FX 市場概況


尖閣衝突ビデオが話題となっていますね。

さて、今週から北米でもサマータイムが終わり通常時間になり、
経済指標の発表時間も今までより1時間遅くなります。

●先週11月1日(月)〜11月5日(金)の気になる出来事

<11月1日(月)>

午前9時に介入を思わせるようなドル円の急上昇がありました。
(結果的には為替介入ではありませんでした。)
豪第3四半期住宅価格指数は市場予想より強い0.1%になりました。
(前年比では市場予想より強い11.5%になりました。)
中国製造業PMI(10月)は市場予想より強い54.7になりました。
日経平均は前週末比−47.73円で取引を終えました。
中国商務省が
「通貨戦争が深刻化しているが、
全面的な通商戦争に発展する可能性は低い。」
との見解を発表しました。
スイスSVME購買部協会景気指数(10月)は
市場予想より弱い59.2になりました。
英製造業PMI(10月)は市場予想より強い54.9になりました。
米個人所得(9月)は−0.1%、米個人支出(9月)は0.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ECBの専務理事が
「ECBは状況が改善すれば緊急措置を解除へ向かう。
ユーログループは安定協定の遵守徹底に失敗した。
自動的な手続きによる制裁への移行が必要。
債務再編は秩序あるものではありえなく、
私は債務再編メカニズムを支持しない。」
などの認識を示す発言をしました。
米ISM製造業景況指数(10月)は56.9、米建設支出(9月)は0.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米ドルが買われる相場展開になりました。
ISM製造業調査委員長が
「生産の拡大は在庫積み増しの必要性を示す。
受注の多くは輸出に由来している。
本日の結果は受注が回復したということを示す。」
などの見解を示しました。
米モノライン(金融保証会社)のアムバックが
年内に破産法の適用申請をする可能性があることを発表しました。
NYダウは前週末比+6.13ドルで取引を終えました。

<11月2日(火)>

日銀金融政策会合議事録では、
「円高が経済の下押し圧力として作用する可能性。
持続的成長経路に復する時期が後ずれする可能性。
10-12月に耐久消費財を中心に生産減少の可能性が高い。」
などの見解が示されました。
中国人民銀行のアドバイザーが
「今年の中国の貿易黒字はGDPの4%の見込み。
向こう数年間の中国の貿易黒字はGDPの2〜3%程度の見込み。」
であることなどを発表しました。
豪RBAが政策金利を大方の市場予想に反して、
サプライズとなる0.25%の利上げの決定をしました。
豪ドルが買われる相場展開になりました。
豪RBA声明では、
「世界の成長は今後1年以内にトレンド近辺に鈍化の見込み。
インフレリスクは中期的に高まっている。
ほとんどの商品価格は下落から上昇に転じた。
金融市場のセンチメントは依然として脆弱。豪の労働需要は堅調。
過去のインフレ鈍化は終了に近い。
個人消費は数年にわたり拡大の見込み。」
などの見解が示されました。
日経平均は前日比+5.26円で取引を終えました。
豪財務相が
「豪はもうじき銀行改革を発表する予定。
豪の4大銀行には傲慢さがある。
豪コモンウェルス銀行は社会全体の反発を受ける可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
独製造業PMI確報(10月)は市場予想より強い54.6になりました。
英建設業PMI(10月)は市場予想より弱い51.6になりました。
アイルランド10年物国債と独連邦債の利回りが
486bpとユーロ導入後で過去最大に拡大しました。
ギリシャ10年物国債と独連邦債の利回りが857bpに拡大しました。
中国人民銀行が
「金融政策を危機対応策から徐々に正常化していく。
適度に緩和的な金融政策を継続する。
人民元の相場形成メカニズムの改革を一段と改善していく。」
などの発表をしました。
ニューヨーク大学のルービニ教授が
「新興国は資産バブルに直面。
米国の住宅市場は次の重大な危機に直面する可能性。」
などの見解を発表しました。
ギリシャの首相が
「2009年の財政赤字はGDPの15%もしくはそれ以上になる。」
との認識を示しました。
NYダウは前日比+64.10ドルで取引を終えました。

