FX トレードと凡事のお話 その235


先週は米ヘルスケア法案が共和党内反乱で撤回に追い込まれました。
さて、桜の時節となりましたが今週から欧州が夏時間へ移行します。


●今週の主な予定

<3月27日(月)>

※ 欧州が夏時間へ移行。

朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(2月)、
午後5時に独IFO景況感指数、
などが予定されています。独の指標には注目です。


<3月28日(火)>

夜9時半に米卸売在庫(2月)、
夜10時に米ケースシラー住宅価格指数(1月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(3月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(3月)、
深夜1時50分からイエレンFRB議長の発言、
などが予定されています。
米の指標とイエレンFRB議長の発言には注目です。


<3月29日(水)>

朝8時50分に日小売業販売額(2月)、
午後3時に独輸入物価指数(2月)、
午後3時45分に仏消費者信頼感指数(3月)、
午後5時半に英消費者信用残高(2月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時に米中古住宅販売保留指数(2月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。
そして、この日に英国がEUへ離脱手続き開始を通告の予定です。


<3月30日(木)>

午後4時にスイスKOF景気先行指数(3月)、
午後6時に欧経済信頼感(3月)、欧消費者信頼感確報(3月)、
夜9時に独消費者物価指数速報(3月)、
夜9時半に米第4四半期GDP確報、米第4四半期個人消費確報、
同夜9時半に米第4四半期GDPデフレータ確報、
同夜9時半に米第4四半期コアPCEデフレータ確報、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加鉱工業製品価格(2月)、加原料価格指数(2月)、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。


<3月31日(金)>

早朝6時45分にNZ住宅建設許可(2月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感(3月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(2月)、日失業率(2月)、
同朝8時半に日全世帯家計調査消費支出(2月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(2月)、
午前9時にANZ企業景況感(3月)、
午前10時に中国製造業PMI(3月)、中国非製造業PMI(3月)、
午後2時に日新設住宅着工戸数(2月)、
午後3時に独小売売上高指数(2月)、
同午後3時に英ネーションワイド住宅価格(3月)、
午後3時45分に仏消費者物価指数速報(3月)、
同午後3時45分に仏卸売物価指数(2月)、仏消費支出(2月)、
午後4時55分に独失業者数(3月)、独失業率(3月)、
午後5時半に英第4四半期GDP確報、英第4四半期経常収支、
午後6時に欧消費者物価指数速報(3月)、
夜9時半に米個人所得(2月)、米個人消費支出(2月)、
同夜9時半に米コアPCEデフレータ(2月)、
同夜9時半に加GDP(1月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(3月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(3月)、
などが予定されています。
NZ・日・中国・独・英・欧・米・加の指標には注目です。
そして、日銀が当面の長期国債等の買入運営について発表予定です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



●今週(3月27日から3月31日)のドル・円・ユーロの注目点


先週は、ドルインデックスが101.12で始まり軟調傾向で推移して、
99.59で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.412 %に低下しました。
NY原油先物(WTI)5月限は47.97 ドルで週の終値になりました。
NYダウは週間317.9ドル下落、20596.72ドルで週の取引を終える。


<ドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは24日の高値111.48から
23日の高値111.58を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は
112.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合は21日の東京時間の
押し安値112.26、ここを上抜けた場合は21日高値112.86から20日
高値112.89、さらに上昇した場合は113.00の「00」ポイントを巡る
攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは111.00の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は24日の安値110.62、さらに下落
した場合は110.00の「00」ポイント、ここを下抜けた場合は2016年
11月9日〜12月15日の50%押しの109.92、さらに下落した場合は
11月16日の高値109.75を巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、28日の米ケースシ
ラー住宅価格指数と米消費者信頼感指数と米リッチモンド連銀製造業
指数とイエレンFRB議長の発言、29日の米中古住宅販売保留指数、
30日の米第4四半期GDP確報と米第4四半期個人消費確報と米第4
四半期GDPデフレータ確報と米第4四半期コアPCEデフレータ確報
と米新規失業保険申請件数、31日の日全国消費者物価指数と日失業率
と日鉱工業生産速報と中国製造業PMIと中国非製造業PMIと米個人消
費支出と米コアPCEデフレータとシカゴ購買部協会景気指数と米ミシ
ガン大学消費者信頼感指数確報、などが注目されます。


先週のドル円 (概況) は、G20後となる週初20日に112.70で始まり
東京市場が休場のなか小幅に揉み合いになりましたが、ロンドン時間
に週高値となる112.89へ上昇する展開になりました。その後、NY時
間にシカゴ連銀総裁の「インフレが加速するとの確信をやや強めてい
る。今年2度か3度の利上げを支持。」との発言や、ミネアポリス連銀
総裁の「利上げ急ぐ必要ない。インフレ期待は引き続き抑制。バラン
スシート縮小のプロセスを急ぐ必要はない。」との発言があるなか米10
年債利回りが2.46%台へ低下したことを背景に軟調傾向で推移して、翌
21日の東京時間序盤に112.26へ反落しましたが、その後、100円超下
落していた日系平均が下げ幅を縮小したことを背景に切り返して、米
10年債利回りが2.49%台へ上昇したことを背景に112.86へ反発する
展開になりました。その後、ミネアポリス連銀総裁の「バランスシー
ト正常化において資産売却は好ましくない。データは利上げを支持し
ていない。」との発言もあるなかNY時間に米10年債利回りが2.42%
台へ低下して、NYダウがトランプ政権発足後で最大の下落幅となる
200ドル超下落したことを背景に軟調に推移して、翌22日のオセアニ
ア時間にサポートを下抜けて111.43へ下落する展開になりました。
その後も日経平均が400円超の下落となるなか揉み合いながらも軟調
傾向で推移して、NY時間序盤に米10年債利回りが一時2.37%台へ低
下したことを背景に111円台を割り込みNY時間後半に110.73へ下落
する展開になりました。その後、切り返して、翌23日に米10年債利
回りが2.41%台へ上昇したことを背景に東京時間序盤に111.58へ反発
しましたが、森友学園問題を巡る籠池氏の証人喚問が混迷するなか日
経平均が一時19000円台を割り込んだことも背景に再び軟調傾向で推
移して、NY時間序盤に110.63へ下落する展開になりました。その後
サンフランシスコ連銀総裁の「2017年は3回かそれ以上の利上げを予
想。」との発言があるなか米10年債利回りが2.43%台へ上昇したこと
も背景に切り返して一時111円台を回復しましたが、米下院がヘルス
ケア法案の採決を延期するなか再び111円台を割り込み揉み合う展開
になりました。その後、翌24日に日経平均が一時200円超の上昇とな
るなか反発して東京時間終盤にかけて111.48へ上昇しましたが、ロン
ドン時間から反落して再び111円台を割り込む展開になりました。
その後、NY時間に入り米財務長官の「ドルの強さは米経済への信頼を
反映している。」との発言や、NY連銀総裁の「2大責務の達成は非常
に近い。経済は非常に良好な状態にある。債券投資は今後、魅力が弱
まるだろう。」との発言を背景に一時111.28へ反発しましたが、セン
トルイス連銀総裁の「今年3回の利上げは行き過ぎの可能性。2017年
下期にはバランスシートを縮小する可能性。」との発言もあるなかNY
ダウがマイナス圏へ反落して米10年債利回りが一時2.39%台へ低下し
たことを背景に軟調に推移して、トランプ米大統領の看板政策であっ
た米ヘルスケア法案が共和党内の反乱で撤回に追い込まれたことが報
じられると週安値となる110.62へ下落する展開になりました。
しかし、その後、トランプ大統領の「これから直ぐ税制改革に動く。」
との発言が伝わると米10年債利回りが一時2.42%台へ上昇したことも
背景に111.34へ反発して週の取引を終えました。

先週末にはティーパーティに連なる共和党内の保守強硬派の「フリー
ダム・コーカス」が異議を唱えたことで、トランプ米大統領の看板政
策であった米ヘルスケア法案(オバマケア代替法案)が撤回されるという
事態になりました。その直後、トランプ大統領が「これから直ぐ税制
改革に動く。」と発言したことで、税制改革の時期が早まるとの期待に
ドル円は反発する展開になりましたが、米共和党内が一枚岩となって
いないことが露呈され、今後の市場反応が注目されます。

また、森友学園を巡る問題も混迷していて今後の展開が注目されます
とともに、今週は月末並びに年度末となりますので、週末にかけての
市場動向も注目されます。


<ユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは24日の高値1.0818
から2月2日の高値1.0829巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた
場合は12月8日の高値1.0874、さらに上昇した場合1.0900の「00」
ポイント、ここを上抜けた場合は11月10日の高値1.0953、さらに
上昇した場合1.1000の「000」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは24日の安値1.0760を巡る攻防が注目さ
れます。ここを下抜けた場合は21日の安値1.0719、さらに下落した
場合は16日の安値1.0705から1.0700の「00」ポイント、ここを下
抜けた場合は6日の高値1.0639、さらに下落した場合は14日の安値
1.0600の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、27日の独IFO景況感指数、
30日の独消費者物価指数速報、31日の独小売売上高指数と独失業者数
と独失業率と欧消費者物価指数速報、などが注目されますが、対ドル
通貨ペアとして、28日の米ケースシラー住宅価格指数と米消費者信頼
感指数と米リッチモンド連銀製造業指数とイエレンFRB議長の発言、
29日の米中古住宅販売保留指数、30日の米第4四半期GDP確報と米
第4四半期個人消費確報と米第4四半期GDPデフレータ確報と米第4
四半期コアPCEデフレータ確報と米新規失業保険申請件数、31日の中
国製造業PMIと中国非製造業PMIと米個人消費支出と米コアPCEデ
フレータとシカゴ購買部協会景気指数と米ミシガン大学消費者信頼感
指数確報、などが注目されます。


