FX トレードセンスのお話


台風12号が日本の各地で豪雨などの猛威となっています。
なぜか今年は世界的に天変地異が多いようで、
私達の地球はどうかしてしまったのでしょうか。。。

●先週の主な出来事

<8月29日(月)>

独シュピーゲル誌が「独政府は2012年GDPを+2%成長継続と予想」
との記事を掲載しました。
NHKの製造業など主な大手企業を対象のアンケート調査では、
想定為替レートが平均で1ドル=81.19円という結果になりました。
英サンデー・タイムズが、
「欧州当局はEFSFを一時活用して銀行が発行した一部債券を
保証することを検討している。」と報じました。
英ホームトラック住宅調査(7月)は前月と同じ−0.1%になりました。
独ビルト紙が、
「独首相は高債務国の支援強化策について議会下院での承認を楽観」
との観測報道をしました。
日政府が、
「為替市場の動向を注視。必要なときには断固たる措置をとる。
日銀に適切かつ果断な政策対応を期待。
円高対策として、雇用の海外流出を防止。中小企業資金繰り支援。
観光業支援。円高メリットの活用。M&Aや資源権益取得促進。
などの検討をしている。」との発表をしました。
豪HIA集計の新築住宅販売は前月よりは強い−8.0%になりました。
豪ドル買い反応が見られました。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインで提案された財政規定は格付けにプラス。」
との見解を発表しました。
東京時間ではドル売り傾向の相場展開になりました。
日経平均は前週末比プラス圏で推移しました。
アジアの株式市場は上海を除き堅調傾向で推移しました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
東京時間ではユーロが堅調に推移しました。
野田財務相が民主党代表に選出されました。
日経平均は前週末比+53.57円で大引けました。
ロンドン時間ではフランが売られる展開になりました。
英市場はサマーバンクホリデーでした。
欧州の株式市場は堅調傾向で推移しました。
ロンドン時間ではユーロドルが反落する展開になりました。
一部メディアが、
「スイス政府がフラン高是正に向けた協議を開催。
8月31日には何らかの発表がある予定。」
との観測報道をしました。
フランの軟調がしばらく続きました。
ギリシャのEFGユーロバンクとアルファ銀の合併が報道されました。
オーストリア財務省が、
「ユーロ圏債務問題の対応や欧州銀行の再編に関しては、欧州諸国は
IMFと一致した考え(公的資金の注入の必要性)を持っている。」
との見解を示しました。
独消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの−0.1%になりました。
米個人所得(7月)は市場予想とおりの+0.3%になりました。
米個人消費支出(7月)は+0.8%、
米PCEコア・デフレータ(7月)は+1.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NY時間序盤ではリスク選好で円売りとドル売りが見られました。
フランの軟調が続きました。
トリシェECB総裁が、
「ECBはインフレ期待を抑制する。経済は緩やかに成長する可能性。
不確実性は高い。流動性は潤沢で物価圧力を高める可能性。
今後数ヶ月インフレは2%超にとどまる見通し。
インフレリスクを見直している。
ECBの債券購入は政策効果浸透の回復が目的。
ECBの行動は条約の規定に抵触しない。
ECBの債券購入は財政規律の代替にはならない。
物価安定に対して適切と判断したことを執行している。
受け入れ担保は適切にヘアカット(掛け目率)を実施。
市場の機能不全は政府側に責任がある。」
などの見解を示しました。
NYダウは堅調に推移しました。
ドル円および(スイス円以外の)クロス円が堅調傾向で推移しました。
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
フランが一段安になりました。
米CNBCが、
「IMFは2011年の米GDP見通しを従来の2.5%から1.6%に引き下げた。
2012年の米GDP見通しは2.7%から2.0%に引き下げとなった。
2011年のユーロ圏GDP見通しは1.9%。
2012年のユーロ圏GDP見通しは1.4%。」
などの報道しました。
米銀大手バンク・オブ・アメリカは保有する中国建設銀行株のうち
131億株を売却することで合意しました。
米中古住宅販売保留(7月 成約)は予想より弱い−1.3%になりました。
市場反応は限定的でした。
レーン欧州委員が、
「金融面のリスクが経済に波及することを懸念している。
ユーロ圏の指標は第2半期以降に成長が鈍化するとことを示唆。
ユーロ圏共同債についてはモラルハザードを防止するために、
さらに調査や政策協調が必要になる。」
などの認識を示しました。
米ダラス連銀製造業活動指数(8月)は、
市場予想より弱い−11.4%になりました。
ユーログループ議長が「ギリシャ担保問題は今週中に解決の見込み」
との見解を示しました。
ロンドンフィキシングを過ぎたあたりからドルストレートや
ドル円に一時調整の動きが見られました。
ロンドンフィキシング過ぎにフランに買戻しの動きが見られました。
オバマ米大統領が、
「来週にもインフラ整備を通した雇用対策案を発表する。」
と発表しました。
ロイター通信が、
「伊政府は2013年の財政均衡化を目指す財政改革計画をめぐり、
高所得者層に対する増税の撤廃と地方政府への支出削減幅の縮小を
することを明らかにした。」と報じました。
豪ドルなど資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
金先物は軟調傾向で推移しました。
NY原油(WTI)は続伸となって87ドル台前半で引けました。
NYダウは続伸となって前週末比+254.71ドルで取引を終えました。

