FX イゴール氏の「トレード3要素」のお話


先週末のNY時間にドル円が一時75円台後半まで下落して、
3月17日につけた戦後最高値を更新しましたね。

●先週の主な出来事

<8月15日(月)>

WSJ紙が、
「SEC米証券取引委員会が米格下げの計算に用いたS&Pの
計量モデルの調査とインサイダー取引の有無を調査する。
オバマ政権が現在空席のFRB理事としてハーバード大の
ジェミレー・スタイン教授と米債券運用大手ピムコの
リチャード・クラリダ氏を指名する方向で調整している。」
などの報道をしました。
スイスの地元紙が、
「14日にスイス政府とスイスSNBがスイスフランの目標設定の
可能性について協議をしている。」
との報道をしました。
英ライトムーブ住宅価格(8月)は前月より弱い−2.1%になりました。
日第2四半期GDP速報は前期比で−0.3%、同前期比年率で−1.3%と、
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
日第2四半期GDPデフレータは予想より弱い−2.2%になりました。
東京時間前半では主要通貨ペアがしばらく堅調傾向で推移しました。
東京時間では日経平均が堅調傾向で推移しました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
アジアの株式市場も堅調傾向で推移しました。
豪新車販売台数(7月)は前月より強い+8.6%になりました。
独ウェルト紙が、
「独政府はユーロ圏を支える最終的な手段として
ユーロ圏共同債券の発行案を排除しない意向。」
との観測報道をしました。
その後ドル円がしだいに反落して揉み合う展開になりました。
東京時間ではスイスフランが軟調に推移しました。
仏ジュルナル・デュ・ディマンシュ紙が、
「仏政府は2012年に約100億ユーロの財政赤字削減を目指す方針。
仏政府は24日に財政赤字削減案を公表する予定。」
との観測報道をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「FRBが2013年半ばまで低金利維持の方針を表明したことは
銀行と保険にとってはマイナス要因。」
との見解を示しました。
独ビルド・ツァイトゥツング紙が、
「伊・仏・スペインに支援は必要がない可能性。
ECBが欧州のバッドバンクになることはない。」
とのレーン欧州委員の見解を記事として掲載しました。
日経平均は前週末比+122.69円で大引けました。
ロンドン序盤は主要通貨ペアが上昇の後に揉み合いになりました。
スイス生産者輸入価格(7月)は予想とおりの−0.6%になりました。
独当局が「ユーロ共同債は独仏首脳会談の話題にならない。」
との発表をしました。
スイスフランに買戻しの動きが見られました。
ドル円がしだいに軟調になりました。
WSJ紙が、
「今後数ヶ月にわたってデータを見る必要があるが、
日米欧の主要経済がリセッションに陥る可能性が50%以上ある。」
とのルービニ教授の見解を記事として掲載しました。
英BOEのマイルズ委員が、
「英国経済はもろいながらも回復軌道にある。
第2弾の量的緩和は現時点では必要はない。」
との見解を示しました。
NY連銀製造業景気指数(8月)は市場予想より弱い−7.72になりました。
NY時間前半ではドルが売られる相場展開になりました。
ユーロドルなどドルストレートが堅調傾向で推移しました。
対米証券投資(6月)は市場予想より弱い+37億ドルになりました。
ECBが「先週の債券購入は(過去最大)220億ユーロ」と発表しました。
NYダウはグーグルによるモトローラ携帯端末部門買収など
大型M&Aが好感され堅調傾向で推移しました。
米NAHB住宅市場指数(8月)は市場予想とおりの15になりました。
しだいにドル円が反発しました。
原油先物が堅調傾向で推移しました。
アトランタ連銀総裁が、
「さらなる金融緩和には警鐘を鳴らしたい。
資産の買い入れは実施可能。
米国のリセッションの可能性は高まったが再度陥るとは予想せず。
米国が経済成長を再開させる可能性は高い。
QE3を含めた全ての選択肢を排除することはできない。
FOMCが示した2013年半ばの時間軸は妥当。
必要があればタイミングについて再考することを支持する。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は反発して87ドル後半で引けました。
NYダウは前週末比+213.88ドルで取引を終えました。

