FX トレードと凡事のお話 その254


トランプ米大統領の白人至上主義を巡る発言で助言組織が解散となり
軍幹部も異例の批判をするなど政権内にも波紋が広がっていますね。


●今週(8月21日から8月25日)の主な予定


<8月21日(月)>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(8月)、
午後1時半に日全産業活動指数(6月)、
夜9時半に加卸売売上高(6月)、
などが予定されています。
そして、OPECとOPEC非加盟の主要産油国の
合同専門委員会の会合が予定されています。


<8月22日(火)>

午後3時にスイス貿易収支(7月)、
午後5時半に英財政収支(7月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(8月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(8月)、
夜9時半に加小売売上高(6月)、加小売売上高(除自動車 6月)、
夜10時に米住宅価格指数(6月)、米第2四半期住宅価格指数、
夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(8月)、
などが予定されています。
独・欧・加・米の指標には注目です。


<8月23日(水)>

午後4時に仏製造業PMI速報(8月)、仏サービス業PMI速報(8月)、
午後4時からドラギECB総裁の発言、
午後4時半に独製造業PMI速報(8月)、独サービス業PMI速報(8月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(8月)、欧サービス業PMI速報(8月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時に欧消費者信頼感速報(8月)、
同夜11時に米新築住宅販売件数(7月)、
などが予定されています。
仏・独・欧・米の指標とドラギECB総裁の発言には注目です。


<8月24日(木)>

朝7時45分にNZ貿易収支(7月)、
午後2時に日景気先行指数改定値(6月)、日景気一致指数改定値(6月)
午後3時45分に仏企業景況感指数(8月)、
午後4時15分にスイス第2四半期鉱工業生産、
午後5時半に英第2四半期GDP改定値、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米中古住宅販売件数(7月)、
などが予定されています。
NZ・英・米の指標には注目です。


<8月25日(金)>

朝8時半に日全国消費者物価指数(7月)、
朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(7月)、
午後3時に独第2四半期GDP確報、独輸入物価指数(7月)、
午後3時45分に仏消費者信頼感指数(8月)、
午後5時に独IFO景況感指数(8月)、
夜9時半に米耐久財受注(7月)、米耐久財受注(除輸送用機器 7月)、
夜11時からイエレンFRB議長のジャクソンホールでの公演、
深夜4時からドラギECB総裁のジャクソンホールでの公演、
などが予定されています。
日・独・米の指標とジャクソンホールの講演には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(8月14日から8月18日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが92.99で始まり、94.05へ上昇した後に
反落して93.36で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.197%になりました。
NY原油先物(WTI)9月限は週の終値で48.51ドルになりました。
NYダウは週間183.81ドル下落、21674.51ドルで週の取引を終える。


<8月14日(月)>

日第3四半期実質GDPは予想より強い年率+4.0%。6期連続プラス。
日経平均は184.16円安で寄り付き192.64円安の19537.10で大引け。
米10年債利回りは2.20%台から2.22%台で推移。
独10年債利回りは0.38%台から0.42%台で推移。
報道
「豪州のジョイス副首相にニュージーランドとの二重国籍問題。
 連邦議員の二重国籍は違憲とされており、
 同副首相は議員辞職を迫られる恐れがある。」
中国商務省
「北朝鮮からの鉄鉱石、石炭、海産物などの輸入を15日から停止。」
菅官房長官
「市場に何かあれば対応できる態勢を常にとっている。」
マティス国防長官
「軍事オプションはあくまで外交努力が失敗したときの選択肢。
 北朝鮮が攻撃を行えば直ちに戦争へエスカレートする恐れがある。」
NY時間に原油先物が47ドル台へ下落。
NY連銀総裁
「バランスシートに関して9月行動との見方は不合理ではない。
 経済が予想通り展開すれば年内もう一度の利上げ支持。
 資産価格は経済情勢に沿った動き。
 次期FRB議長候補としてコーンNEC委員長は妥当な人材。
 FRBの緩和解除は”非常に非常に”緩やか。」
ドル買い反応。米10年債利回りは2.22%台。
報道
「トランプ大統領は、通商法301条に基づき、
 中国による知的財産権侵害の実態を調査するよう、
 通商代表部に指示する大統領令に署名。」
NYダウは135.39ドル高の21993.71で取引を終える。


<8月15日(火)>

朝鮮中央通信
「北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は14日、戦略軍司令部を視察し、
 米領グアム島沖へのミサイル発射計画について報告を受けた。
 金委員長は米国の行動をもう少し見守ると述べ、
 米国がわれわれの自制心を試し、朝鮮半島周辺で危険な行動を
 続ければ、重大な決断を下すと警告した。」
日経平均は152.28円高で寄り付き216.21円高の19753.31で大引け。
米10年債利回りは2.25%台へ上昇。
豪RBA議事録
「直近の統計は、4-6月にGDPが加速したことを示唆している。
 住宅部門や家計のバランスシートには注意深い監視が必要となる。
 豪ドルの更なる上昇は経済成長や物価の上昇を鈍化させる。
 政策金利の現状水準での据え置きは、
 経済成長・インフレ目標に整合的なもの。
 今年の第2四半期からGDPは上向きとなる。
 2018年、2019年は約3%の経済成長を見込んでいる。」
安倍首相 (トランプ米大統領と北朝鮮問題に関する電話会談)
「北朝鮮にミサイル発射を強行させないことが重要との認識で一致。
 北朝鮮は緊張状態をかつてなく高めている。
 トランプ大統領とは北朝鮮情勢について意見交換行った。
 北朝鮮にミサイル発射を強行させないことが重要との認識で一致。」
米小売売上高(7月)は予想より強い前月比+0.6%。
米10年債利回りが一時2.28%台へ上昇。ドル買い反応。
報道
「トランプ大統領は、道路や橋などインフラ建設の
 承認プロセス簡素化を目的とした大統領令に署名する計画。
 大型プロジェクトに関して、一つの連邦機関による決定で
 承認できる制度を確立し、認可までの目標期間を2年に設定。」
ティラーソン米国務長官
「米国は北朝鮮との対話に引き続き関心があるが、
 対話に至るかどうかは金委員長次第だ。」
原油先物は47ドル台で推移。
NYダウは5.28ドル高の21998.99で取引を終える。