<8月30日(火)>

NZ住宅建設許可件数(7月)は前月より強い+13.0%になりました。
NZドルが堅調傾向で推移しました。
オセアニア時間ではリスク選好動意優勢の相場展開になりました。
日失業率(7月)は市場予想より弱い4.7%になりました。
日全世帯家計調査支出(7月)は前年比で−2.1%になりました。
日小売業販売額(7月)は前年比で+0.7%になりました。
ともに市場反応は限定的でした。
東京時間では日経平均が堅調傾向で推移しました。
NZドルが堅調傾向で推移しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
フランに売りが見られました。
人民日報が「中国は一段の経済改革が必要」との見解を示しました。
菅内閣が総辞職しました。
豪住宅建設許可件数(7月)は市場予想より弱い+1.0になりました。
市場反応は限定的でした。
野田民主党新代表が円高対策について、
「新体制発足後に速やかに打ち出したい。」と発言しました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
格付け会社フィッチのコルクホーン氏が、
「中国の住宅建設は行き過ぎの可能性。」との見解を示しました。
東京時間午後は主要通貨ペアがしばらく揉み合う展開が続きました。
野田佳彦氏が両院の信任を得て第95代総理大臣に指名されました。
日経平均は前日比+102.55円で大引けました。
スイスUBS消費指数(7月)は前月より弱い1.29になりました。
上海株式市場が終盤にかけて下落しました。
英FT紙が、
「一部の欧州銀行は保有ギリシャ国債について
最新の業績発表で示した以上の評価損を計上すべき。
欧州の一部金融機関などが計上したギリシャ国債の評価損は
国際財務報告基準(IFRS)に照らし不十分。」
とのIASB国際会計基準審議会の見解を記事として掲載しました。
ロンドン時間序盤ではユーロが軟調になり、
リスク回避の動意で円と米ドルに買戻しの動きが見られました。
フランにも買戻しの動きが見られました。
主要通貨ペアが軟調になりました。
ダウ先物が反落する展開になりました。
伊中銀総裁が、
「伊の2011年の成長率は1%未満。来年は更に低下の可能性も。
低成長が赤字と債務削減の目標の達成を困難にする。
緊急措置で税負担を減らす(成長を促す)余地がある。」
などの見解を示しました。
ユーロの下落が一時強まりました。
英住宅ローン承認件数(7月)は、
市場予想よりわずかに強い49,239件になりました。
英消費者信用残高(7月)は予想より弱い2億ポンドになりました。
ポンドの下落が一時強まりました。
欧消費者信頼感指数確報(8月)は市場予想よりはやや強い−16.5、
欧業況判断指数(8月)は予想より弱い0.07、
欧鉱工業信頼感(8月)は市場より弱い−2.9、
欧サービス業信頼感(8月)は市場予想より弱い3.7になりました。
欧景況感指数(8月)は前月より4.7ポイント低い98.3になりました。
伊の10年債の入札では、落札利回りが前回より低い5.22%、
応札倍率が前回より低い1.269倍になりました。
直近の10年債利回りを上回ったことからユーロの軟調が続きました。
一部メディアが市場筋の情報として、
「ECBはかなりの規模の伊10年債を購入した。」と報じました。
反発していたフランが再び売られる展開になりました。
ドル円が一時反発する場面がありました。
NY時間に入ると再びドル円が軟調になりました。
加第2四半期経常収支は市場予想より弱い−153億加ドル、
加鉱工業製品価格指数(7月)は市場予想とおりの−0.3%、
加原材料価格指数(7月)は市場予想より弱い−1.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
独の首相が、
「欧州はもっと政治的結束が必要。
欧州はユーロを強くしなければいけない。
欧州各国は自国の改革を実施しなければいけない。」
などの発言をしました。
金先物がしだいに反発していきました。
シカゴ連銀総裁が、
「米経済のデータは軟調な結果が続いている。
米経済は横這いの状態が続いている。
労働市場はリセッション以外の言葉で表現するのは難しい。
米経済は流動性の罠にかかっている可能性。
経済は脱出速度に達していない。現時点では強い緩和策が望ましい。
更なる緩和策が必要だと考えている。」
などの発言をしました。米ドル売り反応が見られました。
米S&Pケースシラー住宅価格指数(6月)は、
市場予想よりは強い−4.52%になりました。
市場反応は限定的でした。
NYダウが軟調傾向で始まりました。
米消費者信頼感指数(8月)は市場予想より弱い44.5になりました。
2009年4月以来の低水準になりNYダウの軟調が強まりました。
一時リスク回避の動意で限定的ながらドルが買われました。
ポンドが軟調傾向で推移しました。
NYダウが前日比プラス圏になりドルが売られる展開になりました。
一時フランに買戻しの動きが見られました。
ロンドンフィキシングからは主要通貨ペアが揉み合いになりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「FRBの2年間の低金利維持の条件付き確約を再検討する理由はない。
2013年半ばまでの低金利維持撤回はFRBの信頼を損なう可能性。
過度に緩和的な政策はインフレを2%超に押し上げるリスクはある。
失業率は不快なほど高い。見通しには不確実性がある。
インフレや失業率のデータはさらなる緩和の必要性を示していない。
私自身が8月の政策決定に反対したのは驚くに値しない。
米国のファンダメンタルズは強くやがて以前の成長水準に戻る。」
などの見解を示しました。
仏中銀総裁が、
「仏の銀行は強固で充分な資本がある。
夏季の金融市場は正常に機能していない。
仏の格付けに対する噂はばかげている。」
などの認識を示しました。
FOMC議事録では、
「少数のメンバーは実質的緩和策も主張。
資産購入・償還期間延長・超過準備金利引き下げも協議。
FRBスタッフは潜在成長率を下方修正。
成長下振れリスク高まったが経済活動の下降予測していない。
現時点で追加刺激は雇用や生産支援せずインフレ招く可能性。
各種の手段のコストと利益の議論で9月会合を2日間に延長。
政策の見通しに失業率やインフレの明確な数値検討。
数値導入すればFOMCの意図一層明確化できる。
どのように適切な数値選択するべきか見当の余地がある。
数値導入は政策金利の調整の柔軟性を奪うものではない。
ここ数四半期で米国の銀行の力は強まった。」
などが示されました。
限定的ながらドル売り反応になりました。
トリシェECB総裁が、
「ユーロは堅固な通貨。政府は財政問題に対処している。
欧州はガバナンスを改善しなければならない。」
などの認識を示しました。
米財務省が、
「ガイトナー米財務長官が9月9日、10日の仏でのG7に出席。
経済成長と雇用、金融安定を協議。」との発表をしました。
NY原油(WTI)は4日続伸して88ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+20.70ドルで取引を終えました。

