FX トレードと凡事のお話 その251


今週は米FOMCに米第2四半期GDP速報などが注目されますが
その結果次第でボラタイルな相場展開になる可能性がありそうです。


●今週(7月24日から28日)の主な予定

<7月24日(月)>

午後2時に日景気先行指数改定値(5月)、日景気一致指数改定値(5月)
午後4時に仏製造業PMI速報(7月)、仏サービス業PMI速報(7月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(7月)、独サービス業PMI速報(7月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(7月)、欧サービス業PMI速報(7月)、
夜9時半に加卸売売上高(5月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(6月)、
などが予定されています。
仏・独・欧・米の指標には注目です。


<7月25日(火)>

朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午後3時に独輸入物価指数(6月)、
午後3時45分に仏企業景況感指数(7月)、仏卸売物価指数(6月)、
午後5時に独IFO企業景況感指数(7月)、
夜10時に米住宅価格指数(5月)、ケースシラー住宅価格指数(5月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(7月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(7月)、
などが予定されています。
日・独・米の指標には注目です。


<7月26日(水)>

朝7時45分にNZ貿易収支(6月)、
朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(6月)、
午前10時半に豪第2四半期消費者物価指数、
午後3時45分に仏消費者信頼感指数(7月)、
午後5時半に英第2四半期GDP速報、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時に米新築住宅販売件数(6月)、
深夜3時に米FOMC、米FOMC声明、
などが予定されています。
NZ・豪・英・米の指標には注目です。


<7月27日(木)>

午前10時半に豪第2四半期輸入物価指数、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(8月)、
夜9時半に米耐久財受注(6月)、米耐久財受注(除輸送用機器 6月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、米卸売在庫(6月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。


<7月28日(金)>

朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(7月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(6月)、日失業率(6月)、
同8時半に日全世帯家計調査消費支出(6月)、
午前8時50分に日小売業販売額(6月)、
午前10時半に豪第2四半期生産者物価指数、
午後2時半に仏第2四半期GDP速報、
午後3時45分に仏消費者物価指数速報(7月)、仏消費支出(6月)、
午後4時にスイスKOF景気先行指数(7月)、
午後6時に欧経済信頼感(7月)、欧消費者信頼感確報(7月)、
夜9時に独消費者物価指数速報(7月)、
夜9時半に米第2四半期GDP速報、米第2四半期個人消費速報、
同夜9時半に米第2四半期GDPデフレータ速報、
同夜9時半に米第2四半期コアPCEデフレータ速報、
同夜9時半に米第2四半期雇用コスト指数、
同夜9時半に加月次GDP(5月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)、
などが予定されています。
日・豪・仏・独・米の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(7月17日から21日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが94.86で始まり、軟調傾向で推移して、
93.78で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.237%に低下しました。
NY原油先物(WTI)9月限は週レベルで45.77ドルへ下落しました。
NYダウは週間57.67ドル下落、21580.07ドルで週の取引を終える。


<7月17日(月)>

東京は海の日で休場。日経平均は取引なし。
ロンドン時間に米10年債利回り2.36%台へ上昇後に2.30%台へ反落。
報道
「FRBがBNPパリバに2007年から2013年にかけて行った
 為替操作に関して2.46億ドルの罰金を課すと発表。」
NYダウは8ドル安で取引を終える。


<7月18日(火)>

日経平均は44.45円安で寄り付き118.95円安の19999円で大引け。
報道
「米共和党マコネル上院院内総務が公表したヘルスケア法案修正案は
 発表後すぐランド・ポール上院議員とスーザン・コリンズ上院議員
 が反対を表明。ここにきて、さらに、マイク・リー上院議員と
 ジェリー・モラン上院議員が反対に回ると表明し、
 過半数確保が事実上できなくなった。」
米10年債利回りは一時2.29%台へ低下。東京時間はドル売り優勢。
豪RBA議事録要旨
「過去数カ月の世界経済の改善を歓迎すべき展開と受け止め評価。
 豪の成長及びインフレ見通しを踏まえ、労働市場や住宅市場に
 注意深い監視が継続して必要。
 豪ドルの上昇については経済調整を複雑にする。」
豪ドル買い反応。
英CPI(6月)と英小売物価指数(6月)は市場予想より弱い。
英生産者物価指数コア(6月)は市場予想より強い。
ポンド売り反応。
報道
「米BOAの第2四半期調整後FICCトレーディング収入は
 予想より強い22.5億ドル。」
報道
「米ゴールドマンサックスの第2四半期調整後
FICCトレーディング収入は予想より弱い11.6億ドル。
第2四半期1株利益は3.95ドル。」
独仏の株式市場は1%超の下落。
NY時間に米10年債利回りは2.26%台へ低下。
NYダウは54ドル安で取引を終える。
NASDAQとS&Pは最高値を更新。


