FX プロファイリングのお話


豪州のバークス天文台のチームが
地球から蛇座の方向に約4000光年離れたところに、
ダイヤモンドの塊のような星を発見したのだそうですね。

●先週の主な出来事

<8月22日(月)>

スイス紙ゾンタークス・ツァイトゥング紙が、
「スイス政府はスイス中銀によるスイス・フランの対ユーロの
目標レートを少なくとも1ユーロ=1.20フランに設定する可能性。」
との観測報道をしました。
日経新聞に「円売り単独介入準備」との記事が掲載されて、
市場のオープニングではドル円が上窓を空けて始まりました。
スペインの財務相が、
「EUはスペイン国債を購入する必要がない可能性。
2011年の成長目標の達成は難しいがなお可能。」
との認識を示しました。
日財務相が、
「最近の為替市場は投機的な動きがある。
一方的に偏った円高の動きが強まっている。
あらゆる手段を排除せず断固たる措置とる。」
との発言をしました。
日経平均は前週末の終値を挟んでの揉み合いになりました。
ドル円は介入が実行されなかったことで徐々に値を下げました。
ドルスイスが上窓を空けた後に軟調になって行きました。
ユーロドルはしばらく揉み合いになりました。
中国の人民日報が「米国の債務問題で中国経済は頓挫しない。」
と報じました。
午前11時過ぎに一時ドル円が急伸する場面がありました。
格付け会社のムーディーズが、
「フィンランドはギリシャへの追加支援に関して
ギリシャへ担保要求をしてギリシャと合意しているが、
このことはユーロ圏の亀裂を示している。」
との見解を発表しました。
人民日報が、
「中国のユーロ資産は比較的小規模で外貨準備への影響は限定的も、
ユーロ圏債務危機のは輸出需要を減退させ中国に打撃を与える。」
との論説記事を掲載しまた。
アジアの株式市場やダウ先物が軟調傾向で推移しました。
格付け会社のS&Pのマネージング・ディレクターのピアーズ氏が、
「ギリシャは年末までにデフォルトの可能性。
人口の高齢化の管理が中国の格付けを決めることになる。」
などの見解を発表しました。
独財務相が「今年残りの経済成長は減速する公算。」
との見解を発表しました。
日経平均は4日続落の前週末比−91.11円で大引になりました。
ロンドン時間序盤にドルストレードが一時軟調になりましたが、
その後に反発して堅調に転じました。
ドル円は76円台後半で揉み合いになりました。
独財務省の月報では「7月の税収が前年比+9.9%の増加。」
になったことが示されました。
欧州の株式市場は軟調に始まりましたがその後に反発しました。
ダウ先物も反発に転じました。
スイスの大統領が、
「スイスフランの過大評価は明らか。断固とした対応が必要。」
との発言をしました。
市場反応は限定的でした。
NY時間序盤では主要通貨ペアがやや調整傾向になりました。
シカゴ連銀全米活動指数(7月)は予想よりは強い−0.06になりました。
限定的ながらリスク選好動意になりました。
英BOEのブロードベント委員が
「最近3〜4ヶ月間で英経済見通しはかなり弱まった。
英国の個人消費は弱い。政策金利は現行の0.5%に留めるべき。
低金利は弱い経済成長を反映。現状の金融政策は適切。
銀行は当初想定していたよりも長期にわたり困難な状況に直面。」
などの認識を示しました。
NYダウややNY原油が堅調傾向で推移しました。
MBA米抵当銀行協会が、
「4-6月期住宅ローン延滞率が8.44%に上昇した。」
との発表をしました。
格付け会社のフィッチが「米住宅市場は底を打った可能性。」
との発表をしました。
その後、NYダウや原油価格が上昇幅を縮小しました。
ドルストレートがしだいに反落していきました。
スイスフランが売られる展開になりました。
ECBの週報では「先週の債券購入額は142.91億ユーロ。」と、
前週の220億ユーロから大きく減少したことが報告されました。
独の財務相が、
「今年の独GDPの3%達成に疑いを抱くものはない。
年末までにインフレを2%以下にする良い機会。
2010年代後半の年には累積財務のGDP比を
現在の83%から60%程度までにしたい。」
などの発言をしました。
セントルイス連銀総裁(FOMC投票権なし)が、
「ゼロ金利政策を長期間続けることには反対。
上半期の米経済は一時的要因で減速も下半期から経済成長は拡大へ。
下半期の実質経済成長率のベースラインは2.5%の可能性。
米経済が抱える問題は緩和政策とインフレリスクの拡大。
QE3は必要に応じて判断されるべき。」
などの見解を示しました。
リビア反政府勢力が国営テレビ局を占拠下などの報道がありました。
NY原油(WTI)は84ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比+37.00ドルで取引を終えました。

<8月23日(火)>

NY金先物が時間外取引で一時1900ドルをつけました。
ダラス連銀総裁が、
「FRBは当面、追加金融緩和に踏み切ることはない。」
との認識を示しました。
日財務相が、
「過度の円高は日本経済に悪影響を与える。
過度の円高が続けは3次補正予算で措置を検討。
急ぐ必要があれば予備費での対応もある。」
などの発言をしました。
セントルイス連銀総裁が、
「経済がもしも潜在的に弱くデフレリスクが見られた場合は、
FOMCは行動するだろう。」との認識を示しました。
日経平均は前日比プラス圏で推移しました。
東京時間序盤ではドル売り傾向の揉み合いになりました。
アジアの株式市場は上下動しながらも堅調傾向で推移しました。
中国上海株式市場が6日ぶりに反発しました。
オバマ大統領が「カダフィ政権は最期を迎えようとしている。」
との認識を示しました。
中国HSBC製造業PMI(8月)は前回よりやや強い49.8になりました。
豪ドルやNZドルなどが上昇しました。
ドル円は76円台後半での揉み合いが続きました。
日財務相が、
「協調介入になることも単独介入になることもあり得る。
介入するしないやG7と強調できるできないには言及しない。
介入以外の取り組みも早急にまとめていきたい。
政府と日銀ができることを整理して日銀と連携して対応したい。」
などの発言をしました。
NZ第3四半期インフレ期待は前回より弱い+2.9%になりました。
豪中銀副総裁が、
「市場変動は8月2日に行った会合以降さらに大きくなっている。
市場の混乱の世界や豪経済への影響を評価することが大切だが、
今のところ評価するための情報が不足している。
インフレに関しては2011年は予想よりも強くなる可能性。
現在の豪ドル相場では介入は正当化されない。
FRBは政策の限界に達しつつある可能性。」
などの見解を示しました。
日工作機械受注確報(7月)は速報値よりやや強い34.8%なんりました。
日経平均は5日ぶりに反発して前日比+104.88円で大引けました。
スイス貿易収支(7月)は前回値より強い+28.3億フランになりました。
日銀総裁が、
「投機的な動きは強い。為替取引を注意深くモニターしている。
円高の経済への影響を注意深く見て適切に対応。」
などの発言をしました。
ダウ先物が一時160ドル以上の上昇をして堅調傾向で推移しました。
欧州の株式市場が堅調傾向で推移しました。
独製造業PMI速報(8月)は市場予想より強い52.0、
独サービス業PMI速報(8月)は市場予想より弱い50.4になりました。
ロンドン時間前半ではリスク選好でドル売り動意が優勢になって、
ユーロなどドルストレートが堅調になりました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
欧製造業PMI速報(8月)は市場予想より強い49.7、
欧サービス業PMI速報(8月)は市場予想より強い51.5になりました。
NY原油の時間外取引はしばらく堅調傾向で推移しました。
中国人民銀行の金融政策委員が、
「米ドルは長期的には下落する見込み。短期的には反発もありえる。
中国は自国の外貨準備の安全性を懸念。
米国債格下げは米ドル下落リスクを高めた。
中国の外貨準備は非金融資産への分散が必要。」
などの見解を示しました。
スペインの3ヶ月国債入札では8.1億ユーロが調達されて、
応札倍率は前回より高い7.6倍に、
平均利回りは前回より低い1.357%になりました。
スペインの6ヶ月国債入札では応札倍率が前回より高い3.6倍、
平均落札利回りが前回より低い2.187%になりました。
独ZEW景況感調査(8月)は市場予想より弱い−37.6になりました。
欧ZEW景況感調査(8月)は前回値より弱い−40になりました。
ユーロが一時反落しましたが1.45あたりまで再上昇しました。
英CBI製造業調査(8月の受注指数は+1、同輸入受注指数は0、
同生産期待指数は+13、同価格期待指数は9と、
いづれも前回値より強い結果になりました。
市場反応は限定的でした。
中国人民銀行の夏委員が「預金金利改革は加速が必要。」
との見解を示しました。
NY時間前あたりからドルストレートが反落して揉み合いました。
原油先物が一時軟調になりました。
加小売売上高(6月)は市場予想とおりの+0.7%になりました。
ロイター通信が、
「スイス政府が23日実施した6カ月物の短期証券入札で
落札利回りがマイナス1%になった。
スイスの短期金利がマイナスとなったのは初。」
との報道をしました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「ユーロは崩壊しつつある。米国はまだ二番底ではない。
ユーロ圏の困難は米企業の利益に打撃を与える。
不透明感が成長を阻害。
金相場はバブルになっているとは思わない。」
などの見解を示しました。
フィンランドの首相が、
「担保要請が否定されればギリシャ支援から離脱する可能性。」
との発言をしました。
NY時間序盤でユーロドルの反落が一時加速しました。
欧消費者信頼感指数速報(8月)は予想より弱い−16.6になりました。
米新築住宅販売件数(7月)は29.8万件、
米リッチモンド連銀製造業景況指数は−10と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
NYダウが揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
原油先物がしだいに反発しました。
主要通貨ペアが反発して揉み合う展開になりました。
加中銀副総裁が、
「インフレターゲットは経済の安定に寄与する可能性。
中銀の政策は柔軟性が無くてならない。
政策はテクニカル的な法則に縛られるべきではない。
インフレ期待は政策タイプにより可変が可能。」
などの見解を示しました。
米2年債の入札では、最高落札利回りが過去最低の0.222%、
応札倍率が前回より高い3.44倍になりました。
米10年物国債利回りが一時2.05%台へ低下する場面がありました。
米バージニア州を震源としたM5.8の地震がありました。
NY原油(WTI)は85ドル台半ばあたりで引けました。
NYダウは上昇して前日比+322.11ドルで取引を終えました。

<8月24日(水)>

NZ貿易収支(7月)は市場予想より強い+1.29億NZドルになりました。
市場反応は限定的でした。
日企業向サービス価格指数(7月)は予想とおり−0.5%になりました。
豪景気先行指数(6月)は前回値より弱い−0.8%になりました。
格付け会社ムーディーズが、
「日本債の格付けをAa2からAa3に1段階引き下げる。
見通しをネガティブから安定的に変更。
高財政赤字と09年以降の政府債務の増加が要因。
日首相の頻繁な交代が一貫した政策実行をする上で妨げに。
大震災と福島原発事故が景気回復遅らせデフレを悪化。
また、日本の3メガ銀行なども格下げする。」
などの発表をしました。
日本国債が財政危機の伊やスペインより低い評価になりました。
市場反応は限定的でした。
日財務相が、
「日本の国債の入札は順調で日本国債の信認には揺らぎはない。」
との認識を示しました。
日財務省が「財務相が円高対策について緊急記者会見を行う。」
との発表をしました。
ドル円に上昇反応が見られました。
東京時間前半ではドル買い動意が優勢になり、
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
中国の人民日報が、
「物価情勢は楽観的ではない。インフレ目標達成は困難。」
などの観測を報じました。
日経平均は上昇して始まった後に軟調になりました。
東京時間では金相場が利食い押され軟調な展開になりました。
日財務省が、
「主要銀に対し保有の自己ポジション報告を要請する方針。
円高対応緊急ファシリティ(1000億ドル規模)の創設。
日本企業による海外企業の買収を促進。
外為特会のドル資金を国際協力銀行を経由して活用。
為替相場の安定図るため市場のモニタリングを強化。」
などを示しました。
発表後では期待外れとなったかドル円が下落する反応になりました。
しだいに主要通貨ペアが軟調傾向になりました。
日銀が、
「為替相場を注視していく。財務相が公表した措置が
為替市場の安定に寄与することを期待する。」
などの声明を出しました。
東京時間後半は主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日経平均は前日比−93.40円で大引けになりました。
格付け会社ムーディーズのトーマス・バーン上級副社長が、
「日本の巨額な財政赤字と債務残高は主要国中最大水準ではあるが、
日本が今後12〜18ヶ月で資金調達危機の脅威に直面することはない。
また同期間内にさらに格下げされる公算は小さい。」
などの見解を示しました。
アジアの株式市場は軟調傾向で推移しました。
原油先物がしばらく軟調傾向で推移しました。
独IFO景気動向指数(8月)は市場予想より弱い108.7になりました。
ユーロが一時下落しましたが反応は限定的でした。
独IFO研究所が、
「現状は依然として良好だが全ての経済セクターで下落の可能性。
経済のダウンサイドリスクは拡大している。
ECBはり上げを休憩する必要がある。」
などの見解を発表しました。
欧州の株式市場は堅調傾向で推移しました。
ロンドン時間前半ではドル売り優勢の相場展開になりました。
ドルストレートが上昇してドル円が軟調になりました。
ダウ先物は揉み合う展開になりました。
独鉱工業生産(6月)は市場予想より弱い−0.7%になりました。
市場反応は限定的でした。
ギリシャ2年債利回りが過去最高になり一時42%を超えました。
ギリシャの株式市場が下落しました。
ECBが欧州の複数の国の国債を購入しているとの観測がありました。
米耐久財受注(7月)は市場予想より強い+4.0%になりました。
指標発表後はリスク選好動意が見られました。
NY時間序盤では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
米で発生のハリケーン「アイリーン」がカテゴリー3になりました。
独の首相が、
「ユーロ圏共同債には反対。危機に対処できるものではない。
ユーロ圏共同債は財政緊縮に対するインセンティブを与えない。
ユーロ圏諸国は片務的な行動をとるべきでない。
ユーロ安定に向け必要なことはすべて行う。」
などの発言をしました。
米住宅価格指数(6月)は市場予想より強い+0.9%になりました。
ポンドが軟調に推移しました。
ドルストレートが上昇の後に軟調になりました。
ドル円が急反発する展開になりました。
金先物が100ドルほど下落する展開になりました。
仏の首相が、
「債務危機が成長を抑制。仏の財政赤字は2013年に3%に到達。
仏は財政赤字に対する約束を堅持。仏ファンダメンタルズは堅固。
仏の2011年のGDPを1.75%、2012年の仏GDPを1.75%、へ下方修正。」
などの発言をしました。
米5年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い1.029%、
応札倍率が前回より高い2.71倍になりました。
NYダウは大き目の上下動をしながらも堅調になって行きました。
一部米大手証券が顧客向けレポートで、
「バーナンキFRB議長のジャクソンホールでの今回の講演で
QE3が示唆されることはなく、幅広いオプションを残す内容の可能性。
また、次回9月20日のFOMCで保有債券のポートフォリオを長い償還
期限の債券にシフトして緩和状態を維持する姿勢を示す可能性。」
などの観測をしたと報じられました。
米議会予算局が、
「財政赤字は、11年度で1兆2840億ドル(GDP比8.5%)、
12年度で9730億ドルで44年ぶり1兆ドル割れの見込み。
景気回復は継続するが潜在成長率を数年間下回る可能性。
失業率は11年10〜12月期8.9%、12年10〜12月期8.5%の見込み。」
などの見通しの改訂を発表しました。
NY原油(WTI)は85ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+143.95ドルで取引を終えました。

<8月25日(木)>

米アップルのジョブズ氏がCEOを辞任(会長は継続)しました。
NZ第2四半期小売売上高は市場予想より強い+0.9%になりました。
一時NZドルが買われるも市場反応は限定的でした。
英ネーションワイド消費者信頼感指数(7月)は
予想より強い49になりましたが反応は限定的でした。
東京時間序盤では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
独の大統領による「ECBの国債買い入れは法的に疑問。」の発言、
仏政権の財政赤字削減に向けた増税発表や米緩和観測後退などで、
仲値あたりから一時ドル円や豪ドルなど軟調傾向になりました。
中国証券報が、
「中国のマクロ経済政策の基調が大きく変化することはないが
経済の大きな変動を警戒しなければならない。
一部のセクターで適切な政策の緩和が起こる可能性。」
との論説を掲載しました。
アジアの株式市場は台湾市場を除き堅調傾向で推移しました。
原油先物が堅調傾向で推移しました。
東京時間の後半ではドル円が堅調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+132.75円で大引けになりました。
独GFK消費者信頼感調査(9月)は市場予想より強い5.2になりました。
ユーロがしばらく堅調傾向で推移しました。
ロンドン時間序盤では主要通貨ペアが堅調に推移しました。
欧州株式市場が堅調傾向で推移しましたが軟調になって行きました。
ギリシャ10年債利回りが一時過去最高の18.46%に上昇しました。
ギリシャ2年債利回りが一時過去最高の44.34%に上昇しました。
独とギリシャの10年債の利回り格差が最大の1600bpに拡大しました。
ロンドン時間序盤ではドル売り動意が優勢の展開になりました。
その後、ユーロドルが反落する展開になりました。
ドル買戻しの動きが見られました。
ZEWスイス景況感予想指数(8月)は前月より弱い−71.4になりました。
金先物の軟調がしばらく続きました。
仏大統領が中国国家主席との会談で、
「11月のG20サミットでは世界経済の成長促進すべき。」
との発言をしました。
中国国家主席が、
「欧州債務危機を懸念しているが欧州経済を信頼し続けていく。」
との発言をしました。
主要通貨ペアが神経質な上下動になりました。
英CBI小売動向調査(8月)は前月より弱い−14になりました。
英BOEのウィール英政策委員が、
「英国は米欧からの金融病の感染に直面。
欧州の弱い成長が懸念の元凶。
銀行はリスクに対応するために資本増強が必要。
インフレリスクの低下が利上げの必要性を後退させている。
原油価格の低下は英経済にとって希望の光。
必要であれば追加緩和や長期債の購入を実施する方法もありえる。
英中銀の見通しでは債券購入策の必要はない。
英経済が決して二番底に陥らないとは断言できない。
長期的なトレンドでは英経済は改善していく。」
などの見解を示しました。
S&Pがブラジルの格付け見通しポジティブに引き上げました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い41.7万件になりました。
米失業保険継続受給者数は市場予想より強い364.1万人になりました。
市場反応は限定的でした。
バフェット氏の米バークシャーがバンク・オブ・アメリカに
50億ドル出資するとの報道がありました。
NYダウは上昇して始まりましたが後に軟調になって行きました。
欧州の株式市場も軟調に転じて行きました。
NY時間ではドル買い動意が優勢の相場展開になりました。
ユーロドルなどドルストレートが下落して
ドル円が堅調傾向で推移しました。
米10年債利回りが低下する展開になりました。
独が格下げされるとの噂(真偽不明)が市場に飛び交いました。
原油先物が軟調に推移しました。
格付け会社のS&P・フィッチ・ムーディーズが独のAAA格付けを確認、
見通しを安定的として、市場の格下げの噂を否定しました。
一部メディアが、「独財務省は空売り禁止延長計画を否定。」
との報道をしました。
ユーロに反発する動きが見られました。
空売り禁止について、スペインが9月30日まで、仏が11月1日まで、
伊が9月30日まで、それぞれ延長すると発表しました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い1.580%、
応札倍率が前回より高い2.76倍になりました。
カンザスシティー連銀総裁が、
「米経済っが二番底に陥る危険性はなく緩やかながら回復は続く。
これ以上の追加緩和はインフレリスクを生む。
直近の製造業の指標軟化は市場の激しい変動が要因。」
などの見解を示しました。
IIF国際銀行協会が、
「ギリシャ支援策での民間投資家の債券スワップに関して、
現時点で民間投資家の60〜70%が債券スワップに応じる意向。
更に多くの投資家が応じる見込み。」
との発表をしました。
独の財務相が、
「ユーロは安定的に推移している。金融市場には一層の規制が必要。
ユーロ圏各国間には金利の違いが必要。プレッシャーとして有効。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は85ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−170.89ドルで取引を終えました。

<8月26日(金)>

オセアニア時間ではドル円に反落の動きが見られました。
セントルイス連銀総裁が、
「FOMCでの2013年までの低金利維持の表明はFRBを窮地に陥らせる
可能性があり、投票権があれば反対票を投じていた。
長期資産リバランスによる金融緩和は大きな効果は期待しにくい。
経済が一段と落ち込むかデフレリスクが高まればFRBは行動の用意。
ユーロ圏危機に関しては特効薬を期待すべきではない。」
などの見解を示しました。
日全国消費者物価指数(7月)は予想より強い+0.1%になりました。
豪RBA総裁の議会証言では、
「RBAは豪ドルがやや引き締めとなっていることを認識。
1豪ドルが1.10米ドルは行き過ぎ。
市場介入は行っていない。介入を実施しても有益ではない可能性。
インフレは懸念。インフレ上昇圧力の緩和のため行動する可能性。
中国の通貨は上昇すべき。より柔軟な人民元が世界経済を支援。
交易条件は過去最高水準。今後数ヶ月間は慎重に政策を判断する。」
などの見解を示しました。
市場反応は豪ドル買いになりました。
東京時間ではドル売り動意が優勢になりました。
ドルストレートが堅調になり、ドル円が軟調傾向で推移しました。
英FT紙が、
「ユーロ圏はギリシャ支援での新たな担保について協議を行う。」
との報道をしました。
日経済財政相が、
「為替介入はそれほど頻繁に使える武器ではない。
円高対策での検討項目や方向性を29日に公表する予定。」
との発言をしました。
スペイン政府が、
「野党であるスペイン国民党と憲法改革で合意。
2020年から財政赤字をGDP比0.40%を上限とすることに合意。」
との発表をしました。
日経平均はしばらく前日の終値を挟んでの小動きになりました。
アジアの株時市場はまちまちの展開になりました。
東京時間はダウ先物がやや堅調傾向で推移しました。
格付け会社S&Pのビアーズ氏が、
「米国成長に下振れリスク。
米国の財政調整は成長鈍化の影響を受ける可能性。
日本の需要の基調トレンドは引き続きとても弱い。
アジア各国の格付けは欧米からの下振れリスクを受けている。
アジア各国はインフレ圧力と戦っている。
米格下げを非難するのは過度の単純化。」
などの見解を示しました。
菅直人首相が退陣を表明しました。
ギリシャが各国財務相と債務スワップで協議すると報じられました。
日経平均は前日比+25.42円の8797.78円で週の取引を終えました。
独輸入物価指数(7月)は市場予想より強い+0.8%になりました。
ロンドン時間前半はドル売り動意優勢の展開になりました。
ドル円が下落して軟調に推移しました。
ドルストレートは上下動しながらしばらく堅調傾向で推移しました。
欧州の株式市場は軟調傾向で推移しました。
ギリシャの財務相が、
「支援策が実施されれば2011年の財政赤字目標達成は目前。
2012年のギリシャは成長するまでには回復できないが、
景気後退の動きは鎮静化していく可能性。」
との見解を示しました。
英第2四半期GDP改訂は前期比で予想とおりの+0.2%になりました。
限定的ながらポンド買い反応になりました。
ギリシャの5年物CDSスプレッドが2300bpに上昇しました。
スイスKOF先行指数(8月)は市場予想より弱い+1.61になりました。
スイスフランが売られる市場反応になりました。
日財務副大臣が、
「円高阻止へ介入権限を放棄していない。必要なら実行する。」
との発言をしました。
NY時間が近づく頃から主要通貨ペアが下落する展開になりました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「FOMC声明は過度に悲観的。FRBは慌てずにデータを注視する必要。
回復は非常に弱いが2013年半ばまでの低金利維持は間違い。
QE3が米国が直面している種類の問題に対し効果があるかは不明。」
などの見解を示しました。
加財務省が、
「4-6月期の加財政収支は549億加ドルの赤字と
前年同期の723億加ドルの赤字から改善。税収の伸びが寄与。
成長は緩やかなものの6月時点の見通しに変更はない。」
などの発表をしました。
米第2四半期実質GDP改訂値は予想より弱い+1.0%、
米第2四半期個人消費改訂値は予想より強い+0.4%、
米第2四半期GDP価格指数改訂値は予想より強い+2.4%、
米第2四半期PCEコア・デフレータは予想より強い+2.2%、
などの結果になりました。市場反応は限定的でした。
NYダウは軟調傾向で推移しました。
原油先物が軟調に推移しました。
NY時間序盤のFRB議長の講演前にドル売り動意が見られました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(8月)は
市場予想よりやや弱い55.7になりました。
バーナンキFRB議長のジャクソンホールでの講演では、
「FRBは追加的金融刺激策の検討を続ける。
9月のFOMCでは20日、21日と2日間あり充分な議論が可能。
米経済の成長見通しには楽観視しているが回復ペースには失望的。
リセッションは当初の予想より深いものだった。
下半期の経済成長は改善する見込み。金融市場の圧力が足かせ。
回復は時間とともに力強さを増す見込み。
FRBは適切な手段を講じる用意がある。
長期的な経済回復を推し進めるにはFRBに限界はある。
必要な措置を講じれば危機の影響を遮断できる。
適切かつ先取的な政策は住宅市場の回復を促進。
商品高やサプライチェーン寸断の影響後退なら成長加速。
長期失業率の改善が経済の健全性にとって重要。
今後数四半期の成長見通しを下方修正した。
インフレは今後数四半期で2%から
もしくはそれを下回る水準に落ち着くと予想。」
などが示されましたがQE3への具体的言及はありませんでした。
FRB業の講演直後はドルが買い戻される相場展開になりました。
ユーロなどドルストレートが下落して、ドル円が反発しました。
NYダウは下落の後に反発する展開になりました。
スイス大手銀UBSがスイスフラン建ての現金取引決済口座について、
顧客から手数料を徴収する可能性があると発表したことが発端で、
SNBがスイス大手銀行にスイス建て預金に手数料を取るように要請した、
との噂が飛び交いました。
スイスフランが売られる展開になりました。
豪ドルが反発しました。
その後、NYダウの反発に連れて再びドルが売られ、
ユーロなどドルストレートが反発上昇しました。
スイスSNBが「預金を巡る噂を否定する。」と表明しました。
スイスフランに一時買戻しの動きが見られました。
ギリシャ中央銀行が、
「ECBから必要な流動性を確保することが困難になっている
国内市中銀行に対し緊急流動性支援(ELA)を発動した。」
との発表をしました。
キプロスの議会が緊縮財政パッケージを可決しました。
ダウジョーンズによりますと、ギリシャの財務相が、
「提案の対象となるギリシャの国債の90%の保有者の参加がなければ
提案された債務交換を進めることができない。」
との見解を発表しました。
NY原油(WTI)は85ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+134.72ドルの11284.54ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<8月29日(月)>

※ロンドン市場が祝日で休みになります。

朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(7月)、
夜9時半に米個人消費支出(7月)、米個人所得(7月)、
同夜9時半に米PCEデフレータ(7月)、米PCEコア・デフレータ(7月)、
夜10時からトリシェECB総裁の議会証言、
夜11時に米中古住宅販売保留(7月 成約)、ダラス連銀製造業活動、
などが予定されています。
米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常はNY時間前半)ですが
独消費者物価指数速報(8月)が予定されています。

<8月30日(火)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可件数(7月)、
朝8時半に日失業率(7月)、日全世帯家計調査支出(7月 前年比)、
朝8時50分に日小売業販売額(7月 前年比)、
午前10時半に豪住宅建設許可件数(7月)、
午後5時半に英消費者信用残高(7月)、英住宅ローン承認件数(7月)、
午後6時に欧業況判断指数(8月)、欧消費者信頼感確報(8月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(8月)、欧サービス業信頼感(8月)、
夜9時半に加第2四半期経常収支、
同夜9時半に加鉱工業製品価格指数(7月)、加原材料価格指数(7月)、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格指数(6月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(8月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などが予定されています。
(NZ)・(豪)・米の指標には注目です。
また、伊の中期債の入札も予定されていてその結果が注目されます。

<8月31日(水)>

朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(8月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(7月)、
午後2時に日建設工事受注(7月)、日住宅着工戸数(7月)、
午後4時55分に独失業者数(8月)、独失業率(8月)、
午後6時に欧消費者物価指数速報(8月 前年比)、欧失業率(7月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(8月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(8月)、
夜9時半に加GDP(6月)、加第2四半期GDP(年率換算)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(8月)、
夜11時に米製造業受注(7月)、
などが予定されています。
(独)・(欧)・米・加の指標には注目です。

<9月1日(木)>

午前10時に中国製造業PMI(8月)、
午前10時半に豪小売売上高(7月)、豪第2四半期民間設備投資、
午後2時45分にスイス第2四半期GDP、
午後3時に独第2四半期GDP確報、独第2四半期個人消費、
同午後3時に独第2四半期輸出、独第2四半期輸入、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(7月 前年比)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、スイス製造業PMI(8月)、
午後4時53分に独製造業PMI確報(8月)、
午後4時58分に欧製造業PMI確報(8月)、
午後5時28分に英製造業PMI(8月)、
夜9時半に米第2四半期非農業部門労働生産性確報、
同夜9時半に米第2四半期単位労働費用確報、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米ISM製造業景況指数(8月)、米建設支出(7月)、
などが予定されています。
豪・スイス・独・(英)・米の指標には注目です。
また、スペインの中期債の入札も予定されていて、
その結果が注目されます。

<9月2日(金)>

午後5時半に英建設業PMI(8月)、
午後6時に欧生産者物価指数(7月 前年比)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(8月)、米失業率(8月)
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(7月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(7月)、
などが予定されています。
(英)・米の指標には注目です。


さて、先週は週末のバーナンキFRB議長のジャクソンホールでの講演
のイベントを巡り主要通貨ペアが神経質な相場展開になりました。

ドル円は、週はじめに日経新聞が「円売り単独介入準備」との記事を
掲載したこともあって上窓を空けてのスタートになりました。週初は
為替介入への警戒もあり22日の午前11時過ぎに一時77円前半まで急伸
するチョッピーな動きが見られましたが、その後は76円台後半での揉
み合いになり、日財務相の「過度の円高が続けは3次補正予算で措置
を検討。」との発言に再度の為替介入が早急には行われないとの観測
になったか76円台半ばあたりまで軟化しました。そして、24日に格付
け会社ムーディーズが「日本債の格付けを1段階引き下げる。」との
発表がありましたが市場反応は限定的で、その後に日財務省が円高対
応緊急ファシリティの創設などを発表しましたが、発表直後は為替介
入期待が後退することになって一時軟調になる場面がありました。
その後のNY時間からQE3観測の後退によるドル買い動意にドル円は25
日にかけて反発する展開になりました。そして、週末のオセアニア
時間あたりから調整となり再び軟調に転じてバーナンキFRB議長の講
演を迎えることになりました。そして、FRB議長の講演ではQE3が明確
に示されなかったことで、一時77円台前半まで急伸する場面がありま
したが、その後はドルストレートでのドル売り動意もあり押されて
揉み合う展開になりました。ドル円は週間では上げては下げる上下動
になりました。

一方、ユーロドルは、週間全般に神経質な相場展開になりました。
週初22日にはフィンランドがギリシャへの追加支援に関して担保要求
をしたとの報道やS&Pのピアーズ氏が「ギリシャは年末までにデフォ
ルトの可能性。」との発言などネガティブ材料がありましたが、市場
の関心が週末のバーナンキFRB議長の講演にフォーカスされていたか、
市場反応は限定的で、セントルイス連銀総裁の発言などによるQE3観
測の後退で一時軟調になりました。23日には独ZEW景況感調査の悪化
に一時押す場面がありましたが、スペインの国債入札が好調であった
ことも背景に、株価を意識しながらしばらく堅調に推移して1.45に迫
るあたりまで上昇しました。その後、グリーンスパン前FRB議長の
「ユーロは崩壊しつつある。」との発言や、フィンランドの首相が、
「担保要請が否定されればギリシャ支援から離脱する可能性。」と
発言したことで急落する場面がありましたが、NYダウの堅調を背景に
持ち直して揉み合う相場展開になりました。24日には独IFO景気動向
指数が弱かったことやギリシャ2年債利回りが42%と過去最高になっ
たことなどで一時押すも、株式市場の堅調を背景に反発して、一部米
大手証券が顧客向けレポートでQE3に否定的な観測をしたことも影響
したか、ドル買いに押されて神経質な上下動になました。25日は独と
ギリシャの10年債の利回り格差が最大の1600bpに拡大するなど金融市
場でリスク回避の動きがあったことや、独が格下げされるとの噂が市
場に飛び交ったことに加えて、NYダウが軟調に推移したことを背景に
一時急落する展開になりました。そして、26日にはドル売り動意に
ユーロドルは持ち直して、その後ギリシャの5年物CDSスプレッドが
2300bpに上昇するなどリスク回避に一時調整となり、上下動しながら
バーナンキFRB議長の講演を迎えることになりました。そして、FRB
議長の講演ではQE3が明確に示されなかったことでドル買戻しに一時
1.43台前半まで急落しましたが、NYダウの反発に連れてリスク選好の
ドル売りでユーロドルは急反発する相場展開になりました。


さて今週ですが、円については、欧米の経済減速を背景とした逃避
的な「経常黒字国の通貨としての円買い」と、SNBによるフラン高
抑制施策への警戒による「消去法的な逃避先としての円選好」と、
日米金利差の縮小など、引き続き円高圧力が継続する背景がありま
すが、24日に日財務省が円高対応緊急ファシリティの創設などの円
高対策に加え、26日に日経済財政相が「円高対策での検討項目や方
向性を29日(月)に公表する予定。」とのことで、一部ではこれらの
日政府の施策に円高の緩和を期待する向きもあるようで、綱引きに
はなりそうです。

為替介入につきましては、先週は実施されず、26日に日財務副大臣
が「円高阻止へ介入権限を放棄していない。必要なら実行する。」
とは述べていますが、同日に日経済財政相が「為替介入はそれほど
頻繁に使える武器ではない。」とも述べていて、為替介入への観測
はかなり後退しているようですが、ドル円が76円台を下回った場合
は緊急発動される可能性はあるようで、一応ながら東京時間前半を
中心にドル円の動向には注意をしておいた方がよさそうです。

米ドルについては、先週末にバーナンキFRB議長のジャクソンホール
での講演のイベントを終えて一段落といったところですが、市場の
大方の予想とおりQE3への明言はなかったものの「FRBは追加的金融
刺激策の検討を続ける。FRBには適切な手段を講じる用意がある。」
として、また「今後数四半期の成長見通しを下方修正した。」とし
ながらも「米経済の成長見通しには楽観視している。」「下半期の
経済成長は改善する見込み。」「回復は時間とともに力強さを増す
見込み。」であるとして、米経済への回復期待と施策を講じる意志
を示す内容になりました。当日の市場はQE3への明言がなかったこと
でいったんドル買いに傾斜しましたが、NYダウの堅調も背景に、し
だいにドル売り動意へ傾斜することになりました。

今週もドル売りの流れは継続しそうではありますが、週が明けてか
らの世界の各市場でのバーナンキFRB議長の講演で示された内容への
市場反応が注目されるとともに、ユーロドルが1.45の節目に差し掛
かっていることや、ポンドドルが日足のMA21、そして豪ドル米ドルが
1.06の節目のアラウンドになっているなど、複数のドルストレートが
チャート・ポイントを迎えていることで、節目を巡るドルの動向を
見極めたいところのようです。

そして、市場の関心は31日の米ADP雇用統計や9月1日の米ISM製造
業景況指数、そして週末の米雇用統計へと移行する展開になりそう
で米経済指標での市場反応にも注目されます。

ドル円相場では、週初は76.50円を巡る売り買いの攻防と、29日の
日政府の円高対策に関する発表、および月末の実需筋の円転需要
などが注目されます。週後半は米雇用統計など米マクロ指標の動向
などが注目されます。

ユーロについては、23日のスペインの短期債の入札が好調であった
ことや、26日にギリシャの財務相が「支援策が実施されれば2011年
の財政赤字目標達成は目前。景気後退の動きは鎮静化へ。」との報告
などの好材料もある一方、22日に「フィンランドがギリシャへの追加
支援に関して担保要求」をしたことや、同日S&Pのピアーズ氏が
「ギリシャは年末までにデフォルトの可能性」と発表したこと、また
23日の独ZEW景況感調査がとても弱かったこと、そして同日グリーン
スパン前FRB議長が「ユーロは崩壊しつつある」との認識を示したこと
そして同日にフィンランドの首相が「担保要請が否定されればギリシ
ャ支援から離脱する。」と発言したことや、24日に独IFO研究所が
「(独の)全ての経済セクターで下落の可能性。経済のダウンサイド
リスクは拡大している。ECBはり上げを休憩する必要。」との見解を
発表したこと、また同日にギリシャ2年債利回りが過去最高の42%
を超えたことや、25日に独とギリシャの10年債の利回り格差が過去
最大の1600bpに拡大したことなど、ネガティブ材料には枚挙にいとま
がないくらいですが、

ユーロ主要国の独仏によるユーロ防衛の強いコミットや、ECBによる
国債購入などで市場に潤沢な流動性が提供されていることに加えて、
フラン高抑制施策のためSNBが通貨スワップ市場で大量のユーロ買い
・フラン売りをしていること(日経8/27の17面)や、米ドル安による
相対的なユーロ選好があるとともに、また、いわゆるユーロ悪材料
慣れもあるためか、ユーロは不自然なほどに強い現状になっている
ようです。

ユーロの相対的選好がまだ続きそうな印象がありますが、しかしなが
ら、ユーロの利上げ観測には後退が見られるとともに、ネガティブ
材料が潜在的に積みあがって陰性のポテンシャルも潜在的に高まって
いることから、米ドルが巻き戻になったときや、一部ペンディングに
なっているSNBの政策が明確化して、フラン高抑制策の底が露呈した
場合などでは、ユーロの下落圧力が顕在化する可能性もありそうで、
潜在的な下落への警戒だけは忘れずにいたいものです。目先、ユーロ
ドルでは1.45の節目を巡る動向が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、NYダウの反発や原油価格
に持ち直しが見られることによるリスク選好度の増加など、先週より
も外部環境の改善が見られているようですが、利上げ観測の後退や、
豪州経済の鈍化とともに、世界経済は緩やかに拡大しているものの
減速懸念があることなどは足かせにはなりそうで、楽観はできない
ようですが、押したところでは拾いたいと見る向きは少なくないよ
うです。目先、豪ドル米ドルでは1.06の節目を巡る動向が注目され
ます。

経済指標関連では、29日の米個人消費支出と米PCEデフレータに
トリシェECB総裁の議会証言と米中古住宅販売保留(7月 成約)、
30日のNZ住宅建設許可件数と豪住宅建設許可件数に
ケースシラー住宅価格指数と米消費者信頼感指数に米FOMC議事録、
31日の欧消費者物価指数速報と米ADP雇用統計に加GDPと
米シカゴ購買部協会景気指数、
9月1日の中国製造業PMIと豪小売売上高にスイス第2四半期GDPと
英製造業PMIに米ISM製造業景況指数、
週末2日の米雇用統計などが注目されます。


さて今回は、プロファイリングのお話です。

プロファイリング"Profiling"とは、
もともとは「(背景的に)輪郭を描く」という意味なのだそうですが、

主に捜査などで用いられる手法で、
性質や特徴や状況証拠から行動科学的および確率論的に分析して
推論を組み立てていくこと、と定義されるようです。

特定や断定までを行うものではないとされていますが、
その過程において「絞込み」や「捜査時間の短縮」なども
されることになるそうです。

捜査におけるプロファイリングの場合、
秩序型と無秩序型に分類して臨床的に行う米国のいわゆるFBI流と、
統計的な分析処理を重点に行う英国流などがあるのだそうで、
簡単に解説することはできませんが、

第二次世界大戦頃から用いられるようになったとする説があり、

戦争終了時にナチスの戦犯容疑者を捜査する際に、
たくさんの捕虜の中からナチス高官の「ふるい分け」として、
ナチス高官らが所有している可能性のある「所持品リスト」を
作成して調査対象者を絞り込んだなどの歴史があるそうで、
「捜査の効率化」もその目的のひとつになっているようです。

プロファイリングについて、稚拙な例を挙げますと、

ある事件があったとして、たとえばその犯人が目撃されていて、

「男性であった」「メガネをかけていた」だけの情報からでも、
捜査対象の可能性が数分の1に絞り込まれ、

さらに、「40歳後半から60歳前くらいの年齢であった」
「逃走した車は札幌ナンバーの白いワンボックスだった」となれば、
(たとえば)捜査対象の可能性を数万分の1に絞り込むことができて、

(この段階では私も捜査対象の可能性のある1人になりますが) (^^;)

さらなる情報で、「小柄で痩(やせ)せていた」
「車は外国製だった」となると、一段と犯人像が絞り込まれ、

(この段階で私は捜査対象の可能性から除外されます) f(^_^)

そして、事件現場には犯人のもと思われる「遺留品があった」、
となると指紋やDNA鑑定の可能性も出てきて、
冤罪の可能性が少ない状況で捜査が進められることになります。

ところで…、

「性質や特徴や状況証拠から分析して推論する」
プロファイリングですが、チャートの分析にも似ているようです。

たとえば、レート(価格)がブレークしていく場合、
いろいろな状況証拠を示すことがあります。

1. 低ボラティリティの状態がしばらく続いていた。

前兆として必ず低ボラティの状態がなくてはならないか、
というと必ずしもそうとも言えない場合もありますが、

いわゆる「相場のエネルギー溜める」状態として、
ブレークの前には低ボラティリティの状態を経ていることは
比較的多いようです。

ですので、必須とまではいえなくても、
低ボラティリティの状態はブレークの予兆的な状況(証拠)の
1つといえる場合があるようです。

2. (低ボラティリティの状態から)
  ボラティリティがしだいに拡大していく状況になっていく。

あたり前といえばあたり前なのですが、

(経済指標の発表でのサプライズの急騰急落ような場合は別として)

通常の本格的なブレークに至る前段として、
徐々にボラティリティが拡大していく状態を経ることがあります。

ボリンジャー・バンドなどを表示させていると、
バンドの先端が徐々に拡大していく状況ですが、

ただ、この状況からまたボラティリティが低下に向かう
いわゆるブレーク不発となることも少なくなく、
ダマシの多い状況でもあります。

しかしながら、本格的なブレークに至る過程では
ボラティリティがしだいに拡大していく状況を経ることは多く、
予兆的な状況(証拠)の1つにはなるようです。

3. 前回高値(安値)や直前高値(安値)などを超えていく。

これも、ブレークとはレンジを破って、
相場が次のレベルの均衡へと大きく動いていくわけですので、
あたり前といえばあたり前なのですが、

本格的なブレークに至る過程では「必然の要素」になります。

ただ、前回高値(安値)を超えても、
またレンジの中にレートが戻る「ブレークもどき」や
「ダマシのブレークアウト」もあって、

前回高値(安値)を超えたなら
ブレーク確定というわけではありませんが、

本格的なブレークに至る過程では「必要条件」にはなり、
重要な状況(証拠)の1つにはなるようです。

4. ローソク足が大きく成長していく。

漸進的かつ継続的にレート(価格)が上昇もしくは下降する、
MA21など移動平均線の傾斜を伴うアクセレレーションと呼ばれる
状況もありますが、

本格的なブレークに至る過程では、
それまでのローソク足の大きさよりも
「大きなローソク足の形成」がされることが多い傾向があります。

また、ローソク足は単位時間あたりの
「レートの動きの大きさを示す」ことになりますので、

自動車での速度と移動距離の関係のように、

大きなローソク足は、価格変動が早かったことと、
一方向への動意が強いことを示すことになり、

(小さなローソク足が一方向に連なる漸進的かつ継続的な
アクセレレーションと呼ばれる状況もあるために)

必須とまではいえない場合がありますが、

本格的なブレークに至る過程ではしばしば見られ、
予兆的な状況(証拠)の1つにはなるようです。

5. 逆のサイドの戻しの動きがフェイルになったことが確認できた。

ときにファンダメンタルズの強いインパクトで
押し戻りをせずに一気にブレークしていく場合もありますが、

通常の本格的なブレークに至る過程では、

レートがレンジをブレークしようとする、
もしくは少しブレークしかかった段階などで、

「そうはさせじ」とレンジが続くと見る向きや
逆サイドの勢力が抵抗してくることが少なくなく、

そのような場合では、、前回高値(安値)を超えても
レートがまたレンジ内に戻ってしまうことがありますが、

その後に、逆のサイドの戻しの動きを制圧して、
ブレークの動きが再始動していくことがあります。

つまり、ブレークをさせないとする勢力が負けて屈して、
ブレークの動きが優勢になっていく場合があるわけですが、

これは反対勢力がフェイル(戻しの失敗)になったことを示して、
ブレークへの信頼度が高くなる傾向があります。

いわゆる「押してからの再上昇」「戻ってからの再下降」ですが、

(初動が押し戻りせずにそのままブレークになってしまい、
トレードチャンスを逃し機会利益の損失となることもあるものの)

ブレーク初動を慌てて狙うよりも、
押し戻りの反対勢力のフェイルを確認してから
ブレークに乗るほうがダマシが少ない傾向があるようです。

通常、本格的ブレークの過程では、
大きな陽線(陰線)の後に小さな逆線が示現して、

そして、その反対勢力の動きを制圧して再上昇(再下降)となって、
ブレークが発展していくことが多いものです。

その他にも…、

MAの状況や上位時間時の状況やチャートポイントなど、
いろいろありますが、このあたりで割愛いたします。

こうして見ますと…、

たとえばブレーク狙いのトレードを1つ取っても、

しっかり待って、状況証拠を積み上げて絞り込む、
プロファイリング的な考え方は役に立ちそうです。

「ボラティリティが少し拡大してきたから…。」と、
ただそれだけのわずかな状況証拠だけで、

「なんとか1Pipでも多く利を得よう」と成果を焦り、

「問答無用だぁ。こらぁ、逮捕するぞ〜。」
とばかりに、フライングの誤認逮捕ばかりしていては、(笑)

マーケットという名の所長から「損失」という、
きつい「お仕置き」をいつも受けてしまうことになりそうです。

トレードでは「絶対の確証」というものは
求めることはできないものですが、

より多く状況証拠を積み上げプロファイリングができる
良い捜査官(トレーダー)になっていきたいものですね。



<お知らせ>

「デイトレ生存率向上ブログ」を運営されている
”たかやん”さんが、

「デイトレ生存率向上メールセミナー」(無料)をはじめられました。

私も受講してみましたが、とても正統で
なかなかの内容なので皆様にご紹介いたします。

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1年ほどのコンテンツ量があるそうです。



<コマーシャルです>

FX攻略オンライン



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"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


FX イゴール氏の「トレード3要素」のお話


先週末のNY時間にドル円が一時75円台後半まで下落して、
3月17日につけた戦後最高値を更新しましたね。

●先週の主な出来事

<8月15日(月)>

WSJ紙が、
「SEC米証券取引委員会が米格下げの計算に用いたS&Pの
計量モデルの調査とインサイダー取引の有無を調査する。
オバマ政権が現在空席のFRB理事としてハーバード大の
ジェミレー・スタイン教授と米債券運用大手ピムコの
リチャード・クラリダ氏を指名する方向で調整している。」
などの報道をしました。
スイスの地元紙が、
「14日にスイス政府とスイスSNBがスイスフランの目標設定の
可能性について協議をしている。」
との報道をしました。
英ライトムーブ住宅価格(8月)は前月より弱い−2.1%になりました。
日第2四半期GDP速報は前期比で−0.3%、同前期比年率で−1.3%と、
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
日第2四半期GDPデフレータは予想より弱い−2.2%になりました。
東京時間前半では主要通貨ペアがしばらく堅調傾向で推移しました。
東京時間では日経平均が堅調傾向で推移しました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
アジアの株式市場も堅調傾向で推移しました。
豪新車販売台数(7月)は前月より強い+8.6%になりました。
独ウェルト紙が、
「独政府はユーロ圏を支える最終的な手段として
ユーロ圏共同債券の発行案を排除しない意向。」
との観測報道をしました。
その後ドル円がしだいに反落して揉み合う展開になりました。
東京時間ではスイスフランが軟調に推移しました。
仏ジュルナル・デュ・ディマンシュ紙が、
「仏政府は2012年に約100億ユーロの財政赤字削減を目指す方針。
仏政府は24日に財政赤字削減案を公表する予定。」
との観測報道をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「FRBが2013年半ばまで低金利維持の方針を表明したことは
銀行と保険にとってはマイナス要因。」
との見解を示しました。
独ビルド・ツァイトゥツング紙が、
「伊・仏・スペインに支援は必要がない可能性。
ECBが欧州のバッドバンクになることはない。」
とのレーン欧州委員の見解を記事として掲載しました。
日経平均は前週末比+122.69円で大引けました。
ロンドン序盤は主要通貨ペアが上昇の後に揉み合いになりました。
スイス生産者輸入価格(7月)は予想とおりの−0.6%になりました。
独当局が「ユーロ共同債は独仏首脳会談の話題にならない。」
との発表をしました。
スイスフランに買戻しの動きが見られました。
ドル円がしだいに軟調になりました。
WSJ紙が、
「今後数ヶ月にわたってデータを見る必要があるが、
日米欧の主要経済がリセッションに陥る可能性が50%以上ある。」
とのルービニ教授の見解を記事として掲載しました。
英BOEのマイルズ委員が、
「英国経済はもろいながらも回復軌道にある。
第2弾の量的緩和は現時点では必要はない。」
との見解を示しました。
NY連銀製造業景気指数(8月)は市場予想より弱い−7.72になりました。
NY時間前半ではドルが売られる相場展開になりました。
ユーロドルなどドルストレートが堅調傾向で推移しました。
対米証券投資(6月)は市場予想より弱い+37億ドルになりました。
ECBが「先週の債券購入は(過去最大)220億ユーロ」と発表しました。
NYダウはグーグルによるモトローラ携帯端末部門買収など
大型M&Aが好感され堅調傾向で推移しました。
米NAHB住宅市場指数(8月)は市場予想とおりの15になりました。
しだいにドル円が反発しました。
原油先物が堅調傾向で推移しました。
アトランタ連銀総裁が、
「さらなる金融緩和には警鐘を鳴らしたい。
資産の買い入れは実施可能。
米国のリセッションの可能性は高まったが再度陥るとは予想せず。
米国が経済成長を再開させる可能性は高い。
QE3を含めた全ての選択肢を排除することはできない。
FOMCが示した2013年半ばの時間軸は妥当。
必要があればタイミングについて再考することを支持する。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は反発して87ドル後半で引けました。
NYダウは前週末比+213.88ドルで取引を終えました。

<8月16日(火)>

英FT紙が、
「財政緊縮策は性急に実施できない。
一部の国々には急速な調整は誤りとなる可能性。
市場は低成長やマイナス成長を嫌う可能性。
目標達成のためには歳出削減とともに金融セクターの回復が不可欠。
金融の混乱に容易な解決策は無い。」
などのIMF専務理事の見解を記事として報道しました。
オバマ米大統領が、
「9月に景気浮揚、雇用創出、赤字削減などの具体策を打ち出す。」
との発言をしました。
中国の政府系シンクタンクが、
「中国第3四半期CPIは6.2%になる見通し。
第3四半期GDPは9.2%の伸びになる見込み。
中国政府は人民元の取引バンドを拡大する機が熟している。」
などの見解を発表しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
WSJ紙が、
「日本の主要格付け会社であるR&I格付投資情報センターが
今後数ヶ月以内に日本の格付けを引き下げる可能性。」
との観測報道をしました。
世界銀行の総裁が、
「世界経済は新たな危険ゾーンにある。
食糧の安全保障に関して世界的な協力が必要。
IMFは欧州債務問題で主要な役割を担うと確信。
中国の人民元上昇は前向きなこと。
自由貿易の問題解決を推進するべき。」
などの見解を示しました。
豪財務相が、
「市場の混乱の確固たる解決が必要。
豪ドルの水準は依然として高すぎる。」
との見解を示しました。
豪ドルはRBA議事録の発表前に調整で軟調になりました。
豪RBA議事録では、
「世界的な不透明感から金利を据え置いた。
成長と物価を判断する間は金利据え置きが賢明。
下振れリスクがより顕著になってきた。
国内の金融状況はすでに抑制的。
信用の伸びは非常に抑制されている。
資産価格は軟化していて豪ドルは高水準。」
などが示されました。
市場反応は限定的でした。
人民元対ドル基準値が1ドル6.3925元の切上後最高値になりました。
日経平均は前日の終値を挟んでの小幅な上下動になりました。
東京時間後半ではしだいにドルストレートが軟調になりました。
スイスフランに買戻しが見られました。
日経平均は前日比+21.02円で大引けました。
中国上海株式市場は3営業日ぶりに反落しました。
独第2四半期GDP速報は市場予想より弱い+0.1%になりました。
ユーロが軟調が強まりました。
ロンドン時間序盤はドルストレートやクロス円が軟調になりました。
独DAXなど欧州の株式市場が軟調に推移しました。
フィンランド中銀総裁が、
「ここ数週間で世界経済は悪化している。
以前よりも経済成長に関して不確実性が広がっている。
市場の緊張に対処するには金融政策では十分ではない。
政府・議会も行動を起こさなければならない。」
などの認識を示しました。
スイスSNBが、
「為替先物市場でのレートチェックの噂にはコメントしない。」
との発表をしました。
ダウ先物が軟調に転じました。
原油先物の時間外取引は軟調傾向で推移しました。
英消費者物価指数(7月)は市場予想より強い+4.4%、
英消費者物価指数コア(7月)は市場予想より強い+3.1%、
英小売物価指数(7月)は市場予想とおりの−0.2%、
英DCLG住宅価格(6月)は前回値よりは強い−2.0%になりました。
ポンド買い反応になりました。
欧貿易収支(6月 季調前)は市場予想より弱い−16億ユーロ、
欧第2四半期GDP速報は市場予想より弱い+0.2%になりました。
市場反応は限定的でしたが、
しだいにドル円が軟調になりました。
英BOE総裁が、
「英CPIは一時的な要因がなければ2%を下回る可能性。
今後数カ月で5%到達もありえる。
CPIの見通しには不透明さとリスクがある。
ユーロ圏の動向は金融市場に深刻なストレスをかける恐れがある。
必要なら更なる量的緩和策や政策金利を利用することが出来る。」
などの見解を示しました。
米小売業大手のホーム・デポやウォールマートの5-7月期決算では、
ともに1株あたり利益が市場予想より強い結果になりました。
加製造業出荷(6月)は市場予想より弱い−1.5%になりました。
米住宅着工件数(7月)は市場予想より強い60.4万件、
米建設許可件数(7月)は市場予想より弱い59.7万件、
米輸入物価指数(7月)は市場予想より強い+0.3%になりました。
市場反応は限定的でした。
米鉱工業生産(7月)は+0.9%、米設備稼働率(7月)は77.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
主要通貨ペアが反発して揉み合う相場展開になりました。
スイス政府・中銀による17日の施策発表への思惑で
スイスフランの売りが強まっていきました。
格付け会社のフィッチが、
「米国債の長期格付けをAAAで維持する。見通しは安定的。」
との発表をしました。
NYダウは軟調傾向の揉み合いになりました。
ドル円が上げては下げる上下動になりました。
ポンドがしばらく堅調傾向で推移しました。
仏大統領が、(独仏首脳会談の報告として)
「ユーロを防衛する決意でメルケル独首相と一致。
ユーロ圏共通のガバナンスを提案することで独首相と合意。
ユーロ圏加盟国に2012年夏までに財政赤字上限規定を
憲法に盛り込むよう提案へ。
債務と赤字の削減のため金融取引税を9月に提案。
ユーロ圏救済基金の規模拡大は現時点では必要ない。
ユーロ共同債は現状の債務問題には効かない。
ユーロ共同債は統合の最終段階となる可能性。
ユーロ共同債は他の健全な周辺国の状況を阻害する恐れもある。」
などを示しました。
独の首相が、
「仏独はユーロの強化を決意。ユーロ圏は新たな段階が進行中。
より強いユーロにはより強い経済のつながり必要。
EUの債務規定を優先する必要。
ユーロ共同債は現時点で我々を救うことは無い。
ユーロ共同債は今のところ我々の助けにならない。
独仏はユーロ圏の信用の再創造を目指す。」
などの発言をしました。
スペインの財務相が、
「以前よりも困難さが増しているが、
スペインは今年の経済成長の予測の変更はしない。」
との見解を示しました。
ユーロが上昇した後に反落して揉み合う展開になりました。
格付け会社のフィッチが、
「米ファニーメイとフレディマックのAAA格付けを確認。
見通しは安定的。」との発表をしました。
米10年債利回りが一時2.20%割れまで低下する場面がありました。
NY原油(WTI)は86ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−76.97ドルで取引を終えました。

<8月17日(水)>

NZ第2四半期生産者物指数(仕入)は市場予想より弱い+0.9%、
同(出荷)は市場予想より強い+1.4%になりました。
NZドルが売られましたが市場反応は限定的でした。
豪Westpac先行指数(6月)は前月より強い+0.1%になりました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
セントルイス連銀総裁が、
「低金利継続は新たな追加緩和のシグナルではない。
もしも経済状況が深刻な悪化となれば追加緩和の可能性もある。
景気後退になる可能性は低い。下半期成長は2.5%の見込み。」
などの見解を示しました。
豪第2四半期賃金コスト指数は予想とおりの+0.9%になりました。
東京時間前半は主要通貨ペアが軟調傾向の揉み合いになりました。
香港訪問中の中国NDRCの主任が、
「中国のGDPは向こう5年間は年7%成長の見通し。
世界経済の回復が勢いを失っている。」
との見解を示しました。
東京時間後半はドルストレートが反発する展開になりました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
スイス政府・中銀の施策発表を控えスイスフランが売られました。
豪の財務相が、
「豪経済は引き続き世界経済の逆風に直面しているが、
豪は低い失業率、公的債務の少なさ、小幅な財政赤字であり、
正しい時期に世界の正しい場所にいる。」
との認識を示しました。
日経平均は前日比−50.17円で大引けになりました。
ロンドン時間ではドル円が軟調に推移しました。
ユーロドルなどドルストレートが一時急落しました。
スイスSNBが、
「スイスフランは大幅に過大評価されている。
スイスフラン高抑制をさらに強化する。外貨スワップも活用する。
必要に応じて更なるフラン高対策を講じる。
流動性供給を再度拡大する。
銀行の当座預金残高を1200億フランから2000億フランに引上げる。」
などの発表をしました。
目標レートの設定やペッグ制の導入などが示されなかったことで
市場の期待はずれにスイスフランが買い戻される展開になりました。
英FTなど英国や欧州の株式市場が軟調傾向で推移しました。
その後、ドルストレートが反発しました。
欧経常収支(6月)は前回値より強い−33億ユーロになりました。
英失業率(7月)は4.9%、失業保険申請件数推移(7月)は+3.71万人と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
英BOE議事録では、
「9対0で金利の据え置きを決定。
デール委員とウィール委員が利上げの主張を取り下げた。
8対1で資産購入規模の据え置きを決定。
ボーゼン委員が500億ポンドの購入規模の拡大を主張。
最近の状況展開は刺激策を解消する理由を弱めた。
英国経済の最大のリスクはユーロ圏危機に起因している。
MPCは世界経済が減速すると予想。
リスクが顕在化すれば更なる量的緩和が必要となる可能性もある。」
などが示されました。
ポンドが一時急落しました。
欧消費者物価指数確報(7月)は予想とおりの+2.5%になりました。
欧消費者物価指数コア(7月)は予想より弱い+1.2%になりました。
しだいにドルストレート通貨ペアが堅調になって行きました。
英国の10年債利回りが過去最低の2.456%に低下しました。
加国際証券取扱高(6月)は
市場予想より弱い−34億600万加ドルになりました。
米生産者物価指数(7月)は市場予想より強い+0.2%になりました。
米生産者物価指数コア(7月)は予想より強い+0.4%になりました。
限定的ながら一時ドル買い反応になりました。
原油先物がしばらく堅調傾向で推移しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「FOMCは不適切な決定を下した。FOMCの声明はネガティブすぎる。
政策は暦ではなく経済で決定すべきだ。
2013年半ばより早く利上げが必要になる公算が大きい。
米国は深刻な財政課題を持っている。」
などの見解を示しました。
NYダウが上昇して始まった後に反落しました。
NY時間前半ではユーロドルが上昇の後に反落しました。
ドル円が下落の後に反発して再下降する上下動になりました。
買い戻されていたスイスフランが再び売られました。
ポンドが堅調傾向で推移しました。
週間石油在庫統計では原油在庫が予想以上の423万3000バレルになり、
上昇していた原油価格が上げ幅を縮小しました。
スイスの経済相が、
「スイスフランは過大評価されている。政府はSNBの行動を評価する。
政府は輸出と観光の支援に20億スイスフランを提供する。
今こそ本当の対策を実行するとき。」
などの発言をしました。
スイスの財務相が、
「政府はSNBの政策を支援する。スイスフランはSNBの問題。
SNBは通貨目標を導入するかどうかを決める必要。
SNBがフラン高に対して断固として行動するならば政府は支持する。
SNBの通貨目標設定に政府は関与しない。
資本規制やマイナス金利には政府の承認が必要になる可能性。」
などの見解を発表しました。
具体策の決定が後になることでCHFに買戻しの動きが見られました。
ダラス連銀総裁が、
「景気拡大と雇用創出に資金供給できる流動性は十分にある。
一段の金融緩和を合図するのは賢明でない。
今年の第3四半期の米経済成長は3%を達成する可能性がある。
2012年の経済成長は拡大する可能性。
2013年半ばまで政策金利据え置くのは賢明でない。
FRBは株価救済のための政策を絶対に実施するべきでない。」
などの見解を示しました。
オバマ大統領が、
「住宅市場が改善を見せるには年内か来年までかかる可能性。
経済が上向けば直ぐに住宅市場は改善する可能性。
財政問題に関しては劇的な外科治療を要求している訳でなない。
歳入が増加しなければ景気刺激策も大幅に削減しなければならない。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は87ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+4.28ドルで取引を終えました。

<8月18日(木)>

一部のメディアが、
「独仏財務相は金融取引税実施に関する提案を9月初めに行う。」
との観測報道をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「日本のような低インフレ・低成長に陥る可能性を警戒。
ECBによる国債購入は市場の不均衡を是正し効果がある。
伊イタリアが市場の信認を回復するには時間がかかる。
ユーロ共同債発行にはまだ時期が熟していない。」
などの見解を示しました。
オバマ大統領が米CBSのインタビューで、
「米国が再び景気後退に陥るリスクはないが、
景気回復は失業危機に対応できるほど速くない。対応が必要。」
などの見解を示しました。
日通関ベース貿易収支(7月)は予想より強い+725億円になりました。
東京時間前半ではドルストレートが軟調傾向で推移しました。
日経平均が軟調傾向で推移しました。
アジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
財務省の中尾財務官と日銀の中曽理事が面談したことが報道され、
ドル円が上昇する場面がありました。
S&Pのビアーズ氏は香港で、
「米格付けはネガティブ見通し。格下げは3分の1の確率。」
との見解を示しました。
日景気一致CI指数確報(6月)は速報値よりやや強い108.8、
日景気先行CI指数確報(6月)は速報値と同じ103.2になりました。
日経平均は前日比−113.50円で大引けになりました。
ロンドン時間に入る頃に通貨先物市場でスイスSNBによる
レートチェックの噂からイスフランが売られる場面がありました。
WSJ紙が、
「米金融当局が欧州の債務危機が
米国の金融システムに影響を及ぼす可能性があるとして
欧州大手銀行の米国現地法人や支店への調査を強化している。」
と報道しました。
格付け会社のS&Pが、
「仏のAAA格付けを確認。見通しは安定的と確信。」
との発表をしました。
ユーロが限定的ながら一時反発しました。
ロンドン時間前半は主要通ペアが軟調傾向の揉み合いになりました。
豪ドルが軟調に推移しました。
欧州の株式市場が軟調傾向で推移しました。
英小売売上高指数(7月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
日銀の中曽理事が、
「午前に開かれた中尾財務官との会談で、
為替市場を24時間臨戦態勢で監視することを確認した。」
との発言をしました。
欧建設支出(6月)は前月より弱い−1.8%になりました。
日財務相が千葉市内の講演で、
「介入にはサプライズがないと意味がない。
必要なときには断固たる措置を取る。」
との発言をしました。
スイス中銀が政策金利に用いるLIBOR3ヶ月物フランが
過去最低水準となる0.014%まで低下しました。
米消費者物価指数(7月)は前年比で予想より強い+3.6%、
米消費者物価指数コア(7月)は前年比で予想より強い+1.8%、
米新規失業保険申請件数は予想よりより弱い40.8万件になりました。
加景気先行指標指数(7月)は市場予想とおりの+0.2%、
加卸売売上高(6月)は市場予想より強い+0.2%になりました。
一時リスク選好動意になりましたが限定的でした。
オーストリア中央銀行総裁が、
「インフレよりも低成長と低インフレに陥る状況を懸念している。」
との認識を示しました。
原油先物が軟調傾向で推移しました。
NY時間前半はユーロなどドルストレートが軟調傾向で推移しました。
スイスフランに買戻しが見られました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
米中古住宅販売件数(7月)は前月比で予想より弱い467万件、
米景気先行指標総合指数(7月)は予想より強い+0.5%、
フィラデルフィア連銀製造業景況指数(8月)は
構成項目の雇用や新規受注や出荷などが大きく落ち込み
市場予想よりかなり弱いサプライズになる−30.7になりました。
主要通貨ペアが下落する相場展開になりました。
NYダウが一時500ドル以上の下落になりました。
金先物が1828.20ドルと史上最高値を更新しました。
米10年債利回りが一時2.00%を割り込みました。
格付け会社のフィッチが、
「米国は他のAAA格付け国以上に負債を拡大できる。
しかし信頼性の高い債務削減計画が必要。
それが無ければAAAの限界点を試すことになる。」
との見解を発表しました。
英BOEのウィール委員が、
「英国の第3四半GDPは第2四半期より改善する可能性。
基調的な経済成長はやや弱い可能性。
リセッションの可能性がないとは言い切れないが、
英中銀の追加量的緩和実施に現在は適切な時期ではない。
世界的な経済情勢は若干悪化する可能性。」
などの見解を示しました。
英BOEのホールデン理事が、
「市場で恐怖感や悲観論が増幅する悪循環を止めるため、
新たな政策を策定する必要があるかもしれない。
市場は2008年の金融危機のトラウマで壊滅的な状況に陥る危険性を
実際より大きくとらえるようになっている。」
との見解を示しました。
一部メディアが、
「ヒューレッド・パッカードが英システム開発会社のオートノミーを
100億ドルで買収の可能性が高まっている。」
との観測報道をしました。
ロンドンフィクスあたりからフラン売りの動きが見られました。
独の首相が、
「ユーロ共同債は危機に対しての間違った答え。
欧州は債務危機を乗り越えられる。」
との認識を示しました。
NY連銀のダドリー総裁が、
「2011年上半期に国外の混乱と高インフレに巻き込まれた米国経済は
下半期に回復が再開するがその回復ペースは減速する可能性。
リセッションのリスクは高まったが陥る可能性は低い。
7月の消費は予測よりも堅調。下半期の経済成長は堅調の可能性。」
との見通しを示しました。
米5年物インフレ連動債の入札では、
最高落札利回りが前回より低い−825%、
応札倍率は前回より低い2.49倍になりました。
NY原油(WTI)は大きく下落して82ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−419.63ドルで取引を終えました。

<8月19日(金)>

オセアニア時間ではドルが買われて、
ドルストレートが軟調傾向になってドル円が反発しました。
時間外取引でNY原油が軟調に推移しました。
ロイター通信が、
「欧州債務危機を背景に一部の欧州銀行のドル調達コストが上昇。」
との報道をしました。
東京新聞が、
「歴史的な円高を背景に日本企業が海外の企業を買収する動きが
活発化している。今年、買収件数は25%増え買収額も1.5倍に拡大。」
との報道をしました。
ダラス連銀総裁がCNBCでのインタビューで、
「第3四半期の米経済成長はプラスになる見通し。
米経済には引き続き勢いがあるが回復は緩やか。
FRBの低金利継続の公約は回復を遅れさせる可能性。」
などの見解を示しました。
東京時間ではドル円が一時急伸する動きがありましたが、
仲値を過ぎたあたりで急反落しました。
日経平均が軟調傾向で推移しました。
東京時間ではドルストレートが揉み合いになりました。
アジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
日財務相が閣議後の会見で、
「世界株安は経済の先行きに対する不安が背景。
為替について日銀と問題意識共有しながらやるべきことをやる。
第3次補正予算で円高に対する対応は充分にあり得る。」
との発言をしました。
ロイター通信が、
「NZ中銀は12月まで利上げを見送る見通し。
9月15日の会合で利上げする見通しは20%。据え置きは60%。」
との観測報道をしました。
NZクレジットカード支出(7月)は前月より強い+7.3%になりました。
日全産業活動指数(6月)は市場予想より強い+2.3%になりました。
シュタルクECB理事が、
「ユーロ共同債は見せかけの解決策。
ユーロ共同債は誤ったインセンティブを与える。
EFSFの倍増やECBの一段の流動性供給はいずれも有効ではない。
ECBの債券購入規模とペースは市場の緊張がいつまで続くかによる。
必要なのは構造改革である。」
などの認識を示しました。
ドル円が介入を意識してか時折荒っぽい動きになりました。
日経平均は前日比−224.52円の8719.24円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(7月)は市場予想より強い+5.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
ロンドン時間前半では主要通貨ペアが軟調に推移しました。
スイスフランが買われる動きが見られました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
英公共部門ネット負債(7月)は−20億ポンドになりました。
市場反応は限定的でした。
ドル円の軟調傾向がしばらく続きました。
その後ドルストレートが反発して揉み合う展開になりました。
英BOEのウィール委員が、
「必要あれば資産買取枠の拡大はありえる。
英経済の見通しについては依然ほど楽観的ではない。
利下げの可能性は非常に低い。」
などの見解を示しました。
NY金先物が時間外取引で一時1870ドル台に上昇しました。
ECBが伊国債を購入しているとの一部報道がありました。
独10年債とギリシャ10年債の利回り格差が1429bpまで拡大しました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「過度の低金利が続きすぎることは過剰なリスク志向を後押しする。
間違った投資を生み出す一方で経済の成長力は損なわれる。」
との見解を示しました。
主要通貨ペアが上下動する神経質な相場展開になりました。
加消費者物価指数(7月)は前年比で市場予想より弱い+2.7%、
加消費者物価指数コア(7月)は市場予想とおり+1.6%になりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間に入るあたりでFRBが緊急会合を開くとの噂が飛び交い、
ドルが売られてドルストレートが堅調になりました。
クリーブランド連銀総裁が、
「低成長は2013年までのゼロ金利を正当化。
回復支援の追加の措置は望ましい。
景気回復への下向きのリスクが強まっている。
成長率は今年3%で、次の2年間は3%になる可能性。」
などの見解を示しました。
加の財務相が、
「判断の難しい局面に直面。欧米の景気回復はもろいが、
世界経済は緩やかに成長している。
欧米を取り巻く環境については果敢な行動が求められる。
欧米の経済情勢が加の経済に影響。
加第2四半期GDPは当初の予想よりも緩やか。」
などの見解を示しました。
ダドリーNY連銀総裁が、
「最近のデータは悲観的に見てもマチマチな状況。
米国債の格下げを過剰に受け止めるべきではない。
FOMCはインフレ抑制に決意を表明している。
インフレ期待の状況はFRBに対する信頼を示している。」
などの認識を示しました。
NY時間前半はドル売り動意が継続しました。
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
米WSJ紙が、
「頻繁に介入する計画はない。
介入は日常的に用いる手段ではない。
最近の円相場の動きは経済のファンダメンタルズを反映してない。
円が逃避買いの対象通貨と考えられるべき理由はない。」
などの日本の財務省当局者の発言を記事として報じました。
ドル円が一時75円台後半まで下落して戦後最安値を更新しました。
NYダウは100ドル以上の下落になりましたがその後に反発して
前日終値を挟んでの振幅の大きな上下動になりました。
加BOC総裁が、
「米国の債務削減は加の2011〜2012年のGDPに−2%の影響の可能性。
加のCPIはBOCの予想に沿っている。欧州の状況は引き続きリスク。
商品価格は引き続き高止まりとなる可能性。
BOCは基本的に米国と欧州経済の収縮を予想していない。」
などの発言をしました。
産経新聞が、
「日政府と日銀が緊急円高対策実施を検討。
日銀は追加緩和を検討。海外当局とも調整。」
との観測報道をしました。
ドル円に買戻しの動きがみられました。
その後しだいにNYダウが軟調になって行きました。
シュタルクECB理事が、
「債務削減の問題は中央銀行の仕事ではない。
市場が機能不全のためECBは債券市場に介入している。
債券のスプレッドは拡大する可能性がある。
ECBの国債購入はインフレ・リスクには繋がらない。」
などの見解を示しました。
ダウジョーンズがギリシャの2人の高官の談話として、
「今年、ギリシャ経済は最大5.2%のマイナス成長となる可能性。
2011年の財政赤字の対GDP比率を8〜8.5%へと押し上げる可能性。
内的・外的要因の両方がリセッションを深刻化。」
と報じました。
NY金先物は5日続伸して1852.20ドルで引けました。
NY原油(WTI)は82ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−172.93ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<8月22日(月)>

夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(7月)
が予定されています。

<8月23日(火)>

正午12時にNZ第3四半期インフレ期待(2年間)、
午後3時に日工作機械受注確報(7月 前年比)、
同午後3時にスイス貿易収支(7月)、
午後4時28分に独製造業PMI速報(8月)、独サービス業PMI速報(8月)、
午後4時58分に欧製造業PMI速報(8月)、欧サービス業PMI速報(8月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(8月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(8月)、
夜9時半に加小売売上高(6月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(8月)、
同夜11時に米新築住宅販売件数(7月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(8月)、
深夜2時に米2年債の入札、
などが予定されています。
独・欧・加・米の指標には注目です。

<8月24日(水)>

朝7時45分にNZ貿易収支(7月)、NZ輸出(7月)、NZ輸入(7月)、
朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(7月 前年比)、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(6月)、
午後5時に独IFO景気動向指数(8月)、独IFO現況評価値(8月)、
午後6時に欧鉱工業新規受注(6月)、
夜9時半に米耐久財受注(7月)、
夜11時に米住宅価格指数(6月)、米第2四半期住宅価格指数、
深夜2時に米5年債の入札、
などが予定されています。
NZ・独・米の指標には注目です。

<8月25日(木)>

朝7時45分にNZ第2四半期小売売上高、
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(7月)、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(9月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
深夜2時に米7年債の入札、
などが予定されています。
NZ・米の指標には注目です。

<8月26日(金)>

朝8時半に日全国消費者物価指数(7月)、
同朝8時半から豪RBA総裁の議会証言、
午後5時半に英第2四半期GDP改訂値、
午後6時半にスイスKOF先行指数(8月)、
夜9時半に米第2四半期GDP改訂値、米第2四半期個人消費改訂値、
同夜9時半に米第2四半期GDP価格指数改訂値、
同夜9時半に米第2四半期PCEコア・デフレータ改訂値、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(8月)、
夜11時からバーナンキFRB議長のジャクソンホールでの講演、
深夜1時25分からトリシェECB総裁の講演、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。
また、豪RBA総裁の議会証言、バーナンキFRB議長の講演、
トリシェECB総裁の講演にも注目です。

さて先週、ドル円は、為替介入を意識しながらも9日のFOMCで長期間
金融緩和が継続されたことを背景としたドル安圧力も継続していて、
週間で76円台半から76円台前半のやや軟調傾向のレンジ相場が続きま
したが、週末のNY時間に急落して、一時、戦後最安値の75円95銭をつ
ける展開になりました。

一方、ユーロドルは、週初めに独ウェルト紙が「独政府はユーロ圏を
支える最終的な手段としてユーロ圏共同債券を排除しない意向。」と
の観測報道があったことや、NYダウの反発を背景に1.44台後半まで上
昇した後に、独仏首脳会談でユーロ共同債が否定されたことや、金融
取引税の提案に揺れながらも、欧州の主要国である独仏のユーロ防衛
のコミットメントに再上昇しましたが、週半ばに一時1.45台に乗せた
後に、週後半のNYダウの大幅下落など世界同時株安によるリスク選好
度の低下に伴い反落する展開になり、そして、週末にECBが伊の国債
を購入したことをきっかけに反発に転じて、FRBが緊急会合を開くと
の噂によるドル売り動意もあり、1.44台の半ばまで反発する上下動の
相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは、週はじめに株式市場や原油価格が反発した
ことを背景として上昇した後に、週後半にアジアの株式市場やダウ先
物の軟調に続き、NYダウが大幅下落するなど世界同時株安に加えて、
金を除く原油など資源価格が軟調に推移したこともあって、反落が強
まる展開になりましたが、週末に米FRBが緊急会合を開くとの噂によ
るドル売り動意に一時1.04台半ばあたりまで反発する上下動の相場
展開になりました。

さて今週ですが、円については、欧米の経済不安による逃避的な「経
常黒字国の通貨としての円買い」の潜在圧力とともに、スイスSNBに
よるフラン高抑制の施策への警戒を背景とした「消去法的な逃避先
としての円選好」もあり、また、9日のFOMCで長期間の米金融緩和
の継続が示されたことに相俟って米国のQE3への期待も背景とした
日米金利差の縮小と、今週も円高圧力が継続する背景がありますが、
一方、先週末に一時ドル円が76円台を割り込む事態になったことで、
日本政府・日銀による為替介入や追加緩和への期待も高まっていて、
円高圧力と介入警戒との綱引きとなりそうな様相です。

為替介入については、18日に日銀の中曽理事が「午前に開かれた中尾
財務官との会談で、為替市場を24時間臨戦態勢で監視することを確認
した。」との発言があり、臨戦態勢に入っていることが覗われると
ともに、19日午前の日財務相の記者会見で「円高進行には適時適切に
対応する。」として、為替介入が8月4日だけの単発で終わりでは
ないことが示唆されていますが、日経新聞(20日)によれば日銀内部に
「バーナンキFRB議長の講演(26日予定)で為替相場が大きく動けば、
何らかの対応を考えざるを得ない。」との声があることや、19日の
日財務省の中尾財務官による「頻繁に介入する計画はない。介入は
日常的に用いる手段ではない。」との発言など、実行の時間軸につ
いては、日要人発言に即時に行動を起こす緊迫感が今ひとつ感じら
れないと見る向きもあるようです。

ただ、19日のNY市場でドル円が一時、震災後の安値を下抜けて75円台
後半の戦後最安値をつける非常事態にもなっていることから、産業界
からの介入期待も高まることが予想され、今週は東京時間の前半、
特に仲値から午前10時半頃の時間帯は日政府・日銀による為替介入に
一応は注目しておく必要がありそうです。

米ドルについては、9日のFOMCで長期間の米金融緩和継続が示された
ことで米国の通貨としての米ドルは軟調地合いとはなっていますが、
世界経済の減速懸念で日本を除くアジアの通貨に対して巻き戻されて
いることや、株式市場の下落に伴うリスク選好度の低下や欧州不安に
よる基軸通貨としての米ドル買いも見られ、綱引きとなっているよう
です。

今週は、26日夜11時からのバーナンキFRB議長のジャクソンホールで
の講演が米ドルの焦点となりますが、19日にはFRBの緊急会合の噂が
出るとドルが売られる動きが見られ、思惑を含めて先行織り込みの
動きに注意がいるとともに、当日のバーナンキ発言が注目されます。
QE3についてはFRBメンバーの中に否定論が散見されていますが、NY
ダウなど株式市場の軟調が著しい状況となっているだけに、何らか
の追加緩和策がほのめかされると期待する向きも少なくなく、また
肩透かしとなった場合もそれはそれで失望感から動意づく可能性も
あり、今週は週末のバーナンキFRB議長の講演に絡んで相場が大きく
動く可能性がありそうです。

ドル円相場では、日政府・日銀による為替再介入の可能性とともに、
週末の26日にはバーナンキFRB議長の講演のイベントが控えていて、
大きな相場変動の材料がありながらも、為替の再介入の時期も不確
定で読みづらい状況となってるようですが、思惑での先行織り込み
の動きと、膠着的な動きとがしばらく繰り返される可能性もありそ
うです。今週は一応ながら東京時間の仲値あたりから午前10時半頃
の時間帯は日々、為替介入への警戒をしておきたいものです。

ユーロについては、独仏首脳会談で欧州主要国である独仏によるユー
ロ防衛のコミットメントが示され、また欧州経済政府構想が提唱さ
れましたが、市場一部で期待されていたユーロ圏共同債券は一旦否定
されることとなって、EFSFの拡充も見送りになり、また金融取引税の
提案も市場の一部では嫌う動きもあり、独仏首脳会談はユーロ安定に
決め手を欠く結果になったという厳しい声もあるようです。
そして、欧州の銀行ではリストラが相次いでいるとの報道もあり、
また米金融当局が欧州銀行の米国部門の調査を強化しているとの報道
に欧州銀行の株価が下落して、ユーロ建てロンドン銀行間取引金利
(LIBOR)と翌日物金利スワップ(OIS)の金利差が2007年の「パリバ・
ショック」の直後の水準まで上昇していて、金融市場での欧州不安は
沈静化していないようです。

ECBが潤沢な流動性を提供していることで流動性危機に陥る状況では
ないものの、欧州主要国の独の実質成長率が前期比で+0.1%に低迷
していることや、仏の個人消費が急減して成長率が0%になっている
ことに加えて仏への格下げ懸念が台頭したり、またダウジョーンズが
ギリシャの2人の高官の談話として「今年、ギリシャ経済は最大5.2
%のマイナス成長となる可能性。2011年の財政赤字の対GDP比率を8〜
8.5%へと押し上げる可能性。内的・外的要因の両方がリセッション
を深刻化させている。」と報じているなど、懸念材料の方が多いよう
ですが、一方、ECBの債券購入にはユーロドルは買い反応となる傾向
も見られていて、ユーロドル相場では上げては下げるワイドレンジの
相場展開が続くと見る向きがあるようです。
また、ユーロドルではドルストレート通貨ペアとして26日のバーナン
キFRB議長の講演へ向けての動向が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、世界経済の減速懸念や
原油価格が軟調となっていることに加えて、NYダウが4週連続の下落
となっているなど世界の株式市場の軟調によるリスク選好度の低下と
ともに、豪利上げ観測の後退で冴えない相場展開となっていますが、
豪州経済は先進国の中では比較的健全で、押したところでは各国中銀
による外貨準備の豪ドル買いもみられているとのことで、軟調ながら
も底堅い動きとなっていて、下げては戻す相場展開と見る向きもあり
外部環境は良くない状況ながら、豪ドル米ドル相場では下げては上げ
るワイドレンジの相場展となると見る向きがあるようです。
また、豪ドル米ドルではドルストレート通貨ペアとして26日のバーナ
ンキFRB議長の講演へ向けての動向が注目されます。

経済指標関連では、23日の独欧の製造業とサービス業のPMI速報に、
独ZEW景況感調査に加小売売上高と米新築住宅販売件数、
24日のNZ貿易収支に独IFO景気動向指数と米耐久財受注、
25日のにNZ第2四半期小売売上高と米新規失業保険申請件数、
26日の豪RBA総裁の議会証言に英第2四半期GDP改訂値と
米第2四半期GDP改訂値に米第2四半期個人消費改訂値、
そして、バーナンキFRB議長のジャクソンホールでの講演と
トリシェECB総裁の講演などが注目されます。


さて今回はイゴール氏の「トレード3要素」のお話です。

イゴール氏とは、投資顧問会社のイグロック・トレーディングの
創設者イゴール・トシュチャコフ氏のことですが、

その彼によりますと、トレードするに際して考慮すべき
基本的な「L・D・T」3つの要素があるそうです。

1. 水準 (Level)

2. 方向 (Direction)

3. タイミング (Timing)

1の「水準(Level)」については、
相場における現在の価格(レート)がどの位置にあるか、
ということになりますが、

ボラティリティ(変動率)ともかかわりがあって、

アジア、欧州、北米、の各市場には、
それぞれにその日の高値と安値があり、

また「それぞれの市場には平均値幅が存在」しているとともに、

「1日というタイム・フレームにも平均値が存在」していて、

(あくまでも一般論ということにはなりますが、)

市場における値動きには、自己実現的に
これら平均値の実現を目指そうとする動きがみられるようです。

一般に、市場ごとのボラティリティは、
「売買量に相関」する傾向があり、

また、「売買量は市場参加者の厚みに相関」して、

(あたかもオークションのように)

市場参加者の増える時間帯ほどボラティリティが高くなる
傾向があるのだそうです。

そのようなわけで、

日本を中心とするアジア市場の時間帯よりも、
ロンドンを中心とする欧州の時間帯がボラティリティが高くなり、

そして、欧州の時間帯にも重なる
米国を中心とした北米市場の時間帯は
さらにボラティリティが高くなる傾向がありますが、

また、ボラティリティが高くなるということは、
価格がより大きく変動するということになりますので、

ボラティリティが高くなると、
それまでの高値もしくは安値を超える動きとなりやすく、

そのために、いわゆるロンドン市場やニューヨーク市場では
ブレークが起こりやすい傾向になります。

そして、このとき…、

その日のアジア市場の時間帯や欧州の時間帯で、
それぞれの平均的なボラティリティより低い場合などでは、

「1日というタイム・フレームのボラティリティの平均値」を
自己実現的に市場が目指そうとする働きになることで、

NY時間になると日あたりのボラティリティの不足を補うように
ボラティリティが急拡大する傾向があるのだそうです。

また逆に、

その日のアジア市場の時間帯や欧州の時間帯で
値動きが活発となって「1日というタイム・フレームの平均値」を
既に満たしてしまったような場合では、

いつもは活発な値動きとなることの多いニューヨーク時間が
レンジ性向の静かな相場になりがちな傾向があるのだそうです。

もちろん、これらは一般論で、

イースターやクリスマスのように市場参加者が少ない時期では
各市場ともにボラティリティが低い状況や、

また、ファンダメンタルズの強力なインパクトで、
各市場ともにボラティリティが拡大する
大相場になることもありますが、

ボラティリティの傾向はトレードの参考とすることはできそうです。

そして、2の「方向(Direction)」については、
いわゆる相場の方向、つまり、強弱を伴うトレンドになりますが、

トレンドは時間軸ごとに存在していることで、

複数時間軸での観測が必要になるとともに、
複数時間軸でのトレンドの整合・不整合の認識も必要になります。

そして、順張りではトレンドをフォローしていきますが、
トレンドは変化する可能性も秘めていて、

「転換点(Turning point)の可能性の認識」も必要になるようです。

ボラティリティともかかわりがありますが、

ボラティリティが拡大する場合では、

前日の高値(安値)、前の市場の高値(安値)、直前の高値(安値)、
などを超えることが必然となることが知られていて、

また、ボラティリティが拡大しないレンジ相場の場合では、
前日の高値(安値)、前の市場の高値(安値)、直前の高値(安値)、
などを超えられないことから、

いわゆるレジスタンス・サポート・ラインでの売り買いの攻防を
「見極めること」がトレードでの重要な作業となることがあります。

そして、3の「タイミング(Timing)」について…、

イゴール・トシュチャコフ氏は、
「タイミングを正しく選択することはかなり難しい作業である。」
として、高い集中力、強い忍耐力が必要となるほか、

「(残念ながら) かなりトレードの経験を必要とする。」と、

その著書「実践FXトレーディング (パンローリング社)」
の中で述べています。

焦りの拙速な判断はしばしばダマシにあい、
慎重に過ぎてタイミングに遅れれば高値や安値つかみとなりがちで、

トレードの巧拙が現れることにもなる
良い状態で「良いタイミングを正しく選択する」こと、

つまり…、

概念的な知識を具体的な技術のレベルまで昇華させて、
それらを正しく執行できるようになることは、
簡単ではないのですね。

「チャンスもどき」になんでも飛びついて、
ダボハゼのようなポジポジ病はトレード技術以前の問題としても、

しっかりチャンスを待ったトレードでも
負けてしまうことがあるのは、

不測の要人発言や、格付け会社の突然の発表など、
相場の不確実性に起因するやむなきダマシもあるものの、

多くは、この執行のタイミングに起因していることがあるものです。

あたかも野球のバッティングのように
良い球が来たとしてもバットを振るタイミングが悪いと
ヒットにはできないのですね。

「やたらチャンスに見えて、エントリーすると揉み合いに捕まり、
 やがて損切りすることになってしまう。」

のであれば、ダボハゼの過剰トレードの可能性がありますし、

「レートがある程度動いてしまったら、儲け損なったと思い、
 その方向にエントリーするのが嫌になって、
 もう頭の中は逆張りしか考えられなくなり、
 トレンドに逆らい無理に逆張りしてやられてしまう。」

のであれば、(本来、正しく行えば逆張りも有効な手法ながら)
逆張り偏重の思考を矯正しなければならない可能性がありますし、

「慎重に待って、エントリーするけれど、
 自身がエントリーしたとたんに、ナゼか必ずといってよいほど
 レートが反転して損切りせざるを得なくなってしまう。」

のであれば、高値つかみや安値つかみをしてしまっているわけで、
転換点の可能性の認識や上位時間軸を含めたトレンドの認識、
および水準の認識などに課題がある可能性があるとともに、

「タイミングが恒常的に遅い癖となってしまっている。」
可能性がある場合がありますし、

「1Pipでも多く儲けようと、焦り気味にエントリーして、
 エントリーしたとたんにレートが逆行して損切りとなるが、
 損切り後に、当初、自身の予想していた方向へレートが進み
 悔しい思いをすることがとても多い。」

のであれば、方向認識が正しくても、
「タイミングが早過ぎる癖になってしまっている。」
可能性がある場合があります。

このような場合では、
「自身がよし。」と思ったところでいま少し待って、

「押してからの再上昇」や、
「戻ってからの再下降」のタイミングで仕掛けると
戦績が劇的に良いほうに変ることがあるものです。

タイミングには、自身の性格などマインドも大きく影響するため
その矯正は簡単ではありませんが、

多少の天性的なセンスもいることは完全には否定できないものの、

練習にあたる実践トレードで「自身のトレードの癖」を認識して、
それを自身で矯正するように努める必要があるようです。

タイミングを体得していくためには、
自身の癖を認識して、それを矯正していくとともに、
トレーニングによる練習も必要という意味において、

トレードは知的格闘技とも言われるだけあって、
けっこう体育会系的なところもあるのかもしれませんね。

そして…、

もしもトレードが格闘技であるならば
なるべく勝てそうな相手(相場状況)だけを選んで
ちゃっかりトレードしていきたいものです。(笑)

あれまぁ、また長くなってしまいました…。 m(_ _)m

では、また。。。



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発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く19時間体系的に学んでいただければと思います。



FX トレード・スタイルのお話


先週末に格付け会社のS&Pが米国の長期信用格付けの
引き下げを発表しましたね。

●先週の主な出来事

<8月1日(月)>

7月31日に米ABCニュースが、
「米政府の債務上限引き上げ問題について協議している米政府と
議会民主・共和両党は31日朝に暫定的な合意に達した。」
との観測報道をしました。
一方、米ホワイトハウスの当局者が「合意はまだ成立していない。」
との発表をしました。
米債務上限引き上げの暫定合意にかかわる情報が錯綜しました。
市場のオープニングではドル円が上窓を空けて上昇しました。
その後、ドル円は上昇幅を縮小しました。
米民主党のリード院内総務の事務所が、
「連邦債務の上限引き上げに関する合意案を受け入れた。」
との声明を発表しました。
オセアニア時間にダウ先物が一時140ドルほど上昇しました。
豪の首相が、
「今週は世界経済にとって重要な週になる。
豪経済のファンダメンタルズは強い。」
などの発言をしました。
豪AIG製造業指数は前月よりかなり弱い43.4になりました。
市場反応は限定的でした。
日財務相が、
「引き続きマーケットを注視する。
為替相場は対外的要因で日本経済の実情に合っていない。」
と発言しました。
東京時間前半ではドル円が再上昇する展開になりました。
ドルストレートは小幅な揉み合いがしばらく続きました。
AP通信が、
「米大統領と下院議長が債務問題で合意に達した。」
との報道をしました。
オバマ米大統領が、
「両党指導者は赤字削減で合意に達した。デフォルト回避へ。
10年間で約1兆ドルの赤字削減で合意した。
さらに最低1兆5000億ドル削減のための特別委員会を設立する。
脆弱な景気に悪影響を及ぼすような急激な赤字削減は行なわない。
今後数ヶ月で赤字削減に向けた均衡にとれたアプローチの
詳細を明らかにする。」
との声明を発表しました。
一部メディアが、
「米債務上限引き上げは幅は2.1兆ドルになる可能性。
増税は含まれない可能性。」などの観測報道をしました。
ドル円が急上昇しました。
ドルストレートも反発をみせました。
ダウ先物が180ドルあたりまで上昇しました。
中国の製造業PMI(7月)は市場予想より強い50.7になりました。
資源国通貨も堅調傾向で推移しました。
人民元対ドル基準値が1ドル6.4399元の切上後最高値になりました。
日官房長官が、
「米債務問題の合意を歓迎。市場の安定化に繋がることを期待。」
などの発言をしました。
NZの財務省が、
「NZの4-6月期のGDPは輸出や個人消費および製造業が牽引して
0.5%増加した可能性。」
との発表をしました。
中国HSBC製造業PMI(7月)が50を割り込み49.3になりました。
HSCBのエコノミストが、
「中国の鉱工業生産の伸びは引き続き前年比12〜13%の
高い伸びが維持される見込み。」
との見解を示しました。
しだいに上昇していたドル円が上げ幅を縮めました。
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
日経平均がしばらく堅調に推移して一時1万円台を回復しました。
アジアの株式市場も堅調傾向で推移しました。
NZの首相が、
「米国の債務問題についての合意を歓迎。
世界経済の不透明感は払拭されていない。
NZドル高を懸念してるが通貨高は悪い面だけではない。
これまで為替介入した諸国は成功を収めていない。」
などの認識を示しました。
英銀HSBCが米NY州を中心に展開するリテール部門の195店舗を
地元地銀に約10億ドルで売却すると発表しました。
日経平均は前週末比+131.98円で大引けました。
中国人民銀行が「金融政策の緩和は時期尚早。」
との見解を発表しました。
ロンドン時間序盤では主要通貨ペアが再上昇の後に下落する
上下動の揉み合いになりました。
ロンドン時間前半ではダウ先物が上昇幅を縮めました。
独製造業PMI確報(7月)は市場予想よりやや弱い52.0になりました。
欧製造業PMI確報(7月)は市場予想とおりの50.4になりました。
市場反応は限定的でした。
英製造業PMI(7月)は市場予想より弱い49.1になりました。
ポンドが下落しました。
独失業率(6月)は市場予想とおりの9.9%になりました。
その後、しだいにドル売り動意になって、
ドル円が下落して、ユーロドルが上昇しました。
米10年債利回りが一時2.798%あたりまで下落しました。
NY時間に入るあたりではリスク回避の動きになって、
主要通貨ペアが下落傾向になりました。
ユーロスイスが史上最安値を更新しました。
ドルスイスが史上最安値を更新しました。
米ISM製造業景況指数(7月)は2年ぶりの低水準の50.9になりました。
構成項目の雇用が53.5、新規受注が49.2と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米建設支出(6月)は市場予想より強い+0.2%になりました。
ドルストレートなど主要通貨ペアの下落が強まりました。
ドル円が76円台前半まで下落しました。
NYダウは一時+130ドルまで上昇していましたが急落しました。
米10年債利回りが今年最低レベルになりました。
IMFが、
「英成長率の2011年見通しは1.5%、12年は2.3%と予想。
景気の弱さが長引けば英国には刺激策が必要になる可能性。
英政府・中銀の政策は現在のところは適切。」
との見解を発表しました。
独と伊の10年債利回りの格差が過去最大の3.55%に拡大しました。
ロンドンフィックスあたりからドル円が反発していきました。
米財務省の四半期資金需要見通しでは、
「7〜9月期は当初予想を740億ドル下回る3310億ドルの新規調達を予想。
歳出減と資金残高調整が主な要因。
10〜12月期については2850億ドルの新規調達を予想。
四半期資金調達計画は3日に発表予定。」
などが示されました。
バイデン米副大統領が、
「債務上限法案は議会を通過すると確信。
焦点は雇用や経済になる可能性。」
との認識を示しました。
日本経済新聞が、
「円急騰、緊急対応へ。政府、介入を準備。日銀は追加緩和検討。」
との記事を一面に掲載しました。
NY原油(WTI)は下落して94ドル台後半で引けました。
NYダウは上下にそれぞれ100ポイントを超える上下動になった後に
7日続落して前週末比−10.75ドルで取引を終えました。

<8月2日(火)>

日財務相が、
「引き続きマーケットを注意深く見守る。
あらゆるところとコミュニケーション図っている。
円は強く評価され過ぎている。介入についてはコメントを控えたい。
円高傾向が続くなら影響のでる産業は多くなる。」
などの発言をしました。
米下院が債務上限引き上げ法案を賛成269・反対161で可決しました。
先行織り込みにより市場反応は限定的でした。
リード米民主党上院院内総務が「上院通過には60票の賛成が必要。」
との認識を示しました。
ガイトナー米財務長官が、
「債務上限問題での妥協により更なる打撃を回避。」
との認識を示しました。
為替介入への警戒もありドル円の反発がしばらく続きました。
オランダの財務相が、
「ギリシャ国債の保証でEFSFの一時的な活用が可能。」
との見解を示しました。
金融時報が「中国インフレ圧力は依然として高い。」と報じました。
中国証券報が「中国更なる引き締めは必要ない。」と観測しました。
日経済相が、
「(介入検討報道に対して)そのような話は聞いていない。」
との発言をしました。
反発していたドル円が一時下落しました。
日経平均が軟調傾向で推移しました。
日財務相が衆院財務金融委員会で、
「円高が対外要因で思った以上に強く評価されている。
日本経済のファンダメンタルズを反映しているとは思えない。
特に今日は市場動向を注視している。」
との発言をしました。
東京時間前半ではドルストレートが反発をみせました。
豪第2四半期住宅価格指数は−0.1%、
豪住宅建設許可件数(6月)は−3.5%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪ドルが下落しました。
仏フィガロ紙のインタビューでユンケル議長が、
「ユーロ圏は7月21日の緊急首脳会議で達した合意内容の調整など、
金融安定性を確保するために必要な行動をとる。
期的には欧州が安全な投資先であったことが明らかになるだろう。」
などの発言をしました。
アジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
時事通信社が、
「米財務上限引き上げ法案の通過後も円高が進行するならば、
追加緩和が必要。」との日戦略相の見解を報じました。
新華社通信が、
「中国人民銀行の利上げの可能性をめぐっては、
8月10日前後が重要な局面となる。
この時点で利上げが実施されなければ、
現在の利上げサイクルは終了する可能性が高い。」
との観測報道をしました。
豪RBAが政策金利を市場予想とおり4.75%で据え置きました。
豪RBA声明では、
「現在の政策を維持するのが賢明。世界経済の成長は減速している。
世界経済減速は日本の震災や商品価格の上昇が原因。
引き締めも検討した。世界経済の減速がどの程度続くか不透明。
世界市場の不透明感を考慮した。商品価格は全般に高止まり。
引き続き見通しを慎重に評価。豪ドルは高水準。
交易条件は高止まり。下振れリスクが高まった。
中期的なインフレ見通しは上向き。
住宅を含む大半の資産価格はここ数ヶ月で下落。
国民所得は力強く成長している。
中国経済の大半の指標は緩やかな減速を示唆している。」
などが示されました。
豪10年物国債の金利が急低下しました。豪ドルが下落しました。
東京時間の午後からユーロが反落していきました。
たま、東京時間の午後から反発していたドル円も軟調になりました。
仏BNPパリバの4−6月期決算では、
「純利益が予想より強い21.3億ユーロ、
ギリシャ債関連で5.34億ユーロの評価損。
消費者向け銀行部門の利益は27%増。」
などになりました。
日経平均は前日比−120.42円で大引けました。
ロンドン時間序盤はリスク回避が優勢な相場展開になりました。
主要通貨ペアがしばらく軟調傾向で推移しました。
スイス実質小売売上高(6月)は前回値よりかなり高い+7.4、
スイスSVME購買部協会景気指数は予想より強い53.5になりました。
スイスフランが買われる相場展開になりました。
独とスペインの10年債利回りの格差が過去最大になりました。
独と伊の10年債利回りの格差が過去最大になりました。
ユーロスイスが史上最安値を更新しました。
その後、ドルストレートが一時反発をみせました。
英建設業PMI(7月)は市場予想より強い53.5になりました。
限定的ながら一時ポンド買い反応になりました。
欧生産者物価指数(6月)は予想とおりの前年比+5.9%になりました。
IMFのアジア太平洋地域担当のブルックス部長が、
「豪の今年の経済成長率予測を2.0%に引き下げた。
豪ドルは最大で20%過大評価されている。」
との見解を示しました。
しだいに主要通貨ペアが保ち合い相場になりました。
金現物価格が一時史上最高値を更新しました。
ダウ先物は軟調傾向で推移しました。
米個人消費支出(6月)は−0.2%、米個人所得(6月)は+0.1%、
米PCEコア・デフレータ(6月)は+1.3%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
ドルが売られる反応になりました。
ドル円が下落して、ユーロなどドルストレートが反発しました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
加の財務相が、
「加は財政計画を緩やではあるが達成可能。
米財政問題に関しては中期的な再建計画が必要だが、
劇的な方法での再建は望んでいない。
欧州については依然として危機の中にある。」
などの見解を示しました。
ロンドンフィックスにかけてユーロドルが反落しました。
米上院が債務上限引き上げと歳出削減の合意案を可決しました。
格付け会社フィッチが、
「米債務上限引き上げ合意は米国のトリプルA格付けに見合う。
米国のAAA格付けを支持するファンダメンタルズや財政状況は強い。
米国債のデフォルトリスクは依然として極めて低い。
米格付け見直しについては8月末までに完了の見通し。
継続的に削減姿勢を明瞭にし実施することが重要。」
などの発表をしました。
ホワイトハウスが、
「オバマ米大統領は債務上限引き上げ法案に直ちに署名する方針。」
との声明を発表しました。
オバマ米大統領が、
「米国が分相応な運営を確実にしていくための重要な一歩。
米経済再建に向け一段の措置を講じていく必要。
議会に設置される超党派委員会が税制改革を検討すると予想。
一段の財政赤字削減に向け富裕層への増税措置を含む
均衡の取れたアプローチが必要。」
などの発言をしました。
限定的ながらドル買戻しの動きがみられました。
スイスフランが堅調に推移しました。
WSJ紙が来週開催されるFOMCについて、
「経済見通し悪化への対応での政策決定の模索に2つの制約。
インフレが多くの指標でみて既に上昇していて、
新たな景気刺激策を講じれば一段と高まる可能性がある。
更に行動するにも解決に適した道具を持ち合わせていない。
大規模な追加緩和は打ち出す見込みはない。」
との観測報道をしました。
金先物が史上最高値を更新しました。
米10年債利回りが2.60%あたりまで低下しました。
NY原油(WTI)は3日続落して93ドル台後半で引けました。
NYダウは8日続落して前日比−265.87ドルで取引を終えました。

