FX トレードと凡事のお話 その268


先週は、ドルインデックスが軟調に推移して
ドル円が111円台に下落、ユーロドルが1.19台へ上昇しました。



●今週(11月27日から12月1日)の主な予定


<11月27日(月)>

朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(10月)、
深夜12時に米新築住宅販売件数(10月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。


<11月28日(火)>

午後4時45分に仏消費者信頼感指数(11月)、
夜9時に独GFK消費者信頼感調査(12月)、
夜10時半に米卸売在庫(10月)、
同夜10時半に加鉱工業製品価格(10月)、加原料価格指数(10月)、
夜11時に米第3四半期住宅価格指数、米住宅価格指数(9月)、
同夜11時に米ケースシラー住宅価格指数(9月)、
深夜12時に米消費者信頼感指数(11月)、
同深夜12時に米リッチモンド連銀製造業指数(11月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。
また、パウエル次期FRB議長の指名承認公聴会も予定されています。


<11月29日(水)>

朝8時50分に日小売業販売額(10月)、
午後4時45分に仏第3四半期GDP改定値、仏消費支出(10月)、
午後6時半に英消費者信用残高(10月)、
午後7時に欧経済信頼感(11月)、欧消費者信頼感確報(11月)、
夜9時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜10時に独消費者物価指数速報(11月)、
夜10時半に米第3四半期GDP改定値、米第3四半期個人消費改定値
同夜10時半に米第3四半期GDPデフレータ改定値、
同夜10時半に米第3四半期コアPCEデフレータ改定値、
深夜12時に米中古住宅販売成約(10月)、
深夜4時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などが予定されています。
仏・独・米の指標には注目です。
そして、英首相の党首討論と、イエレンFRB議長の
上下両院合同経済委員会での証言も予定されていて注目されます。


<11月30日(木)>

早朝6時45分にNZ住宅建設許可件数(10月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(10月)、
午前9時にNBNZ企業信頼感(11月)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査(11月)、
午前9時半に豪第3四半期民間設備投資、豪住宅建設許可件数(10月)
午前10時に中国製造業PMI(11月)、中国非製造業PMI(11月)、
午後2時に日新設住宅着工戸数(10月)、
午後3時45分にスイス第3四半期GDP、
午後4時45分に仏消費者物価指数速報(11月)、仏卸売物価指数(10月)
午後5時にスイスKOF景気先行指数(11月)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(10月)、
午後5時55分に独失業者数(11月)、独失業率(11月)、
午後7時に欧消費者物価指数速報(11月)、欧失業率(10月)、
夜10時半に米個人所得(10月)、米個人消費支出(10月)、
同夜10時半に米コアPCEデフレータ(10月)、
同夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加第3四半期経常収支、
夜11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(11月)、
などが予定されています。
NZ・日・豪・中国・スイス・独・欧・米の指標には注目です。
また、OPEC総会も予定されています。


<12月1日(金)>

朝8時半に日全国消費者物価指数(10月)、日失業率(10月)、
同朝8時半に日全世帯家計調査消費支出(10月)、
朝8時50分に日第3四半期法人企業統計設備投資、
午前10時45分に中国財新製造業PMI(11月)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(11月)、
午後5時50分に仏製造業PMI改定値(11月)、
午後5時55分に独製造業PMI改定値(11月)、
午後6時に欧製造業PMI改定値(11月)、
午後6時半に英製造業PMI(11月)、
夜10時半に加第3四半期GDP、加GDP(9月)、
同夜10時半に加新規雇用者数(11月)、加失業率(11月)、
深夜12時に米ISM製造業景況指数(11月)、米建設支出(10月)、
などが予定されています。
日・中国・英・加・米の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(11月20日から11月24日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが93.84で始まり、軟調傾向で推移して
92.72で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.340%に低下しました。
NY原油先物(WTI)1月限は週の終値で58.95ドルに上昇しました。
NYダウは週間199.75ドル上昇、23557.99ドルで週の取引を終える。



