FX ビッグ・プレーヤーの仕掛けのお話

週末の今日は米雇用統計の発表ですね。注目されます。

<一昨日7日(水)の主な出来事>

NZの貿易収支市場予想よりは強い−5.20NZドルとなりました。
豪小売売上高は市場予想より強い0.4%となりました。
英財務相が「英国がリセッションを抜けるのは遠い。」
との主旨の発言をしました。
東京時間では主要通貨ペアは揉み合いの展開となりました。
日経平均は前日比+158.40円の7営業日続伸で取引を終えました。

ロンドン時間では
ドルが軟調となりました。
ポンドが堅調に推移しました。
独失業率は市場予想より弱い7.6%となりました。
欧生産者物価指数は市場予想より弱い−1.9%となりました。

ニューヨーク時間では、
米ADP雇用統計が市場予想より弱い−69.3万人となりました。
ドルの軟調が続きました。
しばらくポンドの堅調がつつきましたが、
NY午後から調整傾向となりました。
豪ドルが軟調に推移しました。
米半導体大手のインテルかせ売り上げ見通しを下方修正しました。
オバマ米次期大統領が「米景気刺激策は予算の上限近くで
一部のマスコミ報道ほどは大きくはならない見通し。」
とコメントしました。
NY原油は42ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−245.40ドルで取引を終え、
9000ドルの大台を割り込みました。

<昨日8日(木)の主な出来事>

豪貿易収支は市場予想より弱い14.48億豪ドル、
豪住宅建設許可数は市場予想よりかなり悪い
−12.8%となりました。
豪ドルの軟調が続きました。
ロケット弾がレバノンからイスラエルに
複数発射されたことが報道されました。
ドル円が一時反発を見せましたが、その後は軟調となりました。
日経平均は前日比−362.82円で引けて
9000円の大台を割り込みました。

ロンドン時間では
スイスの津業率が市場予想とおりの2.8%となりました。
ロケット弾がレバノンからイスラエルに複数発射されたことで、
中東情勢の地政学的リスクも手伝って、
円とスイスフラン買いの動意となり、ドル円が下落しました。
独貿易収支は市場予想より弱い97億ユーロとなりました。
スイスの消費者物価指数は市場予想とおりの−0.5%となりました。
欧GDP確報は、市場予想とおりの−0.2%、
欧失業率も市場予想とおりの7.8%、
欧業況判断指数は市場予想より弱い−3.17となりました。
独製造業受注は市場予想より弱い−6.0%となりました。
欧州株価は軟調な展開となりました。
英紙が「英政府が金融危機対策に紙幣を増刷」と報道しましたが、
英財務相が否定しました。
英BOE政策金利は大方の予想とおり0.50%の利下げとなりました。
英BOE声明ではインフレ率がさらに低下する見通しや、
ポンドの下落は英の輸出に与える景気後退の影響を和らげるとして、
ポンド下落の容認姿勢を見せました。
政策金利発表後は仕掛け的な動きもあったかポンドが上昇しました。

ニューヨーク時間では、
ユーロが反発しました。
米新規失業保険申請件数が市場予想より強い46.7万件となりました。
カナダのIvey購買部協会指数は
市場予想よりは強い39.1となりました。
米ウォールマートが四半期の利益見通しを下方修正しました。
ドル円は軟調傾向の揉み合いでの推移となりました。
上昇していたポンドやユーロに調整の動きが見られました。
米消費者信用残高は市場予想より弱い−79億ドルとなりました。
NY原油は41ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−27.24ドルで取引を終えました。

<週末の今日9日(金)の主な予定>

午後2時に日景気先行CI指数(11月速報値)、
日景気一致CI指数(11月速報値)
午後4時に独小売売上高(11月)、
午後6時半に英鉱工業生産高(11月)、英生産者物価指数(12月)、
午後7時に欧小売売上高(11月)、
午後8時に独鉱工業生産(11月)、
午後9時に加失業率(12月)、加雇用ネット変化率(12月)、
夜10時15分に加住宅着工件数、
夜の10時半に米非農業部門雇用者数変化(12月)、米失業率(12月)、
深夜12時に米卸売在庫(11月)、
などの経済指標が発表されます。
各指標には注目です。

さて、英国も0.50%の利下げとなって、1694年の英中銀創設以来で
初となる1.50%の政策金利となりました。
今月15日の欧ECBの追加利下げの動向が注目されます。

また、レバノンからイスラエルへロケット弾が複数発射されて、
中東情勢も年初から緊迫した情勢となっているようです。
今後の地政学的リスクでの円やスイスフラン買いの動向も
注目されます。

一方、オバマ米次期大統領がバージニア州で演説して
「米リセッションは長期化する可能性があり、失業率も2桁と
 なる可能性がある。迅速で強力な行動を取らなければならない。
 景気刺激策のコストは膨大だが悪循環を断ち切るためには
 必要なことである。経済を危機に追い込む金融機関の破綻は
 防がなくてはならない。3000億ドル規模の減税も実施の予定
 している。」
との主旨のコメントがされました。

また、7日に発表された米ADP雇用統計が、市場予想より
かなり弱い−69.3万人となりましたが、今回から新たな集計方式を
採用したとのことで、前回の11月値の修正でも約25万人減から
47.6万人減となって、今まで米政府の雇用統計と乖離の大きかった
米ADP雇用統計でしたが、これからは、より米政府発表の雇用統計に
近い数字が発表されることになりそうです。

そうしますと、今日の米雇用統計は市場予想よりも
悪い数字が発表される可能性もありそうですが、米雇用統計は
ビッグプレーヤーの事実買いの動きとなることも少なくはなく、
悪い数字となったとしても乱高下の動きには注意したいものです。


さて今日は、ビッグ・プレーヤーの仕掛けのお話です。

1933年のグラス・スティーガル法以来、
長い間、米国では金融機関としての銀行と
証券会社の兼業が禁止されていましたが、

世界金融危機となった昨年2008年9月には、
メリルリンチは米銀と合併、モルガン・スタンレーは
三菱UFJからの出資を受け入れ、
ゴールドマンとともに銀行持ち株会社となって、
ウォール街の象徴であった投資銀行が
わずか一週間で消えてなくなりましたね。

デリバティブで深い痛手を負うこととはなりましたが、

政府系のソブリン・ファンドや中国系商業銀行、
そして、政府支援を受けた米シティなどのメガバンクや、
ヘッジ・ファンド筋などとともに、
ビッグ・プレーヤーたちは、
いまなおマーケットに多大な影響力を持っているようです。

まぁ、マーケットは仮面舞踏会のようなところもあるようで(笑)

インターバンクはある程度は把握できるとしても、
一般トレーダーはビッグ・プレーヤーたちの手口や挙動は
あまり窺(うかが)い知れないところですが、

巨大なマネーを操るビッグ・プレーヤーたちは、
利益を得るために、ストップ狙いの仕掛けを
してくることもしばしばあるようで、
彼らの動きには注意がいる場合があります。

一説によりますと、あまり大きな材料のないときは、
東京、ロンドン、ニューヨークなど循環するマーケットの
直前のマーケットの高値安値を少し超えるところまで、
値を吊り上げたり(押し下げたり)して、ストップを付けに
動くことがあるそうです。

ストップを付けて、その方向へレートの動きが加速して、
一般トレーダーがブレークアウトに追従しようとフォローして
ブレークが始まったかようになったときに、
仕掛けた彼らはさっさと利食いの手仕舞いをする
という寸法のようです。

そして、一度、逆に仕掛けて揺り戻す、
ヘッドフェイクのようなダマシを演じることもあるようで、
いろいろ複雑なこともありますが、

このようなことがあってか、けっこう市場替わりでは
ブレークもどきのダマシのような動きが多いのかもしれませんね。

また、大きな材料が出ると、それをどんどん煽るような挙動で
(今までの流れと違っても)相場に強い動意を
誘発させることもありますが、

特に大きな材料のないときには、レートがレンジの中へと戻ったら、
それまでのトレンドに沿う格好で、基本的に同じ方向への
ストップ狙いの仕掛けをすることが多い、とも聞きますが、
そう言われてみれば、そのようなフシがあるような気もしますね。

もしかすると、トレンド発生時での
段々畑のようなレートの挙動にも
影響しているのかもしれませんね。(謎)

市場参加者の動意が徐々に醸成されたような動きではなく、

特にファンダメンダルズ的な材料もないのに、
突然、ぐいぐいと動くときには、
どうもビッグ・プレーヤーたちの巨大資金による
ストップ狙いの仕掛けの可能性もありそうですね。

このようなときの作戦ですが、
ダマシの動きと敬遠するのも一策ではあるものの、(苦笑)

狙いが直前のマーケット・レベルでの
ストップオーダーの執行ならば、

ぐいぐいと来たら、直前のマーケットの高値安値を
越えるあたりまで、(あまりブレークの深追いはせずに)
とりあえず、逆の動きが出るまでの相乗りをしてみるのも
作戦となるかもしれません。

もちろん、すべてのブレーク的な挙動が
ストップ狙いのダマシとなるわけではなく、
ニュースやファンダメンタルズなどを背景とした
真性のブレークもありますので、

直前のマーケットの高値安値を少し越えて動いて止まったあたりが、
ストップ狙いのダマシと真性ブレークの判断のポイントと
なるのかもしれませんね。

今日もきっと彼らは仕掛けてくる。。。はて? (笑)


FX 松下幸之助さんのツイてるお話

FOMC議事録では、当面、政策金利を低水準に維持する
ことが表明されましたね。

<一昨日5日(月)の主な出来事>

東京時間では主要通貨が様子見的な揉み合いの展開となりました。
大発会の日経平均は前年末比+183.56円で
9000円の大台を回復しました。
日自動車販売台数(12月)は前年比−22.3%となりました。

ロンドン時間では、
ミラノ市への融資にからみ欧州大手行が訴訟を起こされる
という報道やロシアのガス供給削減などを
材料としたものかユーロが下落して、
また、オバマ米新政権への期待も後押ししたか、
ドル円が上昇する展開となりました。
次回G7が2月13日〜14日に開催されることが報道されました。

ニューヨーク時間では、
オバマ米次期政権で景気刺激策のため3100億ドル規模の減税が
行われるかとの観測もあってか、
ユーロの軟調も手伝ってドルが上昇しました。
その後、いったん調整的な動きが見られました。
ユーロの軟調が続きました。
ポンドは英FSAが「空売り情報の開示義務期間を
6月30日まで延長する案」を示したことが好感されたか、
堅調な展開となりました。
米建設支出は市場予想よりは強い−0.6%となりました。
NY原油は48ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−81.80ドルで
9000ドルの大台を割り込みました。

<昨日6日(火)の主な出来事>

ユーロの軟調が続きましたが、
主要通貨ペアの多くは前日NYでの動きを
調整する展開となりました。
日経平均は前日比+37.72円の小幅続伸で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ドルが堅調に推移しました。
欧消費者物価指数(速報)は市場予想より弱い1.6%となり、
物価上昇率が政策目標の2%未満となりました。
追加利下げ観測も後押ししたか、ユーロの軟調が続きました。
ポンドも一時軟調となりました。
NY原油先物が一時50ドル台となりました。
カナダの鉱工業製品価格は
市場予想より弱い−2.6%となりました。

ニューヨーク時間では、
米ISM製造業景況指数が市場予想より強い40.6、
製造業受注指数が市場予想より弱い−4.6%、
中古住宅販売保留が市場予想より弱い−4.0%となりました。
ポンドが堅調に推移しました。
ドル円は軟調傾向となっていきました。
ユーロが徐々に反発を見せました。
オバマ米次期大統領が、景気対策を実施すれば、
米財政赤字は1兆ドルを超してGDPの6%をはるかに上回る
可能性があるとの認識を示しました。
FOMC議事録では「経済収縮は長期化する懸念。
インフレが低水準にとどまる。景気は09年下半期に回復へ向かう。
FF金利は、当面、低水準で維持すると表明。」
政策手段を用いても、経済見通しは下向きリスク。」
などの認識が公開されました。
NY原油は48ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+62.21ドルで取引を終え、
辛うじて再び9000ドル台を回復しました。

<今日7日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(11月)、
午前9時半に豪小売売上高(11月)、
午後5時55分に独失業率(12月)、独失業者数(12月)、
午後7時に欧生産者物価指数(11月)、
夜9時に米MBAローン真性指数、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減数(12月)、
夜10時15分に米ADP雇用統計(12月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・独・欧・米の指標には注目です。

<明日8日(木)の主な予定>

午前9時半に豪貿易収支(11月)、豪住宅建設許可件数(11月)、
午後3時45分にスイス失業率(12月)、スイス消費者物価指数(12月)
午後4時に独貿易収支(11月)、独経常収支(11月)、
午後7時に欧GDP(確報値)、欧失業率(11月)、欧業況判断指数(12月)
午後8時に独製造業受注(11月)、
夜の9時に英BOE政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
夜の10時半に米新規失業保険申請件数(1月)、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数(12月)、
明け方5時に米消費者信用残高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・欧・英・の指標には注目です。

さて、イスラエル軍によるパレスチナ自治区のガザへの
攻撃が激化して、フランスのサルコジ大統領や
退任間際の米ブッシュ大統領の停戦呼びかけにも、
ハマス側も徹底抗戦の構えのようで、
きな臭い状況となっています。

また、原油が再び上昇していますが、
ロイターによるエコノミスト70人を対象とした調査によりますと、
15日の欧ECB政策金利は、−0.50%の予想が46人で、
−0.25%の予想が9人、据え置き予想が15人であったそうです。

そして、ポンドが堅調ですが、8日(木)に英BOE政策金利発表も
迫っていますので、調整の動きには注意したいものです。

一方、マーケットは就任式を20日に控える米次期大統領の
オバマ新政権への期待感も強く、「オバマ・ユーフォリア」
とも呼ぶアナリストもいるようですが、
実体経済は今だ最悪期でもあるために、流れに乗りながらも、
期待先行ゆえに反動への警戒感だけは怠れないようです。


さて今日は、松下幸之助さんのツイてるお話です。

松下幸之助さんと言えば、
ご存知、パナソニック(旧松下電器産業)の創業者で、
経営の神様とも呼ばれていた人ですね。

松下幸之助さんは、その生い立ちは
決して恵まれたものではなかったようで、

お父さんが今で言うトレーダーの相場師で、
米相場ですってんてんになり、
すべての財産を失ってしまった家に育ちました。

そのようなわけで、学校にも行けません。
九歳のときに小学校を中退して、
大阪の火鉢屋さんに奉公に出され、
十人家族は離散することとなります。

普通であれば、とても運が良いなどとは言えず、
とても悲惨な状況であったと思いますが、

なんと松下幸之助さんは、当時を振り返り、

「わしは学校にほとんど行っていなかったから良かった。
 (中略)
 だから、分らないのが当たり前。
 何でも人に尋ねることができた。
 おかげで、たくさんの人から良い知恵を貰(もら)って、
 会社を発展させることができた。」

と述べられています。(1998/3 PHP 江口克彦氏の記事)

「体が弱かったのも、運が強かった。
 だから、人に仕事を思いっきり任せ、そして人も育ち、
 優れた人材になってくれた。」

まぁ、なんとうポジティブ思考なんでしょう。(驚)

そして、こんなエピソードもあるそうです。

会社を始めたころ、松下幸之助さんが自分で作った
二股ソケットなどの製品を自転車の荷台にくくりつけた箱に入れて
電車道を走っていたところ、線路に自転車のタイヤをとられて
転んでしまいました。

大切な商品は路面に飛び散るわ、大勢の人に見られるわ、
怪我をするわ、

それだけではありません。
電車が警笛を鳴らして近づいてくるではありませんか。

そして…、

文字とおりの危機一髪、
松下幸之助さんは電車に轢(ひか)かれずに助かります。

普通であれば、なんとも運の悪い出来事で、
「ちぇ、まったくツイていないぜ。チキショー! 」
とも言いそうな場面ですが、(苦笑)

松下幸之助さんは、後日にこう語っています。

「自分は運が強かった。ツイていた。
 だから、電車に轢かれずに死なずに済んだ。」

映画の1シーンのようでもあり、
ここまでのポジティブ思考には驚かせられますが、(笑)

さすが「世界の松下」と言われる企業を創った人だけあって、
凡人とはだいぶん違うようです。

「すべてを肯定的に捉える」様には驚かされますね。

さて、

トレードでも売り買いのクリックを間違えて、
「あっ、しまった!」と思いきや、
その間違いが功を奏して、結果的に儲かってしまった、
などということも、稀にではあってもあることで、

これは文字とおりの「ツイているぜぃ。」ですが、(苦笑)

損切りできずに口座を飛ばして、
「損切りの大切さを身に染みて学ぶ」のも、

大きな損失はたしかに痛いけれども、
その後の長いトレード生活で
とても良い教訓となることもありますね。

私も大豆の先物以来、数々の失敗経験で相場を学んできました。

まぁ、松下幸之助さんのような
ポジティブ思考までは難しいとしても、
高い授業料を払うこととなった負けトレードでは、
せめて何がしかの有益な学びを得たいものです。

かつてのジェシー・リバモアもそうですが、
現在活躍しているベストトレーダーと呼ばれている人達の多くも、
何度か口座の資金上での「破産」をしているようですね。

著名トレーダーのマーセル・リンクはこう語っています。

「私も利益が出せるようになるまでかかったコストは、
 7万5,000ドルにも及んだ。(中略)
 成功するトレーダーと負け続けるトレーダーとの決定的違いは、
 犯した過ちの扱いにある。良いトレーダーは、自分の犯した
 過ちを記録して、そこから学ぼうとするが、悪いトレーダーは、
 同じ過ちを何度も繰り返して、そこから何も学ぼうとしない。」

悪い記憶は捨て去って、
気持ちも新たにトレードするのも大切ですが、

「負けトレードに学び多し」でもあり、
授業料分は何がしか身に付く教訓は得たいものですね。

負けに学べばツキがくるとか。。。(笑)

今年もトレードでは良い年にしたいものです。^^


FX 「2009年談義」のお話

新年明けましておめでとうございます。

昨年はたいへんにお世話になりました。
ありがとうございます。 m(_ _)m

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、外為マーケットは2日からオープンとなっていますが、
今年もトレードのスタートですね。

<週はじめでゴトウ日の5日(月)の主な予定>

朝7時半に豪AIGサービス業指数、豪AIG建設業指数、
午後2時に日自動車販売台数(12月)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(12月)、
午後6時半に英PMI建設業(12月)、
深夜12時に米建設支出(11月)、
などの経済指標が発表されます。
なお、午後4時に予定であった独小売売上高指数は
9日(金)に変更となったようです。
日本の株式市場は今日が大発会で午後から休場となります。

<明日6日(火)の主な予定>

午後6時に欧PMI複合(12月)、欧PMIサービス業(12月)、
午後6時半に英PMIサービス業(12月)、英外貨準備高(12月)
午後7時に欧消費者物価指数速報(12月)、
夜10時半に加鉱工業製品価格(11月)、加原料価格指数(11月)、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(12月)、米製造業受注指数(11月)
米中古住宅販売保留(11月)、
深夜4時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
欧(速報)・米の指標には注目です。

そして、今週の1月7日(水)からの主な注目材料は、

7日(水)に、NZの貿易収支、豪小売売上高、独失業率、
欧生産者物価指数、米チャレンジャー人員削減数、
米ADP全国雇用者数、

8日(木)に、豪貿易収支、豪建設許可件数、豪住宅建設許可件数、
スイス失業率、スイス消費者物価指数、独貿易収支、欧GDP(確報)、
欧失業率、欧業況判断指数、独製造業受注、英BOE政策金利、
米新規失業保険申請件数、加Ivey購買部協会指数、米消費者信用残高

9日(金)に、独小売売上高、英生産者物価指数、英鉱工業生産、
英製造業生産高、欧小売売上高、独鉱工業生産、加失業率、
加雇用変化率、加住宅着工件数、米失業率、米非農業部門雇用者数、
米卸売在庫、

などがあります。

さて、世界的な金融危機で経済が激震することとなった
2008年でしたが、新年初のマーケットは、
米12月ISM製造業景況指数が32.4と市場予想を下回ったものの、
昨年末に米財務省が米金融安定化法案を拡大準用して、
米自動車のビッグ・スリーの救済指針を発表したことや、
昨秋の米シティで実行した金融機関の救済策を
他行にも適用するとして、金融機関の不良資産の
将来損失を米政府が肩代わり保証する制度の導入が
2日に発表されたことなども後押ししたか、
NYダウが前年末比+258.30ドルで9000ドルの大台を回復して
外為市場でも米ドルが堅調な展開となるスタートとなりました。

一方、欧州通貨はゼロ金利政策も視野に入れた
利下げ期待もあるためか、軟調な展開が見られましたが、
今週8日(木)の英BOE政策金利の発表が注目されます。

また、米次期大統領のオバマ氏の就任が20日に迫っていて、
1兆ドルにもなるとされる景気対策に市場の期待が高まる一方、
米共和党からは、「景気対策についてきちんと議論されていない。」
との慎重論もあるようで、今後の議会指導部との協議の行方も
注目されます。

年始相場ですが、今週から市場参加者も増えてくると
思われますものの、市場の薄みを衝くチョッピーな動きにも
気をつけてトレードしていきたいものです。


さて新年の今日は、「2009年談義」のお話です。

100年に一度の経済危機とも言われた歴史の一ページの
2008年が暮れて、早くも2009年のスタートとなりましたね。

正月休みも、ほんとうに「あっ」という間ですが、(苦笑)
この時期になりますと、今も変わらず
2009年はどんな年になるかとの談義が盛んになります。

まぁ、チャートを主要ツールにトレードするトレーダーにとっては
「経済予想も占いみたいなもの」ですが、
そうは言ってもちょっとだけ気になるものですね。(笑)

占いといえば、日経新聞のコラムにも

「アメリカに大天文台が多いのは、ニューヨークの相場師が
 星うらないをして貰(もら)いたさに寄付するからだ。」

という昭和の異端作家の稲垣足穂の「天文学者というもの」にある
一文が紹介されていましたが、

1988年5月15日のニューヨーク・タイムズにも

「億万長者は、占星術を信じない。
 しかし…、大富豪は活用する。」

というお話が載っていたのだそうで、

昔も今も、将来と行く末は多くの人の関心事ですね。

また、株式相場の格言と呼べるものかどうかは知りませんが、

「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、
 未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。
 戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、
 丑(うし)はつまづき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」

という、なんとも語呂合わせのようなものがありまして、

2008年の子(ね)年の「繁栄」は大はずれとなりましたが、(笑)

今年2009年は丑(うし)年で、この言葉によれば
株式相場は「つまづき」の年なんだそうです。(苦笑)

たまたまとは思いますが、

12年前の丑年の1997年では、アジア金融危機となって、
日本でも山一証券や三洋証券、そして北海道拓殖銀行など、
けっこう大手の金融機関が姿を消しましたね。

また、書店に行きますと、ここかしこに
おぞましいほどに悲観的な題名の経済関連の書籍が並んでいます。

まぁ、世界の株式時価総額は2008年のたった1年で、
30兆ドルが消滅して半減してしまったとも言われていて、
世界経済を牽引してきた米国の個人消費も
過去最悪の冷え込みとなっていて、
発表される経済指標もほとんど軒並み悪く、
新興国の経済も大きな打撃を受けている状況では、
実体経済の悪化が1年で終わるとは考えにくいようで、

