FX 「相場つき」と対応のお話


週末に共和党が提示した9000億ドルまでの債務上限引き上げ法案を
米下院が可決しましたが、その後、米民主党が多数を占める米上院が
下院の可決した債務上限引き上げ法案を否決しましたね。

●先週の主な出来事

<7月25日(月)>

市場のオープニングではドル売り動意になって、
ドル円が下窓を空けてユーロドルなどが上窓を空けて始まりました。
ドルスイスフランが大きめの下窓を空けて始まりました。
国際テロ組織アルカイダの新興武力勢力AQAPのオンライン機関紙に
豪シドニーのオペラハウスが掲載されテロの警戒が高まりました。
豪ドルなど資源国通貨が下落してスタートになりました。
その後、ユーロなどドルストレートでは窓埋めの動きとなりました。
アイルランドの首相が、
「アイルランドはデフォルトを必要としないし、求めない。」
との発言をしました。
英HT住宅調査(7月)は前回値と同じ−0.1%になりました。
NY金先物が1615.50ドルと史上最高値を更新しました。
ベイナー下院議長が24日に、
「共和党議員はデフォルトを望んではいない。
歳出削減は債務上限引き上げに合致する必要。
米大統領と包括合意することは不可能だが
最終法案では共和党の一部の議員が犠牲を受け入れる必要も。」
などの発言をしたことが報じられました。
一部メディアが、
「米大統領と米民主党は短期の債務上限引き上げに反対している。」
との報道がありました。
日財務相が「引き続きマーケットを注意深く見守る。」
との発言をしました。
米民主党の上院院内総務が、
「短期の債務上限引き上げは確実性を与えない。
2.7兆ドルの再生赤字削減法案を準備している。」
との発言をしました。
米国債が売られて米10年債利回りが一時3%台になりました。
豪第2四半期生産者物価指数は予想とおりの+0.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
日経平均やアジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
ダウ先物も一時110ドル以上の下落になりました。
中国政府のエコノミストが、
「米国は債務上限引き上げで合意に達する可能性。
米国は引き続き中国の主要な投資先になる。
米国のデフォルトのリスクを深刻と認識していない。」
などの発言をしました。
日銀総裁が、
「円高は日本の経済に悪影響となる可能性。
生産は7-9月期に震災前の水準に復する。
世界経済は新興国に牽引されて成長を続ける可能性。
米・欧・新興国にはそれぞれにリスクはある。」
などの見解を示しました。
ガイトナー米財務長官が、
「中国に米債務上限問題は解決できると言明した。
米国は経済的な将来に強気である。」
との発言をしました。
新華社が、
「ギリシャの債務危機について、ギリシャが民営化を進めるに伴い
中国企業に投資機会を提供する。」
との在ギリシャ中国大使の談話を記事として掲載しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの格付けをCAA1からCAに引き下げる。
EUの支援でギリシャは秩序だったデフォルトが可能になった。
EU支援策はギリシャにとっての時間を買うもの。
ギリシャ民間債務者には大幅な損失。
ギリシャ債の交換はデフォルトと定義。
ギリシャへの支援はユーロ圏の全てのソブリン債に利益。」
などの見解を発表しました。
限定的ながら一時ユーロが下落しました。
日経平均は前週末比−82.10円で大引けました。
日本の総額2兆円規模の第二次補正予算が参議院で可決されました。
ロンドン時間序盤では主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
英民間企業相が、
「需要低迷が続くなら量的緩和の拡大を検討すべき。」
との見解を示しました。
その後、ユーロドルが上下動の揉み合いになりました。
ドル円の軟調がしばらく続きました。
スイスフランが買われてドルスイスが史上最安値になりました。
ポンドが軟調傾向で推移しました。
豪ドルなど資源国通貨がしだいに反発しました。
ポルトガル中銀総裁が、
「ポルトガルの銀行にとってECBの流動性供給はまだ重要。
ECBの措置は緊急措置であって長期的に継続可能なものではない。」
などの認識を示しました。
シカゴ連銀全米活動指数(6月)は前回値より強い−0.46になりました。
NY時間前半では主要通貨ペアがリスク回避の動きになりました。
NYダウや原油先物が軟調傾向で推移しました。
伊やスペイン債の利回りが上昇しました。
ダラス連銀製造業活動(7月)は予想よりは強い−2.0%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「米銀が保有する米地方債のエクスポージャーの水準は問題ない。
ギリシャの銀行の格付けを引き下げ方向で見直す。」
などの見解を示しました。
ロンドンフィックス頃から主要通貨ペアが反発をみせました。
IMFが、
「米経済は金融危機から回復してきている。
2012年以降の成長率は2.75〜3%と緩やかな見通し。
米政府は債務上限を引き上げる必要。
中期財政健全化計画の詳細で早急に合意する必要。
財政計画で合意なければ米国の見通しリスクは高まる。」
などの見解を発表しました。
伊財務省が、
「8月中旬に予定していた中長期債の入札の中止する。
理由は資金が安定していて借入れ需要が限定的なため。
短期12ヵ月物は通常通り実施する。」
との発表をしました。
共和党のベイナー下院議長の予算の提案では、
「向う10年間に渡って1.2兆ドルの裁量的歳出削減。
その代わりとして短期的に最大1兆ドルの債務上限を引き上げる。
歳出が債務上限を超えた場合は自動的に歳出カットを実施。
その代わりとして短期的に最大1兆ドルの債務上限引き上げ。」
などが示されました。
ダウジョーンズ通信が、
「1日の為替取引量は4.71兆ドルに拡大している。」
との調査報告をしました。
米民主党のリード院内総務の歳出削減の提案では、
「既に合意した1.2兆ドルの歳出削減に加えて、
イラク、アフガニスタンからの撤収で1兆ドル、利子で0.4兆ドル。
その他、フレディマックやファニーメイ、農業改革などで0.1兆ドル。
その代わりに2012年末までの同額の債務上限引き上げ。」
などが示されました。
オバマ米大統領が、
「リード院内総務の歳出削減の提案に賛同するが、
歳出削減だけで米債務を埋めることはできない。」
との見解を示しました。
ホワイトハウスが「共和党議員はリード案に同意することを望む。」
との声明を発しました。
NY原油(WTI)は5日ぶりに下落して99ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比−88.36ドルで取引を終えました。

<7月26日(火)>

NZ貿易収支(6月)は市場予想より強い+2.30億NZドルになりました。
NZドルが下落しました。
日財務相が「円高は対外的な要因で極めて一方的な動き。」
との認識を示しました。
日企業向けサービス価格指数(6月)は、
市場予想よりは強い−0.7%になりました。
豪景気先行指数(5月)は前回値より弱い−0.1%になりました。
東京時間序盤は米ドルがやや買い戻される展開になりました。
資源国通貨がしばらく軟調傾向で推移しました。
その後、主要通貨ペアは揉み合いになりました。
日経済産業相が、
「円高について状況が克服できるよう政府としても努力すべき。
協調介入について財務相が日銀と相談して適切に判断されるべき。」
などの認識を示しました。
IIF国際金融協会の専務理事が、
「ギリシャ追加支援計画への民間部門の関与については、
IMFが同国への支援額を拡大することが条件になる。」
との見解を示しました。
オバマ米大統領の演説開始の直前にドル売りが強まりました。
ドル円が一時78円台を割り込みました。
オバマ米大統領の(米国民向けの)演説では、
「債務を巡る議論は全ての米国民に影響する。
リセッションが財政収支を悪化させた。
金利上昇の影響は全ての米国民に降りかかる。
米民主・共和両党に赤字削減と債務問題に対応する責任がある。
富裕層に税制優遇の一部放棄を求める。
依然として(議論は)行き詰まりの状態にある。
米国のAAA格付けが引き下げられる可能性がある。
下院共和党は均衡の取れたアプローチの検討を拒否している。
無謀な議論の結果、デフォルトもありえる。
妥協に達すると確信している。米経済は共和党の要求の人質。」
などが示されました。
ベイナー共和党下院議長が、
「大統領とは真剣な努力を行った。
大統領は歳出で白紙の小切手を求めている。
大きな政府は米国民の活力を阻害している。」
などの発言をしました。
オバマ米大統領が、
「議会通過可能な公正な妥協案を今後数日以内にまとめるよう
両党指導部に指示した。この妥協が成立すると確信している。」
との発言をしました。
韓国のニュースが、
「北朝鮮は西海岸で軍事演習を準備している。
軍艦や戦闘機が集結している。」との報道をしました。
午前10時半過ぎからユーロなどドルストレートが急伸しました。
午前11時過ぎに一時ドル円が78円台後半まで急伸しました。
クロス円も一時急伸しました。
豪RBA総裁が、
「不確実性が改善することでムードが改善する可能性。
豪の信頼感は緩やかに回復へ。
一人当たりの国民所得の伸びは緩やか。消費は低迷。
世界的な不安は豪州にも広がりつつある。
交易条件の上昇基調は終了した可能性。
中国の経済減速は比較的緩やか。
欧州と米国の債務問題で世界経済の見通しはより不透明。
市場は米国の財政懸念をまだ反映していない。
豪ドルはとても高い。企業投資が豪経済を牽引。
豪ドル高が消費者の購買力を増加させている。」
などの見解を示しました。
日経平均が堅調に推移しました。
ドイツ銀行の4-6月期決算では、
純利益が予想より弱い12億ユーロになりました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
インド中銀が政策金利を7.50%から8.00%へ引き上げました。
インドの株式市場が急落しました。
日経平均は前日比+47.71円で大引けました。
独GFK消費者信頼感調査(8月)は市場予想より弱い5.4になりました。
ドルスイスが一時0.80割れと史上最安値をつけました。 
NY大学のルービニ教授が、
「ユーロ圏崩壊のリスクは1年前よりも低下。
先進国のデフレリスクも低下している。」
との見解を発表しました。
ロンドン時間序盤ではドル売り傾向での揉み合いになりました。
UBSの4-6月期決算では、
純利益が予想より弱い10億スイスフランになりました。
ウィール英BOE委員が、
「英経済の二番底のリスク排除が重要。
英国がリセッションに戻るリスクがないとは言い切れない。
英中銀の予測によると冬に二番底に陥るリスクも。
インフレ対策で25bpの利上げが必要
公的債務の状況に危機性はない。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間前半ではダウ先物が堅調傾向で推移しました。
英第2四半期GDP速報は市場予想とおりの+0.2%になりました。
ポンド買い反応になりました。
英の首相が、
「英GDPデータは前向きなニュース。経済は持続的に成長。
雇用が創出されている。」との認識を示しました。
独10年債と伊10年債利回り格差が一時282bpまで再拡大しました。
その後、一時ドルが買い戻される動きがみられました。
米フォード・モーターの4-6月期決算では、
1株当たり利益が市場予想より強い0.65ドルになりました。
IMFのラガルド専務理事が、
「米国の大胆な財政措置を求める。
債務上限問題を直ちに解決すべき。
米国のデフォルトは悲惨な事態になる。」
との認識を示しました。
米S&Pケースシラー住宅価格(5月)は
市場予想よりわずかに弱い−4.51%になりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間序盤ではドルストレートが一時反落する動きがみられました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
原油価格が軟調傾向で推移しました。
米消費者信頼感指数(7月)は市場予想より強い59.5になりました。
米新築住宅販売件数(6月)は市場予想より弱い31.2万件になりました。
リッチモンド連銀製造業景況指数(7月)は、
市場予想より弱い−1になりました。
市場反応は限定的でした。
その後、ロンドンフィックスにかけてドルが売られました。
ベイナー共和党下院議長が、
「私が示した提案は上下院とも通過する可能性がある。」
との認識を示しました。
米証券業金融市場協会が、
「米債務問題の長期に渡る解決の遅れは景気後退のリスク高める。
AAへの格下げなら米債利回りは0.6〜0.7%上昇につながる可能性。
デフォルトよりも格下げのリスクの方が大きい。」
などの見解を発表しました。
カーニー米大統領報道官が、
「ベイナー下院議長の提案は米民主党が過半数を占める上院は
通過しない可能性。デフォルトは経済に甚大な影響の可能性。」
などの見解を発表しました。
米2年債の入札では、最高落札利回りが0.417%、
応札倍率が前回より高い3.14倍になりました。
ドル円の下落とドルストレートの上昇傾向がしばらく続きました。
加の財務相が、
「米債務上限問題は懸念しているが合意に到達すると楽観視。
加ドルの上昇は加の安定を意味する。
第2四半期のGDPについては予想通り鈍化する見込み。」
などの認識を示しました。
米10年債利回りは2.95%あたりまで低下しました。
NY原油(WTI)は99ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−91.50ドルで取引を終えました。

<7月27日(水)>

一部メディアが、
「オバマ大統領がベイナー下院議長提案への拒否権発動を警告。」
との報道をしました。
米アマゾンの4-6月期決算では、1株利益が0.41ドル、
売上高が99.1億ドル、7-9月期の売上高見通しは103〜111億ドルと、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
オセアニア時間ではドル円がわずかに反発をみせて、
ドルストレートがわずかに調整の動きになりました。
東京時間ではドル売り傾向の相場展開になり、
ドル円が軟調になってドルストレートが堅調傾向で推移しました。
日財務相が、
「引き続きマーケットを注視する。
為替介入に関してはコメントをしない。」
などの発言をしました。
中国の金融時報が「中国は年内に少なくとも1回利上げの可能性。」
と報じました。
中国証券報が「人民銀行は7〜8月に預金準備率引き上げない。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチが、
「豪クイーンズランドの格付け見通しをネガティブに引き下げる。」
との発表をしました。
米共和党の院内総務が「ベイナー下院議長案は28日に採決する。」
と発表しました。
NBNZ企業景況感(7月)は前月値より強い47.6になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4426元の切上後最高値になりました。
豪第2四半期消費者物価指数は予想より強い+0.9%になりました。
豪ドルが急上昇しました。
豪ドルとNZドルともに対米ドルで一時過去最高値を更新しました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
その後、ユーロドルが反落の動きになりました。
ドル円が77.80円あたりで一時下げ渋りをみせました。
豪の財務相が、
「豪経済のファンダメンタルズおよび中期的な見通しは強い。
基調インフレは抑制されている。CPIの急伸は一過性の可能性も。
CPIの上昇は洪水とサイクロンの影響。
農作物の成長に従いCPIは低下する見通し。」
などの認識を示しました。
東京時間後半からはユーロなどドルストレートが反発しました。
IMFのラガルド専務理事が、
「経済危機に対処するためより多くの財源が必要となる可能性。
IMFの財源が危機に対処へ必要かつ適切な水準か再考が必要。」
との認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「キプロスの格付けをA2からBaa1に引き下げる。」
との発表をしました。
日経平均は前日比−50.53円で大引けました。
亀崎日銀審議委員が、
「介入は過度な為替変動に対して一定の効果がある。」
と発言しました。
独輸入物価指数(6月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
米国のMMFマネー・マーケット・ファンドが、
「米国の債務上限引き上げ交渉が決裂した場合、
顧客からの資金引き揚げが加速することへの懸念により、
現金の保有を増加させている。」
との発表をしました。
ロンドン時間前半はドル円やユーロなどが軟調に推移しました。
金先物が一時1625ドルの史上最高値を更新しました。
スワン豪財務相が「豪ドル高抑制のための市場介入は行わない。」
との発言をしました。
豪ドルの堅調がしばらく続きました。
独の財務相が書簡で、
「債券購入についてはユーロ圏救済基金への全権委任に反対する。
ギリシャが2012年から基礎的財政収支の黒字化を達成できると想定。
1度の首脳会議ではユーロ圏債務危機を解決するには不充分。」
などの認識を示しました。
格付け会社フィッチのアナリストが、
「伊は政府が想定する経済成長を達成できない場合、
追加の緊縮財政措置を講じる必要がある可能性。」
との見解を示しました。
伊の株式市場が2%超の下落になりました。
スイスKOF先行指数(7月)は市場予想より弱い+2.04になりました。
英CBI製造業受注指数(7月)は市場予想より弱い−10になりました。
しだいにドル買戻しの動きになり、ドル円が反発して、
ユーロドルやポンドドルなどの軟調傾向が続きました。
ギリシャの中銀総裁が、
「ギリシャは財政目標を越えることが可能。
市場の信頼は取り戻せるだろう。ECBの金利は適切。
インフレの二次的波及の動きはみられていない。」
などの認識を示しました。
ロンドンのシンクタンクのルービニ氏が、
「ギリシャ向けの新救済策でユーロ圏の債務危機は終わらない。
アイルランドとポルトガルにもまた支払い能力はない。」
などの見解を発表しました。
IMFが「欧州債務危機の影響で成長予想には下方リスクがある。」
との見解を示しました。
独CPI速報(7月)は予想より強い前月比+0.4%になりました。
米耐久財受注(6月)は市場予想より弱い−2.1%になりました。
限定的ながらドル売り反応になりました。
反発してたドル円が再び軟調となって、
一時ユーロドルやポンドドルの軟調が一服になりました。
加住宅価格指数(5月)は予想より強い前月比+1.3%になりました。
市場反応は限定的でした。
NYダウが大きく下落して軟調傾向で推移しました。
ユーロドルなどドルストレートが軟調に推移しました。
EIAが発表の週間石油在庫統計では原油在庫が229万6000バレルと
市場予想より増加しました。
原油先物が下落しました。
加ドルなど資源国通貨が軟調になりました。
米下院のドライアー共和党議事運営委員長が、
「下院議長が示した財政再建案を28日に下院で採択する可能性。」
との発言をしました。
トリシェECB総裁が、
「投資家によるギリシャのデフォルトへの投機は
確実にお金を失う結果となるだろう。
欧州の債務問題は米国や日本と比較すればまだ小さい。」
などの見解を示しました。
ロイター通信が、
「ギリシャ国債の買戻しはギリシャではなくEFSFが実施する見通し。
EFSFの新たな権限は年内に付与される見込み。」
とのユーロ圏筋の談話を記事として報道しました。
格付け会社のフィッチが、
「米国債は緩やかな格下げ方向にはあるが代替となる債券は少なく、
ベンチマークとしての地位は変わらない。
米国の経済力や潤沢な流動性が世界の金融市場の基礎的役割として、
他に追随を許さない。」
との見解を発表しました。
ユーロドルの下落がしばらく続きました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャ格付けをCCCからCCに引き下げる。見通しはネガティブ。
債務交換やロールオーバーの選択肢は投資家に好意的ではない。
ギリシャ債は選択的デフォルト。」
との見解を発表しました。
米5年債の入札では、再考落札利回りが1.580%、
応札倍率が前回より高い2.62倍になりました。
米財務省が、
「(債務上限問題が解決できない限り)8月2日以降の
政府借り入れは不可能と再度表明。
8月2日以降すべての支払い義務を履行できるか保証できない。」
との発表をしました。
英BOEのマイルズ委員が、
「インフレについては継続的なリスクとして懸念を示している。
最も高い可能性ではないがリセッションに再び陥る可能性もある。
CPIは2011年と2012年の大半で目標より高い水準で推移する可能性。」
などの見解を示しました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、
「経済活動は引き続き拡大もペースが緩やかになった地区が多い。
東海岸の6地区は活動が減速。4地区で緩やかな拡大。
消費支出は全般的に伸びた。製造業は全般的に拡大。
自動車除く小売り販売は大多数の地区で緩やかに増加。
ガソリン価格の下落が消費促した可能性。
自動車販売は東日本大震災による在庫縮小でやや鈍化。
住宅市場はほとんど変化なしか弱いまま。
大半の地区で労働市場は軟化したまま。雇用増は緩やか。
価格圧力がやや緩やかになった地区多い。」
などが示されました。
ブラジル政府がデリバティブ取引に対する課税措置を導入したことで
ブラジルレアルが対ドルで12年ぶりの高値から下落しました。
NY原油(WTI)は97ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−198.75ドルで取引を終えました。

<7月28日(木)>

RBNZが政策金利を市場予想とおり2.50%に据え置きました。
RBNZの声明では、
「経済は予想より力強く拡大。
現在の金利水準をより長く維持する必要性は小さい。
短期的にはNZドル高が追加利上げの必要性を小さくしている。
インフレ高騰は一時的。NZドル高が経済にブレーキ。」
などが示されました。
NZドルは買いの反応になりましたが限定的でした。
日財務相が「引き続き市場を注視していきたい。」
と発言しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
日経平均やアジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
米FT紙が、
「IMF内で新興市場国がギリシャへの新たな巨額支援に警告。
印の理事はギリシャ国債残高多く将来デフォルトの恐れを指摘。」
などを報道しました。
日経済相が、愛知県知事の為替介入要請を受けて
「(介入は)米国の債務上限を見極める必要。当面は8月2日。
介入については1兆円、2兆円という話しはなかなか難しい。」
との発言をしました。
午前11時半頃から介入警戒が緩みドル円が下落しました。
ユーロドルが下げては戻す揉み合いになりました。
欧州金融大手クレディ・スイス4-6月決算では、
純利益が市場予想より弱い7億6800万スイスフランになりました。
日経平均は1万円の大台を割り込み前日比−145.84円で引けました。
ロンドン時間序盤ではドルストレートが揉み合いの後に上昇して
ドル円が軟調傾向で推移しました。
独失業率(7月)は市場予想とおりの7.0%になりました。
ルクセンブルク中銀総裁が、
「スローペースではあっても経済成長は続いている。
インフレはより持続する公算。ECBは二次的波及を防止する必要。」
などの認識を示しました。
欧業況判断指数(7月)は0.45、欧鉱工業信頼感(7月)は1.1、
欧サービス業信頼感(7月)は7.9と、欧経済信頼感(7月)は103.2と、
いずれも予想より弱い結果になりました。
欧消費者信頼感指数確報(7月)は予想よりは強い−11.2になりました。
ユーロ売り反応になりました。
伊の国債入札では、10年債入札の利回りが5.77%、
応札倍率は1.376倍で利回りは2000年2月以来の高水準。
3年債入札の利回りは4.80%、応札倍率は1.313倍で
利回りは2008年7月以来の高水準になりました。
一時ユーロの下落が強まりました。
スペイン財務省が、
「中央政府の財政赤字は2011年上半期に19%減少。
野心的な年末の目標達成に向けた軌道に引き続き乗っている。」
との発表をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い39.8万人になりました。
一時ドル円が上昇して揉み合う展開になりました。
NYダウは上下動しながらもしばらく堅調傾向で推移しました。
米中古住宅販売保留(6月 成約)は予想より強い+2.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
一時スイスフランに売り戻しの動きがみられました。
豪ドルに調整の動きが見られました。
NY時間ではしだいにドル売り傾向になっていきました。
リッチモンド連銀総裁が、
「追加刺激策はインフレを押し上げる可能性。
回復のペースはがっかりさせられるが成長減速は一時的。
失業率は高止まりしている。インフレ下落は一時的。
インフレリスクが高まればFEDは反応するべき。」
などの見解を示しました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが2.280%、
応札倍率が前回よりわずかに高い2.63倍になりました。
サンフランシスコ連銀総裁が、
「債務問題に関してはデフォルトは回避しなければならない。
また潔く問題を受け入れなければならない。」
との見解を示しました。
米政府が、
「債務上限が引き上げられなかった場合の対応策を
29日の金融市場の取引終了後に説明を行う。」
と発表しました。
NY原油(WTI)は97ドル台前半で引けました。
NYダウは終盤に失速して前日比−62.44ドルで取引を終えました。

<7月29日(金)>

ベイナー米下院議長案の採決が延期されるとの報道がありました。
IMFのラガルド専務理事が、
「米債務上限問題で合意がなければドルの価値が下落する可能性。
米債務問題はドルの信認打撃となる可能性。」
などの見解を示しました。
NZ住宅建設許可件数(6月)は市場予想より弱い−1.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「米債の格付けを見直しに伴い、
米国の177の地方債発行体177の格付けを引き下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
市場反応は限定的でした。
オセアニア時間ではドル買戻しの動きがみられました。
英GFK消費者信頼感調査(7月)は市場予想より弱い−30になりました。
日失業率(6月)は市場予想とおりの4.6%、
日消費者物価指数コア(6月)は予想より弱い+0.4%になりました。
日鉱工業生産指数(6月)は市場予想より弱い+3.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
日財務相が、
「為替相場を容認可能かどうかを注視。
為替の過度な変動と無秩序な動きには断固たる措置を取る。
円は一方的に偏った動きをしている。
日銀と連携しながら適切な対応を取る。」
との発言をしました。
東京時間の序盤ではドル買戻しの動きが続きました。
豪民間部門信用(7月)は前回値より弱い前月比−0.1%になりました。
限定的ながら豪ドル売りがみられました。
日経平均やアジアの株式市場が軟調傾向で推移しました。
日財務相が、
「為替介入は一時的に一定の効果がある。
為替介入は無秩序で過度な変動への対応が基本。水準ではない。」
との発言をしました。
一部メディアが、
「下院共和党はベイナー下院議長が示した修正案を
可決させるために必要な支持を党集会で確保できなかった。
採決の延期を余儀なくされた。」
と報じました。
米共和党のマッカーシー議員が、
「米下院での議長案の採択を今晩実施しない。」
と発言しました。
ダウ先物が下落しました。
ドル円がしだいに軟調になり77円台前半まで下落しました。
ユーロドルが一時上昇しました。
中国景気先行指数(6月)は先月より弱い101.76になりました。
日新設住宅着工戸数(6月)は予想より強い前年比+5.8%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャ支援後にスペインにさらなる圧力。
スペインの格付け見直しで引き下げの可能性がある。」
との発表をしました。
格付け大手3社ともスペインをネガティブとしたことになり、
ユーロが急落しました。
日経平均は前日比−68.32円の9833.03円で週の取引を終えました。
独小売売上高指数(6月)は市場予想より強い+6.3%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(7月)は
市場予想より強い前月比+0.2%になりました。
ともに市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインのサンタンデールやBBVA等5銀行を格下げ方向で見直す」
との発表をしました。
スペイン10年債利回りが6.15%、イタリア10年債利回りが5.93%と、
国債利回りが上昇傾向になりました。
ロンドン時間序盤はドルストレートが軟調傾向で推移しました。
ロイター通信が、
「中国はギリシャ債買戻し基金への支援に興味を示すだろう。」
とのギリシャ財務省筋の談話を記事として掲載しました。
英消費者信用残高(6月)は+4億ポンド、
英住宅ローン承認件数(6月)は48.4千件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧消費者物価指数速報(7月)は予想より弱い+2.5%になりました。
市場反応は限定的でした。
スペインのザパテロ首相が、
「11月20日に総選挙を前倒しで実施する可能性。」
との発言をしました。
ダウジョーンズが、
「EFSFは9月半ばまで次回融資の準備が整わない可能性。」
との観測報道をしました。
ユーロの下落が強まりました。
ユーログループの報道官が、
「ギリシャは条件が整えば9月の融資を得られる。
ギリシャは次回融資をEFSFではなく2国間で受けることが可能。
9月融資におけるIMFの貢献になんら問題はない。」
との発表をしました。
ユーロが下げ止まりました。
米第2四半期GDP速報は+1.3%、
米第2四半期個人消費速報は+0.1%、
米第2四半期PCEコア・デフレータは+2.1%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米第2四半期GDP価格指数速報は予想より強い+2.3%になりました。
また、米第1四半期GDPが0.4%に修正(1.5%下方修正)されました。
米ドルが売られる相場展開になりました。
ドル円が急落して、ドルストレートが急反発しました。
加GDP(5月)は−0.3%、加鉱工業製品価格指数(6月)は−0.3%、
加原材料価格指数(6月)は−2.2%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
加ドルが下落しました。
金先物が急上昇しました。
NYダウが軟調に推移しました。
シカゴ購買部協会景気指数(7月)は予想より弱い58.8になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(7月)は、
市場予想より弱い63.7になりました。
オバマ米大統領が、
「デフォルト回避への努力が急務。超党派での合意が必要。
計画を大幅に修正することは可能。解決する力はある。
同意に失敗したならばAAAの格付けを失うことになる。」
などの見解を示しました。
一時ドルストレートに押しが入りましたが堅調が続きました。
英国債が買われて英債券利回りが低下しました。
セントルイス連銀総裁が、
「GDPは下期は改善する見込み。
債務問題についてはFRBに直接できることはないが、
事態によっては流動性供給は可能。」
などの認識を示しました。
NYダウが下げ幅を縮小した後に軟調な揉み合いになりました。
S&Pがキプロスの格付けをAからBBB+へ引き下げました。
アトランタ連銀総裁が、
「現在は引締めと緩和の両方向に可能性があるが、
QE3は想定してない。下期は3%程度の成長を見込んでいる。
来年も成長が続くようであれば出口戦略を検討する好機になる。」
などの発言をしました。
米民主党のリード上院院内総務が、
「(共和党の)短期的な上限引き上げを上院民主党は受け入れない。
上院案が超党派の妥協案としてふさわしい。
国家は危機に瀕している。」などの認識を示しました。
ドル円が76円台後半まで下落しました。
米10年債利回りが年初来低水準の2.8%あたりまで低下しました。
NY原油(WTI)は下落して95ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは6日続落して前日比−96.87ドルの12143.24で大引けました。

