FX 100対99のお話


国連教育科学文化機関の第35回世界遺産委員会が、
中尊寺の金色堂などがある岩手県平泉町の「平泉の文化遺産」を
世界文化遺産として認定しましたね。

●先週の主な出来事

<6月20日(月)>

NZ第1四半期製造業売上高は前回より弱い2.9%になりました。
英ライトムーブ住宅価格(6月)は前回より弱い0.6%になりました。
市場反応は限定的でした。
日通関ベース貿易収支(5月)は予想より弱い−8537億円になりました。
ドル円が仲値にかけて上昇しました。
ユーログループが、
「ギリシャへの次回融資実行を7月半ばと想定。
ギリシャへの新たな融資を7月初旬に決定する。
ギリシャの全政党に財政措置の支持をするよう呼びかける。
民間セクターの関与の追及は歓迎する。」
などの発表をしました。
ベルギーの財務相が、
「ギリシャ次回融資はギリシャ議会の決定を待ち7月初に決定。
ギリシャ支援の決定は同国の歳出削減策の議会通過しだい。
民間セクターの役割には合意が必要。」
などの発言をしました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは必要とされる条件の履行が必要。
ギリシャが義務を果たしているか7月に検討する。」
などの発表をしました。
ユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援の基本合意となりましたが、
ギリシャ議会の歳出削減策の通過待ちになり、
融資の決定は7月に持ち越されることになりました。
ユーロは下げては戻す上下動になりました。
格付け会社のフィッチが、
「欧州銀のギリシャ債のエクスポージャーは大きくなく、
欧州銀はギリシャ債の債務再編に対応が可能。
欧州銀にとって債務再編よりも市場の混乱がリスク。」
などの見解を発表しました。
香港経済日報が、
「6月第2週の豚肉価格が前年同期比63.3%上昇。
中国の6月の消費者物価指数が6%を超える可能性。」
との観測報道をしました。
オランダの財務相が、
「ユーログループの声明はギリシャ金融支援を保証してはいない。」
との見解を示しました。
ダウ先物はやや軟調傾向で推移しました。
原油先物が軟調傾向で推移しました。
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
英インディペンド紙が、
「ユーロ圏はギリシャ支援の後にリセッションに陥るリスク。」
との観測報道をしました。
日景気一致CI指数確報(4月)は103.6、同先行CI指数(4月)は96.2と、
ともに速報値よりやや弱い結果になりました。
日経平均は前週末比+2.92円で大引けました。
中国上海株式市場が軟調傾向で推移しました。
独生産者物価指数(5月)は前年比で予想より弱い6.1%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャには重要な国内政治リスクが存在。」
との見解を発表しました。
英外務相が、「英国はギリシャ支援の資金は拠出しない。」
との発表をしました。
レーン欧州委員が
「ギリシャは財政緊縮策が可決できれば支援を受け取れる。」
との発言をしました。
東日本大震災復興基本法が成立しました。
独財務相が、
「ギリシャについて良い結果に至ると確信している。
ギリシャ向け支援で債券保有者の関与の条件の確保を目指すべき。」
などの見解を示しました。
欧経常収支(4月季調前)は前回値より弱い−65億ユーロになりました。
日本政府が6月の月例経済報告を発表して、
「サプライチェーンの復旧で4ヶ月ぶりに総括判断を上方修正する。」
と発表しました。
ギリシャ10年債の利回りが17.329%になりました。
欧州株価が軟調傾向で推移しました。
一部の報道機関が、
「ギリシャ与野党が大連立で合意する可能性。」
との観測報道をしました。
ロンドン時間前半はドルストレートが上下動になりました。
独連銀が、
「独経済の回復は広範にわたっている。
4-6月期の独経済成長のモメンタムは弱まる可能性。」
など見解を発表しました。
ギリシャ政府のスポークスマンが、
「EUとIMFとECBは中期計画について技術的な面を討議。
野党側からは選挙についての反応は特にない。
ポリシーミックス運営について変化は特にない。」
などの発表をしました。
NY時間は経済指標の発表がありませんでした。
ユーログループ議長が、
「欧州安定化メカニズム(ESM)についてユーロ圏財務相は合意。
ESMは2013年半ばに完全に機能するようになる。
ギリシャ債のロールオーバーは自発的なものになる。
次回の追加会合は7月3日に開催予定。
7月3日までにギリシャ議会は(財政緊縮)法案を承認すべき。
ギリシャが支援獲得に必要な措置をとると確信している。
イタリアが危険な状況にあるとは思っていない。」
などの発表をしました。
レーン欧州委員が、
「合意実行の検証のためギリシャに技術チームを派遣する。」
との発表をしました。
NY時間ではユーロドルなどドルストレートが反発しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ブラジルをBAA2に格上げ。見通しはポジティブを維持。」
との発表をしました。
IMF国際通貨基金が、
「欧州債務危機は断固たる行動をしなければ世的に影響の可能性。
ECBの金利正常化は段階的かつ慎重に行うべき。」
などの見解を発表しました。
NYダウは軟調に始まった後に堅調に転じました。
加財務相が、
「カナダの住宅市場は落ち着いて満足。
金利は上昇する可能性。」との認識を示しました。
独財務相が、
「ギリシャの決定に関わらずEUは対応の準備がある。
EUはギリシャ再生へ時間を与える準備ができている。
ギリシャは救済を受ける条件を満たす必要。
ギリシャ債保有者に奨励策は必要ない可能性。」
などの発言をしました。
関係筋の情報として、
「欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の実質的な貸し付け能力を
4,400億ユーロから7800億ユーロに拡大する。」
との報道がありました。
ECBのシュタルク理事が、
「インフレリスクは依然として上向き。強い警戒が必要。
ECBはインフレ対策に素早い行動を起こす。
また、全ての主要国は債務問題に直面している。」
などの見解を示しました。
レーン欧州委員が、
「ストレステストは欧州各国の破綻を想起させない。」
との認識を示しました。
米ホワイトハウスが、
「ギリシャ問題は世界経済にとって大きな逆風。
しかし、欧州は解決に導くだろう。」
との声明を出しました。
NY原油(WTI)は93ドル台前半まで上昇しました。
NYダウは前週末比+76.02ドルで取引を終えました。

<6月21日(火)>

ギリシャの首相が、
「危機を乗り切る決意をして政治的コンセンサスを国民に求める。」
との発言をしました。
欧州委員長が、
「ギリシャ国内でのコンセンサスが必要。
危機を脱するよりも容易な道はない。
ギリシャは行うべきことが多く残っている。
現政権が信任を得ると確信している。」
などの発言をしました。
オセアニア時間にドルストレートが堅調に推移しました。
「G7の財務相電話会議が行われギリシャ問題などの説明がされた。」
の報道がありました。
東京時間前半ではドル円がじり安になりました。
豪RBA議事録では、
「6月の金利据え置きは賢明。資源以外の経済分野で活動が低迷。
中期的な国内見通しでは成長は引き続きトレンドを上回っている。
インフレは穏やかに上向き。ある時点で一段の引き締めが必要。
国内指標は利上げを正当化する緊急性を示していない。
世界経済の指標は弱まった。下振れリスクがギリシャを中心に顕著。」
などが示されました。
豪ドルがRBA議事録の発表を受けて下落しました。
豪ドル米ドルなどドルストレートが軟調になりました。
格付け会社のフィツチが、
「ギリシャの債務再編や自発的繰り延べはデフォルトとみなす。
米連邦債務上限が引き上げられデフォルトを回避する可能性が高い。
しかしながら、8月2日までに米連邦債務の引き上げがなければ、
米国を格下げ方向で見直す。」
などの発表をしました。
日財務相が、
「為替水準についてはコメントを控える。
円高にはメリットとデメリットがある。為替市場を注視。
過度な変動や無秩序な動きには断固とした措置をとる。
外為特会による復興ドル債購入には慎重。」
などの見解を表明しました。
日経平均やアジアの株式市場が堅調傾向で推移しました。
日全産業活動指数(4月)は市場予想より弱い1.5%になりました。
東京時間ではドル円が下げては戻す展開になりました。
東京時間後半からドルストレートが堅調傾向になりました。
FT紙の独版が、
「独銀は政府保証なければギリシャ支援へ参加を拒否する可能性。」
との観測報道をしました。
日経平均は前日比+105.34円で取引を終えました。
中国の外務相が、
「中国は欧州の安定成長への支援を厭わない。」
との発言をしました。
ロンドン時間ではダウ先物が堅調傾向で推移しました。
中国上海株式市場が5営業日ぶりに反発しました。
英FT紙が、
「中国政府は今年1-4月に対外金融資産の多様化を本格化させ、
米ドル建て債を上回る額の欧州国債を購入した。」
との英スタンダードチャータード銀行の推計を報道しました。
英BOEのフッシャー委員が、
「英インフレ率は今年と来年に目標を上回る可能性。
BOEはCPI上昇率を目標の2%に戻す決意。
英経済の見通しは不透明。現在のインフレは一時的。
インフレは向こう数ヶ月加速する可能性。
利上げをしたなら変動が高まったただけだろう。
対外不均衡の環境下ではポンド安が必要。
国内経済が弱含めば追加の量的緩和の選択肢がある。」
などの見解を示しました。
英公共部門ネット負債(5月)は市場予想より少ない152億ポンド
でしたが過去最大値になりました。
ポンドドルが反落しました。
独ZEW景況感調査(6月)は−9.0、欧ZEW景況感調査(6月)は−5.9と、
ともに市場予想よりかなり弱い結果になりました。
ユーロドルが一時反落しました。
スイスのKOFが、
「スイス2012年成長予測を従来の2.3%から1.9%へと下方修正。
2011年に関してはこれまでの2.8%成長との予測を維持。」
などの発表をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ギリシャのロールオーバーはデフォルト事由になる公算。
ロールオーバーでギリシャ銀行がすぐにデフォルトにはならない。
ECB資金供給でギリシャ銀行のデフォルトが回避できる可能性。」
などの見解を発表しました。
ユーロが反発しました。
欧州株式市場が堅調傾向で推移しました。
ギリシャ政府の報道官が「中期的計画の採決は来週になる。」
と発表しました。
英キャメロン首相が、
「健全かつ安定したユーロ圏は英国の利益。
(しかしながら)英国はギリシャ支援に関与すべきでない。」
との発言をしました。
独のメンケル首相が、
「ギリシャ問題の解決策を見つけることには楽観的。」
との認識を示しました。
米財務長官が「米国は夏のデフォルトリスクを回避するだろう。
米議会は歳出合意へと近づきつつある。」
などの認識を示しました。
加小売売上高(4月)は市場予想より弱い0.3%、
加景気先行指標指数(5月)は市場予想より強い1.0%になりました。
市場反応は限定的でした。
NY時間序盤にドル売り動意が見られましたが、
その後一時ドルが買い戻されました。
英財務相が「赤字予算を削減する軌道に乗った。」
との認識を示しました。
米中古住宅販売件数(5月)は予想よりやや強い481万件になりました。
市場反応は限定的でした。
NYダウは堅調傾向で推移しました。
独債とPIIGS各国債の利回り格差が低下しました。
NY時間はドルストレートが堅調に推移しました。
スイスSNB総裁が、
「中銀のバランスシートは非常にボラタイルな状況。
介入により積み上がった外貨建て資産の損失が気がかり。
物価安定の責務のために中銀の独立性は必要不可欠。」
などの認識を示しました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「ギリシャの調整プログラムは非常に野心的。
ギリシャの基本的な財政プログラムは崩壊しているが収束可能。
ギリシャ支援がフルに導入されれば成功の確率は高い。
ギリシャ民間部門の役割に期待。
スペイン経済の修復は未完成で相当なリスク残る。調査する必要。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は93ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+109.63ドルで取引を終えました。

<6月22日(水)>

ギリシャ最大野党のサマラス党首が、
「中期財政計画に反対票を投じる。」と発言しました。
ギリシャ議会に集まった群衆にギリシャ警察が排除のため
催涙ガスを使用しました。
ギリシャの首相が、
「格付け会社は民主的なプロセスを無視している。
12年のプライマリーバランスの黒字が財政目標。
ギリシャはEUの支持を得ている。」
などの見解を示しました。
ギリシャのパパンドレウ内閣の信任投票では、
賛成が155で反対が143となって信認されることになりました。
バローゾ欧州委員長が、
「ギリシャ議会の信任で不確実性が除去された。
信任はEUとギリシャに良い結果。」
との認識を示しました。
ユーロドルが利食いや事実売りで反落しました。
NZ第1四半期経常収支は予想より強い−0.97億NZドルになりました。
NZドルが一時上昇しましたが市場反応は限定的でした。
バローゾ欧州委員長が、
「投機の抑制と政府の歳入増のため金融取引税の導入を夏に提案。
そうすればEUが直接的な補助を通じてギリシャを支援できる。」
などの見解を示しました。
スペイン中央銀行が、
「欧州全体のストレステストにより、どの程度の金融機関が
さらなる資本を必要とするかが示される。」
との認識を示しました。
日経平均は堅調傾向で推移しました。
東京時間前半はドル円が堅調傾向で推移しました。
豪Westpac先行指数(4月)は前月より弱い0.2%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4683元の切上後最高値になりました。
NZクレジットカード支出(5月)は前月より弱い5.1%になりました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「ユーロ圏の危機は周縁の小国で競争力が低下していることが原因。
アイルランド、ポルトガル、ギリシャの3ヶ国の
根本的な問題は単一通貨の下での競争力の低下。
危機を克服するにはこうした傾向を反転させることが重要。」
などの見解を示しました。
東京時間後半からドルストレートが反発する展開になりました。
日経平均は3日続伸の前日比+169.77円で大引けました。
アジアの株式市場も堅調傾向で推移しました。
英FT紙が、
「ギリシャでは政府のデフォルトと銀行の取り付け騒ぎに備え、
市民が銀行預金を引き出して金を買う動きが活発になっている。」
との報道をしました。
野村証券が顧客向けレポートで、
「中国の6月のインフレ率が6%を越える可能性がかなり高い。」
との報告をしました。
英BOE議事録では、
「7対2で金利据え置きを決定。
8対1で資産購入規模の据え置きを決定。
デール委員とウィール委員が25bpの利上げを主張。
キング総裁を含む残り7人が金利据え置き票を投じた。
ポーゼン委員が500億ポンドの資産購入規模拡大を主張。
多くの委員が英経済の低迷が予想以上に長引く公算と認識。」
などが示されました。
ポンドが下落しました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが軟調傾向で推移しました。
欧鉱工業新規受注(4月)は市場予想より弱い0.7%になりました。
スイスZEW景況感指数(6月)は前回値より弱い−24.3になりました。
独連邦債とPIIGS各国の利回り格差では、
ギリシャが縮小しましたがポルトガルは拡大しました。
独のメンケル首相が、
「ギリシャ内閣信任は重要な一歩。今後は財政緊縮策を推進する必要。
EUサミットではギリシャの最終決定を下さない見込み。
サミットでは13年のESM仕組みについて取り組む。
ECBの合意がなければ民間部門の関与を求めることはできない。
ギリシャのプログラムが100%機能するとは確信できない。
無秩序なデフォルトには警戒。
独はギリシャ支援を7月4日の週に採決予定。」
などの発言をしました。
ユーロが軟調になりました。
仏の報道官が「仏はギリシャ債務のデフォルトを受け入れない。」
との発表をしました。
EUが「ギリシャに対する代替計画はない。」との発表をしました。
中国紙が「中国の政策金利は年後半に一段と引き締め方向へ。」
との観測報道をしました。
独財務省報道官が、
「ギリシャ支援で民間と協議が継続中。7月3日の終了を目指す。」
との発表をしました。
NY時間に入るあたりからFOMCが意識されたかドルか売られて
ドルストレートが反発しました。ドル円が軟調傾向で推移しました。
NY金が1550ドル台に乗せました。
欧消費者信頼感指数速報(6月)は予想よりは強い−10.0になりました。
米住宅価格指数(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
米議会予算局が、
「米連邦政府の公的債務残高が今年末までにGDP比69%に達し、
最悪の水準を更新する見込み。」
との発表をしました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャ問題の感染リスクを警告。
劇的に増幅する可能性が潜んでいる。」
との発言をしました。
FOMCを前にしてドルストレートに調整の動きがみられました。
米FOMCでは予想とおり政策金利が0.00〜0.25%に据え置かれました。
米FOMC声明では、
「国債買取は予定通り終了。保有証券の償還資金の再投を資継続。
景気回復は緩やかなペースで進行。想定より減速。
景気減速は一時的に留まる可能性。
最近の労働市場は想定以上に弱まった。
インフレは商品高と輸入物価上昇でここ数ヶ月で高まった。
インフレ期待は安定的。インフレ基調は抑制。
長期にわたる異例の低金利が正当化される可能性。」
などが示されました。
FOMC予測では、
「11年実質GDP2.7〜2.9%に下方修正。11年失業率8.6〜8.9%に悪修正。
12年実質GDP3.3〜3.7に下方修正。12年失業率7.8〜8.2%に悪修正。
11年コアPCEインフレ率は1.5〜1.8%、長期見通しは変らない。」
などが発表されました。
しだいにドル買い反応となってドル円が堅調に推移しました。
ドルストレートは先行織り込みもあって上下動になりました。
トリシェECB総裁が、
「銀行とソブリン債の結びつきで安定が脅かされる恐れがある。」
との認識を示しました。
ECBのシュタルク理事が、
「改革なき救済措置は致命的。
ギリシャは相当な努力を払わなければならない。」
などの見解を示しました。
FRB議長の記者会見ではFOMC声明をほぼ踏襲した内容になりました。
「逆風は予想より強い可能性がある。
インフレターゲットを定めるのに障壁はない。
財政赤字の削減は時間をかけて実行すべき。
欧州における無秩序なデフォルトは世界の市場を混乱させる。
長期とは少なくとも2〜3回(のFOMC)を意味する。」
などが示されました。
ドル買い動意でユーロドルなどドルストレートが下落して
ドル円が上昇しました。
NY原油(WTI)は95ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−80.34ドルで取引を終えました。

