FX ブルとベアの戦いのお話


まだまだ残暑が厳しいところも多いと思いますが、
北海道では一雨ごとにしだいに秋が深まってきています。

●先週の主な出来事

<9月12日(月)>

11日にギリシャの政府が、
「ユーロ圏各国などからの金融支援を引き続き受けられるよう、
固定資産税の増税を柱とする追加的な緊縮策を講じる。」
との発表をしました。
独のシュピーゲル誌が、
「独財務省がギリシャがデフォルトに陥った場合での
独経済への影響とユーロ圏の高債務国と銀行に与ええる影響を
封じ込める措置を検討している。」
と報じました。
独のレスラー副首相兼経済技術相が、
「ギリシャの秩序ある破綻はタブーではない。」
との見解を示しました。
週はじめ主要通貨ペアが下窓を空けてのスタートになりました。
日国内企業物価指数(8月)は市場予想より強い+2.6%、
日第三次産業活動指数(7月)は予想より弱い−0.1%になりました。
日銀金融政策決定会合議事録要旨では、
「金融緩和を一段と強化する必要があるとの認識で一致。
世界経済と米経済は減速しつつも回復続けている。
欧州経済は全体としてみれば緩やかに回復も
財政状況に対するリスクは引き続き高い。
日本の景気下ぶれリスクにより留意するべき情勢。
円高の進行は企業マインド大きく悪化させる可能性。
企業の海外シフトを加速する可能性。」
などが示されました。
英FT紙が、
「BOEは英国債以外の購入も含めた更なる金融緩和が必要。」
との英BOEのボーゼン委員の見解を記事として掲載しました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
ダウ先物や原油先物が軟調傾向で推移しました。
豪貿易収支(7月)は市場予想より弱い+18.26億豪ドルになりました。
市場反応は限定的でした。
東京時間前半では主要通貨ペアが軟調傾向の揉み合いになりました。
アジアの株式市場は軟調傾向で推移しました。
中国の株式市場は中秋節で休場でした。
中国人民銀行が、
「物価上昇のペースは緩和したが要因は払拭されていない。
依然としてインフレは高すぎる。穏健な金融政策が必要。」
との見解を発表しました。
NZ中銀総裁が、
「NZドルは過大評価されている。
NZドルが下落すればNZ経済にとってより良い状態になる可能性。」
との認識を示しました。
東京時間後半ではドル円など主要通貨ペアが下落しました。
ユーロ円が一時10年ぶりとなる安値の104円10銭をつけました。
日経平均は前週末比−201.99円で大引けになりました。
ユンケル・ユーログループ議長が、
「EFSF資金増額も含めユーロ防衛に必要なあらゆる手段を講じる。」
との発言をしました。
ギリシャの財務次官が、国内テレビのインタビューで、
「賃金などの支払いを10月中は間違いなくやりくりできるが、
10月に資金が底をつく見通し。EUやIMFによる支援が必要。」
との発言をしました。
ロンドン時間序盤ではドル売り動意が優勢の相場展開になりました。
ドル円の軟調が続き、クロス円も軟調傾向で推移しました。
また、資源国通貨の軟調がしばらく続きました。
原油先物がしばらく軟調傾向で推移しました。
欧州株式指市場が軟調傾向で推移しました。
ギリシャの2年物国債の利回りが70%の大台を超えました。
ECBが伊の国債を購入したとの報道がありました。
伊1年物国債入札では利回りが前回より高い4.153%になりました。
ダウ先物が一時200ドルを超える下落になりました。
独政府が、
「ギリシャのデフォルトを想定していることを否定する。
トロイカ体勢がギリシャ問題を進展させると信じている。
トロイカだけがギリシャを査定できる。
独はギリシャがすべきことを全て行うと見ている。」
などの声明を発表しました。
その後、主要通貨ペアが反発する展開になりました。
ダウ先物と原油先物に反発の動きが見られました。
資源国通貨が買い戻される展開になりました。
独とギリシャの10年債利回り格差が過去最高の1900bpを超えました。
独首相と欧州委員長の対談で、
「ユーロが欧州と独に不可欠だとの認識で一致。
成長と安定がユーロを支えるとの意見で合意。」
との認識が示されました。
仏の核処理施設の爆発で一人が死亡したとの報道がありました。
仏当局が爆発による放射能漏れはないと発表しました。
トリシェECB総裁がBIS主要国総裁会議で、
「最近は下方リスクが増しているが世界的景気後退の兆しはない。
中銀は必要に応じて銀行に(無制限)供給する準備ができている。」
などの認識を示しました。
米10年債利回りが一時1.877%の最低水準に低下しました。
NYダウが軟調傾向の上下動の揉み合いになりました。
NY時間前半では主要通貨ペアが振幅のある揉み合いになりました。
ギリシャ中銀が発表した1〜8月の財政赤字は186億ユーロになり、
前年の156.7億ユーロから拡大しました。
ロンドン銀行間貸出金利LIBOR3ヶ月が0.34%台まで上昇して、
欧州でのドル調達コストが上昇しました。
加財務相が、
「加の経済の見通しは下方修正される可能性もある。
加の財政見通しは軌道に乗っている。
加にはこれ以上の刺激策は必要がない可能性。」
などの見解を示しました。
米3年債の入札では最高落札利回りが前回より低い0.334%、
応札倍率が前回より低い3.15倍になりました。
NY時間後半にしばらくドルストレートが軟調傾向で推移しました。
独財務相が、
「ギリシャにユーロを離脱させることは不可能。
ギリシャは危機の源に立ち向かわなければならない。
我々は合意を実施しなければならない。」
などの認識を示しました。
米FT紙が「伊が中国系ファンドと国債購入などに関して協議。」
との報道をしました。
NY時間終盤にかけてユーロドルなどドルストレートが反発しました。
NYダウが終盤にかけて急反発しました。
OMBホワイトハウス行政管理予算局が、
「米大統領は先日発表した雇用対策の費用4470億ドル捻出のため、
4670億ドルの予算削減を議会に提案する。200億ドルの差は予備。」
との発表をしました。
ダラス連銀総裁が、
「米経済は欧州が銀行問題を解決すること必要とする。
FRBは景気支援を単独で担うことはできない。」
との認識を示しました。
NY原油(WTI)は上昇して88ドル台前半で引けました。
NYダウは終盤に反発して前週末比+68.99ドルで取引を終えました。