先週のユーロドル (概況) は、G20後となる週初20日に1.0734で始
まりロンドン時間序盤に米10年債利回りが2.48%台へ低下したことも
背景に1.0777へ上昇しましたが、その後、英首相報道官の「英国は3
月29日にEU離脱通告を行う。」との発表もあるなか反落して、翌21
日にのオセアニア時間にかけて週安値となる1.0719へ下落する展開に
なりました。その後、切り返して、「仏大統領選のテレビ討論会でマク
ロン氏優勢」との視聴者調査が報道されたことも背景にNY時間前半に
1.0819へ上昇しましたが、その後、揉み合いを経て、翌22日のロンド
ン時間に仏調査会社IFOPの「仏大統領選第一回投票ではフィヨン氏と
マクロン氏がともに25.5%。」との報道があるなか一時1.0776へ反落
する展開になりました。その後、切り返して、NY時間序盤に米10年
債利回りが一時2.37%台へ低下したことを背景に週高値となる1.0824
へ上昇しましたが、その後、再び反落して、翌23日のロンドン時間に
仏大統領選まであと一カ月となるなか1.0768へ下落した後に1.07台後
半で揉み合いとなって、翌24日に米10年債利回りが2.43%台へ上昇
したことも背景に軟調傾向で推移してロンドン時間序盤に1.0760へ下
落する展開になりました。その後、独・欧の製造業PMI及びサービス
業PMIが市場予想より強い結果となったことを背景に1.08台へ反発し
た後に米10年債利回りが一時2.39%台へ低下するなか1.08を挟む揉
み合いとなって、米ヘルスケア法案が共和党内の反乱で撤回に追い込
まれたことが報じられると1.0818へ上昇しましたが、その後、トラン
プ大統領の「これから直ぐ税制改革に動く。」との発言が伝わると米10
年債利回りが一時2.42%台へ上昇したことも背景に1.0790へ反落して
1.0793レベルで週の取引を終えました。

25日、英国を除くEU27カ国がローマで首脳会議を開き、EU統合60
周年としてローマ宣言を採択しましたが、ポーランドなどから不協和
音も聞かれていてEU結束に揺らぎも見られているようです。

さて、極右政党リスクは後退しているようですが、仏大統領選まであ
と一カ月を切り世論調査が引き続き注目されますとともに、今週29日
に英国がいよいよEUに対して離脱通告することで、ポンドとともにユ
ーロの市場反応が注目されます。

また、ドラギECB総裁は緩和縮小に慎重姿勢を見せていますが、市場
では出口観測が既に台頭していて、もしも欧州CPIが2月に続き今月
も2%を超えてくると「CPIを2%未満でその近辺とするECBの物価
目標」に到達したことになり、金融緩和継続の根拠を失うことになる
だけに、(今月の欧CPIの市場予想は1.8%ながら) 31日に発表される
欧CPIの結果とその市場反応が注目されます。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その235 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百三十五話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週は森友学園問題を巡る籠池氏の証人喚問など
 もあったが…、オバマケア代替法案(ヘルスケア法案)の採決が延期に
 なった挙句に、共和党内の保守強硬派の「フリーダム・コーカス」
 が異議を唱え譲らなかったことで、ヘルスケア法案自体が一旦、
 撤回されるという事態になったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 その発表直後、トランプ大統領が『これから直ぐ税制改革に動く。』
 と発言したことで、ドル円は反発をみせたが…、
 米共和党内の不協和音を露呈する格好となり、税制改革の時期が
 早まるとの期待もある一方で、今後の税制改革法案の議会通過を
 いぶかる声も聞こえ始めているようじゃのう…。」


『今後の米税制改革を巡る進展とその市場反応が注目されるけど…、
 今週は月末と年度末で思わぬ動きとなる場合もありそうだな…。』


「ふむ。31日の仲値の動きなどが注目されるが…、
 月末と年度末ゆえ、不測の動きにも注意が要りそうじゃのう…。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう…。今日は『問題解決のチェーン思考のお話』
 でもさせてもらうとしようかのう。溜口剛太郎殿。」


『どこかで聞いたことのあるようなテーマだが…、
 まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか。ジイさん。』


「トレードを含め物事は単体要素で成立している場合はむしろ少なく
 いくつかのファクターが連なり構成されているもので、
 それをチェーンに見立てるというワケじゃが…、
 ビジネス・セミナーなどでも聞くことがあるのではあるまいか。
 たとえば、何かのメーカーであれば、『研究と良い製品作り』は
 もちろん重要なファクターではあるが…、
 良い製品の開発と製造には設備投資が欠かせないことが多く、
 それにはしっかりとした『財務体質』が必要で、
 また、良い製品を作っても売れなくては企業として存続できない故
 当然ながら宣伝を含めた『営業力(販売力)』が必要となろう…。」


『あははっ。オレ様は数年前に人気番組だった池井戸潤さんの
 TVドラマ「下町ロケット」の大ファンだったけど…、 
 そのことはよく分かるような気がするぜ…。ジイさん。』


「まぁ、さらに人材確保など問題となりえる要素は沢山あろうが…、
 製造業であれば…、『研究と良い製品作り』は中核としても、
 しっかりとした『財務体質』、そして『営業力(販売力)』が
 三位一体のチェーンとして向上させるべき課題であり、
 もしも、どこか1つでも弱いという問題があれば、
 チェーンが切れて企業としての発展も望めないゆえに、
 最も弱いところこそが解決すべき問題になるというワケじゃ…。」


『まぁ、そういうことなんだろうな…。』


「このことは、トレードにも言えることで…、
 『手法』、『資金管理』、『マインド』の三位が一体とならなくては
 全体チェーンとしての収益向上も望めないものなのじゃのう…。」


『アレキサンダー・エルダー博士もその著書『投資苑3』の中で
 3つのМとして、『メソッド(Method)』、『マネー(Money)』
 『マインド (Mind)』、が三位一体で重要であると説いていたよな。』


「ふむ…。そして、重要なことは要素の1つをいくら強化しても
 『決して他の2つを補完させることはできない』ということで
 三位一体が重要で必要な要素であるということじゃ…。
 むしろ、全体チェーンのためには弱いところこそ、
 強化すべき課題になるものなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『……!』


「同じ手法を学んでいても勝てる人と勝てない人がいる、
 ということも、理解力や努力の個人差ということもあろうけれども
 むしろ、このことを物語っているやもしれぬのじゃのう…。」


『「良い手法を学びそれさえ得れれば…」という前提は恐らく間違いで
 「資金管理(マネー・マネジメント)」と
「マインドにあたる、自己マネジメントや規律」も
 トレードには必要不可欠な要素というワケか…。ジイさん。』


「ふむ…。もしも、トレードを何年も学んでいて、
 良いとされる手法をあれこれ遍歴しても収益が向上しない場合、
 もしやすると、『資金管理(マネー・マネジメント)』と
『マインドにあたる、自己マネジメントや規律』こそが
 改善のキーポイントになるやもしれぬのう…。
 そして、欠けていたものが改善されたとき、
 これまでの学習が大きく開花する場合もあるのではなかろうか…。」


『……!』


「たとえば、さして重要とも思えぬ足の小指の負傷や痛みでも
 100m走などのスプリント競技では重要な問題となることもあり
 全体チェーンとして、弱きところの改善は
 大きな良い結果をもたらす場合があるのではなかろうか…。」


『ついつい手法を重要視して、他の2つは軽視しがちだけど、
 トレードを全体チェーンに見立てるならば、
 問題は「資金管理(マネー・マネジメント)」と
「マインドにあたる、自己マネジメントや規律」にあり、
 ということも少なからずあるのかもしれないよな…。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その234


先週はFOMCを経過してドルが売られる展開になりました。
今週初はG20を巡る市場反応がまずは注目されます。


●今週の主な予定

<3月20日(月)>

※東京市場が春分の日で休場。

午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格(3月)、
午後4時に独生産者物価指数(2月)、
夜9時半に加卸売売上高(1月)、
などが予定されています。


<3月21日(火)>

午前9時半に豪RBA議事録、豪第4四半期住宅価格指数、
午後4時にスイス貿易収支(2月)、
午後6時半に英消費者物価指数(2月)、英小売物価指数(2月)、
同午後6時半に英生産者物価指数(2月)、英財政収支(2月)、
夜9時半に米第4四半期経常収支、
同夜9時半に加小売売上高(1月)、加小売売上高(除自動車 1月)、
などが予定されています。
豪・英・米・加の指標には注目です。
そして、EU財務相理事会が開催予定です。
また安倍首相と欧州委員長・EU大統領との会談も予定されています。


<3月22日(水)>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(2月)、
同朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午後1時半に日全産業活動指数(1月)、
午後6時に欧経常収支(1月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜10時に米住宅価格指数(1月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(2月)、
などが予定されています。
日・米のの指標には注目です。


<3月23日(木)>

早朝5時にRBNZ政策金利、RBNZ声明、
午後4時に独GFK消費者信頼感調査(4月)、
午後4時45分に仏企業景況感指数(3月)、
午後6時に欧ECB月報、
午後6時半に英小売売上高(2月)、
夜9時からイエレンFRB議長の発言、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米新築住宅販売件数(2月)、
深夜12時に欧消費者信頼感速報(3月)、
などが予定されています。
NZ・英・米・欧の指標とイエレンFRB議長の発言には注目です。