<先週末のその後>

米下院が共和党が提示した9000億ドルまでの債務上限引き上げ法案を
可決しました。
その後、米民主党が多数を占める米上院が、下院の可決した債務上限
引き上げ法案を否決しました。
米民主党のリード上院院内総務が、共和党のマコネル上院院内総務が
提案していた3段階で債務上限を引き上げる代替案を盛り込んだ
「共和党が主張する段階的な債務上限の引き上げを受け入れる妥協案」
を提示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「米国のデフォルト回避期限とされる8月2日までに連邦債務上限が
引き上げられなかった場合でも、米政府は当面の支払い履行には充分
な歳入を確保しているとみられ、債務の支払いを優先すると予想され
ることで、米国の格付けはAAA格付けが据え置かれる可能性が高い。
見通しはネガティブ。ただし、米国がデフォルトした場合は格下げ
される可能性が高い。」
などの発表をしました。
日銀が30日の臨時会合で追加緩和を実施したとの報道がありました。

●今週の主な予定

<8月1日(月)>

※豪と加が祝日で休場になります。

午前10時に中国製造業PMI(7月)、
午後4時半にスイス製造業PMI(7月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(7月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(7月)、
午後5時半に英製造業PMI(7月)、
後6時に欧失業率(6月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(7月)、米建設支出(6月)、
などが予定されています。
中国・英・(欧)・米の指標には注目です。
また、伊の国債借換(202億ユーロ)も予定されています。

<8月2日(火)>

午前10時半に豪住宅建設許可件数(6月)、豪第2四半期住宅価格指数、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(6月)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会指数(7月)、
午後5時半に英建設業PMI(7月)、
午後6時に欧生産者物価指数(6月 前年比)、
夜9時半に米個人所得(6月)、米個人支出(6月)、
同夜9時半に米PCEデフレータ(6月)、米PCEコア・デフレータ(6月)
などが予定されています。
豪・(スイス)・(英)・(欧)・米の指標には注目です。

<8月3日(水)>

午前10時に中国非製造業PMI(7月)、
午前10時半に豪小売売上高(6月)、豪貿易収支(6月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(7月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(7月)、
午後5時半に英サービス業PMI(7月)、
午後6時に欧小売売上高(6月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(7月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(7月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(7月)、米製造業受注指数(6月)、
などが予定されています。
豪・(英)・欧・米の指標には注目です。

<8月4日(木)>

朝7時45分にNZ第2四半期失業率、NZ第2四半期就業者数増減、
午後7時に独製造業受注(6月)、
午後8時に英BOE政策金利、英BOE資産買入規模発表、
午後8時45分に欧ECB政策金利、
夜9時半からトリシェECB総裁の記者会見、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
などが予定されています。
NZ・(独)・英・欧・米の指標には注目です。

<8月5日(金)>

正午過ぎ(時間未定)に日銀政策金利、日銀声明、
午後2時に日景気一致CI指数速報(6月)、日景気先行CI指数速報(6月)
午後4時15分にスイス消費者物価指数(7月)、
夕方(時間未定)に日銀総裁記者会見、
午後5時半に英生産者物価指数コア(7月)、
同午後5時半に英生産者仕入価格(7月)、英生産者出荷価格(7月)、
午後7時に独鉱工業生産(6月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(7月)、加失業率(7月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(7月)、米失業率(7月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(7月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(7月)、
同夜9時半に加住宅建設許可(7月)、
夜11時に加Ivey購買部協会景気指数(7月)、
深夜4時に米消費者信用残高(6月)、
などが予定されています。
スイス・(英)・独・加・米の指標には注目です。

さて先週、ドル円は週はじめから軟調傾向での推移になりました。
26日の東京時間に一時78円台後半まで急伸する場面がありましたが、
一部で政府・日銀の為替介入を懸念する声もあり上下動はしつつも、
米債務上限問題と米景気減速懸念を背景としたリスク回避の動意で
ドル円への下落圧力が強い状況が続きました。27日の午後の「米国
のMMFマネー・マーケット・ファンドが米国の債務上限引き上げ交渉
が決裂した場合に備えて現金の保有を増加させている」との報道に
一時ドル買戻しの動きとなるも、日要人による為替介入への慎重な
発言も影響してかその後に下落して、さらに追い討ちをかけるように
週末29日の米四半期GDP速報が弱い結果となったことで、76円台後半
まで大きく下落して、ドル円は週間ほぼ軟調な展開になりました。

一方、ユーロドルは週はじめの小幅な揉み合いを経て、26日の午前中
の米オバマ大統領の米国民向けの演説への失望も影響したか、ドルス
トレートでのドル売り動意に一時1.45台前半まで上昇する場面があり
ましたが、買い一巡となった後は、伊への財政懸念や、S&Pによる
ギリシャの格下げ発表や、米FT紙が「IMF内で新興市場国がギリシャ
への新たな巨額支援に警告。」と報じたことや、伊の国債入札の不調
や、ムーディーズが「スペインにさらなる圧力。同国の格付け見直し
で引き下げの可能性がある。スペイン5銀行を格下げ方向で見直す」
と発表したことや、さらにはダウジョーンズの「EFSFは9月半ばまで
次回融資の準備が整わない可能性。」との観測報道や、トリシェECB
総裁が「投資家によるギリシャのデフォルトへの投機は確実にお金を
失う結果となるだろう。」との発言があるなど、度重なるネガティブ
材料に加えて、米債務上限問題にかかわるリスク回避の動きも影響し
てか、下落に転じてしばらく軟調傾向での推移になりました。
そして、週末29日の米四半期GDP速報が弱い結果となったことで、
ドル売り動意に1.44あたりまで急反発するボラタイルな相場展開に
なりました。

他方、ポンドドルは週はじめの小幅な揉み合いを経て、26日の午前中
の米オバマ大統領の米国民向けの演説への失望も影響したか、ドルス
トレートでのドル売り動意に一時1.64台前半まで上昇する場面があり
ましたが、買い一巡となった後は、ウィール英BOE委員による「英国
がリセッションに戻るリスクがないとは言い切れない。英中銀の予測
によると冬に二番底に陥るリスクも。」との発言や、英CBI製造業受
注指数が弱かったことや、英BOEのマイルズ委員が「最も高い可能性
ではないが、英はリセッションに再び陥る可能性もある。」との発言
をしたことなどのネガティブ材料、および米債務上限問題にかかわる
リスク回避の動きも背景に、ユーロドルに連れ安となる格好で、しば
らく軟調傾向での推移になりました。そして週末29日の米四半期GDP
速報が弱い結果となったことによるドル売り動意に1.65あたりまで
急反発して、下げては上げる相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめに下落してスタートとなった後に
小幅な揉み合いを経て、26日の午前中の米オバマ大統領の米国民向け
の演説への失望も影響したか、ドルストレートでのドル売り動意に
上昇して、27日の豪第2四半期消費者物価指数が予想より強い結果と
なったことで、1.10台後半まで上昇しました。その後、買い一巡と
なった後は揉み合いを経て、米債務上限問題にかかわるリスク回避の
動きも背景に、ユーロドルなど他のドルストレートに連れ安となる
格好で、しばらく軟調傾向での推移になりました。そして週末29日
の米四半期GDP速報が弱い結果となったことによるドル売り動意に、
1.10あたりまで反発する相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力などがある一方、
日本の主要企業が今期の想定為替レートを相次いで修正して1ドル
80円が大勢を占めるようになり円高定着に備える動きがあることや、
日本の貿易収支が改善していることによる日輸出企業による取得外貨
の円転による円高圧力や海外マネーの流入による円高圧力と材料が
混在していますが、米債務問題でのリスク回避の動きによる経常黒字
国通貨としての「円の逃避買い」が著しく、月末における輸出企業の
円資金確保の動きは一巡したとみられるものの、8月から施行される
日本のFXのレバレッジ規制に伴い、膨らんでいるドル円の買い玉が
整理される可能性もあり、また、IMM通貨先物取引でも円の買い越し
残高が前週に比べて約2割増加して、2010年9月の日銀の単独介入
以来の高水準になっていることなどで、現状は円高が緩みにくい状況
となっているようです。

しかしながら、為替介入に慎重な姿勢をとっている政府・日銀ですが
日銀総裁が「円高は日本の経済に悪影響となる可能性。」と円高に
懸念を示し、日経済産業相が「円高について状況が克服できるよう
政府としても努力すべき。協調介入について財務相が日銀と相談して
適切に判断されるべき。」との認識を示していることに加えて、愛知
県知事が為替介入要請をしたことや、また、「ミスター注視」と言わ
れている日財務相も「円高は極めて一方的な動き。為替の過度な変動
と無秩序な動きには断固たる措置を取る。日銀と連携しながら適切な
対応を取る。」との発言をするようになり、米債務上限引き上げ問題
の決着を一応は待つ姿勢ながら、日本産業界の為替介入期待を背景に、
ドル円が76円台に突入していることで、近い将来に政府・日銀が為替
介入をする可能性は極めて高まっているとする観測があるようです。

米ドルについては、一部、米消費者信頼感指数や新規失業保険申請件
数や米中古住宅販売成約など市場予想より強い指標もみられますが、
米第2四半期GDP速報など重要マクロが弱い状況にあることで、米経
済の減速懸念が強まっていて、かなりドル安の織り込みは進んでいる
とはいえ、米ドルの軟調が緩みにくい状況とはなっているようです。

また、現在の最大の焦点となっている「米債務上限問題」では、最
終期限の8月2日の直前の先週末に米下院で共和党の「米債務上限を
9000億ドル引き上げる。今後10年間に9170億ドルの歳出削減する。」
とする法案が賛成218票、反対210票で可決にはなりましたが、
米民主党が過半数を占める米上院で否決されることになりました。
その後、米民主党のリード上院院内総務が「共和党が主張する段階的
な債務上限の引き上げを受け入れる妥協案」を提示しましたが、
いまだ決着の行方は不確実なままとなっているようです。

このまま米両党の対立が続くと米国ばかりではなく世界経済にも
ディザスター的な悪影響となる可能性が指摘されていて、今週はじめ
の期限ぎりぎりで「妥協になる可能性がある」一方、米政府やFRBは
有事体勢の準備をはじめているとのことで、1995年には米政府機関が
一時閉鎖された歴史的事実や、2009年9月当時の米下院での金融安定
化法案のときのように緊急を要する場合でも政治決着が遅れたことの
ある事実もあることから、楽観はまだ許されないようで、今後の成り
行きが注目されますが、いつ合意に至るかの確定的な観測はいまだに
ないようです。

米債務上限問題の合意観測が高まるか、あるいは合意になった場合は
ドル円では巻き戻しのドル買い動意になる可能性が高そうですが、
ドルストレートでは先週の中盤にある程度先行でのドル買戻しの動き
があったことで、「巻き戻しのドル買い動意」優勢になる可能性は高
そうではあるものの、米債務上限問題の合意後では基軸通貨としての
「リスク選好のドル売り動意」との綱引きになる可能性があり、合意
観測が高まった場合や合意となったときの市場反応が注目されます。
また、今週も米ISM景況指数や米雇用統計などの重要経済指標の発表
が予定されてこちらも注目されます。

ドル円相場では、米第2四半期GDPが悲観的な結果となったことで、
ドル安基調がなお続く可能性がありそうですが、76円25銭の震災後の
史上最安値も目前に迫り、週はじめの日本のFXのレバレッジ規制の
施行に伴い膨らんでいたドル円の買い玉の整理をこなした後は、
一部ではいったんセリング・クライマックスの終了を迎えるとの観測
もあるようで、今週は東京時間を中心とした日本の政府・日銀の為替
介入の可能性とともに、米債務上限問題の成り行きと米マクロ指標が
注目されます。また、米格下げ懸念もあることから突発的な格付け会
社による米レーティング発表の可能性も不確実要因となるとともに、
今週の東京時間の仲値にかけては為替介入へ要注意となりそうです。

ユーロについては、先の欧州銀行ストレステストに次いでギリシャの
第二次支援の決定の2つのイベントをこなした後、伊への財政懸念、
S&Pによるギリシャの格下げ発表、ムーディーズによるスペインの
格下げ方向での見直しの発表があるなど、先週は再びネガティブ材料
が噴出することになりました。NYダウなど株式市場が軟調に推移して
いることでのリスク選好度の低下も背景に、ユーロドルでは利食いの
動きもあったか、しばらく軟調が続く場面がありました。
ユーロでは引き続きネガティブ材料には注意が要りそうですが、4日
の欧ECB政策金利およびトリシェECB総裁の記者会見とともに、ユーロ
ドルでは米債務上限問題の成り行きと、そして週末の米雇用統計が
注目されます。また、先日に実施された伊の国債入札が不調となって
いますので、週はじめ1日の伊の国債借換(202億ユーロ)も注目され
ます。そして、引き続き突発的な格付け会社によるレーティングの
発表にも注意が要りそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、中国経済の減速懸念や
ここのところの原油価格の軟調など資源国通貨にとってのネガティブ
材料とともに、NYダウなど株式市場が軟調に推移していることでの
リスク選好度の低下などの懸念がありますが、豪州自体の経済は健全
で、先の豪Westpac銀行の利下げ観測も後退してきているとの声が
あり、押したところでは買おうとする向きは少なくないようです。
対ドルでは米債務上限問題の成り行きが注目されますが、1日の中国
製造業PMIや2日の豪住宅建設許可件数に豪RBA政策金利とRBA声明、
そして、3日の豪小売売上高に豪貿易収支、また、対ドルでは週末の
米雇用統計などが注目されます。

経済指標関連では、1日の中国製造業PMIと英製造業PMIに
米ISM製造業景況指数、
2日の豪住宅建設許可件数と豪RBA政策金利に豪RBA声明、
3日の豪小売売上高に米ADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数、
4日のNZ第2四半期失業率に英BOE政策金利と欧ECB政策金利、
およびトリシェECB総裁の記者会見に米新規失業保険申請件数、
そして、週末5日のスイス消費者物価指数に独鉱工業生産と
加雇用と米雇用統計などが注目されます。


さて今回は、「相場つき」と対応のお話です。

私の好きな将棋は、縦横9マス計81マスの盤の中で、
敵味方20枚づつの計40枚の駒を使って、
どちらが早く敵の王将を詰めで討ち取るかを争うゲームですが、

コンピューター将棋のプログラマーさんの話によれば、
初手は30通りで、それが互いの指し手によって局面が分岐され、
一番指し手の多い局面では、最大合法指し手数が593通りで、

平均すると、ある局面での次の指し手の可能性は
80手前後もあるそうです。

そして、プロの公式戦のゲーム終了に至るまでの
平均的な指し手数は約115(〜117)手なのだそうで、
これらを元に将棋でありえる全局面のパターン数を計算すると、

80の115乗≒10の220乗にもなり、10の後にゼロが220個以上も続く、
億や兆や京さえも端(はした)の数にみえるような
とほうもない「阿伽羅の数」となるのだそうです。

矢倉戦法や振り飛車戦法など限られた作戦の中で
日々、たくさん指されている将棋ではあっても、
「同じ将棋は二度とない。」といわれますが、
このような巨大な数のパターンになるのであれば、
「本当にそうかもしれない…。」と思ってしまいます。

ところで…、

相場でも「同じ相場は二度とない。」などと、
似たようなことが言われることがありますね。

レンジを形成したり、トレンドが発生したり、
膠着したり、保ち合いとなったり、揉み合ったり、ブレークしたり、
似たような形で相場が形成されているようでも、

複数時間軸にわたり相場を観察すると、
そのパターンは確かにとても多いようで、

「類型は限られているが展開のパターンは膨大」
ともいえそうです。

テクニカル分析では、

「トレンドの方向(Trend-Direction)の認識」、
「トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の認識」や、
「転換点(Turning point)の可能性の認識」

などが最低限必要になるものと思いますが、

これらに加えて「集合的なパターン認識」も加える必要が
あるのかもしれませんね。

さて…、

相場では「相場つき」などという言葉が使われることがあり、
これは主に「相場の状態」のことをいいますが、

日々、一見似たようなことを繰り返しているように見える相場でも
「どうもどこかが違う」ことを感じることがあるものです。

「前月までうまく機能していたソフトが突然不調になった。」

「少し前までドル箱だったポン様(ポンド円)でのトレードが、
 どうもうまくいかなくなった…。」

「嫌になるほどの低ボラでトレードする気にもならなかった
 ドル円が急にみちがえるほどボラタイルになった。」

などは、珍しいことではなく、

トレーダーの多くが経験したり感じることがあるものです。

そうです。
「相場つき」が変るのですね。

「なぜ相場つきが変るのか」については諸説あるようで、

サブプライム問題の少し前くらいだったでしょうか、
ユーロと原油価格の相関性に着目した投機筋が
原油価格の変動に基づいたトレーディングのシステムを構築して、
これがとてもうまく機能して儲けた話しが伝わると、
多くの投機筋が真似るようになって、

多くのトレーダーが似たことをはじめると、
しだいにシステムがうまく機能しなくなってしまったことなど、

「ゼロサム・ゲームの始原的な理由」によって
相場つきが変ってしまう場合もあるようですし、

また、ファンダメンタルズの要因や、
市場の関心の対象が変化することによって、

つまり、「市場テーマの変化」によっても、
相場つきが変ってしまうこともあるようです。

たとえば、

平時で「金利テーマ」を中心に市場が動いているときでは、
低金利通貨が売られ、高金利通貨が買われる傾向になることが多く、

また、「リスクテーマ」を中心に市場が動いているときでは、

NYダウなどの株式市場の影響をより受けやすくなるとともに、

リスク選好のときには、スイスフランや経常黒字国の円、
そして基軸通貨としてのドルが売られやすく、
ユーロや資源国通貨やポンドなどが買われる傾向になることが多く、

リスク回避のときには、スイスフランや円や
そして基軸通貨としてのドルが買われやすく、
ユーロや資源国通貨やポンドなどが売られる傾向になることが多く、

そして、基軸通貨の「ドルテーマ」を中心に
市場が動いているときでは、

(あたりまえですが) ドルが買われれば、
ドル円が上昇しやすい傾向となって、
一方、ドルストレートは下落しやすい傾向となり、

ドルが売られれば、ドル円が下落しやすい傾向となって、
一方、ドルストレートが上昇しやすい傾向となる場合があります。

「だから何なのさ。」ということになりますが、(笑)

「今市場の主要テーマは何なのか」ということを認識できていると、

たとえば、「リスクテーマ」が市場の関心の中心であれば、
リスク選好にしても、リスク回避にしても、
「クロス円」や「スイスフラン絡みの通貨ペア」は、
とても良い通貨ペア選択になることが多く、

また、基軸通貨の「ドルテーマ」が市場の関心の中心であれば、
ドル円とドルストレートが逆行する動きになりやすく、

ドル円と該当ドルストレートとの合成的な動きになるクロス円は、
ドル円とドルストレートとの逆行の綱引きとなって、

(綱引きでも、どちらかが圧倒的に強い場合もありますが)

上下にフラフラと浮動のある状況になりがちで
クロス円のトレードが難しくなる場合もあるようです。

唐代の詩人、劉希夷(りゅうきい)の
「白頭を悲しむ翁(おきな)に代わりて」の第4節に

「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」
と謳われているように、

相場もまた、「月々日々に相場同じからず」
といえるのかもしれませんね。

「相場つき」とその背景の「市場テーマ」に思いを馳せてみるのも、
トレードの大まかな戦略のヒントになりそうです。

もしかしますと…、

チャールズ・ダーウィンが言ったとされる(真偽不明)

「最も強いものが生き延びるのではなく、
 最も賢いものが生き延びるのでもない。
 唯一、生き残れるのは変化できるものである。」

のように、トレーダーも市場で生き残っていくためには、
変化対応能力と応用力が大切になるのかもしれませんね。



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FX 悪魔の辞典のお話


アナログ放送がついに終了になりましたね。
終了の瞬間から「砂嵐の画面」になるのかと思っていましたら、
アナログ放送での地上デジタルの案内画面になっていました。^^

●先週の主な出来事

<7月18日(月)>

格付け会社のS&Pが、
「米連邦債務上限の引き上げや赤字削減に向けた取り組みが
遅れるようであれば、米国の保険会社や政府系住宅金融機関などの
格付けを引き下げる可能性。」との発表をしました。
NZ第2四半期消費者物価指数は予想より強い+1.0%になりました。
限定的ながら一時NZドルが上昇しました。
英ライトムーブ住宅価格(7月)は前回値より弱い−1.6%にりました。
東京市場は海の日で休みでした。
東京時間に入るとしばらく主要通貨ペアが軟調傾向になりました。
NYダウ先物が軟調傾向で推移しました。
主要通貨ペアが一時反発した後に揉み合う相場展開になりました。
中国上海株式市場が4営業日ぶりに反落しました。
ロンドン時間前半ではユーロが下落の後に反発して揉み合いました。
ドル円が下落の後に反発上昇して揉み合いになりました。
金価格が史上最高値の1600ドルをつけました。
原油先物は軟調傾向で推移しました。
ギリシャ10年債のスプレッドが過去最大になりました。
伊10年債利回りがユーロ導入後で最高水準の6.02%になりました。
スペイン10年債利回りが過去最高水準の6.31%になりました。
独財務相の報道官が、
「ギリシャへの追加支援策はECBとIMFの意向に沿ったものになる。」
との発表をしました。
米10年債利回りが低下傾向で推移しました。
ガイトナー米財務長官が、
「債務上限の引き上げには疑いの余地がない。
8月2日の期限は絶対となる。議会への猶予は尽きた。
米国にデフォルトという選択肢はない。税制には小幅な改革が必要。
規制に関して銀行に耳を傾けてはいけない。
予測可能な将来まで現職に留まる。」
などの見解を示しました。
加国際証券取扱高(5月)は前月より強い154億加ドルになりました。
米ネット長期TICフロー(5月 対米証券投資)は
予想より弱い236億ドルになりました。
欧州の株価が軟調に推移しました。
NY時間前半ではドルが売られる相場展開になりました。
NYダウが一時170ドルの下落となって軟調に推移しました。
しだいにリスク回避のドル買い動意になりました。
ドルストレートが軟調に推移しました。
原油価格が下落して豪ドルが軟調に推移しました。
米NAHB住宅市場指数(7月)は市場予想より強い15になりました。
格付け会社のフィッチが、
「8月2日までに米債務上限引き上げで
政府・共和党が合意すると依然確信している。
もしもそれに失敗して、支払い義務果をたせない場合は
米国の格付けをウォッチネガティブにする見通し。」
との見解を発表しました。
ギリシャ2年債利回りが一時35.19%に上昇しました。
大手シンクタンクが、
「英国の2011年のGDP予想を1.4%に下方修正する。
英国のインフレ見通しは2011年に4.5%、2012年に2.5%へ鈍化。」
などの見通しを発表しました。
ポンドがロンドンフィックス前に急落しました。
バーナンキFRB議長が、
「米国には依然として危機の影響がある。
危機の再発を防ぐことに全力を挙げている。」
などの発言をしました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャ債の民間債権者に損失の負担を強いることは、
結局は納税者の負担を増加させることになる。」
との認識を示しました。
ECBが前週に証券市場プログラムを通じた債券の買い入れを
行わなかったと発表しました。
ECBの債券購入無しが16週連続となりました。
ロックハート・アトランタ連銀総裁が、
「緩和姿勢はもう2〜3回のFOMCの間は継続すべき。
経済は回復軌道にはあるが緩やか。しばらく緩和姿勢が必要。
今年下期には回復の兆候が見え始め2012年は強いものになる可能性。
追加緩和第3弾のQE3の実施にはハードルが高い。」
などの見解を示しました。
米ゴールドマン・サックスが、
「米国経済の成長見通しを下方修正。二番底にに陥る可能性。」
との見解を発表しました。
米債務問題も影響したか徐々にドル売り動意になりました。
ユーロなどドルストレートが上下動しながらも上昇していきました。
NYダウや原油先物が徐々に下げ幅を縮めていきました。
NY原油(WTI)は95ドル台後半で引けました。
NYダウは前週末比−94.57ドルで取引を終えました。

<7月19日(火)>

シスコシステムズが年間コストの10億ドル削減の一環として、
フルタイム職員9%に相当する約6500人を削減すると発表しました。
IBMの4-6月期の決算では、1株営業利益が予想より強い3.09ドル、
売上高も市場予想より強い266.7億ドルになりました。
オセアニア時間はドル売り傾向で相場が推移しました。
仏財務相が「欧州首脳は今週ギリシャ支援で合意できる可能性。」
との認識を示しました。
ユーロドルの反発上昇が続きました。
トリシェECB総裁がエストニア紙で、
「ギリシャは信用事由や選択的デフォルトを回避する必要。
デフォルト回避策を打ち出すには欧州各国政府にゆだねられている。
債務危機によるリセッションは予想していない。
米国が債務上限引き上げに対処することに疑いないが、
もしも失敗すれば世界全体に多大な影響になる可能性。」
などの認識を示しました。
東京時間前半はドルストレートやクロス円が堅調に推移しました。
ドル円は仲値にかけて反発した後に揉み合いになりました。
日財務相が「引き続き市場の動向を注意深く見ていく。」
と発言しました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
豪RBA議事録では、
「インフレの強さを精査するには更に時間が必要。
現在の若干引き締め気味の政策は適切。
2011年のGDPは予想ほど強くならない狩生製。
世界の経済成長は減速した。家計支出は慎重。住宅市場は弱い。
第2四半期のCPIは将来の政策判断のために重要。
豪の第2四半期の交易条件は過去最高の可能性。
合計材の中期的見通しは強い。労働市場は逼迫していない。」
などが示されました。
発表後に限定的ながら豪ドルが一時下落しました。
中国発展改革委員会マクロ経済研究院の副院長が、
「中国CPIの高止まりにより今年の下期に追加利上げの可能性。」
との見解を示しました。
オーストリア中銀総裁がCNBCのインタビューで、
「ギリシャがデフォルトなら非常に重大な結果を引き起こす。
ECBは完全に格付け会社に依存すべきではない。
ギリシャ債の担保の受け入れの決定はECBしだい。」
などの認識を示しました。
ユーロドルが軟調になりました。
東京時間の後半は主要通貨ペアが軟調になりました。
日経平均は前日比−84.75円で大引けました。
ロンドン時間前半はドル全面安でドルストレートが急反発しました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
独債利回りとスペイン債やギリシャ債の利回り格差が縮小しました。
欧州の株式市場が堅調傾向で推移しました。
一部銀行関連で、
「スイスの銀行が未払い税金100億ユーロをドイツ当局に支払う。」
との観測報道がありました。
ユーロスイスが堅調に推移しました。
独ZEW景況感調査(7月)は市場予想より弱い−15.1になりました。
独ZEW現況調査(7月)は市場予想より強い90.6になりました。
欧ZEW景況感調査(7月)は前回値より弱い−7.0になりました。
欧建設支出(5月)は前月より弱い−1.1%になりました。
発表直後は市場反応は限定的でした。
独ZEW経済研究所が「米国の経済と財政状況は重要な課題。」
との認識を示しました。
指標発表後にユーロがさらに上昇した後に揉み合になりました。
ポンドドルがしだいに軟調になりました。
NZドルが堅調に推移しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
スイス政府が、
「フラン高に直ちに行動しても望ましい結果にならない可能性。
フラン高が強まれば経済成長の鈍化を予想することになるだろう。」
などの見解を表明しました。
ギリシャ3ヶ月債の入札では、落札利回りが前回より低い4.58%、
応札倍率が前回より高い3.08倍になりました。
その後、独10年債とギリシャ10年債の利回り格差が
18.179%とユーロ導入後で過去最大になりました。
米バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの4-6月期決算では、
1株当たりの利益が市場予想より強い0.59ドルになりました。
米バンク・オブ・アメリカの4-6月期決算では、
純損益が過去最悪の88億3,000万ドルの赤字になりましたが、
1株当たりの利益が市場予想より強い0.33ドルになりました。
米資産管理大手ステート・ストリートの4-6月期決算では、
1株当たりの利益が市場予想より弱い0.96ドルになりました。
米ウェルズ・ファーゴの4-6月期決算では、
1株当たりの利益が市場予想より強い0.70ドルになりました。
米ゴールドマン・サックスの4-6月期決算では、
77%の増益になりましたが純収入は予想より弱い72億8000万ドル、
1株当たりの利益が市場予想よりかなり弱い1.85ドルになりました。
米住宅着工件数(6月)は62.9万件、米建設許可件数(6月)は62.4万件と
ともに市場予想より強い結果になりました。
限定的ながら主要通貨ペアにリスク選好動意がみられました。
加景気先行指標指数(6月)は市場予想より弱い+0.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間前半はドルストレートが反発した後に揉み合いになりました。
独の首相が、
「21日の会合は大きなステップにはならない可能性。
ユーロ危機は明日にも解決できるほど簡単ではない。」
などの発言をしました。
ユーロドルが一時下落しました。
加BOCが政策金利を1.00%で据え置きました。
加BOC声明では、
「景気刺激策のいくつかが解除されるだろう。
2011年の加経済成長は従来の2.9%から2.8%に下方修正。
上げについては注意深い思慮が必要。
加ドル高が継続すると輸出産業に打撃。
インフレは近く3.0%を超える見通し。」
などが示されました。
加ドル買い反応となりました。
NYダウや原油先物が堅調傾向で推移しました。
ドルストレートがしばらく反発上昇しました。
IMFの年次審査報告では、
「ECBによるユーロ圏赤字国への資金供給は持続不可能。
欧州金融安定ファシリティーの段階的規模拡大へ確約を望む。
市場はギリシャ問題の解決を確信していない。
ユーロ圏に深刻な危機の波及リスク。
ユーロ圏への非伝統的金融支援は継続の必要。
日本の向こう2年のインフレ率をゼロと予想。
日銀はデフレリスクの抑制で資産購入を拡大することが可能。
日本は2012年に消費税を7〜8%に引き上げる必要。
日本の国債は財政再建が遅れれば長期金利が上昇して、
他の重債務国へも波及する可能性。」
などの見解を発表しました。
IMFの発表後のロンドンフィックスを過ぎた頃に
ユーロドルなどドルストレートが下落しました。
ドル円は軟調傾向での上げ下げ激しい乱高下になりました。
上昇していた米10年債利回りが低下していきました。
格付け会社のムーディーズが、
「米国のAaa格付けの5州を格下げの方向で見直す。」
との発表をしました。
オバマ大統領が、
「米上院の超党派案を支持する。
デフォルト回避に向けた債務めぐる協議で一定の進展があった。」
との発表をしました。一時ドル買い動意になりました。
深夜3時頃から一時ドル円が急伸してドルストレートが下落しました。
金価格が下落しました。
FRB公定歩合議事録では、
「最近の経済情報は想定以上に弱い。
今後数ヶ月間の景気改善ペースに慎重な見方。
財政と規制政策の不透明感が企業の投資と雇用に重し。
回復ペース鈍化は一時的とみられるが解消後も緩やかと予測。
インフレは再び和らぐと予測。理事らは金融緩和政策の維持を推奨。
2地区の連銀が公定歩合引き上げを要請。」
などが示されました。
その後、ドル円が上げ幅を縮めドルストレートが再び反発しました。
NY原油(WTI)は97ドル台半ばで引けました。
NYダウは前日比+202.26ドルの今年最大上げ幅で取引を終えました。