アナリストの2009年経済予測では、
ダウ6000ドル台説や、ドル円70円台説まであるようですね。(凄)

しかし、ウォール街の言い伝えともなっている
ジョン・テンプルトンの有名な言葉

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

によれば、悲観の中にこそ強気相場の芽が生まれるのだそうで、

今だ実体経済の底は見えないようですが、

未来を織り込む相場では
曙光が見えてくる一年となるかもしれませんね。

そう言えば、チャートなどはただの過去の記録に過ぎないと、
チャートでトレードするなどということは、
占いをするようなものと言われていた時代がありましたが、(苦笑)

上がるか下がるか保ち合うかの3通りを見るだけならば、
チャート分析は間違いなく占い以上の効能があるようです。

経済予測では悲観論優勢の2009年のようですが、
売りからでも買いからでもトレードできるFXなれば、
あまり先入観のバイアスなく、チャート自体を良く見て
しっかりトレードしていきたいものです。


FX マエストロと塞翁が馬のお話

本年もたいへんにお世話になりました。 m(_ _)m

明年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。

<一昨日24日の主な出来事>

オセアニア時間から東京時間午前中にかけて
ドル円や豪ドル円などクロス円が
レンジの範囲ながら軟調となりました。
ドルストレートは上下動ながらも強含みの展開となりました。
日景況判断BSIの大企業製造業は−44.5、
日景況判断BSIの全産業は−35.7となりました。
日経平均は22日終値比−206.68円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ポンドが一時軟調となるも、取引が閑散であったか
主要各通貨は上下動の揉み合いの展開となりました。

ニューヨーク時間では、
米個人所得が市場予想より弱い−0.2%、
米個人支出は市場予想よりは強い−0.6%、
米PCEコア・デフレータが市場予想よりやや強い0.0%、
米耐久財受注が市場予想よりは強い−1.0%、
米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い58.6万件、
などの結果となりました。
カナダのGDPは市場予想とおりの−0.1%となりました。
主要通貨ペアはレンジの範囲の上下動の揉み合いとなりました。
NY原油は35ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは午後が休場となって
前日比+48.99ドルで取引を終えました。

<昨日25日の主な出来事>

米GM関連の金融会社GMACの銀行持株会社への移行が承認されて、
TARP(不良資産買取プログラム)の対象となりました。
日銀政策会合議事録では
「日経済回復の条件が整うには時間を要する。
生産は減速が速まる可能性。」
などを認識していることが明かされました。
閑散な取引であったようで小幅な値動きの展開となりました。
日自動車生産11月の対前年比は−20.4%となりました。
日住宅着工件数は市場予想より弱い0.0%、
日建設工事受注は−12.5%となりました。
日経平均は前日比+82.40円で取引を終えました。

ロンドンとニューヨークは、
クリスマスで休場となりました。

<週末の今日26日の主な予定>

朝8時半に日失業率、日全国消費者物価指数、日家計調査消費支出、
朝8時50分に日鉱工業生産、日小売業販売額(速報)、
午後2時に日中小企業景況判断、
などの経済指標が発表されます。
日本を除く主要市場が祝日休場です。
米国は金融市場がNY午前中までで休みとなります。

さて、世界的な経済危機となった歴史的な激動の2008年も
暮れようとしています。2009年の経済予想も厳しいものと
なっているようですが、良い兆しの見える新年となることを
期待したいものです。

新年となりますと、いよいよオバマ次期大統領の政権が
スタートしますが、新政権の陣容も固まったようで、
副大統領に上院外交委員長のジョセフ・バイデン氏、
首席補佐官にランボーの異名のあるラーム・エマニュエル氏、
安保担当にNATO軍司令官のジェームズ・ジョーンズ氏、
国家経済会議委員長に元財務長官のローレンス・サマーズ氏、
経済再生諮問会議議長に元FRB議長のポール・ボルカー氏、
そして閣僚は、国務がヒラリー・クリントン氏、
財務にNY連銀総裁のティモシー・ガイトナー氏、などなど、
一部の口の悪いアナリストは第3期クリントン政権と
揶揄する人もいるものの、
超党派で経験重視のそうそうたる面々での船出となります。

1兆ドル規模になるとも言われる大型の景気刺激策も
用意しているとことで大きな期待が集まっているようです。

今年はもうトレード納めとなりました。
本年はお世話になりました。 m(_ _)m

明年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。


さて年末の今日は、マエストロと塞翁が馬のお話です。

2008年もクリスマスが終わると、
街の商店街ではもう正月の飾りつけがされて、
世界的な経済危機となっ今年も暮れようとしていますね…。

さて、経済激動の最中(さなか)の2008年10月23日、
米下院の「監視・政府改革委員会」で開かれた公聴会で、
議員による執拗なまでの責任追及に、
深いしわのある一人の男が苦悩の表情で重い口を開きました。

「私は過ちを犯した…。
「金融機関の自己利益の追求が株主や株主資本を
 最大限守ることになると思い込んでしまった点で
 私は過ちを犯してしまった…。」

その男の名は、アラン・グリーンスパン氏。

米FRBの議長を約18年務め、
市場との巧みな対話で世界経済を成長へと導き、
経済のマエストロと呼ばれたその人でした。

問われたのは、証券化商品を活用した
信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライム)を放置して、
住宅バブルを作ってしまったという「罪」についてでした。

「規制を求めなかった点において、間違いを犯したのではないか」

と議員たちに詰め寄られたのです。

その公聴会で、グリーンスパン氏は中空に目をやり、
あの時を回想していました。

それは、2002年11月6日のFOMCでのことでした。

当時は冷戦も終結して経済のグローバル化が進み、
インフレ率を驚くほど低下させて、デフレの影も忍び寄っていて、
その中での政策金利の決定でしたが、

地区連銀総裁たちの意見を一通り聞いた後、

「それでは私の考えを申し上げる…。」

とマエストロはFOMCの席上で発言しました。

「米国の異例の住宅ブームが将来にわたり
 無限に続くことはありえない…。
 そして、我々の決定は過ちになるかもしれない。
 しかし、動かないことで間違いを犯せば
 それはかなり高い代償を払うこととなる…。」

こうして、FOMCは政策金利を1.75%から0.5%引き下げ、
FFレートを1.25%と決定したのでした。

その後、2003年6月にも追加利下げに踏み切り、
1.00%という超低金利政策をおよそ1年間にわたって続ける
こととなりました。

銀行と証券会社の垣根であったグラス・スティーガル法が
1999年になくなるなどの規制緩和の温床の中で、
この米国の超低金利政策で溢れたマネーは、密かに
デリバティブの怪物を大きく成長させていったのでした。

そして、グリーンスパン氏のあとを継いだバーナンキFRB議長も
2007年春のG7の頃まではサブプライムローン残高は
住宅ローン市場全体の一割程度に過ぎなく
問題はないとの認識でしたが、

その後、2007年7月には1000億ドル以上に上る可能性があると
苦悩の表情で議会証言することになりました。

ところが、実態は大手金融機関の損失をあわせただけで
バーナンキFRB議長試算の軽く10倍以上であることが
しだいに明らかとなってきました。

それどころか潜在損失は世界にわたり
6兆ドルにもなるのではないかと
ささやかれる事態となっていきました。

そして、物語は米リーマン・ブラザーズの破綻をトリガーとして
金融危機は世界へ波及して、未曾有の世界経済危機へと進んで、

世界を震撼させることとなりました。

資産膨張は一気に収縮して、
世界の株式時価総額は2008年のたった1年で、
30兆ドルが消滅して半減してしまったのでした。

そう…。

誰も…、否、少なくとも世界の為政者も、
そしてFRB議長でさえも
サブプライム問題がこうまでに至るとは
判ってはいなかったのですね。

* * * * * * *

その世界金融危機という
歴史の大きな1ページの2008年が暮れ行きます…。

さてもしも、中国古書の「淮南子(えなんじ)」に書かれている

「人間(じんかん)万事塞翁が馬」が
時を経てもなお正しい理(ことわり)ならば、

大悪の2008年は、とても善き事の始まりであるわけで、

明年の2009年はしばし厳しいながらも、
大いなる善き事の兆しの曙光が見えてくる1年ともなりそうで、

希望的観測ではあっても、そうなればと願いたいものです。


※ 明年2009年は1月5日(月)から更新させていただく予定です。


FX 「難平について考える」のお話

ボクシングの内藤大助選手が4度目の防衛を果たしましたね。^^
挑戦者の山口選手も頑張って素晴らしい試合でした。

<週はじめ22日(月)の主な出来事>

NZの経常収支は市場予想とほぼ同じ−59.9億NZドルとなりました。
豪新車販売台数11月は−0.5%となりました。
日銀金融経済月報では「日金融環境は厳しい方向へ急速に変化。
生産は大幅な減少。企業景況感は悪化。輸出は大幅に減少。」
などが報告されました。
白川日銀総裁が「米景気後退は戦後最長となる可能性高い。
景気は悪化。先行きも当面厳しさ増す可能性。」
との認識を示しました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなりました。
日経平均は米政府による米自動車メーカー融資発表を好感したか、
+135.26円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GFK消費者信頼感調査が市場予想とおりの2.1、
独輸入物価指数が市場予想より弱い−3.4%となりました。
ポンドがしばらく軟調に推移しました。
欧鉱工業新規受注は市場予想より弱い−4.7%となりました。
ユーロがしばらく堅調に推移していましたが、軟調に転じました。
中国人民銀行が1年物預金金利と貸出金利を27bp引き下げ、
預金準備率を0.5%ポイント引き下げました。

ニューヨーク時間では、
NYダウが軟調に推移しましたが、
ドル円とクロス円が揉み合いながらも
やや反発する展開となりました。
終盤は主要各通貨ペアは小幅な揉み合いの展開となりました。
NY原油はここのところ軟調が続き39ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは終盤戻すも前週末比−59.42ドルで取引を終えました。

<昨日23日(火)の主な出来事>

NZのGDPは市場予想よりは強い−0.4%となりました。
日本市場が祝日休場で、主要通貨ペアは
小幅な揉み合いの展開となりました。

ロンドン時間では、
欧経常収支(季調済)が−64億ユーロとなりました。
英GDP(確報)は市場予想より弱い−0.6%となり、
英経常収支は市場予想よりは強い−77億ポンドとなりました。
ドル円が一時やや軟調に推移して
その後反発する上下動となりました。
ポンドが一時軟調になりその後反発する上下動となりました。

ニューヨーク時間では、
米GDP(確報)は市場予想とおりの−0.5%、
米個人消費は市場予想より弱い−3.8%、
米コアPCEは市場予想とおりの2.6%となりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数は
市場予想より強い60.1となりました。
米中古住宅販売件数は市場予想より弱い
統計開始以来最低の449万件、
米新築住宅販売件数も市場予想より弱い40.7万件、
リッチモンド連銀製造業指数も市場予想より弱い−55となりました。
構成項目の雇用指数も−40と弱い数字となりました。
市場ではドル買い動意となって、ドルが堅調に推移しました。
クロス円は振幅の大きな上下動となりました。
NY原油は39ドルあたりで取引を終えました。
NYダウは前日比−100.28ドルで取引を終えました。

<今日24日(水)の主な予定>

朝8時50分に日景況判断BSI、日通関ベース貿易収支、
夜9時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜10時半に米個人所得、米個人支出、米PCEデフレータ、
米耐久財受注、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加GDP、
などの経済指標が発表されます。
米・加の指標には注目です。
今日はNY市場がNY午後から休場となります。

<ゴトウ日の明日25日(木)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午後1時に日自動車生産、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、
などの経済指標が発表されます。
この日は日本市場を除く欧米各市場などが休場となります。

さて、米12月の中古住宅販売戸数は−8.6%の449万戸で
過去最大の減少となり、住宅価格も−13.2%と
1968年の調査開始以来で過去最大の下落率となって
5ヵ月連続の下落となりました。
米住宅産業の底はまだまだ見えない状況のようです。

また、ロイターのコラムには、「今年の主要国経済は、
最も悲観的なエコノミストの見方以上に悪化し、
景気後退(リセッション)がいかに急速に世界各国に
広がったかを物語っている。」と論述していて、

世界に誇るトヨタ自動車さえも2009年3月期の業績が
連結営業赤字に転落する見通しになるなど、
世界的経済危機は日本経済も震撼させています。

そして、日経新聞の報道によりますと、
調査会社QUICK QBR が調査した純資産残高百億円以上の
追加型公募株式投信の07年末から08年12月18日までの
調査対象の資産価値を示す基準価格の変化では、
基準価格が昨年末に比べて上がったのは434本中わずか11本で、
ほとんどの投信がマイナス運用となって、
基準価格が平均で40.7%下落したのだそうで、
プロが運用する投信も世界的な経済危機により
厳しい状況となっているようです。

さて、2008年もあと一週間ほどで幕を閉じますが、
世界のマーケットはクリスマス休暇時期に入り閑散となって
きていますので、トレードする場合はマーケットの薄みを衝く
チョッピーな動きにも注意したいものです。


さて今日は、「難平について考える」のお話です。

難平(ナンピン)とは、ご存知、
たとえば買いポジジョンであれば下がるほどに買い増していって、
買いポジションの平均値を下げていく方法で、

どこかで相場が上昇に転ずれば
「めでたしめでたし」となるわけですが、

およそ正統とされるトレードの解説書には、
難平は破産の危険性がありよくない方法とされていますね。

ところが、米相場が盛んであった日本の江戸時代の
相場の秘伝書には難平を一部推奨するかと思われる記述もあり、
各家には難平に対する見解の相違があったようです。

商家秘録という古書には、

「或いは思入れ違いたる所にて、是程の損にて仕舞と分別し、
 又は一ぱい平均(なら)して、其の上にても違ふならば、
 あやまりて早く見切り仕舞ふべし。
 最初に計りし損より多く損すべからず。」

と、一回の難平は善しとして、それでもダメだったら
損切りをすることを奨めています。

また、三猿金泉秘録という古書には、

「三割の高下に徳は転変(ドテン)し損は平すが秘密なりけり」

と、三割くらいの相場の高下ではトレンド転換することがあるので
損は難平で平均化すべきとあります。

しかし一方、18世紀に米相場の神様とも言われた
伝説の相場師 本間宗久の宗久翁秘録には、

「不利運の時、売平均(ならし)買平均決してせざるものなり」

と、難平を禁ずる記述をしています。

また、近年では有名なW.D.ギャンが
"Twenty-eight Valuable Rules"の第13条で

「難平はトレーダーがするかもしれない最悪の失敗の1つである」

と、述べています。

うーん。どうも大御所でも見解が異なっているようですね。(苦笑)

確かに難平は安易に用いますと破産することがあります。

ところが一方、レンジ相場では
負けトレードを勝ちトレードにする魔法となることもありますね。

難平は、破産に導く悪魔のトレード法となることもあり、
ときに救済のトレード法となることもあるわけで、

まぁ、薬で言いますと効能も強いが、
用法を誤ると死に至ることもある「劇薬」であるようです。(苦笑)

正しい難平の仕方というものがあるのかどうかは知りませんが、
昔から「下手な難平怪我のもと」とも言われていて、

多くの経験談によれば、

トレンドが明確なときに、
これに逆らった難平は致死率が極めて高く、
また、資金が少ないときの難平も即死となることがあるようで(笑)
この「劇薬」の服用には注意がいることは間違いないようです。

難平がうまくいくには値が戻ることが前提となりますので、

せいぜいトレードを執行するときに見ている時間軸で、
レンジが明確に見て取れるときのみ、

そのレンジの上限あたりからの売りで、
上ブレてしまった範囲で用いるか、

そのレンジの下限あたりからの買いで、
下ブレてしまった範囲で用いるか、

などレンジの範囲に「劇薬」服用は限定されるようで、

ブレが逆方向のトレンドへと転換となっても
食い下がることがないように、

一段上の時間軸のレンジ上限(下限)まで至った場合は、
「絶対に損切る」鉄の掟となる絶対ルールを自身に強く課す
必要は少なくてもありそうですね。

しかし…、

劇薬の難平は、常用すると麻薬のように習慣化して
中毒となってしまうことも多いようで、

魔力に魅せられて理性やルールなどは粉々に飛び散ってしまいます。

誰も叱ってくれない自由という厳しい環境で、
常習化してしまうと、この誘惑を弱い自分自身の精神力で
乗り切るのは容易なことではありません。

ときにトレンドは月単位はおろか年単位となるほど続くこともあり、
トレンドに逆らった難平に嵌まり込むと、
たった1つの負けで破産となる可能性を秘めているだけに、

難平は正しく使いこなせると良い手法となる可能性も大きいものの、

魔法のようにどんなに勝率が向上しようとも、
飲んではいけない「劇薬」や「麻薬」なのかもしれませんね。

やはり、見込みや思惑違いの含み損は、負けを認めて
決めた損切りポイントで切って捨てるのが良いのかもしれません。

人の理性は弱きものなれば、

「見切り千両、損切り万両。 引かれ玉は投げよ。」が正解で、

難平に頼らず勝ちトレードを多くする技術を磨いて
トレードは勝ちと負けとの糸を紡(つむ)いで
トータルでの勝ちを目指していくものなんでしょうね。


FX トレードと直観のお話

今週は、明日が日本市場がお休みで、
その後、日本を除く多くの市場でクリスマス休場となりますね。

<先週末19日(金)の主な出来事>

格付け機関のムーディーズが米シティ・グループの
優先債務格付けを引き下げました。
日全産業活動指数は市場予想よりは強い−0.5%となりました。
東京時間では主要各通貨ペアは小幅な値動きとなりました。
英GFK消費者信頼感指数は市場予想よりは強い−33となりました。
日政府が08年度成長率実績見込みを実質で−0.8%と下方修正して、
09年の経済見通しを0.0%と発表しました。
日銀が無担保コール翌日物金利誘導目標を0.1%に引き下げました。
長期国債買い切りオペを月に1兆4000億円に増額して、
コマーシャルペーパーの買い入れを
時限的に実施すると発表しました。
この時間、一時円安に振れましたが、
円高となる動きが見られました。
日経平均は前日比−78.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独生産者物価指数は市場予想より弱い−1.5%となりました。
英銀の複数行が格下げになるとの噂で
一時ポンドが軟調となりました。
ユーロも軟調となって、欧州株もしばらく軟調に推移しました。
英総合事業投資は市場予想より弱い−1.3%となりました。
カナダの消費者物価指数は市場予想よりは強い
−0.3%となりました。

ニューヨーク時間では、
米GMと米クライスラーに対して、不良債権買取プログラムから
134億ドルの短期公的融資を行うことや
2月に40億ドルの追加融資を行うことが発表されました。
米ブッシュ現大統領が、米GMと米クライスラーへの融資に関して、
「自動車メーカーの破綻は米経済のリセッションを深刻化させる。
現時点では破産法第11条適用は自動車セクターに機能しない。」
との認識を発表しました。
ポールソン米財務長官が議会に対して、
自動車セクターへの不良債権買取プログラムの
利用承認を求めました。
米下院金融委員長が「自動車セクターへの融資は、米政府と議会
およひ次期大統領の合意後に実施する。」と発表しました。
格付け機関のフィッチが米GMの格付けを2段階引き下げ、
依然として破綻リスクがあることを表明しました。
NY原油は33ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−25.88ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日22日(月)の主な予定>

朝6時45分にNZ経常収支、
午前9時半に豪新車販売台数、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後4時に独輸入物価指数、
午後4時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後7時に欧鉱工業新規受注、
などの経済指標が発表されます。

<明日23日(火)の主な予定>

日本は休場です。
朝6時45分にNZのGDP、
午後6時に欧経常収支、
午後6時半に英GDP(確報)、英経常収支、
午後7時に欧製造業新規受注、
夜10時半に米GDP(確報)、米個人消費(確報)、米コアPCE(確報)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数、
深夜12時に米中古住宅販売件数、米新築住宅販売件数、
米住宅価格指数、
米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・米の指標には注目です。
また、トリシェECB総裁の講演も予定されているようです。

そして、今週の12月24日(水)からの主な注目材料は、

24日(水)に、米市場が午後休場、加GDP、米個人所得、米個人支出、
米PCEデフレータ、米耐久財受注、米新規失業保険申請件数、

25日(木)に、欧米クリスマス休場、日銀金融政策議事録、
日住宅着工戸数、

26日(金)に、日米以外の市場休場、日失業率、日CPI、日鉱工業生産

などがあります。

さて、利下げに慎重であった日銀もマーケットや
政府の意向を反映するように、米利下げに追従する格好で
政策金利を0.2%引き下げて0.1%としましたが、
今のところその効果は限定的となっているようです。

また、一度、米上院で否決となった米自動車セクター救済ですが、
自動車メーカーの破綻は米経済のリセッションを深刻化させると
して、不良債権買取プログラムから134億ドルの短期公的融資を行う
ことや、2月に40億ドルの追加融資を行うことが発表されました。
とりあえず最悪の事態は回避されましたが
文字とおりのつなぎ融資で、収益率の改善など問題は山積み
との声も多く、米次期大統領のオバマ政権へと問題先送りと
なっただけとの厳しい意見も聞かれます。
また米格付け会社の一部では、依然として破綻のリスクがあるとの
声明も出すなど、とりあえず来年2月くらいまでは
一息つけそうなものの、まだ今後も引き続き米自動車セクターの
動向には注目がいりそうです。

一部では、リーマンを救済せずに実体経済への危機波及の
トリガーを引いてしまった米国はこれに懲りたか、
その後は歯止めなき救済を行っているものの、
ドル政策では米シティ・グループ救済か
米自動車セクター救済かの択一とならざるを得ないという
声もあるようです。
ドル高で対米資本流入を促すか、
ドル安で自動車セクターなどの輸出競争力の回復を促すか、
米国のドル政策は難しい舵取りとはなりそうです。

そして、円高に対する為替介入もささやかれていますが、
日単独介入の可能性はあっても、米国にはビッグスリーが
潰れかけているときのドル買い介入は政治的にも難しいとして、
日米欧の円高に対する協調介入には否定的な意見が
聞かれるようです。

また、S&Pが、米銀のシティバンク、モルガン・スタンレー、
ゴールドマン・サックスなどの格付けを2ノッチ引き下げ、
バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・ チェース、
ウェルズ・ファーゴの格付けを1ノッチ引き下げるなど、
金融危機の余波と景気後退の影響が
なお金融機関へ厳しく寄せていて業績を圧迫しているようです。

さて、明日23日(火)が日本市場がお休みで、
その後、24日(水)の米市場の午後からは休場となるなど、
今週からは日本などを除く多くの市場でクリスマス休暇に入ります。
例年この時期は取引が閑散で値動きが少ない状態となりやすく
トレードを休まれる方も多いこととと思いますが、
この時期はまた、ときに市場の薄みを衝いた急激な挙動も
あることがあり、チョッピーな動きの相場となる可能性も
ありそうですのでトレードをする場合には少し注意したいものです。


さて今日は、トレードと直観のお話です。

表題は「直観」ですが、
普通はよく「直感」などとも言いまして、
論理的な思考を好む理知的な人にとっては、
「非論理的で曖昧で信用のならないもの」と
一蹴されることがありますね。(苦笑)

