FX トレードと凡事のお話 その36


2013年もよろしくお願い申し上げます。

※新年から記事をなるべく要点に絞り簡潔に記載したいと思います。

●先週の要人発言・ニュース・相場動向の週間レポート

<1月1日(火)>

世界の主要市場が休場。
米財務省「米政府の債務が16.4兆ドルの上限に達するため、
デフォルトを回避するための措置を開始する。」
中国製造業PMI(12月)は予想より弱い50.6。
ロイター通信「米政府と上院指導部が財政の崖に向けた協議で
超党派合意に達した。自動歳出削減は2ヶ月先送り。
議会の採決は期限に間に合わなかった。」

<1月2日(水)>

報道「米上院が財政の崖の回避に向けた法案を可決。」
カンター米下院院内総務「上院法案を支持していない。」、
リード上院院内総務「米上院は3日朝まで休会する。」、
オセアニア時間は主要通貨ペアが揉み合い推移。
報道「米下院が日本時間午前11時から財政合意案関連の採決開始。」
東京市場は休み。
東京時間前半は主要通貨ペアが堅調に推移。
ポンドドルが1.63台を回復。
ユーロ円が115円台を回復。
ドル円が87円台を回復。
ポンド円が142円台を回復。
アジアの株式市場が堅調に推移。
報道「米下院が財政法案を257対167で可決。」
オバマ大統領「大規模な財政合意には支持と時間が足りなかった。
支出削減と同時に税制改革が必要。
債務上限に関して議会と交渉しない。
議会を通過した財政法案に署名する。」
主要通貨ペアが“Sell the fact”でやや反落。
欧州の株式市場は堅調に始まる。
原油先物は92ドル台後半へ上昇。
独製造業PMI確報(12月)は速報値より弱い46.0。
欧製造業PMI確報(12月)は予想より弱い46.1。
市場反応は限定的もユーロがしだいに軟調になる。
伊の首相「伊は金融危機に打ち勝ち2013年末から2014年にかけて
景気回復する。」
スペイン10年債利回りが昨年3月20日以来の5.167%に低下。
英製造業PMI(12月)は予想より強い51.4。
市場反応は限定的。
伊10年債利回りが2010年10月以来の4.327%に低下。
ドル円が一時87円を割り込む。
ポンドドルが1.63を一時割り込む。
ダウ先物が上昇して始まり13200ドル台を回復。
原油先物が93ドル台を回復。
欧州の株式市場が堅調に推移。
LIBORドル3ヶ月物金利は0.30500%に低下。
NY時間序盤はユーロがやや反発。
独消費者物価指数速報(12月)は予想より強い+2.1%。
市場反応は限定的。
資源国通貨が堅調に推移。
豪ドル米ドルが1.05台を回復。
米10年債利回りが1.837%に上昇。
ドル円がやや反発。
ダウ先物が堅調に推移。
米ISM製造業景況指数(12月)は予想より強い50.7。
(構成項目の雇用指数は52.7に改善)
米建設支出(11月)は予想より弱い−0.3%。
市場反応は限定的。
米ISMの製造業担当責任者「この先数ヶ月は非常に楽観的。
指数は徐々に50台半ばに接近するだろう。
雇用に関しても良い兆候が見られる。」
ロンドンフィックス近くからドルストレートやクロス円が反落。
豪ドル米ドルが1.50台を割り込む。
ポンドドルが1.63台を再び割り込む。
ユーロドルが1.32台を割り込む。
オバマ米大統領「ハリケーン・サンディの復興に伴う
604億ドルの歳出法案を下院で投票するよう共和党に要望。」
ムーディーズ「今回の財政の崖問題の合意は中期的見地からは、
財政赤字の割合に関して有意義な改善を与えるものではない。
米財政合意にさらなる財政措置を予想。
格付け見通しが安定的になるには追加の赤字削減が必要。
追加削減の欠如は格付けに悪影響。
米債務は2014年に対GDP比80%でピークに。」
NY時間終盤にかけて主要通貨ペアがやや反発をみせる。
米10年債利回りは1.835%。
NY原油(WTI)は93ドル台前半で引ける。
NYダウは前日比+308.41ドルの13412.55ドル。

