FX 複数時間軸の順・逆のお話


情報のどこでもドアとも言えそうな
"iPad"が日本でも発売になりましたね。
10年ほど前に一時経営危機にもなったことがあるアップル社ですが、
現在では株価の時価総額がマイクロソフト社を抜いたそうです。

●先週5月24日(月)〜28日(金)の気になる出来事

<24日(月)>

前週末のEU財務相会合で財政規律を順守できない国に対し
厳格な制裁を課すことが合意になりました。
前週末にスペインの銀行のカハスールに救済措置がとられました。
前日にスペインの首相が
「スペインは債務履行して返済することが可能。」
との認識を示しました。
ガイトナー米財務長官が
「世界経済は予想以上に早いペースで拡大している。」
との認識を示しました。
中国国家主席が
「主権尊重は中国にとって重要な問題。
内需拡大と家計の消費促進に向け努力。
引き続き為替制度改革を段階的に進める。」
などの発言をしました。
日銀経済月報では、
「景気は海外経済の改善を起点として緩やかに回復。
生産の伸び率は鈍化も実勢として増加を続ける。
国内企業物価は当面緩やかに上昇見込み。」
などの見解が発表されました。
英財務相が62億ポンドの歳出削減を表明しました。
英BOEの政策委員が
「インフレはターゲットの2%に向け今後半年間で下落見込み。
ユーロ圏の問題は英国の脆弱な回復へのリスク。」
との見解を示す発言をしました。
米中古住宅販売件数(4月)は市場予想より強い577万件になりました。
IMFが「スペインの大規模な財政赤字は縮小を開始。」
との認識を示しました。
FRBの2009年度年次報告では
「利上げ前のMBS売却は想定していない。」
ことが発表されました。
スペインの貯蓄銀行4行が事業統合をしました。
NYダウは前週末比−126.82ドルで取引を終えました。

<25日(火)>

北朝鮮の金正日書記が軍に戦闘準備をとるように
命令したことが報道されました。
日経平均が9500円を割り込みアジア株式市場も軟調になりました。
独10年物国債利回りが過去最低の2.598%を更新しました。
英第1四半期GDP改訂値は市場予想とおり0.3%になりました。
欧鉱工業新規受注(3月)は市場予想より強い5.2%になりました。
ユーロ円が一時2001年11月安値の108.84円を割り込みました。
米S&Pケースシラー住宅価格(3月)は前年比で
市場予想より弱い2.3%になりました。
米消費者信頼感指数(5月)は市場予想より強い63.3になりました。
また、構成項目の雇用指数もやや改善しました。
「ECBが0.50%の緊急利下げをするのでは?」
という噂が飛び交いました。
北朝鮮が韓国との全ての関係を断絶すると発表しました。
セントルイス連銀総裁が
「欧州の混乱が世界経済を回復軌道から外す可能性は低い。
今後数年マクロ経済の変動が高まる可能性。
FRBの量的緩和は有効。米経済は拡大。
米国の労働市場は早くには改善しない可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
FRBの4月の公定歩合議事録では
「公定歩合は0.75%での据え置きを決定。
3つの連銀が1.0%への引き上げを要求。
緩和的なスタンスを継続するべきとの意見が多数。
緩やかな景気回復とインフレの推移となるとの見通しが多数。」
などが公表されました。
イタリア政府が2012年までに財政赤字をGDP比で3%以下へ削減する
「財政削減パッケージ」を承認したことが報道されました。
NYダウは前日比−22.82ドルで取引を終えました。

<26日(水)>

バーナンキFRB議長の日本講演では、
「中央銀行は政治の影響を受けない必要。
金融政策と財政政策には境界線が必要。
中央銀行は政策に透明性が必要。
多くの研究によるとインフレ率は低いほうが望ましい。
ドルの通貨スワップは金融市場への恒久的な措置にあらず。」
などの認識が示されました。
OECDチーフエコノミストが
「ユーロは長期間過大評価されていた。
弱いユーロは短期的にはユーロ圏経済に良い。」
などの見解を示す発言をしました。
米CEA委員長が
「赤字抑制への信頼できる計画が必要だが、
米国には失業率低下への行動をとる財政的余地がある。」
との認識を示しました。
OECDの経済見通しでは
「2010年の世界全体のGDP伸び率を4.6%、
2010年の米GDP伸び率を3.2%、
2010年の日本の成長率見通しを3.0%、」
などの上方修正が発表されました。
また、政策金利について
「FRB政策金利は2010年末まで現行水準維持もその後上昇へ。
ECB政策金利は2011年末まで現行水準維持もその後上昇へ。」
などのOECDの見通しを発表しました。
欧州委員会が
「銀行の破綻に関する協調的な行動の新たな枠組みが必要。
世界や欧州レベルでの銀行解体資金への共通アプローチが必要。」
などの見解を発表しました。
米耐久財受注(4月)は市場予想より強い2.9%になりました。
WSJ紙が「スペインの大手銀行BBVAが10億ドルの資金調達更新が
困難に。」との観測報道をしました。
ドイツ連邦銀行が
「ユーロ圏のデフォルトは引き続き可能性がある。」
との見解を発表しました。
米新築住宅販売件数(4月)は優遇措置終了の駆け込みもあったか、
市場予想より強い50.4万件になりました。
格付け会社のフィッチが
「スペイン地方自治体の欧州危機へのリスク資産は大きい。
フランス地方自治体の欧州危機へのリスク資産は比較的小さい。」
などの見解を発表しました。
豪政府が資源税の撤廃を検討していることが報道されました。
独首相が「独はユーロを支援。ユーロが強くなることを望む。」
との発言をしました。
中国がユーロ圏国債の保有を再検討していることが報道されました。
IMFが「イタリア経済は緩やかな回復へ向かう。」
との見解を発表しました。
米財務省が政府保有のシティグループ株式を
62億ドルで売却したことが発表されました。
NYダウは1万ドル台を割り込んで
前日比−69.30ドルで取引を終えました。

<27日(木)>

NZ貿易収支(4月)は市場予想より強い6.56億NZドルになりました。
日通関ベース貿易収支(4月)は
市場予想より強い7423億円になりました。
豪財務省が
「採掘業の成長を減速させる提案はない。
鉱山事業への投資は増加。鉱山税を促進するべき。
鉱山税の計画について変更することを承知していない。」
と発表して、前日の現地紙の報道を否定しました。
中国政府系投資ファンドのCICが
「ギリシャ債務危機は中国の海外投資に大きな影響を及ぼさない。」
との見解を発表しました。
日経平均が反発しました。
中国人民銀行が
「中国がユーロ圏債券の保有見直すとの報道には根拠がない。
欧州は外貨に関して中国の主要な投資市場。」
との認識を発表しました。
中東のクウェート紙が
「欧州債務危機の波及懸念でクウェートの政府系ファンドが
EUへの投資を減らしている可能性。」と報じました。
この後にクウェート政府系ファンドが
「欧州を含めた投資戦略に変更はない」として否定しました。
セントルイス連銀総裁が
「欧州債務危機が米国経済に波及する可能性は低い。
米国の消費者信頼感は改善。
現在の状況下では公定歩合引き上げの可能性は低い。」
などの見解を示す発言をしました。
ロシア中銀総裁が
「ユーロ相場の最近の変動を懸念していない。
外貨準備の構造変更は議論していない。」
と発言しました。
オーストリア中銀総裁が
「困難な時期に直面しているがパニックに陥る必要はない。
長期的なユーロの動きは依然として正常のレンジ内。」
などの見解を示しました。
独財務相が
「さらなる金融市場での規制が必要。
さらなる財政赤字削減に関する進展が必要。
世界的に通用するルールを見つける必要。」
などの認識を示す発言をしました。
独消費者物価指数速報(5月)は市場予想とおり0.1%になりました。
米第1四半期GDP速報改訂値は3.0%、
米第1四半個人消費改訂値は3.5%、
米新規失業保険申請件数は46.0万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
IMFの専務理事が
「ユーロ圏各国は正しい方向に向かっている。
ユーロ圏は元の軌道へと急速に回帰する可能性。
世界経済の回復は続く可能性。二番底は予想していない。
スペインに金融崩壊のリスクはない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガルの格付けレンジの変更はない見込み。
ポルトガルはギリシャとは全く異なる。」
との見解を発表しました。
NYダウが反発して前日比+284.54ドルで取引を終えました。

<28日(金)>

NZ住宅建設許可(4月)は8.5%になりました。

英GFK消費者信頼感調査(5月)は−18になりました。
日失業率(4月)は5.1%、
日全国消費者物価指数(4月)は前年比で−1.2と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日小売販売額(4月 前年比)は市場予想より強い4.9%になりました。
WSJ紙が「ギリシャは債務再編するしかない」
との観測報道をしました。ユーロが軟調になりました。
日経平均は9762.98円で週の取引を終えました。
独輸入物価指数(4月)は市場予想より強い2.0%になりました。
スイス貿易収支(4月)は20.2億スイスフランになりました。
スイスKOF先行指数(5月)は市場予想より強い2.16になりました。
ギリシャ経済相が
「ギリシャは債務再編を行わない。
マーケットの信頼を再び取り戻す。」
とのコミットメントを発表しました。
一時ユーロが反発しました。
ECBの専務理事が
「ギリシャのデフォルトは
ユーロ圏やECBやIMFから見れば実行可能な選択肢ではない。」
との認識を示す発言をしました。
米個人所得(4月)は市場予想とおりの0.4%、
米個人支出(4月)は市場予想より弱い0.0%、
米PCEデフレータ(4月)は
前年比で市場予想より強い2.0%になりました。
カナダ第1四半期経常収支は
市場予想より弱い−78億カナダドルになりました。
シカゴ購買部協会景気指数(5月)は
市場予想より弱い59.7になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)は、
市場予想よりやや強い73.6になりました。
格付け会社のフィッチがスペインの格付けを引き下げて、
「スペインの政府債務は13年までにGDPの78%に達する可能性。
スペインの経済回復は政府の見通しよりも弱い可能性。
債務水準削減の調整は中期的に経済成長率を引下げる可能性。
スペインの債務信用プロファイルはとても強い。」
などの見解を発表しました。
ユーロが下落しました。
NY原油(WTI)は73ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−122.36ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<月末で週はじめの31日(月)の主な予定>

※31日は英・米の市場がお休みです。
朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(5月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(4月)、
午前9時25分からバーナンキFRB議長講演、
同午前9時25分からトリシェECB総裁講演、
午前10時半に豪第1四半期経常収支、
昼12時にNBNZ企業信頼感(5月)、
昼12時20分から日銀総裁講演、
午後2時に日住宅着工戸数(4月)、日建設工事受注(4月)、
午後5時からトリシェECB総裁講演、
午後6時に欧消費者物価指数速報(5月)、消費者信頼感確報(5月)、
同午後6時に欧業況判断指数(5月)、欧鉱工業信頼感(5月)、
夜9時半に加GDP(3月)、加第1四半期GDP(年率換算値)、
などの経済指標が発表されます。
欧(速報値)・加の指標には注目です。

<月初の6月1日(火)の主な予定>

午前10時半に豪小売売上高(4月)、豪住宅建設許可件数(4月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時45分にスイス第1四半期GDP、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(5月)、
午後4時55分に独失業率(5月)、独失業者数(5月)、独製造業PMI(5月)
午後5時に欧製造業PMI確報(5月)、
午後5時半に英製造業PMI(5月)、
午後6時に欧失業率(4月)、
夜10時に加BOC政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
夜11時に米ISM製造業景況指数(5月)、米建設支出(4月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造活動指数(5月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・独・加・米の指標には注目です。

<2日(水)の主な予定>

午前10時半に豪第1四半期GDP、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(4月)、
午後5時半に英消費者信用残高(4月)、英モーゲージ承認件数(4月)
同午後5時半に英建設業PMI(5月)、
午後6時に欧生産者物価指数(4月)、
夜10時半に米チャレンジャー人員削減数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(4月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<3日(木)の主な予定>

※3日はフランクフルト市場がお休みです。
午前10時半に豪貿易収支(4月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(5月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(5月)、
午後5時半に英サービス業PMI、
午後6時に欧小売売上高(4月)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(5月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、米第1四半期単位労働費用確報
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性確報、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(5月)、米製造業受注指数(4月)、
深夜12時15分からバーナンキFRB議長講演、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<4日(金)の主な予定>

午後4時40分からスイスSNB総裁講演、
午後6時に欧第1四半期GDP改訂値、
夜8時に加失業率(5月)、加雇用ネット変化率(5月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(5月)、米失業率(5月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(5月)、米週平均労働時間(5月)
同夜9時半に加住宅許可件数(4月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(5月)、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標には注目です。
また、4日〜5日までG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

さて、先週はガイトナー米財務長官の
「世界経済は予想以上に早いペースで拡大している。」との認識や、
セントルイス連銀総裁の「欧州の混乱が世界経済を回復軌道から外す
可能性は低い。」の見解、そしてOECDの経済見通しによる
「2010年の世界全体のGDP伸び率を4.6%への上方修正。」などの中、

スペイン政府によるスペインの銀行のカハスールに救済措置、
WSJ紙による「スペインの大手銀行BBVAが10億ドルの資金調達更新が
困難に。」との報道、また、独連邦銀行よる「ユーロ圏のデフォルト
は引き続き可能性がある。」との見解、そして、格付会社の
フィッチによるスペインの格付け引き下げなどで、
揺れる相場展開になりました。

資源国通貨は上下動しながらも反発傾向にあるものの、
欧州通貨はいまだ悪材料に反応しやすいセンチメントが
続いているようです。

また、先週の揺れる相場展開には観測報道や噂も
その一因になっていたようで、
「ECBが0.50%の緊急利下げをするのでは?」との噂に
ECBは「ノー・コメント」ととして、
そして「中国がユーロ圏国債の保有を再検討しているとの観測報道」
に対して、中国人民銀行が「中国がユーロ圏債券の保有を
見直すとの報道には根拠がない。」と一蹴して、
また「豪政府が資源税の撤廃を検討している」との観測報道に対して
豪財務省が「鉱山税の計画について変更することを承知していない」
と否定して、

さらに中東のクウェート紙が「欧州債務危機の波及懸念で
クウェートの政府系ファンドがEUへの投資を減らしている可能性。」
との観測報道に対して、クウェート政府系ファンドが
「欧州を含めた投資戦略に変更はない」と否定したり、
WSJ紙の「ギリシャは債務再編するしかない」との観測報道に
ギリシャ経済相が「ギリシャは債務再編を行わない。
マーケットの信頼を再び取り戻す。」とのコミットメントを
発表するなど、

噂と観測報道とその否定などが入り乱れ錯綜していますが、
今後も噂や観測報道には注意が要りそうです。

そして、S&Pが数週間前にスペインの格付けを引き下げた後に、
先週末には格付け会社のフィッチがスペインの格付けを引き下げて、
残る格付け大手のムーディーズがまだスペインのトリプルA格付けを
維持していますが、残るムーディーズもスペインの格付けを
引き下げる可能性がありそうで、
ギリシャやポルトガルの5倍のGDPのスペインの懸念に
市場の関心が移行している時期だけに注意が要りそうです。

また、5月10日に格付け会社のムーディーズが
「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に格下げする
可能性がある。」と発表していることから、
その期限が迫っていてこちらのほうも発表されると
悪材料になりそうです。

リーマン破綻後の経済危機は総額5兆ドルの景気刺激策と
融資保証をした政府のソブリン懸念のフェーズ(段階)に
なっていますが、世界経済は回復基調にありながらも、
まだ回復は脆弱で出口戦略の執行時期を探るのは難しく、
また財政緊縮は経済減速にもつながりかねなく、
その難しい舵取りに金融市場の不安定な局面はまだ続きそうです。

今週のアナリスト予想では、英財務担当相が不正経費問題で
辞任したことで週はじめのポンドの軟調や、
格付会社のフィッチによるスペインの格付け引き下げの
蒸し返しによるユーロの軟調と見る向きがありますが、
ユーロドルでは1.22がいったんは底堅い可能性もありそうです。

ドル円に関しては、南欧財政や欧州金融機関への懸念で
一時下げると見る向きもあるものの、
ストック・マーケットが底堅ければ緩やかに円安になる
と見る向きも少なくないようです。

経済指標では、31日の欧消費者物価指数速報(5月)とカナダのGDP、
6月1日の豪小売売上高(4月)と豪RBA政策金利に加BOC政策金利と
米ISM製造業景況指数(5月)、
2日の豪第1四半期GDPと米中古住宅販売保留(4月)、
3日の豪貿易収支(4月)と欧小売売上高(4月)に米ADP雇用統計(5月)と
ISM非製造業景況指数(5月)、
週末4日の加失業率(5月)に加雇用ネット変化率(5月)、
そして、S級指標の米雇用統計などが注目されます。


さて今日は、複数時間軸の順・逆のお話です。

トレードにはよくトレンドの認識が大切と言われますね。

でも、トレンドが「上昇している」か「下降しているか」
あるいは「横ばいなのか」のたった3つの中の
どれかの回答になるはずでも、

ジョー・ディナポリ氏がトレードの講義に入る前に
彼が好んでおこなう

「現在のトレンドはどうだね?」

という意地悪な質問のように、
その回答はそれほど単純ではないようです。

長期時間軸では下降トレンドでも、
短期時間軸ではそのとき上昇している場合もあるわけで、

時間軸を限定せずにトレンドを尋ねられても困ってしまいます。

そうです。
トレンドは短中長の時間軸の数だけあるのですね。

そして、トレードするには、

時間軸ごとの
「トレンドの方向(Trend-Direction)の認識」、
「トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の認識」や、
「転換点(Turning point)の可能性の認識」

なども分析する必要があって、

テクニカル分析と呼ぶには
少なくともこれらの3つの要素は必要になりそうです。

その他のチャート・フォーメーションなども加えると
まったく頭が痛くなってしまうものですが、(苦笑)

これらをさらにマルチ・タイム・フレーム(複数時間軸)で
分析するとなると、頭がこんがらがってしまって、

「こんな煩雑なことやってられるか!」

と怒りたくなるものです。

でも…、

分足で元気よく上昇していたレートが、
急に反転したかと思ったら、

(突発的な要人発言ということもありますが)

反転したところは、分足では見えなかった
「上位時間軸のチャートポイントであった」
などということも少なからずあるようで、

なかなか1つの分足だけでトレードして勝ち続けるには
逆に難しいところもあるものです。

トレンドの方向(Trend-Direction)の認識だけでも
複数時間軸となるとどうも頭が痛くなるものですが、

複数時間軸での分析も
よく整理してみるとまったくワケがわからない
ということでもなさそうです。

たとえば、上位時間軸(長い時間軸)が下降トレンドで
下位時間軸(短い時間軸)が上昇トレンドなら、
はてどちらにと悩ましいものですが、(苦笑)

チャールズ・ダウが言うように
大きなトレンドが明確なサインがあるまで継続するならば、

上昇トレンドの下位時間軸が反転下降しはじめて、
逆張りのできる状況になるのを待って、

上位時間軸の下降のトレンド方向に同調する状態では
ショートが仕掛けられそうで、

この「上位時間軸で順張り、下位時間軸で逆張り」が
いわゆる「戻り売り」ができる状態と言えそうです。

そして、上位時間軸(長い時間軸)が下降トレンドで
下位時間軸(小さな時間軸)も下降トレンドなら、
これは「順張りのショート」ができそうで、

この「上位時間軸で順張り、下位時間軸でも順張り」が
いわゆる「トレンド・フォロー」で、

また、ポイント下抜けでは、
下降のブレーク狙いができる状態と言えそうです。

そしてまた、

上位時間軸の下降トレンドが一服後に反発上昇して
上位時間軸として逆張りができる状態になれば、

(上位時間軸の一時の戻りであることも少なくなく、
トレンド転換でないことが多く、
ロング狙いがダマシとなることもあるものの)

そして、下位時間軸も上昇トレンドになったなら、

つまり、「上位時間軸で逆張り、下位時間軸で順張り」では
ダマシに気をつけながらも
戻り自体の動きに乗るロングも仕掛けれそうです。

また、

上位時間軸の下降トレンドが一服となっている状態で、
下位時間軸の下降トレンドが反転上昇して、
下位時間軸として逆張りができる状況になった場合は、

ロングが仕掛けられそうなものの、
かなり青い果実を食べることになって、

運良く勝てることがあっても、
少し危険な「底狙い」ともなりそうで、

この状態をいつも正確にトレードするには
神の領域のスキルが必要となるかもしれなく、
私達のような凡人はしばらく静観している方が
負けトレードを減らせそうです。

ちょっと簡単にまとめますと、

「上位時間軸で順張り、下位時間軸で逆張り」が
(広義では順張りの) 戻り売りや押し目買い。

「上位時間軸で順張り、下位時間軸でも順張り」が
順張りのトレンド・フォロー。

「上位時間軸で逆張り、下位時間軸で順張り」が
押しや戻り自体の動きに乗る逆張りのカウンター。

「上位時間軸で動意一服、下位時間軸で逆張り」は
ダマシも少なくなく、少し危険な天底狙い。

とでもなりそうです。

    ☆ ☆ ☆ ☆

「でもさぁ。トレンドがはっきりしているときだけじゃなく、
 ごちゃごちゃの上下動でトレンド不明ってこともあるよね。」

「やっぱり、そうきましたか。(笑)」

「あははっ。」

「『上位時間軸がトレンド不明、下位時間軸もトレンド不明』は
 トレードしていけないサインで…。」

「ふむ。ふむ。なるほど。」

「『上位時間軸がトレンド不明、下位時間軸が下降トレンド』は
 ダマシに気をつけながらの短期のショートか、
 負けを減らすには静観するか、
 あるいは良い状態の別の通貨ペアを探す。
 などの選択肢になりそうです。」

「……。」

「『上位時間軸が下降トレンド、下位時間軸がトレンド不明』は
 下位時間軸が下降トレンドに移行して
 上位時間軸に同調するのを待ってからショートを仕掛けるか、
 あるいは良い状態の別の通貨ペアを探す。
 などの選択肢になると思います。」

「……。やっぱ、頭が痛くなるよ〜。」

うーん。

こうして書いてみると、簡単にまとめようと思っても
複数時間軸のトレンドの方向の認識だけでもこれだけあって、

そして、さらに
「トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の認識」や、
「転換点(Turning point)の可能性の認識」
なども分析する必要があって、

複数時間軸を見るのは
やっぱり少し「ややこしや〜。」という感じもしますが、(自爆)

それでも複数時間軸を見る利点は多く、
なんとか複数時間軸を読み取るスキルを身につけたいものです。


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 魔界ゾーンのお話


バーナンキFRB議長が来日して26日に講演予定ですね。

先週5月17日(月)〜21日(金)の気になる出来事

<17日(月)>

トリシェECB総裁が15日の独紙のインタビューで
「金融市場は第1次世界大戦後(1918年以降)で最悪の状況」
との認識を示しました。
中国商務省が
「中国の貿易黒字は2010年に大幅減少になる可能性。
欧州の債務危機は世界経済の回復を遅らせる可能性。」
との見解を発表しました。
ユーロドルがリーマンブラザーズ破綻後の安値より下落しました。
日経平均が一時300円超下落するなど
アジアの主要株式市場が軒並み軟調になりました。
独・仏・ギリシャの首相およびユーログループ代表が米大統領へ
CDS市場を閉鎖を閉鎖すべきかの書簡を送りました。
EU大統領が
「ユーロ圏は危機伝染を避ける策を講じた。
EUの決定は強く信頼できる。」
などの認識を示す発言をしました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロの下落には特別な懸念はない。
対ドルでのユーロ相場は正常な範囲。」
との見解を示す発言をしました。
NY連銀製造業景気指数(5月)は市場予想より弱い19.11になりました。
米ネット長期TICフロー(対米証券投資 3月)は
市場予想より強い1405億ドルになりました。
ECBが14日までの債券購入高が
165億ユーロになったことを発表しました。
ユーログループ議長やベルギーとオランダの財務相が
「ユーロの為替レートを懸念していない。」と
相次いで発言しました。
スイスSNB総裁が
「ユーロ圏の危機はスイス経済に衝撃を与えた。」
と発言しました。
NYダウは前週末比+5.67ドルで取引を終えました。

<18日(火)>

ギリシャ向け融資が18日に実行されることが発表されました。
豪RBA議事録では
「豪金融政策は現在のところ適切。金利は平均水準にある。
インフレはターゲットを大きく下回っていない。
豪経済は平均水準のペースで成長。消費支出は抑制されている。
豪住宅価格は急激に上昇している。」
などの見解が公表されました。
独首相が「金融市場の規制が早急に必要。」
との認識を示す発言をしました。
上海株式市場が年初来安値を更新しました。
スペインの首相が「EUは経済統合を強める必要。」
との認識を示す発言をしました。
英消費者物価指数(4月)は0.6%、英小売物価指数(4月)は1.0%と
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧ZEW景況感調査(5月)は市場予想よりやや弱い37.6、
欧消費者物価指数は市場予想より強い0.5%になりました。
独ZEW景況感調査(5月)は市場予想より弱い45.8になりました。
英BOE総裁が英財務相への書簡で
「インフレ率は1年以内にターゲットに回帰する可能性。」
との見解を示しました。
スペイン短期債の入札が64.4億ユーロと目標に届きませんでした。
米生産者物価指数(4月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
加国際証券取扱高(3月)は市場予想より弱い
−6.16億カナダドルになりました。
格付け会社のフィッチが
「ギリシャの格付け見通しは引き続きネガティブ。
ギリシャの政府債務は対GDP比150%に拡大の可能性。」
との見解を発表しました。
EU大統領が
「ユーロ圏のファンダメンタルズは健全。
ユーロは健全な通貨。」
との認識を示す発言をしました。
独首相が
「金融取引税を支持。EUに金融取引税の導入を求める可能性。」
との発言をしました。
独政府が
「ユーロ圏国債および国債CDSを対象とした空売り規制」
を実施することを急遽発表しました。
ユーロが急落するなどドル買い円買いの
リスク回避の動きが昂進しました。
NYダウは前日比−114.88ドルで取引を終えました。

<19日(水)>

RBNZ総裁が
「債券コスト拡大のリスク。対外債務の削減必要。
緩やかなNZドルの下落が望ましい。世界の金融システムは脆弱。
地域経済は大きな回復。貿易相手国の成長は顕著。」
などの見解を示す発言をしました。
豪Westpac消費者信頼感指数(5月)は
2ヶ月連続マイナスの−7.0%になりました。
日経平均が軟調になりました。
ECBの専務理事が「欧州は深刻な危機にある。」
との認識を示しました。
独首相が
「ユーロは危機にある。ユーロが失敗すれば欧州も失敗になる。
EU諸国は財政健全化を加速すべき。
欧州全体の金融規制に向けた取り組みを急ぐべき。
欧州は金融市場の課税への行動する用意がある。
金融市場がユーロ危機を加速させた。」
などの見解を示す発言をしました。
英BOE議事録では
「政策金利据え置きを9対0で決定。
資産買い入れ枠の据え置きを9対0で決定。
財政再建のペースを早め市場を安心させる必要。
成長のダウンサイドリスクは増加の可能性。」
などの見解が発表されました。
仏財務相が
「独の一方的な空売り禁止の決定は遺憾。」
との認識を示しました。
IMFの筆頭副専務理事が
「ユーロの水準には問題はない。
ユーロ下落はユーロ圏の輸出企業を支援。
ECBによる債券の買い入れは一時的である必要。」
などの発言をしました。
米消費者物価指数(4月)は市場予想より弱い−0/1%になりました。
ユーロの下落が行き過ぎた場合、
G7でユーロ介入がされるとの噂が飛び交いました。
ギリシャがEU脱退を検討しているとの噂も飛び交いました。
ギリシャ政府のスポークスマンが
「ギリシャがユーロ離脱を検討との噂を断固否定する。」
と発表しました。
米FOMC議事論では
「資産売却の延期を支持する意見が多数。
資産の段階的な売却は約5年以内に完了すべき意見が多数。
生産の伸びは遅いと予想する意見が多数。
個人消費が景気回復の主要牽引役となる可能性は低い。
政府支援があっても住宅市場の回復は頭打ち。」
などの見解が公表されました。
また、2010年米GDP見通しが3.2〜3.7%へと上方修正され、
2010年米失業率が9.1〜9.5へ改善修正になりました。
NYダウは前日比−66.58ドルで取引を終えました。

<20日(木)>

日第1四半期実質GDP速報値は1.2%、
日第1四半期名目GDP速報値は1.2%と、
4期連続の増加ながら市場予想より弱い結果になりました。
日第1四半期GDPデフレータは−3.0%になりました。
ユーログループ議長が
「ユーロ安は財政赤字削減で成長が鈍化するとの見方による可能性。
市場が理性的に行動しているとは思えない。」
との認識を示す発言をしました。
NZ財務省が2011年のGDP見通しを3.2%、
インフレ見通しを5.9%へと上方修正しました。
格付け会社のS&Pが
「NZの予算案は現行格付けに一致する。」
との見解を発表しました。
仏財務相が「ユーロを守るべき。ユーロは信頼のおける通貨。」
との認識を示しました。
日経平均が5日続落しました。
独生産者物価指数(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
独首相が
「強い安定化協定が必要。銀行が国家を脅かすこと許すべきでない。
G20で銀行課税を要求。国際的な金融課税で合意に至ること望む。
欧州(独自)の格付け機関を持つべき。保護主義を避ける必要。」
などの発言をしました。
英小売売上高(4月)は市場予想より強い0.1%になりました。
仏大統領が「高い税金と高い支出は経済を痛める。」
との認識を示す発言をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い47.1万件になりました。
加景気先行指標指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
欧消費者信頼感速報値(5月)は市場予想より弱い−18になりました。
米景気先行指標総合指数(4月)し−0.1%、
フィラデルフィア連銀指数(5月)は21.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
VIX指数(恐怖指数)が46台に急伸しました。
オランダ中銀総裁が
「独の空売り禁止は他国と事前に協議すべきだった。」
との見解を示す発言をしました。
IMFの専務理事が
「ユーロ圏が分裂するリスクはない。
過度な緊縮はEU経済を阻害する可能性。
債務問題は欧州の信認に対する危機を悪化させる可能性。
EUが結束を欠いた行動すれば信頼を失う可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
スペインの財務相が
「2011年のGDP見通しを1.3%に下方修正する。」
と発表しました。
NYダウは一時1万ドルの大台を下回ったものの
終値で1万ドルの大台を辛うじて維持して
前日比−376.36ドルで取引を終えました。

<21日(金)>

米上院が米金融規制改革法案を可決しました。
日銀が市場予想とおり政策金利を0.10%で据え置きました。
日経平均は6日続落して9784.54円で週の取引を終えました。
日銀総裁の記者会見では
「国内民間需要に自律回復の動きが見られる。
現時点では欧州市場の日本経済への影響は限定的。
欧州諸国の財政をめぐる動きは依然として不安定。
世界経済の新興国などに牽引された回復見通しは変わらない。」
などの認識が示されました。
独製造業PMI速報(5月)は市場予想より弱い58.3になりました。
欧製造業PMI速報(5月)は市場予想より弱い55.9になりました。
独IFO景気動向(5月)は市場予想より弱い101.5になりました。
英第1四半期総合事業投資速報は
市場予想より強い6.0%になりました。
ECBの副総裁が「金融危機はまだ拡大している。」
との認識を示しました。
ユーロ圏支援法案が独議会の下院・上院ともに可決となりました。
加小売売上高(3月)は市場予想よりかなり強い2.1%になりました。
オランダ財務相が
「独の一方的な行動は賢明とは言い難い。
空売り規制には協調した行動が必要。」
との見解を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が
「ユーロは信頼に足り得る通貨。ユーロは危機ではない。
為替介入については決してコメントしない。
世界に大手格付け機関が3つしかないのは最適ではない。」
などの発言をしました。
ECBの専務理事が
「債券買入れ政策は量的緩和ではない。
ユーロに対する不安(恐れ)には根拠がない。」
との認識を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は70ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+125.38ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ24日(月)の主な予定>

午前10時半に豪新車販売台数(4月)、
午後1時半に日全産業活動指数(3月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(4月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
この日は独・スイス・カナダなどの市場がお休みです。

<ゴトウ日25日(火)の主な予定>

午後5時半に英第1四半期GDP改訂値、英第1四半期個人消費改訂値
同午後5時半に英第1四半期政府支出、英第1四半期輸出入改訂値、
午後6時に欧鉱工業新規受注(3月)、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(3月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(5月)、
リッチモンド連銀製造業指数(5月)、
同夜11時に米住宅価格指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<26日(水)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
日企業向サービス価格(4月 前年比)、
午前9時半に豪Westpac先行指数(3月)、
午前9時半からバーナンキFRB議長公演
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(6月)、
夜9時半に米耐久財受注(4月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<27日(木)の主な予定>

朝7時45分にNZ貿易収支(4月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(4月)、
午前9時に豪景気先行指数(3月)、
夜9時半に米第1四半期GDP改訂値、米第1四半期個人消費改訂値、
米第1四半期GDP価格指数改訂値、米第1四半期コアPCE、
新規失業保険申請件数、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(5月)の発表も予定されています。

<28日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(4月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(5月)、
朝8時半に日失業率(4月)、全国消費者物価指数(4月)、
朝8時50分に日小売業販売額(4月 前年比)、
午後3時15分にスイス貿易収支(4月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(5月)、
夜9時半に米個人所得(4月)、米個人支出(4月)、
米PCEデフレータ(4月)、
同夜9時半に加第1四半期経常収支、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(5月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・米の指標には注目です。

さて、先週も各マーケットがリスク回避で
大揺れの相場展開になりました。
財政状況の比較的良い豪州の豪ドルも金利先高感の後退だけではなく
資金回収の必要による売りもあったか
対ドルで約10ヶ月ぶりの安値になり、
新興国通貨のブラジルレアルも今月だけで7%も下落しました。

また、株式市場でもNYダウが一時1万ドルの大台を割り込み
週に4%も下落したり、日経平均が1万円の大台を割り込み
一週間で6.47%も下落して年初来安値を記録したばかりではなく、
NY原油先物も5月に入って19%も下落して、
しばらく堅調であった金先物も4日続落したり、
質への逃避というよりも市場からの脱出が進んでいるとも言えそうな
リスク回避による市場収縮の嵐が吹きすさぶ1週間になりました。

一方、渦中のユーロは、ドイツが「メンケル首相の市場を敵視する
市場反応を顧みない勇み足」とも揶揄される
EUでのコンセンサスなき唐突な「国債の空売り禁止」と
金融取引への新たな課税を打ち出したことで
下落が昂進しましたが、その後に反発して、
ユーロが豪ドルなど資源国通貨に対して上昇する現象や、
対ドルでの反発が見られました。

自律反発よる動きとも言えそうですが、
一部では株価下落などで資金が必要になったヘッジファンドが
儲けの出ていたストロング・ポジションを閉じて
換金のための反対売買を行ったという見方や、
また、ユーロ安の背景には欧州の投資家がリスク資産を圧縮して
本国に送金するリパトリエーションの影響もあるのではないか、
との見方もあるようで、ユーロの反発には懐疑的な意見も
あるようです。

また、先週末には米上院が米金融規制改革法案を可決して、
同じく週末に欧州でもEU財務相での財政・金融改革作業部会で
EUの財政規律を順守できなかった国に対して
厳格な制裁を科すことで合意となったことで、
金融規制と財政緊縮は大局的には必要なことながら、
いったん経済成長を圧迫する懸念もあり、
今後の市場反応が注目されます。

今週のアナリスト予想では、リスク回避の動きの基調が続き
円高と見る向きが優勢のようですが、
株価の短期リバウンドを予想する向きもあり、
売り買いが交錯して揺れの大きな相場展開になる可能性も
ありそうです。

経済指標関連については、
今週も市場がリスク・テーマ主体で反応が鈍そうですが、
25日(火)の改訂値ながら英第1四半期GDPと米消費者信頼感指数、
26日(水)のバーナンキFRB議長の日本での講演と
米新築住宅販売件数(4月)、
27日(木)の米第1四半期GDP改訂値と米新規失業保険申請件数、
28日(金)の米個人支出(4月)とシカゴ購買部協会景気指数(5月)
などが一応注目されます。


さて今日は魔界ゾーンのお話です。

トレーダーであれば、ほとんど誰でも
一度や二度は経験していると思いますが、

後ろで誰かが見ていて相場を操作しているように
買えば下がり、ならばとドテンで売れば上がる、

往復ビンタどころかトリプルビンタもいいとこで
ことごとく相場が自分の持ったポジションと
逆行して動くことがありますね。

「わぉぉぉっーーーっ。ガシャーン!」と

思わずYouTubeのキーボード・クラッシャーのように
頭に血が登ってしまうこともあるものです。(苦笑)

こんなときは、後で相場を見直すと、
トレンド追いでの高値や安値つかみであることもありますが、

それよりも、

ボラティリティがある状態での乱高下であったり、
局所的な低ボラの保ち合い状態であったり、

陰線陽線入り乱れるクジラ幕状態の揉み合いであったり、
上下にヒゲの多いヒゲ毛虫の状態であったり、するものです。

このような魔界ゾーンともいうべき相場の状態では
順張り的に動きを確認して動いている方に乗ると
多くの場合でエントリーしたとたんに逆行してしまいます。

むしろ、このような相場状態では
順張り指向で相場を観た時の
思った方と逆にエントリーした方が勝てるくらいですが、(笑)

このような相場状態では
ほとんど順張り的な思考が通用しない状態となっています。

また、ときにダマシがエントリー方向の間違いを
示唆してくれるときがありますが、

このような相場状態でのダマシは
「順張り的思考が通用しない」との
マーケットの示唆であることがあって、

カウンター的な思考に切り替えるか、
あるいは「トレードせずに静観して休むべき」ことを
マーケットが知らせてくれていることがあります。

そして、このような魔界ゾーンともいうべき相場の状態も
やがて揉み合いが上下どちらかに離れて、
順張りが出来る状態へと移行していきますが、

こんどは逆張り的思考が通用しづらい状況になって、

ポイントでは短期の逆張りはできても、

まごまごしているとトレンド方向へ
どんどんレートが動いてしまって
逆張りが大きな負けトレードになってしまうことがあります。

そうです。

ある範囲のレクタングルでの浮動のある上下動の魔界ゾーンと
トレンド発生の状態では、

まったく相場の状態が異なり、
思考や順逆の手法を切り替えなくてはならないのですね。

また、ときに効能のあるダマシも、
相場の状況によってその示唆が

「トレードせずに静観して休むべき。」なのか、
「ポジションが逆方向。」なのか、

かなり違うものになってしまうことがあります。

そしてもしも…、

このように全く異なる相場状態があるのであれば、

買うか売るかの判断をする前に、

「今の相場はどちらの状態なのだろう。」
ということを検討する必要がありそうですね。

「売買の判断の前に相場の状態認識ありき」なのですね。

    ☆ ☆ ☆ ☆

「ふん。相場の状態だぁ?
 もっともらしいこと言っているけど
 そんなの後で判ることじゃないか。」

「打診売買でのダマシがヒントになるかもしれませんよ。」

「……?」

「ダマシにあったということは、初期ではその示唆が
 『ポジションが逆方向という証なのか』
 『トレードせずに静観すべき』かは判断しづらいけれど、
 ともあれ、トレードの方向もしくは相場状態の認識が
 間違っていることは知らせてくれています。」

「だから何だよ。それで相場の状態が判るのか?」

「すぐには判らなくても、自身で相場の状態が
 感得できるようになるまで待てばよいのです。」

「ふーむ。待つねぇ。
 でもどのくらい待てばよいのさ。」

「それが相場状態の判断の技能とも言えそうですが、
 ダマシにあった後は、
 レクタングルの範囲をくくる水平線を引けるくらいまでは
 待った方が良い場合が多いかもしれません。」

「……。」

「この魔界ゾーンはスキャルの達人にとっては
 格好の状態でもありますが、
 一般に順張り派にとっては負けやすい状態でもあるので、
 この魔界ゾーンをライン認識できれば
 負けトレードを減らすことができる可能性もありそうです。」

「魔界ゾーンを認識せよか…。」



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 時間軸とチャート・ポイントのお話


先週はユーロドルが2008年10月以来の安値水準になる
1.23台半ばまで下落しましたね。

先週5月10日(月)〜14日(金)の気になる出来事

<10日(月)>

EUが最大5000億ユーロ、IMFが最大2500億ユーロを拠出する
EU危機対応メカニズム(ユーロの緊急支援措置)が
市場オープン前に発表されました。
また、ECBによるユーロ圏の政府債の買取り策が発表されました。
米・欧・英・カナダ・スイス・日の中銀による
時限的なドルスワップが合意になりました。
欧州の複数の中銀によるユーロ圏の政府債の買取が始まりました。
一時的にユーロが堅調になりました。
G20が「世界金融の安定化のために共に行動する。
ユーロ圏の安定確保のためEUが取った行動を歓迎する。」
などの声明を出しました。
日経平均やアジアの株式市場が堅調に推移しました。
独貿易収支(3月)は172億ユーロ、独経常収支(3月)は180億ユーロと、
ともに市場予想よりも強い結果になりました。
中国人民銀行が、
「適度に緩和的な金融政策を維持。金融政策の柔軟性と目標を拡大。
人民元は妥当な水準で基本的安定を維持。
ソブリン債危機にあっても世界経済の回復は継続。」
などの見解を発表しました。
英BOEが政策金利を0.50%で据え置きました。
加住宅着工件数(4月)は市場予想より弱い20.17万件になりました。
ギリシャ財務省が
「1〜4月期の財政赤字は目標以上の42%縮小。
1〜4月期の歳入は10%増。」
になることを発表しました。
独連銀総裁が
「ECBによる債券購入は大きなリスクを内包している。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に
格下げする可能性がある。
短期的にアイルランドの格下げ変更の予定はない。
ポルトガルを格下げする可能性がある。」
などを発表しました。
ユーロが再び軟調になりました。
NYダウは前週末比+404.71ドルで取引を終えました。

<11日(火)>

英RICS住宅価格(4月)は市場予想より強い17%になりました。
中国の消費者物価指数(4月)は前年比で+2.8%になりました。
中国の小売売上高(4月)は前年比で+18.5%になりました。
独消費者物価指数確報(4月)は市場予想とおり−0.1%になりました。
独卸売物価指数(4月)は市場予想より強い1.7%になりました。
日経平均は軟調になりました。円高が進みました。
IMFが「イタリアの財政赤字はGDP比5.2%」
との見通しを発表しました。
英鉱工業生産(3月)は2.0%、英製造業生産高(3月)は2.3%と、
ともに市場予想よりかなり強い結果になりました。
EU統計局が「危機による失業率への影響はEUは米国より小さい。」
との見解を発表しました。
豪財務相が
「2010-11年の豪失業見通しは6.5%から5%へ。
2010-11年の豪CPI上昇率見通しは2.5%、
2010-11年の豪財政赤字は480億豪ドル、
2010-11年の豪GDP見通しは2.75%から3.25%へ。」
などとなることを発表しました。
オランダ中銀総裁が
「EUセーフティーネットは一時的なものである。
南欧諸国は迅速に財政を強化する必要がある。」
などの認識を示す発言をしました。
独財務相の辞任の噂が流れましたが、
独政府の報道官によって否定されました。
格付け会社のフィッチが
「ECBは流動性を支援し提供しても構造的な問題は残存する。」
との見解を発表しました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロドル市場の動きは正常」との認識を示す発言をしました。
米卸売在庫(3月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「豪の格付けは引き続き安定。
豪の債務水準は他の先進国を大きく下回る。
ユーロ圏のリスクは上昇。
ユーロ圏の支援パッケージは流動性懸念を緩和。」
などの見解を発表しました。
英のブラウン首相が辞任して、
英保守党のキャメロン党首が新首相に任命されました。
クレッグ英自由民主党党首が次期副首相に就任することになり、
英国に連立政権が誕生することになりました。
NYダウは前日比−36.88ドルで取引を終えました。

<12日(水)>

WSJ紙が「米国がモルガン・スタンレーを調査をはじめた」
との記事を掲載しました。
独第1四半期GDP速報は市場予想より強い0.2%になりました。
英失業率(4月)は4.7%、
英失業保険申請件数推移(4月)は−2.71万人と
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧第1四半期GDP速報は0.2%、欧鉱工業生産(3月)は1.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英BOE四半期インフレ報告では、
「2年後の英CPI上昇率は1.4%前後の見通し。
2年後の英GDP伸び率は3.6%前後の見通し。」
などが発表されました。
英BOE総裁が
「景気回復には明確な兆候がある。
調査では第2四半期に拡大することが示唆される。
金融危機は潜在的なソブリン債危機として続いている。
財政問題は今後早急に対処する必要。
英国の回復は財政削減によりペースが鈍化する可能性。
短期的にはマイナス成長へのリスクがやや大きい。
金利を上げることは適切な対応ではない。」
などの見解を示す発言をしました。
エストニアの2011年のユーロ参加について
欧州委員会が支持をしたことが報道されました。
欧州委員会が
「ポルトガルとスペイン政府の追加の予算削減案を歓迎する。」
との見解を発表しました。
米貿易収支(3月)は市場予想近似の−404億ドルになりました。
キャメロン英新首相が
「連立政権は債務危機に取り組む。」ことを宣言しました。
米月次財政収支(4月)は市場予想より弱い−827億ドルになりました。
NYダウは前日比+148.65ドルで取引を終えました。

<13日(木)>

日経常収支(3月)は市場予想より強い2兆5342億円になりました。
豪RBA総裁補佐が
「欧州の信頼が悪化すればアジアの成長が弱くなる可能性。
多くの先進国には困難な道のりが控えている。
豪経済は予想以上に強い。豪は金融引き締めが必要。」
などの認識を示す発言をしました。
豪雇用者数変化(4月)市場予想より強い3.37万人、
豪失業率(4月)は市場予想より弱い5.4%になりました。
日景気ウォッチャー調査(4月)は市場予想より強い49.8になりました。
日経平均やアジア株式市場が堅調に推移しました。
ECB月例報告(5月)では
「金利は依然として適切。インフレ見通しは緩やか。
経済成長のペースは緩やかで起伏がある。」
などが発表されました。
欧州復興開発銀行の総裁が
「金融統合は一部の欧州新興国が受け入れ難いリスクを
冒すのを促している可能性。」との発言をしました。
英商品貿易収支(3月)は
市場予想より弱い−75.22億ポンドになりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.4万件になりました。
米輸入物価指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
ユーロがさらに下落しました。
ECBの専務理事が
「経済支援は恐慌を回避したが問題を先送りの可能性。
ユーロ圏は早急に財政赤字問題に取り組む必要。
格付けの修正は新たな予算案に基づいていない。
最近のソブリン格付けの引下げには疑問。
格付け機関は信頼を失っている。
為替レートはファンダメンタルズを反映すべき。」
などの見解を示す発言をしました。
ポルトガルの首相が
「2011年には財政赤字を4.6%へと削減する。」
と宣言しました。
ベルギー中銀総裁が
「スペイン、ポルトガル、アイルランド、イタリアは
ギリシャとは違う。為替市場の反応は過度であり異例。
ユーロ圏離脱を望む国があるとはまったく認識していない。
ユーロ圏は独自に独立した格付け機関を持つべき。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比−113.96ドルで取引を終えました。