<8月16日(火)>

英FT紙が、
「財政緊縮策は性急に実施できない。
一部の国々には急速な調整は誤りとなる可能性。
市場は低成長やマイナス成長を嫌う可能性。
目標達成のためには歳出削減とともに金融セクターの回復が不可欠。
金融の混乱に容易な解決策は無い。」
などのIMF専務理事の見解を記事として報道しました。
オバマ米大統領が、
「9月に景気浮揚、雇用創出、赤字削減などの具体策を打ち出す。」
との発言をしました。
中国の政府系シンクタンクが、
「中国第3四半期CPIは6.2%になる見通し。
第3四半期GDPは9.2%の伸びになる見込み。
中国政府は人民元の取引バンドを拡大する機が熟している。」
などの見解を発表しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
WSJ紙が、
「日本の主要格付け会社であるR&I格付投資情報センターが
今後数ヶ月以内に日本の格付けを引き下げる可能性。」
との観測報道をしました。
世界銀行の総裁が、
「世界経済は新たな危険ゾーンにある。
食糧の安全保障に関して世界的な協力が必要。
IMFは欧州債務問題で主要な役割を担うと確信。
中国の人民元上昇は前向きなこと。
自由貿易の問題解決を推進するべき。」
などの見解を示しました。
豪財務相が、
「市場の混乱の確固たる解決が必要。
豪ドルの水準は依然として高すぎる。」
との見解を示しました。
豪ドルはRBA議事録の発表前に調整で軟調になりました。
豪RBA議事録では、
「世界的な不透明感から金利を据え置いた。
成長と物価を判断する間は金利据え置きが賢明。
下振れリスクがより顕著になってきた。
国内の金融状況はすでに抑制的。
信用の伸びは非常に抑制されている。
資産価格は軟化していて豪ドルは高水準。」
などが示されました。
市場反応は限定的でした。
人民元対ドル基準値が1ドル6.3925元の切上後最高値になりました。
日経平均は前日の終値を挟んでの小幅な上下動になりました。
東京時間後半ではしだいにドルストレートが軟調になりました。
スイスフランに買戻しが見られました。
日経平均は前日比+21.02円で大引けました。
中国上海株式市場は3営業日ぶりに反落しました。
独第2四半期GDP速報は市場予想より弱い+0.1%になりました。
ユーロが軟調が強まりました。
ロンドン時間序盤はドルストレートやクロス円が軟調になりました。
独DAXなど欧州の株式市場が軟調に推移しました。
フィンランド中銀総裁が、
「ここ数週間で世界経済は悪化している。
以前よりも経済成長に関して不確実性が広がっている。
市場の緊張に対処するには金融政策では十分ではない。
政府・議会も行動を起こさなければならない。」
などの認識を示しました。
スイスSNBが、
「為替先物市場でのレートチェックの噂にはコメントしない。」
との発表をしました。
ダウ先物が軟調に転じました。
原油先物の時間外取引は軟調傾向で推移しました。
英消費者物価指数(7月)は市場予想より強い+4.4%、
英消費者物価指数コア(7月)は市場予想より強い+3.1%、
英小売物価指数(7月)は市場予想とおりの−0.2%、
英DCLG住宅価格(6月)は前回値よりは強い−2.0%になりました。
ポンド買い反応になりました。
欧貿易収支(6月 季調前)は市場予想より弱い−16億ユーロ、
欧第2四半期GDP速報は市場予想より弱い+0.2%になりました。
市場反応は限定的でしたが、
しだいにドル円が軟調になりました。
英BOE総裁が、
「英CPIは一時的な要因がなければ2%を下回る可能性。
今後数カ月で5%到達もありえる。
CPIの見通しには不透明さとリスクがある。
ユーロ圏の動向は金融市場に深刻なストレスをかける恐れがある。
必要なら更なる量的緩和策や政策金利を利用することが出来る。」
などの見解を示しました。
米小売業大手のホーム・デポやウォールマートの5-7月期決算では、
ともに1株あたり利益が市場予想より強い結果になりました。
加製造業出荷(6月)は市場予想より弱い−1.5%になりました。
米住宅着工件数(7月)は市場予想より強い60.4万件、
米建設許可件数(7月)は市場予想より弱い59.7万件、
米輸入物価指数(7月)は市場予想より強い+0.3%になりました。
市場反応は限定的でした。
米鉱工業生産(7月)は+0.9%、米設備稼働率(7月)は77.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
主要通貨ペアが反発して揉み合う相場展開になりました。
スイス政府・中銀による17日の施策発表への思惑で
スイスフランの売りが強まっていきました。
格付け会社のフィッチが、
「米国債の長期格付けをAAAで維持する。見通しは安定的。」
との発表をしました。
NYダウは軟調傾向の揉み合いになりました。
ドル円が上げては下げる上下動になりました。
ポンドがしばらく堅調傾向で推移しました。
仏大統領が、(独仏首脳会談の報告として)
「ユーロを防衛する決意でメルケル独首相と一致。
ユーロ圏共通のガバナンスを提案することで独首相と合意。
ユーロ圏加盟国に2012年夏までに財政赤字上限規定を
憲法に盛り込むよう提案へ。
債務と赤字の削減のため金融取引税を9月に提案。
ユーロ圏救済基金の規模拡大は現時点では必要ない。
ユーロ共同債は現状の債務問題には効かない。
ユーロ共同債は統合の最終段階となる可能性。
ユーロ共同債は他の健全な周辺国の状況を阻害する恐れもある。」
などを示しました。
独の首相が、
「仏独はユーロの強化を決意。ユーロ圏は新たな段階が進行中。
より強いユーロにはより強い経済のつながり必要。
EUの債務規定を優先する必要。
ユーロ共同債は現時点で我々を救うことは無い。
ユーロ共同債は今のところ我々の助けにならない。
独仏はユーロ圏の信用の再創造を目指す。」
などの発言をしました。
スペインの財務相が、
「以前よりも困難さが増しているが、
スペインは今年の経済成長の予測の変更はしない。」
との見解を示しました。
ユーロが上昇した後に反落して揉み合う展開になりました。
格付け会社のフィッチが、
「米ファニーメイとフレディマックのAAA格付けを確認。
見通しは安定的。」との発表をしました。
米10年債利回りが一時2.20%割れまで低下する場面がありました。
NY原油(WTI)は86ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−76.97ドルで取引を終えました。

