FX トレードの「特権」のお話


横綱の白鵬が元横綱千代の富士の53連勝を22年ぶりに抜きましたね。

<お詫び>

前号の市場概況の記述において、ユーロに関しますリスクについて
過度な表現がありましたことをお詫び申し上げます。 m(_ _)m

●先週9月13日(月)〜17日(金)の気になる出来事

<13日(月)>

週末に発表された中国鉱工業生産(8月)は13.9%、
中国小売売上高(8月)は18.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの3.5%になりました。
バーゼル銀行監督委員会が
「コアTier1を4.5%、資本保全バッファーを2.5%の計7%にする。
適用は2013年1月から開始。全面適用までの経過措置期間は8年。」
などとする銀行規制のバーゼル3を発表しました。
米WSJ紙が買いトナー米財務長官の談話として
「中国は為替レートに関して僅かなことしかしていない。
人民元を持続的に上昇させる必要がある。」
などの見解を示す記事を掲載しました。
中国人民元が切り上げ後の最高値の対ドル6.7590元になりました。
ドルと円が弱含み、ユーロなどが堅調傾向で推移しました。
日経平均は前週末比+82.65円で引けました。
スイス生産者輸入価格(8月)は市場予想より強い0.1%になりました。
欧州委員会がユーロ圏のインフレ見通しを
従来の+1.5%から+1.4%に下方修正して、
GDP見通しを従来の+0.9%から+1.7%に上方修正しました。
欧州委員会が独不動産金融大手のヒポ・リアル・エステートに
追加で400億ユーロの保証を再検討していることを発表しました。
ギリシャ中銀が
「財政赤字は1〜8月で157.6億ユーロに減少した。」と発表しました。
IMFの専務理事が
「経済成長は不充分。危機は過ぎ去ったと考えるのは誤り。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が
「ECBは用心深い慎重を続ける。
新興国は持続的な成長。先進国の成長はまちまち。
バーゼル3は不透明感を除去して安定と成長に寄与する可能性。
バーゼル3の決定はすべての銀行に必要。」
などの見解を示す発言をしました。
アイルランドの財務相が
「アイルランド政府の削減は過酷なものになる可能性。」
との認識を示しました。
イタリアの5年・30年債の入札で55億ユーロの調達に成功しました。
米月次財政収支は市場予想よりは強い−905億ドルになりました。
オバマ米大統領が
「経済の先行きに自信を持つことはできない。
市場は平常時に戻る初期段階にある。
不確実性の緩和のため中小企業支援法案を可決させる必要。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+81.36ドルで取引を終えました。

<14日(火)>

NZ小売売上高(7月)は市場予想より弱い−0.4%になりました。
英ネーションワイド消費者信頼感(8月)は市場予想よりやや強い61、
英RICS住宅価格(8月)は市場予想よりかなり弱い−32になりました。
NZドルとポンドが軟調になりました。ドル円も軟調になりました。
日財務相が
「為替市場の動向に重大な関心持ち細心の注意を払っている。
必要な時には介入含め断固たる措置をとる。
円高の急激な進行は看過できない。」
との発言をしました。
日鉱工業生産確報(7月)は−0.2%になりました。
日経平均は前日比−22.51円で引けました。
独卸売物価指数(8月)は市場予想より強い1.6%になりました。
菅首相が民主党代表に再選されました。
ドル円が急落する場面がありました。
英消費者物価指数(8月)は0.5%、英小売物価指数(8月)は0.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英GCLG住宅価格(7月)は市場予想とおりの8.4%になりました。
欧鉱工業生産(7月)は市場予想よりやや弱い0.0%になりました。
独ZEW景況感調査(9月)は−4.3、欧ZEW景況感調査(9月)は4.4と、
ともに市場予想よりもかなり弱い結果になりました。
ZEWが「低い期待値は経済刺激策の期限切れによる可能性。」
との見解を発表しました。
ZEWのエコノミストが
「期待値の下落は非常に大きなもの。見通しの不確実性は高い。」
などの見解を示す発言をしました。
ユーロが一時軟調になりました。
英BOEの政策委員が
「インフレ期待は抑制されていない。
英国のCPIがターゲットを上回る要素がある。
弱いポンドによって英国は競争力を得た。」
などの見解を示す発言をしました。
米小売売上高(8月)は市場予想より強い0.4%になりました。
加第2四半期労働生産性は市場予想より弱い−0.8%、
加第2四半期設備稼働率は市場予想より強い76.0になりました。
米WSJ紙が米ゴールドマン・サックスの観測として
「FRBは11月に新たな資産買い入れプログラムを発表する可能性。」
との記事を掲載しました。
米ドルが売られてドルストレートが堅調になりました。
米企業在庫(7月)は市場予想より強い1.0%になりました。
IMFの専務理事が
「EU諸国は財政赤字の削減が優先課題。信頼できる財政計画が必要。」
との認識を示しました。
OECDの事務総長が
「景気回復ペースは鈍化も二番底に陥る恐れはないと思うが、
日本は例外で過去10年デフレと戦っていて状況は他の国と異なる。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−17.64ドルで取引を終えました。

<15日(水)>

IMFが
「ギリシャは2010年の目標達成のため新たな措置が必要。
ギリシャの成長見通しにはダウンサイドリスクがある。
スロバキアの経済見通しは高い不確実性があるが、
今年の経済は4.1%成長する可能性がある。」
などの見解を発表しました。
豪第2四半期新規住宅は市場予想より弱い0.8%になりました。
ドル円が82円台になったことを契機として午前10時半過ぎに
日政府が為替市場で6年半ぶりに円売り(単独)介入を実施して、
断続的に為替介入が続けられました。
ドル円が85円台まで急騰して、クロス円も急上昇しました。
日銀が「財務省の行動が為替相場の安定に寄与することを期待する。」
との声明を出しました。
また、介入資金を吸収しない非不胎化を行うことが示されました。
主要国からは「日本の為替介入について言及を控える。」
とのコメントが発せられました。
日経平均は前日比+217.25円の大幅高で取引を終えました。
日官房長官が「82円台が政府の防衛ライン」であると
ほのめかすような発言をしました。
英失業率(8月)は市場予想とおりの4.5%、
英失業保険申請件数推移(8月)は
市場予想より弱い0.23万件になりました。
ギリシャ財務相が
「市場は現在、ギリシャに注視している。
デフォルトの可能性も排除できない。」
との認識を示す発言をしました。
欧消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの0.2%になりました。
英BOE総裁が
「景気回復が予想よりも鈍化すれば金融政策で対応。
英国の製造業と輸出には力づけられる兆候がある。
米国と欧州の先行きには不確実性が懸念される。
英財政赤字を削減するための方法を模索しなくてはならない。」
などの認識が示されました。
ユーログループ議長が
「一方的な行動は為替市場の不均衡是正への適切な方法ではない。」
と日本の為替介入に懸念を表明しました。
格付け会社のフィッチがアングロ・アイリッシュ銀行の
格付けを引き下げ、見通しをネガティブとしました。
米輸入物価指数(8月)は市場予想より強い0.6%になりました。
NY連銀製造業景気指数(9月)は市場予想より弱い4.10になりました。
米鉱工業生産(8月)は市場予想とおりの0.2%、
米設備稼働率(8月)は市場予想よりやや弱い74.7になりました。
格付け会社のムーディーズが
「IMF・EUの枠組みはハンガリーに心強いものだが、
ハンガリーは財政の信頼性に問題がある。
ハンガリーの評価については11月に終了予定。」
などの見解を発表しました。
欧州時間およびNY時間でも日本の為替介入が断続的に行われました。
日本の市場介入規模が約2兆円であるとの報道がありました。
グリーンスパン前FRB議長が
「為替介入は永続的な解決方法ではない。機能しない可能性。」
との見解を示す発言をしました。
米国がWTOで中国を提訴するとの観測報道がありました。
NYダウは前日比+46.24ドルで取引を終えました。

<16日(木)>

IMFの筆頭副専務理事が
「世界経済の回復ペースには鈍化する兆候。
下半期の世界経済の成長は従来の予想を下回る見通し。」
との認識を示しました。
RBNZ政策金利は3.00%で据え置きになりました。
RBNZ総裁が
「見通しは6月から低下。NZの金利上昇は緩やかになる可能性。
国内需要は抑制。地震の影響は第3四半期GDPを0.3%下押す可能性。
2011年のインフレ見通しは4.1%に低下。
世界の景気拡大ペースは鈍化した可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
ガイトナー米財務長官が
「米国は中国人民元上昇加速を促すための方策を検討。
次の為替報告を準備する際に中国の行動を考慮。
中国の為替と通商政策が米経済に及ぼす影響を懸念。
米国と中国はバランスのとれた経済関係が必要。」
などの認識を示しました。
日第三次産業活動指数(7月)は市場予想より強い1.6%になりました。
日首相が「今後も円高で必要な時には断固たる措置をとる。」
との発言をしました。
中国人民元が切り上げ後の最高値の対ドル6.7181元になりました。
RBNZ総裁が
「NZドルの強さはファンダメンタルズに基づいていない。
しかしながら、政策金利の引き下げは予想していない。」
などの認識を示しました。
日銀総裁が
「極端な低金利は金融機関の貸し出し意欲を低下させて
緩和効果を減殺する。」との認識を示しました。
スイス政府が2010年GDP見通しを2.7%へ上方修正しました。
日経平均は前日比−7.06円で引けました。
中国の外務省が
「人民元の問題は圧力では解決できない。逆効果になる可能性。」
との見解を発表しました。
スイス第2四半期鉱工業生産は市場予想より弱い5.7%になりました。
スペインの国債入札が無事に終了して落札利回りが低下しました。
英小売売上高(8月)は市場予想よりかなり弱い−0.4%になりました。
欧貿易収支(7月)は市場予想より強い67億ユーロになりました。
ギリシャ第2四半期失業率が前期より上昇して11.8%になりました。
スイスSNBが政策金利を市場予想とおり0.25%に据え置きました。
スイスSNB声明では、
「スイスフランの強い上昇と世界経済の勢い減少により、
SNBは著しい成長の減速を予測。
インフレが2011年初頭にマイナスに落ち込む可能性を排除できない。
世界経済の回復は持続可能ではなくダウンサイドリスクが優勢。」
などの見解が示されました。
米生産者物価指数(8月)は0.4%、米新規失業保険申請件数は45.0万件、
米第2四半期経常収支は−1233億ドルと、
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
米ネット長期TICフロー(7月 対米証券投資)は
市場予想より強い612億ドルになりました。
米フィラデルフィア連銀指数(9月)は
市場予想よりかなり弱い−0.7になりました。
ガイトナー米債務長官が
「中国との関係は非常に大きな課題。
中国は為替市場で相当な介入を行っている。
人民元は大幅に過小評価されている。
中国は将来的に為替操作国の基準に抵触する可能性。
中国人民元の持続的な上昇を期待。
長期間、中国の成長率は高い可能性。
中国の為替操作国認定はさらなる協議を必要とする場合のみ。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャの財務相が
「債務再編はまったく提案されていない。
ギリシャの銀行は状況が改善されるまでECBへの依存度が高い可能性。
ギリシャは2011年に債券市場に戻ることを希望しているが
市場の状況に依存することになる可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
米上院が米中小企業支援法案を可決しました。
独首相が「独はユーロ圏のセーフティーネット延長に同意しない。」
と発言しました。
ユーログループ議長が「円安への日本の単独介入は歓迎されない。」
と発言しました。
ドッド米上院議員が
「日本の為替介入はブレトン・ウッズ体制に違反する。」
との見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比+22.10ドルで取引を終えました。

<17日(金)>

米WSJ紙が
「IMFはギリシャのデフォルトを避けるため追加融資をする可能性。」
との観測報道をしました。
日財務相が
「為替の一方向に偏った動きと過度な変動を抑制するために介入。
(82円台などの)為替の防衛ラインを持っているわけではない。
必要な時には介入を含めて断固たる措置をとる。」
などの発言をしました。
カナダ財務相が
「対ドルでカナダドルが下落する可能性は低い。」
との認識を示しました。
中国人民元が切り上げ後の最高値の対ドル6.7172元になりました。
中国人民銀行が
「ドルの大幅な変動は世界景気回復に悪影響。
中国の適度に緩和的な金融政策スタンスを再確認。
主要国が赤字削減しなければソブリン危機の発生の可能性。
中国でインフレや資産バブルや貸し倒れのリスクが高まる可能性。」
などの見解を表明しました。
ドルが軟調に推移してドルストレートが堅調になりました。
日経平均は前日比+116.59円の9626.09円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(8月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
欧経常収支(7月)は37億ユーロになりました。
オーストリア中銀総裁が
「金利引上げはECBが非伝統的措置を縮小した後にのみありえる。
銀行がECBの資金に依存している問題がある。」
などの見解を示す発言をしました。
英財務相が「欧州経済の最大の脅威はソブリンリスク。」
との認識を示しました。
アイリッシュ・インディペンデント紙が
「アイルランド政府はIMF支援を求めざるをえないほど危険が近い。」
との観測報道をしました。
アイルランド10年物国債と独連邦債の利回りが拡大して、
ユーロ導入以来最大の390bpになりました。
リスク回避の動意でドルストレートなどが下落していきました。
英消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
格付け会社のフィッチがスペインの2つの州の格付けを
格下げして見通しをネガティブとしました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(9月)は
市場予想より弱い66.6になりました。
日財務相が「介入についてG7やG20で理解得ることが大事。」
との認識を示しました。
IMFのスポークスマンが
「IMFはアイルランドが支援必要と認識していない。
アイルランド当局は国内の銀行危機に積極的に対策を講じている。
アイルランドは金融安定を維持することが可能。」
などの見解を発表しました。
格付け会社のS&Pが「カナダの金融システムは米国より良好。」
との見解を発表しました。
NY原油(WTI)は73ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+13.02ドルの10607.85ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<9月20日(月)の主な予定>

東京の株式市場などは敬老の日でお休みです。
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(9月)、
午後5時からトリシェECB総裁の講演、
午後5時半に英マネーサプライ速報(8月)、
午後8時25分からトリシェECB総裁の講演、
夜9時半に加卸売売上高(7月)、加国際証券取扱高(7月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(9月)、
などの経済指標が発表されます。

<9月21日(火)の主な予定>
午前10時半に豪RBA議事録、
午後2時に日景気先行CI指数確報(7月)、日景気一致CI指数確報(7月)
午後3時に日工作機械受注確報(8月 前年比)
午後3時15分にスイス貿易収支(8月)、
午後8時に加消費者物価指数(8月)、
夜9時半に米住宅着工件数(8月)、米建設許可件数(8月)、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、米FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
豪・加・米の指標には注目です。FOMCは特に注目です。

<9月22日(水)の主な予定>

この日から週末まで中国が中秋節で休場です。
朝7時45分にNZ第2四半期経常収支、
午前9時半に豪Westpac先行指数(7月)、
午後1時半に日全産業活動指数(7月)、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧鉱工業新規受注(7月)、
夜9時半に加小売売上高(7月)、加景気先行指標指数(8月)、
夜11時に米住宅価格指数(7月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(9月)、
などの経済指標が発表されます。
英・加・(欧)の指標には注目です。

<9月23日(木)の主な予定>

東京の株式市場などは秋分の日でお休みです。
朝7時45分にNZ第2四半期GDP、
午後4時半に独製造業PMI速報(9月)、独サービス業PMI速報(9月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(9月)、欧サービス業PMI速報(9月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米中古住宅販売件数(8月)、米景気先行指標総合指数(8月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(独)・米の指標には注目です。

<9月24日(金)の主な予定>

午後5時に独IFO景気動向(9月)、独IFO現況評価値(9月)、
夜9時半に米耐久財受注(8月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(8月)、
深夜(25日未明)5時半から米バーナンキFRB議長の講演、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

さて、先週は日本政府・日銀が15日午前にドル円が
82円台になったことを契機に6年半ぶりに為替介入に踏み切りました。
日米長期金利差が再拡大していたことや、米シカゴ・マーカンタイル
取引所などでの通貨先物取引で投機筋による非商業部門の円の買越し高が
リーマン・ショック後の最高水準になっていたこともあって、
介入はとりあえず効果的であったようで
ドル円が85円台になるなど円安になりました。

介入の規模は、1998年4月10日の2兆6201億円に迫る2兆円規模で、
また、介入資金を吸収しない非不胎化を行うことになりました。
介入実行について事前に各国に根回しをしていたようで、
各国政府は日本の為替介入について沈黙を守りましたが、
ユーログループ議長が「一方的な行動は為替市場の不均衡是正への
適切な方法ではない。」と発言したり、
ドッド米上院議員が「日本の為替介入はブレトン・ウッズ体制に違反する。」
との見解を示す発言をするなど、一部では為替介入への批判も聞かれ、
日財務相は「必要な時には介入を含めて断固たる措置をとる。」としながらも
「介入についてG7やG20で理解得ることが大事。」とも述べていて、
どこまで為替介入をし続けるのかは不透明なところもあるようです。

また、円の防衛ラインについて、15日に官房長官が「82円台が政府の防衛
ライン」であるとほのめかすような発言がありましたが、17日に財務相が
「(82円台などの)為替の防衛ラインを持っているわけではない。」と
火消しの発言をしていますので明確ではありませんが、市場では83円を
割り込むあたりでは介入を警戒する動きになる可能性がありそうです。

市場では介入についていろいろな見解があるようで、一度介入に踏み切る
と(市場に)負けられない戦いになるとの指摘がある一方、円安への単独
介入ではドル高以外では成功したためしがないとの指摘もあり、中間
決算期末の9月の後半での日輸出企業のドル売り円買いの動きとともに、
今後の展開が注目されます。

一方、米ドルに関しては、米経済指標が強弱交錯していながらも、
14日に米WSJ紙が米ゴールドマン・サックスの観測として
「FRBは11月に新たな資産買い入れプログラムを発表する可能性。」
との記事を掲載したこともあってドルストレートでは総じてドル安傾向
になりましたが、同観測報道による織り込みが進んだこととともに、
一部ではFRBはしばらく新たな動きをしないとの見方もあるようで、
21日深夜のFOMCがとても注目されます。

また、週末にはアイリッシュ・インディペンデント紙が
「アイルランド政府はIMF支援を求めざるをえないほど危険が近い。」
との観測報道をしたことなどで、ドルストレートではリスク回避の
ドル買いの動きが見られましたが、後にIMFのスポークスマンが同記事へ
の否定的な見解を発表するなど不透明感があるようで、今後の市場の
リスク認識の動向が注目されます。

ユーロに関しては、バーゼル3での規制が許容の範囲であったことや、
欧州委員会がユーロ圏のGDP見通しを従来の+0.9%から+1.7%に
上方修正したことや、イタリア・スペインなどの国債入札が無事に終了
したことなど好材料がある一方、

独・欧のZEW景況感調査(9月)がともに市場予想よりもかなり弱い結果に
なったことや、15日にIMFが「ギリシャは2010年の目標達成のため新たな
措置が必要。ギリシャの成長見通しにはダウンサイドリスクがある。」
との見解を発表したことなどとともに、アイルランドなどの国債と独連邦
債の利回りが再び拡大していることなど、金融市場ではリスク回避の動き
も見られ、好悪材料が交錯しているようで、今後の展開が注目されます。


さて今日は、トレードの「特権」のお話です。

横綱の白鵬が、元横綱千代の富士の九重親方の53連勝を
ついに抜いて、戦後トップの連勝記録を樹立しましたね。

この後は、大横綱の双葉山の持つ69連勝ですが、
横綱の白鵬がどこまでいけるか楽しみです。

今年の相撲界は賭博問題で揺れて観客も少なくなったようですが、
ようやく「満員御礼」の垂れ幕も見られるようになりました。

大関以上での日本人力士は、琴光喜が賭博問題で解雇されたため
幕内最高齢の魁皇だけですが、日本人力士も頑張って、
将来は大関や横綱として活躍してもらいたいものです。

さて、

私は相撲のことはよくわからないのですが、
「押さば押せ、引かば押せ、押して勝つのが相撲の極意。」
などという言葉を聞いたことがあって、

そして一方、柔道では「押さば引け、引かば押せ。」
などと聞いたことがあります。

まぁ、実際に相撲や柔道に取り組んでいる方には
「そんな、単純なものじゃないよ。」
と、叱責されてしまいそうですが、(苦笑)

格闘技でも種目によって心得もずいぶん違うものですね。

相撲では、土俵の外へ相手を押し出すか、
あるいは土俵の中で相手に土をつけれるかで勝負が決まりますが、
その決まり手には48もあるそうです。

最近は、四十八手といいますと、別の意味に取られがちですが、(笑)
四十八手の元祖は相撲なのですね。

「八卦よい」の掛け声とともに、

巨漢の力士が土俵の中央で激しくぶつかり合い、
互いに押しに押してせめぎあいます。

土俵の中で投げやはたき込みが決まることもありますが、
どちらかが土俵際に追い詰められることもあります。

そして土俵際では、押し出されるか、
あるいはうっちゃれるか、の勝負になりますが、
どことなく相場に似ているような気がしますね。

前回高値安値のレジスタンス・サポートのレンジや
チャネルやバンドの端が土俵で、

そして土俵際では、それまでの動きを押し進めようとする向きと
頃は良しと反転させようとする向きがせめぎあいを演じます。

土俵際では「抜けるか戻るか」のブルとベアの戦いの争点になって、
やがてどちらかが優勢になって、
相場は次の状態へと移行して行きます。

ブルとベアのどちらが優勢になるかを見極めるのが
トレードの判断ということになりそうですが、

このチャートポイントでの判断は、
当然ながら、売りか買いかの正反対になる判断で、
トレードの勝ちと負けとを決めることになります。

別の言い方をしますと、
土俵際は勝ちと負けとを分かつポイントで、
ここでの判断こそが、勝ちと負けとを決定することになります。

ところで、(不謹慎な話で恐縮ですが)

ギャンブルでは、勝負の始まる前に
どちらが勝つかを予想して賭けなければなりませんが、

トレードでは、土俵際の戦いまで観戦して、
「押し出されるか」「うっちゃられるか」の
体勢の崩れまで見てから判断して
資金を投じる売買をすることができるとともに、

しかも、「こりゃまずい。」というときには、
小額の損切りの支払いで勝負を降りることまでできる、

通常のギャンブルと比べると
いわば、「特権」が与えられていますので、(笑)

この「特権」を大いに活用するならば、
とても有利に勝負を進められる可能性がありそうですね。

体勢が崩れた力士が負けるように、

前回高値安値のレジスタンス・サポートのレンジや
チャネルやバンドの端が土俵では、

ブルとベアのパワーバランスが崩れた方に相場が傾く
この相場の性質を利用して、

ブルとベアのパワーバランスの崩れを見て、
優勢になったほうに「ちゃっかり着いて」、(大笑)

また、思わず劣勢側が「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」ように
急激に反攻してきたら「損切りの特権」を行使するというわけです。

「小ずるい」と言われようが、
特権を使いまくってトレードをしていきたいものですね。(爆)


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX 阿伽羅(あから)のお話


先週の9月11日で米同時テロから9年になりますが、
問題になっていたフロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師による
コーラン焼却計画は完全に中止になったそうですね。

●先週9月6日(月)〜10日(金)の気になる出来事

<6日(月)>

豪ANZ求人広告件数(8月)は前回値より強い2.6%になりました。
前週4日にNZでマグニチュード7.1の地震がありましたが、
格付け会社のS&Pが「地震はNZの格付けに影響しない。」
との見解を発表しました。
前週末の米雇用統計が市場予想より強かったことが影響してか、
リスク回避がいったん後退する相場展開になりました。
日経平均が前週末比+187.19円で引けました。
英テレグラフ紙がIFO所長のコメントとして、
「ギリシャの財政政策ではデフォルトが回避できない。」
との記事を掲載しました。
先週に3つのPMIが弱かったポンドを中心に欧州通貨が下落して、
円が買われるリスク回避の動きになりました。
独銀行協会が
「バーゼル3では独大手10行は1050億ユーロの追加資本増強が必要。」
との見解を発表しました。
オーストリア中銀総裁が
「ECBは12月以前に出口戦略について協議はしない可能性。」
との見解を示す発言をしました。
アイルランドの財務相が
「アングロ・アイリッシュ銀行(問題)が国家を破綻させることはない。」
との認識を示しました。
ユーログループ議長が
「EUは財政協調で合意に至りつつある。
米経済が弱まる可能性を懸念する。」
との認識を示す発言をしました。
米国とカナダの市場はレーバーデイで休場でした。

<7日(火)>

米WSJ紙が
「欧州のストレステストでは一部のバークレイズなどの銀行で
リスクのあるソブリン債を過小評価して申告していた。」
との記事を掲載しました。
ユーロがリスク回避の動きになりました。
日銀が政策金利を0.10%に据え置きました。
追加の緩和策はありませんでした。
豪RBAは政策金利を4.50%に据え置きました。
豪RBA声明では
「金融政策は当面適切。成長はトレンドに近い。
インフレは目標に近い。世界の見通しはやや不透明。
住宅価格への上方圧力は緩和。民間需要は強含み。
交易条件はとても良好。企業投資は大きく拡大する可能性。」
などの見解が示されました。
日景気先行CI指数速報(7月)は98.2、
日景気一致CI指数速報(7月)は101.8と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
スイス失業率(8月)は市場予想とおりの3.6%になりました。
日経平均は前日比−75.32円で引けました。
豪州でギラード首相が率いる労働党が過半数議席を獲得しました。
日銀総裁の記者会見では
「金融政策は為替や株に直接対応して上げ下げするものではない。
追加緩和は為替や株価などの変動に焦点を当てたものではない。
当局が為替相場を自在にコントロールできるわけではない。
政策の効果を短絡的な相場動向で判断するのは適当ではない。
米経済は減速していても後退はせずに緩やかに回復。
円高が日本経済に与える影響を注意深く監視する。
景気と物価の下振れリスクに注意が必要。
必要なら適時適切に政策対応を行う。」
などの認識を示す発言がありました。
しだいに円が買われる相場展開になりました。
ECBの専務理事が「市場は非常に不安定になる可能性。」
との認識を示す発言をしました。
ポルトガルと独10年物国債のスプレッドが拡大しました。
独製造業受注(7月)は市場予想より弱い−2.2%になりました。
ユーロの下落が進みました。
米NY連銀が27.08億ドル規模の米国債買い切りオペを実施しました。
ユーログループ議長が
「ギリシャは良い軌道に乗っている。
スロベキアの救済拒否は受け入れがたい。」
などの見解を示す発言をしました。
米FRBの公定歩合議事録では
「個人消費はやや弱まった。景気回復は予測よりも減速。
ダラス連銀とカンザスシティ連銀が公定歩合の引き上げを要求。
多数の連銀総裁が現在の緩和的政策が望ましいと判断。」
などが公表されました。
トリシェECB総裁が
「ECBは経済に対する警戒を緩めてはいない。
柔軟性を欠いた労働市場は経済成長を抑制。
欧州と米国の銀行は資本増強が必要。
ギリシャのユーロを離脱はありえない。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比−107.24ドルで取引を終えました。

<8日(水)>

豪財務相が「できるだけ早い時期に資源税の法制化を目指す。」
との発言をしました。
日国際経常収支(7月)は1兆6759億円、日機械受注(7月)は8.8%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
日財務相が
「今の円高は明らかに一方的に偏っている。
必要な時には断固たる措置とる。」
と円高牽制の発言を繰り返しました。
(日財務相発言にも)円高傾向が続きました。
豪住宅ローン(7月)は市場予想より強い1.7%になりました。
日銀金融経済月報では
「先行きの景気は改善の動きが一時的に弱まるが緩やかに回復。」
などが報告されました。
日景気ウォッチャー調査の現況判断DI(8月)は45.1、
同じく先行判断DI(8月)は40.0と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日経平均は前日比−201.40円で引けました。
独貿易収支(7月)は市場予想より強い135億ユーロ、
独経常収支(7月)は市場予想より弱い90億ユーロになりました。
英ハリファックス住宅価格(8月)は
市場予想より強い0.2%になりました。
独連銀総裁が
「二番底懸念とデフレ懸念には根拠がないが、
金融市場には依然として高い不確実性がある。」
などの認識を示す発言をしました。
英鉱工業生産(7月)は市場予想より弱い0.3%、
英製造業生産高(7月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
ギリシャが第2四半期GDPの−1.5%を−1.8%に下方修正しました。
独鉱工業生産(7月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
加住宅建設許可(7月)は市場予想よりは強い−3.3%になりました。
加BOCが政策金利を0.25%引き上げ1.00%にしました。
加BOC声明では
「カナダの消費と企業投資は引き続き強い。
カナダ経済はより緩やかに回復。インフレ率は予測に沿っている。
回復減速の主な要因は米経済活動の弱まりによる。
見通しには異例の不透明性がある。追加利上げは慎重に検討する。」
などの見解が示されました。
加Ivey購買部協会指数(8月)は市場予想より強い65.9になりました。
カナダドルが堅調に推移しました。
アイルランド政府が
「アングロ・アイリッシュ銀行を2行に分割して、
1行は売却か閉鎖の予定。」と発表しました。
ハンガリー経済相が
「早ければ2012年にユーロ導入をする可能性。
ハンガリーには新規のEU・IMF融資は必要ない。」
などを発表しました。
ポルトガルの国債入札が無事に消化されました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では
「5地区が緩慢な成長、他の5地区がマチマチないし減速。
景気は減速の兆候が広がってきた。
企業の設備投資計画にはほとんど変化はない。
商業用不動産への需用はとても弱い。」
などが報告されました。
オバマ米大統領が
「経済の回復の進展は痛々しいほど鈍い。
研究開発費の控除の恒久化を提案。
問題に対して政府が全ての解答を持っているわけではない。」
などの認識を示す発言をしました。
米消費者信用残高(7月)は
市場予想よりは強い−36億ドルになりました。
ガイトナー米財務長官が
「米経済の回復は続いているが、
米経済には依然として政府の支援が必要。
日本は困難な問題に対応している。
中国は人民元の改革をさらに進めるべき。」
などの認識を示しました。
NYダウは前日比+46.32ドルで取引を終えました。

<9日(木)>

米ダラス連銀総裁が
「MBSへの再投資は追加緩和が差し迫っていることを示さないが、
米経済はまだ貧血の状態にある。
下半期の経済成長は2%水準と予想する。」
などの認識を示しました。
米NY大学の教授が「米国が景気後退になる確率は40%」
との見解を発表しました。
オバマ米大統領が、
「中間選挙が米経済への国民投票になるなら
米民主党は厳しい局面になる。」
との認識を示す発言をしました。
日財務相が
「経済対策の予算は9200億円だが事業規模は大きくなる。」
との認識を示しました。
日全産業第3四半期景況判断BSIは7.1になりました。
豪雇用者数変化(8月)は6ヶ月連続の増加になる3.09万人、
そして、豪失業率(8月)は5.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
豪ドルが主要通貨に対して上昇しました。
ECBの専務理事が「ドイツの銀行はさらに資本が必要になる。」
との認識を示す発言をしました。
日経平均は前日比+73.79円で引けました。
独消費者物価指数確報(8月)は市場予想とおりの0.0%になりました。
欧ECB月報(9月)では
「政策金利は適切。ユーロ圏は緩やかな景気回復。
インフレ期待は抑制。銀行向けの緊急措置の融資は2011年まで延長。
世界経済の成長の強さはやや弱まっている。」
などが報告されました。
英商品貿易収支(7月)は市場予想より弱い
−86.67億ポンドになりました。
ルクセンブルク中銀総裁が
「今度は(各国が)バーゼル3のルールを遵守すると思われる。
ユーロ圏で広範囲に回復の兆候が見られるが、
回復は一様ではなく嫌なサプライズがある可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
OECDが「世界経済の減速はより明確になってきた。」
との見解を発表しました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.50%に据え置きました。
そして、資産買い入れ枠を2000億ポンドで維持しました。
アイルランドの短期証券の入札が無事に消化されました。
加住宅着工件数(8月)は市場予想より弱い18.33万人になりました。
米貿易収支(7月)は−428億ドル、
米新規失業保険申請件数は45.1万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
加新築住宅価格指数(7月)は−0.1%、
加国際商品貿易(7月)は−27億カナダドルと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米NY連銀が13.5億ドル規模の米国債買い切りオペを実施しました。
トリシェECB総裁が
「ユーロが危機を乗り越えると確信する。
緊急的な措置は漸進的に解除。財政赤字への監視は飛躍的に改善。
新銀行規制は世界レベルで実施されるべき。」
などの見解を示しました。
NYダウは前日比+28.23ドルで取引を終えました。

<10日(金)>

日本振興銀行が自力再建を断念して金融庁に破綻申請をしました。
日本ではじめてペイオフが発動されることになりました。
日銀総裁が、
「日本振興銀行の破綻は金融システム安定性に影響を与えない。」
との見解を示しました。
日第2四半期実質GDP確報は0.4%、
日第2四半期名目GDP確報は−0.6%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
日第2四半期GDPデフレータ確報は
前年比で市場予想より強い−1.7%になりました。
日国内企業物価指数(8月)は市場予想より強い0.0%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.7625元と
2005年7月の切り上げ後の最高値になりました。
日本政府が経済対策を閣議決定して、
「経済対策は国費で9150億円程度、事業規模で9.8兆円程度。
(円高に)必要な時には為替介入を含め断固たる措置。
日銀にさらなる必要な政策対応を期待。
必要に応じ1兆円の国庫負担の活用を含め補正予算を編成。
家電エコポイント制度を3ヶ月延長。住宅エコポイントを1年延長。」
などを発表しました。
日首相が「日本が行動したときにネガティブなことを
言わないで欲しい、などいろいろやっている。」と
欧米当局と為替介入での調整をしていることを
示唆する発言をしました。
中国の貿易収支(8月)は市場予想より弱い200.3億ドルになりました。
日経平均は前日比+140.78円の9239.17円で週の取引を終えました。
ドバイワールドが「約249億ドルの債務再編で債権者と正式合意」
になったことを発表しました。
欧州時間に入ってユーロが堅調になりました。
英生産者仕入価格(8月)は−0.5%、英生産出荷価格(8月)は0.0%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ギリシャの失業率(6月)が市場予想よりは強い11.6%になりました。
ドル円がしだいに堅調になりました。
加雇用ネット変化率(8月)は市場予想より強い3.58万人、
加失業率(8月)は市場予想より弱い8.1%になりました。
米卸売在庫(7月)は市場予想より強い1.3%になりました。
NY時間にポンドがしだいに軟調になりました。
加BOC総裁が
「米経済の弱まりはカナダに重要な影響を与える。
取り巻く状況は異例なほど不透明で金融政策は慎重に行なう必要。」
などの認識を示す発言をしました。
IMFが「ローン審査終了後にギリシャへ25.7億ユーロを供給する。」
と発表しました。
終盤に「独金融機関が数十億ドル規模の資金調達難に陥って
週末にも救済される。」との観測でユーロが急落しました。
NY原油(WTI)は76ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+47.53ドルの10462.77ドルで週の取引を終えました。

週末に発表された中国鉱工業生産(8月)は13.9%、
中国小売売上高(8月)は18.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの3.5%になりました。

●今週の主な予定

<9月13日(月)の主な予定>

午後4時15分にスイス生産者輸入価格(8月)、
深夜3時に米月次財政収支(8月)、
などの経済指標が発表されます。

<9月14日(火)の主な予定>

朝7時45分にNZ小売売上高指数(7月)、
朝8時01分に英RICS住宅価格(8月)、英NW消費者信頼感(8月)
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(8月)、豪NAB企業信頼感指数(8月)
午後1時半に日鉱工業生産確報(7月)、日稼働率指数確報(7月)、
午後3時に独卸売物価指数(8月)、
午後5時半に英消費者物価指数(8月)、英小売物価指数(8月)、
同午後5時半に英DCLG住宅価格(7月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(9月)、
同午後6時に欧鉱工業生産(7月)、欧ZEW景況感調査(9月)、
夜9時半に米小売売上高(8月)、
同夜9時半に加第2四半期労働生産性、加第2四半期設備稼働率、
夜11時に米企業在庫(7月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・独・(欧)・米の指標には注目です。

<9月15日(水)の主な予定>

午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数(9月)、
午前10時半に豪第2四半期新規住宅、
午後5時半に英失業率(8月)、英失業保険申請件数推移(8月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(8月)、
午後7時半から英BOE総裁講演、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(9月)、米輸入物価指数(8月)、
同夜9時半に加製造業出荷(7月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(8月)、米設備稼動率(8月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<9月16日(木)の主な予定>

朝6時にRBNZ政策金利、(市場予想は据え置き)
朝8時50分に日第三次産業活動指数(7月)、
午前10時10分からRBNZ総裁の議会証言、
午後3時35分から日銀総裁挨拶、
午後4時15分にスイス第2四半期鉱工業生産、
午後5時半に英小売売上高(8月)、
午後6時に欧貿易収支(7月)、
夜9時にスイスSNB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時半に米生産者物価指数(8月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に米第2四半期経常収支、
夜10時に米ネット長期TICフロー(7月 対米証券投資)
夜11時に米フィラデルフィア連銀指数(9月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・スイス・米の指標には注目です。

<9月17日(金)の主な予定>

午後3時に独生産者物価指数(8月)、
午後5時に欧経常収支(7月)、
午後6時に欧建設支出(7月)、
夜9時半に米消費者物価指数(8月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(9月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろなニュースがありました。
英テレグラフ紙がIFO所長のコメントとして
「ギリシャの財政政策ではデフォルトが回避できない。」
との記事を掲載したり、
アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の問題があったり、
米WSJ紙の「欧州のストレステストでは一部のバークレイズなど
の銀行でリスクのあるソブリン債を過小評価して申告していた。」
との報道などに加え、
週末には「独金融機関が数十億ドル規模の資金調達難に陥って
救済される?」との観測まで出て、欧州金融不安が再燃して、
ユーロが上下動しながらも軟調な相場展開になりました。

アイルランドでは、今年の財政赤字が昨年の対GDP比14%から
11.5%に改善される見込みでしたが、
経営破綻したアングロ・アイリッシュ銀行への追加支援で、
財政赤字の対GDP比が20%にも跳ね上がるとのことで、
この銀行追加支援を政府債務に含めるか、
あるいは特殊要因として除外するかどうか、
欧州委員会と協議中としながらも、
アイルランド国債と独連邦債の利回り格差は
10年物で3.5%まで拡大していて、
ユーロ安の導火線に再び火がついた可能性があり、
今後の展開が注目されます。

一方、3日の米雇用統計が市場予想ほどには弱くなかったことや、
その後に発表された経済指標がやや米経済の悲観論を後退させて、
米国の向こう6年間での500億ドル規模の追加経済対策の発表も
あって米経済の二番底への警戒感も幾分和らいでいますが、
米調査会社のトムソン・ロイターによりますと、
アナリストによる米主要500社の2011年の通期の収益予想が
15%増まで下がり、米国の景気減速懸念は根強いようです。

アナリスト予想では、米経済への悲観論の後退や
週末に発表された中国の経済指標が強かったことなどを背景に
ドルが買われ、また日本の円高牽制も強まっていることで、
ドル円が戻りを試すと見る向きがある一方、

中国による日本国債の買いが今年1月以来で2兆3000億円を
越えているなど中国による日本国債の買いが増加していることや、
中間決算期末の9月の後半では日本の輸出企業がドル売り円買いを
進めやすいとの見方もあるようで、
強弱感が交錯しているとともに、
14日の日与党の代表選のイベントも控え、
振幅の大きな上下動になる可能性もありそうです。

他方、豪ドルなど資源国通貨は総じて堅調ですが、
欧州の金融不安の再燃などが市場全般のリスク回避の動意に
なった場合には調整に転ずる可能性があるとの指摘も聞かれ、
警戒だけは一応しておいてもよさそうです。


さて今日は、阿伽羅(あから)のお話です。

私は将棋が好きで、免状だけは日本将棋連盟のアマ五段を
持っているのですが、実力はいまや初段以下(笑)の愛棋家です。

今日、日経新聞(9/12)を読んでいましたら、
将棋にかかわる面白いコラムが目に留まりました。

阿伽羅とは、仏教由来と思われますが、
10の224乗というとても巨大な数のことで、
将棋に現れるすべての指し手の数に近いそうです。

そのコラムによりますと、

情報処理学会の将棋プロジェクトチームが
東大の本郷にある169台のコンピューターを連結し
4つの将棋ソフトを動かして
女流プロ棋士の清水市代女流王将に挑戦しようとする企画で、

このプロジェクトに「阿伽羅」という命名がされたのだそうです。
なかなか洒落たネーミングをするものですね。

コンピューター対人間の頭脳戦では、
スーパーコンピューターのディープ・ブルーと
カスパロフとのチェスでの戦いが有名ですが、

将棋でも第16回世界コンピューター将棋選手権で優勝した
将棋ソフトの「ボナンザ」と、
渡辺明竜王との2007年の戦いがあります。

そのときの結果はコンピューターの負けになりましたが、
今回の「阿伽羅」では、リーダー役のソフトを中心とした
4台のソフトの多数決で差し手を決定するのだそうで、

将棋プロジェクトの副委員長によりますと、
「95%の確率で勝てる」と豪語しているそうです。

一方、頭ひとつしかない人間ですが、(笑)
連結された169台のコンピューターと対戦して、
勝ち負けを争うわけですから、
人間の頭脳の凄さも驚きといえば驚きですね。

さて近年、将棋のソフトが飛躍的に強くなっていますが、
これは形勢判断の5000万種類の評価をする評価関数だけではなく、

プロ棋士たちの棋譜をソフト自体が学習する「機械学習」と
呼ばれる機能が搭載されていることによるそうです。

つまり、将棋ソフト自体が将棋の学習と練習とをするのだそうですが、

相場では「相場のことは相場に聞け」ともいいますので、
自動トレードソフトの場合にあてはめてみると、
基本ロジックだけではなく、
「相場つきの変化と対応」を自動学習する機能にも該当しそうで、
興味深いですね。

ところで、

情報処理学会の将棋プロジェクトチームでは
「数年後には名人や竜王に勝ちたい」と意気込んでいるとのことで

今後も、コンピューター対人間の頭脳戦は興味深いですが、

日本将棋連盟の米長邦雄会長は

「プロの直感と大局観。
 このふたつが解明されたときがプロが追い越される日。」

と述べているそうです。

そういえば、経済学にも「合成の誤謬」ということがあるように

「部分的には合理的で正しいものが
 全体としては間違った結果を生む。」

摩訶不思議なこともあるようで、

ときに曖昧と謗(そし)りを受けることもありますが、
大局観はトレードでも人間の持てる特性として
大切な場合がありそうですね。

金融危機の再燃がまたささやかれていますが、

かつてユーロが半年も下落をしていた頃、

「短い時間足のテクニカルがどうだのこうだの
 そんなことはあまり関係ない。
 ここで売らずにどこで売るんだよ。」

「通貨ペアの選択は、株式での銘柄選択に該当するもので、
 トレードの勝ち負けの半分以上を占める大切な選択だ。
 しっかり大きな流れを捕まえて通貨ペア選択をちゃんとすれば、
 タイミングが多少いい加減でも勝ててしまうくらいだよ。」

と、ちょっと乱暴な言葉のようですが、(苦笑)
こんなことを言っていた人もいたとかいないとか…。

詳細に分析することだけではなく、

「えい、やー。」とばかり雑を排し、(爆)
本質を見る大局観も養っていきたいものですね。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX 「逆から考える」のお話


先週末の米雇用統計とISM非製造業景況感指数の発表で、
ドル円などがジェットコースターのような相場展開になりましたね。

●先週8月30(月)〜9月3日(金)の気になる出来事

<30日(月)>

NZ貿易収支(7月)は市場予想より弱い−1.86億NZドルになりました。
日銀が午前9時から臨時の政策会合を開くとの報道がありました。
しばらく円安傾向になって日経平均が前場で堅調に推移しました。
正午過ぎに日銀の臨時政策会合での決定として
「政策金利の現状維持を全員一致で決定。
新型オペの期間を6ヶ月に延長する。期間6ヶ月の新型オペを設ける。
新型オペの最終的資金供給規模は30兆円程度。」
などが発表されました。
追加緩和が市場予想の織り込みの範囲であったことで、
ドル円が下落して日経平均も上げ幅を縮小しました。
日経平均は前週末比+158.20円で引けました。
日銀総裁の記者会見では
「日銀は必要であれば対応を行う。
国債買い入れオペは現在の規模が最適。
日本経済の下振れリスクに注意することが必要。
追加的利下げには副作用を見極めるなどの判断が必要。
先進国は政策余地が大きくない。
金融政策ですべてが解決するわけではない。」
などの認識が示されました。
日財務相からの為替介入に関する発言はありませんでした。
繰り上げ発表となった日経済対策基本方針では
「為替動向を注視して必要なときには断固たる措置をとる。
日銀と政府は緊密な情報交換と連携を保ち、
適切かつ機動的に金融政策で経済の下支えをする。
経済対策では予備費9200億円を活用。
必要な場合には補正予算の編成含め機動的かつ弾力的に対応。
9月10日に経済対策を決定。」
などが示されました。
欧業況判断指数(8月)は0.61、欧消費者信頼感(8月)は−11と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧鉱工業信頼感(8月)は市場予想とおりの−4になりました。
欧経済信頼感(8月)は市場予想より強い101.8になりました。
米個人所得(7月)は市場予想より弱い0.2%、
米個人支出(7月)は市場予想より強い0.4%になりました。
米PCEデフレータ(7月)は
前年比で市場予想とおりの1.5%になりました。
加第2四半期経常収支は
市場予想より弱い−110億加ドルになりました。
NZ経済研究所が
「RBNZは来年3月まで政策金利を据え置く可能性。
10月の増税を前に個人消費が上向く可能性は低い。」
などの見解を発表しました。
米ダラス連銀製造業活動(8月)は市場予想よりは強い
−13.5になりましたが、雇用指数が−5.1に悪化しました。
オバマ米大統領が
「追加の対策を検討中。中所得者層に対する減税の拡大を求める。
中小企業向けの雇用促進政策を求める。」
などの声明を発表しました。
NYダウは前週末比−140.92ドルで取引を終えました。

<31日(火)>

NZ住宅建設許可(7月)は市場予想より強い3.1%になりました。
英GFK消費者信頼感調査(8月)は
市場予想よりは強い−18になりました。
NZ大手金融機関のサウスカンタベリーの破綻報道がありました。
日鉱工業生産速報(7月)は0.3%、日小売業販売額(7月)は
前年比で3.9%と、ともに市場予想よりも強い結果になりました。
豪小売売上高(7月)は0.7%、豪第2四半期経常収支は−56.40豪ドルと、
もとに市場予想より強い結果になりました。
格付け会社のS&Pが
「NZ格付けは金融機関SCFの破綻によって直ちに影響は受けない。」
との見解を発表しました。
日住宅着工戸数(7月)は前年比で市場予想より強い4.3%になりました。
日経平均は前日比−325.20円の大幅安で引けました。
日財務副大臣が
「急激な為替の変動には断固たる措置をとる。
為替介入をした場合は日銀に非不胎化を行ってもらう必要。
ゼロ金利政策導入の選択の可能性もあるべき。」
などの円高牽制の発言をしました。
日民主党の小沢前幹事長が党代表選に出馬することを表明しました。
独失業率(8月)は市場予想とおりの7.6%、
独失業者数(8月)は市場予想よりは強い−1.7万人になりました。
英消費者信用残高(7月)は2.0億ポンド、
英モーゲージ承認件数(7月)は4.87万人と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧失業率(7月)は10.0%、欧消費者物価指数速報は前年比で1.6%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
加GDP(6月)は市場予想とおりの0.2%になりました。
米S&Pケースシラー住宅価格(6月)は
前年比で市場予想より強い4.23%になりました。
格付け会社のS&Pが
「ユーロ圏は財政緊縮が経済成長に打撃となるが、
二番底に陥る可能性はほとんどない。」
などの見解を発表しました。
米シカゴ購買部協会景気指数(8月)は
市場予想よりやや弱い56.7になりました。
米消費者信頼感指数(8月)は市場予想より強い53.5になりました。
米連邦預金保険公社が
「第2四半期には829行が問題銀行のリストに掲載された。
問題銀行の総資産は4030億ドル。
保険基金のバランスシートは152億ドルのマイナス。」
などの報告をしました。
米FOMC議事録では
「雇用市場は予想よりも弱い。ディスインフレのリスクは嵩じた。
景気回復に対する下振れリスクは大きくなった。
デフレリスクは極めて小さい。MBSへの再投資が必要となる可能性。
経済活動は予測よりも潜在率を下回って推移。
必要であれば追加緩和策を計画。」
などの見解が公表されました。
NYダウは前日比+4.99ドルで取引を終えました。

<1日(水)>

中国の製造業PMI(8月)は市場予想より強い51.7になりました。
豪第2四半期GDPは市場予想より強い1.2%になりました。
格付け会社のS&Pが
「日本は経済回復の勢いを失いつつある。」
との見解を発表しました。
日民主党の党代表選に出馬する小沢前幹事長が
「今後の急激な円高には市場介入も含めた方策を実施。
急激な円高の対処に予備費など2兆円を全額執行。」
などの方策を示しました。
日経平均は前日比+102.96円で引けました。
独小売売上高(7月)は市場予想より弱い−0.3%になりました。
スイスSVME購買部協会景気指数(8月)は
市場予想より弱い61.4になりました。
独製造業PMI確報(8月)は市場予想とおりの58.2になりました。
欧製造業PMI確報(8月)は市場予想よりやや強い55.1になりました。
英製造業PMI(8月)は市場予想より弱い54.3になりました。
米ADP雇用統計(8月)は市場予想より弱い−1.0万人になりました。
米ISM製造業景況指数(8月)は市場予想より強い56.3になりました。
米建設支出(7月)は市場予想より弱い−1.0になりました。
米ISM製造業調査委員長が
「雇用指数の拡大は楽観論の継続を示す。
製造業が二番底に陥る兆候は見えない。」
などの見解を示しました。
米経済諮問委員会の委員長が
「米経済はまだ大きな需用不足に直面。
需用の拡大には米政府による支出と減税が必要。」
などの認識を示す発言をしました。
米フィラデルフィア連銀総裁が
「デフレリスクに直面した場合のみ追加金融緩和を実施すべき。
失業対策で緩和を行なうべきではない。
米経済は軟調な局面入りしているが二番底ではない。」
などの見解を示す発言をしました。
IMFが「ソブリン債へのデフォルトリスクは誇張されている。」
との見解を示しました。
NYダウは続伸して前日比+254.75ドルで取引を終えました。