<8月16日(水)>

日経平均は2.76円安で寄り付き24.03円安の19729.28で大引け。
米10年債利回りは2.26%台から2.27%台で推移。
エストニア中銀総裁
「ユーロ域内全体の賃金圧力にはバラツキが大きい
 現在の経済活動は非常に低水準の金利を前提に
 回復していること理解すべき。」
関係筋 (CNBC報道)
「ドラギECB総裁はジャクソンホールで新たな施策示さず。」
ロンドン時間に米10年債利回りが2.28%台へ上昇。
アトランタ連銀GDPナウ第3四半期は年率換算で3.8%に上方修正。
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が894.5万バレルの減少。
トランプ大統領
「製造業諮問委と戦略・政策フォーラムを解散する。」
ペンス副大統領
「北朝鮮に関しては全ての選択肢がテーブルの上にある。
 南米各国に北朝鮮との関係を断つよう要請。」
グテレス国連事務総長
「朝鮮半島の緊張は数十年ぶりの高水準。
 朝鮮半島の問題は政治的解決を。」
FOMC議事録
「大半が今後数年インフレが加速すると予想。
 大半がインフレ鈍化は特異な要因と予想。
 2%を下回るインフレは予想以上に長引くと予想。
 一部はインフレの下振れリスクを指摘。」
米10年債利回りが2.22%台へ低下。ドル売り反応。
原油先物は46ドル台へ下落。
NYダウは25.88ドル高の22024.87で取引を終える。


<8月17日(木)>

クリーブランド連銀総裁
「最近のインフレ鈍化を理由に利上げを遅らせるべきではない。
 インフレ率が2%目標に戻るまで待つべきではない。
 バランスシートは縮小を開始する必要。
 年内の利上げ見通しに関するリスクは均衡。
 経済は賃金上昇の軌道に引き続きある。
 トランプ政権の政治的不確実性は自身の見通しに影響与えてない。」
日経平均は21.53円安で寄り付き26.65円安の19702.63で大引け。
米10年債利回りは2.23%あたりで推移。
ECB議事録要旨
「ユーロ相場の行き過ぎリスクに警戒感。
 資産購入は引き続き主要な手段。
 どちらのスタンスもとれるような政策余地が必要。
 緩和の度合いはすべての方策により決められる。
 ユーロ相場上昇の一部はユーロ圏ファンダメンタルス変化を反映。
 インフレ上昇の決定的な証拠は不足している。」
報道
「コーン国家経済会議(NEC)委員長に辞任の噂があるが
 コーン氏は政権に留まる意向。」
ダラス連銀総裁
「米労働市場にはスラックが残っている。
 近い将来のバランスシート縮小を歓迎。
 追加利上げ前にインフレ状況の進展を望む。
 追加利上げについて私は忍耐強い。
 10年債利回りは成長期待が弱いことを示唆。
 ドルは過去数年、非常に堅調に推移してきた。
 全ての条件が同じだとするとドル安は支援材料。」
河野外相
「東アジアの海上警備能力向上に5億ドルを拠出へ。」
ミネアポリス連銀総裁
「バランスシート縮小の開始に債務上限引き上げ問題の行方を考慮。
 3%成長を成し遂げるのは非常に困難。
 トランプ大統領が減税ではなく税制改革を追求することを切望。
 利上げに緊急性はない。」
報道
「スペインのバルセロナでテロ発生。14人死亡。100人以上が怪我」
トランプ大統領
「計画していたインフラ整備に関する諮問委員会の設置を断念する。」
米10年債利回りは2.18%台へ低下。VIX指数が15.55へ上昇。
NYダウは274.14ドル安の21750.73で取引を終える。


<8月18日(金)>

FRB
「イエレン議長が25日にワイオミング州のジャクソンホールで
 開催のFRBシンポジウムで『金融の安定のテーマ』で講演する。
 日本時間25日の午後11時の予定。」
日経平均は231.36円安で寄り付き232.22円安の19470.41で大引け。
米10年債利回りは2.19%あたりで推移。
原油先物は47ドル台前半で推移。
ロンドン時間に米10年債利回りは2.18%台へ低下。
CMEフェドウォッチ
「年内の利上げ確率39.6%、据え置き58%、利下げ確率2.4%。」
報道
「ドラギECB総裁のジャクソンホールでの講演は
 現地時間25日午後1時から(日本時間26日午前4時)。」
NY時間に米10年債利回りは一時2.16%台へ低下。
ダラス連銀総裁
「2017年の米GDPは2%をやや上回る水準見込む。
 米個人消費の力強さは米経済を支えている。
 米家計は消費余力がかなりある。
 GDPが更に拡大するためには労働人口の増加が必要。
 移民の開放は競争力を高める。」
ホワイトハウス
「トランプ大統領はバノン主席戦略官・上級顧問の解任を決定。」
アイカーン氏
「トランプ大統領の特別顧問を辞任する。」
NY原油先物9月限は48.51ドル。米10年債利回りは2.197%。
NYダウは76.22ドル安の21674.51で取引を終える。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初14日に109.17レベルで始まり堅調傾向で推移
して15日の米小売売上高の発表後に110.84へ上昇する展開になりま
した。その後、一時109円台半ばを割り込みましたが、再び反発して
16日のNY時間序盤に週高値となる110.95へ上昇する展開になりまし
た。その後、揉み合いを経た後に17日の東京時間前半にかけて109.66
へ反落して、その後、ロンドン時間前半に110.36へ反発しましたが、
その後、再び反落して軟調傾向で推移して、18日のNY時間前序盤に
かけて週安値となる108.60へ下落する展開になりました。その後、
ロンドンフィックス過ぎに109.60へ反発して、109.17レベルで週の取
引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初14日に1.1822レベルで始まりロンドン時
間時間序盤に週高値となる1.1838へ上昇した後に軟調傾向で推移して
15日のNY時間序盤にかけて1.1687へ下落する展開になりました。
その後、1.17台半ばへ反発して揉み合いとなった後に16日のNY時間
序盤にかけて1.1681へ下落しましたが、その後、17日の東京時間前半
にかけて1.1790へ反発する展開になりました。その後、再び反落して
ロンドン時間に週安値となる1.1662へ下落する展開になりました。
その後、切り返して、1.17台で揉み合いながらも堅調傾向で推移して
1.1759レベルで週の取引を終えました。




