FX 第3の状況のお話


2日のユーロ圏財務相の電話会議で、ギリシャへの
120億ユーロの第5トランシェ融資が合意となりましたね。

●先週の主な出来事

<6月27日(月)>

ユーログループ議長が26日に、
「ギリシャ議会で承認予定の同国緊縮財政策が実施されれば、
同国の債務は持続可能。ギリシャ議会が同案を承認すると確信。」
などの見解を示しました。
中国の温家宝首相が、
「中国は今後も欧州債券市場で長期的な投資家であり続ける。」
との表明をしました。
仏紙フィガロの電子版が、
「仏政府と同国の銀行はギリシャ債務の乗り換えの提案で合意。」
との報道をしました。
BIS(国際決済銀行)の年次報告では、
「インフレ圧力を抑制して金融安定のリスクを回避するために、
世界的に金融政策を現在よりも引き締める必要。」
との見解が示されました。
ギリシャ地元紙が、
「EU当局者と民間銀行の協会の代表がギリシャ国債の
ロールオーバーに関する計画を協議する。」
との報道をしました。
米FT紙が、
「S&Pのリサーチでは米国債の格付けが引き下げられた場合、
米国は最大で1000億ドルの打撃を受ける可能性。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチのアナリストが、
「欧州債務危機においアジア太平洋地域では豪と韓国の銀行が
最も大きなリスクにさらされている。」
との見方を示しました。
NZドルが指標発表前に対ドルで下落しました。
NZ貿易収支(5月)は市場予想より弱い6.05億NZドルになりました。
英ホームトラック住宅調査(6月)は前回と同じ−0.1%になりました。
日経平均が軟調傾向で推移しました。
東京時間前半ではドルが全面高になって、
ドルストレートが軟調傾向で推移してドル円が上昇しました。
中国鉱工業生産(1-5月期)は前年比+27.9%になりました。
ギリシャの副首相が、
「ギリシャの改革は実現困難な可能性。
ギリシャ議会は780億ユーロの緊縮策の一部を拒否の公算。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の財政改革の遅れは信用にネガティブになる。」
との見解を発表しました。
英テレグラフ紙が、
「欧州高官はギリシャのデフォルトに備えている。」
との観測報道をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの継続的な預金引き出しはネガティブ要因。」
との見解を示しました。
東京時間後半では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
中国上海株式市場が一時1ヶ月ぶりの高値をつけました。
英BOEの先週末の金融安定報告で、
「英ロイズ・バンキング・グループが保有する抵当権付
住宅ローン債権のうちLTV(住宅価格に対するローン比率)が70%超を
占める割合が60%と、英国内の大手銀行6行の中では最も高く、
不良債権リスクが最も高い。」
との報告がされていたことが報道されました。
日経平均は前週末比−100.40円で大引けました。
独10年債と伊10年債の利回り格差が218bpと、
ユーロ導入後で過去最大になりました。
スペイン財務相が、
「スペインは救済を必要としない。
スペイン債への需要は引き続き強い。
スペイン債のスプレッドは懸念材料。」
などの見解を示しました。
独財務次官が、
「ギリシャと欧州の状況は深刻。
ギリシャでの緊縮財政法案は承認されると予想。
独議会でもギリシャ追加支援が合意される可能性。」
などの認識を示しました。
仏大統領が、
「ギリシャ債(のロールオーバー)について、
民間セクターで合計600〜650億ユーロの貢献ができる可能性。
(ギリシャの)債務削減については選択肢などない。
仏の銀行はギリシャ債70%ロールオーバーで協議中。」
などの発言をしました。
ロンドン時間前半では揉み合いながらもユーロドルなど
ドルストレートが堅調に推移しました。
ドイツ政府当局者が、
「独首相と中国首相がユーロについて協議する。」
との発表をしました。
ECBのシュタルク理事が、
「(インフレに)強く警戒。ECBの特別措置は暫定的なもの。
ECBには利上げの用意ができている。
1.25%の政策金利はもはや正統な水準ではない。
銀行間の資金取引は緩和的。ECBはバランスシートを管理可能。
ギリシャの債務再編は周辺国に打撃。
EU・IMFの迅速で的確な実行が危機回避への最善の方法。
危機回避にはギリシャの国家的な合意が必要。
ユーロは中国などの助けを必要としていない。」
などの見解を示しました。
NY時間序盤ではドルストレートが反落していきました。
米個人消費支出(5月)は0.0%、米個人所得(5月)は0.3%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米PCEコア・デフレータ(5月)は市場予想より強い1.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
NYダウが堅調に推移しました。
ドルストレートが再び上昇する展開になりました。
ドル円も堅調傾向で推移しました。
米ダラス連銀製造業活動指数(6月)は、
市場予想より弱い−17.5になりました。
ポンドがロンドンフィクスから反落して揉み合う展開になりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「コア・インフレには上昇圧力があり注視している。
向こう5〜6年で失業率が5.5%程度に低下すると見込んでいる。」
などの発言をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ユーロ圏の保険会社のギリシャ・アイルランド・ポルトガル
などに対するリスク資産は管理可能。」
との見解を発表しました。
米2年債の入札では、最高落札利回りは0.395%、
応札倍率は前回より低い3.08倍と冴えない結果になりました。
英BOEのポーゼン委員が、
「インフレ期待が上昇している証拠はない。
政策金利に対するBISの見方には同意できない。
今の英国には利上げはナンセンス。
1970年台に見られたようなスタグフレーションの可能性もない。」
との見解を示しました。
EUと銀行団との民間投資家を巡る協議がローマで行われました。
OPEC事務総長が、
「IEAの戦略石油備蓄の放出の決定で短期的に原油価格が落ち着が、
第3〜第4四半期での需給は再びタイトになる可能性。」
との見解を示しました。
ギリシャの首相が、
「緊縮財政計画に賛成票を投じることのみが、
ギリシャ再建の唯一のチャンスである。
全議員に賛成票を投じるように要請する。」
との発言をしました。
NY原油(WTI)は90ドル台後半で引けました。
NYダウは前週末比+108.98ドルで取引を終えました。