<14日(金)>

NZ小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
中国の第1四半期経常収支は+409億ドルになりました。
日経平均や多くのアジア株式市場が軟調に推移しました。
日経平均は10462.51円で週の取引を終えました。
ポルトガル中銀総裁が
「債券買い入れに伴う公開市場操作を近い将来に実施する。」
と発言しました。
格付け会社のムーディーズが
「ギリシャをもし格下げする場合は複数段階になる可能性。
ギリシャ格下げはEU・IMF支援計画で課せられたことを
遵守できるかどうかに依存する。」
などの見解を発表しました。
ユーロが一段と下落していきました。
ポルトガル中銀総裁が、
「スペインとイタリアは高い貯蓄率を維持していて、
貯蓄率が低下しているポルトガルやギリシャとは異なる。
ポルトガルの成長は弱くなる可能性。
ポルトガルは財政赤字を是正する必要がある。」
などの認識を示す発言をしました。
EU首脳会議で仏大統領が「ユーロを離脱する。」と
脅したとの噂が流れました。
後に仏のユーロ離脱を仏政府が否定しました。
米小売売上高(4月)は市場予想より強い0.4%になりました。
米鉱工業生産(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
独首相が「ユーロはとても深刻な状況にある。」
との認識を示す発言をしました。
金が一時史上最高値を更新しました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)は、
市場予想より弱い73.3になりました。
仏の格下げの噂が流れましたが、格付け会社のフィツチが
「フランスのAAA格付け見通しには変わりがない。」
と発表しました。
欧州株式市場が軟調に推移しました。
ガイトナー米財務長官が
「ユーロ圏には危機を乗り越える能力がある。
ユーロ圏の危機が米経済を害する可能性は小さい。」
などの認識を示す発言をしました。
G7財務相が為替市場の動向や欧州経済情勢について
電話会議を行いましたが追加策については協議されませんでした。
ユーロドルが2008年10月以来の安値水準になる
1.23台半ばまで下落しました。
ドル円は91円台後半まで下落した後に92円台半ばまで戻しました。
NY原油(WTI)は71ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−162.79ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ17日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(5月)、
朝8時50分に日機械受注(3月)、日国内企業物価指数(4月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(5月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資 3月)、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数(5月)、
深夜1時からスイスSNB総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
また、17日〜18日にかけてEU財務相会合が開催されます。

<18日(火)の主な予定>

朝7時から加BOC総裁講演、
朝7時45分にNZ第1四半期生産者物価(仕入・出荷)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(3月)、
午前10時半に豪RBA議事録、
午後2時に日消費者態度指数(4月)、日工作機械受注確報(4月)、
午後5時半に英消費者物価指数(4月)、英小売物価指数(4月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(5月)、欧消費者物価指数(4月)、
同午後6時に欧貿易収支(3月)、
夜9時半に米住宅着工件数(4月)、米建設許可件数(4月)、
同夜9時半に米生産者物価指数(4月)、
同夜9時半に加国際証券取扱高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<19日(水)の主な予定>

午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数(5月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(3月)、日稼働率指数確報(3月)、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧建設支出(3月)、
夜9時半に米消費者物価指数(4月)、
同夜9時半に加卸売売上高(3月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<ゴトウ日20日(木)の主な予定>

朝8時50分に日第1四半期実質GDP速報、日第1四半期名目GDP速報、
同朝8時50分に日第1四半期GDPデフレータ(前年比)、
午前10時に豪消費者インフレ期待(5月)、
午後3時に独生産者物価指数(4月)、
午後5時半に英小売売上高指数(4月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加景気先行指標指数(4月)、
夜11時に米景気先行指標総合指数(4月)、
フィラデルフィア連銀指数(5月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(5月)、
などの経済指標が発表されます。
日・英・米の指標には注目です。

<週末21日(金)の主な予定>

この日は香港の市場がお休みです。
正午過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時に日景気先行CI指数確報(3月)、日景気一致CI指数確報(3月)
午後3時に独第1四半期GDP確報、独第1四半期個人消費確報、
同午後3時に独第1四半期政府支出確報、独第1四半期国内需要確報
午後4時半に独製造業PMI速報(5月)、独サービス業PMI速報(5月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時に独IFO景気動向(5月)、独IFO現況評価値(5月)、
同午後5時に欧経常収支(3月)、欧製造業PMI速報(5月)、
午後5時半に英第1四半期総合事業投資速報、
午後8時に加消費者物価指数(4月)、
夜9時半に加小売売上高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
独・加の指標には注目です。

さて、先週の市場オープン前に、EUが最大5000億ユーロ
IMFが最大2500億ユーロを拠出するEU危機対応メカニズム
(ユーロの緊急支援措置)が発表され、
さらにECBによるユーロ圏の政府債の買取り策が発表されましたが、

「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に格下げする
可能性がある。」との格付け会社ムーディーズの発表や、
「ECBは流動性を支援し提供しても構造的な問題は残存する。」
とのフィッチの見解の発表などがあり、

また、EU危機対応メカニズムは金融市場に対する
”痛み止め”に過ぎず、ユーロ圏が抱える財政赤字問題を
解決する手段ではないとの見方や、
欧州各国の緊縮財政策がかえってユーロ圏経済の回復に
足かせとなるとの皮肉な見方までが台頭して、
リスク回避の動意で株式市場は高下しながら軟調に推移して、
主要通貨も上下動しながら軟調に推移する中、
ついにユーロドルが2.50の節目を割り込んで
2008年10月以来の安値水準になる1.23台半ばまで下落しました。

ECBの専務理事が「格付けの修正は新たな予算案に基づいていない。
最近のソブリン格付けの引下げには疑問。格付け機関は信頼を
失っている。為替レートはファンダメンタルズを反映すべき。」
などの見解を示す発言も無視される格好で、
シカゴ・マーカンタイル通貨先物取引の非商業部門の
投機取引ではドルに対するユーロの売越額が
11日時点て142億ユーロに拡大して3週連続で
過去最高を更新するなど、結果的にEU危機対応メカニズムへの
市場の審判はいったん「NO」ということになったようです。

まさに下落が下落を呼んでいるユーロですが、
市場には1.20台を割り込むと見る向きはおろか、
1.70台の声まで上がり、
米投資家のジム・ロジャーズ氏にいたっては
「欧州連合が総額1兆ドルのユーロ支援策を決めたことは
酷い措置だ。ユーロは崩壊プロセスが始まった。
ユーロがいずれ消滅することは確実になった。」との見解を示し、
ユーロについてメルトダウン(炉心溶融)という言葉さえも
散見されるようになって来たようです。

グロソブもポートフォリオのユーロ比率を下げる発表して、
今後もリスク回避の動きは簡単に癒えそうもないという見方が
大勢のようですが、
極一部では「今後もユーロドルは軟調が続く可能性は高いが、
ユーロ圏の財政を各国に委ねた中での金融統合という
根深い矛盾が噴出したものでその解決は容易ではないものの、
リーマン・ショック後よりはドルの流動性低下の程度は
落ち着いていて、また実体経済は緩やかながら回復傾向にある
ことなどから、歴史ある欧州が信用不安から
このまま沈没となったりユーロが解体してしまうことはなく、
不安の連鎖を過剰に煽る投機的な行き過ぎは
早晩に修正局面を迎える可能性もある。」との観測もあるようです。

今週のアナリスト予想では、ユーロについては
一部を除き続落とみる向きが多いようで、
またドル円については円高と見る向きが優勢のようですが、
揉み合いになると見る向きもあるようです。

経済指標につきましては、ここのところ市場がリスク・テーマと
なっていることで経済指標への反応が今ひとつですが、
17日の対米証券投資、18日の豪RBA議事録や英消費者物価指数(4月)と
英小売物価指数(4月)に独ZEW景況感調査(5月)、
19日の英BOE議事録や米消費者物価指数(4月)と米FOMC議事録、
20日の日第1四半期実質GDP速報や英小売売上高指数(4月)、
21日の独IFO景気動向(5月)に加消費者物価指数(4月)と
加小売売上高(3月)などが注目されます。

そして、17日の市場のオープニングでの動向とともに、
無事償還される予定の19日のギリシャの85億ユーロの国債償還日や、
20日のポルトガルの46億ユーロの国債償還日での
ユーロの相場動向が注目されます。


さて今日は、時間軸とチャート・ポイントのお話です。

時系列チャートでは、その横軸が時間になっていて、
その縦軸が価格の高低を表していて、
全体で時間経過による価格の推移をグラフ化していますが、

一般に大きな時間軸のチャートほど、
価格の振幅幅も大きいものです。

「そんなのあたりまえじゃないか。」
ということでもありますが、(苦笑)

大きな時間軸のチャートほど価格の振幅幅が大きい、
ということにはほとんど例外がないようです。

もしも時間が経過しても、
相場が一定範囲で狭く動いてばかりいれば、
健康な人の心電図のように、(笑)
大きな時間軸でも狭い範囲での上下動に始終して、
ボラティリティが大きくはならないはずで、

(相場にはランダムウォーク理論もあるようで
この推論が成り立つものかどうかは私などには解りませんが)

大きな時間軸のチャートほど、
価格の振幅幅が大きくボラティリティが高いということが
定理のように当然のことならば、

これは価格の動きが一方向に動きやすいということや、
価格の推移にはトレンドがあることの
証明になるのかもしれませんね。

ところで、

テクニカルの始祖といわれるチャールズ・ダウの理論は
ウィリアム・P・ハミルトンやビクター・スペランディオや
エドワーズとマギーやR・レアらによって発展と
体系化とがされていきましたが、

その中の「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」
ということも、

現在のユーロ・ドルなどを見ていますと、
価格が長い期間にわたり一方向に動くことが確かに実感できます。

著名なトレーダーたちが言うように
「まず、月足を見よ。そして週足を見よ。」
という言葉も説得性のあるものとして感じられます。

しかし、まぁ、

(株式での倒産は例外としても)
多くの相場のそのほとんどで、
やがてトレンドはどこかで終焉を迎え、
トレンドが転換して行きますが、

さぁ、それがどこかということが気がかりになりますね。(笑)

たとえばユーロドルでは1.20台割り込み説や
2005年暮れから2006年はじめにかけての1.17割り込み説などのほか、
「ユーロは消滅する。」という
米投資家のジム・ロジャーズ氏の説まであるようで、(驚)

ユーロ・ドルなどはとても興味深い状況になってきているようです。

今は昔の日本のバブルの頃には日経平均5万円説が飛び出したり、
ドル円の下落の著しいときには50円説が語られたり、
原油が高騰していた頃は200ドル説まであったように、
ときに市場は楽観と悲観を極端にしますが、

たとえば、5月6日のNYダウの暴落時は
ユーロ・ドルが週足の−3σで接点をつけるといったん下げ止まり、

先週はさらに下落が続きましたが、
ちょうど月足の−2σのあたりでもある
リーマン・ショックの嵐の2008年の秋のあたりの安値水準で
週末を迎えました。

「ここらでユーロが反発するとでも言うのかい?」

「そんなことは判りませんが、
 価格(レート)が1つの節目に来たことは確かで、
 チャートとしては意味のあることです。」

「……。」

「ここでいったん反発する可能性も少なからずありますが、
 あるいは次の節目へとさらに下落するのかは、
 価格の動き次第になります。」

「はははっ。結局、何も判らないということだな。」

「そうではなく、チャートポイントへの到達だけで
 判断を下せるなどということはできないと言っているわけで、
 価格がチャートの節目のチャート・ポイントに到達したら、
 そこは、明確に抜けれるか、反転となるかを見極める場所で、
 『明確に下抜ければ売り、明確な反発となったら買う』
 というように判断は相場に聞かなくてはなりません。
 チャートポイントから時間とともに動く相場を観なくては
 結論は出せないものです。」

「……。」

「そしてまた、チャート・ポイントあたりでは、
 直ぐに抜けたり戻ったりの決着がつかないで、
 いったん揉み合うこともままあるものです。」

「ふーん。チャートポイントは、さしずめ恋が実るかどうか、
 思い切ってラブレターを出してみたといったところかね。
 どうなるかは相手(相場)しだいで、
 恋いに悶々としてラブレターを出さないでいたときよりは、
 恋いの行く末がはっきりするポイントってわけか。」

「あれまぁ、何という例えでしょう。(爆)
 ちょっとニュアンスが違う感じが…。」

「でもさぁ、相場ってどことなく人生に似てるよね。」

「…???」

「良いことばかりの人生もないかわりに、
 悪いだけと思えるときでも、もしもドン底になったなら、
 良くなるしかないよね。」

「ドン底と思ってもまだ底でないこともありますよ。(苦笑)」

「おいおい、話の腰を折るなよ!」

「おっと、失礼。
 でも、ジョン・テンプルトンの言うように
 強気相場は悲観の中のどこかで生まれるのは確かなようですね。」

「そして、懐疑の中で育つってか。(笑)」

さて、

ユーロは奈落へと突き進むのか、それともいったんの反発になるのか。
節目を迎えたユーロ相場の運命は如何に…。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 市場の審判のお話

先週は歴史の1ページとなりそうな激動の1週間でしたね。
恐怖と歓喜が市場に交錯しました。

先週5月3日(月)〜7日(金)の気になる出来事

<3日(月)>

2日にユーロ圏財務相会合で1100億ユーロのギリシャ支援の合意と
中国人民銀行による預金準備率0.50%の引き上げがありました。
豪の鉱山会社を対象とした増税計画が報道されました。
市場オープンではユーロドルが上昇して始まりましたが、
その後、軟調に推移しました。
また、株式市場も軟調に推移しました。
欧ECBがギリシャ国債に関する担保の最低格付けルールの適用を
停止すると発表しました。
オーストリアの財務相が、
「オートリア大手5銀行はギリシャでの投資維持で合意。」
と発表しました。
米個人所得(3月)は0.3%、米個人支出(3月)は0.6%、
米PCEデフレータ(3月 前年比)は2.0%と、
それぞれ市場予想とおりの結果になりました。
米ISM製造業景況指数(4月)は市場予想より強い60.4になりました。
格付け会社のフィッチが
「短期的なソブリン信用リスクは低下。
第4四半期までギリシャのさらなる格下げは予想していない。」
と発表しました。
ユーロドルが一時1.3200台を回復しました。
NYダウは前週末比+143.22ドルで取引を終えました。

<4日(火)>

カナダの財務相が
「財政状況は比較的堅固。経済には良いニュースが多い。
カナダドルにとって経済は上昇圧力。失業率は依然として高い。」
などの認識を示す発言をしました。
ドル円が一時94円台後半まで上昇しました。
豪RBAが市場の大方の予想とおり政策金利を0.25%利上げしました。
豪RBA声明では、
「アジアの経済成長は強い。世界の金融市場は良好に機能。
2〜3%のインフレターゲットの達成に向け金利を設定。
貿易条件は予想以上に上昇。中古住宅市場は大幅に改善。
インフレの下落は小さい可能性。」
などの見解が示されました。
豪財務相が「RBAは金利を中立へ戻した。」
との認識を示す発言をしました。
独小売売上高指数(3月)は市場予想より弱い−2.4%になりました。
ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差が拡大しました。
ユーロドルが下落しました。
格付け会社のフィッチが
「スペインの格付けはAAA、見通しは安定的。」
とあらためて表明しました。
欧州委員会が
「債務借り換えのギリシャのニーズに応える用意。
ギリシャ支援の承認についての問題はない。」
と発表しました。
ギリシャで300億ユーロ規模の追加削減策に反対して、
48時間ストライキがはじまりました。
米製造業受注指数(3月)は1.3%、中古住宅販売保留(3月)は5.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
スペインの首相が
「スペインがユーロ圏から2800億ユーロの支援を求める噂は誤り。」
と市場の噂を否定しました。
セントルイス連銀総裁が
「FRBは年内にMBSの売却を開始する可能性。」
との認識を示す発言をしました。
米証券取引委員会に米ゴールドマン・サックスが和解を申請して
22.5万ドルを支払うことになりました。
ユーロドルが1.3000台を割り込みました。
NYダウは前日比−225.06ドルで取引を終えました。

<5日(水)>

IMFの筆頭専務理事が
「ギリシャ支援額は十分に足るものだが、
ギリシャはなお困難に直面している。
数年間、ギリシャのGDPは減退する可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
豪建設許可件数(3月)は市場予想より強い15.3%になりました。
フィンランド財務相が
「ギリシャ問題はスペインやポルトガルへの伝染リスクがある。」
との見解を示す発言をしました。
IMFの専務理事が
「ギリシャの債務危機が他の欧州各国へ波及するリスクがある。
一部の国がユーロ圏を離脱したなら単一通貨の終わりを示す。」
との認識を示す発言をしました。
独首相が
「ギリシャは財政赤字について厳しい措置を取ると約束。
ギリシャへの支援策の条件は満たされている。
ユーロ圏の安定にとってギリシャ支援以外に代替案はない。
伝染のリスクを回避するためにギリシャ支援が必要。
デリバティブとヘッジファンドへのさらなる規制が必要。」
などの認識を示す発言をしました。
欧小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
欧州委員が、
「マーケットは非常に短期的に考える傾向がある。
実体経済は緩やかだがしっかりとした動きになっている。
実体経済のトレンドは回復傾向にある。」
などの見解を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガルの格付けを引き下げる方向で見直す。」
と発表しました。
ギリシャのストライキが激しくなり暴徒化しました。
ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差がさらに拡大しました。
ユーロドルが1.2900を割り込みました。
ドル円も下落を開始しました。
米ADP雇用統計(4月)は市場予想より強い3.2万人になりました。
米ISM非製造業景況指数(4月)は市場予想より弱い55.4になりました。
格付け会社のフィッチがゴールドマン・サックスの格付け見通しを
ネガティブに引き下げました。
ユーログループ議長が
「スペインとポルトガルはギリシャの状況と類似せず。
ユーロ圏崩壊のリスクは無い。ギリシャ支援への市場反応は想定外。
いかなるユーロ加盟国も離脱することは無い。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−58.65ドルで取引を終えました。

<6日(木)>

NZの第1四半期失業率は市場予想より強い6.0%になりました。
豪小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
豪貿易収支(3月)は市場予想よりは強い
−20.82億豪ドルになりました。
日経平均が361.71円の大幅下落になりました。
スイス消費者物価指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
独財務相が
「ギリシャの債務再編は制御不能な災害を引き起こす可能性。
ユーロの安定は危機にある。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガル・スペイン・イタリア・アイルランド、
そして英国の銀行にソブリン・リスクが広がる可能性。」
との見解を発表しました。
独製造業受注(3月)は市場予想より強い5.0%になりました。
欧ECBが市場予想とおり政策金利を1.00%に据え置きました。
加住宅建設許可(3月)は市場予想より強い12.2%になりました。
米第1四半期非農業部門労働生産性は
市場予想より強い3.6%になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.4万件になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「現在の金利は引き続き適切。
ユーロ圏経済は緩やかに拡大する見込み。
今後、世界的にインフレ圧力が高まる可能性。
金融危機は成長にマイナス効果を及ぼす可能性。
財政再建のため各国政府は断固たる措置を取るべき。
ギリシャにとってデフォルトは問題外。
断固としてギリシャに味方する。
当該国の国債のECB買い入れは検討していない。
ポルトガルとスペインはギリシャと同じ状況ではない。」
などの見解が示されました。
バーナンキFRB議長が
「商業用不動産ローンはまだ極めて困難な状況。」
との認識を示しました。
PIGS各国の5年物CDSのスプレッドが拡大しました。
セントルイス連銀総裁が
「公定歩合の引き上げを早期に実施するべき。」
との見解を示す発言をしました。
IMFが「ギリシャへの融資は充分なものと確信。
ギリシャがデフォルトするという選択肢は無い。
欧州各国は財政健全化を速やかに実行するべき。
ギリシャへの融資においてどこの通貨を使うか決定していない。」
などの見解を発表しました。
トリシェECB総裁が、
「金融規制の強化は必要だが過度な規制は逆効果の可能性。
資本基準の引き上げで銀行のリスクを限定することは可能。
CDS購入などの投機取引は規制する必要。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャ議会が追加緊縮策の法案を可決しました。
NYダウがザラ場で史上最大の一時950ドル超の暴落になりました。
ドル円やユーロドルなど主要通貨ペアが暴落しました。
その後、NYダウと主要通貨ペアが急激に下げ幅を縮小しました。
NYダウは前日比−347.80ドルで取引を終えました。

<7日(金)>

NY証券取引所が「NY時間での午後2時40分〜3時の
20分間の取引取りを取り消しにする。」と発表しました。
日経平均が寄り付きで前日比−436.78円になりました。
日銀が短期資金市場に2兆円の資金供給を行うと発表しました。
豪RBA四半期金融政策リポートでは、
「豪GDPは2011〜12年に平均以上の伸びになる可能性。
当面はCPIが2〜33%水準で推移することを目指す。
見通しは利上げを行うとの仮定で設定。
2012年のインフレ率は3%前後に達する見込み。
貸出金利はほぼ平均の水準にある。」
などの見解が報告されました。
主要通貨ペアがいったん反発しました。
英国の総選挙では野党の保守党が勝利しましたが、
単独で過半数には至りませんでした。
スイス失業率(4月)は市場予想より強い4.0%になりました。
日経平均は10364.59円で週の取引を終えました。
トリシェECB総裁が
「ECBはユーロの守護者。ユーロの価値を守っていく。」
とのコミットをしました。
スイス実質小売売上高(3月 前年比)は
市場予想より強い4.5%になりました。
G7で電話会議を実施することが発表されました。
中国上海株式市場は2688.383ポイントで週の取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが
「イタリアの銀行システムは他国ほど風雨にさらされていない。
イタリアはソブリン債務危機へのエクスポージャーが少ない。
イタリアの2010年の格付け見通しは安定的。
イタリアはリスクプレミアム上昇の危険に直面。
ポルトガルの格下げは想定していない。
英国の総選挙の結果はAAA格付けに影響しない。」
などの見解を発表しました。
独鉱工業生産(3月)は市場予想より強い4.0%になりました。
加雇用ネット変化率(4月)は10.87万人、加失業率(4月)は8.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
独の下院と上院がギリシャ支援法案を可決しました。
米非農業部門雇用者数変化(4月)は市場予想より強い29.0万人、
米失業率(4月)は市場予想より弱い9.9%になりました。
前日6日のNYダウ急落における米シティの誤発注の噂を
米シティが「調査の結果、事実ではない。」と否定しました。
200ドル以上も下落していたNYダウが
一時前日比でプラス圏になるなど乱高下となりました。
金の価格が一時史上最高値を更新しました。
米消費者信用残高(3月)は市場予想より強い20億ドルになりました。
ユーロ圏首脳会議でギリシャ救済策が承認されました。
NY原油(WTI)は75ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは10380.43ドルの前日比−139.89ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめでゴトウ日の10日(月)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(4月)、豪NAB企業信頼感指数(4月)
午後3時に独貿易収支(3月)、独経常収支(3月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時15分に加住宅着工件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
(独)・英の指標には注目です。

<11日(火)の主な予定>

朝8時01分に英RICS住宅価格(4月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(4月)、
午後5時半に英鉱工業生産(3月)、英製造業生産高(3月)、
夜11時に米卸売在庫(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英の指標には注目です。

<12日(水)の主な予定>

午前10時半に豪住宅ローン(3月)、
午後2時に日景気先行CI指数速報(3月)、日景気一致CI指数速報(3月)
午後3時に独第1四半期GDP速報、
午後3時45分に仏第1四半期GDP速報、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(4月)、
午後5時半に英失業率(4月)、英失業保険申請件数推移(4月)、
午後6時に欧第1四半期GDP速報、欧鉱工業生産(3月)、
午後6時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜9時半に米貿易収支(3月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(3月)、加新築住宅価格指数(3月)、
深夜3時に米月次財政収支(4月)、
などの経済指標が発表されます。
独・英・欧・米の指標には注目です。

<13日(木)の主な予定>

この日は独・仏・スイスの市場がお休みです。
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(4月)、
朝8時50分に日国際経常収支(3月)、日国際貿易収支(3月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(4月)、豪失業率(4月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(4月 現状判断DI・先行き判断DI)
午後3時に日工作機械受注速報(4月)、
午後5時に欧ECB月例報告、
午後5時半に英商品貿易収支(3月)、英DCLG住宅価格(3月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、米輸入物価指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(欧)・(英)・米の指標には注目です。

<14日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ小売売上高(3月)、NZ第1四半期小売売上高、
夜9時半に米小売売上高(4月)、
同夜9時半に加製造業出荷(3月 前年比)、加新車販売台数(3月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(4月)、米設備稼働率(4月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)、
夜11時に米企業在庫(3月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・米の指標には注目です。

さて、先週は、リーマン・ショックから1年8ヶ月ほどの
時が経過して世界の実体経済も緩やかながら回復基調にありますが、
ついにギリシャ問題が爆発したかのような歴史に残る
激動の1週間になりました。

5月6日(木)のNY時間には、NYダウがザラ場で
史上最大の一時950ドル超の文字とおりの大暴落になり、
ユーロドルをはじめドルストレート通貨ペア、
そしてドル円やクロス円が軒並み大きく下落しました。

ギリシャの財政問題に端を発した欧州圏での
ソブリンリスクの高まりに株価が急落するとともに、
リーマン・ショックのときのように手元に決済用のドルを
確保しようとの短期のインターバンク市場の動きに
ドルの流動性が著しく低下して、
ロンドン銀行間取引金利のLIBORも急騰しました。

この欧州金融危機に7日にはG7の財務相が
緊急の電話会議を開き対応を協議して、
そしてユーロ圏の16ヵ国の首脳も緊急の首脳会合を開催して、
10日(月)の市場オープン前に金融安定化メカニズムを創設しようと
ユーロ圏が具体的な行動を起こしました。

創設が検討されているユーロ圏金融安定化メカニズムについては、
ユーロ圏各国の保証、およびEU法に違反しない範囲での
ECBの暗黙の保証などの下で、欧州委員会が債券を発行して
市場から資金を調達して、深刻な困難に陥った加盟国を
欧州理事会が支援するという案が出ているそうですが、
このユーロ圏金融安定化メカニズムが
市場の不安を払拭するに足るものになるかどうかは
市場オープン後の市場反応の洗礼によって
判明することになりそうです。

ユーロ圏金融安定化メカニズムによって、ユ
ーロ圏のソブリン・リスクがいったん後退する可能性がある一方、
ギリシャのデフォルトとユーロ崩落に賭ける投機筋の
事実売りとともに「こんなものでは足りぬ」とばかりに
さらに要求を突きつけるような市場の動きとなる可能性も
ありそうです。

実体経済の回復の事実と、ユーロ圏のソブリン・リスクという
背反する難しい事態に、かなり織り込みは進んでいるとはいえ、
売り方と買い方が激しい激突をして、
上下に振れの大きな相場になる可能性がありそうです。
アナリスト予想では、円高と見る向きが優勢ですが、
いったんリスク回避が後退すると見る向きもあるようです。

経済指標では、12日(水)の独第1四半期GDP速報と英失業率に
欧第1四半期GDP速報と英BOE四半期インフレ報告、
13日(木)の豪雇用統計、そして、週末14日のNZ小売売上高と
米小売売上高などが注目されます。


さて今日は、市場の審判のお話です。

ゴールデン・ウィークの週の5月6日のニューヨーク時間に
NYダウが一時、前日比で−1,000ドルにもう少し
というところまで文字とおりの大暴落となりましたね。

損失回避の自動売買プログラムの発動も手伝ったと思われますが、
現地時間の午後2時40分〜3時までの20分間での下げのスピードは
史上最大であったそうです。

米銀大手のシティのトレーダーがミリオンとビリオンを
間違えたという噂も出ましたが、翌日、シティによって否定され、
この否定が事実としますと、株価崩落に逃げ遅れまいと、
投げが投げを呼んでの暴落であったようです。

「株を担保に資金を借りていたヘッジファンドなどの
 短期筋が株価が一定以下に下げてファンディング・クライシスに
 陥ったからだ。」

「ファンドの解約では、3月、6月、9月、12月の
 20日〜月末の45日前までに申し出なくてはならないところが多く、
 6月のそれが迫っていたことにも原因があるのではないか。」

「ヘッジファンドは、通貨先物市場で早くから
 ユーロの売りを積み上げユーロの崩落を投機的に狙っていたのだ。
 また、ギリシャのデフォルトを目するクレジット・デフォルト・
 スワップ(CDS)でもギリシャの債務不履行のほうにかけていて、
 ユーロ暴落の仕掛けの時期を虎視眈々と狙っていて、
 CDSの市場取引からはじき出した5年後のギリシャのデフォルトの
 確率が5割を超えたので裏で結託してトリガーを引いたのだ。」

などなど、真偽のほどは判りませんが、
市場では後付講釈を含めて(笑)、諸説が飛び交っているようです。

ギリシャ問題が表面化したのは、
2009年10月にギリシャで政権交代が起きて、
ハパンドレウ新政権が誕生して、
前政権が偽装して公表していた財政赤字額を
大幅に上方修正したことに端を発します。

そして、これにより12月あたりから
格付け各社が相次いでギリシャを格下げすることになりました。
また、EUがギリシャに対して抜本的な財政再建を求めました。

このころ市場は、ユーロ圏でもほんの数%の経済規模の
小国ギリシャの問題としてみなしていたところがありますが、

年が変わって2010年の1月に欧州要人がIMFの関与を嫌いながらも、
IMFがギリシャへ調査団を送ることになって、

ドイツ国債とギリシャ国債の利回り格差が拡大していくなど、
しだいに市場のギリシャ問題への不安は大きくなっていきました。

でも、この頃はEU検査委員がギリシャ政府に対し
財政計画を数値で出すように求めたものの、

ECBの専務理事がEUはギリシャを救済することはないと述べ、
また、ギリシャ首相も「救済措置を必要としていない。」と
発言していました。

そして、2月のEU財務相会合で、
ギリシャの財政監視について協議されることになりました。

また、EUサミットでEUがギリシャを金融支援以外で
政治的に支援することが合意になりました。

この頃から、

ギリシャ財務相が金融支援は要請しないとしながらも、
必要があれば経済的支援を求める可能性を述べ始めました。

そして、格付け会社のS&Pが
ギリシャの格付けを複数段階引き下げる可能性を発表して
市場の不安は増大していきました。

しかし、ギリシャ首相は金融支援要請の可能性を
この頃はまだ否定していました。

そして、EU筋からギリシャの2010年のGDP見通しについて、
少なくとも2.25%減少するとの報告がされた後に、

EUの要人達の間でIMF関与の是非について
不協和音となることもあったものの、
3月のユーロ圏の首脳会議でIMFも関与しての
ギリシャ救済メカニズムが合意になりました。

しかしながら、この頃はギリシャ国債の発行を
金利が高くなりながらもなんとかこなしていました。

4月に入り、オーストリア中銀総裁が
「ギリシャは支援策を発動させる兆候がある。」と発言して、
ギリシャが支援要請を発動するとの市場観測が高まりました。

また、米SECがゴールドマン・サックスをサブプライムでの
CDO詐欺で告発するなどの事件もあり、
リスク回避の動意が市場で高まっていきました。

そして、発行する国債の金利上昇も影響したか、
ついに4月23日にギリシャが支援策発動を要請しました。

また、その翌日に格付け会社のS&Pが
ギリシャ国債を投機的水準に大幅な格下げをしました。

そして5月に入り、独仏の首脳がギリシャの複数年支援で
合意するに至りました。

続いて、EUとIMFとによる3年間の総額が1,100億ユーロになる
ギリシャ支援策が合意になりました。

その後、いったんリスク回避が後退したかに見えましたが、

支援総額が膨らんだことや、今後、さらに必要な支援が
ギリシャに必要になるのではないかとの憶測や、

ギリシャ支援策の実行にはユーロ圏のギリシャを除く
15ヵ国の合意が必要なことから各国がスムーズに
議会承認を得れるのかどうかの不安や、

また、S&Pがスペインの長期格付けを格下げしたことや、
格付け会社のムーディーズがポルトガルの格付けを
引き下げる方向で見直すとが発表されたり、
欧州要人によるギリシャ問題の伝染懸念の表明もあって、

ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差が拡大したり、
PIGS各国の5年物CDSのスプレッドが拡大するなど、
市場の不安が増大していきました。

そして、5月6日にNYダウのザラ場での史上最大の暴落もあって、
ユーロドルをはじめ主要通貨ペアも暴落することになりました。

その後、ドイツ議会をはじめユーロ圏の各国の
ギリシャ支援実行の承認が無事取れる運びになり、

先週末にユーロ圏の16ヵ国の緊急首脳会合が開催されて、
ユーロ圏金融安定化メカニズムが
10日(月)の市場オープン前に発表されることになりました。

「ギリシャ首相はあれだけ支援要請は必要ないと言っていたのに、
 やっぱり支援策発動の要請をしたじゃないか。」

「ギリシャ問題は伝染しないと言ってい要人もいたのに、
 要人の中には問題伝染の懸念表明もし始めたじゃないか。
 それに、現実にドイツ国債とPIGS各国の債券の利回り格差が
 拡大してきてるじゃないか。」

『これは、ユーロに対する投機的攻撃なのだ。
 世界の実体経済は回復基調にあることも事実である。』

「ふん。状況の変化もあるかもしれないが、
 コロコロ変わる要人発言はもう信じないぞ。」

『マーケットが最悪であればそれは最良の買い場である。』

「どちらに転んだって、チャートについていくだけさ…。」

様々な意見が交錯する市場ですが、

さて、市場の下す審判は如何に…。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 後出しジャンケンと分岐ゾーンのお話

米国で発売3週間になる「iPad」ですが、
世界販売が延期になったそうですね。
そして、中国では早くも海賊版が出回っているそうです。(驚)

●先週4月26日(月)〜30日(金)の気になる出来事

※今週から少し要点を絞って記したいと思います。

<26日(月)>

前週にギリシャがEUとIMFに支援を正式要請したことや
G20の声明で「世界経済の回復は予想以上」と発表したことで
いったんリスク回避の動きが後退しました。
日経平均が堅調に推移しました。
英テレグラフが
「ギリシャが厳しい条件を受諾しない場合は
ドイツは支援を拒否することもある。」
との記事を掲載しました。
中国上海株式市場が軟調になりました。
独外相が「ドイツはギリシャ支援をまだ決定していない。」
と発言しました。
ギリシャとドイツ国債利回りの差と
ポルトガルとドイツ国債利回りの差が拡大しました。
ユーロがしばらく軟調になりました。
米財務省が米シティの15億ドルの株式を売却すると発表しました。
独首相が「ギリシャが条件を満たせば独は支援プロセスを開始。
強いユーロはドイツの国益。」と発言しました。
米ダラス連銀製造業活動(4月)は
市場予想よりかなり強い21.1%になりました。
独連銀総裁が「独経済は第2四半期に回復を強める。」
との見解を示す発言をしました。
ガイトナー米財務長官が
「持続的な雇用拡大に向けた兆候がある。
経済は厳しい状態にあるが改善しつつある。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+0.75ドルで取引を終えました。

<27日(火)>

米上院が米金融規制改革法案の審議開始を否決しました。
豪第1四半期生産者物価指数は
市場予想より強い1.0%になりました。
中国上海株式市場などアジアの株式市場は軟調に推移しました。
ギリシャ中銀総裁が
「ギリシャに対する市場態度は信頼性が深刻に欠如。
2010年の成長率見通しの−2.0%は悪化する可能性。
2010年のギリシャの失業率見通しは約11%。」
などの認識を示す発言をしました。
ギリシャとドイツ国債利回りの差や
ギリシャのCDSスプレッドが過去最大になりました。
ユーロが下落しました。
米消費者信頼感指数(4月)は57.9、
米リッチモンド連銀製造業指数(4月)は30と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
バーナンキFRB議長が、
「米国には赤字削減の信頼あるプランが必要。
赤字拡大は金利の上昇させ景気回復にリスク。」
など米財政赤字への懸念を表明しました。
格付け会社S&Pがポルトガルを格下しました。
また、ギリシャのソブリン格付けを下げて
ジャンク級にすると発表しました。
ユーロがさらに急落しました。
ギリシャ財務省が
「格下げはギリシャ経済の実態と
主要財政数値の改善を反映していない。」
との声明を出しました。
独財務相が「ドイツはギリシャを破綻させない。」
と発言しました。
NYダウは前日比−213.04ドルで取引を終えました。

<28日(水)>

カナダBOC総裁が
「執拗なカナダドル高は重要なリスク。
BOCは通貨高に対処する手段を有している。」
との主旨の発言をしました。
ギリシャの証券監督当局が空売りを禁止しました。
日経平均やアジア株式市場が軟調に推移しました。
ギリシャ国債利回りが信用不安でさらに上昇しました。
英テレグラフがOECDの見解として
「ギリシャの債務危機がエボラ出血熱のように拡大の可能性。
欧州は直ちに行動する必要があると警告する。」
との記事を掲載しました。
ポルトガル首相が
「政府と野党は投機的な攻撃に対し協力して対処する。」
と発表しました。
独消費者物価指数速報(4月)は
市場予想より弱い−0.1%になりました。
独財務相が
「単なるギリシャの問題ではなく欧州とドイツの問題。
投機的な動きに対抗するために(ギリシャ)問題を解決。」
との発言をしました。
トリシェECB総裁が
「ユーロはとても確たる通貨。
格付け機関は支援プログラムを考慮すべき。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のフィッチが
「現時点ではイタリアの格付けにリスクはない。」
と発表しました。
格付け会社のS&Pがスペインの長期格付けを格下げしました。
スペイン副財務相が
「S&Pによる格下げは驚き。
S&Pによる成長見通しは予想を下回っている。
スペインに金融支援は必要ない。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のフィッチが
「スペインは引き続きAAA格。見通しは安定的。」
と発表しました。
独首相が
「ギリシャをリーマン・ブラザーズにすることはできない。
ユーロの安定が危機に陥れば全ての関係国が立ち上がる。」
などの主旨の発言をしました。
IMF専務理事が
「格付け機関を過度に信用すべきでない。」
との見解を示す発言をしました。
米FOMCでは政策金利が据え置かれました。
また、米FOMC声明では、
「長期間の異例の低金利が正当化される可能性が高い。
労働市場は改善を開始。経済活動は強まった。
インフレは当面、抑制される可能性。住宅着工はまだ抑圧。
カンザスシティ連銀総裁は長期間に反対意見。」
などが発表されました。
NYダウは前日比+53.28ドルで取引を終えました。

<29日(木)>

RBNZ政策金利は2.50%で据え置きになりました。
RBNZ声明では数ヶ月以内に利上げを開始すると発表されました。
米上院が金融規制改革法案の審議入りを決定しました。
独連銀総裁が
「ギリシャのデフォルトは市場と他国に計り知れない影響を及ぼす。
欧州の機関はユーロの安定を確保する立場。
ギリシャは危機を脱することが可能。」
などの認識を示す発言をしました。
ギリシャ国債利回りが上昇した後に低下して行きました。
独失業者数(4月)は市場予想より強い−6.8万人になりました。
欧業況判断指数(4月)が0.23になるなど
複数発表された欧指標がは場予想より強い結果になりました。
独財務相が
「市場参加者は格付け機関評価を真剣に受け止め過ぎてはいけない。」
との認識を示す発言をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.8万件になりました。
ドイツ銀行協会が
「ギリシャ支援への迅速な行動なければリスクが伝染する可能性。」
との見解を発表しました。
オバマ米大統領がイェレン・サンフランシスコ連銀総裁を
次期FRB副議長に指名しました。
格付け会社のムーディーズが、
ギリシャのカバードボンドの格付けを引下げました。
格付け会社のS&Pが
「市場は緊張下にあるがアイルランドの格付けに影響しない。」
と発表しました。
格付け会社のムーディーズが
「ギリシャの格付けを数段階格下げする可能性がある。」
と発表しました。
NYダウは前日比+122.05ドルで取引を終えました。

<30日(金)>

FT紙が「ギリシャで240億ユーロの緊縮計画が合意になった。」
ことを報じました。
日鉱工業生産速報(3月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
日銀が政策金利を0.10%に据え置きました。
日経平均は11057.40円で週の取引を終えました。
日銀展望リポートでは
「消費者物価指数は下落幅縮小して11年度にプラス領域の可能性。
デフレから脱却して物価安定の下で成長に復帰することが重要。
金融政策運営は緩和的な金融環境を維持。」
などが報告されました。
日銀総裁の記者会見で
「現時点で追加緩和が必要とは考えていない。」
との発言がありました。
仏財務相が
「ユーロ圏の財務相は今週末にギリシャについて会合開催の可能性。」
と発言しました。
格付け会社のムーディーズがギリシャの9銀行を格下げしました。
米第1四半期GDP速報は市場予想より弱い3.2%、
米第1四半期個人消費速報は市場予想より強い3.6%になりました。
カナダGDPは市場予想とおりの0.3%になりました。
格付け会社のS&Pが米ゴールドマン・サックスを
売り推奨に格下げしました。
NY原油(WTI)は86ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは辛うじて11000ドル台は維持したものの、
前日比−158.71ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ5月3日(月)の主な予定>

東京と英ロンドンの市場および中国市場は祝日でお休みです。
午前10時半に豪第1四半期住宅価格指数、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(4月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(4月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(4月)、
夜9時半に米個人所得(3月)、米個人支出(3月)、
米PCEデフレータ(3月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(4月)、米建設支出(3月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<4日(火)の主な予定>

東京の市場は祝日でお休みです。
午後1時半に豪RBA政策金利 (市場予想は0.25%の利上げ)、
豪RBA声明、
午後3時に独小売売上高指数(3月)、
午後5時半に英消費者信用残高(3月)、英モーゲージ承認件数(3月)、
同午後5時半に英製造業PMI(4月)、
午後6時に欧生産者物価指数(3月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(3月)、米製造業受注指数(3月)、
同夜11時からガイトナー米財務長官の議会証言、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<ゴトウ日5日(水)の主な予定>

東京市場は祝日でお休みです。
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(4月)、
午前10時半に豪住宅建設許可件数(3月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(4月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(4月)、
午後5時半に英建設業PMI(4月)、
午後6時に欧小売売上高(3月)、
午後8時に米チャレンジャー人員削減数(4月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(4月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

<6日(木)の主な予定>

朝7時45分にNZ第1四半期失業率、NZ第1四半期労働参加率、
午前10時半に豪小売売上高(3月)、豪貿易収支(3月)、
午後2時に日自動車販売台数(4月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(4月)
午後5時半に英サービス業PMI(4月)、
午後7時に独製造業受注(3月)、
午後8時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時半から欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜9時半に米第1四半期単位労働費用速報、
米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加住宅建設許可(3月)、
夜10時半から米バーナンキFRB議長の講演、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・欧・米の指標には注目です。

<週末7日(金)の主な予定>

午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告書の公表、
午後2時45分にスイス失業率(4月)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(3月)、
午後5時半に英生産者物価指数(4月)、
午後7時に独鉱工業生産(3月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(4月)、加失業率(4月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(4月)、米失業率(4月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(4月)、米週平均労働時間(4月)、
深夜4時に米消費者信用残高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(スイス)・(独)・加・米の指標には注目です。

さて先週は、前週にギリシャがEUとIMFに支援要請を行うことになり、
リスク回避がいったん後退したかに見えたのもつかの間、

格付け会社のS&Pが27日にギリシャのソブリン格付けを下げて
ジャンク級にすると発表したり、そしてポルトガルも格下され、
さらに28日にはスペインの長期格付けも格下げされて、
29日にはムーディーズが「ギリシャの格付けを数段階格下げする
可能性がある。」と発表するなど、
ギリシャを巡る格付け機関の発表に加えて、

英テレグラフがOECDの見解として「ギリシャの債務危機が
エボラ出血熱のように拡大の可能性。欧州は直ちに行動する必要が
あると警告する。」との記事を掲載したこともあって、
ユーロ激動の1週間になりました。

そしてさらに、週末の30日にはS&Pが米ゴールドマン・サックスを
売り推奨に格下げしたことなどでも
大きく揺れる相場展開になりました。

ところで、S&Pがスペインの長期格付けを格下げしたのに対して、
フィッチが「スペインは引き続きAAA格。見通しは安定的。」と
発表するなど、格付け会社の評定にも格差があることに加えて、
仕事とは言え、売りたたきにより一部顧客への利益誘導とも
勘ぐられそうなタイミングで、瀕死の状況から立ち上がろうとする
ギリシャへの投機的攻撃を助長するような格付け機関の発表に、

ギリシャ財務省が「格下げはギリシャ経済の実態と主要財政数値の
改善を反映していない。」との声明を出したり、
トリシェECB総裁も「ユーロはとても確たる通貨。格付け機関は
支援プログラムを考慮すべき。」との認識を示す発言をしたり、
IMFの専務理事が「格付け機関を過度に信用すべきでない。」との
見解を示したり、欧州独自の格付け機関創設話が持ち上がったりと、
過去に金融危機の発端ともなったデリバティブズへの
実態にそぐわなかった高格付けをしていた経緯もある
格付け機関への不信や批判の声もあるようです。

さて、今週の為替相場ですが、この原稿を書いている時点では
まだ情報が入っていないものの、日本時間2日の夜11時から
ブリュッセル行われる緊急のユーロ圏財務相会合での
ギリシャ支援の決定の具体的内容が注目されます。

相場に「もしも」は禁句ですが、仮にギリシャ支援に対する
市場の納得できる具体的な決定がなされなければ、
リスク回避の動意が増長されそうな一方、仮にギリシャ支援に対する
市場の納得できる具体的な決定がなされれば、
悪材料もいったんピークを迎えた感もあることもあって、
リスク回避の動意も本格的に沈静化していく可能性がありそうです。
また、アナリスト予想では、円安と見る向きが優勢のようです。

そして、経済指標では、3日の米ISM製造業景況指数(4月)、
4日の豪RBA政策金利の発表およびRBA声明、
5日の米ADP雇用統計(4月)と米ISM非製造業景況指数(4月)、
6日の豪小売売上高(3月)と豪貿易収支(3月)、
および欧ECB政策金利とトリシェECB総裁記者会見、
週末7日の米雇用統計、などが特に注目されそうです。


さて今日は、後出しジャンケンと分岐ゾーンのお話です。

「何で勝っても勝ちは勝ち〜。」なんて言っても、

ジャンケンをするときに相手の手を見て、
その後に、相手がチョキならグーを出して、

そして相手がパーなら(笑)、チョキを出すようなことをすると、

「あ〜っ。ズルイよ、ズルイよ。
 後出しジャンケンだぁ〜。」

なんて、子供の時分は喧嘩になったりしたものです。(笑)

まぁ、現代では世の中が少し悪くなっているせいか、
このくらいの「ズル賢さ」のある子供のほうが
大人になってからは世渡り上手になるものですが、(苦笑)

子供時代でこんなことをしていると
純情な友達をなくしてしまうかもしれませんね。

ただ…、

強者と猛者がひしめき、ある意味、ダマシ合いでもある
ヘンダーランドの相場の世界では、

ある程度は小ズルくないと、生きてはいけないものです。

「よーし。サポート・ラインをブレークしたぞ。
 ブレーク方向へショートだぁぁぁ!」

「よーし。サポート・ラインで反転上昇したぞ。
 レンジ内へカウンター狙いのロングだぁぁっ!!」

なんて具合に教科書的に初動に乗ってトレードしても、
短い時間軸でのトレードでは、

「ちょいと抜けては戻り」「ちょいと反転しては抜けて」

しまうなどは日常茶飯事で、教科書とおりには
そう簡単には相場は勝たせてくれないものです。(苦笑)

そうです。

利益の奪い合いのヘンダーランドの相場の国には、
まったく逆の思考をしている人達がいて、

買い方がロングを仕掛けたいポイントが
売り方がショートを仕掛けたいポイントであったり、

そして、ストップを食おうとしている大狐や
ダマシを演出しようと狙っている大狸などの妖怪が
たくさん生息しているのですね。

まぁ、もちろん、

教科書とおりにポイント抜けやポイントからの戻りで
素直に動くこともあって、

必ずダマシを演じるかといえばそうでない場合もあり、

AならばB、CならばDというように
一義的で単純でないところが、相場の学習の難しいところですが、

「ちょいと抜けかけては戻り」「ちょいと反転しかけては抜けて」
ということは、ままあるものです。

そして、ワケがわからない動きだと静観していると、

その思いをあたかも見切るように、(笑)
こんどは動意づいてグングンと相場が動くものです。

こうしてみるとなんとも手におえないようにも見える相場ですが、

ヘンダーランドの相場の国では、

「先んじれば征される」「積極的に勝とうとすると負ける」
などということはあたりまえの世界ですので、

小ズルく後出しジャンケンをすることが有効な場合があります。

      ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「えっ? 何だって。トレードで後出しジャンケンだぁ?
 おい、いったいどうやるんだよ。」

『ポイントの抜けや戻りの初動が
 そのままドンドン進むこともあるけれど、

 ポイントの抜けや戻りの初動はダマシが多いので焦って乗らずに、
 いったんの小幅揉み合いになるまで待って、

 そして、ポイント抜けや戻りの初動後の小幅揉み合いで、
 売り方か買い方のどちらかがダマシにあうのを待って。

 騙された側ではなく、はっきり優勢になった
 ダマシた方の側につくわけさ。』(笑)

