FX トレードと凡事のお話 その242


先週は「ロシアゲート疑惑」によるトランプ政権への懸念で
ドル円が一時110円台前半へ下落しましたね。


●今週の主な予定

<5月22日(月)>

※ カナダがビクトリアデーで休場

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(5月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(4月)、
午後2時に日景気先行指数改定値(3月)、日景気一致指数改定値(3月)
などが予定されています。
日貿易収支には一応注目です。


<5月23日(火)>

午後1時半に日全産業活動指数(3月)、
午後3時にスイス貿易収支(4月)、
同午後3時に独第1四半期GDP確報、
午後3時45分に仏企業景況感指数(5月)、
午後4時に仏製造業PMI速報(5月)、仏サービス業PMI速報(5月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(5月)、独サービス業PMI速報(5月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(5月)、欧サービス業PMI速報(5月)、
同午後5時に独IFO景況感指数(5月)、
午後5時半に英財政収支(4月)、
夜9時半に加卸売売上高(3月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(4月)、
同夜11時にリッチモンド連銀製造業指数(5月)、
などが予定されています。
独・仏・欧・米の指標には注目です。
そして、米予算教書の発表が予定されています。


<5月24日(水)>

朝7時45分にNZ貿易収支(4月)、
午前9時から黒田日銀総裁の発言、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(6月)、
午後4時15分にスイス第1四半期鉱工業生産、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
午後9時45分からドラギECB総裁の発言、
夜10時に米住宅価格指数(3月)、米第1四半期住宅価格指数、
夜11時に米中古住宅販売件数(4月)、
同夜11時に加BOC政策金利、加BOC声明、
深夜3時に米FOMC議事録要旨、
などが予定されています。
NZ・加・米の指標とドラギECB総裁の発言には注目です。


<5月25日(木)>

※ スイスが休場。

午後5時半に英第1四半期GDP改定値、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、米卸売在庫(4月)、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。
そして、NATO首脳会談とOPEC総会が予定されています。


<5月26日(金)>

朝8時半に日全国消費者物価指数(4月)、
朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(4月)、
夜9時半に米第1四半期GDP改定値、米第1四半期個人消費改定値、
同夜9時半に米第1四半期GDPデフレータ改定値、
同夜9時半に米耐久財受注(4月)、米耐久財受注(除輸送用機器 4月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)、
などが予定されています。
日・米の指標には注目です。
そして、G7首脳会議がイタリアで27日まで開催予定です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが99.08で始まり、軟調傾向で推移して
2016年11月以来となる97.00で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.235%に低下しました。
NY原油先物(WTI)7月限は週レベルで50.67ドルへ上昇しました。
NYダウは週間91.77ドル下落、20804.84ドルで週の取引を終える。


<5月15日(月)>

独の最大規模地方選挙で与党が勝利、秋の独総選挙への懸念が後退。
日経平均は130円安で寄り付き14円安で大引け。
プーチン露大統領「石油減産の9ヶ月間延長を支持する。」
IMF「独は恒常的に巨額の経常収支黒字となっている。
独は対外不均衡を是正すべき。
独はより急速な賃金と物価上昇を招く可能性。」
プラートECB理事
「インフレ圧力は依然として抑制。
ユーロ圏経済には引き続き高い水準の刺激策が必要。」
NY連銀製造業景況指数は予想より弱い−1.0。
マクロン仏大統領がエドゥアール・フィリップ氏を仏首相に指名。
サウジとロシアが9カ月間の減産延長で合意。
ワシントンポスト
「トランプ大統領がロシアにイスラム国に関する情報漏洩の疑惑。」


<5月16日(火)>

日経平均は83円高で寄り付き一時19,998に上昇も49円安で大引け。
英CPIなど物価指数は予想より強い。
英株式市場は9日続伸で7500台へ上昇。
米住宅関連指標は予想より弱い。
アトランタ連銀のGDPナウ第2四半期は4.1%を予想。
クーレECB専務理事
「長期金利上昇はECBの政策に影響を及ぼしていない。
金融市場の状況は回復を非常に支援している。
一部の変動は市場にとって自然であり健全な動き。
ECBは市場に変動を与えることを望んではいない。
ECBは透明で時間的整合性がとれたコミュニケーションが必要。」
ヘイリー国連大使
「ミサイル実験を中止するなら米国は北朝鮮と協議する可能性ある。」
マコネル米共和党院内総務
「税制改革は歳入に対して中立的である必要。
国境勢は恐らく上院で通過しない。」
米安全保障担当補佐官H・R・マクマスター氏
「トランプ氏がロシア外相と駐米大使と交わした会話は適切なもの。」


<5月17日(水)>

日経平均は113円安で寄り付き104円安で大引け。
独仏の株式市場は1%超の下落。
プーチン露大統領
「米政権が望むならラブロフ外相とトランプ大統領との
協議記録を提供する用意がある。
機密漏洩疑惑は米国の政治的統合失調症の兆候。
反ロシア感情をかき立てるのが目的。」
バーナンキ前FRB議長
「テーパータントラムのリスクは非常に低い。
FRBは年内に緩やかな利上げを続けると予想。
市場は先月まで政治リスクを無視してきた。
しばらくは緩やかな成長が続くと予想。
失業率は下限に達するほど非常に低い。」
ホワイトハウス
「大統領は4人のFBI長官候補と面会へ。
大統領とロシア外相とのロシア側の記録について承知していない。
大統領とコミー前FBI長官との協議の説明は正確ではない。」
報道「米大統領は在イスラエル米大使館のエルサレム移転を排除へ。」
NY時間に米10年債利回りが一時2.21%台へ低下。
NYダウは372ドルの下落。VIX指数が15.59へ急伸。


<5月18日(木)>

日経平均は257円安で寄り付き261円安で大引け。
独連銀総裁
「回復が続けばECB政策はは正常化すべき。
ユーロ圏の政治リスクは後退している。」
クーレECB理事
「行動が遅きに失すること警戒。
金融政策の過度の漸進主義はリスクを伴う。」
英小売売上高指数は市場予想より強い。
ロンドン時間に米10年債利回りが一時2.18%台へ低下
ECB議事要旨
「インフレ目標に向けた進展は不十分との見方を広く共有。
一部メンバーは景気見通しリスクは総じて均衡とみている。
複数のメンバーは下振れリスクが大きいとの判断を継続。
3月経済予測で指摘された力強い賃金上昇の前提は不確実。
6月の予測でインフレ予想の下方修正の可能性もある。
6月の予測に向けて回復の継続性と
インフレ見通しを再検討する可能性。
回復の勢いが継続しインフレが進展すれば、
フォワードガイダンスの調整を検討も。」
ムニューシン米財務長官
「税制改革で3%成長を実現へ。
日本や中国など6カ国・地域を為替政策の監視対象として注視。
税制や住宅、規制改革が最重要政策。」
ドラギECB総裁
「危機は過ぎ去った。ユーロ圏の回復は力強く全体に広がっている。
世界経済の下振れリスクは緩んだ。」
クリーブランド連銀総裁
「インフレは来年またはそれ位に2%の目標に達する公算。
FRBが後手に回わらないように警戒する必要。
市場のボラティリティは今のところ自身の見通しに影響はない。
バランスシート縮小は漸進的で予想可能な方法目指す。
バランスシート縮小でFRBは市場を驚かせないであろう。」