<8月17日(水)>

NZ第2四半期生産者物指数(仕入)は市場予想より弱い+0.9%、
同(出荷)は市場予想より強い+1.4%になりました。
NZドルが売られましたが市場反応は限定的でした。
豪Westpac先行指数(6月)は前月より強い+0.1%になりました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
セントルイス連銀総裁が、
「低金利継続は新たな追加緩和のシグナルではない。
もしも経済状況が深刻な悪化となれば追加緩和の可能性もある。
景気後退になる可能性は低い。下半期成長は2.5%の見込み。」
などの見解を示しました。
豪第2四半期賃金コスト指数は予想とおりの+0.9%になりました。
東京時間前半は主要通貨ペアが軟調傾向の揉み合いになりました。
香港訪問中の中国NDRCの主任が、
「中国のGDPは向こう5年間は年7%成長の見通し。
世界経済の回復が勢いを失っている。」
との見解を示しました。
東京時間後半はドルストレートが反発する展開になりました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
スイス政府・中銀の施策発表を控えスイスフランが売られました。
豪の財務相が、
「豪経済は引き続き世界経済の逆風に直面しているが、
豪は低い失業率、公的債務の少なさ、小幅な財政赤字であり、
正しい時期に世界の正しい場所にいる。」
との認識を示しました。
日経平均は前日比−50.17円で大引けになりました。
ロンドン時間ではドル円が軟調に推移しました。
ユーロドルなどドルストレートが一時急落しました。
スイスSNBが、
「スイスフランは大幅に過大評価されている。
スイスフラン高抑制をさらに強化する。外貨スワップも活用する。
必要に応じて更なるフラン高対策を講じる。
流動性供給を再度拡大する。
銀行の当座預金残高を1200億フランから2000億フランに引上げる。」
などの発表をしました。
目標レートの設定やペッグ制の導入などが示されなかったことで
市場の期待はずれにスイスフランが買い戻される展開になりました。
英FTなど英国や欧州の株式市場が軟調傾向で推移しました。
その後、ドルストレートが反発しました。
欧経常収支(6月)は前回値より強い−33億ユーロになりました。
英失業率(7月)は4.9%、失業保険申請件数推移(7月)は+3.71万人と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
英BOE議事録では、
「9対0で金利の据え置きを決定。
デール委員とウィール委員が利上げの主張を取り下げた。
8対1で資産購入規模の据え置きを決定。
ボーゼン委員が500億ポンドの購入規模の拡大を主張。
最近の状況展開は刺激策を解消する理由を弱めた。
英国経済の最大のリスクはユーロ圏危機に起因している。
MPCは世界経済が減速すると予想。
リスクが顕在化すれば更なる量的緩和が必要となる可能性もある。」
などが示されました。
ポンドが一時急落しました。
欧消費者物価指数確報(7月)は予想とおりの+2.5%になりました。
欧消費者物価指数コア(7月)は予想より弱い+1.2%になりました。
しだいにドルストレート通貨ペアが堅調になって行きました。
英国の10年債利回りが過去最低の2.456%に低下しました。
加国際証券取扱高(6月)は
市場予想より弱い−34億600万加ドルになりました。
米生産者物価指数(7月)は市場予想より強い+0.2%になりました。
米生産者物価指数コア(7月)は予想より強い+0.4%になりました。
限定的ながら一時ドル買い反応になりました。
原油先物がしばらく堅調傾向で推移しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「FOMCは不適切な決定を下した。FOMCの声明はネガティブすぎる。
政策は暦ではなく経済で決定すべきだ。
2013年半ばより早く利上げが必要になる公算が大きい。
米国は深刻な財政課題を持っている。」
などの見解を示しました。
NYダウが上昇して始まった後に反落しました。
NY時間前半ではユーロドルが上昇の後に反落しました。
ドル円が下落の後に反発して再下降する上下動になりました。
買い戻されていたスイスフランが再び売られました。
ポンドが堅調傾向で推移しました。
週間石油在庫統計では原油在庫が予想以上の423万3000バレルになり、
上昇していた原油価格が上げ幅を縮小しました。
スイスの経済相が、
「スイスフランは過大評価されている。政府はSNBの行動を評価する。
政府は輸出と観光の支援に20億スイスフランを提供する。
今こそ本当の対策を実行するとき。」
などの発言をしました。
スイスの財務相が、
「政府はSNBの政策を支援する。スイスフランはSNBの問題。
SNBは通貨目標を導入するかどうかを決める必要。
SNBがフラン高に対して断固として行動するならば政府は支持する。
SNBの通貨目標設定に政府は関与しない。
資本規制やマイナス金利には政府の承認が必要になる可能性。」
などの見解を発表しました。
具体策の決定が後になることでCHFに買戻しの動きが見られました。
ダラス連銀総裁が、
「景気拡大と雇用創出に資金供給できる流動性は十分にある。
一段の金融緩和を合図するのは賢明でない。
今年の第3四半期の米経済成長は3%を達成する可能性がある。
2012年の経済成長は拡大する可能性。
2013年半ばまで政策金利据え置くのは賢明でない。
FRBは株価救済のための政策を絶対に実施するべきでない。」
などの見解を示しました。
オバマ大統領が、
「住宅市場が改善を見せるには年内か来年までかかる可能性。
経済が上向けば直ぐに住宅市場は改善する可能性。
財政問題に関しては劇的な外科治療を要求している訳でなない。
歳入が増加しなければ景気刺激策も大幅に削減しなければならない。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は87ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+4.28ドルで取引を終えました。