まぁ、直感と言いますと、
代表的なものに「女の直感」というものがあるそうです。

ある男が計画的な浮気を企てて、(笑)
こともあろうに勘の鋭い女房殿に完全犯罪をもくろみ、

周到なまでに浮気の後に焼き鳥屋に行く計画まで立てて、
浮気の香りの痕跡を消すために体中に焼き鳥の匂いをつけて、

「いやぁ、同僚に焼き鳥屋に誘われちまって…。」

と自信満々で帰宅したところ、

ネクタイの結び目もキチンとして帰ったのに、
どういうワケか、ものの見事にバレてしまって

「ナゼ分ったのだろう?」

と途方にくれたというお話があります。(苦笑)

これはコントのお話なのですが、

なんと、愚かにもパンツを表裏逆さまにはいていたのが
完全犯罪(笑)の致命的欠陥で、バレてしまい、

その後、折り目正しい夫君にしてやると、
怒った女房殿に熱いアイロンで追っかけまわされたお話でした。

(私の友人がかつてこのコントを地で行く悪行をしました)大笑

さて、このようにわずかな事象の変化を感じ取って、
事の次第を推量するのが直感のようですが、

有名なギャンも「勘」という言葉を使って、
直観について次のように述べています。

「我々が目にするものだけではなく、触れたり感じたりするもの、
 つまり必ずしも説明のできないもの、または「勘」ゆえに
 満足な理由の与えられないものによって影響を受ける。
 「勘」とは何であろうか。(中略)
 勘についての最良の定義は「瞬間的推論」であり、
 理屈で考える前に善し悪しを教えてくれる何かである。」

このギャン流の直観の定義では
「瞬間の総合判断」ということになるようですが、

江戸時代の猛虎軒の八木(はちぼく)虎之巻でも
「気に当たるという事あり。」とも書かれていて、

株式罫線などの著作で知られる木佐森吉太郎氏も

「人の直観とは、人それぞれの長い経験や知識の集積があって、
 それに応じて観せられるもので、(中略)
 知的にも実践的にも長年の修練の賜物である。」

と述べています。

どうも、「直観」は科学的思考方法と対峙するものとして
否定的に捉えられることが多いようで、非科学的で
非論理的とアレルギー的に拒絶されることもありますが、
もしかすると、あながちそうばかりとも言い切れないところが
あるのかもしれませんね。

経験や知識のない安易な値ごろ感や
フィーリング的な「勘」は百害あって一利なしであるとしても、
「経験や知識に裏打ちされたセンス」とも言える「直観」は
別物なのかもしれません。

さてまた、将棋のプロ棋士も次の一手を指すときには、
膨大な量の論理的思考をするのですが、

かつて将棋の名人位にも就いたことのある
往年の棋士の加藤一二三 九段は、
若きころは神武以来の天才と言われ、
「直感精読」を信条として、

膨大な定跡の記憶とともに直観により無駄手の読みを省き、
無数の指し手の中から瞬時にその局面の最善手の候補を絞込み、
その直観により絞り込まれた指し手を
次の段階として一手一手細かく分析的に理論思考していく
アプローチを提唱していました。

トレードで言いますと、
たんにテクニカル・インジケーターや
ローソク足などでトレンドの強弱を計測するだけではなく、

抵抗線の認識や、チャート・パターンの概要認識もして、
状況を絞り込んだ後にトレードの検討を総合的に行う、
ということになるのかもしれませんが、

さらにトレードでは、いわゆる「場味」とか、
「全般レンジ的」「ブレークしてもよさそう」など、
場の雰囲気を捉えたり感じたりする感覚も、
トレードの直観やセンスとなるのかもしれませんね。

ともあれ、

経験と知識が不十分なトレードの直観は、下手をすると
「根拠なき、思い込みの心理バイアス」となることもあり、(苦笑)

思い込みの心理バイアスで、レンジ相場にもかかわらず
ブレークばかりを狙ってしまうようなことがないように、

まったく直観による絞込みをすることなく、
バイアスのない素直な目で全分析的にチャートを観るか、

あるいは俊敏な判断のためにチャートの直感的認識も行う場合には、
あくまで「経験や知識に裏打ちされた瞬間認識の感覚」
としてのトレード・センスを磨いていく必要がありそうです。


FX フェスティンガーの仮説のお話

今日の日銀政策金利の発表は注目されますね。

<一昨日17日(水)の主な出来事>

豪Westpac先行指数は−0.1%となりました。
ポールソン米財務長官が「銀行は国有化したくない。
破綻する米主要銀行はない。」と発言しました。
日財務金融相が「悪い円高ではなく、
今のところ介入を考えていない。」と発言をしました。
東京時間では主要通貨ペアが揉み合いとなりました。
日景気先行CI指数(確報)は85.2、同一致指数は97.7となりました。
日経平均は前日比+44.50円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独消費者物価指数(確報)は市場予想とおりの−0.5%となりました。
英BOE政策委員が「英は2010年に失業者数300万人を超える恐れ。」
との認識を示しました。
ドル円やクロス円がしだいに軟調となっていきました。
英失業率は市場予想より弱い3.3%となりました。
英BOE議事録では「12月の利下げは全会一致。
CPIの下方リスクの大きさから1%を超える利下げも検討したが、
ポンドの過度の下落と経済の信頼感を損なうことを懸念。」
との認識が示されました。
欧消費者物価指数は市場予想とおりの−0.5%となりました。
英BOE政策委員が「ゼロ金利に近づけば量的緩和を検討。」
との認識を示しました。
ポンドの下落が加速しました。

ニューヨーク時間では、
米経常収支が市場予想よりは強い−1741億ドルとなりました。
カナダの卸売売上高が市場予想より弱い−1.8%となりました。
モルガン・スタンレーの四半期決算は、
四半期最終損益が22億9500万ドルの赤字となりました。
OPECが日量220万バレルの追加減産を決定しました。
独銀総裁が「ECBは政策金利を短期間2.00%以下にできるが、
2%以下の政策金が長期化しないよう警戒すべき。」
との認識を示しました。
格付け機関のムーディーズがモルガン・スタンレーの
長期債務格付けを格下げしました。
ドルが売られユーロドルなどドルストレートが堅調になりました。
ドル円は軟調、クロス円はまちまちの動きとなりました。
カナダ財務相が「明年の09年の加経済は−0.4%の見込み。」
との認識を示しました。
NY原油は下落して40ドル前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−99.80ドルで取引を終えました。

<昨日18日(木)の主な出来事>

東京時間では明日の日政策金利も意識したか、
ドル円やクロス円が反発する場面がありました。
フィナンシャル・タイムズ紙が
「英国でもゼロ金利がありえる。」
とのBOE副総裁の談話を報じました。
NBNZ企業信頼感は−35となりました。
日工作機械受注は−62.1%となりました。
日経平均は前日比+54.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが大きな上下動の荒っぽい展開となりました。
スイス貿易収支は21.5億スイスフランとなりました。
スイス実質小売売上高は市場予想より強い2.9%となりました。
独IFO景気動向は82.6、独IFO現況評価値は88.8%と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
英小売売上高指数は市場予想より強い0.3%となりました。
欧貿易収支は市場予想よりは強い−13億ユーロとなりました。
読IMK経済研究所が「独政府が新たな景気対策を打ち出さなければ
09年の独経済は戦後最悪の1.8%マイナス成長に陥る。」
との見解を示しました。

ニューヨーク時間では、
米新規失業保険申請件数が
ほぼ市場予想とおりの55.4万件となりました。
カナダの小売売上高が市場予想よりは強い−0.9%、
景気先行指標指数が市場予想より弱い−0.7%となりました。
米フィラデルフィア連銀指数が
市場予想よりは強い−32.9となりました。
米景気先行指標総合指数は市場予想とおりの−0.4%となりました。
ドルが買い戻され、
ドル円が上昇してユーロドルが軟調となりました。
米ダラス連銀総裁が「米経済は09年6月頃まで落ち込む可能性。
米失業率は8%を超える可能性。次期米大統領の財政刺激策に注目」
との認識を示しました。
S&PがGEの格付け見通しを「ネガティブ」としました。
NY原油は36ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−219.35ドルで取引を終えました。

<週末の今日19日(金)の主な予定>

朝8時50分に日全産業活動指数、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感指数、
昼過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き〜0.2%の利下げ)
午後4時に独生産者物価指数
午後4時半から白川日銀総裁記者会見、
午後6時半に英総合事業投資、
夜9時に加消費者物価指数、
などの経済指標が発表されます。
日・加の指標には注目です。

さて、FOMCの利下げにより米が実質ゼロ金利政策となった
ことと共に、量的緩和策もとる体制で米経済を支えようと
することとなりましたが、ドルが売られる
地合いとなっているようです。
また、報道によりますと、この米金融政策により
3兆7000億ドルの資産を抱えるマネーマーケットファンド(MMF)が、
存亡の危機に立たされることになったそうです。

そして、本日19日(金)の日銀政策金利ですが、
東京市場では無担保コール翌日物金利が低下して、
翌日物金利スワップといわれる取引では日銀の利下げ
を6割強織り込む状態となっていることで、
思い切った緩和策がなければ、一段の円高となると
指摘する声も多く、日政策金利の発表と共に、
量的対策のほうも注目されます。

各国の金融政策は「金利」から「量」へと
なってきているようですが、金融政策だけではなく、
政府によるさらに大規模な景気対策との連携が必要
との声もあるようです。

一方、今週はじめに米上院で米自動車メーカー救済法案が
否決されて以来、米政府が無秩序な破綻は米国内に
現在直面している以上の甚大な被害をもたらす懸念があるとして、
自動車メーカー救済に向けて、米不良資産救済プログラム(TARP)を
活用する用意があると発表しましたが、
今のところ具体的な方策は決定していないようです。
18日の米ホワイトハウスのコメントでは結論に近づきつつある
とのことですが、米ムーディーズによりますと、
政府支援と破産法を組み合わせた「事前調整型破産法活用」
となる確率が70%、破産法を活用せずに政府が支援する案となる
確率が25%、政府支援がなく破産する確率が5%とのことで、
その結果の成り行きが注目されます。


さて今日は、フェスティンガーの仮説のお話です。

フェスティンガーの仮説とは、
「認知的不協和」を説いた仮説のことです。

癌とタバコの因果関係がまだ広く認知されていなかった
1957年のアンケート調査による実験では、

「タバコは癌と関係あるか、Yes or No」

という設問に対して、

タバコを吸わない人の多くが「関係がある」と答え、
一方、タバコを吸う人の多くが「関係がない」と
答えたのだそうです。

そればかりではなく、ヘビー・スモーカーであるほど、
ほぼ全員が「No」であったそうです。(笑)

このようなバイアス思考を「認知的不協和」と言って、

難しい表現では、

「矛盾した認知に遭遇した時の不協和を解決しようとする心理」

ということなのだそうですが、(苦笑)

まぁ、早い話が(笑)

「(認知に対して) 当事者は自己肯定や自己弁護をしやすい。」

そして、

「当事者であるほど客観的判断ができなくなって、
 判断にバイアスが生じる。」

ということになのでしょうね。

イソップ童話の「狐(キツネ)と葡萄(ブドウ)」で、
ブドウが食べたかったのに食べられなかったキツネが、
「あのブドウはすっぱいに違いない。」と理屈をつけて
自身で納得しようとするのも認知的不協和なのだそうです。

まぁ、この手のことはどこにもあって、

なんとかあの会社に就職したいと思っていたのに、
入社試験で落ちてしまったた人が、
その後もその会社に憧れることはあまりないようで、

「あぁ、良く考えたらあの会社さぁ、
 サブプライムで弱っていたものなぁ。」

などとなるわけですね。(苦笑)

そうです。

ひとたび当事者なってしまったら、
「自分自身にも嘘をついてしまうことがある」わけです。

トレードでも似たようなことがあるようで、

買いポジションを持った後に、
相場が思惑に反してブレの範囲を超えて下落して、
買いポジションを保有する正当な理由がなくなっても、

認知的不協和の性格が強いと、

「いやぁ、そのうち上げるさ。ナゼなれば…。」

と、自身を欺くために、トンデモ・アナリストよろしく、
今まであまり考えもしていなかった買いポジション維持の理由を
いろいろと探したりすることがあります。

また、

ときにエントリーの前とエントリーの後とでは、
判断において「別人」となってしまうこともありますね。(苦笑)

「もう」「まだ」「そろそろ」「もっと」「きっと」、
「なるかもしれない」「危ない」…。

エントリー前にチャートを見ているときには湧いてこない思考が、
エントリーしたとたんに激しく脳内を駆け巡るようになります。

当事者となった瞬間に客観的判断ができなくなって、
恐怖と欲で判断にバイアスが生じやすくなるわけですね。

「ビビリの薄利決済」
「含み損に耐え抜く異常な忍耐」

など、ポジションを持つ前には考えられないことをして、
利小損大の負け組みコースを突き進んでしまうことがあります。

不思議なことにトレードの途中で脳内を駆け巡る
このバイアス的思考は、
なぜかかなり間違っていることが多いようで、
結果として悪いほうへと働いてしまうことが多くなるようです。

このエントリーしたとたんに別人になってしまうシンドロームは
古くからトレーダーの病気の一つとのことで、

ドナルド・L・キャシディが、その著書「投資の心理学」の中で、
解決策のヒントを記述しています。

その解決策とは、エントリーするときに
「買う理由(売る理由)をノートに書いておく」ということですが、

これに損切りなどの誓いの言葉や規律も
添えておくと良いのかもしれません。(笑)

なんやかんやと理由をつけて、ルール破りをしがちな
自分自身への言質をとっておこうというわけで、

「自分でこう書いたじゃないか!」となるわけですが、

トレーダーが相場師と呼ばれた昔から「場帳」というものがあって、
いわゆるトレード日誌として利用する人だけではなく、

きっと自分自身に手を焼いた人達も愛用していたのでしょうね。

「最大の敵は我自身にあり」で、

自分自身はけっこう強敵で手ごわく、
私も自分という敵に長いこと手を焼き続けています。(爆)


FX 「もうはまだなり」のお話

米FOMCでは0.75%の利下げとなりましたね。

<一昨日週はじめ15日(月)の主な出来事>

ドル円とクロス円は、市場オープンで軟調になりましたが、
東京時間ではいったん上値をトライして、
その後は上下動の揉み合いとなる展開となりました。
ユーロドルは堅調に推移しました。
NZの製造業売上高は1.3%となりました。
日銀短観では、大企業製造業業況判断が−24、
同先行きが−36、非製造業先行きが−14と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
大企業非製造業業況判断は市場予想とおりの−9となりました。
株式市場は米政府による米自動車メーカー救済にむけた
米不良資産買取プログラム(TARP)の
使用検討を好感して上昇しました。
日経平均は前週末比+428.795円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアは一時やや軟調となるも、
その後は揉み合いとなりました。
スイス生産者輸入価格が市場予想より弱い−1.4%となりました。
OPECの事務局長が「OPECはかなりの規模の減産が必要。」
と発言しました。
IMFの専務理事が「世界経済は09年末から10年に初めにかけて
回復し始める見込み。」との認識を示しました。

ニューヨーク時間では、
16日のFOMCでの追加利下げも意識されたか、
ユーロやポンドなど欧州通貨が堅調となりました。
ドル円は上下動の揉み合いとなりました。
NY連銀製造業景気指数は市場予想よりは強い−25.8となりました。
対米証券投資は15億ドルと市場予想より
かなり弱い結果となりました。
米鉱工業生産は市場予想より強い−0.6%となりました。
米NAHB住宅市場指数は市場予想とおりの9となりました。
NY原油は44ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−65.15ドルで取引を終えました。

<昨日16日(火)の主な出来事>

主要通貨ペアは小幅な揉み合いの展開となりました。
豪RBA議事録では、「基調インフレはピークを過ぎた。
失業率は今後高くなる見込み。
利下げ幅は政策委員の夏休みも考慮した。
利下げ効果を見極める方針。市場センチメントは脆弱。」
との認識が示されました。
豪新規住宅は−10.7%となりました。
日銀総裁が「短観は厳しい経済情勢を示す。
金融緩和の度合いが急速に後退。
量的緩和やゼロ金利政策の効果と副作用も検証している。」
との認識を示しました。
日経平均は前日比−96.64円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ユーロやポンドが一時軟調となりました。
スイス鉱工業生産は市場予想よりも弱い−5.2%となりました。
独PMI製造業は市場予想より弱い33.5となりました。
欧PMI製造業は市場予想よりやや強い34.5となりました。
英消費者物価指数は市場予想よりは強い−0.1%、
英小売物価指数は市場予想より弱い−0.8%となりました。
スイス政府が「スイスの09年GDPを−0.8%、10年のGDPを+1.0%、
失業率では09年3.3%、10年4.3%」という見通しを発表しました。

ニューヨーク時間では、
ゴールドマン・サックスの四半期決算が上場以来の赤字となって、
21億2100万ドルの損失が発表され、
1株あたり損失が市場予想より多い4.97ドルとなりました。
カナダの製造業出荷は市場予想より弱い−0.5%となりました。
米消費者物価指数は統計開始以来の低下となる−1.7%、
米住宅着工件数は1959年の統計開始以来の最低となる62.5万件と、
とても弱い結果となりました。
格付け機関のムーディーズが米ゴールドマン・サックスの
長期債格付けを引き下げ、見通しをネガティブとしました。
ドルが売られ軟調となりました。
米FOMCでは政策金利を0.75%下げて、政策金利は0.25%となりました。
公定歩合も0.75%下げて0.5%としました。
FOMC声明では、「0.75%の利下げは全会一致。
インフレ圧力は著しく低下。景気見通しはさらに悪化。
クレジットは逼迫。長期債の購入を検討。
市場支援のため政府機関債、MBSを大量に購入。」
などを発表しました。
ドル円が下落して、ユーロドルなどドルストレートが上昇しました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+359.61ドルで取引を終えました。

<今日17日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac先行指数、
午前9時半に豪貿易収支、
午後2時に日景気先行CI指数(確報)、日景気一致CI指数(確報)、
午後4時に独消費者物価指数、
午後6時半に英BOE議事録、英失業率、英失業保険申請件数、
午後7時に欧消費者物価指数、欧建設支出、
夜10時半に米経常収支、
同夜10時半に加卸売売上高、
などの経済指標が発表されます。
英・欧の指標には注目です。
また、米モルガン・スタンレーや米ベスト・バイなどの
四半期決算も発表予定となっています。

<明日18日(木)の主な予定>

午前11時にNBNZ企業信頼感、
午後3時に日工作機械受注(確報)、
午後4時15分にスイス貿易収支、
午後5時15分にスイス小売売上高、
後6時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
午後6時半に英小売売上高指数、
午後7時に欧貿易収支、欧建設支出、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加小売売上高、加景気先行指標指数、加国際証券取扱高
深夜12時に米フィラデルフィア連銀指数、米景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
独・英・加・米の指標には注目です。

さて、日銀短観では、大企業製造業業況判断指数が−24と、
2002年3月以来の低水準となり、下げ幅では1975年2月の
第一次オイル・ショック以来の大きなものとなりました。
19日の日政策金利の発表では金利据え置きを
予想する向きも多いものの、市場への資金供給の
追加策が打ち出されることとなりそうです。

また、ナスダック元会長のバーナード・マドフ氏が
関与していたとされる、年平均10%以上の高利回りを謳った
ファンドで、運用実績がほとんどないのに、
次々と投資家から資金を募り、それを配当に当ていた
大規模なポンジ・スキーム(ねずみ講)による巨額詐欺事件も
明るみとなって、スペインや仏・英・伊・日などの金融機関で
被害が発生して、今回の事件がヘッジファンドに対する不安を
助長することを懸念する向きがある一方、ヘッジファンドの
監視強化を求める声も強くなってきているようです。

一方、懸案の米自動車救済策ですが、報道(ロイター)によりますと、
「複数の議会関係者によると、米政府は早ければ今日17日(水)にも、
金融安定化法を活用した自動車メーカー救済策を発表する
可能性がある」とのことです。ただ、ポールソン米財務長官は
「自動車メーカーが支援を受けるには、事業が存続可能で
競争力があることを示す必要がある。」とはしていて、
米財務省と米自動車メーカー各社は財務内容などの点検を
続けているとのことです。如何なりますか注目です。


さて今日は、「もうはまだなり」のお話です。

18世紀中ごろの古書の猛虎軒という人の
「八木(はちぼく)虎之巻」や、
戦前の相場師の本間宗久の「宗久翁秘録」には、

とても有名な 「もうはまだなり、まだはもうなり。」
という言葉が収められています。

FXトレーダーでこの相場格言を口にする人は
あまりいないようですが、

なんでもこの相場の格言は、
「人の行く裏に道あり花の山」と並んで、
相場をやる人が「口にする言葉の双璧」なのだそうです。(笑)

「もうはまだなり、まだはもうなり。」は、
なんかわけのわからない(失礼)、禅問答のようでもありますが、

八木虎之巻には、

「もうはまだなり、まだはもうなりということあり。
 もう底にて上がるべきと進み候(そうろう)ときは、
 まだなりという心をいま一応ひかえみるべし。
 まだ底ならず下がるべきと思うとき、もうの心を考うべし。
 必ず、まだの心あるときより上がるものなり。」

とあり、

かたや宗久翁秘録には、

「もうはまだなり、まだはもうなりということあり。
 ただし、数日もはや時分と思い取りかかり(仕掛け)たるに、
 見計い悪しければ間違いになるなり。
 まだまだと見合わせ居るうちに遅るることあり。」

とあります。

(うーっ、やっぱり判らない…) 大笑

まぁ、早い話が、

「もう上がると思えば下げることがあり、
 まだ下げると思えば上げることがあり、
 また、急いてはまだ早過ぎ、慎重になり過ぎれば遅すぎる。」

結局は相場はよく判らないということになりそうですが、(苦笑)

「思ったほうと逆となることが多いぞ」

ということなのかもしれませんね。(笑)

そう…。

相場はけっこう真逆の世界なのですね。

「買えば下がる、売れば上がる」は少し極端としても、

たとえば、

* 経験のない初心者が最初のトレードで勝つことが多い。

* 経験を積むほど負けが増えることもある。

* 乗り遅れたとエントリーをあきらめたら、
 その後、思っていた方向へ数百Pipsも上昇(下降)した。

* 「こんなもんなだろう。」とビビリの浅い利確をしたら、
 その後も相場はどんどん動いて、数百Pipsの利益を逃した。

* 初心のころは大玉の武勇伝で鳴らしたのに、
 経験を積むとエントリーが怖くてできなくなった。

* 勝とうと思うのに負けとなることが多い。

* 損切りせずに保有していると含み損がかさむことが多い。

* 損切りしたとたんに相場が反転することがある。

* ナンピンしたくなった時が、損切り・ドテンのチャンスだった。

などなど、私もたくさん経験してきましたが、
多くのトレーダーが経験しているようです。(苦笑)

やっぱり、相場の世界は
クレヨンしんちゃんのヘンダー・ランドならぬ、
真逆の世界なのでしょうか。(笑)

嘘か誠か、プロたちのディリーリング・ルームにも、

「おい。あいつが買いに入ったぞ。
 …ということは、あははっ、そろそろ売りだな。」

というネガティブ・インジケーターといわれる人が
いるなどとも聞いたことがありますが、(苦笑)