<7月20日(水)>

米アップルの4-6月期決算では、1株利益が7.79ドル、
売上高が285.7億ドルで2倍超の増益と、
市場予想より強い結果になりました。
米ヤフーの4-6月期決算では、1株利益が予想とおりの0.11ドル、
売上高は市場予想より弱い10.8億ドルになりました。
ガイトナー米財務長官が、
「米国の金融システムは強くなっている。
金融改革を弱めることは認められない。」
との認識を示しました。
米カンザスシティー連銀総裁が、
「今年と来年は緩やかなペースで成長する見込み。
2012年および2013年の成長率は2.5%〜3.0%と予想。
インフレ率は緩やかに上昇しつつある。
ゼロ金利はバブルの状況を生み出す。」
などの見解を示しました。
中国証券報が「中国は人民元の変動幅を拡大すべき。」
との見解を示しました。
米下院が共和党主導の赤字削減案を可決しました。
東京時間序盤では一時ドル買い動意になりました。
一時、ドル円が上昇してドルストレートが軟調になりました。
資源国通貨はしばらく堅調傾向で推移しました。
豪Westpac先行指数(5月)は前月より弱い−0.1%になりました。
日経平均が堅調傾向で推移しました。
仲値を過ぎたあたりから限定的ながらドル売りが見られました。
主要通貨ペアが揉み合う相場展開になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4563元の切上後最高値になりました。
IMFのラガルド専務理事が21日のユーロ圏会合に出席の意向、
との報道がありました。
上海株式市場が堅調に推移して一時2800ポイントを回復しましたが、
その後に反落しました。
豪ドルなど資源国通貨が軟調になりました。
バーゼル銀行監督委員会が、
「国際金融システム上重要な銀行とみなされる28行に
上乗せ資本を求めるべき。」との見解を発表しました。
日財務相が「為替の動きは一方的に偏っている。注視していく。」
との発言をしました。
日景気一致CI指数確報(5月)は速報値より強い106.3になりました。
日景気先行CI指数確報(5月)は速報値より弱い99.6になりました。
東京時間の後半は主要通貨ペアがしだいに軟調になりました。
日財務相が「必要ならば断固たる措置をとる。」と発言しました。
日経平均は前日比+116.18円で大引けました。
独生産者物価指数(6月)は前年比で予想より強い+5.6になりました。
英FT紙が、
「EUは救済基金を活用してソブリン債の保証を検討。」
との報道をしました。
仏外相が、
「独仏首脳は会談ではユーロ圏の債務危機で合意となる可能性。」
との見通しの見解を示しました。
ロンドン時間前半ではドル売り動意になって
ドル円が下落してユーロドルが急反発しました。
ギリシャ2年物国債利回りが過去最高の40%台に突入しました。
その後にユーロは堅調傾向で揉み合う展開になりました。
ムーディーズが「伊のRMBSは安定的を維持。」と発表しました。
ポンドが英BOE議事録を前に下落しました。
英BOE議事録では、
「7対2で金利の据え置きを決定。
ウィール委員とデール委員が0.25%の利上げを主張。
8対1で資産購入規模の据え置きを決定。
最近のデータは目先の利上げの必要性を後退させた。
インフレに対する中期的リスクは上下双方に大きい。」
などが示されました。
資産購入規模の拡大支持が前回同様にボーゼン委員だけだったことで
先行下落していたポンドが急反発しました。
加ドルが買われました。
EUの当局者が、
「ギリシャ債に関する選択肢を狭めるため20日に協議を行なう。」
との発表をしました。
21日のユーロ圏首脳会合の開始時間が日本時間の午後8時に
先送りされるとの発表がありました。
米USバンコープの4-6月期決算では1株当たりの利益が
市場予想より強い0.60ドルになりました。
NZドルが対米ドルで30年ぶりの高値圏で推移しました。
中国の米国債保有高が2ヶ月連続積み増しとの報道がありました。
独政府報道官が、
「明日開催のユーロ圏首脳会合では素晴らしい解決策が出ると信頼。
ユーロ圏の債務問題を解消するには長い期間が必要。
明日の会合は大切な一歩だがその後も段階が必要。」
などの発表をしました。
ユーロ圏首脳会合への期待感もあってユーロが堅調に推移しました。
加卸売売上高(5月)は市場予想より強い1.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
欧州委員会のバローゾ委員長が、
「21日の首脳会合では債務危機への包括的な解決策を打ち出す必要。
ユーロ圏の安定確保のため必要な手段を講じる約束を果たすとき。
ギリシャ政府の次の緊急措置での民間部門関与を明確にするべき。」
などの見解を示しました。
NY時間前半では主要通貨ペアが揉み合になりました。
格付け会社のフィッチが、
「欧州債務危機はギリシャ危機の解決だけで脅威を止められない。」
との見解を示しました。
ユーロ圏高官が、
「ユーロ圏は柔軟なクレジットラインと
EFSFによる流通市場での債券購入について協議しているが、
独はまだ合意していない。」
との発言をしました。
ユーロが軟調になっていきました。
シュタルクECB専務理事が、
「ECBは規則を変えることはしない可能性。
ギリシャについてはユーロ離脱も債務カットも必要ない。」
などの認識を示しました。
NY時間前半ではドルが買い戻される展開になりました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
欧消費者信頼感指数速報(7月)は予想より弱い−11.4%になました。
米中古住宅販売件数(6月)は市場予想より弱い477万件になりました。
中古住宅販売価格の中央値が前月比+8.9%になりました。
一時ドル売り反応になりましたが限定的でした。
ECBのビニスマギ理事が「ギリシャの債務再編は大惨事になる。」
との認識を示しました。
EIAの週間石油在庫統計では原油在庫が市場予想より減少して
372万7000バレルの減少になりました。
加中銀の金融政策報告では、
「4-6月期のGDP見通しは日震災によるサプライチェーンの障害で
4月時点の2.0%から1.5%に下方修正。下期は回復が加速。
第3四半期2.8%、第4四半期2.9%の見込み。個人消費は堅調。
CPIが2%に達した場合は政策金利を長期的水準に戻せる可能性。
現在採用の大規模な金融刺激策のいくつかは打ち切られる可能性。」
などが示されました。
加中銀総裁が、
「加経済は加ドル高など逆風にさらされている。
現在の緩和的な金利水準は適切。金利の移行に関して注意深く査定。
米経済については弱い回復が続く見込み。」
などの見解を示しました。
ロンドンフィックスから一時ドル売り動意が強まりました。
ドル円が下落してドルストレートが反発しました。
格付け会社のフィッチのアナリストが、
「米政府が債務協議で合意に達してから8月半ばまでに
米国のAAA格付けと財政見通しを見直しの結論を出す方針。」
との発表をしました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「米経済が予想とおり推移すれば2011年下半期に
引き締めを行うことが適切な可能性。下期の成長率は3.0%〜3.5%、
失業率は8.5%近くに低下する見込み。
FRBは米国がデフォルトに陥る可能性への準備をしている。」
などの発言を示しました。
NY原油(WTI)は98ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−15.51ドルで取引を終えました。

<7月21日(木)>

米インテルの4-6月期決算では、売上高は130億ドルと過去最高、
1株利益は市場予想より強い0.54ドルになりました。
ブルムバーグが、
「ベルリンでの独仏首脳会談にトリシェECB総裁も加わっている。」
との報道をしました。
オセアニア時間では首脳会談への期待でユーロが急伸しました。
NZD/USDが最高値をつけるなどオセアニア通貨が堅調になりました。
英ネーションワイド消費者信頼感指数(6月)は
前月より弱くも市場予想より強い51になりました。
独政府のスポークスマンが、
「独首相と仏大統領はギリシャに関して共通の立場を見出した。
両首脳がECB総裁に意見を聞いた。EU大統領とも電話会談した。
独仏の共通の立間は欧州首脳会議で示される。」
などの発表をしました。
日通関ベース貿易収支(6月)は予想より強い+707億円になりました。
東京時間前半ではドルストレートが上下動になりました。
ドル円は軟調傾向の揉み合いになりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4536元の切上後最高値になりました。
独ビルド紙が、
「21日に実施のユーロ圏首脳会議には独銀行のアッカーマンCEOら
欧州の銀行トップも参加する。」
と報道しました。
日経平均は軟調傾向で推移しました。
IMFが、
「より強い中国通貨が中期的に重要。
中国にマクロ経済政策の一段の引き締めを促す。
中国の通貨は大幅に過小評価されている。
中国のインフレ率は今年後半に低下し始める可能性。」
などが示されました。
中国のHSBC製造業PMI速報(7月)は好悪分岐点の50を割り込み、
28ヵ月ぶりの低水準の48.9になりました。
豪ドルなど資源国通貨が軟調になりました。
中国上海株式市場が軟調に推移しました。
スイスの経済相が、
「スイスフランの状況を憂慮。
短期的な措置を取るのはスイス中銀次第。
今後とるべき措置を準備している。」
などの発言をしました。
日全産業活動指数(5月)は市場予想より強い+2.0%になりました。
午後2時過ぎにドル円が一時急伸しました。
日経平均は前日比+4.49円で大引けました。
スイス貿易収支(6月)は前回値より弱い+174億フランになりました。
ロンドン時間序盤ではドルストレートが堅調傾向で推移しました。
その後にドルストレートが反落して揉み合いになりました。
ギリシャ2年債の利回りが37%に低下しました。
IEA事務局長が「必要なら石油戦略備蓄の放出も。」と発言しました。
独製造業PMI速報(7月)は52.1、独サービス業PMI速報(7月)は52.9と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧製造業PMI速報(7月)は50.4、欧サービス業PMI速報(7月)は51.4と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧経常収支(5月 季調前)は前回より弱い−183億ユーロになりました。
EU当局者が、
「ギリシャへの融資額は民間部門の貢献度合いによる。
融資額は700億ユーロ規模にとどまる公算。」
との発表をしました。
英小売売上高指数(6月)は市場予想より強い+0.7%になりました。
英公共部門ネット負債は予想より多い120億ポンドになりました。
市場反応は限定的ながら一時ポンド買いになりました。
一部メディアが、
「今晩の首脳会合でEFSFの弾抑性強化で合意が成立する可能性が
非常に高い。」とのユーロ圏の関係筋の談話を報道をしました。
ユーログループのユンケル議長が、
「ギリシャの債務再編計画に関するコメントは拒否。
銀行への課税が合意される可能性は低い。
ギリシャの選択的デフォルトは1つの可能性。」
などの発言をしました。
しだいにユーロが主導でドルストレートが下落していきました。
オランダ財務相が、
「独仏首脳もギリシャの選択的デフォルトを容認の方向。」
との発言をしました。
一部メディアが、独関係者の情報として
「ECBはギリシャの選択的デフォルトを受け入れる公算。」
との観測報道をしました。
ユーロドルなどドルストレートが反発していきました。
米モルガン・スタンレーの4-6月期決算では、
1株あたり利益が市場予想よりは強い−0.38ドルになりました。
米AT&Tの4-6月期決算では、
1株あたり利益が市場予想とおりの0.60ドルになりました。
欧州首脳会議草案では、
「欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と
ECBしだいで流通市場への介入可能に。
EFSFの融資問題を7.5年から少なくとも15年へ延長。
EFSFは政府への融資を通じて金融機関の資本増強が可能へ。
ギリシャの二次救済策における民間関与は3つのシナリオの
国債交換、ロールオーバー、国債買戻しを検討。
ギリシャへの新たなEFSF融資の金利は3.5%になる見通し。
EUとIMFから支援を受けていない国を含むすべてのユーロ圏諸国に
予防的なクレジットラインを提供することが可能。
EFSFはECBを通じて予備的な介入が可能へ。」
などになりました。
欧州首脳会議の草案の発表後にユーロが急伸しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い41.8万件になりました。
米ドルが売られ、ドル円が下落してドルストレートが上昇しました。
一部メディアが、
「ギリシャ問題は期間数日間のデフォルト協議が焦点になる。」
との関係者を情報元とする観測報道がありました。
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(7月)は+3.2、
米景気先行指標総合指数(6月)は+0.3%、
米住宅価格指数(5月)は+0.4%と、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
NYダウが堅調に推移しました。
米10年債の利回りが3%台を回復しました。
バーナンキFRB議長の議会証言では、
「金融システム上重要な機関の監督規則を今年夏に提案。
金融機関破綻時の遺言状の最終規則を今年夏に提案。」
などが示されました。
格付け会社のS&Pが、
「向う3ヶ月以内に米国債の格付けを引き下げる確率は50%」
との見解を示しました。
シカゴ連銀総裁が、
「実体経済に大きな緩みが存在。インフレはアンダーパフォーム。
商品価格の上昇は一時的。必要であれば量的緩和第3弾を支持する。
2012年の後半まで利上げが無くても驚きはない。」
などの見解を示しました。
ドル円の軟調が続きました。
米NYタイムズが「大統領と下院議長は債務交渉の大枠合意に近い。」
との観測報道をしました。
ベイナー米下院議長が「交渉合意報道は間違い。」と発言しました。
ドル円が上下動になりましました。
仏大統領が、
「ギリシャ債務の持続性強化に向け強い措置を取ることを決定。
ECBが許可した場合に欧EFSFは債券発行と流通市場への介入可能。
民間部門は自発金利引き下げとギリシャ国債の償還期限延長で参加。
格付け会社から何らかの反応あれば、各国とも金融機関とECBに絡み
保証をもって介入する。」
などの発言をしました。
ユーロ圏声明では、
「ギリシャの債務負担の軽減を含む第二次支援策で合意。
今回の措置でギリシャは1090億ユーロ規模の支援を受ける。
民間部門は370億規模の支援になる。
ギリシャの銀行流動性のための担保の質強化に向け
信用補完提供される見通し。
国債買い戻しプログラムの寄与額は126億ユーロ。
民間部門の関与総額は2011〜14年に500億ユーロ。
EFSFによるギリシャへの融資の期間は最低15年・最高30年に延長。」
などが発表されました。
トリシェECB総裁が、
「担保のギリシャ債がデフォルトの場合には
ユーロ圏がECBをサポートをすると確約した。
選択的デフォルトになるかについては予断を持つつもりはない。」
などの発言をしました。
NY原油(WTI)は99ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+152.50ドルで取引を終えました。

<7月22日(金)>

マイクロソフトの2四半期決算では、売上高173.7億ドル、30%増益、
1株利益が0.69ドルと、ともに市場予想より強い結果になりました。
IMFが、
「ギリシャに関するEUの行動を歓迎。より望ましい融資条件を歓迎。
ギリシャ支援で引き続きIMFも役割を果たす計画。」
などの声明を発表しました。
独の首相が、
「ギリシャは必要なときにいつでも支援を受けることができる。
ECBとEFSFはともに動く。」
との発言をしました。
ギリシャ首相が、
「ギリシャへの新たな支援は欧州の結束を深める重要な措置。
ユーロ共同債が解決策の可能性。近く発行の決定に達する公算。」
などの見解を示しました。
IIF国際銀行協会の専務理事が、
「ギリシャ救済は感染阻止し他の国々を支援。
選択的デフォルトは重大な結果ではない。」
との認識を示しました。
日財務相が、
「ギリシャ支援を評価。ユーロ安定に期待。
円高については一方的な動きが続いている。
市場の動向を引き続き注視。」
との発言をしました。為替介入への発言はありませんでした。
東京時間前半ではややドルが買い戻される動きがみられました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
一部メディアが、
「大統領と議会指導者は合意に達していない。
両党はブッシュ減税をめぐり依然意見が分かれている。
必要な歳入に関して意見一致していない。」
との米民主党当局者の談話を報じました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4495元の切上後最高値になりました。
豪第2四半期輸入物価指数は市場予想より強い+0.8%になりました。
英FT紙が、
「欧州銀行はギリシャ国債保有で最大1.8兆円の評価損の可能性。」
との観測報道をしました。
仏財務相が、
「EUはギリシャにとって持続的な計画を見出した。
EUの支援計画はギリシャに回復のための時間を与える。」
との認識を示しました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+121.72円の10132.11円で週の取引を終えました。
独連邦債とギリシャ10年債の利回り格差が1304bpに縮小しました。
独IFO景気動向指数(7月)は112.9、独IFO現況指数(7月)は121.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
独IFO期待指数(7月)は市場予想とおりの105.0になりました。
市場反応は限定的でした。
独IFOのアッベルガー氏が、
「独経済が軟着陸する良い状況にある。
ユーロ危機は独の実質経済に大きな影響を与えていない。」
などの認識を示しました。
新華社が、
「中国は下半期に穏健な金融政策を実施する。
物価の安定が引き続き優先課題。」
との胡錦濤・国家主席の談話を報じました。
ロンドン時間前半では主要通貨の多くが揉み合いになりましたが、
その中でもオセアニア通貨は堅調傾向で推移しました。
ドル円が上値を試した後に軟調になりました。
ギリシャの財務相が、
「昨日、ユーロ圏は市場に対して明確な回答を与えた。
ギリシャは計画に則って民営化など経済の建て直しを行なう必要。
ギリシャの金融システムには保護と資本援助が必要。」
などの発言をしました。
欧鉱工業受注(5月)は市場予想より強い+3.6%になりました。
オーストリア中銀総裁が、
「ECBは選択的デフォルトに陥った債券でも
追加の保証があれば引き続き受け入れることが可能。」
との認識を示しました。
欧州の株式市場が堅調傾向で推移しました。
格付け会社のフィッチが、
「前日のユーロ圏のギリシャ支援に関する合意は安定化へ一歩前進。
ギリシャは引き続き制限的なデフォルトに直面している。」
などの見解を示しました。
加消費者物価指数(6月)は上予想より弱い+3.1%になりました。
加ドルが下落しました。
米ゼネラル・エレクトリックの4-6月期決算では、
1株営業利益が市場予想より強い0.34ドルになりました。
米キャタピラーの4-6月期決算では、
1株営業利益が市場予想より弱い1.72ドルになりました。
加小売売上高(5月)は市場予想より強い+0.1%になりました。
加ドルが一時買い戻されましたが限定的でした。
NY時間序盤ではドルストレートが軟調傾向になりました。
ドル円が下落した後に限定的ながら反発しました。
金先物が堅調に推移しました。
NYダウは軟調傾向で推移しました。
米10年債利回りが低下しました。
NY時間のはじめはドル買い戻しの動きになりました。
格付け会社のフィッチが、
「柔軟性を与えられたEFSFはAAA格付けを損なわない。
ギリシャが数日間制限的デフォルトに陥ることは非現実的ではない。
ギリシャに付与する可能性のある低位の投機的格付けはBかCCC。」
との見解を発表をしました。
仏国立統計経済研究所が発表した仏製造業企業景況感指数(7月)が
前月より弱い105に低下したとの報道がありました。
ベイナー米下院議長が、
「債務上限引き上げ問題でオバマ大統領と合意には至っていない。」
との発言をしました。
米上院民主党が5.8兆ドルの共和党の赤字削減法案を否決しました。
ドルが売られてドルストレートに反発の動きがみられました。
米財務長官とFRB議長とNY連銀総裁が会合を開き、
「債務上限引き上げを確信している。」との共同声明を出しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBはユーロ共通債には反対。
ギリシャの処理は稀なケースで他国にも適用するものではない。
数ヵ国に財政問題への懸念がある。」
との認識を示しました。
NY原油(WTI)は4日続伸して99ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−43.25ドルの12681.16ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<7月25日(月)>

朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(7月)、
午前10時半に豪第2四半期生産者物価指数、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(6月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(7月)、
などが予定されています。
豪・(米)の指標には一応注目です。

<7月26日(火)>

朝7時45分にNZ貿易収支(6月)、NZ輸入(6月)、NZ輸出(6月)、
朝8時50分に日企業向サービス価格(6月 前年比)、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(5月)、
昼12時05分から豪RBA総裁の講演、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(8月)、
午後5時半に英第2四半期GDP速報、
午後8時に米フォード・モーターの第2四半期決算発表、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(5月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(6月)、米消費者信頼感指数(7月)、
同夜11時にリッチモンド連銀製造業指数(7月)、
深夜2時に米2年債入札、
などが予定されています。
(NZ)・英・米の指標には注目です。

<7月27日(水)>

午前10時にNBNZ企業景況感(7月)、
午前10時半に豪第2四半期消費者物価指数、
午後6時半にスイスKOF先行指数(7月)、
午後8時半に米ボーイングの第2四半期決算発表、
夜9時半に米耐久財受注(6月)、
深夜2時に米5年債入札、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などが予定されています。
豪・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(7月)も予定されています。

<7月28日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、RBNZ声明、
朝8時50分に日小売業販売額(6月)、
午後4時55分に独失業率(7月)、独失業者数(7月)、
午後6時に欧業況判断指数(7月)、欧消費者信頼感間報(7月)、
同午後6時に欧経済信頼感(7月)、欧鉱工業信頼感(7月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米中古住宅販売保留(6月 成約)、
深夜2時に米7年債入札、
などが予定されています。
NZ・(独)・(欧)・米の指標には注目です。

<7月29日(金)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(6月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(7月)、
朝8時半に日失業率(6月)、日全世帯家計調査消費支出(6月)、
同朝8時半に全国消費者物価指数(6月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(6月)、
午後2時に日住宅着工戸数(6月)、日建設工事受注(6月)、
午後5時半に英消費者信用残高(6月)、英住宅ローン承認件数(6月)
午後6時に欧消費者物価指数速報(7月 前年比)、
夜9時半に米第2四半期GDP速報、米第2四半期個人消費速報、
同夜9時半に米第2四半期GDP価格指数、米第2四半期コアPCE速報、
同夜9時半に加GDP(5月)、加鉱工業製品価格(6月)、
夜10時45分にシカゴ購買部協会景気指数(7月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数確報(7月)、
などが予定されています。
(NZ)・欧・米・加の指標には注目です。

さて先週は、ドル円は週前半に79円を巡る小幅な動きが続き、そして
週半ばにオバマ大統領が「米上院の超党派案を支持する。デフォルト
回避に向けた債務めぐる協議で一定の進展があった。」との発表をし
たことで一時上値をトライする動きとなりましたが、米債務上限問題
進展がなかったことが重石となったか、上下動しながらも軟調傾向と
なって、78円台前半まで下落する相場展開になりました。
週末の終盤では限定的ながら反発の動きがみられました。

一方、ユーロドルは週初に下落した後に、NYダウなど株式市場の堅調
や米債務上限問題でのドル売りも背景に、要人発言に揺れながらも
ECB総裁や民間金融機関の首脳も出席することになった欧州首脳会議
への期待感が醸成されて堅調な相場展開となっていきました。
その後、21日にユーログループのユンケル議長が「ギリシャの選択的
デフォルトは1つの可能性。」との発言したことに次いでオランダ財
務相が「独仏首脳もギリシャの選択的デフォルトを容認の方向。」と
の発言をしたことで一時反落しましたが、欧州首脳会議の草案が発表
されると急反発して1.44台前半まで上昇しました。週末には利食いも
入ったか上値の重い展開になりました。

他方、ポンドドルは先週初に大手シンクタンクが「英の2011年のGDP
予想を1.4%に下方修正する。」との発表もあって下落しましたが、
その後、米債務上限問題でのドル売りも背景に、他のドルストレート
の堅調に連れて反発に転じる相場展開になりました。
その後、揉み合いを経て英BOE議事録を前に一時先行下落しましたが、
資産購入規模の拡大支持が前回同様にボーゼン委員だけだったことも
あって反発に転じて堅調傾向の揉み合いになっていきました。
その後、21日にユーロドルの下落に一時連れ安になりましたが、欧州
首脳会議を受けたユーロドルの反発に伴ってポンドドルも1.63台前半
まで急反発する相場展開になりました。週末には上下動の揉み合いに
なりました。

そして、豪ドル米ドルは週初に原油価格が軟調であっこともあって、
他のドルストレートに追従するように下落した後に、反発に転じて
いきました。その後は19日の豪RBA議事録の発表で一時押すも、米
債務上限問題でのドル売りも背景に、他のドルストレートやNZドル
の反発に連れて上昇して、原油など商品市場やNYダウの堅調も後押し
に週中も堅調傾向で推移しました。21日にユーロドルの下落に一時
連れ安になりましたが、欧州首脳会議を受けたユーロドルの反発に
伴って豪ドル米ドルも1.08台半ばあたりまで急反発する相場展開に
なりました。週末には上値をトライした後に上下動の揉み合いにな
りました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力、また、ここのところ囁きが
強まり始めている日本の国債への信用懸念などがある一方、
自動車を中心とするサプライ・チェーン回復で日本の貿易収支(6月)
が3ヶ月ぶりに黒字転換になって日輸出企業による取得外貨の円転に
よる円高圧力、また、7月10〜16日に海外勢が日短期債を1兆7687
億円買い越している(日財務省報告)ことや日本の株式市場への海外
マネー流入による円高圧力と材料が混在していますが、米債務問題
による経常黒字国通貨としての「円の逃避買い」もあるとともに、
3月の震災後の日米欧の協調介入時と比べて日株価が上昇していて
政府・日銀も為替介入し辛い環境で、月末を控えた輸出企業の円資金
確保の動きなどの月末要因も予想され、円買いが緩みにくい状況とは
なっているようです。

米ドルについては、米指標では住宅着工件数や建設許可件数や住宅
価格指数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などが市場予想よ
り強かったものの、対米証券投資や中古住宅販売件数や新規失業保
険申請件数などが市場予想より弱く、好悪混在しているようです。
また、米主要企業の第2四半期決算も概ね良好で経過していますが、
現在の最大の焦点となっている「米債務上限問題」では、先週は
ついに実務的な期限になると言われていた7月22日を経ても決着に
至らず、いよいよ最終期限の8月2日が迫り、米財務長官やFRBは
国庫税収を米国債利払いに優先的に充当する非常事態勢を取る準備
をしているとのことです。米ドルの動向ではとにかくも米債務上限
問題がどのような決着になるかが注目されます。

米債務上限問題が無事に米議会で合意になると予想する向きは多い
ものの、1995年には政府機関が一時閉鎖された歴史的事実があるの
だそうで予断は許されないのかもしれません。相場では「タラレバ」
は禁物ですが、合意に至らなければ米国債のパニック売りで金融市場
が大混乱になる可能性も秘めているようです。米国債を大量に保有し
ている中国(1兆1000億ドル相当保有)、日本(9080億ドル相当保有)
にも影響は甚大になり、また、国債買い入れプログラムで膨らんだ
FRB(1兆5000億ドル相当保有)も信認が著しく低下することになりそ
うです。

合意になる観測が高まればドル買いの動意になり、合意の観測が後退
すればドル売り動意になる可能性があるとともに、各格付け会社の
米国債にかかわるレーティング発表にも注意が要りそうです。
また、今週末の米第2四半期GDP速報と米第2四半期個人消費速報も
注目材料となりそうです。

ドル円相場では、長期的な視点での円安観測はあるようですが、
短期的には米債務上限問題の行方次第ということになりそうです。
ただ、米景気回復期待の高まりと、それに伴うインフレ期待などが
醸成されていかない限り上値の重い相場展開が続く可能性がありそ
うです。震災後の歴史的急落となった3月16日の日足の終値レベル
の79円も下抜けて次は78円台を維持できるかどうかが注目されます。
軟調傾向が続く可能性がありますが、米債務上限の合意観測が強ま
った場合や米債務上限が合意となった場合には急反発になる可能性
も秘めているとともに、各格付け会社の突発的な格付け発表に撹乱
される可能性や、日本の外国為替証拠金取引での25倍までのレバレッ
ジ規制施行日も目前に迫ったことで膨らんでいる買い玉が整理され
る可能性など、相場動向への不確実性は高くなっているようです。