<2日(木)>

FRBの副議長が
「FRBには利下げのための更なる選択肢がある。」
との見解を示す発言をしました。
豪貿易収支(7月)は市場予想より弱い18.88億豪ドルになりました。
日民主党の党代表選に出馬する小沢前幹事長が
「急激な円高は何とか止めなければならない。
介入の効果は他国の協力なしには効果が薄いが、
(単独でも行うくらいの)覚悟でやるべき急激な円高。」
などの認識を示しました。
スイス第2四半期GDPは市場予想より強い0.9%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(8月)は
市場予想より弱い−0.9%になりました。
日経平均は続伸して前日比+135.82円で引けました。
スイス実質小売売上高(7月)は4.8%になりました。
英建設業PMI(8月)は市場予想より弱い52.1になりました。
欧第2四半期GDP改訂値は市場予想とおりの1.0%になりました。
欧生産者物価指数(7月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
欧ECBが政策金利を1.00%に据え置きました。
米第2四半期非農業部門労働生産性確報は、
市場予想よりは強い−1.8%になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い47.2万件になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「現在の金利水準は適切。最近の経済指標は予想以上に好調。
ユーロ圏経済は緩やで不均一のペースで成長の見通し。
経済環境は不透明。見通しへのリスクはやや下向き。
流動性オペは必要な限り供給を続ける。非標準的措置は一時的なもの。
2010年のスタッフ予想の上方修正は第2四半期の回復による結果。
財政発展は全体的に予想に一致。二番底を予想していない。」
などの認識が示されました。
バーナンキFRB議長が
「金融の全ての危機を防ぐことは不可能。
金融政策はバブル退治の手段には適さない。
監督と規制が防御の最前線になる。」
などの認識を示す発言をしました。
米中古住宅販売保留(7月 契約ベース中古住宅販売)は
市場予想より強い5.2%になりました。
米製造業受注指数(7月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
米ホワイトハウスの報道官が
「米政府は大規模な新規景気刺激策を検討していない。」
と発表しました。
NYダウは2日続伸して前日比+50.63ドルで取引を終えました。

<3日(金)>

豪AIGサービス業指数(8月)は47.5になり前回値を上回りましたが、
4ヶ月連続で好悪分岐点の50を下回りました。
中国の外貨準備で米ドルが65%、ユーロ26%、ポンド5%、円3%、
になることが報道されました。
ロシア紙が「ロ中銀のカナダドルへの投資準備が数週間で整う。」
と報じました。
日経平均は前日比+51.29円の9114.13円で週の取引を終えました。
為替市場は米雇用統計を控え、しばらく動意薄の展開になりました。
スイス消費者物価指数(8月)は市場予想とおり0.0%になりました。
独サービス業PMI確報(8月)は市場予想より弱い57.2になりました。
欧サービス業PMI確報(8月)は市場予想より強い55.9になりました。
英サービス業PMI(8月)は市場予想より弱い51.3になりました。
欧小売売上高(7月)は市場予想より弱い0.1%になりましたが、
前年比では市場予想より強い1.1%になりました。
欧州委員会が
「ギリシャ銀行の安定化基金に100億ユーロの融資をする。」
と発表しました。
ギリシャ財務相が
「今年、ギリシャ経済は4%までは収縮しない可能性。」
との見解を示す発言をしました。
欧州委員が
「欧州委員会は13日にEUの2010年の成長見通しを引き上げる見込み。
下半期のEUの成長は上半期より鈍化する見込み。」
などの認識を示しました。
ユーロが米雇用統計の発表前に堅調になりました。
米雇用統計では、
「失業率(8月)が市場予想とおりの9.6%、
NFP(8月)が市場予想より強い−5.4万人。
民間部門雇用者数変化(8月)が市場予想より強い6.7万人、
製造業雇用者数変化(8月)が 市場予想より弱い−2.7万人。」
などの結果になりました。
また、前回値のNFPで7.7万人の上方修正がされました。
しばらくドルが買われる展開になりました。
ECBの専務理事が
「我々は危機から脱していない。
やるべきことが数多くある。」
との認識を示す発言をしました。
NY大学のルービニ教授が
「先進国の経済成長は潜在率を下回っている。
米国と日本には二番底に陥るリスクが存在。
行き過ぎた緊縮財政はリスクになる。
ユーロ圏には弱いユーロが必要。
ECBはさらに緩和策を実施すべき。
ECBが有する選択肢の一つは利下げである。」
などの見解を示す発言をしました。
ドイツ連銀からザラツィン理事が罷免されました。
米ISM非製造業景況指数(8月)は市場予想より弱い51.5になりました。
ドル売り動意になりました。
米アトランタ連銀総裁が
「リスクはやや下向きにシフトした可能性。
極めて緩和的な金融政策が妥当。経済は一時的な下振れを通過中。
FOMCの決定が過大解釈されている。金融システムは改善。
信用の逼迫も緩和してきている。」
などの認識を示す発言をしました。
米ISM非製造業景況調査委員会の委員長が
「米経済が二番底に陥る可能性はないが注視は必要。
製造業は将来に対する強いサインを示している。」
などの認識を示しました。
オバマ米大統領が
「経済の傷を癒すには数年を要す。雇用創出への追加措置が必要。
経済は正しい方向に向かっている。」
などの認識を示す発言をしました。
ユーログループ議長が
「ユーロ圏経済は回復軌道に乗っている。
ユーロ圏の経済成長には幾つかのリスクも存在。
米国は回復軌道を前に困難に直面している。」
などの見解を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は74ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+127.83ドルの10447.93ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<9月6日(月)の主な予定>

米・加がレイバー・ディで休場です。
午前10時半に豪ANZ求人広告件数(8月)、
の経済指標が発表されますが重要経済指標はありません。

<9月7日(火)の主な予定>

正午過ぎに日政策金利、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時に日景気先行CI指数速報(7月)、日景気一致CI指数速報(7月)
午後2時45分にスイス失業率(8月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後7時に独製造業受注(7月)、
などの経済指標が発表されます。
日・豪の指標には注目です。

<9月8日(水)の主な予定>

朝7時45分にNZ第2四半期製造業売上高、
朝8時50分に日経常収支(7月)、日貿易収支(7月)、日機械受注(7月)
午後2時に日景気ウォッチャー調査(8月 現況判断DI・先行判断DI)、
同午後2時に日銀金融経済月報、
午後3時に独貿易収支(7月)、独経常収支(7月)、
午後5時半に英鉱工業生産(7月)、英製造業生産高(7月)、
午後7時に独鉱工業生産(7月)、
夜9時半に加住宅建設許可(7月)、
夜10時に加BOC政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
夜11時に加Ivey購買部協会指数(8月)、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
深夜4時に米消費者信用残高(7月)、
などの経済指標が発表されます。
英・独・加・米の指標には注目です。

<9月9日(木)の主な予定>

朝8時50分に日第3四半期景況判断BSI、
午前10時半に豪失業率(8月)、豪雇用者数変化(8月)、
午後2時に日消費者態度指数(8月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(8月)、
午後5時に欧ECB月報(9月)、
午後5時半に英商品貿易収支(7月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時15分に加住宅着工件数、
夜9時半に米貿易収支(7月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加国際商品貿易(7月)、加新築住宅価格指数(7月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(欧)・英・米の指標には注目です。

<9月10日(金)の主な予定>

朝8時50分に日第2四半期実質GDP確報、日第2四半期名目GDP確報、
同朝8時50分に日第2四半期GDPデフレータ、日国内企業物価指数(8月)
午後5時半に英生産者物価指数コア(8月 前年比)、
同午後5時半に英生産者仕入価格(8月)、英生産者出荷価格(8月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(8月)、加失業率(8月)、
夜11時に米卸売在庫(7月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・(英)・加の指標には注目です。

さて、先週は、週はじめの日銀臨時会合で発表された
金融政策が市場予想の範囲になったことで「事実売り」を浴びて、
ドル円やクロス円が円買いで下落する相場展開になりました。

そして、週末の米雇用統計では、NFP(8月)が市場予想より強い
−5.4万人となって、民間部門雇用者数変化(8月)が
市場予想より強い6.7万人になり、
さらに前回値のNFPで7.7万人の上方修正がされたことで、
ドル買い動意になりましたが、
続いて発表された米ISM非製造業景況指数(8月)が
市場予想よりも弱い51.5になったことでドル売り動意に転じて、
ドル円がジェットコースターのような激しい上下動になって、
また、ユーロドルなどのドルストレートが上下動の後に
ドル売りで堅調になる相場展開になり、
総じて先週は膠着を挟みながらも上下動の忙しい相場になりました。

また、8月31日深夜の米FOMC議事録では
「雇用市場は予想よりも弱い。ディスインフレのリスクは嵩じた。
景気回復への下振れリスクは大きくなった。
デフレリスクは極めて小さい。MBSへの再投資が必要となる可能性。
経済活動は潜在率を下回って推移。必要であれば追加緩和策を計画。」
などの見解が公表され、
緩和策の継続を示唆する内容になったのに対して、

9月2日のトリシェECB総裁の記者会見では「現在の金利水準は適切。
最近の経済指標は予想以上に好調。ユーロ圏経済は緩やで不均一の
ペースで成長の見通し。経済環境は不透明。見通しへのリスクは
やや下向き。流動性オペは必要な限り供給を続ける。
非標準的措置は一時的なもの。2010年のスタッフ予想の上方修正は
第2四半期の回復による結果。財政発展は全体的に予想に一致。
二番底を予想していない。」などの見解で、
警戒感は示しながらも、ややポジティブな内容になったようです。

一方、菅首相が「(円高に対し)必要なときは断固たる措置を取る」と
発言しているとともに、「今後の急激な円高には市場介入も含めた
方策を実施。急激な円高の対処に予備費など2兆円を全額執行。」
するとする日民主党の小沢前幹事長が党代表選に出馬することになり、
両氏ともに円高を牽制していますが差異もないわけではないようで、
日民主党の代表選の行方も注目されます。

ここのところのドル円相場では日米長期金利の影響が
強くなっているとの指摘がありますが、日長期金利の下落も一服になり、
今週は日新発10年物国債利回りが1.2%を目指す動きになる
可能性との観測があるとともに、
米景気悲観論がやや後退している中で入札が続く米国債の
需給が緩めば米長期金利も上昇する可能性が強そうで、
日米の長期金利の差が注目されます。

リスク回避も後退して、主要通貨ペアが堅調になると
見る向きが優勢のようですが、一方向の動意の相場になるよりも、
経済指標の発表などで揺れる相場展開になる可能性がありそうです。

<話題>

中央銀行サーベイの2010年4月の取引高調査が発表されましたね。

http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/deri/deri1004.htm#chart4
(末尾参照)

これによりますと、日本は為替の市場として3位に返り咲きましたが、
圧倒的に英国での為替取引が多く、そして、現在は1日あたりの取引量が
4兆ドルに迫るくらいに拡大しているようで、為替に介入するにしても
たいへんな時代になっているようです。


さて今日は、「逆から考える」のお話です。

正面から考えても判り辛いことでも、
逆から考えると判ることがありますね。

論理学や数学でも帰謬法とか背理法などがありますが、
これらもある意味「逆から考える」ことに
少し似ているような気もしますがどうなのでしょうか。

さて、証明に仮定が有るとか無いとか、
などの小難しい話は別として、(笑)

たとえば「白鳥は全て白い」ということは、
たった一羽の黒い白鳥を見つけ出せれば
(まぁ、こんなことは定理とは呼びませんが)
定理としては否定されてしまいます。

ただ、もちろん、白鳥の全てが白いわけではなくても、
その多くは確かに白く、白鳥という鳥の種類において、
「白いという明らかな傾向」は認めてもよいようですね。

ところで、

相場でもなかなか絶対的な定理のような法則はないようで、
あるとしますと「傾向」までということになりそうです。

1980年代の半ばあたりから、
相場の動きを物理学や数学的に
解明しようとする試みが行われてきましたが、

経済危機や金融危機が起こると、
白鳥には黒い白鳥もいることが事実となって、(苦笑)

有力な理論も事実の前に破綻することがあり、

時の英知を結集したLTCMでさえ崩壊の道をたどり、
相場には絶対がないことが、
皮肉にも証明されてしまいました。

また、チャートに法則性を見出そうとする研究でも、

チャートで未来の相場の動きの全てが解るとするならば、
過去の価格の記録から未来が導き出せるということで、
過去が未来を決定することになりますが、

傾向はあっても、完全な因果律まではなく、

たとえば、重要経済指標が発表されて、
それがサプライズとなったときなどに
チャートが慌てふためくように指標結果で動くことがあり、

過去以外に、現在から与えられるものを相場は織り込んで行き、
相場は過去のみによって決定されているわけではないようで、

チャートの研究で「傾向」や「有効性」は見出せたとしても、
相場における完全な定理のような法則までは
どんなに時を経て研究されたとしても
見出すことはできないのかもしれませんね。(謎)

つまり、チャートによる必勝法は
未来も発見されることはない可能性が高そうですが、

ただ、チャートは単なる過去の価格のアーカイブ
というわけではなく、

現在進行するレート(価格)は、
過去の数多いトレーダーの建て玉を引きずっているのも事実で、

ランダムウォークのようではあっても、

チャートの過去がチャートの未来に
まったく影響を与えていないとも言い切れないようで、

たとえば、意識される価格水準の抵抗などは
「傾向」として確かに存在しているといってもよいように思います。

こうしてみますと、

チャートは、確定された過去の価格の事実と、
市場参加者の意識を含む「変化する現在」を織り込む
不確定な先端の価格とによって構成されていて、

先端のローソク足と、それ以前のローソク足とでは
確定という意味では異なるものになりそうです。

先端のローソク足は未確定ゆえに、
しばしばダマシを演じることがあって、

たとえば、価格の均衡ゾーンのバランスが崩れると
価格水準のブレークが起こりやすくなる傾向がありますが、

そのブレーク狙いで、ある価格水準を「抜けたかどうか」は、
現在の未確定の足が過去になってからはじめて確定されるもので、

先端の未確定の変化する足で、
価格水準を「抜けたかどうか」を決定的に見るのは難しいものです。

そのようなこともあるために、
チャートでは「終値」が重要になってくるわけですが、

ときに終値に至るまでに、相場が大きく動いてしまって、
終値の確定まで待つとトレードチャンスを逸することもあり、(苦笑)

このあたりが難しいところのようですね。

つまり、拙速に判断するとダマシにあい、
さりとて待ちすぎると出遅れになることもあるというわけです。

早期に価格水準を「抜けたかどうか」をみるには、
終値の決定の早い下位時間軸を参考にできますが、

下位時間軸では浮動になりやすいようで、
価格水準を終値で「抜けた」と思っても、
プルバック(引き戻し)の動きで、
またもとの価格水準に戻ることもあり、

「どうすりゃいいのさ。」と悩ましいところがあります。(笑)

このようなときに「逆から考える」と
少し見えてくるものがある場合があります。

価格水準を「抜けたかどうか」は、基本的には
過去形での事後認識にならざるを得ないところがあり、
後になってはじめて判るものでもありますが、

価格水準を「抜けた」という定義を
「それまでの価格水準に戻らないこと」
として、逆からみると、

プルバック(引き戻し)の動きになっても、
「またもとの価格水準に戻らない」場合は、
価格水準を「抜けた」と認識してもよさそうです。

つまり、価格水準を「一応抜けて」
その後、また価格が戻ってダマシになるかもしれないけれども、

戻りの動きとなっても、
抜けるまでの価格水準が逆に抵抗になって、
「またもとの価格水準に価格が戻らない」ことが
下位時間軸の終値で確認できれば、

上位時間軸の先端のローソク足が未確定であっても、
価格水準を「抜けた」と早期に認識できる場合があります。

このほかにも

トレンドが継続しているかどうかでは、
トレンド継続の証拠を認識するとともに、
「トレンドを否定する価格の動き(の兆候)がないか」を探す。

レンジが継続しているかどうかでは、
レンジ継続の証拠を認識するとともに、
「レンジを否定する価格の動き(の兆候)がないか」を探す。

など、「逆から考える」と
見えてくるものがある場合がありますね。

そして…、

忌み嫌うダマシにさえも
「逆から考える」と効能と価値がある場合があります。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラの著書
「デイトレード」中の一文ですが、

「充分に知識を持たない初心者は、たとえば支持線などのテクニカルが
 うまく機能しなかった場合に、テクニカル分析は信用できず、
 使えないといった誤った認識を持つが、これは大きな間違いである。」

「たとえば支持線が4回続けて機能した後、突然、下抜けしたとしよう。
 しかし、それは支持線の概念が機能しないことを示すものではない。
 それは極めて価値のある有効な情報であり、テクニカル分析の
 概念として、最も価値のあるメッセージなのである。」

「このメッセージは、相場の『変化』を伝えているのである。」

「チャート分析が常に機能すると期待することは愚の骨頂である。
 チャートが常に正しいわけではない。時には機能しないこともあるが、
 それは経験豊かなトレーダーには価値あるメッセージなのである。」

ひねくれて考えると、こじつけのようでもありますが、(苦笑)

ヘンダーランドの相場の世界では、
正面からだけではなく、背理的な意味で

裏側や「逆から考える」ことが
トレードの大切なヒントになることが少なくないようですね。



参考: 日経BP社 オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ著
   「デイトレード」
   "Tools and Tactics for the Master Day Trader"


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX 意地悪な神様のお話


今週こそ(笑)、首相と日銀総裁の会談と
緩和策の発表がありそうですが、
さて、いかがなりますでしょうか。

●先週8月23(月)〜27日(金)の気になる出来事

<23日(月)>

日官房長官から
「今朝、菅首相が白川日銀総裁と15分程度の電話会談を行った。
為替を含む経済金融情勢で意見交換。
今後も日銀と政府はコミュニケーションを密にすることが大事。
為替介入の話は全く出ていない。」
などが示されました。
しだいに円高が進みました。
豪首相が
「多くのオーストラリア人は労働党の政府を望んだ。
重要な問題はどちらの政党が安定を保証できるかだ。
政治情勢を解決するには時間がかかる可能性。」
などの認識を示しました。
日経平均は前週末比−62.69円の9116.69円で引けました。
格付け会社のムーディーズがバーレーンを格下げして、
見通しを安定的で据え置きました。
独製造業PMI速報(8月)は市場予想より弱い58.2、
独サービス業PMI速報(8月)は市場予想より強い58.5になりました。
欧製造業PMI速報(8月)は市場予想より弱い55.0、
欧サービス業PMI速報(8月)は市場予想より強い55.6になりました。
スペインの財務相が「今年のスペイン成長率は−0.3%の見込み。」
との見解を発表しました。
米シカゴ連銀全米活動指数(7月)は、
市場予想よりはやや強い0.00になりました。
欧消費者信頼感速報(8月)は市場予想よりは強い−12になりました。
格付け会社のムーディーズが
「欧州域内各国の歳出削減は経済成長の重しになり、
格下げリスクを高める。」との見解を発表しました。
NYダウは前週末比−39.21ドルで取引を終えました。

<24日(火)>

欧州委員が「アジアの成長減速は欧州に深刻な影響を与える可能性。」
との認識を示す発言をしました。
英紙が英BOE委員の談話として
「英国の二番底の可能性は現実的なリスクである。
しかしながらBOEの政策には満足している。」
との記事を掲載しました。
日経平均は前日比−121.55円で引けて9000円の大台を割り込みました。
独第2四半期GDP確報は市場予想とおりの2.2%、
独第2四半期個人消費確報は市場予想より強い0.6%になりました。
日財務相の記者会見が急遽行われることが報道されました。
日財務相の記者会見では、
「為替動向に重大な関心持ち極めて注意深く見守る。
為替は明らかに一方向に偏っている。
為替の過度な変動や無秩序な動きは経済金融の安定に悪影響。
日銀とは緊密に連携して機動的かつ適切に対応することが必要。
介入についてはコメントしない。」などが示されましたが、
介入には言及せず具体策も示されませんでした。
ドル円が下落していきました。
欧鉱工業新規受注(6月)は市場予想より強い2.5%になりました。
独連邦債の10年物利回りが過去最低の2.166%になりました。
加小売売上高(6月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
シカゴ連銀総裁が
「二番底のリスクは半年前よりも高まっているが、
まだ起こるとは考えていない。景気回復には勇気付けられる兆候。
住宅価格には安定化しつつある兆候。
米経済と住宅市場はまだ(難局の)森を抜け出していない。
緩和的な金融政策は適切。」
などの見解を示す発言をしました。
米中古住宅販売件数(7月)は
市場予想よりかなり弱い383万件になりました。
米リッチモンド連銀製造業指数(8月)は、
市場予想より強い11になりました。
FRBが償還2013〜14年の米国債を13.5億ドル相当購入しました。
米共和党下院院内総務が
「財務長官や国家経済会議委員長を含む
オバマ大統領の経済チームは辞任すべき。」との発言をしました。
欧州委員が
「ギリシャの緊縮財政は進展している。
ストレステストは頻繁に実施していきたい。」
などの見解を示す発言をしました。
米ダラス連銀総裁が
「8月10日のFOMCでは激しい議論はなかった。
FOMCは引き締めのシグナルを送りたくなかった。
米経済は我々が望むほど強いものではない。
インフレは喫緊の脅威ではなく問題は高水準の失業率。
米経済はしばらく潜在成長率を下回る可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−133.96ドルで取引を終えました。

<25日(水)>

格付け会社のS&Pがアイルランドの長期ソブリン格付けを引き下げ
見通しをネガティブとしました。
アイルランド国債管理庁が
「S&Pによる銀行コストの見通しは極端なもの。
S&Pによる格下げアプローチは間違っている。」
と格下げ発表に不快感を表明しました。
日経新聞が「日銀、追加緩和を検討」との観測記事を掲載しました。
日通関ベース貿易収支(7月)は
市場予想より強い8042億円になりました。
日企業向サービス価格指数(7月)は
前年比で市場予想より弱い−1.2%になりました。
日財務相が
「必要なときには適切な対応をとる。
市場動向を注意深く見守ってほしいと首相から指示。
介入についてはコメントできない。」
などの発言をしました。
日経平均は続落して前日比−149.75円で引けました。
独IFO景気動向(8月)は106.7、独IFO現況評価値(8月)は108.2と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ギリシャの財務相が
「ギリシャのリセッションは浅く縮小は4%以下の見込み。
債務再編問題はない。」
との認識を示しました。
ECBが3ヶ月物オペで190.8億ユーロを市場に供給しました。
独財務相が
「各国は財政赤字を削減しなければならないが独が模範を示す。
欧州圏での金融規制への取り組みは良好に進展。
独のGDPは2011年に減速する可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
米耐久財受注(7月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
米新築住宅販売件数(7月)は27.6万件、
米住宅価格指数(6月)は−0.3%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
スイスSNB総裁が
「バランスシートにはリスクがある。
我々はまだ正常な状況ではない。
スイスはデフレにもインフレにも直面していない。
経済を取り巻く不透明性は引き続き高い。
下半期の経済成長は弱まる可能性。」
などの認識を示しました。
仏大統領が「ユーロ圏の財政状況は米国や日本よりも良好。
為替の変動を抑制する措置が必要。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比+19.61ドルで取引を終えました。

<26日(木)>

豪第2四半期民間設備投資は、
市場予想よりかなり弱い−4.0%になりました。
日経平均やアジアの株式市場がプラス圏で推移しました。
日経平均は5日ぶりに反発して前日比+61.09円で引けました。
独GFK消費者信頼感調査(9月)は市場予想より強い4.1になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い47.3万件になりました。
カナダ財務相が
「米経済の不振はカナダにとっての主要な懸念。
カナダ経済は年末にかけて緩やかに拡大の見込み。
カナダの第2四半期GDPは第1四半期ほど拡大にならない見込み。
二番底に陥らないために状況を注視する必要。」
などの認識を示しました。
IMFが「ハンガリー政府と協議を再開する用意ある。」
との発表をしました。
NY連銀が2021〜39年償還の米国債14.15億ドル相当を購入しました。
独卸売貿易業連合会が
「強いユーロは独の輸出業者にとって懸念ではない。」
との見解を発表しました。
NYダウは前日比−74.25ドルで取引を終えました。

<27日(金)>

日全国消費者物価指数(7月)は
前年比で市場予想とおりの−0.9%になりました。
日財務相が
「円高の影響は深刻な状況。必要な時に適切に対応する。
日銀としっかり連携して対応していきたい。」
などの発言をしました。
「日首相が今日中に経済対策の基本方針を発表する。」
との報道がありました。
日経平均は前日比+84.58円の8991.06円で週の取引を終えました。
独輸入物価指数(7月)は市場予想よりは強い−0.2%になりました。
日首相が
「為替市場の過度な変動は経済と金融の安定に悪影響。
必要な時には断固たる措置をとる。日銀総裁が帰国次第官邸で面会。
日銀には機動的な金融政策の実施を期待。
円高など厳しい経済情勢踏まえ31日に経済対策の基本方針を決定。」
などを発表しました。
英第2四半期GDP改訂値は市場予想より強い1.2%になりました。
英第2四半期総合事業投資速報は
市場予想よりかなり弱い−1.6%になりました。
スイスKOF先行指数(8月)は市場予想よりやや弱い2.18になりました。
ロシアの財務相が
「ユーロの状況は安定。引き続き欧州の国債に投資を継続する。」
との見解を発表しました。
米第2四半期GDP改訂値は1.6%、
米第2四半期個人消費改訂値は2.0%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米第2四半期コアPCE改訂値は市場予想とおりの1.1%になりました。
独消費者物価指数速報(8月)は市場予想とおりの0.0%になりました。
アイルランドと独の10年物国債スプレッドが
最高水準の365ベーシスポイントに拡大しました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(8月)は
市場予想より弱い68.9になりました。
注目されていたバーナンキFRB議長の講演では、
「一段の行動が必要になれば追加刺激策の用意がある。
2011年に景気が上向きになる条件が整いつつある。
経済は依然として予期せぬ展開に対して脆弱。
デフレは米経済に大きなリスクではない。
米経済は今年下半期も拡大続けるがペースは鈍化。
必要となった場合の長期債の追加購入は金融状況を緩和。
FRBは現時点で措置への特定の基準やトリガーで合意していない。」
などの認識が示されました。
市場は上下動しながらもドル買い反応になりました。
独連銀総裁が
「経済は引き続き成長。危機は経済の回復スピードに影響。
独失業率は7%水準で推移。労働市場は改善しつつある。
ECBは次回会合で流動性について協議の可能性。
(私が)トリシェECB総裁の後任となる可能性はない。」
などの発言をしました。
トリシェECB総裁が
「家計と企業と政府の債務が景気回復を遅らせる。
政府支出を増加させることは非常に危険。
財政健全化に失敗すれば失われた10年を招く。
金融危機は新たな金融の不均衡を作り出した。」
などの見解を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は75ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+164.84ドルで、
1万ドルの大台を回復して取引を終えました。

●今週の主な予定

<8月30日(月)の主な予定>

英国がサマー・バンクホリデーで休場です。
朝7時45分にNZ貿易収支(7月)、
朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(8月)、
昼12時にNBNZ企業信頼感(8月)、
午後6時に欧消費者信頼感(8月)、欧業況判断指数(8月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(8月)、欧経済信頼感(8月)、
夜9時半に米個人支出(7月)、米個人所得(7月)、
米PCEデフレータ(7月)、
同夜9時半に加第2四半期経常収支、加鉱工業製品価格(7月)
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(8月)、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・(欧)・米の指標には注目です。

<8月31日(火)の主な予定>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(7月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(8月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(7月)、
日小売業販売額速報(7月 前年比)、
午前10時半に豪小売売上高(7月)、豪住宅建設許可件数(7月)、
同午前10時半に豪第2四半期経常収支、
午後2時に日住宅着工戸数(7月)、日建設工事受注(7月)、
午後4時55分に独失業率(8月)、独失業者数(8月)、
午後5時半に英消費者信用残高(7月)、
英モーゲージ承認件数(7月)、
午後6時に欧失業率(7月)、欧消費者物価指数速報(8月 前年比)、
夜9時半に加GDP(6月)、加第2四半期GDP、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(6月 前年比)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(8月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(8月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
豪・独・欧・加・米の指標には注目です。

<9月1日(水)の主な予定>

午前10時半に豪第2四半期GDP、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(8月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(8月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(8月)、
午後5時半に英製造業PMI確報(8月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(8月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(8月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(8月)、米建設支出(7月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<9月2日(木)の主な予定>

午前10時半に豪貿易収支(7月)、
午後2時45分にスイス第2四半期GDP、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(7月)、
午後5時半に英建設業PMI(8月)、
午後6時に欧第2四半期GDP改訂値、欧生産者物価指数(7月)、
午後8時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に米第2四半期非農業部門労働生産性確報、
同夜9時半に米第四半期単位労働費用確報、
夜11時に米中古住宅販売保留(7月)、米製造業受注指数(7月)、
(豪)・スイス・欧・米の指標には注目です。

<9月3日(金)の主な予定>

午後4時15分にスイス消費者物価指数(8月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(8月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(8月)、
午後5時半に英サービス業PMI(8月)、
午後6時に欧小売売上高(7月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(8月)、米失業率(8月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(8月)、
米週平均労働時間(8月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(8月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

さて先週は、日政府と日銀による緩和具体策の発表が
遅れていたことや、米中古住宅販売件数が場予想より
かなり弱い383万件になったことで、
ドル円が24日に約15年ぶりの83円58銭まで下落しましたが、
その後、25日の米耐久財受注と米新築住宅販売件数が
振るわなかったものの、
日銀の緩和策の発表への期待も後押ししたか、
ドル円が上下動しながらも徐々に反発しました。

そして、週末の米第2四半期GDP改訂値と米第2四半期個人消費が
市場予想よりも強かったことや
バーナンキFRB議長の講演に揺れながらも上昇して、
ドル円は85〜86円のレンジに戻ってくる相場展開になりました。

また、ドルストレートについては、23日に格付け会社の
ムーディーズが「欧州域内各国の歳出削減は経済成長の重しになり
格下げリスクを高める」との見解を発表したり、
25日にS&Pがアイルランドの長期ソブリン格付けを引き下げ、
見通しをネガティブとするなど、ユーロドルが軟調になり、
他のドルストレートも軟調傾向になりましたが、
週末にかけてリスク回避の動きも緩和してきて
ドルストレートが反発する相場展開になりました。

さて、盆明け以降、日首相と日銀総裁の会談はいつになるのか、
そして、どのような円高対策が打ち出されるのか、
市場は待ち焦がれるように注目していますが、
(一部では6〜7日の定例会合まで日銀は緩和策を
発表しないとの見方もあるものの) 日経新聞にも
「日銀 週明けにも臨時会合 追加緩和決定へ」
という観測記事が掲載され、週はじめにも
いよいよ緩和策が発表される可能性が高そうです。

緩和策および円高対策についていろいろ噂が交錯していますが、
為替介入については覆面介入を含めて2004年3月17日から
行われていないようで、

また、為替介入を行っていた当時とは為替市場の規模が
かなり拡大しているとともに、米欧の協調も得られそうになく、
単独介入では焼け石に水にもなりかねなく、
具体策については期間3ヶ月の資金を政策金利と同じ0.1%で
金融機関に貸し出す「新型オペ」の総枠を
さらに10兆円ほど拡大して期間を6ヵ月間に延長することなどが
円高対策の軸になりそうです。

ただ、このことは日経新聞に既に掲載されていて、
市場は緩和策の期待を織り込みつつありますので、
発表まで円高が抑制されていても、
円を「噂で売って事実で買う」動きとなる可能性もありそうで、
リスク回避の動きは緩和されていますが、
発表後の市場反応が注目されるとともに、
緩和策の発表後にドル円が85〜86円のレンジを
上下どちらに抜けていくかが注目されます。

一方、カンザスシティ連銀主催の中銀フォーラムでは、
バーナンキFRB議長が「一段の行動が必要になれば追加刺激策の
用意がある。」としながらも、
「現時点で措置への特定の基準やトリガーで合意していない。」
として、また「経済は依然として脆弱ながら、
2011年に景気が上向きになる条件が整いつつある。」とも述べ、
追加刺激策の用意はあるが緊急性はないとのスタンスで
緩やかな経済回復に期待しているとのことで、
リスク回避を後退させる内容になったようです。

今週は主要通貨ペアの軟調も一服となりそうですが、
31日のFOMC議事録や今週末の米雇用統計
及び21日の米FOMCを視野にした思惑で、
主要通貨ペアは神経質な上下動になる可能性もありそうです。

<参考>

シカゴIMM通貨先物ポジション(投機筋
(ドル/円ではなく、円/ドルのポジション推移) ※週1回更新のようです

一般トレーダのポジションの偏りを示すセンチメント指標 ※30分更新

の差異は興味深いですね。

スポットのリクイディティ・コンシューマーのセンチメント指標は
逆張りの参考指標とできるようです。


さて今日は、意地悪な神様のお話です。

虹薔薇さんの小説や、詩集にも同名の神様が登場しますが、
ここでの意地悪な神様とは、もちろん相場の神様のことです。

私はまだ相場の神様をこの眼で見たことはないのですが、(笑)
どうも、きっといるのでしょうね。

チャートが見られないときには相場が良く動き、
見ているときには相場がなかなか動かない。

勉強すればするほど、何がなんだか解らなくなってしまう。

意を決してエントリーしたとたんに相場が逆に動き、
エントリーを躊躇していると思っていた方向にどんどん相場が動く。

悔しさを堪(こら)えて損切りしたとたんに相場が戻り、
それではと、損切りを遅延しているとどんどん含み損が膨らむ。

そして、自分の判断ではどうしようもないと
検討に検討を重ねて高いお金をはたいて購入したシステムが、
リアルで稼動させたとたんにドローダウンに見舞われる。

なんて、泣くに泣けないお話は日常茶飯事で、

私も幾度となく経験したことがありますが、

きっと相場には意地悪で悪戯好きの
小悪魔のような神様がいるに違いありません。(苦笑)

勉強すればするほど何がなんだか解らなくなってしまう、
と言えば、テクニカルだけではなくファンダメンタルズでも、

ジム・ロジャースが言うように、

「世界最大の経常赤字の米国で、
 こんなに長期金利が低いのはありえない。」

と多くの市場参加者がいぶかっていても、
ありえないはずの米長期金利の低下が現実に起こる。

あるいは、世界最大級の財政赤字の国の通貨が高くなったり、(笑)

インフレ状況や国情もさほど悪くはない
政策金利の高い国の通貨が突如として下落が続く、

なんてことがあって、

「相場は間違っている!」と

叫びたくなることも少なくありませんね。

そのほか、数え上げれば切がありませんが、

資金管理無視の大玉での大勝ちの経験が
後々の無謀なポジションサイズでの
致命的な大負けのもとになったり、

損切りをしないで相場が戻って勝った勝利の経験が
後々の取り返しのつかない大損の遠因になったり、

難平で死に玉が大きな利益となった何度かの勝利の経験で、
麻薬のように難平が癖になり、

レンジ内だけにとどめておくべきを
強いトレンド発生でも逆らって難平を際限なく行って
一発退場になった話なども、

少なからず聞く話ですし、(苦笑)

また、相場の必勝法や魔法のインジケーターを探して
何年も何十年も時を費やし、行き着いた先が
「相場に必勝法無し」の結論に至った話などもあって、

とり憑かれたトレーダー自身が悪いと言ってしまえば
そうなのかもしれませんが、これらもきっと、
意地悪な相場の神様のなせる業(わざ)なのでしょうね。

さすがヘンダーランドの相場の世界だけあって、
その神様はかなりヒネているようですが、(笑)

この意地悪な神様の洗礼を幾度も受けたと思われる
著名トレーダーの中にはこのように語っている人もいるようです。

「相場に逆らってはならない。
 ファンダメンタルズやテクニカルがどうであれ、
 相場が常に正しい。歪みは相場自体がやがて修正する。」

「個人トレーダーは相場をコントロールすることはできない。
 コントロールできるのは、建て玉数と売り買いの執行と
 市場に参加するか休むかの判断だけだ。
 相場を畏怖して、相場に喧嘩を売ってはならない。」

「負けたことのないトレーダーはただ1人としていない。
 100%勝ち続けることなど誰もできはしない。
 負けたときはそれを認めなくてはならない。
 幾度、損切りしたとたんに相場が戻ることを経験したとしても
 損切りする価格になったら損切りしなくてはならない。
 そして、大きなしっぺ返しを食らわぬよう
 悪い勝ち方の癖は直さなくてはならない。
 市場に参加するにあたって最も大切なのは資金を守ることだ。」

「トレード・テクニックよりも大切なのは資金管理だ。」

「最新手法も大いに学ぶベし、ただし基本は常に忘れてはならない。
 トレードで最も大切なのは基本だ。
 基本さえも学び実行しようとしない者が相場の勝ち組に
 なれるわけがないではないか。」

はい。はい。

まったく耳にタコのうるさい言葉ですが、(苦笑)

非を認めて謝罪する「申し訳ありません。」と言うのが
マインドの抵抗で死ぬほど辛いことがあるのと同じくらい、(爆)

これらの相場の神様の意地悪と悪戯を避ける言葉を
実行することは難しいものですね。

非があれば情け容赦なくダメだしする
意地悪で厳しい相場の神様が私は嫌いです。

あははっ。 (^^;)


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX 境界(ボーダー)のお話


菅首相と白川日銀総裁の会見はどうなるのでしょうか。
憶測が交錯していますがまだよく分らないようですね。

●先週8月16(月)〜20日(金)の気になる出来事

<16日(月)>

日第2四半期実質GDP速報は0.1%、
日第2四半期名目GDP速報は−0.9%と、
ともに市場予想よりかなり弱い数字になりました。
日第三次産業活動指数(6月)は−0.1%、
日第2四半期GDPデフレータ速報は−1.8%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
日経平均は前週末比−56.79円で引けました。
ドル円が軟調に推移しました。
米10年債の利回りが一時2.65%まで下落しました。
欧消費者物価指数(7月)は市場予想よりは強い−0.3%になりました。
NY連銀製造業景気指数(8月)は7.10、対米証券投資(6月)は444億ドル、
米NAHB住宅市場指数(8月)は13と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
英予算責任局の前局長が
「英経済は再度リセッションに陥る可能性がある。」
との見解の発言をしました。
NYダウは前週末比−1.14ドルで取引を終えました。

<17日(火)>

豪RBA議事録では
「金利の当面の据え置きを決定。世界経済の見通しは不透明。
住宅市場の沈静は利上げが影響。家計は消費に慎重。
豪GDPの伸び率は2011〜2012年に平均以上へ上昇。
インフレは上下両方にリスクがある。アジアの中期見通しは明るい。
欧州の成長は2011年は控えめながら予想以上。」
などの見解が公表されました。
日首相と日銀総裁の会談が23日になるとの観測報道がありました。
日国家戦略相が
「口先介入で円高が収まらないかもしれないが
円高は最終局面の可能性。円高を注視している。」
などの発言をしました。
日経平均は小幅続落して前日比−34.99円で引けました。
欧経常収支(6月)は前月より改善して10億ユーロになりました。
英消費者物価指数(7月)は−0.2%、英小売物価指数(7月)は−0.2%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
独ZEW景況感調査(8月)は市場予想より弱い14になりました。
欧ZEW景況感調査(8月)は市場予想より強い15.8になりました。
独ZEWが「センチメントの低下は独第2四半期の
成長継続の可能性が低いことを示す。」との見解を発表しました。
英BOE総裁が
「BOEには必要に応じ刺激策の拡大と縮小の準備がある。
BOEは消費者物価指数の見通しへのリスクを意識。
インフレは中期的に目標を少し下回る見込み。」
などの認識を示す発言をしました。
米ウォールマートの第2四半期決算では、
1株当たり利益が市場予想よりやや強い0.97ドルになりました。
アイルランドとスペインの国債入札が好調でした。
米生産者物価指数(7月)は市場予想とおりの0.2%になりました。
米住宅着工件数(7月)は54.6万件、米建設許可件数(7月)は56.5万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
加国際証券取扱高(6月)は市場予想より弱い
53.89億カナダドルになりました。
米鉱工業生産(7月)は1.0%、米設備稼働率(7月)は74.8%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
格付け会社のムーディーズが
「米・英・独・仏はAAA格付けに良いポジションにあるが、
格下げへの距離は縮小傾向にある。
景気刺激策が容易ではない状況で
成長を再開させなければならないという問題がある。」
との見解を発表しました。
英財務相が
「英経済には慎重ながらも楽観視している。
インフレ動向は予測よりも執拗。銀行の信用不足は主要な問題。
英政府の財政計画は国際社会に支持されている。
市場金利の低下は重要な刺激策になる。
財政赤字削減に成功できることは明確である。」
などの認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが
「スペインの財政見通しには疑問の余地がある。」
との見解を発表しました。
NYダウは前日比+103.84ドルで取引を終えました。

<18日(水)>

豪財務相が「世界経済は二番底に向かってはいない。」
との見解を示す発言をしました。
米WSJ紙が「日銀は円高に脅威を抱かず」との記事を掲載しました。
豪第2四半期賃金コスト指数は市場予想より弱い0.8%になりました。
日経平均は前日比+78.86円で引けました。
豪の英系資源大手BHPビリトンが
カナダ肥料大手の会社に買収提案をしました。
英BOE議事録では
「政策金利の据え置きを8対1で決定。
資産買入枠の据え置きを9対0で決定。
センタンス委員が0.25%の利上げを主張。
緩和、引き締め、および据え置きで議論をした。
第2四半期GDPの強い結果は異常の可能性。
消費者物価指数は付加価値税によって高くなる可能性。
低い市場金利は生産活動を押し上げる可能性があるが、
弱い信用によって相殺される可能性。」
などが公表されました。
ドイツが実施した10年債入札が好調で、
平均利回りが過去最低水準になりました。
ギリシャの中銀が「経常赤字(6月)が3.67億ユーロに縮小した。」
と発表しました。
米証券取引委員会が地方債にかかわる情報公開問題で
ニュージャージー州を提訴しました。
米GMが再上場のためNY証券取引所などにIPOを申請しました。
NYダウは前日比+9.69ドルで取引を終えました。

<19日(木)>

NZ第2四半期生産者物価は
生産高で1.1%、投入高で1.4%になりました。
独紙が「ギリシャ政府が緊縮財政を進めたことで
ギリシャは景気が想定以上に大きく落ち込んでいる。」
との観測記事を掲載しました。
産経新聞ONLINE版が
「日銀が資金供給拡大へ。10兆円増視野の円安誘導を図る」
との観測記事を掲載しました。
豪平均賃金(5月)は前年比で市場予想より弱い5.2%になりました。
RBNZの総裁が
「経済回復は緩やか。成長は続く見込み。
基調インフレへの圧力は高まる可能性。
インフレ期待と物価上昇が昂じれば金融政策での対応が必要。」
などの見解を示す発言をしました。
日銀が14時から緊急会合を開くとの噂が出回りました。
関係筋が緊急会合の噂の可能性は低いと報じました。
日全産業活動指数(6月)は市場予想より強い0.1%になりました。
独生産者物価指数(7月)は市場予想より強い0.5%になりました。
独紙が「仏大統領がAAAの格付けの喪失回避のため危機会議を召集。」
との記事を掲載しました。
日経平均は前日比+122.14円で引けました。
英小売売上高(7月)は市場予想よりかなり強い0.9%になりました。
ポンドが急上昇しました。
欧州委員会が
「ギリシャの財政赤字削減は計画よりも早く進捗。
ギリシャは次の金融支援の融資条件を満たした。」
と発表しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い50.0万件になりました。
加景気先行指標指数(7月)は0.4%、加卸売売上高(6月)は−0.3%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米景気先行指標総合指数(7月)は市場予想とおりの0.1%、
フィラデルフィア連銀指数(8月)は市場予想よりかなり弱い
09年7月以来のマイナスとなる−7.7%になりました。
ドルが下落しました。
オバマ米大統領が「中小企業と地域銀行には支援が必要。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のS&Pが
「米国が二番底に陥る可能性は25%程度。」
との見解を発表しました。
セントルイス連銀総裁が
「ディスインフレの傾向が再び現れてきた。
ディスインフレが進展すればFRBは国債を購入すべき。」
との見解を示しました。
NYダウは前日比−144.33ドルで取引を終えました。

<20日(金)>

日首相と日銀総裁の会談にかかわる噂が飛び交いました。
日官房長官が
「首相と日銀総裁の会談日程について具体的なことは知らない。」
と発言しました。
日財務相が
「日銀とは緊密な連携をとっていきたい。
介入についてはコメントしない。
首相と日銀総裁の会談が来週にあるのかないのか承知していない。
G7各国とコミュニケーションしている。」
などの発言をしました。
豪RBAの副総裁が
「今後2〜3年は強い豪経済の成長を予想。
失業率は低下する見込み。経済は比較的完全雇用。
世界経済には不透明感がある。」
などの認識を示す発言をしました。
日経平均は前日比−183.30円の9179.38円で週の取引を終えました。
独財務省が
「独経済は下期も継続的に回復。
外需の鈍化で回復のペースは減速する可能性。
2010年の経済成長予想を大きく修正する必要。」
との見解を発表しました。
独連銀総裁が
「年末以降もECBによる制限のない資金供給の継続が妥当。
出口戦略の議論は2011年第1四半期に本格化する見込み。
ECBはユーロ圏の成長見通しを引き上げる可能性が高い。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャの財務省がEUとECBに65億ユーロの融資を
書簡で正式に要請しました。
ユーロが下落しました。
加消費者物価指数(7月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
利上げ期待後退でカナダドルが軟調になりました。
仏大統領が
「2010年は1.4%もしくはそれ以上の経済成に達する。
経済状況は2011年の経済成長が2%になることを示す。」
との認識を示しました。
欧州委員会が
「ギリシャは年内に40億ユーロの追加削減をする必要があるが、
上半期の支出は予定よりも56億ユーロ下回っている。
欧州委員会はギリシャに約束以上の削減を求めない。」
との見解を発表しました。
NY原油(WTI)は73ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−57.59ドルの10213.62ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<8月23日(月)の主な予定>

午後4時半に独製造業PMI速報(8月)、独サービス業PMI速報(8月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(8月)、欧サービス業PMI速報(8月)、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(7月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(8月)、
などの経済指標が発表されます。
独・欧の指標には一応注目です。

<24日(火)の主な予定>

午後3時に独第2四半期GDP確報、
午後6時に欧鉱工業新規受注(6月)、
夜9時半に加小売売上高(6月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(7月)、リッチモンド連銀製造業指数(8月)
などの経済指標が発表されます。
(独)・加・米の指標には注目です。

<25日(水)の主な予定>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(7月)、
日企業向サービス価格指数(7月)
午後5時に独IFO景気動向(8月)、独IFO現況評価値(8月)、
夜9時半に米耐久財受注(7月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(7月)、米住宅価格指数(6月)、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

<26日(木)の主な予定>

午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(6月)、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(9月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<27日(金)の主な予定>

朝8時半に日失業率(7月)、日全国消費者物価指数(7月)、
日消費支出(7月)
午後5時半に英第2四半期GDP改訂値、英第2四半期個人消費改訂値、
午後6時半にスイスKOF先行指数(8月)、
夜9時半に米第2四半期GDP改訂値、米第2四半期個人消費改訂値、
同夜9時半に米第2四半期GDP価格指数改訂値、米第2四半期コアPCE、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(8月)、
夜11時から中銀国際会議でのバーナンキFRB議長講演、
などの経済指標が発表されます。
(日)・英・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常はNY時間)ですが、
独消費者物価指数速報(8月)の発表も予定されています。
バーナンキFRB議長の講演は注目されます。

さて、先週のドル円やクロス円では、日首相と日銀総裁の
会談にかかわる憶測が交錯して揺れる相場展開になりました。

また、ドルに関しては、米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い
50.0万件になったり、フィラデルフィア連銀指数(8月)が
市場予想よりかなり弱い09年7月以来のマイナスとなる
−7.7%になったりと、米経済の先行き懸念を示す指標が発表されました。

一方、ユーロに関しては、欧州委員会が「ギリシャの財政赤字削減は
計画よりも早く進捗している。」との見解を発表したり、
仏大統領が「2010年は1.4%もしくはそれ以上の経済成に達する。」
との認識を示すなどポジティブな発言や、
ドイツだけではなくアイルランドとスペインの国債入札
が好調であったなどの好材料もありましたが、

ムーディーズが「スペインの財政見通しには疑問の余地がある。」
との見解を発表したり、独紙が「ギリシャ政府が緊縮財政を進めた
ことでギリシャは景気が想定以上に大きく落ち込んでいる。」
との観測記事を掲載したり、独財務省が「独経済は下期も継続的に
回復の見込みだが、外需の鈍化で回復のペースは減速する可能性。
2010年の経済成長の予想を大きく修正する必要。」
との見解を発表したり、タカ派で知られるドイツ連銀総裁が
「年末以降もECBによる制限のない資金供給の継続が妥当。」
と流動性不安を示唆する発言などがあり、揺れる相場展開となって、
しだいにリスク回避の動きが優勢になりました。

他方、ポンドに関しては、英予算責任局の前局長が
「英経済は再度リセッションに陥る可能性がある。」
とのネガティブ発言もありましたが、
英財務相の「英経済には慎重ながらも楽観視している。」
との発言があったり、英BOE議事録でセンタンス委員が
0.25%の利上げを主張したことや、緩和や据え置きだけではなく
引き締めについても論議したことが明かされ、
また英小売売上高(7月)は市場予想よりかなり強い0.9%になるなど、
好材料があって上昇する場面もありました。
しかしながら、しだいにリスク回避の動きも見られ
揺れる相場展開となりました。

さて、日首相と日銀総裁の会談が23日になるとの観測報道がありますが、
日官房長官が「首相と日銀総裁の会談日程について具体的なことは知ら
ない。」と発言したり、日財務相が「首相と日銀総裁の会談が来週に
あるのかないのか承知していない。」と発言しているなど、
いまだに日首相と日銀総裁の会談については、
はっきりしていないようです。