「あぁ、つまりよく待てということだね。」

『そう単純ではないよ。
 ポイントの抜けや戻りの初動が
 そのままドンドン進むこともあって、
 戻り待ちに戻り無しということもあるさ。
 そんなときは反対の側が手出しできないほど
 動意が強いということだよ。』

「……。」

『待ったほうが良い場合は多いけど、
 ポイントの抜けや戻りの初動を必ず待つと規定してしまうと
 タイミングを逃して機会利益の損失となることもある。

 また、待ち過ぎると次のポイントに近づき過ぎて、
 反転を食らうこともあるから、待ち過ぎも良くないんだ。」

「……。」

『何でもかんでも一義的な規定をしようとすることも
 トレードで勝てない原因になることがあるよ。』

「ふん。結局、言ってることよく判らないね。」

『あぁ、言語で解説するには確かに難しいところがあるよ。』

「……。」

『たとえば「急がば回れ」も、「細心且つ大胆に」なども、
 単純論理的にはありえないことかもしれないけど、
 人生経験を積むと、そんなことも確かにあるなぁ、
 と思えることがあることに少し似ているかもね…。』

「……。」

『でも…、その抜けるか戻るかの
 不可解とも思えるところの判断こそが
 トレードの勝ちと負けとを分かつことは少なくないよ。
 ただまぁ、その判断には多少は不文的な経験というものも
 必要な場合がある。』

「そのあたりこそが一番知りたいことだね。」

『論理化と知識化を与えられることを望むのは解るけど、
 トレードには論理や知識だけでは届かない、
 経験や練習によって自身で感得していかなくて得られない
 領域もあると思うよ。
 すべてトレードが理論で割り切れると考えていること自体が
 間違っている場合もあるのかも…。』

「……。」

「スポーツや絵画が論理と知識だけではできないように、
 体験と練習をすることによってのみつかめる部分が
 トレードにもあるように思う。
 トレードに勝てないのは知識が間違っていると思っていて、
 知識だけを追い求めていても、経験と練習と怠っていれば
 いつまでたっても負け組みトレーダーで終わってしまう
 可能性があるよ。」

「あははっ。出たな裁量三兄弟。
 トレードはアートやスポーツだってか?」

『そんなことも言っていないよ。
 相場には数理的あるいは理論的な部分も確かに多いけれど、
 トレードには論理と知識だけではとどかない
 経験と練習や感性(センス)やマインドによる部分もあって、
 このわずかな部分がトレードの勝敗に大きく影響している
 可能性があると言っているのだよ。』

言い争いの話は尽きないようですが、(笑)

チャートポイントでは、

「ちょいと抜けかけては戻り」「ちょいと反転しかけては抜けて」
ということは、ままあるようで、

チャートポイント付近には、
天国(勝ち)と地獄(負け)とを分かつ
いわば「冥界」のようなダマシ合いのゾーンがあって、

初動に焦らず、この「冥界ゾーン」の
ダマシの多いところの動向をよく見て、

「解らないところはトレードしていけないサイン」
の呪文を唱えながら、(爆)

勝つことよりも負けないことに重点を置いて
トレードしていきたいものです。

もしかしますと、
この「冥界ゾーン」とも言うべきダマシ合いの範囲の認識と
ここを待っての判断の見極めこそが裁量という名の技術で、

このダマシ合いの「冥界ゾーン」が、
勝ちと負けとの振り分けの分岐ゾーンとなっている
のかもしれませんね。


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FX 各駅停車の旅のお話

今週後半からゴールデン・ウィークですね。^^
週末の5月1日には上海万博もオープニングを迎えます。

●先週19日(月)〜23日(金)の気になる出来事

<19日(月)>

ギリシャ支援協議がアイスランドの火山噴火で延期になりました。
英ライトムーブ住宅価格(4月)は2.6%の好数値になりました。
米WSJ紙が「米証券取引委員会がゴールドマン・サックス以外の
取引についても調査をしている。」との記事を掲載しました。
英FT紙が「ギリシャ支援は当然の事態を先送りするだけ。」
との意見報道をしました。
日経平均やアジア株式市場が軟調になりました。
中国が09年の経常黒字を2971ドル、
同じく資本・金融収支を1448ドル、へと上方修正しました。
アイスランドの火山噴火で延べ2万便程の航空機に影響が出ました。
欧建設支出(2月)は10ヶ月連続マイナスの−3.3%になりました。
ギリシャCDSが拡大してリスク懸念でユーロが下落しました。
英財務相が「今年の成長率は1.0〜1.5%になる見込み。」
と発表しました。
独連銀が「ドイツは第2四半期に着実に景気回復の見込み。」
と発表しました。
米シティ・グループの第1四半期決算は、
純利益が約44億ドル、1株あたり利益が0.15ドルになりました。
カナダ国際証券取扱高(2月)は、
市場予想より弱い67.20億カナダドルになりました。
米景気先行指標総合指数(3月)は、
市場予想より強い1.4%になりました。
欧ECBが「重大なリスクで金融安定には陰りがあるが、
ユーロ圏の輸出の見通しは改善した。」ことなどを発表しました。
独連銀総裁が
「ギリシャ支援では800億ユーロへの増額が必要になる可能性。」
との見解を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+73.39ドルで取引を終えました。

<20日(火)>

NZ第1四半期消費者物価は市場予想より弱い0.4%になりました。
日第三次産業活動指数(2月)は、
市場予想より弱い−0.2%になりました。
日銀総裁が
「経済は上向き。持続可能な反発が見られる。
 二番底のリスクはおおむね去った。緩和政策については維持。
デフレ脱却には需給バランスの改善が必要。」
などの見解を示す発言をしました。
豪RBA議事録では
「4月利上げは金利正常化プロセスの一環。
金利は平均を下回っていて今後一段の利上げが必要。
GDP成長はトレンドに近い。労働市場は改善。
今年のインフレ率は2.5%程度の見込み。」
などの見解が公表されました。
独生産者物価指数(3月)は市場予想より強い0.7%になりました。
日工作機械受注確報(3月)は前年比で262.2%になりました。
欧経常収支(2月)は−52億ユーロになりました。
英消費者物価指数(3月)は0.6%、英小売物価指数(3月)は0.7%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧ZEW景況感調査(4月)は46.0、独ZEW景況感調査(4月)は53.0と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ギリシャの13週間物の国債入札では、
19.5億ユーロの資金調達に成功しましたが、
落札利回りが3.65%に上昇しました。
米ゴールドマン・サックスの第1四半期決算では、
収益が127.8億ドル、1株あたり利益が5.59ドルと
市場予想より強い結果になりました。
カナダBOC政策金利は0.25%で据え置きになりました。
カナダBOC声明では、
「6月末まで政策金利を据え置くとの文言を削除。
刺激策の解除を始めることは適切。
コア・インフレは2012年まで2%水準の見込み。
経済成長見通しは2010年が3.7%、
経済とインフレは予測をやや上回る。」
などの見解が発表されました。
ギリシャ国債ののドイツ国債に対するスプレッドが
過去最大になりました。
独連銀総裁が、
「時期至ればECBは迅速に金利正常化すべき。
独第1四半期GDPは落ち込む可能性。
どの加盟国にもユーロ脱退を求める理由はない。
ギリシャ支援で800億ユーロが必要とは言っていない。」
などの発言をしました。
米ヤフーや米アップルの第1四半期決算は好結果になりました。
NYダウは前日比+25.01ドルになりました。

<21日(水)>

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が
「米ヘッジファンドのポールソンが米GS問題で
投資家と電話会議をしたこと。また、同ファンドは
米SECからまだ民事訴訟意思通知は受け取っていないこと。
そして、同ファンドの一部の顧客に解約の可能性があること。」
などに関連する記事を掲載しました。
豪Westpac先行指数(2月)は9ヶ月連続プラスの0.5%になりました。
日景気先行CI指数確報(2月)は98.5、
日景気一致CI指数確報(2月)は100.5という結果になりました。
日経平均やアジア株式市場が堅調に推移しました。
ギリシャのCDSスプレッドがリスク懸念で過去最高に拡大しました。
英失業率(3月)は4.8%、
英失業保険申請件数推移(3月)は−3.29万人と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英BOE議事録では、
「政策金利据え置きと資産買入枠の据え置きを9対0で決定。
MPCメンバーの多くがGDPへの下方圧力が軽減されたと認識。
MPCメンバーの多くが英経済への危険が緩和したと認識。
過去のポンドの下落と刺激政策はGDPとCPIの下方圧力を相殺。」
などが公表されました。
ドイツの議員筋が「ギリシャは支援策を発動させると予想する。」
との見解を発表しました。
ギリシャ財務相が
「ギリシャは支援を求めたくはないが、
協議終了前に支援策を発動する可能性はある。」
と発言しました。
米ウェルズ・ファーゴの第1四半期決算では、
収益が214億ドル、1株あたり利益が0.45ドルと
市場予想よりも強い結果になりました。
ドイツ政府が「2010年の経済見通しは1.4%」と発表しました。
米モルガン・スタンレーの第1四半期決算発表では、
純利益が17.76億ドル、1株あたり利益が1.03ドルになりました。
ギリシャ財務相が、
「ギリシャとEUとIMFは5月15日までに共同文書で合意。」
との見通しを発表しました。
カナダ卸利売上高(2月)は市場予想より弱い−1.2%になりました。
IMF(国際通貨基金)が
「2010年の世界経済見通しを4.2%、米経済見通しを3.1%、
インド経済財見通しを8.8%、日本の経済見通しを1.9%、
豪の経済見通しを3.0%とするなど、それぞれ上方修正して、
中国の経済見通しは10%で据え置き。
ユーロ圏の経済見通しを1.5%、ドイツの経済見通しを1.2%、
英国の経済見通しを2.5%にするなど、それぞれ下方修正する。
日本はデフレに対処で一段の金融緩和が必要になる可能性。
ギリシャの財政危機は欧州で伝染するリスクがある。」
などを発表しました。
NYダウは前日比+7.86ドルで取引を終えました。

<22日(木)>

独バイエルン州立銀行が米ゴールドマン・サックスとの
取引を終了したと発表しました。
日通関ベース貿易収支(3月)は
市場予想より弱い9,489億円になりました。
日経平均やアジア株式市場が軟調になりました。
格付け会社のムーディーズがトヨタの格付けを引き下げました。
スイス貿易収支(3月)は20.1億スイスフランになりました。
独製造業PMI速報(4月)は市場予想より強い61.3、
独サービス業PMI速報(4月)は市場予想より弱い55.0、
という結果になりました。
欧製造業PMI速報(4月)は57.5、欧サービス業PMI速報(4月)は55.5と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
格付け会社のフィッチが
「日債券は財政赤字増加により信用度にリスクがある。」
と発表しました。
欧州連合(EU)が加盟各国の財政状況を発表しました。
「09年ギリシャの財政赤字はGDP比13.6%、
累積債務はGDPの115.1%になる。」ことを受けて、
以前にギリシャ発表の財政赤字12.9%よりも悪いことが露呈しました。
ギリシャ国債とドイツ国債のスプレッドが拡大しました。
CDS市場でギリシャ国債保証料がウクライナ国債以上になりました。
ギリシャ財務省が
「2010年の4%の削減目標は維持する。」
と発表しました。
オバマ米大統領の演説では、
「教訓が生かさなければ再び金融危機が訪れるリスクがある。
金融改革に向けた5つの提案にはデリバティブの透明性や
ボルカー・ルールが含まれる。
金融改革は経済成長の新たな基盤作りのために絶対に不可欠。」
などが述べられました。
米生産者物価指数(3月)は市場予想より強い0.7%になりました。
米新規失業保険申請件数は3週ぶりの減少となりましたが、
市場予想より弱い45.6万件という結果になりました。
加景気先行指標指数(3月)は市場予想より強い1.0%なりました。
IMFの専務理事が
「世界経済は予想よりも早く回復する可能性。
ギリシャを取り巻く状況は深刻。」
などの認識を示す発言をしました。
米中古住宅販売件数(3月)は市場予想より強い535万件になりました。
欧消費者信頼感速報(4月)は市場予想よりは強い−15になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャ国債の格付けを引き下る。
さらなる格下げの可能性がある。」
ことを発表しました。
カナダBOC総裁が
「利上げを開始することは適切。声明文では
『6月末まで政策金利を据え置く』の文言は必要がなく削除した。
と発言しました。
日銀総裁がNYでの講演で
「低金利に対する期待なくしてバブルは発生せず。」
などのコメントをしました。
NYダウは前日比+9.37ドルで取引を終えました。

<23日(金)>

豪第1四半期輸入物価指数は市場予想より強い0.3%、
豪第1四半期輸出物価指数は市場予想より弱い3.8%になりました。
中国商務省が「2010年中国小売売上高は約16%増の見通し。」
であることを発表しました。
豪RBA総裁が
「金利は平均にかなり近い水準。将来の金利の方向は不明。
CPIがインフレを考えるうえで重要。
2010年の豪経済成長率は前年を若干上回る可能性。
小売売上高が弱含んでいることには注目。」
などの見解を示す発言をしました。
日全産業活動指数(2月)は市場予想より弱い−2.3%になりました。
日経平均は10914.46円で週の取引を終えました。
独IFO景気動向(4月)は市場予想より強い101.6になりました。
英第1四半期GDP速報は市場予想より弱い0.2%になりました。
欧鉱工業新規受注(2月)は市場予想より強い1.5%になりました。
英首相が「政策金利を低く維持すること希望する。」
と発言しました。
ギリシャがEUとIMFに支援要請をしました。
格付け会社のムーディーズが
アイスランドの格付け見通しを『安定的』に戻しました。
加消費者物価指数(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
ギリシャ財務相が
「ムーディーズによる格下げとEUの財政赤字の見直し発表の後、
支援策要請が必要になった。
支援要請はギリシャの財政問題への市場の不透明感を取り除く。
ギリシャ支援の第一弾は5月19日までに実施の見込み。」
などの認識を示す発言をしました。
米耐久財受注(3月)は市場予想より弱い−1.3%になりましたが、
輸送用機器を除くと市場予想より強い2.8%になりました。
加小売売上高(2月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
独連銀総裁が
「世界経済の回復は力強さを増している。
独の第1四半期GDPはやや低下の可能性。
独にはインフレリスクはない。
ギリシャ危機が伝染するリスクはある。」
などの見解を示す発言をしました。
米新築住宅販売件数(3月)は
市場予想よりかなり強い41.1万件になりました。
独財務相が
「支援はECBとIMFとEUとの協議後に決定になる見込み。
ドイツにはギリシャ支援をコミットする用意がある。
ユーロの安定性と未来を守らねばならない。」
などの発言をしました。
格付け会社のS&Pが
「カナダはAAA格付けを有する国の中で最も強い財政状況。」
との見解を発表しました。
G20声明では、
「世界経済の回復は予想以上に進展。
回復速度は地域によって異なる。
各国は信頼にたる出口戦略の詳細を策定すべき。
国際的に合意された銀行規制に再びコミット。
為替政策で特定の言及はしない。」
などが発表されました。
NY原油(WTI)は85ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+69.99ドルの
11204.28ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ26日(月)の主な予定>

豪シドニー市場はお休みです。
朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(4月)、
朝8時50分に日企業向サービス価格(3月 前年比)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。

<27日(火)の主な予定>

午前10時半に豪第1四半期生産者物価指数、
午後3時に独輸入物価指数(3月 前年比)、
独GFK消費者信頼感調査(5月)、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(2月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(4月)、
リッチモンド連銀製造業指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・米の指標には注目です。
また、この日にはSECに訴追された
ゴールドマン・サックスに対する
米上院での公聴会が予定されています。

<28日(水)の主な予定>

朝8時50分に日小売販売額速報(3月 前年比)、
午前10時半に豪第1四半期消費者物価、
昼12時にNBNZ企業信頼感(4月)、
深夜3時15分に米FOMC政策金利(市場予想は据え置き)、FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(4月)の発表も予定されています。

<29日(木)の主な予定>

日市場は昭和の日の祝日でお休みです。
早朝6時にRBNZ政策金利(市場予想は据え置き)、RBNZ声明、
朝7時45分にNZ貿易収支(3月)、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(2月)、
午後4時55分に独失業率(4月)、独失業者数(4月)、
午後6時に欧業況判断指数(4月)、欧消費者信頼感確報(4月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(4月)、欧サービス業信頼感(4月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
米シカゴ連銀全米活動指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(独)・米の指標には注目です。

<週末で月末の30日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(3月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(4月)、
朝8時半に日失業率(3月)、日消費者物価指数(3月)、
日消費支出(3月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(3月)、
昼過ぎに日銀政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時に日住宅着工戸数(3月 前年比)、
日建設工事受注(3月 前年比)、
午後3時に日銀の経済物価情勢の展望(半期展望レポート)、
午後3時半から日銀総裁記者会見、
午後5時からスイスSNB総裁講演、
午後6時に欧消費者物価指数速報(4月)、欧失業率(3月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(4月)、
夜9時半に米第1四半期GDP速報、米第1四半期個人消費速報、
同夜9時半に米第1四半期GDP価格指数速報、
米第1四半期コアPCE速報、
同夜9時半に加GDP(2月)、加鉱工業製品価格(3月 前年比)
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(4月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(4月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・欧・米・加の指標には注目です。

さて、米大手金融6社の第1四半期決算も出揃って、
3四半期ぶりに金融大手の全社が黒字という結果になりました。
そして、金融関連以外の主要米企業も
おおむね市場予想以上の好決算となっているようです。

また、懸念となっているギリシャ問題では、国債発行による
資金調達であまりにも高金利となってしまったことで、
ギリシャがEUとIMFに支援要請を行うことになりましたが、
これによりギリシャのデフォルトを含めた
リスク懸念がいったん後退することになりました。

ギリシャ支援の実行にはユーロ圏の15ヶ国の承認が必要なことから、
今後、国民によるギリシャ支援への反対がある
ユーロ圏の主要国の独が同国内のギリシャ支援実行への
コンセンサスをスムーズに行えるのか、
あるいは支援と引き換えにIMFがどのような条件を提示してくるのか、
そして、支援実行日はいつになるのか、
などに市場の関心が移行していきそうです。

また、独連銀総裁が「ギリシャ危機は伝染するリスクがある。」
と述べているように、スペインやポルトガルなどの財政動向も
注目されますが、ともあれ、一山は越えたという印象です。

経済指標では、28日のFOMCとFOMC声明、
29日のRBNZ政策金利とRBNZ声明、
週末30日の米第1四半期GDP速報などが特に注目されます。

さて、今週のアナリスト予想では、円については
連休前を前にした持ち高調整での円高を予想する向きや、
揉み合いを予想する向きが優勢のようですが、
リスク回避のいったんの後退により、
短期的に主要各通貨ペアが堅調になる可能性もありそうです。


さて今日は、各駅停車の旅のお話です。

今週の後半からゴールデン・ウィークが始まりますね。

休暇といえば、日頃の疲れを家でくつろいで癒すもよし、
そして、時間を忘れて好きな趣味に興じるのもよいものですが、
気ままな旅もまたよいものですね。

中には「土日でない休日には思いっきりトレードをしよう。」
なんて計画をしている方もいらっしゃるかもしれません。(笑)

ところで、

トレードも相場次第と相場任せではありますが、
一種のレートの旅のようでもあり、

投資苑の著作で有名なアレキサンダー・エルダー博士も
局所的な揉み合いを「フラット・フォーム」と呼び、

トレードいう名の旅を終えて列車から降りる人たちと、
新たなトレードの旅に出発する人たちが列車に乗り込む、
「駅のようである。」と語っていますね。

トレードを旅になぞらえることは
なかなか言いえて妙で「なるほどなぁ。」と思ってしまいます。

同じ旅でも、長いタームのトレードで
海山越えて価格の差を空中飛行の旅のように行こうとする人、

各駅には止まらなくても東京から京都までを旅するような
スイング・タームのトレードをしようとする人、

そして、相場のそのときどきの上げ下げを
細かく切り取るように短期のトレードをしようとする人、

トレーダーの好みも十人十色で、
いろいろなトレードのスタイルがあります。

ちなみにデイタームのトレードやスキャルピングなどの
短期のトレードは、各駅停車の旅といったところでしょうか。

相場の各駅停車の列車はあっちにフラフラ、こっちにフラフラ…。

東京時間で静かに動いていた列車が、
ロンドン時間になると、突然、急行になったり、(笑)

東京時間とロンドン時間の初めまでは下方向でも、
ニューヨーク時間に入ると逆の上方向に行ったり、

市場の時間帯が変わると列車の向きが変わることが多く、
まるで一頃のJRの旅行企画にもあったような
行き先不明のミステリー列車のようなところもありますね。

「行き先どころじゃないよ。
 駅がどこにあるかもよく判らないよ〜。」

という感じもしなくもありませんが、(苦笑)
よくチャートを見ると、ちゃんと駅があるものです。

もちろん…、
○○駅とチャートに書いてあるわけじゃありませんが、(笑)

(ときに急行で通過してしまうこともあるものの)
列車の停まる可能性のある「駅」はちゃんと存在しています。

その駅の名はチャート・ポイントと言いますが、

直前高値や安値、主要なレジスタンスやサポート・ラインに、
切り番のダブルゼロのポイントに、
トレンド・ラインやチャネル・ラインのポイント、

そして、ピボット・ポイントに
ボリンジャーやケルトナーなどのバンドのポイント、
さらに、フィボナッチ・ポイントなどなど…、
見えない駅はたくさんあるものです。

しかも、時間軸で異なるポイントもあり、

チャート・ポイントという名の駅はトレーダー自身で
それぞれ認識しておかなくてはならないようです。

「なんだ。よく見ると駅だらけじゃないか!」

ということになりますが、(苦笑)

チャート・ポイントの旅ともいえる短期のトレードでは、
複数時間軸にわたるチャートポイントを
中心に観ている時間軸にラインを入れるなどして、

チャートの駅がどこか1つの時間軸で一目瞭然になるように
ポイント認識がしやすくなる工夫なんかも必要なようですね。

ポイントが重なる駅は、大きな町の主要駅となりそうです。

そして、各駅では急行は通過しますが、
各駅停車の列車は停まったり、行き先が変わることがあります。

そう…。

チャートを見るときは、
動意だけを追いかけていても不充分で、
チャートポイントの駅を認識する必要があるのですね。

「目標は京都。東京発の列車は途中○○駅を巡航速度で通過〜。」

「△△駅で停車後反転兆候発見。列車の行き先変更に注意〜っ。」

なーんちゃって。(爆)


<お知らせ>

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FX 「そういうことか!」のお話

日本でもずいぶん新党が増えそうで、
ハング・パーラメントが今年の流行語になるかも?

●先週12日(月)〜16日(金)の気になる出来事

<12日(月)>

市場のオープンではユーロ圏のギリシャ支援合意を受けて
ユーロドルなどが上窓を大きく空けてのスタートになりました。
日銀政策会合議事録では複数の委員の
「日本経済は持ち直しの過程。現状では追加緩和は不適当。
物価下落幅が縮小の過程での追加緩和が効果的。」
などの意見があったことが公表されました。
豪RBA総裁補佐が
「低金利を必要とする状況は過ぎ去った。
金利は平均水準へと戻りつつあるが、平均を若干下回っている。
経済はトレンドに沿って拡大している。」
などの認識を示す発言をしました。
IMFの専務理事が
「デフレがギリシャ問題を解決する唯一の効果的な選択。」
との見解を示す発言をしました。
加住宅着工件数(3月)は市場予想より弱い19.73万件になりました。
カナダ財務相が
「カナダドルの上昇は財政の強さを反映。
上昇は不思議ではない。」
との加ドル高容認とも取れる発言をしました。
米財政収支(3月)は市場予想より弱い−654億ドルになりました。
NYダウは前週末比+8.62ドルで11000ドル台を回復しました。

<13日(火)>

英RICS住宅価格(3月)は市場予想より弱い9%になりました。
中国国家主席が米大統領との会談で
「人民元改革では独自の道を堅持する。
米国からの輸入拡大を望む。」などを表明しました。
日国内企業物価指数(3月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
日銀総裁が
「日本経済は持ち直しを継続。二番底に陥る懸念は後退。
消費者物価指数の下落幅は縮小していく可能性。
デフレの脱却は重要な課題。資産市場への直接介入には慎重。
極めて緩和的な金融環境を維持。」
などの認識を示す発言をしました。
独消費者物価指数確報(3月)は市場予想とおりの0.5%、
独卸売物価指数(3月)は市場予想より強い1.3%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「ギリシャに対する支援策は格下げリスクの解消にはならない。」
と発表しました。
スペイン中銀総裁が
「スペインの金融機関にとって大量の失業が最大のリスク。」
との認識を示す発言をしました。
英商品貿易収支(2月)は、
市場予想よりは強い−61.79億ポンドになりました。
英DCLG住宅価格(2月)は前年比で7.4%になりました。
ギリシャの6ヶ月物と1年物の財務省短期証券の発行は
予定12億ユーロの発行に対して合計15.6億ユーロと好調でしたが
調達金利の高い状況になりました。
米貿易収支(2月)は市場予想より弱い−397億ドルになりました。
カナダ新築住宅価格指数(2月)は市場予想より弱い0.1%、
カナダ国際商品貿易(2月)は市場予想より強い14億CADになりました。
ガイトナー米財務長官が
「経済状況は改善しているが先行きは依然として厳しい。
金融規制改革の実現には自信を持っている。
中国が柔軟性のある為替相場に移行することが重要。」
などの見解を示す発言をしました。
FRBの公定歩合議事録では
「FOMCでは公定歩合は0.75%に維持することに合意となったが、
公定歩合を0.25%引き上げ1.00%にすべきとの意見が複数あった。」
ことが公表されました。
米インテルの第1四半期決算では
1株利益が0.43ドルと過去最高になりました。
NYダウは前日比+13.45ドルで取引を終えました。

<14日(水)>

NZ小売売上高(2月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
リッチモンド連銀総裁が
「個人消費は快活ではないが徐々に上向く可能性。
住宅市場は米経済の足手まといではなくなった。
労働市場は底を打ったが速に伸びる予測はない。
米経済は完全回復からは程遠い。米経済は課題に直面。
長期間は削除する時期ではない。」
などの認識を示す発言をしました。
中国の外務次官が
「為替への外圧は正当化されず中国を動かすことはない。」
と発言しました。
ギリシャ財務相が
「ギリシャはまだ支援を要請する段階ではない。
支援を要請する限界点を示唆することはない。
支援要請を示せば反対する国はない見込み。」
などの認識を示す発言をしました。
豪Westpac消費者信頼感指数(4月)は−1.0%になりました。
WSJが「モルガン・スタンレーの不動産ファンドが
54億ドルの損失の可能性がある。」との観測報道をしました。
欧鉱工業生産(2月)は市場予想より強い0.9%になりました。
中国国務院が
「適度に緩和的な金融政策と拡張的な財政政策を堅持。
全般的な物価水準の安定化に努力。
住宅価格の上昇を抑制するため行動。」
などを発表しました。
格付け会社のムーディーズが
「ギリシャの12〜18ヶ月以内の格下げ確率は50%を上回る。
ギリシャの予算案は極めて高い実行リスクがある。
ギリシャのデフォルトリスクは低い見込み。」
などの見解を発表しました。
JP・モルガンチェースの第1四半期決算では、
純利益が33億ドル、1株利益が0.74ドルと、
市場予想より強い結果になりました。
米小売売上高(3月)は市場予想より強い1.6%、
米消費者物価指数(3月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
バーナンキFRB議長の議会証言では
「景気回復は緩やかで回復ペースに著しい抑制が見られる。
消費者物価上昇率は抑制されている。長期インフレ期待は安定的。
景気拡大は民間最終需要の継続的な伸びに依存。
雇用が上向いた力強い兆候がある。
米失業率は比較的緩やかに低下の公算。
FOMCは非常に低い水準の金利が長期間必要と指摘。
元の切り上げは中国にとって有益な可能性。
二番底のリスクは数ヶ月前に比べ低下したが
二番底に陥るリスクは無視できない。」
などの見解が示されました。
米企業在庫(2月)は市場予想より強い0.5%になりました。
米長期金利が低下しました。
オバマ米大統領が
「金融規制改革法案ではデリバティブを規制する必要。」
との認識を示しました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では
「3月〜4月の米経済活動は大半の地区で強まった。
労働市場は弱いが一部で臨時の雇用を行っている。
製造業はセントルイスを除く全地区で強まっている。
銀行融資の規模は縮小しクレジットの質は低下。
金融セクターの見通しは地区ごとにまちまち。」
などが公表されました。
ダラス連銀総裁が「正常な公定歩合への用意がある。」
と発言しました。
NYダウは前日比+103.69ドルで取引を終えました。

<15日(木)>

英ネーションワイド消費者信頼感(3月)は
市場予想よりかなり弱い72になりました。
英野党の保守党が英与党の労働党を12ポント上回っているとの
世論調査が報道されました。
中国の第1四半期実質GDPは前年比で11.9%と市場予想より強い結果。
中国生産者物価指数(3月)は前年比で5.9%、
同消費者物価指数(3月)は前年比で2.4%、
同鉱工業生産(3月)は前年比で18.1%と
それぞれ市場予想より弱い結果。
同小売売上高(3月)は前年比で18.0%と
市場予想とおりの結果になりました。
日鉱工業生産確報(2月)は−0.6%になりました。
欧州委員が
「ギリシャは破綻しない見込み。
ドイツはギリシャが求めた場合の支援を約束。」
と発言しました。
ドイツ債に対するギリシャ債プレミアムが400bpを超えて
ユーロがリスク回避で下落しました。
ECB月報では「金利は適切。インフレは緩やか。」
とサプライズはありませんでした。
アイスランドで火山の噴火がありました。
米NY連銀製造業景気指数(4月)は市場予想より強い31.86、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い48.4万件になりました。
米ネット長期TICフロー(対米証券投資 2月)は、
市場予想より強い471億ドルになりました。
ECBの専務理事が
「ユーロ圏の生産水準と潜在成長率は長期間低迷する可能性。
銀行の収益は抑制され、今年さらに評価損になる可能性。
ECBは記録的に低い金利を適切と考えている。」
などの認識を示す発言をしました。
米鉱工業生産(3月)は0.1%、米設備稼働率(3月)は73.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米フィラデルフィア連銀指数(4月)は
市場予想よりやや強い20.2になりました。
米NAHB住宅市場指数(4月)は市場予想より強い19になりました。
アトランタ連銀総裁が
「低金利という強い薬はまだ必要。商業用不動産は回復の妨げ。
米国経済の成長は精彩を欠いたものになる可能性。
物価はディスインフレであることを示す。
景気が二番底をつける可能性は低い。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比+21.46ドルで取引を終えました。

<16日(金)>

米グーグルの第1四半期決算発表では、
売上高が67.7億ドル、1株利益が6.06ドルになりました。
格付け会社のフィッチがテレコム・NZを格下げしました。
テレグラフが
「モルガン・スタンレーが欧州通貨統合(EMU)からの
ドイツ脱退を懸念している」との記事を掲載しました。
「ドル建てギリシャ債の発行が可能かどうか疑問。」との
ギリシャ債務局長のコメントが一部で報道されました。
サンフランシスコ連銀総裁が
「今年末の失業率を9.25%と予想。ある時点で利上げは必要。
米成長率見通しは2010年が3.5%、2011年が4.5%、
商業用不動産市場の見通しは厳しい。」
などの見解を示す発言をしました。
BRICs首脳会議では
「世界的金融危機への対応はG20が中心的な役割。
BRICs諸国は自国通貨建てでの貿易決済を検討。
保護貿易主義に反対。主要準備通貨の安定維持が重要。」
などの声明を発表しました。
米議会で失業手当支給延長法案が可決されました。
日経平均は11102.18円で週の取引を終えました。
スイス生産者輸入価格(3月)は市場予想より強い0.5%になりました。
10年物ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差が拡大しました。
ギリシャ首相が
「IMFの支援への関与は一部の国の強い主張によるもの。
IMFの関与はギリシャが破綻するという意味ではない。」
などの発言をしました。
欧消費者物価指数(3月)は市場予想とおりの0.9%になりました。
欧貿易収支(2月)は市場予想より強い26億ユーロになりました。
日本の民主党のデフレ脱却議連顧問が
「金融緩和や介入(円安)で為替レートを実勢に合わせる必要。」
と発言して、一時ドル円などが急伸しました。
トリシェECB総裁が
「ギリシャの銀行の流動性状況は依然厳しく悪化の可能性がある。」
との認識を示す発言をしました。
オーストリア中銀総裁が
「ギリシャは支援策を発動させる兆候がある。」
との見解を示す発言をしました。
ギリシャの第1四半期の財政赤字が
56.7億ユーロに減少したことが報道されました。
米バンク・オブ・アメリカの第1四半期決算発表では
収益が32億ドル、1株利益が0.28ドルになりました。
米住宅着工件数(3月)は62.6万件、建設許可件数(3月)は68.5万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(4月)は
市場予想より弱い69.5になりました。
カナダ財務相が
「G20では銀行に対する原則的な合意になる可能性。」
との見解を示す発言をしました。
米SECがゴールドマン・サックスを
サブプライムでのCDO(債務担保証券)の販売に関して
投資家に重要情報を開示しなかったとして詐欺で告発しました。
NYダウが急落、商品市場も下落して、
リスク回避の動意で主要通貨ペアが下落しました。
中国国家主席が
「中国は段階的に変動相場制を導入する。」
と発表しました。
カンザスシティ連銀総裁が
「ボルカールールを非常に強く支持する。
FRBは1兆ドルのバランスシートを縮小させる必要。」
などの見解を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は83ドル前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−125.91ドルで辛うじて11000ドル台を維持しました。

●今週の主な予定

<週はじめ19日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(4月)、
午後2時に日消費者態度指数(3月)、
午後6時に欧建設支出(2月)、
夜9時に米シティ・グループ第1四半期決算発表、
夜9時半に加国際証券取扱高(2月)、
夜10時から米バーナンキFRB議長挨拶、
夜11時に米景気先行指標総合指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
また、この日にEU・IMF・ECBの代表団がギリシャ訪問の予定です。

<ゴトウ日20日(火)の主な予定>

朝7時45分にNZ第1四半期消費者物価、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(2月)、
午前10時半に豪RBA議事録、
午後3時に日工作機械受注確報(3月 前年比)、
同午後3時に独生産者物価指数(3月)、
午後5時に欧経常収支(2月)、
午後5時半に英消費者物価指数(3月)、小売物価指数(3月、
午後6時に独ZEW景況感調査(4月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(4月)、
午後7時半に米バンク・オブ・メロン第1四半期決算発表、
夜9時に米ゴールドマン・サックス第1四半期決算発表、
夜10時に加BOC政策金利、(市場予想は据え置き)
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・英・独・加の指標および四半期決算には注目です。
また、モルガン・スタンレー(時間未定)の
第1四半期決算発表も予定されています。
そして、この日にギリシャが期間13週間物の15億ユーロ分の
債券入札を行う予定です。

<21日(水)の主な予定>

午前9時半に豪Westpac先行指数(2月)、
午後2時に景気先行CI指数確報(2月)、景気一致CI指数確報(2月)、
午後5時半に英BOE議事録、英失業率(3月)、
英失業保険申請件数推移(3月)、
夜9時に米モルガン・スタンレー第1四半期決算発表、
同夜9時に米ウェルズ・ファーゴ第1四半期決算発表、
夜9時半に加卸売売上高(2月)、
などの経済指標が発表されます。
英の指標および四半期決算には注目です。

<22日(木)の主な予定>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(3月)、
午前9時半に豪新車販売台数(3月)、
午後3時15分にスイス貿易収支(3月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(4月)、独サービス業PMI速報(4月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(4月)、欧サービス業PMI速報(4月)、
午後5時半に英小売売上高(3月)、英マネーサプライ速報(3月)、
午後8時から欧トリシェECB総裁会見、
夜9時半に米生産者物価指数(3月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加景気先行指標指数(3月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(3月)、米住宅価格指数(2月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(4月)、
夜11時半に加BOC金融政策報告書公表、
などの経済指標が発表されます。
(独)・英・米・(欧)の指標には注目です。

<23日(金)の主な予定>

午前10時半に豪第1四半期輸入物価指数、豪第1四半期輸出物価指数
午前11時から豪RBA総裁講演、
午後1時半に日全産業活動指数(2月)、
午後5時に独IFO景気動向(4月)、独IFO現況評価値(4月)、
午後5時半に英第1四半期GDP速報、
午後6時に欧鉱工業新規受注(2月)、
夜8時に加消費者物価指数(3月)、
夜9時半に米耐久財受注(3月)、
同夜9時半に加小売売上高(2月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
独・英・加・米の指標には注目です。
また、週末にはG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

さて、先週はユーロ圏財務相の緊急電話会議で
「最大300億ユーロ、期間を3年とする融資を今年提供。
別途、IMFが150億ユーロの融資を提供。」など
ギリシャに対する支援の枠組みを全会一致で決定して、
セーフティーネットの詳細が明らかになったことで、
週初はギリシャ懸念が後退して、
ユーロが上窓を空けて買い戻される展開になりましたが、

ギリシャ短期債の入札で応札は好調であったものの、
調達金利が高いことやギリシャ国債と独連邦債の利回り格差が
拡大したことに加え、更に週末にはトリシェECB総裁が
「ギリシャの銀行の流動性状況は依然厳しく悪化の可能性がある。」
と発言したこと、オーストリア中銀総裁が「ギリシャは支援策を
発動させる兆候がある。」と発言したことなどで軟調になりました。

また、先週末には米SECがゴールドマン・サックスを
サブプライムでのCDO(債務担保証券)詐欺で告発したことや、
中国国家主席が「中国は段階的に変動相場制を導入する。」と
発表したことなとで、リスク回避の動意となり
株式市場や商品市場が下落して、
主要通貨ペアも下落する激しい相場展開になりました。

さて、今週ですが、アナリスト予想では円高予想が優勢のようですが、
ギリシャ問題に関しては19日EU・IMF・ECBの代表団の
ギリシャ訪問の報道などの動向、およびオーストリア中銀総裁が
「ギリシャは支援策を発動させる兆候がある。」と
発言していることから、「ギリシャによる支援の発動要請の
エックス・デーへの市場の憶測や、
ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差の動向、
20日のギリシャ13週間物の15億ユーロ分の債券入札の動向、
さらに週末のG20財務相・中央銀行総裁会議への市場の思惑、
などが注目されます。

また、米SECが(金融改革断行の見せしめとしてか)
ゴールドマン・サックスを訴追したことが一過性の懸念となるのか、
あるいは他にも米SECの手が回るかもしれないとの懸念により
リスク回避が続くかどうかの動向、

そして、中国国家主席が「中国は段階的に変動相場制を導入する。」
と発表したことで(織り込みは進んでいますが)
中国の利上げ観測への市場の思惑、

また、相次いで発表される米金融大手など
米主要企業の第1四半期決算発表の動向や、
米ゴールドマン・サックス系の不動産ファンドの
ホワイトホール・ストリート・インターナショナルが投資に失敗して
資産のほぼすべてを失ったこと、
モルガン・スタンレー系の不動産ファンドが
資産の3分の2近くを失う可能性があること(ロイター報道)など、
注目材料が多く、今週も大きく揺れる相場展開となりそうです。

経済指標発表では、20日のNZ第1四半期消費者物価、豪RBA議事録、
そして英消費物価指数(3月)が上振れるかどうか、
21日の英BOE議事録、英失業率と英失業保険申請件数推移、
22日の英小売売上高と米中古住宅販売件数(3月)、
23日の独IFO景気動向、そして英第1四半期GDP速報が
落ち込むのかどうか、などが注目されます。


さて今日は、「そういうことか!」のお話です。

いろいろお話を聞くと
「なるほどぉ、そういうことかぁ。」
と感心してしまうことがありますね。(笑)

たとえば、よく口座資金が潤沢だと
儲けやすいと聞くことがありますが…、

「ねっ、考えてごらんよ。
 100Pips獲得するのと、10Pips獲得するのは
 どちらが簡単だと思う?」

なんて聞かれて、
(こいつオレ様をバカにしてんのか? と思いつつ)

「そりゃぁ、10Pipsゲットするほうが
 簡単に決まってんじゃないかよ。」

と言うと、

「ねっ、ねっ、そうだろう。
 じゃぁ、次の質問だけどぉ…。(笑)
 1万通貨単位で100Pips獲得するのと、
 10万通貨単位で10Pips獲得するのと、
 どちらが儲かると思う?」

(やっぱ、こいつオレ様をバカにしてやがるな…。)

「そんなの同じに決まってじゃんか。バカにするな!」

「ごめん。ごめん。
 かたやPips数の差益の獲得追求でリスクをとっていて、
 かたや資金面の大きさでリスクをとっているワケだけど。
 問題はどちらが容易かってことさ。」

「……。」

「少ない口座資金で無理にレバレッジを大きくすれば
 そりゃぁ、致死率も高くなるけど、
 口座資金さえある程度潤沢ならば、
 建て玉を大きくするほうが損失リスクも大きくはなるが、
 獲得Pipsを大きく狙うよりずーっと簡単なんだよ。」

「……!」

「もちろん、大きな建て玉で大きな獲得Pipsが理想だけど、
 無理して大きな獲得Pipsを狙おうとするより、
 口座資金さえある程度潤沢なら、建て玉を大きくするほうが
 儲けやすいのは否定できない事実だよ。」

「……!!」

「あたりまえだけど、
 儲けの大きさは獲得Pipsだけではなんだ。
 『建て玉数×獲得Pips』こそが利益なんだ。」

「うーむ…。」

『FXの子鬼たち』という本に出で来る、
1日10Pipsで億万長者になったという
フーサイン・ハーネカー氏の秘密を少し垣間見るような
「そういうことか!」という思いがしますね。

ところで、また、
こんな話も聞くことがあります。

「トレードで儲けるためには勝ちトレードを重ねて
 獲得Pipsを多くしていくことが必要だけど、
 これだけじゃ不充分なの知ってるかい?」

なんて聞かれて、
(こいつまたオレ様をバカにしてんのか?)

