18ドルで取引を終えました。

<昨日28日(火)の主な出来事>

ホワイトハウスが米自動車セクターの金融部門を
金融安定化策の対象とする可能性を報じました。
朝に発表された日小売業販売額は、
市場予想より弱い−0.4%という結果になりました。
日財務金融相が「株の空売り規制違反の緊急調査を実施。」
と発言しました。
ドル円やクロス円は、はじめ軟調な展開でしたが、
その後、しだいに堅調となっていきました。
日経平均は反発して前日比+459.02円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
午後4時過ぎに独GFK消費者信頼感が発表されて1.9と、
市場予想より強い結果になりました。
ロンドン初動ではいったんドル円やクロス円が軟調となり、
その後反発する上下動の揉み合いとなりました。

NY時間に発表されたS&Pケースシラー住宅価格は
−16.6%と市場予想とおりの結果となりました。
その後発表された米消費者信頼感指数は38.0と
統計開始以来最も弱い数字となって、
リッチモンド連銀製造業指数も−26という結果になりました。
ドル円とクロス円は一時軟調となったものの、
29日のFOMCの利下げ期待もあってNYダウが堅調で、
ドル円とクロス円が反発する展開となりました。
米財務省が米主要9行へ資本注入を開始したことを報じました。
独財務相が「円の上昇速度を懸念する。」と発言しました。
BOEの政策委員から「英国は信用危機のリスクに直面。
英経済指標は英経済がさらに弱まることを示す。
利下げは魔法の弾丸ではなく、金融政策の再考が必要。」
との主旨の発言がありました。
NYダウの堅調にドル円とクロス円が上昇しました。
NY原油は63ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+889.35ドルで取引を終えました。

<今日29日(水)の主な予定>

朝の8時50分に日鉱工業生産(速報)、
午後2時に日中小企業景況判断、
午後6時半に英モーゲージ承認件数、
午後7時半に英消費者信用残高、英マネーサプライ、
夜の9時半に米耐久財受注、
深夜の3時15分に米FOMC政策金利、
(市場予想は0.25〜0.5%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。
なお、発表時間は未定ですが、
独消費者物価指数(速報値)の発表も予定されています。
こちらも注目です。

<月末の明日30日(木)の主な予定>

朝の6時45分にNZ貿易収支、NZ住宅建設許可、
朝の8時に豪コンファレンスボード景気先行指数、
午前11時にNBNZ企業信頼感、
午後5時55分に独失業率、
午後7時に欧信頼感(消費者・鉱工業・経済・サービス)、
欧業況判断指数、
夜の9時半に米GDP(速報値)、米個人消費(速報値)、
米コアPCE(速報値)、米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加鉱工業製品価格、加原料価格指数、
などの経済指標が発表されます。
独・米指標には注目です。

さて、週明け27日(月)の日経平均では終値が7162円と、
03年4月につけたバブル崩壊後の最安値の7607円を割り込むなど、
株価のPBRが1を割り込む企業も多く、
実体経済と乖離するともいわれる異常崩落状態となりました。
また、28日はドル円とクロス円が反発を見せたものの、
週明け27日は日本の呼びかけでG7の緊急声明として
「円高牽制」も行われましたが、主要各国の
温度差もあって市場の反応は限定的でした。

トリシェECB総裁が講演で、10月8日の協調利下げに続いて、
次回の政策会合で利下げする意向を明らかにして、
タカ派の独連邦銀行のウェーバー総裁も
「金融市場問題が圧倒的な優先課題」と述べるなど、
経済危機が欧州の深い傷となっていることをうかがわせています。

また、利下げののりしろがしだいに限られてきていますが、
29日のFOMCでも利下げ予想となっていて、
そして英BOCも11月6日に利下となるとの観測が
強くなってきています。

そして、日銀も0.25%の利下げを検討しているとのことですが、
米欧の断続的な利下げは、
円と主要通貨の金利差が縮小することになって、
中期的な円高圧力となると指摘する向きも
多くなってきているようで、
米欧英の政策金利発表をめぐる思惑での
ドル円とクロス円の動向も注目されます。

また、日銀による円高へ対しての
ドル買いによる介入論も台頭してきているようですが、
いかがなりますか、こちらにも注目です。

戻りは売られると見る向きもあり、
思惑が激しく交錯しているようですので
相場の流れに乗りながらも、
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、キーワードのお話です。

インターネットでも検索といいますと、
「キーワード」を入力しますが、

短い単語が、問題を解いたり意味を把握する上で、
文字とおりの「鍵(キー)」の役割を果たすことがありますね。

ウォール街の言い伝えともなっている
ジョン・テンプルトンの有名な言葉の

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

というのがありますが、

この言葉でのキーワードは、誕生における「悲観」「懐疑」と、
消失過程での「楽観」と「幸福感」となるようで、
ひとつの上昇トレンドが終わってみると、
つくづく、なるほどなぁ、と思います。

まぁ、このような生い立ちの強気相場という名の子供は、
かなりのひねくれ者となりそうですが、(爆)

これはさておき、

このテンプルトンの言葉を弱気相場に当てはめて
パロディとしてみますと、

「弱気相場は絶頂の中で生まれて、
 楽観と疑心のはざまで中で育ち、
 事実の露呈の中で成熟し、恐怖の中で消え行く。」

ということになるのかもしれませんが、
こちらの生い立ちも決して良いものとはいえませんね。(笑)

こちらのほうのキーワードは、
誕生における「絶頂」と「楽観」と「疑心」と、
消失過程では「事実の露呈」と「恐怖」ということに
なるのかもしれません。

この弱気相場のほうの過程は、
発覚することとなった浮気のようでもありますね。(苦笑)

そして、この弱気相場と強気相場は、
方向不明の揉み合いを経て、波を描くように
サイクルしていくようで、

世界一のお金持ちのウォーレン・バフェット氏は、
市場が沸き立ち熱狂しているときほど
一般人とは逆に「恐怖」を覚えるとして、(驚)

また、市場参加者の多くが恐怖に慄(おおの)くときこそ、
絶好の買い場であるという意味のことを語っています。

まさにジョン・テンプルトンのいう市場の「悲観」の状態を
買い場とするわけですが、
次々と悪いニュースが飛び交い荒れ狂う暴落時に
巨額の買い出動することは、
言葉でいうほど簡単なことではありません。

やはり、オマハの怪人とも史上最高の投資家とも称される
バフェット氏でこそ出来ることなのかもしれませんね。

やはり常人とは違うようです。

さて、この「恐怖」というキーワードは、
けっこう相場と縁が深いようで、

1979年にダニエル・カーネマンとエイモス・トゥヴェルスキーが
発表した「プロスペクト理論」のキーワードともなっています。

プロスペクト理論とは、大雑把に言いますと、
人間の行動特性として、最適解を選択するよりも、
心理的影響で悪い選択をしてしまう、ということですが、

この理論でいうところの心理の背景にあるのは、
「恐怖と欲」で、特に「恐怖」が大きな働きをしている、
とされています。

トレーダーも大なり小なりこの心的影響で、
最適解を選択できなくなってしまうことが知られています。

「含み益となると反転が怖くて、すぐに利確したくなる」
「実損を恐れて、含み損を抱えたときに損切りできなくなる。」

まぁ、よく言われていることですが、

自身の心理のなすままにしておくと、
どうしても「利小損大」となりがちになりますね。

つまり、自身の心のままでは
トレードでトータルで恒常的に負けるようになってしまいます。

また、トレードでの失敗経験が昂じて悪循環となって
マインドに深く刷り込まれてしまいますと、

しだいにエントリー恐怖症となって、
ポジションと逆に動くことが怖くて、
買うにしても売るにしても決断が出来なくなったり、

決断が遅くなって、エントリーに少し遅れるとあきらめたり、
動意が強過すぎると逆に(反発が)怖くなるなど、

トレードで常にマインドを恐怖に支配されるようになって、
トレーダーとしての廃人となってしまうことさえあるようです。

ボクサーでいいますと、リングに恐怖で登れない、
状態となってしまうわけです。

たとえばテクニカルのサインを見ても怖くてエントリーできず、
また、システム・トレードでも数度負けとなっただけで、
もうそのソフトが恐怖で使えなくなったりしてしまいます。

ところが、大きな原因が自身のマインドにあることは
なかなか認めたくない心理も働いて、
次々と新たな聖杯をもとめるドリフター(放浪者)と
なってしまうこともあるようですね。

このマインド状態を克服することは容易なことではありませんが
ときにトレード技術以上の課題となることがあります。

ときに、恐怖に支配されたマインドは
チャートを見る目も狂わせます。
まともにトレードが出来なくなってしまいます。

さて、このやっかいなマインド面の克服ですが、
そのキーワードは「規律」と「成功体験」となるようですね。

トレード画面の横に自身で書いた「規律」を掲げて、

そして、野球の選手がファームでトレーニングするように、
1000通貨単位の小さな建て玉でのトレードやデモトレードで、
のびのびと心理抵抗が少なくなる状態でトレードして、
しっかりと「成功体験」マインドに刷り込んで、
マインド面の障害を矯正する必要があります。

少なくとも月間プラス収支となるまで、
しっかりと技術とマインドをトレーニングする必要があります。

「へっ、何だと。精神論かよ。」

と、マインド面は軽視されがちですが、
トレードとマインド面のかかわりは
決して小さくはないようですね。

マインド面が強くなりますと、
トレードも良いほうへガラリと一変することがあります。


FX 市場概況

先週末のロンドン時間ではパニック的な円高となりました。

1929年の10月24日の米株価暴落の日から
ちょうど79年目となる先週末の10月24日は、
奇しくもまたもや歴史的暴落の日となりましたね。

<先週末24日(金)の主な出来事>

前日のNYダウの反発を背景に、ドル円やクロス円が
早朝のオセアニア時間で反発する場面がありました。
格付け機関のS&PがNYタイムズの格付けを
ジャンク級へ格下げしました。
ショートカバーが一巡後は、ドル円とクロス円が
再び軟調となりました。
日経平均がしだいに下落して8000円台を割り込んでいきました。
リスク回避の動意に円高が急速に進んでいきました。
日経平均は前日比−811.90円で取引を終えました。

