FX 「TさんのABCDE」のお話


欧州通貨統合の骨格が合意された1991年12月のマーストリヒ条約
からちょうど20年目となる日にEU首脳会議が行われましたね。

●先週の主な出来事

<12月5日(月)>

複数のメディアが、
「伊のモンティ首相は緊急閣議を開き債務危機の深刻化回避に
向けた追加財政再建策を決めた。年内の法案成立を目指す。」
との報道をしました。
独ウェルト紙が、
「FRBがユーロ圏を支援するためにユーロ圏17ヶ国の中銀とともに
IMFに資金を拠出する可能性がある。」
との観測報道をしました。
仏のジュルナル・デュ・ディマンシュ紙が、
「仏大統領と独首相は欧州の制度の抜本的な改革案について
5日の首脳会談では合意に達しない可能性。」
との観測報道をしました。
独フランクフルター・アルゲマイネ紙が、
「独政府は今週末EU首脳会議で各国の財政規律を強化するため
EUの基本条約を2012年までに改正するよう求める方針。」
との観測報道をしました。
レーン欧州委員が、
「伊の包括策は2013年の財政均衡に役立つ可能性。
欧州委は措置の詳細な分析を実施へ。
伊政府の措置はタイムリーで野心的。
伊の財政緊縮策の閣議決定を歓迎。」
との発言をしました。
ユーロドルが小幅な上窓を空けてはじまりました。
ダウ先物や原油先物が反発して始まった後に揉み合いになりました。
豪AIGサービス業指数(11月)は前月より弱い47.7になりました。
オセアニア時間では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「NZの銀行システムの格付け見通しは安定的。」
との発表をしました。
東京時間の序盤は主要通貨ペアの揉み合いになりました。
日経平均は前週末比プラス圏での揉み合いになりました。
その後、ドル円に反落の動きがみられました。
豪ANZ求人広告件数(11月)は前月よりは強い0.0%になりました。
市場反応は限定的でした。
NZ財務省が「2013年3月期の成長見通しを3.0%へ下方修正する。」
との発表をしました。
アジアの株式市場はまちまちの展開で揉み合いになりました。
中国HSBCサービス業PMI(11月)は前回値より弱い52.5になりました。
市場反応は限定的でした。
ダウ先物が揉み合いが続きました。
独シュピーゲル誌が、
「独大手金融機関のコメルツ銀行について、
来年半ばまでに十分な資本が調達できなかった場合に
独政府は同行を国有化する可能性。」
との観測報道をしました。
東京時間後半はドルストレートが揉み合いになりました。
日経平均は前週末比+52.23円で大引けになりました。
ロンドン時間序盤はダウ先物が堅調傾向で推移しました。
原油先物は当日高値圏で揉み合いになりました。
ユーロドルなどドルストレートが反発する展開になりました。
ドル円は一時反発をみせた後に反落して揉み合う展開になりました。
ギリシャ10年債利回りが32.38%と過去最高水準に上昇しました。
為替市場への反応は限定的でした。
キプロス中銀総裁が、キプロス議会で、
「ギリシャ債務削減は大変な間違いだった。
投資家のユーロ圏懸念を加速させた。」
との見解を示しました。
伊10年債利回りが6.43%あたりまで低下しました。
欧州の株式市場は前週末比プラス圏での揉み合いになりました。
独サービス業PMI確報(11月)は予想より弱い50.3、
欧サービス業PMI確報(11月)は予想より弱い47.5になりました。
市場反応は限定的でした。
英サービス業PMI(11月)は予想より強い52.1になりました。
市場反応は限定的でした。
格付け会社のフィッチが、
「中国はさらに預金準備率を引き下げることになる可能性。」
との見解を発表しました。
ドルストレートが当日高値圏でしばらく揉み合いになりました。
欧小売売上高(10月)は市場予想より強い+0.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
独短期債(6ヶ月物)の入札では、26.75億ユーロが調達されて、
平均落札利回りが前回より低い0.001%、
応札倍率が前回より高い3.8倍と好結果になりました。
独当局が、短期証券入札後に、
「ベンチマークとしての役割もあり強い需要があった。
市場は大変神経質になっている。」との見解を発表しました。
ダウ先物や欧州株式市場がしばらく堅調傾向で推移しました。
バイデン米副大統領が、訪問先のギリシャで、
「米国は可能なあらゆる手段でギリシャを支援する用意がある。」
との発言をしました。
ドルストレートの反発が一巡後に反落の動きがみられました。
ドル円がしだいに反発する展開になりました。
ダウ先物や欧州株式市場に一時反落の動きがみられました。
独の財務相が、
「通貨統合の後は財政統合が必要となる可能性。
ただし財政統合に合流するよう他国に強要することはない。
また、独は新条約を欲してはいない。」
などの発言をしました。
伊の首相が、
「今週は伊と欧州にとって大変重要な週になる。
ガイトナー米財務長官と8日朝にミラノで会談予定。
諸国は危機を解決するために早急に行動しなければならない。
300億ユーロの包括策は法令として内閣が承認したもの。
財政再建策に関しては財政を安定させ成長を促進させる。
経済モデルでは緊縮策は景気後退を悪化させることになるが
この計画なければギリシャは崩壊する可能性。」
などの見解を示しました。
ギリシャ2年債利回りが過去最高の139.86%まで上昇しました。
NY時間が近づく頃にダウ先物や欧州株式市場が再び上昇しました。
原油先物が堅調傾向で推移しました。
ドルストレートが再上昇して揉み合う神経質な展開になりました。
格付け会社のフィッチが「ロシアの政治リスクは明らかに上昇。」
との見解を発表しました。
NY時間に伊10年債利回りが6.087%に低下しました。
NYダウが始まる前に一時ドル売り動意が強まりました。
NYダウは上昇して始まりました。
仏の大統領が、独仏首脳会談後に、
「独仏はEUに関する新条約を希望している。
ユーロ共同債はいかなる場合も解決策とはならない。
独仏はユーロ圏危機の再発を防止する条件を望む。
EU加盟全27カ国の関与望ましい。
独仏の対立はユーロ圏崩壊のリスクとなる。
条約改正について3月までの合意を目指す。」
などの発言をしました。
独の首相が、
「EU首脳はESM欧州安定化ファシリティの2012年前倒しを目指す。
債務制限の義務付け巡る条約改正を伴う構造改革が必要。
欧州司法裁判所は各国予算を監督しない。
EFSFの資金規模は望むほど大きくはない。
IMFとともにどのように資金を使用するか検討用意。」
などの発言をしました。
伊の首相が、
「閣議決定した300億ユーロの新たな財政緊縮策によって、
独国債と伊国債の利回り格差が大きく縮小している。
もし負債に関する逆スパラルを改善できなければ、
ユーロの将来に暗雲が立ち込める。
今回の緊縮策が議会を通過できるか世界中が監視している。」
などの認識を示しました。
米ISM非製造業総合景況指数(11月)は予想より弱い52.0、
構成項目の雇用指数が48.9に低下しました。
米製造業受注指数(10月)は予想より弱い−0.4%になりました。
ドルストレートに反落の動きがみられました。
ドル円は軟調傾向がしばらく続きました。
シカゴ連銀総裁が、
「米経済は景気後退に似たリスクに陥る可能性がある。
追加緩和を実施する必要がある。」との見解を示しました。
一部メディアが「IMFはギリシャ向け22億ユーロの融資を承認。」
との報道をしました。
深夜3時半頃にFT紙が、
「格付け会社のS&Pは、独・仏・オランダ・オーストリア・
フィンランド・ルクセンブルクのAAA格付けの6ヶ国を
引き下げ方向で見直す可能性。」
との観測報道をしました。
NYダウや原油先物が反落しました。
ユーロドルなどドルストレートが急落する展開になりました。
バローゾ欧州委員長が、
「ユーロ共同債は危機に対する回答ではなく中長期的な目標。」
との認識を示しました。
伊のテルツィ外相が、
「伊を訪問中の中国の楊外相と会談。
300億ユーロ規模の緊縮財政策に中国も信頼を示した。」
との発言をしました。
一部メディアが、関係筋の情報として、
「S&Pはユーロ圏17ヶ国の格付けを引下げ方向で見直す可能性。」
との観測報道をしました。
IMF国際通貨基金が、
「ギリシャンの外部環境は悪化している。
ギリシャは構造改革を加速させる必要がある。
経済改革プログラムは困難な局面にある。」
との発表をしました。
ユーログループ議長が、
「独仏首脳の決定を歓迎。条約改正は早急に実施されるべき。」
との発言をしました。
NYダウの反落が続きましたが終盤に反発をみせました。
NY時間終盤にかけてドルストレートの下落が一服になりました。
ドル円は上下動しながらも軟調傾向が続きました。
NY原油(WTI)は100ドル台後半で引けました。
NYダウは前週末比+78.41ドルでこの日の取引を終えました。

