FX ミセス・ラシュキのミステリーのお話

どうやら火星探索機が水を発見したようですね。^^

さて、今週は各国の政策金利の発表と共に
週末には米雇用統計が発表されるとあって、
ボラタイルな相場展開の可能性がありそうです。

先週末30日(金)は、オセアニア時間から東京時間の序盤は
日株価が堅調であったこともあってやや円安傾向となったものの
その後は狭いレンジながら円高傾向となって
はっきりしない展開となりました。
朝の日失業率は市場予想よりやや悪く、
日全国消費者物価指数はやや市場予想を下回り、
日鉱工業生産は市場予想を上回りましたが反応は限定的でした。
ドルストレートも比較的小動きとなりました。
日経平均は前日比+214.07円で取引を終えました。

ロンドン時間になると独小売売上高が発表されて、
市場素養を大きく下回ると共に前回値も下方修正されて
ユーロが下落しました。
午後6時の欧消費者物価指数(速報)ではやや市場予想を上回り、
スタグフレーション懸念もあったものの、
市場はユーロ買戻しへと反応しました。
欧失業率は市場予想とおりの結果となって
前日の独雇用統計悪化での懸念を幾分弱めることとなりました。
独連銀総裁からは「インフレ抑制のためECBは断固かつ
タイムリーに行動」との発言もユーロ買戻しを後押ししました。
ポンドドルは上下動しながらも軟調な展開となりました。
ドル円はこの時間下げては上げる展開となりましたが
比較的狭いレンジ相場となりました。

ニューヨーク時間に入ると午後9時半に米の個人所得と
PCEデフレータなどの経済指標が発表されて、
市場予想よりもやや良い結果にドルが買われましたが
強い動意とはなりませんでした。
その後、米シカゴ購買部協会指数が発表されて、
構成項目の雇用指数と新規受注も含めて
市場予想を上回りましたが、市場反応は限定的でした。
午後10時55分に発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数
(確報値)も市場予想をやや上回りましたが、
格付け機関のフィッチがモノラインのCIFGの格付けを
大きく引き下げ「CCC」とした報道もあり、
また、ボストン連銀総裁が「住宅価格の下落は依然米経済の
重大なリスク」と発言したことでリスク回避の動きも生じて、
原油価格動向や月末要因もあったか、
NYダウが前日終値を挟んだ上下動ではっきりしない展開となり、
ドル円はレンジの中で軟調な展開となりました。
一方、ユーロドルやポンドドルなどドルストレートは
ドル売りもあって堅調な展開となりました。
原油価格は、一部のトレーダーによる不正取引や
原油備蓄業者の不正報告の疑いで
米商品先物取引委員会(CFTC)の調査が入るとされ
乱高下となり127ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−7.90ドルで取引を終えました。

月初めの今日2日(月)は、ウェリントンが休場です。
朝の8時50分に豪AIG製造業指数、
午前10時半に豪小売売上高、
同10時半に日毎月勤労統計、
午後2時に日自動車販売台数、
午後2時45分にスイスGDP、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数、
夕方5時に欧・独のPMI製造業、
夕方5時半に英消費者信用残高、英モーゲージ承認件数、
夜の11時に米ISM製造業景況指数、米建設支出、
などの経済指標が発表されます。
豪小売売上高と米の指標には注目です。

3日(火)は、
午前10時半に豪経常収支、豪住宅建設許可件数、
午後1時半に豪RBA政策金利、
午後2時45分にスイス消費者物価指数、
夕方5時半に英PMI建設業、
夕方6時に欧GDP、欧生産者物価指数、
夜の11時に米製造業受注指数、
などの経済指標が発表されます。
豪政策金利と欧・米の指標は注目です。

さて、今週は2日(月)の米ISM製造業景況指数、
3日(火)の豪RBA政策金利、
4日(水)の豪GDP、米ADP全国雇用者数、米ISM非製造業景況指数、
5日(木)のNZ政策金利、英BOE政策金利、欧ECB政策金利、
そして、ECB総裁記者会見、
6日(金)のカナダ雇用統計、米雇用統計、
など各国の政策金利の発表と週末の米雇用統計を中心に
注目材料が多数あります。

米景気への悲観論が後退して、米長期金利が上昇傾向となって、
米十年物国債が5ヶ月ぶりに4%台となり債券価格が下落して、
投機マネーが株式などリスク資産に回帰してきているようです。
また、インフレ懸念も強まり、米金利上昇期待も高まっていて、
先々週のドル売り傾向から先週はドル買い傾向となりました。