<11月20日(月)>

独メディア
「独首相が進める連立協議で連立への参加が有力視されていた
 独自由民主党(FDP)が連立協議から離脱。」
ユーロ売り反応。
日経平均は116.82円安で寄り付き135.04円安の22261.76で大引け。
東京時間に米10年債利回りは2.32%台へ低下。
メルケル独首相
「これまで交渉を行っていた政党と共通の解決策がないことは遺憾。
 大統領に明日、協議の決裂を報告する。
 (自身が率いる)CDUは引き続き責務を果たしていく。」
ロンドン時間に米10年債利回りは一時2.34%台へ上昇。
独FDP幹部のベーア氏「野党に転じることを恐れていない。」
独ビルト紙
「FPD、メルケル首相の少数政権をサポートする」
ユーロ買い反応。
EUバルニエ氏
「英EU離脱は銀行のEUパスポートの喪失を意味する」
ポンド売り反応。
報道「円ショートが2013年12月以来の高水準」
メルケル独首相
「首相を続ける用意はある。少数与党での政権樹立は予定しない。
 再度の大連立樹立にはオープン。少数与党よりも再選挙の方がまし」
ユーロが軟調に推移。
NY時間に米10年債利回りは一時2.37%台へ上昇。ドル買い優勢。
原油先物は一時55ドル台後半へ下落も56ドル台へ反発。
トランプ米大統領
「北朝鮮をテロ支援国家に指定して制裁および罰則を強化する。
 米財務省が北朝鮮への追加制裁を発表、非常に大規模なものになる」
NYダウは72.09ドル高の23430.33で取引を終える。


<11月21日(火)>

イエレンFRB議長
「パウエル次期議長の就任をもって理事も退任する。
 米経済が危機以降、著しく回復したことを喜ばしいと感じている。
 最大雇用と物価安定の二つの目標が達成されつつある」
日経平均は195.03円高で寄り付き154.72円高の22416.48で大引け。
米10年債利回りは2.36%台で推移。
豪RBA議事録要旨
「賃金圧力を巡りかなりの不確実性が見られる。
 3Qの消費の伸びは2Qを下回る公算が大きい。
 インフレは加速が見込まれるがそのペースはゆっくりしたものに。
 小売マージンやコストに対する競争がインフレ加速の重し」
独公共放送ARD
「メルケル首相、少数政権には懐疑的。連立協議決裂で再選挙を主張」
麻生財務相
「高齢化と働き方の多様化に対応した形で、
 税の在り方の検討を行っていく。控除の在り方も検討。
 設備投資を促進するにあたり一括償却は大きい材料」
ロンドン時間に米10年債利回りは一時2.34%台へ低下。
独仏の債券利回り格差が2009年以来最小に。
ロイター
「イランのロウハニ大統領、イスラム国の終焉を宣言」
豪RBA総裁
「緩和的な政策の継続が適切。
 近い将来に政策を調整する強い理由はない。
 金融政策の次の一手はどちらかと言えば利上げの方向の可能性。
 しばらくの間、インフレは抑制される見込み」
豪ドル買い反応。
カンリフ英BOE副総裁
「英国のインフレは今年第4四半期にピークをむかえるだろう。
 英国の賃金動向を注視している」
サンダース英政策委員
「CPIはしばらくの間、目標を上回る状態続くだろう。
 引き締めは限定的かつ段階的に」
マカファティー英政策委員
「均衡的な失業率はおそらく4.5%以下」
ブリハ英政策委員
「賃金の上昇は3%に達する見込み。
 ゆるやかな金融引き締めとなる見通し。
 労働市場に逼迫の兆候があり、賃金に影響する可能性」
NY時間に米10年債利回り2.36%台へ上昇後に一時2.33%台へ低下。
原油先物1月限は一時57ドル台へ上昇。
クーレECB専務理事
「資産購入は特別な措置であって恒久的な金融政策ではない。
 金利に関するガイダンスがいずれ重要になる。
 異なる手段のトレードオフの関係を利用するのがより良い」
独自由民主党(FDP)のリントナー党首
「メルケル首相率いるCDU、CSUは
 FDPと緑の党との3党での連立を模索したが、
 FDPと緑の党が考えが合わず頓挫している」
NYダウは160.50ドル高の23590.83で取引を終える。最高値を更新。