<8月3日(水)>

ダウジョーンズが関係者の話として、
「米国は日本の介入の可能性について支持していない。
日本政府は市場介入で米国からの支持得ていない。」
との観測報道をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「米国の格付けAAAを確認。見通しはネガティブ。
債務合意がデフォルトのリスクを後退させた。
財政規律や見通しが弱まれば格付け引き下げのリスク。」
などの発表をしました。
NZの財務相が「NZドル高は懸念の材料。」との認識を示しました。
NZドルなどオセアニア通貨がしばらく軟調に推移しました。
日財務相が、
「介入についてはコメントできない。
米債務関連法案の通過で市場がどう反応するか注視する。
今日も市場を注視していきたい。」
との発言をしました。
中国の格付け会社DGCRが米国の格付けを一段階引き下げました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
中国の非製造業PMI(7月)は前回値より強い59.6になりました。
市場反応は限定的でした。
豪小売売上高(6月)は−0.1%、豪貿易収支(6月)は20.52億豪ドルと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪ドルが下落しました。
米2年債利回りが過去最低の0.308%まで下落しました。
アジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
日の首相が、
「為替動向を懸念していて市場を注視している。
日銀には政府と連携を密にして金融面から経済の下支えを期待。」
との発言をしました。
日銀総裁が、
「円高の動きは企業収益や輸出の減少に繋がる。
通貨とマネタリーベースに関連性はない。
様々な環境の中で適切な政策運営に努める。
日銀は円の動向が経済に与える影響を注視していく。
為替と含めて必要なら適切な措置をとる。」
などの認識を示しました。
日の財務相が、
「日本の足元の経済は非常に厳しい。引き続き市場を注視。
為替相場は日本経済のファンダメンタルズを反映していない。
円高に対して国として総力を挙げて対応していく。
空洞化を阻止したい。」
などの発言をしました。
度重なる日要人の発言がありましたが市場反応は限定的でした。
仏ソシエテ・ジェネラルの4-6月期決算では、 
ギリシャ向け債権で3.95億ユーロの評価損となって、
純利益が市場予想より弱い7.47億ユーロになり、
2012年通期利益は目標下回る可能性となりました。
ロンドン時間が近づく頃からリスク回避の動意が優勢になりました。
ドル円がしだいに軟調になりました。
日経平均は前日比−207.45円で引けました。
金先物が一時1664.90ドルと史上最高値を更新しました。
日の財務相が、
「介入するしない、タイミングについてはコメントを控えたい。
為替介入する以上は効果が最大限出るように最善を尽くす。」
と発言しました。
スイスSNBが、
「政策金利にあたる3ヵ月物LIBORの目標レンジ0.00〜0.25%として
可能な限り0.00%に近づける。準備預金額をこれまでの2.7倍の
800億CHFまで増やして量的緩和を拡充。
強いスイスフランに対して対策を講じる。
スイスフランは現在大幅に過大評価されている。」
と発表しました。
スイスフランが一時急落しました。
ユーロスイスの上昇に連れてユーロドルが上昇しました。
他のドルストレートも反発しました。
一部メディアが、
「スイスSNBはスイスフラン高の是正のために
ユーロとのペッグ制を導入する可能性。」
との観測報道をしました。
欧州株式市場が軟調傾向で推移しました。
伊の国債利回りがユーロ導入後の最高レベルまで上昇しました。
独サービス業PMI確報(7月)は市場予想とおりの52.9になりました。
欧サービス業PMI確報(7月)は市場予想より強い51.6になりました。
英サービス業PMI(7月)は市場予想より強い55.4になりました。
ポンドが上昇しました。
格付け会社のS&Pが「ユーロ圏の成長見通しは弱まっている。」
との見解を発表しました。
欧小売売上高(6月)は市場予想より強い+0.9%になりました。
ユーロが反発を強めました。
マークイットが発表したユーロ圏総合景況指数確報(7月)は
2年ぶりの水準に鈍化して51.1になりました。
米ADP雇用統計(7月)は市場予想より強い11.4万人になりましたが、
前回値が下方修正されて市場反応は限定的でした。
独財務省が「市場はスペインと伊の改革に納得するだろう。」
との見解を発表しました。
NY時間前半ではドル円は軟調傾向の揉み合いになりました。
ドルストレートは上昇の後に反落して揉み合いになりました。
米ISM非製造業総合景況指数(7月)は予想より弱い52.7になりました。
構成項目では「雇用が52.5「新規受注が51.7」と弱い内容でした。
米製造業受注指数(6月)は市場予想とおりの−0.8%になりました。
市場反応はリスク回避が優勢の相場展開になりました。
NY時間前半ではスイスフランと円が強含みで推移しました。
NY時間前半はNYダウが一時130ドル程下落して軟調に推移しました。
原油在庫統計増を受けて原油価格が下げ幅を拡大しました。
NY時間前半では資源国通貨が軟調傾向で推移しました。
伊の首相が、
「市場の緊張は緩和する気配がない。伊の経済は底堅く推移。
ユンケル議長やレーンEU委員は伊の緊縮財政政策を評価。
市場はこれらのことを反映していない。伊の銀行は流動性が潤沢。
他国よりも民間信用は強固。伊の銀行株の動きは過剰。」
などの見解を示しました。
スイスSNB総裁が、
「欧米の債務問題がスイスフランを押し上げた。
必要ならば行動を起こす。金融政策は長期的な問題。」
などの発言をしました。
金先物が堅調に推移しました。
NY時間の後半からはNYダウが反発に転じました。
ドル円やユーロスイスを含め主要通貨ペアが反発しました。
米JPモルガンが、
「米景気見通しを下方修正する。
第3四半期の成長率は従来の2.5%から1.5%、
2012年上期も従来の2.5%から2.0%に下方修正する。」
との発表をしました。
NY原油(WTI)は下落して91ドル台後半で引けました。
NYダウは9日ぶりに反発して前日比+29.82ドルで大引けました。

<8月4日(木)>

オセアニア時間ではドル円の反発が強まりました。
またユーロドルなどドルストレートが堅調に推移しました。
NZ第2四半期失業率は市場予想とおり6.5%になりました。
NZ第2四半期労働参加率は前回値より低い68.4%になりました。
一時NZドル買い反応になりましたが続きませんでした。
東京時間前半は主要通貨ペアが揉み合う展開になりました。
日財務相が、
「引き続き注意深く市場を見守る。
介入についてはコメントできない。
一方的に偏った動きとの認識は経済相と同じ。」
などの発言をしました。
日経平均は前日終値を挟んでの揉み合いになりました。
午前10時過ぎにドル円が急騰しました。
ドルストレートがやや軟調になりました。
日財務相が、
「政府・日銀は為替介入を実施。効果が出るよう全力を尽くす。」
と発言しました。
日銀総裁が、
「日財務省の為替相場安定への寄与に期待している。
政策決定会合は(1日前倒しで)本日中に終了する予定。」
などの発言をしました。
日経平均が堅調傾向になりました。
NHKニュースが「日銀が一段の金融緩和を本日中に決定する方針。」
との報道をしました。
日銀会合前の介入第一段階では5000億円未満との観測がありました。
日官房長官が、
「最近の為替相場は一方的に偏った円高だった。
為替介入は適切なタイミングを見て対応した。」
との見解を示しました。
NZの財務相が「NZは為替レートの下落を望んでいる。」
との発言をしました。
日銀が、
「政策金利を0-0.1%に据え置く。資産買い入れオペを15長円に拡大。
固定金利オペを35長円に拡大。決定は全会一致。」
などを発表しました。
時事通信社が「介入規模は8000〜9000億程度。」
との関係筋の観測を報道をしました。
日経平均は前日比+22.04円で大引けました。
一部のメディアが、
「市場関係者によると、本日の政府・日銀による為替介入額は
(断続的に実施されて)これまでのところ1兆円以上の規模。」
との観測報道をしました。
日財務相が、
「一定の水準を目指している介入ではない。
これからも動向見極め必要なことをやっていきたい。
海外当局とは連絡を密に取り合っていきたい。。
日銀の追加緩和に関しては適切に対応していただいた。」
などの発言をしました。
日銀総裁が、記者会見で、
「先々のリスク点検してこの時点で十分な措置を講じた。
為替と金融市場の過度な変動はマインドや経済活動にマイナス。
金利低下の結果として株と為替市場に相応の影響を与えた。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間前半にドル円が80円に迫るあたりまで上昇しました。
スペインの国債入札では、
「3年債の平均落札利回りが前回より高い4.813%、
応札倍率が前回より低い2.1倍。
4年債の平均落札利回りが4.984%、応札倍率が2.4倍で、
目標上限35億ユーロに対して33.1億ユーロ。」
と目標未達になりました。
ロンドン時間前半はユーロなどドルストレートが軟調になりました。
独製造業受注指数(6月)は市場予想より強い+1.8%になりました。
限定的ながらユーロドルが反発しました。
欧州委員長が、
「危機拡大に対処するためEFSFとESMの効率性向上を検討すべき。
EFSFのすべての要素を早急に再評価する必要。
再評価には規模拡大も含む。」
との見解を示しました。
仏共和国法院が仏検察当局の調査勧告により、
「ラガルドIMF専務理事が仏財務相時代に、仏大統領の支持者が絡む
争議を不適切に処理した職権乱用問題について調査を行う。」
との発表をしました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
英BOE政策金利は市場予想とおり0.50%に据え置きになりました。
英BOE資産買取規模も2000億ポンドに据え置かれました。
限定的ながらポンドドルが反発しました。
欧ECB政策金利は市場予想とおり1.50%に据え置きになりました。
米ゼネラル・モーターズの4-6月期決算では、
1株利益が市場予想より強い1.54ドルになりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い40.0万件になりました。
限定ながらドル買い反応になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「最近のデータはいくぶんの景気減速を示唆。
ユーロ圏の経済は4-6月期に減速。
金融政策は依然として緩和的。
無制限の流動性オペを必要な限り実施する。
流動性オペは少なくとも来年1月17日までは行う。
インフレのリスクは引き続き上方向。
ユーロ圏の経済は引き続き緩やかな成長を示す可能性。
インフレは2%を超えて推移する可能性。
二次的な影響を回避することが重要。
複数の国は追加措置を講ずる必要。
債券購入措置を停止したとは言明していない。
ECBの国債購入は継続中のプログラム。
債券購入再開の決定に関しては全会一致ではなかった。
EFSFの措置は可能な限り早急に実施すべき。
ECBは量的緩和には着手しない。伊は構造改革が必要。
アイルランドのプログラムは正しい方向に進んでいる。
全般的なユーロのシステムに関しては懸念していない。
強いドルは米国と世界にとって有益。
日本の介入は多国間プロセスの一環ではなかった。
為替介入は多国間のコンセンサスに基づくべき。」
などが示されました。
次期利上げへの示唆はありませんでした。
ECBがポルトガルとアイルランドの国債を買い入れしました。
ポルトガルとアイルランドの国債利回りが低下しました。
ユーロが激しい上下動をしながら下落しました。
欧州の株式市場が軟調に推移しました。
NY金先物が一時1680ドルと史上最高値を更新しましたが
その後に下落しました。
NY時間ではドル円が反落しました。
米当局者が「日本の為替介入を支持していない。」と発言しました。
原油先物が90ドルの大台を割り込んで大幅下落しました。
NYダウが大幅下落して軟調に推移しました。
ドルストレードが下落して軟調に推移しました。
伊やスペインの国債利回りが7%に迫りつつあることで、
伊がやがてデフォルトするとの噂が市場を飛び交いました。
スペイン財務省が、
「8月18日に予定していた長期債の入札を中止する。
9月1日に予定される5年債入札は計画通り実施する。」
との発表をしました。
米10年債利回りが低下して2.50%を割り込みました。
NY原油(WTI)は5日続落での暴落で86ドル台後半で引けました。
NYダウはリーマンショック以来の下げ幅の暴落となって
前日比−512.76ドルで取引を終えました。

<8月5日(金)>

オセアニア時間にドルストレートなどの下落が更に進みました。
ユーロスイスが史上最安値を更新しました。
日本経済新聞が「政府・日銀の介入額は過去最大の4兆円規模。」
との観測報道をしました。
豪AIG建設業指数(7月)は前回値より強い36.1になりました。
日財務相が、
「市場動向を注視。介入効果の判断にはまだ早い。
一定の水準を目指すという介入ではない。」
などの発言をしました。
日経済相が「介入は1回限りと考えるのは早計。」
との発言をしました。
東京時間前半ではドルストレートが反発上昇する展開になりました。
ドル円は反落して揉み合いになりました。
日経平均は大幅に下落して軟調に推移しました。
豪RBA四半期金融政策報告では、
「2011年のGDP平均予想を3.25%から2%に引き下げた。
GDPの下方修正は石炭セクターの回復の遅れと消費の弱さによる。
2012年と2013年の基礎インフレは高い可能性。
2011年のコアインフレはターゲット上限の3%かそれ以上で推移。
2012年のGDP平均を4.50%に上方修正。
豪ドル高はいくつかのセクターに影響。
向こう数ヶ月の雇用の拡大は緩やか。」
などが示されました。
市場反応は限定的でした。
スイスSNB総裁が、新チューリヒ新聞のインタビューで、
「スイスSNBはCHF高抑制に向け有効策を導入する用意がある。」
との発言をしました。
アジアの株式市場が軟調に推移しました。
中国の外相が、
「米国債務のリスクは深刻化している。
各国は世界経済のリスクに関し協力を強化すべき。
中国は引き続きEUとユーロを支援する。
米国は世界経済の安定を高めるため責任ある金融政策を採用すべき。」
などの見解を示しました。
午後1時半過ぎにドル円が一時急伸して介入との観測がありました。
スイスSNB総裁が、
「フラン高は経済にとってリスク。フランの過大評価は不合理。
必要なら一段の措置を講じる用意がある。」との発言をしました。
一時ユーロスイスが反発しました。
日銀の金融経済月報では、
「東日本大震災による供給面の制約が和らぐ中で、
着実に持ち直してきている。」と発表しました。
日景気一致CI指数速報(6月)は108.6、同先行CI指数は103.2と、
ともに市場予想よりやや弱い結果になりました。
フィンランド中銀総裁が、
「世界経済の不透明感が増した。
景気後退後の回復は脆弱でばらつきがある。
アジア経済は依然力強い成長。
フィンランドのユーロ離脱は問題を解決しないだろう。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比−359.30円で大引けました。
原油先物が83ドル台半ばまで下落しました。
英ハリファックス住宅価格(7月)は予想より強い0.3%になりました。
スイス消費者物価指数(7月)は予想より弱い+0.5%になりました。
スイスフランが売られました。
しだいにドルが売られてドルストレートが堅調になりました。
英生産者物価指数コア(7月)は市場予想より強い3.3%になりました。
スペイン国立銀行が、
「4-6月期のGDPは前期比0.2%増、前年比0.7%増の見通し。」
との発表をしました。
しだいに原油先物が反発しました。
一部メディアが、
「ECB理事会での債券買い入れプログラムについて、
独連銀総裁とシュタルク専務理事ほか計4人の理事が反対した。」
との報道をしました。
格付け会社のS&Pがアイルランドの格付けをBBB+に据え置き、
見通しは安定的と発表しました。
独10年債と伊10年債の利回り格差が一時414bpに拡大しました。
独鉱工業生産指数(6月)は市場予想より弱い−1.1%になりました。
市場反応は限定的でした。
欧州の株式市場が軟調傾向で推移しました。
世界同時株安の様相となりました。
ドル円は小幅な揉み合いが続きました。
レーン欧州委員が「米国の債務問題が市場の緊張の大きな原因。」
との認識を示しました。
加雇用ネット変化率(7月)は市場予想より弱い+0.71万人、
加失業率(7月)は市場予想は市場予想より強い7.2%になりました。
加住宅建設許可件数(6月)は市場予想より強い+2.1%になりました。
加ドルがしだいに堅調になりました。
米非農業部門雇用者数変化(7月)+11.7万人、米失業率(7月)は9.1%、
米民間部門雇用者数変化(7月)は+15.4万人、
米製造業雇用者変化(7月)は2.4万人と、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
ドル買いとリスク選好のドル売りが交錯して上下動となりました。
一時リスク選好動意が優勢になりました。
一時ドルストレートやクロス円が堅調になりました。
NYダウが上昇して始まった後に軟調になり揉み合いになりました。
主要通貨ペアが下落して揉み合う展開になりました。
加Ivey購買部協会指数(7月)は予想より弱い45.4になりました。
加ドルが売られました。
米国債が格下げされるとの噂が市場に飛び交いました。
一時ドルスイスが史上最安値を更新しました。
しだいにNYダウが下落してリスク回避の動意が優勢になりました。
ドルストレートやクロス円が下落しました。
一時米10年債利回りが2.335%あたりまで低下しました。
大統領経済諮問委員会の委員長が、
「減速にもかかわらず民間部門の雇用が増えたが、
失業率は9%台に高止まりしている。
雇用を取り戻すためさらに成長加速が求められる。
民間部門と経済成長を促す超党派的な行動が必要。」
などの見解を示しました。
オバマ米大統領が、
「世界の市場は乱高下している。雇用統計は歓迎すべき内容。
あらゆることが米経済にとって良い結果をもたらすだろう。
議会には雇用税減税延長など雇用創出策の迅速な決定を望む。
短期的な景気浮揚と長期的な財政再建との間に矛盾はない。」
などの認識を示しました。
EUの当局者が、
「ベルルスコーニ伊首相の取り組み次第では
ECBには伊とスペインの国債購入の用意がある。」
との発言をしました。
その後、軟調だったNYダウが急反発しました。
ドルストレートやクロス円が反発する相場展開になりました。
米ゴールドマン・サックスが、
「2011年の米成長見通しを従来の1.8%から1.7%に下方修正。
2012年の米成長見通しを3.0%から2.1%に下方修正する。
米経済のリセッション入りの確率は3分の1。」
などの発表をしました。
一部メディアが、
「日本政府はこれまで介入で購入したドルを米国債で運用。
今回の介入規模は4.5兆円と推計されドルに換算すると550億ドル超。
来週の米国債四半期定例入札で日の対米証券投資が増える可能性。」
との観測報道をしました。
米消費者信用残高(6月)は予想より強い155.32億ドルになりました。
ドル円は小動きが続きました。
NY時間の終盤で豪ドルなど資源国通貨がやや反落しました。
NY原油(WTI)は小幅高となって86ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+60.93ドルの11444.61ドルで週の取引を終えました。

<先週末のその後>

格付け会社のS&Pが、
「米国の長期信用格付けをAAAからAA+に引き下げる。
見通しはネガティブ。
財政赤字削減計画が米国の債務の安定化には不充分。
今後1年から1年半の間にさらなる格下げの可能性。」
との発表をしました。

6日に日米欧などG7の財務相が国際金融市場の安定化へ向けて
政策協調の検討に入りました。7日にも電話会談を開き、
ドルの信認維持を確認することになりました。
日本政府も米国債の購入継続を表明しました。

●今週の主な予定

<8月8日(月)>

朝8時50分に日国際経常収支(6月)、日国際貿易収支(6月)、
午前10時半に豪ANZ求人広告数(7月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(7月 現況判断DI・先行判断DI)、
同午後2時に日銀金融経済月報、
午後2時45分にスイス失業率(7月)、
などが予定されています。

<8月9日(火)>

朝8時01分に英RICS住宅価格(7月)、
午前10時半に豪住宅ローン許可件数(6月)、
午前11時に中国消費者物価指数(7月)、中国生産者物価指数(6月)、
同午前11時に中国鉱工業生産(6月)、中国小売売上高(7月)、
午後2時に日消費者態度指数(7月)、
午後2時45分にスイスSECO消費者信頼感(7月)、
午後3時に日工作機械受注速報(7月 前年比)、
同午後3時に独経常収支(6月)、独貿易収支(6月)、
午後5時半に英鉱工業生産指数(6月)、英製造業生産高(6月)、
同午後5時半に英商品貿易収支(6月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(7月)、
夜9時半に米第2四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜9時半に米第2四半期単位労働費用速報、
深夜2時に米3年債の入札、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、米FOMC声明、
などが予定されています。
中国・英・米の指標には注目です。

<8月10日(水)>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、日第三次産業活動指数(6月)、
同朝8時50分に日国内企業物価指数(7月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(8月)、
午前11時に中国貿易収支(7月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(7月)、
午後6時半に英BOEインフレ報告、
夜11時に米卸売在庫(6月)、
深夜2時に米10年債の入札、
深夜3時に米月次財政収支(7月)、
などが予定されています。
中国・英・(米)の指標には注目です。

<8月11日(木)>

朝8時50分に日機械受注(6月)、
午前10時半に豪新規雇用者数(7月)、豪失業率(7月)、
午後5時に欧ECB月例報告、
夜9時半に米貿易収支(6月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加国際商品貿易(6月)、加新築住宅価格指数(6月)、
深夜2時に米30年債の入札、
などが予定されています。
豪・(欧)・米・(加)の指標には注目です。

<8月12日(金)>

午後1時半に日鉱工業生産確報(6月)、
午後6時に欧鉱工業生産指数(6月)、
夜9時半に米小売売上高(7月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(8月)、
夜11時に米企業在庫(6月)、
などが予定されています。
欧・米の指標には注目です。

さて先週、ドル円は、週はじめに上窓を空けてのスタートになり、
その後に「米両党指導者は赤字削減で合意。」との報を受けて、
8月2日の米債務上限問題の期限前ぎりぎりでデフォルトが回避さ
れたことで一時78円あたりまで上昇しましたが、その後、米国の格
下げ懸念や欧州債務懸念などでリスク回避の円買いに急反落して、
さらに米ISM製造業景況指数が2年ぶりの低水準となったことで米
経済減速懸念での円に対するドル売りも加わり、一時76円台前半ま
で下落する展開になりました。

その後、日本経済新聞が「円急騰、緊急対応へ。政府、介入を準備。
日銀は追加緩和検討。」との記事を一面に掲載したこともあり、
再上昇する展開になりましたが、すぐには為替介入は実行されず、
その後に発表された米経済指標も市場予想を下回る結果がが多く、
ドル円はジリジリと値を下げて、再び77円を割り込む展開になりま
した。

そして、8月4日午前10時に日政府・日銀による為替介入の実施と
ともに、「資産買い入れオペを15長円に拡大。固定金利オペを35兆円
に拡大。」などの追加緩和策の政策決定を日銀が1日前倒しで発表し
て、断続的な円売りドル買いにドル円は一時80円台前半まで急騰する
相場展開になりました。

そしてその後、5日の午後1時半過ぎにも再び小規模の為替介入が
行われたものの、NYダウが前日比−512ドルも暴落する世界同時株安
になったこともあって、リスク回避の円買いに押される展開になり
ました。その後、米雇用統計が市場予想より強かったことで一時79円
台に乗せる動きとなりましたが、上昇は続かず78円台半ばで週の取引
を終えました。

一方、ユーロドルは、週はじめに米債務上限問題による米デフォルト
がぎりぎりで回避されたことでのリスク選好動意に、一時1.4450あた
りまで上昇しました。その後に米格下げ懸念や欧州債務懸念などで、
しだいにリスク回避が優勢となって、そして米ISM製造業景況指数が
2年ぶりの低水準となったことがトリガーとなってリスク回避の動意
が強まり、ユーロスイスが史上最安値を更新したことも背景に、
ユーロドルは急落する展開になりました。

その後、独10年債利回りとスペインや伊の10年債利回り格差が過去最
大になったことなどでリスク回避の動きが続きましたが、上下動の
揉み合いを経て、スイスSNBが「政策金利にあたる3ヵ月物LIBORの
目標レンジ0.00〜0.25%として可能な限り0.00%に近づける。準備
預金額を800億CHFまで増やして量的緩和を拡充させる。」とのスイス
SNBの緊急利下げにユーロスイスが上昇したことや、NYダウが反発し
たこともあってユーロドルも上昇する展開になりました。

そして、4日の日政府・日銀による円売りドル買い介入での、ドル
買いの影響を受けるとともに、スペインの国債入札が目標未達の不調
となったことでユーロドルは軟調となり、その後にトリシェECB総裁
が記者会見で「ユーロ圏の経済は4-6月期に減速。無制限流動性オペ
を必要な限り実施する。」との発表で急落しましたが、同時に「ECB
の国債購入は継続中のプログラム。」との発表もされたことで反発す
る激しい上下動となるも、NYダウが前日比−512ドルの暴落となり、
世界同時株安でのリスク回避の動意で、ユーロドルは大きく下落する
展開になりました。

その後、週末にショートカバーの動きとなった後に、米雇用統計が
発表されて、強い結果にドル買いと対ストレートでのリスク選好の
ドル売りの綱引きに揺れながらも、EUの当局者が「ベルルスコーニ
伊首相の取り組み次第では、ECBには伊とスペインの国債購入の用意
がある。」との発言があったことや、下落となっていたNYダウが反発
上昇に転じたことで、リスク選好動意が優勢になり、1.43に迫るあた
りまで戻す高下激しい相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは、週はじめ上窓を空けて一時上値をトライ
しましたが、中国HSBC製造業PMI(7月)が50を割り込むなどもあり、
また、米ISM製造業景況指数が2年ぶりの低水準となったことで、
リスク回避が優勢になったところで、追い討ちをかけるように、NY
ダウや原油価格が下落したことで軟調傾向になって行きました。

その後、2日東京時間に一時反発をみせるも豪住宅関連指数が弱く、
また豪RBA声明が「現在の政策を維持するのが賢明。世界経済の成長
は減速している。下振れリスクが高まった。豪ドルは高水準。中国の
経済の指標は緩やかな減速を示唆。」など弱い内容であったことや、
3日の豪小売売上高もマイナスに転じる結果になり、4日に原油価格
およびNYダウが更に一段と下落したことに加えて、豪RBA四半期金融
政策報告で「2011年のGDP平均予想を3.25%から2%に引き下げた」
との発表もあり、相次ぐネガティブ材料にリスク回避の動意が強まっ
て、週末の米雇用統計後に一時反発を見せるも、週間で600Pips以上
も大幅下落する相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安、
そして日本の大型株からの資金の流出、また火力発電需要の高まり
による原油輸入の増加での外貨需要にかかわる円安圧力などがある
一方、日本の貿易収支が改善していることによる日輸出企業による
取得外貨の円転による円高圧力や、米欧および新興国の経済減速に
起因したマネーの逃避による「経常黒字国通貨としての円買い」
など、一般要因としての材料が混在していますが、4日に日政府・
日銀による円売りドル買いの介入がされたことで、円については
その後の政府・日銀の為替介入の有無も焦点になりそうです。

しかしながら、震災後の為替介入ではG7も協調する介入でしたが、
今回の日政府・日銀の為替介入は4.5兆円で過去最大規模ながらも
単独介入で、また欧米の当局者は日本の介入に不快感を示していて、
日政府は継続介入の意思は見せているものの、国際的な環境下では
追加の介入は限定的になるとの見方があるようです。

米ドルについては、第2四半期の決算発表を終えた米主要企業の
70%以上が市場予想を上回る結果となっていることや、米ADP雇用
統計、米新規失業保険申請件数、そして米雇用統計など、米雇用関
連指数は市場予想よりも強い結果になり改善をみせてはいますが、
米ISM景況指数や米個人消費などはいずれも弱く、米マクロ指標は
米経済の減速を示し、米経済の二番底懸念もささやかれ始めている
とともに、先週末にはついに格付け会社のS&Pが「米国の長期信用
格付けをAAAからAA+に引き下げる。見通しはネガティブ。」と
発表して、ある程度予見されていたことながら、米国の通貨として
の米ドル軟調の地合いは緩みにくい状況のようです。

ただ、基軸通貨としての米ドルとしては、リスク回避でのドル買いの
動きとなる可能性もあり、対円や対スイスを除き、ドルストレート
では綱引きによって不安定になるも米ドルが買われる可能性がある
とともに、また、米国の長期信用格付けが引き下げられたことで、
いったん米国債が売られたとしても、リスク回避で再び世界の安全
資産としての米国債が買われ、米国へのマネーの還流でドルが買わ
れる状況になる可能性もありそうです。
また、先週末に日米欧などG7の財務相が国際金融市場の安定化へ
向けて政策協調の検討に入り、ドルの信認維持を確認することに
なるとともに、日本政府も米国債の購入継続を表明しました。

そして、ドルに関しては9日のFOMCが大きな焦点となりますが、
スイスの利下げと緩和、日の為替介入と追加緩和、ECBの国債購入
の再開による緩和などがあったことで、米経済の減速を背景に、
FRBにもQE3への期待感が高まることになりそうです。

ブラックアウト期間前での要人発言ではQE3に否定的なFOMCメンバー
も多く、7月13日のバーナンキFRB議長の議会証言で示されたような
「刺激策が必要なら対応の準備。緩和策縮小が正当化される可能性
もある。QE3もFEDにとって選択肢の1つ。長期にわたる低金利が
正当化される。」などの内容を骨子とした玉虫色のFOMC声明になる
と観測する向きも少なくないものの、Nダウが7月21日から8月5日
までの間に1300ドル弱(約10%)も下落してることから、9日のFOMC
では何らかの緩和策が発表されると見る向きもあるようです。

ドル円相場では、日政府・日銀の追加の為替介入の有無やその規模が
注目されますが、介入が再びされたとしても限定的になる可能性が
高そうで、週初はS&Pにより米国の長期信用格付けが引き下げられた
ことで下窓を空けた後、為替介入を警戒しつつも、軟調傾向になると
見る向きがあるようです。

ユーロについては、先週のトリシェECB総裁が会見で「無制限流動性
オペを必要な限り実施する。」との発表とともに「ECBの国債購入は
継続中のプログラム。」であるとして、約4ヶ月間ゼロの状況になっ
ていた国債購入再開したことを発表して、ポルトガルやアイルランド
の国債利回りが低下して一時リスク回避が後退しましたが、会見では
同時に「ユーロ圏経済は4-6月期に減速した。」とも発表されたこと
に加え、NYダウの大幅下落に伴う世界同時株安でリスク回避が強まる
ことになりました。

週末は米雇用統計が市場予想より強い結果であったことや、EUの当局
者が「ECBには伊とスペインの国債購入の用意がある。」と発表した
ことで、ショートカバーとともにユーロドルが反発しましたが、南欧
諸国との結びつきが深い仏英の一部主要行が今年の上半期の決算で
2000億円相当のギリシャ関連損失を計上したことや、BNPパリバの
4-6月期決算でギリシャ国債の評価損を5億3400万ユーロ計上され、
またドイツ銀行がイタリア向け債権を半年で9割近く圧縮して資産
入れ替えを急ぐと発表していることなど、欧州の銀行の損益の悪化
が目立つようになり、南欧不安が現実化してきている状況になって、
伊やスペインとユーロ圏の中でも経済規模が大きな国々にも欧州危機
が波及しつつあることから楽観は許されないようで、ユーロドルでは
戻してはまた下げるボラタイルな相場展開になる可能性がありそう
です。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、NYダウや原油価格が軟調
となっていることでのリスク選好度の低下に加え、ここのところ発表
される経済指標も弱い結果になることが多く、相次ぐネガティブ材料
に先週は600Pips以上も大幅下落する展開になりました。

一部ではいったん自律反発の可能性を指摘する向きもありますが、
まだしばらく弱い地合いが続くと見る向きもあるようです。
また、新華社によりますと「中国人民銀行の利上げの可能性をめぐっ
ては8月10日前後が重要な局面となる。この時点で利上げが実施
されなければ、現在の利上げサイクルは終了する可能性が高い。」
とのことで、中国の利上げ動向も注目されるとともに、9日の中国
経済指標が注目されます。

経済指標関連では、
9日の中国消費者物価指数など複数の経済指標と
英鉱工業生産指数に深夜の米FOMC、
10日の中国貿易収支に英BOEインフレ報告、
11日の豪雇用統計と米貿易収支に米新規失業保険申請件数、
12日の欧鉱工業生産指数と米小売売上高にミシガン速報、
などが注目されます。


さて、今回はトレード・スタイルのお話です。

よく「十人十色」などと言われますが、
トレードもまた然(しか)りのようで、
いろいろなトレードのスタイルがありますね。

トレードのターム(期間)で分類しますと、

ポジション・トレードなどとも呼ばれる長期トレードや、
数日から数週間にわたるスイング・トレードや、
その日のうちにトレードを終えるデイ・トレード、
そして、数分間という超短期のスキャルピングなど様々ですが、

どれが優れているとか劣っているとか、ということではなく、
それぞれはそれぞれのスタイルということになるようです。

トレーダーの置かれている環境もそれぞれ異なり、
また、それぞれのトレーダーの好みや性格も異なることから、
トレードのスタイルもまた様々であるべきのようです。

さて、先週末のことですが、

「FX 解体新書」という書籍の中でも紹介され、
また、イーグルフライという有料掲示板でも活躍されている
「ゴロ寝さん」と呼ばれているトレーダーさんが
奥様と5歳の娘さんとともに北海道に来られるということで
お会いすることになり、お話をうかがうことができました。

「ゴロ寝さん」は外資系の企業に勤めていた傍らで
2005年にFXと出会いますが、当初の資金は170万円だったそうです。

その後、体調を崩されたことをきっかけに2008年の春に
専業トレーダーとしてスタートされます。

しかし、兼業トレーダーのときには自信のあったトレードも、
専業となると精神的なプレッシャーも影響したためか、
最初の3ヶ月間はマイナス収支で、
預金の減る恐怖と焦りを感じる時期を経験されます。

「なんとかしなければ…。
 資金的には年内は大丈夫だけれど年が明けたらもうダメだ。」

というところまで追い詰められて、
いまさらながらの猛勉強が始まります。

そのようなときに私のビクトリーメソッドにも出会いますが、

「はじめは何が何だかよく解りませんでしたね。
 理解するのに数ヶ月はかかりましたよ。」

「今は佐野さんの手法からは離れて独自のスタイルになりましたが、
 今でも大きな時間軸の大切さや、相場の背景的状況を見ること、
 複数時間軸を見ること、チャートポイントの重要性、
 チャートの形が綺麗な通貨ペアを選ぶこと、
 反転は小さな時間軸から発生することなど、
 バックボーン的な思考として役に立っていますし、
 身についています。」

と、多分なるお世辞とは思いますが、そう語ってくれました。

「転機は何だったんですか?」

「今のトレードスタイルにも繋がることなのですが、
 当時は順張り主体のブレーク狙いをしていまして、
 初動を狙ってトレードすると呆れるほどにやられていたのです。」

「……。」

「それで、これは何かあると気づいたんです。(笑)」

「……。」

「佐野さんの言うところの初回のタグ…、
 私はもっとスマートにファースト・タッチと呼んでいますが…、
 つまり、初回のチャートポイントとの接点ですが、
 これだけ初動のブレーク狙いでやられるということは、
 もしかすると、絶好のショートタームの逆張りの
 チャンス・ポイントになるのではないかと思ったのです…。」

「……。」

「もちろん、ポイントへのファーストタッチで即逆張り、
 という単純なことではありませんが、
 行き過ぎの4σからの3σへ『一段σの戻りの法則』とともに、
 その戻りの動きを下位時間軸の1分足でも動意として確認して
 執行するわけです。」

「……。」

「まぁ、いわば、相場に行き過ぎの歪みが発生して、
 それが修正する動きを超短期トレードするといった感じです。」

「……。」

「ですので、私のトレードにとって肝心なのは、
 相場に行き過ぎの歪みが発生することを『待つ』ことなのです。」

「……。」

「もちろん、待つにしてもいろいろ工夫はしています。
 1分足が大き目の『あるPips数のローソク足』で終値となったら、
 アラームが鳴るようにしています。
 レートが暴走をはじめたことを示すアラームです。
 順張りではそこで慌ててエントリーとなるのでしょうけど、
 これは単にレートが暴走を始めたことを知らせるもので、
 チャートの監視体制に入ります。
 そして、レートが行き過ぎて修正となるところで逆張るのです。」

「……。」

「驚かれるかもしれませんが、私の狙うトレードは5〜10Pipsで、
 そのチャンスを何日でも待つのです。何日もです。
 スキャルピングですがトレードしない日がはるかに多いのです。」

「……!」

「もちろん、チャンスとなったらそれなりの建て玉はします。
 少なくとも500万通貨単位ですね。
 多いときには2000万通貨単位くらい行くこともあります。
 大きく投入するだけに絶好の機会を待つのです。」

「……! (1Pipで50,000円から200,000円)」

「まぁ…、
 これは資金が9桁になったので出来ることではありますが…。
 でも、トレードをはじめたときには170万の資金だったのです。」

「……。」

「専業トレーダーになって負け続けていた初めの数ヶ月は
 恐怖の日々でしたよ。預金が減ることは怖いことです。
 誰も助けてはくれませんからね。
 でも、トレードで稼いで生きていかなくてはならない…。」

「……。」

「そのようなわけで、自分自身と自身のトレードを深く分析して、
 数分なら自身のマインドでも耐えれることを知ったのです。
 相場に歪が生じた数分なら私でも勝てることを知ったのです。
 そして、金額ではなくてPipsとして考えるようにしたのです。
 5〜10Pipsだけをしっかり狙うのだと自分に言い聞かせました。」

「……。」

「ええ、判っていますよ。順張りが基本なのは…。
 自分自身を見つめた上で、今の私にはこれが良いと思ったのです。
 気がついたら資金が億になっていたのです。」

「……。」

「少し資金にも余裕が出てきたことと、
 来年から税制改正で店頭取引でも税金が軽減されますから、
 それを機に、また練習の意味も込めて、
 数十万通貨単位程度の順張りのトレードにも
 挑戦しようかと思っています…。
 そして、いつの日か、順張りでも自在にトレードできるように
 なりたいと思っています。」

そして…、
ニコニコ笑って聞いている奥さんにこう尋ねました。

「ご主人が専業トレーダーになると言ったとき、
 奥様は不安ではありませんでしたか?」

「えぇ。正直にいうと不安でしたね…。
 でもあの時期は主人が体を壊しまして、
 やむない事情もありました。
 そして、預金がここまで減ったら普通の仕事につくと
 主人と約束をしまして…。
 当時主人は34歳でぎりぎり再就職も出来るかと…。」

「……。」

「それに…、主人を信じていましたから…。」

うーむ…。

いろいろなトレード・スタイルがあるものですね。

500万通貨単位〜2000万通貨単位もそれなりに凄いですが、

そのトレードチャンスを何日も待つということは、
なかなか出来ることではないと思いました。

「ゴロ寝さん」の名前は、ベッドの上に寝そべりながら
トレードすることに由来しているそうです。

また、「ゴロ寝さん」は無類のデータ派で、
様々なデータを見せてくれました。

自宅ではチャートは6モニターで、複数通ペアの複数時間軸、
そして株式や原油価格など計100面を表示させているそうです。

アバウトかつテキトーなアーティストとして、
ときにパソコン1台でもトレードをすることさえある私とは
とても対照的な方でした。

異文化の交流のような対談になりました。(笑)

十人十色。トレード・スタイルも十色なのですね。


<お知らせ> その1

8月14日のブログの更新はお休みさせていただきます。

<お知らせ> その2

「デイトレ生存率向上ブログ」を運営されている"たかやん"さんが、
「デイトレ生存率向上メールセミナー」(無料)をはじめられました。

私も受講してみましたが、とても正統で
なかなかの内容なので皆様にご紹介いたします。

仮登録フォームのURL
仮登録をしますと、仮登録したメールに本登録の案内が届きます。

完全無料で数日に1回のメールセミナーですが、
何かの売り込み主体ではなく、講座主体となっています。

1年ほどのコンテンツ量があるそうです。



<コマーシャルです>

FX攻略オンライン



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。



FX 「相場つき」と対応のお話


週末に共和党が提示した9000億ドルまでの債務上限引き上げ法案を
米下院が可決しましたが、その後、米民主党が多数を占める米上院が
下院の可決した債務上限引き上げ法案を否決しましたね。

●先週の主な出来事

<7月25日(月)>

市場のオープニングではドル売り動意になって、
ドル円が下窓を空けてユーロドルなどが上窓を空けて始まりました。
ドルスイスフランが大きめの下窓を空けて始まりました。
国際テロ組織アルカイダの新興武力勢力AQAPのオンライン機関紙に
豪シドニーのオペラハウスが掲載されテロの警戒が高まりました。
豪ドルなど資源国通貨が下落してスタートになりました。
その後、ユーロなどドルストレートでは窓埋めの動きとなりました。
アイルランドの首相が、
「アイルランドはデフォルトを必要としないし、求めない。」
との発言をしました。
英HT住宅調査(7月)は前回値と同じ−0.1%になりました。
NY金先物が1615.50ドルと史上最高値を更新しました。
ベイナー下院議長が24日に、
「共和党議員はデフォルトを望んではいない。
歳出削減は債務上限引き上げに合致する必要。
米大統領と包括合意することは不可能だが
最終法案では共和党の一部の議員が犠牲を受け入れる必要も。」
などの発言をしたことが報じられました。
一部メディアが、
「米大統領と米民主党は短期の債務上限引き上げに反対している。」
との報道がありました。
日財務相が「引き続きマーケットを注意深く見守る。」
との発言をしました。
米民主党の上院院内総務が、
「短期の債務上限引き上げは確実性を与えない。
2.7兆ドルの再生赤字削減法案を準備している。」
との発言をしました。
米国債が売られて米10年債利回りが一時3%台になりました。
豪第2四半期生産者物価指数は予想とおりの+0.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
日経平均やアジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
ダウ先物も一時110ドル以上の下落になりました。
中国政府のエコノミストが、
「米国は債務上限引き上げで合意に達する可能性。
米国は引き続き中国の主要な投資先になる。
米国のデフォルトのリスクを深刻と認識していない。」
などの発言をしました。
日銀総裁が、
「円高は日本の経済に悪影響となる可能性。
生産は7-9月期に震災前の水準に復する。
世界経済は新興国に牽引されて成長を続ける可能性。
米・欧・新興国にはそれぞれにリスクはある。」
などの見解を示しました。
ガイトナー米財務長官が、
「中国に米債務上限問題は解決できると言明した。
米国は経済的な将来に強気である。」
との発言をしました。
新華社が、
「ギリシャの債務危機について、ギリシャが民営化を進めるに伴い
中国企業に投資機会を提供する。」
との在ギリシャ中国大使の談話を記事として掲載しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの格付けをCAA1からCAに引き下げる。
EUの支援でギリシャは秩序だったデフォルトが可能になった。
EU支援策はギリシャにとっての時間を買うもの。
ギリシャ民間債務者には大幅な損失。
ギリシャ債の交換はデフォルトと定義。
ギリシャへの支援はユーロ圏の全てのソブリン債に利益。」
などの見解を発表しました。
限定的ながら一時ユーロが下落しました。
日経平均は前週末比−82.10円で大引けました。
日本の総額2兆円規模の第二次補正予算が参議院で可決されました。
ロンドン時間序盤では主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
英民間企業相が、
「需要低迷が続くなら量的緩和の拡大を検討すべき。」
との見解を示しました。
その後、ユーロドルが上下動の揉み合いになりました。
ドル円の軟調がしばらく続きました。
スイスフランが買われてドルスイスが史上最安値になりました。
ポンドが軟調傾向で推移しました。
豪ドルなど資源国通貨がしだいに反発しました。
ポルトガル中銀総裁が、
「ポルトガルの銀行にとってECBの流動性供給はまだ重要。
ECBの措置は緊急措置であって長期的に継続可能なものではない。」
などの認識を示しました。
シカゴ連銀全米活動指数(6月)は前回値より強い−0.46になりました。
NY時間前半では主要通貨ペアがリスク回避の動きになりました。
NYダウや原油先物が軟調傾向で推移しました。
伊やスペイン債の利回りが上昇しました。
ダラス連銀製造業活動(7月)は予想よりは強い−2.0%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「米銀が保有する米地方債のエクスポージャーの水準は問題ない。
ギリシャの銀行の格付けを引き下げ方向で見直す。」
などの見解を示しました。
ロンドンフィックス頃から主要通貨ペアが反発をみせました。
IMFが、
「米経済は金融危機から回復してきている。
2012年以降の成長率は2.75〜3%と緩やかな見通し。
米政府は債務上限を引き上げる必要。
中期財政健全化計画の詳細で早急に合意する必要。
財政計画で合意なければ米国の見通しリスクは高まる。」
などの見解を発表しました。
伊財務省が、
「8月中旬に予定していた中長期債の入札の中止する。
理由は資金が安定していて借入れ需要が限定的なため。
短期12ヵ月物は通常通り実施する。」
との発表をしました。
共和党のベイナー下院議長の予算の提案では、
「向う10年間に渡って1.2兆ドルの裁量的歳出削減。
その代わりとして短期的に最大1兆ドルの債務上限を引き上げる。
歳出が債務上限を超えた場合は自動的に歳出カットを実施。
その代わりとして短期的に最大1兆ドルの債務上限引き上げ。」
などが示されました。
ダウジョーンズ通信が、
「1日の為替取引量は4.71兆ドルに拡大している。」
との調査報告をしました。
米民主党のリード院内総務の歳出削減の提案では、
「既に合意した1.2兆ドルの歳出削減に加えて、
イラク、アフガニスタンからの撤収で1兆ドル、利子で0.4兆ドル。
その他、フレディマックやファニーメイ、農業改革などで0.1兆ドル。
その代わりに2012年末までの同額の債務上限引き上げ。」
などが示されました。
オバマ米大統領が、
「リード院内総務の歳出削減の提案に賛同するが、
歳出削減だけで米債務を埋めることはできない。」
との見解を示しました。
ホワイトハウスが「共和党議員はリード案に同意することを望む。」
との声明を発しました。
NY原油(WTI)は5日ぶりに下落して99ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比−88.36ドルで取引を終えました。

<7月26日(火)>

NZ貿易収支(6月)は市場予想より強い+2.30億NZドルになりました。
NZドルが下落しました。
日財務相が「円高は対外的な要因で極めて一方的な動き。」
との認識を示しました。
日企業向けサービス価格指数(6月)は、
市場予想よりは強い−0.7%になりました。
豪景気先行指数(5月)は前回値より弱い−0.1%になりました。
東京時間序盤は米ドルがやや買い戻される展開になりました。
資源国通貨がしばらく軟調傾向で推移しました。
その後、主要通貨ペアは揉み合いになりました。
日経済産業相が、
「円高について状況が克服できるよう政府としても努力すべき。
協調介入について財務相が日銀と相談して適切に判断されるべき。」
などの認識を示しました。
IIF国際金融協会の専務理事が、
「ギリシャ追加支援計画への民間部門の関与については、
IMFが同国への支援額を拡大することが条件になる。」
との見解を示しました。
オバマ米大統領の演説開始の直前にドル売りが強まりました。
ドル円が一時78円台を割り込みました。
オバマ米大統領の(米国民向けの)演説では、
「債務を巡る議論は全ての米国民に影響する。
リセッションが財政収支を悪化させた。
金利上昇の影響は全ての米国民に降りかかる。
米民主・共和両党に赤字削減と債務問題に対応する責任がある。
富裕層に税制優遇の一部放棄を求める。
依然として(議論は)行き詰まりの状態にある。
米国のAAA格付けが引き下げられる可能性がある。
下院共和党は均衡の取れたアプローチの検討を拒否している。
無謀な議論の結果、デフォルトもありえる。
妥協に達すると確信している。米経済は共和党の要求の人質。」
などが示されました。
ベイナー共和党下院議長が、
「大統領とは真剣な努力を行った。
大統領は歳出で白紙の小切手を求めている。
大きな政府は米国民の活力を阻害している。」
などの発言をしました。
オバマ米大統領が、
「議会通過可能な公正な妥協案を今後数日以内にまとめるよう
両党指導部に指示した。この妥協が成立すると確信している。」
との発言をしました。
韓国のニュースが、
「北朝鮮は西海岸で軍事演習を準備している。
軍艦や戦闘機が集結している。」との報道をしました。
午前10時半過ぎからユーロなどドルストレートが急伸しました。
午前11時過ぎに一時ドル円が78円台後半まで急伸しました。
クロス円も一時急伸しました。
豪RBA総裁が、
「不確実性が改善することでムードが改善する可能性。
豪の信頼感は緩やかに回復へ。
一人当たりの国民所得の伸びは緩やか。消費は低迷。
世界的な不安は豪州にも広がりつつある。
交易条件の上昇基調は終了した可能性。
中国の経済減速は比較的緩やか。
欧州と米国の債務問題で世界経済の見通しはより不透明。
市場は米国の財政懸念をまだ反映していない。
豪ドルはとても高い。企業投資が豪経済を牽引。
豪ドル高が消費者の購買力を増加させている。」
などの見解を示しました。
日経平均が堅調に推移しました。
ドイツ銀行の4-6月期決算では、
純利益が予想より弱い12億ユーロになりました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
インド中銀が政策金利を7.50%から8.00%へ引き上げました。
インドの株式市場が急落しました。
日経平均は前日比+47.71円で大引けました。
独GFK消費者信頼感調査(8月)は市場予想より弱い5.4になりました。
ドルスイスが一時0.80割れと史上最安値をつけました。 
NY大学のルービニ教授が、
「ユーロ圏崩壊のリスクは1年前よりも低下。
先進国のデフレリスクも低下している。」
との見解を発表しました。
ロンドン時間序盤ではドル売り傾向での揉み合いになりました。
UBSの4-6月期決算では、
純利益が予想より弱い10億スイスフランになりました。
ウィール英BOE委員が、
「英経済の二番底のリスク排除が重要。
英国がリセッションに戻るリスクがないとは言い切れない。
英中銀の予測によると冬に二番底に陥るリスクも。
インフレ対策で25bpの利上げが必要
公的債務の状況に危機性はない。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間前半ではダウ先物が堅調傾向で推移しました。
英第2四半期GDP速報は市場予想とおりの+0.2%になりました。
ポンド買い反応になりました。
英の首相が、
「英GDPデータは前向きなニュース。経済は持続的に成長。
雇用が創出されている。」との認識を示しました。
独10年債と伊10年債利回り格差が一時282bpまで再拡大しました。
その後、一時ドルが買い戻される動きがみられました。
米フォード・モーターの4-6月期決算では、
1株当たり利益が市場予想より強い0.65ドルになりました。
IMFのラガルド専務理事が、
「米国の大胆な財政措置を求める。
債務上限問題を直ちに解決すべき。
米国のデフォルトは悲惨な事態になる。」
との認識を示しました。
米S&Pケースシラー住宅価格(5月)は
市場予想よりわずかに弱い−4.51%になりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間序盤ではドルストレートが一時反落する動きがみられました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
原油価格が軟調傾向で推移しました。
米消費者信頼感指数(7月)は市場予想より強い59.5になりました。
米新築住宅販売件数(6月)は市場予想より弱い31.2万件になりました。
リッチモンド連銀製造業景況指数(7月)は、
市場予想より弱い−1になりました。
市場反応は限定的でした。
その後、ロンドンフィックスにかけてドルが売られました。
ベイナー共和党下院議長が、
「私が示した提案は上下院とも通過する可能性がある。」
との認識を示しました。
米証券業金融市場協会が、
「米債務問題の長期に渡る解決の遅れは景気後退のリスク高める。
AAへの格下げなら米債利回りは0.6〜0.7%上昇につながる可能性。
デフォルトよりも格下げのリスクの方が大きい。」
などの見解を発表しました。
カーニー米大統領報道官が、
「ベイナー下院議長の提案は米民主党が過半数を占める上院は
通過しない可能性。デフォルトは経済に甚大な影響の可能性。」
などの見解を発表しました。
米2年債の入札では、最高落札利回りが0.417%、
応札倍率が前回より高い3.14倍になりました。
ドル円の下落とドルストレートの上昇傾向がしばらく続きました。
加の財務相が、
「米債務上限問題は懸念しているが合意に到達すると楽観視。
加ドルの上昇は加の安定を意味する。
第2四半期のGDPについては予想通り鈍化する見込み。」
などの認識を示しました。
米10年債利回りは2.95%あたりまで低下しました。
NY原油(WTI)は99ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−91.50ドルで取引を終えました。

<7月27日(水)>

一部メディアが、
「オバマ大統領がベイナー下院議長提案への拒否権発動を警告。」
との報道をしました。
米アマゾンの4-6月期決算では、1株利益が0.41ドル、
売上高が99.1億ドル、7-9月期の売上高見通しは103〜111億ドルと、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
オセアニア時間ではドル円がわずかに反発をみせて、
ドルストレートがわずかに調整の動きになりました。
東京時間ではドル売り傾向の相場展開になり、
ドル円が軟調になってドルストレートが堅調傾向で推移しました。
日財務相が、
「引き続きマーケットを注視する。
為替介入に関してはコメントをしない。」
などの発言をしました。
中国の金融時報が「中国は年内に少なくとも1回利上げの可能性。」
と報じました。
中国証券報が「人民銀行は7〜8月に預金準備率引き上げない。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチが、
「豪クイーンズランドの格付け見通しをネガティブに引き下げる。」
との発表をしました。
米共和党の院内総務が「ベイナー下院議長案は28日に採決する。」
と発表しました。
NBNZ企業景況感(7月)は前月値より強い47.6になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4426元の切上後最高値になりました。
豪第2四半期消費者物価指数は予想より強い+0.9%になりました。
豪ドルが急上昇しました。
豪ドルとNZドルともに対米ドルで一時過去最高値を更新しました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
その後、ユーロドルが反落の動きになりました。
ドル円が77.80円あたりで一時下げ渋りをみせました。
豪の財務相が、
「豪経済のファンダメンタルズおよび中期的な見通しは強い。
基調インフレは抑制されている。CPIの急伸は一過性の可能性も。
CPIの上昇は洪水とサイクロンの影響。
農作物の成長に従いCPIは低下する見通し。」
などの認識を示しました。
東京時間後半からはユーロなどドルストレートが反発しました。
IMFのラガルド専務理事が、
「経済危機に対処するためより多くの財源が必要となる可能性。
IMFの財源が危機に対処へ必要かつ適切な水準か再考が必要。」
との認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「キプロスの格付けをA2からBaa1に引き下げる。」
との発表をしました。
日経平均は前日比−50.53円で大引けました。
亀崎日銀審議委員が、
「介入は過度な為替変動に対して一定の効果がある。」
と発言しました。
独輸入物価指数(6月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
米国のMMFマネー・マーケット・ファンドが、
「米国の債務上限引き上げ交渉が決裂した場合、
顧客からの資金引き揚げが加速することへの懸念により、
現金の保有を増加させている。」
との発表をしました。
ロンドン時間前半はドル円やユーロなどが軟調に推移しました。
金先物が一時1625ドルの史上最高値を更新しました。
スワン豪財務相が「豪ドル高抑制のための市場介入は行わない。」
との発言をしました。
豪ドルの堅調がしばらく続きました。
独の財務相が書簡で、
「債券購入についてはユーロ圏救済基金への全権委任に反対する。
ギリシャが2012年から基礎的財政収支の黒字化を達成できると想定。
1度の首脳会議ではユーロ圏債務危機を解決するには不充分。」
などの認識を示しました。
格付け会社フィッチのアナリストが、
「伊は政府が想定する経済成長を達成できない場合、
追加の緊縮財政措置を講じる必要がある可能性。」
との見解を示しました。
伊の株式市場が2%超の下落になりました。
スイスKOF先行指数(7月)は市場予想より弱い+2.04になりました。
英CBI製造業受注指数(7月)は市場予想より弱い−10になりました。
しだいにドル買戻しの動きになり、ドル円が反発して、
ユーロドルやポンドドルなどの軟調傾向が続きました。
ギリシャの中銀総裁が、
「ギリシャは財政目標を越えることが可能。
市場の信頼は取り戻せるだろう。ECBの金利は適切。
インフレの二次的波及の動きはみられていない。」
などの認識を示しました。
ロンドンのシンクタンクのルービニ氏が、
「ギリシャ向けの新救済策でユーロ圏の債務危機は終わらない。
アイルランドとポルトガルにもまた支払い能力はない。」
などの見解を発表しました。
IMFが「欧州債務危機の影響で成長予想には下方リスクがある。」
との見解を示しました。
独CPI速報(7月)は予想より強い前月比+0.4%になりました。
米耐久財受注(6月)は市場予想より弱い−2.1%になりました。
限定的ながらドル売り反応になりました。
反発してたドル円が再び軟調となって、
一時ユーロドルやポンドドルの軟調が一服になりました。
加住宅価格指数(5月)は予想より強い前月比+1.3%になりました。
市場反応は限定的でした。
NYダウが大きく下落して軟調傾向で推移しました。
ユーロドルなどドルストレートが軟調に推移しました。
EIAが発表の週間石油在庫統計では原油在庫が229万6000バレルと
市場予想より増加しました。
原油先物が下落しました。
加ドルなど資源国通貨が軟調になりました。
米下院のドライアー共和党議事運営委員長が、
「下院議長が示した財政再建案を28日に下院で採択する可能性。」
との発言をしました。
トリシェECB総裁が、
「投資家によるギリシャのデフォルトへの投機は
確実にお金を失う結果となるだろう。
欧州の債務問題は米国や日本と比較すればまだ小さい。」
などの見解を示しました。
ロイター通信が、
「ギリシャ国債の買戻しはギリシャではなくEFSFが実施する見通し。
EFSFの新たな権限は年内に付与される見込み。」
とのユーロ圏筋の談話を記事として報道しました。
格付け会社のフィッチが、
「米国債は緩やかな格下げ方向にはあるが代替となる債券は少なく、
ベンチマークとしての地位は変わらない。
米国の経済力や潤沢な流動性が世界の金融市場の基礎的役割として、
他に追随を許さない。」
との見解を発表しました。
ユーロドルの下落がしばらく続きました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャ格付けをCCCからCCに引き下げる。見通しはネガティブ。
債務交換やロールオーバーの選択肢は投資家に好意的ではない。
ギリシャ債は選択的デフォルト。」
との見解を発表しました。
米5年債の入札では、再考落札利回りが1.580%、
応札倍率が前回より高い2.62倍になりました。
米財務省が、
「(債務上限問題が解決できない限り)8月2日以降の
政府借り入れは不可能と再度表明。
8月2日以降すべての支払い義務を履行できるか保証できない。」
との発表をしました。
英BOEのマイルズ委員が、
「インフレについては継続的なリスクとして懸念を示している。
最も高い可能性ではないがリセッションに再び陥る可能性もある。
CPIは2011年と2012年の大半で目標より高い水準で推移する可能性。」
などの見解を示しました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、
「経済活動は引き続き拡大もペースが緩やかになった地区が多い。
東海岸の6地区は活動が減速。4地区で緩やかな拡大。
消費支出は全般的に伸びた。製造業は全般的に拡大。
自動車除く小売り販売は大多数の地区で緩やかに増加。
ガソリン価格の下落が消費促した可能性。
自動車販売は東日本大震災による在庫縮小でやや鈍化。
住宅市場はほとんど変化なしか弱いまま。
大半の地区で労働市場は軟化したまま。雇用増は緩やか。
価格圧力がやや緩やかになった地区多い。」
などが示されました。
ブラジル政府がデリバティブ取引に対する課税措置を導入したことで
ブラジルレアルが対ドルで12年ぶりの高値から下落しました。
NY原油(WTI)は97ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−198.75ドルで取引を終えました。

<7月28日(木)>

RBNZが政策金利を市場予想とおり2.50%に据え置きました。
RBNZの声明では、
「経済は予想より力強く拡大。
現在の金利水準をより長く維持する必要性は小さい。
短期的にはNZドル高が追加利上げの必要性を小さくしている。
インフレ高騰は一時的。NZドル高が経済にブレーキ。」
などが示されました。
NZドルは買いの反応になりましたが限定的でした。
日財務相が「引き続き市場を注視していきたい。」
と発言しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
日経平均やアジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
米FT紙が、
「IMF内で新興市場国がギリシャへの新たな巨額支援に警告。
印の理事はギリシャ国債残高多く将来デフォルトの恐れを指摘。」
などを報道しました。
日経済相が、愛知県知事の為替介入要請を受けて
「(介入は)米国の債務上限を見極める必要。当面は8月2日。
介入については1兆円、2兆円という話しはなかなか難しい。」
との発言をしました。
午前11時半頃から介入警戒が緩みドル円が下落しました。
ユーロドルが下げては戻す揉み合いになりました。
欧州金融大手クレディ・スイス4-6月決算では、
純利益が市場予想より弱い7億6800万スイスフランになりました。
日経平均は1万円の大台を割り込み前日比−145.84円で引けました。
ロンドン時間序盤ではドルストレートが揉み合いの後に上昇して
ドル円が軟調傾向で推移しました。
独失業率(7月)は市場予想とおりの7.0%になりました。
ルクセンブルク中銀総裁が、
「スローペースではあっても経済成長は続いている。
インフレはより持続する公算。ECBは二次的波及を防止する必要。」
などの認識を示しました。
欧業況判断指数(7月)は0.45、欧鉱工業信頼感(7月)は1.1、
欧サービス業信頼感(7月)は7.9と、欧経済信頼感(7月)は103.2と、
いずれも予想より弱い結果になりました。
欧消費者信頼感指数確報(7月)は予想よりは強い−11.2になりました。
ユーロ売り反応になりました。
伊の国債入札では、10年債入札の利回りが5.77%、
応札倍率は1.376倍で利回りは2000年2月以来の高水準。
3年債入札の利回りは4.80%、応札倍率は1.313倍で
利回りは2008年7月以来の高水準になりました。
一時ユーロの下落が強まりました。
スペイン財務省が、
「中央政府の財政赤字は2011年上半期に19%減少。
野心的な年末の目標達成に向けた軌道に引き続き乗っている。」
との発表をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い39.8万人になりました。
一時ドル円が上昇して揉み合う展開になりました。
NYダウは上下動しながらもしばらく堅調傾向で推移しました。
米中古住宅販売保留(6月 成約)は予想より強い+2.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
一時スイスフランに売り戻しの動きがみられました。
豪ドルに調整の動きが見られました。
NY時間ではしだいにドル売り傾向になっていきました。
リッチモンド連銀総裁が、
「追加刺激策はインフレを押し上げる可能性。
回復のペースはがっかりさせられるが成長減速は一時的。
失業率は高止まりしている。インフレ下落は一時的。
インフレリスクが高まればFEDは反応するべき。」
などの見解を示しました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが2.280%、
応札倍率が前回よりわずかに高い2.63倍になりました。
サンフランシスコ連銀総裁が、
「債務問題に関してはデフォルトは回避しなければならない。
また潔く問題を受け入れなければならない。」
との見解を示しました。
米政府が、
「債務上限が引き上げられなかった場合の対応策を
29日の金融市場の取引終了後に説明を行う。」
と発表しました。
NY原油(WTI)は97ドル台前半で引けました。
NYダウは終盤に失速して前日比−62.44ドルで取引を終えました。

<7月29日(金)>

ベイナー米下院議長案の採決が延期されるとの報道がありました。
IMFのラガルド専務理事が、
「米債務上限問題で合意がなければドルの価値が下落する可能性。
米債務問題はドルの信認打撃となる可能性。」
などの見解を示しました。
NZ住宅建設許可件数(6月)は市場予想より弱い−1.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「米債の格付けを見直しに伴い、
米国の177の地方債発行体177の格付けを引き下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
市場反応は限定的でした。
オセアニア時間ではドル買戻しの動きがみられました。
英GFK消費者信頼感調査(7月)は市場予想より弱い−30になりました。
日失業率(6月)は市場予想とおりの4.6%、
日消費者物価指数コア(6月)は予想より弱い+0.4%になりました。
日鉱工業生産指数(6月)は市場予想より弱い+3.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
日財務相が、
「為替相場を容認可能かどうかを注視。
為替の過度な変動と無秩序な動きには断固たる措置を取る。
円は一方的に偏った動きをしている。
日銀と連携しながら適切な対応を取る。」
との発言をしました。
東京時間の序盤ではドル買戻しの動きが続きました。
豪民間部門信用(7月)は前回値より弱い前月比−0.1%になりました。
限定的ながら豪ドル売りがみられました。
日経平均やアジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
日財務相が、
「為替介入は一時的に一定の効果がある。
為替介入は無秩序で過度な変動への対応が基本。水準ではない。」
との発言をしました。
一部メディアが、
「下院共和党はベイナー下院議長が示した修正案を
可決させるために必要な支持を党集会で確保できなかった。
採決の延期を余儀なくされた。」
と報じました。
米共和党のマッカーシー議員が、
「米下院での議長案の採択を今晩実施しない。」
と発言しました。
ダウ先物が下落しました。
ドル円がしだいに軟調になり77円台前半まで下落しました。
ユーロドルが一時上昇しました。
中国景気先行指数(6月)は先月より弱い101.76になりました。
日新設住宅着工戸数(6月)は予想より強い前年比+5.8%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャ支援後にスペインにさらなる圧力。
スペインの格付け見直しで引き下げの可能性がある。」
との発表をしました。
格付け大手3社ともスペインをネガティブとしたことになり、
ユーロが急落しました。
日経平均は前日比−68.32円の9833.03円で週の取引を終えました。
独小売売上高指数(6月)は市場予想より強い+6.3%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(7月)は
市場予想より強い前月比+0.2%になりました。
ともに市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインのサンタンデールやBBVA等5銀行を格下げ方向で見直す」
との発表をしました。
スペイン10年債利回りが6.15%、イタリア10年債利回りが5.93%と、
国債利回りが上昇傾向になりました。
ロンドン時間序盤はドルストレートが軟調傾向で推移しました。
ロイター通信が、
「中国はギリシャ債買戻し基金への支援に興味を示すだろう。」
とのギリシャ財務省筋の談話を記事として掲載しました。
英消費者信用残高(6月)は+4億ポンド、
英住宅ローン承認件数(6月)は48.4千件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧消費者物価指数速報(7月)は予想より弱い+2.5%になりました。
市場反応は限定的でした。
スペインのザパテロ首相が、
「11月20日に総選挙を前倒しで実施する可能性。」
との発言をしました。
ダウジョーンズが、
「EFSFは9月半ばまで次回融資の準備が整わない可能性。」
との観測報道をしました。
ユーロの下落が強まりました。
ユーログループの報道官が、
「ギリシャは条件が整えば9月の融資を得られる。
ギリシャは次回融資をEFSFではなく2国間で受けることが可能。
9月融資におけるIMFの貢献になんら問題はない。」
との発表をしました。
ユーロが下げ止まりました。
米第2四半期GDP速報は+1.3%、
米第2四半期個人消費速報は+0.1%、
米第2四半期PCEコア・デフレータは+2.1%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米第2四半期GDP価格指数速報は予想より強い+2.3%になりました。
また、米第1四半期GDPが0.4%に修正(1.5%下方修正)されました。
米ドルが売られる相場展開になりました。
ドル円が急落して、ドルストレートが急反発しました。
加GDP(5月)は−0.3%、加鉱工業製品価格指数(6月)は−0.3%、
加原材料価格指数(6月)は−2.2%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
加ドルが下落しました。
金先物が急上昇しました。
NYダウが軟調に推移しました。
シカゴ購買部協会景気指数(7月)は予想より弱い58.8になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(7月)は、
市場予想より弱い63.7になりました。
オバマ米大統領が、
「デフォルト回避への努力が急務。超党派での合意が必要。
計画を大幅に修正することは可能。解決する力はある。
同意に失敗したならばAAAの格付けを失うことになる。」
などの見解を示しました。
一時ドルストレートに押しが入りましたが堅調が続きました。
英国債が買われて英債券利回りが低下しました。
セントルイス連銀総裁が、
「GDPは下期は改善する見込み。
債務問題についてはFRBに直接できることはないが、
事態によっては流動性供給は可能。」
などの認識を示しました。
NYダウが下げ幅を縮小した後に軟調な揉み合いになりました。
S&Pがキプロスの格付けをAからBBB+へ引き下げました。
アトランタ連銀総裁が、
「現在は引締めと緩和の両方向に可能性があるが、
QE3は想定してない。下期は3%程度の成長を見込んでいる。
来年も成長が続くようであれば出口戦略を検討する好機になる。」
などの発言をしました。
米民主党のリード上院院内総務が、
「(共和党の)短期的な上限引き上げを上院民主党は受け入れない。
上院案が超党派の妥協案としてふさわしい。
国家は危機に瀕している。」などの認識を示しました。
ドル円が76円台後半まで下落しました。
米10年債利回りが年初来低水準の2.8%あたりまで低下しました。
NY原油(WTI)は下落して95ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは6日続落して前日比−96.87ドルの12143.24で大引けました。

<先週末のその後>

米下院が共和党が提示した9000億ドルまでの債務上限引き上げ法案を
可決しました。
その後、米民主党が多数を占める米上院が、下院の可決した債務上限
引き上げ法案を否決しました。
米民主党のリード上院院内総務が、共和党のマコネル上院院内総務が
提案していた3段階で債務上限を引き上げる代替案を盛り込んだ
「共和党が主張する段階的な債務上限の引き上げを受け入れる妥協案」
を提示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「米国のデフォルト回避期限とされる8月2日までに連邦債務上限が
引き上げられなかった場合でも、米政府は当面の支払い履行には充分
な歳入を確保しているとみられ、債務の支払いを優先すると予想され
ることで、米国の格付けはAAA格付けが据え置かれる可能性が高い。
見通しはネガティブ。ただし、米国がデフォルトした場合は格下げ
される可能性が高い。」
などの発表をしました。
日銀が30日の臨時会合で追加緩和を実施したとの報道がありました。

●今週の主な予定

<8月1日(月)>

※豪と加が祝日で休場になります。

午前10時に中国製造業PMI(7月)、
午後4時半にスイス製造業PMI(7月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(7月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(7月)、
午後5時半に英製造業PMI(7月)、
後6時に欧失業率(6月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(7月)、米建設支出(6月)、
などが予定されています。
中国・英・(欧)・米の指標には注目です。
また、伊の国債借換(202億ユーロ)も予定されています。

<8月2日(火)>

午前10時半に豪住宅建設許可件数(6月)、豪第2四半期住宅価格指数、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(6月)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会指数(7月)、
午後5時半に英建設業PMI(7月)、
午後6時に欧生産者物価指数(6月 前年比)、
夜9時半に米個人所得(6月)、米個人支出(6月)、
同夜9時半に米PCEデフレータ(6月)、米PCEコア・デフレータ(6月)
などが予定されています。
豪・(スイス)・(英)・(欧)・米の指標には注目です。

<8月3日(水)>

午前10時に中国非製造業PMI(7月)、
午前10時半に豪小売売上高(6月)、豪貿易収支(6月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(7月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(7月)、
午後5時半に英サービス業PMI(7月)、
午後6時に欧小売売上高(6月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(7月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(7月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(7月)、米製造業受注指数(6月)、
などが予定されています。
豪・(英)・欧・米の指標には注目です。

<8月4日(木)>

朝7時45分にNZ第2四半期失業率、NZ第2四半期就業者数増減、
午後7時に独製造業受注(6月)、
午後8時に英BOE政策金利、英BOE資産買入規模発表、
午後8時45分に欧ECB政策金利、
夜9時半からトリシェECB総裁の記者会見、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
などが予定されています。
NZ・(独)・英・欧・米の指標には注目です。

<8月5日(金)>

正午過ぎ(時間未定)に日銀政策金利、日銀声明、
午後2時に日景気一致CI指数速報(6月)、日景気先行CI指数速報(6月)
午後4時15分にスイス消費者物価指数(7月)、
夕方(時間未定)に日銀総裁記者会見、
午後5時半に英生産者物価指数コア(7月)、
同午後5時半に英生産者仕入価格(7月)、英生産者出荷価格(7月)、
午後7時に独鉱工業生産(6月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(7月)、加失業率(7月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(7月)、米失業率(7月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(7月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(7月)、
同夜9時半に加住宅建設許可(7月)、
夜11時に加Ivey購買部協会景気指数(7月)、
深夜4時に米消費者信用残高(6月)、
などが予定されています。
スイス・(英)・独・加・米の指標には注目です。

さて先週、ドル円は週はじめから軟調傾向での推移になりました。
26日の東京時間に一時78円台後半まで急伸する場面がありましたが、
一部で政府・日銀の為替介入を懸念する声もあり上下動はしつつも、
米債務上限問題と米景気減速懸念を背景としたリスク回避の動意で
ドル円への下落圧力が強い状況が続きました。27日の午後の「米国
のMMFマネー・マーケット・ファンドが米国の債務上限引き上げ交渉
が決裂した場合に備えて現金の保有を増加させている」との報道に
一時ドル買戻しの動きとなるも、日要人による為替介入への慎重な
発言も影響してかその後に下落して、さらに追い討ちをかけるように
週末29日の米四半期GDP速報が弱い結果となったことで、76円台後半
まで大きく下落して、ドル円は週間ほぼ軟調な展開になりました。

一方、ユーロドルは週はじめの小幅な揉み合いを経て、26日の午前中
の米オバマ大統領の米国民向けの演説への失望も影響したか、ドルス
トレートでのドル売り動意に一時1.45台前半まで上昇する場面があり
ましたが、買い一巡となった後は、伊への財政懸念や、S&Pによる
ギリシャの格下げ発表や、米FT紙が「IMF内で新興市場国がギリシャ
への新たな巨額支援に警告。」と報じたことや、伊の国債入札の不調
や、ムーディーズが「スペインにさらなる圧力。同国の格付け見直し
で引き下げの可能性がある。スペイン5銀行を格下げ方向で見直す」
と発表したことや、さらにはダウジョーンズの「EFSFは9月半ばまで
次回融資の準備が整わない可能性。」との観測報道や、トリシェECB
総裁が「投資家によるギリシャのデフォルトへの投機は確実にお金を
失う結果となるだろう。」との発言があるなど、度重なるネガティブ
材料に加えて、米債務上限問題にかかわるリスク回避の動きも影響し
てか、下落に転じてしばらく軟調傾向での推移になりました。
そして、週末29日の米四半期GDP速報が弱い結果となったことで、
ドル売り動意に1.44あたりまで急反発するボラタイルな相場展開に
なりました。

他方、ポンドドルは週はじめの小幅な揉み合いを経て、26日の午前中
の米オバマ大統領の米国民向けの演説への失望も影響したか、ドルス
トレートでのドル売り動意に一時1.64台前半まで上昇する場面があり
ましたが、買い一巡となった後は、ウィール英BOE委員による「英国
がリセッションに戻るリスクがないとは言い切れない。英中銀の予測
によると冬に二番底に陥るリスクも。」との発言や、英CBI製造業受
注指数が弱かったことや、英BOEのマイルズ委員が「最も高い可能性
ではないが、英はリセッションに再び陥る可能性もある。」との発言
をしたことなどのネガティブ材料、および米債務上限問題にかかわる
リスク回避の動きも背景に、ユーロドルに連れ安となる格好で、しば
らく軟調傾向での推移になりました。そして週末29日の米四半期GDP
速報が弱い結果となったことによるドル売り動意に1.65あたりまで
急反発して、下げては上げる相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめに下落してスタートとなった後に
小幅な揉み合いを経て、26日の午前中の米オバマ大統領の米国民向け
の演説への失望も影響したか、ドルストレートでのドル売り動意に
上昇して、27日の豪第2四半期消費者物価指数が予想より強い結果と
なったことで、1.10台後半まで上昇しました。その後、買い一巡と
なった後は揉み合いを経て、米債務上限問題にかかわるリスク回避の
動きも背景に、ユーロドルなど他のドルストレートに連れ安となる
格好で、しばらく軟調傾向での推移になりました。そして週末29日
の米四半期GDP速報が弱い結果となったことによるドル売り動意に、
1.10あたりまで反発する相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力などがある一方、
日本の主要企業が今期の想定為替レートを相次いで修正して1ドル
80円が大勢を占めるようになり円高定着に備える動きがあることや、
日本の貿易収支が改善していることによる日輸出企業による取得外貨
の円転による円高圧力や海外マネーの流入による円高圧力と材料が
混在していますが、米債務問題でのリスク回避の動きによる経常黒字
国通貨としての「円の逃避買い」が著しく、月末における輸出企業の
円資金確保の動きは一巡したとみられるものの、8月から施行される
日本のFXのレバレッジ規制に伴い、膨らんでいるドル円の買い玉が
整理される可能性もあり、また、IMM通貨先物取引でも円の買い越し
残高が前週に比べて約2割増加して、2010年9月の日銀の単独介入
以来の高水準になっていることなどで、現状は円高が緩みにくい状況
となっているようです。

しかしながら、為替介入に慎重な姿勢をとっている政府・日銀ですが
日銀総裁が「円高は日本の経済に悪影響となる可能性。」と円高に
懸念を示し、日経済産業相が「円高について状況が克服できるよう
政府としても努力すべき。協調介入について財務相が日銀と相談して
適切に判断されるべき。」との認識を示していることに加えて、愛知
県知事が為替介入要請をしたことや、また、「ミスター注視」と言わ
れている日財務相も「円高は極めて一方的な動き。為替の過度な変動
と無秩序な動きには断固たる措置を取る。日銀と連携しながら適切な
対応を取る。」との発言をするようになり、米債務上限引き上げ問題
の決着を一応は待つ姿勢ながら、日本産業界の為替介入期待を背景に、
ドル円が76円台に突入していることで、近い将来に政府・日銀が為替
介入をする可能性は極めて高まっているとする観測があるようです。

米ドルについては、一部、米消費者信頼感指数や新規失業保険申請件
数や米中古住宅販売成約など市場予想より強い指標もみられますが、
米第2四半期GDP速報など重要マクロが弱い状況にあることで、米経
済の減速懸念が強まっていて、かなりドル安の織り込みは進んでいる
とはいえ、米ドルの軟調が緩みにくい状況とはなっているようです。

また、現在の最大の焦点となっている「米債務上限問題」では、最
終期限の8月2日の直前の先週末に米下院で共和党の「米債務上限を
9000億ドル引き上げる。今後10年間に9170億ドルの歳出削減する。」
とする法案が賛成218票、反対210票で可決にはなりましたが、
米民主党が過半数を占める米上院で否決されることになりました。
その後、米民主党のリード上院院内総務が「共和党が主張する段階的
な債務上限の引き上げを受け入れる妥協案」を提示しましたが、
いまだ決着の行方は不確実なままとなっているようです。

このまま米両党の対立が続くと米国ばかりではなく世界経済にも
ディザスター的な悪影響となる可能性が指摘されていて、今週はじめ
の期限ぎりぎりで「妥協になる可能性がある」一方、米政府やFRBは
有事体勢の準備をはじめているとのことで、1995年には米政府機関が
一時閉鎖された歴史的事実や、2009年9月当時の米下院での金融安定
化法案のときのように緊急を要する場合でも政治決着が遅れたことの
ある事実もあることから、楽観はまだ許されないようで、今後の成り
行きが注目されますが、いつ合意に至るかの確定的な観測はいまだに
ないようです。

米債務上限問題の合意観測が高まるか、あるいは合意になった場合は
ドル円では巻き戻しのドル買い動意になる可能性が高そうですが、
ドルストレートでは先週の中盤にある程度先行でのドル買戻しの動き
があったことで、「巻き戻しのドル買い動意」優勢になる可能性は高
そうではあるものの、米債務上限問題の合意後では基軸通貨としての
「リスク選好のドル売り動意」との綱引きになる可能性があり、合意
観測が高まった場合や合意となったときの市場反応が注目されます。
また、今週も米ISM景況指数や米雇用統計などの重要経済指標の発表
が予定されてこちらも注目されます。

ドル円相場では、米第2四半期GDPが悲観的な結果となったことで、
ドル安基調がなお続く可能性がありそうですが、76円25銭の震災後の
史上最安値も目前に迫り、週はじめの日本のFXのレバレッジ規制の
施行に伴い膨らんでいたドル円の買い玉の整理をこなした後は、
一部ではいったんセリング・クライマックスの終了を迎えるとの観測
もあるようで、今週は東京時間を中心とした日本の政府・日銀の為替
介入の可能性とともに、米債務上限問題の成り行きと米マクロ指標が
注目されます。また、米格下げ懸念もあることから突発的な格付け会
社による米レーティング発表の可能性も不確実要因となるとともに、
今週の東京時間の仲値にかけては為替介入へ要注意となりそうです。

ユーロについては、先の欧州銀行ストレステストに次いでギリシャの
第二次支援の決定の2つのイベントをこなした後、伊への財政懸念、
S&Pによるギリシャの格下げ発表、ムーディーズによるスペインの
格下げ方向での見直しの発表があるなど、先週は再びネガティブ材料
が噴出することになりました。NYダウなど株式市場が軟調に推移して
いることでのリスク選好度の低下も背景に、ユーロドルでは利食いの
動きもあったか、しばらく軟調が続く場面がありました。
ユーロでは引き続きネガティブ材料には注意が要りそうですが、4日
の欧ECB政策金利およびトリシェECB総裁の記者会見とともに、ユーロ
ドルでは米債務上限問題の成り行きと、そして週末の米雇用統計が
注目されます。また、先日に実施された伊の国債入札が不調となって
いますので、週はじめ1日の伊の国債借換(202億ユーロ)も注目され
ます。そして、引き続き突発的な格付け会社によるレーティングの
発表にも注意が要りそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、中国経済の減速懸念や
ここのところの原油価格の軟調など資源国通貨にとってのネガティブ
材料とともに、NYダウなど株式市場が軟調に推移していることでの
リスク選好度の低下などの懸念がありますが、豪州自体の経済は健全
で、先の豪Westpac銀行の利下げ観測も後退してきているとの声が
あり、押したところでは買おうとする向きは少なくないようです。
対ドルでは米債務上限問題の成り行きが注目されますが、1日の中国
製造業PMIや2日の豪住宅建設許可件数に豪RBA政策金利とRBA声明、
そして、3日の豪小売売上高に豪貿易収支、また、対ドルでは週末の
米雇用統計などが注目されます。

経済指標関連では、1日の中国製造業PMIと英製造業PMIに
米ISM製造業景況指数、
2日の豪住宅建設許可件数と豪RBA政策金利に豪RBA声明、
3日の豪小売売上高に米ADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数、
4日のNZ第2四半期失業率に英BOE政策金利と欧ECB政策金利、
およびトリシェECB総裁の記者会見に米新規失業保険申請件数、
そして、週末5日のスイス消費者物価指数に独鉱工業生産と
加雇用と米雇用統計などが注目されます。


さて今回は、「相場つき」と対応のお話です。

私の好きな将棋は、縦横9マス計81マスの盤の中で、
敵味方20枚づつの計40枚の駒を使って、
どちらが早く敵の王将を詰めで討ち取るかを争うゲームですが、

コンピューター将棋のプログラマーさんの話によれば、
初手は30通りで、それが互いの指し手によって局面が分岐され、
一番指し手の多い局面では、最大合法指し手数が593通りで、

平均すると、ある局面での次の指し手の可能性は
80手前後もあるそうです。

そして、プロの公式戦のゲーム終了に至るまでの
平均的な指し手数は約115(〜117)手なのだそうで、
これらを元に将棋でありえる全局面のパターン数を計算すると、

80の115乗≒10の220乗にもなり、10の後にゼロが220個以上も続く、
億や兆や京さえも端(はした)の数にみえるような
とほうもない「阿伽羅の数」となるのだそうです。

矢倉戦法や振り飛車戦法など限られた作戦の中で
日々、たくさん指されている将棋ではあっても、
「同じ将棋は二度とない。」といわれますが、
このような巨大な数のパターンになるのであれば、
「本当にそうかもしれない…。」と思ってしまいます。

ところで…、

相場でも「同じ相場は二度とない。」などと、
似たようなことが言われることがありますね。

レンジを形成したり、トレンドが発生したり、
膠着したり、保ち合いとなったり、揉み合ったり、ブレークしたり、
似たような形で相場が形成されているようでも、

複数時間軸にわたり相場を観察すると、
そのパターンは確かにとても多いようで、

「類型は限られているが展開のパターンは膨大」
ともいえそうです。

テクニカル分析では、

「トレンドの方向(Trend-Direction)の認識」、
「トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の認識」や、
「転換点(Turning point)の可能性の認識」

などが最低限必要になるものと思いますが、

これらに加えて「集合的なパターン認識」も加える必要が
あるのかもしれませんね。

さて…、

相場では「相場つき」などという言葉が使われることがあり、
これは主に「相場の状態」のことをいいますが、

日々、一見似たようなことを繰り返しているように見える相場でも
「どうもどこかが違う」ことを感じることがあるものです。

「前月までうまく機能していたソフトが突然不調になった。」

「少し前までドル箱だったポン様(ポンド円)でのトレードが、
 どうもうまくいかなくなった…。」

「嫌になるほどの低ボラでトレードする気にもならなかった
 ドル円が急にみちがえるほどボラタイルになった。」

などは、珍しいことではなく、

トレーダーの多くが経験したり感じることがあるものです。

そうです。
「相場つき」が変るのですね。

「なぜ相場つきが変るのか」については諸説あるようで、

サブプライム問題の少し前くらいだったでしょうか、
ユーロと原油価格の相関性に着目した投機筋が
原油価格の変動に基づいたトレーディングのシステムを構築して、
これがとてもうまく機能して儲けた話しが伝わると、
多くの投機筋が真似るようになって、

多くのトレーダーが似たことをはじめると、
しだいにシステムがうまく機能しなくなってしまったことなど、

「ゼロサム・ゲームの始原的な理由」によって
相場つきが変ってしまう場合もあるようですし、

また、ファンダメンタルズの要因や、
市場の関心の対象が変化することによって、

つまり、「市場テーマの変化」によっても、
相場つきが変ってしまうこともあるようです。

たとえば、

平時で「金利テーマ」を中心に市場が動いているときでは、
低金利通貨が売られ、高金利通貨が買われる傾向になることが多く、

また、「リスクテーマ」を中心に市場が動いているときでは、

NYダウなどの株式市場の影響をより受けやすくなるとともに、

リスク選好のときには、スイスフランや経常黒字国の円、
そして基軸通貨としてのドルが売られやすく、
ユーロや資源国通貨やポンドなどが買われる傾向になることが多く、

リスク回避のときには、スイスフランや円や
そして基軸通貨としてのドルが買われやすく、
ユーロや資源国通貨やポンドなどが売られる傾向になることが多く、

そして、基軸通貨の「ドルテーマ」を中心に
市場が動いているときでは、

(あたりまえですが) ドルが買われれば、
ドル円が上昇しやすい傾向となって、
一方、ドルストレートは下落しやすい傾向となり、

ドルが売られれば、ドル円が下落しやすい傾向となって、
一方、ドルストレートが上昇しやすい傾向となる場合があります。

「だから何なのさ。」ということになりますが、(笑)

「今市場の主要テーマは何なのか」ということを認識できていると、

たとえば、「リスクテーマ」が市場の関心の中心であれば、
リスク選好にしても、リスク回避にしても、
「クロス円」や「スイスフラン絡みの通貨ペア」は、
とても良い通貨ペア選択になることが多く、

また、基軸通貨の「ドルテーマ」が市場の関心の中心であれば、
ドル円とドルストレートが逆行する動きになりやすく、

ドル円と該当ドルストレートとの合成的な動きになるクロス円は、
ドル円とドルストレートとの逆行の綱引きとなって、

(綱引きでも、どちらかが圧倒的に強い場合もありますが)

上下にフラフラと浮動のある状況になりがちで
クロス円のトレードが難しくなる場合もあるようです。

唐代の詩人、劉希夷(りゅうきい)の
「白頭を悲しむ翁(おきな)に代わりて」の第4節に

「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」
と謳われているように、

相場もまた、「月々日々に相場同じからず」
といえるのかもしれませんね。

「相場つき」とその背景の「市場テーマ」に思いを馳せてみるのも、
トレードの大まかな戦略のヒントになりそうです。

もしかしますと…、

チャールズ・ダーウィンが言ったとされる(真偽不明)

「最も強いものが生き延びるのではなく、
 最も賢いものが生き延びるのでもない。
 唯一、生き残れるのは変化できるものである。」

のように、トレーダーも市場で生き残っていくためには、
変化対応能力と応用力が大切になるのかもしれませんね。



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FX 悪魔の辞典のお話


アナログ放送がついに終了になりましたね。
終了の瞬間から「砂嵐の画面」になるのかと思っていましたら、
アナログ放送での地上デジタルの案内画面になっていました。^^

●先週の主な出来事

<7月18日(月)>

格付け会社のS&Pが、
「米連邦債務上限の引き上げや赤字削減に向けた取り組みが
遅れるようであれば、米国の保険会社や政府系住宅金融機関などの
格付けを引き下げる可能性。」との発表をしました。
NZ第2四半期消費者物価指数は予想より強い+1.0%になりました。
限定的ながら一時NZドルが上昇しました。
英ライトムーブ住宅価格(7月)は前回値より弱い−1.6%にりました。
東京市場は海の日で休みでした。
東京時間に入るとしばらく主要通貨ペアが軟調傾向になりました。
NYダウ先物が軟調傾向で推移しました。
主要通貨ペアが一時反発した後に揉み合う相場展開になりました。
中国上海株式市場が4営業日ぶりに反落しました。
ロンドン時間前半ではユーロが下落の後に反発して揉み合いました。
ドル円が下落の後に反発上昇して揉み合いになりました。
金価格が史上最高値の1600ドルをつけました。
原油先物は軟調傾向で推移しました。
ギリシャ10年債のスプレッドが過去最大になりました。
伊10年債利回りがユーロ導入後で最高水準の6.02%になりました。
スペイン10年債利回りが過去最高水準の6.31%になりました。
独財務相の報道官が、
「ギリシャへの追加支援策はECBとIMFの意向に沿ったものになる。」
との発表をしました。
米10年債利回りが低下傾向で推移しました。
ガイトナー米財務長官が、
「債務上限の引き上げには疑いの余地がない。
8月2日の期限は絶対となる。議会への猶予は尽きた。
米国にデフォルトという選択肢はない。税制には小幅な改革が必要。
規制に関して銀行に耳を傾けてはいけない。
予測可能な将来まで現職に留まる。」
などの見解を示しました。
加国際証券取扱高(5月)は前月より強い154億加ドルになりました。
米ネット長期TICフロー(5月 対米証券投資)は
予想より弱い236億ドルになりました。
欧州の株価が軟調に推移しました。
NY時間前半ではドルが売られる相場展開になりました。
NYダウが一時170ドルの下落となって軟調に推移しました。
しだいにリスク回避のドル買い動意になりました。
ドルストレートが軟調に推移しました。
原油価格が下落して豪ドルが軟調に推移しました。
米NAHB住宅市場指数(7月)は市場予想より強い15になりました。
格付け会社のフィッチが、
「8月2日までに米債務上限引き上げで
政府・共和党が合意すると依然確信している。
もしもそれに失敗して、支払い義務果をたせない場合は
米国の格付けをウォッチネガティブにする見通し。」
との見解を発表しました。
ギリシャ2年債利回りが一時35.19%に上昇しました。
大手シンクタンクが、
「英国の2011年のGDP予想を1.4%に下方修正する。
英国のインフレ見通しは2011年に4.5%、2012年に2.5%へ鈍化。」
などの見通しを発表しました。
ポンドがロンドンフィックス前に急落しました。
バーナンキFRB議長が、
「米国には依然として危機の影響がある。
危機の再発を防ぐことに全力を挙げている。」
などの発言をしました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャ債の民間債権者に損失の負担を強いることは、
結局は納税者の負担を増加させることになる。」
との認識を示しました。
ECBが前週に証券市場プログラムを通じた債券の買い入れを
行わなかったと発表しました。
ECBの債券購入無しが16週連続となりました。
ロックハート・アトランタ連銀総裁が、
「緩和姿勢はもう2〜3回のFOMCの間は継続すべき。
経済は回復軌道にはあるが緩やか。しばらく緩和姿勢が必要。
今年下期には回復の兆候が見え始め2012年は強いものになる可能性。
追加緩和第3弾のQE3の実施にはハードルが高い。」
などの見解を示しました。
米ゴールドマン・サックスが、
「米国経済の成長見通しを下方修正。二番底にに陥る可能性。」
との見解を発表しました。
米債務問題も影響したか徐々にドル売り動意になりました。
ユーロなどドルストレートが上下動しながらも上昇していきました。
NYダウや原油先物が徐々に下げ幅を縮めていきました。
NY原油(WTI)は95ドル台後半で引けました。
NYダウは前週末比−94.57ドルで取引を終えました。

<7月19日(火)>

シスコシステムズが年間コストの10億ドル削減の一環として、
フルタイム職員9%に相当する約6500人を削減すると発表しました。
IBMの4-6月期の決算では、1株営業利益が予想より強い3.09ドル、
売上高も市場予想より強い266.7億ドルになりました。
オセアニア時間はドル売り傾向で相場が推移しました。
仏財務相が「欧州首脳は今週ギリシャ支援で合意できる可能性。」
との認識を示しました。
ユーロドルの反発上昇が続きました。
トリシェECB総裁がエストニア紙で、
「ギリシャは信用事由や選択的デフォルトを回避する必要。
デフォルト回避策を打ち出すには欧州各国政府にゆだねられている。
債務危機によるリセッションは予想していない。
米国が債務上限引き上げに対処することに疑いないが、
もしも失敗すれば世界全体に多大な影響になる可能性。」
などの認識を示しました。
東京時間前半はドルストレートやクロス円が堅調に推移しました。
ドル円は仲値にかけて反発した後に揉み合いになりました。
日財務相が「引き続き市場の動向を注意深く見ていく。」
と発言しました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
豪RBA議事録では、
「インフレの強さを精査するには更に時間が必要。
現在の若干引き締め気味の政策は適切。
2011年のGDPは予想ほど強くならない狩生製。
世界の経済成長は減速した。家計支出は慎重。住宅市場は弱い。
第2四半期のCPIは将来の政策判断のために重要。
豪の第2四半期の交易条件は過去最高の可能性。
合計材の中期的見通しは強い。労働市場は逼迫していない。」
などが示されました。
発表後に限定的ながら豪ドルが一時下落しました。
中国発展改革委員会マクロ経済研究院の副院長が、
「中国CPIの高止まりにより今年の下期に追加利上げの可能性。」
との見解を示しました。
オーストリア中銀総裁がCNBCのインタビューで、
「ギリシャがデフォルトなら非常に重大な結果を引き起こす。
ECBは完全に格付け会社に依存すべきではない。
ギリシャ債の担保の受け入れの決定はECBしだい。」
などの認識を示しました。
ユーロドルが軟調になりました。
東京時間の後半は主要通貨ペアが軟調になりました。
日経平均は前日比−84.75円で大引けました。
ロンドン時間前半はドル全面安でドルストレートが急反発しました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
独債利回りとスペイン債やギリシャ債の利回り格差が縮小しました。
欧州の株式市場が堅調傾向で推移しました。
一部銀行関連で、
「スイスの銀行が未払い税金100億ユーロをドイツ当局に支払う。」
との観測報道がありました。
ユーロスイスが堅調に推移しました。
独ZEW景況感調査(7月)は市場予想より弱い−15.1になりました。
独ZEW現況調査(7月)は市場予想より強い90.6になりました。
欧ZEW景況感調査(7月)は前回値より弱い−7.0になりました。
欧建設支出(5月)は前月より弱い−1.1%になりました。
発表直後は市場反応は限定的でした。
独ZEW経済研究所が「米国の経済と財政状況は重要な課題。」
との認識を示しました。
指標発表後にユーロがさらに上昇した後に揉み合になりました。
ポンドドルがしだいに軟調になりました。
NZドルが堅調に推移しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
スイス政府が、
「フラン高に直ちに行動しても望ましい結果にならない可能性。
フラン高が強まれば経済成長の鈍化を予想することになるだろう。」
などの見解を表明しました。
ギリシャ3ヶ月債の入札では、落札利回りが前回より低い4.58%、
応札倍率が前回より高い3.08倍になりました。
その後、独10年債とギリシャ10年債の利回り格差が
18.179%とユーロ導入後で過去最大になりました。
米バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの4-6月期決算では、
1株当たりの利益が市場予想より強い0.59ドルになりました。
米バンク・オブ・アメリカの4-6月期決算では、
純損益が過去最悪の88億3,000万ドルの赤字になりましたが、
1株当たりの利益が市場予想より強い0.33ドルになりました。
米資産管理大手ステート・ストリートの4-6月期決算では、
1株当たりの利益が市場予想より弱い0.96ドルになりました。
米ウェルズ・ファーゴの4-6月期決算では、
1株当たりの利益が市場予想より強い0.70ドルになりました。
米ゴールドマン・サックスの4-6月期決算では、
77%の増益になりましたが純収入は予想より弱い72億8000万ドル、
1株当たりの利益が市場予想よりかなり弱い1.85ドルになりました。
米住宅着工件数(6月)は62.9万件、米建設許可件数(6月)は62.4万件と
ともに市場予想より強い結果になりました。
限定的ながら主要通貨ペアにリスク選好動意がみられました。
加景気先行指標指数(6月)は市場予想より弱い+0.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間前半はドルストレートが反発した後に揉み合いになりました。
独の首相が、
「21日の会合は大きなステップにはならない可能性。
ユーロ危機は明日にも解決できるほど簡単ではない。」
などの発言をしました。
ユーロドルが一時下落しました。
加BOCが政策金利を1.00%で据え置きました。
加BOC声明では、
「景気刺激策のいくつかが解除されるだろう。
2011年の加経済成長は従来の2.9%から2.8%に下方修正。
上げについては注意深い思慮が必要。
加ドル高が継続すると輸出産業に打撃。
インフレは近く3.0%を超える見通し。」
などが示されました。
加ドル買い反応となりました。
NYダウや原油先物が堅調傾向で推移しました。
ドルストレートがしばらく反発上昇しました。
IMFの年次審査報告では、
「ECBによるユーロ圏赤字国への資金供給は持続不可能。
欧州金融安定ファシリティーの段階的規模拡大へ確約を望む。
市場はギリシャ問題の解決を確信していない。
ユーロ圏に深刻な危機の波及リスク。
ユーロ圏への非伝統的金融支援は継続の必要。
日本の向こう2年のインフレ率をゼロと予想。
日銀はデフレリスクの抑制で資産購入を拡大することが可能。
日本は2012年に消費税を7〜8%に引き上げる必要。
日本の国債は財政再建が遅れれば長期金利が上昇して、
他の重債務国へも波及する可能性。」
などの見解を発表しました。
IMFの発表後のロンドンフィックスを過ぎた頃に
ユーロドルなどドルストレートが下落しました。
ドル円は軟調傾向での上げ下げ激しい乱高下になりました。
上昇していた米10年債利回りが低下していきました。
格付け会社のムーディーズが、
「米国のAaa格付けの5州を格下げの方向で見直す。」
との発表をしました。
オバマ大統領が、
「米上院の超党派案を支持する。
デフォルト回避に向けた債務めぐる協議で一定の進展があった。」
との発表をしました。一時ドル買い動意になりました。
深夜3時頃から一時ドル円が急伸してドルストレートが下落しました。
金価格が下落しました。
FRB公定歩合議事録では、
「最近の経済情報は想定以上に弱い。
今後数ヶ月間の景気改善ペースに慎重な見方。
財政と規制政策の不透明感が企業の投資と雇用に重し。
回復ペース鈍化は一時的とみられるが解消後も緩やかと予測。
インフレは再び和らぐと予測。理事らは金融緩和政策の維持を推奨。
2地区の連銀が公定歩合引き上げを要請。」
などが示されました。
その後、ドル円が上げ幅を縮めドルストレートが再び反発しました。
NY原油(WTI)は97ドル台半ばで引けました。
NYダウは前日比+202.26ドルの今年最大上げ幅で取引を終えました。

<7月20日(水)>

米アップルの4-6月期決算では、1株利益が7.79ドル、
売上高が285.7億ドルで2倍超の増益と、
市場予想より強い結果になりました。
米ヤフーの4-6月期決算では、1株利益が予想とおりの0.11ドル、
売上高は市場予想より弱い10.8億ドルになりました。
ガイトナー米財務長官が、
「米国の金融システムは強くなっている。
金融改革を弱めることは認められない。」
との認識を示しました。
米カンザスシティー連銀総裁が、
「今年と来年は緩やかなペースで成長する見込み。
2012年および2013年の成長率は2.5%〜3.0%と予想。
インフレ率は緩やかに上昇しつつある。
ゼロ金利はバブルの状況を生み出す。」
などの見解を示しました。
中国証券報が「中国は人民元の変動幅を拡大すべき。」
との見解を示しました。
米下院が共和党主導の赤字削減案を可決しました。
東京時間序盤では一時ドル買い動意になりました。
一時、ドル円が上昇してドルストレートが軟調になりました。
資源国通貨はしばらく堅調傾向で推移しました。
豪Westpac先行指数(5月)は前月より弱い−0.1%になりました。
日経平均が堅調傾向で推移しました。
仲値を過ぎたあたりから限定的ながらドル売りが見られました。
主要通貨ペアが揉み合う相場展開になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4563元の切上後最高値になりました。
IMFのラガルド専務理事が21日のユーロ圏会合に出席の意向、
との報道がありました。
上海株式市場が堅調に推移して一時2800ポイントを回復しましたが、
その後に反落しました。
豪ドルなど資源国通貨が軟調になりました。
バーゼル銀行監督委員会が、
「国際金融システム上重要な銀行とみなされる28行に
上乗せ資本を求めるべき。」との見解を発表しました。
日財務相が「為替の動きは一方的に偏っている。注視していく。」
との発言をしました。
日景気一致CI指数確報(5月)は速報値より強い106.3になりました。
日景気先行CI指数確報(5月)は速報値より弱い99.6になりました。
東京時間の後半は主要通貨ペアがしだいに軟調になりました。
日財務相が「必要ならば断固たる措置をとる。」と発言しました。
日経平均は前日比+116.18円で大引けました。
独生産者物価指数(6月)は前年比で予想より強い+5.6になりました。
英FT紙が、
「EUは救済基金を活用してソブリン債の保証を検討。」
との報道をしました。
仏外相が、
「独仏首脳は会談ではユーロ圏の債務危機で合意となる可能性。」
との見通しの見解を示しました。
ロンドン時間前半ではドル売り動意になって
ドル円が下落してユーロドルが急反発しました。
ギリシャ2年物国債利回りが過去最高の40%台に突入しました。
その後にユーロは堅調傾向で揉み合う展開になりました。
ムーディーズが「伊のRMBSは安定的を維持。」と発表しました。
ポンドが英BOE議事録を前に下落しました。
英BOE議事録では、
「7対2で金利の据え置きを決定。
ウィール委員とデール委員が0.25%の利上げを主張。
8対1で資産購入規模の据え置きを決定。
最近のデータは目先の利上げの必要性を後退させた。
インフレに対する中期的リスクは上下双方に大きい。」
などが示されました。
資産購入規模の拡大支持が前回同様にボーゼン委員だけだったことで
先行下落していたポンドが急反発しました。
加ドルが買われました。
EUの当局者が、
「ギリシャ債に関する選択肢を狭めるため20日に協議を行なう。」
との発表をしました。
21日のユーロ圏首脳会合の開始時間が日本時間の午後8時に
先送りされるとの発表がありました。
米USバンコープの4-6月期決算では1株当たりの利益が
市場予想より強い0.60ドルになりました。
NZドルが対米ドルで30年ぶりの高値圏で推移しました。
中国の米国債保有高が2ヶ月連続積み増しとの報道がありました。
独政府報道官が、
「明日開催のユーロ圏首脳会合では素晴らしい解決策が出ると信頼。
ユーロ圏の債務問題を解消するには長い期間が必要。
明日の会合は大切な一歩だがその後も段階が必要。」
などの発表をしました。
ユーロ圏首脳会合への期待感もあってユーロが堅調に推移しました。
加卸売売上高(5月)は市場予想より強い1.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
欧州委員会のバローゾ委員長が、
「21日の首脳会合では債務危機への包括的な解決策を打ち出す必要。
ユーロ圏の安定確保のため必要な手段を講じる約束を果たすとき。
ギリシャ政府の次の緊急措置での民間部門関与を明確にするべき。」
などの見解を示しました。
NY時間前半では主要通貨ペアが揉み合になりました。
格付け会社のフィッチが、
「欧州債務危機はギリシャ危機の解決だけで脅威を止められない。」
との見解を示しました。
ユーロ圏高官が、
「ユーロ圏は柔軟なクレジットラインと
EFSFによる流通市場での債券購入について協議しているが、
独はまだ合意していない。」
との発言をしました。
ユーロが軟調になっていきました。
シュタルクECB専務理事が、
「ECBは規則を変えることはしない可能性。
ギリシャについてはユーロ離脱も債務カットも必要ない。」
などの認識を示しました。
NY時間前半ではドルが買い戻される展開になりました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
欧消費者信頼感指数速報(7月)は予想より弱い−11.4%になました。
米中古住宅販売件数(6月)は市場予想より弱い477万件になりました。
中古住宅販売価格の中央値が前月比+8.9%になりました。
一時ドル売り反応になりましたが限定的でした。
ECBのビニスマギ理事が「ギリシャの債務再編は大惨事になる。」
との認識を示しました。
EIAの週間石油在庫統計では原油在庫が市場予想より減少して
372万7000バレルの減少になりました。
加中銀の金融政策報告では、
「4-6月期のGDP見通しは日震災によるサプライチェーンの障害で
4月時点の2.0%から1.5%に下方修正。下期は回復が加速。
第3四半期2.8%、第4四半期2.9%の見込み。個人消費は堅調。
CPIが2%に達した場合は政策金利を長期的水準に戻せる可能性。
現在採用の大規模な金融刺激策のいくつかは打ち切られる可能性。」
などが示されました。
加中銀総裁が、
「加経済は加ドル高など逆風にさらされている。
現在の緩和的な金利水準は適切。金利の移行に関して注意深く査定。
米経済については弱い回復が続く見込み。」
などの見解を示しました。
ロンドンフィックスから一時ドル売り動意が強まりました。
ドル円が下落してドルストレートが反発しました。
格付け会社のフィッチのアナリストが、
「米政府が債務協議で合意に達してから8月半ばまでに
米国のAAA格付けと財政見通しを見直しの結論を出す方針。」
との発表をしました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「米経済が予想とおり推移すれば2011年下半期に
引き締めを行うことが適切な可能性。下期の成長率は3.0%〜3.5%、
失業率は8.5%近くに低下する見込み。
FRBは米国がデフォルトに陥る可能性への準備をしている。」
などの発言を示しました。
NY原油(WTI)は98ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−15.51ドルで取引を終えました。

