FX 始原回帰とトレードのお話


カンボジアの首都のプノンペンで開催された国際ハーフマラソンで
タレントの猫ひろしさんが銀メダルを獲得したそうですね。^^

●先週の主な出来事

<6月13日(月)>

豪シドニー市場は休みでした。
英BOEの四季報では、
「英国の長期的インフレ期待は引き続き適度に抑制。
5月20日までの3ヶ月間に日本の大震災や中東の政治的緊張や
欧州債務危機の悪化などに直面。金融市場は回復力を維持。」
などが示されました。
日機械受注(4月)は市場予想より弱い−3.3%になりました。
FT紙が、
「連邦債務上限引き上げで米民主・共和両党が合意できない場合の
リスクヘッジとして米大手金融機関の多くが8月に米国債の利用を
縮小する準備を進めている。
東欧・クロアチアが2013年7月1日からEUの28番目の加盟国となる見通し。」
などの報道をしました。
東京時間前半では円やスイスフランが売られました。
NZのクライストチャーチ付近でM6クラスの地震がありました。
NZドルが下落しました。
中国新規融資(5月)は前回より弱い5516億元になりました。
原油先物が軟調傾向で推移しました。
NZの首相が、
「余震は新たな被害を与えた。
クライストチャーチ市長は非常事態を宣言する可能性。」
との認識を示しました。
東京時間後半は主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日経平均は前週末比−66.23円で大引けました。
独の財務相が、
「独の物価には確かな上向き傾向がある。」
との認識を示しました。
ロンドン時間では経済指標の発表はありませんでした。
ロンドン時間ではダウ先物が堅調傾向で推移しました。
ロンドン時間前半では主要通貨ペアが揉み合う展開になりました。
霊降臨節でスイス市場が休みでした。
ポルトガル10年債利回りが10.70%の過去最高値を更新しました。
カルムニア委員が、
「スペインは2011年の予算目標を達成すべき。」
との発言をしました。
スイスフランやポンドが堅調に推移しました。
アイルランド10年債と独連邦債が過去最大の829bpになりました。
ギリシャのCDSが過去最高値になりました。
「独経営者連盟(BDA)の会長が、ギリシャ追加金融支援に
民間の債券保有者を関与させる独政府の提案に賛同している。」
との報道がありました。
トリシェECB総裁が、
「原油及び商品がインフレを押し上げている。
ECBは賃金や物価への二次的影響を阻止しなくてはならない。
ユーロ圏の回復は今まで以上にしっかりと根付いている。
現在の失業率は依然高すぎる。
欧州は内部的にも外部的にも格差を是正しなければならない。」
などの認識を示しました。
IMFの篠原副専務理事が、
「米国と日本は予想外に軟調となった。
世界経済はソフトパッチ(一時的な鈍化)に入った可能性。
欧州では債務危機を抱えつつも独仏が成長を牽引している。」
などの見解を示しました。
NY時間では経済指標の発表はありませんでした。
NYダウが小高く始まった後に上げ幅を縮めました。
米10年債利回りが再び3.00%を下回りました。
原油価格が軟調傾向で推移しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
ユーロドルなどドルストレートは上げては下げる展開になりました。
オバマ米大統領が、
「米債務および財政赤字問題は経済成長や雇用に対する障害。
問題解決に向けた取り組みとして景気回復を加速させる必要。」
との認識を示しました。
米リッチモンド連銀総裁が、
「FRBは追加の量的緩和について用心深くあるべき。
インフレ問題のためエネルギー価格の安定を歓迎する。
米国の経済成長は今年の末に回復する可能性。
最近のデータは見通しの再考を促すが、
年内利上げは引き続き可能な領域にある。」
などの認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「EUは信用事由を起こす行動を回避すべき。
ギリシャ債の強制的な債務再編の回避を各国政府に促す。
ユーロ圏共通債券構想には賛成できない。」
などの発言をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「米経済がリセッションに陥るとは考えられない。
新興国の景気抑制策は世界経済に影響する可能性。
ギリシャは貯蓄や増税や構造改革が必要。
危機はギリシャであってユーロの危機ではない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のS&Pが
「ギリシャをCCCに3段階格下げする。見通しはネガティブ。」
と発表しました。
ギリシャ政府が、
「S&PはEUなどのリファイナンスを見落としている。」
との声明を出しました。
スペインの財務相が、
「スペイン経済には健全なファンダメンタルズがある。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が
「7月に確実ではないが利上げの可能性がある。」
と発言をしました。
ユーロが下げては上げる荒っぽい相場展開になりました。
ドル円は上下動しながらも軟調傾向で推移しました。
英BOEのウィール委員が、
「早期の金利引き上げが柔軟性を与える。
年内に消費者物価が5%超に上昇する可能性。
利上げの遅れは重大なリスクになる。」
などの認識を示しました。
金先物が下落して1515.60で引けました。
NY原油(WTI)も下落して97ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比+1.06ドルで取引を終えました。