<6月23日(木)>

加の中銀総裁が、
「景気について短期的には減速する可能性。
下期は回復が加速する可能性。加ドル高は輸出企業へ悪影響。」
などの認識を示しました。
英FT紙が、
「ギリシャ最大野党の民主主義党のサマラス党首はパパンドレウ政権
が承認した中期5ヶ年財政計画に対して反対する意向。」
との報道をしました。
ユーロがさらに軟調になりました。
WSJ紙が、
「ギリシャの債務再編問題で独仏などのユーロ圏政府が
ギリシャ国債や同国の民間債を保有する欧州民間金融機関と
返済繰り延べなど負担の分担に関する協議を始めた。」
との報道をしました。
豪景気先行指数(4月)は前回値より弱い0.1%になりました。
中国HSBC製造業PMI(6月)は前回値よりやや弱い50.1になりました。
東京時間前半ではドル買い動意が優勢な相場展開になりました。
ドルストレートが軟調傾向で推移しました。
ロイター通信が、
「ギリシャがデフォルトとなっても
欧州の銀行は耐えられる体力を持っている。」
との米格付け会社S&Pのアナリストの見解を報じました。
日経平均は前日比−32.69円で大引けました。
スイス貿易収支(5月)は前回値より強い33.1億フランになりました。
独製造業PMI速報(6月)は市場予想より弱い54.9になりました。
独サービス業PMI速報(6月)は市場予想より強い58.3になりました。
ロンドン時間前半ではドル買い動意になりました。
ユーロドルなどドルストレートが軟調傾向で推移して、
ドル円が堅調傾向で推移しました。
中国上海株式市場は1.47%続伸して引けました。
NYダウが軟調傾向で推移しました。
欧製造業PMI速報(6月)は市場予想より弱い52.0になりました。
欧サービス業PMI速報(6月)は市場予想より強い54.2になりました。
NY原油が時間外取引で軟調に推移しました。
英BBA住宅ローン承認件数(5月)は予想より強い30509件になりました。
英CBI小売指数(6月)は市場予想よりかなり弱い−2になりました。
アイルランドと独10年債の利回格差が882bpと過去最大になりました。
ギリシャのカティメリニ紙が、
「EUとIMFの当局者がギリシャ政府による財政赤字削減の措置の
実現性に疑義を示した。」と報道しました。
欧州株式市場が軟調に推移しました。
格付け会社のS&Pが、
「アングロ・アイリッシュ銀行の格付けをCCCに格下げする。」
との発表をしました。
ドル円が80円台後半まで上昇しました。
IEAが戦略的石油備蓄の6000万バレルの放出を発表しました。
原油価格がIEAの緊急会合の報を受けて下落しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い42.9万件になりました。
ユーロドルなどドルストレートの軟調が続きました。
NYダウが軟調に推移しました。
ドル円も反落していきました。
米新築住宅販売件数(5月)は予想よりやや強い31.9万件になりました。
ギリシャ政府の報道官が、
「アテネ入りしている欧州および国際機関の代表団から、
緊縮財政計画では2011年予算に350億ユーロの欠損が生じると
警告を受けた。現在その修正について大詰めの協議を行っている。」
との発表をしました。
NY時間後半からドルストレートが反発しました。
米政府が「(石油備蓄放出は)状況によりさらなる行動をする。」
との発表をしました。
ギリシャの財務相が、
「中期財政計画を6月30日までに通過させることが重要。
税制改革については所得税に1〜5%の連帯税を賦課する。」
などの発言をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「イタリアの銀行16行を格下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャ政府が提出の中期財政計画に反対しているギリシャ野党に
ネガティブな姿勢を断念するよう要望する。」
との発言をしました。
加中銀副総裁が「加経済は下期に成長を加速させる見通し。」
との見解を示しました。
一部海外メディアが、
「ギリシャとIMF・EU調査団が緊縮財政5ヶ年計画で合意した。」
との報道をしました。
ギリシャ報道官が「ギリシャとIMF・EU調査団は緊縮財政で合意。」
と報道を肯定しました。
大幅下落していたNYダウが下げ幅を縮小していきました。
ユーロドルなどドルストレートが反発上昇しました。
NY原油(WTI)は91ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−59.67ドルで取引を終えました。

<6月24日(金)>

EU首脳会談では、
「自発的な(ロールオーバーへの)民間セクターの関与の計画を支持。
ギリシャに必要な調整措置を実行するよう求める。
ギリシャの調整プログラムへの強いコミットを歓迎。
ギリシャの7月の需要満たすために必要なこと行うと約束。」
などが示されました。
欧州委が、
「財政緊縮策のギリシャ議会での来週の投票を楽しみにしている。
ギリシャとIMF・EU・ECBの合意が具体的な立法になることを期待。
財政緊縮でギリシャは合意した目標を満たすことが可能になる。」
などの見解を示しました。
日企業向サービス価格(5月)は予想より弱い−0.9%になりました。
シカゴ連銀総裁が、
「米国の州や自治体はリセッション後も深刻な問題を抱えている。
州政府などは財政への問題認識が遅い。」
との見解を示しました。
IMFが「30日までに次期専務理事の選定を行う予定。
候補者はラガルド氏とカルステン氏の両名。」
との発表をしました。
東京時間前半は主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
格付け会社のフィッチが、
「日本の政治状況は弱まっている。
日本の財政改革が格付け変更の鍵となる。」
との見解を発表しました。
中国上海株式市場が堅調に推移しました。
中国MNI企業景況感調査(6月)は前回値より弱い57.76になりました。
豪RBAの総裁補佐が、
「経済不振の一部は豪ドル高と個人消費の減速による。
過去20年間で低いインフレを維持したことが豪経済の成功の要因。
より強い成長が示現した場合には利上げが必要。」
などの見解を示しました。
市場反応は限定的でした。
日経平均は前日比+81.97円の9678.71円で週の取引を終えました。
EUが次期IMF専務理事候補に伊中銀のドラギ氏を正式指名しました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが軟調になりました。
スペインのバイス紙が、
「スペイン政府が国内銀行にギリシャ5債年保有を要求。
銀行も同意。」との匿名情報を報じました。
一部の通信社が、
「ギリシャ国債の債務問題に関して独の複数の銀行が
ロールオーバー提案の作成を要請されている。」
との報道をしました。
アイルランドと独10年債利回り格差が最大の906bpに拡大しました。
ダウ先物や欧州の株価は堅調傾向で推移しました。
スイス中銀の四半期報告では、
「欧州債務危機は経済の下振れリスク。スイスフラン高は脅威。
国内の不動産市場の過熱は危険性をはらむ。」
などを示しました。
独IFO景気動向指数(6月)は市場予想より強い114.5になりました。
しだいにドルが売られてユーロなどドルストレートが反発しました。
ドル円が軟調になりました。
英BOEのボーゼン委員が、
「ギリシャ救済より各国政府は銀行の資本増強を図るべき。
ギリシャはリスクが増していて大惨事になる可能性。」
などの見解を示しました。
英BOEの金融行政委員会の会合議事録では、
「欧州債務危機が英金融安定にとって最大かつ差し迫ったリスク。
銀行にソブリン債保有について一層の情報開示を求める。
欧州ストレステストに含まれない中小金融機関も開示をすべき。
商業用不動産市場には過熱リスク。
世界の景気回復は継続しているが下振れリスクは拡大。」
などが示されました。
英BOE総裁が、
「将来の金融危機を回避することはできないが、
回復力を下支えすることは可能。」
との認識を示しました。
ECBのゴンザレスパラモ理事が「危機の終りは近くはない。」
との見解を示しました。
一部の通信社が、
「ギリシャ与党の一部の議員が来週に予定されている
緊縮財政法案に反対票を投じる見通し。」
との観測報道をしました。
一部の通信社が、
「複数のイタリア系銀行が株式市場で取引停止になった。」
との報道をしました。
ユーロドルが反落して他のドルストレートも連れて反落しました。
伊紙コリエレ・デラ・セラが、
「ビニスマギECB専務理事は年末までに退任へ。」
との観測報道をしました。
独の首相が、
「ユーロを守るため必要な措置は全て行う予定。
支援の総額はギリシャの採決を終えるまで判らない。」
などの発言をしました。
仏大統領が「7月始めにギリシャ救済を実施できる準備が整った。」
との発言をしました。
伊と独の10年債利回り格差がユーロ導入後で最大になりました。
米耐久消費財受注(5月)は市場予想より強い1.9%、
米第1四半期GDP確報は市場予想とおりの1.9%、
米第1四半期個人消費確報は市場予想とおりの2.2%、
米第1四半期GDP価格指数確報は市場予想より強い2.0%、
米第1四半期PCEコア・デフレータ確報は市場予想より強い1.6%、
などの結果になりました。
限定的ながら一時ドルストレートに反発がみられました。
NYダウが軟調に推移しました。
ドルストレートが軟調になってドル円が反発する展開になりました。
ギリシャの首相が、
「追加支援の規模は第1次支援と同じ最大1100億ユーロの可能性。」
との認識を示しました。
ECBのシュタルク理事が、
「救済措置はギリシャの最後のチャンス。
ECBはデフォルト評価のギリシャ債の受け入れは困難。」
などの発言をしました。
加中銀総裁が、
「需給ギャップを縮小させるために金融政策は緩和的である必要。」
との認識をWSJ紙のインタビューで示しました。
独の首相が、
「ヘアカット(債務減免)の支持者はその副作用を考慮すべき。
その副作用をコントロール可能にするツールはない。
ギリシャが正常な金融状態に戻ることが欧州共通の利益。」
などの見解を示しました。
ギリシャ議会の職員が、
「280億ユーロ規模の5ヶ年緊縮財政計画の議会投票は
29日に行われる予定。」と明らかにしました。
FRBが
「バーナンキ議長の議会証言が7月13日に予定されているため、
FOMC議事録公表を1日前倒し(日本時間7月13日午前3時)で公表。」
すると発表しました。
ガイトナー米財務長官が、
「米経済は逆風にさらされている。
日本の震災や原油価格の高騰や悪天候などが要因と思われる。
上半期は2%の成長を見込んでいる。しかし、減速は一時的。
下期は3〜4%の成長を見込んでいる。
債務上限引き上げなど予算の問題は解決すると確信している。」
などの発言をしました。
NY金先物は辛うじて1500ドルを維持して週の取引を終えました。
NY原油(WTI)は91ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−115.42ドルの11934.58ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月27日(月)>

朝7時45分にNZ貿易収支(5月)、NZ輸出(5月)、NZ輸入(5月)、
夜9時半に米個人支出(5月)、米個人所得(5月)、
同夜9時半に米PCEデフレータ(5月)、米PCEコア・デフレータ(5月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(6月)、
深夜2時に米2年債入札、
などが予定されています。
NZ・米の指標には注目です。

<6月28日(火)>

朝8時50分に日小売業販売額(5月 前年比)、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(7月)、独輸入物価指数(5月)、
午後5時半に英第1四半期経常収支、英第1四半期GDP確報、
同午後5時半に英第1四半期総合事業投資確報、
午後6時から英BOE総裁の講演、
午後8時からトリシェECB総裁の講演、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(4月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(6月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(6月)、
深夜2時に米5年債入札、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが(通常NY時間前半)、
独消費者物価指数速報(6月)の発表も予定されていて注目されます。

<6月29日(水)>

朝8時50分に日鉱工業生産指数速報(5月)、
午後5時半に英消費者信用残高(5月)、英住宅ローン承認件数(5月)、
午後6時に欧業況判断指数(6月)、消費者信頼感確報(6月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(6月)、欧サービス業信頼感(6月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(6月)、
午後8時に加消費者物価指数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(5月 成約)、
深夜2時に米7年債入札、
などが予定されています。
(欧)・加・米の指標には注目です。

<6月30日(木)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(5月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(6月)、
午前10時にNBNZ企業信頼感(6月)、
午後2時に日住宅着工戸数(5月)、日建設工事受注(5月)、
午後3時に独小売売上高指数(5月)、
午後4時からトリシェECB総裁の講演、
午後4時55分に独失業率(6月)、独失業者数(6月)、
午後6時に欧消費者物価指数速報(6月 前年比)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加GDP(4月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(6月)、
などが予定されています。
(NZ)・独・欧・米・加の指標には注目です。

<7月1日(金)>

※香港と加が祝日です。

朝8時半に日失業率(5月)、日全国消費者物価指数(5月)、
同朝8時半に日全世帯家計調査消費支出(5月)、
朝8時50分に日銀短観(大企業製造業業況判断ほか)、
午前10時に中国製造業PMI(6月)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(6月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(6月)、
午後5時半に英製造業PMI(6月)、
午後6時に欧失業率(5月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数確報(6月)も
夜11時に米ISM製造業景況指数(6月)、米建設支出(5月)、
などが予定されています。
日・(中)・(英)・米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円では週はじめから週中まで80円台前半で推移して
週後半に一時80円台後半まで上昇した後に揉み合いを経て週末にまた
80円台前半まで下落した後に80円台半ばあたりまで戻す展開となり
ましたが、週間での変動幅が小さな状況が続きました。

一方、ユーロドルは、週はじめに一時軟調となった後に週中まで堅調
に推移して1.4400を超えるあたりまで上昇しましたが、FOMC後のドル
巻き戻しの動きもあり、週中から軟調に推移して週末に一時戻しを試す
も再び下落する、ギリシャ関連の情報と米FOMCと要人発言と思惑など
に揺れるボラタイルな相場展開になりました。

他方、ポンドドルは、週はじめに一時軟調となった後に週前半まで
堅調に推移して1.62台半ばまで上昇しましたが、週後半から要人発言
や英BOE議事録、そしてFOMC後のドル巻き戻しの動きなどで軟調に推移
して、週末に一時戻しを試すも再下落して、1.60の大台も割り込む
軟調な相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは、週はじめに一時軟調となった後に上下動
しながらも週前半まで堅調に推移して1.065あたりまで上昇しました
が、その後豪RBA議事録やFOMC後のドル巻き戻しの動きとともに、
IEAによる戦略的石油備蓄の6000万バレルの放出の発表などもあり
軟調に推移して、週末に一時戻しを試すも再下落して1.05台を割り
込むあたりまで下落する軟調傾向の上下動の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、日本の中長期債利回りが低下している
ことによる円安圧力、そして火力発電需要の高まりによる原油輸入の
増加での外貨需要にかかわる円安圧力などがある一方、日本の生産回
復と輸出に伴い為替予約が活発になることによる円高圧力および、
最近はリスク回避の受け皿としての円の役割に変化が見られながらも、
欧州問題などのリスク回避の動きによる円買い圧力や、各国中銀の
円資産の積み増し傾向による円高圧力もあり、引き続き、強弱材料が
交錯しているようです。

米ドルについては、先週の米指標が中古住宅販売件数や住宅価格指数
や新築住宅販売件数など住宅関連指標や耐久財受注などが市場予想
より強い結果となったものの、新規失業保険申請件数が市場予想より
弱く雇用市場が低迷しているとともにNYダウが軟調となっているなど
米国経済がマダラ模様の回復状況となっているとともに、

また、注目されていた米FOMCでは国債購入のQE2は予定とおり6月末
で終了することが決定され、そして保有証券の償還資金の再投資は
継続するとして緩和姿勢は継続となって、ほぼ市場予想に近い結果と
なりましたが、2011年のGDP予測を2.7〜2.9%に下方修正するなどが
発表されたものの一部で期待されていたQE3への言及はなく、長期と
は「少なくとも2〜3回(のFOMC)を意味する。」として、しばらくの
金融政策の維持が示されることになりました。

市場反応は先行織り込みでのドル売りを事実で巻き戻すとともに、
欧州不安などリスク回避で基軸通貨としての米ドルが買い戻される
展開になりましたが、今後の緩和策QE2終了後の市場の思惑と動向が
注目されます。

ドル円相場では、リスク回避の受け皿としての円の役割の低下がやや
みられているようで米ドル主導の展開となる可能性がありそうですが
今週は四半期末での実需筋の動向もあり材料の混在で読みにくい状況
ながら、80円台下限のサポートが比較的堅い印象で、80.00〜79.80
アラウンドのサポート・ゾーンを割り込むと79円台レベルのレンジへ
と下落とはなりそうですが、下抜けられなかった場合は今週も80円台
のレンジを中心として上昇へのトライとなる可能性がありそうです。

ユーロについては、先週はじめにユーロ圏財務相会合でギリシャ支援
が基本合意になり一安心となるも、21日に格付け会社のフィッチが
「ギリシャの債務再編や自発的繰り延べはデフォルトとみなす。」と
見解を発表したり、FT紙の独版が「独銀は政府保証なければギリシャ
支援へ参加を拒否する可能性。」との観測報道をしたりと揺れる中で
22日にギリシャのパパンドレウ内閣の信任投票では賛成155で反対143
と辛うじて信認されることになりましたが、ユーロドルでは利食いや
事実売りがあったとともに、FOMC後のドルの巻き戻しの動きに加えて
23日に英FT紙が「ギリシャ最大野党の民主主義党のサマラス党首は
パパンドレウ政権が承認した中期5ヶ年財政計画に反対する意向。」
との報道をしたこともあってユーロドルが軟調となりました。

また、23日に格付け会社のムーディーズが「イタリアの銀行16行を格
下げ方向で見直す。」との発表をしたり、24日にアイルランドと独10
年債の利回格差が906bpと過去最大になったり、伊と独の10年債利回り
格差がユーロ導入後で最大となったり、「STOXX欧州600指数」が8週
連続での下落となっているなど、市場のリスク回避の動きが高まって
いて軟調傾向が続く可能性がありますが、ニュースや情報などに揺れ
る相場展開となる可能性も高い状況となっているようです。
そして、週末にギリシャ議会の職員の情報としてダウ・ジョーンズが
「280億ユーロ規模の5ヶ年緊縮財政計画の議会討議は27日に始まり、
29日午前まで続く。その後、採決する。投票は(現地時間の)29日に
行われる予定。」であると報道したことなどがありますので、今後の
焦点は「ギリシャ5ヶ年緊縮財政計画の議会での採決がどうなるか」
となりそうです。

信認されたハパンドレウ政権は一応の多数派ながらも、ギリシャ最大
野党の民主主義党の党首は同法案に反対の意向を示していて、また、
一部報道ではギリシャ与党の中にも同法案への反対派がいるとの情報
もあり、IMF・EU・ECBのトロイカによるギリシャ支援の条件となって
いる同法案の議会通過が注目されます。同法案がギリシャ議会通過と
なればユーロドルが急伸する可能性があり、逆に同法案が議会で否決
されれば下落が強まる可能性が高くなりそうで、(現地時間の)29日は
ギリシャ問題の明暗を分かつ節目の日となりそうで、29日を前にした
思惑の動きも含めて今週は相場が大きく動く可能性がありそうです。

ポンドについては、英BOE議事録で英経済の低迷が予想以上に長引く
公算との認識が示されたことともに、ポンドドルではFOMC後のドルの
巻き戻しの動きもあり、1.60の大台も下抜けつつあるようで、軟調
傾向がさらに続きそうではありますが、1.60台を割り込んだあたり
では揉み合いとなっていて、1.60台を再び回復した場合では戻り試し
となる可能性があるとともに、ギリシャの緊縮財政計画が議会通過
となった場合はユーロドルに連れ高となる可能性もあり、ニュースや
情報に揺れる展開となる可能性もありそうです。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、地合いはあまり強い様子
はないようで、原油価格が91ドル台前半と軟調傾向で推移しているこ
とや、利上げ期待の後退および新興国の経済減速懸念、そしてNYダウ
や新興国の株価が冴えないことによるリスク選好度の低下などのネガ
ティブ材料の方が優勢の感がありますが、IEAによる戦略的石油備蓄
の6000万バレルの放出の発表は言わば中銀の為替介入のように一過性
と見る向きもあるようで、今後の原油価格など商品市場の動向が注目
されます。

また14日に中国国営ラジオ放送が「中国は6月後半ないし7月初めに
追加利上げへ」との観測報道をしているネガティブ材料がある一方、
欧州問題の行方もあり、ギリシャの緊縮財政計画が議会通過となった
場合では豪ドル米ドルなどドルストレートはリスク選好のドル売りで
ユーロドルに連れ高となる可能性もあって、不確実性がありながらも
材料視されやすい要素がありますので柔軟にトレードしていきたい
ものです。

経済指標関連では、27日のNZ貿易収支に米個人支出、
28日の英第1四半期GDP確報に独消費者物価指数速報と
米S&Pケースシラー住宅価格に米消費者信頼感指数、
29日の加消費者物価指数と米中古住宅販売保留(成約)、
30日のNZ住宅建設許可に欧消費者物価指数速報と加GDPに
米新規失業保険申請件数とシカゴ購買部協会景気指数、
そして週末7月1日の日銀短観に中国製造業PMIと英製造業PMと
ミシガン大学消費者信頼感指数確報に米ISM製造業景況指数、
などが注目されます。