「それ以外に何があるってんだ。
 えっ、なにかい、また口座資金とかなんとか言うつもりか?」

と言うと、

「口座資金と建て玉数…、うん、それもあるよね。
 でも、それだけじゃないよ。」

「……?」

「勝つことばかりじゃなくて、
 負けることも考えなくてはならないということなんだ。」

「……!?」

「トレードで収益を上げるためには、
 勝ちトレードを重ねて獲得Pips数を多くすると同時に、
 負けトレードをなるべく少なくする、という
 2つの要素を満たす必要があるんだよ。」

「……!」

「1つが満たされていても、もう1つが満たされていないと、
 損小利大を心掛けていても、
 『けっこう勝っているのになかなか収支が向上しない』
 なんてことになるのさ。」

「……!」

「つまり、エントリーのサインを探すのと同様に
 『負けトレード排除の技術』」として、
 トレードしていけないところを探して
 なるべく排除していかなくてはならないんだ。」

「……!」

「相場の魔女の誘惑にそそのかされて、(苦笑)
 『ちょとは勝てそうだな』などというワナにはまって
 『えーい、いっちょ行ったれや〜!』などと
 過剰トレードや娯楽の無駄トレードやをしているうちは、
 負けトレード排除の技術が劣っているということなんだよ。」

「……!!」

「負けトレードを少なくできれば、
 たとえトレードチャンスが少なかったり獲得Pipsが小さくても
 ハーネカー氏のように億万長者とまではいかなくても
 口座資金は少しずつ増えていくものさ。」

「……、でも…。
 負けトレードを排除することなんてできるのかよ?」

「そりゃ、完璧に排除できる人なんか、
 この世におそらく1人もいないと思うけど、
 自身のその時点でのレベルで懸命にトレードを厳選して、
 勝つことよりも負けを少なくするように
 努力している人はいるよ。」
 
「……!!」

「この人は熊本県のSさんというトレーダーさんだけど、
 その方のトレード帳と談話を紹介するね。」

(Sさんの談話の引用〜ここから〜)

「確度の高い勝ちやすいポイントや、
 エントリーに適さない危険なポイントは、
 経験が浅いウチは定義そのものがあやふやで、
 ある程度自分で経験しないと
 区別が出来ないでいるのではないかと思われます。」

「もちろん本人はそれなりに区別しているつもりなので
 むやみにエントリーをしているつもりは無いはずです。
 やはり、僕はトレード後の売買記録での
 検証が重要ではないかと思っています。
 トレード後に過去の自分の心と向き合う作業を
 売買記録でおこなうのです。
 何を考えて、どのタイミングでどう執行したのかを
 なるべく詳しく記載するようにしています。」

「週の終わりには全ての売買記録を印刷し、
 もう一度全てを見直して、新たに気づいた点があれば
 鉛筆で書き込みます。
 ここまでが、エントリーしたトレードのけじめとして、
 自分への課題にしています。」

「正直ここまでやるのは面度くさいので、
 下手なところでは手を出さない、手数が減る、
 という作用もはたらき、意外に良い方に作用します。(笑)」

「これは僕の考えであって、
 他の方がどう考えるかは分かりませんが、
 僕は技術面の習得とそれと同じかそれ以上に、
 トレード中の『心の監視』が
 重要になっているように思っています。」

(Sさんの談話の引用〜ここまで〜)

ちなみに、Sさんはここのところ、
月単位では負けない勝ち組トレーダーになられています。

かのゲーリー・スミスが利益を安定的に出せるようになるのに
20年間も努力したということには及ばなくても、

まぐれの勝ちではない、勝ち組のトレーダーさんは
それなりに努力をしているものなのですね。

Sさんのお話もまさに「そういうことか!」ですね。^^


<お知らせ>

私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。
多くの方に学んでいただきたいと思っています。


FX 歴史ブームと相場のお話

中国では不正取引で市場を混乱させると
被害者の数によっては死刑もあり得るのだそうですね。(驚)

●先週4月5日(月)〜9日(金)の気になる出来事

<5日(月)>

イースターでオセアニアやロンドンなどが休場になりました。
中国と香港株式市場も清明節のため休場になりました。
米サマーズ国家経済会議委員長が
「輸出を増やすことが米製造業の雇用回復の最善の方法。」
と前日に発言しました。
ロシアのイングーシ共和国で自爆テロがありました。
IMFが2010年の経済見通しについて
「世界GDP通しを4.1%へ上方修正、
米GDP見通しを3.0%へ上方修正、
ユーロ圏GDP見通しを0.8%へ下方修正、」
などの暫定値を発表しました。
英テレグラフ紙が
「ギリシャの富裕層や企業が海外へ資本逃避させていて、
ギリシャの銀行が打撃を受けている。」
と報道しました。
米ISM非製造業景況指数(3月)は55.4、米中古住宅販売保留は8.2%と
ともに市場予想より強い結果になりました。
米10年債が一時09年6月以来の4%に上昇しました。
米10年物インフレ連動債が97年以降で最高の応札倍率になりました。
NYダウは前週末比+46.48ドルで取引を終えました。

<6日(火)>

オバマ米大統領が「自衛の場合でも核兵器使用の条件を制限する。」
と発表しました。
一部のメディアが
「ギリシャはIMF支援回避のためEU首脳会議での合意に
修正を求める。」との観測(憶測)報道をしました。
豪RBA政策金利は0.25%引き上げられて4.25%になりました。
豪RBA声明では
「金利を平均水準へと近づけることは適切。
本日の決定は更なるステップ。世界経済は成長を続けている。
アジアの成長は資源価格の上昇に寄与。
住宅市場は活況。失業率はピークをつけた可能性。
経済成長はトレンド付近の可能性。」
などの見解が発表されました。
日景気先行CI指数速報(2月)は97.9、
景気一致CI指数速報(2月)は100.7と、
ともに市場予想よりやや強い結果になりました。
スイス消費者物価指数(3月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
ガイトナー米財務長官が
「米国とインド両国の経済見通しには勇気付けられる。」
との認識を示す発言をしました。
英建設業PMI(3月)は市場予想より強い53.1になりました。
格付け会社のムーディーズが
アイスランドの格付け見通しをネガティブへ引き下げました。
英国で5月6日に総選挙が行われることが発表されました。
次回BOE政策金利の発表が5月10日(月)に延期になりました。
米リッチモンド連銀総裁が
「公定歩合のスプレッドの検討には時間を要する。
雇用統計は労働市場が底打ちした明確な証拠。
利上げの前に資産売却を行うことは理にかなう。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャ10年債と独10年債のスプレッドが
ユーロ導入後で最大となる406bpsになりました。
ギリシャ財務相が
「EU首脳会議の合意内容の修正は求めていない。
また、EU支援メカニズムの発動を要請していない。」
と発言して一部のメディアの観測報道を否定しました。
米3年債の入札が好調になりました。
FOMC議事録では
「景気見通しが悪化もしくはインフレ低下ならば、
長期間の低金利が続く可能性。
カンザスシティ連銀総裁が長期間に懸念を表明。
インフレ期待は抑制されている可能性。
住宅部門の活動が横這いで差し押さえが高水準であることを懸念。」
などの見解が公表され、やや金融引き締め観測が後退しました。
カナダ財務相が
「カナダドルの上昇は予想外ではない。
カナダドルの上昇は輸入コストの削減になる。
カナダはよりよい経済へと移行。カナダの住宅市場は底固い。」
などの認識を示す発言をしました。
ドル/カナダが一時パリティー(等価)になりました。
NYダウは前日比−3.56ドルで取引を終えました。

<7日(水)>

インドネシアのスマトラ島でM7.8の地震が起きました。
米ボルカー経済再生諮問会議議長が
「多額の米財政赤字はいつか米ドルの試練になる。
税金を上げる必要があるなら税金を引き上げるべき。
インフレターゲットの引き上げは馬鹿げている。」
などの見解を示す発言をしました。
NZ財務相が「NZ安を望む。」と発言しました。
日銀が政策金利を0.10%に据え置きました。
スイス実質小売売上高(2月)は前年比で3.1%になりました。
日銀総裁の記者会見では、
「景気の二番底懸念は薄らいだ可能性。
景気先行きの自律回復の芽が見られる。
円キャリートレードは現在大規模に起きていない。
政策効果でターム物金利は弱含んでいる。
景気認識は3月よりも一歩判断を進めた。
景気回復は底堅い。」
などの見解を示しました。
独サービス業PMI確報(3月)は市場予想より強い54.9になりました。
欧サービス業PMI確報(3月)は市場予想より強い54.1になりました。
英サービス業PMI(3月)は市場予想より弱い56.5になりました。
欧第4四半期GDP確報は0.0%、欧生産者物価指数(2月)は0.1%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
独製造業受注(2月)は市場予想より強い0.0%になりました。
欧州委員会が「ギリシャ支援計画の変更は認識していない。」
と発表しました。
加住宅建設許可(2月)は市場予想より弱い−0.5%になりました。
EU大統領(欧州理事会常任議長)が
「ギリシャはEUサミットの決定に完全に同意。
ギリシャは金融支援を求めていない。」
との認識を示す発言をしました。
加Ivey購買部協会指数(3月)は市場予想より強い57.8になりました。
英FT紙が「ギリシャ緊急融資の際には高い金利を課すよう、
独・蘭が求めている。」と報じました。
ギリシャ財務相が
「銀行は銀行支援策の残りの資金を活用するよう求めた。」
と発言しました。
米10年債の入札が好調になり長期金利が低下しました。
バーナンキFRB議長が
「住宅市場が持続的に回復している兆候は見られない。
ローンの延滞と差し押さえは引き続き増加。
商業用不動産セクターはまだ困難な状況。
構造的な財政赤字は大き過ぎる。」
などの見解を示す発言をしました。
米消費者信用残高(2月)は
市場予想よりかなり弱い−115億ドルになりました。
NYダウは前日比−72.02ドルで取引を終えました。

<8日(木)>

日国際経常収支(2月)は1兆4706億円、日機械受注(2月)は−5.4%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪雇用者数変化(3月)は市場予想よりやや弱い1.96万人、
豪失業率(3月)は市場予想とおりの5.3%になりました。
また、雇用者数変化の前回値が−0.47万人に下方修正されました。
中国が3年物の手形を発行して市中マネー回収に動きました。
中国人民銀行の金融政策委員が
「人民元上昇は米国の利益にならない。
人民元の大幅な上昇は世界経済や米消費者を損なう可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
日景気ウォッチャー調査現況判断DI(3月)は47.4、
日景気ウォッチャー調査先行判断DI(3月)は47.0と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
スイス失業率(3月)は市場予想より強い4.2%になりました。
日工作機械受注速報(3月)は前年比で262.1%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
ギリシャ農業銀行の格付け見通しをネガティブに引き下げました。
ギリシャの銀行株が一時5%以上も下落しました。
英鉱工業生産(2月)は1.0%、英製造業生産高(2月)は1.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ギリシャの5年物CDSのスプレッドが過去最高になりました。
NYタイムスが複数の関係者による情報として
「中国の為替改革の報が数日以内に近づいている。」
との観測報道をしました。
欧小売売上高(2月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
独鉱工業生産(2月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
英BOE政策金利は市場予想とおり0.50%に据え置かれ、
資産買い入れ枠も2000億ポンドに据え置きとなりました。
欧ECB政策金利は市場予想とおり1.00%に据え置きとなりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い46.0万件になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「政策金利は引き続き適切。インフレ期待は充分に抑制。
ギリシャに対するEUサミットの決定を歓迎。
健全なバランスシートが信頼拡大への鍵。
ギリシャのプランは実行可能。
ユーロ圏でのギリシャが占める割合は小さい。
IMFの関与が非常に悪いとは言っていない。
ギリシャ支援に適用する金利は未定。
来年は外貨建ての債券は担保として不適格になる。」
などの見解が示されました。
ギリシャ財務相が
「ギリシャの第1四半期の財政赤字は40%減少して43億ユーロ。」
と発表しました。
英NIESRのGDP予想(3月)は0.4%になりました。
タルーロFRB理事が
「早期の資産売却含む出口戦略には慎重。
準備預金金利の引き上げは重要な引き締め手段になる。」
との認識を示す発言をしました。
米30年債の入札後に米長期金利が低下しました。
NYダウは前日比+29.55ドルで取引を終えました。

<9日(金)>

日銀総裁が
「本日の会談では首相から金融政策への要請はなかった。
基本的に政府と日銀の金融情勢に関する認識の差はない。」
との談話を発表しました。
トリシェECB総裁が、
「イタリアはギリシャと状況が異なる。
現時点でギリシャへの救済は必要ない。
ギリシャのデフォルトは議論されていない。」
などの認識を示す発言をしました。
独貿易収支(2月)は126億ユーロ、独経常収支(2月)は91億ユーロと、
ともに市場予想より強い結果になりました。
日経平均は11204.34円で週の取引を終えました。
中国上海株式市場は3145.35ポイントで週の取引を終えました。
英生産者仕入価格(3月)は3.6%、生産者出荷価格(3月)は-.9%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ギリシャ財務省が
「第1四半期の財政赤字は暫定値で39.2%減少して43億ユーロ。
第1四半期の歳入は9.7%増、第1四半期の歳出は3%減。」
になることを発表しました。
加雇用ネット変化率(3月)は1.79万人、加失業率(3月)は8.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ギリシャ国債と独国債のスプレッドが低下しました。
米卸売在庫(2月)は市場予想より強い0.6%になりました。
格付け会社のフィッチがギリシャの長期債の格付けを2段階引き下げ、
見通しをネガティブとしました。
ユーロ圏の財政当局が
「ギリシャへ融資の場合の条件で合意。
ギリシャへの融資のときの金利はIMFの条件とほぼ同じ。
ギリシャ融資のときの規模や期間は資金需要次第。
ギリシャへの融資の実施はユーロ圏の全会一致が必要。」
などの合意内容を発表しました。
金先物が3ヶ月ぶりの一時1160ドル以上になりました。
NY原油(WTI)は84ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは一時11000ドルの大台を回復して、
10997.35ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ12日(月)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午前10時30分に豪住宅ローン(2月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(3月)、
深夜3時に米月次財政収支(3月)、
などの経済指標が発表されます。
また、米アルコアの第1四半期決算が
NY市場終了後に発表予定となっています。

<13日(火)の主な予定>

朝8時01分に英RICS住宅価格(3月)、
朝8時50分に日国内企業物価指数(3月)、
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(3月)、
豪NAB企業信頼感指数(3月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(3月)、
午後5時半に英商品貿易収支(2月)、英DCLG住宅価格(2月 前年比)、
夜9時半に米貿易収支(2月)、米輸入物価指数(3月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(2月)、加新築住宅価格指数(2月)、
などの経済指標が発表されます。
(英)・米・(加)の指標には注目です。

<14日(水)の主な予定>

朝7時45分にNZ小売売上高(2月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数(4月)、
午後3時半から日銀総裁挨拶、
午後6時に欧鉱工業生産(2月)、
午後8時に米JPモルガン・チェース第1四半期決算発表、
夜9時半に米小売売上高(3月)、米消費者物価指数(3月)、
夜11時に米企業在庫(2月)、
同夜11時から米バーナンキFRB議長の議会証言、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(欧)・米の指標には注目です。
また、米金融大手の第1四半期の決算発表も注目されます。

<ゴトウ日15日(木)の主な予定>

朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(3月)、
午前10時に豪消費者インフレ期待(4月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(2月)、日稼働率指数確報(2月)、
午後5時に欧ECB月報(4月)、
午後6時に欧貿易収支(2月)、
夜9時半にNY連銀製造業景気指数(4月)、新規失業保険申請件数、
夜10時に米ネット長期TICフロー(2月 対米証券投資)、
夜10時15分に米鉱工業生産(3月)、米設備稼働率(3月)、
夜11時に米フィラデルフィア連銀指数(4月)、
深夜1時40分から米アトランタ連銀総裁講演、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・米の指標には注目です。
また、東京時間に中国の第1四半期実質GDP、小売売上高(3月)、
消費者物価指数(3月)、鉱工業生産(3月)などの
注目の経済指標も発表されます。

<週末16日(金)の主な予定>

午前10時から米サンフランシスコ連銀総裁講演、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(3月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(3月)、
夜9時半に米住宅着工件数(3月)、米建設許可件数(3月)、
同夜9時半に加新車販売台数(2月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(4月)、
深夜1時半からカンザスシティ連銀総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが、バンク・オブ・アメリカの
第1四半期決算発表も予定されています。
そして、この日にユーログループによる
ギリシャ支援の条件の詳細(融資最長3年・利率6%超など)が
声明として発表される予定です。

さて、イースター明けとなった先週の火曜日からも
ギリシャ問題では、ギリシャの富裕層や企業が海外へ
資本逃避させていてギリシャの銀行が打撃を受けていることや、
ギリシャ財務相が「銀行は銀行支援策の残りの資金を
活用するよう求めた。」と発言して
ギリシャの銀行株が5%以上も一時下落したり、
また、格付け会社のムーディーズがギリシャ農業銀行の
格付け見通しをネガティブに引き下げ、
さらに追い討ちをかけるように週末には格付け会社のフィッチが
ギリシャの長期債の格付けを2段階引き下げて
見通しをネガティブとして、
ギリシャ10年債と独10年債のスプレッドが
ユーロ導入後で最大となったり、
ギリシャの5年物CDSのスプレッドが過去最高になるなど、
しばらくリスク回避が優勢となりました。

しかし、その後、ギリシャ財務省が「第1四半期の財政赤字は
暫定値で39.2%減少して43億ユーロ。第1四半期の歳入は9.7%増。
第1四半期の歳出は3%減。」になることを発表して、
ギリシャ国債と独国債のスプレッドが低下したことに加え、
ユーロ圏の財政当局が「ギリシャへ融資の場合の条件で合意。
ギリシャへの融資のときの金利はIMF条件とほぼ同じ。
ギリシャ融資のときの規模や期間は資金需要次第。」などの
合意内容を発表したことで、ギリシャ問題の具体的な進捗を好感して
ユーロドルなどが反発する相場展開になりました。

ギリシャがユーロ圏全体のGDPのうち占める割合は
2.6%であることから、経済規模の大きなスペインが
財政赤字の対GDP比が11.4%に達していることなどで、
今後、スペインやイタリアがギリシャ以上に
大きな問題になるとの見方もあるようですが、
いったんはリスク回避が後退してきたようです。

一方、米10年債が一時09年6月以来の4%に上昇するなど
米長期金利が上昇傾向にありましたが、
米国債の入札が比較的に好調であったことや、
FOMC議事録の公表で金融引き締め観測が後退したことで、
長期金利が低下して、また、バーナンキFRB議長の
「住宅市場が持続的に回復している兆候は見られない。
ローンの延滞と差し押さえは引き続き増加。
商業用不動産セクターはまだ困難な状況。
構造的な財政赤字は大き過ぎる。」などのネガティブ発言もあって、
ドルが軟調になる場面がありました。

さて、今週の為替相場ですが、
10日に発表された中国の貿易収支(3月)が輸入が66%増加して
6年ぶりに赤字になったことで「貿易不均衡と元相場は無関係。」
との中国側の主張の増強要因もあるものの、
8日にはNYタイムズが複数の関係者による情報として
「中国の為替改革の報が数日以内に近づいている。」
との観測報道をしていることから、
元切り上げの観測の動向が注目されるとともに、
12日(火)の米中首脳会談と
15日(木)の東京時間の中国の第1四半期実質GDP、小売売上高(3月)、
消費者物価指数(3月)、鉱工業生産(3月)などの
中国経済指標も注目され、元切り上げ観測が高まれば
円が連れ高になる可能性もありそうです。

また、アナリスト予想では円高とドル売りと見る向きが
優勢のようですが、今週から米主要企業の第1四半期決算発表が
相次ぎますので、好業績期待を背景とした
リスク選好動意(ドル売り円売り)となる可能性もありそうです。

そして、経済指標では米小売売上高(3月)と
米地区連銀経済報告が注目されます。


さて今日は、歴史ブームと相場のお話です。

以前からNHKの大河ドラマなどで
日本の歴史の物語には人気がありましたが、
今も「龍馬伝」がブームとなっていますね。

ソフトバンクの孫正義CEOも坂本龍馬を敬愛しているのだそうです。

また、三国志の赤壁の戦いを題材とした映画「レッド・クリフ」や
NHKの大河ドラマ「天地人」の影響なのでしょうか、
歴史ファンの女性達が現れ、「歴女」という言葉(造語)が
2009年の流行語大賞のトップ10入りしたり、
そして、パチンコ台でも歴史物が人気となっていますね。

「男、男、男が燃える〜、それが定めよぉ〜。」(笑)

ところで、歴史の偉人や武将達には
それぞれに名言があるようですが、

戦国の武将の武田信玄の言葉は、
トレードをする際の戒めの言葉としても役に立ちそうです。

「凡(およ)そ軍勝五分を以(も)って上と為(な)し、
 七分を以って中と為し、十分をもって下と為す。」

えっ? なんか分率が逆じゃないか、
と思われる感じですが、

武田信玄ご自身がその訳(ワケ)を説いています。

「その故(ゆえ)は、五分は励を生じ七分は怠を生じ
 十分は驕を生じるが故。
 たとえ戦(いくさ)に十分の勝ちを得るとも、
 驕を生じれば次には必ず敗るるものなり。
 すべて戦に限らず世の中の事この心掛け肝要なり。」

勝ち五分ならば武士道に励(はげ)むけれども、
勝ち七分ならば武士道に怠慢となり、

そして、勝ち十分の全戦全勝は武士道に驕慢となって、
やがて必ず戦いに負けるので、それを戒めて、

世の中の諸事もこの心得が大切である、
というわけです。

トレードでいえば、大勝の後にドローダウンとなることは
けっこう少なくないようで、

「相場なんてチョロイもんだぜ。
 まるで俺にとってはATMだな。あはははっ。」

なんて思って、

「よーし! いっちょ大きく行ってみるかぁぁぁ。」

などととやると、幸運で勝つこともありますが、
そんなときに限って相場に手痛くやられることがあるものです。(苦笑)

賢明なトレーダーは、ドローダウンがありえることも知っていて、
大勝の後には休んだり、
玉数をあえて小さくトレードするものですが、

ユーフォリア(陶酔感)の病に冒されてしまうと、
市場を支配できているような「錯覚」に陥ることがあります。

稀代の相場師ジェシー・リバモアも
多くの期間で賢明なトレーダーではありましたが、

人生で何度か自身の心に潜むユーフォリアの
悪魔の誘惑に負けてしまったようです。

「私が全財産を失ったのは、
 唯一、自分で自分のルールを破った時だった。」

と、リバモア自身が述懐しています。

また、テキサスはラフキンの綿花農家に生まれ、
1914年の世界大戦の金融恐慌を予見して、
1929年の世界恐慌を予見していたとも言われる
天才トレーダーのウィリアム・デルバート・ギャンも

一説によりますと、晩年はなぜか巨額の資金を失い
講演で生計を立てていたとも言われていますが、
もしかしますと、このユーフォリアという名の悪魔と
出合ってしまったのかもしれません。(謎)

兜(かぶと)の緒(お)も褌(ふんどし)の紐(ひも)も
現代ではあまり見かけませんが、(笑)

勝った後ほど武勇の暴挙の心をしっかり抑えて
「気持ちを引き締めて」相場に臨みたいものですね。

私も穀物相場師であった亡父の言葉
「大人になって相場は張ってもでかく張るな。」を守り、

相場への畏敬の念を常に忘れないように心掛けています。^^



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日本の武蔵選手が引退しましたね。

●先週3月29日(月)〜4月2日(金)の気になる出来事

<29日(月)>

豪RBA総裁が
「低金利を維持し続けることは賢明ではないが、
あまり早急に金利を引き上げることも軽率。
金利は(徐々に)通常な状態に回帰すべき。」
との認識を示す発言をしました。
日小売販売額(2月 前年比)は市場予想より強い4.2%になりました。
ロシアのモスクワで地下鉄爆破テロがありました。
インドや上海の株式市場が堅調に推移しました。
英消費者信用残高(2月)は市場予想より強い5億ポンド、
英モーゲージ承認件数(2月)は
市場予想より弱い4.71万件になりました。
欧業況判断指数(3月)は−0.32、鉱工業信頼感(3月)は−10、
欧経済信頼感(3月)は、ともに市場予想よりは強い結果になりました。
欧消費者信頼感(3月)は市場予想とおりの−17になりました。
格付け会社のS&Pが見通しをネガティブとしながらも
英国の格付けをAAAと確認すると発表しました。
米個人所得(2月)は市場予想より強い0.0%になりました。
米個人支出(2月)は0.3%、米PCEデフレータ(2月 前年比)は1.8%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
米財務省が米シティの77億ドル相当の普通株式を
本年度に慎重な方法で売却すると発表しました。
独消費者物価指数速報(3月)は市場予想より強い0.5%になりました。
米ダラス連銀製造業活動指数(3月)は
市場予想より強い7.2%になりました。
ギリシャ公的債務管理庁が、EUの支援合意後で初となる
50億ユーロの7年債を利回り5.9%で発行したことを発表しました。
ガイトナー米財務長官が
「米国は他国よりも早く危機を脱しつつある。
雇用の拡大も目前の状態。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+45.50ドルで取引を終えました。

<30日(火)>

NZ住宅建設許可(2月)は市場予想より強い5.9%になりました。
日家計消費支出(2月)は市場予想より弱い−0.5%、
日失業率(2月)は市場予想とおりの4.9%になりました。
日鉱工業生産速報(2月)は市場予想より弱い−0.9%になりました。
中国人民銀行金融政策委員が
「できるだけ早く人民元の段階的上昇を再開すべき。」
との見解を示す発言をしました。
独輸入物価指数(2月)は市場予想より強い1.0%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(3月)は
市場予想より強い0.7%になりました。
英第4四半期GDP確報は0.4%、
英第4四半期経常収支は−17億ポンドと、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ギリシャが20年債を金利5.9%で10億ユーロ発行すると発表しました。
IMFが「独にはダウンサイド・リスクがある。」との見解を発表して、
2010年の独の経済見通しを1.2%に下方修正しました。
米S&Pケースシラー住宅価格(1月)は、
前年比で市場予想より弱い−0.7%なりました。
米消費者信頼感(3月)は市場予想より強い52.5になりました。
格付け会社のフィッチがフランスの格付けをAAAと確認して、
見通しを安定的と発表しました。
ギリシャが12年債の入札を急遽実施しましたが、
10億ユーロの上限に対して3.9億ユーロの応札で不調になりました。
格付け会社のS&Pがアイスランドの債務格付けを引き下げ、
見通しをネガティブと発表しました。
NYダウは前日比+11.56ドルで取引を終えました。

<31日(水)>

豪RBA総裁が「豪経済は拡大期へと回帰した。」
との認識を示す発言をしました。
英GFK消費者信頼感調査(3月)は市場予想より弱い−15になりました。
豪小売売上高(2月)は−1.4%、豪住宅建設許可件数(2月)は−3.3%と、
ともに市場予想よりかなり弱い結果になりました。
日住宅着工戸数(2月)は前年比で
市場予想より弱い−9.3%になりました。
独失業率(3月)は8.0%、独失業者数(3月)は−3.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧失業率(2月)は市場予想とおりの10.0%、
欧消費者物価指数速報(3月)は
前年比で市場予想より強い1.5%になりました。
トリシェECB総裁が
「財政政策の管理と景気回復においてECBに矛盾はない。
ギリシャ支援策は適切な決定。
ユーロ圏は今年は緩やかなプラス成長。来年は成長が増す見通し。」
などの見解を示す発言をしました。
スイスKOF先行指数(3月)は市場予想より強い1.93になりました。
米ADP雇用統計(3月)は市場予想より弱い−2.3万人になりました。
カナダGDP(1月)は市場予想より強い0.6%になりました。
格付け会社のムーディーズがギリシャの5銀行を格下げしました。
米シカゴ購買部協会景気指数(3月)は
市場予想より弱い58.8になりました。
米製造業受注(2月)は市場予想より強い0.6%になりました。
NYダウは前日比−50.79ドルで取引を終えました。

<4月1日(木)>

IMFが「2010年と2011年のNZ経済は3%水準に達する見込み。
NZの中期的な財政見通しは悪化している。
NZの1〜33%のインフレ・ターゲットは適切。
NZの現在の金融政策を支持する。
NZドルは10〜25%過大評価されている可能性。」
などの見解を発表しました。
日銀短観では、
「日第1四半期大企業製造業業況判断が−14、
日第1四半期大企業製造業先行き判断が−8、」
と市場予想とおりの結果になりました。
「日第1四半期大企業非製造業業況判断が−14、
日第1四半期大企業非製造業先行き判断が−10、」
と市場予想よりは強い結果になりました。
10年度の日大企業製造業の想定為替レートは91.00円とされました。
豪貿易収支(2月)は市場予想より弱い−19.24億豪ドルになりました。
独小売売上高(2月)は市場予想より弱い−0.4%になりました。
第一生命が株式を上場して1株の初値が16万円になりました。
スイスSVME購買部協会景気指数(3月)は
市場予想より強い65.5になりました。
独製造業PMI確報(3月)は市場予想より強い60.2、
欧製造業PMI確報(3月)は市場予想より強い56.6になりました。
英製造業PMI(3月)は市場予想より強い57.2になりました。
米新規失業保険申請件数は
市場予想よりやや強い43.9万件になりました。
米ISM製造業景況指数(3月)は市場予想より強い59.6になりました。
NYダウは前日比+70.44ドルで取引を終えました。

<4月2日(金)>

NY連銀総裁が
「労働市場は緩やかな回復になる可能性。
米国は持続的な雇用拡大へと向かっている可能性。
短期的なインフレは非常に低位。MBS買い入れは終了。
米経済回復の鈍さが低金利を正当化。
長期間の文言外す前にリバースレポ試験を実施する可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
中国商務省高官が、
「中国は戦略資源の備蓄や輸入を増やす。
貿易収支(3月)は輸入急増で過去最大の赤字になる可能性。」
との見解を示す発言をしました。
5日(月)の深夜12時半からFRBが公定歩合についての
緊急会合を開くとの観測報道がありました。
日経平均は11,286.09円で週の取引を終えました。
英国とユーロ圏は聖金曜日で株式市場などが休場になりました。
中国人民銀行が
「欧米銀行の不良資産は世界経済の脅威。
米英を含む主要国には格下げのリスクがある。」
との見解を発表しました。
米非農業部門雇用者数変化(3月)は市場予想より弱い16.2万人、
米失業率(3月)は市場予想とおりの9.7%になりました。
製造業雇用者数変化(3月)は市場予想より強い1.7万人になりました。
前回の非農業部門雇用者数変化が2.2万人上方修正されました。
前々回値も4.0万人上方修正されました。
米労働省が、米雇用統計(3月)には国勢調査要員による
雇用者増の4.8万人が含まれていると発表しました。
米株式市場が聖金曜日で休場になりました。
また、米債券市場は短縮取引となりました。
米10年債利回りが3.94%台に上昇しました。
ホワイトハウスが
「中国の為替操作国認定の延期は決まっていない。
中国国家主席の核安全保障サミット出席も決定には影響しない。」
などを発表しました。
ガイトナー米財務長官が、
「米経済は自律的回復に移行した可能性。
雇用拡大が経済回復の鍵。
中国が人民元改革を推し進めると確信。」
などの見解を示す発言をしました。
オバマ米大統領が
「米国は雇用創出の転換点を迎えた可能性。
米経済の前途は明るい。」
などの認識を示す発言をしました。

●今週の主な予定

<週はじめゴトウ日の5日(月)の主な予定>

この日はウェリントン・シドニー・フランクフルト・パリ・
ロンドンなど多くの市場がイースターで休場です。
また、豪とNZが今週から冬時間に移行します。

夜11時に米ISM非製造業景況指数(3月)、米中古住宅販売保留(2月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<6日(火)の主な予定>

午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
午後2時に日景気先行CI指数速報(2月)、日景気一致CI指数速報(2月)
午後4時15分にスイス消費者物価指数(3月)、
午後5時半に英建設業PMI(3月)、
深夜3時にFOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<7日(水)の主な予定>

朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(3月)、
正午過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後4時15分にスイス実質小売売上高(2月 前年比)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(3月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(3月)、
午後5時半に英サービス業PMI(3月)、
午後6時に欧第4四半期GDP確報、欧生産者物価指数(2月)、
午後7時に独製造業受注(2月)、
夜9時半に加住宅建設許可(2月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(3月)、
深夜2時からバーナンキFRB議長講演、
深夜4時に米消費者信用残高(2月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・(スイス)・欧・(加)の指標およびFRB議長の講演には注目です。

<8日(木)の主な予定>

朝8時50分に日国際経常収支(2月)、日貿易収支(2月)、
日機械受注(2月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(3月)、豪失業率(3月)、
豪労働参加率(3月)、
午後1時に日企業倒産件数(3月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
日景気ウォッチャー調査(3月 現況判断DI、3月 先行き判断DI)、
午後2時45分にスイス失業率(3月)、
午後5時半に英鉱工業生産(2月)、英製造業生産高(2月)、
午後6時に欧小売売上高(2月)、
午後7時に独鉱工業生産(2月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
同午後8時に英資産買い入れ規模発表、
午後8時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
などの経済指標が発表されます。
豪・(独)・英・欧・米の指標には注目です。

<9日(金)の主な予定>

午後3時に独貿易収支(2月)、独経常収支(2月)、
午後5時半に英生産者物価指数(3月)、生
産者仕入・出荷価格指数(3月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(3月)、加失業率(3月)、
夜11時に米卸売在庫(2月)、
深夜12時半からトリシェECB総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
(英)・加の指標には注目です。

さて、先週末のイースターの聖金曜日での発表となった
米雇用統計ですが、市場予想よりは弱く、また国勢調査要員による
雇用者増の4.8万人が含まれていたものの、
非農業部門雇用者数変化(3月)が+16.2万人の結果になり、
前回と前々回値も上方修正されて、ドルが買われる展開になりました。

そして、ガイトナー米財務長官が
「米経済は自律的回復に移行した可能性」との見解を示して、
オバマ米大統領も「米は雇用創出の転換点を迎えた可能性。
米経済の前途は明るい。」との認識を示す発言をしました。

一方、ユーロ圏とIMFによる救済メカニズムの決定を受けた
ギリシャですが30日には急遽実施した12年債の入札では
10億ユーロの上限に対して3.9億ユーロの応札で不調になったり、
31日にギリシャの5つの銀行が格下げになるなど前途は
まだ多難のようで、ギリシャの短期的なデフォルト懸念は
後退したものの、今後も高金利での国債発行を続ければ
財政再建の重石となるだけに、楽観はまだできないようです。

他方、米欧など国際的に元の切り上げ圧力を受ける中国ですが、
対外圧力は嫌いながらも、中国人民銀行の新政策委員に就任する
中国国務院発展研究センターの金融研究所の所長も
「(人民元相場を)できるだけ早く金融危機前の管理変動相場制に
戻すべき。」と発言して、

また、中国の有力経済誌「財経」よれば、
元相場を実勢より低く保つための「元売りドル買い介入」が
中国国内の過剰流動性を膨らませ、不動産バブルやインフレ懸念も
あることから、中国政府内で元の対ドル相場について
「日あたり変動幅(現行0.5%)を拡大する案が浮上している」
とのことで、来月にも実施の可能性があるとのことですので、
リスク回避の動意となる可能性があり、注目されます。

そして、先週末に「5日(月)の日本時間の深夜12時半から
FRBが公定歩合についての緊急会合を開く」との
観測報道がありましたので、ドル買い要因となる
米公定歩合引き上げだけに、週初の深夜のFRBの緊急会合の
成り行きが注目されます。

また、今週の為替相場に関するアナリスト予想では、
円安とドル買い基調で推移となると見る向きが優勢のようですが
如何なりますか注目されます。

経済指標や要人発言では、5日の米ISM非製造業景況指数(3月)、
6日の波乱要因もある豪RBA政策金利と、FOMC議事録、
7日のバーナンキFRB議長講演、8日の豪雇用統計と
英欧の政策金利にトリシェECB総裁の記者会見、
9日のカナダ雇用統計などが注目されます。


さて今日は、「最強と最弱を探せ」のお話です。

4月3日の横浜アリーナのK-1 WORLD GPで
K-1のヘビー級のファイターとして活躍してきた武蔵選手の
引退セレモニーがありましたね。

いつもの試合用のトランクス姿ではなく、
着慣れないスーツを着込んで少しはにかんだように

「私は強い人間ではありません。
 試合前はリングに上がるのが怖かった…。」

「皆の期待を裏切り逃げ出そうとしたり、
 辞めようと思ったりもしましたが、
 ファンの皆に支えられて踏ん張れました。
 ありがとうございました。」

との選手時代の心情とファンへの感謝を
涙声で語って引退しました。

よくK-1の試合前には多くの選手が格好良く、

「俺が一番強いことを証明してやる。」とか、
「俺の試合相手は1ラウンドもたないだろう。」

などといったプロモーション・ビデオが流されますが、

「リングに上がるのが怖かった。」というのは
正直、きっとそうだったんだろうなぁ、と思います。

その気持ちを払拭して自信を持つために
過酷なまでの練習をしていたのかもしれませんね。

世界の怪物達との戦いはたいへんであったことと思います。

ほんとうにご苦労様でした。
感動を与えてくれたことに感謝したいと思います。

さて、ところで…、

格闘技の試合には必ず対戦相手がいますが、

為替をトレードするときの通貨ペアも
2つの通貨の格闘技のようなところがありますね。

EUR/JPYならば、ユーロと円との戦いで、
GBP/JPYならば、ポンドと円との戦いというわけですが、

また、トーナメントのようなところもあって、

仮にEUR/JPYもGBP/JPYも上昇していれば、
「円」選手がこの中では一番弱く、(笑)

そして、もし仮にEUR/GBPが下落していれば、
どうやら「ポンド」選手がこの中では一番強いことになりますので、

この中での最強のポンドと最弱の円との戦いのGBP/JPYに
ロング(買い)でベットする(賭ける)のがとりあえず良さそうです。

そして、さらにトーナメントが進み、(大笑)

ドル選手が別のブロックから勝ち上がって決勝戦に進出して、
ポンド選手とドル選手が戦って、

ポンド選手が負けたなら、
つまり、GBP/USDが下落していたなら、

ユーロ、ポンド、円、ドル、の4選手で一番強いのはドル選手で、
この仮想トーナメントでの優勝者はドル選手ということなります。

この仮想トーナメントの結果がこのようであるならば、

優勝者のドル選手と最弱選手の円選手の戦いに
ベットする(賭ける)のが少しズルイ考えですが
一番手堅そうですね。(苦笑)

この仮定の場合は、USD/JPYのロングが
一番安心して試合を見ていられそうです。

チャート分析では、通貨ペア個別の上げ下げだけではなく、
その時点での最強通貨と最弱通貨をトーナメント的に洗い出して、

(その時点での)「最強通貨 VS 最弱通貨」のトレードを心がけると
勝率もグンと良くなりそうですね。

「為替のトレードは通貨ペアの格闘技であり、
 通貨ペア選択はその時点の最強と最弱の通貨を探し出す
 通貨ペアのマネーバトルのプロモーションだ。」

なーんちゃって。(爆)


<お知らせ>

私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 「したがり」のお話

イタリアのトリノで開催されていたフィギュアスケート世界選手権で、
浅田真央ちゃんが見事に金メダルを獲得しましたね。

●先週22日(月)〜26日(金)の気になる出来事

<22日(月)>

日市場は春分の日の振り替え休日で休場でした。
米下院が医療保険改革法案を可決しました。
格付け会社のS&Pが
「中国はやがてその成長を維持することが困難と気づく可能性。」
との主旨の発表をしました。
IMFの筆頭専務理事が
「IMFはギリシャに支援を既に共同で行っている。」
と発言しました。
中国商務相が
「人民元は過小評価されていない。
(米国により)貿易制裁措置がとられた場合は対抗措置を講じる。」
との発言をしました。
欧州委員会が
「ギリシャ救済のコンセンサスの為にあらゆることを行う。」
と発表しました。
ギリシャ中銀の金融政策リポートでは、
「経済は2010年に約2%収縮する見通し。
2010年のインフレは3%に上昇する見通し。
2009年の財政赤字はGDP比12.9%、公的負債はGDP比115%になる。」
ことなどが報告されました。
米シカゴ連銀全米活動指数(2月)は−0.64になりました。
ギリシャ副首相が
「ドイツはギリシャに対する投機を規制しない。
ドイツは輸出拡大になるユーロ安を望んでいる。」
などの見解を示す発言をしました。
ユーログループ議長が
「ギリシャ支援は協調した2国間融資が最善になる可能性。
ギリシャが取り残されるということはない。
IMFによる支援に頼ることは好ましくない。」
などの認識を示す発言をしました。
独連銀総裁が
「独の第1四半期GDPは天候の影響によりマイナスになる可能性。」
との見解を示す発言をしました。
英BOE総裁が
「英経済活動は2008年前半のレベルを長期間下回る可能性。」
との認識を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が
「ECBはギリシャ国債を担保として受け入れる。
ギリシャのユーロ脱退は法的に不可能。
ギリシャの格付けはこれ以上の格下げはない見込む。」
などの認識を示す発言をしました。
米アトランタ連銀総裁が
「米経済の回復は一時的なもので脆弱ため低金利は必要。
米の第1四半期の経済成長は3%前後になる可能性。」
との見解を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+43.91ドルで取引を終えました。

<23日(火)>

米上院で金融規制改革法案が可決になりました。
米シカゴ連銀総裁が
「米失業率はしばらく容認できない高水準にとどまる可能性。
米金融政策はしばらく緩和的である公算。
米経済は今年3〜3.5%の成長になる可能性。
長期間とは3から4回のFOMCになる可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
スイスSNB総裁が「スイスフランの過度の上昇には断固として対処。」
とのコミットをあらためて表明しました。
ギリシャ財務相が
「ギリシャはEUサミットで物乞いはしない。
欧州による解決を望む。ギリシャは政治的な支持を求めている。
EU首脳会議でポジティブな結果を期待する。」
などの主旨の発言をしました。
英消費者物価指数(2月)は市場予想より弱い0.4%、
英小売物価指数(2月)は市場予想より強い0.6%、
という結果になりました。
ポルトガル中銀総裁が
「ユーロ圏諸国がIMFに支援を求めることはEUの弱さと解釈される。」
と発言しました。
加景気先行指標指数(2月)は市場予想より弱い0.8%になりました。
オーストリア財務相が
「ギリシャがユーロ圏から離脱する可能性を排除しない。
ギリシャの財政赤字は巨大な問題。」
との見解を示す発言をしました。
格付け会社のフィッチが
「EUによる支援なくてもIMFによる支援がオープンである限り
ギリシャの格下げない。」と発表しました。
米中古住宅販売件数(2月)は502万件、
リッチモンド連銀製造業指数(3月)は6と、
ともに市場予想よりやや強い結果になりました。
ガイトナー米財務長官が
「住宅市場の回復の達成にはまだ時間を要する。
住宅市場の前途には多くの課題がある。」
との認識を示す発言をしました。
サンフランシスコ連銀総裁が
「今は金融引締めを行なう時期ではない。
FRBは徐々にバランスシートを縮小させる。
労働市場は転換点にある。住宅市場は失速した可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比+102.94ドルで取引を終えました。

<24日(水)>

サンフランシスコ連銀総裁が
「医療保険改革法案は財政赤字に大きな影響与えないと予想。
弱いドルは景気を刺激し得るが経済とインフレに影響。
時期が来たら利上げを支持する。
金融引締めに完全雇用を待つのは適切ではない。
FRB副議長職について打診を受けた。」
などの発言をしました。
NZ第4四半期経常収支は
市場予想より弱い−35.74億NZドルになりました。
日通関ベース貿易収支は6510億円になりました。
欧州委員が
「EUはギリシャ支援について今週決定を行う必要。
ギリシャ支援への失敗はユーロへの混乱を引き起こす可能性。」
との認識を示す発言をしました。
独財務相が
「ギリシャのユーロ圏離脱は最後の手段の選択肢となり得る。
ユーロ圏が問題を解決できなければIMF支援要請が例外措置になる。」
との認識を示す発言をしました。
独製造業PMI速報(3月)は59.6、独サービス業PMI速報(3月)は54.7と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧製造業PMI速報(3月)は56.3、欧サービス業PMI速報(3月)は53.7と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
独IFO景気動向(3月)は市場予想より強い98.1になりました。
欧鉱工業新規受注(1月)は市場予想より弱い−2.0%になりました。
ECB専務理事が
「一時的なギリシャへの金融支援はEUの条約に反しない。
IMFを含めた支援になればユーロの安定化を脅かす可能性。
ユーロ圏からのギリシャの除名は状況を悪化させるだけ。」
などの見解を示す発言をしました。
格付け機関のフィッチがポルトガルを格下げしました。
欧州委員会がポーランドに財政赤字削減を早めるよう通達しました。
米耐久財受注(2月)は市場予想とおりの0.5%になりました。
英財務相が
「借入額は本年対GDP比で11.8%、来年は11.1%の見込み。
赤字推測は本年GDPの8.4%になる見込み。
純負債はGDPの75%でピークを打ちその後下落する見込み。」
などを発表しました。
米新築住宅販売件数(2月)は市場予想より弱い30.8万件になりました。
カナダBOC総裁が
「カナダの将来的な潜在成長率は2%近傍。
カナダドル高は経済成長を抑制する。
政策金利は6月まで0.25%に維持される可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
ガイトナー米財務長官が
「中国が人民元を上昇させることはとても重要。
米国の住宅市場は安定してきている。米経済は雇用創出が近い。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−52.68ドルで取引を終えました。

<25日(木)>

NZ第4四半期GDPは市場予想とおりの0.8%になりました。
NZ財務相が
「NZ経済は引き続き課題に直面。
NZ経済には深刻な不均衡がある。」
との見解を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が
「ユーロ圏から離脱する国があるとの話は馬鹿げている。」
との認識を示す発言をしました。
豪RBA総裁補佐が
「金利は正常な水準に向け緩やかに上昇する可能性。」
との主旨の発言をしました。
中国人民銀行副総裁が
「インフレ期待の抑制について懸念。
中国は変動相場制に向けて行動すべき。
利上げは出口戦略の唯一の手段ではない。
ギリシャの危機はまだ始まりにすぎない。」
などの見解を示す発言をしました。
ドバイ政府が支援基金を通じてドバイワールドとナヒールの
再編を支援することが報道されました。
独GFK消費者信頼感調査(4月)は市場予想より強い3.2になりました。
英財務相が
「英国はリセッションを抜けつつあるがゴールは遠い。
削減は非常に困難。成長は緩やかではあるが安定と予想」
などの見解を示す発言をしました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロの下落は欧州経済にとってポジティブなもの。
ギリシャは自身で問題解決をすべき。」
などの認識を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が
「必要以上に長く支援策を維持することは依存のリスクを招く。
CDS市場の透明性を増す必要。
回復は進んでいるが危機の終了を意味しない。」
などの見解を示す発言をしました。
英小売売上高(2月)は市場予想より強い1.6%になりました。
トリシェECB総裁が
「投資適格の担保基準を維持して
担保基準の引き上げを来年1月以降に延期する。」
ことを表明しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い44.2万件になりました。
バーナンキFRB議長が議会証言で
「経済には引き続き緩和的な政策が必要。
長期間の低金利を改めて表明する。
出口戦略を実施する手段と時期は景気の見通しによる。
時期が来れば金融引き締めを開始する。
労働市場はとても弱い。住宅市場は引き続きとても弱い。
商業用不動産は困難な問題。CMBS市場は改善。
バランスシートの縮小は金融引締めに等しい。
米経済はこれからも回復を続ける。」
などの認識を示す発言をしました。
「独・仏両国の大統領がギリシャに関して
2国間融資の枠組みに基づき、IMFの関与も含んだ上で合意になって、
ユーロ圏の首脳も独・仏の支援案に同意した。
ユーロ圏はギリシャ支援の3分の2、IMFが3分の1を負担の見込み。
救済計画の規模は220億ユーロ。」
になったことなどが報道されました。
米7年債入札と10年債の入札が弱い結果になり
米長期金利が上昇しました。
トリシェECB総裁が
「IMFによるギリシャ支援はとても悪い。
マーストリヒト条約を厳格に遵守すべき。」
とのIMFも関与するギリシャ支援に不快感を表明しました。
NYダウは前日比+5.06ドルで取引を終えました。

<26日(金)>

ギリシャ首相が
「合意案はギリシャの利益とユーロを守る。
ユーログループの決断に満足。ギリシャは決意をもって前進。」
との声明を発表しました。
NZ貿易収支(2月)は市場予想より強い3.21億NZドルになりました。
米セントルイス連銀総裁が
「いかなる金融引き締めも時期尚早。」
との認識を示す発言をしました。
ファンロンパイEU大統領が
「IMFとユーロ圏諸国の2国間融資はメカニズムの一部。
そのメカニズムの大部分は欧州による。
ギリシャの市場での資金調達が不充分な時にメカニズムは働く。
スペインとポルトガルの問題はギリシャとは異なる。」
などのギリシャ支援に関するユーロ圏の決定を発表しました。
トリシェECB総裁が
「ギリシャが必要な場合にユーログループが行動を取ることを歓迎。
ギリシャのメカニズムは実行可能。ギリシャ支援の基準は金融安定。
ギリシャは市場の信頼を取り戻せる可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
日全国消費者物価指数(2月)は前年比で、
市場予想とおりの−1.1%になりました。
EU首脳会議で
「回復は脆弱。経済の状況は上向きつつある。
金融市場の監督には飛躍的な進捗が必要。」
などの合意になったことが発表されました。
日経平均は一時11000円に乗せて10996.37円で週の取引を終えました。
独首相が「ギリシャへの支援計画に満足。その計画はユーロを支援。
ユーロの安定維持を希望する。」などの発言をしました。
英第4四半期総合事業投資確報は
市場予想よりは強い−4.3%になりました。
仏大統領が「ギリシャ危機は沈静化した。」と発言しました。
独首相が
「EUはまだ単独でギリシャ危機に対処できない。
ギリシャへのIMFとユーロ圏双方の支援は切り札。
全てのユーロ加盟国はギリシャ支援に同意。
焦点はユーロの安定性を守ること。
ギリシャからの具体的な支援要請はない。」
などの認識を示す発言をしました。
米第4四半期GDP確報は年率で市場予想より強い5.6%、
米第4四半期個人消費確報は市場予想より弱い1.6%、
米第4四半期コアPCE確報は市場予想より強い1.8%になりました。
格付け会社のS&Pがポルドガルの格付け見通しを
ネガティブとしながらも格付けを据え置きました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(3月)は
市場予想より強い73.6になりました。
ギリシャ中銀が
「ギリシャがEUの支援メカニズム利用すると見込んでいない。」
との見解を発表しました。
トリシェECB総裁が
「政府やその他機関がECBの政策決定に影響を及ぼすことは
ECBの独立性の観点から決して容認できない。」
との見解を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は80ドルで週の取引きを終えました。
NYダウは前日比+9.15ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ29日(月)の主な予定>

今週から英・欧・スイスも夏時間になります。
朝8時50分に日小売業販売額速報(2月 前年比)、
午後5時半に英消費者信用残高(2月)、英モーゲージ承認件数(2月)、
午後6時に欧業況判断指数(3月)、欧消費者信頼感(3月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(3月)、欧サービス業信頼感(3月)、
夜9時半に米個人所得(2月)、米個人支出(2月)、米PCEデフレータ(2月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(3月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常、NY時間の前半頃)ですが、
独消費者物価指数速報(3月)も発表されます。

<30日(火)の主な予定>

朝6時45分にNZ住宅建設許可(2月)、
朝8時半に日失業率(2月)、日全世帯家計調査消費支出(2月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(2月)、
午後1時に日自動車生産(2月 前年比)、
午後5時半に英第4四半期GDP確報、英第4四半期経常収支、
夜9時半に加鉱工業製品価格指数(2月)、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(1月 前年比)、
夜11時に米消費者信頼感指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<月末31日(水)の主な予定>

朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(3月)、
午前9時半に豪小売売上高(2月)、豪住宅建設許可(2月)、
午前11時にNBNZ企業信頼感(3月)、
午後2時に日住宅着工戸数(2月 前年比)、日建設工事受注(2月 前年比)、
午後4時55分に独失業率(3月)、
午後6時に欧失業率(2月)、欧消費者物価指数速報(3月 前年比)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(3月)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(3月)、
夜9時半に加GDP(1月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(3月)、
夜11時に米製造業受注指数(2月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・独・欧・加・米の指標には注目です。

<月初め4月1日(木)の主な予定>

朝8時50分に日銀第1四半期短観(大企業製造業業況判断・先行きなど)、
午前9時半に豪貿易収支(2月)、
午後2時に日自動車販売台数(3月 前年比)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(3月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(3月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(3月)、
午後5時半に英製造業PMI(3月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(3月 前年比)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米ISM製造業景況指数(3月)、米建設支出(2月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・(豪)・米の指標には注目です。

<週末2日(金)の主な予定>

ウェリントン、シドニー、ロンドン、トロントなど、
主要市場の多くが聖金曜日で休場になります。
米市場も株式と商品市場が休場です。
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(3月)、米失業率(3月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(3月)、米週平均労働時間(3月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

さて、EUの独立性の維持のためIMFの関与を嫌う要人発言も
多かった中、コンセンサスを得るための苦渋と
ユーロ圏の各国の台所事情の厳しさも露呈したものになったものの、
支援の3分の2がユーロ圏で3分の1がIMFによるとする内容の
EUの「ギリシャ支援メカニズム」が、独・仏の主導によって
ようやく合意に至りました。

そして、ECBは資金供給を受ける際の国債などの担保差し入れに
「どの国も特別扱いはしない」としていましたが、
トリシェECB総裁が25日に「担保基準の厳格化の先送りする」
との意向を示し、ギリシャを支援するとともに
単一通貨ユーロの信認を重視する方向へ政策を舵取りすることに
なりました。

また、24日に格付け会社のフィッチによって長期格付けを
引き下げられたポルトガルですが、25日には財政赤字削減への
2013年に向けた長期計画の検討に入ったことが報道され、
2013年までに財政赤字をEUの求める対GDP比3%に
圧縮を目指すとのことで、

PIIGS(ポルトガル・イタリア・アイルランド・ギリシャ・スペイン)
へは市場の厳しい見方がまだ多いものの、
先週はいったんはリスク懸念が一服になりました。

一方、25日にはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国の
政府系持株会社のドバイワールドが債務返済計画を
正式に示したことで、債権者の銀行団との合意や
返済の資金確保の問題など不透明な部分はあるものの、
一歩前進になって、こちらもリスク懸念がいったんは後退しそうです。

