FX トレードと凡事のお話 その246


先週のドル円は米CPIと米小売売上高で下落しましたが、
FOMC後に一時111円台へ上昇する展開になりましたね。


●今週(6月19日から23日)の主な予定

<6月19日(月)>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(6月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(5月)、
午後6時に欧建設支出(4月)、
などが予定されています。日貿易収支には一応注目です。


<6月20日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録要旨、豪第1四半期住宅価格指数、
午後3時に独生産者物価指数(5月)、
午後4時半からカーニー英BOE総裁の発言、
午後5時に欧経常収支(4月)、
夜9時半に米第1四半期経常収支、
同夜9時半に加卸売売上高(4月)、
などが予定されています。
豪・米の指標と英BOE総裁の発言には注目です。
そして、フィッシャーFRB副議長の講演も予定されています。


<6月21日(水)>

朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録、
午後1時半に日全産業活動指数(4月)、
午後3時36分から日銀総裁の発言、
午後5時半に英財政収支(5月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時に米中古住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
日銀議事録要旨・米の指標には注目です。


<6月22日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、RBNZ声明、
午後3時にスイス貿易収支(5月)、
午後3時45分に仏企業景況感指数(6月)、
午後5時に欧ECB月報、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加小売売上高(4月)、加小売売上高(除自動車 4月)、
夜10時に米住宅価格指数(4月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(6月)、
同夜11時に米景気先行総合指数(5月)、
などが予定されています。
NZ・加・米・欧の指標には注目です。
そして、EU首脳会議が予定されています。


<6月23日(金)>

午後3時45分に仏第1四半期GDP確報、
午後4時に仏製造業PMI速報(6月)、仏サービス業PMI速報(6月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(6月)、独サービス業PMI速報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(6月)、欧サービス業PMI速報(6月)、
夜9時半に加消費者物価指数(5月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
仏・独・欧・加・米の指標には注目です。


<6月25日(日)>

イタリア地方選挙、決選投票



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(6月12日から16日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが97.20で始まり、96.31へ低下した後に
97.55へ反発して97.16で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.153%に低下しました。
NY原油先物(WTI)7月限は週レベルで44.74ドルへ低下しました。
NYダウは週間112.31ドル上昇、21384.28ドルで週の取引を終える。


<6月12日(月)>

報道
「仏国民議会(下院)選挙の1回目投票でマクロン大統領が率いる
 新党の共和国前進グループが、全577議席の約7割に当たる
 400議席を獲得の勢いで歴史的な大勝になる可能性。」
日経平均は92円安で寄り付き104円安で大引け。
報道「英保守党はDUPとの合意には至っていない。」
デービス英離脱担当相
「EU単一市場を離脱する方針を貫く。」
ムーディーズ
「英総選挙を受けてEU離脱交渉が遅れること懸念。
 財政赤字縮小の優先順位が下がることも格付けにはマイナス材料。
 ハードブレグジットが緩和されるとの見方はポジティブ。」
S&P
「仏マクロン新党勝利でユーロ圏成長見通し上方修正も。」
報道
「メリーランド州とワシントンDC、
 トランプ氏に重大な訴訟起こすと表明。」
報道
「トランプ大統領の新入国規制、SF連邦高裁が違法と判断。」
ウィルキンス加BOC上級副総裁
「カナダ中銀は刺激策の縮小が必要かどうか評価。
 現時点では刺激策が重要。直近の経済に励まされている。
 多様な成長が回復を力強く安定的にする。」
NYダウは36ドル安で取引を終える。