<1月3日(木)>

S&P「今回の財政の崖の合意は見通しに影響はない。
中長期的な財政への影響は小さい。格付けには影響しない。
向こう1年間の米景気後退は15%〜20%から10%〜15%に修正。」
オセアニア時間は主要通貨ペアが揉み合いで推移。
ダウ先物はやや軟調傾向で推移。
東京市場は休み。
東京時間序盤は主要通貨ペアが軟調傾向の揉み合い。
中国非製造業PMI(12月)は前回値より強い56.1。
市場反応は限定的。
アジアの株式市場はまちまちの展開。
各国株式市場が軟調。
ドル円は上下動の揉み合い。
ユーロドルとポンドドルが下落。
原油先物は92ドル台で推移。
東京時間午後からドルストレートやクロス円がやや反発。
ロンドン時間序盤は主要通貨ペアが小幅な揉み合い。
午後5時頃からユーロドルなどドルストレートがやや上昇。
豪ドル米ドルが1.05台を回復。
スイスKOF先行指数(12月)は予想より弱い+1.28。
市場反応は限定的。
欧州の株式市場は前日比マイナス圏で始まり軟調に推移。
スイス製造業PMI(12月)は予想より強い49.5。
市場反応は限定的。
独失業率(12月)は予想とおりの6.9%。
市場反応は限定的。
英建設業PMI(12月)は予想より弱い48.7。
市場反応は限定的。
午後6時半頃からユーロやポンドが下落。
ドル円やクロス円が軟調。
ポンドドルが1.62台を割り込む。
ユーロドルが一時1.31台を割り込む。
ドル円が87円台を割り込む。
ユーロ円が114円台を割り込む。
LIBORドル3ヶ月物金利は前日と同水準の0.30500%。
米ADP雇用統計(12月)は予想より強い+21.5万人。
ドル円やクロス円が反発をみせる。
ダウ先物が反発上昇。
英株式市場がプラス圏へ反発。
米新規失業保険申請件数は予想より弱い37.2万件。
米失業保険継続受給者数は前回より弱い324.5万人。
ドル売り反応。
ダウ先物が再び反落して揉み合う。
NYダウは前日比マイナス圏で始まる。
米10年債利回りは1.85%あたりで推移。
NYダウが反発上昇。
日財務相「今は一方的に続いた円高が修正されつつある局面。
経済立て直しにはデフレと円高脱却が最優先。
日銀と連携して取り組む。為替の急激な動きはよくない。
市場の動きを注意深く見ていく。」
NY時間前半は主要通貨ペアが揉み合いで推移。
原油先物が93ドル台を回復。
報道「ガイトナー米財務長官は今月末に辞任の意向。」
米FOMC議事録「大多数のメンバーはQEが有効と判断。
数人のメンバーが13年末より前の時点でQE縮小や停止を考慮。
現在実施している資産購入の効果は判然としない(数人)。
バランスシート拡大に伴い潜在的なコストが上昇し得る(数人)。
追加資産購入は正当化されない(数人)。
相当な政策緩和必要だが資産購入の期間や総額に言及せず(数人)。
ゼロ金利解除の基準導入は追加資産購入の決定と分離すべき(数人)。
財政政策めぐる不透明感が家計や企業の心理を著しく圧迫。
欧州の措置によりソブリン債市場のボラティリティは低下。
欧州の見通しに懸念は残っている。インフレリスクは均衡。
参加メンバーは2%のインフレに近づくことを期待。
多くのメンバーが最近の消費マインドの低下を指摘。」
ドル円が上昇。ドルストレートが下落。
ユーロドルが1.31台を割り込む。
豪ドル米ドルが1.05台を割り込む。
NYダウが反落。原油先物が反落。
米10年債利回りは1.907に上昇。
NY原油(WTI)は92ドル台後半で引ける。
NYダウは前日比−21.19ドルの13391.36ドルで取引を終える。 

