FX M氏の述懐と6箇条のお話


2012年までに光回線並みの毎秒38メガビットの高速通信が可能な
次世代携帯ネット接続サービスが実用化になるのだそうですね。

●先週の主な出来事

<5月9日(月)>

前週末のユーロ圏財務相会合でギリシャのユーロ離脱および
ギリシャの債務再編の協議はされなかったことが報道されました。
市場オープンではユーロが上窓を空けてのスタートとなりました。
日銀政策会合議事録では、
「日本経済の成長基盤強化の枠組みの活用の検討が必要。
日政府は日銀の国債引き受けの検討を行っていない。
需給バランスは再び緩和方向に戻る可能性。
需要の蒸発はなく供給制約が解消すれば経済は回復する可能性。」
などが示されました。
東京時間ではドル円が一時上昇した後に軟調に推移して、
ドルストレート通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
英テレグラフ紙が、
「英BOEは経済見通しの下方修正を余儀なくされる。」
との観測報道をしました。
CICC中国国際金融が、
「中国の景気後退が差し迫りインフレは上昇し続けている。
4月のインフレ率は5.4%の見込み。投資家は警戒すべき。」
との見解を発表しました。
日経平均は前週末比−64.82円で大引けました。
独貿易収支(3月)は189億ユーロ、独経常収支(3月)195億ユーロと、
ともに市場予想よりかなり強い結果になりました。
ユーロがしばらく堅調傾向で推移しました。
NY原油先物やNY金先物の時間外取引が堅調に推移しました。
豪ドルがしばらく堅調傾向で推移しました。
独地元紙がギリシャの関係筋の情報として
「ギリシャは支援金利の引き下げを望んでいる。
ギリシャは支援計画で要求された緊縮財政策の緩和を望んでいる。
ギリシャは財政赤字削減GDP比3%の期限の2年遅延を望んでいる。」
などの報道をしました。
中部電力が日政府要請の「浜岡原発の運転停止」を受け入れました。
欧州委員会が、
「アイルランドに対する融資金利の引き下げが
数週間以内に決定されることを期待している。
アイルランドの債務再編には反対する。」
などの発表をしました。
トリシェECB総裁が、
「先進諸国の財政状況は改善される必要。
原油や商品価格のボラティリティーはCPIに影響するため重要。
世界経済の回復を確認。二番底の兆候はない。
日本経済は震災後に著しく復興すると予想。
新興国経済に過熱の可能性。インフレ期待を抑制することが重要。」
などの見解を示しました。
加住宅着工件数(4月)は市場予想より弱い17.9万件になりました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの格付けを2段階引き下げる。
ギリシャの信用見通しはネガティブを継続する。
ギリシャが債務再編措置をするリスクが高まっている。
持続可能な水準には債務の元本の50%以上の削減が必要な可能性。
ギリシャは向こう3ヶ月でもう一段の格下げの可能性がある。
ギリシャがユーロ圏を離脱する可能性はとても低いが、
ギリシャがユーロ圏を離脱した場合は巨額デフォルトになる可能性。」
などの発表をしました。
ユーロが下落してドルストレート通貨ペア全般に軟調になりました。
ギリシャ財務相が、
「S&Pの信頼性に疑問。S&Pの行動は正当化されない。」
との見解を表明しました。
アイルランドの首相が、
「援融資金利の引き下げは次のEU財務相会合で発表される可能性。」
との認識を示しました。
独地元紙が、
「フィッチがギリシャの格付けの引き下げを検討している。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチが南独新聞報道にはノーコメントとしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの格付けを格下げ方向で検討している。
債務の持続不可能なリスクが顕在化すれば数段の格下げもありえる。
また、アイルランドの格付けにも経済の弱さに因るリスクがある。
アイルランドが財政目標の達成をしなければ格付けにリスクとなる。」
などの発表をしました。
ギリシャ国立銀行が、
「ギリシャの債務に対するヘアカットは不必要。
通貨ドラクマを復活させるとの見方はナンセンス。」
との見解を表明しました。
NY時間の後半からドル円が軟調に推移しました。
NY市場のクローズ後にシカゴ・マーカンタイル取引所が
WTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表しました。
NY原油(WTI)は102ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比+45.94ドルで取引を終えました。

