FX ブッカー氏の気づきのお話

今日からローマでG7(財務相・中央銀行総裁会議)が始まりますね。

<一昨日11日(水)の主な出来事>

週初めに発表が予定されていたガイトナー米財務長官による
米金融安定化策が前日の10日(火)に繰り延べで発表されましたが、
不良資産買取問題で内容に具体性が欠けていたことや
規模に不満があったか、期待先行の反動もあって、
NYダウがオバマ政権発足後、
最大の下落幅で年初来最安値となったことで、
主要通貨ペアが下落したことを継いでのスタートとなりました。
東京時間では東京市場が休場で、様子見的な相場展開となました。

ロンドン時間では、
ドル円が堅調となりました。
ドルストレートは序盤で堅調な動きを見せましたが、
その後は軟調傾向となりました。
独消費者物価指数が市場予想とおりの−0.5%となりました。
英失業率(1月)は市場予想とおりの3.8%となりました。
英BOE四半期インフレ・リポートでは、
「CPIは今後2年間で0.5%の見込み。
09年初めにGDPが約4%低下する見込み。」などを発表しました。
英BOE総裁談話では「英経済は深刻な景気後退にある。
金利は量的緩和もするのでゼロとする必要はない。」
などの認識を示しました。
スイス金融大手のクレディ・スイスの08年12月通期決算では、
82億スイスフランの最終赤字となりました。

ニューヨーク時間では、
ドル円が軟調となりましたが、その他多くの主要通貨ペアは
上下動の揉み合いとなりました。
米貿易収支(12月)は市場予想より弱い−399億ドルとなりました。
カナダの新築住宅価格指数(12月)は市場予想よりは強い−0.1%、
国際商品貿易は対米輸出の落ち込みなどから
市場予想より弱い−5億カナダドルとなりました。
ガイトナー米財務長官の議会証言では
「政府による金融市場保護は役割を限定すべきだが、
早急に金融安定化策の詳細を示す必要。
今後、数週間以内に住宅対策の詳細を発表予定。」
などの認識を示しました。
シカゴ連銀総裁が「09年上期の米GDPは大幅に落ち込む見込み。
09年後半にはGDPは拡大する可能性。
失業率は2010年にかけて上昇の可能性。
数週間以内にTALF(ターム物資産担保証券貸出制度)が
開始できる可能性」との認識を示す発言をしました。
米上院で米景気対策について合意となり、
採決の準備ができことが報じられました。
米月次財政収支(1月)は
市場予想より弱い−838億ドルとなりました。
NY原油は続落して35ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+50.65ドルで取引を終えました。

<昨日12日(木)の主な出来事>

東京時間ではドル円とクロス円が上下動しながらも
軟調に推移して、ドルストレートは揉み合いとなりました。
日国内企業物価指数(1月)は
市場予想より弱い−1.0%となりました。
米議会の両院が米景気対策法案の修正案の
合意となったことが報じられました。
豪失業率(1月)は市場予想より弱い4.8%となりましたが、
豪新規雇用者数(1月)は市場予想より強い0.12万人となりました。
豪議会上院で420億豪ドル規模の景気刺激策が否決となりました。
日経平均は一昨日比−240.58円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ドルストレートなど主要通貨ペアが軟調となりました。
仏ルノーの08年決算では、純利益が5億9900万ユーロとなって、
前年の27億3400万ユーロから大きく後退することとなりました。
欧ECB月報では「09年のインフレ見通しを+0.9%、
09年GDP成長見通しを−1.7%」などが発表されました。
欧鉱工業生産(12月)は市場予想より弱い−2.6%、
欧鉱工業生産(前年比)は
過去最大の下落となる−12.0%となりました。

ニューヨーク時間では、
米小売売上高(1月)が市場予想より強い+1.0%、
米新規失業保険申請件数は
市場予想より弱い62.3万件となりました。
ドル円が上昇しました。
英フィナンシャルタイムズ紙が
「米ドルの価値が減じても中国は米国債の購入を継続。」と、
中国当局者のコメントを掲載しました。
ユーロが一時軟調となりました。
米企業在庫(12月)は市場予想より弱い−1.3%となりました。
格付け会社のムーディーズが米国と英国の格付けを
見直していることを発表しました。
トリシェECB総裁がユーロを脱退する
加盟国があるとの噂を否定しました。
終盤に主要各通貨が堅調となりました。
NY原油は34ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは終盤に反発して前日比−6.77ドルで取引を終えました。

<週末の今日13日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高(12月)、NZ小売売上高(四半期)
午後4時に独GDP速報(四半期)、
午後5時15分にスイス生産者輸入価格(1月)、
午後7時に欧GDP速報(四半期)、
夜10時半に加新車販売台数、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(2月)速報、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・欧・米の指標には注目です。
16日(月)の米祝日を控えた動向も注目されます。

さて、週初めに発表が予定されていたガイトナー米財務長官による
米金融安定化策が10日(火)に繰り延べで発表されました。
不良資産買取問題でのバッドバンク構想が
官民共同の投資基金となって、内容に具体性が欠けていたことや、
FRBによる資金供給拡大も含めますと、
最大2兆ドル規模の内容とはなりましたが、
マーケットは不満であったようで、
加えて、期待先行織り込みの反動もあって、
NYダウがオバマ政権発足後、最大の下落幅で年初来最安値となるなど
マーケットは金融安定化策に対して、
厳しい洗礼をすることとなりました。

また、16日のプレジデント・デーを法案成立の最終期限として
調整していた米景気対策のほうも、
米議会の両院で米景気対策法案の修正案の一本化が、
基本合意となったことが報じられましたが、
規模が縮小して、当初の雇用創出400万人は350万人規模となるようで
法案成立にかかわる市場の反応が注目されます。

一方、今日13日からローマで行われる
G7財務相・中央銀行総裁会議では、
「世界貿易協定の順守義務に沿う」としながらも、
米景気対策に盛り込まれることになる「バイ・アメリカン条項」が
貿易保護主義との批判の槍玉にあげられそうで、
経済保護主義に傾きつつある仏・伊など
欧州各国の対応を含めて注目されます。

また、G7では、09年は08年の10倍もの途上国向け融資が
必要となっているIMFなど国際金融機関の増資の問題や、
為替に関する協議の行くへと共に、
市場の期待感とその後の(ギャップの)動きにも注目されます。


さて今日は、ブッカー氏の気づきのお話です。

ロブ・ブッカー氏はウェスト・バージニア州の
弁護士出身のフルタイムトレーダーですが、
とても示唆にとんだ経験談を語っています。

なんで弁護士を辞めてまでトレーダーになったのか、
というお話は、さておいて(笑)

ブッカー氏は2,500ドルという、小さな資金から
トレードを始めたのだそうです。

そして、トレードを始めた最初の数日で、
ビギナーズ・ラックもあったと思いますが、
資金を10%増やすことに成功しました。

「そこで一休みするべきでした。
 すっかり舞い上がってしまっていて、
 FX界のウォーレン・バフェット気取りとなっていました。(笑)
 そして、大きな教訓を得ることになりました。」

「何が起こったのですか?」とインタビュアー。

「2週間後にストップを置かずに仕掛けて、
 72時間後に資金の90%を失いました。」

「……。」

「もとの2,500ドルまで減ったとき、
 『きっと損益ゼロで終わって、
 悪いトレードがなかったことになる』
 と自分に言い聞かせたのを覚えています。」

「……。」

「それから、資金は2,000ドルに減り、さらに1,500ドルになり…、
 そこまで減ったときには
 『もうこれ以上悪くなることはあり得ない』と放置しました。
 ええ、当然悪くなりましたが…。(苦笑)」

「今ならそういう状況でどうされますか?」(インタビュアー)

「資金を守るために全力をつくします。
 それが僕の最優先事項です。」

「……。」

「トレードを始めたとき、僕は経済的にかなり苦しい状況でした。
 そのとき事業で大成功している友人が僕の目を見ながら
 『ロブ、金儲けは難しいと思っているだろう。
  違うんだ。金儲けは簡単なんだ。守るのが難しいんだ。』
 と言いました。彼はトレードの話をしていたのではありませんが
 まさにトレードに当てはまることを言っていたのです。」

「守りのトレードをすべきだと自覚されたのですね?」

「ええ。2,500ドルをすべて失った後、11ヶ月間、
 徹底的にトレーニングしました。
 練習口座で安定的にトレードできるレベルまで上達し、
 ギャンブルでなくなるまでに11ヶ月かかりました。
 初期資金を絶対に失わないことが主な目標となりました。」

「……。」

「資金を守ることができればトレードを続けることができます。
 トレーディングは生き残りゲームですから…。」

そして、ブッカーは5年足らずで、
大口の資金を運用する大手銀行のクライアントになっています。

パンローリング社の「FXの小鬼たち」に載っているお話ですが、
一見、ネガティブな目標ながら、とても示唆に富んでいますね。

     ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

お話に出てきた世界一の富豪のウォーレンバフェット氏や
王様の親分みたいな名前の(笑) キング・ドン氏も、
同様のことをおっしゃっています。

「第一の目標は資金を守ること。第二の目標も資金を守ること。
 そして、第三の目標は、第一の目標を守ること。」

どうも、投資では積極よりも
「守」がより大切なようですね。(笑)

そういえば…、

あるベテラントレーダーがこんなことを言っていました。

「あんた達、チャートを見たら、エントリーすることばかり、
 エントリーチャンスばかり探しているのだろう?」

「???」

(そんなのあたりまえじゃないか! あと何があるって言うんだ)

「あははっ。だから負けるんだよ。」

「……?!」

「チャートを見て第一に考えるのは、
 エントリーチャンスを探すことなんかじゃない。」

「……?」

「いいかね。チャートを見て最初に考えることは、
 トレードをしていけない場面を把握することなんだよ。」

「……!」

「動きが出て判りやすい所では恐れをなして、
 良い場面を待つこともできずに、
 揉み合いや小動きばかりに手を出してちゃ、
 そりゃぁ、負けるわな。」

(イヤなことを言うオヤジだ。でもそんなところも少しは…)

うーん。

真逆なことの多いヘンダー・ランドのトレードの世界では、
もしかしたら、「守るは攻めるなり」なのかも。。。。(笑)


FX 「織り込み」のお話

週初めの今日9日(月)深夜2時にガイトナー米財務長官から
新たな金融安定化プランの概要が発表される予定で注目されますね。

<先週末6日(金)の主な出来事>

オセアニア時間から東京時間初動にかけて、
主要通貨ペアが軟調となる場面がありましたが、
東京時間では様子見的な上下動の相場展開となりました。
豪RBA四半期金融政策報告では、
経済成長とインフレの見通しを下方修正。
豪貿易は2008年終わりから2010年初めに約20%低下する可能性。」
との見解を示しました。
格付け会社のムーディーズがトヨタを格下げしました。
日景気先行CI指数速報(12月)は市場予想よりやや弱い79.8%、
日景気一致CI指数速報(12月)は
市場予想とおりの92.3%となりました。
日経平均は前日比+126.97円で8000円台を回復して引けました。

ロンドン時間では、
M&Aを材料としてポンドが上げるなど、
主要通貨ペアが初動で上げる場面がありましたが、
その後は下げる上下動の展開となりました。
スイス失業率(1月)は市場予想とおりの2.9%となりました。
英鉱工業生産(12月)は−1.7%、英製造業生産高(12月)は−2.2%と
ともに市場予想より弱い結果となり、
英生産者仕入価格(1月)は
1.5%と市場予想より強い結果となりました。
独鉱工業生産(12月)は市場予想より弱い−4.6%となりました。
カナダの失業率(1月)はここ4年で最も悪い7.2%、
カナダの雇用ネット変化率(1月)は過去最悪の−12.90万人と
ともに市場予想よりかなり悪い数字となりました。
一時カナダドルが売られました。

ニューヨーク時間では、
米失業率(1月)が1993年以来で最悪の7.6%、
米非農業部門雇用者数変化が1974年12月以来で最悪の−59.8万人と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
米ホワイトハウスが「雇用統計は経済の大幅な収縮を示す。
大胆な財政措置の必要性。
対応に失敗すると失業率は2桁になる可能性。」
との認識を示しました。
英BOEがCP買い取りプログラムを
2月13日に開始することを発表しました。
格付け会社のフィッチが米バンカメと米シティの優先株式の
格付けを引き下げました。
米雇用統計発表後、上下動しながらも
主要通貨ペアが上昇する展開となりました。
スイスSNB副総裁が「スイス経済は大きく減速する可能性。
スイスフランの上昇を懸念。スイスフラン安は歓迎。
SNBはさらに経済対策手段を有する。」
との主旨の発言をしました。
米消費者信用残高(12月)は
市場予想より弱い−66億ドルとなりました。
米ガイトナー財務長官が、金融安定化プランを
2月9日(月)に公表することを発表しました。
NY原油は40ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+217.52ドルで取引を終えました。

<週初めの今日9日(月)の主な予定>

朝8時50分に日国際収支(経常12月・貿易12月)、機械受注(12月)、
午後1時半に日企業倒産件数(1月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(1月現状判断DI・1月先行判断DI)
午後3時に日工作機械受注速報(1月)、
午後4時に独貿易収支(12月)、独経常収支(12月)、
夜10時15分に加住宅着工件数(1月)、
などの経済指標が発表されます。

この日の深夜2時にガイトナー米財務長官が
新たな金融安定化プランの概要を発表するとのことで、
また、発表後にオバマ大統領が記者会見を行う予定で、
ともに大いに注目されます。

<ゴトウ日の明日10日(火)の主な予定>

午前9時01分に英RICS住宅価格(1月)、
午前9時半に豪NAB企業信頼感指数(1月)、豪NAB企業景況感指数(1月)
午後2時に日消費者態度指数(1月)、
午後5時15分にスイス消費者物価指数(1月)、
午後5時45分から豪RBA総裁講演、
午後6時半に英商品貿易収支(12月)、
深夜12時に米卸売在庫(12月)、
などの経済指標が発表されます。
英指標と豪RBA総裁講演には注目です。

また、この日のNY時間にバーナンキ米FRB議長と
ガイトナー米財務長官の
議会証言が行われる予定で大いに注目されます。

そして、今週の2月11日(水)からの主な注目材料は、

11日(水)に、日祝日休場、クレディ・スイス決算発表、
独消費者物価指数、英失業率、英BOE四半期インフレ・リポート、
加貿易収支、米貿易収支、米月次財政収支、

12日(木)に、豪失業率、豪新規雇用者数、欧ECB月例報告、
欧鉱工業生産、トリシェECB総裁講演、米小売売上高、
米新規失業保険申請件数、米企業在庫、

13日(金)に、NZ小売売上高指数、独GDP第4四半期速報、
欧GDP第4四半期速報、ミシガン大学消費者信頼感指数速報、
G7財務相・中央銀行総裁会議開始、
16日の米祝日を控えた動向(米債券市場短縮取引)

などがあります。

さて、先週末の米雇用統計では、米失業率(1月)が1993年以来で
最悪となる7.6%、米非農業部門雇用者数変化が1974年12月以来で
最悪の−59.8万人と、米自動車産業などの大幅なリストラなどにより
実体経済の状況を繁栄して悪い結果となりましたが、
ホワイトハウスが大胆な財政措置を講ずる必要を宣言したことや、
米ガイトナー財務長官が、新たな金融安定化プランを日本時間の
2月9日深夜2時に公表することを発表したことなどもあって、
期待感からか主要通貨ペアは反発する展開となりました。

期待感による先織り込みの展開もあったようですが、
さらに相場が上昇する可能性とともに、
場合によっては一時の頂点とみる短期筋の「事実売り」の
仕掛けの可能性を指摘する声もあるようで、
9日(月)深夜2時のガイトナー米財務長官による
新たな金融安定化プラン発表前後の相場動向が注目されます。

そして、米オバマ新大統領は、ボルカー元FRB議長をトップとする
経済再生諮問会議のメンバーにGEのイメルト会長や
ハーバード大学教授や元米証券取引委員会(SEC)の委員長を加え、
米経済建て直しに積極的ですが、
オバマ米大統領の最大の課題である米景気対策法案では、
16日のプレジデント・デーを法案成立の最終期限として
調整に努めているものの米共和党からは規模縮小案なども提出され、
今後の動向が注目されます。

また、今週は市場の注目度の高い経済指標の発表が相次ぐとともに、
週末にはG7財務相・中央銀行総裁会議が開催されるとあって、
相場が大きく動く可能性もありそうで、
イベント前の思惑の動向も含めて注目の一週間となりそうです。


さて今日は、「織り込み」のお話です。

相場ではよく「織り込み済み」などということが言われますね。

価格に影響のある事象が
既に先に相場に反映されてしまっていることを
「織り込み済み」などと言うわけですが、

ニュースなどにより、市場予想が現実化しても、
マーケットの織り込みの範囲であれば、
「さっぱり相場が動かない」なんてことが
相場では日常的に起こっています。

身近な例では前日のNYダウが上昇すると、
かなりの確率で翌日に日経平均も上昇するものですが、

日経平均が上昇という事実があっても
為替市場でリスク選好動意がもっと進むかと思いきや、
前日のNY時間に織り込まれた範囲であれば、
「そんなのもうとっくに織り込み済みさ。」というわけで、(笑)
さっぱり東京時間に為替相場が動かないこともありますね。

相場は現実と期待に揺れながらも、
常に未来を織り込もうとして動いているわけです。

ですので、現在の経済状況とレートは
ある程度は乖離していることがあって、

ときに実体経済が悪くとも期待感先行で上昇したり、
ときに実体経済の悪さに注目が集まり現実に目覚めたり、
未来への思惑や期待と実態経済との綱引きが相場を形成するようで、

ファンダメンタルズ的な事実とともに、
相場が未来を先んじて織り込もうとすることや
思惑や期待を含めた市場心理的動きも加えて見ないと、

「なんと不可解な。相場は間違っている。」

ということになってしまいます。(笑)

価格こそが相場の真実ですが、

もしかしますと、相場は実態経済に対して
常にある程度は間違っているのかもしれませんね。

なのでファンダメンタルズ的に大きな変動がなくても、
調整が起こるのかもしれません。(謎)

また、" Sell(Buy) the Rumor,Buy(Sell) the Fact. "

と呼ばれることも、相場が先織り込みをすることを象徴していて、

噂(思惑)で買い(売り)、要因(事実)が明らかとなった時に手仕舞う、
という短期筋の動きとなることがあるようです。

良いニュースが発表されたのに、ちょっと上昇した後に、
ぐんぐん下落するなんてこともよくあるわけですね。

単純な事実関係だけでいくと、良いニュースなのに、
「相場が下落した」という不可解なこととなるわけですが、

その裏には、「良い」という織り込みが既に以前に進んでいたわけで
「ニュース・リバーサル」などと呼ばれているようです。

さて、9日(月)深夜2時にガイトナー米財務長官によって
新たな金融安定化プランが発表されますが、如何なりますか。

でも、その後にはG7があって…、
またその後には、米景気対策法案が可決されるかも知れないし…。

市場の思惑を推し量るのはとてもたいへんなことです。(苦笑)

ならば…、

「なんだかんだと予想せずに、ただ相場の動きに柔軟についていく」

のが良いのかも。。。(笑)


<お知らせ>2月11日(水)祝日のブログの更新はお休みいたします。



FX チャート・ポイントのお話

北の街、札幌では「第60回さっぽろ雪まつり」が始まりました。^^
さて、週末の今日は注目の米雇用統計の発表ですね。

<一昨日4日(水)の主な出来事>

オセアニア時間時は主要通貨ペアが軟調傾向となりましたが、
東京時間では上下動しながらも堅調傾向で推移しました。
オバマ米大統領が「景気対策法案には銀行システムの修復を
盛り込むべき。また、景気対策法案のバイアメリカン条項を
再検討すべき。貿易戦争の引き金となりかねない条項の削除を望む」
との主旨の発言をしました。
英ネーションワイド消費者信頼感は
市場予想より弱い40となりました。
豪住宅建設許可(12月)は市場予想よりかなり弱い−2.9%、
豪小売売上高は市場予想より強い3.8%となりました。
日経平均は前日比+213.43円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
前半に主要通貨ペアが軟調となりました。
独PMIサービス業(1月)は市場予想よりやや弱い45.2となりました。
欧PMIサービス業(1月)は市場予想よりやや弱い42.2となりました。
英PMIサービス業(1月)は市場予想より強い42.5となりました。
欧小売売上高(12月)は市場予想より強い0.0%となりましたが、
前回値が大きく下方修正されました。
米チャレンジャー人員削減数(1月)は前年比で222.4%となりました。

ニューヨーク時間では、
前半に主要通貨ペアが反発しました。
米ADP雇用統計(1月)は市場予想よりは強い−52.2万人となりました。
米ISM非製造業景況指数(1月)は市場予想より強い42.9となりました。
ニューヨーク後半は主要通貨ペアが軟調傾向となっていきました。
英国立経済社会研究所が「利下げだけでは英経済立て直しに不充分」
との見解を示しました。
バンク・オブ・アメリカ株が急落して
一時18年ぶりの安値をつけました。
米タイムワーナーの四半期決算では
160億3200万ドルの赤字となりました。
NY原油は40ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−121.70ドルで取引を終えました。

<昨日5日(木)の主な出来事>

様子見的な上下動の揉み合い相場となりました。
NZ四半期失業率は市場予想とおりの4.6%となりました。
水野日銀審議委員が「世界経済の低迷は09年前半の観測。
最悪は2010年まで底打ちしない可能性も。
日銀は財政政策を含む政策対応や、異例の政策対応も必要。」
との認識を示しました。
日経平均は前日比−89.29円で
8000円台を割り込んで取引を終えました。

ロンドン時間では、
英欧の政策金利の発表やトリシェECB総裁記者会見のイベントを
意識したか、上下動の揉み合い相場がしばらく続きました。
谷垣元財務相が「急激な円高や為替変動は好ましくない。
1ドル90円程度は実勢から大きくかけ離れている。
追加景気対策は必要あれば行うべき。」
と円高に不快感を表明しました。
ポンドなど主要通貨ペアが堅調に推移しました。
独銀の2008年12月期通期決算では、
最終損益が初の赤字となる−38億3500万ユーロとなりました。
独製造業受注(12月)は市場予想より弱い−6.9%となりました。
英BOEが政策金利を大方の市場予想とおり0.50%引き下げ、
政策金利を1.00%ととました。
英BOE声明では「世界経済は深刻な下落局面。
インフレが目標を下回る見通しと判断して利下げを決断。」
との見解を示しました。
欧ECB政策金利は市場の大方の予想とおり
2.00%で据え置きとなりました。