●今週(8月21日から25日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは18日NY時間後半の戻り
高値109.60を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は110.00
の「000」ポイント、さらに上昇した場合は17日ロンドン時間の戻り
高値110.36、さらに上昇した場合は先週高値の110.95から111.00の
「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは109.00の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は11日の安値108.75から先週安
値の108.60、さらに下落した場合は4月17日の安値108.13、ここを
下抜けた場合は108.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は昨年
11月15日の安値107.77、ここを下抜けた場合は107.00の「00」ポイ
ントを巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、22日の米リッチモ
ンド連銀製造業指数、23日の米新築住宅販売件数、24日の米新規失業
保険申請件数と米中古住宅販売件数、25日の日全国消費者物価指数と
米耐久財受注とイエレンFRB議長のジャクソンホールでの公演、など
が注目されます。


先週のドル円は、米領グアム島沖への北朝鮮の4発のミサイル発射計
画が14日の「米国の行動をもう少し見守る。」との金委員長の発言で
見送りになったことを背景にリスク回避が後退して、111円に迫るあた
りまで戻しましたが、週後半はトランプ米大統領の白人至上主義を巡
る発言で製造業諮問委と戦略・政策フォーラムなど助言組織が解散と
なり、そしてインフラ整備に関する諮問委員会の設置も見送られるこ
とになり、また軍幹部も白人至上主義に異例の批判をするなど米政権
が動揺したことを受けて108円台へと下落して、その後、週末に政権
瓦解回避のために窮余のバノン主席戦略官・上級顧問の解任で、一旦
109円台に戻す、下へ「行って来い」の相場展開になりました。


15日の北朝鮮の祖国解放記念日での米領グアム島沖への4発のミサイ
ル発射計画は、一旦、回避されましたが、過去に原爆実験が行われた
ことがある北朝鮮の建国記念日を9月9日に迎えることで、引き続き
北朝鮮問題が注目されます。そして、亀裂深まるトランプ政権の動向
も注目されますとともに、政権の求心力回復のための北朝鮮有事も排
除されないようで将来的なテールリスクにも留意しておきたいもので
す。また、CMEフェドウォッチで「年内の利上げ確率39.6%、据え置
き58%、利下げ確率2.4%。」となってきていることも注目されます。

さて今週は、25日の夜11時からのイエレンFRB議長のジャクソンホ
ールの「金融の安定のテーマ」での講演が注目の焦点になりますが、
金融政策への示唆があった場合は動意づく可能性がありそうです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは17日の高値1.1790
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は1.1800の「00」ポ
イント、さらに上昇した場合は先週高値の1.1838から11日の高値の
1.1845、ここを上抜けた場合は1.1900の「00」ポイントから2日の高
値1.1909、さらに上昇した場合は2015年1月第2雌雄の高値1.1976
を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは1.1700の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は先週安値の1.1662、さらに下落
した場合は7月26日の安値1.1612、ここを下抜けた場合は1.1600の
「00」ポイント、さらに下落した場合は7月18日のロンドン時間の
戻り高値1.1583、ここを下抜けた場合は7月20日のNY時間序盤の押
し安値1.1541巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、22日の独・欧
ZEW景況感調査、23日の仏・独・欧の製造業PMI速報およびサービ
ス業PMI速報とドラギECB総裁の発言と欧消費者信頼感速報、25日
の独第2四半期GDP確報と独IFO景況感指数とドラギECB総裁のジ
ャクソンポールでの公演、などが注目されますが、対ドル通貨ペアと
して、22日の米リッチモンド連銀製造業指数、23日の米新築住宅販売
件数、24日の米新規失業保険申請件数と米中古住宅販売件数、25日の
米耐久財受注とイエレンFRB議長のジャクソンポールでの公演、など
が注目されます。


先週のユーロドルは、16日の関係筋とする「ドラギECB総裁はジャク
ソンホールで新たな施策示さず。」とのCNBC報道も背景にやや軟調傾
向で推移して、17日のECB議事録要旨で「ユーロ相場の行き過ぎリス
クに警戒感。資産購入は引き続き主要な手段。(中略) 緩和の度合いは
すべての方策により決められる。ユーロ相場上昇の一部はユーロ圏の
ファンダメンタルス変化を反映。インフレ上昇の決定的な証拠は不足
している。」との発表を受けて一時1.1662へ下落しましたが、その後
1.17台半ばへ戻す相場展開になりました。