<6月14日(火)>

伊の原発再開の是非を問う国民投票が否決されました。
英RICS住宅価格指数(5月)は市場予想より弱い−28%になりました。
独連銀総裁が、
「ECBはさらなるリスクを負担することはできない。
投資家に債務期間延長を強要できはしない。
ECBによるギリシャ債の繰り延べは想定できない。」
などの認識を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「FRBはこれまで既に充分な刺激策を講じてきた。
これ以上の金融緩和は支持できない可能性。
総合インフレに重点を置き優先課題は物価安定とすべき。
ただし株高は経済に有益である。」
などの見解を示しました。
中国の国営ラジオ放送が、
「中国は6月後半ないし7月初めに追加利上げへ。」
との観測報道をしました。
中国の金融時報が「中国は穏健な金融政策の維持が必要。」
との人民銀行貨幣政策委員の見解を記事として掲載しました。
豪NAB企業景況感指数(5月 前年比)は前月より弱い1になりました。
豪NAB企業信頼感指数(5月 前年比)は前月より弱い6になりました。
中国消費者物価指数(5月 前年比)は市場予想とおりの5.5%、
中国生産者物価指数(5月 前年比)は市場予想より強い6.8%、
中国小売売上高(5月 前年比)は市場予想より弱い16.9%、
中国鉱工業生産(5月)は市場予想より強い13.3%になりました。
中国国家統計局が、
「中国は比較的大きなインフレ圧力に直面。
5月のインフレ率は物価が抑制されていることを示している。」
などの見解を発表しました。
中国の経済指標の発表直前に新華社などがリーク報道をしました。
東京時間ではドルストレートが下げては戻す展開になりました。
主要通貨ペアが堅調傾向になりました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
日銀が全会一致で政策金利を0.00〜0.10%に据え置きました。
日銀が建機判断を引き上げて、また成長基盤支援で追加策として
動産担保融資で5000億円貸し出しを決定しました。
新華社が「中国人民銀行は短期的には利上げしない公算。」
との観測報道をしました。
日経平均やアジア株式市場が堅調に推移しました。
日鉱工業生産指数確報(5月)は速報値より強い1.6%になりました。
スイス政府経済予測では、
「安全な逃避先である通貨への需要が続いている。
スイス経済はフランの一段高のリスクに直面。
2011年のGDPは2.1%上昇、2012年は1.5%上昇と予想(下方修正)。」
などが示されました。
スイスフランが軟調に推移しました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャ支援で月末までに民間の参加レベルの合意となる可能性。
ギリシャは全政党が計画支持した場合にのみ危機克服可能。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比+99.58円で大引けました。
ロンドン時間序盤では主要通貨ペアが堅調に推移しました。
中国が預金準備率を50bp引き上げました。
ドル円が軟調になりました。
日銀総裁の記者会見では、
「社債買い入れオペの上限見直しは考えていない。
景気判断は先月より一歩進めた。
成長基盤支援融資の単純な増額は限界。」
などが示されました。
英消費者物価指数(5月)は4.5%、英小売物価指数(5月)は0.3%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
英消費者物価指数コア(5月)は3.3%、英DCLG住宅価格(4月)は−0.3%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
指標発表後にポンドが上昇しましたがしだいに軟調になりました。
ギリシャ10年物国債と独連邦債の金利格差が過去最大になりました。
アイルランド10年物国債と独連邦債の金利格差が最大になりました。
中国人民銀行が「欧州の債務危機は拡大して悪化する可能性。」
との見解を発表しました。
ギリシャ財務省が「1-5月の財政赤字は102.8億ユーロになった。」
と発表しました。目標90.7億ユーロまでの赤字は未達になりました。
ロンドン時間中盤から主要通貨ペアがしだいに軟調になりました。
米小売売上高(5月)は−0.2%、米生産者物価指数(5月)は7.3%と
ともに市場予想より強い結果になりました。
米生産者物価指数コア(5月)は市場予想とおりの2.1%になりました。
加第1四半期設備稼働率は市場予想より強い79.0%になりました。
加の財務相が、
「カナダの金利は上昇する可能性がある。」
との認識を示しました。
米ドルや加ドルが買われる市場反応になりました。
円やスイスフランが軟調になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「スイスの銀行セクターの格付け見通しを安定的に引き上げる。」
と発表しました。
伊中銀総裁が、
「ECBは緩和的政策および手段からから引き揚げの遂行をすべき。
ECBは予防的に利上げすべき。債務再編やヘアカットを支持しない。
銀行がECBに依存しすぎないように配慮すべき。
ギリシャがデフォルトになれば甚大なコストがかかり、
非常に困難な手続きになる可能性。」
などの見解を示しました。
NY時間ではNYダウが堅調に推移してリスク選好動意になり、
主要通貨ペアが堅調に推移しました。
米企業在庫(4月)は市場予想より弱い0.8%になりました。
米10年債の利回りが大幅に上昇しました。
バーナンキFRB議長の講演では、
「債務上限引き上げられなければ格下げとなる可能性。
ドルの役割や米債市場への打撃となる。
米国債の債務不履行懸念は深刻な金融市場混乱引き起こす。
金利も上昇して景気回復を減速させる可能性。
投資家の信頼揺るがすような行動避けるべき。」
など米債務問題に対する認識を示しました。
リスク回避でドルが買い戻される動きがみられました。
NY原油(WTI)は99ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+123.14ドルで取引を終えました。