<9月13日(火)>

ダラス連銀総裁が、
「追加的な金融政策を私は支持しないだろう。
FOMCでの反対票はおそらく繰り返されるだろう。」
との発言をしました。
NZ第2四半期製造業売上高は前回値より弱い+2.1%になりました。
限定的ながらNZドル売り反応になりました。
オセアニア時間では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
一部メディアが、伊の政府筋の情報として、
「中国による伊の債購入は協議の焦点ではなかった。」
との報道をしました。
英RICS住宅価格(8月)は市場予想とおりの−23.0%になりました。
東京時間前半ではドル売り優勢の揉み合いになりました。
ドル円が下落して、ドルスレートが堅調に推移しました。
日経平均は前日比プラス圏での推移になりました。
セントルイス連銀総裁が、
「FRBが金融緩和を行うかどうかまだ決定していない。
景気悪化時には積極的な金融政策が必要となるが、
FOMCはすでに積極策を実施している。」
との(緩和策の限界を示唆する)見解を示しました。
NY原油先物が時間外取引で堅調に推移しました。
豪NAB企業景況感指数(8月)は−8、豪NAB企業信頼感指数−3と、
ともに前回値より弱い結果になりました。
NZ財務相が「低金利政策を長く保つべき。」と発言しました。
中国上海株式市場が軟調傾向で推移しました。
香港と韓国市場は中秋節に伴う祝日で休場でした。
独の首相が、
「ギリシャは適切に課題に取り組んでいると聞いている。
IMF・ ECB・ EUの3者のトロイカ調査機関は今週ギリシャに戻る。
制御されていないギリシャの破綻は他のユーロ圏諸国を痛めつける。
これは避けられるべきである。
ユーロ圏には現在秩序ある破綻のメカニズムはない。
シュタルク専務理事が辞任しても独のECBでの役割は変化がない。」
などの発言をしました。
日経平均は前日比+80.88円で大引けになりました。
ロンドン時間序盤では一時ドル売り傾向の揉み合いになりました。
ギリシャの10年債利回りが一時過去最高の25%を超えました。
その後、主要通貨ペアが軟調になって行きました。
中国外務省が、
「中国政府は欧州を信頼している。
欧州が中国の対欧州投資を確実にすることを期待している。」
との発表をしました。
欧州株式市場は上昇して始まった後に反落しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
スペインメディアが、
「オバマ米大統領はギリシャ問題は心配だが市場の矛先が伊と
スペインに向かっていることは更なる問題との認識を示した。」
と報じました。
英消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの+4.5%、
英小売物価指数(8月)は市場予想とおりの+0.6%、
英商品貿易収支(7月)は市場予想より弱い−89.22億ポンド、
英DCLG住宅価格(7月)は市場予想より弱い−1.5%になりました。
限定的ながら一時ポンド買い反応になりました。
仏BNPパリバの株価が一時約10%下落しまた。
伊の5年債の入札では、落札利回りが前回より高い5.60%、
応札倍率が前回より低い1.28倍と不調になりました。
一時、ユーロ売り反応が見られました。
一部メディアが、関係筋からの情報として、
「伊は債務削減のために国有資産の売却を検討している。
投資家と来週の出来るだけ早いうちに協議する見込み。」
と報じました。
その後にドル売り動意になり、ドルストレートが反発しました。
ドル円は軟調傾向が続きました。
欧州株式市場やダウ先物や原油先物が反発をみせました。
英BOEのボーゼン委員が、
「英成長見通しは悪化の公算。
BOEは500億ポンドで長期国債を購入する量的緩和策を再開すべき。
BOEの資産購入枠を最大1000億ポンド拡大する必要。
英インフレ率は1年以内に目標を下回る公算。
最近の金融市場はQEの必要性を高める状況。
他のG7の中央銀行は一段の量的緩和をするべき。」
などの見解を示しました。
伊のトレモンティ経済・財務相が、
「通貨操作は政府の手から滑り落ちた。」との認識を示しました。
ギリシャの2年国債利回りが過去最高の76%台まで上昇しました。
NY時間序盤ではドル円が77演題を割り込んで軟調に推移しました。
米輸入物価指数(8月)は市場予想よりは強い−0.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
一部メディアが、
「ユーロ危機に対処するためブラジル、ロシア、インド、中国、
南アフリカのBRICSの主要新興5ヶ国がユーロ建て債券の購入を
検討する可能性。」との観測報道をしました。
NYダウは前日比マイナス圏の揉み合いの後に反発しました。
ドル売り動意がしばらく続きました。
伊の政府関係者が、
「中国との協議は伊の鉱工業投資についてで債券購入ではない。」
と発言したことが報じられました。
その後、NYダウが一時反落する神経質な展開になりました。
ドルが買い戻されたり売られたり神経質な揉み合いになりました。
格付け会社のフィッチが、
「スペインの格付けリスクはダウンサイド。
地方の赤字が中央政府を圧迫している。」
との見解を発表しました。
モルガンスタンレーがユーロドルの見通しを年末までの目標で1.30、
2012年第1四半期までに1.25へと下方修正しました。
独連銀総裁が、
「ユーロ共同債は必要がない。
ESFSによる国債購入は健全な財政政策の流れを阻害する。
ECBのバランスシートの拡大は危険。リスク資産は減らすべき。」
などの発言をしました。
米10年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い2.000%、
応札倍率が前回より低い3.03倍になりました。
NYダウが前日比プラス圏での推移になりました。
しだいにドルストレートが反発する展開になりました。
ロイター通信が、
「ユーロ圏財務相会合に参加するガイトナー米財務長官は
債務危機回避に向け欧金融安定化基金ESFS増額を求める見通し。」
との観測報道をしました。
米財政収支(8月)は市場予想より弱い1342億ドルになりました。
オランダの財務相が「ギリシャ破綻は回避できないと見ている。」
との発言をしました。
再びユーロドルなどドルストレートが反落しました。
独財務相が、
「ギリシャ支援に関して合意で決まった以外の追加支援はない。」
との発言をしました。
米当局筋が「ガイトナー米財務長官はユーロ圏財務相の会合で
EFSFの拡大は求めない方針。」とロイターの観測を否定しました。
NY原油(WTI)は上昇して90ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+44.73ドルで取引を終えました。