ニューヨーク時間では、
上昇傾向にあった主要通貨ペアに調整の動きが見られました。
米非農業部門労働生産性(四半期)は市場予想より強い3.2%、
米新規失業保険申請件数はここ26年で最悪の62.6万件となりました。
カナダの住宅建設許可(12月)は
市場予想よりは強い−3.9%となりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「最新データはさらなる景気の落ち込みを示唆。
ECBはインフレを2%に近づける。
景気刺激策が景気の落ち込みを緩和。
長期的な構造改革が必要。2.00%の政策金利は最低水準ではないが、
ゼロ金利政策は適切ではない。非伝統的政策をとることは可能。
ECBは3月に新たな見通しを示す。
3月の利下げの可能性は排除しない。
市場による3月の金融会合での
0.50%の利下げ観測はおそらく正しい。
貿易保護主義は重要な脅威。
バッドバンクを含めた追加措置は必要となる可能性。」
などを主旨とする発言をしました。
米製造業受注指数(12月)は市場予想より弱い−3.9%となりました。
カナダのIvey購買部協会指数(1月)は
市場予想より弱い36.1となりました。
NY後半からは、米財務会計基準審議会が時価会計ルールを
変更するという観測がマーケットに流れ、
ドル円やクロス円が急伸する展開となりました。
WTOやIFOやOECDや世銀などが
「グローバルな協調行動が必要。各国は保護貿易主義に抵抗すべき」
などの共同声明を出しました。
スイスSNB副総裁が「SNBは必要な場合は新たな金融政策手段をとる」
とコメントしました。
米セントルイス連連銀総裁が
「第2四半期までマイナス成長の可能性。
08年第4四半期GDPは下降修正される可能性。
実質的ゼロ金利政策は予見できる将来まで継続。
インフレは下振れリスク。CPIがマイナスに転ずる可能性。」
との認識を示しました。
カナダ財務相が「加雇用統計は残念な結果となる可能性。」
との主旨の発言をしました。
終盤は主要通貨ペアに調整の動きがみられました。
NY原油は40ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+106.41ドルで取引を終えました。

<週末の今日6日(金)の主な予定>

ウェリントン市場は休み。
午前9時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後2時に日景気先行CI指数(速報 12月)、日景気一致CI指数、
午後3時45分にスイス失業率(1月)、
午後6時半に生産者物価指数(1月)、英鉱工業生産(12月)、
午後8時に独鉱工業生産(12月)、
夜9時に加失業率(1月)、加雇用ネット変化率(1月)、
夜10時半に米失業率(1月)、米非農業部門雇用者数変化(1月)、
明け方5時に米消費者信用残高(12月)、
などの経済指標が発表されます。
今日の指標は米雇用統計を中心にそれぞれ注目です。

さて、報道によりますと1月の新車販売台数で
米国は27年ぶりの低水準となって、世界最大の自動車販売市場の
米国が中国に抜かれることとなったとのことで、
年間販売台数でも今後「米中逆転」となる可能性があるそうです。

そして、1月の米新車市場が「悲観シナリオ」より
さらに悪く想定以上に落ち込んだことで、米ビッグスリーの
経営再建計画はよりいっそう厳しい事態となってきているようです。

また、期待高まる米オバマ政権ですが、
ガイトナー氏に続きダシュル氏の厚生長官指名でも
またもや納税漏れ問題となって、
急遽、厚生長官指名についてはダシュル氏の指名を取りやめるなど、
騒動となっているようです。

そして、景気対策法案のバイアメリカン条項削除法案も
米上院で付帯条項付きながらも否決されて、景気対策法案に対して
米共和党からは修正案も提出され、追加提案なども相次ぎ、
早期成立を目指すオバマ大統領も気苦労が絶えないようです。

一方、英BOEは政策金利を0.50%引き下げ
政策金利を過去最低となる1.00%としました。
これで5ヵ月連続の政策金利引き下げとなりました。
今後は英政府による金融機関の不良資産の買取が
どうなるかが注目されそうです。

また、欧ECBは2月金融政策会合では
政策金利を2.00%で据え置きとしましたが、
トリシェECB総裁は、記者会見で
今後のゼロ金利政策は否定しながらも、
次の3月会合で0.50%の利下げをすることをほのめかしました。
経済見通しなど談話内容は総じて前回よりも
弱い内容であったようです。

さて、昨日はNY時間に米財務会計基準審議会が
時価会計ルールを変更するという観測がマーケットに流れ
相場が動いたようですが、今日は注目の米雇用統計の発表で、
昨日に続き相場が大きく動く可能性もありそうです。
オバマ米大統領からは「雇用統計は暗い内容となるだろう。
行動を起こさなければ事態は悪化する。」との
コメントがあったそうです。


さて今日は、チャート・ポイントのお話です。

チャート・ポイントと一口に言っても
いろいろありますね。

代表的な前回高値(安値)の
レジスタンスやサポートもありますし、

歴史的な高値や安値、
トレンドラインやネックライン、
バンドやチャネルの上限や下限、
フェボナッチやピボットのポイントや、
ブル領域とベア領域を分かつ移動平均線なども、

チャート・ポイントと言えそうです。

いろいろな考え方や流儀があって、
チャート・ポイントもたくさんあるようですが、(笑)

抵抗線となることや、

逆にこのポイントを抜けると、
ブレークとなってレートの逸脱的動きが加速して行く
ことなどがパターン的に知られています。

まぁ、実際のトレードでは、
これらのポイントの近くにストップが置かれることが
多いことを利用して、力技でストップをつけに行く、
ビッグ・プレーヤーのストップ狩りの仕掛けなどもあり、

ちょいとチャート・ポイントを超えたあたりで、
またレートが戻ってきてしまう、
ダマシも少なくはありませんが、(苦笑)

チャート・ポイントは、
「戻るか、抜けるか」の注目ポイントとはなりそうです。

チャートポイントが強固であるうちは
逆張りオペレーションが有効な場合が多いようで、

また、ブレークされるとブレークしたほうへ
ついていくのが良い場合があります。

ブレークと言えば、昔から言われている
「保ち合い離れにつけ」なども、
1つのパターンを言い表したものかもしれませんね。

さて、チャートの「境界」ともいえるチャート・ポイントですが、
レートがこのポイントに近づくと、

「このポイントは守られるだろうか、
 それとも、破られるだろうか?」

ということがとても気になるものですが、

これに対して、多くの著名なトレーダーは口を合わせるように
よくこのようなことをいいます。

「チャート・ポイントは破られるまでは抵抗として機能する。
 しかし、守られるか、破られるか、は誰にもわからない。
 その答えは相場自体が教えてくれる。」

なんか、守られるときは守られる、破られるときは破られる、
と言われているようで、煙に巻かれる感じもして、(苦笑)

「じゃぁ、結局、何も判らないじゃないか!」

と駄々をこねてみたくなりますが、(笑)

この言葉の意味は、

「チャート・ポイントでは反転の可能性は高いが、
 思惑の予見はしてはいけない。
 チャート・ポイントでの相場自体の動きを見極めよ。」

ということになるのかもしれませんね。

「相場自体が、その回答を示してくれる」ということのようです。

また、古くから、

「相場の流れを重視することが大切で、
 相場には素直に従い乗ったほうが良い、
 売り買いどちらかは相場に聞くことである」

として、

「相場のことは相場に聞け」などと言いますが、

「思惑によらず」と言う点は共通しているようで、
どうもチャート・ポイントでも例外ではないようですね。


FX ウィリアムの教えのお話

米議会が総額8870億ドルの景気対策法案に盛り込んだ
「バイ・アメリカン条項」は、「保護主義だ」と米国の内外から
批判を浴びているようですね。

<一昨日2日(月)の主な出来事>

主要通貨ペアが軟調なスタートとなりました。
格付け会社のムーディーズが
英金融のバークレイズを格下げしました。
ポンドが軟調に推移しました。
豪首相が豪の財政収支が一時的に赤字となると発言しました。
日自動車販売台数(1月)は前年比で−27.9%となりました。
日経平均は前週末比−120.07円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
序盤ではドル円とクロス円を中心に主要通貨ペアが下落しました。
その後、主要通貨ペアが反発する展開となりました。
独PMI製造業(1月)は市場予想とおりの32.0となりました。
欧PMI製造業(1月)はほぼ市場予想とおりの34.4となりました。
英PMI製造業(1月)は市場予想より強い35.8となりました。
オバマ米大統領が米財務長官に金融機関指針の策定を要請しました。

ニューヨーク時間では、
前半では主要通貨ペアが堅調に推移しましたが、
後半では軟調傾向の揉み合いの展開となりました。
米個人所得(12月)は市場予想よりは強い−0.2%、
米個人支出(12月)は市場予想より弱い−1.0%、
米PCEデフレータ(12月)は市場予想より弱い0.6%となりました。
米ISM製造業景況指数(1月)は市場予想より強い35.6、
米建設支出は市場予想より弱い−1.4となりました。
アルムニア欧州委員が
「英国と北欧諸国が将来ユーロに加わる可能性。
いかなる加盟国もユーロを離脱することない。」
との主旨の発言をしました。
NY原油は40ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは8000ドル台を割り込んで、
前週末比−64.03ドルで取引を終えました。

<昨日3日(火)の主な出来事>

東京時間前半では主要通貨ペアが堅調な展開となりましたが、
午後からは軟調傾向の揉み合いとなりました。
豪貿易収支(12月)は市場予想より弱い5.89億豪ドルとなりました。
豪政府が420億豪ドル規模の追加景気対策とともに、
08-09年度の財政収支の225億豪ドルの赤字見通しを発表しました。
日銀が購入総額1兆円規模で、
銀行保有株を買い取ることを発表しました。
ドル円とクロス円が一時急伸しました。
豪RBAが政策金利を1.00%引き下げ3.25%としました。
日経平均は一時堅調であったものの午後に値を下げ、
前日比−48.47円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが上下動の揉み合いとなりました。
独小売売上高指数(12月)は
市場予想よりかなり弱い−0.2%となりました。
スイス貿易収支(12月)は
2.2億スイスフランと弱い結果となりました。
欧生産者物価指数(12月)は市場予想より弱い−1.3%となりました。

ニューヨーク時間では、
ドルが売られユーロドルなど
ドルストレートが堅調な展開となりました。
ドル円は軟調となりましたが、クロス円が堅調に推移しました。
米中古住宅販売保留(12月)は市場予想より強い6.3%となりました。
その後、ドル円が反発をみせました。
英財務相が「英の政策目標はインフレで、通貨ではない。
世界経済は1930年以降で最悪の下落。」
との認識を示す発言をしました。
豪の財務相が「豪個人消費は強まった。」と発言しました。
NY原油は41ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+141.53ドルで
8000ドル台を回復して取引を終えました。

<今日4日(水)の主な予定>

午前9時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(1月)、
午前9時半に豪小売売上高動向(12月)、豪住宅建設許可件数(12月)
午後5時55分に独サービス業(1月)、
午後6時に欧PMIサービス業(1月)、
午後6時半に英PMIサービス業(1月)、
午後7時に欧小売売上高(12月)、
午後9時半に米チャレンジャー人員削減数(1月)、
夜10時15分に米ADP雇用統計(1月)、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(総合 1月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。
シスコシステムズなどの決算も注目されます。

<ゴトウ日の明日5日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ失業率(四半期)、NZ労働参加率(四半期)、
午後8時に独製造業受注(12月)、
夜9時に英BOE政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
夜9時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜10時半にトリシェECB総裁記者会見、
同夜10時半に米非農業部門生産性(四半期)、米新規失業保険申請件数
同夜10時半に加住宅建設許可(12月)、
深夜12時に米製造業受注指数(12月)、
同深夜12時に加Ivey購買部協会指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・欧・米の指標とトリシェECB総裁記者会見には注目です。

さて、報道によりますと米系シンクタンク調べで、
アラブ首長国連邦(UAE)のファンドだけで、
08年に1250億ドル(11兆円以上)も失ったとのことで、
原油高騰時には羽振りのよかった湾岸産油国全体で
資産残高が15-30%も減少したとの見方が強まっているそうです。

また、ユーロ圏各国では、1月に格付け会社のS&Pが
スペインの長期債務およびポルトガルやギリシャの
格付けを引き下げ、アイルランドの格付け見通しを
ネガティブにするなど、相場はある程度織り込みながらも、
経済格差がユーロの不安定要素となると指摘する声もあるようです。
ギリシャでは公的債務額がGDPの90%水準にまで
達しているとのことです。

一方、報道によりますと日米欧など15の主要国の中銀は、
金融不安の深まりでドル金利が高止まりしていることから、
世界的なドル調達難に対応して昨年秋から実施している
FRBからドルを借りてドル資金供給をすることを
本年10月末まで延長すると発表しました。
いまだ厳しい金融情勢が覗えるようです。

さて、明日5日(木)は英BOEと欧ECBの政策金利の発表と、
トリシェECB総裁の記者会見が行われますが注目されますね。


さて今日は、ウィリアムの教えのお話です。

ウィリアムとは、有名なラリー・ウィリアムズ氏のことでは
ありません。J・ウエルズ・ワイルダー・ジュニアが
教えを受けたと言うウィリアムのことです。
ファーストネームはわかりません。

ワイルダーは、このウィリアムの教えを
「生涯忘れることのできないレッスン」とその著書で述べています。

ある日の午後…、

S&P500は意味のない上下動を繰り返していました。

その後、マーケットは揉み合いの揺りかごから転げ落ちるように
下落して、5分間に50ポイントも下げる展開となりました。

そのときウィリアムは30枚のショートポジションを持ちました。

次の5分でS&P500はさらに50ポイント下げたので、
ウィリアムはショートポジションを30枚追加して、
60枚のショートを持っていました。

そして、マーケットは真空地帯に入ったか、
さらに100ポイント下落して、
ようやく多少の戻しが入るようになり、
そこでウィリアムはポジションを閉じました。

物語はここから始まります…。

「ウィリアム。マーケットがかなり下げたね。
 価格はかなり割安となったと思うが、
 ここからはさすがに買い場探しだろうね。」

と、ワイルダーが相談するように尋ねると、
ウィリアムは少し怒り顔になって
ワイルダーに向かってこう叫びました。

「気でも狂ったのかね!」

「えっ?、なんのことですか。」

言葉の意味を理解できずに困惑するワイルダー。

「気が狂っているんじゃないのか、と言っているんだ。
 わずか数分で200ポイント下げたと言うのに、
 君はここで買おうというのか。」

「じゃぁ、ウィリアム。どうするつもりなんです?」

「すくなくとも僕はここで買おうとは思わないよ。
 もちろん、売りだ。」

「でも…、もうここまで下げているじゃないですか。」

「そうだよ、ワイルダー。ここが大切なポイントなんだ…。」

と、ウィリアムが言い終わるか終わらないかのうちに
マーケットは底を割り、音を立てるように下落していきました。

ウィリアムはわずかの間に60枚の売りを作りました。

マーケットには買い持ちの人たちの投げが入り、
さらに150ポイント下落して、ようやく戻しが入ってきたとき、
ウィリアムスはショートポジションを利食いしたのでした。

わずか30分ほどの間に5万ドルを稼いだのです。

あっけにとられるワイルダー。

「ウィリアム。バカな質問をさせてください。
 どこまで下げれば買う気になるのですか?」

この質問に、信じられないという顔つきでウィリアムが言いました。

「マーケットが底を割って下げているときに、
 なぜ買う必要があるんだ!」

「でも、こんなに割安になったじゃないですか。
 30分前に比べて350ポイントも安いじゃないですか。
 絶好の買い場かもしれないじゃないですか。」
 
「いいか、ワイルダー。高いとか安いとかいう概念は捨てるんだ。
 それはスクリーンに映し出されている単なる数字だよ。」

「じゃぁ、ウィリアム。
 どこまで下げたら買っても良いと思うんですか。」

なんとか知りたいと、執拗に食い下がるワイルダー。

そして…、

ウィリアムがおもむろに口を開くと
驚くべきことを語り始めました。

「価格が下げ続けるなら、私はゼロになるまで売り続けるよ。」
 そして、
 価格が上昇し続けるなら、月に達するまで買い続けるさ…。」

ワイルダーはこの言葉を、その著書の中で
生涯忘れないレッスンと述懐しています。

うーん。

まぁ、レンジ相場もあるわけですし、
下落相場も上昇相場も永続することもないわけですが、

「トレンドが(明確に)変わらない限りトレンドを追い続ける」

ということを心深く学んだということなのでしょうね。

それにしても、ウィリアムは凄いことを言うものです。
いったいウィリアムとは何者なのでしょう。。。(謎)


(参考: パンローリング 「ワイルダーのアダムセオリー」)


FX アダム・セオリーのエピソード

もう「福は内、鬼は外」の2月になりましたね。
沖縄県では桜祭りがはじまっているそうです。 (^-^)

<先週末1月30日(金)の主な出来事>

東京時間では主要通貨ペアが軟調な展開となりました。
NZの住宅建設許可(12月)は統計開始以来最低の−6.0%となりました。
豪コンファレンスボード景気先行指数(11月)は−1.0%となりました。
日失業率は市場予想より弱い4.4%となりました。
日全国消費者物価指数(12月)は市場予想とおりの0.4%となりました。
日鉱工業生産(12月)速報は市場予想より弱い−9.6%となりました。
RBNZ総裁が「追加利下げの余地がある。」と発言しました。
日自動車生産(12月)は前年比で−25.2%となりました。
日住宅着工戸数(12月)は市場予想よりは強い−5.8%となりました。
日経平均は前日比−257.19円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ドル円やポンドなどが上下動しなかせらも反発しました。
豪ドルやユーロの軟調が続きました。
英消費者信用残高(12月)は市場予想より弱い3億ポンドとなりました。
欧失業率(12月)は8.0%、欧消費者物価指数速報(1月)は1.1%と
ともに市場予想より弱い結果となりました。
格付け会社のムーディーズがアイルランドの
ソブリン格付け見通しをネガティブとしました。
欧州株価が軟調に推移しました。

ニューヨーク時間では、
米GDP四半期速報が1982年以来最悪で2期連続のマイナスながら、
市場予想よりは強い−3.8%となりました。
米個人消費四半期速報は市場予想とおりの−3.5%となりました。
ドル円が上下動しながらも上昇しました。
ポンドが堅調に推移しました。
ユーロが軟調に推移しました。
カナダのGDP(11月)は市場予想より弱い−0.7%となりました。
スイスの財務相が「輸出依存の高いスイスにとって、
スイスフランの水準は懸念。スイス政府はスイスフラン売りが
必要なときにスイス中銀を支援する。」と発言しました。
スイスフランが軟調となりました。
米シカゴ購買部協会景気指数(1月)は市場予想より弱い
33.3となり、雇用指数も34.8と悪化しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報は
市場予想よりやや弱い61.2となりました。
スイス財務相が翻って「為替介入までは必要なし」と発言しました。
CNBCがバッドバンク設立が難航しているとの観測報道をしました。
NY原油は41ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは辛うじて8000ドルの大台は終値で割り込まなかったものの、
前日比−148.15ドルで取引を終えました。

<月初で週はじめの今日2月2日(月)の主な予定>

午前9時半に豪住宅価格指数(四半期)、
午後2時に日自動車販売台数(1月)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(1月)、
午後5時55分に独PMI製造業(1月)、
午後6時に欧PMI製造業(1月)、
午後6時半に英PMI製造業(1月)
夜10時半に米個人所得(12月)、米個人支出(12月)、
米PCEデフレータ(12月)
深夜12時に米ISM製造業景況指数(1月)、米建設支出(12月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・米の指標には注目です。
また、サンディスクなどの決算も注目されます。

<明日3日(火)の主な予定>

午前9時半に豪貿易収支(12月)、
昼12時半に豪RBA政策金利、(市場予想は0.50%〜1.00%の利下げ)
午後4時に独小売売上高指数(12月)、
午後4時15分にスイス貿易収支(12月)、
午後6時半に英PMI建設業(1月)
午後7時に欧生産者物価指数(12月)、
深夜12時に米中古住宅販売保留(12月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(独・欧)・米の指標には注目です。
また、ディズニーやモトローラなどの決算も注目されます。

そして、今週の2月4日(水)からの主な注目材料は、

4日(水)に、豪小売売上高、豪住宅建設許可、欧小売売上高、
米ADP雇用統計、米ISM非製造業景況指数、
シスコシステムズやタイムワーナーなどの決算、

5日(木)に、NZ失業率(4Q)、独銀決算、独製造業受注、
英BOE政策金利、欧ECB政策金利、トリシェECB総裁記者会見、
加住宅着工件数、米非農業部門労働生産性(4Q)、
米新規失業保険申請件数、加Ivey購買部協会指数、米製造業受注指数

6日(金)に、ウェリントン休場、スイス失業率、英鉱工業生産、
英製造業生産高、英生産者物価指数、独鉱工業生産、
加失業率、加雇用ネット変化率、米失業率、
米非農業部門雇用者数変化、米消費者信用残高、

などがあります。

さて、ユーロ圏の失業率が8.0%となりました。
また一方、米のGDP四半期速報も市場予想よりは良かったものの、
7-9月期に続き2期連続のマイナスで、
年間算の季調済で3.8%の減少となって、個人消費も悪く、
米国の景気後退は、戦後最長となる可能性が高くなって、
一部では世界経済のけん引役から後退したとの声も
上がっているようです。

そして、米政府は今週にも米銀安定化に向けた施策を
発表するようですが、CNBCの報道によりますと、
不良資産を買い取るバッドバンク構想での話し合いが難航している
とのことで、今後の展開が注目されます。

また、今週は5日の英欧の政策金利の発表と
トリシェECB総裁の記者会見と週末には米雇用統計のイベントを控え
相場が大きく動く可能性もあり、注目の一週間となりそうです。


さて今日は、アダム・セオリーのエピソードです。

RSIやパラボリックなどのテクニカル指標の
開発者として知られるJ・ウエルズ・ワイルダー・ジュニアが、
ジム・スローマンから100万ドル! で買ったといわれる
有名なアダム・セオリーですが、

そのアダム・セオリーを解説したワイルダーの著作の中の
第3章に載っているエピソードです。

実話とされていますが、ロバートという仮名で
お話が進められます。

短編の戯曲風にアレンジして、(笑)
そのエッセンスをお伝えしたいと思います。

シカゴ商品取引所の場外トレーダーであったジム・スローマンが
毎週巨額の利益を上げているロバートに出会って、

トレーダー同士であれば、話が弾むもので、
「どのようにトレードしているか」と、

スローマンもロバートもトレードしていたS&P500の
その日の動きについて、

スローマンがロバートに尋ねました。

そうすると信じられないような唖然とする回答が返ってきました。

「(相場が)今日どう動くかなんて分らないよ…。スローマン。」

「それは…、私には答えたくないという意味かい?」

「そうじゃないよ。スローマン。本当のことを言っているんだ。
 今日マーケットがどう動くかなんて、分らないさ。」

言葉の真意が解らず唖然とするスローマン。

「だってロバート。あなたはシカゴでもっとも成功している
 トレーダーのひとりじゃないですか。
 それでも今日の相場がどう動くかまったく分らないと
 言うのかい?」