<5月19日(金)>

日経平均は37円高で寄り付き36円高で大引け。
メルケル独首相
「英国のEU離脱交渉は英総選挙翌日から開始する。
英国にとってEU離脱は高くつく可能性。
セントルイス連銀総裁
「FOMCの想定金利軌道は積極的過ぎる可能性。
インフレは過去数ヵ月、下向きサプライズ。
現行の失業率はインフレが大幅に上昇する可能性を意味しない。
恐らく利上げには反対しない。
バランスシート縮小の債券市場への影響は最小になると見込む。
第2四半期の成長は回復へ。しかし2%超えるとは予想していない。」
独シュピーゲル誌
「ドイツのメルケル首相とショイブレ財務相は、
2019年の任期満了を向かえるドラギECB総裁の後任に
バイトマン独連銀総裁を据えたい意向。」
サンフランシスコ連銀総裁
「米経済は良好。海外経済も全般的に良好。
米経済や雇用は拡大が続くと予想。」
ローゼンスタイン司法副長官
「トランプ大統領のコミーFBI長官の解任は適切。」
ワシントン・ポスト
「ロシア疑惑の捜査でトランプ大統領に近い人物が容疑者に。」


<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初15日に113.15で始まりNY時間後半にかけて
週高値となる113.85へ上昇しましたが、その後、反落して113円台前
半の揉み合いを経た後に17日のオセアニア時間に112円台へ下落する
展開になりました。その後も軟調傾向で推移して、18日のオセアニア
時間に110.53へ下落した後にロンドン時間序盤にかけて111.42へ反
発しましたが、その後、再び反落して週安値となる110.23へ下落する
展開になりました。その後、切り返して、NY時間後半にかけて111.73
へ反発しましたが、その後、111円台での揉み合いとなって111.26レ
ベルで週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初15日に1.0930レベルで始まり小幅な揉み
合いを経た後にロンドン時間序盤から反発して、揉み合いながらも堅
調傾向で推移して、18日の東京時間前半に1.1172へ上昇する展開にな
りました。その後、反落してNY時間後半にかけて1.1075へ下押しま
したが、その後、反発して揉み合いを経た後に、19日のロンドン時間
序盤から上伸して、NY時間後半にかけて週高値となる1.1212へ上昇
して1.1206レベルで週の取引を終えました。



●今週(5月22日から5月26日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは19日の高値111.70から
18日の高値111.73を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は
112.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合は17日ロンドン時間
の揉み合い上辺112.54、ここを上抜けた場合は16日の安値112.93
から113.00の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは19日の安値111.04から111.00の「00」
ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は18日の
オセアニア時間の安値110.53、さらに下落した場合は先週安値でもあ
る18日の安値110.23、ここを下抜けた場合110.00の「00」ポイント
さらに下落した場合は4月25日の安値109.59を巡る攻防が注目され
ます。


今週のドル円相場は経済指標及び要人発言では、22日の日通関ベース
貿易収支、23日の米新築住宅販売件数とリッチモンド連銀製造業指
数と米予算教書の発表、24日の黒田日銀総裁の発言と米中古住宅販売
件数とFOMC議事録要旨、25日の米新規失業保険申請件数、26日の
全国消費者物価指数と米第1四半期GDP改定値と米第1四半期個人消
費改定値と米耐久財受注とミシガン大学消費者信頼感指数確報、など
が注目されます。


トランプ米大統領がフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)のロシア
との関係についての捜査をコミーFBI長官に対して打ち切るよう求めて
さらにトランプ大統領のロシア高官への機密漏洩疑惑を捜査していた
コミーFBI長官を突然解任したことが、司法妨害に当たる可能性がある
として米国憲法第2条第4節に基づきトランプ大統領の弾劾裁判を求
める声が出てきたことで、これをニクソン大統領の「ウォーターゲー
ト事件」にちなみ「ロシアゲート」と呼ばれるようになり、トランプ
政権の減税など政策実行への懸念を背景に先週のドル円は一時110円
台前半へ下落する展開になりました。

19日にローゼンスタイン司法副長官が「トランプ大統領のコミーFBI
長官の解任は適切。」との謂意を表明するも、ワシントン・ポストでは
「ロシア疑惑の捜査でトランプ大統領に近い人物が容疑者に。」という
報道がされていて、そして30日以降にはコミー前FBI長官の公聴会も
予定されているとのことで、「ロシアゲート」問題が今後どのような展
開になるのか注目されます。



<今週ユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは先週高値の1.1212を
巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は2016年9月26日の
高値1.1279、さらに上昇した場合は1.1300の「00」ポイント、ここを
上抜けた場合は2016年9月8日の高値1.1327、さらに上昇した場合
2016年8月18日高値1.1366、ここを上抜けた場合1.1400の「00」
ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは18日の高値1.1172を巡る攻防が注目
されます。ここを下抜けた場合は18日のNY時間の戻り高値1.1138、
さらに下落した場合は1.1100の「00」ポイント、ここを下抜けた場合
17日ロンドン時間の安値1.1081から18日の安値1.1075、さらに下落
した場合は1.1000の「000」ポイントを巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、23日の独第1
四半期GDP確報と仏・独・欧の製造業PMI速報と仏・独・欧のサー
ビス業PMI速報と独IFO景況感指数、24日のドラギECB総裁の発言
などが注目されますが、対ドル通貨ペアとして、23日の米新築住宅販
売件数とリッチモンド連銀製造業指数と米予算教書の発表、24日の米
中古住宅販売件数とFOMC議事録要旨、25日の米新規失業保険申請件
数、26日の米第1四半期GDP改定値と米第1四半期個人消費改定値
と米耐久財受注とミシガン大学消費者信頼感指数確報、などが注目さ
れます。


先週のユーロドルは、独のノルトライン・ヴェストファーレン州の地
方選挙で与党が勝利して、秋の独総選挙への懸念が後退するとともに
ECB議事要旨はハト派的でしたが、クーレECB理事の「行動が遅きに
失することを警戒。金融政策の過度の漸進主義リスクを伴う。」との発
言や、ドラギECB総裁の「危機は過ぎ去った。ユーロ圏の回復は力強
く全体に広がっている。世界経済の下振れリスクは緩んだ。」との発言
も背景にECBの出口戦略への思惑や観測が高まり、これに加えて「ロ
シアゲート」問題によるドル売り圧力も背景に、堅調傾向で推移して
さらに週末19日には独シュピーゲル誌が「ドイツのメルケル首相とシ
ョイブレ財務相は、2019年の任期満了を向かえるドラギECB総裁の
後任にバイトマン独連銀総裁を据えたい意向。」と、タカ派で知られる
バイトマン独連銀総裁の次期ECB総裁観測も台頭して、1.12台へ上昇
する展開になりました。