また、会談前に日銀の緊急会合が行われ、
何らかの緩和策が打ち出されるとの憶測もありましたが、
日銀緊急会合は今のところ行われていません。

緩和策自体についても、様々な憶測が飛び交い、
「0.1%の政策金利をさらに引き下げる?」
「国債買取を増やす量的緩和を行うとともに、短期金融市場で
資金吸収をする不胎を行わない非不胎化もするのではないか?」
との観測もある一方、「なんらかの緩和策を行う可能性があるが、
動きを見ていると大したことは行われないのではないか?」など、
混沌としているようです。

このような状況もあって、ドル円のポジション分布をみると、
85円〜86円のレンジ相場が続きそうではありますが、

市場の思惑よりも強い緩和策が打ち出されれば、
上ブレの可能性もあるものの、
東京外為市場の約3割を占めるといわれている個人取引では
円売りに傾斜していて期待感の先織り込みも見られていただけに、
日金融政策で市場の期待を裏切る結果になった場合は、
シカゴIMM通貨先物ポジション
(ドル/円ではなく、円/ドルのポジション推移)
ではまだ円買いが優勢でもあることから、

ドル円やクロス円がいったん下落する可能性も排除はできないようです。

一方、ユーロについては、独経済が今のところ好調で
独国債の利回りが一時2.3%を割り込むなど
ドイツに資金が流入していますが、ギリシャの10年債の国債の利回りは
11%弱の約3ヶ月ぶりの高水準で、アイルランド国債や
ポルトガルの国債利回りはも5%台で高止まりしているなど、
リスク回避の動きが金融市場で再発していて、
ユーロドルも米経済懸念でのドル売りから、世界経済の先行き懸念による
リスク回避のドル買いにシフトしてきた動きが見られ、
チャート的にも1.2740の節目を下抜けてきたようで、
上下動しながらも軟調になる可能性も排除できないようです。


さて今日は、境界(ボーダー)のお話です。

概況が長くなりましたので、軽めのコラムにしたいと思います。

さて、境界は"border"とか"boundary"などと言われますが、
世の中にはいろいろな境界がありますね。

よく土地の境界問題でいざこざになったりすることがありますし、
国と国とによっては国境が生死を分けることもあります。

また、男女の仲でも最後の一線という境界があるそうで、
最近はこの境界は意味が軽くなってはいますが、(苦笑)
一昔前ではこれを越えるか越えないかで
少し大げさですが人生が変わることもあったそうですね。

このように、ときに境界が、
状況と状態を大きく変化させることがあるものです。

相場でもこのような境界があって、

直前高値や安値がこの境界の役割となることもありますし、

もう少し大きく見た価格の抵抗線が境界となることもありますし、

高値と高値を結んだ斜めのラインや、
安値と安値を結んだラインが境界となることもあります。

そして、切り番的な価格の「00」が
境界の役割をすることも少なくありませんし、

また、意識している人たちの多いパラメーターの移動平均線や、
確率偏差のバンドや、信奉者の多いテクニカル指標のポイントも
境界の役割となることもあるようですね。

さらに、パラメーターのあるものでは、
時間軸によってもそのポイントの位置が変わりますから、

見方によっては「なんだぁ、境界だらけじゃないか。」
ということになりますが、(笑)

でも、これらの相場の境界では価格が反転したり、
抜けて勢いを増したりと、
相場の節目になることは確かにあるものです。

そしてまた、売り買いの攻防で、その決着が明確につかずに、
反転したようで抜けて行ったり、抜けたようで戻ったりと
ダマシを演じることもありますね。(苦笑)

さて、

これらの相場の境界で「反転するのか」「抜けるのか」では、

売り買いの判断がまったく逆になりますので、

相場の境界はトレードの判断の注目ポイントになりますが、

全て意識しようとすると気になってトレードできないこともあって、
重要度のプライオリティの認識とともに、

ある程度は判断にあたっての思い切りも必要で、

また、不確定要素もある相場で完全無欠はありえませんから、
判断が誤ったときには潔い損切りも必要になります。

重要で主要な境界を認識することと、

そこでの慎重で細心な判断と、

そして、雑を捨てる執行の大胆な思い切りと、

判断が誤ったときの潔い損切りなどが、

トレード「力(りょく)」である、ともいえそうですね。

ところで…、

為替取引では一説によりますと、

貿易や海外投資での外貨需要や
貿易で得た外貨や海外投資の引き揚げによる円転などの
いわゆる買い切り売り切りの実需筋よりも、
投機による取引が9割ほどと圧倒的に多く、

そして、この投機による建て玉は、
利確にしても損切りにしても、期間の長短こそあれ、
やがては買い玉は売られ、売り玉は買われ、
反対売買で必ず決済されますから、

ボラティリティは大きくても為替相場は
上げては下げる、下げては上げる、ことになりやすく、
巨視的には歴史的高値と歴史的安値の間の
レンジ相場といえそうですが、

この歴史的高値と歴史的安値の間のレンジ相場には、
その中に幾重にも短期的にある範囲の均衡状態で動くレンジがあり、

そして、この短期的なある範囲のレンジ状態は永続することなく、
次の短期的なある範囲の均衡状態で動くレンジへと移行して行きます。

この短期的なレンジ範囲の移行の過程が

アメリカの州と州とをつなぐ州境(さかい)の道のように、
短期トレンドといわれる状態になりますが、

たとえば、ターミネーターのシュワルツネッガー知事の
カリフォルニア州からワシントン州へ車で行くには、
州境の道を必ず通らないとならないとともに、

途中のオレゴン州では一泊して
レンジをいったん形成するというわけですね。(笑)

そしてまた、短期的なレンジの範囲の移行が
何段階も同方向に継続して動くとき、
中期トレンドが上昇しているとか、
中期トレンドが下落しているとか呼ばれます。

そして、これらの中期的な動きは中期的なレンジを形成しますが、

さらに、中期的なレンジの範囲の移行が
何段階も同方向に継続して動くとき、
長期トレンドが上昇しているとか、
長期トレンドが下落しているなどと呼ばれますね。

こうして見ますと、ターム(期間)ごとに
節目となる相場の境界が存在していそうですが、

大雑把でも中長期の方向と境界を認識することも役に立ちそうで、

トレードするタームでの
詳細的な節目となる境界を認識するだけではなく、

マルチ・タームでの境界認識もしていきたいものです。

もしかしますと、中長期の方向と境界も認識することによって、
トレードするタームの境界の節目でのトレード判断における
ダマシの軽減になるかもしれませんね。

あれまぁ、軽めのコラムにしようと思っていましたが、

また、長くなってしまいました。 m(_ _)m


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 「似て非なるもの」のお話


先週11日にドル円が15年ぶりとなる一時84.72円まで下落しましたね。

●先週8月9日(月)〜13日(金)の気になる出来事

<9日(月)>

日国際経常収支(6月)は市場予想より弱い1兆471億円になりました。
日景気ウォッチャー調査現状判断DI(7月)は市場予想より強い49.8、
日景気ウォッチャー調査先行判断DI(7月)は市場予想より弱い46.6、
という結果になりました。
日財務相が
「マーケットの動向をさらに注意深く見ていく。」
と円高を牽制する発言をしました。
日経平均は前週末比−69.63円で引けました。
独商工会議所が
「2010年の独輸出の伸び率は11%で、
来年には過去最高の08年の水準になる可能性。」
との見通しを発表しました。
複数の英紙が
「11日に公表の四半期インフレ報告で
経済見通しを下方修正する可能性がある。」
との観測報道をしました。
ECBの専務理事が
「スペイン銀行セクターの調整はまだ終わっていない。
ストレステスト後に市場改善の兆候が見られる。」
などの認識を示しました。
サンフランシスコ権銀総裁が
「米経済が新にリセッションに陥る可能性は
数ヶ月間では低いが2年間では高くなることもありえる。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+45.19ドルで取引を終えました。

<10日(火)>

英RICS住宅価格(7月)は市場予想よりかなり弱い−8%になりました。
豪NAB企業景況感指数(7月)は5、豪NAB信頼感指数(7月)は2、
という結果になりました。
日銀が政策金利を0.10%で据え置き、追加緩和策を見送りました。
日銀声明では経済評価に変更がないとしました。
日経平均は前日比−21.44円で3日続落して引けました。
独消費者物価指数確報(7月)市場予想より強い0.3になりました。
ECBの専務理事が
「現在の金利水準は極めて低く、金融政策は緩和的。」
との認識を示す発言をしました。
日銀総裁の記者会見では、
「世界経済、金融環境、企業収益、などは改善。
上下のリスクバランスの判断を大きく変える材料はない。
アメリカの追加緩和についてはコメントしない。
円高は企業マインドの下振れ要因。」
などの認識を示しました。
英商品貿易収支(6月)は−74.01億ポンド、
英DCLG住宅価格(6月)は9.9%と、
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
加住宅着工件数(7月)は市場予想より強い18.92万件になりました。
加新築住宅価格指数(6月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
米第2四半期非農業部門労働生産性速報は−0.9%、
米第2四半期単位労働費用速報は0.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米卸売在庫(6月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
米3年債の最高落札利回りが1%を下回り0.844%になりました。
米FOMCが政策金利を0.0〜0.25%の範囲として据え置きました。
米FOMC声明では
「長期間にわたり金利を異例の低水準とする。
今回の決定は9対1で決定した。(反対はカンザスシティ連銀総裁)
MBS(住宅ローン担保証券)の償還金を米国債に再投資する。
米経済の回復ペースはここのところ数ヶ月で減速。
住宅着工件数は不振。インフレは当面は抑制。
FRBは景気回復促進のために必要な政策手段を実施する。」
などが表明されました。
緩和処置が表明されたことで一時、米ドルが売られました。
NYダウは前日比−54.50ドルで取引を終えました。

<11日(水)>

英ネーションワイド消費者信頼感(7月)は
市場予想より弱い56になりました。
日機械受注(6月)は1.6%、日国内企業物価指数(7月)は−0.1%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日財務相が
「FOMC後、市場が一方的に偏っている。」
と懸念を表明しました。
豪Westpac消費者信頼感指数(8月)は5.4%になりました。
中国の生産者物価指数(7月)は前年比で4.8%、
中国の小売売上高(7月)は前年比で17.9%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
中国の消費者物価指数(7月)は前年比で3.3%、
中国の鉱工業生産(7月)は前年比で13.4%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
日10年債利回りが0.995%に低下しました。
日銀金融経済月報では
「先行きの輸出や生産は増加ペースが緩やかになる見通し。
第4四半期はエコカー補助終了で輸送機械は大幅減少の可能性。」
などの見解が公表されました。
日経平均は前日比−258.20円の大幅安で引けました。
ドル円が一時、15年ぶりとなる84.72円まで下落しました。
英失業率(7月)は市場予想とおりの4.5%、
英失業保険申請件数推移(7月)は
市場予想よりは強い−0.38万件になりました。
中国国家発展改革委員会が
「日本経済の回復を楽観することは容易ではない。
ユーロ圏の二番底の可能性は否定できない。
米経済の成長の勢いは弱るも回復は継続。」
などの見解を表明しました。
英BOE四半期インフレ報告では、
「GDP成長率は向こう2年間で3%を若干上回る水準の見通し。
5月時点の予測を約0.5%下方修正。
インフレ見通しは不透明性が高い。」
などの見解が示されました。
英BOE総裁が
「米国とユーロ圏の見通しには大きな不確実性。
必要に応じ政策据え置き・緩和・引き締めなどの用意がある。
適切と感じれば量的緩和を拡大する可能性。
全体的な見通しは5月のインフレ報告よりも弱い。
ポンド安は英経済の追い風になる可能性。
CPIは5月の見通しより長期間2%を上回る水準になる可能性。
貿易のデータは心強い。経済の下振れリスクは明らかにある。
銀行システムは依然として著しく損傷している。」
などの見解を示す発言をしました。
アイルランド政府がアングロ・アイリッシュ・バンクに
最大100億ユーロの追加支援をすると発表して、
アイルランド政府への財政負担懸念が昂進しました。
ドル円が一時15年ぶりの安値になる84.74円をつけました。
米貿易収支(6月)は市場予想より弱い−499億ドルになりました。
加国際商品貿易(6月)は市場予想より弱い
−11億カナダドルになりました。
米10年債の最高落札利回りが3%を下回り2.730%になりました。
米月次財政収支(7月)は市場予想よりやや強い
−1650億ドルになりました。
NYダウは前日比−265.42ドルの大幅安で取引を終えました。

<12日(木)>

豪インフレ期待(8月)は2.8%になりました。
豪雇用者数変化(7月)は市場予想より強い2.35万人になりました。
同前回数値が4.59万人から3.74万人へと下方修正されました。
豪失業率(7月)は市場予想より弱い5.3%になりました。
NZ財務相が
「ニュージーランドは新たな5年間の財政赤字に直面。
支出を増加する前にGDPの2%の財政黒字が必要。」
との認識を示しました。
日鉱工業生産確報(6月)は−1.1%になりました。
日首相が円高について「為替の動きが激しい。」
との懸念を示す発言をしました。
日消費者態度指数(7月)は市場予想より弱い43.4になりました。
日銀がレートチェックを実施しました。
日経平均は前日比−80.26円で引けました。
欧ECB月報では
「第3四半期の成長は予想より良い見通し。
ユーロ圏経済は緩慢で不均一なペースで拡大。
中期的な物価圧力は抑制されている。」
などの見解が発表されました。
日銀総裁が
「為替市場に大きな変動。経済に与える影響を注視する。」
日財務相が
「為替に重大な関心。為替動向を注意深く見守る。
為替レートの過度の変動は金融と経済の安定に悪影響。
為替介入についてはコメントを控える。
現時点ではG7電話会談までは考えていない。」
などの認識を示しましたが具体策は示しませんでした。
ギリシャ第2四半期GDPは市場予想より弱い−1.5%になりました。
ギリシャ失業率(5月)は12.0%になりました。
欧鉱工業生産(6月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
ECBの専務理事が
「スペインは11年以降に財政赤字削減のため一段の予算措置が必要。
スペイン政府は成長評価に楽観的過ぎてはいけない。」
などの認識を示す発言をしました。
米輸入物価指数(7月)は0.2%、
米新規失業保険申請件数は48.4万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米30年債の最高落札利回りが4%を下回り3.954%になりました。
NYダウは前日比−58.88ドルで取引を終えました。

<13日(金)>

ロシア大統領が
「ロシアの穀物の約4分の1が失われた。」
と発表しました。
NZ小売売上高(6月)は市場予想より強い0.9%になりました。
NZドルが堅調になりました。
日銀会合議事録要旨では、
「今年度後半にかけて下振れリスクが意識される。
中国の成長ペースはやや鈍化する可能性。
先行きにデフレリスクが存在。成長経路復帰への基盤は脆弱。」
などの認識が公開されました。
来週にも日首相と日銀総裁が金融情勢についての
会談を行うことで日程調整していることが報道されました。
日経平均は前日比+40.87円の9253.46円で引けました。
独第2四半期GDP速報は市場予想より強い2.2%になりました。
独IFOが「今年、独GDP成長率は3%達成が可能。」
と見解を発表しました。
独連邦債とスペインやギリシャ債の利回り格差が拡大しました。
スイス生産者輸入価格(7月)は市場予想より弱い−0.5%になりました。
欧第2四半期GDP速報は1.0%、欧貿易収支(6月)は24億ユーロと
ともには市場予想より強い結果になりました。
欧州委員会が
「ユーロ圏の景気回復は軌道に乗るも脆弱。
経済に不確実性がある。」との見解を表明しました。
米小売売上高(7月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
米消費者物価指数(7月)は市場予想より強い0.3%になりました。
日銀のレートチェックの噂がありました。
米10年債の利回りが一時2.699%に低下しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(8月)は
市場予想より強い69.6になりました。
米企業在庫(6月)は市場予想より強い0.3%になりました。
カンザスシティ連銀総裁が
「ゼロ金利政策は景気回復に対する懐疑を助長する可能性。
過度に低い金利はリセッションや失業率の悪化を招く可能性。
デフレが最も深刻な脅威という証拠はない。
米経済は数四半期にわたる成長の継続が見込まれる。
政策金利を1.00%に引き上げその後2.00%へ引き上げるべき。
FRBはバランスシートの調整必要。米国の赤字は持続不可能。」
などの認識を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は75ドル前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−16.80ドルの10303.15ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<8月16日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(8月)、
朝8時50分に日第2四半期実質GDP速報、日第2四半期名目GDP速報、
同朝8時50分に日第2四半期GDPデフレータ、
日第三次産業活動指数(6月)、
午前10時半に豪新車販売台数(7月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(7月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(8月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資 6月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(8月)、
などの経済指標が発表されます。
日・米の指標には注目です。

<17日(火)の主な予定>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後5時に欧経常収支(6月)、
午後5時半に英消費者物価指数(7月)、英小売物価指数(7月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(8月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(8月)、
午後7時から豪RBA総裁講演、
夜9時半に米生産者物価指数(7月)、米住宅着工件数(7月)、
同夜9時半に米建設許可件数(7月)、
同夜9時半に加国際証券取扱高(6月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(7月)、米設備稼働率(7月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<18日(水)の主な予定>

午前9時半に豪Westpac先攻指数(6月)、
午前10時半に豪第2四半期賃金コスト指数、
午後2時に日景気先行CI指数確報(6月)、日景気一致CI指数確報(6月)
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧建設支出(6月)、
などの経済指標が発表されます。
英の指標には注目です。

<19日(木)の主な予定>

朝7時45分にNZ第2四半期生産者物価、
午前10時半に豪平均賃金(5月)、
昼12時に豪ANZ消費者信頼感指数(8月)、
午後1時半に日全産業活動指数(6月)、
午後3時に日工作機械受注確報(7月 前年比)、
同午後3時に独生産者物価指数(7月)、
午後3時15分にスイス貿易収支(7月)、
午後5時半に英小売売上高(7月)、英公共部門ネット負債(7月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加景気先行指数(7月)、加卸売上高(6月)、
夜11時に米景気先行指数(7月)、フィラデルフィア連銀指数(8月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<20日(金)の主な予定>

夜8時に加消費者物価指数(7月)、
経済指標が発表されます。この指標には注目です。

さて、先週10日に発表されたFOMC声明で、
長期間にわたり金利を異例の低水準にすることとともに、
MBS(住宅ローン担保証券)の償還金を
米国債に再投資することが発表されて、
出口戦略のタイミングの模索から一転、
FRBのバランスシートを2兆ドル規模で維持して、
緩和策の継続へと金融政策の軸足を移すことが示されました。

一方、10日の東京時間では、
日銀が政策金利を0.10%で据え置くとともに、
経済評価に変更がないとして追加緩和策を見送り、
翌11日には円高が昂進してドル円が15年ぶりとなる
一時84.72円まで下落しました。
そして、日首相と日銀総裁の会談へ向けての
日程調整が行われていることが報道されましたが、
この会談により何らかの円高阻止への具体策が示されるのか、
注目されます。

また、11日に発表された米貿易収支(6月)が
市場予想より弱い−499億ドルになったことで、
8月27日に発表予定の米第2四半期GDPの改定値が、
7月30日に発表された速報値の2.4%よりも大幅に下方修正され、
1%台前半になるとの観測があり、
改定値の発表に向けての織り込みの動きが注目されます。

他方、11日の英BOE四半期インフレ報告で
英成長率が5月時点の予測から約0.5%下方修正されたことや、
英BOE総裁が「適切と感じれば量的緩和を拡大する可能性。」を
示唆したことでポンドが軟調になるとともに、

ユーロ圏でも、12日の欧ECB月報で第3四半期の成長は
予想より良い見通しとしながらも、
ギリシャ第2四半期GDPが−1.5%のマイナス成長になったことや、
アイルランド政府がアングロ・アイリッシュ・バンクに
最大100億ユーロの追加支援をするとの発表などがあり、
また、欧州委員会が「ユーロ圏の景気回復は軌道に乗るも脆弱。
ユーロ圏の経済には不確実性がある。」との見解を表明したこともあって
独連邦債とスペインやギリシャ債の利回り格差が拡大するなど、
金融不安の再燃が見られました。

さて、盆明けとなる今週は、日程がまだ決まっていませんが、
日首相と日銀総裁の会談で円高阻止へどのような具体策が示されるのか、
あるいは具体策のない、いわゆる口先介入で終わるのか、
が注目されるとともに、9月の中間決算を前にした週明け8月16日の
円高要因になることの多い米国債の大量償還での
相場動向がまずは注目されます。

日首相と日銀総裁の会談で何らかの金融緩和策が打ち出された場合、
一時円安に振れる可能性がありますが、
具体策が示されなかった場合は、日本の円高抑制の姿勢の弱さから
円買いになる可能性がありそうです。

また、日米の金利差が縮小傾向にあることや、
米国および英国の景気減速懸念や、ユーロ圏の金融不安再燃などによる
リスク回避の円買い圧力も強そうですが、
日長期金利については、過去に急反発したレベルに近づきつつあるようで
場合によっては振れの大きな相場展開になる可能性もありそうです。

また、ドルについては、米景気減速懸念と、
FRBが出口戦略の模索から一転、緩和策の継続へと軸足を移したことから
ドル売り圧力が強まるとともに、
一部では欧州金融不安の再燃が見られることや、
NYダウが先週一週間で3.3%下落していることなどから、
リスク回避のドル買い圧力も強まる可能性もあり、
ドルストレートでは売り買いが交錯して、
こちらも振れの大きな相場展開になる可能性がありそうです。


さて今日は、「似て非なるもの」のお話です。

「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」
なんて言葉がありますね。

確かに季節の花は時代が移り変わろうと
同じように咲きますが、

日々は似たような繰り返しではあっても、
年月とともに人生が変わることもあるようです。

また、相場も人生に似たところがあるようで、

上がったり下がったり、
同じような繰り返しをしているようでも、

「同じ相場は二度とない。」という言葉があるように、

レンジだトレンドだと大まかな類型はあっても、
何もかも全てが同じ相場は確かに二度とはないようです。

単一の時間軸では酷似していても「似て非なるもの」で、
大きな時間軸も併せてみるとどこかは違っていて、
全てが同じ相場はないのですね。

まぁ、相場は言わばときには奪いときには奪われる
マネー・バトルでもあるわけですから、

ファンダメンタルズ要因がその時により変化するばかりではなく、
互いが互いを打ち負かし出し抜こうと凌ぎを削っているわけで、
いわゆる「相場つき」も常に変化していて、

ある一定期間に過剰にフィッティングされたロジックや
パラメーターは、通用する寿命が短くなることもあるようです。

そのようなわけでしょうか、ときに

「バックテストでは確かに良い成績なんだがなぁ。
 でも、今の相場ではこのシステムはさっぱり儲からない…。」

などという嘆きを聞くことがあります。

その点、パラメーターのない
古典的なレジ・サポやトレンドラインによる手法は、
そのときどきの相場では精緻性では劣ることがあっても、

何十年も有効であった実績が物語るように、
汎用とロバストという観点ではとりわけて優位性があるようで、
長く使えるというメリットはありそうです。

これは、常に技術の次の一歩が不可欠なハイテク製品に対する
自転車などの究極系に近いローテク製品のようでもありますが、(笑)

もしかしますと、長く使うということでは、
システムにはある程度のローテク要素も必要なのかもしれません。

ところで、

「似て非なるもの」と言いますと「相場つき」ばかりではなく、

規律のない難平(ナンピン)と、
いわゆる建て玉法での計画難平などもありますね。

やっていることは、同じ買い下がりや売り上がりではあっても、

前者は勝率は高くなっても、規律なき場合は、
1回の負けで破綻してしまう可能性があるのに対して

後者は、一定の損失ではきちんと損切りして、

資金管理をした上での分割エントリーによる
イン・ポイントのチューニングを目的としていて、

懐かしい映画の「フーテンの寅さん」流に言いますと、
「石巻(いしのまき)と腰の巻きくらい、大きく違う。」
似て非なるものになるようです。(冗談)

さて…、8月と9月は、
1971年のニクソン・ショック、1982年のメキシコ債務危機、
1985年のプラザ合意、1997年のアジア通貨危機、
1998年のロシア通貨危機、2007年のサブプライム問題の表面化、
そして、記憶も新しい2008年のリーマン・ショックと、
何かと市場波乱が多発するジンクスのある時期でもあり、

また、8月は1ヶ月で、過去30年では19回、
過去20年では15回、そして過去10年では8回も
円高に振れているそうですが、

今年はどうなりますでしょうか…。

同じ8月でも今年が似て非なる年になると
日本経済にとっても、良いことのほうが多そうなのですが、

はて…、その結果は如何に―。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

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チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


悪魔のトレード手法「双頭のデビル」のお話


先週は、ドル円が15年来の安値に迫るあたりまで下落しましたね。

●先週8月2日(月)〜6日(金)の気になる出来事

<2日(月)>

独紙が欧州委員のコメントとして
「2010年の独独成長率は1.2%、EU成長率は1.0%」
との記事を掲載しました。
豪AIG製造業指数(7月)は前回値より強い54.4になりました。
英紙が「英国は米国やユーロ圏や日本よりも早い成長になる可能性」
との観測報道をしました。
中国HSBC製造業PMI(7月)は49.4と前回値より弱い結果になりました。
仏BNPパリバの第2四半期決算では
純利益が市場予想より強い21.05億ユーロになりました。
日経平均やアジア株式市場が堅調傾向での推移になりました。
スイス実質小売売上高(6月)は前年比で0.9%になりました。
スイスSVME購買部協会景気指数(7月)は
市場予想より強い66.9になりました。
独製造業PMI確報(7月)は市場予想とおりの61.2になりました。
欧製造業PMI確報(7月)は市場予想より強い56.7になりました。
英製造業PMI(7月)は市場予想より強い57.3になりました。
米ISM製造業景況指数(7月)は市場予想より強い55.5になりました。
バーナンキFRB議長が
「消費支出は今後数四半期の間で上向く可能性。
多くの銀行は大規模な問題債券を有している。
米経済が充分に回復するまでまだ長い道のり。
失業率は容認出来ないほど高い。雇用拡大は不充分。
欧州ストレステストは市場の懸念を緩和。
経済は依然としてかなり脆弱な状況。」
などの認識を示す発言をしました。
格付け会社のS&Pがフォード・モーターの格付けを引き上げました。
ガイトナー米財務長官が
「米経済は回復してきて危機のダメージを修復しつつある。
米国は財政赤字を削減する必要。住宅価格はより安定しつつある。
米国は日本のようなデフレには向かっていない。」
などの認識を示しました。
NYダウは前週末比+208.44ドルで取引を終えました。

<3日(火)>

NZ第2四半期平均時給は市場予想より強い0.6%になりました。
日財務相が「長期金利の低下は質への逃避を反映」
との認識を示しました。
豪小売売上高(6月)は市場予想より弱い0.2%、
豪第2四半期小売売上高は市場予想より強い0.8%になりました。
豪建設許可件数(6月)は市場予想より弱い−3.3%になりました。
日経平均は上昇するも上値が重く推移しました。
豪RBA政策金利は4.50%で据え置かれました。
豪RBA声明では
「世界経済はトレンドを上回るペースで成長。
インフレはターゲットに近づく見込み。
欧州の見通しは不透明。豪企業投資は拡大する見込み。
豪労働市場は底堅い。消費者には警戒感が見られる。
住宅価格への押し上げ圧力は緩和。金利は過去数十年の平均水準。」
などの見解が発表されました。
日財務相が「為替相場は市場が決める。」との認識を示しました。
米WSJ紙が「来週のFOMCでMBSや国債の買い入れを検討する可能性。」
との観測記事を掲載しました。
スイス消費者物価指数(7月)は
市場予想より弱い−0.7%になりました。
ドル売りによりユーロが堅調でドル円が軟調な相場展開になりました。
英建設業PMI(7月)は市場予想より弱い54.1になりました。
格付け会社のフィッチが
「欧州の資本財市場の回復は軌道に乗っている。」
との見解を発表しました。
欧生産者物価指数(6月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
ガイトナー米財務長官が
「失業率は再び上昇する可能性。」との認識を示しました。
米個人所得(6月)は0.0%、米個人支出(6月)も0.0%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米PCEデフレータ(6月)は
前年比で市場予想より強い1.4%になりました。
米中古住宅販売保留(6月)−2.6%、
米製造業受注指数(6月)は−1.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米2年債利回りが0.5143%と過去最低を記録しました。
NYダウは前日比−38.00ドルで取引を終えました。

<4日(水)>

NZの乳製品会社のフォンテラが
「粉ミルクの販売価格が4ヶ月連続で下落した。」と発表しました。
中国の一部メディアが「中国第3四半期GDPは9.2%」
との見通しを報じました。
豪AIGサービス業指数(7月)は前回値より弱い46.6になりました。
米CNBCが「FRBの米経済刺激への大きな行動を起こす可能性は低い。」
との観測報道をしました。
豪貿易収支(6月)は35.39億豪ドル、
豪第2四半期住宅価格指数は3.1と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
日経平均は軟調に推移しました。
ドイツ銀行が独自動車メーカーBMWの目標株価を
42ユーロへ引き上げました。
英銀RBSが英国内の318支店をスペイン銀行大手のサンタンデールに
売却すると発表しました。
独サービス業PMI確報(7月)は市場予想より弱い56.5になりました。
欧サービス業PMI確報(7月)は市場予想より弱い55.8になりました。
英サービス業PMI(7月)は市場予想より弱い53.1になりました。
欧小売売上高(6月)は市場予想とおりの0.0%になりました。
米ADP雇用統計(7月)は市場予想より強い4.2%になりました。
米ISM非製造業景況指数(7月)は市場予想より強い54.3になりました。
格付け会社のフィッチが
スペインの4自治州の格付け見通しを引き下げました。
米CNBCが
「米ゴールドマン・サックスは金融規制の適用の回避のため
今月にも自己勘定部門を分離する可能性。」
との観測報道をしました。
NYダウは前日比+44.05ドルで取引を終えました。

<5日(木)>

NZ第2四半期失業率は市場予想より弱い6.8%になりました。
NZドルが軟調になりました。
日経平均が堅調に推移しました。
ECBとIMFと欧州委員会が
「ギリシャのプログラムは力強いスタートを切った。
経済の収縮は5月のプログラム予測と一致する。」
との共同声明を発表しました。
独製造業受注(6月)は市場予想より強い3.2%になりました。
中国銀行間市場交易商協会が
「中国は9月末までに預金準備率を引き下げる可能性がある。」
との見通しを発表しました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.5%に据え置きました。
また、資産買い入れ枠も2000億ポンドに維持すると決定しました。
欧ECBEが政策金利を市場予想とおり1.0%に据え置きました。
ロシアが穀物の作況悪化で15日から12月まで
「穀物輸出を停止する」と発表しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い47.9万件になりました。
加住宅建設許可(6月)は市場予想より強い6.5%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「物価は落ち着いて推移する見込み。
第2四半期のデータは力強いものになる見込み。
中期的に物価の安定が維持される。成長見通しは不透明。
ストレステストは透明性と銀行システムの底堅さの確認に貢献。
マーケットは大きな改善を示している。
金融政策に関するシグナルはない。
クレジットクランチは起きていない。
下半期が明るくないものになることは明らか。
年末に減速する可能性。引き続き慎重に対処する必要。
二番底の可能性は全くない。債券購入の縮小はサプライズではない。
勝利宣言は検討していない。」
などの認識を示しました。
カナダ財務相が
「カナダ経済は回復もまだ困難を切り抜けてはいない。
強い経済が通貨に反映しているが通貨の急激な変動を懸念。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比−5.45ドルで取引を終えました。

<6日(金)>

NYクローズ後に発表された米ファニーメイの第2四半期決算では
純損益が12億ドルの赤字で1株当たり55セントの赤字になり、
米財務省に15億ドルの支援を求めることになりました。
豪AIG建設業指数は前回値より弱い43.3になりました。
豪RBA四半期金融政策報告では、
「現在の政策金利は現段階で適切。
成長率とインフレ見通しにはほぼ変更はない。
資源輸出の強い伸びと設備投資の上向きを予想。
中国経済は予想よりも鈍化する可能性。」
などの見解が発表されました。
日景気先行CI指数速報(6月)は98.9、同一致指数は101.3と、
ともに市場予想よりやや強い結果になりました。
日経平均は9642.12円で週の取引を終えました。
スイス失業率(7月)は市場予想とおりの3.6%になりました。
スペイン中銀が
「数四半期の間で世界経済は主にユーロ圏で
一段の不確実性に直面する可能性。」との見解を発表しました。
英生産者仕入価格(7月)は市場予想より弱い−1.0%、
英生産者出荷価格(7月)は市場予想より強い0.1%になりました。
また、英鉱工業生産(6月)は1.3%、英製造業生産高(6月)は0.3%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
独鉱工業生産(6月)は市場予想よりかなり弱い−0.6%になりました。
加雇用ネット変化率(7月)は−0.93万人、加失業率(7月)は8.0%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米非農業部門雇用者数変化(7月)は−13.1万人、
米失業率(7月)は9.5%、民間部門雇用者数変化(7月)は7.1万人と
市場予想より弱い結果になりました。
また、米非農業部門雇用者数変化の前回値が
10万人ほども下方修正されました。
ドルが対主要通貨で売られ、ドル円が年初来安値を更新しました。
米2年債利回りが0.5%を下回り過去最低水準になりました。
英NIESRのGDP予想(7月)が発表されて+0.9%になりました。
加Ivey購買部協会指数(7月)は市場予想より弱い54.0になりました。
カナダ首相が
「カナダの経済回復はまだ脆弱。経済は政府の最優先課題。」
との見解を示す発言をしました。
オバマ米大統領が
「雇用統計は米経済が雇用を創出していることを示す。
民間部門雇用者数変化の7ヶ月連続の拡大は良い兆候。」
との認識を示す発言をしました。
米消費者信用残高(6月)は市場予想より強い−13億ドルになりました。
NY原油(WTI)は80ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは一時150ドル以上下落しましたが、
終盤にかけ下げ幅を縮小して前日比−21.42ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<8月9日(月)の主な予定>

朝8時50分に日貿易収支(6月)、日国際経常収支(6月)、
午前10時半に豪住宅ローン件数、
午後1時半に日企業倒産件数(7月 前年比)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(7月 現況判断DI・先行判断DI)、
午後3時に独貿易収支(6月)、独経常収支(6月)、
などの経済指標が発表されます。

<8月10日(火)の主な予定>

朝8時01分に英RICS住宅価格(7月)、英BRC小売売上高、
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(7月)、豪NAB企業信頼感指数(7月)、
正午過ぎに日銀政策金利、(市場予想は据え置き)
午後3時に日工作機械受注速報(7月)、
同午後3時に独消費者物価指数確報(7月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時半に英商品貿易収支(6月)、英DCLG住宅価格(6月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(7月)、
夜9時半に米第2四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜9時半に米第2四半期単位労働費用速報、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(6月)、
夜11時に米卸売在庫(6月)、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、米FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
(加)・米の指標には注目です。

<8月11日(水の主な予定>

朝8時50分に日国内企業物価指数(7月)、日機械受注(6月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数(8月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後5時半に英失業率(7月)、英失業保険申請件数推移(7月)、
午後6時半に英BOE四半期インフレ・リポート、
夜9時半に米貿易収支(6月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(6月)、
深夜3時に米月次財政収支(7月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<8月12日(木)の主な予定>

午前10時に豪消費者インフレ期待(8月)、
午前10時半に豪新規雇用者数(7月)、豪失業率(7月)、豪労働参加率(7月)
午後1時半に日鉱工業生産確報(6月)、日稼働率指数確報(6月)、
午後2時に日消費者態度指数(7月)、
午後5時に欧ECB月例報告、
午後6時に欧鉱工業生産(6月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、米輸入物価指数(7月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<8月13日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ小売売上高(6月)、NZ第2四半期小売売上高、
朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午後3時に独第2四半期GDP速報、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(7月)、
午後6時に欧第2四半期GDP速報、欧貿易収支(6月)、
夜9時半に米小売売上高(7月)、米消費者物価指数(7月)、
同夜9時半に加新車販売台数(6月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数速報(8月)、
夜11時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・欧・米の指標には注目です。

さて、注目の米雇用統計は米非農業部門雇用者数変化(7月)が−13.1万人、
そして、民間部門雇用者数変化(7月)が7.1万人と市場予想より弱い結果に
なりました。

また、前回値が10万人ほども下方修正されて当月値のアバウトさが
指摘されているようですが、総じてある程度インパクトのある
結果になりました。

ドル円では、ADP雇用統計が市場予想よりも強かったことを意識してか、
先攻組みがロングの早仕掛けを見せて、そして指標発表後に急落する
ハプニングがありました。

ところで、米コンサルティング会社のアクセンチュアの調査によりますと、
米金融規制改革を受けて、米金融機関の経営陣の6割超が「長期の経営
戦略の見直しを迫られる」と考えているとのことですが、米CNBCが
「米ゴールドマン・サックスは金融規制の適用の回避のため、今月にも
自己勘定部門を分離する可能性。」との観測報道をしたように、
米金融機関は米金融規制改革を受けても屈することなく、したたかに
次の手をもくろんでいるようです。

他方、トムソン・ロイターによりますと、米主要500社の第2四半期では、
当初予測の27%増から36%増に上方修正されるとのことで、概して米主要
企業の業績は第2四半期では好調となりましたが、ここのところの米経済
指標で好悪が織り交ざりながらも、肝心な雇用が不調になっているなど、
市場が静かに質への逃避を始めているのか、国債が買われて、日本の長期
金利が1%割れになっただけではなく、米長期金利も低下の傾向にあり、
今後の株式市場の動向が注目されます。

また、ECBとIMFと欧州委員会が「ギリシャのプログラムは力強いスタート
を切った。」との共同声明を発表して、ギリシャが1-6月期の財政赤字
の45%の削減を達成するなど、第2弾となる9月の90億ユーロのギリシャ
向け融資の環境が整って安心感がもたらされることになりましたが、

米国の景気悪化懸念でのドル安も手伝っている、ここのところのユーロの
上昇は、5月上旬の水準まで回復してきて一巡感が出てきたとの声も
聞かれるようになり、また一部では「輸出産業が持ち直したドイツなどの
景気は強いものの、競争力のある産業をもたない他のユーロ加盟国への
景気懸念は根強い。」と見る向きもあるようで、ここからさらに一段と
ユーロを買い進めるには材料が乏しいと観測する向きもあるようで、
また、米国の一部のテクニカル・アナリストがユーロの売りを推奨し
はじめたそうで、今後のユーロの動向が注目されます。

一方、米雇用統計後にNYダウが一時150ドル下落したものの、
終盤にかけて前日比−21.42ドルまで下げ幅を縮小していることから、
週初にさらに一方的に円高が進むかどうかは判りませんが、
今月16日に米国債の大量償還が予定されているなど、
日本ではお盆になる8月中旬頃は、
過去10年で8回も円高に振れた経緯があることから、
今週末あたりからの8月中旬での一段の円高への懸念を指摘する
向きもあるようです。
また、その後の反発を期待する向きもあるようで円の動向が注目されます。

今週の経済指標では、10日深夜の米FOMC、
11日の英雇用統計と英BOE四半期インフレ報告、
12日の豪雇用統計と欧鉱工業生産に米新規失業保険申請件数、
13日のNZ小売売上高に独・欧の第2四半期GDP速報と
米小売売上高に米消費者物価指数とミシガン大学消費者信頼感指数速報
などが注目されます。


さて今日は、悪魔のトレード手法「双頭のデビル」のお話です。

お盆も近づきますと、昔は怪談話が盛んでしたが、
最近はあまりにも猛暑で、お岩さんも番町皿屋敷も
夏ばて気味なのか、お休みのようで語られることは少ないようです。

さて、これからお話しすることは怪談ではないのですが、
ちょっと面白い私の創作のフィクションをご紹介いたします。

フィクションですので登場人物を含めてすべて架空のお話ですが、
少しだけ何がしかのヒントがあるかもしれません…。(謎)

それでは、はじまり、はじまり〜。(笑)

時は201X年、所はビルダー会議―。

「さて、それでは次の議題に移ろう…。」

「世界のデリバティブズを含む金融資産の規模を
 実体経済の10倍をリミットに抑えることは、
 我々闇の勢力が永きに渡って利得を得ていくのに
 必要なことは以前説明したとおりだ。」

「永く利得を搾り取り続けるためには、
 実体経済を破壊してしまっては元も子もないというわけだ。」

「そのために、金融規制の大義名文のもと、
 米国でもボルカー氏に動いてもらったし、
 欧州でも金融規制が…、まぁ、少し遅れてはいるが…、
 進捗している。」

「それに、些細な事案ではあったが、
 ジャップの金融庁にも働きかけてレバレッジ規制を行った…。」

こう切り出す常任理事のジョーダン氏に、
世界のそうそうたる面々がうなずく。

「しかしだ…。厄介な問題が惹起(じゃっき)したのだ。」

「スタンフォード大学の経済学部の貧乏学生であった
 R・マケットが考案したトレード手法『双頭のデビル』が
 少々、問題であるのだ。」

「はじめは取るに足らない物とみなされていたが、
 スタンリー・ゴールド・ブラザーズの研究所が
 この基本ロジック元に自動売買のテストを行ったところ、
 限りなく不敗に近いことが判明したのだよ。」

「そう…。ゼロサムの投機で
 ほとんど『聖杯』になるトレード手法が発見されたのだ。」

「もちろん、R・マケットは秘密裏に保護をして軟禁したが、
 この手法はほとんど市場には伝わっていないとみられるものの、
 市場にこの手法が蔓延したら、市場が破壊されてしまうため、
 市場動向を世界規模で監視してもらいたいのだ。」

「市場が破壊されてしまったら、我々、闇の勢力も
 永く利得を得れなくなってしまう…。
 市場保護という大義名文で『双頭のデビル』を
 封印してしまわなくてはならない…。」

「これが今回の会議のミッションである。」

そうして、常任理事のジョーダン氏は
『双頭のデビル』がどのようなもであるかを語り始めた。

それは驚くべきものであった。

はたして『双頭のデビル』の正体とは…。(笑)

    ☆ ☆ ☆ ☆

(以下も、すべてフィクションです)

マヤ歴5125年、つまり西暦2012年のある日、
スタンフォード大学の経済学部の貧乏学生R・マケットは、
論文を書くために調べていたマヤの古文書に
ある奇妙な言葉があることを発見した。

『悪魔はしてはいけないと言われる事を喜び行う。
 双頭のデビルは公理にもとづき巧みにそれらを二重に行う。
 この野獣が市場に解き放たれるとき、
 市場はユカテコの山の葡萄のように食い荒らされる。』

ワケがわからず悩むR・マケット。

「なんだぁ、これは?」

「いったいこの古文書は、どういう意味なのだろう…。
 市場というからには、何か投資にかかわることだろうか…。」

図書館に何日も何日も立て籠もるように熟考するR・マケット。
しかし、トレード経験もない彼はなかなかこの謎を説くことができない。

「ジョーンズ、トレードでしてはいけないことって何だろう?」

彼は、友人でトレードをしているジョーンズにこう尋ねた。

「マケット、トレードのことはもう言わないでくれ。
 いろいろやってはみたが、学費まで使い果たして
 今の俺には10セントさえ貴重なんだ。」

「どうやって負け続けたの?
 話すのは辛いだろうけど、なんとか教えてくれないかな。
 そこにヒントがありそうなんだ…。」

「あぁ、そりゃぁ、何だってやったさ。
 怒りの無謀な建て玉、頻繁で過剰な売買…、
 ストップなしの塩漬け、難平、両建て、何でもござれだったよ。」

「1つずつ詳しく教えてくれないかな。
 そのぉ、たとえば両建てって何なの?」

知識だけは豊富で、R・マケットの質問に詳しく答えるジョーンズ。
詳しくメモを取るR・マケット。

    ☆ ☆ ☆ ☆

そして、時は過ぎ、6月の雷鳴が激しく轟くある夜、

「そういうことか…。
 どんなにトレードが下手でも勝つときは勝つ。
 まぁ、勝ったときはこれでよし。」

「問題は持ったポジションに逆行して相場が進んだときだ。
 正統なトレード手法によれば損切りだが、
 このとき、やってはいけないと言われていることは
 ストップなしの塩漬けと難平に両建てだ。」

「しかし、さすがにストップなしの塩漬けは、
 奇跡的に相場が戻る以外には勝ち目なしだ。」

「ということは、難平に両建てが
 悪魔の行う『してはいけないこと』なのかもしれない…。」

「そして、公理とはなんだろう…。
 相場に絶対などあるわけがないではないか。」

「トレンドのことか? しかし、トレンドも絶対ではない。」

「あるとすれば…、相場は波を描くということくらいか…?」

「相場は波を描く…、つまり、
 ボラティリティは拡大と縮小を必ず繰り返す。
 そして、してはいけないことを行うというわけなんだが…。」

    ☆ ☆ ☆ ☆

その時、R・マケットに天啓とも思える閃きがよぎった。

それは悪魔のささやきでもあった。

「そうか、解ったぞ! ついに謎が解けた!!」

「相場の平坦期にポジションを持ったとして、
 その後にボラティリティが拡大して、
 そして、片張りで勝ったときはこれでよし。
 これはこれで完結だ。」

「しかしだ。持ったポジションに逆行して相場が進んだときが問題だ。
 このときにはやってはいけない両建てをする。
 これで含み損はどんなに相場が逆行してもフィックスされる。
 つまり、リスクが固定されるわけだ。」

「そして、相場は波を描く…、
 つまり、ボラティリティは拡大と縮小を必ず繰り返す。」

「相場が拡大した後に収縮に向かい始めたとき、
 ころはよしで、利益の出ているほうのポジションのほうを利食う。」

「両建ての片外しでとたんに大きな含み損になるが、
 またさらに相場が拡大して、
 つまり残ったポジションに逆行して動かない限り、
 簡単に言えば、含み損が増大しない限り、
 口座全体では利益の出ていたポジションの利食いの実利で
 ここまでの損失は既に担保されている。」

「問題は、ここから首尾よく相場が収縮して
 含み損をどこまで減じられるかだ。」

「利益の出ていたポジションの利食いと
 減じる含み損の『差分』において
 プラスになった分が本当の利益だ。」

「しかし、首尾よく相場が思惑とおり収縮するとは限らず、
 両建ての片外しを行ったとたんにリスクが発生して、
 これでは頂点と思われるところでの片張りの逆張りと同じで、
 意味がないように思える。これだけでは不充分なわけだ。」

「そこで双頭のデビルの登場が必要になるわけさ。
 もうひとつの『やってはいけないこと』
 そう。難平も併せて行うわけだ。」

「これが、二重にやってはいけないことを行う
 双頭のデビルというわけだ。」

「もちろん、含み損のポジションの難平のときには
 リバランスのために両建ての含み益のポジションも増し玉する。」

「このように両建てと難平と増し玉を同時に行うとどうなるか。」

「相場が拡大、つまりボラティリティが拡大しているときには
 含み損のポジションが大きくなると同時に、
 含み益のポジションも増し玉で大きくなる。」

「もちろん、玉は買いと売りの双方で大きくなっても、
 両建てなので収支はフィックスされてイーブンだ。
 一対一の綱引きと、十対十の綱引きのようなものだ。」

「このとき、難平をしない単なる両建てとどこが違うか。」

「かっこよく言えば、ポテンシャルが増大しているわけだが…、
 そうさ…そのとおり。平均価格のレベルが変わっているのだ。
 ここが肝心なところさ。」

「相場が拡大した後に収縮に向かい始めたとき、
 ころはよしで、利益の出ているほうのポジションを利食う。
 このとき、増し玉をした効果で大きな利食いとなる。」

「そして、ここがキモなのだが、
 片外しをした後、難平でさらに大きくなった含み損ではあるが、
 難平の効果で平均価格のレベルが現在レートに近づいているのだ。」

「そう…。難平でさらに大きくなった含み損は
 相場が拡大した後の収縮で処理されることになるが、
 難平をしない場合よりも、期待する収縮はほんの少しでよいのだ。
 つまり、収縮は少しであっても、
 含み損がある程度は処理がされるというわけだ。」

「もちろん、完全に含み損が処理されなくても良い。
 もう既に利益の出ていたポジションの利食いの実利があるのだから。」

「利益の出ていたポジションの利食いと
 減じる含み損の『差分』がある程度プラスになっていれば、
 それでよいではないか。それが利益だ。」

「片外しのとたんに、相場が再拡大したらどうするって?
 すぐに含み損のポジションと同じだけ両建てするまでだ。
 そして、後は同じことを行うというわけさ。
 永久に収縮しない相場などはありえないのだ。
 双頭のデビルが死ぬことはない。」

「ボラティリティをどう見るだって?
 赤ら顔のジョン・A・ボリンジャーの指標など役に立ちそうな…。
 あはははっ。」

もともとは純朴な青年のR・マケットでしたが、
雷鳴轟くこの日の語り口調はどことなく悪魔的でした。

    ☆ ☆ ☆ ☆

(以下も、すべてフィクションです)

R・マケットの住む部屋のドアを激しく誰かがたたく。

「R・マケット君だね。
 スタンリー・ゴールド・ブラザーズ研究所の者だ。
 君に折り入って話があるのだが…。」

「僕に何か用ですか?」

「君の見た双頭のデビルを研究してみたいのだ。
 我が社のアルゴリズム稼動システムで
 実際の市場で実戦検証してみたいのだよ。」

「どうやら、君はとんでもない悪魔を見てしまったようだね。
 君にはすまないがしばらく消えてもらうことになった…。」

    ☆ ☆ ☆ ☆

『悪魔はしてはいけないと言われる事を喜び行う。
 双頭のデビルは公理にもとづき巧みにそれらを二重に行う。
 この野獣が市場に解き放たれるとき、
 市場はユカテコの山の葡萄のように食い荒らされる。』

「グリードで無節操な勢力がこの双頭のデビルを使ったら、
 市場が破壊されてしまう危険がある。
 ビルダー会議のミッションにより、我々は
 君の双頭のデビルが解き放たれるのを看過できないのだ。」

「聖杯は夢見るもので、実際に見てはいけないものなのだよ…。」

ふーっ、てなわけで、これでお話はおしまい。(笑)