「でも、ほんとうにそうなんだ…。分らない。」

たたみ掛けて質問するスローマン。

「じゃぁ…。何を基準にトレードしているだい?」

「うん。でも話しても、きっと君は信じてくれないだろうね。」

「そ、そうかもしれないが…、
 私を試すと思って話してくれないかな。」

そして、シカゴのベストとレーダーのひとりのロバートは、
スローマンをじっと見やってしゃべり始めました。

「いいだろう。じつはね…。」

「……。」

「こういうことなんだよ。」


果たして、
ロバートの語ったこととは、驚くべきことでした。

「もしもマーケットが上昇すれば買う。
 そしてもっと上昇すれば、もっと買う。
 さらに上げればさらに買う。」

「……?!」

「もしもマーケットが下落すれば売る。
 そしてもっと下落すれば、もっと売る。
 さらに下げればさらに売る。」

「……?!」

ばかげている話にも聞こえ、困惑するスローマン。

「じゃぁ、ロバート。
 買ったとたんに下げたらどうするんだい?」

「あぁ、もちろん下げたら売るだけさ。
 ただ、断っておくけど、上げ下げはっきりしないときは
 僕は決して相場には手出しはしないよ。」

「……!」

「いいかいスローマン。
 マーケットはこっちに動くはずだなんて思っても、
 思いとおりには動かないものなんだ。」

「……!!」

「君は相場が予測のゲームと思っているかもしれないけれど、
 僕は相場観や予測ではトレードしないんだ。
 マーケットに身を任せているだけなんだよ…。
 ただ、それだけさ。」


予測はせずに、ただマーケットに身を任せているだけ―。
トレードとはマーケットに身を任せること―。

このエピソードがあのアダム・セオリーの
ルーツとなっているそうです。

このようなお話に接しますと、

「ふん。こんなのただの物語さ。
 どだいこんな単純なことで勝てるわけがないがないじゃないか。
 こんなんで相場に勝てたら、誰も苦労していないぜ。」

と思うものですが、(笑)

「じゃぁ、相場にほんとうに身を任せたことがあるのか?」

と問われれば、マーケットに身を任せたことのある人は
とても少ないようで、

こんな疑念もただの根拠なき思惑である場合もあるようです。

ロバートに言わせれば、下げているのに買い持ちしているなんて
ばかげたことのようで、(苦笑)

「下手」に予測したり思惑したりするから、
トレードに負けてしまうのかもしれませんね。

もしかしますと、相場の真理はとても単純なのかもしれません。

なんとも興味深いアダム・セオリーのエピソードですね。 (^-^)


(参考: パンローリング 「ワイルダーのアダムセオリー」)


FX 経済学の教授とアナリストのお話

今日は注目の米GDP四半期速報値の発表がありますね。

<一昨日28日(水)の主な出来事>

ドル円は揉み合いが続きましたが、
その他の主要通貨ペアは上下動しながらも上昇傾向となりました。
豪Westpac先行指数(11月)は−1.0%となりました。
豪消費者物価指数(四半期)は
市場予想よりは強い−0.3%となりました。
豪財務相が「豪インフレは低下。
財政と金融政策の余地が残っている。」
と今後の利下げを示唆する発言をしました。
日経平均は前日比+45.22円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GFK消費者信頼感調査が市場予想より強い2.2となりました。
OECDの事務局長が「ポンドの弱さは英経済にとって良い影響。
欧ECBと英BOEにはさらに利下げの余地がある。」
との主旨の認識を示しました。
この時間、主要通貨ペアが上下動しながらも堅調に推移しました。
スイスKOF選好指数(1月)は市場予想より弱い−0.87となりました。
IMFの専務理事が「ユーロ圏ではいっそうの経済政策の協調が必要。
銀行の一時国有化も検討すべき。」との認識を示しました。
ECBの専務理事が「インフレを抑制後にECBには利下げの余地がある」
との発言をしました。

ニューヨーク時間では、
IMFが09年の世界経済成長を
+2.2%から+0.5%に下方修正しました。
また、09年の米経済は−1.6%、09年の欧経済は−2.0%、
との見通しを発表しました。
独消費者物価指数速報(1月)は
市場予想より弱い−0.5%となりました。
トリシェECB総裁が「極端な低金利は不都合が生じる。
利下げ幅には言及しない。3月の金融政策会合が重要となる。」
との認識を示しました。
米FOMCでは政策金利が0.00-0.25%の据え置きとなりました。
米FOMC声明では「当面、異例に低い水準で政策金利を維持。
金融市場を支援することが政策の焦点。
09年後半に米経済は回復へ向かう。
資産担保証券貸出制度を実施。機関債・MBSの購入を拡大する用意。
効果を検討して米国債を購入する用意。」
などの認識を示しました。
FOMC声明を好感してドルが堅調となりました。
ドルストレートが軟調となりました。
RBNZが政策金利を市場予想以上の1.50%引き下げて、
政策金利を3.50%としました。
RBNZ声明では「貿易相手国の状況は弱く、
09年上期のNZの経済は後退。
NZには金利を動かす余地が大きくある。」
と今後も追加利下げがあることを示唆する認識を示しました。
NZドルが急落しました。
NY原油は42ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+200.72ドルで取引を終えました。

<昨日29日(木)の主な出来事>

東京時間では主要通貨ペアが軟調に推移しました。
NZの貿易収支(12月)は
市場予想より弱い−3.47NZドルとなりました。
米の8190億ドル規模の景気対策法案が下院で可決されました。
日小売業販売額(12月)は市場予想より弱い−2.7%となりました。
ウォールストリートジャーナルが
「米が2兆ドル規模の新たな銀行救済策の検討に入った」
ことを伝えました。
日経平均は前日比+144.95円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ドル円は上下動の揉み合いとなりましたが、
欧州通貨が反発する展開となりました。
独失業率(1月)は7.8%、独失業者数(1月)5.6万人と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
トリシェECB総裁が「ECBは2%を下回る水準の利下げの
可能性も排除しない。非伝統的手段をとる可能性も排除しない。
ユーロ圏の崩壊のリスクはない。大幅な経済改革が必要。」
との主旨の発言をしました。
欧業況判断指数(1月)は市場予想よりは強い−3.16、
欧消費者信頼感(1月)は
市場予想とおりの−31という結果になりました。

ニューヨーク時間では、
ドル買が堅調となり、ユーロドルや豪ドル米ドルなど
ドル円は上下動の揉み合いとなりました。
ドルストレートが軟調な展開となりました。
米耐久財受注(12月)が−2.6%、
米新規失業保険申請件数が58.8万件と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
失業保険継続受給者数は477.6万件と
統計開始以来最悪となりました。
カナダの鉱工業製品価格(12月)は−1.9%、
原料価格指数は−15.4%となりました。
英財務相がBOEに500億ポンド規模の資産買収を承認して、
資産買収プログラムの設定を要請したことが報じられました。
ユーロがポンドに対して売られました。
米新築住宅販売件数(12月)は、
1963年の統計開始以来で最低の33.1万件となりました。
ハト派として知られるブランチフラワー英BOE政策委員が、
「英国は深刻なリセッションに直面。追
加利下げが必要な可能性。英ポンドは過小評価されている。」
との認識を示す発言をしました。
米副大統領が「米国は中国を為替操作国とは判断していない。」
との先日のガイトナー発言を訂正する声明を出しました。
NY原油は41ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−226.44ドルで取引を終えました。

<月末で週末でゴトウ日の今日30日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ住宅建設許可(12月)、
朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数(11月)、
朝8時半に日失業率(12月)、日全国消費者物価指数(1月)、
朝8時50分に鉱工業生産速報値(12月)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査(1月)、
午後1時に日自動車生産(12月)、
午後2時に日住宅着工戸数(12月)、日建設工事受注(12月)、
午後6時半に英消費者信用残高(12月)、英モーゲージ承認件数(12月)
午後7時に欧消費者物価指数速報値(1月)、欧失業率(12月)、
夜10時半に米GDP速報値(四半期)、米個人消費速報値(四半期)
同夜10時半に加GDP(11月)、
夜11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(1月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(1月)
などの経済指標が発表されます。
(日)・欧・米の指標には注目です。

さて、米フォードの08年12月期決算では、
最終損益が145億7000万ドルの赤字となって、
3年連続での赤字となりました。
米フォードは自動車業界のビッグスリーの中では唯一
政府支援は不要としていたものの、
販売では世界第5位に転落することとなりました。

また、米新築住宅販売件数(12月)が、1963年の統計開始以来で
最低の33.1万件となるなど実体経済は依然厳しい状態ですが、
米連邦預金保険公社による不良資産買取の
バッドバンク運営が検討されたり、
8190億ドル規模の景気対策法案が下院で可決となったり、
また、米政府が2兆ドル規模の新たな銀行救済策の
検討に入ったとのことで、対策の駒は進められているようです。

一方、トリシェECB総裁も景気悪化に対処するため、
非伝統的な措置を講じる可能性があり、
政策金利を2%を下回る水準に引き下げることもあり得るとの
考えを示しました。

そして、2月10日(火)には米下院金融委員会でのバーナンキ
FRB議長と、ガイトナー米財務長官の証言、
また、2月24日(火)に半期に一度のバーナンキFRB議長の
議会証言など、イベント日程も決まったとのことです。

さて、相場は期待と実体経済とのはざまを揺れているようで、
不安定な状況も垣間見られるようですが、
今日の米GDP四半期速報への思惑と結果が注目されます。


さて今日は、経済学の教授とアナリストのお話です。

面白い笑い話をひとつ…。

経済学の教授には決して言って欲しくない言葉があるようで、

それは、アラ探し屋などと言われることではなく、

「先生。そんなに経済にお詳しいのでしたら、
 どうしてご自分でお金儲けをなさらないのですか?」

という類の質問なのだそうです。(苦笑)

もちろん、経済学は金持ちになるためのものなどではなく、
経済の仕組みなどを解き明かそうとするものですが、
素朴に意地悪な質問をしてみたくなるものですね。(笑)

このような質問は、世俗的な金儲けのためではなく、
純粋に学問として経済に取り組んでいる
経済学の教授にとっては苛立たせる質問となるようで、

「そんなことは、証券会社のアナリストに言いたまえ!」

と怒鳴りたくもなるようです。

一方、アナリストも恐らくこの手の質問は嫌うと思われますが(笑)

自身でポジションを持つと、心理的なバイアスが生じて、
相場分析を恣意的に行ってしまう懸念があって、
また、取材に企業訪問する際にもマズいことがあって、
自身でトレードすることは禁じられているようです。

「我々は、ファンダメンタルズや企業の財務諸表の事実を
 分析して、見通しを示しているのであって、
 いい加減な予想などはしていない。」

「そんなことは、テクニカル分析の有料ニュースレターを
 発行している予想屋の会社に言いたまえ!」

と、ちょっと怒って言い放つかもしれません。

ところで、

テクニカル分析の有料ニュースレターを発行している
相場の予想会社は米国などに多いのですが、
とびきり面白いエピソードがあります。

「モメンタムがふたたび蓄積された後の上昇相場は
 強気のサインである。しかしながら、それが支持線になるに足る
 証拠は、まだはっきりと現れておらず、また、ダウの40ポイント
 上方には、抵抗線も存在している。
 従って、これを強気相場の始まりと見るのは時期尚早であろう。
 ここ数週間のうちに、下値をテストする動きを持ちこたえ、
 市場がフラグをブレイクすれば、その後、一段の上昇が見込める
 だろう。反対に、もし下値を切り下げることになれば、
 しばらくは下降トレンドが続くだろう。
 トレーダーは、次のトレンドがはっきりするまで積極的な
 参加を手控えるものと考えられ、したがって、市場の動きは
 狭いトレーディング・レンジにとどまる可能性が非常に高い。」

(引用: 日本経済新聞出版社 ウォール街のランダム・ウォーカー)

まぁ、早い話が、

「相場が上にも下にも行かないのなら、
 レンジ相場となる可能性が高い」

というあたりまえのことを
小難しく書いているだけのようですが、(大笑)

万一、相場が上昇しても、あるいは下降しても、
予想が完全にハズレたことはならない
巧妙な文章構成だけはお見事ですね。

このような予想屋さんには、
冒頭のような教授に投げかける質問はハナから無理そうですが、
かわりにこんな質問はどうでしょう。

「で…、結局どうトレードしたら良いのですか?」

果たして…、もしかするとその答えには、

「相場のことは、相場に聞け…。」

という有名な言葉が返ってくるのかもしれませんね。(笑)

えっ、このブログもそのようなところがあるじゃないか、
ですって。うーん。。。(自爆)


FX 面白い投資法のお話

今日28日(水)深夜はFOMCの発表で
政策金利は据え置きとなる模様ですが、
FOMC声明のほうは注目されますね。

<週初めの一昨日26日(月)の主な出来事>

市場オープンでは、主要各通貨ペアが軟調に始まりましたが、
東京時間からは揉み合いながらも反発する展開となりました。
日経平均は前週末比−63.11円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
英バークレイズが08年通年の業績見通しを発表して、
税引き前利益が市場予想の53億ポンドを
大きく上回ることを公表しました。
ポンドが反発して上昇する展開となりました。
イェメンにある米大使館が攻撃予告を受けたとの
観測報道がありました。
ユーロも堅調となりました。
ダウ先物も堅調となったことも影響したか、
クロス円も堅調に推移しました。

ニューヨーク時間では、
ドルが欧州通貨などに対して売られる展開となりました。
米中古住宅販売件数(12月)が474万件、
米景気先行指標総合指数が0.3%と、
共に市場予想より強い結果となりました。
ユーログループ議長が
「為替相場の過度な変動は非常に好ましくない。
次回のG7で協議したい。」と発言しました。
独銀総裁が「独09年の数ヶ月にはマイナスインフレとなる可能性。
独09年GDP予想が−2.25%は妥当。」
との認識を示す発言をしました。
NY原油は45ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比+38.47ドルで取引を終えました。

<昨日27日(火)の主な出来事>

アイスランドの連立政権が金融危機の影響により
崩壊したことが報道されました。
ユーロが一時軟調となりました。
米上院議会でガイトナー氏の米財務長官就任が
賛成60反対34で可決されたことが報道されました。
豪生産者物価指数(4Q)は市場予想より強い1.3%となりました。
NZ財務相が「RBNZは通貨利下げする。」との見解を示しました。
日経済産業省が企業への公的資金注入要綱を発表しました。
日経平均が堅調に推移しました。
ドル円とクロス円が上下動しながらも堅調に推移しました。
日経平均は前日比+378.93円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
初動で主要各通貨ペアが上昇しましたが、
その後、軟調傾向となりました。
独輸入物価指数(12月)が市場予想より弱い−4.0%となりました。
欧経常収支(11月)は−160億ユーロとなりました。
独IFO景気動向は83.0、独IFO現況評価値は86.8、
独IFO予想値は79.4と、それぞれ共に
市場予想より強い結果となりました。
ユーロは発表直後上昇しましたが、その後は軟調となりました。
ベルギー中銀総裁が「ECBは追加利下げの用意ができていると予想」
との見解を示す発言をしました。
独財務相が「独09年の新たな債務は368億ユーロを超える見通し。
EUの赤字基準を尊重して、これ以上の景気刺激策の計画はない。」
との主旨の認識を示しました。
主要通貨ペアが軟調となっていきました。

ニューヨーク時間では、
S&Pケースシラー住宅価格指数(11月)が
過去最大落ち込みとなって−18.18%となりました。
米消費者信頼感指数(1月)過去最低の37,7、
リッチモンド連銀製造業指数(1月)は−49となりました。
ドルが軟調となりました。
英政府が英自動車メーカーに23億ポンド規模の
融資保証を実施することをを発表しました。
ポンドが反発を見せました。
ECB理事が「ゼロ金利政策は経済危機の解決にはならない。」
との主旨の見解を示しました。
NY原油は42ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+58.70ドルで取り引きを終えました。

<今日28日(水)>の主な予定>

朝8時半に豪Westpac先行指数(11月)、
午前9時半に豪消費者物価指数(四半期)、
午後4時10分に独GFK消費者信頼感調査(2月)、
午後7時半にスイスKOF先行指数(1月)、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。
この日、独消費者物価指数の発表も
予定されているようですが時間は未定です。
また、米ウェルズ・ファーゴやボーイングや
ファイザーやAT&Tなどの四半期決算も注目されます。
香港市場は旧正月で休場です。

<明日29日(木)の主な予定>

早朝5時にRBNZ政策金利、(市場予想は1.00%の利下げ)
朝6時45分にNZの貿易収支(12月)、
朝8時50分に日小売販売額(12月)、
午後5時55分に独失業率(1月)、独失業者数(1月)、
午後7時に欧業況判断指数(1月)、欧消費者信頼感(1月)、
欧鉱工業信頼感、
夜10時半に米耐久財受注(12月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加鉱工業製品価格(12月)、加原料価格指数(12月)、
深夜12時に米新築住宅販売件数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・欧・米の指標には注目です。
また、米フォードやコンチネンタル航空や米アマゾンや3Mなどの
四半期決算も注目されます。

さて、英バークレイズが08年通年の業績見通しを発表して、
80億ポンドの評価損を吸収することができ、
税引き前利益が市場予想の53億ポンドを大きく上回り、
政府や民間に新たな資本を求める必要のないことを公表して、
英経済不安が一歩後退することとはなりました。

また、独IFO経済研究所が各指標でも、景気動向が83.0、
現況評価値が86.8、予想値は79.4と
それぞれ共に市場予想より強い結果となり、
経済不安がやや後退することとなりましたが、
アイスランドの連立政権が金融危機の影響により崩壊するなど、
好悪交錯する状況となっているようです。

そして、欧州のインフレ率も低下してきていて、
ECBの追加利下げ期待も高まっているようです。
2月の利下げはないとする向きが多いものの、
ユーロの今後の展開が注目されます。

一方、30日(金)には注目の08年第4四半期米GDP速報が
発表されますが、市場予想では26年ぶりの大幅なマイナス成長と
なっているようです。

一部では08年の第4四半期でリセッションが底を打つとの
期待感もあるようですが、09年の第1四半期こそ最低となる
との声もあるようで、思惑による相場動向が注目されます。

また、「米政府は金融安定への処置は実行したが、
景気刺激策は09年の第1四半期となる今でもまだ何ら
実行されていない。」との厳しい声もあるようで、
早急な景気刺激策の実行を期待する意見が聞かれます。


さて今日は、面白い投資法のお話です。

1990年代の半ばに面白い投資手法が発見されました。
その名はなんと「ダウの負け犬戦略」と名づけられました。(笑)

手法はいたって簡単で、

ダウ工業株30種平均の採用銘柄の中から、
最も人気がない10銘柄を毎年買うというものでした。

これらの10銘柄は、株価収益率も株価純資産倍率も
低いものが極めて多いのですが、
ところが翌年にはダウ平均のパフォーマンスを
2〜3%上回ることになることが発見されたのでした。

これはあたかも、学校の期末試験で90点の人が
次の試験で98点を取るのはけっこうたいへんでも、
赤点すれすれの人が頑張って50点を取るほうが簡単なのに
少し似ているのかもしれません。(笑)

発見したのは、リチャード・オヒギンズという
ファンドマネージャーで、また、ジェームス・オショネシー
という人が1920年代から検証して、

「これは間違いない。」

画期的な投資法の発見ということになりました。

ところが…、

ウォール街の犬たち(笑)が早速に嗅ぎつけて、

この「ダウの負け犬戦略」に基づく、
多くのファンドが設立されることとなってしまいました。

それらのファンドには、なんとモルガン・スタンレーや
メリルリンチなど当時の名門さえも一枚加わり、
200億ドル規模を超えるミューチュアル・ファンドまでが
誕生することとなりました。

すると、なんということでしょう。

それまで数十年来にもわたって
間違いなく有効であった「ダウの負け犬戦略」が、
1990年代の後半には、まったく機能しなくなってしまったのです。

「ダウの負け犬戦略」は、本当に勝てる投資法だったのですが、
やがて文字とおりの負け犬戦略となって、
これらのファンドも消えて亡くなることとなりました。

ウォール街に伝わる泣くに泣けない笑い話ですが、

発見者であるリチャード・オヒギンズは、
後にこう述懐しました。

「私の戦略はあまりに有名になりすぎてしまった…。」

秘密の投資法は公開されてしまったとたんに秘密でなくなり、
そして、マーケットのキャパシティを超えて
運用されるようになると、とたんに神通力を失ってしまう
ようですね。

まぁ、オヒギンスの場合は、
1991年に「ダウに勝つ」という本を書いて、
このダウの負け犬戦略を世に広く公開してしまったのですから、
ある意味、仕方ないのかもしれませんが…、(苦笑)

もしも、画期的な投資法を発見したなら、
秘密は目立たぬようにこっそりと行うか、
為替市場のように巨大なマーケットで行う必要がありそうですね。

その他にも、ジョン・テンプルトンが第二次世界大戦の時代に
株を始めたときにおこなったと言う、
暴落時に1ドルとなってしまった激安株を
片っ端から買いあさる戦略も、投資法としての逸話となっています。

また、変り種の投資法では

女性の短いスカートが流行する年には強気相場となり、
スカートの丈が長くなると弱気相場となるのだという、
アイラ・コブレーの「強気相場とあらわな膝」理論のように

株価と女性のスカートの丈との相関を(まじめに)研究した
すばらしく画期的な相場理論もありましたね。(爆)

女性のスカートの丈が短くなったら、
株を買いに入るというわけです。(笑)

確かに1920代に女性のスカートの丈が短くなると
ブル相場となって、その後、スカートの丈が長くなった
1930年代には恐慌となっていますし、

日本でも昭和の高度経済成長の時には
女性のスカートはとても短かったようです。^^

あながち株価とスカート丈は、無相関でもなさそうですが、
ファッション多様化の現代では通用しそうにありません。(笑)

その他、いろいろなトレード手法と言えば、

ウエルズ・ワイルダーがジム・スローマンから
100万ドルで購入したといわれる、
相場の再帰性により未来を見る
アダムセオリーというものもありますが、
これはまた別の機会のお話しとしましょう…。

さて、そういえば、流行は繰り返すと言いますから、

多くの人が忘れ去ってしまった「ダウの負け犬戦略」も、
またそろそろ再帰して、有効となってきているのかも。。。(謎)


FX 奇妙な事実のお話

米次期財務長官に指名されているガイトナー氏の
「中国は為替操作国とオバマ大統領は確信している。」との発言に
世界最大の米国債保有国の中国側が不快感を表明しましたね。

<先週末23日(金)の主な出来事>

主要通貨ペアが、オセアニア時間では保ち合い傾向となりましたが、
東京時間からしだいに軟調となっていきました。
日全産業活動指数は市場予想よりやや弱い−2.3%となりました。
豪輸入物価指数(四半期)は10.8%、豪輸出物価指数(四半期)は
15.9%と、ともに市場予想より強い結果となりました。
日経平均は軟調に推移しました。
英政府が英ノーザン・ロックに100億ポンド規模の資本注入を
検討していることが報道されました。
中国人民銀行が米ガイトナー氏発言
(中国は為替操作国と大統領が認識)
に対して不快感を表明しました。
日銀金融経済月報では
「コールレートは低水準だが緩和度合いは低下。
景気は当面悪化を続ける可能性。金融環境は厳しい状態。」
との認識を示しました。
日経平均は前日比−306.49円で8000円の大台を割り込みました。

