FX ボラティリティのお話

すっかり夕暮れも早くなって、
北海道は日々秋色が深くなってきています。

昨日30日(木)は、前日のNYダウが+247.44ドルと上昇して
円安が進みましたが、前日のニューヨーク時間で報道された
豪ヘッジファンドの破産法適用申請や
英のロイヤル・バンク・オブ・スコットランドが
投資銀行業務を一部削減など、
サブプライム絡みの悪いニュースも改めて取り沙汰されたか、
高値警戒感も出てきたようでオセアニア時間から
東京時間は調整の動きとなりました。
日株が堅調に始まったのにもかかわらず調整の流れは続き、
独ザクセン州立銀行の巨額損失の噂も出て、
株価の上げ幅が縮まるとさらに軟調な展開となって、
ドル円が115.20あたりまで下落してクロス円も下げました。

ロンドン市場に入ると、ドル円やクロス円に
利益確定の切り替えしも見られましたが、
やや軟調な上げ下げ忙しい相場展開となりました。
一方、東京時間での独ザクセン州立銀行の巨額損失の
噂の影響か、欧州通貨が売られて、
ユーロドルが1.36台を割って、
ポンドドルも一時2.0040あたりまで下落しました。

ニューヨーク市場に入ると、ウォールストリート・
ジャーナルが「FRBは政策金利の引き下げを急いでいない」
と報道をしたことも影響してか株価が軟調な中、
株価との連動性がやや薄れたかのように、
ショートカバーや月末の投信設定も入ったようで、
為替は上下動しながらもしだいに堅調な動きとなりました。
ドル円が116円あたりまで、ポンド円が234円あたりまで、
下げていた欧州通貨も、
ユーロドルなど終盤に調整とはなったものの、
一時1.36台半ばあたりまで、
ポンドドルも一時2.0160あたりまで値を戻しました。

週末で月末の今日31日(金)は、
朝8時半に日全国消費者物価指数や鉱工業生産など
複数の日指標が発表されましたが、
市場反応はあまり見られませんでした。
午前10時半に豪小売売上高や豪貿易収支が発表されて、
良い数字に限定的ながら好反応となっています。

この後、午後2時45分にスイス消費者物価指数、
午後3時に独小売売上高指数、
夕方6時に欧消費者物価指数や失業率など複数の欧指標、
夕方6時半に英GFK消費者信頼感調査
夜の9時半に加GDP、
同時刻に注目の米PCEコアデフレータと米個人所得、
夜の10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数、
夜の11時に米製造業受注と米ミシガン大消費者指数(確報値)、

また、夜の11時に住宅と金融に関する
注目の米バーナンキFRB議長の講演が予定されています。

さて、昨日のNYダウは−50.56ドルで引けでしたが、
今日の日株は堅調に始まっています。
為替相場はときおり流れる悪いニュースに
揺れる場面もありますが、
少し良い雰囲気も感じられるようになってきたようです。 
今日は、米PCEコアデフレータと議長講演が注目されますが、
ここのところロンドンとニューヨークでの
市場替わりに相場の流れが変わることが多く、
市場替わりの初動には気をつけたいものです。

また、来週月曜日がレイバーデーで
米国とカナダが連休前であることや、
今日は週末で月末もありますので、
ポジション調整にも気をつけて
機敏なトレードをしていきたいものです。

さて今日は、ボラティリティのお話です。

トレードの本によく出てくる
ボラティリティ(volatility)とは、
価格の変動性のことで、
金融工学のパラメーターで使うことが多く
「率」で表されることが多いようです。
資産価格の変動の激しさを表すパラメータと、
定義されています。

ボラティリティ・スマイルやボラティリティ期間構造だの
頭の痛い話はさておいて、実戦的に簡単にお話しますと、

ボラティリティが大きいと価格変動が大きいといえます。
普通、過去の値動きから算出してヒストリカル・ボラティリティ
などと呼ばれることがあります。

そのほか、オプション価格から逆算した
将来あるべき期待値としてのインプライド・ボラティリティ
というものもあります。

また、ジョン・A・ボリンジャーの開発した
ボリンジャーバンドもボラティリティを元としたバンドで
ボラティリティのバンドとなっていて、
視覚的に生の価格変動範囲を捉えることができて有用です。
バンド幅が大きいとボラティリティも大きい状態で
価格変動が大きな状態です。

価格変動が大きいということは、
相場の上げ下げが大きいということですので、
キャピタルゲインの差益を得るには、
とても好ましい状況ですが、
思惑と逆に相場が動いた時は
損も大きくなるので注意が必要です。
損益分布範囲であるリスクが増すわけですね。

ボラティリティの要因はいくつかありますが、
1つは価格(レート)そのものです。
たとえばドル円とポンド円では、
それぞれの通貨ペア自体の率としての変動は
それほど大きな差ではありませんが、
価格変動自体は、ポンド円のほうが
ドル円の2倍ほどの価格差があるために大きくなります。
同じ1%でもそれぞれ違ってくるわけですね。
極端なことをいいますと、
新○鉄の株とト○タ自動車の株の価格変動の差の
生金額のようなイメージでしょうか。(笑)

また、取引量などの通貨の持つポテンシャルも
ボラティリティに影響があるようです。

そして、投機性の高い通貨ペアも
価格変動が大きくなる傾向があります。
NZDなどもこれに該当するかもしれません。
レートの割りにボラティリティが大きいようです。

そして、流動性の小さなマイナー通貨にも
価格変動が大きい傾向が見られます。

そのほかは、何がしかの大きなファンダメンタル要因が
あって、たとえば世界同時株安などのときなども
為替相場のボラティリティが通常時よりかなり大きくなります。
荒れたり、ボラタイルな(変動しやすい)相場となります。

また、取引の閑散なときも流動性が低下して
大玉でレートが激しく上下する
局所的な価格変動となることもあります。
局所的といえば、重要経済指標の発表時にも見られますね。

さて、キャピタルゲインを得るには
よい面の多いボラティリティの大きな状態ですが、
損益分布範囲であるリスクも増大しますので、
負けトレードとなるときに損が大きくなることばかりでなく、
一般にボラティリティが大きいと、相場のブレも大きく、
大きな方向は間違っていなくとも、
すぐにストップにかかって振り落とされてしまうことが
ありますので注意が必要のようです。
デイトレードなどではボラティリティに応じてストップも
大きめに設定する必要がある場合があるようです。

極端にボラティリティが大きな状態では、
価格変動リスクも大きく、これを小さくするために、
小さな時間軸でのスキャルピング的トレードをする
などの方法が知られています。

短時間のトレードならば、その時間内での価格変動を
小さくすることができるというわけですが、
30分足でのボラティリティ3σが
200Pips相当以上の幅があるときなどは
少し短めの時間軸でのトレードが良いようですね。

「ポン円なんか、いつもそれ以上のボラじゃないか。」

はい。ポンド円はスキャルにとても良い通貨ペアのようですね。

それと、ボラティリティの大きな時には
リスク軽減策として、ポジションサイズを小さくする
ことも大切なノウハウとなるようです。

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Excerpt: ・激しいVolatility Term Structureと低ボラティリティ S&P500 Index Optionsの世界では、Weekly Optionsが毎週上場されるため、1week、2wee..
Weblog: 投資一族のブログ
Tracked: 2013-10-31 21:10
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