さて今週は、日本時間26日の早朝4時からのドラギECB総裁のジャ
クソンポールでの公演が一応注目の焦点になりますが、関係筋からは
「新たな施策示さず。」とも伝えられていて、緩和縮小への期待はやや
後退傾向にあるようです。また、23日の午後4時からもドラギECB総
裁の発言が予定されていて注目されますが、対ドル通貨ペアとして、
25日の夜11時からのイエレンFRB議長のジャクソンホールでの講演
が注目されます。米金融政策への示唆があった場合は動意づく可能性
がありそうです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その254 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百五十四話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。お盆休みも「あっ」という間だったけど…、
 この時期も市場ではいろいろな出来事があったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 8月上旬は北朝鮮リスクが高まってリスク回避の動きとなり、
 8月中旬には米領グアム島沖への北朝鮮の4発のミサイル発射計画で
 米国の制裁軍事行動への懸念に緊張がさらに高まったが…、
 14日の「米国の行動をもう少し見守る。」との金委員長の発言で
 グアム島沖へのミサイル発射計画が見送りになったことを背景に
 リスク回避の動きが一旦後退するも、今度は、トランプ米大統領の
 白人至上主義を巡る発言で製造業諮問委と戦略政策フォーラムなど
 米政府の助言組織が解散となり、トランプ政権の亀裂が深まり
 動揺する事態になったのう…。」


『北朝鮮リスクはこのまま収まるのかねぇ…。ジイさん。』


「主要各国の経済制裁はそれなりにこたえているとは思われるが…、
 金委員長の祖父の代から行ってきたミサイル発射実験など
 これで北朝鮮の挑発行動が完全に収まるとは思えぬがのう…。
 過去に原爆実験が行われたことがある北朝鮮の建国記念日を
 来月の9月9日に迎えることで、その日が近づくにつれて
 再び緊張が高まる可能性もあるのではなかろうか…。」


『そういえば…、8月上旬に北朝鮮のICBMミサイルに関して、
 ロシア流出のエンジンを北朝鮮が闇市場で調達した可能性を
 ウクライナが示唆したことが話題となっていたが…、
 北朝鮮が闇市場に通じているということは、北朝鮮が核弾頭を
 搭載したミサイルを完成させた場合、外貨獲得のために
 それを闇市場でISなど過激派組織にに売る、なんていう
 恐怖のシナリオの可能性もあるかもしれないよな…。』


「北朝鮮のICBMの開発や核弾頭の開発は自国宣揚と防御と、
 米国と対等に対話をするのが主目的であろうから…、
 さすがに、そのような事態にまでは至らないと思われるが…、
 経済制裁にあがなうためにその可能性はゼロではない、
 のかもしぬのう…。そうならないことを願うばかりじゃ…。』


『北朝鮮の建国記念日の9月9日に北朝鮮がICBMの発射など、
 挑発行動を実行した場合、有事となる可能性もあるのかねぇ…。』


「もしも、北朝鮮が警告を無視して挑発行動をした場合は…、
 トランプ米大統領の白人至上主義を巡る発言で政権の亀裂が
 深まっていることもあり、それを契機に求心力回復のためにも
 北朝鮮への制裁行動の可能性も排除されないのやもしれぬが…、
 そうならないことを切に願いたいものじゃ…。」


『トランプ大統領は先週末に窮余の策として主席戦略官・上級顧問の
 バノン氏を政権瓦解回避のために解任するなど、
 政権はかなり深刻な状況に陥っているようだからなぁ…。』


「ところで…、溜口殿はお盆はどのようにしておられたのかね?」


『お盆は墓参りなどに行ったが…、8月上旬はトレードしててさぁ、
 北朝鮮リスクに乗ってドル円を売っていたんだけど…、
 北朝鮮がグアム島沖への4発のミサイル発射計画を発表した時は
 「しめた」と思って、利が乗るのにワクワクしていたが…、
 自分の利益のために戦争さえも歓迎している自分自身に呆れて、
 「俺ってサイコパスじゃないか」と自責の念にかられたぜ…。』


「あははっ。トレーダーならありがちな事ではあるが…、まぁ、
 良心の呵責に心を痛めたのであれば、サイコパスではなかろう…。」


『結局、北朝鮮リスクは後退して売りポジションは踏み上げられて、
 利を減じてトレードを終えたが、自分自身に「ざまーみろ」って
 感じだったぜ…。ところでジイさんの盆休みはどうだったんだい。』


「カナダから息子が一時帰国したことで家族で温泉に行ったが…、
 習慣で早朝5時前には自然と目が覚めて、家族が寝ている中、
 ボリュームを小さくしてTV番組のモーニング・サテライトを
 見入っている自分自身に気付いて呆れておった…。」


『あははっ。オレ様も他人(ひと)のことは言えないけど、
 ジイさんもかなり筋金入りの「相場バカ」だな…。
 休むも相場で、家族との団らんも大切な事じゃないかよ。』


「あははっ。言いおったのう。溜口剛太郎殿。」


『今日はお盆期間の話に花が咲いてしまったが…、
 また来週からテーマ別の相場談義をしようじゃないか。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その253


トランプ米大統領がニュージャージー州に自身が所有するゴルフ場で
20日まで17日間もの夏休みに入ったことが話題となっていますね。


●今週(8月7日から8月11日)の主な予定


<8月7日(月)>

※ カナダが市民の日で休場。

午後2時に日景気先行指数速報(6月)、日景気一致指数速報(6月)、
午後3時に独鉱工業生産(6月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(7月)、
深夜4時に米消費者信用残高(6月)、
などが予定されています。
独・スイスの指標には注目です。
そして、OPEC加盟国・非加盟国専門会合も予定されています。