<1月4日(金)>

オセアニア時間はドル買いが優勢で推移。
ドル円が上昇。クロス円が反発。
ドルストレートは軟調に推移。
ポンドドルが1.61台を割り込む。
ダウ先物はやや軟調傾向の揉み合い。
日経平均は小幅高で寄り付き200円超の上昇。
東京時間序盤はドルストレートが軟調傾向の揉み合い推移。
ドル円が堅調傾向の揉み合い推移。
日経平均が一時300円超の大幅上昇。
原油先物は92ドル台後半で推移。
ダウ先物が一時やや反発をみせる。
アジアの株式市場はまちまちの展開で始まる。
中国上海株式市場は堅調に始まる。
中国HSBCサービス業PMI(12月)は前回値より弱い51.7。
市場反応は限定的。
ダウ先物が軟調に推移。
中国上海株式市場がマイナス圏へ反落。
ドルストレートが軟調傾向で推移。
東京時間午後はドルストレートがやや反発。
中国上海株式市場が再びプラス圏へ反発。
日経平均は前年末比+292.93円の10688.11円で週取引を終える。
日首相「2%の物価目標導入、日銀の政策が決定的に重要。」
午後4時頃からドルストレートが再び反落。
中国上海株式市場は0.35%高で取引を終える。
独小売売上高(11月)は前月比で予想より弱い−0.9%。
スペイン10年債利回りは5.037%に上昇。
ドル円が上昇して88円台を回復。クロス円が反発。
欧州の株式市場は前日比マイナス圏で始まる。
ダウ先物が反発。欧州の株式市場が下げ幅を縮小。
独サービス業PMI確報(12月)は速報値より弱い52.0。
欧サービス業PMI確報(12月)は予想とおりの47.8。
市場反応は限定的。ドル円やクロス円が堅調に推移。
英サービス業PMI(12月)は予想より弱い48.9。
ポンド売り反応。
ダウ先物が反落。欧州の株式市場が下げ幅を拡大。
原油先物が92ドル台を割り込む。
ドルストレートが軟調推移。クロス円がやや反落。
欧消費者物価指数確報(12月)は予想より強い+2.2%。
市場反応は限定的。
ユーロドルが1.3000あたりまで下落。
豪ドル米ドルが1.04あたりまで下落。
EU報道官「仏が赤字削減のため構造改革方針を示したことを歓迎。
構造改革は仏経済を盛り上げる。改革の詳細が待たれる。」
LIBORドル3ヶ月物金利は前日と同水準の0.30500%。
ダウ先物が反発して揉み合う。
欧州の株式市場がやや反発して揉み合う。
英株式市場がプラス圏へ反発上昇。
ドル円やクロス円は揉み合いなからも堅調に推移。
豪ドルが反発。
米非農業部門雇用者数変化(12月)は予想より強い+15.5万人、
米失業率(12月)は予想より弱い7.8%、
米民間部門雇用者数(12月)は予想より強い+16.8万人、
ドル売り反応。ドル円やクロス円がやや反落。
ドル円が88円台を割り込む。
豪ドル米ドルなどドルストレートがやや反発。
ダウ先物が上下動の後にやや上昇。
欧州の株式市場が反発上昇。
加雇用ネット変化率(12月)は予想より強い+3.98万人、
加失業率(12月)は予想より強い7.1%、
加鉱工業製品価格指数(11月)は予想とおりの−0.3%、
加原材料価格指数(11月)は予想より弱い−1.9%。
加ドル買い反応。
NYダウは小幅高で始まり前日終値レベルで揉み合う。
米10年債利回りは1.93%あたりに上昇。
米ISM非製造業総合景況指数(12月)は予想より強い56.1、
米製造業受注指数(11月)は予想より弱い±0.0%。
ドル買い反応。ドル円が88円台を回復。
ISMの非製造業責任者「雇用が大きく改善したことは驚き。
雇用凍結の終わりの兆候も見られる。」
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が1112万バレル減少。
原油先物が上昇。
欧州の株式市場は前日比プラス圏で取引を終える。
独財務相「ユーロ債務危機が終息したとの理由が見られるが
終息にはなお尽力が必要。ECBの職務は歳出削減ではない。」
NY時間後半はドルストレートやクロス円が反発上昇。
ドル円は88円台前半で小幅な揉み合い。
加の首相「強い加雇用統計については単月だけで判断するのは禁物。
米経済や欧州の動向など紆余曲折があっても不思議ではない。」
セントルイス連銀総裁「もしも経済が好転なら資産購入を停止する
可能性もある。12月雇用統計は適度に良好な内容。
年内を通じて失業率は徐々に低下して行く。
失業率が概ね7%を下回れば資産購入の停止には充分」
リッチモンド連銀総裁「QE3でFRBの信認の限界が問われるだろう。
これ以上のQE拡大は成長率を著しくは押し上げられない。」
フィラデルフィア連銀総裁「長期的な潜在成長率は低下した可能性。
変動の半分以上はリーマンショックによって引き起こされた。」
米10年債利回りは1.897%。
NY原油(WTI)は83ドル台前半で引ける。
NYダウは前日比+43.85ドルの13435.21ドルで週取引を終える。