<8月18日(木)>

一部のメディアが、
「独仏財務相は金融取引税実施に関する提案を9月初めに行う。」
との観測報道をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「日本のような低インフレ・低成長に陥る可能性を警戒。
ECBによる国債購入は市場の不均衡を是正し効果がある。
伊イタリアが市場の信認を回復するには時間がかかる。
ユーロ共同債発行にはまだ時期が熟していない。」
などの見解を示しました。
オバマ大統領が米CBSのインタビューで、
「米国が再び景気後退に陥るリスクはないが、
景気回復は失業危機に対応できるほど速くない。対応が必要。」
などの見解を示しました。
日通関ベース貿易収支(7月)は予想より強い+725億円になりました。
東京時間前半ではドルストレートが軟調傾向で推移しました。
日経平均が軟調傾向で推移しました。
アジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
財務省の中尾財務官と日銀の中曽理事が面談したことが報道され、
ドル円が上昇する場面がありました。
S&Pのビアーズ氏は香港で、
「米格付けはネガティブ見通し。格下げは3分の1の確率。」
との見解を示しました。
日景気一致CI指数確報(6月)は速報値よりやや強い108.8、
日景気先行CI指数確報(6月)は速報値と同じ103.2になりました。
日経平均は前日比−113.50円で大引けになりました。
ロンドン時間に入る頃に通貨先物市場でスイスSNBによる
レートチェックの噂からイスフランが売られる場面がありました。
WSJ紙が、
「米金融当局が欧州の債務危機が
米国の金融システムに影響を及ぼす可能性があるとして
欧州大手銀行の米国現地法人や支店への調査を強化している。」
と報道しました。
格付け会社のS&Pが、
「仏のAAA格付けを確認。見通しは安定的と確信。」
との発表をしました。
ユーロが限定的ながら一時反発しました。
ロンドン時間前半は主要通ペアが軟調傾向の揉み合いになりました。
豪ドルが軟調に推移しました。
欧州の株式市場が軟調傾向で推移しました。
英小売売上高指数(7月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
日銀の中曽理事が、
「午前に開かれた中尾財務官との会談で、
為替市場を24時間臨戦態勢で監視することを確認した。」
との発言をしました。
欧建設支出(6月)は前月より弱い−1.8%になりました。
日財務相が千葉市内の講演で、
「介入にはサプライズがないと意味がない。
必要なときには断固たる措置を取る。」
との発言をしました。
スイス中銀が政策金利に用いるLIBOR3ヶ月物フランが
過去最低水準となる0.014%まで低下しました。
米消費者物価指数(7月)は前年比で予想より強い+3.6%、
米消費者物価指数コア(7月)は前年比で予想より強い+1.8%、
米新規失業保険申請件数は予想よりより弱い40.8万件になりました。
加景気先行指標指数(7月)は市場予想とおりの+0.2%、
加卸売売上高(6月)は市場予想より強い+0.2%になりました。
一時リスク選好動意になりましたが限定的でした。
オーストリア中央銀行総裁が、
「インフレよりも低成長と低インフレに陥る状況を懸念している。」
との認識を示しました。
原油先物が軟調傾向で推移しました。
NY時間前半はユーロなどドルストレートが軟調傾向で推移しました。
スイスフランに買戻しが見られました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
米中古住宅販売件数(7月)は前月比で予想より弱い467万件、
米景気先行指標総合指数(7月)は予想より強い+0.5%、
フィラデルフィア連銀製造業景況指数(8月)は
構成項目の雇用や新規受注や出荷などが大きく落ち込み
市場予想よりかなり弱いサプライズになる−30.7になりました。
主要通貨ペアが下落する相場展開になりました。
NYダウが一時500ドル以上の下落になりました。
金先物が1828.20ドルと史上最高値を更新しました。
米10年債利回りが一時2.00%を割り込みました。
格付け会社のフィッチが、
「米国は他のAAA格付け国以上に負債を拡大できる。
しかし信頼性の高い債務削減計画が必要。
それが無ければAAAの限界点を試すことになる。」
との見解を発表しました。
英BOEのウィール委員が、
「英国の第3四半GDPは第2四半期より改善する可能性。
基調的な経済成長はやや弱い可能性。
リセッションの可能性がないとは言い切れないが、
英中銀の追加量的緩和実施に現在は適切な時期ではない。
世界的な経済情勢は若干悪化する可能性。」
などの見解を示しました。
英BOEのホールデン理事が、
「市場で恐怖感や悲観論が増幅する悪循環を止めるため、
新たな政策を策定する必要があるかもしれない。
市場は2008年の金融危機のトラウマで壊滅的な状況に陥る危険性を
実際より大きくとらえるようになっている。」
との見解を示しました。
一部メディアが、
「ヒューレッド・パッカードが英システム開発会社のオートノミーを
100億ドルで買収の可能性が高まっている。」
との観測報道をしました。
ロンドンフィクスあたりからフラン売りの動きが見られました。
独の首相が、
「ユーロ共同債は危機に対しての間違った答え。
欧州は債務危機を乗り越えられる。」
との認識を示しました。
NY連銀のダドリー総裁が、
「2011年上半期に国外の混乱と高インフレに巻き込まれた米国経済は
下半期に回復が再開するがその回復ペースは減速する可能性。
リセッションのリスクは高まったが陥る可能性は低い。
7月の消費は予測よりも堅調。下半期の経済成長は堅調の可能性。」
との見通しを示しました。
米5年物インフレ連動債の入札では、
最高落札利回りが前回より低い−825%、
応札倍率は前回より低い2.49倍になりました。
NY原油(WTI)は大きく下落して82ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−419.63ドルで取引を終えました。