<5月10日(火)>

IMF国際通貨基金が、
「NZドルは20%ほど過大評価されている。RBNZの緩和政策は適切。」
との見解を発表しました。
NZドルがしばらく軟調傾向で推移しました。
英RICS住宅価格(4月)は市場予想よりは強い−21%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「中国はインフレの最悪の時をほぼ越えた可能性。」
との見解を発表しました。
豪貿易収支(3月)は市場予想より強い17.40億豪ドルになりました。
東京時間ではドル円が堅調に推移して、
ドルストレート通貨ペアが軟調傾向の推移となりました。
中国貿易収支(4月)は市場予想より強い114.2億ドルになりました。
オーストリア中銀総裁が、
「ギリシャ問題の深刻さは低く見積もられていた。
ギリシャ債務再編は排除する必要。ギリシャへの融資拡大は可能。」
などの見解を示しました。
スイスSECO消費者信頼感(4月)は市場予想より弱い−1になりました。
日経平均は前日比+24.38円で大引けました。
スイス消費者物価指数(4月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
スイスフランが軟調になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「債務再編はギリシャ問題を解決しない。
ギリシャは破綻していない。
ポルトガルの財政プログラムは現実的。」
などの認識を示しました。
一部の通信社が、
「来月に約600億ユーロのギリシャへの新支援策がまとまる可能性。」
とのギリシャ政府高官によるとする観測報道をしました。
ユーロが反発する相場展開になりました。
豪ドルなど資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
ギリシャの財務省が、
「ギリシャの新支援策を協議中との報道を否定する。」
との発表をしました。
ユーロが上下に振れる相場展開になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は理論と実践で間違っている。
債務再編は政治的自殺行為。
ユーロ圏諸国の繁栄はユーロの成功に繋がっている。」
などの見解を示しました。
豪政府が、
「4年間の赤字の後に2012〜13年に財政黒字転換を予想。
2011〜12年の財政赤字を226億豪ドルに予想修正。
GDP成長率は2011〜12年に4%、2012〜13年に3.75%と見通し引上げ。
失業率見通しを4.5%から4.75%に修正。
豪CPI上昇率は2011〜12年に+2.75%、2012〜13年に+3%と予想。」
などの発表をしました。
独の首相が、
「EUとIMFによるギリシャの評価の結果を待つ必要。
ギリシャの評価報告書までは支援の決定はない。
ギリシャがさらに支援を必要とするかは不明。」
などの見解を示しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャは豊かな国。債務返済のために資産の売却が可能。」
との認識を示しました。
米MSがスカイプを85億ドルで買収するとの報道がありました。
米輸入物価指数(4月)は市場予想より強い2.2%になりました。
仏の財務相が、
「震災後の円高はファンダメンタルズを反映していなかった。」
との見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「豪の政府債務は高格付けを有する国の中で最も低水準。」
との見解を発表しました。
格付け会社のS&Pが、
「2012年の豪の財政は豪の格付けに影響を与えない。」
との見解を発表しました。
レーン欧州委員が、
「ポルトガルに対する支援はユーロ圏全体の安定に繋がる可能性。
ギリシャは構造改革という課題に直面。
EUはギリシャの(追加)支援の決定を数週間以内に行う可能性。
ギリシャの債務再編は選択肢にはない。」
などの見解を示しました。
米卸売在庫(3月)は市場予想より強い1.1%になりました。
NY時間では主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「ポルトガル国債取引の証拠金を45%に引き上げる。」
との発表をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの銀行のうち8行を格下げで検討している。」
との発表をしました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い1.000%、
応札倍率が前回より高い3.29になりました。
中国の副首相が、
「米国との経済協力は一段と向上へ進展。
米国は輸出規制で公正な対応を約束。
米国と中国は保護主義の否定で一致した。」
などの発言をしました。
NYダウは前日比+75.68ドルで取引を終えました。