<3月24日(金)>

早朝6時45分にNZ貿易収支(2月)、
午後2時に日景気先行指数改定値(1月)、日景気一致指数改定値(1月)
午後4時45分に仏第4四半期GDP確報、
午後5時に仏製造業PMI速報(3月)、仏サービス業PMI速報(3月)、
午後5時半に独製造業PMI速報(3月)、独サービス業PMI速報(3月)、
午後6時に欧製造業PMI速報(3月)、欧サービス業PMI速報(3月)、
夜9時半に米耐久財受注(2月)、米耐久財受注(除輸送用機器 2月)、
同夜9時半に加消費者物価指数(2月)、
などが予定されています。
NZ・仏・独・欧・米・加の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



●今週(3月20日から3月24日)のドル・円・ユーロの注目点


先週は、ドルインデックスが101.12で始まり、101.66へ上昇した後に
反落して100.14で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.501%に低下しました。
NY原油先物(WTI)4月限は48.78ドルで週の終値になりました。
NYダウは週間11.64ドル上昇、20914.62ドルで週の取引を終える。


<ドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは113.00の「00」ポイント
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は17日の東京時間の
高値113.49から16日のロンドン時間の高値113.54、さらに上昇した
場合は114.00の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは17日の安値112.56から1月23日の安値
112.52を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は112.00の
「00」ポイントから2月27日の安値111.92、さらに下落した場合は
2月28日の安値111.69から2月7日の安値111.59、ここを下抜けた
場合11月28日の安値111.36、さらに下落した場合111.00の「00」
ポイントを巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、21日の米第4四半
期経常収支、22日の日通関ベース貿易収支と日銀金融政策決定会合議
事録要旨と米中古住宅販売件数、23日のイエレンFRB議長の発言と
米新規失業保険申請件数と米新築住宅販売件数、24日の米耐久財受注
などが注目されます。


先週のドル円 (概況) は、週初13日に114.77レベルで始まりロンドン
時間に米10年債利回りが2.56%へ低下したことを背景に114.48へ下
落しましたが、その後、切り返して、翌14日ロンドン時間に米10年
債利回りが一時2.63%台へ上昇したことを背景に週高値となる115.19
へ上昇する展開になりました。その後、欧州の株式市場およびNYダウ
が軟調に推移するなか米10年債利回りの低下を背景にロンドンフィッ
クスにかけて114.52へ反落した後に114円台後半で揉み合いとなって
15日深夜のFOMCを迎えました。FOMCでは市場予想とおり0.25%の
利上げとなりましたが、ドットチャートの中央値が1.375%となり年内
あと2回の利上げ見通しに留まったことでセル・ザ・ファクトとなり
イエレンFRB議長の会見で「再投資の方針がいずれ変更することにつ
いて協議した。」とするも「金融政策は利上げ後も緩和的であり続け
る。(今回を含め)年内3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言え
る。」などが示されて、米10年債利回りが一時2.5%台を割り込んだこ
とも背景に113.17へ下落する展開になりました。その後、オランダの
下院議会選挙で与党の自由民主国民党が7議席を失うも第1党を維持
したとの報道があるなか、113円台前半で揉み合う展開になりました。
その後、翌16日の米予算教書への反応は限定的で、日銀が金融政策を
現状維持とすることを発表した後の黒田日銀総裁の会見で「マイナス
金利の深堀り、現時点では考えられない。」との発言に反応したか、
ロンドン時間序盤に一時112.90へ下落して、その後戻して再び113円
台前半で揉み合いなりましたが、その後、ロンドンフィックスにかけ
て一時113円台を割り込む展開になりました。その後、ムニューシン
米財務長官の「ドル高は長期的には良いことだが、短期的には問題も
ある。安定的な準備通貨として位置付けに注目している。安定的な米
成長は3%からそれ以上になる公算。税制改革は成長を刺激するため
の最優先事項。」との発言があるなか反発して、再び113円台前半で
揉み合う展開になりました。その後、翌17日のロンドン時間から次第
に軟調推移となり、「競争的な通貨切り下げへの反対と、為替相場の過
度の変動回避をあらためて訴える」とのG20の為替にかかわる草案が
報道されるなか、NY時間に米10年債利回りが2.49%台へ低下したこ
とを背景に週安値となる112.56へ下落する展開になりました。
その後、小幅な揉み合いとなって112.67で週の取引を終えました。

先週は3/15のFOMCなど重要イベントを経過して米ドルが売られる
相場展開になりました。

ドイツ南西部のバーデンバーデンで開かれていたG20財務相・中央銀
行総裁会議では、保護主義を巡り議論の応酬となりましたが、中国な
どが保護主義に反対するも、声明文からこれまでの「保護主義に対抗
する。」とする文言が削除されることになり、保護主義的な政策を掲げ
る米トランプ政権に配慮した形となりました。
週初まずはこのG20の声明を受けた市場反応が注目されます。

また、森友学園を巡る問題が安倍政権の信任問題に発展する可能性も
ありますので23日に行われる籠池理事長の証人喚問も注目材料になり
そうです。そして今週は、20日にシカゴ連銀総裁の講演、21日にNY
連銀総裁がパネルディスカッションに参加、同日にクリーブランド連
銀総裁とカンザスシティ連銀総裁の講演、23日にイエレン議長の講演
のほか、ダラス連銀総裁とミネアポリス連銀総裁の講演、24日にシカ
ゴ連銀総裁とセントルイス連銀総裁の講演、などが予定されています
ので、一連のFED要人発言およびその市場反応が注目されます。


<ユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは17日のNY時間の戻
り高値1.0756巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は先週の
高値1.0782、さらに上昇した場合は1.0800の「00」ポイント、ここを
上抜けた場合は2月2日の高値1.0829、さらに上昇した場合2016年
12月8日の高値1.0874、ここを上抜けた場合は1.0900の「00」ポイ
ントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは13日の高値1.0714を巡る攻防が注目さ
れます。ここを下抜けた場合16日の安値1.0705から1.0700の「00」
ポイントを巡る攻防が注目されます。さらに下落した場合は15日の
NY時間の押し安値1.0607から15日の安値1.0600、ここを下抜けた
場合9日NY時間後半の押し安値1.0566を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、23日の欧消費者信頼感速報、
24日の仏・独・欧の製造業PMI速報とサービス業PMI速報、などが
注目されますが、対ドル通貨ペアとして、21日の米第4四半期経常収
支、22日の米中古住宅販売件数、23日のイエレンFRB議長の発言と
米新規失業保険申請件数と米新築住宅販売件数、24日の米耐久財受注
などが注目されます。


先週のユーロドル (概況) は、週初13日に1.0678で始まり、ロンドン
時間に米10年債利回りの低下も背景に1.0714へ上昇しましたが、
その後、仏中銀総裁の「ユーロ圏のインフレ懸念は誇張されており、
引き続き活発な金融政策が必要。ECB会合での協議をめぐる報道につ
いては臆測を過剰評価することは控えたい。」との発言もあるなか、
米10年債利回りの上昇を背景に次第に軟調に推移となって、翌14日
に「フィヨン元仏首相が公金横領の罪で起訴される。」、「オランダの世
論調査でルッテ首相率いる自由民主党がリード。」、「EUは6月20日の
EU首脳会談で正式に英離脱通知を認可へ。」などの報道があるなか、
軟調推移が続き、翌15日のオセアニア時間に週安値となる1.0600へ
下落する展開になりました。その後、切り返して、ロンドン時間序盤
にかけて米10年債利回りが2.58%あたりで揉み合うなか1.0639へ
反発しましたが、その後、プラートECB理事の「現行のインフレ見通
しは金融政策の見直しを正当化しない。」との発言もあるなか1.0607
へ反落する揉み合いになりました。その後、米10年債利回りが2.56%
台へ低下したことや原油先物が一時49ドル台へ反発したことを背景に
反発してFOMCの発表を迎えました。FOMCでは予想とおり0.25%の
利上げとなりましたが、ドットチャートの中央値が1.375%となり年内
あと2回の利上げ見通しに留まったことでドル売りとなり、イエレン
FRB議長の会見で「再投資の方針がいずれ変更することについて協議
した。」とするも「金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける。(今回
を含め)年内3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える。」など
が示されて、米10年債利回りが一時2.5%台を割り込んだことも背景
に上伸して、オランダの下院議会選挙で与党の自由民主国民党が7議
席を失うも第1党を維持したことも背景に翌16日の東京時間序盤にか
けて1.0746へ上昇する展開になりました。その後、反落して米予算教
書が発表されるなか揉み合いとなってロンドン時間序盤に米10年債利
回りが2.53%台へ上昇したことを背景に一時1.0705へ下押しした後に
オーストリア中銀総裁の「ユーロ圏にはこれ以上のデフレリスクはな
い。緩やかな正常化が好ましい。資産購入を突如中止するのは非現実
的。ECBは償還期限まで債券を保有する公算。」との発言があるなか
NY時間序盤に1.0743へ反発する展開になりました。しかしその後、
ムニューシン米財務長官の「ドル高は長期的には良いことだが、短期
的には問題もある。安定的な準備通貨として位置付けに注目。安定的
な米成長は3%からそれ以上になる公算。税制改革は成長を刺激する
ための最優先事項。」との発言があるなか1.0707へ反落して、上下動
の揉み合いになりましたが、その後、オーストリア中銀総裁の独紙で
のインタビューで「政策金利であるリファレンスレートを引き上げる
前に、マイナス金利を実施している預金金利を引き上げる可能性があ
る。」との見解が報じられたことを背景に上伸して、翌17日のロンド
ン時間序盤にかけて週高値となる1.0782へ上昇する展開になりまし
た。その後、「競争的な通貨切り下げへの反対と、為替相場の過度の変
動回避をあらためて訴える」とのG20の為替にかかわる草案が報道さ
れるなか、週末調整の動きもあったかNY時間序盤にかけて1.0727へ
反落して、その後、小幅な揉み合いとなって1.0737レベルで週の取引
を終えました。


