FX 謹賀新年 トレードと凡事のお話 その224


2017新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


※昨年末にご案内しましたように、本年からは
 日々のマーケット記録は割愛して軽量コンテンツといたします。


●今週の主な予定

<1月9日(月)>

※東京市場は成人の日で休場。

午前9時半に豪住宅建設許可件数(11月)、
午後4時に独鉱工業生産(11月)、
同午後4時に独貿易収支(11月)、独経常収支(11月)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(11月)、
午後7時に欧失業率(11月)、
深夜12時に米LMCI労働市場情勢指数(12月)、
深夜5時に米消費者信用残高(11月)、
などが予定されています。
豪・独・欧・米の指標には注目です。


<1月10日(火)>

午前9時01分に英BRC小売売上高調査(12月)、
午前9時半に豪小売売上高(11月)、
午前10時半に中国消費者物価指数(12月)、
同午前10時半に中国生産者物価指数(12月)、
午後2時に日消費者態度指数(12月)、
午後3時45分にスイス失業率(12月)、
午後4時45分に仏鉱工業生産指数(11月)、
夜10時15分に加住宅着工件数(12月)、
夜10時半に加住宅建設許可件数(11月)、
深夜12時に米卸売売上高(11月)、米卸売在庫(11月)、
などが予定されています。
豪・中国の指標には注目です。


<1月11日(水)>

午後2時に日景気先行指数速報(11月)、日景気一致指数速報(11月)
午後6時半に英鉱工業生産指数(11月)、英製造業生産指数(11月)、
同午後6時半に英貿易収支(11月)、
夜9時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時15分から英BOE総裁の発言、
深夜12時に英NIESRのGDP予想、
などが予定されています。英の指標には注目です。
また、トランプ次期米大統領の会見が予定されていて注目されます。


<1月12日(木)>

朝8時50分に日国際貿易収支(11月)、日国際経常収支(11月)、
午後2時に日景気現状判断DI(12月)、日景気先行き判断DI(12月)、
午後4時45分に仏消費者物価指数(12月)、
午後7時に欧鉱工業生産(11月)、
夜9時半に欧ECB理事会議事録要旨、
夜10時半に米輸入物価指数(12月)、米輸出物価指数(12月)、
同夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加新築住宅価格指数(11月)、
などが予定されています。
日・欧・米の指標には注目です。


<1月13日(金)>

午前9時からイエレンFRB議長の発言、
(時間未定) 中国貿易収支(12月)、
午後4時に独卸売物価指数(12月)、
夜10時半に米生産者物価指数(12月)、米生産者物価指数コア(12月)
同夜10時半に米小売売上高(12月)、米小売売上高(除自動車 12月)、
深夜12時に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)、
同深夜12時に米企業在庫(11月)、
深夜4時に米月次財政収支(12月)、
中国・米の指標とイエレンFRB議長の発言には注目です。
また、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ
などの第4四半期決算の発表も予定されていて注目されます。


欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



●今週(1月9日から1月13日)のドル・円・ユーロの注目点


先週は、ドルインデックスが102.81で始まり103.81へ上昇した後に
101.30へ反落して102.21で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.419%に低下しました。
NYダウは週間29.99ドル上昇、19963.80ドルで週の取引を終える。


<ドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは1月4日NY時間後半の
戻り高値117.75を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は
118.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合は4日の東京時間の揉
み合い上辺118.18、ここを上抜けた場合は3日の高値118.60から
12月15日の高値118.66、さらに上昇した場合は119.00の「00」ポイ
ントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは116.00の「00」ポイントを巡る攻防が注
目されます。ここを下抜けた場合は1月6日ロンドン時間の押し安値
115.76、さらに下落した場合は5日ロンドン時間の押し安値115.58、
ここを下抜けた場合は6日の安値115.07から115.00の「00」ポイン
トを巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、9日の米LMCI労働
市場情勢指数、10日の中国消費者物価指数と中国生産者物価指数、
11日のトランプ次期米大統領の会見、12日の日国際貿易収支と米新規
失業保険申請件数、13日のイエレンFRB議長の発言と中国貿易収支と
米生産者物価指数と米小売売上高と米ミシガン大学消費者信頼感指数
速報、などが注目されます。