<8月19日(金)>

オセアニア時間ではドルが買われて、
ドルストレートが軟調傾向になってドル円が反発しました。
時間外取引でNY原油が軟調に推移しました。
ロイター通信が、
「欧州債務危機を背景に一部の欧州銀行のドル調達コストが上昇。」
との報道をしました。
東京新聞が、
「歴史的な円高を背景に日本企業が海外の企業を買収する動きが
活発化している。今年、買収件数は25%増え買収額も1.5倍に拡大。」
との報道をしました。
ダラス連銀総裁がCNBCでのインタビューで、
「第3四半期の米経済成長はプラスになる見通し。
米経済には引き続き勢いがあるが回復は緩やか。
FRBの低金利継続の公約は回復を遅れさせる可能性。」
などの見解を示しました。
東京時間ではドル円が一時急伸する動きがありましたが、
仲値を過ぎたあたりで急反落しました。
日経平均が軟調傾向で推移しました。
東京時間ではドルストレートが揉み合いになりました。
アジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
日財務相が閣議後の会見で、
「世界株安は経済の先行きに対する不安が背景。
為替について日銀と問題意識共有しながらやるべきことをやる。
第3次補正予算で円高に対する対応は充分にあり得る。」
との発言をしました。
ロイター通信が、
「NZ中銀は12月まで利上げを見送る見通し。
9月15日の会合で利上げする見通しは20%。据え置きは60%。」
との観測報道をしました。
NZクレジットカード支出(7月)は前月より強い+7.3%になりました。
日全産業活動指数(6月)は市場予想より強い+2.3%になりました。
シュタルクECB理事が、
「ユーロ共同債は見せかけの解決策。
ユーロ共同債は誤ったインセンティブを与える。
EFSFの倍増やECBの一段の流動性供給はいずれも有効ではない。
ECBの債券購入規模とペースは市場の緊張がいつまで続くかによる。
必要なのは構造改革である。」
などの認識を示しました。
ドル円が介入を意識してか時折荒っぽい動きになりました。
日経平均は前日比−224.52円の8719.24円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(7月)は市場予想より強い+5.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
ロンドン時間前半では主要通貨ペアが軟調に推移しました。
スイスフランが買われる動きが見られました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
英公共部門ネット負債(7月)は−20億ポンドになりました。
市場反応は限定的でした。
ドル円の軟調傾向がしばらく続きました。
その後ドルストレートが反発して揉み合う展開になりました。
英BOEのウィール委員が、
「必要あれば資産買取枠の拡大はありえる。
英経済の見通しについては依然ほど楽観的ではない。
利下げの可能性は非常に低い。」
などの見解を示しました。
NY金先物が時間外取引で一時1870ドル台に上昇しました。
ECBが伊国債を購入しているとの一部報道がありました。
独10年債とギリシャ10年債の利回り格差が1429bpまで拡大しました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「過度の低金利が続きすぎることは過剰なリスク志向を後押しする。
間違った投資を生み出す一方で経済の成長力は損なわれる。」
との見解を示しました。
主要通貨ペアが上下動する神経質な相場展開になりました。
加消費者物価指数(7月)は前年比で市場予想より弱い+2.7%、
加消費者物価指数コア(7月)は市場予想とおり+1.6%になりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間に入るあたりでFRBが緊急会合を開くとの噂が飛び交い、
ドルが売られてドルストレートが堅調になりました。
クリーブランド連銀総裁が、
「低成長は2013年までのゼロ金利を正当化。
回復支援の追加の措置は望ましい。
景気回復への下向きのリスクが強まっている。
成長率は今年3%で、次の2年間は3%になる可能性。」
などの見解を示しました。
加の財務相が、
「判断の難しい局面に直面。欧米の景気回復はもろいが、
世界経済は緩やかに成長している。
欧米を取り巻く環境については果敢な行動が求められる。
欧米の経済情勢が加の経済に影響。
加第2四半期GDPは当初の予想よりも緩やか。」
などの見解を示しました。
ダドリーNY連銀総裁が、
「最近のデータは悲観的に見てもマチマチな状況。
米国債の格下げを過剰に受け止めるべきではない。
FOMCはインフレ抑制に決意を表明している。
インフレ期待の状況はFRBに対する信頼を示している。」
などの認識を示しました。
NY時間前半はドル売り動意が継続しました。
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
米WSJ紙が、
「頻繁に介入する計画はない。
介入は日常的に用いる手段ではない。
最近の円相場の動きは経済のファンダメンタルズを反映してない。
円が逃避買いの対象通貨と考えられるべき理由はない。」
などの日本の財務省当局者の発言を記事として報じました。
ドル円が一時75円台後半まで下落して戦後最安値を更新しました。
NYダウは100ドル以上の下落になりましたがその後に反発して
前日終値を挟んでの振幅の大きな上下動になりました。
加BOC総裁が、
「米国の債務削減は加の2011〜2012年のGDPに−2%の影響の可能性。
加のCPIはBOCの予想に沿っている。欧州の状況は引き続きリスク。
商品価格は引き続き高止まりとなる可能性。
BOCは基本的に米国と欧州経済の収縮を予想していない。」
などの発言をしました。
産経新聞が、
「日政府と日銀が緊急円高対策実施を検討。
日銀は追加緩和を検討。海外当局とも調整。」
との観測報道をしました。
ドル円に買戻しの動きがみられました。
その後しだいにNYダウが軟調になって行きました。
シュタルクECB理事が、
「債務削減の問題は中央銀行の仕事ではない。
市場が機能不全のためECBは債券市場に介入している。
債券のスプレッドは拡大する可能性がある。
ECBの国債購入はインフレ・リスクには繋がらない。」
などの見解を示しました。
ダウジョーンズがギリシャの2人の高官の談話として、
「今年、ギリシャ経済は最大5.2%のマイナス成長となる可能性。
2011年の財政赤字の対GDP比率を8〜8.5%へと押し上げる可能性。
内的・外的要因の両方がリセッションを深刻化。」
と報じました。
NY金先物は5日続伸して1852.20ドルで引けました。
NY原油(WTI)は82ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−172.93ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<8月22日(月)>

夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(7月)
が予定されています。

<8月23日(火)>

正午12時にNZ第3四半期インフレ期待(2年間)、
午後3時に日工作機械受注確報(7月 前年比)、
同午後3時にスイス貿易収支(7月)、
午後4時28分に独製造業PMI速報(8月)、独サービス業PMI速報(8月)、
午後4時58分に欧製造業PMI速報(8月)、欧サービス業PMI速報(8月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(8月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(8月)、
夜9時半に加小売売上高(6月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(8月)、
同夜11時に米新築住宅販売件数(7月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(8月)、
深夜2時に米2年債の入札、
などが予定されています。
独・欧・加・米の指標には注目です。

<8月24日(水)>

朝7時45分にNZ貿易収支(7月)、NZ輸出(7月)、NZ輸入(7月)、
朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(7月 前年比)、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(6月)、
午後5時に独IFO景気動向指数(8月)、独IFO現況評価値(8月)、
午後6時に欧鉱工業新規受注(6月)、
夜9時半に米耐久財受注(7月)、
夜11時に米住宅価格指数(6月)、米第2四半期住宅価格指数、
深夜2時に米5年債の入札、
などが予定されています。
NZ・独・米の指標には注目です。

<8月25日(木)>

朝7時45分にNZ第2四半期小売売上高、
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(7月)、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(9月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
深夜2時に米7年債の入札、
などが予定されています。
NZ・米の指標には注目です。

<8月26日(金)>

朝8時半に日全国消費者物価指数(7月)、
同朝8時半から豪RBA総裁の議会証言、
午後5時半に英第2四半期GDP改訂値、
午後6時半にスイスKOF先行指数(8月)、
夜9時半に米第2四半期GDP改訂値、米第2四半期個人消費改訂値、
同夜9時半に米第2四半期GDP価格指数改訂値、
同夜9時半に米第2四半期PCEコア・デフレータ改訂値、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(8月)、
夜11時からバーナンキFRB議長のジャクソンホールでの講演、
深夜1時25分からトリシェECB総裁の講演、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。
また、豪RBA総裁の議会証言、バーナンキFRB議長の講演、
トリシェECB総裁の講演にも注目です。

さて先週、ドル円は、為替介入を意識しながらも9日のFOMCで長期間
金融緩和が継続されたことを背景としたドル安圧力も継続していて、
週間で76円台半から76円台前半のやや軟調傾向のレンジ相場が続きま
したが、週末のNY時間に急落して、一時、戦後最安値の75円95銭をつ
ける展開になりました。