ロンドン時間では、一段と円高が進みました。
BOE政策委員から
「英国は深刻なリセッションに陥るリスクが高まった。
企業への悪影響を将来の金利決定で考慮する必要がある。」
との発言がありました。
仏財務相から「ECBはFRBより利下げを行う余地がある。
インフレは急速に低下。」との発言がありました。
午後5時半に発表された英GDPの速報値は、市場予想より悪い
16年ぶりのマイナス成長となる−0.5%という結果になりました。
パニック的なリスク回避の動意に、
ボンド円が一時141円台前半まで下落しました。
ユーロ円が一時113円台後半まで下落しました。
ドル円が一時91円台を割り込みました。
主要通貨のドルストレートも軒並み下落しました。
欧州株も軒並みの下落となりました。
OPECが原油の日量150万バレル減産で
合意となったことが伝えられました。
ASEMアジア欧州会合での声明草案が、
「金融危機の経済への影響を懸念。危機は克服できると確信。
金融全般の監督規制が必要。
国際的金融システムの包括的改革を約束。」
となることが伝えられました。

NY時間はNYダウが軒並み下落してのスタートとなりました。
ヘッジファンドなどの真偽不明の噂も飛び交いました。
午後11時の米中古住宅販売件数は51.8万件と、
市場予想より強い結果となりました。
NYダウの下落も一服となったことも影響したか、
ショートカバーも入って、
ドル円とクロス円が反発していきました。
格付け会社のフィッチがスイスUBSを格下げしましたが、
見通しは「安定的」としました。
米財務省が保険会社を含む米金融機関約20の株式取得を
検討していることが報じられました。
NY原油は64ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−312.30ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日27日(月)の主な予定>

NZがレイバー・デーで休場です。
朝の8時50分に日企業向けサービス価格指数、
午後6時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
夜の11時に米新築住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

<明日28日(火)の主な予定>

朝の8時50分に日小売業販売額、小売業販売額指数、自動車生産、
午前9時半に豪NAB企業信頼感指数、
午後4時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後4時45分に仏住宅着工件数、
午後6時にスイスUBS消費指数、
夜の10時米S&Pケースシラー住宅価格、
夜の11時に米消費者信頼感指数、米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

今週の10月29日(水)からの主な注目材料は、

29日(水)に、日鉱工業生産(速報)、独消費者物価指数(速報)、
米耐久財受注、米週間原油在庫、米FOMC、

30日(木)に、NZ貿易収支、NZ住宅建設許可、米GDP(速報)、
米個人消費(速報)、米新規失業保険申請件数、

31日(金)に、日全国消費者物価指数、日政策金利、
欧消費者物価指数(速報)、加GDP、米個人所得、米個人支出、
米PCEデフレータ、シカゴ購買部協会景気指数、
ミシガン大学消費者信頼感指数、

などがあります。

さて、先週末は凄い相場となりました。
日経平均は8,000円台を割り込み、
バブル崩壊後の最安値にあと40円と少し
というところまで下落しました。
優良株の多くがPBRで解散価値を示すといわれる
「1」を割り込む、異常な事態となりました。

一方為替市場も、一時的ながらたった一日で、
ポンド円が約20円、ユーロ円が約14円、ドル円が約7円もの
下落となるパニック的な円高となる場面がありました。
恐らく将来に語り草となる歴史的1日となりました。

報道によりますと、世界の時価総額は昨年の10月以来、
負の連鎖が続き、なんと円換算で3,000兆円!が
消失してしまったとのことです。

さて、世銀とIMFも金融危機が及んでいる
途上国への緊急融資を拡大する動きや、
11月15日にワシントンエリアで開催される
緊急金融サミットでは、
「為替も議題となる」との見通しともなって
(仏サルコジ大統領談話)、

また、米金融安定化策も具体的行動として
今週から企業のコマーシャルペーパーの買取に動いたり、
米連邦預金保険公社が住宅差し押さえ防止策を講ずるなど、
金融危機へ向けての懸命の取り組みがされていますが、
NYクローズ時のVIX指数(恐怖指数)も
79.13と過去最悪となっていて、
今後も波乱があるなお厳しい状況が続くと
みる向きも多いようです。

そして、今月8日の緊急利下げ後となる
29日(水)の米FOMCも注目されます。
すでに1.5%にまでになっているFF金利ですが、
0.25〜0.5%の追加利下げが予想されています。
超過準備への利払いなどもあり、頭の痛いFRBですが
米国は経常赤字国のため、実質「0金利」となると
米国から資金流出を招きかねないとする指摘や、
金利の底打ち感による市場影響を指摘する声まであるようで、
今後のFRBの金融政策はさらには難しくなりそうです。

さて一方、100年に一度とも言われる経済有事は、
絶好の買い場とする向きもあるようで、
悲観と期待が大きく交錯して、
相場が大きな高下となる展開の可能性もありそうです。

株式市場など各マーケットの動きを睨みながら、
為替相場の流れに乗って機敏にトレードしていきたいものです。

今日のコラムはお休みさせていただきます。m(_ _)m


FX シェルドレイクの仮説のお話

ユーロ円が一時123円台となったり、
ポンド円が155円台となったりと、
レートだけ見ますと一頃のドル円とユーロ円のようで、
まるで別の通貨ペアのようです。凄い相場となっていますね。

<一昨日22日(水)の主な出来事>

米ミネアポリス連銀総裁から
「米景気低迷は90〜91年の時よりも深刻。
米経済成長は数年は抑制される可能性。」
とのコメントがありました。
豪消費者物価指数は市場予想より強い1.2%となりました。
午前中は小康を得て揉み合い傾向でしたが、
昼近くからドル円やクロス円が軟調となりました。
そして、ユーロドルが1.30台を割り込み一時1.27台となるなど、
ドルストレートも再び軟調となっていきました。
日経平均は前日比−631.56円で取引を終えました。

ロンドン時間に発表された英BOE議事録では、
10月8日の利下げが全会一致であったことや
英経済見通しが大幅に悪化していることなどが示されました。
英BOE総裁の談話では
「諸外国による衝撃的影響を緩和するためには
金利を変更可能。」との認識が示されました。
ウェルズ・ファーゴに吸収合併されることになっている
米ワコビアの四半期決算では、
236億9800万ドルの赤字となりました。

NY時間で発表されたカナダの小売売上高は−0.3%、
同除く自動車が−0.3%、景気先行指標指数が−0.2%と、
市場予想より弱い結果となりました。
NYダウが軟調となって、ドル円とクロス円も
上下動しながらも軟調傾向の相場展開となりました。
特にポンドの下落が目立ちました。
米ホワイトハウスが、金融はミットを11月15日(土)に
ワシントンエリアで新興国G20を含めて行うことを報じました。
ドル円が97円台となりました。
NY原油は66ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−514.45ドルで取引を終えました。

<昨日23日(木)の主な出来事>

早朝のRBNZの政策金利は、市場の大方の予想とおり
1.00%の利下げとなりました。
RBNZ声明では「将来の利下げは今回ほどの必要はないものの、
さらなる利下げの可能性があること。
大幅な通貨下落は望んでいないこと。」などが示されました。
日通関ベース貿易収支は、−330億円と
大きく市場予想を下回りました。
東京時間ではドル円クロス円がやや反発も見せるも、
日経平均やアジア株の軟調もあって、
強めに下押す場面がありました。
ウォールストリートジャーナル紙が
「米政府が住宅差し押さえ防止に
400億ドル規模の対策を検討。」と報じたこともあってか、
日経平均などが下げ幅を縮小して、
ドル円やクロス円が反発する場面がありました。
日経平均は前日比−213.71円で取引を終えました。

ロンドン時間に発表された欧経常収支は、
−84億ユーロという結果になりました。
また、英小売売上高指数は−0.4%、同前年比は1.8%と、
市場予想に対して好悪交錯する内容となりました。
午後6時の欧鉱工業新規受注は市場予想より弱い
−1.2%という結果になりました。
英BOE総裁が「英金融委員会に出来ることは衝撃を緩和するために
金利を変更すること。」と利下げを示唆する発言をしました。

NY時間で発表された米新規失業保険申請件数は、
市場予想よりやや弱い47.8万件という結果になりました。
米住宅価格指数も市場予想より弱い−0.6%となりました。
カナダBOC金融政策リポートでは、
「09年第1四半期まではリセッションに近い。
加GDPは本年第4四半期は−0.4%、
09年第1四半期は0.0%の見込み。
景気見通しは非常に不透明。」などが示されました。
加BOC総裁の談話では「加の銀行の株式を買い取る必要性はない。
加経済は他国に比べれば良い状況。」などの見解を示しました。
ドル円とクロス円が一時さらに軟調な展開となりました。
NY原油は68ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは終盤に反発して前日比+172.04ドルで取引を終えました。

<週末の今日24日(金)の主な予定>

午後3時に独輸入物価指数、
午後5時に欧PMI製造業、欧PMI複合、
午後5時半に英GDP(速報値)
夜の8時に加消費者物価指数、
夜の11時に米中古住宅販売件数、
などの経済指標が発表されます。
英・加・米の指標には注目です。

さて、米ボーイングが四半期決算で
前年同期比の純利益が38%減となったり、
米ヤフーの四半期決算でも
前年同期比の純利益で64%減となるなど、
経済減速の影響は確実なまでに実体経済に及んでいるようです。

また、IMFが22日に発表した経済見通しでも、
リセッションという言葉は使わなかったものの、
米経済は08年から09年前半にかけて下降局面入り
となるとの見解を示しました。

高金利通貨のトルコリラも22日だけで
一時前日比で8%もの下落となるなど
危機はアイスランドやインドなどの新興国にも
強く及んできているようで、
新興国では株式も通貨も総崩れ状態となって
負のスパイラルが昂進していて
不気味なまでに下落の嵐は吹き荒れています。
一方、コモディティ市場でも原油が07年6月以来の
最安値をつけるなど、ほとんどすべてのマーケットで
非常事態となってきているとする向きもあるようです。

さて、金融危機の解決策の1つとして、
11月15日の金融サミットでは、
米欧日が来年にも金融機関の損失処理を促すために
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などの
金融保証商品の清算機構を設立する運びとなるようです。

今のところ円の独歩高が続いていますが、
乱高下に注意しながらも、
今後の相場の作る流れに乗って
しっかりトレードしていきたいものです。


さて今日は、シェルドレイクの仮説のお話です。

シェルドレイクの仮説とは、
英ケンブリッジ大学の教授であった
ルパート・シェルドレイクの唱えた仮説のことです。

形態形成場(モルフォジェネティク・フィールド)仮説と、
舌をかみそうな(笑) 名称で呼ばれることがあります。

いわゆる「百匹目の猿」のような現象を説明する仮説ですが、

さて、この「百匹目の猿」のお話はテレビなどでも
かつてかなり有名になりましたね。

幸島に棲む猿達に餌付けをしていたところ、
一匹の若いメス猿が泥だらけのサツマイモを
川の水で洗って食べるようになったのだそうで、

そして、それを見ていたその島に棲むほかの猿達もまねて、
まさに「猿マネ」よろしく、
サツマイモを川の水で洗って食べるようになるわけですが、

あるとき川の水が枯れてしまい、困った猿達は、
こんどは海の水で洗って食べるようになりました。

海の水のしょっぱさがほどよかったのか、
猿達は「海水でイモを洗うと美味しくなる」
ことを発見したようで、
一口かじってはまた海水にイモをつける、
ということをし始めたのだそうです。