●今週の主な予定

<1月7日(月)>

午後7時に欧生産者物価指数(11月)、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数(12月)、
などが予定されています。

<1月8日(火)>

午前9時半に豪貿易収支(11月)、
午後3時45分にスイス失業率(12月)、
午後4時に独貿易収支(11月)、独経常収支(11月)、
午後4時45分に仏貿易収支(11月)、
午後7時に欧小売売上高(11月)、欧失業率(11月)、
同午後7時に欧消費者信頼感指数確報(12月)、
午後8時に独製造業受注(11月)、
深夜5時に米消費者信用残高(11月)、
などが予定されています。
豪・欧の指標には注目です。

<1月9日(水)>

朝6時45分にNZ住宅建設許可(11月)、
午前9時半に豪小売売上高(11月)、
午後6時半に英商品貿易収支(11月)、
午後8時に独鉱工業生産指数(11月)、
午後10時15分に加住宅着工件数(12月)、
などが予定されています。
豪の指標には注目です。

<1月10日(木)>

朝6時45分にNZ貿易収支(11月)、
午前9時半に豪住宅建設許可件数(11月)、
午後2時に日景気先行CI指数速報(11月)、
同午後2時に日景気一致CI指数速報(11月)、
午後4時45分に仏消費者物価指数(12月)、仏鉱工業生産(11月)、
午後9時に英BOE政策金利、英BOE資産買入規模発表、
夜9時45分に欧ECB政策金利、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加住宅建設許可(11月)、加新築住宅価格指数(11月)、
同夜10時半からドラギECB総裁の記者会見、
深夜12時に米卸売在庫(11月)、
などが予定されています。
NZ・豪・英・欧・米の指標には注目です。

<1月11日(金)>

朝8時50分に日国際貿易収支(11月)、日国際経常収支(11月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査現・状判断DI(12月)、
同午後2時に日景気ウォッチャー調査・先行き判断DI(12月)、
午後5時15分にスイス消費者物価指数(12月)、
午後6時半に英鉱工業生産(11月)、英製造業生産高(11月)、
夜9時(予定)に米ウェルズ・ファーゴ第4四半期決算発表、
夜10時半に米貿易収支(11月)、米輸入物価指数(12月)、
同夜10時半に加国際商品貿易(11月)、
深夜4時に米月次財政収支(12月)、
などが予定されています。


欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://www.forexpros.jp/economic-calendar/
が参考になります。