<11月3日(水)>

東京市場は祝日で休場でした。
豪住宅建設許可件数(9月)は市場予想より弱い−6.6%になりました。
三菱UFJ銀行が英RBSと開発金融部門買収で
交渉していることが報じられました。
米中間選挙で米民主党が上院で過半数を維持したものの、
共和党が4年ぶりに下院を奪還したことが報道されました。
世界銀行が
「2010年の中国GDP伸び率の見通しを+10.0%に上方修正して
2011年の中国GDP伸び率の見通しを+8.7%に上方修正した。」
ことを発表しました。
スイス実質小売売上高(9月)は前年比で3.8%になりました。
英サービス業PMI(10月)は市場予想より強い53.2になりました。
FOMCを控えた調整でドルと円が軟調になりました。
米チャレンジャー人員削減(10月)は前年比で−31.8%になりました。
米ADP雇用統計(10月)は市場予想より強い4.3万人になりました。
米ISM非製造業景況指数(10月)は54.3、
米製造業受注指数(9月)は2.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ISM非製造業景況調査委員会委員長が
「企業は信頼感を回復させていないが設備投資を拡大。
成長は急速な上向きではなく持続的な減速になっている。
今回のデータは成長の減速を示すものである。」
などの見解を発表しました。
スイスSNB副総裁が
「システミック・リスクは今後も繰り返し起こりえる。
システミック・リスクの初期段階を認識することが重要。」
との認識を示しました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロの対ドルでの変動は予想のとおり。
低金利を長期間続けることはできない。金利は将来再び上昇する。」
との見解を示す発言をしました。
米FOMCでは政策金利を0〜0.25%の範囲に据え置きになりました。
注目されていた米FOMC声明では、
「来年6月まで6000億ドルを限度に追加の資産購入を行う。
追加の資産買入れは月間約750億ドル。異例の低金利を長期間維持。
国債買入れのペースと全体の規模を定期的に見直す。
政策決定は10対1。カンザスシティ連銀総裁が反対を表明。
生産と雇用の回復ペースは減速にある。
失業率は高止まりしている。基調的インフレはやや低い。」
などが示されました。
ドルが上下動しながらも売られる相場展開になりました。
米GMが3.65億株の新規株式公開を申請しました。
NYダウは前日比+26.41ドルで取引を終えました。

<11月4日(木)>

NZ第3四半期失業率は6.4%、NZ第3四半期労働参加率は68.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NZドルがしばらく堅調に推移しました。
バーナンキFRB議長がワシントン・ポスト紙で
「経済の緩みは過熱を引き起こさずに
金融政策が景気を支援できることを意味する。
低すぎるインフレ率はデフレと景気停滞の長期化のリスクになる。
労働市場は依然としてかなり弱い。
非伝統的な金融緩和がインフレを招くという懸念は行き過ぎ。
FRBは出口戦略の手段を有している。」
などの認識を示しました。
豪小売売上高(9月)は0.3%、豪貿易収支(9月)は17.60億豪ドルと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪ドルが一時軟調になりました。
NZの財務相が
「NZ通貨高を懸念している。NZドルの上昇は輸出業者にとって逆風。
NZの失業率は依然として高いが失業率は低下する可能性。
NZの金利は歴史的低水準。今後12〜18ヶ月に高水準の金利を予想。」
などの認識を示す発言をしました。
日銀総裁が
「TIBORレートは包括緩和発表の以降にさらに弱含んでいる。
リスク資産買い入れは財政政策の色彩があることは否めない。
企業の資金調達コストは低下傾向を続けている。
米経済中心に先行きめぐる不透明感は高い。
基金による資産買い入れを極力早期に実施する。」
などを表明しました。
日経平均は前日比+198.80円の大幅高で取引を終えました。
中国上海株式市場も6ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
英ハリファックス住宅価格(10月)は
市場予想より強い1.8%になりました。
スイス消費者物価指数(10月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
独サービス業PMI確報(10月)は市場予想より弱い56.0になりました。
アイルランド10年物国債と独連邦債の利回りが
529bpとユーロ導入後で過去最大に拡大しました。
欧サービス業PMI確報(10月)は市場予想より強い53.3になりました。
欧生産者物価指数(9月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
独経済相が
「米国が流動性で経済を刺激したいと考えていることは懸念。
米国が金融政策でドルの為替レートに影響与えている批判がある。
通貨戦争は大惨事になる可能性。これを回避する必要。
米国の中間選挙後にさらなる保護主義になる脅威を感じる。」
などの見解を示す発言をしました。
英BOEが政策金利を0.50%に据え置いて、
資産買い入れ枠を2000億ポンドに維持すること決定しました。
米第3四半期非農業部門労働生産性速報は予想より強い1.9%、
米第3四半期単位労働費用速報は市場予想より弱い−0.1%、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い45.7万件になりました。
欧ECBが政策金利を1.00%に据え置きました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「ECBの金利は適切。経済を取り巻く不透明性は高い。
インフレ圧力は中期的に抑制。
最新のデータは基調がポジティブであることを示す。
ECBは金融政策のシグナルを送っていない。
流動性の供給は適切に調整していく。非伝統的手段は一時的。
下半期も実質GDP拡大は続く。高債務国は改革が必要。
アイルランドの財政計画は極めて重要。
FRBがドル安政策を追及しているとは考えていない。
12月の会合でECBは今後の流動性供給策について議論。
出口戦略は状況次第。12月の会合で判断。」
などの認識が示されました。
米ドルが売られる相場展開になりました。
加Ivey購買部協会指数(10月)は市場予想より強い56.7になりました。
スイスSNBの理事が
「スイスフランの強い上昇は著しい景気減速をもたらす可能性。
スイス経済は今年下半期から2011年初旬にかけて弱まる可能性。
見通しには高い不透明性がある。緩和策は永遠には続けられない。」
などの認識を示しました。
IMFのチーフ・エコノミストが
「大幅なリスクを背景に(米国の)量的緩和は必要であった。
量的緩和はシステムに対するより心理的面への影響の方が大きい。」
などの見解を示しました。
NYダウは前日比+219.71ドルの大幅高で取引を終えました。