<5月11日(水)>

ガイトナー米財務長官が、
「米国と中国は経済関係において著しい進展。
米国は中国の経済政策でとても有望な変化を認識。
人民元相場を一段と速く広く上昇させる中国の取り組みを期待。
中国による対米投資を歓迎する。」
などの発言をしました。
RBNZの総裁が、
「地震はNZ経済に比較的大きなダメージを与えたが、
地震後の復興は当初の予測を上回る可能性。
NZドルの下落は不均衡是正の助けになる。
NZ経済の景況感はいまだに緩慢である。
対外債務の削減が必要。住宅価格は高過ぎる。
地震の復興費用は当初の予想を超える可能性。
NZの住宅市場は底入れしている。」
などの認識を示しました。
カナダの財務相が、
「カナダの経済回復は他国より良好。
2008年以降は消費者信頼感が大幅に改善。
通貨高の原因の一部は強いカナダ経済。
加ドルの急激な上昇は望んでいない。
失業率は緩やかに低下していく可能性。
住宅市場は軟化の兆候がある。」
などの認識を示しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4948元の切上後最高値になりました。
中国消費者物価指数(4月)は前年比で予想より強い5.3%になりました。
中国生産者物価指数(4月)は前年比で6.8%、
中国小売売上高(4月)は前年比で17.1%、
中国鉱工業生産(4月)は前年比で13.4%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
円とドルが買われたものの市場反応は限定的でした。
中国国家統計局が、
「中国は比較的強い輸入インフレ圧力に直面している。」
との見解を発表しました。
日景気一致CI指数速報(3月)は103.6、
日景気先行CI指数速報(3月)は99.5と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日経平均は前日比+45.50円で大引けました。
独消費者物価指数確報(4月)は市場予想とおり0.2%になりました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ギリシャが市場に戻れるかはどうかは判らない。
市場の我慢にも限界があるであろう。
スペインは経済成長のために改革が必要。」
などの見解を示しました。
WSJ紙が、
「スペイン中銀は貯蓄銀行のバットバンク設立を許可する見込み。」
との観測報道をしました。
ロンドン時間の前半ではドル円が軟調に推移しましたが、
その後、ドル円はしばらく堅調になりました。
英商品貿易収支(3月)は予想より弱い−76.60億ポンドになりました。
独ツァイト紙が、
「伊中銀総裁ドラギ氏を次期ECB総裁候補として独が支持する可能性。
伊中銀総裁のドラギ氏は独の金融政策に合意した。」
との観測報道をしました。
英BOE四半期報告では、
「経済見通しは弱い。経済成長のリスクはダウンサイド。
短期的な消費者物価指数見通しは高い。原油価格次第。
中期的な消費者物価指数はインフレターゲットの範囲内の可能性。
インフレは5%に達する可能性が高い。インフレ見通しに不確実性。
政策金利の見通しは、2011年第4四半期0.75%、
2012年第4四半期1.75%の見込み。
GDP成長率は2013年第1四半期3%に接近する見込み。」
などが示されました。
ポンドがしばらく上昇しました。
英BOE総裁が、
「今年後半にインフレは5%に達する可能性が高い。
高水準の消費者物価指数はインフレ期待を押し上げるリスク。
弱い消費活動が国内インフレを抑える可能性もある。
家計支出はダウンサイドのリスク。輸出の回復に不確実性。
経済成長や消費者物価指数の見通しは不確実。
一時的な物価動向に反応するのは賢明ではない。
MPCはインフレをインフレターゲットの範囲内に抑えていく。
銀行部門は徐々に改善している。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間の中頃からユーロドルや豪ドル米ドルなど
ドルストレート通貨ペアが軟調になって行きました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「インフレは2011年に2.5%を上回る見込み。
インフレは2012年にわずかに2%を下回る見込み。
コードワードはECBの約束を意味しない。
債務再編はギリシャの問題を解決しない。
市場は債務再編に注視し過ぎている。」
などの見解を示しました。
米貿易収支(3月)は市場予想より弱い−482億ドルになりました。
加国際商品貿易(3月)は市場予想より強い6億加ドルになりました。
格付け会社のS&Pが、
「リスクが顕在化した場合はポルトガル格付けを引下げる可能性。
ポルトガルの銀行はさらに大幅な政府支援を必要とする可能性。」
などの発表をしました。
リスク回避の動意が強まりドルと円が買われました。
ユーロドルを中心にドルストレートが大きく下落して
ドル円もしばらく軟調になりました。
レーン欧州委員が、
「経済回復は債券市場の嵐に直面。経済回復は平坦ではない。
スペインの状況はポルトガルやアイルランドやギリシャとは違う。」
などの認識を示しました。
カナダの財務相が、
「カナダドル高は輸出にとって抑制要因だが
政策金利はやがて引き上げられる可能性。」
との見解を示しました。
米10年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い3.210%、
応札倍率が前回より低い3.00%になりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「金利の引き上げは1.5%のコア・インフレしだいであるが、
コア・インフレが2011年に1.8%まで上昇すれば
FRBは政策金利を0.50%引き上げるべきである。」
との見解を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「米のプライム、サブプライム、オルトAの格付けを下げる可能性。」
との発表をしました。
米月次財政収支(4月)は予想よりはやや強い−405億ドルになりました。
NYダウが一時前日比−180ドルを超える下落となる場面がありました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を割り込みました。
NYダウは前日比−130.33ドルで取引を終えました。

<5月12日(木)>

バーナンキFRB議長が、
「大手金融機関には厳格なルールが必要。
夏季にFRBはストレステストのルールを提案したい。」
との発言をしました。
格付け会社のS&Pが「ギリシャの4の銀行を格下げする。」
との発表をしました。
この発表による市場反応は限定的でした。
日国際経常収支(3月)は1兆6791億円、
日国際貿易収支(3月)は2403億円と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪失業率(4月)は市場予想とおりの4.9%、
豪雇用者数変化(4月)は市場予想より弱い−2.21万人になりました。
豪ドルが下落しました。
東京時間では多くの通貨ペアが揉み合い傾向の展開となりました。
日経平均は前日比−147.61円で大引けました。
独地元紙が
「独第1四半期GDP速報は(市場予想より強い)+1.5%の見通し。」
との観測報道をしました。
独の財務相が、
「厳しい条件によってポルトガルに安定が戻る。
ポルトガル救済プログラムは実現可能。
ポルトガルは高成長を達成する必要がある。」
などの認識を示しました。
欧ECB月報(5月)では、
「経済に前向きな勢いがあるが不確実性は高い。
動向を非常に注意深く監視する。政策スタンスは緩和的。
総合インフレに上向きの圧力が見られる。」
などが示されました。
ユーログループ議長が、
「しばらくの間ギリシャの問題に対処する必要。
来週にユーログループはギリシャの議論を行う。
ギリシャはユーロに参加してから競争力の25%を失った。
ギリシャは2012年に市場を開拓できない。
ギリシャは民営化を大幅に進展する必要。
来週にポルトガル支援パッケージに関する決定がされる見込み。
ギリシャのプログラムは今後数週間で強化される必要がある。」
などの認識を示しました。
英鉱工業生産(3月)は0.3%、英製造業生産高(3月)は0.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ポンドがしばらく軟調傾向で推移しました。
ロンドン時間では主要通貨ペアがしばらく軟調傾向で推移しました。
独の財務相が、
「ポルトガル問題はユーロ圏での脅威の深刻さを示す。
独は欧州の共通通貨ユーロを維持させる必要。
6月の評価前のギリシャに関する決定はない。
ギリシャの恒久的な救済はできない。
ギリシャはさらなる削減措置を講じる必要がある。」
などの見解を示しました。
欧鉱工業生産(3月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
ユーロがしばらく下落を強める展開になりました。
商品市場や株式市場が軟調傾向で推移しました。
IMF国際通貨基金が、
「ECBには緩和的な政策の余地がある。
食料と石油コストの急上昇は一時的の可能性。
2011年のギリシャやポルトガルの経済は縮小する可能性。
ユーロ圏周辺国の緊張が見通しに対する主なリスク。
ユーロ圏諸国は緊張に対して大胆な政策行動を起こす必要。」
などの見解を発表しました。
ECBのトゥンペルグゲレル専務理事が、
「EU各国政府は協力して計画する必要。
EU各国政府はギリシャ支援を求められる可能性。」
との認識を示しました。
中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き上げました。
米小売売上高(4月)は0.5%、米新規失業保険申請件数は43.4万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米生産者物価指数(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
加新築住宅価格指数(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
NY時間に入るとしばらくドルストレート通貨ペアが反発しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「インフレリスクは上向きへ傾いている。
FRBは緩和的政策を解除する計画を持つ必要。
個人消費が上向くためには労働市場が強くなる必要。」
などの見解を示しました。
米企業在庫(3月)は市場予想より強い1.0%になりました。
米上院銀行委員会が、
「ダイアモンドFRB理事候補が承認された。」
との発表をしました。
米ホワイトハウスが、
「オバマ米大統領と米共和党は債務限度引き上げの必要性で合意。」
との発表をしました。
軟調であったNYダウが反発しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い4.380%、
応札倍率は前回より低い2.43になりました。
しだいにドルストレートが緩やかに軟調になっていきました。
RBNZ総裁が、
「NZの支援的な金融政策は適切。
NZ経済は地震によるリスクに直面。
ダウンサイドリスクが過ぎ去るまで金利は据え置く。」
との見解を示しました。
NY金先物が1500ドルの大台を回復しました。
VIX指数に低下が見られました。
NYダウは前日比+65.89ドルで取引を終えました。