面白話のフィクションとして書いていますので、
真に受けないでくださいね。

ではまた。。。


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FX 2つの顔のお話


先週、ドル円が一時86円を割り込み年初来安値を更新しましたね。

●先週7月26日(月)〜30日(金)の気になる出来事

<26日(月)>

日通関ベース貿易収支(6月)は
市場予想より弱い6870億円になりました。
欧ストレステストの結果と前週末のNYダウ上昇を受けて
日経平均が9500円台を回復しました。
豪第2四半期生産者物価は市場予想より弱い0.3%になりました。
格付け会社のフィッチが
「欧州MMFは引き続き金利と市場の困難に直面している。」
との見解を発表しました。
欧州時間の前半に欧州株価が軟調に推移しました。
欧州の複数の要人から「ストレステストの結果に満足している。」
との主旨の発言がありました。
米シカゴ連銀全米活動指数(6月)は−0.63になりました。
米新築住宅販売件数(6月)は市場予想より強い33.0万件になりました。
米フェデックスが利益見通しを引き上げました。
米ダラス連銀製造業活動(7月)は市場予想よりかなり弱い
−21.0%になりましたが雇用指数は改善しました。
格付け会社のフィッチが
「ストレステストで不合格となった銀行について、
すぐに格付けに影響することはない。」との見解を発表しました。
NYダウは前週末比+100.81ドルで取引を終えました。

<27日(火)>

日企業向サービス価格(6月)は前年比で
市場予想より弱い−1.0%になりました。
日経平均は小幅安で引けました。
独GFK消費者信頼感調査(8月)は3.9、独輸入物価指数(6月)は0.9%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
格付け会社のムーディーズが
「ハンガリーのカバードボンドを格下げ方向で再評価する。」
と発表しました。
米S&Pケースシラー住宅価格(5月)は
前年比で市場予想より強い4.61%になりました。
米消費者信頼感指数(7月)は市場予想より弱い50.4、
米リッチモンド連銀製造業指数(7月)は
市場予想より強い16になりました。
格付け会社のムーディーズが
「米銀行の10行を格下げ方向で見直す。」と発表しました。
原油価格が77ドル台の半ばまで下落しました。
NYダウは前日比+12.26ドルで取引を終えました。

<28日(水)>

豪第2四半期消費者物価は市場予想より弱い0.6%になりました。
中国の1-6月期の鉱工業部門企業利益は
前年比で+71.8%になりました。
日経平均が堅調に推移して9753.27円で引けました。
格付け会社のフィッチが
「欧銀の債務借り換え能力に投資家は懸念している。」
との見解を発表しました。
英BOE総裁が
「英第2四半期GDPの伸びは勇気付けられるが
景気回復が持続するかどうかは確信できない。
インフレは上振れと下振れの双方にリスク。
将来のどこかでさらなる資産買入れを要する可能性。
世界的な貿易不均衡の継続は許容できない。」
などの発言をしました。
豪財務相が「豪の金利は正常に戻した。」
との認識を示しました。
格付け会社のS&Pが
「英モーゲージ証券の格付けは経済の下落にまだ耐ええる。」
との見解を発表しました。
独消費者物価指数速報(7月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
米耐久財受注(6月)は市場予想より弱い−1.0%になりました。
ハンガリーの首相が
「ハンガリー経済は安定しているが
格付け機関による一段の格下げを予想。」
との認識を示しました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、
「経済は総じて拡大している。
2地区が横這い、他の2地区では拡大ペースが鈍化。
ほとんどの地区で住宅市場が低迷。
消費者価格は安定。賃金は抑制。」
などが報告されました。
NYダウは前日比−39.81ドルで取引を終えました。

<29日(木)>

RBNZ政策金利は0.25%の利上げで3.00%になりました。
RBNZ声明では、
「景気刺激策の更なる巻き戻しは適切。
利上げのペースと幅は先月の予測よりも緩やかになる可能性。
経済成長に伴いインフレ圧力は上向く可能性。
内需は抑制。家計は慎重。小売の回復は緩やか。
NZドルの上昇は経済見通しに一致していない。」
などの認識が示されました。
NZ貿易収支(6月)は市場予想より弱い2.76億NZドルになりました。
日小売業販売額(6月)は市場予想とおり前年比で3.2%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(7月)は
市場予想より弱い−0.5%になりました。
独失業者数(7月)は−2.0万人、独失業率(7月)は7.6%と、
ともに市場予想とおりになりました。
英消費者信用残高(6月)は−1億ポンド、
英モーゲージ承認件数(6月)は4.76万人と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧業況判断指数(7月)は0.66、欧鉱工業信頼感(7月)は−4、
欧経済信頼感(7月)は101.3と、
それぞれ市場予想より強い結果になりました。
欧消費者信頼感確報(7月)は市場予想とおりの−14になりました。
格付け会社のフィッチが
「アイルランドの銀行の資金状況は困難な状況。
米国の財政赤字が顕在化すれば格付けを見直す必要。
ユーロ圏債務危機の最悪期は過ぎ去った。」
などの見解を発表しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い45.7万件になりました。
セントルイス連銀総裁が
「デフレリスクが拡大すればFRBは米国債を購入すべきである。
長期間の文言を確約すれば日本的デフレの罠に陥る可能性。
実質的なゼロ金利の維持は諸刃の剣。」
などの見解を示す発言をしました。
ダラス連銀総裁が
「更なる緩和策は経済成長を後押ししない可能性。
米経済は重い足取り。3%以下の成長が長期化する可能性。」
などの認識を示しました。
NYダウは前日比−30.72ドルで取引を終えました。

<20日(金)>

格付け会社のムーディーズが
アイルランドの格付け見通しをネガティブに引き下げました。
英GFK消費者信頼感調査(7月)は市場予想より弱い−22になりました。
日失業率(6月)は市場予想より弱い5.3%になりました。
日全国消費者物価指数(6月)は
前年比で市場予想とおりの−0.7%になりました。
日鉱工業生産速報(6月)は市場予想より弱い−1.5%になりました。
日住宅着工戸数(6月)は前年比で市場予想より弱い0.6%になりました。
日経平均は前日比−158.72円の9537.30円で週の取引を終えました。
独小売売上高指数(6月)は市場予想より弱い−0.9%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「米国は財政削減の明確なプランが必要。
スペインの格付けはギリシャほどには下がらない見通し。
スペインのAAA格付けはわずかに下がる可能性。」
などの見解を発表しました。
欧失業率(6月)は10.0%、欧消費者物価指数速報(7月)は前年比1.7%、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
スイスKOF先行指数(7月)は市場予想より弱い2.23になりました。
米GDP第2四半期速報は2.4%、米第2四半期個人消費速報は1.6と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米GDP第2四半期価格指数速報は1.8、米第2四半期コアPCEは1.1と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
また、米第1四半期GDPが1%上方修正されて、
米第1四半期個人消費は1.1%下方修正されました。
カナダGDP(5月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
ドル円が一時85円台の後半まで下落しました。
米シカゴ購買部協会景気指数(7月)は62.3、
ミシガン大学消費者信頼感指数(7月)は67.8と、
ともに市場予想よりも強い結果になりました。
IMFの理事会報告では
「スペインの経済成長見通しは不透明。労働市場は機能不全。
スペインの経済回復は脆弱になる可能性。
2010年のスペインの経済見通しは−0.4%。」
などが報告されました。
米大統領報道官が
「欧州の債務問題は米経済の向かい風の一部。
欧州は米国ほど経済問題に厳しい措置を取らなかった。」
などの認識を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は78ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−1.22ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<8月2日(月)の主な予定>

この日はオーストラリアとカナダが休場です。
午後2時に欧PNPパリバ第2四半期決算発表、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(6月 前年比)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(7月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(7月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(7月)、
午後5時半に英製造業PMI(7月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(7月)、米建設支出(6月)、
夜11時15分からバーナンキFRB議長講演、
などの経済指標が発表されます。
(スイス)・米の指標には注目です。

<3日(火)の主な予定>

午前10時半に豪第2四半期小売売上高、豪小売売上高(6月)、
同午前10時半に豪住宅建設許可件数(6月)、豪ANZ求人広告数(7月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は据え置き)
午後4時15分にスイス消費者物価指数(7月)、
午後5時半に英建設業PMI(7月)、
午後6時に欧生産者物価指数(6月)、
夜9時半に米個人所得(6月)、米個人支出(6月)、米PCEデフレータ(6月)、
夜11時に米製造業受注指数(6月)、米中古住宅販売保留(6月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<4日(水)の主な予定>

午前10時半に豪貿易収支(6月)、豪第2四半期住宅価格指数、
午後2時に欧ソシエテ・ジェネラル第2四半期決算発表、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(7月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(7月)、
午後5時半に英サービス業PMI(7月)、
午後6時に欧小売売上高(6月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(7月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(7月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(7月)、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・(欧)・米の指標には注目です。

<5日(木)の主な予定>

朝7時45分にNZ第2四半期失業率、
午後3時に英バークレイズ第2四半期決算発表、
午後7時に独製造業受注(6月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
午後8時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加住宅建設許可(6月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・欧・米の指標には注目です。

<6日(金)の主な予定>

午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後2時に日景気先行CI指数速報(6月)、日景気一致CI指数速報(6月)、
午後2時45分にスイス失業率(7月)、
午後5時半に英鉱工業生産(6月)、英製造業生産高(6月)、
同午後5時半に英生産者仕入価格(7月)、生産者出荷価格(7月)、
午後7時に独鉱工業生産(6月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(7月)、加失業率(7月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(7月)、米失業率(7月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(7月)、米製造業雇用者数変化(7月)
夜11時に加Ivey購買部協会指数(7月)、
深夜4時に米消費者信用残高(6月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・独・加・米の指標には注目です。

さて、先週末は注目の米第2四半期GDP速報が発表されて、
4四半期連続のプラス成長にはなったものの、
2009年第4四半期をピークに2四半期連続で鈍化して、
米主要企業の決算発表に良い面が見られていながらも、
米経済の成長が減速しつつあることを示しました。

また、、米第1四半期GDPが1%上方修正されて、
そして米第1四半期個人消費が1.1%下方修正される一方、
同日の7月30日に発表されたシカゴ購買部協会景気指数(7月)が62.3、
またミシガン大学消費者信頼感指数(7月)が67.8と、
ともに市場予想よりも強い結果になり、好悪材料が交錯して、
指標発表直後は揺れる相場展開になるとともに、
ドル円が一時86円を割り込み、年初来安値を更新しました。

他方、7月23日に発表された欧州ストレステストでは
欧銀91行中で7行が不合格になったものの、
週が明けての市場反応では不透明感の一応の後退を好感して、
ユーロドルが1.3000の節目を上下動しながらも越えましたが、
一部では欧州ストレステストの査定基準を疑問視する声もあり、
やや上値の重さも感じる相場展開になりました。

そして、豪・NZなどのオセアニア通貨も、
28日の豪第2四半期消費者物価指数が前期比で0.6%上昇したものの
市場予想を下回る結果になり、
また、中銀の声明がハト派色になるなど追加利上げ期待が後退して、
上値の重さを感じる展開になりました。

その他、気になるファンダメンタルズに関する報道では、
日米欧で国債にマネーが滞留して
いまだリスク回避指向の状況があること(日経27日)や、
欧州ストレステスト後にクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で
世界的に銀行の保証料率が低下して、
金融システムへの不安が和らぐとともに、
一方、銀行間取引の国際指標であるロンドン銀行間取引金利のLIBORで
ユーロの金利上昇が進んでいて、
銀行の相互不信の根深さも垣間見られているようで、
ちぐはぐな状況になっているようです。

また、報道によりますと、国際通貨基金(IMF)が30日に発表した
米国の金融機関53行を対象の(IMF独自の)ストレステストでは、
米成長率が2010年に2.3%、11年に0.8%に景気が悪化したと
仮定するシナリオで、米大手4行には問題はないものの、
外資系6行を含む中小行17行で自己資本比率が6%を下回るとのことで、
米銀の中には体力が脆弱なところが少なくなく、
まだ金融危機が過ぎ去ったとはいえない状況のようです。

さて、今週のアナリスト予想では、
日米の金利差縮小などから円高と見る向きがあり、
ドル円では米雇用統計を意識して様子見の傾向になると見る向きも
あるものの、短期的に下落傾向になるとの見方が優勢のようです。
また、ドルストレートでは米経済の後退懸念から
ドル安と見る向きがある一方、
ユーロなどの上値の重さを指摘する向きや、
オセアニア通貨の利上げ期待の後退を指摘する向きや、
徐々に夏季休暇で市場が薄くなるとの声もあり、
揺れる相場展開になる可能性もありそうです。

経済指標の発表では、8月2日の米ISM製造業景況指数(7月)、
3日の豪小売売上高(6月)に豪RBA政策金利、米個人支出(6月)に
米中古住宅販売保留(6月)、
4日の欧小売売上高(6月)に米ADP雇用統計(7月)に
米ISM非製造業景況指数(7月)、
5日のNZ第2四半期失業率、英BOE政策金利と欧ECB政策金利に
トリシェECB総裁記者会見と米新規失業保険申請件数、
6日の豪RBA四半期金融政策報告、英と独の鉱工業生産(6月)、
そして、加と米の雇用統計などが注目されます。


さて今日は、2つの顔のお話です。

へんな題名ですみません。 m(_ _)m

多面的な活躍を表す言葉に、
八面六臂(はちめんろっぴ)とか三面六臂がありますが、

十一面千手観音像や三面阿修羅像のように
仏教寺院にはたくさんの顔を持った像がありますね。

顔が十一もあるとは驚いてしまいますが、

また、仏像のルーツにもなっているのでしょうか、
インドにもブラフマー神には顔が四面もあるのだそうで、
シヴァ神にも三面像というものがあるそうです。

ところで、

物語にも多面性を持つ主人公が登場するものがありますね。

ジキルとハイド氏の物語はその典型と思いますが、

たとえば、

「のさばる悪を何とする。
 天の裁きは待ってはおれぬ。
 この世の正義もあてにはならぬ。
 闇に裁いて仕置きする。南無阿弥陀仏…。」

というナレーションとともに悪人をたたき切る
今は亡き藤田まことさんが演じていた中村主水の
「必殺仕事人」もそのひとつでしたし、

水戸黄門の物語も、表向きの「ちりめん問屋のご隠居」と、
その実の「水戸のご老公」ということは、
2つの顔といえるのかもしれません。

そのほかにも、

デイリー・プラネット新聞社に勤務する
風采の上がらないクラーク・ジョセフ・ケントと、
スーパーマンも2つの顔の物語といえそうです。

まぁ、

このような物語だけではなく、
実際に普通の人でも
いくつかの顔を持っていることがあるものです。

夜になると元気になる夜の帝王氏や、(笑)

いつもは冴えない仕事ぶりでも、宴会になると
とりわけ場の盛り上げが上手な宴会部長氏もいますし、

なんということか、表向きまじめな裁判官が
じつは盗撮魔であったなんてニュースがありましたね。(苦笑)

また、女性も「母であり、妻であり、女である。」
という言葉があるように、
ときにいくつかの顔を持っているものです。

さて、前段のお話が少し長くなりましたが、

通貨にもこのような2つの顔があるといわれます。

たとえば、豪ドルはもちろんオーストラリアの通貨という顔と、
そして資源国の通貨という顔があり、

オーストラリア自体の経済や金融政策に影響を受けるとともに、
コモディティ(商品)市場の動向の影響を受けることが多いようですね。

また、日本の「円」も日本の通貨という顔と、
どうも (今のところは) リスクの逃避先という顔を持っていて、
何らかのリスクが意識されると買われることが多いようです。

ですので、たとえば前日のNYダウが下落して
日経平均が連れ安になると、

(ちょっと考えると理屈に合わないようでもありますが、)
日本の株式市場が下落しているのに、
リスクの逃避先という顔を持っているので
日本の「円」が(今のところは)買われたり、
そして、NYダウが下落したときに
リスク回避でドル買いになることがあります。

たまに「通貨取引は国家間の経済の強弱だ。」
なんてことが言われることがありますが、

国家という個別の顔とともに、
よりグローバルな顔も持っているので、
国単位だけでは、一見、理屈に合わないことが起こるようです。

米ドルも、米国の通貨としての顔とともに、
(今のところは)「世界の基軸通貨」としての顔があるといいますか、
むしろ、ときに基軸通貨としての顔という方が強く、

たとえば2008年秋のリーマン・ショックの時に

米企業のリーマン・ブラザーズが破綻したのに、
しかも米国発の金融危機であったのに、

基軸通貨としての米ドルが買われて、
円以外で対ドル通貨が
こぞって下落するということがありました。

このように、為替の取引では、
個別の国の経済や金融政策だけではなく、
「グローバルな立ち位置」についても
考えていく必要があるようですね。

「ふむ。まぁ、そんなことはさぁ。
 あらためて言われなくても為替取引してりゃ、
 だいたい分ることなんだけどさぁ。
 個別の国としてと、リスクとのかかわりはどうよ。」

「と、言いますと?」

「うーん。なんて言うのかなぁ。
 米国の景気減速でドルが売られているとするじゃん。
 そうすると、通貨ペアだからさぁ、
 ドルストレートなんかがドル売りで相対的にしばらく上昇すんだろ。」

「……。」

「でも、一応だけど覇権国としての米経済がどんどん凋落すると
 サブプライム問題の時のように
 リスク回避の動きになることもあるだろ。
 リスク回避になると、今度は逆にドルが買われることもあって、
 そのあたりの潮目がどうかってことよ。」

「ふむ。長期金利でも、その国の長期金利が上昇すると、
 目先、その国の通貨が買われることがあるけど、
 長期金利が上昇しすぎると、金融不安でリスク回避的な
 動きになることがあるようですね。」

「過ぎたるはなんとやら、なのかも知れないけど、
 要因がはじめはプラスに働いて、昂じるとリスクになる、
 そのあたりの潮目がよく分らないってわけよ。」

「まぁ、米国としてと、基軸通貨としての米国の状況の
 グローバルな意味での波及によるところがあるかもしれませんが、
 相場のことは相場に聞いてみたらどうでしょう。」

「んっ? どういうことよ。」

「ドル安のときはドルストレートが上昇して、
 またドル円が下落することもある。
 そして、リスク回避になったときは円が買われるとともに、
 基軸通貨のドルが買われてドルストレートが下落する―。」

「……。」

「つまり、そのまま相場を見ればよいといいますか、
 米国の通貨としてのドルの顔が強いのか、
 基軸通貨としてのドルの顔が強いのか、その状況は
 相場自体に現れてくる、というわけです。」

「……。」

「言い方を換えますと、
 ドルストレートがこぞって上昇しているときはドル安の状況、
 そして、円高とともにドルストレートが
 こぞって下落になっているときは
 円買いとドル買いが同時進行するリスク回避の状況であると、
 そのまま認識すればよいのではないでしょうか。」

「2つの顔のどちらが強いかは、相場に聞けというわけか。」

「どうも、そのほうが思考がスッキリすると思います。」

「ふーむ。…て、ことは何かい。
 円買いとドル買いが同時進行するリスク回避の状況では、
 ドル円とドルストレートがともに下落しやすいから、
 掛け算のクロス円はより下落しやすいってことだな。」

「一般的にそのような傾向がありますね。
 クロス円は市場がドルテーマで動いているときには
 ドル円とドルストレートの綱引きで浮動になりがちでも、
 市場がリスクテーマで動いているときは、
 相乗的に強い動きになりやすいようです。
 リスク回避ではより下落しやすく、
 リスク選好ではより上昇しやすい傾向があるようです。」

「クロス円は、ドルテーマで市場が動いているときよりも、
 リスクテーマで動いているときのほうが、
 ドル円とドルストレートが同調していて
 トレードしやすいってわけか…。」

「そして…、」

「おいおい、小話にしちゃ、ちょっと話が多すぎるんじゃないの。」


あれまぁ、あれこれ書いて長くなりすぎました。

ごめんなさい。 m(_ _)m


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FX タイム・ポイント(時間の節目)のお話


地球から約16.5万光年離れた大マゼラン銀河のタランチュラ星雲で、
質量が太陽の265倍!もある恒星が発見されたそうですね。

●先週7月19日(月)〜23日(金)の気になる出来事

<19日(月)>

NZの労働省が「今後、失業率が上昇する可能性がある。」
ことを発表しました。
日本の市場は海の日で休場でした。
独財務省のフィナンシャル・リポートで、
「第2四半期GDPは第1四半期よりも強くなる可能性。
輸出はさらに上昇する可能性。個人消費は脆弱だが上昇する可能性。
消費者物価指数は穏やかな進展になる可能性。」
などが発表されました。
格付け会社のムーディーズがアイルランドの格付けを引き下げ、
見通しを安定的としました。
独連銀が「財政強化だけがユーロ圏の市場の信頼を取り戻す。」
との見解を発表しました。
格付け会社のフィッチがエストニアの格付けを引き上げました。
ハンガリー政府が追加の緊縮財政措置を拒否して、
EUとIMFによる緊急融資の協議が中断しました。
加国際証券取扱高(5月)は231.56億カナダドルになりました。
米NAHB住宅市場指数(7月)は市場予想より弱い14になりました。
欧州銀行監督委員会がストレステストの結果を23日の深夜1時に
発表すると報告しました。
バーナンキFRB議長の議会証言が21日深夜3時に延期されました。
米IBMの第2四半期決算では、売上高が市場予想より弱い237.2億ドル、
1株当たり利益が市場予想より強い2.61ドルになりました。
NYダウは前週末比+56.53ドルで取引を終えました。

<20日(火)>

格付け会社のムーディーズが
「日民主党の参院選の敗北は財政見通しに不確実性をもたらす。」
との見解を発表しました。
豪RBA議事録では
「基調インフレは3%以下になると予想。
豪住宅市場は落ち着いてきた可能性。豪の雇用は強い。
欧州ストレステストは信頼感に大きな影響になる可能性。
アジアの成長は持続可能なペースへ減速。」
などの認識が示されました。
中国商務省が「輸出はユーロ圏の緊縮財政で下半期に鈍化の見通し。」
との認識を示す発表をしました。
豪RBA総裁が
「豪ははトレンド成長を達成。中期的な見通しは全般にかなり明るい。
政策決定では消費者物価指数以外の情報も考慮。」
などの見解を示す発言をしました。
日経平均が3営業日続落になりました。
独生産者物価指数(6月)は市場予想より強い0.6%になりました。
ハンガリーの3ヶ月物国債入札が目標を下回りました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロ圏での二番底のシナリオを予想していない。
金融市場での金利上昇を懸念していない。
ストレステストへの市場の肯定的な反応を期待。」
などの発言をしました。
米ゴールドマン・サックスの第2四半期決算では、
純利益が前年同期比−82%の6.13億ドル、
1株当たり利益が市場予想よりかなり弱い0.78ドルになりました。
米住宅着工件数(6月)は市場予想より弱い54.9万件、
米建設許可件数(6月)は市場予想より強い58.6万件になりました。
加BOCが政策金利を市場予想とおり0.25%引き上げました。
加BOC声明では
「一段の刺激策の解除は国内及び世界経済の推移による。
インフレは予想に沿っている。本年のGDP見通しを3.5%に下方修正。
2011年後半に加経済はさらに回復。雇用は再開。
住宅市場の活動は顕著に減退。」などの見解が発表されました。
英BOEの政策委員が
「遠くない後に利上げの可能性がある。
英の景気が二番底に陥るリスクを除外しない。」
などの見解を示す発言をしました。
米FRBの公定歩合議事録では
「景気は緩やかな回復を継続。景気の見通しに警戒感。
雇用は引き続き抑制。多くの連銀総裁が緩和スタンスを支持。」
などの見解が公表されました。
NYダウは前日比+75.53ドルになりました。
NYクローズ後の米ヤフーの第2四半期決算発表では、
1株当たり利益が市場予想より強い15セント、
売上高(一部除外)は市場予想より弱い11.3億ドルになりました。
米アップルの第2四半期決算発表では、
1株当たり利益が3.51ドル、売上高が157億ドルと、
ともに市場予想より強い結果になりました。

<21日(水)>

日銀政策会合議事録では、
「欧州経済は先行き下振れる可能性。新興国は上振れ気味。
日本の経済のリスクは上下両方向に拡大。
不動産価格抑制策の効果で中国経済の過熱感は抑制される可能性。
先進国の金融緩和の長期化は新興国と資源国の景気を過熱させ、
その後に急激な巻き戻しが発生するリスクがある。」
などの見解が発表されました。
日経平均が4営業日続落になりました。
スイスSNBが
「SNBは半期で約40億スイスフランの損失の可能性。
スイスフランの対ユーロでの急激な上昇が
140億スイスフランを超える為替差損をもたらした。」
ことなどを発表しました。
格付け会社のS&Pが
「2010年後半は中国の不動産市場が調整入の可能性。
中国の新規住宅価格は10〜15%下落の見込み。」
などの見解を発表しました。
英BOE議事録では
「政策金利据え置きを7対1で決定。
センタンス委員が0.25%の利上げを主張。
資産買い入れ枠の据え置きを8対0で決定。
GDP成長は悪化する可能性。インフレはしばらく高止まる可能性。
余剰生産能力が中期的な消費者物価指数を押し下げる可能性。」
などの見解が公表されました。
独首相が
「独経済の回復は力強い。労働市場の状況は危機前よりも良好。
財政再建は計画通りに実行されるだろう。」
などの発言をしました。
米モルガン・スタンレーの第2四半期決算では、
1株当たり利益が市場予想より強い1.09ドルになりました。
米ウェルズ・ファーゴ決算の第2四半期決算では、
1株当たり利益が市場予想より強い0.55ドルになりました。
加卸売売上高(5月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
格付け会社のS&Pがキプロスを
クレジットウォッチでネガティブに指定しました。
オバマ米大統領が金融規制改革法案に署名しました。
IMFが
「ユーロ圏の緊縮財政は数年の経済成長率を切り下げる可能性。
初期の景気回復は市場の緊張により減速する可能性。
ユーロ圏の経済成長にダウンサイドリスクが高まっている。」
などの見解を発表しました。
延期となっていたバーナンキFRB議長の議会証言では、
「経済見通しは異常なほど不透明。
必要に応じて一段の政策対応の用意がある。
景気拡大は緩やかなペースで進展。雇用回復の弱さが消費を抑制。
失業率は緩やかに低下。ある時点で緩和的金融政策の解除の必要。
欧州に対する市場の懸念は弱まった。米財政赤字に対処する必要。
米大手金融機関の資本状況は改善。景気二番底リスクは高くない。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比−109.43ドルで取引を終えました。

<22日(木)>

英BOEの理事が
「2011年末まで英インフレ率はターゲットを上回る。
成長とインフレはここ数ヶ月間悪化している。」
などの認識を示す発言をしました。
日全産業活動指数(5月)は市場予想より強い0.2%になりました。
ハンガリー経済相が
IMFとEUを含めた国際機関との協議を継続すると発表しました。
日経平均が5営業日続落になりました。
独製造業PMI速報(7月)は61.2、独サービス業PMI速報(7月)は57.3と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧製造業PMI速報(7月)は56.5、独サービス業PMI速報(7月)は56.0と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英小売売上高(6月)は市場予想より強い1.0%になりました。
欧鉱工業新規受注(5月)は市場予想より強い3.8%になりました。
WTO世界貿易機関の事務局長が
「2010年の世界貿易の伸びは+10%を超える。」と発表しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い46.4万件になりました。
加小売売上高(5月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
欧消費者信頼感速報(7月)は市場予想よりは強い−14になりました。
米中古住宅販売件数(6月)は537万件、
米景気先行指標指数(6月)は−0.2%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NY連銀総裁が
「景気が二番底に陥るリスクは軽微。
第3四半期の米経済成長は上期よりも劣る可能性。
米雇用の回復は低調。NYの製造業は回復しつつある。
金融システムは昨年より著しく改善。」
などの見解を示す発言をしました。
バーナンキFRB議長の議会証言では、
ほぼ前日を踏襲する内容になりましたが、
「緩和策の選択肢として準備預金金利の引下げを検討。」
との発言をしました。
加BOC金融政策報告では
「徐々に金融政策を引き締。インフレは2012年まで2%付近で推移。
2010年第2四半期のGDPは年率で3%、
2011年半ばまでGDPは年率で3%。商品価格は見通しほど強くない。
カナダドルの下落は輸出を支援。」
などの見解が公表されました。
加BOC総裁が
「将来の金利変更は慎重に実施。個人消費は減速する可能性。
金融政策は2%のインフレターゲットを目指す。
カナダが二番底に陥る可能性はとても小さい。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比+201.77ドルで取引を終えました。
NY市場クローズ後に発表された米マイクロソフトのは四半期決算では
売上高が160.4億ドル、1株当たり利益が0.51ドルと、
ともに市場予想より強い結果なりました。

<23日(金)>

トリシェECB総裁が
「各国は緊縮財政を開始すべき。
景気刺激策を維持し続けることには同意できない。」
との見解を示す発言をしました。
豪第2四半期輸入物価指数は市場予想より強い1.9%になりました。
スペイン紙が「スペインの貯蓄銀行はストレステストに不合格。」
との観測報道をしました。
欧ストレステストを控えて為替のポジション調整が見られました。
日経平均が6営業日ぶりに上昇して、
9430.96円で週の取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが
ハンガリーを格下げする可能性があると発表しました。
独IFO景気動向(7月)は市場予想より強い106.2になりました。
英第2四半期GDP速報は市場予想より強い1.1%になりました。
ユーロとポンドが上昇しました。
ストレステストがソブリン債のデフォルトを想定していなく、
また、償還まで保有する債券を除外して取引債券の損失に限定する
条件であることが関係者から明かされました。
ユーロが一時下落しました。
欧州銀行監督委員会が
「ストレステストでは、20%株価下落や
銀行の証券化資産の4ノッチの格下げなどを想定している。」
ことを発表しました。
深夜1時に発表された欧州ストレステストでは、
91行中で、独1行、ギリシャ1行、スペイン5行、の計7行が
不合格になったものの、市場予想より強い結果になりました。
米ホワイトハウスが、
「2010年の失業率の見通しを9.7%に上方修正。
2010年のGDPの見通しを3.2%に上方修正。
2010年の消費者物価指数の見通しを1.6%に下方修正。」
することなどを発表しました。
NY原油(WTI)は78ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+102.32ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<26日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(7月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(6月)、
午前10時半に豪第2四半期生産者物価指数、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(6月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(6月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(7月)、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・米の指標には注目です。

<27日(火)の主な予定>

朝8時50分に日企業向サービス価格(6月 前年比)、
午前9時に豪景気先行指数(5月)、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(8月)、
夜10時にS&Pケースシラー住宅価格(5月 前年比)、
夜11時に米消費者信頼感指数(7月)、リッチモンド連銀製造業指数(7月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<28日(水)の主な予定>

午前10時半に豪第2四半期消費者物価
昼12時にNBNZ企業信頼感(7月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数(前週比)、
夜9時半に米耐久財受注(6月)、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(7月)の発表も予定されています。

<29日(木)の主な予定>

朝6時にRBNZ政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
朝7時45分にNZ貿易収支(6月)、NZ輸入(6月)、NZ輸出(6月)、
朝8時50分に日小売業販売額(6月 前年比)、
午後4時55分に独失業率(7月)、独失業者数(7月)、
午後5時半に英消費者信用残高(6月)、英モーゲージ承認件数(6月)、
午後6時に欧業況判断指数(7月)、欧鉱工業生産(7月)、
同午後6時に欧消費者信頼感確報(7月)、欧経済信頼感(7月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加鉱工業製品価格(6月 前年比)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・(欧)・米の指標には注目です。
※ニュース・ソースによっては29日深夜3時に
 米ベージュブック公表の予定になっているようです。

<30日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(6月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(7月)、
朝8時半に日失業率、日全国消費者物価指数(6月)、日消費支出(6月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(6月)、
午後2時に日住宅着工戸数(6月 前年比)、日建設工事受注(6月 前年比)、
午後6時に欧失業率(6月)、欧消費者物価指数速報(7月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(7月)、
夜9時半に米第2四半期GDP速報、米第2四半期個人消費速報、
同夜9時半に米第2四半期GDP価格指数、米第2四半期コアPCE速報、
同夜9時半に加GDP(5月)、
夜10時45分米シカゴ購買部協会景気指数(7月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(7月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米・加の指標には注目です。

さて、欧州の金融機関のストレス・テストが先週末に発表されて、
91行中で、独1行、ギリシャ1行、スペイン5行、の
計7行が不合格になりましたが、
一応は市場予想より強い結果になりました。

先週末のNY時間では、ホワイトハウスによる米GDPの見通しの
上方修正とあいまって、欧州ストレス・テストの結果を一応好感して、
NYダウ上昇の後押しもあって主要通貨ペアが
上下動しながらも堅調傾向になりましたが、
一部では「欧州のストレス・テストの査定基準自体に甘さがある。」
との指摘があるようで、今週の市場反応が注目されます。

その指摘によりますと、「もめていたのか、ぎりまで公表されなかった
査定基準だが、欧州銀の多くはギリシャなどの国債の大半を満期まで
保有するのに、償還まで保有する債券を除外して、査定では取引債券の
損失リスクだけに限定している。」
「欧州金融危機はギリシャなどのデフォルト懸念を発端としていたのに、
ソブリン債のデフォルト・リスクを全く想定していない。」
「7月上旬の米JPモルガンによる試算の欧州の上場銀行36行中
17行で合計400億ユーロの資本積み増しがあるとの予想と、
ストレス・テストの結果があまりにもかけ離れすぎているとともに、
自己資本比率が6.0〜6.5%の不合格ぎりぎりの水準の銀行が
イタリア・アイルランド・ドイツ・ギリシャ・スペインに
10行以上がひしめいていて(7/25日経)、
査定基準に恣意性が感じられる。」など、厳しい意見もあり、
今後、査定基準の「そもそも論」による蒸し返しの動きの
可能性もありそうです。

他方、先週の21日には米大手金融機関6社の第2四半期決算が出揃い、
市場予想よりも良い金融機関もあったものの、
純営業収益ではモルガン・スタンレーを除く5行が
前年同期比で減収になり、
純利益でもJPモルガン・チェースとモルガン・スタンレーを除く
4行が前年同期比で減益になりました。
今後、金融規制改革法の施行の重荷を背負いながらの
米金融機関の業績動向が注目されます。

今週のアナリスト予想では、米の景況感の悪化によるドル安と見る向き、
そして、評価する声もあるものの、
ストレステスト基準の蒸し返しによるユーロ安と見る向き、
消去法的な円高と見る向きなどの見方があるようですが、
状況が交錯していて上下に振れの大きな相場にもなりそうで、
チャートをしっかり見てトレードして行きたいものです。

経済指標では、26日の米新築住宅販売件数(6月)、
27日のS&Pケースシラー住宅価格(5月)と米消費者信頼感指数(7月)、
28日の豪第2四半期消費者物価と
米耐久財受注(6月)と米地区連銀経済報告、
29日のRBNZ政策金利と独失業率(7月)と米新規失業保険申請件数、
30日の欧失業率(6月)に欧消費者物価指数速報(7月)と
米第2四半期GDP速報に加GDP(5月)などが注目されます。


さて今日は、タイム・ポイント(時間の節目)のお話です。

チャートにはローソク足のような時系列チャートと
ポイント&フィギュアのような非時系列チャートがあって、

あたりまえではありますが、時系列チャートには
縦の価格軸だけではなく横には時間軸があり、

時系列チャートは、価格と時間とのグラフとして描画され
構成されています。

そして、トレード手法の多くは、
価格と時間のうち、価格の方に重点を置いていて、

一目均衡表のように時間を重点にすえたものや、
メリマンのサイクル理論のように時間をテーマとしたものありますが、

ダウ理論に代表されるトレードの考え方の多くは
価格のレジスタンスやサポートを意識するなど、
どちらかといいますと価格の方が主役になっているようです。

ところで、あくまでも参考ではありますが、

デイトレードのような短期トレードでも、
ときに時間という要素も役に立つことがありますね。

日銀・BISの2007年サーベイ(4年に一度発表)によりますと、
為替の取引量は、ロンドンが34.1%、ニューヨークが16.6%、
そして東京が6.0%、シンガポールが5.8%、ドイツが2.5%、
香港が4.4%、シドニーが4.2%、スイスが6.1%、
フランスが3.0%、その他、となっていて、

近年は東京市場での為替取引量がロンドンやニューヨークに
けっこう大きく水をあけられ、
東京・ロンドン・ニューヨークを世界の3大市場と呼ぶには
いささか躊躇されますが、(苦笑)

一応、東京・ロンドン・ニューヨークを主要なマーケットとして
これらの市場の活動時間で見ていきますと、

タイム・ポイントでも言うのでしょうか、
「デイタームとしての時間の節目」というものがあるようです。

1. (サマータイム)午前5時のNYクローズからの
  オセアニア時間での動き、

2. 午前9時からの東京時間のオープニングからの動き、

3. 午前9時55分の仲値を巡る動き、

4. 午前10時半からの上海市場オープン後の動き、
  (+ 午前11時の中国経済指標発表による動き)

5. 午後2時半頃からの東京マーケットのクローズでの動き、

6. 午後3時からの(サマータイム)ロンドン早出勢による動き、

7. 午後4時からのロンドン勢の本格参入の時間帯での動き、

8. 午後4時半からの欧州株式市場オープンによる動き、

9. 午後9時からのNY早出勢による動き、

10. 午後9時半の米経済指標による動き、

11. (サマータイム)
  午後10時半からのNYダウ・オープニングからの動き、

12. 午後11時の米経済指標による動き、

13. (サマータイム)深夜12時のロンドン・フィックスからの動き

などがありまして、

これらの「時間の節目」では、価格が反転したり昂進したり、
価格が行くか戻るかの時間的ポイントになることが少なくなく、

相場の時間的な節目となりえる時間のポイントを押さえておくと、
トレードの判断のヒントになることがあります。

「なーんだぁ。いつも時間の節目じゃないか。」
という感じもしなくはありませんが、(苦笑)

何時間も「時間の節目」が離れていることがあって、
のべつ幕なしに時間を意識するのではなく、
特定の時間のポイントとして意識していくことはできそうです。

まぁ、13項目の時間のポイントを意識していくことは、
いささかたいへんではありますが、(笑)

さらに時間を「市場という大括(くく)り」で大雑把に大別して、

東京時間、ロンドン時間、
そして、ニューヨーク時間(ロンドンとも重複)の動き、
として捉えますと、

日々の相場の動きは、この3市場の織り成す動きで
構成されていることになります。

そして、東京・ロンドン・ニューヨークで、
それぞれ「上げる」「下げる」「横這い」のパターンを

たとえば、東京で下げてロンドンで上げてニューヨークで下げる…、
というように分類していきますと、

東京(横這)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(上昇)、
東京(横這)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(横這)、
東京(横這)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(下降)、
東京(横這)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(上昇)、
東京(横這)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(横這)、
東京(横這)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(下降)、
東京(横這)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(上昇)、
東京(横這)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(横這)、
東京(横這)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(下降)、
東京(上昇)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(上昇)、
東京(上昇)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(横這)、
東京(上昇)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(下降)、
東京(上昇)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(上昇)、
東京(上昇)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(横這)、
東京(上昇)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(下降)、
東京(上昇)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(上昇)、
東京(上昇)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(横這)、
東京(上昇)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(下降)、
東京(下降)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(上昇)、
東京(下降)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(横這)、
東京(下降)→ロンドン(上昇)→ニューヨーク(下降)、
東京(下降)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(上昇)、
東京(下降)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(横這)、
東京(下降)→ロンドン(横這)→ニューヨーク(下降)、
東京(下降)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(上昇)、
東京(下降)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(横這)、
東京(下降)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(下降)、

の全27パターンがあり、

(おいおい、3市場の単純パターンでもこんなにあるのかよ…。)^^

たとえば、

東京で下落して、さらにロンドンでも下落して、
これをニューヨークでも突っ込んで売れるパターンは

「東京(下降)→ロンドン(下降)→ニューヨーク(下降)」の
デイ・タームレベルでの下落の大相場のときなど
「27分の1の状況」であることから、

NYの早出勢が参入してくる時間帯など、
「市場参加者の主役が替われば相場も変わる」
可能性があるということで、

価格のチャートポイントともに、
「違う市場参加者が参入してくる時間帯」など、
時間のポイントの節目を意識すると、

(たとえば) 突っ込み売りでの安値つかみなどを
時間の節目として警戒することができそうです。

また、どのパターンも均等に出現するのではなく、
出現パターンに偏りがあったり、
けっこう、同じパターンが数日続くこともあって、

時間のポイントの節目で、「今日はどのパターンになるか」を
価格のテクニカルとともに、時間の節目として考察してみるのも
ひとつのトレード戦略のヒントにできそうですね。


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX クリティカル・ポイントと副指標のお話


石川遼君も健闘しているゴルフの全英オープンですが、
一時は選手生命が危ぶまれながらも3連覇をかけて出場した
タイガー・ウッズ選手もさすがに苦戦している模様ですね。

●先週7月12日(月)〜16日(金)の気になる出来事

<12日(月)>

前日の衆議院選挙で与党の議席が減少しました。
豪住宅ローン(5月)は市場予想より強い1.9%になりました。
格付け会社のS&Pが
「菅氏の敗北は日本の格付けにマイナスになる可能性。
与党の敗北で政治的な手詰まり状態になる可能性。
財政状況がさらに蝕まれれば日本の格付けを引き下げる可能性。」
などの見解を発表しました。
英第1四半期GDP確報は市場予想とおりの0.3%になりました。
英第1四半期経常収支は市場予想より弱い−96億GBPになりました。
独財務相が
「ストレステストは市場の不透明性を晴らすために重要。
ユーロ圏の支援策への同意をスロバキアに強く求める可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
EU支援メカニズムが7月中に使用可能になることが発表されました。
バーナンキFRB議長が
「小規模企業は借入が非常に困難な状況。
銀行は信用ある企業には最大限の対応をすべき。」
との発言をしました。
ギリシャ財務省が「1-6月期の財政赤字は46%減。」
になったことを発表しました。
英BOE政策委員が「英経済は再度の不振に陥る可能性がある。」
との認識を示しました。
格付け会社のS&Pが英国の格付けをAAAに据え置きましたが、
見通しをネガティブとしました。
スペインの経済財務相が
「スペインの銀行のストレステストに自信をもっている。」
と発言しました。
欧州委員が
「ストレステストはとても重要。
事前判断はしないが、各国政府は問題が出る可能性に備えるべき。
経済回復には信頼感の増強が必要。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+18.24ドルで取引を終えました。

<13日(火)>

NYクローズ後に発表された米アルコアの第2四半期決算では、
市場予想より強い売上高51.9億ドルと
1株当たり利益が13セントになりました。
ギリシャ財務相が
「ギリシャの銀行は非常に良い形でストレステストを通過見込み。」
との認識を示す発言をしました。
英RICS住宅価格(6月)は市場予想よりかなり弱い9%になりました。
格付け会社のフィッチが
「参院選の結果で日本の財政健全化がより困難になる可能性。
年内に信頼できる財政健全化計画がなければ日本の格下げリスク。」
などの見解を発表しました。
日鉱工業生産確報(5月)は0.1%、日稼働率確報(5月)は0.8%、
という結果になりました。
トリシェECB総裁が
「格付けに起因する過度の市場変動をなくすべき。
格付け機関の寡占は終わらせるべき。
欧州を過小評価するべきではない。」
などの認識を示しました。
独卸売物価指数(6月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
オーストリア財務相が
「ストレステストはEU金融セクターの健全性を証明する。」
との認識を示しました。
格付け会社のムーディーズがポルトガルの格付けを
2段階引き下げて見通しを安定的としました。
英消費者物価指数(6月)は0.1%、英小売物価指数(6月)は0.2%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英予算責任局の局長が
「英経済の見通しは二番底の可能性と
強い景気回復の(両方の)可能性を含む。」と発言しました。
独ZEW景況感調査(7月)は市場予想より弱い21.2になりました。
欧ZEW景況感調査(7月)は市場予想より弱い10.7になりました。
ZEW欧州経済センターが
「指標は歴史的な平均の27.4を下回って推移。
第2四半期には期待できる経済的進展が見られる。
専門家の61.4%が金利の変更がないと予想。
景況感は二番底のシナリオを示していない。」
などの見解を発表しました。
ギリシャが6カ月物短期証券の入札を
EU・IMFによる緊急融資の金利5%を下回る金利で無事に終えて、
16.25億ユーロを発行しました。
ユーロが上昇しました。
オーストリア中銀総裁が
「ストレステストでは非常に悲観的なシナリオを含む。」
との認識を示しました。
米貿易収支(5月)は市場予想より弱い−423億ドルになりました。
加商品貿易(5月)は市場予想より弱い−5億加ドルになりました。
ポルトガル中銀が
「2010年の経済成長率予測を0.9%に上方修正。
2011年までに再度の景気後退に陥るリスクも存在。」
などの発表をしました。
米月次財政収支(6月)は市場予想より強い−684億ドルになりました。
米インテルの第2四半期決算発表では
売上高が107.7億ドル、1株当たり利益が51セントと、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NYダウは前日比+146.75ドルで取引を終えました。

<14日(水)>

NZ小売売上高(5月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
英ネーションワイド消費者信頼感(6月)は
市場予想よりやや強い63になりました。
日経平均が堅調に推移しました。
英BOEの政策委員が
「経済の状況はかなり改善。経済に対する支援を見直す必要。
超低水準の金利の引き上げプロセスに着手する必要。」
などの見解を示す発言をしました。
英失業保険(6月)は市場予想とおりの4.5%、
英失業保険申請推移(6月)は
市場予想より強い−2.08万件になりました。
欧消費者物価指数(6月)は市場予想とおりの0.0%、
欧鉱工業生産(5月)は市場予想より弱い0.9%になりました。
スペインの首相が
「最近のデータは第2四半期の成長を示す。
金融システムは強固。不動産市場は正常化を開始。
失業は政府の最大の懸念。市場の安定が景気回復に必要。」
などの認識を示しました。
ポルトガルが2012・19年債を発行して
平均落札利回りが前回から上昇しましたが、
予定を上回る16.8億ユーロの調達に成功しました。
米小売売上高(6月)は−0.5%、米輸入物価指数(6月)は−1.3%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
格付け会社のフィッチが
「スペインの格付け見通しは安定している。」
との見解を発表しました。
米企業在庫(5月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
IMFが「アイルランドの経済は安定化しつつある。」
との見解を示す発表をしました。
中国の15日発表の経済指標のリークの噂が市場に流れました。
米FOMC議事録では、
「多くのメンバーがリスクは下振れに転じたと認識。
見通しが悪化した場合にさらなる緩和が必要かを検討。
金融の緊張により成長見通しを下方修正。
ある程度のデフレリスクが存在。」
などややネガティブな見解が示されました。
NYダウは前日比+3.70ドルで取引を終えました。

<15日(木)>

中国農業銀行が上海株式市場に上場しました。
中国実質GDP(上半期)は前年比で市場予想とおりの11.1%になりました。
中国生産者物価指数(6月)は前年比で6.4%、
中国消費者物価指数(6月)は前年比で2.9%、
中国小売売上高(6月)は前年比で18.3%、
中国鉱工業生産(6月)は前年比で13.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
中国国家統計局が
「積極的な財政政策と適度に緩和的な金融政策を維持。
中国の不動産価格の上昇の勢いは落ち着いた。
中国の第2四半期のGDP伸び率は満足できる範囲。
通年のインフレ目標3%の達成は可能。中国は政策の安定を維持。」
などの見解を発表しました。
日銀が政策金利を0.10%で据え置きました。
日銀の声明では
「政策金利の決定は全員一致。
長期国債の購入額は月1.8兆円で据え置き。
緩やかな回復の兆しがさらに見られる。
デフレは重要な課題。緩和的な金融状況を維持。」
などを発表しました。
日経平均が軟調に推移しました。
スロバキア政府が欧金融安定ファシリティー署名を承認しました。
米JPモルガン・チェースの第2四半期決算では、
純利益が前年同期比+76%増の47.95億ドル、
1株当たり利益が1.09ドルと、市場予想より強い結果になりました。
スペインの15年国債の入札では
落札利回りが上昇しましたが資金調達が無事にできました。
米JPモルガン・チェースのCEOが
クレジット部門に慎重な認識を示しました。
米生産者物価指数(6月)は市場予想より弱い−0.5%、
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い42.9万件、
そして、NY連銀製造業景気指数(7月)が
市場予想よりかなり弱い5.08になりました。
米鉱工業生産(6月)は市場予想より強い0.1%になりました。
米フィラデルフィア連銀指数(7月)は
市場予想より弱い5.1になりました。
米金融規制改革法案が米上院を通過しました。
米グーグルの第2四半期決算発表では、
売上高(一部除外)は市場予想より強い50.9億ドル、
調整後の1株当たり利益が市場予想より弱い6.45ドルになりました。
米ゴールドマン・サックスが5.5億ドルを支払うことで
米証券取引委員会と和解になりました。
NYダウは前日比−7.41ドルで取引を終えました。

<16日(金)>

日第三次産業活動指数(5月)は
市場予想より弱い−0.9%になりました。
英財務相が
「英国の銀行が政府支援を必要とする可能性は低い見込み。」
との見解を示しました。
中国農業銀行が香港株式市場にも上場しました。
温家宝中国首相が
「中国はEUの経済安定化政策を支持。
ユーロは今後も中国の重要な投資の選択肢。」
との認識を示しました。
日経平均が軟調に推移して9408.36円で週の取引を終えました。
ドル円が軟調に推移しました。
ユーログループ議長が
「ストレス・テストからの大惨事は予想していない。
ユーロは危機に晒されていない。ユーロ圏離脱を望む国はない。」
などの見解を示す発言をしました。
欧貿易収支(5月)は市場予想より弱い−34億ユーロになりました。
IMFの専務理事が
「ストレス・テストはユーロ圏の全てのメジャーな銀行の
確かさを充分に示す可能性。」との見解を示しました。
米シティ・グループの第2四半期決算では、
純利益が前年同期比の37%減の26.97億ドルになりました。
また、米バンク・オブ・アメリカの第2四半期決算では、
純利益が前年同期比の3%減の31.23億ドルになりました。
米消費者物価指数(6月)は市場予想とおりの−0.1%になりました。
加景気先行指標指数(6月)は市場予想より強い1.0%になりました。
米ネット長期フロー(5月 対米証券投資)は
市場予想より弱い354億ドルになりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)は
市場予想より弱い66.5になりました。
NY原油(WTI)は76ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−261.41ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<19日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(7月)、
午後5時に欧経常収支(5月)、
午後6時に欧建設支出(5月)、
夜9時半に加国際証券取扱高(5月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(7月)、
などの経済指標が発表されます。
東京市場は海の日で休場です。