<8月31日(水)>

オバマ米大統領がラジオのインタビューで、
「来週に発表する成長と雇用対策は米GDPを1.5%押し上げる可能性。
50万人から100万人の雇用を創出する。」
との発言をしました。
英GFK消費者信頼感調査(8月)は予想よりは強い−31になりました。
毎日新聞が、
「9月23〜24日ワシントンで開催のIMFと世銀の年次総会に合わせ、
主要20ヵ国のG20財務相・中央銀行総裁会議が22日に急遽開催へ。」
との報道をしました。
オセアニア時間は主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
ダウ・ジョーンズが、
「ユーロ圏諸国はギリシャに対する第二次金融支援を確保するため、
ギリシャの銀行株をフィンランドを含む資金支援提供国に担保として
差し入れることを検討している。」
と報じました。
日鉱工業生産速報(7月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
朝日新聞が、
「QE3は今後の経済データ次第であり得る。
その条件としてインフレが抑制されていることを確認する必要。
今年下半期の米経済成長は2.5%となるもよう。」
とのセントルイス連銀総裁の発言を記事として報じました。
日経済産業省が、
「大震災からの生産回復スピードは徐々に緩やかに。
円高の影響で9月生産見込みに一部慎重な企業もある。」
などの見解を示しました。
日経平均はやや軟調傾向で推移しました。
主要通貨ペアがやや軟調傾向の揉み合いになりました。
NBNZ企業景況感(8月)は前月より弱い34.4になりました。
午後から日経平均が下げ幅を縮小して反発しました。
オセアニア通貨が反発する展開になりました。
ドル円の軟調傾向がしばらく続きました。
フランに買戻しの動きが見られました。
アジアの株式市場は堅調傾向で推移しました。
上海株式市場はしばらく軟調傾向の後に戻す動きになりました。
日建設工事受注(7月)は前年比で前月より弱い+5.7%、
日新設住宅着工戸数(7月)は予想より強い95万5000戸になりました。
日経平均は前日比+1.30円で大引けました。
独小売売上高指数(7月)は市場予想より強い0.0%になりました。
一時ユーロ買い反応が見られました。
独失業率(8月)は市場予想とおりの7.0%になりました。
独失業者数(8月)は市場予想よりは強い−0.8万人になりました。
ポーゼン英BOEが、
「G7の中銀は更なる量的緩和の必要ある。
更なるQEは財政問題解決の時間を与える。
FRBとBOEの資産購入はプラス影響及ぼす。
先進国はインフレリスクに直面していない。」
などの見解を示しました。
独の報道官が、
「ユーロ圏EFSF拡大法案の枠組みが閣議で了承された。」
との発表をしました。
ロンドン時間前半は主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
フランの買戻しが続きました。
欧州株式市場が前日比プラス圏で推移しました。
欧消費者物価指数速報(8月)は前年比で市場予想とおりの+2.5%、
欧失業率(8月)は市場予想より弱い10.0%になりました。
市場反応は限定的でした。
ギリシャ財務相が「フィンランドの追加支援に対する担保は現金。」
との発表をしました。
日財務省が、
「7月28日〜8月29日の外国為替平衡操作額は4兆5,129億円。」
と発表しました。
米チャレンジャー人員削減数(8月)は、
前回値よりは弱い前年比で+47.0%になりました。
米ADP雇用統計(8月)は市場予想より弱い9.1万人になりました。
市場反応は限定的でした。
オーストリアの財務相が、
「ギリシャ追加支援で問題の担保問題でユーロ圏諸国は協議。
オーストリアもフィンランドと同等の扱いを求める。」
との発言をしました。
加GDP(6月)は市場予想より強い+0.2%
加第2四半期GDP(年率換算)は予想より弱い−0.4%になりました。
一時加ドルが買われる市場反応になりました。
その後、しだいに加ドルが売られる相場展開になりました。
スイスのアマン経済相が、
「フランの状況はいまだに難しい。2012年には追加の計画を示す。
しばらくは強いスイスフランと共存しなければいけないだろう。
フランは依然として高すぎる。スイスフランの目標はない。
SNBだけがフランに短期的なインパクトを与えることができる。」
などの発言をしました。
スイス政府が景気対策の規模を当初の20億フラン規模から
半分以下の8.7億フラン規模に縮小しました。
NY時間序盤はフランの買戻しの動きが強まりました。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
原油先物に反発の動きがみられました。
米シカゴ購買部協会景気指数(8月)は予想より強い56.5になりました。
米製造業受注指数(7月)は市場予想より強い+2.4になりました。
NY時間前半ではドル買い動意にドル円に反発の動きがみられました。
NY時間前半では一時フランが再び売られる動きが見られました。
ダウ・ジョーンズ経済通信が、
「ギリシャ支援での担保支払いはユーロ圏諸国で分担する見通し。」
との観測報道をしました。
ユーロが軟調傾向で推移しました。
豪ドルが堅調傾向で推移しました。
ロンドンフィキシングを前に月末要因かドル円が急落しました。
ギリシャの議会予算監査当局が、
「ギリシャの債務力学は制御不能。
ギリシャの債務の対GDP比率は2012年に安定する公算は低い。」
との発表をしました。
仏大統領が、
「アイルランドとポルトガルには大きな進展がある。
伊やスペインの債務問題への攻撃は正当化されない。
ユーロ圏の債務はべ国や日本よりも少ない。」
などの認識を示しました。
アトランタ連銀総裁が、
「金融政策の選択肢はいづれも排除されない。
米国は長期間の景気減速に直面している。
経済成長に対するダウンサイドリスクは上昇している。
新たなリセションは想定していない。
一段と悪化したシナリオでは追加政策緩和が求められる可能性。
金融政策は万能薬ではない。我々は雇用の危機に直面。
インフレより低成長のほうが大きな問題。
2013年半ばとの金利に対するコミットは変更される可能性もある。
リセッションとデフレの脅威がQEの必要性を拡大させる。
変更の前には更なる時間と経済データが必要。」
などの見解を示しました。
ギリシャがユーロを離脱の準備をしているとの噂がありました。
ギリシャ財務省が、
「ギリシャがユーロを離脱するために米国の法律実務所と
契約したとの報道を否定する。」と発表しました。
欧州委員長が「EU委員会はギリシャの財政支援を見直している。」
との発言をしました。
ユーロの軟調が続きました。
NY原油(WTI)は88ドル台後半で引けました。
NYダウは4日続伸して前日比+53.58ドルで取引を終えました。