<8月8日(火)>

朝8時01分に英BRC小売売上高調査(7月)、
朝8時50分に日国際貿易収支(6月)、日国際経常収支(6月)、
午前10時半に豪NAB企業信頼感指数(7月)、
(時間未定) 中国貿易収支(7月)、
午後2時に日景気現状判断DI(7月)、景気先行き判断DI(7月)、
午後2時45分にスイス失業率(7月)、
午後3時に独貿易収支(6月)、独経常収支(6月)、
午後3時45分に仏貿易収支(6月)、独経常収支(6月)、
同午後3時45分に仏財政収支(6月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(7月)、
などが予定されています。
日・中国の貿易収支には注目です。


<8月9日(水)>

午前10時半に中国消費者物価指数(7月)、中国生産者物価指数(7月)、
同午前10時半に豪住宅ローン件数(6月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜9時半に米第2四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜9時半に米第2四半期単位労働コスト速報、
同夜10時半に加住宅建設許可件数(6月)、
夜11時に米卸売売上高(6月)、米卸売在庫(6月)、
などが予定されています。中国の指標には注目です。


<8月10日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、RBNZ声明、
朝8時01分に英RICS住宅価格(7月)、
朝8時50分に日機械受注(6月)、日国内企業物価指数(7月)、
午後1時半に日第三次産業活動指数(6月)、
午後3時45分に仏鉱工業生産指数(6月)、
午後5時半に英鉱工業生産指数(6月)、英製造業生産指数(6月)、
同午後5時半に英貿易収支(6月)、
夜9時に英NIESRのGDP予想、
夜9時半に米生産者物価指数(7月)、米生産者物価指数コア(7月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(6月)、
深夜3時に米月次財政収支(7月)、
などが予定されています。
NZ・日・英・米の指標には注目です。
そして、NY連銀総裁の記者会見と
OPEC月報の発表も予定されてます。


<8月11日(金)>

※ 東京が山の日で休場。

朝7時半にNZ企業景況感(7月)、
午後3時に独消費者物価指数改定値(7月)、
同午後3時に独生産者物価指数改定値(7月)、
午後3時45分に仏消費者物価指数改定値(7月)、
同午後3時45分に仏第2四半期非農業部門雇用者速報、
夜9時半に米消費者物価指数(7月)、米消費者物価指数コア(7月)、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(7月31日から8月4日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが93.22で始まり、92.41へ下落した後に
週末の米雇用統計後に反発して93.37で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.262%に低下しました。
NY原油先物(WTI)9月限は週レベルで49.58ドルへ下落しました。
NYダウは週間262.5ドル上昇、22092.81ドルで週の取引を終える。


<7月31日(月)>

日経平均は26.39円安で寄り付き34.66円安の19925.18で大引け。
韓国・国防省
「北朝鮮が更なるミサイル・核実験を実施する可能性がある。」
日銀
「8月の国債買い入れ予定は今月から変更なし。
 8月末の国庫短期証券買い入れ残高は25兆〜27兆円程度に。」
報道(政治メディアのポリティコ)
「トランプ政権は中国に対する経済的対応を協議。
 早ければ今週中にも最終決定が出るが、
 選択肢には貿易制限や経済制裁が含まれる。」
フィッシャーFRB副議長
「自然利子率の低下は潜在成長率が下落していることを
 大きく示唆している可能性がある。
 近年の低インフレ、低金利は現在の自然利子率が
 非常に低い水準にあることを示している可能性があり、
 高齢化社会や貯蓄率の上昇、脆弱な投資が密接に絡み合って
 米国や他国の自然利子率を押し下げている要因となっている。」
ロンドンフィックスにかけて欧州通貨が上昇。
トランプ大統領の側近
「米減税法案の下院通過は10月、上院は11月の見通し。
 債務上限の引き上げは9月か10月に完了する。」
ニューヨーク・タイムズ紙
「トランプ大統領、スカラムッチ氏を広報部長の職から解任。」
原油先物が50ドル台へ上昇。米10年債利回りは2.29%台で推移。
NYダウは60ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。
NASDAQは0.42%安で取引を終える。


<8月1日(火)>

日経平均は18.10円安で寄り付き60.61円高の19985.79で大引け。
豪RBA声明
「政策金利を据え置き+1.50%。
 政策金利の据え置きは持続可能な経済成長と合致する。
 豪ドル高は生産や雇用の見通しに重石。直近の物価は鈍化してる。
 金利の据え置きは長期の物価目標に合致
 豪ドル高により経済成長や物価上昇は見通しより鈍化する可能性。
 豪経済の概ねの見通しに変化はない。」
報道
「仮想通貨のビットコインがビットコイン・キャッシャに分裂。」
米自動車販売(7月)
「GM −15.0%(予想 −8.0%)、フォード −7.4%(予想 −5.5%)、
 クライスラー −10.5%(予想 −6.1%)
 トヨタ +3.6%(予想 −3.8%)、日産 −3.2%(予想 −3.3%)、
 ホンダ −1.2%(予想 −3.6%)、」
原油先物は一時48ドル台へ反落。
NY時間に米10年債利回りが2.32%台へ上昇の後に2.25%台へ低下。
独10年債利回りは0.50%台を割り込む。
ティラーソン米国務長官
「北朝鮮とはどこかの時点で対話をしたい。
 中国を非難してはいない。しかし、
 経済的影響力を使用することを望んでいる。
 米国は北朝鮮の政権交代を求めてはいない。」
NYダウは72ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。