<7月19日(水)>

日経平均は29.13円安で寄り付き20.95円高で大引け。
内閣府月例経済報告
「景気は緩やかな回復基調が続いている、判断据え置き。」
モルガン・スタンレーの4-6月期決算
「1株利益が0.87ドル。営業収益は予想より強い95億ドル。
 トレーディング部門ではFICCが予想より強い12.4億ドル。」
NY時間に米10年債利回りが一時2.25%台へ低下。
独10年債利回りが0.54%あたりへ低下。
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が472.7万バレルの減少。
原油先物が47ドル台へ上昇。
トランプ大統領(上院共和党議員52名との昼食会で)
「オバマケア撤廃・代替すべきだが、撤廃だけでも可能。
 この法案が自身の机に届くまでワシントンを去るべきではない。」
CNN報道
「北朝鮮がミサイルテストを準備している可能性がある。」
ロス米商務長官
「中国ヘ米国製品の輸出を増やし対中貿易赤字の削減を目指す。」
米通商代表部
「NAFTAの再交渉を8月16日から開始。7回の協議を予定。」
ワシントンポスト
「トランプ大統領はシリアの反アサド勢力の武装支援を終了と発言。」
米議会予算局
「オバマケア撤廃で無保険者は2026年までに3200万人増加。」
NYダウは66ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。
NASDAQとS&Pも史上最高値を更新。


<7月20日(木)>

日経平均は26.04円高で寄り付き123.73円高で大引け。
日銀
「景気判断を上方修正。2018年度のコアCPI見通し1.5%。
 物価目標達成時期を18年度中から19年度ごろに先送り。
 金利操作付き量的質的緩和を現状維持。賛成7、反対2。」
日銀展望レポート(要旨)
「我が国経済は海外経済の成長率が緩やかに高まるもとで
 きわめて緩和的な金融環境と政府の大型経済対策の効果を背景に
 景気の拡大が続き、2018年度までの期間を中心に潜在成長率を
 上回る成長を維持するとみられる。
 消費者物価はエネルギー価格上昇の影響を除くと弱めの動き。
 中長期的な寄す物価上昇率の上昇もやや後ずれ。
 従来の見通しに比べると、成長率については幾分上振れている。
 物価については見通しの期間の前半を中心に下振れている。
 リスクバランスは経済・物価ともに下振れリスク。
 金融政策運営は物価安定目標の実現を目指し、
 安定的に持続するために必要な時点まで継続。
 2%に向けて上昇率高める。物価目標に向けたモメンタムは維持。
 金融政策運営上のリスクは海外経済中心に下振れリスクが大きい。
 設備投資は緩やかな増加基調。個人消費は底堅さ増す。
 公共投資は増加に転じつつある。
 経済成長率見通しを上方修正。
 17年度+1.8%(+1.5%〜+1.8%)
 18年度+1.4%(+1.1%〜+1.5%)。」
黒田日銀総裁
「景気は緩やかに拡大している。景気の総括判断を一歩前進させた。
 物価安定目標達成時期を17年頃から19年頃へ6回目の延期。
 経済・物価ともに下振れリスクのほうが大きい。
 2%目標に向けモメンタムに力強さ欠けていて注意深く点検必要。
 モメンタム維持に必要な政策調整も。
 企業の賃金・価格設定の姿勢はなお慎重。
 木内・佐藤両委員が展望リポートで独自案提案も否決。
 今後も強力な金融緩和を粘り強く推進していく。
 長短金利操作は持続可能性が高い金融緩和の枠組み。
 政策金利を大きくマイナスにすることは難しい。」
フォックス英貿易担当相
「EU離脱交渉がなくても我々はサバイブできる。」
報道
「メイ英首相の支持率34%と就任以来最低、不支持59%。」
ECB
「政策金利を0.00%に据え置き。
 上下限金利も据え置き、−0.4%と+0.25%。
 見通し悪化の場合、QEの規模と期間を拡大する。
 QEはインフレ過程が持続的となるまで継続。
 金利はQEの終了後もかなりの期間現行水準に留まる。」
独10年債利回りが一時0.52%台へ低下。ユーロ売り反応。
ドラギECB総裁
「600億ユーロ規模のQEは少なくとも12月まで実施。
 成長へのリスクはほぼ均衡。
 QEは持続的なインフレ上昇が見られるまで継続。
 極めて大規模な金融緩和が必要。
 景気拡大はまだ物価に波及していない。
 ヘッドラインのインフレはエネルギー価格の影響受けている。
 基調インフレ圧力は引き続き抑制されている。
 コアインフレは中期的には緩やかに上昇。
 景気の一層の上振れに向けた勢いは増している。
 グローバルな回復が貿易・輸出を下支え。
 回復は広範にわたっている。
 ECB理事会は秋に(緩和縮小の)議論を始める。
 QE変更時期を設定しないことで全員一致。
 テーパリングのシナリオは議論されていない。」
独10年債利回りが一時0.55%台へ上昇。ユーロ買い反応。
米10年債利回りは一時2.24%台へ低下。
米当局者
「セッションズ米司法長官、辞任の意向はない。」
ブルームバーグ
「モラー特別検察官は、捜査の対象を拡大し、
 トランプ氏や関係者のビジネスに関わる
 さまざまな取引について調べている。」
ドル売り反応。
報道
「英とEUの2回目の離脱交渉では双方の溝が埋まらず。」
NYダウは28ドル安で取引を終える。