<5月13日(金)>

英の財務相が、
「英国はこれ以上のギリシャ支援にかかわらないが、
ギリシャがユーロを離脱することはないと認識。
英の経済は拡大を続けている。」
などの認識を示しました。
日官房長官が、
「銀行に東京電力向けの債権放棄を求める可能性。」
との主旨の発言をしました。
この発言を受け日銀行株が下落しました。
東京時間ではドル円が軟調傾向で推移しました。
独第1四半期GDP速報は市場予想より強い1.5%と、
12日独ライニッッシェポスト紙の観測とおりの結果になりました。
ユーロがしばらく堅調傾向で推移しました。
欧第1四半期GDP速報は市場予想より強い0.8%になりました。
ロンドン時間ではドル円が反発を見せました。
レーン欧州委員が、
「ユーロ圏のGDP成長は米国の倍。ソブリン債市場を引き続き懸念。
金融市場の状況は改善していく可能性。インフレ見通しは上向き。
世界の成長は予想以上に強くなる可能性。
EUはフィンランドの合意を歓迎。ポルトガルは重要な課題に直面。
ギリシャは非常に深刻な状況に直面。
ギリシャの第1四半期のGDP成長率は心強い。
欧州各国の債務の増加は懸念。
ポルトガルに対するEUの融資金利はIMFの方針と一致。
来週の月曜日にポルトガルの決定がされることを確信している。」
などの見解を示しました。
米消費者物価指数(4月)は市場予想とおりの0.4%になりました。
NY時間ではしだいにドルが買われる相場展開になり、
ユーロドルなどドルストレートが軟調になっていきました。
格付け会社のS&Pが、
「ポルトガルの銀行は新にコア資本が必要になる可能性。」
との見解を発表しました。
トリシェECB総裁が、スペインのTVインタビューで
「中期的なインフレ安定化のための措置をとる。
インフレのピーク時には物価安定を持つ可能性。」
などの発言をしました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)は
市場予想より強い72.4になりました。
フィラデルフィア連銀の四半期調査では、
「米2011年4-6月期GDPを3.2%に下方修正。
米2011年の通年のGDPを2.7%に下方修正。
米2011年の失業率は8.7%に下方(改善)修正。」
などが示されました。
格付け会社のムーディーズが、
「キプロスの3つの銀行を格下げ方向で検討。」
との発表をしました。
ユーロが次第に下落を強めていきました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは2012年まで資本市場に戻れない可能性。
2011年のユーロ圏インフレ率予想を2.6%に上方修正。
2011年のユーロ圏の成長率予想を1.6%で据え置き。」
などの発表をしました。
ガイトナー米財務長官が、
「米議会は債務上限問題で早く行動すべき。」
との見解を示しまた。
ECBのシュタルク理事が、
「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。ギリシャには支払い能力がある。
一部の加盟国の危機はあるがユーロに危機はない。
重債務国のGDPはユーロ圏の5%、ユーロ圏の政策金利は低水準。」
などの認識を示しました。
PIIGS諸国のCDSスプレッドがしだいに低下していきました。
NY金先物が1500ドルの大台を再び割り込みました。
NY原油(WTI)は99ドル後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−100.17ドルの12595.75ドルで週の取引を終ました。