真逆の世界なれば、恐ろしく負ける人の情報が得れれば
その逆を行けば、必勝法となのかもしれませんね。

「でも、そんな情報は入らないしなぁ…。」

カガミよ、カガミよ、鏡さん…。
すぐ傍に、その方はいつもいらっしゃるかもしれませんね。(冗談)

相場川柳に「売り買いのクリック間違え、大儲け」
というのがありますが、

「買い」と思ったときに「売る」などとは論外ではあるものの、

自分自身のトレードを振り返ってみて、

損切り後にレートが思惑のほうへ動くことの多い、
エントリーにフライングの傾向があるならば、

「まだ とばかりに、少し待つ」

高値つかみや安値つかみが多い傾向があるならば、
(方向認識自体が問題の場合もありますが)

「もう とばかりに、少し決断を早くする」

などの心がけは、大きな効果があるかもしれませんね。

真逆の相場の世界であれば、
「少しの違いは、大きな違い」になりそうです。

うーん。やっぱり、

「もうはまだなり、まだはもうなり。」なんですかねぇ…。


※このコラムは面白読み物として書いているものです。
 揶揄を目的としたものではありません。


FX 20世紀少年のお話

今週は日米の政策金の発表があり注目されますね。

<先週末12日(金)の主な出来事>

NZ小売売上高は市場予想より弱い−1.3%(前回値は0.2%上方修正)
という結果になりました。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、
「米GMが弁護士と選択肢の一つとして破産法申請の検討もしている」
ことを報じました。
共和党の上院議員が党内で妥協案を提示するなどの動きがあるも、
米上院での米自動車メーカー救済法案は否決され廃案となりました。
ドル円とクロス円が急激なリスク回避の動意に急落して、
ドル円が一時1995年8月2日以来の88円台前半まで下落しました。
日鉱工業生産は−3.1%となりました。
米下院議長が「今後、唯一の選択肢となる
米不良資産救済プログラムによる米財務長官の
自動車メーカーへの融資活用を米大統領は支持すべき。」
と発言しました。
日消費者態度指数は市場予想よりやや強い28.7となりました。
日経平均は前日比−484.68円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
EU欧州連合首脳会議が「EU全体の景気刺激策の規模は、
GDPの1.5%(約2000億ユーロ)で合意となった。」
ことを発表しました。
米政府による「米不良資産救済プログラムによる
自動車メーカーへの融資活用」に対する期待感もあったか、
主要通貨ペアが反発していきました。
欧州株価はこの時間軒並みの下落となりました。
欧鉱工業生産は市場予想より弱い−1.2%となりました。
英首相が「政策金利引き下げだけではなく、
財政出動による追加支援が必要。」との認識を示しました。

ニューヨーク時間では、
米小売売上高が市場予想よりは強い−1.8%、
米生産者物価指数は市場予想より弱い−2.2%となりました。
カナダの設備稼働率は市場予想より弱い77.4%、
新車販売台数は市場予想よりはやや強い−0.9%となりました。
米ホワイトハウスが「自動車メーカー救済に向け
米不良資産救済プログラムを活用する用意がある。」
ことを発表しました。
市場の一部では、米不良資産救済プログラムの
自動車セクター適用は、米議会承認が要るのではないか、
とみる向きや、ブッシュ現大統領の影響力を疑問視する
向きもあったようです。
米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)は、
市場予想より強い59.1となりました。
主要通貨ペアは上下動しながらも反発が続きました。
ユーロが堅調に推移しました。
米企業在庫は市場予想より弱い−0.6%となりました。
NY原油は46ドル台半ばで取引を終えました。
Nyダウは前日比+64.59ドルで取引を終えました。

<週はじめでコドウ日の今日15日(月)の主な予定>

朝6時45分にNZ製造業売上高、
朝8時50分に日銀短観(大企業況判断・先行き・設備投資)
午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格、
夜10時半に米NY連銀製造業景気指数、
夜11時に対米証券投資(ネットTIC長期フロー)、
夜11時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
日・米の指標には注目です。

<明日16日(火)の主な予定>

午前9時半に豪RBA議事録、豪新規住宅、
午後5時15分にスイス鉱工業生産、
午後5時半に独PMI製造業、
午後6時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
夜10時半に米消費者物価指数、米住宅着工件数、米建設許可件数、
同夜10時半に加製造業出荷、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
豪・英・米の指標には注目です。
また、この日は上場以来の初の赤字見込みの
米ゴールドマン・サックスの四半期決算が発表されます。

そして、今週の12月17日(水)からの主な注目材料は、

17日(水)に、OPEC臨時総会、独・欧消費者物価指数(確報)、
英BOE議事録、英失業率、米モルガン・スタンレー四半期決算、
米ベスト・バイ四半期決算、米経常収支、

18日(木)に、独IFO景況指数、英小売売上高指数、
米フェディックス四半期決算、加小売売上高、
米新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数、
米景気先行指標総合指数、

19日(金)に、日銀政策金利、日銀白川総裁記者会見、
加消費者物価指数、

などがあります。

さて、先週末は米上院で米自動車メーカー救済法案が否決されて
廃案となる大きな出来事があり、
ドル円が一時1995年8月2日以来の88円台前半まで下落しました。
その後、米政府が自動車メーカー救済に向け、
米不良資産救済プログラム(TARP)を活用する用意がある。」
と緊急発表をして、マーケットは落ち着きを取り戻し
反発する展開となりました。

ただ、一部では米不良資産救済プログラム(TARP)を
自動車セクターに活用するには、議会承認が必要ではないか
との建前論も出ているようで、また、政権交代となる
現ブッシュ政権の影響力低下を懸念する声もあり、
そして、米政府も自動車産業の崩壊は深刻な打撃となるため
回避したいとしながらも、自動車産業の労働組合も含めて
「すべての利害関係者の意味のある譲歩」が条件になるともしていて
とりあえず年越えまでの暫定融資は行われる模様ですが、
GM傘下のローン会社GMACも不振で、
自動車販売量がいっそう落ち込んできている現実もあり、
時間との戦いもあって、今後も米自動車メーカーおよび
その救済をめぐる動向には注目が必要なようです。

一方、今週は日米の政策金利が発表されますが、
米FOMCでは過去最低の1.00%から
さらに引き下げることが確実視されているようで、
これに合わせてコマーシャル・ペーパー(CP)や
資産担保証券(ABS)の買い入れ拡大などによる
市場への大量資金供給の「量的緩和」も検討されているとされ、
こちらの動向も注目されます。

また、あまり政策金利を下げたがっていないフシもある
白川日銀総裁ですが、日国内の景気の悪化も顕著となってきいて、
さらに円高圧力もあって、前回利下げの効果の見極めや、
FOMCの動向も見たいとしながらも、
日銀内にも追加利下げ論も出てきているようで、
日政策金利の動向も注目されます。

また一方、13日ウォール・ストリート・ジャーナルの
観測報道によりますと、オバマ次期米大統領の経済チームが、
事前推計を大きく上回る2年間で1兆ドルもの
景気対策を計画しているとのことで、
こちらへの市場期待も材料となりそうで、
様々な材料に揺れる相場展開となる可能性もありそうです。


さて今日は、20世紀少年のお話です。

「20世紀少年」は、ビッグコミック・スピリッツという
漫画週刊誌で連載された浦沢直樹さん原作のSFサスペンスですが、

唐沢寿明さんや豊川悦司さんらが出演して、
堤幸彦監督の三部作で映画化もされていますね。

指差しマークに目を描いたような
「ともだち」のマークも有名となりました。^^

ちょうど時代設定が私の少年期とも重なっていまして、
漫画はあまり読まないものの、お気に入りとなっています。(笑)

ケンヂら少年たちが空想した「よげんの書」が中心となって、
20世紀少年の物語は展開されていきますが、

さてところで、「よげんの書」といえば、

一部ではトンデモ本と悪口をいう人もいるものの、(苦笑)
副島隆彦氏や松藤民輔氏の著作が、どんどん現実味を帯びて、
「予言の書」のようになってきていますね。

また、ここのところの金融危機ですが、
グリーン・スパン前FRB議長も「100年に1度の金融危機」
という主旨のことをおっしゃっていまして、

歴史を紐解いてみますと、
19世紀の後半に当時の基軸通貨のポンドの英国を震源地に
1度起きている金融危機があります。

19世紀の半ばの英国では鉄鋼や綿織物の生産と輸出が盛んで、
工業と農業が隆盛していたそうです。

それを背景に英国への投資も盛んに行われていましたが、
19世紀後半になると生産が過剰となり、工業製品や農作物が
値崩れを起こして、1873年から1896年の不況となっていきます。

この不況のあおりで資金需要が低迷することとなって、
英国債の利回りも低下して、
投資マネーが英国から海外へと流出していきました。

はからずも、これが第一次グローバリゼーションと
呼ばれることとなりました。

このとき一役かったのが、
当時のマーチャント・バンクの役割を担った
ベアリング・ブラザーズやロスチャイルドだったそうです。

当時の英国からの海外の投資先のひとつに
アルゼンチンがありましたが、
外貨流入で一時バブルに湧いた時期もあったものの、
ベアリング・ブラザーズはアルゼンチンの公共事業債の分野で
失敗するなどして、キャッシュフローの悪化で
流動性不足から倒産の危機となりました。

そして、1890年にバンク・オブ・スコットランド(英BOE)は、
同社に緊急融資を実施して、
当時の金融危機は収束することとなったそうです。

その後、いったん世界は資本規制を強化する方向とはなりますが、
第二次世界大戦を経て、基軸通貨であった英ポンドが
英国の経済基盤の弱体化と共に基軸通貨としての地位が低下して、
1950年には何度も通貨危機を迎えることとなり、
しだいに米ドルが勢力を増して、1960年代あたりから
基軸通貨としての地位を築くこととなりました。

時を経て1980年代からは第二次グローバリゼーションと呼ばれる
時代へとなって、やがてこれがデリバティブで拡大して、
現代の世界金融危機へとつながっていくことになりました。

さて、20世紀少年の「よげんの書」ならぬ、
この金融危機の歴史を「再来」とみるならば…、

「世界中が大きな金融危機に巻き込まれ、
 ブラザーズという名の会社の破綻がこの危機の実体経済への
 引き金となって、三頭立ての鉄の馬車は一頭立てとなり、
 世界経済は未曾有の深刻な状態に陥るだろう。
 そして、やがてからくも世界経済はこの危機を脱するが、
 もとの基軸通貨の国の財政赤字は極限に達して、
 そのころ、「ともだち達」の経済圏の通貨が
 新たな基軸通貨として台頭することになるだろう…。」

ということになるのかもしれませんね。

どうなんでしょうね。20世紀少年のケンヂくん?

「ソレハ タワゴトダヨ」 (爆)


FX 多事争論のお話

今日12日は京都市東山区の清水寺で、この1年の世相を表す
漢字1文字を選ぶ恒例の「今年の漢字」が発表されますね。

<一昨日10日(水)の主な出来事>

豪Westpac消費者信頼感指数は、7.5%となりました。
日機械受注は−4.4%、日国内企業物価指数は−1.9%と、
ともに市場予想を下回る結果となりました。
英NIESRのGDP予想は−1.0%となりました。
米政府と米議会が米自動車メーカー救済めぐる協議で、
原則合意となったことが報じられました。
主要通貨ペアが上下動しながらも堅調に推移しました。
米金融安定化法監督委員会が、米財務省に公的資金の使途で
目的やルールの明確化を求める見通しであることが
報じられました。
白川日銀総裁が「為替相場の変動がかなり大きいときには
為替介入を行う用意がある。」旨の発言をしました。
日経平均は前日比+264.37円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独卸売物価指数は市場予想より弱い−3.3%となりました。
ECBの専務理事が「追加的な景気刺激策は
市場の信頼感低下となる恐れがある。
追加刺激策を取れる国は少ない。」
との認識を示しました。
ダウ先物がこの時間は堅調に推移しました。
スイスZEW景況感調査(予想)は−76.2となりました。

ニューヨーク時間では、
カナダの労働生産性が市場予想より弱い0.0%となりました。
英財務省スポークスマンが
「英BOEは量的緩和の決定をする可能性がある」
との観測を報じました。
英財務相が「デフレのリスクも念頭に置くべき。
ゼロ金利の前にやらなくてはならないことがある。
ポンドの下落は輸出セクターの手助けになる。」と、
英国に実質ゼロ金利政策も視野にあることをほのめかし、
ポンド下落を容認する発言をしました。
米卸売在庫は市場予想より弱い−1.1%となりました。
一部の共和党議員が
自動車セクター救済法案に反対を表明しました。
NYダウが一時前日比マイナス圏へ急落しました。
ポンドを中心にクロス円やドル円が一時急落しました。
米月次財政収支は市場予想より強い−1644億ドルとなりました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+70.09ドルで取引を終えました。

<昨日11日(木)の主な出来事>

豪失業率は市場予想とおりの4.4%、
豪新規雇用者数は市場予想より弱い−1.56万人となりました。
米ホワイトハウスが「自動車メーカー救済法案は、
成立に向け議会と協力しているが、納税者保護のために
必要なリストラが確実に実行される内容で協議。」
と発表しました。
米下院で自動車メーカー救済法案が可決されたことが
報道されました。
揉み合い後、ドルストレートとクロス円が
しばらく堅調に推移しました。
ドル円は上下動の揉み合いとなりながらも軟調に推移しました。
日経平均は前日比+60.31円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスSNB政策金利が発表されて、
市場予想とおりの0.5%の利下げをして、
実質ゼロ金利政策となりました。
SNB声明では「09年のGDP成長率は−0.5%〜−1.0%の見込み。
09年のインフレは0.9%の見込み。
米国・欧州経済は下降。アジア経済は急激に減速。」
との認識を示しました。
独IFOが「09年の独GDP見通しを−2.2%に下方修正して、
10年の独GDPの見通しを−0.2%として、
独失業率を09年に8%、10年に9,2%と上昇する見込み。」
であることなどを発表しました。
ドル売り動意にドル円とクロス円が一時急落しました。
ユーロドルが堅調となりました。

ニューヨーク時間では、
米貿易収支が市場予想より弱い−572億ドル、
米輸入物価指数が−6.7%、米新規失業保険申請件数が57.3万人と
ともに市場予想より弱い結果となりました。
カナダ貿易収支は市場予想より強い38億カナダドル、
カナダ新築住宅価格指数は
市場予想より弱い−0.4%となりました。
ドル売り動意にユーロドルなど
ドルストレートが堅調に推移しました。
ドル円やクロス円は下げては上げる大きな上下動となりました。
オバマ次期米大統領が
「自動車セクターの崩壊をそのままにすれば、
米経済も崩落する。」と発言しました。
独銀総裁が「実質金利がマイナスとなることは避けたいものの、
ECBには金利を動かす余地があるが、
1月の会合で利下げを決定するほどのデータはない」
との主旨の認識を示しました。
NY原油は47ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−196.33ドルで取引を終えました。

<週末の今日12日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高指数、
午後1時半に日鉱工業生産、日稼働率指数、
午後2時に日消費者態度指数、
午後7時に欧鉱工業生産、欧労働コスト、
夜10時半に米小売売上高、米生産者物価指数、
同夜10時半に加設備稼働率、加新車販売台数、
夜の11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)、
深夜12時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
NZ・米指標には注目です。

さて、米政府と米議会民主党は米自動車メーカーに
150億ドルのつなぎ融資を実施する救済案について基本合意して、
米下院では自動車メーカー救済法案が可決となっていますが、
一部の共和党議員は依然として同法案に反対していて
フィリバスター(議事妨害)も行われる可能性があり、
また、TARP(金融安定化法案)で用意された7000億ドルの資金は、
金融セクターを救済するものという建前論も根強く、
米政府も製造業セクターへの適用にはやや消極的なところもあり、
与野党の勢力が拮抗している米上院での動向が注目されます。

また、米バンカメが、救済法の文言次第としながらも、
米自動車業界が救済となったとしても
米自動車メーカーのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の
清算事由に該当する可能性があることを示しているそうです。
米GMのCDSが約33億ドルで、米フォードのCDSが約28億ドルとのことで
CDSの買い手にとっては気になる事態となってきているようです。

そして、もしもビッグスリーが破綻となると、
1兆ドルを超える社債や、その他の金融商品の支払い停止に
つながりかねなく、クレジット危機で
金融機関のバランスシートに追加的なダメージがおよび、
システミックな金融リスクを引き起こす可能性を
指摘するアナリストもいるようです。

また、9月上旬に9,400億ドルほどであった米FRBの資産規模が、
2兆ドル以上にも達して、
さらに市場に潤沢な資金を供給するために、
米FRB自体が債券の発行を発行を検討しているとのことで、
FRB自体が巨額の債務を負うことは
中央銀行としての健全性の懸念やドル信認低下に
つながりはしないかといぶかる声もあるようです。


さて今日は、多事争論のお話です。

風邪をひいたのか体調が思わしくなく、
今日は年末談義で失礼いたします。 m(_ _)m

今年も、はや12月半ばを迎えようとしていますね。

2008年も、いろいろあった一年ですが、
NEWS23のキャスターの筑紫哲也さんが、
11月にお亡くなりになられて、
小気味良く時代を切る「多事争論」のお話も
聞くことができなくなり、
私は好きな番組であっただけに、
とても残念な感じがします。

さて、多事といえば、今日12日に京都市東山区の清水寺で
1年間の多事を切り取り、世相を表す漢字1文字を選ぶ
恒例の「今年の漢字」が発表されますね。

昨年に選ばれた漢字は食品偽装などにあやかった「偽」でしたが、

今年の街の予想では(笑)、「凶」「危」「攻」「始」「変」「改」
などのようですが、果たしていかがなりますやら…。

でもまぁ、3年前は「愛」という良い字が選ばれたものの、
ここ10年はあまり良い字が選ばれないことが多かったようで、

毒、末、金、戦、帰、虎、災、愛、命、偽、などが選ばれています。

ちなみに某国の総理大臣は「気」とおっしゃっていましたね。
漫画の「漫」はお選びになられませんでした。(笑)

またもしも、今年の漢字をトレーダーが選ぶとすると、
破綻の「破」や下落の「落」なんかを選ぶかもしれません。(苦笑)

そして、来年のことを言っては、それこそ鬼に笑われますが、
保護主義貿易の「保」や「護」にならなければ良いですね…。

また、米国にこのような恒例行事があるのかどうかは知りませんが
もしもあったとすると、" CHANGE "となりそうです。

" CHANGE "が" CHANCE "になれれば良いのですが、

でも、過去30年の米国人の実質所得は、
12%しか伸びていなかったそうで、(日経新聞)

一方、住宅を担保にお金を借りる
ホーム・エクイティ・ローンの残高は、
過去20年で10億ドルから1兆ドルへと約1000倍にも膨張して、

米経済を支えてきた個人消費が
住宅価格と株の上昇を背景としていただけに、
それらが急激に収縮した現在は、

" CHANGE "と" CHANCE "のスペルの中の"G"と"C"とは、
ちょっとは似ているものの(笑)、

この一文字を変えるには厳しいプロセスが必要なようですね。

また、もうじき今年の10大ニュースも発表されますが、
こちらのほうには、トレーダーならずとも

金融危機の実体経済へ波及を加速させるトリガーとなった
「米リーマン・ブラザーズの破綻」は、
きっと入選しそうです。(苦笑)

さて、今年も2週間少々となりましたが、
2008年もほんとうにたくさんの多事争論がありましたね。

今日は、このへんで失礼いたします。 m(_ _)m


FX 心理バイアスとトレードのお話

経営不振でバンカメに身売りした米メリルリンチのCEOが、
なんと1,000万ドルのボーナスを会社に要求したそうですね。(驚)

<週はじめの一昨日8日(月)の主な出来事>

週末にブッシュ現大統領と米民主党が米自動車セクターに対して
170億ドル規模のつなぎ融資案で合意したことや、
オバマ次期米大統領が大規模なインフラ設備計画を
発表したことなどが報道されました。
日経常収支は市場予想より弱い1兆1132億円、
日貿易収支は市場予想より強い1458億円となりました。
日経平均やアジア株が堅調に推移しました。
主要通貨ペアは小幅な上下動の揉み合いとなりました。
豪財務相が「豪の景気刺激策はGDPを1%に押し上げる。」
という見通しを示しました。
日景気ウォッチャーは、現況判断が21.0、先行判断が24.7、
という景気低迷を示す結果になりました。
その後、しだいに主要通貨ペアが堅調になっていきました。
日経平均は8000円台を回復して
前週末比+411.54円で取引を終えました。

ロンドン時間では
ダウ先物が堅調であったことも背景に
欧州通貨を中心に主要各通貨ペアが上昇しました。
ECB専務理事が「今後、数ヶ月間のECB金利引き下げを排除しない」
と発言しました。
英生産者仕入価格は市場予想より弱い−3.3%、
英生産者出荷価格は市場予想とおりの−0.7%となりました。
独鉱工業生産は市場予想より弱い−2.1%となりました。
上昇していたドル円やクロス円が
しだいに軟調となって行きました。

ニューヨーク時間では、
カナダの住宅着工件数が市場予想より弱い17.2万件となりました。
NYダウが堅調に推移しました。
トリシェECB総裁が「欧経済成長のリスクは下向き。
欧需要の不振は数四半期続く見込み。」
との認識を示しました。
米メディアのトリビューンが
米連邦破産法11条の適用を申請して破綻しました。
米コンファレンスボードが
「米は09年半ばまでに失業者数が300万人を超える可能性。」
があることを発表しました。
主要通貨ペアの軟調はしばらく続きましたが、
その後反発も見せ、上下動の揉み合いとなりました。
米議会民主党が「期間7年の融資や
大統領による自動車会社の監視者の設置。」などを盛り込み、
米エネルギー省の先端技術計画から資金拠出する
米自動車セクターの支援策をまとめました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比+298.76ドルで取引を終えました。

<昨日9日(火)の主な出来事>

ブッシュ現米大統領が「自動車メーカーは重要な企業であるが、
失敗する事業に公的資金をつぎ込みたくはない。
かかわるあらゆる面を再点検すべき。」との認識を示しました。
日実質GDP(確報)は市場予想より弱い−0.5%、
日名目GDP(確報)は市場予想とおりの−0.7%、となりました。
豪NABの企業信頼感指数は−30、企業景況感指数は−17と
統計開始以来の最低の結果となりました。
日景気先行CI指数は市場予想とおりの85.0、
日景気一致指数は市場予想よりやや弱い97.6となりました。
日交錯機械受注(速報)は−62.2%となりました。
主要通貨ペアは軟調な展開となりました。
日経平均は前日比+66.82円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスの失業率が市場予想より弱い2.7%となりました。
独貿易収支は164億ユーロ、独経常収支は150億ユーロ、
という結果になりました。
欧州株は軟調に始まりました。
ダウ先物の軟調も背景に主要通貨ペアが軟調に推移しました。
英貿易収支は−77.50億ポンド、英鉱工業生産は−1.7%、
英製造業生産高は−1.4%と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
独ZEW景況感指数は市場予想より強い−45.2となりました。
独ZEW景況感現況は市場予想より弱い−64.5%となりました。
欧ZEW景況感調査は市場予想より強い−46.1となりました。
欧州株が前日比プラス圏となり堅調に転じました。
ダウ先物も一時プラス圏に転じました。