<7月21日(木)>

米インテルの4-6月期決算では、売上高は130億ドルと過去最高、
1株利益は市場予想より強い0.54ドルになりました。
ブルムバーグが、
「ベルリンでの独仏首脳会談にトリシェECB総裁も加わっている。」
との報道をしました。
オセアニア時間では首脳会談への期待でユーロが急伸しました。
NZD/USDが最高値をつけるなどオセアニア通貨が堅調になりました。
英ネーションワイド消費者信頼感指数(6月)は
前月より弱くも市場予想より強い51になりました。
独政府のスポークスマンが、
「独首相と仏大統領はギリシャに関して共通の立場を見出した。
両首脳がECB総裁に意見を聞いた。EU大統領とも電話会談した。
独仏の共通の立間は欧州首脳会議で示される。」
などの発表をしました。
日通関ベース貿易収支(6月)は予想より強い+707億円になりました。
東京時間前半ではドルストレートが上下動になりました。
ドル円は軟調傾向の揉み合いになりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4536元の切上後最高値になりました。
独ビルド紙が、
「21日に実施のユーロ圏首脳会議には独銀行のアッカーマンCEOら
欧州の銀行トップも参加する。」
と報道しました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
IMFが、
「より強い中国通貨が中期的に重要。
中国にマクロ経済政策の一段の引き締めを促す。
中国の通貨は大幅に過小評価されている。
中国のインフレ率は今年後半に低下し始める可能性。」
などが示されました。
中国のHSBC製造業PMI速報(7月)は好悪分岐点の50を割り込み、
28ヵ月ぶりの低水準の48.9になりました。
豪ドルなど資源国通貨が軟調になりました。
中国上海株式市場が軟調に推移しました。
スイスの経済相が、
「スイスフランの状況を憂慮。
短期的な措置を取るのはスイス中銀次第。
今後とるべき措置を準備している。」
などの発言をしました。
日全産業活動指数(5月)は市場予想より強い+2.0%になりました。
午後2時過ぎにドル円が一時急伸しました。
日経平均は前日比+4.49円で大引けました。
スイス貿易収支(6月)は前回値より弱い+174億フランになりました。
ロンドン時間序盤ではドルストレートが堅調傾向で推移しました。
その後にドルストレートが反落して揉み合いになりました。
ギリシャ2年債の利回りが37%に低下しました。
IEA事務局長が「必要なら石油戦略備蓄の放出も。」と発言しました。
独製造業PMI速報(7月)は52.1、独サービス業PMI速報(7月)は52.9と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧製造業PMI速報(7月)は50.4、欧サービス業PMI速報(7月)は51.4と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧経常収支(5月 季調前)は前回より弱い−183億ユーロになりました。
EU当局者が、
「ギリシャへの融資額は民間部門の貢献度合いによる。
融資額は700億ユーロ規模にとどまる公算。」
との発表をしました。
英小売売上高指数(6月)は市場予想より強い+0.7%になりました。
英公共部門ネット負債は予想より多い120億ポンドになりました。
市場反応は限定的ながら一時ポンド買いになりました。
一部メディアが、
「今晩の首脳会合でEFSFの弾抑性強化で合意が成立する可能性が
非常に高い。」とのユーロ圏の関係筋の談話を報道をしました。
ユーログループのユンケル議長が、
「ギリシャの債務再編計画に関するコメントは拒否。
銀行への課税が合意される可能性は低い。
ギリシャの選択的デフォルトは1つの可能性。」
などの発言をしました。
しだいにユーロが主導でドルストレートが下落していきました。
オランダ財務相が、
「独仏首脳もギリシャの選択的デフォルトを容認の方向。」
との発言をしました。
一部メディアが、独関係者の情報として
「ECBはギリシャの選択的デフォルトを受け入れる公算。」
との観測報道をしました。
ユーロドルなどドルストレートが反発していきました。
米モルガン・スタンレーの4-6月期決算では、
1株あたり利益が市場予想よりは強い−0.38ドルになりました。
米AT&Tの4-6月期決算では、
1株あたり利益が市場予想とおりの0.60ドルになりました。
欧州首脳会議草案では、
「欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と
ECBしだいで流通市場への介入可能に。
EFSFの融資問題を7.5年から少なくとも15年へ延長。
EFSFは政府への融資を通じて金融機関の資本増強が可能へ。
ギリシャの二次救済策における民間関与は3つのシナリオの
国債交換、ロールオーバー、国債買戻しを検討。
ギリシャへの新たなEFSF融資の金利は3.5%になる見通し。
EUとIMFから支援を受けていない国を含むすべてのユーロ圏諸国に
予防的なクレジットラインを提供することが可能。
EFSFはECBを通じて予備的な介入が可能へ。」
などになりました。
欧州首脳会議の草案の発表後にユーロが急伸しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い41.8万件になりました。
米ドルが売られ、ドル円が下落してドルストレートが上昇しました。
一部メディアが、
「ギリシャ問題は期間数日間のデフォルト協議が焦点になる。」
との関係者を情報元とする観測報道がありました。
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(7月)は+3.2、
米景気先行指標総合指数(6月)は+0.3%、
米住宅価格指数(5月)は+0.4%と、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
NYダウが堅調に推移しました。
米10年債の利回りが3%台を回復しました。
バーナンキFRB議長の議会証言では、
「金融システム上重要な機関の監督規則を今年夏に提案。
金融機関破綻時の遺言状の最終規則を今年夏に提案。」
などが示されました。
格付け会社のS&Pが、
「向う3ヶ月以内に米国債の格付けを引き下げる確率は50%」
との見解を示しました。
シカゴ連銀総裁が、
「実体経済に大きな緩みが存在。インフレはアンダーパフォーム。
商品価格の上昇は一時的。必要であれば量的緩和第3弾を支持する。
2012年の後半まで利上げが無くても驚きはない。」
などの見解を示しました。
ドル円の軟調が続きました。
米NYタイムズが「大統領と下院議長は債務交渉の大枠合意に近い。」
との観測報道をしました。
ベイナー米下院議長が「交渉合意報道は間違い。」と発言しました。
ドル円が上下動になりましました。
仏大統領が、
「ギリシャ債務の持続性強化に向け強い措置を取ることを決定。
ECBが許可した場合に欧EFSFは債券発行と流通市場への介入可能。
民間部門は自発金利引き下げとギリシャ国債の償還期限延長で参加。
格付け会社から何らかの反応あれば、各国とも金融機関とECBに絡み
保証をもって介入する。」
などの発言をしました。
ユーロ圏声明では、
「ギリシャの債務負担の軽減を含む第二次支援策で合意。
今回の措置でギリシャは1090億ユーロ規模の支援を受ける。
民間部門は370億規模の支援になる。
ギリシャの銀行流動性のための担保の質強化に向け
信用補完提供される見通し。
国債買い戻しプログラムの寄与額は126億ユーロ。
民間部門の関与総額は2011〜14年に500億ユーロ。
EFSFによるギリシャへの融資の期間は最低15年・最高30年に延長。」
などが発表されました。
トリシェECB総裁が、
「担保のギリシャ債がデフォルトの場合には
ユーロ圏がECBをサポートをすると確約した。
選択的デフォルトになるかについては予断を持つつもりはない。」
などの発言をしました。
NY原油(WTI)は99ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+152.50ドルで取引を終えました。

<7月22日(金)>

マイクロソフトの2四半期決算では、売上高173.7億ドル、30%増益、
1株利益が0.69ドルと、ともに市場予想より強い結果になりました。
IMFが、
「ギリシャに関するEUの行動を歓迎。より望ましい融資条件を歓迎。
ギリシャ支援で引き続きIMFも役割を果たす計画。」
などの声明を発表しました。
独の首相が、
「ギリシャは必要なときにいつでも支援を受けることができる。
ECBとEFSFはともに動く。」
との発言をしました。
ギリシャ首相が、
「ギリシャへの新たな支援は欧州の結束を深める重要な措置。
ユーロ共同債が解決策の可能性。近く発行の決定に達する公算。」
などの見解を示しました。
IIF国際銀行協会の専務理事が、
「ギリシャ救済は感染阻止し他の国々を支援。
選択的デフォルトは重大な結果ではない。」
との認識を示しました。
日財務相が、
「ギリシャ支援を評価。ユーロ安定に期待。
円高については一方的な動きが続いている。
市場の動向を引き続き注視。」
との発言をしました。為替介入への発言はありませんでした。
東京時間前半ではややドルが買い戻される動きがみられました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
一部メディアが、
「大統領と議会指導者は合意に達していない。
両党はブッシュ減税をめぐり依然意見が分かれている。
必要な歳入に関して意見一致していない。」
との米民主党当局者の談話を報じました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4495元の切上後最高値になりました。
豪第2四半期輸入物価指数は市場予想より強い+0.8%になりました。
英FT紙が、
「欧州銀行はギリシャ国債保有で最大1.8兆円の評価損の可能性。」
との観測報道をしました。
仏財務相が、
「EUはギリシャにとって持続的な計画を見出した。
EUの支援計画はギリシャに回復のための時間を与える。」
との認識を示しました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+121.72円の10132.11円で週の取引を終えました。
独連邦債とギリシャ10年債の利回り格差が1304bpに縮小しました。
独IFO景気動向指数(7月)は112.9、独IFO現況指数(7月)は121.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
独IFO期待指数(7月)は市場予想とおりの105.0になりました。
市場反応は限定的でした。
独IFOのアッベルガー氏が、
「独経済が軟着陸する良い状況にある。
ユーロ危機は独の実質経済に大きな影響を与えていない。」
などの認識を示しました。
新華社が、
「中国は下半期に穏健な金融政策を実施する。
物価の安定が引き続き優先課題。」
との胡錦濤・国家主席の談話を報じました。
ロンドン時間前半では主要通貨の多くが揉み合いになりましたが、
その中でもオセアニア通貨は堅調傾向で推移しました。
ドル円が上値を試した後に軟調になりました。
ギリシャの財務相が、
「昨日、ユーロ圏は市場に対して明確な回答を与えた。
ギリシャは計画に則って民営化など経済の建て直しを行なう必要。
ギリシャの金融システムには保護と資本援助が必要。」
などの発言をしました。
欧鉱工業受注(5月)は市場予想より強い+3.6%になりました。
オーストリア中銀総裁が、
「ECBは選択的デフォルトに陥った債券でも
追加の保証があれば引き続き受け入れることが可能。」
との認識を示しました。
欧州の株式市場が堅調傾向で推移しました。
格付け会社のフィッチが、
「前日のユーロ圏のギリシャ支援に関する合意は安定化へ一歩前進。
ギリシャは引き続き制限的なデフォルトに直面している。」
などの見解を示しました。
加消費者物価指数(6月)は上予想より弱い+3.1%になりました。
加ドルが下落しました。
米ゼネラル・エレクトリックの4-6月期決算では、
1株営業利益が市場予想より強い0.34ドルになりました。
米キャタピラーの4-6月期決算では、
1株営業利益が市場予想より弱い1.72ドルになりました。
加小売売上高(5月)は市場予想より強い+0.1%になりました。
加ドルが一時買い戻されましたが限定的でした。
NY時間序盤ではドルストレートが軟調傾向になりました。
ドル円が下落した後に限定的ながら反発しました。
金先物が堅調に推移しました。
NYダウは軟調傾向で推移しました。
米10年債利回りが低下しました。
NY時間のはじめはドル買い戻しの動きになりました。
格付け会社のフィッチが、
「柔軟性を与えられたEFSFはAAA格付けを損なわない。
ギリシャが数日間制限的デフォルトに陥ることは非現実的ではない。
ギリシャに付与する可能性のある低位の投機的格付けはBかCCC。」
との見解を発表をしました。
仏国立統計経済研究所が発表した仏製造業企業景況感指数(7月)が
前月より弱い105に低下したとの報道がありました。
ベイナー米下院議長が、
「債務上限引き上げ問題でオバマ大統領と合意には至っていない。」
との発言をしました。
米上院民主党が5.8兆ドルの共和党の赤字削減法案を否決しました。
ドルが売られてドルストレートに反発の動きがみられました。
米財務長官とFRB議長とNY連銀総裁が会合を開き、
「債務上限引き上げを確信している。」との共同声明を出しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBはユーロ共通債には反対。
ギリシャの処理は稀なケースで他国にも適用するものではない。
数ヵ国に財政問題への懸念がある。」
との認識を示しました。
NY原油(WTI)は4日続伸して99ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−43.25ドルの12681.16ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<7月25日(月)>

朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(7月)、
午前10時半に豪第2四半期生産者物価指数、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(6月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(7月)、
などが予定されています。
豪・(米)の指標には一応注目です。

<7月26日(火)>

朝7時45分にNZ貿易収支(6月)、NZ輸入(6月)、NZ輸出(6月)、
朝8時50分に日企業向サービス価格(6月 前年比)、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(5月)、
昼12時05分から豪RBA総裁の講演、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(8月)、
午後5時半に英第2四半期GDP速報、
午後8時に米フォード・モーターの第2四半期決算発表、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(5月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(6月)、米消費者信頼感指数(7月)、
同夜11時にリッチモンド連銀製造業指数(7月)、
深夜2時に米2年債入札、
などが予定されています。
(NZ)・英・米の指標には注目です。

<7月27日(水)>

午前10時にNBNZ企業景況感(7月)、
午前10時半に豪第2四半期消費者物価指数、
午後6時半にスイスKOF先行指数(7月)、
午後8時半に米ボーイングの第2四半期決算発表、
夜9時半に米耐久財受注(6月)、
深夜2時に米5年債入札、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などが予定されています。
豪・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(7月)も予定されています。

<7月28日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、RBNZ声明、
朝8時50分に日小売業販売額(6月)、
午後4時55分に独失業率(7月)、独失業者数(7月)、
午後6時に欧業況判断指数(7月)、欧消費者信頼感間報(7月)、
同午後6時に欧経済信頼感(7月)、欧鉱工業信頼感(7月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米中古住宅販売保留(6月 成約)、
深夜2時に米7年債入札、
などが予定されています。
NZ・(独)・(欧)・米の指標には注目です。

<7月29日(金)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(6月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(7月)、
朝8時半に日失業率(6月)、日全世帯家計調査消費支出(6月)、
同朝8時半に全国消費者物価指数(6月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(6月)、
午後2時に日住宅着工戸数(6月)、日建設工事受注(6月)、
午後5時半に英消費者信用残高(6月)、英住宅ローン承認件数(6月)
午後6時に欧消費者物価指数速報(7月 前年比)、
夜9時半に米第2四半期GDP速報、米第2四半期個人消費速報、
同夜9時半に米第2四半期GDP価格指数、米第2四半期コアPCE速報、
同夜9時半に加GDP(5月)、加鉱工業製品価格(6月)、
夜10時45分にシカゴ購買部協会景気指数(7月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数確報(7月)、
などが予定されています。
(NZ)・欧・米・加の指標には注目です。

さて先週は、ドル円は週前半に79円を巡る小幅な動きが続き、そして
週半ばにオバマ大統領が「米上院の超党派案を支持する。デフォルト
回避に向けた債務めぐる協議で一定の進展があった。」との発表をし
たことで一時上値をトライする動きとなりましたが、米債務上限問題
進展がなかったことが重石となったか、上下動しながらも軟調傾向と
なって、78円台前半まで下落する相場展開になりました。
週末の終盤では限定的ながら反発の動きがみられました。

一方、ユーロドルは週初に下落した後に、NYダウなど株式市場の堅調
や米債務上限問題でのドル売りも背景に、要人発言に揺れながらも
ECB総裁や民間金融機関の首脳も出席することになった欧州首脳会議
への期待感が醸成されて堅調な相場展開となっていきました。
その後、21日にユーログループのユンケル議長が「ギリシャの選択的
デフォルトは1つの可能性。」との発言したことに次いでオランダ財
務相が「独仏首脳もギリシャの選択的デフォルトを容認の方向。」と
の発言をしたことで一時反落しましたが、欧州首脳会議の草案が発表
されると急反発して1.44台前半まで上昇しました。週末には利食いも
入ったか上値の重い展開になりました。

他方、ポンドドルは先週初に大手シンクタンクが「英の2011年のGDP
予想を1.4%に下方修正する。」との発表もあって下落しましたが、
その後、米債務上限問題でのドル売りも背景に、他のドルストレート
の堅調に連れて反発に転じる相場展開になりました。
その後、揉み合いを経て英BOE議事録を前に一時先行下落しましたが、
資産購入規模の拡大支持が前回同様にボーゼン委員だけだったことも
あって反発に転じて堅調傾向の揉み合いになっていきました。
その後、21日にユーロドルの下落に一時連れ安になりましたが、欧州
首脳会議を受けたユーロドルの反発に伴ってポンドドルも1.63台前半
まで急反発する相場展開になりました。週末には上下動の揉み合いに
なりました。

そして、豪ドル米ドルは週初に原油価格が軟調であっこともあって、
他のドルストレートに追従するように下落した後に、反発に転じて
いきました。その後は19日の豪RBA議事録の発表で一時押すも、米
債務上限問題でのドル売りも背景に、他のドルストレートやNZドル
の反発に連れて上昇して、原油など商品市場やNYダウの堅調も後押し
に週中も堅調傾向で推移しました。21日にユーロドルの下落に一時
連れ安になりましたが、欧州首脳会議を受けたユーロドルの反発に
伴って豪ドル米ドルも1.08台半ばあたりまで急反発する相場展開に
なりました。週末には上値をトライした後に上下動の揉み合いにな
りました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力、また、ここのところ囁きが
強まり始めている日本の国債への信用懸念などがある一方、
自動車を中心とするサプライ・チェーン回復で日本の貿易収支(6月)
が3ヶ月ぶりに黒字転換になって日輸出企業による取得外貨の円転に
よる円高圧力、また、7月10〜16日に海外勢が日短期債を1兆7687
億円買い越している(日財務省報告)ことや日本の株式市場への海外
マネー流入による円高圧力と材料が混在していますが、米債務問題
による経常黒字国通貨としての「円の逃避買い」もあるとともに、
3月の震災後の日米欧の協調介入時と比べて日株価が上昇していて
政府・日銀も為替介入し辛い環境で、月末を控えた輸出企業の円資金
確保の動きなどの月末要因も予想され、円買いが緩みにくい状況とは
なっているようです。

米ドルについては、米指標では住宅着工件数や建設許可件数や住宅
価格指数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などが市場予想よ
り強かったものの、対米証券投資や中古住宅販売件数や新規失業保
険申請件数などが市場予想より弱く、好悪混在しているようです。
また、米主要企業の第2四半期決算も概ね良好で経過していますが、
現在の最大の焦点となっている「米債務上限問題」では、先週は
ついに実務的な期限になると言われていた7月22日を経ても決着に
至らず、いよいよ最終期限の8月2日が迫り、米財務長官やFRBは
国庫税収を米国債利払いに優先的に充当する非常事態勢を取る準備
をしているとのことです。米ドルの動向ではとにかくも米債務上限
問題がどのような決着になるかが注目されます。

米債務上限問題が無事に米議会で合意になると予想する向きは多い
ものの、1995年には政府機関が一時閉鎖された歴史的事実があるの
だそうで予断は許されないのかもしれません。相場では「タラレバ」
は禁物ですが、合意に至らなければ米国債のパニック売りで金融市場
が大混乱になる可能性も秘めているようです。米国債を大量に保有し
ている中国(1兆1000億ドル相当保有)、日本(9080億ドル相当保有)
にも影響は甚大になり、また、国債買い入れプログラムで膨らんだ
FRB(1兆5000億ドル相当保有)も信認が著しく低下することになりそ
うです。

合意になる観測が高まればドル買いの動意になり、合意の観測が後退
すればドル売り動意になる可能性があるとともに、各格付け会社の
米国債にかかわるレーティング発表にも注意が要りそうです。
また、今週末の米第2四半期GDP速報と米第2四半期個人消費速報も
注目材料となりそうです。

ドル円相場では、長期的な視点での円安観測はあるようですが、
短期的には米債務上限問題の行方次第ということになりそうです。
ただ、米景気回復期待の高まりと、それに伴うインフレ期待などが
醸成されていかない限り上値の重い相場展開が続く可能性がありそ
うです。震災後の歴史的急落となった3月16日の日足の終値レベル
の79円も下抜けて次は78円台を維持できるかどうかが注目されます。
軟調傾向が続く可能性がありますが、米債務上限の合意観測が強ま
った場合や米債務上限が合意となった場合には急反発になる可能性
も秘めているとともに、各格付け会社の突発的な格付け発表に撹乱
される可能性や、日本の外国為替証拠金取引での25倍までのレバレッ
ジ規制施行日も目前に迫ったことで膨らんでいる買い玉が整理され
る可能性など、相場動向への不確実性は高くなっているようです。

ユーロについては、先の欧州銀行ストレステストに次いでギリシャの
第二次支援も3ヶ月のすったもんだの後に合意になり、とりあえずの
一安心ということになりました。そして、20日に一時ギリシャ2年物
国債利回りが過去最高の40%台に突入していたなどの金融市場の異常
事態もいったん収束へ向かうことになり、ユーロが上昇することに
なりました。

ギリシャの第二次支援では、欧州金融安定基金のEFSを活用して民間
の選択的関与も得る内容になって、返済期間も15年(最大30年)に延長
されることになりました。また、民間負担を求める仕組みに対して
格付け会社がデフォルトと認定した場合でも、EUが信用補完してECB
がギリシャ債券を担保として受け入れられる措置も講じることになり
ました。民間関与についてはギリシャ限定ということになりました。
また、ユーロ圏のGDPに占める比率で17%の伊と11%のスペインへの
支援も視野にいれた包括策になりましたが、ESFSの規模拡大は先送り
となり、伊とスペインのユーロ圏における経済規模が大きいため、
現状のESFSの4400億ユーロでは不足と指摘する声がありました。

一部では「ESFSの規模が包括策としては小さすぎる。」「ギリシャは
2014年までに公的債務を260億ドル削減すると表明しているが2010年
の成長率はEUの予想を大きく下回る−4.5%になっていて超緊縮策が
経済を下振れさせることもあり融資返済に実現性があるか不透明。」
「首脳会談での合意事項は各国において議会承認が必要だが、合意
事項が各国議会をすんなり通過するとは限らない。」「決定事項は
混乱収拾のための時間稼ぎに過ぎない。」などの厳しい観測もある
ようで、今後の相場展開が注目されますが、しばらくユーロドルは
米債務上限問題でのドル軟調も背景に強含む可能性もあるものの、
独ZEW景況感調査や独欧の製造業PMI速報や独欧のサービス業PMI速報
や独IFO景気動向指数などがいずれも市場予想より弱く、独欧の経済
減速懸念も指摘する向きがあり、欧州銀行ストレステストとギリシャ
の第二次支援という2つのビッグイベントの経過後の今週は利食いが
入る可能性とともに、米債務上限問題の動向によっては調整の動きと
なる可能性もありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、中国経済の減速懸念や
先の豪Westpac銀行が「豪RBAは12月に政策金利を0.25%引き下げ、
2012年にも1.00%の利下げを行う見通し」との観測などネガティブ
材料もある一方、NYダウなど株式市場の堅調に伴うリスク選好度の
高まりや原油価格が再び100ドルに迫るなどコモディティ市場の堅調
のポジティブ材料があり綱引きになりそうですが、底堅い動きになる
と見る向きは多いようです。対ドルでは米債務上限問題でのドル売り
も背景に5月2日高値の1.10を再び目指す可能性がありそうですが、
米債務上限問題が合意になる観測が高まればドル買いの動意になって
対ドルでは他のドルストレートともに調整の動きになる可能性もあり
そうです。また、25日の豪第2四半期生産者物価指数と27日の豪第2
四半期消費者物価指数が注目されます。

経済指標関連では、25日の豪第2四半期生産者物価指数、
26日のNZ貿易収支に英第2四半期GDP速報とケースシラー住宅価格に
米消費者信頼感指数と米新築住宅販売件数、
27日の豪第2四半期消費者物価指数と米地区連銀経済報告、
28日のRBNZ政策金利と米新規失業保険申請件数に米中古住宅販売保留
29日のNZ住宅建設許可に欧消費者物価指数速報と加GDPに
米第2四半期GDP速報に米第2四半期個人消費速報、
そして、シカゴ購買部協会景気指数などが注目されます。


さて今回は、悪魔の辞典のお話です。

映画ハリーポッターも先週に最終作が封切りとなりましたが、
10年にもわたるシリーズ作の中でいろいろな名言もありましたね。

『ハリーポッターと賢者の石』の中でダンブルドアが語る

「これは秘密じゃ…。
 秘密ということは皆が知っているということじゃ。」

などというのも印象的で、

「うん。うん。そうだよね。」と思わずクスッと笑える言葉でした。

さて…、

今は昔、1880年代にサンフランシスコの「嘲り笑う悪魔」
と異名があるとされるコラムニストのアンブローズ・ビアスの
1991年の著作に「悪魔の辞典」"The Devil's Dictionary"
という本があります。

ビアス流にいろいろな言葉を風刺を込めて再定義したもので、
ブラック・ユーモアを楽しむ本になっています。

たとえば、このような言葉が綴られています。

* 謝罪: 先々の攻撃のために基礎を固めること。
* 称賛: 他人が自分に似ていることを礼儀正しく認めること。
* 青春: 可能性の期間。
* 戦争: 平和という術策の副作用。
* 卑屈: 強大な力を前にしたときの慣習的で適切な心構え。
* 不合理: 自分自身の意見と明らかに矛盾する陳述。
* 勇気: 安全を確保しておいた人に見られるもっとも顕著な特徴。
* 優柔不断: 成功のための主要素。

etc ……。

全てがそのまま真実ではないにしても
「そんな面もあるよね。」と思わず苦笑いをしてしまいますね。

今日は、そんなビアスの「悪魔の辞典」"The Devil's Dictionary"
のパロディとして「相場の面白辞典」を綴ってみたいと思います。

風刺とブラック・ユーモアとして書きますので、
「そんなところも少しはあるかもね。」という
軽い気持ちで笑い飛ばしていただければと思います。

それでは、はじまり、はじまりぃ〜。 (ほぼ、あいうえお順)^^

* アナリスト: 理路整然と曲がる相場分析の専門家。

* 青天井: 売り方の顔が青くなる相場の状況。

* 板: 見せ掛けの気配。

* 行って来い: ヤカラの仕掛けと利食いが成功したチャートの痕跡。

* 祈り: 叶うこともあるが相場では損切りしたほうが良い状況。

* 陰の極: 陽へと向かう陰の終端。

* 噂: 市場に流れる作為的なポジション・トーク。

* エグジット: 希望と恐怖の結末。ホッとする束の間の安らぎ。

* エントリー: 欲望と恐怖が渦巻く魔界への旅立ち。

* 確実: ほぼ確実なのは多くのことが不確実であるということ。

* 格付け機関: 理路整然と不可解な評定をする組織。

* 過去チャート: 後付解釈用の都合の良い道具。

* 為替介入: 政府・中銀による為替相場への一時的な鎮静剤。

* 経済指標: 相場を揺さぶることがあるビックリ箱。

* 最大の敵: 自分自身の心のささやき。

* 最低: 上げに転じる直前の状況。

* 最良: 下げに転じる直前の状況。

* 裁量: テクニカルにテクニカル外の要素を加えて行う総合判断。

* 材料出尽くし: 既に織り込まれているが次の材料が来る状況。

* サポート: かりそめの不確かな下値の垣根。

* 新高値: 売り方が総負けとなっている状況。

* 新安値: 買い方が総負けとなっている状況。

* スキャルピング: チキンハートが勇敢になれる超短期売買。

* スクエア: 上げても下げてもびくともしない第3のポジション。

* ストップ設定: バンジー・ジャンプの命綱。(伸ばすと危ない)

* スワップ: ポジションを買いに偏重させるささやかな利。

* 相場: 数理だけでもアートだけでもない摩訶不思議な非常識界。

* 損失: 相場実戦学校の高額な授業料。

* 損小利大: 実現が簡単ではないトレードの理想。

* 大衆: マジョリティ合意でもなぜか曲がってしまう人々。

* 高値掴み: いつまでも上昇すると思い込んでしまったその結果。

* 注視: 当局者による「直ぐには行動しません!」という宣言。

* テクニカル: チャートの右端では忘却する解りそうで難しい分析。

* デイトレード: 適度にせっかちな人が好むトレード・ターム。

* 動意: いつでも変り得る気まぐれな動き。

* トレーダー: 世界一難しいことに挑戦してめげずに頑張る狩人。

* トレード: かつてニュートンも嘆いたほどの難しい仕事。

* トレードソフト: 選定には要考慮も思考停止でトレードする道具。

* トレンド: 次のレンジまでの間の価格の旅行。

* トレンドでの逆張り: 極めた者だけができる理外の瞬間芸。

* トンデモ本: 書店に並ぶ理路整然と誇大妄想を記述した本。

* ファンダメンタルズ: いつが判りにくい多岐にわたる基礎分析。

* 曲がり屋: 買えば下げ売れば上がる天才的な負けトレーダー。

* まだはもうなり…: どうとでも解釈できる相場での禅問答。

* 無計画ナンピン: 計画ナンピンと異なり致死率の高い相場の麻薬。

* 儲け: 引き出すのが躊躇(ちゅうちょ)されるかりそめの残高増。

* 陽の極: 陰へと向かう陽の終端。

* 安値掴み: いつまでも下落すると思い込んでしまったその結果。

* 予測: 大いなる希望的観測。

* ランダム・ウォーク: トレーダーではない学者の机上相場論。

* レジスタンス: かりそめの不確かな上値の垣根。

* レバレッジ: 小額で大きなポジションを張れる特典。8月で縮小。

* レンジ: レジ・サポに括られた均衡内の往来でトレンドの前段階。

etc ……。

まだまだありそうですが、

「ゴラァ、何を言うか!」と怒られそうですので
このへんで止めておきます。

夏の夜の「ブラック・ユーモア」として笑い飛ばしてくださいね。

ではまた…。




<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。



<コマーシャルです>

FX攻略オンライン



FX 認識の誤謬とトレードの思想のお話


ハリーポッターの最終作「ハリーポッターと死の秘法PERT2」が
封切になりましたね。10年にわたるシリーズでしたが、
時の魔法かハリーもロンもすっかり大人になってしまいました。^^

●先週の主な出来事

<7月11日(月)>

英FT紙が、
「欧州はギリシャへの新たな救済計画の一環として
一部の同国国債のデフォルトを容認する用意をしている。」
との複数の高官らの談話を記事として掲載しました。
独ウェルト紙が、
「ECBは伊の救済を盛り込むためユーロ圏救済基金を
1兆5000億ユーロ規模に拡大を求めている。」
との匿名の中央銀行高官による談話を記事として掲載しました。
豪政府が2012年7月からの炭素税導入計画を発表しました。
豪ドルが一時軟調になりました。
新華社が、
「今年のCPI上昇率は4.8%になる公算。」
との中国人民銀行の李氏の見解を報じました。
豪住宅ローン許可件数(5月)は予想よりやや弱い4.4%になりました。
アジアの株式市場場の多くが軟調傾向で推移しました。
東京時間ではややドル買い優勢の展開になりました。
東京時間では主要通貨ペアの多くが揉み合い傾向になりました。
WSJ紙が、
「円のドルに対する上昇は過度ではない。
円の対ドルでの上昇は米景気鈍化を反映したもの。
為替相場はファンダメンタルを反映すべき。」
との日財務相の発言を記事として掲載しました。
市場反応は限定的でした。
日消費者態度指数(6月)は市場予想よりやや弱い35.3になりました。
独紙ハンデルスブラットが、
「ECBが債券デフォルトへの対応で民間銀行に助言を求めている。」
との報道をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャ救済のための銀行負担の呼びかけは、
市場調達不能な国にネガティブ。」
との見解を発表しました。
日工作機械受注速報(6月)は前回値より強い53.3%になりました。
日経平均は前週末比−68.20円で大引けました。
ダウ先物やNY原油先物の時間外取引が軟調傾向で推移しました。
中国の温家宝首相が、
「中国は現在のマクロ経済政策の方向性を堅持して、
引き続き物価安定を最優先課題としていく。」
との声明を出しました。
伊の国債CDSスプレッドが過去最高の279bpに上昇しました。
ポルトガル国債CDSスプレッドが過去最高の1090bpになりました。
アイルランド国債CDSスプレッドが過去最高の970bpになりました。
独10年債と欧州各国の10年債の利回り格差が拡大傾向になりました。
ロンドン時間ではリスク回避の動意優勢になり、
ユーロドルなど主要通貨ペアが下落しました。
OECDの事務総長が、
「ギリシャ支援で民間の関与は重要。
債権者は債券の保有期間を延長すべき。」
との認識を示しました。
米格付け会社のS&Pが、
「日本政策投資銀行の見通しをネガティブに変更する。」
との発表をしました。
独政府のスポークスマンが、
「伊政府が緊縮予算を決定することを確信。
EU首脳会談ではイタリア問題は議題にならない見通し。
ギリシャ第2次支援は早急に合意されるべき。
ギリシャへの新たな支援計画は現状での最重要議題。」
などの独政府の見解を発表増した。
ギリシャ2年債の利回りが一時31.40%まで上昇しました。
BCC英商工会議所が英企業を対象とした四半期調査で、
「英国の景気回復は脆弱な状態に留まっている。
英第2四半期成長は0.3%に留まった。
世界経済の鈍化リスクが輸出に影響した可能性。
4月と5月の休日が悪影響を与えた可能性。」
などを発表しました。
バルニエ欧州委員が、
「銀行の資本規制について格付け会社の格付けに
過度に依存して決定することを制限するよう提案する。
G20に格付け会社に関する世界的なルール作りを要求する。」
などの発言をしました。
独ハンデルスブラット紙が、
「トリシェ総裁は、ユーロ圏加盟国の財政破綻に
ECBが対処する方法について専門的なアドバイスを求めている。」
との報道をしました。
ダウ先物が100ドルを越える下落になりました。
欧州の株式市場が軟調に推移しました。
加住宅着工件数季調済(6月)は予想より強い19.74万件になりました。
市場反応は限定的でした。
ユーロ圏の財務相会合で、
危機対応の恒久的な枠組みとなる欧州安定化メカニズム(ESM)を
2013年7月に設立する条約に署名が行われました。
NYダウが軟調に推移しました。
NY時間では主要通貨ペアが一時反発した後に再下落しました。
NY金価格が一時1550ドルを超えるあたりまで上昇しました。
独国債と伊国債の利回格差がユーロ発足以来の3%超拡大しました。
米国債の金利が低下して10年債利回りが3%を割り込みました。
ユーロドルが一時1.40を割り込みました。
ロンドンフィックスからドルストレートが反発しました。
オバマ米大統領が、
「デフォルトは許容できない。しかし、債務上限引き上げで
応急措置として一時的に引き上げることは検討しない。」
などの発言をしました。
英BOE総裁が、
「ポンド安や商品高や売上税増税がインフレの要因となっているが
CPIは向う2年間でターゲットの2%へ緩和する可能性。」
との見解を示しました。
ECBのビニスマギ理事が、
「ユーロ圏の景気は回復傾向にあるが国家間で格差がある。
商品価格の上昇圧力は緩和も一時的。インフレ期待は安定。
伊は決してデフォルトにはならない。同国は資産が潤沢。」
などの認識を示しました。
スペインの財務相が、
「一部のスペイン銀行はストレステストに失敗する可能性がある。」
との見解を示しました。
NY原油(WTI)は95ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比−151.44ドルで取引を終えました。
米アルコアの4-6月期決算では1株利益が市場予想より弱い0.32ドル、
売上高は市場予想より強い65.9億ドル、
純利益は3億2200万ドルと前年同期の2.4倍に増加しました。

<7月12日(火)>

英FT紙が、
「国際金融協会を主体とした欧州の銀行は、
EUにギリシャ債買い戻しの約束求めていた。」
との報道をしました。
ユーロ圏財務相会合の声明では、
「ユーロ圏は安定確保への取り組みを再確認。
EFSFの柔軟性向上と規模拡大の用意。
ギリシャの債務返済コストの削減を検討。
債務の期間延長と金利引き下げ措置をとる用意。
ECBはギリシャの信用事由や選択的デフォルトは受け入れない。
感染措置で更なる用意をする。ギリシャに関して民間関与を模索。」
などが示されました。
ユーログループ議長が、
「フィンランドは過度の赤字に直面している。
ギリシャが新たな支援を受けられるのは明白。
伊などにも金融市場の焦点があたっていることは承知している。
ユーロ圏財務相は安定へのコミットメントを再確認。」
などの認識を示しました。
スペインの財務相が、
「ギリシャに関する合意近い。
ギリシャへの民間債権者の関与は自発的。」
などの認識を示しました。
英RICS住宅価格(6月)は市場予想より弱い−27.0になりました。
日第三次産業活動指数(5月)は0.9%、
日国内企業物価指数(6月)は2.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
東京時間では日経平均が1万円を割り込み軟調に推移しました。
東京時間では主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
NY原油先物の時間外取引が軟調傾向で推移しました。
豪NAB企業景況感指数(6月)は前月より強い2、
豪NAB企業信頼感指数は(6月)は前月よりかなり弱い0になりました。
豪ドルが軟調傾向で推移しました。
ラガルドIMF専務理事が、
「EUと新たなギリシャ支援についてまだ協議していない。
伊は安定を確実にするために成長の改善が必要。
伊は本質的に市場が原因の問題に直面している。」
などの発言をしました。
一部メディアが「EUの指導者がギリシャのデフォルトで譲歩した。」
との報道がありました。
ユーロドルが欧州債務懸念で急落しました。
日政策金利は市場予想とおり据え置きになりました。
日銀の声明では、
「2011年度の実質GDP中央値を4月時点より引き下げ0.4%に下方修正。
2012年度の実質GDPは2.9%で据え置き。
資産買い入れ10兆円で据え置き。固定金利オペ30長円で据え置き。
足元の景気は"持ち直している"に上方修正。」
などが示されました。
市場反応は限定的でした。
アジアの株式市場が軟調に推移しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
東京時間の午後からは主要通貨ペアの下落が一服になりました。
日経平均は前日比−143.61円で大引けました。
独消費者物価指数確報(6月)は予想とおり前年比2.3%になりました。
スペインの財務相が、
「欧州のギリシャ問題への取り組みの遅さが混乱を起こした。
スペインや伊が緊張に見舞われるのは不合理。」
などの発言をしました。
一部メディアが「スペイン銀行の一部はストレスとテスト不合格。」
との観測報道をしました。
ロンドン時間前半はユーロなど主要通貨ペアが軟調に推移しました。
オランダ財務相が「ギリシャの選択的デフォルトは排除できない。」
との認識を示しました。
ドル円が80円を割り込み79円台前半まで下落しました。
ユーロドルが1.38台半ばまで下落しました。
仏首相が、
「必要ならEFSFの資金は増加されるだろう。
ギリシャのデフォルトは新たな金融危機をもたらす恐れがある。」
などの見解を示しました。
欧州株価が軟調に推移しました。
日銀総裁が、
「原発全停止すれば電力不足恒常化し経済活動制約の可能性。
生産は7-9月に震災前の水準に回復へ。
長期金利安定に対する漠然とした期待いつまでも続かない。
為替の動向は注意深く見ていきたい。」
などの見解を示しました。
ISDA国際スワップデリバティブ協会が、
アイルランド銀債にクレジットイベント発生。」
との発表をしました。
アイルランド債CDSスプレッドが過去最高水準の1063bpになりました。
伊10年債利回りが1997年来以来の6%台に上昇しました。
午後5時頃に「ECBがユーロ買いを行っているとの噂」
「ECBがユーロ圏の高債務国の国債買いを実施との噂」
などが市場を飛び交いユーロドルなど主要通貨ペアが急反発しました。
英消費者物価指数(6月)は4.2%、英小売物価指数(6月)は0.0%、
英商品貿易収支(5月)は−84.78ポンドと、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
英DCLG住宅価格(5月)も前回値より弱い−1.6%になりました。
ポンドが売られる市場反応になりました。
アルムニア欧州委員が「ストレステストの結果で落ち着く可能性。」
との認識を示しました。
日財務相が「円相場は激しい動。市場を注視していく。」
との発言をしました。
伊国債入札が無事に通過しました。
独財務相が、
「EUはストレステスト不合格行に対応する準備はできている。
ギリシャ支援に民間投資家が関与するのは明らか。
現在の政治状況下でのユーロ共通債発表に反対。
ユーロ圏財務相はEFSF拡大は協議していない。」
などの発言をしました。
EU欧州連合が「ストレステスト不合格銀行を保護する行動をとる。」
との表明をしました。
ロイター通信が、
「EUは債務危機について協議するため特別首脳会議を15日に開く。」
との観測報道をしました。
米貿易収支(5月)は市場予想より弱い−502億ドルになりました。
加国際商品貿易(5月)は市場予想とおりの−8億かドルになりました。
市場反応は限定的でした。
EUの外交官が「15日の緊急首脳会合はまだ決まっていない。」
との発表をしました、
NY時間では主要通貨ペアが再び軟調傾向で推移しました。
レーン欧州委員が、
「ユーロ圏経済は債務危機の拡大に脅かされている。
ユーロ圏の財務相らはギリシャで追加で行動の用意をしている。」
との発言をしました。
NYダウが上下動の揉み合いになりました。
IMFが、
「独の2011年の成長見通しを3.2%に上方修正。
独2012年の成長見通しを2.0%に下方修正。」
などの見解を発表しました。
独10年債とポルトガル10年債の利回り格差が縮小しました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが0.670%、
応札倍率が前回よりやや低い3.22倍になりました。
米FOMC議事録では、
「追加支援では意見分かれる。金融政策の正常化の戦略手順議論。
償還資金再投資の一部停止が第一歩となる公算。
雇用とインフレの見通しは非常に不透明。
一部のメンバーが失業率の低下の遅れや成長回復が遅過ぎれば
一段の緩和必要との意見。大半のメンバーはインフレ後退と予想。
次の政策前に情報精査のため現在の政策運営姿勢維持。
一部のメンバーが現行の金融政策がインフレを招く可能性を指摘。
出口戦略については経済と金融情勢に照らして調整する用意。
FRBはギリシャおよび欧州債務問題の拡大に懸念。
債務上限の引き上げ失敗したならば安定を脅かす。
米国債の支払いのわずかな遅れも市場を著しく阻害する可能性。」
などが示されました。
FOMC議事録発表後に一時NYダウ上昇とドル売りがみられました。
ホワイトハウスのカーニー報道官が、
「債務問題の討議は8月2日のデットラインが迫っているが、
数日中に結論を出せる段階にある。」
との認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「アイルランドの格付けをジャンク級に1段階格下げる。
見通しはネガティブ。」との発表をしました。
リスク回避の動意になり、NYダウが下落するとともに、
主要通貨ペアが軟調になりました。
NY金先物が6日続伸しました。
NY原油(WTI)は上昇して97ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−58.88ドルで取引を終えました。

<7月13日(水)>

オセアニア時間にドル円が一時78円台半ばまで急落しました。
主要通貨ペアがしばらく軟調に推移しました。
その後ドル円が急反発して主要通貨ペアも反発しました。
ムーディーズのホーナング氏が、
「アイルランドは追加支援が必要。」との見解を示しました。
IMF国際通貨基金が、
「伊の2011年の経済成長を1%と予想。
伊の財政赤字削減へのコミットを歓迎。
伊は輸出主導の弱い景気回復の過程にある。」
などの見解を発表しました。
NZの財務相が、
「NZにとって通貨上昇の一部はコントロール不能。
国内コストの低下はNZドルの需要の抑制に繋がる可能性。
観光は最も通過動向に影響を受けやすい産業。」
などの見解を示しました。
日財務相が、
「最近の円は一方的な動き。市場を注意深く見ている。」
などの発言をしましたが為替介入には言及しませんでした。
伊首相が、
「長期的利益のための短期的犠牲を受け入れる必要。
今年は基礎的財政収支黒字化に向けた諸策を実行する。」
との発言をしました。
オーストリア中央銀行総裁が、
「格付け会社は新たな情報ではなく単なる見解しか提供できない。
各社は欧州債務危機を悪化させるようなやり方で行っている。」
との見解を示しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
中国第2四半期GDPは+9.5%、中国鉱工業生産(6月)は15.1%、
中国小売売上高(6月)は17.7%と、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
4-6月期GDPは1-3月期GDPから−0.2%になりました。
限定的ながら資源国通貨を中心に主要通貨ペアが反発して
揉み合う相場展開になりました。
中国国家統計局が、
「中国経済は減速しているが健全な状態。
中国経済は自律的で健全な成長にシフトしつつある。
中国経済の減速はマクロ経済統制の正常な結果。
中国は着実な成長を維持する可能性。
インフレと成長のバランスが中国の最重要課題。
中国は物価抑制において圧力に直面。」
などの見解を発表しました。
日経平均が小幅ながら堅調に推移しました。
アジアの株式市場は台湾を除き堅調傾向で推移しました。
中国人民銀行高官が、
「中国の預金金利は引き上げの余地がある。
インフレ率は6月がピークの可能性。」
との見解を示しました。
日鉱工業生産指数確報(5月)は速報値より強い6.2%になりました。
日銀金融経済月報(7月)では、
「震災による供給面の制約が和らぐ中で持ち直している。
生産活動はこのところ持ち直しの動きが明確になっている。
輸出は増加に転じている。
先行きについては緩やかな回復経路に復していくと考えられる。」
などが示されました。
FT紙の独版が、
「ギリシャは額面の50%で国債を買い戻しする可能性がある。」
との観測報道をしました。
日経平均は3日ぶりに反発して前日比+37.22円で大引けました。
独卸売物価指数(6月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
日経財相が、
「円高は明らかに日本国内の要因で起きているものではない。
ユーロが売られて投資先として円が買われている。
為替相場は市場が判断すべき。為替相場の乱高下は好ましくない。
中国の過度の引き締めは経済収縮につながる、
日本の対中輸出にも影響出る可能性。」
などの見解を示しました。
スイス生産者輸入価格(6月)は予想より弱い−0.4%になりました。
ロンドン時間の序盤ではドル円が軟調になりました。
ユーロドルなどドルストレートが堅調に推移しました。
アイルランド10年国債の利回りが過去最高の13.81%に上昇しました。
英失業率(6月)は市場予想とおりの4.7%、
英失業保険申請件数推移(6月)は予想より弱い2.45万件になりました。
ポンドが一時売られました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
独連銀総裁が、
「EFSFを使って流通市場で国債を買うべきではない。
デフォルトしたギリシャ国債を担保と受け入れるのは行き過ぎ。」
との見解を示しました。
欧鉱工業生産指数(5月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
一時ユーロが売られるも市場反応は限定的でした。
伊経財相が、
「2014年までに財政均衡を達成するための財政緊縮案は、
内容を強化したうえで15日までに可決されるとの見通し。」
との発言をしました。
伊中央銀行のドラギ総裁が、
「伊の国内銀行が欧州銀行ストレステストをパスすることは確実。」
との認識を示しました。
欧州委員会が、
「ギリシャの財政調整は持続可能な公的財政運営へ改善が必要。
アイルランドは財政および広範な構造改革を精力的に続ける必要。」
などの見解を発表しました。
アイルランド首相が、
「危機に対して包括的な解決策をもたらさない欧州首脳会議なら
開いても意味が無い。」との発言をしました。
ドルストレートがしだいに反落していきました。
ボーゼン英BOE委員が、
「財政緊縮策の短期的なコストは高くつく可能性。
予算削減は社会問題や政治的麻痺を引き起こす可能性。」
との認識を示しました。
米輸入物価指数(6月)は市場予想よりは強い−0.5%になりました。
NY時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
ボストン連銀総裁が、
「労働市場改善のため金融政策を十分緩和的に維持することが重要。
緊縮財政策は国内外双方の経済を減速させている。」
などの認識を示しました。
バーナンキFRB議長の議会証言では、
「刺激策が必要なら対応の準備。労働市場は弱い。
緩和策縮小が正当化される可能性もある。
回復ペースは今後四半期で上向く見通し。
直近のインフレ加速は過ぎ去りつつある。
長期にわたる低金利が正当化される。
証券の追加購入を通じた緩和が可能。
債務不履行避けるため債務上限引き上げる必要。
財政問題は長期的対処重要。短期間では解決できない。
QE3もFEDにとって選択肢の1つ。あらゆる選択肢を考慮する必要。
経済には依然として力強い支援が必要。
米第1四半期の成長は2%もしくはそれ未満。」
などが示されました。
ドル売り反応になりドルストレートが急伸しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
米原油在庫は予想以上の312万4000バレルの減少になりました。
格付け会社のフィツチが、
「伊は今年の財政目標達成に向けて順調に進んでいる。
伊が財政目標を未達成となった場合は信用格付けに下方圧力。
ギリシャ長期IDRをデフォルトの可能性のあるCCCに4段階引き下げ。
ギリシャ短期外貨建てIDR格付けをBからCに引き下げる。
民間関与については信用事由に相当する可能性がある。」
などの発表をしました。
アイルランドの2年債の利回りが一時20%を超えました。
米10年債の入札では、最高落札利回りが2.918%、
応札倍率が前回より低い3.17倍になりました。
米月次財政収支(6月)は予想よりは強い−431億ドルになりました。
米ダラス連銀総裁が、
「金融政策は限界に達している。QE2が効果的だったかは疑問。
経済が低迷したままでも追加刺激策には支持しない。
2011年下半期に経済成長は加速へ。」
などの発言をしました。
NY金先物が7日続伸して1585ドル台半ばまで上昇しました。
NY原油(WTI)は98ドル台前半で引けました。
NYダウは上げ幅を縮小して前日比+44.73ドルで取引を終えました。

<7月14日(木)>

格付け会社のムーディーズが、
「米債務上限が引き上げられない可能性を考慮して、
米国債を引き下げ方向で見直す。ただし、債務上限が引き上げられ
デフォルトがなければ現在のAaa格付けを確認する。
米ファニーメイやフレディーマックなども格下げの公算が高い。」
などの発表をしました。
ドルが売られドル円が下落してドルストレートが上昇しました。
スイスフランが堅調に推移しました。
米財務省が、
「ムーディーズの声明はタイミングのよい注意喚起。
米議会はデフォルト回避のために迅速に行動する必要。
米議会は財政赤字削減で合意が必要。」
などの見解を発表しました。
NZ第1四半期GDPは市場予想より強い+0.8%になりました。
NZドルが上昇して対ドルで変動制移行後の最高値を更新しました。
NZの財務相が、
「NZ経済の見通しに自信を持っている。
GDPはNZ震災後の回復力を示す。景気回復のペースが上向いている。」
などの見解を示しました。
日財務相が、
「偏った動きで定着しては困る。注視している。
介入に関してはノーコメント。
円相場はファンダメンタルズを反映していない。」
などの発言をしました。
オバマ米大統領が議会指導者との予算協議で、
「大統領を辞めることになってもこれ以上の譲歩はできない。
(政治的な駆け引きは)もうたくさんだ。」
との発言をしたとの報道がありました。
中国証券報が「中国は全般的な金融引き締めを緩和すべきではない」
との主旨の社説を掲載しました。
ANZ消費者信頼感指数(7月)は前回値より弱い109.4になりました。
東京時間ではユーロドルが上昇の後に反落して上昇幅を縮めました。
ドル円は78円台半まで下落した後に揉み合う展開になりました。
日経平均はやや軟調傾向で推移しました。
日10年債利回りが8ヶ月ぶりに1.08%に低下しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4563元の切上後最高値になりました。
市場に日銀のレートチェックの噂が飛び交いました。
午後2時半過ぎに米銀によるとの観測のようですが、
ドル円に大口の買いが入ってドル円が100Pipsほど急騰しました。
日工作機械受注確報(6月)は前回値より強い53.5%になりました。
日経平均は先日比−27.02円で大引けました。
日財務省幹部が、
「断固たる措置とるなどの言葉使わなくても為替介入はあり得る。
為替介入したかどうかはコメントしない。」
などのコメントをしたとの報道がありました。
ロンドン時間前半はドルストレートが軟調な揉み合いになりました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「EUのガバナンスは弱い。
EUの交渉は満足のゆく結果でまもなく終了の見込み。
EUは声をひとつにして話すこと学ぶべき。
ギリシャの財政は持続可能。デフォルトの話題は馬鹿げている。
ギリシャのデフォルトは他の国々にも影響を与えるだろう。 」
などの認識を示しました。
ECB月報では、
「ECBはインフレリスクを厳重に監視。金利は依然として低い。
金融政策姿勢は依然として緩和的。」
などのECBの見解が示されました。
中国国務院が、
「中国での中小規模の一部都市での住宅購入を制限する。
住宅価格が急上昇している都市は管理を強化すべき。
全国的に住宅価格の管理を厳格に実施する。」
との発表をしました。
欧生産者物価指数確報(6月)は予想とおりの2.7%になりました。
欧生産者物価指数コア(6月)は予想より強い1.6%になりました。
市場反応は限定的でした。
伊5年債の入札では12.5億ユーロが調達されて、
落札利回りが2008年6月以降で最高の4.93%、
応札倍率は1.931倍になりました。
格付け会社のフィッチが、
「スイスの格付けをAAAに据え置く。見通しは安定的。」
との発表をしました。
JPモルガン・チェースの4-6月期決算では、
1株当たりの利益が市場予想より強い1.27ドルになりました。
米小売売上高(6月)は+0.1%、米新規失業保険申請件数は40.5万件と
ともに市場予想より強い結果になりました。
米失業保険継続受給者は予想より弱い372.7万人になりました。
米生産者物価指数(6月)は前年比で予想より弱い7.0%、
米生産者物価指数コア(6月)は予想より強い+2.4%になりました。
IMFが「アイルランドの財政プログラムは軌道上にある。」
との見解を示しました。
限定的ながらリスク選好動意でドルストレートが上昇しました。
伊議会上院が161対135で緊縮財政案を承認決定しました。
ユーロが上昇幅を広げてしばらく堅調に推移しました。
NYダウが堅調傾向で推移しました。
米企業在庫(5月)は市場予想より強い1.0%になりました。
欧州高官が、
「アイルランドに債務再編は不要。EFSFへの乗り換えが有効な策。
アイルランドの財政赤字は継続可能。」
などの見解を示しました。
IMFがG20サーベイランスで、
「界経済の下押しリスクが拡大。先進国経済の成長は芳しくない。
ギリシャ危機未解決のリスクは深刻。
ギリシャ問題はさらに緊急性を意識する必要。
欧州各行は依然として資本不足。
信用に足る対応策を早急に策定して公表する必要。」
などの見解を発表しました。
バーナンキFRB議長が議会証言で、
「インフレは現在昨年末より高く追加緩和は必要とされない可能性。
我々が持つ問題には効果的ではないかもしれない。
FRBは現段階では行動をとる用意をしていない。
本日、FEDは新たなQEを提案しない。
米住宅市場は現在直面している問題の核心。
米国債のデフォルトは悲惨な結果となる可能性。」
などの発言をしました。
ユーロドルなどドルストレートが軟調になりました。
NYダウが反落していきました。原油先物が軟調に推移しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りは前回より低い4.198%、
応札倍率は前回より高い2.80倍になりました。
金価格が連日最高値を更新して1589ドル前半まで上昇しました。
NY原油(WTI)は反落して95ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−54.49ドルで取引を終えました。

<7月15日(金)>

グーグルの4-6月期の決算では、1株利益が8.74ドル、
売上高が過去最高の69.2億ドルで36%の増益と、
市場予想より強い結果になりました。
ダウ先物が堅調になりました。
格付け会社ムーディーズのヘス氏が、
「可能性は小さいが債務上限引き上げが行われず
米国債の償還が遅れた場合は翌日にも米国債を格下げる可能性。」
との見解を示しました。
格付け会社S&Pが、
「米国債の格付けをクレジットウォッチ・ネガティブ。
3ヶ月以内に引き下げの公算。米格下げの確率は2分の1。
米格下げは1段階かそれ以上となる可能性。
米債務協議がさらに遅れれば今月にも格下げを実施する可能性。」
との発表をしました。
米大統領報道官が、
「債務上限引き上げ問題について与野党が1.5兆ドルの歳出削減と
追加で2000億ドルの削減も可能することで合意へ。」
との発表をしました。
米財務省が、
「米議会はデフォルト回避のために行動が必要。
財政赤字削減計画は超党派の支持が必要。」
との声明を出しました。
オセアニア時間ではドル売り動意になって
ドルストレートが堅調になりドル円が軟調になりました。
新華社が「中国とEUが投資協定の交渉開始で合意。」
との報道をしました。
英FT紙が「欧州ストレステストで10行前後が不合格となる可能性。」
との観測報道をしました。
反発していたユーロドルが上昇幅を縮めました。
日銀制作会合議事録要旨では、
「追加緩和の必要性は低下していない。
当面、下振れリスクの意識を共有する必要。」
などが示されました。
日財務相が、
「一方的な動きが続いている。市場を注視。
ドルの信認が大きく揺らいでいるとは思わない。
為替介入についてはコメントを控える。」
などの発言をしました。
ガイトナー米財務長官が、
「14兆2,9001億ドルの債務上限については
8月2日までに必ず引き上げなければならない。
財務省がこの期限の延長を受け入れることは不可能。」
との認識を示しました。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な上下動になりました。
日経平均はやや堅調もアジア株式市場はまちまちになりました。
独財務相が、
「ギリシャ危機はいまやユーロ圏全体を脅かしている。
ギリシャが債務返済を出来るように助けなければならない。」
との認識を示しました。
豪Westpac銀行が、
「豪RBAは12月に政策金利を0.25%引き下げ、
2012年にも1.00%の利下げを行うとの見通し。」
との観測を発表しました。
豪ドルが下落しました。
日経平均は前日比+38.35円の9974.47円で週の取引を終えました。
ロンドン時間前半ではリスク回避のドル買い優勢になりました。
ドルストレートが軟調に推移しまた。
ギリシャ2年債利回りが一時34%とユーロ導入来最高になりました。
ムーディーズ・ジャパンが、
「日本の生命保険業界の見通しをネガティブに変更する。」
との発表をしました。
ギリシャの財務相が、
「銀行システムの強さをストレステストが示す。」
との認識を示しました。
欧貿易収支(5月季調済)は予想よりは強い−6億ユーロになりました。
しだいにドル円が軟調傾向の揉み合いになり、
ユーロドルが反発しました。
独財務相報道官が、
「民間投資家の関与についてはまだ合意がなされていない。」
との発表をしました。
ユーロドルは反発した後に反落して神経質な動きになりました。
米シティ・グループの4-6月期の決算では、
貸倒引当金が前年同期から大幅縮小して24%増益になり、
1株当たりの利益が市場予想より強い1.09ドルになりました。
NY時間になる頃アイルランドの2年債利回りが22.16%になりました。
米消費者物価指数(6月)は+3.6%、同コア(6月)が+1.6%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
NY連銀製造業景気指数(7月)は予想より弱い−3.76%になりました。
市場反応は限定的ながらリスク回避のドル買いになりました。
ユーロドルなどドルストレートが下落しました。
加製造業出荷(5月)は市場予想より弱い−0.8%になりました。
加ドルが一時下落しましたがやがて上昇する展開になりました。
米鉱工業生産指数(6月)は0.2%、米設備稼働率(6月)は76.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)は予想よりかなり弱い
63.8と2年4ヶ月ぶりの低水準になりました。
主要通貨ペアがリスク回避で下落しました。
小高く推移していたNYダウも上昇幅を縮めました。
伊議会が緊縮計画でベルルスコーニ首相信任案を可決しました。
米下院が「2兆4000億ドルの債務引き上げについて来週採決へ。」
との発表をしました。
オバマ米大統領が、
「増税によって歳入を増やさない限り、
2兆4000億ドルの歳出削減計画には同意しない。」
との考えを示しました。
伊下院が緊縮策を最終可決したとの報道がありました。
EU銀行ストレステストでは、
「欧州90銀行のうち不合格は8行。
不合格8行の資本不足は合計25億ユーロ。
スペインの5銀行が不合格。ギリシャの2銀行が不合格。
オーストリアの1銀行が不合格。
独銀行は全合格。ポルトガル銀行は全合格。伊銀行は全合格。
英銀行は全合格。仏銀行は全合格。アイルランド銀行は全合格。」
などの結果になりました。
ユーロが一時反発上昇しました。
ECBが、
「ストレステストは銀行システムの透明性を高める。
資本比率を満たせなかった銀行は是正が必要。
合否ラインに近かった銀行は増資の必要がある。」
などの声明を出しました。
ファンロンパイEU大統領が、
「7月21日(木)に金融安定とギリシャ問題でEU首脳会談を実施。
との発表をしました。
NY金先物は1590前半まで上昇しました。
NY原油(WTI)は上昇して97ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+42.61ドルの12479.73ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<7月18日(月)>

※東京市場が海の日で休みになります。

朝7時45分にNZ第2四半期消費者物価指数、
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(7月)、
午前10時半に豪新車販売台数(6月)、
夜9時半に加国際証券取扱高(5月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(5月 対米証券投資)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(7月)、
などが予定されています。
NZ・米の指標には注目です。
NY市場クローズ後に米IBMの第2四半期決算が発表されます。

<7月19日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後6時に独ZEW景況感調査(7月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(7月)、欧建設支出(5月)、
午後7時半に米バンク・オブ・NYメロンの第2四半期決算発表、
午後8時に米バンク・オブ・アメリカの第2四半期決算発表、
夜9時に米ゴールドマン・サックスの第2四半期決算発表、
同夜9時に米ウェルズ・ファーゴの第2四半期決算発表、
夜9時半に米住宅着工件数(6月)、米建設許可件数(6月)、
同夜9時半に加景気先行指標指数(6月)、
夜10時に加BOC政策金利、加BOC声明、
などが予定されています。
豪・独・米・加の指標には注目です。

<7月20日(水)>

午前9時半に豪Westpac先行指数(5月)、
午前10時に豪消費者インフレ期待(7月)、
午後2時に日景気一致CI指数確報(5月)、日景気先行CI指数確報(5月)
午後3時に独生産者物価指数(6月)、
午後5時半に英BOE議事録、
夜9時半に加卸売売上高(5月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(6月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(7月)、
夜11時半に加BOC金融政策報告(6月)、
などが予定されています。
(独)・英・米・加の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが
米インテルの第2四半期決算の発表が予定されています。

<7月21日(木)>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(6月)、
午前10時にANZ消費者信頼感指数(7月)、
午前10時半に豪NAB第2四半期企業景況感、
正午12時にNZクレジットカード支出(6月)、
午後1時半に日全産業活動指数(5月)、
午後3時にスイス貿易収支(6月)、
午後4時28分に独製造業PMI速報(7月)、独サービス業PMI速報(7月)、
午後4時58分に欧製造業PMI速報(7月)、欧サービス業PMI速報(7月)、
午後5時に欧経常収支(5月 季調前)、
午後5時半に英小売売上高(6月)、英公共部門ネット負債(6月)、
午後8時15分に米モルガン・スタンレーの第2四半期決算発表、
夜9時に米AT&Tの第2四半期決算発表、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米景気先行指標総合指数(6月)、米住宅価格指数(5月)、
同夜11時に米フィラデルフィア連銀指数(7月)、
同夜11時からバーナンキFRB議長の議会証言、
などが予定されています。
(豪)・(独)・英・米の指標には注目です。
また、NY市場クローズ後に
米マイクロソフトの第2四半期決算が発表されます。
そして、時間が未定ですがEU首脳会談が予定されています。

<7月22日(金)>

午前10時半に豪第2四半期輸入物価指数、豪第2四半期輸出物価指数
午後5時に独IFO景気動向(7月)、独IFO現況評価値8(7月)、
午後6時に欧鉱工業新規受注(5月)、
午後8時に加消費者物価指数(6月)、加消費者物価指数コア(6月)、
夜9時半に加小売売上高(5月)、
などが予定されています。
(豪)・独・加の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが、米GEと米キャタピラーの
第2四半期決算の発表が予定されています。

さて先週は、ドル円は米雇用統計後の週はじめに一時戻りを試すも、
米景気の減速懸念と米債務上限問題や米長期金利の低下を背景とした
ドル売りと、欧州問題によるリスク回避の円の逃避買いが相俟って、
週半ばの13日に78円台半ばまで下落する展開になりました。
そして、その後に一時急反発をみせるも、バーナンキFRB議長の議会
証言の初日に「QE3もFEDにとって選択肢の1つ。」と発言があった
ことによるドル売り動意で、14日のオセアニア時間で再び下落する
展開になりました。そして、その後の東京時間に急反発となって、
ムーディーズによる「米国債を引き下げ方向で見直す。」との発表に
揺れながら、FRB議長の議会証言の2日目に「インフレは現在昨年末
から高く追加緩和は必要とされない可能性。」との発言でドル買戻し
となって、S&Pの「「米国債の格付けをクレジットウォッチ・ネガ
ティブ。」の発表などがありましたが、週末に79円レベルで揉み合う
相場展開になりました。米雇用統計までは膠着感と緩やかな上昇傾向
も見られていたドル円でしたが、先週は大きく流れの変る相場展開と
なりました。

一方、ユーロドルは週はじめに下窓を空けてはじまり、その後一時
揉み合うも、「欧州はギリシャのデフォルトを容認する用意をして
いる。」との英FT紙の観測報道や、IMFとEUとのギリシャ支援協議
の遅れなどの報道や、PIIGS諸国のCDSや債券利回り上昇などがあり、
大きく下落して12日のロンドン時間始めに1.38台前半まで下落する
展開になりました。その後「ECBがユーロ買いを行っているとの噂」
を契機に急反発して、その後にムーディーズが「アイルランドの格
付けをジャンク級に1段階格下げる。見通しはネガティブ。」との
発表で一時押すも、中国第2四半期GDPが市場予想より強かったこと
でのリスク選好や、13日のバーナンキFRB議長の議会証言の初日に
「QE3もFEDにとって選択肢の1つ。」と発言があったことによる
ドル売り動意もあり、一時1.42台後半まで反発上昇しました。
そして上昇動意の一巡後に14日の東京時間から反落して、FRB議長
の議会証言の2日目に「インフレは現在昨年末から高く追加緩和は
必要とされない可能性。」との発言によるドル買戻しもあって、
反落の動きが続きましたが、週末に独財務相報道官の「民間投資家の
関与についてはまだ合意がなされていない。」との発表や、欧州スト
レステストへの思惑で上下動となりながらも、市場予想より強い欧州
ストレステストの結果に反発を見せる相場展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに下窓を空けてはじまり、その後一時
揉み合うも、ユーロドルの下落に連れて、12日のロンドン時間始めに
1.57台後半まで下落する展開になりました。その後もユーロドルの
反発に連れて、中国第2四半期GDPが市場予想より強かったことでの
リスク選好や、13日のバーナンキFRB議長の議会証言の初日に「QE3も
FEDの選択肢の1つ。」と発言があったことでのドル売り動意もあり、
一時1.61台後半まで反発上昇しました。そして上昇動意の一巡後に
14日の東京時間からやや軟調になって、FRB議長の議会証言の2日目に
「インフレは現在昨年末から高く追加緩和は必要とされない可能性」
との発言によるドル買戻しもあって、限定的ながら調整が続きました
が、週末は1.61台半ばでの揉み合になりました。1.600を中心とした
大きな上下動の相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめに下窓を空けてはじまり、その後、
一時揉み合うも、他のドルストレートの下落に連れて、12日のロンド
ン時間始めに1.05台前半まで下落する展開になりました。その後、
他のドルストレートの反発に連れて、中国第2四半期GDPが市場予想
より強かったことでのリスク選好や、13日のバーナンキFRB議長の議
会証言の初日に「QE3もFEDの選択肢の1つ。」と発言があったことで
のドル売り動意や、原油価格の上昇もあり、一時1.07台後半まで反発
上昇しました。そして上昇動意の一巡後に14日の東京時間から軟調に
なって、FRB議長の議会証言の2日目に「インフレは現在昨年末から
高く追加緩和は必要とされない可能性」との発言によるドル買戻しや
また、週末に豪Westpac銀行が「豪RBAは12月に政策金利を0.25%引き
下げ、2012年にも1.00%の利下げを行う見通し。」との観測を発表
したことで1.06台前半まで反落の動きが続く、アンダー・パフォーム
を伴うワイドなレンジ相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力、また、ここのところ囁きが
強まり始めている日本の国債への信用懸念などがある一方、
米雇用統計後の先週からリスク回避の動意が強まり、円の逃避買いが
顕在化したことや、引き続きサプライ・チェーンの回復による輸出の
増加にかかわる取得外貨の円転による円高圧力、日本の株式市場など
への海外ファンドマネーの流入による円高圧力など、強弱材料が混在
していますが、先週から円買いの動意が強まっているようです。

米ドルについては、米雇用統計後に米景気への懸念から米ドルへの
センチメントが弱まっていますが、米指標では小売売上高や新規失業
保険申請件数は市場予想より強かったものの、貿易収支や生産者物価
指数やNY連銀製造業景気指数やミシガン大学消費者信頼感指数などが
いずれも市場予想より弱く、米国の通貨としての米ドルとしては積極
的な買いが入りにくい状況は否めないようです。ただ、FRB議長の議
会証言では「QE3もFEDの選択肢の1つ。」としながらも、「インフレ
は現在昨年末から高く追加緩和は必要とされない可能性。」とも発言
していて、追加緩和への期待は現時点ではさらには醸成されず、
また、米主要企業の第2四半期決算も途中経過ながら市場予想よりも
強い結果で、欧州のソブリンリスク懸念の動向によっては、基軸通貨
としての米ドル買いの動意となる可能性もありそうです。
そして、不透明要因としましては「8月2日に迫る米債務上限引き上
げの実務的な期限になる7月22まで」にどのようになるかという問題
がありますが、ぎりぎりで米債務上限の引き上げがされるとの観測が
一応は優勢となっているようです。米議会の動向が注目されます。

ドル円相場では、長期的な視点での円安観測はあるようですが、
短期的には先週末の時点で79円で堪えているものの、政府・日銀は
今のところ為替介入姿勢をみせていなく、79円を明確に割り込むと
もう一段下の78円レベルへの下落になる可能性がありそうです。
しかしながら、震災後の歴史的急落となった3月16日の日足の終値
レベルでもある79円でレートが支持をされた場合には、頭が重くも
徐々に上昇のトライになる可能性がありそうです。
なお、日市場が休みになる週初の18日は実需輸入の円売り外貨買い
の注文が一時途絶えることで、投機的な円買いの動きには注意が要
るとの声があるようです。

ユーロについては、先週末に注目の欧州銀行ストレステストの結果が
発表され「欧州90銀行のうち不合格は8行。」と市場予想より強い
結果になりました。ただ、昨年の欧州ストレステストの結果発表の
後はユーロドルがしばらく堅調に推移しましたが、今回のストレス
テスト後ではユーロドルが一時上昇したものの、昨年のストレステ
スト後のような持続的堅調さにはなっていないようです。

懸念されていた伊やポルトガルで全ての銀行が合格したことで、スト
レステストの結果は市場に安心感を与えると評価する声がある一方、
昨年はストレステストに合格したアイルランドの銀行がわずか3ヶ月
で破綻した事例もあり、「ギリシャ債券を全くデフォルトにならない
とする前提での銀行ストレステストはあまりにも甘すぎる。」との
厳しい声もあるようで、まずは下値での1.40と上値での1.43を巡る
売り買いの攻防が注目されます。

また、ストレステスト後に緩和が見られるも、引き続きPIIGS諸国の
CDSや国債利回りが高値圏での推移が続いていて、欧州の危機対応に
「Kick the Can」と問題の先送りとの批判があるだけでなく、一部
報道された15日の緊急首脳会議も実施されず、21日に先送りになり、
「ギリシャ第二次支援」や「ギリシャの一部デフォルトを認めるのか
どうか」や「ロールオーバーへの民間投資家の関与についてどうなる
のか」などいずれも決着がついていないことで、(相場急変の要因に
もなっている) 突発的な格付会社によるレーティング発表とともに、
欧州問題の動向が今後も引き続き注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、中国第2四半期GDPが市
場予想より強かったことや、原油価格の反発など資源国通貨にとって
の好材料もあるものの、NYダウなど株式市場が冴えないことや、中国
経済の減速懸念に加え、先週末に豪Westpac銀行が「豪RBAは12月に
政策金利を0.25%引き下げ2012年にも1.00%の利下げを行う見通し」
との観測を発表するなどネガティブ材料もあって、豪ドル米ドルは
今週もアンダー・パフォームを伴うワイドなレンジ相場となる可能性
がありそうです。19日の豪RBA議事録が注目されます。

経済指標関連では、18日のNZ第2四半期消費者物価指数と
米ネット長期TICフロー(対米証券投資)、
19日の豪RBA議事録に独ZEW景況感調査と米大手金融機関の決算に
米住宅着工件数と加BOC政策金利および加BOC声明、
20日の英BOE議事録と米中古住宅販売件数に加BOC金融政策報告、
21日の独のPMI速報と英小売売上高に米新規失業保険申請件数と
米フィラデルフィア連銀指数にFRB議長の議会証言とEU首脳会談、
22日の独IFO景気動向と加消費者物価指数に加小売売上高、
などが注目されます。


さて今回は、認識の誤謬とトレードの思想のお話です。

辞書によりますと、認識とは「本質や意義の理解」のことで、
誤謬(ごびゅう)とは「間違い」のことなのだそうですが、

誤謬は「一見正しそうでいて間違っている」という
意味合いで用いられることがありますね。

相場の話などでよく引用される誤謬には
「ギャンブラーの誤謬」というのがあります。

コインの表裏やルーレットの赤黒など確率がほぼ50%のゲームで、
たとえば表や赤が連続して5回も出ると、
その次は裏や黒が出やすく思えてしまうことを言いますが、

コインの表裏やルーレットの赤黒は、
過去に影響されない毎回の独立事象で、
表もしくは裏、赤もしくは黒の出現は、
確率的には毎回ほぼ1/2になるのだそうです。

「赤が10回も続けて出るなんてほとんどありえないぜ。
 確率(1/2)の10乗で1/1024にもなるんだぞ。
 赤が9回も続けて出たら次の10回目は黒が出る確率が高いはず。」

というのが、ギャンブラーの誤謬というわけですね。

「過去に影響されない毎回の独立事象かどうか」
というところが肝心となるようですが、

相場での価格の動きなどは
「過去の動きに全く影響を受けない」とも言い切れないようで、
過去の動きも作用する偏りとしてのトレンドの発生を肯定する派と、

レートの動きも「一瞬一瞬の独立事象の確率に支配されている」
として、トレンドのように見えてもそれは確率の範囲の事象であり、
価格の動きはランダム・ウォークと主張する派の論戦が絶えません。

結論はいまだに決着がついていないようですが、
トレーダーの多くは前者の立場を肯定する方が
多いように思えますがどうなのでしょうか…。

ところで、話は少し変りますが、

認識自体が正しくなくて、
誤謬となる結論を導き出してしまうこともありますね。

たとえば、野球のバッターで
「ホームランや長打が打てるバッターほど優秀だ。」
という認識の前提では、

マリナーズのイチロー選手のようなアベレージヒッターは、
ホームランの数だけでバッターとしての価値を計るならば、
劣っているように見えてしまうものですが、

(今年のイチロー選手は少し不調ですがそれはさておき…)

打率などを含めて総合的にバッターとしての価値を評するならば、
イチロー選手は間違いなく世界のトップバッターであり、

ホームランや長打が打てるバッターは確かに優れた面があっても、
打率が著しく悪ければ総合的に優れているとはいえず、

ホームランや長打が打てるということだけでは、
バッターの価値を総合的に評することなどできなく、
前提となる認識自体が誤謬となってしまいます。

「凡打が多くホームランが少ないから優秀ではない。」
などと評する評論家がいたとしたら、

「とんでもない評論。こんな評価をした奴は何も判っていない…。」
と、こき下ろされることでしょう。

似たような認識の誤謬がトレードでもあるものです。

「1トレードでの獲得Pipsが大きいほど優秀なトレーダーだ。」
というのも、正当な評価のようでいてそうではない場合があります。

確かに、「1トレード」では薄利狙いのトレードよりも
獲得Pipsの大きなトレードの方が優れているとは言えそうですが、

ある程度の期間というスパンで見た場合、

相場では大きな獲得Pipsを狙える状況よりも、
薄利を狙える状況のほうが数多く、

一般に薄利を狙うトレードは、
大きな獲得Pipsを狙うトレードよりも
チャンスを数多くこなしていて、

集積的な意味において、期間スパンでみた場合、

1トレードでの獲得Pipsが大きいトレードに対して、
細切れながら薄利を狙うトレードでも
期間スパンでの集積的な獲得Pipsでは
負けず劣らずの獲得Pipsとなることもあり得ることで、

「1トレードでの獲得Pipsが大きいほど優秀なトレーダーだ。」
という前提認識それ自体が、
必ずしもいつも正しいとはいえないようです。

そうです。
スキャルピング的なトレードの思想ですね。

簡単に「5Pipsや10Pipsのトレードはショボくて糞だ。」
などとは言えない場合があるのです。

かたや1回のトレードで大きな獲得Pipsを狙うときに、
スキャルパーは何度も何度も
薄利のトレードを重ねているというわけです。

ただ、薄利を狙うトレードの方が
1回のトレードで大きな獲得Pipsを狙うトレードより、
優れているということではもちろんなく、

どちらもそれぞれのトレード・スタイルであり、
(商売での利益重視の販売と薄利多売のように)

それぞれの思想や流儀ということになると思われます。

まぁ…、そのときのボラティリティの状況に応じて
薄利で集積を目指すトレードと利大を目指すトレードを
それぞれ自在に使い分けれれば理想的ですが…、

「アベレージヒット中心でも打てるときにはホームランを打つ」

などというとは、ごく一部の天才トレーダーの領域のことで
私達のような凡人のトレーダーには
そうはたやすく、なかなかできることではないですね。

また、

「期間スパンでの収益率が高いほど優れたトレーダーだ。」
というのも、正当な評価のようでいてそうではない場合もあります。

確かに、期間スパンでの収益率が高ければ優秀ではありますが、
もしもそれがリスクを顧みない、
暴走トレードの結果に因るものならば、

ある期間スパンではリスクを顧みない
ハイレバのトレードが功を奏して神かと思えるような
著しい収益となることがありますが、

ときにある期間では一夜にして全ての利益を吐き出してしまい、
天国から地獄に落ちるような悲惨な結果となることもあり、

「期間スパンでの収益率」だけでも
トレードの良し悪しは計れないものです。

よく言われるように、2〜5%のリスクの範囲での
うすのろの亀のようなトレードが優れていることもあるようです。

そして…、

「勝率が良いほど優れている。」ということも、
誤謬となる場合があることが知られています。

確かに、勝率が悪いより良いことにはこしたことはありませんが、
たとえばそれが損切り幅を異常に深くしたり、
あるいは損切りをしないことで勝率を良くしようとする場合は、

いくら勝率が高くても、
いわゆる「コツコツ儲けてドカーンとやられる」
典型的な損大利小となる場合もありますね。

また…、

ゴールデンルールとも言われている「損小利大」も、
ほぼ完全なまで正しいことが多いものの、
ときに認識の誤謬となることがあるようです。

少し極端すぎる例ですが、
リスク・リワード比を固定的に1対1000にするとしますと、

(1000Pips相場が動くこともあるわけで不可能ではなくても)

たとえばエントリー後、(スプレッドを便宜的に除外し考察しますと)
1Pip逆行したら損切りで、
1000Pipsの含み益となったら利確ということになりますが、

そのときの相場に対する方向感がいくら正しくても、
ほんの僅かなレートのブレでしばしば損切りになり、

また、500Pipsや800Pipsもの含み益となっても、
その後にトレンドが変化してしまうと利確はできないことになり、

恐らくは著しく勝率の悪いトレード・スタイルになってしまって、
いくら「損小利大」を目指すといっても、
現実的ではないものになってしまう場合があります。

「損小利大」を目指しながらも、
現実的な「ほど良い」リスク・リワード比というものがありそうです。

ただ…、リスク・リワード比については、

絶対に「損小利大でなければならない」か
というとそうでもないようで、

薄利狙いの短期トレードの場合では異説があるようです。

日本でも活躍されている著名トレーダーのR.B氏のように、

ストップをあまり小さくし過ぎると損切りが多発となるために
「(薄利狙いでも)ストップは15Pips以下にしてはいけない。」と
主張される方もいますし、

また、億万長者になられたフーサイン・ハーネカー氏のように、

1日の目標10Pips、損切り20Pipsという
リスク・リワード比が逆転しているトレードで、

厳選に厳選を重ねたトレードによって「勝率でカバーして」
逆転したリスク・リワード比でありながらも、
現実に長期間にわたり勝たれている方もいるようです。

「利益>損切り」は基本的に目指すべきとは思いますが、
例外も全く無いというわけでもないようで、

「損小利大」はゴールデンルールではあっても、
ときに絶対則とまでは言えない場合もあるようです。

このように、トレードでは「絶対か」と思えることでも
必ずしもそうではないこともあるようで、

良くないとされるナンピンにしても
規律を持って行うならば起死回生の妙手になることもあり、

「相場には何でも起こる可能性があり絶対などは無い。」
といわれているのと同様に、

もしかしますと…、

相場で語られていることの多くは、
流儀や思想の違いやトレード・スタイルの違いや、
あるいは「大いなる仮説」であるのかもしれませんね。(謎)



<コマーシャルです>

FX攻略オンライン



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私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。



FX トレジャー・ハンターのお話


スペースシャトル「アトランティス」の打ち上げが行われましたね。
30年に及ぶスペースシャトル計画も今回で最後なのだそうです。
アトランティス号の帰還は7月20日の予定で、42年前にアポロ11号で
人類が初めて月面に降り立った同じ日なのだそうです。

●先週の主な出来事

<7月4日(月)>

3日発表の中国非製造業PMI(6月)は前月より弱い57.0になりました。
スイスのゾンターク紙が、
「スイス政府は最近のスイスフラン高に対し6日の定例会議で論議。
スイス経済省は通貨高の影響に関する報告書を準備している。」
との観測報道をしました。
独シュピーゲル紙が、
「独財務相が独政府はギリシャの万一のデフォルトへの
緊急時対応プランを策定していることを明らかにした。」
との報道をしました。
一部のメディアが、
「米共和党が債務上限引き上げで短期の合意の受け入れを示唆。」
との報道をしました。
オセアニア時間ではユーロドルなどドルストレートが
揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
経済参考報が「中国の7-9月期のGDPの伸び率は9%未満の可能性。」
との観測報道をしました。
豪小売売上高(5月)は−0.6%、豪住宅建設許可件数(5月)は−7.9%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪ドルが下落しました。
東京時間の序盤ではドルストレートが軟調傾向で推移しました。
日経平均やアジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
豪ANZ求人広告件数(6月)は前回より強い3.7%になりました。
ドルストレートが一時反発をみせました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4661元の切上後最高値になりました。
NZの財務省が、
「今年の第1四半期のGDPは0.3%と予想。
今年上半期の経済成長率は1%を下回ると予想。」
などの見解を発表しました。
市場反応は限定的でした。
日経平均が5月2日以来となる一時10000円の大台を回復しました。
英FT紙が、
「欧州委はギリシャの今年の経済成長を−3.75%と予想している。
ギリシャの2012年の経済成長は0.6%に留まると予想している。」
との観測報道をしました。
日経新聞が、
「欧州委員会が仮にギリシャ国債の元本削減といった
大幅な債務再編を実施した場合、同国の民間銀行の自己資本が
最大2兆円近く不足する試算になる。」
との報道をしました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャ国債の債務ロールオーバー計画を
ギリシャの選択的デフォルトとみなす可能性がある。」
との見解を発表しました。
ユーロが下落しました。
東京時間の後半ではドルストレートが再び軟調になりました。
日経平均は前週末比+97.02円で大引けました。
ロンドン時間前半ではドル円が軟調傾向で推移して、
ドルストレートが一時反発した後に上下動する相場展開になりました。
中国人民銀行の貨幣政策委員会の李委員が、
「インフレを抑制するために預金金利の引き上げを検討すべき。」
との見解を示しました。
スイス実質小売売上高(5月)は前回値より弱い−4.1%になりました。
限定的ながらスイスフランが軟化しました。
英建設業PMI(6月)は市場予想より弱い53.6になりました。
欧生産者物価指数(5月)は市場予想より弱い6.2%になりました。
ドルストレートがしだいに軟調傾向になり、
ドル円がしだいに反発する展開になりました。
中国人民銀行が、
「人民元レートは安定している。中国のインフレ圧力は依然高い。
中国の経済成長率は速く安定している。」
などの見解を発表しました。
英FT100が約2ヶ月ぶりに6000ポイントを回復しました。
欧州債券市場で独の国債金利が低下(債券価格は上昇)しました。
加鉱工業製品価格指数(5月)は−0.2%、
加原材料価格指数(5月)は−5.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
市場反応は限定的でした。
NY市場は独立記念日で休みでした。
独財務省が、
「独金融機関との間でギリシャ支援での民間関与に関して
ギリシャ債務のロールオーバーがデフォルトとみなされない
ことが条件で、まだ明確なモデルが決まっていない。」
との発表をしました。
アイルランドの1-6月期の財政赤字は108.2億ユーロになりました。
NY時間ではドルストレートがしばらく揉み合った後に反発して
また揉み合う展開になりました。
オランダの財務相が「ギリシャ2次支援の合意は9月初の見通し。」
との認識を示しました。
オーストリアの中銀総裁が、
「ギリシャ2次支援は長期的な視点と良い条件が必要。
一部債務減免は支払い不能を意味することになる。
格付け会社の見方は欧州に対して厳しい。」
などの見解を示しました。
NYダウは米独立記念日で休場になりました。

<7月5日(火)>

英FT紙が、
「ECBは格付け4社がギリシャのデフォルトの宣言をしない限り、
ギリシャ債を担保として受け入れ続ける。」
との観測報道をしました。
日経新聞が、
「日銀は11-12日金融政策会合で景気判断を上方修正を検討する。」
との観測報道をしました。
独ビルト紙が、
「ギリシャに向けた総額120億ユーロの融資について、
ユーロ圏諸国の負担となる87億ユーロのうち
独の負担額は50.5億ユーロになる見通し。」
との観測報道をしました。
NZIER第2四半期企業景況感は前回値よりかなり強い27になりました。
NZ中銀は来年初まで金利を据え置く可能性との見方を示しました。
強いNZIER第2四半期企業景況感を受けてNZドルが上昇しました。
豪AIGサービス業指数(6月)は前回値より弱い48.5になりました。
金融時報が「中国のインフレ率(6月)は6%突破の可能性。」
との観測報道をしました。
経済参考報が「中国当局は今週末に利上げの公算が大きい。」
との観測報道をしました。
東京時間前半ではドル買い動意でドルストレートが軟調傾向になって
ドル円が反発上昇する相場展開になりました。
豪貿易収支(5月)は市場予想より強い23.33億豪ドルになりました。
市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「中国の銀行の地方政府向け問題融資は予想以上。」
との見解を発表しました。
アジアの株式市場が方向感のない相場展開になりました。
独でのユーロ圏支援に反対する訴訟で学識経験者や議員ら原告が、
「支援は独国や欧州の憲法に規定された財産権などの権利の侵害。
政府債務の肩代わりを禁じた欧州連合の非支援条項に違反する。」
などの主張をしたことが報道されました。
米政府が多国籍企業の本国利益送金で税制を優遇させることを
検討しているとの報道がありました。
中国HSBCサービス業PMI(6月)は前回値より弱い54.1になりました。
一部メディアが、
「EUはギリシャへ6月に主要な財政目標の未達リスクがあると警告」
との報道をしました。
豪RBA政策金利は4.75%で据え置きになりました。
豪RBA声明では、
「金融政策は引き続き適切。世界経済は拡大もペースは鈍化。
成長とインフレ見通しを注意深く分析する。
欧州の債務危機で市場の不透明感と不安定さが増大。
潜在的なインフレは徐々に上昇。CPIは今後12ヶ月間で目標に接近。
商品市場価格は軟化しているが依然として非常に高い水準。
全体的な金融状況は依然として緩和的。交易条件は高水準。
2011年の成長は予想ほど強くならない可能性。
過去数ヶ月間の雇用の成長が減速。
中期的な成長はトレンドあるいはそれ以上となる公算。」
などが示されました。
次期利上げの示唆がなく市場反応は豪ドル売りになりました。
東京時間後半もドルストレートの軟調とドル円の堅調が続きました。
日経平均は前日比+7.37円で大引けました。
中国の首相が、
「物価の安定は最優先事項。インフレ圧力はあるが抑制されている。」
との認識を示しました。
独サービス業PMI確報(6月)は市場予想より弱い56.7になりました。
欧サービス業PMI確報(6月)は市場予想より弱い53.7になりました。
ロンドン時間前半ではユーロドルが上下動の揉み合いになりました。
ドル円も81円台前半で上下動の揉み合いになりました。
英サービス業PMI(6月)市場予想より強い53.9になりました。
指標は小幅改善ながらポンドがしばらく堅調に推移しました。
欧小売売上高(5月)は市場予想より弱い−1.1%になりました。
伊財務省が緊縮財政策についての記者会見を急遽中止しました。
米WSJ紙が、
「銀行が保有しているギリシャ国債の償還金を新発債に再投資する
ロールオーバーを実施した場合は評価損が発生する可能性。」
と、ムーディーズが銀行対して警告を発したことを報じました。
ECBのノワイエ副総裁が、
「監督当局に対して衝撃を確実に吸収できるようにする必要。」
との発言をしました。
仏財務相が「仏はECBとともにギリシャ債務に対して尽力する。」
とのコミットをしました。
ギリシャの財務相が、
「ギリシャ債務危機解決の過程でユーロ圏の離脱は選択肢にない。
ギリシャの銀行はロールオーバーに参加の準備をしている。」
などの発言をしました。
NY時間に入るとドル売り傾向ながら揉み合いがしばらく続きました。
ポルトガルの財務相が、
「ポルトガル政府は支出削減を速め間違いなく支出を削減する。」
とのコミットをしました。
商品市場が堅調傾向で推移しました。
米製造業受注指数(5月)は市場予想より弱い0.8%になりました。
NYダウが前週末終値レベルで揉み合いになりました。
主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
トリシェECB総裁が欧州議会に議員あての書簡で、
「ECBの第一の責務は物価の安定。物価安定目標は妥協を許さない。
非伝統的措置はその責務と合致している。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルドガルの格付けを4段階引き下げる。見通しはネガティブ。
ポルトガルは第2次金融支援が必要になるリスクに直面。
歳出削減、増税、経済成長がリスクにさらされている。
2013年下期の市場への復帰は困難。」
などの見解を発表をしました。
この発表を受けてユーロが急落しました。
ユーロドルの下落で他のドルストレートが一時連れ安になりました。
その後、ムーディーズが「見通しネガティブ」を
「見通しを安定的」に修正しました。
ユーロが下げ止まり揉み合いになりました。
ドル円は81円台前半での揉み合いが続きました。
米10年債利回りが3.127%に低下しました。
NY原油(WTI)は96ドル台後半で引けました。
NYダウは前週末比−12.90ドルで連休明けの取引を終えました。

<7月6日(水)>

NZの財務相が、
「予算は膨大。緊縮する必要がある。
赤字削減の改善の動きが進んでいる。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィッチのデービッド・ライリー氏が、
「ポルトガル格付け見直しを7月末ごろまでに完了を目指す。」
との発表をしました。
中国証券報が、
「中国の今年の新規銀行融資は目標下回る見通し。」
との観測報道をしました。
金融時報が「中国が預金準備率を引き上げる公算は小さい。」
との観測報道をしました。
米本国投資法(HIA)の第2弾の導入について、
米議会で現時点では幅広い支持が得られていないことも影響したか、
東京時間前半ではドル売り動意になりました。
ドル円が下落して81円台を割り込みました。
ドルストレートがやや反発する相場展開になりました。
英FT紙が「欧州には銀行が多過ぎる。再編が必要。」
とのアルムニア欧州委員の談話を記事として掲載しました。
伊大手銀ウニクレディトのCEOが、
「ギリシャ債の評価損計上を強いるのであれば、追加救済策の
一環として民間銀行側が自発的ロールオーバーに応じない可能性。」
との見解を表明しました。
NZ統計当局が、
「7日に予定している第1四半期GDPの公表を14日まで延期する。」
との発表をしました。
日景気一致CI指数(5月)は予想よりやや弱い106.0に、
日景気先行CI指数(5月)は予想とおりの99.8になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「欧州銀行監督機構(EBA)の銀行ストレステストによる
格付けへの影響は限定的となる公算が大きい。
銀行にとってさまざまな前向きな効果もある可能性。」
との見解を発表しました。
東京時間ではダウ先物が小幅高で推移しました。
中国上海株式市場が軟調傾向で推移しました。
東京時間後半ではドル円が下落の後に反発をみせて、
ドルストレートが反発後にやや軟化して揉み合う展開になりました。
日経平均は前日比+110.02円と1万円台の大台を回復しました。
スペインの当局筋が「ストレステストの公表を14日に予定。」
との発表をしました。
ダウ・ジョーンズが、
「米国経済の回復が世界恐慌以降では最も緩慢な様相を示す中で、
米企業は4-6月期決算を堅調な内容で発表する準備を整えている。」
との観測報道をしました。
仏財務相が、
「格付け会社は債務危機の結果を判断できない。
ギリシャ第2次支援計画は9月には準備が整う公算。」
との認識を示しました。
パリで開かれるユーロ圏の金融機関の会議での
保有するギリシャ国債の償還金を再投資する新発債の表面利率の
引き下げなど支援への民間投資家関与の条件の懸念とともに、
5日のムーディーズによるギリシャ4段階格下げによりECBが
ギリシャ国債を担保適格としない可能性の懸念が影響したのか、
ロンドン時間前半はユーロドルが下落する展開になりました。
ポンドドルなど他のドルストレートも連れ安になりました。
ドル円が反発上昇しました。
英ハリファックス住宅価格(6月)は予想より強い1.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
アイルランドの格下げの噂が市場で飛び交いました。
アイルランドの2年債利回りが過去最高の14.515%になりました。
WSJ紙が、
「ギリシャの追加支援策の一環で協力が期待されていた
欧州金融機関は既に相当分のギリシャ債を売却済。
ロールオーバーへの期待が薄れている。」
との観測報道をしました。
独製造業受注指数(5月)は市場予想より強い1.8%になりました。
一時ユーロが反発しましたが限定的でした。
中国人民銀行が政策金利を0.25%引き上げました。
豪ドルが下落しました。
中国人民銀の夏委員が、
「6日発表の利上げは充分ではない。
中国は(さらに)段階的に利上げをすべき。」
との見解を表明しました。
スイス政府が「スイスフランは過大評価されている。」
との(スイスフラン高の牽制の)見解を発表しました。
EU委員会が、
「ムーディーズがポルトガル債を格下げしたことは残念。
タイミングに問題。仮想的シナリオに基づいたもの。」
などの声明を出しました。
米チャレンジャー人員削減予定数(6月)は、
市場予想より弱い5.3%になりました。
ドル売り動意になりドル円が反落しました。
ドルストレートが限定的ながら反発しました。
ダウ先物が軟調傾向になりました。
加住宅建設許可件数(5月)は予想よりかなり強い20.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
伊大統領が緊縮財政案に署名したとの報道がありました。
米ISM非製造業景況指数(6月)は予想よりやや弱い53.3になりました。
主要通貨ペアが一時下落しました。
独の財務相が、
「ロールオーバーの代替案についての協議は9月まで継続となる。」
との認識を示しました。
NYダウが揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
ドルストレートが反発して揉み合う展開になりました。
IMFのラガルド専務理事が、
「ソブリン債への懸念がユーロ圏以外にも広がっている。」
との懸念を示しました。
ポルトガル10年債利回りが13%台に急伸しました。
独WLBがLIBOR金利決定機関の英銀協会から外れることになりました。
NZの北東部沖でМ7.6の地震が発生して一時津波警報が出ました。
NZドルが一時下落しましたが程なく反発しました。
米10年債利回りが一時3.071%まで下落しました。
NY原油(WTI)は96ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+56.15ドルで取引を終えました。

<7月7日(木)>

IMFのラガルド専務理事が中国人民銀の前副総裁の朱民氏を
副専務理事に起用することを検討しているとの報道がありました。
豪AIG建設業指数は前回値より弱い35.8になりました。
中国人民銀行の李氏が「インフレ率は下期に5%を下回る可能性。」
との観測を示しました。
日機械受注(5月)は市場予想とおりの3.0%になりました。
豪新規雇用者数変化(6月)は市場予想より強い2.34万人、
豪失業率(6月)は市場予想とおりの4.9%になりました。
豪ドルが上昇しました。
東京時間では他のドルストレートが揉み合いになりました。
ドル円が上下動の揉み合いになりました。
日経平均は小幅な揉み合いになりました。
CNBCが、
「米財務省が議会が債務上下引き上げ合意ができない場合に備えて
デフォルト回避の対策を検討している。」
との報道をしました。
ベルギーのデ・タイド紙が、
「EUの金融機関ストレステストでは10〜20行が通過しない可能性。」
との観測報道をしました。
オランダ財務相が「民間セクターの自発的貢献は現実的ではない。」
との見解を示しました。
ダウ・ジョーンズが、
「IMFでは理事の間でギリシャに対する融資措置について、
最終的には持続不可能になるのではないかとの懸念があるが、
債務危機がユーロ圏の他地域に広がることを食い止めるため、
ギリシャ支援策の第2弾の支払いを承認する見込み。」
との観測報道をしました。
日経平均は前日比−11.34円で1万円台を維持して大引けました。
スイス消費者物価指数(6月)は市場予想より弱い0.6%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガル銀行の政府保証債を格下げする。」
との発表をしました。
ロンドン時間ではユーロが下落してポンドが一時反発しました。
ドル円が揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
伊10年債と独連邦債の利回り格差が223bpと過去最大になりました。
英鉱工業生産(5月)は市場予想より弱い0.9%、
英製造業生産高(5月)は市場予想より強い1.8%になりました。
独鉱工業生産指数(5月)は市場予想より強い1.2%になりました。
英と独の指標ともに市場反応は限定的でした。
ドルLibor3ヶ月物金利が0.24605%に上昇しました。
英BOE政策金利は市場予想とおり0.50%に据え置きとなりました。
英BOEの資産買取枠も2000億ポンドで据え置きになりました。
欧ECB政策金利は予想とおり0.25%利上げになり1.50%になりました。
ともに織り込み済みで市場反応は限定的でした。
しだいにユーロが下落を強めていきました。
米ADP雇用統計(6月)は予想よりかなり強い15.7万人になりました。
ドル円が急上昇しました。加ドルが堅調になりました。
ダウ先物が上昇幅を拡大しました。
米新規失業保険申請件数は予想よりやや強い41.8万人になりました。
加新築住宅価格指数(5月)は市場予想より強い0.4%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「物価上昇リスクを考えれば利上げが必要。
金融政策は引き続き緩和的。政策金利は依然として低い。
ユーロ圏は4-6月期に成長した可能性。あらゆる動向を注視していく。
全ての非常手段は一時的措置。インフレリスクは上振れ方向。
インフレ率は向こう数ヶ月明らかに2%を上回る見込み。
インフレを抑制する必要。インフレリスクを厳重に監視。
最近のデータは第2四半期もGDPが拡大していることを示している。
流動性オペは適切な時期に調整。財政の環境は非常に厳しい。
ECBは連続利上げを決定しなかった。ECBは事前約束をしない。
ECBは物価安定に必要な措置を講じる。
ポルトガルの債券について担保格付け規則の適用を中止する。
ECBの担保に関する決定は即時対応が可能。
ECBはデフォルトや信用事由および選択的デフォルトに反対する。
伊は正しい方向に進んでいる。民間との協議は各国政府の役割。」
などが示されました。
次期利上げのコードワードは用いられませんでした。
ユーロが上下動の揉み合いになりました。
オーストリア中銀総裁が「12年のインフレ率は2%付近の可能性。」
との見解を示しました。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
加Ivey購買部協会指数(6月)は市場予想より強い68.2になりました。
徐々にリスク選好のドル売り動意になりユーロドルが反発しました。
ドル円が徐々に上げ幅を縮めました。
ユーログループ議長が、
「格付け会社が現状の行為を継続するならば適正を失う可能性。
欧州の格付け機関設立を支持する。」
との発言をしました。
カンザスシティー連銀総裁が、
「米経済は脆弱な回復にリスクがあるが見通しは引き続き明るい。
超低金利後の利上げはショックを引き起こす可能性。
FRBは金利を1%に引き上げるべきだと再表明する。
インフレ上昇が明確になればFRBは行動するだろう。」
などの見解を示しました。
米ホワイトハウスが、
「米債務枠引き上げの交渉は最終段階。10日に再度会合を持つ。」
との発表をしました。
NY原油(WTI)は上昇して98ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+93.47ドルで取引を終えました。

<7月8日(金)>

米民主党下院院内総務が、
「米国はデフォルトしないだろう。我々はギリシャではない。」
との見解を示しました。
オバマ米大統領が、
「短期の債務上限引き上げには合意できない。(拒否権発動の可能性)
12年の選挙期間まで続く債務上限引き上げを望む。」
との発言をしました。
日国際貿易収支(5月)は市場予想より弱い−7727億円、
日国際経常収支(5月)は市場予想より強い+5907億円になりました。
金融時報が「中国は穏健な金融政策を転換することはない。」
との観測報道をしました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な上下動の揉み合いになりました。
中国統計局がCPIやPPIの公表を9日に前倒しすると発表しました。
NZの求人サイトでの第2四半期求人広告は期比17%増になりました。
豪RBA総裁補佐官が、
「豪州への資本の流れに問題はない。
豪州の証券資産への需要は増加している。」
との認識を示しました。
東京時間後半はユーロドルやポンドドルが軟調になりました。
WSJ紙が、
「雇用増も賃金が伸びなければ労働市場回復は見せかけに過ぎず。」
との見解を示しました。
日景気ウォッチャー調査現況判断DI(6月)は49.6、
日景気ウォッチャー調査先行き判断DI(6月)は49.0と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
スイス失業率(6月)は市場予想とおりの2.8%になりました。
日経平均は前日比+66.59円の10137.73円で週の取引を終えました。
独経常収支(5月)は市場予想よりやや弱い69億ユーロ、
独貿易収支(5月)は市場予想より強い148億ユーロになりました。
ロンドン時間序盤ではユーロや豪ドルが堅調傾向で推移しました。
ギリシャ2年債利回りが30.40%に上昇して過去最高になりました。
EUから、
「ストレステスト不合格の銀行は9月末までに資本計画の提出必要。
提出後3ヶ月以内の実施を求める。」
文書草案が発表されました。
しだいにユーロやスイスフランが軟調になって行きました。
ユーロドルの下落に連れてドルストレートが軟調傾向になりました。
ECBのゴンザレスパラモ理事が、
「格付け会社が問題の一部。欧州の金利は緩和的。
ECBは支払い能力のある銀行だけに融資をする。」
などの発言をしました。
英生産者物価指数コア(6月)は市場予想より弱い3.2%になりました。
英生産者仕入価格(6月)は市場予想より強い0.4%、
英生産者出荷価格(6月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
英指標発表直後はポンドが限定的ながら上昇しましたが、
ほどなくポンドは対ドルなどで下落して揉み合う展開になりました。
米ドル買いが優勢になりドル円が堅調になりました。
伊10年物国債利回りが2002年夏以来の水準に上昇しました。
欧州の株式市場が軟調傾向で推移しました。
一部メディアが、
「伊の銀行の5行はストレステストに合格したもよう。
独の銀行すべてがストレステストに合格したもよう。」
などの観測報道をしました。
ユーロが下げ止まり、限定的ながら一時反発しました。
加雇用ネット変化率(6月)は市場予想より強い2.84万人になりました。
加失業率(6月)は市場予想とおりの7.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
ユーロが再び軟調になっていきました。
米非農業部門雇用者数変化(6月)は+1.8万人、
米失業率(6月)は9.2%、
米民間部門雇用者数(6月)は+5.7万人と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
また前回値も下方修正されました。
ドル売り動意になりドル円が急落しました。
ドルストレートは上下動しながらも資源国通貨を除き上昇しました。
ダウ先物や原油先物が急落しました。
NYダウが軟調に推移して一時150ドル超の下落となりました。
米大統領諮問委員会(CEA)の委員長が、
「景気が二番底に直面しているとは思わないが、
より高い経済成長が雇用喪失には必要。」との認識を示しました。
オバマ米大統領が米雇用統計に対して、
「経済の軌道回復は長い道のり。」との認識を示しました。
米国債が買われ米国債の金利が低下しました。
米卸売在庫(5月)は市場予想より強い1.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
ユーロがしだいに軟調になりました。
欧州銀行監督機構(EBA)が、
「15日(日本時間16日午前1時)にストレステストの結果公表予定。」
との発表をしました。
米消費者信用残高(5月)は市場予想より強い50.77億ドルになりました。
IMFが32億ユーロのギリシャ融資実行を承認しました。
NYダウがしだいに下げ幅を縮小しました。
豪ドルがしだいに反発していきました。
穀物や金相場が上昇しました。
NY原油(WTI)は96ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−62.29ドルの12657.20ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<7月11日(月)>

午前10時半に豪住宅ローン許可件数(5月)、
午後2時に日消費者態度指数(6月)、
午後3時に日工作機械受注速報(6月 前年比)、
午後3時45分に仏鉱工業生産(5月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(6月)、
夜9時45分からユーロ圏の財務相会合、
などが予定されています。
また、NY市場クローズ後に米アルコアの
第2四半期決算発表も予定されています。

<7月12日(火)>

朝8時01分に英RICS住宅価格(6月)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(5月)、日国内企業物価指数(6月)
午前9時半に豪NAB企業景況感指数(6月)、豪NAB企業信頼感指数(6月)
正午過ぎ(時間未定)に日政策金利、
午後3時に独消費者物価指数確報(6月)、
夕方(時間未定)に日銀総裁記者会見、
午後4時からEU財務相会合、
午後5時半に英消費者物価指数(6月)、英商品貿易収支(5月)、
同午後5時半に英小売物価指数(6月)、英DCLG住宅価格(5月 前年比)
夜9時半に米貿易収支(5月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(5月)、
深夜2時に米3年債の入札、
深夜3時に米FOMC議事録、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。

<7月13日(水)>

午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(7月)、
午前11時に中国第2四半期GDP、
午後1時半に日鉱工業生産指数確報(5月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(6月)、
午後5時半に英失業率(6月)、英失業保険申請件数推移(6月)、
午後6時に欧鉱工業生産(5月)、
夜9時半に米輸入物価指数(6月)、
夜11時からバーナンキFRB議長の米半期議会証言、
深夜2時に米10年債の入札、
深夜3時に米月次財政収支(6月)、
などが予定されています。
中国・英・(欧)・米の指標、FRB議長の議会証言には注目です。

