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FX ソロス氏の方程式のお話

いよいよ今日14日からワシントンでの
緊急金融サミットが開催されますね。

<一昨日12日(水)の主な出来事>

オセアニア時間から東京時間では、
主要通貨ペアが下げては上げる揉み合いとなりました。
豪財務次官が「豪GDPは1四半期でマイナスとなる可能性。
豪経済の底強さに絶大な自信。」との見解を示しました。
NYダウ先物が上昇して、日経平均が下げ幅を縮小しました。
日経平均は前日比−113.79円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
英失業率が市場予想と同じ3.0%という結果になりました。
欧鉱工業生産は市場予想より強い−1.6%、
同対前年比では市場予想より弱い−2.4%という結果になりました。
英BOE四半期インフレ報告では、
「CPIは2年以内に1%をやや下回る水準。
GDP成長率は09年上半期に低下してその後は回復。」
との報告を発表しました。
英BOE総裁が、「必要であれば利下げをもう一度行う。
デフレのリスクがある。ポンド下落は驚きではないが、
著しい下落し見たくない。景気刺激策は一時的。
リセッションがいつまで続くか不明だが回復に戻ると確信。」
との見解を示しました。
ポンドが軟調となりドル円やクロス円も軟調となっていきました。

ニューヨーク時間では、
リスク回避の動意にドル円やクロス円が大きく下落しました。
米FRBが「過度な配当支払いに厳重に対処。」と報じました。
ポールソン米財務長官が、
「問題のある住宅ローン担保資産の買取計画を断念。
ノンバンクの消費者金融は困難な状況。
AAA格付け資産担保証券に関する流動性対策を検討。
第2の資本注入計画を検討。」との見解を示しました。
トリシェECB総裁が
「市場には高い緊張感がある。」と発言しました。
NYダウが下落しました。主要各通貨ペアも大きく下落しました。
NY原油は56ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比−411.30ドルで取引を終えました。

<昨日13日(木)の主な出来事>

オセアニア時間に発表されたNZの小売売上高は、
市場予想より弱い0.1%という結果になりました。
オセアニア時間から東京時間の昼ころにかけて、
ショートカバーも入ったか反発する展開となりました。
日国企業物価指数は市場予想より弱い
−1.6%という結果になりました。
豪RBAが豪ドル支援のために為替介入したことを報じました。
米財務次官が「世界経済は今後の四半期の減速兆候が明らか。」
とコメントしました。
日鉱工業生産(確報)は1.1%となりました。
日工作機械受注は−40.0%となりました。
日経平均は前日比−456.87円で取引を終えました。

ロンドン時間では、
独GDP(速報)が発表されて、
市場予想より弱い−0.5%となりました。
スイスの生産者輸入価格は市場予想とおり
−0.6%となりました。
ECB四半期調査では、08年、09年、10年、ともに
GDPおよびCPIの見通しが下方修正されました。
OECDが経済見通しを発表して、
「加盟国は景気後退に入った。下降局面は長期化。
金融の逆風は09年終盤まで続く見込み。
09年の経済リスクは下向き。
ECBの金利は09年はじめまでに2%へ低下の見込み。」
などの見解を示しました。
スイスZEW景況感調査は市場予想より強い−88.5となりました。
独財務相が「独は景気停滞からリセッションへ移行した。」
との認識を示しました。
ユーロが一時強含む展開を見せました。

ニューヨーク時間では、
米貿易収支が−565億ドル、新規失業保険申請件数が51.6万件と、
ともに市場予想より弱い結果となりました。
また、カナダの国際商品貿易が
市場予想より弱い45億カナダドルとなりました。
独連銀が「独は輸出に依存し世界経済のショックを受けやすい。
世界経済の減速がどく経済に悪影響。」との認識を示しました。
米フィラデルフィア連銀総裁が、
「米第4四半期のGDPは急激な低下となる可能性。
09年上期も米経済は弱い可能性。
10年、11年のGDPは2.7%水準の可能性。
09年に米失業率は7%を超える公算。」
との認識を示しました。
主要通貨ペアは上下動の揉み合い後、
ポンドを先導に下落する展開となりました。
NYダウが下落して一時8000ドルの大台を割り込みました。
その後、NYダウは急反発して、
主要通貨ペアも反発していきました。
米ブッシュ大統領がG20を前に「証券の会計基準見直しと、
IMFや世界銀行などの国際機関の改革を講演で主張しました。
米財政収支は市場予想より赤字を大幅に拡大して、
−2372億ドルとなりました。
NY原油も上昇して59ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比+552.59ドルで取引を終えました。

<週末の今日14日(金)の主な予定>

午後4時に独消費者物価指数(確報値)、
午後7時に欧GDP(速報値)、欧消費者物価指数、
夜の10時半に米小売売上高、米輸入物価指数、
同夜の10時半に加製造業出荷、加新車販売台数、
夜の11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)、
深夜12時に米企業在庫、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