<9月14日(水)>

IMF国際通貨基金が、
「ポルトガルの財政目標は変わらず。歳出削減を強化する必要。
ポルドガル支援プログラムは順調。
ポルトガルは2013年にソブリン債市場に復帰できる可能性。」
などの見解を発表しました。
東京時間序盤では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日経平均は上昇して始まった後に反落しました。
中国の温首が、
「中国は欧州への支援を拡大する用意がある。
中国は欧州に対する投資を今後も拡大していく。」
などの発言をしました。
豪Westpac消費者信頼感指数(9月)は前月より強い96.9になりました。
豪ドルが一時上昇しました。
仲値を過ぎたあたりからドル買い動意が優勢の展開になりました。
豪第2四半期新規住宅は予想よりかなり弱い−4.7%になりました。
豪の統計局が、
「CPI統計の定期見直しの一環として新たな統計手法を導入。
4-6月期の消費者物価指数コアを前期比で0.7%に下方修正。」
との発表をしました。
豪ドルが下落して行きました。
アジアの株式市場が上昇で始まった後に下落する展開になりました。
ダウ先物や原油先物が軟調傾向で推移しました。
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
宮尾日銀審議委員が、
「欧州債務問題リスク拡大。
先進国の回復鈍化による外需減少で日本の景気回復下振れの恐れ。
今後も必要なときに適切な対応が大切。
米債格下げや米金融緩和長期化と欧州債務問題などで
円高が定着すると産業空洞化に懸念が強まる。」
などの見解を示しました。
米WSJ紙が、ラガルドIMF専務理事の発言として、
「新興国が欧州国債購入をする際に独など健全な国だけでなく、
借り入れが困難な周辺国まで対象を拡大することを期待している。」
と報じました。
日鉱工業生産確報(7月)は速報値より弱い+0.4%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ソシエテ・ジェネラルの債務預金格付をAa2からAa3に引き下げる。
仏クレディアグリコール長期格付をAa1からAa2に引き下げる。」
などの発表をしました。
東京時間後半はドル円も軟調になりました。
日工作機械受注確報(8月)は速報値より弱い+15.2%になりました。
日経平均は前日比−97.98円で大引けになりました。
インド財務省当局者が、
「BRICSのブラジル・ロシア・インド・中国が
ユーロ圏支援で22日に会合を行う。」との発言をしました。
ロンドン時間に入るとドルストレートが反発をみせました。
欧州株式市場は下落して始まった後に反発しました。
アジアの株式市場が終盤にかけて反発しました。
インド筋が、
「インドは外為ポートフォリオでユーロの投資比率を20%で維持。」
との発言をしたことが報じられました。
ダウ先物や原油先物が一時反発する場面がありました。
中国の李副首相が、
「世界経済の不透明感が高まっている。
一部の国でソブリン債務危機は悪化しているが、
中国は常にユーロを信認している。」
との発言をしました。
バローゾ欧州委員長が、
「債務危機の進行を止める唯一の方法はユーロ圏が一丸となること。
共同債で現在の問題が直ちにすべて解決できるわけではないが、
ユーロ共同債の導入に関しても種々の提案をしていく可能性。」
などの見解を示しました。
スイス生産者輸入価格(8月)は予想より弱い−1.9%になりました。
IMFの高官が、
「トロイカがギリシャの査定に戻るのは必要な条件が整ったから。
トロイカ調査団は財政等の検査のため本日にギリシャ入りの予定。」
との発言をしました。
スペインの首相が「スペインは7〜9月期も低成長を続ける可能性。」
との見解を示しました。
NZの財務相が、
「2012年のNZ成長率は予想より減速する見通し。
NZは政策金利を長期間低くする見通し。」
などの見解を示しました。
オセアニア通貨が上下動しながらも軟調傾向で推移しました。
英失業率(8月)は4.9%、英失業保険申請件数(8月)は+2.03万人と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ポンド買い反応になりました。
欧鉱工業生産指数(7月)は市場予想より弱い+1.0%になりました。
市場反応は限定的でした。
独とギリシャの10年物国債の利回り格差が2300bpに拡大しました。
その後、ギリシャ・独・仏の首脳電話会談の期待もあってか、
ドル売り動意になりドルストレートが反発する展開になりました。
欧州の株式市場やダウ先物が堅調傾向になりました。
伊の下院議会が信任投票を行い緊縮策を承認しました。
米小売売上高(8月)は市場予想より弱い0.0%、
米生産者物価指数(8月)は市場予想とおりの+6.5%になりました。
NY時間序盤では限定的ながらリスク回避の動意になりました。
ドル円など主要通貨ペアが軟調になりました。
加第2四半期設備稼働率は市場予想より強い78.4%になりました。
NYダウが上昇して始まった後に反落しました。
米企業在庫(7月)は市場予想より弱い+0.4%になりました。
オーストリア議会委員会がEFSFの強化を承認しませんでした。
オーストリア中銀総裁が、
「ECBの主要な職務は物価の安定。国債購入は一時的な措置。
世界経済の見通しは落ち込んだ。
緊縮財政だけではギリシャ問題を解決できない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィッチがスペインの地方銀行5行を格下げしました。
ユーロなどドルストレートが下落しました。
独の外相が、
「独政府はギリシャのデフォルトについて複数のシナリオを検討。」
との発言をしました。
オーストリアのフェクター財務相が、
「EFSFの強化の9月中の採決にまだ可能性がある。」
との認識を示しました。
中国国家発展改革委員会の高官が、
「中国は外貨準備でユーロ圏の重債務国の国債を買おうとしている。
世界的な景気の二番底は避けられる。」などの認識を示しました。
ユーロが反発しました。
ロンドンフィキシング前あたりからNYダウが反発しました。
加の財務相が、
「加の下半期の経済成長は緩やかになる可能性。
加の国民は更なる債務削減の必要性を理解。
加の国民は政策金利には上昇の余地しかないことを理解。
加ドルに介入する意思はない。」などの見解を示しました。
スイスSNBの副総裁が、
「現時点ではスイスにインフレ懸念はない。
必要ならばSNBは無制限の流動性創出も吸収もできる。」
などの認識を示しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い3.310%、
応札倍率が前回より高い2.85倍と好調になりました。
独首相と仏大統領とギリシャ首相が、電話会談後に、
「ギリシャはユーロ圏の一部。
ギリシャは予算計画を達成するため全ての政策実施を決意。
予算削減はユーロの安定に繋がる。
ギリシャがユーロに留まり続けることを確信。
7月21日の合意事項の実施が不可欠。」
などの共同見解を示しました。
ユーロドルが堅調に推移しました。
他のドルストレートにも反発が見られました。
ドル円は軟調傾向がつつきました。
NY原油(WTI)は88ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+140.88ドルで取引を終えました。