<6月13日(火)>

ムニューシン米財務長官(議会証言)
「第一目標は経済成長の促進。課題実施後に最低3%の成長を予想。
 より良い貿易協定と税制改革と規制緩和を望む。
 輸入縮小ではなく輸出を拡大したい。
 株高はトランプ大統領の経済政策への信頼感の表れ。
 債務上限引き上げを長引かせることを市場は望んでいない。
 債務上限が引き上げられない事態を想像したくはない。
 イエレンFRB議長とは生産的な協議をした。
 貿易交渉における最優先事項は現在はNAFTA。
 税制改革は税控除のカットを相殺する。」
日経平均は48円安で寄り付き9円安で大引け。
ショイブレ独財務相
「英国がEU離脱を撤回して復帰したい場合、扉は開かれている。」
加BOC総裁
「最近の経済データは勇気付けられるもの。
 住宅ローンの借り換えには少々の金利上昇を見込んだほうがよい。」
ECB
「外貨準備の一部をドルから人民元に移行。」
ムーディ−ズの米金融政策の見通し
「今年も来年も緩やかな利上げを継続。
 2019年までに約3%までの利上げも。」
ムニューシン米財務長官
「議会は8月の休会までに債務上限引き上げを。
 米金融システムの資本は潤沢。
 減税は中間所得層が目標で富裕層ではない。
 トランプ大統領の成長目標は予算巡る難しい決を断伴う公算。
 税制変更が税収に跳ね返ってくる効果の推計の
 ダイナミック・スコアリングは民主、共和で変わらない。」
報道
「セッションズ司法長官はロシア疑惑への関与を否定。」
NYダウは92ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。


<6月14日(水)>

日経平均は75円高で寄り付き15円安で大引け。
英BBC
「英政府とDUPの交渉が来週に延期の可能性。」
米小売売上高と米CPIは市場予想より弱い。ドルが売られる。
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が166.1万バレル減少。
原油先物が44ドル台へ下落。
ムニューシン米財務長官(議会証言)
「中国との経済対話に真剣に取り組んでいる。
 リバランスが必要なことを明白にしている。
 ロシアとはまだ経済対話はオープンではない。
 米国の外交姿勢において制裁は統合的手段。
 現時点ではロシアへの制裁は強化する意向。」
FOMC政策金利は0.25%の利上げで1.00-1.25%。
FOMC声明
「保有資産の再投資方針を維持、縮小計画を説明。
 カシュカリ総裁は金利据え置きを支持し反対票投じた。
 バランスシートは今年縮小を始める見通し。
 資産縮小は当初3ヵ月は月100億ドルのペース。
 (国債60億ドル、政府機関債等40億ドル)
 3ヵ月ごとに縮小額を100億ドル増やす。
 1年後には月額500億ドルの縮小へ。」
FOMC見通し
「今年あと1回の利上げ予想を維持。
 来年は3回の利上げ予想で変わらず。
 実質GDPは17年2.2%増(3月2.1%増)
 18年2.1%増(3月2.1%増)、19年1.9%増(3月1.9%増)、
 長期 1.8%増(3月1.8%増)、
 失業率は17年4.3%(3月4.5%)、18年4.2%(3月4.5%)、
 19年4.2%(3月4.5%)、長期4.6%(3月4.7%)、
 PCEは17年1.6%(3月1.9%)、18年2.0%(3月2.0%)、
 19年2.0%(3月2.0%)、長期2.0%(3月2.0%)
 PCEコアは17年1.7%(3月1.9%)、18年2.0%(3月2.0%)、
 19年2.0%(3月2.0%)、」
FOMCメンバーによる金利見通し(ドットチャート)
「2017年の中央値は1.375%、年内あと1回の利上げ。
 2018年の中央値は2.125%、来年3回利上げ。」
イエレン議長
「適切な時期になれば保有資産の正常化に着手。
 コアインフレは小幅に低下した。
 引続き緩やかな利上げが正当化される。
 経済は我々の目標に向かって進展。引続き緩やかな成長を見込む。
 バランスシート縮小を年内に開始する。
 資産縮小の上限設定は金利変動を抑制へ。
 資産縮小の終了は恐らく数年先に。
 数回のインフレ指標に過剰反応しないことが重要
 今日のCPI、多くの分野で弱さ示した。雇用は強い。
 経済は回復を示している。賃金の伸びが依然として低い。
 インフレが上向いた証拠はない。
 保有資産の縮小は比較的早期の実行あり得る。」
NYダウは46ドル高。史上最高値を更新。