<6月15日(水)>

AP通信が、
「バイデン米副大統領は11兆ドル強の財政赤字削減に自信。
7月4日までに財政問題の暫定合意を望むと述べた。」
との報道をしました。
NZ第1四半期小売売上高は市場予想とおりの0.9%になりました。
英ネーションワイド消費者信頼感(5月)は、
前回値より強い55になりました。
ともに市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「BNP、ソシエテジェネラル、クレディアグリコルの
仏大手3行を格下げ方向で見直す。ギリシャ債の(大量)保有が理由。」
との発表をしました。
ユーロが軟調になりました。
豪Westpac消費者信頼感(6月)は前回より弱い−2.6%になりました。
豪ドルも軟調になりました。
英FT紙が、
「ギリシャ債リスケは欧各国に最大200億ユーロの負担の可能性。」
との観測報道をしました。
スロバキアの財務相が、
「EUとECBが20日に開く会合でギリシャ向けの
追加支援計画が合意する公算は小さい。」
との見解を示しました。
東京時間ではリスク回避でユーロなどが軟調に推移しました。
豪第1四半期新規住宅は市場予想より強い3.1%になりました。
ギリシャの中銀が、
「ギリシャの銀行が欧州銀行間市場から締め出されている。
ギリシャ国内金融機関に対し一段の資本増強を要請する。」
との発表をしました。
豪RBA総裁が、
「物価抑制には金利の上昇が必要。7月のCPIは政策決定に重要。
インフレ率は上振れの可能性の方が高い。」
などの認識を示しました。
豪ドルが上昇しました。
格付け会社のS&Pのアナリストが、
「中国の住宅価格は与信逼迫と政府による規制の効果が表れ
今後1年で10%下落する可能性がある。」
との見解を発表しました。
スイスフランが軟調になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ECBは民間セクターの関与に反対しない。自主的であるべき。
部分あるいは完全なデフォルトは回避すべき。
ギリシャは民営化を進めるべき。」
などの見解を示しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+26.53円で取引を終えました。
日工作機械受注確報(5月)は速報値より弱い34.0%になりました。
ロンドン時間前半ではユーロが軟調になりました。
ドル円が堅調に推移しました。
スイス生産者物輸入価格(5月)は予想より弱い−0.4%になりました。
「ギリシャで15日に今年3度目の大規模ゼネストが計画されている。」
との報道がありました。
英失業率(5月)は市場予想とおりの4.6%、
英失業保険申請件数推移(5月)は予想より弱い1.96万件になりました。
英2-4月期の失業者数は(ダウ・ジョーンズによると)
10年以上ぶりの大幅減少とはなりました。
市場反応はポンド売りになりました。
アイスランド中銀が政策金利を4.25%に据え置きました。
欧鉱工業生産(4月)は市場予想より強い0.2%になりました。
欧州議会の経済金融委員会が、
「伊中銀総裁のドラギ氏をECBの次期総裁とすることを承認。」
することを決定しました。
ギリシャのCDSスプレッドが1700bpに拡大しました。
ギリシャ10年債の利回りが17.662%になりました。
ポルトガルの国債入札では、
「3ヶ月債の平均落札利回りが前回より低い4.863%、
応札倍率が前回より低い2.4倍。
6ヶ月債の平均落札利回りが前回より低い4.954%、
応札倍率が前回より高い3.8倍。」
などの結果になりました。資金調達コストが低下しました。
ドル円が堅調傾向で推移しました。
仏政府報道官が、
「ギリシャの債務再編にはあらためて反対する。」
との表明をしました。
スペイン中銀総裁が、
「危機を過小評価するのは危険なことである。
資本増強が必要になればスペイン銀行救済基金は破綻する。」
との認識を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの4行を格付けBからCCCに格下げする。
見通しはネガティブ。」との発表をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ギリシャの格付けをCに引き下げる可能性。」
との発表をしました。
独財務省報道官が、
「全てのユーロ圏財務相の間でギリシャを支援する意思はある。」
との発表をしました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャ国債のロールオーバー計画を整備中。」
との発言をしました。
米消費者物価指数(5月)は3.6%、同コアが1.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米NY連銀製造業景気指数(6月)は予想より弱い−7.79になりました。
市場反応は揺れながらも米ドル買いになりました。
加製造業出荷(4月)は市場予想よりは強い−1.3%になりました。
米ネット長期TICフロー(4月 対米証券投資)は
市場予想より弱い306億ドルになりました。
米鉱工業遺産指数(5月)は+0.1%、米背日稼働率(5月)は76.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
限定的ながらドルが売られる市場反応になりました。
米NAHB住宅市場指数(6月)は市場予想より弱い13になりました。
NYダウが軟調に推移しました。
独財務相が、
「ユーロ圏はギリシャについて20日の決定を目指す。」
との発言をしました。
原油在庫は予想以上の340.6万バレルになりました。
欧州EFSFが、
「日本政府がポルトガル支援で11億円ユーロの債券を購入。」
との発表をしました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ECBは民間関与を全て反対しているわけではない。
ウィーン・イニシアチブ方式を受け入れる可能性。
ヘアカットを伴うデフォルトには反対する。
ギリシャ問題は波及する恐れがある。」などの認識を示しました。
パパンドレウギリシャ首相が、
「最大野党の民主主義党のサマラス党首に対して
大連立が合意できれば首相を辞任してもよい。
統治不能なら選挙が必要。」などの発言をしました。
ユーロや資源国通貨がリスク回避で一段安になりました。
豪RBA総裁が、
「インフレ率が中期目標の2〜3%に沿い続けるようにするためには、
ある時点で金融政策の一層の引き締めが必要となる可能性が高い。」
との見解を示しました。
格付け会社のフィッチが「ロールオバーは債務不履行と認める。」
との見解を発表しました。
英財務相が、
「英経済は回復過程にあるが世界的な逆風にさらされている。
信用市場もまだ弱い。50%に引き上げた最高税率は一時的なもの。」
などの発言をしました。
英BOE総裁が、
「賃金上昇は抑制。マネーサプライの拡大は脆弱。
インフレはいずれ緩和する兆候。緊縮財政と緩和的金融政策が必要。」
などの認識を示しました。
加BOC総裁が、
「加は金融の不均衡に警戒すべき。米は緩やかな成長を続ける。」
などの認識を示しました。
米10年債の金利が3.00%を割り込みました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半まで下落しました。
NYダウは前日比−178.84ドルで取引を終えました。