先週は3/15のFOMCなど重要イベントを経過して米ドルが売られる
とともに、オーストリア中銀総裁の独紙インタビューも背景にユーロ
ドルは1.07台へ上昇する展開になりました。

オランダ下院議会選挙は無事に通過しましたが、引き続き仏大統領選
挙を巡る世論調査が注目されます。また、対ドル通貨ペアとして、
23日のイエレン議長の講演などFEDの要人発言および市場反応が注目
されます。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その234 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百三十四話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週はFOMCを経過して米ドルが売られ、
 ドル円が下落する相場展開になったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 FOMCでは市場予想とおり0.25%の利上げとはなったが…、
 ドットチャートの中央値が1.375%となり年内あと2回の利上げ
 見通しに留まったことや、そして、イエレンFRB議長の会見で
 『再投資の方針がいずれ変更することについて協議した。』とするも
 『金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける。(今回を含め)
  年内3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える。』
 などが示されて、米10年債利回りが一時2.5%台を割り込んだこと
 も背景に米ドルが売られ、また、週末にはG20も意識されたか、
 ドル円は112円台へと下落する展開になったのう…。」


『そして今週だけど…、独で開催されていたG20で、
 声明文からこれまでの「保護主義に対抗する。」とする文言が
 削除されることになったことで…、週初、まずはG20への
 市場反応が注目されるよな…。ジイさん。』


「ふむ…。中国などが保護主義に反対するも、保護主義的な政策を
 掲げる米トランプ政権に配慮した形で『保護主義に対抗する。』
 とする文言が削除されたが、週初、G20に対する市場反応が
 まずは注目されよう…。そして、今週はFOMC後として、
 FEDの要人達の発言が多数予定されており、これも注目されよう。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう…。『集合(総合)として観る(考える)のお話』
 でもさせてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『なんのこっちゃ、よく分からないが…、
 まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか。ジイさん。』


「よくアナリストさん達が彼らの注目している根拠(論拠)に基づき
 マーケットを解説されて予想を示してくれることがあろう…。」


『まぁな…。アナリストさん達にもドル高論者やドル安論者がいるが
 聞いているとそれぞれ説得力があり惚れ惚れすることさえあるも、
 実際のトレードで役に立つかと聞かれればそうなることも、
 逆に偏ったバイアスとなってしまうこともあるよな…。ジイさん。』


「『いいですか皆さん、日本は緩和を継続して、米国は緩やかながら
  利上げサイクル入りしたのですよ。日米金利差を考えれば…。』
 などど聞けば、ドル円が上昇するように思えたり…、また、
 『インフレを加味した日米実質金利とドル円相場を見れば、現在、
  ドル円は高過ぎるレベルで、105円あたりが適正になるのです。』
 などと聞けば、ドル円は下落すべきと思えたり…、そして、
 購買力平価による論述を聞けばそのようになるべきと思えたり…、
 また一方、『テーラールールによれば米FF金利は3.8065%が適正で
 そして、やがてFRBはこれまで購入してきた国債などの資産圧縮へ
 向かわねばならず、2018年には約4250億ドル相当の米国債の満期
 償還を控えていて、これを再投資しなければ…、』などと聞いたり、
 『いいですか皆さん、トランプ政権は様々な減税策の一環として
  ブッシュ政権時のように本国投資法(HIA)を検討しているんです。
  2005年のHIAでは3000億ドルもの資金が米国へ還流して
  そのときドル円は何円上昇したと思っているんですか…。』
 と聞けば、ドル円が上昇するように思えるものでのう…。」


『まぁな、それぞれ論拠を示していることで説得力があるが…、
 いろいろと聞けば聞くほど混乱してしまうこともあるよな。』


「いろいろなファクターを総合的に論じるアナリストさんは少なく、
 また、1つ2つの少ないファクターを論拠に論じる方が論旨明確で
 聞いていて小気味良いものではあるが…、少ない要素での論述は
 ときに論旨が偏ってしまう場合もあるものなのじゃのう…。」


『まぁ、いろいろとゴチャゴチャ、あーでもない、こうでもないと
 論じられるより、たとえ偏っていたとしても、特定の論点で
 スパッと切るように論じるアナリストさんの方が聞いてて心地よく
 むしろ人気があるんじゃないかなぁ…。ジイさん。』


「ふむ…。まぁ、そうではあるが…、日米実質金利差の論拠にしても
 購買力平価の論拠にしても、テーラールールなどの論拠にしても、
 実際のドル円相場とは事実上『常に乖離している』といってよく、
 『相場は理論通りには動かない。』、『価格こそが真実である。』
 ということを認識して、聞き手の方で
 『そういう観方もあるのだな。』と『総合の一部として捉えて』
 そして、トレード判断は予想することなく、
 チャートの事実に従っていく必要があるのやもしれぬのう…。」


『それが今日のテーマの「集合(総合)として観る(考える)」
 ということか…。ジイさん。』


「ふむ…。まぁ、ファンダメンタルズ的な予想のみならず、
 チャートに従うトレード自体も『集合(総合)として観る(考える)』
 その必要があるやもしれぬのう…。溜口剛太郎殿。」


『どういうことだよ。ジイさん。』


「1つに偏すると大切なことを忘れたり見誤ってしまうゆえ、
 トレードでも『集合(総合)として観る(考える)』必要があり…、
 つまり、1つのトレードとしてではなく、トレードは
 『勝ちと負けとのトータル収支として観ていく必要』が
 あるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『……。』


「1つのトレードの勝ちに固執すると、勝率重視となりがちで
 負けを少なくするために深いストップにしたり、
 また、価格が逆行したときになんとか負けトレードを
 勝ちにもっていこうと際限なき難平もしてしまう…、
 などということにもなりがちじゃが…、トレードを
 『勝ちと負けとのトータル収支として観ていく』ことができると、
 全く別の発想でトレードを捉えれるようになるものなのじゃ…。」


『……。』


「誰人も全てのトレードに全勝することなどはできなく…、
 不確実性のある相場では負けることもあるのは、ある意味、必然で
 トレードを『勝ちと負けとのトータル収支として観ていく』ならば
 『トータル収支のために浅い損切で損小を目指そう。』、
 『トータル収支のために負けるときは潔く負けよう。』、
 『トータル収支のために(利大を目指して利小となることもあるが)
  利確の誘惑に耐えてなんとかできる限り利大を目指そう。』、
 『トータル収支のためになんとかポジポジ病を克服して
  より良い状況を待って、厳選してトレードしよう。』
 『トータル収支のためにたとえトレード数が少なくなっても
  自身の得意パターンに絞ってトレードしよう。』
 『トータル収支のために勝率よりリスクリワード比を重視しよう』
 などを目指す発想の転換もできるようになるものなのじゃのう…。」


『負けているトレーダはポジポジ病でありながら
 1つのトレードに執着しがちで、負けることを極端に嫌い、
 それがかえって損大を招く元凶になっていると聞くけど…、
 不確実性のある相場では負けることもあるのは、ある意味、必然で
 トレードを『勝ちと負けとのトータル収支として観ていく』
 ことができるようになる…、つまり、トレードを
 「集合(総合)として観る(考える)」るという発想の転換は
 もしかすると、とても大切なことかもしれないな…。ジイさん。』


「ふむ…。トレードを『集合(総合)として観る(考える)』
 ことができるようになる事は、勝ち組トレーダーへの
 大切なはじめの一歩になるやもしれぬのう…。溜口剛太郎殿。」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その233


今週から米国やカナダが夏時間に移行しますね。
今週は15日のFOMCとオランダ下院選挙などが注目されます。


●今週の主な予定

<3月13日(月)>

※米国とカナダが夏時間に移行します。

朝8時50分に日機械受注(1月)、日国内企業物価指数(2月)、
午後1時半に日第三次産業活動指数(1月)、
夜10時半からドラギECB総裁の発言、
夜11時に米LMCI労働市場情勢指数(2月)、
などが予定されています。
(日)・米の指標とドラギECB総裁の発言には注目です。


<3月14日(火)>

午前9時半に豪NAB企業景況感指数(2月)、
午前11時に中国小売売上高(2月)、中国鉱工業生産(2月)、
午後4時に独消費者物価指数改定値(2月)、
午後7時に独ZEW景気期待指数(3月)、
同午後7時に欧ZEW景気期待指数(3月)、欧鉱工業生産(1月)、
夜9時半に米生産者物価指数(2月)、米生産者物価指数コア(2月)、
などが予定されています。
中国・独・欧・米の指標には注目です。
トランプ米大統領とメルケル独首相の会談も予定されています。