ここまでであれば、ただの「群れでの学習」ですが、

この新たな猿のイモを海水で洗うという行為が、
なんと不思議なことに、
幸島以外の海を隔てた他の島の猿達にも、
まったく同じ時期に広まったのだそうです。(驚)

この現象を1994年にライアル・ワトソンが、

「ある行為をする固体の数が一定量に達すると、
 距離や空間を越えてその行為は広がっていく。」として

百匹目の猿現象として発表しました。

似たようなことは、
英国の牛乳を飲むシジュウカラなどにも
見られたのだそうです。

さてその後、

シェルドレイクが「形態形成場の共鳴」という
仮説を発表しますが、オカルト的なトンデモ理論として
たくさんの非難を浴びます。(苦笑)

そこで有名な英テレビ局のテームズ・テレビで
「騙し絵」による有名な公開実験が行われました。

果たして実験は見事に成功して、
シェルドレイクの仮説は一躍有名になりますが、

ユングの集合無意識や共時性(シンクロニシティ)などのように
いまだに賛否両論があり、仮説の域は出ていないようです。

仮説ではありますが、このシェルドレイクの説は、
簡単にまとめますと以下のようなものです。

1. 形態は過去に存在した同じような形態の影響を受けて、
  過去と同じような形態を継承する。(時間的相関性)

2. 離れた場所でに起こった出来事が他所の出来事に影響する。
(空間的相関性)

3. 形態だけではなく、行動パターンも共鳴する。
(行動パターンの共鳴)

4. これらは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれる
プロセスによって起こる。

つまり、直接的な接触がなくても、
事象は伝播するというわけですが、

でもコレって、

見方によれば、笑っちゃうほどチャートや
相場そのものに似ているように思えてきませんか。

チャートをプライスのグラフとしてではなく、

市場参加者の欲望や恐怖という集合的な意識の現れである
「心理描画のグラフ」とするならば、
「さもありなん」と思えます。

もしかすると、各国のたくさんの市場参加者の欲望や恐怖が、
ライアル・ワトソンやシェルドレイクが提唱しているように、
集合意識がある一定量を超えると、
空間を超えて極短時間に伝播して、
ニュースもないときでも、
相場の急な動きを形成することがあるのかもしれませんね。

高揚感が支配する状況や恐怖感が支配する状況、
そして、躁鬱(そううつ)繰り返すレンジ的な状況、

また、パラノイアのようにしつこいくらいに
底堅かったり、上値が重い状況などなど、

かなりマーケットは多重人格的ではありますが、(笑)

チャートを市場心理の描画として見ることもできそうです。

うまく集合的意識と自身のマインドを同調させることができると

「あなたは今、恐怖に慄いているのですね。」と(笑)

不思議なくらい心理変化としてのチャートの行方が
見えてしまうことがありますが、

逆に、大玉を張ったりして、
トレーダー自身のマインドに欲望や恐怖が増強されてしまうと、
チャートを素直に見れなくなってしまうこともあるようで、
そういう意味でもトレードはかなり心理的なもののようです。

でき得る限り、冷静で客観的な視点で、
チャートの集合心理の挙動から、何を考えているか、
どのような集合的心理状態にあるか、などを
精神科医さんのように考えてトレードするのも面白いですね。


FX ランディングのお話

マーケットの下落の嵐はまだ過ぎ去っていないようですね。

<週はじめの一昨日20日(月)の主な出来事>

前週末のNYダウは前日比127ドルの下落となったものの、
日経平均など株価の上昇を背景に、
ドル円とクロス円が上下動しながらも
東京時間では堅調に推移しました。
日景気先行CI指数(確報値)は89.0、
一致指数-の方は100.6となりました。
日経平均は前週末比+311.77円となって、
9000円台を回復しました。

ロンドン時間に発表された
独生産者物価指数は0.3%となりました。
はじめ東京市場の流れを継いで
ドル円クロス円が堅調に推移しましたが、
その後、NYダウ先物が上げ幅を縮小したことや、
NY時間でのバーナンキFRB議長の
議会証言を控えての調整もあったか、
欧州通貨を中心にドル円とクロス円が軟調となっていきました。

NY時間に発表されたカナダの国際証券取扱高は、
市場予想より弱い−7.3億カナダドルとなりました。
午後11時の米景気先行総合指標指数は+0.3%と
市場予想より強い数字となりました。
米バーナンキFRB議長の米下院での議会証言では、
「米国は深刻な景気減速。財政措置は相当な規模であるべき。
FRBのバランスシートは拡大。
深刻な金融危機は今のところ回避。」などの認識を示し、
リセッション入りについては言及しませんでした。
ドル円やクロス円が上下動しながらも徐々に反発しました。
NY原油は74ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前週末比+413.21ドルで取引を終えました。

<昨日21(火)の主な出来事>

早朝のNZの消費者物価は1.5%と、
ほぼ市場予想とおりの結果となりました。
豪RBA議事録では「世界的な成長見通しは悪化。
インフレは大幅に低下。
1%の利下げは市場センチメントの改善につながる。」
との見解であったことが明かされました。
豪ドルが軟調となりました。
また、豪RBA総裁が談話で「10月の利下げは、
数回に分けて行う分の前倒し。」
であるとの見解が示されました。
日経平均は前日比+300.66円で取引を終えました。

ロンドン時間で発表されたスイスの貿易収支は、
市場予想より強い14.4億スイスフランという結果になりました。
NYダウ先物や、欧州株が上下動しながらも
軟調となったことを背景に
ドル円やクロス円が上下動しながら下落する展開となりました。
また、ユーロドルが本年最安値をつけました。
IMFがユーロ圏のGDPの伸び率を08年1.3%、09年0.2%として、
同インフレ伸び率を08年3.5%、09年1.9%として、
ECBの利下げ余地を作っているという観測を示しました。
欧州委員から「深刻な経済減速のリスクを警告する。」
との発言がありました。

NY時間に発表された
カナダBOC政策金利は0.25%の利下げとなりました。
BOC声明では「追加的な金融刺激策が必要」との認識とともに、
米国がリセッションになっているとの認識も示しました。
FRBが短期金融市場への流動性供給のため、
新たなMMFを設置すると発表しました。
NYダウの下落も後押しするかのように、
ドル円とクロス円が下落していきました。
英BOE総裁が「英経済はリセッション入りした可能性。
英銀行は第1次大戦以降最も脆弱な状況。
英国には迅速で多大な貿易と為替の調整が必要。」
と発言したことで、ポンドの下落に拍車かがかかりました。
ポールソン米財務長官が「市場の流動性は凍結状態。
資本注入は健全な銀行だけを対象。」と発言しました。
NY原油は70ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−231.77ドルで取引を終えました。

<今日22日(水)の主な予定>

朝の8時50分に日全産業活動指数、
午前9時半に豪消費者物価指数、
午後5時半に英BOE議事録、
夜の9時半に加小売売上高、加景気先行指標指数、
などの経済指標が発表されます。
英・加の指標には注目です。
豪・英・加の指標には注目です。
また、米ワコビア四半期決算や米週間原油在庫にも注目です。

<明日23日(木)の主な予定>

早朝の5時にRBNZ政策金利、(市場コンセンサスは1%の利下げ)
朝の8時50分に日通関ベース貿易収支(季調済)、
午後5時に欧経常収支、
午後5時半に英小売売上高指数、
午後6時に欧鉱工業新規受注、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米住宅価格指数、
夜の11時半に加BOC金融レポート、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・米・加の指標には注目です。
また、クレディスイス四半期決算にも注目です。

さて、米の大手9行への1250億ドル、
英では大手3行に370億ポンド、
ドイツでは大手州立銀に50億ユーロ、
仏では大手6行に105億ユーロ、
スイスではUBSに60億スイスフラン、
オランダではINGに100億ユーロ、
ベルギーではデクシアに64億ユーロと、
公的資金注入が進んでいるようで、
金融不安も一服となりつつありましたが、
市場の関心は実体経済へと向かってきていて、
まだまだ楽観は許されない状況のようです。

米バーナンキFRB議長の米下院での議会証言では、
米国は深刻な景気減速をしていること、
FRBのバランスシートは拡大していること、
そして、深刻な金融危機は今のところ回避していること、
などの認識を示しましたが、
同時に、財政措置は相当な規模であるべき、とも述べて、
FRB議長の議会への財政出動要請に対して、米メディアは
「ホワイトハウスが追加景気対策の可能性を示唆した。」
と報道して、

一方、欧EU首脳会議でも
「需要減退や企業支援などに必要な処置をとる」
と議長総括されて、
景気刺激策が各国の今後の次の一手となる模様ですが、

これまでの金融危機対策としての
金融機関への公的資金注入とともに、
さらに景気刺激策などへの度重なる財政支出に対して、
税収難でもあり、
各国政府の財政悪化を懸念する向きも強くなってきています。

NYダウも上げては下げる乱高下が続いていて、
一方、為替も戻しては大きく下げる
荒っぽい展開の状況となっています。

今後も短期的に激しい上下動と膠着が
入り乱れる相場となる可能性もありそうで、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、ランディングのお話です。

流行語というものがありますが、
けっこう「お笑い」にルーツのあるものが多いですね。

また、この流行語はいわゆる「一過性のはやり言葉」ですから、
はやり廃(すた)りもさることながら、
世相を映し出すことがあります。

すこし息の長かった「ダサイ」などという言葉も
今はほとんど死語となっているようですし、

「ナウい」などという言葉は、若い世代にとって、
きっと「イミフー(意味不明)」のことでしょうね。(笑)

また、「チョベリグ〜」などと言っていた女子高生達も
オバサンの入り口の世代に入ってきているようですし、(苦笑)