独総選挙への懸念は後退するも、6月の仏議会選挙や、10月のオース
トリア議会選挙で極右・自由党が再び与党入りする可能性など、政治
リスクを抱えるユーロ圏ですが、ECB出口戦略への思惑や観測が次第
に高まってきているようです。調整となったところでは押し目買いの
戦略も有効となる可能性がありそうです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その242 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十二話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週は「ロシアゲート」問題の嵐が吹いて
 ドル円が一時110円台前半へ下落する展開になったな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 トランプ大統領の弾劾裁判を求める動きも出てきて、
 米共和党内部でも分裂が観られ、フリーダム・コーカス派の
 一部の議員はトランプ大統領の弾劾裁判を是認する発言を
 しておったようじゃのう…。」


『米国の弾劾裁判では下院が出席議員過半数の同意により訴追をして
 上院がそれに基づき弾劾裁判を行うが、大統領を罷免するためには
 上院の出席議員の3分の2以上の同意が必要とのことだけど…、
 弾劾裁判で辞めさせられた米大統領は歴史上まだいなく、
 トランプ大統領が罷免される可能性は低そうだな…。』


「ふむ。まぁ、現段階ではどうもそのように思われるが…、
 たとえもしもトランプ大統領が罷免されるようなことがあっても、
 その後任の大統領はペンス副大統領となることで、
 大きな懸念にはならないとみている向きもあるようじゃのう…。」


『まぁ、ペンス副大統領は良識ある人で評判も高いようだからなぁ。
 ところで、話は変わるが…、先週はユーロドルが堅調に推移して
 週末には1.12台へと上昇したよな…。ジイさん。』


「ふむ…。独のノルトライン・ヴェストファーレン州の地方選挙で
 与党が勝利して、秋の独総選挙への懸念が後退するとともに
 ECBの出口戦略への思惑や観測が次第に高まってきていて…、
 さらに週末に独シュピーゲル誌が『ドイツのメルケル首相とショイ
 ブレ財務相は、2019年の任期満了を向かえるドラギECB総裁の
 後任にバイトマン独連銀総裁を据えたい意向。」と報じて、
 タカ派で知られるバイトマン独連銀総裁の次期ECB総裁観測も
 台頭してきたことで、ユーロドルはドル売りも相俟って
 1.12台へと上昇したのう…。溜口剛太郎殿。」


『6月の仏議会選挙や、10月のオーストリア議会選挙も控えていて、
 政治リスクも抱えているユーロ圏だけど…、ユーロドルでは
 押したところで拾う押し目買いが有効な戦略になりそうだな…。』


「ふむ…。オーストリア議会選挙では極右・自由党が再び与党入り
 する可能性があり懸念する向きもあるようじゃが…、まぁ、
 ユーロドルでは押し目買いが有効な戦略になりそうじゃのう…。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「先日、世界的なランサムウェアによるサイバー攻撃があったが…、
 このとき犯人・組織が要求したのはドルでもユーロでもなく、
 ビットコインであったことで仮想通貨が話題となっておってのう。
 以前も少しお話したが…、今日は仮想通貨について少し深堀りして
 お話させてもらおうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか…。』


「仮想通貨(暗号通貨)は黎明期を過ぎつつある時期で
 乱立している状況は2000年頃のFX業界に似ているが…、
 http://winfx.jp/fx-history/
 仮想通貨交換業に係る登録制の導入、規制、監督、規定、罰則など
 https://www.amt-law.com/pdf/bulletins2_pdf/160318.pdf
 仮想通貨にかかわる法整備もされ始めていているのじゃのう…。」


『2000年当初のFX業界は拡大に伴い悪徳業者も蔓延していた
 というからなぁ…。仮想通貨にかかわる事件としては2014年の
 マウント・ゴックス事件が有名だが…、現在の仮想通貨は
 2000年当初のFX業界に似た状況だと…。』


「ふむ。現在、仮想通貨は1000近くあり、その9割以上の実態は
 事実上の『おもちゃのお金』とも言われておるようじゃのう…。
 ただ、実社会で現実に購入やサービスに利用できるばかりではなく
 ATMで円に換えることもできるビットコインをはじめ、
 https://www.youtube.com/watch?v=6ahMf6ke1oc
 銀行がその技術に注目していてGoogleも出資したリップル、
 そしてイーサリアムなど、『本物の仮想通貨も現実に存在』していて
 仮想通貨全てを怪しくワケのわからないもの、と決めつけていては
 チャンスを逸し時代の流れに取り残されてしまうことじゃろう…。」


『現在の1ビットコインは2000ドル程(20万円超)にもなり…、
 https://blockchain.info/markets/
 4月19日に3.2円だった1リップルは5月18日には40.2円にも
 なっているようで…、投資対象としても凄い分野じゃないかな…。』


「ふむ…。仮想通貨にかかわる情報サイトも次第に充実してきて、
 http://virtualmoney.jp/  https://jp.cointelegraph.com/
 仮想通貨にかかわる情報も豊富になってきているようじゃが…、
 仮想通貨への投資に際しては、どれか1つよりも複数の仮想通貨で
 ポートフォリオを組むのも一策ではなかろうかのう…。」


『ベストを選ぼうとするより黎明期では分散保有が良いという事か。』


「ふむ。実社会で現実に購入やサービスに利用でき、そしてATMで
 円に換えることもできるるビットコインの役割は大きく、
 ビットコインは仮想通貨の王で基軸と言えるが…、
 https://www.youtube.com/watch?v=Uld2emuSy1I
 決済が遅延する問題や、将来的なハードフォーク懸念もあり、
 http://bilee.net/bit-coin-split/
 ビットコイン以外にリップルやイーサリアムに分散するとともに
 先行者利益を狙っていくために運営主体がしっかりしていて
 有力と思われる仮想通貨のプレ・セール時に購入して
 http://bit.ly/2jsdHdD (LANGUAGEをクリック JAPANESE選択)
 仕込んでおくのも一策となるのではあるまいか。溜口剛太郎殿。」


『ノアコインの初年度20%配当は凄いが…、
 https://youtu.be/ru40C9cVyqk
 これからも新たな仮想通貨が誕生していくんだろうな…。
 たとえばiPhoneでおなじみのアップル社であれば、
 アップル・ペイの技術を使ってアップルコインなんて名称の
 仮想通貨がすぐにでも作れて、しかもiPhoneにはじめから
 ウォレットを搭載しておけば世界的な仮想通貨になりそうだな。』


「まぁ、アップル社が仮想通貨を作るとの情報はまだないが、
 将来的にはあり得ることかもしれぬのう…。溜口剛太郎殿。」


『ところで、リップルやイーサリアムにはATMで円に替えれるなど
 インフラ整備ができていないようだけど、どうなんだろうね。』


「それは、事実上、問題ないと言ってよいのではなかろうか…。
 なぜかなれば、リップルやイーサリアムはビットコインに交換可能
 であるからじゃ…。仮想通貨のポートフォリオを組むにあたり
 仮想通貨の選定に際しては『ビットコインに交換可能かどうか』が
 大切な要件の1つになるのではなかろうかのう…。溜口剛太郎殿。」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その241