●今週の主な予定

<5月16日(月)>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(5月)、
朝8時50分に日国内企業物価指数(4月 前年比)、日機械受注(3月)、
午前10時半に豪住宅ローン許可件数(3月)、
午後2時に日消費者態度指数(4月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(4月)、欧貿易収支(3月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(5月)、
同夜9時半に加製造業出荷(3月)、
夜10時に米ネットTIC長期フロー(3月 対米証券投資)、
同夜10時からバーナンキFRB議長の講演、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(5月)、
深夜1時45分から加BOC総裁の講演、
深夜3時05分から加BOC総裁の会見、
などが予定されています。
(欧)・米の指標には注目です。
また、この日にユーロ圏財務相会合が開催されます。

<5月17日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後3時に日工作機械受注確報(4月 前年比)、
午後3時半からEU財務相会合、
午後5時半に英消費者物価指数(4月)、英小売物価指数(4月)、
同午後5時半に英DCLG住宅価格(3月 前年比)、
午後6時に独ZEW景況感調査(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(5月)、
夜9時半に米住宅着工件数(4月)、米建設許可件数(4月)、
同夜9時半に加国際証券取扱高(3月)、
夜10時15分に米鉱工業生産指数(4月)、米設備稼働率(4月)、
などが予定されています。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<5月18日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期生産者物価(投入高・生産高)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(3月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(3月)、
午後5時半に英BOE議事録、英失業率(4月)、英失業保険申請件数(4月)
午後6時に欧建設支出(3月)、
夜9時半に加景気先行指標指数(4月)、加卸売売上高(3月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。

<5月19日(木)>

朝8時50分に日第1四半期GDP速報、日第1四半期GDPデフレータ速報
同朝8時50分に日第1四半期名目GDP速報、
午前10時にNZ消費者信頼感指数(5月)、
午前10時半に豪週平均賃金(2月 前年比)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(3月)、
午後5時半に英小売売上高指数(4月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜9時半からNY連銀総裁の講演、
夜10時からトリシェECB総裁の講演、
夜11時に米中古住宅販売件数(4月)、米景気先行指標総合指数(4月)、
同夜11時に米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月)、
夜11時45分から加BOC総裁の講演、
などが予定されています。
日・英・米の指標には注目です。

<5月20日(金)>

昼12時にNZクレジットカード支出(4月)、
正午過ぎに日銀政策金利、
午後1時半に日全産業活動指数(3月)、
午後3時に独生産者物価指数(4月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時に欧経常収支(3月)、
午後8時に加消費者物価指数(4月 前年比)、
夜9時半に加小売売上高(3月)、
夜11時に欧消費者信頼感指数速報(5月)、
などが予定されています。
加の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月9日に、英テレグラフ紙が「英BOEは経済見通しの下方修正を
余儀なくされる。」との観測報道をしました。
また、格付け会社のS&Pが「ギリシャの格付けを2段階引き下げる。
ギリシャの信用見通しはネガティブを継続する。ギリシャが債務再編
の措置をするリスクが高まっている。」などの発表をしました。
また、NY市場のクローズ後にシカゴ・マーカンタイル取引所が
WTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表しました。

5月10日に、IMF国際通貨基金が「NZドルは20%ほど過大評価。
RBNZの緩和政策は適切。」との見解を発表しました。
また、オーストリア中銀総裁が「ギリシャ問題の深刻さは低く見積も
られていた。ギリシャ債務再編は排除する必要。ギリシャへの融資
拡大は可能。」などの見解を示しました。
そして、欧州の決済機関LCHクリアネットが「ポルトガル国債取引の
証拠金を45%に引き上げる。」との発表をしました。
また、格付け会社のムーディーズが「ギリシャの銀行のうち8行を
格下げで検討している。」との発表をしました。

5月11日に、ECBのゴンザレスパラモ専務理事が「ギリシャが市場に
戻れるかはどうかは判らない。市場の我慢にも限界があるであろう。
スペインは経済成長のために改革が必要。」などの見解を示しました。
また、英BOE四半期報告では「インフレは5%に達する可能性が高い。
政策金利の見通しは、2011年第4四半期0.75%、2012年第4四半期で
1.75%の見込み。」が示されました。
そして、格付け会社のS&Pが「リスクが顕在化した場合はポルトガル
の格付けを引下げる可能性。ポルトガルの銀行はさらに大幅な政府の
支援を必要とする可能性。」などの発表をしました。
米ミネアポリス連銀総裁が「コア・インフレが1.8%に上昇すれば、
FRBは政策金利を0.50%引き上げるべきである。」と発言しました。

5月12日に、格付け会社のS&Pが「ギリシャの4の銀行を格下げする」
との発表をしました。
また、独地元紙が「独第1四半期GDP速報は(市場予想より強い)
+1.5%の見通し。」との観測報道をしました。
そして、ユーログループ議長が「しばらくの間ギリシャの問題に対処
する必要がある。来週にユーログループはギリシャの議論を行う。」
との発言をしました。
また、中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き上げました。
そして、オバマ米大統領と米共和党が債務限度引き上げの必要性で
合意しました。

5月13日に、レーン欧州委員が「ユーロ圏のGDP成長は米国の倍。
ソブリン債市場を引き続き懸念。インフレ見通しは上向き。
来週の月曜日にポルトガルの決定がされることを確信している。」
などの見解を示しました。
また、トリシェECB総裁が「中期的なインフレ安定化のための
措置をとる。」との発言をしました。
また、フィラデルフィア連銀の四半期調査では「米2011年4-6月期
GDPを3.2%に下方修正。米2011年の失業率は8.7%に下方修正。」
などが示されました。
そして、ECBのシュタルク理事が「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。
一部の加盟国の危機はあるがユーロに危機はない。重債務国のGDPは
ユーロ圏の5%、政策金利は低水準。」などの発言をしました。