<3月15日(水)>

早朝6時45分にNZ第4四半期(対GDP比)経常収支、
午後1時半に日鉱工業生産確報(1月)、
午後4時45分に仏消費者物価指数改定値(2月)、
午後5時15分にスイス生産者輸入価格(2月)、
午後6時半に英失業者数(2月)、英失業率(2月)、英ILO失業率(2月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜9時半に米消費者物価指数(2月)、米消費者物価指数コア(2月)、
同夜9時半に米小売売上高(2月)、米小売売上高(除自動車 2月)、
同夜9時半に米NY連銀製造業景況指数(3月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(3月)、米企業在庫(1月)、
深夜3時に米FOMC、米FOMC声明、
深夜3時半からイエレンFRB議長の定例会見、
早朝5時に対米証券投資(1月)、
などが予定されています。
英・米の指標とイエレンFRB議長の定例会見には注目です。
そして、オランダ下院選挙も予定されていて注目です。


<3月16日(木)>

早朝6時45分にNZ第4四半期GDP、
午前9時半に豪新規雇用者数(2月)、豪失業率(2月)、
正午前後(時間未定)に日銀金融政策の発表、
午後3時半から黒田日銀総裁の定例会見、
午後5時半にスイスSNB政策金利、スイスSNB声明、
午後7時に欧消費者物価指数確報(2月)、
夜9時に英BOE政策金利、英BOE資産買取プログラム規模、
同夜9時に英BOE議事録要旨、
夜9時半に米住宅着工件数(2月)、米建設許可件数(2月)、
同夜9時半にフィラデルフィア連銀製造業指数(3月)、
同夜9時半に新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加国際証券取引高(1月)、
などが予定されています。
NZ・豪・日・スイス・欧・英・米の指標には注目です。


<3月17日(金)>

早朝6時半にNZ企業景況感(2月)、
午後7時に欧貿易収支(1月)、欧建設支出(1月)、
夜9時半に加製造業出荷(1月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(2月)、米設備稼働率(2月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(3月)、
同夜11時に米景気先行指標総合指数(2月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。
そして、G20財務相・中銀総裁会議が予定されています。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



●今週(3月13日から3月17日)のドル・円・ユーロの注目点


先週は、ドルインデックスが101.40で始まり、102.25へ上昇た後に
週末に101.17へ反落して101.38で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.573%に上昇しました。
NY原油先物(WTI)4月限は48.49ドルに下落し週終値になりました。
NYダウは週間102.73ドル下落、20902.98ドルで週の取引を終える。


<ドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは115.00の「00」ポイント
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は10日の高値115.50
さらに上昇した場合は1月27日高値115.37、ここを上抜けた場合は
1月19日高値115.62、さらに上昇した場合116.00の「00」ポイント
ここを上抜けた場合は1月11日高値116.87を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは9日のロンドン時間の押し安値114.51を
巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は8日のNY時間後半の
押し安値114.26、さらに下落した場合は114.00の「00」ポイント、
ここを下抜けた場合は3日の安値113.81、さらに下落した場合は2日
のNY時間後半の押し安値113.47、ここを下抜けた場合は113.00の
「00」ポイント、さらに下落した場合は1日の東京時間の押し安値
112.77を巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、13日の日機械受注
と米LMCI労働市場情勢指数、14日の中国小売売上高と中国鉱工業生
産と米生産者物価指数、15日の米消費者物価指数と米小売売上高と米
NY連銀製造業景況指数と米NAHB住宅市場指数とFOMCとイエレン
FRB議長の定例会見、16日の日銀金融政策発表と黒田日銀総裁の定例
会見と米住宅着工件数と米建設許可件数とフィラデルフィア連銀製造
業指数と新規失業保険申請件数、17日の米鉱工業生産とミシガン大学
消費者信頼感指数速報と米景気先行指標総合指数、などが注目されま
す。


先週のドル円 (概況) は、週初6日に113.92レベルで始まり北朝鮮が
4発のミサイルを発射したとの報道もあるなか日経平均の軟調も背景に
ロンドン時間序盤に週安値となる113.56へ下落しましたが、その後、
米10年債利回りの上昇を背景に切り返して、欧州及びNYダウが軟調
傾向で推移するなかNY時間後半に114.10へ反発する展開になりまし
た。その後、113円台後半での揉み合いを経て米10年債利回りが2.5%
台へ上昇したことを背景に翌7日のNY時間序盤にかけて114.15へ上
昇しましたが、その後、再び揉み合いを経て翌8日の東京時間に日経
平均が4日続落となるなか113.61へ反落する展開になりました。
その後、ロンドン時間から米10年債利回りが2.54%台へ上昇したこと
を背景に反発して、その後、NY時間序盤に発表された米ADP雇用統
計が市場予想より強い+29.8万人となったことや、米10年債利回りが
一時2.58%台へ上昇したことを背景に114.75へ上昇する展開になりま
した。その後、米10年債利回りが2.55%台へ低下して原油先物が50
ドル台へ下落したことを背景にNY時間終盤にかけて114.26へ反落し
ましたが、その後、揉み合いながらも切り返して、翌9日のロンドン
時間に米10年債利回りが2.58%台へ上昇したことを背景に114.93へ
上昇する展開になりました。その後、一時反落した後にIMFのライス
報道官の「今月のG20では為替が議題に上る。G20の焦点は経済成長
や政策統合になるであろう。中国の経済の脆弱性は依然として拡大。」
との発言に揺れながらもNYダウが4日ぶりに小反発となって米10年
債利回りが2.6%台へ上昇したことを背景に114.96へ上昇する展開にな
りました。その後、揉み合いながらも堅調傾向で推移して、翌10日の
オセアニア時間に115円台に乗せて、米10年債利回りが一時2.62%台
へ上昇して日経平均が250円超の上昇となったことを背景に堅調傾向
で推移してNY時間序盤に週高値となる115.50へ上昇して米雇用統計
の発表を迎えました。米雇用統計の発表ではNFPが市場予想より強い
+23.5万人となりましたが米平均時給が市場予想より弱い+0.2%にな
り米10年債利回りが2.57%台へ低下したことも背景に反落して、ロス
米商務長官の「貿易問題について日本の優先度は高い。国境税に結論
を出すのは難しい。」との発言もあるなか揉み合いながらも軟調傾向で
推移して114.79レベルで週の取引を終えました。


先週のドル円は2月7日の安値111.59と2月28日の安値11.69に対
するネックラインとなる2月15日の高値114.95を一旦は上抜けて
ダブルボトムが完成したように見受けられる場面がありましたが、
週の終値ベースでは再びネックラインを割り込む展開になりました。
再び2月15日の高値114.95ないし115.00の「00」ポイントを上抜け
ることができるかが注目されます。

さて、今週のドル円相場ですが、相関の高い米10年債利回りの動向が
引き続き注目されますとともに、15日の米消費者物価指数と米小売売
上高およびFOMCとイエレンFRB議長の定例会見が注目の焦点になります。

15日のFOMCでの米利上げは既に確実視されていますが、ドット・チ
ャートにおけるFOMCメンバーの今後の利上げ観測がどのようになる
か、そして、イエレンFRB議長の会見で今後の利上げペースについて
どのような見解が示されるかが注目されます。これらの次第でセル・
ザ・ファクトとなるのか、あるいは上昇するのか、ドル円相場が大き
めに動く可能性がありそうです。

また、15日にはオランダの下院選挙も予定されていてリスク要因とし
て注目されますとともに、週末17日にはG20財務相・中銀総裁会議が
予定されていますが、初参加となるムニューシン米財務長官がどのよ
うな発言をするか注目されます。次第よっては来週初のドル円が窓を
空けて始まる可能性もありそうです。


<ユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは10日の高値1.0699
から1.0700の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを上抜
けた場合は1月24日の高値1.0775、さらに上昇した場合は1.0800の
「00」ポイント、ここを上抜けた場合は2月2日の高値1.0829、さら
に上昇した場合は12月8日高値1.0874を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは10日の深夜12時過ぎの押し安値1.0620
を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合1.0600の「00」ポイ
ント、さらに下落した場合は9日のNY時間の押し安値1.0542から
9日の安値1.0525、ここを下抜けた場合は1.0500の「00」ポイント
から2月22日の安値1.0493、さらに下落した場合は1月11日の安値
1.0453を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、13日のドラギ
ECB総裁の発言、14日の独消費者物価指数改定値と独・欧ZEW景気
期待指数と欧鉱工業生産、16日の欧消費者物価指数確報とオランダの
下院選挙結果などが注目されますが、対ドル通貨ペアとして、13日の
米LMCI労働市場情勢指数、14日の中国小売売上高と中国鉱工業生産
と米生産者物価指数、15日の米消費者物価指数と米小売売上高とNY
連銀製造業景況指数と米NAHB住宅市場指数とFOMCとイエレンFRB
議長の定例会見、16日の米住宅着工件数と米建設許可件数とフィラデ
ルフィア連銀製造業指数と新規失業保険申請件数、17日の米鉱工業生
産とミシガン大学消費者信頼感指数速報と米景気先行指標総合指数、
などが注目されます。