<9月15日(木)>

RBNZ政策金利は2.50%で据え置きになりました。
RBNZ声明では、
「世界情勢のリスクの状況から金利を据え置くことが賢明。
国内経済は比較的良好。2012年のGDP見通しは3.6%、
2013年のGDP見通しは2.6%。NZドル高は輸入物価を緩和。
世界経済は急速に下落するリスクもある。」
などの見解が示されました。
RBNZ総裁が、
「NZの銀行は十分な流動性を確保。
NZドルはファンダメンタルズに対して過大評価。
NZドル高は輸出企業にとってマイナス。
ある時点では政策金利の引き上げは必要。
スイスの政策は興味深い。スイスの為替政策は大胆な試み。
カンタベリー被災の資産は200億NZドル。再興開始を期待。」
などの発言をしました。
市場反応はNZドル売りになりました。
東京時間序盤ではドル買い動意が優勢の揉み合いになりました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
IMF専務理事がAPECにて、
「EU安定には協調した大胆な行動が必要。
回復への道は狭いものとなるが到達は可能である。
新興国には景気過熱のリスクがある。」
などの見解を示しました。
伊の国債が格下げされるとの噂が飛び交いました。
その後、ユーロドルなどドルストレートが一時軟調になりました。
日首相が、
「一方的に偏った円高が続いていていることを懸念している。
円高にはあらゆる処置を排除せず必要あれば断固として行動。」
との発言をしました。
中国上海株式市場は上下動の揉み合いになりました。
アジアの株式市場がほぼ前日比プラス圏で推移しました。
ドル円が上下動の揉み合いになりました。
米格付会社S&Pのシニアディレクターのキムエン・タン氏が、
「米国はデフォルトリスクからほど遠く、
米国債は依然としてもっとも安全なドル資産である。
依然としてAAA格付の資産でさえリスクフリーではない。」
などの見解を示しました。
ムーディーズのアナリストのヒル氏が、
仏の金融機関は大きな流動性準備を保っている。
ECBの支援も受けられる。格付は世界的に見ても高く力強い。」
などの見解を示しました。
ドルストレートが反発して揉み合いになりました。
日経平均は前日比+150.29円で大引けになりました。
ダウ先物や原油先物がしばらく軟調傾向で推移しました。
英FT紙が、
「欧州の銀行が金を放出してドルの調達に走っている。
欧州大陸の金融機関が直面する流動性危機の新たな兆候。」
との観測報道をしました。
スイス第2四半期鉱工業生産指数は前期比で
市場予想より強い+3.6%になりました。
市場反応は限定的でした。
スイス銀のUBSが「トレーディング部門で約20億ドルの損失。」
との発表をしました。
スイスSNB政策金利は予想とおり0.00%で据え置きになりました。
スイスSNB声明では、
「スイスフランに設定した上限を防衛する。
2011年経済成長は+1.5〜2.0%の見込み。
リスクはフランの過大評価。必要なら更なる措置を講じる。
予見可能な将来にインフレリスクはない。
1ユーロ1.20フランは依然として高過ぎる。」
などが示されました。
ユーロスイスが一時上昇しました。
欧州の株式市場は堅調傾向で推移しました。
ロンドン時間序盤ではユーロドルや豪ドル米ドルが反発しました。
ダウ先物や原油先物が反発しました。
ECB月報(9月)では、
「不確実性は特段に高い。下方リスクが強まった。
政策は緩和的。一部の環境は引き締まった。
インフレ率は年内2%超にとどまる可能性。2012年には低下へ。」
などの見解が示されました。
英小売売上高指数(8月)は市場予想よりは強い−0.2%になりました。
ポンド買い反応になりました。
ECBのビニスマギ理事が、
「ECBは国債購入に伴うリスクを承知。
物価安定の責務に変わりはない。EFSFについては一段の調整が必要。
国債購入はECBの責務達成を妨げていない。」
などの認識を示しました。
スペインの国債入札では調達額は約40億ユーロを達成しました。
独の首相が、
「独はユーロ圏の未来を確保するための義務を負っている。
ユーロ危機への即効薬はなく各国が義務を果たさなくてはならない。
ユーロ共同債は絶対に間違っている。」
などの発言をしました。
ユーロが一時上げ幅を縮小する場面がありました。
欧消費者物価指数確報(8月)は予想とおりの+2.5%になりました。
EU欧州連合が、
「2011年のユーロ圏GDP見通しを1.6%で据え置き。
下期の景気見通しは下方修正。
ユーロ圏経済は年末には足踏み状態に近い。見通しは不透明。
最新の経済見通しでユーロ圏7〜9月は0.2%成長。
欧州債務問題は悪化している。」
などの見解を発表しました。
その後もダウ先物と原油先物の堅調が続きました。
ドル売り動意が強まる展開になりました。
ユーロドルなどドルストレートが堅調に推移しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
スペイン議会がEFSFの拡充策を承認しました。
NY時間が近づく頃にドルストレートに調整の動きが見られました。
米消費者物価指数(8月)は市場予想より強い+3.8%、
米第2四半期経常収支は予想よりは強い−1180億ドル、
米NY連銀製造業景気指数(9月)は市場予想より弱い−8.82、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い42.8万件になりました。
強弱まちまちの結果でしたがドル円が反発する展開になりました。
加製造業出荷(7月)は市場予想より強い+2.7%になりました。
加ドルの堅調が続きました。
ECBが午後10時頃に、
「ECBはドル流動性供給の措置を行う。
ドル流動性供給はFRBとBOEとSNBと日銀とも協調して行う。」
との発表をしました。
日銀が「年末越え3ヶ月物米ドル供給オペの追加発表」をしました。
リスク回避が後退してリスク選好動意になり、
ドル円が急上昇して、ユーロなどドルストレートが急伸しました。
日銀のレートチェックの噂も飛び交いました。
ダウ先物や欧州株価や原油先物も急伸しました。
ギリシャ債と独債の利回り格差が大幅縮小しました。
その後、ドル円はドル売り動意に上げ幅を急速に縮小しました。
NY時間序盤は激しい相場展開になりました。
米10年債利回りが流動性供給を受けて2.11%に上昇しました。
米鉱工業生産指数(8月)は市場予想より強い+0.2%になりました。
米設備稼働率(8月)は市場予想より弱い77.4%になりました。
英BOEのウィール委員が、
「英国経済の見通しはここ数週間で悪くなっている。
景気の二番底リスクは7月以来高くなっている。
潜在的にインフレ率が目標を下回るようなら追加緩和策へ投票。」
などの見解を示しました。
NYダウが堅調傾向で推移しました。
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(9月)は、
市場予想より弱い−17.5になりました。
激しい動きの後で指標発表直後の市場反応は限定的でした。
その後、NYダウが上昇幅を縮小する場面がありました。
一時ドルストレートが反落する展開になりました。
IMFの専務理事が、
「世界の危機状態は危険な段階に入っているが出口はある。
中銀の流動性供給は非常に必要。金融機関の資本増強は必要。
ギリシャがユーロ圏に留まることは価値がある。」
などの認識を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「米国には景気刺激策への能力はあまり残っていない可能性。
米国の更なる格下げの可能性は3分の1。
2013年までは格付け変更はない見通し。」
などの見解を発表しました。
ECBのシュタルク理事が、
「ユーロ共同債は債務問題の解決にはならない。
超低金利の一方で流動性供給の拡大は危険である。
自身の辞任は個人的な理由によるもの。
アイルランドとポルトガルは良好な軌道に乗っている。
今の時点ではギリシャの償還に疑問を持つ理由はない。」
などの見解を示しました。
その後、NYダウが再び上昇してドルストレートも再上昇しました。
ドル円は揉み合いになっていきました。
トリシェECB総裁が、
「今回の各国中銀協調による3ヶ月物のドル資金供給は
世界共通の目的に沿ったものである。
バーゼル3の着実な実施とタイミングは非常に困難が伴う。
コンピューター高頻度取引については検証が必要。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は89ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+186.45ドルで取引を終えました。