<9月1日(木)>

オセアニア時間ではドル円などに反発の動きがみられました。
一部メディアが、
「ユーロ圏はギリシャへの追加融資に担保を要求する加盟国に対し、
担保を要求する国の数を最小限に抑える目的のために、
手数料の支払いを求める可能性が高まった。」
とのユーロ圏高官の談話を記事として報じました。
豪AIG製造業指数は前月よりやや弱い43.3になりました。
東京時間序盤はドル買い優勢の展開になりました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
中国の製造業PMI(8月)は市場予想よりやや弱い50.9になりました。
資源国通貨などに売りが見られるも市場反応は限定的でした。
仲値を過ぎるあたりまでドル円が上昇しました。
その後にドル円に反落の動きが見られました。
中国の首相が、
「世界需要の低迷は中国の輸出に打撃。
不動産引き締め政策を緩和することはない。
下半期にインフレのより大幅な低下を目指す。
輸入インフレの著しい鈍化は見込んでいない。」
などの認識を示しました。
豪小売売上高(7月)は市場予想より強い+0.5%になりました。
豪第2四半期民間設備投資は市場予想より強い+4.9%になりました。
豪ドルが一時上昇しました。
アジアの株式市場はまちまちの展開になりました。
中国のHSBC製造業PMI(8月)は速報値よりやや強い49.9になりました。
東京時間後半はドルストレートが揉み合いになりました。
スイス第2四半期GDPは前期比で予想とおりの+0.4%になりました。
日経平均は6日続伸して前日比+105.60円で大引けになりました。
独第2四半期GDP確報は市場予想とおり前期比+0.1%になりました。
英ネーションワイド住宅価格指数(8月)は
前月比で市場予想より弱い−0.6%になりました。
市場反応は限定的でした。
ロンドン時間序盤はドル買い優勢の展開になりました。
FT紙が、
「欧州の銀行部門の健全性をめぐる判断で
IMFとユーロ圏当局の間で緊張が生じている。」
との観測報道をしました。
ユーロが軟調に推移しました。
スイス実質小売売上高(7月)は前回値より弱い+1.9%、
スイスSVME購買部協会景気指数(8月)は、
市場予想より強い51.7になりました。
リスク回避の動意で上下動しながらもフランが買われました。
独製造業PMI確報(8月)は市場予想より弱い50.9になりました。
欧製造業PMI確報(8月)は市場予想より弱い49.0になりました。
ユーロの軟調が続きました。
欧州株式市場は軟調傾向で推移しました。
英製造業PMI(8月)は市場予想とおりの49.0になりました。
限定的ながら一時ポンド買いの動きが見られました。
ドル買い動意にドル円が堅調傾向で推移しました。
スペイン5年債の入札では、
調達額が発行上限40億ユーロに対して36.2億ユーロ、
平均落札利回りが前回より低い4.489%、
応札倍率が前回より低い1.76倍と不調になりました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
ギリシャのカシメリニ紙が、
「ギリシャの今年の財政赤字は政府目標のGDP比7.6%を超過。
8.8%に達する見通し。IMFと欧州委員会およびECBの3者による
調査団代表とギリシャ財務省が今年の財政赤字見通しを増額修正。
景気後退の深刻化や構造改革実施の遅れが修正の理由。
3者は6度目の支援を承認することに肯定的な見方を打ち出すのが
難しいと判断しつつある。」
などの観測報道をしました。
米第2四半期非農業部門労働生産性確報は予想より弱い−0.7、
米第2四半期労働コスト確報は予想より強い+3.3%になりました。
米新規失業保険申請件数は予想よりやや強い40.9%になりました。
限定的ながらドル売り反応が見られました。
欧州の株式市場が下げ幅を縮小しました。
中国人民銀行が「世界的な財政赤字がリスクとなりつつある。」
との見解を示しました。
米ISM製造業景況指数(8月)は市場予想より強い50.6、
米建設支出(7月)は市場予想より弱い−1.3%になりました。
ドル買い動意にユーロなどドルストレートが軟調になりました。
米の好指標結果に米緩和策への期待の後退観測がありました。
豪ドルは堅調傾向で推移しました。
NYダウは前日終値を挟んでの上下動の揉み合いになりました。
米ISMのホルコーム氏が、
「受注の低下が生産を脅かし始めている。
調査結果はハリケーンの影響以前のデータによる。
回復速度が戻るには数ヶ月かかる可能性。
輸出の減速を注視する必要。」
などの見解を示しました。
ドル円が上下動の揉み合いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャは中期的に重大な支払い能力の問題に直面する可能性。」
との見解を発表しました。
オバマ米大統領が2012年会計年度の予算教書の改定を発表しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットがアイルランド国債の
取引証拠金の比率を65%から55%に引き下げました。
ECBが利下げを検討しているとの噂が流れました。
ゴールドマンサックスが米非農業部門雇用者数の予想を
従来の5万人増から2.5万人増に下方修正しました。
ロンドンフィキシングのあたりからドル売り動意になりました。
ドルストレートが反発してドル円が軟調に推移しました。
その後しだいにNYダウが軟調になって行きました。
ドル買戻しの動きが見られました。
FRBのデューク理事が、
「米住宅市場は著しく均衡を欠いている。
住宅関連金融の条件は引き締められている。
住宅市場の回復に向け政府の役割を明確にすべき。」
などの見解を示しました。
ギリシャ議会予算監査局の局長が辞任したとの報道がありました。
ロイター通信が、EU・IMF調査団の関係筋の話として、
「2011年のギリシャ財政赤字は少なくとも対GDP比8.6%の見通し。
目標の7.6%を超過する見通し。
民営化目標の達成についても強い疑念がある。
ギリシャ向け次回融資の実行が危ういか判断するのは時期尚早。
協議は継続している。」
などの報道をしました。
FRBがゴールドマン・サックスに対して、
住宅差し押さえ手続きに誤りがあったとして、
外部のコンサルタントを採用して手続きを見直すように命じました。
ゴールドマン・サックス・グループはNY州の規制当局に
法に基づく審査を行わず差し押さえ書類に署名するロボ・サイナーの
制度の撤廃で合意しました。
オーストリア中銀総裁が、
「全体的な景気見通しは大きく曇ってきた。
国債購入がどれだけ続くかは言及できない。
国債購入によるECBへの資本注入は必要ない。
2012年には目先のインフレは明らかに落ち着いていく可能性。
ECBは伊首相の行動を懸念している。
高所得層向け所得付加税の導入や定年平均年齢の引き上げ制度など、
当初約束していた改革の多くを伊首相は撤回している。
伊の緊縮財政プランには信頼性の問題がある。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は88ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−119.96ドルで取引を終えました。