先週は、ドル円が戻りが売られながらも一時81円台前半まで上昇して
その後また80円台後半まで押される上下動の相場展開になりました。
またユーロドルが戻りも見せるも格付け会社のネガティブな発表が
相次ぎ、リスク回避優勢での軟調傾向の相場展開になりました。
ポンドドルも週半ばに強く反発するも週間では軟調傾向での推移と
なりました。そして、オージードルは週前半はしばらく堅調傾向で
推移したものの、週半ばからは軟調傾向となって週間ではボラタイル
な上下動の相場展開になりました。

NYダウも高安を繰り返しながらも週間では軟調となって、また商品
市場も乱高下的な相場展開となり、為替相場も振れが大きいとともに
リスク回避優勢の相場展開となりました。

さて今週ですが、円については19日の日第1四半期実質GDP速報が注目
されるところですが、市場予想の平均では−2.0%と震災の影響で弱い
数字となってることや、今月初旬に格付け会社のS&Pが「日本の復興
コストは日債務水準のリスクレベルを変える可能性」と指摘している
ことや、日銀展望リポートでも「当面は震災の影響中心に景気の下振
リスクを意識する必要」との見解があり、また日財務省の発表により
ますと、国債や借入金を合わせた日本の借金が924超円超になってい
て円売り圧力が潜在しているとともに、一方、NYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、再び高まってい
る欧州ソブリン懸念によるリスク回避の円買いの動きや、シカゴ・
マーカンタイル取引所がWTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表
したことなどもあって、商品市場が不安定になってきているリスク
要因があり、円売りと円買い双方のポテンシャルが高めで綱引きと
なっていることで読み辛いところがありますが、ドル円80円再トライ
の可能性も否定できないものの、今週前半のユーロ圏及びEUの財務相
会合で、欧州ソブリン懸念が沈静化された場合は、ドル円81円台乗せ
の可能性もありそうです。

米ドルについては、先週の米指標は強弱マチマチながら、フィラデル
フィア連銀の四半期調査で米2011年の失業率が8.7%に下方修正とは
なったものの、米2011年4-6月期のGDPが3.2%に下方修正されて、
米2011年の通年GDPを2.7%に下方修正することが発表されたことなど
で、中期的なドル安基調の継続と見る向きがある一方、
再び高まっている欧州ソブリン懸念や、米国債の新規発行分の7割を
購入してきたQE2が6月末で終了となることやNYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、商品市場が
不安定になってきているリスク要因などで、基軸通貨としての米ドル
の買い戻しの動きが見られているとともに、11日に米ミネアポリス
連銀総裁が「コア・インフレが1.8%に上昇すれば、FRBは政策金利を
0.50%引き上げるべきである。」と発言するなど、米要人のタカ派
発言も再び散見されはじめていることから、ドル売りとドル買いの
双方の綱引きとなりそうですが、ボラタイルな展開になる可能性が
ありそうです。

ユーロについては、ギリシャのユーロ圏離脱説は沈静化したものの、
先週は格付け会社のネガティブな発表が相次ぎ、ギリシャの債務再編
への懸念が燻り続けているとともに、ポルトガルへの懸念も強まり、
リスク回避でのユーロ売りとなっている状況で、欧州の景気は二極化
していて、ギリシャとポルトガルの今年の見通しがマイナス成長とな
っていることから、ユーロドルではさらに軟調になって1.4000の節目
下抜けを目指す動きになると観測する向きがある一方、
根強い利上げ期待とともに、13日にレーン欧州委員が「ユーロ圏の
GDP成長は米国の2倍。インフレ見通しは上向き。世界の成長は予想
以上に強くなる可能性。」との発言や、同日にECBのシュタルク理事
が「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。重債務国のGDPはユーロ圏の
5%、ユーロ圏の政策金利は低水準。」との発言もあり、先週末の
NY市場のクローズ前ではPIIGS諸国のCDSスプレッドも低下している
ことから、今週前半のユーロ圏及びEUの財務相会合で、欧州ソブリン
懸念が沈静化された場合は、いったんユーロドルが反発上昇する
可能性もありそうです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、商品市場の価格変動が大き
くなってきたことに因るものか、あるいは政治的な圧力があった為か
シカゴ・マーカンタイル取引所がWTI原油先物の証拠金を25%引き上
げると発表したことなどもあって、投機資金流出によりロイター・
ジェフリーズCRB指数も4月をピークに低下して、商品市場が不安定
になってきているリスク要因があるとともに、NYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、中国経済のCPI
を除くマクロ指標に一服感が出てきたことなどにより、軟調傾向とな
って頭が重くなる可能性がありますが、世界経済は回復基調にあり、
ウランを除く資源需要は根強く、欧州ソブリン懸念が沈静化された
場合は資源国通貨も反発する可能性がありそうです。押したところ
では拾いたい感じではありますが、コモディティ(商品)市場動向で
不確実性が高くなってきているとともに、6月のファンド決算期も
控えていて押し目買いにも一応の注意は必要なようです。