また、世界貿易機関のWTOの26日の発表では、
2010年の世界全体の貿易量が
前年比で9.5%増加するとの予測があり、
2009年の貿易量が前年比で−12.2%でしたから、
世界の貿易に関してはほぼV字に近く回復することになるようです。

その他、気になるニュースとしては、
24日の米10年債の利回りが2009年6月11日以来となる
3.858%に上昇するなど、
米債入札が不調で米長期金利が急上昇していて、
今のところ市場は冷静な見方をしているようですが、
一部では「中国やロシアが米債売りに動いている」
との観測もあるようで、心理的な節目になる4%も迫っているために
米長期金利の動向も注目されます。

さて、今週は年度末の月末と新年度になる月初の週で、
3月31日の大きく相場が動きやすいビッグ・デーでの
日輸出企業の駆け込みの円買いの動きや
4月1日からの新年度での相場の動きにも注意が要りそうです。

また、週末にはウェリントン、シドニー、ロンドン、トロントなど、
主要市場の多くが聖金曜日で休場となる中での米雇用統計の発表が
ありますが、雇用統計自体は良い数字が予想されていますものの、
先週中ごろからは織り込みの動きも見られていたようで、
週末は大きく揺れる相場展開になる可能性もありそうです。


さて今日は、「したがり」のお話です。

イタリアのトリノで開催されていたフィギュアスケート世界選手権で、
浅田真央ちゃんが見事に金メダルを獲得しましたが、

今回は銀メダルになった韓国のキム・ヨナ選手の試合後の
インタビューが素晴らしかったですね。

バンクーバー五輪で燃え尽きるほどに頑張ったキム・ヨナ選手ですが、
フィギュアスケート世界選手権を終えた後のインタビューでは

「(試合では)どんなことも起き得るため、
 (この結果を)受け入れることができる。悔いはない。」

と話しました。

ゾーンという著書で有名なマーク・ダグラス氏が
「心の底からランダムな結果を受け入れよ。」と
彼の講演会で語っていますが、

きっと、キム・ヨナ選手はもしもトレードをしたとしても、
ちゃんと損切りができて優秀なトレーダーになれそうです。

アスリートとトレーダーはマインド面でも
どこか似たところがありますね。

あれまぁ、
いきなりお話が横道にそれてしまいました。 m(_ _)m

さて、今日は「したがり」のお話です。

「したがり」とは、「〜〜したがる」ということですが、

多くの人が感情や意志の思いを「したがり」として
その行動に表出することがあります。

卑近な例では、会社帰りにパチンコをして、
大きく負けてしまうと、(苦笑)

家に帰って何事もなかったかのように平静を装っていても、
子供がテレビの音を少し大きくしていると

「うるさいな! なんでそんなに音を大きくしているんだ。」

とイライラして、いつもなら怒らないようなことに怒鳴ったり、

あるいは、味噌汁が少しぬるいという些細なことにも、

「仕事で疲れて帰ってきているというのに、
 なんでこんな冷めた味噌汁を出すんだ!」と、

普段なら何でもないことで奥さんに毒づいたり、

平静を装って隠していてもパチンコで負けた腹いせが
態度の端々出てしまうことがあります。(笑)

お父さんは「腹を立てたがっていた」わけですね。

ところが逆に、

春になって心ひそかに少しリストラを心配していたところに、
昇進の辞令が会社から出されると、

子供がテレビの音を少し大きくしていても、
ニコニコした顔で、

「そうかぁ、お前達、そんなにテレビが好きなのか〜。
 こんど3Dテレビが発売になったら、
 家族みんなで秋葉原にでも行ってみようか。」

なんてことを上機嫌で「のたまって」しまうかもしれませんし、

奥さんの作った味噌汁が少しくらいぬるくたって、

「お前も家事で何かと忙しかったんだろうね。
 いや〜、仕事仕事でお前にもほんとうに苦労かけているよ。 
 たまに温泉にでも行って家族でゆっくりしてこようかぁ。
 それとも、指輪かなんか久しぶりに買いに行こうかな。」

なんてことをうかつにも思わず口走ってしまうかもしれません。(爆)

「なーに。大したことじゃないんだが、
 今日、俺に課長代理の辞令が出ちゃってさ。
 会社がね、もっと仕事しろってだってさ。あはははっ。
 いや〜、まいったまいった。」

お父さんは機嫌が良くて
「家族にサービスしたがっている」わけです。(笑)

同じように、生き物のように動く相場にも、
ニュースに右往左往しているだけではなくて、
市場参加者の集合心理という潜在的な「思い」があり、

その集合心理的な相場の意志や思いが
「したがり」に現れることがありますね。

「経済指標が良い結果となったのに、少し上げてはすぐに下げる」

「経済指標が良かったのに、あまり動かない」

「ポジティブな要人発言があったのにあまり反応しない」

などというときには、
織り込みが進んでいたというときもありますが、
相場が「下落したがっている」という場合があります。

また逆に、

「経済指標が悪い結果となったのに、少し下げてはすぐに上げる」

「経済指標が悪かったのに、あまり動かない」

「ネガティブな要人発言があったのにあまり反応しない」

などというときには、
織り込みが進んでいたというときもありますが、
相場が「上昇したがっている」という場合があります。

このような相場の「したがり」には

「ドルが売られたがっている」「円が買われたがっている」
など、いろいな場合がありますが、

重要指標の発表では、その当日だけではなく、
その発表以前に市場予想を織り込んでいく動きがあることも
忘れてはいけないようです。

「今現在は、大した材料もないはずなのに、
 なぜ、相場は上昇しているのだろう。」

と思っていたら、

後で振り返ると、迫りつつある重要指標の市場予想を
織り込んでいた動きだった、なんていうこともよくある話です。

また、経済指標の発表後の動きでも、

「ちくしょー! この相場は信じらんないよ。まったく。
 良い数字が発表されたのに何で下げなきゃならないんだぁ?」

と怒るまえに、今の相場の背景的な集合意志の
「したがり」について考えてみるのも、
トレードの中期的なヒントになる場合もあるかもしれませんね。

一見、矛盾したような動きの背景に
相場を動意づかせている潜在的な原因があり、

気まぐれのような相場でも、
行きたいところとがある場合があるのです。

ラリー・ウィリアムズもその著書
「短期売買法入門」の中でこう語っています。

「酔った水兵(価格)は威張って歩き、よろめくが、
 彼の狂気の沙汰には筋道がある。
 彼はどこかに行こうとしているのである。」


<お知らせ>

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FX 相場の秘密のお話

世界一のマグロ消費国の日本ですが、
クロマグロ禁輸案が否決されて
おすし屋さんもホッとしているようですね。

●先週15日(月)〜19日(金)の気になる出来事

<15日(月)>

週末にトリシェECB総裁が
「遅れた出口戦略は市場を曲げ依存性を生じさせる可能性。
3月に非伝統的手段を段階的になくしていく。」
との主旨の発言をしました。
英仏の各紙がEUによるギリシャ支援に関する観測報道をしました。
ゆうちょ銀が09年10-12月期に米国債を
3000億円購入していたことが報道されました。
格付け会社のムーディーズが
「現在トリプルAの国々は回復が脆弱ながら健全。
英国のAAA格付けは当面は安泰。」
との見解を発表しました。
一方、FT紙がムーディーズの「米国の財政に警告」
との記事を掲載しました。
中国上海株式市場が軟調になり、
3週間ぶりに3000ポイントを割り込みました。
BOE政策委員が「英GDPはあと1四半期マイナスの可能性がある。」
との認識を示す発言をしました。
英紙が「英雇用はかなり不確実性がある。」
とのBOEの見解を報道しました。
NY連銀製造業景気指数(3月)は市場予想より強い22.86になりました。
米ネット長期TICフロー(対米証券投資 1月)は
市場予想より弱い191億ドルになりました。
米鉱工業生産(2月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
米超党派議員130人が米財務長官と商務長官に
中国を為替操作国に認定するよう求めました。
米上院の銀行委員長による金融改革法案での
「独立した消費者保護機関の設立。
システミックリスク理事会の設立。
大規模で複雑な金融機関分割の権限を規制当局への付与。
ボルカー・ルールによる銀行の自己勘定取引や
ヘッジファンドの規制助言。」などの要旨が発表されました。
EU財務相会合で「必要があればEUはギリシャ支援を行うことは可能。」
との合意にはなったものの、
具体的なギリシャ救済についての決議がなかったことや、
ギリシャが支援を求めなかったことなどが報道されました。
NYダウは前週末比+17.46ドルで取引を終えました。

<16日(火)>

OECDの事務総長が「2010年の世界経済の見通しを
昨年11月時点の3.4%から、4.0%〜4.5%に上方修正」
すると発表しました。
豪RBA議事録では、
「金利を徐々に正常な水準に戻すことは適切。
豪経済の成長はトレンドかその水準近くになった可能性。
労働市場は底堅い。消費は拡大。住宅建設は上昇傾向。」
などの見解が公表されました。
中国商務省が
「中国の貿易黒字は人民元上昇の要因にはならない。
米国による人民元上昇要求を拒否。」
などを発表しました。
中国人民銀行が1年物手形売却オペの金利を据え置きました。
独ZEW景況感調査(3月)は市場予想より強い44.5になりました。
欧消費者物価指数(3月)は市場予想とおりの0.3%、
欧ZEW景況感調査(3月)は市場予想より弱い37.9になりました。
米輸入物価指数(2月)は市場予想より弱い−0.3%になりました。
米住宅着工件数(2月)は57.5万件、米建設許可件数(2月)は61.2万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英財務相が
「英財政赤字を今後4年間で半減させる。
数週間から数ヶ月でヘッジファンド規制へ合意の見込み。」
などの認識を示す発言をしました。
米政権経済当局が
「今年、米雇用は月平均で10万人増加する可能性。
今後、失業率は数ヶ月間で小幅上昇する可能性。」
などの見解を発表しました。
ガイトナー米財務長官が
「米国がトリプルA格付けを失うことはありえない。」
との認識を示しました。
格付け会社のS&Pが
「ギリシャのクレジット監視を解除する。」
と発表しました。
格付け会社のムーディーズが
「AAAのソブリン格付けの短期的な変更はない見込み。
スペインのAAA格付けは充分にふさわしい。
フランスとドイツの格付けは米国や英国に比べリスクは低い。
英国の財政は四半期末までに問題に可能性。
債務につき、米国・英国・スペインはAA格付けの境界に接近。」
などの見解を発表しました。
英首相が
「景気回復をリスクにさらすことはできない。
回復が確実になるまで刺激策を続行。」
との認識を表明しました。
米FOMCでは政策金利が0.0〜0.25%に据え置きになりました。
FOMC声明では、
「金利を長期間にわたり異例に低い水準に維持。
政策措置は9対1で決定。
経済活動は強まっている。労働市場は安定化している。」
などの見解が公表されました。
英BOE副総裁が
「調査によれば第1四半期は前第4四半期と同様の成長見込み。
必要であれば資産買取プログラムを再開する。
また、金融引き締めをすることも可能。
英国が完全に回復するには長い道のり。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比+43.83ドルで取引を終えました。

<17日(水)>

日第三次産業活動指数(1月)は市場予想より強い2.9%になりました。
カナダ首相が
「カナダの財政状況は他国よりも良好。
今後5年で財政均衡化を達成する。」
とのコミットをしました。
豪第4四半期新規住宅は15.1%になりました。
豪RBA総裁補佐が
「政策金利はさらに少し上昇。」と
利上げ示唆の発言をしました。
日銀が政策金利を0.10%に据え置き、新型オペの資金供給額を
20兆円に拡大しました。
また、新型オペの増額に2名の委員が反対したことが
公表されました。
世銀が中国の2010年のGDP伸び率を9.5%に引き上げました。
英失業率(2月)は4.9%、
英失業保険申請件数推移(2月)は−3.23万人と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英BOE議事録では
「政策金利の据え置きが9対0で決定。
資産買入枠の据え置きも9対0で決定。
経済の著しい悪化が消費者物価指数の下振れリスク。」
などが公表されました。
欧州委員会が
「英国は財政再建の速度を速めるべき。
2010年以降はスペインの財政赤字が見通しよりも悪化する可能性。
フランスに赤字と債務削減を進めるための詳細提供を求める。」
イタリアは予算編成を改善する必要。
ドイツの予算政策は負債をなくすには不充分。」
などの見解を発表しました。
米生者物価指数(2月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
加卸売売上高(1月)は市場予想より強い3.0%になりました。
米上院が180億ドル規模の雇用促進法案を可決しました。
欧州委員長が
「ユーロ圏はギリシャ支援の能力を有するが、
ギリシャ支援のタイミングについて検討していない。
また、ギリシャは救済を求めていない。」
などの発言をしました。
ギリシャ首相が
「計画は予定以上に進捗。EUに金融支援を求めていない。
ギリシャがユーロ圏から離脱する可能性はない。」
などの認識を示す発言をしました。
バーナンキFRB議長が
「システム上で重要な企業にはすべて監督が必要。
システミックリスク協議会の創設は規制監視問題を助ける。
金融危機の要因は規制システムの脆弱さにある。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比+47.69ドルで取引を終えました。

<18日(木)>

中国当局が銀行に対して投機家向けの新規融資の
停止を命令したことが報道されました。
「ギリシャは3月25日のEUサミットで支援策を求めない。」
との観測報道がありました。
また「独首相がギリシャをユーロ圏から排除する可能性を示唆。」
との一部メディアによる報道がありました。
スイス貿易収支(2月)は市場予想より弱い
12.9億スイスフランになりました。
スイス第4四半期鉱工業生産は市場予想より強い6.4%になりました。
欧経常収支(1月)は−167億ユーロになりました。
ギリシャ首相が
「IMFによる支援よりも欧州による解決が好ましい。
来週のEUサミットで支援を望む。
ギリシャ支援についてEUが期待に沿うよう望む。」
などの発言をしました。
欧貿易収支(1月)は市場予想より弱い−89億ユーロになりました。
ギリシャ財務当局がIMFに支援を求める報道を否定しました。
米消費者物価指数(2月)は0.0%、
米新規失業保険申請件数は45.7万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米第4四半期経常収支は
市場予想よりは強い1156億ドルになりました。
カナダ国際証券取扱高(1月)は
市場予想より強い118.30億カナダドルになりました。
米景気先行指標総合指数は市場予想とおりの0.1%、
フィラデルフィア連銀指数(3月)は
市場予想より強い18.9になりました。
ギリシャ首相が
「金融支援を求めず独力で行いたい。
EUまたはIMFからの金融支援を求めない可能性。」
などの発言をしました。
米公定歩合が引き上げられる? との噂が飛び交いました。
英BOEの政策委員が
「新たな経済ショックの可能性は除外できない。」
と発言しました。
スイスSNB理事が
「SNBは過度な為替の上昇には打ち返すが、
スイスフランが市場価格で決まる水準に回帰する準備をすべき。」
との発言をしました。
ユーログループ議長が
「ギリシャは義務を履行した場合のみ支援を期待できる。
EUは市場投機からギリシャを守るだろう。」
との認識を示す発言をしました。
IMFが「ギリシャは支援を求めていない。」と発表しました。
NYダウは前日比+45.50ドルで取引を終えました。

<19日(金)>

日全産業活動指数(1月)は市場予想より強い1.8%になりました。
イタリア中銀総裁が
「規律の強化をするならEMF構想は不要。
ギリシャは正しい方向へ向かっているが結果を見る必要。
ユーロ圏は経済協力を改善して強固な財政規律を受け入れる必要。
EMFが将来の危機の解決策になるかは疑問。」
などの見解を示す発言をしました。
英BOE政策委員が
「英国の景気は二番底になるリスクが少しある。
国際経済には大きなショックが排除されていない。
景気回復の勢いが増せば財政政を大幅に引き締める必要。
物価上昇率は目標に戻りつつある。」
などの認識を示す発言をしました。
日経平均は10824.72円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(2月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
上海株式市場は3067.75ポイントで週の取引を終えました。
トリシェECB総裁が
「金融と実体経済が適切な関係を取り戻す必要。
改革には複数の監督機関の協力が重要。
リスクヘッジの金融商品を投機目的に誤用してはならない。」
などの見解を示す発言をしました。
欧州委員が
「ギリシャとともにまだ困難を脱してしない。
景気回復はまだ自立可能ではない。」
などの認識を示す発言をしました。
加消費者物価指数(2月)は市場予想より強い0.4%になりました。
加小売売上高(1月)は市場予想より強い0.7%になりましたる
インド中銀の利上げもあって商品市場が軟調になりました。
ポンドドルなど主要通貨ペアが軟調になりました。
NY原油(WTI)は80ドル台後半で週の取引を終えました。
Nyダウは前日比−37.19ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ22日(月)の主な予定>

東京市場は春分の日の振り替え休日でお休みです。
午前9時半に豪新車販売台数(2月)、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(2月)、
深夜12時に欧消費者信頼感速報(3月)、
深夜12時半からトリシェECB総裁講演、
などの経済指標が発表されます。

<23日(火)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録(2月分)、
午後4時半からスイスSNB総裁講演、
午後6時半に英消費者物価指数(2月)、英小売物価指数(2月)、
夜9時半に加景気先行指標指数(2月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(2月)、
リッチモンド連銀製造業指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<24日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ第4四半期経常収支、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(2月)、
午後5時半に独製造業PMI速報(3月)、独サービス業PMI速報(3月)、
午後6時に独IFO景気動向(3月)、独IFO現況評価値(3月)、
同午後6時に欧製造業PMI速報(3月)、欧サービス業PMI速報(3月)、
午後7時に欧鉱工業新規受注(1月)、
夜9時半に米耐久財受注(2月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(2月)、
深夜1時45分からカナダBOC総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
独・(欧)・米の指標には注目です。

<ゴトウ日の25日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ第4四半期GDP、
朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(2月 前年比)、
午後4時に独GFK消費者信頼感調査(4月)、
午後6時半に英小売売上高指数(2月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時からバーナンキFRB議長議会証言、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・米の指標には注目です。
また、25〜26日にかけてEU首脳会議が開催予定です。

<26日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(2月)、
朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数(1月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(2月)、東京消費者物価指数(3月)、
午後6時半に英第4四半期総合事業投資確報、
夜9時半に米第4四半期GDP確報、米第4四半期個人消費確報、
同夜9時半に米第4四半期GDP価格指数確報、
米第4四半期コアPCE確報、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(3月)、
深夜1時からトリシェECB総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・米の指標には注目です。

さて、ギリシャ問題は、EU財務相会合でも目立った進展はなく、
観測(憶測)報道と欧州の要人発言に揺れています。

18日にはギリシャ首相が「IMFによる支援より欧州による
解決が好ましい。EUサミットで支援を望む。
支援についてEUが期待に沿うよう望む。」などの発言をした
数時間後に、同首相が「金融支援を求めず独力で行いたい。
EUまたはIMFからの金融支援を求めない可能性もある。」との
発言をして、一部では首相発言にブレがみられていると
見る向きもあるようです。

もしも、この両発言が整合しているとすると、
「EUに(投機規制など)政治的な支援は求めたいが、
金融面での支援は求めない。」ということになりそうですが、
ギリシャ問題は着地点がまだ不透明な状況と言えそうです。

一方、16日のFOMC声明では「金利を長期間、異例に低い水準に維持」
ということになり、また、17日の日銀の金融政策の発表では
新型オペの資金供給額を20兆円に拡大することが決定されましたが、
おおむね市場の予想の範囲であったようです。

ただ、日銀の緩和策への打ち止め感はあるものの、
18日のドル金利は約4ヶ月ぶりの高さとなる0.271%になり、
円金利の0.242%と金利差が広がって、
英LIBORはドル高円安が明確化してきて、
かつての日米短期金利の逆転現象は解消されたといってよい
状況にはなりました。

他方、昨年9月のピッツバーグ・サミットを受けて、
IMFに4月のG20財務相・中央銀行総裁会議まで報告するよう
要請されていた公的資金回収に向けた具体策ですが、
破綻処理を銀行負担にするべく国際金融取引に課税を
容認する方向でまとめられているとのことです。

この方式はすでに米国が先んじて目指していますが、
IMFからこの報告書が提出されると
6月下旬にカナダで開かれるG20・G8サミットに向けて、
主要各国が動く可能性があるとのことで、
金融活動を抑制する事案だけに今後の市場反応が注目されます。

その他、興味深いこととしては、噂の域を出ないものの、
FOMCで「長期間」との文言を声明に盛り込むにあたり、
反対するタカ派の意見の押さえ込みに次回4月のFOMCまでに
公定歩合を引き上げることが内々に約束された?」との
憶測もささやかれているようで、
前回のような突然の米公定歩合引き上げが実施される可能性も
排除できないようです。


さて今日は、相場の秘密のお話です。

よく相場には秘密のホーリー・グレイル(聖杯)があって、
完璧な秘密の投資法があるとささやかれることがありますね。

でも、2010年3月10日に発表された米経済誌フォーブスの
2010年版の「世界長者番付」によりますと、

世界3位の億万長者に投資家のバフェット氏が
名を連ねていますが、

億万長者の世界一はメキシコの通信王カルロス・スリム氏で、
世界第2位が米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏とのことで、

秘密の投資法の実践者は名を連ねていないようです。(苦笑)

ところで、世界トップ・スリーの超億万長者は、
円換算で4兆数千億円相当も個人で所有していて、

年に1億円づつ4万数千年間の浪費を続けても、(笑)
使い切れないお金を生涯のうちのわずか数十年間で築いたわけで、
いったいぜんたい、年あたりどれだけ稼いできたのでしょうか。
イメージすらできないくらいですね。

さて、相場の秘密のホーリー・グレイル(聖杯)ですが、

「もしも、そのような完璧な投資法があれば、
 もうとっくに完全に世界の市場を支配しているわけで、
 そのようなものは事実としてありえない。」

という認識がある一方、

「いや、それは違う…。
 個人ではなく、影で動く超巨大資本の秘密組織が、
 目立たぬように調整しながら運用しているだけで、
 投資の聖杯は実在しているのだ…。」

というオカルト的な話もあるようです。(謎)

その相場の秘密に関して、
投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
「投資苑3」の中で面白いことを書いていました。

「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」

とのことで、相場の秘密のホーリー・グレイル(聖杯)は
この世に実在していないというのが真実なのかもしれません。

さて…、

相場の秘密のないことが秘密とは
「あるがままに自然に相場に向かいなさい。」
ということなのかもしれませんね。

以下は私の即席での創作の
秘密のないという「相場の秘密」のお話です。

昔々あるところに、鼻ひげの相場の神様がいました。(大笑)

相場に勝てないと嘆く人々にその神様は言いました。

「紙にWの文字を大きく太く書いて
 それを壁に貼ってごらん。」

「………?」

「これがチャートだよ。」

「………?!」

「そして、その大きく太いWの文字に
 ダーツを何百本も投げてみるのだ。」

「………???」

「さあ、どうなったかね?」

「………?」

「Wの文字の曲がり角と、そうでないところの
 どちらに多くダーツが刺さったか見てみなさい。」

「………?!」

「Wの文字の曲がり角よりも、
 そうでないところに多くダーツが刺さったね?」

「………!!」

「これが相場の秘密だよ。」

「………???」

「曲がり角とは相場の転換点。
 そうでないところが相場の秘密なのだよ。」

「………?!」

「『そうでないところ』とは、
 どのようなところか解るかね?」

「………?」

「解らないかね。では教えよう。いいかね。」

「………!」

「『そうでないところ』とは、
 既に上げていてもっと上げるところか、
 既に下げていてもっと下がるところなのだ。」

「………!!!」

「あまり大きな儲けとも損ともならぬ横這いの状況はあるが、
 転換点となる『角』以外は、
 既に上げていてもっと上げるところか、
 既に下げていてもっと下がるところなのだ。
 つまり、相場は転換点に至るまで
 今、明確に動いているほうへさらに動きやすい性質があるのだ。」

「………!!!」

「だから、上げいれば素直に買えばよい。
 下げていれば素直に売ればよいのだ。」

「………?!」

「あぁ、もちろん、たまたま『角』で売り買いして
 買ったとたんに下げることも、
 売ったととたんに上げることもあるさ。」

「………。」

「そんなときは損切りすればよいのだ。」

「………!」

「ダーツの刺さる確率は、曲がり角よりも、
 そうでないところに刺さる確率が多いのだから、
 トータルという意味で心配は要らないのだ。」

「………?!」

「そうは言っても、高値つかみや安値つかみは多いって?
 それは短いトレードをしているからだよ。
 短い時間軸では、期間あたりの転換点の密度も多くなる。
 だから短期トレードでは転換点の『角』が多いのだ。
 短いトレードでは転換を探る技術がより必要になるのだよ。」

「………?!」

「週足のチャートをローソク足の表示本数を多くして見てごらん。
 その中で大きな『角』はいくつある? 数えられる程度だよ。
 むしろ、『角』で相場に入るほうが難しいくらいだ。
 そして、『角』以外は揉み合いを除き
 全て『そうでないところ』なのだ。
 あなたがエントリーするところは
 確率的にその多くが『そうでないところ』になる。
 その『そうでないところ』で
 ときに相場は何ヶ月間も同じ方向へ動き
 数千Pipsも動くことがあるのだよ。」

「………!!!」

「細かな振動の上下動でトレンドが見え辛いなら、
 振動する上下動の幅を太いペンで塗りつぶすようになぞればよい。
 あえて細かい振動を見えないようにして
 相場の大きな方向がどちらに向かっているかを見るのだ。」

「………!!」

「細かな振動の上下動も、週足なら大きいって?
 そりゃぁ、短い時間軸の振動の大きさとは違うが、
 振動を覆うペンの太さ以上は上下動に耐えて
 振り落とされないようにしなくてはならぬよ。
 それが損切り幅になるのだ。」

「………!」

「相場には秘密がないのだよ。
 損切りの防護服を着て素直に乗るのが相場なのだよ。
 どこまで素直になれるかがマインドの強さで
 素直になれるような建て玉の大きさが資金管理だ。
 そして、手法とは素直に乗るための方法なのだ。」

「………!!」

「転換点の『角』をピタリと当てるのは
 じつはわしでも苦労することなのだよ。(自爆)」

「………。」

「きっとあなたにとっても転換点を捉えるほうが難しい。
 相場に入ろうとするその多くは
 確率的に『そうでないところ』になるから、
 素直に相場に乗ることにそんなに心配は要らないのだ。」

「………!!」

「短い時間軸だけにとらわれずに、
 月足や週足を見よ! とは、このことを言うのだよ。」

「………!」

「相場に神業(かみわざ)的に勝とうとする場合は別だが、
 相場に少しばかり勝つために、
 『もう』だの『まだ』だの予測だの
 下手な考えは、極端に言えばほとんど不要なのだよ。
 相場が今どっちに明確に動いているかを知る術(すべ)を持ち、
 損切りを覚えるだけで、ほとんどそれで充分なのだよ。
 むしろ、相場を難しく考えてるからこそ勝てないのだ。」

「………!!」

「今日の相場のお話はこれでおしまいなのだ。
 これでいいのだ。」

「んっ? あれっ? もしかして神様あなたは、
 タリタリラーンのコニャニャチワのパパ?」

「わしはそんな有名人ではないのだ。」


なーんちゃって。。。(爆)


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FX「予測と対応その似て非なるもの」のお話

今年のマーケットも早いもので今週から夏時間になりますね。

日経平均がバブル後最安値の7054円98銭になったのは
昨年3月10日のことでしたが、それから丸一年がたち、
なんだかんだと言いながら5割戻し程度にはなったようです。

●先週8日(月)〜12日(金)の気になる出来事

<8日(月)>

NZ第4四半期製造業売上高は0.7%になりました。
日国際経常収支(1月)は8998億円、日国際貿易収支は1972億円と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
アジア株式市場と日経平均が堅調に推移しました。
中国商務省が「景気刺激策の出口とは政策微調整を意味する。
人民元の政策調整は緩やかに行う。」と発表しました。
IMFの専務理事が、
「ギリシャ危機がスペインやポルトガルに及ぶ可能性は低い。」
との見解を示す発言をしました。
ギリシャ中銀総裁が、
「国債発行の結果はギリシャが資金調達できるということを示す。
ギリシャが支援を必要とすることは現実のものとならない可能性。
仮に支援が必要な場合はユーロ圏から受ける。」
との認識を示す発言をしました。
日景気ウォッチャー調査はおおむね好結果になりました。
スイス失業率(2月)は市場予想とおり4.4%に改善しました。
ドバイワールドが債権団に融資返済延期の
要請をしたことが報道されました。
欧州版のIMFの欧州通貨基金(EMF)の
創設の検討がされていることが報道されました。
中国人民銀行副総裁が
「政策では預金準備率や金利など複数の手段を組み合わせていく。
金融政策でのキーポイントはインフレである。」
との主旨の発言をしました。
スイス実質小売売上高(1月)は前年比で
市場予想より強い4.4%になりました。
仏中銀が第1四半期のGDP見通しを0.4%に引き下げました。
独鉱工業生産(1月)は市場予想より弱い0.6%になりました。
加住宅着工件数(2月)は市場予想より強い19.6万件になりました。
イタリア中銀総裁が
「ボルカールールおよび銀行への課税は各国が選択すべき。
クレジット・デフォルト・スワップには体系的な規制を予定。」
との主旨の発言をしました。
英BOE政策委員が
「英経済はまだ壊れやすい状況の可能性。
CPIは短期的に高く不快であるが中期的には下方リスク。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比−13.68ドルで取引を終えました。

<9日(火)>

英RICS住宅価格(2月)は市場予想よりかなり弱い17%になりました。
豪ANZ求人広告件数が大きく改善となりました。
中国外為管理局長が
「人民元はやがて市場の需要によって決まるようになるが、
基本的に妥当な水準での安定を維持する。
米国債市場は中国にとって重要な市場。金の購入には慎重。」
などの認識を示す発言をしました。
ギリシャ首相が米国務長官に、G20によるギリシャ国債の
投機的売買の規制強化を要請したことが報道されました。
英テレグラフ紙が「中国は来月にも人民元を切り上げる可能性。」
との観測報道をしました。
日景気先行CI指数速報(1月)は97.1、同一致指数速報(1月)は99.9と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
格付け会社のムーディーズが
「英政府の銀行救済プログラムの終了は英国債および
英国の複数銀行の格下げの引き金になる。」と発表しました。
日工作機械受注速報(2月)は217.3%になりました。
ロシア中銀が7億ドルのドル買いを行ったことが報道されました。
スイス消費者物価指数(2月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
格付け会社のフィッチが
「スペインを取り巻くマクロ経済リスクは高い。
ポルトガルの改革が不十分であれば格下げの可能性。
ポルトガルの格付け見通しはネガティブ。
英国には強い財政改革が必要。英赤字はGDP比3%へ縮小が必要。
米国信用格付けは短期および中期的に変更の圧力はない。
ギリシャがデフォルトに陥るリスクは低いが、
ユーロ圏にはソブリンデフォルトの可能性はある。」
などの発表をしました。
英商品貿易収支(1月)は市場予想より弱い
−79.87億ポンドになりました。
格付け会社のS&Pが英BOEの2010年ドル建て債を
AAAに格付けすることを発表しました。
独連銀総裁が、
「独経済は第1四半期にマイナスになる可能性があるが
独経済は2010年加速する。」との認識を示しました。
欧州連合(EU)が
「ギリシャの税収は見通しに届かない可能性がある。
ギリシャの債務はまだ急激な増加の方向にある。」
との発表をしました。
欧州委員長が「CDSの空売り禁止を検討している」
ことを発表しました。
4月に発表される3月米雇用統計が
+30万人に大幅増加になるとの噂が飛び交いました。
NYダウは前日比+11.86ドルで取引を終えました。

<10日(水)>

豪Westpac消費者信頼感指数(3月)は0.2%の好数値になりました。
日機械受注(1月)は市場予想より弱い−3.7%になりました。
日企業物価指数(2月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
中国の輸出(2月)が前年比で+45.7%、同輸入が+44.7%、
貿易黒字が76億ドルと、ともに市場予想より強い結果になりました。
中国の不動産価格が前年比で+10.7%になりました。
独貿易収支(1月)は80億ユーロ、独経常収支(1月)は36億ユーロと、
市場予想より弱い結果になりました。
独消費者物価指数確報(2月)は市場予想より強い0.4%になりました。
英首相が「英国はまだ重大なリスクに向かっている。」
との認識を示す発言をしました。
スペインの実質小売売上高(1月)が前年比で−4.5%に悪化しました。
英鉱工業生産(1月)は−0.4%、英製造業生産高(1月)は−0.9%と、
ともに市場予想よりかなり弱い結果になりました。
ロシア中銀が前日に続き7億ドル以上の
ドル買いを行ったことが報道されました。
ギリシャの2010年GDPが0.8%減少する可能性が
あることが報道されました。
独連銀総裁が「ボルカールールには重大な欠点がある。
ボルカールールは金融政策に好ましくない効果となる可能性。」
との欧州での採用に否定的な認識を示す発言をしました。
米卸売在庫(1月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
仏連銀総裁が「ギリシャがデフォルトする可能性は全くない。」
との見解を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が「ユーロの国際的な信認は重要。」
との認識を示す発言をしました。
米月次財政収支(2月)は1968年以降で最悪の
−2209億ドルになりました。
RBNZが政策金利を0.25%に据え置きました。
RBNZ声明では
「インフレは中期的に目標の範囲で短期的には上昇。
2010年半ばに刺激策の解除を開始する見込み。住宅価格は停滞。
2010年第1四半期GDPは前年同期比1.9%成長の見込み。」
などの認識が発表されました。
RBNZ総裁が「国内経済の回復は遅い。」と発言しました。
NYダウは前日比+2.95ドルで取引を終えました。

<11日(木)>

RBNZ総裁が「利上げ前に堅調な景気回復の兆候を確認をしたい。
以前のサイクルほどの利上げは不要となる可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
日第4四半期実質GDP確報は0.9%、
日第4四半期デフレータ確報は前年比で−2.8%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪雇用者数変化(2月)は市場予想より弱い0.04万人、
豪失業率(2月)は市場予想とおりの5.3%になりました。
中国の生産者物価指数(2月)は前年比で5.4%、
同消費者物価指数(2月)は2.7%、同小売売上高(2月)は22.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国の鉱工業生産(2月)は前年比で
市場予想より弱い12.8%になりました。
中国の新規融資が市場予想を超える
7001億元になったことが発表されましたが、
1月の1兆3900億元からは半減しました。
中国の金融引き締めの市場観測が再認識されることになりました。
ギリシャの国債発行の好結果に続き、ポルトガルの国債発行でも
入札額を6億ユーロ近く上回る好結果になったことが報道されました。
中国の国家統計局が消費者物価指数の上昇率は
3月統計から鈍化する見込みであることを発表しました。
ロシア中銀が前日と前々日に続き7億ドルの
ドル買いを行ったことが報道されました。
独連立与党が危機対応のための基金設立を目的に、
独金融機関に300億ユーロの課金を計画していることが
報道されました。
英BOEのインフレ期待の調査では、
2008年以降で最も高い2.5%になることが発表されました。
格付け会社のムーディーズが
「スペインの金融市場の構造改革は予想より遅い。
緩慢な構造改革は格付けに重しとなる可能性がある。」
ことなどを発表しました。
スイスSNBが政策金利を0.25%で据え置きました。
SNB声明では「2010年のスイス経済成長は約1.5%。
経済回復の兆候は明確になってきている。
スイスフランの対ユーロでの過度な上昇には断固行動。」
などが発表されました。
米貿易収支(1月)は市場予想よりは強い−373億ドル、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い46.2万件になりました。
カナダ新築住宅価格指数(1月)は市場予想とおりの0.4%、
同国際商品貿易(1月)は市場予想より強い8億加ドルになりました。
カナダ首相が「カナダは経済刺激策を続行する。
失業率は高い。内需は強くなってきた。成長は戻ってきた。」
などの認識を示す発言をしました。
NZ小売売上高(1月)は市場予想より強い0.8%になりましたが、
前回値が下方修正されました。
NYダウは前日比+44.51ドルで取引を終えました。

<12日(金)>

日財務相が「円相場はマーケットが決める」としながらも、
「円が強すぎては困ることもある。」と円高懸念の発言をしました。
日首相が「円高にしっかり対策打つ必要がある。」と発言しました。
日銀総裁が「緩和的政策が為替レートに影響与えている可能性。
量的拡大だけでの景気刺激効果は限定的。低金利をしっかり維持。
日銀は長期国債買い入れの多い中央銀行である。」
などの認識を示す発言をしました。
米国家経済会議委員長が
「米国は雇用拡大にとても近づきつつある。」
との見解を示す発言をしました。
中国人民銀行副総裁が
「人民元の問題は政治問題化されるべきではない。
人民元上昇は中国の対米黒字減少に寄与はしない。」
などの認識を示す発言をしました。
日経平均は10751.26円で週の取引を終えました。
独卸売物価指数(2月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
上海株式市場が約3週間ぶりの安値をつけて週の取引を終えました。
ロシア中銀が前日と前々日と3日前に続き7億ドルの
ドル買いを行ったことが報道されました。
ギリシャの第4四半期GDPは市場予想とおり−0.8%になりました。
ギリシャの失業率(12月)は市場予想よりは強い10.2%になりました。
欧鉱工業生産(1月)は市場予想よりかなり強い1.7%になりました。
「ギリシャがEUから550億ユーロの支援を受ける可能性。」との
憶測報道がありました。
カナダ雇用ネット変化率(2月)は2.09万人、失業率(2月)は8.2%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米小売売上高(2月)は市場予想よりもかなり強い0.3%になりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(3)月は
市場予想より弱い72.5になりました。
米企業在庫(1月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
ギリシャ中銀総裁が、
「2010年のギリシャの成長見通しは−2%、
財政再建政策は格付けの改善につながる可能性。」
との見解を示す発言をしました。
米長期金利が急落する場面がありました。
トリシェECB総裁が、
「ユーロは信頼を与える通貨であるべき。
欧州通貨基金(EMF)構想は検討するに値する。
信用回復が景気回復の主因になる可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
ガイトナー米財務長官が、
「世界経済は今年と来年に4%成長になる可能性。
米国は他国よりも先んじて低迷から脱出する可能性。
米国の金融規制改革は重要。」
などの認識を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が「3月から非伝統的手段を段階的になくす。」
との発言をしました。
NY原油(WTI)は81ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+12.85ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ15日(月)の主な予定>

午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格(3月)、
午後2時に日消費者態度指数(2月)、
午後5時15分にスイス生産者輸入価格(2月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(3月)、
同夜9時半に加新車販売台数(1月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(1月 対米証券投資)、
夜10時15分に米鉱工業生産(2月)、米設備稼働率(2月)、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<16日(火)の主な予定>

午前9時半に豪RBA議事録、
午後3時に日工作機械受注確報(2月 前年比)、
午後7時に独ZEW景況感調査(3月)、
同午後7時に欧ZEW景況感調査(3月)、欧消費者物価指数確報(2月)、
夜9時半に米住宅着工件数(2月)、米建設許可件数(2月)、
同夜9時半に米輸入物価指数(2月)、
同夜9時半に加製造業出荷(1月)、加第4四半期労働生産性指数、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
豪・独・米の指標には注目です。

<17日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac先行指数(1月)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(1月)、
午前9時半に豪第4四半期新規住宅、
正午過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後6時半に英BOE議事録、英失業率(2月)、
英失業保険申請件数推移(2月)
午後7時に欧建設支出(1月)、
夜9時半に米生産者物価指数(2月)、
同夜9時半に加卸売売上高(1月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・英・米の指標には注目です。

<18日(木)の主な予定>

朝8時50分に日第1四半期景況判断BSI(大企業・全産業)、
午後2時に日景気先行CI指数確報(1月)、日景気一致CI指数確報(1月)
同午後2時に日銀月例報告、
午後4時15分にスイス貿易収支(2月)、
午後5時15分にスイス第4四半期鉱工業生産、
午後6時に欧経常収支(1月)、
午後7時に欧貿易収支(1月)、
夜9時半に米消費者物価指数(2月)、米第4四半期経常収支、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半からカンザスシティ・リッチモンド連銀総裁講演、
夜11時に米景気先行指標総合指数(2月)、
フィラデルフィア連銀指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<19日(金)の主な予定>

午後1時半に日全産業活動指数(1月)、
午後4時に独生産者物価指数(2月)、
午後4時45分からトリシェECB総裁講演、
午後8時に加消費者物価指数(2月)、
夜9時半に加小売売上高(1月)、
などの経済指標が発表されます。
加の指標には注目です。

さて、先週にはユーロ圏の新救済基金のEMF構想が浮上しましたが、
独首相からは原則的に支持するとしながらも、
負担方法などの問題の指摘があり、
また、欧州委員長からはEU条約の改正が必要になるとの意見も出て、
さらにシュタルクECB理事からは、財源負担の問題よりも
救済基金が財政規律が緩い国々に誤りの誘因を与え、
パブリック・アクセプタンスを害するとの厳しい指摘も
あったとのことで、欧州の要人の意見が激しい火花を
散らしているようです。

EMF構想にはトリシェECB総裁も検討に値するとの
表明をしたこともあって、
3月15日と16日にブリュッセルで開催されるEU財務相会合でも、
ギリシャへの融資についての話し合いのほか、
EMF構想についても話し合いが行われる見通しですが、
その創設までには長い道のりになりそうです。

一方、WSJが9日に「ギリシャが3月に100億ユーロの起債を行う能性」
の観測報道をしましたが、10日にはギリシャの公債管理庁長官が、
「ギリシャは早期の新規国債発行は見込んでいない。
新たな国債発行について何も決定はしていない。」と発表するなど、
情報が錯綜しているようです。

また、先々週のギリシャの国債発行の好結果に続き、
11日の報道では、ポルトガル国債の発行でも入札額を
6億ユーロ近く上回る好結果になったことが報道され、
リスク回避の動意が後退する可能性がありそうですが、

12日にギリシャ中銀総裁が「2010年のギリシャの成長見通は−2%」
とネガティブな観測を示し、資金調達も今年の償還などで必要な
550億ユーロのまだ24%とのことで(日経新聞3/12)、
いくつもの峠を越えていく必要がありそうです。

他方、中国ですが、11日に発表された消費者物価指数(2月)が
2.7%、小売売上高(2月)が22.1%になり、
そして、不動産価格が10.7%も上昇しているとのことで、
インフレへ警戒からか人民元先物も上昇していて、
また、市場では15日にも緊急利上げを行うとの「噂」まで
飛び交うまでになっているようで、
リスク回避が再燃する可能性があり、中国の動向が注目されます。

また、市場には「17日に日銀が追加の金融緩和をおこなう可能性
がある」と見る向きがあるようで、
円高要因になる年度末の日企業の円買いの動きとともに、
円安要因になる可能性がある日銀の動向にも注目されます。

他方、英国での総選挙を控えての政局不安定の観測とともに、
2010年の財政赤字の見通しがギリシャ並みの
対DGP比で13%に達するとのことで、
年初から3月10日までで約7%も下落したポンドですが、
「新政権が総選挙後に財政再建計画をまとめる」
「英国債の平均償還期間が14年と、日独などの約6年に比べると
償還期間が長く、当面は借り換えの必要が小さい」など、
英国の先行き不安は根強いものの、楽観論も台頭してきている
ようです。

今週の経済指標では、16日の米FOMC声明と
17日のに英BOE議事録などが特に注目されます。


さて今日は、「予測と対応その似て非なるもの」のお話です。

…と、コラムを書こうかと思っていましたら、

先ほど、グルジアの「イメディテレビ」という民放テレビ局が、
「露軍が首都トビリシに侵攻しサアカシビリ大統領が殺害された」
との仮想報道を20分間にわたり放映して、

「露大統領が非常会議を招集」「米大統領が声明を発表へ」などと
次々と報じたためにグルジア市民の一部がパニックに陥ったという
ニュースがありました。

この番組の冒頭と最後では「仮想シナリオ」であるとの断りが
あったのだそうですが、グルジアと言えば、一昨年の8月に
ロシアとの軍事衝突がほんとうにあった国であっただけに、
グルジアの大統領報道官が、急遽、生放送中のスタジオに行って
事態収拾にあたらなければならないほどであったそうです。

報道には「事実の報道」がある一方、
このような仮想報道や、
最後にクエスチョン・マークが小さくつく
「○○○か?」というタブロイド版的な憶測報道や、
そして、意見報道や世論誘導の報道などもあるようで、
報道にも真偽の見極めが必要なようですね。(苦笑)

そう言えば、最近のギリシャを巡る報道も
事実と憶測が入り混じり情報が錯綜しているようです。

話が横道にそれてしまいましたが、

脱線ついでに書きますと、(笑)

先々週のギリシャの国債発行の好結果に続き、
11日にはポルトガル国債の発行でも
入札額を6億ユーロ近く上回る好結果になったそうですが、

詳しくはわかりませんが、一部の憶測では、
ファンド筋が結託して投機的にギリシャとポルトガルを叩いておいて

信用不安を煽り、有利な条件で国債を買えるようにして
利を貪(むさぼ)っているいるとの話もあるようですね。

国家を食い物にするわけですから、
漫画のナニワ金融道の主人公達も脱帽する話で驚いてしまいます。

さてさて、今日のテーマに戻ります。

以前にも少しお話をしたことがありましたが、
アダム・セオリーでのエピソードです。

RSIやパラボリックなどのテクニカル指標の
開発者として知られるJ・ウエルズ・ワイルダー・ジュニアが、
ジム・スローマンから100万ドル! で買ったといわれる
有名なアダム・セオリーですが、

そのアダム・セオリーを解説したワイルダーの著作の中の
第3章に載っているエピソードに

シカゴ商品取引所の場外トレーダーであったジム・スローマンと
毎週巨額の利益を上げているトレーダーのロバートのお話があります。

トレードしていたS&P500のその日の動きについて、
スローマンがロバートに尋ねました。

「今日はどう動くだろうか。」と
スローマンがロバートに尋ねると
信じられないような回答が帰ってきたといいます。

「(相場が)今日どう動くかなんて分らないよ…。スローマン。」

「それは…、私には答えたくないという意味かい?」

予測ができないで、相場に勝ち続けられるわけがないと、
食い下がるスローマンにロバートがこう言いました。

「そうじゃないよ。スローマン。本当のことを言っているんだ。
 今日マーケットがどう動くかなんて、分らないさ。」

「だってロバート。あなたはシカゴでもっとも成功している
 トレーダーのひとりじゃないですか。
 それでも今日の相場がどう動くかまったく分らないと言うのかい?」

「でも、ほんとうにそうなんだ…。分らない。」

「じゃぁ…。何を基準にトレードしているだい?」

「うん。でも話しても、きっと君は信じてくれないだろうね。」

「そ、そうかもしれないが…、
 私を試すと思って話してくれないかな。」

そして、シカゴのベストとレーダーのひとりのロバートは、
スローマンをじっと見やってしゃべり始めたそうです。

「いいだろう。じつはね…。」

「……。」

「こういうことなんだよ。」

果たして、

ロバートの語ったこととは、驚くべきことでした。

「もしもマーケットが上昇すれば買う。
 そしてもっと上昇すれば、もっと買う。
 さらに上げればさらに買う。」

「……?!」

「もしもマーケットが下落すれば売る。
 そしてもっと下落すれば、もっと売る。
 さらに下げればさらに売る。」

「……?!」

ばかげている話にも聞こえ、困惑するスローマン。

「じゃぁ、ロバート。
 買ったとたんに下げたらどうするんだい?」

「あぁ、もちろんすぐに下げたら手仕舞いで売るだけさ。
 ただ、断っておくけど、上げ下げはっきりしないときは
 僕は決して相場には手出しはしないよ。」

「……!」

「いいかいスローマン。
 マーケットはこっちに動くはずだなんて思っても、
 思いとおりには動かないものなんだ。」

「……!!」

「君は相場が予測のゲームと思っているかもしれないけれど、
 僕は相場観や予測ではトレードしないんだ。
 マーケットに身を任せているだけなんだよ…。
 ただ、それだけさ。」