<6月15日(木)>

日経平均は67円安で寄り付き51円安で大引け。
英BOE
「政策金利据え置きは5対3で決定。
 サンダース、マカファティ、フォーブス委員が利上げ主張。
 資産買入枠の据え置きは全員一致。
 CPIのオーバーシュートが従来予想より大きくなる懸念。
 タカ派メンバーは労働市場のゆるみが減少していると分析>
 ハト派メンバーは消費落ち込みがどの程度続くのか不透明と分析。」
トランプ大統領
「GDP、とても良い数字を近く発表へ。」
報道
「米上院がロシアとイランへの制裁を強化する法案を可決。」
報道
「米議会予算局は予算と経済に関する最新の予測を29日、
 トランプ大統領の18会計年度の予算教書に関する分析を
 7月半ばにそれぞれ発表する。」
報道
「ユーロ圏財務相会合でギリシャ同国への85億ユーロの追加融資を
 7月から実行再開することで合意。
 ギリシャは同月に予定していた約70億ユーロの国債償還に充てる。
 同国のデフォルト不安が後退し、金融危機の再燃はひとまず回避。」
NYダウは14ドル安で取引を終える。


<6月16日(金)>

日経平均は99円高で寄り付き111円高で大引け。
日銀
「現状の金融政策の維持を決定。
 長短金利操作(賛成7反対2)、反対は佐藤委員、木内委員。
 短期、政策金利残高に−0.1%適用。
 長期、10年物がゼロ%程度で推移するように買い入れ、
 額について概ね現状程度のペース(保有残高増加年額80兆円)目途。
 資産買い入れ(賛成7反対2)なついては、
 EFT・ Jreitはそれぞれ年間約6兆円、年間約900億円。
 CP・社債はそれぞれ年間約2.2兆円、年間約3.2兆円。
 我が国の経済は緩やか拡大を続けるとみられる。
 国内需要は企業、家計両部門において前向き循環メカニズム持続。
 輸出は海外経済の改善を背景に緩やかな増加。
 リスク要因は米経済政策運営と国際金融市場に及ぼす影響、
 および新興国、資源国経済動向、英EU離脱など。
 2%物価安定目標実現と安定的な持続に必要な時点まで
 長短霧操作付き量的質的緩和を継続。」
黒田日銀総裁
「景気は緩やかな拡大に転じつつある。
 2%目標に向けた動き維持のため必要な政策調整行う。
 デフレマインドの転換に時間がかかっている。
 賃金上昇圧力は着実に高まっている。
 物価上昇率は先行き緩やかに高まっていく。
 国債買い入れ額はある程度の幅をもって変動してきている。
 あらかじめ国債買い入れ額を変えていくこと考えていない。
 現時点で出口の収支試算公表するのはかえって混乱招く。」
英FT紙
「EU離脱交渉で英国はEUから996億ユーロの支払いを
 請求される見込み。」
トランプ大統領
「米証券取引委員会SECの委員にへスター・ピアース氏を
 指名する可能性がある。」
ミネアポリス連銀総裁
「バランスシート縮小の開始時期を示すことを望んだ。
 コアインフレの鈍化が一時的なのかは分からない。
 2%の目標に接近しているようには見えない。
 完全雇用を達成したかは不明。
 インフレ指標確認のため利上げを遅らすべきだった。」
アトランタ連銀「GDPナウ」第2四半期予想を2.9%に下方修正。
NY連銀モデルの第2四半期米GDP見通しは1.9%に下方修正。
ダラス連銀総裁
「インフレは現在、非常に抑制されている。2%以下にいる。
 第1四半期GDPは弱かったが今年残りは回復を見込む。
 今年は2%成長を見込む。
 追加利上げには非常に注意深く、かつ、忍耐強くあるべき。
 インフレの改善を確認する必要がある。
 バランスシート縮小は年末より前に開始を。
 これで利上げが打ち止めとは見ていない。 
 利上げの前にインフレ改善を確認したい。
 現在の金利水準は心地よい。」
NYダウ24ドル高。史上最高値を更新。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は週初12日に110.32レベルで始まり、ロンドンフィッ
クスにかけて109.63へ下落しましたが、その後、切り返して、14日の
ロンドン時間にかけて110.34へ反発する展開になりました。その後、
米CPIと米小売売上高が弱い結果となったことを背景に反落して109
円台を割り込み、その後のFOMCの発表直後に週安値となる108.82へ
下落しましたが、その後、切り返して、109円台半ばでの揉み合いを経
た後に15日のロンドン時間から上伸して16日のロンドン時間かけて
週高値となる111.41へ上昇する展開になりました。その後、NY時間
から反落して110.87レベルで週取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初12日に1.1208レベルで始まり、1.1200を
挟む揉み合いになりましたが、14日の米CPIと米小売売上高が弱い結
果となったことを背景に反発してNY時間前半に週高値となる1.1295
へ上昇する展開になりました。その後、FOMCの発表の後に反落して
揉み合いながらも軟調傾向で推移して、15日のNY時間前半にかけて
週安値となる1.1132へ下落する展開になりました。その後、切り返し
て小幅な揉み合いを経た後に16日のロンドン時間から反発して1.1197
レベルで週の取引を終えました。