一方、ユーロドルは、週初めに独ウェルト紙が「独政府はユーロ圏を
支える最終的な手段としてユーロ圏共同債券を排除しない意向。」と
の観測報道があったことや、NYダウの反発を背景に1.44台後半まで上
昇した後に、独仏首脳会談でユーロ共同債が否定されたことや、金融
取引税の提案に揺れながらも、欧州の主要国である独仏のユーロ防衛
のコミットメントに再上昇しましたが、週半ばに一時1.45台に乗せた
後に、週後半のNYダウの大幅下落など世界同時株安によるリスク選好
度の低下に伴い反落する展開になり、そして、週末にECBが伊の国債
を購入したことをきっかけに反発に転じて、FRBが緊急会合を開くと
の噂によるドル売り動意もあり、1.44台の半ばまで反発する上下動の
相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは、週はじめに株式市場や原油価格が反発した
ことを背景として上昇した後に、週後半にアジアの株式市場やダウ先
物の軟調に続き、NYダウが大幅下落するなど世界同時株安に加えて、
金を除く原油など資源価格が軟調に推移したこともあって、反落が強
まる展開になりましたが、週末に米FRBが緊急会合を開くとの噂によ
るドル売り動意に一時1.04台半ばあたりまで反発する上下動の相場
展開になりました。

さて今週ですが、円については、欧米の経済不安による逃避的な「経
常黒字国の通貨としての円買い」の潜在圧力とともに、スイスSNBに
よるフラン高抑制の施策への警戒を背景とした「消去法的な逃避先
としての円選好」もあり、また、9日のFOMCで長期間の米金融緩和
の継続が示されたことに相俟って米国のQE3への期待も背景とした
日米金利差の縮小と、今週も円高圧力が継続する背景がありますが、
一方、先週末に一時ドル円が76円台を割り込む事態になったことで、
日本政府・日銀による為替介入や追加緩和への期待も高まっていて、
円高圧力と介入警戒との綱引きとなりそうな様相です。

為替介入については、18日に日銀の中曽理事が「午前に開かれた中尾
財務官との会談で、為替市場を24時間臨戦態勢で監視することを確認
した。」との発言があり、臨戦態勢に入っていることが覗われると
ともに、19日午前の日財務相の記者会見で「円高進行には適時適切に
対応する。」として、為替介入が8月4日だけの単発で終わりでは
ないことが示唆されていますが、日経新聞(20日)によれば日銀内部に
「バーナンキFRB議長の講演(26日予定)で為替相場が大きく動けば、
何らかの対応を考えざるを得ない。」との声があることや、19日の
日財務省の中尾財務官による「頻繁に介入する計画はない。介入は
日常的に用いる手段ではない。」との発言など、実行の時間軸につ
いては、日要人発言に即時に行動を起こす緊迫感が今ひとつ感じら
れないと見る向きもあるようです。

ただ、19日のNY市場でドル円が一時、震災後の安値を下抜けて75円台
後半の戦後最安値をつける非常事態にもなっていることから、産業界
からの介入期待も高まることが予想され、今週は東京時間の前半、
特に仲値から午前10時半頃の時間帯は日政府・日銀による為替介入に
一応は注目しておく必要がありそうです。

米ドルについては、9日のFOMCで長期間の米金融緩和継続が示された
ことで米国の通貨としての米ドルは軟調地合いとはなっていますが、
世界経済の減速懸念で日本を除くアジアの通貨に対して巻き戻されて
いることや、株式市場の下落に伴うリスク選好度の低下や欧州不安に
よる基軸通貨としての米ドル買いも見られ、綱引きとなっているよう
です。

今週は、26日夜11時からのバーナンキFRB議長のジャクソンホールで
の講演が米ドルの焦点となりますが、19日にはFRBの緊急会合の噂が
出るとドルが売られる動きが見られ、思惑を含めて先行織り込みの
動きに注意がいるとともに、当日のバーナンキ発言が注目されます。
QE3についてはFRBメンバーの中に否定論が散見されていますが、NY
ダウなど株式市場の軟調が著しい状況となっているだけに、何らか
の追加緩和策がほのめかされると期待する向きも少なくなく、また
肩透かしとなった場合もそれはそれで失望感から動意づく可能性も
あり、今週は週末のバーナンキFRB議長の講演に絡んで相場が大きく
動く可能性がありそうです。

ドル円相場では、日政府・日銀による為替再介入の可能性とともに、
週末の26日にはバーナンキFRB議長の講演のイベントが控えていて、
大きな相場変動の材料がありながらも、為替の再介入の時期も不確
定で読みづらい状況となってるようですが、思惑での先行織り込み
の動きと、膠着的な動きとがしばらく繰り返される可能性もありそ
うです。今週は一応ながら東京時間の仲値あたりから午前10時半頃
の時間帯は日々、為替介入への警戒をしておきたいものです。

ユーロについては、独仏首脳会談で欧州主要国である独仏によるユー
ロ防衛のコミットメントが示され、また欧州経済政府構想が提唱さ
れましたが、市場一部で期待されていたユーロ圏共同債券は一旦否定
されることとなって、EFSFの拡充も見送りになり、また金融取引税の
提案も市場の一部では嫌う動きもあり、独仏首脳会談はユーロ安定に
決め手を欠く結果になったという厳しい声もあるようです。
そして、欧州の銀行ではリストラが相次いでいるとの報道もあり、
また米金融当局が欧州銀行の米国部門の調査を強化しているとの報道
に欧州銀行の株価が下落して、ユーロ建てロンドン銀行間取引金利
(LIBOR)と翌日物金利スワップ(OIS)の金利差が2007年の「パリバ・
ショック」の直後の水準まで上昇していて、金融市場での欧州不安は
沈静化していないようです。