<6月28日(火)>

オセアニア時間にユーロや資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
中国人民銀行が発行する金融時報が、
「中国は欧州への直接投資を増やす必要。
温首相のユーロ債購入増の決定は外貨準備多様化が目的。」
などの報道をしました。
中国証券報が「中国の追加引き締め政策の余地は小さい。」
との社説を掲載しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
ギリシャの与党の一部議員が英スカイニュースのインタビューで、
「電力会社や水道会社の売却計画を中止しなければ、
緊縮法案に反対すると首相に通告した。」
との発言をしました。
格付け会社のS&Pが、
「日本の銀行が最もネガティブな格付け圧力に晒されやすい。」
との見解を発表しました。
日経平均が堅調傾向で推移しました。
中国商務部が、
「中国政府は米国に対中輸出規制の緩和を求める。
適切でない輸出規制は米国の国益にとってマイナス。」
との見解を発表しました。
一部メディアが、
「伊財務相のトレモンティ氏が予算をめぐり辞任する公算。」
との観測報道をしました。
ECBのシュタルク理事が、
「ギリシャが緊縮計画を未実行なら7月以降の支援を停止。
ギリシャにあるのはただ1つのプランだけである。」
との見解を示しました。
ユーロなどドルストレートが軟調になりました。
日経平均は前日比+70.67円で大引けました。
独輸入物価指数(5月)は市場予想より良い−0.6%なりました。
独GFK消費者信頼感調査(6月)は市場予想より強い57になりました。
市場反応は限定的でした。
ポルトガルの2年債利回りがユーロ導入後で最大になりました。
中国の首相が、
「欧州は危機を乗り越えられると信じる。
今後5年で独との貿易倍増を目指す。中国は欧州を支援する。」
などの見解を示しました。
独の首相が、
「中国との貿易規模を今後5年で2000億ユーロに拡大させたい。」
と発言しました。
中国首相や独首相の発言を受けてユーロが一時上昇しました。
独政府が7-9月に600億ユーロの国債入札を予定との発表をしました。
英第1四半期GDP確報は前年同期比で予想より弱い1.6%、
英第1四半期経常収支も予想より弱い−94億ポンドになりました。
ポンドが軟調になり、ユーロも一時連れ安になりました。
英BOEのマイルズ委員が、
「インフレ期待が高まる恐れがある。
英インフレ率には満足とはいえない。
複数のリスクの具体化が緩和への投票につながっている。
家計の経済信頼感は極めて脆弱。」
などの見解を示しました。
英BOEのデール委員が、
「英の景気回復は引き続き脆弱。
英CPIは向こう2年の大半で2%超が続く可能性。
インフレの上振れリスクを懸念。弱い個人消費が続く公算。
ポンド安がインフレをもたらした面もある。
CPIの上昇の大半は一時的要因。インフレは引き続き抑制。
市場はギリシャのデフォルトの確率を80%とみている。」
などの認識を示しました。
英BOE総裁が、
「消費が総需要における弱点のひとつ。
ある時点では英中銀は利上げをする可能性。
今年の経済成長の速度は予想より緩慢。
長期的な解決策が見つからなければ危機が拡大の恐れがある。
資産購入枠の拡大は安易な行動と非難される可能性。」
などの発言をしました。
英BOEのボーゼン委員が、
「インフレ問題の鍵は賃上げ圧力。
現状では英国に賃金上昇圧力が強まる兆しはない。
今後の利上げのヒントは賃上げ圧力にある可能性。
英CPIは年内に目標を下回る見込み。」
などの見解を示しました。
相次ぐ英BOE委員の発言にポンドが上下動になりました。
スペインの首相が
「回復ペースは依然として遅すぎる。
年後半から景気回復のペースが増す可能性。
財政赤字削減目標の達成は厳しい。」
などの認識を示しました。
EUの委員会がギリシャ問題に関して民間セクターとの非公式会合を
継続しているとの一部報道がありました。
独と中国の首脳が、
「独と中国は為替安定で他国と協力していく。
独と中国は金融政策の調整を強化する。」
などの共同声明を発表しました。
IMFが「ギリシャの債務再編問題はとても複雑。
ギリシャ問題の解決には民間セクターの自発的参加が不可欠。」
などの見解を示しました。
トリシェECB総裁が「欧州の経済ガバナンスの改善を呼びかける。
ECBは(インフレへの)強い警戒の状態にある。」
などの認識を示しました。
欧州委員長が「ポルトガルとアイルランドはIMF・EUの支援は順調。
ギリシャの状況は非常に困難だが克服は可能。」
など見解を示しました。
ユーロが反発しました。
一部のメディアが、
「EUのストレステストでは10〜15行が不合格の見込み。」
との観測報道をしました。
独消費者物価指数速報(6月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
NY時間前半ではユーロドルなどドルストレートが上昇しました。
米S&Pケースシラー住宅価格指数(4月)は、
市場予想よりやや弱い−3.96%になりました。
米消費者信頼感指数(6月)は市場予想より弱い58.5になりました。
リッチモンド連銀製造業景況指数(6月)は、
市場予想より強い3になりました。
NYダウや原油先物が堅調傾向で推移しました。
欧州委員会のアルムニア委員が、
「ギリシャの危機は欧州経済と通貨同盟の脅威。」
との認識を示しました。
IMFがECBに、
「ギリシャ国債ロールオーバーの保有確保を求める。」
との要請をしました。
LCHがポルトガルとアイルランド国債の取引証拠金比率を
80%に引き上げました。
米5年債の入札では、最高落札利回りが1.615%、
応札倍率が前回より低い2.59倍になりました。
冴えない入札結果に米10年債利回りが3.00%を回復しました。
ドル円が堅調になりました。
IMFがラガルド氏をIMF専務理事に指名しました。
ダラス連銀総裁が、
「米経済は下半期に上半期よりも大幅に強くなる可能性。
エネルギー価格の下落が下半期の成長の一助になり、
下半期の米成長率は4%になる可能性もある。」
との見解を示しました。
NY原油(WTI)は92ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+145.13ドルの大幅高で取引を終えました。