ニューヨーク時間では、
カナダBOCの政策金利が発表されて0.75%の利下げとなりました。
カナダの政策金利は1958年以降最低となる1.50%になりました。
カナダBOC声明では「さらに金融刺激は必要となる。
カナダ経済はリセッション入り。インフレは下方修正。」
などの認識を示しました。
米中古住宅販売保留は金利低下を反映したか、
市場予想より強い−0.7%となりました。
ドルストレートが反発して、
クロス円も一時反発する場面がありました。
ドル円は軟調傾向となりました。
その後、クロス円も軟調となりました。
NYダウは軟調傾向で推移しました。
米ISMが「米製造業は09年も落ち込む見込み。
米非製造業は09年にわずかに成長する見込み。
米経済の減速は09年も続く見込み。」
などの見解を発表しました。
BOEの金融政策委員が「英リセッションは長期化かつ深刻。」
との認識を示しました。
NY原油は42ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−242.85ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の今日10日(水)の主な予定>

朝8時50分に日機械受注、日国内企業物価指数、
午前9時01分に英NIESRのGDP予想、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数、
午後4時に独卸売物価指数、
午後7時にスイスZEW景況感調査(予想)、
午後9時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜10時半に加労働生産率、
深夜12時に米卸売在庫、
深夜4時に米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。

<明日11日(木)の主な予定>

午前9時半に豪失業率、豪新規雇用者数、豪労働参加率、
午後5時半にスイスSNB政策金利、(市場予想は0.5%の利下げ)
午後6時に欧ECB月例報告、
夜10時半に米貿易収支、米輸入物価指数、新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加貿易収支、加新築住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・欧・米指標には注目です。
また、トリシェECB総裁の講演も予定されているようです。

さて、手元資金が底をつくまで数ヶ月に迫っている米GMですが、
破綻させるには米経済が弱すぎるとして、
つなぎ融資で延命させて、なんとか破産法の適用の事態は
避けようという方向で進んでいるようです。

また、棚上げとなっていた政府支援の基での
クライスラーとの合併の話もまだ燻っているようで、
合併となるとGMの9工場に加えてミシガン州からメキシコまでの
拠点の中でさらに7工場が操業停止になると予想する
アナリストもいて、7万人規模のリストラとなる可能性もあり、
米雇用情勢はさらに厳しくなりそうです。

そして、アナリストの中には
「GMの破産は許されないことかもしれないが、
その代替案はGMと納税者にとって、将来さらに悪い結果に至る
可能性もある。」と指摘する人もいて、
「前門の虎 後門の狼」の状況となっているようです。

一方、EU欧州連合では安定成長協定で規定された枠である
GDP3%以内の政府借入金を超える加盟国が増えてきて、
トリシェECB総裁は「経済が低迷しているため、
ある程度の追加的財政出動はやむなし」としなかがらも、
「打つべき手立てが全てなくなった場合は、
信頼の喪失により被る損失は、追加財政出動から得られる利益よりも
大きくなる。」と述べました。
欧州各国でも難しい舵取りが続いているようです。

そして、世界銀行が「来年09年の世界経済の実質成長率が
0.9%に低下して、世界の貿易量が前年比−2.1%と
27年ぶりにマイナスに転ずることや、
新興市場国および途上国の経済成長が来年急激に減速して、
5年間の世界的なコモディティ価格ブームは終わる。」
と発表しました。

また、オバマ次期米大統領の大型公共事業構想は
マーケットに好感されていますが、財政悪化懸念もあって、
ルービン元財務長官が「大型景気対策は必要ではあるが、
同時に中長期の(財政)健全化プランが必要。」と、
オバマ次期米大統領に助言したとのことです。(日経新聞)


さて今日は、心理バイアスとトレードのお話です。

" BEAT THE ODDS IN THE FOREX TRADING "の著者
イゴール・トシュチャコフは、

「トレードにおけるネガティブな感情とストレスの主な要因は、
 将来の相場動向に関するトレーダーの見方に基づく予測が
 当たらなかったことにある。」と指摘しています。

トレード予想の失敗は、心理的にダメージを被るといわけですが、
まぁ、あたり前といえばあたり前ですね。(笑)

そして、

「不要な感情や心理的プレッシャーを避けるためには、
 将来のトレンドに関するすべての考えを
 完全に捨てたほうが良い。
 なぜなら、その考えが予測を形成し、
 その予測が間違う可能性があるからだ。」

と述べています。

こちらの一文は、けっこう驚きも感じる言葉ですね。

予想をしなければ、予想が間違うことはなく、
不要な感情や心理的プレッシャーを受けることもない、
というわけですが、

イゴール・トシュチャコフは、予測を必要としない
ルールに基づいた機械的なシステムトレードへと論を展開します。

さて一方、裁量トレードでも、
感覚だけでトレードしているかと言えばそうではなく、

基本的なひとつのルールに従いトレードするものや、

複数のルールに基づき、いくつかの手法を
場の状況に応じて使い分けるタイプのものもありますね。

後者は、レンジ相場と判断されるときには
レンジに有効な手法を使い、
トレンド発生と判断されるときには、
トレンド・フォローの手法を使う等といった裁量トレードです。

これらのルールを持つ裁量トレードも、
場に応じて手法の使い分けなどはするものの、
相場の将来予想はしないわけで、

ルールに基づき、いわば「対応」や「反射」に近い
行動をとろうというものになります。

信号が黄色ならばジレンマとなることはありますが、(苦笑)

基本的には、赤なら止まれ、青なら進め、
のようなことを行おうというわけですね。

ただ、執行はルールの「判断」によるところとなって、
感情や思惑や予想の入り込む隙間が生じることがあります。

「トレンドがずいぶん続いているので、サインは出ているが、
 もうそろそろ反転するかもしれない。」

「含み損となっていて、ルールでは損切りだが、
 もしかすると戻るかもしれない。」

「新聞の著名なアナリストのコラムを読んだが、
 サイン通りに相場は上昇していても、きっと下げるはずだ。」

「OPECが原油減産を決定したから、資源国通貨は上げるはずだ。」

そうです。

これらは「予想」であり、「心理バイアス」となるものですね。

「あなたが知ったニュースは、あなたが最初ではない。
 恐らくほとんど最後のほうだ。」

というシニカルな言葉がありますが、(苦笑)

多くの人が知るころには、
そのニュースは既に相場に織り込まれているものです。

予想や心理バイアスが、
ときに良い結果をもたらすことはなくはありませんが、
多くのケースでルールに基づくトレードを狂わしてしまいます。

あとでチャートを見て、

「どうして俺は、あのときロングしたのだろう?
 今こうしてチャートをあらためて見れば、
 どこをどう見たって、ショートじゃないか!」

というような経験は、裁量トレーダーであれば
多くの人が経験することですが、

心理バイアスや感情は、チャートさえも歪めて見せます。

経済概況は参考として見るとはしても、
トレードの時にはフラットな気持ちで
チャートを見る必要がありそうですね。

ところで、女房を見ると…、

若い頃の結婚に至るときの決断には、
どうも私に心理バイアスが働いていたようです。(冗談)

そして現在…、
メタボはしっかり上昇トレンドとなっているような…。(爆)


FX 部分と全体のお話

オバマ次期米大統領が、1950年代以来最大のインフラ投資を行う
米経済再生計画の概要を発表しましたね。

<先週末5日(金)の主な出来事>

4日のNYクローズ後、米ブッシュ現大統領が
「自動車メーカーの再構築は長期的に有効かどうかを見極めたい」
との発言をしました。
米ポールソン財務長官が米中対話において
「人民元改革の推進や元の柔軟性が重要との認識で一致。
成長を維持する中国の対策を歓迎。
米中は保護主義と戦いドーハラウンドを支持。」
などのコメントをしました。
主要通貨ペアは米雇用統計を意識したか、小動きとなりました。
日経平均は前日比−6.73円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが一時軟調となりましたが、
その後戻す動きも見られました。
ドイツ連邦銀行が「09年の独経済成長は−0.8%、
10年の独経済成長は+1.2%」という見通しを発表しました。
欧州株は軟調に推移しました。
独製造業受注は、市場予想よりかなり弱い−6.1%となりました。
カナダの失業率は市場予想よりやや強い6.3%となりましたが、
雇用ネット変化率は市場予想より弱い−7.06万人となりました。

ニューヨーク時間では、
米雇用統計が発表されて、
失業率は市場予想より強い6.7%であったものの、
非農業部門雇用者数変化は−53.3万人と1974年12月以来となる
驚きの悪い結果となりました。
ドル円とクロス円は一時急落しましたが、
その後、自動車セクターを除き悪材料の出尽くし感もあったか
NYダウが反発していったことも背景に、反発上昇していきました。
ユーロドルは米雇用統計発表直後はドル売りに
一時急上昇したものの、その後はまた軟調となり、
終盤にかけて上昇する展開となりました。
米オバマ次期大統領が
「雇用統計は景気刺激策の必要性を示している」
との発言をしました。
米消費者信用残高は市場予想より弱い−35億ドルとなりました。
米GMが北米の3工場で約2000人の削減を行うことを発表しました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+259.18ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日8日(月)の主な予定>

朝8時50分に日経常収支、日貿易収支、
午後1時半に日企業倒産件数、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(現状・先行)、
午後6時半に英生産者仕入価格、英生産者出荷価格、
午後8時に独鉱工業生産、
夜9時半に加住宅着工件数、
などの経済指標が発表されます。
独指標には注目です。

<明日9日(火)の主な予定>

朝8時50分に日実質GDP、日名目GDP、日GDPデフレータ、
午前9時01分に英RICS住宅価格、
午前9時半に豪NAB企業信頼感指数、
午後2時に日景気先行CI指数(速報)、日景気一致CI指数(速報)、
午後3時に日工作機械受注(速報)、
午後3時15分にスイス失業率(季調済)、
午後4時に独貿易収支、独経常収支、
午後6時半に英貿易収支、英鉱工業生産、
英製造業生産高、DCLG住宅価格、
午後7時に独ZEW景況感調査、
同午後7時に欧ZEW景況感調査、
夜11時に加政策金利、(市場予想は0.5%の利下げ)、
深夜12時に米中古住宅販売保留、
などの経済指標が発表されます。
英・独・加・米の指標には注目です。

そして、今週の12月10日(水)からの主な注目材料は、

10日(水)に、米MBA住宅ローン申請件数、米卸売在庫、
米月次財政収支、

11日(木)に、豪失業率、豪新規雇用者数、スイスSNB政策金利、
トリシェECB総裁講演、米新規失業保険申請件数、
米貿易収支、米輸入物価指数、加貿易収支、

12日(金)に、NZ小売売上高指数、欧鉱工業生産、EU首脳会議声明、
米生産者物価指数、米小売売上高、
米ミシガン大学消費者信頼感(速報)、米企業在庫、

などがあります。

さて、米雇用統計は−53.3万人とサプライズの結果となりました。
年初からの11月までの雇用者数の減少は
累計で191万人に達すことになりました。
このうち65%が米リーマン・ブラザーズ破綻からの
3ヶ月間とのことで、08年の累計失業者数は200万人が
ほぼ確実なまでの状況となっているようです。

一方、複数の米メディアによりますと、米ビッグスリーに対して、
既にある環境車投資向けの融資枠250億ドルを転用する格好で、
150億ドル規模の「年明けまでのつなぎ融資」を行う方向で
話しが進んでいるとされ、とりあえず一息はつけそうな模様ですが、
その後のビッグスリーの救済策の動向はいまだ不透明感が
強いようです。

また、オバマ次期米大統領が、高速インターネット網や
学校・医療施設等の近代化や公共建物のエネルギー効率の改善などを
すすめるとして、1950年代以来最大のインフラ投資を行う
経済再生計画の概要を発表しました。

また、これにより2011年までに最低250万人の雇用創出も行うとして
来年1月に議会と協働して計画を迅速に成立させる意向とのことで
マーケットの期待も高まりそうです。

自動車メーカーが破たんに追い込まれれば
「大恐慌以降で最も深刻な景気の後退期にあるために、
紛れもない大惨事になる」との声もある一方、
ブッシュ現大統領が公的資金が存続不能な企業にあてられることに
懸念を表明しているともされ、

マーケットは、米自動車セクターの救済への動向と
オバマ次期米大統領の施策への期待に大きく揺れ動きそうです。


さて今日は、部分と全体のお話です。

全体は部分から構成されていますが、
ときに部分的に良いことが
全体では悪いこととなることもあるようですね。

1980年代に金融の自由化の波が訪れて、
当時、経営が思わしくなくなった住宅貸付組合を
救うこととなったのは、
ソロモン・ブラザーズの新企画でした。

「ローン支払い契約書を担保にして、
 新しい債券を発行して市場に売りに出す」

というもので、
その後、モーゲージ債券とも呼ばれることとなりました。

ルーウィー・ラニエーリが中心となって、
ローン支払い者の地域別の綿密な動態調査とともに
ロケット工学の確率計算モデルを使って
難しいモーゲージ債券の潜在リスクを計算して洗い出す
ことに成功して商品化することができたもので、

当時としては住宅貸付組合を救う画期的な企画でした。

「ローン支払い契約書を担保にして、
 新しい債券を発行して市場に売りに出せば、
 資金の調達ができるとともに、
 債券の買い手のリスク選好によって、
 ローン債券のリスクを分散できる」

ことになるわけでしたから、

経営不振の住宅貸付組にとって、まさに願ったり叶ったりの
デリバティブで、当時はすばらしい面のみであると誤認されても
しかたのないような金融商品であったようです。

当時は、21世紀はじめの将来に金融危機として
世界経済を震撼させるような事態の「種」となろうとは
かなりの識者でも予想できていなかったのかもしれませんね。

そして、時は移り、このモーゲージ債券が複雑に発展して、
サブプライム問題のひとつのルーツともなる
さらに様々なデリバティブが開発されていきます。

でもこれは、今だからいえることかもしれませんが、
部分的には良くても、蔓延すると
全体では致命的となることにもなる
一種の「経済の麻薬」であったのかもしれません。

「腕がナイフで切れたとしても、
 ほらね…。この薬を打つと、
 どうです? 痛みが消えるでしょう。」

「おぅ。これは凄い。血は出ていても痛みがないよ。
 なんとすばらしい薬なんだ! もっと薬をくれないか。」

「あぁ、もちろん良いですとも。
 うちにはロケット工学出身の天才達がたくさんいますから、
 もっとすてきな薬をお作りいたしましょう。」

まるで悪魔と契約を交わしたとされている17世紀の司教、
ユルバン・グランディエのようでもありますね。(苦笑)

そして、年月が流れたある日…、

「体のほとんどすべてがやせ衰えてきてしまった…。
 そして、肝臓もすい臓や骨さえもボロボロとなってきた。
 ナゼなんだ! こんなことになるとは…。」

まぁ、これは寓話風のコントですが(爆)

森林伐採による砂漠化や工業化による二酸化炭素の増大も
どうもそのようですが、その道の天才達でさえも、
その時々の部分最善までしか知恵はめぐらないようで、(苦笑)
その後の副作用的な影響の波及の全体観的な考察は、
けっこう忘れがちとなるようですね。

ところで、

トレードで見ているチャートの分足は
たとえば日足のローソク一本の範囲の右往左往(上下動)で、
大きな相場の一部分ですが、

もしかすると、分足主体のタームの短期トレードでも
全体観を忘れないために、
大きな相場の流れも見ておいたほうがよさそうですね。


FX 危機管理のお話

各国の政策金利発表のイベントが済んだ今日は、
米雇用統計の発表ですね。

<一昨日3日(水)の主な出来事>

米クライスラーが、本年12月末までに最低資金を下回る恐れがあり
70億ドルのつなぎ融資を政府に要請したことが報じられました。
英ネーションワイド消費者信頼感は、
市場予想より弱い50となりました。
豪GDPは市場予想より弱い0.1%となりました。
主要通貨ペアにはショートカバーも入りましたが、
ダウ先物が軟調で上下動の揉み合いとなりました。
日経平均は前日比+140.41円となり8000円の大台を回復しました。

ロンドン時間では、
一時ダウ先物や欧州株が軟調であったことを背景としたか、
ドル円やクロス円が軟調となりましたが、
その後は上下動しながらも戻す展開となりました。
欧小売売上高は市場予想より弱い−0.8%とりました。
ポンド円が一時1995年以来の安値をつけました。

ニューヨーク時間では、
米チャレンジャー人員削減数(前年比)が148%となりました。
米ADP雇用統計は市場予想より悪い−25.0万人となりました。
米非農業部門労働生産性は市場予想より強い1.3%となりました。
米ISM非製造業景況指数は市場予想より弱い37.3となりました。
主要通貨ペアは上下動激しい値動きとなりましたが、
反発優勢の展開となりました。
米ベージュブックでは「米経済は10月半ば以降で全地区で弱まる。
製造業は著しく低下。住宅販売価格はほぼ全地区で低下。
自動車販売など個人消費は多くの地区で大きく低下。」
とネガティブな内容となりました。
RBNZ政策金利は1.50%引き下げとなりました。
RBNZ総裁が「小幅の追加利下げは可能。
景気とインフレリスクは下向き。
NZの経済は浅いリセッションにあるが、
リセッションが終わった可能性。」
との認識を示しました。
NY原油は46ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+172.60ドルで取引を終えました。

<昨日4日(木)の主な出来事>

米フォードのCEOが「GMとクライスラーは生き残れないと懸念。」
と発言しました。
格付け会社のムーディーズが、
米GMと米クライスラーの格付けを引き下げ、
フォードの格付けは維持しました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなって、
しだいに軟調傾向となりました。
日経平均は前日比−79.86円となり、
再び8000円台を割り込んで取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスのGDPが市場予想とおりの0.0%となりました。
スウェーデン中銀が政策金利を1.75%と大幅に引き下げました。
欧GDP(改定値)は市場予想とおりの−0.2%となりました。
主要通貨ペアは軟調の後にショートカバーが入ったか、
戻す動きが見られました。
英BOEの政策金利は、1.00%の利下げとなりました。
BOE声明では「ポンドの一段の下落が
世界経済の減速の影響を緩和する。
CPIが中期的な目標を下振れする可能性。」
との認識を示しました。
欧ECBの政策金利は0.75%の利下げとなりました。
ポンドやユーロは上下動となりましたが、
織り込みがある程度進んでいたたためか、
それほど大きな動きは見られませんでした。

ニューヨーク時間では、
米新規失業保険申請件数は
市場予想より強い50.9万件となりました。
カナダの住宅建設許可が市場予想より弱い
−15.7%となりました。
少し遅れて始まったトリシェECB総裁の記者会見では、
「インフレ圧力はさらに弱まった。経済活動は大幅に減速。
経済データは第4四半期の落ち込みを示唆。
需要不振は数四半期続く見込み。」との認識を示しました。
また、同時に発表された経済予測では、
「ユーロ圏は09年にマイナス0.5%の成長」
との見通しを公表しました。
追加利下げの可能性に含みを持たせたものの、
来年の金融政策への示唆はしませんでした。
アトランタ連銀総裁が
「米住宅価格と個人消費はさらに低下の可能性」
との主旨の発言をしました。
米製造業受注指数は市場予想より弱い−5.1%となりました。
カナダIvey購買部協会指数は
市場予想より弱い40.2となりました。
格付け機関のS&Pが米GMの格付けを引き下げ、
見通しをネガティブとしました。
米GMのワゴナーCEOが「破産は検討していない。」
ことを表明しました。
米会計検査院が「米財務省は不良資産救済プログラムを
自動車セクターに使用する権限がある」との認識を発表しました。
バーナンキFRB議長が
「住宅差し押さえに歯止めをかける措置が必要」
との認識を示して、米政府が不良債権化した住宅ローンを
金融機関から一時的に買い上げることを提案しました。
シカゴ地区連銀総裁が「米経済は顕著に収縮していて、
少なくとも2010年までは回復が見込めない可能性。」
との認識を示す発言をしました。
ルクセンブルク中銀総裁が
「ECBに0.25%の追加利下げの可能性はある。
今日の利下げは、英国やスウェーデンとの協調利下げではない」
との主旨の発言をしました。
全米自動車労働組合が「GMは今月末までに破綻する可能性。」
とコメントしました。
米GMが政府支援の条件として
合併を検討していることが報じられました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−215.45ドルで取引を終えました。

<週末でゴトウ日の今日5日(金)の主な予定>

午後4時に独小売売上高指数(前月比)、
午後8時に独製造業新規受注、
夜9時に加失業率、加雇用ネット変化、
夜10時半に米非農業部門雇用者数変化、失業率、製造業雇用者数変化
深夜5時に米消費者信用残高、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標および、特に米雇用統計には注目です。

さて、各国の政策金利発表のイベントを終えて、
英国が中銀創設以来最低水準のになるなど
歴史的な低金利政策となりました。
また、欧ECBも1999年の通貨統合以来初となる
マイナス成長を公式に予想することとなりました。

今日は米雇用統計が発表されます。
ここのところの米経済指標を見る限り悪い数字となりそうですが、
米非農業部門雇用者数変化と米失業率が
市場予想とどのくらい乖離となるかが注目されます。

米雇用統計の発表が済むと、市場の関心はまた米自動車産業の
ビッグスリーへと向かいそうですが、議会に提出された再建案の
人員削減の踏み込みが足りないとの指摘もあるとともに、
2012年に1500万台以上の需要回復のシナリオは
甘いとの指摘もあるようで、
経済と雇用への大きな影響もあるために、
マーケットは救済を織り込む動きとなっているものの、
安易な救済に反対する声もあり、難しい判断となりそうです。

米GMのワゴナーCEOが「破産は検討していない」ことと、
米政府支援と引き換えにコスト削減を加速すると表明して、
過去の経営の誤りを認めた上で、
年内の40億ドルの即時融資の要請と、
来年一月に追加で40億ドルの融資の希望を表明しました。

また、米クライスラーのナルデリCEOは
40億ドルのコスト削減を表明しましたが、
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、
議会ではGMとクライスラーには事前調整型の破産法を適用して、
約400億ドルの公的資金を投じて
早期再建を狙う案も浮上しているとのことで、
総額340億ドル(3兆2000億円)のビッグスリー支援要求に
どのような審判が下るか大いに注目されます。
ことによっては、巨大台風の目となる可能性もありそうです。

一方、英国は住宅ローン返済が難しくなった借り手の負担を
最長2年間減免する支援策を発表しました。

また、米AT&Tが12,000人規模の削減を発表して、
スイスの金融クレディ・スイスも投資銀行部門で
5,300人規模の人員削減を発表するなど、
リストラに伴い雇用情勢も世界的に
一段と厳しくなってきているようです。


さて今日は、危機管理のお話です。

北海道の高速道路をドライブしていると、
ときおり2頭の鹿がジャンプしているような絵の
標識が道路わきに設置してある区域があります。

「鹿に注意!」という意味の標識なのですが、
ときおりこのような標識のある区域では、
そう滅多に起こることではありませんが、
時折、鹿と車の衝突事故が起こることがあるそうです。

私は高速道路で鹿と出くわしたこともなければ、
鹿と衝突したこともないのですが、
高速道路で鹿と出くわした人の話によれば、

夜に高速道路を渡って向こうの林に行こうとしている
鹿が車のライトに照らされて、それに気づくと
早く渡ればよいものを、まるでフリーズしたように
ライトに光る目をこちらに向けて立ち止まることがあるそうです。

