FX 経済学の教授とアナリストのお話

今日は注目の米GDP四半期速報値の発表がありますね。

<一昨日28日(水)の主な出来事>

ドル円は揉み合いが続きましたが、
その他の主要通貨ペアは上下動しながらも上昇傾向となりました。
豪Westpac先行指数(11月)は−1.0%となりました。
豪消費者物価指数(四半期)は
市場予想よりは強い−0.3%となりました。
豪財務相が「豪インフレは低下。
財政と金融政策の余地が残っている。」
と今後の利下げを示唆する発言をしました。
日経平均は前日比+45.22円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GFK消費者信頼感調査が市場予想より強い2.2となりました。
OECDの事務局長が「ポンドの弱さは英経済にとって良い影響。
欧ECBと英BOEにはさらに利下げの余地がある。」
との主旨の認識を示しました。
この時間、主要通貨ペアが上下動しながらも堅調に推移しました。
スイスKOF選好指数(1月)は市場予想より弱い−0.87となりました。
IMFの専務理事が「ユーロ圏ではいっそうの経済政策の協調が必要。
銀行の一時国有化も検討すべき。」との認識を示しました。
ECBの専務理事が「インフレを抑制後にECBには利下げの余地がある」
との発言をしました。

ニューヨーク時間では、
IMFが09年の世界経済成長を
+2.2%から+0.5%に下方修正しました。
また、09年の米経済は−1.6%、09年の欧経済は−2.0%、
との見通しを発表しました。
独消費者物価指数速報(1月)は
市場予想より弱い−0.5%となりました。
トリシェECB総裁が「極端な低金利は不都合が生じる。
利下げ幅には言及しない。3月の金融政策会合が重要となる。」
との認識を示しました。
米FOMCでは政策金利が0.00-0.25%の据え置きとなりました。
米FOMC声明では「当面、異例に低い水準で政策金利を維持。
金融市場を支援することが政策の焦点。
09年後半に米経済は回復へ向かう。
資産担保証券貸出制度を実施。機関債・MBSの購入を拡大する用意。
効果を検討して米国債を購入する用意。」
などの認識を示しました。
FOMC声明を好感してドルが堅調となりました。
ドルストレートが軟調となりました。
RBNZが政策金利を市場予想以上の1.50%引き下げて、
政策金利を3.50%としました。
RBNZ声明では「貿易相手国の状況は弱く、
09年上期のNZの経済は後退。
NZには金利を動かす余地が大きくある。」
と今後も追加利下げがあることを示唆する認識を示しました。
NZドルが急落しました。
NY原油は42ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+200.72ドルで取引を終えました。

<昨日29日(木)の主な出来事>

東京時間では主要通貨ペアが軟調に推移しました。
NZの貿易収支(12月)は
市場予想より弱い−3.47NZドルとなりました。
米の8190億ドル規模の景気対策法案が下院で可決されました。
日小売業販売額(12月)は市場予想より弱い−2.7%となりました。
ウォールストリートジャーナルが
「米が2兆ドル規模の新たな銀行救済策の検討に入った」
ことを伝えました。
日経平均は前日比+144.95円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ドル円は上下動の揉み合いとなりましたが、
欧州通貨が反発する展開となりました。
独失業率(1月)は7.8%、独失業者数(1月)5.6万人と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
トリシェECB総裁が「ECBは2%を下回る水準の利下げの
可能性も排除しない。非伝統的手段をとる可能性も排除しない。
ユーロ圏の崩壊のリスクはない。大幅な経済改革が必要。」
との主旨の発言をしました。
欧業況判断指数(1月)は市場予想よりは強い−3.16、
欧消費者信頼感(1月)は
市場予想とおりの−31という結果になりました。

ニューヨーク時間では、
ドル買が堅調となり、ユーロドルや豪ドル米ドルなど
ドル円は上下動の揉み合いとなりました。
ドルストレートが軟調な展開となりました。
米耐久財受注(12月)が−2.6%、
米新規失業保険申請件数が58.8万件と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
失業保険継続受給者数は477.6万件と
統計開始以来最悪となりました。
カナダの鉱工業製品価格(12月)は−1.9%、
原料価格指数は−15.4%となりました。
英財務相がBOEに500億ポンド規模の資産買収を承認して、
資産買収プログラムの設定を要請したことが報じられました。
ユーロがポンドに対して売られました。
米新築住宅販売件数(12月)は、
1963年の統計開始以来で最低の33.1万件となりました。
ハト派として知られるブランチフラワー英BOE政策委員が、
「英国は深刻なリセッションに直面。追
加利下げが必要な可能性。英ポンドは過小評価されている。」
との認識を示す発言をしました。
米副大統領が「米国は中国を為替操作国とは判断していない。」
との先日のガイトナー発言を訂正する声明を出しました。
NY原油は41ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−226.44ドルで取引を終えました。

<月末で週末でゴトウ日の今日30日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ住宅建設許可(12月)、
朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数(11月)、
朝8時半に日失業率(12月)、日全国消費者物価指数(1月)、
朝8時50分に鉱工業生産速報値(12月)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査(1月)、
午後1時に日自動車生産(12月)、
午後2時に日住宅着工戸数(12月)、日建設工事受注(12月)、
午後6時半に英消費者信用残高(12月)、英モーゲージ承認件数(12月)
午後7時に欧消費者物価指数速報値(1月)、欧失業率(12月)、
夜10時半に米GDP速報値(四半期)、米個人消費速報値(四半期)
同夜10時半に加GDP(11月)、
夜11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(1月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(1月)
などの経済指標が発表されます。
(日)・欧・米の指標には注目です。

さて、米フォードの08年12月期決算では、
最終損益が145億7000万ドルの赤字となって、
3年連続での赤字となりました。
米フォードは自動車業界のビッグスリーの中では唯一
政府支援は不要としていたものの、
販売では世界第5位に転落することとなりました。

また、米新築住宅販売件数(12月)が、1963年の統計開始以来で
最低の33.1万件となるなど実体経済は依然厳しい状態ですが、
米連邦預金保険公社による不良資産買取の
バッドバンク運営が検討されたり、
8190億ドル規模の景気対策法案が下院で可決となったり、
また、米政府が2兆ドル規模の新たな銀行救済策の
検討に入ったとのことで、対策の駒は進められているようです。

一方、トリシェECB総裁も景気悪化に対処するため、
非伝統的な措置を講じる可能性があり、
政策金利を2%を下回る水準に引き下げることもあり得るとの
考えを示しました。

そして、2月10日(火)には米下院金融委員会でのバーナンキ
FRB議長と、ガイトナー米財務長官の証言、
また、2月24日(火)に半期に一度のバーナンキFRB議長の
議会証言など、イベント日程も決まったとのことです。

さて、相場は期待と実体経済とのはざまを揺れているようで、
不安定な状況も垣間見られるようですが、
今日の米GDP四半期速報への思惑と結果が注目されます。


さて今日は、経済学の教授とアナリストのお話です。

面白い笑い話をひとつ…。

経済学の教授には決して言って欲しくない言葉があるようで、

それは、アラ探し屋などと言われることではなく、

「先生。そんなに経済にお詳しいのでしたら、
 どうしてご自分でお金儲けをなさらないのですか?」

という類の質問なのだそうです。(苦笑)

もちろん、経済学は金持ちになるためのものなどではなく、
経済の仕組みなどを解き明かそうとするものですが、
素朴に意地悪な質問をしてみたくなるものですね。(笑)

このような質問は、世俗的な金儲けのためではなく、
純粋に学問として経済に取り組んでいる
経済学の教授にとっては苛立たせる質問となるようで、

「そんなことは、証券会社のアナリストに言いたまえ!」

と怒鳴りたくもなるようです。

一方、アナリストも恐らくこの手の質問は嫌うと思われますが(笑)

自身でポジションを持つと、心理的なバイアスが生じて、
相場分析を恣意的に行ってしまう懸念があって、
また、取材に企業訪問する際にもマズいことがあって、
自身でトレードすることは禁じられているようです。

「我々は、ファンダメンタルズや企業の財務諸表の事実を
 分析して、見通しを示しているのであって、
 いい加減な予想などはしていない。」

「そんなことは、テクニカル分析の有料ニュースレターを
 発行している予想屋の会社に言いたまえ!」

と、ちょっと怒って言い放つかもしれません。

ところで、

テクニカル分析の有料ニュースレターを発行している
相場の予想会社は米国などに多いのですが、
とびきり面白いエピソードがあります。

「モメンタムがふたたび蓄積された後の上昇相場は
 強気のサインである。しかしながら、それが支持線になるに足る
 証拠は、まだはっきりと現れておらず、また、ダウの40ポイント
 上方には、抵抗線も存在している。
 従って、これを強気相場の始まりと見るのは時期尚早であろう。
 ここ数週間のうちに、下値をテストする動きを持ちこたえ、
 市場がフラグをブレイクすれば、その後、一段の上昇が見込める
 だろう。反対に、もし下値を切り下げることになれば、
 しばらくは下降トレンドが続くだろう。
 トレーダーは、次のトレンドがはっきりするまで積極的な
 参加を手控えるものと考えられ、したがって、市場の動きは
 狭いトレーディング・レンジにとどまる可能性が非常に高い。」

(引用: 日本経済新聞出版社 ウォール街のランダム・ウォーカー)

まぁ、早い話が、

「相場が上にも下にも行かないのなら、
 レンジ相場となる可能性が高い」

というあたりまえのことを
小難しく書いているだけのようですが、(大笑)

万一、相場が上昇しても、あるいは下降しても、
予想が完全にハズレたことはならない
巧妙な文章構成だけはお見事ですね。

このような予想屋さんには、
冒頭のような教授に投げかける質問はハナから無理そうですが、
かわりにこんな質問はどうでしょう。

「で…、結局どうトレードしたら良いのですか?」

果たして…、もしかするとその答えには、

「相場のことは、相場に聞け…。」

という有名な言葉が返ってくるのかもしれませんね。(笑)

えっ、このブログもそのようなところがあるじゃないか、
ですって。うーん。。。(自爆)


FX 面白い投資法のお話

今日28日(水)深夜はFOMCの発表で
政策金利は据え置きとなる模様ですが、
FOMC声明のほうは注目されますね。

<週初めの一昨日26日(月)の主な出来事>

市場オープンでは、主要各通貨ペアが軟調に始まりましたが、
東京時間からは揉み合いながらも反発する展開となりました。
日経平均は前週末比−63.11円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
英バークレイズが08年通年の業績見通しを発表して、
税引き前利益が市場予想の53億ポンドを
大きく上回ることを公表しました。
ポンドが反発して上昇する展開となりました。
イェメンにある米大使館が攻撃予告を受けたとの
観測報道がありました。
ユーロも堅調となりました。
ダウ先物も堅調となったことも影響したか、
クロス円も堅調に推移しました。

ニューヨーク時間では、
ドルが欧州通貨などに対して売られる展開となりました。
米中古住宅販売件数(12月)が474万件、
米景気先行指標総合指数が0.3%と、
共に市場予想より強い結果となりました。
ユーログループ議長が
「為替相場の過度な変動は非常に好ましくない。
次回のG7で協議したい。」と発言しました。
独銀総裁が「独09年の数ヶ月にはマイナスインフレとなる可能性。
独09年GDP予想が−2.25%は妥当。」
との認識を示す発言をしました。
NY原油は45ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比+38.47ドルで取引を終えました。

<昨日27日(火)の主な出来事>

アイスランドの連立政権が金融危機の影響により
崩壊したことが報道されました。
ユーロが一時軟調となりました。
米上院議会でガイトナー氏の米財務長官就任が
賛成60反対34で可決されたことが報道されました。
豪生産者物価指数(4Q)は市場予想より強い1.3%となりました。
NZ財務相が「RBNZは通貨利下げする。」との見解を示しました。
日経済産業省が企業への公的資金注入要綱を発表しました。
日経平均が堅調に推移しました。
ドル円とクロス円が上下動しながらも堅調に推移しました。
日経平均は前日比+378.93円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
初動で主要各通貨ペアが上昇しましたが、
その後、軟調傾向となりました。
独輸入物価指数(12月)が市場予想より弱い−4.0%となりました。
欧経常収支(11月)は−160億ユーロとなりました。
独IFO景気動向は83.0、独IFO現況評価値は86.8、
独IFO予想値は79.4と、それぞれ共に
市場予想より強い結果となりました。
ユーロは発表直後上昇しましたが、その後は軟調となりました。
ベルギー中銀総裁が「ECBは追加利下げの用意ができていると予想」
との見解を示す発言をしました。
独財務相が「独09年の新たな債務は368億ユーロを超える見通し。
EUの赤字基準を尊重して、これ以上の景気刺激策の計画はない。」
との主旨の認識を示しました。
主要通貨ペアが軟調となっていきました。

ニューヨーク時間では、
S&Pケースシラー住宅価格指数(11月)が
過去最大落ち込みとなって−18.18%となりました。
米消費者信頼感指数(1月)過去最低の37,7、
リッチモンド連銀製造業指数(1月)は−49となりました。
ドルが軟調となりました。
英政府が英自動車メーカーに23億ポンド規模の
融資保証を実施することをを発表しました。
ポンドが反発を見せました。
ECB理事が「ゼロ金利政策は経済危機の解決にはならない。」
との主旨の見解を示しました。
NY原油は42ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+58.70ドルで取り引きを終えました。

<今日28日(水)>の主な予定>

朝8時半に豪Westpac先行指数(11月)、
午前9時半に豪消費者物価指数(四半期)、
午後4時10分に独GFK消費者信頼感調査(2月)、
午後7時半にスイスKOF先行指数(1月)、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。
この日、独消費者物価指数の発表も
予定されているようですが時間は未定です。
また、米ウェルズ・ファーゴやボーイングや
ファイザーやAT&Tなどの四半期決算も注目されます。
香港市場は旧正月で休場です。

<明日29日(木)の主な予定>

早朝5時にRBNZ政策金利、(市場予想は1.00%の利下げ)
朝6時45分にNZの貿易収支(12月)、
朝8時50分に日小売販売額(12月)、
午後5時55分に独失業率(1月)、独失業者数(1月)、
午後7時に欧業況判断指数(1月)、欧消費者信頼感(1月)、
欧鉱工業信頼感、
夜10時半に米耐久財受注(12月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加鉱工業製品価格(12月)、加原料価格指数(12月)、
深夜12時に米新築住宅販売件数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・欧・米の指標には注目です。
また、米フォードやコンチネンタル航空や米アマゾンや3Mなどの
四半期決算も注目されます。

さて、英バークレイズが08年通年の業績見通しを発表して、
80億ポンドの評価損を吸収することができ、
税引き前利益が市場予想の53億ポンドを大きく上回り、
政府や民間に新たな資本を求める必要のないことを公表して、
英経済不安が一歩後退することとはなりました。

また、独IFO経済研究所が各指標でも、景気動向が83.0、
現況評価値が86.8、予想値は79.4と
それぞれ共に市場予想より強い結果となり、
経済不安がやや後退することとなりましたが、
アイスランドの連立政権が金融危機の影響により崩壊するなど、
好悪交錯する状況となっているようです。

そして、欧州のインフレ率も低下してきていて、
ECBの追加利下げ期待も高まっているようです。
2月の利下げはないとする向きが多いものの、
ユーロの今後の展開が注目されます。

一方、30日(金)には注目の08年第4四半期米GDP速報が
発表されますが、市場予想では26年ぶりの大幅なマイナス成長と
なっているようです。

一部では08年の第4四半期でリセッションが底を打つとの
期待感もあるようですが、09年の第1四半期こそ最低となる
との声もあるようで、思惑による相場動向が注目されます。

また、「米政府は金融安定への処置は実行したが、
景気刺激策は09年の第1四半期となる今でもまだ何ら
実行されていない。」との厳しい声もあるようで、
早急な景気刺激策の実行を期待する意見が聞かれます。


さて今日は、面白い投資法のお話です。

1990年代の半ばに面白い投資手法が発見されました。
その名はなんと「ダウの負け犬戦略」と名づけられました。(笑)

手法はいたって簡単で、

ダウ工業株30種平均の採用銘柄の中から、
最も人気がない10銘柄を毎年買うというものでした。

これらの10銘柄は、株価収益率も株価純資産倍率も
低いものが極めて多いのですが、
ところが翌年にはダウ平均のパフォーマンスを
2〜3%上回ることになることが発見されたのでした。

これはあたかも、学校の期末試験で90点の人が
次の試験で98点を取るのはけっこうたいへんでも、
赤点すれすれの人が頑張って50点を取るほうが簡単なのに
少し似ているのかもしれません。(笑)

発見したのは、リチャード・オヒギンズという
ファンドマネージャーで、また、ジェームス・オショネシー
という人が1920年代から検証して、

「これは間違いない。」

画期的な投資法の発見ということになりました。

ところが…、

ウォール街の犬たち(笑)が早速に嗅ぎつけて、

この「ダウの負け犬戦略」に基づく、
多くのファンドが設立されることとなってしまいました。

それらのファンドには、なんとモルガン・スタンレーや
メリルリンチなど当時の名門さえも一枚加わり、
200億ドル規模を超えるミューチュアル・ファンドまでが
誕生することとなりました。

すると、なんということでしょう。

それまで数十年来にもわたって
間違いなく有効であった「ダウの負け犬戦略」が、
1990年代の後半には、まったく機能しなくなってしまったのです。

「ダウの負け犬戦略」は、本当に勝てる投資法だったのですが、
やがて文字とおりの負け犬戦略となって、
これらのファンドも消えて亡くなることとなりました。

ウォール街に伝わる泣くに泣けない笑い話ですが、

発見者であるリチャード・オヒギンズは、
後にこう述懐しました。

「私の戦略はあまりに有名になりすぎてしまった…。」

秘密の投資法は公開されてしまったとたんに秘密でなくなり、
そして、マーケットのキャパシティを超えて
運用されるようになると、とたんに神通力を失ってしまう
ようですね。

まぁ、オヒギンスの場合は、
1991年に「ダウに勝つ」という本を書いて、
このダウの負け犬戦略を世に広く公開してしまったのですから、
ある意味、仕方ないのかもしれませんが…、(苦笑)

もしも、画期的な投資法を発見したなら、
秘密は目立たぬようにこっそりと行うか、
為替市場のように巨大なマーケットで行う必要がありそうですね。

その他にも、ジョン・テンプルトンが第二次世界大戦の時代に
株を始めたときにおこなったと言う、
暴落時に1ドルとなってしまった激安株を
片っ端から買いあさる戦略も、投資法としての逸話となっています。

また、変り種の投資法では

女性の短いスカートが流行する年には強気相場となり、
スカートの丈が長くなると弱気相場となるのだという、
アイラ・コブレーの「強気相場とあらわな膝」理論のように

株価と女性のスカートの丈との相関を(まじめに)研究した
すばらしく画期的な相場理論もありましたね。(爆)

女性のスカートの丈が短くなったら、
株を買いに入るというわけです。(笑)

確かに1920代に女性のスカートの丈が短くなると
ブル相場となって、その後、スカートの丈が長くなった
1930年代には恐慌となっていますし、

日本でも昭和の高度経済成長の時には
女性のスカートはとても短かったようです。^^

あながち株価とスカート丈は、無相関でもなさそうですが、
ファッション多様化の現代では通用しそうにありません。(笑)

その他、いろいろなトレード手法と言えば、

ウエルズ・ワイルダーがジム・スローマンから
100万ドルで購入したといわれる、
相場の再帰性により未来を見る
アダムセオリーというものもありますが、
これはまた別の機会のお話しとしましょう…。

さて、そういえば、流行は繰り返すと言いますから、

多くの人が忘れ去ってしまった「ダウの負け犬戦略」も、
またそろそろ再帰して、有効となってきているのかも。。。(謎)


FX 奇妙な事実のお話

米次期財務長官に指名されているガイトナー氏の
「中国は為替操作国とオバマ大統領は確信している。」との発言に
世界最大の米国債保有国の中国側が不快感を表明しましたね。

<先週末23日(金)の主な出来事>

主要通貨ペアが、オセアニア時間では保ち合い傾向となりましたが、
東京時間からしだいに軟調となっていきました。
日全産業活動指数は市場予想よりやや弱い−2.3%となりました。
豪輸入物価指数(四半期)は10.8%、豪輸出物価指数(四半期)は
15.9%と、ともに市場予想より強い結果となりました。
日経平均は軟調に推移しました。
英政府が英ノーザン・ロックに100億ポンド規模の資本注入を
検討していることが報道されました。
中国人民銀行が米ガイトナー氏発言
(中国は為替操作国と大統領が認識)
に対して不快感を表明しました。
日銀金融経済月報では
「コールレートは低水準だが緩和度合いは低下。
景気は当面悪化を続ける可能性。金融環境は厳しい状態。」
との認識を示しました。
日経平均は前日比−306.49円で8000円の大台を割り込みました。

ロンドン時間では、
しばらく主要通貨ペアが軟調に推移しましたが、
その後、反発する展開となりました。
独PMIサービス業速報(1月)は市場予想とおりの32.0となりました。
欧PMI製造業速報(1月)は市場予想より強い34.5となりました。
英GDP四半期速報は1980年以降最悪の−1.5%、
英小売売上高指数(12月)は市場予想より強い1.6%となりました。
ポンド円が一時118円台後半まで下落して、
史上最安値を更新しました。
その後はポンドは反発する展開となりました。
英財務相が英国の景気回復に対して、予想以上として各国に協力を
要請するコメントは出しました。
カナダの消費者物価指数は市場予想とおりの−0.7%となりました。

ニューヨーク時間では、
しばらく主要通貨ペアの反発が続く展開となりました。
終盤にドル円などがやや軟調となりました。
米ゼネラル・エレクトリックの四半期決算では、
金融部門の落ち込みもあって純利益が46%減の36.47億ドル、
08年の通期売上高は6%増の1825億ドルで、
純利益は通期173億ドルでしたが、
前期比では22%減少となりました。
トリシェECB総裁が「今後数ヶ月はインフレ率は低下。
現時点ではデフレリスクはない。1月の利下げは正当。」
との認識を示す発言をしました。
ドル円が日銀のレートチェックの噂も影響したか、
一時89円台半ばあたりまで上昇しましたが、
終盤はやや軟調となりました。
NY原油は46ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−45.24ドルで
8000ドル台は維持して取引を終えました。

<週はじめ26日(月)の主な予定>

深夜12時に米景気先行指標総合指数(12月)、
米中古住宅販売件数(12月)、
などの経済指標指標が発表されます。
これら米指標には注目です。
シドニーと香港が休場です。
また、米キャタピラーやアメリカン・エクスプレスや
サンディスクなどの四半期決算も注目されます。
そして、米上院本会議での前NY連銀総裁のガイトナー氏の
米財務長官就任承認の可決の行方も注目されます。

<明日27日(火)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録(12月)、
午前9時半に豪生産者物価指数(四半期)、
午後6時に独IFO景気動向(1月)、独IFO現況評価値(1月)、
独IFO予想値(1月)
同午後6時に欧経常収支(季調済 11月)、
夜11時に米S&Pケースシラー総合、
深夜12時に米消費者信頼感指数(1月)、
リッチモンド連銀製造業指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。
香港が旧正月で休場です。
また、米ヤフーやサン・マイクロシステムズなどの
四半期決算も注目されます。