<12月6日(火)>

格付け会社のS&Pが、
「ユーロ圏のソブリン格付け見通しをネガティブにした。
独とオーストリアを1段階格下げの可能性で見直す。
スペイン、ポルトガルの格下げの可能性。
ルクセンブルクの格付け見通しをネガティブにする。
ベルギー、フィンランド、オランダも
1段階格下げの可能性で見直す。
仏と伊その他7ヶ国は2段階格下げの可能性がある。
スロバキアの格付けを引き下げの可能性。
エストニアの格付けを引き下げの公算。
マルタの格付けを引き下げの公算。
EU加盟国15ヶ国をウォッチネガティブにして格下げの可能性。」
などの発表をしました。
FT紙による事前観測があったため市場反応は限定的でしたが、
ユーロドルなどドルストレートが軟調傾向で推移しました。
オセアニア時間ではドル円に反発の動きがみられました。
一部メディアが、
「独仏両国はEUの一段と密接な経済関係への決意を強化。
ユーロ安定を確実にする決意を確認。」
との報道をしました。
格付け会社のS&Pが、
「仏の2012年実質成長率は0.5%、財政赤字は4.8%の見込み。」
との発表をしました。
英BRC小売調査(11月)は前月より弱い前年比−1.6%になりました。
東京時間序盤ではドルストレートが軟調な揉み合いになりました。
日経平均は前日比マイナス圏で推移しました。
ダウ先物は軟調傾向の揉み合いになりました。
豪第3四半期経常収支は予想より弱い−56.37億豪ドルでした。
アジア開発銀行が、
「新興アジア諸国の2011年成長率を7.5%、2012年を7.2%に、
見通しを下方修正する。
中国の2011年成長率を9.3%、2012年は8.8%に、
2012年の見通しを下方修正する。」
などの発表をしました。
仲値を過ぎたあたりからドルストレートの下落が強まりました。
ドル円は軟調傾向の揉み合いになりました。
アジアの株式市場は前日比マイナス圏で揉み合いになりました。
豪RBAが政策金利を予想とおり0.25%利下して4.25%としました。
豪RBA声明では、
「インフレ見通しにより政策金利を小幅に利下げる余地がある。
中国の成長は鈍化している。
欧州問題がアジア貿易に打撃。
銀行の資金調達環境は一層厳しさを増している。
インフレは2012年と2013年にターゲットに合致すると予想。
持続的成長と低インフレ促進のために政策を決定。
欧州問題が豪経済活動を圧迫する可能性。
金融市場はかなりの嵐になる可能性。
世界経済成長は一段と鈍化する見込み。
商品市況は一段と低下した。
生産の伸びはトレンドに近い。需要の伸びはトレンドより強い。
現在の労働市場の状況は弱い。」
などが示されました。
豪ドル売り反応がみられました。
ダウ先物やアジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
主要通貨ペアが緩やかに軟調傾向で推移しました。
日経平均は前日比−120.82円で大引けになりました。
ユーログループ議長が、
「S&Pの決定は非常に誇張したもので公正なものではない。
格下げ方向見直しに動揺してはいない。
独仏の提案は非常に賢明で多くの意見を反映したものである。」
などの見解を示しました。
一時ドルストレートに反発の動きがみられました。
ダウ先物やアジア株式市場に下落幅を縮小する動きがみられました。
ロンドン時間序盤はユーロドルなどに反落の動きがみられました。
独連銀が「EFSFのためのIMF利用に反対を表明する。」
との発表をしました。
英ハリファックス住宅価格(11月)は予想より弱い−0.9%でした。
指標発表直後の市場反応は限定的でした。
スイスフランが指標発表前から売られる展開になりました。
スイス消費者物価指数(11月)は前年比で予想より弱い−0.5%でした。
欧州の株式市場は前日比マイナス圏で始まりました。
その後、ダウ先物と欧州株式市場の反発が強まっていきました。
ドルストレートが反発上昇する展開になりました。
しだいにドル円の軟調傾向が強まりました。
仏の中銀総裁が、
「格付け会社はもはやファンダメンタルズを考慮していない。
2008年の金融危機の一端を担った後も通貨危機の要因となっている。
仏内の銀行は公的資金を必要としていない。
仏国内経済は強い反発力を持っている。」
などの見解を示しました。
独の首相が、
「週後半のEU首脳会議では不可避の決定を下す。
EU首脳会議は長期のプロセスである信認回復を目指す。」
などの発言をしました。
欧第3四半期GDP改訂値は前期比で予想とおりの+0.2%でした。
独の財務相が、
「最も重要なのは財政ルールと債務ルールを守ること。
EU首脳会議は市場の信頼を回復するための手段を決定する。
ユーロ圏諸国は危機を乗り切るため各々課題をなす必要。」
などの見解を示しました。
伊10年債利回りが10月28日以来の6%割れになりました。
英BOEが、
「拡大担保タームレポファシリティーの新流動性供給策を導入する。
BOEが必要と判断した場合に銀行にポンドの流動性を供給する。」
との発表をしました。
ポンドに一時売り反応がみられました。
独製造業受注指数(10月)は予想より強い+5.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
午後8時頃からドルストレートに反落の動きがみられました。
格付け会社のS&Pが、
「EFSFの長期格付けを1〜2段階引き下げる可能性。
長期格付け見通しをネガティブにする。
ユーロ危機は広がっている。信用危機のリスクは増加している。
ユーロ圏は政治の危機に直面している。」
などの発表をしました。
ユーロが下落しました。
ダウ先物や欧州株式市場に反落の動きがみられました。
加住宅建設許可件数(10月)は予想より強い+11.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
ベルギー新政権が正式に信認され541日政治空白が解除されました。
加BOEが政策金利を予想とおり据え置いて1.00%としました。
加ドル買い反応がみられました。
加BOC声明では、
「BOCは加と世界経済と金融情勢を注意深く監視。
政策金利は歴史的に低い水準。金融システムはよく機能している。
中期インフレ目標の2%を達成すべく金融政策を実施する。
世界の金融市場の状況はソブリン債務危機の深刻化に伴い悪化。」
などが示されました。
NYダウは前日終値を挟んで揉み合った後に上昇しました。
NY時間序盤ではドルストレートに反発の動きが見られました。
スイスフランに売りがみられました。
加Ivey購買部協会景気指数(11月)は予想より強い59.9になりました。
市場反応は限定的でした。
EU大統領がEU首脳会議に向けての暫定報告書を発表して、
「ユーロ共同債発行に関しては長期的には可能と提案。
財政規律の厳格化についての条約変更は小さな変更で可能。
欧州委員会とユーログループは過剰な財政悪化に対して、
メンバー国に政策変更を求める権限を保有する。
恒久的な基金である欧州安定化メカニズムEMSについては、
5000億ユーロの上限の再検討も可能とすることを提案。
ESMの運営についてはIMFに沿った形とする。
ユーロ圏の救済基金が金融機関となれればより効果的。」
などを示しました。
独の財務相が、訪欧中のガイトナー米財務長官との会談後に、
「米財務長官とは市場の不透明性について協議。
危機への対応は一歩一歩進んでいると説明。
ユーロは財政統合によって担保されなければならない。
EUは来年の資金調達を滞りなく実施できる方策を持っている。
ユーロに対する信頼が市場の信頼回復に繋がる。
米国とIMFの支援に感謝している。」
などの発言をしました。
ガイトナー米財務長官が、
「米国は今後もIMFを通じてユーロを支援する。
ただ、FRBがIMFを通じてユーロ債務危機へ対応する、
との報道は正確ではない。」
との発言をしました。
NY時間の後半はドル売り傾向の揉み合いになりました。
NYダウは徐々に上昇した後に終盤に上昇幅を縮小しました。
バーナンキFRB議長が、議員宛の書簡で、
「FRBが債務危機支援策の一環としてIMFに資金を拠出する可能性
があると伝えた報道は甚だしい間違いと誤りがある。」
ことを示しました。
英FTが「EUは救済基金2本の運用とIMFに追加支援を検討中。」
との観測報道をしました。
NY原油(WTI)は101ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+52.30ドルでこの日の取引を終えました。