ロンドン時間では、
しばらく主要通貨ペアが軟調に推移しましたが、
その後、反発する展開となりました。
独PMIサービス業速報(1月)は市場予想とおりの32.0となりました。
欧PMI製造業速報(1月)は市場予想より強い34.5となりました。
英GDP四半期速報は1980年以降最悪の−1.5%、
英小売売上高指数(12月)は市場予想より強い1.6%となりました。
ポンド円が一時118円台後半まで下落して、
史上最安値を更新しました。
その後はポンドは反発する展開となりました。
英財務相が英国の景気回復に対して、予想以上として各国に協力を
要請するコメントは出しました。
カナダの消費者物価指数は市場予想とおりの−0.7%となりました。

ニューヨーク時間では、
しばらく主要通貨ペアの反発が続く展開となりました。
終盤にドル円などがやや軟調となりました。
米ゼネラル・エレクトリックの四半期決算では、
金融部門の落ち込みもあって純利益が46%減の36.47億ドル、
08年の通期売上高は6%増の1825億ドルで、
純利益は通期173億ドルでしたが、
前期比では22%減少となりました。
トリシェECB総裁が「今後数ヶ月はインフレ率は低下。
現時点ではデフレリスクはない。1月の利下げは正当。」
との認識を示す発言をしました。
ドル円が日銀のレートチェックの噂も影響したか、
一時89円台半ばあたりまで上昇しましたが、
終盤はやや軟調となりました。
NY原油は46ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−45.24ドルで
8000ドル台は維持して取引を終えました。

<週はじめ26日(月)の主な予定>

深夜12時に米景気先行指標総合指数(12月)、
米中古住宅販売件数(12月)、
などの経済指標指標が発表されます。
これら米指標には注目です。
シドニーと香港が休場です。
また、米キャタピラーやアメリカン・エクスプレスや
サンディスクなどの四半期決算も注目されます。
そして、米上院本会議での前NY連銀総裁のガイトナー氏の
米財務長官就任承認の可決の行方も注目されます。

<明日27日(火)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録(12月)、
午前9時半に豪生産者物価指数(四半期)、
午後6時に独IFO景気動向(1月)、独IFO現況評価値(1月)、
独IFO予想値(1月)
同午後6時に欧経常収支(季調済 11月)、
夜11時に米S&Pケースシラー総合、
深夜12時に米消費者信頼感指数(1月)、
リッチモンド連銀製造業指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。
香港が旧正月で休場です。
また、米ヤフーやサン・マイクロシステムズなどの
四半期決算も注目されます。

そして、今週の1月28日(水)からの主な注目材料は、

28日(水)に、豪消費者物価、独GFK消費者信頼感調査、
スイスKOF先行指数、米ウェルズ・ファーゴやボーイングや
AT&Tなどの四半期決算、米FOMC政策金利、

29日(木)に、RBNZ政策金利、NZ貿易収支、独失業率、独失業者数、
米アマゾンや3Mなどの四半期決算、米耐久財受注、
米新規失業保険申請件数、米新築住宅販売件数、

30日(金)に、NZ住宅建設許可、日全国消費者物価指数、
日鉱工業生産速報、欧消費者物価指数速報、欧失業率、加GDP、
米エクソンやP&Gの四半期決算、米GDP速報、米個人消費、
シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数、

などがあります。

さて、次期米財務長官に指名されたガイトナー氏の
「オバマ米大統領は中国を為替操作と確信している。」との
発言が物議をかもし出しているようで、

報道によりますと、中国商務省は「中国政府は国際貿易で利益を
得るために為替操作を行ったことはない。輸出を支援するために
人民元切り下げに依存することはない。為替レートの基本的な
安定を目指しているだけで、根拠のない批判。」であるとして、
不快感を表明したとのことです。
世界最大の米国債保有国の中国だけに今後の展開が懸念されます。

また、26日からアジア各国が旧正月を迎えますが、
クリスマス商戦ならぬ旧正月商戦の動向が
アジア株に影響を与える可能性があると懸念する声もあるようで、
こちらのほうも注目しておいたほうがよさそうです。

一方、米オバマ大統領は就任後初となるラジオ・
インターネット演説で、米経済は供給に対して1兆ドルの
需要不足の状態であるとして、雇用創出や医療保険の拡大など
総額8250億ドルの経済対策法案成立を目指して、
その経済効果について説明するとともに、
不良資産救済プログラムの残りの活用法についても
検討を進めるとして、議会との調整に着手して
1ヵ月以内に成立させると発表しましたが、

米民主党内には公共事業の積み増しを求める声があり、
また米共和党からは減税拡大を求める意見もあり、
超党派による合意には曲折の可能性もありそうで、
経済対策の早期実施を待つマーケットの反応が注目されます。

また、今週は週中の米FOMCの発表とともに、
米有力企業の決算発表も多く、
思惑も含めて相場を動かす材料となりそうです。


さて今日は、奇妙な事実のお話です。

「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、
投資の世界にも「えっ?」と驚くようなことがありますね。

売りも買いもできるトレードで、
個人投資家が口座を飛ばしてしまうときは、
不思議となぜか買いポジションが多いのも奇妙な事実ですが、

プリンストン大学の経済学部長を経て
米大統領経済諮問委員会の委員や
エール大学ビジネススクールの学部長を歴任して、
米証券取引所理事などの要職についたこともある
バートン・マルキール氏の結論もその1つかもしれません。

その結論とは…、

「個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、
 プロのファンドマネージャーが運用する
 投資信託に投資するよりも、
 ただインデックス・ファンドを買って
 じっと持っているほうが、はるかによい結果を生む。」

(日本経済新聞社 ウォール街のランダム・ウォーカー)

というものでした。 

「えっ、ほんとう?」というような結論ですが、

おそらく世界的にGDPがプラスであり続ける限り、
ほとんど多くのケースでこのような結果となるようですね。

たとえば、バートン・マルキール氏によれば、
1969年の初めに1万ドルで
S&P500インデックス・ファンドを購入して、
すべての配当収入も再投資していったとすると、

サブプライム問題が表面化する以前の
2006年までの37年間の間、保有し続けたとすると、
1万ドルは42.2倍の42万2000ドルにまでに増えて、

一方、プロのファンドマネージャーが運用する株式投資信託の
「平均的パフォーマンス」で投資し続けたとすると、
2006年3月までで、その結果は、28万4000ドルとなるのだそうで、

ただじっとインデックス・ファンドを持っているほうが、
結果的に良いパフォーマンスとなるのだそうです。(驚)

まぁ、投資信託ではプロに運用してもらうための
運用コストがかかるから、とも言えるのかもしれませんが、

ともあれ、

一部の突出した運用パフォーマンスの投資信託は別としても
運用経費や手数料などを含めたトータル収支では、
このような結論となるようです。

(2007年からは長期保有も危うくはなってきたようですが…)

ちょっと、驚きですね。(苦笑)

また、話は変わりますが、

通貨危機は、第1世代モデルとか、
第2世代モデルとか呼ばれる
固定相場制や金融政策に起因するものや、
ハイパーインフレや経済の悪化など、
いろいろなケースがあるようですが、

大規模な資本流入後に、
リスク回避に伴う急激な資本移動(還流)によって、
もたらされる一種のバブル収縮的なものもあるそうですね。

また、ある研究者によれば、
「近年の通貨危機はドル変調の歴史」という人がいて、
通貨危機はドル変調を発端とすることが多いのだそうです。

難しいことは解りませんが、

世界での為替取引の9割ほどがドルに絡むことを考えますと、
「そうなのかなぁ。」と思ってしまいます。(笑)

米国が風邪を引くと、
どこかの弱っている国の風邪が酷(ひど)くなったり、
世界の経済も風邪を引いてしまうというわけですね。

かつて大英帝国の時代、経済覇権国であった英国のポンドも
ソロス氏以後、一度直った風邪が
また酷くなっているようです。(苦笑)

そして、バブルの発生につきましては、

「機会(チャンス)」と「新」という文字が
キーワードになるのだそうで、

「オランダのチューリップの新市場への投機」
「世界交易の新たな機会が到来したときの南海事業」

なども該当しそうですし、

「トロニクス、バイオ、インターネット、などの新技術」も
それらのセクターでのバブルを確かに生んできたようです。

これらも、奇妙な事実の1つなのかもしれませんね。

そう言えば、今の世界的な経済危機も、
端緒は金融デリバティブの「新」商品で、
知らず知らずのうちに世界に蔓延したバブルが崩壊して、
そして、米国が風邪を酷くこじらせたことが
原因となっているようです。

でもこれは、風邪というより
新種のウィルスの猛威のようでもありますね。

激動の経済なれば、機敏な短期トレードが良いのかも。。。^^


FX ソロス氏のセオリーのお話

米上院財政委員会が、納税漏れ問題となっていたガイトナー氏の
財務長官就任を賛成18反対5で承認することとなりましたね。
米上院本議会での採決が注目されます。

<一昨日21日(水)の主な出来事>

前日のオバマ大統領の就任当日に、
NYダウが過去の大統領就任当日として最大の下げ幅となるなど、
前日の軟調地合いを継いでのスタートとなりました。
NZの小売売上高は市場予想より強い0.0%となりました。
米メリルリンチの第4四半期の暫定決算で
純損失が153.1億ドルとなることが発表されました。
米GMのCEOが「米政府からの支援がなければ現金が枯渇する。
米政府から数日以内に追加融資を受ける見通し」と発言しました。
英紙が英財務相の高官の談話として、
「英国の金融危機は10年近く続く可能性がある。」
ことを報道しました。
ショートカバーの動きがあったか、
主要通貨ペアが東京時間ではしだいに反発していきました。
日景気先行CI指数(確報11月)は市場予想よりやや弱い81.3、
日景気一致CI指数(確報11月)は
市場予想とおりの94.9となりました。
日経平均は前日比−164.15円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが軟調な展開となりました。
独生産者物価指数(12月)は
市場予想よりは強い−1.0%となりました。
英BOE議事録では「8対1で0.50%の利下げが決定。
委員の一人が1.00%の利下げ主張。
ポンドの大幅な下落が英経済の成長を支援すると認識。」
などが公表されました。
英失業率(12月)は市場予想より弱い3.6%となりました。
欧ECB総裁が「12月以降の景気見通しは下方リスク。
金融安定化フォーラムやG20を強化すべき。
09年は困難な一年となる。(2月13日-14日のローマでの)
G7では為替について協議する予定。」
などの主旨の発言をしました。

ニューヨーク時間では、
カナダの卸売売上高(11月)が
市場予想より弱い−1.6%となりました。
主要通貨ペアが一時反発の動きを見せました。
深夜12時にオプションにからむ動向があったか、
ドル円やクロス円が急落しました。
ドル円が一時13年半ぶりとなる87円10銭をつけました。
また、一時ユーロ円が6年10ヶ月ぶりに
112円台前半まで下落しました。
ポンド円も史上初となる一時119円台前半をつけました。
米ボルカー経済再生議長が
「米リセッションに終了時期が見えない。
ドルへの信頼性を毀損する複数のリスクが存在する。」
との主旨の発言をしました。
過去の納税漏れが取り沙汰され就任が懸念される
ガイトナー米次期財務長官が公聴会で
「過去の納税漏れは故意ではない。 
市場の信頼回復は困難であるが、経済プランは
数週間以内に提出予定。クレジット市場への直接支援が必要。
自動車業界の支援を確実にする必要。」などの見解を述べました。
格付け機関のS&Pがポルトガルの
長期ソブリン格付けを引き下げました。
格付け機関のフィッチがクレディ・スイスの格付けを
ネガティブとしました。
スイスSNBの副総裁が「スイスの利下げ余地は限られている。
スイスフランの売り介入は可能。
デフレは回避しなくてはならない。」
との主旨の発言しました。
スイスフランが軟調となりました。
米NAHB住宅市場指数(1月)は市場予想より弱い8となりました。
IMFの専務理事が「世界経済の回復は2010年まで
難しい可能性がある。」と発言しました。
NYダウが堅調となっていったことも影響したか、
しだいにドル円やクロス円が反発していきました。
NY原油は反発して43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+279.01で取引を終えました。

<昨日22日(木)の主な出来事>

前日NY終盤に反発した主要通貨ペアが
オセアニア時間に再び軟調に転じました。
米GMが米政府から54億ドルの追加融資を
受けたことが報道されました。
日通関ベース貿易収支は
市場予想よりは強い−1488億円となりました。
豪新車販売台数(12月)が+1.8%となりました。
日政策金利は市場予想とおりの据え置きとなりました。
主要通貨ペアは東京時間では上下動の揉み合いとなりました。
日銀が「GDP見通し中央値08年は−1.8%、同09年は−2.0%。
CPI見通し中央値08年は+1.2%、同09年は−1.1%。」
と戦後最悪となる見通しを発表しました。
白川日銀総裁が買い取り条件を発表して、
日銀がCPを3兆円を上限に買い取ることを表明しました。
日経平均は前日比+150.10円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが上下動の揉み合いとなりました。
欧ECB月例報告では目新しい材料はなかったようです。
欧鉱工業新規受注(11月)は
市場予想よりは強い−4.5%となりました。
スイスZEW景況感調査(予想1月)は
市場予想よりは強い−66.7%となりました。
主要通貨ペアがしだに軟調になっていきました。

ニューヨーク時間では、
加小売売上高(11月)は市場予想より弱い−2.4%、
加景気先行指標指数は市場予想とおりの−0.6%となりました。
米住宅着工数(12月)は過去最低の前月比15.5%減の55.0万件、
米建設許可件数(12月)も過去最低の前月比10.7%減の54.9万件、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い58.9万件となりました。
米マイクロソフトの四半期決算の売上高は2%増の166.3億ドル
となりましたが、1株利益が0.47ドルと市場予想を下回りました。
また、5,000人規模の人員削減予定も発表しました。
NYダウが軟調に推移しました。
次期米財務長官のガイトナー氏が
「長期的に経済と金融市場の安定的信頼が大切。
オバマ米大統領は中国を為替操作国と認識していて、
為替制度変更を求める外交を行う。
今後の米国の債務水準は長期的に持続不可能。財政改革が必要。」
との認識を示す発言をしました。
カナダBOCリポートでは「08年第4四半期GDP見通しを−2.3%、
09年第1四半期GDP見通しを−4.8%。」
などとする見解を報告しました。
米上院財政委員会が納税漏れ問題となっていた
ガイトナー氏の財務長官就任を
賛成18反対5で承認することとなりました。
ドル円が反発して、揉み合いとなっていた他の主要通貨ペアも
上下動しながら反発していきました。
トリシェECB総裁が「いかなる域内国もユーロを
脱退することはない。欧州経済は2010年に回復を開始する。」
との認識を示しました。
NY原油は43ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−105.30ドルで取引を終えました。

<週末の今日23日(金)の主な予定>

朝8時50分に日全産業活動指数(11月)、
午前9時半に豪輸入物価指数(四半期)、豪輸出物価指数(四半期)、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後5時半に独PMI製造業(速報1月)、独PMIサービス業(速報1月)、
午後6時に欧PMI製造業(速報1月)、欧PMIサービス業(速報1月)、
午後6時半に英GDP速報(四半期)、英小売売上高指数(12月)、
午後9時に加消費者物価指数(12月)、加消費者物価指数(コア12月)、
などの経済指標が発表されます。
独欧・英・加の指標には注目です。
また、米ゼネラル・エレクトリックの四半期決算も注目されます。

さて、オバマ米大統領就任の翌日の21日のNY時間では、
この日を期日とする多額のオプション精算に絡む
動きであったようですが、ドル円とクロス円が急落して
その後戻すも、穿った見方をしますと、
20日に就任した米オバマ政権を洗礼して、
さらなる経済対策を求めるデモンストレーションをする
かのような相場展開にも見えました。

この日、株式市場では、IBMの四半期決算が市場予想より
良かったことや、米ノーザン・トラストの好決算を受けて
金融株が上昇したこともあって、21日のNYダウは反発しました。

一方、オバマ米大統領の経済顧問であるボルカーFRB議長は、
米国は深刻なリセッションに陥っていて、米経済の立て直しには
今後数兆ドルが必要との見解を示しました。

そして、本格的な金融危機に直面している英国では、
英金融機関に対する投資家の信頼感の急速な悪化とともに、
景気対策による英政府の債務残高の急増に、
ポンド通貨危機を懸念する声もあるようで、
英産業連盟(CBI)が発表した英製造業者受注指数が
1992年7月以来の落ち込みを記録するなど、
一部では格付け機関により英ソブリン格付けが
引き下げられるのではないか、との懸念も台頭しているようです。

なお、格付け機関の1つであるムーディーズは
英国はカテゴリーAAAに不適格ではないとの見解を発表しています。

また、2月13日-14日のローマでのG7では、
ポンド安について協議されると見る向きもあるようで、
今後のポンドの動向が注目されます。


さて今日は、ソロス氏のセオリーのお話です。

ジョージ・ソロス氏といえば、米国のヘッジ・ファンドの
大親分みたいな方ですが、(笑)

ただのやり手で強運の蛮勇の人ではないようで、
著作などを読みますと、哲学者のような深い思索と、
卓越した理論家であることがわかります。

さて、ソロス氏の相場理論の1つに
「反射理論 "Reflexivity Theory "」というのがありまして、

りフレックスとは、反射作用のことですが、

「物事や相場が動いた結果が市場参加者の思考に影響を与え、
 それにより行動が起こり、その行動の結果が、
 さらに市場参加者の思考と行動に影響を与える。」

という相場理論です。

このりフレックス理論ではその過程で
「自己強化サイクル」というものが生まれるとのことで、

ソロス氏によれば、相場を動かす原動力は、

「ファンダメンタルズから生じる潜在トレンド」と
「市場参加者の優勢な期待のバイアス」

であるとして、

これらが再帰的に作用してトレンドが進行すると説いています。

1. 不明瞭だがトレンド(方向性)の端緒が発生する。

2. トレンドを発見した市場参加者により、
  自己強化プロセスが働き出す。

3. 方向性のテストとなる「小さな調整と自律的トレンド回帰」
  が繰り返されるが、結局、トレンドが確認される。

4. トレンドに対する信頼感が増幅される。

5. (ファンダメンタル的)現実とのギャップを顧みなくなる。

6. クライマックス的な上昇や下落が起こる。

7. 相場がオーバーシュートして行き着くところへ行って、
  反対方向への自己強化プロセスが始まる。

バブルでの「買えば上がる、上がるから買う…」ことが
増長されて一方的に行き着くところまでいってしまう、
バブル生成過程もこの理論で説明ができそうですし、

また、3つ目などはブレークアウト前の揉み合いのようでもあり、

短期的なブレークアウトの過程も説明できそうで、
ブレークにも一時的な「反射作用」と
それによる増幅作用があるのかもしれませんね。

もしかしますと、クライマックス的な上昇や下落では、
過度のオーバーシュートの状態で
一時的に「相場が間違っている」のかもしれませんが、

感情高ぶる人のように、市場の理性は飛んでいて、(苦笑)

急騰(急落)相場に雷同的に乗ろうとする市場参加者が多く、
このようなときは、少し加熱が冷めて揉み合いとなるまでは、
「こんなバカな」と逆張りするより、
しばらく相乗りしたほうが良いのかもしれません。

ヘンダーランドの相場の世界では、信念を貫くより、
優柔不断に流れに身を任せるほうが良いのかもしれませんね。

「あれこれ難しいことは言わず、加速感のある方向へついて行く」

これが単純ながらも、あながちバカにできない
戦略となることもあるのかもしれませんね。(笑)


FX 高橋亀吉さんのお話

バラク・オバマ米国第44代大統領が正式就任となりましたね。^^

<週はじめの一昨日19日(月)の主な出来事>

米政府による米バンカメへの再資本注入や
英政府による英RBS支援策、
そしてイスラエルとハマスの一時停戦などが影響したか
リスク回避が後退して、ドル円やクロス円が
上窓を空けてのスタートとなりました。
その後、英RBSが200億ポンド規模の損失計上の観測報道や
アイルランドがユーロを脱退するかという噂もあり、
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなりました。
日鉱工業生産(確報)は−8.5%、
日設備稼働率は−9.4%となりました。
日経平均は前週末比+26.90円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
英政府が、銀行への資本提供と資産保護や
資産担保証券向けの新制度を設けることを発表しましたが、
織り込み済みとなったかポンドが軟調な展開となりました。
主要各通貨ペアも軟調に推移しました。
スイスの実質小売売上高(11月)は
市場予想より弱い−1.4%となりました。
欧建設支出は−1.1%となりました。
EU欧州委員会が「09年欧州の実質経済成長率は−1.9%」
になるとの見通しを発表しました。
格付け機関のS&Pがスペインの格付けを
安定的としながらも格下げすることを発表しました。

ニューヨーク時間では、
NY株式市場が記念日の休場となりました。
カナダの国際証券取扱高(11月)が市場予想より弱い
−43億カナダドルの売り越しとなりました。
欧州通貨が軟調傾向で推移しました。
ドル買い同意にドルストレートが軟調に推移しました。
ドル円が、ドル買い動意に反発する展開となりました。
格付け機関のフィッチがスペインの格付けを
据え置くことを発表しました。
NY原油は34ドル台半ばで取引を終えました。

<ゴトウ日の昨日20日(火)の主な出来事>

主要通貨ペアが軟調なスタートとなりました。
日経平均が一時8000円台を割り込みました。
日消費者態度指数は市場予想よりやや弱い26.7となりました。
日工作機械受注(確報12月)は−71.8%となりました。
終盤にドル円が反発しました。
欧州通貨の軟調が続きました。
アジア株も軟調に推移しました。
日経平均は前日比−191.06円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスSNB総裁が「09年のスイス経済は0.5〜−1.0%に縮小。」
との見通しを示しました。
ドル円の反発がしばらく継続しました。
欧州通貨の軟調が続きました。
その後、ドル円が軟調に転じました。
英消費者物価指数(12月)は市場予想よりは強い−0.4%、
英小売物価指数(12月)も市場予想よりは強い−1.4%となりました。
独ZEW景況感調査(1月)は市場予想よりは強い−31.0、
欧ZEW景況感調査(1月)も市場予想よりは強い−30.8となりました。
独ダイムラーが保有するクライスラーの株式19.9%を
売却する意向を表明しました。
仏首相が自動車セクターに最大60億ドル規模の
支援策を検討していることを表明しました。

ニューヨーク時間では、
カナダの製造出荷が1992年の現在の統計手法となって以来
最低の−6.4%となりました。
カナダBOCは市場予想とおり政策金利を0.50%利下げして、
カナダの政策金利が1.00%となりました。
カナダBOC声明では「09年のカナダ経済は−1.2%となる可能性。
10年経済成長率は3.8%の見込み。
総合CPIは半期の間0%を割り込む可能性。
コアCPIは09年第4四半期に1.1%で底打ちとなる可能性。
さらなる金融刺激策の必要が生じる可能性がある。」
などの認識を示しました。
NYダウが軟調に推移しました。
ドル円がオバマ大統領の就任式の最中も下落していきました。
一時反発を見せる通貨ペアもありましたが、
主要通貨ペアが軟調傾向となりました。
NY原油は38ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−332.13ドルで取引を終えました。

<今日21日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高(11月)、
午後2時に日景気先行CI指数(確報11月)、
日景気一致CI指数(確報11月)、
午後4時に独生産者物価指数(12月)、
午後6時半に英BOE議事録、英失業率(12月)、
夜10時半に加卸売売上高(11月)、
午後9時に米MBA住宅ローン申請指数、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英の指標には注目です。
また、米のアップルやイーベイの四半期決算も注目されます。