<9月2日(金)>

米新車販売台数(8月)は7.5%増の107万2283台になりました。
オセアニア時間では主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
中国人民銀行副総裁が、
「世界経済へのリスクが高まっている。
米景気減速、ユーロ圏債務問題、日本経済低迷などがリスク。
新興国の成長鈍化も世界経済へのリスクを高めている。
世界的なインフレ圧力が引き続き強まる可能性。」
などの見解を示しました。
日経平均やアジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
東京時間序盤はドルストレートやクロス円が反発をみせましたが、
その後しだいに反落する展開になりました。
ドル円は揉み合う展開になりました。
炭素税導入問題や前首相との確執などをめぐり政権運営に支障を
きたしているとの見方が広がっていた豪のギラード首相が、
記者からの辞任するかとの質問に「わたしはどこにも行かない」と
首相としての職責を全うすることを表明しました。
フランに買戻しの動きが見られました。
米WSJ紙が「FRBはバンカメに状況悪化した場合に対策提示を要請。」
との報道をしました。
トリシェECB総裁が、
「欧州諸国は弱点を是正するため相互に監視する必要。
ガバナンスを強化すべき。
ユーロ圏共同債の可能性についての質問には、
欧州に保障されたEFSF債があると回答する。
単一通貨は信頼に足るものである。
将来の姿について議論するときではない。
伊の経済成長は失望を誘うものであり構造改革を必要としている。
伊は8月5日の方策を完全に実行することが肝要。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比−110.06ドルの8950.74円で週の取引を終えました。
ギリシャのタネア紙が、
「ギリシャ政府がGDP1%分の財政赤字を埋めるための
追加緊縮措置の検討を拒否。
EUとIMFは融資実行のためのギリシャ状況の5回目の査定を中止。」
などの報道をしました。
ユーロが下落する展開になりました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが軟調になりました。
ドル円など主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
フランの買戻しが強まる展開になりました。
原油先物が軟調傾向で推移しました。
欧州株式市場が軟調傾向で推移しました。
ECBがギリシャと伊の国債を購入していると一部報道がありました。
一時ユーロが反発をみせました。
英建設業PMI(8月)は市場予想より弱い52.6になりました。
一時ポンドが限定的に下落しましたがその後は上昇に転じました。
日首相が「為替介入はこれからも各国と連携を取りながら対応。」
との発言をしました。
ドル円は上下動の揉み合いで推移しました。
欧生産者物価指数(7月)は市場予想とおりの+6.1%になりました。
ギリシャ財務相が記者会見で、
「今年の成長率は−5%となる見通し。
2012年予算は10月に提案される必要。
EUやIMFの調査団と友好に協議している。
協議断絶の報道は正しくない。
今月14日から新しい討議が始まる。
協議再開までの10日間は12年予算案に取り組むためのもの。
リセッションがEU・IMFとの協議の主要議題。」
などを発表しました。
NY大学のルービニ教授が、
「欧州圏を巡る問題は悪化する可能性。
ECBは利下げをすべきであり、利上げは誤りである。」
などの見解を示しました。
ギリシャ2年債利回りがユーロ導入来最高の46.50%に上昇しました。
伊国債のCDSスプレッドが過去最高の399bpに達しました。
米雇用統計の発表を控えていたためか為替への反応は限定的でした。
中国の首相が、
「中国は安定した経済成長を維持できる。
欧州は大きな投資先の一つ。
ユーロ圏と欧州経済に関して信頼している。
世界経済は厳しい時期に直面している。」
などの認識を示しました。
フィンランドの財務相が、
「ギリシャへの追加支援に関して引き続き担保を要請する。」
との発言をしました。
ダウ先物が軟調に推移しました。
米非農業部門雇用者数変化(8月)は±0.0万人、
米民間部門雇用者数変化(8月)は+1.1万人、
米製造業雇用者数変化(8月)は−0.3万人と、
いづれも市場予想よりかなり弱い結果になりました。
米失業率(8月)は市場予想とおりの9.1%になりました。
一時、米ドルが売られドルストレートが上昇しましたが、
その後はリスク回避のドル買い動意になりました。
豪ドル米ドルなどドルストレートが下落する展開になりました。
ドル円は下落の後にドル買い動意で反発する展開になりました。
NY時間ではリスク回避の動意にNYダウが下落しました。
原油先物も軟調に推移しました。
米指標が弱かったことでFRBへの緩和期待も台頭して、
為替の値動きはそれほど大きいものではありませんでした。
民間部門雇用者数の減少について、
「米通信大手ベライゾンのストライキの影響があった可能性。」
との観測がありました。
一時、フランが売られる動きが見られました。
スペインの下院が、
「財政赤字と公的債務の上限設定に向けた憲法改正法案を
賛成多数で可決」しました。(上院の採決は7日の予定)
IMFの関係筋が、
「ギリシャの第2次支援実施において、
フィンランドの支援を取り付けるために
ギリシャが担保を差し出すことにIMFは反対する意向。
それはIMFの優先債権者としての地位を否定し、
他のギリシャ債保有者の権利も冒とくする。」
との見解を示しました。
NY金先物は上昇して1オンス1876.90ドルで引けました。
NY原油(WTI)は下落して86ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日−253.31ドルの11240.26ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<9月5日(月)>

※米・加の市場が勤労感謝の日で休みです。

午前10時半に豪ANZ求人広告件数(8月)、
午前11時半に中国HSBCサービス業PMI(8月)、
午後4時53分に独サービス業PMI確報(8月)、
午後4時58分に欧サービス業PMI確報(8月)、
午後5時からトリシェECB総裁の講演、
午後5時半に英サービス業PMI(8月)、
午後6時に欧小売売上高(7月)、
などが予定されています。
英・欧の指標および講演には一応注目です。

<9月6日(火)>

午前10時半に豪第2四半期経常収支、
午前10時半に豪住宅ローン許可件数(7月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(8月)、
午後6時に欧第2四半期GDP改訂値、
午後7時に独製造業受注(7月)、
午後11時に米ISM非製造業景況指数(8月)、
などが予定されています。
豪・(スイス)・(欧)・米の指標には注目です。

<9月7日(水)>

朝8時半から豪RBA総裁の講演、
午前10時半に豪第2四半期GDP、
正午過ぎ(時間未定)に日政策金利、
午後2時に日景気一致CI指数速報(7月)、日景気先行CI指数速報、
夕方(時間未定)に日銀総裁記者会見、
午後5時半に英鉱工業生産(7月)、英製造業生産高(7月)、
午後7時に独鉱工業生産(7月)、
夜10時に加BOC政策金利、加BOC声明、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(8月)、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などが予定されています。
豪・英・独・加・米の指標には注目です。