●今週(6月19日から6月23日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは111.00の「00」ポイント
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は先週高値でもある
16日高値の111.41、さらに上昇した場合は2日の高値111.72、ここを
上抜けた場合は112.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合は5月
24日の高値112.12から3月31日の高値112.19を巡る攻防が注目さ
れます。
一方、下落した場合は、まずは16日の安値110.64を巡る攻防が注目
されます。ここを下抜けた場合は14日の高値110.34、ここを下抜けた
場合は110.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は14日FOMC
後の戻り高値109.86、ここを下抜けた場合は12日の安値109.63を巡
る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、19日の日通関ベース貿易収支、
20日の米第1四半期経常収支、21日の日銀金融政策決定会合議事録と
米中古住宅販売件数、22日の米新規失業保険申請件数と米景気先行総
合指数、23日の米新築住宅販売件数、などが注目されます。


先週、注目の米FOMCでは、「バランスシートは今年縮小を始める見通
し。資産縮小は当初3ヵ月は月100億ドルのペース。」などが示される
とともに、FOMCメンバーによる金利見通し (ドットチャート)では
「2017年の中央値は1.375%、年内あと1回の利上げ。2018年の中央
値は2.125%、来年3回利上げ。」などが示されて、そして、イエレン
FRB議長の会見では「保有資産の縮小は比較的早期の実行あり得る。」
として、9月からの資産縮小の方針が示唆され、NYダウが史上最高値
を更新して堅調に推移したことも背景にドルが買われる展開になりま
した。

ただ、米CPIや小売売上高など、ここのところの米重要経済指標には
弱い結果も散見されているとともに、米10年債利回りが週間ベースで
は低下していることもあり、FEDの金融正常化への道筋に強引さを指
摘する声もあるようです。