<7月14日(木)>

朝7時45分にNZ第1四半期GDP、
午後3時に日工作機械受注確報(6月)、
午後5時に欧ECB月報公表(7月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(6月)、
午後8時(予定)にJPモルガン・チェースの第2四半期決算発表、
夜9時半に米小売売上高(6月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に米生産者物価指数(6月)、米生産者物価指数コア(6月)
夜11時に米企業在庫(5月)、
夜11時からバーナンキFRB議長の米半期議会証言(2日目)、
深夜2時に米30年債の入札、
などが予定されています。
NZ・(欧)・米の指標には注目です。

<7月15日(金)>

朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午後6時に欧貿易収支(5月)、
夜9時(予定)に米シティグループの第2四半期決算発表、
夜9時半に米消費者物価指数(6月)、NY連銀製造業景気指数(7月)、
同夜9時半に加製造業出荷(5月)、
午後10時15分に米鉱工業生産(6月)、米設備稼働率(6月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)、
深夜1時に欧州の銀行のストレステストの結果公表(予定)、
などが予定されています。
米の指標および欧州の銀行のストレステストの結果には注目です。

※発表予定時間は変更になる場合があります。

さて先週は、ドル円は週前半に堅調傾向になって81円台に乗せた後、
週半ばに80円台前半まで下落して、その後に上下動しながらも中国の
利上げの影響も限定的で週後半にかけて米ADP雇用統計が市場予想よ
りも強かったことなども背景に、堅調傾向で推移して81円台半ばあた
りまで上昇しましたが、週末に発表された米雇用統計が市場予想を
大きく下回るサプライズとなって80円台半ばまで急落する相場展開
になりました。

一方、ユーロドルは週はじめにS&Pが「ギリシャ国債の債務ロール
オーバー計画をギリシャの選択的デフォルトとみなす可能性。」との
見解を発表したことなどでそれまでの上昇が一転、軟調に推移して、
その後に英FT紙の「ECBは格付け4社がギリシャのデフォルトの宣言
をしない限りギリシャ債を担保として受け入れ続ける。」との観測
報道で一時反発をするも、ムーディーズが5日に「ポルドガルの格付
けを4段階引き下げる。見通しはネガティブ。」と発表したことで
軟調の度を強めていきました。そして週後半のトリシェECB総裁の
記者会見では、金融政策は引き続き緩和的としながらも、次期利上げ
のコードワードは用いられずインフレを注視するの表現に留まりまし
たが、米ADP雇用統計が予想より強かったことを背景としたNYダウの
堅調もあって、それまで下落していた反動も手伝ったかリスク選好で
一時急反発をみせるも、週末のロンドン時間にギリシャ2年債利回り
が30.40%に上昇して過去最高となったり、伊10年債利回りが2002年
夏以来の水準に上昇したことなどでリスク回避の動意が優勢になって
再び下落して行きました。そして米雇用統計が市場の予想を大きく
下回るサプライズとなったことで、一時ドル売り動意に反発するも、
NYダウの下落も背景にリスク回避の動きが優勢となって再び下落する
相場展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに一時上値をトライするも、その後は
軟調傾向で推移して、英サービス業PMI(6月)が市場予想より強かった
ことを材料にユーロポンドでポンド買いが強まったことで、一時再び
上値をトライするもポンドドルの上昇は続かず、ユーロドルのリスク
回避の下落に連れるように軟調傾向となっていきました。そしてBOE
政策金利も市場予想とおりの据え置きでインパクトにはなりませんで
したが、週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回るサプライズとな
っことを契機としたドル売り動意に急反発して、ユーロポンドでの
ポンド買いが強まったことで、NYダウの下落によるリスク回避での
押しも限定的で週末に大きく反発上昇する相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは中国非製造業PMI(6月)が前月より弱い結果に
なったことや週はじめの豪小売売上高が市場予想より弱かったことや
5日の豪RBA声明で次期利上げの示唆がなかったことなどで、週半ば
まで軟調傾向で推移して、6日に中国人民銀行が政策金利を0.25%の
引き上げをしたことでさらに下落となりましたが、下落一巡後は反発
上昇に転じて、一時ユーロドルの下落に連れ安となるも限定的で、
NYダウの堅調や原油など商品市場の反発も背景に週後半は1.0800に
迫るあたりまで反発上昇が続きました。そして、週末に発表された
米雇用統計が市場予想を大きく下回るサプライズとなりましたが、
豪ドル米ドルではドル売り動意よりもダウ先物や原油価格などが反落
したことによるリスク回避優勢の反応となって下落する展開になり、
終盤は反発する上下動の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力や、日本の電力危機による
今後の日本の製造業の国内空洞化懸念の台頭の問題などがある一方、
サプライ・チェーンの回復による輸出の増加にかかわる今後の取得
外貨の円転による円高圧力および日本の貿易回復にかかわる為替予約
の活発化などによる円高圧力や、海外の中銀の外貨準備の多様化での
円資産の積み増しによる円高圧力や、日本の短期国債や株式などへの
海外ファンドマネーの流入による円高圧力など、引き続き、強弱材料
が交錯しているようです。

米ドルについては、7月1日に発表されたISM製造業景況指数が強い
結果となってNYダウもしばらく堅調に推移して、先週7日の米ADP
雇用統計も市場予想より強い結果となり、米ソフトパッチも治まり
かけてきたかに見えたのもつかの間、8日の米雇用統計が市場予想を
大きく下回るサプライズとなって冷や水を浴びせられることになり
ました。先週末はNYダウも下落して、米10年債利回りも3%に迫る
あたりまで下落して、ドルストレートでの反応はマチマチながら、
ドル円では米ドルが売られ大きく下落する展開になりました。

アナリストの見解では「米雇用統計の結果は、米ソフトパッチの継続
を示し、米景気は安定的な回復から程遠い。」との論調が優勢となっ
ているようですが、一部では「米雇用統計の結果は米経済の回復が
脆弱であることを示してはいるが、週末のNYダウは一時150ドル超の
下落となった後に徐々に反発して−62ドルまで下げ幅を縮小していて
週間でNYダウは+74ドルと上昇の週となっている。また集計期間が
わずかに異なる米ADPの民間調査の雇用統計では雇用市場の改善を示
していて、そして6日にダウ・ジョーンズなどの観測報道のように
『米国経済の回復が世界恐慌以降では最も緩慢な様相を示す中で、
米企業は4-6月期決算を堅調な内容で発表する準備を整えている』と
の見方もあり、過度に悲観するものではないとする意見もあるよう
です。今週の米指標と13日のバーナンキFRB議長の米半期議会証言や
今週から始まる米主要企業の第2四半期決算発表が注目されます。

また、米債務上限問題の実務的期限となる7月22日が迫っていて、
米債務上限引き上げが遅れればドル売り圧力となり、決定の見込み
が高まればドル買い動意となる可能性があるだけに、こちらも注目
材料となりそうです。

ちなみに米企業業績について、トムソン・ロイターによりますと、
2011年4-6月期の最終損益は日震災の影響もあり1-3月期の18%増より
鈍るものの、7四半期連続の増益で7%増の見込みとのことで、
2011年後半から2桁増に戻る見通しとのことです。

ただ、素材やエネルギー関連セクターは好決算の予想ですが、金融
セクターに関しては26%の大幅減益予想となっていて、今週から順次
発表されていく米主要企業の第2四半期決算発表での市場反応が注目
されます。

ドル円相場では、引き続き米ドル主導の展開となる可能性がありそう
ですが、日足レベルの上昇するMA21まで押していて、80円台半ばでの
売り買いの攻防が注目されます。4時間足レベルではぎりぎり上昇の
モメンタムは保っていそうですが、下抜けた場合では80円の節目あた
りまで下落する可能性がありそうです。また、80円台半ばで下値支持
された場合では、米10年債の金利も3%台を維持していることもあっ
て、米指標や今週から始まる米主要企業の第2四半期決算発表の結果
によっては再び上昇のトライとなりそうですが、81円台半ばには実需
の売りが控えているとの観測があるようで上値も限定的となりそうで
レンジ性向の相場展開となる可能性が高そうです。

ユーロについては、先週に政策金利の発表とトリシェ総裁の記者会見
などのイベントを通過して一段落ですが、かなりネガティブ材料を織
り込みつつも、先週末にギリシャ2年債利回りがなんと30.40%まで
上昇して過去最高になったり、伊10年物国債利回りが2002年夏以来の
水準に上昇するなど、金融市場ではリスク回避の動きが継続している
ようです。ユーロドルでは1.42の大台を維持できるか割り込むかが、
注目され、下抜けた場合では1.41を目指す展開となる可能性がありま
すが、1.42を下抜けず支持された場合では反発する可能性があり、
11日のユーロ圏財務相会合と12日のEU財務相会合および日本時間の
15日深夜1時に予定されている欧州の銀行のストレステストの結果の
公表が焦点となっていきそうです。

ストレステストの結果については、一部メディアが「伊の銀行の5行
はストレステストに合格したもよう。独銀のすべてがストレステスト
に合格したもよう。」、そして、ベルギーのデ・タイド紙が「EUの
金融機関ストレステストでは10〜20行が通過しない可能性。」などの
様々な観測報道が出ていますが、EUから「ストレステスト不合格の
銀行は9月末までに資本計画の提出必要。提出後3ヶ月以内の実施を
求める。」との文書草案が発表されていることから、不合格となる
金融機関も複数出るものと思われます。ただ、6日にムーディーズが
「欧州銀行監督機構(EBA)の銀行ストレステストによる格付けへの
影響は限定的となる公算が大きい。銀行にとって様々な前向きな効果
もある可能性。」との見解もあり、その結果が注目されます。

5日にムーディーズが「ポルドガルの格付けを4段階引き下げる。
見通しはネガティブ」との発表をしてユーロドルが下落しましたが、
次のレーティング格下げはアイルランドになるとの市場の噂もある
ようで、今後も格付け会社による突発的なレーティング発表で相場が
揺れる可能性もありそうですので注意が要りそうです。

ポンドについては、英経済の低迷が予想以上に長引くとの観測があり
ますが、先週末の米雇用統計後はドル売り動意も手伝って急反発しま
した。一部では消去法的ポンド買いによるとの観測もあるようですが
投機筋が材料を探すように経済指標を機に強めの反応ともなりがちな
ようで、下げ止まりつつ派あるようですが、1.60を中心としたレンジ
の上限の1.61を明確に抜けきれないうちは、揺れる相場展開が続く
可能性がありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、先週に豪小売売上高や
豪RBA声明、そして豪雇用統計などのイベントをこなし、6日の中国
人民銀行による利上げで下落となるも、下落一巡となった後に反発
しましたが、先週末の米雇用統計の市場予想を大きく下回る弱い結果
にダウ先物や原油価格などが反落したことによるリスク回避で下落し
た後に終盤に値を戻す展開となりました。月初のイベントをこなした
後も1.08のレジスタンスはなかなか堅そうで、ポイントを前にレンジ
相場となっていますが、原油価格などコモディティ市場やNYダウの
動向および中国経済指標などが注目されます。

レンジを抜けるにはファンダメンタルズのある程度強いインパクトが
必要となりそうで、強い材料がなければレンジ相場がまだ続く可能性
が高そうです。また、ここのところの中国の経済指標では物価関連の
指数以外では弱い結果となりがちになっているようで、13日の中国
第2四半期GDPの結果が注目されます。

経済指標関連では、11日のユーロ圏財務相会合と
米アルコアの第2四半期決算発表、
12日の英消費者物価指数にEU財務相会合米FOMC議事録、
13日の中国第2四半期GDPに英雇用統計と
バーナンキFRB議長の米半期議会証言(初日)、
14日のNZ第1四半期GDにJPモルガンの第2四半期決算発表と
米小売売上高に米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数、
15日の米シティグループの第2四半期決算発表に米消費者物価指数と
NY連銀製造業景気指数に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報、
そして、欧州の銀行のストレステストの結果公表、
などが注目されます。


さて今日はトレジャー・ハンターのお話です。

先週、沈没船からワインを収集している
スウェーデンの海洋専門のトレジャー・ハンター達が、
バルト海の底で直径60メートルもの巨大な円形の謎の物体を
発見しましたね。

その物体の傍には300メートルもの長さにわたり
何か大きな物を引きずったような跡も発見されて、

いつ、どのような人達が、どのような目的で、
この直径60メートルもの巨大な円形物を作ったのか、
そしてこの物体はいったい何なのか、謎が謎を呼んでいるようです。

第一次世界大戦のときの何らかの兵器ではないか、
との憶測もあるようですが、
スターウォーズに登場するファルコン号にも似ていることで、
「宇宙人の遺物?」などと話題となっています。

ところで…、

トレジャー・ハンターとは言わば「財宝の狩人」のことですが、
どことなく「トレーダー」とも似ているようです。

そういえば、トレジャー・ノートは米財務省中期債券のことで、
トレジャー・ビルは米財務省短期債券の通称となっていて、
「債券」を宝物に見立てていることは面白いですね。

近代の海洋トレージャー・ハンター達は、
海図(チャート)や昔の航行日誌を頼りとするだけではなく、
レーダーや超音波ソナーなどの探索機器も装備して、
財宝を探しているとのことで、

これらもチャートや様々なテクニカル・インジケーター、
そして情報ソースを駆使している現代のトレーダーにも似ていて、

トレーダーも「相場のトレジャー・ハンター」
と呼んでも良いのかもしれませんね。

探索機器も駆使している近代のトレージャー・ハンター達ですが、
それでもお宝にありつけるのは百発百中とはいかず、

お宝の発見は探索に対して少数の出来事なのだそうで、
これもまたトレーダーに似ているようです。

さて…、

トレーダーが相場に臨むとき、
チャンスのように見える裏にはリスクも少なからず潜んでいて、

いわば深海に眠る真珠を獲りにいくように
トレードもまた危険と隣り合わせの行為でもあり、

よほどの天才トレーダーであれば
チャートのいたるところ宝の山と見えるのかもしれませんが、

私達のような平凡なトレーダーであれば、
自身の身の丈と技量との範囲でリスクを抑えつつ、
海図(チャート)に眠る2〜3割のお宝を地道に探す作業
なのかもしれませんね。

そしてまた…、

トレードの習得の過程では、理解に苦しむ事象や
混乱するような事象に遭遇することがありますね。

たとえば、レートが上昇するときには「必ず」といって良いほど、

上昇のブレークアウトもしくは上昇トレンド巡航の動きや、
あるいは大きな陽線の示現や陽線の連なりがあるものです。

(これらのいずれかがなければ上昇しないわけで当然ですが…)

確かに後付でチャートをみると
間違いなくこれらのいずれかの状態となっているものですが、

しかしながら、自身がトレードに臨み、
未来未確定のチャートの右端に立って、

上昇のブレークアウトのように見えるときや、
上昇トレンド巡航の動きとなっているように見えるときや、
大きな陽線が示現しているように見えるときや、
陽線が連なっているように見えるときに、

ロング(買い)の執行をしても、

「誰かが見ていて相場を操作しているかのように
 ナゼか自身がエントリーしたとたんに下落する。」

ことがあるものです。

さりとて、ならばこれらは逆のサインかと、
(ポイントをわきまえず)上昇トレンド巡航の動きに
逆らってみても、やはり負けてしまう…。

買っても売っても不思議なくらい負けて、
「いったいぜんたい、どうなっているんだ!」と、
叫びたくなることがあるものです。

しかし、「ブレークなんか信じられない!」と叫んでみても、
ブレークして相場が大きく動く事実は厳然として存在しています。

ただ、不発となるブレークもどきも少なからずあるのですね。
いつもブレークさえすれば大きく動くとは限らないわけです。

そうです。

上昇のブレークアウトもしくは上昇トレンド巡航の動きや、
あるいは大きな陽線の示現や陽線の連なりは、

上昇の「必要条件」ではあっても、
実践的には「必要十分条件」とまでは言えないのですね。

同じような手法を用いていても、
ある人は(トータルで)勝ち続け、ある人は(トータルで)負け続ける、
摩訶不思議なことがトレードの習得の過程では起こるものです。

この「十分条件」の部分こそが
実践的トレード判断にもかかわってくるところですが、

トレードチャンスの「取捨の判断」と、
「条件補足の認識」がこれにあたることがあります。

「上位時間軸が小幅揉み合いの状況なのに
 下位時間軸のブレークに惚れて飛びついてしまう。」

「上位時間軸のチャートポイントに近づいているのに、
 上昇巡航に見える下位時間軸のトレンドを追っかけすぎて
 高値を掴んでしまう。」

「押しが待てず、初動に飛びついてしまう。」

などなど、後でよくチャートを見ると反省点があるものです。

これらは、その多くでチャンスに対する
「引き算的な思考」が必要なことを示し、

(天才トレーダーではない私達のような平凡なトレーダーには)

チャンスを取捨して「捨てる」プロセスが必要で、

このトレードチャンスを「ふるい」にかけて捨てるプロセスこそが、
勝敗を分けている場合が少なからずあるものです。

さらには、曖昧とのそしりもある裁量を応用的に加味して、(苦笑)

「あと30分足らずでFRB議長の議会証言の時間だな。
 ネガティブ発言にはなりそうだが、どうなるか判らないから、
 リワード目標未達でもいったん利食っておくか…。」

「そろそろロンドン早出勢の出没の時間だ。
 揺り動かしではじき飛ばされてはいけないから、
 東京時間の終わりに買いサインとはなっているが、
 今日はヤツらがどのように出てくるか今少し様子をみよう。」

「オセアニア時間で今日はずいぶん噴け上がっているが、
 そろそろ東京時間が始まるな。東京勢はどう出てくるだろう。
 高値追いせずに様子をみて、場合によっては逆張ってみるか。」
 
などなど、

「警戒」や「待つ」プロセスを加えることができる場合もあります。

ときに一筋縄ではいかないときもある相場ですが、

海図(チャート)に眠る2〜3割のお宝を、
「捨てるプロセス」と「警戒」と「待つプロセス」の条件補足で、
しっかりとトレジャーハントしていきたいものです。



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私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

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トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。



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FX 第3の状況のお話


2日のユーロ圏財務相の電話会議で、ギリシャへの
120億ユーロの第5トランシェ融資が合意となりましたね。

●先週の主な出来事

<6月27日(月)>

ユーログループ議長が26日に、
「ギリシャ議会で承認予定の同国緊縮財政策が実施されれば、
同国の債務は持続可能。ギリシャ議会が同案を承認すると確信。」
などの見解を示しました。
中国の温家宝首相が、
「中国は今後も欧州債券市場で長期的な投資家であり続ける。」
との表明をしました。
仏紙フィガロの電子版が、
「仏政府と同国の銀行はギリシャ債務の乗り換えの提案で合意。」
との報道をしました。
BIS(国際決済銀行)の年次報告では、
「インフレ圧力を抑制して金融安定のリスクを回避するために、
世界的に金融政策を現在よりも引き締める必要。」
との見解が示されました。
ギリシャ地元紙が、
「EU当局者と民間銀行の協会の代表がギリシャ国債の
ロールオーバーに関する計画を協議する。」
との報道をしました。
米FT紙が、
「S&Pのリサーチでは米国債の格付けが引き下げられた場合、
米国は最大で1000億ドルの打撃を受ける可能性。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチのアナリストが、
「欧州債務危機においアジア太平洋地域では豪と韓国の銀行が
最も大きなリスクにさらされている。」
との見方を示しました。
NZドルが指標発表前に対ドルで下落しました。
NZ貿易収支(5月)は市場予想より弱い6.05億NZドルになりました。
英ホームトラック住宅調査(6月)は前回と同じ−0.1%になりました。
日経平均が軟調傾向で推移しました。
東京時間前半ではドルが全面高になって、
ドルストレートが軟調傾向で推移してドル円が上昇しました。
中国鉱工業生産(1-5月期)は前年比+27.9%になりました。
ギリシャの副首相が、
「ギリシャの改革は実現困難な可能性。
ギリシャ議会は780億ユーロの緊縮策の一部を拒否の公算。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の財政改革の遅れは信用にネガティブになる。」
との見解を発表しました。
英テレグラフ紙が、
「欧州高官はギリシャのデフォルトに備えている。」
との観測報道をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの継続的な預金引き出しはネガティブ要因。」
との見解を示しました。
東京時間後半では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
中国上海株式市場が一時1ヶ月ぶりの高値をつけました。
英BOEの先週末の金融安定報告で、
「英ロイズ・バンキング・グループが保有する抵当権付
住宅ローン債権のうちLTV(住宅価格に対するローン比率)が70%超を
占める割合が60%と、英国内の大手銀行6行の中では最も高く、
不良債権リスクが最も高い。」
との報告がされていたことが報道されました。
日経平均は前週末比−100.40円で大引けました。
独10年債と伊10年債の利回り格差が218bpと、
ユーロ導入後で過去最大になりました。
スペイン財務相が、
「スペインは救済を必要としない。
スペイン債への需要は引き続き強い。
スペイン債のスプレッドは懸念材料。」
などの見解を示しました。
独財務次官が、
「ギリシャと欧州の状況は深刻。
ギリシャでの緊縮財政法案は承認されると予想。
独議会でもギリシャ追加支援が合意される可能性。」
などの認識を示しました。
仏大統領が、
「ギリシャ債(のロールオーバー)について、
民間セクターで合計600〜650億ユーロの貢献ができる可能性。
(ギリシャの)債務削減については選択肢などない。
仏の銀行はギリシャ債70%ロールオーバーで協議中。」
などの発言をしました。
ロンドン時間前半では揉み合いながらもユーロドルなど
ドルストレートが堅調に推移しました。
ドイツ政府当局者が、
「独首相と中国首相がユーロについて協議する。」
との発表をしました。
ECBのシュタルク理事が、
「(インフレに)強く警戒。ECBの特別措置は暫定的なもの。
ECBには利上げの用意ができている。
1.25%の政策金利はもはや正統な水準ではない。
銀行間の資金取引は緩和的。ECBはバランスシートを管理可能。
ギリシャの債務再編は周辺国に打撃。
EU・IMFの迅速で的確な実行が危機回避への最善の方法。
危機回避にはギリシャの国家的な合意が必要。
ユーロは中国などの助けを必要としていない。」
などの見解を示しました。
NY時間序盤ではドルストレートが反落していきました。
米個人消費支出(5月)は0.0%、米個人所得(5月)は0.3%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米PCEコア・デフレータ(5月)は市場予想より強い1.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
NYダウが堅調に推移しました。
ドルストレートが再び上昇する展開になりました。
ドル円も堅調傾向で推移しました。
米ダラス連銀製造業活動指数(6月)は、
市場予想より弱い−17.5になりました。
ポンドがロンドンフィクスから反落して揉み合う展開になりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「コア・インフレには上昇圧力があり注視している。
向こう5〜6年で失業率が5.5%程度に低下すると見込んでいる。」
などの発言をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ユーロ圏の保険会社のギリシャ・アイルランド・ポルトガル
などに対するリスク資産は管理可能。」
との見解を発表しました。
米2年債の入札では、最高落札利回りは0.395%、
応札倍率は前回より低い3.08倍と冴えない結果になりました。
英BOEのポーゼン委員が、
「インフレ期待が上昇している証拠はない。
政策金利に対するBISの見方には同意できない。
今の英国には利上げはナンセンス。
1970年台に見られたようなスタグフレーションの可能性もない。」
との見解を示しました。
EUと銀行団との民間投資家を巡る協議がローマで行われました。
OPEC事務総長が、
「IEAの戦略石油備蓄の放出の決定で短期的に原油価格が落ち着が、
第3〜第4四半期での需給は再びタイトになる可能性。」
との見解を示しました。
ギリシャの首相が、
「緊縮財政計画に賛成票を投じることのみが、
ギリシャ再建の唯一のチャンスである。
全議員に賛成票を投じるように要請する。」
との発言をしました。
NY原油(WTI)は90ドル台後半で引けました。
NYダウは前週末比+108.98ドルで取引を終えました。

<6月28日(火)>

オセアニア時間にユーロや資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
中国人民銀行が発行する金融時報が、
「中国は欧州への直接投資を増やす必要。
温首相のユーロ債購入増の決定は外貨準備多様化が目的。」
などの報道をしました。
中国証券報が「中国の追加引き締め政策の余地は小さい。」
との社説を掲載しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
ギリシャの与党の一部議員が英スカイニュースのインタビューで、
「電力会社や水道会社の売却計画を中止しなければ、
緊縮法案に反対すると首相に通告した。」
との発言をしました。
格付け会社のS&Pが、
「日本の銀行が最もネガティブな格付け圧力に晒されやすい。」
との見解を発表しました。
日経平均が堅調傾向で推移しました。
中国商務部が、
「中国政府は米国に対中輸出規制の緩和を求める。
適切でない輸出規制は米国の国益にとってマイナス。」
との見解を発表しました。
一部メディアが、
「伊財務相のトレモンティ氏が予算をめぐり辞任する公算。」
との観測報道をしました。
ECBのシュタルク理事が、
「ギリシャが緊縮計画を未実行なら7月以降の支援を停止。
ギリシャにあるのはただ1つのプランだけである。」
との見解を示しました。
ユーロなどドルストレートが軟調になりました。
日経平均は前日比+70.67円で大引けました。
独輸入物価指数(5月)は市場予想より良い−0.6%なりました。
独GFK消費者信頼感調査(6月)は市場予想より強い57になりました。
市場反応は限定的でした。
ポルトガルの2年債利回りがユーロ導入後で最大になりました。
中国の首相が、
「欧州は危機を乗り越えられると信じる。
今後5年で独との貿易倍増を目指す。中国は欧州を支援する。」
などの見解を示しました。
独の首相が、
「中国との貿易規模を今後5年で2000億ユーロに拡大させたい。」
と発言しました。
中国首相や独首相の発言を受けてユーロが一時上昇しました。
独政府が7-9月に600億ユーロの国債入札を予定との発表をしました。
英第1四半期GDP確報は前年同期比で予想より弱い1.6%、
英第1四半期経常収支も予想より弱い−94億ポンドになりました。
ポンドが軟調になり、ユーロも一時連れ安になりました。
英BOEのマイルズ委員が、
「インフレ期待が高まる恐れがある。
英インフレ率には満足とはいえない。
複数のリスクの具体化が緩和への投票につながっている。
家計の経済信頼感は極めて脆弱。」
などの見解を示しました。
英BOEのデール委員が、
「英の景気回復は引き続き脆弱。
英CPIは向こう2年の大半で2%超が続く可能性。
インフレの上振れリスクを懸念。弱い個人消費が続く公算。
ポンド安がインフレをもたらした面もある。
CPIの上昇の大半は一時的要因。インフレは引き続き抑制。
市場はギリシャのデフォルトの確率を80%とみている。」
などの認識を示しました。
英BOE総裁が、
「消費が総需要における弱点のひとつ。
ある時点では英中銀は利上げをする可能性。
今年の経済成長の速度は予想より緩慢。
長期的な解決策が見つからなければ危機が拡大の恐れがある。
資産購入枠の拡大は安易な行動と非難される可能性。」
などの発言をしました。
英BOEのボーゼン委員が、
「インフレ問題の鍵は賃上げ圧力。
現状では英国に賃金上昇圧力が強まる兆しはない。
今後の利上げのヒントは賃上げ圧力にある可能性。
英CPIは年内に目標を下回る見込み。」
などの見解を示しました。
相次ぐ英BOE委員の発言にポンドが上下動になりました。
スペインの首相が
「回復ペースは依然として遅すぎる。
年後半から景気回復のペースが増す可能性。
財政赤字削減目標の達成は厳しい。」
などの認識を示しました。
EUの委員会がギリシャ問題に関して民間セクターとの非公式会合を
継続しているとの一部報道がありました。
独と中国の首脳が、
「独と中国は為替安定で他国と協力していく。
独と中国は金融政策の調整を強化する。」
などの共同声明を発表しました。
IMFが「ギリシャの債務再編問題はとても複雑。
ギリシャ問題の解決には民間セクターの自発的参加が不可欠。」
などの見解を示しました。
トリシェECB総裁が「欧州の経済ガバナンスの改善を呼びかける。
ECBは(インフレへの)強い警戒の状態にある。」
などの認識を示しました。
欧州委員長が「ポルトガルとアイルランドはIMF・EUの支援は順調。
ギリシャの状況は非常に困難だが克服は可能。」
など見解を示しました。
ユーロが反発しました。
一部のメディアが、
「EUのストレステストでは10〜15行が不合格の見込み。」
との観測報道をしました。
独消費者物価指数速報(6月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
NY時間前半ではユーロドルなどドルストレートが上昇しました。
米S&Pケースシラー住宅価格指数(4月)は、
市場予想よりやや弱い−3.96%になりました。
米消費者信頼感指数(6月)は市場予想より弱い58.5になりました。
リッチモンド連銀製造業景況指数(6月)は、
市場予想より強い3になりました。
NYダウや原油先物が堅調傾向で推移しました。
欧州委員会のアルムニア委員が、
「ギリシャの危機は欧州経済と通貨同盟の脅威。」
との認識を示しました。
IMFがECBに、
「ギリシャ国債ロールオーバーの保有確保を求める。」
との要請をしました。
LCHがポルトガルとアイルランド国債の取引証拠金比率を
80%に引き上げました。
米5年債の入札では、最高落札利回りが1.615%、
応札倍率が前回より低い2.59倍になりました。
冴えない入札結果に米10年債利回りが3.00%を回復しました。
ドル円が堅調になりました。
IMFがラガルド氏をIMF専務理事に指名しました。
ダラス連銀総裁が、
「米経済は下半期に上半期よりも大幅に強くなる可能性。
エネルギー価格の下落が下半期の成長の一助になり、
下半期の米成長率は4%になる可能性もある。」
との見解を示しました。
NY原油(WTI)は92ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+145.13ドルの大幅高で取引を終えました。

<6月29日(水)>

オセアニア時間でドル円が上昇幅を縮めました。
資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインの17の州政府の幾つかは財政状況の改善で
一段の措置を取らなければ格下げ圧力に晒される可能性。」
との見解を発表しました。
日鉱工業生産速報(5月)は市場予想より強い5.7%になりました。
日経済産業省が「生産の判断について回復しつつある。」
との認識を示しました。
英FT紙が、
「ギリシャ国家資産売却での調達は予定の4分の1に留まる公算。」
との観測報道をしました。
WSJのWEB版が、
「財務基盤が脆弱な政府や銀行が発行した債券を多く抱えているため、
欧州の一部保険会社が域内の債務危機で巨額損失を被る恐れがある。」
との観測報道をしました。
東京時間前半では主要通貨ペアがやや軟調な揉み合いになりました。
中国人民銀行の政策委員が、
「中国のインフレは長期化する公算。一段の利上げが必要。
中国は膨らむ外貨準備から圧力を受けている。
インフレ率は今後10年3〜5%の可能性。
11年の中国成長率は9.5%を見込んでいる。
今年の中国の成長率は鈍化が必要。」
などの見解を示しました。
東京時間後半はドルストレートが反発する展開になりました。
日経平均は前日比+148.28円で大引けました。
IMFが「世界経済は成長しているがダウンサイドリスクがある。」
との見解を示しました。
中国上海株式市場が軟調に引けました。
ロンドン時間序盤は主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
ギリシャ地元紙が「無所属議員の一部が緊縮財政案の採決を棄権。」
との観測報道をしました。
中国景気先行指数(5月)は前月よりやや弱い101.98になりました。
英消費者信用残高(5月)は2億ポンド、
英住宅ローン承認件数(5月)は4.59万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧消費者信頼感指数確報(6月)は予想よりは強い−9.8になりました。
ECBのシュタルク理事が、
「ギリシャが債務再編になればギリシャ経済の崩壊を招き、
投資家は欧州を敬遠する可能性。」
との認識を示しました。
ギリシャの緊縮財政法案の議決の行方が意識されてか、
ユーロドルなどが一時上下動になりました。
資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
スイスKOF先行指数(6月)は市場予想とおりの2.23になりました。
一部の通信社が、
「ギリシャ野党が中期財政計画法案を支持すると表明した。」
との報道をしたことが伝わりました。
ユーロが堅調に推移しました。
加消費者物価指数(5月)は市場予想より強い3.7%になりました。
加ドルが堅調に推移しました。
原油先物が堅調傾向で推移しました。
夜9時半過ぎからギリシャ緊縮財政法案の採決が始まりました。
一時ユーロが急落しては戻す荒い動きになりました。
ギリシャの財務相が「緊縮財政に選択の余地はない。」
との認識を示しました。
加住宅価格指数(4月)は市場予想より強い前年比4.4%になりました。
ギリシャ議会が緊縮財政法案を賛成155票対138票で可決しました。
ユーロ円の主導でドル円が急落しました。
先行織り込みがされていたや採決が僅差であったことで、
ユーロが利食いの事実確定売りを浴びて一時軟調に推移しました。
クロス円が一時軟調になりました。
ユーロドルに連れてポンドドルなども一時軟調になりました。
ギリシャの財務相が「30日の採決でも法案が可決することを期待。」
との発言をしました。
米中古住宅販売保留(5月 成約)は予想より強い8.2%になりました。
原油在庫は437万5000バレルの減少になりました。
NYダウが一時マイナス圏となりましたがその後堅調に推移しました。
主要通貨ペアが反発しました。
資源国通貨を中心にドルストレートが堅調に推移しました。
IMFの専務理事代行が、
「米国のインフレリスクは依然として低い。
過剰な赤字削減の前倒しは米回復の妨げになる可能性。」
との見解を示しました。
オバマ米大統領が、
「赤字削減が最も重要な課題。
防衛予算と社会保障も含めて聖域なく予算全体を点検。
中間所得者層の減税は延長も高額所得者層への税控除は廃止したい。
民主と共和両党ともそれぞれ合意点が見つかると確信。」
などの見解を表明しました。
独IFOが、
「独の経済成長は2011年〜12年に減速しながらも続く可能性。
11年のGDP伸び率を3.3%、12年の伸び率を2.3%と予測。」
などの発表をしました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが2.430%、
応札倍率は前回より低い2.62倍と冴えない結果になりました。
ECBのビニスマギ理事が、
「信用事由は避けなくてはならない。
ギリシャの銀行もロールオーバーに参加すべき。
ギリシャが行動すれば支払不能は回避できる可能性。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半まで上昇して引けました。
NYダウは前日比+72.73ドルで取引を終えました。

<6月30日(木)>

格付け会社のムーディーズが、
「米国の格付けが引き下げられた場合は
米国の州や地方自治体なども格下げとなる可能性。」
との見解を発表しました。
米ドルが売られました。
NZ住宅建設許可件数(5月)は市場予想より弱い2.2%になりました。
オセアニア時間にユーロなどドルストレートが堅調に推移して、
ドル円が軟調傾向で推移しました。
英GFK消費者信頼感調査(6月)は予想より弱い−25になりました。
新華社が「中国の地方政府の債務は抑制されている。」
との観測報道をしました。
NZ企業信頼感(6月)は前月よりかなり強い46.5になりました。
豪民間部門信用(5月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
東京時間ではドル円が軟調傾向で推移しました。
ドルストレートは揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
申銀万国が「中国のインフレ率(6月)は6.5%になる可能性。」
との観測を発表しました。
中国銀行が「10-12月期の中国利上げの可能性は低下している。」
との見解を発表しました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
オーストリア中銀総裁が、
「ギリシャ議会の緊縮財政の可決はポジティブな要因。
ギリシャの破綻は債務再編よりも痛みとなる。
ギリシャは更なる行動が必要。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比+18.83円で大引けました。
独小売売上高指数(5月)は市場予想より弱い−2.8%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(6月)は予想とおり0.0%になりました。
ユーロが限定的ながら反落しました。
トリシェECB総裁が、
「インフレリスクは上向き。ECBは強い警戒の状態。
インフレ率は今後数ヶ月で明確に2%以上にとどまる可能性。」
との見解を欧州議会で示しました。
独失業率(6月)は市場予想とおりの7.0%になりました。
独失業者数は296.7万人(調整後)と予想より改善しませんでした。
英BOEが「住宅ローン需要が7-9月期に減少すると予想。」
との発表をしました。
ポンドが月末売りで軟調になりました。
他のドルストレートも連れ安となりました。
トリシェECB総裁が、
「経済の不透明感は依然として高い。経済の基調はポジティブ。
物価安定はユーロの信頼に不可欠。ECBは物価安定を達成する。
クレジットイベントは回避する必要。
ECBはギリシャ債のロールオバーに参加しない。
ECBは量的緩和を実施してはいない。」
などの発言をしました。
欧消費者物価指数速報(6月)は市場予想より弱い2.7%になりました。
英BOEのフイッシャー委員、
「金融市場は回復している。回復は根付いてはいない。
英銀の資金調達コストは上昇。
欧州ソブリンリスクが最も顕在化したリスク。
ストレステストは予想通りの結果とならなければリスク。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィッチが、
「ユーロ圏全体の危機の阻止にはギリシャ解決だけでは不充分。」
との見解を発表しました。
ギリシャの財務相が「ギリシャ銀行預金は法的に保証されている。」
との発言をしました。
米新規失業保険申請件数は42.8万件、
米失業保険継続受給者数は390.2万人と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ドルが売られ一時ドル円が下落してドルストレートが反発しました。
加GDP(4月)は市場予想より強い0.0%になりました。
ギリシャが夜10時頃から緊縮財政の実施法案の採択を開始しました。
独の銀行がギリシャ支援の用意があるとの共同声明を発しました。
シカゴ購買部協会景気指数(6月)は予想より強い61.1になりました。
ドル買い反応になりました。
IMFが、
「世界外貨準備に占める米ドルの比率が第1四半期に60.7%に低下。
ユーロの割合は26.5%と昨年第4四半期26.4%とほぼ変わらない。」
などの発表をしました。
NYダウが堅調に推移しました。
NY時間前半ではドルが買われる展開になりました。
円やスイスフランが売られました。
ギリシャ議会が155対136票で緊縮財政策の実施法案を可決しました。
ユーロドルやポンドドルなどドルストレートが反発しました。
ホワイトハウスの報道官が、
「米連邦債務上限の引き上げの協議は8月2日期限を越えない。」
との発表をしました。
独財務相が「独銀行とギリシャ債務について合意した。」
との発表をしました。
セントルイス連銀総裁が、
「流動性ある資産の売買は通常の金融政策に類似。
追加緩和は正当な金融緩和政策。
政策金利が事実上ゼロでも金融政策積極的に緩和できる。
ディスインフレ傾向と成長鈍化で日本型のリスクがあった。
FOMCはこのリスク回避のため追加緩和をこれまでに行ってきた。」
などの見解を講演で述べました。
ロンドンフィックスあたりからドル円が反落しました。
FRBがNY連銀を通じた49.09億ドルの国債購入でQE2を終了しました。
カンザスシティー連銀総裁が、
「長期間のゼロ金利が新たなもろさの源泉生み出す懸念。
ゼロ金利を維持すればするほど急激な金利上昇で悪影響。」
などの認識を示しました。
ブルムバーグが関係筋の情報として、
「ガイトナー長官は債務上限引き上げの予算合意後に退任を検討。」
との観測報道をしました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「QE2は為替相場に影響を与えた。
株式のプレミアムは50年ぶりの高水準。
QE3は米ドルの価値損なう。QE3があれば驚き。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は95ドル前半で引けました。
NYダウは前日比+152.92ドルで取引を終えました。

<7月1日(金)>

ガイトナー米財務長官が、
「債務上限を引き上げなければ金利は上昇。
議会が債務上限を引き上げると確信している。
米国の赤字は持続不可能。法人税の改革が必要。
銀行は積極的にリスクテークすべき。
米国は回復力に富んでいる。
予見可能な将来にわたって現職を続ける。」
などの発言をしました。
オセアニア時間では連休前の調整もあったかドルが買われて、
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
豪AIG製造業指数(6月)は前月より強い52.9になりました。
中国証券報が、
「人民銀行は銀行が現金不足に陥らぬよう
今後は預金準備率の引き上げに慎重になる。」
との社説を掲載しました。
日失業率(5月)は4.5%、日全国消費者物価指数コア(5月)は0.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
第2四半期の日銀短観(11000社対象)では、
「大企業製造業業況判断指数が市場予想より弱い−9、
大企業非製造業業況判断指数が市場予想より弱い−5、
大企業製造業先行きが市場予想とおりの+2、
大企業非製造業先行きが市場予想より弱い−2、
大企業全産業産業設備投資(前年度比)が予想より強い+4.2%。
想定為替レート(大企業製造業)は年度通期が82.59円。」
などになりました。
限定的ながら円が売られ一時ドル円が上昇しました。
中国製造業PMI(6月)は市場予想より弱い50.9になりました。
東京時間前半では豪ドルが軟調傾向で推移しました。
その後ドルが売られユーロドルなどドルストレートが反発しました。
日経平均は前日比+51.98円の9868.07円で週の取引を終えました。
独連銀の前総裁のウェーバー氏がUBSの会長に就任しました。
EUで6番めの人口規模で世界経済危機の中でもEUで唯一の経済成長を
続けてきたポーランドがEUの持ち回りの議長国になりました。
米長期金利が一時上昇しました。
スイスSVME購買部協会景気指数(6月)は、
市場予想より弱い53.4になりました。
独製造業PMI確報(6月)は市場予想より弱い54.6になりました。
欧独製造業PMI確報(6月)は市場予想とおりの52.0になりました。
英独製造業PMI(6月)は市場予想より弱い51.3になりました。
ポンドが軟調傾向で推移しました。
欧失業率(5月)は市場予想とおりの9.9%になりました。
ロンドン時間前半は主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
7月3日予定のユーロ圏の財務相会合が見送りとなり、
2日に電話会談を行うとの報道がありました。
ユーロが一時軟調になりました。
欧州の株式市場が堅調傾向で推移しました。
一部のメディアが、
「ギリシャは新規救済基金で最大850億ユーロを得る公算。」
とのオーストリア財務省の見解を報道をしました。
格付け会社のS&Pが、
「伊は緊縮財政計画にかかわらず債務リスクに直面している。」
との見解を発表しました。
格付け会社のムーディーズが、
「独の12銀行の格付けを引き下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
ユーロドルが神経質に上下動しながら軟調になっていきました。
ドルストレートがしばらく軟調に推移しました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(6月)は
市場予想より弱い71.5になりました。
米ISM製造業景況指数(6月)は市場予想より強い55.3になりました。
米建設支出(5月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
指標発表直後はドル買いの反応でドル円が上昇しました。
その後はNYダウが堅調傾向で推移して、
リスク選好のドル売りに押されてドル円が上げ幅を縮小しました。
ドルストレート通貨ペアが反発しました。
資源国通貨が堅調に推移しました。
仏中銀総裁が、
「ギリシャ救済に新たなプランはない。
ギリシャは現状の緊縮財政計画を継続しなければならな。
仏の銀行が提案のロールオーバー案による解決には問題もある。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は反落して94ドル台後半で週の取引を終えました。
NY金先物(8月)は1482.60ドルと1500ドルを割り込んで引けました。
NYダウは前日比+168.43ドルの12582.77ドルで週の取引終えました。

●今週の主な予定

<7月4日(月)>

※米市場は独立記念日で休みです。

午前10時半に豪小売売上高(5月)、豪住宅建設許可件数(5月)、
同午前10時半に豪ANZ求人広告件数(6月)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(5月 前年比)、
午後5時半に英建設業PMI(6月)、
午後6時に欧生産者物価指数(5月)、
夜9時半に加鉱工業製品価格指数(5月)、加原材料価格指数(5月)、
などが予定されています。
豪・(スイス)・(英)の指標には注目です。

<7月5日(火)>

午前10時半に豪貿易収支(5月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(6月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(6月)、
午後5時半に英サービス業PMI(6月)、
午後6時に欧小売売上高(5月)、
夜11時に米製造業受注(5月)、
などが予定されています。
豪・(英)・欧・米の指標には注目です。

<7月6日(水)>

午後2時に日景気一致CI指数速報(5月)、日景気先行CI指数速報(5月)
午後7時に独製造業受注(5月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(6月 前年比)、
夜9時半に加住宅建設許可(5月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(6月)、
などが予定されています。
(独)・(加)・米の指標には注目です。

<7月7日(木)>

朝7時45分にNZ第1四半期GDP、
朝8時50分に日機械受注(5月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(6月)、豪失業率(6月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(6月)、
午後5時半に英鉱工業生産(5月)、英製造業生産高(5月)、
夜7時に独鉱工業生産(5月)、
午後8時に英BOE政策金利、
午後8時45分に欧ECB政策金利、
夜9時15分に米ADP雇用統計(6月)、
夜9時半からトリシェECB総裁の記者会見、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(5月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(6月)、
などが予定されています。
NZ・豪・(スイス)・独・英・欧・米の指標には注目です。

<7月8日(金)>

朝8時50分に日国際貿易収支(5月)、日国際経常収支(5月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(6月 現状判断DI・先行判断DI)、
午後2時45分にスイス失業率(6月)、
午後3時に独貿易収支(5月)・独経常収支(5月)、
午後5時半に英生産者物価指数コア(6月 前年比)、
同午後5時半に英生産者仕入価格(6月)、英生産者出荷価格(6月)、
夜8時に加雇用ネット変化率(6月)、加失業率(6月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(6月)、米失業率(6月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(6月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(6月)、米週平均労働時間(6月)、
夜11時に米卸売在庫(5月)、
深夜4時に米消費者信用残高(5月)、
などが予定されています。
(独)・(英)・加・米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円では週はじめに下窓を空けてはじまりましたが、
その後は上下動しながらも週半ばまで堅調傾向で推移して、一時、
81円前半まで上昇して、週後半に80円台前半まで下落した後に、
週末にかけて一時81円前半まで上昇した後に上げ幅を縮小するも
80円台後半まで上昇する上下動の相場展開になりました。

一方、ユーロドルは週はじめに一時下値を試す動きになりましたが、
その後にギリシャの緊縮財政法案の可決観測の高まりで反発上昇に転
じて、一時押しが入るも1.45台前半まで上昇して、株式市場の堅調
よるリスク選好動意にも支えられ、揉み合いながらも堅調傾向の相場
展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに一時下値を試す動きになりましたが、
その後に上下に揺れながらも上昇動意優勢で推移して、一時1.61台
前半となるまで上昇して、週後半では1.60台でやや大きめの上下動の
揉み合いとなりながらも、株式市場の堅調よるリスク選好動意にも
支えられ1.60台後半まで値を戻す相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめに一時下値を試す動きになりまし
たが、その後に原油などの反発があるとともに、株式市場の堅調よる
リスク選好動意にも支えられ、週末に一時押しが入るも、1.07台後半
まで上昇する堅調な相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力や、リスク回避の受け皿とし
ての円の役割はやや低下しながらも先進各国の株価の復調などでの
リスク回避の低下による円安圧力などがある一方、
サプライ・チェーンの回復による輸出の増加にかかわる今後の取得
外貨の円転による円高圧力および日本の貿易回復にかかわる為替予約
の活発化などによる円高圧力があるなど、引き続き、強弱材料が交錯
していますが、徐々に円安優勢の地合いとなりつつある状況も垣間見
られてきているようです。

米ドルについては、先週の経済指標では雇用関連指数が弱いものの、
米中古住宅販売保留(5月 成約)が市場予想よりかなり強い結果となっ
たとともに、シカゴ購買部協会景気指数が大きく改善したことや、
また、米ISM製造業景況指数(6月)も市場予想より強い数字となって、
QE2の6月末終了にもかかわらず、先週はNYダウが週間+650ドルに
迫るほど5日連騰となり米景気回復への期待が高まるなか、債券市場
は弱く米長期金利が上昇して米国の通貨としてのドル買い動意がみら
れる一方、リスク選好動意による世界の基軸通貨としての米ドル売り
もみられて綱引きとなりましたが、全般ドル売り優勢になりました。

今週6日には米ISM非製造業景況指数、週末8日には米雇用統計と、
今週はドルにとっての大きな2つのイベントがあり注目されますが、
米雇用については製造業よりもサービス業がシェアを有していること
から、米ISM非製造業景況指数でも構成項目の雇用指数が焦点となり
そうです。また、先週はNYダウが5日連騰となりましたが、一部では
QE2の終了でボディーブローのように投機マネーの流動性が徐々に
低下していくと見る向きもあるようで、株式市場で再び調整の動きと
なった場合では基軸通貨としての米ドル買戻しの動きとなる可能性も
あり、リスク選好動意の継続への過度の楽観はまだできないのかもし
れません。

ドル円相場では、米ドル主導の展開となる可能性がありそうですが、
81円台に乗せると実需の売りが入り、また80円台前半では投機の買い
が入り、80円台のレンジに堅さが見られ、先月6月では月間の値幅が
1988年5月以来となる1円75銭と変動幅が小さい状況であるとともに
週末には米雇用統計のイベントも控え、材料の混在で読みにくい状況
ながら、モメンタムは徐々に上方向で上下動しながらも81円台レベル
を目指しているようにも思われます。まずは81.00〜81.20アラウンド
のレジスタンスゾーンを抜けきれるかが注目されます。

ユーロについては、先週の焦点であったギリシャ緊縮財政法案および
その関連法案が無事に議会通過となったことで、一時、事実売りも見
られたものの、先進国の株式市場の堅調にも支えられ、リスク選好動
意優勢で、基軸通貨としての米ドル売りもあり、ユーロドルでは堅調
な相場展開になりました。

今週は先週末のユーロ圏財務相の電話会議の結果(ギリシャに対する
120億ユーロの第5トランシェ融資が合意) を週初めに織り込む動き
となる可能性があるとともに、7日にはECBの政策金利の発表とトリ
シェECB総裁の記者会見が予定されているなどのユーロにとっての大
きなイベントがありますが、7日の利上げ自体については既に市場
のコンセンサスとなっているようで、その後の利上げのペースにつ
いてECB総裁がどのような示唆をするか注目されます。

7日までは株式市場が堅調である限り、ユーロドルは押しが入っても
堅調傾向を維持する可能性があるとともに、記者会見で次回以降の
利上げ継続の示唆が強ければユーロは上値を伸ばすことになりそう
ですが、一方、原油価格が落ち着きつつあることや、6月のユーロ圏
の製造業PMIは2009年12月ぶりの低水準になって景況観感の減速感も
強まっている面があり、トリシェ総裁が7日にその後の利上げについ
て慎重な姿勢を見せた場合には、いったんの頂点として今回の利上げ
を機にユーロドルの事実売りが仕掛けられる可能性も否定はできなさ
そうです。

また、投資家の自発的協力を得たギリシャの債務延長について格付会
社がデフォルトとみなすとの発表を突然行う可能性があるとともに、
ギリシャへの支援は第2次支援融資の大枠の協議の段階に入っていて、
第1次支援融資での第5トランシェの実行はギリシャが緊縮財政法案
を可決した段階でほぼ織り込みがされていることや、そして、7日の
利上げについても、既に織り込みがかなり進んでいるだけに、好材料
が出そろった段階では、下落のリスクの可能性へも一応の留意をして
おく必要がありそうです。

ポンドについては、英経済の低迷が予想以上に長引く観測があると
ともに、要人発言もいまだ利上げには慎重な見解が多いものの、
6月28日に英BOE総裁が「ある時点ではBOEは利上げをする可能性。」
との発言もしていて動向が読みづらくなっているようです。
他のドルストレートに追従した動きとなる場合や、投機筋が材料を
探すように経済指標で強めの反応ともなりがちなようで、ニュースや
情報や他のドルストレートの動向に影響を受けて揺れる相場展開が
続く可能性がありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、先のIEAによる戦略的石
油備蓄の6000万バレルの放出の発表後に軟調となっていた原油価格も
95ドル近くまで反発してきたことや、NYダウが5日連騰となるなど、
株式市場の反発によるリスク選好動意があって、資源国通貨の地合い
が一転して改善して、豪ドル米ドルでは基軸通貨としての米ドル売り
もあり、堅調な相場展開になりました。

中国の利上げ観測はいまだに燻ってはいますが後退してるようで、
NYダウなど株式市場の堅調が続く限り、リスクを選好する動意で、
資源国通貨の堅調も維持されそうですが、今年前半での原油価格の
上昇の原因の1つにもなっていた投機マネーの原油市場への流入が
QE2終了でどのようになるか、今年後半からの原油価格の動向が注目
されるとともに、今週は週前半の4日に豪小売売上高、5日に豪貿易
収支に豪RBA政策金利と豪RBA声明、そして7日に豪雇用統計と豪ドル
にかかわる重要イベントがありますので動向が注目されます。
イベントの結果によっては揺れる動きになる可能性もありそうです。

経済指標関連では、4日の豪小売売上高、
5日の豪貿易収支と豪RBA政策金利に豪RBA声明と英サービス業PMI、
6日の米ISM非製造業景況指数、
7日のにNZ第1四半期GDPに英鉱工業生産と英BOE政策金利、
そして欧ECB政策金利に米ADP雇用統計とトリシェECB総裁の記者会見、
週末8日の加雇用統計と米雇用統計などが注目されます。


さて今日は、第3の状況のお話です。

どのようなわけか多くの場合で
人は二元論的な発想をしてしまうことがありますね。

「良い人か悪い人か」「善か悪か」「有るか無いか」
「仕掛ける側か仕掛けられる側か」「勝ち組か負け組みか」…。

そのようなこともあるからか、

相場でも「上げるか下げるか」の二元論的に
チャートを見てしまいがちになることがありますが、

でも相場には、東洋の「空(くう)」の思想を持ち出すまでもなく、

「上げるでもなく下げるでもない」
膠着や保ち合いという言わば第3の状態があるものです。

ですので、「上げではないならば下げだ。」ということは
単純に帰結できない場合があります。

よく聞かれることですが、ポジションには

「ロング(買い)」と「ショート(売り)」だけではなく、
「クスエア」という第3のポジションがあると言われていて、

スクエアとは「ノー・ポジション」のことですが、
「休むも相場」ということを
ポジションになぞらえて象徴した言葉のようです。

人には神様のような善人や悪魔のような悪人よりも、
いわゆる「普通の人」が多いように、

トレードでのポジションでも、

たとえば薄利狙いのトレードを繰り返す高速スキャルピングでさえ、
仮に「日50回のトレードで1トレード数分間」であるならば、
30分に約1トレードで、それが数分間ということになりますから、
エントリーしている時間よりも、ポジションをスクエアにして
待っている時間のほうがそれでもやはり多いくらいで、

ましてスイングタームのトレードでは数日待つべきときもあり、

相場状況には「スクエアにすべきとき」は思いのほか多いものです。

ですので、

「チャートを買うべきか売るべきか」の二元論的視点だけで
見ていると、頻度過剰のトレードとなったり、
相場を見誤りがちになる場合があり、
「待つべき」も加えていく必要があるのですね。

トレード技能が高ければ
「どんな状況でも買いか売りかを判別できる。」というのは、
おそらくは二元論的な誤解であり、

相場の判断には、買うか売るかだけではなく、
「不明」「待つべき」というのも
立派な判断の1つになるというわけです。

そして…、

似たようなことがポイントブレークなどでもありますね。

「抜けるか反転するか」と二元論的に見て、

「よーし。抜けてきたぞ。ロングだ〜っ!」
などと単純思考のトレードをしていると

「頭にきた! またもやダマシにあった…。」
などということになりがちなるものです。

ポイントブレークでも、「抜けるか反転するか」だけではなく、

「ちょいと抜けてはまた戻る」
「反転したかと思ったらまた抜けようとする」

「ポイントでの売り買いの攻防の局所揉み合い」という
第3の状態があるのですね。

むしろ、7割以上がレンジ状態とも言われることのある相場では、
すんなり一度でレートがポイントを抜けて
ブレークしていくことのほうが少なく、

「抜けるか戻るか」の決着が直ぐにつかず、
「ポイントでの揉み合い」となることのほうが多いくらいで、

「ポイントで揉み合いになる」可能性も
忘れずに認識しておく必要があります。

まぁ、相場は意地悪がわるく、
いつも1つのルールによる規定はできないもので、

「押し目待ちに押し目なし」「戻り待ちに戻りなし」
なんてことも少なからずありますが、(苦笑)

押しや戻りは多くの場合で「つきもの」として、

ブレーク初動にはダマシが多く、
逆の動きがフェイル(失敗)となったことを確認しての

「一度押してからの再上昇」や
「一度戻ってからの再下降」などを待つほうが、

ダマシ軽減という観点からは
良い結果となることが多いようです。

ちょうど…、

レートが大きく動きトレンドを形成しようとするときには、
あたかも物理でいうところの「弾性力学」のようなところがあり、

レンジの壁を板バネにたとえますと、

強い力でレンジの壁の板バネ押し広げても、
その力が板バネの「弾性の限界(降伏点)」の範囲であれば、

板バネが押し広がるほどに、戻ろうとする力もまた強くなり、
板バネを押し広げようとする力が何度も加わっても、
レートが元のレンジの中へと戻ろうとしますが、

その力が板バネの「弾性の限界(降伏点)」を超えたときには、
いわゆる「バネが伸びた」状態になって、
レンジの中へと復元しようとする作用が著しく弱まり、
板バネを押し広げようとする力に屈して、
レートが力の加わったその方へと向かうことになります。

そうです。
レンジブレークが始まるわけですね。

ですので、「移動平均線が平坦状況のレンジからのブレーク」は
その初動ではダマシとなることが多く、

(一気に動く場合もありますが)

多くは何度かの売り買いの攻防の押し戻りを経て、

「ブレークとなるか」「レンジの中に戻るのか」が
決着がついていくことになります。

ブレークとなる場合でも、
何度かの売り買いの攻防となることが多く、

そのために、経験豊富なオールドトレーダー達は、

「押しを待て」「戻りを待て」

などと教えているのですね。

「保ち合い離れにつけ。」という相場の格言がありますが、

一方、「初動にはダマシ多し。」
「押して(戻って)からの再上昇(再下降)を狙え。」

という言葉もあり、

負けの経験も豊富なオールドトレーダー達の言葉には
含蓄があるものです。

対しまして、同じくトレンド性のある動きでも、

移動平均線が傾斜している場合は、
「バネが伸びた」状態になっていることが示唆されて、

移動平均線の状態によって、
同じようなトレンド性の動きも「似て非なるもの」になりますが、

移動平均線が平坦状況のレンジからのブレークを狙うよりは、

移動平均線が傾斜している場合のほうが、
その傾斜方向へのトレードではダマシが少なくはなるものの、

やはり、「押しや戻りを待つ」ことは
トレードの知恵として有効であることは多いものです。

ところで…、

今日は、相場と二元論のお話をしましたが、

東洋には仏教由来の「有るのでもなく無いのでもない」、
第3の状態とも言える「空(くう)」の思想がある一方、

古代中国には陰陽思想があるのだそうです。

「陽極まれば陰」「陰極まれば陽」になると聞くと、

ウォール街の言い伝えともなっている
ジョン・テンプルトンの有名な言葉

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

にも相通じるところもありそうで、

市場参加者の大勢が上昇と見えるときに相場の下落が始まって、
ほとんどの市場参加者が恐怖に慄く下落から相場の上昇が始まる、

ことなどを見ますと、

けっこう相場は東洋思想的なところもあるのかもしれません。

ちょっと興味深いですね。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。



<コマーシャル>
FX攻略オンライン



FX 100対99のお話


国連教育科学文化機関の第35回世界遺産委員会が、
中尊寺の金色堂などがある岩手県平泉町の「平泉の文化遺産」を
世界文化遺産として認定しましたね。

●先週の主な出来事

<6月20日(月)>

NZ第1四半期製造業売上高は前回より弱い2.9%になりました。
英ライトムーブ住宅価格(6月)は前回より弱い0.6%になりました。
市場反応は限定的でした。
日通関ベース貿易収支(5月)は予想より弱い−8537億円になりました。
ドル円が仲値にかけて上昇しました。
ユーログループが、
「ギリシャへの次回融資実行を7月半ばと想定。
ギリシャへの新たな融資を7月初旬に決定する。
ギリシャの全政党に財政措置の支持をするよう呼びかける。
民間セクターの関与の追及は歓迎する。」
などの発表をしました。
ベルギーの財務相が、
「ギリシャ次回融資はギリシャ議会の決定を待ち7月初に決定。
ギリシャ支援の決定は同国の歳出削減策の議会通過しだい。
民間セクターの役割には合意が必要。」
などの発言をしました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは必要とされる条件の履行が必要。
ギリシャが義務を果たしているか7月に検討する。」
などの発表をしました。
ユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援の基本合意となりましたが、
ギリシャ議会の歳出削減策の通過待ちになり、
融資の決定は7月に持ち越されることになりました。
ユーロは下げては戻す上下動になりました。
格付け会社のフィッチが、
「欧州銀のギリシャ債のエクスポージャーは大きくなく、
欧州銀はギリシャ債の債務再編に対応が可能。
欧州銀にとって債務再編よりも市場の混乱がリスク。」
などの見解を発表しました。
香港経済日報が、
「6月第2週の豚肉価格が前年同期比63.3%上昇。
中国の6月の消費者物価指数が6%を超える可能性。」
との観測報道をしました。
オランダの財務相が、
「ユーログループの声明はギリシャ金融支援を保証してはいない。」
との見解を示しました。
ダウ先物はやや軟調傾向で推移しました。
原油先物が軟調傾向で推移しました。
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
英インディペンド紙が、
「ユーロ圏はギリシャ支援の後にリセッションに陥るリスク。」
との観測報道をしました。
日景気一致CI指数確報(4月)は103.6、同先行CI指数(4月)は96.2と、
ともに速報値よりやや弱い結果になりました。
日経平均は前週末比+2.92円で大引けました。
中国上海株式市場が軟調傾向で推移しました。
独生産者物価指数(5月)は前年比で予想より弱い6.1%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャには重要な国内政治リスクが存在。」
との見解を発表しました。
英外務相が、「英国はギリシャ支援の資金は拠出しない。」
との発表をしました。
レーン欧州委員が
「ギリシャは財政緊縮策が可決できれば支援を受け取れる。」
との発言をしました。
東日本大震災復興基本法が成立しました。
独財務相が、
「ギリシャについて良い結果に至ると確信している。
ギリシャ向け支援で債券保有者の関与の条件の確保を目指すべき。」
などの見解を示しました。
欧経常収支(4月季調前)は前回値より弱い−65億ユーロになりました。
日本政府が6月の月例経済報告を発表して、
「サプライチェーンの復旧で4ヶ月ぶりに総括判断を上方修正する。」
と発表しました。
ギリシャ10年債の利回りが17.329%になりました。
欧州株価が軟調傾向で推移しました。
一部の報道機関が、
「ギリシャ与野党が大連立で合意する可能性。」
との観測報道をしました。
ロンドン時間前半はドルストレートが上下動になりました。
独連銀が、
「独経済の回復は広範にわたっている。
4-6月期の独経済成長のモメンタムは弱まる可能性。」
など見解を発表しました。
ギリシャ政府のスポークスマンが、
「EUとIMFとECBは中期計画について技術的な面を討議。
野党側からは選挙についての反応は特にない。
ポリシーミックス運営について変化は特にない。」
などの発表をしました。
NY時間は経済指標の発表がありませんでした。
ユーログループ議長が、
「欧州安定化メカニズム(ESM)についてユーロ圏財務相は合意。
ESMは2013年半ばに完全に機能するようになる。
ギリシャ債のロールオーバーは自発的なものになる。
次回の追加会合は7月3日に開催予定。
7月3日までにギリシャ議会は(財政緊縮)法案を承認すべき。
ギリシャが支援獲得に必要な措置をとると確信している。
イタリアが危険な状況にあるとは思っていない。」
などの発表をしました。
レーン欧州委員が、
「合意実行の検証のためギリシャに技術チームを派遣する。」
との発表をしました。
NY時間ではユーロドルなどドルストレートが反発しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ブラジルをBAA2に格上げ。見通しはポジティブを維持。」
との発表をしました。
IMF国際通貨基金が、
「欧州債務危機は断固たる行動をしなければ世的に影響の可能性。
ECBの金利正常化は段階的かつ慎重に行うべき。」
などの見解を発表しました。
NYダウは軟調に始まった後に堅調に転じました。
加財務相が、
「カナダの住宅市場は落ち着いて満足。
金利は上昇する可能性。」との認識を示しました。
独財務相が、
「ギリシャの決定に関わらずEUは対応の準備がある。
EUはギリシャ再生へ時間を与える準備ができている。
ギリシャは救済を受ける条件を満たす必要。
ギリシャ債保有者に奨励策は必要ない可能性。」
などの発言をしました。
関係筋の情報として、
「欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の実質的な貸し付け能力を
4,400億ユーロから7800億ユーロに拡大する。」
との報道がありました。
ECBのシュタルク理事が、
「インフレリスクは依然として上向き。強い警戒が必要。
ECBはインフレ対策に素早い行動を起こす。
また、全ての主要国は債務問題に直面している。」
などの見解を示しました。
レーン欧州委員が、
「ストレステストは欧州各国の破綻を想起させない。」
との認識を示しました。
米ホワイトハウスが、
「ギリシャ問題は世界経済にとって大きな逆風。
しかし、欧州は解決に導くだろう。」
との声明を出しました。
NY原油(WTI)は93ドル台前半まで上昇しました。
NYダウは前週末比+76.02ドルで取引を終えました。

<6月21日(火)>

ギリシャの首相が、
「危機を乗り切る決意をして政治的コンセンサスを国民に求める。」
との発言をしました。
欧州委員長が、
「ギリシャ国内でのコンセンサスが必要。
危機を脱するよりも容易な道はない。
ギリシャは行うべきことが多く残っている。
現政権が信任を得ると確信している。」
などの発言をしました。
オセアニア時間にドルストレートが堅調に推移しました。
「G7の財務相電話会議が行われギリシャ問題などの説明がされた。」
の報道がありました。
東京時間前半ではドル円がじり安になりました。
豪RBA議事録では、
「6月の金利据え置きは賢明。資源以外の経済分野で活動が低迷。
中期的な国内見通しでは成長は引き続きトレンドを上回っている。
インフレは穏やかに上向き。ある時点で一段の引き締めが必要。
国内指標は利上げを正当化する緊急性を示していない。
世界経済の指標は弱まった。下振れリスクがギリシャを中心に顕著。」
などが示されました。
豪ドルがRBA議事録の発表を受けて下落しました。
豪ドル米ドルなどドルストレートが軟調になりました。
格付け会社のフィツチが、
「ギリシャの債務再編や自発的繰り延べはデフォルトとみなす。
米連邦債務上限が引き上げられデフォルトを回避する可能性が高い。
しかしながら、8月2日までに米連邦債務の引き上げがなければ、
米国を格下げ方向で見直す。」
などの発表をしました。
日財務相が、
「為替水準についてはコメントを控える。
円高にはメリットとデメリットがある。為替市場を注視。
過度な変動や無秩序な動きには断固とした措置をとる。
外為特会による復興ドル債購入には慎重。」
などの見解を表明しました。
日経平均やアジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
日全産業活動指数(4月)は市場予想より弱い1.5%になりました。
東京時間ではドル円が下げては戻す展開になりました。
東京時間後半からドルストレートが堅調傾向になりました。
FT紙の独版が、
「独銀は政府保証なければギリシャ支援へ参加を拒否する可能性。」
との観測報道をしました。
日経平均は前日比+105.34円で取引を終えました。
中国の外務相が、
「中国は欧州の安定成長への支援を厭わない。」
との発言をしました。
ロンドン時間ではダウ先物が堅調傾向で推移しました。
中国上海株式市場が5営業日ぶりに反発しました。
英FT紙が、
「中国政府は今年1-4月に対外金融資産の多様化を本格化させ、
米ドル建て債を上回る額の欧州国債を購入した。」
との英スタンダードチャータード銀行の推計を報道しました。
英BOEのフッシャー委員が、
「英インフレ率は今年と来年に目標を上回る可能性。
BOEはCPI上昇率を目標の2%に戻す決意。
英経済の見通しは不透明。現在のインフレは一時的。
インフレは向こう数ヶ月加速する可能性。
利上げをしたなら変動が高まったただけだろう。
対外不均衡の環境下ではポンド安が必要。
国内経済が弱含めば追加の量的緩和の選択肢がある。」
などの見解を示しました。
英公共部門ネット負債(5月)は市場予想より少ない152億ポンド
でしたが過去最大値になりました。
ポンドドルが反落しました。
独ZEW景況感調査(6月)は−9.0、欧ZEW景況感調査(6月)は−5.9と、
ともに市場予想よりかなり弱い結果になりました。
ユーロドルが一時反落しました。
スイスのKOFが、
「スイス2012年成長予測を従来の2.3%から1.9%へと下方修正。
2011年に関してはこれまでの2.8%成長との予測を維持。」
などの発表をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ギリシャのロールオーバーはデフォルト事由になる公算。
ロールオーバーでギリシャ銀行がすぐにデフォルトにはならない。
ECB資金供給でギリシャ銀行のデフォルトが回避できる可能性。」
などの見解を発表しました。
ユーロが反発しました。
欧州株式市場が堅調傾向で推移しました。
ギリシャ政府の報道官が「中期的計画の採決は来週になる。」
と発表しました。
英キャメロン首相が、
「健全かつ安定したユーロ圏は英国の利益。
(しかしながら)英国はギリシャ支援に関与すべきでない。」
との発言をしました。
独のメンケル首相が、
「ギリシャ問題の解決策を見つけることには楽観的。」
との認識を示しました。
米財務長官が「米国は夏のデフォルトリスクを回避するだろう。
米議会は歳出合意へと近づきつつある。」
などの認識を示しました。
加小売売上高(4月)は市場予想より弱い0.3%、
加景気先行指標指数(5月)は市場予想より強い1.0%になりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間序盤にドル売り動意が見られましたが、
その後一時ドルが買い戻されました。
英財務相が「赤字予算を削減する軌道に乗った。」
との認識を示しました。
米中古住宅販売件数(5月)は予想よりやや強い481万件になりました。
市場反応は限定的でした。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
独債とPIIGS各国債の利回り格差が低下しました。
NY時間はドルストレートが堅調に推移しました。
スイスSNB総裁が、
「中銀のバランスシートは非常にボラタイルな状況。
介入により積み上がった外貨建て資産の損失が気がかり。
物価安定の責務のために中銀の独立性は必要不可欠。」
などの認識を示しました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「ギリシャの調整プログラムは非常に野心的。
ギリシャの基本的な財政プログラムは崩壊しているが収束可能。
ギリシャ支援がフルに導入されれば成功の確率は高い。
ギリシャ民間部門の役割に期待。
スペイン経済の修復は未完成で相当なリスク残る。調査する必要。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は93ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+109.63ドルで取引を終えました。

<6月22日(水)>

ギリシャ最大野党のサマラス党首が、
「中期財政計画に反対票を投じる。」と発言しました。
ギリシャ議会に集まった群衆にギリシャ警察が排除のため
催涙ガスを使用しました。
ギリシャの首相が、
「格付け会社は民主的なプロセスを無視している。
12年のプライマリーバランスの黒字が財政目標。
ギリシャはEUの支持を得ている。」
などの見解を示しました。
ギリシャのパパンドレウ内閣の信任投票では、
賛成が155で反対が143となって信認されることになりました。
バローゾ欧州委員長が、
「ギリシャ議会の信任で不確実性が除去された。
信任はEUとギリシャに良い結果。」
との認識を示しました。
ユーロドルが利食いや事実売りで反落しました。
NZ第1四半期経常収支は予想より強い−0.97億NZドルになりました。
NZドルが一時上昇しましたが市場反応は限定的でした。
バローゾ欧州委員長が、
「投機の抑制と政府の歳入増のため金融取引税の導入を夏に提案。
そうすればEUが直接的な補助を通じてギリシャを支援できる。」
などの見解を示しました。
スペイン中央銀行が、
「欧州全体のストレステストにより、どの程度の金融機関が
さらなる資本を必要とするかが示される。」
との認識を示しました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
東京時間前半はドル円が堅調傾向で推移しました。
豪Westpac先行指数(4月)は前月より弱い0.2%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4683元の切上後最高値になりました。
NZクレジットカード支出(5月)は前月より弱い5.1%になりました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「ユーロ圏の危機は周縁の小国で競争力が低下していることが原因。
アイルランド、ポルトガル、ギリシャの3ヶ国の
根本的な問題は単一通貨の下での競争力の低下。
危機を克服するにはこうした傾向を反転させることが重要。」
などの見解を示しました。
東京時間後半からドルストレートが反発する展開になりました。
日経平均は3日続伸の前日比+169.77円で大引けました。
アジアの株式市場も堅調傾向で推移しました。
英FT紙が、
「ギリシャでは政府のデフォルトと銀行の取り付け騒ぎに備え、
市民が銀行預金を引き出して金を買う動きが活発になっている。」
との報道をしました。
野村証券が顧客向けレポートで、
「中国の6月のインフレ率が6%を越える可能性がかなり高い。」
との報告をしました。
英BOE議事録では、
「7対2で金利据え置きを決定。
8対1で資産購入規模の据え置きを決定。
デール委員とウィール委員が25bpの利上げを主張。
キング総裁を含む残り7人が金利据え置き票を投じた。
ポーゼン委員が500億ポンドの資産購入規模拡大を主張。
多くの委員が英経済の低迷が予想以上に長引く公算と認識。」
などが示されました。
ポンドが下落しました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが軟調傾向で推移しました。
欧鉱工業新規受注(4月)は市場予想より弱い0.7%になりました。
スイスZEW景況感指数(6月)は前回値より弱い−24.3になりました。
独連邦債とPIIGS各国の利回り格差では、
ギリシャが縮小しましたがポルトガルは拡大しました。
独のメンケル首相が、
「ギリシャ内閣信任は重要な一歩。今後は財政緊縮策を推進する必要。
EUサミットではギリシャの最終決定を下さない見込み。
サミットでは13年のESM仕組みについて取り組む。
ECBの合意がなければ民間部門の関与を求めることはできない。
ギリシャのプログラムが100%機能するとは確信できない。
無秩序なデフォルトには警戒。
独はギリシャ支援を7月4日の週に採決予定。」
などの発言をしました。
ユーロが軟調になりました。
仏の報道官が「仏はギリシャ債務のデフォルトを受け入れない。」
との発表をしました。
EUが「ギリシャに対する代替計画はない。」との発表をしました。
中国紙が「中国の政策金利は年後半に一段と引き締め方向へ。」
との観測報道をしました。
独財務省報道官が、
「ギリシャ支援で民間と協議が継続中。7月3日の終了を目指す。」
との発表をしました。
NY時間に入るあたりからFOMCが意識されたかドルか売られて
ドルストレートが反発しました。ドル円が軟調傾向で推移しました。
NY金が1550ドル台に乗せました。
欧消費者信頼感指数速報(6月)は予想よりは強い−10.0になりました。
米住宅価格指数(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
米議会予算局が、
「米連邦政府の公的債務残高が今年末までにGDP比69%に達し、
最悪の水準を更新する見込み。」
との発表をしました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャ問題の感染リスクを警告。
劇的に増幅する可能性が潜んでいる。」
との発言をしました。
FOMCを前にしてドルストレートに調整の動きがみられました。
米FOMCでは予想とおり政策金利が0.00〜0.25%に据え置かれました。
米FOMC声明では、
「国債買取は予定通り終了。保有証券の償還資金の再投を資継続。
景気回復は緩やかなペースで進行。想定より減速。
景気減速は一時的に留まる可能性。
最近の労働市場は想定以上に弱まった。
インフレは商品高と輸入物価上昇でここ数ヶ月で高まった。
インフレ期待は安定的。インフレ基調は抑制。
長期にわたる異例の低金利が正当化される可能性。」
などが示されました。
FOMC予測では、
「11年実質GDP2.7〜2.9%に下方修正。11年失業率8.6〜8.9%に悪修正。
12年実質GDP3.3〜3.7に下方修正。12年失業率7.8〜8.2%に悪修正。
11年コアPCEインフレ率は1.5〜1.8%、長期見通しは変らない。」
などが発表されました。
しだいにドル買い反応となってドル円が堅調に推移しました。
ドルストレートは先行織り込みもあって上下動になりました。
トリシェECB総裁が、
「銀行とソブリン債の結びつきで安定が脅かされる恐れがある。」
との認識を示しました。
ECBのシュタルク理事が、
「改革なき救済措置は致命的。
ギリシャは相当な努力を払わなければならない。」
などの見解を示しました。
FRB議長の記者会見ではFOMC声明をほぼ踏襲した内容になりました。
「逆風は予想より強い可能性がある。
インフレターゲットを定めるのに障壁はない。
財政赤字の削減は時間をかけて実行すべき。
欧州における無秩序なデフォルトは世界の市場を混乱させる。
長期とは少なくとも2〜3回(のFOMC)を意味する。」
などが示されました。
ドル買い動意でユーロドルなどドルストレートが下落して
ドル円が上昇しました。
NY原油(WTI)は95ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−80.34ドルで取引を終えました。

<6月23日(木)>

加の中銀総裁が、
「景気について短期的には減速する可能性。
下期は回復が加速する可能性。加ドル高は輸出企業へ悪影響。」
などの認識を示しました。
英FT紙が、
「ギリシャ最大野党の民主主義党のサマラス党首はパパンドレウ政権
が承認した中期5ヶ年財政計画に対して反対する意向。」
との報道をしました。
ユーロがさらに軟調になりました。
WSJ紙が、
「ギリシャの債務再編問題で独仏などのユーロ圏政府が
ギリシャ国債や同国の民間債を保有する欧州民間金融機関と
返済繰り延べなど負担の分担に関する協議を始めた。」
との報道をしました。
豪景気先行指数(4月)は前回値より弱い0.1%になりました。
中国HSBC製造業PMI(6月)は前回値よりやや弱い50.1になりました。
東京時間前半ではドル買い動意が優勢な相場展開になりました。
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
ロイター通信が、
「ギリシャがデフォルトとなっても
欧州の銀行は耐えられる体力を持っている。」
との米格付け会社S&Pのアナリストの見解を報じました。
日経平均は前日比−32.69円で大引けました。
スイス貿易収支(5月)は前回値より強い33.1億フランになりました。
独製造業PMI速報(6月)は市場予想より弱い54.9になりました。
独サービス業PMI速報(6月)は市場予想より強い58.3になりました。
ロンドン時間前半ではドル買い動意になりました。
ユーロドルなどドルストレートが軟調傾向で推移して、
ドル円が堅調傾向で推移しました。
中国上海株式市場は1.47%続伸して引けました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
欧製造業PMI速報(6月)は市場予想より弱い52.0になりました。
欧サービス業PMI速報(6月)は市場予想より強い54.2になりました。
NY原油が時間外取引で軟調に推移しました。
英BBA住宅ローン承認件数(5月)は予想より強い30509件になりました。
英CBI小売指数(6月)は市場予想よりかなり弱い−2になりました。
アイルランドと独10年債の利回格差が882bpと過去最大になりました。
ギリシャのカティメリニ紙が、
「EUとIMFの当局者がギリシャ政府による財政赤字削減の措置の
実現性に疑義を示した。」と報道しました。
欧州株式市場が軟調に推移しました。
格付け会社のS&Pが、
「アングロ・アイリッシュ銀行の格付けをCCCに格下げする。」
との発表をしました。
ドル円が80円台後半まで上昇しました。
IEAが戦略的石油備蓄の6000万バレルの放出を発表しました。
原油価格がIEAの緊急会合の報を受けて下落しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い42.9万件になりました。
ユーロドルなどドルストレートの軟調が続きました。
NYダウが軟調に推移しました。
ドル円も反落していきました。
米新築住宅販売件数(5月)は予想よりやや強い31.9万件になりました。
ギリシャ政府の報道官が、
「アテネ入りしている欧州および国際機関の代表団から、
緊縮財政計画では2011年予算に350億ユーロの欠損が生じると
警告を受けた。現在その修正について大詰めの協議を行っている。」
との発表をしました。
NY時間後半からドルストレートが反発しました。
米政府が「(石油備蓄放出は)状況によりさらなる行動をする。」
との発表をしました。
ギリシャの財務相が、
「中期財政計画を6月30日までに通過させることが重要。
税制改革については所得税に1〜5%の連帯税を賦課する。」
などの発言をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「イタリアの銀行16行を格下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャ政府が提出の中期財政計画に反対しているギリシャ野党に
ネガティブな姿勢を断念するよう要望する。」
との発言をしました。
加中銀副総裁が「加経済は下期に成長を加速させる見通し。」
との見解を示しました。
一部海外メディアが、
「ギリシャとIMF・EU調査団が緊縮財政5ヶ年計画で合意した。」
との報道をしました。
ギリシャ報道官が「ギリシャとIMF・EU調査団は緊縮財政で合意。」
と報道を肯定しました。
大幅下落していたNYダウが下げ幅を縮小していきました。
ユーロドルなどドルストレートが反発上昇しました。
NY原油(WTI)は91ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−59.67ドルで取引を終えました。

<6月24日(金)>

EU首脳会談では、
「自発的な(ロールオーバーへの)民間セクターの関与の計画を支持。
ギリシャに必要な調整措置を実行するよう求める。
ギリシャの調整プログラムへの強いコミットを歓迎。
ギリシャの7月の需要満たすために必要なこと行うと約束。」
などが示されました。
欧州委が、
「財政緊縮策のギリシャ議会での来週の投票を楽しみにしている。
ギリシャとIMF・EU・ECBの合意が具体的な立法になることを期待。
財政緊縮でギリシャは合意した目標を満たすことが可能になる。」
などの見解を示しました。
日企業向サービス価格(5月)は予想より弱い−0.9%になりました。
シカゴ連銀総裁が、
「米国の州や自治体はリセッション後も深刻な問題を抱えている。
州政府などは財政への問題認識が遅い。」
との見解を示しました。
IMFが「30日までに次期専務理事の選定を行う予定。
候補者はラガルド氏とカルステン氏の両名。」
との発表をしました。
東京時間前半は主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
格付け会社のフィッチが、
「日本の政治状況は弱まっている。
日本の財政改革が格付け変更の鍵となる。」
との見解を発表しました。
中国上海株式市場が堅調に推移しました。
中国MNI企業景況感調査(6月)は前回値より弱い57.76になりました。
豪RBAの総裁補佐が、
「経済不振の一部は豪ドル高と個人消費の減速による。
過去20年間で低いインフレを維持したことが豪経済の成功の要因。
より強い成長が示現した場合には利上げが必要。」
などの見解を示しました。
市場反応は限定的でした。
日経平均は前日比+81.97円の9678.71円で週の取引を終えました。
EUが次期IMF専務理事候補に伊中銀のドラギ氏を正式指名しました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが軟調になりました。
スペインのバイス紙が、
「スペイン政府が国内銀行にギリシャ5債年保有を要求。
銀行も同意。」との匿名情報を報じました。
一部の通信社が、
「ギリシャ国債の債務問題に関して独の複数の銀行が
ロールオーバー提案の作成を要請されている。」
との報道をしました。
アイルランドと独10年債利回り格差が最大の906bpに拡大しました。
ダウ先物や欧州の株価は堅調傾向で推移しました。
スイス中銀の四半期報告では、
「欧州債務危機は経済の下振れリスク。スイスフラン高は脅威。
国内の不動産市場の過熱は危険性をはらむ。」
などを示しました。
独IFO景気動向指数(6月)は市場予想より強い114.5になりました。
しだいにドルが売られてユーロなどドルストレートが反発しました。
ドル円が軟調になりました。
英BOEのボーゼン委員が、
「ギリシャ救済より各国政府は銀行の資本増強を図るべき。
ギリシャはリスクが増していて大惨事になる可能性。」
などの見解を示しました。
英BOEの金融行政委員会の会合議事録では、
「欧州債務危機が英金融安定にとって最大かつ差し迫ったリスク。
銀行にソブリン債保有について一層の情報開示を求める。
欧州ストレステストに含まれない中小金融機関も開示をすべき。
商業用不動産市場には過熱リスク。
世界の景気回復は継続しているが下振れリスクは拡大。」
などが示されました。
英BOE総裁が、
「将来の金融危機を回避することはできないが、
回復力を下支えすることは可能。」
との認識を示しました。
ECBのゴンザレスパラモ理事が「危機の終りは近くはない。」
との見解を示しました。
一部の通信社が、
「ギリシャ与党の一部の議員が来週に予定されている
緊縮財政法案に反対票を投じる見通し。」
との観測報道をしました。
一部の通信社が、
「複数のイタリア系銀行が株式市場で取引停止になった。」
との報道をしました。
ユーロドルが反落して他のドルストレートも連れて反落しました。
伊紙コリエレ・デラ・セラが、
「ビニスマギECB専務理事は年末までに退任へ。」
との観測報道をしました。
独の首相が、
「ユーロを守るため必要な措置は全て行う予定。
支援の総額はギリシャの採決を終えるまで判らない。」
などの発言をしました。
仏大統領が「7月始めにギリシャ救済を実施できる準備が整った。」
との発言をしました。
伊と独の10年債利回り格差がユーロ導入後で最大になりました。
米耐久消費財受注(5月)は市場予想より強い1.9%、
米第1四半期GDP確報は市場予想とおりの1.9%、
米第1四半期個人消費確報は市場予想とおりの2.2%、
米第1四半期GDP価格指数確報は市場予想より強い2.0%、
米第1四半期PCEコア・デフレータ確報は市場予想より強い1.6%、
などの結果になりました。
限定的ながら一時ドルストレートに反発がみられました。
NYダウが軟調に推移しました。
ドルストレートが軟調になってドル円が反発する展開になりました。
ギリシャの首相が、
「追加支援の規模は第1次支援と同じ最大1100億ユーロの可能性。」
との認識を示しました。
ECBのシュタルク理事が、
「救済措置はギリシャの最後のチャンス。
ECBはデフォルト評価のギリシャ債の受け入れは困難。」
などの発言をしました。
加中銀総裁が、
「需給ギャップを縮小させるために金融政策は緩和的である必要。」
との認識をWSJ紙のインタビューで示しました。
独の首相が、
「ヘアカット(債務減免)の支持者はその副作用を考慮すべき。
その副作用をコントロール可能にするツールはない。
ギリシャが正常な金融状態に戻ることが欧州共通の利益。」
などの見解を示しました。
ギリシャ議会の職員が、
「280億ユーロ規模の5ヶ年緊縮財政計画の議会投票は
29日に行われる予定。」と明らかにしました。
FRBが
「バーナンキ議長の議会証言が7月13日に予定されているため、
FOMC議事録公表を1日前倒し(日本時間7月13日午前3時)で公表。」
すると発表しました。
ガイトナー米財務長官が、
「米経済は逆風にさらされている。
日本の震災や原油価格の高騰や悪天候などが要因と思われる。
上半期は2%の成長を見込んでいる。しかし、減速は一時的。
下期は3〜4%の成長を見込んでいる。
債務上限引き上げなど予算の問題は解決すると確信している。」
などの発言をしました。
NY金先物は辛うじて1500ドルを維持して週の取引を終えました。
NY原油(WTI)は91ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−115.42ドルの11934.58ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月27日(月)>

朝7時45分にNZ貿易収支(5月)、NZ輸出(5月)、NZ輸入(5月)、
夜9時半に米個人支出(5月)、米個人所得(5月)、
同夜9時半に米PCEデフレータ(5月)、米PCEコア・デフレータ(5月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(6月)、
深夜2時に米2年債入札、
などが予定されています。
NZ・米の指標には注目です。

<6月28日(火)>

朝8時50分に日小売業販売額(5月 前年比)、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(7月)、独輸入物価指数(5月)、
午後5時半に英第1四半期経常収支、英第1四半期GDP確報、
同午後5時半に英第1四半期総合事業投資確報、
午後6時から英BOE総裁の講演、
午後8時からトリシェECB総裁の講演、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(4月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(6月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(6月)、
深夜2時に米5年債入札、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが(通常NY時間前半)、
独消費者物価指数速報(6月)の発表も予定されていて注目されます。

<6月29日(水)>

朝8時50分に日鉱工業生産指数速報(5月)、
午後5時半に英消費者信用残高(5月)、英住宅ローン承認件数(5月)、
午後6時に欧業況判断指数(6月)、消費者信頼感確報(6月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(6月)、欧サービス業信頼感(6月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(6月)、
午後8時に加消費者物価指数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(5月 成約)、
深夜2時に米7年債入札、
などが予定されています。
(欧)・加・米の指標には注目です。

<6月30日(木)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(5月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(6月)、
午前10時にNBNZ企業信頼感(6月)、
午後2時に日住宅着工戸数(5月)、日建設工事受注(5月)、
午後3時に独小売売上高指数(5月)、
午後4時からトリシェECB総裁の講演、
午後4時55分に独失業率(6月)、独失業者数(6月)、
午後6時に欧消費者物価指数速報(6月 前年比)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加GDP(4月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(6月)、
などが予定されています。
(NZ)・独・欧・米・加の指標には注目です。

<7月1日(金)>

※香港と加が祝日です。

朝8時半に日失業率(5月)、日全国消費者物価指数(5月)、
同朝8時半に日全世帯家計調査消費支出(5月)、
朝8時50分に日銀短観(大企業製造業業況判断ほか)、
午前10時に中国製造業PMI(6月)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(6月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(6月)、
午後5時半に英製造業PMI(6月)、
午後6時に欧失業率(5月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数確報(6月)も
夜11時に米ISM製造業景況指数(6月)、米建設支出(5月)、
などが予定されています。
日・(中)・(英)・米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円では週はじめから週中まで80円台前半で推移して
週後半に一時80円台後半まで上昇した後に揉み合いを経て週末にまた
80円台前半まで下落した後に80円台半ばあたりまで戻す展開となり
ましたが、週間での変動幅が小さな状況が続きました。

一方、ユーロドルは、週はじめに一時軟調となった後に週中まで堅調
に推移して1.4400を超えるあたりまで上昇しましたが、FOMC後のドル
巻き戻しの動きもあり、週中から軟調に推移して週末に一時戻しを試す
も再び下落する、ギリシャ関連の情報と米FOMCと要人発言と思惑など
に揺れるボラタイルな相場展開になりました。

他方、ポンドドルは、週はじめに一時軟調となった後に週前半まで
堅調に推移して1.62台半ばまで上昇しましたが、週後半から要人発言
や英BOE議事録、そしてFOMC後のドル巻き戻しの動きなどで軟調に推移
して、週末に一時戻しを試すも再下落して、1.60の大台も割り込む
軟調な相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは、週はじめに一時軟調となった後に上下動
しながらも週前半まで堅調に推移して1.065あたりまで上昇しました
が、その後豪RBA議事録やFOMC後のドル巻き戻しの動きとともに、
IEAによる戦略的石油備蓄の6000万バレルの放出の発表などもあり
軟調に推移して、週末に一時戻しを試すも再下落して1.05台を割り
込むあたりまで下落する軟調傾向の上下動の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、日本の中長期債利回りが低下している
ことによる円安圧力、そして火力発電需要の高まりによる原油輸入の
増加での外貨需要にかかわる円安圧力などがある一方、日本の生産回
復と輸出に伴い為替予約が活発になることによる円高圧力および、
最近はリスク回避の受け皿としての円の役割に変化が見られながらも、
欧州問題などのリスク回避の動きによる円買い圧力や、各国中銀の
円資産の積み増し傾向による円高圧力もあり、引き続き、強弱材料が
交錯しているようです。

米ドルについては、先週の米指標が中古住宅販売件数や住宅価格指数
や新築住宅販売件数など住宅関連指標や耐久財受注などが市場予想
より強い結果となったものの、新規失業保険申請件数が市場予想より
弱く雇用市場が低迷しているとともにNYダウが軟調となっているなど
米国経済がマダラ模様の回復状況となっているとともに、

また、注目されていた米FOMCでは国債購入のQE2は予定とおり6月末
で終了することが決定され、そして保有証券の償還資金の再投資は
継続するとして緩和姿勢は継続となって、ほぼ市場予想に近い結果と
なりましたが、2011年のGDP予測を2.7〜2.9%に下方修正するなどが
発表されたものの一部で期待されていたQE3への言及はなく、長期と
は「少なくとも2〜3回(のFOMC)を意味する。」として、しばらくの
金融政策の維持が示されることになりました。

市場反応は先行織り込みでのドル売りを事実で巻き戻すとともに、
欧州不安などリスク回避で基軸通貨としての米ドルが買い戻される
展開になりましたが、今後の緩和策QE2終了後の市場の思惑と動向が
注目されます。

ドル円相場では、リスク回避の受け皿としての円の役割の低下がやや
みられているようで米ドル主導の展開となる可能性がありそうですが
今週は四半期末での実需筋の動向もあり材料の混在で読みにくい状況
ながら、80円台下限のサポートが比較的堅い印象で、80.00〜79.80
アラウンドのサポート・ゾーンを割り込むと79円台レベルのレンジへ
と下落とはなりそうですが、下抜けられなかった場合は今週も80円台
のレンジを中心として上昇へのトライとなる可能性がありそうです。

ユーロについては、先週はじめにユーロ圏財務相会合でギリシャ支援
が基本合意になり一安心となるも、21日に格付け会社のフィッチが
「ギリシャの債務再編や自発的繰り延べはデフォルトとみなす。」と
見解を発表したり、FT紙の独版が「独銀は政府保証なければギリシャ
支援へ参加を拒否する可能性。」との観測報道をしたりと揺れる中で
22日にギリシャのパパンドレウ内閣の信任投票では賛成155で反対143
と辛うじて信認されることになりましたが、ユーロドルでは利食いや
事実売りがあったとともに、FOMC後のドルの巻き戻しの動きに加えて
23日に英FT紙が「ギリシャ最大野党の民主主義党のサマラス党首は
パパンドレウ政権が承認した中期5ヶ年財政計画に反対する意向。」
との報道をしたこともあってユーロドルが軟調となりました。

また、23日に格付け会社のムーディーズが「イタリアの銀行16行を格
下げ方向で見直す。」との発表をしたり、24日にアイルランドと独10
年債の利回格差が906bpと過去最大になったり、伊と独の10年債利回り
格差がユーロ導入後で最大となったり、「STOXX欧州600指数」が8週
連続での下落となっているなど、市場のリスク回避の動きが高まって
いて軟調傾向が続く可能性がありますが、ニュースや情報などに揺れ
る相場展開となる可能性も高い状況となっているようです。
そして、週末にギリシャ議会の職員の情報としてダウ・ジョーンズが
「280億ユーロ規模の5ヶ年緊縮財政計画の議会討議は27日に始まり、
29日午前まで続く。その後、採決する。投票は(現地時間の)29日に
行われる予定。」であると報道したことなどがありますので、今後の
焦点は「ギリシャ5ヶ年緊縮財政計画の議会での採決がどうなるか」
となりそうです。

信認されたハパンドレウ政権は一応の多数派ながらも、ギリシャ最大
野党の民主主義党の党首は同法案に反対の意向を示していて、また、
一部報道ではギリシャ与党の中にも同法案への反対派がいるとの情報
もあり、IMF・EU・ECBのトロイカによるギリシャ支援の条件となって
いる同法案の議会通過が注目されます。同法案がギリシャ議会通過と
なればユーロドルが急伸する可能性があり、逆に同法案が議会で否決
されれば下落が強まる可能性が高くなりそうで、(現地時間の)29日は
ギリシャ問題の明暗を分かつ節目の日となりそうで、29日を前にした
思惑の動きも含めて今週は相場が大きく動く可能性がありそうです。

ポンドについては、英BOE議事録で英経済の低迷が予想以上に長引く
公算との認識が示されたことともに、ポンドドルではFOMC後のドルの
巻き戻しの動きもあり、1.60の大台も下抜けつつあるようで、軟調
傾向がさらに続きそうではありますが、1.60台を割り込んだあたり
では揉み合いとなっていて、1.60台を再び回復した場合では戻り試し
となる可能性があるとともに、ギリシャの緊縮財政計画が議会通過
となった場合はユーロドルに連れ高となる可能性もあり、ニュースや
情報に揺れる展開となる可能性もありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、地合いはあまり強い様子
はないようで、原油価格が91ドル台前半と軟調傾向で推移しているこ
とや、利上げ期待の後退および新興国の経済減速懸念、そしてNYダウ
や新興国の株価が冴えないことによるリスク選好度の低下などのネガ
ティブ材料の方が優勢の感がありますが、IEAによる戦略的石油備蓄
の6000万バレルの放出の発表は言わば中銀の為替介入のように一過性
と見る向きもあるようで、今後の原油価格など商品市場の動向が注目
されます。

また14日に中国国営ラジオ放送が「中国は6月後半ないし7月初めに
追加利上げへ」との観測報道をしているネガティブ材料がある一方、
欧州問題の行方もあり、ギリシャの緊縮財政計画が議会通過となった
場合では豪ドル米ドルなどドルストレートはリスク選好のドル売りで
ユーロドルに連れ高となる可能性もあって、不確実性がありながらも
材料視されやすい要素がありますので柔軟にトレードしていきたい
ものです。

経済指標関連では、27日のNZ貿易収支に米個人支出、
28日の英第1四半期GDP確報に独消費者物価指数速報と
米S&Pケースシラー住宅価格に米消費者信頼感指数、
29日の加消費者物価指数と米中古住宅販売保留(成約)、
30日のNZ住宅建設許可に欧消費者物価指数速報と加GDPに
米新規失業保険申請件数とシカゴ購買部協会景気指数、
そして週末7月1日の日銀短観に中国製造業PMIと英製造業PMと
ミシガン大学消費者信頼感指数確報に米ISM製造業景況指数、
などが注目されます。


さて今日は、100対99のお話です。

勝ちと負けとのある物事では、

ときに敵味方が協調して双方が勝つ「WIN-WIN」となることや、
あるいは戦争のように双方が傷つき勝者なき戦いとなる、
ことなどもありますが、

その多くではどちらかが勝ちどちらかが負けることになります。

たとえば将棋にしても、
千日手や持将棋の引き分けということもありますが、
その多くはどちらかが勝ってどちらかが負けます。

ボクシングにしても柔道の試合にしても同様ですね。

そして、たとえそれらがどんなに善戦だったとしても、
また双方がどんなに懸命に努力して頑張ったとしても、
勝ちと負けとに分かれる結果となるということは、
峻厳な勝負の世界の掟(おきて)ともいうべき事実のようです。

合格ラインにわずか数点足りなかった受験生は落第になり、
たった数点だけ合格ラインを超えた受験生は合格の勝者となります。

勝ちと負けとが決まったとき、
そのときの結果だけを見るならば、そこには冷酷な事実が横たわり、
「100対99」ではあっても、「100対ゼロ」であっても、
勝ちと負けとの振り分けでは、
結果として「100対ゼロ」と同じになります。

たとえそれがわずかな差であっても大差であっても、
勝ちは勝ち、負けは負けということになり、
わずかな差であっても勝ちと負けとを分かつことがあるのですね。

もちろん、圧倒的な力の差という場合もありますが、

負けているほうも決して努力を怠っているとは限らなく、
「僅差」で勝敗が決まってしまっていることも
少なくはないようです。

トレードでも似たようなことがあります。

そのレベルに到達するまでは負けに負けを続けるものですが、
突然変異をするように勝てるようになるときが来ることがあります。

勝ちと負けとのある物事では、受験生の合格ラインのように
僅差であってもそこに足りなければ負けてしまうものですが、

「僅差であるゆえに」わずかな修正や気づきで、

結果が良いほうに激変してしまうことがあるわけですね。

あまり良い例えではありませんが、

これはちょうどアントニー・ウインという人の著した
「キプロスの蜂」というミステリー小説に
そのプロセスだけに限れば少しだけ似ているのかもしれません。

この小説の登場人物である犯人は、毒物に関する知見があって、
完全犯罪を計画します。

この小説の犯人は被害者にハチの予防注射だと偽って
致死量未満のハチ毒を注射します。

そして、数日後を見計らって犯人は被害者の車の中にハチを放ち、
被害者がそのハチに刺されてアナフィラキシー・ショックで
殺害されてしまうがこの犯人にはアリバイがあるという筋書きで、

殺人を題材のミステリー小説に似ているなどとは物騒ですが、

「下地がある」「少し加える」ということで、
「情況が激変する結果になる」という意味では、

少しだけ似ているように思えます。

そうです…。

勝ちと負けとのある物事では、
そのときどきの結果だけを見るならば、
「100対99」ではあっても、「100対ゼロ」であっても、
勝ちと負けとの振り分けでは、負けたということは
結果として「100対ゼロ」と同じになりますが、

「下地」、つまり積み上げて蓄積したものがある場合、

その後の試合では、僅差であるゆえに「わずかな修正や気づき」で、

あたかも地表に押さえつけられていたマグマが噴出するように、
結果が激変していくことがあるのですね。

99はわずか2違うだけで101になるというわけです。

負けて負けて…、負け続けていた人が、
突如として勝ち続けれるようになることがあるのです。

「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」の著者のひとりで
その昔、凄腕の裁量女性トレーダーであった
リンダ・ブラッドフォード・ラシュキがこう語ります。

「そして、ある日突然、最もミステリアスな形で
 目の前の霧が晴れていくかのように、
 最も難しいと思われていたことが、
 とてもシンプルなことに思えてくるのです。
 消し去るプロセスを経ながら学んでいきます。」

「いいですか。いつかは必ずその時が来ます。
 ただ、最初の3年間に関して言えば、
 毎年、一貫して利益を上げられるような人はほとんどいません。」

難解極まりないトレードが

「とてもシンプルに思えてくる、
 そんな時が必ずいつの日か来る」というのですね。

あのゲーリー・スミスでさえ安定して利益を出せるように
なるまでに20年もかかったといわれるトレーディングが、
簡単に思えるようになる、というわけです。

ところが、結果が良いほうに激変するようになったといっても、

その本人さえもどこがどうと答えられないほどの
「わずかな修正や気づき」であることが多いので、

「勝てるようになった秘訣は?」と尋ねられても、

多くの勝ち組トレーダーは具体的に語れないことがあります。

「そう聞かれてもなんと答えたらよいか…。
 やっていることは以前と何ら大きくは変らないですよ。
 何か特別な魔法を得たというわけでは決してありません。」

「……。」

「ただ…。何ていうのかなぁ。
 トレードチャンスは100のうち70ほどがダマシと紙一重で、
 より確かな残りの30ほどを待って選りすぐれるようになった、
 というような感じというか…。別の言い方をすると
 チャンスもどきを排除できるようになったというか…。
 そのほかにも思うことはあるけれども、
 言えば教科書的なことになるのに何ら変りはなく。
 特別な秘訣なんてそのようなことはうまく言えませんよ。」

うーん。そういうものなのでしょうね。

そういえば、子供の頃に自転車に乗れるようになったときも、
ちょっとしたペダルの漕ぎ出しと、ちょっとした重心の取り方と、
ちょっとしたハンドルさばきであったような…。

壁の厚さは各々異なれど、小さくも大きな違いとなる
その「僅かで堅い壁」をめげずに乗り越えて行きたいものですね。

苦しいときこそもう少しで壁を越えれるときなのかもしれません。



<ご案内>
私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。



<コマーシャル>
FX攻略オンライン


FX 始原回帰とトレードのお話


カンボジアの首都のプノンペンで開催された国際ハーフマラソンで
タレントの猫ひろしさんが銀メダルを獲得したそうですね。^^

●先週の主な出来事

<6月13日(月)>

豪シドニー市場は休みでした。
英BOEの四季報では、
「英国の長期的インフレ期待は引き続き適度に抑制。
5月20日までの3ヶ月間に日本の大震災や中東の政治的緊張や
欧州債務危機の悪化などに直面。金融市場は回復力を維持。」
などが示されました。
日機械受注(4月)は市場予想より弱い−3.3%になりました。
FT紙が、
「連邦債務上限引き上げで米民主・共和両党が合意できない場合の
リスクヘッジとして米大手金融機関の多くが8月に米国債の利用を
縮小する準備を進めている。
東欧・クロアチアが2013年7月1日からEUの28番目の加盟国となる見通し。」
などの報道をしました。
東京時間前半では円やスイスフランが売られました。
NZのクライストチャーチ付近でM6クラスの地震がありました。
NZドルが下落しました。
中国新規融資(5月)は前回より弱い5516億元になりました。
原油先物が軟調傾向で推移しました。
NZの首相が、
「余震は新たな被害を与えた。
クライストチャーチ市長は非常事態を宣言する可能性。」
との認識を示しました。
東京時間後半は主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日経平均は前週末比−66.23円で大引けました。
独の財務相が、
「独の物価には確かな上向き傾向がある。」
との認識を示しました。
ロンドン時間では経済指標の発表はありませんでした。
ロンドン時間ではダウ先物が堅調傾向で推移しました。
ロンドン時間前半では主要通貨ペアが揉み合う展開になりました。
霊降臨節でスイス市場が休みでした。
ポルトガル10年債利回りが10.70%の過去最高値を更新しました。
カルムニア委員が、
「スペインは2011年の予算目標を達成すべき。」
との発言をしました。
スイスフランやポンドが堅調に推移しました。
アイルランド10年債と独連邦債が過去最大の829bpになりました。
ギリシャのCDSが過去最高値になりました。
「独経営者連盟(BDA)の会長が、ギリシャ追加金融支援に
民間の債券保有者を関与させる独政府の提案に賛同している。」
との報道がありました。
トリシェECB総裁が、
「原油及び商品がインフレを押し上げている。
ECBは賃金や物価への二次的影響を阻止しなくてはならない。
ユーロ圏の回復は今まで以上にしっかりと根付いている。
現在の失業率は依然高すぎる。
欧州は内部的にも外部的にも格差を是正しなければならない。」
などの認識を示しました。
IMFの篠原副専務理事が、
「米国と日本は予想外に軟調となった。
世界経済はソフトパッチ(一時的な鈍化)に入った可能性。
欧州では債務危機を抱えつつも独仏が成長を牽引している。」
などの見解を示しました。
NY時間では経済指標の発表はありませんでした。
NYダウが小高く始まった後に上げ幅を縮めました。
米10年債利回りが再び3.00%を下回りました。
原油価格が軟調傾向で推移しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
ユーロドルなどドルストレートは上げては下げる展開になりました。
オバマ米大統領が、
「米債務および財政赤字問題は経済成長や雇用に対する障害。
問題解決に向けた取り組みとして景気回復を加速させる必要。」
との認識を示しました。
米リッチモンド連銀総裁が、
「FRBは追加の量的緩和について用心深くあるべき。
インフレ問題のためエネルギー価格の安定を歓迎する。
米国の経済成長は今年の末に回復する可能性。
最近のデータは見通しの再考を促すが、
年内利上げは引き続き可能な領域にある。」
などの認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「EUは信用事由を起こす行動を回避すべき。
ギリシャ債の強制的な債務再編の回避を各国政府に促す。
ユーロ圏共通債券構想には賛成できない。」
などの発言をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「米経済がリセッションに陥るとは考えられない。
新興国の景気抑制策は世界経済に影響する可能性。
ギリシャは貯蓄や増税や構造改革が必要。
危機はギリシャであってユーロの危機ではない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のS&Pが
「ギリシャをCCCに3段階格下げする。見通しはネガティブ。」
と発表しました。
ギリシャ政府が、
「S&PはEUなどのリファイナンスを見落としている。」
との声明を出しました。
スペインの財務相が、
「スペイン経済には健全なファンダメンタルズがある。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が
「7月に確実ではないが利上げの可能性がある。」
と発言をしました。
ユーロが下げては上げる荒っぽい相場展開になりました。
ドル円は上下動しながらも軟調傾向で推移しました。
英BOEのウィール委員が、
「早期の金利引き上げが柔軟性を与える。
年内に消費者物価が5%超に上昇する可能性。
利上げの遅れは重大なリスクになる。」
などの認識を示しました。
金先物が下落して1515.60で引けました。
NY原油(WTI)も下落して97ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比+1.06ドルで取引を終えました。