先週のドル円は、年初2日に116.92レベルで始まりトラポノミクスへ
の期待を背景に堅調傾向で推移して3日NY時間に発表された米ISM
製造業景況指数が市場予想より強い結果となったことを受けて週高値
となる118.60へ上昇しましたが、その後に反落して、米10年債利回
りの低下を背景に揉み合いながらも軟調傾向で推移して6日のオセア
ニア時間にかけて週安値となる115.07へ下落する展開になりました。
その後、切り返して、米雇用統計の発表でNFPが市場予想を下回った
ことで一時下押すも米平均時給が市場予想を上回り7年半ぶりの高水
準を更新したことや、NYダウが一時19999ドルまで上昇したこと、
およびFEDの要人達の相次ぐタカ派発言などを背景に反発して116.95
レベルで週の取引を終えました。

12月15日の高値118.66と1月3日の高値118.60の2つのトップを
形成した後に12月29日の安値116.04を割り込み5日に115.07へと
下落して一応ダブルトップとなったドル円ですが、先週後半は3日の
高値と5日の安値の50%戻しあたりまで反発する展開になりました。

経済紙によりますと市場観測も「125円台までは下落の余地がある」
と観る向きと、「過剰なドル高は続かない」と観る向きと見解や見通し
は二分しているようで予測が難しい状況にあるようです。
今週は11日のトランプ次期米大統領の会見と13日のイエレンFRB議
長の発言および米小売売上高などが特に注目されますが、米10年債利
回りの動向、および13日の米主要銀行の第4四半期決算も注目されま
す。予想や見込みでトレードするのではなくチャートの事実をしっか
り観てトレードしていきたいものです。


<ユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは1月6日NY時間後
半の戻り高値1.0582から2016年12月30日ロンドン時間の戻り高値
1.0591を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は1.0600の
「00」ポイント、さらに上昇した場合は米雇用統計後の高値1.0621、
ここを上抜けた場合は12月30日の高値1.0654、さらに上昇した場合
12月14日の高値1.0670、ここを上抜けた場合は1.0700の「00」ポイ
ント、さらに上昇した場合は12月7日の高値1.0768を巡る攻防が注
目されます。
一方、下落した場合は、まずは1.0500の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は1月5日の安値1.0482、さらに
下落した場合は3日のNY時間の戻り高値1.0433、ここを下抜けた場
合は1.0400の「00」ポイント、さらに下落した場合は3日の安値の
1.0340、ここを下抜けた場合は1.0300の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、9日の独鉱工業
生産と欧失業率、12日の欧鉱工業生産と欧ECB理事会議事録要旨、
などが注目されますが、対ドル通貨ペアとして、9日の米LMCI労働
市場情勢指数、10日の中国消費者物価指数と中国生産者物価指数、
11日のトランプ次期米大統領の会見、12日の米新規失業保険申請件数
13日のイエレンFRB議長の発言と中国貿易収支と米生産者物価指数と
米小売売上高と米ミシガン大学消費者信頼感指数速報、などが注目さ
れます。


先週のユーロドルは、年初2日に1.0520レベルで始まりドル買い動意
を背景に揉み合いながらも軟調傾向で推移して3日NY時間に発表さ
れた米ISM製造業景況指数が市場予想より強い結果となったことを受
けて週安値となる1.0340へ下落しましたが、その後に切り返して、米
10年債利回りの低下を背景とするドル売りに揉み合いながらも堅調傾
向で推移して5日のNY時間後半にかけて1.0615へ上昇する展開にな
りました。その後、1.06を挟む揉み合いを経た後に6日の米雇用統計
の発表でNFPが市場予想を下回ったことで週高値となる1.0621へ上
昇するも米平均時給が市場予想を上回り7年半ぶりの高水準を更新し
たことや、FEDの要人達の相次ぐタカ派発言などを背景するドル買い
に反落して1.0534レベルで週の取引を終えました。