ユーロについては、先の欧州銀行ストレステストに次いでギリシャの
第二次支援も3ヶ月のすったもんだの後に合意になり、とりあえずの
一安心ということになりました。そして、20日に一時ギリシャ2年物
国債利回りが過去最高の40%台に突入していたなどの金融市場の異常
事態もいったん収束へ向かうことになり、ユーロが上昇することに
なりました。

ギリシャの第二次支援では、欧州金融安定基金のEFSを活用して民間
の選択的関与も得る内容になって、返済期間も15年(最大30年)に延長
されることになりました。また、民間負担を求める仕組みに対して
格付け会社がデフォルトと認定した場合でも、EUが信用補完してECB
がギリシャ債券を担保として受け入れられる措置も講じることになり
ました。民間関与についてはギリシャ限定ということになりました。
また、ユーロ圏のGDPに占める比率で17%の伊と11%のスペインへの
支援も視野にいれた包括策になりましたが、ESFSの規模拡大は先送り
となり、伊とスペインのユーロ圏における経済規模が大きいため、
現状のESFSの4400億ユーロでは不足と指摘する声がありました。

一部では「ESFSの規模が包括策としては小さすぎる。」「ギリシャは
2014年までに公的債務を260億ドル削減すると表明しているが2010年
の成長率はEUの予想を大きく下回る−4.5%になっていて超緊縮策が
経済を下振れさせることもあり融資返済に実現性があるか不透明。」
「首脳会談での合意事項は各国において議会承認が必要だが、合意
事項が各国議会をすんなり通過するとは限らない。」「決定事項は
混乱収拾のための時間稼ぎに過ぎない。」などの厳しい観測もある
ようで、今後の相場展開が注目されますが、しばらくユーロドルは
米債務上限問題でのドル軟調も背景に強含む可能性もあるものの、
独ZEW景況感調査や独欧の製造業PMI速報や独欧のサービス業PMI速報
や独IFO景気動向指数などがいずれも市場予想より弱く、独欧の経済
減速懸念も指摘する向きがあり、欧州銀行ストレステストとギリシャ
の第二次支援という2つのビッグイベントの経過後の今週は利食いが
入る可能性とともに、米債務上限問題の動向によっては調整の動きと
なる可能性もありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、中国経済の減速懸念や
先の豪Westpac銀行が「豪RBAは12月に政策金利を0.25%引き下げ、
2012年にも1.00%の利下げを行う見通し」との観測などネガティブ
材料もある一方、NYダウなど株式市場の堅調に伴うリスク選好度の
高まりや原油価格が再び100ドルに迫るなどコモディティ市場の堅調
のポジティブ材料があり綱引きになりそうですが、底堅い動きになる
と見る向きは多いようです。対ドルでは米債務上限問題でのドル売り
も背景に5月2日高値の1.10を再び目指す可能性がありそうですが、
米債務上限問題が合意になる観測が高まればドル買いの動意になって
対ドルでは他のドルストレートともに調整の動きになる可能性もあり
そうです。また、25日の豪第2四半期生産者物価指数と27日の豪第2
四半期消費者物価指数が注目されます。

経済指標関連では、25日の豪第2四半期生産者物価指数、
26日のNZ貿易収支に英第2四半期GDP速報とケースシラー住宅価格に
米消費者信頼感指数と米新築住宅販売件数、
27日の豪第2四半期消費者物価指数と米地区連銀経済報告、
28日のRBNZ政策金利と米新規失業保険申請件数に米中古住宅販売保留
29日のNZ住宅建設許可に欧消費者物価指数速報と加GDPに
米第2四半期GDP速報に米第2四半期個人消費速報、
そして、シカゴ購買部協会景気指数などが注目されます。


さて今回は、悪魔の辞典のお話です。

映画ハリーポッターも先週に最終作が封切りとなりましたが、
10年にもわたるシリーズ作の中でいろいろな名言もありましたね。

『ハリーポッターと賢者の石』の中でダンブルドアが語る

「これは秘密じゃ…。
 秘密ということは皆が知っているということじゃ。」

などというのも印象的で、

「うん。うん。そうだよね。」と思わずクスッと笑える言葉でした。

さて…、

今は昔、1880年代にサンフランシスコの「嘲り笑う悪魔」
と異名があるとされるコラムニストのアンブローズ・ビアスの
1991年の著作に「悪魔の辞典」"The Devil's Dictionary"
という本があります。

ビアス流にいろいろな言葉を風刺を込めて再定義したもので、
ブラック・ユーモアを楽しむ本になっています。

たとえば、このような言葉が綴られています。

* 謝罪: 先々の攻撃のために基礎を固めること。
* 称賛: 他人が自分に似ていることを礼儀正しく認めること。
* 青春: 可能性の期間。
* 戦争: 平和という術策の副作用。
* 卑屈: 強大な力を前にしたときの慣習的で適切な心構え。
* 不合理: 自分自身の意見と明らかに矛盾する陳述。
* 勇気: 安全を確保しておいた人に見られるもっとも顕著な特徴。
* 優柔不断: 成功のための主要素。

etc ……。

全てがそのまま真実ではないにしても
「そんな面もあるよね。」と思わず苦笑いをしてしまいますね。

今日は、そんなビアスの「悪魔の辞典」"The Devil's Dictionary"
のパロディとして「相場の面白辞典」を綴ってみたいと思います。

風刺とブラック・ユーモアとして書きますので、
「そんなところも少しはあるかもね。」という
軽い気持ちで笑い飛ばしていただければと思います。

それでは、はじまり、はじまりぃ〜。 (ほぼ、あいうえお順)^^

* アナリスト: 理路整然と曲がる相場分析の専門家。

* 青天井: 売り方の顔が青くなる相場の状況。

* 板: 見せ掛けの気配。

* 行って来い: ヤカラの仕掛けと利食いが成功したチャートの痕跡。

* 祈り: 叶うこともあるが相場では損切りしたほうが良い状況。

* 陰の極: 陽へと向かう陰の終端。

* 噂: 市場に流れる作為的なポジション・トーク。

* エグジット: 希望と恐怖の結末。ホッとする束の間の安らぎ。

* エントリー: 欲望と恐怖が渦巻く魔界への旅立ち。

* 確実: ほぼ確実なのは多くのことが不確実であるということ。

* 格付け機関: 理路整然と不可解な評定をする組織。

* 過去チャート: 後付解釈用の都合の良い道具。

* 為替介入: 政府・中銀による為替相場への一時的な鎮静剤。

* 経済指標: 相場を揺さぶることがあるビックリ箱。

* 最大の敵: 自分自身の心のささやき。

* 最低: 上げに転じる直前の状況。

* 最良: 下げに転じる直前の状況。

* 裁量: テクニカルにテクニカル外の要素を加えて行う総合判断。

* 材料出尽くし: 既に織り込まれているが次の材料が来る状況。

* サポート: かりそめの不確かな下値の垣根。

* 新高値: 売り方が総負けとなっている状況。

* 新安値: 買い方が総負けとなっている状況。

* スキャルピング: チキンハートが勇敢になれる超短期売買。

* スクエア: 上げても下げてもびくともしない第3のポジション。

* ストップ設定: バンジー・ジャンプの命綱。(伸ばすと危ない)

* スワップ: ポジションを買いに偏重させるささやかな利。

* 相場: 数理だけでもアートだけでもない摩訶不思議な非常識界。

* 損失: 相場実戦学校の高額な授業料。

* 損小利大: 実現が簡単ではないトレードの理想。

* 大衆: マジョリティ合意でもなぜか曲がってしまう人々。

* 高値掴み: いつまでも上昇すると思い込んでしまったその結果。

* 注視: 当局者による「直ぐには行動しません!」という宣言。

* テクニカル: チャートの右端では忘却する解りそうで難しい分析。

* デイトレード: 適度にせっかちな人が好むトレード・ターム。

* 動意: いつでも変り得る気まぐれな動き。

* トレーダー: 世界一難しいことに挑戦してめげずに頑張る狩人。

* トレード: かつてニュートンも嘆いたほどの難しい仕事。

* トレードソフト: 選定には要考慮も思考停止でトレードする道具。

* トレンド: 次のレンジまでの間の価格の旅行。

* トレンドでの逆張り: 極めた者だけができる理外の瞬間芸。

* トンデモ本: 書店に並ぶ理路整然と誇大妄想を記述した本。

* ファンダメンタルズ: いつが判りにくい多岐にわたる基礎分析。

* 曲がり屋: 買えば下げ売れば上がる天才的な負けトレーダー。

* まだはもうなり…: どうとでも解釈できる相場での禅問答。

* 無計画ナンピン: 計画ナンピンと異なり致死率の高い相場の麻薬。

* 儲け: 引き出すのが躊躇(ちゅうちょ)されるかりそめの残高増。

* 陽の極: 陰へと向かう陽の終端。

* 安値掴み: いつまでも下落すると思い込んでしまったその結果。

* 予測: 大いなる希望的観測。

* ランダム・ウォーク: トレーダーではない学者の机上相場論。

* レジスタンス: かりそめの不確かな上値の垣根。

* レバレッジ: 小額で大きなポジションを張れる特典。8月で縮小。

* レンジ: レジ・サポに括られた均衡内の往来でトレンドの前段階。

etc ……。

まだまだありそうですが、

「ゴラァ、何を言うか!」と怒られそうですので
このへんで止めておきます。

夏の夜の「ブラック・ユーモア」として笑い飛ばしてくださいね。

ではまた…。




<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。



<コマーシャルです>

FX攻略オンライン



FX 認識の誤謬とトレードの思想のお話


ハリーポッターの最終作「ハリーポッターと死の秘法PERT2」が
封切になりましたね。10年にわたるシリーズでしたが、
時の魔法かハリーもロンもすっかり大人になってしまいました。^^

●先週の主な出来事

<7月11日(月)>

英FT紙が、
「欧州はギリシャへの新たな救済計画の一環として
一部の同国国債のデフォルトを容認する用意をしている。」
との複数の高官らの談話を記事として掲載しました。
独ウェルト紙が、
「ECBは伊の救済を盛り込むためユーロ圏救済基金を
1兆5000億ユーロ規模に拡大を求めている。」
との匿名の中央銀行高官による談話を記事として掲載しました。
豪政府が2012年7月からの炭素税導入計画を発表しました。
豪ドルが一時軟調になりました。
新華社が、
「今年のCPI上昇率は4.8%になる公算。」
との中国人民銀行の李氏の見解を報じました。
豪住宅ローン許可件数(5月)は予想よりやや弱い4.4%になりました。
アジアの株式市場場の多くが軟調傾向で推移しました。
東京時間ではややドル買い優勢の展開になりました。
東京時間では主要通貨ペアの多くが揉み合い傾向になりました。
WSJ紙が、
「円のドルに対する上昇は過度ではない。
円の対ドルでの上昇は米景気鈍化を反映したもの。
為替相場はファンダメンタルを反映すべき。」
との日財務相の発言を記事として掲載しました。
市場反応は限定的でした。
日消費者態度指数(6月)は市場予想よりやや弱い35.3になりました。
独紙ハンデルスブラットが、
「ECBが債券デフォルトへの対応で民間銀行に助言を求めている。」
との報道をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャ救済のための銀行負担の呼びかけは、
市場調達不能な国にネガティブ。」
との見解を発表しました。
日工作機械受注速報(6月)は前回値より強い53.3%になりました。
日経平均は前週末比−68.20円で大引けました。
ダウ先物やNY原油先物の時間外取引が軟調傾向で推移しました。
中国の温家宝首相が、
「中国は現在のマクロ経済政策の方向性を堅持して、
引き続き物価安定を最優先課題としていく。」
との声明を出しました。
伊の国債CDSスプレッドが過去最高の279bpに上昇しました。
ポルトガル国債CDSスプレッドが過去最高の1090bpになりました。
アイルランド国債CDSスプレッドが過去最高の970bpになりました。
独10年債と欧州各国の10年債の利回り格差が拡大傾向になりました。
ロンドン時間ではリスク回避の動意優勢になり、
ユーロドルなど主要通貨ペアが下落しました。
OECDの事務総長が、
「ギリシャ支援で民間の関与は重要。
債権者は債券の保有期間を延長すべき。」
との認識を示しました。
米格付け会社のS&Pが、
「日本政策投資銀行の見通しをネガティブに変更する。」
との発表をしました。
独政府のスポークスマンが、
「伊政府が緊縮予算を決定することを確信。
EU首脳会談ではイタリア問題は議題にならない見通し。
ギリシャ第2次支援は早急に合意されるべき。
ギリシャへの新たな支援計画は現状での最重要議題。」
などの独政府の見解を発表増した。
ギリシャ2年債の利回りが一時31.40%まで上昇しました。
BCC英商工会議所が英企業を対象とした四半期調査で、
「英国の景気回復は脆弱な状態に留まっている。
英第2四半期成長は0.3%に留まった。
世界経済の鈍化リスクが輸出に影響した可能性。
4月と5月の休日が悪影響を与えた可能性。」
などを発表しました。
バルニエ欧州委員が、
「銀行の資本規制について格付け会社の格付けに
過度に依存して決定することを制限するよう提案する。
G20に格付け会社に関する世界的なルール作りを要求する。」
などの発言をしました。
独ハンデルスブラット紙が、
「トリシェ総裁は、ユーロ圏加盟国の財政破綻に
ECBが対処する方法について専門的なアドバイスを求めている。」
との報道をしました。
ダウ先物が100ドルを越える下落になりました。
欧州の株式市場が軟調に推移しました。
加住宅着工件数季調済(6月)は予想より強い19.74万件になりました。
市場反応は限定的でした。
ユーロ圏の財務相会合で、
危機対応の恒久的な枠組みとなる欧州安定化メカニズム(ESM)を
2013年7月に設立する条約に署名が行われました。
NYダウが軟調に推移しました。
NY時間では主要通貨ペアが一時反発した後に再下落しました。
NY金価格が一時1550ドルを超えるあたりまで上昇しました。
独国債と伊国債の利回格差がユーロ発足以来の3%超拡大しました。
米国債の金利が低下して10年債利回りが3%を割り込みました。
ユーロドルが一時1.40を割り込みました。
ロンドンフィックスからドルストレートが反発しました。
オバマ米大統領が、
「デフォルトは許容できない。しかし、債務上限引き上げで
応急措置として一時的に引き上げることは検討しない。」
などの発言をしました。
英BOE総裁が、
「ポンド安や商品高や売上税増税がインフレの要因となっているが
CPIは向う2年間でターゲットの2%へ緩和する可能性。」
との見解を示しました。
ECBのビニスマギ理事が、
「ユーロ圏の景気は回復傾向にあるが国家間で格差がある。
商品価格の上昇圧力は緩和も一時的。インフレ期待は安定。
伊は決してデフォルトにはならない。同国は資産が潤沢。」
などの認識を示しました。
スペインの財務相が、
「一部のスペイン銀行はストレステストに失敗する可能性がある。」
との見解を示しました。
NY原油(WTI)は95ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比−151.44ドルで取引を終えました。
米アルコアの4-6月期決算では1株利益が市場予想より弱い0.32ドル、
売上高は市場予想より強い65.9億ドル、
純利益は3億2200万ドルと前年同期の2.4倍に増加しました。

<7月12日(火)>

英FT紙が、
「国際金融協会を主体とした欧州の銀行は、
EUにギリシャ債買い戻しの約束求めていた。」
との報道をしました。
ユーロ圏財務相会合の声明では、
「ユーロ圏は安定確保への取り組みを再確認。
EFSFの柔軟性向上と規模拡大の用意。
ギリシャの債務返済コストの削減を検討。
債務の期間延長と金利引き下げ措置をとる用意。
ECBはギリシャの信用事由や選択的デフォルトは受け入れない。
感染措置で更なる用意をする。ギリシャに関して民間関与を模索。」
などが示されました。
ユーログループ議長が、
「フィンランドは過度の赤字に直面している。
ギリシャが新たな支援を受けられるのは明白。
伊などにも金融市場の焦点があたっていることは承知している。
ユーロ圏財務相は安定へのコミットメントを再確認。」
などの認識を示しました。
スペインの財務相が、
「ギリシャに関する合意近い。
ギリシャへの民間債権者の関与は自発的。」
などの認識を示しました。
英RICS住宅価格(6月)は市場予想より弱い−27.0になりました。
日第三次産業活動指数(5月)は0.9%、
日国内企業物価指数(6月)は2.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
東京時間では日経平均が1万円を割り込み軟調に推移しました。
東京時間では主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
NY原油先物の時間外取引が軟調傾向で推移しました。
豪NAB企業景況感指数(6月)は前月より強い2、
豪NAB企業信頼感指数は(6月)は前月よりかなり弱い0になりました。
豪ドルが軟調傾向で推移しました。
ラガルドIMF専務理事が、
「EUと新たなギリシャ支援についてまだ協議していない。
伊は安定を確実にするために成長の改善が必要。
伊は本質的に市場が原因の問題に直面している。」
などの発言をしました。
一部メディアが「EUの指導者がギリシャのデフォルトで譲歩した。」
との報道がありました。
ユーロドルが欧州債務懸念で急落しました。
日政策金利は市場予想とおり据え置きになりました。
日銀の声明では、
「2011年度の実質GDP中央値を4月時点より引き下げ0.4%に下方修正。
2012年度の実質GDPは2.9%で据え置き。
資産買い入れ10兆円で据え置き。固定金利オペ30長円で据え置き。
足元の景気は"持ち直している"に上方修正。」
などが示されました。
市場反応は限定的でした。
アジアの株式市場が軟調に推移しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
東京時間の午後からは主要通貨ペアの下落が一服になりました。
日経平均は前日比−143.61円で大引けました。
独消費者物価指数確報(6月)は予想とおり前年比2.3%になりました。
スペインの財務相が、
「欧州のギリシャ問題への取り組みの遅さが混乱を起こした。
スペインや伊が緊張に見舞われるのは不合理。」
などの発言をしました。
一部メディアが「スペイン銀行の一部はストレスとテスト不合格。」
との観測報道をしました。
ロンドン時間前半はユーロなど主要通貨ペアが軟調に推移しました。
オランダ財務相が「ギリシャの選択的デフォルトは排除できない。」
との認識を示しました。
ドル円が80円を割り込み79円台前半まで下落しました。
ユーロドルが1.38台半ばまで下落しました。
仏首相が、
「必要ならEFSFの資金は増加されるだろう。
ギリシャのデフォルトは新たな金融危機をもたらす恐れがある。」
などの見解を示しました。
欧州株価が軟調に推移しました。
日銀総裁が、
「原発全停止すれば電力不足恒常化し経済活動制約の可能性。
生産は7-9月に震災前の水準に回復へ。
長期金利安定に対する漠然とした期待いつまでも続かない。
為替の動向は注意深く見ていきたい。」
などの見解を示しました。
ISDA国際スワップデリバティブ協会が、
アイルランド銀債にクレジットイベント発生。」
との発表をしました。
アイルランド債CDSスプレッドが過去最高水準の1063bpになりました。
伊10年債利回りが1997年来以来の6%台に上昇しました。
午後5時頃に「ECBがユーロ買いを行っているとの噂」
「ECBがユーロ圏の高債務国の国債買いを実施との噂」
などが市場を飛び交いユーロドルなど主要通貨ペアが急反発しました。
英消費者物価指数(6月)は4.2%、英小売物価指数(6月)は0.0%、
英商品貿易収支(5月)は−84.78ポンドと、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
英DCLG住宅価格(5月)も前回値より弱い−1.6%になりました。
ポンドが売られる市場反応になりました。
アルムニア欧州委員が「ストレステストの結果で落ち着く可能性。」
との認識を示しました。
日財務相が「円相場は激しい動。市場を注視していく。」
との発言をしました。
伊国債入札が無事に通過しました。
独財務相が、
「EUはストレステスト不合格行に対応する準備はできている。
ギリシャ支援に民間投資家が関与するのは明らか。
現在の政治状況下でのユーロ共通債発表に反対。
ユーロ圏財務相はEFSF拡大は協議していない。」
などの発言をしました。
EU欧州連合が「ストレステスト不合格銀行を保護する行動をとる。」
との表明をしました。
ロイター通信が、
「EUは債務危機について協議するため特別首脳会議を15日に開く。」
との観測報道をしました。
米貿易収支(5月)は市場予想より弱い−502億ドルになりました。
加国際商品貿易(5月)は市場予想とおりの−8億かドルになりました。
市場反応は限定的でした。
EUの外交官が「15日の緊急首脳会合はまだ決まっていない。」
との発表をしました、
NY時間では主要通貨ペアが再び軟調傾向で推移しました。
レーン欧州委員が、
「ユーロ圏経済は債務危機の拡大に脅かされている。
ユーロ圏の財務相らはギリシャで追加で行動の用意をしている。」
との発言をしました。
NYダウが上下動の揉み合いになりました。
IMFが、
「独の2011年の成長見通しを3.2%に上方修正。
独2012年の成長見通しを2.0%に下方修正。」
などの見解を発表しました。
独10年債とポルトガル10年債の利回り格差が縮小しました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが0.670%、
応札倍率が前回よりやや低い3.22倍になりました。
米FOMC議事録では、
「追加支援では意見分かれる。金融政策の正常化の戦略手順議論。
償還資金再投資の一部停止が第一歩となる公算。
雇用とインフレの見通しは非常に不透明。
一部のメンバーが失業率の低下の遅れや成長回復が遅過ぎれば
一段の緩和必要との意見。大半のメンバーはインフレ後退と予想。
次の政策前に情報精査のため現在の政策運営姿勢維持。
一部のメンバーが現行の金融政策がインフレを招く可能性を指摘。
出口戦略については経済と金融情勢に照らして調整する用意。
FRBはギリシャおよび欧州債務問題の拡大に懸念。
債務上限の引き上げ失敗したならば安定を脅かす。
米国債の支払いのわずかな遅れも市場を著しく阻害する可能性。」
などが示されました。
FOMC議事録発表後に一時NYダウ上昇とドル売りがみられました。
ホワイトハウスのカーニー報道官が、
「債務問題の討議は8月2日のデットラインが迫っているが、
数日中に結論を出せる段階にある。」
との認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「アイルランドの格付けをジャンク級に1段階格下げる。
見通しはネガティブ。」との発表をしました。
リスク回避の動意になり、NYダウが下落するとともに、
主要通貨ペアが軟調になりました。
NY金先物が6日続伸しました。
NY原油(WTI)は上昇して97ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−58.88ドルで取引を終えました。

<7月13日(水)>

オセアニア時間にドル円が一時78円台半ばまで急落しました。
主要通貨ペアがしばらく軟調に推移しました。
その後ドル円が急反発して主要通貨ペアも反発しました。
ムーディーズのホーナング氏が、
「アイルランドは追加支援が必要。」との見解を示しました。
IMF国際通貨基金が、
「伊の2011年の経済成長を1%と予想。
伊の財政赤字削減へのコミットを歓迎。
伊は輸出主導の弱い景気回復の過程にある。」
などの見解を発表しました。
NZの財務相が、
「NZにとって通貨上昇の一部はコントロール不能。
国内コストの低下はNZドルの需要の抑制に繋がる可能性。
観光は最も通過動向に影響を受けやすい産業。」
などの見解を示しました。
日財務相が、
「最近の円は一方的な動き。市場を注意深く見ている。」
などの発言をしましたが為替介入には言及しませんでした。
伊首相が、
「長期的利益のための短期的犠牲を受け入れる必要。
今年は基礎的財政収支黒字化に向けた諸策を実行する。」
との発言をしました。
オーストリア中央銀行総裁が、
「格付け会社は新たな情報ではなく単なる見解しか提供できない。
各社は欧州債務危機を悪化させるようなやり方で行っている。」
との見解を示しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
中国第2四半期GDPは+9.5%、中国鉱工業生産(6月)は15.1%、
中国小売売上高(6月)は17.7%と、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
4-6月期GDPは1-3月期GDPから−0.2%になりました。
限定的ながら資源国通貨を中心に主要通貨ペアが反発して
揉み合う相場展開になりました。
中国国家統計局が、
「中国経済は減速しているが健全な状態。
中国経済は自律的で健全な成長にシフトしつつある。
中国経済の減速はマクロ経済統制の正常な結果。
中国は着実な成長を維持する可能性。
インフレと成長のバランスが中国の最重要課題。
中国は物価抑制において圧力に直面。」
などの見解を発表しました。
日経平均が小幅ながら堅調に推移しました。
アジアの株式市場は台湾を除き堅調傾向で推移しました。
中国人民銀行高官が、
「中国の預金金利は引き上げの余地がある。
インフレ率は6月がピークの可能性。」
との見解を示しました。
日鉱工業生産指数確報(5月)は速報値より強い6.2%になりました。
日銀金融経済月報(7月)では、
「震災による供給面の制約が和らぐ中で持ち直している。
生産活動はこのところ持ち直しの動きが明確になっている。
輸出は増加に転じている。
先行きについては緩やかな回復経路に復していくと考えられる。」
などが示されました。
FT紙の独版が、
「ギリシャは額面の50%で国債を買い戻しする可能性がある。」
との観測報道をしました。
日経平均は3日ぶりに反発して前日比+37.22円で大引けました。
独卸売物価指数(6月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
日経財相が、
「円高は明らかに日本国内の要因で起きているものではない。
ユーロが売られて投資先として円が買われている。
為替相場は市場が判断すべき。為替相場の乱高下は好ましくない。
中国の過度の引き締めは経済収縮につながる、
日本の対中輸出にも影響出る可能性。」
などの見解を示しました。
スイス生産者輸入価格(6月)は予想より弱い−0.4%になりました。
ロンドン時間の序盤ではドル円が軟調になりました。
ユーロドルなどドルストレートが堅調に推移しました。
アイルランド10年国債の利回りが過去最高の13.81%に上昇しました。
英失業率(6月)は市場予想とおりの4.7%、
英失業保険申請件数推移(6月)は予想より弱い2.45万件になりました。
ポンドが一時売られました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
独連銀総裁が、
「EFSFを使って流通市場で国債を買うべきではない。
デフォルトしたギリシャ国債を担保と受け入れるのは行き過ぎ。」
との見解を示しました。
欧鉱工業生産指数(5月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
一時ユーロが売られるも市場反応は限定的でした。
伊経財相が、
「2014年までに財政均衡を達成するための財政緊縮案は、
内容を強化したうえで15日までに可決されるとの見通し。」
との発言をしました。
伊中央銀行のドラギ総裁が、
「伊の国内銀行が欧州銀行ストレステストをパスすることは確実。」
との認識を示しました。
欧州委員会が、
「ギリシャの財政調整は持続可能な公的財政運営へ改善が必要。
アイルランドは財政および広範な構造改革を精力的に続ける必要。」
などの見解を発表しました。
アイルランド首相が、
「危機に対して包括的な解決策をもたらさない欧州首脳会議なら
開いても意味が無い。」との発言をしました。
ドルストレートがしだいに反落していきました。
ボーゼン英BOE委員が、
「財政緊縮策の短期的なコストは高くつく可能性。
予算削減は社会問題や政治的麻痺を引き起こす可能性。」
との認識を示しました。
米輸入物価指数(6月)は市場予想よりは強い−0.5%になりました。
NY時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
ボストン連銀総裁が、
「労働市場改善のため金融政策を十分緩和的に維持することが重要。
緊縮財政策は国内外双方の経済を減速させている。」
などの認識を示しました。
バーナンキFRB議長の議会証言では、
「刺激策が必要なら対応の準備。労働市場は弱い。
緩和策縮小が正当化される可能性もある。
回復ペースは今後四半期で上向く見通し。
直近のインフレ加速は過ぎ去りつつある。
長期にわたる低金利が正当化される。
証券の追加購入を通じた緩和が可能。
債務不履行避けるため債務上限引き上げる必要。
財政問題は長期的対処重要。短期間では解決できない。
QE3もFEDにとって選択肢の1つ。あらゆる選択肢を考慮する必要。
経済には依然として力強い支援が必要。
米第1四半期の成長は2%もしくはそれ未満。」
などが示されました。
ドル売り反応になりドルストレートが急伸しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
米原油在庫は予想以上の312万4000バレルの減少になりました。
格付け会社のフィツチが、
「伊は今年の財政目標達成に向けて順調に進んでいる。
伊が財政目標を未達成となった場合は信用格付けに下方圧力。
ギリシャ長期IDRをデフォルトの可能性のあるCCCに4段階引き下げ。
ギリシャ短期外貨建てIDR格付けをBからCに引き下げる。
民間関与については信用事由に相当する可能性がある。」
などの発表をしました。
アイルランドの2年債の利回りが一時20%を超えました。
米10年債の入札では、最高落札利回りが2.918%、
応札倍率が前回より低い3.17倍になりました。
米月次財政収支(6月)は予想よりは強い−431億ドルになりました。
米ダラス連銀総裁が、
「金融政策は限界に達している。QE2が効果的だったかは疑問。
経済が低迷したままでも追加刺激策には支持しない。
2011年下半期に経済成長は加速へ。」
などの発言をしました。
NY金先物が7日続伸して1585ドル台半ばまで上昇しました。
NY原油(WTI)は98ドル台前半で引けました。
NYダウは上げ幅を縮小して前日比+44.73ドルで取引を終えました。