さて今日は、100対99のお話です。

勝ちと負けとのある物事では、

ときに敵味方が協調して双方が勝つ「WIN-WIN」となることや、
あるいは戦争のように双方が傷つき勝者なき戦いとなる、
ことなどもありますが、

その多くではどちらかが勝ちどちらかが負けることになります。

たとえば将棋にしても、
千日手や持将棋の引き分けということもありますが、
その多くはどちらかが勝ってどちらかが負けます。

ボクシングにしても柔道の試合にしても同様ですね。

そして、たとえそれらがどんなに善戦だったとしても、
また双方がどんなに懸命に努力して頑張ったとしても、
勝ちと負けとに分かれる結果となるということは、
峻厳な勝負の世界の掟(おきて)ともいうべき事実のようです。

合格ラインにわずか数点足りなかった受験生は落第になり、
たった数点だけ合格ラインを超えた受験生は合格の勝者となります。

勝ちと負けとが決まったとき、
そのときの結果だけを見るならば、そこには冷酷な事実が横たわり、
「100対99」ではあっても、「100対ゼロ」であっても、
勝ちと負けとの振り分けでは、
結果として「100対ゼロ」と同じになります。

たとえそれがわずかな差であっても大差であっても、
勝ちは勝ち、負けは負けということになり、
わずかな差であっても勝ちと負けとを分かつことがあるのですね。

もちろん、圧倒的な力の差という場合もありますが、

負けているほうも決して努力を怠っているとは限らなく、
「僅差」で勝敗が決まってしまっていることも
少なくはないようです。

トレードでも似たようなことがあります。

そのレベルに到達するまでは負けに負けを続けるものですが、
突然変異をするように勝てるようになるときが来ることがあります。

勝ちと負けとのある物事では、受験生の合格ラインのように
僅差であってもそこに足りなければ負けてしまうものですが、

「僅差であるゆえに」わずかな修正や気づきで、

結果が良いほうに激変してしまうことがあるわけですね。

あまり良い例えではありませんが、

これはちょうどアントニー・ウインという人の著した
「キプロスの蜂」というミステリー小説に
そのプロセスだけに限れば少しだけ似ているのかもしれません。

この小説の登場人物である犯人は、毒物に関する知見があって、
完全犯罪を計画します。

この小説の犯人は被害者にハチの予防注射だと偽って
致死量未満のハチ毒を注射します。

そして、数日後を見計らって犯人は被害者の車の中にハチを放ち、
被害者がそのハチに刺されてアナフィラキシー・ショックで
殺害されてしまうがこの犯人にはアリバイがあるという筋書きで、

殺人を題材のミステリー小説に似ているなどとは物騒ですが、

「下地がある」「少し加える」ということで、
「情況が激変する結果になる」という意味では、

少しだけ似ているように思えます。

そうです…。

勝ちと負けとのある物事では、
そのときどきの結果だけを見るならば、
「100対99」ではあっても、「100対ゼロ」であっても、
勝ちと負けとの振り分けでは、負けたということは
結果として「100対ゼロ」と同じになりますが、

「下地」、つまり積み上げて蓄積したものがある場合、

その後の試合では、僅差であるゆえに「わずかな修正や気づき」で、

あたかも地表に押さえつけられていたマグマが噴出するように、
結果が激変していくことがあるのですね。

99はわずか2違うだけで101になるというわけです。

負けて負けて…、負け続けていた人が、
突如として勝ち続けれるようになることがあるのです。

「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」の著者のひとりで
その昔、凄腕の裁量女性トレーダーであった
リンダ・ブラッドフォード・ラシュキがこう語ります。

「そして、ある日突然、最もミステリアスな形で
 目の前の霧が晴れていくかのように、
 最も難しいと思われていたことが、
 とてもシンプルなことに思えてくるのです。
 消し去るプロセスを経ながら学んでいきます。」

「いいですか。いつかは必ずその時が来ます。
 ただ、最初の3年間に関して言えば、
 毎年、一貫して利益を上げられるような人はほとんどいません。」

難解極まりないトレードが

「とてもシンプルに思えてくる、
 そんな時が必ずいつの日か来る」というのですね。

あのゲーリー・スミスでさえ安定して利益を出せるように
なるまでに20年もかかったといわれるトレーディングが、
簡単に思えるようになる、というわけです。

ところが、結果が良いほうに激変するようになったといっても、

その本人さえもどこがどうと答えられないほどの
「わずかな修正や気づき」であることが多いので、

「勝てるようになった秘訣は?」と尋ねられても、

多くの勝ち組トレーダーは具体的に語れないことがあります。

「そう聞かれてもなんと答えたらよいか…。
 やっていることは以前と何ら大きくは変らないですよ。
 何か特別な魔法を得たというわけでは決してありません。」

「……。」

「ただ…。何ていうのかなぁ。
 トレードチャンスは100のうち70ほどがダマシと紙一重で、
 より確かな残りの30ほどを待って選りすぐれるようになった、
 というような感じというか…。別の言い方をすると
 チャンスもどきを排除できるようになったというか…。
 そのほかにも思うことはあるけれども、
 言えば教科書的なことになるのに何ら変りはなく。
 特別な秘訣なんてそのようなことはうまく言えませんよ。」

うーん。そういうものなのでしょうね。

そういえば、子供の頃に自転車に乗れるようになったときも、
ちょっとしたペダルの漕ぎ出しと、ちょっとした重心の取り方と、
ちょっとしたハンドルさばきであったような…。

壁の厚さは各々異なれど、小さくも大きな違いとなる
その「僅かで堅い壁」をめげずに乗り越えて行きたいものですね。

苦しいときこそもう少しで壁を越えれるときなのかもしれません。



<ご案内>
私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。



<コマーシャル>
FX攻略オンライン


FX 始原回帰とトレードのお話


カンボジアの首都のプノンペンで開催された国際ハーフマラソンで
タレントの猫ひろしさんが銀メダルを獲得したそうですね。^^

●先週の主な出来事

<6月13日(月)>

豪シドニー市場は休みでした。
英BOEの四季報では、
「英国の長期的インフレ期待は引き続き適度に抑制。
5月20日までの3ヶ月間に日本の大震災や中東の政治的緊張や
欧州債務危機の悪化などに直面。金融市場は回復力を維持。」
などが示されました。
日機械受注(4月)は市場予想より弱い−3.3%になりました。
FT紙が、
「連邦債務上限引き上げで米民主・共和両党が合意できない場合の
リスクヘッジとして米大手金融機関の多くが8月に米国債の利用を
縮小する準備を進めている。
東欧・クロアチアが2013年7月1日からEUの28番目の加盟国となる見通し。」
などの報道をしました。
東京時間前半では円やスイスフランが売られました。
NZのクライストチャーチ付近でM6クラスの地震がありました。
NZドルが下落しました。
中国新規融資(5月)は前回より弱い5516億元になりました。
原油先物が軟調傾向で推移しました。
NZの首相が、
「余震は新たな被害を与えた。
クライストチャーチ市長は非常事態を宣言する可能性。」
との認識を示しました。
東京時間後半は主要通貨ペアが揉み合いになりました。
日経平均は前週末比−66.23円で大引けました。
独の財務相が、
「独の物価には確かな上向き傾向がある。」
との認識を示しました。
ロンドン時間では経済指標の発表はありませんでした。
ロンドン時間ではダウ先物が堅調傾向で推移しました。
ロンドン時間前半では主要通貨ペアが揉み合う展開になりました。
霊降臨節でスイス市場が休みでした。
ポルトガル10年債利回りが10.70%の過去最高値を更新しました。
カルムニア委員が、
「スペインは2011年の予算目標を達成すべき。」
との発言をしました。
スイスフランやポンドが堅調に推移しました。
アイルランド10年債と独連邦債が過去最大の829bpになりました。
ギリシャのCDSが過去最高値になりました。
「独経営者連盟(BDA)の会長が、ギリシャ追加金融支援に
民間の債券保有者を関与させる独政府の提案に賛同している。」
との報道がありました。
トリシェECB総裁が、
「原油及び商品がインフレを押し上げている。
ECBは賃金や物価への二次的影響を阻止しなくてはならない。
ユーロ圏の回復は今まで以上にしっかりと根付いている。
現在の失業率は依然高すぎる。
欧州は内部的にも外部的にも格差を是正しなければならない。」
などの認識を示しました。
IMFの篠原副専務理事が、
「米国と日本は予想外に軟調となった。
世界経済はソフトパッチ(一時的な鈍化)に入った可能性。
欧州では債務危機を抱えつつも独仏が成長を牽引している。」
などの見解を示しました。
NY時間では経済指標の発表はありませんでした。
NYダウが小高く始まった後に上げ幅を縮めました。
米10年債利回りが再び3.00%を下回りました。
原油価格が軟調傾向で推移しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
ユーロドルなどドルストレートは上げては下げる展開になりました。
オバマ米大統領が、
「米債務および財政赤字問題は経済成長や雇用に対する障害。
問題解決に向けた取り組みとして景気回復を加速させる必要。」
との認識を示しました。
米リッチモンド連銀総裁が、
「FRBは追加の量的緩和について用心深くあるべき。
インフレ問題のためエネルギー価格の安定を歓迎する。
米国の経済成長は今年の末に回復する可能性。
最近のデータは見通しの再考を促すが、
年内利上げは引き続き可能な領域にある。」
などの認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「EUは信用事由を起こす行動を回避すべき。
ギリシャ債の強制的な債務再編の回避を各国政府に促す。
ユーロ圏共通債券構想には賛成できない。」
などの発言をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「米経済がリセッションに陥るとは考えられない。
新興国の景気抑制策は世界経済に影響する可能性。
ギリシャは貯蓄や増税や構造改革が必要。
危機はギリシャであってユーロの危機ではない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のS&Pが
「ギリシャをCCCに3段階格下げする。見通しはネガティブ。」
と発表しました。
ギリシャ政府が、
「S&PはEUなどのリファイナンスを見落としている。」
との声明を出しました。
スペインの財務相が、
「スペイン経済には健全なファンダメンタルズがある。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が
「7月に確実ではないが利上げの可能性がある。」
と発言をしました。
ユーロが下げては上げる荒っぽい相場展開になりました。
ドル円は上下動しながらも軟調傾向で推移しました。
英BOEのウィール委員が、
「早期の金利引き上げが柔軟性を与える。
年内に消費者物価が5%超に上昇する可能性。
利上げの遅れは重大なリスクになる。」
などの認識を示しました。
金先物が下落して1515.60で引けました。
NY原油(WTI)も下落して97ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比+1.06ドルで取引を終えました。

<6月14日(火)>

伊の原発再開の是非を問う国民投票が否決されました。
英RICS住宅価格指数(5月)は市場予想より弱い−28%になりました。
独連銀総裁が、
「ECBはさらなるリスクを負担することはできない。
投資家に債務期間延長を強要できはしない。
ECBによるギリシャ債の繰り延べは想定できない。」
などの認識を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「FRBはこれまで既に充分な刺激策を講じてきた。
これ以上の金融緩和は支持できない可能性。
総合インフレに重点を置き優先課題は物価安定とすべき。
ただし株高は経済に有益である。」
などの見解を示しました。
中国の国営ラジオ放送が、
「中国は6月後半ないし7月初めに追加利上げへ。」
との観測報道をしました。
中国の金融時報が「中国は穏健な金融政策の維持が必要。」
との人民銀行貨幣政策委員の見解を記事として掲載しました。
豪NAB企業景況感指数(5月 前年比)は前月より弱い1になりました。
豪NAB企業信頼感指数(5月 前年比)は前月より弱い6になりました。
中国消費者物価指数(5月 前年比)は市場予想とおりの5.5%、
中国生産者物価指数(5月 前年比)は市場予想より強い6.8%、
中国小売売上高(5月 前年比)は市場予想より弱い16.9%、
中国鉱工業生産(5月)は市場予想より強い13.3%になりました。
中国国家統計局が、
「中国は比較的大きなインフレ圧力に直面。
5月のインフレ率は物価が抑制されていることを示している。」
などの見解を発表しました。
中国の経済指標の発表直前に新華社などがリーク報道をしました。
東京時間ではドルストレートが下げては戻す展開になりました。
主要通貨ペアが堅調傾向になりました。
ダウ先物が堅調傾向で推移しました。
日銀が全会一致で政策金利を0.00〜0.10%に据え置きました。
日銀が建機判断を引き上げて、また成長基盤支援で追加策として
動産担保融資で5000億円貸し出しを決定しました。
新華社が「中国人民銀行は短期的には利上げしない公算。」
との観測報道をしました。
日経平均やアジア株式市場が堅調に推移しました。
日鉱工業生産指数確報(5月)は速報値より強い1.6%になりました。
スイス政府経済予測では、
「安全な逃避先である通貨への需要が続いている。
スイス経済はフランの一段高のリスクに直面。
2011年のGDPは2.1%上昇、2012年は1.5%上昇と予想(下方修正)。」
などが示されました。
スイスフランが軟調に推移しました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャ支援で月末までに民間の参加レベルの合意となる可能性。
ギリシャは全政党が計画支持した場合にのみ危機克服可能。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比+99.58円で大引けました。
ロンドン時間序盤では主要通貨ペアが堅調に推移しました。
中国が預金準備率を50bp引き上げました。
ドル円が軟調になりました。
日銀総裁の記者会見では、
「社債買い入れオペの上限見直しは考えていない。
景気判断は先月より一歩進めた。
成長基盤支援融資の単純な増額は限界。」
などが示されました。
英消費者物価指数(5月)は4.5%、英小売物価指数(5月)は0.3%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
英消費者物価指数コア(5月)は3.3%、英DCLG住宅価格(4月)は−0.3%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
指標発表後にポンドが上昇しましたがしだいに軟調になりました。
ギリシャ10年物国債と独連邦債の金利格差が過去最大になりました。
アイルランド10年物国債と独連邦債の金利格差が最大になりました。
中国人民銀行が「欧州の債務危機は拡大して悪化する可能性。」
との見解を発表しました。
ギリシャ財務省が「1-5月の財政赤字は102.8億ユーロになった。」
と発表しました。目標90.7億ユーロまでの赤字は未達になりました。
ロンドン時間中盤から主要通貨ペアがしだいに軟調になりました。
米小売売上高(5月)は−0.2%、米生産者物価指数(5月)は7.3%と
ともに市場予想より強い結果になりました。
米生産者物価指数コア(5月)は市場予想とおりの2.1%になりました。
加第1四半期設備稼働率は市場予想より強い79.0%になりました。
加の財務相が、
「カナダの金利は上昇する可能性がある。」
との認識を示しました。
米ドルや加ドルが買われる市場反応になりました。
円やスイスフランが軟調になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「スイスの銀行セクターの格付け見通しを安定的に引き上げる。」
と発表しました。
伊中銀総裁が、
「ECBは緩和的政策および手段からから引き揚げの遂行をすべき。
ECBは予防的に利上げすべき。債務再編やヘアカットを支持しない。
銀行がECBに依存しすぎないように配慮すべき。
ギリシャがデフォルトになれば甚大なコストがかかり、
非常に困難な手続きになる可能性。」
などの見解を示しました。
NY時間ではNYダウが堅調に推移してリスク選好動意になり、
主要通貨ペアが堅調に推移しました。
米企業在庫(4月)は市場予想より弱い0.8%になりました。
米10年債の利回りが大幅に上昇しました。
バーナンキFRB議長の講演では、
「債務上限引き上げられなければ格下げとなる可能性。
ドルの役割や米債市場への打撃となる。
米国債の債務不履行懸念は深刻な金融市場混乱引き起こす。
金利も上昇して景気回復を減速させる可能性。
投資家の信頼揺るがすような行動避けるべき。」
など米債務問題に対する認識を示しました。
リスク回避でドルが買い戻される動きがみられました。
NY原油(WTI)は99ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比+123.14ドルで取引を終えました。

<6月15日(水)>

AP通信が、
「バイデン米副大統領は11兆ドル強の財政赤字削減に自信。
7月4日までに財政問題の暫定合意を望むと述べた。」
との報道をしました。
NZ第1四半期小売売上高は市場予想とおりの0.9%になりました。
英ネーションワイド消費者信頼感(5月)は、
前回値より強い55になりました。
ともに市場反応は限定的でした。
格付け会社のムーディーズが、
「BNP、ソシエテジェネラル、クレディアグリコルの
仏大手3行を格下げ方向で見直す。ギリシャ債の(大量)保有が理由。」
との発表をしました。
ユーロが軟調になりました。
豪Westpac消費者信頼感(6月)は前回より弱い−2.6%になりました。
豪ドルも軟調になりました。
英FT紙が、
「ギリシャ債リスケは欧各国に最大200億ユーロの負担の可能性。」
との観測報道をしました。
スロバキアの財務相が、
「EUとECBが20日に開く会合でギリシャ向けの
追加支援計画が合意する公算は小さい。」
との見解を示しました。
東京時間ではリスク回避でユーロなどが軟調に推移しました。
豪第1四半期新規住宅は市場予想より強い3.1%になりました。
ギリシャの中銀が、
「ギリシャの銀行が欧州銀行間市場から締め出されている。
ギリシャ国内金融機関に対し一段の資本増強を要請する。」
との発表をしました。
豪RBA総裁が、
「物価抑制には金利の上昇が必要。7月のCPIは政策決定に重要。
インフレ率は上振れの可能性の方が高い。」
などの認識を示しました。
豪ドルが上昇しました。
格付け会社のS&Pのアナリストが、
「中国の住宅価格は与信逼迫と政府による規制の効果が表れ
今後1年で10%下落する可能性がある。」
との見解を発表しました。
スイスフランが軟調になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ECBは民間セクターの関与に反対しない。自主的であるべき。
部分あるいは完全なデフォルトは回避すべき。
ギリシャは民営化を進めるべき。」
などの見解を示しました。
ダウ先物が軟調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+26.53円で取引を終えました。
日工作機械受注確報(5月)は速報値より弱い34.0%になりました。
ロンドン時間前半ではユーロが軟調になりました。
ドル円が堅調に推移しました。
スイス生産者物輸入価格(5月)は予想より弱い−0.4%になりました。
「ギリシャで15日に今年3度目の大規模ゼネストが計画されている。」
との報道がありました。
英失業率(5月)は市場予想とおりの4.6%、
英失業保険申請件数推移(5月)は予想より弱い1.96万件になりました。
英2-4月期の失業者数は(ダウ・ジョーンズによると)
10年以上ぶりの大幅減少とはなりました。
市場反応はポンド売りになりました。
アイスランド中銀が政策金利を4.25%に据え置きました。
欧鉱工業生産(4月)は市場予想より強い0.2%になりました。
欧州議会の経済金融委員会が、
「伊中銀総裁のドラギ氏をECBの次期総裁とすることを承認。」
することを決定しました。
ギリシャのCDSスプレッドが1700bpに拡大しました。
ギリシャ10年債の利回りが17.662%になりました。
ポルトガルの国債入札では、
「3ヶ月債の平均落札利回りが前回より低い4.863%、
応札倍率が前回より低い2.4倍。
6ヶ月債の平均落札利回りが前回より低い4.954%、
応札倍率が前回より高い3.8倍。」
などの結果になりました。資金調達コストが低下しました。
ドル円が堅調傾向で推移しました。
仏政府報道官が、
「ギリシャの債務再編にはあらためて反対する。」
との表明をしました。
スペイン中銀総裁が、
「危機を過小評価するのは危険なことである。
資本増強が必要になればスペイン銀行救済基金は破綻する。」
との認識を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの4行を格付けBからCCCに格下げする。
見通しはネガティブ。」との発表をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ギリシャの格付けをCに引き下げる可能性。」
との発表をしました。
独財務省報道官が、
「全てのユーロ圏財務相の間でギリシャを支援する意思はある。」
との発表をしました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャ国債のロールオーバー計画を整備中。」
との発言をしました。
米消費者物価指数(5月)は3.6%、同コアが1.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米NY連銀製造業景気指数(6月)は予想より弱い−7.79になりました。
市場反応は揺れながらも米ドル買いになりました。
加製造業出荷(4月)は市場予想よりは強い−1.3%になりました。
米ネット長期TICフロー(4月 対米証券投資)は
市場予想より弱い306億ドルになりました。
米鉱工業遺産指数(5月)は+0.1%、米背日稼働率(5月)は76.7%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
限定的ながらドルが売られる市場反応になりました。
米NAHB住宅市場指数(6月)は市場予想より弱い13になりました。
NYダウが軟調に推移しました。
独財務相が、
「ユーロ圏はギリシャについて20日の決定を目指す。」
との発言をしました。
原油在庫は予想以上の340.6万バレルになりました。
欧州EFSFが、
「日本政府がポルトガル支援で11億円ユーロの債券を購入。」
との発表をしました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ECBは民間関与を全て反対しているわけではない。
ウィーン・イニシアチブ方式を受け入れる可能性。
ヘアカットを伴うデフォルトには反対する。
ギリシャ問題は波及する恐れがある。」などの認識を示しました。
パパンドレウギリシャ首相が、
「最大野党の民主主義党のサマラス党首に対して
大連立が合意できれば首相を辞任してもよい。
統治不能なら選挙が必要。」などの発言をしました。
ユーロや資源国通貨がリスク回避で一段安になりました。
豪RBA総裁が、
「インフレ率が中期目標の2〜3%に沿い続けるようにするためには、
ある時点で金融政策の一層の引き締めが必要となる可能性が高い。」
との見解を示しました。
格付け会社のフィッチが「ロールオバーは債務不履行と認める。」
との見解を発表しました。
英財務相が、
「英経済は回復過程にあるが世界的な逆風にさらされている。
信用市場もまだ弱い。50%に引き上げた最高税率は一時的なもの。」
などの発言をしました。
英BOE総裁が、
「賃金上昇は抑制。マネーサプライの拡大は脆弱。
インフレはいずれ緩和する兆候。緊縮財政と緩和的金融政策が必要。」
などの認識を示しました。
加BOC総裁が、
「加は金融の不均衡に警戒すべき。米は緩やかな成長を続ける。」
などの認識を示しました。
米10年債の金利が3.00%を割り込みました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半まで下落しました。
NYダウは前日比−178.84ドルで取引を終えました。