先週12日に世界99カ国で大規模なサイバー攻撃が起こりました。
また、14日早朝には北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。


●今週の主な予定

<5月15日(月)>

朝7時45分にNZ第1四半期小売売上高、
朝8時50分に日国内企業物価指数(4月)、
午前10時半に豪住宅ローン件数(3月)、
午前11時に中国鉱工業生産(4月)、中国小売売上高(4月)、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(4月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景況指数(5月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(5月)、
早朝5時に対米証券投資(3月)、
などが予定されています。
NZ・中国・米の指標には注目です。
そして、中国の一帯一路サミットが14日から行われています。


<5月16日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録要旨、
午後1時半に日第三次産業活動指数(3月)、
午後3時45分に仏消費者物価指数改定値(4月)、
午後5時半に英消費者物価指数(4月)、英生産者物価指数(4月)、
同午後5時半に英小売物価指数(4月)、
午後6時に独ZEW景気期待指数(5月)、
同午後6時に欧第1四半期GDP改定値、
同午後6時に欧ZEW景気期待指数(5月)、欧貿易収支(3月)、
夜9時半に米住宅着工件数(4月)、米建設許可件数(4月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(4月)、米設備稼働率(4月)、
などが予定されています。
豪・英・独・欧・米の指標には注目です。


<5月17日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期生産者物価指数、
朝8時50分に日機械受注(3月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(3月)、
午後5時半に英失業者数(4月)、英失業率(4月)、英ILO失業率(3月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(4月)、欧建設支出(3月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜9時半に加製造業出荷(3月)、
などが予定されています。
NZ・(日)・英・欧の指標には注目です。


<5月18日(木)>

朝8時50分に日第1四半期GDP速報、
同朝8時50分に日第1四半期GDPデフレータ速報、
午前10時半に豪新規雇用者数(4月)、豪失業率(4月)、
午後2時半に仏第1四半期失業率、
午後5時半に英小売売上高(4月)、
夜9時半に米フィラデルフィア連銀製造業指数(5月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加国際証券取引高(3月)、
夜11時に米景気先行指標総合指数(4月)、
深夜2時からドラギECB総裁の発言、
などが予定されています。
日・豪・英・米の指標とドラギECB総裁の発言には注目です。


<5月19日(金)>

午後3時に独生産者物価指数(4月)、
午後5時に欧経常収支(3月)、
夜9時半に加消費者物価指数(4月)、
同夜9時半に加小売売上高(3月)、加小売売上高(除自動車 3月)、
夜11時に欧消費者信頼感指数速報(5月)、
などが予定されています。
加・欧の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが98.37で始まり、99.77へ上昇した後に
反落して99.13で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.326%に低下しました。
NY原油先物(WTI)は週レベルで47.84ドルへ上昇しました。
NYダウは週間110.33ドル下落、20896.61ドルで週の取引を終える。


<5月8日(月)>

仏大統領選でマクロン氏が勝利。
日経平均は263円高で寄り付き450円高で大引け。年初来高値更新。
仏の株式市場は一時1%超の下落。
クリーブランド連銀総裁
「最近の雇用成長はトレンドを上回るもの。
 3月のCPIからは減速の兆候はほとんどみられない。
 2017年のうちにバランスシートに変更加えること想定。
 第1四半期GDPの鈍化は一時的なもの。
 遅きに失することが無いように非常に警戒すべき。」
VIX指数が1993年以来の9.77の低水準に。

<5月9日(火)>

黒田日銀総裁
「現時点では2%の目標に向けた強力な緩和を推進することが必要。
 必要があれば迅速に対応していく。
 2018年度に2%に達するとみられる。」
UBSのウェーバー会長(独連銀の前総裁)
「ECBは6月にも声明での緩和バイアスの文言を一部変更の可能性。
 9月にはテーパリングを発表する見込みが高い。」
ライアン米下院議長「税制改革めぐりトランプ大統領と見解一致。」
韓国大統領選は文在寅氏が当選。
ロス米商務長官「米国の3%成長は今年は達成できない可能性。」
カンザスシティー連銀総裁
「緩やかな利上げを遅らせるのはリスク。
 第1四半期の成長減速は緩やかな利上げ停止の理由にはならない。
 自動車販売に注視。消費のシグナルの可能性も。
 国外環境による下向きリスクは低下。
 バランスシートの年内縮小開始を改めて支持。」
独財務相「ECBはまもなく金利正常化を開始すると見込む。」
北朝鮮の駐英大使
「6回目の核実験の準備を進めている。あとは金正恩委員長次第。」
トランプ大統領がコミーFBI長官を解任。

<5月10日(水)>

ドラギECB総裁
「ユーロ圏は明確に改善してきている。
 金融政策以外の分野でも断固たる措置が必要。
 ECBの金融措置はきわめて有効。ECBはインフレ期待安定に成功。
 いくつかの国では不均衡が増大している。
 経済が成功したと宣言するのは時期尚早。現在の刺激策は必要。
 出口戦略について検討する時期には至っていない。」
ボストン連銀総裁
「今年あと3回の利上げが妥当。(年内計4回の利上げが妥当)
 第1四半期の成長は弱かったが残る年内は2%超に。
 消費は第2四半期に再び上向く。賃金は緩やかに上昇して行く。
 バランスシート縮小は次回利上げ後に検討を。
 大規模な刺激策が実施されれば利上げ加速の可能性も。」

<5月11日(木)>

日経平均は43円高で始まり61円高で大引け。年初来高値更新。
NY連銀総裁
「貿易保護主義は長期的に経済を害する。
 貿易障壁は貿易戦争を招くリスク。
 貿易障壁は非常にコスト高な雇用創出手段。
 バランスシート縮小は今年後半か来年には開始する可能性。
 急速な米経済回復が続いている。」
英BOE議事録
「政策金利据え置きは7対1、フォーブス委員が利上げ主張。
 資産買入枠の据え置き、全員一致。社債買入枠も据え置き。」
英BOEインフレ報告
2017年成長見通しを1.9%に引き下げ。
2018年2019年の成長見通しを引き上げ。
2017年インフレ見通しを2.7%に引き上げ。
2018年2019年のインフレ見通しを引き下げ。」
カーニー英BOE総裁
「家計支出とGDP成長の鈍化が著しい。
 世界需要とポンド安が英国輸出を支えている。
 国内のコストや賃金は依然抑制されている。
 賃金を抑制する材料は長続きしないだろう。
 ポンドの反発はより秩序だったEU離脱への期待を反映。」