<12月7日(水)>

ロイター通信が、
「訪欧中のガイトナー米財務長官は独仏首脳が提唱の
ユーロ圏債務危機対策への支持を表明。
危機解決にはECBの役割が重要との認識を示した。」
との報道をしました。
豪AIG建設業指数(11月)は前月より強い39.6になりました。
オセアニア時間では主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
ギリシャ議会は2012年予算案を258対41で可決しました。
東京時間序盤は主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日経平均は前日比プラス圏で推移しました。
ダウ先物は小幅高での揉み合いになりました。
豪第3四半期GDPは前期比で市場予想より強い1.0%になりました。
豪ドル買い反応がみられました。
仲値にかけてドル円が一時下落しました。
アジアの株式市場は前日比プラス圏で揉み合いになりました。
石田日銀審議委員が、
「欧州債務問題、足元の最大リスク。
欧州問題が拡大し金融市場混乱すれば日本にも大きな影響。
欧州経済の減速は貿易取引通じグローバルに波及し始めている。」
との認識を示しました。
東京時間後半はドルストレートが上下動も堅調傾向になりました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
日景気一致CI指数速報(10月)は市場予想とおりの90.3、
日景気先行CI指数速報(10月)は市場予想よりやや弱い91.5でした。
中国の商務省局長が、
「中国は2012年に深刻な輸出状況に直面する可能性。
新興国への輸出をより強化していく。」
との見解を示しました。
日経平均は前日比+147.01円で大引けになりました。
中国人民銀行の当局者が「現在は利上の最良の時期ではない。」
との認識を示しました。
スイス失業率(11月)は市場予想とおりの3.1%になりました。
市場反応は限定的でした。
ロンドン時間序盤はドルストレートがしばらく堅調に推移しました。
ドル円は軟調傾向の揉み合いになりました。
ダウ先物や原油先物が堅調に推移しました。
欧州の株式市場は前日比プラス圏で推移しました。
伊鉱工業生産(10月)は市場予想より弱い−0.9%になりました。
午後6時頃からドルストレートに反落の動きがみられました。
しだいにダウ先物や原油先物が反落していきました。
欧州の株式市場が上げ幅を縮小していきました。
英鉱工業生産(10月)は−0.7%、英製造業生産高(10月)は−0.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
指標発表直後はポンド売り反応も限定的でした。
独5年債の入札では、目標以上の86.7億ユーロが調達されて、
平均落札利回りが前回より高い1.11%、
応札倍率が前回より高い2.1倍と好調でした。
独当局者が、
「債券入札の結果は市場の不確かな環境が影響している。
投資家はユーロ圏内で質と信頼性を探している。」
との見解を示しました。
ポルトガルの3ヶ月物国債入札では、10億ユーロが調達されて、
平均落札利回りが前回より低い4.873%、
応札倍率が前回より低い2.0倍になりました。
独の政府高官が、
「一部報道がEFSFとESMの並行運用の可能性を報じていたが、
EFSFとESMの並行運用は想定できない。
EU首脳会議でIMFの役割が決定しない可能性。
独はEFSFへ銀行免許を付与することを拒否する。」
などの発言をしました。
ユーロドルが急落しました。
独鉱工業生産指数(10月)は市場予想より強い+0.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
スイスの財務相が、スイス議会で、
「ユーロ圏危機が深刻化した場合のフラン買い対応として
有効性には疑問があるが資本規制やマイナス金利も検討する方針。」
との発言をしました。
ブルームバーグが、
「ECBは銀行の資金繰り支援融資で担保基準緩和を計画している。」
との報道をしました。
一時、ユーロが急伸して再び下落する展開になりました。
欧州株式市場が前日比マイナス圏に反落しました。
NYダウは前日比マイナス圏での推移になりました。
原油先物が石油在庫統計を受けて下落しました。
独仏首脳のEU経済統治案では、
「ユーロ圏各国に取引税の創設を要請する。
加盟国の財政規律違反の制裁には例外規定も設ける。」
ことなどが示されました。
英NIESRのGDP予想(11月)は+0.3%になりました。
NY時間序盤はポンドが急伸しました。
NY時間前半ではドルストレートが反発をみせて揉み合いました。
ロイター通信が、関係筋の話として、
「独仏は欧州安定化メカニズムESMの5000億ユーロの上限を巡り、
依然対立している。」との観測報道をしました。
ロンドンフィックスあたりからNYダウの反発が強まりました。
ユーログループ議長か、
「EU首脳会議では多数の解決策が提案される可能性。
確固たる策を提案しなければならない。」
との発言をしました。
ユーロの反発上昇が強まりました。
その後、格付け会社のS&Pが、
「EU欧州連合のAAA格付けをウォッチネガティブに指定する。
ユーロ圏の大手銀行のBNP、コメルツ、ドイチェなどを
ウォッチネガティブとする。」
などの発表をしました。
ユーロドルなどドルストレートに反落の動きがみられました。
米消費者信用残高(10月)は予想より強い+76.45億ドルでした。
RBNZが政策金利を予想とおり据え置いて2.50%としました。
RBNZ声明では、
「世界情勢は悪化。9月の時点より見通しは軟化。
景気は更に悪化するリスク。政策はしばらく景気支援へ。
世界の景気鈍化の影響は限定的。」などが示されました。
一時、NZドルが下落しましたがその後は堅調に推移しました。
日経新聞が、
「G20は欧州支援へ1兆ドル安全網と、
IMFに6000億ドル融資枠を設けることを検討。」
との観測報道をしました。
NYダウの上昇が一時強まりました。
ユーロドルなどドルストレートが一時急反発しました。
その後、IMFの報道官が、
「報道された欧州に関する6000億ドルのプログラムについては
また議論をしていない。」との否定発表をしました。
NYダウが最終盤に上昇幅を縮小しました。
ドルストレートに一時押しの動きがみられました。
NY原油(WTI)は100ドル台半ばで引けました。
NYダウは前日比+46.24ドルでこの日の取引を終えました。