<6月16日(木)>

NZの財務相が、
「金利は低水準を維持することが望ましい。
NZドル高はNZ経済にとって強い逆風。
財政政策によってのみ通貨に影響を与えることが可能。」
などの見解を示しました。NZドルが下落しました。
ロイター通信が、
「人民銀行高官が目先に金融政策を緩和することはないと発言。」
との報道をしました。
英FT紙が、
「経済が成長軌道に戻るまでには2年にわたって
深刻な不況と過去最悪の失業率を経験する可能性。」
とのポルトガルの次期首相の見解を報じました。
英FT紙が、
「独はギリシャへの新たな救済策に態度を軟化させつつある。」
との観測報道をしました。
東京時間では日経平均やアジア株式市場が軟調に推移しました。
オランダ中銀総裁が、
「民間投資がギリシャへの追加支援への貢献で圧力を受けるなら、
ユーロ圏の救済基金の規模を2倍増の1兆5000億ユーロとすべき。」
との見解を示しました。
東京時間後半にユーロが下落してスイスフランが上昇しました。
ドル円がしだいに軟調になっていきました。
米財務省の国際資本動向(4月)では、
「中国が5ヶ月連続での米国債の売り越しを経て、4月に米国債を
買い越して保有高を拡大し最大の海外保有国にとどまった。」
ことなどが報告されました。
英BOE総裁が、
「利上げペースは銀行システムの再正常化や与信条件の緩和しだい。
英経済が利上げに耐えられると判断には時間がかかる可能性。」
などの認識を示しました。
日経平均は下落して前日比−163.04円で大引けました。
ロンドン時間前半では原油先物が軟調に推移しました。
スイス第1四半期鉱工業生産(前期比)は、
市場予想より弱い−9.2%になりました。
スイスSNBが政策金利を市場予想とおり据え置きました。
スイスSNB声明では、
「スイスフランは強い上昇を示した。
強いスイスフランが経済に対する主要リスクの一部。
世界経済は回復を続けている。世界経済には複数の心配がある。」
などが示されました。市場反応は限定的でした。
ECB月報(6月)では、
「インフレに強い警戒が必要。断固として時宜を得た行動を取る。
緊急措置は一時的なもの。適切に調整する。」
などが示されました。
仏大統領が「ユーロを守る必要がある。」との認識を示しました。
ユーロが一時反発しました。
英小売売上高指数(5月)は市場予想より弱い−1.4%になりました。
ポンドが下落しました。
欧消費者物価指数確報(5月 前年比)は予想とおり2.7%になりました。
ギリシャの第1四半期の失業率は前回より弱い15.9%になりました。
ギリシャ10年債の利回りが17.882%に上昇しました。
ユーロが下落する展開になりました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャが7月に融資を受け取ることを確信している。
民間部門の役割は7月11日に最終決定の見込み。」
などの発言をしました。
ギリシャの2年債利回りが30%を突破しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ECBが保有する債券の償還期限の延長はECBの原則を破ることになる。
デフォルト後の債券を保有することもECBの原則を破ることになる。」
などの認識を示しました。
米住宅着工件数(5月)は56.0万件、米建設許可件数(5月)は61.2万件、
米新規失業保険申請件数は41.4万件、
米第1四半期経常収支は−1193億ドルと、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
市場反応ははじめ米ドル買いからリスク選好動意になりました。
主要通貨ペアが反発しました。
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(6月)は、
市場予想よりかなり弱い−7.7になりました。
構成項目の中では雇用が前回22.1に対して今回は4.1になりました。
ドル円が一時下落しました。
FRBのタルーロ理事が、
「自己資本規制とともにデリバティブ取引で証拠金の最低水準を
世界的に規制するなど国際的な取り組みが重要。」
との見解を示しました。
ギリシャの首相が「EUは危機に対する対処に間違いがあった。」
との発言をしました。
ギリシャ債CDSスプレッドが2050bpと過去最高になりました。
IMF国際通貨基金のスポークスマンが、
「ギリシャ支援を継続する準備が整っている。
ギリシャへの金融支援の実施へ話し合いは進んでいる。
次回ユーロ圏財務相会議で前向きな結果を予想している。
ただしギリシャ支援は合意済みの改革の実行が前提。」
などの発表をしました。ユーロが反発上昇しました。
NYダウは前日比プラス圏で推移しました。
米10年債利回りは低下傾向で推移しました。
EU大統領が「ユーロは安定。強い通貨。」との発言をしました。
ユーログループ議長が、
「民間部門の関与は自発的である必要。ECBの基本原則は守るべき。
IMFは次回の支払い能力を確実にする必要。
EUとIMFの救済額は債券保有者の役割による。
EUとIMFはギリシャ問題に対して大きな転換はない。」
などの見解を示しました。
ルクセンブルク中銀総裁が、
「物価安定はECBの主要な目標。
いくつかのユーロ圏の国の成長見通しは楽観的過ぎる。
支払期限の延長はギリシャの問題解決にならない。
ECBは期限延長を認めない。」
などの見解を示しました。
ギリシャ政府が、
「(大連立とならなかったことで行う)内閣改造は金曜日に延期する。
明日午前9時(現地時間)に発表。午後に宣誓就任の予定。」
との発表をしました。
仏大統領が、
「ギリシャの債務危機からユーロを守るために
責任感と妥協が必要なことを理解するべき。」
とEU加盟国に呼びかけました。
ユーロが押しては上げる展開になりました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
NY原油(WTI)は94ドル台後半で引けました。
NYダウは前日比+64.25ドルで取引を終えました。

<6月17日(金)>

日政府が来週発表する月例経済報告で景気の現状判断を
4ヶ月ぶりに上方修正する方針を固めたとの報道がありました。
トリシェECB総裁が、
「ギリシャの強制措置やデフォルトは回避する必要。
ユーロ離脱の可能性を提起した当局者はいない。」
などの発言をしました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「ギリシャがデフォルトに陥る確率は高い。
デフォルトはほぼ確実。ギリシャのデフォルトは伝染する可能性。」
などの認識を示しました。
日銀議事録要旨では、
「前回に包括緩和の増額を提案した西村副総裁から
追加緩和の必要性は潜在的には大きいとの認識。
供給制約解消に関する不確実性は低下している。
電力安定供給の不確実性増している。」
などが示されました。
中国の毎日経済新聞が、
「中国当局が重要な人民元政策を19日に公表。」
と報道しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4716元の切上後最高値になりました。
東京時間前半では主要通貨ペアがやや軟調な揉み合いになりました。
ECBのリーカネン理事が、
「ユーロ加盟国支援がECBバランシートに及ぼすリスクは対処可能。」
との認識を示しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャのハードなヘアカットには伝染のリスクがある。
ギリシャに対するプロセスは極めて困難になってきている。」
などの認識を示しました。
中国の外務次官が、
「欧州債務危機の解決を中国として支援する。」
と発言しました。
トリシェECB総裁が、
「いかなる形であってもギリシャのデフォルトは回避すべき。
信用事由につながりかねないギリシャ危機への対応も避けるべき。
それがECBの明確な立場。ユーロ圏は統治改革を実施する必要。」
などの認識を示しました。
市場反応は限定的でした。
原油先物が時間外取引で軟調に推移しました。
ユーロがしだいに軟調になっていきました。
日経平均は前日比−59.88円の9351.40円で週の取引を終えました。
「ギリシャ政府はベニゼロス国防相を財務相に指名する見通し。」
とのギリシャ内閣改造にかかわる報道がありました。
ロンドン時間前半ではドルストレートが下落の後に反発しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
中国中部と南部を襲っている豪雨で
「中国政府は洪水警戒レベルを最高の4に引き上げた。」
との報道がありました。
中国上海株が3営業日続落になりました。 
ギリシャ10年国債の利回りが過去最高の18.9%をつけました。
欧貿易収支(4月 季調済)は予想より弱い−41億ユーロになりました。
欧建設支出(4月)は前月より強い0.7%になりました。
独財務相報道官が、
「7月のギリシャ救済に関して最終結論に至るかどうかは不明だが、
そうなれば素晴らしいこと。」
との見解を発表しました。
独の首相が、
「新たなギリシャ支援での民間投資家の関与では
ECBとともに取り組んでいく。」
との(ECBに歩調を合わせる妥協の)見解を示しました。
仏大統領が、
「仏と独はユーロを全力で支える。
ギリシャ問題の民間部門に対する解決策を見出した。
仏独はウィーン方式でのギリシャ債ロールオーバー支持で合意。
ギリシャ対応策ではECBとの間で完全合意が必要。」
などの発言をしました。
ダウ先物が堅調に推移しました。
欧州株式市場が反発しました。
米ドルが売られてユーロを中心にドルストレートが上昇して、
ドル円が軟調傾向で推移しました。
加卸売売上高(4月)は市場予想よりは強い−0.1%になりました。
IMF国際通貨基金が、
「今年の世界の経済成長率を4.3%と予想。
今年のユーロ圏の経済成長率は2.0%と予想。
ギリシャは救済措置の条件をコミットする必要。」
などの見解を発表しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)は
市場予想より弱い71.8になりました。
米景気先行指標総合指数(5月)は予想より強い0.8%になりました。
米下院が「7月13日にバーナンキFRB議長の議会証言を行う。」
との発表をしました。
マルタ中銀総裁が、
「金融政策は緩和的。来月に利上げが実施される公算。
ギリシャが直ちにデフォルトに陥る可能性は小さい。」
などの認識を示しました。
独財務省が、
「EUが週明け20日の財務相会合で新たなギリシャ支援策の枠組みを
合意する可能性。」との発表をしました。
独連邦債とPIIGS各国債の利回り格差が縮小しました。
揉み合いながらもドルストレートの上昇がしばらく続きました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は市場に広範な影響が及ぶ。
債務再編はモラルハザードの問題を排除することもできない。
リーマン・ブラザーズの破綻を思い出すべき。」
などの見解を示しました。
ロシア株式市場が大幅続落しました。
NYダウがしだいに上げ幅を縮小しました。
ドルストレートの上昇も一服になりました。
原油価格が軟調に推移しました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「中国は雇用創造のために為替をコントロールしている。」
との認識を示しました。
ベルギーの財務相が、
「ギリシャに再び支援が提供されなければ、
欧州はドミノ効果で問題が広がるリスクを背負うことになる。
支援する以外に選択肢はない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「伊のAA2格付けを引き下げ方向で見直す。
将来の利上げと脆弱な同国経済がプライマリーバランスの
黒字化達成を困難にする可能性」
との発表をしました。
NY原油TI)は93ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+42.84ドルの12004.36ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月20日(月)>

朝7時45分にNZ第1四半期製造業売上高、
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(6月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(5月)、
昼12時にNZクレジットカード支出(5月)、
午後2時に日景気一致CI指数確報(4月)、日景気先行CI指数確報(4月)
午後3時に独生産者物価指数(5月)、
午後5時に欧経常収支(4月)、
などが予定されています。
また、時間は未定ですが(ロンドン時間の可能性)、
ギリシャ問題についても話し合われるEU・ユーロ圏の財務相会合が
予定されて注目されます。

<6月21日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後1時半に日全産業活動指数(4月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(6月)、
午後5時半に英公共部門ネット負債(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(6月)、
夜9時半に加小売売上高(4月)、加景気先行指標指数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
豪・(独)・加・米の指標には注目です。
また、この日にギリシャの新内閣の信任投票が予定されていて、
注目されます。

<6月22日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期経常収支、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧鉱工業新規受注(4月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(6月)、
同夜11時に米住宅価格指数(4月)、
深夜1時半に米FOMC政策金利、FOMC声明、
深夜3時15分からバーナンキFRB議長の記者会見、
などが予定されています。
英・(欧)・米の指標およびFRB議長の記者会見には注目です。

<6月23日(木)>

午前9時半に豪コンファレンスボード景気先行指数(4月)、
午後3時にスイス貿易収支(5月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(6月)、独サービス業PMI速報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(6月)、欧サービス業PMI速報(6月)、
夜9時半にシカゴ連銀全米活動指数(5月)、米新規失業保険申請件数、
夜11時に米新築住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。
また、この日から24日までEU首脳会議が開催され注目されます。

<6月24日(金)>

朝8時50分に日企業向けサービス価格(5月 前年比)、
午後5時に独IFO景気動向(6月)、独IFO現況評価値(6月)、
午後6時半から英BOE総裁の記者会見、
夜9時半に米第1四半期GDP確報、米第1四半期価格指数確報、
同夜9時半に米耐久財受注(5月)、
同夜9時半に米第1四半期個人消費確報、米第1四半期コアPCE確報、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円では週初に80円台後半まで上昇した後に一時80円
台前半まで下落して、週半ばにかけて81円台に乗せるあたりまで上昇
して、そして週末にかけて80.00あたりまで下落する上下動になりま
した。

一方、ユーロドルは、週初から週中にかけて1.4500に迫るあたりまで
上昇して、その後に週後半にかけて一時1.4100を割り込むあたりまで
下落した後に週末に1.43台前半まで上昇する、ギリシャ関連の情報で
上下動するボラタイルな相場展開になりました。

他方、ポンドドルは、週初から週半ばにかけて1.64台前半まで上昇し
た後に週後半にかけて1.61台を一時割り込むあたりまで下落して、
週末に上下動しながらも1.62台に迫るあたりまで反発するボラタイル
な相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは、週初から週前半にかけて1.0700を一時上抜
けるあたりまで上昇した後に週後半にかけて1.0500台を一時割り込む
あたりまで下落して、週末にかけて上下動しながら1.06台前半まで
反発上昇する上下動の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売りの潜在圧力や、日ボーナス時期による投信を通じての
海外投資での円売圧力があるとともに、日国債増発観測はあるものの
日長期国債先物が上昇傾向にある中にあって今週は6月20日に日国債
の大量償還が予定されていて、債券相場が強含みで推移する可能性が
あり、日長期金利が低下することによる円売り圧力がある一方、
震災後の生産の落込みに歯止めがかかってきたことで、今後の日本の
生産回復と輸出に伴い為替予約が活発になることによる円高圧力と、
強弱材料が交錯しているようです。

米ドルについては、先週の米小売売上高や米生産者物価指数、そして
米消費者物価指数や米新規失業保険申請件数および住宅着工件数や
米景気先行指標総合指数などが市場予想よりも強い結果になり、
一方、市場予想より弱かったNY連銀製造業景気指数や鉱工業生産指数
やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などもあり強弱混在のマダラ
模様ながらも、週末の独仏首脳会談で欧州不安が一時後退したことも
あって、米10年債利回りは3.00%の節目を割り込んではいながらも、
2002年8〜10月以来の6週連続の下落で12000ドルの大台割れとなっ
ていたNYダウが7週目となる先週に週間で小幅上昇となって、
上下に揺れつつも先週後半にかけては基軸通貨としての米ドルでは
リスク選好の売りがみられました。

米要人の発言では今のところQE3に否定的な見解が多いようですが、
そのような中にあって22日深夜の米FOMCおよびFOMC声明とバーナンキ
FRB議長の記者会見の動向が注目されます。

ドル円相場では、先週の後半からはどちらかというと円よりは米ドル
主導の展開となったようで、週末の独仏首脳会談で欧州不安が一時
後退したこともあって、週間では上下動しながらも80.00円の節目
あたりまで下落しました。今週も材料の混在で読みにくい状況ながら
80.00〜79.80アラウンドのサポート・ゾーンを割り込むと79円台の
一段の下落となりそうですが、下抜けられなかった場合は80円台を
中心としたレンジ傾向の相場展開になる可能性がありそうです。

ユーロについては、利上げ期待がありながらも、13日に格付け会社の
S&Pが「ギリシャをCCCに3段階格下げする。見通しはネガティブ。」
と発表したことや、15日にムーディーズが「BNP、ソシエテジェネラル
、クレディアグリコルの仏大手3行を格下げ方向で見直す。」と発表し
たり、フィッチが「ギリシャの格付けをCに引き下げる可能性。ロー
ルオバーは債務不履行と認める。」との発表をしたり、ギリシャの
CDSが16日に過去最高の2050bpまで上昇したり、独連邦債とPIIGS諸国
の国債利回り格差の拡大、およびギリシャ問題を巡る報道や、ムーデ
ィーズによる「伊のAA2格付けを引き下げ方向で見直す。」発表などで
"てんやわんや"の大揺れの相場展開になりました。

そして、週末に独仏の首脳会談が行われて、償還を迎えるギリシャ債
の対応について、民間保有者が自主的に新発債へのロールオーバーに
応じる2009年の中東欧危機のときに習ったウィーン・イニシアティブ
の方式を軸とすることを両国が確認したことで、週末にユーロドルが
反発上昇しました。

ただ、今回のロールオーバーの案に対して格付け各社がどのような
見解を出すかは未知数で、格付け会社の中には「デフォルトに該当」
との認定をする可能性もあり、また、独では独議会のギリシャ支援
承認も条件となっているようで、さらには内閣改造をしたギリシャ
ですがギリシャ国内では大規模なデモやストが行われていて、また
ギリシャ内閣改造で延期となっているIMFからの支援条件の追加の
財政緊縮策がギリシャ議会を通過できるかどうかの難題や、21日の
ギリシャ新内閣の信任投票もあり、まだまだ前途多難のようです。