<11月22日(水)>

イエレンFRB議長
「バランスシート縮小について、直近ではうまくいっている。
 FRBは市場に対して開かれた姿勢を維持する必要。
 市場の見通しに対してワナを仕掛けてはいけない。
 中立金利の推計値低下で政策を再考。
 非常に大事なことは経済状況が時間とともに不変ではないこと。
 我々は常にアジャストを考えることが重要。
 インフレ目標と雇用の最大化の目標におおむね近づいている。
 インフレ率は目標を下回っており、段階的な利上げが適切。
 目標に届かないことを容認することは非常に危険。
 速すぎる引き締めはインフレ率を目標である2%に届かず、
 2%未満でとどめる可能性がある。
 引き締めが遅くなりすぎると労働市場が過熱する可能性がある。
 インフレ期待が大幅に下振れしたとは思わないが、
 下振れしている一部の兆候がある。低インフレが一時的と確信せず。
 長期の正常な金利の推計を下方修正している」
WSJ
「特別検察官はクシュナー氏の海外指導者との接触を調査」
米10年債利回りは2.34%から2.35%台で推移。ドル売りやや優勢。
日経平均は185.07円高で寄り付き106.67円高の22523.15で大引け。
原油先物1月限は57ドル台で推移。
北朝鮮外務省報道官
「米政府によるテロ支援国家再指定は我が国に対する重大な挑発。
 米国の敵視政策が続く限り我々の抑止力は一層強化されるだろう」
ロンドン時間に米10年債利回りは2.37%台へ上昇。
ハモンド英財務相
「ブレグジットは重要な局面にある。
 今後2年間のEU離脱準備で30ポンドを計上」
英政府経済見通し
「2017年成長率見通し+1.5%(3月時点+2.0%)
 2018年成長率見通し+1.4%(3月時点+1.6%)
 2019年成長率見通し+1.3%(3月時点+1.7%)
 2020年成長率見通し+1.3%(3月時点+1.9%)
 来年には財政赤字がGDPの2%以下に」
一時ポンド売り反応。
ハモンド英財務相「初回住宅購入者に対する印紙税を廃止」
EIA石油在庫統計では原油在庫が185.5万バレルの減少。
FOMC議事録要旨
「多くは当面の利上げが正当化されると見ている。
 数人が弱いインフレで当面の利上げに反対。
 低いインフレ期待を幾人かが懸念。
 大半がインフレ率が目標を下回る時期が長引く可能性を指摘。
 労働市場はひっ迫し、インフレは上昇すると予想。
 米税制改革は設備投資を押し上げる可能性」
米10年債利回りは2.32%台へ低下。ドル売り反応。
原油先物は58ドル台へ上昇。
NYダウは64.65ドル安の23526.18で取引を終える。


<11月23日(木)>

日経平均は勤労感謝の日で休場。
新華社
「中国、外相会議で韓国のミサイルシステムの追加配備を牽制」
韓国大統領府
「五輪期間中の米韓軍事演習の中断を検討」
中国上海株式市場は2.28%の下落。中国債も下落。
独SPD
「メルケル政権との協議の場は開かれている」
ECB理事会議事録要旨
「QE期限を厳密に決めることを市場が引き締めと捉えることを懸念。
 市場がより一層のQE延長を期待していることを懸念。
 QEで民間社債を購入することは主旨に沿わない」
報道
「中国、北朝鮮からの10月の輸入が前年同月比62%減。制裁影響」
ユーロ圏のPMIは6年半ぶりの高水準に。
米国は感謝祭で休場。
クーレECB理事「ユーロ圏の回復はしっかりとして均一的」