きっと、見慣れない強い光にパニックに陥って
身動きが取れなくなってしまうのでしょうね。(苦笑)

これと似たようなことが、トレーダーにも起こることがあるようで

経済指標の発表時間などではないときの相場急変に
パニックに陥って、思惑と反対に動くチャートを
しばし呆然とただ見入ってしまい、
わずかの時間ではあっても、
対応の行動が遅れてしまうことがあります。

そのようなことがあるからかどうかは判りませんが、(笑)

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)には、
日本でもよく聞くような「備えあれば憂いなし」の
米国版の予想外の事態に対する対処法をあらかじめ促す
スローガンがあるのだそうですね。

危機などはそう起こることではありませんが、
学校でも避難訓練がありますし、
警察でも消防でも、また航空の仕事や医療の仕事などでも、
危機を想定しての疑似体験的な訓練が行われます。

疑似体験しておくと、実際に危機が起こったときに
冷静に「対処」ができやすい、ということなのでしょうね。

トレーディングにも予期せぬ危機が起こることがあります。

2001年9月11日に起こった同時多発テロなどは稀なる珍事としても

政府筋の為替介入や各国中銀の緊急の政策金利変更や
何がしかの大きなニュースなとでも、
為替が大きく変動してしまうことがあります。

また、危機というわけではありませんが、
実際に聞いた話では、今年の10月24日の午後に
ストップをいれずに買い物に出かけて、家に帰ってみると、
ものの見事に強制ロスカットされてしまっていて、
口座資金の大半をわずか数時間で失ってしまった
女性トレーダーもいます。

その他、経済指標の発表でレートが大きく動いているところで、
チャートのサーバーがフリーズしてしまったりすることは、
以前、証券会社のサーバーが弱いころには、けっこうありましたし

また、トレード中にトレーダー自身のパソコンが壊れてしまう
こともないわけではありません。

あわてて証券会社に電話しても、
話中で長い時間つながらないということもありますが、(汗)

予期せぬトラブルのために、
せめて使っている証券会社の電話番号くらいは、
手元に控えておく必要はありそうです。

そして、トレードの危機管理の第一歩は、
なんといっても「ストップ」を入れておくこと、
となるようです。

ときに面倒くさくも思えるものですが、
今はあたりまえの機能ではあるものの、
予期せぬ危機に、ともあれ一番頼りになるのは、
どうも「ストップ設定」のようで、

これさえしておけば、とりあえずは
ライトを浴びてフリーズする鹿のように
パニックに陥らなくて済むようですね。(笑)


FX メンタル・アプローチのお話

今年の流行語代大賞に「グ〜!」と
「アラフォー」が決定したそうですね。
福田元首相の「あなたとは違うんです。」も
トップ10入りしたそうです。(笑)

<一昨日12月1日(月)の主な出来事>

市場のオープンからは、ドル円とクロス円が軟調となり、
その後は揉み合う展開となりました。
日自動車販売台数の前年比は、
−27.3%と大きく落ち込む結果となりました。
OPECの事務局長が「原油は供給過剰。12月17日の総会では
減産を決定する可能性。」との認識を示す発言をしました。
日経平均は、前週末比−115.05円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独小売売上高指数が市場予想より弱い−1.6%となりました。
スイスSVME購買部協会景気指数は、
市場予想より弱い35.2となりました。
NYダウ先物や欧州株価が軟調となりました。
ドル円やクロス円が下落しました。

ニューヨーク時間では、
カナダのGDPが市場予想より弱い0.1%となりました。
ドル円とクロス円の軟調が続きました。
米ISM製造業景況指数は市場予想より弱い36.2となりました。
NYダウの軟調が続きました。
一部で英国がユーロ導入を検討と伝えられましたが、
英国の首相報道官が否定しました。
全米経済研究所が「米リセッションは07年12月からと判定。」
との認識を示しました。
米バーナンキFRB議長が「金融市場には安定化の兆候。
労働市場は11月に悪化。景気は下向き。さらなる利下げ可能。
米経済は当面弱い。」との認識を示しました。
NY原油は49ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは大きく下落して前週末比−679.95で取引を終えました。

<昨日2日(火)の主な出来事>

東京時間では、豪経常収支が−97.36億豪ドル、
豪小売売上高が0.7%と、
ともに市場予想より強い結果となりました。
日経平均やアジア株は軟調となりましたが、
ダウ先物が小幅反発して、
ドル円やクロス円も反発する場面がありました。
豪RBA政策金利は、1.00%の利下げとなりました。
ウールストリートジャーナル紙が「米ゴールドマン・サックスの
四半期純損失が最大20億ドルとなる」との観測報道をしました。
反発していたドル円やクロス円が軟調に転じました。
日銀の臨時会合では、企業融資促進のため金融機関へ
3兆円規模の資金供給を行う支援策を決定しました。
また、日追加利下げについては
「さまざまな問題が生じる可能性」が
あるとして否定的な見解を示しました。
日経平均は8000円の大台を割り込み
前日比−533.53円で引けました。

ロンドン時間では、
スイスの消費者物価指数が
市場予想より弱い−0.7%となりました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなりました。
欧生産者物価指数は市場予想より弱い−0.8%となりました。
ポンド円が一時13年ぶりの安値をつけました。
欧州株が前日比マイナス圏からプラス圏に転じました。
ドル円とクロス円が上下動しながらも、
しだいに堅調になりました。

ニューヨーク時間では、
NYダウが堅調に推移しました。
米フォードの再建計画では、
「60億ドル規模のつなぎ融資を求めるが
09年に流動性危機に陥るとは想定していない。
ディーラー606店舗を年末までに閉鎖。電気自動車の開発。
2011年に赤字脱却を目指す。」などが発表されました。
英ブリティッシュ・エアウェイズが、
豪カンタス航空やスペインのイベリア航空と
合併交渉を進めていることが報じられました。
ポールソン米財務長官が「米経済は急速に下降してきた。
米中対話では為替市場の構造改革と金融市場の開放が焦点。」
と発言しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「米経済は一部改善するも数四半期は弱い。
09年のGDPは2%を下回る可能性。」と発言しました。
米GMが4つのブランドに経営を集中するとして、
120億ドルの融資と60億ドルの信用枠を要請しました。
NY原油は47ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+270.00ドルで取引を終えました。

<今日3日(水)の主な予定>

午前9時01分に英ネーションワイド消費者信頼感、
午前9時半に豪GDP、
午後7時に欧小売売上高、
夜10時15分に米ADP雇用統計
夜10時半に米非農業部門労働生産性、米単位労働費用、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数、
深夜4時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<明日4日(木)の主な予定>

朝の5時にRBNZ政策金利、(市場予想は1.00〜1.50%の利下げ)
午前9時半に豪貿易収支、豪住宅建設許可件数、
午後3時45分にスイスGDP、
午後7時に欧GDP(改定値)、
夜9時に英BOE政策金利、(市場予想は1.00%の利下げ)
夜9時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
夜10時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加住宅建設許可、
深夜12時に米製造業受注指数、
同深夜12時に加Ivey購買部協会指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・スイス・英・欧の指標には注目です。
また、NY時間にバーナンキFRB議長の講演も予定されています。

さて、OECD(経済協力開発機構)の発表によりますと、
加盟30ヵ国の失業者の合計が2008年の3,400万人から、
2010までに23%増加して、800万人多い
4,200万人にもなるとの見通しを発表しました。
世界経済の悪化が長期化する可能性もありそうです。

豪が医療や教育分野の公共事業で151億豪ドル規模の追加景気対策、
そしてEUが財政赤字を容認して
景気刺激策を加盟各国に要請したことで、
仏が自動車や建設の支援る構想、独では減税論議、
オランダも財政出動するなどの動きがあるようですが、
危機に瀕するマーケットの要望は、
なお果てしなく強いようです。

また、米フォードが、米議会に再建計画を提出して、
ディーラー606店舗を年末までに閉鎖することや、
電気自動車など環境対応車戦略を柱に、
指摘のあった自社用ジェット機の売却
および80年代のアイアコッカ氏のクライスラー再建を模して
CEOの年棒を1ドルにするなど懸命にアピールをして、
大型リストラは盛り込まれなかったものの、
傘下のボルボの売却も検討するとして、
1911年の黒字化を目標に融資枠90億ドルを要請しました。

一方、年内にも資金繰りが危機的水準に陥りかねない
米GMは労務費削減のリストラが余儀ないようで、
また、「債務の株式化」やハーマー・ポンティアック・
サーブ・サターンなどのブランド売却やも盛り込む模様で、
4つのブランドに経営を集中するとして、
120億ドルの融資と60億ドルの信用枠を要請しました。

4日の公聴会にはGMのワゴナー会長は、
空路ではなく陸路を自社のセダンで向かう演出もするようですが、
他社との提携戦略も模索しているクライスラーとともに、
米議会の審判を来週にも仰ぐこととなります。

また、米ゴールドマン・サックスが
初の赤字転落となる観測報道や、
米ゼネラル・エレクトリックの2008年通期決算が
2007年度の2割減となる見込みとのことで、
米経済は厳しい状況が続いているようです。

今週は各国の政策金利が発表されますが、
利下げ幅とともに
"Sell the Rumor,Buy the Fact"の動きを含めて
市場反応が注目されます。


さて今日は、メンタル・アプローチのお話です。

40年のキャリアを持つベテラン・トレーダーで
米CFTCや米NFAや米SECの登録会員でインディアナ州立大学で
MBAの学位も持つラリー・ペサベントの著作には、

1935年に出版されたH・M・ガートレーが著した
" Profits in the Stock Market "という株式市場での
トレーディングに関する古典が紹介されています。

「最新のものほど、進化していて良いものだ。」

ということも否定できないことですが、
古典にも、時を経て今なお変わらぬ煌く言葉があるものですね。

「トレーディングも、ビジネスと同じで最初は基礎を学び、
 そして特定分野の高度な知識の習得に移っていくべきである。」
 また、どのような分野でも、努力と経験を積むことなしに、
 プロのレベルに到達することはできない。」

「成功と失敗とを受け入れる決意が必要である。
 成功するトレーダーとなるためには、まずは失敗から
 学ぶことが大切であり、それには大きな忍耐力が必要である。」

「トレーディングにふさわしい考え方を
 身につけなければならない。
 それには確率で考えることや、
 利益と同じように損失も
 トレーディングのひとつの結果として
 受け入れなければならない。
 これはトレーディングの学習のひとつのプロセスである。」

まぁ、「なんだぁ、精神論かよ!」と言われてしまいそうで、

ほんの少しの学習や、ホーリーグレイルを謳うソフトで
世界のプロ・トレーダーに挑戦して
勝とうとしている人も多い現代では、
一蹴されてしまいそうですが、(苦笑)

トレードで、ある程度の経験を経た人であれば、
一段目の階段も上れないのに、
一気に十段駆け上がるかのような思いが
いかに甘く無謀な考えであるかを身に染みて知ることとなって、
このような言葉にも耳を傾ける気持ちが湧いてくるものです。

また、ザナー・グループの取締役で、
先物取引34年のベテランであるラリー・シュナイダーが語るように

「最初はメンタルなアプローチについて学習することが大切です。
 次に、マネー・マネジメントをしっかりと学んでください。
 そして、そのあとでトレーディング・プランと
 手法を磨いてください。」

多くの人が手法から求めますが、
まずは、メンタル・アプローチからなのかもしれませんね。

少なくとも、メンタル面は軽んじることはできないようです。

プロスペクト理論が説くように
「恐れ」が損失の元凶ともなるトレーディングでは、
まず「メンタル・アプローチありき」となるのでしょうね。
もしかすると、私達は学ぶ順序が違うのかもしれません。

でも、このメンタル・アプローチは、
最強の敵でもある(笑) なんとも手ごわい
自分自身のマインドとの孤独な戦いになりますので、
その矯正や改善は一筋縄ではいかないようです。

メンタル面を説く良書には、マーク・ダグラス著
「ゾーン 相場心理学入門」や
「規律とトレーダー」などがありますが、

自由という名の厳しい環境の中、
誰も叱ってくれる人のいない自身のトレーディングで

弱くもしぶとい(笑) 自分自身のマインドに勝つためには、
やはり、自身を厳しく律する「規律」こそが大切となるようです。

ときに、損切りのルールなど
「自身で決めた規律」を紙に書いて、クリスマスカードのように
パソコンのそばに飾っておくのも良いかもしれませんね。
ご利益があるかもしれません。(笑)

「それじゃ、クリスマスカードじゃなくて…、
 お札(フダ)でしょうが。」(自爆)


FX 「場の認識と適用」のお話

12月初めは欧州など各国の政策金利の発表とともに、
米自動車産業の再建計画の
議会提出締め切りが2日(火)に迫っていて、
ビッグスリーの救済策の行方が注目されますね。

<先週末28日(金)の主な出来事>

NZの住宅建設許可は−21.9%となりました。
カナダの財務相が「08年の加GDP見通しを0.6%、09年を0.3%」と、
大きく下方修正する認識を示しました。
日失業率は市場予想より強い3.7%、
日全国消費者物価指数は市場予想とおりの1.7%、
そして、日鉱工業生産は市場予想より弱い−3.1%と、
好悪交錯する結果となりました。
英GFK消費者信頼感指数は市場予想より強い−35となりました。
主要通貨ペアは狭いレンジでの揉み合いが続きました。
日自動車生産は−6.8%となりました。
日住宅着工戸数は市場予想より弱い19.8%となりました。
日経平均は前日比+138.88円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ユーロやスイスフランや豪ドルなどが軟調となったものの、
レンジ傾向の相場展開となる通貨ペアが多く見られました。
欧消費者物価指数は2.1%、欧失業率は7.7%と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
欧利下げ幅の拡大期待も出てきたようでした。
スイスKOF先行指数は−0.05%と市場予想を下回りました。
欧州株価はやや軟調ながらも、
前日比終値近辺でのはっきりしない展開となりました。

ニューヨーク時間では、
カナダの経常収支が市場予想より強い
56億カナダドルとなりました。
また、カナダの鉱工業製品価格は市場予想より強い0.0%、
カナダの原料価格指数は市場予想より弱い−12.5%と、
強弱交錯する結果となりました。
月末要因によるものか、一時円が急進する場面がありました。
ユーロなど軟調が続いた通貨もありましたが、
レンジ傾向の上下動の展開の通貨ペアが多く見られました。
NY原油は54ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは短縮営業で、前日比+102.43ドルで取引を終えました。

<月初で週はじめの今日12月1日(月)の主な予定>

午前10時半に日毎月勤労統計、
午後2時に日自動車販売台数(前年比)、
午後4時に独小売売上高指数、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
午後6時半に英消費者信用残高、英PMI製造業、
夜の10時半に加GDP、
深夜12時に米ISM製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標には注目です。
また、NY時間にバーナンキFRB議長の講演も予定されています。

<明日2日(火)の主な予定>

午前9時半に豪経常収支、豪小売売上高、
昼の12時半に豪RBA政策金利、(市場予想は0.75%の利下げ)
午後3時45分にスイス消費者物価指数、
午後7時に欧生産者物価指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧の指標には注目です。
また、ポールソン米財務長官の講演も予定されています。

そして、今週の12月3日(水)からの主な注目材料は、

3日(水)に、豪GDP、欧小売売上高、米ADP雇用統計、
米非農業部門労働生産性、米ISM非製造業景況指数、
米ベージュブック、

4日(木)に、RBNZ政策金利、豪貿易収支、豪住宅建設許可件数、
欧GDP、英BOE政策金利、欧ECB政策金利、
トリシェECB総裁記者会見、米新規失業保険申請件数、
加住宅建設許可、FRB議長講演、米製造業受注指数、
加Ivey購買部協会指数、米週間原油在庫、

5日(金)に、独製造業受注、加失業率、加雇用ネット変化、
米非農業部門雇用者数変化、米失業率、米消費者信用残高、

などがあります。

さて、月初めの今週は豪・NZ・英・欧など
各国の政策金利が発表予定で、
それらの利下げ幅の大きさが注目されますが、

また、米自動車産業のビッグスリーの
議会への再建計画の提出締め切りも2日(火)に迫っていて、
市場には楽観ムードもあるものの、
米ラスムッセンが11月19〜20日に
一般市民1000人へ行ったアンケート調査では、
ビッグスリー救済反対意見が賛成を大きく上回り、
世論が冷ややかでもあることから、
プリパッケージ型の破産法申請案も台頭してきているようで、
救済策の行方も大いに注目されます。
動向しだいでは週末の米雇用統計の市場反応へも
影響が出る可能性もありそうです。

一方、クリスマス商戦のスタートとなる
11月28日のブラックフライデーの売上高は、
米ショッパー・トラックの調査によりますと
3%増の106億ドルとポジティブながら
伸び率は2007年の8.3%増を下回ったとのことで、
先行きをネガティブと見るアナリストも多いようです。

各国の政策金利や、米ビッグスリーの救済策の動向によっては、
動意づく相場展開となる可能性もありそうです。


さて今日は、「場の認識と適用」のお話です。

テクニカル分析は、かなり長い間、
ウォール街の専門家達から一種の占いのようなものと
敬遠されてきた時期があったそうですね。

今はこんなことをいう人は化石人間しかいないと思いますが、
一頃は「チャートなどはウィジャー版のようなものだ。」と、
ファンダメンタリストに笑われていたころも
あったようです。(苦笑)

しかし、テクニカルの草分け的なH・М・ガートレーや
ウィリアム・ギャレット、ジョン・マーフィー、
リンダ・ブラッドフォード・ラシュキやリチャード・ワイコフ、
などのたくさんの先駆者達の活躍があって、

しだいにテクニカル分析も正統なものとして
その有用性がウォール街でも認められるようになって来ました。

そして、ジャック・シュワッガーの
「マーケットの魔術師」という著書の中で、

「なぜ、ファンダメンタル分析から
 テクニカル分析に鞍替えしたのか」
という問いに対して、

著名トレーダのひとりのシュワルツにして

「テクニカル分析に転向してから、わずか9年間で
 大金持ちになれたからだ。」

と言わしめるほどになりました。

また、テクニカル分析は、
マサチューセッツ工科大学のアンドリュー・ロー教授が
2000年4月17日のビジネス・ウィーク誌に
「この錬金術は純金を生む」という
怪しい(笑)題名の記事が載ってから、
学問の世界へも仲間入りをすることにもなりました。

さて、テクニカル分析には、
ダウ理論のように多くの人が一目置くセオリーもありますが

しかしながら、
テクニカル分析にはいまだ誰もが認めるオーソリティーはなく、
各派がそれぞれに割拠する状況のようで、

チャートに特定のパターンを見つけて
トレードに応用しているのは多数派となるようですが、

その中には、トレンドフォローの手法を主体とする考えもあれば、
逆張りの手法を主体とする考えもあります。

また、周期的なサイクルを中心とする派もありますし、

月の満ち欠けの周期をまじめに研究して
アストロジーをもトレードに応用している派もあるようです。

さらに、ベスト(最良)を追求しようとする向きも多いながら、

一方、万能のベスト手法はないという前提のもと、
大工さんが工程で道具を使い分けるように、

「場の状態に応じて、手法を使い分けるべき」

とする裁量派もあります。

そして、この場の状態についてですが、

たとえば、ラリー・ペサベントと
レスリー・ジョウフラスが指摘しているように、

逆張りトレーダーにとって、

その日の安値(高値)または安値圏(高値圏)で寄り付き、
その日の高値(安値)または高値圏(安値圏)で引ける、
「トレンドデイ」では、

逆張りのシグナルやパターンに従って
正しいトレードをしていても、
結局は何度もストップ・ロスに引っかかってしまい、
損失とともに「逆張り手法は通用しないのか」と、
メンタル面の打撃も受ける
「最悪の日」となってしまうことがあり、

その反対に、このような日は、
トレンドの方向へ沿ってトレードする
順張りトレーダーにとっては、
とても良い一日となることもあります。

これとはまったく逆に、「非トレンドデイ」では、
順張りのシグナルやパターンに従って
正しいトレードをしていても、
順張りトレーダーは高値(安値)掴みで損失となることが多く、
「順張り手法が通用しないのか」と嘆くことになる
「最悪の日」となってしまうことがあって、

その反対に、このような日は、
逆張り派のトレーダーにとっては
とても良い一日となることがあります。

そうです。

その日の相場の状態によって、
逆張りにせよ、順張りにせよ、

「その手法が通用する場合と、そうでない場合がある」
のですね。

つまり、トレード以前の認識として、
「場の認識」と「手法適用の認識」を
しなくてはならないわけですが、

大きな時間軸が保ち合い傾向が続いているならば、
小さな時間軸もレンジ性向が強くなる傾向はあるものの、

また、大きな時間軸での保ち合いが極まって、
スクイーズとなれば爆発的な動きとなることもあって、
「場の認識」はそう簡単ではないようです。

ただ、順張り手法にせよ、逆張り手法にせよ、

「ここぞと思うところで、もしもフェイルとなってしまったら」

その日の場の認識が間違っている可能性もありそうで、
別(逆)の手法への切り替えも
検討してみる価値はありそうですね。

順張り偏重や逆張り偏重の頑固一徹や、
バカの一つ覚えでは、(笑)
日々変化するマーケットに対応しきれないのかもしれません。

もしかすると、手法自体も確かに大切ながら、
「場の認識と、それに応じた手法適用」こそがより大事で、

これこそが「裁量すべき肝要」なのかもしれませんね。


FX ボラティリティと時間のお話

インド西部の金融が集積する南都のムンバイ(旧ボンベイ)で
イスラム武装勢力を名乗る集団により、
125人が死亡する同時テロ事件が発生しましたね。

<一昨日26日(水)の主な出来事>

NYクローズ後にドル円とクロス円が軟調な展開となり、
東京時間に入っても一段下げとなって、
その後は揉み合いとなりました。
独銀総裁が「欧ECBは一段の利下げ余地がある」と発言しました。
米AIGが救済プログラムにより、
米政府へ優先株400億ドルを売却したことが報じられました。
米次期大統領のオバマ氏が、経済顧問チームの代表に
ボルカー元FRB議長を任命することが報じられました。
日経平均は前日比−110.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
仏財務相が「欧ECBはさらなる利下げが望ましい」と発言しました。
トリシェECB総裁が「09年の欧経済見通しはマイナスの可能性」
との認識を示しました。
英GDP(改定値)は市場予想とおりの−0.5%となりました。
英個人消費は市場予想より強い−0.1%となりました。
EU欧州連合が2000億ユーロ規模の経済対策を
加盟各国に提示しました。
ドル円とクロス円は上下動の揉み合いとなりました。
ユードルなどドルストレートは軟調に推移しました。
次回のG20が09年4月に英ロンドンで
開催されることが報じられました。
中国が1%の緊急利下げ行いました。