<6月16日(木)>

NZの財務相が、
「金利は低水準を維持することが望ましい。
NZドル高はNZ経済にとって強い逆風。
財政政策によってのみ通貨に影響を与えることが可能。」
などの見解を示しました。NZドルが下落しました。
ロイター通信が、
「人民銀行高官が目先に金融政策を緩和することはないと発言。」
との報道をしました。
英FT紙が、
「経済が成長軌道に戻るまでには2年にわたって
深刻な不況と過去最悪の失業率を経験する可能性。」
とのポルトガルの次期首相の見解を報じました。
英FT紙が、
「独はギリシャへの新たな救済策に態度を軟化させつつある。」
との観測報道をしました。
東京時間では日経平均やアジア株式市場が軟調に推移しました。
オランダ中銀総裁が、
「民間投資がギリシャへの追加支援への貢献で圧力を受けるなら、
ユーロ圏の救済基金の規模を2倍増の1兆5000億ユーロとすべき。」
との見解を示しました。
東京時間後半にユーロが下落してスイスフランが上昇しました。
ドル円がしだいに軟調になっていきました。
米財務省の国際資本動向(4月)では、
「中国が5ヶ月連続での米国債の売り越しを経て、4月に米国債を
買い越して保有高を拡大し最大の海外保有国にとどまった。」
ことなどが報告されました。
英BOE総裁が、
「利上げペースは銀行システムの再正常化や与信条件の緩和しだい。
英経済が利上げに耐えられると判断には時間がかかる可能性。」
などの認識を示しました。
日経平均は下落して前日比−163.04円で大引けました。
ロンドン時間前半では原油先物が軟調に推移しました。
スイス第1四半期鉱工業生産(前期比)は、
市場予想より弱い−9.2%になりました。
スイスSNBが政策金利を市場予想とおり据え置きました。
スイスSNB声明では、
「スイスフランは強い上昇を示した。
強いスイスフランが経済に対する主要リスクの一部。
世界経済は回復を続けている。世界経済には複数の心配がある。」
などが示されました。市場反応は限定的でした。
ECB月報(6月)では、
「インフレに強い警戒が必要。断固として時宜を得た行動を取る。
緊急措置は一時的なもの。適切に調整する。」
などが示されました。
仏大統領が「ユーロを守る必要がある。」との認識を示しました。
ユーロが一時反発しました。
英小売売上高指数(5月)は市場予想より弱い−1.4%になりました。
ポンドが下落しました。
欧消費者物価指数確報(5月 前年比)は予想とおり2.7%になりました。
ギリシャの第1四半期の失業率は前回より弱い15.9%になりました。
ギリシャ10年債の利回りが17.882%に上昇しました。
ユーロが下落する展開になりました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャが7月に融資を受け取ることを確信している。
民間部門の役割は7月11日に最終決定の見込み。」
などの発言をしました。
ギリシャの2年債利回りが30%を突破しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ECBが保有する債券の償還期限の延長はECBの原則を破ることになる。
デフォルト後の債券を保有することもECBの原則を破ることになる。」
などの認識を示しました。
米住宅着工件数(5月)は56.0万件、米建設許可件数(5月)は61.2万件、
米新規失業保険申請件数は41.4万件、
米第1四半期経常収支は−1193億ドルと、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
市場反応ははじめ米ドル買いからリスク選好動意になりました。
主要通貨ペアが反発しました。
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(6月)は、
市場予想よりかなり弱い−7.7になりました。
構成項目の中では雇用が前回22.1に対して今回は4.1になりました。
ドル円が一時下落しました。
FRBのタルーロ理事が、
「自己資本規制とともにデリバティブ取引で証拠金の最低水準を
世界的に規制するなど国際的な取り組みが重要。」
との見解を示しました。
ギリシャの首相が「EUは危機に対する対処に間違いがあった。」
との発言をしました。
ギリシャ債CDSスプレッドが2050bpと過去最高になりました。
IMF国際通貨基金のスポークスマンが、
「ギリシャ支援を継続する準備が整っている。
ギリシャへの金融支援の実施へ話し合いは進んでいる。
次回ユーロ圏財務相会議で前向きな結果を予想している。
ただしギリシャ支援は合意済みの改革の実行が前提。」
などの発表をしました。ユーロが反発上昇しました。
NYダウは前日比プラス圏で推移しました。
米10年債利回りは低下傾向で推移しました。
EU大統領が「ユーロは安定。強い通貨。」との発言をしました。
ユーログループ議長が、
「民間部門の関与は自発的である必要。ECBの基本原則は守るべき。
IMFは次回の支払い能力を確実にする必要。
EUとIMFの救済額は債券保有者の役割による。
EUとIMFはギリシャ問題に対して大きな転換はない。」
などの見解を示しました。
ルクセンブルク中銀総裁が、
「物価安定はECBの主要な目標。
いくつかのユーロ圏の国の成長見通しは楽観的過ぎる。
支払期限の延長はギリシャの問題解決にならない。
ECBは期限延長を認めない。」
などの見解を示しました。
ギリシャ政府が、
「(大連立とならなかったことで行う)内閣改造は金曜日に延期する。
明日午前9時(現地時間)に発表。午後に宣誓就任の予定。」
との発表をしました。
仏大統領が、
「ギリシャの債務危機からユーロを守るために
責任感と妥協が必要なことを理解するべき。」
とEU加盟国に呼びかけました。
ユーロが押しては上げる展開になりました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+64.25ドルで取引を終えました。