最近では、「フォー!」と言う人や(爆)
「ちょっと、どこ見てんのよ!」
と言う人も少なくなってきました。

投資の世界でも、流行語というわけではないと思いますが、
サブプライム問題後からは「キャリー」という言葉も
あまり聞かれなくなりました。

そして、一頃よく使われていた「ソフト・ランディング」や
「ハード・ランディング」という言葉も、
それほど聞かれなくなってきているようです。

まぁ、事実上、経済が「ハード・ランディング」
となってしてしまったからなのかもしれませんね。

このソフト・ランディングとは、軟着陸するように
経済が調整となってゆっくりと状態や体制が
変わり行くことを指すようですが、

ハード・ランディングとは、船井総研の船井幸雄さんによれば、
「急速崩壊」のことという意味で言葉を使われていまして、
「なるほどなぁ。」と思いました。

サブプライム問題に端を発する金融危機とその後の経済の状態は
まさにハード・ランディングのようでもあります。

以前、経済書などで米の「世界最適調達方式」と言われていた、

強いドルと高金利で米国にお金を集め、
米国民に消費を奨励して、
世界で一番安いところから原材料を仕入れて、
世界で一番安い国の労働力を使い、
世界で一番高く売れるところで販売する。

米国式グローバリズムも、
自ら生み出したデリバティブの怪物による
世界中を巻き込んでの大騒動は、
ハード・ランディングそのもののですね。

そしてその結果、金融危機を救うことが経済を救うとの
大義名分のもと財政負担もやむなしとなされる資本注入の後は、
「景気刺激策」へと着手しようとしているようです。

かたちはまったく違えど、
まるで世界恐慌時代にルーズベルト大統領がとった
ニューディール政策の再来を
企てているかのようでもありますが、

次にやってくるのは「財政問題」と歴史は語っていて、

経済学者のケインズもこれではゆっくり眠っていれないと、
嘆いているかもしれません。(苦笑)

サブプライム問題で下手(へた)はコイても、
その後の財政問題では「あっ、そんなの関係ネー」
とは言っていられないようですね。(不謹慎) m(_ _)m


FX 「気づき」のお話

北海道は紅葉がとても綺麗な時期となりました。^^

さて、20日(月)夜の11時からのバーナンキFRB議長の
米下院での議会証言が注目されますね。

<先週末17日(金)の主な出来事>

前日のNYダウの400ドルを超える上昇に、
東京時間では日経平均が伸び悩みながらも上昇しましたが、
為替は揉み合い相場となりました。
アジア株はまちまちな展開となりました。
日経平均は前日比+235.37円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
上昇して始まった欧州株が上げ幅を縮小したことや
NYダウ先物が軟調となっていることもあって、
ドル円やクロス円もリスク回避の動意に一時軟調となりました。
欧貿易収支は−61億ユーロと、
市場予想より弱い結果となりました。
原油先物価格もロンドン時間では軟調となりました。
ドル円やクロス円の下げ一巡後は反発していきました。

NY時間ではに発表された米住宅着工件数は81.7万件、
建設許可件数は76.6万件と、
市場予想より悪い数字となりましたが、
織り込みが進んでいたたためか、市場反応は限定的でした。
その後に発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)も
57.5と悪い数字となりましたが、市場反応は限定的でした。
シカゴ連銀総裁が「米景気減速は09年も続く可能性。
生産と消費と雇用はとても不振な状況。」
という主旨の発言をしました。
NY原油は7ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは上下動となって
終値は前日比−127.04ドルで取引を終えました。

<週はじめでゴトウ日の今日20日(月)の主な予定>

朝の8時01分に英ライトムーブ住宅価格、
午前9時半に豪生産者物価指数、
午後2時に日景気先行CI指数(確報)、日景気一致CI指数(確報)、
午後3時に独生産者物価指数、
夜の9時半に加卸売売上高、加国際証券取扱高、
夜の11時に米景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
また、夜の11時からの米バーナンキFRB議長の
議会証言が注目されます。

<明日21日(火)の主な予定>

朝の6時45分にNZ消費者物価、
午前9時半に豪RBA議事録、豪新車販売台数、
午前10時半に豪RBA総裁の講演、
午後3時15分にスイス貿易収支、
夜の10時に加BOC政策金利、(市場コンセンサスは0.5%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・カナダの指標には注目です。

さて、今週の10月22日(水)からの主な注目材料は、

22日(水)に、豪消費者物価指数、英BOE議事録、加小売売上高、
米ワコビア四半期決算、米週間原油在庫、

23日(木)に、RBNZ政策金利発表、クレディスイス四半期決算、
英小売売上高指数、米新規失業保険申請件数、
米新築住宅販売件数、加BOC金融政策レポート、

24日(金)に、独・欧製造業PMI、英GDP(速報値)、OPEC臨時総会、
加消費者物価指数、米中古住宅販売件数、

などがあります。

さて、ここのところの米指標は
ほぼ軒並み悪い結果となっていますが、
かなり織り込みが進んでいるためか、
やや悪い数字に反応薄となってきていると
見る向きもあるようです。

また、11月の米国での開催を皮切りに
複数回開催されるとされる、中国やインドなどの
新興国の首脳も含めた拡大緊急首脳会議(サミット)での
金融危機に対する各国の協調や次の一手を期待する向きもあり、
金融不安の方は各国政府の施策で緩和され、
将来への期待感が出てきたとする声もあるようです。

そして、各国中銀が為替安定化のため
静かな介入をしているのではないか、との噂や、

新興国での自国の通貨防衛のための
ドル売りによる外貨準備減少のその後の動きに対する思惑や、
また、11月に決算を迎えるファンドが多いことから
ドル需要の思惑まであるようで、
一時のドル買いを期待する声も多くなってきているようですが、

一方、19日(日)の報道によりますと、
独銀大手のバイエルン州立銀行が
18日に施行されたばかりの金融安定化法を適用して、
公的支援要請をしていることなどもあって、
実態的な金融不安はいまだ払拭されず、
金融危機は新興国へと飛び火していると指摘する声や、
市場の関心は悪化する実体経済へと向かうと指摘する声もあり、

期待と疑心が激しく交錯して、
株価の動向に揺れる上下に振れの多い
為替相場の展開となる可能性もありそうです。

短期的な相場の流れに乗りながらも、株価も睨みながら
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、「気づき」のお話です。

ちょっとしたことに気づいて、
状況が一変することがありますね。

これをよく「気づき」などということがあります。

何か飛躍的なことを考案したり、問題点の著しい改善には、
この「気づき」が大切だといわれています。

明治22年に京都で創業の任天堂骨牌という花札屋さんが
世界的な大企業となったのも、
この「気づき」があったからなのかもしれません。

任天堂骨牌は法人となった後、
プラスチック製のトランプを発売して
それがヒットして社名を「任天堂」と改めますが、
その後は、しばらく苦悶の時期を迎えます。

タクシー業界や即席食の分野を手がけてみるなど、(驚)
「もがきの時代」があったのだそうで、
1970年代の前半は、とても苦しい経営状態であったといいます。

当時、1977年ころ、アメリカで爆発的なブームとなって、
1,500万台も普及したといわれるアタリVCMという
家庭用ゲーム機があって、日本の玩具メーカーや家電メーカーが
「よし、日本でも」ということで、
家庭用ゲーム機の戦国時代が到来します。

エポックやバンダイやトミーやタカラやフィリップスなど
相手は強敵そろいでした。

任天堂でも三菱電機からカラーTVゲーム機の共同開発の話を機に
テレビ・ゲーム産業に本格的に打って出ることになりました。

それ以前にも、「テレビに接続する」というコンセプトの
玩具はあるにはあったようですが、ソフトと本体の一体型で、
時代はソフトが変えられるという、テレビゲームへと
なっていったわけです。

当時の山内社長は

「カラーならいけそうやな。そして、リーズナブルで
 ソフトが面白かったら、絶対いける…。」

と確信して、

最初は、ゲーム機本体の目標売価9,800円を目指しますが、
コストのかかわりで、これは断念となって、
ついに14,800円のファミリー・コンピューターが誕生します。

1983年の発売に先立って、
問屋業社会での有名な挨拶がされます。

「この新しいゲーム機器の値段は、一万四千八百円とします。
 実を言えば、この値段ではうちは大して儲かりまへん。
 問屋はんにも十分といえるような儲けは確保できまへん。
 ご不満はあるかと思います。
 けれどソフトの面白さで必ず台数が売れます!」

そして、ファミリー・コンピューターが誕生して以来、
ゲーム・ソフトでもスーパー・マリオやドンキーコングなどの
ヒット作をつくり、任天堂は破竹の勢いで成長します。

このように任天堂が花札屋さんから
世界的大企業へと成長したのも、
もしかすると、先代社長の
「カラー、そしてリーズナブルでソフトが面白かったら」
という「気づき」があったからこそかもしれませんね。

「カラー、そしてリーズナブルでソフトが面白い」とは、
誰でも考えられそうな目標のようにも思えますが、
群雄割拠を征する大きな「気づき」となったようです。

案外と「気づき」は身近である場合があるのですね。

トレードでも…、

ほんの小さな「気づき」が
戦績を一変させてしまうことがあります。

「真剣に負ける原因を考えたところ、
 実に簡単な原因が分かりました。」

というメールをいただいたことがあります。

そこにかかれていたこととは、

そう…。

相場はいつも同じトレードチャンスがあるわけではない
ことに気づかれたというのですね。

「なんとかエントリーしよう」とばかり、
つまりエントリー・チャンスばかり探すのではなく、

「エントリーしてはいけない場面」を認識するように
されたというわけです。

過剰トレードで勝ち続けている人が
ほとんどいないことに気づかれたのです。

トレードで勝とうとする以前に、
負けトレードを減らすことが大切であることが解ったのです。

低ボラティリティーの状態、 保ち合いの状態、乱高下、
そして、小さな陰線陽線入り乱れる揉み合いの状態…、

つまり、判らないところはトレードしないことにして、
トレード数は少なくなっても、
判りやすいところだけをトレードすることに徹されたのです。

ただこれらをトレードしないようにしただけで、
トレードのトータル成績がガラリと一変したというのです。

どうやら、たくさんトレードすることよりも、
トレードを厳選することが大切なようですね。

小さくも大きな「気づき」でトレード成績が
ガラリと変わることもあるものなのですね。^^


FX オペレーションズ・リサーチのお話

16日はNYダウが反発したものの、
ベージュブックも悲観的な内容となって、
フィラデルフィア連銀指数も1980年以来の悪い数字となるなど、
米国はリセッション入りをしたとする声が強くなって
きているようですね。

<一昨日15日(水)の主な出来事>

米セントルイス連銀総裁が「米政策金利はすでに低水準。
金利への過度の依存は問題解決とならない。
住宅建設は循環的な底入れに接近。中古住宅販売は安定した」
という主旨の発言をしました。
米サンフランシスコ連銀総裁が
「米経済はリセッションの局面。インフレ圧力は顕著に緩和。
景気後退は回復力があり、世界大恐慌の規模とはならないと観測」
という主旨の発言をしました。
フィナンシャル・タイムズ紙が
ポールソン米財務長官の談話として、
「救済策は重要な一歩であるが金融圧迫が終了するとはいえない。
モーゲージ資産買い取りも進める。」と報じました。
日経の先物ではサーキットブレーカーが
一時発動するなどありましたが、
日経平均は一度下げたものの
前日比+99.90円で取引を終えました。
アジア株は軒並みの下落となりました。