<7月21日(金)>

日経平均は54.73円安で寄り付き44.84円安の20099.75円で大引け。
ジョイスNZ財務相
「NZドルの現在の強さは、NZ経済の強さを反映している。
 NZの企業はNZドルの現水準にうまく対応している。」
ロンドン時間に独10年債利回りが一時0.49%台へ低下。
米10年債利回りは一時2.23%台へ低下。
ECB専門家調査
「インフレ見通し
 2017年1.5%(前回1.6%)、2018年1.4%(前回1.5%)、
 2019年 1.6%(前回1.7%)。
 GDP見通し
 2017年1.9%(前回1.7%)、2018年1.8%(前回1.6%)、
 2019年1.6%(前回1.5%)。」
独仏の株式市場が1.5%超の下落。
NY連銀モデルの第2四半期米GDP見通しを2.0%に上方修正。
報道
「スパイサー米報道官が辞任。サンダーズ副報道官が報道官に昇格。」
報道
「IMFが債務負担の軽減を条件にギリシャ融資再開を承認。」
報道(CNN)
「ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官が
 ホワイトハウスに対し、2016年のトランプ・ジュニア氏と
 ロシア人弁護士らの会談に関連する文書を全て保全するよう要請。
 電子メールやメモ、留守電メッセージのやり取りも保存を要請。」
報道
「米政府は米国民の北朝鮮渡航を禁止すると発表。」
原油先物が45.77ドルへ下落。米10年債利回りは2.237%。
NYダウは31.71ドル安の21580.07ドルで週の取引を終える。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初17日に112.46レベルで始まり揉み合いの後に
NY時間前半に週高値となる112.87へ上昇しましたが、その後、反落
して揉み合いながらも軟調傾向で推移して、19日のNY時間前半にか
けて111.55へ下落する展開になりました。その後、一旦切り返して
20日のロンドン時間にかけて112.41へ反発しましたが、その後、再び
反落して揉み合いながらも軟調傾向で推移して21日のNY時間後半に
週安値となる111.01へ下落して111.12レベルで週の取引を終えまし
た。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初17日に1.1473レベルで始まりロンドン時
間にかけて週安値となる1.1434へ下落しましたが、その後、切り返し
て18日のNY時間にかけて1.1583へ上昇する展開になりました。
その後、反落して、20日のNY時間序盤にかけて1.1479へ下落しまし
たが、ドラギECB総裁の会見を契機に上伸して21日のNY時間後半
にかけて週高値となる1.1683へ上昇して1.1661レベルで週の取引を
終えました。




●今週(7月24日から28日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは20日ロンドンフィックス
での押し安値111.48を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合
112.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合は20日高値112.41、
ここを上抜けた場合は17日の高値112.87、さらに上昇した場合は
113.00の「00」ポイント、ここを上抜けた場合は7月14日の高値の
113.57を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは先週安値111.01から111.00の「00」
ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は5月18日
の安値110.23、さらに下落した場合は110.00の「00」ポイント、
ここを下抜けた場合は6月15日の安値109.27から6月7日の安値の
109.11、さらに下落した場合109.00の「00」ポイントから6月14日
の安値108.82を巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、24日の米中古住宅販売件数、25日
の日銀金融政策決定会合議事録要旨と米ケースシラー住宅価格指数と
米消費者信頼感指数と米リッチモンド連銀製造業指数、26日の米新築
住宅販売件数と米FOMCおよび声明、27日の米耐久財受注と米新規失
業保険申請件数、28日の日全国消費者物価指数と日失業率と米第2四
半期GDP速報と米第2四半期個人消費速報と米第2四半期GDPデフ
レータ速報と米第2四半期コアPCEデフレータ速報と米第2四半期雇
用コスト指数と米ミシガン大学消費者信頼感指数速報、などが注目さ
れます。