<6月17日(金)>

日政府が来週発表する月例経済報告で景気の現状判断を
4ヶ月ぶりに上方修正する方針を固めたとの報道がありました。
トリシェECB総裁が、
「ギリシャの強制措置やデフォルトは回避する必要。
ユーロ離脱の可能性を提起した当局者はいない。」
などの発言をしました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「ギリシャがデフォルトに陥る確率は高い。
デフォルトはほぼ確実。ギリシャのデフォルトは伝染する可能性。」
などの認識を示しました。
日銀議事録要旨では、
「前回に包括緩和の増額を提案した西村副総裁から
追加緩和の必要性は潜在的には大きいとの認識。
供給制約解消に関する不確実性は低下している。
電力安定供給の不確実性増している。」
などが示されました。
中国の毎日経済新聞が、
「中国当局が重要な人民元政策を19日に公表。」
と報道しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4716元の切上後最高値になりました。
東京時間前半では主要通貨ペアがやや軟調な揉み合いになりました。
ECBのリーカネン理事が、
「ユーロ加盟国支援がECBバランシートに及ぼすリスクは対処可能。」
との認識を示しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャのハードなヘアカットには伝染のリスクがある。
ギリシャに対するプロセスは極めて困難になってきている。」
などの認識を示しました。
中国の外務次官が、
「欧州債務危機の解決を中国として支援する。」
と発言しました。
トリシェECB総裁が、
「いかなる形であってもギリシャのデフォルトは回避すべき。
信用事由につながりかねないギリシャ危機への対応も避けるべき。
それがECBの明確な立場。ユーロ圏は統治改革を実施する必要。」
などの認識を示しました。
市場反応は限定的でした。
原油先物が時間外取引で軟調に推移しました。
ユーロがしだいに軟調になっていきました。
日経平均は前日比−59.88円の9351.40円で週の取引を終えました。
「ギリシャ政府はベニゼロス国防相を財務相に指名する見通し。」
とのギリシャ内閣改造にかかわる報道がありました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが下落の後に反発しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
中国中部と南部を襲っている豪雨で
「中国政府は洪水警戒レベルを最高の4に引き上げた。」
との報道がありました。
中国上海株が3営業日続落になりました。 
ギリシャ10年国債の利回りが過去最高の18.9%をつけました。
欧貿易収支(4月 季調済)は予想より弱い−41億ユーロになりました。
欧建設支出(4月)は前月より強い0.7%になりました。
独財務相報道官が、
「7月のギリシャ救済に関して最終結論に至るかどうかは不明だが、
そうなれば素晴らしいこと。」
との見解を発表しました。
独の首相が、
「新たなギリシャ支援での民間投資家の関与では
ECBとともに取り組んでいく。」
との(ECBに歩調を合わせる妥協の)見解を示しました。
仏大統領が、
「仏と独はユーロを全力で支える。
ギリシャ問題の民間部門に対する解決策を見出した。
仏独はウィーン方式でのギリシャ債ロールオーバー支持で合意。
ギリシャ対応策ではECBとの間で完全合意が必要。」
などの発言をしました。
ダウ先物が堅調に推移しました。
欧州株式市場が反発しました。
米ドルが売られてユーロを中心にドルストレートが上昇して、
ドル円が軟調傾向で推移しました。
加卸売売上高(4月)は市場予想よりは強い−0.1%になりました。
IMF国際通貨基金が、
「今年の世界の経済成長率を4.3%と予想。
今年のユーロ圏の経済成長率は2.0%と予想。
ギリシャは救済措置の条件をコミットする必要。」
などの見解を発表しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)は
市場予想より弱い71.8になりました。
米景気先行指標総合指数(5月)は予想より強い0.8%になりました。
米下院が「7月13日にバーナンキFRB議長の議会証言を行う。」
との発表をしました。
マルタ中銀総裁が、
「金融政策は緩和的。来月に利上げが実施される公算。
ギリシャが直ちにデフォルトに陥る可能性は小さい。」
などの認識を示しました。
独財務省が、
「EUが週明け20日の財務相会合で新たなギリシャ支援策の枠組みを
合意する可能性。」との発表をしました。
独連邦債とPIIGS各国債の利回り格差が縮小しました。
揉み合いながらもドルストレートの上昇がしばらく続きました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は市場に広範な影響が及ぶ。
債務再編はモラルハザードの問題を排除することもできない。
リーマン・ブラザーズの破綻を思い出すべき。」
などの見解を示しました。
ロシア株式市場が大幅続落しました。
NYダウがしだいに上げ幅を縮小しました。
ドルストレートの上昇も一服になりました。
原油価格が軟調に推移しました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「中国は雇用創造のために為替をコントロールしている。」
との認識を示しました。
ベルギーの財務相が、
「ギリシャに再び支援が提供されなければ、
欧州はドミノ効果で問題が広がるリスクを背負うことになる。
支援する以外に選択肢はない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「伊のAA2格付けを引き下げ方向で見直す。
将来の利上げと脆弱な同国経済がプライマリーバランスの
黒字化達成を困難にする可能性」
との発表をしました。
NY原油TI)は93ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+42.84ドルの12004.36ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月20日(月)>