予測はせずに、ただマーケットに身を任せているだけ―。
トレードとはマーケットに身を任せること―。

このエピソードがあのアダム・セオリーの
ルーツとなっているそうです。

そう…。

勝ち続けているトレーダーのロバートは、

相場の予測などはしていなかったのです。

何をしていたか…、

相場の予測をするのではなく、

信号が青になったら交差点をわたるように
相場の動き自体に「対応」していたのですね。

私のとても好きなトレードのエピソードです。


<参考> パンローリング 「ワイルダーのアダムセオリー」


<お知らせ>

私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

トレードの基礎を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX トレードと裁量のお話

デフレの影響のためか、日本のネットオークションの
2009年の落札総額が前年比−4.4%で初の減少になったそうですね。

<先週3月1日(月)から5日(金)の気になる出来事>

<1日(月)>

27日付けのWSJ紙が英国の財政問題ついての記事を掲載しました。
英プルデンシャルが米AIGアジア部門買収の観測報道がありました。
豪第4四半期経常収支は
市場予想よりもやや弱い−174.59億豪ドルになりました。
南米チリの大地震により銅など商品市場が上昇しました。
独輸入物価指数(1月)は市場予想より強い1.7%になりました。
ユーログループ議長が
「市場の投機的な動きがギリシャ再建を踏みにじれば行動する。」
とのコミットを発表しました。
スイスSVME購買部協会景気指数(2月)は57.4になりました。
英消費者信用残高(1月)は、
市場予想より強い5億ポンドになりました。
英モーゲージ承認件数(1月)は、
市場予想より弱い4.82万件になりました。
欧失業率(1月)は市場予想より強い9.9%になりました。
ギリシャ首相が「決意と勇気で危機に対応する。」
とのコミットをしました。
中国外為当局が「外貨流入圧力の高まりに直面。
人民元が上昇する見通しが高まっている。」
との発表をしました。
ギリシャの地元紙が
「独復興金融公庫と仏預金供託公庫が
最大220億ユーロのギリシャ債を購入か。」
との観測報道をしました。
カナダGDP(12月)は市場予想より強い0.6%になりました。
米個人所得(1月)は市場予想より弱い0.1%、
米個人支出(1月)は市場予想より強い0.5%、
米PCEデフレータ(1月)は前年比で市場予想より弱い2.1%、
などの結果になりました。
FRBに40年も務めたコーン副議長の退任決定が報道されました。
ホワイトハウスが6月23日までに後任決定の意向を発表しました。
米ISM製造業景況指数(2月)は市場予想より弱い56.5になりましたが、
構成項目の雇用指数は56.1の好数値になりました。
米ISM製造業調査委員長が「該当月の悪天候は問題となったが、
2010年上半期の製造業は良いと予測。」との発言をしました。
IMFが「米ドルはやや過大評価されている。
ユーロは中期的な均衡に近づいている。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャ首相が「3日に経済についての閣議決定をする。」
と発表しました。
NYダウは前週末比78.53ドルで取引を終えました。

<2日(火)>

米国家経済会議委員長が
「潜在的な雇用トレンドはやがて成長拡大する可能性。」
との認識を示す発言をしました。
日失業率(1月)は市場予想より強い4.9%になりました。
日家計支出(1月)は前年比で市場予想より弱い1.7%になりました。
IMFが「商品価格の上昇が予想される。
豪は数年、中国の需要の恩恵を受け見通しは良い。」
との見解を発表しました。
豪住宅建設許可(1月)は市場予想より弱い−7.0%になりましたが、
豪小売売上高(1月)は市場予想より強い1.2%になりました。
豪RBA政策金利が市場予想とおり0.25%引き上げになりました。
豪RBA声明では「世界経済は成長。主要国の拡大は弱い。
ソブリンリスクへの懸念。2010年のインフレは目標に一致の見通し。
失業率はピークに達した可能性。資源投資はとても力強い。」
などの認識を発表しました。
日経平均が3営業日続伸になりました。
スイス第4四半期GDPは市場予想より強い0.7%になりました。
欧消費者物価指数速報(2月)は前年比で市場予想とおりの0.9%、
欧生産者物価指数(1月)は市場予想より強い0.7%になりました。
カナダBOCが政策金利を市場予想とおり0.25%で据え置きました。
カナダBOC声明では
「生産とインフレは予測よりやや高い。
政策金利を6月まで0.25%で維持することを再表明。」
などが示されました。
カンザス連銀総裁が
「FRBは市場に長期間との文言を保証すべきではないが、
現時点での利上げ実施はとても困難。
ゼロ金利を持続することは不可能。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャの首相が
「ギリシャを沈没させるようなことはしない。
必要ならはいかなる困難な決定も下す決意。」
とのコミットを発表しました。
NYダウは前日比+2.19ドルで取引を終えました。

<3日(水)>

英ネーションワイド消費者信頼感(2月)は
市場予想より強い80になりました。
英プルデンシャルの米AIGアジア部門買収が
破談になるとの噂が飛び交いました。
米WSJ紙がオンラインで
「米司法省がヘッジファンドのユーロ売り(の共謀)を調査。」
との報道をしました。
豪第4四半期GDPは市場予想とおり0.9%になりました。
格付け会社のS&Pが
「ギリシャについて金融市場よりもS&Pは悲観的ではない。」
との見解を発表しました。
日経平均が4営業日続伸しました。
中国商務相が「今年は基本的に中国人民元の安定を維持。」
との見解を発表しました。
英サービス業PMIが市場予想より強い58.4になりました。
独小売売上高指数(1月)は市場予想より強い0.0%になりました。
ギリシャが48億ユーロの追加財政緊縮措置と、
2010年の公務員賞与の30%削減と、
2010年の年金凍結を決定したことなどが報道されました。
欧小売売上高(1月)は市場予想とおりの−0.3%になりました。
ギリシャがEUから支援が受けられない場合、
IMFに支援要請する可能性があることが観測報道されました。
ユーログループ議長が
「ユーロ圏の金融安定への必要に応じた協調措置の準備がある。」
と発言しました。
米ADP雇用統計(2月)は市場予想とおりの−2.0万人になりました。
ギリシャのパパンドレウ首相が辞任との噂が飛び交いました。
米ISM非製造業景況指数(2月)派市場予想より強い53.0になりました。
IMFやECBや格付け会社のフィッチが
「ギリシャの緊縮財政措置を歓迎する。」と表明しました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では
「12の地区のうち9の地区が経済の改善を報告。
労働市場の状況は全地区で脆弱。多くの地区で製造業は上向。
住居用不動産市場は改善。商業用不動産は軟調。ローン需要は弱い。
いくつかの地区で豪雪が経済を圧迫した。」
などの認識が発表されました。
NYダウは前日比−9.22ドルで取引を終えました。

<4日(木)>

米財務省が「銀行の自己取引規制などボルカー・ルールを
議会に承認要請。」したことを発表しました。
中国銀行監督局が株式投資などへの融資流用で
7銀行を処分したことが報道されました。
豪貿易収支(1月)は市場予想より強い−11.76億豪ドルになりました。
アジア株式市場や日経平均が軟調になりました。
EU欧州委員会が実質2%の経済成長など、
今後10年間の経済成長戦略「欧州2020」を発表しました。
日本政府が為替介入にも使われる可能性のある資金借入れの上限を
140兆円から145兆円へと引き上げる計画があることを発表しました。
欧第4四半期GDP改訂値は市場予想とおりの0.1%になりました。
英BOEが市場予想とおり政策金利を0.50%に据え置きました。
欧ECBが市場予想とおり政策金利を1.00%に据え置きました。
米第4四半期非農業部門労働生産性確報は6.9%、
新規失業保険申請件数は46.9万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
カナダ住宅建設許可(1月)は
市場予想よりかなり弱い−4.9%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「政策金利は適切。インフレ期待は抑制。
経済回復は緩やか。見通しは不透明。
各国政府は財政赤字に対し行動を取るべき。
ギリシャがユーロを離脱するとは馬鹿げた憶測。
ギリシャの緊縮財政措置を歓迎。強いドルは米国の国益。
IMFによるインフレターゲット引き上げ勧告は間違っている。」
などの見解が表明されました。
カナダIvey購買部協会指数(2月)は
市場予想より弱い51.9になりました。
米中古住宅販売保留(1月 契約ベース中古住宅販売)は
市場予想よりかなり弱い−7.6になりました。
米製造業受注指数(1月)は市場予想より弱い1.7%になりました。
セントルイス連銀総裁が、
「問題を抱えている銀行は多数存在。
2010年に破綻する銀行は数多い可能性。
金融緩和の状態を続けることは必要。」
などの見解を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
ドイツ銀行の長期優先債務格付けを引き下げました。
ギリシャ国内でギリシャ政府の緊縮措置に反対して
デモが多発しました。
ギリシャの10年債の募集では、50億ユーロの発行予定額に対して
3倍の150億ユーロの応札がありました。
NYダウは前日比+47.38ドルで取引を終えました。

<5日(金)>

中国銀行監督局が
「不動産セクター向け銀行融資に特別な規制は課さない。」
ことを発表しました。
日銀が追加の金融緩和策を傾倒していることが報道されました。
中国全人代で温家宝首相が
「中国は積極的な財政を継続。適度に緩和的な金融政策。
2010年の中国GDP伸び率を約8%目標。
消費者物価指数を3%目標。融資は7.5兆元の見込。
小売売上高は15%増を目標。
一部の都市での急速な不動産価格上昇を抑制。
景気回復を経済素因の改善と考えず。(支援策の維持)」
などを発表しました。
中国上海株式市場や日経平均が堅調に推移しました。
ユーログループ議長が
「欧州が格付け機関を有することは意味のあること。」
と欧州の公的格付け機関必要論に賛成の意向を表明しました。
英生産者仕入価格(2月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
独製造業受注(1月)は市場予想より強い4.3%になりました。
独連銀総裁が
「ユーロは弱い通貨になることはない。」
との観測を表明しました。
米非農業部門雇用者数変化(2月)は−3.6万人、
米失業率(2月)は9.7%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
主要通貨ペアが堅調になりました。
米大統領経済諮問委員会の委員長が
「豪雪は雇用に多大な影響を与えた。
もしも豪雪がなければ雇用はプラスとなっていた可能性。」
との認識を示す発言をしました。
ギリシャで11日にギリシャの総労働人口の半分が参加する
大きなストライキがある可能性のあることが報道されました。
独とギリシャの両首相の共同記者会見で、
「両国は緊密に連携。両国は赤字を縮小で合意。
ギリシャは困難だが必要な決定を行った。
ギリシャは如何なる金融支援も求めていない。
ギリシャの無人島売却の噂を否定。
投機によってギリシャが食い物にされることを容認せず。」
などが表明されました。
米消費者信用残高(1月)は市場予想より強い50億ドルになりました。
NY原油(WTI)は81ドル台半ばで週の取引を終えました。
NYダウは前日比+122.06ドルで取引を終えました。

<今週の主な予定>

夏時間への移行によるためか、英欧の指標など、
情報ソースによって発表時間が異なっていますので、
発表時間は事前確認をお願いいたします。

<週はじめ8日(月)の主な予定>

朝6時45分にNZ第4四半期製造業売上高、
朝8時50分に日国際経常収支(1月)、日国際貿易収支(1月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(2月 現状判断DI・先行判断DI)、
午後3時45分にスイス失業率(2月)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(1月 前年比)、
午後8時に独鉱工業生産(1月)、
夜11時に加住宅着工件数(2月)、
などの経済指標が発表されます。
独・(スイス)の指標には注目です。

<9日(火)の主な予定>

午前9時01分に英RICS住宅価格(2月)、
午前9時半に豪NAB企業景況感指数(2月)、豪NAB企業信頼感指数(2月)
午後2時に日景気先行CI指数速報(1月)、日景気一致CI指数速報(1月)
午後3時に日工作機械受注速報(2月 前年比)、
午後5時15分にスイス消費者物価指数(2月)、
午後7時半に英商品貿易収支(1月)、
※英指標はニュースソースにより発表時間が異なる。
などの経済指標が発表されます。

<10日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac消費者信頼感指数(3月)、
朝8時50分に日機械受注(1月)、日国内企業物価指数(2月)、
午後4時に独貿易収支(1月)、独経常収支(1月)、独輸入・輸出(1月)
同午後4時に独消費者物価指数確報(2月)、
午後7時半に英鉱工業生産(1月)、英製造業生産高(1月)、
※英指標はニュースソースにより発表時間が異なる。
深夜12時に米卸売在庫(1月)、
深夜3時からトリシェECB総裁講演、
深夜4時に米月次財政収支(2月)、
などの経済指標が発表されます。
独・英の指標には注目です。

<11日(木)の主な予定>

早朝5時にRBNZ政策金利、(市場予想は据え置き)
朝8時50分に日第4四半期実質GDP確報、日第4四半期名目GDP確報、
同朝8時50分に日第4四半期GDPデフレータ確報、
午前9時に豪消費者インフレ期待(3月)、
午前9時半に豪雇用者数変化(2月)、豪失業率(2月)、
豪労働参加率(2月)、
午後7時に欧ECB月報(3月)、
※欧指標は情報ソースにより発表時間が異なる。
夜10時半に米貿易収支(1月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加国際商品貿易(1月)、加新築住宅価格指数(1月)、
夜11時にスイスSNB政策金利、(市場予想は据え置き)
深夜3時50分から加BOC総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・欧・米・(加)・スイスの指標には注目です。

<12日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高(1月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(1月)、日稼働率指数確報(1月)、
午後8時に欧鉱工業生産(1月)、
※欧指標は情報ソースにより発表時間が異なる。
夜9時に加雇用ネット変化率(2月)、加失業率(2月)、
夜10時半に米小売売上高(2月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(3月)
深夜12時に米企業在庫(1月)、
深夜5時45分からトリシェECB総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(欧)・加・米の指標には注目です。

さて、ギリシャ問題では3日にギリシャが48億ユーロの
追加財政緊縮措置をすることなどが決定されたことに加え、
4日にはギリシャの10年債の募集で
50億ユーロの発行予定額に対して3倍の150億ユーロの応札があった
など、リスク懸念が後退することになりました。

また、中国に関しては、5日に中国銀行監督局が
「不動産セクター向け銀行融資に特別な規制は課さない。」
ことを発表したこととともに、週末からはじまった中国の全人代で
温家宝首相が、一部の都市での急速な不動産価格上昇を
抑制するとはしたものの、「中国は積極的な財政を継続する。
適度に緩和的な金融政策をとる。今年の中国GDP伸び率を
8%目標にする。消費者物価指数を3%目標とする。
融資は7.5兆元の見込。小売売上高の目標は15%増とする。
景気回復を経済素因の改善と考えず。(支援策の維持)」
などを発表して、利上げによる中国経済減速懸念も
後退することになりました。

そして、大雪の影響が懸念されていた米雇用統計でも、
米非農業部門雇用者数変化(2月)が−3.6万人、
米失業率(2月)は9.7%と、ともに市場予想より強い結果になり、
リスク懸念が大きく後退することになりました。

また、報道によりますと、欧州の大手銀行の収益も
主要10行の2009年決算でソシエテ・ジェネラルを除く
9行の最終損益が前年より好転して、赤字の銀行も3行あるものの、
収益は改善しているようです。
ただ、投資部門に依存性が高く、南欧諸国への融資での不安材料や
商業部門での企業向けや不動産融資の焦げ付きがあり、
不透明感が払拭されているわけではない、とのことです。

そして、日企業の3月の年度末での海外子会社からの資金還流の
動きは、今のところあまり目立った動きがないようで
「年度末の円買い」も今年は顕著ではないようですが、
これから多くなるとみる向きもあるようで注目されます。

アナリスト予想では、ギリシャ国債の償還のピークは
4〜5月がピークで今後も楽観はできないとしながらも、
リスク回避が後退して、また、コモディティ市場(商品市場)も
堅調傾向になってきていることから、ドルストレートでのドル売りと
ドル円とクロス円での円売りと見る向きが優勢となっているようです。

ただ、リスク懸念が払拭されたわけではなく、
回復もマダラ模様で潜在する懸念材料もあることから
ニュースや指標発表で揺れる相場展開になる可能性もありそうで、
警戒感だけは忘れずに流れに乗ってトレードしていきたいものです。


さて今日は、トレードと裁量のお話です。

裁量の一般語義は、自己判断で処理することという意味ですが、
法律の分野では法で定められた行政権の一定の範囲内での判断
という意味なのだそうで、

トレードでよく言う「裁量」も
「一定のトレード手法(ルール)の中で自己判断すること」
という意味になるのかもしれませんね。

とかくトレードで裁量と言いますと、曖昧だと嫌われたり、
テクニカルによる機械的な無裁量の執行のほうが
優れているとされる風潮があるようですが、

年末年始は市場が薄く不規則な動きとなったり荒れるので
トレードを控えるというのも広義の裁量になるかもしれませんし、

日本の商慣行の決済日に基づいて、
5日や25日の仲値を意識したりするのも
裁量になるのかもしれませんし、

重要経済指標の発表時間に注意して
指標発表直前はトレードを控えるというのも裁量になるようです。

また、NYクローズ後のオセアニア時間で値が跳ねても、
特段のファンダメンタルの変化や要人発言でもない限り、
東京時間が始まる頃に、NYの終値あたりに戻ることも少なくなく、
オセアニア時間に値が跳ねたところを待ち構えて
逆張るトレーダーもいるようですし、

ロンドンがはじまる時間帯になると動意づきやすいので、
そのときにを狙うトレーダーもいるようです。

月曜日の市場オープンの窓空けが埋まりやすいのも
同じようなオセアニア時間の値の跳ねの戻りとも
言えなくもないのかもしれません。

これらは、時間帯による裁量ですが、

そのほかにも、NY時間が始まるその直前までの
その日の値動きの高値と安値にラインを引いておいて、

NY時間が始まって、そのラインをレートが越えたら
その方向へのトレードを、

そして、その高値か安値の境界を越えられなかったり、
あるいは、いったん境界のラインをブレークしても、
それまでの高値と安値のライン中にレートが戻ってきたら、
NY前のその日の高値と安値をボックスと見立てて
その内側へのトレードをするという、
少しルール化された裁量のトレードをされる方もいるようです。

よく裁量を行う根拠とは何か、と問われることがありますが、
こうしてみますと、「経験則を手法に加えること」が、
裁量というものの元になっているのかもしれませんね。

また、経験則といいますと、

各トレーダーの手法にも、各システムにも万能はなく、
多かれ少なかれ、得意や不得意の相場があるものですが、

自分自身にとって得意な相場状況だけをトレードしたり、

また、たとえばトレンドに強いシステムであれば、
その相場状況だけを選んでシステム・トレードするという、

相場状態でトレードをするかしないかを選別したり、
「場」を取捨することも、
広義の裁量というものになるのかもしれませんね。

そして、負けトレードの後の怒りの大玉トレードではなく、(笑)

トレーダー自身の得意な場面では、資金管理の範囲内で
少し大きめのトレードをするという建て玉のメリハリも
ひとつの裁量になるのかもしれません。

また、よく言われることですが、

ある期間に精緻にフッティングされたシステムほど、
その相場つきが続いている限り驚異的な成績を上げても、
相場つきが変わるととたんに使い物にならなくなって、
システムの寿命が短い傾向があるようで、

バックテスト上では何年かにわたり素晴らしい成績のシステムでも
購入してややするとドローダウン続きとなることがありますが、(苦笑)

そのシステムが負けトレードをある程度量産し始めたら、
開発された期間とは相場が変わってしまったということで
割り切ってシステムを捨て去り、
新たなシステムを探して乗り換える、というのも、(笑)
(トレードソフトも高いので財布の傷みたまりませんが)
ソフトでの自動売買を人の意思で止めるわけですから、
ある意味、これもまた広義の大きな裁量になるかもしれませんね。

いっそ、アナクロニスティックで精緻さは多少劣っても、(苦笑)
ある意味、パラメーターというものが存在しないという
汎用性での優位のあるレジスタンスやサポートラインや
トレンドラインで構成するロバスト性の高い
オーソドックスなシステムを経験の裁量を加えて使うのも、
長く使えて良いのかもしれませんがどのようなものなのでしょう。

こうしてあれこれ考えてみますと、広義の意味での裁量は
トレードにとって完全に排除することは難しいのかもしれませんね。

「切っても切れない仲だって?」

「うーん。そうとまでは言い切れないけれど、
 少しはそんなところがあるのかも…。」(爆)


<お知らせ>

私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

トレードの基礎を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 相場師達の言葉のお話

たくさんのドラマがあったバンクーバー・冬季五輪も幕となりますね。
そして、南米のチリでマグニチュード8.8の巨大地震がありました。

<先週22日(月)から26日(金)の気になる出来事>

<22日(月)>

独誌が「独財務省がユーロ圏で分担して
ギリシャへの200〜250億ユーロの金融支援の議案策定」
をしていることを報道しました。
豪新車販売台数(1月)は−3.4%になりました。
日経平均は堅調に推移しましたが、
春節明けの中国上海株式市場はやや軟調になりました。
格付け会社のS&Pが
「年内の日本の格下げの可能性は比較的低いが、
世界的金融ショックが再来すれば日本の格下げの可能性。」
との見解を発表しました。
日銀総裁が「日デフレ脱却のために潤沢に資金供給したい。」
との発言をしました。
欧州委員会が「ギリシャ政府は金融支援の要求を何もしていない。」
ことを発表しました。
仏財務相が「ギリシャの危機の緊急性は薄れた。」
との認識を示す発言をしました。
シカゴ連銀全米活動指数(1月)は
市場予想より強い0.02になりました。
ダラス連銀製造業活動(2月)は
市場予想より弱い−0.1%になりました。
サンフランシスコ連銀総裁が
「景気不振はインフレへの下方圧力。
今年の米経済成長率は3.5%、来年には4.5%を見込む。
住宅市場がまた弱含むリスクがある。
今年の失業率は0.5ポイント改善する可能性があるが、
数年間、痛みを伴う水準で推移する可能性。
今は景気刺激策を巻き戻す時ではないが、米国の赤字は持続不可能。
FRBは完全雇用に達する前に利上げを実施する必要。」
などの認識を示す発言をしました。
ECBの専務理事が
「EUはギリシャの赤字削減を支援。
IMFによるギリシャ支援には反対。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前週末比−18.97ドルで取引を終えました。

<23日(火)>

アジアの株式市場が軟調に推移しました。
ドバイ政府がドバイワールドに50億ドルの支援をすることが
地元紙によって報道されました。
豪RBA副総裁が
「豪ドル上昇はインフレ圧力の抑制に重要。
資源ブームは2020年以降も続く可能性。
中国とインドの潜在成長力は資源需要長く続くことを示唆。
豪ドルはファンダメンタルズ的には上昇が続く公算。」
などの認識を示す発言をしました。
独IFO景気動向(2月)は市場予想より弱い95.2になりました。
独IFOのエコノミストが
「独経済は第1四半期に寒波の影響で縮小する可能性。
IFO指数は寒波による小売の落込みを反映。」
などの見解を示す発言をしました。
OECD事務総長が「スペインの債券は管理可能。
スペインの状況はギリシャとは比較対象にならない。」
との見解を示す発言をしました。
英BOE総裁が「景気回復は脆弱。基本シナリオには下振れリスク。
数ヶ月間CPIは高止まるが下半期に目標を下回る可能性。
財政赤字縮小を含め英経済は重大な問題に直面しているが、
英国が格下げされればとても驚き。金融市場の状況は改善。
量的緩和の決定は月毎に見直す。量的緩和拡大が必要になる可能性。
最大の懸念は世界経済であり、特にユーロ圏経済が懸念される。」
などの認識を示す発言をしました。
独IFOの所長が「ユーロは過大評価されている。
ギリシャはIMFからの財政支援を受け入れるべき。」
との見解を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズがスペインの複合証券を格下げしました。
米S&Pケースシラー住宅価格(12月)は前年比で
市場予想より弱い−3.1%になりました。
格付け会社のフィツチが
ギリシャの国立銀行を含む4行を格下げしました。
米消費者信頼感指数(2月)は市場予想より弱い46.0になりました。
ECBの専務理事が
「過度な低金利を長期間続ける事は良くないがECB政策金利は適切。
為替市場の過度な変動は有害であるが
今のユーロの下落は不当とは言えない。」
などの主旨の発言をしました。
グリーンスパン前FRB議長が
「米経済回復はとても不均衡。
中小企業には回復の兆候はほとんど見えない。」
などの見解を示す発言をしました。
ホワイトハウスが「ボルカー・ルールを薄めることはしない。」
との声明を発表しました。
FRBの1月時点での公定歩合議事録では据え置き要求が
12連銀中10連銀であったことが発表されました。
NYダウは前日比−100.97ドルで取引を終えました。

<24日(水)>

中国銀行監督局が「金融機関に地方政府への新規融資の制限」
を通知したことが報道されました。
セントルイス連銀総裁が
「商業用不動産は深刻な問題。公定歩合の変更は正常化の一部。
長期間の文言は6ヶ月間との解釈が可能。
市場は金利上昇に注目し過ぎている。
2010年に利上げしない可能性もある。
資産売却はすぐには実施しない公算が大きい。」
などの認識を示す発言をしました。
日通関ベース貿易収支は市場予想より強い852億円になりました。
日経平均が大きく続落しました。
独第4四半期GDP確報は市場予想とおりの0.0%、
独第4四半期個人消費確報は
市場予想より弱い−1.0%になりました。
WTOの事務局長が「2009年の世界の貿易は約12%縮小した」
ことを発表しました。
ギリシャで人口の約4分の1にもなる
大規模ストライキが行われました。
欧鉱工業新規受注(12月)は市場予想より強い0.8%になりました。
英BOEの政策委員が
「経済成長が下落傾向にあるなら追加策を行う可能性。
資産買入プログラムのドアは開いておく必要。」
との見解を示す発言をしました。
米新築住宅販売件数(1月)は
市場予想より弱い30.9万件になりました。
バーナンキFRB議長の議会証言では
「政策金利は長期間、低水準で推移する可能性。
ある時点では引き締めを開始する必要。雇用市場は非常に弱い状態。
民間需要の拡大は緩やかなペース。金融市場は改善傾向。
米国が格下げされると予想せず。商業用不動産は米国の最大の問題。
中期の構造的赤字は持続可能な水準を上回っている。」
などの見解が述べられました。
格付け会社のS&Pが
「1ヶ月以内にギリシャの格付けを1〜2段階引き下げる可能性」
があることを発表しました。
NYダウは前日比+91.75ドルで取引を終えました。

<25日(木)>

ECBの専務理事が
「インフレ目標の水準を引き上げることは間違い。
EU加盟国は財政ルールに従う必要。」
などの見解を示す発言をしました。
中国商務省の報道官が「外需の明確な回復はみられない。
輸出が勢いを取り戻すには2〜3年必要。
人民元の安定維持が優先課題。」
などの声明を発表しました。
米WSJ紙が「スペインがユーロの次の戦場になる」
との観測報道を掲載しました。
格付け会社のムーディーズが
「日本は明確な財政政策が必要。格付け維持には債務削減が不可避。
中国の成長見通しは良好。
ギリシャが約束とおり政策を実施すれば格付けを据え置く可能性。
ギリシャが計画を逸脱すれば相応の格付けに変更。」
などの見解を発表しました。
独失業率(2月)は市場予想とおり8.2%になりました。
英第4四半期総合事業投資は
市場予想より弱い−5.8%になりました。
欧業況判断指数(2月)は市場予想よりは強い−0.98になりました。
欧鉱工業信頼感(2月)は−13、欧消費者信頼感(2月)は−17と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
格付け会社のフィッチが
「予想外のことがなければ
数ヶ月間はギリシャの格付け変更はない。
EUのギリシャ支援は同国の格付けに大きなポイントとなる。」
などの見解を発表しました。
格付け会社のS&Pが
「欧州でソブリン債の債務不履行の可能性は見られない。
ユーロ加盟国で脱退する可能性のある国は見られない。」
などの見解を発表しました。
米耐久財受注(1月)は市場予想より強い3.0%になりました。
新規失業保険申請件数は市場予想より弱い49.6万件になりました。
バーナンキFRB議長の議会証言では、
「苛酷な天候状況が雇用統計に影響を与えた。
必要があればFRBはMBS購入プログラムの停止を見直す。
ボルカー・ルールは意図しない影響が出る可能性。
ゴールドマンサックスとギリシャの取り決めについて注視。
リスク市場は米国の財政政策に懸念を示す可能性。
中国の需要抑制政策には懸念していない。
人民元相場は一段の柔軟性が望ましい。」
などの見解が述べられました。
NYダウは前日比−53.13ドルで取引を終えました。

<26日(金)>

NZ貿易収支(1月)は市場予想より強い2.69億NZドルになりました。
NZ住宅建設許可(1月)は市場予想より弱い−2.8%になりました。
米WSJ紙が「ヘッジファンドが巨額のユーロ売りを行っている。
一部のファンドがユーロドルのパリティ(等価)を予想している。」
ことなどを報道しました。
日全国消費者物価指数(1月)は
前年比で市場予想よりは強い−1.3%になりました。
日鉱工業生産速報(1月)は市場予想より強い2.5%になりました。
英紙が「視察を行っている欧州連合の調査団が、
財政赤字削減の目標を達成できない恐れがあると予想している。」
との記事を掲載しました。
日住宅着工戸数(1月)は市場予想よりは強い−8.1%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(2月)は
市場予想より弱い−1.0%になりました。
ギリシャ首相が
「どの国もギリシャの債務を支払うことはできない。
行動するか破産するかを選択する必要。
ギリシャは大幅な財政改革を行う必要。
目標は国家威信と独立性を取り戻すこと。
EUは一致してギリシャを信認すると信じる。」
などの認識を表明しました。
ルクセンブルク財務相が
「ユーロ圏のいかなる国も破綻することはない。
欧州は相互に助け合うグループで他に選択肢はない。
ギリシャがユーロのリスクになることを許すべきではない。」
などの見解を示す発言をしました。
英第4四半期GDP改訂値は市場予想より強い0.3%になりましたが、
前年比では市場予想より弱い−3.3%になりました。
英第4四半期個人消費は市場予想より強い0.4%になりました。
欧消費者物価指数(1月)は市場予想とおりの−0.8%になりました。
スイスKOF先行指数(2月)は市場予想より強い1.87になりました。
英財務相が「GDPの数値を歓迎。
経済へのサポートを維持することは(財政的に)困難であるが、
サポートを維持することは絶対に必要。
サポートの解除はリセッションに回帰するリスク。」
などの見解を示す発言をしました。
ポルトガル政府が「資金繰りに関する懸念はない。」
との声明を発表しました。
カナダの第4四半期経常収支は、5四半期連続の赤字となる
市場予想より弱い−98億カナダドルになりました。
米第4四半期GDP改訂値は市場予想より強い5.9%、
米第4四半期個人消費改訂値は市場予想より弱い0.4%、
米第4四半期コアPCE改訂値は市場予想より強い1.6%、
などの結果になりました。
シカゴ購買部協会景気指数(2月)は
市場予想より強い62.6になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(2月)は
市場予想より弱い73.6になりました。
米中古住宅販売件数(1月)は
市場予想よりかなり弱い505万件になりました。
独消費者物価指数速報(2月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
シカゴ連銀総裁が「私にとって長期間とは3〜4会合、
もしくは6ヵ月間を意味する。」と発言しました。
ギリシャ政府が「3月9日に首相が訪米してオバマ大統領と会談する」
ことを発表しました。
NY原油(WTI)は79ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+4.23ドルで取引を終えました。

<今週の主な予定>

<週はじめ3月1日(月)の主な予定>

午前9時01分に英ホームトラック住宅価格(2月)、
午前9時半に豪第4四半期経常収支、
午後2時に日自動車販売台数(2月)、
午後4時に独輸入物価指数(1月)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(2月)、
午後5時55分に独製造業PMI確報(2月)、
午後6時に欧製造業PMI確報(2月)、
午後6時半に英消費者信用残高(1月)、英製造業PMI(2月)、
午後7時に欧失業率(1月)、
夜10時半に米個人所得(1月)、米個人支出(1月)、
米PCEデフレータ(1月)、
同夜10時半に加GDP(12月)、加第4四半期GDP(年換算)、
同夜10時半に加鉱工業製品価格(1月)、
深夜12時に米ISM製造業景況指数(2月)、米建設支出(1月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・加・米の指標には注目です。

<2日(火)の主な予定>

朝8時半に日失業率(1月)、日家計調査消費支出(1月 前年比)、
午前9時半に豪小売売上高(1月)、豪住宅建設許可件数(1月)、
昼12時半に豪RBA政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
午後3時45分にスイス第4四半期GDP、
午後6時半に英製造業PMI(2月)、
午後7時に欧消費者物価指数速報(2月 前年比)、
欧生産者物価指数(1月)、
夜11時に加BOC政策金利、(市場予想は据え置き)
などの経済指標が発表されます。
豪・(スイス)・欧・加の指標には注目です。

<3日(水)の主な予定>

午前9時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(2月)、
午前9時半に豪第4四半期GDP、
午後5時55分に独サービス業PMI確報(2月)、
午後6時に欧サービス業PMI確報(2月)、
午後7時に欧小売売上高(1月)、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減数(2月)、
夜10時15分に米ADP雇用統計(2月)、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(2月)、
深夜4時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<4日(木)の主な予定>

午前9時半に豪貿易収支(1月)、
午後7時に欧第4四半期GDP改訂値、
夜9時に英BOE政策金利(市場予想は据え置き)、英資産買入規模発表
夜9時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜10時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜10時半に米第4四半期非農業部門労働生産性確報、
同夜10時半に米第4四半期単位労働費用確報、
米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加住宅建設許可(1月)、
深夜12時に米中古住宅販売保留(1月)、米製造業新規受注(1月)、
同深夜12時に加Ivey購買部協会指数(2月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・欧・米の指標には注目です。

<5日(金)の主な予定>

午後6時半に英生産者物価指数(2月)、英生産者仕入・出荷価格(2月)
午後8時に独製造業受注(1月)、
夜10時半に米非農業部門雇用者数変化(2月)、米失業率(2月)、
同夜10時半に米製造業雇用者数変化(2月)、米週間労働時間(2月)、
深夜5時に米消費者信用残高(1月)、
などの経済指標が発表されます。
(英)・米の指標には特に注目です。

さて、ギリシャを巡る報道は相変わらず錯綜していて、
ドイツ銀行が150億ユーロの融資をギリシャに行なうとの
報道は否定され、ドイツ復興金融公庫がギリシャ債を
50億ユーロ規模での購入が検討されるも未決定で、
IMFによる支援にも賛否が交錯していて、
具体的な数字が見られるようになってはきたものの、
はっきりとした進展はないようです。

また、格付け機関各社の見解も微妙に異なっていますが、
アテネで視察を行っている欧州連合の調査団によれば、
ギリシャが財政赤字削減の目標を達成できないと予想している
とのことで、3月16日までに追加策を求める可能性もあり、
ギリシャ問題への不透明感は強いようです。

そして、米国の超低金利の金融政策の「長期間」の解釈についても、
複数のFOMCメンバーが「6ヶ月間」との認識を示す一方、
年内の利上げはないとする意見もあり、
バーナンキFRB議長も長期間の具体的な時間軸についての
言及は避けていて、米FF金利の利上げ時期も
まだ混沌としているようです。

一方、英国では「総選挙の実施が発表されるのでは」
との噂も飛び交い、政治的なリスクが高まっているようで、
英国の政治動向も注目されます。

また、今週から中国で全国人民代表大会が開催されますが、
一部の中国紙が「中国政府が人民元が上昇することによる影響を
調べている」と報道していることから、
何らかの人民元に対する発表がある可能性もありそうで、
こちらの動向にも注目されます。

さて、今週は1日(月)にカナダのGDPと米ISM製造業景況指数、
2日(火)に豪小売売上高と豪RBA政策金利にカナダBOC政策金利、
3日(水)には豪第4四半期GDPと欧小売売上高と米ADP雇用統計、
そして米ISM非製造業景況指数と深夜のベージュブック、
4日に豪貿易収支と英BOE政策金利に英資産買入規模の発表と
ECB政策金利にトリシェECB総裁記者会見、
5日に米雇用統計などなど、注目の重要経済指標が目白押しで
大きく相場が動きそうです。

3月期末では国内投資家の海外へ向けた資金を
国内に戻す動きでの円高圧力がかかるとの指摘とともに、
大雪の影響で米雇用統計が予想を下回ると観測する声もあるようです。

また、報道によりますと欧州各国には
ユーロ売りを主導する投機筋などへの規制強化を
求める声が浮上しているとのことで(日経新聞2/25)、
ユーロ売りへの牽制の動きにも注目されます。
まだまだファンダメンタルズの良くないユーロですが、
一部ではセンチメントが総崩れになったにもかかわらず
相場が上昇してきた場合は買い場とする向きもあるようで、
如何なりますか、ユーロの動向が注目されます。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

トレードの基礎を深く掘り下げて詳しく解説した内容です。



さて、今日は相場師達の言葉のお話です。

出羽の天狗とも米相場の神様とも言われた本間宗久翁ですが、
罫線分析でローソク足を考案した始祖でもあり、
米の先物相場の盛んであった(当時の)大阪の堂島や
江戸蔵前で活躍した江戸時代の中期の相場師です。

酒田五法で現代でも有名ですが、
長年にわたる相場研究を「三位伝」として後世に残し、
「本間宗久翁秘録」として伝えられています。

その酒田五法の秘伝中の秘伝と伝えられているのが

機に待つに即ち「仁」
機に乗ずるに即ち「勇」
機に転ずるに即ち「智」

の3つなのだそうですが、

相場を張ることを投資などとせずに
正しく「投機」と認識して

相場の良い機会を努力して待つ、
良い機会の訪れを察知したら決断して勇気を持って乗る、
状況の転換を察知して柔軟に切り替えることができる知恵、

などを手法の根幹に据えていたことは
とても興味深いですね。

一方、テキサスはラフキンの綿花農家に生まれ、
1914年の世界大戦の金融恐慌を予見して、
1929年の世界恐慌を予見していたとも言われる
米国のトレーダーのウィリアム・デルバート・ギャンは、

輝かしい伝説的なトレード戦績の事実があるとともに、
一説によりますと、晩年はなぜか巨額の資金を失い
講演で生計を立てていたとも言われていますが、
ギャンの「決して失敗しない24のルール」や
好悪の深い経験からか含蓄の深い言葉を残しています。

「ルールに従うことのできない者は
 投機や投資をやめたほうが良い。
 失敗することが確実だからである。」

「大切なものは4つである。
 Patience (我慢強い冷静な忍耐)
 Nerve (沈着な勇気)
 Knowledge (集合的知識やノウハウ)
Health & Rest (健康と休息)」

Patience に機会を努力して待つことが
含まれるのかどうかは定かではありませんが、

「勇気」には共通が見られ、

転換を察知して柔軟に切り替えることができる知恵には、
Knowledge も含まれていそうで、

(健康と休息の教えは異質ながら)

それらの意味においてギャンと本間宗久翁には、
共通するものもありそうな感じがしますね。

そして、相場師と言えば、
ギャンと同じく綿花農家に生まれ、
また同じく1929年の世界恐慌を予見したと言われる、
幾度も破産と成功を繰り返したリバモアも有名ですが、

その彼がこんな言葉を残しています。

「私が全財産を失ったのは、
 唯一、自分で自分のルールを破った時だった。」

「相場の動きを漫然と期待して待つのはギャンブルである。
 忍耐強く待ち、シグナルを見い出したその瞬間に
 反応するのが投機である。」

「相場師が成功を収めるための闘いは、
 心理的戦いであって知力の戦いではない。」

「人間らしい気持ちや感情の自由な働きを自らに許すのは、
 取引を清算して投入された資金が現金化された後である。
 マネーが証券の形をとっている限り、
 生身の感情を殺し続けなければならない。」

うーん。

リバモアの言葉は迫力があり少し異質な感じもしますが、

やはり相場師達の言葉はどことなく共通していて
何か同じようなことを伝えたがっているような。。。(謎)


FX 「相場の世界の笑い話」のお話

先週、必殺仕事人の藤田まことさんが亡くなれましたね。
私もファンの一人でしたのでとても残念です。

<先週15日(月)から19日(金)の気になる出来事>

<15日(月)>

日第4四半期実質GDP速報は市場予想よりも強い1.1%になりました。
日第4四半期GDPデフレータ速報は
市場予想より弱い−3.0%になりました。
独紙が「ドイツ人の53%が、ギリシャ問題がユーロを脅かす場合、
ギリシャはユーロを離脱すべきと考えている。」
との記事を掲載しました。
ユーログループ議長が
「ギリシャがユーロ圏を離脱するとの話は馬鹿げている。」
との認識を示す発言をしました。
ギリシャ首相が
「ギリシャは資金援助を要請などしていない。
ギリシャが必要としているのはEUの政治的支援である。」
との主旨の発言をしました。
ポルトガルのコンスタンシオ中銀総裁が
ECBの副総裁に指名されることが発表されました。
NY市場は休場でした。

<16日(火)>

ユーロ圏財務相会合で、ギリシャの新たな処置が3月16日までに
講じられることが発表されました。
豪RBA議事録では
「2月の金利据え置きの決定では意見が均衡していた。
さらなる利上げが必要となる可能性。労働市場はかなり改善。
インフレはターゲットと一致する見込み。」
などの議事が公表されました。
日銀総裁が「極めて低い緩和策を粘り強く継続する。
市場が混乱すれば果断に行動する。」ことを表明しました。
ユーログループ議長が
「ユーロ安が輸出にプラスになることを期待。
ギリシャは過ちのつけをEUが支払う用意がないことを理解すべき。
ギリシャが目標を達成できない場合は新たな措置を取る。」
などの主旨の発言をしました。
英消費者物価指数(1月)は市場予想より弱い−0.2%になりましたが
前年比では3.5%でインフレターゲットを上回りました。
英小売物価指数(1)月は市場予想とおりの0.0%になりました。
独ZEW景況感調査(2月)は市場予想より強い45.1、
欧ZEW景況感調査(2月)は市場予想より弱い40.2になりました。
ギリシャ首相が「ギリシャの問題は
近い将来に終わらせることができる。」
とのコミットをしました。
英BOE総裁が「基本的なインフレ圧力は下向き。
必要ならばさらに資産買い入れを行う。
中期的なCPI見通しが2%を上回ったら政策を引き締める可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
NY連銀製造業景気指数(2月)は
市場予想より強い24.91になりました。
米ネットTIC長期フロー(対米証券投資 12月)は、
市場予想より強い633億ドルになりました。
米カンザスシティ連銀総裁が
「米国の財政政策は持続不可能。
米国の財政不均衡は次の危機へのリスクになる。
FRBは早急に資産を縮小する必要がある。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+169.67ドルで取引を終えました。

<17日(水)>

日第三次産業活動指数(12月)は
市場予想より弱い−0.9%になりました。
NZの労働局が「失業率は更に上昇する可能性ある」
との見通しを発表しました。
英BOE議事録では「政策金利据え置きを全員一致で決定。
資産買い入れ枠の拡大の検討はあったが、
資産買い入れ枠の据え置きを全員一致で決定。
経済は回復しているが弱い。GDPの結果には失望。」
などの議事が公表されました。
英失業率(1月)は市場予想とおりの5.0%になりましたが、
失業保険申請件数推移は市場予想より弱い2.35万人になりました。
欧貿易収支(12月)は市場予想より弱い44億ユーロになりました。
カナダ卸売売上高(12月)は市場予想より弱い0.7%になりました。
米輸入物価指数(1月)は市場予想より強い1.4%、
米住宅着工件数(1月)は59.1万件、米建設許可件数は62.1万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米鉱工業生産(1月)は市場予想より強い0.9%になりました。
格付け会社のムーディーズが
ギリシャの銀行格付けを引き下げました。
コロンビア大学教授が
「イタリアはユーロ圏で2番目に債務が大きく、
ユーロ圏の経済の最大の脅威になる可能性。」
との発言をしました。
フィラデルフィア連銀総裁が
「FRBの資産縮小については早い方が良い。
米国の財政は維持が不可能。
米ドルにとって経済を強く保つことは重要。」
などの認識を示す発言をしました。
米月次財政収支(1月)は
市場予想より強い−426億ドルになりました。
FOMC議事録では
「資産売却計画を開始する必要があるとの
一部メンバーの指摘があった。
資金吸収は引き締めへの前段階で、利上げが整った時に
実施すべきとの一部メンバーの意見があった。
カンザスシティ連銀総裁からFF金利を
当面の低水準との表現に変更すべきとの意見があった。」
ことなど、ややタカ派の内容が公表されました。
また、2010年のGDP見通しが+3.5%に上方修正されました。
2010年の失業率見通しは9.7%と悪化見込みに修正されました。
NYダウは前日比+40.43ドルで取引を終えました。

<18日(木)>

IMFが近いうちに金を市場で売却することを発表しました。
日銀が政策金利を0.10%で据え置きました。
スイス貿易収支(1月)は24.2億スイスフランになりました。
カナダ消費者物価指数(1月)は
市場予想とおりの0.3%になりました。
カナダ国際証券取扱高(12月)は
市場予想より強い112.31億カナダドルになりました。
米生産者物価指数(1月)は市場予想より強い1.4%になりました。
米新規失業保険申請件数は
市場予想より弱い47.3万件になりました。
米フィラデルフィア連銀指数(2月)は
市場予想より強い17.6になりました。
米景気先行指標総合指数(1月)は
市場予想より弱い0.3%になりました。
米政府関係筋から「米上院銀行委員会では、
ボルカー・ルールを薄め、銀行の自己勘定取引の監視は強化するが
自己勘定取引の厳密な禁止に慎重である。」ことが示されました。
NYダウは前日比+83.66ドルで取引を終えました。

<19日(金)>

米FRBが公定歩合を0.25%引き上げることを急遽発表しました。
FRB理事が「公定歩合の引き上げは金融政策の変更を意味しない。」
との声明を出しました。
豪RBA総裁が、
「豪の2009年の実質GDPは2%。
2010年の実質GDPは3%を少し上回る水準。
失業率は6%以下でピークをつけた可能性。
政策金利は依然として中立水準以下。
さらに金融調整が必要になる可能性。
ギリシャ問題は世界的な混乱をもたらす可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
英テレグラフ紙が「英国の赤字のリスクはギリシャよりも悪い。」
との記事を意見報道をしました。
アトランタ連銀総裁が
「赤字問題がすぐにドル危機につながるとは認識せず。
景気刺激的政策は解除について考える時期。」
などの見解を示す発言をしました。
セントルイス連銀総裁が
「年内利上げの市場観測は行き過ぎ。
現在の金融政策は来年も継続する可能性のほうが高い。」
との認識を示す発言をしました。
日経平均は10123.58円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(1月)は市場予想より強い0.8%になりました。
欧経常収支(12月)は94億ユーロになりました。
英小売売上高(1月)は市場予想より弱い−1.2%になりました。
加小売売上高(12月)は0.4%、加景気先行指標指数(1月)は0.9%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米消費者物価指数(1月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
オバマ米大統領が
「米政府には住宅危機を阻止を支援する役割がある。」
との認識を示す発言をしました。
ギリシャ首相が
「EUから提案された緊縮財政策について検討。
EUからの政治的な支援を求めているが、
必要であれば経済的支援を求める。」と、
今までとは違うスタンスの発言をしました。
NY原油(WTI)は79ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+9.45ドルで取引を終えました。

<今週の主な予定>

<週はじめ22日(月)の主な予定>

午前9時半に豪新車販売台数(1月)、
午後5時にスイスマネーサプライ(M3 前年比)、
夜10時半に米シカゴ連銀全米活動指数(1月)、
深夜12時半に米ダラス連銀製造業活動(2月)、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

<23日(火)の主な予定>

朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録、
午後6時に独IFO景気動向(2月)、独IFO現況予想値(2月)、
夜11時にS&Pケースシラー住宅価格(12月)、
深夜12時に米消費者信頼感指数(2月)、
リッチモンド連銀製造業指数(2月)、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

<24日(水)の主な予定>

朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数(12月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(1月)、
日企業向サービス価格指数(1月)
午後4時に独第4四半期GDP改訂値、独GFK消費者信頼感調査(3月)、
午後7時に欧鉱工業新規受注(12月)、
深夜12時に米新築住宅販売件数(1月)、
深夜12時からバーナンキFRB議長の議会証言、(原稿は10日に公開済み)
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