ニューヨーク時間では、
米耐久財受注が−6.2%、米PCEコア・デフレータが0.0%、
米新規失業保険申請件数が52.9万件と、
共に市場予想より弱い結果となりました。
米個人所得は市場予想より強い0.3%となりました。
米シカゴ購買部協会景気指数は
市場予想より弱い33.8となりました。
発表時間が未定であった独消費者物価指数(速報)は、
市場予想より弱い−0.5%となりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)は
市場予想より弱い55.3となりました。
米新築住宅販売件数は市場予想より弱い43.3万件となりました。
ドル円がしばらく軟調に推移しました。
クロス円は大きな上下動の揉み合いとなりました。
独銀総裁が「欧インフレ率は大幅に低下して
09年に2%を下回る可能性。
ECBは倫理変更の余地を利用する可能性」との認識を示しました。
ユーロドルが一時軟調となりました。
米指標はほぼ軒並み悪かったものの、
27日のサンクスギビングデーの休場も意識されたか
NYダウがショートカバーされて上昇に転じました。
ドル円やクロス円が反発していきました。
NY原油は54ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+247.14ドルで取引を終えました。

<昨日27日(木)の主な出来事>

NZの貿易収支は市場予想より強い−9.42億NZドルとなりました。
豪財務相が「経済が悪化した場合には追加経済財刺激策の実施」
することを示唆する発言をしました。
NZNB企業信頼感は−43.0となりました。
ドル円は軟調となった後、揉み合いとなりました。
クロス円は軟調傾向の揉み合いの展開となりました。
アジア株が中国利下げを好感したか、堅調に推移しました。
日経平均は前日比+160.17円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ポンドなどが1度下げた後、上昇して揉み合う展開となりました。
独失業率は市場予想とおりの7.5%となりました。
欧業況判断は市場予想より弱い−2.14、
欧消費者信頼感は市場予想とおりの−25となりました。
欧経済信頼感や欧鉱工業信頼感も
市場予想より弱い結果となりました。
主要各通貨ペアは上下動の揉み合いの展開が続きました。

ニューヨーク時間では、
米市場がサンクスギビングデーで、
債券や原油など一部を除いて休場となりました。
独財務相から「ユーロが再度上昇に転じるまで
多くの時間はかからない」との認識を示す発言がありました。
米市場の休場も影響したか、
主要通貨ペアは上下動のレンジ的な揉み合い相場となりました。

<週末の今日28日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ住宅建設許可、
朝8時半に日失業率、日家計調査消費支出、日全国消費者物価指数
朝8時50分に日鉱工業生産(速報値)、日小売業売上高指数(速報)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感指数、
午後1時に日自動車生産、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、日の中小企業業況判断
午後7時に欧消費者物価指数(速報)、欧失業率、
午後7時半にスイスKOF先行指数、
夜10時半に加経常収支、加鉱工業製品価格、
などの経済指標が発表されます。
(日)・欧・加の指標には注目です。今日は米指標はありません。

さて、一部の口の悪いアナリストは
各国の利下げ競争と揶揄していますが、
中国も1.00%の緊急利下げをしました。

米国の8000億ドル規模の追加金融対策に続くように、
EU欧州連合も欧州の自動車産業への50億ユーロの支援策や
税制優遇や財説出動で2000億ユーロ規模の
経済対策を加盟国に提示しました。

ただ、FRBは度重なる救済策や安定化策による投融資や保証などで、
約8兆ドル(760兆円)もの潜在リスクを抱えることとなり、
米GDPの60%に迫る水準となって、
さらに課題も発生し続けそうな状況から、
対応に失敗すれば米政府やFRBが
巨額の損失を被る恐れがあるために、
ドルの信用も揺らぎかねないと指摘する声もあるようです。

各国政府による金融対策や景気対策への期待とともに、
これから実態経済が最悪期を迎えると見る向きもあり、
期待と実態に揺れる相場展開となりそうです。


さて今日は、ボラティリティと時間のお話です。

ボラティリティ(volatility)とは、価格の変動性のことで、
金融工学のパラメーターで使うことが多く、
価格の変動の激しさを表すパラメータと定義されて、
「率」で表されることが多いようですね。

ボラティリティが大きいと価格変動が大きいわけですが、
普通は過去の値動きから算出したヒストリカル・ボラティリティ
のことを指すことが多いものの、
オプション価格をから計算して、あるべき期待値としての
インプライド・ボラティリティなどもありますね。

また、単に価格変動としてだけ捉えますと、
数百円台の株と数千円の株では同じ率でも
価格自体の変動は変わりますので、
価格それ自体も変動の大きさに影響しているようですし、

一頃の原油マーケットのように、
マーケットの大きさも価格変動に影響するようです。

また、為替マーケットでも、
ドル円の取引量をスイミングプールの大きさとすると、
南ア・ランド円は、おちょこ一杯より小さな取引量となるらしく、
流動性が大きく異なり、金融有事の時などには、
小さな国の通貨は驚くような価格変動となることがありますね。

さまざまな要因が価格変動の大きさに影響してくるようですが、

また、価格の変動には「時間」という要因もあります。

絶対はないと言われる相場ですが、
価格変動の大きさは、「時間が長いと大きくなる」という
公理にも近い性質があるようで、

1分足より5分足、5分足より1時間足、
そして、1時間足より日足、日足より週足が
大きな価格変動を示します。

時間が価格変動のリスク(分布範囲)にかかわっているのですね。

また、当然ながら月足や週足などの大きな時間軸でも
陽線や陰線の連なりがあります。

「そんなのあたり前じゃないか!」

という感じもしますが、これはとても大きな意味があって、

大きな時間軸でより大きな価格変動があって、
さらに、「陽線や陰線が連なることがある」ということは、
一方向のバイアスが長期にわたって存在することになって、

例えば仮に、大きな時間軸のトレンドの方向が下降なら、

小さな時間軸で、ランダムに上げ下げしているようでも、
下げることのほうがかなり多いバイアスがあることになり、

また、小さな時間軸でいったん目一杯下げたようでも、
踊り場的なレンジの揉み合いや保ち合いを経て、
さらに同方向の下落となることがあるのですね。

もしも、そうでなければ大きな時間軸で
陰線の占める割合の多い下降トレンドは
形成されなくなってしまいます。

そして、大きな時間軸のトレンドの方向が上昇なら、
小さな時間軸では、この逆の状況となります。

ところがまた、

大きな時間軸のトレンドも永続することはなく、
下降にしても上昇にしても、
やがてトレンドは終焉して変わります。

このときの変化は、必ず小さな時間軸から現れて、
大きな時間軸のトレンドと逆方向の動きが増えてきて、

やがて小さな時間軸のこの動きが集積されるように
大きな時間軸のトレンド自体を変えていきます。

ただ、トレンドの転換期は、
一変するように急激に変わることもありますが、
多くは方向不明の踊り場的なレンジ性向の強い状況を経る
ことが多いようですね。

このような踊り場的な状況では、
トレンドの残存を信じるフォロー派と、
早期に転換を捉えようとするコントラリアンが
ともによく騙される時期となるわけです。(苦笑)

大きな時間軸でトレンドが明確に見て取れるときは、
短期トレードでも、その方向を中心に
トレードしたほうがよさそうで、

また、大きな時間軸のトレンドが不明瞭となってきたときは、
トレードを休むのが良いのかもしれません。

ともあれ、

大きな時間軸のトレンドが小さな時間軸にも影響を与え、
また、小さな時間軸の動きが集積して
大きな時間軸のトレンドに影響を与えて変えてしまう、
相互にフィードバックしているような関係は興味深いものです。

価格変動を「時間」という観点から見てみると、
あたり前のようでもあり不思議なようでもあり、
また、歴史的な意味での国家と民衆のようでもあり、
なんか面白いですね。


FX 「私は貝になりたい」のお話

米が総額8000億ドル規模(約77兆円相当)の
追加金融対策を発表しましたね。

<週はじめ24日(月)の主な出来事>

先週末、米オバマ次期大統領が
NY連銀のガイトナー総裁を財務長官に指名すると
報道されたことを材料に主要通貨ペアが上昇した
地合いを継いでのスタートとなりました。
オセアニア時間ではやや堅調に推移したものの、
振り替え休日で休場の東京時間に入ると、
ダウ先物の下落やアジア株の軟調を背景に
主要通貨ペアが軟調な展開となりました。
午後に入ると米政府が米シティーグループの200億ドルの
優先株を取得して資本注入することや、
米シティーグループの3060億ドルの
高リスク資産を米政府保証すること、などが伝えられました。
また、米GMが破産法適用を含めて
あらゆる選択肢を検討していることも報じられ、
好悪交錯する材料に揉み合いの展開となりました。

ロンドン時間では、
欧経常収支が発表されて、
−106億ユーロという結果になりました。
独IFO景気動向は85.8、同現況評価は94.8、同予想値は77.6と、
いずれも市場予想より弱い結果となりました。
欧鉱工業新規受注も市場予想より弱い−3.9%となりました。
英銀のスタンダードチャータードが
18億ポンドの増資を発表しました。
欧州株およびダウ先物も上昇して、
しだいに主要通貨ペアが上昇に転じていきました。

ニューヨーク時間では、
米オバマ次期大統領筋が
「経済刺激パッケージが1750億ドルを超える規模になること」
を発表しました。
米中古住宅販売件数は、市場予想より弱い498万件となりました。
IMFがアジアの09年の経済成長が
4.9%へ失速する見通しを発表して、
利下げが適切との認識を示しました。
英国が付加価値税を下げて、GDPの1%にあたる2.9兆円相当の
景気刺激策を行うことが報道されました。
米ブッシュ現大統領とポールソン財務長官が会談して、
米シティ以外の他の金融機関にも
支援策を用意していることが発表されました。
米オバマ次期大統領が、ガイトナーNY連銀総裁を財務長官に、
サマーズ元財務長官を国家経済会議の委員長に、
それぞれ指名することを発表しました。
また、景気刺激策へのコスト拡大から
米財政赤字が拡大することと、
経済は回復する前に一段の悪化となる
可能性がある認識も示しました。
NYダウが上昇して、主要通貨ペアも堅調な展開となりました。
NY原油は54ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比+396.97ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の昨日25日(火)の主な出来事>

オセアニア時間では、主要通貨ペアは
前日の堅調な地合いを継いではじめ上昇しましたが、
その後は軟調な展開となりました。
世界銀行が中国のGDP伸び率を
7.5%前後とする見通しを発表しました。
日経平均は一時上げ幅を縮小したものの
終盤に盛り返しましたが、ダウ先物が軟調に転じて、
主要通貨ペアの軟調傾向が続きました。
日銀金融経済月報では景気判断を下方修正しました。
日経平均は前週末比+413.14円で
8000円台を回復して取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GDP(確報値)が発表されて−0.5%と
市場予想とおりの結果となりました。
独個人消費や政府支出やなどは、
市場予想より強い結果となりました。
英総合事業投資は市場予想より強い−0.2%となりました。
ダウ先物の軟調を背景に主要通貨が軟調な展開となりました。
OECDが「09年初めまでに、FRBが0.5%、ECBが1.25%、BOEが1.00%
の追加利下げが妥当。」との認識を発表しました。
ダウ先物が下げ幅を縮小して上昇に転じていきました。

ニューヨーク時間では、
米FRBが政府系住宅金融機関の債務を最大1000億ドル、
そして住宅ローン担保証券を最大5000億ドル購入することと、
消費者ローン担保証券などのABS投資主体に
NY連銀を通じて2000億ドル貸し出すことを発表しました。
ダウ先物が急伸したことを背景に
主要通貨ペアが急上昇する展開となりました。
米GDP(改定値)は市場予想とおりの−0.5%、
米個人消費は市場予想より弱い−3.7%、となりました。
カナダの小売売上高は市場予想より強い1.1%となりました。
米S&Pケースシラー住宅価格は
市場予想より弱い−17.4%となりました。
米消費者信頼感指数は市場予想より強い44.9となりました。
米リッチモンド連銀製造業指数は
市場予想より弱い−38となりました。
米住宅価格指数は市場予想より弱い−1.3%となりました。
NYダウは上昇して始まりましたが、
一時前日比マイナス圏へ下落して、
再び反発する上下動激しい展開となりました。
ドル円は一時上昇した後に軟調傾向の上下動となりました。
クロス円は上昇した後、上下動激しい相場展開となりました。
ドル売り動意にユーロドルやポンドドルが上昇しました。
NY原油は50ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+36.08ドルで取引を終えました。

<今日26日(水)の主な予定>

午後4時に独輸入物価指数、
午後6時半に英GDP(改定値)、英個人消費(改定値)、英政府支出、
夜の10時半に米耐久財受注、米個人所得、米個人支出、
同夜10時半に米PCEコア・デフレータ、米新規失業保険申請件数、
夜の11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
夜の11時55分にミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、
深夜12時に米新築住宅販売件数、
時間未定: 独消費者物価指数(速報値)、
などの経済指標が発表されます。
英・独・米の指標には注目です。

<明日27日(木)の主な予定>

朝の6時45分にNZ貿易収支、
朝の8時50分に日銀金融政策決定会合議事録、
午前11時にNBNZ企業信頼感、NZマネーサプライ、
午後5時55分に独失業率(季調済)、独失業者数、
午後7時に欧業況判断、欧消費者信頼感、欧鉱工業信頼感、
欧経済信頼感、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・欧の指標には注目です。
米国はサンクスギビングデーで休場です。

さて、米オバマ次期大統領が財務長官に
現NY連銀総裁のガイトナー氏を任命するとの発表や、
時期オバマ政権では景気対策に7000億ドル規模の可能性も
あると計画を進めている
(ワシントン・ポストの報道)ことなど、
危機封じの「3S」財政出動
(速やか"Speedy"、大規模"Substantial"、数年間"Several Years")
にも市場の期待が集まり、

また、10月に250億ドルの資本注入を受けても
なお危ぶまれる米シティーグループに対して
さらに米政府による200億ドル規模の優先株取得と、
同グループの3060億ドルにもなる高リスク資産に
政府保証を実施すること、
そして、他の米金融機関に対しても
支援策が用意されているなどの発表を好感して
一時NYダウや主要通貨ペアが反発する展開となりました。

しかしながら、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙
によりますと、米シティグループは本体とは別の投資専門会社に
1兆2000億ドルもの簿外資産を抱えていて、
不良資産化する恐れもくすぶっているとのことで、
今回の追加対策で充分かどうか、不透明なところもあるようです。

また、米FRBが、政府系住宅金融機関の債務を最大1000億ドル、
そして住宅ローン担保証券(MBS)を最大5000億ドル購入することや、
消費者ローンや自動車ローンと一部の小企業向けローン関連では、
複数のローンをまとめて発行した資産担保証券(ABS)の保有者に
NY連銀が2000億ドルの貸し出しができるようにする、
総額8000億ドルの追加金融対策を発表しました。

良い材料ではあるものの、
このような民間金融リスクを丸抱えする状況に
「救済膨張」を危ぶむ声や、
米財政負担を懸念する声も聞かれます。

そして、米GMは破産法の申請も含めて
あらゆる選択肢で再建策を模索しているようですが、
米議会でペンディングとなっている米自動車産業への対策の行方や、
危機にある他産業の救済策なども今後は焦点となってきそうです。


さて今日は、「私は貝になりたい」のお話です。

女房の強い要請があって(笑)、サポートに多忙なため
あまり行きたくはなかったのですが、
今話題の「私は貝になりたい」という映画を
日曜日に小樽という街のワーナーシネマで観ることとなりました。

元陸軍中尉の加藤哲太郎の手記「狂える戦犯死刑囚」を
映画化したものですが、

その昔、1958年に今は亡きフランキー堺さんが主演したり、
リメイク版として1994年に所ジョージさんが主演して
テレビドラマとして放映されたこともあったのだそうですね。

主人公の清水豊松役のSMAPの中居正広さんの演技も、
その女房の房江役の仲間由紀恵さんの演技も素晴らしく、
久々に映画を見て感動して泣いてしまいました。(苦笑)

駆け落ちするように住み慣れた街を出て、
とある南の町で小さな理髪を夫婦で営み、
貧しくも平凡な和楽の家庭に兵役召集の「赤紙」が来て、
豊松とその家族の運命は大きく音を立てて変わっていきます。

主人公の豊松は、戦時中、二等兵として上官の命令には
絶対服従をしなくてはならず、
上官の命令で捕虜を刺し殺さなくてはならなくなります。

人をあやめる怖さに打ち震えながら、
銃剣で捕虜を突き刺そうとしますが、
銃剣は捕虜の二の腕をかすめただけとなります。

からくも終戦を迎えて、また女房の房江と一人息子との
平和な床屋稼業がはじまりますが、
それもつかの間、MPがジープに乗ってやってきて
豊松は東京裁判にかけられることになります。

そこで言い渡されたのが、捕虜殺害の実行犯としての
なんと死刑の宣告でした。

「なんでこの俺が…」

死刑執行を伝える靴音が二人房に迫る恐怖に怯えながらも、
やがて結ばれるであろう講和条約に生きる希望を託します。

そして、女房の房江も豊松が獄中にいるときに生まれた
幼子を背負い、雪降る中を豊松を助けるために
200名もの嘆願書を集めます。

「これで生きて帰れる…。」

と思ったつかの間、
なんと無情にも豊松の死刑執行の日がやってきます。

死刑執行の前日に司祭に赤ワインを注がれながら
豊松が思うのは理不尽への怒りと、愛する家族への思い…。

そして、一睡も出来ず夜が明けようとする
死刑執行の2時間前に綴ったのが、

「兵隊に取られる事も無い、そうだ私は貝になりたい。」

という有名なくだりです。

戦時下の時代でなければ、
貧しくも楽しい和楽の家庭であったものを
時代が豊松の幸せと命を粉々にして奪うこととなりました。

戦争の悲惨さと生きることや命の尊さ、
そして、幸せや家族愛についてをテーマとする感動の名作ですが、

こんなことがあってよいものだろうかという、
「理不尽」さと運命の無情さを強く感じました。

さて、(無理して相場の話につなげる必要はないものの)

理不尽といいますか、なんとも不可解ながら
事実としてあるのが相場のファットテールです。(笑)

正統とされる理論の基となっているものに、
「正規分布」と呼ばれるものがあります。

ランダムウォーク理論や資本資産価値モデル(CAPM)、
そして、バリュー・アット・リスク(VaR)や
ブラック・ショールズ・モデルにも
「正規分布」の考え方があるとされますが、

近年の研究では、必ずしも価格変動が正規分布の範疇に
収まらないことが発見されているようです。

1978年初頭から2005年10月までのS&P500の価格変動では、

* 小規模な変動が生じる回数が正規分布より多い。
* 中規模な変動(0.5偏差〜2.0偏差)が生じる回数は
 正規分布より少ない。
* 大規模な変動(3.0偏差以上)が正規分布よりかなり多い。

ことなどが判ってきて、確率論ではほとんど起こりえない
偏差グラフ両端に位置することになる
大変動が確率より多く現れて、
ファットテールと呼ばれる状況があることが
明らかとなってきたそうです。

ですので、1987年10月以前のマーケットの
過去のボラティリティを前提とすると
確率的にほとんどゼロのことが、
1929年の暗黒の木曜日をも凌ぐ大暴落が
突如、「ブラックマンデーの現実」として
起こることがあったのでしょうね。

ときに時代も人生も、そしてマーケットさえも、
異常値に支配されることがあって、
考えられないことが現実として起こるようです。

ところで、「私は貝になりたい」で共演した
中居正広さんと仲間由紀恵さんが年末の紅白歌合戦の
司会を務めるとになりましたが、

これは、活躍を見るにつけ確率的にありえることのようですね。

「あると思います。」なんちゃって。(爆)


FX 天空の墓場のお話

ボージョレ・ヌーボーが解禁となりましたね。^^
北海道は雪が降って街が白い雪化粧となりました。

<一昨日19日(水)の主な出来事>

早朝のNZの生産者物価は、投入高で3.7%、生産高で2.8%、
という結果となりました。
豪Westpac先行指数は、−1.0%となりました。
日全産業活動指数は、市場予想とおりの−0.1%となりました。
主要各通貨ペアは下げて上げる上下動の展開となりました。
日経平均は前日比−55.19円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
英BOE議事録が発表されて、
「英インフレ報告が2.00%を超える
利下げが必要となる可能性を示唆。
ポンドの急激な下落はインフレの上振れリスクとなる可能性。
インフレ報告への反応を評価した後に、
さらなる利下げ余地を残すこと。」
などが協議されたことが明かされました。
欧建設支出は−1.3%という結果になりました。
NYダウ先物が下げ幅を縮小したこともあったか、
ドル円とクロス円が上下動しながらも
しだいに堅調となっていきました。

ニューヨーク時間では、
米消費者物価指数が発表されて、
市場予想より弱い−1.0%という結果となりました。
米住宅着工件数は、市場予想より強い79.1万件、
米建設許可件数は、市場予想より弱い70.8万件、
と好悪交錯する結果となりました。
カナダの国際証券取扱高は市場予想より強い
−2.67億カナダドル、
カナダの景気選好指標指数は市場予想より弱い
−0.4%となりました。
FRB副議長が「市場混乱は1990年代以降で最悪。
弱い経済と脆弱な市場が当面続く。
米は向こう数四半期はマイナス成長。
FRBは金利と量的緩和の両方を実行。」との発言をしました。
格付け機関のS&Pが米金融保証会社の
アムバックの格付けを下げました。
クロス円とドルストレートが一時急上昇して、
その後、急激に下落する激しい相場となりました。
米FOMC議事録では
「委員会は経済にとって必要なあらゆる措置とる。
経済成長は2009年も抑制。失業率は悪化傾向。
GDP見通しを下方修正。
経済動向により追加利下げと流動性措置を見直し。」
などが明かされることとなりました。
主要各通貨ペアが下落しました。
NY原油は53ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは8000ドルの大台を割り込み、
前日比−427.47ドルで引けました。

<ゴトウ日の昨日20日(木)の主な出来事>

主要通貨ペアの下落はオセアニア時間で下げた後に一服となって、
東京時間の午前中まで、上下動の揉み合いとなりました。
日通関ベース貿易収支は−1756億円と、
市場予想よりかなり弱い結果となりました。
日経平均やアジア株が軟調に推移しました。
午後からリスク回避の円買い動意となって、
ドル円やクロス円が軟調となりました。
日経平均は8000円の大台を割込み
前日比−570.18円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独生産者が発表されて、市場予想より強い0.0%となりました。
スイスの貿易収支は市場予想より強い
18.4億スイスフランとなりました。
英小売売上高指数は市場予想より強い−0.1%となりました。
クロス円は上下動しながらも軟調傾向が続きました。
スイスSNBが政策金利を1.00%緊急利下げしました。
SNB声明では「来年のスイス経済に著しい減速のリスクがある。」
との認識が示されました。
欧州株価も軟調に推移しました。

ニューヨーク時間では、
米新規失業保険申請件数が発表されて、市場予想より弱い
1991年3月以来最悪の54.2万件という結果になりました。
カナダの卸売売上高は市場予想より強い1.5%となりました。
NY原油が一時50ドルを割り込み、
史上最高からわずか4ヵ月ほどで100ドル近い下落となりました。
一時NYダウが下落して、ドル円やクロス円も軟調となりました。
米フィラデルフィア連銀指数は−39.3、
米景気先行指標総合指数は−0.8%、
と共に市場予想より弱い結果となりました。
独銀総裁が「インフレは大幅に低下。
長引く景気減速が政策金利の変更余地を拡大。」
との認識を示しました。
一部の米上院議員が党派を超えて米自動車セクターを救済する
動きがあったとのことで、一時NYダウが前日比プラス圏へ戻して、
ドル円とクロス円が反発する場面がありました。
その後、米民主党の米自動車セクター救済案が
来月へ先送りとなったことが報じられました。
S&Pが米フォードの格付けを引き下げ、
見通しをネガティブとしました。
NYダウも大きく下落して主要各通貨ペアも急落しました。
NY原油は48ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−444.83ドルで取引を終えました。

