FX モンテカルロ・シミュレーションのお話

ヤフーオークションで廃校となった校舎が
出品されたのだそうですね。(驚)

<週はじめ13日(月)の主な出来事>

東京時間では主要通貨ペアが上下動の揉み合いとなりました。
日国内企業物価指数(3月)は
市場予想よりはやや強い−0.2%となりましたが、
対前年比では−2.2%となり02年5月以来の下落率となりました。
アイルランドの銀行のアライド・アイリッシュが
国有化されるとの観測報道がありました。
CNBCが「米財務省が米GMに6月1日までに
破産法の下準備をするよう指示」したことを報道しました。
日経平均は前週末比−39.68円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
欧州株式市場はイースターで休場となったものの、
ドル売り動意にドル円が軟調となり、
ドルストレートが堅調傾向となる相場展開となりました。

ニューヨーク時間では、
揉み合いながらも、ドル円が軟調傾向で
ドルストレートが堅調傾向の相場展開となりました。
米財務省が24日にG7とG20をワシントンで
開催することを発表しました。
中国証券報が「中国政府は追加景気対策を計画」と報道しました。
米ゴールドマン・サックスの四半期決算では、
市場予想より強い18億1400万ドルの最終黒字となり、
注入された100億ドルの公的資金返済のため普通株50億ドルの
公募増資を行うと発表しました。
NYダウは前週末比−25.57ドルで取引を終えました。

<昨日14日(火)の主な出来事>

ドル円がオセアニア時間で反発を見せるも、
東京時間では軟調に推移しました。
NZ小売売上高(2月)は市場予想より強い0.2%となりました。
豪NABの企業信頼感指数(3月)は−13、
企業景況感指数は−17となりました。
日財務相が「米国の一部の指標改善は天候要因や反動増。
世界と米国経済は依然として厳しい状態。」
との認識を示しました。
朝鮮中央通信は「北朝鮮の核抑止力は強まる方針。
核施設での活動を再開する計画。」と報道しました。
日経平均は前日比−81.75円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
主要通貨はまちまちな動きでの揉み合いとなりました。
米ダラス連銀総裁が「資本リターンが米ドル上昇要因となる。
中国経済は米経済からデカップリングしていない。
中国は米国の利益を損なうことはしない見解。」
との認識を示す発言をしました。

ニューヨーク時間では、
ドル売り動意でドル円が軟調で、
ドルストレートが堅調な展開となりました。
バーナンキFRB議長が「金融危機は大好況以来最悪。
経済活動の落ち込みが緩和した一時的兆候が最近見られる。
金融システムと信用市場の安定が持続的回復には不可欠。
大企業の破綻処理の新たな手続きの法制が必要。
TALFに他の種類のクレジットを含めることを検討。
来年の米財政赤字は大幅に拡大する可能性。
GDPにおける赤字比率は上昇する可能性。」
などを示す発言をしました。
米小売売上高(3月)は−1.1%、
米生産者物価指数(3月)は−1.2%と、
ともに市場予想よりかなり弱い結果となりました。
ドル円やクロス円が下落しました。
米経済諮問委員会の委員長が、
「米国の雇用喪失とGDP悪化はあと数ヶ月は続く。」
との認識を示しました。
米企業在庫(2月)は市場予想よりやや弱い−1.3%となりました。
ポルトガル中銀総裁か「国際的な経済対応策はまだ不十分。
ユーロ圏のリセッションは米国よりも深刻。」
との認識を示す発言をしました。
オバマ米大統領が「長期的な財政赤字は主要な問題であるが、
長期的繁栄を達成するために財政支出の拡大が必要。」
との主旨の発言をしました。
NY原油は49ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−137.63ドルで取引を終えました。

<ゴトウ日の今日15日(水)の主な予定>

朝8時01分に英RICS住宅価格(3月)、
午前9時半に豪四半期Westpac先行指数、
午後1時半に日鉱工業生産(2月 確報)、
午後5時半に英DCLG住宅価格(2月)、
夜9時半に米消費者物価指数(3月)、米NY連銀製造業景気指数(4月)
同夜9時半に加新車販売台数(2月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(2月 対米証券投資)、
夜10時15分に米鉱工業生産(3月)、米設備稼働率(3月)、
深夜2時に米HAHB住宅市場指数(4月)、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などの経済指標が発表されます。
米指標には注目です。

<明日16日(木)の主な予定>

午後3時に日工作機械受注(3月 確報)、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(3月)、
午後6時に欧消費者物価指数(3月)、欧鉱工業生産(2月)、
夜9時半に米住宅着工件数(3月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加製造業出荷(2月)、
夜11時に米フィラデルフィア連銀指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。
また、この日は米JPモルガン・チェースやグーグルなどの
決算発表がありますので注目されます。

さて、例年より動きのある相場展開となったイースターでしたが、
イースター明けから始まっている09年第一四半期の
金融機関を中心とした米主要企業の決算発表が注目されます。

4月2日に米財務会計基準審議会が決定した時価会計基準の緩和が、
四半期決算にどの程度の影響をとなるか
不透明とも指摘されていますが、
注目されていた米ゴールドマン・サックスの四半期決算では、
市場予想より強い18億1400万ドルの最終黒字となり、
注入された100億ドルの公的資金返済のため
普通株50億ドルの公募増資を行うと発表するなど、
米企業の四半期決算発表はまずまずの滑り出しのようです。