<6月29日(水)>

オセアニア時間でドル円が上昇幅を縮めました。
資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインの17の州政府の幾つかは財政状況の改善で
一段の措置を取らなければ格下げ圧力に晒される可能性。」
との見解を発表しました。
日鉱工業生産速報(5月)は市場予想より強い5.7%になりました。
日経済産業省が「生産の判断について回復しつつある。」
との認識を示しました。
英FT紙が、
「ギリシャ国家資産売却での調達は予定の4分の1に留まる公算。」
との観測報道をしました。
WSJのWEB版が、
「財務基盤が脆弱な政府や銀行が発行した債券を多く抱えているため、
欧州の一部保険会社が域内の債務危機で巨額損失を被る恐れがある。」
との観測報道をしました。
東京時間前半では主要通貨ペアがやや軟調な揉み合いになりました。
中国人民銀行の政策委員が、
「中国のインフレは長期化する公算。一段の利上げが必要。
中国は膨らむ外貨準備から圧力を受けている。
インフレ率は今後10年3〜5%の可能性。
11年の中国成長率は9.5%を見込んでいる。
今年の中国の成長率は鈍化が必要。」
などの見解を示しました。
東京時間後半はドルストレートが反発する展開になりました。
日経平均は前日比+148.28円で大引けました。
IMFが「世界経済は成長しているがダウンサイドリスクがある。」
との見解を示しました。
中国上海株式市場が軟調に引けました。
ロンドン時間序盤は主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
ギリシャ地元紙が「無所属議員の一部が緊縮財政案の採決を棄権。」
との観測報道をしました。
中国景気先行指数(5月)は前月よりやや弱い101.98になりました。
英消費者信用残高(5月)は2億ポンド、
英住宅ローン承認件数(5月)は4.59万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧消費者信頼感指数確報(6月)は予想よりは強い−9.8になりました。
ECBのシュタルク理事が、
「ギリシャが債務再編になればギリシャ経済の崩壊を招き、
投資家は欧州を敬遠する可能性。」
との認識を示しました。
ギリシャの緊縮財政法案の議決の行方が意識されてか、
ユーロドルなどが一時上下動になりました。
資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
スイスKOF先行指数(6月)は市場予想とおりの2.23になりました。
一部の通信社が、
「ギリシャ野党が中期財政計画法案を支持すると表明した。」
との報道をしたことが伝わりました。
ユーロが堅調に推移しました。
加消費者物価指数(5月)は市場予想より強い3.7%になりました。
加ドルが堅調に推移しました。
原油先物が堅調傾向で推移しました。
夜9時半過ぎからギリシャ緊縮財政法案の採決が始まりました。
一時ユーロが急落しては戻す荒い動きになりました。
ギリシャの財務相が「緊縮財政に選択の余地はない。」
との認識を示しました。
加住宅価格指数(4月)は市場予想より強い前年比4.4%になりました。
ギリシャ議会が緊縮財政法案を賛成155票対138票で可決しました。
ユーロ円の主導でドル円が急落しました。
先行織り込みがされていたや採決が僅差であったことで、
ユーロが利食いの事実確定売りを浴びて一時軟調に推移しました。
クロス円が一時軟調になりました。
ユーロドルに連れてポンドドルなども一時軟調になりました。
ギリシャの財務相が「30日の採決でも法案が可決することを期待。」
との発言をしました。
米中古住宅販売保留(5月 成約)は予想より強い8.2%になりました。
原油在庫は437万5000バレルの減少になりました。
NYダウが一時マイナス圏となりましたがその後堅調に推移しました。
主要通貨ペアが反発しました。
資源国通貨を中心にドルストレートが堅調に推移しました。
IMFの専務理事代行が、
「米国のインフレリスクは依然として低い。
過剰な赤字削減の前倒しは米回復の妨げになる可能性。」
との見解を示しました。
オバマ米大統領が、
「赤字削減が最も重要な課題。
防衛予算と社会保障も含めて聖域なく予算全体を点検。
中間所得者層の減税は延長も高額所得者層への税控除は廃止したい。
民主と共和両党ともそれぞれ合意点が見つかると確信。」
などの見解を表明しました。
独IFOが、
「独の経済成長は2011年〜12年に減速しながらも続く可能性。
11年のGDP伸び率を3.3%、12年の伸び率を2.3%と予測。」
などの発表をしました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが2.430%、
応札倍率は前回より低い2.62倍と冴えない結果になりました。
ECBのビニスマギ理事が、
「信用事由は避けなくてはならない。
ギリシャの銀行もロールオーバーに参加すべき。
ギリシャが行動すれば支払不能は回避できる可能性。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半まで上昇して引けました。
NYダウは前日比+72.73ドルで取引を終えました。