<20日(火)の主な予定>

午前10時半に豪RBA議事録、
昼12時05分から豪RBA総裁講演、
午後2時に日景気先行CI指数確報(5月)、日景気一致CI指数確報(5月)、
午後3時に独生産者物価指数(6月)、
午後3時15分にスイス貿易収支(6月)、
午後7時半に米バンク・オブ・NYメロン第2四半期決算発表、
夜9時に米ゴールドマン・サックス第2四半期決算発表、
夜9時半に米住宅着工件数(6月)、米建設許可件数(6月)、
夜10時に加BOC政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)、
などの経済指標が発表されます。
豪・米・加の指標と米企業の四半期決算には注目です。
また、発表時間が未定ですが、
米ステート・ストリートの第2四半期決算発表も予定されています。

<21日(水)の主な予定>

朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録(要旨)、
午前9時半に豪Westpac先行指数(5月)、
午後5時半に英BOE議事録、
夜9時に米モルガン・スタンレー第2四半期決算発表、
同夜9時に米ウェルズ・ファーゴ第2四半期決算発表、
夜9時半に加卸売売上高(5月)、
夜11時からバーナンキFRB議長の議会証言、
などの経済指標が発表されます。
また、発表時間が未定ですが、
USバンコープの第2四半期決算発表も予定されています。
英の議事録・米企業の四半期決算・議会証言には注目です。

<22日(木)の主な予定>

午後1時半に日全産業活動指数(5月)、
午後4時半に独サービス業PMI速報(7月)、独建設業PMI速報(7月)、
午後5時に欧サービス業PMI速報(7月)、欧建設業PMI速報(7月)、
午後5時半に英小売売上高指数(6月)、
午後6時に欧鉱工業新規受注(5月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加小売売上高(5月)、
夜10時半からバーナンキFRB議長の議会証言、
夜11時に米中古住宅販売件数(6月)、米景気先行指標総合指数(6月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(7月)、
夜11時半に加BOC金融政策報告、
深夜12時15分から加BOC総裁会見、
などの経済指標が発表されます。
英・米・加・(欧)の指標には注目です。

<23日(金)の主な予定>

午前10時半に豪第2四半期輸入物価指数、豪第2四半期輸出物価指数、
午後5時に独IFO景気動向(7月)、独IFO現況評価値(7月)、
午後5時半に英第2四半期GDP速報、
午後8時に加消費者物価指数(6月)、
などの経済指標が発表されます。
独・英・加の指標には注目です。

さて、先週は参議院選挙で与党が議席を減らしたり、
米企業の第2四半期決算が相次いで発表されたり、
中国の主要指標が発表されたりと、いろいろなことがありましたが、
相場の方も膠着したかと思うと大きく動いたり、
それなりに動きのあった1週間になりました。

欧州銀91行のストレス・テストへの期待、
ギリシャ・ポルトガル・スペインなどの国債発行が無事こなせたこと、
そして、米主要企業のおおむね良い四半期決算の発表の中での
米指標の悪化やネガティブなFOMC議事録などで
ユーロと円が強く、ドルが軟調傾向の為替相場の展開となりました。

今週も20日に米ゴールドマン・サックスと米ステート・ストリート、
21日に米モルガン・スタンレーと米ウェルズ・ファーゴにUSバンコープ、
などの四半期決算が予定されていて注目されますが、また、週末23日に
発表予定の欧州銀行のストレス・テストなどが焦点となりそうです。

欧州銀行のストレス・テストでは、オーストリア中銀総裁の
「ストレステストでは非常に悲観的なシナリオを含む。」との
ネガティブな発言以外では、各要人の発言はポジティブで、
前向きな観測が大勢を占めていて、無事に経過できそうですが、
(一部では真偽不明ながら91行中11行が資本不足の査定になるとの
噂もあるようです)
また、相場が期待感を織り込んだ後に「噂で買って、事実で売る。」
短期筋の手口もあることから、過度の楽観モードには警戒が必要で、
ユーロドルも節目の1.3000をつけて、
今週は一波乱になる可能性もありそうです。

また、21日と22日のバーナンキFRB議長の米景気などに関する
議会証言も焦点の1つになりそうです。

今週のアナリスト予想では、ドル安と円高と見る向きが
優勢のようですが、米主要企業の第2四半期決算発表・
FRB議長の議会証言・欧州ストレス・テストの発表と
注目材料が多く揺れる相場展開になる可能性も高そうです。

経済指標では、20日の豪RBA議事録、米住宅着工件数、加BOC政策金利、
21日の英BOE議事録、22日の英小売売上高、加小売売上高に
米中古住宅販売件数、加BOC金融政策報告、
23日の独IFO景気動向、英第2四半期GDP速報、などが注目されます。


さて今日は、クリティカル・ポイントと副指標のお話です。

クリティカル・ポイントとは「判断のポイント」という意味ですが、
テクニカル分析での主要なテーマのひとつであることには、
あまり異論はないようです。

オーソドックスな手法のレジスタンス・ラインやサポート・ライン
などはこのクリティカル・ポイントを把握しようということで
古くからトレーダーに使われていますが、

そして、方向も示すトレンド・ラインも、
いわば斜めのレジスタンス・サポートのラインでもあって、
クリティカル・ポイントを教えてくれます。

クリティカル・ポイントは、
いわゆるチャート・ポイントでもありますが、

クリティカルの名のとおり判断のポイントで、

このポイントを価格(レート)が抜けれるか押し戻されるか、
の分岐ポイントになることが多く、

ふざけているようですが、「抜けるまでは抵抗線として有効で」(笑)
価格帯のレベルが維持されることが多く、

そして、「抜けたら次の価格帯へのステージへと移行」する
ことが多いですね。

つまり、クリティカル・ポイントでは、
価格帯が維持されることが多いものの、抜けることがあり、

大切なのは「維持されるか、抜けるか」の事実の認識で、

ポイントに達しただけでは、(維持される可能性のほうが高いものの)
最終判断はできないということになりそうです。

こうして見ますと、テクニカル分析では
「クリティカル・ポイントはいったい何処なのか」
そして「価格はクリティカル・ポイントからどう動くか(動いたか)」
ということを認識することが重要ということが解ります。

ところで、代表的なテクニカル指標には、
トレンドの方向と強さを認識しようとするトレンド系指標と、

過去のレートの動きを関数的に処理をして
レンジの振幅における反転の可能性を探るオシレーター系指標に
大別されることがありますが、

フィボナッチ、ピボット、一目均衡標やボリンジャーバンド、
などのテクニカル指標では、

(移動平均線などトレンド系指標や
RSIなどのオシレーター系指標とは少し異質で)

クリティカル・ポイント自体を認識しようとする主題があり、

これらの示すクリティカル・ポイントと

古典的なレジスタンス・サポート・トレンドのラインの示す
クリティカル・ポイントが「重合するポイント」は、

「より注目度の高いクリティカル・ポイント」となりそうです。

どれが優れているかとの選別よりも、

(結論への帰納のためある程度の絞込みは必要ですが)

テクニカルは相互補足して用いるのが有効なのかもしれませんね。

さて、相互補足といいますと、

過去の価格(レート)の動きを処理して、
過去の価格に対して自己完結的に描画するテクニカルのほか、

価格形成の外部要因として、経済指標の発表以外にも、
別の市場の動きを副指標としてトレードの参考にすることができますね。

リスク許容度のバロメーターとしてのNY市場オープン時のNYダウ

そして、同じくNY時間外のNYダウ先物

通貨の強弱を示すチャート

ドルの買われやすさとしての参考 Liborチャート
(ロンドン市場のドルの銀行間取引金利レート)

などは、トレードしようとする通貨ペアのチャート以外の
テクニカル指標として参考にできそうです。

買うか売るかの帰納的な結論を得るには、シンプル化も大切で、
参考の要素があまり多いと混乱の元にもなりますが、(苦笑)

トレードする通貨ペアのチャートが第一ではあっても、

これらのチャートも混乱しない限り、(笑)
知略の戦いのマネーバトルでのもうひとつの武器にできそうですね。


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX M氏の女房のお話


常用していましたパソコンがクラッシュしまして、
書き溜めたお話が消失してしまいました。(泣)

●先週7月5日(月)〜9日(金)の気になる出来事

<5日(月)>

NZの財務省が
「短期的な成長へのリスクは以前よりも高い。」
との見解を発表しました。
中国国家外為管理局が中国の経常黒字を
536億ドルへ上方修正しました。
スイス実質小売売上高(5月)は前年比で
市場予想よりも強い3.8%になりました。
独サービス業PMI確報(6月)は54.8、
欧サービス業PMI確報(6月)は55.5と、
ともに市場予想よりやや強い結果になりました。
英サービス業PMI(6月)は市場予想より弱い54.4になりました。
欧小売売上高(5月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
ギリシャの財務省が
「本年度の財政赤字削減は達成できると確信する。」
と発表しました。
欧州91銀行のストレス・テストの結果が
23日に発表されるとの報道がありました。
NYダウは独立記念日の振り替え休日で休場でした。

<6日(火)>

日本経済新聞が「中国が日本国債の購入を拡大」との記事を
掲載しました。
豪貿易収支(5月)は市場予想より強い16.45億豪ドルになりました。
豪RBAが政策金を4.50%に据え置きました。
豪RBA声明では
「金融政策は適切。世界経済はここ数ヶ月拡大を継続。
中国の成長には減速の兆候。ユーロ圏の銀行に圧力。
米国の雇用回復は緩慢。初期の緩和策の効果は希薄になった。
労働市場は徐々に底堅くなってきている。
消費者物価指数の上昇率は短期的に3%より少し上の可能性。」
などの見解が発表されました。
日景気先行CI指数速報(5月)は市場予想より弱い98.7になりました。
日景気一致CI指数速報(5月)は市場予想通りの101.2になりました。
スイス消費者物価指数(6月)は
市場予想より弱い−0.4%になりました。
仏中銀総裁が「仏銀はストレス・テストにパスする可能性。」
との認識を示しました。
加住宅建設許可(5月)は市場予想より弱い−10.8%になりました。
米ISM非製造業景況指数(6月)は
市場予想より弱い53.8%になりました。
格付け会社のフィッチがウクライナの格付けを引き上げました。
NYダウは前週末比+57.14ドルで取引を終えました。

<7日(水)>

ガイトナー米財務長官が
「米経済の成長継続に自信。
欧州債務危機が米国に与える影響をやや懸念。
中国・インド・ブラジル・メキシコは力強い。」
などの認識を示す発言をしました。
中国国家外為管理局が
「米国の緩和政策からの適切な脱却を望む。
米国債市場は中国にとって引き続き重要。
金は中国外貨準備の主要な投資対象ではない。」
などの見解を発表しました。
欧州委員会が
「ギリシャ改革プログラムはほぼ順調に進捗。
ギリシャの財政・構造・年金改革に進展が見られる。」
などの見解を発表しました。
欧第1四半期GDP確報は市場予想とおりの0.2%になりました。
独製造業受注(5月)は市場予想より弱い−0.5%になりました。
加Ivey購買部協会指数(6月)は市場予想より弱い58.9になりました。
ダラス連銀総裁が
「米国の在庫調整は進んでいる。
経済が再び景気後退に陥るとは予測していない。
米経済は引き続き不透明さが支配的。」
などの認識を示す発言をしました。
米金融大手のステート・ストリートが
「決算見通しが好調。」と発表しました。
格付け会社のフィッチが
「人民元改革は世界経済の拡大に良い影響を与える。」
との見解を発表しました。
アイルランド政府が2010年のGDP見通しを+1.0%へ
上方修正することを発表しました。
NYダウが前日比+274.66ドルで取引を終えて、
1万ドルの大台を回復しました。

<8日(木)>

日機械受注(5月)は市場予想より弱い−9.1%になりました。
日経常収支(5月)は市場予想より弱い1兆2053億円になりました。
日銀総裁が、
「緩和的な金融環境を維持。
物価安定のもとでの持続的成長経路復帰が重要。
先進国の回復は緩やか。新興国は力強い成長。」
などの認識を示しました。
豪雇用者数変化(6月)は4.59万人、豪失業率(6月)は5.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
日経平均が9500円台を回復しました。
「2010年の世界成長率見通しを4.6%に上方修正。
同じく米国の成長率見通しを3.3%に上方修正。
同じく日本の成長率見通しを2.4%に上方修正。
同じく中国の成長率見通しを10.5%に上方修正。」
することをIMFが発表しました。
スイス失業率(6月)は市場予想とおりの3.7%になりました。
独貿易収支(5月)は97億ユーロ、独経常収支(5月)は22億ユーロと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
英鉱工業生産(5月)は市場予想より強い0.7%になりました。
英製造業生産高(5月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
独鉱工業生産(5月)は市場予想より強い2.6%になりました。
英BOEが政策金利を0.50%に据え置きました。
欧ECBが政策金利を1.00%に据え置きました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い45.4万件になりました。
加新築住宅価格指数(5月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「金利は引き続き適切。物価動向は当面穏やかな状態。
流動性は適切に調整。成長見通しのリスクはほぼ均衡。
各国政府は財政緊縮計画を順守する必要。
ストレス・テスト後には必要に応じて適切な措置が必要。
第2四半期のユーロ圏は第1四半期より好調。
データは悲観的な見方を支持していない。」
「米ドルは中期的にやや過大評価。
米景気回復への下振れリスクは高まった。
数ヶ月弱い指標が続けば米経済への予想修正を検討。」
などの見解をIMFが発表しました。
米消費者信用残高(5月)は
市場予想より弱い−91億ドルになりました。
NYダウは前日比+120.71ドルで取引を終えました。

<9日(金)>

米財務省為替報告では、
「主要貿易相手国で為替相場を操作している国はない。
中国人民元は引き続き過小評価。
中国は先月に人民元に関する大きな一歩を踏み出した。
米国は中国への輸出を推進。
日・独は成長を押し上げの一段の措置が必要。」
などの見解が発表されました。
中国国家外為管理局が
「中国の巨額な国際収支黒字は持続可能ではない。」
との認識を示す発表をしました。
独消費者物価指数(6月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
トリシェECB総裁が
「危機の終了宣言には依然として時期尚早。
すべての国に不安感は存在。
ストレス・テストは透明性を高め欧州の銀行セクターの信頼強化。
必要に応じ銀行は国家の諸機関から支援を受けるべき。
公的支出の削減は成長を妨げるとの見解に同意できない。」
などの認識を示す発言をしました。
英商品貿易収支(5月)は
市場予想より弱−80.62億ポンドになりました。
英生産者仕入価格(6月)は市場予想より強い−0.2%になりました。
英生産者出荷価格(6月)は市場予想より弱い−0.3%になりました。
ECBの専務理事が
「市場は銀行ストレステストで安心する可能性。」
との認識を示しました。
加雇用ネット変化率(6月)は9.32万人、加失業率(6月)は7.9%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
加住宅着工件数(6月)は市場予想より弱い18.93万件になりました。
米卸売在庫(5月)は市場予想より強い0.5%になりました。
ECBの副総裁が
「金融市場での金利上昇は政策変更のシグナルではない。」
との認識を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は
76ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+59.04ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<7月12日(月)の主な予定>

朝8時50分に日国内企業物価指数(6月)、
午前10時半に豪住宅ローン(5月)、
午後3時45分に仏経常収支(5月)、
午後5時半に英第1四半期GDP確報、英第1四半期経常収支、
夜10時からバーナンキFRB議長挨拶、
などの経済指標が発表されます。
英の指標には注目です。

<13日(火)の主な予定>

朝8時01分に英RICS住宅価格(6月)、
午前10時半に豪NAB企業信頼感指数(6月)、豪NAB企業景況感指数(6月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(5月)、日稼働率指数確報(5月)、
午後2時に日消費者態度指数(6月)、
午後3時に独卸売物価指数(6月)、
午後3時45分に仏消費者物価指数(6月 前年比)
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(6月)、
午後5時半に英消費者物価指数(6月)、英小売物価指数(6月)、
同午後5時半に英DCLG住宅価格(5月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(7月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(7月)、
夜9時半に米貿易収支(5月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(5月)、
深夜3時に米月次財政収支(6月)、
などの経済指標が発表されます。
英・独・米の指標には注目です。

<14日(水)の主な予定>

この日はパリが休場です。
朝7時45分にNZ小売売上高(5月)、
午前9時半に豪westpac消費者信頼感指数(7月)、
午後5時半に英失業率(6月)、英失業保険申請件数推移(6月)、
午後6時に欧消費者物価指数(6月)、欧鉱工業生産(5月)、
夜9時半に米小売売上高(6月)、米輸入物価指数(6月)、
夜11時に米企業在庫(5月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・欧・米の指標には注目です。

<15日(木)の主な予定>

正午過ぎに日政策金利、
午後3時に日工作機械受注確報(6月 前年比)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時に欧ECB月報、
午後7時半に米JPモルガン・チェース第2四半期決算発表、
夜9時半に米生産者物価指数(6月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半にNY連銀製造業景気指数(7月)、
同夜9時半に加新車販売台数(5月)、加製造業出荷(5月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(6月)、米設備稼働率(6月)、
夜11時に米フィラデルフィア連銀指数(7月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・欧・米の指標には注目です。

<16日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ第2四半期消費者物価、
朝8時50分に第三次産業活動指数(5月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後6時に欧貿易収支(5月)、
夜9時に米シティ・グループ第2四半期決算発表、
夜9時半に米消費者物価指数(6月)、
同夜9時半に加景気先行指標指数(6月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(5月 対米証券投資)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(加)・米の指標には注目です。
また、時間が未定ですがバンク・オブ・アメリカの
第2四半期決算発表も予定されています。

さて、先週は米金融大手のステート・ストリートの好決算の見込みが報道
されたことなどで米大手金融機関の第2四半期決算への期待と、23日に
発表予定の欧州91銀行のストレス・テストの結果への思惑からか、NYダウ
が1週間で511ドル(5.3%)上昇するなど、リスク回避が後退する相場展開
になりました。

トムソン・ロイターによりますと、米主要企業500社は第2四半期も
27%の増益の見通しになっていますが、前期の第1四半期の58%の増益
からみますと、増益ペースは鈍化しているようで、期待の織り込みの後に
相次いで発表されていく実際の四半期決算に市場がどのように反応するか、
注目されます。

今週のアナリスト予想では、ドル円やクロス円での円売りと、豪ドルや
ユーロが買われやすいとの見方が優勢のようですが、米金融機関を中心
とした米主要企業の第2四半期決算に神経質な相場展開になると見る向き
もあるようで、振れの大きな相場展開になる場面もありそうです。

経済指標では、12日の確報ながら英第1四半期GDP、
13日の英消費者物価指数(6月)に独ZEW景況感調査(7月)、
14日のにNZ小売売上高(5月)に英雇用統計と米小売売上高(6月)に
米FOMC議事録、15日の米生産者物価指数(6月)と米新規失業保険申請件数
にNY連銀製造業景気指数(7月)と米鉱工業生産(6月)、
16日のNZ第2四半期消費者物価と米消費者物価指数(6月)に対米証券投資
にミシガン大学消費者信頼感速報などが注目されます。


さて今日は、M氏の女房のお話です。

またもや変な題名ですみません。

今回はテクニカルについて書きたかったのですが、
常用していましたパソコンがクラッシュしまして、
書きためていたお話が消滅してしまいましたので、(泣)

急遽、お話をかえさせていただきます。
雑談的とはなりますが、お付き合いくださいませ。 m(_ _)m

私の古くからの悪友に株式会社は名ばかりの(苦笑)

従業員はいるのですが、社長自ら営業までこなして
ほとんど一人社長の会社を経営しているM氏がいます。

そのM氏は、麻雀、競馬、パチンコと無類の勝負好きで、
下手の横好きと言いますか、研究の甲斐なく、(笑)
大負けもしないかわりに、さりとて勝っているわけでもなく、
勝負事の収支はご多分にもれず徐々に右肩下がりで、

それでも、よくもまぁ会社を飛ばさず、
この不況の中を会社経営しているなぁ、
と変に関心していたものでした。

そのM氏には、会社で経理を担当している
しっかり者の女房殿がいて、

そして、この女房殿がM氏が破目を外さないかと
たまに監視役にM氏の勝負事に付き合うのですが、

ミイラ取りがミイラになったわけではないものの、
やがて、M氏の女房殿も少しずつ
パチンコだけはたしなむようになりました。(笑)

「いやぁ、うちの女房には驚いたよ。」

「どうしたの…?」

「あいつさぁ、パチンコに勝つんだよ。」

「へぇ。」

「それがね。パチンコを釘だとか波だとか、
 研究しているわけではないんだけど、
 妙に勝つんだよ。年間収支でほんとうにプラスなんだぜ。」

「へぇ、俺のやってる相場にもどこか通じるところが
 あるかもしれない。興味深いね、どうやってるの。」

「いやぁ、何も特別なことはないんだよ。」

そうして、彼が語りはじめた女房殿のパチンコの秘密は…、(笑)

「あいつさぁ、釘も読めないだろ。
 だからさぁ、500円打って回らない台は打たないんだ。
 そしてさぁ、はまり台は打たない。」

「ふーん…。」

「時短中にスーパーリーチが
 3回以上出ない台は即やめ。」

「なんだぁ、雑誌に書いてあるようなことだね。(笑)」

「それと、たまたまかもしれないけど、
 特定のシマが明らかに他のシマよりよく出ていることあるだろ。
 女房に言わせれば、あれはどうも不自然だというんだ。
 それで、新台でも旧台でもなるべく
 よく出ているシマの台に座りたがるね。
 でも、そのシマの空き台で良さそうなのがなかったら、
 決して打たない。」

「……。」

「それと…、俺には出来ないことなんだけど…、
 ホール全般にあまり出していない日は、
 『今日はダメね。』と言って、休憩コーナーで
 俺が打っている間中、黙ってテレビを見てるよ。
 俺はさぁ、行った日は何でもかんでも打つけどね。」

「……。」

「それだけじゃないよ。
 さっき時短中にスーパーリーチが3回以上出ない台は即やめ、
 と言ったろう。でも大当たり後に良さそうと思っても、
 その後、ダメだと思ったら、あいつはさぁ、
 たとえ残り玉が箱3分の1でも換金するんだ。
 俺はそんなこと恰好悪くって絶対できないな。
 必ず残り玉なくなるまで全部いっちゃう。(笑)」

「あはははっ。」

「まだあるよ。軍資金はその日で最大2万円までなんだ。
 俺もさぁ、一緒に行くと絶対それ以上は打たしてくれない。
 もう出そうだからと言っても、何の根拠だと一蹴さ。
 これじゃ、他の良さそうな台も物色できないよ。」

どうも、M氏の女房殿の立ち回りは
これらだけではなさそうで、M氏に言わせれば
オカルト的な勘もあるそうですが、(笑)
年間に何十万円かは本当にプラスになっているそうです。

よくは判りませんが、不確定なものに立ち向かうには
不確実ながらも少しでも良さそうな状態を狙うとともに、
悪そうなときには決して無理をせず、
そして、やはり「リスクの管理」が大切なようで…。

M氏の女房殿が相場をやったら、
もしかすると良いトレーダーになるかもしれない、
ふと、そんな気がしました。(爆)

次回は、もっとまともな話題にしたいと思います。

今回はどうもすみません。 m(_ _)m


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FX 「けっこう真逆」のお話


"2010 FIFA World Cup"がクライマックスを迎えますね。^^
日本はPK戦で惜敗しましたが見事な試合を見せてくれました。


●先週6月28日(月)〜7月2日(金)の気になる出来事

<28日(月)>

G20声明では
「世界経済にはまだ深刻な課題があり回復は一様ではなく脆弱。
先進国は13年までに財政赤字を半減させることを確約。
先進国は16年までに政府債務のGDP比率を安定もしくは削減を確約。
財政計画は各国により異なる。成長促進策に焦点。
日本の状況を認識。日本の新たな財政計画を歓迎。」
などが発表されました。
日小売業販売額(5月)は前年比で市場予想より弱い2.8%になりました。
中国人民元の対ドル基準値が1ドル6.7890元になりました。
独消費者物価指数速報(6月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
米PCEデフレータ(5月)は市場予想より強い0.2%になりました。
米個人支出(5月)は市場予想より強い0.2%になりました。
シカゴ連銀全米活動指数(5月)は市場予想より弱い0.21になりました。
イタリア国債入札で応札倍率が前回を下回りました。
独連銀総裁が
「経済の回復は驚くほど強い。債務危機は景気回復を阻害していない。
ドイツのGDPは2013年に危機前の水準に回帰する可能性。
(ユーロ圏諸国の)赤字規定の違反には厳しい処罰が必要。」
などの見解を示す発言をしました。
リッチモンド連銀総裁が
「長期間との文言は今ではなくとも近いうちに撤回すべき。
米国のデフレ危機はやや過大評価。景気回復は軌道に乗っている。」
などの認識を示しました。
NYダウは前週末比−5.29ドルで取引を終えました。

<29日(火)>

日失業率(5月)は5.2%、日消費支出(5月)は前年比で−0.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日有効求人倍率(5月)は市場予想より強い0.50になりました。
日鉱工業生産速報(5月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
中国人民元の対ドル基準値が1ドル6.7901元になりました。
日経平均やアジア株式市場が軟調になりました。
ドル円やクロス円が軟調になりました。
仏中銀総裁が
「各国は債務の増加を止める必要。仏銀行に大きな問題はない。」
などの認識を示す発言をしました。
英消費者信用残高(5月)は市場予想より強い3億ポンド、
英モーゲージ承認件数(5月)は
市場予想より弱い4.98万件になりました。
欧業況判断指数(6月)は市場予想より強い0.37、
欧消費者信頼感確報(6月)は市場予想とおりの−17になりました。
欧州委員会がスペイン貯蓄銀2行の再編救済を承認しました。
オーストリア中銀総裁が
「ファンドの多くは数日以内に格下げによって
ギリシャ国債却を強いられる可能性など、
債券市場での懸念を予期しなければならない。」
との見解を示す発言をしました。
S&Pケースシラー住宅価格(4月)は
前年比で市場予想より強い3.81%になりました。
米消費者信頼感指数(6月)は
市場予想よりかなり弱い52.9になりました。
オバマ米大統領が
「米経済は、現在、回復期にある。
米経済は力強さを増しているとの認識でFRB議長と合意。
雇用創出を加速させるためにも経済成長の拡大が必要。」
などの認識を示しました。
米下院が住宅購入者向け税控除措置の9月末延長を可決しました。
NYダウは前日比−268.22ドルで取引を終え、
1万ドルの大台を割り込みました。

<30日(水)>

RBNZ総裁が「刺激策からの巻き戻しを継続していく。」
との発言をしました。
日経平均やアジア株式市場が軟調に推移しました。
中国首相が
「中国経済は期待通りの方向に進んでいる。
中国は安定的なマクロ経済政策を維持する。」
と発言しました。
日住宅着工戸数(5月)は前年比で
市場予想よりかなり弱い−4.6%になりました。
ユーロがしだいに堅調になりました。
英ネーションワイド住宅価格(6月)は
市場予想より弱い0.1%になりました。
独失業者数(6月)は市場予想よりは強い−2.1万人になりました。
独失業率(6月)は市場予想とおりの7.7%になりました。
英BOE政策委員が
「英国経済は一時的に回復もリセッションに陥る可能性。
デフレ圧力があるが英国のインフレは上昇。」
などの見解を示す発言をしました。
欧消費者物価指数速報(6月)は
前年比で市場予想より弱い1.4%になりました。
欧ECBが3ヶ月物オペで1319.33億ユーロを市場に供給しました。
スイスKOF先行指数(6月)は市場予想より強い2.25になりました。
米ADP雇用統計(6月)は市場予想よりかなり弱い1.3万人になりました。
格付け会社のフィッチが
「世界経済の回復は進んでいるが下方リスクが高まっている。」
との見解を発表しました。
カナダGDP(4月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
シカゴ連銀総裁が
「米経済の回復は確実に進んでいる。
欧州危機は米国にとって追加的なリスク。
インフレは物価安定水準を下回っている。
刺激策は効果的だった。
FRBは既に大規模な緩和策を実施。追加措置は困難。」
などの見解を示す発言をしました。
シカゴ購買部協会景気指数(6月)は
ほぼ市場予想とおりの59.1になりました。
トリシェECB総裁が
「1年物資金供給の終了に伴う移行は正常。
3ヶ月物資金に対する需要は市場予想よりも低かった。
カバードボンドのプログラムは完了した。」
などを発表しました。
格付け会社のムーディーズが
「スペインの格下げの可能性を視野に格付けを見直す。
格下げになる場合は1〜2段階。結論は3ヶ月以内になる可能性。」
スペイン副財務相が
「スペインがデフォルトするリスクはまったくない。
また、ストレステストで劇的な結果が出ると思っていない。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比−96.28ドルで取引を終えました。

<1日(木)>

米下院が金融規制改革法案を可決しました。
日銀短観では
「第2四半期大企業製造業業況判断が1、
第2四半期大企業製造業先行きが3、
第2四半期大企業非製造業業況判断が−5、
第2四半期大企業非製造業先行きが−4、
第2四半期大企業全産業設備投資が4.4、」
などになり、日製造業の市場予想より強い回復が示されました。
また、2010年度の大企業製造業の想定為替レートは
1ドル90.18円であることが示されました。
中国の製造業PMI(6月)は市場予想より弱い52.1になりました。
中国人民元の対ドル基準値が1ドル6.7858元になり、
2005年7月以来の元高になりました。
豪小売売上高(5月)は0.2%、豪住宅建設許可(5月)は−6.6%と、
ともに市場予想より弱い数字になりました。
日経平均やアジア株式市場が軟調に推移しました。
格付け会社のフィッチが
「欧州の債務問題はリセッションのリスクを高める。
世界経済や信用の見通しは不確実。」
などの見解を発表しました。
独小売売上高(5月)は市場予想とおりの0.4%になりましたが、
対前年比では市場予想より弱い−2.4%になりました。
スイスSVME購買部協会景気指数(6月)は
市場予想とおりの65.7になりました。
独製造業PMI確報(6月)は市場予想より強い58.4になりました。
欧製造業PMI確報(6月)は市場予想とおりの55.6になりました。
英製造業PMI(6月)は市場予想とおりの57.5になりました。
英BOEの政策委員が
「調査の結果は英国の成長が続くことを示唆。
経済成長のペースは増す可能性。」との認識を示しました。
欧ECBが期間6日のオペで1112.37億ユーロを市場に供給しました。
格付け会社のムーディーズが
「スペインの格下げの再検討は中期の脆弱な回復を反映。
スペインの5地方の格付けを引き下げる。」などの発表をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い47.2万件になりました。
米ISM製造業景況指数(6月)は56.2、
米中古住宅販売保留(5月)は−30.0%と、
ともに市場予想よりかなり弱い結果になりました。
NYダウは前日比−41.49ドルで取引を終えました。

<2日(金)>

豪首相が
「資源税に関し鉱山会社と合意。
資源超過利潤税の税率は30%、
資源税は鉄鉱石・石炭・石油・ガス事業などに適用。
石油資源使用税は40%とする。」などを発表しました。
日経平均は6営業日ぶりに小幅高になり、
9203.71円で週の取引を終えました。
中国国家統計局が2009年のGDP伸び率を9.1%に上方修正しました。
欧失業率(5月)は市場予想より強い10.0%になりました。
欧生産者物価指数(5月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
欧ECBの専務理事が
「銀行のストレステストは市場を沈静化させると確信。
ユーロ圏は国家が債務不履行に陥ることを容認できない。」
などの見解を示す発言をしました。
米非農業部門雇用者数変化(6月)は−12.5万人、
米失業率(6月)は9.5%と、ともに市場予想より強い結果になりました。
一方、米民間部門雇用者数変化(6月)は8.3万人、
米製造業雇用者数変化(6月)は0.9万人と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
オバマ米大統領が
「雇用統計は国勢調査に関する雇用の減少を反映。
米経済は正しい方向に向かっている。逆風と戦っていく。」
などの認識を表明しました。
米製造業受注指数(5月)は市場予想より弱い−1.4%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「英政府が財政削減策を実施できればAAA格付けの維持が可能。
英経済の回復はGDP統計が示すよりも速くなる可能性。
緊縮財政が景気へ影響を与えるリスクは存在する。」
などの見解を発表しました。
米大統領経済諮問委員会の委員長が
「米経済は逆風に直面しているが経済が二番底に陥る兆候はない。」
との認識を示しました。
NY原油(WTI)は72ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−46.05ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<7月5日(月)の主な予定>

午前10時半に豪ANZ求人広告件数(6月)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(5月 前年比)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(6月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(6月)、
午後5時半に英サービス業PMI(6月)、
午後6時に欧小売売上高(5月)、
などの経済指標が発表されます。
欧指標には一応注目です。
※この日は米国が独立記念日の振り替え休日で休場です。

<6日(火)の主な予定>

午前10時半に豪RBA政策金利、(市場予想は据え置き)
同午前10時半に豪貿易収支(5月)、
午後2時に日景気先行CI指数速報(5月)、日景気一致CI指数速報(5月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(6月)、
夜9時半に加住宅建設許可(5月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(6月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<7日(水)の主な予定>

午後6時に欧第1四半期GDP確報、
午後7時に独製造業受注(5月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(6月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・加の指標には一応注目です。

<8日(木)の主な予定>

朝8時50分に日国際貿易収支(5月)、日国際経常収支(5月)、
同朝8時50分に日機械受注(5月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(6月)、豪失業率(6月)、
午後2時45分にスイス失業率(6月)、
午後3時日工作機械受注速報(6月 前年比)、
同午後3時に独貿易収支(5月)、独経常収支(5月)、
午後5時半に英鉱工業生産(5月)、英製造業生産高(5月)、
午後7時に独鉱工業生産(5月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
午後8時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(5月)、
深夜4時に米消費者信用残高(5月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・欧・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常午後2時頃)ですが、
日景気ウォッチャー調査(現況・先行き判断DI)が予定されています。

<9日(金)の主な予定>

午後3時に独消費者物価指数確報(6月)、
午後3時45分に仏鉱工業生産(5月)、
午後5時半に英商品貿易収支(5月)、英生産者物価指数(6月 前年比)、
午後8時に加雇用ネット変化率(6月)、加失業率(6月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(6月)、
夜11時に米卸売在庫(5月)、
などの経済指標が発表されます。
(英)・加の指標には注目です。

さて、前週末のNYダウはここのところの米指標の冴えない結果を
背景に米国の景気減速懸念から7日続落して
約9ヶ月ぶりの安値となりましたが、
株式市場の低迷は日経平均も同様で、
週末2日に6営業日ぶりに小幅高になったものの、
総じてしばらく軟調が続いています。

また、世界経済を牽引している中国でも、
週末2日に上海株式市場が小幅反発を見せましたが、
6月の中国の製造業PMIが2ヶ月連続で低下して、
週単位では先週の下落率は6.7%に達して
2009年4月以来の下落になり、年初からの下落率が27%を超えていて
主要各国の株式市場の軟調が懸念されます。

このような先行き不透明感によるリスク回避と、
日米・日独の長期金利の1年1ヶ月ぶりの金利差縮小を背景に
円の実効為替レート(日経通貨インデックス)では、
ドバイ・ショックで1ドル84円をつけた昨年11月の水準を超える
水準までの円高となっているようです。

一方、ユーロはIMFの外貨準備の統計によりますと、
今年3月末時点で、新興国のユーロの保有残高は6392億ドル相当で
3ヶ月前を0.8%下回り、先進国が2.2%増やしていて、
先進国が外貨準備についてユーロを下支えしているのに対して、
新興国のユーロ離れが進んでいる格好ですが、

外国為替取引市場では、米国の景気減速懸念からドルが売られる一方、
懸念されていたスペインの国債入札もなんとか無事に乗り越えて、
半期末と半期初めを順調に経過できたことから、
欧州の金融不安がひとまず後退することになって、
ユーロドルが約1ヶ月ぶりの高値の1.25レベルまで反発をみせました。

今週のアナリスト予想では、ドル円に関しては、
米景気の減速懸念と日欧の金利差縮小から
円のじり高と見る向きが優勢のようですが、
一部では米景気減速が過剰に織り込まれた可能性があり、
また週末の米雇用統計後の市場センチメントの悪化が
限定的であったことから、ドルが対円で買い戻されると見る
向きもあるようで、不安定な上下動になる可能性もありそうです。

そして、ユーロに関しては、ECBがストレス・テストの公表に際して、
資金供給オペを実施する可能性があり、
これが流動性リスクに対する安心感を醸成して、
この半年間で巨大になっていたドル買いユーロ売りの
ポジション調整がさらに進みユーロドルが上昇する
と見る向きがある一方、

逆にこの資金供給オペが欧州金利の押し下げ要因になって、
欧州の長期金利の低下観測になる可能性の指摘があるとともに、
また、ここのところのユーロの上昇には
この半年間で巨大になっていたドル買いユーロ売りに対する
半期末での一時の持ち高調整であるとの指摘もあって、
欧州銀行のストレス・テストの結果が判るまでは
不安心理が強まりやすく、ユーロ売りが強まりやすいと
見る向きもあるようで、混沌としていますが、
売り方と買い方の激突で決着がつくまで
不安定な相場になる可能性もありそうです。

経済指標では、6日の豪RBA政策金利と豪貿易収支に
ISM非製造業景況指数、
8日の豪雇用統計と英BOE政策金利に欧ECB政策金利と
トリシェECB総裁の記者会見に米新規失業保険申請件数、
9日のカナダ雇用統計などが注目されます。


さて今日は、「けっこう真逆」のお話です。

ヘンな題名ですみません。 m(_ _)m

どういうわけかヘンダーランドの相場の世界では、
世間一般に言われていることが非常識になることがあるものです。

たとえば、一般にはネガティブであるよりも、
ポジティブであることのほうが良いとされていて、

よく成功したベンチャー企業の経営者が講演会などで

「いいですか。皆さん!
 積極果敢にリスクを取りにいくことが大切なんです。
 行動なくして成功無し、なんですよ。
 臆病者や挑戦しない人には絶対に成功は訪れないんです。
 行動しないとラット・レースから永久に抜け出せないんです。
 そうです。逆境や困難こそがチャンスなんですよ。
 リスクをチャンスに変えれる人だけが成功するんです。」

なんてもっともらしく力説していることがありますね。(苦笑)

「ふん。お前はたまたまうまくいったから、
 そんなことが言えるんだぜ。
 アイデアと挑戦のタイミングが幸運にも時流に乗れて、
 スタッフや取り巻きに恵まれていただけさ。
 ベンチャー企業家なんて言ってるけど、
 ある意味、危険を顧みない冒険のアドベンチャー野郎だぜ。
 果敢に起業して失敗している人の方が
 統計的にどれだけ多いか知らないんじゃないのか。」

なんて、皮肉屋さんでもそんな言葉をつぶやけないほど、
公演の会場は熱気に溢れているものです。(苦笑)

ところで、一方、相場の世界では、

世界有数の投資家のひとりで、
世界最大級の投資持株会社のバークシャー・ハザウェイの
オマハの賢人とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏や、

王様の親分みたいな名前の(笑) キング・ドン氏は、
こんなことをおっしゃっていますね。

「第一の目標は資金を守ること。
 第二の目標も資金を守ること。
 そして、第三の目標は、第一の目標を守ること。」

まぁ、なんというネガティブ発言でしょうか。

これがほんとうに投資の世界の成功者の言葉か、
と思うほどですね。(大笑)

このような考え方は長期投資だけではなく、
FXの小鬼たちでも紹介されて有名な
トレーダーのロブ・ブッカー氏なども

「トレードの機会が多いほど、利益が増えるというのは
 錯覚でしかありません。
 むしろリスクが多くなるばかりで、資産を毀損してしまう
 可能性のほうが高いのです。」

と、その著書「アメリカ最強のFX理論 扶桑社」で
述べていて、(202ページ)

リスク・テイクを抑えるべきであると主張されています。

もちろん、トレードのスキルを磨き、
行くべきところでは果敢にリスクを選好しないと
トレードで収益を上げることはできませんが、

これは当然としながらも、

それよりもなるべく損をしないように心掛けることが
過剰なリスク選好に勝ると説く著名トレーダーは多いものです。

そしてもしも、そうであるならば、

たとえトレード数が少なくなっても、
トレードを厳選することが大切で、

トータル収支の向上のためには
「良くない状態のトレードをどこまで排除できるか」
が大切になるようです。

より多く勝とうとすると負けやすく、
損をなるべく少なくしようとする人が
最終的に収益を上げられる場合があるのですね。

もしかしますと、負けてるトレーダーほど
「なんとかエントリーしてやろう。」と
チャートを見る目も積極的で、

逆に安定的に勝っているトレーダーほど
「なんとか負けやすい悪い状況でのトレードを排除しよう。」
とネガティブにチャートを見ているかもしれなく、

もしかしますと、
チャートを見る視点と思考がまったく異なっていて、

トレードのスキル向上は当然としても
このあたりが勝ち組と負け組みのトレーダーを分かつ
重要な違いになっている可能性すらありそうです。

また、ロブ・ブッカー氏の著書によりますと、

「たかが10Pips、されど10Pips」であるとして、

10万円の元手でも、1万通貨単位で1日10Pipsをこなせるなら、
1年でその口座資金が3.4倍にもなると、
薄利でも勝つことの大切さを説いています。

まぁ、勝つときには大きくても、
過剰トレードで負けトレードも多ければ収支はマイナスで、

負けトレーダーは、ショボイとあざ笑うその「日10Pips」さえも
平均で取れていないわけですから、当然と言えば当然ですね。

このほかにも、相場の世界には
「けっこう真逆」なことが多いようで、

ボラティリティの小さな静かな相場は
金融工学で言うところの
損益分布範囲としてのリスクが小さい状態ですが、

価格変動の差益を得ようとする実際のトレードでは
ボラが小さい状況は浮動も多くなりがちで勝ちにくく、
危険という意味でのリスクでは負けやすい状態でもあり、

逆に、損益分布範囲としてのリスクが増大する
ボラティリティの大きな状態のほうが、
価格変動の差益を得ようとする実際のトレードでは
勝ちやすい状況であることがあって、

金融工学の先生には怒られそうですが、(苦笑)
低ボラはトレーダーにとって危険なリスク状態で、
ボラティリティの増大する状況はトレードにとって
ときに勝ちやすいという意味で低リスクになることがあります。

ヘンダーランドの相場の世界では、

ポジティブがネガティブに及ばず、
リスクを恐れない積極果敢がときに大きな利を得ても、
やがてマーケットの海の藻屑に消えることがあり、

「攻」よりも「守」が功を奏して、
リスクを恐れる臆病が身を守り市場での命を永らえることがあり、

数多いトレードが数少ないトレードの利益よりも
少なくなることがあり、

また、大勝するトレーダーが、トータルでは
ショボい薄利トレーダーに負けてしまうことがあり、

低ボラの静かな相場が実際のトレードではリスクが高いことがあり、

「けっこう真逆」なことが多いようです。

そういえば、ウォーレン・バフェット氏は、
こうも語っていました。

「我々がすべきことは単純だ。
 他人が強欲なときに臆病になり、
 他人が臆病なときに強欲になりさえすればいい。」

(バフェットの教訓 徳間書店)

これは長期投資における逆張りの思考で、
短期トレードでの順張りを否定するものではないと思われますが、

市場センチメントに対して「逆」を指向するわけで、
相場のヘンダーランドで勝つためには
「逆」の思考も必要なのかもしれませんね。


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チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX 相場のバランスと外的要因のお話


先週の"2010 FIFA World Cup"のデンマーク戦では
サムライ日本が見事に勝つことができましたね。^^

●先週6月21日(月)〜25日(金)の気になる出来事

<21日(月)>

各国要人が中国人民元の柔軟性強化に歓迎の意向を表明しました。
日経平均が堅調に推移しました。
格付け会社のフィッチが
「ユーロ解体の可能性は低い。
日本の資金調達の柔軟性は高いが、信頼できる財政計画を
打ち出されなければ格付け引き下げの圧力となる可能性。」
などの見解を発表しました。
日全産業活動指数(4月)は市場予想より弱い1.8%になりました。
ギリシャ中銀総裁が
「ユーロ圏の分裂は馬鹿げた話。
経済調整はプラス成長力学を作動させ債務低下を支援。」
などの見解を示す発言をしました。
元BOE政策委員が「英国が二番底となるのは確実。」
との認識を示す発言をしました。
ECBの専務理事が
「財政強化は短期的に経済に影響与える可能性。
格付け機関がIMFとの協議中に格付け変更することは無責任。
ユーロ圏の問題に対して市場は大げさ過ぎる。」
などの見解を示しました。
カナダBOC金融報告では
「カナダの金融システムのリスクは高まりつつある。
家計のクレジットの拡大は重要なリスク。
世界的な財政の逼迫はカナダ財政にも打撃。」
などの見解が報告されました。
格付け会社のフィッチがBNBパリバの格付けを引き下げました。
スイスSNBの副総裁が
「デフレリスクは大部分が消失。SNBは現時点で介入を要しない。
再びデフレリスクとなればSNBはあらゆる手段を行使。」
との見解を示す発言をしました。
ルクセンブルク中銀総裁が
「ユーロドルの動きはファンダメンタルズを反映していない。」
との認識を示しました。
NYダウは前週末比−8.23ドルで取引を終えました。

<22日(火)>

中国人民銀行が人民元の対ドル基準値を2005年7月の
切り上げ以降で最高値の1ドル6.7980元と発表しました。
日経平均が軟調になりました。
独IFO景気動向(6月)は市場予想より強い101.8になりました。
欧経常収支(4月)は−69億ユーロになりました。
格付け会社のフィッチが
「ユーロ圏の二番底に陥る可能性は過去3ヶ月で上昇。」
との見解を発表しました。
格付け会社のムーディーズが
ギリシャ政府の2つの資産担保証券を格下げしました。
スペイン財務省が
「今後数ヶ月の新規の国債発行には問題は見られない。
引き続き対ドイツ債とのスプレッドは狭い可能性。」
との見解を発表しました。
加消費者物価指数(5月)は市場予想より強い0.3%になりました。
英財務相の予算報告では
「2015〜16年までに構造的財政赤字の収支を改善。
2010年の英国の成長率は1.2%、消費者物価指数は2.7%、
失業は2010年ピークとなる可能性。公的部門は2年の給与凍結。
2014〜2015年まで毎年300億ポンドの歳出削減。
今後4年間で法人税を24%まで引き下げ。
2011年の1月から銀行課税導入。高額所得者には28%の収入税。
2015〜16年の債務はGDP比で1.1%まで下落の見込み。」
などが報告されました。
欧消費者信頼感速報(6月)は市場予想よりは強い−17になりました。
米中古住宅販売件数(5月)は市場予想より弱い566万件になりました。
リッチモンド連銀製造業指数(6月)は
市場予想より強い23になりました。
格付け会社のS&Pが
「スペインは財政目標達成のため追加策が必要。
フランスのGDP比8%の赤字は持続不能。
スペインとフランスは引き締めが必要。」
などの見解を発表しました。
格付け会社のフィッチが
「英国の予算は強い決意を表明。
英国の予算が実行されるならばAAA各付けの信頼を拡大。」
との見解を発表しました。
NYダウは前日比−148.89ドルで取引を終えました。

<23日(水)>

NZの第1四半期経常収支は
市場予想より強い1.76億NZドルになりました。
WSJ紙がガイトナー米財務長官と米国家経済会議委員長による
「世界経済の成長維持にはG20の協力が不可欠。
G20は赤字対処の必要があるが成長を犠牲にすべきでない。
銀行のレバレッジ規制と自己資本比率強化には国際的合意が必要。」
などの見解を掲載しました。
日経平均が軟調に推移しました。
格付け会社のフィッチが
「人民元の柔軟性の決定は中国債務格付けに直接的な影響はない。
スペイン国債の利回り上昇は大きな問題ではない。
スペインの財政政策の信頼性は強い。」
などの見解を発表しました。
ギリシャ財務相が「債務再編なしに危機を切り抜ける。」
とコミットしました。
スペイン財務相が
「スプレッドの上昇は問題ない。7月の借り換えに懸念はない。」
との認識を示しました。
独GFK消費者信頼感調査(7月)は市場予想より強い3.5になりました。
ECBがカバーボンドの買い入れについて
592.83億ユーロになったことを発表しました。
英BOE議事録では
「政策金利据え置きは7対1で決定。センタンス委員が利上げを主張。
資産買い入れ枠の据え置きは8対0で決定。
英国の需要の勢いは予想以上。
消費者物価指数にダウサイドリスクがあるが短期見通しは高水準。」
などが発表されました。
EUが「世界的な金融取引税の導入を検討すべき。」
との書簡をG20に送りました。
加小売売上高(4月)は市場予想より弱い−2.0%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「英国の予算案はAAA格付けをサポートする。」
との見解を発表しました。
格付け会社のムーディーズが
「独の集合住宅商業不動産ローン担保証券に膨張リスクがある。」
との見解を発表しました。
米新築住宅販売件数(5月)は市場予想より弱い30万件になりました。
米FOMCが政策金利の据え置きを決定しました。
FOMC声明では
「異例の低金利を長期間にわたり正当化する可能性が高い。
景気回復は進展。労働市場は徐々に改善。インフレは当面抑制。
住宅着工は引き続き不振。金利据え置きは9対1で決定。
政策金利据え置き反対はカンザスシティ連銀総裁。」
などが発表されました。
NYダウは前日比+4.92ドルで取引を終えました。

<24日(木)>

NZの第1四半期GDPは市場予想とおり0.6%になりました。
豪のラッド首相が辞任してギラード副首相が首相に就任しました。
そして、スワン豪財務相が副首相に就任しました。
豪新首相が
「数ヶ月以内に選挙を実施。2013年に予算は黒字へ。
鉱山会社と資源税めぐる話し合いを行う必要。」
などの発言をしました。
NZ財務相が「経済はまだ深刻な課題に直面している。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が
「デフレリスクが具現化するとは予想していない。
緊急措置がスタグネーション招くとの憶測は間違い。
ユーロはとても信頼できる通貨。」
などの見解を示す発言をしました。
ドル円の軟調が続きました。
欧鉱工業新規受注(4月)は市場予想より弱い0.9%になりました。
米耐久財受注(5月)は−1.1%、
米新規失業保険申請件数は45.7万件と
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
独財務相が
「刺激策をやめる時期が来た可能性。
刺激策からの脱却は財政健全化を支援。」
との見解を示す発言をしました。
IMFが「アイルランドの赤字削減は信頼性の回復を助ける。」
との見解を発表しました。
ギリシャ財務相が
「内閣は銀行支援基金を承認。使用する銀行がないことを希望。
2010年の財政ターゲット達成の希望は合理的。
我々は最も困難な時期を乗り越えた。」
との認識を示す発言をしました。
オバマ米大統領が
「中国の人民元改革は進展したが人民元はなお過小評価。
人民元の変動ペースを引き続き注視していく。」
との発言をしました。
サッカーのワールドカップで日本がデンマーク戦に勝ちました。
NYダウは前日比−145.64ドルで取引を終えました。