経済指標関連では、16日のNY連銀製造業景気指数、
17日の豪RBA議事録に英消費者物価指数と独ZEW景況感調査と
米住宅着工件数に米鉱工業生産指数、
18日の英BOE議事録に英雇用統計と米FOMC議事録、
19日の日第1四半期GDP速報に英小売売上高と米新規失業保険申請件数
そして米中古住宅販売件数とフィラデルフィア連銀製造業景況指数、
20日の加消費者物価指数に加小売売上高などが注目されます。


さて今日は、M氏の述懐と6箇条のお話です。

勝ち組トレーダーになられた東京のM氏のお話を
いただきましたメールを元に会話風に脚色してお届けいたします。
ここに登場する「私」とは「M氏のこと」です。

「もう何年も何年も前になりますけど、
 FXをはじめた頃はドル円が数年間の上昇トレンドで、
 株式もやっていたことも影響していたのか、
 私のトレードはとても強い買いへのバイアスがありました。
 当時はスワップポイントもけっこうつきましたからね。
 そう、キャリートレード盛んなりしあの頃ですよ。
 その頃は馴染みのあるドル円を中心にトレードしていたのです。」

「……。」

「数年間の上昇トレンドでしたから…、
 幸か不幸か…、あの頃は基本的に買っていれば儲かりましたね。」

「儲かっていたのならば幸運だったと思いますが…。」

「まぁ、そういうわけなんですけれど…、
 今思うと一時の幸運なだけで奈落の際にいたのです。」

「……。」

「そして、あの頃の私は3つほど錯覚して思いあがっていました。」

「その錯覚とは何ですか?」

「1つは、自身の買いに偏重したバイアスが
 そのときのトレンドにたまたま合っていただけなのに、
 勝てるのは自分の実力だと錯覚してしまっていたことです。」

「……。」

「2つ目は、損切りを躊躇して出来ない時でも相場が戻って
 儲かってしまった悪い経験を何度も積んだことです。
 なので、頭では損切りすべきと解っていても、
 以来、損切りができなくなってしまっていました。
 今思うと自身の愚かさを恥じますが、その頃は
 教科書とうり損切りする奴はバカだと本気で思っていました。」

「……。」

「3つ目はとにかく儲かってしまっていたので、
 建て玉の感覚が狂ってしまっていたことです。
 今思うと恐ろしいまでに無謀な建て玉でしたが、
 幸か不幸かそのために、より大きく儲かってしまって、
 リスク管理はただの教科書的なものと完全に軽んじていました。
 普通のサラリーマンの月収を1日で稼ぐなんて日常のことで、
 すっかり相場をナメて思いあがってしまっていて、
 まさに狂った暴走トレードの日々でした。」

「……。」

「その後、どうなったかはご想像のとおりです。
 サブプライム問題にリーマンショックに世界金融危機と、
 口座を何度も飛ばしました。
 朝起きたときに口座を見るとロス・カットされていて
 残高が1桁違っているのではと目を疑ったこともありました。」

「……!」

「やがて8桁を超えていた利益が飛んでしまっただけではなく、
 トレードを続けるためにさらに数百万円つぎ込みました。」

「……!」

「そうしてようやく気づきました。
 今思うと笑い話ですが、大金を失って気づいたことは、
 本当に損切りは大切ということと、
 資金に対して適正に建て玉するリスク管理の大切さ。
 そして、トレードの基礎を学ぶ必要があることです。」

「……。」

「大金を失って目が覚めて気づいたことが、
 あざ笑っていた、とても基礎的なことだったのです。
 高い授業料で得たものがそれらだったのです。」
 
「なるほど…。」

「よく相場で大損したなんて話を聞きますが、
 それを経験した今では、そのようなことを聞くと、
 『私は損切りできなかった。』『私は無謀な建て玉をしていた』
 『私はリスク管理を知りませんでした。』
 などと告白しているようにさえ聞こえます。
 私自身で経験をして知っているわけですが、
 致命的な負けはリスク管理の欠如に由来していますからね。」

「……。」

「トレードは車の運転にも似ていて、
 ブレーキ・テクニックとなる損切りができなければ、
 ハンドルさばきとアクセル・ワークの技術だけいくら磨いても、
 いつかは致命的な大事故を起こしてしまうものです。
 本当に損切りは大切です。極端な言い方かもしれませんが、
 今は、損切りができないのならば、
 相場をやってはいけないと思っているくらいです。」
 
「……。」

「もちろん、ハンドルさばきとアクセル・ワークにあたる
 トレードの技術も大切になります。
 その後、狂ったようにトレードの学習をして
 さらに実践を積み上げて気づいたことがあります。」

「興味深いですね。トレードの技術で気づいたこととは何ですか?」

「道半ばでの気づきなので大したものではないのですが…。
 6つあります。」

「……。」

「1つ目は、強く動いている方へ勇気を持ってトレードする。
 2つ目は、ただしチャートポイントには注意する。
 3つ目は、思惑の予想はせずに事実を認識して対応する。
 4つ目は、初動にはダマシが多いので再始動を待つ。
 5つ目は、今日は逆に動いて含み損が規定に達したら損切る。
 6つ目は、ぐちゃぐちゃ判らないところはトレードを休む。
 の6つです。」