<6月30日(木)>

格付け会社のムーディーズが、
「米国の格付けが引き下げられた場合は
米国の州や地方自治体なども格下げとなる可能性。」
との見解を発表しました。
米ドルが売られました。
NZ住宅建設許可件数(5月)は市場予想より弱い2.2%になりました。
オセアニア時間にユーロなどドルストレートが堅調に推移して、
ドル円が軟調傾向で推移しました。
英GFK消費者信頼感調査(6月)は予想より弱い−25になりました。
新華社が「中国の地方政府の債務は抑制されている。」
との観測報道をしました。
NZ企業信頼感(6月)は前月よりかなり強い46.5になりました。
豪民間部門信用(5月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
東京時間ではドル円が軟調傾向で推移しました。
ドルストレートは揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
申銀万国が「中国のインフレ率(6月)は6.5%になる可能性。」
との観測を発表しました。
中国銀行が「10-12月期の中国利上げの可能性は低下している。」
との見解を発表しました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
オーストリア中銀総裁が、
「ギリシャ議会の緊縮財政の可決はポジティブな要因。
ギリシャの破綻は債務再編よりも痛みとなる。
ギリシャは更なる行動が必要。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比+18.83円で大引けました。
独小売売上高指数(5月)は市場予想より弱い−2.8%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(6月)は予想とおり0.0%になりました。
ユーロが限定的ながら反落しました。
トリシェECB総裁が、
「インフレリスクは上向き。ECBは強い警戒の状態。
インフレ率は今後数ヶ月で明確に2%以上にとどまる可能性。」
との見解を欧州議会で示しました。
独失業率(6月)は市場予想とおりの7.0%になりました。
独失業者数は296.7万人(調整後)と予想より改善しませんでした。
英BOEが「住宅ローン需要が7-9月期に減少すると予想。」
との発表をしました。
ポンドが月末売りで軟調になりました。
他のドルストレートも連れ安となりました。
トリシェECB総裁が、
「経済の不透明感は依然として高い。経済の基調はポジティブ。
物価安定はユーロの信頼に不可欠。ECBは物価安定を達成する。
クレジットイベントは回避する必要。
ECBはギリシャ債のロールオバーに参加しない。
ECBは量的緩和を実施してはいない。」
などの発言をしました。
欧消費者物価指数速報(6月)は市場予想より弱い2.7%になりました。
英BOEのフイッシャー委員、
「金融市場は回復している。回復は根付いてはいない。
英銀の資金調達コストは上昇。
欧州ソブリンリスクが最も顕在化したリスク。
ストレステストは予想通りの結果とならなければリスク。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィッチが、
「ユーロ圏全体の危機の阻止にはギリシャ解決だけでは不充分。」
との見解を発表しました。
ギリシャの財務相が「ギリシャ銀行預金は法的に保証されている。」
との発言をしました。
米新規失業保険申請件数は42.8万件、
米失業保険継続受給者数は390.2万人と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ドルが売られ一時ドル円が下落してドルストレートが反発しました。
加GDP(4月)は市場予想より強い0.0%になりました。
ギリシャが夜10時頃から緊縮財政の実施法案の採択を開始しました。
独の銀行がギリシャ支援の用意があるとの共同声明を発しました。
シカゴ購買部協会景気指数(6月)は予想より強い61.1になりました。
ドル買い反応になりました。
IMFが、
「世界外貨準備に占める米ドルの比率が第1四半期に60.7%に低下。
ユーロの割合は26.5%と昨年第4四半期26.4%とほぼ変わらない。」
などの発表をしました。
NYダウが堅調に推移しました。
NY時間前半ではドルが買われる展開になりました。
円やスイスフランが売られました。
ギリシャ議会が155対136票で緊縮財政策の実施法案を可決しました。
ユーロドルやポンドドルなどドルストレートが反発しました。
ホワイトハウスの報道官が、
「米連邦債務上限の引き上げの協議は8月2日期限を越えない。」
との発表をしました。
独財務相が「独銀行とギリシャ債務について合意した。」
との発表をしました。
セントルイス連銀総裁が、
「流動性ある資産の売買は通常の金融政策に類似。
追加緩和は正当な金融緩和政策。
政策金利が事実上ゼロでも金融政策積極的に緩和できる。
ディスインフレ傾向と成長鈍化で日本型のリスクがあった。
FOMCはこのリスク回避のため追加緩和をこれまでに行ってきた。」
などの見解を講演で述べました。
ロンドンフィックスあたりからドル円が反落しました。
FRBがNY連銀を通じた49.09億ドルの国債購入でQE2を終了しました。
カンザスシティー連銀総裁が、
「長期間のゼロ金利が新たなもろさの源泉生み出す懸念。
ゼロ金利を維持すればするほど急激な金利上昇で悪影響。」
などの認識を示しました。
ブルムバーグが関係筋の情報として、
「ガイトナー長官は債務上限引き上げの予算合意後に退任を検討。」
との観測報道をしました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「QE2は為替相場に影響を与えた。
株式のプレミアムは50年ぶりの高水準。
QE3は米ドルの価値損なう。QE3があれば驚き。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は95ドル前半で引けました。
NYダウは前日比+152.92ドルで取引を終えました。