<25日(金)>

ガイトナー米財務長官が
「米国は赤字削減に強い決意を表明。
各国によって経済成長の道程は異なる。
G20は責任ある財政政策が必要との認識を共有。
G20は各国ごとのペースで成長拡大を目指す。」
などの認識を示す発言をしました。
NZ貿易収支(5月)は市場予想より弱い8.14億NZドルになりました。
英BOEが「ソブリン危機は安定も市場圧力は弱まらず。」
との認識を示しました。
日経平均が軟調に推移しました。
独輸入物価指数(5月)は市場予想より強い0.6%になりました。
オーストリア中銀総裁が
「ギリシャは財政再建の成功へ歩んでいる。
欧ストレステストは信頼を回復のためのものであるが、
過大評価されるべきではない。」
との認識を示しました。
米金融改革法案を両院協機会が合意しました。
米第1四半期GDP確報は2.7%、米第1四半期個人消費は3.0%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(6月)は
市場予想より強い76.0になりました。
メンケル独首相が
「今まさにユーロ圏は赤字削減を開始する時。
成長を持続可能とする必要。」
との認識を示す発言をしました。
ECBの専務理事が
「ユーロ圏の経済回復は軌道に乗りつつある。
財政強化は短期的に成長に影響与えるが長期的には信頼を向上。」
との認識を示しました。
NY原油(WTI)は78ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−8.99ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ28日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(6月)、
朝8時50分に日小売販売額(5月 前年比)、
昼12時にNBNZ企業信頼感(6月)、
夜9時半に米個人所得(5月)、米個人支出(5月)、
米PCEデフレータ(5月)、
同夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(5月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(6月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが(通常、NY時間前半)、
独消費者物価指数速報(6月)の発表も予定されています。

<29日(火)の主な予定>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(5月)、
朝8時半に日失業率(5月)、日消費支出(5月 前年比)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(5月)、
午後5時半に英消費者信用残高(5月)、英モーゲージ承認件数(5月)
午後6時に欧消費者信頼感(6月)、欧業況判断指数(6月)、
夜9時半に加工業製品価格指数(5月)、加原材料価格指数(5月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感、欧経済信頼感(6月)、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(4月 前年比)、
夜11時に米消費者信頼感指数(6月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・米の指標には注目です。

<月末30日(水)の主な予定>

朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(6月)、
午後2時に日住宅着工戸数(5月 前年比)、
日建設工事受注(5月 前年比)、
午後3時に英ネーションワイド住宅価格(6月)、
午後4時55分に独失業率(6月)、独失業者数(6月)、
午後5時半に英第1四半期GDP確報、英第1四半期経常収支、
同午後5時半に英第1四半期総合事業投資、
午後6時に欧消費者物価指数速報(6月 前年比)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(6月)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(6月)、
夜9時半に加GDP(4月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(6月)、
などの経済指標が発表されます。
(独)・英・(欧)・米・加の指標には注目です。

<月初7月1日(木)の主な予定>

この日は香港とカナダのトロント市場がお休みです。
朝8時50分に日第2四半期日銀短観(大企業業況判断・先行き)、
午前10時半に豪小売売上高(5月)、豪住宅建設許可件数(5月)、
午後3時に独小売売上高指数(5月)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(6月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(6月)、
午後5時半に英製造業PMI(6月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米ISM製造業景況指数(6月)、米中古住宅販売保留(5月)、
同夜11時に米建設支出(5月)、
などの経済指標が発表されます。
日・豪・米の指標には注目です。

<週末2日(金)の主な予定>

午後5時半に英建設業PMI(6月)、
午後6時に欧失業率(5月)、欧生産者物価指数(5月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(6月)、米失業率(6月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(6月)、米週平均労働時間(6月)、
夜11時に米製造業受注指数(5月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・米の指標には注目です。

さて、先週は中国人民銀行が人民元の柔軟性強化を発表してからの
最初の週で人民元の対ドル相場が注目されましたが、
先週末25日の基準値では1ドル6.7896元の上昇となりました。
また、先週はNYダウが23日(水)を除いて、
1週間にわたり軟調に推移して
ドル円も軟調傾向の相場展開になりました。

そして、カナダ東部のムスコカで開催された
G8の経済関連の宣言では、
WTOの取り組みを成功裏に妥結するとすることと共に、
貿易保護主義への対抗と貿易および
投資の自由化の促進の継続をコミットしました。
また、景気回復と財政再建について
「今年は景気支援を続け、緊縮財政は2011年から中期的に取り組む」
として、欧米に対立がないことを示すと共に
日米欧の協調姿勢を示しました。
また、カナダのトロントで開催されたG20では、
財政不安の根強い欧州各国への支援での協調が確認されました。

一方、米の上下両院が一本化で合意した金融規制改革法案では、
上院案で銀行本体からデリバティブの完全分離を求めていたものを
本体で一部認めることになり、また、もう1つの焦点であった
銀行の自己勘定での高リスク取引を制限する
ボルカー・ルールについて、
銀行の自己資本の3%を上限に認める方向になって、
市場にも配慮して規制色がやや後退するところに
落ち着くことになりました。

今週のアナリスト予想では、前週のFOMCや米第1四半期GDP確報、
および米住宅関連の指標が冴えないことや、
NYダウが先週だけで2.9%下落して軟調傾向にあることから、
米経済の先行き不透明感とともに、
四半期末が迫り日企業のヘッジ目的の円買いの可能性もある
とのことで、円高予想が優勢なようです。

ユーロについては、先週末にG20のイベントも意識してか、
いったん買い戻されましたが、G20での欧州各国への支援での
協調の確認がいったん好感される可能性があるものの、
具体策には至っていないようで、
また、先週末にはギリシャのCDSスプレッドが
またもや過去最大になっていて、市場のリスク懸念も根強く、
週はじめ、およびその後の市場反応が注目されます。

経済指標では、29日(火)の米消費者信頼感指数(6月)、
月末30日(水)の英第1四半期GDP確報、欧消費者物価指数速報(6月)、
そして、米ADP雇用統計(6月)にカナダGDP(4月)、
月初め7月1日(木)の日第2四半期日銀短観と豪小売売上高(5月)に
米ISM製造業景況指数(6月)ほか米指標、
週末2日(金)の米雇用統計などが特に注目されます。

今週は、四半期末ともなる月末と四半期はじめの月初での
動向とともに、週末には米雇用統計を控え、
大きく相場が動く可能性がありそうです。


さて今日は、相場のバランスと外的要因のお話です。

先週24日の"2010 FIFA World Cup"のデンマーク戦では
サムライ日本が3対1で見事に勝ち、
2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めましたね。^^

金髪の本田選手のFKも見事でしたが、
遠藤選手のFKも岡崎選手のシュートも素晴らしかったですね。

私も実況を徹夜で深夜の3時から朝まで見ていて、
翌日はいつもにも増して「ボーッ」としていました。(笑)

さて、
サッカーでは選手が審判からレッドカードを突きつけられると、
そのチームは戦力不足で戦わなくてはなりませんが、
1選手が欠ける10対11の戦力差は想像以上なのだそうですね。

ところで、
私の好きな将棋でも、「駒」が選手のようなところがあって、
上手な人はたとえ「歩(ふ)」一枚でも大切にします。

将棋の場合は、取った駒が使えるので、
はじめ九枚が盤上にあった「歩」を一枚を損すると、

彼我の「歩」の戦力差は、
「我が歩が八枚」に対して、「彼は歩が十枚」で、
「二歩の差」になってしまいます。

また、「歩」二枚を損すると
「我が歩が七枚」に対して、彼は歩が十一枚」で、
「四歩の差」になってしまいます。

なんかちょっと考えると「腑(ふ)に落ちない」ようですが、(笑)
味方の駒が敵方の戦力になってしまうわけですね。

そして、これに似たようなことが
相場でもあることが知られています。

相場の売り買いが均衡していて、
つまり、ある範囲で売り買いのバランスが取れている状態は
その多くで保ち合いのレンジ状態を形成します。

そして、長い間レンジ状態が続きますと、
売り買いが拮抗していると言っても、
その裏では売り買いが絶え間なく繰り返されていて、

レンジの上辺あたりでは売り玉が、
また、レンジの下限あたりでは買い玉が、
レンジ状態が長いほど時間とともにしだいに積みあがっていきます。

つまり、チャートの見かけは同じようでも、
その裏では、売り玉と買い玉とが
時間とともに増加しているわけで、

あたかも、応援の人数が双方ともに増えている
ケンカの見合いのような状況になっているわけですね。(爆)

人数(玉数)が増えても、
売り方と買い方の勢力が均衡しているので
表面的には無風状態ですが、

いわゆる相場のエネルギーを相場の内部的に
溜め込んでいる状態と言ってもよいのかもしれません。

そして、何がしかの刺激、

たとえば経済指標の発表やニュースなどの
ファンダメンタルズの外的要因が相場に加わると、

それを契機にして、

たとえば新規の売り方が増えて、
売り方と買い方の勢力の均衡が破れたりすると、

既にポジションを保有していた買い方の一部の
寝返り(損切り)で、ますます売り方の勢力が増えて、
相場が一気に均衡状態のバランスを崩して、
売り一色のようになることがあります。

たとえるならば、

大人数で見合っていたケンカで、
これは怖いと逃げる仲間がいるだけではなく、

その仲間がなんということか敵側に加担して、
彼らが敵そのものになって
大勢で襲ってくるのに似ているかもしれませんね。

多勢に無勢。
これではひとたまりもありません。(苦笑)

この均衡が破れてバランスを失い
一気に傾く相場の状態がブレークアウトですね。

「ストップを巻き込みながら」という言葉があるように
じつはそのバランスを崩しはじめて大きく動く原動力が
敵方の新規参入よりも、元味方の寝返りとなっているわけです。

そのようなことから、
揉み合いが長いほど売りと買いの総立て玉が膨らんでいて、
バランスを崩すと思いのほか相場が大きく動くわけですね。

そして、売り方が利益確定の反対売買の買いで
市場から退出したりして、売り買いがまた拮抗してくると、
また、バランスの均衡をし始めて
保ち合いやレンジを形成するようです。

このように見かたによっては
相場は古い均衡を壊してブレークして、
そして新規参入者の増えるトレンドを形成しながら、
新しい均衡へと進むとも言えそうですが、

ファンダメンタルズを含めて全てを織り込み動くチャートであっても、

玉の積み上がりなど、相場自体の内的要因とともに、
相場の均衡を崩す契機になる経済指標の発表やニュースなどの
ファンダメンタルズの外的要因も無視はできないようです。

チャーチストの中には、
全てはチャートで把握できるとして、

ファンダメンタルズの情報はバイアスを生じさせて
チャートを見る目を曇らし有害である、
とするテクニカルの厳格派もいますが、(苦笑)

最近は、相場はチャートだけでは自己完結できないとする
ファンダテクニカル(造語)派という人々もいるようで、

バイアスとならないように上手に付き合えるならば、
動意の契機としてのファンダメンタルズなどの外的要因も
参考にして損はないのかもしれませんね。


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 市場反応の非対称性のお話


"2010 FIFA World Cup"で日本が善戦しましたが、
オランダに惜しくも敗れてしまいましたね。
24日のデンマーク戦に期待したいものです。

●先週6月14日(月)〜18日(金)の気になる出来事

<14日(月)>

NZ小売売上高(4月)は2ヶ月ぶりのマイナスの
市場予想より弱い−0.3%になりました。
RBNZ総裁が
「NZは負債を増やし続けることはできない。
NZには巨大な投資収支赤字がある。」と発言しました。
日鉱工業生産確報(4月)は前年比で25.9%になりました。
中国株式市場は16日まで休場でしたが、
日経平均やアジア株式市場が堅調になりました。
スイス生産者輸入価格(5月)は市場予想より強い0.3%になりました。
中国外務省が
「人民元は米中貿易不均衡の原因ではない。
人民元相場は妥当な水準での基本的安定を維持。
為替相場改革については国内外の状況を考慮する。」
との声明を発表しました。
欧鉱工業生産(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
米セントルイス連銀総裁が
「世界経済の回復はとても強い。
ユーロ圏危機で失速する可能性は低い。
中国の急速な成長は中国経済のファンダメンタルズと一致。
欧州への市場の懸念は数ヶ月〜数年続く可能性。」
との見解を示す発言をしました。
スペインの銀行が5月にECBから856億ユーロの借入れを
していたことが報道されたことに対し、
欧州委員会が
「スペイン、他のユーロ圏諸国から金融支援の要請はない。」
と発表しました。
「EUがスペインへの支援を準備との報道は事実ではない。」
とECBが声明を出しました。
格付け会社のムーディーズがギリシャの格付けを4段階引き下げ、
見通しを安定的としました。
また、「ギリシャは債務再編の回避可能」と発表しました。
ギリシャ財務相が
「ギリシャの緊縮財政計画は順調で財政赤字は縮小。
格下げはこれらの進展と見通しを反映していない。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比−20.18ドルで取引を終えました。

<15日(火)>

ECB理事が
「ユーロ圏での問題を誇張すべきでない。
景気が二番底に陥る兆候はみられない。」
との認識を示す発言をしました。
英RICS住宅価格(5月)は市場予想より強い22%になりました。
豪RBA議事録では
「金利は平均水準。短期的には金利据え置きが適切。
欧州の混乱がアジアの出口戦略を遅らせる可能性。
7月後半の第2四半期インフレ統計に注目。
豪の中期経済見通しは依然としてポジティブ。
豪労働市場は依然として堅調。」
などの見解が示されました。
日銀が市場予想とおり政策金利を据え置きました。
日銀総裁の記者会見では
「成長基盤強化策は全員一致で決定。
財政規律は市場の信認確保が重要。
全ての国が財政再建に走ると世界経済に大きな影響の可能性。」
などの認識が示されました。
英消費者物価指数(5月)は市場予想より弱い0.2%、
英小売物価指数(5月)は市場予想より強い0.4%になりました。
独ZEW景況感調査(6月)は市場予想よりかなり弱い28.7になりました。
欧ZEW景況感調査(6月)も市場予想よりかなり弱い18.8になりました。
欧州経済センターのZEWが
「金融市場は独経済回復が今年後半に弱くなることを予想。
経済センチメントは債務危機の不確実性によって軟化。」
などの見解を発表しました。
スペインとアイルランドの国債入札が無事に終了しました。
米輸入物価指数(5月)は市場予想よりは強い−0.6%、
NY連銀製造業景気指数(6月)は市場予想より弱い19.57になりました。
ECBがムーディーズによるギリシャ格下げ後、
「ギリシャ国債の担保使用では追加で5%のヘアカット適用。」
することを発表しました。
米ネット長期TICフロー(対米証券投資 4月)は
市場予想より強い830億ドルになりました。
格付け会社のムーディーズがギリシャの4銀行を格下げしました。
スペイン財務相が
「財政赤字の削減は市場の信頼を取り戻す。
スペインの未来は良好。」との認識を示しました。
NYダウは前日比+213.88ドルで取引を終えました。

<16日(水)>

英ネーションワイド消費者信頼感(5月)は
市場予想より弱い65になりました。
日第三次産業活動指数(4月)は市場予想より弱い2.1%になりました。
オバマ米大統領が
「英BPの原油流出抑制措置では流出分の90%を回収する。
英BPに補償金として必要な資金確保の必要性を伝える。
原油流出基金は独立した第三者が管理。」
などの声明を出しました。
NZ財務相が「政策金利のさらなる引き上げは避けられない。」
との認識を示す発言をしました。
日経平均が約1ヶ月ぶりに1万円の大台を回復しました。
欧州委員会が
「EU・IMFなどがスペイン向け流動性確保を検討」
との報道を否定しました。
英失業率(5月)は4.6%、失業保険申請件数推移(5月)は−3.09万件と、
ともに市場予想予想より強い結果になりました。
欧消費者物価指数(5月)は市場予想とおり0.1%になりました。
10年物のスペイン国債と独連邦債の利回り格差が
過去最高に拡大しました。
ECBの専務理事が
「ユーロ圏の大手20行は12年末までに換えを迎える長期債務を
約8000億ユーロ保有。証券化が銀行の資金調達に重要になる可能性。」
との認識を示す発言をしました。
スペイン中銀が
「財政再建を求める。家計需要に増加が見られる。
危機はユーロ圏の経済ガバナンスの弱さを示唆。
スペイン経済の回復の兆しはとても弱い。」
との見解の発表をしました。
米生産者物価指数(5月)は市場予想より強い−0.3%、
米住宅着工件数(5月)は市場予想より弱い59.3万件になりました。
米鉱工業生産(5月)は市場予想より強い1.2%になりました。
格付け会社のムーディーズがチリの格付けを引き上げました。
加BOC総裁が
「金利の道筋は事前に決めていない。
カナダ経済の推移は予測とおり。欧州経済は再度悪化する可能性。
カナダ経済は今後2年間でG7で最も強くなる可能性。
世界経済の回復はさらに不均一。危機後の見通しは不透明。」
などの認識を示す発言をしました。
ポルトガル首相が「金融支援は必要ではない。」と発言しました。
ギリシャ財務省が
「赤字削減計画は完全に実行。財政赤字は1〜5月に40%縮小。」
と発表しました。
英BOE総裁が
「保有債券を売却する前に利上げを行なう可能性。
必要になれば躊躇なく刺激策の解除行なう。
赤字削減を長く延期することはできない。
金融危機はまだ終わっていない。消費者物価指数の上昇期待を懸念。」
などの見解を示す発言をしました。
英財務相が
「12年までに英FSAを廃止する法案を提出。
英FSAに替わり3つの組織を設立へ。」
との発表をしました。
NYダウは前日比+4.69ドルで取引を終えました。

<17日(木)>

バーナンキFRB議長が
「リスクのコストの担うのは国民ではなく利害関係者。
破綻処理については国際協力の推進が主要課題。」
との見解を示す発言をしました。
世界銀行総裁が
「課題は金融引き締めにおける成長戦略である。」
との認識を示しました。
ECBの専務理事が
「市場が安定するまでECBは政府債の買入れを行う。
流動性は5月初旬よりかなり回復。
政府債買入れプログラムはとても上手くいっている。
格付け機関にはとても苛立たしい。」
などの認識を示す発言をしました。
日経平均が1万円の大台を割り込みました。
仏財務相が
「欧銀ストレステストの結果公表は7月末を望む。
仏銀に不安はない。スペイン・独でも問題ない。
ユーロが持続可能な強い通貨であることを望む。」
との発言をしました。
スイス第1四半期鉱工業生産は
市場予想より弱い−7.8%になりました。
スイスSNBの政策金利が0.25%に据え置きになりました。
2010年のスイスGDP伸び率が約2%へ上方修正されました。
ECB月報(6月)では
「現在の金利は適切。中期的な物価動向は緩やか。
インフレ期待は抑制。各国政府は財政の脆弱性を減らすべき。」
などが報告されました。
英小売売上高(5月)は市場予想より強い0.5%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「英の不適合RMBSについて4月は安定している。」
と発表しました。
スペインの10年物と30年物の国債入札が無事終了しました。
スイスSNB総裁が
「SNBのバランスシートは強い。強い資本基盤を持つ。
新たなデフレリスクが顕在化するのを許さない。
SNBは物価安定のために何でも行う。」
とのコミットをしました。
米消費者物価指数(5月)は市場予想とおりの−0.2%、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い47.2万件になりました。
米第1四半期経常収支は
市場予想よりは強い−1090億ドルになりました。
加卸売売上高(4月)は市場予想より弱い−0.3%になりました。
EUとIMFとECBが
「ギリシャの経済プログラムは軌道に乗っている。
ギリシャの財政動向はポジティブ。歳出統制がある。」
などの声明を出しました。
米景気先行指標指数(5月)は市場予想とおりの0.4%、
米フィラデルフィア連銀指数(6月)は
市場予想よりかなり弱い8.0になりました。
IMFの報道官が
「スペイン政府は断固とした行動をした。
とったスペインの国債入札は問題なく終わった。
スペインの財政目標は適切。
ユーロの軟化は域内の成長に好要因。」
などの発表をしました。
トリシェECB総裁が
「ストレステストの結果を7月後半に開示する。」と発表しました。
EU首脳会議でエストニアの来年1月からの
ユーロ加盟が承認されました。
NYダウは前日比+24.71ドルで取引を終えました。

<18日(金)>

格付け会社のS&Pが英BPの格付けを引き下げました。
日銀政策会合議事録では
「日本の経済のリスクは上下両方にやや拡大。
各国が財政引き締め実施すれば大きな影響になる可能性。
中国の輸出における欧州向け割合は大きく、
欧州経済が下振れた場合の悪影響は不可避。」
などの見解が公表されました。
中国人民銀行が
「人民元政策は国内および世界経済の状況に応じて
中国が国家として決定する。」
との見解を発表しました。
日経平均は9995.02円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(5月)は市場予想より強い0.3%になりました。
中国上海株式市場が続落しました。
オバマ米大統領がG20の首脳宛の書簡で
「景気刺激策を早急に解除した過去の過ちから学ぶ必要。」
との見解を記しました。
格付け会社のムーディーズが英BPの格付けを引き下げました。
加景気先行指標指数(5月)は0.9%、
加国際証券取扱高(4月)は123.60億カナダドルと、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NY原油(WTI)は77ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+16.47ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<21日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(6月)、
午前9時半に豪新車販売台数(5月)、
午後1時半に日全産業活動指数(4月)、
午後3時に独財務省月次報告(5月)、
夜11時半からトリシェECB総裁講演、
深夜1時からスイスSNB総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
ECBとSNBの総裁講演には注目です。

<22日(火)の主な予定>

午後3時15分にスイス貿易収支(5月)、
午後5時に独IFO景気動向指数(6月)、独IFO予想値(6月)、
同午後5時に欧経常収支(4月)、
午後8時に加消費者物価指数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(5月)、
リッチモンド連銀製造業指数(6月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(6月)、
などの経済指標が発表されます。
独・加・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが
英国の緊急予算案の発表が予定されていて注目されます。

<23日(水)の主な予定>

朝7時45分にNZ第1四半期経常収支、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(7月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(6月)、独サービス業PMI速報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(6月)、欧サービス業PMI速報(6月)、
午後5時半に英BOE議事録、
夜9時半に加小売売上高(4月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(5月)、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
英・加・米の指標には注目です。

<24日(木)の主な予定>

朝7時45分にNZ第1四半期GDP、
朝8時50分に通関ベース貿易収支(5月)、
日企業向サービス価格指数(5月)
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(4月)、
午後6時に欧鉱工業新規受注(4月)、
夜9時半に米耐久財受注(5月)、米新規失業保険申請件数、
などの経済指標が発表されます。
NZ・米の指標には注目です。

<25日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ貿易収支(5月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(5月)、
午後3時45分に仏第1四半期GDP確報、
夜9時半に米第1四半期GDP確報、米第1四半期個人消費確報、
同夜9時半に米第1四半期GDP価格指数確報、
米第1四半期コアPCE確報、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(6月)、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・米の指標には注目です。
また、25日〜26日(日本時間26日〜27日)にかけて
G20首脳会議がカナダで開催されます。

さて、ユーロが7日の約4年3ヶ月ぶりの安値水準から
4%以上反発して、先週はユーロドルが1.24アラウンドまで
上昇しました。

10年物のスペイン国債と独連邦債の利回り格差が
過去最大レベルに拡大していたものの、
スペインの国債入札で落札利回りが流通利回りに近い水準で
無事に入札を終えれたことが市場の欧州リスク懸念を
後退させたことにあるようですが、
投機筋の半期末である6月末が近づいてきたことによる
一旦の持ち高縮小のポジション調整の可能性も
指摘されているようです。

もしも、後者の時期的要因も少なくないとすると、
今後、もうしばらく強含みで推移する可能性があるとしても、
持ち高を軽くした投機筋がネガティブ材料を探して
売りを仕掛けてくる可能性もあり注意が必要なようで、
先週末は動きの少ない小康相場でしたが、
今後、半期期末の前後を中心に大きく相場が動く可能性が
ありそうです。

そして、7月後半ではありますが、
欧州銀行のストレステストの結果にも注目されます。
また、一部では、ユーロドルは購買力平価説から
1.15〜1.20をコアとするレンジに向かうとの観測もあるようです。

また、ドルインデックスも軟調に転じていて、
そして、ここのところの米国の経済指標も住宅関連指標や
雇用関連指標や小売指標などを中心に芳しくなく、
米年内利上げ観測はありながらも、
23日(水)深夜の米FOMC声明では経済見通しが
ネガティブ・トーンになるとの見方もあるようです。

併せて、切り上げの具体的な時期が明示されていなく、
今週末のG20への先制とポーズとの見方があるものの、
19日(土)に中国人民銀行が「人民元相場の弾力性を高める」とする
声明を発表して、緩やかながらも元相場を切り上げることを
示唆していて、ドル円とクロス円が限定的ではあっても
軟調になる可能性がありそうです。

また、今週のアナリスト予想では、引き続きユーロに
焦点が当たる展開となりやすいとしながらも、
円高進行と見る向きが優勢なようです。

経済指標では、22日(火)の英国の緊急予算案の発表(時間未定)と
独IFO景気動向指数に加消費者物価指数と米中古住宅販売件数、
23日(水)の英BOE議事録と加小売売上高に
米新築住宅販売件数と米FOMC、
24日(木)のNZ第1四半期GDPに米耐久財受注と
米新規失業保険申請件数、
25日(金)の米第1四半期GDP確報と米第1四半期個人消費確報に
ミシガンなどが注目されます。

そして、週末に開催されるカナダG20首脳会議への
思惑での動きにも注目されます。


さて今日は、市場反応の非対称性のお話です。

金融危機の最中の2008年に出版された
「ソロスは警告する」の続編で、
「ソロスは警告する2009」という著作の中の第一章に、

とても興味深いことが書かれていることを以前紹介いたしましたが、

それは、市場における買いポジションと
売りポジションの「非対称性」についてのことでした。

買いポジションの場合は、
どこまで上昇するかということは別としまして、
「絶対上限」というものがないのに対して、

売りポジションの場合は、無限に下落することはなく、
「価格ゼロという絶対下限」があるということ
に関しての記述でした。

まぁ、株式では倒産により株価がほとんどゼロになることや、
通貨でも2008年のアイスランドクローネが
取引停止に追い込まれたこともあり、
実質的なゼロ価格はありえることですが、

確かにマイナス価格というのはありえないようですね。

この考え方を長期的にあてはめると、

たとえば、カントリー・リスクのあるランド円では、
他通貨よりも政策金利が高いので、

もしも、
FXが個人でも取引できるようになった1998年の約20円から買っていて、
リーマン破綻直後の暴落の12円まで保有していたとしますと、(苦笑)
為替差損では約8,000Pipsの損失で、
資産を40%も減らしたことになりますが、

この間の南ア・ランドと円の政策金利の平均差が
11%くらいはありましたので、
1998年からリーマン破綻直後までの10年間で
110%のスワップ収入があり、

為替差損は大きくても、
差し引き10年間で70%の利益となっていたように、

「価格ゼロという絶対下限」があるならば、

ランド円という通貨ペアが取引停止にならないとの仮定とともに、
南ア・ランドと円の政策金利の平均差が長期的に10%以上という
2つの仮定を満たしている限り、

長期的には絶対プラスの収益となる理屈となりそうです。

さて…、

話は変わりますが、

このようなポジションの「非対称性」だけではなく、
市場反応にも「非対称性」があることが知られていますね。

良い情報と悪い情報とは、
悪い情報が優先されやすいという「非対称性」です。

良い情報と悪い情報とでは、
同様に反応するのではないのですね。

これは、市場参加者の心理に因るものですが、
個々のトレーダーの心理だけではなく、

集合的な市場心理としても、
悪い情報が優先されやすいということがあるようです。

たとえば、

同じ商品に対して

「これははとても良い商品です。」という評価と、
「これはとても酷(ひど)い商品だ。」という

2つの評価があった場合、
どこの馬の骨のものか判らない悪い情報でも、(笑)
その悪い方の評価を信じやすいという心理が働きやすいのですね。

このようなたとえではピンとこなくとも、

お見合い話で(笑)

「この人は有名○○大学を優秀な成績で卒業して、
 一流企業にお勤めなのよ。品行方正な方で…。
 それにほら、とてもハンサムでしょう。」

という仲人話よりも、

「アイツか。女ったらしで有名だったんだぜ。
 それにギャンブル狂なんだよ。やめとけ、やめとけ。」

という悪い噂のほうを信じてしまいがち…、
というほうが解りやすいですね。(苦笑)

「火のないところに煙は立たない、
 とも言うしねぇ…。」

なんて、

疑心も手伝う自己説得の感情が心に沸き立って、
仲人話にはもう聞く耳がもてなくなるものです。

このような悪い情報の方に反応しやすいという、
心理に因るものか、

ドル円やクロス円にはときに「右側に崖がある」と
言われることがありますし、

上昇は「おっかなビックリ」の疑心を反映するように
細かく振動しがちですが、
下落では「一気に早く」動く傾向がありますね。

そして、このような市場心理を心得てか、
短期に仕掛ける筋も、

悪い噂の下地を作ってから売り浴びせることや
悪い材料を煽って売り叩くことのほうが
どうもなんか多いような気がします。

ちょいとレンジを押し下げて
下落が不発になることもありますが、

情報の市場反応の非対称性からは、

(もちろん、あくまでも傾向に過ぎないものの)

勢いある下落にはときには初動から
損切り覚悟でも乗ってみる価値がある場合がありますし、

疑心となりやすい上昇では、
いったんの押しを待ったほうが利巧な立ち回りとなることが
少なからずあるようですね。

疑心には暗鬼が連れ添っているようです。(爆)


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX 情報のプライオリティのお話


サッカー"2010 FIFA World Cup"が開幕しましたが、
カメルーンが勝つためには呪術も使う? と話題ですね。
呪術に負けずガンバレ日本!(笑)

●先週6月7日(月)〜11日(金)の気になる出来事

<7日(月)>

前週末にG20が「世界経済は予想より早く回復する可能性」
との声明を発表しました。
前週末に欧州委員が
「ハンガリーのデフォルト観測は誇張されている。」
との見解を示す発言をしました。
豪ANZ求人広告件数(5月)は4.3%の好結果になりました。
日経平均やアジア株式市場が下落しました。
ハンガリー経済相が
「ハンガリーの予算には懸念がある。
政府は3.8%の財政赤字目標を堅持する。」と発言しました。
独製造業受注(4月)は市場予想より強い2.8%になりました。
オーストリア財務相が
「ユーロ圏に対するハンガリーの債務問題の危険はない。」
との認識を示す発言をしました。
ユーログループ議長が
「ユーロの水準は懸念していない。
懸念しているのは急激な下落である。」と発言しました。
ベルギー財務相が
「1ユーロ1.20付近がユーロ圏経済に沿った水準。」
との認識を示す発言をしました。
メルケル独首相が
「独はユーロ圏で深刻な状況に直面している。」と発言しました。
IMFが「ユーロ圏の経済見通しは依然として弱い。」
などの見解を発表しました。
米消費者信用残高(4月)は市場予想より強い10億ドルになりました。
NYダウは前週末比−115.48ドルで取引を終えました。

<8日(火)>

NZ第1四半期製造業売上高は0.9%になりました。
日国際経常収支(4月)は市場予想よりやや弱い
1兆2421億円になりました。
バーナンキFRB議長が
「欧州安定化に向けた資金はさらに必要になる可能性。
EUの計画は不確実性が強い。
金融規制法案は理にかなっている。
米消費は持ち直してきている。
完全雇用の前に利上げを行う必要。」
などの見解を示す発言をしました。
ポルトガル経済相が
「ユーロの安定が重要。
ユーロドルがパリティ(等価)に達する可能性は低い。」
との発言をしました。
日景気先行CI指数速報(4月)は101.7、
日景気一致CI指数速報(4月)は101.6と、
ともに市場予想よりやや弱い結果になりました。
スイス失業率(5月)は市場予想とおりの3.8%になりました。
独貿易収支(4月)は134億ユーロ、独経常収支(4月)は118億ユーロと、
ともに市場予想よりやや弱い結果になりました。
日経平均が小幅反発しました。
スイス消費者物価指数(5月)は
市場予想よりやや弱い−0.1%になりました。
格付け会社フィツチが
「英国の財政課題は恐ろしいほどだ。」との見解を発表しました。
ポンドが下落しました。
独鉱工業生産(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
NYの金価格が一時史上最高値を更新しました。
ギリシャ財務相が
「予算改革は順調に進んでいる。
ギリシャは7月に債券の入札を行う予定。」と発言しました。
加住宅着工件数(5月)は市場予想より弱い18.91万件になりました。
スペイン財務相が
「2011年中に財政赤字を対GDP比6%にまでにすることを確約。」
と再びコミットをしました。
シカゴ連銀総裁が
「ユーロ圏の債務危機はもう少し拡大する可能性もある。
今のところユーロ圏の危機は米国に大きな影響与えていない。
米経済は快活的。今年の3.5%の米経済成長率見通しは控え目。
今はまだ利上げをするべき時期ではない。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比+123.49ドルで取引を終えました。

<9日(水)>

日機械受注(4月)は市場予想より強い4.0%になりました。
豪RBA総裁が
「金利は過去を基準と考えれば高くはない。
さらなる利上げは借入行動に影響を与える可能性。
4.5%の政策金利は正常。」
との認識を示す発言をしました。
独仏の首脳が欧州委員会へ
「ソブリン債CDSと空売りの管理強化を急ぐべき。」
との協働書簡を送りました。
英商品貿易収支(4月)は市場予想よりやや弱い
−72.79億ポンドになりました。
ギリシャ財務相が
「赤字削減に関しては楽観視している。
EUとIMFの2010年の目標に近づいている。
ギリシャの銀行からの預金流出は止まりつつある。」
との認識を示す発言をしました。
ポルトガル財務長官が
「ポルトガルには緊急支援策を利用する計画ない。
財政収入は予想よりも上昇して、経済が回復を示している。」
との見解を発表しました。
欧州委員会が
「ブルガリアの均衡予算から赤字への財政見通し修正に疑問。」
との見解を示しました。
米卸売在庫(4月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
バーナンキFRB議長の下院政策委員会の機会証言では
「米経済は2010年、2011年に拡大する可能性。
個人消費は緩やかなペースで拡大。
インフレは引き続き抑制される可能性。
雇用回復はかなりの時間を要する。
米国の財政赤字は持続不可能。
商業用不動産はウィークポイントで懸念される。
住宅差押さえ件数の多さが経済への重石。
景気回復のペースには抑制の圧力がある。
景気が二番底に陥る可能性は完全には否定できない。」
などの認識を示しました。
独政府がGM要請のオペルの再編支援を却下しました。
IMFの専務理事が
「世界経済の回復は強いと見ている。
経済が二番底に陥るリスクは小さい。
欧州債務危機は落ち着きつつある。ハンガリーに問題はない。」
などの見解を示す発言をしました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では
「経済活動は全地区で緩やかな回復継続。
商業用不動産市場は引き続き低迷。」
などが報告されました。
NYダウは前日比−40.73ドルで取引を終えました。

<10日(木)>

RBNZが政策金利を0.25%引き上げて2.75%にしました。
RBNZ声明では
「経済成長は広範に開始しはじめた。
貿易相手国の景気回復は続いている。
2011年のインフレ見通しを4.8%に上方修正。
徐々に刺激策を解除していくことは適切。
政策金利は以前ほどの引き上げ幅までは必要ない可能性。」
などの見解を発表しました。
RBNZ総裁が
「政策状況は依然としてとても刺激的。
利上げのペースは経済の状況次第。」との見解を示しました。
日第1四半期実質GDP確報は市場予想より強い1.2%になりました。
日国内企業物価指数(5月)は市場予想とおりの1.2%になりました。
日第1四半期GDPデフレータ確報は
市場予想より強い−2.8%になりました。
豪雇用者数変化(5月)は2.69万人、豪失業率(5月)は5.2%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
日経平均が堅調に推移しました。
独消費者物価指数確報(5月)は市場予想とおり0.1%になりました。
ファンロンパイEU大統領が
「不充分であればEUは支援を拡大する。」と発表しました。
英BOEが政策金利を0.50%で据え置きました。
欧ECBが政策金利を1.00%で据え置きました。
米貿易収支(4月)は403億ドルになりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い45.6万件になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「金利は依然として適切。域内の物価圧力は引き続き低水準。
2010年のユーロ圏経済は緩やかなペースで成長。
持続的景気回復には構造改革が重要。各国の財政健全化措置を歓迎。
中東欧の状況を注意深く監視。ユーロは信頼できる通貨。
ユーロの存続について一度も懸念したことはない。」
などの見解が発表されました。
格付け会社のS&Pがエストニアの格付けを引き下げました。
スペインの3年物国債入札が好調になりました。
ガイトナー米財務長官が
「中国の為替改革は米国と世界経済にとってとても重要。
中国のGDPは日本を追い抜き急速に進展。
強い人民元は中国の消費者にとっても利益。」
との主旨の発言をしました。
米月次財政収支(5月)は−1359億ドルになりました。
NYダウは前日比+273.28ドルで取引を終えて、
1万ドルの大台を回復しました。

<11日(金)>

中国の消費者物価指数・生産者物価指数・小売売上高など
経済指標(5月)は市場予想を上回る結果になりました。
中国の鉱工業生産(5月)は市場予想より弱い16.5%になりました。
日経平均やアジア株式市場が堅調に推移しました。
日経平均は9705.25円で週の取引を終えました。
独卸売物価指数(5月)は市場予想より強い0.3%になりました。
英鉱工業生産(4月)は−0.4%、英製造業生産高は−0.4%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ECBのトゥンペルグゲレル専務理事が
「ユーロ圏には二番底のリスクは見られない。」
との見解を示す発言をしました。
ECBのシュタルク専務理事が
「ユーロに将来があるかとの質問は馬鹿げている。
ユーロの危機ではなくソブリン債務の危機である。
格付け機関は格下げをする前にギリシャ支援策を考慮せず不当。
格付け機関の行動は無責任。
今後格付け機関に依存しないためにECBで議論する。
市場の現状は明らかに行き過ぎている。
ユーロに代わるものはない。我々の単一通貨には未来がある。」
との見解を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「スペインのRMBSローンの状況は4月に安定した。」
との見解を発表しました。
米小売売上高(5月)は市場予想よりかなり弱い−1.2%になりました。
主要通貨ペアが急落しました。
格付け会社のフィッチが
「ハンガリーが流動性がすぐに必要状況になると懸念していない。」
との見解を発表しました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)は
市場予想より強い75.5になりました。
米企業在庫(4月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
ギリシャ首相が
「1-5月の財政赤字は前年比で40%減になった。
ユーロを脱退することは危険でありナンセンス。」と発言しました。
NY原油(WTI)は73ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+38.54ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<14日(月)の主な予定>

豪シドニー市場はお休みです。
朝7時45分にNZ小売売上高(4月)、
朝8時50分に日第2四半期景況判断BSI、
午後1時半に日鉱工業生産確報(4月)、日稼働率指数確報(4月)、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(5月)、
午後6時に欧鉱工業生産(4月)、
夜9時半に加新車販売台数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(欧)の指標には注目です。

<15日(火)の主な予定>

朝8時01分に英RICS住宅価格(5月)、
午前10時半に豪RBA議事録、
昼過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時半に英消費者物価指数(5月)、英小売物価指数(5月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(6月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(6月)、欧貿易収支(4月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(6月)、米輸入物価指数(5月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資 4月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(6月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<16日(水)の主な予定>

朝8時50分に日第三次産業活動指数(4月)、
午前9時半に豪Westpac先行指数(4月)、
午前10時半に豪第1四半期新規住宅、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後3時に日工作機械受注確報(前年比 5月)、
午後5時半に英失業率(5月)、英失業保険申請件数推移、
午後6時に欧消費者物価指数確報(前年比 5月)、
夜9時半に米生産者物価指数(5月)、米住宅着工件数(5月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(5月)、米設備稼働率(5月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<17日(木)の主な予定>

朝6時45分からバーナンキFRB議長講演、
午後2時に日景気先行CI指数確報(4月)、日契機一致CI指数確報(4月)
午後4時15分にスイス第1四半期鉱工業生産、
午後4時半にスイスSNB政策金利、(市場予想は据え置き)
午後5時に欧ECB月例報告(6月)、
午後5時半に英小売売上高(5月)、
午後6時に欧建設支出(4月)、
夜9時半に米消費者物価指数(5月)、米失業保険申請件数、
同夜9時半に米第1四半期経常収支、
同夜9時半に加卸売売上高(4月)、
夜11時に米景気先行指標指数(5月)、フィラデルフィア連銀指数(6月)
などの経済指標が発表されます。
(欧)・英・米の指標には注目です。
また、17日〜18日までEU首脳会議が開催されます。

<18日(金)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午後3時に独生産者物価指数(5月)、
午後5時半に英マネー・サプライ速報(前年比 5月)、
夜9時半に加景気先行指標指数(5月)、加国際証券取扱高(4月)、
などの経済指標が発表されます。

さて、欧州を中心としたソブリンリスク懸念とアジアを中心とした
世界的な経済回復期待との綱引きとなっているマーケットですが、
先週末11日(金)の米小売売上高(5月)の速報では3625億1700万ドルの
前月の改訂値比で1.2%減となって、
米政府による住宅購入減税が世が津で終了したことも影響したか、
市場予想+0.2%を大きく下回り8ヶ月ぶりのマイナスになって、
米経済の本格回復期待に水がさされることになりました。

ただ、世界的にはインドの鉱工業生産(4月)が17%上昇の
過去2番目の伸びを記録して、また、中国の鉱工業生産(5月)は
市場予想より弱い結果とはなったものの、
中国の消費者物価指数・生産者物価指数・小売売上高などは
いずれも市場予想を上回る結果になって、
IMFの専務理事が「世界経済の回復は強いと見ている。
経済が二番底に陥るリスクは小さい。」と発言しているなど
アジアを中心とした世界経済の回復期待は衰えていないようです。

また、欧州不安の煽りを受けて5月のヘッジファンド総合指数が
前月比で2.3%低下して、ヘッジファンドの運用成績が
2008年11月の2.7%低下以来の悪化となっているようですが、
ギリシャ首相の発言によれば
「1-5月の財政赤字は前年比で40%減になった。」とのことで
財政の改善が少しずつ進み、そして、格付け会社のムーディーズが
「スペインのRMBSローンの状況は4月に安定した。」との
見解を発表するなど、改善のエビデンスが一部で垣間見られるように
なってきていて、リスク回避の後退が進む可能性もありそうです。

そして、先週のNYダウが1週間で2.8%上昇して、
週末の終値レベルで4週ぶりに前週を上回っていることから、
リスク回避の後退が継続するならば、ユーロドルの下降トレンド
での1.2155アラウンドのレジスタンスが一旦は強そうですが、
ここをもしも上抜けれた場合は、もう少し戻り試しが進む
可能性もありそうです。

さて、今週のアナリスト予想では、リスク回避の緩みから
円安と見る向きが優勢なようです。
また、12月期末決算の欧米企業の中間期末の6月末に向けての
本国送金のレパトリーの動きが出やすい時期に入り、
ドルやユーロの需要が増えて動きが活発化すると見る向きも
あるようです。

経済指標では、14日のNZ小売売上高(4月)と欧鉱工業生産(4月)、
15日の豪RBA議事録と英消費者物価指数(5月)に独ZEW景況感調査(6月)
そして米NY連銀製造業景気指数(6月)と対米証券投資(4月)、
16日の英雇用統計(5月)と米鉱工業生産(5月)、
17日の欧ECB月例報告(6月)と英小売売上高(5月)に
米消費者物価指数(5月)などと共に、
週後半のEU首脳会議を巡る要人発言などが注目されます。


さて今日は、情報のプライオリティのお話です。

今は昔の良き時代、ギリシャの奇跡とか
スペインの奇跡と呼ばれた欧州経済の成長が華々しかった頃、

(一時は証券不況と呼ばれる時期もあったものの)
日本でも高度経済成長期と呼ばれる時期がありました。

ザ・ピーナツが活躍していたあの頃、(笑)
頻繁に売買するいわゆるプロの株屋さんよりも、

「ただ買っただけ」の資産家の爺さんの
何年も寝かしたタンス株の方が儲けが大きかった、
なんてことがあったものですね。

格好良く言いますと、(笑)
資産家の爺さんはウォーレン・バフェット氏よろしく
バイ・アンド・ホールドの長期投資をしていたことになりますが、

もちろん、テクニカルを含めた相場自体の動きに関してや、
どこそこが買収を仕掛けそうだとか、新製品を開発したとか、
キャッシュ・フローの状況や四半期決算の状況だとか、
当時の日銀が利上げしそうだなどのファンダメンタルの
詳しい情報はプロの株屋さんのほうが
はるかに多く得ていたものと思われます。

まぁ、たまたま資産家の爺さんが時流に助けられ、
運がよかっただけであった可能性もありますが、(苦笑)

でももしも…、

その資産家の爺さんが、当時、

「今は疑いなく好景気で、
 今後も右肩上がりの経済成長が見込まれる。」

「上げ下げは多少あっても現実に株価が上昇傾向にある。」と、

しっかり認識していてのタンス株であったとしたら、

ファンダメンタルズ的にも、テクニカル的にも
最も優先度の高い重要な情報を得ていたことになりそうです。

そして、もしかしますと、逆に
情報に詳しいプロの株屋さんは
枝葉の情報に振り回されてしまっていて、
肝心要(かなめ)の情報のプライオリティを得ていなかった、
とも言えるのかもしれませんね。

また、話は変わりますが、昨今のユーロの下落も
今はかなり「よいところ」に来てしまった可能性がありますが、

ギリシャが政権交代になった昨年10月来、
すぐにはユーロを売り続ける判断ができなかったとしても、
ソブリン・リスクが取り沙汰されて下落が続いてきたときに

「ギリシャの財政はけっこうほんとうにヤバそう。
 よくわからないけど、大騒ぎになっているから売っておこう。」

とユーロを売っていれば、
その後のユーロは週足でもナイヤガラの滝状態で
まさに垂涎物の売り場となっていました。

部分を切り取る短期トレードはリスクを限定するメリットもあって、
小掬いやスイングが必ずしも劣っているわけではありませんが、

ご多分にもれず、私も先の株屋さんのように
小掬いか、せいぜいスイング程度に始終して、
何ヶ月もユーロを売り切ることはできませんでした。

「もしも半年間、増し玉をしながら売り続けていたら…。」と
思うと溜息が出るほどですね。(苦笑)

まぁ…、

その時々では迷う情報も確かに多く、
後で見たら、後で考えたらの「タラレバ」となることもありますが、

情報には間違いなく重要度の優先順位があるようです。

そしてどうも、その肝心要の情報は、
既に多くの人が知っている中にあることも少なくなく、

「ギリシャの債務危機はたいへんだ。」

は、ユーロをトレードする際において
他の情報の何よりも重要度の高い情報でしたが、

さらに情報を多く得ようとして
逆にプライオリティを見失ってしまうこともあったようです。

また、テクニカル分析でも、

「あははっ。笑わせるぜ。
 ローソク足にトレンドラインにレジ・サポと移動平均線だぁ?
 そんな古く幼稚なものだけで相場に勝てるわけないじゃん。」

などと、とかくオーソドックスな手法は
バカにされ軽視されがちなことがありますが、

パラメーターのない優位性やロバスト性と、
そのときの相場に最適ではなくても揺るぎない普遍性があって、
ときに新たなインジケーターをも凌駕するパフォーマンスと
長期使用に耐えるメリットをもたらすこともあるようです。

逆に、超がつくほど最新のテクニカルに精通していても
皮肉にも大して儲けられない、ただ頭でっかちなだけの
テクニカル・オタクになってしまうこともあるのかもしれません。

もちろん、最新の手法には
オーソドックスな手法に足りないものを補ったり、
最新ならではの優位性やパフォーマンスがありますが、
基本の重要性についてのミセス・ラシュキの言葉を思い出されます。

ミセス・ラシュキは、
「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」の著者のひとりで、
当時、最先端を行く先物の女性トレーダーと呼ばれ、
高度なトレーディング手法を駆使して一躍名を馳せていた人ですが、

タートル・スープやモメンタム・ピンホール、
ADXギッパー、ウォルフ波動、ブレイクアウト・モード、
などの当時の最新と呼ばれる手法を相場の適所で使い分けて
短期トレードをする凄腕の裁量トレーダーでした。

そのミセス・ラシュキがあるインタビーで
トレードに役立つお奨めの本について

Richard Schabackerが著した
「Technical Analysis and Stock Market Profits」
と答えたそうなのですが、

その本はなんと一時代前の1932年の著作であったそうです。

そのミセス・ラシュキはこう語りました。

「そして、ある日突然、最もミステリアスな形で
 目の前の霧が晴れていくかのように、
 最も難しいと思われていたことが、
 とてもシンプルなことに思えてくるのです。」

「トレードは消し去るプロセスを経ながら学んでいくのです。」

そして、

たくさんの当時の先端トレーディング手法に精通していた
そのミセス・ラシュキが最後に到達したのは、

なんとも古典的な「下降フラッグと上昇フラッグのパターン」
であったそうです。

ミセス・ラシュキはこう述懐しています。

「そうよ。どんなに時代が変わっても、これらのパターンは、
 今日もちゃんとチャート上に現れますもの。」

と、彼女はあっさりと言い切りますが、
あのラシュキであるだけに言葉の重みが響いてきます。

もしも…、

「儲けてナンボ」がトレードで

「基本なくして応用なし」であるならば、

バカにされるほどの「基本中の基本」と、
肝心要は何かを見定める「情報のプライオリティ」の認識は
常に忘れずにいたいものですね。(自省です) (^^;)