そして、今週の1月28日(水)からの主な注目材料は、

28日(水)に、豪消費者物価、独GFK消費者信頼感調査、
スイスKOF先行指数、米ウェルズ・ファーゴやボーイングや
AT&Tなどの四半期決算、米FOMC政策金利、

29日(木)に、RBNZ政策金利、NZ貿易収支、独失業率、独失業者数、
米アマゾンや3Mなどの四半期決算、米耐久財受注、
米新規失業保険申請件数、米新築住宅販売件数、

30日(金)に、NZ住宅建設許可、日全国消費者物価指数、
日鉱工業生産速報、欧消費者物価指数速報、欧失業率、加GDP、
米エクソンやP&Gの四半期決算、米GDP速報、米個人消費、
シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数、

などがあります。

さて、次期米財務長官に指名されたガイトナー氏の
「オバマ米大統領は中国を為替操作と確信している。」との
発言が物議をかもし出しているようで、

報道によりますと、中国商務省は「中国政府は国際貿易で利益を
得るために為替操作を行ったことはない。輸出を支援するために
人民元切り下げに依存することはない。為替レートの基本的な
安定を目指しているだけで、根拠のない批判。」であるとして、
不快感を表明したとのことです。
世界最大の米国債保有国の中国だけに今後の展開が懸念されます。

また、26日からアジア各国が旧正月を迎えますが、
クリスマス商戦ならぬ旧正月商戦の動向が
アジア株に影響を与える可能性があると懸念する声もあるようで、
こちらのほうも注目しておいたほうがよさそうです。

一方、米オバマ大統領は就任後初となるラジオ・
インターネット演説で、米経済は供給に対して1兆ドルの
需要不足の状態であるとして、雇用創出や医療保険の拡大など
総額8250億ドルの経済対策法案成立を目指して、
その経済効果について説明するとともに、
不良資産救済プログラムの残りの活用法についても
検討を進めるとして、議会との調整に着手して
1ヵ月以内に成立させると発表しましたが、

米民主党内には公共事業の積み増しを求める声があり、
また米共和党からは減税拡大を求める意見もあり、
超党派による合意には曲折の可能性もありそうで、
経済対策の早期実施を待つマーケットの反応が注目されます。

また、今週は週中の米FOMCの発表とともに、
米有力企業の決算発表も多く、
思惑も含めて相場を動かす材料となりそうです。


さて今日は、奇妙な事実のお話です。

「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、
投資の世界にも「えっ?」と驚くようなことがありますね。

売りも買いもできるトレードで、
個人投資家が口座を飛ばしてしまうときは、
不思議となぜか買いポジションが多いのも奇妙な事実ですが、

プリンストン大学の経済学部長を経て
米大統領経済諮問委員会の委員や
エール大学ビジネススクールの学部長を歴任して、
米証券取引所理事などの要職についたこともある
バートン・マルキール氏の結論もその1つかもしれません。

その結論とは…、

「個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、
 プロのファンドマネージャーが運用する
 投資信託に投資するよりも、
 ただインデックス・ファンドを買って
 じっと持っているほうが、はるかによい結果を生む。」

(日本経済新聞社 ウォール街のランダム・ウォーカー)

というものでした。 

「えっ、ほんとう?」というような結論ですが、

おそらく世界的にGDPがプラスであり続ける限り、
ほとんど多くのケースでこのような結果となるようですね。

たとえば、バートン・マルキール氏によれば、
1969年の初めに1万ドルで
S&P500インデックス・ファンドを購入して、
すべての配当収入も再投資していったとすると、

サブプライム問題が表面化する以前の
2006年までの37年間の間、保有し続けたとすると、
1万ドルは42.2倍の42万2000ドルにまでに増えて、

一方、プロのファンドマネージャーが運用する株式投資信託の
「平均的パフォーマンス」で投資し続けたとすると、
2006年3月までで、その結果は、28万4000ドルとなるのだそうで、

ただじっとインデックス・ファンドを持っているほうが、
結果的に良いパフォーマンスとなるのだそうです。(驚)

まぁ、投資信託ではプロに運用してもらうための
運用コストがかかるから、とも言えるのかもしれませんが、

ともあれ、

一部の突出した運用パフォーマンスの投資信託は別としても
運用経費や手数料などを含めたトータル収支では、
このような結論となるようです。

(2007年からは長期保有も危うくはなってきたようですが…)

ちょっと、驚きですね。(苦笑)

また、話は変わりますが、

通貨危機は、第1世代モデルとか、
第2世代モデルとか呼ばれる
固定相場制や金融政策に起因するものや、
ハイパーインフレや経済の悪化など、
いろいろなケースがあるようですが、

大規模な資本流入後に、
リスク回避に伴う急激な資本移動(還流)によって、
もたらされる一種のバブル収縮的なものもあるそうですね。

また、ある研究者によれば、
「近年の通貨危機はドル変調の歴史」という人がいて、
通貨危機はドル変調を発端とすることが多いのだそうです。

難しいことは解りませんが、

世界での為替取引の9割ほどがドルに絡むことを考えますと、
「そうなのかなぁ。」と思ってしまいます。(笑)

米国が風邪を引くと、
どこかの弱っている国の風邪が酷(ひど)くなったり、
世界の経済も風邪を引いてしまうというわけですね。

かつて大英帝国の時代、経済覇権国であった英国のポンドも
ソロス氏以後、一度直った風邪が
また酷くなっているようです。(苦笑)

そして、バブルの発生につきましては、

「機会(チャンス)」と「新」という文字が
キーワードになるのだそうで、

「オランダのチューリップの新市場への投機」
「世界交易の新たな機会が到来したときの南海事業」

なども該当しそうですし、

「トロニクス、バイオ、インターネット、などの新技術」も
それらのセクターでのバブルを確かに生んできたようです。

これらも、奇妙な事実の1つなのかもしれませんね。

そう言えば、今の世界的な経済危機も、
端緒は金融デリバティブの「新」商品で、
知らず知らずのうちに世界に蔓延したバブルが崩壊して、
そして、米国が風邪を酷くこじらせたことが
原因となっているようです。

でもこれは、風邪というより
新種のウィルスの猛威のようでもありますね。

激動の経済なれば、機敏な短期トレードが良いのかも。。。^^


FX ソロス氏のセオリーのお話

米上院財政委員会が、納税漏れ問題となっていたガイトナー氏の
財務長官就任を賛成18反対5で承認することとなりましたね。
米上院本議会での採決が注目されます。

<一昨日21日(水)の主な出来事>

前日のオバマ大統領の就任当日に、
NYダウが過去の大統領就任当日として最大の下げ幅となるなど、
前日の軟調地合いを継いでのスタートとなりました。
NZの小売売上高は市場予想より強い0.0%となりました。
米メリルリンチの第4四半期の暫定決算で
純損失が153.1億ドルとなることが発表されました。
米GMのCEOが「米政府からの支援がなければ現金が枯渇する。
米政府から数日以内に追加融資を受ける見通し」と発言しました。
英紙が英財務相の高官の談話として、
「英国の金融危機は10年近く続く可能性がある。」
ことを報道しました。
ショートカバーの動きがあったか、
主要通貨ペアが東京時間ではしだいに反発していきました。
日景気先行CI指数(確報11月)は市場予想よりやや弱い81.3、
日景気一致CI指数(確報11月)は
市場予想とおりの94.9となりました。
日経平均は前日比−164.15円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが軟調な展開となりました。
独生産者物価指数(12月)は
市場予想よりは強い−1.0%となりました。
英BOE議事録では「8対1で0.50%の利下げが決定。
委員の一人が1.00%の利下げ主張。
ポンドの大幅な下落が英経済の成長を支援すると認識。」
などが公表されました。
英失業率(12月)は市場予想より弱い3.6%となりました。
欧ECB総裁が「12月以降の景気見通しは下方リスク。
金融安定化フォーラムやG20を強化すべき。
09年は困難な一年となる。(2月13日-14日のローマでの)
G7では為替について協議する予定。」
などの主旨の発言をしました。

ニューヨーク時間では、
カナダの卸売売上高(11月)が
市場予想より弱い−1.6%となりました。
主要通貨ペアが一時反発の動きを見せました。
深夜12時にオプションにからむ動向があったか、
ドル円やクロス円が急落しました。
ドル円が一時13年半ぶりとなる87円10銭をつけました。
また、一時ユーロ円が6年10ヶ月ぶりに
112円台前半まで下落しました。
ポンド円も史上初となる一時119円台前半をつけました。
米ボルカー経済再生議長が
「米リセッションに終了時期が見えない。
ドルへの信頼性を毀損する複数のリスクが存在する。」
との主旨の発言をしました。
過去の納税漏れが取り沙汰され就任が懸念される
ガイトナー米次期財務長官が公聴会で
「過去の納税漏れは故意ではない。 
市場の信頼回復は困難であるが、経済プランは
数週間以内に提出予定。クレジット市場への直接支援が必要。
自動車業界の支援を確実にする必要。」などの見解を述べました。
格付け機関のS&Pがポルトガルの
長期ソブリン格付けを引き下げました。
格付け機関のフィッチがクレディ・スイスの格付けを
ネガティブとしました。
スイスSNBの副総裁が「スイスの利下げ余地は限られている。
スイスフランの売り介入は可能。
デフレは回避しなくてはならない。」
との主旨の発言しました。
スイスフランが軟調となりました。
米NAHB住宅市場指数(1月)は市場予想より弱い8となりました。
IMFの専務理事が「世界経済の回復は2010年まで
難しい可能性がある。」と発言しました。
NYダウが堅調となっていったことも影響したか、
しだいにドル円やクロス円が反発していきました。
NY原油は反発して43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+279.01で取引を終えました。

<昨日22日(木)の主な出来事>

前日NY終盤に反発した主要通貨ペアが
オセアニア時間に再び軟調に転じました。
米GMが米政府から54億ドルの追加融資を
受けたことが報道されました。
日通関ベース貿易収支は
市場予想よりは強い−1488億円となりました。
豪新車販売台数(12月)が+1.8%となりました。
日政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。
主要通貨ペアは東京時間では上下動の揉み合いとなりました。
日銀が「GDP見通し中央値08年は−1.8%、同09年は−2.0%。
CPI見通し中央値08年は+1.2%、同09年は−1.1%。」
と戦後最悪となる見通しを発表しました。
白川日銀総裁が買い取り条件を発表して、
日銀がCPを3兆円を上限に買い取ることを表明しました。
日経平均は前日比+150.10円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが上下動の揉み合いとなりました。
欧ECB月例報告では目新しい材料はなかったようです。
欧鉱工業新規受注(11月)は
市場予想よりは強い−4.5%となりました。
スイスZEW景況感調査(予想1月)は
市場予想よりは強い−66.7%となりました。
主要通貨ペアがしだに軟調になっていきました。

ニューヨーク時間では、
加小売売上高(11月)は市場予想より弱い−2.4%、
加景気先行指標指数は市場予想とおりの−0.6%となりました。
米住宅着工数(12月)は過去最低の前月比15.5%減の55.0万件、
米建設許可件数(12月)も過去最低の前月比10.7%減の54.9万件、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い58.9万件となりました。
米マイクロソフトの四半期決算の売上高は2%増の166.3億ドル
となりましたが、1株利益が0.47ドルと市場予想を下回りました。
また、5,000人規模の人員削減予定も発表しました。
NYダウが軟調に推移しました。
次期米財務長官のガイトナー氏が
「長期的に経済と金融市場の安定的信頼が大切。
オバマ米大統領は中国を為替操作国と認識していて、
為替制度変更を求める外交を行う。
今後の米国の債務水準は長期的に持続不可能。財政改革が必要。」
との認識を示す発言をしました。
カナダBOCリポートでは「08年第4四半期GDP見通しを−2.3%、
09年第1四半期GDP見通しを−4.8%。」
などとする見解を報告しました。
米上院財政委員会が納税漏れ問題となっていた
ガイトナー氏の財務長官就任を
賛成18反対5で承認することとなりました。
ドル円が反発して、揉み合いとなっていた他の主要通貨ペアも
上下動しながら反発していきました。
トリシェECB総裁が「いかなる域内国もユーロを
脱退することはない。欧州経済は2010年に回復を開始する。」
との認識を示しました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−105.30ドルで取引を終えました。

<週末の今日23日(金)の主な予定>

朝8時50分に日全産業活動指数(11月)、
午前9時半に豪輸入物価指数(四半期)、豪輸出物価指数(四半期)、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後5時半に独PMI製造業(速報1月)、独PMIサービス業(速報1月)、
午後6時に欧PMI製造業(速報1月)、欧PMIサービス業(速報1月)、
午後6時半に英GDP速報(四半期)、英小売売上高指数(12月)、
午後9時に加消費者物価指数(12月)、加消費者物価指数(コア12月)、
などの経済指標が発表されます。
独欧・英・加の指標には注目です。
また、米ゼネラル・エレクトリックの四半期決算も注目されます。

さて、オバマ米大統領就任の翌日の21日のNY時間では、
この日を期日とする多額のオプション精算に絡む
動きであったようですが、ドル円とクロス円が急落して
その後戻すも、穿った見方をしますと、
20日に就任した米オバマ政権を洗礼して、
さらなる経済対策を求めるデモンストレーションをする
かのような相場展開にも見えました。

この日、株式市場では、IBMの四半期決算が市場予想より
良かったことや、米ノーザン・トラストの好決算を受けて
金融株が上昇したこともあって、21日のNYダウは反発しました。

一方、オバマ米大統領の経済顧問であるボルカーFRB議長は、
米国は深刻なリセッションに陥っていて、米経済の立て直しには
今後数兆ドルが必要との見解を示しました。

そして、本格的な金融危機に直面している英国では、
英金融機関に対する投資家の信頼感の急速な悪化とともに、
景気対策による英政府の債務残高の急増に、
ポンド通貨危機を懸念する声もあるようで、
英産業連盟(CBI)が発表した英製造業者受注指数が
1992年7月以来の落ち込みを記録するなど、
一部では格付け機関により英ソブリン格付けが
引き下げられるのではないか、との懸念も台頭しているようです。

なお、格付け機関の1つであるムーディーズは
英国はカテゴリーAAAに不適格ではないとの見解を発表しています。

また、2月13日-14日のローマでのG7では、
ポンド安について協議されると見る向きもあるようで、
今後のポンドの動向が注目されます。


さて今日は、ソロス氏のセオリーのお話です。

ジョージ・ソロス氏といえば、米国のヘッジ・ファンドの
大親分みたいな方ですが、(笑)

ただのやり手で強運の蛮勇の人ではないようで、
著作などを読みますと、哲学者のような深い思索と、
卓越した理論家であることがわかります。

さて、ソロス氏の相場理論の1つに
「反射理論 "Reflexivity Theory "」というのがありまして、

りフレックスとは、反射作用のことですが、

「物事や相場が動いた結果が市場参加者の思考に影響を与え、
 それにより行動が起こり、その行動の結果が、
 さらに市場参加者の思考と行動に影響を与える。」

という相場理論です。

このりフレックス理論ではその過程で
「自己強化サイクル」というものが生まれるとのことで、

ソロス氏によれば、相場を動かす原動力は、

「ファンダメンタルズから生じる潜在トレンド」と
「市場参加者の優勢な期待のバイアス」

であるとして、

これらが再帰的に作用してトレンドが進行すると説いています。

1. 不明瞭だがトレンド(方向性)の端緒が発生する。

2. トレンドを発見した市場参加者により、
  自己強化プロセスが働き出す。

3. 方向性のテストとなる「小さな調整と自律的トレンド回帰」
  が繰り返されるが、結局、トレンドが確認される。

4. トレンドに対する信頼感が増幅される。

5. (ファンダメンタル的)現実とのギャップを顧みなくなる。

6. クライマックス的な上昇や下落が起こる。

7. 相場がオーバーシュートして行き着くところへ行って、
  反対方向への自己強化プロセスが始まる。

バブルでの「買えば上がる、上がるから買う…」ことが
増長されて一方的に行き着くところまでいってしまう、
バブル生成過程もこの理論で説明ができそうですし、

また、3つ目などはブレークアウト前の揉み合いのようでもあり、

短期的なブレークアウトの過程も説明できそうで、
ブレークにも一時的な「反射作用」と
それによる増幅作用があるのかもしれませんね。

もしかしますと、クライマックス的な上昇や下落では、
過度のオーバーシュートの状態で
一時的に「相場が間違っている」のかもしれませんが、

感情高ぶる人のように、市場の理性は飛んでいて、(苦笑)

急騰(急落)相場に雷同的に乗ろうとする市場参加者が多く、
このようなときは、少し加熱が冷めて揉み合いとなるまでは、
「こんなバカな」と逆張りするより、
しばらく相乗りしたほうが良いのかもしれません。

ヘンダーランドの相場の世界では、信念を貫くより、
優柔不断に流れに身を任せるほうが良いのかもしれませんね。

「あれこれ難しいことは言わず、加速感のある方向へついて行く」

これが単純ながらも、あながちバカにできない
戦略となることもあるのかもしれませんね。(笑)


FX 高橋亀吉さんのお話

バラク・オバマ米国第44代大統領が正式就任となりましたね。^^

<週はじめの一昨日19日(月)の主な出来事>

米政府による米バンカメへの再資本注入や
英政府による英RBS支援策、
そしてイスラエルとハマスの一時停戦などが影響したか
リスク回避が後退して、ドル円やクロス円が
上窓を空けてのスタートとなりました。
その後、英RBSが200億ポンド規模の損失計上の観測報道や
アイルランドがユーロを脱退するかという噂もあり、
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなりました。
日鉱工業生産(確報)は−8.5%、
日設備稼働率は−9.4%となりました。
日経平均は前週末比+26.90円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
英政府が、銀行への資本提供と資産保護や
資産担保証券向けの新制度を設けることを発表しましたが、
織り込み済みとなったかポンドが軟調な展開となりました。
主要各通貨ペアも軟調に推移しました。
スイスの実質小売売上高(11月)は
市場予想より弱い−1.4%となりました。
欧建設支出は−1.1%となりました。
EU欧州委員会が「09年欧州の実質経済成長率は−1.9%」
になるとの見通しを発表しました。
格付け機関のS&Pがスペインの格付けを
安定的としながらも格下げすることを発表しました。

ニューヨーク時間では、
NY株式市場が記念日の休場となりました。
カナダの国際証券取扱高(11月)が市場予想より弱い
−43億カナダドルの売り越しとなりました。
欧州通貨が軟調傾向で推移しました。
ドル買い同意にドルストレートが軟調に推移しました。
ドル円が、ドル買い動意に反発する展開となりました。
格付け機関のフィッチがスペインの格付けを
据え置くことを発表しました。
NY原油は34ドル台半ばで取引を終えました。

<ゴトウ日の昨日20日(火)の主な出来事>

主要通貨ペアが軟調なスタートとなりました。
日経平均が一時8000円台を割り込みました。
日消費者態度指数は市場予想よりやや弱い26.7となりました。
日工作機械受注(確報12月)は−71.8%となりました。
終盤にドル円が反発しました。
欧州通貨の軟調が続きました。
アジア株も軟調に推移しました。
日経平均は前日比−191.06円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスSNB総裁が「09年のスイス経済は0.5〜−1.0%に縮小。」
との見通しを示しました。
ドル円の反発がしばらく継続しました。
欧州通貨の軟調が続きました。
その後、ドル円が軟調に転じました。
英消費者物価指数(12月)は市場予想よりは強い−0.4%、
英小売物価指数(12月)も市場予想よりは強い−1.4%となりました。
独ZEW景況感調査(1月)は市場予想よりは強い−31.0、
欧ZEW景況感調査(1月)も市場予想よりは強い−30.8となりました。
独ダイムラーが保有するクライスラーの株式19.9%を
売却する意向を表明しました。
仏首相が自動車セクターに最大60億ドル規模の
支援策を検討していることを表明しました。

ニューヨーク時間では、
カナダの製造出荷が1992年の現在の統計手法となって以来
最低の−6.4%となりました。
カナダBOCは市場予想とおり政策金利を0.50%利下げして、
カナダの政策金利が1.00%となりました。
カナダBOC声明では「09年のカナダ経済は−1.2%となる可能性。
10年経済成長率は3.8%の見込み。
総合CPIは半期の間0%を割り込む可能性。
コアCPIは09年第4四半期に1.1%で底打ちとなる可能性。
さらなる金融刺激策の必要が生じる可能性がある。」
などの認識を示しました。
NYダウが軟調に推移しました。
ドル円がオバマ大統領の就任式の最中も下落していきました。
一時反発を見せる通貨ペアもありましたが、
主要通貨ペアが軟調傾向となりました。
NY原油は38ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−332.13ドルで取引を終えました。

<今日21日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高(11月)、
午後2時に日景気先行CI指数(確報11月)、
日景気一致CI指数(確報11月)、
午後4時に独生産者物価指数(12月)、
午後6時半に英BOE議事録、英失業率(12月)、
夜10時半に加卸売売上高(11月)、
午後9時に米MBA住宅ローン申請指数、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英の指標には注目です。
また、米のアップルやイーベイの四半期決算も注目されます。

<明日22日(木)の主な予定>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(季調済12月)、
午前9時に豪消費者インフレ期待(1月)、
午前9時半に豪新車販売台数(12月)、
正午過ぎに日銀政策金利、(市場予想は据え置き)
午後4時半から白川日銀総裁記者会見、
午後6時に欧ECB月例報告、
午後7時にスイスZEW景況感調査(予想1月)、
夜10時半に加小売売上高(12月)、加景気先行指数(12月)、
同夜10時半に米住宅着工件数(12月)、米新規失業保険申請件数、
深夜12時に米住宅価格指数(11月)、
などの経済指標が発表されます。
日・欧・加・米の指標には注目です。
また、米のマイクロソフトやグーグルの四半期決算も注目されます。

さて、米クライスラーの発表によりますと、
伊フィアットが米クライスラー株の35%取得することとなり、
提携で合意となりました。

一方、米ゴールドマン・サックスが
米原油価格の今後の見通しを発表して、
第1四半期が30ドル、そして第4四半期に65ドルに回復するとの
見解を示しました。資源国通貨の動向が注目されます。

そして、世界が注目する中、バラク・オバマ米国第44代大統領が
正式就任となりました。注目の就任演説の経済関連では
「米経済は非常に弱まった。経済危機は一部の強欲と
無責任の結果である。試練の克服は容易ではないが
経済危機に対して大胆速やかに行動することを約束する。」
という主旨の演説をしました。
期待感先行するオバマ・ユーフォリアを意識したか、
やや控えめな印象を伴う演説であったようです。

マーケットは大統領就任の当日にも下落しましたが、
いよいよオバマ米大統領の「注目の最初の100日」が始まります。


さて今日は、高橋亀吉さんのお話です。

高橋亀吉さんとは、明治生まれで昭和の初期に活躍した
当時の経済研究のオーソリティーでした。

亀吉さん、と言っても、
落語の登場人物ではありませんが、
お名前はまるで和製タートル(ズ)ですね。(失礼)