1月5日の高値1.0615と6日の高値1.0621の2つのトップを形成し
た後に6日のロンドン時間の押し安値1.0574を割り込んで日足レベル
でも高値を切り下げているユーロドルですが、週足レベルでは2015年
3月の安値も一時下抜けるも下ヒゲの長い実体の小さな陽線を示現して
気迷い傾向も観られているようです。
欧州の2017年の政治リスクを考えますと将来的にパリティを目指す可
能性はまだ潰えていないように思われますが、足元は予測が難しい状
況にあるようです。しばらく米ドル主導の相場展開となる可能性があ
りそうで、今週は11日のトランプ次期米大統領の会見と13日のイエ
レンFRB議長の発言および米小売売上高などが特に注目されますが、
米10年債利回りの動向も注目されます。チャートの事実をしっかり観
てトレードしていきたいものです。




さて、新年の今回は、トレードと凡事のお話 その224 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百二十四話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。あけおめ〜! 2017年もよろしくな。
 昨年は、まさかの英ブレグジットにまさかの米大統領選挙と
 2羽のブラック・スワンが飛来して相場が大揺れになって、
 ドル円も8年ぶりの変動幅になったけど、
 2017年の相場はどんな展開になるのかねぇ…。』


「2017新年あけましておめでとう! 溜口剛太郎殿。
 さていよいよ2017年の相場も始まったのう…。
 本邦の大発会では日経平均が479円の上昇と堅調に始まり、
 そして、6日にはNYダウが一時19999ドルまで上昇するなど、
 株式市場は幸先の良いスタートとなったようじゃ。
 一方、為替相場のドル円は堅調なスタートとなり3日NY時間に
 発表された米ISM製造業景況指数が市場予想より強い結果となった
 ことを受けて週高値となる118.60へ上昇するも、その後、失速して
 6日のオセアニア時間にかけて週安値となる115.07へ下落した後に
 米雇用統計でNFPは弱くも米平均時給が7年半ぶりの高水準を更新
 したことや、FEDの要人達の相次ぐタカ派発言などを背景に
 117円近くまで戻すという上下動の相場展開になったのう…。」


『ドル円の先高観測も根強いようだが、どうなんだろうな…。』


「ふむ…。『総額1兆ドル規模のインフラ整備を中心とした
 米財政支出の拡大』、『連邦法人税を35%から15%へするなど
 法人及び個人向けの総額4.4兆ドル規模の大型減税』、
 『金融を中心とした規制緩和』など、景気浮揚への期待、
 いわゆるトラポノミクスへの期待は大きいようじゃ。
 そして、これらによる米財政赤字の拡大は米国債の発行で賄われる
 ことから、『米国債価格の下落→米国債利回りの上昇』という構図も
 含めてこれらはドル買い要因となるであろう…。
 また、インフレ期待から昨年12月に続く米利上げ観測も根強く、
 ドット・チャートが2017年に3回の利上げを示唆しているとともに
 6日のFED要人達の相次ぐ発言にタカ派姿勢が観られたことなども
 ドル高を示唆するものであろう…。
 さらに、2018年以降になろうと思われるが、米企業の海外留保資金
 を本国に戻す際の税率を軽減する本国投資法HIAも検討されていて
 これも将来的なドル高要因となることであろうのう…。」


『あははっ。それだけ聞けばドル買い一辺倒でもよさげな感じだが、
 そう単純ではないんだろうな…。ジイさん。』


「ふむ…。そのとおりじゃ。溜口剛太郎殿。
 これらは既に周知されていることであり、昨年の米大統領選後から
 『期待先行で相場に織り込みが既に進んでいる事』、そして、
 『投機によるドル買いはいつか必ず反対売買で手仕舞いされる事』、
 『トランプ次期大統領と米共和党の一部に不協和音があり、
  掲げた政策が全て必ず実行できる(される)とは限らない事』、
 『ドル高による米輸出企業の圧迫や負の影響を和らげるため
  トランプ大統領によるツイッターでのドル高牽制発言の可能性』、
 『欧州政治リスク及びEUが求心力を失う可能性によるリスク回避』
 『資金流出が35兆円超相当にもなり外貨準備も3兆ドル割れ寸前
  となっている中国懸念によるリスク回避の動きの可能性』、など、
 これらは今直ぐどうこうなるものでないとしても、ドル円にとって
 負の材料があることも認識しておくべきではあるまいかのう…。」