ロンドン時間で発表された独消費者物価指数や英失業率は、
ともに市場予想とおりの結果となりました。
欧州委員から
「英失業者はクリスマスまでに200万人を超える可能性。」
との談話が発表されました。
欧消費者物価指数は、0.2%と
市場予想よりやや強い数字となりました。
JPモルガン・チェースの四半期決算は、
純利益5.27億ドル、1株あたり利益が0.11ドル
という結果になりました。

NY時間で発表された米消費者物価指数は、
ほぼ市場予想とおりであったものの、
小売売上高が−1.2%、NY連銀製造業景気指数が−24.6%と、
市場予想をかなり下回る悪い結果となりました。
バーナンキ米FRB議長が、
「景気はすぐには回復はしない。回復には時間を要する。
経済は潜在成長率を下回る。
危機解決にはあらゆる手段を講じる。
消費・投資・雇用は明確に減速。
インフレは緩やかに低下しているが、
米経済は大きな脅威に直面。」
という主旨の発言をしました。
G8声明として「世界的な金融危機に対し協調して取り組む。
市場の安定と信頼の回復を最優先命題とする。」と
ホワイトハウスが発表しました。
米地区連銀経済報告では、
全般とてもネガティブな内容となりました。
NY原油は74ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−733.08ドルと
1987年のブラックマンデー以来の大幅下落となりました。

<昨日16日(木)の主な出来事>

格付け機関S&PがオルトA住宅ローン担保証券の
格下げの可能性を報道したこともあって、
オセアニア時間でもドル円とクロス円の下落が続き、
ユーロドルなどドルストレートも下落しました。
FRB副議長からは「市場の調整はさらに続く可能性。
金融は非常に深刻な状況。」との主旨の発言がありました。
大証では日経先物にサーキットブレーカーが発動されました。
ドル円とクロス円およびドルストレートに
ショートカバーの動きが見られました。
午後にユーロドルが急落する場面がありました。
日経平均が前日比−1,089.02円となり、
1987年のブラックマンデー以来の
史上2番目の下落幅となりました。

ロンドン時間では、EU全体を網羅する
金融監督システムなどからなる
EUサミット声明の草案が発表されました。
スイス政府が、UBSの資本増強のため
60億スイスフランの転換証券を引き受けることを発表しました。
スイスの実質小売売上高は0.0%と、
市場予想より弱い結果となりました。
為替相場は、ショートカバー後は揉み合いとなりました。
独経済省が09年の独GDP見通しを0.2%に下方修正しました。
米メリルリンチの四半期決算が発表され、
純損失51億ドル、1株あたり損失は5.56ドルと発表されました。
米シティ・グループの四半期決算では、
純損失が28億ドル、1株あたり損失が0.60ドルと発表されました。
昨日の反動もありショートカバーの動きが見られました。

NY時間に発表された米消費者物価指数は0.0%と、
市場予想よりやや弱い数字となりました。
米新規失業保険申請件数は46.1万件と、
市場予想よりやや良い数字となりました。
カナダの製造業出荷は−3.7%と
市場予想よりかなり弱い数字でした。
その後発表された対米証券投資は140億ドルと
市場予想を大きく下回りました。
米鉱工業生産は−2.8%と、市場予想を下回りました。
しかし、FRBから、鉱工業生産の数字には
ボーイング社のストライキやハリケーンの影響が
大きかったことが明かされました。
午後11時のフィラデルフィア連銀指数は−37.5となって、
1990年以来の悪い結果となりました。
VIX指数(恐怖指数)は、一時、史上最高の80以上となりました。
NYダウも一時380ドルの下落となりましたが、
その後、ショートカバーも入って
前日比プラス圏となり反発しました。
NY原油は70ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは反発して、前日比+401.35ドルで取引を終えました。

<週末の今日17日(金)の主な出来事>

朝の8時50分に日第三次産業活動指数、
午前9時半に豪輸入物価指数
午後2時半に日全国百貨店売上高、
午後6時に欧貿易収支、欧建設支出、
夜の9時半に米住宅着工件数、米建設許可、
夜の10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
などの経済指標が発表されます。
米指標(ミシガンの速報値)には注目です。

さて、15日(水)の米地区連銀経済報告(ベージュブック)も
悲観的ともいえるネガティブな内容となって、
また、ここのところの米経済指標も
市場予想より悪い内容であることが多く、
米のリセッション入りを指摘する声が増えてきて、
各国政府の危機対策の織り込みが一巡した後は、
市場の関心は実体経済のほうへ向かって来ているようです。

日経平均も1987年のブラックマンデー以来の
史上2番目の下落幅となる前日比で1,089.02円も下落となって、
アジアや欧州株も下落となりました。
一方NYダウは16日に反発するも、
今後の乱高下を懸念する向きもあり、
原油価格も70ドルを割り込むなど
商品市場も乱高下が激しくなっていて、
今後の各マーケットの動向が注目されます。

思惑が交錯して、静と動の激しい相場となる
可能性がありそうですので、
保ち合いを避け、動意に乗って
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、オペレーションズ・リサーチのお話です。

オペレーションズ・リサーチ "Operations Research" とは、
1つの目的のために関連するデータを収集して、
それらに統計的処理を施し定量的に分析して、
実験検証を経て具体的で実用的なソリューションを編み出す
ことなのだそうです。

今はフォードも危機に瀕する時代ですが、(苦笑)
その昔、自動車王のヘンリー・フォードが、

単純作業の合理化の研究で当時有名であった
フレデリック・W・テーラーの研究をヒントに、

一連の複雑な自動車の組立作業を多くの単純作業に分解して、
それらを流れ作業とする「単純作業の合理化」によって、
当時は画期的であった効率的な量産方式とすることが出来たのも
オペレーションズ・リサーチが背景にあったのだそうですね。

1つずつ仕上げていくよりも、部分工程に分けて、
部分を集合化していくように仕上げていくほうが、
はるかに生産効率が上がることを発見したのです。

当時は、まさに画期的な生産方法の革命であったようです。

今では、あたりまえになってしまっていて、
製品を問わず、ほとんどすべての製造で
基本的にはこの流れ作業となっていますね。

その後、フォードの流れ作業の発見以来、
オペレーションズ・リサーチの手法は
さまざまな分野で取り入れられるようになって、

第二次世界大戦では、米欧の軍事研究でも用いられ、

モノの本によりますと、日本の神風特攻隊から
戦艦を守るために、どのような操舵と迎撃をしたらよいか、
でも用いられたのだそうで、

日本の神風特攻隊に体当たりされた337のケースを
オペレーションズ・リサーチして
対処の具体的な方法を編み出したとされ、
特攻機による体当たり成功率47%を29%にすることに
成功したのだそうです。(驚)

また、この専分業を統合するという手法は、
第二次世界大戦時代のドイツの暗号「エニグマ」の
解読にも数学者と電子技術者と言語学者の
専門分野の分業と統合によってなされたとされています。

このようにいろいろな分野で活躍することとなった
オペレーションズ・リサーチですが、

「個を分析して、そして群として集合的に捉え、
 統合してソリューションを導く」というその系譜は

エドワード・デミング博士の
統計学による品質管理法などに受け継がれていき、

ハリー・マコービッツやウィリアム・シャープの金融理論にも
少なからず影響を与えた可能性がありそうです。

また、

「異なる性格の株式を組み合わせることで、
 保有資産のリスクを減らすことが出来る」とする

CAPM理論(Capital Asset Pricing Model)の基を考案したとされる

(投資コンサルタント会社のアーサー・D・リトル社の)
ジャック・ローレンス・トレイナーにも
オペレーションズ・リサーチは影響を与えたとされています。

投資を「個別ではなく、集合として捉えていこう」と
いうわけで、分散投資の考え方の基礎でもありますね。

まぁ、さすがに今のような暴落相場ともなりますと、
威光もやや薄くはなりますが、(苦笑)

ポートフォリオ、ロング・ショート、
建て玉を価格や時間など段階的に行うピラミッディング、
複数のマーケットへの分散投資、など

「分ける」「集合として捉える」
「そしてそれらを統合的にマネージメントする」という、

オペレーションズ・リサーチの思想は
古くはあっても、今なお新鮮な感じがしますね。^^


FX K1とトレードのお話

G7やG20、そしてユーロ圏15ヵ国による緊急首脳会議などでの
危機克服への各国政府の協調行動を好感して上昇しましたが、
好材料の一時の頂点と見たか織り込みが一巡するとすると、
早くも14日のNYダウが軟調となりましたね。

<G7後の週はじめの一昨日13日(月)の主な出来事>

G7(財務相・中央銀行総裁会議)では、
金融と経済の危機解決のため、
主要国が協調して行動する主旨で、通常の声明という形式はなく、
5項目からなる「行動計画」という形で発表されました。
市場のオープンでは、これを好感して、複数の通貨ペアで
窓を空けてのスタートとなりました。
米紙により、米GMと米クライスラーが
合併に向けて交渉に入ったことと、
それが、市場状況により中断されたことが報じられました。
三菱UFJが、米株式の下落などによりモルガン・スタンレーへの
出資の条件について再交渉しているとの一部報道がありました。
マーケットオープン後、一時、ドル円とクロス円などが
軟調となりました。
日本のマーケットは、祝日で休場でした。

ロンドン時間では、英政府が英RBS・HBS・ロイズTSBに
総額370億ポンドの資本注入を実施したことが報道されました。
また、独・仏・スペイン・オランダ・オーストリアなどが
総額1.3兆ユーロの包括的銀行救済策を打ち出したことや
NYダウ先物の上昇を好感してか、リスク回避が後退して、
クロス円などが上昇に転じました。
欧州株も銀行株を中心に上昇しました。
三菱UFJが米モルガン・スタンレーへの出資条件を
変更したと発表しました。
英・豪・NZ・独など銀行救済と預金保護などの具体策を
打ち出していることに対して、
米のそれらの具体性懸念もあったか、
欧州通貨などに対して、一時ドルが軟調な展開となりました。