さて、高橋亀吉さんですが、東洋経済新報社の勤務を経て、
昭和7年に高橋経済研究所を設立しました。

まぁ、今で言うところのシンクタンクの日本版ですが、
その後、日本経済研究所の設立に加わったり、
通産省の顧問や拓殖大学の教授なども歴任されました。

「私の実践経済学」という著作などが有名ですね。

激変する今の経済ですが、いまだその高橋亀吉さんの洞察は
温故知新をこえて光彩を放っているようです。

今日は、高橋亀吉さんの経済や相場に対する
哲学の一部をご紹介いたします。

* 経済理論は変化する

とかく一義的な法則やロジックを求めてしまうものですが、
時や状況により、(適用すべき)経済理論は変化するとした
考え方は新鮮さを感じますね。

時と状況が変われば
過去のケースからの一様な結論が導けないことがあるようで、
変化に応じてロジック(理論)そのものの適用を考えるのは、
トレードにも通じるものがありそうです。

たとえば、順張りすべきか、逆張りすべきか、なども
「その時の場」によるということになるのかもしれませんし、

各国の政策金利の差が縮小しているときには、
スワップ狙いはあまり得策とはならなくなるのも、
この変化ということになるのかもしれませんね。

* 理論は書物ではなく、現実から学ぶ

ロジックは「現実」で鍛え上げられ、
実効性の高いものとなっていくのかもしれません。
現実の中にこそ学びが多いものなのですね。

そういえば、私は将棋好きなのですが、
本で覚えた実戦不足のひ弱な理論将棋は、
道場の筋悪なはずの実戦派の将棋に、
こてんこてんに負かされたことがあります。(苦笑)

* 変態か変化かを早く識別せよ

変態といってもHオヤジのことでないです。(笑)

一時的な自律回帰性のある「変」なのか、
基本的な重要な何かが変わったのか、を
いち早く識別なければならない、
ということになるのかもしれませんが、

この判断は、タイムラグもあり難しそうですね。

トレードで言いますと、
調整なのか、トレンド転換なのかを
いち早く認識しなくてはならない、

ということになりそうです。

* 米経済は国内経済、日本経済は国際経済

まぁ、これはグローバリゼーションの今では、
少し違和感もあるものの、
それでも「そういうフシもある」と思えますね。

* 耐久力の限界線を知れ

キャパシティーの範囲にあっては何事もないようでも、
限界点を超えると、一気にドンと来るものですね。

おとなしい人でも我慢に我慢を重ねて、堪忍袋の緒が切れると
大激怒することがあります。(笑)

現在の金融危機や経済危機も、許容範囲の限界点を超えて
一気にカタストロフィーとなってしまったものかもしれませんね。

この他にもたくさんあって、とても書きれませんが、

* 経済統計は遅れ(過去データであること)を念頭において使え
* 目先の流れよりも根本的流れを見よ
* 対応力は変化する

など、亀吉さんは「深イイ」言葉を残されています。

「日本の経済学なんて外国の直訳に過ぎない」と
揶揄されることがありますが、

日本にもすばらしい経済の哲学者がいたのですね。


FX トレードと尺度のお話

いよいよ明日20日(火)はオバマ米大統領の就任式ですね。
リンカーンの行った古式に習って式典が行われるそうです。^^

<前週末16日(金)の主な出来事>

複数の米紙がバンカメへの資本注入と資産保障で
米政府と合意に近づいていることを報じました。
米上院で金融安定化法の残り3500億ドルの拠出拒否法案が
否決され、残りの3500億ドルも使えるようになりました。
ドル円やクロス円など主要通貨ペアが堅調に推移しました。
英タイムズ紙が「英政府が銀行への追加資本注入を検討」
していることが報じられました。
トリシェECB総裁が「2.00%の政策金利は限界ではないが、
ゼロ金利は考えていない。」と発言しました。
米政府がバンカメの優先株を
240億ドル取得することが決定しました。
日経平均は前日比+206.84円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスの生産者輸入価格(12月)が市場予想より弱い
−0.7%となりました。
ドル円やクロス円は一時調整となるも、
しばらく上昇傾向が続きました。
英BOE副総裁が「09年の英GDPは大幅に下落する見通し。
追加利下げや財政出動が必要か検討すべき。」
との認識を示しました。
欧貿易収支は市場予想よりやや弱い−49億ユーロとなりました。
米シティの決算発表では、通年収入が13%減の56億ドル、
純損失が82.9億ドル、1株損失が1.72ドル、
という結果になりました。
米バンカメの決算発表では、総収入が156.8億ドル、
通年利益が73%減の40億ドルでしたが、
買収したメリルの純損失が153.1億ドルあり、
1株当たり損失が0.48ドル、
10-12月期では17.9億ドルの赤字という結果になりました。
ともに赤字決算であったものの、市場反応は限定的でした。

ニューヨーク時間では、
米消費者物価指数(12月)が
12月期にかかわらず−0.7%となりました。
対米証券投資(11月)は市場予想より弱い
−217億ドルとなりました。
米鉱工業生産(12月)は市場予想より弱い−2.0%となりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)は
市場予想より強い61.9となりました。
ムーディーズが仏BNPパリバの格付けをネガティブとしました。
19日の米休場も意識されたか、
ドルストレートに調整動意が起こり
軟調となりました。クロス円も軟調となりました。
終盤にはドルストレートとクロス円に反発の動きが見られました。
米レンタカーのハーツが4000人規模の人員削減を発表しました。
ユーログループ議長が「ECBにはゼロ金利政策はない」との
認識を示す発言をしました。
NY原油は36ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+68.73ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日19日(月)の主な予定>

午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格(1月)、
午後1時半に日鉱工業生産(確報11月)、日設備稼働率(確報11月)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(11月)、
午後7時に欧建設支出(11月)、
夜10時半に加国際証券取扱高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
今日の米市場はキング牧師の生誕記念日で休場です。
また、ウェリントン市場も祝日でお休みです。

<ゴトウ日の明日20日(火)の主な予定>
朝6時45分にNZの消費者物価指数(四半期)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(11月)、
午後2時に日消費者態度指数(12月)、
午後3時に日工作機械受注(確報12月)、
午後6時半に英消費者物価指数(12月)、英小売物価指数(12月)、
午後7時に独ZEW景況感調査(1月)、
同午後7時に欧ZEW景況感調査(1月)、
夜10時半に加製造業出荷(11月)、
午後11時に加BOC政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・独欧・加の指標には注目です。
また、ジョンソン&ジョンソンやIBMの決算も注目されます。

さて、報道によりますと米シティが、預金・融資・投資銀行事業
などの中核部門のシティコープと、
証券仲介事業のシティー・ホールディングスとの
2部門に分割することを発表しました。
傘下の日興アセットマネジメントと日興コーディアル証券も
再編の影響を受けることとなりそうです。

そして、バンカメも、グローバルな景気後退による
企業の投資縮小や、住宅価格の下落による過剰債務と
雇用不安で冷え込む個人消費に加え、
価格低下に歯止めのかからない金融商品の不良資産が
経営を圧迫して、米政府の追加支援を受けざるを得ない状況となり、
金融危機と実体経済の負の循環が続いているようです。

また、報道によりますと、米地銀のナショナル・バンク・
オブ・コマースと米バンク・オブ・クラーク・カウンティが
破綻して、米連邦預金保険公社が業務停止命令を出しました。
2007年の金融機関破綻が3件、2008年が25件、でしたが、
金融危機の余波はさらに続いているようです。

米政府やFRBでは、金融機関から不良資産を分離するための
不良資産買取専門銀行となる「バッド・バンク」設立構想の
検討も始まりました。

さて、20日(火)には米ワシントンでオバマ大統領の就任式が
行われます。実態経済の悪化に加えて各国の金利差が縮小して、
潜在的な円高圧力が懸念される中ですが、
一部では祝儀的な材料となるかとの声もあるようで、
いかがなりますか、短期的にはこのあたりの相場展開も
注目されそうです。


さて今日は、トレードと尺度のお話です。

尺度とはものごとの「計量の基準」という意味ですが、
近代ではほとんど死語となっているようで、

尺度などという言葉より、スケールやスタンダードと
言ったほうが解りやすいかもしれませんね。

さて、このいわゆる尺度ですが、国際的に規定されている
メートルやグラムというSI単位というものもありますが、

ゴルフでは距離を表すのにヤードという単位を用いますし、
米国ではキロメートルよりもマイルのほうが、
距離のイメージがつかみやすいようですし、
また、日本の大工さんは今でも「間(けん)」という単位のほうが
長さのイメージがつかみやすいと聞いたことがあります。

まぁ、通貨なども国別の価値の単位や尺度ともいえそうですね。

また、尺度には単位のような、ときにローカル的ではあっても、
ある程度の共通認識が存在しているものもあれば、

「高い」「安い」「こんなに」「まだまだ」など、

個別の主観的で感覚的な尺度というものもあります。

たとえば300万円といいますと、
一般的に個人としては小さくはないお金ですが、

300万円の車なら、まぁまぁの車ではあっても、
300万円の家なら、あまりに安過ぎてお化けが出そうで(笑)
買うのが怖くなる人も多いかもしれませんね。

これは車や家など物の価格に対する相場観に、
ある程度の共通認識があるためと思われますが、

300万円自体は、交換を想定する対象物がないと、
高いか安いかは判らないということになりそうです。

そして、さらに判断する人毎の状況や信条などによって、
感覚にかなり異なる主観的な尺度もあるようで、
モノサシがまったく違うということもあります。

「ちよっと無理したけど、300万円の車が買えて嬉しい。」

「300百万程度の大衆車なんて恥ずかしくて乗れない。」

というまったく正反対の感覚もありそうですし、(笑)

「真心でボランティアがしたい。人につくしてみたい。」

と思っている人もきっといるはずですが、

「おかしい…。
 無償で奉仕活動をするなどということはあり得ない。
 なにか下心があるに違いない。きっとそのはずだ。」

と、かんぐりを入れる人がいても不思議ではないですし(苦笑)

「月に数百万の収入はあるけれども、
 仕事をやめて少しゆっくりしたいものだ。」

という人もいるかもしれませんが、

「なに? 月に数百万の収入があるのに、
 その仕事をやめるだと…。
 このご時勢にあり得ない。本当はそれほど儲かって
 いなかったんじゃないか。そうに違いない。」

という感覚も決しておかしなことではないですね。

これらは、置かれている状況の違いでもあり、
価値観の違いでもあり、人となりの違いでもありますが、

いわゆる「尺度のモノサシ」が違うのですね。

自分のモノサシを押し当てて全てを計ろうとすると
正しく計れなくなってしまい、
感覚の相違が生じてしまうようです。

さて、トレードでもこの「尺度のモノサシの違い」があります。

「こんなに上昇したんだから」
「こんなに下落したんだから」

という感覚もトレーダー毎に異なるようで、

「こんなに上昇したから」と
売り場を探しているトレーダーがいるときに、

「そろそろ上昇もしっかりしてきたな」と
買い場を探して、少しは押し目とならないかと
相場を見ているトレーダーもいるわけです。

これらは、まぁ曖昧で主観的な高い安いの感覚的な相場観ですが、

見ているチャートの時間軸でも異なりますね。

5分足で恐ろしいくらいに下落しているときでも、

日足レベルでは、

「揉み合いを少し下抜けしかけてきたかなぁ、
 いや…、まだかもしれないなぁ。」

という状況も日常的にあることです。

著名トレーダーで講演家でもあるジョー・ディナポリも
その著書で述懐してますが、

「現在のトレンドはどうだね?」

と、トレードの講義に入る前に
意地悪な質問をするのだそうです。(笑)

ある人は「上昇」、ある人は「下降」
そして、ある人は「横ばい」と答えますが、

でも、時間軸を限定せずにトレンドを尋ねることには、
じつは何の意味も無いのですね。

トレンドは短中長の時間軸の数だけあるわけで、
本来は答えようのない意地悪な質問というわけです。(苦笑)

そうであるならば、

トレンドに対する偏った感覚や高い安いのバイアスに捕らわれて、
相場の動向や判断を見誤らないためにも

いろいろな時間軸の尺度とモノサシで、
あれこれ相場を見ていく必要があるのかもしれませんね。


FX トレーディングと習慣のお話

ECBが0.50%の利下げをして、欧州政策金利が
過去最低の2.00%となりましたね。

<一昨日14日(水)の主な出来事>

NZの住宅建設許可(11月)は4.3%となりました。
東京時間では主要通貨ペアが堅調に推移しました。
日工作機械受注速報前年比(12月)は−71.9%となりました。
日経平均は前日比+24.54円の小幅高となりました。

ロンドン時間では、
はじめは主要通貨ペアが堅調に推移していましたが、
その後、急落していきました。
アイルランドが経済状況が悪化た場合、
IMFに支援要請をするという報道がされました。
OECDが09年の欧GDP見通しを−0.6%と発表して、
ECBは今後に政策金利をさらに引き下げる余地があるとの
見解を示しました。
その後、アイルランドがIMFへの救済要請報道を否定しました。
欧鉱工業生産(11月)は市場予想よりは強い−1.6%となりましたが、
対前年比は市場予想より弱い−7.7%となりました。
欧州株が軟調に推移しました。

ニューヨーク時間では、
米小売売上高(12月)が市場予想よりかなり弱い−2.7%となり、
08年通期で0.1%の減少(対前年比)となりました。
米輸入物価指数(12月)は市場予想よりは強い−4.2%となりました。
格付け機関のS&Pがギリシャの
ソブリン・クレジットを格下げしました。
ドル円が一時急落して、ユーロも下落しました。
カナダの通信機器大手のノーテルが破産法を申請しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、08年第4四半期と
09年第1四半期の米GDPが大幅にマイナスになる
との認識を示しました。
ベージュブックでは
「ほぼ全ての地区で前回報告より景気が弱まった。」
などネガでイブな内容となりましたが市場反応は限定的でした。
後半は主要通貨ペアが上下動の揉み合いとなりました。
NY原油は37ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−248.42ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の昨日15日(木)の主な出来事>

バンク・オブ・アメリカが米政府に追加支援を
要請するとの報道がされました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなりました。
日機械受注(11月)は市場予想よりかなり弱い−16.2%、
日国内企業物価指数(12月)は
市場予想よりは強い−1.2%となりました。
豪新規雇用者数(12月)は市場予想よりは強い−0.12万人、
失業率(12月)は市場予想とおりの4.5%となりました。
欧州へのロシアのガス供給か難航していることが報道されました。
日経平均は前日比−415.14円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独消費者物価指数(12月確報)が
市場予想とおりの0.3%となりました。
中国が不当な為替操作国に指定されるとの噂が出たようで、
連想的に日銀の為替介入懸念が後退したか、
ドル円やクロス円が一時仕掛け的な下落となりました。
欧消費者物価指数は市場予想とおりの−0.1%となりました。
JPモルガン・チェース第4四半期決算では、
買収したワシントン・ミューチュアルの業績もあって、
純利益が前年同期比の76%減、収入は同0.9%の減少となりました。
欧ECB政策金利は0.50%の利下げとなりました。
一部で0.25%の利下げ予想や据え置き予想の向きもあったためか、
発表後に一時ユーロが下落しました。

ニューヨーク時間では、
米生産者物価指数は市場予想よりやや弱い−1.9%、
NY連銀製造業景気指数は市場予想よりは強い−22.20、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い52.4万件となりました。
ドル円が上下動しながらも上昇していきました。
予定より少し遅れてはじまったトリシェECB総裁の記者会見では、
「金融政策決定は弱まった景気とインフレを反映。
ユーロ圏は大きな景気減速。今後数四半期は経済の弱さが
続く見込み。利下げ決定は全会一致。
インフレ率は今年下半期に再度上昇の見込み。
2%の政策金利は歴史的水準だが2%が限界というわけではない。
世界経済は2010年に回復へ向かう。
3月の理事会が次回の重要な会合。」
などの認識を示しました。
ユーロは一度戻しを見せた後、再度下げる展開となりました。
ポンドが一時軟調となりました。
米フィラデルフィア連銀指数は市場予想よりは強い
−24.3%となりましたが、構成項目の雇用指数は悪化しました。
スイスSNB理事が「スイスのリセッションは不可避。
09年GDPは−0.5〜−1.0の見通し。スイスフラン高は懸念。」
などの主旨の発言をしました。
シカゴ連銀総裁が「09年第1四半期のGDPは急減する。
失業率は明10年にかけて上昇する。」との認識を示しました。
後半、NYダウが反発して、主要通貨ペアも反発しました。
NY原油は34ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+12.35ドルで取引を終えました。

<週末の今日16日(金)の主な予定>

午後5時15分にスイス生産者輸入価格(12月)、
午後7時に欧貿易収支(11月 季調済)、
夜10時半に米消費者物価指数(12月)、
夜11時に米ネット長期フロー(対米証券投資 11月)、
夜11時15分に米鉱工業生産(12月)、米設備稼働率(12月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米指標には注目です。

さて、米小売売上高(12月)がクリスマス商戦時期でありながら
前月比を2.7%も下回る結果となり、現行統計が始まった
1922年以来初となる08年の年間で米小売売上高は
0.1%前年を下回ることとなりました。

また、米銀大手のシティ・グループが個人向け証券事業
「スミスバーニー」をモルガン・スタンレーに売却して、
世界最大規模の証券会社「モルガン・スタンレー・スミスバーニー」
が誕生するなど金融再編の動きや、
バンク・オブ・アメリカが米政府に
追加支援の要請をするなどの動きがあるようです。

一方、ドイツ銀行は08年10-12月期で48億ユーロの赤字見通し
となり、08年通期でも39億ユーロの初の赤字の見通しとなって、
欧州でも厳しい金融情勢が続いているようです。

ECBは政策金利を0.50%引き下げましたが、3月の理事会が
次回の重要会合となることを示唆して、一部では2月の政策金利の
発表では早くも据え置予測も出てきたようです。


さて、今日はトレーディングと習慣のお話です。

習慣とは、なにやら難しい表現をしますと、

「日常的に繰り返される後天的な行動様式のことで、
 日常的に反復して行われることによって、
 身体的行動のほかに、考え方など心理的な傾向も形成する。」

ということなのだそうですね。(笑)

1996年にスティーブン・R・コヴィーによって著された
全世界で1,500万部以上も読まれたとされる「7つの習慣」
などでも、習慣の大切さを説いていますが、
習慣は成功と失敗を分かつほど大切なことのようです。

また、著名トレーダーのラリー・ペサベントもその著書
" Trade What You See " の中で、

「(トレーディングの)良い習慣は良い結果を
 悪い習慣は悪い結果をもたらすので、
 悪い習慣がついているときにはそれを良い習慣と
 入れ替えなければならない。」

と述べています。

もしも、いつもトレードで負けてしまっているのならば、
なんらかの悪い習慣が身に付いてしまっている可能性があり、

今のやり方がダメであるということであり、
その習慣や、やり方を直さなくてはならないということですね。

「じやぁ、何が悪いのさ」

ということになりますが、(苦笑)

トレーダーとしての悪い習慣は人それぞれながら
いろいろとありますね。

* 相場が勢い良く上昇(下降)していて
 トレンドの発生を感じているのに、
 心の中に「もうこんなに上(下)がったんだから」という
 自身の根拠なき値ごろ観のささやきが聞こえ
 トレードを躊躇する習慣。

* 何を勉強しても自身の浅薄な相場観に固執する習慣。

* 保ち合いでも小幅揉み合いでも、動意のないところでも、
 なんでもかんでもトレードしたくなる習慣。

* 良い状態を待つことや、相場を休むことのできない習慣。

* 難平(ナンピン)の悪い勝ち方が身に付いてしまい、
 トレンドが発生しているのに、場合をわきまえず、
 含み損となるといつでも難平をしてしまう習慣。

* 損切りができない習慣。

* いつもビビリの薄利決済をしてしまう習慣。

* 数度負けるとすぐに自信を喪失してしまう習慣。

* 負けが込むと、一気に取り戻そうと、
 建て玉をどんどん大きくしてしまう習慣。

* 負けた後にすぐにトレードしたくなる習慣。

* 勝つと、ついつい過剰にトレードしてしまう習慣。

ちなみに、私はすべてに該当する筋金入りの
負けトレーダーでしたが、(大笑)

これら深く自身に根付いてしまった悪習慣を直すことは、
大げさに言いますと、自身のパラダイムを転換させることで、

スモーカーがタバコを止めることのように
容易なことではありません。(笑)

まずは「謙虚に今の自身の習慣が悪いということを自覚して」
「その習慣を改めようという意思」が必要となりますが、

手ごわい自分自身の習慣を矯正することは
並大抵のことではないようです。

「7つの習慣」のスティーブン・R・コヴィーによれば、
ミッション・ステートメント(自己の憲法や信条)を
作るべきとされていますが、

トレーダーであれば、これは「規律」を書き出し、
パソコンの傍に掲げることが第一歩となるのかもしれませんね。

とかくメンタル面は軽視され、手法のみに目が行くものですが、

もしかすると…、

トレードの「最大の敵は我にあり」なのかもしれませんね。(笑)


FX 魚釣りとトレードのお話

オバマ次期大統領の就任式が行われる米首都ワシントンでは、
20日の式典に400万人が訪れる可能性があるのだそうで、
準備にてんやわんやとなっているそうですね。

<週はじめの一昨日12日(月)の主な出来事>

市場のオープンではドル円と複数のクロス円が
下窓を空けてのスタートとなりました。
東京時間では東京市場が休みであることもあってか、
主要通貨ペアは動意薄の小幅な揉み合いの展開となりました。
ユーログループ議長が「09年と10年は困難な年になる。」
との認識を示しました。
アジア株は軟調傾向となりました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが軟調となりました。
トリシェ欧ECB総裁が「新興国を含む世界の景気減速は、
09年により顕著となる。主要先進工業国の09年の経済は
マイナスとなる可能性。」との認識を示しました。
ユーロが一時反発を見せまたものの、その後は軟調となりました。
欧州株が軟調傾向となりました。

ニューヨーク時間では、
カナダの新築住宅価格指数が
市場予想とおりの−0.3%となりました。
主要通貨ペアが下落しました。
ポンドの下落が目立ちました。
格付け機関のS&Pがスペインの格付け見通しをネガティブとして、
外貨建て長期格付けを引き下げる可能性を示しました。
NYダウが軟調に推移しました。
カナダの四半期企業景況感調査では、
調査開始以来最低の見通しとなることが報告されました。
アトランタ連銀総裁が「米経済は弱い状態。08年第4四半期と
09年第1四半期の米GDPは−4〜−6%となる可能性がある。
FRBにはさらなる手段がある。
09年及びそれ以上非常に低い金利を維持する
可能性がある。」との主旨の発言をしました。
NY原油は37ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−125.21ドルで取引を終えました。