<25日(木)の主な予定>

午前11時にNBNZ企業信頼感(2月)、
午後5時55分に独失業率(2月)、
午後6時半に英第4四半期総合事業投資速報、
午後7時に欧業況判断指数(2月)、欧消費者信頼感(2月)、
同午後7時に欧鉱工業信頼感(2月)、欧経済信頼感(2月)、
夜10時半に米耐久財受注(1月)、新規失業保険申請件数、
夜11時からバーナンキFRB議長の議会証言、(原稿は10日に公開済み)
深夜12時に米住宅価格指数(1月)
などの経済指標が発表されます。
(独)・(欧)・米の指標には注目です。

<26日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(1月)、NZ住宅建設許可(1月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(1月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(1月)、日小売業販売額(1月)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査(2月)、
午後2時に日住宅着工戸数(1月)、日建設工事受注(1月)、
午後6時半に英第4四半期GDP改訂値、英第4四半期個人消費改訂値
午後7時に欧消費者物価指数確報(1月)、
午後7時半にスイスKOF先行指数(2月)、
夜10時半に米第4四半期GDP改訂値、米第4四半期個人消費改訂値、
同夜10時半に米第4四半期コアPCE改訂値、
同夜10時半に加第4四半期経常収支、
夜11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(2月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(2月)、
深夜12時に米中古住宅販売件数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(日)・英・(欧)・米の指標には注目です。

また、発表時間が未定ですが(通常NY時間はじめ頃)、
独消費者物価指数速報(2月)も発表されます。

さて、先週のEU財務相会合ではギリシャへの新たな処置が
3月16日までに講じられるということで先送りになった感じですが、
基本スタンスは自助努力せよ、ということになったようです。

一方、英国もテレグラフ紙が
「英国の赤字のリスクはギリシャよりも悪い」
とオンラインで意見報道をしたとのことで、
英国の財政赤字もかなり厳しい状況のようです。

そして、コロンビア大学のノーベル経済学者のマンデル教授が
「イタリアはユーロ圏で2番目に債務が大きく、
ユーロ圏の経済の最大の脅威になる可能性がある」と
発言していることや、スペインなど南欧の株式市場が急落していて、
ユーロ圏には懸念の火種が絶えないようですが、

今まで頑なな態度も感じられたギリシャのパパンドレウ首相が、
先週末には「EUから提案された緊縮財政策について検討する。
政治的な支援をEUに求めているが、必要であれば経済的支援を
求める。」と発言して、支援の受け入れに前向きになったようで、
懸念材料の緩和になる可能性があり今後の市場反応が注目されます。

また、週末の19日の日本時間の朝の6時半に、
米FRBが公定歩合を0.25%引き上げることを急遽発表して
揺れる相場展開になりましたが、NYダウは週間で堅調に推移して、
為替相場では終盤には週末の巻き戻しの動きも
手伝ったと思われるものの、ドルストレート通貨ペアが
買い戻される動きもあって、いくぶんリスク回避の動意も
沈静化してきている可能性もありそうです。


さて今日は、「相場の世界の笑い話」のお話です。

必殺仕事人の中村主水(なかむらもんど)役の藤田まことさんが
先週、お亡くなりになられましたね。

江戸町奉行所の同心の中村主水は架空の人物ですが、
表家業や家庭ではさっぱり冴えないのに、(笑)
晴らせぬ恨みを晴らす闇の裏稼業では凄腕で、

「のさばる悪を何とする。
 天の裁きは待ってはおれぬ。
 この世の正義もあてにはならぬ。
 闇に裁いて仕置きする。南無阿弥陀仏…。」

てなナレーションとともに、
バッタバッタと悪人をたたき切る必殺仕事人は痛快でした。

ずいぶん歌がうまいと思ったら、
藤田まことさんは、故ディック・ミネさんを師匠と仰ぎ、
芸能界入りは歌手だったのだそうです。

その後、コメディアンに転身しますが、
「スチャラカ社員」や「てなもんや三度笠」で
当時のお茶の間のいちやく人気者になりました。

「俺がこんなに強いのも〜、
 当たり前田のクラッカー。」

なんていうギャグがヒットして
関西の喜劇王と呼ばれた時代もあったそうです。

その後、
キャバレーのドサ周りなどの不遇の時もあったようですが、
必殺仕事人のテレビ番組で再びブレークしました。

今は亡き藤田まことさんですが、
私もファンでしたのでとても残念です。

せめて、パチンコ屋さんで

「大当たりだぜぃ。」

の藤田さんの声でもききましょうか。(冗談)

ところで、

「当たり前田のクラッカー」のギャグほどではありませんが、
相場の世界にも愉快な笑い話がありますね。

あるとき、道を歩いていた名門ハーバード大学のMBAの
学生が路傍に落ちている10ドル札を見つけたそうです。

「あっ、10ドル札が落ちている!」

それを聞いた効率的市場仮説の信奉者の経済学の教授が

「君ぃ、いったい何年、経済学を勉強してきたんだね。
 こんなところにお金が落ちているわけがないじゃないか。
 効率的な路上では、誰かがすでに拾っているはずだ。」

経済学も一種のドグマのようなところがあり、
信仰心の厚い教授の言葉はこっけいで面白いですね。

そしてまた、こんなのもあります。

アナリスト氏が上司にこう質問されました。

「ナゼ、今は円安ドル高になっているのだ。」

この質問にアナリスト氏はこう答えましたとさ。

「それはドルを買う人がドルを売る人より多いからです。」(笑)

その後の顛末はわかりませんが、100%正解の答えながら、
上司は真っ赤な顔で怒鳴ったかもしれませんね。

「君ぃ、私をバカにしているのかね。
 需給でそうなるのは君に言われんでも百も承知だ。
 なぜドルを買う人が多いのかと聞いているんだ!」

アナリスト氏はウザイ質問を煙に巻きたかったのかもしれませんが、
「ナゼ」ではなく、「この先どうなる」と問えば
きっと、アナリスト氏も饒舌に語ったことでしょう。(苦笑)

もう一席…。

夜の公園で鍵を落として探している男を
パトロール中の警官が見つけて、
親切にも一緒に探してくれていました。

でも、なかなか鍵は見つかりません。

「どのあたりで鍵を落としたんですか。」

「ずぅーと、向こうだよ。」

「えっ? でもなんでこんなところで探しているんですか。」

「この公園は夜はここしか明かりがないからさ。」

「……!?」

問題点をまったく見当違いに解決しようとしている
「畑に蛤(ハマグリ)」をやらかしてしてしまうことは、

投資や投機の行動の問題解決にもにもありそうで、
簡単には笑えぬ笑い話ですが、でもなんか面白い感じもします。

問題自体の核心を得てこそ、その解決ができて、
「当たり前田のクラッカー!」といえるのかもしれませんね。(爆)

藤田まことさん安らかに。
楽しいギャグと面白いお芝居をありがとう。。。


<お知らせ>

FX「eラーニング講座」のサイトがオープンすることになりました。

私も基礎編の講座のほうの講師を
務めさせていただくことになりました。

トレードの基礎を少し深く掘り下げて
詳しく解説した内容になる予定です。


FX 不透明感のお話

バンクーバー冬季オリンピックがいよいよ開幕となりましたね。

<先週8日(月)から12日(金)の気になる出来事>

<8日(月)>

日国際経常収支(12月)は9008億円、
日国際貿易収支(12月)は6312億円と、
ともに市場予想よりも弱い結果になりました。
豪首相が「豪の失業率はピークに達した可能性。」
との認識を示す発言をしました。
英BBCニュースが元IMFのエコノミストの談話として
「英経済はギリシャやスペインと同様に危機に瀕していると警告。」
とのコメントを掲載しました。
スイス失業率(1月)は市場予想より強い4.1%になりました。
スイス実質小売売上高(12月)は前年比で+4.7%になりました。
中国全国社会保障基金理事長が
「中国は銀行の預金準備率を徐々に引き上げる。
今年の上半期には中国の利上げはない見込み。」
との見解を示す発言をしました。
セントルイス地区連銀総裁が
「FRBが3月末以降にMBS買取を拡大することは見込まない。
FRBは2010年下半期に一部の資産売却を開始する可能性。
米失業率はピークに達した可能性。
2010年上半期の米成長率は3%を超える見込み。」
などの認識を示す発言をしました。
ギリシャの財務相が「財政安定の計画を完全に履行する。」
とコミットしました。
NYダウは前週末比−103.84ドルで1万ドルを割り込み引けました。

<9日(火)>

「11日に臨時のEU首脳会議が開催される」ことが報道されました。
NZの首相が「NZの売上税を上げる可能性がある」
ことを示唆する発言をしました。
豪RBA総裁が「低金利を過度に続けることはバブルに繋がる。」
との認識を示す発言をしました。
スイスUBSの第4四半期決算では、
純損益で12.1億フランの黒字になりました。
日工作機械受注(1月)速報は前年比で192.0%になりました。
日経平均が4営業日続落になりました。
独貿易収支(12月)は市場予想より弱い135億ユーロ、
独経常収支(12月)は市場予想より強い206億ユーロ、
独消費者物価指数は市場予想とおりの−0.6%になりました。
中国がドイツを抜いて
世界一の輸出国になったことが報道されました。
英商品貿易収支(12月)は市場予想より弱い
−72.78億ポンドになりました。
格付け会社のムーディーズが「トヨタの格付けを引き下げる可能性」
があることを発表しました。
欧州委員が「ギリシャの赤字問題を理由に
投資家がユーロ安を予想することは間違い。」
との見解を示す発言をしました。
セントルイス連銀総裁が
「FOMCが11月に利上げを開始するとの市場予想は行き過ぎ。
利上げの前にMBSの段階的な売却プロセスが必要。」
との認識を示す発言をしました。
欧州委員が「ギリシャはユーロ圏の重要な問題。
ギリシャの問題は飛び火する重大なリスクがみられる。
欧州委員会はギリシャの計画について完全に支持。」
などの見解を示す発言をしました。
格付け会社のフィッチが
「IMFによる救済はEUのルールを破らない可能性。
ギリシャへのサポートに関して懸念。
ギリシャは償還への試練に直面する可能性。
また、英国のAAA格付けは危うい状況にある。
ポルトガルの財務調整は難しい。スペインの景気調整は厳しい。
ポルトガルがデフォルトする可能性は限りなくゼロに近い。」
などの見解を発表しました。
バーナンキFRB議長の公聴会出席が大雪で延期になりました。
ドイツ与党筋から「ギリシャ救済で原則合意。
多くの選択肢を検討中だが最終決定には至っていない。」
などのギリシャ救済情報が伝わりましたが、
独政府のスポークスマンが否定するなど情報が錯綜しました。
NYダウは前日比+150.25ドルで1万ドルを回復して引けました。

<10日(水)>

日機械受注(12月)が市場予想よりかなり強い20.1%になりました。
ドバイワールドが今月新たに220億ドルの債務凍結を
要請する見込みであることが報道されました。
ECBの専務理事が
「2010年の見通しは数ヶ月前と比較すると後退している。」
との認識を示しました。
英鉱工業生産(12月)は0.5%、英製造業生産高(12月)は0.9%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英BOE四半期インフレ報告では、
「GDP見通しを下方修正。2年後の英CPI上昇率は1.2%前後。
景気回復の強さは極めて不確実。」
などややネガティブな内容となりました。
英BOE総裁が「緩やかな景気回復を予測。
資産買取りを必要しないと結論付けるのは時期尚早。
ポンドの急激な下落はCPIへ波及。1月のCPIは3%を上回る可能性。
英国がAAA格付けを失う理由はない。」
などの認識を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「ギリシャ政府の再建計画は格付けを安定させる可能性。
もしもギリシャが財政を支えられなければ数段階格下げの可能性。
ギリシャのデフォルトリスクはとても低い。
スペインはAAAの格付けに値する。ポルトガルに格下げの可能性。」
との見解を発表しました。
米貿易収支(12月)は市場予想より弱い−402億ドルになりました。
バーナンキFRB議長の議会証言の原稿が公表され
「状況は長期間の低金利維持を正当化。
FRBは準備預金吸収手段を試し利上げはその後。
証券の売却は緩やかなペースになる見込み。
FRBの政策見通しは1月のFOMC点とほぼ同じ。
FRBのバランスシートは長期的に縮小へ。」
などの認識が示されました。
ギリシャ首相が「決して支援を求めるつもりはない。」
との発言をしました。
フィッシャー・ダラス連銀総裁が
「FOMCでのカンザスシティ連銀総裁の反対票に共感する。」
と米低金利長期化に反対の意向を示す発言をしました。
NYダウは前日比−20.26ドルで取引を終えました。

<11日(木)>

日本の市場は建国記念の日で休場となりました。
豪雇用者数変化(1月)は5.27万人、豪失業率(1月)は5.3%と、
ともに市場予想よりもかなり強い結果になりました。
中国の生産者物価指数(1月)は前年比で市場予想より強い4.3%、
中国の消費者物価指数(1月)は前年比で市場予想より弱い1.5%、
という結果になりました。
独卸売物価指数(1月)は1.3%になりました。
スイス消費者物価指数(1月)は
市場予想よりは強い−0.1%になりました。
欧ECB月報では「金利は適切。インフレは抑制されている。
各国政府は予算を強化する必要。」などが報告されました。
欧州連合(EU)筋から
「ギリシャ支援でIMFに資金支援を要請しない。
ユーロ加盟国は断固かつ協調した行動を取る。
詳細は16日(火)までに最終決定する。」
ことなどが合意となったことが報じられました。
中国人民銀行が「適度に緩和的な金融政策を維持。
危機対応モードから金融政策措置への転換を目指す。」
ことなどの指針が示されました。
ファンロンパイEU大統領が
「ユーロ圏首脳はギリシャ支援で合意。
ギリシャ政府の措置を全面的に支持。
ギリシャに2010年の対GDP比財政赤字4%へ削減を要請。
ユーロ圏の安定を確実にするため協調する。」
ことなどを発表しました。
独与党筋から「ギリシャ支援で独復興金融公庫による
ギリシャ国債買い入れを検討している。」ことが示されました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い44.0万件になりました。
独外相が「ユーロ圏の安定を維持することは重要だが、
ギリシャ支援のために白紙小切手を出すことはありえない。」
との見解を示す発言をしました。
独首相が「ギリシャは追加措置に頼らなくてはならない可能性。
ギリシャは資金面での支援を望まないと表明した。」
との認識を示す発言をしました。
仏大統領が「ギリシャへの支援について原則合意。
フランスとドイツはギリシャ救済について合意した。」
とのコメントを発しました。
ユーログループ議長が
「ユーロ圏のすべての国はギリシャを支援する準備がある。
ギリシャへの支援については(具体的に)決定していない。」
との認識を示しました。
NYダウは前日比+105.81ドルで取引を終えました。

<12日(金)>

NZ小売売上高(12月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
日消費者態度指数(1月)は39.4になりました。
日経平均は前日比+128.20円で引けて10092.19円になりました。
英紙が「11日のEU首脳会議で独首相がギリシャ救済および
具体策を示すことに反対した。」と報道しました。
独第4四半期GDP速報は市場予想より弱い0.0%になりました。
仏第4四半期GDP速報は市場予想より強い0.6%になりました。
ECBの専務理事が
「ユーロ圏債はギリシャの構造的な問題を解決しない可能性。
ギリシャの破綻はシナリオにはない。ギリシャは誤ちを正す必要。
ECBは緩和的な金融政策から段階的に脱却。」
などの認識を示す発言をしました。
英首相が「第4四半期GDPは+0.1%の上方修正になる証拠がある。
早すぎる財政刺激の解除は英国にとって脅威。」
などの見解を示す発言をしました。
中国人民銀行が春節明けと見られていた
「預金準備率0.5%引き上げ」を急遽発表しました。
NY原油先物が軟調になりました。
欧第4四半期GDP速報は市場予想より弱い0.1%になりました。
ギリシャ首相が
「EUで協調欠如と意見不一致があった。EUの信頼性は危機的状況。
ギリシャは何も与えられるものはない。懸命に取り組む。」
などの認識を表明しました。
米小売売上高(1月)は市場予想より強い0.5%になりました。
ドバイのCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が
一時600bpsに上昇しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(2月)は
市場予想より弱い73.7になりました。
米企業在庫は市場予想より弱い−0.2%になりました。
独財務相が
「ギリシャ問題で破綻しないよう欧州の安定を保証する必要。
ユーロ圏はIMFに責任を委任したくはないと考えている。」
などの認識を示す発言をしました。
MY原油(WTI)は74ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−45.05ドルで取引を終えました。

<今週の主な予定>

<週はじめ15日(月)の主な予定>

朝8時50分に日第4四半期GDP速報(実質・名目)、
日第4四半期GDPデフレータ、
午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格速報(2月)、
午後1時半に日鉱工業生産(12月)、日稼動指数(12月)、
午後5時15分にスイス生産者輸入価格(1月)、
などの経済指標が発表されます。
日第4四半期GDP速報には注目です。
この日は米市場がプレジデンツ・デーでお休みです。
また、深夜1時から明日16日にかけて
ユーロ圏の財務相会合が開催されます。

<16日(火)の主な予定>

朝6時45分にNZ第4四半期生産者物価(投入高)、
午前9時半に豪RBA議事録(2ヵ月分)、豪NAB企業景況感調査(1月)、
午後6時半に英消費者物価指数(1月)、英小売物価指数(1月)、
午後7時に独ZEW景況感調査(2月)、
同午後7時に欧ZEW景況感調査(2月)、
夜10時半に米NY連銀製造業景気指数(2月)、
同夜10時半に加製造業出荷(12月)、
夜11時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資 12月)、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数(2月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<17日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac先行指数(12月)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(12月)、
午後3時に日工作機械受注(1月)、
午後6時半に英BOE議事録、英失業率(1月)、
英失業保険申請件数(1月)、
午後7時に欧貿易収支(12月)、欧建設支出(12月)、
夜10時半に米住宅着工件数(1月)、米建設許可件数(1月)、
同夜10時半に米輸入物価指数(1月)、
同夜10時半に加卸売売上高(12月)、
夜11時15分に米鉱工業生産(1月)、米設備稼働率(1月)、
深夜4時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<18日(木)の主な予定>

正午過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時に日景気先行CI指数(12月)、日景気一致CI指数(12月)、
午後4時15分にスイス貿易収支(1月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
夜9時に加消費者物価指数(1月)、
夜10時半に米生産者物価指数(1月)、新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加国際証券取扱高(12月)、
深夜12時に米景気先行指標総合指数(1月)、
フィラデルフィア連銀指数(2月)
などの経済指標が発表されます。
(加)・米の指標には注目です。

<19日(金)の主な予定>

午後1時半に日全産業活動指数(12月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後4時に独生産者物価指数(1月)、
午後5時28分に独製造業PMI速報(2月)、
独サービス業PMI速報(2月)、
同午後5時58分に欧製造業PMI速報(2月)、
欧サービス業PMI速報(2月)、
午後6時に欧経常収支(12月)、
午後6時半に英小売売上高(1月)、
夜10時半に米消費者物価指数(1月)、
同夜10時半に加小売売上高(12月)、加景気先行指標指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・英・米・加の指標には注目です。

さて、先週はギリシャ問題にかかわるブリュッセルで行われた
EU首脳会合を巡る憶測や期待に加えて噂が飛び交い情報が錯綜して、
軟調傾向のユーロを中心に揺れる相場展開になりました。

情報が錯綜したEU首脳会合ですが、ファンロンパイEU大統領が
「ユーロ圏首脳はギリシャ支援で合意。ギリシャ政府の措置を全面
的に支持。ギリシャに2010年の対GDP比財政赤字4%へ削減を要請。
ユーロ圏の安定を確実にするため協調する。」などの声明が
出されたものの、先週までの段階では総論合意にとどまりました。

独与党筋から「ギリシャ支援で独復興金融公庫による
ギリシャ国債買い入れを検討している。」ことが示されましたが、
あくまでも検討段階であることに加え、
独外相が「ユーロ圏の安定を維持することは重要だが、
ギリシャ支援のために白紙小切手を出すことはありえない。」
と発言するなど、不透明感が強く、
具体策が何も決まっていないことで、ポルトガルやスペインなどの
他の赤字国への危機の波及懸念が払拭されず、
市場は苛立つようにリスク回避の動意優勢の相場展開となりました。

15日(日本時間深夜1時)から16日にかけてユーロ圏の財務相会合が
開催される予定で、ここで具体策が出される可能性もありますが、
ユーロ圏に救済条項がないことや、当のギリシャ首相が
「決して支援を求めるつもりはない。」との意思を表明するなど
頑(かたく)なで、独財務相が「ギリシャ問題で破綻しないよう
欧州の安定を保証する必要があるが、ユーロ圏はIMFに責任を
委任したくはないと考えている。」と発言するなど
IMFのお世話になりたくないとの思惑もあるようで、

さらに、ギリシャ国内では10日にアテネで財政緊縮策に反対する
45万人規模のストライキが行われるなど、
オリンポスの神々も手を焼く状況が続いているようです。

そして、先週末には、市場観測では旧正月明けと見られていた
中国の預金準備率の0.5%引き上げが中国人民銀行によって
急遽発表されて、預金準備率の引き上げ自体は予想されて
ある程度織り込みつつはあったものの、
突然の早期発表に主要通貨ペアが一時下落する場面もありました。

さて、今週のアナリスト予想ですが、
中国の預金準備率の引き上げや、ギリシャ問題の混迷などから、
今週も円とドルがリスク回避で買われやすいと見る向きが
優勢なものの、一方、ある程度の材料は織り込まれつつあり、
15日から16日にかけてユーロ圏の財務相会合で
何らかのギリシャ問題への具体策が出てくる可能性も排除できず、
次第によっては反発すると見る向きもあるようで、意見は割れて
いますが、上下に揺れる相場展開になる可能性もありそうです。

経済指標では、15日の日第4四半期GDP速報、
16日のRBA議事録と英消費者物価指数や独ZEW景況感調査、
17日の英BOE議事録と英失業率に米鉱工業生産と米FOMC議事録、
週末19日の英と加の小売売上高などが特に注目されます。
 

さて今日は、不透明感のお話です。

いつの頃でしたか、テレビのCMだったと思いますが、
「亭主元気で留守がいい」というのがありましたね。(苦笑)

まぁ、汗水たらして働く世の殿方もたいへんですが、
要約すると「給料をもらってくれば良い。」とも思われるものの、

「元気で」という言葉には奥方の愛情の片鱗も感じられます。(爆)

ところで、最近の銀座はリーマンの破綻後、
いわゆる社用族が激減したそうですが、

経済がまだ良かったころは、

「俺だって好きで飲んでいるんじゃないよ〜。
 大事なお客様をこうして接待しているからこそ、
 大きな仕事が受注できるんだぜ。
 ほんとうに俺の苦労を何もわかっちゃいないな…。
 銀座での残業手当が欲しいくらいだよ。」

なんて、もっともらしい詭弁を弄して、(苦笑)
会社のお金で夜な夜な銀座を楽しく闊歩していた
「さーさん、すーさん」の夜の帝王族もいたものです。

また、確かにこのような接待で寝技的に
大きな仕事の受注がほんとうに取れた時代もあったようです。

そして、週に何度も午前様の亭主の場合は、
その奥方も心得たもので、

「今日は俺の夕飯のしたくはいらないよ。
 また、大切なお客の接待なんだ。男は辛いよ〜。」

などという律儀な電話なしで明け方に家に帰っても、
いつものことと、奥方も特に心配などしなかったものでした。

これはきっと、

いつも飲んで帰ってくるという習慣が定着していることと、

「うちの亭主はそんなにモテたりはしない。」
という大いなる確信と、(大笑)

妻の座の安心感と、毎月ちゃんと持ってくる給料とが
なせる業(わざ)であったと思われますが、

熱々の恋人時代であれば、こうはいきません。

「携帯に電話しても圏外になっていて出ない!」
「メールしたのに1時間たっても返信がない。」
「いつも帰っている時間に部屋にいない。」

なんてことがあれば、もうたいへんです。(笑)

事件が勃発したように不安が脳裏を駆け巡ります。

「何かあったのかしら…。」
「誰かと浮気しているのかもしれない…。」
「私に言えない何か秘密の隠し事があるのかも…。」

などなど、考えることは悪いことばかり――。

「ねぇ、どうしてたの? もう〜、心配してたんだから…。」

「ごめんごめん。営団地下鉄で事故があってさ。
 足止め食らっちゃってたんだ。いやぁ、まいったよ。」

「なんだぁ、そうだったの。たいへんだったわね。
 安心したら、急に涙が出てきちゃった…。」

なーんちゃって、
ばかばかしい犬も食わぬ恋人達のお話ですが、(苦笑)

似たようなことが相場世界でもありますね。

物事に不透明感があると、
常に悪いほうへ悪いほうへ考えてしまうわけです。

悪い予想がそのまま現実になることもありますが、
疑心暗鬼がリスク回避の動意となって、
相場を下落させることは珍しいことでもないようです。

まぁ、市場参加者の場合は恋人たちというよりも
経済情報につきまとうストーカーのようでもありますが、(笑)

不透明感に心配を募らせる様は
ちょっとだけ恋人達にも似ていそうです。

「あ〜ぁ、ギリシャ問題は心配だ心配だ。
 もっと悪い状況が続けばショートで儲け続けられるのに…。」

「こらぁ欧州の人たちが苦しんでいるのに、
 そんなこと言っていると、罰が当たって
 ユーロドルが急反発しちゃうかも。」

「こりゃまた失礼しました。 冗談です。m(_ _)m 」



FX 勝ちトレードと負けトレードのお話

ボクシングのWBAフライ級タイトルマッチで
亀田大毅選手が世界王座を獲得しましたね。

<先週1日(月)から5日(金)の気になる出来事>

<1日(月)>

豪第4四半期住宅価格指数は市場予想より強い5.2%になりました。
中国上海市場で銅価格が下落しました。
資源国通貨が軟調になりました。
中国国務院発展研究センターの要人が
「消費者物価指数が2.25%を越えれば利上げの可能性」
があることをコメントしました。
中国上海株式市場が前週末比−47.932ポイントで引けました。
中国銀行監督当局が
「融資が株式や不動産市場への不正流入の調査を指示した」
ことを発表しました。
英消費者信用残高(12月)は
市場予想より強い1億ポンドになりました。
IMFが「世界的に景気刺激策の撤退は時期尚早」
との見解を発表しました。
米個人所得(12月)は市場予想より強い0.4%、
米個人支出(12月)は市場予想より弱い0.2%、
米PCEデフレータ(12月 前年比)は
市場予想より弱い2.1%になりました。
米ISM製造業景況指数(1月)は市場予想より強い58.4になりました。
米ISMの製造業調査委員長が
「受注の回復度合いは過去類を見ないほどで、
V字回復の可能性もある。」との見解を示しました。
格付け会社のS&Pが「米銀行セクター見通しは引き続きネガティブ」
であることを発表しました。
NYダウは前週末比+118.20ドルで取引を終えました。

<2日(火)>

ボルカー米経済再生諮問会議議長証言の原稿が公表され、
「商業銀行による自己勘定取引の制限はリスクを減らす。
自己勘定取引や投機的取引は政府や基金で保証されるべきでない。」
などの骨子が示されました。
豪RBA政策金利が3.75%に据え置かれ、
市場予想が利上げであったことで豪ドルが急落しました。
豪RBA声明では「経済が改善すれば利上げへ。
失業率は底を打った可能性。」などが示され、
条件付ながら将来の利上げ示唆がありました。
ポルトガル中銀総裁が
「短期経済見通しについては悲観的。財政赤字削減は急務。
長期でのポルトガルの国家財政は持続可能。」
などの認識を示しました。
米中古住宅販売保留(12月)は市場予想とおり1.0%になりました。
ガイトナー米財務長官が
「今年の財政赤字は対GDP比10.6%で(このままでは)持続不能。
米財政赤字は2015年までに対GDP比3%まで低下させる必要。」
などの認識を示す発言をしました。
オバマ米大統領が「中小企業融資促進へ300億ドルの施策。
2010年の最大の関心は雇用の創出。」などの認識を示しました。
NYダウは前日比+111.32ドルで取引を終えました。

<3日(水)>

豪貿易収支(12月)は9ヶ月連続のマイナスながら、
市場予想よりは強い−22.52億豪ドルになりました。
中国上海株式市場が4営業日ぶりに反発して
前日比+69.12ポイントで引けました。
欧小売売上高(12月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
欧州委員会が「ギリシャの財政健全化計画を支持。
ギリシャ財政赤字のGDP比3%以下に引き下げ期限を2012年末。
公務員の賃金削減など追加的な財政措置を準備する必要。
ギリシャは2010年3月中旬に最初の報告書を提出を要す。」
などを発表しました。
米ADP雇用統計(1月)は24ヶ月連続のマイナスながら、
市場予想より強い−2.2万人になりました。
米ISM非製造業景況指数は市場予想より弱い50.5になりました。
スペインが格下げされるとの噂が飛び交いました。
格付け会社のムーディーズがスペインの格付けAAAの
見直しはしていないことを表明しました。
バーナンキFRB議長が第2期目の就任挨拶で
「あまりにも多くの人が職を失ったまま。」
との労働市場への懸念を表明しました。
NYダウは前日比−26.30ドルで取引を終えました。

<4日(木)>

NZの第4四半期失業率は
市場予想よりかなり弱い7.3%になりました。
豪小売売上高(12月)は市場予想より弱い−0.7%、
豪住宅建設許可(12月)は市場予想より強い2.2%になりました。
IMFの専務理事が「ギリシャの状況は非常に深刻だが、
破綻のリスクにさらされているとは思っていない。
必要な措置を講じると確信している。
IMFは要請があればギリシャを支援する。」
などの認識を表明しました。
スペイン経済相が「スペインの状況はギリシャとは異なったもの。」
との見解を示す発言をしました。
ポルトガルの首相が辞任するとの噂が飛び交いましたが
ポルトガル政府の広報担当官が否定しました。
独製造業受注(12月)は市場予想より弱い−2.3%になりました。
英BOE政策金利は市場予想とおり0.5%に据え置きになりました。
また、資産買い入れ規模が2000億ポンドに据え置きになり、
1月末で買取プログラムが休止となることが発表されました。
欧ECB政策金利も市場予想とおり1.00%で据え置きになりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い48.0万件になりました。
米第4四半期非農業部門労働生産性速報は
市場予想より弱い6.2%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「政策金利は引き続き適切。今後5年のインフレ予測は1.9%。
ECBはギリシャの財政計画を承認する。強いドルは世界の利益。
3月初めに出口戦略の段階的な解除について決定の予定。」
などの見解が表明されました。
カナダIvey購買部協会指数(1月)は
市場予想より弱い50.8になりました。
米製造業受注指数(12月)は市場予想より強い1.0%になりました。
NY司法当局がバンク・オブ・アメリカの前CEOを起訴しました。
NYダウが急落しました。
複合的要因が重なり主要通貨ペアも急落していきました。
ユーログループ議長が「スペインとポルトガルの状況は
ユーロ圏(全般の)見通しにとってリスクではない。」
との見解を示す発言をしました。
米ホワイトハウスが
「5日の雇用データでは修正が発表される可能性。」
があることを報じました。
ガイトナー米財務長官が
「金融システムの一部は引き続き試練に直面。
中国は人民元の柔軟性向上で行動する可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
カンザスシティ連銀総裁が
「金融機関の賞与システム変革は重要。
経済見通しは総じてポジティブ。失業者はゆっくりと減少。
ゼロ金利を永遠に続ける事はできない。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは一時10,000ドルを割り込む場面があり、
前日比−268.37ドルで取引を終えました。

<5日(金)>

中国政府系シンクタンクが
「中国の第一四半期GDP伸び率は11.5%、
消費者物価指数は2.5%」などの見通しを発表しました。
豪RBA四半期金融政策報告では
「豪の2010年GDP伸び率予想を3.25%に据え置き、
11年GDP予想は3.5%に上方修正。
2010年のCPI上昇率予想を2.5%、11年CPI予想2.75%に上方修正。
失業率は約5.7%がピークになる可能性。」
などが発表されました。
日経平均は前日比−298.89円で取引を終えました。
香港ハンセン指数が20000ポイントの大台を割り込みました。
ユーロドルやポンドドルの軟調が続きました。
ギリシャ首相が「今年に財政赤字を4%削減する計画」
であることを発表しました。
英生産者仕入価格(1月)は2.0%、英生産者出荷価格(1月)は0.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
独鉱工業生産(12月)は市場予想より弱い−2.6%になりました。
カナダ雇用ネット変化率(1月)は4.30万人、失業率(1月)は8.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米非農業部門雇用者数変化(1月)は市場予想より弱い−2.0万人、
米失業率(1月)は市場予想より強い9.7%という結果になりました。
また、過去5ヵ月間の雇用者数変化の修正値が発表されて、
延べ24.5万人の下方修正がされました。
IMFがオランダの2010年GDP予想を1.3%へ上方修正しました。
NY原油が急落しました。
NYダウが一時前日比で100ドル以上下落しましたが
終盤にかけて戻して10000ドル台の大台を維持しました。
終盤にかけてドルストレートがやや戻りを見せました。
米消費者信用残高(12月)は
市場予想よりは強い−17億ドルになりました。
NY原油(WTI)は71ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+10.05ドルで取引を終えました。

<今週の主な予定>

<週はじめ8日(月)の主な予定>

朝8時50分に日国際経常収支(12月)、日国際貿易収支(12月)、
午後1時半に日企業倒産件数(1月 前年比)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(1月 現状判断DI・先行判断DI)、
午後3時45分にスイス失業率(1月)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(12月)、
夜10時15分に加住宅着工件数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
スイス・加の指標には一応注目です。

<9日(火)の主な予定>

午前9時01分に英RICS住宅価格(1月)、
午後3時に日工作機械受注速報(1月)、
午後4時に独貿易収支(12月)、独経常収支(12月)、
独消費者物価指数(1月)
午後6時半に英商品貿易収支(12月)、
深夜12時に米卸売在庫(12月)、
などの経済指標が発表されます。
独・英の指標には一応注目です。

<10日(水)の主な予定>

朝8時50分に日機械受注(12月)、日国内企業物価指数速報(1月)、
午後6時半に英鉱工業生産(12月)、英製造業生産高(12月)、
午後7時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜10時半に米貿易収支(12月)、
同夜10時半に加国際商品貿易(12月)、
深夜4時に米月次財政収支(1月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米・(加)の指標には注目です。
また、NY時間にバーナンキFRB議長の米上院金融委員会での
「流動性」についての議会証言が予定されています。

<11日(木)の主な予定>

東京市場は休場です。
午前9時に豪消費者インフレ期待(2月)、
午前9時半に豪失業率(1月)、豪雇用者数変化(1月)、
豪労働参加率(1月)、
午後5時15分にスイス消費者物価指数(1月)、
午後6時に欧ECB月例報告(2月)、
夜10時半に米小売売上高(1月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加新築住宅価格指数(12月)、
深夜12時に米企業在庫(12月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<12日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高(12月)、
午後2時に日消費者態度指数(1月)、
午後4時に独第4四半期GDP速報、
午後7時に欧第4四半期GDP速報、欧鉱工業生産(12月)、
夜10時半に加新車販売台数(12月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(2月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・欧・米の指標には注目です。

さて、先週はポルトガル(P)・イタリア(I)、ギリシア(G)、
スペイン(S)のPIGS各国の経済のインフルエンザ懸念や、
バンク・オブ・アメリカのルイス前CEOが
「メリル・リンチの損失を当時既に知っていて
200億ドルの救済を得るために虚偽の報告をした」として
NY州に起訴されるなどで、欧州通貨を中心に
ドルストレート通貨ペアが大きく下落して、
リスク回避の動意にドル円も下落する相場展開となりました。

また、報道によりますと、ロシアの2009年GDPも
資源輸出の落込みなどで1998年の通貨危機以来11年ぶりの
マイナスとなっただけではなく、その下落幅が1998年をしのぐ
7.9%のマイナスになったことが発表され、
今年はプラス成長の見通しとされていますが、
世界的金融危機の禍根の凄まじさを物語っているようです。

「ギリシャ財政問題」「米新金融規制案」「中国の金融引き締め」
などのここのところの3つの市場テーマでは、
欧州委員会によるギリシャの財政健全化計画の支持や、
2月2日の米上院公聴会での米経済再生諮問会議の
ボルカー議長による「金融規制では各国との協調も必要」との発言、
そして、オバマ大統領による人民元切り上げ問題を意識した
「通貨レートは課題」との発言に、5日の中国各紙が
「米国の圧力に屈するべからず。」との論調の展開、などがあり、
リスク懸念も根強いものの、リスク回避一色の状況からは
いくぶん後退の様子も見え隠れしつつあるようです。

世界の金融危機は金融機関の破綻リスクの第1フェーズから、
大手証券会社の破綻が現実となり、
各国の政策対応期ともいえる第2フェーズを経て、
現在、金融機関の破綻回避の措置などでの
歳出と景気減速による税収不足があいまって
各国政府の財政懸念リスクの第3フェーズに入っていますが、
「支援策を止めるにやめられない事情」と
「持続不可能な財政赤字」との背反する板ばさみの問題に
各国の苦悩はまだまだ続きそうです。

また、カナダの厳寒の地イカルイトで開催された
G7財務相・中央銀行総裁会議では、
同声明の採択が見送られたものの、「景気刺激策の継続で一致」
「財政健全化に取り組んでいく必要性」
「具体策は各国に委ねるも金融規制強化の支持共有」
「金融機関の危機対応コスト負担」「為替に関する前声明の堅持」
「G7からG20へ、G7の非公式会合への移行」などが
合意になったほか、ギリシャ問題に関してトリシェECB総裁から
「ギリシャの施策をECBも承認。目標達成に必要な決断を行うと
確信。」との説明がありましたが、
同問題への具体的なEUとしての支援策は示されませんでした。

さて、今週のアナリスト予想では、
「米雇用統計で足元の雇用を状況を示す非農業部門雇用者数変化が
市場予想を下回ったことに加えて、5ヶ月間の雇用者数変化で
延べ20万人以上も下方修正がされたことや、
中国の金融引き締め懸念もありリスク回避の円買いとなりやすい。」
との見方がある一方、
「リスク回避の織り込みはある程度進んだので、
いったん利益確定の円売りの可能性がある。」と見る向きも
あるようです。

また、ドルストレート通貨ペアでは
「欧州の財政悪化懸念はギリシャからポルトガルや
スペインに波及してきていて欧州通貨を中心に軟調が続く。」
と見る向きがある一方、
「米の足元の雇用は強いものではなく
米国の早期利上げ観測が後退してドルが弱含む可能性がある
とともに、IMFが必要であればギリシャを支援する姿勢を示した
こともあって、リスク懸念は根強いものの一時後退して、
ドルストレート通貨ペアは反発する。」と見る向きもあって
意見は割れているようです。

経済指標では、10日(水)英BOE四半期インフレ報告、
11日(木)の豪雇用統計と米小売売上高(1月)、
週末12日(金)のNZ小売売上高(12月)と独第4四半期GDP速報と
米ミシガン消費者信頼感指数速報(2月)などが特に注目されます。


さて今日は、勝ちトレードと負けトレードのお話です。

トレードを始めたばかりなのにプラス収支を続ける
天才的なトレーダーもごくまれにいるようですが、

私を含めて多くのトレーダーは、
負け組みからのスタートとなることが多いようです。

私もごたぶんに漏れず、大豆の先物以来、
10年以上も相場の年間収支で負け続けた経験がありますが、

「チクショー。また負けちまったぜ。
 ほんとうにトレードで勝ち組になれるなんてことが
 ありえるのだろうか…?」

このような思いは多くのトレーダーが
一度や二度は経験するものです。(苦笑)

私も初心の頃、

「こんなに負け続けているのなら、
 俺と逆のポジションを持ったなら勝ち組になれるはずだ…。」

などという素晴らしいアイデアが湧いて、(笑)
思ったほうと逆のポジションを持っても、
やっぱり負け続けて何がなんだか解らなくなった時期がありました。

エントリーは確かに重要なトレードの要素の1つですが、
それがトレードの全てなどではもちろんなく、

「含み益になってもトレードタームに対して薄利決済で」

「含み損になってもいつまでも損切りができなく」

「負けが込むと、一気に取り戻そうと、
 建て玉をどんどん大きくしてしまい」

「勝っても負けても、ついつい過剰にトレードしてしまう
 超がつくほどトレードに勤勉なポジシポジ病を患っている」

という悪癖のオンパレードでは、
いつまでたっても勝ち組になれるはずがありません。

オマケに、(笑)

本来、難平はポジションのチューニングの高度な手法ですが、
トレンドが既に逆に進んでいるのに、時と場合をわきまえず、
難平することが常套手段になってしまっていたのですから、
ときに「一発ドン」の負けまで食らって、
長いこと負けトレーダーから抜け出ることができませんでした。

トレードでの勝ち負けには、エントリーなどの手法以前の
とても大切な「資質の違い」のようなものがあるのですね。

勝ち組トレーダーは、含み損に対してはリスクを選好したがらず、
含み益に対してはリスクを選好したがる傾向があり、

負け組トレーダーは、含み損に対してはリスクを選好したがり、
含み益に対してはリスクを選好したがらないという、

真逆の性向があるとされていて、

トレードの先進国でもある米国では、

"Take Our Profits Slowly, Cut Off Losses At once"
(利益はゆっくり得て、損失はただちに断ち切れ。)

と、頭文字を取って「TOPS COLA」を
トレードの基本中の基本として教えています。

また、勝ち組のトレーダーは、
勝つことよりも負けないことを心がける傾向があり、
判らないところではジッと待って無闇にトレードに手を出さない、
という特性にも似た傾向があるのに対して、

負け組のトレーダーは、無謀なまでに勇猛果敢で、
勝とうとすることばかり考える傾向があり、
待つことができず、チャンスに遅れまいと焦り急ぎ、
数多くトレードしたがる傾向があるとされています。

そして、勝ち組のトレーダーは、
リスクをコントロールする資金管理を重要視する傾向があり、
ポジションを小さめに取ろうとするのに対して、

負け組のトレーダーは、
勝つための手段や方法を過度に重要視する傾向があり、
勝ったときの利益を大きくしようと
資金に対して大きくポジションを取りたがる傾向があるようです。

また、勝ち組のトレーダーは、負けても勝っても
淡々としている傾向があるのに対して、

負け組のトレーダーは、負ければ怒りやすく、
勝てばとても気分が良くなり高揚しやすい傾向があるという、
マインド(感情)面の違いがあるとされています。

そして、本来は天底を狙うことは高度なテクニックですが、
負け組のトレーダーは、自身の技量を顧みず、
一段の階段も満足に登れないのにこの高度な天底狙いを
好む傾向があるとも言われています。

ある意味、とても人間らしく自然で
感情豊かな愛すべき負けトレーダーの資質ですが、(笑)
勝てるトレーダーの感情とはほとんど正反対となるようです。

また、トレード・ソフトなどで機械的トレードをしていても、
勝てばどんどん無謀に玉数を増やし、
何連敗かすれば新たな聖杯のソフトを捜し求める
システム・トレーダーも少なくないようで、
「自身の感情」の影響を断ち切れない場合さえあります。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラの共著の
「デイトレード」という本の中にこう記されています。

「トレーディングという名のゲームでは
 心理的な要因が8割以上を占めるためである。」(105ページ)

そして、さらに驚くことに

「トレーディングで成功するためには
 人間性を捨てなければならない。」(86ページ)

とも記されています。

少し極端な書き方のように思われなくもありませんが、
それほど「負けに至らしめる自身の感情を厳しく自分自身で
規律していかないと勝ち組のトレーダーにはなかなかなれない」
ということなのかもしれませんね。

昨年9月のNHKスペシャルの
「金融危機1年 世界はどう変わったか」だったと思いますが、
その中に登場したリーマン破綻後に創業した小さなヘッジファンドの
トレーディングルームのホワイトボードにも、
走り書きのようにこう記されていました。

「(基本)ルールに忠実に!」

うーん。

トレーダーは皆それぞれのレベルで悩み、
そして自分自身と戦っているものなのですね。


FX トレードと時間経過のお話

早くも今年も2月になりましたね。
12日からのバンクーバーでの冬季五輪が楽しみです。

<先週25日(月)から29日(金)の気になる出来事>

<25日(月)>

豪第4四半期生産者物価指数は2四半期ぶりのマイナスとなる
市場予想より弱い−0.4%になりました。
中国上海株式市場などアジアの株式市場が軟調になりました。
ギリシャ財務省が「ユーロからの離脱は絶対にない。
ギリシャは海外からの支援は期待せずに自力で克服する。」
との声明を出しました。
ユーロの軟調が続きました。
資産運用大手のPIMCOが「FRBは雇用改善まで利上げせず、
2010年は利上げはしない可能性。」との見解を発表しました。
英首相が「失業対策を促進する。
今年は回復にリスクとなることは行うべきではない。
英経済はリセッションから脱しつつある。
財政赤字を2014年までに半減することを目指す。」
などをコミットしました。
中国人民銀行副総裁が「2010年は適度に緩和的な金融政策を維持」
することを重ねて表明しました。
米中古住宅販売保留(契約ベース中古住宅販売)は
前月の減税策駆け込み需要の反動で
統計開始以来で最大の下げ幅となる前月比−16.7%になりました。
NYダウは前週末比+23.88ドルで取引を終えました。

<26日(火)>

米アップルの第4四半期決算では、
売上高が157億ドル、1株あたり利益が3.67ドルになりました。
英首相が「英国では米のような金融規制案の採用は必要ない。」
との見解を示す発言をしました。
オバマ米大統領が「多くの批判があるが、
ガイトナー米財務長官とサマーズ国家経済会議委員長は
職務を続けると考えている。」との認識を示しました。
「中国の銀行の一部が預金準備率の引き上げの指示を受けた。」
との報道がありました。
中国上海の株式市場が軟調になりました。
ドル円やクロス円が軟調になりました。
日銀が政策金利を市場予想とおり0.10%に据え置きました。
格付け会社のS&Pが日本のソブリン格付け見通しを
引き下げネガティブとしました。
円が一時売られました。
シュタルクECB専務理事が「金利引下げの可能性を排除しない。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「日本の財政赤字は短期的な懸念はないが
中期的な財政戦略を立てる必要がある。」
との見解を発表しました。
格付け会社のS&Pが
「今後の2年間で日本国債の格付けが変更される可能性。」
があることを発表しました。
独IFO景気動向(1月)は市場予想より強い95.8になりました。
英第4四半期GDP速報はプラスにはなったものの、
市場予想より弱い0.1%になりました。
米消費者信頼感指数(1月)は市場予想より強い55.9になりました。
NYダウは前日比−2.57ドルになりました。

<27日(水)>

豪第4四半期消費者物価指数は
市場予想より強い0.5%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「中国の融資急増はあまり懸念していないが、
資金流入はインフレ圧力になる可能性。」
との見解を発表しました。
東京時間ではユーロ円が軟調に推移するなど円高傾向が続きました。
中国工商銀行が「融資の鈍化は一部融資が回収によるが
融資を停止する予定はない。」と発表しました。
日経平均が4日続落になりました。
中国上海株式市場が約3ヶ月ぶりに
3000ポイントの大台割れになりました。
中国人民銀行副総裁が
「現在の(適度に緩和的な)財政金融政策を継続する。」
と重ねて表明しました。
中国銀行業監督管理委員会が
「中国の銀行に対して新規融資の適切な制御を求める。
不動産融資に対する指導を強化する。」との指針を発表しました。
独連銀総裁が「2011年の独経済の成長は1.5%の見通し。
今年の経済は良くなるが、刺激策と金融支援が必要。
ギリシャは財政赤字を3%削減を約束。
ユーロ圏の分裂の話は馬鹿馬鹿しい。」
などの認識を示す発言をしました。
ギリシャ財務相が「国債を中国に売却する合意は得られていない。」
と発表しました。
米新築住宅販売件数(12月)は市場予想より弱い34.2件になりました。
FOMC政策金利は市場予想とおり据え置きになりました。
FOMC声明では「金利を長期間に異例に低い水準に維持。
米経済は拡大を続けている。労働市場の悪化は和らいでいる。」
などのほか、カンザスシティ連銀総裁が低金利の長期化に反対を
したことも報じられ、やや強い内容となりました。
NYダウは前日比+41.87ドルで取引を終えました。