しかしながら、度重なるネガティブ材料があったわりにはユーロが
底堅い印象があり、市場には「なんだかんだと言ってもユーロ圏には
ギリシャのデフォルトを阻止する以外に選択肢はない。」との思惑
もあるようで、20日のEU・ユーロ圏の財務相会合で明確なギリシャ
支援が発表されれば、ユーロが一段の反発上昇になる可能性もあり
そうです。今週もギリシャ関連の報道に相場が大きく揺れる可能性
が高く、ボラタイルな相場展開が予想されるだけに、一方向のバイ
アスでチャートを見ずに柔軟にトレードしていきたいものです。

今週のポンドについては、22日の英BOE議事録が注目されますが、
タカ派の急先鋒のセンタンス委員が抜けて、新たにブロードベント
委員が加わることになって、一応はタカ派と目されているものの、
就任前の議会証言では現状の緩和スタンスを容認するハト派的な
発言もして動向が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、金は堅調ながら原油価格
が93ドル台前半と軟調傾向で推移していることや、利上げ期待の後退
および中国、ブラジル、インドの株価指数が軒並み2〜3%下落して
いるなど新興国の経済減速懸念などがありますが、先週は1.0500の
節目をなんとか割らずにレンジ相場となりました。
また14日の中国経済指標の発表も無難に越えた印象がありますが、
14日に中国国営ラジオ放送が「中国は6月後半ないし7月初めに追加
利上げへ。」との観測報道をしているとともに、新華社が「中国人民
銀行は短期的に利上げしない公算。」と、中国利上げについては観測
が錯綜しているようです。

地合いはあまり強い様子はないようですが、米指標が悪いながらも
一部で改善が見られるとともに、NYダウが先週は小幅ながら週間で
上昇したこともあって、リスク選好動意が強まれば上昇する可能意が
ありそうです。ただ、ユーロドルに連れる動きとなる場合があると
ともに、14日の中国国営ラジオ放送の観測報道のように中国が利上げ
をした場合には中国経済減速懸念が強まり豪ドルが下落する可能性
もあることから、柔軟にトレードしていきたいものです。

経済指標関連では、20日のEU・ユーロ圏の財務相会合での発表、
21日の豪RBA議事録と独ZEW景況感調査(6月)に、
加小売売上高と米中古住宅販売件数(5月)、
22日の英BOE議事録に米FOMCとFOMC声明にFRB議長の記者会見、
23日の独の製造業とサービス業PMI速報に米新規失業保険申請件数と
米新築住宅販売件数、およびEU首脳会議での発表、
週末24日の独IFO景気動向(6月)に米耐久財受注(5月)と
米第1四半期GDP確報に米第1四半期個人消費確報、
などが注目されます。


さて今日は、始原回帰とトレードのお話です。

「日進月歩」という言葉がありますが、
最近はこの言葉が陳腐化するほど技術革新のスピードが
早くなっているという指摘があるようですね。

特にIT関連技術の革新のスピードは速いようで、
全てがそうではないにしても、最新の技術といわれるものが
ときにわずか数ヶ月で過去の技術になることもあるそうです。

このような時代に生きていると、
いやがおうにも先進を礼拝するようになって、
ほとんど疑うことなく「古いものは劣ったもの」という
ドグマ信仰になりがちですが、

休日などに海や山に行くと、
永きに渡って変らぬもののあることに
新鮮な驚きと憧憬を心に抱くことがあります。

人には先進を追い求めたい気持ちとともに、
時を経ても変らぬものを求めたい気持ちの両方が、
心の中に同居しているのかもしれません。

物事にはITのように技術革新が凄まじいものもある一方、
食文化の分野の箸やフォークや茶碗や皿などのように、
大昔から変らぬばかりか、おそらく遠い未来まで変り様のない、
ローテクながらも言わば究極的なものがありますが、
トレードについてはどのようなものなのでしょうか。

今日はそんな話題を取り上げてみたいと思います。

トレードの技術もIT技術の分野ほどではないにしても
コンピューティングを活用して
少なくとも日進月歩ほどは革新の歩みは続いているようです。

大手の金融機関の投資部門やヘッジファンドの中には
統計学と計量経済学的な分析で相場を解明しようとする
"クウォンツ"と呼ばれる精鋭の研究者たちを擁して
相場の研究が続けられていますし、

また、テクニカル・インジケーターにしても、
凄腕ハッカー並みのコンピューティングの猛者たちが
日々、開発にいそしんでいるそうで、

必ず誰かが負けるゼロサムの投機では、
「研究の遅れは負けを意味する」と考えるのも当然で、
相場の研究は一歩先へ抜きん出ようとしのぎが削られています。

このようなことを見聞きすると、
個人トレーダー程度のレベルでの研究で相場に立ち向かうには
「戦車に竹槍」の感もするものですが、

不思議なことに…、

弛まぬヘッジファンドなどの精鋭たちの研究をよそに
(トータルで)勝ち続けている個人トレーダーがいます。

そのタイプはもちろん一様ではなく、
様々なタイプの個人トレーダーがいますが、

凄腕ハッカーたちも脱帽するほどの
独自のコンピューティング分析をしている人もいれば、

逆に、研究の方向は真逆とも言える始原的アプローチで、

あたかも食文化で箸やフォークを使うように
変らぬローテクでいまだに相場に勝っている人もいます。

あるベテラン個人トレーダーが語ります。

「そりゃぁ、先進の競争をしたら個人レベルでは
 どんなに頑張ったってクウォンツたちに勝つのはたいへんだよ。
 頭脳のケンカをするには相手が強すぎる。
 でも、彼らとは全く別のアプローチ…、
 そう…。彼らがローテクと一顧だにしない視点では
 勝てる可能性が充分にあると思っているよ。」

「……。」

「あくまで私見なんだけれども…、
 彼らクウォンツたちのアプローチは基本的には分析で
 相場を要素に分解して統計学と計量経済学を駆使して
 そしてロジックを組み立てるものだと思うが、
 始原的な研究はそう深くはされていないように思っているわけさ。
 分析ではなく『事実をそのままあるがままに認識』して、
 そして分析とは逆ともいえる『集合』を駆使するならば、
 彼らのいる相場に参入しても勝てると思っているわけだ。
 というか、事実勝てているわけなんだけれどもね。」

「どういうことですか?」

「例えばさ、相場に勝つための基本指針に
 損小利大っていうのがあるよね。
 これはエグジットがテーマになることだが、
 分析的なエグジットの手法的アプローチでは
 インジケーターを使うとか、チャートポイントを目安にするとか、
 まぁ、いろいろあるわけだけれど、
 普通、エグジットでは多少の押し戻りを堪えて
 利大を目指そうとするのがよしとされているよね。」

「ええ、まぁ、基本的には…。」

「簡単なようだがこれは複雑に考えると頭が痛くなるほどの難問で、
 エグジットはエントリーよりも難しい場合があるけれども、
 連結しながら利大を目指す再エントリーというアプローチを
 加えると問題を単純化することができるんだよ。」

「どういうことですか?」

「再エントリーすることを前提とすれば、
 例えば上昇動意に乗ってロングしていたとすると、
 含み益となっている場合は、
 陰線示現が確定したならば単純にいったん利食うのもアリ、
 というわけさ。」

「ちょっと直ぐには納得できないんですけれど…。」

「幼稚すぎるとでも言いたいのかね。
 上昇動意に乗ってロングして、含み益となっていて、
 その後のどこかで陰線示現が確定したならば、
 単純に利食うというわけだが、
 一度押して再上昇したなら再びロングポジションを持つわけで、
 連結的に利大を目指していくということさ。」

「……。」

「逆の言い方をすれば、レートの動きが振動していても、
 含み益となっていて陰線が示現せずに陽線が続く限り、
 ジタバタせずロングを持ち続けるということだよ!」

「……!」

「単純で始原的ではあるけれども明快だろう。」

「でも…、大きな陰線で確定となるときには
 ロングでの含み益を吐き出してしまうこともあるのでは?」

「あははっ。企業秘密っていうのかな。
 そんなこともあるんで、あまり教えたくはないんだけれどもね。
 相場の格言に利食いは脱兎の如しというのがあるが、
 確かに機敏さも大切になる。そのような場合のために、
 トレードの執行を検討している時間軸より
 一段小さな時間軸で陰線確定を見る方法があるのだよ。」

「なるほど…!
 そして、先ほど言った集合とは何のことですか?」

「動意の集積としてレートの動きが綺麗なチャートになっている
 時間軸を探してそのタームでトレードをするということさ。」

「なんのことかさっぱり解りませんが…。」

「たとえば分足でチャカチャカとレートが上げたり下げたり
 神経質な動きでいったい相場がどうなっているのか、
 というイヤラシイ相場があるだろう。
 そのようなときに無理に分足でトレードすると
 翻弄されて負けやすい場合があるのだよ。」

「ええ。まぁ、そんなときもありますね。」

「でも、そんなときでも、例えば4時間足で
 美しいトレンドを描いていることがあるんだ。」

「……。」

「そのような場合は、相場が美しいトレンドを描いている
 その時間軸とシンクロしている場合が多く、
 あくまでも例だけれども、例えば4時間足で
 美しいトレンドを描いていたならば、
 4時間足をタームとしたトレードをすれば
 勝ちやすいというわけさ。」

「……。」

「もちろんその逆もあって、例えば4時間足で
 ゴチャゴチャ汚いチャートでも、分足で
 すっきりとした美しいトレンドを描いていることもある。
 つまりは、無理に特定の時間軸にこだわらず、
 トレードするタームも相場に従えというわけだよ。」

ふーん。なるほどぉ。

箸やフォークを使うように
変らぬローテクの始原回帰のアプローチでトレードしている
ベテラン・トレーダーもいるのですね。

ちょっとは参考になりそうです。



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私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


FX トレードと適応のお話


中国の輸入ではEUが前年同期比+35.1%となって、
今は欧州が中国最大の輸入先となっているのだそうですね。

●先週の主な出来事

<6月6日(月)>

先週末5日に実施されたポルトガル総選挙では
中道右派の野党の社会民主党が勝利して野党が過半数を獲得しました。
ポルトガル与党社会党のソクラテス現首相が辞任しました。
一部の通信社が、
「ユーログループ議長がユーロ圏17ヵ国がギリシャの追加支援で
合意すると見通しを示した。」
との報道をしました。
アイルランド向けの第5回目となる2億2,458万ドルの融資を
IMF理事会が3日に承認したとの報道がありました。
BIS国際決算銀行の四半期報告書では、
「日本で起こった東日本大震災は日本だけでなく
世界経済と金融市場の先行きに様々な影響を与えている。
日銀などの迅速な対応で市場は落ち着きを取り戻している。」
などが示されました。
RBAウォッチャーのマッカラン氏が
「豪RBAは7月会合で利上げの可能性。」
との見解を示しました。
独シュピーゲル紙が、
「ギリシャが2013と2014年の支援も必要とする場合は
新たに支援は1000億ユーロを突破する可能性。」
との観測報道をしました。
豪ANZ求人広告件数(5月)は前月比で−6.5%と弱い結果になりました。
豪州株式市場が一時3ヶ月ぶりの安値をつけました。
米国債金利の低下が一服になりました。
東京時間では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の首相の交代は格付け上ではネガティブになる。」
との見解を発表しました。
日経平均は前週末比−111.86円で9400円台を割り込んで引けました。
仏中銀のノワイエ総裁が、
「現在のECBの金利は非常に低い水準。
消費者物価指数を低水準に抑えるために必要な行動をとる。
ユーロ圏は広く回復している。
欧州危機は各国にダメージを残した可能性。」
などの認識を示しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「刺激策の解除は極めて難しい作業。
経済情勢に従って決定される必要。
保有証券の償還資金の再投資を停止すれば正常化の着手になる。
また、QE3のハードルもとても高い。」
などの見解を示しました。
米ゴールドマンが訴訟手続きで生じる潜在的な損失の推定値として
27億ドルになるとの発表をしました。
欧投資家信頼感指数(6月)は市場予想より弱い3.5になりました。
欧生産者物価指数(4)月は前年比で予想より強い6.7%になりました。
市場反応は限定的でした。
ロンドン時間ではドル円など主要通貨ペアが軟調傾向で推移しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は最後の手段であるべき。
ギリシャのデフォルトは理性的なことではない。」
との認識を示しました。
ヒポスイスの最高投資責任者が、
「16日の四半期政策決定会合では
スイスフラン高を背景に政策金利を据え置く可能性。
スイス中銀は9月に初めて利上げをする可能性。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間ではドルの巻き戻しが見られました。
加住宅建設許可件数(4月)は市場予想より弱い−21.1%になりました。
市場反応は限定的でした。
IMF国際通貨基金が、
「英中銀は景気回復に伴い緩やかな引き締めを実施すべき。
英国は力強い財政緊縮策の継続をすべき。
英銀行システムには脆弱性が残っている。
英の2011年の成長予想を1.5%に下方修正。」
などの発表をしました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「ギリシャの計画は債務再編を想定していない。」
との認識を示しました。
NY時間ではドル円がやや反発した後に揉み合う展開になりました。
加Ivey購買部協会指数(5月)は市場予想より強い69.1になりました。
格付会社のフィッチが、
「ハンガリーの格付け見通しをネガティブから通常に変更する。
ギリシャの債務交換が行われた場合はCに格下げの可能性。」
などの発表をしました。
NY時間ではドルストレートがやや軟調傾向で推移しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ギリシャ発クレジットイベント(信用事由)は回避が絶対に必要。」
との認識を示しました。
タカ派のフィラデルフィア連銀総裁が、
「雇用統計は期待外れだったが景気は回復基調にある。
現在見られる脆弱性の大半は一過性の可能性。」
などの認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「非標準的と標準的政策は厳格に区別される。
二次的な影響の回避に向けて行動すべき。
ギリシャの債務再編やヘアカット(債務減免)は不適切。」
などの発言をしました。
レーン欧州委員が、
「リスク対策は景気回復を保護した。
国際的な支援がなければギリシャはデフォルトに直面。」
などの見解を示しました。
ユーログループ議長が、
「ユーロは他の主要通貨に対して過大評価されている。」
との認識を示しました。
ムーディーズが、
「トルコの経常赤字は拡大。
同国のソブリン債格付けを2段階以上に引き下げる可能性。」
との発表をしました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を割り込みました。
NYダウは前週末比−61.30ドルで取引を終えました。

<6月7日(火)>

ギリシャの首相が、
「政策に対する国民投票を検討。
救済交渉は完了していなくここ数週間が重要。」
などの発言をしました。
ボストン連銀総裁が、
「経済指標の明確な減速は緩和的な金融政策の
解消の時期に変化をもたらす可能性。
現在の指標は弱いが米国の下期の成長は力強いものになる可能性。
成長は3%成長を見込んでいる。
金融政策の次のステップに言及するのは時期尚早。
さらなる量的緩和についてはデフレ見通し次第。
いまのところはその兆候はない。」
などの見解を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「米景気回復ペースは鈍いが二番底に陥るとは予想していない。
下半期に経済成長は3%に加速。インフレは抑制される見通し。
QE3を実施すべき利点は今のところ見当たらない。
FRBが成長加速を後押しするため追加措置を講じる必要はない。」
などの見解を示しました。
独紙ハンデルスブラッドが、
「スロバキアがEFSFによるギリシャ追加支援に反対している。」
との報道をしました。
NZの財務相が、
「財政赤字の減少予想による海外投資家への国債販売減少が、
NZドル高圧力の緩和になった。」
との認識を示しました。
「独政府が独国内で稼動の17基の原子力発電所のすべてを
遅くとも2022年までに閉鎖することを決定した。」
との報道がありました。
この決定で独電気料金が1割増になるとの観測報道がありました。
東京時間では円が売られてドル円が堅調傾向で推移しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4816元の切上後最高値になりました。
中国の地元紙の経済参考報が、
「中国人民銀行は今週末に0.25%の利上げを実施する可能性。」
との観測報道をしました。
米独の首脳会談で、
「独首相が欧州は債務危機を克服するだろう。」
との発言をしたとの報道がありました。
ダウ・ジョーンズが、
「EUはギリシャ向けの新たな金融支援策の一環として、
ギリシャへの投融資残高の維持を銀行に促す策定をしている。」
との報道をしました。
豪RBA政策金利は大方の市場予想とおり4.75%で据え置きになりました。
豪RBA声明では、
「現行の若干引き締め気味の金融政策は引き続き適切。
消費者物価指数は今後12ヶ月間に目標にさらに近づくと予想。
商品価格は総じてやや弱含んだ。雇用の拡大ペースは減速。
欧州の銀行や債務問題は引き続き不透明。
世界の金融の状況は依然として緩和的。」
などが示され利上げの示唆はありませんでした。
豪ドルが下落する市場反応になりました。
東京時間では豪ドルを除く主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+62.60円で4営業日ぶりに反発しました。
スイス消費者物価指数(5月)は市場予想より強い0.4%になりました。
中国国家外為管理局が、
「ドル資産の極端な保有にはリスクがある。
ドルは他通貨に対し下落し続ける可能性。」
との見解を示しました。
ロンドン時間ではドルが売られて、
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
欧小売売上高(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
独製造業受注指数(4月)は市場予想より強い2.8%になりました。
ロンドン時間ではダウ先物が堅調に推移しました。
バローゾ欧州委員長が、
「欧州圏の経済は重要な局面。
景気の見通しについては不確定な要素が残る。
EU加盟国の多くは一段と野心的な歳出削減の計画が必要。」
などの見解を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「米景気回復ペースは鈍いが二番底に陥るとは思わない。
量的緩和第3弾QE3は必要ない。QE2は6月に終了。
リセッションのリスクはないがデフレ状態にはある。」
などの認識を示しました。
NY時間では経済指標の発表はありませんでしたが、
NYダウが堅調に推移しました。
ドルストレートの多くがやや堅調傾向の揉み合いになりました。
欧州委員会が、
「各国が計画を実行できれば、2011年の財政赤字はGDPの4.3%、
2012年の財政赤字は同3.1%に低下することを見込んでいる。」
との発表をしました。
シカゴ連銀総裁が、
「2011年のGDPは3.0%〜3.25%を見込んでいる。
回復基調が後退した気配はない。追加の量的緩和は必要ない。」
などの見解を示しました。
「独与党のキリスト教民主同盟と独自由民主党が、
ギリシャへの追加支援に民間部門の大きな関与を求める
動議を議会提出する。」との報道がありました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャ支援に債務を繰り延べる案を盛り込む動きがあるが、
民間債権者が自発的に借り換えに応じるとは考え難い。
デフォルトに相当する可能性。
2009年のウィーン・イニシアチブとは異なる。」
などの見解を示しました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが0.765%、
応札倍率が前回よりわずかに低い3.28倍になりました。
米消費者信用残高(4月)は予想より強い62.47億ドルになりました。
独財務相が「ギリシャ国債は7年延長すべき。」
との見解を示しました。
バーナンキFRB議長の講演では、
「緩和的な金融政策はまだ必要。
最近のデータは雇用情勢注意深く見守り続ける必要性強調。
持続的な雇用創出がなければ自立的な回復は困難。
雇用の回復は下半期に見込まれる。
景気回復は潜在的水準を大幅に下回るも緩やかなペースで拡大。
景気回復は下半期に上向く可能性が高い。
FOMCのメンバーの大半が最近のインフレを一時的とみなしている。
インフレは最近上昇したが商品価格安定でやがて低下。
インフレが目標に一致した水準にとどまるよう行動する。
FRBのインフレに対する努力はドルにとってプラス要因。
再生赤字の多くは経済的な弱さに因る。
力強い経済がドルのファンダメンタルズを支える。
財政赤字への対処で信頼できる長期計画が緊急に必要。」
などが示されました。QE3の示唆はありませんでした。
NYダウがしだいに軟調になって行きました。
ドル円が一時80円あたりまで下落しました。
NY原油(WTI)は99ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−19.15ドルで取引を終えました。