<昨日13日(火)の主な出来事>

オセアニア時間では主要通貨ペアが軟調となりました。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な揉み合いの展開となりました。
格付け機関のS&PがNZの外貨建て長期格付けの見通しを
引き下げました。
ロシアがウクライナを経由した天然ガスの
欧州向け供給を再開しました。
日企業倒産件数(12月)は前年比で24.1%となりました。
日経平均は前週末比−422.89円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独卸売物価指数(12月)が−3.0%となりました。
独政府が140億ユーロ規模の景気刺激策を発表しました。
欧州株価が軟調な展開となりました。
英商品貿易収支は統計開始以来最大の赤字となる
−83.30億ポンドとなりました。
主要通貨ペアが軟調に推移しました。
その後ドル円がしだいに反発していきました。

ニューヨーク時間では、
米バーナンキFRB議長が講演で
「FRBにはゼロ金利でも、さらに危機に立ち向かう手段がある。
財政出動だけで景気押し上げはできないが、
政府の景気刺激策が経済を強く拡大することを期待する。
銀行へのさらなる資本注入が必要になる可能性。
米経済は09年内に安定し始める可能性。」
「米国の雇用悪化は加速した。米英は途方もない金融危機に直面。
国際的協調が必要。経済成長には金融市場の安定が必要。」
などの主旨の発言をしました。
米貿易収支は輸入の落ち込みにより
12年ぶりの大幅な赤字縮小となる−404億ドルとなりました。
カナダの国際商品貿易は市場予想より弱い
13億カナダドルとなりました。
格付け機関のフィッチがスペインの格付けを維持しましましたが、
スペイン政府債務が09年末までにGDPの48%に拡大する
可能性があることを発表しました。
格付け機関のS&Pがポルトガルの格下げを
検討していることが報じられました。
ドル円が一時反発したものの、
主要通貨ペアが軟調な展開となりました。
米月次財政収支は市場予想より弱い−836億ドルとなりました。
米シティと米モルガン・スタンレーの証券事業統合で
取締役会承認となったことが報じられました。
NY原油は38ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−25.41ドルで取引を終えました。

<今日14日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZの住宅建設許可(11月)、
午後3時に日工作機械受注速報(12月)、
午後5時15分に独GDP年間成長率、
午後7時に欧鉱工業生産(11月)、
夜10時半に米小売売上高(12月)、米輸入物価指数(12月)、
深夜12時に米企業在庫(11月)、
深夜4時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

<ゴトウ日の明日15日(木)の主な予定>

朝8時50分に日機械受注(11月)、日国内企業物価指数速報(12月)、
午前9時半に豪新規雇用者数(12月)、豪失業率(12月)、
豪労働参加率(12月)
午後4時に独消費者物価指数確報(12月)、
午後7時に欧消費者物価指数(12月)、
夜9時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
夜10時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜10時半に米生産者物価指数(12月)、
米NY連銀製造業景気指数(1月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加新車販売台数(11月)、
深夜12時に米フィラデルフィア連銀製造業業況指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

さて、マーケットでは戦後最悪の雇用減少となった
米雇用統計後には、早くもオバマ・ユーフォリアが
覚めてしまったかのように、最悪期の渦中にある
実体経済へと市場の目が向かれたようで、
主要通貨ペアが軟調となりました。

また、12日に行われた国際決済銀行(BIS)での会合で
主要国中銀が「今年の世界経済は同時減速」で一致したり、
IMFの専務理事が数週間以内に発表する世界経済見通しでは
大幅に下方修正となると発言するなど、
各所で出される経済見通しもさらに実体経済が落ち込み
長期化するとするものが多いようで、
ロイターが発表したブルーチップ・エコノミック・
インディケーターズの調査でも、米経済の景気後退は
戦後最長となると予測するアナリストが多いようです。

そして、今月後半からは15日のマーシャル・アンド・イルスリーを
皮切りに米金融機関の四半期決算が発表されますが、
米政府による金融セクター支援策にもかかわらず、
1990年以降最も厳しい内容になると見込まれているようです。

また、一部の米国の企業再建の専門家の間では、
09年には米国に倒産ブームが起こるとも言われているようで、
7780億ドル規模に落ち着きそうなオバマ新政権の経済対策ですが、
実体経済への効果が注目されます。

さて、円はリスク回避の動意とともに消去法的にも
買われているようで、また、ドルも対円以外では
ドル買い動意となっているようです。
ユーロの動向では、明日15日のECB政策金利の発表と
トリシェECB総裁の記者会見が注目されます。


さて今日は、魚釣りとトレードのお話です。

冬の寒いときの魚釣りは、
さすがに季節風も強くなり海も荒れがちで
よほどの釣り好きでなければ海釣りには出かけないと思いきや、

冬が旬のカレイやアイナメを釣ろうと
風が冷たくなるにつれウズウズしている釣り人がいる
と聞きますと驚いてしまいますが、
好きなことには苦労も忘れるものなのですね。

トレーダーの中にも冬の釣り人に負けない(笑)
凄い人もいて、深夜のニューヨーク時間にトレードしていながら、
早朝のオセアニアの下落相場での
「下げの一押し」をトレードしたり、
また、木曜日などのスワップ3倍デーにスワップを得ようと
早朝に数分間のロールオーバー・トレードをしたりと、

「いったいこの人、ちゃんと睡眠とっているのかしら」

と思うほど眠りを削ってトレードされている
トレーダーもいらっしゃるようで、
本人はトレードが好きなこともあって、
ケロッとしていますが、驚いてしまいます。

まぁ、パチンコ好きな人も開店のかなり前から
早起きして行列を作って並んでいますので、
好きなことには人は労苦を感じないものなのですね。(笑)

さて、

魚釣りとトレードは似ているところがあると言う人がいますが、
言われてみればそのように思うフシがありますね。

小幅な揉み合いでは大きな魚はいないので、
ボラティリティが拡大するのを待つこととなりますが、
小魚を獲ろうと思えば、小さな時間軸では獲れそうです。

また、テクニカルは魚釣りで言えば
浮きや竿やリールなどの道具と言えるかもしれませんし、

餌や釣り針といえば、ビッグプレーヤーがブレークもどきの
仕掛けをしてくることもありますね。(苦笑)

そして、何気に釣り糸をたらすように
相場のトレンドに沿ってトレードする方法もありますが、

釣りではよく魚がつれるポイントがあるのだそうで、

トレードでもチャートポイントが
利益を得やすいポイントとなる場合があるようですね。

主要レジスタンス・サポート、前回高値安値、
ペナントやフラッグの揉み合い離れ、スクイーズ抜け、
トレンドライン、バンドの上限下限、チャネルの上限下限、
移動平均線、フェボナッチ・ポイント、ピボット・ポイント…etc、
チャートにはいろいろなポイントがありますが、

チャートポイントでは少し大きな魚が釣れそうです。

ポイントに釣り糸をたらして、
テクニカルの「浮き」の具合を見てみましょうか。

ときにダマシの怪魚を釣り上げることもありますが、(苦笑)
そんなときにはすぐに海に帰してやりましょう。

今日はどんな魚がつれるやら。。。(笑)


FX ビッグ・プレーヤーの仕掛けのお話

週末の今日は米雇用統計の発表ですね。注目されます。

<一昨日7日(水)の主な出来事>

NZの貿易収支市場予想よりは強い−5.20NZドルとなりました。
豪小売売上高は市場予想より強い0.4%となりました。
英財務相が「英国がリセッションを抜けるのは遠い。」
との主旨の発言をしました。
東京時間では主要通貨ペアは揉み合いの展開となりました。
日経平均は前日比+158.40円の7営業日続伸で取引を終えました。

ロンドン時間では
ドルが軟調となりました。
ポンドが堅調に推移しました。
独失業率は市場予想より弱い7.6%となりました。
欧生産者物価指数は市場予想より弱い−1.9%となりました。

ニューヨーク時間では、
米ADP雇用統計が市場予想より弱い−69.3万人となりました。
ドルの軟調が続きました。
しばらくポンドの堅調がつつきましたが、
NY午後から調整傾向となりました。
豪ドルが軟調に推移しました。
米半導体大手のインテルかせ売り上げ見通しを下方修正しました。
オバマ米次期大統領が「米景気刺激策は予算の上限近くで
一部のマスコミ報道ほどは大きくはならない見通し。」
とコメントしました。
NY原油は42ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−245.40ドルで取引を終え、
9000ドルの大台を割り込みました。

<昨日8日(木)の主な出来事>

豪貿易収支は市場予想より弱い14.48億豪ドル、
豪住宅建設許可数は市場予想よりかなり悪い
−12.8%となりました。
豪ドルの軟調が続きました。
ロケット弾がレバノンからイスラエルに
複数発射されたことが報道されました。
ドル円が一時反発を見せましたが、その後は軟調となりました。
日経平均は前日比−362.82円で引けて
9000円の大台を割り込みました。

ロンドン時間では
スイスの津業率が市場予想とおりの2.8%となりました。
ロケット弾がレバノンからイスラエルに複数発射されたことで、
中東情勢の地政学的リスクも手伝って、
円とスイスフラン買いの動意となり、ドル円が下落しました。
独貿易収支は市場予想より弱い97億ユーロとなりました。
スイスの消費者物価指数は市場予想とおりの−0.5%となりました。
欧GDP確報は、市場予想とおりの−0.2%、
欧失業率も市場予想とおりの7.8%、
欧業況判断指数は市場予想より弱い−3.17となりました。
独製造業受注は市場予想より弱い−6.0%となりました。
欧州株価は軟調な展開となりました。
英紙が「英政府が金融危機対策に紙幣を増刷」と報道しましたが、
英財務相が否定しました。
英BOE政策金利は大方の予想とおり0.50%の利下げとなりました。
英BOE声明ではインフレ率がさらに低下する見通しや、
ポンドの下落は英の輸出に与える景気後退の影響を和らげるとして、
ポンド下落の容認姿勢を見せました。
政策金利発表後は仕掛け的な動きもあったかポンドが上昇しました。

ニューヨーク時間では、
ユーロが反発しました。
米新規失業保険申請件数が市場予想より強い46.7万件となりました。
カナダのIvey購買部協会指数は
市場予想よりは強い39.1となりました。
米ウォールマートが四半期の利益見通しを下方修正しました。
ドル円は軟調傾向の揉み合いでの推移となりました。
上昇していたポンドやユーロに調整の動きが見られました。
米消費者信用残高は市場予想より弱い−79億ドルとなりました。
NY原油は41ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−27.24ドルで取引を終えました。

<週末の今日9日(金)の主な予定>

午後2時に日景気先行CI指数(11月速報値)、
日景気一致CI指数(11月速報値)
午後4時に独小売売上高(11月)、
午後6時半に英鉱工業生産高(11月)、英生産者物価指数(12月)、
午後7時に欧小売売上高(11月)、
午後8時に独鉱工業生産(11月)、
午後9時に加失業率(12月)、加雇用ネット変化率(12月)、
夜10時15分に加住宅着工件数、
夜の10時半に米非農業部門雇用者数変化(12月)、米失業率(12月)、
深夜12時に米卸売在庫(11月)、
などの経済指標が発表されます。
各指標には注目です。

さて、英国も0.50%の利下げとなって、1694年の英中銀創設以来で
初となる1.50%の政策金利となりました。
今月15日の欧ECBの追加利下げの動向が注目されます。

また、レバノンからイスラエルへロケット弾が複数発射されて、
中東情勢も年初から緊迫した情勢となっているようです。
今後の地政学的リスクでの円やスイスフラン買いの動向も
注目されます。

一方、オバマ米次期大統領がバージニア州で演説して
「米リセッションは長期化する可能性があり、失業率も2桁と
 なる可能性がある。迅速で強力な行動を取らなければならない。
 景気刺激策のコストは膨大だが悪循環を断ち切るためには
 必要なことである。経済を危機に追い込む金融機関の破綻は
 防がなくてはならない。3000億ドル規模の減税も実施の予定
 している。」
との主旨のコメントがされました。

また、7日に発表された米ADP雇用統計が、市場予想より
かなり弱い−69.3万人となりましたが、今回から新たな集計方式を
採用したとのことで、前回の11月値の修正でも約25万人減から
47.6万人減となって、今まで米政府の雇用統計と乖離の大きかった
米ADP雇用統計でしたが、これからは、より米政府発表の雇用統計に
近い数字が発表されることになりそうです。

そうしますと、今日の米雇用統計は市場予想よりも
悪い数字が発表される可能性もありそうですが、米雇用統計は
ビッグプレーヤーの事実買いの動きとなることも少なくはなく、
悪い数字となったとしても乱高下の動きには注意したいものです。


さて今日は、ビッグ・プレーヤーの仕掛けのお話です。

1933年のグラス・スティーガル法以来、
長い間、米国では金融機関としての銀行と
証券会社の兼業が禁止されていましたが、

世界金融危機となった昨年2008年9月には、
メリルリンチは米銀と合併、モルガン・スタンレーは
三菱UFJからの出資を受け入れ、
ゴールドマンとともに銀行持ち株会社となって、
ウォール街の象徴であった投資銀行が
わずか一週間で消えてなくなりましたね。

デリバティブで深い痛手を負うこととはなりましたが、

政府系のソブリン・ファンドや中国系商業銀行、
そして、政府支援を受けた米シティなどのメガバンクや、
ヘッジ・ファンド筋などとともに、
ビッグ・プレーヤーたちは、
いまなおマーケットに多大な影響力を持っているようです。

まぁ、マーケットは仮面舞踏会のようなところもあるようで(笑)

インターバンクはある程度は把握できるとしても、
一般トレーダーはビッグ・プレーヤーたちの手口や挙動は
あまり窺(うかが)い知れないところですが、

巨大なマネーを操るビッグ・プレーヤーたちは、
利益を得るために、ストップ狙いの仕掛けを
してくることもしばしばあるようで、
彼らの動きには注意がいる場合があります。

一説によりますと、あまり大きな材料のないときは、
東京、ロンドン、ニューヨークなど循環するマーケットの
直前のマーケットの高値安値を少し超えるところまで、
値を吊り上げたり(押し下げたり)して、ストップを付けに
動くことがあるそうです。

ストップを付けて、その方向へレートの動きが加速して、
一般トレーダーがブレークアウトに追従しようとフォローして
ブレークが始まったかようになったときに、
仕掛けた彼らはさっさと利食いの手仕舞いをする
という寸法のようです。

そして、一度、逆に仕掛けて揺り戻す、
ヘッドフェイクのようなダマシを演じることもあるようで、
いろいろ複雑なこともありますが、

このようなことがあってか、けっこう市場替わりでは
ブレークもどきのダマシのような動きが多いのかもしれませんね。

また、大きな材料が出ると、それをどんどん煽るような挙動で
(今までの流れと違っても)相場に強い動意を
誘発させることもありますが、

特に大きな材料のないときには、レートがレンジの中へと戻ったら、
それまでのトレンドに沿う格好で、基本的に同じ方向への
ストップ狙いの仕掛けをすることが多い、とも聞きますが、
そう言われてみれば、そのようなフシがあるような気もしますね。

もしかすると、トレンド発生時での
段々畑のようなレートの挙動にも
影響しているのかもしれませんね。(謎)

市場参加者の動意が徐々に醸成されたような動きではなく、

特にファンダメンダルズ的な材料もないのに、
突然、ぐいぐいと動くときには、
どうもビッグ・プレーヤーたちの巨大資金による
ストップ狙いの仕掛けの可能性もありそうですね。

このようなときの作戦ですが、
ダマシの動きと敬遠するのも一策ではあるものの、(苦笑)

狙いが直前のマーケット・レベルでの
ストップオーダーの執行ならば、

ぐいぐいと来たら、直前のマーケットの高値安値を
越えるあたりまで、(あまりブレークの深追いはせずに)
とりあえず、逆の動きが出るまでの相乗りをしてみるのも
作戦となるかもしれません。

もちろん、すべてのブレーク的な挙動が
ストップ狙いのダマシとなるわけではなく、
ニュースやファンダメンタルズなどを背景とした
真性のブレークもありますので、

直前のマーケットの高値安値を少し越えて動いて止まったあたりが、
ストップ狙いのダマシと真性ブレークの判断のポイントと
なるのかもしれませんね。

今日もきっと彼らは仕掛けてくる。。。はて? (笑)


FX 松下幸之助さんのツイてるお話

FOMC議事録では、当面、政策金利を低水準に維持する
ことが表明されましたね。

<一昨日5日(月)の主な出来事>

東京時間では主要通貨が様子見的な揉み合いの展開となりました。
大発会の日経平均は前年末比+183.56円で
9000円の大台を回復しました。
日自動車販売台数(12月)は前年比−22.3%となりました。

ロンドン時間では、
ミラノ市への融資にからみ欧州大手行が訴訟を起こされる
という報道やロシアのガス供給削減などを
材料としたものかユーロが下落して、
また、オバマ米新政権への期待も後押ししたか、
ドル円が上昇する展開となりました。
次回G7が2月13日〜14日に開催されることが報道されました。

ニューヨーク時間では、
オバマ米次期政権で景気刺激策のため3100億ドル規模の減税が
行われるかとの観測もあってか、
ユーロの軟調も手伝ってドルが上昇しました。
その後、いったん調整的な動きが見られました。
ユーロの軟調が続きました。
ポンドは英FSAが「空売り情報の開示義務期間を
6月30日まで延長する案」を示したことが好感されたか、
堅調な展開となりました。
米建設支出は市場予想よりは強い−0.6%となりました。
NY原油は48ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−81.80ドルで
9000ドルの大台を割り込みました。

<昨日6日(火)の主な出来事>

ユーロの軟調が続きましたが、
主要通貨ペアの多くは前日NYでの動きを
調整する展開となりました。
日経平均は前日比+37.72円の小幅続伸で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ドルが堅調に推移しました。
欧消費者物価指数(速報)は市場予想より弱い1.6%となり、
物価上昇率が政策目標の2%未満となりました。
追加利下げ観測も後押ししたか、ユーロの軟調が続きました。
ポンドも一時軟調となりました。
NY原油先物が一時50ドル台となりました。
カナダの鉱工業製品価格は
市場予想より弱い−2.6%となりました。

ニューヨーク時間では、
米ISM製造業景況指数が市場予想より強い40.6、
製造業受注指数が市場予想より弱い−4.6%、
中古住宅販売保留が市場予想より弱い−4.0%となりました。
ポンドが堅調に推移しました。
ドル円は軟調傾向となっていきました。
ユーロが徐々に反発を見せました。
オバマ米次期大統領が、景気対策を実施すれば、
米財政赤字は1兆ドルを超してGDPの6%をはるかに上回る
可能性があるとの認識を示しました。
FOMC議事録では「経済収縮は長期化する懸念。
インフレが低水準にとどまる。景気は09年下半期に回復へ向かう。
FF金利は、当面、低水準で維持すると表明。」
政策手段を用いても、経済見通しは下向きリスク。」
などの認識が公開されました。
NY原油は48ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+62.21ドルで取引を終え、
辛うじて再び9000ドル台を回復しました。

<今日7日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(11月)、
午前9時半に豪小売売上高(11月)、
午後5時55分に独失業率(12月)、独失業者数(12月)、
午後7時に欧生産者物価指数(11月)、
夜9時に米MBAローン真性指数、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減数(12月)、
夜10時15分に米ADP雇用統計(12月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・独・欧・米の指標には注目です。

<明日8日(木)の主な予定>

午前9時半に豪貿易収支(11月)、豪住宅建設許可件数(11月)、
午後3時45分にスイス失業率(12月)、スイス消費者物価指数(12月)
午後4時に独貿易収支(11月)、独経常収支(11月)、
午後7時に欧GDP(確報値)、欧失業率(11月)、欧業況判断指数(12月)
午後8時に独製造業受注(11月)、
夜の9時に英BOE政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
夜の10時半に米新規失業保険申請件数(1月)、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数(12月)、
明け方5時に米消費者信用残高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・欧・英・の指標には注目です。

さて、イスラエル軍によるパレスチナ自治区のガザへの
攻撃が激化して、フランスのサルコジ大統領や
退任間際の米ブッシュ大統領の停戦呼びかけにも、
ハマス側も徹底抗戦の構えのようで、
きな臭い状況となっています。

また、原油が再び上昇していますが、
ロイターによるエコノミスト70人を対象とした調査によりますと、
15日の欧ECB政策金利は、−0.50%の予想が46人で、
−0.25%の予想が9人、据え置き予想が15人であったそうです。

そして、ポンドが堅調ですが、8日(木)に英BOE政策金利発表も
迫っていますので、調整の動きには注意したいものです。

一方、マーケットは就任式を20日に控える米次期大統領の
オバマ新政権への期待感も強く、「オバマ・ユーフォリア」
とも呼ぶアナリストもいるようですが、
実体経済は今だ最悪期でもあるために、流れに乗りながらも、
期待先行ゆえに反動への警戒感だけは怠れないようです。


さて今日は、松下幸之助さんのツイてるお話です。

松下幸之助さんと言えば、
ご存知、パナソニック(旧松下電器産業)の創業者で、
経営の神様とも呼ばれていた人ですね。

松下幸之助さんは、その生い立ちは
決して恵まれたものではなかったようで、

お父さんが今で言うトレーダーの相場師で、
米相場ですってんてんになり、
すべての財産を失ってしまった家に育ちました。

そのようなわけで、学校にも行けません。
九歳のときに小学校を中退して、
大阪の火鉢屋さんに奉公に出され、
十人家族は離散することとなります。

普通であれば、とても運が良いなどとは言えず、
とても悲惨な状況であったと思いますが、

なんと松下幸之助さんは、当時を振り返り、

「わしは学校にほとんど行っていなかったから良かった。
 (中略)
 だから、分らないのが当たり前。
 何でも人に尋ねることができた。
 おかげで、たくさんの人から良い知恵を貰(もら)って、
 会社を発展させることができた。」

と述べられています。(1998/3 PHP 江口克彦氏の記事)

「体が弱かったのも、運が強かった。
 だから、人に仕事を思いっきり任せ、そして人も育ち、
 優れた人材になってくれた。」

まぁ、なんとうポジティブ思考なんでしょう。(驚)

そして、こんなエピソードもあるそうです。

会社を始めたころ、松下幸之助さんが自分で作った
二股ソケットなどの製品を自転車の荷台にくくりつけた箱に入れて
電車道を走っていたところ、線路に自転車のタイヤをとられて
転んでしまいました。

大切な商品は路面に飛び散るわ、大勢の人に見られるわ、
怪我をするわ、

それだけではありません。
電車が警笛を鳴らして近づいてくるではありませんか。

そして…、

文字とおりの危機一髪、
松下幸之助さんは電車に轢(ひか)かれずに助かります。

普通であれば、なんとも運の悪い出来事で、
「ちぇ、まったくツイていないぜ。チキショー! 」
とも言いそうな場面ですが、(苦笑)

松下幸之助さんは、後日にこう語っています。

「自分は運が強かった。ツイていた。
 だから、電車に轢かれずに死なずに済んだ。」

映画の1シーンのようでもあり、
ここまでのポジティブ思考には驚かせられますが、(笑)

さすが「世界の松下」と言われる企業を創った人だけあって、
凡人とはだいぶん違うようです。

「すべてを肯定的に捉える」様には驚かされますね。

さて、

トレードでも売り買いのクリックを間違えて、
「あっ、しまった!」と思いきや、
その間違いが功を奏して、結果的に儲かってしまった、
などということも、稀にではあってもあることで、