<明日22日(木)の主な予定>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(季調済12月)、
午前9時に豪消費者インフレ期待(1月)、
午前9時半に豪新車販売台数(12月)、
正午過ぎに日銀政策金利、(市場予想は据え置き)
午後4時半から白川日銀総裁記者会見、
午後6時に欧ECB月例報告、
午後7時にスイスZEW景況感調査(予想1月)、
夜10時半に加小売売上高(12月)、加景気先行指数(12月)、
同夜10時半に米住宅着工件数(12月)、米新規失業保険申請件数、
深夜12時に米住宅価格指数(11月)、
などの経済指標が発表されます。
日・欧・加・米の指標には注目です。
また、米のマイクロソフトやグーグルの四半期決算も注目されます。

さて、米クライスラーの発表によりますと、
伊フィアットが米クライスラー株の35%取得することとなり、
提携で合意となりました。

一方、米ゴールドマン・サックスが
米原油価格の今後の見通しを発表して、
第1四半期が30ドル、そして第4四半期に65ドルに回復するとの
見解を示しました。資源国通貨の動向が注目されます。

そして、世界が注目する中、バラク・オバマ米国第44代大統領が
正式就任となりました。注目の就任演説の経済関連では
「米経済は非常に弱まった。経済危機は一部の強欲と
無責任の結果である。試練の克服は容易ではないが
経済危機に対して大胆速やかに行動することを約束する。」
という主旨の演説をしました。
期待感先行するオバマ・ユーフォリアを意識したか、
やや控えめな印象を伴う演説であったようです。

マーケットは大統領就任の当日にも下落しましたが、
いよいよオバマ米大統領の「注目の最初の100日」が始まります。


さて今日は、高橋亀吉さんのお話です。

高橋亀吉さんとは、明治生まれで昭和の初期に活躍した
当時の経済研究のオーソリティーでした。

亀吉さん、と言っても、
落語の登場人物ではありませんが、
お名前はまるで和製タートル(ズ)ですね。(失礼)

さて、高橋亀吉さんですが、東洋経済新報社の勤務を経て、
昭和7年に高橋経済研究所を設立しました。

まぁ、今で言うところのシンクタンクの日本版ですが、
その後、日本経済研究所の設立に加わったり、
通産省の顧問や拓殖大学の教授なども歴任されました。

「私の実践経済学」という著作などが有名ですね。

激変する今の経済ですが、いまだその高橋亀吉さんの洞察は
温故知新をこえて光彩を放っているようです。

今日は、高橋亀吉さんの経済や相場に対する
哲学の一部をご紹介いたします。

* 経済理論は変化する

とかく一義的な法則やロジックを求めてしまうものですが、
時や状況により、(適用すべき)経済理論は変化するとした
考え方は新鮮さを感じますね。

時と状況が変われば
過去のケースからの一様な結論が導けないことがあるようで、
変化に応じてロジック(理論)そのものの適用を考えるのは、
トレードにも通じるものがありそうです。

たとえば、順張りすべきか、逆張りすべきか、なども
「その時の場」によるということになるのかもしれませんし、

各国の政策金利の差が縮小しているときには、
スワップ狙いはあまり得策とはならなくなるのも、
この変化ということになるのかもしれませんね。

* 理論は書物ではなく、現実から学ぶ

ロジックは「現実」で鍛え上げられ、
実効性の高いものとなっていくのかもしれません。
現実の中にこそ学びが多いものなのですね。

そういえば、私は将棋好きなのですが、
本で覚えた実戦不足のひ弱な理論将棋は、
道場の筋悪なはずの実戦派の将棋に、
こてんこてんに負かされたことがあります。(苦笑)

* 変態か変化かを早く識別せよ

変態といってもHオヤジのことでないです。(笑)

一時的な自律回帰性のある「変」なのか、
基本的な重要な何かが変わったのか、を
いち早く識別なければならない、
ということになるのかもしれませんが、

この判断は、タイムラグもあり難しそうですね。

トレードで言いますと、
調整なのか、トレンド転換なのかを
いち早く認識しなくてはならない、

ということになりそうです。

* 米経済は国内経済、日本経済は国際経済

まぁ、これはグローバリゼーションの今では、
少し違和感もあるものの、
それでも「そういうフシもある」と思えますね。

* 耐久力の限界線を知れ

キャパシティーの範囲にあっては何事もないようでも、
限界点を超えると、一気にドンと来るものですね。

おとなしい人でも我慢に我慢を重ねて、堪忍袋の緒が切れると
大激怒することがあります。(笑)

現在の金融危機や経済危機も、許容範囲の限界点を超えて
一気にカタストロフィーとなってしまったものかもしれませんね。

この他にもたくさんあって、とても書きれませんが、

* 経済統計は遅れ(過去データであること)を念頭において使え
* 目先の流れよりも根本的流れを見よ
* 対応力は変化する

など、亀吉さんは「深イイ」言葉を残されています。

「日本の経済学なんて外国の直訳に過ぎない」と
揶揄されることがありますが、

日本にもすばらしい経済の哲学者がいたのですね。


FX トレードと尺度のお話

いよいよ明日20日(火)はオバマ米大統領の就任式ですね。
リンカーンの行った古式に習って式典が行われるそうです。^^

<前週末16日(金)の主な出来事>

複数の米紙がバンカメへの資本注入と資産保障で
米政府と合意に近づいていることを報じました。
米上院で金融安定化法の残り3500億ドルの拠出拒否法案が
否決され、残りの3500億ドルも使えるようになりました。
ドル円やクロス円など主要通貨ペアが堅調に推移しました。
英タイムズ紙が「英政府が銀行への追加資本注入を検討」
していることが報じられました。
トリシェECB総裁が「2.00%の政策金利は限界ではないが、
ゼロ金利は考えていない。」と発言しました。
米政府がバンカメの優先株を
240億ドル取得することが決定しました。
日経平均は前日比+206.84円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
スイスの生産者輸入価格(12月)が市場予想より弱い
−0.7%となりました。
ドル円やクロス円は一時調整となるも、
しばらく上昇傾向が続きました。
英BOE副総裁が「09年の英GDPは大幅に下落する見通し。
追加利下げや財政出動が必要か検討すべき。」
との認識を示しました。
欧貿易収支は市場予想よりやや弱い−49億ユーロとなりました。
米シティの決算発表では、通年収入が13%減の56億ドル、
純損失が82.9億ドル、1株損失が1.72ドル、
という結果になりました。
米バンカメの決算発表では、総収入が156.8億ドル、
通年利益が73%減の40億ドルでしたが、
買収したメリルの純損失が153.1億ドルあり、
1株当たり損失が0.48ドル、
10-12月期では17.9億ドルの赤字という結果になりました。
ともに赤字決算であったものの、市場反応は限定的でした。

ニューヨーク時間では、
米消費者物価指数(12月)が
12月期にかかわらず−0.7%となりました。
対米証券投資(11月)は市場予想より弱い
−217億ドルとなりました。
米鉱工業生産(12月)は市場予想より弱い−2.0%となりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)は
市場予想より強い61.9となりました。
ムーディーズが仏BNPパリバの格付けをネガティブとしました。
19日の米休場も意識されたか、
ドルストレートに調整動意が起こり
軟調となりました。クロス円も軟調となりました。
終盤にはドルストレートとクロス円に反発の動きが見られました。
米レンタカーのハーツが4000人規模の人員削減を発表しました。
ユーログループ議長が「ECBにはゼロ金利政策はない」との
認識を示す発言をしました。
NY原油は36ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+68.73ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日19日(月)の主な予定>

午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格(1月)、
午後1時半に日鉱工業生産(確報11月)、日設備稼働率(確報11月)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(11月)、
午後7時に欧建設支出(11月)、
夜10時半に加国際証券取扱高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
今日の米市場はキング牧師の生誕記念日で休場です。
また、ウェリントン市場も祝日でお休みです。

<ゴトウ日の明日20日(火)の主な予定>
朝6時45分にNZの消費者物価指数(四半期)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(11月)、
午後2時に日消費者態度指数(12月)、
午後3時に日工作機械受注(確報12月)、
午後6時半に英消費者物価指数(12月)、英小売物価指数(12月)、
午後7時に独ZEW景況感調査(1月)、
同午後7時に欧ZEW景況感調査(1月)、
夜10時半に加製造業出荷(11月)、
午後11時に加BOC政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・独欧・加の指標には注目です。
また、ジョンソン&ジョンソンやIBMの決算も注目されます。

さて、報道によりますと米シティが、預金・融資・投資銀行事業
などの中核部門のシティコープと、
証券仲介事業のシティー・ホールディングスとの
2部門に分割することを発表しました。
傘下の日興アセットマネジメントと日興コーディアル証券も
再編の影響を受けることとなりそうです。

そして、バンカメも、グローバルな景気後退による
企業の投資縮小や、住宅価格の下落による過剰債務と
雇用不安で冷え込む個人消費に加え、
価格低下に歯止めのかからない金融商品の不良資産が
経営を圧迫して、米政府の追加支援を受けざるを得ない状況となり、
金融危機と実体経済の負の循環が続いているようです。

また、報道によりますと、米地銀のナショナル・バンク・
オブ・コマースと米バンク・オブ・クラーク・カウンティが
破綻して、米連邦預金保険公社が業務停止命令を出しました。
2007年の金融機関破綻が3件、2008年が25件、でしたが、
金融危機の余波はさらに続いているようです。

米政府やFRBでは、金融機関から不良資産を分離するための
不良資産買取専門銀行となる「バッド・バンク」設立構想の
検討も始まりました。

さて、20日(火)には米ワシントンでオバマ大統領の就任式が
行われます。実態経済の悪化に加えて各国の金利差が縮小して、
潜在的な円高圧力が懸念される中ですが、
一部では祝儀的な材料となるかとの声もあるようで、
いかがなりますか、短期的にはこのあたりの相場展開も
注目されそうです。


さて今日は、トレードと尺度のお話です。

尺度とはものごとの「計量の基準」という意味ですが、
近代ではほとんど死語となっているようで、

尺度などという言葉より、スケールやスタンダードと
言ったほうが解りやすいかもしれませんね。

さて、このいわゆる尺度ですが、国際的に規定されている
メートルやグラムというSI単位というものもありますが、

ゴルフでは距離を表すのにヤードという単位を用いますし、
米国ではキロメートルよりもマイルのほうが、
距離のイメージがつかみやすいようですし、
また、日本の大工さんは今でも「間(けん)」という単位のほうが
長さのイメージがつかみやすいと聞いたことがあります。

まぁ、通貨なども国別の価値の単位や尺度ともいえそうですね。

また、尺度には単位のような、ときにローカル的ではあっても、
ある程度の共通認識が存在しているものもあれば、

「高い」「安い」「こんなに」「まだまだ」など、

個別の主観的で感覚的な尺度というものもあります。

たとえば300万円といいますと、
一般的に個人としては小さくはないお金ですが、

300万円の車なら、まぁまぁの車ではあっても、
300万円の家なら、あまりに安過ぎてお化けが出そうで(笑)
買うのが怖くなる人も多いかもしれませんね。

これは車や家など物の価格に対する相場観に、
ある程度の共通認識があるためと思われますが、

300万円自体は、交換を想定する対象物がないと、
高いか安いかは判らないということになりそうです。

そして、さらに判断する人毎の状況や信条などによって、
感覚にかなり異なる主観的な尺度もあるようで、
モノサシがまったく違うということもあります。

「ちよっと無理したけど、300万円の車が買えて嬉しい。」

「300百万程度の大衆車なんて恥ずかしくて乗れない。」

というまったく正反対の感覚もありそうですし、(笑)

「真心でボランティアがしたい。人につくしてみたい。」

と思っている人もきっといるはずですが、

「おかしい…。
 無償で奉仕活動をするなどということはあり得ない。
 なにか下心があるに違いない。きっとそのはずだ。」

と、かんぐりを入れる人がいても不思議ではないですし(苦笑)

「月に数百万の収入はあるけれども、
 仕事をやめて少しゆっくりしたいものだ。」

という人もいるかもしれませんが、

「なに? 月に数百万の収入があるのに、
 その仕事をやめるだと…。
 このご時勢にあり得ない。本当はそれほど儲かって
 いなかったんじゃないか。そうに違いない。」

という感覚も決しておかしなことではないですね。

これらは、置かれている状況の違いでもあり、
価値観の違いでもあり、人となりの違いでもありますが、

いわゆる「尺度のモノサシ」が違うのですね。

自分のモノサシを押し当てて全てを計ろうとすると
正しく計れなくなってしまい、
感覚の相違が生じてしまうようです。

さて、トレードでもこの「尺度のモノサシの違い」があります。

「こんなに上昇したんだから」
「こんなに下落したんだから」

という感覚もトレーダー毎に異なるようで、

「こんなに上昇したから」と
売り場を探しているトレーダーがいるときに、

「そろそろ上昇もしっかりしてきたな」と
買い場を探して、少しは押し目とならないかと
相場を見ているトレーダーもいるわけです。

これらは、まぁ曖昧で主観的な高い安いの感覚的な相場観ですが、

見ているチャートの時間軸でも異なりますね。

5分足で恐ろしいくらいに下落しているときでも、

日足レベルでは、

「揉み合いを少し下抜けしかけてきたかなぁ、
 いや…、まだかもしれないなぁ。」

という状況も日常的にあることです。

著名トレーダーで講演家でもあるジョー・ディナポリも
その著書で述懐してますが、

「現在のトレンドはどうだね?」

と、トレードの講義に入る前に
意地悪な質問をするのだそうです。(笑)

ある人は「上昇」、ある人は「下降」
そして、ある人は「横ばい」と答えますが、

でも、時間軸を限定せずにトレンドを尋ねることには、
じつは何の意味も無いのですね。

トレンドは短中長の時間軸の数だけあるわけで、
本来は答えようのない意地悪な質問というわけです。(苦笑)

そうであるならば、

トレンドに対する偏った感覚や高い安いのバイアスに捕らわれて、
相場の動向や判断を見誤らないためにも

いろいろな時間軸の尺度とモノサシで、
あれこれ相場を見ていく必要があるのかもしれませんね。


FX トレーディングと習慣のお話

ECBが0.50%の利下げをして、欧州政策金利が
過去最低の2.00%となりましたね。

<一昨日14日(水)の主な出来事>

NZの住宅建設許可(11月)は4.3%となりました。
東京時間では主要通貨ペアが堅調に推移しました。
日工作機械受注速報前年比(12月)は−71.9%となりました。
日経平均は前日比+24.54円の小幅高となりました。

ロンドン時間では、
はじめは主要通貨ペアが堅調に推移していましたが、
その後、急落していきました。
アイルランドが経済状況が悪化た場合、
IMFに支援要請をするという報道がされました。
OECDが09年の欧GDP見通しを−0.6%と発表して、
ECBは今後に政策金利をさらに引き下げる余地があるとの
見解を示しました。
その後、アイルランドがIMFへの救済要請報道を否定しました。
欧鉱工業生産(11月)は市場予想よりは強い−1.6%となりましたが、
対前年比は市場予想より弱い−7.7%となりました。
欧州株が軟調に推移しました。

ニューヨーク時間では、
米小売売上高(12月)が市場予想よりかなり弱い−2.7%となり、
08年通期で0.1%の減少(対前年比)となりました。
米輸入物価指数(12月)は市場予想よりは強い−4.2%となりました。
格付け機関のS&Pがギリシャの
ソブリン・クレジットを格下げしました。
ドル円が一時急落して、ユーロも下落しました。
カナダの通信機器大手のノーテルが破産法を申請しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、08年第4四半期と
09年第1四半期の米GDPが大幅にマイナスになる
との認識を示しました。
ベージュブックでは
「ほぼ全ての地区で前回報告より景気が弱まった。」
などネガでイブな内容となりましたが市場反応は限定的でした。
後半は主要通貨ペアが上下動の揉み合いとなりました。
NY原油は37ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−248.42ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の昨日15日(木)の主な出来事>

バンク・オブ・アメリカが米政府に追加支援を
要請するとの報道がされました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなりました。
日機械受注(11月)は市場予想よりかなり弱い−16.2%、
日国内企業物価指数(12月)は
市場予想よりは強い−1.2%となりました。
豪新規雇用者数(12月)は市場予想よりは強い−0.12万人、
失業率(12月)は市場予想とおりの4.5%となりました。
欧州へのロシアのガス供給か難航していることが報道されました。
日経平均は前日比−415.14円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独消費者物価指数(12月確報)が
市場予想とおりの0.3%となりました。
中国が不当な為替操作国に指定されるとの噂が出たようで、
連想的に日銀の為替介入懸念が後退したか、
ドル円やクロス円が一時仕掛け的な下落となりました。
欧消費者物価指数は市場予想とおりの−0.1%となりました。
JPモルガン・チェース第4四半期決算では、
買収したワシントン・ミューチュアルの業績もあって、
純利益が前年同期比の76%減、収入は同0.9%の減少となりました。
欧ECB政策金利は0.50%の利下げとなりました。
一部で0.25%の利下げ予想や据え置き予想の向きもあったためか、
発表後に一時ユーロが下落しました。

ニューヨーク時間では、
米生産者物価指数は市場予想よりやや弱い−1.9%、
NY連銀製造業景気指数は市場予想よりは強い−22.20、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い52.4万件となりました。
ドル円が上下動しながらも上昇していきました。
予定より少し遅れてはじまったトリシェECB総裁の記者会見では、
「金融政策決定は弱まった景気とインフレを反映。
ユーロ圏は大きな景気減速。今後数四半期は経済の弱さが
続く見込み。利下げ決定は全会一致。
インフレ率は今年下半期に再度上昇の見込み。
2%の政策金利は歴史的水準だが2%が限界というわけではない。
世界経済は2010年に回復へ向かう。
3月の理事会が次回の重要な会合。」
などの認識を示しました。
ユーロは一度戻しを見せた後、再度下げる展開となりました。
ポンドが一時軟調となりました。
米フィラデルフィア連銀指数は市場予想よりは強い
−24.3%となりましたが、構成項目の雇用指数は悪化しました。
スイスSNB理事が「スイスのリセッションは不可避。
09年GDPは−0.5〜−1.0の見通し。スイスフラン高は懸念。」
などの主旨の発言をしました。
シカゴ連銀総裁が「09年第1四半期のGDPは急減する。
失業率は明10年にかけて上昇する。」との認識を示しました。
後半、NYダウが反発して、主要通貨ペアも反発しました。
NY原油は34ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+12.35ドルで取引を終えました。

<週末の今日16日(金)の主な予定>

午後5時15分にスイス生産者輸入価格(12月)、
午後7時に欧貿易収支(11月 季調済)、
夜10時半に米消費者物価指数(12月)、
夜11時に米ネット長期フロー(対米証券投資 11月)、
夜11時15分に米鉱工業生産(12月)、米設備稼働率(12月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米指標には注目です。

さて、米小売売上高(12月)がクリスマス商戦時期でありながら
前月比を2.7%も下回る結果となり、現行統計が始まった
1922年以来初となる08年の年間で米小売売上高は
0.1%前年を下回ることとなりました。

また、米銀大手のシティ・グループが個人向け証券事業
「スミスバーニー」をモルガン・スタンレーに売却して、
世界最大規模の証券会社「モルガン・スタンレー・スミスバーニー」
が誕生するなど金融再編の動きや、
バンク・オブ・アメリカが米政府に
追加支援の要請をするなどの動きがあるようです。

一方、ドイツ銀行は08年10-12月期で48億ユーロの赤字見通し
となり、08年通期でも39億ユーロの初の赤字の見通しとなって、
欧州でも厳しい金融情勢が続いているようです。

ECBは政策金利を0.50%引き下げましたが、3月の理事会が
次回の重要会合となることを示唆して、一部では2月の政策金利の
発表では早くも据え置予測も出てきたようです。


さて、今日はトレーディングと習慣のお話です。

習慣とは、なにやら難しい表現をしますと、

「日常的に繰り返される後天的な行動様式のことで、
 日常的に反復して行われることによって、
 身体的行動のほかに、考え方など心理的な傾向も形成する。」

ということなのだそうですね。(笑)

1996年にスティーブン・R・コヴィーによって著された
全世界で1,500万部以上も読まれたとされる「7つの習慣」
などでも、習慣の大切さを説いていますが、
習慣は成功と失敗を分かつほど大切なことのようです。

また、著名トレーダーのラリー・ペサベントもその著書
" Trade What You See " の中で、

「(トレーディングの)良い習慣は良い結果を
 悪い習慣は悪い結果をもたらすので、
 悪い習慣がついているときにはそれを良い習慣と
 入れ替えなければならない。」

と述べています。

もしも、いつもトレードで負けてしまっているのならば、
なんらかの悪い習慣が身に付いてしまっている可能性があり、

今のやり方がダメであるということであり、
その習慣や、やり方を直さなくてはならないということですね。

「じやぁ、何が悪いのさ」

ということになりますが、(苦笑)

トレーダーとしての悪い習慣は人それぞれながら
いろいろとありますね。

* 相場が勢い良く上昇(下降)していて
 トレンドの発生を感じているのに、
 心の中に「もうこんなに上(下)がったんだから」という
 自身の根拠なき値ごろ観のささやきが聞こえ
 トレードを躊躇する習慣。

* 何を勉強しても自身の浅薄な相場観に固執する習慣。

* 保ち合いでも小幅揉み合いでも、動意のないところでも、
 なんでもかんでもトレードしたくなる習慣。

* 良い状態を待つことや、相場を休むことのできない習慣。

* 難平(ナンピン)の悪い勝ち方が身に付いてしまい、
 トレンドが発生しているのに、場合をわきまえず、
 含み損となるといつでも難平をしてしまう習慣。

* 損切りができない習慣。

* いつもビビリの薄利決済をしてしまう習慣。

* 数度負けるとすぐに自信を喪失してしまう習慣。

* 負けが込むと、一気に取り戻そうと、
 建て玉をどんどん大きくしてしまう習慣。

* 負けた後にすぐにトレードしたくなる習慣。

* 勝つと、ついつい過剰にトレードしてしまう習慣。

ちなみに、私はすべてに該当する筋金入りの
負けトレーダーでしたが、(大笑)

これら深く自身に根付いてしまった悪習慣を直すことは、
大げさに言いますと、自身のパラダイムを転換させることで、

スモーカーがタバコを止めることのように
容易なことではありません。(笑)

まずは「謙虚に今の自身の習慣が悪いということを自覚して」
「その習慣を改めようという意思」が必要となりますが、

手ごわい自分自身の習慣を矯正することは
並大抵のことではないようです。

「7つの習慣」のスティーブン・R・コヴィーによれば、
ミッション・ステートメント(自己の憲法や信条)を
作るべきとされていますが、

トレーダーであれば、これは「規律」を書き出し、
パソコンの傍に掲げることが第一歩となるのかもしれませんね。

とかくメンタル面は軽視され、手法のみに目が行くものですが、

もしかすると…、

トレードの「最大の敵は我にあり」なのかもしれませんね。(笑)