<28日(木)>

RBNZ政策金利は市場予想とおり2.50%で据え置きになりました。
RBNZ声明では「世界経済は回復を継続している。
2010年中頃に利上げを開始する見通し。」
などが発表されました。
ユーロドルが約半年ぶりの安値になりました。
オバマ米大統領の一般教書演説では
「政府プログラムの一部の歳出の3年間凍結を提案。
2011年に200億ドルの予算節減を目指す。
雇用拡大は2010年の最優先事項で、150万の雇用を創出を目指す。
中小企業向け融資支援を行う。
医療保険改革は向こう20年にわたり1兆ドルの赤字削減になる。
今後5年間で輸出を2倍にすることを目指す。
金融改革法案は銀行を罰するものではなく米経済を守るもの。」
などをコミットしました。
アジアの株式市場が堅調に推移しました。
中国商務省が「刺激策を調節する圧力に直面している。
2010年の小売については16%増加を目標にする。」
ことなどを発表しました。
英財務相が「巨大な財政赤字の削減を計画。
金融規制では米国やその他の国とともに協調することが重要。」
などの見解を示す発言をしました。
米耐久財受注(12月)は0.3%、新規失業保険申請件数は47.0万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
シカゴ連銀全米活動指数は29ヶ月連続マイナスで
市場予想より弱い−0.61になりました。
トリシェECB総裁がダボス会議で
「各国それぞれが自国の問題を解決しなくてはならない。
ユーロ圏や米国の赤字は持続不可能。強いドルは米国の国益。」
など認識を示す発言をしました。
格付け会社のS&Pが「英国の銀行システムは低リスクとは言えない。
高水準の銀行の債務が英経済成長や英銀の重しになる可能性。」
などの見解を発表しました。ポンドが急落しました。
「人民元が春節明けに切り上げになる」との憶測が飛び交いました。
米上院でバーナンキFRB議長の再任が70対30で可決されました。
NYダウは前日比−115.70ドルで取引を終えました。

<29日(金)>

NZ貿易収支(12月)は市場予想より強い200万NZドルになりました。
NZ住宅建設許可(12月)は市場予想より弱い−2.4%になりました。
日失業率(12月)は市場予想より強い5.1%になりました。
日鉱工業生産速報(12月)は市場予想より弱い2.2%になりました。
日銀総裁が「長期国債買い入れは今の買い入れ金額が最適。」
との見解を示す発言をしました。
日経平均は前日比−216.25円で取引を終えました。
アルムニア欧州委員が「ギリシャにデフォルトのリスクはない。
ギリシャがユーロ圏から離脱することはない。
ギリシャの債務に関して唯一の選択肢は財政調整。」
などの見解を示しました。
中国人民銀行が「マネーと信用の伸びを維持。
2010年も適度に緩和的な金融政策を継続する。
銀行には一定したペースでの融資を指導。」
などの指針を発表しました。
欧失業率(12月)は市場予想より強い10.0%、
欧消費者物価指数速報(1月)は市場予想より弱い1.0%になりました。
トリシェECB総裁が「米国の強いドルが国益に対して完全に同意。」
との認識を示す発言をしました。
欧州委員会が「ギリシャ安定化プログラムは2月3日に発表。」
になることを報じました。
カナダGDP(11月)は市場予想より強い0.4%になりました。
米第4四半期GDP速報は5.7%、米第4四半期個人消費速報は2.0%、
米第4四半期コアPCE速報は1.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米第4四半期GDP速報が2003年第3四半期以来の伸び率で
2期連続のプラスになったことなどでドルが堅調になりました。
米シカゴ購買部協会景気指数(1月)も
市場予想より強い61.5になりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(1月)も
市場予想より強い74.4になりました。
その後、月末での手仕舞いの動きや
中国が春節後(22日)に利上げするとの憶測などが影響したか、
ドル円やクロス円が軟調になりました。
スイスSNBの介入があったか(真偽不明)、
スイスフランが上昇しました。
NY原油(WTI)は72ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−53.13ドルで取引を終えました。

<今週の主な予定>

<月初めで週はじめの2月1日(月)の主な予定>

ウェリントン(NZ)は休場です。
午前9時01分に英ホームトラック住宅価格(1月)、
午前9時時半に豪第4四半期住宅価格、豪ANZ求人広告数(1月)、
午後2時15分に日自動車販売台数(1月)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(1月)、
午後5時55分に独製造業PMI確報(1月)、
午後6時に欧製造業PMI確報(1月)、
午後6時半に英消費者信用残高(12月)、英製造業PMI(1月)、
夜10時半に米PCEデフレータ(12月)、米個人所得(12月)、
米個人支出(12月)、
深夜12時に米ISM製造業景況指数(1月)、米建設支出(12月)、
同深夜12時からガイトナー米財務長官議会証言、
などの経済指標が発表されます。
(英)・米の指標には注目です。

<2日(火)の主な予定>

昼12時半に豪RBA政策金利、(市場予想は0.25%の利上〜据え置き)
午後6時半に英建設業PMI(1月)、
午後7時に欧生産者物価指数(12月)、
深夜12時に米中古住宅販売保留(12月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(欧)・米の指標には注目です。

<3日(水)の主な予定>

午前9時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(1月)、
午前9時半に豪貿易収支(12月)、
午後5時55分に独サービス業PMI確報(1月)、
午後6時に欧サービス業PMI確報(1月)、
午後6時半に英サービス業PMI(1月)、
午後7時に欧小売売上高(12月)、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減数(1月)、
夜10時15分に米ADP雇用統計(1月)、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<4日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ第4四半期失業率、
午前9時半に豪小売売上高(12月)、豪住宅建設許可数(12月)、
午後4時15分にスイス貿易収支(12月)、
午後8時に独製造業受注(12月)、
夜9時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜10時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜10時半に米第4四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜10時半に米第4四半期単位労働費用速報、
米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加住宅建設許可(12月)、
深夜12時に米製造業受注指数(12月)、
同深夜12時に加Ivey購買部協会指数(1月)、
深夜3時半から加BOC総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・英・欧・米の指標には注目です。
また、この日にはドイツ銀行の第4四半期決算が発表されます。

<5日(金)の主な予定>

午前9時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後2時に日景気先行CI指数速報(12月)、
日景気一致CI指数速報(12月)、
午後6時半に英生産者物価指数(1月)、
午後8時に独鉱工業生産(12月)、
夜9時に加失業率(1月)、加雇用ネット変化率(1月)、
夜10時半に米失業率(1月)、米非農業部門雇用者数変化(1月)、
同夜10時半に米製造業雇用者数変化(1月)、米週平均労働時間(1月)、
明け方5時に米消費者信用残高(12月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(英)・(独)・加・米の指標には注目です。
また、5日〜6日までG7財務相・中央銀行総裁会議が行われます。

さて、オバマ米大統領の新金融規制案に続き、
中国当局による中国主要銀行への新規融資抑制の指導などでの
経済減速懸念でのリスク回避の動きに加えて、
燻り続けるギリシャ問題やコモディティ市場の軟調の中、
米経済指標の(住宅セクター以外の)好調などを背景に、
欧州や豪州の通貨を中心にドルストレート通貨ペアが
ほぼ総崩れ状態になりました。

また、先週末にはインド中銀が政策金利を据え置いたものの、
1年6ヶ月ぶりに流通する資金量を管理する現金準備率を
0.75ポイント引き上げて余剰資金を吸い上げ物価上昇を抑制する
決定を下したのに続き、中国が春節後(22日)に利上げするとの
憶測が台頭して、新興国の金融引き締めによる経済減速懸念に、
さらに月末要因も加わったか、終盤には米指標が好調の中でも
ドル円が軟調になるなど、先週の為替相場は大きく揺れる展開に
なりました。

一方、株式市場も上海株式市場が昨年末から9%も下落して
3000ポイントの大台を割り込むなど、主要各国のマーケットの多くが
リスク回避の動きとなっているようです。

さて、今週のアナリスト予想では、
「日短期金融市場も日銀の政策金利の0.1%に近づいて、
広い意味で日本の量的緩和が完了しつつあり、
それを織り込んでいる状況で、中国が春節後(22日)に利上げするとの
憶測が台頭しているために世界経済の減速懸念で
リスク回避の円高に振れやすい。」
と見る向きがある一方、

「各国のGDPは市場予想に対する好悪はあるが改善していて、
懸念材料をある程度織り込んでキャリー巻き戻しの
リスク回避の円高となった後は、日本の財政悪化などで
円自体に強い買い材料は乏しく、米雇用統計も改善とみる向きが
少なくなく、やがて円売りとなる可能性もある。」
と見る向きもあるようで、いつもながらに意見は割れていますが、
円高予想が優勢のようです。

ドルストレート通貨ペアについては
「中印の経済抑制策などによる世界経済の減速懸念での
リスク回避のドル買いと、(住宅セクターを除く)米経済好調による
ドル買いとがあいまってドル高に振れやすい。」
と見る向きが多いようですが、
他方、「ギリシャ問題はユーロ圏の経済規模のわずか数%で、
過剰反応でのリスク回避の織り込み過ぎになっている可能性があり、
やがて反発する。」と見る向きもあるようです。

今週も揺れる相場展開になりそうで、
2日の波乱の可能性のある豪RBA政策金利をはじめ、
4日のトリシェECB総裁記者会見や週末の米雇用統計などが
特に注目されますが、2月全般では来週以降の
中国の春節(13日〜19日)前後での中国利上げの成否などが
焦点となりそうです。

予想は予想として、しっかりチャートを見て流れに乗って
トレードしていきたいものです。


さて今日は、トレードと時間経過のお話です。

テクニカル分析の3大前提というものがありますね。

1. 値動きは全てを織り込む

2. 値動きはトレンドを形成する

3. 歴史は繰り返す

の3つですが、

もちろん、これらは大いなる仮説で
立証されたものではなく、
いろいろな反論があるようです。

「値動きは全てを織り込む」とは、

ファンダメンタルなどに反応する市場参加者の行動も
テクニカル信奉者のチャートを見ての行動も、
はたまたテロや戦争も、政府の介入も要人の発言も、
さらにロボット・トレーディングによる売買も含めて
その時点でのあらゆる要因が現在価格に織り込まれ
反映されているとするもので、

現在価格を要素の集合の事象として
ときにファンダメンタル分析不要論の拠所ともされますが、
主意は価格を将来予測の元として肯定的に扱っているようです。

一方、効率的市場仮説では

瞬時に材料は織り込まれるとはしているものの、
瞬時に材料が織り込まれた価格は
予測不能の動きのカオス的な状態に収斂されるとして、

道にお金が落ちているような状況などはなく、
(予測の立場では)価格を将来予測の元にはできないという
否定的な扱いとなっているようです。(苦笑)

また、「値動きはトレンドを形成する」については、

テクニカルの始祖とも言われるチャールズ・ダウによれば
市場参加者には先行・冒険的な群集、
然る後に追従してくるやや慎重居士の群集、
そしてプロたちが抜け出るタイミングを模索している頃に
最後に石橋を叩きながらようやく遅れて参入してくる大衆、
などによるところがあるとされていますが、(笑)

ファンダメンタルズ的にも、

悪いときには病の重度が増すように
次々と悪材料が連なるように現れてきたり、

良いときには雪割り草が告げる春の訪れに
春の花々が次々と咲くように好材料が現れてくる

「材料連鎖」によるところもありそうです。

まあ、理由はともあれ「価格には連続性がある」ので、
それに乗る収益機会があるとするのが、
テクニカル派の主張となっているようです。

一方、

ランダム・ウォーク理論(Random Walk Theory)によれば、
値動きはどの時点においても独立した確率的な事象で、
上昇と下降の可能性がほぼ同じであり予測は不能としています。

価格の上下の未来は価格の上下の過去に依存せず
価格の上下の過去と価格の上下の未来には因果関係はなく、
ランダムであるというわけで、

乱数によるグラフ化や、コイン・トスなどのグラフ化でも、
トレンドのように見えるチャートが描けると
バートン・マルキールなどが述べています。

ともあれ、価格にランダム性があっても、
「価格が連続する事象」それ自体は肯定されているようです。

そして、「歴史は繰り返す」については、

テクニカルではチャート・パターンを示すことが多いですが、

バートン・マルキールによれば、
ダブル・トップなどのチャート・パターンの調査では
その示現後に下落になるとの有意は見られないとしていますが、

テクニカル派の中には、たとえばダブル・トップでは
パターン形成後にネックラインを割り込むか割り込まないか、
そのことこそが大事で、たんにダブル・トップのパターンを
チャート上で見つけて分析しても意味がない、
と反論への反論をする人もいるようです。(苦笑)

さて、

テクニカル分析を星占いのようなものとする学者先生と
テクニカル派の論戦は尽きないようですが、

価格がどちらに向かうかは別としても、
価格の変動幅については、時間単位が大きく(長く)なると
その間の価格の変動幅も大きくなるということでは
双方ともに異論のぶつかり合いがないように思われますが、
どのようなものなのでしょうか。

大きな時間単位で、上がるにせよ下がるにせよ、
振れが大きいということは、

その間の小さな時間単位では、
「長いトレンドのようなものがたくさんあった」
ことになるという推論が成立するかどうかはわかりませんが、

トレードと時間に関して、
実際にトレードをしていて気づく大切なことがあります。

良いトレードでは、そのトレードのターム(期間)において、
スイングトレードであれ、デイトレードであれ、

ポジションの保有期間の多くで含み益になっていて、
その間、考えることはどこで利食いをしようかという、
ある意味、贅沢な悩みになることが多いのに対して、(笑)

悪いトレードでは、そのトレードのターム(期間)において、
スイングトレードであれ、デイトレードであれ、

ポジションの保有期間の多くで含み損になっていたり、
死ぬも生きるもできないゾンビ・ポジションとなっていたりで、
文字とおりの悩み多きトレードになっていることが多いものです。

このようなポジションの状態と時間の関係を考えますと、

(苦しみの果ての逆転勝利もあるものの)

ある時間内で含み益にならなければ、
時間という意味での良いトレードではなく、
相場の逆側にいる可能性が高いので、

「価格として損切りポイントに達しなくても、
 仕切り直しのエグジットをしてしまう」

という、マーセル・リンクが主張するような
タイム・ストップという考え方も有効そうで、

利益追求よりも損失回避が大切なトレードでは、
時間という視点で保有するポジションを洗い直してみるのも
損小のために一考の価値があるのかもしれませんね。


※次回の更新は2月8日(月)を予定しています。



FX ダマシの効能のお話

大ヒット中の映画アバターが中国で3D版を除き、
国内映画を支援するという表向きの理由で
上映打ち切りとなったそうですね。

<先週18日〜22日の気になる出来事>

<18日(月)>

17日のテレグラフ紙が「ECBはギリシャ危機が高まり、
ユーロ決裂の法的根拠を準備か」と報道しました。
英ライトムーブ住宅価格が0.4%と09年10月来のプラスなりました。
タイムズ紙(オンライン)が
「ギリシャの危機はドイツの問題なる可能性。」
との観測報道をしました。
UAE石油相が「原油市場は過剰供給。原油価格は適正。」
などの見解を示す発言をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「欧州には二番底の懸念は見られない。
ゆっくりかつ安定した成長の見込み。
EUには厳しい非救済条項がある。
ユーロの上昇基調は望まないが、為替介入の必要性はない。」
などの発言をしました。
カナダ財務相が「カナダ経済はまだ回復していない。
米ドルにかなりの下方圧力がある。」
などの認識を示す発言をしました。
NY市場は休場でした。

<19日(火)>

欧州委員が「欧州の回復は強くない。欧州は高い不確実性がある。
ギリシャの計画は全てのユーログループメンバーに承認された。
ギリシャと同様な国はユーロ圏にはない」
などの認識を示す発言をしました。
英テレグラフ紙が
「2011年に英国は他の主要国経済より強い成長になる可能性。」
との観測報道しました。
中国商務相が「中国の輸出が危機前の水準に戻るには長期間かかる」
との見解を示す発言をしました。
独財務相が「今年の独財政赤字はGDPの約6%を占める可能性。」
との認識を示しました。
JALが会社更生法適用申請を行いました。
スウェーデンの財務相が「ギリシャの経済統計は詐欺まがいである」
との認識を示す発言をしました。
英消費者物価指数(12月)は0.6%、英小売物価指数(12月)は0.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国の首相が「信用とマネーの妥当な伸びを維持。
内需拡大のため積極的な財政政策を活用。
不動産市場の投機的な投資を抑制。」
などの政策の指針を示しました。
独ZEW景況感調査(1月)は47.2、欧ZEW景況感調査(1月)は46.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ZEWのエコノミストが「欧州景気の原動力は衰えた。
EU加盟国はECBが今後6ヵ月間は政策金利を変更しないと認識。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズがギリシャ格付けをA2に据え置き、
見通しをネガティブとしました。
米シティ・グループの第4四半期決算では、
クレジットの純損失が71億ドル、
1株当たり損失が0.33ドルになりました。
対米証券投資(11月)が市場予想より強い1268億ドルになりました。
カナダの政策金利は0.25%で据え置きになりましたが、
2010年の成長見通しが3.0%から2.9%へ下方修正されました。
英BOE総裁が「英CPIの上昇は一時的の可能性。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+115.78ドルで取引を終えました。

<20日(水)>

ユーロや豪ドルが軟調になりました。
中国銀行業監督管理委員会が
「与信の総量規制を継続する」と発表しました。
米上院マサチューセッツ州補選で共和党が勝利しました。
中国が一部の銀行に新規融資の停止を要請しました。
中国の政府系エコノミストが「12月CPIが著しく加速した。」
との認識を示しました。
英BOE議事録では「政策金利据え置きを9対0で決定。
最近の動向は中期的な見通しを大幅に変えるものではない。」
との見解が公表されました。
英失業率(12月)は市場予想とおりの5.0%になりました。
バンク・オブ・アメリカの第4四半期決算では、
純損失が1.94億ドル、1株あたり損失が0.60ドルになりました。
モルガン・スタンレーの第4四半期決算では、
収入が68億ドル、1株当たり利益が0.14ドルになりました。
ウェルズ・ファーゴの第4四半期決算では、
収入は227億ドル、1株利益が0.08ドルになりました。
ギリシャ国債のCDSのスプレットが急拡大しました。
金価格が大きく下落しました。
NYダウは前日比−122.28ドルで取引を終えました。

<21日(木)>

NZ小売売上高(11月)は市場予想より強い0.8%になりました。
世銀が「2010年の世界経済成長率は2.7%、11年は3.2%」
との見通しを発表しました。
中国の年間GDPは8.7%、前年比の生産者物価指数が1.7%、
消費者物価指数が1.9%、小売売上高が17.5%、となるなど、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国国家外為管理局の要人が
「貿易黒字の対GDP比を5年以内に約6%から3%へ引き下げへ。
今年は外貨準備活用に向けた新たな方法を模索する。
外貨準備の価値を守る課題にも直面している。
などの認識を表明しました。
独財務相が「来年から刺激策からの出口戦略が必要となる見込み。」
との見解を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が「2010年のユーロ圏経済は緩やかに回復。
経済見通しは不透明性がある。ECBの最優先課題は物価安定。
財政赤字は状況とタイミングを見て削減する必要。」
などの認識を示す発言をしました。
米ゴールドマン・サックスの第4四半期決算では、
収入が96.2億ドル、1株当たり利益が8.20ドルになり、
市場予想より強い結果になりました。
独連銀総裁が「米経済の回復は欧州の回復よりも早い。」
との見解を示しました。
米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い48.2万件になりました。
ECBの専務理事が「ギリシャのデフォルト憶測は
とんでもないことだ。」との見解を表明しました。
格付け会社のフィッチが独の8銀行の
カバード・ボンドの格付け見通しを引き下げました。
豪政府が鉱山企業への課税を検討していることが報道され、
豪ドルが軟調になりました。
米オバマ大統領が、
「ヘッジファンドへの投資や不動産取引をめぐる銀行規制の提案。
大手金融機関に新たな債務上限の設定の提案。
顧客と関連しない自己勘定取引の制限の提案。」
などの金融規制を議会提案することを発表しました。
一方、ガイトナー米財務長官は
金融規制に慎重な姿勢を表明したことが伝えられました。
株式市場が金融セクターを中心に下落して、
ドル円などがリスク回避で下落しました。
コモディティ(商品)市場も下落しました。
NYダウは前日比−213.27ドルで取引を終えました。

<22日(金)>

米グーグルの第4四半期決算では、
売上高は66.7億ドル(17%増)、1株利益が6.13ドルになりました。
ドル円が一時90円を割り込みました。
日経平均が大幅に下落しました。
中国が利上げをするという噂が飛び交いました。
英紙が、ギリシャ中銀総裁のコメントとして
「ギリシャがユーロ圏から脱退するなどの考えは馬鹿げている。
ギリシャ経済は極めて深刻な問題に直面しているが
ユーロ圏に留まる事が必要。」との見解を報道しました。
日銀総裁が「0%以下の消費者物価指数は許容できない。
デフレからの脱却が日本経済にとって非常に重要。」
との認識を表明しました。
格付け会社のフィッチがロシアの格付け見通しを引き上げました。
英小売売上高指数(12月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
欧鉱工業新規受注(11月)は市場予想より強い1.6%になりました。
独財務相が「ドイツは金融機関に対する独自規制を打ち出す。
米大統領の金融規制の提案は有益も国際的に話し合われる必要。」
との見解を表明しました。
米ゼネラル・エレクトリックの第4四半期決算では、
収入が414億ドル、1株あたり利益が0.28ドル、
純利益が前年同期比19%減の30億ドルになりました。
英首相が「オバマ大統領の金融規制案はリスク軽減につながる。」
との支持の意向を表明しました。
カナダの小売売上高(11月)は
市場予想より弱い−0.3%になりました。
独連銀総裁が「ドイツ経済は予想よりも良い。」
と見通しを上方修正する見解を示す発言をしました。
オバマ米大統領が「新たな金融規則は納税者に
損失を負担させることないように望んだものである。」
反対もあろうが銀行を新しい規則に導くよう努力する。」
とのコミットをしました。
NY原油は74ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−216.90ドルで取引を終えました。

<週はじめでゴトウ日の25日(月)の主な予定>

午前9時半に豪第4四半期生産者物価指数、
午後4時に独GFK消費者信頼感調査(2月)、
深夜12時に米中古住宅販売件数(12月)、
深夜12時半に米ダラス連銀製造業活動(1月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
この日はNZのウェリントンが休場です。

<26日(火)の主な予定>

朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(12月)、
正午過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後6時に独IFO景気動向(1月)、独IFO現況評価値(1月)、他、
午後6時に欧経常収支(11月)、
午後6時半に英第4四半期GDP速報、
午後6時45分から英BOE総裁議会証言、
夜11時に米S&Pケースシラー住宅価格(11月)、
深夜12時に米消費者信頼感指数(1月)、米住宅価格指数(11月)、
同深夜12時に米リッチモンド連銀製造業指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・独・英・米の指標には注目です。
この日は豪シドニーが休場です。

<27日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac先行指数(11月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(12月)、
午前9時半に豪第4四半期消費者物価指数、
午後2時に日銀月例報告、
深夜12時に米新築住宅販売件数(12月)、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、米FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間)ですが、
独消費者物価指数速報(1月)の発表も予定されています。

<28日(木)の主な予定>

早朝5時にRBNZ政策金利、(市場予想は据え置き)
朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数(11月)、
朝8時50分に日小売販売額(12月)、
午前11時からオバマ米大統領一般教書演説、
午後5時55分に独失業率(1月)、独失業者数(1月)、
午後7時に欧業況判断指数(1月)、欧消費者信頼感(1月)、他、
夜10時半に米耐久財受注(12月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に米シカゴ連銀全米活動指数(12月)
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・(欧)・米の指標には注目です。

<29日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(12月)、NZ住宅建設許可(12月)、
朝8時半に日失業率(12月)、日全国消費者物価指数(12月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(12月)、日銀金融政策決定会合議事録
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査(1月)、
午後2時に日住宅着工戸数(12月)、日建設工事受注(12月)、
日自動車生産、
午後7時に欧失業率(12月)、欧消費者物価指数速報(1月)、
午後7時半にスイスKOF先行指数(1月)、
夜10時半に米第4四半期GDP速報値、米第4四半期個人消費速報、
米第4四半期GDP価格指数速報、米第4四半期コアPCE速報、
同夜10時半にカナダGDP(11月)、カナダ港工業製品価格指数(12月)、
夜11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(1月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(1月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(日)・欧・米・加の指標には注目です。

さて、先週は米主要金融機関の第4四半期決算が過去最高の
純利益となったゴールドマン・サックスなど一部を除き、
米シティの最終損益が75億7900万ドルの赤字になるなど、
総じてそれほどパッとしない中にあって、
週後半はオバマ大統領による金融規制案で相場が大きく動きました。

「ウォール街への宣戦布告だ。」「やがては取り組まねばならない
課題ではあるが病み上がりの経済には打撃。時宜を得ていない。」
「マサチューセッツの上院補選に敗れたことで中間選挙への
焦りによる人気取りだ。」「ガイトナー米財務長官とは
コンセンサスが取れていないようだ。」
「各国との協調はどうなっている。」など、批判も多いようで、
議会承認が必要なことから、今後の成り行きが注目されます。

また、バーナンキFRB議長の任期があと1週間後に迫っていますが、
米民主党の中には再任に反対する議員もいて、
再任とはなる見通しながら、僅差となりそうだとのことで、
万一の場合は市場が揺れる可能性があり、
こちらの行方も注目されます。

一方、欧州経済の3.5〜4.5%の経済規模のギリシャ問題に
過剰反応との意見もあるようですが、依然、市場テーマとして
燻り続ける同問題にも注目されます。

ドバイ問題をはじめ、ここのところ、中国の預金準備率0.5%引上げ、
ギリシャ問題、豪政府の鉱山企業への課税検討、
そして、オバマ米大統領による金融規制案など、
市場にとってのネガティブ材料が多かったようで、
センチメントに水が差された格好になっているようです。

他方、現在はまだ市場テーマにはなっていないようですが、
財政がどれだけ借金漬けになっているかを示す
「GDPに対する純債務比率」で、2010年に日本がイタリアを抜き
先進国で最悪の水準になるとのことで、
今後、取り沙汰されると円売りの大きな要因になると
見る向きがあるようです。

総債務残高での国際比率では既に1999年から日本は
先進国ワースト1になっていましたが、
資産を差し引いた純債務ベースでも
これまで最悪だったイタリアを上回ることになり、
すぐにではなくとも、やがては市場テーマになる可能性も
ありそうです。

さて、今週のアナリスト予想では、「2009年の税制改正で
海外の子会社からの収益や配当金への課税が免除されるため、
3月の本決算に向けて海外においていた資金を日本国内へ送金する
動きや、ここのところの海外勢の為替のヘッジなしでの
投資などが中期的な円高要因になる。」と見る向きがあるとともに
「短期的にも米金融規制法案を受け先行きが不透明な中、
リスクは取りづらく円高になる。」と見る向きがある一方、

先週、ある程度、既に持ち高調整は進んだので
「反発する可能性がある。」と見る向きもあり意見は割れていますが
円高と見る向きが多いようです。

また、ドルに関しては「リスク回避のドル買いの動きの後は、
米金融規制案がドル安に働く。」と見る向きがある一方、
英欧の追従の可能性もあり、ドルストレート通貨ペアでは
揺れる展開になると見る向きもあるようです。

経済指標では、26日の英第4四半期GDP速報、
27日深夜の米FOMC政策金利とFOMC声明、
29日米第4四半期GDP速報、などが特に注目されます。
相場が大きく動く可能性がありそうです。


さて今日は、ダマシの効能のお話です。

終わりのない相場でトレードをしていますと、
勝っても負けても後悔することがありますね。

まぁ、そのぞれのトレードのターム(期間)で、
ひとつのトレードのスタート(IN)もゴール(OUT)も
トレーダー自身が決めなくてなりませんから、

ベストであり続けることは難しく、
たとえ勝ちトレードであっても、

「もっと早く入ればよかった。」
「もっと、押し戻りを堪えて利を伸ばせばよかった。」

などと思うことは、多かれ少なかれ
おそらく誰にでもあることで、(苦笑)

トレードに後悔はある程度はつきもののようです。

また、「少し早いかなぁ。」というところで、
打診の売り買いなど分割エントリーで入っても、
うまく初動に乗れたときは乗れたときで、

「あ〜ぁ、打診の小ロットではなくて、
 最初から本気ポジでエントリーすればよかったなぁ。」

などと欲張りな後悔をすることもあります。(笑)

ところで、

この打診の売り買いでは、
通常の建て玉数の何分の一かを試し売買の後に、
うまくいけば増し玉をして、

また、逆に動いたときでも、「やっぱり、そうか…。」と
あまり躊躇せずに損切りができるということだけではなく、

相場にINした感覚と意識で
ダマシが確認できるという利点もありますね。

ときにダマシを確認した後に逆方向へのトレードが
とても確信を持って行える場合があります。

レンジ相場でうまくいってのレンジの下限や上限で
ドテンということもありますが、

相場にとりあえず入ってダマシを身をもって確認して、
いわゆる倍返しで、逆方向へのドテンを決断できることも
ダマシの効能といえるのかもしれません。

相場は買い方と売り方の戦いもありますから、

買いたいときが売り方の売りたいときであることもあり、
売りたいときが買い方の買いたいときであることもあり、

ダマシにあってしまうことがありますので、

ときにそのダマシを確認することが
相場の方向の示唆とすることができますね。

まぁ、よくあるチャート・フォーメーションの
ダブル・トップやヘッド&ショルダーなども、

もっと上昇するともくろんだ買い方の攻勢が
売り方によって上昇がいったん阻まれ、

なにクソと買い方が再攻勢に出た上昇の再トライに対して
またもや売り方が再防戦で価格を押し下げるという、

売り買いの攻防の痕跡のようでもあり、

やがて売り買いに決着がつき価格がネックラインを下抜けて、

買い方があきらめて買いポジションを投げることで
売り方と買い方が一緒になって相場を押し下げる様は、

いったんの天井の確認であるとともに、
買い方のフェイラー、つまり買いポジションのダマシの
確認と見ることができるのかもしれませんね。

相場は買い方と売り方の勢力争いでもありますが、
ときにタマシ合いでもあるようで、(苦笑)

もしかしますと、

レジスタンス・サポートやトレンドラインの認識とともに、

売り買い攻防の激しいときや、
チャートポイントに至ったときは、
焦る気持ちを打診にかけて相場に入ってみるか、

あるいはダマシがしっかり確認できるまで、
売り買いの喧嘩の高みの見物が良いのかもしれません。

老獪に売り買いの攻防を高みの見物をして、
しばらくは手を出さず、優勢になったほうに、
「頃は良し」と小ズルくつくのが
相場の世界の世渡り上手の兵法となるようで、(爆)

嫌われ者のダマシですが、見方によっては
とても効能のあるサインとなるようですね。

「でもさぁ、買っても売ってもダマシにあったら、
 いったいぜんたいどうするのさ。」

うーん。「今はトレードを休め」と
マーケットがささやいているのかもしれませんね…。


※次回の更新は2月1日(月)を予定しています。


FX 認識のズレと溝(みぞ)のお話

米主要金融機関などの第4四半期決算のシーズンになりましたね。

<先週11日〜15日の気になる出来事>

<11日(月)>

東京市場は休場。
豪ANZ求人広告件数(12月)が6.0%と前月より上昇しました。
セントルイス連銀総裁が
「米低金利はしばらく続く可能性がある。
消費と住宅は安定化しつつある。雇用の喪失ペースは鈍化。」
などの認識を示す発言をしました。
スイスSNB総裁が「対ユーロでのスイスフランの過度の上昇を阻止」
することを再度発言しました。
英FT紙が「格付け会社のムーディーズは、
財政赤字懸念によりポルトガルを格下げする可能性。」
との観測報道をしました。
トリシェECB総裁が「世界経済には正常化への動きが見られる。
金融システムについては引き続き警戒する必要。」
などの認識を示しました。
格付け会社のフィッチが「米国のAAA格付けは安定的だが、
財政赤字の削減がなければ今後10年の後半に格付け圧力になる。」
との見解を発表しました。
今年FOMCの投票権を有するカンザスシティ連銀総裁が
「2010年の経済成長見通しは3%〜3.5%。
政策は失業率が10%でも引き締められる。
FRBは長期間という文言の変更を議論する可能性。
金利は直ぐにでも上げるべき」などの見解を示しました。
NYダウは前週末比+45.80ドルで取引を終えました。

<12日(火)>

中国の政府系ファンドの要人が個人的見解として
「ドルは底を打った。下げ余地は限定的。
円は下落する見通し。」などの認識を示しました。
中国が1年物手形入札の落札利回りを引き上げ、
流動性引き締めをしました。
格付け会社のS&Pが「中国の長期クレジットの格付けは安定的。
改革しだいでは格付け引き上げの可能性。」
との見解を発表しました。
格付け会社のムーディーズが
「日本の格付け見通しは経済成長と財政赤字の動向しだい。」
との認識を発表しました。
中国人民銀行が銀行の預金準備率を0.5%引き上げました。
これを受けて資源国通貨が軟調になりました。
独紙が「09年の独財政赤字はGDP比3.1〜3.2%。」
になることを報じました。
金価格が下落しました。
NYダウは前日比−36.73ドルで取引を終えました。

<13日(水)>

米ダラス連銀総裁が「米議会はFRBの政策に干渉すべきではない。
支出をまかなうために紙幣を増刷することは悲惨な結果を招く。」
との見解を示す発言をしました。
米フィラデルフィア連銀総裁が
「経済が改善すればFRBは利上げをする必要。
失業率が容認できる水準に達する前にでも利上げすべき。」
との認識を示す発言をしました。
日本航空株がストップ安になりました。
中国上海株式市場が軟調になりました。
日工作機械受注速報(12月)が08年5月以来の+62.8%になりました。
英紙が「BOE政策委員のコメントとして、
経済の回復がインフレの兆候を示せば今年中に利上げを検討。」
との発言を報道しました。
独紙が「ギリシャは救済措置を必要としていない。」
とのギリシャ財務相の談話を報じました。
独連邦の統計庁が「2009年GDPは前年比−5.0%。」と、
第二次世界大戦後で最悪であることを発表しました。
欧ECBが「ギリシャの債務再編法は市場に痛みを与える可能性。」
との見解を発表しました。
ギリシャ首相が「ギリシャはユーロから離脱しない。
ギリシャはIMFの支援を求めない。」
との認識を表明しました。
英NIESRのGDP予想(12月)は2ヶ月連続プラスの0.3%になりました。
また、09年の英GDPが−4.8%になると発表しましたが、
「英国の景気下降は2009年に終了」との認識を発表しました。
BOE政策委員が「英経済は第4四半期で成長した可能性。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のS&Pがカリフォルニアの格付けを引き下げました。
ベージュブックでは「12地区中10地区の経済活動が活性化。
労働市場は脆弱。不動産市場は弱く複数の地区で悪化。
ローン需要は低下。ローン延滞も増加。」などが示されました。
NYダウは前日比+53.31ドルで取引を終えました。

<14日(木)>

NY連銀総裁が「2〜3ヶ月以内に雇用増加が始まる可能性。
利上げには失業率の低下に至らしめる強い経済が必要。
FRBはバランスシートを円滑に縮小できる。
長期間とは少なくとも6ヶ月という意味である。」
などの見解を示す発言をしました。
日機械受注(11月)が市場予想よりかなり弱い−11.3%になりました。
豪新規雇用者数(12月)は3.52万人、豪失業率は5.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
豪RBAの為替介入の真偽不明の噂が飛び交いました。
欧鉱工業生産(11月)は市場予想より強い1.0%になりました。
独首相が「ユーロは数年にわたり困難な局面になる可能性。
ユーロ圏の赤字を懸念している。」
との認識を示す発言をしました。
欧ECB政策金利は市場予想とおり1.00%で据え置きになりました。
米小売売上高(12月)は市場予想より弱い−0.3%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「現在の政策金利は適切。インフレ期待は抑制されている。
2010年のユーロ圏経済は緩やに成長と予想。
不確実性のレベルは大きい。銀行は資本強化の措置をとるべき。
ギリシャ問題には言及はしない。強いドルは重要。」
などの見解を示しました。
ギリシャ国債の5年物CDSスプレッドが過去最大になりました。
ホワイトハウスが「銀行に新たな徴税をかける。」
ことを発表しました。
IMFの専務理事が「ドルは準備通貨として最も適している。
ドルの役割の急速な変化は見られない。
ユーロや他の通貨の役割が増す可能性はある。」
などの見解を示す発言をしました。
米30年債入札が好調で落札最高利回りが4.640%になりました。
FRBのバランスシートの規模がMBSの買取などで
2兆2740億ドルと過去最大規模になりました。
NYダウは先日比+29.78ドルで取引を終えました。

<15日(金)>

米インテルの第4四半期売上高は+28%の106億ドル、
1株利益が0.40ドルと、市場予想より強い結果になりました。
ガイトナー米財務長官が
「米財務長官職にとどまるかは大統領の決定しだい。
問題解決で大統領に貢献できる限り職務を遂行。」
とのコミットをしました。
格付け会社のムーディーズが
「ジャマイカの債務交換はデフォルトの懸念につながる。」
との見解を発表しました。
独首相が辞任するとの噂が飛び交いましたが、
独政府の報道官が否定しました。
独卸売物価指数(12月)は市場予想より弱い0.2%になりましたが、
2ヶ月連続でプラスになりました。
トリシェECB総裁が「将来の失業率は不透明。
回復も混沌としている。」との認識を示す発言をしました。
OECDが「スイスSNBは緩和策を堅持すべき。」
との見解を発表しました。
欧消費者物価指数(12月)は市場予想とおの0.3%になりました。
独経済相が「ギリシャとアイルランドの状況は、
ユーロにとってリスクになる可能性。」
との認識を示す発言をしました。
JPモルガン・チェースの第4四半期決算では
収入が市場予想より弱い252億ドル、
1株利益が市場予想より強い0.74ドルになりました。
格付け会社のムーディーズが
「2010年のアイルランドのGDPは1.5%減少する見通し。」
との見解を発表しました。
米消費者物価指数(12月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
NY連銀製造業景気指数(1月)は市場予想より強い15.92になりました。
カナダ新車販売台数(11月)は
3ヶ月ぶりに落ち込み−6.0%になりました。
米鉱工業生産(12月)は市場予想とおりの0.6%になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)は
2ヶ月連続で改善したものの市場予想より弱い72.8になりました。
金価格が軟調になりました。
ユーログループ議長が
「ギリシャは自らの手段で問題を解決しなくてはならない。
ギリシャは破綻やユーロ圏からの離脱もしない見通し。」
との見解を表明しました。
カナダの財務相が「個人消費は強く反発。
刺激策の後には財政赤字を劇的に削減する。」
などの認識を示す発言をしました。
IMF専務理事が「IMFがギリシャを救済する可能性がある。」
との見解を表明しました。
NY原油は78ドルで取引を終えました。
3連休を前にした手仕舞いもあったか、
NYダウは前日比−100.90ドルで取引を終えました。

<週はじめ18日(月)の主な予定>

午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格(1月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(11月)、日稼働率指数確報(11月)、
夜10時半に加国際証券取扱高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
米国はキング牧師生誕日で休場です。

<19日(火)の主な予定>

午後2時に日消費者態度指数(12月)、
午後6時半に英消費者物価指数(12月)、英小売物価指数(12月)、
午後7時に独ZEW景況感調査(1月)、
同午後7時に欧ZEW景況感調査(1月)、欧建設支出(11月)、
夜10時に米シティー・グループ第4四半期決算発表、
夜10時半に加景気先行指標指数(12月)、
夜11時に加BOC政策金利、(市場予想は据え置き)
同夜11時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資 11月)、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
英・独・欧・加・米の指標には注目です。

<ゴトウ日20日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ第4四半期消費者物価、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(11月)、
午後3時に日工作機械受注確報(前年比 12月)、
午後4時に独生産者物価指数(12月)、
午後6時半に英BOE議事録(1月分)、英失業率(12月)、
午後8時半に英バンク・オブ・NYメロン第4四半期決算発表、
夜9時に加消費者物価指数(12月)、
夜10時に米モルガン・スタンレー第4四半期決算発表、
同夜10時に米ウェルズ・ファーゴの第4四半期決算発表、
夜10時半に米生産者物価指数(12月・コア)、
同夜10時半に米住宅着工件数(12月)、米建設許可件数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・加・米の指標には注目です。

その他、発表時間が未定ですが、
この日には米バンク・オブ・アメリカや
米ステート・ストリートなどの
第4四半期決算発表が予定されています。

<21日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高(11月)、
午前9時半に豪新車販売台数(12月)、
午後2時に日景気先行CI指数確報(12月)、
日景一致行CI指数確報(12月)、
午後午後6時に欧ECB月例報告、
夜10時に米ゴールドマン・サックス第4四半期決算発表、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加卸売売上高(11月)、
深夜12時にフィラデルフィア連銀指数(1月)、
米景気先行指標指数(12月)、
深夜12時半に加BOC金融政策報告書公表、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(欧)・米・加の指標には注目です。

そして、NY時間終了後にグーグルとアメリカン・エキスプレスの
第4四半期決算発表が予定されています。

<22日(金)>の主な予定>

午前9時半に豪第4四半期物価指数(輸出・輸入)、
午後1時半に日全産業活動指数(11月)、
午後5時半に独製造業PMI速報(1月)、独サービス業PMI速報(1月)、
午後6時に欧製造業PMI速報(1月)、欧サービス業PMI速報(1月)、
午後6時半に英小売売上高指数(12月)、
午後7時に欧鉱工業新規受注(11月)、
夜10時半に加小売売上高(11月)、
米株式市場開始前にマクドナルドの第4四半期決算発表、
などの経済指標が発表されます。
(独・欧)・英・加の指標には注目です。

さて、先週もいろいろな出来事がありました。

米グーグルや米ヤフーなどがサイバー攻撃にあった事件などのほか、
阪神淡路大震災から15年まじかの日本時間の13日午前にカリブ海の
ハイチでマグニチュード7.0の大地震が起こりました。

このハイチの大地震では死者が10万人を超えると報道されるほどの
被害規模となり、各国が、急遽、支援に入りましたが、
首都ポルトープランスでは刑務所が倒壊して服役囚が闘争したとの
情報もあり、銃声もあった模様で、略奪が起こる治安懸念に加えて、
気温が30度を超える中で遺体が路上に並べられているとのことで、
WHOが感染症の発生を警戒するなどたいへんな惨事になりました。

一方、市場のほうでは、世界一の外貨準備の中国で、
元売り・ドル買い介入の結果、大量の人民元が中国国内の
銀行に集まり、その貸し出しによって資産バブルの懸念が
高まってきたことや、インフレ懸念抑制のため、
12日に1年7ヶ月ぶりに預金準備率を0.5%引き上げたことで、
中国の経済引締による経済減速の観測により、
資源国通貨などを中心に大き目の調整となり、
また、投機筋の円売りの手仕舞いを誘う動意となったか
円高になる場面がありました。

その後、中国の預金準備率の引き上げは「バブルを抑制して
長期的な中国の経済成長を目指すもの。」という見方となったか、
落ち着きはしましたが、振幅の大きな不安定な動きの相場展開と
なりました。

そして、米主要企業の第4四半期決算発表のシーズンを迎え、
週末には、JPモルガン・チェースの決算が発表されて、
純利益が前年同期比の4.6倍となる32億7800万ドルとなったものの、
前期比では9%減になり、貸倒引当金が高水準であったことなどで、
米3連休前の手仕舞いの動意になったか、
週末のNYダウは下落して、欧州の財政不安もあって、
主要通貨ペアもリスク回避の動意が優勢で軟調傾向になりました。

さて、今週のアナリスト予想ですが、
米主要企業の決算はおおむね好調との期待で
ドル買いと見る向きもある一方、円については予想はまちまちで、
相次ぎ発表される第4四半期決算の動向を見たいとの
材料待ちムードが強いようで、為替相場はしばらく上下に
揉み合うとする見方が優勢のようです。

NYダウなど株式市場もにらみながら
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、認識のズレと溝(みぞ)のお話です。

1月13日から14日の2日間にわたり
米大手金融機関のトップを召集して、

世界経済の急速な悪化を招いた「金融危機の原因」を探る
米議会の金融危機調査委員会の公聴会があったそうで、
話題となっていますね。

米大手金融機関のトップの召集の次は、
米財務省やFRBなど政府や当局にも証言を求め
年内に最終報告書としてまとめるのだそうです。

その金融危機調査委員会の公聴会での
アンヘリデス委員長とゴールドマン・サックスの
ブランクファインCEOとの舌戦での「認識の溝」が
ちょっとしたエピソードとなっています。

報道の記事の趣意のままに会話にすると、

「住宅関連の金融商品を顧客に大量販売する一方、
 その商品の値下がり見込みを取引する商品も
 売買するとは道義的におかしいのではないか?
 それでは、欠陥があるとわかっている車を売っておいて、
 買い手に対する保険を買うような行為に思える。」

「いや。投資家たちはそれらを求めていたのだ。
 投資家たちの要望にこたえるのが我々の使命だ。」


「金融危機の原因はあなた方が売りさばいたMBSなどの
 住宅関連の金融商品によって引き起こされたもので、
 知っていて起こした人為的災害だと認識している。」

「いや。議員、あなたのその認識は違う…。
 金融危機は経済に期せずして起こった暴風のような
 災害であったのだ。」

などのはなはだ意識のズレと溝のある
舌戦が繰りひろげられたようです。(苦笑)

立場が違えば認識も異なるものですが、
どことなく滑稽(こっけい)でもありますね。(苦笑)

ところで…、

認識のズレや溝といいますと、

まったく同じチャートを見ていても、
トレーダーごとの相場観やレベルで
認識がまるで違うことがあるものですね。

私は初心の頃、鋭敏に反応する分足などの
短い時間軸ほど優れているのだと、

「ふん。4時間足や日足などの長い時間軸なんて、
 悠長でかったるくて見ていられるかい。」

などと思い込んでいて、

なおかつ、なんとか天底を取ってやろう
ということを主眼にチャートを見ていた時期がありました。

天底を取るという高度なことをやろうと
基礎も身についていないのに背伸びしていたわけです。

結果は、市場からいつも叱責されて、(笑)
「10年はやい」とばかりに、いつも負けてばかりいました。

20Pipsくらい動いてしまって乗り遅れると、
「チクショー、乗り遅れてしまった…。」と

その後、数百Pipsも動く相場を後悔とともに
「いまさら」の思いの金縛りにあって、自身を罵りながら、
ただバカみたいに眺めていたこともありました。(苦笑)

その後、しばらく天底にこだわり続けたあげくに
愚かなことにようやく何年もかかって

「4時間足や日足だけではなく、
 トレンドは週足や月足にまで及ぶことがある。」

というあたりまえのことを理解できるようになりました。

相場観のスケールが大きくなったわけです。

そして、大切であたりまえなことに気づきました。

「小さな時間軸の天底を取ろうとするよりも、
 大きなトレンドを見つけることが重要なのだ。」

「買った後はレートが上昇しないと
 逆張りであれ順張りであれ、絶対に勝てない。
 売った後はレートが下降しないと
 逆張りであれ順張りであれ、絶対に勝てない。」

「もしかすると、チャートを見るときに一番基本となるのは
 天底を見つけようとすることではなく、
 どちらに相場の流れが向かっているかの
 トレンドを見つけることかもしれない。」

そうすると、不思議なことに
相場を観る目がまるで変わりました。

(もちろん、小さく取っていかなければならない相場もありますが)

「ようやく20Pipsほど動いたが、まだトレンドの転換の初期で
 まだ熟していなくダマシにあう可能性が高そうだ。
 4時間足くらいまで動意が波及して強まるのを待ってみよう。」

と、天底にこだわっていた時期とは
まるで違うチャートの見方に変わっていきました。

そして、しだいに
市場から褒美をもらえることが増えてきました。

よく、

「相場で勝てないということは、あなたのやり方や
 相場観や考え方が間違っていることの証明なのだ。
 だから、あなたはいつも負けているのだ。」
 
と言われることがありますが、

もしも、なかなか相場に勝てないでいるとしたら、
小手先の修正ではなく、自分自身の大きな何かを
根本的に変えなくてはならないのかもしれませんね。


※次回の更新は25日(月)を予定しています。


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