<8月2日(水)>

日経平均は71.28円高で寄り付き94.25円高の20080.04で大引け。
米10年債利回りは2.26%台で推移。
布野日銀委員
「為替市場は110円程度を維持すると予想する。
 円安による物価の押上げを想定していない。
 原油による物価の押上げは期待していない。
 金融政策、毎回の決定会合で変更がありうる。
 必要であれば都度修正する。
 物価の2%安定維持まで緩和的な環境は維持。」
ムーディーズ
「英銀行システムの見通しをネガティブからステーブルに引き上げ。」
報道
「米上院本会議で、クリストファー・レイ氏の
 FBI長官就任を賛成92、反対5で承認。」
米空軍
「西部カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地で、
 大陸間弾道ミサイルICBMの発射実験を行った。」
米ADP雇用統計は17.8万人も前回値が19.1万人に上方修正。
NY時間序盤に米10年債利回り2.28%台へ上昇後に一時2.24%台へ。
米財務省
「債務上限引き上げで迅速な行動を議会に促す。
 来週の中長期債入札、合計620億ドル。」
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が152.7万バレルの減少。
原油先物が一時48ドル台へ反落。
セントルイス連銀総裁
「近い時期の追加行動は支持しない。軟調なインフレ統計を懸念。
 指標は回復する可能性はあるが、今はそれを確認する必要。」
報道
「米大統領がロシア、イラン、北朝鮮に対する制裁強化法案に署名。」
クリーブランド連銀総裁
「雇用者の増加は現行のペースから若干減速の可能性。
 インフレ抑制を考慮し、自然失業率の推計値引き下げ。
 直近のインフレ鈍化は一部特殊要因。
 労働市場やGDPの成長、そして期待がインフレを押し上げる。
 インフレ鈍化に市場は過剰反応すべきではない。」
トランプ大統領
「ロシア、イラン、北朝鮮に対する制裁法案には重大な欠陥がある。
 大統領権限の侵害や、同盟国との協力に悪影響が及ぶ恐れ。
 米企業に意図せぬ悪影響が出る可能性。」
サンフランシスコ連銀総裁
「この秋のバランスシート縮小開始を支持。
 バランスシートを妥当な規模に戻すのには約4年かかる。
 FRBにとって重要なのは目的と目標を明確にすること。
 バランスシート縮小開始は市場では既に織り込み済み。
 長期金利この先数年上昇を予想。短期金利は2.5%付近が新常態。」
報道
「米国株式公開企業のWhiteFoxベンチャーズは、
 Fintech研究所がサポートする暗号通貨と基軸通貨を取り扱う、
 アメリカ大陸で公開予定のフルライセンスの次世代銀行smartBANK
 のサービスの一部を発表。」
NYダウは52ドル高の22016ドルで取引を終える。史上最高値更新。


<8月3日(木)>

米10年債利回りは2.27%から2.26%台で推移。
サンフランシスコ連銀総裁
「年内にもう1回、18年に3回の利上げ適切。
 9月がバランスシート縮小開始の適切な時期。
 ドル安はインフレ予想のうえで大きな要因ではない。」
ボストン連銀総裁
「より高い賃金が近く実現する局面に接近している。
 市場は9月のバランスシート縮小開始を適切に予想。」
日経平均は14.04円安で寄り付き50.78円安の20029.26で大引け。
報道
「第3次安倍改造内閣が発足。」
ECB経済報告
「相当な規模の刺激策が依然必要。
 基調インフレは中期的に緩やかに上昇。
 所得に関するデータは堅調、広範に成長が進展。」
英BOE
「政策金利据え置きは6対2で決定。
 資産買入枠の据え置き、全員一致。
 成長見通しと賃金上昇率見通しを引き下げ。」
英BOEインフレ報告
「2017年成長見通しは1.7%(前回1.9%)
 2018年成長見通しは1.6%(前回1.7%)
 2019年成長見通しは1.8%(前回1.8%)
 2017年インフレ見通しは2.7%(前回2.6%)
 2018年インフレ見通しは2.6%(前回2.6%)
 2019年インフレ見通しは2.2%(前回2.2%)
 2018年賃金見通しは3.0%(前回3.5%)。
 向こう3年間にやや大きめに政策金利を引き上げる可能性も。」
英10年債利回りが1.17%台へ低下。ポンド売り反応。
カーニー英BOE総裁
「ポンド下落が実質所得を削減させた。
 弱い消費支出が成長のマイナス材料。
 投資は英国民投票以降弱まっている。
 目先の経済成長は引き続き低迷。
 投資や貿易の回復で経済成長は加速するだろう。
 経済の供給能力は緩やかに上昇。
 今後3年間で幾分かの引き締めが必要に。
 EU離脱の不透明感が重石となる面も。
 将来の利上げ時期についてはコメントせず。
 英国の潜在成長率は1.75%を下回る。
 消費者信用は経済を牽引するものとはなっていない。」
米ISM非製造業景況指数(7月)は予想より弱い53.9。
報道
「ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官が大陪審を召集。」
米10年債利回りが2.21%台へ低下。
NYダウは8日続伸して9ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。
NASDAQは0.35%安。S&Pは0.22%安。