私も講師を務めさせていただくことになりました。

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FX チャートを観る眼のお話


鳩山首相が辞任して菅直人氏が第94代首相に就任しましたね。

●先週5月31日(月)〜6月4日(金)の気になる出来事

<5月31日(月)>

日鉱工業生産速報(4月)は市場予想より弱い1.3%になりました。
豪第1四半期経常収支は市場予想よりやや弱い
−165.51億豪ドルになりました。
中国の首相が
「世界経済には二番底の可能性がある。
世界的な債務危機のリスクは過ぎ去っていない。
中国の景気刺激策を終了させるのは時期尚早。
2010年の中国の経済目標は達成可能。」
などの認識を示しました。
日住宅着工戸数(4月 前年比)は市場予想より弱い0.6%になりました。
トリシェECB総裁が
「欧州とECBにとって試練の時期。
政府債買い入れプログラムは時限的。
ECBは物価安定のために必要に応じて行動。
財政に関する悪しき慣行防止が必要。
ギリシャ支援は適切に実行された。
ユーロはとても信頼できる通貨。」
などの発言をしました。
欧業況判断指数(5月)は市場予想より強い0.34になりました。
欧消費者信頼感確報(5月)は市場予想とおり−18になりました。
イタリア中銀総裁が
「銀行は異常な市場状況が長期になる覚悟をする必要。
厳しい状況でも伊の銀行システムはリスクにはならない。
ユーロ圏の財政再建は協調する必要。
ギリシャ危機は伊の2010年の緩やな成長予測を変える可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
カナダGDP(3月)は市場予想より強い0.6%になりました。
スロバキア中銀総裁が
「現在のユーロの為替レートは好ましい。」
との認識を示しました。
アイルランドの銀行が政府から20億ユーロの追加融資を受けました。
ECB年次金融安定報告では
「2010年の銀行のローン損失は09年よりも大きい可能性。
ユーロ圏の銀行は最大1950億ユーロの評価損を計上する可能性。
財政削減は短期的に経済成長を阻害する可能性。」
などの見解が示されました。
米株式市場は休場でした。

<6月1日(火)>

豪小売売上高(4月)は市場予想より強い0.6%になりました。
豪住宅建設許可(4月)は市場予想より弱い−14.8になりました。
豪首相が「鉱山税に関する会合は長期化する可能性。」
との認識を示す発言をしました。
フランス中銀総裁が
「格付け会社がよくない時期にシグナルを発すると
問題を増幅させる可能性。」との認識を示しました。
豪RBA政策金利は4.50%で据え置きになりました。
豪RBA声明では
「金融政策は短期的に適切。金利は過去の平均水準あたり。
豪ドルは調整の一環として大幅に下落。
成長はトレンド付近となる見込み。
インフレはターゲットゾーンの上方となる見込み。」
などの見解が示されました。
スイス第1四半期GDPは市場予想より弱い0.4%になりました。
独小売売上高(4月)は市場予想とおりの1.0%、
前年比では市場予想より弱い−3.1%になりました。
独失業者数(5月)は−4.5万人、独失業率(5月)は7.7%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ビジネスウィーク誌が
「イタリアの自治体がデリバティブ契約で約11億ユーロの損失。」
と報じました。
オーストリア中銀総裁が
「格付け機関フィッチによるスペインの格下げは理解し難い。」
と発言しました。
加BOCが政策金利を0.25%引き上げて0.50%に決定しました。
加BOC声明では
「追加利上げはカナダと世界経済の動向による。
カナダの成長とインフレは予測とおり。
ユーロ圏の緊張は重要なリスク。
世界経済の回復は不均衡の度を増している。」
などの見解が示されました。
米ISM製造業景況指数(5月)は59.7、米建設支出(4月)は2.7%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
格付け会社のS&Pがスペインの貯蓄銀行の
信用見通しを「ネガティブ」にしました。
ダラス連銀製造業活動指数(5月)は
市場予想よりかなり弱い2.9%になりました。
米シティファイナンシャルが376の支店を閉鎖しました。
NYダウは前週末比−112.61ドルで取引を終えました。

<2日(水)>

日鳩山首相が辞意を表明しました。
豪第1四半期GDPは市場予想とおりの0.5%、
前年比では市場予想より強い2.7%になりました。
フランス中銀総裁が
「ユーロはこれからも強い通貨として存在。
ユーロドルの為替レートは10年間の平均水準で
格別に低いというわけではない。」
との認識を示す発言をしました。
スイス実質小売売上高(4月)は前年比で1.3%になりました。
イランの現地新聞が
「イラン中銀は外貨準備から450億ユーロを売却して、
ドルと金を買い入れる。」と報道しました。
英消費者信用残高(4月)は
市場予想より弱い−1億ポンドになりました。
欧生産者物価指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
米中古住宅販売保留(4月)は市場予想より強い6.0%になりました。
ファンロンパイEU大統領が
「フランスが提案のユーロ圏経済政府構想を支持する。」
と表明しました。
オバマ米大統領が
「今週末の米雇用統計に強い雇用の伸びを期待する。
経済は日毎に強さを増している。」
と発言しました。
ガイトナー米財務長官が
「各国は財政の持続性を回復させる必要。
米国経済には民間部門の雇用拡大が見られる。」
との認識を示しました。
NYダウは前日比+225.52ドルで取引を終えました。

<3日(木)>

豪貿易収支(4月)は市場予想より強い1.34億豪ドルになりました。
日経平均が堅調になりました。
上海株式市場は軟調になりました。
英ネーションワイド住宅価格(5月)は
市場予想より強い0.5%になりました。
カナダ財務相が
「世界経済の回復は脆弱。グローバルな銀行課税には反対する。」
との見解を示しました。
欧小売売上高(4月)は市場予想より弱い−1.2%になりました。
米ADP雇用統計(5月)は市場予想より弱い5.5万人になりました。
米第1四半期非農業部門労働生産性確報は
市場予想より弱い2.8%になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想とおり45.3万件になりました。
格付け会社のムーディーズが
石油・化学大手会社の英BPの優先債格付けを引き下げ、
さらに格下げする可能性があることを発表しました。
米ISM非製造業景況指数(5月)は55.4、
米製造業受注指数(4月)は1.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
バーナンキFRB議長が
「中小企業向け融資は減少。
多くの銀行は融資基準のさらなる厳格化を停止。
高い失業率は特に難しい問題。」
などの認識を示しました。
「来週のECBの政策決定会合で0.5%の利下げが行われる?
ECBがさらなる流動性を供給する?」という噂が飛び交いました。
ユーロが下落しました。
カンザスシティ連銀総裁が
「今年の米経済成長率を3.0〜3.5%と予想。
景気回復は予測よりも強い可能性。
夏の終わりまでに金利を1%への引き上げは適切。
FRBは政策金利を最終的に3.5〜4.5%まで引き上げるべき。」
などの見解を示す発言をしました。
カナダ産業相が
「カナダ経済はまだ脆弱。BOCの利上げは試験的なもの。」
などの見解を示しました。
NYダウは前日比+5.74ドルで取引を終えました。

<4日(金)>

日本の民主党代表選で菅氏が代表に選出されました。
日本の衆院本会議で菅氏が第94代首相に指名されました。
日経平均は9901.19円で週の取引を終えました。
上海総合指数は2553.59ポイントで週の取引を終えました。
スイスSNB総裁が
「欧州がユーロを守るために万策を講じることに疑問はない。
EUが問題に対処することはスイスの国益。」
との認識を示しました。
欧第1四半期GDP改訂値は市場予想とおり0.2%になりました。
カナダ失業率(5月)は市場予想より弱い8.1%、
カナダ雇用ネット変化率(5月)は
市場予想より強い2.47万人になりました。
「EUの大手銀行がデリバティブで損失?」との噂が飛び交いました。
フランス首相が
「現在のユーロドル相場を懸念していない。
さらに弱いユーロを求めていた。」
との主旨の発言しました。
米非農業部門雇用者数変化(5月)は民間部門が急減して
市場予想より10万人以上弱い43.1万人になりました。
米失業率(5月)は市場予想より強い9.7%になりました。
カナダ住宅建設許可(4月)は市場予想より強い5.4%になりました。
オバマ米大統領が
「単月のデータには上下があるだろう。
企業は雇用の再開をスタートさせている。
雇用統計は景気回復の進展を反映。
米国経済は正しい方向に進んでいる。」
との認識を示す発言をしました。
カナダIvey購買部協会指数(5月)は
市場予想より強い62.7になりました。
ハンガリーの報道官が
「ハンガリー経済は極めて深刻な状況。
ハンガリーのデフォルト観測は大袈裟ではない。」
とコメントしました。
ユーロなど主要通貨ペアが下落してドルと円が買われました。
ニューヨーク証券取引所がS&P500種に対する
サーキットブレーカーの開始を延期しました。
格付け会社のムーディーズが
「ハンガリーは次のギリシャではない。」
との見解を発表しました。
NY原油(WTI)は71ドル台半ばで週の取引を終えました。
NYダウは前日比−323.31ドルで1万ドル台の大台を割り込む
9931.97ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<7日(月)の主な予定>

NZ市場は女王誕生日でお休みです。
午前10時半に豪ANZ求人広告件数(5月)、
午後7時に独製造業受注(4月)、
深夜2時半から加BOC総裁講演、
深夜4時に米消費者信用残高(4月)、
などの経済指標が発表されます。
また、ユーロ圏財務相会合が開催予定です。

<8日(火)の主な予定>

朝7時45分にNZ第1四半期製造業売上高、
朝8時50分に日国際経常収支(4月)、日国際貿易収支(4月)、
午後1時半に日企業倒産件数(5月)、
午後2時に日景気先行CI指数速報(4月)、日景気一致CI指数速報(4月)
午後2時45分スイス失業率(5月)、
午後3時に日景気ウォッチャー調査(現状判断DI・先行判断DI 5月)、
同午後3時に独貿易収支(4月)、独経常収支(4月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(5月)、
午後7時に独鉱工業生産(4月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(5月)、
などの経済指標が発表されます。
独・加の指標には一応注目です。

<9日(水)の主な予定>

朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(5月)、
朝8時50分に日機械受注(4月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数(6月)、
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(5月)、豪NAB企業信頼感指数(5月)
午後3時に日工作機械受注速報(5月 前年比)、
午後5時半に英商品貿易収支(4月)、
夜11時に米卸売在庫(4月)、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
(英)・米の指標には注目です。

<10日(木)の主な予定>

朝6時にRBNZ政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
朝8時50分に日第1四半期実質GDP確報、日第1四半期名目GDP確報
同朝8時50分に日第1四半期GDPデフレータ確報、
日企業物価指数(5月)、
午前10時に豪消費者インフレ期待(6月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(5月)、豪失業率(5月)、
午後2時に日消費者態度指数(5月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(5月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
午後8時45分に欧ECB政策金利、
(市場予想は据え置き、波乱の可能性も)
夜9時半から欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米貿易収支(4月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加国際商品貿易(4月)、加新築住宅価格指数(4月)、
深夜3時に米月次財政収支(5月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・英・欧・米の指標には注目です。

<11日(金)の主な予定>

午後5時半に英生産者物価指数(5月)、英生産者仕入・出荷価格(5月)
同午後5時半に英鉱工業生産(4月)、英製造業生産高(4月)、
夜9時半に米小売売上高(5月)、
同夜9時半に加第1四半期設備稼働率、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)、
夜11時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

さて、米労働省が先週末4日に発表した5月の雇用統計では、
非農業部門雇用者数が前月比で43.1万人になって、
5ヵ月連続の増加で2003年3月以来の増加になり、
失業率も4月の9.9%から9.7%へと改善したものの、
民間部門の雇用が4.1万人増にとどまり、
4月の21.8万人増から急減速して、市場予想より
非農業部門雇用者数が10万人以上も少なかったことから、
ネガティブな反応になりました。

そして、週末にハンガリーの報道官が「ハンガリー経済は極めて
深刻な状況。ハンガリーのデフォルト観測は大袈裟ではない。」と
コメントしたこともあって、ユーロドルなど主要通貨ペアが下落して
ドルと円が買われました。

一方、5日閉幕した韓国の釜山で開催されたG20財務相・
中央銀行総裁会議では、懸案となっていた世界的な銀行税
導入計画について、金融危機の際に公的資金による銀行救済を
行わなかった日本、カナダ、ブラジルの反対で見送りとなり、
世界的な銀行税導入計画についての決定など具体策は
示されませんでした。

そして、G20財務相・中央銀行総裁会議の後にトリシェECB総裁が
「欧州の銀行の健全性審査(ストレステスト)がまもなく終了」して、
その結果が欧州銀行監督者委員会(CEBS)から公表されるだろう
と発表しました。
以前に行った欧州の銀行のストレステストでは
全体集計のみで個別の銀行ごとの詳細は発表されませんでしたが、
不透明感払拭のために銀行個別の詳細発表まで踏み込むかが、
今後、注目されます。

他方、タカ派のカンザスシティ連銀総裁が
「今年の米経済成長率を3.0〜3.5%と予想。景気回復は予測よりも
強い可能性。夏の終わりまでに金利を1%への引き上げは適切。
FRBは政策金利を最終的に3.5〜4.5%まで引き上げるべき。」と
発言しているだけではなく、
フィッシャー・ダラス連銀総裁が
「米国はギリシャ危機を受けた資本流入により恩恵を受ける。
まだ引き締めの時期ではないが、その時期に近づいている
のかもしれない。」と発言していて、
先週末の米雇用統計の結果がいったんの冷や水とはなりそうですが、
米国のやがての利上げ期待は根強いようです。

また、今週のアナリスト予想では、円高とドル高とユーロ安と
見る向きが優勢なようで、ユーロに関しては先週末に
ハンガリーの報道官が「ハンガリー経済は極めて深刻な状況。
ハンガリーのデフォルト観測は大袈裟ではない。」とコメントした
ことなどによる欧州懸念が昂進していて、
格付け会社のムーディーズが「ハンガリーは次のギリシャではない」
との見解もありますが、ユーロドルが1.20の大台を割り込んだこと
もあってネガティブと見る向きが多いようです。

ただ、(先週末の米雇用統計後にまた売り玉が増加した
可能性はありますが)米商品先物取引委員会(CFTC)が4日に発表した
建て玉報告によりますと、1日現在でIMMユーロ先物市場での
大口投資家のネットポジションは、中国など複数の国が欧州への
投資を継続すると発表したことなどで、オプションと合わせると
12,276枚ネットショートが縮小していて、ユーロの先物市場に
限っては3週連続でショートが縮小していることや、
一部でささやかれているユーロドル1.17アラウンド底説も
視野入りしてきているようで、いったんの反発には少し注意もいる
可能性もありそうです。また、雇用統計後の週明け相場は
いったんの戻りを演じることも少なくないようです。

経済指標では9日深夜の米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
10日のRBNZ政策金利と豪雇用統計に英BOE政策金利と欧ECB政策金利、
そしてトリシェECB総裁記者会見、週末11日の米小売売上高(5月)
などが特に注目されます。

そして、市場の一部では「ECB政策金利では利下げが行われる?」
との噂もありますので、市場予想は据え置きで要らぬ心配の
可能性がありますが、一応、注目しておいたほうが良さそうです。


さて今日は、チャートを観る眼のお話です。

最近の美術品のオークションは活況のようで、
今年のNYダウの大暴落の2日前の5月4日には、
競売大手のクリスティーズのオークションで、
パブロ・ピカソの絵画が世界最高額となる
1億640万ドル(約100億円)で落札されたことが報道されましたね。

また、今月23日に開催予定の英競売大手クリスティーズの
オークションでも、フランスのクロード・モネの代表作「睡蓮」が
出品されるそうで、約40億〜54億円の落札予定額なのだそうです。

そして、ヘッジファンドマネージャーの中には
意外とアート収集家が多いようで、

SACキャピタルの年収約1200億円のスティーブ・コーエン氏も
そのようなヘッジファンドマネージャーのひとりですが、

今月のサザビーズオークションでは
同氏が所蔵する芸術家マネの「パレットを持った自画像」を
出品予定なのだそうで、低く見積もっても
40億円程度の値が付くのではないかと目論んでいるそうです。

絵画といいますと…、

「このエッチおやじめ、どうせ裸婦画が好きなのだろう。」
と笑われてしまいそうですが、(苦笑)
私はセザンヌやルノアールの絵が好きです。

セザンヌの初期作品は暗い色彩のものが多い印象ですが、
しだいにふんわりとやわらかい色彩のものが増えて
光彩を感じる「モデルヌ・オランピア」が特に好きです。

ルノアールの絵にもやわらかさと光彩を感じます。

ところで…、

何をバカなことを言っているとお叱りを受けそうですが、

チャートにも美しさを感じる場合と、
そうでない場合がありますね。

審美眼には個人の好みがありますので、
どのような状況のチャートが美しいとは言えませんが、

陽線や陰線がいくつも連なり、放物線を描いている状況や、
Y軸が大き目のサイン波のような状況のチャートが
私には綺麗に見えて好きです。

同じ下落でもナイアガラと呼ばれる状況は
そのチャートの美しさに惚れ惚れしてしまいます。(笑)

反対に陽線と陰線が入り乱れていたり、
陽線と陰線とがクジラ幕のようになっていたり、
細かくデコボコとした感じのチャートには美しさを感じません。

これは勝ち負けの経験がそのように感じさせていて、
チャートに美しさを感じるか、嫌な雰囲気を感じるかは、
自分自身にとって勝ちやすい状況とそうでない状況とである
可能性がありますが、

どうも、美しさを感じるチャートでは、
テクニカルも良く機能しているように思います。

でも、不思議なもので、

ときに、4時間足や日足では不安定であまり美しくなくても、
5分足では美しい状態のチャートであることもありますし、

逆に、分足ではゴチャゴチャと美しくないチャートでも、(苦笑)
4時間足や日足ではチャートが美しく見えることがあり、

時間軸を換えると、醜美の印象も変わります。

そしてもしも…、

美しい状態のチャートの方が
テクニカル的にも有効度が高くなっていて、
勝ちやすい状況であるとしますと、

本来は、美しい状態のチャートの
時間軸(ターム)をトレードするのが良く、

好みや仕事を含めたライフスタイルで
「デイだ。」「スイングだ。」などと
トレードのタームを決めてしまいがちですが、

もしかしますと、
「綺麗に見える状態の時間軸のタームでトレードすべき」で、

また、複数時間軸を観てトレード判断するにしても、
美しいチャートの状態の時間軸が
そのときの相場を主導している可能性があり、

トレードのタームもその時、その時の相場や
チャートの状態で決定すべきものなのかもしれませんね。

    ☆ ☆ ☆ ☆

「あはははっ。笑わせてくれるぜ。
 また、もっともらしいことを言っていやがる。
 はぁ? 美しいチャートだぁ?
 陽線や陰線が連なると美しいだぁ?
 そんなのチャートが進んで後から判ることじゃないか!
 判った後からじゃ、トレードできないのじゃないか。」

「たとえば、ほんとうに美しい絵画は、
 それが人物画としても腕のライン、肩のライン…など、
 そこに美しさや力強さなど、部分にも、
 全体が宿っているように美しいものです。」

「……。」

「同様に、ほんとうに美しいチャートになるときには、
 その初動にも勢いや美しさを感じるものです。」

「……。」

「もしも、初動にそれが感じられないとしたら、
 まだ、美しさを感じられる状態のチャートを
 見たりないのかもしれません。美しい状態のチャートを
 もっと脳裏に焼き付ける必要がありそうです。」

「そんなもんかねぇ。」

「それに、相場にはある程度状態が継続する性質がありますから、
 判断に多少出遅れることがあっても、
 ある程度大きな時間軸のチャートが美しい状態であれば、
 まだまだ間に合うことも少なくないものです。
 数十Pips遅れてもうダメだとあきらめることはない。
 ほんとうに美しいチャートになるときには、
 そのタームのレベルでもっともっと動くのが相場ですよ。」
 
「よーし。オレ様も人物画をもっと拝むとするか。」

「いやいや。それはモノの例えで、
 美しいとは良い状態のチャートのことですよ。」

「あはははっ。そんなの解ってるぜ。
 大きな時間軸のチャートが美しければより良く、
 さらに小さな時間軸のチャートも
 美しければなお良しということだな。」

「なんだぁ。解っているじゃないですか。」

「へへへっ。意地悪を言ってみただけだよ。」

「あれまぁ……。」



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FX 複数時間軸の順・逆のお話


情報のどこでもドアとも言えそうな
"iPad"が日本でも発売になりましたね。
10年ほど前に一時経営危機にもなったことがあるアップル社ですが、
現在では株価の時価総額がマイクロソフト社を抜いたそうです。

●先週5月24日(月)〜28日(金)の気になる出来事

<24日(月)>

前週末のEU財務相会合で財政規律を順守できない国に対し
厳格な制裁を課すことが合意になりました。
前週末にスペインの銀行のカハスールに救済措置がとられました。
前日にスペインの首相が
「スペインは債務履行して返済することが可能。」
との認識を示しました。
ガイトナー米財務長官が
「世界経済は予想以上に早いペースで拡大している。」
との認識を示しました。
中国国家主席が
「主権尊重は中国にとって重要な問題。
内需拡大と家計の消費促進に向け努力。
引き続き為替制度改革を段階的に進める。」
などの発言をしました。
日銀経済月報では、
「景気は海外経済の改善を起点として緩やかに回復。
生産の伸び率は鈍化も実勢として増加を続ける。
国内企業物価は当面緩やかに上昇見込み。」
などの見解が発表されました。
英財務相が62億ポンドの歳出削減を表明しました。
英BOEの政策委員が
「インフレはターゲットの2%に向け今後半年間で下落見込み。
ユーロ圏の問題は英国の脆弱な回復へのリスク。」
との見解を示す発言をしました。
米中古住宅販売件数(4月)は市場予想より強い577万件になりました。
IMFが「スペインの大規模な財政赤字は縮小を開始。」
との認識を示しました。
FRBの2009年度年次報告では
「利上げ前のMBS売却は想定していない。」
ことが発表されました。
スペインの貯蓄銀行4行が事業統合をしました。
NYダウは前週末比−126.82ドルで取引を終えました。

<25日(火)>

北朝鮮の金正日書記が軍に戦闘準備をとるように
命令したことが報道されました。
日経平均が9500円を割り込みアジア株式市場も軟調になりました。
独10年物国債利回りが過去最低の2.598%を更新しました。
英第1四半期GDP改訂値は市場予想とおり0.3%になりました。
欧鉱工業新規受注(3月)は市場予想より強い5.2%になりました。
ユーロ円が一時2001年11月安値の108.84円を割り込みました。
米S&Pケースシラー住宅価格(3月)は前年比で
市場予想より弱い2.3%になりました。
米消費者信頼感指数(5月)は市場予想より強い63.3になりました。
また、構成項目の雇用指数もやや改善しました。
「ECBが0.50%の緊急利下げをするのでは?」
という噂が飛び交いました。
北朝鮮が韓国との全ての関係を断絶すると発表しました。
セントルイス連銀総裁が
「欧州の混乱が世界経済を回復軌道から外す可能性は低い。
今後数年マクロ経済の変動が高まる可能性。
FRBの量的緩和は有効。米経済は拡大。
米国の労働市場は早くには改善しない可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
FRBの4月の公定歩合議事録では
「公定歩合は0.75%での据え置きを決定。
3つの連銀が1.0%への引き上げを要求。
緩和的なスタンスを継続するべきとの意見が多数。
緩やかな景気回復とインフレの推移となるとの見通しが多数。」
などが公表されました。
イタリア政府が2012年までに財政赤字をGDP比で3%以下へ削減する
「財政削減パッケージ」を承認したことが報道されました。
NYダウは前日比−22.82ドルで取引を終えました。

<26日(水)>

バーナンキFRB議長の日本講演では、
「中央銀行は政治の影響を受けない必要。
金融政策と財政政策には境界線が必要。
中央銀行は政策に透明性が必要。
多くの研究によるとインフレ率は低いほうが望ましい。
ドルの通貨スワップは金融市場への恒久的な措置にあらず。」
などの認識が示されました。
OECDチーフエコノミストが
「ユーロは長期間過大評価されていた。
弱いユーロは短期的にはユーロ圏経済に良い。」
などの見解を示す発言をしました。
米CEA委員長が
「赤字抑制への信頼できる計画が必要だが、
米国には失業率低下への行動をとる財政的余地がある。」
との認識を示しました。
OECDの経済見通しでは
「2010年の世界全体のGDP伸び率を4.6%、
2010年の米GDP伸び率を3.2%、
2010年の日本の成長率見通しを3.0%、」
などの上方修正が発表されました。
また、政策金利について
「FRB政策金利は2010年末まで現行水準維持もその後上昇へ。
ECB政策金利は2011年末まで現行水準維持もその後上昇へ。」
などのOECDの見通しを発表しました。
欧州委員会が
「銀行の破綻に関する協調的な行動の新たな枠組みが必要。
世界や欧州レベルでの銀行解体資金への共通アプローチが必要。」
などの見解を発表しました。
米耐久財受注(4月)は市場予想より強い2.9%になりました。
WSJ紙が「スペインの大手銀行BBVAが10億ドルの資金調達更新が
困難に。」との観測報道をしました。
ドイツ連邦銀行が
「ユーロ圏のデフォルトは引き続き可能性がある。」
との見解を発表しました。
米新築住宅販売件数(4月)は優遇措置終了の駆け込みもあったか、
市場予想より強い50.4万件になりました。
格付け会社のフィッチが
「スペイン地方自治体の欧州危機へのリスク資産は大きい。
フランス地方自治体の欧州危機へのリスク資産は比較的小さい。」
などの見解を発表しました。
豪政府が資源税の撤廃を検討していることが報道されました。
独首相が「独はユーロを支援。ユーロが強くなることを望む。」
との発言をしました。
中国がユーロ圏国債の保有を再検討していることが報道されました。
IMFが「イタリア経済は緩やかな回復へ向かう。」
との見解を発表しました。
米財務省が政府保有のシティグループ株式を
62億ドルで売却したことが発表されました。
NYダウは1万ドル台を割り込んで
前日比−69.30ドルで取引を終えました。

<27日(木)>

NZ貿易収支(4月)は市場予想より強い6.56億NZドルになりました。
日通関ベース貿易収支(4月)は
市場予想より強い7423億円になりました。
豪財務省が
「採掘業の成長を減速させる提案はない。
鉱山事業への投資は増加。鉱山税を促進するべき。
鉱山税の計画について変更することを承知していない。」
と発表して、前日の現地紙の報道を否定しました。
中国政府系投資ファンドのCICが
「ギリシャ債務危機は中国の海外投資に大きな影響を及ぼさない。」
との見解を発表しました。
日経平均が反発しました。
中国人民銀行が
「中国がユーロ圏債券の保有見直すとの報道には根拠がない。
欧州は外貨に関して中国の主要な投資市場。」
との認識を発表しました。
中東のクウェート紙が
「欧州債務危機の波及懸念でクウェートの政府系ファンドが
EUへの投資を減らしている可能性。」と報じました。
この後にクウェート政府系ファンドが
「欧州を含めた投資戦略に変更はない」として否定しました。
セントルイス連銀総裁が
「欧州債務危機が米国経済に波及する可能性は低い。
米国の消費者信頼感は改善。
現在の状況下では公定歩合引き上げの可能性は低い。」
などの見解を示す発言をしました。
ロシア中銀総裁が
「ユーロ相場の最近の変動を懸念していない。
外貨準備の構造変更は議論していない。」
と発言しました。
オーストリア中銀総裁が
「困難な時期に直面しているがパニックに陥る必要はない。
長期的なユーロの動きは依然として正常のレンジ内。」
などの見解を示しました。
独財務相が
「さらなる金融市場での規制が必要。
さらなる財政赤字削減に関する進展が必要。
世界的に通用するルールを見つける必要。」
などの認識を示す発言をしました。
独消費者物価指数速報(5月)は市場予想とおり0.1%になりました。
米第1四半期GDP速報改訂値は3.0%、
米第1四半個人消費改訂値は3.5%、
米新規失業保険申請件数は46.0万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
IMFの専務理事が
「ユーロ圏各国は正しい方向に向かっている。
ユーロ圏は元の軌道へと急速に回帰する可能性。
世界経済の回復は続く可能性。二番底は予想していない。
スペインに金融崩壊のリスクはない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガルの格付けレンジの変更はない見込み。
ポルトガルはギリシャとは全く異なる。」
との見解を発表しました。
NYダウが反発して前日比+284.54ドルで取引を終えました。

<28日(金)>

NZ住宅建設許可(4月)は8.5%になりました。

英GFK消費者信頼感調査(5月)は−18になりました。
日失業率(4月)は5.1%、
日全国消費者物価指数(4月)は前年比で−1.2と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日小売販売額(4月 前年比)は市場予想より強い4.9%になりました。
WSJ紙が「ギリシャは債務再編するしかない」
との観測報道をしました。ユーロが軟調になりました。
日経平均は9762.98円で週の取引を終えました。
独輸入物価指数(4月)は市場予想より強い2.0%になりました。
スイス貿易収支(4月)は20.2億スイスフランになりました。
スイスKOF先行指数(5月)は市場予想より強い2.16になりました。
ギリシャ経済相が
「ギリシャは債務再編を行わない。
マーケットの信頼を再び取り戻す。」
とのコミットメントを発表しました。
一時ユーロが反発しました。
ECBの専務理事が
「ギリシャのデフォルトは
ユーロ圏やECBやIMFから見れば実行可能な選択肢ではない。」
との認識を示す発言をしました。
米個人所得(4月)は市場予想とおりの0.4%、
米個人支出(4月)は市場予想より弱い0.0%、
米PCEデフレータ(4月)は
前年比で市場予想より強い2.0%になりました。
カナダ第1四半期経常収支は
市場予想より弱い−78億カナダドルになりました。
シカゴ購買部協会景気指数(5月)は
市場予想より弱い59.7になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)は、
市場予想よりやや強い73.6になりました。
格付け会社のフィッチがスペインの格付けを引き下げて、
「スペインの政府債務は13年までにGDPの78%に達する可能性。
スペインの経済回復は政府の見通しよりも弱い可能性。
債務水準削減の調整は中期的に経済成長率を引下げる可能性。
スペインの債務信用プロファイルはとても強い。」
などの見解を発表しました。
ユーロが下落しました。
NY原油(WTI)は73ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−122.36ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<月末で週はじめの31日(月)の主な予定>

※31日は英・米の市場がお休みです。
朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(5月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(4月)、
午前9時25分からバーナンキFRB議長講演、
同午前9時25分からトリシェECB総裁講演、
午前10時半に豪第1四半期経常収支、
昼12時にNBNZ企業信頼感(5月)、
昼12時20分から日銀総裁講演、
午後2時に日住宅着工戸数(4月)、日建設工事受注(4月)、
午後5時からトリシェECB総裁講演、
午後6時に欧消費者物価指数速報(5月)、消費者信頼感確報(5月)、
同午後6時に欧業況判断指数(5月)、欧鉱工業信頼感(5月)、
夜9時半に加GDP(3月)、加第1四半期GDP(年率換算値)、
などの経済指標が発表されます。
欧(速報値)・加の指標には注目です。

<月初の6月1日(火)の主な予定>

午前10時半に豪小売売上高(4月)、豪住宅建設許可件数(4月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時45分にスイス第1四半期GDP、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(5月)、
午後4時55分に独失業率(5月)、独失業者数(5月)、独製造業PMI(5月)
午後5時に欧製造業PMI確報(5月)、
午後5時半に英製造業PMI(5月)、
午後6時に欧失業率(4月)、
夜10時に加BOC政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
夜11時に米ISM製造業景況指数(5月)、米建設支出(4月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造活動指数(5月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・独・加・米の指標には注目です。

<2日(水)の主な予定>

午前10時半に豪第1四半期GDP、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(4月)、
午後5時半に英消費者信用残高(4月)、英モーゲージ承認件数(4月)
同午後5時半に英建設業PMI(5月)、
午後6時に欧生産者物価指数(4月)、
夜10時半に米チャレンジャー人員削減数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(4月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<3日(木)の主な予定>

※3日はフランクフルト市場がお休みです。
午前10時半に豪貿易収支(4月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(5月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(5月)、
午後5時半に英サービス業PMI、
午後6時に欧小売売上高(4月)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(5月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、米第1四半期単位労働費用確報
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性確報、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(5月)、米製造業受注指数(4月)、
深夜12時15分からバーナンキFRB議長講演、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<4日(金)の主な予定>

午後4時40分からスイスSNB総裁講演、
午後6時に欧第1四半期GDP改訂値、
夜8時に加失業率(5月)、加雇用ネット変化率(5月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(5月)、米失業率(5月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(5月)、米週平均労働時間(5月)
同夜9時半に加住宅許可件数(4月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(5月)、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標には注目です。
また、4日〜5日までG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

さて、先週はガイトナー米財務長官の
「世界経済は予想以上に早いペースで拡大している。」との認識や、
セントルイス連銀総裁の「欧州の混乱が世界経済を回復軌道から外す
可能性は低い。」の見解、そしてOECDの経済見通しによる
「2010年の世界全体のGDP伸び率を4.6%への上方修正。」などの中、

スペイン政府によるスペインの銀行のカハスールに救済措置、
WSJ紙による「スペインの大手銀行BBVAが10億ドルの資金調達更新が
困難に。」との報道、また、独連邦銀行よる「ユーロ圏のデフォルト
は引き続き可能性がある。」との見解、そして、格付会社の
フィッチによるスペインの格付け引き下げなどで、
揺れる相場展開になりました。

資源国通貨は上下動しながらも反発傾向にあるものの、
欧州通貨はいまだ悪材料に反応しやすいセンチメントが
続いているようです。

また、先週の揺れる相場展開には観測報道や噂も
その一因になっていたようで、
「ECBが0.50%の緊急利下げをするのでは?」との噂に
ECBは「ノー・コメント」ととして、
そして「中国がユーロ圏国債の保有を再検討しているとの観測報道」
に対して、中国人民銀行が「中国がユーロ圏債券の保有を
見直すとの報道には根拠がない。」と一蹴して、
また「豪政府が資源税の撤廃を検討している」との観測報道に対して
豪財務省が「鉱山税の計画について変更することを承知していない」
と否定して、

さらに中東のクウェート紙が「欧州債務危機の波及懸念で
クウェートの政府系ファンドがEUへの投資を減らしている可能性。」
との観測報道に対して、クウェート政府系ファンドが
「欧州を含めた投資戦略に変更はない」と否定したり、
WSJ紙の「ギリシャは債務再編するしかない」との観測報道に
ギリシャ経済相が「ギリシャは債務再編を行わない。
マーケットの信頼を再び取り戻す。」とのコミットメントを
発表するなど、

噂と観測報道とその否定などが入り乱れ錯綜していますが、
今後も噂や観測報道には注意が要りそうです。

そして、S&Pが数週間前にスペインの格付けを引き下げた後に、
先週末には格付け会社のフィッチがスペインの格付けを引き下げて、
残る格付け大手のムーディーズがまだスペインのトリプルA格付けを
維持していますが、残るムーディーズもスペインの格付けを
引き下げる可能性がありそうで、
ギリシャやポルトガルの5倍のGDPのスペインの懸念に
市場の関心が移行している時期だけに注意が要りそうです。

また、5月10日に格付け会社のムーディーズが
「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に格下げする
可能性がある。」と発表していることから、
その期限が迫っていてこちらのほうも発表されると
悪材料になりそうです。

リーマン破綻後の経済危機は総額5兆ドルの景気刺激策と
融資保証をした政府のソブリン懸念のフェーズ(段階)に
なっていますが、世界経済は回復基調にありながらも、
まだ回復は脆弱で出口戦略の執行時期を探るのは難しく、
また財政緊縮は経済減速にもつながりかねなく、
その難しい舵取りに金融市場の不安定な局面はまだ続きそうです。

今週のアナリスト予想では、英財務担当相が不正経費問題で
辞任したことで週はじめのポンドの軟調や、
格付会社のフィッチによるスペインの格付け引き下げの
蒸し返しによるユーロの軟調と見る向きがありますが、
ユーロドルでは1.22がいったんは底堅い可能性もありそうです。

ドル円に関しては、南欧財政や欧州金融機関への懸念で
一時下げると見る向きもあるものの、
ストック・マーケットが底堅ければ緩やかに円安になる
と見る向きも少なくないようです。

経済指標では、31日の欧消費者物価指数速報(5月)とカナダのGDP、
6月1日の豪小売売上高(4月)と豪RBA政策金利に加BOC政策金利と
米ISM製造業景況指数(5月)、
2日の豪第1四半期GDPと米中古住宅販売保留(4月)、
3日の豪貿易収支(4月)と欧小売売上高(4月)に米ADP雇用統計(5月)と
ISM非製造業景況指数(5月)、
週末4日の加失業率(5月)に加雇用ネット変化率(5月)、
そして、S級指標の米雇用統計などが注目されます。


さて今日は、複数時間軸の順・逆のお話です。

トレードにはよくトレンドの認識が大切と言われますね。

でも、トレンドが「上昇している」か「下降しているか」
あるいは「横ばいなのか」のたった3つの中の
どれかの回答になるはずでも、

ジョー・ディナポリ氏がトレードの講義に入る前に
彼が好んでおこなう

「現在のトレンドはどうだね?」

という意地悪な質問のように、
その回答はそれほど単純ではないようです。

長期時間軸では下降トレンドでも、
短期時間軸ではそのとき上昇している場合もあるわけで、

時間軸を限定せずにトレンドを尋ねられても困ってしまいます。

そうです。
トレンドは短中長の時間軸の数だけあるのですね。

そして、トレードするには、

時間軸ごとの
「トレンドの方向(Trend-Direction)の認識」、
「トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の認識」や、
「転換点(Turning point)の可能性の認識」

なども分析する必要があって、

テクニカル分析と呼ぶには
少なくともこれらの3つの要素は必要になりそうです。

その他のチャート・フォーメーションなども加えると
まったく頭が痛くなってしまうものですが、(苦笑)

これらをさらにマルチ・タイム・フレーム(複数時間軸)で
分析するとなると、頭がこんがらがってしまって、

「こんな煩雑なことやってられるか!」

と怒りたくなるものです。

でも…、

分足で元気よく上昇していたレートが、
急に反転したかと思ったら、

(突発的な要人発言ということもありますが)

反転したところは、分足では見えなかった
「上位時間軸のチャートポイントであった」
などということも少なからずあるようで、

なかなか1つの分足だけでトレードして勝ち続けるには
逆に難しいところもあるものです。

トレンドの方向(Trend-Direction)の認識だけでも
複数時間軸となるとどうも頭が痛くなるものですが、

複数時間軸での分析も
よく整理してみるとまったくワケがわからない
ということでもなさそうです。

たとえば、上位時間軸(長い時間軸)が下降トレンドで
下位時間軸(短い時間軸)が上昇トレンドなら、
はてどちらにと悩ましいものですが、(苦笑)

チャールズ・ダウが言うように
大きなトレンドが明確なサインがあるまで継続するならば、

上昇トレンドの下位時間軸が反転下降しはじめて、
逆張りのできる状況になるのを待って、

上位時間軸の下降のトレンド方向に同調する状態では
ショートが仕掛けられそうで、

この「上位時間軸で順張り、下位時間軸で逆張り」が
いわゆる「戻り売り」ができる状態と言えそうです。

そして、上位時間軸(長い時間軸)が下降トレンドで
下位時間軸(小さな時間軸)も下降トレンドなら、
これは「順張りのショート」ができそうで、

この「上位時間軸で順張り、下位時間軸でも順張り」が
いわゆる「トレンド・フォロー」で、

また、ポイント下抜けでは、
下降のブレーク狙いができる状態と言えそうです。

そしてまた、

上位時間軸の下降トレンドが一服後に反発上昇して
上位時間軸として逆張りができる状態になれば、

(上位時間軸の一時の戻りであることも少なくなく、
トレンド転換でないことが多く、
ロング狙いがダマシとなることもあるものの)

そして、下位時間軸も上昇トレンドになったなら、

つまり、「上位時間軸で逆張り、下位時間軸で順張り」では
ダマシに気をつけながらも
戻り自体の動きに乗るロングも仕掛けれそうです。

また、

上位時間軸の下降トレンドが一服となっている状態で、
下位時間軸の下降トレンドが反転上昇して、
下位時間軸として逆張りができる状況になった場合は、

ロングが仕掛けられそうなものの、
かなり青い果実を食べることになって、

運良く勝てることがあっても、
少し危険な「底狙い」ともなりそうで、

この状態をいつも正確にトレードするには
神の領域のスキルが必要となるかもしれなく、
私達のような凡人はしばらく静観している方が
負けトレードを減らせそうです。

ちょっと簡単にまとめますと、

「上位時間軸で順張り、下位時間軸で逆張り」が
(広義では順張りの) 戻り売りや押し目買い。

「上位時間軸で順張り、下位時間軸でも順張り」が
順張りのトレンド・フォロー。

「上位時間軸で逆張り、下位時間軸で順張り」が
押しや戻り自体の動きに乗る逆張りのカウンター。

「上位時間軸で動意一服、下位時間軸で逆張り」は
ダマシも少なくなく、少し危険な天底狙い。

とでもなりそうです。

    ☆ ☆ ☆ ☆

「でもさぁ。トレンドがはっきりしているときだけじゃなく、
 ごちゃごちゃの上下動でトレンド不明ってこともあるよね。」

「やっぱり、そうきましたか。(笑)」

「あははっ。」

「『上位時間軸がトレンド不明、下位時間軸もトレンド不明』は
 トレードしていけないサインで…。」

「ふむ。ふむ。なるほど。」

「『上位時間軸がトレンド不明、下位時間軸が下降トレンド』は
 ダマシに気をつけながらの短期のショートか、
 負けを減らすには静観するか、
 あるいは良い状態の別の通貨ペアを探す。
 などの選択肢になりそうです。」

「……。」

「『上位時間軸が下降トレンド、下位時間軸がトレンド不明』は
 下位時間軸が下降トレンドに移行して
 上位時間軸に同調するのを待ってからショートを仕掛けるか、
 あるいは良い状態の別の通貨ペアを探す。
 などの選択肢になると思います。」

「……。やっぱ、頭が痛くなるよ〜。」

うーん。

こうして書いてみると、簡単にまとめようと思っても
複数時間軸のトレンドの方向の認識だけでもこれだけあって、

そして、さらに
「トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の認識」や、
「転換点(Turning point)の可能性の認識」
なども分析する必要があって、

複数時間軸を見るのは
やっぱり少し「ややこしや〜。」という感じもしますが、(自爆)

それでも複数時間軸を見る利点は多く、
なんとか複数時間軸を読み取るスキルを身につけたいものです。


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 魔界ゾーンのお話


バーナンキFRB議長が来日して26日に講演予定ですね。

先週5月17日(月)〜21日(金)の気になる出来事

<17日(月)>

トリシェECB総裁が15日の独紙のインタビューで
「金融市場は第1次世界大戦後(1918年以降)で最悪の状況」
との認識を示しました。
中国商務省が
「中国の貿易黒字は2010年に大幅減少になる可能性。
欧州の債務危機は世界経済の回復を遅らせる可能性。」
との見解を発表しました。
ユーロドルがリーマンブラザーズ破綻後の安値より下落しました。
日経平均が一時300円超下落するなど
アジアの主要株式市場が軒並み軟調になりました。
独・仏・ギリシャの首相およびユーログループ代表が米大統領へ
CDS市場を閉鎖を閉鎖すべきかの書簡を送りました。
EU大統領が
「ユーロ圏は危機伝染を避ける策を講じた。
EUの決定は強く信頼できる。」
などの認識を示す発言をしました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロの下落には特別な懸念はない。
対ドルでのユーロ相場は正常な範囲。」
との見解を示す発言をしました。
NY連銀製造業景気指数(5月)は市場予想より弱い19.11になりました。
米ネット長期TICフロー(対米証券投資 3月)は
市場予想より強い1405億ドルになりました。
ECBが14日までの債券購入高が
165億ユーロになったことを発表しました。
ユーログループ議長やベルギーとオランダの財務相が
「ユーロの為替レートを懸念していない。」と
相次いで発言しました。
スイスSNB総裁が
「ユーロ圏の危機はスイス経済に衝撃を与えた。」
と発言しました。
NYダウは前週末比+5.67ドルで取引を終えました。

<18日(火)>

ギリシャ向け融資が18日に実行されることが発表されました。
豪RBA議事録では
「豪金融政策は現在のところ適切。金利は平均水準にある。
インフレはターゲットを大きく下回っていない。
豪経済は平均水準のペースで成長。消費支出は抑制されている。
豪住宅価格は急激に上昇している。」
などの見解が公表されました。
独首相が「金融市場の規制が早急に必要。」
との認識を示す発言をしました。
上海株式市場が年初来安値を更新しました。
スペインの首相が「EUは経済統合を強める必要。」
との認識を示す発言をしました。
英消費者物価指数(4月)は0.6%、英小売物価指数(4月)は1.0%と
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧ZEW景況感調査(5月)は市場予想よりやや弱い37.6、
欧消費者物価指数は市場予想より強い0.5%になりました。
独ZEW景況感調査(5月)は市場予想より弱い45.8になりました。
英BOE総裁が英財務相への書簡で
「インフレ率は1年以内にターゲットに回帰する可能性。」
との見解を示しました。
スペイン短期債の入札が64.4億ユーロと目標に届きませんでした。
米生産者物価指数(4月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
加国際証券取扱高(3月)は市場予想より弱い
−6.16億カナダドルになりました。
格付け会社のフィッチが
「ギリシャの格付け見通しは引き続きネガティブ。
ギリシャの政府債務は対GDP比150%に拡大の可能性。」
との見解を発表しました。
EU大統領が
「ユーロ圏のファンダメンタルズは健全。
ユーロは健全な通貨。」
との認識を示す発言をしました。
独首相が
「金融取引税を支持。EUに金融取引税の導入を求める可能性。」
との発言をしました。
独政府が
「ユーロ圏国債および国債CDSを対象とした空売り規制」
を実施することを急遽発表しました。
ユーロが急落するなどドル買い円買いの
リスク回避の動きが昂進しました。
NYダウは前日比−114.88ドルで取引を終えました。

<19日(水)>

RBNZ総裁が
「債券コスト拡大のリスク。対外債務の削減必要。
緩やかなNZドルの下落が望ましい。世界の金融システムは脆弱。
地域経済は大きな回復。貿易相手国の成長は顕著。」
などの見解を示す発言をしました。
豪Westpac消費者信頼感指数(5月)は
2ヶ月連続マイナスの−7.0%になりました。
日経平均が軟調になりました。
ECBの専務理事が「欧州は深刻な危機にある。」
との認識を示しました。
独首相が
「ユーロは危機にある。ユーロが失敗すれば欧州も失敗になる。
EU諸国は財政健全化を加速すべき。
欧州全体の金融規制に向けた取り組みを急ぐべき。
欧州は金融市場の課税への行動する用意がある。
金融市場がユーロ危機を加速させた。」
などの見解を示す発言をしました。
英BOE議事録では
「政策金利据え置きを9対0で決定。
資産買い入れ枠の据え置きを9対0で決定。
財政再建のペースを早め市場を安心させる必要。
成長のダウンサイドリスクは増加の可能性。」
などの見解が発表されました。
仏財務相が
「独の一方的な空売り禁止の決定は遺憾。」
との認識を示しました。
IMFの筆頭副専務理事が
「ユーロの水準には問題はない。
ユーロ下落はユーロ圏の輸出企業を支援。
ECBによる債券の買い入れは一時的である必要。」
などの発言をしました。
米消費者物価指数(4月)は市場予想より弱い−0/1%になりました。
ユーロの下落が行き過ぎた場合、
G7でユーロ介入がされるとの噂が飛び交いました。
ギリシャがEU脱退を検討しているとの噂も飛び交いました。
ギリシャ政府のスポークスマンが
「ギリシャがユーロ離脱を検討との噂を断固否定する。」
と発表しました。
米FOMC議事論では
「資産売却の延期を支持する意見が多数。
資産の段階的な売却は約5年以内に完了すべき意見が多数。
生産の伸びは遅いと予想する意見が多数。
個人消費が景気回復の主要牽引役となる可能性は低い。
政府支援があっても住宅市場の回復は頭打ち。」
などの見解が公表されました。
また、2010年米GDP見通しが3.2〜3.7%へと上方修正され、
2010年米失業率が9.1〜9.5へ改善修正になりました。
NYダウは前日比−66.58ドルで取引を終えました。

<20日(木)>

日第1四半期実質GDP速報値は1.2%、
日第1四半期名目GDP速報値は1.2%と、
4期連続の増加ながら市場予想より弱い結果になりました。
日第1四半期GDPデフレータは−3.0%になりました。
ユーログループ議長が
「ユーロ安は財政赤字削減で成長が鈍化するとの見方による可能性。
市場が理性的に行動しているとは思えない。」
との認識を示す発言をしました。
NZ財務省が2011年のGDP見通しを3.2%、
インフレ見通しを5.9%へと上方修正しました。
格付け会社のS&Pが
「NZの予算案は現行格付けに一致する。」
との見解を発表しました。
仏財務相が「ユーロを守るべき。ユーロは信頼のおける通貨。」
との認識を示しました。
日経平均が5日続落しました。
独生産者物価指数(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
独首相が
「強い安定化協定が必要。銀行が国家を脅かすこと許すべきでない。
G20で銀行課税を要求。国際的な金融課税で合意に至ること望む。
欧州(独自)の格付け機関を持つべき。保護主義を避ける必要。」
などの発言をしました。
英小売売上高(4月)は市場予想より強い0.1%になりました。
仏大統領が「高い税金と高い支出は経済を痛める。」
との認識を示す発言をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い47.1万件になりました。
加景気先行指標指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
欧消費者信頼感速報値(5月)は市場予想より弱い−18になりました。
米景気先行指標総合指数(4月)し−0.1%、
フィラデルフィア連銀指数(5月)は21.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
VIX指数(恐怖指数)が46台に急伸しました。
オランダ中銀総裁が
「独の空売り禁止は他国と事前に協議すべきだった。」
との見解を示す発言をしました。
IMFの専務理事が
「ユーロ圏が分裂するリスクはない。
過度な緊縮はEU経済を阻害する可能性。
債務問題は欧州の信認に対する危機を悪化させる可能性。
EUが結束を欠いた行動すれば信頼を失う可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
スペインの財務相が
「2011年のGDP見通しを1.3%に下方修正する。」
と発表しました。
NYダウは一時1万ドルの大台を下回ったものの
終値で1万ドルの大台を辛うじて維持して
前日比−376.36ドルで取引を終えました。