<6月14日(火)>

伊の原発再開の是非を問う国民投票が否決されました。
英RICS住宅価格指数(5月)は市場予想より弱い−28%になりました。
独連銀総裁が、
「ECBはさらなるリスクを負担することはできない。
投資家に債務期間延長を強要できはしない。
ECBによるギリシャ債の繰り延べは想定できない。」
などの認識を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「FRBはこれまで既に充分な刺激策を講じてきた。
これ以上の金融緩和は支持できない可能性。
総合インフレに重点を置き優先課題は物価安定とすべき。
ただし株高は経済に有益である。」
などの見解を示しました。
中国の国営ラジオ放送が、
「中国は6月後半ないし7月初めに追加利上げへ。」
との観測報道をしました。
中国の金融時報が「中国は穏健な金融政策の維持が必要。」
との人民銀行貨幣政策委員の見解を記事として掲載しました。
豪NAB企業景況感指数(5月 前年比)は前月より弱い1になりました。
豪NAB企業信頼感指数(5月 前年比)は前月より弱い6になりました。
中国消費者物価指数(5月 前年比)は市場予想とおりの5.5%、
中国生産者物価指数(5月 前年比)は市場予想より強い6.8%、
中国小売売上高(5月 前年比)は市場予想より弱い16.9%、
中国鉱工業生産(5月)は市場予想より強い13.3%になりました。
中国国家統計局が、
「中国は比較的大きなインフレ圧力に直面。
5月のインフレ率は物価が抑制されていることを示している。」
などの見解を発表しました。
中国の経済指標の発表直前に新華社などがリーク報道をしました。
東京時間ではドルストレートが下げては戻す展開になりました。
主要通貨ペアが堅調傾向になりました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
日銀が全会一致で政策金利を0.00〜0.10%に据え置きました。
日銀が建機判断を引き上げて、また成長基盤支援で追加策として
動産担保融資で5000億円貸し出しを決定しました。
新華社が「中国人民銀行は短期的には利上げしない公算。」
との観測報道をしました。
日経平均やアジア株式市場が堅調に推移しました。
日鉱工業生産指数確報(5月)は速報値より強い1.6%になりました。
スイス政府経済予測では、
「安全な逃避先である通貨への需要が続いている。
スイス経済はフランの一段高のリスクに直面。
2011年のGDPは2.1%上昇、2012年は1.5%上昇と予想(下方修正)。」
などが示されました。
スイスフランが軟調に推移しました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャ支援で月末までに民間の参加レベルの合意となる可能性。
ギリシャは全政党が計画支持した場合にのみ危機克服可能。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比+99.58円で大引けました。
ロンドン時間序盤では主要通貨ペアが堅調に推移しました。
中国が預金準備率を50bp引き上げました。
ドル円が軟調になりました。
日銀総裁の記者会見では、
「社債買い入れオペの上限見直しは考えていない。
景気判断は先月より一歩進めた。
成長基盤支援融資の単純な増額は限界。」
などが示されました。
英消費者物価指数(5月)は4.5%、英小売物価指数(5月)は0.3%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
英消費者物価指数コア(5月)は3.3%、英DCLG住宅価格(4月)は−0.3%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
指標発表後にポンドが上昇しましたがしだいに軟調になりました。
ギリシャ10年物国債と独連邦債の金利格差が過去最大になりました。
アイルランド10年物国債と独連邦債の金利格差が最大になりました。
中国人民銀行が「欧州の債務危機は拡大して悪化する可能性。」
との見解を発表しました。
ギリシャ財務省が「1-5月の財政赤字は102.8億ユーロになった。」
と発表しました。目標90.7億ユーロまでの赤字は未達になりました。
ロンドン時間中盤から主要通貨ペアがしだいに軟調になりました。
米小売売上高(5月)は−0.2%、米生産者物価指数(5月)は7.3%と
ともに市場予想より強い結果になりました。
米生産者物価指数コア(5月)は市場予想とおりの2.1%になりました。
加第1四半期設備稼働率は市場予想より強い79.0%になりました。
加の財務相が、
「カナダの金利は上昇する可能性がある。」
との認識を示しました。
米ドルや加ドルが買われる市場反応になりました。
円やスイスフランが軟調になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「スイスの銀行セクターの格付け見通しを安定的に引き上げる。」
と発表しました。
伊中銀総裁が、
「ECBは緩和的政策および手段からから引き揚げの遂行をすべき。
ECBは予防的に利上げすべき。債務再編やヘアカットを支持しない。
銀行がECBに依存しすぎないように配慮すべき。
ギリシャがデフォルトになれば甚大なコストがかかり、
非常に困難な手続きになる可能性。」
などの見解を示しました。
NY時間ではNYダウが堅調に推移してリスク選好動意になり、
主要通貨ペアが堅調に推移しました。
米企業在庫(4月)は市場予想より弱い0.8%になりました。
米10年債の利回りが大幅に上昇しました。
バーナンキFRB議長の講演では、
「債務上限引き上げられなければ格下げとなる可能性。
ドルの役割や米債市場への打撃となる。
米国債の債務不履行懸念は深刻な金融市場混乱引き起こす。
金利も上昇して景気回復を減速させる可能性。
投資家の信頼揺るがすような行動避けるべき。」
など米債務問題に対する認識を示しました。
リスク回避でドルが買い戻される動きがみられました。
NY原油(WTI)は99ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+123.14ドルで取引を終えました。

<6月15日(水)>

AP通信が、
「バイデン米副大統領は11兆ドル強の財政赤字削減に自信。
7月4日までに財政問題の暫定合意を望むと述べた。」
との報道をしました。
NZ第1四半期小売売上高は市場予想とおりの0.9%になりました。
英ネーションワイド消費者信頼感(5月)は、
前回値より強い55になりました。
ともに市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「BNP、ソシエテジェネラル、クレディアグリコルの
仏大手3行を格下げ方向で見直す。ギリシャ債の(大量)保有が理由。」
との発表をしました。
ユーロが軟調になりました。
豪Westpac消費者信頼感(6月)は前回より弱い−2.6%になりました。
豪ドルも軟調になりました。
英FT紙が、
「ギリシャ債リスケは欧各国に最大200億ユーロの負担の可能性。」
との観測報道をしました。
スロバキアの財務相が、
「EUとECBが20日に開く会合でギリシャ向けの
追加支援計画が合意する公算は小さい。」
との見解を示しました。
東京時間ではリスク回避でユーロなどが軟調に推移しました。
豪第1四半期新規住宅は市場予想より強い3.1%になりました。
ギリシャの中銀が、
「ギリシャの銀行が欧州銀行間市場から締め出されている。
ギリシャ国内金融機関に対し一段の資本増強を要請する。」
との発表をしました。
豪RBA総裁が、
「物価抑制には金利の上昇が必要。7月のCPIは政策決定に重要。
インフレ率は上振れの可能性の方が高い。」
などの認識を示しました。
豪ドルが上昇しました。
格付け会社のS&Pのアナリストが、
「中国の住宅価格は与信逼迫と政府による規制の効果が表れ
今後1年で10%下落する可能性がある。」
との見解を発表しました。
スイスフランが軟調になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ECBは民間セクターの関与に反対しない。自主的であるべき。
部分あるいは完全なデフォルトは回避すべき。
ギリシャは民営化を進めるべき。」
などの見解を示しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+26.53円で取引を終えました。
日工作機械受注確報(5月)は速報値より弱い34.0%になりました。
ロンドン時間前半ではユーロが軟調になりました。
ドル円が堅調に推移しました。
スイス生産者物輸入価格(5月)は予想より弱い−0.4%になりました。
「ギリシャで15日に今年3度目の大規模ゼネストが計画されている。」
との報道がありました。
英失業率(5月)は市場予想とおりの4.6%、
英失業保険申請件数推移(5月)は予想より弱い1.96万件になりました。
英2-4月期の失業者数は(ダウ・ジョーンズによると)
10年以上ぶりの大幅減少とはなりました。
市場反応はポンド売りになりました。
アイスランド中銀が政策金利を4.25%に据え置きました。
欧鉱工業生産(4月)は市場予想より強い0.2%になりました。
欧州議会の経済金融委員会が、
「伊中銀総裁のドラギ氏をECBの次期総裁とすることを承認。」
することを決定しました。
ギリシャのCDSスプレッドが1700bpに拡大しました。
ギリシャ10年債の利回りが17.662%になりました。
ポルトガルの国債入札では、
「3ヶ月債の平均落札利回りが前回より低い4.863%、
応札倍率が前回より低い2.4倍。
6ヶ月債の平均落札利回りが前回より低い4.954%、
応札倍率が前回より高い3.8倍。」
などの結果になりました。資金調達コストが低下しました。
ドル円が堅調傾向で推移しました。
仏政府報道官が、
「ギリシャの債務再編にはあらためて反対する。」
との表明をしました。
スペイン中銀総裁が、
「危機を過小評価するのは危険なことである。
資本増強が必要になればスペイン銀行救済基金は破綻する。」
との認識を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの4行を格付けBからCCCに格下げする。
見通しはネガティブ。」との発表をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ギリシャの格付けをCに引き下げる可能性。」
との発表をしました。
独財務省報道官が、
「全てのユーロ圏財務相の間でギリシャを支援する意思はある。」
との発表をしました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャ国債のロールオーバー計画を整備中。」
との発言をしました。
米消費者物価指数(5月)は3.6%、同コアが1.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米NY連銀製造業景気指数(6月)は予想より弱い−7.79になりました。
市場反応は揺れながらも米ドル買いになりました。
加製造業出荷(4月)は市場予想よりは強い−1.3%になりました。
米ネット長期TICフロー(4月 対米証券投資)は
市場予想より弱い306億ドルになりました。
米鉱工業遺産指数(5月)は+0.1%、米背日稼働率(5月)は76.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
限定的ながらドルが売られる市場反応になりました。
米NAHB住宅市場指数(6月)は市場予想より弱い13になりました。
NYダウが軟調に推移しました。
独財務相が、
「ユーロ圏はギリシャについて20日の決定を目指す。」
との発言をしました。
原油在庫は予想以上の340.6万バレルになりました。
欧州EFSFが、
「日本政府がポルトガル支援で11億円ユーロの債券を購入。」
との発表をしました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ECBは民間関与を全て反対しているわけではない。
ウィーン・イニシアチブ方式を受け入れる可能性。
ヘアカットを伴うデフォルトには反対する。
ギリシャ問題は波及する恐れがある。」などの認識を示しました。
パパンドレウギリシャ首相が、
「最大野党の民主主義党のサマラス党首に対して
大連立が合意できれば首相を辞任してもよい。
統治不能なら選挙が必要。」などの発言をしました。
ユーロや資源国通貨がリスク回避で一段安になりました。
豪RBA総裁が、
「インフレ率が中期目標の2〜3%に沿い続けるようにするためには、
ある時点で金融政策の一層の引き締めが必要となる可能性が高い。」
との見解を示しました。
格付け会社のフィッチが「ロールオバーは債務不履行と認める。」
との見解を発表しました。
英財務相が、
「英経済は回復過程にあるが世界的な逆風にさらされている。
信用市場もまだ弱い。50%に引き上げた最高税率は一時的なもの。」
などの発言をしました。
英BOE総裁が、
「賃金上昇は抑制。マネーサプライの拡大は脆弱。
インフレはいずれ緩和する兆候。緊縮財政と緩和的金融政策が必要。」
などの認識を示しました。
加BOC総裁が、
「加は金融の不均衡に警戒すべき。米は緩やかな成長を続ける。」
などの認識を示しました。
米10年債の金利が3.00%を割り込みました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半まで下落しました。
NYダウは前日比−178.84ドルで取引を終えました。

<6月16日(木)>

NZの財務相が、
「金利は低水準を維持することが望ましい。
NZドル高はNZ経済にとって強い逆風。
財政政策によってのみ通貨に影響を与えることが可能。」
などの見解を示しました。NZドルが下落しました。
ロイター通信が、
「人民銀行高官が目先に金融政策を緩和することはないと発言。」
との報道をしました。
英FT紙が、
「経済が成長軌道に戻るまでには2年にわたって
深刻な不況と過去最悪の失業率を経験する可能性。」
とのポルトガルの次期首相の見解を報じました。
英FT紙が、
「独はギリシャへの新たな救済策に態度を軟化させつつある。」
との観測報道をしました。
東京時間では日経平均やアジア株式市場が軟調に推移しました。
オランダ中銀総裁が、
「民間投資がギリシャへの追加支援への貢献で圧力を受けるなら、
ユーロ圏の救済基金の規模を2倍増の1兆5000億ユーロとすべき。」
との見解を示しました。
東京時間後半にユーロが下落してスイスフランが上昇しました。
ドル円がしだいに軟調になっていきました。
米財務省の国際資本動向(4月)では、
「中国が5ヶ月連続での米国債の売り越しを経て、4月に米国債を
買い越して保有高を拡大し最大の海外保有国にとどまった。」
ことなどが報告されました。
英BOE総裁が、
「利上げペースは銀行システムの再正常化や与信条件の緩和しだい。
英経済が利上げに耐えられると判断には時間がかかる可能性。」
などの認識を示しました。
日経平均は下落して前日比−163.04円で大引けました。
ロンドン時間前半では原油先物が軟調に推移しました。
スイス第1四半期鉱工業生産(前期比)は、
市場予想より弱い−9.2%になりました。
スイスSNBが政策金利を市場予想とおり据え置きました。
スイスSNB声明では、
「スイスフランは強い上昇を示した。
強いスイスフランが経済に対する主要リスクの一部。
世界経済は回復を続けている。世界経済には複数の心配がある。」
などが示されました。市場反応は限定的でした。
ECB月報(6月)では、
「インフレに強い警戒が必要。断固として時宜を得た行動を取る。
緊急措置は一時的なもの。適切に調整する。」
などが示されました。
仏大統領が「ユーロを守る必要がある。」との認識を示しました。
ユーロが一時反発しました。
英小売売上高指数(5月)は市場予想より弱い−1.4%になりました。
ポンドが下落しました。
欧消費者物価指数確報(5月 前年比)は予想とおり2.7%になりました。
ギリシャの第1四半期の失業率は前回より弱い15.9%になりました。
ギリシャ10年債の利回りが17.882%に上昇しました。
ユーロが下落する展開になりました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャが7月に融資を受け取ることを確信している。
民間部門の役割は7月11日に最終決定の見込み。」
などの発言をしました。
ギリシャの2年債利回りが30%を突破しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ECBが保有する債券の償還期限の延長はECBの原則を破ることになる。
デフォルト後の債券を保有することもECBの原則を破ることになる。」
などの認識を示しました。
米住宅着工件数(5月)は56.0万件、米建設許可件数(5月)は61.2万件、
米新規失業保険申請件数は41.4万件、
米第1四半期経常収支は−1193億ドルと、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
市場反応ははじめ米ドル買いからリスク選好動意になりました。
主要通貨ペアが反発しました。
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(6月)は、
市場予想よりかなり弱い−7.7になりました。
構成項目の中では雇用が前回22.1に対して今回は4.1になりました。
ドル円が一時下落しました。
FRBのタルーロ理事が、
「自己資本規制とともにデリバティブ取引で証拠金の最低水準を
世界的に規制するなど国際的な取り組みが重要。」
との見解を示しました。
ギリシャの首相が「EUは危機に対する対処に間違いがあった。」
との発言をしました。
ギリシャ債CDSスプレッドが2050bpと過去最高になりました。
IMF国際通貨基金のスポークスマンが、
「ギリシャ支援を継続する準備が整っている。
ギリシャへの金融支援の実施へ話し合いは進んでいる。
次回ユーロ圏財務相会議で前向きな結果を予想している。
ただしギリシャ支援は合意済みの改革の実行が前提。」
などの発表をしました。ユーロが反発上昇しました。
NYダウは前日比プラス圏で推移しました。
米10年債利回りは低下傾向で推移しました。
EU大統領が「ユーロは安定。強い通貨。」との発言をしました。
ユーログループ議長が、
「民間部門の関与は自発的である必要。ECBの基本原則は守るべき。
IMFは次回の支払い能力を確実にする必要。
EUとIMFの救済額は債券保有者の役割による。
EUとIMFはギリシャ問題に対して大きな転換はない。」
などの見解を示しました。
ルクセンブルク中銀総裁が、
「物価安定はECBの主要な目標。
いくつかのユーロ圏の国の成長見通しは楽観的過ぎる。
支払期限の延長はギリシャの問題解決にならない。
ECBは期限延長を認めない。」
などの見解を示しました。
ギリシャ政府が、
「(大連立とならなかったことで行う)内閣改造は金曜日に延期する。
明日午前9時(現地時間)に発表。午後に宣誓就任の予定。」
との発表をしました。
仏大統領が、
「ギリシャの債務危機からユーロを守るために
責任感と妥協が必要なことを理解するべき。」
とEU加盟国に呼びかけました。
ユーロが押しては上げる展開になりました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+64.25ドルで取引を終えました。

<6月17日(金)>

日政府が来週発表する月例経済報告で景気の現状判断を
4ヶ月ぶりに上方修正する方針を固めたとの報道がありました。
トリシェECB総裁が、
「ギリシャの強制措置やデフォルトは回避する必要。
ユーロ離脱の可能性を提起した当局者はいない。」
などの発言をしました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「ギリシャがデフォルトに陥る確率は高い。
デフォルトはほぼ確実。ギリシャのデフォルトは伝染する可能性。」
などの認識を示しました。
日銀議事録要旨では、
「前回に包括緩和の増額を提案した西村副総裁から
追加緩和の必要性は潜在的には大きいとの認識。
供給制約解消に関する不確実性は低下している。
電力安定供給の不確実性増している。」
などが示されました。
中国の毎日経済新聞が、
「中国当局が重要な人民元政策を19日に公表。」
と報道しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4716元の切上後最高値になりました。
東京時間前半では主要通貨ペアがやや軟調な揉み合いになりました。
ECBのリーカネン理事が、
「ユーロ加盟国支援がECBバランシートに及ぼすリスクは対処可能。」
との認識を示しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャのハードなヘアカットには伝染のリスクがある。
ギリシャに対するプロセスは極めて困難になってきている。」
などの認識を示しました。
中国の外務次官が、
「欧州債務危機の解決を中国として支援する。」
と発言しました。
トリシェECB総裁が、
「いかなる形であってもギリシャのデフォルトは回避すべき。
信用事由につながりかねないギリシャ危機への対応も避けるべき。
それがECBの明確な立場。ユーロ圏は統治改革を実施する必要。」
などの認識を示しました。
市場反応は限定的でした。
原油先物が時間外取引で軟調に推移しました。
ユーロがしだいに軟調になっていきました。
日経平均は前日比−59.88円の9351.40円で週の取引を終えました。
「ギリシャ政府はベニゼロス国防相を財務相に指名する見通し。」
とのギリシャ内閣改造にかかわる報道がありました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが下落の後に反発しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
中国中部と南部を襲っている豪雨で
「中国政府は洪水警戒レベルを最高の4に引き上げた。」
との報道がありました。
中国上海株が3営業日続落になりました。 
ギリシャ10年国債の利回りが過去最高の18.9%をつけました。
欧貿易収支(4月 季調済)は予想より弱い−41億ユーロになりました。
欧建設支出(4月)は前月より強い0.7%になりました。
独財務相報道官が、
「7月のギリシャ救済に関して最終結論に至るかどうかは不明だが、
そうなれば素晴らしいこと。」
との見解を発表しました。
独の首相が、
「新たなギリシャ支援での民間投資家の関与では
ECBとともに取り組んでいく。」
との(ECBに歩調を合わせる妥協の)見解を示しました。
仏大統領が、
「仏と独はユーロを全力で支える。
ギリシャ問題の民間部門に対する解決策を見出した。
仏独はウィーン方式でのギリシャ債ロールオーバー支持で合意。
ギリシャ対応策ではECBとの間で完全合意が必要。」
などの発言をしました。
ダウ先物が堅調に推移しました。
欧州株式市場が反発しました。
米ドルが売られてユーロを中心にドルストレートが上昇して、
ドル円が軟調傾向で推移しました。
加卸売売上高(4月)は市場予想よりは強い−0.1%になりました。
IMF国際通貨基金が、
「今年の世界の経済成長率を4.3%と予想。
今年のユーロ圏の経済成長率は2.0%と予想。
ギリシャは救済措置の条件をコミットする必要。」
などの見解を発表しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)は
市場予想より弱い71.8になりました。
米景気先行指標総合指数(5月)は予想より強い0.8%になりました。
米下院が「7月13日にバーナンキFRB議長の議会証言を行う。」
との発表をしました。
マルタ中銀総裁が、
「金融政策は緩和的。来月に利上げが実施される公算。
ギリシャが直ちにデフォルトに陥る可能性は小さい。」
などの認識を示しました。
独財務省が、
「EUが週明け20日の財務相会合で新たなギリシャ支援策の枠組みを
合意する可能性。」との発表をしました。
独連邦債とPIIGS各国債の利回り格差が縮小しました。
揉み合いながらもドルストレートの上昇がしばらく続きました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は市場に広範な影響が及ぶ。
債務再編はモラルハザードの問題を排除することもできない。
リーマン・ブラザーズの破綻を思い出すべき。」
などの見解を示しました。
ロシア株式市場が大幅続落しました。
NYダウがしだいに上げ幅を縮小しました。
ドルストレートの上昇も一服になりました。
原油価格が軟調に推移しました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「中国は雇用創造のために為替をコントロールしている。」
との認識を示しました。
ベルギーの財務相が、
「ギリシャに再び支援が提供されなければ、
欧州はドミノ効果で問題が広がるリスクを背負うことになる。
支援する以外に選択肢はない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「伊のAA2格付けを引き下げ方向で見直す。
将来の利上げと脆弱な同国経済がプライマリーバランスの
黒字化達成を困難にする可能性」
との発表をしました。
NY原油TI)は93ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+42.84ドルの12004.36ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月20日(月)>

朝7時45分にNZ第1四半期製造業売上高、
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(6月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(5月)、
昼12時にNZクレジットカード支出(5月)、
午後2時に日景気一致CI指数確報(4月)、日景気先行CI指数確報(4月)
午後3時に独生産者物価指数(5月)、
午後5時に欧経常収支(4月)、
などが予定されています。
また、時間は未定ですが(ロンドン時間の可能性)、
ギリシャ問題についても話し合われるEU・ユーロ圏の財務相会合が
予定されて注目されます。

<6月21日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後1時半に日全産業活動指数(4月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(6月)、
午後5時半に英公共部門ネット負債(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(6月)、
夜9時半に加小売売上高(4月)、加景気先行指標指数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
豪・(独)・加・米の指標には注目です。
また、この日にギリシャの新内閣の信任投票が予定されていて、
注目されます。

<6月22日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期経常収支、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧鉱工業新規受注(4月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(6月)、
同夜11時に米住宅価格指数(4月)、
深夜1時半に米FOMC政策金利、FOMC声明、
深夜3時15分からバーナンキFRB議長の記者会見、
などが予定されています。
英・(欧)・米の指標およびFRB議長の記者会見には注目です。

<6月23日(木)>

午前9時半に豪コンファレンスボード景気先行指数(4月)、
午後3時にスイス貿易収支(5月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(6月)、独サービス業PMI速報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(6月)、欧サービス業PMI速報(6月)、
夜9時半にシカゴ連銀全米活動指数(5月)、米新規失業保険申請件数、
夜11時に米新築住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。
また、この日から24日までEU首脳会議が開催され注目されます。

<6月24日(金)>

朝8時50分に日企業向けサービス価格(5月 前年比)、
午後5時に独IFO景気動向(6月)、独IFO現況評価値(6月)、
午後6時半から英BOE総裁の記者会見、
夜9時半に米第1四半期GDP確報、米第1四半期価格指数確報、
同夜9時半に米耐久財受注(5月)、
同夜9時半に米第1四半期個人消費確報、米第1四半期コアPCE確報、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円では週初に80円台後半まで上昇した後に一時80円
台前半まで下落して、週半ばにかけて81円台に乗せるあたりまで上昇
して、そして週末にかけて80.00あたりまで下落する上下動になりま
した。

一方、ユーロドルは、週初から週中にかけて1.4500に迫るあたりまで
上昇して、その後に週後半にかけて一時1.4100を割り込むあたりまで
下落した後に週末に1.43台前半まで上昇する、ギリシャ関連の情報で
上下動するボラタイルな相場展開になりました。

他方、ポンドドルは、週初から週半ばにかけて1.64台前半まで上昇し
た後に週後半にかけて1.61台を一時割り込むあたりまで下落して、
週末に上下動しながらも1.62台に迫るあたりまで反発するボラタイル
な相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは、週初から週前半にかけて1.0700を一時上抜
けるあたりまで上昇した後に週後半にかけて1.0500台を一時割り込む
あたりまで下落して、週末にかけて上下動しながら1.06台前半まで
反発上昇する上下動の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、日ボーナス時期による投信を通じての
海外投資での円売圧力があるとともに、日国債増発観測はあるものの
日長期国債先物が上昇傾向にある中にあって今週は6月20日に日国債
の大量償還が予定されていて、債券相場が強含みで推移する可能性が
あり、日長期金利が低下することによる円売り圧力がある一方、
震災後の生産の落込みに歯止めがかかってきたことで、今後の日本の
生産回復と輸出に伴い為替予約が活発になることによる円高圧力と、
強弱材料が交錯しているようです。

米ドルについては、先週の米小売売上高や米生産者物価指数、そして
米消費者物価指数や米新規失業保険申請件数および住宅着工件数や
米景気先行指標総合指数などが市場予想よりも強い結果になり、
一方、市場予想より弱かったNY連銀製造業景気指数や鉱工業生産指数
やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などもあり強弱混在のマダラ
模様ながらも、週末の独仏首脳会談で欧州不安が一時後退したことも
あって、米10年債利回りは3.00%の節目を割り込んではいながらも、
2002年8〜10月以来の6週連続の下落で12000ドルの大台割れとなっ
ていたNYダウが7週目となる先週に週間で小幅上昇となって、
上下に揺れつつも先週後半にかけては基軸通貨としての米ドルでは
リスク選好の売りがみられました。

米要人の発言では今のところQE3に否定的な見解が多いようですが、
そのような中にあって22日深夜の米FOMCおよびFOMC声明とバーナンキ
FRB議長の記者会見の動向が注目されます。

ドル円相場では、先週の後半からはどちらかというと円よりは米ドル
主導の展開となったようで、週末の独仏首脳会談で欧州不安が一時
後退したこともあって、週間では上下動しながらも80.00円の節目
あたりまで下落しました。今週も材料の混在で読みにくい状況ながら
80.00〜79.80アラウンドのサポート・ゾーンを割り込むと79円台の
一段の下落となりそうですが、下抜けられなかった場合は80円台を
中心としたレンジ傾向の相場展開になる可能性がありそうです。

ユーロについては、利上げ期待がありながらも、13日に格付け会社の
S&Pが「ギリシャをCCCに3段階格下げする。見通しはネガティブ。」
と発表したことや、15日にムーディーズが「BNP、ソシエテジェネラル
、クレディアグリコルの仏大手3行を格下げ方向で見直す。」と発表し
たり、フィッチが「ギリシャの格付けをCに引き下げる可能性。ロー
ルオバーは債務不履行と認める。」との発表をしたり、ギリシャの
CDSが16日に過去最高の2050bpまで上昇したり、独連邦債とPIIGS諸国
の国債利回り格差の拡大、およびギリシャ問題を巡る報道や、ムーデ
ィーズによる「伊のAA2格付けを引き下げ方向で見直す。」発表などで
"てんやわんや"の大揺れの相場展開になりました。

そして、週末に独仏の首脳会談が行われて、償還を迎えるギリシャ債
の対応について、民間保有者が自主的に新発債へのロールオーバーに
応じる2009年の中東欧危機のときに習ったウィーン・イニシアティブ
の方式を軸とすることを両国が確認したことで、週末にユーロドルが
反発上昇しました。

ただ、今回のロールオーバーの案に対して格付け各社がどのような
見解を出すかは未知数で、格付け会社の中には「デフォルトに該当」
との認定をする可能性もあり、また、独では独議会のギリシャ支援
承認も条件となっているようで、さらには内閣改造をしたギリシャ
ですがギリシャ国内では大規模なデモやストが行われていて、また
ギリシャ内閣改造で延期となっているIMFからの支援条件の追加の
財政緊縮策がギリシャ議会を通過できるかどうかの難題や、21日の
ギリシャ新内閣の信任投票もあり、まだまだ前途多難のようです。

しかしながら、度重なるネガティブ材料があったわりにはユーロが
底堅い印象があり、市場には「なんだかんだと言ってもユーロ圏には
ギリシャのデフォルトを阻止する以外に選択肢はない。」との思惑
もあるようで、20日のEU・ユーロ圏の財務相会合で明確なギリシャ
支援が発表されれば、ユーロが一段の反発上昇になる可能性もあり
そうです。今週もギリシャ関連の報道に相場が大きく揺れる可能性
が高く、ボラタイルな相場展開が予想されるだけに、一方向のバイ
アスでチャートを見ずに柔軟にトレードしていきたいものです。

今週のポンドについては、22日の英BOE議事録が注目されますが、
タカ派の急先鋒のセンタンス委員が抜けて、新たにブロードベント
委員が加わることになって、一応はタカ派と目されているものの、
就任前の議会証言では現状の緩和スタンスを容認するハト派的な
発言もして動向が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、金は堅調ながら原油価格
が93ドル台前半と軟調傾向で推移していることや、利上げ期待の後退
および中国、ブラジル、インドの株価指数が軒並み2〜3%下落して
いるなど新興国の経済減速懸念などがありますが、先週は1.0500の
節目をなんとか割らずにレンジ相場となりました。
また14日の中国経済指標の発表も無難に越えた印象がありますが、
14日に中国国営ラジオ放送が「中国は6月後半ないし7月初めに追加
利上げへ。」との観測報道をしているとともに、新華社が「中国人民
銀行は短期的に利上げしない公算。」と、中国利上げについては観測
が錯綜しているようです。

地合いはあまり強い様子はないようですが、米指標が悪いながらも
一部で改善が見られるとともに、NYダウが先週は小幅ながら週間で
上昇したこともあって、リスク選好動意が強まれば上昇する可能意が
ありそうです。ただ、ユーロドルに連れる動きとなる場合があると
ともに、14日の中国国営ラジオ放送の観測報道のように中国が利上げ
をした場合には中国経済減速懸念が強まり豪ドルが下落する可能性
もあることから、柔軟にトレードしていきたいものです。

経済指標関連では、20日のEU・ユーロ圏の財務相会合での発表、
21日の豪RBA議事録と独ZEW景況感調査(6月)に、
加小売売上高と米中古住宅販売件数(5月)、
22日の英BOE議事録に米FOMCとFOMC声明にFRB議長の記者会見、
23日の独の製造業とサービス業PMI速報に米新規失業保険申請件数と
米新築住宅販売件数、およびEU首脳会議での発表、
週末24日の独IFO景気動向(6月)に米耐久財受注(5月)と
米第1四半期GDP確報に米第1四半期個人消費確報、
などが注目されます。


さて今日は、始原回帰とトレードのお話です。

「日進月歩」という言葉がありますが、
最近はこの言葉が陳腐化するほど技術革新のスピードが
早くなっているという指摘があるようですね。

特にIT関連技術の革新のスピードは速いようで、
全てがそうではないにしても、最新の技術といわれるものが
ときにわずか数ヶ月で過去の技術になることもあるそうです。

このような時代に生きていると、
いやがおうにも先進を礼拝するようになって、
ほとんど疑うことなく「古いものは劣ったもの」という
ドグマ信仰になりがちですが、

休日などに海や山に行くと、
永きに渡って変らぬもののあることに
新鮮な驚きと憧憬を心に抱くことがあります。

人には先進を追い求めたい気持ちとともに、
時を経ても変らぬものを求めたい気持ちの両方が、
心の中に同居しているのかもしれません。

物事にはITのように技術革新が凄まじいものもある一方、
食文化の分野の箸やフォークや茶碗や皿などのように、
大昔から変らぬばかりか、おそらく遠い未来まで変り様のない、
ローテクながらも言わば究極的なものがありますが、
トレードについてはどのようなものなのでしょうか。

今日はそんな話題を取り上げてみたいと思います。

トレードの技術もIT技術の分野ほどではないにしても
コンピューティングを活用して
少なくとも日進月歩ほどは革新の歩みは続いているようです。

大手の金融機関の投資部門やヘッジファンドの中には
統計学と計量経済学的な分析で相場を解明しようとする
"クウォンツ"と呼ばれる精鋭の研究者たちを擁して
相場の研究が続けられていますし、

また、テクニカル・インジケーターにしても、
凄腕ハッカー並みのコンピューティングの猛者たちが
日々、開発にいそしんでいるそうで、

必ず誰かが負けるゼロサムの投機では、
「研究の遅れは負けを意味する」と考えるのも当然で、
相場の研究は一歩先へ抜きん出ようとしのぎが削られています。

このようなことを見聞きすると、
個人トレーダー程度のレベルでの研究で相場に立ち向かうには
「戦車に竹槍」の感もするものですが、

不思議なことに…、

弛まぬヘッジファンドなどの精鋭たちの研究をよそに
(トータルで)勝ち続けている個人トレーダーがいます。

そのタイプはもちろん一様ではなく、
様々なタイプの個人トレーダーがいますが、

凄腕ハッカーたちも脱帽するほどの
独自のコンピューティング分析をしている人もいれば、

逆に、研究の方向は真逆とも言える始原的アプローチで、

あたかも食文化で箸やフォークを使うように
変らぬローテクでいまだに相場に勝っている人もいます。

あるベテラン個人トレーダーが語ります。

「そりゃぁ、先進の競争をしたら個人レベルでは
 どんなに頑張ったってクウォンツたちに勝つのはたいへんだよ。
 頭脳のケンカをするには相手が強すぎる。
 でも、彼らとは全く別のアプローチ…、
 そう…。彼らがローテクと一顧だにしない視点では
 勝てる可能性が充分にあると思っているよ。」

「……。」

「あくまで私見なんだけれども…、
 彼らクウォンツたちのアプローチは基本的には分析で
 相場を要素に分解して統計学と計量経済学を駆使して
 そしてロジックを組み立てるものだと思うが、
 始原的な研究はそう深くはされていないように思っているわけさ。
 分析ではなく『事実をそのままあるがままに認識』して、
 そして分析とは逆ともいえる『集合』を駆使するならば、
 彼らのいる相場に参入しても勝てると思っているわけだ。
 というか、事実勝てているわけなんだけれどもね。」

「どういうことですか?」

「例えばさ、相場に勝つための基本指針に
 損小利大っていうのがあるよね。
 これはエグジットがテーマになることだが、
 分析的なエグジットの手法的アプローチでは
 インジケーターを使うとか、チャートポイントを目安にするとか、
 まぁ、いろいろあるわけだけれど、
 普通、エグジットでは多少の押し戻りを堪えて
 利大を目指そうとするのがよしとされているよね。」

「ええ、まぁ、基本的には…。」

「簡単なようだがこれは複雑に考えると頭が痛くなるほどの難問で、
 エグジットはエントリーよりも難しい場合があるけれども、
 連結しながら利大を目指す再エントリーというアプローチを
 加えると問題を単純化することができるんだよ。」

「どういうことですか?」

「再エントリーすることを前提とすれば、
 例えば上昇動意に乗ってロングしていたとすると、
 含み益となっている場合は、
 陰線示現が確定したならば単純にいったん利食うのもアリ、
 というわけさ。」

「ちょっと直ぐには納得できないんですけれど…。」

「幼稚すぎるとでも言いたいのかね。
 上昇動意に乗ってロングして、含み益となっていて、
 その後のどこかで陰線示現が確定したならば、
 単純に利食うというわけだが、
 一度押して再上昇したなら再びロングポジションを持つわけで、
 連結的に利大を目指していくということさ。」

「……。」

「逆の言い方をすれば、レートの動きが振動していても、
 含み益となっていて陰線が示現せずに陽線が続く限り、
 ジタバタせずロングを持ち続けるということだよ!」

「……!」

「単純で始原的ではあるけれども明快だろう。」

「でも…、大きな陰線で確定となるときには
 ロングでの含み益を吐き出してしまうこともあるのでは?」

「あははっ。企業秘密っていうのかな。
 そんなこともあるんで、あまり教えたくはないんだけれどもね。
 相場の格言に利食いは脱兎の如しというのがあるが、
 確かに機敏さも大切になる。そのような場合のために、
 トレードの執行を検討している時間軸より
 一段小さな時間軸で陰線確定を見る方法があるのだよ。」

「なるほど…!
 そして、先ほど言った集合とは何のことですか?」

「動意の集積としてレートの動きが綺麗なチャートになっている
 時間軸を探してそのタームでトレードをするということさ。」

「なんのことかさっぱり解りませんが…。」

「たとえば分足でチャカチャカとレートが上げたり下げたり
 神経質な動きでいったい相場がどうなっているのか、
 というイヤラシイ相場があるだろう。
 そのようなときに無理に分足でトレードすると
 翻弄されて負けやすい場合があるのだよ。」

「ええ。まぁ、そんなときもありますね。」

「でも、そんなときでも、例えば4時間足で
 美しいトレンドを描いていることがあるんだ。」

「……。」

「そのような場合は、相場が美しいトレンドを描いている
 その時間軸とシンクロしている場合が多く、
 あくまでも例だけれども、例えば4時間足で
 美しいトレンドを描いていたならば、
 4時間足をタームとしたトレードをすれば
 勝ちやすいというわけさ。」

「……。」

「もちろんその逆もあって、例えば4時間足で
 ゴチャゴチャ汚いチャートでも、分足で
 すっきりとした美しいトレンドを描いていることもある。
 つまりは、無理に特定の時間軸にこだわらず、
 トレードするタームも相場に従えというわけだよ。」

ふーん。なるほどぉ。

箸やフォークを使うように
変らぬローテクの始原回帰のアプローチでトレードしている
ベテラン・トレーダーもいるのですね。

ちょっとは参考になりそうです。



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トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


FX トレードと適応のお話


中国の輸入ではEUが前年同期比+35.1%となって、
今は欧州が中国最大の輸入先となっているのだそうですね。

●先週の主な出来事

<6月6日(月)>

先週末5日に実施されたポルトガル総選挙では
中道右派の野党の社会民主党が勝利して野党が過半数を獲得しました。
ポルトガル与党社会党のソクラテス現首相が辞任しました。
一部の通信社が、
「ユーログループ議長がユーロ圏17ヵ国がギリシャの追加支援で
合意すると見通しを示した。」
との報道をしました。
アイルランド向けの第5回目となる2億2,458万ドルの融資を
IMF理事会が3日に承認したとの報道がありました。
BIS国際決算銀行の四半期報告書では、
「日本で起こった東日本大震災は日本だけでなく
世界経済と金融市場の先行きに様々な影響を与えている。
日銀などの迅速な対応で市場は落ち着きを取り戻している。」
などが示されました。
RBAウォッチャーのマッカラン氏が
「豪RBAは7月会合で利上げの可能性。」
との見解を示しました。
独シュピーゲル紙が、
「ギリシャが2013と2014年の支援も必要とする場合は
新たに支援は1000億ユーロを突破する可能性。」
との観測報道をしました。
豪ANZ求人広告件数(5月)は前月比で−6.5%と弱い結果になりました。
豪州株式市場が一時3ヶ月ぶりの安値をつけました。
米国債金利の低下が一服になりました。
東京時間では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の首相の交代は格付け上ではネガティブになる。」
との見解を発表しました。
日経平均は前週末比−111.86円で9400円台を割り込んで引けました。
仏中銀のノワイエ総裁が、
「現在のECBの金利は非常に低い水準。
消費者物価指数を低水準に抑えるために必要な行動をとる。
ユーロ圏は広く回復している。
欧州危機は各国にダメージを残した可能性。」
などの認識を示しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「刺激策の解除は極めて難しい作業。
経済情勢に従って決定される必要。
保有証券の償還資金の再投資を停止すれば正常化の着手になる。
また、QE3のハードルもとても高い。」
などの見解を示しました。
米ゴールドマンが訴訟手続きで生じる潜在的な損失の推定値として
27億ドルになるとの発表をしました。
欧投資家信頼感指数(6月)は市場予想より弱い3.5になりました。
欧生産者物価指数(4)月は前年比で予想より強い6.7%になりました。
市場反応は限定的でした。
ロンドン時間ではドル円など主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は最後の手段であるべき。
ギリシャのデフォルトは理性的なことではない。」
との認識を示しました。
ヒポスイスの最高投資責任者が、
「16日の四半期政策決定会合では
スイスフラン高を背景に政策金利を据え置く可能性。
スイス中銀は9月に初めて利上げをする可能性。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間ではドルの巻き戻しが見られました。
加住宅建設許可件数(4月)は市場予想より弱い−21.1%になりました。
市場反応は限定的でした。
IMF国際通貨基金が、
「英中銀は景気回復に伴い緩やかな引き締めを実施すべき。
英国は力強い財政緊縮策の継続をすべき。
英銀行システムには脆弱性が残っている。
英の2011年の成長予想を1.5%に下方修正。」
などの発表をしました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「ギリシャの計画は債務再編を想定していない。」
との認識を示しました。
NY時間ではドル円がやや反発した後に揉み合う展開になりました。
加Ivey購買部協会指数(5月)は市場予想より強い69.1になりました。
格付会社のフィッチが、
「ハンガリーの格付け見通しをネガティブから通常に変更する。
ギリシャの債務交換が行われた場合はCに格下げの可能性。」
などの発表をしました。
NY時間ではドルストレートがやや軟調傾向で推移しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ギリシャ発クレジットイベント(信用事由)は回避が絶対に必要。」
との認識を示しました。
タカ派のフィラデルフィア連銀総裁が、
「雇用統計は期待外れだったが景気は回復基調にある。
現在見られる脆弱性の大半は一過性の可能性。」
などの認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「非標準的と標準的政策は厳格に区別される。
二次的な影響の回避に向けて行動すべき。
ギリシャの債務再編やヘアカット(債務減免)は不適切。」
などの発言をしました。
レーン欧州委員が、
「リスク対策は景気回復を保護した。
国際的な支援がなければギリシャはデフォルトに直面。」
などの見解を示しました。
ユーログループ議長が、
「ユーロは他の主要通貨に対して過大評価されている。」
との認識を示しました。
ムーディーズが、
「トルコの経常赤字は拡大。
同国のソブリン債格付けを2段階以上に引き下げる可能性。」
との発表をしました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を割り込みました。
NYダウは前週末比−61.30ドルで取引を終えました。

<6月7日(火)>

ギリシャの首相が、
「政策に対する国民投票を検討。
救済交渉は完了していなくここ数週間が重要。」
などの発言をしました。
ボストン連銀総裁が、
「経済指標の明確な減速は緩和的な金融政策の
解消の時期に変化をもたらす可能性。
現在の指標は弱いが米国の下期の成長は力強いものになる可能性。
成長は3%成長を見込んでいる。
金融政策の次のステップに言及するのは時期尚早。
さらなる量的緩和についてはデフレ見通し次第。
いまのところはその兆候はない。」
などの見解を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「米景気回復ペースは鈍いが二番底に陥るとは予想していない。
下半期に経済成長は3%に加速。インフレは抑制される見通し。
QE3を実施すべき利点は今のところ見当たらない。
FRBが成長加速を後押しするため追加措置を講じる必要はない。」
などの見解を示しました。
独紙ハンデルスブラッドが、
「スロバキアがEFSFによるギリシャ追加支援に反対している。」
との報道をしました。
NZの財務相が、
「財政赤字の減少予想による海外投資家への国債販売減少が、
NZドル高圧力の緩和になった。」
との認識を示しました。
「独政府が独国内で稼動の17基の原子力発電所のすべてを
遅くとも2022年までに閉鎖することを決定した。」
との報道がありました。
この決定で独電気料金が1割増になるとの観測報道がありました。
東京時間では円が売られてドル円が堅調傾向で推移しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4816元の切上後最高値になりました。
中国の地元紙の経済参考報が、
「中国人民銀行は今週末に0.25%の利上げを実施する可能性。」
との観測報道をしました。
米独の首脳会談で、
「独首相が欧州は債務危機を克服するだろう。」
との発言をしたとの報道がありました。
ダウ・ジョーンズが、
「EUはギリシャ向けの新たな金融支援策の一環として、
ギリシャへの投融資残高の維持を銀行に促す策定をしている。」
との報道をしました。
豪RBA政策金利は大方の市場予想とおり4.75%で据え置きになりました。
豪RBA声明では、
「現行の若干引き締め気味の金融政策は引き続き適切。
消費者物価指数は今後12ヶ月間に目標にさらに近づくと予想。
商品価格は総じてやや弱含んだ。雇用の拡大ペースは減速。
欧州の銀行や債務問題は引き続き不透明。
世界の金融の状況は依然として緩和的。」
などが示され利上げの示唆はありませんでした。
豪ドルが下落する市場反応になりました。
東京時間では豪ドルを除く主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+62.60円で4営業日ぶりに反発しました。
スイス消費者物価指数(5月)は市場予想より強い0.4%になりました。
中国国家外為管理局が、
「ドル資産の極端な保有にはリスクがある。
ドルは他通貨に対し下落し続ける可能性。」
との見解を示しました。
ロンドン時間ではドルが売られて、
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
欧小売売上高(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
独製造業受注指数(4月)は市場予想より強い2.8%になりました。
ロンドン時間ではダウ先物が堅調に推移しました。
バローゾ欧州委員長が、
「欧州圏の経済は重要な局面。
景気の見通しについては不確定な要素が残る。
EU加盟国の多くは一段と野心的な歳出削減の計画が必要。」
などの見解を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「米景気回復ペースは鈍いが二番底に陥るとは思わない。
量的緩和第3弾QE3は必要ない。QE2は6月に終了。
リセッションのリスクはないがデフレ状態にはある。」
などの認識を示しました。
NY時間では経済指標の発表はありませんでしたが、
NYダウが堅調に推移しました。
ドルストレートの多くがやや堅調傾向の揉み合いになりました。
欧州委員会が、
「各国が計画を実行できれば、2011年の財政赤字はGDPの4.3%、
2012年の財政赤字は同3.1%に低下することを見込んでいる。」
との発表をしました。
シカゴ連銀総裁が、
「2011年のGDPは3.0%〜3.25%を見込んでいる。
回復基調が後退した気配はない。追加の量的緩和は必要ない。」
などの見解を示しました。
「独与党のキリスト教民主同盟と独自由民主党が、
ギリシャへの追加支援に民間部門の大きな関与を求める
動議を議会提出する。」との報道がありました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャ支援に債務を繰り延べる案を盛り込む動きがあるが、
民間債権者が自発的に借り換えに応じるとは考え難い。
デフォルトに相当する可能性。
2009年のウィーン・イニシアチブとは異なる。」
などの見解を示しました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが0.765%、
応札倍率が前回よりわずかに低い3.28倍になりました。
米消費者信用残高(4月)は予想より強い62.47億ドルになりました。
独財務相が「ギリシャ国債は7年延長すべき。」
との見解を示しました。
バーナンキFRB議長の講演では、
「緩和的な金融政策はまだ必要。
最近のデータは雇用情勢注意深く見守り続ける必要性強調。
持続的な雇用創出がなければ自立的な回復は困難。
雇用の回復は下半期に見込まれる。
景気回復は潜在的水準を大幅に下回るも緩やかなペースで拡大。
景気回復は下半期に上向く可能性が高い。
FOMCのメンバーの大半が最近のインフレを一時的とみなしている。
インフレは最近上昇したが商品価格安定でやがて低下。
インフレが目標に一致した水準にとどまるよう行動する。
FRBのインフレに対する努力はドルにとってプラス要因。
再生赤字の多くは経済的な弱さに因る。
力強い経済がドルのファンダメンタルズを支える。
財政赤字への対処で信頼できる長期計画が緊急に必要。」
などが示されました。QE3の示唆はありませんでした。
NYダウがしだいに軟調になって行きました。
ドル円が一時80円あたりまで下落しました。
NY原油(WTI)は99ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−19.15ドルで取引を終えました。

<6月8日(水)>

オセアニア時間ではドル円が一時反発しました。
IMF国際通貨基金が、
「ポルトガルへの融資は重大なリスクを伴う。
ポルトガルの成長鈍化は債務状況を悪化させる恐れがある。
ポルトガル経済改革計画は債務懸念を緩和できない恐れがある。」
などの発表をしました。
日国際経常収支(4月)は市場予想より強い4056億円、
日国際貿易収支(4月)は市場予想より弱い−4175億円になりました。
世界銀行が、
「米国の2011年経済成長予想を2.6%に下方修正。
ユーロ圏の2011年の経済成長率予想を1.7%に上方修正。」
などの発表をしました。
ダドリーNY連銀総裁が、
「米経済の回復は積極的な刺激にもかかわらず標準以下。
商品価格には急激な上昇が続かないと信じる根拠がある。
住宅投資は当面大幅な増加は見込めない。
FRBはインフレ抑制を目指しドルの購買力を維持していく。
景気回復を阻害しないペースで財政健全化を始める必要。」
などの見解が示されました。
フィナンシャルアジア紙が、
中国経済の金融危機を懸念する記事を掲載しました。
豪住宅ローン許可件数(4月)は市場予想より強い4.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
東京時間ではリスク回避の動意になり、
ドルが買い戻されユーロドルなどドルストレートが軟調になりました。
また円が買われてドル円が80円台を割り込み下落しました。
クロス円も軟調になりました。
WSJ紙が「豪ドルのリスクを懸念する。」との記事を掲載しました。
スウェーデンの地元紙の電子版が、
「クウェート投資庁(KIA)が英金融大手RBSに出資する方向で検討。」
との報道をしました。
日財務相と会談していたリプスキーIMF筆頭副専務理事が、
「ギリシャ支援計画には自信がある、目的を達成できる可能性。
日本経済の回復を確信している。
ギリシャの債務借り換えはまだ不確実な話。
アイルランド問題は順調。」
などの認識を示しました。
日経平均が前日比プラス圏に反発しました。
主要通貨ペアも反発上昇が見られました。
日景気ウォッチャー調査現況判断DI(5月)は、
市場予想より強い36.0になりました。
スイス失業率(5月)は市場予想より強い2.9%になりました。
日経平均は前日比+6.51円で大引けました。
独貿易収支(4月)は109億ユーロ、独経常収支(4月)は88億ユーロと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ロンドン時間ではドル円が軟調傾向で推移して、
ドルストレートの多くも軟調傾向の揉み合いになりました。
一部通信社(MNI)が、
「英国経済が弱い状況が続き財政再建目標を達成できなかった場合、
AAA格付けを失う恐れがある。」
とのムーディーズのシニアアナリストの見解を報道をしました。
ポンドがこの発表を受けて下落しました。
格付け会社のムーディーズが、
「英国のAAA格付けの安定的見通しを確認。
成長率が低下し財政計画が未達なら再検討もありえるが
それは基本シナリオではない。」
との発表をしました。
ポンドが一時上下動になりました。
ダウ先物や欧州株式市場が軟調に推移しました。
欧第1四半期GDP改訂値は市場予想とおりの0.8%になりました。
ドラギ伊中銀総裁が、
「強いドルは米国と世界にとって利益。
急激な為替相場の変動は経済を傷める可能性。」
との認識を示しました。
独鉱工業生産指数(4月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
ユーロが売られる相場展開になりました。
一部の通信社が、
「中国人民銀行政策委員が米国債のデフォルトを懸念すると発言。」
との報道をしました。
加住宅着工件数(5月)は市場予想より強い18.36万件になりました。
市場反応は限定的でした。
OPEC事務総長が「総会は合意に達しなかった。」と発表しました。
原油価格が堅調に推移しました。
原油在庫は484万5000バレルの減少になりました。
米10年債利回りは3%を下回って推移しました。
格付け会社のフィッチが、
「米国が債務上限を8月2日までに引き上げなければ、
米ソブリン格付けの見通しをネガティブにする。」
と発表しました。
NY時間ではユーロドルが軟調になりました。
その他の主要通貨ペアは上下動の揉み合いになりました。
IMFとEUとECBのトロイカレポートでは、
「ギリシャの11年のGDPは−3.8%、12年は0.6%の見通し。
ギリシャの財政赤字は12〜13年にピーク。
ギリシャの12年の市場復帰は不可能。当初予想より深刻で長期化。」
などが示されました。
米10年債の入札では、最高落札利回りは2.967%、
応札倍率は3.23倍になりました。
独財務相が、
「ギリシャ支援は2014年までに900億ユーロ必要。
追加的な財政支援とともに債務再編が必要。
そうしなければギリシャは国家破綻となりかねない。
民間債務者に対し7年の返済を待つよう期待。」
などの見解を示しました。
仏政府が
「いかなる条件でもギリシャの債務再編に反対する。」
との意志を再表明しました。
ユーロ圏内に意見の相違が見られました。
米地区連銀経済報告では、
「経済活動は全般的に引き続き拡大。
NY、フィラデルフィア、アトランタ、シカゴが減速。
製造業は大半の地区で引き続き拡大。
金融以外のサービスは安定したペースで拡大。
個人消費はまちまち。住宅は引き続き弱い。
労働市場は大半の地区で引き続き緩やかに改善。」
などが示されました。
NY原油(WTI)は100ドル台に再び乗せました。
NYダウは6日続落して前日比−21.87ドルで取引を終えました。

<6月9日(木)>

カンペータ独副財務相が、
「ユーロ圏がギリシャ債のソフト債務再編のモデル構築で
作業部会の設置を検討している。
ECBとIMFとユーロ圏各国政府が作業部会に加わる。」
との発表をしました。
RBNZが政策金利を2.50%に据え置きました。
RBNZ声明では、
「今後2年間に徐々に金利上昇と予想。
経済見通しは改善。地震の影響は今は限定的になった。
復興需要は2012年のGDPを2%押し上げると見込む。
商品価格は引き続き高い。回復の兆候は継続している。
NZドル高は一部の輸出業者にとってマイナス。
利上げのタイミングは景気回復の速度しだい。」
などのポジティブな見解が示されました。
NZドルが上昇しました。
NZ財務相が、
中国が向こう5年でNZとの貿易を倍にしたいと望んでいる。」
との発言をしました。
日第1四半期GDP2次速報は
前期比年率で市場予想より弱い−3.5%になりました。
日第1四半期GDPデフレータ2次速報は
前年同期比で市場予想とおりの−1.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
RBNZの総裁が、
「市場介入によってトレンドを動かすことはできない。
金利に関して忍耐強くなることができる。
今日の市場反応はオーバーリアクション。」
などの認識を示しました。
ダウ・ジョーンズが、
「複数の大手多国籍銀行は独提案の
ギリシャ国債の償還期限延長案に支持を表明。」
との報道をしました。
豪新規雇用者数変化(5月)が市場予想より弱い0.78万人になりました。
豪失業率(5月)は市場予想とおり4.9%になりました。
豪ドルが下落しました。
東京時間ではドル円など豪ドルを除く主要通貨ペアの多くが
上下動しながらも堅調傾向で推移しました。
NZドルは上昇した後に一時軟調になりました。
北京訪問中のラガルド仏財務相が、
「ギリシャの債務解決策は自発的なものとなる必要。
非自発的なギリシャ債務再編には反対する。
IMFは中国人民元の国際化を支援していく。」
などの見解を表明しました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「中国のインフレは年末までに4%に減速する可能性。
中国はもっと金利政策を活用する必要。
中国経済は今年と来年に約9.5%成長となる見通し。」
などの見解を示しました。
アジア株式市場が軟調に推移しました。
日消費者態度指数(5月)は市場予想より弱い34.2になりました。
日工作機械受注速報(5月)は前回より強い前年比34.2%になりました。
日経平均は3日小幅続伸して前日比+17.69円で大引けました。
仏中銀が第2四半期GDP見通しを前期比0.4%に下方修正しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「一段の量的緩和へのハードルは非常に高い。
米失業率は2012年末に7〜7.5%になる可能性。」
などの見解を示しました。
英商品貿易収支(4月)は予想より強い−73.89億ポンドになりました。
ロンドン時間前半では主要通貨ペアが神経質な上下動になりました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャ救済のための明確な数字を示すには早過ぎる。」
との発言をしました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.50%で据え置きました。
欧ECBが政策金利を市場予想とおり1.25%で据え置きました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い42.7万件になりました。
米貿易収支(4月)は市場予想よりは強い−437億ドルになりました。
米輸出(4月)が過去最大になりました。
加新築住宅価格指数(4月)は市場予想より強い0.3%になりました。
加国際商品貿易(4月)は市場予想より弱い−9億加ドルになりました。
ダウ先物が上昇しました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「インフレ抑制のため強い警戒"Strong Vigilance"が必要。
インフレは総じて上振れ圧力。金利決定は全会一致。
マネーの基調的な拡大ペースは徐々に回復。
金融スタンスは依然として緩和的。
最近の経済指標から見てユーロ圏の景気は基調的に明るい。
不確実性は高まった。流動性は潤沢。物価圧力になる可能性。
向こう数ヶ月インフレは明らかに2%以上で推移する可能性。
インフレ率の上昇が二次的影響につながらないことが非常に重要。
リファイナンス・オペでの応札額の全額供給を継続する。
ECBはヘアカット及び債務再編を支持しない。
純粋に自発的でない措置は排除する。
利上げペースについては何ら示唆していない。
次回利上げの可能性はあるが事前のコミットはしない。
強いドルが米国の国益との当局者の発言重要。」
などが示されました。
ECBのスタッフ予想では、
「2011年GDP予想は1.5〜2.3%成長に上方修正。
2011年インフレ率は2.5〜2.7%に上方修正。
2012年GDP予想は0.6〜2.8%に下限引き下げ。
2012年インフレ率は1.1〜2.3%に上限引き下げ。」
などが示されました。
ECB総裁がインフレへの強い警戒を示しましたが、
利上げペースについては何ら示唆していないとも述べて、
市場反応はいったんの材料で尽くしで利食いの好機となったか
ユーロが事実売りを浴びてストップを巻き込みながら急落しました。
EUが「ギリシャ支援第2弾は約450億ユーロの見通し。」
との発表をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルの銀行を格下げ方向で見直す。
ギリシャがデフォルトになった場合は
アイルランドとポルトガルのデフォルトリスクを上昇させる。
ユーロ圏諸国のデフォルトリスクは増加傾向。」
などの発表をしました。
米卸売在庫(4月)は市場予想より弱い0.8%になりました。
IMFの報道官が、
「ギリシャプログラムでは債務再編は検討されていない。」
と発表しました。
NYダウが7営業日ぶりに堅調に推移しました。
NY時間では資源国通貨が堅調に推移しました。
格付け会社のフィッチが、
「スペインは欧州債務危機から分離していない。
ギリシャは困窮した債務交換の結果としてCへ格下げされる可能性。
ポルトガルとアイルランドの格付けは
ギリシャがデフォルトの場合には見直される。」
などの見解を示しました。
タカ派のフィラデルフィア連銀総裁が、
「FRBはインフレ暴走を許さないと明示する必要。
正式なインフレ目標を設定する必要。」
などの見解を示しました。
FRBのイェレン副議長が、
「住宅在庫は高止まりの可能性。
住宅市場の回復は融資の引き締めで抑制。
住宅価格の下落が家計に深い傷を残している。」
などの認識を示しました。
NY時間後半はドル円が堅調傾向で推移しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りが4.238%、
応札倍率が前回より低い2.63倍になりました。
ルクセンブルクの中銀総裁が、
「債務再編を巡る間違った考え方はユーロの信認を損なう。
民間債権者の関与については議論に参加していない。
景気については減速リスクがある。
エネルギー価格についてはいずれ下落する可能性。」
などの見解を示しました。
米10年債の利回りが3%あたりまで上昇しました。
NY原油(WTI)は101ドル台後半で引けました。
NYダウは上昇幅を縮小して前日比+75.42ドルで取引を終えました。

<6月10日(金)>

NZ中銀のポラード総裁が、
「NZドルの上昇に驚いている。市場反応は行き過ぎ。」
との認識を示しました。
NZドルが上げ幅を縮小しました。
独の財務相が、
「今年の成長率は3%をわずかに上回る可能性。」
との認識を示しました。
アトランタ連銀総裁が、
「欧州でデフォルトがあっても米国への深刻な影響はない。
日本の大震災は米国の成長を鈍化させたが一時的に留まる。
米国の議会は債務上限を引き上げると認識。
米成長は緩やかなペースで持続している。」
などの見解を示しました。
独ハンデルスブラット紙が、
「独銀行協会は充分なインセンティブが確保された場合、
ギリシャ国債の償還期限延長に関与する可能性。」
との観測報道をしました。
日第三次産業活動指数(4月)は2.6%、
日国内企業物価指数(5月)は前年比で2.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
東京時間では日経平均が堅調に推移しました。
東京時間前半では仲値からドル円が軟調になり、
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
韓国中銀が政策金利を0.25%引き上げ3.25%としました。
中国貿易収支(5月)は前回値より拡大しましたが、
市場予想より弱い130.5億ドルになりました。
市場反応は限定的でした。
中国の輸入(5月)は市場予想より強い結果になりました。
中国の最大の輸入先がEUになったとの報道がありました。
ブルームバーグが、
「FRBは銀行資本の年次審査の対象を上位19金融機関以外に
拡大する可能性。資産500億ドル以上の金融機関が審査対象の見通し。」
と観測報道しました。
PIMCOのCEOが、
「最近発表された米国や海外の経済指標の弱さを懸念。
企業収益の増加はこうした環境では続かない。
世界経済成長が減速している可能性。」
との見解を示しました。
アジアの株式市場は軟調傾向で推移しました。
東京時間の後半からユーロや豪ドルなどの
ドルストレート通貨ペアが軟調に転じました。
ダウ先物が軟調傾向で推移して日経平均も上げ幅を縮小しました。
日経平均は4日続伸の前日比+47.29円で大引けました。
独消費者物価指数(5月)は前年比で予想とおりの2.3%になりました。
独卸売物価指数(5月)は前回値より弱い0.0%になりました。
ロンドン時間前半ではユーロドルなどドルストレートが
軟調傾向で推移しました。
独の財務相が、
「ギリシャ及び欧州の状況は深刻。
7月分のギリシャ支援を可能にすることが必要。
EU・IMFなどの報告はギリシャへの追加支援の必要性を示す。」
などの認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBは危機を通じてインフレ期待を抑制してきた。
ユーロは目覚しい成功という認識。
ユーロ圏は過去12年間において米国よりも多くの雇用を創出した。
ユーロ圏の財政は全体的に見て健全。」
などの認識を示しました。
中国上海株式市場が前日比プラス圏で引けました。
英鉱工業生産(4月)は−1.7%、英製造業生産高(4月)は−1.5%、
英生産者仕入価格指数(5月)は−2.0%、
英生産者出荷価格指数(5月)は0.2%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
英生産者物価指数コア(5月)は市場予想とおりの3.4%になりました。
ポンドが下落しましたが、その後一時急反発しました。
独連銀が「2011年の独成長率予想を+3.1%に引き上げる。」
との発表をしました。
一部の通信社が
「独下院議会がギリシャ追加支援法案を可決の見通し。」
との観測報道をしました。
ユーロが反発する場面がありました。
3ヶ月物ドルLIBORが一時過去最低の0.24850%になりました。
加雇用ネット変化率(5月)は+2.23万人、加失業率(5月)は7.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
加ドルが買われる市場反応になりました。
10年物の独連邦債とアイルランド国債とのスプレッドが
一時過去最高の823bpに拡大しました。
トリシェECB総裁が、
「ユーロ圏全体として2013年までに財政赤字を域内GDP比3%未満に
抑制するという目標に向けて順調に進んでいる。
しかし、ギリシャやポルトガル、アイルランドなど多くの国が
経済成長と雇用拡大への広範囲な構造改革をいまだ実施していない。
ユーロ圏に自己満足できる理由はまったくない。」
などの認識を示しました。
米輸入物価指数(5月)は市場予想より強い0.2%になりました。
加第1四半期労働生産性指数は市場予想より弱い0.4%になりました。
加ドルが売られる市場反応になりましたが限定的でした。
米10年債利回りが3%を割り込んで推移しました。
NY時間ではNYダウが軟調に推移しました。
商品市場が軟調に推移しまた。
ドルストレート通貨ペアが軟調に推移しました。
NY連銀総裁が、
「経済成長は下期に加速する可能性。経済回復は緩やか。
経済見通しのダウンサイドリスクは増大。
景気の圧迫要因は一時的。
商品価格の低下でインフレの拡大は緩やか。」
などの認識を示しました。
英NIESRのGDP予想(5月)は前月より強い0.4%になりました。
ECBのシュタルク理事が、
「7月の利上げ実施の可能性は非常に高い。
インフレの上振れに強い警戒が必要。
利上げの際には効果見極めのタイムラグの考慮が必要。
ECBは不透明感の高まりを考慮する必要がある。
ECBが再編後のギリシャ国債を資金調達オペの担保として
受け入れ続けることを前提としているが、
既発債と交換された償還期限の長いギリシャ国債について、
ECBが担保として受け入れる保証はない。」
などの見解を示しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ECBは国債の償還期限延長の案すべてを排除するわけではない。」
との見解を示しました。
米FRBが、
「年次資本審査の対象の金融機関を大手米銀35行に拡大させる。」
との方針を示しました。
ギリシャの5年物国債のCDSスプレッドが
1561と過去最大まで拡大しました。
米財政収支(5月)は市場予想よりは強い−576億ドルになりました。
ブルームバーグが、
「米金融機関は金融規制改革法に定められたボルカー・ルールを
順守するためトレーディング部門の閉鎖縮小を進めている。
バンク・オブ・アメリカは債券の自己売買部門を閉鎖する。}
との報道をしました。
NY金先物は前日比−13.50ドルの1529.20ドルで引けました。
NY原油(WTI)は前日比−2.64ドルの99ドル台前半で引けました。
ダウは前日比−172.45ドルの11951.91ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月13日(月)>

※豪・スイスが祝日で休場です。

朝8時50分に日機械受注(4月)、
夜10時からトリシェECB総裁の講演、
深夜3時から英MPCウィール政策委員の講演、
などが予定されています。

<6月14日(火)>

朝8時01分に英RICS住宅価格(5月)、
午前11時に中国消費者物価指数(5月 前年比)、
同午前11時に中国生産者価指数(5月 前年比)、
同午前11時に中国鉱工業生産(5月 前年比)、
同午前11時に中国小売売上高(5月 前年比)、
正午過ぎに日政策金利、
午後1時半に日鉱工業生産確報(4月)、
午後4時前後から日銀総裁記者会見、
午後5時半に英消費者物価指数(5月)、英小売物価指数(5月)、
同午後5時半に英DCLG住宅価格指数(4月)、
夜9時半に米小売売上高(5月)、米生産者物価指数(5月)、
同夜9時半に加第1四半期設備稼働率、
夜11時に米企業在庫(4月)、
深夜4時半からバーナンキFRB議長の講演(財政問題)、
などが予定されています。
中国・英・米の指標には注目です。

<6月15日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期小売売上高、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(6月)、豪Westpac先行指数(4月)
午前10時半に豪第1四半期新規住宅、
午前11時から豪RBA総裁の講演、
午後2時に日金融経済月報(6月)、
午後3時に日工作機械受注確報(5月 前年比)、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(5月)、
午後5時半に英失業率(5月)、英失業保険申請件数推移(5月)、
午後6時に欧鉱工業生産(4月)、
夜9時半に米消費者物価指数(5月)、NY連銀製造業景気指数(6月)、
同夜9時半に加製造業出荷(4月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(4月 対米証券投資)、
夜10時15分に米鉱工業生産(5月)、米設備稼働率(5月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(6月)、
深夜4時35分から加BOC総裁の講演、
深夜4時45分から英BOE総裁の講演、
などが予定されています。
NZ・英・(欧)・米の指標には注目です。

<6月16日(木)>

朝7時45分にNZ第1四半期製造業売上高、
午前10時にANZ消費者信頼感指数(6月)、
午前10時半に豪新車販売台数(5月)、
午後4時15分にスイス第1四半期鉱工業生産、
午後4時半にスイス政策金利、SNB声明
午後5時にECB月報、
午後5時半に英小売売上高(5月、
午後6時に欧消費者物価指数確報(5月)、
夜9時半に米住宅着工件数(5月)、米建設許可件数(5月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、米第1四半期経常収支、
同夜9時半に加国際証券取扱高(4月)、
夜11時に米フィラデルフィア連銀景況指数(6月)、
などが予定されています。
スイス・英・米の指標には注目です。

<6月17日(金)>

朝8時50分に日銀政策会合議事録要旨、
午前9時からトリシェECB総裁の講演、
午後6時に欧貿易収支(4月)、欧建設支出(4月)、
夜9時半に加卸売売上高(4月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)、
夜11時に米景気先行指標総合指数(5月)、
などが予定されています。
米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円ではムーディーズが「日本の首相の交代は格付け
上ではネガティブになる。」との見解を発表したことや、フィラデル
フィア連銀総裁など複数の要人が「QE3のハードルはとても高い」との
見解を示したことなどで、一時上昇する場面がありましたが、
中国国家外為管理局が「ドル資産の極端な保有にはリスクがある。
ドルは他通貨に対し下落し続ける可能性。」と見解を示したことや、
バーナンキFRB議長の講演で緩和的な政策はまだ必要としながらも、
QE3への言及がなかったことと欧州問題の再燃もあってNYダウが軟調に
推移したことによるリスク選好度の低下で、週中にかけて円買い動意
が強まり79円台後半まで下落する展開になりました。
そしてその後、ECBのトリシェ総裁の記者会見で次期利上げを示唆する
コードワードが用いられましたが、ユーロドルが事実売りを浴びて
下落したことによるドル買いもあり、また9日のNYダウが7営業日
ぶりに反発したこともあって米長期金利が一時反発したことでドル円
も堅調傾向となました。その後、10日に韓国中銀が利上げしたことで
一時円が連れ高になる場面を経ながらも、週末にリスク回避の動きが
高まる中で、ドルストレートの下落によるドル買いの影響もあったか、
80円台前半まで上昇する揺れる相場展開になりました。

一方、ユーロドルは、ポルトガル総選挙で与党社会党のソクラテス現
首相が辞任したことや、フィッチが「ギリシャの債務交換が行われた
場合はCに格下げの可能性。」と発表をしたことで揺れながらも、
トリシェECB総裁の「二次的な影響の回避に向けて行動すべき。」との
発言もあって利上げ期待で週前半に1.4700のチャートポイント抜けの
トライが見られましたが、ポイントを超えには至りませんでした。
そして、ユーログループ議長が「ユーロは他の主要通貨に対して過大
評価されている。」との認識を示したことや、ムーディーズが「民間
債権者が自発的に借り換えに応じるとは考え難い。(債務繰り延べは)
デフォルトに相当する可能性。」との見解を示したことや、IMFとEU
とECBのトロイカレポートで「ギリシャの12年の市場復帰は不可能。
当初予想より深刻で長期化。」などが示されたことや、ECBとEUとの
ギリシャのソフトな再編に対する見解の対立もあり、ギリシャを中心
とするリスク懸念が再燃して軟調になっていたことろで、トリシェ
ECB総裁の記者会見を迎えることになりました。

トリシェECB総裁の記者会見では「インフレ抑制のため強い警戒
"Strong Vigilance"が必要。」と次期利上げのコードワードが
用いられて、一時ユーロドルが反発しましたが、「利上げペースに
ついては何ら示唆していない。次回利上げの可能性はあるが事前の
コミットはしない。強いドルが米国の国益との当局者の発言重要。」
とも発言したことや、ECBのスタッフ予想で2011年の予想は上方修正
されたものの「2012年GDP予想は0.6〜2.8%に下限引き下げ。2012年
インフレ率は1.1〜2.3%に上限引き下げ。」などが示されたことも
あって、利上げペースが緩慢になるとの観測や6月末のファンド筋の
決算もあってか、また同日にムーディーズが「ポルトガルの銀行を
格下げ方向で見直す。ユーロ圏諸国のデフォルトリスクは増加傾向。」
などの発表をしたこともあって、トリシェECB総裁による次期利上げの
コードワードが用いられたにもかかわらず、ユーロドルが手仕舞いを
主導とした事実売りを浴びて、週末のNYダウの大幅下落に相俟って
リスク回避の動意が優勢になり大幅下落する相場展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに上値のトライは見られたものの、
IMFが「英銀行システムには脆弱性が残っている。英2011年成長予想
を1.5%に下方修正。」などの発表で軟調になる場面がありました。
その後、スウェーデンの地元紙の電子版が「クウェート投資庁(KIA)
が英金融大手RBSに出資する方向で検討。」との報道で反発したり、
一部通信社(MNI)が「英国経済が弱い状況が続き財政再建目標を達成
できなかった場合AAA格付けを失う恐れがある。」とのムーディーズ
のシニアアナリストの見解を報道したことで一時軟調になったり、
その後ムーディーズが「英国のAAA格付けの安定的見通しを確認。
成長率が低下し財政計画が未達なら再検討もありえるがそれは基本
のシナリオではない。」との火消しの発表をしたことで上昇したりと
神経質な相場展開となりましたが、週後半からはユーロドルの下落に
歩調を合わせるように軟調になり、週末のNYダウの大幅下落に相俟っ
てリスク回避の動意が優勢になり下落する相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめにRBAウォッチャーのマッカラン氏が
「豪RBAは7月会合で利上げの可能性。」との見解を示しことで上値を
トライする動きが見られましたが、中国の地元紙の経済参考報の中国
利上げの観測報道や、豪政策金利の発表に伴うRBA声明で利上げの示唆
が見られなかったことなどで軟調になりました。その後一時ドル売り
で反発する場面もありましたが、豪ドルNZドルでの軟調や、原油先物
が不安定に推移したこと、そして豪雇用統計が弱い結果となったこと
に加え、新興国の引き締め懸念とともにNYダウや新興国の株式市場が
軟調傾向となっていることでリスク選好度が低下したことなど弱い材
料が重なって、週末のNYダウの大幅下落に相俟ってリスク回避の動意
が優勢になり軟調傾向の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売り圧力の潜在や、日ボーナス時期による投信を通じての
海外投資での円売り圧力がありますが、一方、NYダウなど株式市場
が軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、短期国債の
需要は堅調ながら震災に関連しての日国債増発観測による日長期金利
への上昇圧力、そして、震災後の生産の落込みに歯止めがかかって
きたことで、今後の日本の生産回復と輸出に伴い為替予約が活発に
なることによる円高圧力が指摘されているとともに、ドルストレート
通貨ペアの下落に伴うドル買いの影響もあり、目先のドル円ではやや
モメンタムの上昇傾向が見られるものの、材料の混在で読みにくい
状況となっているようです。ドル円ではしばらく79円台後半から80円
台後半のレンジ相場となる可能性がありますが、今後レンジがどちら
に抜けていくか注目されます。

米ドルについては、NYダウが2002年8〜10月以来の6週連続の下落で
12000ドルの大台割れとなりましたが、米新規失業保険申請件数が市場
予想より弱かったものの、米失業保険継続受給者数では改善が見られ
ていたり、ここのところ弱い米指標の中にあって、米貿易収支(4月)は
市場予想よりは強い結果となって、米輸出(4月)が過去最大になった
ことや、米輸入物価指数(5月)が市場予想より強かったり、米財政収支
(5月)に改善が見られるなどもあり、マダラ模様ではありながらも、
米要人の発言では今のところQE3に否定的な見解が多いようで、米国の
通貨としての米ドルとしてはまだ積極的に買いづらい状況ながら、
欧州問題によるリスク懸念や株式市場の軟調に伴うリスク回避で、
米ドルの巻き戻しの動きとなって、ドルインデックスでもいったんの
底打ちとなりつつあり、基軸通貨としての米ドルでは買い戻しが見ら
れているようです。

ユーロについては、トリシェECB総裁の記者会見で「インフレ抑制の
ため、強い警戒"Strong Vigilance"が必要。」と次期利上げのコード
ワードが用いられましたが、利上げペースが緩慢になるとの観測や
6月末のファンド筋の決算も影響したか、株式市場の軟調と相俟って
センチメントは悪い材料に反応しやすい状況になっているようです。

ギリシャ債務の返済期限延長や自発的な借り換えが注目されますが、
EUとECBの意見が対立しているとともに、格付け会社が債務延長は
デフォルトもしくは信用事由にあたる可能性を示唆していて、
5年物ギリシャ国債CDSスプレッドが1561と過去最大まで拡大悪化
していることで示されているようにリスク懸念は強くなっている
ようです。

ユーロドルでは、今後、5/23〜6/7の上昇の半値下落水準となる1.43
アラウンドのサポートゾーンでの瀬戸際の売り買いの攻防で、日足
レベルで下落トレンドになるか、あるいは上昇トレンドに復帰でき
るか、節目での相場展開が注目されます。いったん反発する可能性も
あるものの、下抜けた場合は再び1.4000へのトライになる可能性が
ありそうです。

今後はギリシャ政府が閣議決定を経て議会に提出した中期財政プラン
が6月28日の採決でどうなるのか、そして6月20日からのユーログル
ープ会合での動向および6月23日からの欧州首脳会議などが焦点と
なりそうですが、超緊縮策にギリシャ国民とギリシャ野党は反発を
強めていて不透明感はいっそう高まっているようです。
万一、ギリシャ議会で中期財政プランの採決が難航したり否決され
たりするとするとギリシャ支援への大番狂わせとなるだけに、ギリ
シャ議会の動向が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、金は堅調ながら原油価格が
100ドル前後で不安定な動きとなっていることや、NYダウおよび新興国
の株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、
中国の経済減速懸念と中国利上げの懸念や新興国の引き締め懸念などが
あるとともに、利上げ期待が後退していることでセンチメントは弱く
なっていますが、下落が日足レベルでのレンジで留まるか、ダウン
トレンドになるかの1.0500アラウンドの節目での売り買いの攻防が
焦点となりそうです。14日の中国の経済指標が注目されます。

経済指標関連では、14日の中国経済指標と英消費者物価指数に
米小売売上高と米生産者物価指数、
15日のNZ第1四半期小売売上高と英雇用統計に
米消費者物価指数とNY連銀製造業景気指数に対米証券投資、
16日のスイス政策金利とSNB声明に英小売売上高と
米新規失業保険申請件数に米住宅着工件数に
そしてフィラデルフィア連銀製造業指数、
17日のミシガン大学消費者信頼感指数速報などが注目されます。


さて今日は、トレードと適応のお話です。

私は将棋が好きでもう10年以上も前になりますが、
毎日のように将棋道場に通っていた時期がありました。

棋書も新刊が出るたびに買い求め、
当時はとても熱心に将棋の研究をしていました。

でも将棋というものはとても奥が深く、
簡単には強くはなれませんでした。

万年初段という状況を何年も乗り越えることができず、
悩んだ末に、いろいろと用いる戦法を変えて
四間飛車戦法を研究して実戦を試みますが、
当時は居飛車穴熊戦法が猛威を振るっていて
なかなか振り飛車では勝てずに苦しんでいました。

そんなときに通っていた道場の席亭に

「やはり振り飛車戦法では勝てないのでしょうか。」

と尋ねたところ、

「少しばかり振り飛車を研究したからといって、
 あんた自身が負けていることをもってして
 四間飛車戦法自体が劣っているなとどは言えないよ。
 かつて大山名人が四間飛車で棋界を制したように、
 四間飛車自体は決して劣った戦法などではない。
 勝ってる人はちゃんと四間飛車で勝っているよ。
 負けているのは佐野さんあんたが弱いからさ。」

毒舌の席亭の言葉にムッとしていると、

「詳しい定石書でも書いてあることは中盤の入り口までだよ。
 将棋はそこから力の差が出るんだよ。
 佐野さんの将棋を見るところ受け将棋だが、
 それはそれでよいとしても、振り飛車で相手の攻めを
 受け止めようとばかりしている。それじゃダメだ。
 振り飛車では『さばく』という感覚が大切で、
 相手の飛車が自陣に成りこんでくることを極端に恐れず、
 相手にも攻めさせて、そして自分の駒もさばいていくように
 肉を切らせて骨を切る感覚で
 状況に応じて指し手を適応できなくてはならないんだよ。」

「適応?」

「そうさ…。感覚と、そして状況に応じた指し手の適応だ。
 どんな戦法を学んでも適応がまずいと勝てないものだよ。
 適応と読みの差が棋力の差になるんだよ。
 繰り返すけど、強い人はちゃんと四間飛車で勝っているのだ。
 自分自身がその戦法で勝てないからといって、
 四間尾車が劣った戦法などというのはあんたの錯覚だよ。
 はっきり言うが、ただ佐野さんあんたが弱いだけだ。」

「……。」(そこまで言うことないでしょうが…。)

さて…、

トレードでも私が将棋で経験してきたようなことを
よく見聞きします。

「レジスタンスやサポートなんて全くあてにならないよ。
 反転することもあれば、抜けることもある。
 結局、どちらも有りーので何も決定されてはいないのさ。
 レジサポでトレードに勝てりゃ誰も苦労しないぜ。」

100年以上も長きに渡って多くの著名トレーダーが愛用して
支持され続けてきたチャールズ・ダウの理論を基にした
レジスタンスやサポートの考え方や手法でさえも、
トレード経験がまだ浅いトレーダーに
いとも簡単にバッサリ切って捨てられることがあります。

手法で負けた自身の経験は事実としても、
それで手法を簡単に否定することはできないものです。
ダマシに対する認識や適応がまだできていないこともあるからです。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラの著書の
「デイトレード」の中の一節にはこう記されています。

「たとえば支持線が4回続けて機能した後、
 突然、下抜けしたとしよう。しかし、それは
 支持線の概念が機能しないことを示すものではない。
 それは極めて価値のある有効な情報であり、
 テクニカル分析の概念として、
 最も価値のあるメッセージなのである。」

「このメッセージは、相場の『変化』を伝えているのである。」

どのようなトレード手法も例外なき定理や絶対則などではなく、

どのような手法でもダマシにあうことがあるものですが、

そのダマシにさえも別の認識の観点からは
市場からのメッセージを読み取ることができるものなのですね。

「レジスタンスやサポートが機能しなくなったということは、
 レンジ相場がトレンド相場へと変化してきていることや、
 上昇や下落の動意がそれだけ強くなってきていることを告げる
 市場からのメッセージであったり。」

「レジスタンスやサポートを少し抜けて戻ったときには、
 レンジ相場が継続することを示していたり、
 あるいはトレンドに乗るトレードのエントリーの執行が
 まだ時期尚早であることを市場が教えている
 メッセージであったり。」

「そして、買っても売ってもダマシにあうときには、
 今はトレードをすべき相場の状況ではないことを
 市場が知らせているメッセージであったり。」

などがあるもので、

一見、こじつけのようではあっても、
ダマシに対する効用を認識できるようになると
トレードの適応力も身につけることができる場合があるようです。

ダマシにあってしまった場合は損切りとはなりますが、
ときにその代償として貴重な市場からのメッセージを
市場に入ったマインド・オンの状態で受け取ることができるのですね。

もちろん、

ダマシにあうことは少なくしていかなくてはなりませんが、

失敗からの学びを深化させることで、

「ブレーク初動にはダマシが多い。」

「いったん押しや戻りを待って、
 押してからの再上昇や、戻ってからの再下降を狙おう。」

などのトレードの経験に基づく知恵を蓄えたり、

また、ダマシ軽減のためのフィルターを自分なりに加えたり、

などのマイ・ルールで強化して

手法を自分のものとしていくこともできるものです。

トレードの世界ではレジスタンスラインやサポートライン、
そしてトレンドラインや移動平均線など基礎的な手法だけで
ほんとうに勝ち続けている人がいます。

もしかしますと、基本手法では勝てないという人は
ほんとうの基本手法の使い方を知らないだけなのかもしれません。

「あれもダメ、これもダメ。」と

完全無欠の聖杯を彷徨い求めるように次から次へと手法を求める
永遠のドリフター(放浪者)となるよりも、

時の洗礼を受けても今なお有効な基本手法―

そう…。

今なお、トレードのコアの手法として、
勝ち続けているトレーダーがいる事実のある基本手法を

自身の失敗からの学びを深化させることで適応力を増強して
使いこなせるようになりたいものですね。



<ご案内>
私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


FX 規律―成功へのカギのお話


先週末の米雇用統計は驚きの結果になりましたね。

●先週の主な出来事

<5月30日(月)>

独誌が、
「ギリシャは5回目の融資の条件の財政目標をクリアできない。」
との観測報道をしました。
英FT紙が、
「欧州はギリシャに追加融資の供与にあたり税徴収や国有資産の
民営化に国際社会が介入するなどの前例のない救済策を協議。」
との観測報道をしました。
NZ貿易収支(4月)は市場予想より強い11.13億NZドルにりました。
NZ輸入(4月)は市場予想より強い46.5億NZドル、
NZ輸出(4月)は市場予想より弱い35.4億NZドルになりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャの債務再編が規則正しく行われるとの考え方はお伽話。
ギリシャの債務再編も再プロファイリングも行われない。
ギリシャの債務再編やユーロからの脱退は死刑宣告のようなもの。」
などの発言をしました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4856元の切上後最高値になりました。
豪財務相が、
「豪第1四半期GDPは国内外の天災で1%ほど押し下げられた。」
との見解を発表しました。
NZの首相が、
「NZ政府はNZドル高を懸念している。」
との発表をしました。
東京時間では主要通貨ペアがややドル買いの揉み合いになりました。
日経平均は前週末比−16.97円で大引けました。
ロンドン市場はスプリング・バンク・ホリデーで休みでした。
主要通貨ペアが小幅な上下動の揉み合いになりました。
独財務省が、
「ギリシャ債務に関する報告書は今週に提出される可能性が高い。」
との発表をしました。
格付け会社のS&Pが、
「東京電力の長期信用格付けを6段階引き下げジャンク級にする。」
との発表をしました。
アイルランドの財務相が、
「現行の救済措置は2013年末まで含まれている。
不測の事態に賄える資金を有している。
2012年には市場に暫定的に復帰していきたいと考えている。」
との発言をしました。
伊国債の入札では83億ユーロの調達となり無事に終了しました。
英BCC商工会議所が、
「英2011年の成長見通しを1.3%に下方修正。
英2011年の消費者物価指数の見通しを4.5%に上方修正。
英2011年の政策金利の見通しを1.00%とする。」
などの発表をしました。
ポンドがしばらく軟調傾向で推移しました。
NY市場はメモリアルデーで休みでした。
加GDP(3月)は市場予想より強い0.3%になりました。
加第1四半期GDP(年率換算)は3.9%、
加第1四半期経常収支は−89億加ドルと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
市場反応は加ドル売りになりました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャの完全な債務再編は選択肢にはない。
6月末までにギリシャに関する決定行う予定。」
などの発言をしました。
NY株式市場は祝日で休みでした。

<5月31日(火)>

日失業率(4月)は市場予想とおりの4.7%になりました。
日全世帯調査消費支出(4月)は予想より弱い−3.0%になりました。
日鉱工業生産速報(4月)は市場予想より弱い1.0%になりました。
WSJ紙が、
「独がギリシャへの新たな支援融資を促進するために、
債務再編を求める姿勢を撤回することを検討中。」
との観測報道をしました。
リスク回避が後退してユーロドルが堅調になりました。
また他のドルストレートもしばらく堅調に推移しました。
NBNZ企業信頼感(5月)は前回より強い38.3になりました。
NZドルがしばらく堅調に推移しました。
豪第1四半期経常収支は予想より弱い−104.47豪ドルになりました。
豪住宅建設許可件数(4月)は予想よりは強い−1.3%になりました。
豪民間部門信用(4月)は前年比で予想より弱い3.3%になりました。
豪ドルがしだいに軟調になって行きました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4845元の切上後最高値になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本国政府の格付けを引き下げる方向で見直す。
日財政赤字削減の達成が困難になることを懸念。
長期的には日本国債の発行が困難になる状況への圧力がある。」
などの発表をしました。
円が全面安となってドル円が急上昇しました。
クロス円も堅調になりました。
NYダウ先物が堅調傾向で推移しました。
ボルカー元FRB議長が、
「FRBはインフレの高まりで近く金融引き締めが余儀なくなる可能性。
現時点ではコアインフレ率は2%弱にとどまり抑制されている。」
などの見解を示しました。
日住宅着工戸数(4月)は前年比で予想より強い0.3%になりました。
日建設工事受注(4月)は前年比で前回より強い31.4%になりました。
スイス第1四半期GDPは市場予想より弱い0.3%になりました。
日経平均は前日比+188.76円で大引けました。
独小売売上高(4月)は市場予想より弱い0.6%になりましたが、
同前年比では市場予想より強い3.6%になりました。
中国上海株式市場が9日ぶりに反発して1.37%高になりました。
独失業者数(5月)は市場予想より弱い0.8万人になりました。
独失業率(5月)は市場予想とおりの7.0%になりました。
市場は可能は限定的でした。
欧消費者物価指数速報(5月)は、
前年比で市場予想より弱い2.7%になりました。
欧失業率(4月)は市場予想とおりの9.9%になりました。
発表直後の市場反応は限定的でしたがその後ユーロが押されました。
ドルLiborの3ヶ月物金利が0.25288%に低下しました。
加鉱工業製品価格(4月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
加原材料価格指数(4月)は市場予想より強い6.8%になりました。
NY原油先物が堅調傾向で推移しました。
加中銀が政策金利を市場予想とおり1.00%で据え置きました。
加中銀の声明では、
「大規模な金融刺激策の一部はいずれ終了。
刺激策の縮小は慎重に検討する必要。基調インフレは抑制。
消費者物価指数が近く3%を超える可能性。
2012年半ばまでには目標の2%前後になる可能性。」
などが示されました。
市場反応は加ドル買いになりました。
米S&Pケースシラー住宅価格(3月)は前年比で、
市場予想より弱い−3.61%になりました。
米シカゴ購買部協会景気指数(5月)は予想より弱い56.6になりました。
格付け会社のフィッチが「仏のAAA格付け維持を確認。」
との発表をしました。
欧州の株式市場がギリシャが債務再編を免れるとの期待感を背景に
堅調傾向で推移しました。
米消費者信頼感指数(5月)は市場予想より弱い60.8%になりました。
ドル円がロンドンフィキシングあたりまで軟調に推移しました。
ポンドもしばらく軟調に推移しました。
ダラス連銀製造業活動指数(5月)は予想より弱い−7.4になりました。
ドラギ伊中銀総裁が、
「ECBの金融政策は依然として緩和的。
ECBの役割は中期的な物価安定を保証すること。
支援は厳格な条件で実行。支援は加盟国間の財政移転ではない。
各国は合意済みの財政再建計画を完全に履行していくことが適切。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィツチが、
「2015年までに500億ユーロ相当の国有資産を民営化の新計画を含め、
ギリシャ当局が直面する課題の規模は大きい。
政治上のリスクが増す状況でギリシャ当局の遂行能力は疑わしい。」
などの見解を発表しました。
ECBのウェリンク理事が、
「ECBは相当量のギリシャ国債を担保として保有。
これはギリシャの債務再編を支持しない数多くの理由の一つ。
債務再編を議論するのは時期尚早。
インフレ率の一段の加速を防ぐことがECBの役割。
インフレが一段と高まると考えるならば追加的金融措置が必要。」
などの見解を示しました。
米10年物国債利回りが3.040%割れまで下落しました。
NY原油(WTI)は102ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+128.21ドルで取引を終えました。

<6月1日(水)>

米下院が連邦債務の上限を無条件で引き上げる法案を否決しました。
ギリシャの地元紙が「ギリシャと欧州・IMFとの合意が近い。」
との観測報道をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「ECBはインフレを非常に注意深く監視。
オーストリアのインフレは比較的高い水準にとどまる可能性。
2012年にはオーストリアのインフレが低下する可能性。
国家の財政状況はその国の信頼性を示す重要なシグナル。」
などの見解を示しました。
豪製造業景況指数(5月)は前回より弱い47.7になりました。
中国製造業PMI(5月)は市場予想より強い52.0になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4837元の切上後最高値になりました。
豪第1四半期GDPは市場予想より弱い−1.2%になりました。
数字的には過去20年間で最大のマイナス成長になりましたが、
一部でより悪い結果になると観測していた向きや、
昨夜に豪ドルが下げて先行織り込みをしていたこともあってか
市場反応は豪ドル買いになりました。
豪財務相が、
「4-6月期は力強い回復となる見通し。自然災害で輸出に打撃。
刺激策の解消がGDPを0.4%押し下げる可能性。」
などの見解を示しました。
東京時間はややドル売り動意の展開になりました。
ドル円が下げては上げる上下動になって、
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
東京時間ではダウ先物が小幅高で推移しました。
日経平均は前日比+25.88円で大引けました。
独FAZ紙が、
「IMFは6月末のギリシャへの5回目の融資を実行しない可能性。」
との観測報道をしました。
後に同紙が、
「IMFは新たな600億ユーロ規模のギリシャ支援に加わる公算。」
と報じました。
ユーロが報道に振り回されて急落しては戻す荒い値動きになりました。
独FT紙が、
「ギリシャ国債を対象としたソフトな債務再編も排除していない。」
とする欧中銀当局者の発言を報じました。
スイス実質小売売上高(4月)は前回より強い7.5%になりました。
SVME購買部協会景気指数(5月)は予想より強い59.2になりました。
スイスフランが堅調になりました。
独製造業PMI確報(5月)は予想より弱い57.7になりました。
欧製造業PMI確報(5月)は市場予想より弱い54.6になりました。
英製造業PMI(5月)は市場予想より弱い52.1になりました。
英消費者信用残高(4月)は市場予想より強い5億ポンドになりました。
ポンドが軟調傾向で推移しました。
ポルドガルの3ヶ月物国債の入札では、
平均落札利回りが前回より高い4.967%、
応札倍率が前回より高い2.70倍になりました。
EUが「ギリシャ債の借り換えに際し投資家向けインセンティブを検討。」
との(債務再編がありえることを匂わす)発表をしました。
独財務相が、「ギリシャについての報告は週末に行われる可能性。」
との認識を示しました。
ユーロがしだいに軟調になって行きました。
米チャレンジャー人員削減予定数(5月)は
市場予想より弱い−4.3%になりました。
米ADP雇用統計(5月)は市場予想よりかなり弱い3.8万人になりました。
ドルが売られてドル円やクロス円が下落しました。
米10年債利回りが低下して3.00%を割り込みました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャへの支援計画とりまとめは6月20日までに行う。
ギリシャの資金調達ではEUが保証をすべき。」
などの発言をしました。
トリシェECB総裁が、
「政策対応の時期がきわめて重要。
危機への対応には常に警戒が必要。」
などの認識を示しました。
米ISM製造業景況指数(5月)は市場予想より弱い53.5になりました。
米建設支出(4月)は市場予想より強い0.4%になりました。
NYダウや金を除く商品市場が軟調になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ギリシャは合意された改革案に従う限り底なしの樽にはならない。
ECBは物価動向および物価安定へのリスクを注意深く監視。
物価安定を維持の義務を果たすため必要なことを行う。」
などの見解を示しました。
米財務省が「連邦借り入れ権限は8月2日で失効と再確認した。」
との連邦債務にかかわる月間報告を発表しました。
リスク回避で主要通貨ペアが軟調になりました。
金価格が上昇しました。
「ECBはギリシャ国債の繰り延べ計画を支持する。」
とのECB関係者の談話が報じられました。
独首相が、
「今週末のギリシャ財政状況報告を踏まえ追加支援の是非を決定。」
との発言をしました。
英BOEのフッシャー委員が、
「BOEは量的緩和の拡大を検討する可能性。」
との見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの格付けを3段階引き下げる。見通しはネガティブ。」
との発表をしました。
ユーロドルなどが一段と下落してNYダウも下落しました。
ギリシャ財務省が、
「ムーディーズの決定は2011年の財政目標達成や、
民営化計画の推進に向けたギリシャ政府の取り組みを見落としている。」
と発表しました。
ECBのシュタルク理事が、
「デフォルトとみなされない場合はギリシャ債務繰り延べも検討。」
との見解を示しました。
NY原油(WTI)は100.29ドル、金先物は1543.20ドルで引けました。
NYダウが前日比−279.65ドルの大幅下落で取引を終えました。

<6月2日(木)>

週末の米雇用統計のエコノミストの予想値が
16万人〜15万人増あたりとする下方修正が多くみられました。
レーン欧州委員が、、
「欧州委とECBとIMFからなるトロイカ(三頭立て馬車)が
ギリシャの支援に向けて数日中に新たな計画を策定。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「将来の危機を未然回避するため恒久的な警戒姿勢を維持すべき。
ECBは今後も物価の安定を確保していく。」
などの認識を示しました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ギリシャの既発債が償還を迎えた際に銀行が自発的に
新発債購入に合意する案を検討する用意がある。
経済は構造的に減速しているわけではない。経済回復は続くと予想。
政策金利のさらなる変更を検討。変更の時期は経済と金融指標しだい。」
などの見解を示しました。
豪貿易収支(4月)は市場予想より弱い15.97億豪ドル、
豪小売売上高(4月)は市場予想より強い1.1%になりました。
市場反応は豪ドル買いとなりましたが限定的でした。
世界最大の債券ファンド米ピムコのCEOが、
「現在は過剰な流動性が存在していて二番底にはならない。
FRBはQE3を実施しない見込み。」
との見解をCNBCのインタビューで示しました。
FRBのイェレン副議長が、
「FRBの緩和的政策スタンスは依然として適切。」
との発言をしました。
ダウ・ジョーンズが、
「ギリシャの首相が3日にユーログループ議長を訪問して
ギリシャの金融および財政状況について協議。」
との報道をしました。
東京市場およびアジアの株式市場が全面安になりました。
東京時間のドル円は上げては下げる上下動になりました。
東京時間ではユーロドルが反発しましたが、
他のドルストレートは揉み合いになりました。
サンフランシスコ連銀総裁が、
「米経済が著しく改善すれば利上げが必要になる。
FRBの景気刺激策はデフレを防いだ要因。
FRBの国債買い入れは2012年までにGDPを3%押し上げ、
300万人の雇用を創出する可能性。」
などの認識を示しました。
菅首相が、
「震災一定のめどがついた段階で若い世代に責任を引き継ぎたい。」
との発言をしました。
中国上海総合指数が年初来安値を更新しました。
日経平均は前日比−164.57円で大引けました。
菅内閣不信任案は否決されることになりました。
スペインの3年債と4年債の国債入札が
発行予定額の上限に近い39億5,300万ユーロと好調でした。
スペインの首相が、
「外部からの援助は不要。
対GDP6%の財政赤字目標は達成できる見込み。」
との発言をしました。
ロンドン時間ではユーロが堅調に推移しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
英建設業PMI(5月)は市場予想よりやや強い54.0になりました。
ポンドが反発しました。
トリシェECB総裁が、
「ユーロ圏財務省の創設を提案する。
ユーロ圏財務省は財政政策と金融セクターを監視。
場合によってEUは加盟国の政策に拒否権が発動できるように提案。
ECBの最優先課題は物価の安定。」
などの発言をしました。
ドルインデックスが一時74.29と5月6日以来の低水準になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「中央銀行は物価圧力の尺度として食料品とエネルギー価格を除いた
コアのインフレを用いることは止めるべき。」
との見解を示しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い42.2万人になりました。
米第1四半期非農業部門労働生産性確報は
市場予想より強い1.8%になりました。
米第1四半期労働コスト確報は予想より弱い0.7%になりました。
市場反応はドル買いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「バンク・オブ・アメリカと米シティと
ウェルズ・ファーゴを格下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
米製造業受注指数(4月)は市場予想より弱い−1.2%になりました。
NY時間ではNYダウが軟調に推移しました。
ドルストレートがしばらく軟調に推移しました。
米10年債の利回りが3.00%超えまで上昇しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャが厳しい改革や民営化を実施する能力を示せば、
6月末までに新たな財政支援策を受け取れる見通し。」
との見解を示しました。
ロイター通信が、
「ギリシャの新たな3カ年年計画が原則合意になった。」
とのEU関係筋からとする情報を報じました。
ユーロを中心にドルストレートが反発しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ギリシャ国債の債務再編に民間部門を
関与させる可能性をECBは排除しない。」
との認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「議会で債務枠交渉で進展なければ7月に米国債格下げもあり得る。
米債務上限引き上げでデフォルト回避ならAAA格付けは維持される。」
などの発表をしました。
EU欧州連合が、
「EUはギリシャの救済計画にまだ合意とはなっていない。」
とのギリシャ支援合意を否定しました。
一時ユーロに強めの押しが入りました。
NY原油(WTI)は100ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−41.59ドルで取引を終えました。