これは文字とおりの「ツイているぜぃ。」ですが、(苦笑)

損切りできずに口座を飛ばして、
「損切りの大切さを身に染みて学ぶ」のも、

大きな損失はたしかに痛いけれども、
その後の長いトレード生活で
とても良い教訓となることもありますね。

私も大豆の先物以来、数々の失敗経験で相場を学んできました。

まぁ、松下幸之助さんのような
ポジティブ思考までは難しいとしても、
高い授業料を払うこととなった負けトレードでは、
せめて何がしかの有益な学びを得たいものです。

かつてのジェシー・リバモアもそうですが、
現在活躍しているベストトレーダーと呼ばれている人達の多くも、
何度か口座の資金上での「破産」をしているようですね。

著名トレーダーのマーセル・リンクはこう語っています。

「私も利益が出せるようになるまでかかったコストは、
 7万5,000ドルにも及んだ。(中略)
 成功するトレーダーと負け続けるトレーダーとの決定的違いは、
 犯した過ちの扱いにある。良いトレーダーは、自分の犯した
 過ちを記録して、そこから学ぼうとするが、悪いトレーダーは、
 同じ過ちを何度も繰り返して、そこから何も学ぼうとしない。」

悪い記憶は捨て去って、
気持ちも新たにトレードするのも大切ですが、

「負けトレードに学び多し」でもあり、
授業料分は何がしか身に付く教訓は得たいものですね。

負けに学べばツキがくるとか。。。(笑)

今年もトレードでは良い年にしたいものです。^^


FX 「2009年談義」のお話

新年明けましておめでとうございます。

昨年はたいへんにお世話になりました。
ありがとうございます。 m(_ _)m

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、外為マーケットは2日からオープンとなっていますが、
今年もトレードのスタートですね。

<週はじめでゴトウ日の5日(月)の主な予定>

朝7時半に豪AIGサービス業指数、豪AIG建設業指数、
午後2時に日自動車販売台数(12月)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(12月)、
午後6時半に英PMI建設業(12月)、
深夜12時に米建設支出(11月)、
などの経済指標が発表されます。
なお、午後4時に予定であった独小売売上高指数は
9日(金)に変更となったようです。
日本の株式市場は今日が大発会で午後から休場となります。

<明日6日(火)の主な予定>

午後6時に欧PMI複合(12月)、欧PMIサービス業(12月)、
午後6時半に英PMIサービス業(12月)、英外貨準備高(12月)
午後7時に欧消費者物価指数速報(12月)、
夜10時半に加鉱工業製品価格(11月)、加原料価格指数(11月)、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(12月)、米製造業受注指数(11月)
米中古住宅販売保留(11月)、
深夜4時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
欧(速報)・米の指標には注目です。

そして、今週の1月7日(水)からの主な注目材料は、

7日(水)に、NZの貿易収支、豪小売売上高、独失業率、
欧生産者物価指数、米チャレンジャー人員削減数、
米ADP全国雇用者数、

8日(木)に、豪貿易収支、豪建設許可件数、豪住宅建設許可件数、
スイス失業率、スイス消費者物価指数、独貿易収支、欧GDP(確報)、
欧失業率、欧業況判断指数、独製造業受注、英BOE政策金利、
米新規失業保険申請件数、加Ivey購買部協会指数、米消費者信用残高

9日(金)に、独小売売上高、英生産者物価指数、英鉱工業生産、
英製造業生産高、欧小売売上高、独鉱工業生産、加失業率、
加雇用変化率、加住宅着工件数、米失業率、米非農業部門雇用者数、
米卸売在庫、

などがあります。

さて、世界的な金融危機で経済が激震することとなった
2008年でしたが、新年初のマーケットは、
米12月ISM製造業景況指数が32.4と市場予想を下回ったものの、
昨年末に米財務省が米金融安定化法案を拡大準用して、
米自動車のビッグ・スリーの救済指針を発表したことや、
昨秋の米シティで実行した金融機関の救済策を
他行にも適用するとして、金融機関の不良資産の
将来損失を米政府が肩代わり保証する制度の導入が
2日に発表されたことなども後押ししたか、
NYダウが前年末比+258.30ドルで9000ドルの大台を回復して
外為市場でも米ドルが堅調な展開となるスタートとなりました。

一方、欧州通貨はゼロ金利政策も視野に入れた
利下げ期待もあるためか、軟調な展開が見られましたが、
今週8日(木)の英BOE政策金利の発表が注目されます。

また、米次期大統領のオバマ氏の就任が20日に迫っていて、
1兆ドルにもなるとされる景気対策に市場の期待が高まる一方、
米共和党からは、「景気対策についてきちんと議論されていない。」
との慎重論もあるようで、今後の議会指導部との協議の行方も
注目されます。

年始相場ですが、今週から市場参加者も増えてくると
思われますものの、市場の薄みを衝くチョッピーな動きにも
気をつけてトレードしていきたいものです。


さて新年の今日は、「2009年談義」のお話です。

100年に一度の経済危機とも言われた歴史の一ページの
2008年が暮れて、早くも2009年のスタートとなりましたね。

正月休みも、ほんとうに「あっ」という間ですが、(苦笑)
この時期になりますと、今も変わらず
2009年はどんな年になるかとの談義が盛んになります。

まぁ、チャートを主要ツールにトレードするトレーダーにとっては
「経済予想も占いみたいなもの」ですが、
そうは言ってもちょっとだけ気になるものですね。(笑)

占いといえば、日経新聞のコラムにも

「アメリカに大天文台が多いのは、ニューヨークの相場師が
 星うらないをして貰(もら)いたさに寄付するからだ。」

という昭和の異端作家の稲垣足穂の「天文学者というもの」にある
一文が紹介されていましたが、

1988年5月15日のニューヨーク・タイムズにも

「億万長者は、占星術を信じない。
 しかし…、大富豪は活用する。」

というお話が載っていたのだそうで、

昔も今も、将来と行く末は多くの人の関心事ですね。

また、株式相場の格言と呼べるものかどうかは知りませんが、

「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、
 未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。
 戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、
 丑(うし)はつまづき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」

という、なんとも語呂合わせのようなものがありまして、

2008年の子(ね)年の「繁栄」は大はずれとなりましたが、(笑)

今年2009年は丑(うし)年で、この言葉によれば
株式相場は「つまづき」の年なんだそうです。(苦笑)

たまたまとは思いますが、

12年前の丑年の1997年では、アジア金融危機となって、
日本でも山一証券や三洋証券、そして北海道拓殖銀行など、
けっこう大手の金融機関が姿を消しましたね。

また、書店に行きますと、ここかしこに
おぞましいほどに悲観的な題名の経済関連の書籍が並んでいます。

まぁ、世界の株式時価総額は2008年のたった1年で、
30兆ドルが消滅して半減してしまったとも言われていて、
世界経済を牽引してきた米国の個人消費も
過去最悪の冷え込みとなっていて、
発表される経済指標もほとんど軒並み悪く、
新興国の経済も大きな打撃を受けている状況では、
実体経済の悪化が1年で終わるとは考えにくいようで、

アナリストの2009年経済予測では、
ダウ6000ドル台説や、ドル円70円台説まであるようですね。(凄)

しかし、ウォール街の言い伝えともなっている
ジョン・テンプルトンの有名な言葉

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

によれば、悲観の中にこそ強気相場の芽が生まれるのだそうで、

今だ実体経済の底は見えないようですが、

未来を織り込む相場では
曙光が見えてくる一年となるかもしれませんね。

そう言えば、チャートなどはただの過去の記録に過ぎないと、
チャートでトレードするなどということは、
占いをするようなものと言われていた時代がありましたが、(苦笑)

上がるか下がるか保ち合うかの3通りを見るだけならば、
チャート分析は間違いなく占い以上の効能があるようです。

経済予測では悲観論優勢の2009年のようですが、
売りからでも買いからでもトレードできるFXなれば、
あまり先入観のバイアスなく、チャート自体を良く見て
しっかりトレードしていきたいものです。


FX マエストロと塞翁が馬のお話

本年もたいへんにお世話になりました。 m(_ _)m

明年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。

<一昨日24日の主な出来事>

オセアニア時間から東京時間午前中にかけて
ドル円や豪ドル円などクロス円が
レンジの範囲ながら軟調となりました。
ドルストレートは上下動ながらも強含みの展開となりました。
日景況判断BSIの大企業製造業は−44.5、
日景況判断BSIの全産業は−35.7となりました。
日経平均は22日終値比−206.68円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ポンドが一時軟調となるも、取引が閑散であったか
主要各通貨は上下動の揉み合いの展開となりました。

ニューヨーク時間では、
米個人所得が市場予想より弱い−0.2%、
米個人支出は市場予想よりは強い−0.6%、
米PCEコア・デフレータが市場予想よりやや強い0.0%、
米耐久財受注が市場予想よりは強い−1.0%、
米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い58.6万件、
などの結果となりました。
カナダのGDPは市場予想とおりの−0.1%となりました。
主要通貨ペアはレンジの範囲の上下動の揉み合いとなりました。
NY原油は35ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは午後が休場となって
前日比+48.99ドルで取引を終えました。

<昨日25日の主な出来事>

米GM関連の金融会社GMACの銀行持株会社への移行が承認されて、
TARP(不良資産買取プログラム)の対象となりました。
日銀政策会合議事録では
「日経済回復の条件が整うには時間を要する。
生産は減速が速まる可能性。」
などを認識していることが明かされました。
閑散な取引であったようで小幅な値動きの展開となりました。
日自動車生産11月の対前年比は−20.4%となりました。
日住宅着工件数は市場予想より弱い0.0%、
日建設工事受注は−12.5%となりました。
日経平均は前日比+82.40円で取引を終えました。

ロンドンとニューヨークは、
クリスマスで休場となりました。

<週末の今日26日の主な予定>

朝8時半に日失業率、日全国消費者物価指数、日家計調査消費支出、
朝8時50分に日鉱工業生産、日小売業販売額(速報)、
午後2時に日中小企業景況判断、
などの経済指標が発表されます。
日本を除く主要市場が祝日休場です。
米国は金融市場がNY午前中までで休みとなります。

さて、世界的な経済危機となった歴史的な激動の2008年も
暮れようとしています。2009年の経済予想も厳しいものと
なっているようですが、良い兆しの見える新年となることを
期待したいものです。

新年となりますと、いよいよオバマ次期大統領の政権が
スタートしますが、新政権の陣容も固まったようで、
副大統領に上院外交委員長のジョセフ・バイデン氏、
首席補佐官にランボーの異名のあるラーム・エマニュエル氏、
安保担当にNATO軍司令官のジェームズ・ジョーンズ氏、
国家経済会議委員長に元財務長官のローレンス・サマーズ氏、
経済再生諮問会議議長に元FRB議長のポール・ボルカー氏、
そして閣僚は、国務がヒラリー・クリントン氏、
財務にNY連銀総裁のティモシー・ガイトナー氏、などなど、
一部の口の悪いアナリストは第3期クリントン政権と
揶揄する人もいるものの、
超党派で経験重視のそうそうたる面々での船出となります。

1兆ドル規模になるとも言われる大型の景気刺激策も
用意しているとことで大きな期待が集まっているようです。

今年はもうトレード納めとなりました。
本年はお世話になりました。 m(_ _)m

明年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。


さて年末の今日は、マエストロと塞翁が馬のお話です。

2008年もクリスマスが終わると、
街の商店街ではもう正月の飾りつけがされて、
世界的な経済危機となっ今年も暮れようとしていますね…。

さて、経済激動の最中(さなか)の2008年10月23日、
米下院の「監視・政府改革委員会」で開かれた公聴会で、
議員による執拗なまでの責任追及に、
深いしわのある一人の男が苦悩の表情で重い口を開きました。

「私は過ちを犯した…。
「金融機関の自己利益の追求が株主や株主資本を
 最大限守ることになると思い込んでしまった点で
 私は過ちを犯してしまった…。」

その男の名は、アラン・グリーンスパン氏。

米FRBの議長を約18年務め、
市場との巧みな対話で世界経済を成長へと導き、
経済のマエストロと呼ばれたその人でした。

問われたのは、証券化商品を活用した
信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライム)を放置して、
住宅バブルを作ってしまったという「罪」についてでした。

「規制を求めなかった点において、間違いを犯したのではないか」

と議員たちに詰め寄られたのです。

その公聴会で、グリーンスパン氏は中空に目をやり、
あの時を回想していました。

それは、2002年11月6日のFOMCでのことでした。

当時は冷戦も終結して経済のグローバル化が進み、
インフレ率を驚くほど低下させて、デフレの影も忍び寄っていて、
その中での政策金利の決定でしたが、

地区連銀総裁たちの意見を一通り聞いた後、

「それでは私の考えを申し上げる…。」

とマエストロはFOMCの席上で発言しました。

「米国の異例の住宅ブームが将来にわたり
 無限に続くことはありえない…。
 そして、我々の決定は過ちになるかもしれない。
 しかし、動かないことで間違いを犯せば
 それはかなり高い代償を払うこととなる…。」

こうして、FOMCは政策金利を1.75%から0.5%引き下げ、
FFレートを1.25%と決定したのでした。

その後、2003年6月にも追加利下げに踏み切り、
1.00%という超低金利政策をおよそ1年間にわたって続ける
こととなりました。

銀行と証券会社の垣根であったグラス・スティーガル法が
1999年になくなるなどの規制緩和の温床の中で、
この米国の超低金利政策で溢れたマネーは、密かに
デリバティブの怪物を大きく成長させていったのでした。

そして、グリーンスパン氏のあとを継いだバーナンキFRB議長も
2007年春のG7の頃まではサブプライムローン残高は
住宅ローン市場全体の一割程度に過ぎなく
問題はないとの認識でしたが、

その後、2007年7月には1000億ドル以上に上る可能性があると
苦悩の表情で議会証言することになりました。

ところが、実態は大手金融機関の損失をあわせただけで
バーナンキFRB議長試算の軽く10倍以上であることが
しだいに明らかとなってきました。

それどころか潜在損失は世界にわたり
6兆ドルにもなるのではないかと
ささやかれる事態となっていきました。

そして、物語は米リーマン・ブラザーズの破綻をトリガーとして
金融危機は世界へ波及して、未曾有の世界経済危機へと進んで、

世界を震撼させることとなりました。

資産膨張は一気に収縮して、
世界の株式時価総額は2008年のたった1年で、
30兆ドルが消滅して半減してしまったのでした。

そう…。

誰も…、否、少なくとも世界の為政者も、
そしてFRB議長でさえも
サブプライム問題がこうまでに至るとは
判ってはいなかったのですね。

* * * * * * *

その世界金融危機という
歴史の大きな1ページの2008年が暮れ行きます…。

さてもしも、中国古書の「淮南子(えなんじ)」に書かれている

「人間(じんかん)万事塞翁が馬」が
時を経てもなお正しい理(ことわり)ならば、

大悪の2008年は、とても善き事の始まりであるわけで、

明年の2009年はしばし厳しいながらも、
大いなる善き事の兆しの曙光が見えてくる1年ともなりそうで、

希望的観測ではあっても、そうなればと願いたいものです。


※ 明年2009年は1月5日(月)から更新させていただく予定です。


FX 「難平について考える」のお話

ボクシングの内藤大助選手が4度目の防衛を果たしましたね。^^
挑戦者の山口選手も頑張って素晴らしい試合でした。

<週はじめ22日(月)の主な出来事>

NZの経常収支は市場予想とほぼ同じ−59.9億NZドルとなりました。
豪新車販売台数11月は−0.5%となりました。
日銀金融経済月報では「日金融環境は厳しい方向へ急速に変化。
生産は大幅な減少。企業景況感は悪化。輸出は大幅に減少。」
などが報告されました。
白川日銀総裁が「米景気後退は戦後最長となる可能性高い。
景気は悪化。先行きも当面厳しさ増す可能性。」
との認識を示しました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなりました。
日経平均は米政府による米自動車メーカー融資発表を好感したか、
+135.26円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GFK消費者信頼感調査が市場予想とおりの2.1、
独輸入物価指数が市場予想より弱い−3.4%となりました。
ポンドがしばらく軟調に推移しました。
欧鉱工業新規受注は市場予想より弱い−4.7%となりました。
ユーロがしばらく堅調に推移していましたが、軟調に転じました。
中国人民銀行が1年物預金金利と貸出金利を27bp引き下げ、
預金準備率を0.5%ポイント引き下げました。

ニューヨーク時間では、
NYダウが軟調に推移しましたが、
ドル円とクロス円が揉み合いながらも
やや反発する展開となりました。
終盤は主要各通貨ペアは小幅な揉み合いの展開となりました。
NY原油はここのところ軟調が続き39ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは終盤戻すも前週末比−59.42ドルで取引を終えました。

<昨日23日(火)の主な出来事>

NZのGDPは市場予想よりは強い−0.4%となりました。
日本市場が祝日休場で、主要通貨ペアは
小幅な揉み合いの展開となりました。

ロンドン時間では、
欧経常収支(季調済)が−64億ユーロとなりました。
英GDP(確報)は市場予想より弱い−0.6%となり、
英経常収支は市場予想よりは強い−77億ポンドとなりました。
ドル円が一時やや軟調に推移して
その後反発する上下動となりました。
ポンドが一時軟調になりその後反発する上下動となりました。

ニューヨーク時間では、
米GDP(確報)は市場予想とおりの−0.5%、
米個人消費は市場予想より弱い−3.8%、
米コアPCEは市場予想とおりの2.6%となりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数は
市場予想より強い60.1となりました。
米中古住宅販売件数は市場予想より弱い
統計開始以来最低の449万件、
米新築住宅販売件数も市場予想より弱い40.7万件、
リッチモンド連銀製造業指数も市場予想より弱い−55となりました。
構成項目の雇用指数も−40と弱い数字となりました。
市場ではドル買い動意となって、ドルが堅調に推移しました。
クロス円は振幅の大きな上下動となりました。
NY原油は39ドルあたりで取引を終えました。
NYダウは前日比−100.28ドルで取引を終えました。

<今日24日(水)の主な予定>

朝8時50分に日景況判断BSI、日通関ベース貿易収支、
夜9時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜10時半に米個人所得、米個人支出、米PCEデフレータ、
米耐久財受注、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加GDP、
などの経済指標が発表されます。
米・加の指標には注目です。
今日はNY市場がNY午後から休場となります。

<ゴトウ日の明日25日(木)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午後1時に日自動車生産、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、
などの経済指標が発表されます。
この日は日本市場を除く欧米各市場などが休場となります。

さて、米12月の中古住宅販売戸数は−8.6%の449万戸で
過去最大の減少となり、住宅価格も−13.2%と
1968年の調査開始以来で過去最大の下落率となって
5ヵ月連続の下落となりました。
米住宅産業の底はまだまだ見えない状況のようです。

また、ロイターのコラムには、「今年の主要国経済は、
最も悲観的なエコノミストの見方以上に悪化し、
景気後退(リセッション)がいかに急速に世界各国に
広がったかを物語っている。」と論述していて、

世界に誇るトヨタ自動車さえも2009年3月期の業績が
連結営業赤字に転落する見通しになるなど、
世界的経済危機は日本経済も震撼させています。

そして、日経新聞の報道によりますと、
調査会社QUICK QBR が調査した純資産残高百億円以上の
追加型公募株式投信の07年末から08年12月18日までの
調査対象の資産価値を示す基準価格の変化では、
基準価格が昨年末に比べて上がったのは434本中わずか11本で、
ほとんどの投信がマイナス運用となって、
基準価格が平均で40.7%下落したのだそうで、
プロが運用する投信も世界的な経済危機により
厳しい状況となっているようです。

さて、2008年もあと一週間ほどで幕を閉じますが、
世界のマーケットはクリスマス休暇時期に入り閑散となって
きていますので、トレードする場合はマーケットの薄みを衝く
チョッピーな動きにも注意したいものです。


さて今日は、「難平について考える」のお話です。

難平(ナンピン)とは、ご存知、
たとえば買いポジジョンであれば下がるほどに買い増していって、
買いポジションの平均値を下げていく方法で、

どこかで相場が上昇に転ずれば
「めでたしめでたし」となるわけですが、

およそ正統とされるトレードの解説書には、
難平は破産の危険性がありよくない方法とされていますね。

ところが、米相場が盛んであった日本の江戸時代の
相場の秘伝書には難平を一部推奨するかと思われる記述もあり、
各家には難平に対する見解の相違があったようです。

商家秘録という古書には、

「或いは思入れ違いたる所にて、是程の損にて仕舞と分別し、
 又は一ぱい平均(なら)して、其の上にても違ふならば、
 あやまりて早く見切り仕舞ふべし。
 最初に計りし損より多く損すべからず。」

と、一回の難平は善しとして、それでもダメだったら
損切りをすることを奨めています。

また、三猿金泉秘録という古書には、

「三割の高下に徳は転変(ドテン)し損は平すが秘密なりけり」

と、三割くらいの相場の高下ではトレンド転換することがあるので
損は難平で平均化すべきとあります。

しかし一方、18世紀に米相場の神様とも言われた
伝説の相場師 本間宗久の宗久翁秘録には、

「不利運の時、売平均(ならし)買平均決してせざるものなり」

と、難平を禁ずる記述をしています。

また、近年では有名なW.D.ギャンが
"Twenty-eight Valuable Rules"の第13条で

「難平はトレーダーがするかもしれない最悪の失敗の1つである」

と、述べています。

うーん。どうも大御所でも見解が異なっているようですね。(苦笑)

確かに難平は安易に用いますと破産することがあります。

ところが一方、レンジ相場では
負けトレードを勝ちトレードにする魔法となることもありますね。

難平は、破産に導く悪魔のトレード法となることもあり、
ときに救済のトレード法となることもあるわけで、

まぁ、薬で言いますと効能も強いが、
用法を誤ると死に至ることもある「劇薬」であるようです。(苦笑)

正しい難平の仕方というものがあるのかどうかは知りませんが、
昔から「下手な難平怪我のもと」とも言われていて、

多くの経験談によれば、

トレンドが明確なときに、
これに逆らった難平は致死率が極めて高く、
また、資金が少ないときの難平も即死となることがあるようで(笑)
この「劇薬」の服用には注意がいることは間違いないようです。