朝7時45分にNZ第1四半期製造業売上高、
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(6月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(5月)、
昼12時にNZクレジットカード支出(5月)、
午後2時に日景気一致CI指数確報(4月)、日景気先行CI指数確報(4月)
午後3時に独生産者物価指数(5月)、
午後5時に欧経常収支(4月)、
などが予定されています。
また、時間は未定ですが(ロンドン時間の可能性)、
ギリシャ問題についても話し合われるEU・ユーロ圏の財務相会合が
予定されて注目されます。

<6月21日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後1時半に日全産業活動指数(4月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(6月)、
午後5時半に英公共部門ネット負債(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(6月)、
夜9時半に加小売売上高(4月)、加景気先行指標指数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
豪・(独)・加・米の指標には注目です。
また、この日にギリシャの新内閣の信任投票が予定されていて、
注目されます。

<6月22日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期経常収支、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧鉱工業新規受注(4月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(6月)、
同夜11時に米住宅価格指数(4月)、
深夜1時半に米FOMC政策金利、FOMC声明、
深夜3時15分からバーナンキFRB議長の記者会見、
などが予定されています。
英・(欧)・米の指標およびFRB議長の記者会見には注目です。

<6月23日(木)>

午前9時半に豪コンファレンスボード景気先行指数(4月)、
午後3時にスイス貿易収支(5月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(6月)、独サービス業PMI速報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(6月)、欧サービス業PMI速報(6月)、
夜9時半にシカゴ連銀全米活動指数(5月)、米新規失業保険申請件数、
夜11時に米新築住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。
また、この日から24日までEU首脳会議が開催され注目されます。

<6月24日(金)>

朝8時50分に日企業向けサービス価格(5月 前年比)、
午後5時に独IFO景気動向(6月)、独IFO現況評価値(6月)、
午後6時半から英BOE総裁の記者会見、
夜9時半に米第1四半期GDP確報、米第1四半期価格指数確報、
同夜9時半に米耐久財受注(5月)、
同夜9時半に米第1四半期個人消費確報、米第1四半期コアPCE確報、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円では週初に80円台後半まで上昇した後に一時80円
台前半まで下落して、週半ばにかけて81円台に乗せるあたりまで上昇
して、そして週末にかけて80.00あたりまで下落する上下動になりま
した。

一方、ユーロドルは、週初から週中にかけて1.4500に迫るあたりまで
上昇して、その後に週後半にかけて一時1.4100を割り込むあたりまで
下落した後に週末に1.43台前半まで上昇する、ギリシャ関連の情報で
上下動するボラタイルな相場展開になりました。

他方、ポンドドルは、週初から週半ばにかけて1.64台前半まで上昇し
た後に週後半にかけて1.61台を一時割り込むあたりまで下落して、
週末に上下動しながらも1.62台に迫るあたりまで反発するボラタイル
な相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは、週初から週前半にかけて1.0700を一時上抜
けるあたりまで上昇した後に週後半にかけて1.0500台を一時割り込む
あたりまで下落して、週末にかけて上下動しながら1.06台前半まで
反発上昇する上下動の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、日ボーナス時期による投信を通じての
海外投資での円売圧力があるとともに、日国債増発観測はあるものの
日長期国債先物が上昇傾向にある中にあって今週は6月20日に日国債
の大量償還が予定されていて、債券相場が強含みで推移する可能性が
あり、日長期金利が低下することによる円売り圧力がある一方、
震災後の生産の落込みに歯止めがかかってきたことで、今後の日本の
生産回復と輸出に伴い為替予約が活発になることによる円高圧力と、
強弱材料が交錯しているようです。

米ドルについては、先週の米小売売上高や米生産者物価指数、そして
米消費者物価指数や米新規失業保険申請件数および住宅着工件数や
米景気先行指標総合指数などが市場予想よりも強い結果になり、
一方、市場予想より弱かったNY連銀製造業景気指数や鉱工業生産指数
やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などもあり強弱混在のマダラ
模様ながらも、週末の独仏首脳会談で欧州不安が一時後退したことも
あって、米10年債利回りは3.00%の節目を割り込んではいながらも、
2002年8〜10月以来の6週連続の下落で12000ドルの大台割れとなっ
ていたNYダウが7週目となる先週に週間で小幅上昇となって、
上下に揺れつつも先週後半にかけては基軸通貨としての米ドルでは
リスク選好の売りがみられました。

米要人の発言では今のところQE3に否定的な見解が多いようですが、
そのような中にあって22日深夜の米FOMCおよびFOMC声明とバーナンキ
FRB議長の記者会見の動向が注目されます。

ドル円相場では、先週の後半からはどちらかというと円よりは米ドル
主導の展開となったようで、週末の独仏首脳会談で欧州不安が一時
後退したこともあって、週間では上下動しながらも80.00円の節目
あたりまで下落しました。今週も材料の混在で読みにくい状況ながら
80.00〜79.80アラウンドのサポート・ゾーンを割り込むと79円台の
一段の下落となりそうですが、下抜けられなかった場合は80円台を
中心としたレンジ傾向の相場展開になる可能性がありそうです。

ユーロについては、利上げ期待がありながらも、13日に格付け会社の
S&Pが「ギリシャをCCCに3段階格下げする。見通しはネガティブ。」
と発表したことや、15日にムーディーズが「BNP、ソシエテジェネラル
、クレディアグリコルの仏大手3行を格下げ方向で見直す。」と発表し
たり、フィッチが「ギリシャの格付けをCに引き下げる可能性。ロー
ルオバーは債務不履行と認める。」との発表をしたり、ギリシャの
CDSが16日に過去最高の2050bpまで上昇したり、独連邦債とPIIGS諸国
の国債利回り格差の拡大、およびギリシャ問題を巡る報道や、ムーデ
ィーズによる「伊のAA2格付けを引き下げ方向で見直す。」発表などで
"てんやわんや"の大揺れの相場展開になりました。