<6月3日(金)>

NZ住宅建設許可件数(4月)は市場予想より弱い−1.6%になりました。
NZドルが売られましたが市場反応は限定的でした。
ガイトナー米財務長官が、
「米国は財政義務を果たしていくと確信。」
との発言をしました。
ギリシャ首相のスポークスマンが、
「ギリシャの中期的財政計画の評価はほぼ完了。大きな障害はない。」
との発表をしました。
一時ユーロドルなどが前日高値を超えて上昇しました。
中国非製造業PMI(5月)は前回値より低い61.9になりました。
市場反応は円買いとややドル買いの動きになりました。
英FT紙が、
「フィンランドの6政党による連立政権協議で
左派の社会民主党と左翼同盟の2党が協議を断念して不調となった。
今後はフィンランド政権の弱体化が進み、
議会でEUの政策に対する承認を得るのが難しくなる可能性。」
などの報道をしました。
限定的ながらユーロが一時軟調になりました。
米WSJ紙が、
「FRBはすでに経済成長を充分に刺激している。
さらなる新たな緩和措置を行うのは妥当ではない。」
との米ダラス地区連銀総裁の発言を報じました。
ギリシャの地方紙が、
「ギリシャ首相は本日にユーログループ議長に
新たな財政プランを発表する。」と報じました。
ベルギー財務相が、
「ギリシャ向けEU融資の返済期限延長に反対しない。
ギリシャの債務再編を否定する。ギリシャのユーロ離脱は不合理。」
などの発言をしました。
東京時間ではドル円がやや軟調傾向で推移して、
ドルストレートが上下動の揉み合いになりました。
日経平均は前日比−62.83円の9492.21円で週の取引を終えました。
中国上海株式市場は前日比+0.89で取引を終えました。
米NYマンハッタン地区検察局が米ゴールドマンに召喚状を送りました。
格付け会社のムーディーズがギリシャの銀行格付けを引き下げました。
スペイン中銀総裁が、
「ギリシャ危機は深刻が状況が続いている。
欧州は危機解消のために最大限の努力が必要。
ユーロ地域の格差拡大を回避すべき。
ECBはより強固な経済ガバナンスが必要。
ECBによる制裁措置は自動的に適用されるべき。」
などの見解を示しました。
ユーロが一時軟調になりました。
独サービス業PMI確報(5月)は市場予想より強い56.1になりました。
欧サービス業PMI確報(5月)は市場予想より強い56.0になりました。
英サービス業PMI(5月)は指示用予想より弱い53.8になりました。
ユーロが買われ、ポンドが全面安になりました。
スイスフランは堅調に推移しました。
ダウ先物が軟調に推移しました。
独首相が「IMFが欧州債務問題にかかわり続けることを望む。」
との発言をしました。
中国人民銀行の年間金融安定報告では、
「慎重な金融政策を追求する。直接金融の範囲を拡大する。」
などが示されました。
経済情報会社マークイットが、
「ユーロ圏民間部門の成長は5月に今年最も弱い伸びとなり、
インフレが緩んだ。」との発表をしました。
ファンロンパイEU大統領が、
「新たなギリシャ向けローンでECBとIMFが協議。」
との報告をしました。
独財務相が、
「ECB総裁の欧州財務省の創設構想は長期的展望で検討に値する。
現時点ではEUの条約変更が必要で考えられない構想。」
との認識を示しました。
米非農業部門雇用者数変化(5月)は5.4万人、米失業率(5月)は9.1%、
米民間部門雇用者数変化(5月)は8.3万人と、
いずれも市場予想よりもかなり弱い結果になりました。
発表後の市場反応ではドル円が下落してドルストレートも下落する
リスク回避の動きになりました。
ダウ先物が急落しました。また原油先物の下落しました。
米10年債の利回りが3.00%を割り込みました。
しだいにドル売りでドルストレートが上昇する展開になりました。
OECDの事務総長が「世界の経済回復は緩やかになる可能性。」
との認識を示しました。
ギリシャ財務省が、
「EUとIMFとECBによる査察が前向きな結果で完了。
中期計画の詳細は数日内に話し合われる。」
との発表をしました。ユーロが上昇しました。
米ISM非製造業景況指数(5月)は市場予想より強い54.6になりました。
ドル円が一時反発しました。
ユーログループ議長が、
「ユーロ圏は新たなギリシャの支援計画を承認した。」
との発表をしました。
NYダウが下げ幅を縮小していきました。
IMFとEUとECBが、
「ギリシャ経済の検証では著しい進展があった。
ギリシャは意欲的な中期計画で2011-2015年の目標達成へ。
ギリシャは構造改革を強化する必要。ギリシャは公務員を削減。
5度目の支援は7月上旬にも実行の可能性。
ギリシャの銀行セクターは基本的に健全。」
などの発表をしました。
再びドルが売られる相場展開になりました。
ギリシャの首相が「ギリシャは責務を果たしていく。」
との発言をしました。
ユーログループ議長が、
「欧州とIMFの検証結果はギリシャと欧州に朗報。
ユーロ圏は新たなギリシャ支援計画を承認する意向。
ギリシャ支援パッケージで民間投資家は自主的な役割を担う。」
と償還を迎えるギリシャ国債の民間債権者に
新発債に借り換えを促すことがあることを示しました。
ECBのゴンザレス・パラモ専務理事が、
「ギリシャは債務を返済するだけの資産を保有している。
債務再編は必要がない。」
との認識を示しました。
独財務相が、
「EUとIMとECBの3者のギリシャ追加支援の合意は良い兆候。
ギリシャ政府はさらなる財政支出削減や民営化を推進する必要。
国債の債権者が借り換えに応じる民間投資家の自主的行動も必要。」
などの見解を示しました。
NY金は1541ドル台半ばで週の取引を終えました。
NY原油(WTI)は100ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−97.27ドルの12151.26ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月6日(月)>

※NZと中国の市場が休みになります。

午前10時半に豪ANZ求人広告件数(5月)、
午後6時に欧生産者物価指数(4月)、
夜9時半に加住宅建設許可(4月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(5月)、
深夜1時からトリシェECB総裁の講演、
深夜4時45分からバーナンキFRB議長の挨拶、
などが予定されています。

<6月7日(火)>

午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後2時に日景気一致CI指数速報(4月)、日景気先行CI指数速報(4月)
午後4時15分にスイス消費者物価指数(5月)、
午後6時に欧小売売上高(4月)、
午後7時に独製造業受注(4月)、
深夜2時に米3年債の入札、
深夜4時に米消費者信用残高(4月)、
深夜4時45分からバーナンキFRB議長の講演、
などが予定されています。
豪・スイス・(欧)・独の指標には注目です。

<6月8日(水)>

朝8時50分に日国際経常収支(4月)、日国際貿易収支(4月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(6月)、
午前10時半に豪住宅ローン許可件数(4月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(5月 現状判断DI・先行判断DI)、
午後2時45分にスイス失業率(5月)、
午後3時に独貿易収支(4月)、独輸出(4月)、独輸入(4月)、
同午後3時に独経常収支(4月)、
午後6時に欧第1四半期GDP改訂値、
午後7時に独鉱工業生産(4月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(5月)、
深夜2時に米10年債の入札、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などが予定されています。
欧・(独)・加・米の指標には注目です。

<6月9日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、
朝7時45分にNZ第1四半期製造業売上高、
朝8時50分に日第1四半期実質GDP確報、日第1四半期名目GDP確報、
同朝8時50分に日第1四半期GDPデフレータ確報、
午前10時半に豪雇用者数変化(5月)、豪失業率(5月)、
午後3時に日工作機械受注速報(5月 前年比)、
午後5時に欧ECB月報(6月)、
午後5時半に英商品貿易収支(4月)、
午後8時に英BOE政策金利、英BOE声明、
午後8時45分にECB政策金利、
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、米貿易収支(4月)、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(4月)、加国際商品貿易(4月)、
夜11時に米卸売在庫(4月)、
深夜2時に米30年債の入札、
などが予定されています。
NZ・(日)・豪・英・欧・米の指標には注目です。

<6月10日(金)>

朝8時50分に日第三次産業活動指数(4月)、日国内企業物価指数(5月)
午前9時からRBNZ総裁の講演、
午前11時に中国貿易収支(5月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(5月)、
午後5時半に英鉱工業生産(4月)、英製造業生産高(4月)、
同後5時半に英生産者仕入価格(5月)、英生産者出荷価格(5月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(5月)、加失業率(5月)、
夜9時半に米輸入物価指数(5月)、
同夜9時半に加第1四半期労働生産性、
深夜3時に米月次財政収支(5月)、
などが予定されています。
中国・英・加の指標には注目です。

さて先週は、ドル円が5月31日にムーディーズが「日本国政府の格付
を引き下げる方向で見直す。」と発表したことで一時81円台後半まで
上昇しましたが、その後は日本の政局不安で円が売られる場面もあっ
たものの軟調に推移して、週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回
ったことで80円台前半まで下落する展開になりました。

一方、ユーロドルは週前半に報道に振り回される上下動となった後に
6月1日にムーディーズが「ギリシャの格付けを3段階引き下げる。
見通しはネガティブ。」と発表したことで一時急落となりましたが、
その後、週後半はスペインの国債入札が好調であったことや、欧州委
とECBとIMFによるギリシャ支援の決定への期待を背景に上昇して、
週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回ったことによるドル売りと
IMFとEUとECBがギリシャ追加支援で合意となって「5度目のギリシャ
支援は7月上旬に実行の可能性」との発表を受けて1.46台前半まで
上昇しました。

他方、ポンドドルは週前半は上値を試すも英製造業PMI(5月)が弱い
結果になったことや英BOEのフッシャー委員が「BOEは量的緩和の拡大
を検討する可能性。」との見解を示したことなどで軟調傾向が続きま
したが、週後半は上下動の揉み合いを経た後に週末の米雇用統計が
市場予想を大きく下回ったことによるドル売りでユーロドル高にも
つられるように反発する相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは豪第1四半期GDPが市場予想より弱い結果と
なったものの上値を試して、その後一時商品市場が軟化したことや
NYダウ軟調によるリスク選好度の低下もあって軟調になりましたが、
週後半は上下動の揉み合いを経た後に週末の米雇用統計が市場予想を
大きく下回ったことによるドル売りで上昇して、週間では下げては
上げる上下動になりました。また、スイスフランが堅調傾向で推移
しました。NYダウの軟調とドル安とユーロやスイスフラン高が目立つ
一週間になりました。

さて今週ですが、円については先日にフィッチが「日本の格付け見通
しをネガティブに引き下げる。」と発表していることや、日本の政局
不安などによる円売り圧力も潜在していますが、一方、NYダウなど
株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、
日国債増発観測による日長期金利への上昇圧力、そして、日経産省が
31日に発表した日鉱工業生産(4月)が1.0%と震災後の生産の落込みに
歯止めがかかってきたことで、今後の生産回復と輸出に伴い、しばら
く少なかった為替予約が活発になることによる円高圧力が指摘されて
いて、引き続き円売りと円買い双方のポテンシャルが高めでの綱引き
ながらも、円高圧力が優勢になる可能性がありそうです。

ドル円では、米雇用統計が市場予想を大きく下回ったことによるドル
売り圧力も後押しして、80円の大台割れではいったん反発する可能性
はあるものの、80.00円の節目での売り買いの攻防を経た後に明確に
下抜けた場合は、日政府・日銀の介入を警戒しながらも軟調傾向が
続くと観る向きがあるようです。

米ドルについては、先週の米指標が2日の米第1四半期非農業部門
労働生産性と3日の米ISM非製造業景況指数(5月)を除いてほぼ全て
市場予想より弱い結果になり、S&Pケースシラー住宅価格が危機後
の最安値を更新するなど米住宅市場に二番底懸念が出てきたことや、
米雇用統計では日震災と原油高の影響があるとするもサプライズと
いってよい弱さで米国の経済回復の脆弱さが示されることになった
ことで米金融引き締め観測が著しく後退して、米国の通貨としての
米ドルの軟調が余儀ない状況になっているようです。

そして、基軸通貨としての米ドルではNYダウなど株式市場の軟調を背
景としたリスク巻戻しの動きによる米ドル買いの圧力はありますが、
IMFとEUとECBが「5度目のギリシャ支援は7月上旬に実行の可能性」
と発表したことで、いったん欧州リスク懸念が後退する可能性があり、
基軸通貨としての米ドルもどちらかというと軟調優勢となる可能性が
ありそうです。

ただ、NYダウなど株式市場の低迷が世界の経済成長への懸念に発展
していった場合では、基軸通貨としての米ドル売りが巻き戻される
可能性が潜在しているとともに、IMFとEUとECBがギリシャ追加支援
で合意となって「5度目のギリシャ支援は7月上旬に実行の可能性」
を示してとりあえずの決着となり、7月のギリシャのデフォルトは
回避される可能性がとても高くはなったものの、今後、ギリシャでは
新たな厳しい内容の財政再建策の国内野党との調整及び議会承認が
必要で、5月27日時点では与野党合意は決裂しているだけに、
(最終的には合意に至ると思われますが)万一の場合は大きな波乱と
なる可能性も秘めていて、場合によってはリスク回避のドル買いの
可能性もあり得るとの見方もあるようです。

ユーロについては、IMFとEUとECBがギリシャ追加支援で合意となっ
たことで、ギリシャ国内の議会承認の成り行きは注目されるものの
リスク懸念が大きく後退することになりました。米ドル安と相俟って
ユーロドルでは1.4700を上抜けると下落前水準の1.49台への全戻しの
可能性がありますが、リスク懸念後退の材料は織り込みが進んできて
いることから、今後はギリシャの議会動向と9日のトリシェECB総裁
の記者会見が主要な注目材料になりそうです。

トリシェECB総裁記者会見では「(インフレへの)非常に強い警戒」と
いう利上げのコードワードが使われるかどうかが注目されますが、
経済情報会社マークイットが「ユーロ圏民間部門の成長は5月に
今年最も弱い伸びとなり、インフレが緩んだ。」との発表をしている
ことや、原油価格の上昇が一服となっていて、6月1日にトリシェ
ECB総裁が「政策対応の時期がきわめて重要。」と述べていることから
「ECBは利上げを急いでいない。」との声が一部で聞かれる一方、
ドラギ伊中銀総裁が「ECBの金融政策は依然として緩和的。ECBの役割
は中期的な物価安定を保証すること。」との利上げをほのめかす発言
もあり、記者会見の結果が注目されます。

仮にトリシェECB総裁記者会見で次回利上げのコードワードが用いられ
なかった場合や、ギリシャ議会動向や、また1.4700を上抜けられなか
った場合などでは、ファンド勢の決算が6月下旬に近づいていること
もあって、ユーロドルの戻り高値での一旦の利食反落となる可能性も
ありそうです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、金は堅調ながら原油価格が
100ドルあたりで落ち着いていることや、NYダウなど株式市場が軟調
となっていることによるリスク選好度の低下や中国の経済減速懸念と
中国利上げの懸念などもあり、頭が重い状況となっているようです。
対ドルではドル安を背景に上昇の可能性がありますが、7日の豪RBA
政策金利および豪RBA声明そして10日の中国貿易収支などが注目材料
となりそうです。

経済指標関連では、7日の豪RBA政策金利と豪RBA声明、
8日の欧第1四半期GDP改訂に加住宅着工件数と米地区連銀経済報告、
9日のRBNZ政策金利に豪雇用統計と英BOE政策金利に欧ECB政策金利、
そしてトリシェECB総裁記者会見に米新規失業保険申請件数、
10日の英鉱工業生産に加雇用統計などが注目されます。


さて今日は、規律―成功へのカギのお話です。

最近のベストセラーに岩崎夏海さん著の

「もし高校野球の女子マネージャーが
 ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

という本がありますね。

この本は250万部も販売されたのだそうで、
アニメや映画にもなって話題となっています。

さて、

今日の表題の「成功へのカギ」は
私が勝手に敬愛しているマーセル・リンクが著した

「高勝率トレード学のススメ」の第16章の題名ですが、

「もしドラ」ふうに書くならば、さしずめ

「もし勝てないトレーダーがマーセル・リンクの
 高勝率トレード学を学んだら」になるのかもしれません。

ところで、

債権王の異名を持つPIMCO社のビル・グロス氏もそうでしたが、
マーセル・リンクもカードゲームのポーカーが好きだったそうで

マーセル・リンクは規律の大切さをポーカーで学びます。

著書の中のコラムにこんなエピソードが紹介されています。

「(前略)規律を身につけるために役立ったことのひとつが、
 ポーカーゲームだ。数え切れないほどプレーしたポーカー
 ゲームが思わぬ果実をもたらしたというわけだ。(中略)
 (それまで)一発大当たりという刺激を求めてプレーして
 いたため、ゲームを降りることはほとんどなかった。」

「しかし、トレーディングにおける規律を身につけようと
 思った瞬間から、私のプレースタイルは変った。
 刺激のためではなく勝つためにプレーするようになったのだ。」

「強いオープンハンドでなければすぐに降りるようになった。
 (中略)ほとんどの手で降りたので死ぬほど退屈したが、
 ほとんどのゲームで勝者としてテーブルを去ることができた。
 ほとんどのゲームで勝つことができたのは、勝つ確率が高い手
 でしか勝負しなかったからだ。(中略)」

「高勝率な状況が来るまで待つという規律は
 トレーディングにも使えることが分ってきた。
 私のトレーディングスタイルが変ったのはそれからだ。」

刺激を求めた娯楽と常に勝負をかけるポーカーをやめて、
降りて損切ることの大切さを学び、
良い状態が来るまでひたすら待つ、という規律を得たときに
勝てるようになったというわけです。

そのマーセル・リンクがトレードについてこう語ります。

「多くのスキルを学ぶ必要がある。
 しかし、やるべきことを知るだけではなく、
 正しいことをするという規律を持つことも、
 成功するための大切な要素のひとつだ。」

「やるべきことは分っているのに、なぜ間違ったトレードを
 繰り返すのか。それは、正しいことをやるように
 規律ができていないからである。」

「自分に言い聞かせるそばから、相場を追っかけ、
 リスクを取りすぎ、ストップを無視してしまう繰り返しだ。
 トレーディングのスキルを高め、市場に関する知識を増やし、
 テクニカル分析のノウハウを高めることには懸命だが、
 規律を養おうとしなければパフォーマンスの向上は望めない。」

「トレーダーは良いトレーディングの機会が訪れるまで
 辛抱強く待つことができなくてはならない。
 これは、そういった機会が訪れなければ、
 丸1日トレードしない日もあるという意味でもある。
 高確率なトレーディングの機会をじっくり待つことなく、
 慌ててトレードしてしまうトレーダーは規律のない証拠である。」

「良いトレーダーは、まずいトレードをするくらいなら、
 トレードしないほうがマシであることを知っているため、
 環境が整うまで待つという規律を持っている。」

そして、マーセル・リンク自身で机の前に掲げているという
マイ・ルール(規律)を紹介しています。

(一部抜粋)

「トレンド形成前のトレード量は減らせ。
 負けトレードは早めに手仕舞え。
 どのトレードもトレードする理由を持て。
 押しや戻りを待て。トレンドの方向へトレードせよ。
 ビッグデイ(大きく動いた日)は相場の方向へのみトレードせよ。
 大きな損失は出すな。ストップは事前に決めておけ。
 トレードに損はつき物。
 不得手な相場に手を出すな。
 愚かなトレードはするな。」

そしてまた、

「このルールは私自身の欠点について規律するものである。」

とも述べています。

「過ちは誰もが犯すものであり、学習のプロセスの一部である。
 トレーディングでは過ちの扱い方で勝てるトレーダーになれるか、
 負けるトレーダーになるかが決まる。
 自らを律することのできるトレーダーは
 常に(自らの)過ちから学ぼうとする。
 悪い部分を改善することで向上を目指すのだ。」

あれまぁ…、

これって自分のトレーディングの欠点を分析して
それを改革して新たなトレーダーとしての自己を創造しようとする
「自己創造イノベーション」のようでもありますね。

どんな相場状況でもトレードできるようになる
スーパートレーダーになろうとするよりも、

たとえば、

仮に小幅レンジの浮動のある揉み合いでの戦績が悪ければ、
そのような状況でのトレードを「行わないと規律する」ほうが
勝つという意味においてより現実的なソリューションになる、
というワケですね。

どことなく、ドラッカー的でもあるような、ないような……。

トレーディングでは「もしマーセル…」で
自分自身のトレードの欠点を分析・修正して、
規律を持って勝てるトレーダーになっていきたいものですね。


参考: 高勝率トレード学のススメ パンローリング社


<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。



FX 「読みのその前」のお話


IMFの専務理事の後継にクリスティーヌ・ラガルド仏財務相が
有力視されているそうですね。とても優秀な女性と評判のようです。

●先週の主な出来事

<5月23日(月)>

東京時間では米ドルが買われる相場展開になりました。
ドル円が堅調傾向で推移して、
ユーロドルや豪ドル米ドルが軟調に推移しました。
また、日経平均が軟調に推移して
中国上海株式市場などアジアの株式市場も軟調に推移して、
為替市場でもリスク回避の相場展開となりました。
HSBCの発表した中国の製造業PMIの予想値が51.1と
4月の中国の製造業PMIの51.8から後退する予想となりました。
日銀金融経済月報(5月)では、
「日本経済は生産面中心に下押し圧力が強い状況。
企業や家計のマインド悪化で国内民間需要が弱い。
7〜9月期の生産はサプライチェーン復旧で増加に転じる可能性。」
などが示されました。
日経平均は3日続落で9500円を割り込んで、
前週末比−146.45円で大引けました。
上海株式市場が前週末比−2.9%と今年2番目の下落率となりました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の2期連続のマイナス成長は日本の国債格付けに下押し圧力。
大震災による生産と所得の損失は日本の成長力を低下させた。
東電の補償の政府負担は今後の日財政に悪影響。
経済の回復が遅れた場合は財務省と日銀の追加措置が必要。」
などの見解を発表しました。
ロンドン時間ではドル円が大きく下げては戻す上下動になりました。
ユーロや豪ドルが軟調に推移しました。
バイトマン独連銀総裁の講演では、
「財政政策と金融政策を切り離す必要。独経済の回復基調は幅広い。
独とユーロ圏の消費者物価は大幅に上昇。二次的影響の注視が必要。
ECBの金融政策は依然として緩和的。」
などの見解が示されました。
独製造業PMI速報(5月)は58.2、独サービス業PMI速報(5月)は54.9と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧製造業PMI速報(5月)は54.8、欧サービス業PMI速報(5月)は55.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ユーロスイスが一時過去最安値を更新しました。
レーン欧州委員が、
「欧州の景気回復は勢いを維持しているが、
(信用市場の)下方スパイラルを回避する必要がある。
ギリシャのデフォルトを防ぐ必要。
ギリシャは財政健全化と民営化を実行する必要。」
などの見解を示しました。
オーストリア中銀総裁が、
「ECBはプログラムが順調な限りギリシャ国債を受け入れる。
今後数ヶ月間の高いインフレ率を予想。もう危機モードではない。」
などの認識を示しました。
レーン欧州委員が、
「イタリアでは堅調な成長が見られている。
イタリアは財政赤字削減の軌道に乗っている。」
などの見解を示しました。
ユーロの下落が一服になりました。
シカゴ連銀全米活動指数(4月)は予想より弱い−0.45になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「低金利を続け過ぎることは過度なリスクテイクにつながる。
ECBはインフレの二次的影響を注視。インフレ期待の動向を注視。
ギリシャ政府はプログラムを遵守すべき。」
などの認識を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「イタリアには重大な不均衡がないため、
財政支援を模索するとの予想はしていない。」
との見解を発表をしました。
NY時間ではリスク回避の動意が緩和して、
主要通貨ペアがやや堅調傾向の揉み合いになりました。
格付け会社のフィッチが、
「ベルギーの格付けを現状で確認。格付け見通しはネガティブ。
ギリシャの5銀行の格付けを引き下げる。見通しはネガティブ。」
などの発表をしました。
英BOEのウィール政策委員が、
「今、金利を引き上げることは賢明なことである。
早期の利上げは将来の大幅利上げをする必要性を減らす。
ポンドの下落は英経済の助けになっていた。」
などの見解を示しました。
IMFのリプスキー専務理事代理が、
「ギリシャ、アイルランド、ポルトガルは困難に直面しているが、
3カ国のプログラムは債務再編を予見させていない。
イタリア経済は緩やかに拡大。イタリアは高貯蓄率の国。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は97ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−130.78ドルで取引を終えました。

<5月24日(火)>

スイスSNBの副総裁が、
「急激な金利の上昇は銀行の収益を圧迫。
金融政策はインフレリスクに対するものであるべき。
為替レートの動向を注視。デフレリスクの再来の場合は行動する。」
などの発言をしました。
格付け会社のS&Pが、
「ブラジルの外貨建て格付け見通しをポジティブに変更するる」
との発表をしました。
英スカイニュースが、
「ムーディーズが英の14の銀行や住宅金融組合を格下げで見直す。」
との観測記事を掲載しました。
ポンドが軟調になりました。
日銀が、
「日都市銀行の3月末国債保有残高は101兆3902億円。
はじめて100兆円突破をした。」
との発表をしました。
NZの財務相が、
「NZの対中国貿易額は過去18ヶ月で50%増加。
NZの低金利は豪より長く続く見込み。NZドル高はNZ経済に逆風。
NZドル高は弱まる兆しがほとんどみられない。」
などの認識を示しました。
ギリシャ政府が公営企業の民営化を柱とした約60億ユーロ規模の
追加の財政削減案を決めましたが、
ギリシャ野党が難色を示したとの報道がありました。
中国国家外為管理局が、
「中国の第1四半期経常黒字は前年比18%減の298億ドル。」
になることを発表しました。
RBNZ第2四半期インフレ期待(2年間)は3.0%になりました。
NZドルが上昇しました。
日経平均は前日比+16.54円で大引けました。
独第1四半期GDP確報は市場予想とおりの1.5%になりました。
独第1四半期国内需要は市場予想より弱い1.1%になりました。
独第1四半期輸出は市場予想より強い2.3%、
独第1四半期輸入は市場予想より強い1.5%になりました。
市場反応は限定的でしたがユーロは堅調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャのデフォルトはギリシャ格付けに不利になる可能性。
ギリシャの銀行はデフォルトに備え資本再構築が必要になる可能性。
ギリシャがデフォルトした場合は他の欧州国債が影響を被る可能性。
同デフォルトの場合はポルトガルやアイルランドに格下げリスク。
同デフォルトの場合は高度に不安定化し欧州に影響を与える可能性。
英国の14の金融機関の格付けを引き下げ方向で見直す。
バークレイズ銀の格付け見通しをネガティブに引き下げる。」
などの発表をしました。
ポンドが一時軟調になりました。
英BOEのフィッシャー政策委員が、
「個人消費を懸念している。
高い消費者物価指数はまだ英経済に根づいていない。
BOEの中心的見通しでは消費者物価指数は反落する。」
などの認識を示しました。
独IFO景気動向(5月)は114.2、独IFO現況評価値(5月)は121.4と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ユーロが堅調傾向で推移しました。
欧鉱工業新規受注(3月)は市場予想より弱い−1.8%になりました。
格付け会社のS&Pが、
「イタリアの4銀行の見通しをネガティブとする。」
との発表をしました。
ユーロが上下に振れる相場展開になりました。
ファンロンパイEU大統領が、
「EUはギリシャのデフォルトや信用問題を回避するつもり。
ギリシャは断固とした行動を取る必要。」
との見解を示しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ECBはインフレが2%未満に戻ることを確実に行う。
ギリシャは民営化や改革を開始する必要。
ギリシャのデフォルトは問題を悪化させる可能性。」
などの見解を示しました。
英BOEのフィッシャー政策委員が、
「英国の景気回復は緩やかで景気回復は高インフレが特徴。
英国のインフレリスクはほぼ均衡。
成長見通しに対する下振れリスクがある。
場合によってはさらなる金融緩和が正当化される可能。
現在、利上げは全く間違った行為になる可能性。」
などの認識を示しました。
米新築住宅販売件数(4月)は市場予想より強い32.3万件、
米リッチモンド連銀製造業指数(5月)は、
市場予想よりかなり弱い−6になりました。
米2年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い0.560%、
応札倍率が前回より高い3.46になりました。
FRB公定歩合議事録では、
「10の連銀が公定歩合を0.75%で据え置く事を要求。
カンザスシティ連銀とダラス連銀は1.00%への引き上げを要求。
エネルギー価格主導のインフレ上昇は持続的とは見ていない。」
などが示されました。
セントルイス連銀総裁が、
「6月末にQE2を終えた後にFRBは政策を様子見する可能性。
コアインフレを過度に注視しすぎると金融政策を誤る可能性。
市場が米国の支払い能力に疑いを持てば金利は急伸する可能性。
失業率が高くてもFRBは金融引き締めを実施できる。
第1四半期の米GDPは上方修正される見込み。」
などの見解を示しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャが全ての要求に応えた場合は追加措置の可能性。
ギリシャ危機を安定させる必要。
新たなギリシャ向け措置に向けた最終査定は来週の見込み。
ギリシャの完全な債務再編には強く反対。」
などの見解を示しました。
NY金先物は1523.30に上昇しました。
NY原油(WTI)は99ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−25.05ドルで取引を終えました。

<5月25日(水)>

日通関ベース貿易収支(4月)は予想より強い−4637億円になりましたが
4月として貿易赤字は1980年以来31年ぶりで
単月の赤字幅は過去7番目になりました。
日銀議事録要旨(4月28日会合)では、
「復興資金需要など見極めて新たな措置の検討が重要。
供給制約解消時期に関する不確実性が大きくなっている。
11年度前半は下押し圧力強い状況続く可能性。
11年度後半は供給制約が和らぎ回復テンポが高まる可能性。
欧州経済のソブリン問題が相乗的に影響及ぼさないか注意が必要。
米国経済について米議会での支出削減圧力の影響に注意が必要。」
などが示されました。
市場にギリシャ首相やポルトガル首相の辞任の噂が飛び交いました。
東京時間ではユーロドルなど主要通貨ペアが軟調に推移しました。
日銀総裁が、
「現在の日本経済は強い下押し圧力に晒されている。
需要面から景気下押しされることないか注意深く点検。
日本経済は今年後半には回復感じられる状況になる可能性。
供給制約解消までマインド悪化やリスク回避姿勢を防ぐことが必要。
財政の持続可能性に懸念強まれば国債の円滑発行が阻害される。
日銀による国債引き受けには財政規律の低下を招く副作用がある。
経済を丹念に点検して必要あれば適切に行動。
これからの取り組みは成長力強化の出発点になる。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比−54.29円で大引けました。
独GFK消費者信頼感調査(6月)は予想よりやや弱い5.5になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「インフレの急上昇を監視して二次的影響を防ぐ必要。
必要なら再び利上げする用意がある。
経済成長の基調的な勢いが継続すると考えている。
ECBはユーロ圏全体のために政策を決定する。」
などの発言をしました。
英第1四半期GDP改訂値は市場予想とおり0.5%になりました。
英第1四半期総合事業投資速報は−7.1%になりました。
OECD経済協力開発機構が、
「米GDP伸び率は11年2.6%、ユーロ圏GDP伸び率は11年2.0%、
豪GDP伸び率は11年2.9%、日本GDP伸び率は11年は−0.9%、
中国GDP伸び率は11年9.0%、世界全体のGDP伸び率は11年4.2%、
市場金利が長期間高止まりすれば、
ギリシャ・アイルランド・ポルトガルの債務水準は持続不可能。
米FRBは今年後半に利上げを開始すべき。
米FF金利は2012年末までに2.25%に達する見通し。
英BOEは金利を2011年末までに1%に引き上げると予想。
豪RBAの政策は適切。中国は0.50%の追加利上げを実施すべき。
スイスSNBはインフレリスクのため今年に利上げをすべき。」
などの見解を発表しました。
フィンランド議会がポルトガルの救済策を承認しました。
ロンドン時間では主要通貨ペアが上下動しながら反発を見せました。
レーン欧州委員が、
「EUには3つの救済国への債務危機の問題がある。
時間を稼ぐことがEUの債務危機解決において重要。
ギリシャは救済国の最も困難なケース。
アイルランド経済には明るい兆候がみられる。」
などの見解を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの債務再編は即アイルランドの格下げを意味しない。
アイルランドの格付けに位置に根本的な変化はない。
アイルランドの法人税率引き上げは格付けにマイナスになる可能性。
アイルランドの銀行に対するECBの支援は格付けの主要ではない。
アイルランド国債スプレッドは市場が行き過ぎていることを示す。」
などの見解を発表しました。
ラガルド仏財務相がIMFの専務理事に立候補しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは2011年の財政目標を達成の強化をする必要。
ギリシャには資産売却のため信託会社が必要。
ギリシャの再プロファイリングの議論は不確実性を生み出している。
ソフトな債務再編はギリシャにとって不充分になる可能性。」
などの認識を示しました。
米耐久財受注(4月)は市場予想より弱い−3.6%になりました。
英BOEのセンタンス政策委員が、
「英BOEは段階的に利上げを開始する必要。
消費者物価指数が目標を上回り続けることはBOEの信頼性を脅かす。
利上げ先送りは後に急激に動かなくてはならないリスクになる。」
などの見解を示しました。
ガイトナー米財務長官が、
「住宅市場の回復は今後数年を要する見通し。
失業率の改善にはかなり遅くなる見通し。」
などの見解を示しました。
ダマナキ欧州委員が、
「ギリシャがユーロ圏のメンバーにいることはリスク。
ギリシャは政策に同意するか通貨をドラクマに戻すか決定すべき。」
との発言をしました。
一時ユーロが急落しました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「過度な緩和策は資産価格バブルを引き起こす可能性。
ECBは緩和策の解除を開始。先進国の最大の課題は債務への対応。
正常化に向かう時期がきた。
ECBはインフレ期待を抑制するために必要な行動をする。」
などの認識を示しました。
ユーロが反発しました。
NY時間では為替相場が上下動しながらドル売り傾向で推移しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「アイルランド国債取引の証拠金を65%に引き上げる。」
との発表をしました。
バイトマン独連銀総裁が、
「ECBの主要タスクは金利の正常化と出口戦略の進展。
独に(インフレ)二次的影響の兆候はないがECBの金融政策は緩和的。」
との見解を示しました。
米5年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い1.813%、
応札倍率が前回より高い3.20になりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「年末にかけて徐々に金利を引き上げていくべき。」
との発言をしました。
NY原油(WTI)は101ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+38.45ドルで取引を終えました。

<5月26日(木)>

豪RBAの副総裁が、
「信用の伸びに加速が見られるが危機前の水準には戻っていない。
しばらく抑制された金利で一般家計は資金融資を受けられる可能性。
現在の財政赤字は直ぐに減少していく可能性。
豪ドルの上昇は一部経済セクターにとって困難なことである。」
などの見解を示しました。
日企業向サービス価格(4月)は前年比で
市場予想よりは強い−0.8%になりました。
英フィナンシャル・タイムズ紙が、
「中国がポルトガル支援で国債を大量購入する。」
との観測報道をしました。
東京時間ではユーロドルなどドルストレートが堅調に推移しました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+139.17円で大引けました。
NY大学のルービニ教授が、
「ギリシャの債務再編は必要かつ不可避。
秩序あるギリシャの債務再編はデフォルトにあたらない。
ギリシャの債務再編からの波及リスクは抑制される。
ギリシャの債務再編についてのECBのコメントは無謀。」
などの見解を表明しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBの第一の責務は物価安定。
危機への対処でさらに多くのことを行う必要。
現在の危機はユーロの危機ではない。
景気回復はここ数ヶ月しっかりと定着。
中期的なインフレ見通しに上振れリスク。
インフレ期待を抑制する必要。」
などの見解を示しました。
ファンロンパイEU大統領が、
「ユーロ圏首脳はユーロを破綻させない。
ファンダメンタルズは明らかに他国より良好。
EUはギリシャがデフォルトしないように全力を尽くす。
IMFの協力や支援がギリシャには必要。
ギリシャ政府は自国の意思で決定を下す必要。」
などの認識を示しました。
ロンドン前半ではドルストレートが上下動の揉み合になりましたが、
しだいに反発していきました。
米第1四半期GDP改訂値は1.8%、
米第1四半期個人消費改訂値は2.2%、
米第1四半期コアPCE改訂値は1.4%、
米新規失業保険申請件数は42.4万件と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米第1四半期GDP価格指数は予想とおりの1.9%になりました。
ドルが売られてドル円が急落しました。
ドルストレートはしばらく堅調に推移しました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「経済と金融市場の状況は依然として脆弱。
ストレステストは重要な役割を果す。
いくつかの銀行はECBに過度な依存をしている。」
などの認識を示しました。
BOEのタッカー副総裁が、
「英BOEの政策メンバー達はインフレを懸念している。」
との発言をしました。
ポンドが堅調傾向で推移しました。
WSJ紙が
「トリシェECB総裁は利上げを急いでない。」
との観測報道をしました。
ユーログループ議長が、
「来月、IMFはギリシャに融資を提供しない可能性がある。
IMFのギリシャの精査が来週にも開始されると期待しているが、
IMFは金融保証がない限り融資を支払えない。
ギリシャの債務再編を否定する。」
などの見解を示しました。
ユーロが急落しました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ギリシャはEUとIMFの支援を受けれる可能性。」
との見解を示してユーログループ議長発言の火消しをしました。
IMF国際通貨基金が、
スイスSNBは近い期間で利上げをする可能性。
現在のSNBの金利スタンスは持続不能。
スイス経済は力強い拡大を示している。
SNBは過度な変動があった場合だけ介入を行うべき。」
などの見解を発表しました。
ユーロスイスなどでスイスフランが堅調に推移しました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い2.429%、
応札倍率が前回より高い3.24になりました。
G8首脳会議の初日では原子力安全について協議されました。
また、WTOのドーハ・ラウンド多角的通商交渉に努力が必要
との認識で一致するとともに、世界経済が直面するリスクとして
ギリシャ問題なども話し合われました。
NYダウは前日比+8.10ドルで取引を終えました。

<5月27日(金)>

英BOEのハト派のボーゼン政策委員が、
「税とエネルギー価格を理由に金利を引き上げるべきではない。
短期的な政策変更は英国を不安定にする。
2年間は更なる量的緩和が必要となる可能性がある。」
などの見解を示しました。
一部の海外メディアが、
「中国の政府系ファンドがNZ国債の購入を検討している。」
とのNZ財務相の談話を報道しました。
東京時間ではドル売り傾向が続いて
ドル円が軟調になりドルストレートが堅調に推移しました。
英GFK消費者信頼感調査(5月)は予想よりは強い−21になりました。
日全国消費者物価指数(4月)は予想とおりの0.3%になりました。
日小売業販売額(4月)は前年比で予想より強い−4.8%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4898元の切上後最高値になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「NZの主要銀行の格付けを1段階引き下げる。見通しは安定的。」
との発表をしました。
日経平均は前日比−40.11円の9521.94円で週の取引を終えました。
英ネーションワイド住宅価格(5月)は予想より強い0.3%になりました。
10年度の日銀決算では、
「自己資本比率は7.36%、国庫納付金は443億円。
総資産残高は前年比+16.9%の142兆3631億円。
国債保有残高は前年比+5.8%の77兆2992億円。」
などになりました。
格付け会社のフィッチが、
「日本の格付け見通しをネガティブに引き下げる。
日本には強い財政健全化戦略が必要。
日本には原発の処理コストで下振れリスクがある。」
などの発表をしました。
限定的ながら円が売られてドルが買われる市場反応になりました。
欧消費者信頼感確報(5月)は−9.8になりました。
欧業況判断指数(5月)は0.99、欧経済信頼感(5月)は105.5、
欧鉱工業信頼感(5月)は3.9、欧サービス業信頼感(5月)は9.2と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
スイスKOF先行指数(5月)は市場予想より強い2.30になりました。
ギリシャの中銀総裁が、
「ECBは(インフレの)二次的影響がないように必要なことは全て行う。
ECBはインフレリスクを注意深く監視。インフレリスクは上向き。
ギリシャには民営化が必要。債務再編や債務再構築を必要としない。
ギリシャは約束を実行すれば支援を受けることができる。
ギリシャのユーロ圏離脱は馬鹿げている。」
などの認識を示しました。
独消費者物価指数速報(5月)は市場予想とおりの0.0%になりました。
米個人支出(4月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
米個人所得(4月)は0.4%、米PCEコア・デフレータ(4月)は0.2%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「IMFはギリシャと対話中。ギリシャのプログラムに債務再編はない。
ギリシャへの次回支援金支払いの期日は決まっていない。」
などの発表をしました。
仏大統領が、
「仏は通貨ユーロとユーロ圏の連帯を支えていく。
仏はユーロ圏のいかなる債務再編に反対する。」
との発言をしました。
一部のメディアが、
「ギリシャの政府は債務危機に関しての(野党と)合意に失敗した。」
とのギリシャ政府関係者の談話を報道しました。
独財務相が、
「ユーログループ議長のユーロ債の提案は間違っている。
ユーロとインフレはともに安定している。」
との見解を示しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)は
市場予想より強い74.3になりました。
米中古住宅販売保留(4月 成約)は
市場予想よりかなり弱い−11.6%になりました。
米ドルが全面安になる相場展開になりました。
トリシェECB総裁が、
「ギリシャは財政計画を断固として実施すべき。
(ユーロ圏の)インフレは中期的に2%を下回る可能性。
ユーロ圏のインフレは安定している。」
などの認識を示しました。
英BOEのデール理事が、
「1〜2年間は厳しいがポンドの下落が輸出を支援する可能性。
前回の会合ではインフレを懸念から利上げに票を投じたが、
金利に関して利上げと利下げ双方への見解の変化はありえる。」
などの発言をしました。
ユーロ圏の当局者が、
「ユーロ圏の財務省高官はギリシャ債務の持ち越しで銀行と協議。」
との発表をしました。
ギリシャの首相が、
「総選挙は2013年に実施。危機脱却への全ての提案を排除しない。」
との発言をしました。
発表が延期となっていた米財務省為替報告書では、
「中国を為替操作国と認定しない。人民元はまだ著しく過小評価。
中国は人民元相場の柔軟化を進めてはいるが不充分。
人民元相場は中国のインフレ抑制能力を削いでいる。」
などが示されました。
NY金先物は1536ドル台で週の取引を終えました。
NY原油(WTI)は100ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+38.82ドルの12441.58ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<5月30日(月)>

※英・米の市場が休みになります。

朝7時45分にNZ貿易収支(4月)、輸出(4月)、輸入(4月)、
朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(5月)、
夜9時半に加GDP(3月)、加第1四半期GDP(年率換算)、
同夜9時半に加第1四半期経常収支、
などが予定されています。
NZ・加の指標には注目です。

<5月31日(火)>

朝8時半に日失業率(4月)、日全世帯家計調査消費支出(4月 前年比)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(4月)、
午前10時にNBNZ企業信頼感(5月)、
午前10時半に豪第1四半期経常収支、豪住宅建設許可件数(4月)、
午後2時に日住宅着工戸数(4月)、日建設工事受注(4月)、
午後2時45分スイス第1四半期GDP、
午後3時に独小売売上高指数(4月)、
午後4時55分に独失業率(5月)、独失業者数(5月)、
午後6時に欧消費者物価指数速報(5月 前年比)、欧失業率(4月)、
夜9時半に加鉱工業製品価格指数(4月)、加原材料価格指数(4月)、
夜10時に加BOC政策金利、
同夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(3月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(5月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(5月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(5月)、
などが予定されています。
豪・スイス・独・欧・加・米の指標には注目です。

<6月1日(水)>

午前10時に中国製造業PMI(5月)、
午前10時半に豪第1四半期GDP、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(4月 前年比)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(5月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(5月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(5月)、
午後5時半に英製造業PMI(5月)、英消費者信用残高(4月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(5月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(5月)、
夜10時からトリシェECB総裁の講演、
夜11時に米ISM製造業景況指数(5月)、米建設支出(4月)、
同夜11時からガイトナー米財務長官の議会証言、
などが予定されています。
豪・(英)・米の指標には注目です。

<6月2日(木)>

※スイスの市場が休みになります。

午前10時半に豪小売売上高(4月)、豪貿易収支(4月)、
午後5時半に英建設業PMI(5月)、
午後6時15分からトリシェECB総裁の講演、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性確報、
同夜9時半に米第1四半期単位労働費用確報、
夜11時に米製造業受注指数(4月)、
などが予定されています。
豪・米の指標には注目です。

<6月3日(金)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(4月)、
午前10時に中国非製造業PMI(5月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(5月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(5月)、
午後5時半に英サービス業PMI(5月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(5月)、米失業率(5月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(5月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(5月)、米週平均労働時間(5月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(5月)、
などが予定されています。
(NZ)・米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月23日に、ムーディーズが「日本の2期連続のマイナス成長は
日本の国債格付けに下押し圧力。経済の回復が遅れた場合は財務省と
日銀の追加措置が必要。」などの見解を発表しました。
また、レーン欧州委員が「欧州の景気回復は勢いを維持しているが、
(信用市場の)下方スパイラルを回避する必要がある。ギリシャの
デフォルトを防ぐ必要。」などの見解を示しました。
そして、ECBのビニスマギ専務理事が「低金利を続け過ぎることは
過度なリスクテイクにつながる。ECBはインフレの二次的影響を注視。
ギリシャ政府はプログラムを遵守すべき。」などの認識を示しました。
格付け会社のフィッチが「ギリシャの5銀行の格付けを引き下げる。
見通しはネガティブ。」との発表をしました。
また、IMFのリプスキー専務理事代理が「ギリシャ、アイルランド、
ポルトガルは困難に直面しているが、3カ国のプログラムは債務再編
を予見させていない。イタリア経済は緩やかに拡大。」
などの見解を示しました。

5月24日に、NZの財務相が「NZの低金利は豪より長く続く見込み。
NZドル高は弱る兆しがあまりみられない。」との認識を示しました。
また、ギリシャ政府が公営企業の民営化を柱とした60億ユーロ規模の
追加の財政削減案を決めましたがギリシャ野党が難色を示しました。
そして、格付け会社のムーディーズが「ギリシャのデフォルトは
ギリシャ格付けに不利になる可能性。ギリシャの銀行はデフォルトに
備え資本再構築が必要になる可能性。ギリシャがデフォルトした場合
はポルトガルやアイルランドに格下げリスク。
英国の14の金融機関の格付けを引き下げ方向で見直す。」
などの発表をしました。
また、格付け会社のS&Pが「イタリアの4銀行の見通しをネガティブ
とする。」との発表をしました。
ファンロンパイEU大統領が「EUはギリシャのデフォルトや信用問題を
回避するつもりでいる。」との認識を示しました。

5月25日に、ECBのシュタルク専務理事が「インフレの急上昇を監視
して二次的影響を防ぐ必要。必要なら再び利上げする用意がある。
ECBはユーロ圏全体のために政策を決定する。」との発言をしました。
また、OECD経済協力開発機構が「市場金利が長期間高止まりすれば、
ギリシャ・アイルランド・ポルトガルの債務水準は持続不可能。
米FRBは今年後半に利上げを開始すべき。米FF金利は2012年末までに
2.25%に達する見通し。英BOEは金利を2011年末までに1%に引き上げ
ると予想。豪RBAの政策は適切。スイスSNBはインフレリスクのため
今年に利上げをすべき。」などの見解を発表しました。
そして、フィンランド議会がポルトガルの救済策を承認しました。
また、ダマナキ欧州委員が「ギリシャがユーロ圏のメンバーにいる
ことはリスク。ギリシャは政策に同意するか通貨をドラクマに戻すか
決定すべき。」との発言をしました。
また、ECBのシュタルク専務理事が「過度な緩和策は資産価格バブルを
引き起こす可能性。ECBは緩和策の解除を開始。ECBはインフレ期待を
抑制するために必要な行動をする。」などの認識を示しました。

5月26日に、英フィナンシャル・タイムズ紙が「中国がポルトガル
支援で国債を大量購入する。」との観測報道をしました。
また、ファンロンパイEU大統領が「ユーロ圏首脳はユーロを破綻させ
ない。ファンダメンタルズは明らかに他国より良好。EUはギリシャが
デフォルトしないように全力を尽くす。」などの認識を示しました。
そして、WSJ紙が「トリシェECB総裁は利上げを急いでない。」との
観測報道をしました。また、ユーログループ議長が「来月、IMFは
ギリシャに融資を提供しない可能性がある。IMFは金融保証がない限り
融資を支払えない。」との見解を示しました。
また、ECBのゴンザレスパラモ専務理事が「ギリシャはEUとIMFの支援
を受けれる可能性。」との見解を示してユーログループ議長発言の
火消しをしました。

5月27日に、一部の海外メディアが「中国の政府系ファンドがNZ国債
の購入を検討している。」とのNZ財務相の談話を報道しました。
また、格付け会社のフィッチが「日本の格付け見通しをネガティブに
引き下げる。日本には原発の処理コストで下振れリスクがある。」
などの発表をしました。
そして、IMFのリプスキー専務理事代行が「IMFはギリシャと対話中。
ギリシャのプログラムに債務再編はない。ギリシャへの次回支援金
支払いの期日は決まっていない。」などの発表をしました。
また、仏大統領が「仏は通貨ユーロとユーロ圏の連帯を支えていく。
仏はユーロ圏のいかなる債務再編に反対する。」との発言をしました。
一部のメディアが「ギリシャの政府は債務危機に関しての(野党と)
合意に失敗した。」とのギリシャ政府関係者の談話を報道しました。
そして、ユーロ圏の当局者が「ユーロ圏の財務省高官はギリシャ債務
の持ち越しで銀行と協議。」との発表をしました。
また、ギリシャの首相が「総選挙は2013年に実施。危機脱却への全て
の提案を排除しない。」との発言をしました。

また、仏ドービルで開催されたG8では「世界経済の下振れリスクを懸
念。欧州債務問題などの克服へ健全な成長を促進。中東・北アフリカ
など世界的な民主化を支援。原子力の最高水準の安全性を促進。
ドーハ・ラウンドの妥結に全ての選択肢を探求。民主化努力を続ける
エジプトとチュニジアに約200億ドルの財政支援。」などが採択され
ました。そして、具体的な決定については今秋のG20に委ねることに
なりました。為替については昼食会で話題に上りましたが具体的な
採択はされませんでした。

先週は、ドル円が週前半で上下動の揉み合いになって週後半から下落
する相場展開になりました。また、ユーロドルは週初に軟調となった
後に週中では上下動の揉み合いになり週後半にかけて堅調傾向になる
相場展開になりました。そして、ポンドドルは週前半は軟調に推移し
ましたが週半ばから堅調傾向で推移しました。
また、豪ドル米ドルは週初に軟調となった後に週中では上下動の揉み
合いになり週後半にかけて堅調傾向になる相場展開になりました。
先週は週後半からのドル売り動意が目立つ相場展開になりました。

さて今週ですが、円については23日にムーディーズが「日本の2期連
続のマイナス成長は日本の国債格付けに下押し圧力。経済の回復が遅
れた場合は財務省と日銀の追加措置が必要。」などの見解を発表して
いることや、27日に格付け会社のフィッチが「日本の格付け見通しを
ネガティブに引き下げる。」と発表しているなど引き続き円売り圧力
が潜在していますが、一方、日経新聞が28日にまとめたアンケート調
査では日本の過半数の経営者が2011年度の売り上げが前年度を上回る
と見ていて震災後のサプライ・チェーンの混乱も着実に改善に向かっ
ていることや、また商品市場には持ち直しがみられてはいるものの、
NYダウなど株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の
低下や、欧州ソブリン懸念も燻り続けていることでの円買い要因も
潜在していて、引き続き円売りと円買い双方のポテンシャルが高め
での綱引きとなりそうです。

ドル円では先週は週前半に82円台前半に一時乗せた後に、ドル軟調を
背景に週末には80円台後半まで下落するなど、81円台を中心とした
やや大きめの振幅の相場展開になりましたが、ここのところの米指標
は弱さが目立っていて、米経済の減速懸念と米利上げ観測の後退で、
ドルが売られやすい地合いになっているようです。欧州問題の展開に
よっては基軸通貨としてのドル買戻しの可能性もありますが、ドル売
り優勢の展開で今週はドル円では80円台を中心とした軟調傾向の上下
動の揉み合いになる可能性がありそうです。

米ドルについては、24日の米新規住宅販売件数こそ市場予想を上回り
ましたが、その他の米指標はほぼ全て市場予想を下回る結果で、一部
ではQE3が再びささやかれるほど米経済の減速が示されることになり、
米長期金利も低下の傾向にあり、先週後半からは米ドル全面安の展開
となっているようです。欧州問題などリスク懸念が高まった場合や、
4週連続下落しているNYダウなど株式市場の軟調がさらに強まった場
合ではリスク回避でドルストレート通貨ペアでの基軸通貨としての米
ドルの買戻しの可能性はありますが、米国の通貨としての米ドルとし
ては軟調が余儀ない状況になっているようです。今後の米ドルの動向
を見る上で今週末の米雇用統計が注目されます。

ユーロについては、先週は対ドルで週初に軟調となった後に上下動の
揉み合いになり週後半にかけて米ドル安も後押しして堅調傾向になる
相場展開になりました。要人発言では25日にダマナキ欧州委員が
「ギリシャがユーロ圏のメンバーにいることはリスク。ギリシャは
政策に同意するか通貨をドラクマに戻すか決定すべき。」との発言や
26日にユーログループ議長が「来月、IMFはギリシャに融資を提供し
ない可能性がある。IMFは金融保証がない限り融資を支払えない。」
とのネガティブ発言もありましたが、大方の要人の発言をまとめると
「ユーロ圏はギリシャがデフォルトしないように全力を尽くす。欧州
の経済は良い状況。インフレの二次的影響が懸念される。ECBは利上げ
を視野にユーロ圏全体のために政策を決定する。」という主旨に集約
されそうです。

また、EUおよびIMFの調査団によるギリシャ債務状況調査の結果発表は
遅れていますが、24日にユーログループ議長が「ギリシャ向け措置に
向けた最終査定は来週の見込み。」と述べていることから、今週には
ギリシャ債務状況調査の発表がされるものと思われます。そして25日
に同議長が「ギリシャの再プロファイリングの議論は不確実性を生み
出している。」との認識を示していて、ギリシャ債務状況調査の内容
に対するリスク要因が懸念されるとともに、24日にギリシャ政府が公
営企業の民営化を柱とした約60億ユーロ規模の追加の財政削減案を決
めましたが、ギリシャ野党が難色を示していて、ギリシャがほんとう
に追加の財政削減をしていけるのかも懸念され、下落要因も潜在して
いて、先週のはじめにユーロドルで1.4000下抜けのトライがあり、そ
の後に反発するも対ドル以外では強くはないユーロですが、対ドルで
の今のところのモメンタムではリスク懸念がより顕在化しない限り、
ドル安も背景にユーロドルへのリスク選好動意がいましばらく続きそ
うな状況となっているようで、1.4350〜1.4400アラウンドのレジスタ
ンスゾーン抜けのトライの可能性があると見る向きがあるようです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、商品市場に持ち直しが見ら
れてきましたが、一方では中国の経済減速懸念が台頭してきていて、
NYダウなど株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の
低下などもあり、良い材料ばかりでなく反落のリスクもありますが、
対ドルでは米ドル軟調を背景に引き続き押したところでは拾っていく
とする向きが比較的多いようです。
また、スイスフランも堅調傾向での推移と見る向きがあるようです。

経済指標関連では、5月30日の加GDP(3月)、
5月31日の欧消費者物価指数速報、加BOC政策金利、
6月1日の豪第1四半期GDP、米ADP雇用統計、米ISM製造業景況指数、
2日の豪小売売上高と豪貿易収支、米新規失業保険申請件数、
そして週末3日の米雇用統計に米ISM非製造業景況指数、
などが注目されます。


さて今日は「読みのその前」のお話です。

私の好きな将棋の世界には、全7大タイトル戦で
6つの永世称号の資格を有する羽生善治さんという棋士がいます。

その方が著した「大局観」(角川書店)という本がありますが、
その中にとても興味深いことが書かれていました。

「コンピューター将棋というものは、基本的に、可能性のある
 あらゆる手をすべて読んで、最善手を探していく。(中略)
  一方、人間の場合は、将棋の実力が上がっていけばいくほど、
 考える手はだんだん少なくなっていく。
 プロ棋士の場合なら、局面を見た瞬間に、
 三手くらいに絞り込むことができる。
 あとの何百、何千という手は捨てるわけだ。(中略)」

このあたりが本の題名の「大局観」ともかかわってくるわけですが、
まさにトレードでも「瞬間に絞り込む」「捨てることができる」
ことは勝つための大切な要素と思いました。

今回は、これを題材に即席の寓話を綴ってみたいと思います。

それでは、はじまり、はじまりぃ〜。

     ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

A氏は営業課長で今なお「営業は足で稼げ!」を信条とする
とても勤勉な体育会系の熱血ビジネスマン。
情に厚く面倒見もよいので部下にも慕われていました。

その彼はFXも手がけていて、
会社から帰りそそくさと食事と入浴をすませると、
市場に出勤するようにパソコンに向かう日々を送っていました。

テクニカル分析の勉強もしていてそれなりに自信もありました。

しかし、トータル収支がどういうわけか良くならないので
悩んでもいました。

悪夢となるこの日もA氏は会社から帰るとチャートを開き
「相場が上昇するか下降するか」の検討を真剣にはじめました。

そして、「ここから相場は下落する。」と読んだ彼は、
すぐさまショートポジションを持ちましたが、
彼の意に反して相場は無情にも上昇をし始めました。

「なんだぁ、ここで上昇かよ…。」

A氏は損切りを躊躇なく行う規律は身につけていたので、
損切りをします。

「相場が上に行くならばロングだ。」

そして今度はドテンでロングポジションを持つと、
相場はあざ笑うように下落し始めました。

「そうだろう。やはり下落なのだ。」

そうしてロングを損切りした後に再びショートポジションを持つと
今度はそれを見ていたかのように相場が上昇します。

「いったいぜんたい、どうなっているんだ!」

気がつくとA氏の顔は高潮して
体中に怒りのアドレナリンが駆け巡っています。

そして気がつくと、もうすでに120Pipsになっていました。

そう…、わずか数時間で数字の前に横棒が入る
マイナス120Pipsになっていたのです。

「勝つのはけっこうたいへんだが、
 負けるのはこんなにも簡単なものか…。」

少し冷静さを取り戻したA氏が自嘲の苦笑いをしていると、
やがて相場は局所的な上下動激しい揉み合いの後に、
100Pipsほど大きく下落して行きました。

しかし、この日のA氏はすっかり混乱していて、
買えば下げる、売れば上げるのトラウマで
大きく下落しているのに反転上昇の恐怖に怯えて
指をくわえて下落する相場をただ眺めていました。

「今日の俺はまったくどうかしている。
 しかし、相場はやはり当初思ったとおりの下落になった…。」

一方…、

製造メーカーの工場に勤務する品質管理課長のB氏も
FXを手がけていて、全くの同時刻にパソコンに向かっていました。

A氏がトレードしていた局所的な上下動激しい揉み合いは
トレードを見送りましたが、
A氏が100Pipsほどの下落を見送って眺めていたとき、
B氏はショートポジションで30Pipsほどのトレードをしていて、

B氏の場合は「あること」を身に染みて知っていたので
悪夢の日にはなっていませんでした。

そのあることとは、
B氏自身が自分のトレードで気づいていたことでもあるのですが、

「チャートを開いたとたんにトレードのベストタイミングである
 ことは極めて稀なことであることと、
 そして、相場は上昇するか下降するかの二択だけではなく、
 トレードしてはいけない『待つべき状況』がある。」

ということでした。

B氏は自分自身の過去のトレードを分析して

「トレンド相場の状態ではそれなりに取れるけれども、
 低ボラで小さな陰線陽線入り乱れる局所的な揉み合いや、
 上げ下げ忙しい神経質な乱高下になっている状態や、
 動意が不安定で浮動のある状態では負けが極端に多い。」

こと、つまり、自身のトレード技能において、
勝ちやすい状況とともに負けやすい状態も知っていたので、

その日の相場を一目見るや、
自身にとってその負けやすい状態であることに気づき、
ただ相場を眺めて手出しをせずに休んでいたのです。

そのわずかともいえる認識の差が、
A氏とB氏の損失と利益の差になったのでした。

B氏は語ります。

「チャート分析は上昇するか下降するかの
 二者選択などではないように思っています。
 判らないところを休めるようにならなければ
 トータル収支は向上しないことが解ったんです。
 いわば、チャート分析は上昇と下降と待つべきの三択であり、
 その多くが待つべきところのようにさえ思えます。
 小さな陰線陽線入り乱れる局所的な揉み合いでは
 チャートリーデングの検討すらしないようにしています。」

「かなり勉強をしたとしても、のべつ幕なしでトレードしていたら、
 おそらく大数の法則で勝ち負けは限りなく50%に近づいて、
 しかも利小であったり、損大となりがちであるのならば、
 スプレッドや手数料のコストもあるトレードでは
 収支はマイナスになってしまうものです。」

「絶対に負けない方法はトレードしない以外にありませんが、
 これでは利益も得ることはできません。
 トレードには必勝法はなく、リスクを取る行為にはなりますが、
 負けやすいところでのトレードをどこまで排除していけるか、
 そして勝ちやすい状況をどこまで選択していけるか、
 という基本的な認識が重要なように思います。」

「あと…、怒りや焦りやトラウマなどに支配されてしまっている
 通常ではない心の状態でのトレードも、
 良い結果にならないことが多いようですね。
 トレードと心理状態には密接な関係があって、
 たとえば怒りに支配されてしまっていたりすると、
 かなりチャートリーディングの勉強をしている人でさえ、
 上下に狭い抵抗線で囲まれた小幅レンジで動意を追っかけたり、
 トレンド発生時にトレンドに逆らう逆張りをしてしまったりと、
 とんでもないトレードをやらかしてしまうことがあるものです。」

「私にとってトレードとはヘンな表現ですが、
 島と島とを結ぶフェリーに乗るようなイメージを持っています。
 狭い範囲で上下に抵抗があり上下動して方向感のない状況が『島』で
 私のトレード技能ではその島の状況は負けてしまうことが多いため、
 基本的に売り買いの検討をすることなく見送ります。
 そして、レートがその『島』を離れようと抜けつつあるとき、
 つまり、揉み合い離れとなる時の初動はダマシが多いものですが、
 一度押しての再上昇や一度戻っての再下降で、レートが島をついに
 離れて行った場合はフェリーに乗るようにトレードするのです。」

「もちろん、それでもフェリーがもとの島に舞い戻ってしまう
 こともあるのですが、そんなときには損切りすればよいのです。
 トレードに完全性を求めることはできませんが、
 ある程度のエビデンスがあれば執行すべきと思っています。」

「ですので、私には島の発見は大切です。島それ自体では
 トレードは控えますが、島が短期トレードの基点となるからです。
 局所揉み合いという名の島を発見して、その島から
 レートが旅立つのをジッと待つのです。
 『一度押しての再上昇や一度戻っての再下降でレートが島を離れた』
 『強く動いている』『直近の高値(安値)を上抜け(下抜け)た』
 などのエビデンスがあればトレードを執行する価値があります。」

「私のトレードは鯛焼きの頭や尻尾はおろか身の多くの部分も
 くれてやるようなトレードで反省点も多いのですが、
 島とフェリーの概念でチャートを見るようになって
 トレードでの収支が大きく変りました。今は勝ち組です。」

「それと…、」

喋りだしたら止まらないけっこうお喋りのB氏ではありました。

今日のお話はおしまい。ではまた…。



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FX 思考の習性のお話


英フィナンシャル・タイムズ紙によりますと、
先週のユーロ圏財務相会合でユーログループ議長が
「ギリシャにはソフトな債務再編もありえる。」と発言したとき、
トリシェECB総裁が腹を立てて席を立ったのだそうですね。

●先週の主な出来事

<5月16日(月)>

独の財務相が、
「ストロスカーンIMF専務理事逮捕はユーロ圏救済協定に影響しない。
来年にギリシャが資本市場に戻れないならば更なる措置が必要。」
などの認識を示しました。
日機械受注(3月)は市場予想よりかなり強い2.9%になりました。
一時、円が買われましたが限定的でした。
日10年債が買われて最長利回りが1.105%まで低下しました。
東京時間では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
原油先物が軟調に推移しました。
オーストリアの中銀総裁が、
「ギリシャのユーロ圏離脱は経済的に無意味なこと。
ギリシャは長期的な課題に直面。ギリシャは追加融資を受ける可能性。
ECBは危機モードから撤退する戦略の続行を明確にしている。」
などの見解を示しました。
日経平均は前週末比−90.47円で大引けました。
仏の中銀総裁が、
「ユーロ崩壊の予測はばかげている。欧州の統治改革は偉大な業績。
財政状態を悪化させないために緊急援助パッケージの条件は重要。
仏国内銀行は国家債務不履行に耐えることができる。
今年、EUのGDP成長率は確実に潜在成長率の平均を上回る。
物価安定を確保する用意がある。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間ではユーロが上昇した後に一時軟調になりました。
ドル円は上下動しながらもしばらく軟調傾向で推移しました。
独の財務相が、
「ユーロの安定を守ることは独の国益である。」
との認識を示しました。
欧消費者物価指数(4月)は市場予想とおり0.6%になりました。
NY連銀製造業景気指数(5月)は市場予想より弱い11.90になりました。
同構成項目の雇用指数は24.73に改善しました。
米ネット長期フロー(3月 対米証券投資)は、
市場予想より弱い240億ドルになりました。
米ドルが売られる市場反応になりました。
ユーロドルなどドルストレートがしばらく堅調に推移しました。
独の首相が、
「2013年前におけるユーロ圏のいかなる国の債務再編も
ユーロ圏の信頼性に多大なダメージとなる。
いかなる国のユーロ脱退も独の国益にはならない。
2013年以降は債務への金利上昇となってもルールの明確化が必要。」
などの見解を示しました。
米NAHB住宅価格指数(5月)は市場予想より弱い16になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャに対する返済期限の延長は支援にならない可能性。
ECBはインフレを抑制するために必要な措置を行っていく。
インフレ率は数ヶ月間2%を超えて推移する可能性。」
などの認識を示しました。
NY時間の後半からドルストレートが軟調になって行きました。
ポルトガルに対する780億ユーロの支援パッケージが合意になった
ことが報道されました。
格付け会社のフィッチが、
「アイルランドの格付けは安定している。」
との見解を発表しました。
加BOC総裁が、
「通貨市場の変動が過度になる恐れがある。
加は大幅な刺激策を実施したがインフレ率3%超は短期的の可能性。
基調インフレは比較的抑制されている。
追加利上げは慎重に検討する必要。
新興市場国の政策には資産バブルを形成するリスク。
強いカナダドルが加インフレのダウンサイド要因。
米国はまだG20の赤字削減目標に達していない。」
などの見解を示しました。
IMF国際通貨基金が、
「約22億ドルのアイルランド向け融資の実行を承認した。」
との発表をしました。
NY金先物は1490.60ドルで引けました。
NY原油(WTI)は97ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比−47.38ドルで取引を終えました。

<5月17日(火)>

ユーロ圏の財務相会合で伊中銀のマリオ・ドラギ氏が
次期ECB候補として支持されることになりました。
ポルトガル政府が、
「EUとIMFからの融資利率は約5%で、3年後には5.2%になる。」
ことを発表しました。
ユーログループ議長が、
「財務相会合はポルトガルに対する支援パッケージに合意。
ギリシャの状況は厳しい。ギリシャは民営化など修正が必要。
ドラギ氏は全会一致で次期ECB総裁として承認。
ポルトガルには5月末までに最初の融資を実行。
ギリシャの新プログラムについては新たな報告書を待つ必要。」
などの発言をしました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャの債務再編について議論はしていない。
ギリシャは資産の売却が第1のステップ。
ギリシャは改革実行を強化する必要。」
などの認識を示しました。
豪RBA議事録では、
「インフレ目標達成のため、ある時点では利上が必要。
グローバルなインフレリスクは上向きに変化。
インフレの一時的な上昇と中期的動向にフォーカスする必要。
洪水の影響で第1四半期のGDPが減少する可能性。
穏やかに引き締め的な政策は適切。
豪ドル高や貯蓄がインフレ圧力緩和を支援。」
などが示されました。
豪ドルが一時軟調になりました。
東京時間ではドルストレートは上下動の揉み合いになりました。
また、日企業によるM&A期待や投信設定の影響もあったか、
円が売られて、ドル円が堅調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+8.72円で大引けました。
ECBのトゥンペルグゲレル理事が、
「ECBの金融政策は緩和的。ECBはインフレのデータを注視。
ECBは金利について事前約束はしないが金利は経済と一致するべき。」
との認識を示しました。
英消費者物価指数(4月)は市場予想より強い1.0%になりました。
ポンドが一時堅調に推移しました。
独ZEW景況感調査(5月 現況)は市場予想より強い91.5になりました。
欧ZEW景況感調査(5月)は市場予想より弱い13.6になりました。
英BOEからの英財務相への書簡では、
「高水準のCPIはエネルギーコストや付加価値税などの上昇に起因。
これらの要因を除外したCPIは目標の2%を下回る可能性。」
などが示されました。
ポンドがしだいに軟調になっていきました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは多くの公共団体を早く民営化する必要。
ギリシャの債務水準は完全に持続不可能。
ギリシャのソフトな債務再編が必要。」
との見解を示しました。
ロンドン時間ではユーロが軟調傾向の揉み合いになりました。
米住宅着工件数(4月)は52.3万件、米建設許可件数(4月)は55.1万件と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
加国際証券取扱高(3月)は予想より強い63.39億加ドルになりました。
米鉱工業生産(4月)は0.0%、米設備稼働率(4月)は76.9%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ドルが売られて、ドル円が反落して上昇幅を縮小しました。
IMF国際通貨基金が、
「独の2011年経済成長率は3%を超える可能性。」
との見解を発表しました。
英財務相が、
「BOE総裁はインフレに対して正しいことを行っているが、
インフレがターゲットを上回っていることは問題。
英国の家計は現在のインフレによりとても厳しい状況。」
との認識を示しました。
MY時間ではドルストレードが軟調傾向で推移した後に
反発上昇する相場展開になりました。
米ISM供給管理協会が、
「製造業の成長は2011年も継続。製造業の収益は+7.5%、
非製造業の成長も2011年で継続。収益は+2.1%。」
などの見通しを発表しました。
NYダウが一時100ドルを越える大幅下落になりましたが、
その後に下げ幅を縮小しました。
NY原油(WTI)は96ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−68.79ドルで取引を終えました。

<5月18日(水)>

ガイトナー米財務長官が
「米政府の債務は16日に上限に達した。
米議会は債務問題で責任を果す必要。
米国は財政赤字をGDP比3%未満にすべき。」
などの見解を示しました。
NZ第1四半期生産者物価(投入)は2.2%、
NZ第1四半期生産者物価(生産)は1.7%と、
ともに前回より強い結果になりました。
日第三次産業活動指数(3月)は予想より弱い−6.0%になりました。
豪第1四半期賃金コスト指数は予想より弱い0.8%になりました。
中国新築住宅価格(4月)は前月より低い+4.3%になりました。
東京時間ではドルが売られ、ドル円が軟調傾向で推移して、
ドルストレートが堅調傾向の揉み合いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「豪の4大銀行の格付けを引き下げる。見通しは安定的。」
との発表をしました。
日経平均は前日比+95.06円で大引けました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ユーロ圏の景気回復は幅広く持続。もう景気刺激策は必要ない。
ギリシャ・ポルトガル・アイルランドは危機的な状況。
ECBには効果的な監視機構が必要。ギリシャの債務再編は不適切。
巨額の債務を抱える国は大幅な財政健全化への取り組みが必要。」
などの見解を示しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ECBの金融政策ではユーロ圏全体を見る必要。
困難な国の支援のためインフレ上昇を許せばECBは信頼を失う可能性。
インフレリスクを監視する必要。」
などの認識を示しました。
英失業保険申請件数(4月)は1.24万人、英失業率(4月)は4.6%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
英BOE議事録では、
「5月MPCは6対3で政策金利据え置きを決定。
資産買い入れ枠の据え置きは8対1で決定。
デール委員とウィール委員が0.25%利上げを、
センタンス委員が0.50%利上げを主張。
ポーゼン委員が500億ポンドの資産買い入れ枠の拡大を主張。
需要回復の進展は期待はずれ。消費の伸びは弱まる可能性。
欧州問題は英国経済の需要にとって重要。
短期的なインフレ見通しはとても高い。
インフレ期待を高める恐れがある。
インフレは中期的には緩和される可能性が高い。
金利引き上げは消費者心理に影響を及ぼす可能性。」
などが示されました。
ポンドの軟調がしばらく続きました。
ドル円がしだいに堅調になっていきました。
ECBの副総裁が、
「欧州安定メカニズムでの資金供給は条件付きであるべき。
債務再編は酷い結果をもたらす可能性。
ギリシャのデフォルトは回避できると考えている。
債務再編は最後の手段であるべき。」
などの見解を示しました。
加景気先行指標総合指数(4月)は市場予想より強い0.8%に、
加卸売売上高(3月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
NY時間ではダウが堅調傾向で推移しました。
NY時間に入ると主要通貨ペアがしだいに堅調になっていきました。
米FOMC議事録では、
「政策正常化への第一歩はMBSの再投資の終了。
米経済は緩やかな回復を継続。第1四半期の経済の弱さは一時的。
失業率は徐々に低下。インフレの高まりは一時的な可能性。
見通しに変化がなければQE3は必要ない可能性。
FRBは中期的にバランスシートを縮小させていく。
今後の正常化のプロセスにおいては声明文言の変更を伴う必要。
適切な時期のFF金利変更が政策引き締めの手段として望ましい。」
などが示されました。
発表後はドル買い反応になりました。
ドルストレートは一時下落したものの堅調傾向で推移しました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を回復しました。
NYダウは前日比+80.60ドルで取引を終えました。

<5月19日(木)>

英ネーションワイド消費者信頼感(4月)は、
市場予想より弱い43になりました。
セントルイス連銀総裁が、
「米インフレ動向の解釈ではコアインフレの重視をやめるべき。
総合インフレ指数は最良のインフレ指数となるように設計された。
エネルギー価格を無視することは評価を低く見積もることになり、
FRBの信頼性に打撃となる。」
などの見解を示しました。
日第1四半期実質GDP速報は市場予想より弱い−0.9%になりました。
日第1四半期名目GDP速報は市場予想より弱い−1.3%になりました。
日第1四半期GDPデフレータ速報は予想より弱い−1.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
日経済財政担当相が、
「マイナス成長の大部分は震災の影響。
先行きは当面は弱い動きが続く。最大のリスク要因は電力供給。
日本経済の反発力は充分に強い。」
などの見解を示しました。
豪週平均賃金(2月)は前期比で市場予想より弱い0.8%になりました。
格付け会社のS&Pが、
「NZの格付けは2012年の予算による影響を受けない。
ただし対外ポジションが改善しない場合は格下げの可能性がある。」
との発表をしました。
NZ政府が、
「2014〜15年を通じて120億NZドルの支出削減を行う。
NZ政府は2014〜15年までに財政黒字へと回帰する可能性。」
との発表をしました。
東京時間ではドル円が朝方に上昇した後にしばらく軟調になり、
ドルストレートが午前中堅調に推移して午後から軟調になりました。
IMF国際通貨基金が、
「ストロスカーン専務理事が辞任。」
との発表をしました。
日鉱工業生産(3月)確報は−15.5%に落ち込みました。
日経平均は前日比−41.26円で大引けました。
独フィナンシャルタイムズJ紙が、
「ギリシャが国債の償還期限を延長した場合、
ECBはギリシャ国債を適格担保として認めない。」
とのトリシェECB総裁の談話を記事として掲載しました。
ロンドン時間前半ではユーロがしばらく軟調に推移しました。
英小売売上高(4月)は市場予想より強い1.2%になりました。
ポンドがしばらく堅調傾向で推移しました。
独地元紙が、
「ギリシャ政府は財政改革への取り組みで真剣さを証明する必要。」
とのユーログループ議長の談話を記事として掲載しました。
英BOEの副総裁が、
「ポンドは経済不均衡是正のため下落するべき。
指標は緩やかな経済成長を示している。
BOEは一時的にインフレが目標水準を上回ることを容認する。」
などの見解を示しました。
スイスの経済相が、
「SNBは為替市場を注視。企業はスイスフラン高に耐えている。
スイスフラン高は無視できないリスクを引き起こす可能性。」
との認識を示しました。
スイスフランがしばらく売られる展開になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い40.9万件になりました。
米ドルが一時買われる展開になりました。
米中古住宅販売件数(4月)は505万件、
米景気先行指標総合指数(4月)は−0.3%、
米フィラデルフィア連銀指数(5月)は3.9と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米ドルが売られ、ドル円が軟調に転じて、
ドルストレートがしだいに堅調になって行きました。
ECBのトゥンペルグゲレル理事が、
「金融市場の回復に伴いECBは出口戦略を実施すべき。
金融市場の安定には物価の安定が必要。
モラルハザードの回避のためにも出口戦略が必要。
各国政府は信頼の回復に努めるべき。」
などの見解を示しました。
米10年物インフレ連動債の入札では、
最高落札利回りが前回より低い0.887%、
応札倍率が前回より低い2.66になりました。
NY連銀総裁(ハト派)が、
「QE3へのハードルは高い可能性。
現在インフレ率に過剰に反応しないことが重要。
今、引き締めを行うと成長の低下をもたらす可能性。」
などの見解を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「米第1四半期GDPが上方修正される可能性。
出口戦略の道筋は景気回復のスピードしだい。
緩和策は2011年を通して継続される可能性。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は98ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+45.14ドルで取引を終えました。

<5月20日(金)>

加BOCの副総裁が、
「加の金融システムは他国の債務問題の影響を受けている。
調達コストの上昇と資産価格の低下が懸念される。
ソブリンリスク問題は多くの先進国の共通問題になりつつある。
エネルギー価格がインフレに与える影響は一時的の可能性。
加コアインフレは抑制されている。」
などの見解を示しました。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
日銀が政策金利を0〜0.10%で据え置きました。
日銀の声明では、
「金融政策の現状維持と無担保コール目標据え置を全員一致で決定。
必要と判断される場合には適切な措置講じていく。
当面は震災の影響中心に景気の下振れリスクを意識する必要。
2011年度の後半以降から緩やかな回復に復していく可能性。」
などが示されました。
前回の会合で提案された日銀副総裁の資産買取枠拡大による
追加緩和策については今回は提案されませんでした。
日全産業活動指数(3月)は市場予想より弱い−6.3%になりました。
日経平均は前日比−13.74円の9607.08円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(4月)は市場予想より強い1.0%になりました。
日銀総裁の記者会見では、
「震災復興では成長力強化策の検討も大切になる。
QE2後の米金利がどの段階で引き上げられるかがポイントになる。
自動車生産の再開や夏場の電力不足の懸念の後退などは心強い変化。
やや長い目で見た電力供給には不確実性があり楽観できない。
電力不足による生産拠点の海外シフトに注意が必要。
社債の発行環境は徐々に改善されてきている。」
などが示されました。
欧経常収支(3月)は前回よりは強い−38億ユーロになりました。
ロンドン時間のはじめは主要通貨ペアが強含みで推移しました。
独の首相が、
「IMF専務理事には欧州出身者が適切になることを再表明する。」
との発言をしました。
独連銀の月報では、
「ユーロ圏の景気回復は勢がよい。世界経済見通しは期待ができる。
金融政策は極めて緩和的。国内需要は間もなく増加していく可能性。
ギリシャが財政目標を緩和した場合は、債務水準の持続性や
欧州諸国の合意への信頼を損なうことになる可能性。
独経済はやや弱まる可能性。雇用の伸びは継続していく可能性。
独財政赤字は2011年のGDP比2%以下に収まる見込み。」
などの見解が示されました。
ロンドン時間の序盤以降はユーロドルなどドルストレートが
しだいに軟調傾向になって行きました。
加消費者物価指数(4月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
NY連銀総裁が、
「米景気は第1四半期以降にしだいに回復する見込み。
エネルギー価格の上昇はインフレに大きな影響を与えない。」
などの見解を示しました。
加小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
欧消費者信頼感速報(5月)は市場予想よりは強い−9.7になりました。
独連銀総裁が、
「さらなる救済策は約束されるべきではない。
緊急的な政策を過度に続けることは重大な間違い。
ギリシャ国債が償還期限延長の場合はECB担保として受け入れない。」
との見解を示しました。
格付け会社のフッチが、
「ギリシャの格付けを3段階引き下げる。
ギリシャ債が期限延長された場合はデフォルトに相当する。」
などの発表をしました。
ノルウェーがギリシャへの4200万ドル支援を停止すると発表しました。
仏の財務相が、
「ギリシャにはデフォルトの危険性がある。
ギリシャの債務再編を望んではいない。
ギリシャのユーロ脱退は考えてもいない。」
などの発言をしました。
ユーロドルの下落が加速していきました。
NYダウが一時100ドル超の下落となりました。
ギリシャ10年物国債利回りが過去最高の16%後半まで上昇しました。
ギリシャ政府が、
「フィッチの格下げは遺憾。フィッチは憶測報道に影響されている。
ギリシャが追加政策を約束していることを無視している。」
などの見解を表明しました。
一時ユーロが反発を見せましたが再び下落して行きました。
IMF国際通貨基金が、
「ポルトガル向け融資のEUとの支援パッケージ260億ユーロを承認。」
したことを発表しました。
NY原油(WTI)は99ドル台半ばで週の取引を終えました。
NY金は1508.90ドルで週の取引を終えました。
NYダウは前日比−93.28ドルの12512/04ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<5月23日(月)>

※加の市場が祝日で休みです。

午後2時に日景気一致CI指数確報(3月)、日景気先行CI指数確報(3月)
同午後2時に日銀金融経済月報(5月)、
午後4時からヴァイトマン独連銀総裁の講演、
午後4時半に独製造業PMI速報(5月)、独サービス業PMI速報(5月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(5月)、欧サービス業PMI速報(5月)、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(4月)、
などが予定されています。
独の指標には一応注目です。

<5月24日(火)>

午後3時に独第1四半期GDP確報、独第1四半期個人消費確報、
午後5時に独IFO景気動向(5月)、独IFO現況評価値(5月)、
午後5時半に英公共部門ネット負債(4月)、
午後6時に欧鉱工業新規受注(3月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(4月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(5月)
深夜2時に米2年債の入札、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。

<5月25日(水)>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(4月)、
同朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(3月)、
午後12時半から日銀総裁の講演、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(6月)、
午後5時半に英第1四半期GDP改訂値、英第1四半期個人消費、
同午後5時半に英第1四半期総合事業投資速報、
夜9時15分から次期ECB総裁候補のドラギ伊中銀総裁の講演、
夜9時半に米耐久消費財受注(4月)、
夜11時に米住宅価格指数(3月)、
深夜2時に米5年債の入札、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。

<5月26日(木)>

朝8時50分に日企業向サービス価格(4月 前年比)、
午前10時半に豪第1四半期民間設備投資、
午後3時にスイス貿易収支(4月)、
午後6時20分からトリシェECB総裁の講演、
夜9時半に米第1四半期GDP改訂値、米第1四半期GDP価格指数改訂値
同夜9時半に米第1四半期個人消費改訂値、
同夜9時半に米第1四半期コアPCE改訂値、米新規失業保険申請件数、
深夜2時に米7年債の入札、
などが予定されています。
(豪)・米の指標に地は注目です。
また、この日から27日までG8首脳会議が開催されます。

<5月27日(金)>

朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(5月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(4月 前年比)、
朝8時50分に日小売業販売額(4月 前年比)、
午後6時に欧消費者信頼感確報(5月)、欧業況判断指数(5月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(5月)、欧経済信頼感(5月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(5月)、
夜9時半に米個人支出(4月)、米個人所得(4月)、
同夜9時半に米PCEコア・デフレータ(4月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(4月 成約)、
などが予定されています。
米の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが(通常NY時間前半)、
独消費者物価指数速報(5月)の発表も予定されています。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月16日に、日10年債の最長利回りが1.105%まで低下しました。
また、独の首相が「2013年前のユーロ圏のいかなる国の債務再編も
ユーロ圏の信頼性に多大なダメージとなる。いかなる国のユーロの
脱退も独の国益にはならない。2013年以降は債務への金利上昇と
なってもルールの明確化が必要。」などの見解を示しました。
そして、ポルトガルに対する780億ユーロの支援パッケージが
合意になりました。

5月17日に、ユーロ圏の財務相会合で伊中銀のマリオ・ドラギ氏が
次期ECB候補として支持されることになりました。
また、英BOEからの英財務相への書簡で「高水準のCPIはエネルギー
コストや付加価値税などの上昇に起因。これらの要因を除外したCPIは
目標の2%を下回る可能性。」などが示されました。
そして、ユーログループ議長が「ギリシャは多くの公共団体を早く
民営化する必要。ギリシャの債務水準は完全に持続不可能。
ギリシャのソフトな債務再編が必要。」との見解を示しました。

5月18日に、ガイトナー米財務長官が「米政府の債務は16日に上限に
達した。米議会は債務問題で責任を果す必要。米国は財政赤字を
GDP比3%未満にすべき。」などの見解を示しました。
また、ECBのビニスマギ専務理事が「ECBの金融政策ではユーロ圏全体
を見る必要。困難な国の支援のためインフレ上昇を許せばECBは信頼を
失う可能性。」などの認識を示しました。
そして、米FOMC議事録では「政策正常化への第一歩はMBSの再投資の
終了。第1四半期の経済の弱さは一時的。インフレの高まりは一時的
な可能性。見通しに変化がなければQE3は必要ない可能性。今後の正常
化の過程で声明文言の変更を伴う必要。適切な時期のFF金利変更が
政策引き締めの手段として望ましい。」などが示されました。

5月19日に、IMF国際通貨基金が「ストロスカーン専務理事が辞任。」
との発表をしました。また、独フィナンシャルタイムズJ紙が
「ギリシャが国債の償還期限を延長した場合、ECBはギリシャ国債を
適格担保として認めない。」とのトリシェECB総裁の談話を記事として
掲載しました。そして、ECBのトゥンペルグゲレル理事が「金融市場の
回復に伴いECBは出口戦略を実施すべき。金融市場の安定には物価の
安定が必要。各国政府は信頼の回復に努めるべき。」などの見解を
示しました。

5月20日に、独連銀総裁が「さらなる救済策は約束されるべきでは
ない。緊急的な政策を過度に続けることは重大な間違い。ギリシャ
国債が償還期限延長の場合はECB担保として受け入れない。」との
見解を示しました。また、格付け会社のフッチが「ギリシャの格付け
を3段階引き下げる。ギリシャ債が期限延長された場合はデフォルト
に相当する。」などの発表をしました。そして、ギリシャ10年物国債
利回りが過去最高の16%後半まで上昇しました。

先週は、ドル円が上下動しながらも一時82円台を試す上昇となって、
週間では81円台を中心とした堅調傾向の推移になりました。
また、ユーロドルは週後半までしばらく堅調傾向で推移しましたが、
週末にネガティブ材料が相次ぎ大きく下落する展開になりました。
ポンドドルは週前半は堅調傾向で推移するも週中に大きく値を下げ
週後半にかけて再び堅調傾向になる上下動になりました。
そして、豪ドル米ドルは上下動しながらも週間で緩やかな上昇傾向の
相場展開になりました。

NYダウも高安を繰り返しながらも週間では軟調となって、また商品
市場もNY金先物が1500ドルを巡る上下動の揉み合いになり、NY原油
先物も100ドルを巡る揉み合いの乱高下的な相場展開となりました。

さて今週ですが、円については震災の影響が強く19日の日第1四半期
実質GDP速報が市場予想より弱い−0.9%になったことや、電力供給へ
の懸念や、日長期金利の低下傾向などによる円売り圧力が潜在して
いる一方、ここのところ弱さが目立つ米指標の影響もありNYダウなど
株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、再び
高まっている欧州ソブリン懸念によるリスク回避の円買いの動きや、
商品市場が不安定になっているリスク要因があり、引き続き、円売り
と円買い双方のポテンシャルが高めでの綱引きとなりそうです。

ドル円では先週は円売り優勢となり81円台乗せとなりました。
弱い米経済と欧州問題による消去法的円買いも否定できない環境にな
ってきているとともに、日輸出企業が将来の円安を見込んで為替予約
(先物の円買い)を先送りしているものの、欧州問題の再燃を機会に
日輸出企業の為替予約がしだいに出てくると円高の要因となるために
円売り動意と円買い要因の混在で読み辛いところがありますが、
今週はドル円が81円台を中心としたやや振幅のある揉み合いになる
可能性がありそうです。

米ドルについては、先のFOMCでQE2が6月末で終了することが明示され
たことに加え、QE3の追加緩和はほぼないことが規定路線となっている
とともに、18日のFOMC議事録で多数のメンバーが資産売却前に利上げ
をすることに支持をしていますが、しかしながら利上げの時期につい
ては不透明感が強く、また、ここのところの米経済指標も芳しくなく、
そして一部要人のタカ派の発言もややトーン・ダウンしてきている
印象があり、そして米10年債利回りも3.15アラウンドと低下傾向に
なっていて、米国の通貨としては積極的なドル買いの環境とは言えな
いようです。

ただ、欧州問題が再燃してきていることでのリスク回避の動きや、
株価低迷によるリスク選好度の低下や、商品市場が下げ止まってき
てはいながらも不安定さが続いているリスク要因や、米政府の債務
が16日に上限に達したことで財政プレミアムの高まりを背景とした
今後の米長期金利の悪い上昇の可能性も否定できず、基軸通貨とし
ての米ドルの買い戻しの動きも見られているようです。

ユーロについては、18日にECBのビニスマギ専務理事が「ECBの金融
政策ではユーロ圏全体を見る必要。困難な国の支援のためインフレ
上昇を許せばECBは信頼を失う可能性。」などの認識を示すなど、
利上げ期待も根強い一方、17日にユーログループ議長が「ギリシャ
の債務水準は持続不可能。ギリシャのソフトな債務再編が必要。」
との見解を示しているとともに、20日には格付け会社のフッチが
「ギリシャの格付けを3段階引き下げる。ギリシャ債が期限延長さ
れた場合はデフォルトに相当する。」などの発表をして、ギリシャ
10年物国債利回りが過去最高の16%後半まで上昇するなど、リスク
懸念のほうが優勢になってきているようで、ギリシャ入りしている
EUおよびIMFの調査団による今週発表予定の債務状況調査の「ギリシ
ャ調査リポート」しだいでは1.4000下抜けのトライもありえると
見る向きがあるようです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、商品市場が下げ止まって
きてはいながらもいまだ不安定さは払拭されていなく、リスク要因
があるとともに、NYダウなど株式市場が軟調となっていることによる
リスク選好度の低下などがあり頭が重くはありますが、世界経済の
回復基調を背景とした資源需要は根強く先週はじり高となりました。
引き続き押したところでは拾いたい感じではありますが、欧州問題に
よるリスク回避の動きが本格化した場合には、いったん巻き込まれる
可能性もありそうで、押し目買いにも一応の注意は必要なようです。

経済指標関連では、24日の独第1四半期GDP確報に独IFO景気動向と
米新築住宅販売件数、25日の英第1四半期GDP改訂値と
米耐久消費財受注、26日の米第1四半期GDP改訂値に
米第1四半期個人消費改訂値と米新規失業保険申請件数、
27日の米個人支出とミシガン大学消費者信頼感指数確報と
米中古住宅販売保留などが注目されます。

また、26〜27日にフランスのドービルで開催されるG8首脳会議も
注目されます。


さて今日は、思考の習性のお話です。

イタリアの経済学者のヴィルフレド・パレートが発見したとされる
べき乗則は、「パレートの法則」と呼ばれますが、
その法則名を借りた経験則に
「80対20の法則」と呼ばれるものがあります。

自然現象や社会現象は決して平均的なものではなく、
大きなばらつきや偏りがあるというわけですが、

世界の富の大部分を少数の者が保有しているなど、
必ずしも80対20の比率ではないにしても
確かにいろいろな事象には偏りはあるようです。

ところで、相場の世界でも偏りがあることが知られていますね。

ゼロサムとも言われる為替相場のトレードの世界でも、
正確な統計調査があるのかどうかは知りませんが、

日進月歩でトレードの手法が開発されているにもかかわらず、
勝ち組は20%以下とも10%以下ともいわれているようです。

つまり、負け組みが圧倒的多数となっているようなのですが、

これにはツベルスキーとカーネマンらの研究のように、
「利益を受ける時と損失を蒙るときの意思決定が異なる」という
心理傾向も大きく影響しているといわれています。

利益を得れるときには、なるべく確実にという気持ちが働いて、
「危険回避行動」を取りたがる心理傾向が働きやすく、

また、損失を蒙るときには、少しでも可能性があれば、
危険を冒してでも損失を取り戻し損失を回避したい気持ちが働いて、
過剰にリスクを選好する「リスクテイカー」になってしまう
心理傾向になりがちになるとされています。

これはプロスペクト理論と呼ばれていますが、
ある意味、とても自然な人の心理の傾向ともいえるものです。

しかしながら、この自然な心理傾向のままにトレードしていますと、
知らず知らずのうちに「利小損大」となってしまい、
なかなか勝ち組になりにくいというのも、
プロスペクト理論の帰結となっているようです。

つまり、自身の心理のおもむくままにトレードしていては
勝ち組になりにくいというわけで、困った話ではありますね。

私も長らく負け組みのトレーダーでしたので、
その心理は嫌というほど経験をして知っているのですが、

トレード手法云々(うんぬん)以前の心理的特性として、

多数の負け組のトレーダーには共通点があり、
また少数の勝ち組のトレーダーにも共通点があるものです。

たとえば「損失回避」をしようとするときに、

トレードでは勝ち組であろうと負け組みであろうと、
誰しも損となるときにはそれを回避しようとしますが、

勝ち組のトレーダーの多くは損を膨らませないように、
「損を回避するために損切りを行う」のに対して、

負け組みのトレーダーの多くは損をするのが嫌なので
「損を回避するために損切りを躊躇する」という特性があります。

同じ「損失を回避しよう」というときに、
勝ち組のトレーダーと負け組みのトレーダーは
『 まったく真逆の行動をとってしまう 』わけです。

頭では「損切りせねば」と思っていても、
負け組みの習性でそれを躊躇してしまい、

「もう、これだけ安く(高く)なったから戻るかも。」
と根拠のない思いを抱き祈るようになります。

一方、勝ち組のトレーダーは、損切りした後に、

状況によっては、「よし。ダマシを確認できた。」と、

逆に動いた相場に乗って、損切りでの損失を
補って余りあるトレードをしていることもあるのですね。

以上は損失回避をする場合での勝ち組のトレーダーと
負け組みのトレーダーとの特性の違いですが、

そのほかにも、たくさんの違いがあるといわれているようです。

「利確」についても、
勝ち組のトレーダーと負け組みのトレーダーには違いがあります。

エグジットで無理に頑張るのも
「無理して死ぬ(含み益が含み損に転じて負けになる)」ことがあり、
頑張り過ぎるのもよくない場合はありますが、

負け組みのトレーダーの多くは、反転兆候がまだ現れていないのに、
少しの振動的な戻りに怯えて、
「漠然とした不安でいつも利確を早くしたがる」
傾向があるものです。

よほど高勝率でもない限り、このような恒常的ビビリのエグジットで
「勝つときはいつも薄利」では
なかなか負け組みから脱することが難しいことがあるために、

勝ち組のトレーダーになるためには、
「利大」は理想としても、せめて「利中」くらいは
なんとか目指す意志は持っていたいものです。

そして、チャートを見る目にも、
勝ち組のトレーダーと負け組みのトレーダーとでは
特性の違いがあるものです。

トレーダーなら勝ち組であろうと負け組みであろうと、
サーファーがビッグ・ウェイブでのサーフィンに憧れるように、
大きなトレンドに乗りたいと思うものですが、

いざ相場が大きく動き始めると、
勝ち組のトレーダーと負け組みのトレーダーは
ほとんど真逆に近い心理になるものです。

相場はその多くでレンジ的な状況であることがあり、
ブレークには少なからずダマシがあるために、
ブレーク狙いのトレードではダマシの経験を重ねて
知らず知らずのうちに反転への恐怖がマインドに
刷り込まれていくものではありますが、

大きく相場が動くと、負け組みのトレーダーは、
大きなトレンドに乗りたいと憧れているにもかかわらず、

反転への恐怖に心の中を支配されてしまって、
「もう、これだけ安く(高く)なったなら反転するのではないか。」
との自身の心の中のささやきが強くなって、

目の前で大きなトレンドが発生しつつあるときも、
怖気(おじけ)づいてそれに乗ることができないばかりか、

テクニカル的な明確なサインがあるにもかかわらず、
心のささやきのままにトレンドに逆らう逆張りをして
下げているのに買い向かい、上げいるのに売り向かう、
トレードをして大きく損をしてしまうこともあるものです。

一方、勝ち組のトレーダーは、
ブレーク狙いのトレードでダマシの経験を重ねてはいても、
それを乗り越えるための技術とマインドを習得していて、

「レンジ内の上下動での逆張りで薄利を重ねるのもトレードだが、
 価格変動の差益を得るトレードという行為では、
 動きの強いときは絶好のトレードチャンスではないか。
 ここでトレードしないでどこで大きく儲けるのだ。
 確かに反転は怖い…。反転懸念はゼロではない…。
 だが、損切りの防護をするならば怪我は最小限で済む。
 怖いほどに動いてるときこそトレードチャンスだ。
 今がそのときだ。勇気を奮い起こさなくてはならない。」

「初動はダマシが多いけれども、
 1度押しての再上昇や1度戻っての再下降で、
 逆の動きがフェイルとなったことが確認できて、
 さらにレートがチャートポイントを抜けたなら…、
 (それでもダマシになることはあるけれども)
 動きが強まってきているこの状態はトレードする価値がある。」

と、トレンドに乗ることができるものです。

このように見てきますと、確かに勝ち組のトレーダーと
負け組みのトレーダーには特性の違いがあるものですが、

もしかしますと、一番の違いはトレードの技術以前の
「自身の心の内奥から湧き上がるささやきの違い」
なのかもしれませんね。

心に湧き出(いずる)ささやきは自身の固有の相場観でもありますが、
負け組みでいるうちはそれに耳を貸してはいけないのかもしれません。

ささやきと真逆が正解であることが多いように思えてなりません。

最大の敵は我が心の中にあり。

自身の中の難敵に打ち勝って、勝ち組トレーダーの思考の習性に
少しずつでも近づいていきたいものですね。



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FX M氏の述懐と6箇条のお話


2012年までに光回線並みの毎秒38メガビットの高速通信が可能な
次世代携帯ネット接続サービスが実用化になるのだそうですね。

●先週の主な出来事

<5月9日(月)>

前週末のユーロ圏財務相会合でギリシャのユーロ離脱および
ギリシャの債務再編の協議はされなかったことが報道されました。
市場オープンではユーロが上窓を空けてのスタートとなりました。
日銀政策会合議事録では、
「日本経済の成長基盤強化の枠組みの活用の検討が必要。
日政府は日銀の国債引き受けの検討を行っていない。
需給バランスは再び緩和方向に戻る可能性。
需要の蒸発はなく供給制約が解消すれば経済は回復する可能性。」
などが示されました。
東京時間ではドル円が一時上昇した後に軟調に推移して、
ドルストレート通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
英テレグラフ紙が、
「英BOEは経済見通しの下方修正を余儀なくされる。」
との観測報道をしました。
CICC中国国際金融が、
「中国の景気後退が差し迫りインフレは上昇し続けている。
4月のインフレ率は5.4%の見込み。投資家は警戒すべき。」
との見解を発表しました。
日経平均は前週末比−64.82円で大引けました。
独貿易収支(3月)は189億ユーロ、独経常収支(3月)195億ユーロと、
ともに市場予想よりかなり強い結果になりました。
ユーロがしばらく堅調傾向で推移しました。
NY原油先物やNY金先物の時間外取引が堅調に推移しました。
豪ドルがしばらく堅調傾向で推移しました。
独地元紙がギリシャの関係筋の情報として
「ギリシャは支援金利の引き下げを望んでいる。
ギリシャは支援計画で要求された緊縮財政策の緩和を望んでいる。
ギリシャは財政赤字削減GDP比3%の期限の2年遅延を望んでいる。」
などの報道をしました。
中部電力が日政府要請の「浜岡原発の運転停止」を受け入れました。
欧州委員会が、
「アイルランドに対する融資金利の引き下げが
数週間以内に決定されることを期待している。
アイルランドの債務再編には反対する。」
などの発表をしました。
トリシェECB総裁が、
「先進諸国の財政状況は改善される必要。
原油や商品価格のボラティリティーはCPIに影響するため重要。
世界経済の回復を確認。二番底の兆候はない。
日本経済は震災後に著しく復興すると予想。
新興国経済に過熱の可能性。インフレ期待を抑制することが重要。」
などの見解を示しました。
加住宅着工件数(4月)は市場予想より弱い17.9万件になりました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの格付けを2段階引き下げる。
ギリシャの信用見通しはネガティブを継続する。
ギリシャが債務再編措置をするリスクが高まっている。
持続可能な水準には債務の元本の50%以上の削減が必要な可能性。
ギリシャは向こう3ヶ月でもう一段の格下げの可能性がある。
ギリシャがユーロ圏を離脱する可能性はとても低いが、
ギリシャがユーロ圏を離脱した場合は巨額デフォルトになる可能性。」
などの発表をしました。
ユーロが下落してドルストレート通貨ペア全般に軟調になりました。
ギリシャ財務相が、
「S&Pの信頼性に疑問。S&Pの行動は正当化されない。」
との見解を表明しました。
アイルランドの首相が、
「援融資金利の引き下げは次のEU財務相会合で発表される可能性。」
との認識を示しました。
独地元紙が、
「フィッチがギリシャの格付けの引き下げを検討している。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチが南独新聞報道にはノーコメントとしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの格付けを格下げ方向で検討している。
債務の持続不可能なリスクが顕在化すれば数段の格下げもありえる。
また、アイルランドの格付けにも経済の弱さに因るリスクがある。
アイルランドが財政目標の達成をしなければ格付けにリスクとなる。」
などの発表をしました。
ギリシャ国立銀行が、
「ギリシャの債務に対するヘアカットは不必要。
通貨ドラクマを復活させるとの見方はナンセンス。」
との見解を表明しました。
NY時間の後半からドル円が軟調に推移しました。
NY市場のクローズ後にシカゴ・マーカンタイル取引所が
WTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表しました。
NY原油(WTI)は102ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比+45.94ドルで取引を終えました。

<5月10日(火)>

IMF国際通貨基金が、
「NZドルは20%ほど過大評価されている。RBNZの緩和政策は適切。」
との見解を発表しました。
NZドルがしばらく軟調傾向で推移しました。
英RICS住宅価格(4月)は市場予想よりは強い−21%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「中国はインフレの最悪の時をほぼ越えた可能性。」
との見解を発表しました。
豪貿易収支(3月)は市場予想より強い17.40億豪ドルになりました。
東京時間ではドル円が堅調に推移して、
ドルストレート通貨ペアが軟調傾向の推移となりました。
中国貿易収支(4月)は市場予想より強い114.2億ドルになりました。
オーストリア中銀総裁が、
「ギリシャ問題の深刻さは低く見積もられていた。
ギリシャ債務再編は排除する必要。ギリシャへの融資拡大は可能。」
などの見解を示しました。
スイスSECO消費者信頼感(4月)は市場予想より弱い−1になりました。
日経平均は前日比+24.38円で大引けました。
スイス消費者物価指数(4月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
スイスフランが軟調になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「債務再編はギリシャ問題を解決しない。
ギリシャは破綻していない。
ポルトガルの財政プログラムは現実的。」
などの認識を示しました。
一部の通信社が、
「来月に約600億ユーロのギリシャへの新支援策がまとまる可能性。」
とのギリシャ政府高官によるとする観測報道をしました。
ユーロが反発する相場展開になりました。
豪ドルなど資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
ギリシャの財務省が、
「ギリシャの新支援策を協議中との報道を否定する。」
との発表をしました。
ユーロが上下に振れる相場展開になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は理論と実践で間違っている。
債務再編は政治的自殺行為。
ユーロ圏諸国の繁栄はユーロの成功に繋がっている。」
などの見解を示しました。
豪政府が、
「4年間の赤字の後に2012〜13年に財政黒字転換を予想。
2011〜12年の財政赤字を226億豪ドルに予想修正。
GDP成長率は2011〜12年に4%、2012〜13年に3.75%と見通し引上げ。
失業率見通しを4.5%から4.75%に修正。
豪CPI上昇率は2011〜12年に+2.75%、2012〜13年に+3%と予想。」
などの発表をしました。
独の首相が、
「EUとIMFによるギリシャの評価の結果を待つ必要。
ギリシャの評価報告書までは支援の決定はない。
ギリシャがさらに支援を必要とするかは不明。」
などの見解を示しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャは豊かな国。債務返済のために資産の売却が可能。」
との認識を示しました。
米MSがスカイプを85億ドルで買収するとの報道がありました。
米輸入物価指数(4月)は市場予想より強い2.2%になりました。
仏の財務相が、
「震災後の円高はファンダメンタルズを反映していなかった。」
との見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「豪の政府債務は高格付けを有する国の中で最も低水準。」
との見解を発表しました。
格付け会社のS&Pが、
「2012年の豪の財政は豪の格付けに影響を与えない。」
との見解を発表しました。
レーン欧州委員が、
「ポルトガルに対する支援はユーロ圏全体の安定に繋がる可能性。
ギリシャは構造改革という課題に直面。
EUはギリシャの(追加)支援の決定を数週間以内に行う可能性。
ギリシャの債務再編は選択肢にはない。」
などの見解を示しました。
米卸売在庫(3月)は市場予想より強い1.1%になりました。
NY時間では主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「ポルトガル国債取引の証拠金を45%に引き上げる。」
との発表をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの銀行のうち8行を格下げで検討している。」
との発表をしました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い1.000%、
応札倍率が前回より高い3.29になりました。
中国の副首相が、
「米国との経済協力は一段と向上へ進展。
米国は輸出規制で公正な対応を約束。
米国と中国は保護主義の否定で一致した。」
などの発言をしました。
NYダウは前日比+75.68ドルで取引を終えました。