<7月1日(金)>

ガイトナー米財務長官が、
「債務上限を引き上げなければ金利は上昇。
議会が債務上限を引き上げると確信している。
米国の赤字は持続不可能。法人税の改革が必要。
銀行は積極的にリスクテークすべき。
米国は回復力に富んでいる。
予見可能な将来にわたって現職を続ける。」
などの発言をしました。
オセアニア時間では連休前の調整もあったかドルが買われて、
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
豪AIG製造業指数(6月)は前月より強い52.9になりました。
中国証券報が、
「人民銀行は銀行が現金不足に陥らぬよう
今後は預金準備率の引き上げに慎重になる。」
との社説を掲載しました。
日失業率(5月)は4.5%、日全国消費者物価指数コア(5月)は0.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
第2四半期の日銀短観(11000社対象)では、
「大企業製造業業況判断指数が市場予想より弱い−9、
大企業非製造業業況判断指数が市場予想より弱い−5、
大企業製造業先行きが市場予想とおりの+2、
大企業非製造業先行きが市場予想より弱い−2、
大企業全産業産業設備投資(前年度比)が予想より強い+4.2%。
想定為替レート(大企業製造業)は年度通期が82.59円。」
などになりました。
限定的ながら円が売られ一時ドル円が上昇しました。
中国製造業PMI(6月)は市場予想より弱い50.9になりました。
東京時間前半では豪ドルが軟調傾向で推移しました。
その後ドルが売られユーロドルなどドルストレートが反発しました。
日経平均は前日比+51.98円の9868.07円で週の取引を終えました。
独連銀の前総裁のウェーバー氏がUBSの会長に就任しました。
EUで6番めの人口規模で世界経済危機の中でもEUで唯一の経済成長を
続けてきたポーランドがEUの持ち回りの議長国になりました。
米長期金利が一時上昇しました。
スイスSVME購買部協会景気指数(6月)は、
市場予想より弱い53.4になりました。
独製造業PMI確報(6月)は市場予想より弱い54.6になりました。
欧独製造業PMI確報(6月)は市場予想とおりの52.0になりました。
英独製造業PMI(6月)は市場予想より弱い51.3になりました。
ポンドが軟調傾向で推移しました。
欧失業率(5月)は市場予想とおりの9.9%になりました。
ロンドン時間前半は主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
7月3日予定のユーロ圏の財務相会合が見送りとなり、
2日に電話会談を行うとの報道がありました。
ユーロが一時軟調になりました。
欧州の株式市場が堅調傾向で推移しました。
一部のメディアが、
「ギリシャは新規救済基金で最大850億ユーロを得る公算。」
とのオーストリア財務省の見解を報道をしました。
格付け会社のS&Pが、
「伊は緊縮財政計画にかかわらず債務リスクに直面している。」
との見解を発表しました。
格付け会社のムーディーズが、
「独の12銀行の格付けを引き下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
ユーロドルが神経質に上下動しながら軟調になっていきました。
ドルストレートがしばらく軟調に推移しました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(6月)は
市場予想より弱い71.5になりました。
米ISM製造業景況指数(6月)は市場予想より強い55.3になりました。
米建設支出(5月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
指標発表直後はドル買いの反応でドル円が上昇しました。
その後はNYダウが堅調傾向で推移して、
リスク選好のドル売りに押されてドル円が上げ幅を縮小しました。
ドルストレート通貨ペアが反発しました。
資源国通貨が堅調に推移しました。
仏中銀総裁が、
「ギリシャ救済に新たなプランはない。
ギリシャは現状の緊縮財政計画を継続しなければならな。
仏の銀行が提案のロールオーバー案による解決には問題もある。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は反落して94ドル台後半で週の取引を終えました。
NY金先物(8月)は1482.60ドルと1500ドルを割り込んで引けました。
NYダウは前日比+168.43ドルの12582.77ドルで週の取引終えました。

●今週の主な予定

<7月4日(月)>

※米市場は独立記念日で休みです。

午前10時半に豪小売売上高(5月)、豪住宅建設許可件数(5月)、
同午前10時半に豪ANZ求人広告件数(6月)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(5月 前年比)、
午後5時半に英建設業PMI(6月)、
午後6時に欧生産者物価指数(5月)、
夜9時半に加鉱工業製品価格指数(5月)、加原材料価格指数(5月)、
などが予定されています。
豪・(スイス)・(英)の指標には注目です。

<7月5日(火)>

午前10時半に豪貿易収支(5月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(6月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(6月)、
午後5時半に英サービス業PMI(6月)、
午後6時に欧小売売上高(5月)、
夜11時に米製造業受注(5月)、
などが予定されています。
豪・(英)・欧・米の指標には注目です。