<5月12日(金)>

米小売売上高は予想より弱い0.4%。
米CPI前年同月比は予想より弱い2.2%。
シカゴ連銀総裁 (要旨)
「インフレ圧力は依然としてFOMC目標を下回っている。
 米国の実体経済は非常に良い状況。
 インフレ目標に達するまで緩和的政策を維持すべき。
 バランスシート縮小は正常化への一つのポイント。
 イールドカーブが発するシグナルに注意を払うべき。
 米国の賃金上昇は力強さに欠けている。
 年内の利上げはあと1回か2回が適切。
 インフレが2%の目標に達することが非常に重要。
 米経済は第2四半期に第1四半期の弱さを補う可能性。
 FRBの利上げ予想は市場よりも可能性が高い。」
G7財務相・中央銀行総裁会議
「ドルから新興国への波及リスクを指摘。
 英EU離脱と欧州債務の懸念を指摘。」
フィラデルフィア連銀総裁
「年内あと2回の利上げをなお予想。
 今年の成長は2.3%を見込み、弱い第1四半期から回復。
 インフレは年末までに2%で安定する軌道上にある。
 2回利上げをした後にバランスシート縮小開始が好ましい。」


<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初8日に112.96で始まりロンドン時間に週安値と
なる112.39へ下落しましたが、その後、切り返して、9日のNY時間
後半にかけて114.33へ上昇する展開になりました。その後、反落し
て、10日のオセアニア時間に113.63へ下押しましたが、その後、揉み
合いながらも反発して、NY時間後半から11日のオセアニア時間にか
けて週高値となる114.37へ上昇する展開になりました。その後、反落
して、揉み合いながらも軟調傾向で推移して113.38レベルで週の取引
を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初8日に1.1020で始まるも程なく反落して、
揉み合いながらも軟調傾向で推移して、11日のNY時間序盤にかけて
週安値となる1.0839へ下落する展開になりました。その後、切り返し
て、1.08台後半での揉み合いが続きましたが、週末12日のNY時間序
盤から反発して1.0932レベルで週の取引を終えました。


●今週(5月15日から5月19日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは12日ロンドン時間の押し
安値113.55を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は12日
のロンドン時間の高値113.92から12日の東京時間の高値113.95、
さらに上昇した場合は114.00の「00」ポイントから11日のNY時間
後半の戻り高値114.02、ここを上抜けた場合は11日の高値114.37、
さらに上昇した場合は115.00の「00」ポイントを巡る攻防が注目され
ます。
一方、下落した場合、まずは12日の安値113.20を巡る攻防が注目さ
れます。ここを下抜けた場合は113.00の「00」ポイント、さらに下落
した場合は8日のロンドン時間の安値112.39、ここを下抜けた場合は
5日の安値112.09から112.00の「00」ポイント、さらに下落した場合
2月28日の安値111.69から2月7日の安値111.59を巡る攻防が注目
されます。


今週のドル円相場は経済指標では、15日の中国鉱工業生産と中国小売
売上高とNY連銀製造業景況指数と米NAHB住宅市場指数と対米証券
投資、16日の米住宅着工件数と米建設許可件数と米鉱工業生産、17日
の日機械受注、18日の日第1四半期GDP速報と日第1四半期GDPデ
フレータ速報と米フィラデルフィア連銀製造業指数と米新規失業保険
申請件数と米景気先行指標総合指数、などが注目されます。


先週末は米小売売上高と米CPI前年同月比が市場予想より弱い結果と
なり、そして米CPIコア前年比も2015年11月以来維持してきた2%
を割り込み3ヵ月連続で伸びが鈍化することとなってドル円は113円
台前半へ押し下げられました。また、FEDウォッチでの6月利上げの
確率も74%に低下することとなりました。

今週は16日の米住宅関連指標と18日の日第1四半期GDPなどが注目
されますが、要人発言として18日に予定されているセントルイス連銀
総裁とクリーブランド連銀総裁の講演、および19日に予定されている
セントルイス連銀総裁の講演が注目されます。


<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは5日の安値1.0948を
巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は8日のロンドン時間
の戻り高値1.0997から1.1000の「000」ポイント、さらに上昇した場
合は8日の高値1.1022、ここを上抜けた場合2016年8月5日の安値
1.1045、さらに上昇した場合は1.1100の「00」ポイント、ここを上抜
けた場合は2016年5月の高値から2017年1月の安値の61.8%戻しの
1.1129を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは1.0900の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は12日の安値1.0855、さらに下落
した場合は11日の安値1.0839、ここを下抜けた場合4月24日の安値
1.0821、さらに下落した場合は1.0800の「00」ポイント、ここを下抜
けた場合は4月20日の高値1.0777、さらに下落した場合は4月21日
の高値1.0738を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、16日の独ZEW
景気期待指数と欧第1四半期GDP改定値と欧ZEW景気期待指、17日
の欧消費者物価指数確報、18日のドラギECB総裁の発言、19日の欧
消費者信頼感指数速報、などが注目されますが、対ドル通貨ペアとし
て、15日の中国鉱工業生産と中国小売売上高とNY連銀製造業景況指
数と米NAHB住宅市場指数と対米証券投資、16日の米住宅着工件数と
米建設許可件数と米鉱工業生産、18日の米フィラデルフィア連銀製造
業指数と米新規失業保険申請件数と米景気先行指標総合指数、などが
注目されます。


先週、仏大統領選挙で市場予想とおりマクロン氏が勝利するも一旦、
セル・ザ・ファクトを浴びることとなったユーロドルですが、週末は
市場予想より弱い結果となった米経済指標も背景に1.09台を回復する
展開になりました。

IMM通貨先物の建玉ではユーロが買い越しに転じましたが、10日に
ドラギECB総裁が「出口戦略について検討する時期には至っていな
い。」と発言するも、9日にはUBSのウェーバー会長(独連銀の前総裁)
が「ECBは6月にも声明で緩和バイアスの文言を一部変更の可能性。
9月にはテーパリングを発表する見込みが高い。」と発言していて、
市場では徐々にECBの出口戦略への思惑や観測が台頭してきているよ
うです。ただ、6月の仏議会選挙など今後の欧州政治リスクへの懸念は
潜在していて綱引きとなっているようで、チャートの事実をしっかり
観てトレードしていきたいものです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その241 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十一話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週のドル円は、週半ばにかけて114.37へ
 上昇したが…、週後半にかけて軟調傾向で推移して、
 週末の米小売売上高や米CPI前年比が市場予想より弱かった
 こともあって113円台前半へ反落する相場展開になったな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 米CPIコア前年比が2015年11月以来維持してきた2%を割り込み
 そして、週末にはFEDウォッチでの6月利上げ確率も前日の84%
 から74%へ低下することになったようじゃのう…。」


『そして、14日の早朝に北朝鮮が弾道ミサイルを発射ようで
 週明けは少しリスク回避の動きとなるかもしれないな…。』


「米国と北朝鮮の対話に向けて非公式折衝が行われている最中に
 驚きの挑発行動ではあるが…、まぁ、それほど大きな動きには
 ならないとしても、もしかすると週初にリスク回避的な動きが
 観られるやもしれぬのう…。溜口剛太郎殿。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ…。今日は『思考パターンの違い』のお話でも
 させてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『まぁ、よろしい…。聞いてやろうじゃないか。ジイさん。』