「……!」

「象徴的な要点のエッセンスなので稚拙に聞こえると思いますが、
 突き詰めるとトレードはこの6つに集約されると思っています。」

「……!」

「たとえば、一度押してから強い陽線で
 チャートポイントを上抜けたら買いの検討ができますし、
 一度戻ってから強い陰線でチャートポイントを下抜けたら
 売りの検討ができることになります。
 また、トレードのタームに対して陽線と陰線が入り乱れる
 小幅揉み合いは、その揉み合い範囲をラインでくくって
 逆張りの高速スキャルピングをする手段もありますが、
 基本的には小幅揉み合いではトレードを休むことになります。」

「ところで、5つ目の冒頭に『今日は』となっていますが、
 これはどういうことですか?」

「じつは8桁を失った今でも、損切りを躊躇することがあって、
 『今日は』とつけたのは、断酒の方法を真似たのです。
 『もう酒は一生二度と飲まない』は守りにくいけれども、
 『今日は酒を飲まない』は守りやすいというわけです。
 今日はじつは日々続くので、結果的に、ずーっと、
 ということになりますが、このほうが私は守りやすいのです。」
 
「なるほど、そのための『今日は』なのですね。」

「その他、移動平均線の方向に乗るトレードは勝ちやすいとか、
 複数時間軸を見てトレードしたほうが良いとか、
 上位時間軸の動意方向に動きが収束しやすいとか、
 レンジ逆張りはある程度ボラがあったほうが良いとか、
 市場替わりのタイムポイントでの揺り動かしに気をつけるとか、
 重要経済指標の発表時間を把握しておくとか、
 バンドやチャネルがどうだとかこうだとか、フィボがどうだとか、
 オシレーターのダイバージェンスは参考になるとか、
 その他、テクニカルはどうだとかこうだとか…、
 挙げれば少なくともまだ数十項目はあります。
 ただ…、これらは、私に言わせてみれば
 異論もあるでしょうが6箇条の枝葉にすぎません。」

「そのようにして勝てるようになられたのですね。」

「はい。口座を何度も何度も飛ばしてから気づきを得て、
 その気づきは笑えるくらいに単純なものだったのですけれど、
 それから魔物のように難しく思えたトレードが、
 とてもシンプルに思えるようになったのです。
 損切りしながら安定的にトータルで勝てるようになりました。
 そしてチャートを見て自身で分析する楽しさも
 知るようになりました。」

ふーむ。なるほどぉ…、

こうして見ますとと、M氏が大金を失って気づいたことが
なんのことはない損切りや資金管理の大切さであり、

そしてたくさんのトレードの学習も、
つまるところの行き着く先は、既にいつも見聞きしてきたことで、

頭だけで解っているのと身で知るの大きな違いはありますが、

もしかしますと、魔法を得ようと行うトレードの学習では、
先達の気づきを回り道しながら我が身でトレースして、

やがてトレーダーの終(つい)の棲家となる
深き基礎へと回帰していくものなのかもしれませんね。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
FX情報をもっと見る
過去ログ
2019年09月(3)
2019年08月(3)
2019年07月(4)
2019年06月(5)
2019年05月(4)
2019年04月(3)
2019年03月(5)
2019年02月(4)
2019年01月(4)
2018年12月(4)
2018年11月(4)
2018年10月(4)
2018年09月(5)
2018年08月(3)
2018年07月(5)
2018年06月(4)
2018年05月(4)
2018年04月(4)
2018年03月(4)
2018年02月(4)
2018年01月(4)
2017年12月(4)
2017年11月(4)
2017年10月(5)
2017年09月(4)
2017年08月(3)
2017年07月(5)
2017年06月(4)
2017年05月(4)
2017年04月(4)
2017年03月(4)
2017年02月(4)
2017年01月(4)
2016年12月(4)
2016年11月(4)
2016年10月(5)
2016年09月(4)
2016年08月(2)
2016年07月(5)
2016年06月(4)
2016年05月(4)
2016年04月(4)
2016年03月(4)
2016年02月(4)
2016年01月(5)
2015年12月(3)
2015年11月(4)
2015年10月(4)
2015年09月(3)
2015年08月(4)
2015年07月(4)
2015年06月(4)
2015年05月(4)
2015年04月(4)
2015年03月(4)
2015年02月(4)
2015年01月(3)
2014年12月(3)
2014年11月(4)
2014年10月(4)
2014年09月(4)
2014年08月(4)
2014年07月(4)
2014年06月(4)
2014年05月(3)
2014年04月(4)
2014年03月(4)
2014年02月(4)
2014年01月(4)
2013年12月(3)
2013年11月(4)
2013年10月(4)
2013年09月(5)
2013年08月(3)
2013年07月(4)
2013年06月(4)
2013年05月(4)
2013年04月(4)
2013年03月(5)
2013年02月(4)
2013年01月(4)
2012年12月(4)
2012年11月(3)
2012年10月(4)
2012年09月(5)
2012年08月(3)
2012年07月(5)
2012年06月(3)
2012年05月(4)
2012年04月(5)
2012年03月(4)
2012年02月(4)
2012年01月(4)
2011年12月(4)
2011年11月(4)
2011年10月(5)
2011年09月(4)
2011年08月(3)
2011年07月(5)
2011年06月(4)