先週のユーロドル (概況) は、週初6日に1.0609レベルで始まり軟調
傾向の揉み合いを経た後にオピニオンウェイによる仏大統領選挙にか
かわる世論調査で「第一回目投票、ルペン氏27%、マクロン氏24%、
フィヨン氏19%」との報道や「ジュペ元首相が大統領選に出馬しない
と表明。」との報道があるなかロンドン時間に一時1.0639へ反発しま
したが、その後、米10年債利回りの上昇も背景に再び軟調傾向で推移
する展開になりました。その後、8日のNY時間序盤に発表された米
ADP雇用統計が市場予想より強い+29.8万人となったことや米10年
債利回りが一時2.58%台へ上昇したことを背景に1.0535へと下げて、
その後、一時戻すも原油先物が下落するなか再び軟調傾向で推移して
翌9日のロンドン時間序盤に週安値となる1.0525へ下落する展開にな
りました。その後、揉み合いながらも切り返して、ECBの金融政策の
発表を迎えました。ECB金融政策では政策金利が市場予想とおり0.00
%に据え置きとなって、「資産購入額は4月から12月まで月額600億
ユーロ」などが示されましたが、その後のドラギECB総裁の定例会見
で「新規のTLTROに関するは議論なかった。成長へのリスクバランス
は改善。量的緩和の拡大も出口も議論しなかった。」などが示されて、
ECBスタッフ予測で「17年と18年成長見通しを引き上げる。17年と
18年インフレ見通しを引き上げる。」などが示されたことを背景にNY
時間序盤にかけて1.0615へ上昇する展開になりました。その後、米10
年債利回りが2.6%台へ上昇するなか1.06台を割り込み揉み合いになり
ましたが、翌10日のロンドン時間に発表されたオピニオンウェイによ
る仏大統領選挙にかかわる世論調査で「第一回投票で、マクロン氏と
ルペン氏がともに26%。フィヨン氏は1ポイント低下の20%。決選投
票については、マクロン氏対ルペン氏は65%対35%と差が開いた。」
との報道を背景に1.06台前半へ上昇して米雇用統計の発表を迎えまし
た。米雇用統計の発表ではNFPが市場予想より強い+23.5万人となり
ましたが米平均時給が市場予想より弱い+0.2%になり米10年債利回り
が2.57%台へ低下したことも背景に上伸して、その後、ブルームバー
グが関係筋の話として「ECBが量的緩和の終了前に利上げが可能かど
うか協議した。」との報道も背景に週高値となる1.0699へ上昇する展
開になりました。その後、週末の利食い調整もあったか、やや反落し
て1.0672レベルで週の取引を終えました。


日足レベルでは高値を切り下げているユーロドルですが、先週はドラ
ギECB総裁の定例会見と米雇用統計の2つのイベントを経て1.07に
ほぼ迫るあたりまで上昇する展開になりました。ただ、終値では2月
17日に反落したレベルを下回って引けていますので、今週初の動向が
まずは注目されます。

仏大統領選挙を巡る世論調査では「第一回投票でマクロン氏とルペン
氏がともに26%。」とルペン氏優勢の状況から拮抗となって、仏大統領
選挙にかかわるリスクは後退していますが、15日にオランダ下院選挙
が予定されていて、EU離脱を公約とするウィルダース党首率いる自由
党とルッテル首相の率いる自由民主党が拮抗している状況で、リスク
イベントとなりますので、その結果および市場反応が注目されます。
次第によっては仏大統領選挙へ影響する場合もあり得るため、ユーロ
相場に大きな影響となる場合もありそうです。また、対ドル通貨ペア
として米10年債利回りの動向も注目されます。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その233 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百三十三話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週のドル円は2月7日の安値と2月28日の安値
 に対するネックラインとなる2月15日の高値を上抜けて115円台へ
 上昇してダブルボトムを完成したかに観えたが…、週末の米雇用統
 計の結果を受けて再び115円台を割り込む展開になったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 米雇用統計ではNFPが市場予想より強い+23.5万人となるも、
 注目されていた米平均時給が市場予想より弱い+0.2%になり…、
 利食い調整もあったか、米10年債利回りが2.57%台へ低下した事も
 背景に、ドル円は再び115円台を割り込む展開になったのう…。」


『さて今週は15日深夜にFOMCとイエレンFRB議長の会見があるが
 ドル円はどのような相場展開になるんだろうな…。ジイさん。』


「ふむ…。FOMCでの0.25%の利上げはほぼ完全に織り込まれており
 市場の注目は、ドット・チャートにおけるFOMCメンバーによる
 今後の米利上げ観測がどのようになるのかと、イエレンFRB議長の
 会見での今後の利上げペースへの言及に移行しておるが…、
 オランダ下院議会選挙もリスク要因として意識される可能性もあり
 また、15日に期限を迎える米債務上限問題も控えていて…、
 セル・ザ・ファクトとなるのか、あるいは上昇するのかは、
 これらの次第によることになろう…。予想するのではなく、
 チャートの事実を観てトレードしていきたいものじゃのう…。」


『ここのところ、米10年債利回りとドル円の相関が強まっていて
 米10年債利回りの動向も注目されるが…、まぁ、いずれにしても
 今週のドル円相場はけっこうボラタイルな展開になりそうだな…。
 さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。今日は『過去のチャートと動いているチャートは天地の差』
 のお話でもさせてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『よろしい。まぁ、聞いてやろうじゃないか…。』


「チャートの勉強をしていくと次第に『過去チャートにおいて』
 法則とまでは呼べないにしてもトレンドにおける相場の傾向や、
 節目となるチャートポイントの存在も理解できるようになり…、
 (1)『トレンドの状況および方向の認識』
 (2)『ボラティリティの認識』
 (3)『抵抗線の位置の認識』
 (4)『ローソク足の状況の認識』
 (5)『時間(帯)の認識』など、いわゆる過去チャートにおける
 環境認識が次第にできるようになるものじゃが…、
 ところが、トレーダーの多くが経験するように
 チャートの右端に立ち『動いているチャートを前にすると』
 不思議なことに途端に何が何だか判らなくなってしまう、
 ということがあるものなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『過去チャートはそれなりに理解できるようになっても、
 いざ動いているチャートを前にすると判らなくなってしまう…、
 ということは確かに誰しもよくある事だぜ…。ジイさん。』


「上げ下げ振動する価格の動きに翻弄されてしまったり…、
 また、たとえば115円手前には売りのオーダーが並んでいるなどの
 情報を見聞きしてしまったことで売りのバイアスに憑りつかれて
 価格が115円を超えているチャートの事実を観ていながらにして
 売りしか考えられなくなってしまったり、ということもあるもので
 事実上、『過去のチャートと動いているチャートは天地の差』
 となってしまうことがあるものなのじゃのう…。」


『……。』


「この『動いているチャートを前にすると何が何だか判らなくなる』
 という問題の解決においては、過去チャートの検証のみならず
 『動いているチャートにおけるプラクティス』こそが必要で、
 動的なプライスアクションを観るトレーニングが足りないと
 動いているチャートの右端に立つと途端に何が何だか判らなくなる
 ということになるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『過去の静止チャートによる学習(後付け学習)だけでは不完全で、
 動的チャートでのトレーニングこそが必要ということか…。』


「ふむ…。過去チャートの後付け講釈をいくら学習しても、
 動的チャートにおける実践トレーニングが不足していると
 動いているチャートの右端に立った時に判断に迷ってしまう、
 ということがあるものなのじゃ…。溜口剛太郎殿。」


『講師陣の中には後付け講釈が専門で、実際に動いているチャートで
 トレードして解説ができる講師陣はそう多くはないようだけど…、
 「動いているチャートにおけるプラクティス」として
 フォレックス・テスターやトレード・インターセプターなど
 検証ソフトでのトレーニングや、未来未確定の動的チャートでの
 デモトレードなどは必須トレーニングになるのかもしれないな…。』


「そして、マインドに負荷をかけてのトレーニングとして、
 最小単位でのリアルトレードによるトレーニングも必要と思うが、
 動いているチャートの右端に立つと判断に迷ってしまうのであれば
 ともあれ、過去チャートの後付け学習に偏することなく、
 動的チャートでのトレーニングはトレーダーとして必須となろう。」


『トレード実践のトレーニングで上達していくというわけか…。』


「トレーニングをせずとも勝てる聖杯のような手法を求めることなく
 基礎学習とともに動的チャートでの鍛錬をしていきたいものじゃ。
 ただ、どんなにトレーニングを積んでも全てのトレードに勝てる
 ようになれるわけではないが…、トレーニングを積むことによって
 負けを認めて損切をすることの大切さや、エッジのある状況での
 確率的思考で『トレードは勝ちと負けとトータル収支として勝つ』
 という意味も次第に分かってくることであろう…。溜口剛太郎殿。」


『まぁ、ジイさん。ともに相場山の4合目を登るトレーダーとして
 日々、実践トレーニングをめげず怠らずしていきたいもんだぜ…。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その232


先週はFEDの要人達やイエレンFRB議長の発言を背景に
3月FOMCでの利上げ観測が一気に高まりましたね。


●今週の主な予定

<3月6日(月)>

早朝6時45分にNZ住宅建設許可(1月)、
午前9時半に豪小売売上高(1月)、
深夜12時に米製造業新規受注(1月)、
などが予定されています。
NZ・豪・米の指標には注目です。


<3月7日(火)>

午前9時01分に英BRC小売売上高調査(2月)、
昼12時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後4時に独製造業新規受注(1月)、
午後4時45分に仏財政収支(1月)、
午後7時に欧第4四半期GDP確定値、
夜10時半に米貿易収支(1月)、
同夜10時半に加貿易収支(1月)、
深夜12時に加Ivey購買部景況指数(2月)、
早朝5時に米消費者信用残高(1月)、
豪・独・欧・米の指標には注目です。
また、OECD経済見通しが公表予定です。