ECBが潤沢な流動性を提供していることで流動性危機に陥る状況では
ないものの、欧州主要国の独の実質成長率が前期比で+0.1%に低迷
していることや、仏の個人消費が急減して成長率が0%になっている
ことに加えて仏への格下げ懸念が台頭したり、またダウジョーンズが
ギリシャの2人の高官の談話として「今年、ギリシャ経済は最大5.2
%のマイナス成長となる可能性。2011年の財政赤字の対GDP比率を8〜
8.5%へと押し上げる可能性。内的・外的要因の両方がリセッション
を深刻化させている。」と報じているなど、懸念材料の方が多いよう
ですが、一方、ECBの債券購入にはユーロドルは買い反応となる傾向
も見られていて、ユーロドル相場では上げては下げるワイドレンジの
相場展開が続くと見る向きがあるようです。
また、ユーロドルではドルストレート通貨ペアとして26日のバーナン
キFRB議長の講演へ向けての動向が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、世界経済の減速懸念や
原油価格が軟調となっていることに加えて、NYダウが4週連続の下落
となっているなど世界の株式市場の軟調によるリスク選好度の低下と
ともに、豪利上げ観測の後退で冴えない相場展開となっていますが、
豪州経済は先進国の中では比較的健全で、押したところでは各国中銀
による外貨準備の豪ドル買いもみられているとのことで、軟調ながら
も底堅い動きとなっていて、下げては戻す相場展開と見る向きもあり
外部環境は良くない状況ながら、豪ドル米ドル相場では下げては上げ
るワイドレンジの相場展となると見る向きがあるようです。
また、豪ドル米ドルではドルストレート通貨ペアとして26日のバーナ
ンキFRB議長の講演へ向けての動向が注目されます。

経済指標関連では、23日の独欧の製造業とサービス業のPMI速報に、
独ZEW景況感調査に加小売売上高と米新築住宅販売件数、
24日のNZ貿易収支に独IFO景気動向指数と米耐久財受注、
25日のにNZ第2四半期小売売上高と米新規失業保険申請件数、
26日の豪RBA総裁の議会証言に英第2四半期GDP改訂値と
米第2四半期GDP改訂値に米第2四半期個人消費改訂値、
そして、バーナンキFRB議長のジャクソンホールでの講演と
トリシェECB総裁の講演などが注目されます。


さて今回はイゴール氏の「トレード3要素」のお話です。

イゴール氏とは、投資顧問会社のイグロック・トレーディングの
創設者イゴール・トシュチャコフ氏のことですが、

その彼によりますと、トレードするに際して考慮すべき
基本的な「L・D・T」3つの要素があるそうです。

1. 水準 (Level)

2. 方向 (Direction)

3. タイミング (Timing)

1の「水準(Level)」については、
相場における現在の価格(レート)がどの位置にあるか、
ということになりますが、

ボラティリティ(変動率)ともかかわりがあって、

アジア、欧州、北米、の各市場には、
それぞれにその日の高値と安値があり、

また「それぞれの市場には平均値幅が存在」しているとともに、

「1日というタイム・フレームにも平均値が存在」していて、

(あくまでも一般論ということにはなりますが、)

市場における値動きには、自己実現的に
これら平均値の実現を目指そうとする動きがみられるようです。

一般に、市場ごとのボラティリティは、
「売買量に相関」する傾向があり、

また、「売買量は市場参加者の厚みに相関」して、

(あたかもオークションのように)