ニューヨーク時間では、
米財務省が「財務省とFRBと米銀首脳」達による
公的資金の注入についての
具体的な協議を始めることを発表しました。
三菱UFJによるモルガン・スタンレーへの出資が
予定より1日前倒しで実施されました。
NYダウが9,000ドル台を回復しました。
上下動しながらもドル円とクロス円などが上昇しました。
NY原油は81ドルなんばで取引を終えました。
NYダウは、前週末比+936.42ドルの大幅高で取引を終えました。

<昨日14日(火)の主な出来事>

格付け機関のフィッチが資本増強したにもかかわらず
モルガン・スタンレーの格付けを「ネガティブ」据え置きました。
豪首相が104億豪ドル規模の経済対策を発表しました。
ウォールス・トリート・ジャーナル紙が、
バーナンキFRB議長の談話として
「包括的で幅広い金融対策が必要な時となった。
14日の発表でより正常な市場機能が取り戻せる可能性。
米政府は金融と景気回復の基盤を整える。」と報じました。
各通貨ペアは、織り込み一巡後、
上下動の揉み合いとなりました。
休場明けとなった日経平均は過去最高の上昇幅となって、
前週末比+1,171.14円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
初動で一時ドル円やクロス円など主要通貨ペアが
軟調となりましたが、その後反発して上昇する展開となりました。
独・欧のZEW景況感指数は市場予想より弱い数字となりましたが、
市場反応は限定的でした。
しばらく欧州株価が堅調に推移しました。

NY時間では、ブッシュ米大統領が
「金融危機対応に向け前例のない積極的な措置を行っている。
米銀行への資本注入策は短期的な措置であっても不可欠である。
連邦預金保険公社はコマーシャル・ペーパーの
最終的購入者となる。
政府保証を銀行預金へ拡大する。当座預金を全額保護する。」
という主旨の声明を発表しました。
米財務省が各金融機関あたり250億ドルでシニア優先債務を
総額2,500億ドルで購入すると発表しました。
米連邦預金保険公社が無担保銀行債務・無利子預金などを
保証、10月27日から高格付けのドル建て
コマーシャル・ペーパーを買い取るプログラムを開始、
などと発表しました。
ポールソン米財務長官が、米政府はワラントを取得して
金融機関へ資本注入すると発表しました。
NYダウが一時400ドル以上の上昇となりました。
ユーログループ議長が
「株価上昇は金融危機の終わりを意味しない。
金融市場の危機はまだ終わっていない。」と発言しました。
その後、NYダウが前日比マイナス圏へ急落しました。
ドル円やクロス円やユーロドルなどが軟調となりました。
米通貨監督庁が「資本注入により米4大銀は
規定水準をかなり上回る資本比率となる。
米9大銀は米財務省へ1250億ドルの優先株売却で合意。」
と発表しました。
米月次財政収支は、457億ドルとなりました。
NY原油は、79ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−76.62ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の今日15日(水)の予定>

朝の8時50分に日国際収支(経常収支・貿易収支)
午前9時半に豪Westpac先行指数、
午後1時半に日鉱工業生産(確報値)、
午後3時に独消費者物価指数(確報値)、
午後5時半に英失業率(社会保障受給)、
午後6時に欧消費者物価指数、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜の9時半に米小売売上高、米生産者物価指数、
NY連銀製造業景気指数、
夜の11時に米企業在庫、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)
などの経済指標が発表されます。
英・欧・米の指標には注目です。
また、JPモルガン・チェースと
ウェルズ・ファーゴの決算にも注目です。

<明日16日(木)の予定>

午後3時に日工作機械受注(確報値)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高、
午後6時にスイスZEW景況感調査(予想)、
夜の9時半に米消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、
同夜の9時半に加製造業出荷、
夜の10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資)、
夜の10時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
夜の11時に米フィラデルフィア連銀指数、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
スイス・米の指標には注目です。
また、シティグループとメリルリンチの決算にも注目です。

さて、G7(財務相・中央銀行総裁会議)では、
公的資金による金融機関の資本増強など5項目を盛り込んだ
異例の「行動計画」を発表して、
主要各国が協調して不安の連鎖を断ち切るため、
危機克服にあらゆる手段を構じることを発表して、
G7後には新興国を含むG20画開催されて、
世界規模での協調行動を表明することとなりました。

また、ユーロ圏15ヵ国による緊急首脳会議も開催され、
金融危機への対策として包括的な金融機関救済策が
発表されました。
米国も資本注入と銀行間取引の新規債務の保証、
決済性預金の保護などを柱とする具体策を発表しました。

これらを受けてNYダウなど株価が急反発する展開となりました。
しかし、マーケットは各国政府による
金融不安への協調行動好感して反発した後、
織り込みが一巡すると、14日のNYダウが軟調となるなど、
金融危機の禍根は深く、まだ過度の楽観は出来ないようです。

また、IMFが救済にはいると思われるものの、
大手3銀行の借り入れ残高が国のGDPの5倍強(総資産はGDPの9倍)
ともなった銀行をアイスランドが国有化したため、
デフォルト(債務不履行)に陥る危機にあるとのことで、
スイス・英・アイルランドも銀行の預金・借入金残高が
国のGDPを大幅に超えているのだそうで(日経新聞)、
金融危機の余波は続いていて、
今後は国家財政へと市場のテーマが移る可能性もありそうです。

現在の為替のマーケットの関心は、経済指標よりも
NYダウなど世界の株価の方へ強く向いているようで、
株価の動向を睨みながら機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、K1とトレードのお話です。

K1とは、言わずと知れたケーワンのことです。^^

格闘技のナンバー1を目指して、
1993年に大阪の空手の正道会館の館長の石井和義さんが
創始した人気の格闘技スポーツのイベントですね。

どちらかといいますとキック・ボクシングと空手が主体の
格闘技となっているようですが、
カンフーや拳法など異種流派の格闘も良いのだそうです。

かつて真空飛び膝蹴りで有名だった
キックボクシングの沢村 忠さんや
空手の大山倍達さんに憧れた少年であった私ですが、(笑)
現在でも、K1が好きでワールド・グランプリや
ミドル級のワールド・マックスなどを見るのが好きです。

ピーター・アーツや今は亡きアンディ・フグや
機械人間アーネスト・ホースト、空飛ぶレミー・ボヤンスキー、
巨人セーム・シュルトなどのスター選手や

息切れしやすい(笑)ユニークなボブ・サップなどが有名ですね。

相撲の曙も負けてばかりでしたが、
リングに上がっていたころがありました。

日本人でもかつての佐竹や、武蔵が頑張っていましたね。

ミドル級では、私に似ている(大嘘) 魔紗斗も活躍しています。

「何やってんだ! そこで連打だろうが。
 ストレート出せよ。バカ!
 おいおい。ダメだよ。ちゃんとガード固めなきゃ。
 食らっちまうぜ。」

「ローキックで動きを牽制しておいて
 そこで、コメカミ狙ってハイキックだろうが!
 まったく何やってんだ。バカ。とろいぞ! 
 今だろ、行け行け!」

あれまぁ(笑)、観戦中は、周りで見ている人がいたら
ほとんど失笑される迷コーチになってしまいますね。

厳しいトレーニングを積んだプロに、
ド素人がまるでコーチ気取りですから、呆れてしまいます。(爆)

「じゃぁ…、名コーチさんよ。
 あんたがダメと罵った俺とリングの上でヤッてみるかい。
 おい。どうだ。」

と言われたとしたら、おじけづいてしまいますね。(怖)

リングに上がれば、何やってんだと罵っていた選手にも
ものの数秒で素人さんは、ノックダウンで担架ものです。(笑)

「おい。舐めてるんじゃネェぞ。コラ!
 格闘技はド素人のお前が考えているような
 甘いものじゃないんだ!」

と、捨て台詞(せりふ)を吐かれてしまうことでしょう。

傍目(はため)で、お気楽観戦しているのと、
実際にリングで死闘を繰り広げているのとでは大違いですね。

観ているのと、実際にやるのは天地の開きがあるものです。

トレードも同じです。

過去の記録となっってしまった静止画のチャートを見るならば、
ほとんど誰でも天才トレーダーで、(大笑)

「このポイントでエントリーして」
「ここは踏ん張って利大を目指し」
「ここでは機敏にエグジット」

と判るものですが、(苦笑)

それは、仮想のエントリー時点のその後の
未来が載っているチャートであるからであり、

傍観的で冷静に判断が出来る心理状態であるからであり、

実際のトレードとはまったく違うからですね。

所詮、後付の解釈なのです。

そうです。

まったく実際のトレードとは違うのです!

実際のトレードでは、もちろん未来は見えなく、
静かなようでもレートは上下に震動して、
ときに激しく恐ろしいばかりに大きく動いていて、

精神的にも、いつ反転するかの恐怖と、
未来の見えない不安と、
1Pipでもという欲望にも心が揺り動かされている中で、
焦りや恐れにさいなまれながら

トレードの判断をしていかなくてはならないのです。

そう…。

たった一人でリングに上がっているのですね。

誰の助言も助けもない状態で、
突然孤独となった自分自身、たった一人で
チャートの向こうにいるプロ・トレーダー達と戦い
すべてを判断しなくてはならないのです。

それが実際のトレードです。

静止画となった過去のアーカイブのチャートは
参考とはなりますが、いくら勉強したとしても
所詮、それ以上のものではなく、

本をいくら読んでも格闘技を体得できないように、
トレードは理解では体得できないのです。

それはトレードなどではありません。

いつ反転するかの恐怖と、未来の見えない不安と、
欲望にも心が揺り動かされている中で、
上下に震動して、ときに激しく大きく動いている
レートを見て一人で戦い判断するのがトレードです。

ですから、トレードの「力」は、
ノウハウを学んだ後は、
最終的に、実戦トレードでのトレーニングでのみ
身につくものなのですね。

「動く実際のチャートを見ると何がなんだか判らなくなる…」

これは実戦トレーニングが足りない証(あかし)です。
体得的に、まだ何もわかっちゃいない証なのです。

K1の選手が恐怖を乗り越えて
リングに上がることが出来るように
トレードも懸命に実戦トレーニングして、

自信を持ってトレードと言う名のリングに
たった一人で登れるようになったとき、

はじめてまともにトレードできるものなのかもしれません。

(システムトレードはともあれ)

トレードは、理で解ろうとするものではなく、
どうやら、格闘技のように体得すべきもののようですね。


FX 「伊藤の定理」のお話

米、欧、英、加、スイス、スウェーデンなど
6ヵ国の中銀が協調利下げをしましたね。
そして、中国・アラブ首長国連邦・香港・クウェートなども
追従して政策金利を下げました。