<7月14日(木)>

格付け会社のムーディーズが、
「米債務上限が引き上げられない可能性を考慮して、
米国債を引き下げ方向で見直す。ただし、債務上限が引き上げられ
デフォルトがなければ現在のAaa格付けを確認する。
米ファニーメイやフレディーマックなども格下げの公算が高い。」
などの発表をしました。
ドルが売られドル円が下落してドルストレートが上昇しました。
スイスフランが堅調に推移しました。
米財務省が、
「ムーディーズの声明はタイミングのよい注意喚起。
米議会はデフォルト回避のために迅速に行動する必要。
米議会は財政赤字削減で合意が必要。」
などの見解を発表しました。
NZ第1四半期GDPは市場予想より強い+0.8%になりました。
NZドルが上昇して対ドルで変動制移行後の最高値を更新しました。
NZの財務相が、
「NZ経済の見通しに自信を持っている。
GDPはNZ震災後の回復力を示す。景気回復のペースが上向いている。」
などの見解を示しました。
日財務相が、
「偏った動きで定着しては困る。注視している。
介入に関してはノーコメント。
円相場はファンダメンタルズを反映していない。」
などの発言をしました。
オバマ米大統領が議会指導者との予算協議で、
「大統領を辞めることになってもこれ以上の譲歩はできない。
(政治的な駆け引きは)もうたくさんだ。」
との発言をしたとの報道がありました。
中国証券報が「中国は全般的な金融引き締めを緩和すべきではない」
との主旨の社説を掲載しました。
ANZ消費者信頼感指数(7月)は前回値より弱い109.4になりました。
東京時間ではユーロドルが上昇の後に反落して上昇幅を縮めました。
ドル円は78円台半まで下落した後に揉み合う展開になりました。
日経平均はやや軟調傾向で推移しました。
日10年債利回りが8ヶ月ぶりに1.08%に低下しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4563元の切上後最高値になりました。
市場に日銀のレートチェックの噂が飛び交いました。
午後2時半過ぎに米銀によるとの観測のようですが、
ドル円に大口の買いが入ってドル円が100Pipsほど急騰しました。
日工作機械受注確報(6月)は前回値より強い53.5%になりました。
日経平均は先日比−27.02円で大引けました。
日財務省幹部が、
「断固たる措置とるなどの言葉使わなくても為替介入はあり得る。
為替介入したかどうかはコメントしない。」
などのコメントをしたとの報道がありました。
ロンドン時間前半はドルストレートが軟調な揉み合いになりました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「EUのガバナンスは弱い。
EUの交渉は満足のゆく結果でまもなく終了の見込み。
EUは声をひとつにして話すこと学ぶべき。
ギリシャの財政は持続可能。デフォルトの話題は馬鹿げている。
ギリシャのデフォルトは他の国々にも影響を与えるだろう。 」
などの認識を示しました。
ECB月報では、
「ECBはインフレリスクを厳重に監視。金利は依然として低い。
金融政策姿勢は依然として緩和的。」
などのECBの見解が示されました。
中国国務院が、
「中国での中小規模の一部都市での住宅購入を制限する。
住宅価格が急上昇している都市は管理を強化すべき。
全国的に住宅価格の管理を厳格に実施する。」
との発表をしました。
欧生産者物価指数確報(6月)は予想とおりの2.7%になりました。
欧生産者物価指数コア(6月)は予想より強い1.6%になりました。
市場反応は限定的でした。
伊5年債の入札では12.5億ユーロが調達されて、
落札利回りが2008年6月以降で最高の4.93%、
応札倍率は1.931倍になりました。
格付け会社のフィッチが、
「スイスの格付けをAAAに据え置く。見通しは安定的。」
との発表をしました。
JPモルガン・チェースの4-6月期決算では、
1株当たりの利益が市場予想より強い1.27ドルになりました。
米小売売上高(6月)は+0.1%、米新規失業保険申請件数は40.5万件と
ともに市場予想より強い結果になりました。
米失業保険継続受給者は予想より弱い372.7万人になりました。
米生産者物価指数(6月)は前年比で予想より弱い7.0%、
米生産者物価指数コア(6月)は予想より強い+2.4%になりました。
IMFが「アイルランドの財政プログラムは軌道上にある。」
との見解を示しました。
限定的ながらリスク選好動意でドルストレートが上昇しました。
伊議会上院が161対135で緊縮財政案を承認決定しました。
ユーロが上昇幅を広げてしばらく堅調に推移しました。
NYダウが堅調傾向で推移しました。
米企業在庫(5月)は市場予想より強い1.0%になりました。
欧州高官が、
「アイルランドに債務再編は不要。EFSFへの乗り換えが有効な策。
アイルランドの財政赤字は継続可能。」
などの見解を示しました。
IMFがG20サーベイランスで、
「界経済の下押しリスクが拡大。先進国経済の成長は芳しくない。
ギリシャ危機未解決のリスクは深刻。
ギリシャ問題はさらに緊急性を意識する必要。
欧州各行は依然として資本不足。
信用に足る対応策を早急に策定して公表する必要。」
などの見解を発表しました。
バーナンキFRB議長が議会証言で、
「インフレは現在昨年末より高く追加緩和は必要とされない可能性。
我々が持つ問題には効果的ではないかもしれない。
FRBは現段階では行動をとる用意をしていない。
本日、FEDは新たなQEを提案しない。
米住宅市場は現在直面している問題の核心。
米国債のデフォルトは悲惨な結果となる可能性。」
などの発言をしました。
ユーロドルなどドルストレートが軟調になりました。
NYダウが反落していきました。原油先物が軟調に推移しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りは前回より低い4.198%、
応札倍率は前回より高い2.80倍になりました。
金価格が連日最高値を更新して1589ドル前半まで上昇しました。
NY原油(WTI)は反落して95ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比−54.49ドルで取引を終えました。

<7月15日(金)>

グーグルの4-6月期の決算では、1株利益が8.74ドル、
売上高が過去最高の69.2億ドルで36%の増益と、
市場予想より強い結果になりました。
ダウ先物が堅調になりました。
格付け会社ムーディーズのヘス氏が、
「可能性は小さいが債務上限引き上げが行われず
米国債の償還が遅れた場合は翌日にも米国債を格下げる可能性。」
との見解を示しました。
格付け会社S&Pが、
「米国債の格付けをクレジットウォッチ・ネガティブ。
3ヶ月以内に引き下げの公算。米格下げの確率は2分の1。
米格下げは1段階かそれ以上となる可能性。
米債務協議がさらに遅れれば今月にも格下げを実施する可能性。」
との発表をしました。
米大統領報道官が、
「債務上限引き上げ問題について与野党が1.5兆ドルの歳出削減と
追加で2000億ドルの削減も可能することで合意へ。」
との発表をしました。
米財務省が、
「米議会はデフォルト回避のために行動が必要。
財政赤字削減計画は超党派の支持が必要。」
との声明を出しました。
オセアニア時間ではドル売り動意になって
ドルストレートが堅調になりドル円が軟調になりました。
新華社が「中国とEUが投資協定の交渉開始で合意。」
との報道をしました。
英FT紙が「欧州ストレステストで10行前後が不合格となる可能性。」
との観測報道をしました。
反発していたユーロドルが上昇幅を縮めました。
日銀制作会合議事録要旨では、
「追加緩和の必要性は低下していない。
当面、下振れリスクの意識を共有する必要。」
などが示されました。
日財務相が、
「一方的な動きが続いている。市場を注視。
ドルの信認が大きく揺らいでいるとは思わない。
為替介入についてはコメントを控える。」
などの発言をしました。
ガイトナー米財務長官が、
「14兆2,9001億ドルの債務上限については
8月2日までに必ず引き上げなければならない。
財務省がこの期限の延長を受け入れることは不可能。」
との認識を示しました。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な上下動になりました。
日経平均はやや堅調もアジア株式市場はまちまちになりました。
独財務相が、
「ギリシャ危機はいまやユーロ圏全体を脅かしている。
ギリシャが債務返済を出来るように助けなければならない。」
との認識を示しました。
豪Westpac銀行が、
「豪RBAは12月に政策金利を0.25%引き下げ、
2012年にも1.00%の利下げを行うとの見通し。」
との観測を発表しました。
豪ドルが下落しました。
日経平均は前日比+38.35円の9974.47円で週の取引を終えました。
ロンドン時間前半ではリスク回避のドル買い優勢になりました。
ドルストレートが軟調に推移しまた。
ギリシャ2年債利回りが一時34%とユーロ導入来最高になりました。
ムーディーズ・ジャパンが、
「日本の生命保険業界の見通しをネガティブに変更する。」
との発表をしました。
ギリシャの財務相が、
「銀行システムの強さをストレステストが示す。」
との認識を示しました。
欧貿易収支(5月季調済)は予想よりは強い−6億ユーロになりました。
しだいにドル円が軟調傾向の揉み合いになり、
ユーロドルが反発しました。
独財務相報道官が、
「民間投資家の関与についてはまだ合意がなされていない。」
との発表をしました。
ユーロドルは反発した後に反落して神経質な動きになりました。
米シティ・グループの4-6月期の決算では、
貸倒引当金が前年同期から大幅縮小して24%増益になり、
1株当たりの利益が市場予想より強い1.09ドルになりました。
NY時間になる頃アイルランドの2年債利回りが22.16%になりました。
米消費者物価指数(6月)は+3.6%、同コア(6月)が+1.6%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
NY連銀製造業景気指数(7月)は予想より弱い−3.76%になりました。
市場反応は限定的ながらリスク回避のドル買いになりました。
ユーロドルなどドルストレートが下落しました。
加製造業出荷(5月)は市場予想より弱い−0.8%になりました。
加ドルが一時下落しましたがやがて上昇する展開になりました。
米鉱工業生産指数(6月)は0.2%、米設備稼働率(6月)は76.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)は予想よりかなり弱い
63.8と2年4ヶ月ぶりの低水準になりました。
主要通貨ペアがリスク回避で下落しました。
小高く推移していたNYダウも上昇幅を縮めました。
伊議会が緊縮計画でベルルスコーニ首相信任案を可決しました。
米下院が「2兆4000億ドルの債務引き上げについて来週採決へ。」
との発表をしました。
オバマ米大統領が、
「増税によって歳入を増やさない限り、
2兆4000億ドルの歳出削減計画には同意しない。」
との考えを示しました。
伊下院が緊縮策を最終可決したとの報道がありました。
EU銀行ストレステストでは、
「欧州90銀行のうち不合格は8行。
不合格8行の資本不足は合計25億ユーロ。
スペインの5銀行が不合格。ギリシャの2銀行が不合格。
オーストリアの1銀行が不合格。
独銀行は全合格。ポルトガル銀行は全合格。伊銀行は全合格。
英銀行は全合格。仏銀行は全合格。アイルランド銀行は全合格。」
などの結果になりました。
ユーロが一時反発上昇しました。
ECBが、
「ストレステストは銀行システムの透明性を高める。
資本比率を満たせなかった銀行は是正が必要。
合否ラインに近かった銀行は増資の必要がある。」
などの声明を出しました。
ファンロンパイEU大統領が、
「7月21日(木)に金融安定とギリシャ問題でEU首脳会談を実施。
との発表をしました。
NY金先物は1590前半まで上昇しました。
NY原油(WTI)は上昇して97ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+42.61ドルの12479.73ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<7月18日(月)>

※東京市場が海の日で休みになります。

朝7時45分にNZ第2四半期消費者物価指数、
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(7月)、
午前10時半に豪新車販売台数(6月)、
夜9時半に加国際証券取扱高(5月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(5月 対米証券投資)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(7月)、
などが予定されています。
NZ・米の指標には注目です。
NY市場クローズ後に米IBMの第2四半期決算が発表されます。

<7月19日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後6時に独ZEW景況感調査(7月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(7月)、欧建設支出(5月)、
午後7時半に米バンク・オブ・NYメロンの第2四半期決算発表、
午後8時に米バンク・オブ・アメリカの第2四半期決算発表、
夜9時に米ゴールドマン・サックスの第2四半期決算発表、
同夜9時に米ウェルズ・ファーゴの第2四半期決算発表、
夜9時半に米住宅着工件数(6月)、米建設許可件数(6月)、
同夜9時半に加景気先行指標指数(6月)、
夜10時に加BOC政策金利、加BOC声明、
などが予定されています。
豪・独・米・加の指標には注目です。

<7月20日(水)>

午前9時半に豪Westpac先行指数(5月)、
午前10時に豪消費者インフレ期待(7月)、
午後2時に日景気一致CI指数確報(5月)、日景気先行CI指数確報(5月)
午後3時に独生産者物価指数(6月)、
午後5時半に英BOE議事録、
夜9時半に加卸売売上高(5月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(6月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(7月)、
夜11時半に加BOC金融政策報告(6月)、
などが予定されています。
(独)・英・米・加の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが
米インテルの第2四半期決算の発表が予定されています。

<7月21日(木)>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(6月)、
午前10時にANZ消費者信頼感指数(7月)、
午前10時半に豪NAB第2四半期企業景況感、
正午12時にNZクレジットカード支出(6月)、
午後1時半に日全産業活動指数(5月)、
午後3時にスイス貿易収支(6月)、
午後4時28分に独製造業PMI速報(7月)、独サービス業PMI速報(7月)、
午後4時58分に欧製造業PMI速報(7月)、欧サービス業PMI速報(7月)、
午後5時に欧経常収支(5月 季調前)、
午後5時半に英小売売上高(6月)、英公共部門ネット負債(6月)、
午後8時15分に米モルガン・スタンレーの第2四半期決算発表、
夜9時に米AT&Tの第2四半期決算発表、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米景気先行指標総合指数(6月)、米住宅価格指数(5月)、
同夜11時に米フィラデルフィア連銀指数(7月)、
同夜11時からバーナンキFRB議長の議会証言、
などが予定されています。
(豪)・(独)・英・米の指標には注目です。
また、NY市場クローズ後に
米マイクロソフトの第2四半期決算が発表されます。
そして、時間が未定ですがEU首脳会談が予定されています。

<7月22日(金)>

午前10時半に豪第2四半期輸入物価指数、豪第2四半期輸出物価指数
午後5時に独IFO景気動向(7月)、独IFO現況評価値8(7月)、
午後6時に欧鉱工業新規受注(5月)、
午後8時に加消費者物価指数(6月)、加消費者物価指数コア(6月)、
夜9時半に加小売売上高(5月)、
などが予定されています。
(豪)・独・加の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが、米GEと米キャタピラーの
第2四半期決算の発表が予定されています。

さて先週は、ドル円は米雇用統計後の週はじめに一時戻りを試すも、
米景気の減速懸念と米債務上限問題や米長期金利の低下を背景とした
ドル売りと、欧州問題によるリスク回避の円の逃避買いが相俟って、
週半ばの13日に78円台半ばまで下落する展開になりました。
そして、その後に一時急反発をみせるも、バーナンキFRB議長の議会
証言の初日に「QE3もFEDにとって選択肢の1つ。」と発言があった
ことによるドル売り動意で、14日のオセアニア時間で再び下落する
展開になりました。そして、その後の東京時間に急反発となって、
ムーディーズによる「米国債を引き下げ方向で見直す。」との発表に
揺れながら、FRB議長の議会証言の2日目に「インフレは現在昨年末
から高く追加緩和は必要とされない可能性。」との発言でドル買戻し
となって、S&Pの「「米国債の格付けをクレジットウォッチ・ネガ
ティブ。」の発表などがありましたが、週末に79円レベルで揉み合う
相場展開になりました。米雇用統計までは膠着感と緩やかな上昇傾向
も見られていたドル円でしたが、先週は大きく流れの変る相場展開と
なりました。

一方、ユーロドルは週はじめに下窓を空けてはじまり、その後一時
揉み合うも、「欧州はギリシャのデフォルトを容認する用意をして
いる。」との英FT紙の観測報道や、IMFとEUとのギリシャ支援協議
の遅れなどの報道や、PIIGS諸国のCDSや債券利回り上昇などがあり、
大きく下落して12日のロンドン時間始めに1.38台前半まで下落する
展開になりました。その後「ECBがユーロ買いを行っているとの噂」
を契機に急反発して、その後にムーディーズが「アイルランドの格
付けをジャンク級に1段階格下げる。見通しはネガティブ。」との
発表で一時押すも、中国第2四半期GDPが市場予想より強かったこと
でのリスク選好や、13日のバーナンキFRB議長の議会証言の初日に
「QE3もFEDにとって選択肢の1つ。」と発言があったことによる
ドル売り動意もあり、一時1.42台後半まで反発上昇しました。
そして上昇動意の一巡後に14日の東京時間から反落して、FRB議長
の議会証言の2日目に「インフレは現在昨年末から高く追加緩和は
必要とされない可能性。」との発言によるドル買戻しもあって、
反落の動きが続きましたが、週末に独財務相報道官の「民間投資家の
関与についてはまだ合意がなされていない。」との発表や、欧州スト
レステストへの思惑で上下動となりながらも、市場予想より強い欧州
ストレステストの結果に反発を見せる相場展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに下窓を空けてはじまり、その後一時
揉み合うも、ユーロドルの下落に連れて、12日のロンドン時間始めに
1.57台後半まで下落する展開になりました。その後もユーロドルの
反発に連れて、中国第2四半期GDPが市場予想より強かったことでの
リスク選好や、13日のバーナンキFRB議長の議会証言の初日に「QE3も
FEDの選択肢の1つ。」と発言があったことでのドル売り動意もあり、
一時1.61台後半まで反発上昇しました。そして上昇動意の一巡後に
14日の東京時間からやや軟調になって、FRB議長の議会証言の2日目に
「インフレは現在昨年末から高く追加緩和は必要とされない可能性」
との発言によるドル買戻しもあって、限定的ながら調整が続きました
が、週末は1.61台半ばでの揉み合になりました。1.600を中心とした
大きな上下動の相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめに下窓を空けてはじまり、その後、
一時揉み合うも、他のドルストレートの下落に連れて、12日のロンド
ン時間始めに1.05台前半まで下落する展開になりました。その後、
他のドルストレートの反発に連れて、中国第2四半期GDPが市場予想
より強かったことでのリスク選好や、13日のバーナンキFRB議長の議
会証言の初日に「QE3もFEDの選択肢の1つ。」と発言があったことで
のドル売り動意や、原油価格の上昇もあり、一時1.07台後半まで反発
上昇しました。そして上昇動意の一巡後に14日の東京時間から軟調に
なって、FRB議長の議会証言の2日目に「インフレは現在昨年末から
高く追加緩和は必要とされない可能性」との発言によるドル買戻しや
また、週末に豪Westpac銀行が「豪RBAは12月に政策金利を0.25%引き
下げ、2012年にも1.00%の利下げを行う見通し。」との観測を発表
したことで1.06台前半まで反落の動きが続く、アンダー・パフォーム
を伴うワイドなレンジ相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力、また、ここのところ囁きが
強まり始めている日本の国債への信用懸念などがある一方、
米雇用統計後の先週からリスク回避の動意が強まり、円の逃避買いが
顕在化したことや、引き続きサプライ・チェーンの回復による輸出の
増加にかかわる取得外貨の円転による円高圧力、日本の株式市場など
への海外ファンドマネーの流入による円高圧力など、強弱材料が混在
していますが、先週から円買いの動意が強まっているようです。

米ドルについては、米雇用統計後に米景気への懸念から米ドルへの
センチメントが弱まっていますが、米指標では小売売上高や新規失業
保険申請件数は市場予想より強かったものの、貿易収支や生産者物価
指数やNY連銀製造業景気指数やミシガン大学消費者信頼感指数などが
いずれも市場予想より弱く、米国の通貨としての米ドルとしては積極
的な買いが入りにくい状況は否めないようです。ただ、FRB議長の議
会証言では「QE3もFEDの選択肢の1つ。」としながらも、「インフレ
は現在昨年末から高く追加緩和は必要とされない可能性。」とも発言
していて、追加緩和への期待は現時点ではさらには醸成されず、
また、米主要企業の第2四半期決算も途中経過ながら市場予想よりも
強い結果で、欧州のソブリンリスク懸念の動向によっては、基軸通貨
としての米ドル買いの動意となる可能性もありそうです。
そして、不透明要因としましては「8月2日に迫る米債務上限引き上
げの実務的な期限になる7月22まで」にどのようになるかという問題
がありますが、ぎりぎりで米債務上限の引き上げがされるとの観測が
一応は優勢となっているようです。米議会の動向が注目されます。

ドル円相場では、長期的な視点での円安観測はあるようですが、
短期的には先週末の時点で79円で堪えているものの、政府・日銀は
今のところ為替介入姿勢をみせていなく、79円を明確に割り込むと
もう一段下の78円レベルへの下落になる可能性がありそうです。
しかしながら、震災後の歴史的急落となった3月16日の日足の終値
レベルでもある79円でレートが支持をされた場合には、頭が重くも
徐々に上昇のトライになる可能性がありそうです。
なお、日市場が休みになる週初の18日は実需輸入の円売り外貨買い
の注文が一時途絶えることで、投機的な円買いの動きには注意が要
るとの声があるようです。

ユーロについては、先週末に注目の欧州銀行ストレステストの結果が
発表され「欧州90銀行のうち不合格は8行。」と市場予想より強い
結果になりました。ただ、昨年の欧州ストレステストの結果発表の
後はユーロドルがしばらく堅調に推移しましたが、今回のストレス
テスト後ではユーロドルが一時上昇したものの、昨年のストレステ
スト後のような持続的堅調さにはなっていないようです。

懸念されていた伊やポルトガルで全ての銀行が合格したことで、スト
レステストの結果は市場に安心感を与えると評価する声がある一方、
昨年はストレステストに合格したアイルランドの銀行がわずか3ヶ月
で破綻した事例もあり、「ギリシャ債券を全くデフォルトにならない
とする前提での銀行ストレステストはあまりにも甘すぎる。」との
厳しい声もあるようで、まずは下値での1.40と上値での1.43を巡る
売り買いの攻防が注目されます。

また、ストレステスト後に緩和が見られるも、引き続きPIIGS諸国の
CDSや国債利回りが高値圏での推移が続いていて、欧州の危機対応に
「Kick the Can」と問題の先送りとの批判があるだけでなく、一部
報道された15日の緊急首脳会議も実施されず、21日に先送りになり、
「ギリシャ第二次支援」や「ギリシャの一部デフォルトを認めるのか
どうか」や「ロールオーバーへの民間投資家の関与についてどうなる
のか」などいずれも決着がついていないことで、(相場急変の要因に
もなっている) 突発的な格付会社によるレーティング発表とともに、
欧州問題の動向が今後も引き続き注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、中国第2四半期GDPが市
場予想より強かったことや、原油価格の反発など資源国通貨にとって
の好材料もあるものの、NYダウなど株式市場が冴えないことや、中国
経済の減速懸念に加え、先週末に豪Westpac銀行が「豪RBAは12月に
政策金利を0.25%引き下げ2012年にも1.00%の利下げを行う見通し」
との観測を発表するなどネガティブ材料もあって、豪ドル米ドルは
今週もアンダー・パフォームを伴うワイドなレンジ相場となる可能性
がありそうです。19日の豪RBA議事録が注目されます。

経済指標関連では、18日のNZ第2四半期消費者物価指数と
米ネット長期TICフロー(対米証券投資)、
19日の豪RBA議事録に独ZEW景況感調査と米大手金融機関の決算に
米住宅着工件数と加BOC政策金利および加BOC声明、
20日の英BOE議事録と米中古住宅販売件数に加BOC金融政策報告、
21日の独のPMI速報と英小売売上高に米新規失業保険申請件数と
米フィラデルフィア連銀指数にFRB議長の議会証言とEU首脳会談、
22日の独IFO景気動向と加消費者物価指数に加小売売上高、
などが注目されます。


さて今回は、認識の誤謬とトレードの思想のお話です。

辞書によりますと、認識とは「本質や意義の理解」のことで、
誤謬(ごびゅう)とは「間違い」のことなのだそうですが、

誤謬は「一見正しそうでいて間違っている」という
意味合いで用いられることがありますね。

相場の話などでよく引用される誤謬には
「ギャンブラーの誤謬」というのがあります。

コインの表裏やルーレットの赤黒など確率がほぼ50%のゲームで、
たとえば表や赤が連続して5回も出ると、
その次は裏や黒が出やすく思えてしまうことを言いますが、

コインの表裏やルーレットの赤黒は、
過去に影響されない毎回の独立事象で、
表もしくは裏、赤もしくは黒の出現は、
確率的には毎回ほぼ1/2になるのだそうです。

「赤が10回も続けて出るなんてほとんどありえないぜ。
 確率(1/2)の10乗で1/1024にもなるんだぞ。
 赤が9回も続けて出たら次の10回目は黒が出る確率が高いはず。」

というのが、ギャンブラーの誤謬というわけですね。

「過去に影響されない毎回の独立事象かどうか」
というところが肝心となるようですが、

相場での価格の動きなどは
「過去の動きに全く影響を受けない」とも言い切れないようで、
過去の動きも作用する偏りとしてのトレンドの発生を肯定する派と、

レートの動きも「一瞬一瞬の独立事象の確率に支配されている」
として、トレンドのように見えてもそれは確率の範囲の事象であり、
価格の動きはランダム・ウォークと主張する派の論戦が絶えません。

結論はいまだに決着がついていないようですが、
トレーダーの多くは前者の立場を肯定する方が
多いように思えますがどうなのでしょうか…。

ところで、話は少し変りますが、

認識自体が正しくなくて、
誤謬となる結論を導き出してしまうこともありますね。

たとえば、野球のバッターで
「ホームランや長打が打てるバッターほど優秀だ。」
という認識の前提では、

マリナーズのイチロー選手のようなアベレージヒッターは、
ホームランの数だけでバッターとしての価値を計るならば、
劣っているように見えてしまうものですが、

(今年のイチロー選手は少し不調ですがそれはさておき…)

打率などを含めて総合的にバッターとしての価値を評するならば、
イチロー選手は間違いなく世界のトップバッターであり、

ホームランや長打が打てるバッターは確かに優れた面があっても、
打率が著しく悪ければ総合的に優れているとはいえず、

ホームランや長打が打てるということだけでは、
バッターの価値を総合的に評することなどできなく、
前提となる認識自体が誤謬となってしまいます。

「凡打が多くホームランが少ないから優秀ではない。」
などと評する評論家がいたとしたら、

「とんでもない評論。こんな評価をした奴は何も判っていない…。」
と、こき下ろされることでしょう。

似たような認識の誤謬がトレードでもあるものです。

「1トレードでの獲得Pipsが大きいほど優秀なトレーダーだ。」
というのも、正当な評価のようでいてそうではない場合があります。

確かに、「1トレード」では薄利狙いのトレードよりも
獲得Pipsの大きなトレードの方が優れているとは言えそうですが、

ある程度の期間というスパンで見た場合、

相場では大きな獲得Pipsを狙える状況よりも、
薄利を狙える状況のほうが数多く、

一般に薄利を狙うトレードは、
大きな獲得Pipsを狙うトレードよりも
チャンスを数多くこなしていて、

集積的な意味において、期間スパンでみた場合、

1トレードでの獲得Pipsが大きいトレードに対して、
細切れながら薄利を狙うトレードでも
期間スパンでの集積的な獲得Pipsでは
負けず劣らずの獲得Pipsとなることもあり得ることで、

「1トレードでの獲得Pipsが大きいほど優秀なトレーダーだ。」
という前提認識それ自体が、
必ずしもいつも正しいとはいえないようです。

そうです。
スキャルピング的なトレードの思想ですね。

簡単に「5Pipsや10Pipsのトレードはショボくて糞だ。」
などとは言えない場合があるのです。

かたや1回のトレードで大きな獲得Pipsを狙うときに、
スキャルパーは何度も何度も
薄利のトレードを重ねているというわけです。

ただ、薄利を狙うトレードの方が
1回のトレードで大きな獲得Pipsを狙うトレードより、
優れているということではもちろんなく、

どちらもそれぞれのトレード・スタイルであり、
(商売での利益重視の販売と薄利多売のように)

それぞれの思想や流儀ということになると思われます。

まぁ…、そのときのボラティリティの状況に応じて
薄利で集積を目指すトレードと利大を目指すトレードを
それぞれ自在に使い分けれれば理想的ですが…、

「アベレージヒット中心でも打てるときにはホームランを打つ」

などというとは、ごく一部の天才トレーダーの領域のことで
私達のような凡人のトレーダーには
そうはたやすく、なかなかできることではないですね。

また、

「期間スパンでの収益率が高いほど優れたトレーダーだ。」
というのも、正当な評価のようでいてそうではない場合もあります。

確かに、期間スパンでの収益率が高ければ優秀ではありますが、
もしもそれがリスクを顧みない、
暴走トレードの結果に因るものならば、

ある期間スパンではリスクを顧みない
ハイレバのトレードが功を奏して神かと思えるような
著しい収益となることがありますが、

ときにある期間では一夜にして全ての利益を吐き出してしまい、
天国から地獄に落ちるような悲惨な結果となることもあり、

「期間スパンでの収益率」だけでも
トレードの良し悪しは計れないものです。

よく言われるように、2〜5%のリスクの範囲での
うすのろの亀のようなトレードが優れていることもあるようです。

そして…、

「勝率が良いほど優れている。」ということも、
誤謬となる場合があることが知られています。

確かに、勝率が悪いより良いことにはこしたことはありませんが、
たとえばそれが損切り幅を異常に深くしたり、
あるいは損切りをしないことで勝率を良くしようとする場合は、