<11月24日(金)>

日経平均は133.01円安で寄り付き27.70円高の22550.85で大引け。
米10年債利回りは2.34%台へ上昇。ドル買いがやや優勢。
テンレイロ英政策委員
「11月利上げは時期尚早ではない、市場は理解。
 賃金上昇、CPI上昇圧力の兆候も。
 今後3年間で2回の利上げが適切とみられる。
 EU離脱が今後のCPIに与える影響は不確か」
メイ英首相 (EU首脳会談の前に記者団に)
「EU離脱交渉はともに前進することが必要。
 英国は欧州の安全保障の維持にコミットする」
ポンド買い反応。
独IFO景況感指数(11月)は予想より強い117.5。過去最高水準。
ユーロ買い反応。
朝鮮中央通信
「北朝鮮の核戦力の完成は既成事実となりつつある」
シュルツ独SPD党首
「メルケル政権との連立には党員投票が必要」
ロンドン時間に米10年債利回りは一時2.35%台へ上昇。
OPEC関係者
「OPECとロシアは来年3月末までとなっている
 協調減産の来年末までの延長の枠組みで合意」
ムーディーズ
「南アフリカの格付けをジャンク級に引き下げる可能性がある」
ブラックフライデーでNY市場は短縮取引。
原油先物は58.95ドルで取引を終える。米10年債利回りは2.340%。
NYダウは31.81ドル高の23557.99で取引を終える。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初20日に112.14レベルで始まり111.89へ下落し
た後にNY時間終盤にかけて週高値となる112.72へ上昇しましたが、
その後、揉み合いながらも軟調傾向で推移して、23日の東京時間序盤
にかけて週安値となる111.06下落する展開になりました。その後、
揉み合いが続きましたが、24日の東京時間から反発して111.52レベル
で週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初20日に1.1787レベルで始まり1.1722へ
下落した後にロンドン時間序盤にかけて1.1808へ反発しましたが、
その後、反落して、21日のNY時間序盤にかけて週安値となる1.1713
へ下落する展開になりました。その後、反発して揉み合いになりました
が、22日のNY時間から堅調傾向で推移して、24日のロンドンフィッ
クスにかけて週高値となる1.1944へ上昇して1.1932レベルで週の取引
を終えました。




●今週(11月27日から12月1日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは20日の安値111.89から
112.00の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた
場合は22日のロンドン時間の戻り高値112.17、さらに上昇した場合は
先週高値の112.72、ここを上抜けた場合は113.00の「00」ポイントを
巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは先週安値の111.06から111.00の「00」
ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は8月31日
の高値110.67、さらに下落した場合は110.00の「000」ポイントを巡
る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、27日の米新築住宅
販売件数、28日のケースシラー住宅価格指数と米消費者信頼感指数と
リッチモンド連銀製造業指数とパウエル次期FRB議長の指名承認公聴
会、29日の米第3四半期GDP改定値と米第3四半期個人消費改定値
と米第3四半期GDPデフレータ改定値と米第3四半期コアPCEデフ
レータ改定値と米中古住宅販売成約とイエレンFRB議長の上下両院
合同経済委員会での証言と米地区連銀経済報告、30日の日鉱工業生産
速報と中国製造業PMIと中国非製造業PMIと米個人消費支出と米コア
PCEデフレータと米新規失業保険申請件数とシカゴ購買部協会景気指
数、1日の日全国消費者物価指数と日失業率と中国財新製造業PMIと
米ISM製造業景況指数、などが注目されます。