<今週(7日-11日)のドル・円・ユーロの注目点>

米ドルについては、先週はドルインデックスが週初79.68で始まり、
堅調傾向で推移して80.50で週の終値となりました。
LIBORドル3ヶ月物金利は低下して0.30500%になりました。
米10年債利回りは先週末で1.897%に上昇しました。
NYダウは堅調に推移して13435.21ドルで週の取引を終えました。

先週のドル円相場は、年末が月曜日となりましたが85.81円で始まり
ました。その後、「米財政の崖」を巡る協議で減税延長と歳出強制
削減の2ヶ月凍結が合意になり、上下両院で無事に可決され崖から
の転落が土壇場で回避されることになったことで、新年の市場始ま
り2日の東京時間にかけて堅調に推移して87円台に上昇しました。
その後、87円台前半での揉み合いを経て、3日のロンドン時間から
NY時間前半にかけて一時87円台を割り込みましたが、米FOMC議事録
の発表を契機に再び堅調推移となって、4日のロンドン時間序盤に
88円台まで上昇しました。その後、米雇用統計の発表で一時87.60
まで下落しましたが、ISM非製造業総合景況指数(11月)が強い結果
となったことで再び反発して88.10で週の取引を終えました。
ドル円は週間で2.29円の上昇と堅調な相場展開になりました。

今週のドル円相場では、上昇になった場合はまずは先週高値の88.40
から80.50アラウンドのポイントを巡る攻防が注目されます。
ここを上抜けた場合は89.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合
は90.00の「000」のラウンドナンバー・アラウンドでの攻防が注目
されますが、89.50アラウンドからは月足レベルのレジスタンス・
ゾーンに突入することで、ある程度強い上値抵抗となりそうです。
一方、下落となった場合は、まずは88.00の「00」ポイントを巡る
攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は米雇用統計発表後の安
値87.60のポイント、さらに下落した場合は2日から3日にかけての
揉み合い高値の87.30アラウンドのポイント、ここを下抜けた場合は
87.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は3日安値の86.76の
ポイントを巡る攻防が注目されます。

注目されていた「米財政の崖」を巡る協議でしたが、年末ギリギリの
土壇場で減税延長と歳出強制削減の2ヶ月凍結が合意になり、上下両
院で無事に可決され崖からの転落が回避されることになりました。
ただ、2月下旬には抜本的な財政再建策と連邦債務の法定上限引き上
げを決定する必要があり、また3月の米予算編成の必要もあることか
ら、「第2、第3の米財政の崖」として懸念する向きもあるようで、
来月にも再びヤマ場を迎えることになりそうです。

先週は米国が財政の崖からの転落を一旦免れたことと、日本の新政権
と日銀の追加緩和策への期待と、米の量的緩和の早期終了観測の浮上
により米長期金利が急上昇したことで、ドル円は88円台まで上昇する
ことになりました。今後も11日に日本の新政権が緊急経済対策を発表
することへの期待でさらに上昇トレンドが続く可能性が高そうです。

ただ、一部では過熱感を指摘する声や、日本の長期金利の上昇の可能
性を指摘する声もあり、また月足レベルでのレジスタンス・ゾーンに
近づいていることで、90円台手前では深めの調整となる可能性もある
との観測もあるようで、一応警戒感だけは忘れずにいたいものです。
押し目待ちに押し目なしとも言いますが、なるべく押しを待って拾う
“Buy on dip”で相場について行きたいものです。

また、今週は8日の米アルコアをはじめとして11日には米ウェルズ・
ファーゴと米主要企業の第4四半期決算の発表時期を迎えますので、
米主要企業や米金融機関の決算発表のほうも注目されます。