また、NYダウがなんと9,000ドルを割り込みました。

<一昨日8日(水)の主な出来事>

日経平均およびアジア株が軒並み下落となりました。
為替相場は昼ころまで様子見的な動きとなりましたが、
昼過ぎあたりから、ドル円とクロス円が急落しました。
日銀金融経済月報は、下方修正の多い
ネガティブな内容となりました。
日経平均は前日比−952.58円と1953年の
「スターリン暴落」に次ぐ史上3番目の下げ幅となりました。

ロンドン時間では、英財務省が流動性供給のため
2000億ポンド規模の支援や金融機関への500億ポンドの
資本注入などを柱とする金融支援策を発表しました。
しかし、英FT100指数は一時4%以上の下落となりました。
その後、下げ一服となっていたドル円が、
ダウ先物の急落などを背景に、
一時98円台半ばに迫る下落となりました。
午後7時の独鉱工業生産は3.4%と
市場予想より強い数字となりました。
米、欧、英、加、スイス、スウェーデンなど
6ヵ国の中銀が協調利下げをしました。
その後、中国・アラブ首長国連邦・香港・クウェート、
が追従して政策金利を下げました。

NY時間に発表された米中古住宅販売保留は7.4%となって、
市場予想よりかなり強い数字となり、
2001年10月以来で最大の伸びとなりました。
カナダの財務相が「カナダには救済の必要な金融機関はない。」
と発言しました。
ポールソン米財務長官が「世界市場には引き続き大きな緊張。
政府は危機終了に向けあらゆる手を尽くす。
G20による特別会合の開催を要求する。」などの発言をしました。
FRBがAIGに対して378億ドルの追加融資を決定しました。
各国中銀の協調利下げを受けても、NYダウは下落して、
ドル円とクロス円もリスク回避の動意に下落しました。
NY原油は88ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−189.01ドルで取引を終えました。

<昨日9日(木)の主な出来事>

朝に発表された日機械受注は−14.5%と、
市場予想よりかなり弱い数字となりました。
一時日経平均が堅調となったこともあって、
ショートカバーなどでドル円やクロス円が反発しました。
NYタイムズ紙が「米財務省が多くの米銀の株式取得を検討」
と報道しました。
日工作機械受注は−20.7%となりました。
日経平均は終盤に軟調となって、
前日比−45.83円で取引を終えました。

ロンドン時間に発表された独貿易収支は106億ユーロ、
独経常収支は73億ユーロと、
ともに市場予想より弱い数字となりました。
英の貿易収支は−81.98億ポンドと
市場予想より弱い数字となりました。
欧州委員から「金融危機は欧州の実体経済に打撃を与えている。
成長見通しは弱まっている。リセッションが
中心的シナリオとなる可能性」
との発言がありました。

NY時間に発表された米新規失業保険申請件数は47.8万件と、
市場予想よりわずかに弱い数字となりました。
卸売在庫は0.8%と、市場予想より強い数字となりました。
格付け機関のムーディーズが、
JPモルガンの運用する債券ファンドを格下げしました。
米大統領報道官が「ポールソン財務長官か銀行への
資本注入を積極的に検討」と報じました。
ミネアポリス連銀総裁が「米失業率は更に悪化の可能性。
米個人消費は減退の可能性。」と発言しました。
NYダウが9,000ドルを割り込みました。
原油価格が年初来最安値を更新しました。
格付け機関のS&Pが、米GMと米フォードの格付け見通しを
「ネガティブ」としました。
VIX指数(恐怖指数)が史上初の60台にまで上昇しました。
NY原油は86ドルあたりで取引を終えました。
NYダウは前日比−678.91ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の週末の今日10日(金)の予定>

朝の8時50分に日銀政策会合議事録、
午後2時45分にスイス失業率(季調済)、
夜の8時に加失業率、加雇用ネット変化率、
夜の9時半に米貿易収支、米輸入物価指数、
同夜の9時半に加国際商品貿易、加新築住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
カナダの雇用統計と米指標には注目です。
NY時間からのG7財務相・中央銀行総裁会議も注目されます。

また、13日(月)が日・米・加の休日となることから、
連休前のポジション調整の動きも注目されます。

さて、FRBやECBやBOEなど世界の10中銀が協調利下げをしましたが
市場では一定の効果を期待して好感する向きもある一方、
銀行間取引市場はやや緩和となるも、
これで金融危機が好転するほど甘い状況ではないとして
懐疑を抱く向きもあり、

また、マーケットはさらなる利下げと、
とめどもなく政府支援を求める
他力本願的な状態に陥ると指摘する声もあって、
市場参加者の思惑も交錯しているようです。

また、IMFが8日に発表した経済見通しでは、
米国が0.1%成長と急減速となる見通しを発表して、
世界経済は大恐慌以来の最悪の金融危機に直面していて、
大幅な下降局面に入ったとしています。

そして、米国政府はリセッション入りの懸念も出てきた
金融危機の打開策の奥の手として、公的資金を使って
金融機関へ資本注入することを検討し始めました。
この資本注入は、実質、無担保・無期限で資金融通する
ことになるとあって、米議会の反発は強そうです。

また、金融危機は実体経済へも確実なまでに波及して
きているようで、週末にワシントンで開催される
G7財務相・中央銀行総裁会議で
どこまでの協調と具体策が示されるか注目されます。

マーケットがG7の結果に失望することになると
下落が加速することもありそうで、
G7がひとつの大きな正念場となりそうです。

13日(月)が日・米・加の休日でもあり、
ポジジョン調整の動きの可能性もありそうで、
流れに乗りながらも機敏にトレードしていきたいものです。

また、G7後となる13日(月)のマーケット・オープンからの
相場の動きも大いに注目されます。


さて今日は、「伊藤の定理」のお話です。

マーケットは、恐慌前夜のような状況ですが、

6年ぶりに日本人がノーベル賞を受賞することになりましたね。

ノーベル物理学賞に、南部氏、小林氏、増川氏の3人、
そして、ノーベル化学賞に下村氏と、凄いですね。

暗いニュースの多い中、明るいノーベル賞受賞のニュースで
とても嬉しくなりました。

さて、投資にまつわるノーベル賞といえば、(笑)
なんといっても有名なのが、

1997年のマイロン・ショールズとロバート・マートンの
ノーベル経済学賞ですね。

そして、1995年に病で亡くなっていなければ、
フィッシャー・ブラックも含めて、
ボストンMITの研究室以来、
28年間の朋友であった3人が受賞していたことは
確実だったようで、

1997年12月10日のノーベル経済学賞は、
「デリバティブの価値を決める新しい方法の開発」に
与えられることになりましたが、
喜びと悲しみが同居していたようです。

後にオプション価格の算出の
「ブラック・ショールズ式」として
フィッシャー・ブラックの名も後世に残ることとなりますが、

この「数式」にまつわる忌まわしきLTCM
(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)の破綻や、

デリバティブがルーツのひとつともなっている
昨今の世界金融危機を思いますと、
複雑な心境となりますが、(苦笑)

これは人の欲が経済を破壊したのであって、
純粋な学問としての彼らの業績は
汚れなきものであったと思います。

さて、

このノーベル経済学賞を受賞したマートン氏らの業績の影には、

1900年のフランスのソルボンヌ大学で
ルイ・パシュリエが著したとされる「投機の理論」で示された
時間という概念における確率理論による
「確率微積分」をヒントに

新たに確立されたとされる「伊藤の定理」が、
大きく貢献していたそうです。

「伊藤の定理」がどのようなものかは
私などには説明できるわけがありませんが、(苦笑)

ブラウン運動だのウィーナー過程だの
はたまたポール・レビーの確率論だのは、ともあれ、(汗)

ランダムな変化の中にある規則性に関する定理なのだそうで、

「ブラック・ショールズ式」は、伊藤の定理がなければ
この世に誕生していなかったようです。

伊藤の定理は、

ポール・サミュエルソンが「巨人」と呼び、
ときに「知られざる金融界の巨人」と呼ぶ人もいるという
日本人数学者の伊藤清氏によるものですが、

その伊藤博士が金融とは無縁の人であったことも興味深いですが
それよりも、華やかな表舞台のノーベル賞の受賞の影に

サミュエルソンにして「巨人」と言わしめた
ノーベル賞の陰の立役者の偉大な日本人がいたということは、

感慨ひとしおですね。凄いぞ日本。^^


<お知らせ>
10月13日(月)のブログはお休みいたします。m(_ _)m


FX モーゲージ債券のエピソード

NYダウが2004年10月以来となる10,000ドルを割り込み、
世界各国の株価が急落して、
為替も大きく揺れる相場となりましたね。

<週はじめ6日(月)の主な出来事>

独不動産金融大手のヒポ・リアル・エステートの救済策が
一度撤回されたり、欧州4ヵ国の首脳会議で
具体策が示されなかったことなども影響したか、
ドル円やクロス円、そしてユーロドルなどが
下窓を空けてのスタートとなりました。
その後も、金融不安を背景にリスク回避の円高傾向が続きました。
日経平均は前週末比−465.05円で取引を終えました。

ロンドン時間では、はっきりしない相場展開となりました。
独連銀がヒポ・リアル・エステートに
短期流動性を供給するとの報道がありました。

NY時間に発表されたカナダの住宅建設許可は、
市場予想よりかなり弱い−13.5%という結果になりました。
カナダの首相から「カナダは銀行セクターに危機を持っていない。
他の国と比べると比較的良い状況。」
との主旨の発言がありました。
NYダウが急落して、2004年10月以来となる10,000ドルの大台を
一時割り込み、欧州やブラジルなどの株価も軒並み急落して、
リスク回避の強い動意となって、ドル円とクロス円などが
一時パニック的な急落となりました。
世界銀行総裁が「G8は充分に機能していない。
危機は新興市場へ波及する可能性。
危機への対処は世界規模であるべき。」
との主旨の発言をしました。
シカゴ連銀総裁から「米国のコア・インフレ2.6%は高すぎる。
経済回復の見通しは不透明。住宅市場の不振が米経済のリスク」
との主旨の発言がありました。
終盤にかけて、ショートカバーなどで
ドル円やクロス円が反発しました。
NY原油も下落して87ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは一時800ドルを超える下落となって、
前週末比−369.88ドルで取引を終えました。

<昨日7日(火)の主な出来事>

日経平均が2003年12月以来の10,000円割れとなりました。
セントルイス地区連銀総裁が「米国のインフレは70年代以降で
最も不安定な状態。利下げは金融危機対応に正しい手段ではない」
との発言がありました。
東京時間ではドル円とクロス円が、様子見的な動きの後、
上下動しながらも、一時反発上昇する場面がありました。
豪RBA政策金利は、市場予想以上の1%の利下げとなりました。
日銀は政策金利を据え置くことを決定しました。
日経平均は前日比−317.19円で取引を終えました。