<12月8日(木)>

NZ第3四半期製造業売上高は前回値より弱い0.0%になりました。
ホワイトハウスが、
「米大統領は独首相と電話会談を実施して、
債務危機に関して協議して信頼できる解決策の必要性で合意。」
との発表をしました。
オセアニア時間はややドル売り傾向の揉み合いになりました。
日国際貿易収支(10月)は予想より弱い−2061億円になりました。
日国際経常収支(10月)は予想より強い+5624億円になりました。
日機械受注(10月)は市場予想より弱い−6.9%になりました。
東京時間が近づく頃からドルストレートに反落がみられました。
ダウ先物が反落しました。
日経平均は前日比マイナス圏で推移しました。
東京時間序盤はドル円が一時下落した後に反発しました。
豪新規雇用者数(11月)は予想より弱い−0.63万人になりました。
豪失業率(11月)は予想より弱い6.3%になりました。
豪ドルが下落しました。
仲値あたりから主要通貨ペアが揉み合いになりました。
アジアの株式市場は前日比マイナス圏で揉み合いになりました。
その後、上海株式市場が一時反発をみせました。
中国人民銀行の李金融政策委員が、
「今後2年以内に中国の貿易黒字がなくなり、
経常黒字も2%以下に縮小する可能性。
人民元相場はすでに均衡レベルに近づいている。」
などの見解を示しました。
日本政府筋が、
「IMFの6000億ユーロ相当の欧州支援融資枠の拡充は聞いていない。
欧州の状況によりEFSFをさらに購入する政府の姿勢に変化はない。
欧州の状況次第では日本はIMFへの融資を考慮。
日本はEFSF債を安全資産とみなしている。」
などの見解を示しました。
中国の外相が、
「中国のユーロに対する信頼に変わりはない。
さまざまな手段通じてユーロ圏の債務危機克服を支援する用意。」
との発言をしました。
限定的ながらユーロ買い反応がみられました。
日景気ウォッチャー調査現状判断DI(11月)は前回値より弱い45.0、
同先行判断DI(11月)は前回値より弱い44.7になりました。
東京時間後半は主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本のAa3格付け見通しは安定的だが長期的には課題がある。」
との見解を示しました。
日経平均は前日比−57.59円で大引けになりました。
独ビルト紙が、
「独首相はEU首脳会議で不調ならば月内に再びEU首脳会議を
開催する可能性を指摘した。」と報じました。
欧州の決済機関LCHクリアネットとCC&Cが、
「伊債取引の証拠金比率を引き下げる。」と発表しました。
ロンドン時間序盤はドル売り傾向の展開になりました。
ドルストレートが反発をみせました。
スイスフランが買われる展開になりました。
仏の企業センチメント指数(11月)は前月より弱い95になりました。
ダウ先物は揉み合いが続きました。
豪RBA総裁が、
「新興国はEUや米国からの脅威を受けて不安定になっている。
外貨準備はいざという時のために備えて増加している。
政策金利に関してはコメントを控える。」
などの発言をしました。
ユーログループ議長が、
「ユーロ圏共同債はすぐに実現する話ではないが検討すべき措置。
通貨としてのユーロ自体はリスクに直面していないが、
EU首脳会議は債務危機対応での合意に全力を尽くすべき。」
などの認識を示しました。
欧州の株式市場は前日比プラス圏で揉み合いになりました。
午後5時半頃からユーロドルに反落の動きがみられました。
ドル円が急落する展開になりました。
ダウ先物がしだいに軟調傾向になりました。
欧州の株式市場に反落の動きがみられました。
一部メディアが、ユーロ圏関係者の情報として、
「ECBによるIMFへの1500億ユーロの融資で合意の公算。
ESMへの銀行免許付与は議題から外れる見通し。」
との観測報道をしました。
米WSJ紙が、
「EU首脳会議への独仏首脳の提案にはEFSFやESMの
5000億ユーロ規模の上限引き上げが含まれる可能性。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチが、
「アイルランドの格付け見通しをBBB+ネガティブで維持する。」
との発表をしました。
仏ルモンド紙が、
「仏系銀行は70億ユーロの追加資本が必要だが、
仏系銀行は国の援助なしに資本増強ができる。」
との観測報道をしました。
英BOEが政策金利を予想とおり据え置いて0.50%としました。
英BOEが資産買入規模を予想とおり2750億ポンドで据え置きました。
ややポンド買い反応がみられました。
格付け会社のフィッチが、
「伊政権が先に発表した300億ユーロ規模の財政安定策は
格付けに対する短期的な圧力が和らぐ。」
との見解を発表しました。
欧州の株式市場に反発の動きがみられました。
ダウ先物に反発の動きがみられました。
欧ECBが政策金利を予想とおり0.25%利下げして1.00%としました。
一部で0.50%の利下げになるとの観測もあったためか、
政策金利発表後にユーロ買い反応がみられました。
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
加住宅着工件数(11月)は市場予想より弱い18.11万件になりました。
市場反応は限定的でした。
仏の大統領が、
「欧州は危機にある。ユーロは再構築する必要がある。
独仏はまとまる必要がある。」などの認識を示しました。
米新規失業保険申請件数は予想より強い18.11万人になりました。
一時、ドル全面安の展開になりました。
ECBの経済予想では、
「2011年成長率は+1.5%〜1.7%、2012年は−0.4%〜+1.0%、
インフレ率は2011年が+2.6%〜2.8%、2012年が+1.5%〜2.5%、」
などが示されました。
ドラギECB総裁の記者会見では、
「経済見通しのリスクは下向き。
インフレは今後数ヶ月2%上回る水準で推移して、
その後2%下回る公算。先行き不透明感が依然として強い。
銀行支援で非標準的措置を採用。
金融政策は中期的物価安定を維持することが重要。
銀行向けに3年物資金供給を実施する。
銀行向け融資で担保基準を緩和する。
利下げ決定は全会一致でなかった。
より大幅な利下げは検討しなかった。
先週に債券購入を拡大するなどとは示唆していない。
自身の発言の解釈のされ方に驚いた。
ECBはIMFのメンバーではない。
EU条約では政府への金融支援は禁止されている。
条約の精神を尊重したい。IMFを経由することは法律上複雑。
首脳会議を非常に楽観している。
共通の財政ルールに向けた進展への希望を捨ててはならない。
ECBはEFSFの代理として債券市場に介入する用意がある。」
などが示されました。
ユーロが一時上昇しましたがその後に急反落しました。
ダウ先物や欧州株式市場が急反落しました。
原油先物が下落しました。
ドルストレートが一時上昇した後に急反落しました。
ドル円が急反発する展開になりました。
NYダウは軟調傾向で推移しました。
米卸売在庫(10月)は市場予想より強い+1.6%になりました。
市場予想は限定的でした。
EBA欧州銀行監督機構が、
「欧州銀には1530億ドル(1147億ユーロ)の資本増強が必要。
独銀が32億ユーロ、コメルツが53億、BNPパリバが15億、
仏ソシエテが21億、ウニクレディトが79.7億、
サンタンデールが153.02億、ユーロの資本増強が必要。」
などの発表をしました。
NY時間後半はドルストレートに反発の動きがみられました。
資源国通貨は軟調傾向が続きました。
オバマ米大統領が、
「欧州債務危機は非常に気掛かり。
欧州は市場を落ち着かせる能力を持っていると確信。
欧州首脳は事の緊急性を理解している。
問題なのは政治的な意思を集結させれるかどうか。」
などの認識を示しました。
格付け会社S&Pが、
「スペイン銀行15行をクレジットウォッチ・ネガティブに指定。」
との発表をしました。
ロイター通信が、EU首脳会議の声明草案として、
「財政赤字がGDPの0.5%を超えないよう新たな規則導入目指す。
長期的にはユーロ共同債に向かう可能性検討すべき。
恒久的な救済メカニズムESM発足を2012年7月に前倒しする意向。
EFSFは2013年半ばまで存続。ESMの融資能力の上限は5000億ユーロ。
ESMに銀行免許を付与へ。」
などを報じました。
一時、NYダウが反発をみせました。
一時、ドルストレートの反発が強まりました。
独の高官が、
「ユーロ共同債、EFSFとEMSの共存、EMSへの銀行免許付与などを
独は拒否する。」との発言をしました。
NYダウが終盤にかけて急落しました。
ドルストレートが反落する展開になりました。
ブリュッセルでEU首脳のワーキングディナーが始まりました。
米10年債利回りが2%を割り込み1.97まで低下しました。
NY原油(WTI)は98ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−198.67ドルでこの日の取引を終えました。