先週のドル円は米10年債利回りの低下を背景に軟調に推移して、20日
の日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の会見後に112.41へ戻すも続
かず週末21日には111円割れ寸前まで下落する展開になりました。

ロシアゲート問題が燻っているとともに、米ヘルスケア法修正案も米
上院の4名の共和党議員の反対表明で過半数確保が困難となり採決に
至らず、今後の米減税にかかわる法案成立にも暗雲が垂れ込める状況
となっていて、NYダウは史上最高値を更新するも、ドルの軟調が続い
ていて、ドルの実効レート(日経通貨インデックス)でも今年に入ってか
らの下落率が7.6%と主要通貨でドルの下落が際立っているようです。

そのような状況の中、26日に米FOMCの発表を迎えますが、9月と観
測されているバランスシート縮小(保有資産縮小)への示唆の可能性はあ
っても、市場に動揺を与えない配慮で利上げに慎重なニュアンスとな
る可能性もありそうです。また、12日にイエレンFRB議長が「今後数
カ月の物価動向を注視する。」と発言していることから物価判断の表現
にも注目されます。そして、28日には米第2四半期GDP速報など重
要経済指標の発表が予定されていて注目されます。

今週は米FOMCと米GDP発表の2大イベントでボラタイルな相場展
開になる可能性がありそうです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは先週高値の1.1683を
巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は1.1700の「00」ポイ
ントから2015年8月24日の高値1.1713、さらに上昇した場合2015
年1月第2週の安値1.1754、ここを上抜けた場合は1.1800の「00」
ポイント、さらに上昇した場合は2015年1月第3週の高値1.1871を
巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは20日のNY時間後半の押し安値1.1617
から2016年5月3日の高値1.1616、ここを下抜けた場合は1.1600の
「00」ポイント、さらに下落した場合は18日の高値1.1583、ここを
下抜けた場合は1.1500の「00」ポイント、さらに下落した場合は20
日の安値1.1479、ここを下抜けた場合17日の安値1.1434を巡る攻防
が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、24日の仏・独・欧の製造業
PMI速報と仏・独・欧のサービス業PMI速報、25日の独IFO企業景
況感指数、28日の仏第2四半期GDP速報と独消費者物価指数速報、
などが注目されますが、対ドル通貨ペアとして、24日の米中古住宅販
売件数、25日の米ケースシラー住宅価格指数と米消費者信頼感指数と
リッチモンド連銀製造業指数、26日の米新築住宅販売件数と米FOMC
および声明、27日の米耐久財受注と米新規失業保険申請件数、28日の
米第2四半期GDP速報と米第2四半期個人消費速報と米第2四半期
GDPデフレータ速報と米第2四半期コアPCEデフレータ速報と米第2
四半期雇用コスト指数と米ミシガン大学消費者信頼感指数速報、など
が注目されます。


先週のECB理事会後の金融政策の発表では、「見通し悪化の場合、QE
の規模と期間を拡大する。QEはインフレ過程が持続的となるまで継
続。」として、ドラギECB総裁の会見でも慎重姿勢を示し、概ねハト派
的な内容ではありましたが、会見中の「ECB理事会は秋に(緩和縮小
の)議論を始める。」との発言に、鎧に隠された(緩和縮小の)刀を市場が
見透かしたかのように、ユーロが買われドル安も背景にユーロドルが
上昇する展開になりました。


今週はチャート的には押し目買いが戦略になりますが、2016年5月3
日の高値1.1616がサポートとして機能するかが注目されます。

対ドル通貨ペアとして、FOMCと米GDP発表の2大イベントが注目さ
れますが、18日付のIMM通貨先物ではユーロは91321枚の買い越し
となっていて、我先にと緩和縮小を先行で織り込む動きに過熱感も観
られているようですので、緩和縮小開始を前にしたユーロの上昇は回
復しつつある欧州の消費者物価指数の重しとなることから、ユーロ高
牽制の不測の欧州要人発言にも一応ながら注意が要りそうな状況にな
ってきているようです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その251 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百五十一話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週はドル円が軟調に推移して、そして、
 ユーロドルは20日のドラギECB総裁の会見後に噴け上がったな。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 ドル円は、ロシアゲート問題が燻っているとともに、
 米ヘルスケア修正案も4名の共和党議員の反対表明で採決に至らず
 今後の米減税にかかわる法案成立にも暗雲が垂れ込める状況で、
 米10年債利回りの低下も背景に軟調傾向で推移して…、
 20日の日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の会見後に反発するも
 その後、週末に111円割れ寸前まで下落する展開になったのう…。
 そして、ユーロドルじゃが、ECB理事会後の金融政策の発表も
 ドラギECB総裁の会見も全般には概ねハト派的ではあったが、
 ドラギ総裁が会見で『ECB理事会は秋に(緩和縮小)議論を始める。』
 と発言したことで、鎧に隠された刀を市場が見透かしたかのように
 ユーロが買われ、ドル安も背景に上昇する展開になったのう…。」