<週末の今日21日(金)の主な予定>

昼過ぎに日政策金利(市場コンセンサスは据え置き)、
午後4時45分に仏消費者支出、
午後5時半に独PMI(製造業・サービス業)、
午後6時に欧PMI(製造業・サービス業)、
夜の9時に加消費者物価指数、
などの経済指標が発表されます。
加の指標には注目です。

さて、米自動車大手3社の首脳は米議会の公聴会で
瀬戸際交渉となる250億ドルの政府支援の必要性を訴えて、
米共和党も救済に向けた合意を目指して
代替案を提示する運びとなりましたが、
連邦破産法の適用を経て再生するのが最善策との見方もあり、
不透明感もあるようです。米民主党の米自動車セクターの
救済案は来月に先送りとなったようで、
今後の米自動車セクターへの支援策の行方が注目されます。

余談ですが、米ビッグスリーの会長3人が
支援を請う公聴会へ参加するにあたって、
それぞれこぞって自家用ジェット機で参加したと言うことで、
米下院の議員からは、「まずは自家用ジェットを売却して
再建の資金にあてる意思はないのか。」との
痛烈な批判を浴びせられたのだそうです。

また、米の住宅市場もS&Pの住宅価格指数が
主要10都市の平均で17.7%の過去最大の下落率となって、
一方、米消費者物価指数も1982年12月以来のマイナスに転じて、
物価の下落と経済の縮小が同時に進むデフレ懸念が
しだいに鮮明となってきているようです。

金融緩和と財政出動による需要の刺激が
必要となってきているようですが、
FRBの市場に大量の資金を供給する量的緩和は余儀なくも、
政策金利の方はのりしろが既に少なくなっているだけに
厳しい金融政策運営となりそうです。

一方、中国の政府系投資ファンドのCICが、
中国の保険会社と投資連合を作って、
経営難となっている米保険大手のAIGと
傘下のアリコに大型出資することが報じられました。
買収金額などを巡って難航する可能性もあるようですが、
今後の展開が注目されます。


さて今日は、天空の墓場のお話です。

1966年から1982年の16年間もの間、
ダウ工業株価指数が超えられないポイントがありました。

ダウの株価指数が950〜1050に達すると、
上昇トレンドは必ず終焉を迎えて下落に転じたのだそうです。

ウォール街のトレーダー達はこのポイントを
「上空にある墓場(天空の墓場)」と呼びました。

そして、1983年に株価指数が
ついにこのポイントを明確に超えると、
今度は、そのポイントが堅い大地のように
下落を止める働きをしました。

そうです。

そのポイントとは、レジスタンス(抵抗)・ラインと
サポート(支持)・ラインであったわけですね。

同じポイントが、超えるまではレジスタンスで、
越えた後は、サポートとなるのですから、
最後の一線を越えた○○関係のようでもあり、(笑)
なんかちょっと面白いですね。

さて、このレジスタンスとサポートですが、

一説では、チャートには記憶は存在しないとも言われるものの、
相場は売買する人々が作るものなので、

トレーダーの苦痛と後悔の記憶が、
この「抵抗」と「支持」を作るようです。

上昇トレンドでは、売り方のベアは損失に苦痛を感じています。

また、うまくいっている買い方のブルも
「もっと買っておけばよかった。」と後悔しています。

そして、もしもマーケットが
いったんの下落のチャンスを与えてくれたなら…、

まったく違う動機ですが、

売り方のベアは、損失の苦痛を少しでも和らげようと、
押したところで「手仕舞いの買い」をしようと買いの機会を覗い、

一方、「もっと買っておけばよかった」と後悔している
買い方のブルも、押し目を買おうと狙っています。

どちらも買いのチャンスを狙うこととなるわけです。

そうして、それらの意思が頂点となるポイントが
サポートとなるわけですね。

そして他方、下落トレンドでは、
買い方のブルと、売り方のベアはまったく立場が変わりますが、
やはり苦痛と後悔を感じていて、

それぞれ違う動機で、
どちらも売りのチャンスを狙うこととなります。

そして、それらの意思が頂点となるポイントが
レジスタンスとなるわけですね。

これらのレジスタンスとサポートの発見は、
かなり古典に属するものですが、

市場参加者の集団心理を反映したもので、
時を経ても今なお有効なのには驚きます。

人の心理は、時を経ても変わらないからなのでしょうね。

その後、それらのポイントあたりでのプライスの滞在期間が長く、
揉み合いが続くほど強固となる性質があることや、

これらのレジスタンスやサポートが各時間軸に存在することや、

大きな時間軸に現れる抵抗や支持のほうが、
より強い性質があることなどが発見されました。

また、株式相場ではそれらのポイントで出来高が多いと
抵抗と支持の働きが増す傾向のあることも発見されました。

そして、上昇のトレンドや下降のトレンドでの
レジスタンスやサポートからの押し戻りの
ターニングポイントの位置を予測したり計測しようと、
フェボナッチ数列を用いる手法が開発されたり、

レジスタンスやサポートを超えたときに
エントリーするブレークアウト法なども開発されたりと、
投資法はしだいに進化を遂げていきます。

でも、こうしてみるとレジスタンスとサポートは、
チャートを使ったいろいろなトレード手法の基礎でもあり、
原点ともいえるかもしれませんね。

メンバー様から「レジスタンスとサポート」を解りやすく
動画で解説しているサイトを教えていただきました。

レジスタンスとサポート

何事も基礎が大切なようですね。^^


<お知らせ> 11月24日(月)のブログの更新はお休みします。

FX 予測と対応のお話

米財務省の国際資本統計の発表によりますと、
中国が日本を抜いて世界最大の米国債保有国とっなたそうですね。

<週はじめ17日(月)の主な出来事>

G20後の為替市場は、即効性のある政策が
打ち出されなかったためか、
主要各通貨ペアが下窓を空けてのスタートとなりました。
日実質GDPは−0.1%、日名目GDPが−0.5%、
年率換算の実質GDPは−0.4%というリセッションを示す
結果になりました。
主要各通貨ペアは、反発して窓を埋めました。
日経平均は、大きく上下動して
前週末比+60.19円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
欧貿易収支が発表されて市場予想よりも弱い
−57億ユーロという結果となりましたが、
前回値が上方修正されました。
独連銀総裁が「09年の経済縮小見通しを除外できない。
ECBが追加利下げを行うことはあり得る。」
との認識を示しました。
主要各通貨ペアはやや堅調な上下動の揉み合いとなりました。
米シティーグループが最大5万人規模の人員削減を発表しました。

ニューヨーク時間では、
NY連銀製造業景気指数が発表されて、市場予想よりやや強い
−25.4%という結果になりました。
同構成項目の雇用指数が−28.92と、かなり悪い結果になりました。
米鉱工業生産は、ハリケーンとストライキから回復したことで、
市場予想より強い1.3%となりました。
米設備稼働率は76.4%となりました。
米NABEが「米09年第1四半期はマイナス成長。
米第3四半期には失業率が7.5に達する。」
との調査結果を発表しました。
NYダウが大きな上下動の展開となり、
主要各通貨もつられるように上下動の展開となりました。
NY原油は54ドル後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−223.73ドルで取引を終えました。

<昨日18日(火)の主な出来事>

ポールソン米財務長官が
「米自動車業界支援には存続性と維持能力が重要。」
と、支援に難色の認識を示しました。
主要各通貨ペアは揉み合い傾向の展開となりました。
豪RBA議事録では、「大幅利下げが必要と合意。
豪経済は大きく悪化して、見通しは下方リスク。」
との見解が明かされ、追加利下げを示唆する内容となりました。
日景気CI指数は、市場予想とおりの結果となりました。
日経平均は前日比−194.17円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイス実質小売売上高が発表されて、
前年比で6.4%という結果になりました。
アジア株価や欧州株価が軟調に推移しました。
その後発表された英消費者物価指数は−0.2%、
英小売物価指数は−0.3%と、
共に市場予想より弱い結果となりました。
主要各通貨ペアは、上下動の揉み合いとなりました。

ニューヨーク時間では、
米生産者物価指数が発表されて−0.28と、
市場予想より弱い結果となりました。
米ヒューレットパッカードの四半期決算が19%増収となった
好結果を受けてNYダウが堅調となったことを背景に、
ドル円やクロス円が上昇する場面がありました。
対米証券投資は662億ドルと市場予想よりかなり強い数字となり、
前回値も上方修正されました。
ポールソン米財務長官が議会証言で、
「救済プログラムは景気刺激策ではない。
信用市場の回復が景気回復。
金融安定化策の最重要目的は資本の注入。
市場の悪化は継続している。
金融安定化策の目的は資本市場の保護。
しかし、当初予定以上の金融機関への資本注入は行わない。」
との認識を示す発言をしました。
英BOE委員が「英国の金利政策はインフレ目標を注視すべき。
ポンドの下落はインフレの上ブレ圧力をもたらす。」
と発言しました。
米バーナンキFRB議長が「経常赤字は深刻な問題。」
と発言しました。
米NAHB住宅市場指数が市場予想より弱い
過去最低の9という結果になりました。
NYダウが下落して、主要通貨ペアが軟調となりました。
米財務次官が「信用市場は改善しつつあるが景気は後退。
自動車セクターの支援に金融安定化策以外の方法がある。」
との発言をしました。
トリシェECB総裁が
「デフレ回避の意図はあるがデフレの痕跡はない。
ECBは追加利下げの可能性を除外しない。」との発言をしました。
米ミネアポリス連銀総裁が「失業率は7.5%以上となる可能性。
米国は量的緩和の状態。」との発言をしました。
NY原油は54ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは終盤に反発して前日比+151.09ドルで取引を終えました。

<今日19日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ生産者物価、
朝8時半に豪Westpac先行指数、
朝8時50分に日全産業活動指数、
午前9時半に豪新車販売台数、
午後6時半に英BOE議事録、
夜10時半に米消費者物価指数、米住宅着工件数、米建設許可件数
同夜10時半に加景気先行指標指数、加国際証券取扱高、
深夜4時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<ゴトウ日の明日20日(木)の主な予定>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支、
午後4時に独生産者物価指数、
午後4時15分にスイス貿易収支、
午後6時半に英小売売上高指数、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加卸売売上高、
深夜12時に米フィラデルフィア連銀指数、米景気先行指標総合指数
などの経済指標が発表されます。
独・英・米の指標には注目です。

さて、日本のGDPも2期連続でマイナスとなり、
景気後退入りとなって、金融危機は
日本の実体経済にも及んで来ているようです。

また、米シティグループが5万人規模の人員削減を発表して、
米雇用統計と集計の時期が重なるとされる
NY連銀製造業景気指数の構成項目の雇用指数が−28.92と、
かなりの悪化を示していて、
米実体経済の悪化が昂進しているようです。

また、フィラデルフィア連銀による
主要エコノミスト51人へのアンケート調査によりますと、
米国の景気後退は09年の1-3月期までの
14ヶ月続くとみる向きが平均で、
ITバブル崩壊後を上回る長さとなりそうです。

一方、対米証券投資は662億ドルと市場予想を上回り、
米市場への投資意欲が堅調である良い材料も見受けられました。

そして、米GMが資金繰り悪化による資金確保のため、
日本のスズキ株を売却する方針を発表して、
また、米民主党からはビックスリーへの
低利融資法案が提出されるも、米共和党が金融安定化対策での
資金用途が違うとして抵抗するなど、
米自動車業界の逼迫した状況への
具体的な対応策の行方が注目されます。
一部では破産法を申請すべきとの厳しい意見もあり、
今後の台風の目にもなりそうです。


さて今日は、予測と対応のお話です。

米国での株式チャートの分析の歴史は、
モノの本によりますと、1900年代の初頭からのようですね。

投資理論の始祖となると思われる有名なチャールズ・ダウは、
生涯に一冊の本も著さなかったのだそうですが、
ウォール・ストリート・ジャーナルに
社説として理論を展開したそうで、

ダウの後継者なるWSJの編集者でもあった
ウィリアム・ハミルトンがダウの理論を引継ぎ、
1929年の大暴落のときに「潮の変わり目」という社説を書いて、
チャートによる分析手法を主張したとのことです。

そして、ダウ理論の系譜は、
ハミルトンの著書「株式市場のバロメーター」という著作や、
ロバート・リーが1932年に著した「ダウ理論」
という本の発刊で受け継がれていきますが、
このころからチャート分析が、一時代を築くこととなります。

その後、シャーベイカーやエリオットやワイコフやギャンなど、
チャートに秩序やパターンを見出そうとする
チャート分析家が現れ、チャート分析理論が
盛んに展開されることとなりました。

そして、チャート分析はいろいろと異説もあることながら、

チャートに秩序やパターンを見出して
「将来予測」をしようとする流派と
チャートに従って「状況対応」しようとするモメンタム派など

分派を形成していくこととなっていったようです。

さて、予測とは「将来の出来事をあらかじめ推し量ること」で、
対応とは「対象に向かい状況に応じて事を成すこと」
なのだそうですが、

「どっちも、結局は同じじゃネーか。」

という感じもしなくはないものの、(笑)

これらは似ているようでも、
どうも非なるものであるようですね。

投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士は、
このことについてその著作でこう述べています。

「大抵の分野でアマチュアは予測を求め、
 一方、プロはただ情報を管理し、
 確率に基づいて意思決定を行います。」

「医学を例に取ってみましょう。
 胸にナイフの突き刺さったままの患者が
 集中治療室に担ぎ込まれたとします。
 ここで心配している家族が尋ねるのは次の質問だけです。
 『彼は助かるのか』『彼は家に戻れるのか』の2つです。
 彼らは医者に予測を尋ねているのです。」

「しかし医者は予測はしません。
 彼らは持ち上がった問題の解決に当たっているのです。
 彼のする最初の仕事は、
 患者を出血多量でショック死しないようにすることであり、
 鎮痛剤を与えて、輸血を始めます。」

「このように彼(医師)は、管理しているのであり、
 決して予測などしていないのです。」

「トレーディングでカネを儲けるために、
 あなたは将来の予測などをする必要はありません。
 あなたはマーケットから情報を抽出し、
 ブルかベアのどちらが支配的かを
 判断しなければならないのです。
 あなたは支配的なマーケットの集団の強さを計測し、
 現在のトレンドがこの先も継続するかどうかを
 結論づけなければならないのです。」
 
※参考: アレキサンダー・エルダー著 「投資苑」

ふーん。なるほどねぇ…。

「それも単なる流儀に過ぎない…。」

との声も聞こえてきそうですが、(苦笑)

トレードでチャートを見る場合は、

ある程度のシナリオを想定したとしても、
不確実な未来を断定的に予測しようとするより、

「対処」や「対応」の視点で思考することや、

そして「管理」的な行動のほうが、
大事なことが多いのかもしれませんね。


FX アポトーシスのお話

世界の経済規模の9割になる20ヵ国の首脳達が一同に集った
ワシントン緊急金融サミットG20が閉幕となりましたね。
マーケットの反応が注目されます。

<先週末14日(金)の主な出来事>

前日のNYダウがG20への期待感もあったか、
終盤に急伸したことを背景に主要各通貨ペアが上昇した後に、
NYダウ先物が軟調となって、
為替も調整傾向のスタートとなりました。
ワシントンでのG20も控え、様子見ムードも見られました。
日経平均は前日比+223.75円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独消費者物価指数が市場予想とおりの−0.2%となりました。
午後7時の欧GDP(速報)も市場予想とおりの−0.2%となりました。
また、欧消費者物価指数はやや弱い0.0%となりました。
主要通貨ペアはやや軟調ながら小幅のも見合いが続きました。

ニューヨーク時間では、
フレディ・マックの四半期決算が発表されて、
253億ドルの赤字となって、
1株あたり19.44ドルの損失となりました。
米連邦金融庁がフレディ・マックに関して
138億ドルの資金注文書を米財務省に提出しました。
英首相が「英国は追加利下げが視野に入っている。」
との認識を示しました。
米小売売上高は市場予想よりかなり弱い−2.8%となりました。
米輸入物価指数も市場予想より弱い−4.7%となりました。
カナダの製造業出荷は0.1%、カナダ新車販売台数は2.5%と、
ともに市場予想より強い結果となりました。
バーナンキFRB議長が
「世界の中銀はさらなる処置を取る準備ができている。」
との発言をしました。
米預金融作業部会が
「CDSに中央決済機関を設立構想」を発表しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数は、
市場予想よりやや強い57.9という結果になりました。
トリシェECB総裁が「ユーロ圏はスタグネーション。
金融危機が実体経済に影響。」との認識を示しました。
経済指標の結果やG20への期待感が交錯したか、
NYダウが下げては上げる上下動となって、
終盤に急落する激しい展開に、
主要各通貨ペアも下げては上げて、また下げる、
忙しい相場展開となりました。
NY原油は57ドル前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−337.94ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日17日(月)の主な予定>

朝の8時50分に日実質GDP(速報値)、日GDPデフレータ(速報値)、
午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格、
午前9時半に豪小売売上高(インフレ調整)、
午後7時に欧貿易収支、
夜の10時半に米NY連銀製造業景気指数、
夜の11時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
などの経済指標が発表されます。
日・欧・米の指標には注目です。

<明日18日(火)の主な予定>

午前9時半に豪RBA議事録、
午後2時に日景気先行CI指数(確報)、日景気一致CI指数(確報)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高、
午後6時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
午後7時に欧建設支出、
夜の10時半に米生産者物価指数、米生産者物価指数コア、
夜の11時に米対米証券投資(ネット長期TICフロー)、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・米の指標には注目です。

また、今週の11月19日(水)からの主な注目材料は、

19日(水)に、NZ生産者物価、豪RBA総裁講演、英BOE議事録、
加BOC総裁講演、米消費者物価指数、米住宅着工件数、FOMC議事録、

20日(木)に、独生産者物価指数、英小売売上高指数、
加BOC金融政策報告、米新規失業保険申請件数、
米フィラデルフィア連銀景況指数、米景気先行指標総合指数、

21日(金)に、日政策金利、日銀総裁記者会見、加消費者物価指数、

などがあります。

さて、ワシントン緊急金融サミットG20が閉幕となりました。

世界経済の成長回復や世界の金融システム改革に向けて
協調することで基本合意となって、
各国内需刺激のための財政政策や金融政策による支援、
そして、金融機関の監督と規制を国際連携を強化して行うこと、
およびIMFや世界銀行など国際金融機関の機能強化とともに、
実行の工程を行動計画としたものにまとめられ、
「必要なあらゆる追加的措置の実施」を行うとして
サミット宣言を採択しました。

また、金融市場改革については、透明性および説明責任の強化、
健全な規制の拡大、金融市場における公正性の促進、
国際連携の強化、国際金融機関の改革など、
5つの共通原則を確認しました。

そして、各国の財政政策としては、
米が14兆2000億円規模の追加対策、日が27兆円規模の追加経済対策、
独が5兆9000億円規模の財政支援策、
中国が四川省の復興費も含めて57兆円規模の国内投資、
韓国が2兆4000億円規模の財政支出拡大、
ロシアが1兆9000億円規模の国内株式買い支え、
などを公表した模様です。

先進国と新興国間では多少の軋轢もあった模様ですが、
世界経済の9割を占める20ヵ国で
包括的で具体的な行動を示せた意義は大きいと、
参加首脳の評価はおおむね良いものでしたが、

一方、市場関係者からは、「即効性ある政策がなかった。」
「失望感はないが、ポジティブなサプライズもない。」
「サミット宣言は総花的。」
「今の問題解決としては、何もなかったに等しい。」
「具体策は見送りとなった。」
との厳しい意見も聞かれるようです。(参考:ロイター)

今後は、米自動車業界への具体的な支援策に
マーケットの関心が集まりそうだとの声や、
また、各国がほぼ利下げサイクル入りをしていることから、
日本との主要各国の金利差が縮小傾向となって
円高圧力も徐々に強まると指摘する声などもあるようですが、
如何なりますか注目されます。

ともあれ、金融サミット後の週はじめの市場反応を良く見極めて、
流れに乗ってトレードをしていきたいものです。


さて今日は、アポトーシスのお話です。

アポトーシス(apoptosis)とは、個体としての生命を維持したり、
より良い状態を保つために、調節的プログラムで
積極的に引き起こされる細胞死のことなのだそうですね。

オタマジャクシはカエルの子で、
ナマズの孫ではないそうですが(笑)

オタマジャクシがカエルに変体するときに、
尻尾がなくなるのもアポトーシスなのだそうです。

固体としての生命の維持や発展のための部分死ということで、
まったく新たに「生まれ変わる」こととは違うようですが、

イスラムの書に説かれているような、
「生まれ変わるためには、まず、死ななくてはならない。」
という転生的なものではなく、

固体としての継続性があることが特徴となる
生き続けるための部分死というわけです。

また、Apoptosisの語源は、ギリシャ語の「apo(離れる)」と
「ptosis(下降)」に由来しているそうで、

どことなく、マーケットにも似ているようで、
「乖離」が過ぎると「下降」という過程となって、

固体として生きるマーケットが、
スミスの見えざる神の手によるものかどうかは判りませんが(苦笑)
ともあれ歪みを自律的に修正したり、
あらたなパラダイムへと大きく変わろうとするときに、

アポトーシス的な暴落という状態を経るのかもしれませんね。

でもこれは、破滅(ディストラクション)とは違い、
むしろ破滅や完全死を自律的に回避するための
大きな過程(プロセス)のようにさえも思えます。

また、アポトーシスの特長には、
「過程の時期が決まっている」ことがあるのだそうで、

1987年のブラックマンデー、
1997〜1998年のアジア通貨危機とロシア危機、
2007〜2008年のサブプライム問題と世界金融危機、
などを単純に見ますと、

たまたまの偶然かもしれませんが、

近年を見る限り、確かに危機は10年周期で訪れている
ようにも見えなくもないようです。

相場は確かに波を描いているようで、
その波に律動的で確かな周期があるかには異論もあるようですが、
ある程度の周期があるようにも思えるフシもありますね。

周期とは、時間的なサイクルのことなのだそうですが、
ちょっとオカルト的な香りもしなくもないものの、
ギリシャの哲学者のプラトンも、

「時間循環の後、万物はその出発点に戻り、
 歴史の運動は相似した内容が果てしなく続く…。」

とのたまったのだそうで、(笑)

景気循環の正統とされる理論にも、
40ヶ月前後のキチン・サイクルや、
10年ほどのジュグラー・サイクルや
20年前後のクズネッツ・サイクルも
あるとのことで、

米株式市場の40ヶ月サイクル論も今のところ
統計的にはほとんど正しいとされているようです。

また、あるサイクル理論によれば、
2010年末ないし2011年初頭まで、
ドル円は下落サイクルなのだそうですが、
はて、その結果は如何に…。

相場をアポトーシス理論やサイクル論という視点で
見てみても面白いものですね。

相場は意思を持った生き物のようでもあり、
いったいぜんたい相場とは何者なのでしょう。(爆)

相場の不思議への興味は尽きそうにありません。^^


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