一方、ボストン連銀総裁が「住宅価格の下落は
依然米経済の重大なリスク」と発言しているように、
ケース・シーラー住宅価格指数も前年同期比で−14%となっていて
米中古住宅の売れ残り在庫も11.2ヶ月分相当もあるといわれ、
底入れの兆しはまだ遠いようです。

また、原油価格は米商品先物取引委員会(CFTC)の
調査が入るとの報道に上昇は一服となりましたが、
フィッチがモノラインのCIFGの格付けを大きく引き下げ
「CCC」とした報道や、米倒産件数の増加などがあって、
好悪さまざまなファクターが交錯していて、
ややドル買い圧力が強いようですが、
変動の要素も秘めているようです。

そして、週末には巨大指標の米雇用統計が発表されますが、
先々週には「前回値が−2万人から、−15万人に
大幅に下方修正か?」という噂も飛び交っていましたので、
波乱の可能性もありそうです。

流れに乗りながらも、柔軟にトレードして行きたいものです。


さて今日は、ミセス・ラシュキのミステリーのお話です。

ミセス・ラシュキとは、
「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」の著者のひとりの
リンダ・ブラッドフォード・ラシュキのことです。

少し以前は、最先端を行く先物の女性トレーダーと呼ばれ、
高度なトレーディング法を駆使して一躍名を馳せていた人です。
公認CTAのLBR・G・トレーディング社などの社長でもあります。

タートル・スープやモメンタム・ピンホール、
ADXギッパー、ウォルフ波動、ブレイクアウト・モード、
などのいろいろな手法を相場の適所で使い分けて
短期トレードをする凄腕の裁量トレーダーでした。

そのミセス・ラシュキがあるインタビーで
トレードに役立つお奨めの本について

Richard Schabackerが著した
「Technical Analysis and Stock Market Profits」
と答えたそうなのですが、

その本はなんと一時代前の1932年の著作であったことに
驚かせられます。

そして、ミセス・ラシュキは、こうも語りました。

「そして、ある日突然、最もミステリアスな形で
 目の前の霧が晴れていくかのように、
 最も難しいと思われていたことが、
 とてもシンプルなことに思えてくるのです。
 消し去るプロセスを経ながら学んでいきます。」

「いいですか。いつかは必ずその時が来ます。
 ただ、最初の3年間に関して言えば、
 毎年、一貫して利益を上げられるような人は
 ほとんどいません。」

難解極まりないトレードが

「とてもシンプルに思えてくる、
 そんな時が必ずいつの日か来る」というのです。

まさにミセス・ラシュキのミステリーですね。

あのゲーリー・スミスでさえ安定して利益を出せるように
なるまでに20年もかかったといわれるトレーディングが、
簡単に思えるようになる、というわけです。

そして、

たくさんの先端トレーディング手法に精通していた
そのミセス・ラシュキが最後に到達したのは、

古典的な「ブルフラッグとベアフラッグのパターン」
であったとも言われていて、驚いてしまいます。

先進のトレーディングの技法を数多く学んで身につけて、
実践を通じて消し去り昇華して残ったものは、

「えっ、たったこれだけ?」と思えるほど、
古典的でオーソドックスなものであったわけです。

「そう。どんなに時代が変わっても、これらのパターンは、
 今日もちゃんとチャート上に現れますもの。」

と、彼女はあっさりと言い切りますが、
あのラシュキであるだけに言葉の重みが響いてきます。

先進のその先は原点回帰のようでもあり、
コアは何事もシンプルなのかもしれませんね。

そう思いを巡らすと、

「保ち合い離れに着け! ただこれだけだ。」

何度も聞いたあの言葉も甦り
頭の中でリフレインする感じさえもしてきます。(笑)

この記事へのコメント
一時順調だったトレードが最近不調続きで、以前佐野さまに質問をしたときの返信メールを読み返しておりましたところ、懐かしいメールを見つけました。
そこにこの記事が添付されており、(前編、後編のふたつ)再度読ませていただきました。

今の私にとても心強い内容で、こんな記事を載せて頂いていたことを嬉しく思います。

お礼を兼ねてコメントさせて頂きました。ありがとうございます。
Posted by 中野成美 at 2016年04月15日 18:01
記事ふたつは前編、後編でなく、後半部ふたつの間違いでした。
すみません。
Posted by 中野成美 at 2016年04月16日 00:04
中野様、ブログへのご訪問と
コメントをありがとうございます。
Posted by 管理人 at 2016年04月20日 17:58
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