そして、週末に独仏の首脳会談が行われて、償還を迎えるギリシャ債
の対応について、民間保有者が自主的に新発債へのロールオーバーに
応じる2009年の中東欧危機のときに習ったウィーン・イニシアティブ
の方式を軸とすることを両国が確認したことで、週末にユーロドルが
反発上昇しました。

ただ、今回のロールオーバーの案に対して格付け各社がどのような
見解を出すかは未知数で、格付け会社の中には「デフォルトに該当」
との認定をする可能性もあり、また、独では独議会のギリシャ支援
承認も条件となっているようで、さらには内閣改造をしたギリシャ
ですがギリシャ国内では大規模なデモやストが行われていて、また
ギリシャ内閣改造で延期となっているIMFからの支援条件の追加の
財政緊縮策がギリシャ議会を通過できるかどうかの難題や、21日の
ギリシャ新内閣の信任投票もあり、まだまだ前途多難のようです。

しかしながら、度重なるネガティブ材料があったわりにはユーロが
底堅い印象があり、市場には「なんだかんだと言ってもユーロ圏には
ギリシャのデフォルトを阻止する以外に選択肢はない。」との思惑
もあるようで、20日のEU・ユーロ圏の財務相会合で明確なギリシャ
支援が発表されれば、ユーロが一段の反発上昇になる可能性もあり
そうです。今週もギリシャ関連の報道に相場が大きく揺れる可能性
が高く、ボラタイルな相場展開が予想されるだけに、一方向のバイ
アスでチャートを見ずに柔軟にトレードしていきたいものです。

今週のポンドについては、22日の英BOE議事録が注目されますが、
タカ派の急先鋒のセンタンス委員が抜けて、新たにブロードベント
委員が加わることになって、一応はタカ派と目されているものの、
就任前の議会証言では現状の緩和スタンスを容認するハト派的な
発言もして動向が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、金は堅調ながら原油価格
が93ドル台前半と軟調傾向で推移していることや、利上げ期待の後退
および中国、ブラジル、インドの株価指数が軒並み2〜3%下落して
いるなど新興国の経済減速懸念などがありますが、先週は1.0500の
節目をなんとか割らずにレンジ相場となりました。
また14日の中国経済指標の発表も無難に越えた印象がありますが、
14日に中国国営ラジオ放送が「中国は6月後半ないし7月初めに追加
利上げへ。」との観測報道をしているとともに、新華社が「中国人民
銀行は短期的に利上げしない公算。」と、中国利上げについては観測
が錯綜しているようです。

地合いはあまり強い様子はないようですが、米指標が悪いながらも
一部で改善が見られるとともに、NYダウが先週は小幅ながら週間で
上昇したこともあって、リスク選好動意が強まれば上昇する可能意が
ありそうです。ただ、ユーロドルに連れる動きとなる場合があると
ともに、14日の中国国営ラジオ放送の観測報道のように中国が利上げ
をした場合には中国経済減速懸念が強まり豪ドルが下落する可能性
もあることから、柔軟にトレードしていきたいものです。

経済指標関連では、20日のEU・ユーロ圏の財務相会合での発表、
21日の豪RBA議事録と独ZEW景況感調査(6月)に、
加小売売上高と米中古住宅販売件数(5月)、
22日の英BOE議事録に米FOMCとFOMC声明にFRB議長の記者会見、
23日の独の製造業とサービス業PMI速報に米新規失業保険申請件数と
米新築住宅販売件数、およびEU首脳会議での発表、
週末24日の独IFO景気動向(6月)に米耐久財受注(5月)と
米第1四半期GDP確報に米第1四半期個人消費確報、
などが注目されます。


さて今日は、始原回帰とトレードのお話です。

「日進月歩」という言葉がありますが、
最近はこの言葉が陳腐化するほど技術革新のスピードが
早くなっているという指摘があるようですね。

特にIT関連技術の革新のスピードは速いようで、
全てがそうではないにしても、最新の技術といわれるものが
ときにわずか数ヶ月で過去の技術になることもあるそうです。

このような時代に生きていると、
いやがおうにも先進を礼拝するようになって、
ほとんど疑うことなく「古いものは劣ったもの」という
ドグマ信仰になりがちですが、

休日などに海や山に行くと、
永きに渡って変らぬもののあることに
新鮮な驚きと憧憬を心に抱くことがあります。

人には先進を追い求めたい気持ちとともに、
時を経ても変らぬものを求めたい気持ちの両方が、
心の中に同居しているのかもしれません。

物事にはITのように技術革新が凄まじいものもある一方、
食文化の分野の箸やフォークや茶碗や皿などのように、
大昔から変らぬばかりか、おそらく遠い未来まで変り様のない、
ローテクながらも言わば究極的なものがありますが、
トレードについてはどのようなものなのでしょうか。

今日はそんな話題を取り上げてみたいと思います。

トレードの技術もIT技術の分野ほどではないにしても
コンピューティングを活用して
少なくとも日進月歩ほどは革新の歩みは続いているようです。

大手の金融機関の投資部門やヘッジファンドの中には
統計学と計量経済学的な分析で相場を解明しようとする
"クウォンツ"と呼ばれる精鋭の研究者たちを擁して
相場の研究が続けられていますし、