先週のユーロドル相場は、年末が月曜日となりましたが1.3214で始ま
りました。その後、「米財政の崖」を巡る協議で減税延長と歳出強制
削減の2ヶ月凍結が合意になり、上下両院で無事に可決され崖からの
転落が土壇場で回避されることになったことで新年の市場始まり2日
の東京時間にかけて堅調に推移して週高値となる1.3299まで上昇する
展開になりましたが、その後“Sell the fact”の動きもあったか、
米の量的緩和の早期終了観測が浮上して米長期金利が急上昇したこと
によるドル買い動意に軟調傾向で推移して、終末4日に週安値となる
1.2997まで下落しました。その後、米雇用統計の発表を契機に反発に
転じて1.3067で週取引を終えました。週間では軟調な相場展開になり
ました。

今週のユーロドル相場では、上昇となった場合は、まずは1.3100の
「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は
12月28日安値の1.3165から12月31日揉み合い安値1.3180アラウンド
のポイント、さらに上昇した場合は1.3200の「00」ポイント、ここ
を上抜けた場合は12月28日揉み合い高値の1.3250アラウンドのポイ
ント、ここを上抜けた場合は先週高値アラウンドでもある1.3300の
「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落となった場合は、まずは1.3050アラウンドのポイント、
ここを下抜けた場合は1.3000の「000」のラウンド・ナンバーから
先週安値の1.2997のポイントでの攻防が注目されます。1.3000は重
要ポイントとして強い下値抵抗となる可能性がありそうです。
さらに下落した場合は1.2950アラウンドのポイント、ここを下抜け
た場合は1.2900の「00」ポイント、さらに下落した場合は12月10日
安値の1.2885から12月7日安値の1.2876のポイント、ここを下抜け
た場合は1.2800の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。

ユーロドル相場では、「米財政の崖」を巡る協議が年末の土壇場で
合意になり、上下両院の可決により崖からの転落が回避されたこと
でリスク選好動意に一時1.3300まで上昇するもトップアウトになり、
その後は米の量的緩和の早期終了観測が浮上して米長期金利が急上
昇したことによるドル買い主導での軟調な相場展開になりました。
2月下旬に向けては再び「第2第3の米財政の崖」問題が意識され
そうですが、今週は10日にECB政策金利の発表とドラギECB総裁の記
者会見が控えていることで、ユーロ主導の相場展開になる可能性も
ありそうです。

ギリシャ懸念が後退して最悪期は過ぎた感がありますが、昨年末に
はECBのアスムセン専務理事が「キプロスの債務は維持できない。」
と発言していて、キプロス問題の火種を抱え、また重債務国での緊
縮財政が低成長を招く「負のスパイラル」を指摘する向きもあり、
懸念材料はまだまだ内在しているようです。
一方、欧州重債務国の債券利回りも小康状態が続いているとともに、
世界の株式市場に先高観測があることで、リスク選好動意になる可
能性もあり、好悪材料の綱引きとなりそうです。1.3000の重要ポイ
ントでの攻防が注目されますが、下抜けた場合は一段安になる可能
性があるも、1.3000で下支えされた場合は再び反発してレンジ相場
となる可能性もありそうです。


さて今回はトレードと凡事のお話 その36 です。

昨年からの続きのお話です。

投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。

「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」

相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。

今回は「トレードと凡事」その第三十六話です。

それでは、はじまり、はじまり〜。^^


「新年明けましておめでとう。」

『おぉ、ジイさん。謹賀新年ダーッ!
 今年も生きていやがったな。元気で何よりだぜ。』

「あははっ。新年早々お前さんらしい凄い挨拶じゃのう。
 今年もよろしく頼みますぞよ。」

『ジイさん、年末年始にかけて相場がけっこう動いたな。』

「そうじゃったのう…。例年の年末年始は取引も少なめで
 膠着とチョッピーな動きの相場となることが多かったものじゃが、
 昨年末と年初は注目材料も多く相場の動きが活発じゃった。」

『さて…、昨年は「1×100 = 10×10という事実」をテーマに、
 目指す獲得金額に対して口座資金量が大きくなるにつれて
 トレードが容易になる…、てな話のところまでだったな。』