『うーん。いろいろ聞くと何が何だか判らなくなっちまうぜ…。』


「我々個人トレーダーとして、ファンダメンタルズ的に
 相場を読み解いたり今後の動きを予測する事は簡単なことではなく
 判らないということは、むしろ当たり前なのではあるまいかのう。」


『えっ? どういうことだよ。ジイさん。』


「ふむ…。たとえば、昨年12月のドットチャートでは
 2016年の利上げ見通しが4回であったわけじゃが、
 2016年利上げが年にたった1回となってしまったように…、
 FEDの要人達の頭脳を集めてさえも予測が違うこともあるワケで、
 ファンダメンタルズ的に様々な要素を考慮して
 今後の動きを予測することは極めて困難なことなのじゃのう…。」


『……。』


「例えを挙げれば切りがないくらいじゃが…、昨年だけでも
 『英国のEU離脱を巡る国民投票では大勢の予想では
  EU残留であったが、その結果はどうなったであろうか。』、
 『米大統領選ではクリントン氏が勝つとの予想が大勢であったが、
  その結果はどうなったであろうか。』、
 『米大統領選でトランプ氏が勝った場合、ドル円は100円割れ必至
  との予想が大勢であったが、その結果はどうなったであろうか。』
 ご存知のように予想は皆ことごとく外れてしもうたワケで…、
 相場に予想で臨むことはそれだけ困難なことなのじゃのう…。」


『うん…。予想は見聞きしているときは理路整然としていながら、
 その結果の事実としては、確かに見事なまでにハズレたよなぁ…。
 米大統領選でトランプ氏が勝った時、ドル円は100円割れ必至と
 言っていた奴「おい。出てこいや!」って感じだぜ、ったく…。
 100円割れどころか一時118円台まで上昇しちまったんだからな。』


「あははっ。そう怒るではない…。
 アナリストさん達の予想は変なバイアスを生じさせるから
 見るな聞くなということではなく…、
 こういう見方もあるという勉強としては良いのではなかろうか。
 また、あれこれと相場談義も楽しいものじゃ…。
 ただ、我々個人トレーダーが知り得たことは、その段階で
 既に相場に織れ込まれている場合も多く、
 『そして、ここから』という気持ちで相場に臨むべき、
 なのではあるまいかのう…。溜口剛太郎殿。」


『で…、予想でトレードすることがダメというなら、
 我々個人トレーダーは何を頼りにトレードすればよいのさ…。』


「ふむ…。貴殿も知っていてあえて聞いていると思うが…、
 『相場のことは相場に聞け』と言われているように、
 相場のことは『チャートに聞くべき』なのではなかろうか…。」


『チャートだけが相場の真実を語っているということか…。』


「ふむ…。ただし、上げるだろう(下げるだろう)と
 バイアスのかかった目でチャートを観ることなく、
 我々の知り得たことなどは既に織り込まれていて、
 『そして、ここから』という気持ちで事実を素直に見る目を養い、
 チャートの事実についていく心構えが必要なのではあるまいか…。」


『てなわけで…、申酉騒ぐの酉年も始まったわけだけど、
 今年も何羽かブラック・スワンが飛来するかもしれないよな…。
 上げても下げてもワクワクする相場に期待したいもんだぜ。
 今年もお互いトレードに頑張ろうぜ。ジイさん。』


「ふむ。今年もともどもにトレードに頑張りたいものじゃ…。
 そしてまた、大いに相場談義をしようではないか。溜口剛太郎殿。」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

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