また、テクニカル・インジケーターにしても、
凄腕ハッカー並みのコンピューティングの猛者たちが
日々、開発にいそしんでいるそうで、

必ず誰かが負けるゼロサムの投機では、
「研究の遅れは負けを意味する」と考えるのも当然で、
相場の研究は一歩先へ抜きん出ようとしのぎが削られています。

このようなことを見聞きすると、
個人トレーダー程度のレベルでの研究で相場に立ち向かうには
「戦車に竹槍」の感もするものですが、

不思議なことに…、

弛まぬヘッジファンドなどの精鋭たちの研究をよそに
(トータルで)勝ち続けている個人トレーダーがいます。

そのタイプはもちろん一様ではなく、
様々なタイプの個人トレーダーがいますが、

凄腕ハッカーたちも脱帽するほどの
独自のコンピューティング分析をしている人もいれば、

逆に、研究の方向は真逆とも言える始原的アプローチで、

あたかも食文化で箸やフォークを使うように
変らぬローテクでいまだに相場に勝っている人もいます。

あるベテラン個人トレーダーが語ります。

「そりゃぁ、先進の競争をしたら個人レベルでは
 どんなに頑張ったってクウォンツたちに勝つのはたいへんだよ。
 頭脳のケンカをするには相手が強すぎる。
 でも、彼らとは全く別のアプローチ…、
 そう…。彼らがローテクと一顧だにしない視点では
 勝てる可能性が充分にあると思っているよ。」

「……。」

「あくまで私見なんだけれども…、
 彼らクウォンツたちのアプローチは基本的には分析で
 相場を要素に分解して統計学と計量経済学を駆使して
 そしてロジックを組み立てるものだと思うが、
 始原的な研究はそう深くはされていないように思っているわけさ。
 分析ではなく『事実をそのままあるがままに認識』して、
 そして分析とは逆ともいえる『集合』を駆使するならば、
 彼らのいる相場に参入しても勝てると思っているわけだ。
 というか、事実勝てているわけなんだけれどもね。」

「どういうことですか?」

「例えばさ、相場に勝つための基本指針に
 損小利大っていうのがあるよね。
 これはエグジットがテーマになることだが、
 分析的なエグジットの手法的アプローチでは
 インジケーターを使うとか、チャートポイントを目安にするとか、
 まぁ、いろいろあるわけだけれど、
 普通、エグジットでは多少の押し戻りを堪えて
 利大を目指そうとするのがよしとされているよね。」

「ええ、まぁ、基本的には…。」

「簡単なようだがこれは複雑に考えると頭が痛くなるほどの難問で、
 エグジットはエントリーよりも難しい場合があるけれども、
 連結しながら利大を目指す再エントリーというアプローチを
 加えると問題を単純化することができるんだよ。」

「どういうことですか?」

「再エントリーすることを前提とすれば、
 例えば上昇動意に乗ってロングしていたとすると、
 含み益となっている場合は、
 陰線示現が確定したならば単純にいったん利食うのもアリ、
 というわけさ。」

「ちょっと直ぐには納得できないんですけれど…。」

「幼稚すぎるとでも言いたいのかね。
 上昇動意に乗ってロングして、含み益となっていて、
 その後のどこかで陰線示現が確定したならば、
 単純に利食うというわけだが、
 一度押して再上昇したなら再びロングポジションを持つわけで、
 連結的に利大を目指していくということさ。」

「……。」

「逆の言い方をすれば、レートの動きが振動していても、
 含み益となっていて陰線が示現せずに陽線が続く限り、
 ジタバタせずロングを持ち続けるということだよ!」

「……!」

「単純で始原的ではあるけれども明快だろう。」

「でも…、大きな陰線で確定となるときには
 ロングでの含み益を吐き出してしまうこともあるのでは?」

「あははっ。企業秘密っていうのかな。
 そんなこともあるんで、あまり教えたくはないんだけれどもね。
 相場の格言に利食いは脱兎の如しというのがあるが、
 確かに機敏さも大切になる。そのような場合のために、
 トレードの執行を検討している時間軸より
 一段小さな時間軸で陰線確定を見る方法があるのだよ。」

「なるほど…!
 そして、先ほど言った集合とは何のことですか?」

「動意の集積としてレートの動きが綺麗なチャートになっている
 時間軸を探してそのタームでトレードをするということさ。」

「なんのことかさっぱり解りませんが…。」

「たとえば分足でチャカチャカとレートが上げたり下げたり
 神経質な動きでいったい相場がどうなっているのか、
 というイヤラシイ相場があるだろう。
 そのようなときに無理に分足でトレードすると
 翻弄されて負けやすい場合があるのだよ。」

「ええ。まぁ、そんなときもありますね。」

「でも、そんなときでも、例えば4時間足で
 美しいトレンドを描いていることがあるんだ。」

「……。」

「そのような場合は、相場が美しいトレンドを描いている
 その時間軸とシンクロしている場合が多く、
 あくまでも例だけれども、例えば4時間足で
 美しいトレンドを描いていたならば、
 4時間足をタームとしたトレードをすれば
 勝ちやすいというわけさ。」

「……。」

「もちろんその逆もあって、例えば4時間足で
 ゴチャゴチャ汚いチャートでも、分足で
 すっきりとした美しいトレンドを描いていることもある。
 つまりは、無理に特定の時間軸にこだわらず、
 トレードするタームも相場に従えというわけだよ。」

ふーん。なるほどぉ。

箸やフォークを使うように
変らぬローテクの始原回帰のアプローチでトレードしている
ベテラン・トレーダーもいるのですね。

ちょっとは参考になりそうです。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


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