ロンドン時間では、ドル円とクロス円が再び軟調となりました。
仏中銀総裁が「フランスの銀行には問題はない。」
と発言しました。
英政府がロイヤル・バンク・オブ・スコットランドに
資金支援を行うか、などの英銀の資金難の噂に
一時ポンドが急落しました。
これにつれてドル円も一時下落しました。
その後、噂の一行であった英銀大手バークレイズが
噂を否定したこともあって、ポンドは徐々に反発しました。
午後5時半の英鉱工業生産と製造業生産高は、
ともに市場予想より弱い数字となりました。

NY時間では、IMF国際通貨基金が「銀行には、
世界規模で6750億ドル規模の資本注入が必要。
市場の混乱は世界経済にとって圧力」と発表しました。
ミネアポリス連銀総裁が「雇用は更に悪化し、
消費も低迷する可能性」と発言しました。
トリシェECB総裁が「危機は金融システムの根幹へと到達。
ECBは流動性に手を尽くすが限界もある」と発言しました。
バーナンキFRB議長が「成長見通しは悪化。下振れリスク拡大。
FRBは利下げを実施する用意。市場の機能と流動性確保に尽くす。
金融市場の混乱鎮静化が重要。」と利下げ示唆をしました。
FOMC議事録では「経済動向は不振。インフレ見通しはやや楽観。
金利据え置きは09年の緩やか景気回復に一致。」
という市場予想の範囲の内容で、
危機認識はこの時点では緩やかで、
現在のほうがより強い危機認識となっているようです。
米ブッシュ大統領が
「信用危機が悪化すれば米国はより深い景気後退。
協調行動に向け欧首脳と協議。厳しい局面だが米国は立ち直る」
との主旨の発言をしました。
英財務相が8日に銀行救済案を提示すると発表しました。
米消費者信用残高は、−79億ドルと
統計開始以来で最も縮小となりました。
NY原油は89ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは続落して前日比−508.39ドルで取引を終えました。

今日8日(水)は、
朝の8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
英NZIERのGDP予想、
朝の8時半に豪Westpac消費者信頼感指数、
午前9時半に豪住宅ローン、
午後2時に日銀金融経済月報、
日景気ウォッチャー調査(現況・先行き)、
午後6時に欧GDP(確報値)、
夜の7時に独鉱工業生産、
夜の8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜の9時15分に加住宅着工件数、
夜の11時に中古住宅販売保留、
などの経済指標が発表されます。
日銀金融経済月報と欧・独・米の指標には注目です。
また、英の銀行救済案にも注目です。

明日9日(木)は、
朝の8時50分に日機械受注、
午前9時に豪消費者インフレ期待、
午前9時半に豪失業率、豪新規雇用者数、
午後3時に日工作機械受注、
同午後3時に独貿易収支、独経常収支、
午後5時に欧ECB月例報告、
午後5時半に英商品貿易収支、
夜の8時に英BOE政策金利
(市場コンセンサスは据え置き〜0.25%の利下げ)、
夜の9時半に米新規失業保険申請件数、
夜の11時に米卸売在庫、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・英の指標には注目です。

さて今週はじめ、NYダウが2004年10月以来となる
10,000ドルの大台を割り込んで、
英FTSEは1987年10月以来最大の下げを記録、
日経平均は10,000円の大台を割り込んで、
また、ブラジルでは株価の急落に
2度にわたり取引が中となったり、
インドのSENSEX指数も約2年ぶりに
12,000の大台を割り込んで、
世界的な株安となってきています。

自律反発を期待する楽観論もある一方、
金融不安が欧州でも顕著となってきていて
「寄り合い所帯」の足並みの悪さも指摘され、
世界の金融市場は一段と不安定な状況となってきているようで、
一部では世界恐慌の始まりとの
悲観論も台頭してきているようです。

米FRBは、金融不安によるドルの流動性難を緩和するために、
市場への資金供給を9,000億ドルまで拡大するとして、
さらに一般企業へコマーシャル・ペーパー(CP)購入制度まで
設けるとしていますが、市場反応は冷ややかで、

また、米政府が金融危機対策への着手として、
まずは米国債を増発するとのことで、
米財政を不安視する声も強まっているようです。

市場の関心は、今週末にワシントンで開かれる
G7財務相・中央銀行総裁会議に向けられつつありますが、
どこまで「具体策」を示すことが出来るのかが、
焦点となってきそうです。

米株価のVIX指数(恐怖指数)も50を超えて
史上最高レベルとなっているようで、
為替相場も気を引き締めてトレードしていきたいものです。


さて今日は、モーゲージ債券のエピソードのお話です。

米リーマン・ブラザーズが破綻してから、
はや3週間が立とうとしていますが、

ニュース報道によりますと、
リーマン・ブラザーズ社が苦境にあった中でも、

CEOのリチャード・ファルド氏は、
なんと円換算で310億円もの巨額の収入を
苦しい会社から取り続けていたとのことで、
記者会見では、罵声を浴びせられていましたね。

このような報道を見ますと、
バンカメの会長に救済を断られ
「グリード(強欲)」と言われても
しかたなかったのかもしれませんね。

ちょっと、あきれてしまいます。

さて、

同じブラザーズでも、
1980年代のウォール街で燦然と輝いていた、
かつてのソロモン・ブラザーズでのお話ですが、

当時、同社のセールスマンとして勤めていたマイケル・ルイスが
著した「レイヤーズ・ポーカー」という本の中に
面白いエピソードがあります。

当時、金融の自由化の波にもまれ
経営が苦しくなっていた住宅貸付組合に対して、

「(ユーザーとの)ローン支払い契約書を担保にして、
 新しい債券を発行して市場に売りに出しませんか。」

と、ソロモン・ブラザーズは新企画を打ち出しました。

そう。今で言う「モーゲージ債券」ですね。

後にソロモン・ブラザーズは「モーゲージ王国」とも
呼ばれるようになるのですが、

開発当初、モーゲージ債券という金融商品の設計は、
なかなかたいへんなことでした。

金融の自由化で、もしも市中金利が下がってしまうと
ローンの借り手は早期に古いローンを償還して、
安いローンへ乗り換えるという「期限前償還リスク」と
呼ばれるものがあって、モーゲージ債券では
これを正確に評価しなければならなかったのです。

でも、当時のソロモン・ブラザーズには
後に「モーゲージ債券の父」と呼ばれることになる
ルーウィー・ラニエーリという人がいて、

ローン支払い者の地域別の綿密な動態調査とともに
ロケット工学の確率計算モデルを使って
モーゲージ債券の潜在リスクを計算して洗い出し
みごとに商品化に成功したのです。

そして、この新たに開発された金融デリバティブ商品を
猛烈な勢いで売りさばいたのが、
「ラニエーリ一家」と呼ばれた販売軍団で、
トレーダーとセールスマン達の連合軍でした。

なんと彼らは、全員が肥満体で、太目の体躯にワイシャツ姿、
そしてサスペンダーというズボン吊といういでたちで、(笑)
葉巻をくゆらす連中でした。

この格好は、当時のウォール街の象徴ともなって、
「ソロモン・スタイル」と呼ばれたそうです。

その「ラニエーリ一家」達は、
また無類のギャンブル好きだったそうで、
どんなに悪い札を手にしても、度胸と洞察力で勝ちを収める
「ライアーズ・ポーカー」という
ハッタリの名手でもあったようです。(苦笑)

マイケル・ルイスの著作でのエピソードによりますと、
ある日、ふらりとやって来たソロモンの会長に
ポーカーで100万ドル! の勝負を挑まれ、

ラニエーリ一家のトレーダーは、これをなんと受けて立ち、
平然とハッタリをかまして、
賭け金を1,000万ドルまで吊り上げて、
会長を撃退してしまう、お話が載っています。^^

当初、デリバティブの新商品のモーゲージ債券は、
ロケット・サイエンスを駆使した金融工学の天才達が開発して、
ハッタリの得意な荒くれギャンブラー達が
売りまくっていたというわけです。

そして…、

このモーゲージ債券がサブプライム問題の
ルーツの1つにもなったわけですが、

世界経済を激震させることになったサブプライム問題と
その後のデリバティブによる金融危機の時代を迎えてみると

どことなく感慨深いものを感じますね。

今、市場はブラックマンデーをも凌ぐ
未曾有の危機の非常事態を迎えているようです…。


FX情報をもっと見る
過去ログ
2017年07月(4)
2017年06月(4)
2017年05月(4)
2017年04月(4)
2017年03月(4)
2017年02月(4)
2017年01月(4)
2016年12月(4)
2016年11月(4)
2016年10月(5)
2016年09月(4)
2016年08月(2)
2016年07月(5)
2016年06月(4)
2016年05月(4)
2016年04月(4)
2016年03月(4)
2016年02月(4)
2016年01月(5)
2015年12月(3)
2015年11月(4)
2015年10月(4)
2015年09月(3)
2015年08月(4)
2015年07月(4)
2015年06月(4)
2015年05月(4)
2015年04月(4)
2015年03月(4)
2015年02月(4)
2015年01月(3)
2014年12月(3)
2014年11月(4)
2014年10月(4)
2014年09月(4)
2014年08月(4)
2014年07月(4)
2014年06月(4)
2014年05月(3)
2014年04月(4)
2014年03月(4)
2014年02月(4)
2014年01月(4)
2013年12月(3)
2013年11月(4)
2013年10月(4)
2013年09月(5)
2013年08月(3)
2013年07月(4)
2013年06月(4)
2013年05月(4)
2013年04月(4)
2013年03月(5)
2013年02月(4)
2013年01月(4)
2012年12月(4)
2012年11月(3)
2012年10月(4)
2012年09月(5)
2012年08月(3)
2012年07月(5)
2012年06月(3)
2012年05月(4)
2012年04月(5)
2012年03月(4)
2012年02月(4)
2012年01月(4)
2011年12月(4)
2011年11月(4)
2011年10月(5)
2011年09月(4)
2011年08月(3)
2011年07月(5)
2011年06月(4)
2011年05月(5)
2011年04月(4)
2011年03月(4)
2011年02月(4)
2011年01月(5)
2010年12月(4)
2010年11月(4)
2010年10月(5)
2010年09月(4)
2010年08月(5)
2010年07月(4)
2010年06月(4)
2010年05月(5)
2010年04月(4)
2010年03月(5)
2010年02月(4)
2010年01月(4)
2009年12月(7)
2009年11月(8)
2009年10月(7)
2009年09月(8)
2009年08月(9)
2009年07月(13)
2009年06月(13)
2009年05月(11)
2009年04月(11)