一方、「米財務省が米GMに6月1日までに破産法の下準備を
するよう指示」したことがCNBCによって報道され、
今後も米指導者業界の動向が注目されます。

また、米FRBによりますとカードローンなど消費者向け融資の
焦げ付きが増加しているとのことで、2008年の10-12月期の
延滞比率は4.2%となって、1991年の10-12月期以来、
17年ぶりに4%を上回ったと発表しました。

米国では2009年3月に失業率が8.5%に増加していることから、
消費者ローンの焦げ付きも増えると見られていて、
米金融機関は個人信用枠を厳格化してきていることから、
個人消費の悪化の加速が懸念されます。

そして、今月24日(金)にワシントンでG7とG20が
開催されることが決定したとのことで、
IMFの資金活用などの協議がされるとのことです。


さて今日は、モンテカルロ・シミュレーションのお話です。

モンテカルロとは、フランス南東部の
イタリア国境に近い地中海岸の
世界で二番目に小さい国モナコの都市のことですが、
カジノの代名詞ともなっていますね。

この名にちなんだ面白い試みが
1984年、ロスアラモスの街とサンタフェの間の山の上建てられた
サンタフェ研究所で行われたことがあるそうです。

それは、ランダムな事象の生成の検証をカジノになぞらえて
モンテカルロ・シミュレーションと呼ばれました。

確率過程の研究やランダム・ランの研究のひとつとして、
不確実性の連続を時間経過でのシミュレーションで、
25台のコンピューターを使った仮想実験だったそうですが、

コンピューターが学習しながらしだいに賢くなっていく
「人工知能理論」のジョン・ホランド氏も加わって
学習して知能進化するコンピューター25台を使った
人工のマーケットを作って研究が進められました。

この実験についてナシーム・ニコラス・タレブは、
その著書で彼一流の辛辣で愉快な言葉でこう綴っています。

「上昇相場や下落相場など、いろいろな市場環境にして
 バカみたいに強気なトレーダー、ものすごく弱気なトレーダー、
 用心深いトレーダーなどの固体をシミュレーションで調べ、
 短期や長期で生存率がどうなるかも見た。」

「バカみたいに強気は市場が上がればお金持ちになり、
 増えたお金でまた資産を買って、
 いつしか叩きのめされるまで価格を吊り上げる。
 一方、ものすごく弱気なトレーダーは市場が上がると
 破産してしまう。」

「最後まで生き延びるものはほとんどいない。
 弱気派は急騰でハエみたいにバタバタ落ち、
 強気派は音楽(上昇)が止まると絵に描いた餅の
 利益が消えて、皆殺しだ。」

『そして誰もいなくなった…』というわけですが、(苦笑)

ある教訓をこの実験の結果は語っているようです。

まぁ、実際のマーケットでは世代交代のように
市場を去り行くトレーダーの後には、

意気揚々と夢をカバンに詰め込んだ新たなトレーダーが
参入してきますので、大暴落の後でもマーケットは
川の流れのように絶えることはなく、
誰もいなくなることはないようですが…。(笑)

さて、

モンテカルロ・シミュレーションでは、
学習して知能進化するコンピューター25台が、
あたかも25人の個性あるトレーダーとして
実験に参加したわけですが、

ひとつの教訓は、売り買いどちらかに偏向したバイアスがあると、
遅かれ早かれやがてマーケットから去らなくてはならない
ということがありそうですね。

そういえば、かつてグレートベアと呼ばれた
ジェシー・リバモアも最期はこの運命をたどりましたし、

2006年まで一時代を築いた買い偏向のキャリー・トレーダーの
多くもサブプライム問題以降にマーケットから去っていきました。

どうも市場で生きながらえるためには、
売り買いどちらにしても偏らない
指向の柔軟性が必要なようですね。

とかくチャートを見ると、頭の中に
「上げるはずだ」「下げるはずだ」の
自身のバイアスの囁きがこだまするものですが、(苦笑)

まずは子供のように素直な目でチャートを見て、
今あるそのままの相場展開をあるがままに観じてみるべき
なのかもしれません。

そして、上げ下げ忙しい方向感のない相場のときは、

「おーい、又三郎。どこに行くんだい?」
「そんなのわからねぇよ。風に聞いてくれ。」

と柔軟に相場の風に吹かれるとしても、(爆)

もしも、上昇している(下降している)ことが
はっきり見て取れたなら、

あれこれ複雑に考えないで、

「月に着くまで、地の果てまで」は大げさとしても、(笑)
「完全にダマシとなるまでは」

相場の流れに素直に乗ってみるのも良いのかもしれませんね。


この記事へのコメント
大変興味深くモンテカルロのシミュレーションについて読ませて頂きました。

モンテカルロ法の簡単なシミュレーションについて以下のサイトでも紹介されていましたが、もともとはそうやってテストされていたのですね。大変驚かせて頂きました。
http://mituwasou.com/fxblog_beginner/trade/fx-method-monte.html

そのように考えてみると現在のアルゴリズムはこれの最低1万倍は進化していると考えて臨む必要がありそうですね。

大変勉強にさせて頂きました。
Posted by FXバカ at 2012年10月13日 02:31
とても参考になるURLとコメントをありがとうございます。
Posted by 管理人 at 2012年10月14日 17:46
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
Posted by 履歴書の書き方の見本 at 2013年08月26日 06:21
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