難平がうまくいくには値が戻ることが前提となりますので、

せいぜいトレードを執行するときに見ている時間軸で、
レンジが明確に見て取れるときのみ、

そのレンジの上限あたりからの売りで、
上ブレてしまった範囲で用いるか、

そのレンジの下限あたりからの買いで、
下ブレてしまった範囲で用いるか、

などレンジの範囲に「劇薬」服用は限定されるようで、

ブレが逆方向のトレンドへと転換となっても
食い下がることがないように、

一段上の時間軸のレンジ上限(下限)まで至った場合は、
「絶対に損切る」鉄の掟となる絶対ルールを自身に強く課す
必要は少なくてもありそうですね。

しかし…、

劇薬の難平は、常用すると麻薬のように習慣化して
中毒となってしまうことも多いようで、

魔力に魅せられて理性やルールなどは粉々に飛び散ってしまいます。

誰も叱ってくれない自由という厳しい環境で、
常習化してしまうと、この誘惑を弱い自分自身の精神力で
乗り切るのは容易なことではありません。

ときにトレンドは月単位はおろか年単位となるほど続くこともあり、
トレンドに逆らった難平に嵌まり込むと、
たった1つの負けで破産となる可能性を秘めているだけに、

難平は正しく使いこなせると良い手法となる可能性も大きいものの、

魔法のようにどんなに勝率が向上しようとも、
飲んではいけない「劇薬」や「麻薬」なのかもしれませんね。

やはり、見込みや思惑違いの含み損は、負けを認めて
決めた損切りポイントで切って捨てるのが良いのかもしれません。

人の理性は弱きものなれば、

「見切り千両、損切り万両。 引かれ玉は投げよ。」が正解で、

難平に頼らず勝ちトレードを多くする技術を磨いて
トレードは勝ちと負けとの糸を紡(つむ)いで
トータルでの勝ちを目指していくものなんでしょうね。


FX トレードと直観のお話

今週は、明日が日本市場がお休みで、
その後、日本を除く多くの市場でクリスマス休場となりますね。

<先週末19日(金)の主な出来事>

格付け機関のムーディーズが米シティ・グループの
優先債務格付けを引き下げました。
日全産業活動指数は市場予想よりは強い−0.5%となりました。
東京時間では主要各通貨ペアは小幅な値動きとなりました。
英GFK消費者信頼感指数は市場予想よりは強い−33となりました。
日政府が08年度成長率実績見込みを実質で−0.8%と下方修正して、
09年の経済見通しを0.0%と発表しました。
日銀が無担保コール翌日物金利誘導目標を0.1%に引き下げました。
長期国債買い切りオペを月に1兆4000億円に増額して、
コマーシャルペーパーの買い入れを
時限的に実施すると発表しました。
この時間、一時円安に振れましたが、
円高となる動きが見られました。
日経平均は前日比−78.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独生産者物価指数は市場予想より弱い−1.5%となりました。
英銀の複数行が格下げになるとの噂で
一時ポンドが軟調となりました。
ユーロも軟調となって、欧州株もしばらく軟調に推移しました。
英総合事業投資は市場予想より弱い−1.3%となりました。
カナダの消費者物価指数は市場予想よりは強い
−0.3%となりました。

ニューヨーク時間では、
米GMと米クライスラーに対して、不良債権買取プログラムから
134億ドルの短期公的融資を行うことや
2月に40億ドルの追加融資を行うことが発表されました。
米ブッシュ現大統領が、米GMと米クライスラーへの融資に関して、
「自動車メーカーの破綻は米経済のリセッションを深刻化させる。
現時点では破産法第11条適用は自動車セクターに機能しない。」
との認識を発表しました。
ポールソン米財務長官が議会に対して、
自動車セクターへの不良債権買取プログラムの
利用承認を求めました。
米下院金融委員長が「自動車セクターへの融資は、米政府と議会
およひ次期大統領の合意後に実施する。」と発表しました。
格付け機関のフィッチが米GMの格付けを2段階引き下げ、
依然として破綻リスクがあることを表明しました。
NY原油は33ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−25.88ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日22日(月)の主な予定>

朝6時45分にNZ経常収支、
午前9時半に豪新車販売台数、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後4時に独輸入物価指数、
午後4時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後7時に欧鉱工業新規受注、
などの経済指標が発表されます。

<明日23日(火)の主な予定>

日本は休場です。
朝6時45分にNZのGDP、
午後6時に欧経常収支、
午後6時半に英GDP(確報)、英経常収支、
午後7時に欧製造業新規受注、
夜10時半に米GDP(確報)、米個人消費(確報)、米コアPCE(確報)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数、
深夜12時に米中古住宅販売件数、米新築住宅販売件数、
米住宅価格指数、
米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・米の指標には注目です。
また、トリシェECB総裁の講演も予定されているようです。

そして、今週の12月24日(水)からの主な注目材料は、

24日(水)に、米市場が午後休場、加GDP、米個人所得、米個人支出、
米PCEデフレータ、米耐久財受注、米新規失業保険申請件数、

25日(木)に、欧米クリスマス休場、日銀金融政策議事録、
日住宅着工戸数、

26日(金)に、日米以外の市場休場、日失業率、日CPI、日鉱工業生産

などがあります。

さて、利下げに慎重であった日銀もマーケットや
政府の意向を反映するように、米利下げに追従する格好で
政策金利を0.2%引き下げて0.1%としましたが、
今のところその効果は限定的となっているようです。

また、一度、米上院で否決となった米自動車セクター救済ですが、
自動車メーカーの破綻は米経済のリセッションを深刻化させると
して、不良債権買取プログラムから134億ドルの短期公的融資を行う
ことや、2月に40億ドルの追加融資を行うことが発表されました。
とりあえず最悪の事態は回避されましたが
文字とおりのつなぎ融資で、収益率の改善など問題は山積み
との声も多く、米次期大統領のオバマ政権へと問題先送りと
なっただけとの厳しい意見も聞かれます。
また米格付け会社の一部では、依然として破綻のリスクがあるとの
声明も出すなど、とりあえず来年2月くらいまでは
一息つけそうなものの、まだ今後も引き続き米自動車セクターの
動向には注目がいりそうです。

一部では、リーマンを救済せずに実体経済への危機波及の
トリガーを引いてしまった米国はこれに懲りたか、
その後は歯止めなき救済を行っているものの、
ドル政策では米シティ・グループ救済か
米自動車セクター救済かの択一とならざるを得ないという
声もあるようです。
ドル高で対米資本流入を促すか、
ドル安で自動車セクターなどの輸出競争力の回復を促すか、
米国のドル政策は難しい舵取りとはなりそうです。

そして、円高に対する為替介入もささやかれていますが、
日単独介入の可能性はあっても、米国にはビッグスリーが
潰れかけているときのドル買い介入は政治的にも難しいとして、
日米欧の円高に対する協調介入には否定的な意見が
聞かれるようです。

また、S&Pが、米銀のシティバンク、モルガン・スタンレー、
ゴールドマン・サックスなどの格付けを2ノッチ引き下げ、
バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・ チェース、
ウェルズ・ファーゴの格付けを1ノッチ引き下げるなど、
金融危機の余波と景気後退の影響が
なお金融機関へ厳しく寄せていて業績を圧迫しているようです。

さて、明日23日(火)が日本市場がお休みで、
その後、24日(水)の米市場の午後からは休場となるなど、
今週からは日本などを除く多くの市場でクリスマス休暇に入ります。
例年この時期は取引が閑散で値動きが少ない状態となりやすく
トレードを休まれる方も多いこととと思いますが、
この時期はまた、ときに市場の薄みを衝いた急激な挙動も
あることがあり、チョッピーな動きの相場となる可能性も
ありそうですのでトレードをする場合には少し注意したいものです。


さて今日は、トレードと直観のお話です。

表題は「直観」ですが、
普通はよく「直感」などとも言いまして、
論理的な思考を好む理知的な人にとっては、
「非論理的で曖昧で信用のならないもの」と
一蹴されることがありますね。(苦笑)

まぁ、直感と言いますと、
代表的なものに「女の直感」というものがあるそうです。

ある男が計画的な浮気を企てて、(笑)
こともあろうに勘の鋭い女房殿に完全犯罪をもくろみ、

周到なまでに浮気の後に焼き鳥屋に行く計画まで立てて、
浮気の香りの痕跡を消すために体中に焼き鳥の匂いをつけて、

「いやぁ、同僚に焼き鳥屋に誘われちまって…。」

と自信満々で帰宅したところ、

ネクタイの結び目もキチンとして帰ったのに、
どういうワケか、ものの見事にバレてしまって

「ナゼ分ったのだろう?」

と途方にくれたというお話があります。(苦笑)

これはコントのお話なのですが、

なんと、愚かにもパンツを表裏逆さまにはいていたのが
完全犯罪(笑)の致命的欠陥で、バレてしまい、

その後、折り目正しい夫君にしてやると、
怒った女房殿に熱いアイロンで追っかけまわされたお話でした。

(私の友人がかつてこのコントを地で行く悪行をしました)大笑

さて、このようにわずかな事象の変化を感じ取って、
事の次第を推量するのが直感のようですが、

有名なギャンも「勘」という言葉を使って、
直観について次のように述べています。

「我々が目にするものだけではなく、触れたり感じたりするもの、
 つまり必ずしも説明のできないもの、または「勘」ゆえに
 満足な理由の与えられないものによって影響を受ける。
 「勘」とは何であろうか。(中略)
 勘についての最良の定義は「瞬間的推論」であり、
 理屈で考える前に善し悪しを教えてくれる何かである。」

このギャン流の直観の定義では
「瞬間の総合判断」ということになるようですが、

江戸時代の猛虎軒の八木(はちぼく)虎之巻でも
「気に当たるという事あり。」とも書かれていて、

株式罫線などの著作で知られる木佐森吉太郎氏も

「人の直観とは、人それぞれの長い経験や知識の集積があって、
 それに応じて観せられるもので、(中略)
 知的にも実践的にも長年の修練の賜物である。」

と述べています。

どうも、「直観」は科学的思考方法と対峙するものとして
否定的に捉えられることが多いようで、非科学的で
非論理的とアレルギー的に拒絶されることもありますが、
もしかすると、あながちそうばかりとも言い切れないところが
あるのかもしれませんね。

経験や知識のない安易な値ごろ感や
フィーリング的な「勘」は百害あって一利なしであるとしても、
「経験や知識に裏打ちされたセンス」とも言える「直観」は
別物なのかもしれません。

さてまた、将棋のプロ棋士も次の一手を指すときには、
膨大な量の論理的思考をするのですが、

かつて将棋の名人位にも就いたことのある
往年の棋士の加藤一二三 九段は、
若きころは神武以来の天才と言われ、
「直感精読」を信条として、

膨大な定跡の記憶とともに直観により無駄手の読みを省き、
無数の指し手の中から瞬時にその局面の最善手の候補を絞込み、
その直観により絞り込まれた指し手を
次の段階として一手一手細かく分析的に理論思考していく
アプローチを提唱していました。

トレードで言いますと、
たんにテクニカル・インジケーターや
ローソク足などでトレンドの強弱を計測するだけではなく、

抵抗線の認識や、チャート・パターンの概要認識もして、
状況を絞り込んだ後にトレードの検討を総合的に行う、
ということになるのかもしれませんが、

さらにトレードでは、いわゆる「場味」とか、
「全般レンジ的」「ブレークしてもよさそう」など、
場の雰囲気を捉えたり感じたりする感覚も、
トレードの直観やセンスとなるのかもしれませんね。

ともあれ、

経験と知識が不十分なトレードの直観は、下手をすると
「根拠なき、思い込みの心理バイアス」となることもあり、(苦笑)

思い込みの心理バイアスで、レンジ相場にもかかわらず
ブレークばかりを狙ってしまうようなことがないように、

まったく直観による絞込みをすることなく、
バイアスのない素直な目で全分析的にチャートを観るか、

あるいは俊敏な判断のためにチャートの直感的認識も行う場合には、
あくまで「経験や知識に裏打ちされた瞬間認識の感覚」
としてのトレード・センスを磨いていく必要がありそうです。


FX フェスティンガーの仮説のお話

今日の日銀政策金利の発表は注目されますね。

<一昨日17日(水)の主な出来事>

豪Westpac先行指数は−0.1%となりました。
ポールソン米財務長官が「銀行は国有化したくない。
破綻する米主要銀行はない。」と発言しました。
日財務金融相が「悪い円高ではなく、
今のところ介入を考えていない。」と発言をしました。
東京時間では主要通貨ペアが揉み合いとなりました。
日景気先行CI指数(確報)は85.2、同一致指数は97.7となりました。
日経平均は前日比+44.50円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独消費者物価指数(確報)は市場予想とおりの−0.5%となりました。
英BOE政策委員が「英は2010年に失業者数300万人を超える恐れ。」
との認識を示しました。
ドル円やクロス円がしだいに軟調となっていきました。
英失業率は市場予想より弱い3.3%となりました。
英BOE議事録では「12月の利下げは全会一致。
CPIの下方リスクの大きさから1%を超える利下げも検討したが、
ポンドの過度の下落と経済の信頼感を損なうことを懸念。」
との認識が示されました。
欧消費者物価指数は市場予想とおりの−0.5%となりました。
英BOE政策委員が「ゼロ金利に近づけば量的緩和を検討。」
との認識を示しました。
ポンドの下落が加速しました。

ニューヨーク時間では、
米経常収支が市場予想よりは強い−1741億ドルとなりました。
カナダの卸売売上高が市場予想より弱い−1.8%となりました。
モルガン・スタンレーの四半期決算は、
四半期最終損益が22億9500万ドルの赤字となりました。
OPECが日量220万バレルの追加減産を決定しました。
独銀総裁が「ECBは政策金利を短期間2.00%以下にできるが、
2%以下の政策金が長期化しないよう警戒すべき。」
との認識を示しました。
格付け機関のムーディーズがモルガン・スタンレーの
長期債務格付けを格下げしました。
ドルが売られユーロドルなどドルストレートが堅調になりました。
ドル円は軟調、クロス円はまちまちの動きとなりました。
カナダ財務相が「明年の09年の加経済は−0.4%の見込み。」
との認識を示しました。
NY原油は下落して40ドル前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−99.80ドルで取引を終えました。

<昨日18日(木)の主な出来事>

東京時間では明日の日政策金利も意識したか、
ドル円やクロス円が反発する場面がありました。
フィナンシャル・タイムズ紙が
「英国でもゼロ金利がありえる。」
とのBOE副総裁の談話を報じました。
NBNZ企業信頼感は−35となりました。
日工作機械受注は−62.1%となりました。
日経平均は前日比+54.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが大きな上下動の荒っぽい展開となりました。
スイス貿易収支は21.5億スイスフランとなりました。
スイス実質小売売上高は市場予想より強い2.9%となりました。
独IFO景気動向は82.6、独IFO現況評価値は88.8%と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
英小売売上高指数は市場予想より強い0.3%となりました。
欧貿易収支は市場予想よりは強い−13億ユーロとなりました。
読IMK経済研究所が「独政府が新たな景気対策を打ち出さなければ
09年の独経済は戦後最悪の1.8%マイナス成長に陥る。」
との見解を示しました。

ニューヨーク時間では、
米新規失業保険申請件数が
ほぼ市場予想とおりの55.4万件となりました。
カナダの小売売上高が市場予想よりは強い−0.9%、
景気先行指標指数が市場予想より弱い−0.7%となりました。
米フィラデルフィア連銀指数が
市場予想よりは強い−32.9となりました。
米景気先行指標総合指数は市場予想とおりの−0.4%となりました。
ドルが買い戻され、
ドル円が上昇してユーロドルが軟調となりました。
米ダラス連銀総裁が「米経済は09年6月頃まで落ち込む可能性。
米失業率は8%を超える可能性。次期米大統領の財政刺激策に注目」
との認識を示しました。
S&PがGEの格付け見通しを「ネガティブ」としました。
NY原油は36ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−219.35ドルで取引を終えました。

<週末の今日19日(金)の主な予定>

朝8時50分に日全産業活動指数、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感指数、
昼過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き〜0.2%の利下げ)
午後4時に独生産者物価指数
午後4時半から白川日銀総裁記者会見、
午後6時半に英総合事業投資、
夜9時に加消費者物価指数、
などの経済指標が発表されます。
日・加の指標には注目です。

さて、FOMCの利下げにより米が実質ゼロ金利政策となった
ことと共に、量的緩和策もとる体制で米経済を支えようと
することとなりましたが、ドルが売られる
地合いとなっているようです。
また、報道によりますと、この米金融政策により
3兆7000億ドルの資産を抱えるマネーマーケットファンド(MMF)が、
存亡の危機に立たされることになったそうです。

そして、本日19日(金)の日銀政策金利ですが、
東京市場では無担保コール翌日物金利が低下して、
翌日物金利スワップといわれる取引では日銀の利下げ
を6割強織り込む状態となっていることで、
思い切った緩和策がなければ、一段の円高となると
指摘する声も多く、日政策金利の発表と共に、
量的対策のほうも注目されます。

各国の金融政策は「金利」から「量」へと
なってきているようですが、金融政策だけではなく、
政府によるさらに大規模な景気対策との連携が必要
との声もあるようです。

一方、今週はじめに米上院で米自動車メーカー救済法案が
否決されて以来、米政府が無秩序な破綻は米国内に
現在直面している以上の甚大な被害をもたらす懸念があるとして、
自動車メーカー救済に向けて、米不良資産救済プログラム(TARP)を
活用する用意があると発表しましたが、
今のところ具体的な方策は決定していないようです。
18日の米ホワイトハウスのコメントでは結論に近づきつつある
とのことですが、米ムーディーズによりますと、
政府支援と破産法を組み合わせた「事前調整型破産法活用」
となる確率が70%、破産法を活用せずに政府が支援する案となる
確率が25%、政府支援がなく破産する確率が5%とのことで、
その結果の成り行きが注目されます。


さて今日は、フェスティンガーの仮説のお話です。

フェスティンガーの仮説とは、
「認知的不協和」を説いた仮説のことです。

癌とタバコの因果関係がまだ広く認知されていなかった
1957年のアンケート調査による実験では、

「タバコは癌と関係あるか、Yes or No」

という設問に対して、

タバコを吸わない人の多くが「関係がある」と答え、
一方、タバコを吸う人の多くが「関係がない」と
答えたのだそうです。

そればかりではなく、ヘビー・スモーカーであるほど、
ほぼ全員が「No」であったそうです。(笑)

このようなバイアス思考を「認知的不協和」と言って、

難しい表現では、

「矛盾した認知に遭遇した時の不協和を解決しようとする心理」

ということなのだそうですが、(苦笑)

まぁ、早い話が(笑)

「(認知に対して) 当事者は自己肯定や自己弁護をしやすい。」

そして、

「当事者であるほど客観的判断ができなくなって、
 判断にバイアスが生じる。」

ということになのでしょうね。

イソップ童話の「狐(キツネ)と葡萄(ブドウ)」で、
ブドウが食べたかったのに食べられなかったキツネが、
「あのブドウはすっぱいに違いない。」と理屈をつけて
自身で納得しようとするのも認知的不協和なのだそうです。

まぁ、この手のことはどこにもあって、

なんとかあの会社に就職したいと思っていたのに、
入社試験で落ちてしまったた人が、
その後もその会社に憧れることはあまりないようで、

「あぁ、良く考えたらあの会社さぁ、
 サブプライムで弱っていたものなぁ。」

などとなるわけですね。(苦笑)

そうです。

ひとたび当事者なってしまったら、
「自分自身にも嘘をついてしまうことがある」わけです。

トレードでも似たようなことがあるようで、

買いポジションを持った後に、
相場が思惑に反してブレの範囲を超えて下落して、
買いポジションを保有する正当な理由がなくなっても、

認知的不協和の性格が強いと、

「いやぁ、そのうち上げるさ。ナゼなれば…。」

と、自身を欺くために、トンデモ・アナリストよろしく、
今まであまり考えもしていなかった買いポジション維持の理由を
いろいろと探したりすることがあります。

また、

ときにエントリーの前とエントリーの後とでは、
判断において「別人」となってしまうこともありますね。(苦笑)

「もう」「まだ」「そろそろ」「もっと」「きっと」、
「なるかもしれない」「危ない」…。

エントリー前にチャートを見ているときには湧いてこない思考が、
エントリーしたとたんに激しく脳内を駆け巡るようになります。

当事者となった瞬間に客観的判断ができなくなって、
恐怖と欲で判断にバイアスが生じやすくなるわけですね。

「ビビリの薄利決済」
「含み損に耐え抜く異常な忍耐」

など、ポジションを持つ前には考えられないことをして、
利小損大の負け組みコースを突き進んでしまうことがあります。

不思議なことにトレードの途中で脳内を駆け巡る
このバイアス的思考は、
なぜかかなり間違っていることが多いようで、
結果として悪いほうへと働いてしまうことが多くなるようです。

このエントリーしたとたんに別人になってしまうシンドロームは
古くからトレーダーの病気の一つとのことで、

ドナルド・L・キャシディが、その著書「投資の心理学」の中で、
解決策のヒントを記述しています。

その解決策とは、エントリーするときに
「買う理由(売る理由)をノートに書いておく」ということですが、

これに損切りなどの誓いの言葉や規律も
添えておくと良いのかもしれません。(笑)

なんやかんやと理由をつけて、ルール破りをしがちな
自分自身への言質をとっておこうというわけで、

「自分でこう書いたじゃないか!」となるわけですが、

トレーダーが相場師と呼ばれた昔から「場帳」というものがあって、
いわゆるトレード日誌として利用する人だけではなく、

きっと自分自身に手を焼いた人達も愛用していたのでしょうね。

「最大の敵は我自身にあり」で、

自分自身はけっこう強敵で手ごわく、
私も自分という敵に長いこと手を焼き続けています。(爆)


FX 「もうはまだなり」のお話

米FOMCでは0.75%の利下げとなりましたね。

<一昨日週はじめ15日(月)の主な出来事>

ドル円とクロス円は、市場オープンで軟調になりましたが、
東京時間ではいったん上値をトライして、
その後は上下動の揉み合いとなる展開となりました。
ユーロドルは堅調に推移しました。
NZの製造業売上高は1.3%となりました。
日銀短観では、大企業製造業業況判断が−24、
同先行きが−36、非製造業先行きが−14と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
大企業非製造業業況判断は市場予想とおりの−9となりました。
株式市場は米政府による米自動車メーカー救済にむけた
米不良資産買取プログラム(TARP)の
使用検討を好感して上昇しました。
日経平均は前週末比+428.795円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアは一時やや軟調となるも、
その後は揉み合いとなりました。
スイス生産者輸入価格が市場予想より弱い−1.4%となりました。
OPECの事務局長が「OPECはかなりの規模の減産が必要。」
と発言しました。
IMFの専務理事が「世界経済は09年末から10年に初めにかけて
回復し始める見込み。」との認識を示しました。

ニューヨーク時間では、
16日のFOMCでの追加利下げも意識されたか、
ユーロやポンドなど欧州通貨が堅調となりました。
ドル円は上下動の揉み合いとなりました。
NY連銀製造業景気指数は市場予想よりは強い−25.8となりました。
対米証券投資は15億ドルと市場予想より
かなり弱い結果となりました。
米鉱工業生産は市場予想より強い−0.6%となりました。
米NAHB住宅市場指数は市場予想とおりの9となりました。
NY原油は44ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−65.15ドルで取引を終えました。