<11月5日(金)>

豪RBA四半期金融政策報告では
「豪GDP伸び率は2010年3.5%、2011年3.75%の見通し。
豪基調インフレ率は2010年2.5%、2011年2.75%の見通し。
世界の成長見通しは2010年4.75%程度、11年と12年は4%の見込み。
RBAは今後数年間の交易条件の見通しを上方修正。
小幅な引き締めは賢明であった。
豪ドルの一段の上昇は成長とインフレを低下させる可能性。
アジアの見通しに対するダウンサイドリスクは減少。
中国は力強く拡大。豪の強い雇用と収入が豪の消費を支える。」
などの見解が示されました。
日銀が政策金利を据え置きました。
日銀声明では
「週明けから基金による国債の買い入れを開始。
買い入れ対象J-REITはAA格相当以上。
ETF買い入れ限度額は銘柄ごとの時価総額に比例するよう設定。
今後も先行きの経済と物価動向を注意深く点検し適切に政策対応。
消費者物価の前年比下落幅は縮小していく見込み。」
などが発表されました。
中国人民銀行総裁が
「米国の立場に立てば量的緩和第2弾は理解できるが、
世界経済にとっては良い政策でない可能性。」
との認識を示しました。
原油先物が87ドルを超えて約2年ぶりの高値になりました。
日経平均は前日比+267.21円の9625.99円で週の取引を終えました。
中国上海株式市場が約7ヶ月ぶりの高値で引けました。
米ドルがしだいに買い戻される相場展開になりました。
日銀総裁が
「経済と物価情勢が悪化した場合は基金の規模拡大も有力な選択。
先行きの経済と物価点検し適切に政策対応を行う。
REIT買い入れ限度額は(現段階では)500億円が適正規模。」
などの認識が示されました。
英銀RBSが「第3四半期営業損失は1億3200万ポンド」
になることを発表しました。
英生産者仕入価格(10月)は2.1%、英生産者出荷価格(10月)は0.6%、
と共に市場予想より強い結果になりました。
欧小売売上高(9月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
独製造業受注(9月)は市場予想より弱い−4.0%になりました。
加雇用ネット変化率(10月)は市場予想より弱い0.3万人、
加失業率(10月)は市場予想より強い7.9%になりました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロ高は輸出セクターに影響するが、
ユーロは米金融政策の犠牲者ではない。
ECBは為替相場の変動には介入しない。」
との見解を示しました。
米非農業部門雇用者数変化(10月)は
市場予想よりかなり強い15.1万人になりました。
米失業率(10月)は市場予想とおりの9.6%になりました。
米民間部門雇用者数変化(10月)は市場予想より強い15.9万人、
米製造業雇用者数変化(10月)は
市場予想より弱い−0.7万人になりました。
また、過去2回の米非農業部門雇用者数変化が
上方修正されました。
上下動しながらも、やや限定的ながら米ドルが買われる
相場展開になりました。
加住宅建設許可(9月)は予想よりかなり強い15.3%になりました。
カンザスシティ連銀総裁が
「米経済の安定を強めるために金利の引き上げが必要。
住宅産業には市場規律の強化が必要。
住宅市場における政府の役割を大きく後退させていくべき。
追加金融緩和がインフレ環境を作り上げる可能性を懸念。」
などの見解を示す発言をしました。
遅れて発表された中古住宅販売保留(9月 成約)は
市場予想より弱い−1.8%になりました。
バーナンキFRB議長が、
「米経済の回復スピードは速くはない。
インフレ率は健全な水準を下回っている。
強い米経済は世界経済の回復に重要。
金融政策は経済を支援するものであるべき。
強い米経済がドルの最良のファンダメンタルズ。
FRBは世界経済と金融システムにおけるドルの役割を認識。
FRBは必要ならば金融引締めを実施できる。」
などの認識を示す発言をしました。
米消費者信用残高(9月)は市場予想より強い21億ドルになりました。
NY原油(WTI)は86ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+9.24ドルの11444.08ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<11月8日(月)の主な予定>