<8月4日(金)>

日経平均は79.47円安で寄り付き76.93円安の19952.33で大引け。
米10年債利回りは2.22%から2.23%台で推移。
米非農業部門雇用者数(7月)は予想より強い20.9万人、
米失業率(7月)は予想とおりの4.3%、
米平均時給(7月)は予想とおりの前月比+0.3%。
米10年債利回りが一時2.29%台へ上昇。ドル買い反応。
コーン米国家経済会議(NEC)委員長
「秋にも包括的な税制改革法案を提出したい。
 恒久的に税制改革をする必要。我々は大型減税案で作業している。
 経済成長が歳入減を補うであろう。今年の最優先政策は税制改革。
 現在35%の米法人税率を少なくともOECD加盟国の平均である
 約23%に引き下げる必要がある。」
ミネアポリス連銀総裁
「(米雇用統計について) これまでと同じ。新しい事は何もない。」
米10年債利回りは2.262%。原油先物は49.58ドル。
NYダウは66ドル高の22092.81ドルで取引終える。史上最高値更新。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初7月31日に110.66レベルで始まり、揉み合い
ながらも軟調傾向で推移して8月1日のNY時間前半に109.92へ下落
しましたが、その後、切り返して、2日NY時間序盤にかけて110.98
へ反発する展開になりました。その後、ロンドンフィックスにかけて
110.28へ反落した後に3日のオセアニア時間にかけて110.83へ反発し
ましたが、その後、再び反落して、4日のオセアニア時間にかけて週安
値となる109.84へ下落する展開になりました。その後、揉み合いなが
らも切り返して、米雇用統計の発表後に急伸して週高値となる111.05
へ上昇した後に反落して110.68レベルで週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初7月31日に1.1748レベルで始まり、NY時
間序盤にかけて週安値となる1.1723へ下落しましたが、その後、切り
返して8月1日のオセアニア時間にかけて1.1845へ上昇する展開にな
りました。その後、一時1.18台を割り込みましたが、揉み合いながら
も堅調傾向で推移して、2日のNY時間後半に週高値となる1.1909へ
上昇する展開になりました。その後、反落して1.18台で揉み合いにな
りましたが、米雇用統計の発表後に1.1730へ急落した後に反発して、
1.1772で週の取引を終えました。




●今週(8月7日から11日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは2日の高値110.98から
先週高値でもある4日の米雇用統計後の高値11.05を巡る攻防が注目
されます。ここを上抜けた場合は7月27日のロンドンフィックス過ぎ
の戻り高値111.71、さらに上昇した場合112.00の「00」ポイント、
ここを上抜けた場合は7月26日深夜FOMC発表直後の高値112.19を
巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは3日のロンドンフィックスの押し安値
110.28を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は110.00の
「00」ポイント、さらに下落した場合は1日の安値109.92から4日の
安値109.84、ここを下抜けた場合は6月15日の安値109.27から6月
7日安値の109.11、さらに下落した場合109.00の「00」ポイントを巡
る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、8日の日国際貿易収支と中国貿易収
支、9日の中国消費者物価指数と中国生産者物価指数、10日の日機械
受注と米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数と米月次財政収支
11日の米消費者物価指数、などが注目されます。


先週のドル円は週末の米雇用統計のNFPが市場予想より強かった事で
夏季休暇入りのショートカバーもあったか、週間では下へ「行って来
い」相場となりました。日足レベルでは高値を切り下げるも安値は切
り上がる三角保ち合いの状況となっています。

例年、この時期は実需筋のオーダーなどで円が買われやすい傾向があ
りますが、一方、来月9月からのFRBの資産圧縮開始の観測もあり、
グリーンスパン元FRB議長が「どんな尺度で見ても米長期金利は低す
ぎる。持続不可能。」と発言しているように、世界的な低金利を背景に
米国債に向かっていた資金の巻き戻しによる米長期金利の急騰を警戒
する向きがあるとともに、秋からの米減税期待もあることで、円買い
観測とドル巻き戻し観測が綱引きとなる可能性がありそうです。

日足レベルの三角保ち合いが上下どちらに抜けていくか、今後の動き
が注目されますが、現在は予断は出来なく、チャートの動きに従って
トレードしていきたいものです。今週の経済指標では11日の米消費者
物価指数が特に注目されますが、その結果の次第で動意づく可能性が
高そうです。また、「ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官が
大陪審を召集」したことで、今後のロシア疑惑捜査の進展も注目され
ます。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは1日の安値1.1785か
ら1.1800の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを上抜け
た場合は2日のロンドン時間の高値1.1868、さらに上昇した場合は
3日の高値1.1893から先週高値の1.1909を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは4日の米雇用統計後の安値1.1730から
先週安値でもある7月31日安値1.1723を巡る攻防が注目されます。
ここを下抜けた場合は1.1700の「00」ポイント、さらに下落した場合
7月27日安値1.1650、ここを下抜けた場合は7月26日の安値1.1612
を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、7日の独鉱工業生産、11日の
独消費者物価指数改定値、などが注目されますが、対ドル通貨ペアと
して、8日の中国貿易収支、9日の中国消費者物価指数と中国生産者物
価指数、10日の米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数と米月次
財政収支、11日の米消費者物価指数、などが注目されます。


7月20日のドラギECB総裁の会見で「ECB理事会は秋に(緩和縮小の)
議論を始める。」ことが示されて以来、堅調傾向で推移しているユーロ
ドルですが、先週末の米雇用統計のNFPが市場予想より強かった事で
夏季休暇入りの手仕舞いの売りもあったか、ドル買戻しを背景に1.18
台を割り込む深めの押しとなり、週間の始値と終値では僅か24Pipsの
上昇で取引を終えることとなりました。

ユーロドルは押し目買いの好機と思われますが、来月9月からのFRB
の資産圧縮開始の観測もあり、世界的な低金利を背景に米国債に向か
っていた資金の巻き戻しによる米長期金利の急騰の警戒観測もあるよ
うで、ユーロ買いとドル巻き戻しが綱引きとなる可能性がありそうで
す。

今週のユーロに係わる経済指標は比較的小粒ですが、対ドル通貨ペア
として、11日の米消費者物価指数が特に注目されます。その結果次第
で動意づく可能性がありそうです。