<6月8日(水)>

オセアニア時間ではドル円が一時反発しました。
IMF国際通貨基金が、
「ポルトガルへの融資は重大なリスクを伴う。
ポルトガルの成長鈍化は債務状況を悪化させる恐れがある。
ポルトガル経済改革計画は債務懸念を緩和できない恐れがある。」
などの発表をしました。
日国際経常収支(4月)は市場予想より強い4056億円、
日国際貿易収支(4月)は市場予想より弱い−4175億円になりました。
世界銀行が、
「米国の2011年経済成長予想を2.6%に下方修正。
ユーロ圏の2011年の経済成長率予想を1.7%に上方修正。」
などの発表をしました。
ダドリーNY連銀総裁が、
「米経済の回復は積極的な刺激にもかかわらず標準以下。
商品価格には急激な上昇が続かないと信じる根拠がある。
住宅投資は当面大幅な増加は見込めない。
FRBはインフレ抑制を目指しドルの購買力を維持していく。
景気回復を阻害しないペースで財政健全化を始める必要。」
などの見解が示されました。
フィナンシャルアジア紙が、
中国経済の金融危機を懸念する記事を掲載しました。
豪住宅ローン許可件数(4月)は市場予想より強い4.8%になりました。
市場反応は限定的でした。
東京時間ではリスク回避の動意になり、
ドルが買い戻されユーロドルなどドルストレートが軟調になりました。
また円が買われてドル円が80円台を割り込み下落しました。
クロス円も軟調になりました。
WSJ紙が「豪ドルのリスクを懸念する。」との記事を掲載しました。
スウェーデンの地元紙の電子版が、
「クウェート投資庁(KIA)が英金融大手RBSに出資する方向で検討。」
との報道をしました。
日財務相と会談していたリプスキーIMF筆頭副専務理事が、
「ギリシャ支援計画には自信がある、目的を達成できる可能性。
日本経済の回復を確信している。
ギリシャの債務借り換えはまだ不確実な話。
アイルランド問題は順調。」
などの認識を示しました。
日経平均が前日比プラス圏に反発しました。
主要通貨ペアも反発上昇が見られました。
日景気ウォッチャー調査現況判断DI(5月)は、
市場予想より強い36.0になりました。
スイス失業率(5月)は市場予想より強い2.9%になりました。
日経平均は前日比+6.51円で大引けました。
独貿易収支(4月)は109億ユーロ、独経常収支(4月)は88億ユーロと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ロンドン時間ではドル円が軟調傾向で推移して、
ドルストレートの多くも軟調傾向の揉み合いになりました。
一部通信社(MNI)が、
「英国経済が弱い状況が続き財政再建目標を達成できなかった場合、
AAA格付けを失う恐れがある。」
とのムーディーズのシニアアナリストの見解を報道をしました。
ポンドがこの発表を受けて下落しました。
格付け会社のムーディーズが、
「英国のAAA格付けの安定的見通しを確認。
成長率が低下し財政計画が未達なら再検討もありえるが
それは基本シナリオではない。」
との発表をしました。
ポンドが一時上下動になりました。
ダウ先物や欧州株式市場が軟調に推移しました。
欧第1四半期GDP改訂値は市場予想とおりの0.8%になりました。
ドラギ伊中銀総裁が、
「強いドルは米国と世界にとって利益。
急激な為替相場の変動は経済を傷める可能性。」
との認識を示しました。
独鉱工業生産指数(4月)は市場予想より弱い−0.6%になりました。
ユーロが売られる相場展開になりました。
一部の通信社が、
「中国人民銀行政策委員が米国債のデフォルトを懸念すると発言。」
との報道をしました。
加住宅着工件数(5月)は市場予想より強い18.36万件になりました。
市場反応は限定的でした。
OPEC事務総長が「総会は合意に達しなかった。」と発表しました。
原油価格が堅調に推移しました。
原油在庫は484万5000バレルの減少になりました。
米10年債利回りは3%を下回って推移しました。
格付け会社のフィッチが、
「米国が債務上限を8月2日までに引き上げなければ、
米ソブリン格付けの見通しをネガティブにする。」
と発表しました。
NY時間ではユーロドルが軟調になりました。
その他の主要通貨ペアは上下動の揉み合いになりました。
IMFとEUとECBのトロイカレポートでは、
「ギリシャの11年のGDPは−3.8%、12年は0.6%の見通し。
ギリシャの財政赤字は12〜13年にピーク。
ギリシャの12年の市場復帰は不可能。当初予想より深刻で長期化。」
などが示されました。
米10年債の入札では、最高落札利回りは2.967%、
応札倍率は3.23倍になりました。
独財務相が、
「ギリシャ支援は2014年までに900億ユーロ必要。
追加的な財政支援とともに債務再編が必要。
そうしなければギリシャは国家破綻となりかねない。
民間債務者に対し7年の返済を待つよう期待。」
などの見解を示しました。
仏政府が
「いかなる条件でもギリシャの債務再編に反対する。」
との意志を再表明しました。
ユーロ圏内に意見の相違が見られました。
米地区連銀経済報告では、
「経済活動は全般的に引き続き拡大。
NY、フィラデルフィア、アトランタ、シカゴが減速。
製造業は大半の地区で引き続き拡大。
金融以外のサービスは安定したペースで拡大。
個人消費はまちまち。住宅は引き続き弱い。
労働市場は大半の地区で引き続き緩やかに改善。」
などが示されました。
NY原油(WTI)は100ドル台に再び乗せました。
NYダウは6日続落して前日比−21.87ドルで取引を終えました。

<6月9日(木)>

カンペータ独副財務相が、
「ユーロ圏がギリシャ債のソフト債務再編のモデル構築で
作業部会の設置を検討している。
ECBとIMFとユーロ圏各国政府が作業部会に加わる。」
との発表をしました。
RBNZが政策金利を2.50%に据え置きました。
RBNZ声明では、
「今後2年間に徐々に金利上昇と予想。
経済見通しは改善。地震の影響は今は限定的になった。
復興需要は2012年のGDPを2%押し上げると見込む。
商品価格は引き続き高い。回復の兆候は継続している。
NZドル高は一部の輸出業者にとってマイナス。
利上げのタイミングは景気回復の速度しだい。」
などのポジティブな見解が示されました。
NZドルが上昇しました。
NZ財務相が、
中国が向こう5年でNZとの貿易を倍にしたいと望んでいる。」
との発言をしました。
日第1四半期GDP2次速報は
前期比年率で市場予想より弱い−3.5%になりました。
日第1四半期GDPデフレータ2次速報は
前年同期比で市場予想とおりの−1.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
RBNZの総裁が、
「市場介入によってトレンドを動かすことはできない。
金利に関して忍耐強くなることができる。
今日の市場反応はオーバーリアクション。」
などの認識を示しました。
ダウ・ジョーンズが、
「複数の大手多国籍銀行は独提案の
ギリシャ国債の償還期限延長案に支持を表明。」
との報道をしました。
豪新規雇用者数変化(5月)が市場予想より弱い0.78万人になりました。
豪失業率(5月)は市場予想とおり4.9%になりました。
豪ドルが下落しました。
東京時間ではドル円など豪ドルを除く主要通貨ペアの多くが
上下動しながらも堅調傾向で推移しました。
NZドルは上昇した後に一時軟調になりました。
北京訪問中のラガルド仏財務相が、
「ギリシャの債務解決策は自発的なものとなる必要。
非自発的なギリシャ債務再編には反対する。
IMFは中国人民元の国際化を支援していく。」
などの見解を表明しました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「中国のインフレは年末までに4%に減速する可能性。
中国はもっと金利政策を活用する必要。
中国経済は今年と来年に約9.5%成長となる見通し。」
などの見解を示しました。
アジア株式市場が軟調に推移しました。
日消費者態度指数(5月)は市場予想より弱い34.2になりました。
日工作機械受注速報(5月)は前回より強い前年比34.2%になりました。
日経平均は3日小幅続伸して前日比+17.69円で大引けました。
仏中銀が第2四半期GDP見通しを前期比0.4%に下方修正しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「一段の量的緩和へのハードルは非常に高い。
米失業率は2012年末に7〜7.5%になる可能性。」
などの見解を示しました。
英商品貿易収支(4月)は予想より強い−73.89億ポンドになりました。
ロンドン時間前半では主要通貨ペアが神経質な上下動になりました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャ救済のための明確な数字を示すには早過ぎる。」
との発言をしました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.50%で据え置きました。
欧ECBが政策金利を市場予想とおり1.25%で据え置きました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い42.7万件になりました。
米貿易収支(4月)は市場予想よりは強い−437億ドルになりました。
米輸出(4月)が過去最大になりました。
加新築住宅価格指数(4月)は市場予想より強い0.3%になりました。
加国際商品貿易(4月)は市場予想より弱い−9億加ドルになりました。
ダウ先物が上昇しました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「インフレ抑制のため強い警戒"Strong Vigilance"が必要。
インフレは総じて上振れ圧力。金利決定は全会一致。
マネーの基調的な拡大ペースは徐々に回復。
金融スタンスは依然として緩和的。
最近の経済指標から見てユーロ圏の景気は基調的に明るい。
不確実性は高まった。流動性は潤沢。物価圧力になる可能性。
向こう数ヶ月インフレは明らかに2%以上で推移する可能性。
インフレ率の上昇が二次的影響につながらないことが非常に重要。
リファイナンス・オペでの応札額の全額供給を継続する。
ECBはヘアカット及び債務再編を支持しない。
純粋に自発的でない措置は排除する。
利上げペースについては何ら示唆していない。
次回利上げの可能性はあるが事前のコミットはしない。
強いドルが米国の国益との当局者の発言重要。」
などが示されました。
ECBのスタッフ予想では、
「2011年GDP予想は1.5〜2.3%成長に上方修正。
2011年インフレ率は2.5〜2.7%に上方修正。
2012年GDP予想は0.6〜2.8%に下限引き下げ。
2012年インフレ率は1.1〜2.3%に上限引き下げ。」
などが示されました。
ECB総裁がインフレへの強い警戒を示しましたが、
利上げペースについては何ら示唆していないとも述べて、
市場反応はいったんの材料で尽くしで利食いの好機となったか
ユーロが事実売りを浴びてストップを巻き込みながら急落しました。
EUが「ギリシャ支援第2弾は約450億ユーロの見通し。」
との発表をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルの銀行を格下げ方向で見直す。
ギリシャがデフォルトになった場合は
アイルランドとポルトガルのデフォルトリスクを上昇させる。
ユーロ圏諸国のデフォルトリスクは増加傾向。」
などの発表をしました。
米卸売在庫(4月)は市場予想より弱い0.8%になりました。
IMFの報道官が、
「ギリシャプログラムでは債務再編は検討されていない。」
と発表しました。
NYダウが7営業日ぶりに堅調に推移しました。
NY時間では資源国通貨が堅調に推移しました。
格付け会社のフィッチが、
「スペインは欧州債務危機から分離していない。
ギリシャは困窮した債務交換の結果としてCへ格下げされる可能性。
ポルトガルとアイルランドの格付けは
ギリシャがデフォルトの場合には見直される。」
などの見解を示しました。
タカ派のフィラデルフィア連銀総裁が、
「FRBはインフレ暴走を許さないと明示する必要。
正式なインフレ目標を設定する必要。」
などの見解を示しました。
FRBのイェレン副議長が、
「住宅在庫は高止まりの可能性。
住宅市場の回復は融資の引き締めで抑制。
住宅価格の下落が家計に深い傷を残している。」
などの認識を示しました。
NY時間後半はドル円が堅調傾向で推移しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りが4.238%、
応札倍率が前回より低い2.63倍になりました。
ルクセンブルクの中銀総裁が、
「債務再編を巡る間違った考え方はユーロの信認を損なう。
民間債権者の関与については議論に参加していない。
景気については減速リスクがある。
エネルギー価格についてはいずれ下落する可能性。」
などの見解を示しました。
米10年債の利回りが3%あたりまで上昇しました。
NY原油(WTI)は101ドル台後半で引けました。
NYダウは上昇幅を縮小して前日比+75.42ドルで取引を終えました。

<6月10日(金)>

NZ中銀のポラード総裁が、
「NZドルの上昇に驚いている。市場反応は行き過ぎ。」
との認識を示しました。
NZドルが上げ幅を縮小しました。
独の財務相が、
「今年の成長率は3%をわずかに上回る可能性。」
との認識を示しました。
アトランタ連銀総裁が、
「欧州でデフォルトがあっても米国への深刻な影響はない。
日本の大震災は米国の成長を鈍化させたが一時的に留まる。
米国の議会は債務上限を引き上げると認識。
米成長は緩やかなペースで持続している。」
などの見解を示しました。
独ハンデルスブラット紙が、
「独銀行協会は充分なインセンティブが確保された場合、
ギリシャ国債の償還期限延長に関与する可能性。」
との観測報道をしました。
日第三次産業活動指数(4月)は2.6%、
日国内企業物価指数(5月)は前年比で2.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
東京時間では日経平均が堅調に推移しました。
東京時間前半では仲値からドル円が軟調になり、
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
韓国中銀が政策金利を0.25%引き上げ3.25%としました。
中国貿易収支(5月)は前回値より拡大しましたが、
市場予想より弱い130.5億ドルになりました。
市場反応は限定的でした。
中国の輸入(5月)は市場予想より強い結果になりました。
中国の最大の輸入先がEUになったとの報道がありました。
ブルームバーグが、
「FRBは銀行資本の年次審査の対象を上位19金融機関以外に
拡大する可能性。資産500億ドル以上の金融機関が審査対象の見通し。」
と観測報道しました。
PIMCOのCEOが、
「最近発表された米国や海外の経済指標の弱さを懸念。
企業収益の増加はこうした環境では続かない。
世界経済成長が減速している可能性。」
との見解を示しました。
アジアの株式市場は軟調傾向で推移しました。
東京時間の後半からユーロや豪ドルなどの
ドルストレート通貨ペアが軟調に転じました。
ダウ先物が軟調傾向で推移して日経平均も上げ幅を縮小しました。
日経平均は4日続伸の前日比+47.29円で大引けました。
独消費者物価指数(5月)は前年比で予想とおりの2.3%になりました。
独卸売物価指数(5月)は前回値より弱い0.0%になりました。
ロンドン時間前半ではユーロドルなどドルストレートが
軟調傾向で推移しました。
独の財務相が、
「ギリシャ及び欧州の状況は深刻。
7月分のギリシャ支援を可能にすることが必要。
EU・IMFなどの報告はギリシャへの追加支援の必要性を示す。」
などの認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBは危機を通じてインフレ期待を抑制してきた。
ユーロは目覚しい成功という認識。
ユーロ圏は過去12年間において米国よりも多くの雇用を創出した。
ユーロ圏の財政は全体的に見て健全。」
などの認識を示しました。
中国上海株式市場が前日比プラス圏で引けました。
英鉱工業生産(4月)は−1.7%、英製造業生産高(4月)は−1.5%、
英生産者仕入価格指数(5月)は−2.0%、
英生産者出荷価格指数(5月)は0.2%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
英生産者物価指数コア(5月)は市場予想とおりの3.4%になりました。
ポンドが下落しましたが、その後一時急反発しました。
独連銀が「2011年の独成長率予想を+3.1%に引き上げる。」
との発表をしました。
一部の通信社が
「独下院議会がギリシャ追加支援法案を可決の見通し。」
との観測報道をしました。
ユーロが反発する場面がありました。
3ヶ月物ドルLIBORが一時過去最低の0.24850%になりました。
加雇用ネット変化率(5月)は+2.23万人、加失業率(5月)は7.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
加ドルが買われる市場反応になりました。
10年物の独連邦債とアイルランド国債とのスプレッドが
一時過去最高の823bpに拡大しました。
トリシェECB総裁が、
「ユーロ圏全体として2013年までに財政赤字を域内GDP比3%未満に
抑制するという目標に向けて順調に進んでいる。
しかし、ギリシャやポルトガル、アイルランドなど多くの国が
経済成長と雇用拡大への広範囲な構造改革をいまだ実施していない。
ユーロ圏に自己満足できる理由はまったくない。」
などの認識を示しました。
米輸入物価指数(5月)は市場予想より強い0.2%になりました。
加第1四半期労働生産性指数は市場予想より弱い0.4%になりました。
加ドルが売られる市場反応になりましたが限定的でした。
米10年債利回りが3%を割り込んで推移しました。
NY時間ではNYダウが軟調に推移しました。
商品市場が軟調に推移しまた。
ドルストレート通貨ペアが軟調に推移しました。
NY連銀総裁が、
「経済成長は下期に加速する可能性。経済回復は緩やか。
経済見通しのダウンサイドリスクは増大。
景気の圧迫要因は一時的。
商品価格の低下でインフレの拡大は緩やか。」
などの認識を示しました。
英NIESRのGDP予想(5月)は前月より強い0.4%になりました。
ECBのシュタルク理事が、
「7月の利上げ実施の可能性は非常に高い。
インフレの上振れに強い警戒が必要。
利上げの際には効果見極めのタイムラグの考慮が必要。
ECBは不透明感の高まりを考慮する必要がある。
ECBが再編後のギリシャ国債を資金調達オペの担保として
受け入れ続けることを前提としているが、
既発債と交換された償還期限の長いギリシャ国債について、
ECBが担保として受け入れる保証はない。」
などの見解を示しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ECBは国債の償還期限延長の案すべてを排除するわけではない。」
との見解を示しました。
米FRBが、
「年次資本審査の対象の金融機関を大手米銀35行に拡大させる。」
との方針を示しました。
ギリシャの5年物国債のCDSスプレッドが
1561と過去最大まで拡大しました。
米財政収支(5月)は市場予想よりは強い−576億ドルになりました。
ブルームバーグが、
「米金融機関は金融規制改革法に定められたボルカー・ルールを
順守するためトレーディング部門の閉鎖縮小を進めている。
バンク・オブ・アメリカは債券の自己売買部門を閉鎖する。}
との報道をしました。
NY金先物は前日比−13.50ドルの1529.20ドルで引けました。
NY原油(WTI)は前日比−2.64ドルの99ドル台前半で引けました。
ダウは前日比−172.45ドルの11951.91ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月13日(月)>

※豪・スイスが祝日で休場です。

朝8時50分に日機械受注(4月)、
夜10時からトリシェECB総裁の講演、
深夜3時から英MPCウィール政策委員の講演、
などが予定されています。

<6月14日(火)>

朝8時01分に英RICS住宅価格(5月)、
午前11時に中国消費者物価指数(5月 前年比)、
同午前11時に中国生産者価指数(5月 前年比)、
同午前11時に中国鉱工業生産(5月 前年比)、
同午前11時に中国小売売上高(5月 前年比)、
正午過ぎに日政策金利、
午後1時半に日鉱工業生産確報(4月)、
午後4時前後から日銀総裁記者会見、
午後5時半に英消費者物価指数(5月)、英小売物価指数(5月)、
同午後5時半に英DCLG住宅価格指数(4月)、
夜9時半に米小売売上高(5月)、米生産者物価指数(5月)、
同夜9時半に加第1四半期設備稼働率、
夜11時に米企業在庫(4月)、
深夜4時半からバーナンキFRB議長の講演(財政問題)、
などが予定されています。
中国・英・米の指標には注目です。