先週のドル円はドル安を背景に111円台へ下落する展開になりまし
た。今週のドル円は、28日のパウエル次期FRB議長の指名承認公聴会
29日の米経済指標およびイエレンFRB議長の上下両院合同経済委員会
での証言と、30日の米経済指標などが注目の焦点になりますが、引き
続きロシアゲート問題を巡る動向、イールドカーブのフラット化が続い
ている米債利回りの動向、および米減税法案を巡る上下両院共和党の
擦り合わせの状況なども目されます。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは先週高値1.1944を巡
る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は1.2000の「000」ポイ
ントから9月22日の高値1.2004、さらに上昇した場合は9月20日の
高値1.2034、ここを上抜けた場合は9月8日の高値1.2092を巡る攻防
が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは1.1900の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は24日のロンドン時間序盤の押し
安値1.1837、さらに下落した場合20日のロンドン時間の高値1.1808
から1.1800の「00」ポイント、ここを下抜けた場合は22日のロンド
ン時間の戻り高値1.1773を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、29日の仏第3四半期GDP改定
値と独消費者物価指数速報、30日の独失業者数と独失業率と欧消費者
物価指数速報と欧失業率、などが注目されますが、対ドル通貨ペアとし
て、27日の米新築住宅販売件数、28日のケースシラー住宅価格指数と
米消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数、29日の米第3四
半期GDP改定値と米第3四半期個人消費改定値と米第3四半期GDP
デフレータ改定値と米第3四半期コアPCEデフレータ改定値と米中古
住宅販売成約とイエレンFRB議長の上下両院合同経済委員会での証言
と米地区連銀経済報告30日の中国製造業PMIと中国非製造業PMIと
米個人消費支出と米コアPCEデフレータと米新規失業保険申請件数と
シカゴ購買部協会景気指数、1日の中国財新製造業PMIと米ISM製造
業景況指数、などが注目されます。


先週のユーロドルは、メルケル独首相が進めている連立協議で独自由
民主党(FDP)との協議が決裂となりましたが、再選挙を避けるため
シュタインマイヤー大統領の呼びかけで独第2党の社会民主党 (SPD)
と大連立協議を行うことになったことや、堅調な独欧経済指標および
ドル安を背景に1.19台前半へ上昇する展開になりました。

今週のユーロドルは29日の独消費者物価指数速報と30日の欧消費者
物価指数速報などが注目材料になりますが、難航の可能性もある独連立
協議を巡る動向と、対ドル通貨ペアとして、28日のパウエル次期FRB
議長の指名承認公聴会、29日の米経済指標およびイエレンFRB議長の
上下両院合同経済委員会での証言と、30日の米経済指標などが注目さ
れます。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その268 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百六十八話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週はドルインデックスが軟調に推移して、
 ドル円が111円台に下落、ユーロドルが1.19台へ上昇したよな…』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 ドル円では先週前半に反発する場面も見られておったが…、
 22日にイエレンFRB議長が『低インフレが一時的と確信せず。
 長期の正常な金利の推計を下方修正している』と発言したことが
 ドル売りを誘うことになったのやも知れぬのう…」


『ユーロでも、メルケル独首相が進めている連立協議で独自由民主党
 との協議が決裂となって一旦はユーロ売りとなったけど…、
 再選挙を避けるため、シュタインマイヤー大統領の呼びかけで
 独第2党の社会民主党と大連立協議を行うことになって、
 その期待でユーロドルが上昇したこともドル売りとなったようだな』


「シュルツ独社会民主党(SPD)党首によれば『メルケル政権との
 大連立には党員投票が必要』とのことであるが…、今後、
 メルケル独首相とSPDとの話し合いがどうなるか注目されるのう」


『先週の20日時点では円ショートが2013年12月以来の高水準と
 なっていたことも気になる所で…、今週末から12月に入るが、
 今週はどんな相場展開になるのかねぇ…。ジイさん』


「ふむ…。28日のパウエル次期FRB議長の指名承認公聴会、そして
 29日の米経済指標とイエレンFRB議長の上下両院合同経済委員会
 での証言と、30日の米経済指標などが注目されるが…、
 安易に予想するのではなく、相場についていこうではないか」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう。今日は『ファンダ予想とチャート対応のお話』
 でもさせてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿」


『まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか…。ジイさん』


「さて、『今後、相場はどう動くのだろうか?』ということは、
 トレーダーなら誰しも最も気になる所で…、そのために
 いろいろとファンダメンタルズ的な情報収集をすることがあろう」


『まぁな…。オレ様もいろいろとファンダ情報を収集しているぜ…。
 「20日時点で円ショートが2013年12月以来の高水準となってる」
 「世界の債務残高がリーマンショック時よりはるかに大きい
  226兆ドルに拡大して、全世界のGDPの324%にもなっている」
 「NYダウでの信用買い残が信用売り残の3倍超にもなっていて
  ひとたび手仕舞いの動きとなれば巨大な売り圧力になる」
 「全世界のGDPの24.4%は米国で世界一の経済大国は米国である」
 「30年前の大量の米債の償還が2017年10月から始まっている」
 「レパトリ減税が成立すれば、次年度、大きなドル買い圧力になる」
 などなど、いろいろと調べているんだぜ。ジイさん』