FX 魚釣りとトレードのお話

オバマ次期大統領の就任式が行われる米首都ワシントンでは、
20日の式典に400万人が訪れる可能性があるのだそうで、
準備にてんやわんやとなっているそうですね。

<週はじめの一昨日12日(月)の主な出来事>

市場のオープンではドル円と複数のクロス円が
下窓を空けてのスタートとなりました。
東京時間では東京市場が休みであることもあってか、
主要通貨ペアは動意薄の小幅な揉み合いの展開となりました。
ユーログループ議長が「09年と10年は困難な年になる。」
との認識を示しました。
アジア株は軟調傾向となりました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが軟調となりました。
トリシェ欧ECB総裁が「新興国を含む世界の景気減速は、
09年により顕著となる。主要先進工業国の09年の経済は
マイナスとなる可能性。」との認識を示しました。
ユーロが一時反発を見せまたものの、その後は軟調となりました。
欧州株が軟調傾向となりました。

ニューヨーク時間では、
カナダの新築住宅価格指数が
市場予想とおりの−0.3%となりました。
主要通貨ペアが下落しました。
ポンドの下落が目立ちました。
格付け機関のS&Pがスペインの格付け見通しをネガティブとして、
外貨建て長期格付けを引き下げる可能性を示しました。
NYダウが軟調に推移しました。
カナダの四半期企業景況感調査では、
調査開始以来最低の見通しとなることが報告されました。
アトランタ連銀総裁が「米経済は弱い状態。08年第4四半期と
09年第1四半期の米GDPは−4〜−6%となる可能性がある。
FRBにはさらなる手段がある。
09年及びそれ以上非常に低い金利を維持する
可能性がある。」との主旨の発言をしました。
NY原油は37ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−125.21ドルで取引を終えました。

<昨日13日(火)の主な出来事>

オセアニア時間では主要通貨ペアが軟調となりました。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な揉み合いの展開となりました。
格付け機関のS&PがNZの外貨建て長期格付けの見通しを
引き下げました。
ロシアがウクライナを経由した天然ガスの
欧州向け供給を再開しました。
日企業倒産件数(12月)は前年比で24.1%となりました。
日経平均は前週末比−422.89円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独卸売物価指数(12月)が−3.0%となりました。
独政府が140億ユーロ規模の景気刺激策を発表しました。
欧州株価が軟調な展開となりました。
英商品貿易収支は統計開始以来最大の赤字となる
−83.30億ポンドとなりました。
主要通貨ペアが軟調に推移しました。
その後ドル円がしだいに反発していきました。

ニューヨーク時間では、
米バーナンキFRB議長が講演で
「FRBにはゼロ金利でも、さらに危機に立ち向かう手段がある。
財政出動だけで景気押し上げはできないが、
政府の景気刺激策が経済を強く拡大することを期待する。
銀行へのさらなる資本注入が必要になる可能性。
米経済は09年内に安定し始める可能性。」
「米国の雇用悪化は加速した。米英は途方もない金融危機に直面。
国際的協調が必要。経済成長には金融市場の安定が必要。」
などの主旨の発言をしました。
米貿易収支は輸入の落ち込みにより
12年ぶりの大幅な赤字縮小となる−404億ドルとなりました。
カナダの国際商品貿易は市場予想より弱い
13億カナダドルとなりました。
格付け機関のフィッチがスペインの格付けを維持しましましたが、
スペイン政府債務が09年末までにGDPの48%に拡大する
可能性があることを発表しました。
格付け機関のS&Pがポルトガルの格下げを
検討していることが報じられました。
ドル円が一時反発したものの、
主要通貨ペアが軟調な展開となりました。
米月次財政収支は市場予想より弱い−836億ドルとなりました。
米シティと米モルガン・スタンレーの証券事業統合で
取締役会承認となったことが報じられました。
NY原油は38ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−25.41ドルで取引を終えました。

<今日14日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZの住宅建設許可(11月)、
午後3時に日工作機械受注速報(12月)、
午後5時15分に独GDP年間成長率、
午後7時に欧鉱工業生産(11月)、
夜10時半に米小売売上高(12月)、米輸入物価指数(12月)、
深夜12時に米企業在庫(11月)、
深夜4時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

<ゴトウ日の明日15日(木)の主な予定>

朝8時50分に日機械受注(11月)、日国内企業物価指数速報(12月)、
午前9時半に豪新規雇用者数(12月)、豪失業率(12月)、
豪労働参加率(12月)
午後4時に独消費者物価指数確報(12月)、
午後7時に欧消費者物価指数(12月)、
夜9時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
夜10時半に欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜10時半に米生産者物価指数(12月)、
米NY連銀製造業景気指数(1月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加新車販売台数(11月)、
深夜12時に米フィラデルフィア連銀製造業業況指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

さて、マーケットでは戦後最悪の雇用減少となった
米雇用統計後には、早くもオバマ・ユーフォリアが
覚めてしまったかのように、最悪期の渦中にある
実体経済へと市場の目が向かれたようで、
主要通貨ペアが軟調となりました。

また、12日に行われた国際決済銀行(BIS)での会合で
主要国中銀が「今年の世界経済は同時減速」で一致したり、
IMFの専務理事が数週間以内に発表する世界経済見通しでは
大幅に下方修正となると発言するなど、
各所で出される経済見通しもさらに実体経済が落ち込み
長期化するとするものが多いようで、
ロイターが発表したブルーチップ・エコノミック・
インディケーターズの調査でも、米経済の景気後退は
戦後最長となると予測するアナリストが多いようです。

そして、今月後半からは15日のマーシャル・アンド・イルスリーを
皮切りに米金融機関の四半期決算が発表されますが、
米政府による金融セクター支援策にもかかわらず、
1990年以降最も厳しい内容になると見込まれているようです。

また、一部の米国の企業再建の専門家の間では、
09年には米国に倒産ブームが起こるとも言われているようで、
7780億ドル規模に落ち着きそうなオバマ新政権の経済対策ですが、
実体経済への効果が注目されます。

さて、円はリスク回避の動意とともに消去法的にも
買われているようで、また、ドルも対円以外では
ドル買い動意となっているようです。
ユーロの動向では、明日15日のECB政策金利の発表と
トリシェECB総裁の記者会見が注目されます。


さて今日は、魚釣りとトレードのお話です。

冬の寒いときの魚釣りは、
さすがに季節風も強くなり海も荒れがちで
よほどの釣り好きでなければ海釣りには出かけないと思いきや、

冬が旬のカレイやアイナメを釣ろうと
風が冷たくなるにつれウズウズしている釣り人がいる
と聞きますと驚いてしまいますが、
好きなことには苦労も忘れるものなのですね。

トレーダーの中にも冬の釣り人に負けない(笑)
凄い人もいて、深夜のニューヨーク時間にトレードしていながら、
早朝のオセアニアの下落相場での
「下げの一押し」をトレードしたり、
また、木曜日などのスワップ3倍デーにスワップを得ようと
早朝に数分間のロールオーバー・トレードをしたりと、

「いったいこの人、ちゃんと睡眠とっているのかしら」

と思うほど眠りを削ってトレードされている
トレーダーもいらっしゃるようで、
本人はトレードが好きなこともあって、
ケロッとしていますが、驚いてしまいます。

まぁ、パチンコ好きな人も開店のかなり前から
早起きして行列を作って並んでいますので、
好きなことには人は労苦を感じないものなのですね。(笑)

さて、

魚釣りとトレードは似ているところがあると言う人がいますが、
言われてみればそのように思うフシがありますね。

小幅な揉み合いでは大きな魚はいないので、
ボラティリティが拡大するのを待つこととなりますが、
小魚を獲ろうと思えば、小さな時間軸では獲れそうです。

また、テクニカルは魚釣りで言えば
浮きや竿やリールなどの道具と言えるかもしれませんし、

餌や釣り針といえば、ビッグプレーヤーがブレークもどきの
仕掛けをしてくることもありますね。(苦笑)

そして、何気に釣り糸をたらすように
相場のトレンドに沿ってトレードする方法もありますが、

釣りではよく魚がつれるポイントがあるのだそうで、

トレードでもチャートポイントが
利益を得やすいポイントとなる場合があるようですね。

主要レジスタンス・サポート、前回高値安値、
ペナントやフラッグの揉み合い離れ、スクイーズ抜け、
トレンドライン、バンドの上限下限、チャネルの上限下限、
移動平均線、フェボナッチ・ポイント、ピボット・ポイント…etc、
チャートにはいろいろなポイントがありますが、

チャートポイントでは少し大きな魚が釣れそうです。

ポイントに釣り糸をたらして、
テクニカルの「浮き」の具合を見てみましょうか。

ときにダマシの怪魚を釣り上げることもありますが、(苦笑)
そんなときにはすぐに海に帰してやりましょう。

今日はどんな魚がつれるやら。。。(笑)


FX ビッグ・プレーヤーの仕掛けのお話

週末の今日は米雇用統計の発表ですね。注目されます。

<一昨日7日(水)の主な出来事>

NZの貿易収支市場予想よりは強い−5.20NZドルとなりました。
豪小売売上高は市場予想より強い0.4%となりました。
英財務相が「英国がリセッションを抜けるのは遠い。」
との主旨の発言をしました。
東京時間では主要通貨ペアは揉み合いの展開となりました。
日経平均は前日比+158.40円の7営業日続伸で取引を終えました。

ロンドン時間では
ドルが軟調となりました。
ポンドが堅調に推移しました。
独失業率は市場予想より弱い7.6%となりました。
欧生産者物価指数は市場予想より弱い−1.9%となりました。

ニューヨーク時間では、
米ADP雇用統計が市場予想より弱い−69.3万人となりました。
ドルの軟調が続きました。
しばらくポンドの堅調がつつきましたが、
NY午後から調整傾向となりました。
豪ドルが軟調に推移しました。
米半導体大手のインテルかせ売り上げ見通しを下方修正しました。
オバマ米次期大統領が「米景気刺激策は予算の上限近くで
一部のマスコミ報道ほどは大きくはならない見通し。」
とコメントしました。
NY原油は42ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−245.40ドルで取引を終え、
9000ドルの大台を割り込みました。

<昨日8日(木)の主な出来事>

豪貿易収支は市場予想より弱い14.48億豪ドル、
豪住宅建設許可数は市場予想よりかなり悪い
−12.8%となりました。
豪ドルの軟調が続きました。
ロケット弾がレバノンからイスラエルに
複数発射されたことが報道されました。
ドル円が一時反発を見せましたが、その後は軟調となりました。
日経平均は前日比−362.82円で引けて
9000円の大台を割り込みました。

ロンドン時間では
スイスの津業率が市場予想とおりの2.8%となりました。
ロケット弾がレバノンからイスラエルに複数発射されたことで、
中東情勢の地政学的リスクも手伝って、
円とスイスフラン買いの動意となり、ドル円が下落しました。
独貿易収支は市場予想より弱い97億ユーロとなりました。
スイスの消費者物価指数は市場予想とおりの−0.5%となりました。
欧GDP確報は、市場予想とおりの−0.2%、
欧失業率も市場予想とおりの7.8%、
欧業況判断指数は市場予想より弱い−3.17となりました。
独製造業受注は市場予想より弱い−6.0%となりました。
欧州株価は軟調な展開となりました。
英紙が「英政府が金融危機対策に紙幣を増刷」と報道しましたが、
英財務相が否定しました。
英BOE政策金利は大方の予想とおり0.50%の利下げとなりました。
英BOE声明ではインフレ率がさらに低下する見通しや、
ポンドの下落は英の輸出に与える景気後退の影響を和らげるとして、
ポンド下落の容認姿勢を見せました。
政策金利発表後は仕掛け的な動きもあったかポンドが上昇しました。

ニューヨーク時間では、
ユーロが反発しました。
米新規失業保険申請件数が市場予想より強い46.7万件となりました。
カナダのIvey購買部協会指数は
市場予想よりは強い39.1となりました。
米ウォールマートが四半期の利益見通しを下方修正しました。
ドル円は軟調傾向の揉み合いでの推移となりました。
上昇していたポンドやユーロに調整の動きが見られました。
米消費者信用残高は市場予想より弱い−79億ドルとなりました。
NY原油は41ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−27.24ドルで取引を終えました。

<週末の今日9日(金)の主な予定>

午後2時に日景気先行CI指数(11月速報値)、
日景気一致CI指数(11月速報値)
午後4時に独小売売上高(11月)、
午後6時半に英鉱工業生産高(11月)、英生産者物価指数(12月)、
午後7時に欧小売売上高(11月)、
午後8時に独鉱工業生産(11月)、
午後9時に加失業率(12月)、加雇用ネット変化率(12月)、
夜10時15分に加住宅着工件数、
夜の10時半に米非農業部門雇用者数変化(12月)、米失業率(12月)、
深夜12時に米卸売在庫(11月)、
などの経済指標が発表されます。
各指標には注目です。

さて、英国も0.50%の利下げとなって、1694年の英中銀創設以来で
初となる1.50%の政策金利となりました。
今月15日の欧ECBの追加利下げの動向が注目されます。

また、レバノンからイスラエルへロケット弾が複数発射されて、
中東情勢も年初から緊迫した情勢となっているようです。
今後の地政学的リスクでの円やスイスフラン買いの動向も
注目されます。

一方、オバマ米次期大統領がバージニア州で演説して
「米リセッションは長期化する可能性があり、失業率も2桁と
 なる可能性がある。迅速で強力な行動を取らなければならない。
 景気刺激策のコストは膨大だが悪循環を断ち切るためには
 必要なことである。経済を危機に追い込む金融機関の破綻は
 防がなくてはならない。3000億ドル規模の減税も実施の予定
 している。」
との主旨のコメントがされました。

また、7日に発表された米ADP雇用統計が、市場予想より
かなり弱い−69.3万人となりましたが、今回から新たな集計方式を
採用したとのことで、前回の11月値の修正でも約25万人減から
47.6万人減となって、今まで米政府の雇用統計と乖離の大きかった
米ADP雇用統計でしたが、これからは、より米政府発表の雇用統計に
近い数字が発表されることになりそうです。

そうしますと、今日の米雇用統計は市場予想よりも
悪い数字が発表される可能性もありそうですが、米雇用統計は
ビッグプレーヤーの事実買いの動きとなることも少なくはなく、
悪い数字となったとしても乱高下の動きには注意したいものです。


さて今日は、ビッグ・プレーヤーの仕掛けのお話です。

1933年のグラス・スティーガル法以来、
長い間、米国では金融機関としての銀行と
証券会社の兼業が禁止されていましたが、

世界金融危機となった昨年2008年9月には、
メリルリンチは米銀と合併、モルガン・スタンレーは
三菱UFJからの出資を受け入れ、
ゴールドマンとともに銀行持ち株会社となって、
ウォール街の象徴であった投資銀行が
わずか一週間で消えてなくなりましたね。

デリバティブで深い痛手を負うこととはなりましたが、

政府系のソブリン・ファンドや中国系商業銀行、
そして、政府支援を受けた米シティなどのメガバンクや、
ヘッジ・ファンド筋などとともに、
ビッグ・プレーヤーたちは、
いまなおマーケットに多大な影響力を持っているようです。

まぁ、マーケットは仮面舞踏会のようなところもあるようで(笑)

インターバンクはある程度は把握できるとしても、
一般トレーダーはビッグ・プレーヤーたちの手口や挙動は
あまり窺(うかが)い知れないところですが、

巨大なマネーを操るビッグ・プレーヤーたちは、
利益を得るために、ストップ狙いの仕掛けを
してくることもしばしばあるようで、
彼らの動きには注意がいる場合があります。

一説によりますと、あまり大きな材料のないときは、
東京、ロンドン、ニューヨークなど循環するマーケットの
直前のマーケットの高値安値を少し超えるところまで、
値を吊り上げたり(押し下げたり)して、ストップを付けに
動くことがあるそうです。

ストップを付けて、その方向へレートの動きが加速して、
一般トレーダーがブレークアウトに追従しようとフォローして
ブレークが始まったかようになったときに、
仕掛けた彼らはさっさと利食いの手仕舞いをする
という寸法のようです。

そして、一度、逆に仕掛けて揺り戻す、
ヘッドフェイクのようなダマシを演じることもあるようで、
いろいろ複雑なこともありますが、

このようなことがあってか、けっこう市場替わりでは
ブレークもどきのダマシのような動きが多いのかもしれませんね。

また、大きな材料が出ると、それをどんどん煽るような挙動で
(今までの流れと違っても)相場に強い動意を
誘発させることもありますが、

特に大きな材料のないときには、レートがレンジの中へと戻ったら、
それまでのトレンドに沿う格好で、基本的に同じ方向への
ストップ狙いの仕掛けをすることが多い、とも聞きますが、
そう言われてみれば、そのようなフシがあるような気もしますね。

もしかすると、トレンド発生時での
段々畑のようなレートの挙動にも
影響しているのかもしれませんね。(謎)

市場参加者の動意が徐々に醸成されたような動きではなく、

特にファンダメンダルズ的な材料もないのに、
突然、ぐいぐいと動くときには、
どうもビッグ・プレーヤーたちの巨大資金による
ストップ狙いの仕掛けの可能性もありそうですね。

このようなときの作戦ですが、
ダマシの動きと敬遠するのも一策ではあるものの、(苦笑)

狙いが直前のマーケット・レベルでの
ストップオーダーの執行ならば、

ぐいぐいと来たら、直前のマーケットの高値安値を
越えるあたりまで、(あまりブレークの深追いはせずに)
とりあえず、逆の動きが出るまでの相乗りをしてみるのも
作戦となるかもしれません。

もちろん、すべてのブレーク的な挙動が
ストップ狙いのダマシとなるわけではなく、
ニュースやファンダメンタルズなどを背景とした
真性のブレークもありますので、

直前のマーケットの高値安値を少し越えて動いて止まったあたりが、
ストップ狙いのダマシと真性ブレークの判断のポイントと
なるのかもしれませんね。

今日もきっと彼らは仕掛けてくる。。。はて? (笑)


FX 松下幸之助さんのツイてるお話

FOMC議事録では、当面、政策金利を低水準に維持する
ことが表明されましたね。

<一昨日5日(月)の主な出来事>

東京時間では主要通貨が様子見的な揉み合いの展開となりました。
大発会の日経平均は前年末比+183.56円で
9000円の大台を回復しました。
日自動車販売台数(12月)は前年比−22.3%となりました。

ロンドン時間では、
ミラノ市への融資にからみ欧州大手行が訴訟を起こされる
という報道やロシアのガス供給削減などを
材料としたものかユーロが下落して、
また、オバマ米新政権への期待も後押ししたか、
ドル円が上昇する展開となりました。
次回G7が2月13日〜14日に開催されることが報道されました。

ニューヨーク時間では、
オバマ米次期政権で景気刺激策のため3100億ドル規模の減税が
行われるかとの観測もあってか、
ユーロの軟調も手伝ってドルが上昇しました。
その後、いったん調整的な動きが見られました。
ユーロの軟調が続きました。
ポンドは英FSAが「空売り情報の開示義務期間を
6月30日まで延長する案」を示したことが好感されたか、
堅調な展開となりました。
米建設支出は市場予想よりは強い−0.6%となりました。
NY原油は48ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前週末比−81.80ドルで
9000ドルの大台を割り込みました。

<昨日6日(火)の主な出来事>

ユーロの軟調が続きましたが、
主要通貨ペアの多くは前日NYでの動きを
調整する展開となりました。
日経平均は前日比+37.72円の小幅続伸で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ドルが堅調に推移しました。
欧消費者物価指数(速報)は市場予想より弱い1.6%となり、
物価上昇率が政策目標の2%未満となりました。
追加利下げ観測も後押ししたか、ユーロの軟調が続きました。
ポンドも一時軟調となりました。
NY原油先物が一時50ドル台となりました。
カナダの鉱工業製品価格は
市場予想より弱い−2.6%となりました。

ニューヨーク時間では、
米ISM製造業景況指数が市場予想より強い40.6、
製造業受注指数が市場予想より弱い−4.6%、
中古住宅販売保留が市場予想より弱い−4.0%となりました。
ポンドが堅調に推移しました。
ドル円は軟調傾向となっていきました。
ユーロが徐々に反発を見せました。
オバマ米次期大統領が、景気対策を実施すれば、
米財政赤字は1兆ドルを超してGDPの6%をはるかに上回る
可能性があるとの認識を示しました。
FOMC議事録では「経済収縮は長期化する懸念。
インフレが低水準にとどまる。景気は09年下半期に回復へ向かう。
FF金利は、当面、低水準で維持すると表明。」
政策手段を用いても、経済見通しは下向きリスク。」
などの認識が公開されました。
NY原油は48ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+62.21ドルで取引を終え、
辛うじて再び9000ドル台を回復しました。

<今日7日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(11月)、
午前9時半に豪小売売上高(11月)、
午後5時55分に独失業率(12月)、独失業者数(12月)、
午後7時に欧生産者物価指数(11月)、
夜9時に米MBAローン真性指数、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減数(12月)、
夜10時15分に米ADP雇用統計(12月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・独・欧・米の指標には注目です。

<明日8日(木)の主な予定>

午前9時半に豪貿易収支(11月)、豪住宅建設許可件数(11月)、
午後3時45分にスイス失業率(12月)、スイス消費者物価指数(12月)
午後4時に独貿易収支(11月)、独経常収支(11月)、
午後7時に欧GDP(確報値)、欧失業率(11月)、欧業況判断指数(12月)
午後8時に独製造業受注(11月)、
夜の9時に英BOE政策金利、(市場予想は0.50%の利下げ)
夜の10時半に米新規失業保険申請件数(1月)、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数(12月)、
明け方5時に米消費者信用残高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・欧・英・の指標には注目です。

さて、イスラエル軍によるパレスチナ自治区のガザへの
攻撃が激化して、フランスのサルコジ大統領や
退任間際の米ブッシュ大統領の停戦呼びかけにも、
ハマス側も徹底抗戦の構えのようで、
きな臭い状況となっています。

また、原油が再び上昇していますが、
ロイターによるエコノミスト70人を対象とした調査によりますと、
15日の欧ECB政策金利は、−0.50%の予想が46人で、
−0.25%の予想が9人、据え置き予想が15人であったそうです。

そして、ポンドが堅調ですが、8日(木)に英BOE政策金利発表も
迫っていますので、調整の動きには注意したいものです。

一方、マーケットは就任式を20日に控える米次期大統領の
オバマ新政権への期待感も強く、「オバマ・ユーフォリア」
とも呼ぶアナリストもいるようですが、
実体経済は今だ最悪期でもあるために、流れに乗りながらも、
期待先行ゆえに反動への警戒感だけは怠れないようです。


さて今日は、松下幸之助さんのツイてるお話です。

松下幸之助さんと言えば、
ご存知、パナソニック(旧松下電器産業)の創業者で、
経営の神様とも呼ばれていた人ですね。

松下幸之助さんは、その生い立ちは
決して恵まれたものではなかったようで、

お父さんが今で言うトレーダーの相場師で、
米相場ですってんてんになり、
すべての財産を失ってしまった家に育ちました。

そのようなわけで、学校にも行けません。
九歳のときに小学校を中退して、
大阪の火鉢屋さんに奉公に出され、
十人家族は離散することとなります。

普通であれば、とても運が良いなどとは言えず、
とても悲惨な状況であったと思いますが、

なんと松下幸之助さんは、当時を振り返り、

「わしは学校にほとんど行っていなかったから良かった。
 (中略)
 だから、分らないのが当たり前。
 何でも人に尋ねることができた。
 おかげで、たくさんの人から良い知恵を貰(もら)って、
 会社を発展させることができた。」