<9月8日(木)>

朝7時45分にNZ第2四半期製造業売上高、
朝8時50分に日国際経常収支(7月)、日国際貿易収支(7月)、
朝8時50分に日機械受注(7月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(8月)、豪失業率(8月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(7月 現況判断DI・先行判断DI)、
午後2時45分にスイス失業率(8月)、
午後3時に独貿易収支(7月)、独経常収支(7月)、
午後8時に英BOE政策金利、資産買入規模発表、
午後8時45分に欧ECB政策金利、
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米貿易収支(7月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加住宅建設許可(7月)、加新築住宅価格指数(7月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(7月)、
深夜2時からバーナンキFRB議長の講演、
深夜4時に米消費者信用残高(7月)、
などが予定されています。
豪・英・欧・米・(加)の指標および会見と講演には注目です。

<9月9日(金)>

朝8時にオバマ米大統領の演説(米の経済・雇用対策の発表)、
朝8時50分に日第2四半期実質GDP確報、日第2四半期名目GDP確報、
同朝8時50分に日第2四半期GDPデフレータ確報、
午前11時に中国消費者物価指数(8月)、中国生産者物価指数(8月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(8月)、
午後5時半に英生産者物価指数(8月)、生産者仕入価格・出荷価格、
午後8時に加雇用ネット変化率(8月)、加失業率(8月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(8月)、
夜9時半に加第2四半期労働生産性指数、
夜11時に米卸売在庫(7月)、
などが予定されています。
中国・加の指標には注目です。
また、この日から10日まで仏マルセイユで
G7財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

さて、先週、ドル円は、週はじめの29日に日政府が「為替市場の動向
を注視。必要なときには断固たる措置をとる。」との発表に、介入を
警戒する向きがあるも為替介入は実施されず揉み合いになりました。
同日のNY時間でNYダウの堅調を背景にリスク選好での円売りに、一時
77円になるもその後に反落する展開になりました。30日の野田新総理
誕生にも反応薄で、日米金利差の縮小を背景にしばらく軟調傾向での
推移になり、31日のNY時間前半でのドル買い動意に一時反発するも、
ロンドンフィキシングを前に月末要因からか急落して、その後に反発
に転じて、9月1日の東京時間に月初要因もあったかドル買い動意に
仲値にかけて77円台前半まで上昇する展開になりました。その後、
再び反落して76円後半での上下動の揉み合いになりました。週末2日
は米雇用統計を控えた持ち高調整の動きとともに、ギリシャのタネア
紙の報道によるユーロの下落に伴うリスク回避の動きで軟調傾向で
推移した後に米雇用統計の発表を迎えることになりました。
米雇用統計の発表では市場予想を下回る結果となって、一時76円台の
半ばまで急落して、その後NYダウが軟調に推移したことも背景とした
ドルストレートなどでのリスク回避のドル買いの影響もあり、ドル買
い動意に揉み合いながらも反発する展開になりました。
週間では76円台後半〜77円台前半の範囲のレンジ相場になりました。

一方、ユーロドルは、週はじめに独シュピーゲル誌が「独政府は2012
年のGDPを+2%成長継続と予想」との記事を掲載したことや、英サ
ンデー・タイムズが「欧州当局はEFSFを一時活用して銀行が発行した
一部債券を保証することを検討している。」と報じたこと、そして、
独ビルト紙が「独首相は高債務国の支援強化策について議会下院での
承認を楽観している。」との観測報道や、格付け会社のムーディーズ
が「スペインで提案された財政規定は格付けにプラス。」との見解を
発表したこともあって一時1.45台の半ばあたりまで上昇する展開にな
り、NYダウの堅調も背景に週初は堅調傾向での推移になりましたが、
30日に英FT紙が「欧州の一部金融機関などが計上したギリシャ国債の
評価損は国際財務報告基準(IFRS)に照らし不十分。」との記事や、
伊中銀総裁が「伊の2011年の成長率は1%未満。来年は更に低下の
可能性も。低成長が赤字と債務削減の目標の達成を困難にする。」
との見解を示したことや、伊中期債が入札不調であったことなどで
軟調に転じていきました。31日の東京時間からロンドン時間前半に
かけて揉み合いとなった後に、NY時間にギリシャ議会予算監査当局が
「ギリシャの債務力学は制御不能。ギリシャの債務の対GDP比率は
2012年に安定する公算は低い。」との発表をしたことや、ギリシャが
ユーロを離脱の準備をしているとの噂が流れたことに加えて、
欧州委員長が「EU委員会はギリシャの財政支援を見直している。」
との発言をしたことでユーロの下落が強まっていきました。

9月1日になってもその流れは収まらず、さらにFT紙が「欧州の銀行
部門の健全性をめぐる判断でIMFとユーロ圏当局の間で緊張が生じて
いる。」との観測報道や、スペイン5年債の入札の不調、ギリシャの
カシメリニ紙による「ギリシャの今年の財政赤字は政府目標のGDP比
7.6%を超過。8.8%に達する見通し。」との観測報道、ムーディーズ
による「ギリシャは重大な支払い能力の問題に直面する可能性。」
との見解の発表、オーストリア中銀総裁による「ECBは伊首相の行動
を懸念している。当初約束していた改革の多くを伊首相は撤回してい
る。伊の緊縮財政プランには信頼性の問題がある。」との発言など、
度重なるネガティブ材料にユーロは下落を強めていきました。

そして、週末2日にギリシャのタネア紙が「ギリシャ政府がGDP1%
分の財政赤字を埋めるための追加緊縮措置の検討を拒否。EUとIMFは
融資実行のためのギリシャ状況の5回目の査定を中止。」などの観測
報道があり、ギリシャ財務相が記者会見で「EUやIMFの調査団と友好
に協議している。協議断絶の報道は正しくない。今月14日から新しい
討議が始まる。協議再開までの10日間は12年予算案に取り組むための
もの。」と火消しをするも、同会見で「今年の成長率は−5%となる
見通し。リセッションがEU・IMFとの協議の主要議題。」であること
を示すことになって、ギリシャ2年債利回りがユーロ導入来最高の
46.50%に上昇して、伊国債のCDSスプレッドが過去最高の399bpに達
するなど、金融市場でのリスク回避の動きが強まっていきました。