<9月16日(金)>

格付け会社のムーディーズが、
「UBSの格付けを引き下げ方向で見直す」との発表をしました。
オセアニア時間では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
東京時間序盤では調整的なドル買い傾向の揉み合いになりました。
ドルストレートが軟調に推移してドル円が反発しました。
IMFの専務理事が「中銀は安定化のため出来ることを何でも行う。」
との認識を示しました。
日首相が、
「日銀と連携してあらゆる政策実施をする。
一方的に偏った円高の動きを強く懸念している。
必要な場合には断固とした行動とる。」
との発言をしました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
東京時間ではダウ先物も堅調傾向で推移しました。
その後、豪ドル米ドルなどドルストレートに反発が見られました。
ドル円は揉み合いになりました。
英BOEのビーン副総裁が、
「現状で4.5%とインフレターゲットを大きく上回っている英CPIは
2012年には低下する可能性。」との見解を示しました。
英のブラウン元首相が、
「欧州の危機は2008年より深刻。
欧州の安定基金は充分ではない。
米欧は政策協調なければ低成長になる可能性。」
などの認識を示しました。
ギリシャの財務相が、
「ギリシャは7月21日に決議事項の実行が不可欠。
我々の決定は債務削減の目標へ向かうものである。」
との発言をしました。
日経平均は前日比+195.30円の8864.16円で週の取引を終えました。
IMFの副専務理事が、
「欧州債務危機は危険な新局面にある。
欧州債務危機の懸念が銀行業界に広がる可能性。
米国経済の二番底は予想していない。」
などの見解を示しました。
一部メディアが、
「米ダラス連銀総裁は低金利を長期間据え置くとした
前回のFOMCの声明について景気刺激につながるとは思えない。」
との見解を示したことを報じました。
欧州株式市場は上昇して始まった後に反落して行きました。
ダウ先物が反落していきました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが軟調傾向で推移しました。
欧経常収支(7月)は前回より弱い−32億ユーロになりました。
ECBのパラモ理事が、
「ドル流動性供給は市場の信頼を強める。
ユーロ圏の危機は金融の安定が必要なことを示した。」
などの認識を示しました。
欧貿易収支(7月)は市場予想より強い+43億ユーロになりました。
その後、ダウ先物や欧州株式市場が反発しました。
ドルストレートが反発する展開になりました。
独とギリシャの国債利回り格差が縮小しました。
独の首相が、
「ユーロ共同債はあり得ない。
欧州は独の経済成長に支えられ利益を得ている。
今年の独成長率は2.5%というよりも3%に近い水準。
ユーロの将来のためあらゆることを行う必要がある。
債務危機を解決するには段階的なプロセス。
ユーロ導入国は支援得るには条件満たす必要。」
などの見解を示しました。
ガイトナー米財務長官が、
「欧州はユーロ圏解体について安易な発言は慎むべき。
EUと米国は緊密に協力する必要。
欧州自身が問題解決を選ばねばならない。
欧州は運命を他地域に委ねてはならない。
米経済は今後1年半は潜在力を下回る2%成長の見通し。」
などの発言をしました。
格付け会社のS&Pが、
「不正トレードによる損失発表によりUBSは格下げの可能性。」
との発表をしました。
市場反応は限定的でした。
ユーログループ議長が、
「ユーロ圏各国はEFSFの拡充に関して賛成している。
ギリシャへの10月の支払いは10月3日に決定される見込み。」
との発言をしました。
オーストリアの財務相が、
「ギリシャ向けの次回の融資は10月14日までに実施される方針。
融資実行にはトロイカ(ECB、EU、IMF)の審査次第。」
との発言をしました。
しばらく主要通貨ペアが揉み合う展開になりました。
トリシェECB総裁が、
「7月21日の財務相会合で決定された事項の速やかな実行が必要。
ユーロ圏は正しい方向に向かっている。
中銀がドル流動性供給で協調したのは目的の一致を示している。」
などの見解を示しました。
ダウ先物が再び軟調になりました。
NY時間が近づく頃からドルストレートが反落しました。
加国際証券取扱高(7月)は予想より強い117.8億加ドルになりました。
対米証券投資(7月)は市場予想より弱い+95億ドルになりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間に入ると欧州株式市場やダウ先物が再び反発しました。
主要通貨ペアに反発の動きが見られました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(9月)は、
市場予想より強い57.8になりました。
NYダウは上昇して始まりましたがその後に再度反落しました。
欧州株式市場も反落しました。
ルクセンブルクの財務相が、
「ユーロ圏の財務相達はギリシャの債務削減のペースに失望。
EFSFの規模はユーロの政策目標を実行するには充分な規模。」
などの発言をしました。
しだいにドル買い動意になりました。
ドル円が反発して、ユーロドルが反落しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガル経済は景気後退の二番底に向かうと予想する。」
との発表をしました。
一時ユーロドルの下落が強まる場面が見られました。
一部メディアが、国際金融協会筋の情報として、
「第2次ギリシャ支援策に含まれている債券スワップへ
自発的に応じた民間の債券保有者は全体の75%を下回る。」
との報道をしました。
アイルランドの財務相が、
「EFSFに国債の購入を依頼することを検討中。」と発言しました。
ギリシャのベニゼロス財務相が「EUの計画は順調。」
との発言をしました。
その後、NYダウが上げては下げる揉み合いになりました。
ドルストレートも揉み合う展開になりました。
加ドルは堅調傾向で推移しました。
FRBが発表した4〜6月期の資金循環統計では、
米家計部門債務の12四半期連続のマイナスなどが示されました。
トリシェECB総裁が、
「欧州債務危機は世界の緊張の一部。
EUとユーロ圏は経済ガバナンスの改善が必要。
7月21日の決定の早期実施を要請。ECBの最大の責務は物価安定。
各国当局に責務遂行を要請。」
などの発言をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「伊の国債は格下げ方向での見直しに変わりはない。」
との発表をしました。
一部メディアが、
「ギリシャが財政緊縮策の一環として公務員の退職金や
年金カットなどを打ち出していることで、ギリシャの公務員が
15〜16日の2日間だけで辞表を出したのは1万人以上。」
との報道をしました。
共同通信が、
「EU欧州連合27ヶ国の財務相会合で、EUの財政規律を定めた
財政安定成長協定を改定して、規律に違反した加盟国に対し
ほぼ自動的に制裁を科すことで最終合意。
欧州議会可決とEU首脳会議の承認を経て来年初めに発効の見通し。」
との報道をしました。
ドル円が終盤にかけて反落しました。
NY原油(WTI)は下落して87ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+75.91ドルの11509.09ドルで週取引を終えました。