<6月15日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期小売売上高、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(6月)、豪Westpac先行指数(4月)
午前10時半に豪第1四半期新規住宅、
午前11時から豪RBA総裁の講演、
午後2時に日金融経済月報(6月)、
午後3時に日工作機械受注確報(5月 前年比)、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(5月)、
午後5時半に英失業率(5月)、英失業保険申請件数推移(5月)、
午後6時に欧鉱工業生産(4月)、
夜9時半に米消費者物価指数(5月)、NY連銀製造業景気指数(6月)、
同夜9時半に加製造業出荷(4月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(4月 対米証券投資)、
夜10時15分に米鉱工業生産(5月)、米設備稼働率(5月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(6月)、
深夜4時35分から加BOC総裁の講演、
深夜4時45分から英BOE総裁の講演、
などが予定されています。
NZ・英・(欧)・米の指標には注目です。

<6月16日(木)>

朝7時45分にNZ第1四半期製造業売上高、
午前10時にANZ消費者信頼感指数(6月)、
午前10時半に豪新車販売台数(5月)、
午後4時15分にスイス第1四半期鉱工業生産、
午後4時半にスイス政策金利、SNB声明
午後5時にECB月報、
午後5時半に英小売売上高(5月、
午後6時に欧消費者物価指数確報(5月)、
夜9時半に米住宅着工件数(5月)、米建設許可件数(5月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、米第1四半期経常収支、
同夜9時半に加国際証券取扱高(4月)、
夜11時に米フィラデルフィア連銀景況指数(6月)、
などが予定されています。
スイス・英・米の指標には注目です。

<6月17日(金)>

朝8時50分に日銀政策会合議事録要旨、
午前9時からトリシェECB総裁の講演、
午後6時に欧貿易収支(4月)、欧建設支出(4月)、
夜9時半に加卸売売上高(4月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)、
夜11時に米景気先行指標総合指数(5月)、
などが予定されています。
米の指標には注目です。

さて先週は、ドル円ではムーディーズが「日本の首相の交代は格付け
上ではネガティブになる。」との見解を発表したことや、フィラデル
フィア連銀総裁など複数の要人が「QE3のハードルはとても高い」との
見解を示したことなどで、一時上昇する場面がありましたが、
中国国家外為管理局が「ドル資産の極端な保有にはリスクがある。
ドルは他通貨に対し下落し続ける可能性。」と見解を示したことや、
バーナンキFRB議長の講演で緩和的な政策はまだ必要としながらも、
QE3への言及がなかったことと欧州問題の再燃もあってNYダウが軟調に
推移したことによるリスク選好度の低下で、週中にかけて円買い動意
が強まり79円台後半まで下落する展開になりました。
そしてその後、ECBのトリシェ総裁の記者会見で次期利上げを示唆する
コードワードが用いられましたが、ユーロドルが事実売りを浴びて
下落したことによるドル買いもあり、また9日のNYダウが7営業日
ぶりに反発したこともあって米長期金利が一時反発したことでドル円
も堅調傾向となました。その後、10日に韓国中銀が利上げしたことで
一時円が連れ高になる場面を経ながらも、週末にリスク回避の動きが
高まる中で、ドルストレートの下落によるドル買いの影響もあったか、
80円台前半まで上昇する揺れる相場展開になりました。

一方、ユーロドルは、ポルトガル総選挙で与党社会党のソクラテス現
首相が辞任したことや、フィッチが「ギリシャの債務交換が行われた
場合はCに格下げの可能性。」と発表をしたことで揺れながらも、
トリシェECB総裁の「二次的な影響の回避に向けて行動すべき。」との
発言もあって利上げ期待で週前半に1.4700のチャートポイント抜けの
トライが見られましたが、ポイントを超えには至りませんでした。
そして、ユーログループ議長が「ユーロは他の主要通貨に対して過大
評価されている。」との認識を示したことや、ムーディーズが「民間
債権者が自発的に借り換えに応じるとは考え難い。(債務繰り延べは)
デフォルトに相当する可能性。」との見解を示したことや、IMFとEU
とECBのトロイカレポートで「ギリシャの12年の市場復帰は不可能。
当初予想より深刻で長期化。」などが示されたことや、ECBとEUとの
ギリシャのソフトな再編に対する見解の対立もあり、ギリシャを中心
とするリスク懸念が再燃して軟調になっていたことろで、トリシェ
ECB総裁の記者会見を迎えることになりました。

トリシェECB総裁の記者会見では「インフレ抑制のため強い警戒
"Strong Vigilance"が必要。」と次期利上げのコードワードが
用いられて、一時ユーロドルが反発しましたが、「利上げペースに
ついては何ら示唆していない。次回利上げの可能性はあるが事前の
コミットはしない。強いドルが米国の国益との当局者の発言重要。」
とも発言したことや、ECBのスタッフ予想で2011年の予想は上方修正
されたものの「2012年GDP予想は0.6〜2.8%に下限引き下げ。2012年
インフレ率は1.1〜2.3%に上限引き下げ。」などが示されたことも
あって、利上げペースが緩慢になるとの観測や6月末のファンド筋の
決算もあってか、また同日にムーディーズが「ポルトガルの銀行を
格下げ方向で見直す。ユーロ圏諸国のデフォルトリスクは増加傾向。」
などの発表をしたこともあって、トリシェECB総裁による次期利上げの
コードワードが用いられたにもかかわらず、ユーロドルが手仕舞いを
主導とした事実売りを浴びて、週末のNYダウの大幅下落に相俟って
リスク回避の動意が優勢になり大幅下落する相場展開になりました。

他方、ポンドドルは週はじめに上値のトライは見られたものの、
IMFが「英銀行システムには脆弱性が残っている。英2011年成長予想
を1.5%に下方修正。」などの発表で軟調になる場面がありました。
その後、スウェーデンの地元紙の電子版が「クウェート投資庁(KIA)
が英金融大手RBSに出資する方向で検討。」との報道で反発したり、
一部通信社(MNI)が「英国経済が弱い状況が続き財政再建目標を達成
できなかった場合AAA格付けを失う恐れがある。」とのムーディーズ
のシニアアナリストの見解を報道したことで一時軟調になったり、
その後ムーディーズが「英国のAAA格付けの安定的見通しを確認。
成長率が低下し財政計画が未達なら再検討もありえるがそれは基本
のシナリオではない。」との火消しの発表をしたことで上昇したりと
神経質な相場展開となりましたが、週後半からはユーロドルの下落に
歩調を合わせるように軟調になり、週末のNYダウの大幅下落に相俟っ
てリスク回避の動意が優勢になり下落する相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは週はじめにRBAウォッチャーのマッカラン氏が
「豪RBAは7月会合で利上げの可能性。」との見解を示しことで上値を
トライする動きが見られましたが、中国の地元紙の経済参考報の中国
利上げの観測報道や、豪政策金利の発表に伴うRBA声明で利上げの示唆
が見られなかったことなどで軟調になりました。その後一時ドル売り
で反発する場面もありましたが、豪ドルNZドルでの軟調や、原油先物
が不安定に推移したこと、そして豪雇用統計が弱い結果となったこと
に加え、新興国の引き締め懸念とともにNYダウや新興国の株式市場が
軟調傾向となっていることでリスク選好度が低下したことなど弱い材
料が重なって、週末のNYダウの大幅下落に相俟ってリスク回避の動意
が優勢になり軟調傾向の相場展開になりました。

さて今週ですが、円については引き続き日本の政局不安や財政不安な
どによる円売り圧力の潜在や、日ボーナス時期による投信を通じての
海外投資での円売り圧力がありますが、一方、NYダウなど株式市場
が軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、短期国債の
需要は堅調ながら震災に関連しての日国債増発観測による日長期金利
への上昇圧力、そして、震災後の生産の落込みに歯止めがかかって
きたことで、今後の日本の生産回復と輸出に伴い為替予約が活発に
なることによる円高圧力が指摘されているとともに、ドルストレート
通貨ペアの下落に伴うドル買いの影響もあり、目先のドル円ではやや
モメンタムの上昇傾向が見られるものの、材料の混在で読みにくい
状況となっているようです。ドル円ではしばらく79円台後半から80円
台後半のレンジ相場となる可能性がありますが、今後レンジがどちら
に抜けていくか注目されます。

米ドルについては、NYダウが2002年8〜10月以来の6週連続の下落で
12000ドルの大台割れとなりましたが、米新規失業保険申請件数が市場
予想より弱かったものの、米失業保険継続受給者数では改善が見られ
ていたり、ここのところ弱い米指標の中にあって、米貿易収支(4月)は
市場予想よりは強い結果となって、米輸出(4月)が過去最大になった
ことや、米輸入物価指数(5月)が市場予想より強かったり、米財政収支
(5月)に改善が見られるなどもあり、マダラ模様ではありながらも、
米要人の発言では今のところQE3に否定的な見解が多いようで、米国の
通貨としての米ドルとしてはまだ積極的に買いづらい状況ながら、
欧州問題によるリスク懸念や株式市場の軟調に伴うリスク回避で、
米ドルの巻き戻しの動きとなって、ドルインデックスでもいったんの
底打ちとなりつつあり、基軸通貨としての米ドルでは買い戻しが見ら
れているようです。

ユーロについては、トリシェECB総裁の記者会見で「インフレ抑制の
ため、強い警戒"Strong Vigilance"が必要。」と次期利上げのコード
ワードが用いられましたが、利上げペースが緩慢になるとの観測や
6月末のファンド筋の決算も影響したか、株式市場の軟調と相俟って
センチメントは悪い材料に反応しやすい状況になっているようです。

ギリシャ債務の返済期限延長や自発的な借り換えが注目されますが、
EUとECBの意見が対立しているとともに、格付け会社が債務延長は
デフォルトもしくは信用事由にあたる可能性を示唆していて、
5年物ギリシャ国債CDSスプレッドが1561と過去最大まで拡大悪化
していることで示されているようにリスク懸念は強くなっている
ようです。

ユーロドルでは、今後、5/23〜6/7の上昇の半値下落水準となる1.43
アラウンドのサポートゾーンでの瀬戸際の売り買いの攻防で、日足
レベルで下落トレンドになるか、あるいは上昇トレンドに復帰でき
るか、節目での相場展開が注目されます。いったん反発する可能性も
あるものの、下抜けた場合は再び1.4000へのトライになる可能性が
ありそうです。

今後はギリシャ政府が閣議決定を経て議会に提出した中期財政プラン
が6月28日の採決でどうなるのか、そして6月20日からのユーログル
ープ会合での動向および6月23日からの欧州首脳会議などが焦点と
なりそうですが、超緊縮策にギリシャ国民とギリシャ野党は反発を
強めていて不透明感はいっそう高まっているようです。
万一、ギリシャ議会で中期財政プランの採決が難航したり否決され
たりするとするとギリシャ支援への大番狂わせとなるだけに、ギリ
シャ議会の動向が注目されます。

そして資源国通貨の豪ドルなどについては、金は堅調ながら原油価格が
100ドル前後で不安定な動きとなっていることや、NYダウおよび新興国
の株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、
中国の経済減速懸念と中国利上げの懸念や新興国の引き締め懸念などが
あるとともに、利上げ期待が後退していることでセンチメントは弱く
なっていますが、下落が日足レベルでのレンジで留まるか、ダウン
トレンドになるかの1.0500アラウンドの節目での売り買いの攻防が
焦点となりそうです。14日の中国の経済指標が注目されます。

経済指標関連では、14日の中国経済指標と英消費者物価指数に
米小売売上高と米生産者物価指数、
15日のNZ第1四半期小売売上高と英雇用統計に
米消費者物価指数とNY連銀製造業景気指数に対米証券投資、
16日のスイス政策金利とSNB声明に英小売売上高と
米新規失業保険申請件数に米住宅着工件数に
そしてフィラデルフィア連銀製造業指数、
17日のミシガン大学消費者信頼感指数速報などが注目されます。


さて今日は、トレードと適応のお話です。

私は将棋が好きでもう10年以上も前になりますが、
毎日のように将棋道場に通っていた時期がありました。

棋書も新刊が出るたびに買い求め、
当時はとても熱心に将棋の研究をしていました。

でも将棋というものはとても奥が深く、
簡単には強くはなれませんでした。

万年初段という状況を何年も乗り越えることができず、
悩んだ末に、いろいろと用いる戦法を変えて
四間飛車戦法を研究して実戦を試みますが、
当時は居飛車穴熊戦法が猛威を振るっていて
なかなか振り飛車では勝てずに苦しんでいました。

そんなときに通っていた道場の席亭に

「やはり振り飛車戦法では勝てないのでしょうか。」

と尋ねたところ、

「少しばかり振り飛車を研究したからといって、
 あんた自身が負けていることをもってして
 四間飛車戦法自体が劣っているなとどは言えないよ。
 かつて大山名人が四間飛車で棋界を制したように、
 四間飛車自体は決して劣った戦法などではない。
 勝ってる人はちゃんと四間飛車で勝っているよ。
 負けているのは佐野さんあんたが弱いからさ。」

毒舌の席亭の言葉にムッとしていると、

「詳しい定石書でも書いてあることは中盤の入り口までだよ。
 将棋はそこから力の差が出るんだよ。
 佐野さんの将棋を見るところ受け将棋だが、
 それはそれでよいとしても、振り飛車で相手の攻めを
 受け止めようとばかりしている。それじゃダメだ。
 振り飛車では『さばく』という感覚が大切で、
 相手の飛車が自陣に成りこんでくることを極端に恐れず、
 相手にも攻めさせて、そして自分の駒もさばいていくように
 肉を切らせて骨を切る感覚で
 状況に応じて指し手を適応できなくてはならないんだよ。」

「適応?」

「そうさ…。感覚と、そして状況に応じた指し手の適応だ。
 どんな戦法を学んでも適応がまずいと勝てないものだよ。
 適応と読みの差が棋力の差になるんだよ。
 繰り返すけど、強い人はちゃんと四間飛車で勝っているのだ。
 自分自身がその戦法で勝てないからといって、
 四間尾車が劣った戦法などというのはあんたの錯覚だよ。
 はっきり言うが、ただ佐野さんあんたが弱いだけだ。」

「……。」(そこまで言うことないでしょうが…。)

さて…、

トレードでも私が将棋で経験してきたようなことを
よく見聞きします。

「レジスタンスやサポートなんて全くあてにならないよ。
 反転することもあれば、抜けることもある。
 結局、どちらも有りーので何も決定されてはいないのさ。
 レジサポでトレードに勝てりゃ誰も苦労しないぜ。」

100年以上も長きに渡って多くの著名トレーダーが愛用して
支持され続けてきたチャールズ・ダウの理論を基にした
レジスタンスやサポートの考え方や手法でさえも、
トレード経験がまだ浅いトレーダーに
いとも簡単にバッサリ切って捨てられることがあります。

手法で負けた自身の経験は事実としても、
それで手法を簡単に否定することはできないものです。
ダマシに対する認識や適応がまだできていないこともあるからです。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラの著書の
「デイトレード」の中の一節にはこう記されています。

「たとえば支持線が4回続けて機能した後、
 突然、下抜けしたとしよう。しかし、それは
 支持線の概念が機能しないことを示すものではない。
 それは極めて価値のある有効な情報であり、
 テクニカル分析の概念として、
 最も価値のあるメッセージなのである。」

「このメッセージは、相場の『変化』を伝えているのである。」

どのようなトレード手法も例外なき定理や絶対則などではなく、

どのような手法でもダマシにあうことがあるものですが、

そのダマシにさえも別の認識の観点からは
市場からのメッセージを読み取ることができるものなのですね。

「レジスタンスやサポートが機能しなくなったということは、
 レンジ相場がトレンド相場へと変化してきていることや、
 上昇や下落の動意がそれだけ強くなってきていることを告げる
 市場からのメッセージであったり。」

「レジスタンスやサポートを少し抜けて戻ったときには、
 レンジ相場が継続することを示していたり、
 あるいはトレンドに乗るトレードのエントリーの執行が
 まだ時期尚早であることを市場が教えている
 メッセージであったり。」

「そして、買っても売ってもダマシにあうときには、
 今はトレードをすべき相場の状況ではないことを
 市場が知らせているメッセージであったり。」

などがあるもので、

一見、こじつけのようではあっても、
ダマシに対する効用を認識できるようになると
トレードの適応力も身につけることができる場合があるようです。

ダマシにあってしまった場合は損切りとはなりますが、
ときにその代償として貴重な市場からのメッセージを
市場に入ったマインド・オンの状態で受け取ることができるのですね。

もちろん、

ダマシにあうことは少なくしていかなくてはなりませんが、

失敗からの学びを深化させることで、

「ブレーク初動にはダマシが多い。」

「いったん押しや戻りを待って、
 押してからの再上昇や、戻ってからの再下降を狙おう。」

などのトレードの経験に基づく知恵を蓄えたり、

また、ダマシ軽減のためのフィルターを自分なりに加えたり、

などのマイ・ルールで強化して

手法を自分のものとしていくこともできるものです。

トレードの世界ではレジスタンスラインやサポートライン、
そしてトレンドラインや移動平均線など基礎的な手法だけで
ほんとうに勝ち続けている人がいます。

もしかしますと、基本手法では勝てないという人は
ほんとうの基本手法の使い方を知らないだけなのかもしれません。

「あれもダメ、これもダメ。」と

完全無欠の聖杯を彷徨い求めるように次から次へと手法を求める
永遠のドリフター(放浪者)となるよりも、

時の洗礼を受けても今なお有効な基本手法―

そう…。

今なお、トレードのコアの手法として、
勝ち続けているトレーダーがいる事実のある基本手法を

自身の失敗からの学びを深化させることで適応力を増強して
使いこなせるようになりたいものですね。



<ご案内>
私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


FX 規律―成功へのカギのお話


先週末の米雇用統計は驚きの結果になりましたね。

●先週の主な出来事

<5月30日(月)>

独誌が、
「ギリシャは5回目の融資の条件の財政目標をクリアできない。」
との観測報道をしました。
英FT紙が、
「欧州はギリシャに追加融資の供与にあたり税徴収や国有資産の
民営化に国際社会が介入するなどの前例のない救済策を協議。」
との観測報道をしました。
NZ貿易収支(4月)は市場予想より強い11.13億NZドルにりました。
NZ輸入(4月)は市場予想より強い46.5億NZドル、
NZ輸出(4月)は市場予想より弱い35.4億NZドルになりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャの債務再編が規則正しく行われるとの考え方はお伽話。
ギリシャの債務再編も再プロファイリングも行われない。
ギリシャの債務再編やユーロからの脱退は死刑宣告のようなもの。」
などの発言をしました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4856元の切上後最高値になりました。
豪財務相が、
「豪第1四半期GDPは国内外の天災で1%ほど押し下げられた。」
との見解を発表しました。
NZの首相が、
「NZ政府はNZドル高を懸念している。」
との発表をしました。
東京時間では主要通貨ペアがややドル買いの揉み合いになりました。
日経平均は前週末比−16.97円で大引けました。
ロンドン市場はスプリング・バンク・ホリデーで休みでした。
主要通貨ペアが小幅な上下動の揉み合いになりました。
独財務省が、
「ギリシャ債務に関する報告書は今週に提出される可能性が高い。」
との発表をしました。
格付け会社のS&Pが、
「東京電力の長期信用格付けを6段階引き下げジャンク級にする。」
との発表をしました。
アイルランドの財務相が、
「現行の救済措置は2013年末まで含まれている。
不測の事態に賄える資金を有している。
2012年には市場に暫定的に復帰していきたいと考えている。」
との発言をしました。
伊国債の入札では83億ユーロの調達となり無事に終了しました。
英BCC商工会議所が、
「英2011年の成長見通しを1.3%に下方修正。
英2011年の消費者物価指数の見通しを4.5%に上方修正。
英2011年の政策金利の見通しを1.00%とする。」
などの発表をしました。
ポンドがしばらく軟調傾向で推移しました。
NY市場はメモリアルデーで休みでした。
加GDP(3月)は市場予想より強い0.3%になりました。
加第1四半期GDP(年率換算)は3.9%、
加第1四半期経常収支は−89億加ドルと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
市場反応は加ドル売りになりました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャの完全な債務再編は選択肢にはない。
6月末までにギリシャに関する決定行う予定。」
などの発言をしました。
NY株式市場は祝日で休みでした。