その後、ECBがギリシャと伊の国債を購入しているとの一部報道に
反発して、米雇用統計の発表を迎えることになりました。米雇用統計
の発表では市場予想を下回る結果となって、一時ドル売り動意に1.42
台の後半まで反発しましたが、NYダウが下落したことも背景にリスク
回避のドル買い動意にユーロドルは軟調に転じていきました。

さて今週ですが、円については、欧米の経済減速を背景とした逃避的
な「経常黒字国の通貨としての円買い」、および名目金利から物価上
昇率を差し引いた実質金利が日米欧ともに2000年半ば以来のマイナス
となる中にあって、米国の実質金利が−3.3%(6月時点)と1年前の
0.8%から大きく低下しているのに対して、日の実質金利はマイナス
ながらも相対的に高く、日本と米国の実質金利の差は3.21%に拡大
(6月時点)していることなど、引き続き円高圧力が継続する背景が
ありますが、29日に日政府が「為替市場の動向を注視。必要なとき
には断固たる措置をとる。」として、また野田新内閣の安住財務相も
円高への取り組みを表明していて、日政府・日銀の為替介入を含めた
円高施策への期待があり、綱引きにはなりそうです。

ただ、先週も為替介入は実施されず、日要人発言のトーンも臨戦の
緊迫感は先の為替介入実施前と比べるとさほど強いともいえなく、
為替介入期待は後退しているようです。しかしながらも、ドル円が
76円台を下回った場合は緊急発動される可能性はあるようで、一応
ながら今週も東京時間前半を中心に為替介入には引き続き注意をし
ておいた方がよさそうです。

米ドルについては、先のバーナンキFRB議長のジャクソンホールでの
講演で「FRBは追加的金融刺激策の検討を続ける。」と明言したこと
で、QE3への市場期待もついえてはいないようですが、30日のシカゴ
連銀総裁の「経済は脱出速度に達していない。現時点では強い緩和策
が望ましい。更なる緩和策が必要だと考えている。」などの発言があ
る一方、同日にミネアポリス連銀総裁は「インフレや失業率のデータ
は更なる緩和の必要性を示していない。米国のファンダメンタルズは
強くやがて以前の成長水準に戻る。」との見解や、また、31日のアト
ランタ連銀総裁のように「金融政策の選択肢はどれも排除されない。
リセッションとデフレの脅威がQEの必要性を拡大させるが、変更の前
には更なる時間と経済データが必要。」との慎重論もあり、米FRBの
緩和策について市場観測も定まってはいないようです。今週あたりか
らは、市場観測が混沌とした状況の中にあって、市場の関心は徐々に
9月20日と21日のFOMCにフォーカスされていくことになりそうです。

また、先週の米経済指標は全般に弱い結果が多い中でも、米個人消費
支出やシカゴ購買部協会景気指数、そして米製造業受注指数や米ISM
製造業景況指数など市場予想よりも強い結果となるものも散見され、
一時、米経済の減速懸念が後退する状況もありましたが、週末の米
雇用統計は市場予想を大きく下回る結果になって米雇用市場の弱さを
あらためて確認することになりました。一部、米雇用統計の結果につ
いて「米通信大手ベライゾンのストライキの影響があった可能性。」
との指摘もあったようですが、NYダウは大きく下落してリスク回避
優勢の市場反応になりました。一部では、緩和策への期待だけでは
株価を支えられないことを示しているとの観測もあるようです。

米FRBの緩和策について市場観測も定まってはいないことから、6日
の米ISM非製造業総合景況指数など米指標の動向と、NYダウなど株式
市場の動向、および週末のG7財務相・中央銀行総裁会議への思惑も
意識した展開となりそうですが、ここのところの欧州懸念の顕在化に
よるリスク回避のドル買いで、今週はドルが少し巻き戻される可能性
もありそうです。

ドル円相場では、日政府・日銀の為替介入観測は後退しているようで
円高圧力と米ドル巻き戻しの圧力との綱引きで76円台後半から77円台
半ばあたりまでのレンジ相場と見る向きがあるようです。

ユーロについては、前述のように悪材料が目立つ状況になっていて、
また、フラン高抑制策の底が露呈したことで、対ドルだけではなく
対フランでも下落して、そして対ポンドでも、また対円でも下落と、
ユーロは総崩れの様相となっているようです。8日のトリシェECB
総裁の記者会見がユーロでは今週の焦点になりますが、8月29日に
トリシェECB総裁が「インフレリスクを見直している。」と発言して
いるとともに、インフレを懸念する欧州要人の発言が鳴りをひそめ
ていることから、一部ではECBの利下げ観測までささやき始められて
きているようで、8日のトリシェECB総裁の記者会見が大いに注目さ
れます。

ユーロ関連の相場では、2日にECBがギリシャと伊の国債を購入して
いると一部報道に短期的に反発する動きが観測されていて、いまだに
ECBによる欧州高債務国の国債購入には上昇反応にはなるようですが、
ギリシャ2年債利回りがユーロ導入来最高の46.50%に上昇したり、
伊国債のCDSスプレッドが過去最高の399bpに達するなど、金融市場
でのリスク回避の動きは強く、ユーロは戻ったところでは売り叩か
れる展開が続いているようで、今週も戻りを売ろうとする向きは
少なくないようです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、先週NYダウなど株式市場
が軟調になったことや、原油価格も先週末に下落したことで週間での
反発も一服となり、世界経済は緩やかに拡大しているものの減速懸念
も根強く、リスク選好度が低下して、反発傾向にあった豪ドル米ドル
ですが週末にかけて軟調な展開になりました。押し目を買おうとする
向きと、ユーロドルに連れたリスク回避での軟調が続くと見る向きが
あるようで、難しい状況を迎えていますが、今週は豪州に関する重要
経済指標の発表を控えていて、6日の豪RBAの政策金利の発表および
豪RBA声明、そして7日の豪第2四半期GDP、8日の豪雇用統計などが
注目され、指標を睨んでの判断ということになりそうです。

経済指標関連では、5日のトリシェECB総裁の講演、
6日の豪RBAの政策金利に豪RBA声明と米ISM非製造業景況指数、
7日の豪第2四半期GDPと加BOC政策金利に加BOC声明と
米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
8日の豪雇用者数変化に豪失業率と英BOE政策金利に
欧ECB政策金利とトリシェECB総裁記者会見に
米貿易収支と米新規失業保険申請件数、バーナンキFRB議長の講演、
9日の中国消費者物価指数に中国生産者物価指数と
加雇用ネット変化率に加失業率、などが注目されます。