●今週の主な予定

<9月19日(月)>

※東京市場は敬老の日で休みです。

朝7時にNZ第3四半期Westpac消費者信頼感指数、
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(9月)、
午後6時に欧建設支出(7月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(9月)、
などが予定されています。

<9月20日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後2時に日景気一致CI指数確報(7月)、日景気先行CI指数確報、
午後3時に独生産者物価指数(8月)、
同午後3時にスイス貿易収支(8月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(9月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(9月)、
夜9時半に米住宅着工件数(8月)、米建設許可件数(8月)、
同夜9時半に加景気先行指標指数(8月)、加卸売売上高(7月)、
深夜12時半から加BOC総裁の講演、
などが予定されています。
豪・独・(加)・米の指標には注目です。

<9月21日(水)>

朝7時45分にNZ第2四半期経常収支、
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感指数(8月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(8月)、
午前9時半に豪Westpac先行指数(7月)、
昼12時にNZクレジットカード支出(8月)、
午後1時半に日全産業活動指数(7月)、
午後5時半に英BOE議事録、英公共部門ネット負債(8月)、
午後8時に加消費者物価指数(8月)、加消費者物価指数コア(8月)、
夜10時からRBNZ総裁の講演、
夜11時に米中古住宅販売件数(8月)、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、米FOMC声明、
英・加・米の指標には注目です。

<9月22日(木)>

朝7時45分にNZ第2四半期GDP、
午後6時に欧鉱工業新規受注(7月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加小売売上高(7月)、
夜11時に米景気先行指標総合指数(8月)、米住宅価格指数(7月)、
同夜11時に欧消費者信頼感指数速報(9月)、
などが予定されています。
NZ・米・加の指標には注目です。
また、この日にG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

<9月23日(金)>

※東京市場は秋分の日で休みです。

午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(7月)、
午後4時28分に独製造業PMI速報(9月)、独サービス業PMI速報(9月)、
午後4時58分に欧製造業PMI速報(9月)、欧サービス業PMI速報(9月)、
深夜2時半からNY連銀総裁の講演、
深夜3時からサンフランシスコ連銀総裁の講演、
深夜5時半からトリシェECB総裁の講演、
などが予定されています。
独・欧の指標には一応注目です。


今回は先週のドル円やユーロドルなどの通貨別の概況につきまして
は日々の市場概況が長くなりましたので割愛させていただきます。

さて今週ですが、円については、引き続き欧米の経済減速を背景と
した逃避的な「経常黒字国の通貨としての円買い」と、今月6日の
スイスSNBによるスイスフランの対ユーロでの下限設定の金融政策
による「リスク回避時の受け皿としての円の役割の強まり」などの
潜在的な円高圧力がある一方、為替介入への市場観測はやや後退し
ているものの、14日には宮尾日銀審議委員が「今後も必要なときに
適切な対応が大切。」との認識を示し、15日に野田首相が「一方的
に偏った円高が続いていていることを懸念。円高にはあらゆる処置
を排除せず、必要があれば断固として行動する。」との発言をして、
16日にも同様の発言を繰り返していることから、(76円台を割り込む
事態になった場合などでは) 日政府・日銀の為替介入を含めた円高
対策実行の可能性と期待は残存していて一応の綱引きにはなりそう
です。

米ドルについては、いよいよ今週の20日と21日にFOMCが開かれます
が、先週は週末のユーロ圏財務相会合への期待とともに、NYダウが
週間で5日連続上昇の517ドル近い上昇になって、リスク選好度が
増したことによる基軸通貨としてのドル売りに加えて、15日にECB
がFRBとBOEとSNBと日銀の協調による「米ドル流動性供給の措置」
を発表したことで、前週までドルインデックスが76.808と6ヶ月
ぶり高水準になっていた状況から一転して、先週はドル売り動意
優勢の展開になりました。