Don't fight the Fed.(FEDには逆らうな)と言われていて、FEDの方針
には素直に従うべきとされていますが、今後の米重要経済指標および
米要人発言、そして米10年債利回りの動向が注目されるとともに、
価格の動きの事実をしっかり観てトレードしていきたいものです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合は、まずは15日の東京時間の
戻り高値1.1228から12日の高値1.1232を巡る攻防が注目されます。
ここを上抜けた場合は8日の高値1.1269、さらに上昇した場合は7日
の高値1.1282から14日のFOMC後の高値1.1289、ここを上抜けた場
合は先週高値でもある14日高値1.1295から1.1300の「00」ポイント
さらに上昇した場合は2016年9月8日の高値1.1327、ここを上抜け
た場合は2016年8月18日の高値1.1366を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは16日のロンドン時間の押し安値1.1157
を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合15日の安値1.1132
さらに下落した場合は5月30日の安値1.1109から1.1100の「00」ポ
イント、ここを下抜けた場合は5月18日の安値1.1075、さらに下落し
た場合は5月8日の高値1.1022を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、22日の欧消費者信頼感速報、
23日の仏第1四半期GDP確報と仏・独・欧の製造業PMI速報と仏・
独・欧のサービス業PMI速報、などが注目されますが、対ドル通貨ペ
アとして、20日の米第1四半期経常収支、21日の米中古住宅販売件
数、22日の米新規失業保険申請件数と米景気先行総合指数、23日の
米新築住宅販売件数、などが注目されます。


先週のユーロドルは、週間ベースで上と下へ「行って来い」の相場展
開になりましたが、15日に「ユーロ圏財務相会合でギリシャ同国への
85億ユーロの追加融資を7月から実行を再開することで合意。」となっ
て、ギリシャの7月懸念は後退することとなりました。

前週のECB理事会後にIMM通貨先物でのユーロの買い越しが減少す
るかと思われましたが、6月13日終了週としてユーロの買い越しは
ネットで79,053枚に増加する状況になりました。

引き続き欧州を巡る政治リスクには留意が必要ではありますが、今週
初はマクロン大統領が率いる新党の共和国前進グループの仏国民議会
(下院)選挙の決選投票での獲得議席数が注目されます。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その246 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十六話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週のドル円は14日の米CPIと米小売売上高が
 弱い結果となったことで109円台を割り込み、その後のFOMCの
 発表直後に週安値となる108.82へ下落したが、その後に切り返して
 16日ロンドン時間に一時111.41へ上昇する展開になったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 FOMC発表直後には一時セル・ザ・ファクトの動きも見られたが、
 FOMCでは、『バランスシートは今年縮小を始める見通し。
 資産縮小は当初3ヵ月は月100億ドルのペース。』などが示され、
 FOMCメンバーによる金利見通し (ドットチャート)では
 『2017年の中央値は1.375%、年内あと1回の利上げ。
  2018年の中央値は2.125%、来年3回利上げ。」となり、
 そして、イエレンFRB議長の会見では「保有資産の縮小は比較的
 早期の実行あり得る。」として、9月からの資産縮小方針が示唆され
 ドル円は16日にかけて一時111.41へ上昇する展開になったのう。」


『NYダウは最高値を更新するも、米10年債利回りは低下傾向にあり
 そして、ここのところ米CPIや小売売上高など米重要経済指標には
 芳しくない弱い結果もみられていることで…、
 FEDの金融正常化への道筋に強引さを指摘する声もあるようだが…
 今後のドル円はどんな相場展開になるのかねぇ…。ジイさん。』


「ふむ…。『 Don't fight the Fed. 』という言葉があるように、
 FEDの方針に逆らうべきではないとされておるが…、
 今後の米重要経済指標の結果、及びダウと米10年債利回りの動向が
 注目されるとともに、米要人発言の変化が注目されようのう…。
 予想や思惑をすることなく、価格の動きの事実をしっかり観て
 トレードしていきたいものじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『ふーん。なるほど「 Don't fight the Fed. 」ねぇ…。
 さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。前回は『投資の世界の不思議』のお話をさせてもらったが、
 少しばかり続きがあってのう。今日はそのお話をさせてもらおう。」


『まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか…、ジイさん。』


「前回、溜口剛太郎殿が、6月6日の日経新聞の一面のコラムの中に
 『企業の長期の利益水準からみた米国株の割高さは、
  大恐慌が始まった1929年の「暗黒の木曜日」に迫ってきた。』と
 書いてあったとお話されておったが…、
 その他にも、『ブラック・マンデー』の事例もあるように、
 株価はときに突如として大暴落することがあるものなのじゃのう。」