<昨日16日(火)の主な出来事>

主要通貨ペアは小幅な揉み合いの展開となりました。
豪RBA議事録では、「基調インフレはピークを過ぎた。
失業率は今後高くなる見込み。
利下げ幅は政策委員の夏休みも考慮した。
利下げ効果を見極める方針。市場センチメントは脆弱。」
との認識が示されました。
豪新規住宅は−10.7%となりました。
日銀総裁が「短観は厳しい経済情勢を示す。
金融緩和の度合いが急速に後退。
量的緩和やゼロ金利政策の効果と副作用も検証している。」
との認識を示しました。
日経平均は前日比−96.64円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ユーロやポンドが一時軟調となりました。
スイス鉱工業生産は市場予想よりも弱い−5.2%となりました。
独PMI製造業は市場予想より弱い33.5となりました。
欧PMI製造業は市場予想よりやや強い34.5となりました。
英消費者物価指数は市場予想よりは強い−0.1%、
英小売物価指数は市場予想より弱い−0.8%となりました。
スイス政府が「スイスの09年GDPを−0.8%、10年のGDPを+1.0%、
失業率では09年3.3%、10年4.3%」という見通しを発表しました。

ニューヨーク時間では、
ゴールドマン・サックスの四半期決算が上場以来の赤字となって、
21億2100万ドルの損失が発表され、
1株あたり損失が市場予想より多い4.97ドルとなりました。
カナダの製造業出荷は市場予想より弱い−0.5%となりました。
米消費者物価指数は統計開始以来の低下となる−1.7%、
米住宅着工件数は1959年の統計開始以来の最低となる62.5万件と、
とても弱い結果となりました。
格付け機関のムーディーズが米ゴールドマン・サックスの
長期債格付けを引き下げ、見通しをネガティブとしました。
ドルが売られ軟調となりました。
米FOMCでは政策金利を0.75%下げて、政策金利は0.25%となりました。
公定歩合も0.75%下げて0.5%としました。
FOMC声明では、「0.75%の利下げは全会一致。
インフレ圧力は著しく低下。景気見通しはさらに悪化。
クレジットは逼迫。長期債の購入を検討。
市場支援のため政府機関債、MBSを大量に購入。」
などを発表しました。
ドル円が下落して、ユーロドルなどドルストレートが上昇しました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+359.61ドルで取引を終えました。

<今日17日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac先行指数、
午前9時半に豪貿易収支、
午後2時に日景気先行CI指数(確報)、日景気一致CI指数(確報)、
午後4時に独消費者物価指数、
午後6時半に英BOE議事録、英失業率、英失業保険申請件数、
午後7時に欧消費者物価指数、欧建設支出、
夜10時半に米経常収支、
同夜10時半に加卸売売上高、
などの経済指標が発表されます。
英・欧の指標には注目です。
また、米モルガン・スタンレーや米ベスト・バイなどの
四半期決算も発表予定となっています。

<明日18日(木)の主な予定>

午前11時にNBNZ企業信頼感、
午後3時に日工作機械受注(確報)、
午後4時15分にスイス貿易収支、
午後5時15分にスイス小売売上高、
後6時に独IFO景気動向、独IFO現況評価値、独IFO予想値、
午後6時半に英小売売上高指数、
午後7時に欧貿易収支、欧建設支出、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加小売売上高、加景気先行指標指数、加国際証券取扱高
深夜12時に米フィラデルフィア連銀指数、米景気先行指標総合指数、
などの経済指標が発表されます。
独・英・加・米の指標には注目です。

さて、日銀短観では、大企業製造業業況判断指数が−24と、
2002年3月以来の低水準となり、下げ幅では1975年2月の
第一次オイル・ショック以来の大きなものとなりました。
19日の日政策金利の発表では金利据え置きを
予想する向きも多いものの、市場への資金供給の
追加策が打ち出されることとなりそうです。

また、ナスダック元会長のバーナード・マドフ氏が
関与していたとされる、年平均10%以上の高利回りを謳った
ファンドで、運用実績がほとんどないのに、
次々と投資家から資金を募り、それを配当に当ていた
大規模なポンジ・スキーム(ねずみ講)による巨額詐欺事件も
明るみとなって、スペインや仏・英・伊・日などの金融機関で
被害が発生して、今回の事件がヘッジファンドに対する不安を
助長することを懸念する向きがある一方、ヘッジファンドの
監視強化を求める声も強くなってきているようです。

一方、懸案の米自動車救済策ですが、報道(ロイター)によりますと、
「複数の議会関係者によると、米政府は早ければ今日17日(水)にも、
金融安定化法を活用した自動車メーカー救済策を発表する
可能性がある」とのことです。ただ、ポールソン米財務長官は
「自動車メーカーが支援を受けるには、事業が存続可能で
競争力があることを示す必要がある。」とはしていて、
米財務省と米自動車メーカー各社は財務内容などの点検を
続けているとのことです。如何なりますか注目です。


さて今日は、「もうはまだなり」のお話です。

18世紀中ごろの古書の猛虎軒という人の
「八木(はちぼく)虎之巻」や、
戦前の相場師の本間宗久の「宗久翁秘録」には、

とても有名な 「もうはまだなり、まだはもうなり。」
という言葉が収められています。

FXトレーダーでこの相場格言を口にする人は
あまりいないようですが、

なんでもこの相場の格言は、
「人の行く裏に道あり花の山」と並んで、
相場をやる人が「口にする言葉の双璧」なのだそうです。(笑)

「もうはまだなり、まだはもうなり。」は、
なんかわけのわからない(失礼)、禅問答のようでもありますが、

八木虎之巻には、

「もうはまだなり、まだはもうなりということあり。
 もう底にて上がるべきと進み候(そうろう)ときは、
 まだなりという心をいま一応ひかえみるべし。
 まだ底ならず下がるべきと思うとき、もうの心を考うべし。
 必ず、まだの心あるときより上がるものなり。」

とあり、

かたや宗久翁秘録には、

「もうはまだなり、まだはもうなりということあり。
 ただし、数日もはや時分と思い取りかかり(仕掛け)たるに、
 見計い悪しければ間違いになるなり。
 まだまだと見合わせ居るうちに遅るることあり。」

とあります。

(うーっ、やっぱり判らない…) 大笑

まぁ、早い話が、

「もう上がると思えば下げることがあり、
 まだ下げると思えば上げることがあり、
 また、急いてはまだ早過ぎ、慎重になり過ぎれば遅すぎる。」

結局は相場はよく判らないということになりそうですが、(苦笑)

「思ったほうと逆となることが多いぞ」

ということなのかもしれませんね。(笑)

そう…。

相場はけっこう真逆の世界なのですね。

「買えば下がる、売れば上がる」は少し極端としても、

たとえば、

* 経験のない初心者が最初のトレードで勝つことが多い。

* 経験を積むほど負けが増えることもある。

* 乗り遅れたとエントリーをあきらめたら、
 その後、思っていた方向へ数百Pipsも上昇(下降)した。

* 「こんなもんなだろう。」とビビリの浅い利確をしたら、
 その後も相場はどんどん動いて、数百Pipsの利益を逃した。

* 初心のころは大玉の武勇伝で鳴らしたのに、
 経験を積むとエントリーが怖くてできなくなった。

* 勝とうと思うのに負けとなることが多い。

* 損切りせずに保有していると含み損がかさむことが多い。

* 損切りしたとたんに相場が反転することがある。

* ナンピンしたくなった時が、損切り・ドテンのチャンスだった。

などなど、私もたくさん経験してきましたが、
多くのトレーダーが経験しているようです。(苦笑)

やっぱり、相場の世界は
クレヨンしんちゃんのヘンダー・ランドならぬ、
真逆の世界なのでしょうか。(笑)

嘘か誠か、プロたちのディリーリング・ルームにも、

「おい。あいつが買いに入ったぞ。
 …ということは、あははっ、そろそろ売りだな。」

というネガティブ・インジケーターといわれる人が
いるなどとも聞いたことがありますが、(苦笑)

真逆の世界なれば、恐ろしく負ける人の情報が得れれば
その逆を行けば、必勝法となのかもしれませんね。

「でも、そんな情報は入らないしなぁ…。」

カガミよ、カガミよ、鏡さん…。
すぐ傍に、その方はいつもいらっしゃるかもしれませんね。(冗談)

相場川柳に「売り買いのクリック間違え、大儲け」
というのがありますが、

「買い」と思ったときに「売る」などとは論外ではあるものの、

自分自身のトレードを振り返ってみて、

損切り後にレートが思惑のほうへ動くことの多い、
エントリーにフライングの傾向があるならば、

「まだ とばかりに、少し待つ」

高値つかみや安値つかみが多い傾向があるならば、
(方向認識自体が問題の場合もありますが)

「もう とばかりに、少し決断を早くする」

などの心がけは、大きな効果があるかもしれませんね。

真逆の相場の世界であれば、
「少しの違いは、大きな違い」になりそうです。

うーん。やっぱり、

「もうはまだなり、まだはもうなり。」なんですかねぇ…。


※このコラムは面白読み物として書いているものです。
 揶揄を目的としたものではありません。


FX 20世紀少年のお話

今週は日米の政策金の発表があり注目されますね。

<先週末12日(金)の主な出来事>

NZ小売売上高は市場予想より弱い−1.3%(前回値は0.2%上方修正)
という結果になりました。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、
「米GMが弁護士と選択肢の一つとして破産法申請の検討もしている」
ことを報じました。
共和党の上院議員が党内で妥協案を提示するなどの動きがあるも、
米上院での米自動車メーカー救済法案は否決され廃案となりました。
ドル円とクロス円が急激なリスク回避の動意に急落して、
ドル円が一時1995年8月2日以来の88円台前半まで下落しました。
日鉱工業生産は−3.1%となりました。
米下院議長が「今後、唯一の選択肢となる
米不良資産救済プログラムによる米財務長官の
自動車メーカーへの融資活用を米大統領は支持すべき。」
と発言しました。
日消費者態度指数は市場予想よりやや強い28.7となりました。
日経平均は前日比−484.68円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
EU欧州連合首脳会議が「EU全体の景気刺激策の規模は、
GDPの1.5%(約2000億ユーロ)で合意となった。」
ことを発表しました。
米政府による「米不良資産救済プログラムによる
自動車メーカーへの融資活用」に対する期待感もあったか、
主要通貨ペアが反発していきました。
欧州株価はこの時間軒並みの下落となりました。
欧鉱工業生産は市場予想より弱い−1.2%となりました。
英首相が「政策金利引き下げだけではなく、
財政出動による追加支援が必要。」との認識を示しました。

ニューヨーク時間では、
米小売売上高が市場予想よりは強い−1.8%、
米生産者物価指数は市場予想より弱い−2.2%となりました。
カナダの設備稼働率は市場予想より弱い77.4%、
新車販売台数は市場予想よりはやや強い−0.9%となりました。
米ホワイトハウスが「自動車メーカー救済に向け
米不良資産救済プログラムを活用する用意がある。」
ことを発表しました。
市場の一部では、米不良資産救済プログラムの
自動車セクター適用は、米議会承認が要るのではないか、
とみる向きや、ブッシュ現大統領の影響力を疑問視する
向きもあったようです。
米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)は、
市場予想より強い59.1となりました。
主要通貨ペアは上下動しながらも反発が続きました。
ユーロが堅調に推移しました。
米企業在庫は市場予想より弱い−0.6%となりました。
NY原油は46ドル台半ばで取引を終えました。
Nyダウは前日比+64.59ドルで取引を終えました。

<週はじめでコドウ日の今日15日(月)の主な予定>

朝6時45分にNZ製造業売上高、
朝8時50分に日銀短観(大企業況判断・先行き・設備投資)
午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格、
夜10時半に米NY連銀製造業景気指数、
夜11時に対米証券投資(ネットTIC長期フロー)、
夜11時15分に米鉱工業生産、米設備稼働率、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数、
などの経済指標が発表されます。
日・米の指標には注目です。

<明日16日(火)の主な予定>

午前9時半に豪RBA議事録、豪新規住宅、
午後5時15分にスイス鉱工業生産、
午後5時半に独PMI製造業、
午後6時半に英消費者物価指数、英小売物価指数、
夜10時半に米消費者物価指数、米住宅着工件数、米建設許可件数、
同夜10時半に加製造業出荷、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
豪・英・米の指標には注目です。
また、この日は上場以来の初の赤字見込みの
米ゴールドマン・サックスの四半期決算が発表されます。

そして、今週の12月17日(水)からの主な注目材料は、

17日(水)に、OPEC臨時総会、独・欧消費者物価指数(確報)、
英BOE議事録、英失業率、米モルガン・スタンレー四半期決算、
米ベスト・バイ四半期決算、米経常収支、

18日(木)に、独IFO景況指数、英小売売上高指数、
米フェディックス四半期決算、加小売売上高、
米新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数、
米景気先行指標総合指数、

19日(金)に、日銀政策金利、日銀白川総裁記者会見、
加消費者物価指数、

などがあります。

さて、先週末は米上院で米自動車メーカー救済法案が否決されて
廃案となる大きな出来事があり、
ドル円が一時1995年8月2日以来の88円台前半まで下落しました。
その後、米政府が自動車メーカー救済に向け、
米不良資産救済プログラム(TARP)を活用する用意がある。」
と緊急発表をして、マーケットは落ち着きを取り戻し
反発する展開となりました。

ただ、一部では米不良資産救済プログラム(TARP)を
自動車セクターに活用するには、議会承認が必要ではないか
との建前論も出ているようで、また、政権交代となる
現ブッシュ政権の影響力低下を懸念する声もあり、
そして、米政府も自動車産業の崩壊は深刻な打撃となるため
回避したいとしながらも、自動車産業の労働組合も含めて
「すべての利害関係者の意味のある譲歩」が条件になるともしていて
とりあえず年越えまでの暫定融資は行われる模様ですが、
GM傘下のローン会社GMACも不振で、
自動車販売量がいっそう落ち込んできている現実もあり、
時間との戦いもあって、今後も米自動車メーカーおよび
その救済をめぐる動向には注目が必要なようです。

一方、今週は日米の政策金利が発表されますが、
米FOMCでは過去最低の1.00%から
さらに引き下げることが確実視されているようで、
これに合わせてコマーシャル・ペーパー(CP)や
資産担保証券(ABS)の買い入れ拡大などによる
市場への大量資金供給の「量的緩和」も検討されているとされ、
こちらの動向も注目されます。

また、あまり政策金利を下げたがっていないフシもある
白川日銀総裁ですが、日国内の景気の悪化も顕著となってきいて、
さらに円高圧力もあって、前回利下げの効果の見極めや、
FOMCの動向も見たいとしながらも、
日銀内にも追加利下げ論も出てきているようで、
日政策金利の動向も注目されます。

また一方、13日ウォール・ストリート・ジャーナルの
観測報道によりますと、オバマ次期米大統領の経済チームが、
事前推計を大きく上回る2年間で1兆ドルもの
景気対策を計画しているとのことで、
こちらへの市場期待も材料となりそうで、
様々な材料に揺れる相場展開となる可能性もありそうです。


さて今日は、20世紀少年のお話です。

「20世紀少年」は、ビッグコミック・スピリッツという
漫画週刊誌で連載された浦沢直樹さん原作のSFサスペンスですが、

唐沢寿明さんや豊川悦司さんらが出演して、
堤幸彦監督の三部作で映画化もされていますね。

指差しマークに目を描いたような
「ともだち」のマークも有名となりました。^^

ちょうど時代設定が私の少年期とも重なっていまして、
漫画はあまり読まないものの、お気に入りとなっています。(笑)

ケンヂら少年たちが空想した「よげんの書」が中心となって、
20世紀少年の物語は展開されていきますが、

さてところで、「よげんの書」といえば、

一部ではトンデモ本と悪口をいう人もいるものの、(苦笑)
副島隆彦氏や松藤民輔氏の著作が、どんどん現実味を帯びて、
「予言の書」のようになってきていますね。

また、ここのところの金融危機ですが、
グリーン・スパン前FRB議長も「100年に1度の金融危機」
という主旨のことをおっしゃっていまして、

歴史を紐解いてみますと、
19世紀の後半に当時の基軸通貨のポンドの英国を震源地に
1度起きている金融危機があります。

19世紀の半ばの英国では鉄鋼や綿織物の生産と輸出が盛んで、
工業と農業が隆盛していたそうです。

それを背景に英国への投資も盛んに行われていましたが、
19世紀後半になると生産が過剰となり、工業製品や農作物が
値崩れを起こして、1873年から1896年の不況となっていきます。

この不況のあおりで資金需要が低迷することとなって、
英国債の利回りも低下して、
投資マネーが英国から海外へと流出していきました。

はからずも、これが第一次グローバリゼーションと
呼ばれることとなりました。

このとき一役かったのが、
当時のマーチャント・バンクの役割を担った
ベアリング・ブラザーズやロスチャイルドだったそうです。

当時の英国からの海外の投資先のひとつに
アルゼンチンがありましたが、
外貨流入で一時バブルに湧いた時期もあったものの、
ベアリング・ブラザーズはアルゼンチンの公共事業債の分野で
失敗するなどして、キャッシュフローの悪化で
流動性不足から倒産の危機となりました。

そして、1890年にバンク・オブ・スコットランド(英BOE)は、
同社に緊急融資を実施して、
当時の金融危機は収束することとなったそうです。

その後、いったん世界は資本規制を強化する方向とはなりますが、
第二次世界大戦を経て、基軸通貨であった英ポンドが
英国の経済基盤の弱体化と共に基軸通貨としての地位が低下して、
1950年には何度も通貨危機を迎えることとなり、
しだいに米ドルが勢力を増して、1960年代あたりから
基軸通貨としての地位を築くこととなりました。

時を経て1980年代からは第二次グローバリゼーションと呼ばれる
時代へとなって、やがてこれがデリバティブで拡大して、
現代の世界金融危機へとつながっていくことになりました。

さて、20世紀少年の「よげんの書」ならぬ、
この金融危機の歴史を「再来」とみるならば…、

「世界中が大きな金融危機に巻き込まれ、
 ブラザーズという名の会社の破綻がこの危機の実体経済への
 引き金となって、三頭立ての鉄の馬車は一頭立てとなり、
 世界経済は未曾有の深刻な状態に陥るだろう。
 そして、やがてからくも世界経済はこの危機を脱するが、
 もとの基軸通貨の国の財政赤字は極限に達して、
 そのころ、「ともだち達」の経済圏の通貨が
 新たな基軸通貨として台頭することになるだろう…。」

ということになるのかもしれませんね。

どうなんでしょうね。20世紀少年のケンヂくん?

「ソレハ タワゴトダヨ」 (爆)


FX 多事争論のお話

今日12日は京都市東山区の清水寺で、この1年の世相を表す
漢字1文字を選ぶ恒例の「今年の漢字」が発表されますね。

<一昨日10日(水)の主な出来事>

豪Westpac消費者信頼感指数は、7.5%となりました。
日機械受注は−4.4%、日国内企業物価指数は−1.9%と、
ともに市場予想を下回る結果となりました。
英NIESRのGDP予想は−1.0%となりました。
米政府と米議会が米自動車メーカー救済めぐる協議で、
原則合意となったことが報じられました。
主要通貨ペアが上下動しながらも堅調に推移しました。
米金融安定化法監督委員会が、米財務省に公的資金の使途で
目的やルールの明確化を求める見通しであることが
報じられました。
白川日銀総裁が「為替相場の変動がかなり大きいときには
為替介入を行う用意がある。」旨の発言をしました。
日経平均は前日比+264.37円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独卸売物価指数は市場予想より弱い−3.3%となりました。
ECBの専務理事が「追加的な景気刺激策は
市場の信頼感低下となる恐れがある。
追加刺激策を取れる国は少ない。」
との認識を示しました。
ダウ先物がこの時間は堅調に推移しました。
スイスZEW景況感調査(予想)は−76.2となりました。

ニューヨーク時間では、
カナダの労働生産性が市場予想より弱い0.0%となりました。
英財務省スポークスマンが
「英BOEは量的緩和の決定をする可能性がある」
との観測を報じました。
英財務相が「デフレのリスクも念頭に置くべき。
ゼロ金利の前にやらなくてはならないことがある。
ポンドの下落は輸出セクターの手助けになる。」と、
英国に実質ゼロ金利政策も視野にあることをほのめかし、
ポンド下落を容認する発言をしました。
米卸売在庫は市場予想より弱い−1.1%となりました。
一部の共和党議員が
自動車セクター救済法案に反対を表明しました。
NYダウが一時前日比マイナス圏へ急落しました。
ポンドを中心にクロス円やドル円が一時急落しました。
米月次財政収支は市場予想より強い−1644億ドルとなりました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+70.09ドルで取引を終えました。

<昨日11日(木)の主な出来事>

豪失業率は市場予想とおりの4.4%、
豪新規雇用者数は市場予想より弱い−1.56万人となりました。
米ホワイトハウスが「自動車メーカー救済法案は、
成立に向け議会と協力しているが、納税者保護のために
必要なリストラが確実に実行される内容で協議。」
と発表しました。
米下院で自動車メーカー救済法案が可決されたことが
報道されました。
揉み合い後、ドルストレートとクロス円が
しばらく堅調に推移しました。
ドル円は上下動の揉み合いとなりながらも軟調に推移しました。
日経平均は前日比+60.31円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスSNB政策金利が発表されて、
市場予想とおりの0.5%の利下げをして、
実質ゼロ金利政策となりました。
SNB声明では「09年のGDP成長率は−0.5%〜−1.0%の見込み。
09年のインフレは0.9%の見込み。
米国・欧州経済は下降。アジア経済は急激に減速。」
との認識を示しました。
独IFOが「09年の独GDP見通しを−2.2%に下方修正して、
10年の独GDPの見通しを−0.2%として、
独失業率を09年に8%、10年に9,2%と上昇する見込み。」
であることなどを発表しました。
ドル売り動意にドル円とクロス円が一時急落しました。
ユーロドルが堅調となりました。

ニューヨーク時間では、
米貿易収支が市場予想より弱い−572億ドル、
米輸入物価指数が−6.7%、米新規失業保険申請件数が57.3万人と
ともに市場予想より弱い結果となりました。
カナダ貿易収支は市場予想より強い38億カナダドル、
カナダ新築住宅価格指数は
市場予想より弱い−0.4%となりました。
ドル売り動意にユーロドルなど
ドルストレートが堅調に推移しました。
ドル円やクロス円は下げては上げる大きな上下動となりました。
オバマ次期米大統領が
「自動車セクターの崩壊をそのままにすれば、
米経済も崩落する。」と発言しました。
独銀総裁が「実質金利がマイナスとなることは避けたいものの、
ECBには金利を動かす余地があるが、
1月の会合で利下げを決定するほどのデータはない」
との主旨の認識を示しました。
NY原油は47ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−196.33ドルで取引を終えました。

<週末の今日12日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高指数、
午後1時半に日鉱工業生産、日稼働率指数、
午後2時に日消費者態度指数、
午後7時に欧鉱工業生産、欧労働コスト、
夜10時半に米小売売上高、米生産者物価指数、
同夜10時半に加設備稼働率、加新車販売台数、
夜の11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)、
深夜12時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
NZ・米指標には注目です。

さて、米政府と米議会民主党は米自動車メーカーに
150億ドルのつなぎ融資を実施する救済案について基本合意して、
米下院では自動車メーカー救済法案が可決となっていますが、
一部の共和党議員は依然として同法案に反対していて
フィリバスター(議事妨害)も行われる可能性があり、
また、TARP(金融安定化法案)で用意された7000億ドルの資金は、
金融セクターを救済するものという建前論も根強く、
米政府も製造業セクターへの適用にはやや消極的なところもあり、
与野党の勢力が拮抗している米上院での動向が注目されます。