市場参加者の増える時間帯ほどボラティリティが高くなる
傾向があるのだそうです。

そのようなわけで、

日本を中心とするアジア市場の時間帯よりも、
ロンドンを中心とする欧州の時間帯がボラティリティが高くなり、

そして、欧州の時間帯にも重なる
米国を中心とした北米市場の時間帯は
さらにボラティリティが高くなる傾向がありますが、

また、ボラティリティが高くなるということは、
価格がより大きく変動するということになりますので、

ボラティリティが高くなると、
それまでの高値もしくは安値を超える動きとなりやすく、

そのために、いわゆるロンドン市場やニューヨーク市場では
ブレークが起こりやすい傾向になります。

そして、このとき…、

その日のアジア市場の時間帯や欧州の時間帯で、
それぞれの平均的なボラティリティより低い場合などでは、

「1日というタイム・フレームのボラティリティの平均値」を
自己実現的に市場が目指そうとする働きになることで、

NY時間になると日あたりのボラティリティの不足を補うように
ボラティリティが急拡大する傾向があるのだそうです。

また逆に、

その日のアジア市場の時間帯や欧州の時間帯で
値動きが活発となって「1日というタイム・フレームの平均値」を
既に満たしてしまったような場合では、

いつもは活発な値動きとなることの多いニューヨーク時間が
レンジ性向の静かな相場になりがちな傾向があるのだそうです。

もちろん、これらは一般論で、

イースターやクリスマスのように市場参加者が少ない時期では
各市場ともにボラティリティが低い状況や、

また、ファンダメンタルズの強力なインパクトで、
各市場ともにボラティリティが拡大する
大相場になることもありますが、

ボラティリティの傾向はトレードの参考とすることはできそうです。

そして、2の「方向(Direction)」については、
いわゆる相場の方向、つまり、強弱を伴うトレンドになりますが、

トレンドは時間軸ごとに存在していることで、

複数時間軸での観測が必要になるとともに、
複数時間軸でのトレンドの整合・不整合の認識も必要になります。

そして、順張りではトレンドをフォローしていきますが、
トレンドは変化する可能性も秘めていて、

「転換点(Turning point)の可能性の認識」も必要になるようです。

ボラティリティともかかわりがありますが、

ボラティリティが拡大する場合では、

前日の高値(安値)、前の市場の高値(安値)、直前の高値(安値)、
などを超えることが必然となることが知られていて、

また、ボラティリティが拡大しないレンジ相場の場合では、
前日の高値(安値)、前の市場の高値(安値)、直前の高値(安値)、
などを超えられないことから、

いわゆるレジスタンス・サポート・ラインでの売り買いの攻防を
「見極めること」がトレードでの重要な作業となることがあります。

そして、3の「タイミング(Timing)」について…、

イゴール・トシュチャコフ氏は、
「タイミングを正しく選択することはかなり難しい作業である。」
として、高い集中力、強い忍耐力が必要となるほか、

「(残念ながら) かなりトレードの経験を必要とする。」と、

その著書「実践FXトレーディング (パンローリング社)」
の中で述べています。

焦りの拙速な判断はしばしばダマシにあい、
慎重に過ぎてタイミングに遅れれば高値や安値つかみとなりがちで、

トレードの巧拙が現れることにもなる
良い状態で「良いタイミングを正しく選択する」こと、

つまり…、

概念的な知識を具体的な技術のレベルまで昇華させて、
それらを正しく執行できるようになることは、
簡単ではないのですね。

「チャンスもどき」になんでも飛びついて、
ダボハゼのようなポジポジ病はトレード技術以前の問題としても、

しっかりチャンスを待ったトレードでも
負けてしまうことがあるのは、

不測の要人発言や、格付け会社の突然の発表など、
相場の不確実性に起因するやむなきダマシもあるものの、

多くは、この執行のタイミングに起因していることがあるものです。

あたかも野球のバッティングのように
良い球が来たとしてもバットを振るタイミングが悪いと
ヒットにはできないのですね。

「やたらチャンスに見えて、エントリーすると揉み合いに捕まり、
 やがて損切りすることになってしまう。」

のであれば、ダボハゼの過剰トレードの可能性がありますし、

「レートがある程度動いてしまったら、儲け損なったと思い、
 その方向にエントリーするのが嫌になって、
 もう頭の中は逆張りしか考えられなくなり、
 トレンドに逆らい無理に逆張りしてやられてしまう。」

のであれば、(本来、正しく行えば逆張りも有効な手法ながら)
逆張り偏重の思考を矯正しなければならない可能性がありますし、

「慎重に待って、エントリーするけれど、
 自身がエントリーしたとたんに、ナゼか必ずといってよいほど
 レートが反転して損切りせざるを得なくなってしまう。」

のであれば、高値つかみや安値つかみをしてしまっているわけで、
転換点の可能性の認識や上位時間軸を含めたトレンドの認識、
および水準の認識などに課題がある可能性があるとともに、

「タイミングが恒常的に遅い癖となってしまっている。」
可能性がある場合がありますし、

「1Pipでも多く儲けようと、焦り気味にエントリーして、
 エントリーしたとたんにレートが逆行して損切りとなるが、
 損切り後に、当初、自身の予想していた方向へレートが進み
 悔しい思いをすることがとても多い。」

のであれば、方向認識が正しくても、
「タイミングが早過ぎる癖になってしまっている。」
可能性がある場合があります。

このような場合では、
「自身がよし。」と思ったところでいま少し待って、

「押してからの再上昇」や、
「戻ってからの再下降」のタイミングで仕掛けると
戦績が劇的に良いほうに変ることがあるものです。

タイミングには、自身の性格などマインドも大きく影響するため
その矯正は簡単ではありませんが、

多少の天性的なセンスもいることは完全には否定できないものの、

練習にあたる実践トレードで「自身のトレードの癖」を認識して、
それを自身で矯正するように努める必要があるようです。

タイミングを体得していくためには、
自身の癖を認識して、それを矯正していくとともに、
トレーニングによる練習も必要という意味において、

トレードは知的格闘技とも言われるだけあって、
けっこう体育会系的なところもあるのかもしれませんね。

そして…、

もしもトレードが格闘技であるならば
なるべく勝てそうな相手(相場状況)だけを選んで
ちゃっかりトレードしていきたいものです。(笑)

あれまぁ、また長くなってしまいました…。 m(_ _)m

では、また。。。



<お知らせ>


「デイトレ生存率向上ブログ」を運営されている
”たかやん”さんが、

「デイトレ生存率向上メールセミナー」(無料)をはじめられました。

私も受講してみましたが、とても正統で
なかなかの内容なので皆様にご紹介いたします。

仮登録フォームのURL
http://www.seizon.biz/

仮登録をしますと、仮登録したメールに本登録の案内が届きます。

完全無料で数日に1回のメールセミナーですが、
何かの売り込み主体ではなく、講座主体となっています。

1年ほどのコンテンツ量があるそうです。



<コマーシャルです>

FX攻略オンライン



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く19時間体系的に学んでいただければと思います。



この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
FX情報をもっと見る
過去ログ
2019年09月(3)
2019年08月(3)
2019年07月(4)
2019年06月(5)
2019年05月(4)
2019年04月(3)
2019年03月(5)
2019年02月(4)
2019年01月(4)
2018年12月(4)
2018年11月(4)
2018年10月(4)
2018年09月(5)
2018年08月(3)
2018年07月(5)
2018年06月(4)
2018年05月(4)
2018年04月(4)
2018年03月(4)
2018年02月(4)
2018年01月(4)
2017年12月(4)
2017年11月(4)
2017年10月(5)
2017年09月(4)
2017年08月(3)
2017年07月(5)
2017年06月(4)
2017年05月(4)
2017年04月(4)
2017年03月(4)
2017年02月(4)
2017年01月(4)
2016年12月(4)
2016年11月(4)
2016年10月(5)
2016年09月(4)
2016年08月(2)
2016年07月(5)
2016年06月(4)
2016年05月(4)
2016年04月(4)
2016年03月(4)
2016年02月(4)
2016年01月(5)
2015年12月(3)
2015年11月(4)
2015年10月(4)
2015年09月(3)
2015年08月(4)
2015年07月(4)
2015年06月(4)
2015年05月(4)
2015年04月(4)
2015年03月(4)
2015年02月(4)
2015年01月(3)
2014年12月(3)
2014年11月(4)
2014年10月(4)
2014年09月(4)
2014年08月(4)
2014年07月(4)
2014年06月(4)
2014年05月(3)
2014年04月(4)
2014年03月(4)
2014年02月(4)
2014年01月(4)
2013年12月(3)
2013年11月(4)
2013年10月(4)
2013年09月(5)
2013年08月(3)
2013年07月(4)
2013年06月(4)
2013年05月(4)
2013年04月(4)
2013年03月(5)
2013年02月(4)
2013年01月(4)
2012年12月(4)
2012年11月(3)
2012年10月(4)
2012年09月(5)
2012年08月(3)
2012年07月(5)
2012年06月(3)
2012年05月(4)
2012年04月(5)
2012年03月(4)
2012年02月(4)
2012年01月(4)
2011年12月(4)
2011年11月(4)
2011年10月(5)
2011年09月(4)
2011年08月(3)
2011年07月(5)
2011年06月(4)