午前9時半に豪ANZ求人広告件数(10月)、
午後2時に日景気先行CI指数速報(9月)、日景気一致CI指数速報、
午後3時45分にスイス失業率(10月)、
午後4時に独貿易収支(9月)、独経常収支(9月)、
午後8時に独鉱工業生産(9月)、
夜10時15分に加住宅着工件数(10月)、
などの経済指標が発表されます。
独・加の指標には一応注目です。

<11月9日(火)の主な予定>

朝8時50分に日国際経常収支(9月)、日国際貿易収支(9月)、
午前9時01分に英RICS住宅価格(10月)、
午前9時半に豪NAB企業景況感指数(10月)、豪NAB企業信頼感指数、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(10月 現況判断・先行き判断DI)
午後3時に日工作機械受注速報(10月 前年比)、
午後4時に独消費者物価指数確報(10月)、
午後6時半に英鉱工業生産(9月)、英商品貿易収支(9月)、
同午後6時半に英製造業生産高(9月)、
夜10時半に加新築住宅価格指数(9月)、
深夜12時に米卸売在庫(9月)、
深夜2時15分から加BOC総裁の講演、
などの経済指標が発表されます。
英の指標には注目です。

<11月10日(水)の主な予定>

早朝5時にRBNZ金融安定報告書、
朝8時から米セントルイス連銀総裁の議会証言、
朝8時半に豪Westpac消費者信頼感(11月)、
午後2時に日消費者態度指数(10月)、
午後4時に独卸売物価指数(10月)、
午後7時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜10時半に米貿易収支(9月)、米輸入物価指数(10月)、
同夜10時半に米新規失業保険申請件数
同夜10時半に加国際商品貿易(9月)、
深夜4時に米月次財政収支(10月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<11月11日(木)の主な予定>

この日は仏パリ・加トロント・米NYなどが休場です。
朝8時50分に日機械受注(9月)、日国内企業物価指数速報(10月)、
午前9時に豪消費者インフレ期待(11月)、
午前9時半に豪雇用者数変化(10月)、豪失業率(10月)、
午前11時に中国消費者物価指数(10月)、中国生産者物価指数(10月)、
同午前11時に中国小売売上高(10月)、中国鉱工業生産(10月)、
午後6時に欧ECBインフレ報告、
などの経済指標が発表されます。
豪・(中国)・(欧)の指標には注目です。
また、この日から12日(金)にかけて
韓国のソウルでG20首脳会議が開催されます。

<11月12日(金)の主な予定>

午前11時にNZ非居住者国債保有率(10月)、
午後4時に独第3四半期GDP速報、
午後7時に欧第3四半期GDP速報、欧鉱工業生産(9月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(11月)、
などの経済指標が発表されます。
独・欧・米の指標には注目です。


さて、先週もいろいろなことがありました。

2日には豪RBAがサプライズとなる0.25%の利上げの決定をしました。
3日には米中間選挙の結果が報道されて、
米民主党が上院で過半数を維持しましたが、
米共和党が4年ぶりに下院を奪還しました。
また、注目されていた米FOMC声明では、
「来年6月まで6000億ドルを限度に追加の資産購入を行う。
追加の資産買入れは月間約750億ドル。
異例の低金利を長期間維持。
国債買入れのペースと全体の規模を定期的に見直す。」
ことが発表されました。

FOMCを巡っては、事前の要人発言に不協和も見られていたものの、
追加緩和への反対票はカンザスシティ連銀総裁のみで、
追加緩和(QE2)の規模は市場予想の上限の7500億ドル〜1兆ドルには
届きませんでしたが、市場予想の下限の5000億ドルは
上回ることになりました。
また、緩和の規模を定期的に見直すとして、
将来のさらなる緩和策にも含みを持たせたことで、
市場は上下動しながらもドル売り反応になるとともに、
株式市場への資金流入を促すことになりました。

一説によりますと、追加緩和1000億ドルあたり、
政策金利で0.1%近い利下げの効果と、
GDPでの0.1ポイント弱の押し上げ効果があるそうです。
また、6000億ドルの購入額は、月にならせば
米国債発行額の4割に相当するとのことで、
FRBの資産が2兆ドルを上回る規模にもなるそうで、
米ドルの信認を不安視する声も一部にはあるようです。