<12月9日(金)>

EUの高官が、
「EU首脳では新たな財政統合の基本方針で合意。
過半数反対がない限りの財政規律違反国へ自動制裁発動を合意。
ESMの強化方法や銀行免許付与については依然協議中。」
などの中間報告をしました。
オセアニア時間は主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日第3四半期GDP改訂値は予想より強い+1.4%、
日第3四半期GDP改訂値(年率換算)は予想より強い+5.6%、
日第4四半期大企業製造業景況判断BSIは前期比−6.1%でした。
市場反応は限定的でした。
ANZ消費者信頼感指数(12月)は前月よりやや弱い108.4になりました。
東京時間序盤は主要通貨ペアがやや反発をみせました。
日経平均は前日比マイナス圏で推移しました。
日経財相が、
「欧州状況や為替や株価変動などに留意。景気下振れリスクに配慮。
政府経済見通しの修正は現時点で考えていない。」
などの認識を示しました。
一部メディアが、EUサミット草案の追加として
「セルビアの加盟候補国認定は3月に先送る。
イランへの追加的な制裁を検討する。」
などが盛り込まれると報じました。
中国消費者物価指数(11月)は予想より弱い+4.2%、
中国生産者物価指数(11月)は予想より弱い+2.7%になりました。
市場反応は限定的でした、
アジアの株式市場は前日比マイナス圏で揉み合いになりました。
ダウ先物や原油先物が徐々に反発する展開になりました。
ドルストレートが徐々に反発する展開になりました。
EU外交筋が午前11時半過ぎに、
「EUとしての条約改正を断念。ユーロ圏の条約改正へ。
IMFへの拠出を2000億ユーロで検討している。
ESFSに銀行免許を付与しないことで合意。
EMS規模については2012年7月に再検討することで合意。」
などの発表をしました。
ドルストレートが急落しました。
ダウ先物や原油先物に反落の動きがみられました。
午後1時過ぎに仏の大統領が、
「英国の意見を尊重。英国が27ヶ国による条約を不可能にした。
英国とハンガリーは合意に加わらない可能性。
司法改革をめぐる議論は非常に困難。
EU首脳はユーロの構造に関する独仏の提案を全て承認した。
新ユーロ圏条約は9日に法的詳細を協議。
政府間合意文書の素案は2012年3月を目処にまとめる。」
との発表をしました。
独の首相が、
「ユーロ圏首脳はユーロ圏17ヶ国の財政規律強化と
自動的な制裁発動で合意。EMSの前倒しで合意。
ドラギECB総裁がECBによるEFSFとESMの運営を提案した。
EU首脳はIMFへの融資の選択肢を検討中。」
などの発表をしました。
ユーロドルなどドルストレートが一時反発しました。
ダウ先物に一時反発の動きがみられました。
ドル円に一時反落の動きがみられました。
EU大統領が、
「ユーロ圏の新財政協定で合意。
加盟国は単年度の財政赤字をGDP比0.5%までとする。
ESMは2012年7月に発足の見込み。
ユーロ圏はIMFに最大2000億ユーロを追加拠出。
ユーロ圏は民間部門の関与ではIMFの慣行を順守。
EU加盟国は財政ルールを法制化。
過剰赤字のユーロ圏諸国は予算案を委員会に提出する必要。
ユーロ圏に加えて6ヶ国が政府間条約に調印へ。
ユーロ圏の財政統合強化に報告書を6月までに準備。
政府間条約はEU条約を全面改正するより迅速な承認が可能。
ユーロ共同債については初日では合意に達しなかったが、
協議は今後も継続する。」
などの発表をしました。
英の首相が、
「提案内容は英国の国益に沿わない。新条約に英国は参加しない。」
との発言をしました。
ドルストレートの反発が一服になりました。
中国鉱工業生産(11月)は市場予想より弱い+12.4%、
中国小売売上高(11月)は市場予想より強い+17.3%になりました。
市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「仏BNPパリバのの長期格付けをAA3に引き下げる。
仏クレディ・アグリコルの長期格付けをAa3に引き下げる。
仏ソシエテ・ジェネラルの長期格付けをA1に引き下げる。」
などの発表をしました。
ユーロドルなどドルストレートが再び軟調になりました。
ダウ先物が軟調傾向の揉み合いになりました。
日経平均は前日比−128.12円の8536.46円で週取引を終えました。
独貿易収支(10月)は市場予想より弱い+116億ユーロ、
独経常収支(10月)は市場予想より弱い+103億ユーロになりました。
独消費者物価指数確報(11月)は予想とおりの+2.4%になりました。
ドル買い動意の流れの中でユーロ売り反応がみられました。
キプロス中銀総裁が、
「ギリシャ債務のカットを承認したことは誤りたっだ。
財政規律策で重要な進展が見られる。」
などの認識を示しました。
伊中銀総裁が、
「ユーロ債務危機では強く迅速な行動が必要。
最近発表したイタリアの財政緊縮策は2012〜13年の成長率を
0.5%低下させることとなるが、
債券利回りが低下し続けるなら衝撃はより少なくなる。」
などの見解を示しました。
オーストリア中銀総裁が、
「ECBは景気後退を避けるためなら何でもやることを示した。
首脳会議はポジティブ。国家財政について正しい決定をした。」
などの認識を示しました。
伊5年債利回りが7%台になりました。
LIBORドル3ヶ月物金利は0.54175%に上昇しました。
欧州の株式市場は前日比マイナス圏で揉み合う展開になりました。
ECBが伊とポルトガルの国債を購入との市場観測がありました。
午後5時過ぎからドルストレートに反発の動きがみられました。
ダウ先物や欧州株式市場に反発の動きがみられました。
英生産者物価指数コア(11月)は市場予想より弱い+3.2%、
英商品貿易収支(11月)は予想よりは強い−75.57億ポンドでした。
ドル売り動意の流れの中でポンド買い反応がみられました。
独紙が「カタールがユーロ支援に向けてEFSFへの出資を検討。」
との観測報道をしました。
一部メディアが、
「中国人民銀行は3000億ドル規模の外貨投資機関を創設へ。」
との観測報道をしました。
ダウ先物が急反発する展開になりました。
欧州株式市場も急反発して前日比プラス圏に上昇しました。
ドルが全面安になる展開になりました。
ユーロドルなどドルストレートが急反発しました。
一部メディアが、ECBの関係筋の話として、
「国債買い入れは週200億ユーロまでという限度は変わらない。
現時点で追加策を検討する必要ない。」
との報道をしました。
米格付け会社のS&Pが、
「EU首脳会議の結果によりユーロ圏加盟国の格付け判断を行う。」
との発表をしました。
NY時間が近づく頃からドルストレートに反落の動きがみられました。
ダウ先物にも反落の動きがみられました。
クロアチア政府が28ヶ国目となるEU加盟条約に調印しました。
米貿易収支(10月)は市場予想よりは強い−435億ドルになりました。
加国際商品貿易(10月)は市場予想より弱い−8.9億加ドル、
加第3四半期労働生産性指数は予想より強い+0.4%になました。
ドル買い動意の流れの中で加ドル売り反応がみられました。
独の首相が、
「危機の解決は利用可能な資金を創造することではない。
EMSの5000億ユーロを上限とする。」
との発言をしました。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
ドルストレートが再び反発する上下動激しい展開になりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(12月)は
市場予想より強い67.7になりました。
市場反応は限定的でした。
ロンドンフィックス前に主要通貨ペアが揉み合いになりました。
その後、ドル売り傾向での展開になりました。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
ユーログループ議長が、
「財政規律を厳格化する協定締結に英国は加わらなかった。
英首相の判断はEUと英国双方にとって良くはない。
孤立政策は長続きしない可能性。」
との見解を示しました。
日政府が深夜の臨時閣議で2012年度税制改正大綱を決定しました。
仏中銀総裁が、
「今回のEUの政府間合意は歴史的な快挙。
英国の拒否については英国の問題。
ECBの役割は金融機関への最終的貸手ではない。
ムーディーズによる仏銀の格下げは間違い。
仏に信用失墜のリスクはない。」
などの見解を示しました。
EU首脳会議では、
「財政規律を各国が憲法などでの法制化を義務付ける。
単年の財政赤字をGDP0.5%までに抑制。
最悪3%を突破した場合はユーロ加盟国の過半数の反対が
ない限り自動的に制裁発動。26ヶ国が参加。英国は拒否。
EUからIMFへ最大2000億ユーロの資金提供。
ESMを1年前倒しの2012年7月発足する。資金規模は5000億ユーロ。
現行のEFSFは2013年6月まで存続。ユーロ共同債は継続協議。」
などが合意されました。
米10年債利回りが2.05%あたりまで上昇しました。
NY原油(WTI)は99ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日+186.56ドルの12184.26ドルで週取引を終えました。