「ほほう。溜口剛太郎殿はなかなかの勉強家じゃのう…」


『挙げれば切りがないくらいだが…、まだまだあるぞ。
 「購買力平価よればドル円は95円前後が適正ということになる」
 「日本の経常収支はザクっと言って+20兆円程度と大きいが、
  欧州経常収支は+50兆円相当にもなる。これはユーロ買い要因」
 「ドイツ銀行の破綻は一旦回避されたが問題が解決したわけでない」
 「(24日の記事要旨) 中国中央政府は経済政策の軸足を景気下支え
  からリスク抑制に移しつつあり、官民パートナーシップPPPの
  見直しの為、地方のインフラ事業1000件を停止に追い込んだ。
  そして、中国では住宅販売も減速している。」
 「サウジ・リスクも世界経済に大きな衝撃となる可能性がある」
 などというファンダメンタルズ要因もあるぜ…。ジイさん』


「まぁまぁ、切りもなかろう。それくらいでよいではないか…。
 トレードのためにいろいろと情報収集をすることは、
 もちろん良い事ではあるのじゃが…、ただ、忘れてはならぬのは、
 『ファンダメンタルズ要因は好悪が混在している』、
 『ファンド勢は我々が知り得たよりもはるかに早くかつ多く
  ファンダ要因を把握していて、そして市場は織り込んでいる』
 ということじゃよ。溜口剛太郎殿」


『…てことは、ファンダの情報収集は無駄なこととでも言うのかい』


「そういう意味ではないのじゃよ…。勉強することは良い事じゃ。
 優秀なプロップ・トレーダーはファンダメンタルズ要因を駆使するが
 ただ、我々一般トレーダーが好悪のファンダ要因を総合的に勘案して
 正確に相場動向を『予想する事』は容易なことではないのじゃのう」


『まぁ、常に正確な予想ができるアナリストさんはほぼ皆無だし、
 暴落を予言のように的中させたというアナリストさんも現れるが、
 「常日頃から暴落論者だった」ということもあるからなぁ…』


「ふむ…。特に我々のような一般トレーダーは、総合勘案は至難の業で
 例えば『米国は利上げに入り日本は緩和継続で円売りとなるはずだ』
 という1つの思考バイアスに囚われてしまうと、ドル円が事実として
 下落しているにもかかわらず、下げるほどに買い向かうという
 心理的に偏向したトレードをしてしまう場合もあるものでのう…」


『そう言われてみれば、そんな経験もあるにはあるけどな…』


「偏向した『こうなるはず』という思考バイアスは恐ろしいもので、
 ときに口座資金を飛ばすに至るまで治らない場合もあるのじゃのう」


『……』


「ファンダメンタルズ要因は好悪が混在しているとともに…、
 ダウ理論が示しているように『平均(価格)は全ての事象を織り込む』
 ということで、未然が徐々に織り込まれ征くこともあるけれども、
 『我々が知り得た事は既に価格に織り込まれている』可能性が高い
 ことを認識して、『そしてここから』と、価格そのものの動きである
 『チャートに対応してトレードする事』が賢明なのではあるまいか」


『知り得たファンダ要因がどうであろうと、そして誰が何と言おうと
 「価格の動きのみが真実」で、トレーダーは価格自体の動きである
 チャートに対応してトレードすべきという事か…。ジイさん。』


「ふむ。それが賢明な事ではなかろうかのう…。溜口剛太郎殿」


『…で、チャートに対応してトレードする、とはどういう事さ』


「ふむ…。それはじゃ、ファンダ要因はそれとして認識するとしても、
 トレードでは、予想することなく『チャート自体に素直に従う』
 という事になるのではなかろうか…。溜口剛太郎殿」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

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