いくら勝率が高くても、
いわゆる「コツコツ儲けてドカーンとやられる」
典型的な損大利小となる場合もありますね。

また…、

ゴールデンルールとも言われている「損小利大」も、
ほぼ完全なまで正しいことが多いものの、
ときに認識の誤謬となることがあるようです。

少し極端すぎる例ですが、
リスク・リワード比を固定的に1対1000にするとしますと、

(1000Pips相場が動くこともあるわけで不可能ではなくても)

たとえばエントリー後、(スプレッドを便宜的に除外し考察しますと)
1Pip逆行したら損切りで、
1000Pipsの含み益となったら利確ということになりますが、

そのときの相場に対する方向感がいくら正しくても、
ほんの僅かなレートのブレでしばしば損切りになり、

また、500Pipsや800Pipsもの含み益となっても、
その後にトレンドが変化してしまうと利確はできないことになり、

恐らくは著しく勝率の悪いトレード・スタイルになってしまって、
いくら「損小利大」を目指すといっても、
現実的ではないものになってしまう場合があります。

「損小利大」を目指しながらも、
現実的な「ほど良い」リスク・リワード比というものがありそうです。

ただ…、リスク・リワード比については、

絶対に「損小利大でなければならない」か
というとそうでもないようで、

薄利狙いの短期トレードの場合では異説があるようです。

日本でも活躍されている著名トレーダーのR.B氏のように、

ストップをあまり小さくし過ぎると損切りが多発となるために
「(薄利狙いでも)ストップは15Pips以下にしてはいけない。」と
主張される方もいますし、

また、億万長者になられたフーサイン・ハーネカー氏のように、

1日の目標10Pips、損切り20Pipsという
リスク・リワード比が逆転しているトレードで、

厳選に厳選を重ねたトレードによって「勝率でカバーして」
逆転したリスク・リワード比でありながらも、
現実に長期間にわたり勝たれている方もいるようです。

「利益>損切り」は基本的に目指すべきとは思いますが、
例外も全く無いというわけでもないようで、

「損小利大」はゴールデンルールではあっても、
ときに絶対則とまでは言えない場合もあるようです。

このように、トレードでは「絶対か」と思えることでも
必ずしもそうではないこともあるようで、

良くないとされるナンピンにしても
規律を持って行うならば起死回生の妙手になることもあり、

「相場には何でも起こる可能性があり絶対などは無い。」
といわれているのと同様に、

もしかしますと…、

相場で語られていることの多くは、
流儀や思想の違いやトレード・スタイルの違いや、
あるいは「大いなる仮説」であるのかもしれませんね。(謎)



<コマーシャルです>

FX攻略オンライン



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。



FX トレジャー・ハンターのお話


スペースシャトル「アトランティス」の打ち上げが行われましたね。
30年に及ぶスペースシャトル計画も今回で最後なのだそうです。
アトランティス号の帰還は7月20日の予定で、42年前にアポロ11号で
人類が初めて月面に降り立った同じ日なのだそうです。

●先週の主な出来事

<7月4日(月)>

3日発表の中国非製造業PMI(6月)は前月より弱い57.0になりました。
スイスのゾンターク紙が、
「スイス政府は最近のスイスフラン高に対し6日の定例会議で論議。
スイス経済省は通貨高の影響に関する報告書を準備している。」
との観測報道をしました。
独シュピーゲル紙が、
「独財務相が独政府はギリシャの万一のデフォルトへの
緊急時対応プランを策定していることを明らかにした。」
との報道をしました。
一部のメディアが、
「米共和党が債務上限引き上げで短期の合意の受け入れを示唆。」
との報道をしました。
オセアニア時間ではユーロドルなどドルストレートが
揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
経済参考報が「中国の7-9月期のGDPの伸び率は9%未満の可能性。」
との観測報道をしました。
豪小売売上高(5月)は−0.6%、豪住宅建設許可件数(5月)は−7.9%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪ドルが下落しました。
東京時間の序盤ではドルストレートが軟調傾向で推移しました。
日経平均やアジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
豪ANZ求人広告件数(6月)は前回より強い3.7%になりました。
ドルストレートが一時反発をみせました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4661元の切上後最高値になりました。
NZの財務省が、
「今年の第1四半期のGDPは0.3%と予想。
今年上半期の経済成長率は1%を下回ると予想。」
などの見解を発表しました。
市場反応は限定的でした。
日経平均が5月2日以来となる一時10000円の大台を回復しました。
英FT紙が、
「欧州委はギリシャの今年の経済成長を−3.75%と予想している。
ギリシャの2012年の経済成長は0.6%に留まると予想している。」
との観測報道をしました。
日経新聞が、
「欧州委員会が仮にギリシャ国債の元本削減といった
大幅な債務再編を実施した場合、同国の民間銀行の自己資本が
最大2兆円近く不足する試算になる。」
との報道をしました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャ国債の債務ロールオーバー計画を
ギリシャの選択的デフォルトとみなす可能性がある。」
との見解を発表しました。
ユーロが下落しました。
東京時間の後半ではドルストレートが再び軟調になりました。
日経平均は前週末比+97.02円で大引けました。
ロンドン時間前半ではドル円が軟調傾向で推移して、
ドルストレートが一時反発した後に上下動する相場展開になりました。
中国人民銀行の貨幣政策委員会の李委員が、
「インフレを抑制するために預金金利の引き上げを検討すべき。」
との見解を示しました。
スイス実質小売売上高(5月)は前回値より弱い−4.1%になりました。
限定的ながらスイスフランが軟化しました。
英建設業PMI(6月)は市場予想より弱い53.6になりました。
欧生産者物価指数(5月)は市場予想より弱い6.2%になりました。
ドルストレートがしだいに軟調傾向になり、
ドル円がしだいに反発する展開になりました。
中国人民銀行が、
「人民元レートは安定している。中国のインフレ圧力は依然高い。
中国の経済成長率は速く安定している。」
などの見解を発表しました。
英FT100が約2ヶ月ぶりに6000ポイントを回復しました。
欧州債券市場で独の国債金利が低下(債券価格は上昇)しました。
加鉱工業製品価格指数(5月)は−0.2%、
加原材料価格指数(5月)は−5.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
市場反応は限定的でした。
NY市場は独立記念日で休みでした。
独財務省が、
「独金融機関との間でギリシャ支援での民間関与に関して
ギリシャ債務のロールオーバーがデフォルトとみなされない
ことが条件で、まだ明確なモデルが決まっていない。」
との発表をしました。
アイルランドの1-6月期の財政赤字は108.2億ユーロになりました。
NY時間ではドルストレートがしばらく揉み合った後に反発して
また揉み合う展開になりました。
オランダの財務相が「ギリシャ2次支援の合意は9月初の見通し。」
との認識を示しました。
オーストリアの中銀総裁が、
「ギリシャ2次支援は長期的な視点と良い条件が必要。
一部債務減免は支払い不能を意味することになる。
格付け会社の見方は欧州に対して厳しい。」
などの見解を示しました。
NYダウは米独立記念日で休場になりました。

<7月5日(火)>

英FT紙が、
「ECBは格付け4社がギリシャのデフォルトの宣言をしない限り、
ギリシャ債を担保として受け入れ続ける。」
との観測報道をしました。
日経新聞が、
「日銀は11-12日金融政策会合で景気判断を上方修正を検討する。」
との観測報道をしました。
独ビルト紙が、
「ギリシャに向けた総額120億ユーロの融資について、
ユーロ圏諸国の負担となる87億ユーロのうち
独の負担額は50.5億ユーロになる見通し。」
との観測報道をしました。
NZIER第2四半期企業景況感は前回値よりかなり強い27になりました。
NZ中銀は来年初まで金利を据え置く可能性との見方を示しました。
強いNZIER第2四半期企業景況感を受けてNZドルが上昇しました。
豪AIGサービス業指数(6月)は前回値より弱い48.5になりました。
金融時報が「中国のインフレ率(6月)は6%突破の可能性。」
との観測報道をしました。
経済参考報が「中国当局は今週末に利上げの公算が大きい。」
との観測報道をしました。
東京時間前半ではドル買い動意でドルストレートが軟調傾向になって
ドル円が反発上昇する相場展開になりました。
豪貿易収支(5月)は市場予想より強い23.33億豪ドルになりました。
市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「中国の銀行の地方政府向け問題融資は予想以上。」
との見解を発表しました。
アジアの株式市場が方向感のない相場展開になりました。
独でのユーロ圏支援に反対する訴訟で学識経験者や議員ら原告が、
「支援は独国や欧州の憲法に規定された財産権などの権利の侵害。
政府債務の肩代わりを禁じた欧州連合の非支援条項に違反する。」
などの主張をしたことが報道されました。
米政府が多国籍企業の本国利益送金で税制を優遇させることを
検討しているとの報道がありました。
中国HSBCサービス業PMI(6月)は前回値より弱い54.1になりました。
一部メディアが、
「EUはギリシャへ6月に主要な財政目標の未達リスクがあると警告」
との報道をしました。
豪RBA政策金利は4.75%で据え置きになりました。
豪RBA声明では、
「金融政策は引き続き適切。世界経済は拡大もペースは鈍化。
成長とインフレ見通しを注意深く分析する。
欧州の債務危機で市場の不透明感と不安定さが増大。
潜在的なインフレは徐々に上昇。CPIは今後12ヶ月間で目標に接近。
商品市場価格は軟化しているが依然として非常に高い水準。
全体的な金融状況は依然として緩和的。交易条件は高水準。
2011年の成長は予想ほど強くならない可能性。
過去数ヶ月間の雇用の成長が減速。
中期的な成長はトレンドあるいはそれ以上となる公算。」
などが示されました。
次期利上げの示唆がなく市場反応は豪ドル売りになりました。
東京時間後半もドルストレートの軟調とドル円の堅調が続きました。
日経平均は前日比+7.37円で大引けました。
中国の首相が、
「物価の安定は最優先事項。インフレ圧力はあるが抑制されている。」
との認識を示しました。
独サービス業PMI確報(6月)は市場予想より弱い56.7になりました。
欧サービス業PMI確報(6月)は市場予想より弱い53.7になりました。
ロンドン時間前半ではユーロドルが上下動の揉み合いになりました。
ドル円も81円台前半で上下動の揉み合いになりました。
英サービス業PMI(6月)市場予想より強い53.9になりました。
指標は小幅改善ながらポンドがしばらく堅調に推移しました。
欧小売売上高(5月)は市場予想より弱い−1.1%になりました。
伊財務省が緊縮財政策についての記者会見を急遽中止しました。
米WSJ紙が、
「銀行が保有しているギリシャ国債の償還金を新発債に再投資する
ロールオーバーを実施した場合は評価損が発生する可能性。」
と、ムーディーズが銀行対して警告を発したことを報じました。
ECBのノワイエ副総裁が、
「監督当局に対して衝撃を確実に吸収できるようにする必要。」
との発言をしました。
仏財務相が「仏はECBとともにギリシャ債務に対して尽力する。」
とのコミットをしました。
ギリシャの財務相が、
「ギリシャ債務危機解決の過程でユーロ圏の離脱は選択肢にない。
ギリシャの銀行はロールオーバーに参加の準備をしている。」
などの発言をしました。
NY時間に入るとドル売り傾向ながら揉み合いがしばらく続きました。
ポルトガルの財務相が、
「ポルトガル政府は支出削減を速め間違いなく支出を削減する。」
とのコミットをしました。
商品市場が堅調傾向で推移しました。
米製造業受注指数(5月)は市場予想より弱い0.8%になりました。
NYダウが前週末終値レベルで揉み合いになりました。
主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
トリシェECB総裁が欧州議会に議員あての書簡で、
「ECBの第一の責務は物価の安定。物価安定目標は妥協を許さない。
非伝統的措置はその責務と合致している。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルドガルの格付けを4段階引き下げる。見通しはネガティブ。
ポルトガルは第2次金融支援が必要になるリスクに直面。
歳出削減、増税、経済成長がリスクにさらされている。
2013年下期の市場への復帰は困難。」
などの見解を発表をしました。
この発表を受けてユーロが急落しました。
ユーロドルの下落で他のドルストレートが一時連れ安になりました。
その後、ムーディーズが「見通しネガティブ」を
「見通しを安定的」に修正しました。
ユーロが下げ止まり揉み合いになりました。
ドル円は81円台前半での揉み合いが続きました。
米10年債利回りが3.127%に低下しました。
NY原油(WTI)は96ドル台後半で引けました。
NYダウは前週末比−12.90ドルで連休明けの取引を終えました。

<7月6日(水)>

NZの財務相が、
「予算は膨大。緊縮する必要がある。
赤字削減の改善の動きが進んでいる。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィッチのデービッド・ライリー氏が、
「ポルトガル格付け見直しを7月末ごろまでに完了を目指す。」
との発表をしました。
中国証券報が、
「中国の今年の新規銀行融資は目標下回る見通し。」
との観測報道をしました。
金融時報が「中国が預金準備率を引き上げる公算は小さい。」
との観測報道をしました。
米本国投資法(HIA)の第2弾の導入について、
米議会で現時点では幅広い支持が得られていないことも影響したか、
東京時間前半ではドル売り動意になりました。
ドル円が下落して81円台を割り込みました。
ドルストレートがやや反発する相場展開になりました。
英FT紙が「欧州には銀行が多過ぎる。再編が必要。」
とのアルムニア欧州委員の談話を記事として掲載しました。
伊大手銀ウニクレディトのCEOが、
「ギリシャ債の評価損計上を強いるのであれば、追加救済策の
一環として民間銀行側が自発的ロールオーバーに応じない可能性。」
との見解を表明しました。
NZ統計当局が、
「7日に予定している第1四半期GDPの公表を14日まで延期する。」
との発表をしました。
日景気一致CI指数(5月)は予想よりやや弱い106.0に、
日景気先行CI指数(5月)は予想とおりの99.8になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「欧州銀行監督機構(EBA)の銀行ストレステストによる
格付けへの影響は限定的となる公算が大きい。
銀行にとってさまざまな前向きな効果もある可能性。」
との見解を発表しました。
東京時間ではダウ先物が小幅高で推移しました。
中国上海株式市場が軟調傾向で推移しました。
東京時間後半ではドル円が下落の後に反発をみせて、
ドルストレートが反発後にやや軟化して揉み合う展開になりました。
日経平均は前日比+110.02円と1万円台の大台を回復しました。
スペインの当局筋が「ストレステストの公表を14日に予定。」
との発表をしました。
ダウ・ジョーンズが、
「米国経済の回復が世界恐慌以降では最も緩慢な様相を示す中で、
米企業は4-6月期決算を堅調な内容で発表する準備を整えている。」
との観測報道をしました。
仏財務相が、
「格付け会社は債務危機の結果を判断できない。
ギリシャ第2次支援計画は9月には準備が整う公算。」
との認識を示しました。
パリで開かれるユーロ圏の金融機関の会議での
保有するギリシャ国債の償還金を再投資する新発債の表面利率の
引き下げなど支援への民間投資家関与の条件の懸念とともに、
5日のムーディーズによるギリシャ4段階格下げによりECBが
ギリシャ国債を担保適格としない可能性の懸念が影響したのか、
ロンドン時間前半はユーロドルが下落する展開になりました。
ポンドドルなど他のドルストレートも連れ安になりました。
ドル円が反発上昇しました。
英ハリファックス住宅価格(6月)は予想より強い1.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
アイルランドの格下げの噂が市場で飛び交いました。
アイルランドの2年債利回りが過去最高の14.515%になりました。
WSJ紙が、
「ギリシャの追加支援策の一環で協力が期待されていた
欧州金融機関は既に相当分のギリシャ債を売却済。
ロールオーバーへの期待が薄れている。」
との観測報道をしました。
独製造業受注指数(5月)は市場予想より強い1.8%になりました。
一時ユーロが反発しましたが限定的でした。
中国人民銀行が政策金利を0.25%引き上げました。
豪ドルが下落しました。
中国人民銀の夏委員が、
「6日発表の利上げは充分ではない。
中国は(さらに)段階的に利上げをすべき。」
との見解を表明しました。
スイス政府が「スイスフランは過大評価されている。」
との(スイスフラン高の牽制の)見解を発表しました。
EU委員会が、
「ムーディーズがポルトガル債を格下げしたことは残念。
タイミングに問題。仮想的シナリオに基づいたもの。」
などの声明を出しました。
米チャレンジャー人員削減予定数(6月)は、
市場予想より弱い5.3%になりました。
ドル売り動意になりドル円が反落しました。
ドルストレートが限定的ながら反発しました。
ダウ先物が軟調傾向になりました。
加住宅建設許可件数(5月)は予想よりかなり強い20.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
伊大統領が緊縮財政案に署名したとの報道がありました。
米ISM非製造業景況指数(6月)は予想よりやや弱い53.3になりました。
主要通貨ペアが一時下落しました。
独の財務相が、
「ロールオーバーの代替案についての協議は9月まで継続となる。」
との認識を示しました。
NYダウが揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
ドルストレートが反発して揉み合う展開になりました。
IMFのラガルド専務理事が、
「ソブリン債への懸念がユーロ圏以外にも広がっている。」
との懸念を示しました。
ポルトガル10年債利回りが13%台に急伸しました。
独WLBがLIBOR金利決定機関の英銀協会から外れることになりました。
NZの北東部沖でМ7.6の地震が発生して一時津波警報が出ました。
NZドルが一時下落しましたが程なく反発しました。
米10年債利回りが一時3.071%まで下落しました。
NY原油(WTI)は96ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+56.15ドルで取引を終えました。

<7月7日(木)>

IMFのラガルド専務理事が中国人民銀の前副総裁の朱民氏を
副専務理事に起用することを検討しているとの報道がありました。
豪AIG建設業指数は前回値より弱い35.8になりました。
中国人民銀行の李氏が「インフレ率は下期に5%を下回る可能性。」
との観測を示しました。
日機械受注(5月)は市場予想とおりの3.0%になりました。
豪新規雇用者数変化(6月)は市場予想より強い2.34万人、
豪失業率(6月)は市場予想とおりの4.9%になりました。
豪ドルが上昇しました。
東京時間では他のドルストレートが揉み合いになりました。
ドル円が上下動の揉み合いになりました。
日経平均は小幅な揉み合いになりました。
CNBCが、
「米財務省が議会が債務上下引き上げ合意ができない場合に備えて
デフォルト回避の対策を検討している。」
との報道をしました。
ベルギーのデ・タイド紙が、
「EUの金融機関ストレステストでは10〜20行が通過しない可能性。」
との観測報道をしました。
オランダ財務相が「民間セクターの自発的貢献は現実的ではない。」
との見解を示しました。
ダウ・ジョーンズが、
「IMFでは理事の間でギリシャに対する融資措置について、
最終的には持続不可能になるのではないかとの懸念があるが、
債務危機がユーロ圏の他地域に広がることを食い止めるため、
ギリシャ支援策の第2弾の支払いを承認する見込み。」
との観測報道をしました。
日経平均は前日比−11.34円で1万円台を維持して大引けました。
スイス消費者物価指数(6月)は市場予想より弱い0.6%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガル銀行の政府保証債を格下げする。」
との発表をしました。
ロンドン時間ではユーロが下落してポンドが一時反発しました。
ドル円が揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
伊10年債と独連邦債の利回り格差が223bpと過去最大になりました。
英鉱工業生産(5月)は市場予想より弱い0.9%、
英製造業生産高(5月)は市場予想より強い1.8%になりました。
独鉱工業生産指数(5月)は市場予想より強い1.2%になりました。
英と独の指標ともに市場反応は限定的でした。
ドルLibor3ヶ月物金利が0.24605%に上昇しました。
英BOE政策金利は市場予想とおり0.50%に据え置きとなりました。
英BOEの資産買取枠も2000億ポンドで据え置きになりました。
欧ECB政策金利は予想とおり0.25%利上げになり1.50%になりました。
ともに織り込み済みで市場反応は限定的でした。
しだいにユーロが下落を強めていきました。
米ADP雇用統計(6月)は予想よりかなり強い15.7万人になりました。
ドル円が急上昇しました。加ドルが堅調になりました。
ダウ先物が上昇幅を拡大しました。
米新規失業保険申請件数は予想よりやや強い41.8万人になりました。
加新築住宅価格指数(5月)は市場予想より強い0.4%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「物価上昇リスクを考えれば利上げが必要。
金融政策は引き続き緩和的。政策金利は依然として低い。
ユーロ圏は4-6月期に成長した可能性。あらゆる動向を注視していく。
全ての非常手段は一時的措置。インフレリスクは上振れ方向。
インフレ率は向こう数ヶ月明らかに2%を上回る見込み。
インフレを抑制する必要。インフレリスクを厳重に監視。
最近のデータは第2四半期もGDPが拡大していることを示している。
流動性オペは適切な時期に調整。財政の環境は非常に厳しい。
ECBは連続利上げを決定しなかった。ECBは事前約束をしない。
ECBは物価安定に必要な措置を講じる。
ポルトガルの債券について担保格付け規則の適用を中止する。
ECBの担保に関する決定は即時対応が可能。
ECBはデフォルトや信用事由および選択的デフォルトに反対する。
伊は正しい方向に進んでいる。民間との協議は各国政府の役割。」
などが示されました。
次期利上げのコードワードは用いられませんでした。
ユーロが上下動の揉み合いになりました。
オーストリア中銀総裁が「12年のインフレ率は2%付近の可能性。」
との見解を示しました。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
加Ivey購買部協会指数(6月)は市場予想より強い68.2になりました。
徐々にリスク選好のドル売り動意になりユーロドルが反発しました。
ドル円が徐々に上げ幅を縮めました。
ユーログループ議長が、
「格付け会社が現状の行為を継続するならば適正を失う可能性。
欧州の格付け機関設立を支持する。」
との発言をしました。
カンザスシティー連銀総裁が、
「米経済は脆弱な回復にリスクがあるが見通しは引き続き明るい。
超低金利後の利上げはショックを引き起こす可能性。
FRBは金利を1%に引き上げるべきだと再表明する。
インフレ上昇が明確になればFRBは行動するだろう。」
などの見解を示しました。
米ホワイトハウスが、
「米債務枠引き上げの交渉は最終段階。10日に再度会合を持つ。」
との発表をしました。
NY原油(WTI)は上昇して98ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+93.47ドルで取引を終えました。

<7月8日(金)>

米民主党下院院内総務が、
「米国はデフォルトしないだろう。我々はギリシャではない。」
との見解を示しました。
オバマ米大統領が、
「短期の債務上限引き上げには合意できない。(拒否権発動の可能性)
12年の選挙期間まで続く債務上限引き上げを望む。」
との発言をしました。
日国際貿易収支(5月)は市場予想より弱い−7727億円、
日国際経常収支(5月)は市場予想より強い+5907億円になりました。
金融時報が「中国は穏健な金融政策を転換することはない。」
との観測報道をしました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な上下動の揉み合いになりました。
中国統計局がCPIやPPIの公表を9日に前倒しすると発表しました。
NZの求人サイトでの第2四半期求人広告は期比17%増になりました。
豪RBA総裁補佐官が、
「豪州への資本の流れに問題はない。
豪州の証券資産への需要は増加している。」
との認識を示しました。
東京時間後半はユーロドルやポンドドルが軟調になりました。
WSJ紙が、
「雇用増も賃金が伸びなければ労働市場回復は見せかけに過ぎず。」
との見解を示しました。
日景気ウォッチャー調査現況判断DI(6月)は49.6、
日景気ウォッチャー調査先行き判断DI(6月)は49.0と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
スイス失業率(6月)は市場予想とおりの2.8%になりました。
日経平均は前日比+66.59円の10137.73円で週の取引を終えました。
独経常収支(5月)は市場予想よりやや弱い69億ユーロ、
独貿易収支(5月)は市場予想より強い148億ユーロになりました。
ロンドン時間序盤ではユーロや豪ドルが堅調傾向で推移しました。
ギリシャ2年債利回りが30.40%に上昇して過去最高になりました。
EUから、
「ストレステスト不合格の銀行は9月末までに資本計画の提出必要。
提出後3ヶ月以内の実施を求める。」
文書草案が発表されました。
しだいにユーロやスイスフランが軟調になって行きました。
ユーロドルの下落に連れてドルストレートが軟調傾向になりました。
ECBのゴンザレスパラモ理事が、
「格付け会社が問題の一部。欧州の金利は緩和的。
ECBは支払い能力のある銀行だけに融資をする。」
などの発言をしました。
英生産者物価指数コア(6月)は市場予想より弱い3.2%になりました。
英生産者仕入価格(6月)は市場予想より強い0.4%、
英生産者出荷価格(6月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
英指標発表直後はポンドが限定的ながら上昇しましたが、
ほどなくポンドは対ドルなどで下落して揉み合う展開になりました。
米ドル買いが優勢になりドル円が堅調になりました。
伊10年物国債利回りが2002年夏以来の水準に上昇しました。
欧州の株式市場が軟調傾向で推移しました。
一部メディアが、
「伊の銀行の5行はストレステストに合格したもよう。
独の銀行すべてがストレステストに合格したもよう。」
などの観測報道をしました。
ユーロが下げ止まり、限定的ながら一時反発しました。
加雇用ネット変化率(6月)は市場予想より強い2.84万人になりました。
加失業率(6月)は市場予想とおりの7.4%になりました。
市場反応は限定的でした。
ユーロが再び軟調になっていきました。
米非農業部門雇用者数変化(6月)は+1.8万人、
米失業率(6月)は9.2%、
米民間部門雇用者数(6月)は+5.7万人と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
また前回値も下方修正されました。
ドル売り動意になりドル円が急落しました。
ドルストレートは上下動しながらも資源国通貨を除き上昇しました。
ダウ先物や原油先物が急落しました。
NYダウが軟調に推移して一時150ドル超の下落となりました。
米大統領諮問委員会(CEA)の委員長が、
「景気が二番底に直面しているとは思わないが、
より高い経済成長が雇用喪失には必要。」との認識を示しました。
オバマ米大統領が米雇用統計に対して、
「経済の軌道回復は長い道のり。」との認識を示しました。
米国債が買われ米国債の金利が低下しました。
米卸売在庫(5月)は市場予想より強い1.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
ユーロがしだいに軟調になりました。
欧州銀行監督機構(EBA)が、
「15日(日本時間16日午前1時)にストレステストの結果公表予定。」
との発表をしました。
米消費者信用残高(5月)は市場予想より強い50.77億ドルになりました。
IMFが32億ユーロのギリシャ融資実行を承認しました。
NYダウがしだいに下げ幅を縮小しました。
豪ドルがしだいに反発していきました。
穀物や金相場が上昇しました。
NY原油(WTI)は96ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−62.29ドルの12657.20ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<7月11日(月)>

午前10時半に豪住宅ローン許可件数(5月)、
午後2時に日消費者態度指数(6月)、
午後3時に日工作機械受注速報(6月 前年比)、
午後3時45分に仏鉱工業生産(5月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(6月)、
夜9時45分からユーロ圏の財務相会合、
などが予定されています。
また、NY市場クローズ後に米アルコアの
第2四半期決算発表も予定されています。

<7月12日(火)>

朝8時01分に英RICS住宅価格(6月)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(5月)、日国内企業物価指数(6月)
午前9時半に豪NAB企業景況感指数(6月)、豪NAB企業信頼感指数(6月)
正午過ぎ(時間未定)に日政策金利、
午後3時に独消費者物価指数確報(6月)、
夕方(時間未定)に日銀総裁記者会見、
午後4時からEU財務相会合、
午後5時半に英消費者物価指数(6月)、英商品貿易収支(5月)、
同午後5時半に英小売物価指数(6月)、英DCLG住宅価格(5月 前年比)
夜9時半に米貿易収支(5月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(5月)、
深夜2時に米3年債の入札、
深夜3時に米FOMC議事録、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。

<7月13日(水)>

午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(7月)、
午前11時に中国第2四半期GDP、
午後1時半に日鉱工業生産指数確報(5月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(6月)、
午後5時半に英失業率(6月)、英失業保険申請件数推移(6月)、
午後6時に欧鉱工業生産(5月)、
夜9時半に米輸入物価指数(6月)、
夜11時からバーナンキFRB議長の米半期議会証言、
深夜2時に米10年債の入札、
深夜3時に米月次財政収支(6月)、
などが予定されています。
中国・英・(欧)・米の指標、FRB議長の議会証言には注目です。

<7月14日(木)>

朝7時45分にNZ第1四半期GDP、
午後3時に日工作機械受注確報(6月)、
午後5時に欧ECB月報公表(7月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(6月)、
午後8時(予定)にJPモルガン・チェースの第2四半期決算発表、
夜9時半に米小売売上高(6月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に米生産者物価指数(6月)、米生産者物価指数コア(6月)
夜11時に米企業在庫(5月)、
夜11時からバーナンキFRB議長の米半期議会証言(2日目)、
深夜2時に米30年債の入札、
などが予定されています。
NZ・(欧)・米の指標には注目です。

<7月15日(金)>

朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午後6時に欧貿易収支(5月)、
夜9時(予定)に米シティグループの第2四半期決算発表、
夜9時半に米消費者物価指数(6月)、NY連銀製造業景気指数(7月)、
同夜9時半に加製造業出荷(5月)、
午後10時15分に米鉱工業生産(6月)、米設備稼働率(6月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)、
深夜1時に欧州の銀行のストレステストの結果公表(予定)、
などが予定されています。
米の指標および欧州の銀行のストレステストの結果には注目です。