●今週の主な予定

<12月12日(月)>

朝8時50分に日国内企業物価指数(11月)、
午前9時半に豪貿易収支(10月)、豪住宅ローン許可件数(10月)、
午後2時に日消費者態度指数(11月)、
午後3時に日工作機械受注速報(11月)、
午後4時に独卸売物価指数(10月)、
深夜3時に米3年債の入札、
深夜4時に米月次財政収支(11月)、
などが予定されています。
豪の指標には注目です。

<12月13日(火)>

朝8時50分に日第三次産業活動指数(10月)、
午前9時01分に英RICS住宅価格(11月)、
午前9時半に豪第3四半期新規住宅、
午後6時半に英消費者物価指数(11月)、英小売物価指数(11月)、
同午後6時半に英DCLG住宅価格(10月)、
午後7時に独ZEW景況感調査(12月)、
同午後7時に欧ZEW景況感調査(12月)、
夜10時半に米小売売上高(11月)、
深夜12時に米企業在庫(10月)、
深夜3時に米10年債の入札、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、米FOMC声明、
などが予定されています。
英・独・米の指標には注目です。

<12月14日(水)>

朝8時半に豪Westpac消費者信頼感(12月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(10月)、
午後5時15分にスイス生産者輸入価格(11月)、
午後6時半に英失業率(11月)、英失業保険申請件数推移(11月)、
午後7時に欧鉱工業生産指数(10月)、
夜10時半に米輸入物価指数(11月)、
同夜10時半に加景気先行指標指数(11月)、加製造業出荷(10月)、
深夜3時に米30年債の入札、
などが予定されています。
英・欧の指標には注目です。

<12月15日(木)>

朝8時50分に日銀短観(4四半期大企業業況判断・先行・設備投資)
午前9時半に豪新車販売台数(11月)、
午前11時半に中国HSBC製造業PMI、
午後3時に日工作機械受注確報(11月)、
午後5時15分にスイス第3四半期鉱工業生産、
午後5時28分に独製造業PMI速報(12月)、独サービス業PMI速報、
午後5時半にスイスSNB政策金利、
午後5時58分に欧製造業PMI速報(12月)、欧サービス業PMI速報、
午後6時にECB月例報告、
午後6時半に英小売売上高(11月)、
午後7時に欧消費者物価指数確報(11月)、
午後8時25分からドラギECB総裁の講演、
夜10時半に米第3四半期経常収支、NY連銀製造業景気指数(12月)、
同夜10時半に米生産者物価指数(11月)、生産者物価指数コア(11月)
同夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加第3四半期設備稼働率、
夜11時に米ネット長期TICフロー(10月 対米証券投資)、
夜11時15分に米鉱工業生産指数(11月)、米設備稼働率(11月)、
深夜12時に米フィラデルフィア連銀指数(12月)、
などが予定されています。
(日)・独・スイス・英・米の指標には注目です。

<12月16日(金)>

午後7時に欧貿易収支(10月)、
夜10時半に米消費者物価指数(11月)、米消費者物価指数コア(11月)
同夜10時半に加国際証券取扱高(10月)、
などが予定されています。
米の指標には注目です。


<先週のユーロドルのサマリー>

さて先週はユーロドルは週末に独ウェルト紙の「FRBがユーロ圏を
支援するためにユーロ圏17ヶ国の中銀とともにIMFに資金を拠出する
可能性がある。」との観測報道や、伊の財政緊縮策の閣議決定を受
けて、週はじめの5日は小幅な上窓を空けて始まりました。そして、
ロンドン時間に伊10年債利回りが6.43%あたりまで低下して、独の
短期債の入札も好調であったことで、リスク選好が続きユーロドル
は堅調傾向で推移しました。その後ギリシャ2年債利回りが過去最
高の139.86%まで上昇したことで押しが入るも、一部メディアの
「IMFはギリシャ向け22億ユーロの融資を承認。」との報道もあり、
NY時間前半までユーロドルは堅調傾向で推移しました。

しかしその後、5日のNY時間の後半にFT紙が「格付け会社のS&Pは
独・仏・オランダ・オーストリア・フィンランド・ルクセンブルク
のAAA格付けの6ヶ国を引き下げ方向で見直す可能性。」との観測
報道をしたことで、ユーロドルは一転して軟調になっていきました。
そして6日に格付け会社S&Pが仏の2段階の格下げの可能性を含む
「EU加盟国15ヶ国をウォッチ・ネガティブにして格下げの可能性。」
などの発表をして、さらに6日のロンドン時間前半に「EFSFの長期
格付けを1〜2段階引き下げる可能性。長期格付け見通しをネガティ
ブにする。」との発表をしてユーロの軟調が続くことになりました。

その後、ベルギー新政権が正式に信認されて541日政治空白が解除さ
れたことや、EU大統領のEU首脳会議に向けての暫定報告書の発表で
「ユーロ共同債発行に関しては長期的には可能と提案。EMSについて
5000億ユーロの上限の再検討も可能とすることを提案。救済基金が
金融機関となれればより効果的。」との発表などが契機となったか
ユーロドルはショートカバー優勢の展開になって行きました。
その後、ガイトナー米財務長官が「米国は今後もIMFを通じてユーロ
を支援する。ただ、FRBがIMFを通じてユーロ債務危機へ対応するとの
報道は正確ではない。」との発言に揺れるも、FT紙の「EUは救済基
金2本の運用とIMFに追加支援を検討中。」との観測報道もあって、
7日の東京時間まで堅調傾向が続きました。

しかしその後、7日のロンドン時間前半に独政府高官が「一部報道
がEFSFとESMの並行運用の可能性を報じていたが並行運用は想定でき
ない。EU首脳会議でIMFの役割が決定しない可能性。独はEFSFへ銀行
免許を付与することを拒否する。」などの発言があり、ユーロドル
は一転して反落する展開になりました。

そして、ブルームバーグが「ECBは銀行の資金繰り支援融資で担保
基準緩和を計画している。」との報道にユーロドルが急伸するも、
ロイター通信が「独仏は欧州安定化メカニズムESMの5000億ユーロ
の上限を巡り依然対立している。」との観測報道や、格付け会社の
S&Pが「EU欧州連合のAAA格付けをウォッチネガティブに指定。」
との発表などで下落する上下動激しい相場展開になりました。
その後、日経新聞が「G20は欧州支援へ1兆ドル安全網と、IMFに
6000億ドル融資枠を設けることを検討。」との観測報道で反発しま
したが、IMFの報道官が「報道された欧州に関する6000億ドルのプ
ログラムについてはまた議論をしていない。」との否定発表があり
揺れる展開となるも堅調傾向での推移になりました。

その後、8日のロンドン時間に「ECBによるIMFへの1500億ユーロの
融資で合意の公算。ESMの銀行免許付与は議題から外れる見通し。」
との観測報道に揺れる展開となった後に、ECBが政策金利を発表して
市場予想とおりの0.25%利下げして1.00%としたものの、0.50%の
利下げになるとの観測も一部であったためか、ユーロが一時買い戻
される展開となりました。そして、ドラギECB総裁の記者会見が始ま
り「銀行支援で非標準的措置を採用。銀行向けに3年物資金供給を
実施する。銀行向け融資で担保基準を緩和する。」との発表時点で
ユーロドルが急伸しましたが、その後の「利下げ決定は全会一致で
なかった。先週に債券購入を拡大するなどとは示唆していない。
自身の発言の解釈のされ方に驚いた。ECBはIMFのメンバーではない。
EU条約では政府への金融支援は禁止されている。」などの発言が
伝わると、ユーロドルは一転して急落する激しい相場展開になりま
した。