と述べられています。(1998/3 PHP 江口克彦氏の記事)

「体が弱かったのも、運が強かった。
 だから、人に仕事を思いっきり任せ、そして人も育ち、
 優れた人材になってくれた。」

まぁ、なんとうポジティブ思考なんでしょう。(驚)

そして、こんなエピソードもあるそうです。

会社を始めたころ、松下幸之助さんが自分で作った
二股ソケットなどの製品を自転車の荷台にくくりつけた箱に入れて
電車道を走っていたところ、線路に自転車のタイヤをとられて
転んでしまいました。

大切な商品は路面に飛び散るわ、大勢の人に見られるわ、
怪我をするわ、

それだけではありません。
電車が警笛を鳴らして近づいてくるではありませんか。

そして…、

文字とおりの危機一髪、
松下幸之助さんは電車に轢(ひか)かれずに助かります。

普通であれば、なんとも運の悪い出来事で、
「ちぇ、まったくツイていないぜ。チキショー! 」
とも言いそうな場面ですが、(苦笑)

松下幸之助さんは、後日にこう語っています。

「自分は運が強かった。ツイていた。
 だから、電車に轢かれずに死なずに済んだ。」

映画の1シーンのようでもあり、
ここまでのポジティブ思考には驚かせられますが、(笑)

さすが「世界の松下」と言われる企業を創った人だけあって、
凡人とはだいぶん違うようです。

「すべてを肯定的に捉える」様には驚かされますね。

さて、

トレードでも売り買いのクリックを間違えて、
「あっ、しまった!」と思いきや、
その間違いが功を奏して、結果的に儲かってしまった、
などということも、稀にではあってもあることで、

これは文字とおりの「ツイているぜぃ。」ですが、(苦笑)

損切りできずに口座を飛ばして、
「損切りの大切さを身に染みて学ぶ」のも、

大きな損失はたしかに痛いけれども、
その後の長いトレード生活で
とても良い教訓となることもありますね。

私も大豆の先物以来、数々の失敗経験で相場を学んできました。

まぁ、松下幸之助さんのような
ポジティブ思考までは難しいとしても、
高い授業料を払うこととなった負けトレードでは、
せめて何がしかの有益な学びを得たいものです。

かつてのジェシー・リバモアもそうですが、
現在活躍しているベストトレーダーと呼ばれている人達の多くも、
何度か口座の資金上での「破産」をしているようですね。

著名トレーダーのマーセル・リンクはこう語っています。

「私も利益が出せるようになるまでかかったコストは、
 7万5,000ドルにも及んだ。(中略)
 成功するトレーダーと負け続けるトレーダーとの決定的違いは、
 犯した過ちの扱いにある。良いトレーダーは、自分の犯した
 過ちを記録して、そこから学ぼうとするが、悪いトレーダーは、
 同じ過ちを何度も繰り返して、そこから何も学ぼうとしない。」

悪い記憶は捨て去って、
気持ちも新たにトレードするのも大切ですが、

「負けトレードに学び多し」でもあり、
授業料分は何がしか身に付く教訓は得たいものですね。

負けに学べばツキがくるとか。。。(笑)

今年もトレードでは良い年にしたいものです。^^


FX 「2009年談義」のお話

新年明けましておめでとうございます。

昨年はたいへんにお世話になりました。
ありがとうございます。 m(_ _)m

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、外為マーケットは2日からオープンとなっていますが、
今年もトレードのスタートですね。

<週はじめでゴトウ日の5日(月)の主な予定>

朝7時半に豪AIGサービス業指数、豪AIG建設業指数、
午後2時に日自動車販売台数(12月)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(12月)、
午後6時半に英PMI建設業(12月)、
深夜12時に米建設支出(11月)、
などの経済指標が発表されます。
なお、午後4時に予定であった独小売売上高指数は
9日(金)に変更となったようです。
日本の株式市場は今日が大発会で午後から休場となります。

<明日6日(火)の主な予定>

午後6時に欧PMI複合(12月)、欧PMIサービス業(12月)、
午後6時半に英PMIサービス業(12月)、英外貨準備高(12月)
午後7時に欧消費者物価指数速報(12月)、
夜10時半に加鉱工業製品価格(11月)、加原料価格指数(11月)、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(12月)、米製造業受注指数(11月)
米中古住宅販売保留(11月)、
深夜4時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
欧(速報)・米の指標には注目です。

そして、今週の1月7日(水)からの主な注目材料は、

7日(水)に、NZの貿易収支、豪小売売上高、独失業率、
欧生産者物価指数、米チャレンジャー人員削減数、
米ADP全国雇用者数、

8日(木)に、豪貿易収支、豪建設許可件数、豪住宅建設許可件数、
スイス失業率、スイス消費者物価指数、独貿易収支、欧GDP(確報)、
欧失業率、欧業況判断指数、独製造業受注、英BOE政策金利、
米新規失業保険申請件数、加Ivey購買部協会指数、米消費者信用残高

9日(金)に、独小売売上高、英生産者物価指数、英鉱工業生産、
英製造業生産高、欧小売売上高、独鉱工業生産、加失業率、
加雇用変化率、加住宅着工件数、米失業率、米非農業部門雇用者数、
米卸売在庫、

などがあります。

さて、世界的な金融危機で経済が激震することとなった
2008年でしたが、新年初のマーケットは、
米12月ISM製造業景況指数が32.4と市場予想を下回ったものの、
昨年末に米財務省が米金融安定化法案を拡大準用して、
米自動車のビッグ・スリーの救済指針を発表したことや、
昨秋の米シティで実行した金融機関の救済策を
他行にも適用するとして、金融機関の不良資産の
将来損失を米政府が肩代わり保証する制度の導入が
2日に発表されたことなども後押ししたか、
NYダウが前年末比+258.30ドルで9000ドルの大台を回復して
外為市場でも米ドルが堅調な展開となるスタートとなりました。

一方、欧州通貨はゼロ金利政策も視野に入れた
利下げ期待もあるためか、軟調な展開が見られましたが、
今週8日(木)の英BOE政策金利の発表が注目されます。

また、米次期大統領のオバマ氏の就任が20日に迫っていて、
1兆ドルにもなるとされる景気対策に市場の期待が高まる一方、
米共和党からは、「景気対策についてきちんと議論されていない。」
との慎重論もあるようで、今後の議会指導部との協議の行方も
注目されます。

年始相場ですが、今週から市場参加者も増えてくると
思われますものの、市場の薄みを衝くチョッピーな動きにも
気をつけてトレードしていきたいものです。


さて新年の今日は、「2009年談義」のお話です。

100年に一度の経済危機とも言われた歴史の一ページの
2008年が暮れて、早くも2009年のスタートとなりましたね。

正月休みも、ほんとうに「あっ」という間ですが、(苦笑)
この時期になりますと、今も変わらず
2009年はどんな年になるかとの談義が盛んになります。

まぁ、チャートを主要ツールにトレードするトレーダーにとっては
「経済予想も占いみたいなもの」ですが、
そうは言ってもちょっとだけ気になるものですね。(笑)

占いといえば、日経新聞のコラムにも

「アメリカに大天文台が多いのは、ニューヨークの相場師が
 星うらないをして貰(もら)いたさに寄付するからだ。」

という昭和の異端作家の稲垣足穂の「天文学者というもの」にある
一文が紹介されていましたが、

1988年5月15日のニューヨーク・タイムズにも

「億万長者は、占星術を信じない。
 しかし…、大富豪は活用する。」

というお話が載っていたのだそうで、

昔も今も、将来と行く末は多くの人の関心事ですね。

また、株式相場の格言と呼べるものかどうかは知りませんが、

「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、
 未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。
 戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、
 丑(うし)はつまづき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」

という、なんとも語呂合わせのようなものがありまして、

2008年の子(ね)年の「繁栄」は大はずれとなりましたが、(笑)

今年2009年は丑(うし)年で、この言葉によれば
株式相場は「つまづき」の年なんだそうです。(苦笑)

たまたまとは思いますが、

12年前の丑年の1997年では、アジア金融危機となって、
日本でも山一証券や三洋証券、そして北海道拓殖銀行など、
けっこう大手の金融機関が姿を消しましたね。

また、書店に行きますと、ここかしこに
おぞましいほどに悲観的な題名の経済関連の書籍が並んでいます。

まぁ、世界の株式時価総額は2008年のたった1年で、
30兆ドルが消滅して半減してしまったとも言われていて、
世界経済を牽引してきた米国の個人消費も
過去最悪の冷え込みとなっていて、
発表される経済指標もほとんど軒並み悪く、
新興国の経済も大きな打撃を受けている状況では、
実体経済の悪化が1年で終わるとは考えにくいようで、

アナリストの2009年経済予測では、
ダウ6000ドル台説や、ドル円70円台説まであるようですね。(凄)

しかし、ウォール街の言い伝えともなっている
ジョン・テンプルトンの有名な言葉

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

によれば、悲観の中にこそ強気相場の芽が生まれるのだそうで、

今だ実体経済の底は見えないようですが、

未来を織り込む相場では
曙光が見えてくる一年となるかもしれませんね。

そう言えば、チャートなどはただの過去の記録に過ぎないと、
チャートでトレードするなどということは、
占いをするようなものと言われていた時代がありましたが、(苦笑)

上がるか下がるか保ち合うかの3通りを見るだけならば、
チャート分析は間違いなく占い以上の効能があるようです。

経済予測では悲観論優勢の2009年のようですが、
売りからでも買いからでもトレードできるFXなれば、
あまり先入観のバイアスなく、チャート自体を良く見て
しっかりトレードしていきたいものです。


FX マエストロと塞翁が馬のお話

本年もたいへんにお世話になりました。 m(_ _)m

明年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。

<一昨日24日の主な出来事>

オセアニア時間から東京時間午前中にかけて
ドル円や豪ドル円などクロス円が
レンジの範囲ながら軟調となりました。
ドルストレートは上下動ながらも強含みの展開となりました。
日景況判断BSIの大企業製造業は−44.5、
日景況判断BSIの全産業は−35.7となりました。
日経平均は22日終値比−206.68円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
ポンドが一時軟調となるも、取引が閑散であったか
主要各通貨は上下動の揉み合いの展開となりました。

ニューヨーク時間では、
米個人所得が市場予想より弱い−0.2%、
米個人支出は市場予想よりは強い−0.6%、
米PCEコア・デフレータが市場予想よりやや強い0.0%、
米耐久財受注が市場予想よりは強い−1.0%、
米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い58.6万件、
などの結果となりました。
カナダのGDPは市場予想とおりの−0.1%となりました。
主要通貨ペアはレンジの範囲の上下動の揉み合いとなりました。
NY原油は35ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは午後が休場となって
前日比+48.99ドルで取引を終えました。

<昨日25日の主な出来事>

米GM関連の金融会社GMACの銀行持株会社への移行が承認されて、
TARP(不良資産買取プログラム)の対象となりました。
日銀政策会合議事録では
「日経済回復の条件が整うには時間を要する。
生産は減速が速まる可能性。」
などを認識していることが明かされました。
閑散な取引であったようで小幅な値動きの展開となりました。
日自動車生産11月の対前年比は−20.4%となりました。
日住宅着工件数は市場予想より弱い0.0%、
日建設工事受注は−12.5%となりました。
日経平均は前日比+82.40円で取引を終えました。

ロンドンとニューヨークは、
クリスマスで休場となりました。

<週末の今日26日の主な予定>

朝8時半に日失業率、日全国消費者物価指数、日家計調査消費支出、
朝8時50分に日鉱工業生産、日小売業販売額(速報)、
午後2時に日中小企業景況判断、
などの経済指標が発表されます。
日本を除く主要市場が祝日休場です。
米国は金融市場がNY午前中までで休みとなります。

さて、世界的な経済危機となった歴史的な激動の2008年も
暮れようとしています。2009年の経済予想も厳しいものと
なっているようですが、良い兆しの見える新年となることを
期待したいものです。

新年となりますと、いよいよオバマ次期大統領の政権が
スタートしますが、新政権の陣容も固まったようで、
副大統領に上院外交委員長のジョセフ・バイデン氏、
首席補佐官にランボーの異名のあるラーム・エマニュエル氏、
安保担当にNATO軍司令官のジェームズ・ジョーンズ氏、
国家経済会議委員長に元財務長官のローレンス・サマーズ氏、
経済再生諮問会議議長に元FRB議長のポール・ボルカー氏、
そして閣僚は、国務がヒラリー・クリントン氏、
財務にNY連銀総裁のティモシー・ガイトナー氏、などなど、
一部の口の悪いアナリストは第3期クリントン政権と
揶揄する人もいるものの、
超党派で経験重視のそうそうたる面々での船出となります。

1兆ドル規模になるとも言われる大型の景気刺激策も
用意しているとことで大きな期待が集まっているようです。

今年はもうトレード納めとなりました。
本年はお世話になりました。 m(_ _)m

明年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。


さて年末の今日は、マエストロと塞翁が馬のお話です。

2008年もクリスマスが終わると、
街の商店街ではもう正月の飾りつけがされて、
世界的な経済危機となっ今年も暮れようとしていますね…。

さて、経済激動の最中(さなか)の2008年10月23日、
米下院の「監視・政府改革委員会」で開かれた公聴会で、
議員による執拗なまでの責任追及に、
深いしわのある一人の男が苦悩の表情で重い口を開きました。

「私は過ちを犯した…。
「金融機関の自己利益の追求が株主や株主資本を
 最大限守ることになると思い込んでしまった点で
 私は過ちを犯してしまった…。」

その男の名は、アラン・グリーンスパン氏。

米FRBの議長を約18年務め、
市場との巧みな対話で世界経済を成長へと導き、
経済のマエストロと呼ばれたその人でした。

問われたのは、証券化商品を活用した
信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライム)を放置して、
住宅バブルを作ってしまったという「罪」についてでした。

「規制を求めなかった点において、間違いを犯したのではないか」

と議員たちに詰め寄られたのです。

その公聴会で、グリーンスパン氏は中空に目をやり、
あの時を回想していました。

それは、2002年11月6日のFOMCでのことでした。

当時は冷戦も終結して経済のグローバル化が進み、
インフレ率を驚くほど低下させて、デフレの影も忍び寄っていて、
その中での政策金利の決定でしたが、

地区連銀総裁たちの意見を一通り聞いた後、

「それでは私の考えを申し上げる…。」

とマエストロはFOMCの席上で発言しました。

「米国の異例の住宅ブームが将来にわたり
 無限に続くことはありえない…。
 そして、我々の決定は過ちになるかもしれない。
 しかし、動かないことで間違いを犯せば
 それはかなり高い代償を払うこととなる…。」

こうして、FOMCは政策金利を1.75%から0.5%引き下げ、
FFレートを1.25%と決定したのでした。

その後、2003年6月にも追加利下げに踏み切り、
1.00%という超低金利政策をおよそ1年間にわたって続ける
こととなりました。

銀行と証券会社の垣根であったグラス・スティーガル法が
1999年になくなるなどの規制緩和の温床の中で、
この米国の超低金利政策で溢れたマネーは、密かに
デリバティブの怪物を大きく成長させていったのでした。

そして、グリーンスパン氏のあとを継いだバーナンキFRB議長も
2007年春のG7の頃まではサブプライムローン残高は
住宅ローン市場全体の一割程度に過ぎなく
問題はないとの認識でしたが、

その後、2007年7月には1000億ドル以上に上る可能性があると
苦悩の表情で議会証言することになりました。

ところが、実態は大手金融機関の損失をあわせただけで
バーナンキFRB議長試算の軽く10倍以上であることが
しだいに明らかとなってきました。

それどころか潜在損失は世界にわたり
6兆ドルにもなるのではないかと
ささやかれる事態となっていきました。

そして、物語は米リーマン・ブラザーズの破綻をトリガーとして
金融危機は世界へ波及して、未曾有の世界経済危機へと進んで、

世界を震撼させることとなりました。

資産膨張は一気に収縮して、
世界の株式時価総額は2008年のたった1年で、
30兆ドルが消滅して半減してしまったのでした。

そう…。

誰も…、否、少なくとも世界の為政者も、
そしてFRB議長でさえも
サブプライム問題がこうまでに至るとは
判ってはいなかったのですね。

* * * * * * *

その世界金融危機という
歴史の大きな1ページの2008年が暮れ行きます…。

さてもしも、中国古書の「淮南子(えなんじ)」に書かれている

「人間(じんかん)万事塞翁が馬」が
時を経てもなお正しい理(ことわり)ならば、

大悪の2008年は、とても善き事の始まりであるわけで、

明年の2009年はしばし厳しいながらも、
大いなる善き事の兆しの曙光が見えてくる1年ともなりそうで、

希望的観測ではあっても、そうなればと願いたいものです。


※ 明年2009年は1月5日(月)から更新させていただく予定です。


FX 「難平について考える」のお話

ボクシングの内藤大助選手が4度目の防衛を果たしましたね。^^
挑戦者の山口選手も頑張って素晴らしい試合でした。

<週はじめ22日(月)の主な出来事>

NZの経常収支は市場予想とほぼ同じ−59.9億NZドルとなりました。
豪新車販売台数11月は−0.5%となりました。
日銀金融経済月報では「日金融環境は厳しい方向へ急速に変化。
生産は大幅な減少。企業景況感は悪化。輸出は大幅に減少。」
などが報告されました。
白川日銀総裁が「米景気後退は戦後最長となる可能性高い。
景気は悪化。先行きも当面厳しさ増す可能性。」
との認識を示しました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合いとなりました。
日経平均は米政府による米自動車メーカー融資発表を好感したか、
+135.26円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GFK消費者信頼感調査が市場予想とおりの2.1、
独輸入物価指数が市場予想より弱い−3.4%となりました。
ポンドがしばらく軟調に推移しました。
欧鉱工業新規受注は市場予想より弱い−4.7%となりました。
ユーロがしばらく堅調に推移していましたが、軟調に転じました。
中国人民銀行が1年物預金金利と貸出金利を27bp引き下げ、
預金準備率を0.5%ポイント引き下げました。

ニューヨーク時間では、
NYダウが軟調に推移しましたが、
ドル円とクロス円が揉み合いながらも
やや反発する展開となりました。
終盤は主要各通貨ペアは小幅な揉み合いの展開となりました。
NY原油はここのところ軟調が続き39ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは終盤戻すも前週末比−59.42ドルで取引を終えました。

<昨日23日(火)の主な出来事>

NZのGDPは市場予想よりは強い−0.4%となりました。
日本市場が祝日休場で、主要通貨ペアは
小幅な揉み合いの展開となりました。

ロンドン時間では、
欧経常収支(季調済)が−64億ユーロとなりました。
英GDP(確報)は市場予想より弱い−0.6%となり、
英経常収支は市場予想よりは強い−77億ポンドとなりました。
ドル円が一時やや軟調に推移して
その後反発する上下動となりました。
ポンドが一時軟調になりその後反発する上下動となりました。

ニューヨーク時間では、
米GDP(確報)は市場予想とおりの−0.5%、
米個人消費は市場予想より弱い−3.8%、
米コアPCEは市場予想とおりの2.6%となりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数は
市場予想より強い60.1となりました。
米中古住宅販売件数は市場予想より弱い
統計開始以来最低の449万件、
米新築住宅販売件数も市場予想より弱い40.7万件、
リッチモンド連銀製造業指数も市場予想より弱い−55となりました。
構成項目の雇用指数も−40と弱い数字となりました。
市場ではドル買い動意となって、ドルが堅調に推移しました。
クロス円は振幅の大きな上下動となりました。
NY原油は39ドルあたりで取引を終えました。
NYダウは前日比−100.28ドルで取引を終えました。

<今日24日(水)の主な予定>

朝8時50分に日景況判断BSI、日通関ベース貿易収支、
夜9時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜10時半に米個人所得、米個人支出、米PCEデフレータ、
米耐久財受注、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加GDP、
などの経済指標が発表されます。
米・加の指標には注目です。
今日はNY市場がNY午後から休場となります。

<ゴトウ日の明日25日(木)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午後1時に日自動車生産、
午後2時に日住宅着工戸数、日建設工事受注、
などの経済指標が発表されます。
この日は日本市場を除く欧米各市場などが休場となります。

さて、米12月の中古住宅販売戸数は−8.6%の449万戸で
過去最大の減少となり、住宅価格も−13.2%と
1968年の調査開始以来で過去最大の下落率となって
5ヵ月連続の下落となりました。
米住宅産業の底はまだまだ見えない状況のようです。

また、ロイターのコラムには、「今年の主要国経済は、
最も悲観的なエコノミストの見方以上に悪化し、
景気後退(リセッション)がいかに急速に世界各国に
広がったかを物語っている。」と論述していて、

世界に誇るトヨタ自動車さえも2009年3月期の業績が
連結営業赤字に転落する見通しになるなど、
世界的経済危機は日本経済も震撼させています。

そして、日経新聞の報道によりますと、
調査会社QUICK QBR が調査した純資産残高百億円以上の
追加型公募株式投信の07年末から08年12月18日までの
調査対象の資産価値を示す基準価格の変化では、
基準価格が昨年末に比べて上がったのは434本中わずか11本で、
ほとんどの投信がマイナス運用となって、
基準価格が平均で40.7%下落したのだそうで、
プロが運用する投信も世界的な経済危機により
厳しい状況となっているようです。

さて、2008年もあと一週間ほどで幕を閉じますが、
世界のマーケットはクリスマス休暇時期に入り閑散となって
きていますので、トレードする場合はマーケットの薄みを衝く
チョッピーな動きにも注意したいものです。


さて今日は、「難平について考える」のお話です。

難平(ナンピン)とは、ご存知、
たとえば買いポジジョンであれば下がるほどに買い増していって、
買いポジションの平均値を下げていく方法で、

どこかで相場が上昇に転ずれば
「めでたしめでたし」となるわけですが、

およそ正統とされるトレードの解説書には、
難平は破産の危険性がありよくない方法とされていますね。

ところが、米相場が盛んであった日本の江戸時代の
相場の秘伝書には難平を一部推奨するかと思われる記述もあり、
各家には難平に対する見解の相違があったようです。

商家秘録という古書には、

「或いは思入れ違いたる所にて、是程の損にて仕舞と分別し、
 又は一ぱい平均(なら)して、其の上にても違ふならば、
 あやまりて早く見切り仕舞ふべし。
 最初に計りし損より多く損すべからず。」

