いよいよ明日の深夜3時にFOMC政策金利の発表ですね。
0.25%の利上げ予想が多いようですが、
0.5%の利上げとする声もあり、注目されます。
さて、先週末14日(金)の東京市場は、
前日のNY時間午後にBBCによって伝えられた
英銀ノーザン・ロックのBOEへの緊急融資要請報道で、
サブプライム問題が英国にも飛び火したとの観測が台頭して、
リスク回避の動きでポンドを中心に
クロス円やドル円が下げたことを継いではじまりました。
また、株式市場はNYダウが+133.23ドルで引けたことで、
日株も堅調に推移して、英金融当局による
「ノーザン・ロック銀の問題は解決した」
「同問題が他行に発生してもBOEは融資を実施する用意がある」
との声明もあって、仲値あたりではドル円が115円を回復して、
昼前まではドル円とクロス円は戻しの動きとなりました。
一方、ポンドドルの戻しは鈍い状況となりました。
その後、各通貨ペアは午後からもみ合いの展開となりました。
ロンドン市場に入ると、早出の欧州勢によって
クロス円やドル円に買いが入って、
ユーロドルやポンドドルも一時上昇しましたが、
欧株が軟調傾向であったことや
中国人民銀行が利上げを発表したこと、
そして、フィナンシャル・タイム紙の独版によって、
主要な英銀が欧州子会社を通じてECBから
キャッシュを借り入れていると報道されたことなどで、
結果的にダマシのブレークアウトとなって、
しだいにクロス円やドル円など
軟調な展開となって行きました。
ニューヨーク市場に入ると、
注目の米小売売上高が市場予想を下回る弱い結果となって
ドル円やクロス円が売られました。
ドル円が114円前半まで、
ポンド円が230円前半まで下落しました。
その後発表された米鉱工業生産も弱かったものの、
ミシガン大学消費者信頼感指数が
市場予想を上回る結果となって、
ポールソン米財務長官の
「強いドルは米国の国益、世界経済は非常に堅調、
米輸出に恩恵」との発言も後押しして、
ドル円は115円前半までと
週末のポジション調整も手伝ってか、
ロンドン時間からの下げ分をほぼ全て戻す
「行って来い」となりました。
またポンド円も231円半ば過ぎあたりまで戻しました。
一方、カナダは原油価格が80ドルを超え
史上最高値を更新したことや
米政策金利の下げ織り込みなどで騰勢を強めて、
ドルカナダが1.03台を下抜けました。
また、ユーロドルは乱高下しながら下げた後、
後半に堅調な戻しの動きを見せました。
週はじめの今日17日(月)は、日市場は敬老の日でお休みです。
夕方6時に欧貿易収支7月(季調済)、
夜の9時半に米NY連銀製造業景況指数、
同時刻に加国際証券取扱高、などが発表されます。
さて、今日も窓を空けてはじまった通貨ペアが多かったですが、
ドル円やクロス円では、東京市場が始まると
その窓もいったんは埋まりました。
今日は東京市場はお休みで
東京時間は動意少ない展開が予想されますが、
ロンドン時間やニューヨーク時間での
動きに注目したいものです。
今日の米NY連銀製造業景況指数には注目です。
また、深夜1時45分ころからポールソン米財務長官と英財務相の
記者会見が予定されています。
18日のFOMCでの利下げは、
ほぼ確実との市場コンセンサスですが、
0.25%の利上げ観測が優勢なものの
0.5%の利上げを予想する声もあり、
今後の追加利下げ観測に対してもFOMC声明が注目されます。
利下げ幅の観測が割れていることもあって、
FOMCではある程度大き目の動きとなる可能性がありそうです。
今日明日とFOMC前のポジション調整の動きや
思惑や噂での動きなどに充分に注意して、
トレードしていきたいものです。
さて今日は、ダマシのブレークアウトのお話です。
ブレークアウトは、エクスパンションとも
呼ばれることがありますが、
大きな利益をもたらすことも多いものの、
ダマシとなることも多いものです。
直近のレートの山を超えて、
動的なボラティリティの標準偏差の境界が
蜂に刺されたようにプックリと盛り上がり、
レンジがブレークしようとする時に
流れをフォローしようとする参加者が増えたその刹那、
プックリと盛り上がった標準偏差の境界が
虫さ刺されの薬でも塗られたかのように(笑)
元に戻ってしまうことがあります。
これは、ダマシのブレークアウトとか
チョッピーな動きとも呼ばれますが、
このフェイント的な動きの後、
さらに逆方向にレートがどんどん動くこともあって、
スポーツのホッケーのダマシ戦略になぞらえて、
このことをヘッドフェイクなどと呼ぶことがあります。
プレイヤーの中には、ブレイクアウトもどきを
意図的に仕掛け、ブレイクアウトの蜜に群がる
純心なフォロアーのポジションを狙おうとする
スペキュレーターもいて、困ったものです。
ロンドン市場での初動で多く見られ、
ニューヨーク市場での初動でもよく見られることがあります。
さしたるニュースなどのきっかけがないのに
ブレークアウトしかかったら
スペキュレーターの仕掛けの可能性もあり要注意です。
判別は難しいのですが、
ブレークアウトかと思われる比較的初期に
長めのヒゲや、上げでの陰線や下げでの陽線が
示現すると要注意です。
反転の動きが早い時もありますので、
とても厄介です。
また、
市場にはこのダマシのブレークアウトを
利用した戦略もあります。
ブレークアウトがダマシとなって、
元の方向へレートが戻り、
さらにそのダマシのブレークアウトと逆側の
直近の山(谷)を逆抜けしたら、
ヘッドフェイクということで、
仕掛ける戦略があります。
たとえば、
ダマシのブレークアウトが上げの方向だったら、
レートが逆側の直近の下の山(谷)を抜けたのを見計らって、
下げの方向、つまり売りポジションを持つわけですが、
このセットアップは、皮肉なことに
比較的成功率が高いと言われています。
市場に大きな動意がある時は、
市場が次に替わっても一方向にレートが
どんどん継続して動くこともありますが、
前市場がもみ合い傾向で上昇や下降していたときなどに、
ロンドン市場やニューヨーク市場のはじめは、
前市場といったん逆に動くことが比較的多いこと、
そして、
意図的なダマシのブレークアウトの仕掛けもあるので、
ブレークアウト初期の動きには
充分注意する必要がありそうです。
荒くれスペキュレーターの仕掛けにはご用心。
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