<5月11日(水)>

ガイトナー米財務長官が、
「米国と中国は経済関係において著しい進展。
米国は中国の経済政策でとても有望な変化を認識。
人民元相場を一段と速く広く上昇させる中国の取り組みを期待。
中国による対米投資を歓迎する。」
などの発言をしました。
RBNZの総裁が、
「地震はNZ経済に比較的大きなダメージを与えたが、
地震後の復興は当初の予測を上回る可能性。
NZドルの下落は不均衡是正の助けになる。
NZ経済の景況感はいまだに緩慢である。
対外債務の削減が必要。住宅価格は高過ぎる。
地震の復興費用は当初の予想を超える可能性。
NZの住宅市場は底入れしている。」
などの認識を示しました。
カナダの財務相が、
「カナダの経済回復は他国より良好。
2008年以降は消費者信頼感が大幅に改善。
通貨高の原因の一部は強いカナダ経済。
加ドルの急激な上昇は望んでいない。
失業率は緩やかに低下していく可能性。
住宅市場は軟化の兆候がある。」
などの認識を示しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4948元の切上後最高値になりました。
中国消費者物価指数(4月)は前年比で予想より強い5.3%になりました。
中国生産者物価指数(4月)は前年比で6.8%、
中国小売売上高(4月)は前年比で17.1%、
中国鉱工業生産(4月)は前年比で13.4%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
円とドルが買われたものの市場反応は限定的でした。
中国国家統計局が、
「中国は比較的強い輸入インフレ圧力に直面している。」
との見解を発表しました。
日景気一致CI指数速報(3月)は103.6、
日景気先行CI指数速報(3月)は99.5と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日経平均は前日比+45.50円で大引けました。
独消費者物価指数確報(4月)は市場予想とおり0.2%になりました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ギリシャが市場に戻れるかはどうかは判らない。
市場の我慢にも限界があるであろう。
スペインは経済成長のために改革が必要。」
などの見解を示しました。
WSJ紙が、
「スペイン中銀は貯蓄銀行のバットバンク設立を許可する見込み。」
との観測報道をしました。
ロンドン時間の前半ではドル円が軟調に推移しましたが、
その後、ドル円はしばらく堅調になりました。
英商品貿易収支(3月)は予想より弱い−76.60億ポンドになりました。
独ツァイト紙が、
「伊中銀総裁ドラギ氏を次期ECB総裁候補として独が支持する可能性。
伊中銀総裁のドラギ氏は独の金融政策に合意した。」
との観測報道をしました。
英BOE四半期報告では、
「経済見通しは弱い。経済成長のリスクはダウンサイド。
短期的な消費者物価指数見通しは高い。原油価格次第。
中期的な消費者物価指数はインフレターゲットの範囲内の可能性。
インフレは5%に達する可能性が高い。インフレ見通しに不確実性。
政策金利の見通しは、2011年第4四半期0.75%、
2012年第4四半期1.75%の見込み。
GDP成長率は2013年第1四半期3%に接近する見込み。」
などが示されました。
ポンドがしばらく上昇しました。
英BOE総裁が、
「今年後半にインフレは5%に達する可能性が高い。
高水準の消費者物価指数はインフレ期待を押し上げるリスク。
弱い消費活動が国内インフレを抑える可能性もある。
家計支出はダウンサイドのリスク。輸出の回復に不確実性。
経済成長や消費者物価指数の見通しは不確実。
一時的な物価動向に反応するのは賢明ではない。
MPCはインフレをインフレターゲットの範囲内に抑えていく。
銀行部門は徐々に改善している。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間の中頃からユーロドルや豪ドル米ドルなど
ドルストレート通貨ペアが軟調になって行きました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「インフレは2011年に2.5%を上回る見込み。
インフレは2012年にわずかに2%を下回る見込み。
コードワードはECBの約束を意味しない。
債務再編はギリシャの問題を解決しない。
市場は債務再編に注視し過ぎている。」
などの見解を示しました。
米貿易収支(3月)は市場予想より弱い−482億ドルになりました。
加国際商品貿易(3月)は市場予想より強い6億加ドルになりました。
格付け会社のS&Pが、
「リスクが顕在化した場合はポルトガル格付けを引下げる可能性。
ポルトガルの銀行はさらに大幅な政府支援を必要とする可能性。」
などの発表をしました。
リスク回避の動意が強まりドルと円が買われました。
ユーロドルを中心にドルストレートが大きく下落して
ドル円もしばらく軟調になりました。
レーン欧州委員が、
「経済回復は債券市場の嵐に直面。経済回復は平坦ではない。
スペインの状況はポルトガルやアイルランドやギリシャとは違う。」
などの認識を示しました。
カナダの財務相が、
「カナダドル高は輸出にとって抑制要因だが
政策金利はやがて引き上げられる可能性。」
との見解を示しました。
米10年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い3.210%、
応札倍率が前回より低い3.00%になりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「金利の引き上げは1.5%のコア・インフレしだいであるが、
コア・インフレが2011年に1.8%まで上昇すれば
FRBは政策金利を0.50%引き上げるべきである。」
との見解を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「米のプライム、サブプライム、オルトAの格付けを下げる可能性。」
との発表をしました。
米月次財政収支(4月)は予想よりはやや強い−405億ドルになりました。
NYダウが一時前日比−180ドルを超える下落となる場面がありました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を割り込みました。
NYダウは前日比−130.33ドルで取引を終えました。

<5月12日(木)>

バーナンキFRB議長が、
「大手金融機関には厳格なルールが必要。
夏季にFRBはストレステストのルールを提案したい。」
との発言をしました。
格付け会社のS&Pが「ギリシャの4の銀行を格下げする。」
との発表をしました。
この発表による市場反応は限定的でした。
日国際経常収支(3月)は1兆6791億円、
日国際貿易収支(3月)は2403億円と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪失業率(4月)は市場予想とおりの4.9%、
豪雇用者数変化(4月)は市場予想より弱い−2.21万人になりました。
豪ドルが下落しました。
東京時間では多くの通貨ペアが揉み合い傾向の展開となりました。
日経平均は前日比−147.61円で大引けました。
独地元紙が
「独第1四半期GDP速報は(市場予想より強い)+1.5%の見通し。」
との観測報道をしました。
独の財務相が、
「厳しい条件によってポルトガルに安定が戻る。
ポルトガル救済プログラムは実現可能。
ポルトガルは高成長を達成する必要がある。」
などの認識を示しました。
欧ECB月報(5月)では、
「経済に前向きな勢いがあるが不確実性は高い。
動向を非常に注意深く監視する。政策スタンスは緩和的。
総合インフレに上向きの圧力が見られる。」
などが示されました。
ユーログループ議長が、
「しばらくの間ギリシャの問題に対処する必要。
来週にユーログループはギリシャの議論を行う。
ギリシャはユーロに参加してから競争力の25%を失った。
ギリシャは2012年に市場を開拓できない。
ギリシャは民営化を大幅に進展する必要。
来週にポルトガル支援パッケージに関する決定がされる見込み。
ギリシャのプログラムは今後数週間で強化される必要がある。」
などの認識を示しました。
英鉱工業生産(3月)は0.3%、英製造業生産高(3月)は0.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ポンドがしばらく軟調傾向で推移しました。
ロンドン時間では主要通貨ペアがしばらく軟調傾向で推移しました。
独の財務相が、
「ポルトガル問題はユーロ圏での脅威の深刻さを示す。
独は欧州の共通通貨ユーロを維持させる必要。
6月の評価前のギリシャに関する決定はない。
ギリシャの恒久的な救済はできない。
ギリシャはさらなる削減措置を講じる必要がある。」
などの見解を示しました。
欧鉱工業生産(3月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
ユーロがしばらく下落を強める展開になりました。
商品市場や株式市場が軟調傾向で推移しました。
IMF国際通貨基金が、
「ECBには緩和的な政策の余地がある。
食料と石油コストの急上昇は一時的の可能性。
2011年のギリシャやポルトガルの経済は縮小する可能性。
ユーロ圏周辺国の緊張が見通しに対する主なリスク。
ユーロ圏諸国は緊張に対して大胆な政策行動を起こす必要。」
などの見解を発表しました。
ECBのトゥンペルグゲレル専務理事が、
「EU各国政府は協力して計画する必要。
EU各国政府はギリシャ支援を求められる可能性。」
との認識を示しました。
中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き上げました。
米小売売上高(4月)は0.5%、米新規失業保険申請件数は43.4万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米生産者物価指数(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
加新築住宅価格指数(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
NY時間に入るとしばらくドルストレート通貨ペアが反発しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「インフレリスクは上向きへ傾いている。
FRBは緩和的政策を解除する計画を持つ必要。
個人消費が上向くためには労働市場が強くなる必要。」
などの見解を示しました。
米企業在庫(3月)は市場予想より強い1.0%になりました。
米上院銀行委員会が、
「ダイアモンドFRB理事候補が承認された。」
との発表をしました。
米ホワイトハウスが、
「オバマ米大統領と米共和党は債務限度引き上げの必要性で合意。」
との発表をしました。
軟調であったNYダウが反発しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い4.380%、
応札倍率は前回より低い2.43になりました。
しだいにドルストレートが緩やかに軟調になっていきました。
RBNZ総裁が、
「NZの支援的な金融政策は適切。
NZ経済は地震によるリスクに直面。
ダウンサイドリスクが過ぎ去るまで金利は据え置く。」
との見解を示しました。
NY金先物が1500ドルの大台を回復しました。
VIX指数に低下が見られました。
NYダウは前日比+65.89ドルで取引を終えました。

<5月13日(金)>

英の財務相が、
「英国はこれ以上のギリシャ支援にかかわらないが、
ギリシャがユーロを離脱することはないと認識。
英の経済は拡大を続けている。」
などの認識を示しました。
日官房長官が、
「銀行に東京電力向けの債権放棄を求める可能性。」
との主旨の発言をしました。
この発言を受け日銀行株が下落しました。
東京時間ではドル円が軟調傾向で推移しました。
独第1四半期GDP速報は市場予想より強い1.5%と、
12日独ライニッッシェポスト紙の観測とおりの結果になりました。
ユーロがしばらく堅調傾向で推移しました。
欧第1四半期GDP速報は市場予想より強い0.8%になりました。
ロンドン時間ではドル円が反発を見せました。
レーン欧州委員が、
「ユーロ圏のGDP成長は米国の倍。ソブリン債市場を引き続き懸念。
金融市場の状況は改善していく可能性。インフレ見通しは上向き。
世界の成長は予想以上に強くなる可能性。
EUはフィンランドの合意を歓迎。ポルトガルは重要な課題に直面。
ギリシャは非常に深刻な状況に直面。
ギリシャの第1四半期のGDP成長率は心強い。
欧州各国の債務の増加は懸念。
ポルトガルに対するEUの融資金利はIMFの方針と一致。
来週の月曜日にポルトガルの決定がされることを確信している。」
などの見解を示しました。
米消費者物価指数(4月)は市場予想とおりの0.4%になりました。
NY時間ではしだいにドルが買われる相場展開になり、
ユーロドルなどドルストレートが軟調になっていきました。
格付け会社のS&Pが、
「ポルトガルの銀行は新にコア資本が必要になる可能性。」
との見解を発表しました。
トリシェECB総裁が、スペインのTVインタビューで
「中期的なインフレ安定化のための措置をとる。
インフレのピーク時には物価安定を持つ可能性。」
などの発言をしました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)は
市場予想より強い72.4になりました。
フィラデルフィア連銀の四半期調査では、
「米2011年4-6月期GDPを3.2%に下方修正。
米2011年の通年のGDPを2.7%に下方修正。
米2011年の失業率は8.7%に下方(改善)修正。」
などが示されました。
格付け会社のムーディーズが、
「キプロスの3つの銀行を格下げ方向で検討。」
との発表をしました。
ユーロが次第に下落を強めていきました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは2012年まで資本市場に戻れない可能性。
2011年のユーロ圏インフレ率予想を2.6%に上方修正。
2011年のユーロ圏の成長率予想を1.6%で据え置き。」
などの発表をしました。
ガイトナー米財務長官が、
「米議会は債務上限問題で早く行動すべき。」
との見解を示しまた。
ECBのシュタルク理事が、
「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。ギリシャには支払い能力がある。
一部の加盟国の危機はあるがユーロに危機はない。
重債務国のGDPはユーロ圏の5%、ユーロ圏の政策金利は低水準。」
などの認識を示しました。
PIIGS諸国のCDSスプレッドがしだいに低下していきました。
NY金先物が1500ドルの大台を再び割り込みました。
NY原油(WTI)は99ドル後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−100.17ドルの12595.75ドルで週の取引を終ました。

●今週の主な予定

<5月16日(月)>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(5月)、
朝8時50分に日国内企業物価指数(4月 前年比)、日機械受注(3月)、
午前10時半に豪住宅ローン許可件数(3月)、
午後2時に日消費者態度指数(4月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(4月)、欧貿易収支(3月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(5月)、
同夜9時半に加製造業出荷(3月)、
夜10時に米ネットTIC長期フロー(3月 対米証券投資)、
同夜10時からバーナンキFRB議長の講演、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(5月)、
深夜1時45分から加BOC総裁の講演、
深夜3時05分から加BOC総裁の会見、
などが予定されています。
(欧)・米の指標には注目です。
また、この日にユーロ圏財務相会合が開催されます。

<5月17日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後3時に日工作機械受注確報(4月 前年比)、
午後3時半からEU財務相会合、
午後5時半に英消費者物価指数(4月)、英小売物価指数(4月)、
同午後5時半に英DCLG住宅価格(3月 前年比)、
午後6時に独ZEW景況感調査(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(5月)、
夜9時半に米住宅着工件数(4月)、米建設許可件数(4月)、
同夜9時半に加国際証券取扱高(3月)、
夜10時15分に米鉱工業生産指数(4月)、米設備稼働率(4月)、
などが予定されています。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<5月18日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期生産者物価(投入高・生産高)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(3月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(3月)、
午後5時半に英BOE議事録、英失業率(4月)、英失業保険申請件数(4月)
午後6時に欧建設支出(3月)、
夜9時半に加景気先行指標指数(4月)、加卸売売上高(3月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。

<5月19日(木)>

朝8時50分に日第1四半期GDP速報、日第1四半期GDPデフレータ速報
同朝8時50分に日第1四半期名目GDP速報、
午前10時にNZ消費者信頼感指数(5月)、
午前10時半に豪週平均賃金(2月 前年比)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(3月)、
午後5時半に英小売売上高指数(4月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜9時半からNY連銀総裁の講演、
夜10時からトリシェECB総裁の講演、
夜11時に米中古住宅販売件数(4月)、米景気先行指標総合指数(4月)、
同夜11時に米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月)、
夜11時45分から加BOC総裁の講演、
などが予定されています。
日・英・米の指標には注目です。

<5月20日(金)>

昼12時にNZクレジットカード支出(4月)、
正午過ぎに日銀政策金利、
午後1時半に日全産業活動指数(3月)、
午後3時に独生産者物価指数(4月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時に欧経常収支(3月)、
午後8時に加消費者物価指数(4月 前年比)、
夜9時半に加小売売上高(3月)、
夜11時に欧消費者信頼感指数速報(5月)、
などが予定されています。
加の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月9日に、英テレグラフ紙が「英BOEは経済見通しの下方修正を
余儀なくされる。」との観測報道をしました。
また、格付け会社のS&Pが「ギリシャの格付けを2段階引き下げる。
ギリシャの信用見通しはネガティブを継続する。ギリシャが債務再編
の措置をするリスクが高まっている。」などの発表をしました。
また、NY市場のクローズ後にシカゴ・マーカンタイル取引所が
WTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表しました。

5月10日に、IMF国際通貨基金が「NZドルは20%ほど過大評価。
RBNZの緩和政策は適切。」との見解を発表しました。
また、オーストリア中銀総裁が「ギリシャ問題の深刻さは低く見積も
られていた。ギリシャ債務再編は排除する必要。ギリシャへの融資
拡大は可能。」などの見解を示しました。
そして、欧州の決済機関LCHクリアネットが「ポルトガル国債取引の
証拠金を45%に引き上げる。」との発表をしました。
また、格付け会社のムーディーズが「ギリシャの銀行のうち8行を
格下げで検討している。」との発表をしました。

5月11日に、ECBのゴンザレスパラモ専務理事が「ギリシャが市場に
戻れるかはどうかは判らない。市場の我慢にも限界があるであろう。
スペインは経済成長のために改革が必要。」などの見解を示しました。
また、英BOE四半期報告では「インフレは5%に達する可能性が高い。
政策金利の見通しは、2011年第4四半期0.75%、2012年第4四半期で
1.75%の見込み。」が示されました。
そして、格付け会社のS&Pが「リスクが顕在化した場合はポルトガル
の格付けを引下げる可能性。ポルトガルの銀行はさらに大幅な政府の
支援を必要とする可能性。」などの発表をしました。
米ミネアポリス連銀総裁が「コア・インフレが1.8%に上昇すれば、
FRBは政策金利を0.50%引き上げるべきである。」と発言しました。

5月12日に、格付け会社のS&Pが「ギリシャの4の銀行を格下げする」
との発表をしました。
また、独地元紙が「独第1四半期GDP速報は(市場予想より強い)
+1.5%の見通し。」との観測報道をしました。
そして、ユーログループ議長が「しばらくの間ギリシャの問題に対処
する必要がある。来週にユーログループはギリシャの議論を行う。」
との発言をしました。
また、中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き上げました。
そして、オバマ米大統領と米共和党が債務限度引き上げの必要性で
合意しました。

5月13日に、レーン欧州委員が「ユーロ圏のGDP成長は米国の倍。
ソブリン債市場を引き続き懸念。インフレ見通しは上向き。
来週の月曜日にポルトガルの決定がされることを確信している。」
などの見解を示しました。
また、トリシェECB総裁が「中期的なインフレ安定化のための
措置をとる。」との発言をしました。
また、フィラデルフィア連銀の四半期調査では「米2011年4-6月期
GDPを3.2%に下方修正。米2011年の失業率は8.7%に下方修正。」
などが示されました。
そして、ECBのシュタルク理事が「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。
一部の加盟国の危機はあるがユーロに危機はない。重債務国のGDPは
ユーロ圏の5%、政策金利は低水準。」などの発言をしました。

先週は、ドル円が戻りが売られながらも一時81円台前半まで上昇して
その後また80円台後半まで押される上下動の相場展開になりました。
またユーロドルが戻りも見せるも格付け会社のネガティブな発表が
相次ぎ、リスク回避優勢での軟調傾向の相場展開になりました。
ポンドドルも週半ばに強く反発するも週間では軟調傾向での推移と
なりました。そして、オージードルは週前半はしばらく堅調傾向で
推移したものの、週半ばからは軟調傾向となって週間ではボラタイル
な上下動の相場展開になりました。

NYダウも高安を繰り返しながらも週間では軟調となって、また商品
市場も乱高下的な相場展開となり、為替相場も振れが大きいとともに
リスク回避優勢の相場展開となりました。

さて今週ですが、円については19日の日第1四半期実質GDP速報が注目
されるところですが、市場予想の平均では−2.0%と震災の影響で弱い
数字となってることや、今月初旬に格付け会社のS&Pが「日本の復興
コストは日債務水準のリスクレベルを変える可能性」と指摘している
ことや、日銀展望リポートでも「当面は震災の影響中心に景気の下振
リスクを意識する必要」との見解があり、また日財務省の発表により
ますと、国債や借入金を合わせた日本の借金が924超円超になってい
て円売り圧力が潜在しているとともに、一方、NYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、再び高まってい
る欧州ソブリン懸念によるリスク回避の円買いの動きや、シカゴ・
マーカンタイル取引所がWTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表
したことなどもあって、商品市場が不安定になってきているリスク
要因があり、円売りと円買い双方のポテンシャルが高めで綱引きと
なっていることで読み辛いところがありますが、ドル円80円再トライ
の可能性も否定できないものの、今週前半のユーロ圏及びEUの財務相
会合で、欧州ソブリン懸念が沈静化された場合は、ドル円81円台乗せ
の可能性もありそうです。

米ドルについては、先週の米指標は強弱マチマチながら、フィラデル
フィア連銀の四半期調査で米2011年の失業率が8.7%に下方修正とは
なったものの、米2011年4-6月期のGDPが3.2%に下方修正されて、
米2011年の通年GDPを2.7%に下方修正することが発表されたことなど
で、中期的なドル安基調の継続と見る向きがある一方、
再び高まっている欧州ソブリン懸念や、米国債の新規発行分の7割を
購入してきたQE2が6月末で終了となることやNYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、商品市場が
不安定になってきているリスク要因などで、基軸通貨としての米ドル
の買い戻しの動きが見られているとともに、11日に米ミネアポリス
連銀総裁が「コア・インフレが1.8%に上昇すれば、FRBは政策金利を
0.50%引き上げるべきである。」と発言するなど、米要人のタカ派
発言も再び散見されはじめていることから、ドル売りとドル買いの
双方の綱引きとなりそうですが、ボラタイルな展開になる可能性が
ありそうです。

ユーロについては、ギリシャのユーロ圏離脱説は沈静化したものの、
先週は格付け会社のネガティブな発表が相次ぎ、ギリシャの債務再編
への懸念が燻り続けているとともに、ポルトガルへの懸念も強まり、
リスク回避でのユーロ売りとなっている状況で、欧州の景気は二極化
していて、ギリシャとポルトガルの今年の見通しがマイナス成長とな
っていることから、ユーロドルではさらに軟調になって1.4000の節目
下抜けを目指す動きになると観測する向きがある一方、
根強い利上げ期待とともに、13日にレーン欧州委員が「ユーロ圏の
GDP成長は米国の2倍。インフレ見通しは上向き。世界の成長は予想
以上に強くなる可能性。」との発言や、同日にECBのシュタルク理事
が「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。重債務国のGDPはユーロ圏の
5%、ユーロ圏の政策金利は低水準。」との発言もあり、先週末の
NY市場のクローズ前ではPIIGS諸国のCDSスプレッドも低下している
ことから、今週前半のユーロ圏及びEUの財務相会合で、欧州ソブリン
懸念が沈静化された場合は、いったんユーロドルが反発上昇する
可能性もありそうです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、商品市場の価格変動が大き
くなってきたことに因るものか、あるいは政治的な圧力があった為か
シカゴ・マーカンタイル取引所がWTI原油先物の証拠金を25%引き上
げると発表したことなどもあって、投機資金流出によりロイター・
ジェフリーズCRB指数も4月をピークに低下して、商品市場が不安定
になってきているリスク要因があるとともに、NYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、中国経済のCPI
を除くマクロ指標に一服感が出てきたことなどにより、軟調傾向とな
って頭が重くなる可能性がありますが、世界経済は回復基調にあり、
ウランを除く資源需要は根強く、欧州ソブリン懸念が沈静化された
場合は資源国通貨も反発する可能性がありそうです。押したところ
では拾いたい感じではありますが、コモディティ(商品)市場動向で
不確実性が高くなってきているとともに、6月のファンド決算期も
控えていて押し目買いにも一応の注意は必要なようです。

経済指標関連では、16日のNY連銀製造業景気指数、
17日の豪RBA議事録に英消費者物価指数と独ZEW景況感調査と
米住宅着工件数に米鉱工業生産指数、
18日の英BOE議事録に英雇用統計と米FOMC議事録、
19日の日第1四半期GDP速報に英小売売上高と米新規失業保険申請件数
そして米中古住宅販売件数とフィラデルフィア連銀製造業景況指数、
20日の加消費者物価指数に加小売売上高などが注目されます。


さて今日は、M氏の述懐と6箇条のお話です。

勝ち組トレーダーになられた東京のM氏のお話を
いただきましたメールを元に会話風に脚色してお届けいたします。
ここに登場する「私」とは「M氏のこと」です。

「もう何年も何年も前になりますけど、
 FXをはじめた頃はドル円が数年間の上昇トレンドで、
 株式もやっていたことも影響していたのか、
 私のトレードはとても強い買いへのバイアスがありました。
 当時はスワップポイントもけっこうつきましたからね。
 そう、キャリートレード盛んなりしあの頃ですよ。
 その頃は馴染みのあるドル円を中心にトレードしていたのです。」

「……。」

「数年間の上昇トレンドでしたから…、
 幸か不幸か…、あの頃は基本的に買っていれば儲かりましたね。」

「儲かっていたのならば幸運だったと思いますが…。」

「まぁ、そういうわけなんですけれど…、
 今思うと一時の幸運なだけで奈落の際にいたのです。」

「……。」

「そして、あの頃の私は3つほど錯覚して思いあがっていました。」

「その錯覚とは何ですか?」

「1つは、自身の買いに偏重したバイアスが
 そのときのトレンドにたまたま合っていただけなのに、
 勝てるのは自分の実力だと錯覚してしまっていたことです。」

「……。」

「2つ目は、損切りを躊躇して出来ない時でも相場が戻って
 儲かってしまった悪い経験を何度も積んだことです。
 なので、頭では損切りすべきと解っていても、
 以来、損切りができなくなってしまっていました。
 今思うと自身の愚かさを恥じますが、その頃は
 教科書とうり損切りする奴はバカだと本気で思っていました。」

「……。」

「3つ目はとにかく儲かってしまっていたので、
 建て玉の感覚が狂ってしまっていたことです。
 今思うと恐ろしいまでに無謀な建て玉でしたが、
 幸か不幸かそのために、より大きく儲かってしまって、
 リスク管理はただの教科書的なものと完全に軽んじていました。
 普通のサラリーマンの月収を1日で稼ぐなんて日常のことで、
 すっかり相場をナメて思いあがってしまっていて、
 まさに狂った暴走トレードの日々でした。」

「……。」

「その後、どうなったかはご想像のとおりです。
 サブプライム問題にリーマンショックに世界金融危機と、
 口座を何度も飛ばしました。
 朝起きたときに口座を見るとロス・カットされていて
 残高が1桁違っているのではと目を疑ったこともありました。」

「……!」

「やがて8桁を超えていた利益が飛んでしまっただけではなく、
 トレードを続けるためにさらに数百万円つぎ込みました。」

「……!」

「そうしてようやく気づきました。
 今思うと笑い話ですが、大金を失って気づいたことは、
 本当に損切りは大切ということと、
 資金に対して適正に建て玉するリスク管理の大切さ。
 そして、トレードの基礎を学ぶ必要があることです。」

「……。」

「大金を失って目が覚めて気づいたことが、
 あざ笑っていた、とても基礎的なことだったのです。
 高い授業料で得たものがそれらだったのです。」
 
「なるほど…。」

「よく相場で大損したなんて話を聞きますが、
 それを経験した今では、そのようなことを聞くと、
 『私は損切りできなかった。』『私は無謀な建て玉をしていた』
 『私はリスク管理を知りませんでした。』
 などと告白しているようにさえ聞こえます。
 私自身で経験をして知っているわけですが、
 致命的な負けはリスク管理の欠如に由来していますからね。」

「……。」

「トレードは車の運転にも似ていて、
 ブレーキ・テクニックとなる損切りができなければ、
 ハンドルさばきとアクセル・ワークの技術だけいくら磨いても、
 いつかは致命的な大事故を起こしてしまうものです。
 本当に損切りは大切です。極端な言い方かもしれませんが、
 今は、損切りができないのならば、
 相場をやってはいけないと思っているくらいです。」
 
「……。」

「もちろん、ハンドルさばきとアクセル・ワークにあたる
 トレードの技術も大切になります。
 その後、狂ったようにトレードの学習をして
 さらに実践を積み上げて気づいたことがあります。」

「興味深いですね。トレードの技術で気づいたこととは何ですか?」

「道半ばでの気づきなので大したものではないのですが…。
 6つあります。」

「……。」

「1つ目は、強く動いている方へ勇気を持ってトレードする。
 2つ目は、ただしチャートポイントには注意する。
 3つ目は、思惑の予想はせずに事実を認識して対応する。
 4つ目は、初動にはダマシが多いので再始動を待つ。
 5つ目は、今日は逆に動いて含み損が規定に達したら損切る。
 6つ目は、ぐちゃぐちゃ判らないところはトレードを休む。
 の6つです。」

「……!」

「象徴的な要点のエッセンスなので稚拙に聞こえると思いますが、
 突き詰めるとトレードはこの6つに集約されると思っています。」

「……!」

「たとえば、一度押してから強い陽線で
 チャートポイントを上抜けたら買いの検討ができますし、
 一度戻ってから強い陰線でチャートポイントを下抜けたら
 売りの検討ができることになります。
 また、トレードのタームに対して陽線と陰線が入り乱れる
 小幅揉み合いは、その揉み合い範囲をラインでくくって
 逆張りの高速スキャルピングをする手段もありますが、
 基本的には小幅揉み合いではトレードを休むことになります。」

「ところで、5つ目の冒頭に『今日は』となっていますが、
 これはどういうことですか?」

「じつは8桁を失った今でも、損切りを躊躇することがあって、
 『今日は』とつけたのは、断酒の方法を真似たのです。
 『もう酒は一生二度と飲まない』は守りにくいけれども、
 『今日は酒を飲まない』は守りやすいというわけです。
 今日はじつは日々続くので、結果的に、ずーっと、
 ということになりますが、このほうが私は守りやすいのです。」
 
「なるほど、そのための『今日は』なのですね。」

「その他、移動平均線の方向に乗るトレードは勝ちやすいとか、
 複数時間軸を見てトレードしたほうが良いとか、
 上位時間軸の動意方向に動きが収束しやすいとか、
 レンジ逆張りはある程度ボラがあったほうが良いとか、
 市場替わりのタイムポイントでの揺り動かしに気をつけるとか、
 重要経済指標の発表時間を把握しておくとか、
 バンドやチャネルがどうだとかこうだとか、フィボがどうだとか、
 オシレーターのダイバージェンスは参考になるとか、
 その他、テクニカルはどうだとかこうだとか…、
 挙げれば少なくともまだ数十項目はあります。
 ただ…、これらは、私に言わせてみれば
 異論もあるでしょうが6箇条の枝葉にすぎません。」

「そのようにして勝てるようになられたのですね。」

「はい。口座を何度も何度も飛ばしてから気づきを得て、
 その気づきは笑えるくらいに単純なものだったのですけれど、
 それから魔物のように難しく思えたトレードが、
 とてもシンプルに思えるようになったのです。
 損切りしながら安定的にトータルで勝てるようになりました。
 そしてチャートを見て自身で分析する楽しさも
 知るようになりました。」

ふーむ。なるほどぉ…、

こうして見ますとと、M氏が大金を失って気づいたことが
なんのことはない損切りや資金管理の大切さであり、

そしてたくさんのトレードの学習も、
つまるところの行き着く先は、既にいつも見聞きしてきたことで、

頭だけで解っているのと身で知るの大きな違いはありますが、

もしかしますと、魔法を得ようと行うトレードの学習では、
先達の気づきを回り道しながら我が身でトレースして、

やがてトレーダーの終(つい)の棲家となる
深き基礎へと回帰していくものなのかもしれませんね。



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FX マーケットの国のお話


国連の世界人口推計によりますと世界人口は拡大していて、
今年の10月末には70億人を突破する見通しなのだそうですね。

●先週の気になる出来事

<5月2日(月)>

豪第1四半期住宅価格指数は市場予想より弱い−1.7%になりました。
豪ドルが東京時間のはじめに1.1000を超えましたが、
その後しばらく調整の動きとなりました。
NZの財務省が、
「NZ経済は2011年に1%の成長を見込んでいる。
2012年には地震の復興でより早く成長の見込み。
2011年第1四半期GDPはわずかに悪化する可能性。」
などの発表をしました。
米の複数のメディアが、
「オサマ・ビン・ラディンがイスラマバード郊外で死亡。」
との報道をしました。
報道後では米ドルが買われる市場反応になりました。
オバマ米大統領が、
「ビンラディン容疑者は米主導の作戦により死亡した。
ビンラディン容疑者の殺害もしくは拘束は
テロ対策の最優先課題であった。
(アルカイダの報復に)国内外で警戒を続ける。」
との発表をしました。
米国務省が、
「ビンラディン容疑者死亡により反米活動が高まるリスクがある。」
との発表をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「豪の格付けをAaaで確認。見通しは安定的。
豪の財政政策には透明性がある。
豪政府には債務水準の低さを背景とした余裕がある。
豪の2011年のGDPは3.5%と予想。
2011年下半期に豪経済は加速する可能性。」
などの発表をしました。
日経平均は前週末比+154.46円で大引けしました。
オーストリアの中銀総裁が、
「ギリシャには債務再編の計画はない。」
との認識を示しました。
スイスSVME購買部協会指数(4月)は予想より弱い58.4になりました。
ロンドン市場は祝日で休みでした。
独製造業PMI確報(4月)は市場予想より強い62.0になりました。
欧製造業PMI確報(4月)は市場予想より強い58.0になりました。
独連銀のバイトマン新総裁が、
「物価安定は金融政策の主軸であり続ける必要。
安定した財政は金融政策の助けとなる。
ECBは最終的に非伝統的手段を解除する必要。
金融政策の正常化の問題は時期であり実行するかどうかではない。
投資家は自らの決定に責任を持つ必要。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間ではドル円が徐々に軟調になり、
ユーロドルなどドルストレートが堅調傾向で推移しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBはインフレ期待を抑制している。
危機は監督面における弱さを露呈させた。
危機はまだ終わっていない。
ECBは金利政策と非標準的措置を立て分けて扱う。」
などの発言をしました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ギリシャの債務再編は議論のテーブルに載っていない。
ギリシャは緊縮プログラムを遵守する必要。
ポルトガルとの対話では今週中に結論が出る可能性。」
などの認識を示しました。
米ISM製造業景況指数(4月)は60.4、米建設支出(3月)は1.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
市場反応では一時ドル売り反応となりました。
豪ドル米ドルが反発してユーロドルが上昇しました。
その後、堅調傾向で推移していたNYダウが軟調になってくると
ドルストレートがしだいに軟調になって行きました。
ユーログループ議長が、
「ユーロの強さは懸念を引き起していない。
ユーロ高はドルの弱さが主因。
5月中ばまでにポルトガルに対する完全な結論を出す。
ギリシャの債務再編は選択肢にないがギリシャ状況は非常に困難。」
などの認識を示しました。
英BOE総裁が、
「高水準の債務はマクロ経済の難題となる。
債務に関連した課題は何年も続く可能性。」
との見解を示しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「インフレ見通しへのリスクは上向き。金利は引き続き低い。
インフレ圧力が二次的影響にならないようにすることが最も重要。
ギリシャ・アイルランド・ポルトガルは抜本的改革に着手する必要。
ギリシャは財政健全化プログラムを堅持する必要。
ソブリン債務危機は和らいでいない。
債券買い入れプログラムの資産は満期まで保持される。
債務再編に関する噂には財政修復プログラムを強化して戦う必要。」
などの見解を示しました。
NYダウは前週末比−3.18ドルで取引を終えました。

<5月3日(火)>

東京市場は祝日で休みでした。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
豪ドルがイベント前の調整で軟調傾向の推移となりました。
中国の非製造業PMI(4月)は62.5になりました。
カナダの下院総選挙ではカナダ首相率いる保守党が勝利しました。
豪RBAは政策金利を市場予想とおり4.75%に据え置きました。
豪RBA声明では、
「世界経済にとっての金融状況は全般に緩和的。
世界経済はアジア地域の強い成長に牽引され拡大。
原油価格など商品価格は上昇して多くの国のCPIを押し上げている。
豪の交易条件は想定より高水準。国民所得は力強く伸びている。
豪の家計セクターは引き続き支出と借入に慎重。
豪は中期的にはトレンド以上に成長する可能性が高い。
1〜3月期の実質GDPは落ち込む可能性が高い。
雇用の伸びは穏やか。信用全体の伸びは緩和的。
欧州での金融機関や公的債務の問題解決の見通しには不確実性。
豪ドルは大幅に上昇して貿易セクターには追加的な抑制要因。
成長とインフレの推移を引き続き精査。
現在の緩やかに引き締め的な金融政策は引き続き適切と判断。」
などが示されました。
豪ドルの軟調が続きました。
ギリシャの財務相が、
「債務再編とヘアカットは大きな間違いになる。」
との認識を示しました。
英製造業PMI(4月)は市場予想より弱い54.6になりました。
ポンドが売られる展開になりました。
欧生産者物価指数(3月)は市場予想とおりの0.7%になりました。
エストニア首相が次期ECB総裁に伊中銀ドラギ氏支持を表明しました。
中国人民銀行が、
「慎重な金融政策を表明する。人民元の改革を継続。
流動性の管理に政策金利と準備預金率を使用。
大震災で日本も債務問題が悪化。
米日の債務問題はインフレ圧力となる可能性。」
などの見解を発表しました。
NY時間の前半ではユーロドルなどのドルストレートと
ドル円がともにしばらく堅調に推移しました。
米製造業受注指数(3月)は市場予想より強い3.0%になりました。
欧州委員会が、
「ポルトガルの救済協議では良い進展となっている。
協議においてEUとIMF間の相違はない。」
との発表をしました。
金や原油などコモディティ(商品)市場が軟調傾向で推移しました。
NYダウもしばらく軟調傾向で推移しました。
NY時間の後半になるとドルストレート通貨ペアが軟調になりました。
ポルトガルの首相が、
「ポルトガル政府はEUとIMFとの支援計画で合意した。
協定には年金のカットを含む。EUとIMFの救済は3年間。
野党との救済措置に関する最終交渉が必要。
新たな財政赤字目標は(従来より大きく)2011年が対GDP比5.9%、
2012年が4.5%、2013年が3%になる。」
などの発表をしました。
NYダウは前日比+0.15ドルで取引を終えました。

<5月4日(水)>

東京市場は祝日で休みでした。
ガイトナー米財務長官が、
「人民元(相場レート)は対ドルで漸進的に動いている。
人民元相場がより急速に上昇することを求める。
人民元がより急速に上昇すれば世界にとっても良い。」
などの認識を示しました。
NZ住宅建設許可(3月)は前月より強い2.2%になりました。
東京時間ではドル円は軟調傾向の揉み合いになりました。
ユーロドルなどドルストレートは午前中に軟調でしたが、
昼頃から反発上昇する相場展開になりました。
英ネーションワイド住宅価格(4月)は、
市場予想より弱い−0.2%になりました。
仏の財務相が、
「ポルトガルへの支援の合意は喜ばしい。
欧州にはこれ以上の景気刺激パッケージは必要ない可能性。
我々は強い米ドルを好み望んでいる。」
との発言をしました。
独サービス業PMI確報(4月)は市場予想より弱い56.8になりました。
欧サービス業PMI確報(4月)は市場予想より弱い56.7になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ハンガリーの成長目標達成は困難な可能性。」
との見解を発表しました。
英建設業PMI(4月)は53.3、英消費者信用残高(3月)は1億ポンドと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧小売売上高(3月)は市場予想より弱い−1.0%になりました。
ユーロが一時売られる場面がありました。
格付け会社のS&Pが、
「英BOEが3ヶ月以内に利上げする可能性が高いと予想。
英インフレ率は第3四半期に5%水準でピークをつけると予想。
英国と仏の住宅市場は後退すると予想。独の住宅市場は安定。」
などの見解を発表しました。
ポンドがしばらく堅調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルには信頼できる赤字削減プランが必要。
ポルトガルの2011年〜2012年上半期の見通しは良くない。
ポルトガルの3〜5年間の見通しを懸念している。
フランスのAAA格付けを確認。見通しは安定的。」
などの見解を発表しました。
格付け会社のフィッチが、
「リトアニアのBBB格付けを確認。見通しはポジティブに引き上げ。」
との発表をしました。
米ADP雇用統計(4月)は市場予想より弱い17.9万人になりました。
米ドルが売られる市場反応になりました。
ドル円が下落して、ドルストレートがしばらく堅調に推移しました。
商品市場の軟調を背景に資源国通貨は軟調傾向で推移しました。
米ISM非製造業景況指数(4月)は市場予想より弱い52.8になりました。
米ISM供給管理協会が、
「サービス業は停滞状態になっている可能性。
成長は持続できるが第2四半期は緩やかな成長を予想。」
との見解を発表しました。
NYダウが下落して主要通貨ペアがしばらく軟調に推移しました。
ユーロ圏関係筋の情報として
「ポルトガルの銀行に必要な支援のレンジは750億〜900億ユーロ。」
との報道がありました。
米サンフランシスコ連銀総裁が、
「高インフレの時期となる可能性は低い。
2011年の米実質GDP成長率は3.25%と予想。
経済成長は2011〜2012年に勢いを増す可能性。
米失業率は2011年末までに8.5%に低下すると予想。
インフレは1.25〜1.50%を予想も1%を下回る可能性がある。」
などの見解を示しました。
ASEAN東南アジア諸国連合+日中韓3財務相会議では、
「2012年から中央銀行総裁も会議に参加。
IMFとの連携強化。域内経済監視機関AMROの設立を歓迎。
資源価格の上昇とインフレと大規模資本流入など留意。」
などの共同声明が採択されました。
ダラス連銀総裁が、
「FRBは透明性を高める義務がある。
住宅市場の回復は遅滞する可能性。」
などの見解を示しました。
金や原油が下落してコモディティ(商品)市場が軟調に推移しました。
NYダウは前日比−83.93ドルで取引を終えました。

<5月5日(木)>

東京市場は祝日で休みでした。
ガイトナー米財務長官が、
「超党派による財政合意に適切な時である。
米国は収入の範囲内でまかなう必要。
人民元は市場原理を反映する初期段階にある。」
などの認識を示しました。
NZ第1四半期失業率は6.6%、同労働参加率は68.7%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NZドルが一時堅調になりました。
中国人民銀行の副総裁が、
「IMFはBRICSの5通貨と豪ドルや韓国ウォンを
SDRに追加することを検討するべき。」
との見解を示しました。
豪小売売上高(3月)は市場予想より弱い−0.5%になりました。
豪住宅建設許可件数(3月)は市場予想より強い9.1%になりました。
市場反応は豪ドル売りになり、豪ドルが軟調になりました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
NIESR英国立経済社会研究所が、
「英国の金融政策は緩和的に過ぎる。BOEは金利を引き上げる必要。
BOEは2011年第3四半期まで利上げしない可能性。
2011年第3四半期以降から四半期毎に0.25%の利上げを行う可能性。
英経済成長の不振により2011年の英GDP見通しを1.4%に下方修正。
英政府は2015年の財政赤字目標を達成出来ない可能性もある。」
などの見解を発表しました。
英サービス業PMI(4月)は市場予想より弱い54.3になりました。
ポンドが軟調傾向に転じて推移しました。
スペインの5年債の入札では、落札利回りは前回より高い4.549%、
応札倍率が前回より低い1.86倍になりました。
ポルトガルの財務相が、
「内閣は支援プログラムを承認した。
ポルドガルの2011年の成長率は−2%になる可能性。」
などの発言をしました。
独製造業受注(3月)は市場予想より弱い−4.0%になりました。
ユーロが軟調傾向で推移しました。
ドル円が一時79円台後半まで下落しました。
日財務相が、
「為替市場の動向を注視。本日の円の上昇は3月18日とは違う。
円の上昇はドルが弱含みの中で日市場が閉まっているためである。」
との認識を示しました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.50%に据え置きました。
米GMの第1四半期決算では、売上高が362億ドル、
1株当たり利益が95セントと、共に予想より強い結果になりました。
欧ECBが政策金利を市場予想とおり1.25%に据え置きました。
米第1四半期単位労働費用速報は市場予想より強い1.0%、
米第1四半期非農業部門労働生産性速報は予想より強い1.6%、
米新規失業保険申請件数は予想よりかなり弱い47.4万件になりました。
加住宅建設許可(3月)は市場予想よりかなり強い17.2%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「4月の利上げは正当。流動性は潤沢。インフレ期待の抑制は重要。
インフレ率の上昇は二次的影響になっていない。決定は全会一致。
ポルトガルのプログラムは信頼感の回復に繋がる。
ユーロ圏の経済基調は前向きであるが不透明性は高い。
ECBは適切な時期がくればいつでも利上げは可能。
為替相場の状況を考慮。米国の強いドル宣言には留意が必要。
物価安定に関して動向を非常に注意深く監視。
景気見通しを上方修正した。ECBは物価安定を成し遂げていく。
ECBはユーロ圏全体に対し金融政策を策定。
ギリシャの債務再編は選択肢にない。
金利決定は非標準的措置から切り離すことが可能。」
などが示されました。
「(インフレへの)強い警戒」という次期利上げへのコードワードが
なかったことが影響したかユーロが売られる市場反応になりました。
ドル円がしだいに反発していきました。
加Ivey購買部協会指数(4月)は市場予想より弱い57.7になりました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「アイルランド国債取引の証拠金を55%に引き上げる。」
と発表しました。
IMFのポルトガル訪問団が、
「ポルトガル経済は今後3年間は向かい風に直面。
一段と競争を促進する必要。
ポルトガル経済の回復は2013年の上期に始まる可能性。」
などの報告をしました。
NY原油(WTI)が1ヶ月ぶりに100ドルの大台を割り込みました。
金も大幅下落してコモディティ(商品)市場が軟調になりました。
豪ドルなど資源国通貨が軟調に推移しました。
米ミネアポリス連銀総裁が、
「利上げはコア・インフレにかかっている。
2011年の主要金利引き上げが望ましい。
失業率は5年以内に5%近くとなり正常化する。
失業率は年末までに8〜8.5%に低下すると予想。
GDPは今年3〜3.5%の成長と予想するが向かい風がある。
2011年のGDP成長率には失望しているが、
FRBは金利を上げる準備をする必要がある可能性。」
などの見解を示しました。
NY金先物が1481ドルと1500ドルの大台を割り込みました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を割り込みました。
NYダウは前日比−139.41ドルで取引を終えました。

<5月6日(金)>

豪RBA四半期報告では、
「ある時点で高金利が必要とされる可能性。
鉱業投資は失業者の減少やインフレの加速を引き起こす可能性。
2011年の平均GDP成長率を3.25%と見込む。
雇用の伸びは堅く失業者は漸減の見込み。
2011年第4四半期消費者物価指数の見通しを3.25%に引き上げ。
消費者物価指数コアは2013年まで3.00%を見込んでいる。
2011年第2四半期消費者物価指数コアの見通しを2.50%に引き上げ。
通貨高は製造業や観光事業に打撃。
経済の一部は非常に力強い。」
などが示されました。
豪ドルが反発上昇しました。
中国財政部次官が、
「為替政策は国ごとの主権。人民元の為替レート改革を進める。」
との発言をしました。
日経済財政相が、
「水準は市場で決まるが為替や株はあまり乱高下しては困る。
円独歩高というよりドルが安くなっていると考えられる。」
との認識を示しました。
スイス失業率(4月)は市場予想より強い3.1%になりました。
英RBSの第1四半期決算では5.28億ポンドの純損失となりました。
日経平均は前営業日比−145.00円の9859.20円で大引けました。
オーストリア中銀総裁が、
「市場は昨日のECB総裁の記者会見を過大に解釈している。
ECBのスタンスがハト派だと解釈すべきではない。
ECBは新たな予測とともに6月に決定を下す可能性がある。
ECBの政策目標は物価の安定。為替レートに目標設定していない。」
などの見解を示しました。
英生産者仕入価格(4月)は2.6%、英生産者出荷価格(4月)は0.8%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
トリシェECB総裁が、
「ECBは引き続きインフレを極めて警戒。ECBは全ての状況を注視。
ECBは金利に対して決して事前約束はしない。環境は厳しい。
商品市場の下落は好ましい。物価安定に必要なことを行っていく。
米国の強いドルへの発言は非常に重要。」
などの(昨日の記者会見を補足する)発言をしました。
独鉱工業生産(3月)は市場予想より強い0.7%になりました。
市場反応は限定的でした。
独シュピーゲル誌が、
「独首相は伊中銀総裁ドラギ氏をECB総裁候補として容認していない。
ストロスカーンIMF専務理事の後任にドラギ氏が良いと考えている。」
との観測報道をしました。
加雇用ネット変化率(4月)は5.83万人、加失業率(4月)は7.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
カナダドルが一時買われる展開になりました。
イェレンFRB副議長が、
「資本規制の導入は回避すべきである。資本市場の開放は利益。
柔軟な為替レートと金融政策の独立が必要。」
との見解を示しました。
米非農業部門雇用者数変化(4月)は24.4万人、
米民間部門雇用者数変化(4月)は26.8万人、
米製造業雇用者数変化(4月)は2.9万人と
ともに市場予想より強い結果になりました。
米失業率(4月)は市場予想より弱い9.0%になりました。
米ダウ先物が上昇する展開になりました。
ドル円は上下動しながらも上昇傾向になりました。
豪ドルなど資源国通貨がしばらく上昇しました。
ダドリーNY連銀総裁が、
「米雇用市場は一段の改善を示している。
米第1四半期の経済の弱さは一時的である可能性が高いが、
米景気回復は依然として緩慢。商品価格の上昇は一時的の見込み。
雇用の伸びは今後数ヶ月間加速し続けると期待するが、
労働市場の緩みは2012年まで存続する見込み。
総合インフレ率は今後数ヶ月上昇した後に2%へ向かうと予想。
FRBの物価安定と雇用の目標実現までの道程は長い。」
などの見解を示しました。
加BOC総裁が、
「加成長は日本の地震の影響を受けて第2四半期に減速する可能性。
加ドル高は製造業の競争力の低下を招いている。」
などの認識を示しました。
独シュピーゲル誌が、
「ギリシャがユーロ圏を離脱し独自通貨を再導入する可能性を示唆。
ユーロ圏財務相と欧州委員会は6日に緊急会議を開催。
ユーロ圏財務相緊急会議の議題にはギリシャ債務再編が含まれる。
独はギリシャのユーロ圏離脱に関する協議に強く反対。」
などの観測報道をしました。
リスク回避の動きでNYダウが上げ幅を縮めて、
ユーロドルなどドルストレート通貨ペアが軟調になりました。
ユーログループ議長の報道官が、
「6日ルクセンブルクでのギリシャに関する協議開催を完全否定。」
との声明を出しました。
ギリシャ財務省が、
「ギリシャがユーロ離脱を検討しているとの報道を否定する。
報道は市場の憶測を招きユーロとギリシャを弱体化させて遺憾。」
との声明を出しました。
独シュピーゲル誌の報道を否定する声明後も
ユーロなどドルストレートの軟調傾向が続きました。
米消費者信用残高(3月)は予想より強い60.16億ドルになりました。
NY原油(WTI)は97ドル前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+54.57ドルの12638.74ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<5月9日(月)>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午前10時半に豪ANZ求人広告件数(4月)、
午後3時に独貿易収支(3月)、独経常収支(3月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
加の指標には一応注目です。
また、この日から10日まで米中戦略経済対話が行われます。

<5月10日(火)>

※香港は休場です。

朝8時01分に英RICS住宅価格(4月)、
午前10時半に豪貿易収支(3月)、豪NAB企業景況感指数(4月)、
同午前10時半に豪NAB企業信頼感指数(4月)、
午前11時に中国貿易収支(4月)、
午後2時45分にスイスSECO消費者信頼感(4月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(4月)、
夜9時半に米輸入物価指数(4月)、
夜11時に米卸売在庫(3月)、
深夜2時に米3年債入札、
などの経済指標が発表されます。
豪・中の指標には注目です。

<5月11日(水)>

午前11時に中国消費者物価指数(4月)、中国生産者物価指数(4月)、
同午前11時に中国小売売上高(4月)、中国鉱工業生産(4月)、
午後2時に日景気一致CI指数速報(3月)、日景気先行CI指数速報(3月)
午後3時に独消費者物価指数確報(4月)、
午後5時半に英商品貿易収支(3月)、
午後6時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜9時半に米貿易収支(3月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(3月)、
深夜3時に米月次財政収支(4月)、
深夜2時に米10年債入札、
などの経済指標が発表されます。
中・英・米の指標には注目です。

<5月12日(木)>

朝8時50分に日国際経常収支(3月)、日国際貿易収支(3月)、
午前10時半に豪新規雇用者数(4月)、豪失業率(4月)、
日景気ウオッチャー調査(4月 現状判断DI・先行き判断DI)、
午後3時に日工作機械受注速報(4月 前年比)
午後5時に欧ECB月例報告(5月)、
午後5時半に英鉱工業生産指数(3月)、英製造業生産高(3月)、
午後6時に欧鉱工業生産(3月)、
夜9時半に米小売売上高(4月)、米生産者物価指数(4月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(3月)、
夜11時に米企業在庫(3月)、
深夜2時に米30年債入札、
などの経済指標が発表されます。
豪・(欧)・英・米の指標には注目です。

<5月13日(金)>

朝7時45分にNZ第1四半期小売売上高、
午後3時に独第1四半期GDP速報、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(4月)、
午後6時に欧第1四半期GDP速報、
夜9時半に米消費者物価指数(4月)、米消費者物価指数コア(4月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・欧・米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月2日に「オサマ・ビン・ラディンがイスラマバード郊外で死亡」
との報道がありました。
またユーログループ議長が「ユーロの強さは懸念を引き起していない。
ユーロ高はドルの弱さが主因。5月中ばまでにポルトガルに対する
完全な結論を出す。ギリシャの債務再編は選択肢にないがギリシャの
状況は非常に困難。」などの認識を示しました。

5月3日に、ギリシャの財務相が「債務再編とヘアカットは大きな
間違いになる。」との認識を示しました。
金や原油などコモディティ(商品)市場が軟調傾向で推移しました。

5月4日に、仏の財務相が「ポルトガルへの支援の合意は喜ばしい。
欧州にはこれ以上の景気刺激パッケージは必要ない可能性。我々は
強い米ドルを好み望んでいる。」との発言をしました。
また、格付け会社のS&Pが「英BOEが3ヶ月以内に利上げする可能性
が高いと予想。英インフレ率は第3四半期に5%水準でピークをつけ
ると予想。」などの見解を発表しました。
そして格付け会社のムーディーズが「ポルトガルには信頼できる
赤字削減プランが必要。ポルトガルの2011年〜2012年上半期の
見通しは良くない。」などの見解を発表しました。
金や原油などコモディティ(商品)市場が軟調傾向で推移しました。

5月5日に、NIESR英国立経済社会研究所が「英国の金融政策は緩和的
に過ぎる。BOEは金利を引き上げる必要。BOEは2011年第3四半期まで
利上げしない可能性。2011年第3四半期以降から四半期毎に0.25%の
利上げを行う可能性。2011年の英GDP見通しを1.4%に下方修正。」
などの見解を発表しました。
また、トリシェECB総裁の記者会見では「インフレ期待の抑制は重要。
インフレ率の上昇は二次的影響になっていない。決定は全会一致。
物価安定に関して動向を非常に注意深く監視。ECBは適切な時期が
くればいつでも利上げは可能。ECBはユーロ圏全体に対し金融政策を
策定。米国の強いドル宣言には留意が必要。」などが示されました。
NY原油(WTI)が1ヶ月ぶりに100ドルの大台を割り込みました。
金も大幅下落してコモディティ(商品)市場が軟調になりました。

5月6日に、豪RBA四半期報告では「ある時点で高金利が必要とされる
可能性。2011年の平均GDP成長率は3.25%の見込み。2011年第4四半期
消費者物価指数の見通しを3.25%に引上げる。」等が示されました。
米雇用統計では、米失業率は市場予想より弱い9.0%になりましたが、
米非農業部門雇用者数変化(4月)は24.4万人と予想より強い結果になり
ました。そして、独シュピーゲル誌が「ギリシャがユーロ圏を離脱し
独自通貨を再導入する可能性を示唆。」との観測報道をしました。

先週は、日本がゴールデンウィークの中、ビン・ラディン氏の死亡や、
コモディティ(商品)市場の下落や、英欧の政策金利の発表とトリシェ
ECB総裁の記者会見や、米雇用統計の発表や、ギリシャの債務再編懸念
など相場変動の材料が多い一週間で為替相場も大きく動きました。
コモディティ(商品)市場の下落が目立つ1週間になりました。

ドル円が上下動しながらも週後半まで軟調に推移して79円台後半まで
下落して週末に反発を見せる展開になり、一方、ユーロは週後半まで
上下動となるも週後半のトリシェECB総裁の記者会見で次月の利上げを
示唆するコードワード「(インフレを)強く警戒する。」という言辞が
用いられなかったことや独シュピーゲル誌の「ギリシャがユーロ圏を
離脱する可能性。」との観測報道などで週後半から大きく下落する
展開になりました。他方、豪ドルはコモディティ市場の下落を背景に
週後半まで軟調傾向で推移して、週後半に上下動しながらも反発を
見せる相場展開となりました。

さて、円については6日にIMFの副専務理事が「最近の円高は大震災
直後の上昇とは異なる。円高というよりもドル安による。」との見解
を示していているように、ドル安主導での相対的な円高との見方が
あり、今般の円高では日政府・日銀には為替の再介入の意志が見られ
なく、また先週後半はユーロが軟調になったことに加え、商品市場の
軟調を背景としたオセアニア通貨の下落もあり、クロス円でも円高
傾向となって、ドル円では先週5日に一時1995年4月の円高を再び
上回る79.56円をつけました。

米長期金利が低下傾向にあることによるドル売り円買いや、ギリシャ
の債務再編の懸念が再び高まっていることによるリスク回避の円買い
昂進の可能性もあるとともに、他方、4日に格付け会社のS&Pが
「日本の復興コストは日債務水準のリスクレベルを変える可能性」
と指摘していることや、日銀展望リポートでも「当面は震災の影響
中心に景気の下振れリスクを意識する必要。」との見解があり、
また大震災後での日緩和策の継続がまだしばらく余儀ない状況である
ことによる円売り圧力が潜在していることで、今後の円買いと円売り
との綱引きの力関係が注目されます。

ギリシャの債務再編についてギリシャ当局およびEUとECBは否定してい
ますが、事実化した場合にはリスク回避での円買いが昂進する可能性
があり、一方、事実化しなかった場合では、先週の米雇用統計後に少
し円高が緩和となった動きが見られたことや、今週からはGW明けで
の日本の実需筋の動きも見込まれることから、上振れ下振れ双方向の
リスクがあり、ドル円では80円台での売買の攻防の上下動を経てから
次の動きを見定める展開となっていく可能性がありそうです。

米ドルについては、一時FRBの要人にタカ派的発言が散見されていた
ものの、しだいにハト派的傾向に収まりつつあることや、一時は下げ
渋りが見られていた米10年債利回りも3.14台に下落して米長期金利が
低下傾向にあることで、中期的なドル安基調の継続と見る向きがある
一方、先週からギリシャの債務再編の懸念が再び高まっていることに
よるドルストレート通貨ペアでのリスク回避のドル買いが見られると
ともに、NYダウやコモディティ市場が軟調となるなど、リスク選好度
の低下によるドル巻き戻しの動きが見られているようです。

ユーロについては、5日の政策金利発表後のトリシェECB総裁の記者会
見で「(インフレへの)強い警戒」という次期利上げへのコードワード
がなかったことで次期6月の利上げ観測が後退するとともに、
独シュピーゲル誌が「ギリシャがユーロ圏を離脱し独自通貨を再導入
する可能性を示唆。ユーロ圏財務相と欧州委員会は6日に緊急会議を
開催。」との観測報道をしたこともあって、ギリシャ財務省やユーロ
グループ議長の報道官が同報道を否定したものの、ユーロが大きく
下落しました。一部では1.42の節目もしくはそれを下抜けると1.40の
アラウンドまで下落する可能性があると見る向きがありますが、
ギリシャの債務再編の懸念やギリシャのユーロ圏離脱が現実化しない
場合は反発する可能性があり、ギリシャ問題の動向が注目されます。

なお、6日のロイターの報道によりますと「ルクセンブルクで開催さ
れた独・仏・伊・西の財務相会合では、ギリシャのユーロ圏の離脱
および債務再編の可能性ついては協議されなかった。」とのことで、
週明けは一時反発する可能性があると見る向きがあるようです。
大量のギリシャ債を保有するユーロ圏諸国にとってギリシャの破綻は
リーマンショック以上の事件になる可能性があり、今後ともギリシャ
の債務再編は回避させるものと思われますが、市場の疑念も根強い
ようで、ギリシャ債務再編を巡る今後の市場動向が注目されます。

そして豪ドルなど資源国通貨については、コモディティ(商品)市場の
下落傾向とNYダウなど株式市場の下落によるリスク選好度の低下に
伴い先週から軟調傾向となっていますが、世界経済は回復基調にあり
押したところでは拾ってみたいものの、商品価格動向と連動性が高い
だけに、値動きが荒くなっているコモディティ市場の動向と、NYダウ
および先物の動向が注目されます。

また、6日のAP通信によりますと、アルカイダを名乗る組織がイス
ラム系のウェブサイトに、ビン・ラディン容疑者の死を確認すると
ともに、米国やパキスタンに対する報復を警告する声明を発表したと
のことで、過日に米のテロ防止担当官のゲイリー・セイモア氏が
「(原発事故の被害の甚大さに目をつけた)テロリストが大規模な惨
事を引き起こす手段として核関連施設への攻撃が懸念されている。」
と述べていることから、危険な火種を抱えることになったようで、
中東での民主化運動の高まりでアルカイダもすぐに行動しづらい環境
はあるものの、こちらの方も一応の注意だけは必要になりそうです。

経済指標関連では、10日の豪・中の豪貿易収支、
11日の中国経済指標と英BOE四半期インフレ報告に米貿易収支、
12日の豪雇用統計と英・欧の英鉱工業生産に米小売売上高、
13日のNZ第1四半期小売売上高と独・欧の第1四半期GDP速報と
米消費者物価指数にミシガン大学消費者信頼感指数速報、
などが注目されます。

今週は上下双方向のリスクの不確実性が高くファンダメンタルズ
的に読みづらいところがありますが、ギリシャ問題に対する今後の
市場反応や、NYダウおよび先物やコモディティ市場の動向なども
注目していきたいものです。


さて今日は、マーケットの国のお話です。

テクニカル・インジケーターのRSIやDMIやパラボリックなどの
開発者として知られるJ・ウェルズ・ワイルダー・ジュニアが、
100万ドルで買ったとされる「アダム・セオリー」という再帰理論を
解説した本の中で紹介されているマーケットランドのお話です。

「昔々、あるところにマーケットランドという国がありました。」
というおとぎ話のような書き出しで始まる物語です。

その国ではマーケットという楽しいゲームが行われていていました。

そのゲームは、毎日、上昇と下降が繰り返される中で、
プレーヤーたちがその結果について賭けるというゲームです。

その国には、偉大なアーボットとカルジャンが開発した
ダクティル数"Dactyl numbers"やドンティフ波"Pdonfiff waves"や
シャンドン線"Xandon lines"などの分析手法、

そしてトレーディング・システムやデータなどがあるばかりでなく、
スペクトラル分析や占星術チャートまであり、

マーケットの参加者はそれらの素晴らしい道具たちを
自由に使うことができました。

そのようなマーケットランドの住人の1人に
ビーライトという人がいました。

彼はアザホフ数"Azarhof numbers"の使い手で、
その道の達人といわれるほどの人物でした。

ある日、アザホフ数の分析に因ると相場は上昇すべき、
との明確なシグナルを発したので、
彼は大きな買いポジションを持ちました。

ところが、何かが起こりました。

ビーライト氏が巨大な買いポジションを作った直後に、
相場は下落を始めたのです。

でも、彼はアザホフ数において「相場が上昇しなくてはならない。」
ことを知っていたので、しばらく心配することはありませんでした。

しかし、相場はさらに下落を強めていったので、
さしものビーライト氏も心配になってきました。

ビーライト氏には5歳になるヒアナウ"Herenow"という女の子がいて
ビーライト氏が目の前で起こっている悲しい運命を見つめていると、
重苦しい雰囲気を感じ取ったヒアナウが尋ねました。

「ダディー、どうしたの?」

「いや、なんでもないんだよ。
 マーケットは上昇するはずなのにちゃんと動いてくれないんだ。」

「この画面にある線がマーケットなの?」

「そうだよ。」

ヒアナウはスクリーンに近づいて、ギザギザ折れ曲がった線を
目を凝らしてじっと見つめると、

「ねぇ、ダディー、マーケットのことは何も知らないけど、
 この線はずっと下に落ちていくように見えるわね。」

「ヒアナウはマーケットを知らないからそう思うんだよね。
 ほら、アザロフ線はこんなに上昇シグナルを出しているし、
 それだけではなくメリンシャー周波数"Melinxar frequencies"
 だってマーケットは上昇しなければならないと、
 シグナルを出しているんだ。」

「ダディーの言っていることは難しくてよく解らないし、
 マーケットについても何も知らないけど、
 でもやっぱりこの線はずっと下に落ちていくように見えるわ。」

ビーライト氏はじっとしばらく考え込んだ後に、
5歳の娘を見つめてこう言いました。

「ヒアナウ、もう一度言ってくれないか。」

「うん、いいわよ。
 マーケットは下に下がっていくように見えると言ったのよ。
 私、何か悪いこといったの?」

その瞬間でした。ビーライト氏に電撃のようなものが走りました。

アザロフ線とメリンシャー周波数、そしてそのほか多くの手法の
研究に費やした年月が目の前で崩れていくのが見えたのです。

そして、彼は電話を手にして、すべての買いポジションを手仕舞い、
さらに大きな売りポジションを作りました。

それからというもの、彼は別人のようになりました。

うっとりするようなトレーディング・システムや
分析手法に興味を示さなくなったビーライト氏が
すっかり変ってしまったと彼の友人たちはささやきました。

でもビーライト氏はいっこうに気にしませんでした。
なぜなら、彼は莫大な利益を上げれるようになったからです。

(参考: ワイルダーのアダムセオリー パンローリング社)

J・ウェルズ・ワイルダー・ジュニア著の
「アダムセオリー」の第2章「おとぎの話」からの引用ですが、

数々のテクニカル・インジケーターを開発した
テクニカルの父のひとりでもあるワイルダーの著作の一節
でもあるだけに、その象徴する意味はとても興味深く感じます。

ワイルダー自身が到達した最終的な気づきかどうかは判りませんが、
彼の後年の著作で書かれているこの話が示すことは、

テクニカルと予測に偏重したトレードを戒めているとともに、

「価格そのものの動きを素直にそのまま見る重要性」

「トレンドに素直についていく重要性」

「予測ではなく事実を認識する重要性」

などを示唆しているような気がしてなりません。

もしかしますと…、

トレードとは特殊な技巧を凝らして予測的に行うものではなく、

基本的な意味において、

強く動いている方向に素直にポジションを持ち、
(もしも想定違いとなってしまったらきちんと損切りをして)
トータルで利を積み重ねていく、

ただ当たり前のことを当たり前に行うことなのかもしれませんね。

テクニカルはテクニカルとして勉強しつつ、

また、

「ブレーク初動狙いはどうもダマシが多いようだ。
 (ときにトレードチャンスに乗り遅れることがあっても)
 初動には直ぐに乗らずに、一度押しての再上昇や、
 一度戻っての再下降を狙った方がダマシにあいにくそうだ。」

「目標リワードに対して低ボラのレンジの相場は
 浮動が多く避けた方がよいかもしれない。」

「ボラの大きなときには、レートのブレも大きい傾向がありそうだ。
 振り落としを避けるためにボラの大きなときには
 ストップを資金管理範囲内で少し大きめにしよう。」

「トレードチャンスはしっかり待った方がよさそうだ。」

などの経験則を蓄積しつつも、

「天や底を何とか取ってやろう」「損切りもせず全て勝ってやろう」
「大きくなった含み損をなんとかナンピンをして取り返してやろう」
「いくらなんでもここまで下(上)げたら上(下)げるたずだの値頃感」
「ここまで下(上)げてからいまさら売る(買う)のはシャクだ」

などの自身の心の中に湧き上がる思いに打ち勝って、

魔法を追い求めるのではなく、ただ素直に、
当たり前のことを当たり前に行えるように成れたトレーダーが
勝てるトレーダーとなれるのかもしれませんね。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


FX 情報の海とトレードのお話


フィギュアスケートの世界選手権で
安藤美姫選手が4年ぶりの女王に返り咲きましたね。^^

●先週の気になる出来事

<4月25日(月)>

イースター・マンデーでオセアニアや欧州の市場などは休みでした。
日企業向けサービス価格指数(3月)は、
前年比で市場予想とおりの−1.2%になりました。
東京時間ではドル円やクロス円が堅調に推移しました。
ドルストレート通貨ペアは上下動の相場展開になりました。
CICC中国国際金融の要人が、
「中国の4月消費者物価指数は5.2〜5.5%に上昇する可能性。」
との見解を示しました。
日財務相が、
「復興財源としての外為特会の活用は慎重に臨むべきである。」
との認識を示しました。
東電株の下落で生保8社と大手銀4行をあわせて
4000億円に迫る損失となっていることが報道されました。
金の現物価格が1517ドルまで上昇しました。
日経平均は前週末比−10.25円で大引けました。
しだいにドル円が軟調になっていきました。
欧州時間ではしばらくドル売りが続きました。
日自動車メーカー8社の国内生産台数が東日本大震災の影響で
前年同月比57%減と過去最大の落込みになりました。
格付け会社のS&Pがトヨタと日産とホンダの見通しを
ネガティブに引き下げました。
イラクの石油相が、
「1バレル120ドルの原油相場は合理的で容認できる水準。」
との認識を示しました。
アイルランドの地元紙が、
「昨年11月にアイルランドはECBから国際支援を要請するよう
(じつは)とても強い圧力を受けていた。」
との前アイルランド財務相の談話を記事として掲載しました。
米新築住宅販売件数(3月)は市場予想より強い30.0万件になりました。
NY時間ではユーロなどドルストレートが一時軟調になり
その後に揉み合う相場展開になりました。
ドル円は揉み合いの後に下落しました。
米ダラス連銀製造業活動指数(4月)は予想より弱い10.5になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「世界の製造業の第1四半期の見通しはやや上向きにシフト。」
との見解を発表しました。
デモ鎮圧に武力行使をしているシリアに対して
「米国がアサド大統領らへの経済制裁を検討している。」
との報道がありました。
金や銀などの価格が堅調傾向で推移しました。
NYダウは祝日前比−26.11ドルで取引を終えました。

<4月26日(火)>

格付け会社のS&Pが中部電力と四国電力とJパワーの格付け見通しを
ネガティブに引き下げました。
トリシェECB総裁が、
「(インフレの)二次的影響のリスクがやや見られる。
顕在化していないが油断はできない。回避することが重要。
インフレが抑制不能になりつつあるとまでは思っていない。
また強いドルは米国の利益との認識を共有している。」
などの認識を示しました。
商品市場が軟調になって豪ドルがしばらく軟調に推移しました。
一時、日投信の設定に伴う円売りが見られましたが、
ドル円は上下動しながらも軟調傾向が続きました。
ユーロドルなどドルストレートが一時軟調になりましたが、
しだいに堅調になっていきました。
日経平均は前日比−113.27円で大引けました。
独政府の経済諮問委員会のフェルト委員が、
「ギリシャは債務の再編は回避できない可能性。
ギリシャの債務比率は2013〜14年に150%まで上昇する見込み。
ギリシャはただちに債務を再編すべき。
独の国内銀行のギリシャ債権はそれほど大きなものではない。
ECBは今年に2回以上の利上げを行うと予想している。」
などの見解を示す発言をしました。
ユーロが一時軟調になった後に上昇する展開になりました。
スペインの6ヵ月物の国債入札では、
平均落札利回りが前回よりかなり高い1.867%、
応札倍率が前回より低い7.1倍になりました。
EU欧州連合統計局が、
「ユーロ圏の2010年の対GDP比の財政赤字は6.0%に低下、
ドイツの2010年の対GDP比の財政赤字は3.3%に上昇、
アイルランドの2010年の対GDP比の財政赤字は32.4%に上昇、
ギリシャの2010年の対GDP比の財政赤字は10.5%に低下、
ポルトガルの2010年の対GDP比の財政赤字は9.1%に低下、
英国の2010年の対GDP比の財政赤字は10.4%に低下。
(ギリシャとポルトガルの対GDP比の財政赤字はともに目標は超過)」
などの発表をしました。
ギリシャの10年債利回りが一時15%を超えて、
同2年債利回りでは一時24%まで上昇しました。
欧州連合が、
「ギリシャは自発的に予算案に取り組んでいる。
ギリシャの債務は懸念の原因だが債務削減は失敗していない。」
などの声明を発しました。
ギリシャの財務省が、
「2010年の財政赤字の上方修正は深刻なリセッションによるもの。
EUとIMFのプランに基づき財政赤字削減へ必要な措置を講じていく。」
との発表をしました。
「FOMCではQE2は6月終了末も低金利は長期継続が示される。」
との観測報道がありました。
米フォード・モーターの第1四半期決算では、
純利益が前年同期比22.4%増の25.51億ドルの8四半期連続黒字に、
調整後の1株当たり利益が市場予想より強い62セントになりました。
仏大統領が次期ECB総裁に伊中銀総裁のドラギ氏支持を表明しました。
英BOEタカ派のセンタンス政策委員が、
「データは英経済の回復が続いていることを示す。
英国の失業率はピークをつけた可能性。
今年の英インフレ率は4%を上回って推移する可能性。
原油価格は150ドルを超える可能性。
ポンドの下落は必要を超えている。
英国のインフレには拡大のリスクが存在。」
などの見解を示しました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ギリシャが債務再編になった場合は
リーマンの破綻より深刻なものになる可能性。
ギリシャの公的債務は持続可能。
4月のECBの利上げは連続的な利上げを示唆するものではない。」
などの発言をしました。
米S&Pケースシラー住宅価格(2月)は、
市場予想よりは強い−0.18%になりました。
ガイトナー米財務長官が、
「米財政赤字は持続不可能。
米経済は勢いを欠いて2011年を開始した。
原油価格をなどの新たな向かい風に直面している。
米経済の基調は耐久性を見せている。経済は回復中。
民間予想の3〜4%の成長予想は妥当と思われる。
強いドル政策は米国の利益。
米国は決して弱いドルを求めることはしない。
FRBはインフレを抑制するだろう。
米国の金融システムは強固になりつつある。
中国は輸出依存の低下を模索し資本勘定の開放に着手した。
米国の債務は5月16日頃に上限に到達するが、
債務上限の引き上げ法案は議会を通過するだろう。」
などの認識を示しました。
英BOEタカ派のセンタンス政策委員が、
「利上げしないことでインフレターゲットへの
信頼性が損なわれることを懸念している。
27日の英第1四半期GDPの結果を重要視し過ぎることに警鐘。
付加価値税やインフレ圧力などの家計圧迫により
個人消費が弱まっても驚きではない。
世界的なインフレ圧力は当面続く可能性。」
などの見解を示しました。
米消費者信頼感指数(4月)は市場予想より強い65.4、
リッチモンド連銀製造業指数(4月)は予想より弱い10になりました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ECBの政策金利は引き続き緩和的。
異常な低金利期間は終わりを迎える可能性。」
との認識を示しました。
米ドルの軟調傾向が続きました。
ドル円が一時反発を見せましたが軟調傾向が続きました。
ユーロドルなどドルストレートが堅調傾向で推移しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「27日からポルトガル国債取引の証拠金を35%に引き上げる。
27日からアイルランド国債取引の証拠金を45%に引き上げ上げる。」
などの発表をしました。
米2年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い0.673%、
応札倍率が前回より低い3.06になりました。
NYダウは前日比+115.49ドルで取引を終えました。

<4月27日(水)>

日小売業販売額(3月)は前年比で予想より弱い−8.5%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5096元の切上後最高値になりました。
豪第1四半期消費者物価は市場予想より強い1.6%になりました。
豪ドルがしばらく堅調傾向で推移しました。
格付け会社のS&Pが、
「日本の格付け見通しをネガティブに引き下げる。格付けは据え置き。
見通し引き下げの理由には地震と原発危機がある。
再建にかかるコストは20〜50兆円の見通し。
震災が中期では成長に大きな影響を及ぼすとは考えていない。
日本の財政赤字は2013〜14年でGDPの145%に達すると予想。」
などの発表をしました。
しばらく円が売られてドル円が堅調傾向で推移しました。
米ジョンソン・エンド・ジョンソンが、
「スイス・シンセス買収に213億ドルで合意した。」
との発表をしました。
日経平均は前日比+133.15円で大引けました。
独GFK消費者信頼感調査(5月)は予想よりやや弱い5.7になりました。
ポンドが指標発表前の持ち高調整でしばらく軟調傾向で推移しました。
英第1四半期GDP速報は市場予想とおりの0.5%になりました。
一部で英GDPが予想より弱い数字になるとの観測があったのに対して
市場予想とおりの英GDPの結果にポンドが買い戻され急上昇しました。
欧鉱工業新規受注(2月)は市場予想より弱い0.9になりました。
ポンドを除くドルストレートがFOMCのイベントを控え
持ち高調整でしばらく軟調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の格付け見通しのネガティブを維持する。」
との発表をしました。
英財務相が、
「不安定な世界経済の状況だが英は政策路線を堅持する。」
との発言をしました。
独消費者物価指数速報(4月)は市場予想とおり0.2%になりました。
米耐久財受注(3月)は市場予想より強い2.5%になりました。
米5年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い2.124%、
応札倍率が前回よりやや低い2.77になりました。
米FOMCでは政策金利が0.0%〜0.25%で据え置きが決定されました。
FOMC声明では、
「6000億ドルの米国債購入は計画通り6月まで継続。
異例な低金利を長期間にわたり継続する。
米経済は緩やかなペースで回復。インフレ期待は安定。
労働市場は緩やかに改善。今回の決定は全会一致。」
などが示されました。
バーナンキFRB議長の記者会見では、
「FRBには保有資産の調整の用意がある。
2012年と2013年に経済成長は加速すると予想。
2011年の第1四半期の経済成長は比較的弱いと予想。
予測をやや下方修正した。住宅市場は弱い。
大幅な緩和政策を維持。物価期待を注視している。
インフレは正常な水準へと低下していく可能性。
QE2は効果があった。労働市場には更なる改善が必要。
長期的失業者は戦後最悪の水準。
引き締めの行動の前に複数回の会合を経る可能性。
強い米ドルは米国と世界の利益。
ガソリン価格の上昇は困難をもたらすが高騰は沈静化する可能性。
労働市場の改善は緩やかな可能性。中期的なインフレ期待を懸念。
インフレの上昇が執拗なら行動が必要になる。
インフレを低位で安定させることが重要。
資産の保有額は一定の水準を維持する。
保有資産の再投資終了は引き締めを意味する。
債務問題は米国にとって最大の長期的な課題。
ドルは中期的に見て強くまた安定していると認識。」
などが示されました。
FRB経済見通しでは、
「2011年の米GDPを3.1〜3.3%に下方修正。
2011年の米失業率を8.4〜8.7%に改善修正。
2011年の米PCEを2.1〜2.8%に上方修正。」
などが発表されました。
FOMC後での市場反応はドル売りとなりました。
スペイン財務相が、
「伊中銀のマリオ・ドラギ氏は次期ECB総裁の素晴らしい候補者。」
との発言をしました。
NYダウは前日比+95.59ドルで取引を終えました。

<4月28日(木)>

RBNZが市場予想とおり政策金利を2.50%で据え置きました。
RBNZ声明では、
「クライストチャーチの震災を背景にNZ経済の見通しは不透明。
貿易相手国の経済成長は好調でNZの商品輸出価格の押し上げに寄与。
原油価格の上昇とNZドルの高止まりは歓迎しない。
間接税の拡大の影響でヘッドラインのインフレは上昇。
コアインフレの見通しと経済状況から政策金利は当面適切の可能性。」
などが示されました。
NZドルが一時軟調になりました。
英GFK消費者信頼感調査(4月)は市場予想より弱い−31になりました。
日失業率(3月)は市場予想より強い4.6%、
日全国消費者物価指数(3月)は前年比で予想とおり0.0%になりました。
日鉱工業生産速報(3月)は市場予想より弱い−15.3%になり、
統計開始以来で最大の落ち込みになりました。
日経済財政相が、
「サプライチェーンは予想より早い段階で回復すると確信。」
との見解を示しました。
日経済産業相が、
「今夏の電力抑制目標は一律15%減で調整できる見通し。」
との認識を示しました。
東京時間では米ドルの軟調傾向が続きました。
世界銀行が、
「2011年の中国GDP成長率見通しを9.3%に引き上げる。
2012年の中国GDP成長率見通しは8.7%と予想する。
2012年の中国経常黒字はGDPの3.6%へ縮小すると予想する。」
などの見解を発表しました。
日銀が政策金利を0.1%に据え置きました。
日銀副総裁が基金増額による更なる金融緩和を提案しましたが、
1対8で否決されました。
日経平均は前日比+157.90円の9849.74円で週の取引を終えました。
独輸入物価指数(3月)は市場予想とおりの1.1%になりました。
日銀展望リポートでは、
「震災の影響を含み必要と判断される場合には適切な措置講じていく。
当面は震災の影響中心に景気の下振れリスクを意識する必要。
2011年度後半以降に日経済は緩やかな回復経路に復していく見込み。」
などが示されました。
IMF国際通貨基金報告では、
「中国やインドによりアジアは力強く成長。
アジアのインフレリスクは上向のままである。
アジアは更なる金融引き締めを必要としている。」
などが示されました。
日銀総裁の記者会見では、
「供給制約の解消については10月の段階で充分ではない可能性。
秋口以降から供給面の制約が和らぐ可能性。
石油製品などの上昇によるインフレ期待の上昇には注意が必要。
供給ギャップがあり物価が継続的に上昇するとは認識していない。
3月に思いきった金融緩和を行ったばかりで効果を見極める段階。
日本経済の先行きには不確実性が大きいことを認識。
来年には潜在成長を上回る成長になる可能性。
国債引き受けの問題はこれまで答えたとおり適当でないと考える。
金融面から経済を下支えしていく。」
などが示されました。
英BOEのタカ派のセンタンス政策委員が、
「高いインフレが賃金と価格に影響を及ぼし始めている兆候。
ポンド安が物価圧力に影響を与えている。」
との見解を示しました。
独失業者数(4月)は市場予想とおりの−3.7万人、
独失業率(4月)は市場予想より弱い7.1%になりました。
米第1四半期GDP速報のイベントを控えて
持ち高調整で主要通貨ペアがしばらく軟調に推移しました。
ルクセンブルク中銀総裁が、
「ECBは適切なペースで段階的に出口政策を継続していく。
ECBは特定の国々のためではなくユーロ圏の全体のために政策を決定。
ECBは特定の一国の銀行支援を目的とした措置は取らない。」
などの認識を示しました。
米第1四半期GDP速報は前期比年率で1.8%、
米第1四半期GDP価格指数速報は1.9%、
米新規失業保険申請件数は42.9万人、
米シカゴ連銀全米活動指数(3月)は0.26と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米第1四半期個人消費速報は2.7%、
米第1四半期コアPCE速報は1.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
市場反応ではドル売りになりました。
ユーログループ議長が、
「仏大統領はドラギ氏を次期ECB総裁候補として支持している。
私もそれに対して意見の相違はない。
ギリシャの債務再編は選択肢にはない。
ギリシャの債務再編は予想し得ない事態を引き起こす可能性。」
などの見解を示しました。
米中古住宅販売保留(3月 成約)は予想より強い5.1%になりました。
一時ドル買い反応が見られました。
カナダの首相が、
「加消費者は通貨高の恩恵を受けるも加BOCは急激な通貨高を懸念。」
との認識を示しました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い2.712%、
応札倍率が前回より低い2.63になりました。
NY金先物が1531ドルまで上昇しました。
NY原油先物が112ドル後半まで上昇しました。
Nyダウは前日比+72.35ドルで取引を終えました。

<4月29日(金)>

NZ貿易収支(3月)は市場予想より強い4.64億NZドルになりました。
構成項目の輸出は45.3億NZドルと過去最大になりました。
東京市場は昭和の日の祝日で休みでした。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な揉み合いとなりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4990元の切上後最高値になりました。
資源国通貨がしばらくやや軟調傾向で推移しましたが、
その後は対ドルで徐々に反発する相場展開になりました。
独小売売上高指数(3月)は市場予想より弱い−2.1%になりました。
市場反応は限定的でした。
スイスSNBの総裁が、
「インフレ見通しは物価安定の範囲内にあるが、
ややインフレの上振れリスクが見られる。
いつでも物価安定のために必要な措置を取ることが可能。
経済成長への下振れリスクはあるがスイス経済は予想より好調。」
などの認識を示しました。
スイスフランが堅調傾向で推移しました。
英市場はロイヤルウェディングの祝日で休みでした。
欧消費者物価指数速報(4月)は、(物価安定で目指す2%未満を上回る)
前年比で市場予想より強い2.8%になりました。
欧失業率(3月)は市場予想とおりの9.9%になりました。
欧業況判断指数(4月)は1.28、欧消費者信頼感確報(4月)は−11.6、
欧鉱工業信頼感(4月)は5.8、欧サービス業信頼感(4月)は10.4と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
スイスKOF先行指数(4月)は市場予想より強い2.29になりました。
米第1四半期雇用コスト指数は0.6%、
米個人支出(3月)は0.6%、米個人所得(3月)は0.5%と、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
米PCEコア・デフレータ(3月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
加GDP(2月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
加ドルが一時軟調になりました。
米シカゴ購買部協会景気指数(4月)は予想より弱い67.6になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(4月)は
市場予想より弱い69.8になりました。
バーナンキFRB議長が、
「米経済は緩やかなペースで回復。
米国の労働市場は徐々に改善しつつあるが失業率は高い水準。
住宅市場が景気回復を抑制。米経済は望む状態にはまだない。」
などの認識を示しました。
NY時間ではユーロが上下動しながらも軟調傾向で推移しましたが、
加ドルもしだいに反発して資源国通貨は堅調傾向で推移して、
全般にドル売り優勢の相場展開になりました。
資源国通貨の堅調さが目立つ相場展開になりました。
商品市場が堅調でNY金先物が1556ドル前半まで上昇しました。
NY原油(WTI)は113ドル後半で週の取引を終えました。
NYダウはは前日比+47.23ドルの12810ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<5月2日(月)>

※中国・英の市場がお休みです。

朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(4月)、
午前10時半に豪第1四半期住宅価格指数、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(3月 前年比)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(4月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(4月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(4月)、
午後6時からトリシェECB総裁の講演、
夜9時半に加鉱工業製品価格指数(3月)、加原材料価格指数(3月)、
夜10時から英BOE総裁の講演、
夜11時に米ISM製造業景況指数(4月)、米建設支出(3月)、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・(スイス)・米の指標には注目です。

<5月3日(火)>

※東京市場が祝日でお休みです。

午前10時に中国非製造業PMI(4月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後5時半に英製造業PMI(4月)、
午後6時に欧生産者物価指数(3月)、
夜11時に米製造業受注指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(英)・(米)の指標には注目です。

<5月4日(水)>

※東京市場が祝日でお休みです。

朝7時45分にNZ住宅建設許可(3月)、
午後3時に英ネーションワイド住宅価格(4月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(4月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(4月)、
午後5時半に英建設業PMI(4月)、英消費者信用残高(3月)、
午後6時に欧小売売上高(3月)、
午後8時半に米チャレンジャー人身削減数(4月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(4月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・米の指標には注目です。

<5月5日(木)>

※東京市場が祝日でお休みです。

朝7時45分にNZ第1四半期失業率、NZ第1四半期労働参加率、
午前10時半に豪小売売上高(3月)、豪第1四半期小売売上高、
同午前10時半に豪住宅建設許可件数(3月)、
午後5時半に英サービス業PMI(4月)、
午後7時に独製造業受注(3月)、
午後8時に英BOE政策金利、
午後8時45分に欧ECB政策金利、
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜9時半に米第1四半期単位労働費用速報、新規失業保険申請件数
同夜9時半に加住宅建設許可(3月)、
夜10時半からバーナンキFRB議長の講演、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・英・欧・米などの指標には注目です。

<5月6日(金)>

午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後2時45分にスイス失業率(4月)、
午後5時半に英生産者物価指数(4月)、生産者仕入・出荷価格(4月)、
午後7時に独鉱工業生産(3月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(4月)、加失業率(4月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(4月)、米失業率(4月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(4月)、米製造業雇用者数変化、
同夜9時半に米週間平均労働時間(4月)、
深夜4時に米消費者信用残高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・(独)・加・米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

4月25日に、CICC中国国際金融の要人が「中国の4月消費者物価指数
は5.2〜5.5%に上昇する可能性。」との見解を示しました。
また、アイルランドの地元紙が「(じつは)昨年11月にアイルランドは
ECBから国際支援を要請するようとても強い圧力を受けていた。」
との前アイルランド財務相の談話を記事として掲載しました。
格付け会社のムーディーズが「世界の製造業の第1四半期の見通しは
やや上向きにシフトしている。」との見解を発表しました。

4月26日に、独政府の経済諮問委員会のフェルト委員が「ギリシャは
債務の再編は回避できない可能性。ギリシャはただちに債務を再編す
べき。ECBは今年に2回以上の利上げを行うと予想している。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャの10年債利回りが一時15%を超えて、同2年債利回りでは
一時24%まで上昇しました。
また、ECBのゴンザレスパラモ専務理事が「ギリシャが債務再編に
なった場合はリーマンの破綻より深刻なものになる可能性。
ギリシャの公的債務は持続可能。」との見解を示しました。
そしてガイトナー米財務長官が「米財政赤字は持続不可能。米経済は
勢いを欠いて2011年を開始したが米経済基調は耐久性を見せている。
強いドル政策は米国の利益。米国は決して弱いドルを求めることは
しない。FRBはインフレを抑制するだろう。」との見解を示しました。

4月27日に、格付け会社のS&Pが「日本の格付け見通しをネガティブ
に引き下げる。」との発表をしました。
また、英財務相が「不安定な世界経済の状況だが英は政策路線を堅持
する。」との発言をしました。
そしてFOMCでは「6000億ドルの米国債購入は計画通り6月まで継続。
異例な低金利を長期間にわたり継続する。」ことが決定されました。
バーナンキFRB議長の記者会見では「2011年の第1四半期の経済成長は
比較的弱いと予想。インフレは正常な水準へと低下していく可能性。
労働市場には更なる改善が必要。引き締めの行動の前に複数回の会合
を経る可能性。インフレの上昇が執拗なら行動が必要になる。
資産の保有額は一定の水準を維持する。債務問題は米国にとって最大
の長期的な課題。強い米ドルは米国と世界の利益。」
などが示されました。

4月28日に、日銀副総裁が基金増額による更なる金融緩和を提案し
ましたが1対8で否決されました。
また、ルクセンブルク中銀総裁が「ECBは適切なペースで段階的に
出口政策を継続していく。ECBは特定の国々のためではなくユーロ圏
の全体のために政策を決定。」などの認識を示しました。
そして、ユーログループ議長が「ギリシャの債務再編は選択肢にはな
い。ギリシャの債務再編は予想し得ない事態を引き起こす可能性。」
などの見解を示しました。

4月29日に、人民元の対ドル基準値が1ドル6.4990元と、ついに6.5元
を超えて切上げ後での最高値になりました。
また、バーナンキFRB議長が「米経済は緩やかなペースで回復。米国の
労働市場は徐々に改善しつつあるが失業率は高い水準。住宅市場が
景気回復を抑制。米経済は望む状態にはまだない。」
などの認識を示しました。

先週は、ドル円が27日に日本の格付が引き下げられたことやFOMC前の
持ち高調整で一時反発しましたが、週間では軟調傾向の推移になりま
した。一方、ユーロドルやポンドドルは週前半に一時軟調傾向の揉み
合いになるも、週間では堅調に推移して、また豪ドルなど資源国通貨
も上下動とはなるも週間では堅調に推移しました。
先週は総じてドル売り傾向が継続する一週間となりました。

また先週、注目されていたFOMCでは、FOMC前に米要人の一部でタカ派
的な発言が散見されていたにもかかわらず、いざふたを開けてみれば
全会一致で「「6000億ドルの米国債購入は計画通り6月まで継続。
異例な低金利を長期間にわたり継続する。」ことが決定されました。

そしてバーナンキFRB議長の記者会見でも、物価期待を注視している
としながらもインフレは正常な水準へと低下していく可能性との認識
を示し、保有資産の調整の用意があるとしながらも資産の保有額は
(再投資で)一定の水準を維持するとして、長期にわたる緩和政策の
継続が示されることになりました。

そして引き締めの行動の前に「複数」回の会合を経る可能性を示唆し
たことで、米有力投資銀行17社のうち15が「年内の米利上げは無い」
と予想(2社は年内利上げの可能性を指摘)するなど、市場では2011年
での利上はないとする見方が大勢となったようです。

ただ一部では「複数」の表現に2を暗示することがある"a couple"
という言辞を用いたことや、バーナンキFRB議長をはじめガイトナー
米財務長官やECB総裁らが、最近「強い米ドルは米国と世界の利益。」
との言辞を再び使い始めたことや、ドル安の織り込みも2008年の安値
のレベルに迫っていることや、米有力投資銀行17社のうち2社が米の
年内利上げの可能性があるとしていることなどで、年内の米ドル反発
への期待を裏読みする向きがあるとともに、また燻り続ける欧州問題
が顕在化した場合などでのリスク回避の米ドル買いとなる可能性を
指摘する向きもあるようで、興味深い話はあるようです。

しかしながら、FOMC直後の米ドルの「Buy the fact」の動きも見ら
れなく、市場は米ドルの一時の最安値とも見ていないようで、少なく
とも8月9日のFOMCを前にするまでは、最弱通貨米ドルの位置付けは
堅いと見るのが妥当な可能性が高く、ときに調整を経ることはあって
も、基調として米ドル安は継続しそうです。

また円については、28日に日銀副総裁による基金増額での金融緩和の
提案は1対8で否決されて更なる緩和は見送られたものの、大震災後
での日緩和策の継続がまだしばらく余儀ない状況であることや、
格付け会社のS&Pが日本の格付け見通しをネガティブに引き下げた
ことなどから円売り圧力は潜在していますが、ドル円については
ドル安圧力があることから、一時80円を目指そうとする動きとなる
可能性があると見る向きはあるようです。

ただ一方、ゴールデンウイーク中は実需筋の売買低下となりやすく、
また、米10年債利回りが3.31%まで下落しているものの下げ渋って
いる様相もあり、そして日本の輸出企業の円買いの減速も見られて
いる(日経5/1)とともに、ドルショートがかなり積み上がっている
ことや、円売り圧力は潜在していることから、投機筋によるドル円
の一旦の持ち高調整のショートカバーの可能性の指摘もあるようで、
柔軟に対応して行きたいものです。

他方、ユーロについては、年内の段階的利上げはほぼ既定路線となっ
てきていて、1.5000の節目までは上下動しながらも上昇基調が続く
と見る向きが優勢のようですが、26日にギリシャの10年債利回りが
一時15%を超えて、同2年債利回りでは一時24%まで上昇している
などの金融市場でのリスク回避の動きの事実もあり、欧州要人の多く
がギリシャの債務再編には否定的ながらも、26日の独政府の経済諮問
委員会のフェルト委員によるギリシャ債務再編を勧める意見もあり、
すぐには顕在化しないとしても、ポテンシャルの高くなっている
リスクの火種があることだけは忘れずにいたいものです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、先週NY金先物が1556ドル、
NY原油が113ドル台後半まで上昇しているなどコモディティ市場の
堅調が続いていることや、世界経済自体は回復基調にあることや、
またNY株式市場が2年8ヶ月ぶりの高値になるなど、リスク選好度
も増して来ていて、そして資源国通貨へのやがての更なる金利上昇
への期待も根強いことから、先週同様に高値警戒はありながらも
中期的に堅調が続くと見る向きが優勢のようで、押したところでは
拾っていくことができそうですが、一方、実需の反映されやすい
ロンドン市場での銅先物相場が軟調色になっていることから、
商品市場には投機マネーの過剰流入による過熱感もあるようで、
一時、コモディティ市場が利食いなどで調整になった場合は、
資源国通貨も調整となる可能性があり、調整の動きには注意して
おきたいものです。

経済指標関連では、2日の豪豪第1四半期住宅価格指数、
そして英BOE総裁の講演に米ISM製造業景況指数、
3日の豪RBA政策金利と豪RBA声明、
4日の米ADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数、
5日のNZ第1四半期失業率と豪小売売上高に豪住宅建設許可件数、
そして英欧の政策金利の発表とトリシェECB総裁記者会見、
6日の加雇用統計と米雇用統計などが注目されます。

なお、連休中の東京時間では閑散相場となりやすそうですが、
案外とゴールデンウイーク中は大きな動きになることが少なくなく、
昨年はギリシャ問題に端を発した歴史的急落となったことなども
ありましたので、(杞憂になるとは思いますが) 連休中の仕掛けの
動きなどには一応の注意はしておきたいものです。


さて今日は、情報の海とトレードのお話です。

情報化社会などという言葉も、もう言われて久しくなりますが、
現在、情報は「氾濫」しているほどに溢れていますね。

そして、その情報は量が多くなっているだけではなく、
スピードも早く、多岐に変化もしていて、

それらの中から必要で正しい情報を得ることは
逆に難しくなってきているとの指摘も聞かれます。

そのような情報の海に日々浸っていると、

連休などで人里はなれた野山に行ったときに見る風景は、
そこに咲く花々は年々で違うはずなのに
十年前と全く変わりがないように見えて、

その変らぬ景観に不思議な安堵感と憧憬を覚えるものです。

また、

トレードにかかわる情報も溢れていて、
様々な思考や意見があるだけではなく、

ときに情報同士が相容れなく、
何が正しいのか、何が間違っているのか、

迷いの淵に取り残されてしまいそうになることがあるものですね。

「価格には全てが織り込まれていくのだから、
 トレードではテクニカル分析だけをすればよく
 ファンダメンタルズは全く不要なばかりではなく、
 むしろ無用なバイアスを生じさせて有害である。」

と聞けば、そうかなぁ、とも思うものですし、

「プロ集団のファンド筋などでは一部のモデル系を除いて
 テクニカルだけでトレードしているところは極少数派で、
 現在は情報戦ともいえる時代になっている。
 格付け機関の発表や経済指標発表で相場が動くことは日常で、
 相場は過去の記録ともいえるテクニカルだけに従って
 動いているのではない。情報こそが大切なのだ。」

と聞けば、これはこれでそういうものかなぁ、と思うことがあり、

「テクニカルだけでも、ファンダメンタルズだけでも不完全だ。
 造語だか、今はテクニカルとファンダメンタルズをともに
 融合させて用いるファンダテクニカルの時代に入っている。」

などと聞けば、そうなんだぁ、と思うことがあり、

まさに、情報の淵の迷える羊になってしまうことがありますね。

そしてまた、

テクニカル派の中の情報や考え方でも百家争鳴していて、

「メジャーなテクニカルは多くのトレーダーが参考にしているので、
 影響度は高く、また時の洗礼を経て残っているのは優秀な証拠で、
 マイナーなものよりメジャーなテクニカルを用いるべきだ。」

「いや、それは違う。相場では負けている人が大多数なのだから、
 相場のオーディナリーやマジョリティに属するメジャーな
 テクニカルでは勝てない。まだ着目の少ない優秀なテクニカルを
 他のトレーダーより早く発見したり開発すべきだ。」

などといのも、ディベートを聞いているようで、
どちらも一理のように思えるものです。

「RSIがいいよ。」
「いや、やはりストキャスだね。」
「何を言ってるRCIのほうが優秀さ。」
「そんなオシレーターなどどれもダメさ。」

いろいろな意見を聞いていると、しだいに情報の海に浸りすぎて
ポール・ディラックの海のように、混沌としてしまうものです。

ただひたすらに情報を爆食していると、
頭の中に蓄積された情報のエネルギー和がゼロになって
結局、何が何だかさっぱり解らくなってしまうわけですね。

ふと気づいたときに、たくさんの情報を得たのにもかかわらず、
ただの「情報メタボ」となってしまうことがあるのです。

このようになってしまったときには、

不要な情報を捨てて、情報のダイエットをしていくか、

あるいは、全ての情報をまずは捨てて、
そこから重要なものや価値あるものだけ再び拾い集めて、
再構築していく必要がありますが、

そこでの指針は「原点と基礎に還る」ということが
とても有効になる場合があります。

「いろいろ勉強したけれども、結局、解らなくなっちまってね。
 いや、トータル的には決して負けているわけではないんだよ。
 まぁ、囲碁や将棋で言うと万年初段という状況で、
 次のレベルになかなか行けないんだよね。」

「それで、一度チャートからテクニカルの重装備を
 全て外したんだ。移動平均線も全てだよ…。
 そしたらね。チャートがとてもダイナミックに見えてね。
 ローソク足が不思議と生き生きと見えるんだよね。」

「あぁ、全てテクニカルを外したって言ったって、
 もちろん和製テクニカルのローソク足だけは残したさ。
 だって、何がもっとも重要かって考えたら、
 それは価格そのものといってもよいローソク足だからね。
 さすがにこれだけは外すわけには行かないよ。」

「で…、オールド・トレーダー達がそうしてきたであろう、
 ローソク足だけでトレードしてみようと思ったんだ。
 大切な始原的なものを感じたり経験できると思ったんだよね。」

「そして、こう考えたんだ…。
 トレードで利益を得るとはどういうことかとね。」

「まぁ、馬鹿馬鹿しい自問だけど…、こういう結論になった。
 トレードで利益を得るとは、それが20Pipsであれ50Pipsであれ、
 買いポジションならエントリー後に利益相当の陽線の示現など、
 少なくとも小さな上昇トレンドが必要である、と帰結したんだ。」

「買いポジションを持って、その後に下降トレンドになったら
 負けるわけで、当然といえば当然なことなんだけれどもね。」

「そして、こうも考えた。
 買いポジションを持って利益相当の小さな上昇トレンドを
 得やすい状態はどのような状況か、ということなんだけれども…」

「それは大きな陰線が示現していたり、陰線の連なりがあるときには
 その利益相当の小さな上昇トレンドが得にくく、
 大きな陽線が示現していたり、陽線の連なりがあるときには
 その利益相当の小さな上昇トレンドが得やすいことに
 気づいたんだ。」

「レートの動きには一方向に動き出したらしばらく動きが続く、
 という慣性のような傾向があるんだよね。だから俺は、
 マイルールのその1を
 『買いでは元気良い陽線の示現を確認する(予測はしない)』
 としてみたんだ。まぁ、俺なりの勝手なルールだけれどもね。」

「誤解の無きように断っておくけど、このマイルールは
 決して逆張りや押し目買いを否定しているわけではないよ。
 たとえば価格の下落が続いていても、
 その後に、元気良い陽線が示現したらロングさ。
 まぁ、買いの前にしっかり陽線を確認するという意味になるかな。
 天才的な人の中には陽線が出ているときにロングしないという
 部分的な天や底を的確に捉える人もいるのは知ってるけど、
 俺は凡人。予測のトレードではなく確認をしっかりするのさ。」

「そして、マイルール1の反対となるけれど、
 マイルールのその2を
 『元気良い陰線が示現したときには、決して買わない、
 そして買いポジを保有し続けない(損切りする)』としたのさ。」

「もちろん陽線が示現しているからといったって、
 ずーっと価格が上昇するわけではないさ。
 でも、しばらくは上昇しやすい傾向は確かにあるんだよなぁ。」

「そして、価格が上昇していたのに、反転するところを調べてみた。
 もちろんいつも反転ポイントは決まっているわけではなく、
 要人発言や経済指標の影響と思われる不測も少なくないけど、
 反転する場合は、前回高値や、ずーっと以前で何度も反転した
 価格帯での反転がとても多いことに気づいたんだ。」

「まぁ、これがレジスタンスというわけだけれども、
 昔のオールド・トレーダー達はうまいものを考えていたものだね。
 再発見することができたよ。だから俺はマイルールのその3を
 『レジ・サポには注意する』としてみたんだ。」

「あくまで注意にとどまるものだよ。
 ここで反転するはずだなどの予測は禁物さ。
 利が乗っていたら一旦利食うポイントにもなることはあるけど、
 レジ・サポで必ず反転するとは限らないからね。
 抜けたときはブレークとなるのさ。ダマシもあるけど、
 ブレークした場合は、さらに上昇が続くことが多いからね。」

「そして、レジ・サポで上下をがっちりガードされたエリアと
 なることがあるよね。これがいわゆるレンジ相場だけれど、
 このエリアの中をトレードする場合は、
 レジ・サポが上下に離れているほど天井と床に距離があって、
 利益相当の小さな上昇トレンドが得やすいことに気づいたんだ。
 逆に言うと、レジ・サポが上下に離れていなくて狭いときは
 エリア内の天井と床が近すぎて、すぐに天井コッツンで、
 利益相当の小さな上昇トレンドが得にくいんだよね。」

「だから、俺はマイルールのその4を
 『利益目標に対して狭いボラのエリア内はトレードしない』
 としてみたんだ。
 気持ちよくエリア内をトレードするにはボラは利益目標に対して
 2倍は欲しい感じかなぁ…。」

「まだあるよ。マイルールのその5は
 『迷ったらトレードしない』だよ。
 迷ったときは自身のレベルで決断ができない状況なわけで、
 本能的に何らかの危険を察知している場合があるんだ。」

「もちろん、迷うという感覚的な認識は、
 トレード技能の上達や経験値で変っていくものだけど、
 不思議と悪い第6感だけは当たることが多いものさ。w」

「これだけさ。とても簡単で幼稚だろう?」

「あぁ、もちろん、この他にも、
 トレンド方向へのトレードを心掛けるとか、
 上位の時間軸を含めて複数時間軸を確認するとか、
 いろいろ大切なことはあるさ。
 あくまで基本的なマイルールというわけだけれどもね。」

「でもね、これらの基本マイルールを確立してから、
 あらためてお気に入りのテクニカルを表示させると、
 今までとは違ってチャートが見えるんだなぁ。
 今までの断片的知識が蘇るような感じさえしたよ。」

「何が大事で何が補助かが認識されているから、
 頭の中でかみ合うと言うか…、格好よく言うと
 チャート分析のプライオリティが再構築されるっちゅうのか、
 トレード判断で行くべきか止めるべきか迷うようなとき、
 最終的にこれらの基本マイルールのフィルターにかけてやると、
 おっと、うかつに根拠希薄の予測でトレードをしてしまう
 ところだった、エントリーはもう少し様子を見ようなど、
 迷うことが少なくなるしね。
 自身のトレードのブレークスルーができたってワケさ。」

1. 『買いでは元気良い陽線の示現を確認する(予測はしない)』
   (売りは元気良い陰線の示現を確認する) 

2. 『元気良い陰線が示現したときには、決して買わない、
   そして買いポジを保有し続けない(損切りする)』
   (元気良い陽線が示現したときには、決して売らない、
   そして売りポジを所有し続けない)