「ある勝ち組トレーダーが実際に言っていたことなのじゃが…、
 『スイング・トレードでは勝率をあまり高く設定しない方が良い。』
 という言葉を聞いてどのように思われるであろうか…。」


『まぁ、オレ様にはその言葉の真意がわかるけど…、
 初心のトレーダーがこの言葉を聞けばとても違和感があって
 「勝率なんて高い方が良いに決まっているじゃないか!!
  何言ってんだコイツ。」と思うだろうな…。』


「まぁ、勝率はそれだけみれば低いより高い方が良いのは確かじゃが
 それが『深い損切』と『浅い利食い』によるものであれば、
 つまりチキン利食いで深めのストップによる高勝率は、
 勝ち負けの『トータル収支として良い結果とならない』ことが多く
 そういった意味で、損大利小で高勝率を目指すことは
 良くないということなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『超高勝率でかつ極損小で極利大は理想ではあるが…、ときに
 全試合でノーヒット・ノーランの完全試合を目指そうとする
 少年野球でピッチャーになりたての少年が抱く夢のような
 聖杯探しの「手法の旅人」となってしまうこともあるもんだぜ…。』


「現実に即していえば、ダマシや負けのない手法は存在しなく、
 リスク・リワード比と勝率のバランスを鑑みて
 勝ちと負けとのトータル収支で収益を積み上げる事を目指すのが
 トレードということになるものなのじゃのう…。
 勝率至上主義こそ、初心の方が最も陥りやすい誤謬であろう…。」


『このような、一見当然にも思える誤謬というか…、
 「勝つトレーダーと負けるトレーダーの思考パターン違い」は
 ほかにも、もっとあるんだろうな…。ジイさん。』


「ふむ…。北海道で少年期と青年期を過ごし東京の大学を卒業後、
 法律事務所に入所して、2001年より10年間ひまわり証券に勤務し
 2011年より3年間efx.com証券(現、東郷証券)で部長職をされ
 15年以上にわたりセミナー講師を務められた黒田真人氏によれば、
 負けるトレーダーの典型的な思考パターンとして
 次のような指摘があるのじゃのう。溜口剛太郎殿。」


『それはどのようなことだい? ジイさん。』


「ふむ。ジイも黒田さんとは数年前に酒を酌み交わしたこともあり、
 メールにて下記の掲載の許諾を得ているが…、
 負けるトレーダーの思考パターンとして
 『利食いしか考えておらず、損切りを考えていない。』
 ということがあるのじゃのう…。
 つまり、負けるトレーダーは勝つことしか想定していなく、
 負けることは想定外で逆行すると慌てふためくということじゃ。
 そして『損切りは負けで、利食いのみが勝ちだ。』と思い込んでいて
 つまり、勝ち負けトータル収支で勝つという事が理解できていなく
 損切で資金を守る意識に欠けているということなのじゃのう…。
 また『相場は予想できないと勝てない。』と思い込んでいて、
 チャートの事実よりも予想を好む傾向があり…、
 そして『知識と技術は比例する。』と疑いもなく思い込んでいて、
 何かを加えるほど勝てると思い込む傾向があり…、
 削ぎ落してシンプル化する大切さや効用に気付くことができない、
 という傾向があると指摘されておるのじゃのう…。」


『ふーん。オレ様にもいくつか耳の痛い指摘があるぜ…。』


「そして『成功するまでには長い月日が必要だ。』との思い込みもある
 との指摘をされているが、じつは『ある事』を知り解ると、
 長い年月を要せずに勝ち組トレーダーの扉を開くことができると
 黒田氏は指摘されておられるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『それって何なんだい? ジイさん。』


「今回の思考パターンの掲載にあたり紹介のご要請も頂いておるが、
 FXの基礎的なことから節税方法まで解説していて、
 黒田氏の無料ブログ http://winfx.jp/ が参考となる事であろう。
 そして、安価な教材ながら http://winfx.jp/teachingmaterial/ に
 『大切なある事』が記されておるゆえ覗いてみられるとよかろう。」


『地味なサイトだけど本物の匂いがする感じだぜ…。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その240


ゴールデンウィークも終わってみれば、あっという間でしたね。
今週初めは仏大統領選の決選投票の結果と市場反応が注目されます。


●今週の主な予定

<5月8日(月)>

早朝に仏大統領選挙の決選投票結果が判明予定
午前10時半に豪住宅建設許可(3月)、豪NAB企業景況感指数(4月)、
(時間未定) 中国貿易収支(4月)、
午後2時に日消費者態度指数(4月)、
午後3時に独製造業新規受注(3月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(4月)、
夜11時に米LMCI労働市場情勢指数(4月)、
などが予定されています。
仏大統領選挙結果および中国・独・米の指標には注目です。


<5月9日(火)>

朝8時01分に英BRC小売売上高調査(4月)、
午前10時半に豪小売売上高(3月)、
午後2時45分にスイス失業率(4月)、
午後3時に独鉱工業生産(3月)、独貿易収支(3月)、独経常収支(3月)、
午後3時45分に仏財政収支(3月)、
夜9時半に加住宅建設許可件数(3月)、
夜11時に米卸売売上高(3月)、米卸売在庫(3月)、
などが予定されています。
豪・独の指標には注目です。


<5月10日(水)>

午前10時半に中国消費者物価指数(4月)、中国生産者物価指数(4月)、
午後2時に日景気先行指数速報(3月)、日景気一致指数速報(3月)、
午後3時45分に仏貿易収支(3月)、仏経常収支(3月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
同午後8時からドラギECB総裁のオランダ議会での証言、
夜9時半に米輸入物価指数(4月)、米輸出物価指数(4月)、
深夜3時に米月次財政収支(4月)、
などが予定されています。
中国の指標とドラギECB総裁の議会証言には注目です。


<5月11日(木)>

早朝6時にRBNZ政策金利、RBNZ声明、
朝8時01分に英RICS住宅価格指数(4月)、
朝8時50分に日国際貿易収支(3月)、日国際経常収支(3月)、
午後2時に日景気現状判断DI(4月)、日景気先行き判断DI(4月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(4月)、
午後5時にECB月報、
午後5時半に英鉱工業生産(3月)、英製造業生産(3月)、
同午後5時半に英貿易収支(3月)、
午後8時に英BOE政策金利、英BOE資産買取プログラム規模、
同午後8時に英BOE議事録要旨、英四半期インフレレポート、
夜9時に英NIESRのGDP予想、
夜9時半に米生産者物価指数(4月)、米生産者物価指数コア(4月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(3月)、
などが予定されています。
NZ・日・英・米の指標には注目です。
そして、NY連銀総裁の発言とOPEC月報と
G7財務相・中央銀行総裁会議も予定されています。