<3月8日(水)>

早朝6時45分にNZ第4四半期製造業売上高、
朝8時50分に日第4四半期GDP改定値、
同朝8時50分に日第4四半期GDPデフレータ改定値、
同朝8時50分に日国際貿易収支(1月)、日国際経常収支(1月)、
(時間未定) 中国貿易収支(2月)、
午後2時に日景気先行指数速報(1月)、日景気一致指数速報(1月)、
午後3時に日景気現状判断DI(2月)、日景気先行き判断DI(2月)、
午後4時に独鉱工業生産(1月)、
午後4時45分に仏貿易収支(1月)、仏経常収支(1月)、
午後5時15分にスイス消費者物価指数(2月)、
夜9時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜10時15分に米ADP雇用統計(2月)、
同夜10時15分に加住宅着工件数(2月)、
夜10時半に米第4四半期非農業部門労働生産性確報、
同夜10時半に米第4四半期単位労働コスト確報、
同夜10時半に加建設許可件数(1月)、加第4四半期労働生産性指数、
深夜12時に米卸売売上高(1月)、米卸売在庫(1月)、
などが予定されています。
日・中国・独・スイス・米の指標には注目です。


<3月9日(木)>

午前9時01分に英RICS住宅価格指数(2月)、
午前10時半に中国消費者物価指数(2月)、中国生産者物価指数(2月)、
午後3時半に仏第4四半期非農業部門雇用者改定値、
午後3時45分にスイス失業率(2月)、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減予定数(2月)、
夜9時45分に欧ECB金融政策発表、
夜10時半からドラギECB総裁の定例会見、
同夜10時半に米輸入物価指数(2月)、米輸出物価指数(2月)、
同夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加新築住宅価格指数(1月)、加第4四半期設備稼働率、
などが予定されています。
中国・欧・米の指標には注目です。
また、EU首脳会議が10日まで開催予定です。


<3月10日(金)>

朝8時50分に日第1四半期大企業全産業景況判断BSI、
同朝8時50分に日第1四半期大企業製造業景況判断BSI、
午前9時半に豪住宅ローン件数(1月)、
午後4時に独貿易収支(1月)、独経常収支(1月)、独卸売物価指数(2月)
午後4時45分に仏鉱工業生産指数(1月)、
午後6時半に英鉱工業生産指数(1月)、英製造業生産指数(1月)、
同午後6時半に英貿易収支(1月)、
夜10時半に米非農業部門雇用者数(2月)、米失業率(2月)、
同夜10時半に米平均時給(2月)、
同夜10時半に加新規雇用者数(2月)、加失業率(2月)、
深夜12時に英NIESRのGDP予想、
深夜4時に米月次財政収支(2月)、
などが予定されています。
英・米・加の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



●今週(3月6日から3月10日)のドル・円・ユーロの注目点


先週は、ドルインデックスが101.16で始まり、102.27へ上昇た後に
週末に101.33へ反落して101.55で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.480%に上昇しました。
NY原油先物(WTI)4月限は53.33ドルで週の終値になりました。
NYダウは週間183.95ドル上昇、21005.71ドルで週の取引を終える。


<ドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは3月2日の高値114.59を
巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は先週高値の114.75、
さらに上昇した場合は2月15日高値114.95から115.00の「00」ポイ
ント、ここを上抜けた場合は1月27日高値115.37、さらに上昇した
場合は1月19日高値115.62、ここを上抜けた場合は116.00の「00」
ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは3日の安値113.81を巡る攻防が注目され
ます。ここを下抜けた場合は2日のNY時間後半の押し安値113.47、
さらに下落した場合は113.00の「00」ポイント、ここを下抜けた場合
1日の東京時間の押し安値112.77、さらに下落した場合は112.00の
「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、6日の米製造業新規受注、7日の米
貿易収支、8日の日第4四半期GDP改定値と日国際貿易収支と中国貿
易収支と米ADP雇用統計、9日の中国消費者物価指数と中国生産者物
価指数と米新規失業保険申請件数、10日の米非農業部門雇用者数と
米失業率と米平均時給、などが注目されます。


先週のドル円 (概況) は、週初2月27日に112.15レベルで始まり小幅
な揉み合いを経た後にトランプ大統領の「インフラに大きく支出する
つもりだ。国防費を540億ドル増額へ。」との発言もあるなか、NYダ
ウが12連騰となって米10年債利回りも2.36%台に上昇したことを背
景にNY時間後半に112.84へ上昇しましたが、その後、翌28日の
日銀による「(日国債)10年超25年以下の1回オファーは1500億から
2500億円程度。25年超の1回オファーは500億から1500億円程度。
実施日予告も。」との発表への反応は限定的で次第に軟調推移となって
NY時間に発表された米第4四半期GDP改定値が市場予想を下回った
ことやNYダウが反落したことを背景に週安値となる111.69へ下落す
る展開になりました。その後、切り返して、サンフランシスコ連銀総
裁の「3月利上げを真剣に検討する公算。」との発言があるなか、米10
年債利回りが2.39%台へと上昇したことを背景に113円台を回復して
日本時間3月1日午前11時のトランプ米大統領の上下両院合同会議で
の演説を迎えました。トランプ米大統領の演説では「議会に1兆ドル
のインフラ投資求めていく。崩れつつある米国のインフラを刷新。中
間層を対象とした減税をしていく。移民法は巨額な巨額な節約とコミ
ュニティのすべての人の安全に寄与。」などが示され、減税の具体的な
数値は示されませんでしたが、一時反落した後に堅調推移となって、
その後、米10年債利回りが一時2.46%台へ上昇したことやNYダウが
大幅上昇となったことを背景にNY時間前半に114円台前半へ上昇す
る展開になりました。その後、利食い売りに113.47へ反落しましたが
米地区連銀経済報告で「経済は緩慢ないし緩やかに成長。一部の地区
で労働力不足が拡大。(中略) 賃金の伸びが加速したと一部が指摘。
企業は今後数ヵ月に物価は緩やかに上昇と予想。エネルギー、住宅建
設、住宅販売は緩やかに成長。」などが示され、再び反発する展開にな
りました。その後、翌2日に日経平均が一時200円超上昇したことも
背景に堅調傾向で推移して、NY時間にハト派で知られるブレイナード
FRB理事の「利上げについてすぐに適切になりそう。早期利上げの準
備は整った。」との発言も背景に、NYダウは100ドル超下落するも
米10年債利回りが一時2.5%台へ上昇したことを背景にNY時間後半に
かけて114.59へ上昇する展開になりました。その後、翌3日の東京時
間に日経平均の軟調を背景に114.07へ下押しましたが、その後、揉み
合いながらも反発してイエレンFRB議長の講演を迎えました。イエレ
ンFRB議長の講演では「経済が予想通りなら3月利上げは適切。緩や
かなペースでの緩和解除がなお適切となりそう。国外からのリスクは
いくらか後退したもよう。雇用はかなり堅調、経済見通しは明るい。」
などが示されて、一時週高値となる114.75へ上昇しましたが、その後
上昇していた米10年債利回りが上げ幅を縮小したことや、イエレン
FRB議長の質疑応答で「財政政策の変更を巡り不透明感が強い。労働
力人口の増加基調は鈍化している。米潜在成長率は2%を若干下回る
水準。トランプ大統領の経済政策にはかなりの不確実性がある。」など
が示されたことも背景に、週末の利益確定売りもあったか113.81へ
反落して114.01レベルで週の取引を終えました。

先週はトランプ大統領の上下両院合同会議での演説を無事に通過して
NYダウが21000ドル台へと上昇して、FEDの要人達やイエレンFRB
議長の発言を背景に、CMEがFF金利先物取引から算出しているFED
ウォッチでの3月FOMCでの利上げ確率が一気に82%に上昇して、
「3月FOMCでの利上げが確実視」される状況になりました。

今週は10日の米雇用統計が注目の焦点になりますが、3月に入り期末
を控えてリパトリーの時節にもなり、先週末のドル円は米10年債利回
りが上げ幅を縮小したことも背景に利益確定売りの動きも見られまし
たので、ドル円と相関の強い米10年債利回りの動向に留意してトレー
ドしていきたいものです。


<ユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは2月28日高値1.0630
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は2月17日の高値の
1.0676から2月16日の高値1.0679、さらに上昇した場合は1.0700の
「00」ポイント、ここを上抜けた場合は1月18日の高値1.0712から
1月17日の高値1.0719、さらに上昇した場合は1月23日高値1.0772
から1月24日の高値1.0775、ここを上抜けた場合は1.0800の「00」
ポイント、さらに上昇した場合は2月2日の高値1.0829を巡る攻防が
注目されます。
一方、下落した場合、まずは3日のNY時間後半の押し安値1.0543を
巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は2日の安値1.0495
から2月22日の安値1.0493、さらに下落した場合は1月11日の安値
1.0453、ここを下抜けた場合は1.0400の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、7日の独製造業
新規受注と欧第4四半期GDP確定値、8日の独鉱工業生産、9日の欧
ECB金融政策発表とドラギECB総裁の定例会見、などが注目されます
が、対ドル通貨ペアとして、6日の米製造業新規受注、7日の米貿易収
支、8日の中国貿易収支と米ADP雇用統計、9日の中国消費者物価指
数と中国生産者物価指数と米新規失業保険申請件数、10日の米非農業
部門雇用者数と米失業率と米平均時給、などが注目されます。