4日の英BOEと欧ECBの政策金利は予想とおり据え置きになりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、米追加緩和への懸念は示されず、
また、「12月の会合でECBは今後の流動性供給策について議論。
出口戦略は状況次第。12月の会合で判断。」と、
米国とは対照的に出口戦略の検討に入ることが示されました。

5日には、日銀により「週明けから基金による国債の買い入れを開始。
買い入れ対象J-REITはAA格相当以上。ETF買い入れ限度額は
銘柄ごとの時価総額に比例するよう設定。
今後も先行きの経済と物価動向を注意深く点検し適切に政策対応。」
することなどが示され、また、日銀総裁からは
「経済と物価情勢が悪化した場合は基金の規模拡大も有力な選択。」
との日緩和策の規模拡大の可能性も示されましたが、
市場では米国の緩和策と比して日緩和策は見劣りする規模と
見る向きもあったようです。

そして、注目の米雇用統計では、米非農業部門雇用者数変化(10月)が
市場予想よりかなり強い15.1万人、米民間部門雇用者数変化(10月)も
市場予想より強い15.9万人、
そして、米失業率(10月)は市場予想とおりの9.6%、という結果に
なりました。上下動しながらも、やや限定的ながら
米ドルが買われる相場展開になりました。

さて今週は、週後半11日〜12日の韓国ソウルで開催される
G20首脳会議がイベントになりますが、
「通貨の競争的な切り下げの回避、新興国への急速な資本流入の抑制、
不均衡是正への経常収支の数値基準の設定。」
などが焦点となりそうです。

ただ、6日に事務レベル協議を残して閉幕したAPEC後の記者会見で、
ガイトナー米財務長官が、(米追加緩和実施への中国など各国による
風あたりの強さを意識してか)「(不均衡が)過剰なのかは単一の
数字では測れない。数週間で解決できる問題ではない。」と
発言して(日経新聞11/7)、不均衡是正への経常収支の数値基準の
設定への主張をトーン・ダウンさせていることから、

一部では「利害が対立して、何も具体策を決められないG20サミット」
になって、先のG20財務相・中央銀行総会議を踏襲した
スローガンの策定に終わるのではないかと見る向きもあるようです。

ところで、今後も大きな流れとしてドル安基調が続きそうな様子ながら、
FOMCや米雇用統計のビッグ・イベントの陰に隠れて今のところ注目度は
あまり高くはないようですが、少し気になる動向が散見されています。

1日に米モノライン(金融保証会社)のアムバックが年内に破産法の
適用申請をする可能性があることを発表したこと。
2日にギリシャ10年物国債と独連邦債の利回りが857bp
に拡大していること。4日にアイルランド10年物国債と独連邦債の
利回りが529bpとユーロ導入後で過去最大に拡大していること。
などですが、これらは市場の関心がリスクテーマに向かうシーズ(種)と
なりうることですので、

NYダウをはじめ世界主要市場の7割で株価が危機前の水準に戻った
安堵の中ではあっても、リスク懸念が今後の注目材料となる可能性も
排除はできなそうで、ドル売りの玉もかなり積み上がっているだけに、
ドル安基調ながら、一応、注目して調整の動きに注意をしておいても
よさそうです。

※今回は体調不良のためコラムはお休みさせていただきます。 m(_ _)m

<お知らせ>

インフォトップというASPでFXのミニ講座を受け持つことになりました。
参考にご覧くださいませ。(無料です)

http://www.infotop.jp/html/money/

のページの左上の「動画でFXを学ぶ」というところをクリックすると
ミニ講座がご覧いただけます。

※「動画でFXを学ぶ」のページは、
 6つの「10数分程度の動画講座」が自動ダウンロードされますので、
 少し重たいウェブ・ページになっています。

※一番最初の動画はFX初心の方へのご案内となっています。

※私の担当した動画は2〜6の動画になります。



以下はCMです。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


この記事へのコメント
体調不良なんですか…お大事にしてください (>_<)
Posted by KENJI at 2010年11月07日 20:17
最近は寒暖の差が激しくて、全然体が付いていかないです(汗)
しっかり休んで早く回復してくださいね(^ω^)
Posted by tori at 2010年11月07日 21:06
toriさん、KENJIさん、いつもご訪問ありがとうございます。
風邪気味なのにFOMCで朝まで起きていて体調を崩してしまいました。
休息も相場ですね。(笑)
Posted by 管理人 at 2010年11月10日 00:01
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