『今週のドル円とユーロドルはどんな相場展開になるのかねぇ…。』


「ドル円は、26日に米FOMCの発表を迎え、9月のバランスシート
 縮小開始への示唆の可能性はあろうが、市場に動揺を与えないよう
 利上げには慎重なニュアンスとなる可能性もありそうじゃのう…。
 また、12日にイエレンFRB議長が『今後数カ月の物価動向を注視
 する。』と発言していることから物価判断の表現にも注目されよう。
 そして、28日には米第2四半期GDP速報など重要経済指標の発表
 が予定されていて、これらの次第よってはボラタイルな相場展開に
 なる可能性がありそうじゃのう…。
 一方、ユーロドルじゃが、チャート的には押し目買いが有力な戦略
 になろうが…、2016年5月3日の高値1.1616がサポートとして
 機能するかが注目されようのう…。
 IMM通貨先物でもユーロの買い越しが膨らんでいて、我先にと
 緩和縮小を先行で織り込む動きには過熱感も観られているようで、
 また、ユーロの上昇は回復しつつある欧州の消費者物価指数の重し
 となることから、ユーロ高牽制の不測の欧州要人発言にも注意が
 要りそうではあるのう…。そして、対ドル通貨ペアとして、
 FOMCと米第2四半期GDP速報など重要経済指標の発表が注目
 されるが、これらの次第よってはユーロドルも上下にボラタイルな
 展開になる可能性がありそうじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ…。そうじゃのう。今日は『トレードとシナリオのお話』
 でもさせてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか…。ジイさん。』


「ジイがよく言っているように、相場には『これこそ絶対に正しい』
 というものはなく、トレードに対する考え方にも多様性があるが、
 その1つに『トレードとシナリオ』というものがあってのう…。」


『……。』


「ある考え方では『シナリオを立てるという事は予想する事でもあり
 予想はトレードにバイアスとなる場合もあって、ときに有害となり
 シナリオなど立てずチャートのテクニカル的事実に純粋に従うべき
 で、そもそも予想などは当たらないもので、シナリオを立てるなど
 まったくの時間の無駄である。』という見解もあるのじゃのう…。」


『なるほど、この見解にはこの見解なりに説得力があるわな…。』


「他方…、『シナリオを立てるということは予想することではなく、
 トレードでは変化に遭遇した時に欲と恐怖で判断を錯誤しがち故に
 事実未然のうちに、ここを抜けたら買おう(売ろう)、あるいは
 エントリー後、想定通りに動きここまで到達したら利確をしよう、
 そしてもしも、ここまで逆行してしまったら損切りして撤退しよう
 などを想定して「場合の対応を事前に決めておく」ことであり、
 トレードに際してあらかじめ迷いを除去する有益な作業である。』
 という見解もあるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『あははっ。こう聞けば、これもこれなりに納得できそうだぜ…。』


「さらに…、自ら定めた規定の時間内で利確にも損切りにも
 至らなかったら、揉み合いに捕まってしまったということで、
 上昇(下降)の想定に反するので、一旦、撤収しよう、という、
 タイム・ストップをトレード・ルールに加えたり、あるいは、
 何時には重要経済指標の発表があるので、何分までに利確にも
 損切りにも至らなかったら、一旦手仕舞いをしよう、という、
 重要経済指標の発表時間や、中銀総裁など要人発言時間も考慮した
 ルールを設けることもできるものなのじゃのう…。」


『シナリオにはいろいろな想定の余地があるものなんだな…。』


「事が起こってから慌てふためいて混乱しないように…、
 事前に対処 (場合の対処) を決めておくことは、たとえば
 火災時の避難路を確認しておくことが無駄ではないように、
 ジイは有益な事とは思うが…、このあたりはトレーダーごとの
 考えによるところとなるのやも知れぬのう…。溜口剛太郎殿。」


『都市伝説のTV番組風に言うならば「シナリオが必要か必要でないか
 それはトレーダーのあなた次第です!」となるのかもしれないが、
 事前の対処として、「場合の対応を事前に決めておく」ことは、
 どうやら、あながち無駄でもなさそうだな…。ジイさん。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

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