先週のユーロドル (概況) は、週初2月27日に1.0563レベルで始まり
1.0551へ下落した後に切り返して、仏大統領選の投票調査で「マクロ
ン氏がルペン氏に2ポイント差で追い上げている。」との報道も背景に
ロンドンフィックスにかけて1.0630へ上昇しましたが、その後、反落
して翌28日の東京時間序盤に1.0569へ下落する展開になりました。
その後、再び切り返して、「オランダの極右政党ウィルダース氏の支持
率が上昇。」との報道に揺れながらもNY時間前半に1.0630へ上昇しま
したが、ロンドンフィックスから再び反落して、サンフランシスコ連
銀総裁の「3月利上げを真剣に検討する公算。」との発言を背景に米10
年債利回りが2.39%台へ上昇したことで翌3月1日の東京時間序盤に
1.0555へ下落する展開になりました。その後、トランプ米大統領の上
下両院合同会議での演説時に一時1.0589へ反発するも、その後、再び
反落して、米10年債利回りが一時2.46%台へ上昇したことも背景に
NY時間序盤にかけて1.0514へ下落する展開になりました。その後、
仏世論調査の「ルペン氏とマクロン氏の差は1%に縮まる。」との報道
もあるなか、ドル円の調整反落に伴うドル売りも背景に1.0571へ反発
しましたが、米地区連銀経済報告の発表を契機にドル円が反発したこ
とに伴うドル売りも背景に再び反落して、翌2日にハト派で知られる
ブレイナードFRB理事の「早期利上げの準備は整った。」との発言も
あるなか、米10年債利回りが一時2.5%台へ上昇したことを背景にNY
時間後半にかけて週安値となる1.0495へ下落する展開になりました。
その後、揉み合いながらも切り返して、翌3日のロンドン時間に一部
世論調査で「仏大統領選の第1回投票ではマクロン前経済相が極右政
党の国民戦線(FN)のルペン党首に勝利へ。」との発表を背景に1.05台
後半へ反発してイエレンFRB議長の講演を迎えました。イエレンFRB
議長の講演では「経済が予想通りなら3月利上げは適切。」などが示さ
れて、一時1.0543へ反落しましたが、その後、上昇していた米10年
債利回りが上げ幅を縮小したことや、イエレンFRB議長の質疑応答で
「米財政政策の変更を巡り不透明感が強い。」などが示され、ドル円が
反落したことに伴うドル売りも背景に再び上伸して1.0623レベルで
週の取引を終えました。

引き続き15日に迫るオランダ総選挙を巡る観測や、仏大統領選を巡る
世論調査報道などが注目されますが、今週のユーロに関わる注目の焦
点は9日のECB金融政策発表とドラギECB総裁の定例会見会見で、
欧州の景気認識と欧州の政治リスクへの認識、および将来的なテーパ
リングを仄めかす言及があるかどうかが注目されます。また、対ドル
通貨ペアとして、米10年債利回りの動向や10日の米雇用統計と市場
反応が注目されます。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その232です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百三十二話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週はトランプ米大統領の上下両院合同会議での
 演説も無事に通過して、FED要人達やイエレンFRB議長の講演を
 経て『3月FOMCでの利上げが確実視』されるようになったよな。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 ドル円相場は週末にイエレンFRB議長の講演を確認した後に
 上昇していた米10年債利回りが上げ幅を縮小したことも背景に
 利益確定セル・ザ・ファクトを先取りするような動きも見られたが
 CMEがFF金利先物取引から算出しているFEDウォッチでの
 利上げ確率が一気に82%に上昇して、3月のFOMCでの利上げは
 確実になったと言ってよいのではなかろうか…。」


『先週はハト派で知られるブレイナードFRB理事も
 「早期利上げの準備は整った。」と発言していたが…、
 なぜゆえにFEDは3月利上げに前向きになったんだろうな…。』


「ふむ…。米経済が好調である事とともに、欧州政治リスクでFRBの
 手足が縛られてしまう前に行動してしまおうという意図もあり…、
 そして、金融規制担当のタルーロ理事が4月初旬に退任することに
 なっていてFRBの理事の空席が3つに増えるが、その理事の空席に
 ドル高と金利上昇を警戒するトランプ政権が利上げに慎重なハト派
 を送り込んでくる可能性などを鑑みて、3月利上げへ傾斜していった
 のではなかろうかのう…。溜口剛太郎殿。」


『いろいろな観点から「待ち過ぎるリスク」を警戒して、
 「利上げをできるうちにしておこう」というワケか…。
 ところで…、先週のトランプ大統領の議会演説では
 「議会に1兆ドルのインフラ投資求めていく。」とは発言したけど、
 9日に「目を見張るような税制改正案を出す」としていながら、
 議会演説では減税などに具体的な数値が示されなかったよな…。』


「ふむ…。トランプ大統領は米共和党幹部と減税の具体案について
 すり合わせをしているものと思われるが…、
 議会演説でも中間層を対象とした減税には言及していて、
 今月半ばの予算教書では具体的数値が示されるのではなかろうか。
 また、もしかすると『目を見張るような税制改正案』の一環として
 これまで市場観測では2018年の実行と目(もく)されていた
 本国投資法(HIA)に係る減税を本年実行とするなどの検討も
 水面下で密かに検討されている可能性もあるやもしれぬのう…。」


『ところで、その他の話題とはなるが…、日経の4日の報道によると
 仮想通貨のビットコインが史上最高値を更新したそうで、
 日本のビットコイン保有者も数十万人になっていて、
 大手取引所のビットフライヤーでは2月の取引高が前年同月比で
 なんと50倍にも増えたそうだよな…。ジイさん。』


「ふむ…。今年は仮想通貨(暗号通貨)元年ともいわれておるが、
 米国でビットコインの上場投資信託(ETF)が認可されるとの
 観測もあり、ビットコインを安全資産ととらえる動きが活発化
 しているようじゃのう…。
 ただ、取引量の増加によってビットコイン送受信後の
 pendingステータスから完了ステータスになかなかならない
 未確認取引状態も増えているようで、
 https://blockchain.info/unconfirmed-transactions
 今後、ビットコインは中国の富裕層の利用を背景に
 ますます需要が高まって価格も高騰していくと思われるが、
 ビットコインのブロックチェーンを用いた承認(決済)システムPOW
 の決済遅延がやがて大きな課題となるやもしれぬのう…。』


『仮想通貨(暗号通貨)の承認(決済)システムには種類があるのかい?』


「ふむ…。ブロックチェーンを用いたPOW方式が代表的なようじゃが
 決済遅延問題の解決を目指すPOSという承認(決済)システムを
 用いた仮想通貨(暗号通貨)もあるようじゃのう…。
 http://bit.ly/2jsdHdD (ニュース記事 http://bit.ly/2m7DNU7 )
 仮想通貨(暗号通貨)はビットコインのように実際に世の中で
 使えるようになるインフラが整備されないと『おもちゃのお金』に
 なってしまうゆえ、仮想通貨(暗号通貨)への投資には注意がいるも、
 まぁ、ジイも少しばかり仮想通貨(暗号通貨)への投資をしているが、
 航空会社もファウンデーションに参画しているとともに、
 POS承認(決済)システムを用いるものは今後有望なものとなろう。」


『ふーん。さて、前段の話が少し長くなってしまったが…、
 ところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ…。有名な孫子の兵法に『知彼知己者、百戰不殆』という
 言葉があるが…、『彼を知りて我を知れば、百戦危うからず』
 という意味で、溜口剛太郎殿もご存知のことであろう…。
 相場は決して『敵ではない』が、相場に臨むには
 相場のことを知る(学ぶ)とともに、自分自身のことも知っておく、
 その必要があるようなのじゃのう…。」


『チャート分析だけではなく、自己分析も必要ということか…。』


「ある意味、自分自身ほど未知なるものはなく…、
 たとえば、自分自身の頭髪の本数や全身のホクロの数は誰も知らず
 また体調不良の時も自分自身の体でありながらその原因がわからず
 医師の診察によってはじめて病気が判るということもあるもので
 トレードにおいても、自分自身を知る『自己分析』は
 必要な要素となることがあるものなのじゃのう…。」


『……。』


「トレーダーは勝ち負けの原因を手法に求める傾向があるが…、
 負けを受け入れることができずに損切を躊躇してナンピンするなど
 ときに勝ち負けの原因が自分自身にある場合もあり…、
 自分自身の過去のトレードを検証して、その時の感情の動きや
 自分自身のクセや傾向やミスのパターンを客観的に知ることは、
 有効な改善点の発見に寄与することがあるものなのじゃのう…。」


『たくさん学んでも、結局「オレ様流」ということもあるからな…。』


「自分自身を知る『自己分析』ではトレード・ノートをつけることが
 よいとされておるが…、トレード・ノートをつけていると、
 自分自身のトレードにおいて、たとえば午前7時過ぎのオセアニア
 時間が大きな利とはならずとも、薄利ながら結構勝ちやすいとか、
 ロンドン時間初動ではブレーク以外に手を出すと負けやすいとか、
 NY時間のロンドンフィックス以降はFOMCなど重要イベントが
 ある場合は別として、大相場以外では逆張りで勝ちやすいなど…、
 いろいろな気づきも得れる場合もあるものなのじゃのう…。」


『うん。自分自身と時間帯の相性みたいなものもあるんだろうな…。
 それに、大きめの建玉でトレードするとつい薄利決済してしまう
 なんて自分自身のトレード傾向も認識できる場合もあるだろうし、
 トレード・ノートをつけることは決して無駄にならないというか、
 自分自身のトレードに対する気づきや発見のためにも必要なことで
 価値のある事なのかもしれないよな…。ジイさん。』


「知己のために『自己分析』は一度は取り組むべきではなかろうか。」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

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