<5月12日(金)>

朝7時半にNZ企業景況感(4月)、
午後3時に独第1四半期GDP速報、独消費者物価指数改定値(4月)、
午後3時45分に仏第1四半期非農業部門雇用者速報、
午後6時に欧鉱工業生産(3月)、
夜9時半に米小売売上高(4月)、米小売売上高(除自動車 4月)、
同夜9時半に米消費者物価指数(4月)、米消費者物価指数コア(4月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)、
同夜11時に米企業在庫(3月)、
などが予定されています。
独・欧・米の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが98.83で始まり、99.34へ上昇した後に
軟調傾向で推移して98.42で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.349%に上昇しました。
NY原油先物(WTI)は週レベルで46.22ドルへ下落しました。
NYダウは週間66.43ドル上昇、21006.94ドルで週の取引を終える。


<5月1日(月)>

日経平均は3日ぶりに反発して113円高で大引け。
欧州の株式市場はレイバーデーで休場。
米ISM製造業景況指数は予想より弱い。
アトランタ連銀のGDPナウ第2四半期は4.3%の予想。
ムニューシン米財務長官
「最も重要なことは経済成長。
 税制改革は簡素化と所得税の引き下げに焦点。
 税制改革は共和党議員の間で80%合意。
 3%成長を回復するには2年かかる。
 国債増発によってインフラ整備の資金調達を望んでいない。
 ドルは世界の準備通貨
 中国が自国通貨を操作していたことは疑問の余地がない。
 トランプ大統領は中国と伴に取り組む方針を鮮明にした。
 我々は超長期債の研究をしている。」
トランプ大統領
「条件が適切なら金正恩委員長との会談にオープン。
 ドッド・フランク法の大胆な修正に取り組んでいる。
 ガソリン税の増税に可能性を閉ざさず。
 大手銀行の分割を前向きに検討。」

<5月2日(火)>

日経平均は25円高で始まり一時150円超の上昇。
NYダウはプラス圏で始まり36ドル高。
4月の米自動車販売台数は予想より弱い
仏大統領選世論調査ではマクロン氏の優勢が続く。

<5月3日(水)>

憲法記念日で日経平均は取引なし。
北朝鮮が中国を名指し批判。
ISM非製造業景況指数は予想より強い。
メイ英首相 
「欧州の一部は英国のEU離脱交渉の成功を望んでいない。
 英国のために戦うため自身を支持して欲しい。
 ブレクジットについて欧州では間違って伝えられている。」
ティラーソン米国務長官
「中国が北朝鮮に影響を及ぼせるか試している。
 北朝鮮に圧力をかけるため制裁を科す。
 必要に応じて北朝鮮への制裁を強化する用意。」
FOMCは政策金利を据え置く。
FOMC声明
「第1四半期の成長減速は一過性の可能性高い。
 インフレは2%目標に近い水準で推移。
 成長減速も労働市場は引き続き力を増している。
 決定は全会一致。雇用改善は底堅い。
 家計支出は緩やかに上昇。緩やかな利上げが正当化される。」
米下院が1.17兆ドルの包括歳出法案を可決。

<5月4日(木)>

みどりの日で日経平均は取引なし。
米下院の金融委員会がドッド・フランク見直し法案を可決。
米上院が会計年度末(9月末)までの1.1兆ドル包括的歳出法案を可決。
米下院がオバマケア代替法案を可決。原油先物が45ドル台へ下落。
トランプ大統領
「ヘルスケア法案の上院通過に自信がある。
 次は税制改革をやり遂げる。」

<5月5日(金)>

こどもの日で日経平均は取引なし。
米雇用統計のNFPは予想より強い+21.1万人。
米失業率は予想より強い4.4%。
米平均時給は前月比で予想とおりの0.3%。
セントルイス連銀総裁
「現在の政策金利は適切。年内にもう1回の利上げに反対はしない。
 下半期にもバランスシート縮小が開始される公算。」
サンフランシスコ連銀総裁
「インフレ目標に代わる政策は有益と見ている。
 FRBは柔軟な物価水準の政策メリットを真剣に検討。
 ポスト金融危機や代替政策を考えるには今が最適。
 自身の利上げとバランスシート縮小の見解は変わっていない。
 雇用の伸びはより安定的な水準が必要。」
シカゴ連銀総裁
「FRBのバランスシートは非常に大きい。
 それは縮小されるであろう。政治的圧力の温床となる。」
コーン米国家経済会議(NEC)委員長
「税制改革への道を開始。関係団体と話し合う。
 小さな税制改革では雇用は創出できない。
 規制改革も税制改革と同様に重要。
 経済は良好だが賃金は高くない。
 大統領は米国の賃金水準を好ましく思っていない。
 米国の景気浮揚には規制・税制改革が必要。
 15%の法人税率は米国を世界で大いに有利にする。」


<先週のドル円の概況>

先週のドル円は週初1日に111.31で始まりオセアニア時間に週安値と
なる111.21へ下落しましたが、その後、切り返して、揉み合いながら
も堅調傾向で推移して、4日のNY時間序盤に週高値となる113.05へ
上昇する展開になりました。その後、反落して、5日のロンドン時間序
盤にかけて112.09へ下押しましたが、その後、反発して112.72で週
の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは週初1日に1.0912で始まり揉み合いとなって3日
の東京時間前半に1.0937へ上昇した後に反落して4日のロンドン時間
序盤に週安値となる1.0875へ下落しましたが、その後、反発して、
5日の東京時間に1.0990へ上昇する展開になりました。その後、反落
して5日の米雇用統計の発表直後に一時1.0949へと下押しましたが、
その後、反発して1.0998で週の取引を終えました。



●今週(5月8日から5月12日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは113.00の「00」ポイント
から4日の高値113.05を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場
合は2016年12月の高値から2017年4月の安値の50%戻しの113.40
アラウンド、さらに上昇した場合は114.00の「00」ポイント、ここを
上抜けた場合は2016年12月の高値から2017年4月の安値の61.8%
戻しの114.64アラウンドを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは5日のNY時間終盤の安値112.44から
5日の早朝オセアニア時間の安値112.31を巡る攻防が注目されます。
さらに下落した場合は5日の安値112.09から112.00の「00」ポイン
ト、ここを下抜けた場合は2月28日の安値111.69から2月7日の安
値111.59、さらに下落した場合は111.00の「00」ポイントを巡る攻防
が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、8日の仏大統領選挙
の決選投票結果と中国貿易収支と米LMCI労働市場情勢指数、10日の
中国消費者物価指数と中国生産者物価指数、11日の日国際貿易収支と
米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数とNY連銀総裁の発言、
12日の米小売売上高と米消費者物価指数とミシガン大学消費者信頼感
指数速報、などが注目されます。


日本が大型連休中の先週も市場ではいろいろな出来事がありましたが
1日にトランプ大統領が「条件が適切なら金正恩委員長との会談の用意
がある。」と発言して、北朝鮮に圧力を強めつつも「対話姿勢」も示し
たことで北調整を巡る有事リスクは一旦後退することになりました。