※発表予定時間は変更になる場合があります。

さて先週は、ドル円は週前半に堅調傾向になって81円台に乗せた後、
週半ばに80円台前半まで下落して、その後に上下動しながらも中国の
利上げの影響も限定的で週後半にかけて米ADP雇用統計が市場予想よ
りも強かったことなども背景に、堅調傾向で推移して81円台半ばあた
りまで上昇しましたが、週末に発表された米雇用統計が市場予想を
大きく下回るサプライズとなって80円台半ばまで急落する相場展開
になりました。

一方、ユーロドルは週はじめにS&Pが「ギリシャ国債の債務ロール
オーバー計画をギリシャの選択的デフォルトとみなす可能性。」との
見解を発表したことなどでそれまでの上昇が一転、軟調に推移して、
その後に英FT紙の「ECBは格付け4社がギリシャのデフォルトの宣言
をしない限りギリシャ債を担保として受け入れ続ける。」との観測
報道で一時反発をするも、ムーディーズが5日に「ポルドガルの格付
けを4段階引き下げる。見通しはネガティブ。」と発表したことで
軟調の度を強めていきました。そして週後半のトリシェECB総裁の
記者会見では、金融政策は引き続き緩和的としながらも、次期利上げ
のコードワードは用いられずインフレを注視するの表現に留まりまし
たが、米ADP雇用統計が予想より強かったことを背景としたNYダウの
堅調もあって、それまで下落していた反動も手伝ったかリスク選好で
一時急反発をみせるも、週末のロンドン時間にギリシャ2年債利回り
が30.40%に上昇して過去最高となったり、伊10年債利回りが2002年
夏以来の水準に上昇したことなどでリスク回避の動意が優勢になって
再び下落して行きました。そして米雇用統計が市場の予想を大きく
下回るサプライズとなったことで、一時ドル売り動意に反発するも、
NYダウの下落も背景にリスク回避の動きが優勢となって再び下落する
相場展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに一時上値をトライするも、その後は
軟調傾向で推移して、英サービス業PMI(6月)が市場予想より強かった
ことを材料にユーロポンドでポンド買いが強まったことで、一時再び
上値をトライするもポンドドルの上昇は続かず、ユーロドルのリスク
回避の下落に連れるように軟調傾向となっていきました。そしてBOE
政策金利も市場予想とおりの据え置きでインパクトにはなりませんで
したが、週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回るサプライズとな
っことを契機としたドル売り動意に急反発して、ユーロポンドでの
ポンド買いが強まったことで、NYダウの下落によるリスク回避での
押しも限定的で週末に大きく反発上昇する相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは中国非製造業PMI(6月)が前月より弱い結果に
なったことや週はじめの豪小売売上高が市場予想より弱かったことや
5日の豪RBA声明で次期利上げの示唆がなかったことなどで、週半ば
まで軟調傾向で推移して、6日に中国人民銀行が政策金利を0.25%の
引き上げをしたことでさらに下落となりましたが、下落一巡後は反発
上昇に転じて、一時ユーロドルの下落に連れ安となるも限定的で、
NYダウの堅調や原油など商品市場の反発も背景に週後半は1.0800に
迫るあたりまで反発上昇が続きました。そして、週末に発表された
米雇用統計が市場予想を大きく下回るサプライズとなりましたが、
豪ドル米ドルではドル売り動意よりもダウ先物や原油価格などが反落
したことによるリスク回避優勢の反応となって下落する展開になり、
終盤は反発する上下動の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力や、日本の電力危機による
今後の日本の製造業の国内空洞化懸念の台頭の問題などがある一方、
サプライ・チェーンの回復による輸出の増加にかかわる今後の取得
外貨の円転による円高圧力および日本の貿易回復にかかわる為替予約
の活発化などによる円高圧力や、海外の中銀の外貨準備の多様化での
円資産の積み増しによる円高圧力や、日本の短期国債や株式などへの
海外ファンドマネーの流入による円高圧力など、引き続き、強弱材料
が交錯しているようです。

米ドルについては、7月1日に発表されたISM製造業景況指数が強い
結果となってNYダウもしばらく堅調に推移して、先週7日の米ADP
雇用統計も市場予想より強い結果となり、米ソフトパッチも治まり
かけてきたかに見えたのもつかの間、8日の米雇用統計が市場予想を
大きく下回るサプライズとなって冷や水を浴びせられることになり
ました。先週末はNYダウも下落して、米10年債利回りも3%に迫る
あたりまで下落して、ドルストレートでの反応はマチマチながら、
ドル円では米ドルが売られ大きく下落する展開になりました。

アナリストの見解では「米雇用統計の結果は、米ソフトパッチの継続
を示し、米景気は安定的な回復から程遠い。」との論調が優勢となっ
ているようですが、一部では「米雇用統計の結果は米経済の回復が
脆弱であることを示してはいるが、週末のNYダウは一時150ドル超の
下落となった後に徐々に反発して−62ドルまで下げ幅を縮小していて
週間でNYダウは+74ドルと上昇の週となっている。また集計期間が
わずかに異なる米ADPの民間調査の雇用統計では雇用市場の改善を示
していて、そして6日にダウ・ジョーンズなどの観測報道のように
『米国経済の回復が世界恐慌以降では最も緩慢な様相を示す中で、
米企業は4-6月期決算を堅調な内容で発表する準備を整えている』と
の見方もあり、過度に悲観するものではないとする意見もあるよう
です。今週の米指標と13日のバーナンキFRB議長の米半期議会証言や
今週から始まる米主要企業の第2四半期決算発表が注目されます。

また、米債務上限問題の実務的期限となる7月22日が迫っていて、
米債務上限引き上げが遅れればドル売り圧力となり、決定の見込み
が高まればドル買い動意となる可能性があるだけに、こちらも注目
材料となりそうです。

ちなみに米企業業績について、トムソン・ロイターによりますと、
2011年4-6月期の最終損益は日震災の影響もあり1-3月期の18%増より
鈍るものの、7四半期連続の増益で7%増の見込みとのことで、
2011年後半から2桁増に戻る見通しとのことです。

ただ、素材やエネルギー関連セクターは好決算の予想ですが、金融
セクターに関しては26%の大幅減益予想となっていて、今週から順次
発表されていく米主要企業の第2四半期決算発表での市場反応が注目
されます。

ドル円相場では、引き続き米ドル主導の展開となる可能性がありそう
ですが、日足レベルの上昇するMA21まで押していて、80円台半ばでの
売り買いの攻防が注目されます。4時間足レベルではぎりぎり上昇の
モメンタムは保っていそうですが、下抜けた場合では80円の節目あた
りまで下落する可能性がありそうです。また、80円台半ばで下値支持
された場合では、米10年債の金利も3%台を維持していることもあっ
て、米指標や今週から始まる米主要企業の第2四半期決算発表の結果
によっては再び上昇のトライとなりそうですが、81円台半ばには実需
の売りが控えているとの観測があるようで上値も限定的となりそうで
レンジ性向の相場展開となる可能性が高そうです。

ユーロについては、先週に政策金利の発表とトリシェ総裁の記者会見
などのイベントを通過して一段落ですが、かなりネガティブ材料を織
り込みつつも、先週末にギリシャ2年債利回りがなんと30.40%まで
上昇して過去最高になったり、伊10年物国債利回りが2002年夏以来の
水準に上昇するなど、金融市場ではリスク回避の動きが継続している
ようです。ユーロドルでは1.42の大台を維持できるか割り込むかが、
注目され、下抜けた場合では1.41を目指す展開となる可能性がありま
すが、1.42を下抜けず支持された場合では反発する可能性があり、
11日のユーロ圏財務相会合と12日のEU財務相会合および日本時間の
15日深夜1時に予定されている欧州の銀行のストレステストの結果の
公表が焦点となっていきそうです。

ストレステストの結果については、一部メディアが「伊の銀行の5行
はストレステストに合格したもよう。独銀のすべてがストレステスト
に合格したもよう。」、そして、ベルギーのデ・タイド紙が「EUの
金融機関ストレステストでは10〜20行が通過しない可能性。」などの
様々な観測報道が出ていますが、EUから「ストレステスト不合格の
銀行は9月末までに資本計画の提出必要。提出後3ヶ月以内の実施を
求める。」との文書草案が発表されていることから、不合格となる
金融機関も複数出るものと思われます。ただ、6日にムーディーズが
「欧州銀行監督機構(EBA)の銀行ストレステストによる格付けへの
影響は限定的となる公算が大きい。銀行にとって様々な前向きな効果
もある可能性。」との見解もあり、その結果が注目されます。

5日にムーディーズが「ポルドガルの格付けを4段階引き下げる。
見通しはネガティブ」との発表をしてユーロドルが下落しましたが、
次のレーティング格下げはアイルランドになるとの市場の噂もある
ようで、今後も格付け会社による突発的なレーティング発表で相場が
揺れる可能性もありそうですので注意が要りそうです。

ポンドについては、英経済の低迷が予想以上に長引くとの観測があり
ますが、先週末の米雇用統計後はドル売り動意も手伝って急反発しま
した。一部では消去法的ポンド買いによるとの観測もあるようですが
投機筋が材料を探すように経済指標を機に強めの反応ともなりがちな
ようで、下げ止まりつつ派あるようですが、1.60を中心としたレンジ
の上限の1.61を明確に抜けきれないうちは、揺れる相場展開が続く
可能性がありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、先週に豪小売売上高や
豪RBA声明、そして豪雇用統計などのイベントをこなし、6日の中国
人民銀行による利上げで下落となるも、下落一巡となった後に反発
しましたが、先週末の米雇用統計の市場予想を大きく下回る弱い結果
にダウ先物や原油価格などが反落したことによるリスク回避で下落し
た後に終盤に値を戻す展開となりました。月初のイベントをこなした
後も1.08のレジスタンスはなかなか堅そうで、ポイントを前にレンジ
相場となっていますが、原油価格などコモディティ市場やNYダウの
動向および中国経済指標などが注目されます。

レンジを抜けるにはファンダメンタルズのある程度強いインパクトが
必要となりそうで、強い材料がなければレンジ相場がまだ続く可能性
が高そうです。また、ここのところの中国の経済指標では物価関連の
指数以外では弱い結果となりがちになっているようで、13日の中国
第2四半期GDPの結果が注目されます。

経済指標関連では、11日のユーロ圏財務相会合と
米アルコアの第2四半期決算発表、
12日の英消費者物価指数にEU財務相会合米FOMC議事録、
13日の中国第2四半期GDPに英雇用統計と
バーナンキFRB議長の米半期議会証言(初日)、
14日のNZ第1四半期GDにJPモルガンの第2四半期決算発表と
米小売売上高に米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数、
15日の米シティグループの第2四半期決算発表に米消費者物価指数と
NY連銀製造業景気指数に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報、
そして、欧州の銀行のストレステストの結果公表、
などが注目されます。


さて今日はトレジャー・ハンターのお話です。

先週、沈没船からワインを収集している
スウェーデンの海洋専門のトレジャー・ハンター達が、
バルト海の底で直径60メートルもの巨大な円形の謎の物体を
発見しましたね。

その物体の傍には300メートルもの長さにわたり
何か大きな物を引きずったような跡も発見されて、

いつ、どのような人達が、どのような目的で、
この直径60メートルもの巨大な円形物を作ったのか、
そしてこの物体はいったい何なのか、謎が謎を呼んでいるようです。

第一次世界大戦のときの何らかの兵器ではないか、
との憶測もあるようですが、
スターウォーズに登場するファルコン号にも似ていることで、
「宇宙人の遺物?」などと話題となっています。

ところで…、

トレジャー・ハンターとは言わば「財宝の狩人」のことですが、
どことなく「トレーダー」とも似ているようです。

そういえば、トレジャー・ノートは米財務省中期債券のことで、
トレジャー・ビルは米財務省短期債券の通称となっていて、
「債券」を宝物に見立てていることは面白いですね。

近代の海洋トレージャー・ハンター達は、
海図(チャート)や昔の航行日誌を頼りとするだけではなく、
レーダーや超音波ソナーなどの探索機器も装備して、
財宝を探しているとのことで、

これらもチャートや様々なテクニカル・インジケーター、
そして情報ソースを駆使している現代のトレーダーにも似ていて、

トレーダーも「相場のトレジャー・ハンター」
と呼んでも良いのかもしれませんね。

探索機器も駆使している近代のトレージャー・ハンター達ですが、
それでもお宝にありつけるのは百発百中とはいかず、

お宝の発見は探索に対して少数の出来事なのだそうで、
これもまたトレーダーに似ているようです。

さて…、

トレーダーが相場に臨むとき、
チャンスのように見える裏にはリスクも少なからず潜んでいて、

いわば深海に眠る真珠を獲りにいくように
トレードもまた危険と隣り合わせの行為でもあり、

よほどの天才トレーダーであれば
チャートのいたるところ宝の山と見えるのかもしれませんが、

私達のような平凡なトレーダーであれば、
自身の身の丈と技量との範囲でリスクを抑えつつ、
海図(チャート)に眠る2〜3割のお宝を地道に探す作業
なのかもしれませんね。

そしてまた…、

トレードの習得の過程では、理解に苦しむ事象や
混乱するような事象に遭遇することがありますね。

たとえば、レートが上昇するときには「必ず」といって良いほど、

上昇のブレークアウトもしくは上昇トレンド巡航の動きや、
あるいは大きな陽線の示現や陽線の連なりがあるものです。

(これらのいずれかがなければ上昇しないわけで当然ですが…)

確かに後付でチャートをみると
間違いなくこれらのいずれかの状態となっているものですが、

しかしながら、自身がトレードに臨み、
未来未確定のチャートの右端に立って、

上昇のブレークアウトのように見えるときや、
上昇トレンド巡航の動きとなっているように見えるときや、
大きな陽線が示現しているように見えるときや、
陽線が連なっているように見えるときに、

ロング(買い)の執行をしても、

「誰かが見ていて相場を操作しているかのように
 ナゼか自身がエントリーしたとたんに下落する。」

ことがあるものです。

さりとて、ならばこれらは逆のサインかと、
(ポイントをわきまえず)上昇トレンド巡航の動きに
逆らってみても、やはり負けてしまう…。

買っても売っても不思議なくらい負けて、
「いったいぜんたい、どうなっているんだ!」と、
叫びたくなることがあるものです。

しかし、「ブレークなんか信じられない!」と叫んでみても、
ブレークして相場が大きく動く事実は厳然として存在しています。

ただ、不発となるブレークもどきも少なからずあるのですね。
いつもブレークさえすれば大きく動くとは限らないわけです。

そうです。

上昇のブレークアウトもしくは上昇トレンド巡航の動きや、
あるいは大きな陽線の示現や陽線の連なりは、

上昇の「必要条件」ではあっても、
実践的には「必要十分条件」とまでは言えないのですね。

同じような手法を用いていても、
ある人は(トータルで)勝ち続け、ある人は(トータルで)負け続ける、
摩訶不思議なことがトレードの習得の過程では起こるものです。

この「十分条件」の部分こそが
実践的トレード判断にもかかわってくるところですが、

トレードチャンスの「取捨の判断」と、
「条件補足の認識」がこれにあたることがあります。

「上位時間軸が小幅揉み合いの状況なのに
 下位時間軸のブレークに惚れて飛びついてしまう。」

「上位時間軸のチャートポイントに近づいているのに、
 上昇巡航に見える下位時間軸のトレンドを追っかけすぎて
 高値を掴んでしまう。」

「押しが待てず、初動に飛びついてしまう。」

などなど、後でよくチャートを見ると反省点があるものです。

これらは、その多くでチャンスに対する
「引き算的な思考」が必要なことを示し、

(天才トレーダーではない私達のような平凡なトレーダーには)

チャンスを取捨して「捨てる」プロセスが必要で、

このトレードチャンスを「ふるい」にかけて捨てるプロセスこそが、
勝敗を分けている場合が少なからずあるものです。

さらには、曖昧とのそしりもある裁量を応用的に加味して、(苦笑)

「あと30分足らずでFRB議長の議会証言の時間だな。
 ネガティブ発言にはなりそうだが、どうなるか判らないから、
 リワード目標未達でもいったん利食っておくか…。」

「そろそろロンドン早出勢の出没の時間だ。
 揺り動かしではじき飛ばされてはいけないから、
 東京時間の終わりに買いサインとはなっているが、
 今日はヤツらがどのように出てくるか今少し様子をみよう。」

「オセアニア時間で今日はずいぶん噴け上がっているが、
 そろそろ東京時間が始まるな。東京勢はどう出てくるだろう。
 高値追いせずに様子をみて、場合によっては逆張ってみるか。」
 
などなど、

「警戒」や「待つ」プロセスを加えることができる場合もあります。

ときに一筋縄ではいかないときもある相場ですが、

海図(チャート)に眠る2〜3割のお宝を、
「捨てるプロセス」と「警戒」と「待つプロセス」の条件補足で、
しっかりとトレジャーハントしていきたいものです。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。



<コマーシャルです>

FX攻略オンライン



FX 第3の状況のお話


2日のユーロ圏財務相の電話会議で、ギリシャへの
120億ユーロの第5トランシェ融資が合意となりましたね。

●先週の主な出来事

<6月27日(月)>

ユーログループ議長が26日に、
「ギリシャ議会で承認予定の同国緊縮財政策が実施されれば、
同国の債務は持続可能。ギリシャ議会が同案を承認すると確信。」
などの見解を示しました。
中国の温家宝首相が、
「中国は今後も欧州債券市場で長期的な投資家であり続ける。」
との表明をしました。
仏紙フィガロの電子版が、
「仏政府と同国の銀行はギリシャ債務の乗り換えの提案で合意。」
との報道をしました。
BIS(国際決済銀行)の年次報告では、
「インフレ圧力を抑制して金融安定のリスクを回避するために、
世界的に金融政策を現在よりも引き締める必要。」
との見解が示されました。
ギリシャ地元紙が、
「EU当局者と民間銀行の協会の代表がギリシャ国債の
ロールオーバーに関する計画を協議する。」
との報道をしました。
米FT紙が、
「S&Pのリサーチでは米国債の格付けが引き下げられた場合、
米国は最大で1000億ドルの打撃を受ける可能性。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチのアナリストが、
「欧州債務危機においアジア太平洋地域では豪と韓国の銀行が
最も大きなリスクにさらされている。」
との見方を示しました。
NZドルが指標発表前に対ドルで下落しました。
NZ貿易収支(5月)は市場予想より弱い6.05億NZドルになりました。
英ホームトラック住宅調査(6月)は前回と同じ−0.1%になりました。
日経平均が軟調傾向で推移しました。
東京時間前半ではドルが全面高になって、
ドルストレートが軟調傾向で推移してドル円が上昇しました。
中国鉱工業生産(1-5月期)は前年比+27.9%になりました。
ギリシャの副首相が、
「ギリシャの改革は実現困難な可能性。
ギリシャ議会は780億ユーロの緊縮策の一部を拒否の公算。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の財政改革の遅れは信用にネガティブになる。」
との見解を発表しました。
英テレグラフ紙が、
「欧州高官はギリシャのデフォルトに備えている。」
との観測報道をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの継続的な預金引き出しはネガティブ要因。」
との見解を示しました。
東京時間後半では主要通貨ペアが揉み合いになりました。
中国上海株式市場が一時1ヶ月ぶりの高値をつけました。
英BOEの先週末の金融安定報告で、
「英ロイズ・バンキング・グループが保有する抵当権付
住宅ローン債権のうちLTV(住宅価格に対するローン比率)が70%超を
占める割合が60%と、英国内の大手銀行6行の中では最も高く、
不良債権リスクが最も高い。」
との報告がされていたことが報道されました。
日経平均は前週末比−100.40円で大引けました。
独10年債と伊10年債の利回り格差が218bpと、
ユーロ導入後で過去最大になりました。
スペイン財務相が、
「スペインは救済を必要としない。
スペイン債への需要は引き続き強い。
スペイン債のスプレッドは懸念材料。」
などの見解を示しました。
独財務次官が、
「ギリシャと欧州の状況は深刻。
ギリシャでの緊縮財政法案は承認されると予想。
独議会でもギリシャ追加支援が合意される可能性。」
などの認識を示しました。
仏大統領が、
「ギリシャ債(のロールオーバー)について、
民間セクターで合計600〜650億ユーロの貢献ができる可能性。
(ギリシャの)債務削減については選択肢などない。
仏の銀行はギリシャ債70%ロールオーバーで協議中。」
などの発言をしました。
ロンドン時間前半では揉み合いながらもユーロドルなど
ドルストレートが堅調に推移しました。
ドイツ政府当局者が、
「独首相と中国首相がユーロについて協議する。」
との発表をしました。
ECBのシュタルク理事が、
「(インフレに)強く警戒。ECBの特別措置は暫定的なもの。
ECBには利上げの用意ができている。
1.25%の政策金利はもはや正統な水準ではない。
銀行間の資金取引は緩和的。ECBはバランスシートを管理可能。
ギリシャの債務再編は周辺国に打撃。
EU・IMFの迅速で的確な実行が危機回避への最善の方法。
危機回避にはギリシャの国家的な合意が必要。
ユーロは中国などの助けを必要としていない。」
などの見解を示しました。
NY時間序盤ではドルストレートが反落していきました。
米個人消費支出(5月)は0.0%、米個人所得(5月)は0.3%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米PCEコア・デフレータ(5月)は市場予想より強い1.2%になりました。
市場反応は限定的でした。
NYダウが堅調に推移しました。
ドルストレートが再び上昇する展開になりました。
ドル円も堅調傾向で推移しました。
米ダラス連銀製造業活動指数(6月)は、
市場予想より弱い−17.5になりました。
ポンドがロンドンフィクスから反落して揉み合う展開になりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「コア・インフレには上昇圧力があり注視している。
向こう5〜6年で失業率が5.5%程度に低下すると見込んでいる。」
などの発言をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ユーロ圏の保険会社のギリシャ・アイルランド・ポルトガル
などに対するリスク資産は管理可能。」
との見解を発表しました。
米2年債の入札では、最高落札利回りは0.395%、
応札倍率は前回より低い3.08倍と冴えない結果になりました。
英BOEのポーゼン委員が、
「インフレ期待が上昇している証拠はない。
政策金利に対するBISの見方には同意できない。
今の英国には利上げはナンセンス。
1970年台に見られたようなスタグフレーションの可能性もない。」
との見解を示しました。
EUと銀行団との民間投資家を巡る協議がローマで行われました。
OPEC事務総長が、
「IEAの戦略石油備蓄の放出の決定で短期的に原油価格が落ち着が、
第3〜第4四半期での需給は再びタイトになる可能性。」
との見解を示しました。
ギリシャの首相が、
「緊縮財政計画に賛成票を投じることのみが、
ギリシャ再建の唯一のチャンスである。
全議員に賛成票を投じるように要請する。」
との発言をしました。
NY原油(WTI)は90ドル台後半で引けました。
NYダウは前週末比+108.98ドルで取引を終えました。

<6月28日(火)>

オセアニア時間にユーロや資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
中国人民銀行が発行する金融時報が、
「中国は欧州への直接投資を増やす必要。
温首相のユーロ債購入増の決定は外貨準備多様化が目的。」
などの報道をしました。
中国証券報が「中国の追加引き締め政策の余地は小さい。」
との社説を掲載しました。
東京時間前半では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
ギリシャの与党の一部議員が英スカイニュースのインタビューで、
「電力会社や水道会社の売却計画を中止しなければ、
緊縮法案に反対すると首相に通告した。」
との発言をしました。
格付け会社のS&Pが、
「日本の銀行が最もネガティブな格付け圧力に晒されやすい。」
との見解を発表しました。
日経平均が堅調傾向で推移しました。
中国商務部が、
「中国政府は米国に対中輸出規制の緩和を求める。
適切でない輸出規制は米国の国益にとってマイナス。」
との見解を発表しました。
一部メディアが、
「伊財務相のトレモンティ氏が予算をめぐり辞任する公算。」
との観測報道をしました。
ECBのシュタルク理事が、
「ギリシャが緊縮計画を未実行なら7月以降の支援を停止。
ギリシャにあるのはただ1つのプランだけである。」
との見解を示しました。
ユーロなどドルストレートが軟調になりました。
日経平均は前日比+70.67円で大引けました。
独輸入物価指数(5月)は市場予想より良い−0.6%なりました。
独GFK消費者信頼感調査(6月)は市場予想より強い57になりました。
市場反応は限定的でした。
ポルトガルの2年債利回りがユーロ導入後で最大になりました。
中国の首相が、
「欧州は危機を乗り越えられると信じる。
今後5年で独との貿易倍増を目指す。中国は欧州を支援する。」
などの見解を示しました。
独の首相が、
「中国との貿易規模を今後5年で2000億ユーロに拡大させたい。」
と発言しました。
中国首相や独首相の発言を受けてユーロが一時上昇しました。
独政府が7-9月に600億ユーロの国債入札を予定との発表をしました。
英第1四半期GDP確報は前年同期比で予想より弱い1.6%、
英第1四半期経常収支も予想より弱い−94億ポンドになりました。
ポンドが軟調になり、ユーロも一時連れ安になりました。
英BOEのマイルズ委員が、
「インフレ期待が高まる恐れがある。
英インフレ率には満足とはいえない。
複数のリスクの具体化が緩和への投票につながっている。
家計の経済信頼感は極めて脆弱。」
などの見解を示しました。
英BOEのデール委員が、
「英の景気回復は引き続き脆弱。
英CPIは向こう2年の大半で2%超が続く可能性。
インフレの上振れリスクを懸念。弱い個人消費が続く公算。
ポンド安がインフレをもたらした面もある。
CPIの上昇の大半は一時的要因。インフレは引き続き抑制。
市場はギリシャのデフォルトの確率を80%とみている。」
などの認識を示しました。
英BOE総裁が、
「消費が総需要における弱点のひとつ。
ある時点では英中銀は利上げをする可能性。
今年の経済成長の速度は予想より緩慢。
長期的な解決策が見つからなければ危機が拡大の恐れがある。
資産購入枠の拡大は安易な行動と非難される可能性。」
などの発言をしました。
英BOEのボーゼン委員が、
「インフレ問題の鍵は賃上げ圧力。
現状では英国に賃金上昇圧力が強まる兆しはない。
今後の利上げのヒントは賃上げ圧力にある可能性。
英CPIは年内に目標を下回る見込み。」
などの見解を示しました。
相次ぐ英BOE委員の発言にポンドが上下動になりました。
スペインの首相が
「回復ペースは依然として遅すぎる。
年後半から景気回復のペースが増す可能性。
財政赤字削減目標の達成は厳しい。」
などの認識を示しました。
EUの委員会がギリシャ問題に関して民間セクターとの非公式会合を
継続しているとの一部報道がありました。
独と中国の首脳が、
「独と中国は為替安定で他国と協力していく。
独と中国は金融政策の調整を強化する。」
などの共同声明を発表しました。
IMFが「ギリシャの債務再編問題はとても複雑。
ギリシャ問題の解決には民間セクターの自発的参加が不可欠。」
などの見解を示しました。
トリシェECB総裁が「欧州の経済ガバナンスの改善を呼びかける。
ECBは(インフレへの)強い警戒の状態にある。」
などの認識を示しました。
欧州委員長が「ポルトガルとアイルランドはIMF・EUの支援は順調。
ギリシャの状況は非常に困難だが克服は可能。」
など見解を示しました。
ユーロが反発しました。
一部のメディアが、
「EUのストレステストでは10〜15行が不合格の見込み。」
との観測報道をしました。
独消費者物価指数速報(6月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
NY時間前半ではユーロドルなどドルストレートが上昇しました。
米S&Pケースシラー住宅価格指数(4月)は、
市場予想よりやや弱い−3.96%になりました。
米消費者信頼感指数(6月)は市場予想より弱い58.5になりました。
リッチモンド連銀製造業景況指数(6月)は、
市場予想より強い3になりました。
NYダウや原油先物が堅調傾向で推移しました。
欧州委員会のアルムニア委員が、
「ギリシャの危機は欧州経済と通貨同盟の脅威。」
との認識を示しました。
IMFがECBに、
「ギリシャ国債ロールオーバーの保有確保を求める。」
との要請をしました。
LCHがポルトガルとアイルランド国債の取引証拠金比率を
80%に引き上げました。
米5年債の入札では、最高落札利回りが1.615%、
応札倍率が前回より低い2.59倍になりました。
冴えない入札結果に米10年債利回りが3.00%を回復しました。
ドル円が堅調になりました。
IMFがラガルド氏をIMF専務理事に指名しました。
ダラス連銀総裁が、
「米経済は下半期に上半期よりも大幅に強くなる可能性。
エネルギー価格の下落が下半期の成長の一助になり、
下半期の米成長率は4%になる可能性もある。」
との見解を示しました。
NY原油(WTI)は92ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+145.13ドルの大幅高で取引を終えました。