<7月6日(水)>

午後2時に日景気一致CI指数速報(5月)、日景気先行CI指数速報(5月)
午後7時に独製造業受注(5月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(6月 前年比)、
夜9時半に加住宅建設許可(5月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(6月)、
などが予定されています。
(独)・(加)・米の指標には注目です。

<7月7日(木)>

朝7時45分にNZ第1四半期GDP、
朝8時50分に日機械受注(5月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(6月)、豪失業率(6月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(6月)、
午後5時半に英鉱工業生産(5月)、英製造業生産高(5月)、
夜7時に独鉱工業生産(5月)、
午後8時に英BOE政策金利、
午後8時45分に欧ECB政策金利、
夜9時15分に米ADP雇用統計(6月)、
夜9時半からトリシェECB総裁の記者会見、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(5月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(6月)、
などが予定されています。
NZ・豪・(スイス)・独・英・欧・米の指標には注目です。

<7月8日(金)>

朝8時50分に日国際貿易収支(5月)、日国際経常収支(5月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(6月 現状判断DI・先行判断DI)、
午後2時45分にスイス失業率(6月)、
午後3時に独貿易収支(5月)・独経常収支(5月)、
午後5時半に英生産者物価指数コア(6月 前年比)、
同午後5時半に英生産者仕入価格(6月)、英生産者出荷価格(6月)、
夜8時に加雇用ネット変化率(6月)、加失業率(6月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(6月)、米失業率(6月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(6月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(6月)、米週平均労働時間(6月)、
夜11時に米卸売在庫(5月)、
深夜4時に米消費者信用残高(5月)、
などが予定されています。
(独)・(英)・加・米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円では週はじめに下窓を空けてはじまりましたが、
その後は上下動しながらも週半ばまで堅調傾向で推移して、一時、
81円前半まで上昇して、週後半に80円台前半まで下落した後に、
週末にかけて一時81円前半まで上昇した後に上げ幅を縮小するも
80円台後半まで上昇する上下動の相場展開になりました。

一方、ユーロドルは週はじめに一時下値を試す動きになりましたが、
その後にギリシャの緊縮財政法案の可決観測の高まりで反発上昇に転
じて、一時押しが入るも1.45台前半まで上昇して、株式市場の堅調
よるリスク選好動意にも支えられ、揉み合いながらも堅調傾向の相場
展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに一時下値を試す動きになりましたが、
その後に上下に揺れながらも上昇動意優勢で推移して、一時1.61台
前半となるまで上昇して、週後半では1.60台でやや大きめの上下動の
揉み合いとなりながらも、株式市場の堅調よるリスク選好動意にも
支えられ1.60台後半まで値を戻す相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめに一時下値を試す動きになりまし
たが、その後に原油などの反発があるとともに、株式市場の堅調よる
リスク選好動意にも支えられ、週末に一時押しが入るも、1.07台後半
まで上昇する堅調な相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力や、リスク回避の受け皿とし
ての円の役割はやや低下しながらも先進各国の株価の復調などでの
リスク回避の低下による円安圧力などがある一方、
サプライ・チェーンの回復による輸出の増加にかかわる今後の取得
外貨の円転による円高圧力および日本の貿易回復にかかわる為替予約
の活発化などによる円高圧力があるなど、引き続き、強弱材料が交錯
していますが、徐々に円安優勢の地合いとなりつつある状況も垣間見
られてきているようです。

米ドルについては、先週の経済指標では雇用関連指数が弱いものの、
米中古住宅販売保留(5月 成約)が市場予想よりかなり強い結果となっ
たとともに、シカゴ購買部協会景気指数が大きく改善したことや、
また、米ISM製造業景況指数(6月)も市場予想より強い数字となって、
QE2の6月末終了にもかかわらず、先週はNYダウが週間+650ドルに
迫るほど5日連騰となり米景気回復への期待が高まるなか、債券市場
は弱く米長期金利が上昇して米国の通貨としてのドル買い動意がみら
れる一方、リスク選好動意による世界の基軸通貨としての米ドル売り
もみられて綱引きとなりましたが、全般ドル売り優勢になりました。

今週6日には米ISM非製造業景況指数、週末8日には米雇用統計と、
今週はドルにとっての大きな2つのイベントがあり注目されますが、
米雇用については製造業よりもサービス業がシェアを有していること
から、米ISM非製造業景況指数でも構成項目の雇用指数が焦点となり
そうです。また、先週はNYダウが5日連騰となりましたが、一部では
QE2の終了でボディーブローのように投機マネーの流動性が徐々に
低下していくと見る向きもあるようで、株式市場で再び調整の動きと
なった場合では基軸通貨としての米ドル買戻しの動きとなる可能性も
あり、リスク選好動意の継続への過度の楽観はまだできないのかもし
れません。

ドル円相場では、米ドル主導の展開となる可能性がありそうですが、
81円台に乗せると実需の売りが入り、また80円台前半では投機の買い
が入り、80円台のレンジに堅さが見られ、先月6月では月間の値幅が
1988年5月以来となる1円75銭と変動幅が小さい状況であるとともに
週末には米雇用統計のイベントも控え、材料の混在で読みにくい状況
ながら、モメンタムは徐々に上方向で上下動しながらも81円台レベル
を目指しているようにも思われます。まずは81.00〜81.20アラウンド
のレジスタンスゾーンを抜けきれるかが注目されます。