「そうじったのう…。そこでお前さんから
 『資金量が小さい場合はどうすりゃいいのさ。』との問いがあり、
 生き証人のウォーレン・バフェット氏と
 フーサイン・ハーネカーの両氏に学ぶべきじゃろう、と
 答えたところまであったのう…。」

『うん、そうだったな。で…、それでどんな学びがあるのさ。』

「ふむ…。バフェット氏はあまりに偉大すぎて
 その学びについて簡単に語りきれるものではないが、
 いくつかをお話させてもらおうかのう…。」

『……。』

「伝記によるとウォーレン・バフェット氏が投資を始めたのは
 なんと11歳のときで、オイル・サービスという石油会社の株を
 38ドルで3株買ったのが投資人生の始まりじゃったそうじゃ。
 親の資産を継いでそれを元手にしたのではないのじゃのう。」

『最初はわずか100ドルちょっとの元手だったてわけか…。
 新聞配達もしていたと聞いたことがあるが、
 そこからどうして世界有数のリッチマンになれたのだろう…。』

「ふむ…。とても興味深いことじゃのう。
 詳しくは『スノーボール ウォーレン・バフェット伝』でも
 読んでもらうほうがよいが、その中で彼はこう語っているじゃ。
 “Life is like a snowball. The important thing is finding
  wet snow and a really long hill”と…。」

『……。』

「この邦訳には『人生は雪玉作りに似ている。大切なのは、
 大きい雪玉を作るに適した長い長い坂を見つけることさ。』
 という文芸的で美しい表現がされておるのじゃが…、
 トレーダーとしては“wet snow”のほうが興味深いのう。」

『……。』

「ジイは北国生まれなので雪ダルマ作りの経験があるのじゃが、
 大きな雪玉を作るにはサラサラのパウダー・スノーではダメで、
 ある程度湿り気のある雪でなくてはならぬのじゃ。」

『その“wet snow”って何だろうね。』

「ふむ…。難しい問いじゃが、
 大きな雪玉を作るため『投資対象として原始質のある確かなもの』
 ということになるのではなかろうかのう。」

『具体的には?』

「バフェット氏の場合は株式投資なので、
 何十年たっても人の生活になくてはならない分野の
 企業の株式ということになるのかも知れぬのう…。」

『FXでは?』

「通貨の交換は経済の血液にはなるものの富の創出はなく、
 何十年たっても人の生活に寄与し続ける“wet snow”と呼べる
 通貨ペアは存在し得ないのではなかろうかのう…。」

『では“a really long hill”とは?』

「ふむ…。恐らくは氏の意図するところは
 継続する成長ということなのだろうけれども、
 トレードでは『トレンド』に該当するのではなかろうか…。」

『さしずめFXでは、トレンドが発生している通貨ペアが
 その時期の“wet snow”に該当して、
 そして坂であるトレンドに乗って行けば
 平地(レンジ)で雪玉を押し転がし大きくしようとするよりも、
 より効率的に雪玉を成長させることができる、ということか…。』

「ふむ…。そういうことになるのではなかろうかのう。
 そして、小さな雪玉はすぐには大きくはならないけれども、
 雪玉の成長につれ加速度的に大きくなるものなのじゃ…。
 これは企業の成長の過程に似ているのかも知れぬのう…。」

『……!』

「はじめから小さな雪玉を焦ってグイグイ押して
 無理に大きくしようすると途中で壊れてしまうこともあるので
 注意は必要なようじゃのう…。
 “the critical state”までは焦らぬことが大切なようじゃ。」

『……。』

「そして、ある程度口座資金を大きくすることができると、
 マネーマネジメントの分野となる建て玉法も使うことが
 できるようになるものなのじゃ。」

『それはどんなことだ? 教えろよ。』

「これらについてはフーサイン・ハーネカー氏のお話とあわせて
 また来週とさせてもらうとするかのう…。」

『また来週も楽しみにしておいてやるぜ。』


なーんちゃって。
またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m

ではまた来週。


<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されています。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


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