今週は21日深夜に発表されるFOMCとその声明が焦点となりますが、
先週後半からはFOMC前のブラックアウト期間入りのため、先週の米
要人の発言は少なめながら、13日にダラス連銀総裁が「追加的な金
融政策を私は支持しないだろう。FOMCでの反対票はおそらく繰り返
されるだろう。」との発言をして、同日にセントルイス連銀総裁が
「FRBが金融緩和を行うかどうかまだ決定していない。景気悪化時
には積極的な金融政策が必要となるが、FOMCはすでに積極策を実施
している。」との発言をしていることなどから、FOMC内部での追加
の緩和策への不支持も少なからずありそうです。

市場ではQE3の決定は難しいとの観測がありながらも、それでも米景
気を支援するためにツイスト・オペなど何らかの形での追加緩和策
が示されるとの観測はあるようですが、一部では先週のNYダウなど
の上昇で緩和策を先取りするように、ある程度の先行織り込みがな
されてしまったと見る向きもあるようです。

一部ではFOMCで何らか緩和策が発表された場合でも、先行織り込み
されたドルの事実買いによる巻き戻しの可能性があると観測する向
きもあるとともに、また、基軸通貨としての米ドルでは、欧州問題
の動向によるリスク度の状況(選好と回避)の影響も大きく、そのバ
ロメーターとしてNYダウおよびダウ先物の状況により、「ダウ上昇
ではリスク選好でのドル売り」「ダウ下落ではリスク回避でのドル
買い」の相関が強まるとの観測があるようです。

ドル円相場では、16日の日経新聞の17面でも指摘されていたように、
円とユーロは米ドルでの連動性が高まっていて、ユーロが対ドルで
上昇すると円高、ユーロが対ドルで下落すると円安、という米ドル
主導による同期が見られ、ユーロドル相場とドル円相場は逆相関と
なる傾向があり、先週はユーロドルが週末のユーロ圏財務相会合へ
の期待とともに、NYダウが週間で517ドル近い上昇になってリスク
選好度が増したことで米ドルが売られ、ユーロドルの反発、ドル円
の下落という状況になりましたが、リスク選好の米ドル売りが一巡
して再び欧州債務問題の投機攻撃でユーロドルが反落した場合など
では、現在の同期の傾向からドル円が上昇する可能性があると見る
向きもあるようです。

また、米ドル安が更に昂進する可能性はあるものの、ドル円が76円
を割り込む事態となった場合では、日政府・日銀の為替介入が実施
されると見ている向きもあるようで、潜在的なリスクの受け皿として
の円高圧力はあるものの、76.00は比較的堅いサポートになる可能性
はありそうです。

ユーロについては、先週は週末のユーロ圏財務相会合への期待とと
もに、NYダウが週間で517ドル近い上昇になってリスク選好度が増し
たこと、そして中国の欧州支援の表明などに加え、15日にECBがFRB
とBOEとSNBと日銀の協調による「米ドル流動性供給の措置」を発表
したことで、ユーロドルが週間では週足と月足のチャートポイント
でいったん戻す格好で反発する展開になりました。

そして週末16日にはユーロ圏財務相会合でギリシャへ10月14日まで
に融資を実行する基本指針は合意とはなったものの、ギリシャによ
る7月21日の決議事項の実行が不可欠として、また融資実行にはト
ロイカ(ECB、EU、IMF)の審査次第という但し書きが付いて、その最
終決定は10月3日ということになりました。ユーロ圏財務相会合で
は、その決定内容にまだ不透明感が残存しているとともに、イベン
ト後の事実売りもあり、ユーロドルは値を下げて週を終える展開に
なりました。

ユーロドルは週間では反発となりましたが、16日にはIMFの副専務
理事が「(道はあるとしながらも) 欧州債務危機は危険な新局面に
ある。」との認識を示していることに加え「EFSF欧州安定化基金
の拡充問題。」「ユーロ共同債への意見の対立。」「ギリシャ第
2次支援の体制が各国議会の承認を含めて整えられるかどうかの
問題。」「ギリシャ自体の債務削減への取り組みの遅滞。」など、
問題がまだ山積となっているようです。

また、国際金融協会筋によりますと「第2次ギリシャ支援策に含ま
れている債券スワップへ自発的に応じた民間の債券保有者は全体の
75%を下回る。」との報道や、アイルランドの財務相が「EFSFに
国債の購入を依頼することを検討中。」と発言したり、格付け会社
ムーディーズが「伊国債は格下げ方向での見直しに変わりはない。」
との発表や、ギリシャの公務員が15〜16日の2日間だけで辞表を出
したのは1万人以上との一部報道まであり、ECBが懸命に下支えを
しているものの、日経新聞の18日5面の論評のように「財政不安」
「景気減速」「金融損失」のトリレンマ(三重苦)といわざるを得な
い状況にあるようです。

今週は22日のG20財務相・中央銀行総裁会議及びNYダウ連騰後の反動
やイベント通過後の各国の市場反応、そして米FOMCが焦点となりそ
うですが、ユーロドルがリスク選好度の昂進で更に上昇する可能性
もあるものの、先週のユーロドルの上昇は4時間足レベルでの下降
フラッグの形成と見ている向きもあるようで、再び下落する可能性
も強めに存在していて、今週の展開が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、豪ドル米ドルが先週の
はじめに1.04のチャートポイントを下抜けて、先週半ばまでの中国
の株式市場の軟調や、原油など資源価格がいまひとつ冴えない動き
となったことに加え、豪の統計局が「4-6月期の消費者物価指数コア
を前期比で0.7%に下方修正する。」と発表したことやを背景に、
1.02アラウンドまで下落しましたが、その後NYダウの堅調によるリ
スク選好度の増加とユーロドルの堅調伴い、豪ドル米ドルが週後半
から反発する相場展開になりました。