さて、ポールソン米財務長官が、公的資金を用いる
金融安定化法の運用について、
金融機関はかなりの不良資産を抱えていることを指摘した上で
金融機関の不良資産買取は当面見送る方針を示し、
また、資本注入の対象を自動車ローンや消費者ローンを
提供するノンバンクにも拡大する考えを明らかにしました。

一方、英BOEが、09年の英実質成長がマイナス2%に悪化して、
消費者物価指数が10年に約1%と誘導目標の2%を下回る
見通しとともに、インフレ懸念が後退してデフレ懸念があるとして、
追加利下げを強く示唆しました。

OECDが経済見通しでは、「加盟国は景気後退に入った。
下降局面は長期化。金融の逆風は09年終盤まで続く見込み。
09年の経済リスクは下向き。ECBの金利は09年はじめまでに
2%へ低下の見込み。」との発表しました。

また、緊急金融サミットでは、日本の外貨準備金の一部の
最大10兆円をIMFの新興国向け緊急支援融資として拠出することや、
ドルの基軸通貨維持への努力やIMFの市場監視機能強化などの
提案をすることが報じられました。

本日14日(金)からワシントンで開催される緊急金融サミットで、
IMF改革など、どのような経済危機への具体策が打ち出されるか、
また、期待感での相場動向も含めて注目されます。


さて今日は、ソロス氏の方程式のお話です。

ソロス氏とは相場の世界に身をおく者なら、
知らない人はいない、あのジョージ・ソロス氏のことです。

そのソロス氏の式は、「再帰性」という
概念をあらわすものとして、氏の著書で紹介されています。

認知において、その機能が決定されるには、
従属変数の値を決定する独立変数がなければならない、
という前提で、

W: 世界の現実のありよう(独立変数)
U: 観察者の世界理解(従属変数)
FC:認知機能

とすると、認知機能では、

FC (W) → U ということになるのだそうです。

また、操作においては、この関係は逆転するとして、

W: 世界の現実のありよう(従属変数)
U: 観察者の世界理解(独立変数)
FM:操作機能

とすると、操作機能では、

FM (U) → W ということになるのだそうです。

なんとも難しいお話ですが、(苦笑)

つまり、UがWを、そしてWがUを互いに規定しあうこととなって
双方向的に干渉される状況では、
結果的に「認知」と「操作」のいずれの機能も
確たる結果を生み出せなくなってしまうとのことです。
「解」のない方程式というわけですね。

そして、これをジョージ・ソロス氏は「再帰性」と名づけました。

「何のこっちゃ?、それがどうした。」という感じですが、(笑)

でもこれは、実に凄いことで、

相互フィードバックにより、「相場は予測できない」ことを示し、

「金融市場のさまざまな変数は均衡に向かって収斂する傾向がある」
という経済学上の均衡理論のパラダイムも否定することになって、

また、「相場はすべてを織り込んで、適時の適正価格を示す」
ことも偽りであることになるようです。

つまり、「再帰性」を前提とすれば、
トレーダーはおろか、金融機関もFRBなどの金融当局も、

そして…、マーケットさえも! 常に間違いを犯す可能性があって、

「マーケットのプライス(レート)だけが真実だ。」
などという合理的期待理論も、
誤謬もしくは錯覚であることになります。

また、ソロス氏は、その著書の中でこう述べます。

「人々が誤った投資行動を続ける原因となった
 『支配的なトレンド』と『支配的な誤謬』とが存在した。
 『支配的なトレンド』とは信用膨張、
 つまり信用マネーのあくなき肥大化であり、
 『支配的な誤謬』とは、19世紀にレッセフェールと呼ばれていた
 市場にには一切の規制を加えるべきではない、という考え方、
 ――すなわち市場原理主義である。」

※講談社「ソロスは警告する」より

もしかすると、恐怖の大王が暴れまくるような
バブル崩壊や金融危機は、
「マーケットの過ちと暴走」による必然で、
強制的にリセットする動きなのかもしれませんね。

では、なぜジョージ・ソロス氏は、
分析不能のパラドックスのマーケットで
巨富を得れたのでしょうか?

その真実の深部はソロス氏しかわからないことですが、
男度胸の勘にたよる大勝負などではもちろんなく、(大笑)

「市場が常に間違っている」ことを知り、
「過熱と崩壊のサイクル」を透徹することができて、
方法論の単一性に縛られず、
乖離をキーワードに相場の時を感じ識る、
ことができたからなのかもしれません。

でもやっぱり、未来が見えるということは…、
氏は宇宙人なのでしょうかね。シュルルン、シュルルル…。(冗談)


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それでは、失礼いたします。

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Posted by リッチになりたいFX小僧 at 2008年11月14日 12:10
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