3. 『レジ・サポには注意する』

4. 『利益目標に対して狭いボラのエリア内はトレードしない』

5. 『迷ったらトレードしない』

ふーん。なーるほどぉ。

頭の中を整理して再構築するのですね。

初歩の初歩としてはちょっとは役立ちそうかも……。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


FX シンプル思考のお話


ピカピカの一年生がほほえましい入学式の季節が過ぎたと思ったら、
早いものでもう今週末からゴールデン・ウィークになるのですね。

●先週の気になる出来事

<4月18日(月)>

先週のフィンランドの選挙では、
EUによる財政悪化国への金融支援に反対する野党が躍進しました。
17日にギリシャの財務相が、
「ギリシャ経済は重大な岐路に立っている。
2011年にGDPは3%のマイナスになる可能性。
EUとIMFは債務再編を支持していない。
債務再編のコストは利益分よりも大きい可能性。
事実に寄り添うことが必要。」
などの認識を示しました。
NZ第1四半期消費者物価は市場予想より弱い0.8%になりました。
主要通貨ペアがしだいに軟調になっていきました。
日経平均は前週末比−34.87円で大引けました。
格付け会社のムーディーズが、
「アイルランドの銀行の格付けを2段階引き下げる。」
との発表をしました。
ギリシャの地元紙が、IMF筋の情報として
「ギリシャが財務相会合でEUとIMFに債務再編を要請。
ガイトナー米財務長官がギリシャの債務再編を支持。」
との観測報道をしました。
ユーロが一段と下落して行きました。
ギリシャの財務省がギリシャ地元紙の報道を否定しました。
イタリアのシンクタンクが、
「イタリアの2011年GDP成長率見通しを0.7%と確認。
2012年のGDP成長率見通しを1.1%から0.9%に下方修正する。」
との見解を発表しました。
格付け会社のフィッチが、
「アイルランドの支払能力は脆弱。
アイルランドの債務は2013〜14年に対GDP比116%に達する可能性。
アイルランドは景気回復への重大な脅威に直面している。」
との見解を発表しました。
ギリシャ中銀総裁が、
「ギリシャの債務再編は不要で望ましくない。
債務再編は市場と銀行と年金基金などへ破滅的な影響。
2011年にギリシャの失業率は15%を超える可能性。
2011年に民間部門の信用はネガティブの状態が継続する可能性。」
などの認識を示しました。
ギリシャの2年債の利回りがユーロ導入後最高の20%に到達しました。
欧州委員会が、
「ギリシャ債務再編について、いかなる議論も行われていない。」
との発表をしました。
米シティグループの第1四半期決算では、
純利益が前年同期比32%減の29.99億ドル、
順営業収益が前年同期比22%減の197.26億ドル、
1株利益が市場予想よりは強い0.10ドルになりました。
仏の中銀総裁が、
「財政赤字削減についての悲観論は見当違い。
財政の引き締めはユーロ圏の成長を抑制していない。
スペインの輸出は急上昇している。」
などの見解を示しました。
加国際証券取扱高(2月)は市場予想より弱い25億加ドルになりました。
格付け会社のS&Pが、
「米国の格付け見通しを安定的からネガティブに修正。
格付けは(最上位で)据え置きとする。
米国の債務負担の安定まで数年を要する可能性。
大手金融機関への支援が財政リスクを増加させる可能性。
連邦政府による直接融資と融資保証も重大なリスク。
ファニーとフレディへの再建コストがGDPの3.5%相当になる可能性。
財源不足の社会保障プログラムが長期的圧迫の主因。」
などの発表をしました。
リスク回避の動意になりドル円が下落しました。
米財務次官補が、
「S&Pによる米国の見通しは米政府の指導力を過小評価している。
米政府の首脳部は財務面での試練に対応する。」
との見解を発表しました。
米大統領経済諮問委員会の委員長が、
「米政府と米議会は債務問題について合意に到達できると認識。
債務の上限は引き上げられる見通し。
S&Pによる債務見通しの判断は正しくない。」
などの見解を示しました。
米NAHB住宅市場指数(4月)は市場予想より弱い16になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「米国の格付けと格付け見通しには変更はない。」
との発表をしました。
格付け会社のS&Pが、
「米デフレリスクは後退。FRBはQE2を終了させることが可能。」
との見解を発表しました。
IMF国際通貨基金が、
「中国人民元は依然としてかなり過小評価されている。
ユーロと円の実質実効為替レートは中期的素因に一致。
米ドルは素因において過大の側にある。
過小評価通貨に対する米ドルの下落は経常赤字の削減に寄与。
新興国の資本流入への対応は不充分。」
などの見解を発表しました。
NYダウは前週末比−140.24ドルで取引を終えました。

<4月19日(火)>

日財務相が、
「財政規律守る姿勢を発信することが大切。
米国債は引き続き魅力ある商品だと思っている。」
などの認識を示しました。
豪RBA議事録では、
「強い企業投資と高水準の交易条件を考慮すると金融政策は適切。
失業率は安定。労働市場に関する見通しは楽観的。
内需は堅調なペースで成長。主要輸出品の価格は高水準が続く見通し。
天候による石炭生産の減少は予想より第1四半期のGDPを押し下げた。
製造業や観光業への投資にとっては豪ドル高が重石になる可能性。
日本の震災は足元の世界経済の見通しの不透明感を高めた。」
などが示されました。
市場反応は限定的でした。
主要通貨ペアがしばらく揉み合う展開になりました。
日経平均は前日比−115.62円で大引けました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ECBの政策金利は1.25%に利上げ後でもなお非常に低い。
債務再編にはとてもコストを要し多くの問題も生み出す。
支援プログラムは債務の持続可能性に基づくもの。
債務が持続不可能ならば支援は受けられない。
支援プログラムを受けている国は支払不能になっていない。
金利の正常化とは段階的な引き上げを意味する。」
との認識を示しました。
ユーロがしだいに堅調になりました。
他のドルストレート通貨ペアも徐々に堅調になっていきました。
ギリシャの地元紙が、EU筋による
「ギリシャは緩やかな債務再編は回避できない。」
との見解を記事として掲載しました。
市場反応は限定的でした。
中国人民銀行が、
「預金準備率の一段の引き上げの余地がある。
長期的な実質マイナス金利はインフレの管理にとって良くない。
CPI上昇率目標4%の達成は通年で大きな問題。
中国のGDP伸び率は通年で8%を上回る可能性。」
などの見解を発表しました。
欧消費者信頼感速報(4月)は市場予想より弱い−11.4%になりました。
独製造業PMI速報(4月)は市場予想より強い61.7に、
独サービス業PMI速報(4月)は市場予想より弱い57.7になりました。
欧製造業PMI速報(4月)は市場予想より強い57.7に、
欧サービス業PMI速報(4月)は市場予想とおりの56.9になりました。
欧経常収支(2月)は−95億ユーロになりました。
トリシェECB総裁が、
「(インフレの)二次的影響を容認しない。
現時点では二次的影響はみられないが注意する必要。
ギリシャは(債務再編ではなく)支援計画を適用すべき。」
などの認識を示しました。
欧州委員会が、
「ギリシャの債務再編は不可避との市場の見方を否定する。」
との発表をしました。
ギリシャの13週間物国債入札では、利回りが前回より高い4.10%、
応札倍率が前回より低い3.45倍になりました。
独財務省筋が「ギリシャ債務再編は不可避」との見解を示しました。
独公営銀行協会会長が、
「ギリシャの債務ヘアカットは独の銀行の終わりにはならない。」
との見解を示しました。
加消費者物価指数(3月)は市場予想より強い1.1%になりました。
加ドルが堅調に推移しました。
米ゴールドマン・サックスの第1四半期決算では、
純利益が前年同期比21%減の27.35億ドル、
順営業収入は前年同期比7%減の118.94億ドル、
1株利益は前年同期の5.59ドルを大きく下回ったものの
市場予想より強い1.56ドルになりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は欧州の信頼性を損なう。
債務再編はないと市場に安心感を与える必要。」
との認識を示しました。
米住宅着工件数(3月)は54.9万件、米建設許可件数(3月)は59.4万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
前月に落ち込んでいた反動との観測があり市場反応は限定的でした。
ドル円が上げては下げる相場展開になりました。
加卸売売上高(2月)は市場予想より弱い−0.6%に、
加景気先行指標指数(3月)は市場予想より強い0.8%になりました。
ガイトナー米財務長官が、
「米国は完全にAAA格付けを維持する。米国はネガティブではない。
我々は信頼感から恩恵を受けている。長期的な赤字への改革は必要。
米国は常に正しいことを実施している。」
などの見解を示しました。
NY金先物が1500ドルの史上最高値を更新しました。
NYダウは前日比+65.16ドルで取引を終えました。

<4月20日(水)>

日通関ベース貿易収支(3月)は市場予想より大幅に弱い1965億円、
日第三次産業活動指数(2月)は市場予想より強い0.8%になりました。
円安とドル安傾向の展開で主要通貨ペアが堅調に推移しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5294元の切上後最高値になりました。
豪第1四半期輸入物価指数は1.4%、同輸出物価指数は5.2%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
豪の財務相が「為替レートは高止まりする可能性。」
との認識を示しました。
午後からドル円が軟調傾向になりました。
ドルストレート通貨ペアの堅調は継続しました。
フィンランドの次期首相による
「EUのポルトガルへの救済支援は妨げない。」
とする声明が報道されました。
日経平均は前日比+165.79円で大引けました。
独生産者物価指数(3月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
スウェーデン中銀が政策金利を0.25%引き上げ1.75%としました。
英BOE議事録では、
「政策金利据え置きは6対3で決定。
デール委員とウィール委員が0.25%利上げを主張。
センタンス委員が0.50%利上げを主張。
資産買い入れ枠の据え置きは8対1で決定。
ポーゼン委員が500億ポンドの資産買い入れ枠拡大を主張。
第4四半期の減速が一時的かどうかの判断は時期尚早の可能性。
データは様々で第1四半期の景気回復の状況は不透明。
利上げは消費者に悪影響を及ぼす可能性。
賃金の伸びは引き続き抑制。余剰生産能力がインフレを減速。
ユーロ圏から英国への大きなリスクが見られる。
CPIは短期的に5%を超えるリスクの可能性。」
などが示されました。
ポンドが一時下落する場面がありました。
スペインの10年債の入札では、
平均落札利回りが前回より高い5.472%、
応札倍率が前回より高い2.1%という結果になりました。
IMFのチーフエコノミストが、
「米国は財政赤字削減への信頼できる中期計画を欠いている。
ユーロ圏周辺国は生産性を大きく高めることや給与削減が必要。」
などの見解を示しました。
ギリシャ中銀が、
「経常赤字(2月)は前月より改善して19.59億ユーロ。」
との発表をしました。
ギリシャの財務相が、
「2013年末までに歳入150億ユーロを目指す。
ギリシャは債務再編を排除する。債務は完全に持続可能。
早期に市場に復帰できることを望んでいる。」
などの発言をしました。
米中古住宅販売件数(3月)は市場予想より強い510万件になりました。
カナダの首相が「インフレ指標を懸念している。」と発言しました。
キプロス中銀総裁が、
「インフレ上振れリスク拡大は金利の引き上げを正当化する可能性。
さらなる引き締めは経済データ次第。短期的なインフレ圧力は拡大。
長期的なインフレ期待は抑制されている。」
などの認識を示しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「21日からポルトガル国債取引の証拠金を25%に引き上げる。」
との発表をしました。
ユーログループ議長が、
「EUの財政と経済政策は進展している。
アイルランドとポルトガルの状況は異なる。
ポルトガルの主要主問題は成長の喪失で、
アイルランドの主要問題は銀行セクターである。」
などの見解を示しました。
豪ドル米ドルが変動相場制の導入以降での最高値を更新しました。
格付け会社のS&Pが、
「米ファニーメイとフレディマックの
格付け見通しをネガティブに引き下げる。」
との発表をしました。
金やコーヒーなど商品市場が堅調になりました。
リスク選好が目立つ展開になりました。
NYダウは前日比+186.79ドルで取引を終えました。

<4月21日(木)>

人民元の対ドル基準値が1ドル6.5228元の切上後最高値になりました。
豪第1四半期生産者物価は市場予想より強い1.2%になりました。
ユーロドルなどドルストレート通貨ペアが堅調に推移しました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
日銀副総裁が、
「供給制約の回復時期の不確実性が高い。
原発事故の長期化による電力や風評被害に留意する必要。
震災後の資金供給で当座預金残高は量的緩和のピークの36兆円超。
世界経済については金融危機前の10年平均を上回り推移する可能性。」
などの認識を示しました。
OECD経済協力開発機構の事務総長が日本の財政について
「2011年度中に詳細な中期の財政健全化計画が必要。
債務残高安定へ消費税率20%相当まで引上げが求められる可能性。」
などの提案をしました。
ドルインデックスが3年半ぶりの低水準になりました。
日経平均は前日比+78.95円で大引けました。
独IFO景気動向(4月)は市場予想よりやや弱い110.4、
独IFO現況豹値(4月)は市場予想より強い116.3になりました。
独IFOのエコノミストが、
「ユーロ安の方が独輸出にはよいが、独の輸出見通しは非常に良好。
独金利水準はECBの利上げ後も好まく制動効果はないと予想。」
などの見解を示しました。
英小売売上高(3月)は市場予想より強い0.2%になりました。
ポンドが堅調傾向で推移しました。
米ドルは対スイスフランで最安値を更新するなど軟調が続きました。
トリシェECB総裁が、
「世界経済の回復は自律的になってきている。
先進諸国は深刻な問題を抱えている。米国は財政対処できると確信。
ギリシャの経済計画は不可欠。国際的な解決策が必要。
ECBの政策はユーロ圏全体を目的としている。
物価安定は第一の責務。現時点では二次的影響はみられない。
今後の利上げについては決定していない。
強い米ドルは国際社会すべての利益になる。」
などの認識を示しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い40.3万件になりました。
加小売売上高(2月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
ギリシャとポルトガルの国債利回りが過去最高になりました。
ユーロドルがやや軟調傾向になっていきました。
ポンドドルもしだいに軟調傾向になりました。
EU駐在の中国大使が、
「中国は外貨準備のポートフォリオの多様化のため、
ユーロ圏ソブリン債の購入を拡大する可能性。
EUの各国政府が投資の安全性を確保できることを願っている。」
との発言をしました。
格付け会社のS&Pが、
「エストニアの格付け見通しをポジティブに引き上げる。」
ことを発表しました。
米景気先行指標指数(3月)は市場予想より強い0.4%、
米フィラデルフィア連銀指数(4月)は、
市場予想よりかなり弱い18.5になりました。
英BOEのウィール政策委員が、
「英第1四半期GDPは予測よりも弱くなる可能性。
建設セクターが足かせになる可能性。
弱い生産データはサプライズ。
消費者物価指数(3月)の結果を深読みし過ぎてはいけない。
インフレ期待の低下は良いニュースである。」
などの見解を示しました。
米5年物インフレ連動債の入札では、
最高落札利回りが前回より高い−0.180%、
応札倍率は前回より低い2.57になりました。
NY金先物が1503ドル、NY原油が112ドル台前半まで上昇しました。
NYダウは前日比+52.45ドルで取引を終えました。

<4月22日(金)>

日政府が、
「11年度1次補正予算の財源は既定経費減額で捻出して、
歳出規模を4兆158億円として、追加国債発行は回避したい。」
との発表をしました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5156元の切上後最高値になりました。
中国商務省が、
「2011年は輸入の伸びが輸出の伸びを上回る見込み。
貿易収支は一段と均衡していく。」
との見通しを発表しました。
日民間調査の集計で、
「日鉱工業生産指数(3月)の推計予想の中央値が
リーマンショックの時以上の前月比−10.5%になり、
28日の日鉱工業生産指数(3月)が大きく落ち込む可能性がる。」
ことが報道されました。
ドル円が一時下げた後に反発して、
他の主要通貨ペアもレンジ内での上下動になりました。
日経平均は前日比−3.56円の9682.21円で週の取引を終えました。
ロンドン時間では主要通貨ペアがやや軟調に推移するも、
祝日であることで動意の薄い相場展開になりました。
仏政府関係筋が、
「4月26日にサルコジ仏大統領がECBへの声明を発する可能性。
ECB次期総裁に伊中銀総裁のマリオ・ドラギ氏を推す可能性。」
があることなどを示唆しました。
NY時間では主要通貨ペアがやや軟調に推移するも
祝日であることで動意薄の相場展開が続きました。
ユーロが最終盤にやや反発を見せました。
主要な経済指標の発表もありませんでした。
株式市場や債券市場や商品市場もお休みでした。

●今週の主な予定

<4月25日(月)>

※イースター・マンデーの祝日で、
 豪・NZ・香港・独・仏・スイス・英など
 オセアニアと欧州市場が休みになります。

朝8時50分に日企業向サービス価格指数(3月 前年比)、
夜11時に米新築住宅販売件数(3月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(4月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<4月26日(火)>

※豪市場がアンザック・デーで休みになります。

午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(2月)、
午後3時にスイス貿易収支(3月)、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(2月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(4月)、リッチモンド連銀製造業指数(4月)
深夜2時に米2年債入札、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<4月27日(水)>

午前10時にNBNZ企業信頼感(4月)、
午前10時半に豪第1四半期消費者物価、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(5月)、
午後5時半に英第1四半期GDP速報、
午後6時に欧鉱工業新規受注(2月)、
夜9時半に米耐久財受注(3月)、
深夜1時半に米FOMC政策金利、FOMC声明、
深夜2時に米5年債入札、
深夜3時15分からバーナンキFRB議長記者会見、
などの経済省が発表されます。
豪・英・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(4月)の発表が予定されています。

<4月28日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(4月)、
朝8時半に日失業率(3月)、日有効求人倍率(3月)、
同朝8時半に全国消費者物価指数(3月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(3月)、
正午過ぎに日銀政策金利、
午後2時に日住宅着工戸数(3月 前年比)、日建設工事受注(3月)、
午後3時に日銀半期展望リポート公表、
同午後3時に独輸入物価指数(3月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後4時55分に独失業者数(4月)、独失業率(4月)、
夜9時半に米第1四半期GDP速報、米第1四半期個人消費速報、
同夜9時半に米第1四半期GDP価格指数速報、
同夜9時半に米第1四半期コアPCE速報、新規失業保険申請件数、
同夜9時半にシカゴ連銀全米活動指数(3月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(3月 成約)、
深夜2時に米7年債入札、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(日)・(独)・米の指標には注目です。

<4月29日(金)>

※日市場が祝日で休みになります。
※英国ではロイヤル・ウエディングで一部市場がお休みになります。

朝7時45分にNZ貿易収支(3月)、
午後3時に独小売売上高指数(3月)、
午後6時に欧消費者物価指数速報(4月)、欧業況判断指数(4月)、
同午後6時に欧消費者信頼感確報(4月)、欧鉱工業信頼感(4月)、
同午後6時に欧経済信頼感(4月)、欧サービス業信頼感(4月)、
同午後6時に欧失業率(3月)
午後6時半にスイスKOF先行指数(4月)、
夜9時半に米個人支出(3月)、米個人所得(3月)、
同夜9時半に米第1四半期雇用コスト指数、
同夜9時半に米PCEコア・デフレータ
同夜9時半に加GDP(2月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(4月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(4月)、
深夜1時半からバーナンキFRB議長の講演、
などの経済指標が発表されます。
(独)・欧・米・加の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

4月18日に、格付け会社のムーディーズが「アイルランドの銀行の
格付けを2段階引き下げる。」と発表しました。
また、ギリシャの地元紙が、IMF筋の情報として「ギリシャが財務相
会合でEUとIMFに債務再編を要請。ガイトナー米財務長官がギリシャの
債務再編を支持。」との観測報道をしました。
ギリシャの2年債の利回りがユーロ導入後最高の20%に到達しました。
ギリシャの財務省がギリシャ地元紙の報道を否定しました。
そして、格付け会社のS&Pが「米国の格付け見通しを安定的から
ネガティブに修正。格付けは(最上位で)据え置きとする。」
と発表しました。
一方、格付け会社のムーディーズは「米国の格付けと格付け見通し
には変更はない。」との発表をしました。

4月19日に、ECBのシュタルク専務理事が「ECBの政策金利は1.25%に
利上げ後でもなお非常に低い。金利の正常化とは段階的な引き上げを
意味する。」との認識を示しました。
また、ギリシャの地元紙が、EU筋とする「ギリシャは緩やかな債務の
再編は回避できない。」との見解を記事として掲載しました。
そして、中国人民銀行が「預金準備率には一段の引き上げの余地。」
があるとの見解を発表しました。
欧州委員会が「ギリシャの債務再編は不可避との市場の見方を否定。」
するとの発表をしました。
ガイトナー米財務長官が「米国は完全にAAA格付けを維持する。
米国はネガティブではない。米国は常に正しいことを実施している。」
などの見解を示しました。
NY金先物が1500ドルの史上最高値を更新しました。

4月20日に、豪の財務相が「為替レートは高止まりする可能性。」
との認識を示しました。
また、IMFのチーフエコノミストが「米国は財政赤字削減への信頼
できる中期計画を欠いている。」との見解を示しました。
そして、欧州の決済機関LCHクリアネットが「21日からポルトガル国債
取引の証拠金を25%に引き上げる。」との発表をしました。
豪ドル米ドルが変動相場制の導入以降での最高値を更新しました。
格付け会社のS&Pが「米ファニーメイとフレディマックの格付け見通し
をネガティブに引き下げる。」と発表しました。
金やコーヒーなど商品市場が堅調になりました。

4月21日に、ドルインデックスが3年半ぶりの低水準になりました。
また、トリシェECB総裁が「世界経済の回復は自律的。先進諸国は
深刻な問題を抱えている。米国は財政対処できると確信。
ギリシャの経済計画は不可欠。国際的な解決策が必要。
ECBの政策はユーロ圏全体を目的としている。今後の利上げについては
決定していない。強い米ドルは国際社会すべての利益になる。」
などの認識を示しました。
ギリシャとポルトガルの国債利回りが過去最高になりました。
商品市場が堅調に推移しました。

4月22日に、人民元の対ドル基準値が1ドル6.5156元の切上後での
最高値になりました。
中国商務省が「2011年は輸入の伸びが輸出の伸びを上回る見込み。
貿易収支は一段と均衡していく。」との見通しを発表しました。
欧米の市場では祝日で動意の薄い相場展開になりました。

先週は、ドル円が週はじめから軟調傾向で推移して、週中に一時反発
を見せるも下落が続き、週後半に祝日前調整で下落一服になりました
が、週間では軟調な一週間になりました。一方、ユーロドルは週初に
大きく下落するも、その後は大きく反発上昇する展開になり、週後半
は祝日前調整で上昇が一服になりました。他方、豪ドル米ドルや
ポンドドルも週はじめには一時軟調になるも、その後は反発上昇する
展開になり、週後半は上昇が一服になりました。

ドル円では軟調傾向が続きましたが、ドルストレートではリスク回避と
リスク選好の綱引きで揺れる展開になるも、商品市場や株式市場の堅調
も後押しして、リスク選好が優勢の相場展開になりました。

さて今週ですが、週初はイースター・マンデーで、日米の市場を除き
オセアニアや欧州などの多くの市場が休みとなるため、本格的な動きは
25日の夜からとなりそうですが、週中27日には英第1四半期GDP速報や
米FOMCおよびバーナンキFRB議長記者会見、そして28日に米第1四半期
GDP速報などのイベントが控えていて、今週も相場がやや大き目に動く
可能性がありそうです。

円については、中期的には大震災によりまだしばらく日緩和策の継続
が余儀ない状況であることから円売り圧力は潜在していますが、
先週はドル円ではS&Pによる格付け見通しの引き下げや、欧州懸念に
よるリスク回避の円買いや米ドルインデックスの軟調を背景に、連休
のイースターを前にしたドル円の手仕舞いも後押して、円高が優勢と
なりました。クロス円では、ドルストレート通貨ペアの反発を背景に
円安傾向になる場面も見られましたが、ドル円で81円アラウンドまで
の円高になる可能性があると見る向きは少なくないようです。

ただ、今週はFOMCおよびFOMC声明と、初になるバーナンキFRB議長の
記者会見のイベントが控えていて、次第によってはイースター明けの
ドル円相場が変化する可能性もあり、同イベントが注目されます。
また、週後半は日本の連休を前にした調整にも注意が要りそうです。

一方、米ドルについては、米住宅関連指標など米指標の一部に改善が
見られたり、米アップルや米インテルの好決算などの好材料ある一方、
先週に出揃った米大手金融6機関の純営業収益は6金融機関ともに
減少していて冴えない収益力となっていることや、IMFが2011年の米
成長率の見通しを2.8%に下方修正していることで、米要人の発言は
交錯していますが、ハト派の見解の説得力と正当性が増してきている
と見る向きがあるようです。

ただ、一部には米ドルインデックスが3年半ぶりの低水準になるまで
にドル安が織り込まれてきていることや、欧州懸念などのリスク要因
も潜在していることから、リスク回避のドル買いになる可能性の指摘
も聞かれていて、27日の米FOMCおよびバーナンキFRB議長の記者会見、
そして28日の米第1四半期GDP速報が注目されます。

他方、ユーロについては、アイルランドの銀行の格下げや、ギリシャ
の債務再編への憶測やなどにより、ギリシャの2年債の利回りが
一時ユーロ導入後最高の20%に到達したり、ギリシャとポルトガルの
国債利回りが過去最高になるなど、金融市場でのリスク回避の動きが
高まる中にあって一時軟調になるも、ECBのシュタルク専務理事が
「ECBの政策金利は1.25%に利上げ後でもなお非常に低い。金利の
正常化とは段階的な引き上げを意味する。」と発言したこともあり、
ECBの利上げ期待が高まり、先週のリスク回避とリスク選好との激突
では、リスク選好が優勢となり、今週も株式や商品市場が堅調である
ことによるリスク選好度の高まりも後押しして、堅調傾向が続くと
見る向きが多いようです。

ただ、23日の報道によりますと、過日のG7財務相会合で米国が欧州の
危機回避対応が不充分として「より構造的で抜本的な対応が必要。」
と、欧州側に促していたこともあったようで、また、リスク回避と
リスク選好のポテンシャルがともにとても高いことから、どちらかに
傾くと動きがしばらく一方向に昂進しやすい状況でもあり、時折の
大き目の調整の可能性も秘めていて、注意は必要なようです。

また、豪ドルなど資源国通貨については、先週NY金先物が1503ドル、
NY原油が112ドル台前半まで上昇しているなどコモディティ市場の
堅調が続いていることや、世界経済自体は回復基調にあることや、
やがてのさらなる金利上昇への期待も根強いことから、高値警戒は
ありながらも中期的に堅調が続くと見る向きが優勢のようで、
時折、大き目の調整は経ながらも堅調基調が維持される可能性があり
押したところでは拾っていくことができそうです。

経済指標関連では、25日の米新築住宅販売件数(3月)、
26日の米S&Pケースシラー住宅価格(2月)に米消費者信頼感指数(4月)
27日の豪第1四半期消費者物価と英第1四半期GDP速報に
米耐久財受注(3月)と米FOMC政策金利にFOMC声明とFRB議長記者会見、
28日のNZ政策金利に米第1四半期GDP速報に第1四半期個人消費速報
29日のNZ貿易収支(3月)に欧消費者物価指数速報(4月)と加GDP(2月)、
などが注目され、27日と28日が特に注目されます。


さて今日は、シンプル思考のお話です。

欲望と恐怖とが渦巻く、ある意味、特異な相場の世界では、
一般とは異なっていることが多いものです。

もっと儲けようとグリードになって努力をし過ぎると、
過剰頻度のトレードになってしまって、

努力が逆に仇になり、少ない頻度のトレードの人よりも
収支結果が悪くなくなってしまうなどというのも、
よく聞く話ですし、

テクニカルの勉強をしたことで、
以前には見えていなかった抵抗線が強く意識され過ぎて、
エントリー恐怖症になってしまったなどいうのも、
よく聞く話ですね。

努力と勉強という一般には良いとされることが、
逆に作用することがあることはなんとも皮肉なことですが、

ときに相場の世界では逆思考が良い場合も少なくないようで、
これも相場の世界に特異な一面があるからなのかもしれません。

「もっと儲けるためにトレードを厳選してトレード数を抑える。」

ことは、スキャルピングを否定するものではないものの、
けっこう多くの著名トレーダーが口をそろえて言っているようで、

さしずめ「相場という特異な世界の処世術」といったものに
なるのかもしれませんね。

そして、テクニカルを勉強したことで、
それまで見えていなかった抵抗線が見え過ぎてしまって
エントリー恐怖症になってしまうことについては、

こんなことを言っていたベテラン・トレーダーがいました。

「何でもチャンスとみたら食らいつく、
 恐れを知らない初心の頃のポジポジ病が治りかける頃、
 けっこう多くのトレーダーがこのエントリー恐怖症に
 なるものだけど、これはある意味、成長の証でもあり、
 成長の過程であるともいえるものだと思うよ。」

「ただ、まだこの過程にあるときには、私にも経験があるけれども、
 頭の中が知識のカオスになっていて混沌としているはずだ。
 つまり、主客の認識や要略のプライオリティの整理が
 まだキチンとされていなくて頭の中がゴチャゴチャしていて、
 チャート分析の処理がうまくできていないんだよ。」

「つまり、テクニカル的なトレードの判断とは、
 最終的には3つに帰結するんだよ。
 『買う』『売る』『待つ』のたった3つだ。」

「どんなに複雑なテクニカル要素も最終的には
 この3に帰結されなくてはならないわけで、
 そのプロセスではシンプル化をしていく必要があって、
 『不要を捨てる』『情報の優劣を識別する』『主要認識する』
 などがとても大切になってくるんだよ。」

「一般には単純は劣るものとされ、複雑礼賛の風潮があるけれども
 相場では複雑を『買う』『売る』『待つ』の単純化まで
 集約できてこそ、はじめて価値のあるもの、
 つまり『結論』を得ることができることになるのだよ。
 いつも迷ってばかりいるということは、
 主客の認識ができていなくて、シンプル化のプロセスが
 まだ不全でキチンとなされていないということなんだよ。」

「あぁ、もちろん、現在の相場がレンジ性が強いのか、
 あるいはトレンド性が強いのかの判別なども、
 レンジとトレンドでは適用する手法が異なることがあるので
 これらの認識も必要だけれども、肝心なのはシンプル化と、
 最も大切なことの認識だ。」

「負け続けていた頃を思い出してみてご覧よ。
 『強く上昇しているのに反転を恐れ躊躇してロングしない。』
 『強く下落しているのに反転を恐れ躊躇してショートしない。』
 『大きく含み損となっているのに無理に頑張り耐えている。』
 これで勝てるわけがあるのだろうか、
 こんなんで口座が増えることがあるのだろうか。
 負けるべくして負けていたように思わないかい?」

「この反対が最も大切なことなのだよ。」

「あぁ、抵抗線は確かに意識すべきものさ。
 でも抵抗線には主要なものとそうではないものがあり、
 また、反転する可能性はあっても確定しているわけではない。
 抜けるか戻るかの分岐点であるだけだ。」

「著名トレーダーのイゴール・トシュチャコフがこんなことを
 その著書 " Beat the Odds in Forex Trading "で述べていたよ。
 いいかい…。
 『相場が現行の方向に動き続ける確率は、
  相場がすぐに反対方向へ転換する確率よりも高い』と、
 単純な言葉のようでありながらその意味は深い…。」

「そして、彼の言葉ではないが、こんな言葉を聞いたことが
 あるだろう。"Trend is your friend"、
 そうさ、意図的なダマシさえも企てる敵の多い相場の世界で
 トレンドこそが『友』というわけさ。」

「もちろん逆張りを否定するということではないけれども、
 大切なことは、トレンドが明確に認識されて
 たとえば上昇していれば素直に買うことだ。
 そして、含み損が増えてきたら素直に切ることだ。」

「これこそがトレードの単純にしてしかも要諦となることなのだ。」

「えっ? そんなこと言ったって反転したらどうするんだって?
 それも単純なことだ。損切りゃ良いんだよ。」

「チャートポイントを認識しつつ、
 待つべきところはしっかり待って、
 明確に上昇トレンドが認識されるときには勇気を持って買い。
 明確に下降トレンドが認識されるときには勇気を持って売り。
 そして、含み損となったときには切る。
 これがトレードですべきことの主要なんだよ。」

「そのためのチャート分析なのだ。
 あぁ、解っているさ。疑問が頭に渦巻いていることは…。
 これが心底解るようになるにはかなりの時間がかかるものさ。
 俺もそうだったから…。それはそれは長くかかったよ。」

「いいかい。行き詰ったら原点に戻るんだよ。
 忘れかけた肝心かなめの原点を再確認するんだよ。
 そうすれば道が見えてくるものさ。開けるものさ。
 トレーダーは原点に戻るたびに蘇ることができるんだよ。」

ふーん。

まぁ、直ぐに全ては納得できないけれど、

そういうものなのでしょうね…。



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FX 相場と止揚のお話


東京ではもう桜花散る季節になったのだそうで、
陽光まぶしく新緑が萌える季節になりますね。

●先週の気になる出来事

<4月11日(月)>

ドル円が市場オープンで上窓を空けての上昇スタートになりましたが、
東京時間から軟調になりました。
豪ドル円が一時2年7ヶ月ぶりに90円をつけた後に反落しました。
日機械受注(2月)は市場予想より弱い−2.3%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5401元の切上後最高値になりました。
日銀地域経済報告では、
「9地域の景気判断で、7地域が下方修正、1地域が据え置き、
そして1地域で上方修正。生産は震災の影響で7地域で減少。」
などが示されました。
日経平均は前週末比−48.38円で取引を終えました。
OPECのイラン代表の理事の
「市場には石油供給不足はないが需要増や地域の危機拡大により、
石油価格は上昇すると予想される。」
との見解が報道されました。
東北関東地方でM7.1震度6弱の余震がありました。
市場が円買いとドル買いのリスク回避反応になりました。
NY連銀総裁が、
「システム上で重要な国際的銀行には資本の上積みを求めるべき。
米経済は原油価格により、ここ過去数ヶ月で減速している。
インフレ期待が抑制されなくなっている兆しは見られない。
米国における経済の緩みは欧州よりも大きい。
インフレの上昇に過剰反応しないことが重要。
早期金融引き締めに過度に意欲的になってはいけない。」
などの見解を示しました。
IMF国際通貨基金が、
「2011年の日本の成長率見通しを1.4%に下方修正。
2011年の米国の成長率見通しを2.8%に下方修正。
2011年のユーロ圏の成長率見通しを1.6%。
2011年の英国の成長率見通しを1.7%に下方修正。
2011年の中国の成長率見通しを9.6%。
2011年の豪の成長率見通しを3.0%とする。
米国の雇用の改善ペースは期待外れ。」
などの予測等を発表しました。
IMFのチーフエコノミストが、
「世界経済には大幅な財政調整が必要。
スペインの銀行には深刻な問題はみられない。
スペインは正しいことを実施している。」
などの見解を示しました。
主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
ポンドはNY時間前半に一時堅調になりましたが、
その後に反落していきました。
イェレンFRB副議長が、
「商品価格高騰の影響は一時的の可能性。
商品価格の高騰は金融政策スタンスの変更を正当化しない。
米国の失業率は依然として上昇している。
緩和的な政策は引き続き適切。
6月末でのQEの終了はマーケットに影響を与えない可能性。
FRBによる国債売却はゆっくりと実施する必要。
米国の景気刺激策は段階的に引き揚げていく。」
などの見解を示しました。
シカゴ連銀総裁が、
「原油価格の高騰はインフレの拡大や、
FRBに政策変更を促すものではない。」
との認識を示しました。
福島原発の事故評価がレベル7に引き上げられました。
米アルコアの1-3月期決算では、
売上高が市場予想より弱い59.6億ドル、
1株当たり利益が市場予想より強い28セントになりました。
NYダウは前週末比+1.06ドルで取引を終えました。

<4月12日(火)>

英RICS住宅価格(3月)は市場予想よりやや強い−23%になりました。
東北と関東に大きな余震がありました。
ドル円を中心に主要通貨ペアが軟調になりました。
日銀議事録要旨では、
「震災によるリスク回避の高まりを防止するため基金増額が適当。
経済と物価情勢の先行きの不確実性が大きく高まっている。
電力の安定供給への懸念などで企業や家計マインドが悪化する可能性。
復興活動が経済押し上げる可能性はあるが規模や時期は不確実。
必要と判断される場合には適切な措置を講じていく。」
などの認識が示されました。
日経平均も軟調に推移しました。
NZの財務相が、
「地震費用から財政黒字への回帰は難しくなる。
2011年の財政赤字は160億NZドルを上回る可能性。
NZはやがては財政黒字を達成できる。」
などの見解を示しました。
日銀総裁が、
「震災後も長期金利は低位安定で国債発行は円滑。
原発リスクやマインド萎縮の経済活動への影響十分注意する。」
などの認識を示しました。
中国証券報が、
「中国の貿易赤字が継続したり貿易黒字の大幅縮小が続けば
金融引き締めの終了に通じることになる可能性。
中国の第1四半期の経済成長は9%を上回る可能性。
第1四半期のGDP成長率は9.5%の見通し。
第1四半期のインフレ率は5.0%の見通し。」
などの観測を報じました。
午後に入るとドル円が反発しました。
日経平均は前日比−164.44円で取引を終えました。
独消費者物価指数確報(3月)は市場予想とおりの0.5%になりました。
しだいにユーロドルなどドルストレートが反発しました。
ファンロンパイEU大統領が、
「ユーロ圏の債務危機拡大の脅威は大幅に低下。
ギリシャは財政調整を継続する必要。」
などの認識を示しました。
英消費者物価指数(3月)は0.3%、英小売物価指数(3月)は0.5%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
英貿易収支(2月)は−67.76億ポンド、英DCLG住宅価格(2月)は0.7%と
ともに市場予想より強い結果になりました。
英指標発表後にポンドが急落する市場反応になりました。
独ZEW景況感調査(4月)は市場予想より弱い7.6、
独ZEW景況感調査現況(4月)は市場予想より強い87.1になりました。
ユーロの反発がしばらく継続しました。
マルタ中銀総裁が、
「インフレには不確実性があるがリスクは下方になる可能性。
金融政策の先行きに関して結論を急ぐ必要はない。
ECBの予測と一致するIMFの予測は中期的なインフレの鈍化を示す。」
などの見解を示しました。
中国の温家宝首相がスペイン債券の購入継続を表明しました。
格付け会社のフィッチが、
「中国の現地通貨建て格付け見通しをネガティブに変更する。」
と発表しました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ECBの政策金利はとても低水準。ECBは適切なペースで金利を調整。
非標準的措置は一時的なものである。
正常な流動性管理への回帰は正当化される。」
などの認識を示しました。
米輸入物価指数(3月)は市場予想より強い2.7%、
米貿易収支(2月)は市場予想より弱い−458億ドルになりました。
加新築住宅価格指数(2月)は市場予想より強い0.4%、
加国際商品貿易(2月)は市場予想より弱い0.3億加ドルになりました。
加BOCが政策金利を1.00%で据え置きました。
加BOC声明では、
「金利の引き上げは慎重に検討されるべき。
2011年のカナダの経済成長率予想を2.9%に上方修正。
2012年半ばまでにインフレターゲット2%を達成と予想。
新興国による需要が商品価格を押し上げている。
通貨高がカナダ経済には向い風でインフレに下押し圧力。」
などが示されました。
IMF国際通貨基金が、
「2011年の米財政赤字は主要国の中で最大になる可能性。
米国の赤字削減の遅れは財政への負担になる可能性。
米国の2011年の財政赤字はGDPの10.8%に増加。
日本の2011年の財政赤字はGDPの10%に達する見込み。
ユーロ圏諸国の市場環境は引き続き緊張状態にある。」
などの見解を発表しました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い1.280%、
応札倍率は前回よりやや高い3.25%になりました。
米月次財政収支(3月)は予想よりは強い−1882億ドルになりました。
米FRBの公定歩合議事録では、
「12連銀中で10連銀が公定歩合の据え置きを主張。
ダラス・カンザスシティー連銀が公定歩合0.25%引き上げを要求。
商品価格の上昇は下方リスク。財政逼迫の悪化は下方リスク。
インフレは中期的に低水準にとどまると予想。」
などが示されました。
NYダウは前日比−177.53ドルで取引を終えました。

<4月13日(水)>

米セントルイス連銀総裁が、
「米FRB金融政策はQE2終了後にしばらく留まるべき。
バランスシートを高水準にとどめて長期間の文言は維持すべき。
FRBの引き締めが2011〜12年初頭に始まるとの予想は異様ではない。
債券の売却を先に行うことを支持したい。
いくつかの金融緩和は中断してもよいが、
現段階では明確な引き締め時期ではない可能性。」
などの見解を示しました。
日国内企業物価指数(3月)は市場予想より強い0.6%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5369元の切上後最高値になりました。
中国経済紙が
「中国は4月15日か22日に預金準備率を0.50%引き上げる可能性。」
との観測報道をしました。
日銀の月例経済報告では、
「景気は震災の影響で基調判断を半年ぶりに下方修正。
先行きリスクに電力供給とサプライチェーン立て直しの遅れを追加。」
などが示されました。
東京時間では円が売り戻される展開になりました。
スペインの首相が、
「中国はスペイン国債全体の12%を超える購入をしている。
中国はスペイン国債の主な長期的投資家。」
との認識を示しました。
主要通貨ペアがしばらく反発しました。
独紙がダラス連銀総裁の
「インフレが制御できなくなるリスクと、
金融緩和が行き過ぎとなるリスクがある。」
などの見解を記事として報道しました。
日経平均は前日比+85.92円で取引を終えました。
独卸売物価指数(3月)は市場予想より強い1.3%になりました。
ギリシャの財務相が、
「債務再編は長期間ギリシャを債券市場から締め出すことになる。
政府は債務再編に反対している。経常収支は劇的に改善している。」
などの認識を示しました。
スイス生産者輸入価格(3月)は市場予想とおりの0.4%になりました。
豪ドルなど資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
英失業保険申請件数推移(3月)は予想より弱い0.07万人になりました。
英失業率(3月)は市場予想とおりの4.5%になりました。
欧鉱工業生産(2月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
ともに市場反応は限定的でした。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの公的債務の再構成では50〜70%の債務削減もあり得る。」
との見解を発表しました。
米JPモルガン・チェースの第1四半期決算では、
純利益が55.55億ドル(前年同期比67%増)、1株利益が1.28ドルと
ともに市場予想より強い結果になり、
純営業利益は252.21億ドル(9%減)などになりました。
米小売売上高(3月)は市場予想よりやや弱い0.4%になりました。
市場反応は限定的でしたが、
その後、主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
(次期ECB総裁候補に目されている)ドラギ・イタリア中銀総裁が、
「利上げ後もなお金融政策は緩和的。
金融政策はインフレリスクを考慮する必要。
ECBは緩和的な金融政策の解除時期と手段を検討中。」
などの発言をしました。
米企業在庫(2月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
独地元紙が、
「独政府は2011年のGDP見通しを2.3%から2.6%へ引き上げを検討。」
との観測報道をしました。
加BOC金融政策報告では、
「通貨高が輸出と成長を抑制。インフレリスクはほぼ均衡。
2011年第1四半期のGDPは年率で4.2%と予想。
政策金利の引き上げは慎重に検討すべき。
金融政策は徐々に引き締めていく。中国経済には過熱感の兆候。
2011年の加経済成長率を2.9%と予想。
カナダドルの想定レートをパリティーから1.03ドルに修正。」
などが示されました。
加BOC総裁の記者会見では、
「通貨に対する向かい風が加経済の重要な問題。
将来における重要なファクターの1つは通貨高。
新興市場国での過熱が世界経済に対する主要なリスク。
カナダ経済は2012年中ごろまでに潜在成長率へと回帰。
指標を見るにマーケットではリスク回避の低下の可能性。」
などの見解が示されました。
加ドルが軟調傾向で推移しました。
オバマ米大統領が、
「12年以内に4兆ドルの赤字削減を目指す。
国防費を除く裁量的支出を抑え23年までに7700億ドル削減を目指す。
メディケアとメディケイドに関連した支出も23年までに4800億ドル、
33年までにはさらに最低1兆ドル超を削減を目指す。
富裕層減税の廃止を改めて訴える。
2014年までに財政目標を達成できない場合、
幅広い分野で強制的な削減に踏み切る。」
などの方針を示しました。
米長期金利が低下しました。
独の財務相が、
「ギリシャの債務が持続可能かどうか分析結果を待っている。
持続可能に疑問が呈されればなんらかの措置が必要。」
との認識を示しました。
ギリシャ国債の利回りが(リスク回避で)過去最高に上昇しました。
主要通貨ペアが上下動しながらも軟調傾向で推移しました。
米10年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い3.494%、
応札倍率が前回より低い3.13になりました。
豪RBA総裁が、
「低金利を過度に続ける事はリスクにつながる。
豪が資本規制を導入する可能性は極めて低い。」
などの認識を示しました。
米地区連銀経済報告では、
「経済活動は全般に引き続き改善。
多くの地区で雇用市場は力強さを増してきた。
多くの地区で緩やかながら景気は拡大。
小売売上は10地区で小幅に拡大。幾つかの地区では不透明性が高い。
住宅市場は全ての地区で低水準のままほぼ変わらっていない。」
などが示されました。
NYダウは前日比+7.41ドルで取引を終えました。

<4月14日(木)>

独連銀総裁が、
「銀行に対する無制限の流動性供給は長期的な解決策にはならない。
非伝統的措置を段階的に解消していく必要。
健全な財政なく低金利を継続することは困難。
物価の安定を政策の優先課題に位置づける必要。
さらなる利上げは今後のデータで決まるが、
2011年の追加利上は正当化される可能性。」
などの認識を示しました。
セントルイス連銀総裁が、
「出口戦略は金利ではなく資産売却で開始すべき。
QE2後に経済は予測より強まった。インフレは上向きに転換。
FRBの次の行動は緩和策の引き揚げ。
第1四半期GDPは予測よりも弱くなる可能性。
労働市場は強さを増してきている。」
などの見解を示しました。
英ネーションワイド消費者信頼感(3月)は予想より強い44でした。
BRICS会合の共同声明では、
「BRICS諸国は広範な国際準備通貨システムを支持。
世界経済は緩やかに回復。不透明性に直面。
主要国はマクロ経済政策での協調を進めるべき。
過度の商品価格変動は世界経済の回復へのリスク。」
などが示されました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5339元の切上後最高値になりました。
香港のフェニックステレビが15日に予定されている中国経済指標で
「3月鉱工業生産が前年比14.8%増、3月小売売上が高前年比17.4%増
3月CPI昇率が前年比5.3%〜5.4%、3月CPIは前月比0.2%低下。」
など関係者の談話としてリーク報道をしました。
円高とドル安傾向での相場の推移になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャが債務再編になった場合は同国の銀行に破綻を招く。
債務再編はギリシャの経済に破壊的な影響を与える。
ギリシャはIMFとEUとの民営化との合意を維持すべき。
さらなる政策金利引き上げは経済とインフレの状況しだい。
ユーロは他の主要通貨に対し実質ベースで10%下回っている。
小国に政策を合わせるのは誤り。
低水準の政策金利は、もはや正当化されない。」
などの認識を示しました。
日経平均は前日比+12.74円で取引を終えました。
ECBの4月の月報では、
「金融政策のスタンスは依然として緩和的。
経済情勢はポジティブだが不確実性は高まっている。
インフレの上振れリスクを注意深く監視。
最重要課題は(インフレの)二次的影響の回避。」
などが示されました。
独地元紙が
「IMFやEU当局の6月監査においてギリシャの債務持続性に疑いが
持たれた場合は何がしかの対処をしなければならない。」
との独財務相の見解を記事として掲載しました。
独経済相が、
「ギリシャ経済は競争力が充分ではない。」
との認識を示しました。
ユーロが軟調になるなどリスク回避傾向の相場展開になりました。
アルルランドの中銀が、
「2011年のアイルランドのGDP成長率は+0.9%(0.1%下方修正)。
2011年のアイルランドのCPI上昇率は+2.2%(1.4%の上方修正)
2011年のアイルランドの失業率は14.3%。」
などの見通しを発表しました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「アイルランドへの緊急流動性支援を永久に持続はできない。
ECBがアイルランドの銀行にGDPの最大100%の流動性を
供給しているのは健全なことではない。」
との見解を表明しました。
ギリシャ政府の報道官が、
「債務再編は行わない。EUとIMの財政プログラムを堅持する。」
との発表をしました。
米新規失業保険申請件数は41.2万件、
米生産者物価指数(3月)は0.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米長期金利が低下しました。
ガイトナー米財務長官が、
「米議会が債務上限を引き上げると確信している。
(米議会が)デフォルトのリスクを許容するのは無責任なこと。
財政が優先的な政策課題。世界経済は緩やかに回復。
市場は米国の財政状況へ信頼をおいている。
米国には増税の余地がある。」
などの認識を示しました。
NY時間に入ると主要通貨ペアが堅調傾向に転じて推移しました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「金利の引き上げが遅すぎればインフレの脅威に直面する可能性。」
との認識を示しました。
レーン欧州委員が、
「ユーロ圏は危機から力強く脱しつつある。
ユーロ圏の債務危機が全て消え去ったとはいえない。
ユーロ圏は債務削減に迅速な行動が必要。
ユーロを守るために必要なことを実施する用意がある。
債務再編はギリシャの債務問題の解決にはならない。
ギリシャの債務再編については決定はおろか議論すらない。」
などの発言をしました。
日銀総裁が、
「日銀による復興債券の購入には強く反対する。
復興債券を購入すれば円に対する信任が損なわれる。」
との見解を示しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い4.531%、
応札倍率が前回より低い2.83になりました。
米下院が385億ドルを削減した2011年度予算を可決しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「FRBのバランスシートの縮小は避けられない。
インフレ期待は上昇。現時点でデフレの脅威はない。
商品価格の上昇は他の価格にも影響与え始める可能性。
年内に利上げが必要になる可能性。」
などの見解を示しました。
タルーロFRB理事が、
「QE3を含めた将来的なFRBの金融政策について
事前判断はしたくないがQE2を縮小する必要はない可能性。」
との認識を示しました。
米グーグルの1-3月期決算では、
売上高が市場予想より強い65.4億ドル(一部項目除外)、
調整後の1株利益は市場予想より弱い8.08ドルになりました。
NYダウは前日比+14.16ドルで取引を終えました。

<4月15日(金)>

キプロスの中銀総裁が、
「ギリシャの債務再編は不可避なことではない。
債務再編をすることはギリシャにとって利益が少ない。
ギリシャは経済成長のために改革を実行する必要。
ユーロの危機ではない。利回り上昇は信頼の回復を反映。
さらなる追加的な進展は信頼回復にとって絶対に必要。
(現在の)ECBの金利は緩和的」
などの見解を示しました。
リッチモンド連銀総裁が、
「FRBが6月以降に量的緩和を停止するかどうかはデータしだい。
インフレが加速する前に引き締めを行うべきである。」
などの認識を示しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5301元の切上後最高値になりました。
中国の経済指標の発表では、
「第1四半期実質GDPが前年比で9.7%、
消費者物価指数(3月)が前年比で5.4%、
生産者物価指数(3月)が前年比で7.3%、
鉱工業生産(3月)が前年比で14.8%、
小売売上高(3月)が前年比で17.4%、」
と、ほぼ昨日の香港のフェニックステレビのリーク報道のとおり、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
金融引き締め観測で豪ドルがしばらく軟調に推移しました。
主要通貨ペアがしだいに軟調傾向になっていきました。
中国の国家主席が、
「中国経済には依然として不均衡がある。
消費の役割を拡大して貿易収支の均衡を目指す。
中国は経済体制の転換を継続する。」
などの発言をしました。
日経平均は前日比−62.40円の9591.52円で週の取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが、
「アイルランドの格付けを2段階引き下げて見通しをネガティブ。」
にすると発表しました。
ユーロがしだいに軟調傾向を強めていきました。
英BOEのセンタンス金融政策委員が、
「今年、英インフレは5%を上回る可能性。
英インフレはポンド安で悪化する可能性。
利上げによるポンド上昇は好ましいないわけではないが、
利上げを先送りすることは後々に影響を与える。
ポンドが必要以上に弱くなったことを懸念している。
英住宅市場の弱さは持続する可能性。」
などの見解を示しました。
欧消費者物価指数(3月)は1.4%、欧貿易収支(2月)は−24億ユーロと、
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「原油高がスタグフレーションをもたらす可能性。
ギリシャはプログラムを堅持する必要。」
などの認識を示しました。
ギリシャの首相が、
「改革は数年前から着手するべきであった。
改革についてはイースター後に詳しく説明する。
中期経済計画は今後数週間以内に策定する。」
などの発表をしました。
バンク・オブ・アメリカの第1四半期決算では、
純利益が前年同期比36%減の20.49億ドル、
1株あたり利益が市場予想よりかなり弱い0.17ドルになりました。
欧州委員会とECBとIMFが、
「アイルランドのプログラムは順調に進展。
確固たる政策の実施が重要。銀行の資本増強は大きなステップ。
アイルランドは財政目標を充足している。」
などの共同声明を発しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「FRBの年内引き締め開始は考えられないことではない。
米経済に新たな衝撃がない限り次の量的緩和はないと見ている。
年間3.5%の成長は可能。雇用の数字には勇気づけられる。
深刻なインフレは差し迫ってはいない。」
などの見解を示しました。
米消費者物価指数(3月)は市場予想とおりの0.5%、
NY連銀製造業景気指数(4月)は予想よりかなり強い21.70になりました。
米ネット長期TICフロー(2月 対米証券投資)は、
市場予想より弱い269億ドルになりました。
米鉱工業生産(3月)は市場予想より強い0.8%、
米設備稼働率(3月)は市場予想とおりの77.4%になりました。
ガイトナー米財務長官が、
「G7による3月の為替介入(円売り介入)はリスクを抑制した。
G7による為替介入は非常に重要なことであった。」
との見解を示しました。
独の財務相が、
「市場は私のギリシャに対するコメントを誤解した。」
との火消し発言をしました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(4月)は、
市場予想より強い69.6になりました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャの債務再編は選択肢の一つにはなっていない。」
との認識を示しました。
シカゴ連銀総裁が、
「今年に利上げするとの主張があれば驚き。
食品とエネルギー価格の上昇は一時的。
QE2はスケジュール通り完遂するであろう。」
との見解を示しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「債務再編は正当化されない。
ギリシャとアイルランドはプログラムを遵守するべき。
周辺国の状況はユーロ圏の経済成長に影響与えない可能性。
ユーロ圏の第1四半期は良好。ECBはインフレ抑制のために行動。
ECBは追加利上げについてまだ決めてはいない。」
などの認識を示しました。
G20財務相・中央銀行総裁会議の声明では、
「経済回復は拡大して自律的になりつつある。
中東と北アフリカと日本の出来事が経済の不透明性を高めた。
G20は世界的な不均衡を測る参考指標で合意。
不均衡の分析では為替レートと金融政策の枠ぐみを配慮する。
商品デリバティブ市場を適切な規制と監視の対象とする必要。
世界のエネルギー供給には需要に見合う余剰能力がある。
日本の経済の回復力を確信。」
などが示されました。
G20は今後、世界経済の不均衡を詳しく分析して、
世界経済の安定を損ねかねない国に是正策の助言をすることになり、
11月のカンヌ首脳会議で具体的な行動計画を定めることになりました。
COMEX金(6月限)が1486ドルの史上最高値になりました。
NY原油(WTI)は109ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウが前日比+56.68ドルの12341.83ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<4月18日(月)>

朝7時45分にNZ第1四半期消費者物価指数、
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(4月)、
夜9時に米シティ・グループ第1四半期決算発表、
夜9時半に加国際証券取扱高(2月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(4月)、
同夜11時に米NAHB住宅市場指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
NZの指標には注目です。

<4月19日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後2時に日消費者態度指数(3月)、
午後3時に日工作機械受注確報(3月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(4月)、独サービス業PMI速報(4月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(4月)、欧サービス業PMI速報(4月)、
午後5時に欧経常収支(2月)、
午後6時に欧建設支出(2月)、
午後7時半に米バンク・オブ・メロン第1四半期決算発表、
午後8時に加消費者物価指数(3月)、
夜9時に米ゴールドマン・サックス第1四半期決算発表、
夜9時半に米住宅着工件数(3月)、米建設許可件数(3月)、
同夜9時半に加景気先行指標指数(3月)、加卸売売上高(2月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(独)・加・米の指標には注目です。
また、米株式市場クローズ後に米インテルの
第1四半期決算発表が予定されています。

<4月20日(水)>

朝5時半に米IBM第1四半期決算発表、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(3月)、日第三次産業活動指数(2月)
午前9時半に豪Westpac先行指数(2月)、
午前10時半に豪第1四半期輸入物価指数、豪第1四半期輸出物価指数、
午後3時に独生産者物価指数(3月)、
午後5時半に英BOE議事録、
夜9時に米ウェルズ・ファーゴ第1四半期決算発表、
夜11時に米中古住宅販売件数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<4月21日(木)>

午前10時半に豪第1四半期生産者物価指数、
昼12時にNZクレジットカード支出(3月)、
午後2時に日景気一致CI指数確報(2月)、日景気先行CI指数確報(2月)
午後5時に独IFO景気動向(4月)、独IFO現況評価値(4月)、
午後5時半に英小売売上高(3月)、
午後8時15分に米モルガン・スタンレー第1四半期決算発表、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加小売売上高(2月)、
(米株式市場の取引開始前に米GEの第1四半期決算発表)
夜11時にフィラデルフィア連銀指数(4月)、米景気先行指標指数(3月)
同夜11時に米住宅価格指数(2月)、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・独・英・米・加の指標には注目です。

<4月22日(金)>

※イースターで、豪・NZ・香港・独・仏・スイス・英・加など
 主要市場が休みになります。米も株式と商品市場が休みです。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

4月11日に、IMF国際通貨基金が「2011年の日本の成長率見通しを
1.4%に下方修正。2011年の米国の成長率見通しを2.8%に下方修正。
2011年のユーロ圏の成長率見通しを1.6%。2011年の英国の成長率の
見通しを1.7%に下方修正。」などの予測を発表しました。
また、イェレンFRB副議長が「商品価格高騰の影響は一時的の可能性。
商品価格の高騰は金融政策スタンスの変更を正当化しない。米国の
失業率は依然として上昇している。緩和的な政策は引き続き適切。
米国の景気刺激策は段階的に引き揚げる。」との見解を示しました。
福島原発の事故評価がレベル7に引き上げられました。

4月12日に、東北と関東に大きな余震がありました。
ファンロンパイEU大統領が「ユーロ圏の債務危機拡大の脅威は大幅に
低下。ギリシャは財政調整継続の必要。」などの認識を示しました。
また、中国の温家宝首相がスペイン債券の購入継続を表明しました。
そしてECBのシュタルク専務理事が「ECBの政策金利はとても低水準。
ECBは適切なペースで金利を調整。」などの認識を示しました。
加BOC声明では「金利の引き上げは慎重に検討されるべき。」などが
示されました。
また、IMF国際通貨基金が「2011年の米財政赤字は主要国の中で最大
になる可能性。赤字削減の遅れは財政への負担になる可能性。」
などの見解を発表しました。

4月13日に、格付け会社のS&Pが「ギリシャの公的債務の再構成では
50〜70%の債務削減もあり得る。」との見解を発表しました。
また、イタリア中銀総裁が「利上げ後もなお金融政策は緩和的。
金融政策はインフレリスクを考慮する必要。ECBは緩和的な金融政策
の解除時期と手段を検討中。」などの発言をしました。
そして加BOC金融政策報告では「政策金利の引き上げは慎重に検討。
金融政策は徐々に引き締めていく。カナダドルの想定レートを
パリティーから1.03ドルに修正。」などが示されました。
また、独の財務相が「ギリシャの債務が持続可能かどうか分析結果を
待っている。持続可能に疑問が呈されればなんらかの措置が必要。」
との認識を示しました。
そして豪RBA総裁が「低金利を過度に続ける事はリスクにつながる。」
との認識を示しました。
また、オバマ大統領が「12年以内に4兆ドルの赤字削減を目指す。」
などの財政削減の施政方針を発表しました。

4月14日に、独連銀総裁が「さらなる利上げは今後のデータしだい。
2011年の追加利上は正当化される可能性。」との認識を示しました。
また、香港のフェニックステレビが15日に予定されている中国の
経済指標のリーク報道をしました。
そしてECBのビニスマギ専務理事が「小国に政策を合わせるのは誤り。
低水準の政策金利はもはや正当化されない。」と認識を示しました。
また、ギリシャ政府の報道官が「債務再編は行わない。EUとIMの財政
プログラムを堅持する。」との発表をしました。
そしてガイトナー米財務長官が「米議会が債務上限を引き上げると
確信している。デフォルトのリスクを許容するのは無責任なこと。」
との認識を示しました。
また、レーン欧州委員が「債務再編はギリシャの債務問題の解決には
ならない。ギリシャ債務再編については決定はおろか議論すらない。」
との発言をしました。

4月15日に、中国の経済指標の発表ではほぼ香港のフェニックステレビ
のリーク報道のとおりの市場予想より強い結果になりました。
また、格付け会社のムーディーズが「アイルランドの格付けを2段階
引き下げて見通しをネガティブ。」にすると発表しました。
そして欧州委員会とECBとIMFが「アイルランドのプログラムは順調に
進展。確固たる政策の実施が重要。銀行の資本増強は大きなステップ。
アイルランドは財政目標を充足している。」と共同声明を発しました。
独の財務相が「市場は私のギリシャに対するコメントを誤解した。」
との火消し発言をしました。

先週は、ドル円が週間では軟調傾向で推移して、また、ユーロドルは
上げては下げる上下動になるもやや軟調傾向で推移して、ポンドドルも
上下動の相場展開になりました。そして豪ドル米ドルは週前半で軟調に
なりましたが週半ばから後半にかけて値を戻す相場展開になりました。
ドル円の軟調が目立つとともに、ユーロドルなどドルストレート通貨
ペアがリスク選好とリスク回避の綱引きで揺れる展開になりました。

円については、日銀の金融政策が大震災によりまだしばらく緩和策の
継続が余儀ない状況であることによる対欧米との金利差の拡大は依然
として続いて中期的な円安観測は根強いものの、先週は日原発事故が
レベル7に引き上げられたことや欧州懸念の再燃が見られて、リスク
回避が優勢となり円が買われました。

ドル円では日足でMA21の分岐点に到達したことで下抜けるかあるいは
反発するか今後の展開が注目されますが、今週は金利差とリスク回避
の綱引きとなりそうながら、イースターを前にした一旦の手仕舞いも
後押しして、(やや円高優勢の)揉み合いと見る向きがあるようです。

一方、米ドルについては、ここのところ市場予想に対してやや弱さが
見られる米経済指標ながら中には市場予想よりも強い結果となる指標
も散見されているとともに、ベージュブックでは米経済の緩やかな
回復が示され、また米要人の見解も交錯していて読みにくい状況とは
なっていますが、タカ派とハト派の意見を総合的に見ますと、QE2は
6月末まで縮小なしに続行して、利上げ時期はその後の状況を見て
決めていく、という結論に徐々に収斂しているようにも感じられ、
また、11日にIMFが2011年の米国の成長率見通しを2.8%に下方修正し
ていることや、オバマ米大統領が「4兆ドルの赤字削減を目指す。」
と緊縮財政の施政方針を打ち出していることから、積極的なドル買い
にはなり辛いとして、引き続きドル・インデックスの軟調傾向が続く
と見る向きがあるようですが、今週は週末のイースターを前にした
リスク選好への一旦の手仕舞いも後押しして、ドルストレートでは
一時ドル買戻しの動きになる可能性があると見る向きもあるようです。

他方、ユーロについては、ギリシャの10年物国債利回りが昨年の
ギリシャ・ショック時よりも高い過去最高の14%台にまで上昇して
いて、金融市場でリスク回避が昂進していることに加え、先週は
15日に格付け会社のムーディーズが「アイルランドの格付けを2段
階引き下げて見通しをネガティブとする。」と発表したことや、
独財務相の発言により燻っていたギリシャの債務再編への懸念が
再燃するなど、リスク回避と、利上げ期待のリスク選好とが、
真っ向からぶつかり合う相場展開になりましたが、中期的なユーロ
の上昇期待は根強いものの、週末のイースターを前にして、一旦の
手仕舞いで調整の動きが優勢ななると見る向きがあるようです。

また、しばらくの間は顕在化しない可能性がありそうですが、6日に
独フィナンシャル・タイムズ紙が「ギリシャが債務借り換えができず
債務再編が必要になる懸念が浮上。複数のユーロ圏政府の関係者が
債務再編は排除できないとコメント。」などの記事を掲載したことや、
13日に格付け会社のS&Pが「ギリシャの公的債務の再構成では50〜
70%の債務削減もあり得る。」との見解を発表したことや、先週13日
の独財務相の「ギリシャの債務が持続可能かどうか分析結果を待って
いる。持続可能に疑問が呈されればなんらかの措置が必要。」との
発言もあり、(その後、独財務相発言は火消しされましたが) 内々には
ギリシャの債務再編も一応の検討がされていることが覗えて、また、
2010年10-12月期はギリシャとポルトガルがともにマイナス成長であっ
たことから、将来的には大きなリスク回避の動きとなる芽をはらんで
いる可能性があり、一応の注目はしておいてもよさそうです。

また、豪ドルなど資源国通貨については、金や原油など商品市場の
堅調と世界経済の回復期待を背景に中期的な堅調期待は根強いよう
ですが、今週末のイースターを前に一旦の調整懸念もささやかれて
いるようで、基調は堅調ながらも、思惑の交錯で上下動となる
可能性がありそうです。

経済指標関連では、18日のNZ第1四半期消費者物価指数、
19日の豪RBA議事録と加消費者物価指数(3月)に米住宅着工件数(3月、
20日の英BOE議事録と米中古住宅販売件数(3月)、
21日の独IFO景気動向(4月)と米新規失業保険申請件数に
加小売売上高(2月)とフィラデルフィア連銀指数(4月)などが
注目されます。


さて今日は、相場と止揚のお話です。

「止揚(しよう)」という言葉はヘーゲルという哲学者が
弁証法の中で用いた言葉のようですが、

一般的には矛盾と思われることを発展的に統合させること、
などという意味で用いることがあるようです。

この止揚の発展的な統合にいたる前段には
矛盾した背反する問題があるわけですが、

およそ世の中での何がしかの判断では
「考えるまでもなく、これしかない」という物事よりも、
この「止揚」を要することは多いようです。

たとえば、

経済危機となった場合には財政出動をしたほうが良いようだが、
政府の懐具合も良くはなく、また増税も簡単にできるものでもなく、
財政出動の財源の調達をどうしたらよいか…、

などという政府によくある問題も止揚を要するものですね。

よくあるパターンでは、
急を要する経済の救命のためにまずは国債を発行して急場を凌ぎ、
そして「時間軸」という要素を加えて、財政を徐々に規律させていく、
などという止揚が(考慮)されることがあります。

ところで…、

相場でも止揚的に思考して行かなくてはならないことがありますね。

「損小利大」という絶対則と思えるようなことも、

あまり損小に過ぎると(ストップを小さくし過ぎると)
相場のちょっとした振動的ブレでしばしば損切りとなって
損切り貧乏になることがあり、(苦笑)

そして、無理した利大はせっかくの含み益を
大きく放出してしまうこともときにはあるもので、

「ボラティリティ」という要素を加え、止揚的に考えて、
ときに「適損利中」くらいが良い場合も少なくないようです。

また、フーサイン・ハーネカー氏のように、
日々、たった10Pipsの獲得のために選びに選んだ状況で、
「ここぞ!」というところでのみトレードして、

「高勝率」という要素を加え、リスク20Pipsでリワード10Pipsという、
リスクリ・ワード比が逆転した損大利小となる状況で、
現実に億万長者になった人もいて、

ほとんど黄金律に近い「損小利大」も
どうやら絶対則とまではいえないのかもしれません。

そのほかにも、獲得Pipsの目標は大きいほど良いというのも、

当然ながら、いつもビビリのエグジットをしていては、
負けトレードとなるときにコツコツ増やした利益を吐き出して
いつまでたっても口座資金が増えないことになりがちではあっても、

かと言って、大き過ぎる獲得Pipsの目標は
期せずして過剰トレードを誘発することになって、
ボラティリティのあまり高くない状況などでは、
目標達成への意志でポジポジ病になってしまうことがあり、

トレーダーの中には、

「1万通貨単位での100Pipsの利益と
 10万通貨単位での10Pipsの利益は等価であるのだから、
 あまり無理した大きな獲得Pipsの目標を立てるよりも、
 目標利益に対して口座資金を増強させて、
 自身のトレード技能にあった現実的な獲得Pipsを目指す方が
 目標利益獲得の実現性がよほど高いんじゃないのかな。」

「それに、口座資金10万円に対して
 最大1万通貨のトレードをするならば、
 (口座資金100万円なら最大で10万通貨単位)
 日々、勝ち負けトータルのアベレージで+20Pipsでも、
 年間で口座資金が4倍以上になることも知る必要があると思うよ。」

ということで、目標利益獲得のためには
「口座資金量」という要素を考えるべきと主張する人もいるようです。

また、チャンスは多いほど良いということも、

確かにチャンスが少な過ぎるのは困りものですが、(苦笑)

プロフィット・ファクターが
「総利益÷総損失」であることを考えますと、

総利益の増大のためにチャンスを得て行くことは大切なものの、
ときにダボハゼのように何でも食らいついてトレードしていては、
逆に負けトレードを増産することもありがちなことで、

総損失を少なくすることがプロフィット・ファクターの
向上につながる視点も考えますと、

負けのほうにもフォーカスして、
総損失を減少させるという要素を加えて、

トレードを厳選してトレード数を抑えることも
大切になることがあるようです。

トレーダーの中には、

「俺もそうだったけど、だいたい皆トレードし過ぎなんだよな。
 悪いことは言わないよ。トレードすべきところを良く選んで、
 今までのトレード数を半分以下にしてみなよ。
 何よりも効果のあるトータル収支向上の特効薬になると思うよ。」

と、しみじみ経験談を語る人もいます。(笑)

こうして見ますと、相場にも「考えるまでもなく、これしかない」
ということはあまりないように思えますが、

(適所での両建てやナンピンは別になる可能性はあるものの)

損切りの必要性を否定するまっとうな意見は聞いたことがなく、

絶対がない相場の世界では、

損切りだけは、止揚的な思考の必要のない
かなり絶対則に近いものなのかもしれませんね。



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マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
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19時間より深く体系的に学んでいただければと思います。


FX 曲がり屋のお話


米2011会計年度の暫定予算が期限切れ寸前で合意になり、
米政府機関の一時閉鎖が回避されることになりましたね。

●先週の気になる出来事

<4月4日(月)>

2日にIMFが、
「リパトリの流れが円押し上げている兆候は見られていない。
また、独誌の報じたギリシャ債務再編観測の記事を否定する。」
などの見解を発表しました。
3日に新華社が、
「北京市内の新築住宅販売件数が前期比40%減少した。」
との報道をしました。
日銀による震災後の短観では、
大企業製造業業況判断DIが6、中小製造業業況判断DIが−6、
大企業非製造業業況判断DIが7、中小非製造業業況判断DIが−19、
などの結果なりました。
主要通貨ペアが小幅で揉み合う相場展開になりました。
日経平均は前週末比+10.50円で取引を終えました。
英建設業PMI(3月)は市場予想より強い56.4になりました。
欧生産者物価指数(2月)は市場予想とおりの0.8%になりました。
ドル円がしばらく小幅な軟調傾向での推移になりました。
多くの通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
豪ドルはやや軟調な相場展開になりました。
米オバマ大統領が大統領選への出馬の意向を示しました。
米アトランタ連銀総裁が、
「米消費支出は収入に対し慎重だが緩やかな拡大は継続。
インフレは緩やかなペースが続く可能性。」
などの見解を示しました。
トリシェECB総裁が、
「物価安定がECBの指針になる。
財政再建策と経済統合の強化がユーロ圏には必要。」
などの認識を示しました。
ギリシャの財務相が、
「2011年から2012年には債券を発行したい。
ギリシャは債務再編を計画などしていない。」
との発言をしました。
格付け会社のフィッチがブラジルの格付けを引き上げました。
ドル円がやや反発する展開になりました。
豪ドル米ドルなどドルストレートがやや軟調傾向で推移しました。
アイルランドの財務省が、
「財政赤字(前年赤字39億ユーロ)が2011年3月末で70.66億ユーロ。」
になったことを発表しました。
IMFのストロスカーン専務理事が、
「欧州は財政とソブリン債務問題への包括的な解決策が必要。
金融セクターは規制の大幅なオペが必要。
今年の世界経済の成長は約4.5%と予想している。
ギリシャの債務再編拒絶を支持している。」
などの見解を示しました。
米シカゴ連銀総裁が、
「6000億ドルのQE2は正しい規模。
米国が流動性の罠から抜け出しつつある兆候が見られる。
雇用は以前よりも良いが毎月30万人の雇用者数増が必要。
インフレは非常に低い。利上げが2012年になっても驚きではない。」
などの見解を示しました。
NYダウは前週末比+23.31ドルで取引を終えました。

<4月5日(火)>

バーナンキFRB議長の講演では、
「国際的に決算機関の監視を強化する必要。
決算機関の金融健全性が金融安定化の鍵になる。
インフレに対し監視が必要。インフレは世界的な需給逼迫が原因。
インフレの昂進は一時的となる可能性。
米が成長鈍化や危機にならないために米財政問題に対処する必要。」
などの認識が示されました。
一時、ドル買い反応になりましたが、
金融政策と景気見通しの言及がなく市場反応は限定的でした。
NZの財務相が、
「RBNZに追加利下げが必要ならば驚きである。
商品価格の上昇と貯蓄率の上昇が見られる。
NZの経済見通しは非常に良好である。」
などの認識を示しました。
豪貿易収支(2月)は市場予想より弱い−2.05億豪ドルになりました。
豪ドルがしばらく軟調傾向で推移しました。
豪RBAが政策金利を4.75%で据え置きました。
豪RBA声明では、
「世界経済は引き続き拡大。現在の金融政策は適切。
インフレはターゲットに一致。豪ドル高でインフレは抑制。
世界的な金融状況は依然として緩和的。雇用の伸びは緩やか。
豪の交易条件は高水準。民間投資は上向。
復興のための生産と再建が需要を押し上げる可能性。」
などが示されました。
日経平均は前日比−103.34円で取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルドガルの格付けを引き下げ、見通しをネガティブにする。
EUメンバー諸国がポルトガルに資金を提供することを想定している。
新政権は資金調達の達成が緊急の課題であると考えている。
ポルトガルが支援を要請する可能性のほうが高いと認識。」
などの発表をしました。
ユーロがしばらく軟調傾向で推移しました。
独サービス業PMI確報(3月)は市場予想とおりの60.1になりました。
欧サービス業PMI確報(3月)は市場予想より強い57.2になりました。
英サービス業PMI確報(3月)は予想よりかなり強い57.1になりました。
ポンドが堅調傾向で推移しました。
欧小売売上高(2月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
OECD経済協力開発機構のエコノミストが、
「ECBには金利を引き上げる大きな理由がある。
債務問題を抱える諸国にもECB利上げは大きな影響にならないだろう。
米国の量的緩和の終了は米成長率や雇用の改善次第になる。」
などの見解を示しました。
中国人民銀行が政策金利を0.25%引き上げ3.25%としました。
豪ドルがしばらく軟調傾向で推移しました。
格付け会社のフィッチが、
「ソブリン格付け引き下げによりポルトガル6銀行を格下げする。」
との発表をしました。
米ISM非製造業景況指数(3月)は市場予想より弱い57.3になりました。
ドルが売られる市場反応になりました。
ユーロが反発して上昇しました。
ドル円は一時反落しましたが円が売られ再上昇していきました。
メドレー・リポートが、
「ECBは金利の漸進的な正常化へ声明文の文言を変更すると予想する。」
との見解を発表しました。
ガイトナー米財務長官が、
「米国は人民元の上昇を中国に働きかけている。
信頼感は景気回復に重要で支出を削減する必要があるが、
政府機能の閉鎖にならないため議会は債務上限を引き上げる必要。
米住宅市場は依然として危機にある。」
などの見解を示しました。
アイルランドの首相が、
「アイルランドの銀行にとってECBの流動性供給は重要。」
との認識を示しました。
米FOMC議事録では、
「今年、緩和を弱める金融政策が正当化される可能性(メンバー数名)、
2011年以降も緩和スタンスが必要との意見(メンバーの一部)、
完了期限前に債券買い入れの調整は予想していない(メンバー複数)、
インフレ期待の動向を注視することが重要。
インフレ上昇は一時的の可能性が高い。
コアインフレは引き続き抑制されている。
労働市場はより緩やかに改善すると予想。
中東・北アフリカ・日本での出来事は経済見通しに不透明性を加える。
様々な経済動向の可能性への潜在的な出口戦略を計画。
インフレ期待の大幅な上昇は物価を上昇させる可能性。」
などが示されました。
ややドル買いが見られましたが市場反応は限定的でした。
NYダウは前日比−6.13ドルで取引を終えました。

<4月6日(水)>

人民元の対ドル基準値が1ドル6.5496元の切上後最高値になりました。
円が軟調に推移してドル円やクロス円が堅調になりました。
豪住宅ローン(2月)は市場予想より弱い−5.6%になりました。
スイスSNBの理事が、
「通貨高局面の経済には慎重な政策が必要。
経済見通しは引き続き良好だがスイス経済は鈍化モードにある。
スイスフラン高は輸入インフレからの保護になる。
ECBの利上げはSNBの政策に影響を与える可能性があるが、
輸出業者と国内経済での異なる状況が金融政策を限定させる。」
などの見解を示しました。
日景気一致CI指数確報(2月)は106.3、
日景気先行CI指数確報(2月)は104.2と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
IMFのストラスカーン専務理事が、
「スペインはどのような金融支援も必要としていない。」
との認識を示しました。
ユーロが堅調傾向で推移しました。
日経平均は前日比−31.18円で取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルの7銀行を格下げする。」
と発表しました。
英ハリファックス住宅価格(3月)は予想より弱い0.1%になりました。
スイス消費者物価指数(3月)は市場予想より強い0.6%になりました。
スイスフランが堅調になりました。
英鉱工業生産(2月)は市場予想よりかなり弱い−1.2%になりました。
ポンドが一時軟調になりました。
独フィナンシャル・タイムズ紙が、
「ギリシャが債務借り換えができず債務再編が必要になる懸念が浮上。
複数のユーロ圏政府の関係者が債務再編は排除できないとコメント。」
などの記事を掲載しました。
欧第4四半期GDP確報は市場予想とおりの0.3%になりました。
独製造業受注(2月)は市場予想より強い2.4%になりました。
ポルトガルの国債入札では、
「6ヵ月物の平均利回りが前回よりかなり高い5.117%、
同応札倍率が前回より低い2.3倍。
12ヵ月物平均落札利回りが前回よりかなり高い5.902%、
同応札倍率が前回より高い2.6倍。」
などの結果になりました。
アトランタ連銀総裁総裁が、
「年内での金融引き締めに傾いてはいない。
期待していたよりインフレは安定している。QE2の完遂を支持する。
(まだ)金融政策の方向を反転させる時期ではない。」
などの見解を示しました。
ユーログループ議長が、
「ユーロの為替レートはやや過大評価されている可能性。
ユーロは危機にはないが個別の国が債務危機に直面。
ユーロ圏全体が問題の影響を受けている。」
などの認識を示しました。
加Ivey購買部協会指数(3月)は市場予想より強い73.2になりました。
加ドルが堅調傾向で推移しました。
スペインの財務相が、
「財政目標を堅持。2011年の歳入見通しは達成の見込み。
スペインの失業者数は500万人には達しない見込み。
失業予測を改善するために尽力する。
ポルトガルは金融支援を求めてはいない。」
などの見解を示しました。
ポルドガルがついにEUに支援を要請しました。
ポルドガルの首相が、
「議会の緊縮財政策否決で財政状況や資金調達環境が悪化。
支援交渉で最善の条件の獲得を目指す。」
との発言をしました。
ポルトガル支援要請では市場反応は限定的でした。
世銀総裁が、
「リビアの混乱で原油価格に対する懸念がしばらく続く可能性。」
との認識を示しました。
NY金先物が史上最高値を更新して、
NY原油先物も約2年半ぶり高値を更新しました。
レーン欧州委員が、
「ポルトガルのEU支援の要請は責任ある行動。」
との認識を示しました。
バローゾ欧州委員長が、
「ポルトガルの要請はできる限り早急に対応する。」
と発言しました。
IMF国際通貨基金が、
「ポルトガルから金融支援の要請はまだ受けていないが、
要請があればポルトガルへの支援の用意はある。」
との発表をしました。
NYダウは前日比+32.85ドルで取引を終えました。

<4月7日(木)>

人民元の対ドル基準値が1ドル6.5456元の切上後最高値になりました。
豪雇用者数変化(3月)は3.78万人、豪失業率(3月)は4.9%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
一時、豪ドル米ドルが変動為替相場移行後の最高値を更新しました。
米議会の予算案を巡る協議が難航しているとの報道がありました。
日銀が政策金利を市場予想とおり0.10%で据え置きました。
日銀声明では、
「被災地金融機関向け低利融資の総額1兆円を決定。
日本経済は震災の影響で生産面を中心に下押し圧力の強い状態。
景気の先行は下押し状態が続いた後に緩やかに回復経路に復す見込み。
震災が日本経済に及ぼす影響は不確実性が大きい。
金融市場は全体として安定している。」
などが示されました。
日経平均は前日比+6.56円で取引を終えました。
LCHクリアネットが、
「ポルトガル国債の証拠金をさらに15%引き上げる。」
と発表しました。
日銀総裁の記者会見では、
「社債買い入れの限度額見直しが必要とは考えていない。
サプライチェーンの寸断は6〜7月には解消の見込み。
被災地の金融機関向け貸し出しは5月中に開始。
震災により一部商品に短期的な物価上昇の可能性。
リーマンショック後のような需要の蒸発は起きていない。」
などが示されました。
スペインの財務相が、
「市場はポルトガルとスペインの差異を認識している。
スペインの状況はポルトガルより優位にある。」
などの認識を示しました。
独鉱工業生産(2月)は市場予想より強い1.6%になりました。
ユーロはイベントを控えて調整の傾向で推移しました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.50%で据え置き、
資産買い入れ枠も2000億ポンドで据え置きました。
ポンドが一時軟調になりました。
欧ECBが市場予想とおり政策金利を0.25%引き上げました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い38.2万件になりました。
加住宅建設許可(2月)は市場予想よりかなり強い9.9%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「金融政策は非常に緩和的。
インフレ圧力は幅広い増大をもたらしてはいない。
中期的インフレ見通しへのリスクは上向き。
インフレを非常に注意深く監視。
インフレ率の上昇が二次的影響をもたらさないことが重要。
金利決定は全会一致。連続的な利上げの始まりではない。
財政の持続可能性に対する信頼感強化が重要。
利上げはユーロ圏全体の信頼感の維持につながる。
ECBはポルトガルのEU支援要請の決定を歓迎。」
などが示されました。
ユーロは上下動の後に一時軟調になりましたが、
その後、反発に転じました。
オーストリア中銀総裁が、
「ポルトガルとギリシャを比較はできない。
ポルトガルが支援を求める最後のユーロ圏の国になると認識。
利上げは正常化への小さな一歩。
利上げは経済成長に影響を及ぼさないと認識。」
などの発言をしました。
東北地方で震度6強の余震がありました。
リッチモンド連銀総裁が、
「インフレのリスクは高まっている。経済とインフレ見通しにより、
年末までの利上げには確実なまでの可能性がある。」
との見解を示しました。
米消費者信用残高(2月)は予想より強い76.2億ドルになりました。
NY金先物が史上最高値を更新して、
NY原油先物が2年半ぶりに110ドル台まで上昇しました。
NYダウは前日比−17.26ドルで取引を終えました。

<4月8日(金)>

豪政府がSGXシンガポール取引所によるASX豪証券取引所買収の
拒否を決定しました。
日国際経常収支(2月)は1兆6410億円、
日国際貿易収支(2月)は7233億円と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5420元の切上後最高値になりました。
ドル円やユーロドルなど主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
米予算案の合意が難航しました。
日景気ウォッチャー調査(3月)の現状判断指数が27.7になり、
前月比で20.7ポイント低下しました。
日銀月報(4月)では、
「当面、生産面を中心に下押し圧力が強い状態続く。」
との観測が示されました。
スイス失業率(3月)は市場予想とおりの3.4%になりました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ポルトガルによる支援要請はユーロ圏の安定に繋がる。」
との認識を示しました。
日経平均は前日比+177.15円の9768.08円で週の取引を終えました。
独経常収支(2月)は89億ユーロ、独簿益収支(2月)は121億ユーロと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
独輸出(2月)は市場予想より強い2.7%になりました。
レーン欧州委員が、
「ポルトガルの支援要請を歓迎する。
スペインは大胆で野心的な政策を行っている。
スペインの債務水準はEU平均を下回っている。
スペインに支援が必要ではないことは明らかである。」
などの見解を示しました。
スペインの財務相が、
「スペインは赤字削減に強い決意を表明。
ポルトガルは(ユーロ圏で)支援を要請する最後の国になる。」
との認識を示しました。
英生産者仕入価格(3月)は3.7%、英生産者出荷価格(3月)は0.9%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ポンドは上昇した後に一時軟調になりました。
加雇用ネット変化率(3月)は市場予想より弱い−0.15万人、
加失業率(3月)は市場予想とおりの7.7%になりました。
加ドルが軟調傾向で推移しました。
ユーログループ議長が、
「ポルトガルの救済プログラムには厳しい融資条件が付帯する。
ポルトガルの救済プログラムは6月半ばまでに実行される。
ポルトガルの救済プログラムはユーロ圏の安定を保護する。
ポルトガルの救済プログラム全体の金額は未定。」
などの認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「昨日の発言に付け加えることはないが、
米ドルが強い通貨であることは重要。
(ユーロ諸国の)資本再構成については各政府次第。
ポルトガルには野心的な財政調整が必要。」
などの発言をしました。
アトランタ連銀総裁が、
「昨年の第4四半期より今年の第1四半期は景気が減速。
米経済は脆弱。インフレ上昇は一時的。現行の金融政策は適切。
FRBは財政政策のため金融政策を利用すべきではない。」
などの認識を示しました。
加住宅着工件数(3月)は市場予想より強い18.88万件になりました。
米卸売在庫(2月)は市場予想とおりの1.0%になりました。
ECBのトゥンペルグゲレル専務理事が、
「金融政策は先手を打って行動する必要。
ユーロ相場はECBの目標ではない。」
などの認識を示しました。
米予算案の合意の難航に米ドルが次第に軟調になっていきました。
ダラス連銀総裁が、
「FRBは債券買入プログラムを早期に終了させる必要がある可能性。
インフレの衝撃は世界的に高まっている。
FRBの緩和策の延長は投機の愚かな行為を助長させる可能性。」
などの見解を示しました。
レーン欧州委員が、
「景気回復は自律的になりつつあるが経済の回復は一様ではない。
EUでの金融の修理を完成させることが不可欠。
ポルトガル支援の3分の2をEUで3分の1をIMFと概算している。」
との見解を示しました。
NY金先物が1474.10ドルになり4日連続で史上最高値を更新しました。
NY原油(WTI)は2年半ぶりの高値の112ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−29.44ドルの12380.05ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<4月11日(月)>

朝8時50分に日機械受注(2月)、
午後3時45分に仏鉱工業生産(2月)、
午後6時15分からNY連銀総裁の講演、
深夜1時15分からイェレンFRB副議長の講演、
などの経済指標が発表されます。
ハト派の米要人の発言が注目されます。

<4月12日(火)>

朝8時01分に英RICS住宅価格(3月)、
朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録(要旨)、
午前9時半に豪NAB企業景況感指数(3月)、豪NAB企業信頼感指数(3月)、
午後3時に日工作機械受注速報(3月)、
同午後3時に独消費者物価指数確報(3月)、
午後5時半に英消費者物価指数(3月)、英小売物価指数(3月)、
同午後5時半に英商品貿易収支(2月)、英DCLG住宅価格(2月 前年比)、
午後6時に独ZEW景況感調査(4月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(4月)、
夜9時半に米貿易収支(2月)、米輸入物価指数(3月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(2月)、加新築住宅価格指数(2月)、
夜10時に加BOC政策金利、加BOC声明、
深夜2時に米3年債の入札、
深夜3時に米月次財政収支(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英・(独)・米・加の指標には注目です。

<4月13日(水)>

朝8時半に豪Westpac消費者信頼感(4月)、
朝8時50分に日国内企業物価指数(3月)、
午後3時に独卸売物価指数(3月)、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(3月)、
午後5時半に英失業率(3月)、英失業保険申請件数推移(3月)、
午後6時に欧鉱工業生産(2月)、
夜9時半に米小売売上高(3月)、
夜11時に米企業在庫(2月)、
夜11時半に加BOC金融政策報告、
深夜2時に米10年債の入札、
同深夜2時から豪RBA総裁の講演、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
英・(欧)・米・(加)の指標には注目です。

<4月14日(木)>

朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(3月)、
午前10時半に豪新車販売台数(3月 前年比)、
午後5時にECB月例報告、
夜9時半に米生産者物価指数(3月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加製造業出荷(2月)、
深夜2時に米30年債の入札、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
また、この日からG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

<4月15日(金)>

午前11時に中国消費者物価指数(3月)、中国生産者物価指数(3月)、
同午前11時に中国小売売上高(3月)、中国鉱工業生産(3月)、
同午前11時に中国第1四半期実質GDP、中国第1四半期景況感指数、
午後1時半に日鉱工業生産確報(2月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(3月)、欧貿易収支(2月 季調済)
夜9時半に米消費者物価指数(3月)、米NY連銀製造業景気指数(4月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(2月 対米証券投資)、
夜10時15分に米鉱工業生産(3月)、米設備稼働率(3月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(4月)、
などの経済指標が発表されます。
中国・米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

4月4日に、ECB総裁が「物価安定がECBの指針。財政再建策と経済
統合の強化がユーロ圏には必要。」などの認識を示しました。
また、格付け会社のフィッチがブラジルの格付けを引き上げました。
そして、米シカゴ連銀総裁が「6000億ドルのQE2は正しい規模。
インフレは非常に低い。利上げが2012年になっても驚きではない。」
などの見解を示しました。

4月5日に、バーナンキFRB議長が「インフレに対し監視が必要。
インフレは世界的な需給逼迫が原因。インフレの昂進は一時的になる
可能性。米財政問題に対処する必要。」などの認識を示しました。
また、格付け会社のムーディーズが「ポルドガルの格付けを引き下げ、
見通しをネガティブにする。」との発表をしました。
そして、中国人民銀行が政策金利を0.25%引き上げ3.25%としました。
また、米FOMC議事録では「インフレ期待の動向を注視することが重要。
インフレ上昇は一時的の可能性が高い。コアインフレは引き続き抑制。
労働市場はより緩やかに改善すると予想。」などが示されました。

4月6日に、IMFのストラスカーン専務理事が「スペインはどのような
金融支援も必要としていない。」との認識を示しました。
また、独フィナンシャル・タイムズ紙が「ギリシャが債務借り換えが
できず債務再編が必要になる懸念が浮上。複数のユーロ圏政府の関係者
が債務再編は排除できないとコメント。」などの記事を掲載しました。
そして、ポルドガルがついにEUに支援を要請しました。
また、ユーログループ議長が「ユーロの為替レートはやや過大評価され
ている可能性。ユーロは危機にはないが個別の国が債務危機に直面。」
などの認識を示しました。

4月7日に、日銀総裁が「サプライチェーンの寸断は6〜7月には解消
の見込み。リーマンショック後のような需要の蒸発は起きていない。」
などの認識を示しました。
また、欧ECBが市場予想とおり政策金利を0.25%引き上げました。
トリシェECB総裁の記者会見では「中期的インフレ見通しへのリスクは
上向き。インフレ率の上昇が二次的影響をもたらさないことが重要。
連続的な利上げの始まりではない。」などが示されました。

4月8日に、ECBのコンスタンシオ副総裁が「ポルトガルによる支援の
要請はユーロ圏の安定に繋がる。」との認識を示しました。
また、レーン欧州委員が「スペイン債務水準はEU平均を下回っている。
スペインに支援が必要ではないことは明らか。」との発言をしました。
そして、トリシェECB総裁が「米ドルが強い通貨であることは重要。
(ユーロ諸国の)資本再構成については各政府次第。」と発言しました。

4月9日(日本時間)に、米2011会計年度の暫定予算が期限切れ寸前で
合意になり、米政府機関の一時閉鎖が回避されることになりました。

先週は、ドル円が週半ばまで堅調傾向で推移した後に週後半から
揉み合う相場展開になり、週末のNY時間に軟調になりました。
また、ユーロドルは週初と週後半に一時軟調になるも、週間では
全般に堅調傾向で推移しました。そしてポンドドルも堅調傾向での
推移になりました。また、豪ドル米ドルも週初に一時軟調になるも、
週間では全般に堅調に推移して変動為替相場移行後の最高値をつけ
ました。主要通貨ペアが概ね堅調に推移した一週間になりました。

さて今週ですが、欧州が利上げになり、また米要人の発言には
意見の相違が見られるものの米利上げ期待がある中にあって、
円については、日銀の金融政策が大震災によりしばらく緩和策の継続
が余儀ない状況にることによる対欧米との金利差の拡大観測や、
欧州懸念の後退によるリスク回避の緩和観測に加えて、日本経済が
復興需要が本格化するに到るまではしばらく低迷するとの観測等で、
円が売られやすい地合いが継続すると見る向きが今週も優勢となり
そうですが、日本からの海外投資があるとともに、日本の株式市場の
割安感から外資による日本への投資が活発になりつつあるようで、
外貨流入による円転需要もあり、時折、調整も伴う円安傾向での
推移になる可能性がありそうです。

一方、米ドルについては、米要人のタカ派発言とハト派発言が錯綜
していて、米金融政策が引き締めに軸足を移す時期について市場も
読み切れないでいる状況も覗えますが、懸念されていた米2011会計
年度の暫定予算が期限切れ寸前で合意になり、米政府機関の一時閉鎖
が回避されることになったことで、先週末のドル売りは今週はじめに
少し巻き戻される可能性がありそうです。ただ、米株式市場が上昇
一服となっている中で、11日の午後6時15分からNY連銀総裁の講演が
あるとともに、深夜1時15分からイェレンFRB副議長の講演があること
で、両氏ともにハト派であるたけに、ドル売りの市場反応の可能性が
あり、一応の注意は必要なようです。

他方、ユーロについては、先週6日にポルトガルがEUに支援要請を
したことでデフォルトに対するリスク懸念が後退して、いわゆる
(一旦の)「悪材料出尽くし」となったことに加えて、先週7日の
利上げ後の事実売りもこなして、ユーロドルでは週足レベルの節目
も超えてきたことや、トリシェECB総裁は「連続的な利上げの始まり
ではない。」と一応の釘を刺すも、ECBのトゥンペルグゲレル専務
理事が「金融政策は先手を打って行動する必要。」と今後の更なる
利上げを暗にほのめかようにも取れる発言をしていることもあり、
今後の利上げ期待でユーロの先高観測は根強いようです。

ただ、6日にユーログループ議長が「ユーロの為替レートはやや
過大評価されている可能性。」と発言していていることや、
8日にトリシェECB総裁が「米ドルが強い通貨であることは重要。」
と発言していることから、今後、欧州要人からユーロ高への不快感
を匂わす発言がある可能性があるとともに、6日に独フィナンシャル
・タイムズ紙が「ギリシャが債務借り換えができず債務再編が必要に
なる懸念が浮上。複数のユーロ圏政府の関係者が債務再編は排除でき
ないとコメント。」などの記事を掲載していることから、欧州の債務
懸念は燻り続けているようで、また、週初は米2011会計年度の暫定
予算が期限切れ寸前で合意になったことによる「ドル売りの巻き戻し」
の可能性もあそうで、ユーロドル堅調傾向はしばらく続きそうながら
時折の調整は経ることになりそうです。

そして、今のところ顕在化はしていないようで余談とはなりますが、
欧州のPIIGS諸国のポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、
スペインのうち、ギリシャ、アイルランドに続き、ついにポルトガル
もEUとIMFに救済要請したことで、(少し将来にはなりそうですが)
銀行のストレステストの出揃った後、次の投機攻撃のターゲットは
8月と10月にそれぞれ200億ユーロを超える大量の国債償還を迎える
ユーロ圏で4番目の経済規模で20%の失業率のスペインとの噂がある
ようです。10月で退任されるトリシェECB総裁の後任の人選とともに、
今後の金融市場の動向が注目されます。

また、ポンドについては、インフレ兆候はありながらも英BOE自体は
まだ引き締めスタンスに軸足を移すに至っていませんが、やがては
利上げするとの市場観測があるようで、思惑が主導であることで調整
の振幅が大きめとはなりがちでも、堅調傾向で推移すると見る向きが
多いようです。週初のポンドルでは米2011会計年度の暫定予算が期限
切れ寸前で合意になったことによる「ドル売りの巻き戻し」の影響も
注目されます。

そして、豪ドルなど資源国通貨については、10日(日)の中国経済指標
の結果や、15日の中国経済指標の結果に影響を受けそうですが、
原油や金などコモディティ市場が堅調であることや世界経済の回復を
背景に、高値警戒はありながらも堅調傾向がまだ続く可能性があると
見る向きが多いようです。なお、調整となった場合には上げ続けた
反動で調整は深いと見る向きが一部にはあるようで、商品市場と中国
の経済指標も睨みながらのトレードとなりそうです。

経済指標関連では、12日の英消費者物価指数(3月)と米貿易収支(2月)、
そして加BOC政策金利に加BOC声明、
13日の英雇用統計(3月)に米小売売上高(3月)と米地区連銀経済報告、
14日の米生産者物価指数(3月)と米新規失業保険申請件数、
15日の中国経済指標に米消費者物価指数(3月)と米鉱工業生産(3月)と
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(4月)などが注目されます。

また、今週から11日のNY株式市場のクローズ後のアルミ大手のアルコア
を初めとして、JPモルガン・チェース(13日)や米グーグル(14日)など、
米主要企業の第1四半期の決算発表が始まりますので、米株式市場の
動向のほうも注目されます。

いったんレンジ性向の相場展開になる可能性もありそうですので、
機敏にトレードしていきたいものです。


東日本大震災から早くも1ヶ月がたとうとしています。 m(_ _)m

大きな余震も続いていますが、被災された地域でも
夏祭りを行おうとのお話があるとのことで、
復興の御輿(みこし)で勇気が湧くことを願っています。


さて、今日は漫談「曲がり屋」のお話です。

面白話の即席漫談ですので、
どうぞ怒らないで笑い飛ばしてくださいね。

ところで、

相場の諺(ことわざ)に「当たり屋につけ」というのがありますね。
勝負事や相場で当たっている人と同じ目を張るというやり方です。

この「当たり屋につけ」というのは、
江戸時代に常勝将軍といわれた博徒の親分が、
死に際に一の子分に伝えたといわれる秘伝と言われています。

「いいか。よく聞くんだ…。
 バクチてぇのはなぁ、胴元が一番儲かるようにできている。
 だからバクチは打つもんじゃねぇ。賭博を開帳するのが一番だ。」

「…。」

「そして、もしもお前が旅に出て、バクチを打つ時は、
 場を見渡して、一番勝っている奴のとおりに打つんだ。
 これが俺がバクチで財を成した秘訣だ。」

「…。」

「いいか。そしてそいつの目が落ちて負けだしたら、
 またグルリと場を見渡して、一番勝っている奴を見つけるんだよ。
 誰彼の勝ち負けがはっきりしない時は、遊んで時を待つんだ。
 勝負てぇのは理屈じゃねぇ…、運のいい奴が勝つんだよ。」

まぁ、FXは丁半バクチとは違って、運の要素よりも、
技能と情報の要素が強いのですが、
「当たり屋につけ」はけっこう役立つことがあります。

私はあまりお奨めはしていませんが、
現代では、さしづめ好調なサイン配信を乗り換えながら
相乗りのトレードをするようなものですね。

同様なものに、まぁ、選択肢の多い競馬などでは使えませんが、

上げる下げるの択一勝負では
「曲がり屋の逆につけ」というのがあります。

この「曲がり屋」とは、勝負事に不思議なくらい
ことごとく負けてしまう人のことをいいますが、

中には、凄まじい「曲がり屋」さんがいるものです。

たとえば、2台空いているパチンコ台があって、
どちらに座ろうか思案をすれば、
その人の座った台では決して出ずに
必ずといってよいほど座らなかった方の台がまず出ます。

そして、その人があきらめて台を去ると、
次に座った人がドル箱を積みます。(苦笑)

また、FXや株式などのトレードをすれば、
その人が買えば必ずといってよいくらい下落して、
その人が売れば必ずといってよいくらい上昇します。

曲がり屋さんでも、トップクラスでは、(苦笑)
負け率9割の人もいるくらいで、
しかも、不思議なことに安定的に負けとなります。

曲がり屋さんが、レンジと見て逆張れば相場はブレークする。
曲がり屋さんが、ブレークと見て順張れば相場はレンジに舞い戻る。
曲がり屋さんが、堪えて損切りしないと含み損が増大する。
曲がり屋さんが、損切れば相場はあざ笑うように反転する。
曲がり屋さんが、慎重になっていると相場は良く動く…。

曲がり屋さんになってしまっている原因は様々ですが、

ある曲がり屋さんは、一時、ドル円の売りで儲けたものの、
ドル円が上昇トレンドになることはありえないことと、
G7協調介入後もドル円の一途な売りでトレードしている人もいます。

また、ある曲がり屋さんは、
2010年のギリシャ・ショックの記憶が頭から離れずに、
おまけに書店に並ぶトンデモ本をしっかり読んでしまったことで、

ユーロドルが1000Pipsをはるかに超える上昇になっても、
否(いな)、上昇しているからこそ「もう下げるはずだ。」と、
ユーロドルを決して買うことができず、
常に売りのバイアスでトレードしている人もいます。

まさに、「まだは、もう」で「もうは、まだ」というわけですが、

曲がり屋さんは、いくらトレードの勉強をしても、

「いまさら」「いくらなんでも」
「ここで切り替えて負けたら今までの頑張りがバカを見る」

などという自身の心の囁きが判断の中心になっていて、
客観的な判断ができなくなっているのです。

そして、その曲がり屋さんが、

「やっぱり俺は間違っていた…。」と

いよいよポジションを切り替えるとき、
皮肉にも相場の大きなトレンドも変化をし始めます。

曲がり屋さんは、やはり曲がり屋さんなのです。

    ☆ ☆ ☆ ☆

考え方もとても常識的で努力家で性格も温厚なA氏、
そんな彼が会社から帰宅して毎日のように取り組んでいたのはFX。

ところが、彼はなかなか勝てず、ついに奥さんに告白します。

「話って何なの?」

「いゃぁ、すまん…。」

「何がすまないの? ちゃんと話して聞かせてよ。」

「いゃぁ、じつはね…。FXで負けて定期一本崩しちゃったのさ。」

「まぁ…。定期って、銀行の定期預金のこと?」

「うん。一本だけだけどね。」

「子供もいるんだし…。家のローンだって…。
 でも、よくそこまで負け続けれたものね…。」

「そうなんだ。きっと俺は曲がり屋だったんだよ…。
 完璧なまでに負け続けたんだけど、
 でも今は真剣にトレードの勉強をしていて…。」

「ちょっと待って。今あなた…、
 完璧に負け続けたって言ったわよね。
 もう少し詳しく私にFXを教えてくれない?」

負けトレーダーではあっても知識が豊富なA氏は、
奥さんにFXの仕組みを熱弁します。

「ふーん。そうなんだぁ。
 買って相場が上がると儲かって、
 売って相場が下がるとこれも儲かるわけね。」

「まぁ…、そういうことさ。
 でも、曲がり屋だった俺が買うと相場は下げて、
 俺が売ると相場が上げたってワケなんだよ。
 その率はじつに9割以上さ。あははっ。」

「でもそれって、ほんとにほんと?」

「あぁ、本当だとも。」

「もしも、それがほんとならば私に良い考えがあるわ。」

「何だよ…。良い考えって?」

「じつはね。私も告白するけど、
 へそくりが100万円ほどあるのよ。」

「えっ?、まさかお前…。
 止めとけ止めとけ。にわか覚えのお前に勝てやしないよ。
 FXはそんな甘いものじゃないんだ。」

「何言っているのよ。あなたは負け率9割の…、
 ある意味、天才的な負けトレーダーなわけじゃない。
 確かに私はFXのことはよく解らないわ。
 だから、あなたがデモトレードで真剣に負けて、
 私があなたと完全真逆にリアルトレードするのよ。」

「おぉ、それは名案だね。」

「ねっ、名案でしょう。」

「曲がり屋の俺が買うときに売って、俺が売るときに買う。
 そして俺が損切りせずにナンピンするときに増し玉をして、
 俺が辛抱たまらず損切りするときは反転するから
 利食うってわけか…。」

「そうよそうよ! ねっ、できそうじゃない?」

「でもね。少し前までは良かったかもしれけど、今はダメなんだ。
 もっと早くお前に相談しておけばよかったなぁ…。」

「どういう意味なのよ?」

「俺は曲がり屋のままじゃいけないと、
 真剣にトレードの勉強をして思惑と予想のトレードを止めて、
 負けが5割くらいまで減っちゃったんだ。もう俺は…、
 以前の天才の曲がり屋じゃなくなってしまったんだよ〜。」

「えーっ、もったいない。」

「ねぇ、あなた。トレードの勉強したことを何とか忘れて、
 元の超絶な曲がり屋さんに戻れないものかしら…。」

    ☆ ☆ ☆ ☆

面白話の即席お笑い漫談「曲がり屋のお話」でした。(笑)

笑い飛ばしてくださいね。
登場人物とストーリーはすべてフィクションです。

馬鹿馬鹿しいお話をごめんなさい。 m(_ _)m



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


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