また、米バンカメが、救済法の文言次第としながらも、
米自動車業界が救済となったとしても
米自動車メーカーのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の
清算事由に該当する可能性があることを示しているそうです。
米GMのCDSが約33億ドルで、米フォードのCDSが約28億ドルとのことで
CDSの買い手にとっては気になる事態となってきているようです。

そして、もしもビッグスリーが破綻となると、
1兆ドルを超える社債や、その他の金融商品の支払い停止に
つながりかねなく、クレジット危機で
金融機関のバランスシートに追加的なダメージがおよび、
システミックな金融リスクを引き起こす可能性を
指摘するアナリストもいるようです。

また、9月上旬に9,400億ドルほどであった米FRBの資産規模が、
2兆ドル以上にも達して、
さらに市場に潤沢な資金を供給するために、
米FRB自体が債券の発行を発行を検討しているとのことで、
FRB自体が巨額の債務を負うことは
中央銀行としての健全性の懸念やドル信認低下に
つながりはしないかといぶかる声もあるようです。


さて今日は、多事争論のお話です。

風邪をひいたのか体調が思わしくなく、
今日は年末談義で失礼いたします。 m(_ _)m

今年も、はや12月半ばを迎えようとしていますね。

2008年も、いろいろあった一年ですが、
NEWS23のキャスターの筑紫哲也さんが、
11月にお亡くなりになられて、
小気味良く時代を切る「多事争論」のお話も
聞くことができなくなり、
私は好きな番組であっただけに、
とても残念な感じがします。

さて、多事といえば、今日12日に京都市東山区の清水寺で
1年間の多事を切り取り、世相を表す漢字1文字を選ぶ
恒例の「今年の漢字」が発表されますね。

昨年に選ばれた漢字は食品偽装などにあやかった「偽」でしたが、

今年の街の予想では(笑)、「凶」「危」「攻」「始」「変」「改」
などのようですが、果たしていかがなりますやら…。

でもまぁ、3年前は「愛」という良い字が選ばれたものの、
ここ10年はあまり良い字が選ばれないことが多かったようで、

毒、末、金、戦、帰、虎、災、愛、命、偽、などが選ばれています。

ちなみに某国の総理大臣は「気」とおっしゃっていましたね。
漫画の「漫」はお選びになられませんでした。(笑)

またもしも、今年の漢字をトレーダーが選ぶとすると、
破綻の「破」や下落の「落」なんかを選ぶかもしれません。(苦笑)

そして、来年のことを言っては、それこそ鬼に笑われますが、
保護主義貿易の「保」や「護」にならなければ良いですね…。

また、米国にこのような恒例行事があるのかどうかは知りませんが
もしもあったとすると、" CHANGE "となりそうです。

" CHANGE "が" CHANCE "になれれば良いのですが、

でも、過去30年の米国人の実質所得は、
12%しか伸びていなかったそうで、(日経新聞)

一方、住宅を担保にお金を借りる
ホーム・エクイティ・ローンの残高は、
過去20年で10億ドルから1兆ドルへと約1000倍にも膨張して、

米経済を支えてきた個人消費が
住宅価格と株の上昇を背景としていただけに、
それらが急激に収縮した現在は、

" CHANGE "と" CHANCE "のスペルの中の"G"と"C"とは、
ちょっとは似ているものの(笑)、

この一文字を変えるには厳しいプロセスが必要なようですね。

また、もうじき今年の10大ニュースも発表されますが、
こちらのほうには、トレーダーならずとも

金融危機の実体経済へ波及を加速させるトリガーとなった
「米リーマン・ブラザーズの破綻」は、
きっと入選しそうです。(苦笑)

さて、今年も2週間少々となりましたが、
2008年もほんとうにたくさんの多事争論がありましたね。

今日は、このへんで失礼いたします。 m(_ _)m


FX 心理バイアスとトレードのお話

経営不振でバンカメに身売りした米メリルリンチのCEOが、
なんと1,000万ドルのボーナスを会社に要求したそうですね。(驚)

<週はじめの一昨日8日(月)の主な出来事>

週末にブッシュ現大統領と米民主党が米自動車セクターに対して
170億ドル規模のつなぎ融資案で合意したことや、
オバマ次期米大統領が大規模なインフラ設備計画を
発表したことなどが報道されました。
日経常収支は市場予想より弱い1兆1132億円、
日貿易収支は市場予想より強い1458億円となりました。
日経平均やアジア株が堅調に推移しました。
主要通貨ペアは小幅な上下動の揉み合いとなりました。
豪財務相が「豪の景気刺激策はGDPを1%に押し上げる。」
という見通しを示しました。
日景気ウォッチャーは、現況判断が21.0、先行判断が24.7、
という景気低迷を示す結果になりました。
その後、しだいに主要通貨ペアが堅調になっていきました。
日経平均は8000円台を回復して
前週末比+411.54円で取引を終えました。

ロンドン時間では
ダウ先物が堅調であったことも背景に
欧州通貨を中心に主要各通貨ペアが上昇しました。
ECB専務理事が「今後、数ヶ月間のECB金利引き下げを排除しない」
と発言しました。
英生産者仕入価格は市場予想より弱い−3.3%、
英生産者出荷価格は市場予想とおりの−0.7%となりました。
独鉱工業生産は市場予想より弱い−2.1%となりました。
上昇していたドル円やクロス円が
しだいに軟調となって行きました。

ニューヨーク時間では、
カナダの住宅着工件数が市場予想より弱い17.2万件となりました。
NYダウが堅調に推移しました。
トリシェECB総裁が「欧経済成長のリスクは下向き。
欧需要の不振は数四半期続く見込み。」
との認識を示しました。
米メディアのトリビューンが
米連邦破産法11条の適用を申請して破綻しました。
米コンファレンスボードが
「米は09年半ばまでに失業者数が300万人を超える可能性。」
があることを発表しました。
主要通貨ペアの軟調はしばらく続きましたが、
その後反発も見せ、上下動の揉み合いとなりました。
米議会民主党が「期間7年の融資や
大統領による自動車会社の監視者の設置。」などを盛り込み、
米エネルギー省の先端技術計画から資金拠出する
米自動車セクターの支援策をまとめました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比+298.76ドルで取引を終えました。

<昨日9日(火)の主な出来事>

ブッシュ現米大統領が「自動車メーカーは重要な企業であるが、
失敗する事業に公的資金をつぎ込みたくはない。
かかわるあらゆる面を再点検すべき。」との認識を示しました。
日実質GDP(確報)は市場予想より弱い−0.5%、
日名目GDP(確報)は市場予想とおりの−0.7%、となりました。
豪NABの企業信頼感指数は−30、企業景況感指数は−17と
統計開始以来の最低の結果となりました。
日景気先行CI指数は市場予想とおりの85.0、
日景気一致指数は市場予想よりやや弱い97.6となりました。
日交錯機械受注(速報)は−62.2%となりました。
主要通貨ペアは軟調な展開となりました。
日経平均は前日比+66.82円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスの失業率が市場予想より弱い2.7%となりました。
独貿易収支は164億ユーロ、独経常収支は150億ユーロ、
という結果になりました。
欧州株は軟調に始まりました。
ダウ先物の軟調も背景に主要通貨ペアが軟調に推移しました。
英貿易収支は−77.50億ポンド、英鉱工業生産は−1.7%、
英製造業生産高は−1.4%と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
独ZEW景況感指数は市場予想より強い−45.2となりました。
独ZEW景況感現況は市場予想より弱い−64.5%となりました。
欧ZEW景況感調査は市場予想より強い−46.1となりました。
欧州株が前日比プラス圏となり堅調に転じました。
ダウ先物も一時プラス圏に転じました。

ニューヨーク時間では、
カナダBOCの政策金利が発表されて0.75%の利下げとなりました。
カナダの政策金利は1958年以降最低となる1.50%になりました。
カナダBOC声明では「さらに金融刺激は必要となる。
カナダ経済はリセッション入り。インフレは下方修正。」
などの認識を示しました。
米中古住宅販売保留は金利低下を反映したか、
市場予想より強い−0.7%となりました。
ドルストレートが反発して、
クロス円も一時反発する場面がありました。
ドル円は軟調傾向となりました。
その後、クロス円も軟調となりました。
NYダウは軟調傾向で推移しました。
米ISMが「米製造業は09年も落ち込む見込み。
米非製造業は09年にわずかに成長する見込み。
米経済の減速は09年も続く見込み。」
などの見解を発表しました。
BOEの金融政策委員が「英リセッションは長期化かつ深刻。」
との認識を示しました。
NY原油は42ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−242.85ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の今日10日(水)の主な予定>

朝8時50分に日機械受注、日国内企業物価指数、
午前9時01分に英NIESRのGDP予想、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数、
午後4時に独卸売物価指数、
午後7時にスイスZEW景況感調査(予想)、
午後9時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜10時半に加労働生産率、
深夜12時に米卸売在庫、
深夜4時に米月次財政収支、
などの経済指標が発表されます。

<明日11日(木)の主な予定>

午前9時半に豪失業率、豪新規雇用者数、豪労働参加率、
午後5時半にスイスSNB政策金利、(市場予想は0.5%の利下げ)
午後6時に欧ECB月例報告、
夜10時半に米貿易収支、米輸入物価指数、新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加貿易収支、加新築住宅価格指数、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・欧・米指標には注目です。
また、トリシェECB総裁の講演も予定されているようです。

さて、手元資金が底をつくまで数ヶ月に迫っている米GMですが、
破綻させるには米経済が弱すぎるとして、
つなぎ融資で延命させて、なんとか破産法の適用の事態は
避けようという方向で進んでいるようです。

また、棚上げとなっていた政府支援の基での
クライスラーとの合併の話もまだ燻っているようで、
合併となるとGMの9工場に加えてミシガン州からメキシコまでの
拠点の中でさらに7工場が操業停止になると予想する
アナリストもいて、7万人規模のリストラとなる可能性もあり、
米雇用情勢はさらに厳しくなりそうです。

そして、アナリストの中には
「GMの破産は許されないことかもしれないが、
その代替案はGMと納税者にとって、将来さらに悪い結果に至る
可能性もある。」と指摘する人もいて、
「前門の虎 後門の狼」の状況となっているようです。

一方、EU欧州連合では安定成長協定で規定された枠である
GDP3%以内の政府借入金を超える加盟国が増えてきて、
トリシェECB総裁は「経済が低迷しているため、
ある程度の追加的財政出動はやむなし」としなかがらも、
「打つべき手立てが全てなくなった場合は、
信頼の喪失により被る損失は、追加財政出動から得られる利益よりも
大きくなる。」と述べました。
欧州各国でも難しい舵取りが続いているようです。

そして、世界銀行が「来年09年の世界経済の実質成長率が
0.9%に低下して、世界の貿易量が前年比−2.1%と
27年ぶりにマイナスに転ずることや、
新興市場国および途上国の経済成長が来年急激に減速して、
5年間の世界的なコモディティ価格ブームは終わる。」
と発表しました。

また、オバマ次期米大統領の大型公共事業構想は
マーケットに好感されていますが、財政悪化懸念もあって、
ルービン元財務長官が「大型景気対策は必要ではあるが、
同時に中長期の(財政)健全化プランが必要。」と、
オバマ次期米大統領に助言したとのことです。(日経新聞)


さて今日は、心理バイアスとトレードのお話です。

" BEAT THE ODDS IN THE FOREX TRADING "の著者
イゴール・トシュチャコフは、

「トレードにおけるネガティブな感情とストレスの主な要因は、
 将来の相場動向に関するトレーダーの見方に基づく予測が
 当たらなかったことにある。」と指摘しています。

トレード予想の失敗は、心理的にダメージを被るといわけですが、
まぁ、あたり前といえばあたり前ですね。(笑)

そして、

「不要な感情や心理的プレッシャーを避けるためには、
 将来のトレンドに関するすべての考えを
 完全に捨てたほうが良い。
 なぜなら、その考えが予測を形成し、
 その予測が間違う可能性があるからだ。」

と述べています。

こちらの一文は、けっこう驚きも感じる言葉ですね。

予想をしなければ、予想が間違うことはなく、
不要な感情や心理的プレッシャーを受けることもない、
というわけですが、

イゴール・トシュチャコフは、予測を必要としない
ルールに基づいた機械的なシステムトレードへと論を展開します。

さて一方、裁量トレードでも、
感覚だけでトレードしているかと言えばそうではなく、

基本的なひとつのルールに従いトレードするものや、

複数のルールに基づき、いくつかの手法を
場の状況に応じて使い分けるタイプのものもありますね。

後者は、レンジ相場と判断されるときには
レンジに有効な手法を使い、
トレンド発生と判断されるときには、
トレンド・フォローの手法を使う等といった裁量トレードです。

これらのルールを持つ裁量トレードも、
場に応じて手法の使い分けなどはするものの、
相場の将来予想はしないわけで、

ルールに基づき、いわば「対応」や「反射」に近い
行動をとろうというものになります。

信号が黄色ならばジレンマとなることはありますが、(苦笑)

基本的には、赤なら止まれ、青なら進め、
のようなことを行おうというわけですね。

ただ、執行はルールの「判断」によるところとなって、
感情や思惑や予想の入り込む隙間が生じることがあります。

「トレンドがずいぶん続いているので、サインは出ているが、
 もうそろそろ反転するかもしれない。」

「含み損となっていて、ルールでは損切りだが、
 もしかすると戻るかもしれない。」

「新聞の著名なアナリストのコラムを読んだが、
 サイン通りに相場は上昇していても、きっと下げるはずだ。」

「OPECが原油減産を決定したから、資源国通貨は上げるはずだ。」

そうです。

これらは「予想」であり、「心理バイアス」となるものですね。

「あなたが知ったニュースは、あなたが最初ではない。
 恐らくほとんど最後のほうだ。」

というシニカルな言葉がありますが、(苦笑)

多くの人が知るころには、
そのニュースは既に相場に織り込まれているものです。

予想や心理バイアスが、
ときに良い結果をもたらすことはなくはありませんが、
多くのケースでルールに基づくトレードを狂わしてしまいます。

あとでチャートを見て、

「どうして俺は、あのときロングしたのだろう?
 今こうしてチャートをあらためて見れば、
 どこをどう見たって、ショートじゃないか!」

というような経験は、裁量トレーダーであれば
多くの人が経験することですが、

心理バイアスや感情は、チャートさえも歪めて見せます。

経済概況は参考として見るとはしても、
トレードの時にはフラットな気持ちで
チャートを見る必要がありそうですね。

ところで、女房を見ると…、

若い頃の結婚に至るときの決断には、
どうも私に心理バイアスが働いていたようです。(冗談)

そして現在…、
メタボはしっかり上昇トレンドとなっているような…。(爆)


FX 部分と全体のお話

オバマ次期米大統領が、1950年代以来最大のインフラ投資を行う
米経済再生計画の概要を発表しましたね。

<先週末5日(金)の主な出来事>

4日のNYクローズ後、米ブッシュ現大統領が
「自動車メーカーの再構築は長期的に有効かどうかを見極めたい」
との発言をしました。
米ポールソン財務長官が米中対話において
「人民元改革の推進や元の柔軟性が重要との認識で一致。
成長を維持する中国の対策を歓迎。
米中は保護主義と戦いドーハラウンドを支持。」
などのコメントをしました。
主要通貨ペアは米雇用統計を意識したか、小動きとなりました。
日経平均は前日比−6.73円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが一時軟調となりましたが、
その後戻す動きも見られました。
ドイツ連邦銀行が「09年の独経済成長は−0.8%、
10年の独経済成長は+1.2%」という見通しを発表しました。
欧州株は軟調に推移しました。
独製造業受注は、市場予想よりかなり弱い−6.1%となりました。
カナダの失業率は市場予想よりやや強い6.3%となりましたが、
雇用ネット変化率は市場予想より弱い−7.06万人となりました。

ニューヨーク時間では、
米雇用統計が発表されて、
失業率は市場予想より強い6.7%であったものの、
非農業部門雇用者数変化は−53.3万人と1974年12月以来となる
驚きの悪い結果となりました。
ドル円とクロス円は一時急落しましたが、
その後、自動車セクターを除き悪材料の出尽くし感もあったか
NYダウが反発していったことも背景に、反発上昇していきました。
ユーロドルは米雇用統計発表直後はドル売りに
一時急上昇したものの、その後はまた軟調となり、
終盤にかけて上昇する展開となりました。
米オバマ次期大統領が
「雇用統計は景気刺激策の必要性を示している」
との発言をしました。
米消費者信用残高は市場予想より弱い−35億ドルとなりました。
米GMが北米の3工場で約2000人の削減を行うことを発表しました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+259.18ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日8日(月)の主な予定>

朝8時50分に日経常収支、日貿易収支、
午後1時半に日企業倒産件数、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(現状・先行)、
午後6時半に英生産者仕入価格、英生産者出荷価格、
午後8時に独鉱工業生産、
夜9時半に加住宅着工件数、
などの経済指標が発表されます。
独指標には注目です。

<明日9日(火)の主な予定>

朝8時50分に日実質GDP、日名目GDP、日GDPデフレータ、
午前9時01分に英RICS住宅価格、
午前9時半に豪NAB企業信頼感指数、
午後2時に日景気先行CI指数(速報)、日景気一致CI指数(速報)、
午後3時に日工作機械受注(速報)、
午後3時15分にスイス失業率(季調済)、
午後4時に独貿易収支、独経常収支、
午後6時半に英貿易収支、英鉱工業生産、
英製造業生産高、DCLG住宅価格、
午後7時に独ZEW景況感調査、
同午後7時に欧ZEW景況感調査、
夜11時に加政策金利、(市場予想は0.5%の利下げ)、
深夜12時に米中古住宅販売保留、
などの経済指標が発表されます。
英・独・加・米の指標には注目です。

そして、今週の12月10日(水)からの主な注目材料は、

10日(水)に、米MBA住宅ローン申請件数、米卸売在庫、
米月次財政収支、

11日(木)に、豪失業率、豪新規雇用者数、スイスSNB政策金利、
トリシェECB総裁講演、米新規失業保険申請件数、
米貿易収支、米輸入物価指数、加貿易収支、

12日(金)に、NZ小売売上高指数、欧鉱工業生産、EU首脳会議声明、
米生産者物価指数、米小売売上高、
米ミシガン大学消費者信頼感(速報)、米企業在庫、

などがあります。

さて、米雇用統計は−53.3万人とサプライズの結果となりました。
年初からの11月までの雇用者数の減少は
累計で191万人に達すことになりました。
このうち65%が米リーマン・ブラザーズ破綻からの
3ヶ月間とのことで、08年の累計失業者数は200万人が
ほぼ確実なまでの状況となっているようです。

一方、複数の米メディアによりますと、米ビッグスリーに対して、
既にある環境車投資向けの融資枠250億ドルを転用する格好で、
150億ドル規模の「年明けまでのつなぎ融資」を行う方向で
話しが進んでいるとされ、とりあえず一息はつけそうな模様ですが、
その後のビッグスリーの救済策の動向はいまだ不透明感が
強いようです。

また、オバマ次期米大統領が、高速インターネット網や
学校・医療施設等の近代化や公共建物のエネルギー効率の改善などを
すすめるとして、1950年代以来最大のインフラ投資を行う
経済再生計画の概要を発表しました。

また、これにより2011年までに最低250万人の雇用創出も行うとして
来年1月に議会と協働して計画を迅速に成立させる意向とのことで
マーケットの期待も高まりそうです。

自動車メーカーが破たんに追い込まれれば
「大恐慌以降で最も深刻な景気の後退期にあるために、
紛れもない大惨事になる」との声もある一方、
ブッシュ現大統領が公的資金が存続不能な企業にあてられることに
懸念を表明しているともされ、

マーケットは、米自動車セクターの救済への動向と
オバマ次期米大統領の施策への期待に大きく揺れ動きそうです。


さて今日は、部分と全体のお話です。

全体は部分から構成されていますが、
ときに部分的に良いことが
全体では悪いこととなることもあるようですね。

1980年代に金融の自由化の波が訪れて、
当時、経営が思わしくなくなった住宅貸付組合を
救うこととなったのは、
ソロモン・ブラザーズの新企画でした。

「ローン支払い契約書を担保にして、
 新しい債券を発行して市場に売りに出す」

というもので、
その後、モーゲージ債券とも呼ばれることとなりました。

ルーウィー・ラニエーリが中心となって、
ローン支払い者の地域別の綿密な動態調査とともに
ロケット工学の確率計算モデルを使って
難しいモーゲージ債券の潜在リスクを計算して洗い出す
ことに成功して商品化することができたもので、

当時としては住宅貸付組合を救う画期的な企画でした。

「ローン支払い契約書を担保にして、
 新しい債券を発行して市場に売りに出せば、
 資金の調達ができるとともに、
 債券の買い手のリスク選好によって、
 ローン債券のリスクを分散できる」

ことになるわけでしたから、

経営不振の住宅貸付組にとって、まさに願ったり叶ったりの
デリバティブで、当時はすばらしい面のみであると誤認されても
しかたのないような金融商品であったようです。

当時は、21世紀はじめの将来に金融危機として
世界経済を震撼させるような事態の「種」となろうとは
かなりの識者でも予想できていなかったのかもしれませんね。

そして、時は移り、このモーゲージ債券が複雑に発展して、
サブプライム問題のひとつのルーツともなる
さらに様々なデリバティブが開発されていきます。

でもこれは、今だからいえることかもしれませんが、
部分的には良くても、蔓延すると
全体では致命的となることにもなる
一種の「経済の麻薬」であったのかもしれません。

「腕がナイフで切れたとしても、
 ほらね…。この薬を打つと、
 どうです? 痛みが消えるでしょう。」

「おぅ。これは凄い。血は出ていても痛みがないよ。
 なんとすばらしい薬なんだ! もっと薬をくれないか。」

「あぁ、もちろん良いですとも。
 うちにはロケット工学出身の天才達がたくさんいますから、
 もっとすてきな薬をお作りいたしましょう。」

まるで悪魔と契約を交わしたとされている17世紀の司教、
ユルバン・グランディエのようでもありますね。(苦笑)

そして、年月が流れたある日…、

「体のほとんどすべてがやせ衰えてきてしまった…。
 そして、肝臓もすい臓や骨さえもボロボロとなってきた。
 ナゼなんだ! こんなことになるとは…。」

まぁ、これは寓話風のコントですが(爆)

森林伐採による砂漠化や工業化による二酸化炭素の増大も
どうもそのようですが、その道の天才達でさえも、
その時々の部分最善までしか知恵はめぐらないようで、(苦笑)
その後の副作用的な影響の波及の全体観的な考察は、
けっこう忘れがちとなるようですね。

ところで、

トレードで見ているチャートの分足は
たとえば日足のローソク一本の範囲の右往左往(上下動)で、
大きな相場の一部分ですが、

もしかすると、分足主体のタームの短期トレードでも
全体観を忘れないために、
大きな相場の流れも見ておいたほうがよさそうですね。


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