と、一回の難平は善しとして、それでもダメだったら
損切りをすることを奨めています。

また、三猿金泉秘録という古書には、

「三割の高下に徳は転変(ドテン)し損は平すが秘密なりけり」

と、三割くらいの相場の高下ではトレンド転換することがあるので
損は難平で平均化すべきとあります。

しかし一方、18世紀に米相場の神様とも言われた
伝説の相場師 本間宗久の宗久翁秘録には、

「不利運の時、売平均(ならし)買平均決してせざるものなり」

と、難平を禁ずる記述をしています。

また、近年では有名なW.D.ギャンが
"Twenty-eight Valuable Rules"の第13条で

「難平はトレーダーがするかもしれない最悪の失敗の1つである」

と、述べています。

うーん。どうも大御所でも見解が異なっているようですね。(苦笑)

確かに難平は安易に用いますと破産することがあります。

ところが一方、レンジ相場では
負けトレードを勝ちトレードにする魔法となることもありますね。

難平は、破産に導く悪魔のトレード法となることもあり、
ときに救済のトレード法となることもあるわけで、

まぁ、薬で言いますと効能も強いが、
用法を誤ると死に至ることもある「劇薬」であるようです。(苦笑)

正しい難平の仕方というものがあるのかどうかは知りませんが、
昔から「下手な難平怪我のもと」とも言われていて、

多くの経験談によれば、

トレンドが明確なときに、
これに逆らった難平は致死率が極めて高く、
また、資金が少ないときの難平も即死となることがあるようで(笑)
この「劇薬」の服用には注意がいることは間違いないようです。

難平がうまくいくには値が戻ることが前提となりますので、

せいぜいトレードを執行するときに見ている時間軸で、
レンジが明確に見て取れるときのみ、

そのレンジの上限あたりからの売りで、
上ブレてしまった範囲で用いるか、

そのレンジの下限あたりからの買いで、
下ブレてしまった範囲で用いるか、

などレンジの範囲に「劇薬」服用は限定されるようで、

ブレが逆方向のトレンドへと転換となっても
食い下がることがないように、

一段上の時間軸のレンジ上限(下限)まで至った場合は、
「絶対に損切る」鉄の掟となる絶対ルールを自身に強く課す
必要は少なくてもありそうですね。

しかし…、

劇薬の難平は、常用すると麻薬のように習慣化して
中毒となってしまうことも多いようで、

魔力に魅せられて理性やルールなどは粉々に飛び散ってしまいます。

誰も叱ってくれない自由という厳しい環境で、
常習化してしまうと、この誘惑を弱い自分自身の精神力で
乗り切るのは容易なことではありません。

ときにトレンドは月単位はおろか年単位となるほど続くこともあり、
トレンドに逆らった難平に嵌まり込むと、
たった1つの負けで破産となる可能性を秘めているだけに、

難平は正しく使いこなせると良い手法となる可能性も大きいものの、

魔法のようにどんなに勝率が向上しようとも、
飲んではいけない「劇薬」や「麻薬」なのかもしれませんね。

やはり、見込みや思惑違いの含み損は、負けを認めて
決めた損切りポイントで切って捨てるのが良いのかもしれません。

人の理性は弱きものなれば、

「見切り千両、損切り万両。 引かれ玉は投げよ。」が正解で、

難平に頼らず勝ちトレードを多くする技術を磨いて
トレードは勝ちと負けとの糸を紡(つむ)いで
トータルでの勝ちを目指していくものなんでしょうね。


FX トレードと直観のお話

今週は、明日が日本市場がお休みで、
その後、日本を除く多くの市場でクリスマス休場となりますね。

<先週末19日(金)の主な出来事>

格付け機関のムーディーズが米シティ・グループの
優先債務格付けを引き下げました。
日全産業活動指数は市場予想よりは強い−0.5%となりました。
東京時間では主要各通貨ペアは小幅な値動きとなりました。
英GFK消費者信頼感指数は市場予想よりは強い−33となりました。
日政府が08年度成長率実績見込みを実質で−0.8%と下方修正して、
09年の経済見通しを0.0%と発表しました。
日銀が無担保コール翌日物金利誘導目標を0.1%に引き下げました。
長期国債買い切りオペを月に1兆4000億円に増額して、
コマーシャルペーパーの買い入れを
時限的に実施すると発表しました。
この時間、一時円安に振れましたが、
円高となる動きが見られました。
日経平均は前日比−78.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独生産者物価指数は市場予想より弱い−1.5%となりました。
英銀の複数行が格下げになるとの噂で
一時ポンドが軟調となりました。
ユーロも軟調となって、欧州株もしばらく軟調に推移しました。
英総合事業投資は市場予想より弱い−1.3%となりました。
カナダの消費者物価指数は市場予想よりは強い
−0.3%となりました。

ニューヨーク時間では、
米GMと米クライスラーに対して、不良債権買取プログラムから
134億ドルの短期公的融資を行うことや
2月に40億ドルの追加融資を行うことが発表されました。
米ブッシュ現大統領が、米GMと米クライスラーへの融資に関して、
「自動車メーカーの破綻は米経済のリセッションを深刻化させる。
現時点では破産法第11条適用は自動車セクターに機能しない。」
との認識を発表しました。
ポールソン米財務長官が議会に対して、
自動車セクターへの不良債権買取プログラムの
利用承認を求めました。
米下院金融委員長が「自動車セクターへの融資は、米政府と議会
およひ次期大統領の合意後に実施する。」と発表しました。
格付け機関のフィッチが米GMの格付けを2段階引き下げ、
依然として破綻リスクがあることを表明しました。
NY原油は33ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−25.88ドルで取引を終えました。

<週はじめの今日22日(月)の主な予定>

朝6時45分にNZ経常収支、
午前9時半に豪新車販売台数、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後4時に独輸入物価指数、
午後4時10分に独GFK消費者信頼感調査、
午後7時に欧鉱工業新規受注、
などの経済指標が発表されます。

<明日23日(火)の主な予定>

日本は休場です。
朝6時45分にNZのGDP、
午後6時に欧経常収支、
午後6時半に英GDP(確報)、英経常収支、
午後7時に欧製造業新規受注、
夜10時半に米GDP(確報)、米個人消費(確報)、米コアPCE(確報)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数、
深夜12時に米中古住宅販売件数、米新築住宅販売件数、
米住宅価格指数、
米リッチモンド連銀製造業指数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・米の指標には注目です。
また、トリシェECB総裁の講演も予定されているようです。

そして、今週の12月24日(水)からの主な注目材料は、

24日(水)に、米市場が午後休場、加GDP、米個人所得、米個人支出、
米PCEデフレータ、米耐久財受注、米新規失業保険申請件数、

25日(木)に、欧米クリスマス休場、日銀金融政策議事録、
日住宅着工戸数、

26日(金)に、日米以外の市場休場、日失業率、日CPI、日鉱工業生産

などがあります。

さて、利下げに慎重であった日銀もマーケットや
政府の意向を反映するように、米利下げに追従する格好で
政策金利を0.2%引き下げて0.1%としましたが、
今のところその効果は限定的となっているようです。

また、一度、米上院で否決となった米自動車セクター救済ですが、
自動車メーカーの破綻は米経済のリセッションを深刻化させると
して、不良債権買取プログラムから134億ドルの短期公的融資を行う
ことや、2月に40億ドルの追加融資を行うことが発表されました。
とりあえず最悪の事態は回避されましたが
文字とおりのつなぎ融資で、収益率の改善など問題は山積み
との声も多く、米次期大統領のオバマ政権へと問題先送りと
なっただけとの厳しい意見も聞かれます。
また米格付け会社の一部では、依然として破綻のリスクがあるとの
声明も出すなど、とりあえず来年2月くらいまでは
一息つけそうなものの、まだ今後も引き続き米自動車セクターの
動向には注目がいりそうです。

一部では、リーマンを救済せずに実体経済への危機波及の
トリガーを引いてしまった米国はこれに懲りたか、
その後は歯止めなき救済を行っているものの、
ドル政策では米シティ・グループ救済か
米自動車セクター救済かの択一とならざるを得ないという
声もあるようです。
ドル高で対米資本流入を促すか、
ドル安で自動車セクターなどの輸出競争力の回復を促すか、
米国のドル政策は難しい舵取りとはなりそうです。

そして、円高に対する為替介入もささやかれていますが、
日単独介入の可能性はあっても、米国にはビッグスリーが
潰れかけているときのドル買い介入は政治的にも難しいとして、
日米欧の円高に対する協調介入には否定的な意見が
聞かれるようです。

また、S&Pが、米銀のシティバンク、モルガン・スタンレー、
ゴールドマン・サックスなどの格付けを2ノッチ引き下げ、
バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・ チェース、
ウェルズ・ファーゴの格付けを1ノッチ引き下げるなど、
金融危機の余波と景気後退の影響が
なお金融機関へ厳しく寄せていて業績を圧迫しているようです。

さて、明日23日(火)が日本市場がお休みで、
その後、24日(水)の米市場の午後からは休場となるなど、
今週からは日本などを除く多くの市場でクリスマス休暇に入ります。
例年この時期は取引が閑散で値動きが少ない状態となりやすく
トレードを休まれる方も多いこととと思いますが、
この時期はまた、ときに市場の薄みを衝いた急激な挙動も
あることがあり、チョッピーな動きの相場となる可能性も
ありそうですのでトレードをする場合には少し注意したいものです。


さて今日は、トレードと直観のお話です。

表題は「直観」ですが、
普通はよく「直感」などとも言いまして、
論理的な思考を好む理知的な人にとっては、
「非論理的で曖昧で信用のならないもの」と
一蹴されることがありますね。(苦笑)

まぁ、直感と言いますと、
代表的なものに「女の直感」というものがあるそうです。

ある男が計画的な浮気を企てて、(笑)
こともあろうに勘の鋭い女房殿に完全犯罪をもくろみ、

周到なまでに浮気の後に焼き鳥屋に行く計画まで立てて、
浮気の香りの痕跡を消すために体中に焼き鳥の匂いをつけて、

「いやぁ、同僚に焼き鳥屋に誘われちまって…。」

と自信満々で帰宅したところ、

ネクタイの結び目もキチンとして帰ったのに、
どういうワケか、ものの見事にバレてしまって

「ナゼ分ったのだろう?」

と途方にくれたというお話があります。(苦笑)

これはコントのお話なのですが、

なんと、愚かにもパンツを表裏逆さまにはいていたのが
完全犯罪(笑)の致命的欠陥で、バレてしまい、

その後、折り目正しい夫君にしてやると、
怒った女房殿に熱いアイロンで追っかけまわされたお話でした。

(私の友人がかつてこのコントを地で行く悪行をしました)大笑

さて、このようにわずかな事象の変化を感じ取って、
事の次第を推量するのが直感のようですが、

有名なギャンも「勘」という言葉を使って、
直観について次のように述べています。

「我々が目にするものだけではなく、触れたり感じたりするもの、
 つまり必ずしも説明のできないもの、または「勘」ゆえに
 満足な理由の与えられないものによって影響を受ける。
 「勘」とは何であろうか。(中略)
 勘についての最良の定義は「瞬間的推論」であり、
 理屈で考える前に善し悪しを教えてくれる何かである。」

このギャン流の直観の定義では
「瞬間の総合判断」ということになるようですが、

江戸時代の猛虎軒の八木(はちぼく)虎之巻でも
「気に当たるという事あり。」とも書かれていて、

株式罫線などの著作で知られる木佐森吉太郎氏も

「人の直観とは、人それぞれの長い経験や知識の集積があって、
 それに応じて観せられるもので、(中略)
 知的にも実践的にも長年の修練の賜物である。」

と述べています。

どうも、「直観」は科学的思考方法と対峙するものとして
否定的に捉えられることが多いようで、非科学的で
非論理的とアレルギー的に拒絶されることもありますが、
もしかすると、あながちそうばかりとも言い切れないところが
あるのかもしれませんね。

経験や知識のない安易な値ごろ感や
フィーリング的な「勘」は百害あって一利なしであるとしても、
「経験や知識に裏打ちされたセンス」とも言える「直観」は
別物なのかもしれません。

さてまた、将棋のプロ棋士も次の一手を指すときには、
膨大な量の論理的思考をするのですが、

かつて将棋の名人位にも就いたことのある
往年の棋士の加藤一二三 九段は、
若きころは神武以来の天才と言われ、
「直感精読」を信条として、

膨大な定跡の記憶とともに直観により無駄手の読みを省き、
無数の指し手の中から瞬時にその局面の最善手の候補を絞込み、
その直観により絞り込まれた指し手を
次の段階として一手一手細かく分析的に理論思考していく
アプローチを提唱していました。

トレードで言いますと、
たんにテクニカル・インジケーターや
ローソク足などでトレンドの強弱を計測するだけではなく、

抵抗線の認識や、チャート・パターンの概要認識もして、
状況を絞り込んだ後にトレードの検討を総合的に行う、
ということになるのかもしれませんが、

さらにトレードでは、いわゆる「場味」とか、
「全般レンジ的」「ブレークしてもよさそう」など、
場の雰囲気を捉えたり感じたりする感覚も、
トレードの直観やセンスとなるのかもしれませんね。

ともあれ、

経験と知識が不十分なトレードの直観は、下手をすると
「根拠なき、思い込みの心理バイアス」となることもあり、(苦笑)

思い込みの心理バイアスで、レンジ相場にもかかわらず
ブレークばかりを狙ってしまうようなことがないように、

まったく直観による絞込みをすることなく、
バイアスのない素直な目で全分析的にチャートを観るか、

あるいは俊敏な判断のためにチャートの直感的認識も行う場合には、
あくまで「経験や知識に裏打ちされた瞬間認識の感覚」
としてのトレード・センスを磨いていく必要がありそうです。


FX フェスティンガーの仮説のお話

今日の日銀政策金利の発表は注目されますね。

<一昨日17日(水)の主な出来事>

豪Westpac先行指数は−0.1%となりました。
ポールソン米財務長官が「銀行は国有化したくない。
破綻する米主要銀行はない。」と発言しました。
日財務金融相が「悪い円高ではなく、
今のところ介入を考えていない。」と発言をしました。
東京時間では主要通貨ペアが揉み合いとなりました。
日景気先行CI指数(確報)は85.2、同一致指数は97.7となりました。
日経平均は前日比+44.50円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独消費者物価指数(確報)は市場予想とおりの−0.5%となりました。
英BOE政策委員が「英は2010年に失業者数300万人を超える恐れ。」
との認識を示しました。
ドル円やクロス円がしだいに軟調となっていきました。
英失業率は市場予想より弱い3.3%となりました。
英BOE議事録では「12月の利下げは全会一致。
CPIの下方リスクの大きさから1%を超える利下げも検討したが、
ポンドの過度の下落と経済の信頼感を損なうことを懸念。」
との認識が示されました。
欧消費者物価指数は市場予想とおりの−0.5%となりました。
英BOE政策委員が「ゼロ金利に近づけば量的緩和を検討。」
との認識を示しました。
ポンドの下落が加速しました。

ニューヨーク時間では、
米経常収支が市場予想よりは強い−1741億ドルとなりました。
カナダの卸売売上高が市場予想より弱い−1.8%となりました。
モルガン・スタンレーの四半期決算は、
四半期最終損益が22億9500万ドルの赤字となりました。
OPECが日量220万バレルの追加減産を決定しました。
独銀総裁が「ECBは政策金利を短期間2.00%以下にできるが、
2%以下の政策金が長期化しないよう警戒すべき。」
との認識を示しました。
格付け機関のムーディーズがモルガン・スタンレーの
長期債務格付けを格下げしました。
ドルが売られユーロドルなどドルストレートが堅調になりました。
ドル円は軟調、クロス円はまちまちの動きとなりました。
カナダ財務相が「明年の09年の加経済は−0.4%の見込み。」
との認識を示しました。
NY原油は下落して40ドル前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−99.80ドルで取引を終えました。

<昨日18日(木)の主な出来事>

東京時間では明日の日政策金利も意識したか、
ドル円やクロス円が反発する場面がありました。
フィナンシャル・タイムズ紙が
「英国でもゼロ金利がありえる。」
とのBOE副総裁の談話を報じました。
NBNZ企業信頼感は−35となりました。
日工作機械受注は−62.1%となりました。
日経平均は前日比+54.71円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨ペアが大きな上下動の荒っぽい展開となりました。
スイス貿易収支は21.5億スイスフランとなりました。
スイス実質小売売上高は市場予想より強い2.9%となりました。
独IFO景気動向は82.6、独IFO現況評価値は88.8%と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
英小売売上高指数は市場予想より強い0.3%となりました。
欧貿易収支は市場予想よりは強い−13億ユーロとなりました。
読IMK経済研究所が「独政府が新たな景気対策を打ち出さなければ
09年の独経済は戦後最悪の1.8%マイナス成長に陥る。」
との見解を示しました。

ニューヨーク時間では、
米新規失業保険申請件数が
ほぼ市場予想とおりの55.4万件となりました。
カナダの小売売上高が市場予想よりは強い−0.9%、
景気先行指標指数が市場予想より弱い−0.7%となりました。
米フィラデルフィア連銀指数が
市場予想よりは強い−32.9となりました。
米景気先行指標総合指数は市場予想とおりの−0.4%となりました。
ドルが買い戻され、
ドル円が上昇してユーロドルが軟調となりました。
米ダラス連銀総裁が「米経済は09年6月頃まで落ち込む可能性。
米失業率は8%を超える可能性。次期米大統領の財政刺激策に注目」
との認識を示しました。
S&PがGEの格付け見通しを「ネガティブ」としました。
NY原油は36ドル半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−219.35ドルで取引を終えました。

<週末の今日19日(金)の主な予定>

朝8時50分に日全産業活動指数、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感指数、
昼過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き〜0.2%の利下げ)
午後4時に独生産者物価指数
午後4時半から白川日銀総裁記者会見、
午後6時半に英総合事業投資、
夜9時に加消費者物価指数、
などの経済指標が発表されます。
日・加の指標には注目です。

さて、FOMCの利下げにより米が実質ゼロ金利政策となった
ことと共に、量的緩和策もとる体制で米経済を支えようと
することとなりましたが、ドルが売られる
地合いとなっているようです。
また、報道によりますと、この米金融政策により
3兆7000億ドルの資産を抱えるマネーマーケットファンド(MMF)が、
存亡の危機に立たされることになったそうです。

そして、本日19日(金)の日銀政策金利ですが、
東京市場では無担保コール翌日物金利が低下して、
翌日物金利スワップといわれる取引では日銀の利下げ
を6割強織り込む状態となっていることで、
思い切った緩和策がなければ、一段の円高となると
指摘する声も多く、日政策金利の発表と共に、
量的対策のほうも注目されます。

各国の金融政策は「金利」から「量」へと
なってきているようですが、金融政策だけではなく、
政府によるさらに大規模な景気対策との連携が必要
との声もあるようです。

一方、今週はじめに米上院で米自動車メーカー救済法案が
否決されて以来、米政府が無秩序な破綻は米国内に
現在直面している以上の甚大な被害をもたらす懸念があるとして、
自動車メーカー救済に向けて、米不良資産救済プログラム(TARP)を
活用する用意があると発表しましたが、
今のところ具体的な方策は決定していないようです。
18日の米ホワイトハウスのコメントでは結論に近づきつつある
とのことですが、米ムーディーズによりますと、
政府支援と破産法を組み合わせた「事前調整型破産法活用」
となる確率が70%、破産法を活用せずに政府が支援する案となる
確率が25%、政府支援がなく破産する確率が5%とのことで、
その結果の成り行きが注目されます。


さて今日は、フェスティンガーの仮説のお話です。

フェスティンガーの仮説とは、
「認知的不協和」を説いた仮説のことです。

癌とタバコの因果関係がまだ広く認知されていなかった
1957年のアンケート調査による実験では、

「タバコは癌と関係あるか、Yes or No」

という設問に対して、

タバコを吸わない人の多くが「関係がある」と答え、
一方、タバコを吸う人の多くが「関係がない」と
答えたのだそうです。

そればかりではなく、ヘビー・スモーカーであるほど、
ほぼ全員が「No」であったそうです。(笑)

このようなバイアス思考を「認知的不協和」と言って、

難しい表現では、

「矛盾した認知に遭遇した時の不協和を解決しようとする心理」

ということなのだそうですが、(苦笑)

まぁ、早い話が(笑)

「(認知に対して) 当事者は自己肯定や自己弁護をしやすい。」

そして、

「当事者であるほど客観的判断ができなくなって、
 判断にバイアスが生じる。」

ということになのでしょうね。

イソップ童話の「狐(キツネ)と葡萄(ブドウ)」で、
ブドウが食べたかったのに食べられなかったキツネが、
「あのブドウはすっぱいに違いない。」と理屈をつけて
自身で納得しようとするのも認知的不協和なのだそうです。

まぁ、この手のことはどこにもあって、

なんとかあの会社に就職したいと思っていたのに、
入社試験で落ちてしまったた人が、
その後もその会社に憧れることはあまりないようで、

「あぁ、良く考えたらあの会社さぁ、
 サブプライムで弱っていたものなぁ。」

などとなるわけですね。(苦笑)

そうです。

ひとたび当事者なってしまったら、
「自分自身にも嘘をついてしまうことがある」わけです。

トレードでも似たようなことがあるようで、

買いポジションを持った後に、
相場が思惑に反してブレの範囲を超えて下落して、
買いポジションを保有する正当な理由がなくなっても、

認知的不協和の性格が強いと、

「いやぁ、そのうち上げるさ。ナゼなれば…。」

と、自身を欺くために、トンデモ・アナリストよろしく、
今まであまり考えもしていなかった買いポジション維持の理由を
いろいろと探したりすることがあります。

また、

ときにエントリーの前とエントリーの後とでは、
判断において「別人」となってしまうこともありますね。(苦笑)

「もう」「まだ」「そろそろ」「もっと」「きっと」、
「なるかもしれない」「危ない」…。

エントリー前にチャートを見ているときには湧いてこない思考が、
エントリーしたとたんに激しく脳内を駆け巡るようになります。

当事者となった瞬間に客観的判断ができなくなって、
恐怖と欲で判断にバイアスが生じやすくなるわけですね。

「ビビリの薄利決済」
「含み損に耐え抜く異常な忍耐」

など、ポジションを持つ前には考えられないことをして、
利小損大の負け組みコースを突き進んでしまうことがあります。

不思議なことにトレードの途中で脳内を駆け巡る
このバイアス的思考は、
なぜかかなり間違っていることが多いようで、
結果として悪いほうへと働いてしまうことが多くなるようです。

このエントリーしたとたんに別人になってしまうシンドロームは
古くからトレーダーの病気の一つとのことで、

ドナルド・L・キャシディが、その著書「投資の心理学」の中で、
解決策のヒントを記述しています。

その解決策とは、エントリーするときに
「買う理由(売る理由)をノートに書いておく」ということですが、

これに損切りなどの誓いの言葉や規律も
添えておくと良いのかもしれません。(笑)

なんやかんやと理由をつけて、ルール破りをしがちな
自分自身への言質をとっておこうというわけで、

「自分でこう書いたじゃないか!」となるわけですが、

トレーダーが相場師と呼ばれた昔から「場帳」というものがあって、
いわゆるトレード日誌として利用する人だけではなく、

きっと自分自身に手を焼いた人達も愛用していたのでしょうね。

「最大の敵は我自身にあり」で、

自分自身はけっこう強敵で手ごわく、
私も自分という敵に長いこと手を焼き続けています。(爆)


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