<6月29日(水)>

オセアニア時間でドル円が上昇幅を縮めました。
資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインの17の州政府の幾つかは財政状況の改善で
一段の措置を取らなければ格下げ圧力に晒される可能性。」
との見解を発表しました。
日鉱工業生産速報(5月)は市場予想より強い5.7%になりました。
日経済産業省が「生産の判断について回復しつつある。」
との認識を示しました。
英FT紙が、
「ギリシャ国家資産売却での調達は予定の4分の1に留まる公算。」
との観測報道をしました。
WSJのWEB版が、
「財務基盤が脆弱な政府や銀行が発行した債券を多く抱えているため、
欧州の一部保険会社が域内の債務危機で巨額損失を被る恐れがある。」
との観測報道をしました。
東京時間前半では主要通貨ペアがやや軟調な揉み合いになりました。
中国人民銀行の政策委員が、
「中国のインフレは長期化する公算。一段の利上げが必要。
中国は膨らむ外貨準備から圧力を受けている。
インフレ率は今後10年3〜5%の可能性。
11年の中国成長率は9.5%を見込んでいる。
今年の中国の成長率は鈍化が必要。」
などの見解を示しました。
東京時間後半はドルストレートが反発する展開になりました。
日経平均は前日比+148.28円で大引けました。
IMFが「世界経済は成長しているがダウンサイドリスクがある。」
との見解を示しました。
中国上海株式市場が軟調に引けました。
ロンドン時間序盤は主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
ギリシャ地元紙が「無所属議員の一部が緊縮財政案の採決を棄権。」
との観測報道をしました。
中国景気先行指数(5月)は前月よりやや弱い101.98になりました。
英消費者信用残高(5月)は2億ポンド、
英住宅ローン承認件数(5月)は4.59万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧消費者信頼感指数確報(6月)は予想よりは強い−9.8になりました。
ECBのシュタルク理事が、
「ギリシャが債務再編になればギリシャ経済の崩壊を招き、
投資家は欧州を敬遠する可能性。」
との認識を示しました。
ギリシャの緊縮財政法案の議決の行方が意識されてか、
ユーロドルなどが一時上下動になりました。
資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
スイスKOF先行指数(6月)は市場予想とおりの2.23になりました。
一部の通信社が、
「ギリシャ野党が中期財政計画法案を支持すると表明した。」
との報道をしたことが伝わりました。
ユーロが堅調に推移しました。
加消費者物価指数(5月)は市場予想より強い3.7%になりました。
加ドルが堅調に推移しました。
原油先物が堅調傾向で推移しました。
夜9時半過ぎからギリシャ緊縮財政法案の採決が始まりました。
一時ユーロが急落しては戻す荒い動きになりました。
ギリシャの財務相が「緊縮財政に選択の余地はない。」
との認識を示しました。
加住宅価格指数(4月)は市場予想より強い前年比4.4%になりました。
ギリシャ議会が緊縮財政法案を賛成155票対138票で可決しました。
ユーロ円の主導でドル円が急落しました。
先行織り込みがされていたや採決が僅差であったことで、
ユーロが利食いの事実確定売りを浴びて一時軟調に推移しました。
クロス円が一時軟調になりました。
ユーロドルに連れてポンドドルなども一時軟調になりました。
ギリシャの財務相が「30日の採決でも法案が可決することを期待。」
との発言をしました。
米中古住宅販売保留(5月 成約)は予想より強い8.2%になりました。
原油在庫は437万5000バレルの減少になりました。
NYダウが一時マイナス圏となりましたがその後堅調に推移しました。
主要通貨ペアが反発しました。
資源国通貨を中心にドルストレートが堅調に推移しました。
IMFの専務理事代行が、
「米国のインフレリスクは依然として低い。
過剰な赤字削減の前倒しは米回復の妨げになる可能性。」
との見解を示しました。
オバマ米大統領が、
「赤字削減が最も重要な課題。
防衛予算と社会保障も含めて聖域なく予算全体を点検。
中間所得者層の減税は延長も高額所得者層への税控除は廃止したい。
民主と共和両党ともそれぞれ合意点が見つかると確信。」
などの見解を表明しました。
独IFOが、
「独の経済成長は2011年〜12年に減速しながらも続く可能性。
11年のGDP伸び率を3.3%、12年の伸び率を2.3%と予測。」
などの発表をしました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが2.430%、
応札倍率は前回より低い2.62倍と冴えない結果になりました。
ECBのビニスマギ理事が、
「信用事由は避けなくてはならない。
ギリシャの銀行もロールオーバーに参加すべき。
ギリシャが行動すれば支払不能は回避できる可能性。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半まで上昇して引けました。
NYダウは前日比+72.73ドルで取引を終えました。

<6月30日(木)>

格付け会社のムーディーズが、
「米国の格付けが引き下げられた場合は
米国の州や地方自治体なども格下げとなる可能性。」
との見解を発表しました。
米ドルが売られました。
NZ住宅建設許可件数(5月)は市場予想より弱い2.2%になりました。
オセアニア時間にユーロなどドルストレートが堅調に推移して、
ドル円が軟調傾向で推移しました。
英GFK消費者信頼感調査(6月)は予想より弱い−25になりました。
新華社が「中国の地方政府の債務は抑制されている。」
との観測報道をしました。
NZ企業信頼感(6月)は前月よりかなり強い46.5になりました。
豪民間部門信用(5月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
東京時間ではドル円が軟調傾向で推移しました。
ドルストレートは揉み合いながらも堅調傾向で推移しました。
申銀万国が「中国のインフレ率(6月)は6.5%になる可能性。」
との観測を発表しました。
中国銀行が「10-12月期の中国利上げの可能性は低下している。」
との見解を発表しました。
アジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
オーストリア中銀総裁が、
「ギリシャ議会の緊縮財政の可決はポジティブな要因。
ギリシャの破綻は債務再編よりも痛みとなる。
ギリシャは更なる行動が必要。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比+18.83円で大引けました。
独小売売上高指数(5月)は市場予想より弱い−2.8%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(6月)は予想とおり0.0%になりました。
ユーロが限定的ながら反落しました。
トリシェECB総裁が、
「インフレリスクは上向き。ECBは強い警戒の状態。
インフレ率は今後数ヶ月で明確に2%以上にとどまる可能性。」
との見解を欧州議会で示しました。
独失業率(6月)は市場予想とおりの7.0%になりました。
独失業者数は296.7万人(調整後)と予想より改善しませんでした。
英BOEが「住宅ローン需要が7-9月期に減少すると予想。」
との発表をしました。
ポンドが月末売りで軟調になりました。
他のドルストレートも連れ安となりました。
トリシェECB総裁が、
「経済の不透明感は依然として高い。経済の基調はポジティブ。
物価安定はユーロの信頼に不可欠。ECBは物価安定を達成する。
クレジットイベントは回避する必要。
ECBはギリシャ債のロールオバーに参加しない。
ECBは量的緩和を実施してはいない。」
などの発言をしました。
欧消費者物価指数速報(6月)は市場予想より弱い2.7%になりました。
英BOEのフイッシャー委員、
「金融市場は回復している。回復は根付いてはいない。
英銀の資金調達コストは上昇。
欧州ソブリンリスクが最も顕在化したリスク。
ストレステストは予想通りの結果とならなければリスク。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィッチが、
「ユーロ圏全体の危機の阻止にはギリシャ解決だけでは不充分。」
との見解を発表しました。
ギリシャの財務相が「ギリシャ銀行預金は法的に保証されている。」
との発言をしました。
米新規失業保険申請件数は42.8万件、
米失業保険継続受給者数は390.2万人と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ドルが売られ一時ドル円が下落してドルストレートが反発しました。
加GDP(4月)は市場予想より強い0.0%になりました。
ギリシャが夜10時頃から緊縮財政の実施法案の採択を開始しました。
独の銀行がギリシャ支援の用意があるとの共同声明を発しました。
シカゴ購買部協会景気指数(6月)は予想より強い61.1になりました。
ドル買い反応になりました。
IMFが、
「世界外貨準備に占める米ドルの比率が第1四半期に60.7%に低下。
ユーロの割合は26.5%と昨年第4四半期26.4%とほぼ変わらない。」
などの発表をしました。
NYダウが堅調に推移しました。
NY時間前半ではドルが買われる展開になりました。
円やスイスフランが売られました。
ギリシャ議会が155対136票で緊縮財政策の実施法案を可決しました。
ユーロドルやポンドドルなどドルストレートが反発しました。
ホワイトハウスの報道官が、
「米連邦債務上限の引き上げの協議は8月2日期限を越えない。」
との発表をしました。
独財務相が「独銀行とギリシャ債務について合意した。」
との発表をしました。
セントルイス連銀総裁が、
「流動性ある資産の売買は通常の金融政策に類似。
追加緩和は正当な金融緩和政策。
政策金利が事実上ゼロでも金融政策積極的に緩和できる。
ディスインフレ傾向と成長鈍化で日本型のリスクがあった。
FOMCはこのリスク回避のため追加緩和をこれまでに行ってきた。」
などの見解を講演で述べました。
ロンドンフィックスあたりからドル円が反落しました。
FRBがNY連銀を通じた49.09億ドルの国債購入でQE2を終了しました。
カンザスシティー連銀総裁が、
「長期間のゼロ金利が新たなもろさの源泉生み出す懸念。
ゼロ金利を維持すればするほど急激な金利上昇で悪影響。」
などの認識を示しました。
ブルムバーグが関係筋の情報として、
「ガイトナー長官は債務上限引き上げの予算合意後に退任を検討。」
との観測報道をしました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「QE2は為替相場に影響を与えた。
株式のプレミアムは50年ぶりの高水準。
QE3は米ドルの価値損なう。QE3があれば驚き。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は95ドル前半で引けました。
NYダウは前日比+152.92ドルで取引を終えました。

<7月1日(金)>

ガイトナー米財務長官が、
「債務上限を引き上げなければ金利は上昇。
議会が債務上限を引き上げると確信している。
米国の赤字は持続不可能。法人税の改革が必要。
銀行は積極的にリスクテークすべき。
米国は回復力に富んでいる。
予見可能な将来にわたって現職を続ける。」
などの発言をしました。
オセアニア時間では連休前の調整もあったかドルが買われて、
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
豪AIG製造業指数(6月)は前月より強い52.9になりました。
中国証券報が、
「人民銀行は銀行が現金不足に陥らぬよう
今後は預金準備率の引き上げに慎重になる。」
との社説を掲載しました。
日失業率(5月)は4.5%、日全国消費者物価指数コア(5月)は0.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
第2四半期の日銀短観(11000社対象)では、
「大企業製造業業況判断指数が市場予想より弱い−9、
大企業非製造業業況判断指数が市場予想より弱い−5、
大企業製造業先行きが市場予想とおりの+2、
大企業非製造業先行きが市場予想より弱い−2、
大企業全産業産業設備投資(前年度比)が予想より強い+4.2%。
想定為替レート(大企業製造業)は年度通期が82.59円。」
などになりました。
限定的ながら円が売られ一時ドル円が上昇しました。
中国製造業PMI(6月)は市場予想より弱い50.9になりました。
東京時間前半では豪ドルが軟調傾向で推移しました。
その後ドルが売られユーロドルなどドルストレートが反発しました。
日経平均は前日比+51.98円の9868.07円で週の取引を終えました。
独連銀の前総裁のウェーバー氏がUBSの会長に就任しました。
EUで6番めの人口規模で世界経済危機の中でもEUで唯一の経済成長を
続けてきたポーランドがEUの持ち回りの議長国になりました。
米長期金利が一時上昇しました。
スイスSVME購買部協会景気指数(6月)は、
市場予想より弱い53.4になりました。
独製造業PMI確報(6月)は市場予想より弱い54.6になりました。
欧独製造業PMI確報(6月)は市場予想とおりの52.0になりました。
英独製造業PMI(6月)は市場予想より弱い51.3になりました。
ポンドが軟調傾向で推移しました。
欧失業率(5月)は市場予想とおりの9.9%になりました。
ロンドン時間前半は主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
7月3日予定のユーロ圏の財務相会合が見送りとなり、
2日に電話会談を行うとの報道がありました。
ユーロが一時軟調になりました。
欧州の株式市場が堅調傾向で推移しました。
一部のメディアが、
「ギリシャは新規救済基金で最大850億ユーロを得る公算。」
とのオーストリア財務省の見解を報道をしました。
格付け会社のS&Pが、
「伊は緊縮財政計画にかかわらず債務リスクに直面している。」
との見解を発表しました。
格付け会社のムーディーズが、
「独の12銀行の格付けを引き下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
ユーロドルが神経質に上下動しながら軟調になっていきました。
ドルストレートがしばらく軟調に推移しました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(6月)は
市場予想より弱い71.5になりました。
米ISM製造業景況指数(6月)は市場予想より強い55.3になりました。
米建設支出(5月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
指標発表直後はドル買いの反応でドル円が上昇しました。
その後はNYダウが堅調傾向で推移して、
リスク選好のドル売りに押されてドル円が上げ幅を縮小しました。
ドルストレート通貨ペアが反発しました。
資源国通貨が堅調に推移しました。
仏中銀総裁が、
「ギリシャ救済に新たなプランはない。
ギリシャは現状の緊縮財政計画を継続しなければならな。
仏の銀行が提案のロールオーバー案による解決には問題もある。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は反落して94ドル台後半で週の取引を終えました。
NY金先物(8月)は1482.60ドルと1500ドルを割り込んで引けました。
NYダウは前日比+168.43ドルの12582.77ドルで週の取引終えました。

●今週の主な予定

<7月4日(月)>

※米市場は独立記念日で休みです。

午前10時半に豪小売売上高(5月)、豪住宅建設許可件数(5月)、
同午前10時半に豪ANZ求人広告件数(6月)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(5月 前年比)、
午後5時半に英建設業PMI(6月)、
午後6時に欧生産者物価指数(5月)、
夜9時半に加鉱工業製品価格指数(5月)、加原材料価格指数(5月)、
などが予定されています。
豪・(スイス)・(英)の指標には注目です。

<7月5日(火)>

午前10時半に豪貿易収支(5月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(6月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(6月)、
午後5時半に英サービス業PMI(6月)、
午後6時に欧小売売上高(5月)、
夜11時に米製造業受注(5月)、
などが予定されています。
豪・(英)・欧・米の指標には注目です。

<7月6日(水)>

午後2時に日景気一致CI指数速報(5月)、日景気先行CI指数速報(5月)
午後7時に独製造業受注(5月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(6月 前年比)、
夜9時半に加住宅建設許可(5月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(6月)、
などが予定されています。
(独)・(加)・米の指標には注目です。

<7月7日(木)>

朝7時45分にNZ第1四半期GDP、
朝8時50分に日機械受注(5月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(6月)、豪失業率(6月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(6月)、
午後5時半に英鉱工業生産(5月)、英製造業生産高(5月)、
夜7時に独鉱工業生産(5月)、
午後8時に英BOE政策金利、
午後8時45分に欧ECB政策金利、
夜9時15分に米ADP雇用統計(6月)、
夜9時半からトリシェECB総裁の記者会見、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(5月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(6月)、
などが予定されています。
NZ・豪・(スイス)・独・英・欧・米の指標には注目です。

<7月8日(金)>

朝8時50分に日国際貿易収支(5月)、日国際経常収支(5月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(6月 現状判断DI・先行判断DI)、
午後2時45分にスイス失業率(6月)、
午後3時に独貿易収支(5月)・独経常収支(5月)、
午後5時半に英生産者物価指数コア(6月 前年比)、
同午後5時半に英生産者仕入価格(6月)、英生産者出荷価格(6月)、
夜8時に加雇用ネット変化率(6月)、加失業率(6月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(6月)、米失業率(6月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(6月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(6月)、米週平均労働時間(6月)、
夜11時に米卸売在庫(5月)、
深夜4時に米消費者信用残高(5月)、
などが予定されています。
(独)・(英)・加・米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円では週はじめに下窓を空けてはじまりましたが、
その後は上下動しながらも週半ばまで堅調傾向で推移して、一時、
81円前半まで上昇して、週後半に80円台前半まで下落した後に、
週末にかけて一時81円前半まで上昇した後に上げ幅を縮小するも
80円台後半まで上昇する上下動の相場展開になりました。

一方、ユーロドルは週はじめに一時下値を試す動きになりましたが、
その後にギリシャの緊縮財政法案の可決観測の高まりで反発上昇に転
じて、一時押しが入るも1.45台前半まで上昇して、株式市場の堅調
よるリスク選好動意にも支えられ、揉み合いながらも堅調傾向の相場
展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに一時下値を試す動きになりましたが、
その後に上下に揺れながらも上昇動意優勢で推移して、一時1.61台
前半となるまで上昇して、週後半では1.60台でやや大きめの上下動の
揉み合いとなりながらも、株式市場の堅調よるリスク選好動意にも
支えられ1.60台後半まで値を戻す相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめに一時下値を試す動きになりまし
たが、その後に原油などの反発があるとともに、株式市場の堅調よる
リスク選好動意にも支えられ、週末に一時押しが入るも、1.07台後半
まで上昇する堅調な相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、火力発電需要の高まりによる原油輸入
の増加での外貨需要にかかわる円安圧力や、リスク回避の受け皿とし
ての円の役割はやや低下しながらも先進各国の株価の復調などでの
リスク回避の低下による円安圧力などがある一方、
サプライ・チェーンの回復による輸出の増加にかかわる今後の取得
外貨の円転による円高圧力および日本の貿易回復にかかわる為替予約
の活発化などによる円高圧力があるなど、引き続き、強弱材料が交錯
していますが、徐々に円安優勢の地合いとなりつつある状況も垣間見
られてきているようです。

米ドルについては、先週の経済指標では雇用関連指数が弱いものの、
米中古住宅販売保留(5月 成約)が市場予想よりかなり強い結果となっ
たとともに、シカゴ購買部協会景気指数が大きく改善したことや、
また、米ISM製造業景況指数(6月)も市場予想より強い数字となって、
QE2の6月末終了にもかかわらず、先週はNYダウが週間+650ドルに
迫るほど5日連騰となり米景気回復への期待が高まるなか、債券市場
は弱く米長期金利が上昇して米国の通貨としてのドル買い動意がみら
れる一方、リスク選好動意による世界の基軸通貨としての米ドル売り
もみられて綱引きとなりましたが、全般ドル売り優勢になりました。

今週6日には米ISM非製造業景況指数、週末8日には米雇用統計と、
今週はドルにとっての大きな2つのイベントがあり注目されますが、
米雇用については製造業よりもサービス業がシェアを有していること
から、米ISM非製造業景況指数でも構成項目の雇用指数が焦点となり
そうです。また、先週はNYダウが5日連騰となりましたが、一部では
QE2の終了でボディーブローのように投機マネーの流動性が徐々に
低下していくと見る向きもあるようで、株式市場で再び調整の動きと
なった場合では基軸通貨としての米ドル買戻しの動きとなる可能性も
あり、リスク選好動意の継続への過度の楽観はまだできないのかもし
れません。

ドル円相場では、米ドル主導の展開となる可能性がありそうですが、
81円台に乗せると実需の売りが入り、また80円台前半では投機の買い
が入り、80円台のレンジに堅さが見られ、先月6月では月間の値幅が
1988年5月以来となる1円75銭と変動幅が小さい状況であるとともに
週末には米雇用統計のイベントも控え、材料の混在で読みにくい状況
ながら、モメンタムは徐々に上方向で上下動しながらも81円台レベル
を目指しているようにも思われます。まずは81.00〜81.20アラウンド
のレジスタンスゾーンを抜けきれるかが注目されます。

ユーロについては、先週の焦点であったギリシャ緊縮財政法案および
その関連法案が無事に議会通過となったことで、一時、事実売りも見
られたものの、先進国の株式市場の堅調にも支えられ、リスク選好動
意優勢で、基軸通貨としての米ドル売りもあり、ユーロドルでは堅調
な相場展開になりました。

今週は先週末のユーロ圏財務相の電話会議の結果(ギリシャに対する
120億ユーロの第5トランシェ融資が合意) を週初めに織り込む動き
となる可能性があるとともに、7日にはECBの政策金利の発表とトリ
シェECB総裁の記者会見が予定されているなどのユーロにとっての大
きなイベントがありますが、7日の利上げ自体については既に市場
のコンセンサスとなっているようで、その後の利上げのペースにつ
いてECB総裁がどのような示唆をするか注目されます。

7日までは株式市場が堅調である限り、ユーロドルは押しが入っても
堅調傾向を維持する可能性があるとともに、記者会見で次回以降の
利上げ継続の示唆が強ければユーロは上値を伸ばすことになりそう
ですが、一方、原油価格が落ち着きつつあることや、6月のユーロ圏
の製造業PMIは2009年12月ぶりの低水準になって景況観感の減速感も
強まっている面があり、トリシェ総裁が7日にその後の利上げについ
て慎重な姿勢を見せた場合には、いったんの頂点として今回の利上げ
を機にユーロドルの事実売りが仕掛けられる可能性も否定はできなさ
そうです。

また、投資家の自発的協力を得たギリシャの債務延長について格付会
社がデフォルトとみなすとの発表を突然行う可能性があるとともに、
ギリシャへの支援は第2次支援融資の大枠の協議の段階に入っていて、
第1次支援融資での第5トランシェの実行はギリシャが緊縮財政法案
を可決した段階でほぼ織り込みがされていることや、そして、7日の
利上げについても、既に織り込みがかなり進んでいるだけに、好材料
が出そろった段階では、下落のリスクの可能性へも一応の留意をして
おく必要がありそうです。

ポンドについては、英経済の低迷が予想以上に長引く観測があると
ともに、要人発言もいまだ利上げには慎重な見解が多いものの、
6月28日に英BOE総裁が「ある時点ではBOEは利上げをする可能性。」
との発言もしていて動向が読みづらくなっているようです。
他のドルストレートに追従した動きとなる場合や、投機筋が材料を
探すように経済指標で強めの反応ともなりがちなようで、ニュースや
情報や他のドルストレートの動向に影響を受けて揺れる相場展開が
続く可能性がありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、先のIEAによる戦略的石
油備蓄の6000万バレルの放出の発表後に軟調となっていた原油価格も
95ドル近くまで反発してきたことや、NYダウが5日連騰となるなど、
株式市場の反発によるリスク選好動意があって、資源国通貨の地合い
が一転して改善して、豪ドル米ドルでは基軸通貨としての米ドル売り
もあり、堅調な相場展開になりました。

中国の利上げ観測はいまだに燻ってはいますが後退してるようで、
NYダウなど株式市場の堅調が続く限り、リスクを選好する動意で、
資源国通貨の堅調も維持されそうですが、今年前半での原油価格の
上昇の原因の1つにもなっていた投機マネーの原油市場への流入が
QE2終了でどのようになるか、今年後半からの原油価格の動向が注目
されるとともに、今週は週前半の4日に豪小売売上高、5日に豪貿易
収支に豪RBA政策金利と豪RBA声明、そして7日に豪雇用統計と豪ドル
にかかわる重要イベントがありますので動向が注目されます。
イベントの結果によっては揺れる動きになる可能性もありそうです。

経済指標関連では、4日の豪小売売上高、
5日の豪貿易収支と豪RBA政策金利に豪RBA声明と英サービス業PMI、
6日の米ISM非製造業景況指数、
7日のにNZ第1四半期GDPに英鉱工業生産と英BOE政策金利、
そして欧ECB政策金利に米ADP雇用統計とトリシェECB総裁の記者会見、
週末8日の加雇用統計と米雇用統計などが注目されます。


さて今日は、第3の状況のお話です。

どのようなわけか多くの場合で
人は二元論的な発想をしてしまうことがありますね。

「良い人か悪い人か」「善か悪か」「有るか無いか」
「仕掛ける側か仕掛けられる側か」「勝ち組か負け組みか」…。

そのようなこともあるからか、

相場でも「上げるか下げるか」の二元論的に
チャートを見てしまいがちになることがありますが、

でも相場には、東洋の「空(くう)」の思想を持ち出すまでもなく、

「上げるでもなく下げるでもない」
膠着や保ち合いという言わば第3の状態があるものです。

ですので、「上げではないならば下げだ。」ということは
単純に帰結できない場合があります。

よく聞かれることですが、ポジションには

「ロング(買い)」と「ショート(売り)」だけではなく、
「クスエア」という第3のポジションがあると言われていて、

スクエアとは「ノー・ポジション」のことですが、
「休むも相場」ということを
ポジションになぞらえて象徴した言葉のようです。

人には神様のような善人や悪魔のような悪人よりも、
いわゆる「普通の人」が多いように、

トレードでのポジションでも、

たとえば薄利狙いのトレードを繰り返す高速スキャルピングでさえ、
仮に「日50回のトレードで1トレード数分間」であるならば、
30分に約1トレードで、それが数分間ということになりますから、
エントリーしている時間よりも、ポジションをスクエアにして
待っている時間のほうがそれでもやはり多いくらいで、

ましてスイングタームのトレードでは数日待つべきときもあり、

相場状況には「スクエアにすべきとき」は思いのほか多いものです。

ですので、

「チャートを買うべきか売るべきか」の二元論的視点だけで
見ていると、頻度過剰のトレードとなったり、
相場を見誤りがちになる場合があり、
「待つべき」も加えていく必要があるのですね。

トレード技能が高ければ
「どんな状況でも買いか売りかを判別できる。」というのは、
おそらくは二元論的な誤解であり、

相場の判断には、買うか売るかだけではなく、
「不明」「待つべき」というのも
立派な判断の1つになるというわけです。

そして…、

似たようなことがポイントブレークなどでもありますね。

「抜けるか反転するか」と二元論的に見て、

「よーし。抜けてきたぞ。ロングだ〜っ!」
などと単純思考のトレードをしていると

「頭にきた! またもやダマシにあった…。」
などということになりがちなるものです。

ポイントブレークでも、「抜けるか反転するか」だけではなく、

「ちょいと抜けてはまた戻る」
「反転したかと思ったらまた抜けようとする」

「ポイントでの売り買いの攻防の局所揉み合い」という
第3の状態があるのですね。

むしろ、7割以上がレンジ状態とも言われることのある相場では、
すんなり一度でレートがポイントを抜けて
ブレークしていくことのほうが少なく、

「抜けるか戻るか」の決着が直ぐにつかず、
「ポイントでの揉み合い」となることのほうが多いくらいで、

「ポイントで揉み合いになる」可能性も
忘れずに認識しておく必要があります。

まぁ、相場は意地悪がわるく、
いつも1つのルールによる規定はできないもので、

「押し目待ちに押し目なし」「戻り待ちに戻りなし」
なんてことも少なからずありますが、(苦笑)

押しや戻りは多くの場合で「つきもの」として、

ブレーク初動にはダマシが多く、
逆の動きがフェイル(失敗)となったことを確認しての

「一度押してからの再上昇」や
「一度戻ってからの再下降」などを待つほうが、

ダマシ軽減という観点からは
良い結果となることが多いようです。

ちょうど…、

レートが大きく動きトレンドを形成しようとするときには、
あたかも物理でいうところの「弾性力学」のようなところがあり、

レンジの壁を板バネにたとえますと、

強い力でレンジの壁の板バネ押し広げても、
その力が板バネの「弾性の限界(降伏点)」の範囲であれば、

板バネが押し広がるほどに、戻ろうとする力もまた強くなり、
板バネを押し広げようとする力が何度も加わっても、
レートが元のレンジの中へと戻ろうとしますが、

その力が板バネの「弾性の限界(降伏点)」を超えたときには、
いわゆる「バネが伸びた」状態になって、
レンジの中へと復元しようとする作用が著しく弱まり、
板バネを押し広げようとする力に屈して、
レートが力の加わったその方へと向かうことになります。

そうです。
レンジブレークが始まるわけですね。

ですので、「移動平均線が平坦状況のレンジからのブレーク」は
その初動ではダマシとなることが多く、

(一気に動く場合もありますが)

多くは何度かの売り買いの攻防の押し戻りを経て、

「ブレークとなるか」「レンジの中に戻るのか」が
決着がついていくことになります。

ブレークとなる場合でも、
何度かの売り買いの攻防となることが多く、

そのために、経験豊富なオールドトレーダー達は、

「押しを待て」「戻りを待て」

などと教えているのですね。

「保ち合い離れにつけ。」という相場の格言がありますが、

一方、「初動にはダマシ多し。」
「押して(戻って)からの再上昇(再下降)を狙え。」

という言葉もあり、

負けの経験も豊富なオールドトレーダー達の言葉には
含蓄があるものです。

対しまして、同じくトレンド性のある動きでも、

移動平均線が傾斜している場合は、
「バネが伸びた」状態になっていることが示唆されて、

移動平均線の状態によって、
同じようなトレンド性の動きも「似て非なるもの」になりますが、

移動平均線が平坦状況のレンジからのブレークを狙うよりは、

移動平均線が傾斜している場合のほうが、
その傾斜方向へのトレードではダマシが少なくはなるものの、

やはり、「押しや戻りを待つ」ことは
トレードの知恵として有効であることは多いものです。

ところで…、

今日は、相場と二元論のお話をしましたが、

東洋には仏教由来の「有るのでもなく無いのでもない」、
第3の状態とも言える「空(くう)」の思想がある一方、

古代中国には陰陽思想があるのだそうです。

「陽極まれば陰」「陰極まれば陽」になると聞くと、

ウォール街の言い伝えともなっている
ジョン・テンプルトンの有名な言葉

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、
 楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

にも相通じるところもありそうで、

市場参加者の大勢が上昇と見えるときに相場の下落が始まって、
ほとんどの市場参加者が恐怖に慄く下落から相場の上昇が始まる、

ことなどを見ますと、

けっこう相場は東洋思想的なところもあるのかもしれません。

ちょっと興味深いですね。



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