<21日(金)>

米上院が米金融規制改革法案を可決しました。
日銀が市場予想とおり政策金利を0.10%で据え置きました。
日経平均は6日続落して9784.54円で週の取引を終えました。
日銀総裁の記者会見では
「国内民間需要に自律回復の動きが見られる。
現時点では欧州市場の日本経済への影響は限定的。
欧州諸国の財政をめぐる動きは依然として不安定。
世界経済の新興国などに牽引された回復見通しは変わらない。」
などの認識が示されました。
独製造業PMI速報(5月)は市場予想より弱い58.3になりました。
欧製造業PMI速報(5月)は市場予想より弱い55.9になりました。
独IFO景気動向(5月)は市場予想より弱い101.5になりました。
英第1四半期総合事業投資速報は
市場予想より強い6.0%になりました。
ECBの副総裁が「金融危機はまだ拡大している。」
との認識を示しました。
ユーロ圏支援法案が独議会の下院・上院ともに可決となりました。
加小売売上高(3月)は市場予想よりかなり強い2.1%になりました。
オランダ財務相が
「独の一方的な行動は賢明とは言い難い。
空売り規制には協調した行動が必要。」
との見解を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が
「ユーロは信頼に足り得る通貨。ユーロは危機ではない。
為替介入については決してコメントしない。
世界に大手格付け機関が3つしかないのは最適ではない。」
などの発言をしました。
ECBの専務理事が
「債券買入れ政策は量的緩和ではない。
ユーロに対する不安(恐れ)には根拠がない。」
との認識を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は70ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+125.38ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ24日(月)の主な予定>

午前10時半に豪新車販売台数(4月)、
午後1時半に日全産業活動指数(3月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(4月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
この日は独・スイス・カナダなどの市場がお休みです。

<ゴトウ日25日(火)の主な予定>

午後5時半に英第1四半期GDP改訂値、英第1四半期個人消費改訂値
同午後5時半に英第1四半期政府支出、英第1四半期輸出入改訂値、
午後6時に欧鉱工業新規受注(3月)、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(3月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(5月)、
リッチモンド連銀製造業指数(5月)、
同夜11時に米住宅価格指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<26日(水)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
日企業向サービス価格(4月 前年比)、
午前9時半に豪Westpac先行指数(3月)、
午前9時半からバーナンキFRB議長公演
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(6月)、
夜9時半に米耐久財受注(4月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<27日(木)の主な予定>

朝7時45分にNZ貿易収支(4月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(4月)、
午前9時に豪景気先行指数(3月)、
夜9時半に米第1四半期GDP改訂値、米第1四半期個人消費改訂値、
米第1四半期GDP価格指数改訂値、米第1四半期コアPCE、
新規失業保険申請件数、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(5月)の発表も予定されています。

<28日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(4月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(5月)、
朝8時半に日失業率(4月)、全国消費者物価指数(4月)、
朝8時50分に日小売業販売額(4月 前年比)、
午後3時15分にスイス貿易収支(4月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(5月)、
夜9時半に米個人所得(4月)、米個人支出(4月)、
米PCEデフレータ(4月)、
同夜9時半に加第1四半期経常収支、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(5月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・米の指標には注目です。

さて、先週も各マーケットがリスク回避で
大揺れの相場展開になりました。
財政状況の比較的良い豪州の豪ドルも金利先高感の後退だけではなく
資金回収の必要による売りもあったか
対ドルで約10ヶ月ぶりの安値になり、
新興国通貨のブラジルレアルも今月だけで7%も下落しました。

また、株式市場でもNYダウが一時1万ドルの大台を割り込み
週に4%も下落したり、日経平均が1万円の大台を割り込み
一週間で6.47%も下落して年初来安値を記録したばかりではなく、
NY原油先物も5月に入って19%も下落して、
しばらく堅調であった金先物も4日続落したり、
質への逃避というよりも市場からの脱出が進んでいるとも言えそうな
リスク回避による市場収縮の嵐が吹きすさぶ1週間になりました。

一方、渦中のユーロは、ドイツが「メンケル首相の市場を敵視する
市場反応を顧みない勇み足」とも揶揄される
EUでのコンセンサスなき唐突な「国債の空売り禁止」と
金融取引への新たな課税を打ち出したことで
下落が昂進しましたが、その後に反発して、
ユーロが豪ドルなど資源国通貨に対して上昇する現象や、
対ドルでの反発が見られました。

自律反発よる動きとも言えそうですが、
一部では株価下落などで資金が必要になったヘッジファンドが
儲けの出ていたストロング・ポジションを閉じて
換金のための反対売買を行ったという見方や、
また、ユーロ安の背景には欧州の投資家がリスク資産を圧縮して
本国に送金するリパトリエーションの影響もあるのではないか、
との見方もあるようで、ユーロの反発には懐疑的な意見も
あるようです。

また、先週末には米上院が米金融規制改革法案を可決して、
同じく週末に欧州でもEU財務相での財政・金融改革作業部会で
EUの財政規律を順守できなかった国に対して
厳格な制裁を科すことで合意となったことで、
金融規制と財政緊縮は大局的には必要なことながら、
いったん経済成長を圧迫する懸念もあり、
今後の市場反応が注目されます。

今週のアナリスト予想では、リスク回避の動きの基調が続き
円高と見る向きが優勢のようですが、
株価の短期リバウンドを予想する向きもあり、
売り買いが交錯して揺れの大きな相場展開になる可能性も
ありそうです。

経済指標関連については、
今週も市場がリスク・テーマ主体で反応が鈍そうですが、
25日(火)の改訂値ながら英第1四半期GDPと米消費者信頼感指数、
26日(水)のバーナンキFRB議長の日本での講演と
米新築住宅販売件数(4月)、
27日(木)の米第1四半期GDP改訂値と米新規失業保険申請件数、
28日(金)の米個人支出(4月)とシカゴ購買部協会景気指数(5月)
などが一応注目されます。


さて今日は魔界ゾーンのお話です。

トレーダーであれば、ほとんど誰でも
一度や二度は経験していると思いますが、

後ろで誰かが見ていて相場を操作しているように
買えば下がり、ならばとドテンで売れば上がる、

往復ビンタどころかトリプルビンタもいいとこで
ことごとく相場が自分の持ったポジションと
逆行して動くことがありますね。

「わぉぉぉっーーーっ。ガシャーン!」と

思わずYouTubeのキーボード・クラッシャーのように
頭に血が登ってしまうこともあるものです。(苦笑)

こんなときは、後で相場を見直すと、
トレンド追いでの高値や安値つかみであることもありますが、

それよりも、

ボラティリティがある状態での乱高下であったり、
局所的な低ボラの保ち合い状態であったり、

陰線陽線入り乱れるクジラ幕状態の揉み合いであったり、
上下にヒゲの多いヒゲ毛虫の状態であったり、するものです。

このような魔界ゾーンともいうべき相場の状態では
順張り的に動きを確認して動いている方に乗ると
多くの場合でエントリーしたとたんに逆行してしまいます。

むしろ、このような相場状態では
順張り指向で相場を観た時の
思った方と逆にエントリーした方が勝てるくらいですが、(笑)

このような相場状態では
ほとんど順張り的な思考が通用しない状態となっています。

また、ときにダマシがエントリー方向の間違いを
示唆してくれるときがありますが、

このような相場状態でのダマシは
「順張り的思考が通用しない」との
マーケットの示唆であることがあって、

カウンター的な思考に切り替えるか、
あるいは「トレードせずに静観して休むべき」ことを
マーケットが知らせてくれていることがあります。

そして、このような魔界ゾーンともいうべき相場の状態も
やがて揉み合いが上下どちらかに離れて、
順張りが出来る状態へと移行していきますが、

こんどは逆張り的思考が通用しづらい状況になって、

ポイントでは短期の逆張りはできても、

まごまごしているとトレンド方向へ
どんどんレートが動いてしまって
逆張りが大きな負けトレードになってしまうことがあります。

そうです。

ある範囲のレクタングルでの浮動のある上下動の魔界ゾーンと
トレンド発生の状態では、

まったく相場の状態が異なり、
思考や順逆の手法を切り替えなくてはならないのですね。

また、ときに効能のあるダマシも、
相場の状況によってその示唆が

「トレードせずに静観して休むべき。」なのか、
「ポジションが逆方向。」なのか、

かなり違うものになってしまうことがあります。

そしてもしも…、

このように全く異なる相場状態があるのであれば、

買うか売るかの判断をする前に、

「今の相場はどちらの状態なのだろう。」
ということを検討する必要がありそうですね。

「売買の判断の前に相場の状態認識ありき」なのですね。

    ☆ ☆ ☆ ☆

「ふん。相場の状態だぁ?
 もっともらしいこと言っているけど
 そんなの後で判ることじゃないか。」

「打診売買でのダマシがヒントになるかもしれませんよ。」

「……?」

「ダマシにあったということは、初期ではその示唆が
 『ポジションが逆方向という証なのか』
 『トレードせずに静観すべき』かは判断しづらいけれど、
 ともあれ、トレードの方向もしくは相場状態の認識が
 間違っていることは知らせてくれています。」

「だから何だよ。それで相場の状態が判るのか?」

「すぐには判らなくても、自身で相場の状態が
 感得できるようになるまで待てばよいのです。」

「ふーむ。待つねぇ。
 でもどのくらい待てばよいのさ。」

「それが相場状態の判断の技能とも言えそうですが、
 ダマシにあった後は、
 レクタングルの範囲をくくる水平線を引けるくらいまでは
 待った方が良い場合が多いかもしれません。」

「……。」

「この魔界ゾーンはスキャルの達人にとっては
 格好の状態でもありますが、
 一般に順張り派にとっては負けやすい状態でもあるので、
 この魔界ゾーンをライン認識できれば
 負けトレードを減らすことができる可能性もありそうです。」

「魔界ゾーンを認識せよか…。」



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 時間軸とチャート・ポイントのお話


先週はユーロドルが2008年10月以来の安値水準になる
1.23台半ばまで下落しましたね。

先週5月10日(月)〜14日(金)の気になる出来事

<10日(月)>

EUが最大5000億ユーロ、IMFが最大2500億ユーロを拠出する
EU危機対応メカニズム(ユーロの緊急支援措置)が
市場オープン前に発表されました。
また、ECBによるユーロ圏の政府債の買取り策が発表されました。
米・欧・英・カナダ・スイス・日の中銀による
時限的なドルスワップが合意になりました。
欧州の複数の中銀によるユーロ圏の政府債の買取が始まりました。
一時的にユーロが堅調になりました。
G20が「世界金融の安定化のために共に行動する。
ユーロ圏の安定確保のためEUが取った行動を歓迎する。」
などの声明を出しました。
日経平均やアジアの株式市場が堅調に推移しました。
独貿易収支(3月)は172億ユーロ、独経常収支(3月)は180億ユーロと、
ともに市場予想よりも強い結果になりました。
中国人民銀行が、
「適度に緩和的な金融政策を維持。金融政策の柔軟性と目標を拡大。
人民元は妥当な水準で基本的安定を維持。
ソブリン債危機にあっても世界経済の回復は継続。」
などの見解を発表しました。
英BOEが政策金利を0.50%で据え置きました。
加住宅着工件数(4月)は市場予想より弱い20.17万件になりました。
ギリシャ財務省が
「1〜4月期の財政赤字は目標以上の42%縮小。
1〜4月期の歳入は10%増。」
になることを発表しました。
独連銀総裁が
「ECBによる債券購入は大きなリスクを内包している。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に
格下げする可能性がある。
短期的にアイルランドの格下げ変更の予定はない。
ポルトガルを格下げする可能性がある。」
などを発表しました。
ユーロが再び軟調になりました。
NYダウは前週末比+404.71ドルで取引を終えました。

<11日(火)>

英RICS住宅価格(4月)は市場予想より強い17%になりました。
中国の消費者物価指数(4月)は前年比で+2.8%になりました。
中国の小売売上高(4月)は前年比で+18.5%になりました。
独消費者物価指数確報(4月)は市場予想とおり−0.1%になりました。
独卸売物価指数(4月)は市場予想より強い1.7%になりました。
日経平均は軟調になりました。円高が進みました。
IMFが「イタリアの財政赤字はGDP比5.2%」
との見通しを発表しました。
英鉱工業生産(3月)は2.0%、英製造業生産高(3月)は2.3%と、
ともに市場予想よりかなり強い結果になりました。
EU統計局が「危機による失業率への影響はEUは米国より小さい。」
との見解を発表しました。
豪財務相が
「2010-11年の豪失業見通しは6.5%から5%へ。
2010-11年の豪CPI上昇率見通しは2.5%、
2010-11年の豪財政赤字は480億豪ドル、
2010-11年の豪GDP見通しは2.75%から3.25%へ。」
などとなることを発表しました。
オランダ中銀総裁が
「EUセーフティーネットは一時的なものである。
南欧諸国は迅速に財政を強化する必要がある。」
などの認識を示す発言をしました。
独財務相の辞任の噂が流れましたが、
独政府の報道官によって否定されました。
格付け会社のフィッチが
「ECBは流動性を支援し提供しても構造的な問題は残存する。」
との見解を発表しました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロドル市場の動きは正常」との認識を示す発言をしました。
米卸売在庫(3月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「豪の格付けは引き続き安定。
豪の債務水準は他の先進国を大きく下回る。
ユーロ圏のリスクは上昇。
ユーロ圏の支援パッケージは流動性懸念を緩和。」
などの見解を発表しました。
英のブラウン首相が辞任して、
英保守党のキャメロン党首が新首相に任命されました。
クレッグ英自由民主党党首が次期副首相に就任することになり、
英国に連立政権が誕生することになりました。
NYダウは前日比−36.88ドルで取引を終えました。

<12日(水)>

WSJ紙が「米国がモルガン・スタンレーを調査をはじめた」
との記事を掲載しました。
独第1四半期GDP速報は市場予想より強い0.2%になりました。
英失業率(4月)は4.7%、
英失業保険申請件数推移(4月)は−2.71万人と
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧第1四半期GDP速報は0.2%、欧鉱工業生産(3月)は1.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英BOE四半期インフレ報告では、
「2年後の英CPI上昇率は1.4%前後の見通し。
2年後の英GDP伸び率は3.6%前後の見通し。」
などが発表されました。
英BOE総裁が
「景気回復には明確な兆候がある。
調査では第2四半期に拡大することが示唆される。
金融危機は潜在的なソブリン債危機として続いている。
財政問題は今後早急に対処する必要。
英国の回復は財政削減によりペースが鈍化する可能性。
短期的にはマイナス成長へのリスクがやや大きい。
金利を上げることは適切な対応ではない。」
などの見解を示す発言をしました。
エストニアの2011年のユーロ参加について
欧州委員会が支持をしたことが報道されました。
欧州委員会が
「ポルトガルとスペイン政府の追加の予算削減案を歓迎する。」
との見解を発表しました。
米貿易収支(3月)は市場予想近似の−404億ドルになりました。
キャメロン英新首相が
「連立政権は債務危機に取り組む。」ことを宣言しました。
米月次財政収支(4月)は市場予想より弱い−827億ドルになりました。
NYダウは前日比+148.65ドルで取引を終えました。

<13日(木)>

日経常収支(3月)は市場予想より強い2兆5342億円になりました。
豪RBA総裁補佐が
「欧州の信頼が悪化すればアジアの成長が弱くなる可能性。
多くの先進国には困難な道のりが控えている。
豪経済は予想以上に強い。豪は金融引き締めが必要。」
などの認識を示す発言をしました。
豪雇用者数変化(4月)市場予想より強い3.37万人、
豪失業率(4月)は市場予想より弱い5.4%になりました。
日景気ウォッチャー調査(4月)は市場予想より強い49.8になりました。
日経平均やアジア株式市場が堅調に推移しました。
ECB月例報告(5月)では
「金利は依然として適切。インフレ見通しは緩やか。
経済成長のペースは緩やかで起伏がある。」
などが発表されました。
欧州復興開発銀行の総裁が
「金融統合は一部の欧州新興国が受け入れ難いリスクを
冒すのを促している可能性。」との発言をしました。
英商品貿易収支(3月)は
市場予想より弱い−75.22億ポンドになりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.4万件になりました。
米輸入物価指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
ユーロがさらに下落しました。
ECBの専務理事が
「経済支援は恐慌を回避したが問題を先送りの可能性。
ユーロ圏は早急に財政赤字問題に取り組む必要。
格付けの修正は新たな予算案に基づいていない。
最近のソブリン格付けの引下げには疑問。
格付け機関は信頼を失っている。
為替レートはファンダメンタルズを反映すべき。」
などの見解を示す発言をしました。
ポルトガルの首相が
「2011年には財政赤字を4.6%へと削減する。」
と宣言しました。
ベルギー中銀総裁が
「スペイン、ポルトガル、アイルランド、イタリアは
ギリシャとは違う。為替市場の反応は過度であり異例。
ユーロ圏離脱を望む国があるとはまったく認識していない。
ユーロ圏は独自に独立した格付け機関を持つべき。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比−113.96ドルで取引を終えました。

<14日(金)>

NZ小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
中国の第1四半期経常収支は+409億ドルになりました。
日経平均や多くのアジア株式市場が軟調に推移しました。
日経平均は10462.51円で週の取引を終えました。
ポルトガル中銀総裁が
「債券買い入れに伴う公開市場操作を近い将来に実施する。」
と発言しました。
格付け会社のムーディーズが
「ギリシャをもし格下げする場合は複数段階になる可能性。
ギリシャ格下げはEU・IMF支援計画で課せられたことを
遵守できるかどうかに依存する。」
などの見解を発表しました。
ユーロが一段と下落していきました。
ポルトガル中銀総裁が、
「スペインとイタリアは高い貯蓄率を維持していて、
貯蓄率が低下しているポルトガルやギリシャとは異なる。
ポルトガルの成長は弱くなる可能性。
ポルトガルは財政赤字を是正する必要がある。」
などの認識を示す発言をしました。
EU首脳会議で仏大統領が「ユーロを離脱する。」と
脅したとの噂が流れました。
後に仏のユーロ離脱を仏政府が否定しました。
米小売売上高(4月)は市場予想より強い0.4%になりました。
米鉱工業生産(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
独首相が「ユーロはとても深刻な状況にある。」
との認識を示す発言をしました。
金が一時史上最高値を更新しました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)は、
市場予想より弱い73.3になりました。
仏の格下げの噂が流れましたが、格付け会社のフィツチが
「フランスのAAA格付け見通しには変わりがない。」
と発表しました。
欧州株式市場が軟調に推移しました。
ガイトナー米財務長官が
「ユーロ圏には危機を乗り越える能力がある。
ユーロ圏の危機が米経済を害する可能性は小さい。」
などの認識を示す発言をしました。
G7財務相が為替市場の動向や欧州経済情勢について
電話会議を行いましたが追加策については協議されませんでした。
ユーロドルが2008年10月以来の安値水準になる
1.23台半ばまで下落しました。
ドル円は91円台後半まで下落した後に92円台半ばまで戻しました。
NY原油(WTI)は71ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−162.79ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ17日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(5月)、
朝8時50分に日機械受注(3月)、日国内企業物価指数(4月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(5月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資 3月)、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数(5月)、
深夜1時からスイスSNB総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
また、17日〜18日にかけてEU財務相会合が開催されます。

<18日(火)の主な予定>

朝7時から加BOC総裁講演、
朝7時45分にNZ第1四半期生産者物価(仕入・出荷)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(3月)、
午前10時半に豪RBA議事録、
午後2時に日消費者態度指数(4月)、日工作機械受注確報(4月)、
午後5時半に英消費者物価指数(4月)、英小売物価指数(4月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(5月)、欧消費者物価指数(4月)、
同午後6時に欧貿易収支(3月)、
夜9時半に米住宅着工件数(4月)、米建設許可件数(4月)、
同夜9時半に米生産者物価指数(4月)、
同夜9時半に加国際証券取扱高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<19日(水)の主な予定>

午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数(5月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(3月)、日稼働率指数確報(3月)、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧建設支出(3月)、
夜9時半に米消費者物価指数(4月)、
同夜9時半に加卸売売上高(3月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<ゴトウ日20日(木)の主な予定>

朝8時50分に日第1四半期実質GDP速報、日第1四半期名目GDP速報、
同朝8時50分に日第1四半期GDPデフレータ(前年比)、
午前10時に豪消費者インフレ期待(5月)、
午後3時に独生産者物価指数(4月)、
午後5時半に英小売売上高指数(4月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加景気先行指標指数(4月)、
夜11時に米景気先行指標総合指数(4月)、
フィラデルフィア連銀指数(5月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(5月)、
などの経済指標が発表されます。
日・英・米の指標には注目です。

<週末21日(金)の主な予定>

この日は香港の市場がお休みです。
正午過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時に日景気先行CI指数確報(3月)、日景気一致CI指数確報(3月)
午後3時に独第1四半期GDP確報、独第1四半期個人消費確報、
同午後3時に独第1四半期政府支出確報、独第1四半期国内需要確報
午後4時半に独製造業PMI速報(5月)、独サービス業PMI速報(5月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時に独IFO景気動向(5月)、独IFO現況評価値(5月)、
同午後5時に欧経常収支(3月)、欧製造業PMI速報(5月)、
午後5時半に英第1四半期総合事業投資速報、
午後8時に加消費者物価指数(4月)、
夜9時半に加小売売上高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
独・加の指標には注目です。

さて、先週の市場オープン前に、EUが最大5000億ユーロ
IMFが最大2500億ユーロを拠出するEU危機対応メカニズム
(ユーロの緊急支援措置)が発表され、
さらにECBによるユーロ圏の政府債の買取り策が発表されましたが、

「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に格下げする
可能性がある。」との格付け会社ムーディーズの発表や、
「ECBは流動性を支援し提供しても構造的な問題は残存する。」
とのフィッチの見解の発表などがあり、

また、EU危機対応メカニズムは金融市場に対する
”痛み止め”に過ぎず、ユーロ圏が抱える財政赤字問題を
解決する手段ではないとの見方や、
欧州各国の緊縮財政策がかえってユーロ圏経済の回復に
足かせとなるとの皮肉な見方までが台頭して、
リスク回避の動意で株式市場は高下しながら軟調に推移して、
主要通貨も上下動しながら軟調に推移する中、
ついにユーロドルが2.50の節目を割り込んで
2008年10月以来の安値水準になる1.23台半ばまで下落しました。

ECBの専務理事が「格付けの修正は新たな予算案に基づいていない。
最近のソブリン格付けの引下げには疑問。格付け機関は信頼を
失っている。為替レートはファンダメンタルズを反映すべき。」
などの見解を示す発言も無視される格好で、
シカゴ・マーカンタイル通貨先物取引の非商業部門の
投機取引ではドルに対するユーロの売越額が
11日時点て142億ユーロに拡大して3週連続で
過去最高を更新するなど、結果的にEU危機対応メカニズムへの
市場の審判はいったん「NO」ということになったようです。

まさに下落が下落を呼んでいるユーロですが、
市場には1.20台を割り込むと見る向きはおろか、
1.70台の声まで上がり、
米投資家のジム・ロジャーズ氏にいたっては
「欧州連合が総額1兆ドルのユーロ支援策を決めたことは
酷い措置だ。ユーロは崩壊プロセスが始まった。
ユーロがいずれ消滅することは確実になった。」との見解を示し、
ユーロについてメルトダウン(炉心溶融)という言葉さえも
散見されるようになって来たようです。

グロソブもポートフォリオのユーロ比率を下げる発表して、
今後もリスク回避の動きは簡単に癒えそうもないという見方が
大勢のようですが、
極一部では「今後もユーロドルは軟調が続く可能性は高いが、
ユーロ圏の財政を各国に委ねた中での金融統合という
根深い矛盾が噴出したものでその解決は容易ではないものの、
リーマン・ショック後よりはドルの流動性低下の程度は
落ち着いていて、また実体経済は緩やかながら回復傾向にある
ことなどから、歴史ある欧州が信用不安から
このまま沈没となったりユーロが解体してしまうことはなく、
不安の連鎖を過剰に煽る投機的な行き過ぎは
早晩に修正局面を迎える可能性もある。」との観測もあるようです。

今週のアナリスト予想では、ユーロについては
一部を除き続落とみる向きが多いようで、
またドル円については円高と見る向きが優勢のようですが、
揉み合いになると見る向きもあるようです。

経済指標につきましては、ここのところ市場がリスク・テーマと
なっていることで経済指標への反応が今ひとつですが、
17日の対米証券投資、18日の豪RBA議事録や英消費者物価指数(4月)と
英小売物価指数(4月)に独ZEW景況感調査(5月)、
19日の英BOE議事録や米消費者物価指数(4月)と米FOMC議事録、
20日の日第1四半期実質GDP速報や英小売売上高指数(4月)、
21日の独IFO景気動向(5月)に加消費者物価指数(4月)と
加小売売上高(3月)などが注目されます。

そして、17日の市場のオープニングでの動向とともに、
無事償還される予定の19日のギリシャの85億ユーロの国債償還日や、
20日のポルトガルの46億ユーロの国債償還日での
ユーロの相場動向が注目されます。


さて今日は、時間軸とチャート・ポイントのお話です。

時系列チャートでは、その横軸が時間になっていて、
その縦軸が価格の高低を表していて、
全体で時間経過による価格の推移をグラフ化していますが、

一般に大きな時間軸のチャートほど、
価格の振幅幅も大きいものです。

「そんなのあたりまえじゃないか。」
ということでもありますが、(苦笑)

大きな時間軸のチャートほど価格の振幅幅が大きい、
ということにはほとんど例外がないようです。

もしも時間が経過しても、
相場が一定範囲で狭く動いてばかりいれば、
健康な人の心電図のように、(笑)
大きな時間軸でも狭い範囲での上下動に始終して、
ボラティリティが大きくはならないはずで、

(相場にはランダムウォーク理論もあるようで
この推論が成り立つものかどうかは私などには解りませんが)

大きな時間軸のチャートほど、
価格の振幅幅が大きくボラティリティが高いということが
定理のように当然のことならば、

これは価格の動きが一方向に動きやすいということや、
価格の推移にはトレンドがあることの
証明になるのかもしれませんね。

ところで、

テクニカルの始祖といわれるチャールズ・ダウの理論は
ウィリアム・P・ハミルトンやビクター・スペランディオや
エドワーズとマギーやR・レアらによって発展と
体系化とがされていきましたが、

その中の「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」
ということも、

現在のユーロ・ドルなどを見ていますと、
価格が長い期間にわたり一方向に動くことが確かに実感できます。

著名なトレーダーたちが言うように
「まず、月足を見よ。そして週足を見よ。」
という言葉も説得性のあるものとして感じられます。

しかし、まぁ、

(株式での倒産は例外としても)
多くの相場のそのほとんどで、
やがてトレンドはどこかで終焉を迎え、
トレンドが転換して行きますが、

さぁ、それがどこかということが気がかりになりますね。(笑)

たとえばユーロドルでは1.20台割り込み説や
2005年暮れから2006年はじめにかけての1.17割り込み説などのほか、
「ユーロは消滅する。」という
米投資家のジム・ロジャーズ氏の説まであるようで、(驚)

ユーロ・ドルなどはとても興味深い状況になってきているようです。

今は昔の日本のバブルの頃には日経平均5万円説が飛び出したり、
ドル円の下落の著しいときには50円説が語られたり、
原油が高騰していた頃は200ドル説まであったように、
ときに市場は楽観と悲観を極端にしますが、

たとえば、5月6日のNYダウの暴落時は
ユーロ・ドルが週足の−3σで接点をつけるといったん下げ止まり、

先週はさらに下落が続きましたが、
ちょうど月足の−2σのあたりでもある
リーマン・ショックの嵐の2008年の秋のあたりの安値水準で
週末を迎えました。

「ここらでユーロが反発するとでも言うのかい?」

「そんなことは判りませんが、
 価格(レート)が1つの節目に来たことは確かで、
 チャートとしては意味のあることです。」

「……。」

「ここでいったん反発する可能性も少なからずありますが、
 あるいは次の節目へとさらに下落するのかは、
 価格の動き次第になります。」

「はははっ。結局、何も判らないということだな。」

「そうではなく、チャートポイントへの到達だけで
 判断を下せるなどということはできないと言っているわけで、
 価格がチャートの節目のチャート・ポイントに到達したら、
 そこは、明確に抜けれるか、反転となるかを見極める場所で、
 『明確に下抜ければ売り、明確な反発となったら買う』
 というように判断は相場に聞かなくてはなりません。
 チャートポイントから時間とともに動く相場を観なくては
 結論は出せないものです。」

「……。」

「そしてまた、チャート・ポイントあたりでは、
 直ぐに抜けたり戻ったりの決着がつかないで、
 いったん揉み合うこともままあるものです。」

「ふーん。チャートポイントは、さしずめ恋が実るかどうか、
 思い切ってラブレターを出してみたといったところかね。
 どうなるかは相手(相場)しだいで、
 恋いに悶々としてラブレターを出さないでいたときよりは、
 恋いの行く末がはっきりするポイントってわけか。」

「あれまぁ、何という例えでしょう。(爆)
 ちょっとニュアンスが違う感じが…。」

「でもさぁ、相場ってどことなく人生に似てるよね。」

「…???」

「良いことばかりの人生もないかわりに、
 悪いだけと思えるときでも、もしもドン底になったなら、
 良くなるしかないよね。」

「ドン底と思ってもまだ底でないこともありますよ。(苦笑)」

「おいおい、話の腰を折るなよ!」

「おっと、失礼。
 でも、ジョン・テンプルトンの言うように
 強気相場は悲観の中のどこかで生まれるのは確かなようですね。」

「そして、懐疑の中で育つってか。(笑)」

さて、

ユーロは奈落へと突き進むのか、それともいったんの反発になるのか。
節目を迎えたユーロ相場の運命は如何に…。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 市場の審判のお話

先週は歴史の1ページとなりそうな激動の1週間でしたね。
恐怖と歓喜が市場に交錯しました。

先週5月3日(月)〜7日(金)の気になる出来事

<3日(月)>

2日にユーロ圏財務相会合で1100億ユーロのギリシャ支援の合意と
中国人民銀行による預金準備率0.50%の引き上げがありました。
豪の鉱山会社を対象とした増税計画が報道されました。
市場オープンではユーロドルが上昇して始まりましたが、
その後、軟調に推移しました。
また、株式市場も軟調に推移しました。
欧ECBがギリシャ国債に関する担保の最低格付けルールの適用を
停止すると発表しました。
オーストリアの財務相が、
「オートリア大手5銀行はギリシャでの投資維持で合意。」
と発表しました。
米個人所得(3月)は0.3%、米個人支出(3月)は0.6%、
米PCEデフレータ(3月 前年比)は2.0%と、
それぞれ市場予想とおりの結果になりました。
米ISM製造業景況指数(4月)は市場予想より強い60.4になりました。
格付け会社のフィッチが
「短期的なソブリン信用リスクは低下。
第4四半期までギリシャのさらなる格下げは予想していない。」
と発表しました。
ユーロドルが一時1.3200台を回復しました。
NYダウは前週末比+143.22ドルで取引を終えました。

<4日(火)>

カナダの財務相が
「財政状況は比較的堅固。経済には良いニュースが多い。
カナダドルにとって経済は上昇圧力。失業率は依然として高い。」
などの認識を示す発言をしました。
ドル円が一時94円台後半まで上昇しました。
豪RBAが市場の大方の予想とおり政策金利を0.25%利上げしました。
豪RBA声明では、
「アジアの経済成長は強い。世界の金融市場は良好に機能。
2〜3%のインフレターゲットの達成に向け金利を設定。
貿易条件は予想以上に上昇。中古住宅市場は大幅に改善。
インフレの下落は小さい可能性。」
などの見解が示されました。
豪財務相が「RBAは金利を中立へ戻した。」
との認識を示す発言をしました。
独小売売上高指数(3月)は市場予想より弱い−2.4%になりました。
ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差が拡大しました。
ユーロドルが下落しました。
格付け会社のフィッチが
「スペインの格付けはAAA、見通しは安定的。」
とあらためて表明しました。
欧州委員会が
「債務借り換えのギリシャのニーズに応える用意。
ギリシャ支援の承認についての問題はない。」
と発表しました。
ギリシャで300億ユーロ規模の追加削減策に反対して、
48時間ストライキがはじまりました。
米製造業受注指数(3月)は1.3%、中古住宅販売保留(3月)は5.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
スペインの首相が
「スペインがユーロ圏から2800億ユーロの支援を求める噂は誤り。」
と市場の噂を否定しました。
セントルイス連銀総裁が
「FRBは年内にMBSの売却を開始する可能性。」
との認識を示す発言をしました。
米証券取引委員会に米ゴールドマン・サックスが和解を申請して
22.5万ドルを支払うことになりました。
ユーロドルが1.3000台を割り込みました。
NYダウは前日比−225.06ドルで取引を終えました。

<5日(水)>

IMFの筆頭専務理事が
「ギリシャ支援額は十分に足るものだが、
ギリシャはなお困難に直面している。
数年間、ギリシャのGDPは減退する可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
豪建設許可件数(3月)は市場予想より強い15.3%になりました。
フィンランド財務相が
「ギリシャ問題はスペインやポルトガルへの伝染リスクがある。」
との見解を示す発言をしました。
IMFの専務理事が
「ギリシャの債務危機が他の欧州各国へ波及するリスクがある。
一部の国がユーロ圏を離脱したなら単一通貨の終わりを示す。」
との認識を示す発言をしました。
独首相が
「ギリシャは財政赤字について厳しい措置を取ると約束。
ギリシャへの支援策の条件は満たされている。
ユーロ圏の安定にとってギリシャ支援以外に代替案はない。
伝染のリスクを回避するためにギリシャ支援が必要。
デリバティブとヘッジファンドへのさらなる規制が必要。」
などの認識を示す発言をしました。
欧小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
欧州委員が、
「マーケットは非常に短期的に考える傾向がある。
実体経済は緩やかだがしっかりとした動きになっている。
実体経済のトレンドは回復傾向にある。」
などの見解を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガルの格付けを引き下げる方向で見直す。」
と発表しました。
ギリシャのストライキが激しくなり暴徒化しました。
ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差がさらに拡大しました。
ユーロドルが1.2900を割り込みました。
ドル円も下落を開始しました。
米ADP雇用統計(4月)は市場予想より強い3.2万人になりました。
米ISM非製造業景況指数(4月)は市場予想より弱い55.4になりました。
格付け会社のフィッチがゴールドマン・サックスの格付け見通しを
ネガティブに引き下げました。
ユーログループ議長が
「スペインとポルトガルはギリシャの状況と類似せず。
ユーロ圏崩壊のリスクは無い。ギリシャ支援への市場反応は想定外。
いかなるユーロ加盟国も離脱することは無い。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−58.65ドルで取引を終えました。

<6日(木)>

NZの第1四半期失業率は市場予想より強い6.0%になりました。
豪小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
豪貿易収支(3月)は市場予想よりは強い
−20.82億豪ドルになりました。
日経平均が361.71円の大幅下落になりました。
スイス消費者物価指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
独財務相が
「ギリシャの債務再編は制御不能な災害を引き起こす可能性。
ユーロの安定は危機にある。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガル・スペイン・イタリア・アイルランド、
そして英国の銀行にソブリン・リスクが広がる可能性。」
との見解を発表しました。
独製造業受注(3月)は市場予想より強い5.0%になりました。
欧ECBが市場予想とおり政策金利を1.00%に据え置きました。
加住宅建設許可(3月)は市場予想より強い12.2%になりました。
米第1四半期非農業部門労働生産性は
市場予想より強い3.6%になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.4万件になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「現在の金利は引き続き適切。
ユーロ圏経済は緩やかに拡大する見込み。
今後、世界的にインフレ圧力が高まる可能性。
金融危機は成長にマイナス効果を及ぼす可能性。
財政再建のため各国政府は断固たる措置を取るべき。
ギリシャにとってデフォルトは問題外。
断固としてギリシャに味方する。
当該国の国債のECB買い入れは検討していない。
ポルトガルとスペインはギリシャと同じ状況ではない。」
などの見解が示されました。
バーナンキFRB議長が
「商業用不動産ローンはまだ極めて困難な状況。」
との認識を示しました。
PIGS各国の5年物CDSのスプレッドが拡大しました。
セントルイス連銀総裁が
「公定歩合の引き上げを早期に実施するべき。」
との見解を示す発言をしました。
IMFが「ギリシャへの融資は充分なものと確信。
ギリシャがデフォルトするという選択肢は無い。
欧州各国は財政健全化を速やかに実行するべき。
ギリシャへの融資においてどこの通貨を使うか決定していない。」
などの見解を発表しました。
トリシェECB総裁が、
「金融規制の強化は必要だが過度な規制は逆効果の可能性。
資本基準の引き上げで銀行のリスクを限定することは可能。
CDS購入などの投機取引は規制する必要。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャ議会が追加緊縮策の法案を可決しました。
NYダウがザラ場で史上最大の一時950ドル超の暴落になりました。
ドル円やユーロドルなど主要通貨ペアが暴落しました。
その後、NYダウと主要通貨ペアが急激に下げ幅を縮小しました。
NYダウは前日比−347.80ドルで取引を終えました。

<7日(金)>

NY証券取引所が「NY時間での午後2時40分〜3時の
20分間の取引取りを取り消しにする。」と発表しました。
日経平均が寄り付きで前日比−436.78円になりました。
日銀が短期資金市場に2兆円の資金供給を行うと発表しました。
豪RBA四半期金融政策リポートでは、
「豪GDPは2011〜12年に平均以上の伸びになる可能性。
当面はCPIが2〜33%水準で推移することを目指す。
見通しは利上げを行うとの仮定で設定。
2012年のインフレ率は3%前後に達する見込み。
貸出金利はほぼ平均の水準にある。」
などの見解が報告されました。
主要通貨ペアがいったん反発しました。
英国の総選挙では野党の保守党が勝利しましたが、
単独で過半数には至りませんでした。
スイス失業率(4月)は市場予想より強い4.0%になりました。
日経平均は10364.59円で週の取引を終えました。
トリシェECB総裁が
「ECBはユーロの守護者。ユーロの価値を守っていく。」
とのコミットをしました。
スイス実質小売売上高(3月 前年比)は
市場予想より強い4.5%になりました。
G7で電話会議を実施することが発表されました。
中国上海株式市場は2688.383ポイントで週の取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが
「イタリアの銀行システムは他国ほど風雨にさらされていない。
イタリアはソブリン債務危機へのエクスポージャーが少ない。
イタリアの2010年の格付け見通しは安定的。
イタリアはリスクプレミアム上昇の危険に直面。
ポルトガルの格下げは想定していない。
英国の総選挙の結果はAAA格付けに影響しない。」
などの見解を発表しました。
独鉱工業生産(3月)は市場予想より強い4.0%になりました。
加雇用ネット変化率(4月)は10.87万人、加失業率(4月)は8.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
独の下院と上院がギリシャ支援法案を可決しました。
米非農業部門雇用者数変化(4月)は市場予想より強い29.0万人、
米失業率(4月)は市場予想より弱い9.9%になりました。
前日6日のNYダウ急落における米シティの誤発注の噂を
米シティが「調査の結果、事実ではない。」と否定しました。
200ドル以上も下落していたNYダウが
一時前日比でプラス圏になるなど乱高下となりました。
金の価格が一時史上最高値を更新しました。
米消費者信用残高(3月)は市場予想より強い20億ドルになりました。
ユーロ圏首脳会議でギリシャ救済策が承認されました。
NY原油(WTI)は75ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは10380.43ドルの前日比−139.89ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめでゴトウ日の10日(月)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(4月)、豪NAB企業信頼感指数(4月)
午後3時に独貿易収支(3月)、独経常収支(3月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時15分に加住宅着工件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
(独)・英の指標には注目です。

<11日(火)の主な予定>

朝8時01分に英RICS住宅価格(4月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(4月)、
午後5時半に英鉱工業生産(3月)、英製造業生産高(3月)、
夜11時に米卸売在庫(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英の指標には注目です。

<12日(水)の主な予定>

午前10時半に豪住宅ローン(3月)、
午後2時に日景気先行CI指数速報(3月)、日景気一致CI指数速報(3月)
午後3時に独第1四半期GDP速報、
午後3時45分に仏第1四半期GDP速報、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(4月)、
午後5時半に英失業率(4月)、英失業保険申請件数推移(4月)、
午後6時に欧第1四半期GDP速報、欧鉱工業生産(3月)、
午後6時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜9時半に米貿易収支(3月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(3月)、加新築住宅価格指数(3月)、
深夜3時に米月次財政収支(4月)、
などの経済指標が発表されます。
独・英・欧・米の指標には注目です。

<13日(木)の主な予定>

この日は独・仏・スイスの市場がお休みです。
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(4月)、
朝8時50分に日国際経常収支(3月)、日国際貿易収支(3月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(4月)、豪失業率(4月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(4月 現状判断DI・先行き判断DI)
午後3時に日工作機械受注速報(4月)、
午後5時に欧ECB月例報告、
午後5時半に英商品貿易収支(3月)、英DCLG住宅価格(3月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、米輸入物価指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(欧)・(英)・米の指標には注目です。

<14日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ小売売上高(3月)、NZ第1四半期小売売上高、
夜9時半に米小売売上高(4月)、
同夜9時半に加製造業出荷(3月 前年比)、加新車販売台数(3月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(4月)、米設備稼働率(4月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)、
夜11時に米企業在庫(3月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・米の指標には注目です。

さて、先週は、リーマン・ショックから1年8ヶ月ほどの
時が経過して世界の実体経済も緩やかながら回復基調にありますが、
ついにギリシャ問題が爆発したかのような歴史に残る
激動の1週間になりました。

5月6日(木)のNY時間には、NYダウがザラ場で
史上最大の一時950ドル超の文字とおりの大暴落になり、
ユーロドルをはじめドルストレート通貨ペア、
そしてドル円やクロス円が軒並み大きく下落しました。

ギリシャの財政問題に端を発した欧州圏での
ソブリンリスクの高まりに株価が急落するとともに、
リーマン・ショックのときのように手元に決済用のドルを
確保しようとの短期のインターバンク市場の動きに
ドルの流動性が著しく低下して、
ロンドン銀行間取引金利のLIBORも急騰しました。

この欧州金融危機に7日にはG7の財務相が
緊急の電話会議を開き対応を協議して、
そしてユーロ圏の16ヵ国の首脳も緊急の首脳会合を開催して、
10日(月)の市場オープン前に金融安定化メカニズムを創設しようと
ユーロ圏が具体的な行動を起こしました。

創設が検討されているユーロ圏金融安定化メカニズムについては、
ユーロ圏各国の保証、およびEU法に違反しない範囲での
ECBの暗黙の保証などの下で、欧州委員会が債券を発行して
市場から資金を調達して、深刻な困難に陥った加盟国を
欧州理事会が支援するという案が出ているそうですが、
このユーロ圏金融安定化メカニズムが
市場の不安を払拭するに足るものになるかどうかは
市場オープン後の市場反応の洗礼によって
判明することになりそうです。

ユーロ圏金融安定化メカニズムによって、ユ
ーロ圏のソブリン・リスクがいったん後退する可能性がある一方、
ギリシャのデフォルトとユーロ崩落に賭ける投機筋の
事実売りとともに「こんなものでは足りぬ」とばかりに
さらに要求を突きつけるような市場の動きとなる可能性も
ありそうです。

実体経済の回復の事実と、ユーロ圏のソブリン・リスクという
背反する難しい事態に、かなり織り込みは進んでいるとはいえ、
売り方と買い方が激しい激突をして、
上下に振れの大きな相場になる可能性がありそうです。
アナリスト予想では、円高と見る向きが優勢ですが、
いったんリスク回避が後退すると見る向きもあるようです。

経済指標では、12日(水)の独第1四半期GDP速報と英失業率に
欧第1四半期GDP速報と英BOE四半期インフレ報告、
13日(木)の豪雇用統計、そして、週末14日のNZ小売売上高と
米小売売上高などが注目されます。


さて今日は、市場の審判のお話です。

ゴールデン・ウィークの週の5月6日のニューヨーク時間に
NYダウが一時、前日比で−1,000ドルにもう少し
というところまで文字とおりの大暴落となりましたね。

損失回避の自動売買プログラムの発動も手伝ったと思われますが、
現地時間の午後2時40分〜3時までの20分間での下げのスピードは
史上最大であったそうです。

米銀大手のシティのトレーダーがミリオンとビリオンを
間違えたという噂も出ましたが、翌日、シティによって否定され、
この否定が事実としますと、株価崩落に逃げ遅れまいと、
投げが投げを呼んでの暴落であったようです。

「株を担保に資金を借りていたヘッジファンドなどの
 短期筋が株価が一定以下に下げてファンディング・クライシスに
 陥ったからだ。」

「ファンドの解約では、3月、6月、9月、12月の
 20日〜月末の45日前までに申し出なくてはならないところが多く、
 6月のそれが迫っていたことにも原因があるのではないか。」

「ヘッジファンドは、通貨先物市場で早くから
 ユーロの売りを積み上げユーロの崩落を投機的に狙っていたのだ。
 また、ギリシャのデフォルトを目するクレジット・デフォルト・
 スワップ(CDS)でもギリシャの債務不履行のほうにかけていて、
 ユーロ暴落の仕掛けの時期を虎視眈々と狙っていて、
 CDSの市場取引からはじき出した5年後のギリシャのデフォルトの
 確率が5割を超えたので裏で結託してトリガーを引いたのだ。」

などなど、真偽のほどは判りませんが、
市場では後付講釈を含めて(笑)、諸説が飛び交っているようです。

ギリシャ問題が表面化したのは、
2009年10月にギリシャで政権交代が起きて、
ハパンドレウ新政権が誕生して、
前政権が偽装して公表していた財政赤字額を
大幅に上方修正したことに端を発します。

そして、これにより12月あたりから
格付け各社が相次いでギリシャを格下げすることになりました。
また、EUがギリシャに対して抜本的な財政再建を求めました。

このころ市場は、ユーロ圏でもほんの数%の経済規模の
小国ギリシャの問題としてみなしていたところがありますが、

年が変わって2010年の1月に欧州要人がIMFの関与を嫌いながらも、
IMFがギリシャへ調査団を送ることになって、

ドイツ国債とギリシャ国債の利回り格差が拡大していくなど、
しだいに市場のギリシャ問題への不安は大きくなっていきました。

でも、この頃はEU検査委員がギリシャ政府に対し
財政計画を数値で出すように求めたものの、

ECBの専務理事がEUはギリシャを救済することはないと述べ、
また、ギリシャ首相も「救済措置を必要としていない。」と
発言していました。

そして、2月のEU財務相会合で、
ギリシャの財政監視について協議されることになりました。

また、EUサミットでEUがギリシャを金融支援以外で
政治的に支援することが合意になりました。

この頃から、

ギリシャ財務相が金融支援は要請しないとしながらも、
必要があれば経済的支援を求める可能性を述べ始めました。

そして、格付け会社のS&Pが
ギリシャの格付けを複数段階引き下げる可能性を発表して
市場の不安は増大していきました。

しかし、ギリシャ首相は金融支援要請の可能性を
この頃はまだ否定していました。

そして、EU筋からギリシャの2010年のGDP見通しについて、
少なくとも2.25%減少するとの報告がされた後に、

EUの要人達の間でIMF関与の是非について
不協和音となることもあったものの、
3月のユーロ圏の首脳会議でIMFも関与しての
ギリシャ救済メカニズムが合意になりました。

しかしながら、この頃はギリシャ国債の発行を
金利が高くなりながらもなんとかこなしていました。

4月に入り、オーストリア中銀総裁が
「ギリシャは支援策を発動させる兆候がある。」と発言して、
ギリシャが支援要請を発動するとの市場観測が高まりました。

また、米SECがゴールドマン・サックスをサブプライムでの
CDO詐欺で告発するなどの事件もあり、
リスク回避の動意が市場で高まっていきました。

そして、発行する国債の金利上昇も影響したか、
ついに4月23日にギリシャが支援策発動を要請しました。

また、その翌日に格付け会社のS&Pが
ギリシャ国債を投機的水準に大幅な格下げをしました。

そして5月に入り、独仏の首脳がギリシャの複数年支援で
合意するに至りました。

続いて、EUとIMFとによる3年間の総額が1,100億ユーロになる
ギリシャ支援策が合意になりました。

その後、いったんリスク回避が後退したかに見えましたが、

支援総額が膨らんだことや、今後、さらに必要な支援が
ギリシャに必要になるのではないかとの憶測や、

ギリシャ支援策の実行にはユーロ圏のギリシャを除く
15ヵ国の合意が必要なことから各国がスムーズに
議会承認を得れるのかどうかの不安や、

また、S&Pがスペインの長期格付けを格下げしたことや、
格付け会社のムーディーズがポルトガルの格付けを
引き下げる方向で見直すとが発表されたり、
欧州要人によるギリシャ問題の伝染懸念の表明もあって、

ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差が拡大したり、
PIGS各国の5年物CDSのスプレッドが拡大するなど、
市場の不安が増大していきました。

そして、5月6日にNYダウのザラ場での史上最大の暴落もあって、
ユーロドルをはじめ主要通貨ペアも暴落することになりました。

その後、ドイツ議会をはじめユーロ圏の各国の
ギリシャ支援実行の承認が無事取れる運びになり、

先週末にユーロ圏の16ヵ国の緊急首脳会合が開催されて、
ユーロ圏金融安定化メカニズムが
10日(月)の市場オープン前に発表されることになりました。

「ギリシャ首相はあれだけ支援要請は必要ないと言っていたのに、
 やっぱり支援策発動の要請をしたじゃないか。」

「ギリシャ問題は伝染しないと言ってい要人もいたのに、
 要人の中には問題伝染の懸念表明もし始めたじゃないか。
 それに、現実にドイツ国債とPIGS各国の債券の利回り格差が
 拡大してきてるじゃないか。」

『これは、ユーロに対する投機的攻撃なのだ。
 世界の実体経済は回復基調にあることも事実である。』

「ふん。状況の変化もあるかもしれないが、
 コロコロ変わる要人発言はもう信じないぞ。」

『マーケットが最悪であればそれは最良の買い場である。』

「どちらに転んだって、チャートについていくだけさ…。」

様々な意見が交錯する市場ですが、

さて、市場の下す審判は如何に…。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


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