そして、さらに追い討ちをかけるように格付会社S&Pが「スペイン
銀行15行をクレジットウォッチ・ネガティブに指定。」との発表を
して軟調が続きましたが、8日のNY時間終盤にロイターがEU首脳会
議の草案として「長期的にはユーロ共同債に向かう可能性検討すべ
き。ESM発足を2012年7月に前倒しする意向。ESMの融資能力の上限
は5000億ユーロ。ESMに銀行免許を付与へ。」との観測報道にユーロ
ドルが一時反発をみせました。しかしその後、独の高官が「ユーロ
共同債、EFSFとEMSの共存、EMSへの銀行免許付与など独は拒否。」
との発言をしたことで再びユーロドルは反落する展開になりました。

その後、週末9日の東京時間にEU外交筋が「EUとしての条約改正を
断念。ユーロ圏としての条約改正へ。IMFへの拠出を2000億ユーロで
検討している。ESFSに銀行免許を付与しないことで合意。」と発表
したことや、格付け会社のムーディーズが「仏BNPパリバのの長期
格付けをAA3に引き下げる。仏ソシエテ・ジェネラルの長期格付け
をA1に引き下げる。」などの発表があり、伊5年債利回りが7%台
になるなどもあって、ユーロドルの下落がしばらく続くことになり
ました。

しかしその後、独紙が「カタールがユーロ支援に向けEFSFへの出資
を検討している。」との観測報道や、「中国人民銀行は3000億ドル
規模の外貨投資機関を創設へ。」との観測報道があり、ダウ先物が
急反発する展開になったことを契機に、ユーロドルは週末のショー
ト・カバーの動きと相俟って急激に反発する相場展開になりました。
その後、米格付け会社のS&Pが「EU首脳会議の結果によりユーロ圏
加盟国の格付け判断を行う。」との発表に反落して揉み合うも、
NYダウの堅調を背景に、EU首脳会議での「財政規律を各国が憲法な
どでの法制化義務付。英国以外の26ヶ国が参加。ESMを1年前倒し
2012年7月発足。資金規模は5000億ユーロ。ユーロ共同債は継続し
て協議。」などが正式発表されたことで、揉み合いながらも週末の
当日としては堅調傾向で一週間を終えることになりました。
先週もユーロはニュースと要人発言に揺れる展開になりました。

<今週の注目点>

さて、先週のドル円はその前週までの反発上昇を継いで、週初に
上昇をみせたものの、78.00〜78.30の短期レジスタンス・ゾーンを
超えられずに軟調傾向で推移して、8日のロンドン時間からNY時間
前半にかけて77円台前半まで下落して、その後いったん反発するも
週末9日のロンドン時間からNY時間後半にかけて再び下落して、
終盤に反発をみせて週を終えましたが、、77円台前半では底堅くも
4時間足レベルでは軟調傾向となっていて、ダブルトップの形成と
なるかあるいは77円台ミドル〜78.00〜78.30円の短期レジスタンス
間でのレンジ相場となるか、注目の1週間になりそうです。

目先は77.50円アラウンドでの攻防が注目されますが、ここで下支え
された場合には、いったんレンジを形成する可能性がありますが、
ここを下抜けると軟調傾向の相場となる可能性がありそうです。
ただ、日足レベルではレンジ相場となっていて、77.00アラウンドに
は強い抵抗がありそうでここを下抜けない限り大崩にはならない
可能性が高そうです。

米ドルについては、11月30日に主要5ヶ国の中央銀行がドルスワッ
プ協定の金利引き下げに合意してドル安となりましたが、その後、
ドルインデックスが揉み合いながらもやや堅調に推移していること
や、LIBORドル3ヶ月物金利も再び上昇の傾向になっていることで、
ドルスワップ協定によるドル安圧力の影響はやや薄れつつあるよう
です。しかしながら、決め手のカードのQE3が温存されている状況で
13日深夜に米FOMCを迎えることになりますので、FOMCでのQE3にかか
わる発表が注目されますが、もう1つのカードの公定歩合引き下げ
観測についても一応ながらドル安要因として注目されます。

ただ、NYダウは頭が重くなりつつも先週も持ち直しの動きが観られ
ていることや、米経済指標は好悪混在ながらも特段に悪い数字とも
いえないようで、まだQE3は今後の決め手として温存されることにな
りそうですが、NYダウの持ち直しは世界の基軸通貨としての米ドル
安要因とはなりそうです。また、先の米財政審議の問題は依然とし
て決着がついていなく、米給与減税や長期失業者への失業保険延長
の問題も審議未了であるとともに、現状のいわゆるブッシュ減税の
延長も確定してはしていなく、米財政問題はこれからもしばらくは
潜在的なドル安要因とはなりそうです。

一方、12月1日に国連が「米国と欧州経済は二番底に陥る恐れ。世
界経済の2012年成長率は0.5%に留まる可能性。」との悲観的な発表
をしていることや、ブラジルなど新興国の経済減速が強まってきて
いることなど、世界的な経済成長鈍化に伴う米ドル資金の還流によ
るドル高圧力は依然として潜在しているようで、また、欧州問題に
ついてはEU首脳会議でとりあえず一段落とはなるも、これらのドル
高要因と前記のドル安要因とは綱引きになりそうです。

ユーロについては、先週は上述の日々のレポートに詳述のとおり、
さまざまなニュース・ヘッドラインや要人発言、そして格付け会社
の発表に揺れる展開となりました。そして、注目されていた8日の
ECBの政策金利の発表では市場予想とおりの0.25%の利下げとなり
ましたが、ドラギECB総裁の記者会見では、「銀行支援で非標準的
措置を採用。銀行向けに3年物資金供給を実施する。銀行向け融資
で担保基準を緩和する。」との追加措置や、「ECBはEFSFの代理と
して債券市場に介入する用意がある。」との発表はされましたが、
債券購入拡大については示されることなく、市場期待が肩透かし
を食らうことになりました。また「ECBはIMFのメンバーではない。
EU条約では政府への金融支援は禁止されている。IMFを経由するこ
とは法律上複雑。」として、ECBの資金を基にIMFから欧州の財政
悪化国へ資金支援をすることも応じられないことが示されました。

そして、EU首脳会議では「財政規律を各国が憲法などでの法制化を
義務付ける。」として欧州の財政健全化に向けた合意と「EUからIMF
へ最大2000億ユーロの資金提供。ESMを1年前倒しの2012年7月発足
する。資金規模は5000億ユーロ。」との合意とがなされ、EFSF資金
の4400億ユーロとESM資金の5000億ユーロと、これにIMFの新安全網
を併せて1兆1400億ユーロの欧州危機のファイヤーウォールが構築
されることになりましたが、「ESFSに銀行免許を付与すること」は
否決され、「ユーロ共同債は継続協議。」として保留になり、EU首
脳会議でも市場期待を全て満たすことまでには至りませんでした。

先週後半の市場反応では、ドラギECB総裁の記者会見では失望を招き
ユーロが売られましたが、EU首脳会議ではその中間報告の過程で、
市場の落胆がみられるも、最終発表の時点では、独紙が「カタール
がユーロ支援に向けてEFSFへの出資を検討。」との観測報道をした
ことやNYダウの堅調や週末のショートカバーの動きと相俟って、ユ
ーロは反発して、EU首脳会議に一応の評価をする格好になりました。

ただ、一部では1兆ユーロ超の安全網はPIIGS諸国やスペインの2012
年中の安全網とはなりえても、ユーロ圏第3位の経済規模の伊の債務
残高1.8超ユーロをまかなう場合には過小過ぎるとの指摘も聞かれ、
また、EFSFとESMにECBが関与するとしながらも両機関へECBが融資な
どで実質的に支援に参加するかはっきりせず(日経12/10総合3面)、
今後の市場動向が注目されます。