さて今回は、トレードセンスのお話です。

よく「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」
などといわれることがありますね。

将棋の内藤九段もよく大盤解説などで使う言葉ですが、

一昔前に野球の野村監督が試合後の記者のインタビューで
よくこの言葉を用い、すっかり有名になりました。

もともとは剣道の常静子剣談にある言葉なのだそうで、

「道を貴び術を知れば心勇ならずといえども必ず勝つ。
 道に背き術に違えば必ず負く。」

ということを説き、

「剣法に不思議の技はない。」として、

基本を尊ぶことを教えているようです。

さてところで…、

トレードには学術的な「これこそが正しいことである。」
というオーソリティーはないようですが、

数々の辛酸を経験してきたオールド・トレーダー達が
異口同音に語る基本とされるものはありますね。

「含み損が規律に達したら躊躇なく損切りせよ。」

「規律のない難平はするな。」

「トレンドを友とせよ。」

「自分自身に規律を課せ。」

「損小利大を目指せ。」

「暴走はするな。資金管理を大切にせよ。」

などなど、耳にタコのお馴染みのものですが、(苦笑)

「知っていること」と「やっていること」は
多くの場合で違っているもので、

基本を身につけて実行できることは、
ある意味、たいへん難しいことでもありますね。

次から次へとトレードの魔法を求めてあれこれ彷徨った挙句、

最後に到達したのは、やはり「基本」そのものであった、
などという話も決して少なくはないようです。

ただ…、そうとは言っても、

逆説的とはなりますが、

基本を知れば直ぐに勝てるかというとそうではなく、

「気づき」や「体得」という必須の領域はあるようです。

そして、この「気づき」や「体得」や「感得」の領域は、
困ったことに言語や図解だけでは
なかなか身につけることができなく、

自身のトレードで実践を通じて養われていくもののようで、

そういった意味では、野球のバッティングやゴルフのスイング、
あるいは自転車に乗ることに似ているところがあるようです。

さて…、

無類の勉強家でありながらも、
なかなかトレードで良い戦績を上げられなかった
会社勤めもしているトレーダーのМさんが、

2011年8月のトレードから劇的に良い戦績となったのも、
ご自身で「気づき」と「感得」を得たからでした。

Мさんの2011年8月のトレード

会社から帰ってからのNY時間を中心とした
日々、ほんの数時間のトレードでの月間収支ですが、

建て玉数はまだ小さくも、自身も驚くような戦績となってしまって、

(以下、会話風の脚色で綴ります)

「何か気づきがあったのですか?」と尋ねても、

「佐野さんのアドバイスのおかげ」という、
お世辞と社交辞令の言葉を付け加えていただきながらも、(笑)

「いやぁ、じつは自分でもよく分らないんです。
 何で自分自身のトレードが変ってしまったのか…。」

「……。」

「例えば、ユーロ円をトレードするときに、アドバイスのように
 ユーロドルやドル円やポンドドルなどの動きも同時にみると、
 今までは分らなかったことが見えるようになったというか…。」

「……。」

「それに…、トレードしたら危ない状況も
 分るようになったと言いますか、感じられるようになって…。」

「……。」

「気がついたら、トレード数は以前より少なくなったんですけど、
 トータル収支は良くなっちゃって。」

「……。」

「やっていることはそんなに以前と変わらないとは思うのですが、
 行くべき、待つべき、が見えるようになったといいますか。
 なんと言ったらよいのか、うまく説明はできません…。」

そうです。

トレードでの「気づき」や「体得」や「感得」に関しては、

つまり、「トレードのセンスや感覚」については、

野球のバッティングや自転車に乗ることを
言語で説明することが難しいように、

説明を求められてもうまく表現できないものなのですね。

無理に説明しようとすると、

「球に向かって水平方向から力まずに当てる感じでパーンと。」
「前方にハンドルを向けて怖がらずにペダルをグーンと。」

かつてのミスタージャイアンツの長嶋監督のように
擬音の多いなんとももどかしい言葉になってしまうようです。(笑)

ただ…、ここで大切なのは、

トレードのセンスは先天的な素質も否定はできないものの、

「何かをきっかけに後天的に得られるもの」であると言うことです。

何度も引用していますが、

「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」の著者のひとりで
その昔、凄腕の裁量女性トレーダーであった
リンダ・ブラッドフォード・ラシュキの言葉が想起されます。

「そして、ある日突然、最もミステリアスな形で
 目の前の霧が晴れていくかのように、
 最も難しいと思われていたことが、
 とてもシンプルなことに思えてくるのです。
 消し去るプロセスを経ながら学んでいきます。」

「いいですか。いつかは必ずその時が来ます。
 ただ、最初の3年間に関して言えば、
 毎年、一貫して利益を上げられるような人はほとんどいません。」

難解極まりないトレードが

「とてもシンプルに思えてくる、
 そんな時が必ずいつの日か来る」わけですね。

Мさんもそうであったように、
徐々にではなく「急にその時が訪れる」ということは、
とても興味深いことです。

めげずにトレードに頑張って行きたいものです。

その日は明日かもしれません…。



<お知らせ>

メンバーで税理士をされている井上香織さんが
(東海税理士会藤枝支部所属 登録番号117164)

FX専門の会計事務所を昨年に開設され、
今年の8月から本格的にスタートされました。

井上会計事務所 HPアドレス 
http://www.inoue-kaikei.com/

ブログ FX投資家のための税金教室 
http://inouekaikei.blog.fc2.com/

井上香織税理士事務所
〒426-071
静岡県藤枝市志太2丁目21-20 2階
TEL:054-631-5258
FAX:054-646-3801

業者に対するFX取引の報告書の提出義務化もあり、
FXで規定以上の収入がある場合には税務申告は必須になりますので、

FXでの税金にお悩みの方はご相談されるとよろしいかと思います。

「税のことを知らなく節税の知識がないために、
 せっかくの利益を税務署にいいように持っていかれてしまう。」

「昨年の利益を今年の取引で飛ばしてしまい、
 税金の納付をどうしようかと悩んでいる。」

様々な事例を見て、使命を感じての旗揚げなのだそうです。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く19時間体系的に学んでいただければと思います。


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