ユーロについては、先週の焦点であったギリシャ緊縮財政法案および
その関連法案が無事に議会通過となったことで、一時、事実売りも見
られたものの、先進国の株式市場の堅調にも支えられ、リスク選好動
意優勢で、基軸通貨としての米ドル売りもあり、ユーロドルでは堅調
な相場展開になりました。

今週は先週末のユーロ圏財務相の電話会議の結果(ギリシャに対する
120億ユーロの第5トランシェ融資が合意) を週初めに織り込む動き
となる可能性があるとともに、7日にはECBの政策金利の発表とトリ
シェECB総裁の記者会見が予定されているなどのユーロにとっての大
きなイベントがありますが、7日の利上げ自体については既に市場
のコンセンサスとなっているようで、その後の利上げのペースにつ
いてECB総裁がどのような示唆をするか注目されます。

7日までは株式市場が堅調である限り、ユーロドルは押しが入っても
堅調傾向を維持する可能性があるとともに、記者会見で次回以降の
利上げ継続の示唆が強ければユーロは上値を伸ばすことになりそう
ですが、一方、原油価格が落ち着きつつあることや、6月のユーロ圏
の製造業PMIは2009年12月ぶりの低水準になって景況観感の減速感も
強まっている面があり、トリシェ総裁が7日にその後の利上げについ
て慎重な姿勢を見せた場合には、いったんの頂点として今回の利上げ
を機にユーロドルの事実売りが仕掛けられる可能性も否定はできなさ
そうです。

また、投資家の自発的協力を得たギリシャの債務延長について格付会
社がデフォルトとみなすとの発表を突然行う可能性があるとともに、
ギリシャへの支援は第2次支援融資の大枠の協議の段階に入っていて、
第1次支援融資での第5トランシェの実行はギリシャが緊縮財政法案
を可決した段階でほぼ織り込みがされていることや、そして、7日の
利上げについても、既に織り込みがかなり進んでいるだけに、好材料
が出そろった段階では、下落のリスクの可能性へも一応の留意をして
おく必要がありそうです。

ポンドについては、英経済の低迷が予想以上に長引く観測があると
ともに、要人発言もいまだ利上げには慎重な見解が多いものの、
6月28日に英BOE総裁が「ある時点ではBOEは利上げをする可能性。」
との発言もしていて動向が読みづらくなっているようです。
他のドルストレートに追従した動きとなる場合や、投機筋が材料を
探すように経済指標で強めの反応ともなりがちなようで、ニュースや
情報や他のドルストレートの動向に影響を受けて揺れる相場展開が
続く可能性がありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、先のIEAによる戦略的石
油備蓄の6000万バレルの放出の発表後に軟調となっていた原油価格も
95ドル近くまで反発してきたことや、NYダウが5日連騰となるなど、
株式市場の反発によるリスク選好動意があって、資源国通貨の地合い
が一転して改善して、豪ドル米ドルでは基軸通貨としての米ドル売り
もあり、堅調な相場展開になりました。

中国の利上げ観測はいまだに燻ってはいますが後退してるようで、
NYダウなど株式市場の堅調が続く限り、リスクを選好する動意で、
資源国通貨の堅調も維持されそうですが、今年前半での原油価格の
上昇の原因の1つにもなっていた投機マネーの原油市場への流入が
QE2終了でどのようになるか、今年後半からの原油価格の動向が注目
されるとともに、今週は週前半の4日に豪小売売上高、5日に豪貿易
収支に豪RBA政策金利と豪RBA声明、そして7日に豪雇用統計と豪ドル
にかかわる重要イベントがありますので動向が注目されます。
イベントの結果によっては揺れる動きになる可能性もありそうです。

経済指標関連では、4日の豪小売売上高、
5日の豪貿易収支と豪RBA政策金利に豪RBA声明と英サービス業PMI、
6日の米ISM非製造業景況指数、
7日のにNZ第1四半期GDPに英鉱工業生産と英BOE政策金利、
そして欧ECB政策金利に米ADP雇用統計とトリシェECB総裁の記者会見、
週末8日の加雇用統計と米雇用統計などが注目されます。


さて今日は、第3の状況のお話です。

どのようなわけか多くの場合で
人は二元論的な発想をしてしまうことがありますね。

「良い人か悪い人か」「善か悪か」「有るか無いか」
「仕掛ける側か仕掛けられる側か」「勝ち組か負け組みか」…。

そのようなこともあるからか、

相場でも「上げるか下げるか」の二元論的に
チャートを見てしまいがちになることがありますが、

でも相場には、東洋の「空(くう)」の思想を持ち出すまでもなく、

「上げるでもなく下げるでもない」
膠着や保ち合いという言わば第3の状態があるものです。

ですので、「上げではないならば下げだ。」ということは
単純に帰結できない場合があります。

よく聞かれることですが、ポジションには

「ロング(買い)」と「ショート(売り)」だけではなく、
「クスエア」という第3のポジションがあると言われていて、

スクエアとは「ノー・ポジション」のことですが、
「休むも相場」ということを
ポジションになぞらえて象徴した言葉のようです。

人には神様のような善人や悪魔のような悪人よりも、
いわゆる「普通の人」が多いように、

トレードでのポジションでも、

たとえば薄利狙いのトレードを繰り返す高速スキャルピングでさえ、
仮に「日50回のトレードで1トレード数分間」であるならば、
30分に約1トレードで、それが数分間ということになりますから、
エントリーしている時間よりも、ポジションをスクエアにして
待っている時間のほうがそれでもやはり多いくらいで、