今週のユーロ相場については、目先は1.34台前半〜1.33アラウンド
での売り買いの攻防が注目されますが、大きな流れでは下降圧力が
観られるものの、今週はクリスマス休暇の一週前に入ることで、
シカゴIMM通貨先物などポジションの偏りが休暇前の手仕舞いで調整
がされる可能性があり、ユーロは売り玉に偏向していることから、
投機筋の巻き戻しの動き(手仕舞いの買い)にも注意が要りそうです。
また引き続きリスク選好度のバロメーターとしてNYダウやダウ先物
の動向も参考に柔軟にトレードしていきたいものです。

また、一部では15日のスイスSNB政策金の発表で対ユーロにおける
スイスフランの下限ついて何らかの発表があるとの噂があるようで、
肩透かしとなる可能性もありますが、一応の注目とはなりそうです。

経済指標関連では、12日の豪貿易収支、
13日の英消費者物価指数に独ZEW景況感調査と米小売売上高、
そして米FOMC政策金利およびFOMC声明、
14日の英失業率に英失業保険申請件数推移と欧鉱工業生産指数、
15日の日銀短観に独製造業PMI速報とスイスSNB政策金利と
英小売売上高にNY連銀製造業景気指数と
米新規失業保険申請件数に対米証券投資、
16日の米消費者物価指数、などが注目されます。


さて今回は、Tさんの「ABCDE」のお話です。


今回も実際にいただきましたメールを基に
少し脚色してドキュメントの物語風にご紹介したいと思います。

今回は高校野球の聖地のある町に住んでいらっしゃるTさんで、
トレード暦3年で現在は専業トレーダーとなられている方です。

Tさんからはこれまでに34通のメールをいただきました。

「私は、この3年間、毎日十数時間モニターし、
 土日もマーケットのこと忘れたことがありません。」

という勉強家で、トイレの壁にも相場の格言を貼り付けているほど
真摯にトレードに臨まれていらっしゃる方です。

今でこそ「昨年は年間約2000ピプスの利益となりました。
またここ数ヶ月は、月に十数%の利益となるようになりました。」

とのことですが、それまでには幾多の紆余曲折がありました…。

2008年、今思えばリーマン・ショックの最中のことでしたが、
Tさんはある手法の虜(とりこ)になります。

それは…、

「分足のボリンジャーバンドの3σにタッチしたら
 逆張りでエントリーして、戻ったら数ピプスでエグジット。
 そして、戻らなかったら難平というやり方。」でした。

「この方法は、比較的すぐに利益が出て勝率も良かった。」

ということで、手始めの原資10万円でスタートした口座が、
あれよという間に「12万円、19万円…、」と増えていったそうです。

でも、心の中にはいつも不安があって、

「当時は、もう少し乖離していたら大火傷を負っていたであろう
 ヒヤヒヤするトレードも何回もあり、
 いつ大火傷を負うか分からない不安がありました。」

と、当時を振り返り述懐されています。

そして、その恐れていたことが現実に起こりました。

強制ロスカットのアラーム音を聞くことになったのです。

「悪い勝ち方を覚えてしまってその虜になっていました。」

ということで、ここからTさんの「基礎への回帰」と
自分自身の確かなトレードの方法探しが始まることになりました。

またTさんは読書家でもあり、マーセル・リンク著の
「高勝率トレード学のススメ」や「How to trade in stocks」
などのいわゆるトレード関連書籍だけではなく、

桜井章一さんの「負けない技術」や
嶋津良智さんの「怒らない技術」なども読まれたそうです。

当時いただいたメールにはこう記されていました。

「最近は何でもトレードに当てはめてしまっていますが(笑)、
 桜井さんの本にある『勝ちばかりを追いかけると視野は狭まり、
 自分の技量以上のことをしようとするようになってしまう。』
 などはまさにそのとおりだと思います。」

「今日は何ピプス勝とう、今週は何ピプスと考えだすと、
 このチャンスを逃すと次はないのではないかと思って、
 不利な状況でエントリーしてしまうことがありました。
 しかし、「負けない」=「成功」と考えれば、
 ノーエントリーも“あり”だと思えるようになりました。」

「また『勝負は複雑にすればするほど負けへと近づくことになる。』
 ということもそのとおりと思いましたし、
『格好よく勝つより格好よく負けることを考えたほうがいい。』
 というのも、これは潔い損切りのことだと思いました。」

「嶋津さんの本でピタゴラスの言葉として紹介されているものに
 『怒りは無謀をもって始まり後悔をもって終わる。』
 というのがありますがこれもまさにこのとおりと思いました。
 怒りの中でのトレードでは大抵失敗しそして後悔するものです。」

そのようなTさんがたどりついた自分自身のトレードですが…、

「1日のトレードはアベレージ15ピプス目標でトレードしています。
 ロスカットは必ず10ピプスに置いています。
 トレード枚数はまだ少なめですが、それでも昨年は
 年間約2000ピプスの利益を挙げることが出来ました。」

「いろいろとテクニカルをいじくり回したこともありましたが、
 今は(ごく簡単に申しあげれば、ショートの場合)
 30分足、15分足で下降ブレイクが成熟した時に、
 5分足の−1σ、−0.25σ、バンド水平時の+2σの
 いずれかまで戻したら
 30分足、15分足、1分足のチャートポイントを参考に
 (↑ここにだけ裁量の余地)
 反転を確認してエントリーするという簡単な方法で
 月に十数%の利益があります。」

「また、最近はその日のトレード履歴を妻にチェックしてもらう
 ことにしました。妻はトレードのことはほとんど分からない
 のですが、過剰トレードをしていないか、ナンピンをしていないか
 損切りはちゃんとしてるかをチェックしてもらっています。
 すこし緊張感が増しました。(笑)」

とのことで、Tさんご自身のトレードスタイルを確立されました。

そして、Tさんはこう語ります。

「プロのファンドでも年数十%は良い成績といわれるのに、
 こんな簡単な方法で利益を得られていて
 これでよいのかと思うときがあります。」

「私は今でも小さなノートパソコン1台でトレードしていて、
 複数モニターをみてトレードしている方がF1ドライバーなら
 私はPC1台のいわば軽自動車のトライバーですが、
 1日18時間モニターし、土日も少なくとも3時間は
 トレードの反省、復習、予習をしていて、それらも楽しく、
 トレードへの情熱だけは少しは自信があります。
 FXで勝てている人は1%などという話や9割の個人トレーダーは
 やがて“死ぬ”などという通説もある中、トレードの世界で
 3年以上も生きてこられたので、ちょっとは私の“生存率”も
 上がっているのではないかと思っています。」

「今はまだトレード枚数は少なめですが、
 今後は徐行運転から少しはスピードアップして
 枚数を増やしてももよいかなと思えるようになりました。
 日あたりの目標もアベレージで30ピプスはいけそうですが
 あまり無理しないように自分に言い聞かせています。」

勝てるようになった自分自身と負けていたときの自分自身の
最も大きな違いは何ですか?

と問いかけると、

「まだまだ修行の身で偉そうなことはいえませんが…、
 私流のABCDEができてきたことでしょうか。」

「T様流のABCDEとは何ですか?」

「A "Ambush(待ち伏せ)"、B "Be patient(辛抱)"、
 C "Chance it(チャンスを捉える)"、
 D "Don't be greedy(欲張らない)"です。」

「そしてEとは何ですか?」

「Eとは "Excellent!"(それが見事な結果となる)です。」

と、お答えになられました。

きっと、戻り売りや押し目買いを仕掛けれる状況を
辛抱強く待ち伏せて、チャンスが来たら虎のように襲いかかる
堅実なトレードをされているのだと思います。

努力と情熱の人TさんのABCDEのお話でした。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されています。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


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