週前半に1.04のチャートポイントから下落した後に、週後半にまた
1.04あたりまで戻す、「行って来い」の相場展開となりましたが、
今週も1.04を巡る売り買いの攻防が注目されます。上抜けられなけ
れば1.04〜1.02のレンジを形成する可能性がありますが、上抜けれ
ば一段高となる可能性がありそうです。また、豪ドルはリスクの動
向に敏感なベータ系の通貨ですので、NYダウや中国などの株式市場
および原油価格の動向も参考にしたいものです。

経済指標関連では、20日の豪RBA議事録に独ZEW景況感調査(9月)と、
米住宅着工件数に米建設許可件数、
21日の英BOE議事録に加消費者物価指数と米中古住宅販売件数、
そして米FOMC政策金利に米FOMC声明、
22日のNZ第2四半期GDPに米新規失業保険申請件数と加小売売上高に
米景気先行指標総合指数、そしてG20財務相・中央銀行総裁会議、
23日の独製造業PMI速報に独サービス業PMI速報、
などが注目されます。


さて、今回はブルとベアの戦いのお話です。

戦いが繰り広げられているマーケットでは、
たった2つの勢力……、

上昇させようとする勢力のブル(角を突き上げる雄牛)と、
下落させようとする勢力のベア(手を振り下げる熊)の
勢力だけが存在していて、

そのブルとベアの戦いによって相場が形成されていきます。

また、そのブルとベアの戦いをじっと見ていて、
優勢になる側につき参戦したいと思っている中立勢力がいます。

そして、戦いを既に繰り広げているブルとベアの勢力は
ともに相場動向のチャートを見ていて、

また、情勢への変化のインパクトになるファンダメンタルズも
ともに気にかけ見ています。

ファンダメンタルズは、(インサイダー情報でもない限り)
ブルもベアも双方がまだ知り得なかった
新たなものが加わっていきます。

ですので、ファンダメンタルズのインパクトで
ときにブルもベアも右往左往することになります。

ブルもベアも、ともに利益を得たいと願っていますが、

ブルは相場の上昇によってのみ利益を得ることができて、
ベアは相場の下落によってのみ利益を得ることができます。

逆に、ブルは相場の下落によって損失を蒙り、
ベアは相場の上昇によって損失を蒙ります。

ブルもベアも双方ともに利益を得づらい
膠着(こうちゃく)相場もありますが、

マーケットでは、新たなファンダメンタルズを織り込みながらも、
ブルとベアの勢力図に傾きが生じる場合があります。

そうです。トレンドです。

上昇トレンドのときはブルの勢力が儲けやすく、
下降トレンドのときはベアの勢力が儲けやすいのですが、

これは同時に、

上昇トレンドのときにはベアが苦しくなることと、
下降トレンドのときにはブルが苦しくなることを意味します。

トレンドの逆側にいる勢力が苦しくなりすぎると、
マーケットから退出しようとします。

このとき、必ず手続きが必要になります。

相場の上昇によって苦しくなったベアが退出するときには、
必ず反対売買の「買い」をしなくてはなりません。

また、相場の下落によって苦しくなったブルが退出するときには、
必ず反対売買の「売り」をしなくてはなりません。

そうです。

退出のその瞬間では、ベアは必ず一瞬ブルになり、
ブルは必ず一瞬ベアになるのです。

ですので、上昇トレンドが進むと、
苦しくなったベアの退出の反対売買によって
さらに上昇が噴け上がり、

そして、下降トレンドが進むと
苦しくなったブルの反対売買によって
さらに一段と下落するのです。

そして、ブルとベアの勢力図の傾きのモメンタムを嗅ぎつけた
中立勢力までもが優勢になった側について参戦してきて、
トレンドをさらに勢いづかせます。

そのようなわけで、

上昇トレンドに乗ったブルは、ベアの負けた分までも利益を得て、
下降トレンドに乗ったベアは、ブルの負けた分までも利益を得ます。

ブルは、ベアの負けによって利益を得て、
ベアは、ブルの負けによって利益を得るのです。

ですので、ブルはベアが失敗するのを観察していて、
またベアもブルが失敗するのを観察していて、
ブルとベアは互いに互いを観察し合っています。

押し(一時の下降)を演じて再び相場が上昇すれば、
それはベアの失敗を意味してブルが喜びます。

逆に、戻り(一時の上昇)を演じて再び相場が下落すれば、
それはブルの失敗を意味してベアが喜びます。

そのときのチャートの形は、
「押してからの再上昇」や「戻ってからの再下降」を描きます。

押し戻りから、再びトレンド方向へ相場が向かうのは、
反対勢力の「押し戻りのトライのフェイル(失敗)」を意味します。

上昇では、陰線が示現して再び力強い陽線が示現することによって、
ベアの失敗とブルの優勢が確認できます。

下落では、陽線が示現して再び力強い陰線が示現することによって、
ブルの失敗とベアの優勢が確認できます。

反対勢力のフェイル(失敗)を糧にするなど、
汚い修羅の所業のようですが、
これも綺麗ごとではない相場という名の戦場の一面です。

勝っている反対側には必ず負けている人がいるということは
まがうことなき事実です。

そして、優勢を勝ち得たブルも利益を確定しようとすると、
必ず反対売買の「売り」をしなくてはなりません。

同様に、優勢を勝ち得たベアも利益を確定しようとすると、
必ず反対売買の「買い」をしなくてはなりません。

ブルはいつまでもブルではいられなく、
ベアもいつまでもベアではいられません。

そうです。

ブルが儲けて退出しようとするときには必ず一瞬ベアになり、
ベアが儲けて退出しようとするときには必ず一瞬ブルになります。

ですので、上昇トレンドも下降トレンドもどこかでは反転します。

ゆえに相場は必ず波を描きます。

相場はブルとベアとが織り成す戦いの場なのです。


なーんちゃって。(笑)

今日は雰囲気だけエルダー博士風に綴ってみました。

「どこがエルダー博士風なんだよ?」

あれまぁ…、お後がよろしいようで。。。

では、また…。




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この記事へのコメント
確かにチャートをみているとトレンド発生時は鯨の食事のようですね。まさに、鯨の鰯喰い。
Posted by KENJI at 2011年09月23日 17:07
KENJIさん、いつもご訪問ありがとうございます。
「トレンド発生時は鯨の食事」とは面白いですね。
確かにストップの鰯を次々と喰っていくようです。^^
Posted by 管理人 at 2011年09月25日 21:11
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