『まぁな。バブルの崩壊を含めて、株価はときに世界的な
 歴史的大暴落になることがあるものだよな…。ジイさん。』


「ふむ…。バブルと言えば、古くは17世紀にオランダで起こった
 チューリップ・バブルや、バブルの語源にもなったとされる
 18世紀のサウスシー・バブルが有名であるが…、
 近代ではITバブルが記憶に新しく、『バブルはいつか必ず崩壊する』
 と言われることがあるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『……。』


「バブル崩壊の予兆としては、ヒンデンブルク・オーメンが有名で、
 今年の6月13日に2年ぶり発生したことで話題となっておったが、
 https://www.j-cast.com/2017/06/14300576.html
 ヒンデンブルク・オーメンで必ず大暴落となるわけではないものの
 バブル的株価はやがて大きな調整となることがあるものじゃ…。」


『市場におけるバブルはこれからも「生成と崩壊を繰り返していく」
 ものなんだろうな…。ジイさん。
 最近話題の仮想通貨バブルも一度は崩壊するかもしれないな…。』


「ふむ…。『バブルはいつか必ず崩壊する』ということは、
 おそらくは相場の世界の真実(事実)であろうが…、
 17世紀にオランダで起こったチューリップ・バブル崩壊のように
 二度と再び『復興とならない大暴落』もあるものの、
 金融や株価など『主幹市場における大暴落は必ず再生する』
 という事実(史実)は、ある意味『投資の世界の不思議』と言っても
 よいのではあるまいかのう…。溜口剛太郎殿。」


『まぁ、言われてみれば「暗黒の木曜日」も「ブラックマンデー」も
 そして、「ITバブル崩壊」も「リーマン・ショック」の歴史的暴落も
 ある程度時間は要しはしたが再生していくことになったからな…。
 大暴落の最中では市場も終わりかと恐怖で買えないものだが、
 タイム・マシンがあったなら、大暴落の激震後のバーゲンセールで
 今思えば、密かに株を買い持ちしておきたかったくらいだぜ…。』


「ふむ…。じつは世の投資家で巨万の富を得た人達の中には、
 バブルの上昇気流に乗り、うまく売り抜けた人達とともに…、
 タイム・マシンならずとも、歴史的な大暴落の後に
 しっかりと買い持ちをした人達がいるのじゃのう…。」


『天才的な蛮勇の逆張り野郎か、値ごろ感がたまたま当たっただけか
 ただ運が良かっただけ、なんじゃないのかなぁ…。』


「いや…。そうではないのじゃよ。溜口剛太郎殿。
 彼らは歴史的な『ある事』を知っていたのじゃ…。」


『えっ。なんだよそれは。歴史的な「ある事」って…。』


「ふむ…。金融や株価など主幹市場における世を震撼させるほどの
 歴史的な大暴落では、中銀が対策に動いたり政府が財政出動に動き
 『中銀や政府が総力を挙げて市場回復に努める』ということを
 彼らは歴史的に知っておったというわけなのじゃのう…。
 そして彼らは、中銀や政府が対策に動き始めたことを確認して
 買い出動したわけじゃが…、蛮勇の逆張りや、単なる値ごろ感で
 買い持ちしたわけではないということじゃ…。」


『……!』


「各国中銀や政府による市場押上げの力より強いものはあろうか…。
 彼らはこれを知っていて、確認の後に買いを実行したわけじゃ。」


『市場におけるバブルはこれからも『生成と崩壊』を繰り返して、
 「バブルはいつか必ず崩壊する」であろうが…、
 また一方、「中銀や政府が総力を挙げて市場回復に努める」とき、
 「主幹市場における大暴落は必ず再生する」ということは、
 「投資の世界の不思議」ならずとも、トレーダーとして
 歴史が証明している事実と知っておいてもよさそうだな…。」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

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