ましてスイングタームのトレードでは数日待つべきときもあり、

相場状況には「スクエアにすべきとき」は思いのほか多いものです。

ですので、

「チャートを買うべきか売るべきか」の二元論的視点だけで
見ていると、頻度過剰のトレードとなったり、
相場を見誤りがちになる場合があり、
「待つべき」も加えていく必要があるのですね。

トレード技能が高ければ
「どんな状況でも買いか売りかを判別できる。」というのは、
おそらくは二元論的な誤解であり、

相場の判断には、買うか売るかだけではなく、
「不明」「待つべき」というのも
立派な判断の1つになるというわけです。

そして…、

似たようなことがポイントブレークなどでもありますね。

「抜けるか反転するか」と二元論的に見て、

「よーし。抜けてきたぞ。ロングだ〜っ!」
などと単純思考のトレードをしていると

「頭にきた! またもやダマシにあった…。」
などということになりがちなるものです。

ポイントブレークでも、「抜けるか反転するか」だけではなく、

「ちょいと抜けてはまた戻る」
「反転したかと思ったらまた抜けようとする」

「ポイントでの売り買いの攻防の局所揉み合い」という
第3の状態があるのですね。

むしろ、7割以上がレンジ状態とも言われることのある相場では、
すんなり一度でレートがポイントを抜けて
ブレークしていくことのほうが少なく、

「抜けるか戻るか」の決着が直ぐにつかず、
「ポイントでの揉み合い」となることのほうが多いくらいで、

「ポイントで揉み合いになる」可能性も
忘れずに認識しておく必要があります。

まぁ、相場は意地悪がわるく、
いつも1つのルールによる規定はできないもので、

「押し目待ちに押し目なし」「戻り待ちに戻りなし」
なんてことも少なからずありますが、(苦笑)

押しや戻りは多くの場合で「つきもの」として、

ブレーク初動にはダマシが多く、
逆の動きがフェイル(失敗)となったことを確認しての

「一度押してからの再上昇」や
「一度戻ってからの再下降」などを待つほうが、

ダマシ軽減という観点からは
良い結果となることが多いようです。

ちょうど…、

レートが大きく動きトレンドを形成しようとするときには、
あたかも物理でいうところの「弾性力学」のようなところがあり、

レンジの壁を板バネにたとえますと、

強い力でレンジの壁の板バネ押し広げても、
その力が板バネの「弾性の限界(降伏点)」の範囲であれば、

板バネが押し広がるほどに、戻ろうとする力もまた強くなり、
板バネを押し広げようとする力が何度も加わっても、
レートが元のレンジの中へと戻ろうとしますが、

その力が板バネの「弾性の限界(降伏点)」を超えたときには、
いわゆる「バネが伸びた」状態になって、
レンジの中へと復元しようとする作用が著しく弱まり、
板バネを押し広げようとする力に屈して、
レートが力の加わったその方へと向かうことになります。

そうです。
レンジブレークが始まるわけですね。

ですので、「移動平均線が平坦状況のレンジからのブレーク」は
その初動ではダマシとなることが多く、

(一気に動く場合もありますが)

多くは何度かの売り買いの攻防の押し戻りを経て、

「ブレークとなるか」「レンジの中に戻るのか」が
決着がついていくことになります。

ブレークとなる場合でも、
何度かの売り買いの攻防となることが多く、

そのために、経験豊富なオールドトレーダー達は、

「押しを待て」「戻りを待て」

などと教えているのですね。

「保ち合い離れにつけ。」という相場の格言がありますが、

一方、「初動にはダマシ多し。」
「押して(戻って)からの再上昇(再下降)を狙え。」

という言葉もあり、

負けの経験も豊富なオールドトレーダー達の言葉には
含蓄があるものです。

対しまして、同じくトレンド性のある動きでも、

移動平均線が傾斜している場合は、
「バネが伸びた」状態になっていることが示唆されて、

移動平均線の状態によって、
同じようなトレンド性の動きも「似て非なるもの」になりますが、

移動平均線が平坦状況のレンジからのブレークを狙うよりは、

移動平均線が傾斜している場合のほうが、
その傾斜方向へのトレードではダマシが少なくはなるものの、

やはり、「押しや戻りを待つ」ことは
トレードの知恵として有効であることは多いものです。

ところで…、

今日は、相場と二元論のお話をしましたが、

東洋には仏教由来の「有るのでもなく無いのでもない」、
第3の状態とも言える「空(くう)」の思想がある一方、

古代中国には陰陽思想があるのだそうです。

「陽極まれば陰」「陰極まれば陽」になると聞くと、

ウォール街の言い伝えともなっている
ジョン・テンプルトンの有名な言葉

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

にも相通じるところもありそうで、

市場参加者の大勢が上昇と見えるときに相場の下落が始まって、
ほとんどの市場参加者が恐怖に慄く下落から相場の上昇が始まる、

ことなどを見ますと、

けっこう相場は東洋思想的なところもあるのかもしれません。

ちょっと興味深いですね。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。



<コマーシャル>
FX攻略オンライン



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