そして、FOMC声明では「第1四半期の成長減速は一過性の可能性が
高い。」として、市場における6月米利上げ観測を高めることになりま
した。

また、4日には米上院が会計年度末(9月末)までの1.1兆ドル包括的歳
出法案を可決するとともに、米下院がオバマケア代替法案を可決しま
したが、米上院でのオバマケア代替法案の審議は難航が予想されるも
トランプ政権が目指す減税策への財源確保に向けての進展が見られま
した。

そして、週末5日の米雇用統計では米平均時給は前月比で予想とおり
となるも、NFPと失業率ともに市場予想より強い結果になりました。

週間ベースでドルインデックスが98.42に低下して米10年債利回りが
2.349%に上昇する状況となっていますが、ドル円は揉み合いながらも
112円台後半へ上昇する展開になりました。

今週初は8日早朝に判明する仏大統領選の結果とその市場反応が注目
されますが、世論調査によればマクロン氏が当選する可能性が高そう
です。


<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合は、まずは1.1000の「000」
ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は2016年
10月20日の高値1.1039から2016年8月5日の安値1.1045、さらに
上昇した場合は1.1100の「00」ポイント、ここを上抜けた場合は
2016年5月の高値から2017年1月の安値の61.8%戻しの1.1129、
さらに上昇した場合は2016年11月4日の高値1.1142、ここを上抜け
た場合は1.1200の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは5日の米雇用統計発表直後の安値1.0948
を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は1.0900の「00」ポ
イント、さらに下落した場合は4日の安値1.0875、ここを下抜けた場
合は4月28日の安値1.0857から4月25日の安値1.0851、さらに下
落した場合は4月24日の安値1.0821、ここを下抜けた場合は1.0800
の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、8日の仏大統領
選挙の決選投票結果と独製造業新規受注、9日の独鉱工業生産、10日
のドラギECB総裁の発言、12日の独第1四半期GDP速報と独消費者
物価指数改定値と欧鉱工業生産、などが注目されますが、対ドル通貨
ペアとして、8日の中国貿易収支と米LMCI労働市場情勢指数、10日
の中国消費者物価指数と中国生産者物価指数、11日の米生産者物価指
数と米新規失業保険申請件数とNY連銀総裁の発言、12日の米小売売
上高と米消費者物価指数とミシガン大学消費者信頼感指数速報、など
が注目されます。


今週初は、8日の早朝に判明する仏大統領選の結果が注目されますが、
世論調査によればマクロン氏が当選する可能性が高そうです。
ただ、先週は先行織り込みの動きも見られていたようですので、上昇
後の利益確定のセル・ザ・ファクトの動きにも注意が要りそうです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その240 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。GWも終わってみれば、あっという間だったが、
 この間も市場ではいろいろな出来事があったな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 1日にトランプ大統領が『条件が適切なら金正恩委員長との
 会談の用意がある。』と発言して、北朝鮮に圧力を強めつつも
 『対話姿勢』も示したことで北朝鮮有事リスクが一旦後退して…、
 また、FOMC声明では『第1四半期の成長減速は一過性の可能性
 が高い。」ことが示され、6月米利上げ観測を高めることになり…、
 そして、4日には米上院が会計年度末(9月末)までの1.1兆ドルの
 包括的歳出法案を可決するとともに、米下院がオバマケア代替法案
 を可決して、米減税策への財源確保に向けての進展が見られ…、
 また、5日の米雇用統計は市場予想より強い結果となったのう…。」


『そして、今週8日の早朝にはEU信任の審判ともいえる仏大統領選の
 結果が判明するが…、世論調査によればEU肯定派のマクロン氏が
 仏大統領に選出される可能性が高そうだな…。ジイさん。』


「ふむ。米大統領選のような波乱とはならないと思われるが…、
 1958年以来の第5共和制で初めて大政党に属さない大統領の誕生で
 政策実現へ仏議会が大きな壁になるとの指摘があるようじゃ…。
 ともあれ、選挙結果を受けた週初の市場反応が注目されよう。
 先週は世論調査を背景に先行織り込みの動きも見られていたようで
 上昇の後の利益確定の動きにも少し注意が要りそうじゃのう…。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう。今日は連休前にペンディングとなっておった
 『下位時間軸から上位時間軸へサインのバトンタッチ』のお話でも
 させてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか…。』


「トレンドはダウ理論が示すように明確な反転サインが現れるまで
 継続するもので、ときにそのトレンドは日足にとどまらず、
 週足や月足や年足レベルにさえ及ぶことがあるが…、
 その大きなトレンドも永続することなくやがて潰えることがあり、
 そのトレンドの転換の端緒は必ずと言ってよいほど小さな時間軸
 から現れてくるものなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『たとえば週足にまで及んだトレンドでもやがて転換する場合があり
 その転換の兆候は必ず小さな時間軸から現れるということか…。』


「このとき反転のサインが小さな時間軸から現れることになって…、
 その反転のサインが分足レベルから時間足レベル、
 そして、日足レベルへと反転のサインがバトンタッチされていくが
 たとえばこの反転のサインが時間足レベルから日足レベルへ
 サインのバトンタッチがされない場合、それは押し目や調整と
 いうことになるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『……。』


「トレンドは時間軸の数だけそれぞれ存在するものであるが…、
 トレンドを観るに際しては、最大の時間軸として、
 『どの時間軸まで波及しているトレンドなのか』ということと、
 『また、トレンド転換のサインを観るに際しては、どの時間軸まで
  反転のサインがバトンタッチされていくのか』ということを
 観ていく必要があるということなのじゃのう…。」


『たとえば週足レベルにまで波及したトレンドとは、言ってみれば、
 分足から時間足、そして日足から週足へとトレンドが拡大的に
 バトンタッチされていったその結果、でもあろうからな…。』


「そのような意味でも、どの時間軸まで波及しているトレンドなのか
 を認識するために、複数の時間軸を観るマルチタイムフレーム分析
 はトレンド認識において有効な手法となるものなのじゃのう…。」


『分足レベルで強めに見えるトレンドでも、それが時間足レベルへと
 バトンタッチされない場合、それは単なるチョイ押しや一時の調整
 に過ぎないという場合もあるんだろうな…。ジイさん。』


「ふむ…。トレンドが最大波及している時間軸に対しては
 単なるチョイ押しや一時の調整、ということにはなるが…、
 ただ、上位時間軸のトレンドの状況や方向を認識しつつも、
 デイタームのトレードなどの場合、分足や時間足レベルにおける
 トレンドを認識してトレードすることは重要で、
 『トレードするタームのトレンドに逆らわない』ということも
 大切な心得になるものなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『木を見て森を見ず、とは言うが、トレードのタームやスタイルを
 現実的に考慮するならば、森を見つつもトレードのタームにおける
 木もしっかり観てトレードしなくてはならないということか…。』


「上位時間軸と下位時間軸のトレンドが整合する状況を待つなど
 この一見矛盾してみえることを現実に即して止揚していくことが、
 トレードの技術ということになるのではなかろうかのう…。」


『こうしてみると、トレンドの認識も奥が深く感じられるが…、
 「どの時間軸までサインがバトンタッチされている(いく)のか」を
 観ていくことはトレードの大切なヒントになりそうだな…。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

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