さて、今回は、トレードと凡事のお話 その253 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百五十三話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週は英国のスーパー・サースデーを契機に
 ポンドが下落して、そして、週末は米雇用統計が市場予想より強い
 結果となったことでドルが買い戻されて、ドル円が反発して、
 ユーロドルが深めの押しとなったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 英国のスーパー・サースデーでは、2017年成長見通しが1.7%へ
 下方修正され、成長見通しと賃金上昇率見通しを引き下げたことで
 ポンド円では200Pips程の急落となったのう…。そして、
 週末は米雇用統計が強い結果となったことでドル買い戻されて
 夏季休暇入り手仕舞いもあったか巻き戻しの動きがみられたのう。」


『今週はどんな相場展開になるのかねぇ…。ジイさん。』


「ふむ…。例年、この時期は実需筋のオーダーなどで円が買われやす
 い傾向があるが、一方、来月9月からのFRBの資産圧縮開始の観測
 で、世界的な低金利を背景に米国債に向かっていた資金の巻き戻し
 による米長期金利の急騰を警戒する向きがあり…、また、秋から
 の米減税期待もあることで、円買いとドル巻き戻しの買いが綱引き
 となる可能性がありそうじゃ。ドル円では日足レベルの三角保ち合
 いが上下どちらに抜けていくか、今後の動きが注目されるが…、
 現在は予断は出来なくチャートの動きに従っていきたいものじゃ。
 そして、ユーロドルは押し目買いの好機と思われるが…、
 ユーロ買いとドル巻き戻しが綱引きとなる可能性がありそうじゃ。
 経済指標ではドル円とユーロドルともに11日の米消費者物価指数が
 特に注目されるがその結果次第で動意づく可能性がありそうじゃ。」


『グリーンスパン元FRB議長も「どんな尺度で見ても米長期金利は
 低すぎる。持続不可能だ。」と発言していたようだからなぁ…。
 また一方、NYダウも9連騰で史上最高値を更新し続けているが、
 下げてもいないのに恐れで売る必要はなくも、さすがに
 調整の動きも気になるところだろうからなぁ…。
 さて、さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう…。今日は『もしも相場の神様がいたなら』
 のお話でもさせてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『あははっ。けったいでファンタジーなテーマだが…、
 もしかしたら将来のAIの話でもしようというのかい?』


「ふむ…。未来のAIは、もしかすると相場の神の如き存在になる
 のやも知れぬも、現在でも株式相場などではAIが何らかの形で
 既に8割程は活用されていると聞いおるが、TV番組で相場の
 AI予想を見る限り、今は相場の神とはまだ程遠い状況のようじゃ。
 まぁ、為替相場のように勝者の利得は敗者が支払うゼロサムでは、
 例えば麻雀で、いかにAIであろうと4つのAI全員が勝つことは
 原理的に不可能な事であり、相場でも神様は未来も存在し得ない、
 とは思われるがのう…。溜口剛太郎殿。」


『あははっ。相場の神様とは将来のAIのことではないのか…。
 まぁ、よろしい。「もしも相場の神様がいたなら」のお話とやらを
 聞いてやろうじゃないか…。ジイさん。』


「現実には存在し得ないけれども、もしも相場の神様がいたなら、
 未来が正確に判るゆえ、天衣無縫のトレードをすることじゃろう。
 低ボラであれば低ボラなりに、そして高ボラならば高ボラなりに、
 全幅を取り全勝ゆえ、損切りを置く必要もなく、
 目標リワードとかリスクリワード比という概念もない事じゃろう。」


『もしも相場の神様がいたなら、まぁ、そうなるんだろうな…。』


「月利300%でさえ、複利運用では10万円が2年も立たぬうちに、
 1000兆単位を超えて『京』の単位の利得となる計算になるが…、
 相場の神の月利はそれを遥かに凌駕して、全世界の全ての富を
 その一手にかき集めることになろう…。溜口剛太郎殿。」


『ファンタジーとしてもあまりにもバカバカしいぜ…、それじゃ、
 市場も世の中も成り立たないし、絶対にあり得ないことだ!』


「そのとおりじゃ…。溜口剛太郎殿。
 相場の確定的未来は誰にも判らず、予想が完全たり得る事はなく、
 不確実性を本質とする相場では予想はあくまで確率の範囲までで、
 完全無欠で絶対の相場の神様はAIを含めて未来永劫にわたり、
 原理的に存在し得ないのではあるまいかのう…。」


『……!』


「だからこそ、トレードでは損切りも技術の一つとして、
 活用する必要があり、また、欲と恐怖の渦巻く市場であるゆえに、
 トレーダーとしての『規律』と、『ルール』が必要なのじゃのう。」


『相場の神様も聖杯も存在しないからこそ、「技術としての損切り」や
 トレーダーとしての「規律」と「ルール」が必要ということか…。』


「天衣無縫のトレードの神を目指すかのように、
 逆行した時の損切も想定せず、規律とルールもなく…、
 あるいは損切りなど、規律とルールを設けていたとしても、
 規律とルール破りの常習犯では、トレードにおいて、
 トータル収支で勝てないばかりか、市場に生存し続けることさえ、
 困難な事となるのではあるまいかのう…。溜口剛太郎殿。」


『オレ様も、なり得ることのないトレードの神様なんか目指さずに、
 損切りと、自身で決めた規律とルールをしっかり守る
 優秀なヒューマン・トレーダーを目指していきたいもんだぜ。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週…、ではなくて再来週。




<お知らせ>

来週、8月13日(日)のブログの更新はお盆でお休みさせていただきます。
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