<5月31日(火)>

日失業率(4月)は市場予想とおりの4.7%になりました。
日全世帯調査消費支出(4月)は予想より弱い−3.0%になりました。
日鉱工業生産速報(4月)は市場予想より弱い1.0%になりました。
WSJ紙が、
「独がギリシャへの新たな支援融資を促進するために、
債務再編を求める姿勢を撤回することを検討中。」
との観測報道をしました。
リスク回避が後退してユーロドルが堅調になりました。
また他のドルストレートもしばらく堅調に推移しました。
NBNZ企業信頼感(5月)は前回より強い38.3になりました。
NZドルがしばらく堅調に推移しました。
豪第1四半期経常収支は予想より弱い−104.47豪ドルになりました。
豪住宅建設許可件数(4月)は予想よりは強い−1.3%になりました。
豪民間部門信用(4月)は前年比で予想より弱い3.3%になりました。
豪ドルがしだいに軟調になって行きました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4845元の切上後最高値になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本国政府の格付けを引き下げる方向で見直す。
日財政赤字削減の達成が困難になることを懸念。
長期的には日本国債の発行が困難になる状況への圧力がある。」
などの発表をしました。
円が全面安となってドル円が急上昇しました。
クロス円も堅調になりました。
NYダウ先物が堅調傾向で推移しました。
ボルカー元FRB議長が、
「FRBはインフレの高まりで近く金融引き締めが余儀なくなる可能性。
現時点ではコアインフレ率は2%弱にとどまり抑制されている。」
などの見解を示しました。
日住宅着工戸数(4月)は前年比で予想より強い0.3%になりました。
日建設工事受注(4月)は前年比で前回より強い31.4%になりました。
スイス第1四半期GDPは市場予想より弱い0.3%になりました。
日経平均は前日比+188.76円で大引けました。
独小売売上高(4月)は市場予想より弱い0.6%になりましたが、
同前年比では市場予想より強い3.6%になりました。
中国上海株式市場が9日ぶりに反発して1.37%高になりました。
独失業者数(5月)は市場予想より弱い0.8万人になりました。
独失業率(5月)は市場予想とおりの7.0%になりました。
市場は可能は限定的でした。
欧消費者物価指数速報(5月)は、
前年比で市場予想より弱い2.7%になりました。
欧失業率(4月)は市場予想とおりの9.9%になりました。
発表直後の市場反応は限定的でしたがその後ユーロが押されました。
ドルLiborの3ヶ月物金利が0.25288%に低下しました。
加鉱工業製品価格(4月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
加原材料価格指数(4月)は市場予想より強い6.8%になりました。
NY原油先物が堅調傾向で推移しました。
加中銀が政策金利を市場予想とおり1.00%で据え置きました。
加中銀の声明では、
「大規模な金融刺激策の一部はいずれ終了。
刺激策の縮小は慎重に検討する必要。基調インフレは抑制。
消費者物価指数が近く3%を超える可能性。
2012年半ばまでには目標の2%前後になる可能性。」
などが示されました。
市場反応は加ドル買いになりました。
米S&Pケースシラー住宅価格(3月)は前年比で、
市場予想より弱い−3.61%になりました。
米シカゴ購買部協会景気指数(5月)は予想より弱い56.6になりました。
格付け会社のフィッチが「仏のAAA格付け維持を確認。」
との発表をしました。
欧州の株式市場がギリシャが債務再編を免れるとの期待感を背景に
堅調傾向で推移しました。
米消費者信頼感指数(5月)は市場予想より弱い60.8%になりました。
ドル円がロンドンフィキシングあたりまで軟調に推移しました。
ポンドもしばらく軟調に推移しました。
ダラス連銀製造業活動指数(5月)は予想より弱い−7.4になりました。
ドラギ伊中銀総裁が、
「ECBの金融政策は依然として緩和的。
ECBの役割は中期的な物価安定を保証すること。
支援は厳格な条件で実行。支援は加盟国間の財政移転ではない。
各国は合意済みの財政再建計画を完全に履行していくことが適切。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィツチが、
「2015年までに500億ユーロ相当の国有資産を民営化の新計画を含め、
ギリシャ当局が直面する課題の規模は大きい。
政治上のリスクが増す状況でギリシャ当局の遂行能力は疑わしい。」
などの見解を発表しました。
ECBのウェリンク理事が、
「ECBは相当量のギリシャ国債を担保として保有。
これはギリシャの債務再編を支持しない数多くの理由の一つ。
債務再編を議論するのは時期尚早。
インフレ率の一段の加速を防ぐことがECBの役割。
インフレが一段と高まると考えるならば追加的金融措置が必要。」
などの見解を示しました。
米10年物国債利回りが3.040%割れまで下落しました。
NY原油(WTI)は102ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+128.21ドルで取引を終えました。

<6月1日(水)>

米下院が連邦債務の上限を無条件で引き上げる法案を否決しました。
ギリシャの地元紙が「ギリシャと欧州・IMFとの合意が近い。」
との観測報道をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「ECBはインフレを非常に注意深く監視。
オーストリアのインフレは比較的高い水準にとどまる可能性。
2012年にはオーストリアのインフレが低下する可能性。
国家の財政状況はその国の信頼性を示す重要なシグナル。」
などの見解を示しました。
豪製造業景況指数(5月)は前回より弱い47.7になりました。
中国製造業PMI(5月)は市場予想より強い52.0になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4837元の切上後最高値になりました。
豪第1四半期GDPは市場予想より弱い−1.2%になりました。
数字的には過去20年間で最大のマイナス成長になりましたが、
一部でより悪い結果になると観測していた向きや、
昨夜に豪ドルが下げて先行織り込みをしていたこともあってか
市場反応は豪ドル買いになりました。
豪財務相が、
「4-6月期は力強い回復となる見通し。自然災害で輸出に打撃。
刺激策の解消がGDPを0.4%押し下げる可能性。」
などの見解を示しました。
東京時間はややドル売り動意の展開になりました。
ドル円が下げては上げる上下動になって、
ドルストレートが堅調傾向で推移しました。
東京時間ではダウ先物が小幅高で推移しました。
日経平均は前日比+25.88円で大引けました。
独FAZ紙が、
「IMFは6月末のギリシャへの5回目の融資を実行しない可能性。」
との観測報道をしました。
後に同紙が、
「IMFは新たな600億ユーロ規模のギリシャ支援に加わる公算。」
と報じました。
ユーロが報道に振り回されて急落しては戻す荒い値動きになりました。
独FT紙が、
「ギリシャ国債を対象としたソフトな債務再編も排除していない。」
とする欧中銀当局者の発言を報じました。
スイス実質小売売上高(4月)は前回より強い7.5%になりました。
SVME購買部協会景気指数(5月)は予想より強い59.2になりました。
スイスフランが堅調になりました。
独製造業PMI確報(5月)は予想より弱い57.7になりました。
欧製造業PMI確報(5月)は市場予想より弱い54.6になりました。
英製造業PMI(5月)は市場予想より弱い52.1になりました。
英消費者信用残高(4月)は市場予想より強い5億ポンドになりました。
ポンドが軟調傾向で推移しました。
ポルドガルの3ヶ月物国債の入札では、
平均落札利回りが前回より高い4.967%、
応札倍率が前回より高い2.70倍になりました。
EUが「ギリシャ債の借り換えに際し投資家向けインセンティブを検討。」
との(債務再編がありえることを匂わす)発表をしました。
独財務相が、「ギリシャについての報告は週末に行われる可能性。」
との認識を示しました。
ユーロがしだいに軟調になって行きました。
米チャレンジャー人員削減予定数(5月)は
市場予想より弱い−4.3%になりました。
米ADP雇用統計(5月)は市場予想よりかなり弱い3.8万人になりました。
ドルが売られてドル円やクロス円が下落しました。
米10年債利回りが低下して3.00%を割り込みました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャへの支援計画とりまとめは6月20日までに行う。
ギリシャの資金調達ではEUが保証をすべき。」
などの発言をしました。
トリシェECB総裁が、
「政策対応の時期がきわめて重要。
危機への対応には常に警戒が必要。」
などの認識を示しました。
米ISM製造業景況指数(5月)は市場予想より弱い53.5になりました。
米建設支出(4月)は市場予想より強い0.4%になりました。
NYダウや金を除く商品市場が軟調になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ギリシャは合意された改革案に従う限り底なしの樽にはならない。
ECBは物価動向および物価安定へのリスクを注意深く監視。
物価安定を維持の義務を果たすため必要なことを行う。」
などの見解を示しました。
米財務省が「連邦借り入れ権限は8月2日で失効と再確認した。」
との連邦債務にかかわる月間報告を発表しました。
リスク回避で主要通貨ペアが軟調になりました。
金価格が上昇しました。
「ECBはギリシャ国債の繰り延べ計画を支持する。」
とのECB関係者の談話が報じられました。
独首相が、
「今週末のギリシャ財政状況報告を踏まえ追加支援の是非を決定。」
との発言をしました。
英BOEのフッシャー委員が、
「BOEは量的緩和の拡大を検討する可能性。」
との見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの格付けを3段階引き下げる。見通しはネガティブ。」
との発表をしました。
ユーロドルなどが一段と下落してNYダウも下落しました。
ギリシャ財務省が、
「ムーディーズの決定は2011年の財政目標達成や、
民営化計画の推進に向けたギリシャ政府の取り組みを見落としている。」
と発表しました。
ECBのシュタルク理事が、
「デフォルトとみなされない場合はギリシャ債務繰り延べも検討。」
との見解を示しました。
NY原油(WTI)は100.29ドル、金先物は1543.20ドルで引けました。
NYダウが前日比−279.65ドルの大幅下落で取引を終えました。

<6月2日(木)>

週末の米雇用統計のエコノミストの予想値が
16万人〜15万人増あたりとする下方修正が多くみられました。
レーン欧州委員が、、
「欧州委とECBとIMFからなるトロイカ(三頭立て馬車)が
ギリシャの支援に向けて数日中に新たな計画を策定。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「将来の危機を未然回避するため恒久的な警戒姿勢を維持すべき。
ECBは今後も物価の安定を確保していく。」
などの認識を示しました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ギリシャの既発債が償還を迎えた際に銀行が自発的に
新発債購入に合意する案を検討する用意がある。
経済は構造的に減速しているわけではない。経済回復は続くと予想。
政策金利のさらなる変更を検討。変更の時期は経済と金融指標しだい。」
などの見解を示しました。
豪貿易収支(4月)は市場予想より弱い15.97億豪ドル、
豪小売売上高(4月)は市場予想より強い1.1%になりました。
市場反応は豪ドル買いとなりましたが限定的でした。
世界最大の債券ファンド米ピムコのCEOが、
「現在は過剰な流動性が存在していて二番底にはならない。
FRBはQE3を実施しない見込み。」
との見解をCNBCのインタビューで示しました。
FRBのイェレン副議長が、
「FRBの緩和的政策スタンスは依然として適切。」
との発言をしました。
ダウ・ジョーンズが、
「ギリシャの首相が3日にユーログループ議長を訪問して
ギリシャの金融および財政状況について協議。」
との報道をしました。
東京市場およびアジアの株式市場が全面安になりました。
東京時間のドル円は上げては下げる上下動になりました。
東京時間ではユーロドルが反発しましたが、
他のドルストレートは揉み合いになりました。
サンフランシスコ連銀総裁が、
「米経済が著しく改善すれば利上げが必要になる。
FRBの景気刺激策はデフレを防いだ要因。
FRBの国債買い入れは2012年までにGDPを3%押し上げ、
300万人の雇用を創出する可能性。」
などの認識を示しました。
菅首相が、
「震災一定のめどがついた段階で若い世代に責任を引き継ぎたい。」
との発言をしました。
中国上海総合指数が年初来安値を更新しました。
日経平均は前日比−164.57円で大引けました。
菅内閣不信任案は否決されることになりました。
スペインの3年債と4年債の国債入札が
発行予定額の上限に近い39億5,300万ユーロと好調でした。
スペインの首相が、
「外部からの援助は不要。
対GDP6%の財政赤字目標は達成できる見込み。」
との発言をしました。
ロンドン時間ではユーロが堅調に推移しました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
英建設業PMI(5月)は市場予想よりやや強い54.0になりました。
ポンドが反発しました。
トリシェECB総裁が、
「ユーロ圏財務省の創設を提案する。
ユーロ圏財務省は財政政策と金融セクターを監視。
場合によってEUは加盟国の政策に拒否権が発動できるように提案。
ECBの最優先課題は物価の安定。」
などの発言をしました。
ドルインデックスが一時74.29と5月6日以来の低水準になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「中央銀行は物価圧力の尺度として食料品とエネルギー価格を除いた
コアのインフレを用いることは止めるべき。」
との見解を示しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い42.2万人になりました。
米第1四半期非農業部門労働生産性確報は
市場予想より強い1.8%になりました。
米第1四半期労働コスト確報は予想より弱い0.7%になりました。
市場反応はドル買いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「バンク・オブ・アメリカと米シティと
ウェルズ・ファーゴを格下げ方向で見直す。」
との発表をしました。
米製造業受注指数(4月)は市場予想より弱い−1.2%になりました。
NY時間ではNYダウが軟調に推移しました。
ドルストレートがしばらく軟調に推移しました。
米10年債の利回りが3.00%超えまで上昇しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャが厳しい改革や民営化を実施する能力を示せば、
6月末までに新たな財政支援策を受け取れる見通し。」
との見解を示しました。
ロイター通信が、
「ギリシャの新たな3カ年年計画が原則合意になった。」
とのEU関係筋からとする情報を報じました。
ユーロを中心にドルストレートが反発しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ギリシャ国債の債務再編に民間部門を
関与させる可能性をECBは排除しない。」
との認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「議会で債務枠交渉で進展なければ7月に米国債格下げもあり得る。
米債務上限引き上げでデフォルト回避ならAAA格付けは維持される。」
などの発表をしました。
EU欧州連合が、
「EUはギリシャの救済計画にまだ合意とはなっていない。」
とのギリシャ支援合意を否定しました。
一時ユーロに強めの押しが入りました。
NY原油(WTI)は100ドル台前半で引けました。
NYダウは前日比−41.59ドルで取引を終えました。

<6月3日(金)>

NZ住宅建設許可件数(4月)は市場予想より弱い−1.6%になりました。
NZドルが売られましたが市場反応は限定的でした。
ガイトナー米財務長官が、
「米国は財政義務を果たしていくと確信。」
との発言をしました。
ギリシャ首相のスポークスマンが、
「ギリシャの中期的財政計画の評価はほぼ完了。大きな障害はない。」
との発表をしました。
一時ユーロドルなどが前日高値を超えて上昇しました。
中国非製造業PMI(5月)は前回値より低い61.9になりました。
市場反応は円買いとややドル買いの動きになりました。
英FT紙が、
「フィンランドの6政党による連立政権協議で
左派の社会民主党と左翼同盟の2党が協議を断念して不調となった。
今後はフィンランド政権の弱体化が進み、
議会でEUの政策に対する承認を得るのが難しくなる可能性。」
などの報道をしました。
限定的ながらユーロが一時軟調になりました。
米WSJ紙が、
「FRBはすでに経済成長を充分に刺激している。
さらなる新たな緩和措置を行うのは妥当ではない。」
との米ダラス地区連銀総裁の発言を報じました。
ギリシャの地方紙が、
「ギリシャ首相は本日にユーログループ議長に
新たな財政プランを発表する。」と報じました。
ベルギー財務相が、
「ギリシャ向けEU融資の返済期限延長に反対しない。
ギリシャの債務再編を否定する。ギリシャのユーロ離脱は不合理。」
などの発言をしました。
東京時間ではドル円がやや軟調傾向で推移して、
ドルストレートが上下動の揉み合いになりました。
日経平均は前日比−62.83円の9492.21円で週の取引を終えました。
中国上海株式市場は前日比+0.89で取引を終えました。
米NYマンハッタン地区検察局が米ゴールドマンに召喚状を送りました。
格付け会社のムーディーズがギリシャの銀行格付けを引き下げました。
スペイン中銀総裁が、
「ギリシャ危機は深刻が状況が続いている。
欧州は危機解消のために最大限の努力が必要。
ユーロ地域の格差拡大を回避すべき。
ECBはより強固な経済ガバナンスが必要。
ECBによる制裁措置は自動的に適用されるべき。」
などの見解を示しました。
ユーロが一時軟調になりました。
独サービス業PMI確報(5月)は市場予想より強い56.1になりました。
欧サービス業PMI確報(5月)は市場予想より強い56.0になりました。
英サービス業PMI(5月)は指示用予想より弱い53.8になりました。
ユーロが買われ、ポンドが全面安になりました。
スイスフランは堅調に推移しました。
ダウ先物が軟調に推移しました。
独首相が「IMFが欧州債務問題にかかわり続けることを望む。」
との発言をしました。
中国人民銀行の年間金融安定報告では、
「慎重な金融政策を追求する。直接金融の範囲を拡大する。」
などが示されました。
経済情報会社マークイットが、
「ユーロ圏民間部門の成長は5月に今年最も弱い伸びとなり、
インフレが緩んだ。」との発表をしました。
ファンロンパイEU大統領が、
「新たなギリシャ向けローンでECBとIMFが協議。」
との報告をしました。
独財務相が、
「ECB総裁の欧州財務省の創設構想は長期的展望で検討に値する。
現時点ではEUの条約変更が必要で考えられない構想。」
との認識を示しました。
米非農業部門雇用者数変化(5月)は5.4万人、米失業率(5月)は9.1%、
米民間部門雇用者数変化(5月)は8.3万人と、
いずれも市場予想よりもかなり弱い結果になりました。
発表後の市場反応ではドル円が下落してドルストレートも下落する
リスク回避の動きになりました。
ダウ先物が急落しました。また原油先物の下落しました。
米10年債の利回りが3.00%を割り込みました。
しだいにドル売りでドルストレートが上昇する展開になりました。
OECDの事務総長が「世界の経済回復は緩やかになる可能性。」
との認識を示しました。
ギリシャ財務省が、
「EUとIMFとECBによる査察が前向きな結果で完了。
中期計画の詳細は数日内に話し合われる。」
との発表をしました。ユーロが上昇しました。
米ISM非製造業景況指数(5月)は市場予想より強い54.6になりました。
ドル円が一時反発しました。
ユーログループ議長が、
「ユーロ圏は新たなギリシャの支援計画を承認した。」
との発表をしました。
NYダウが下げ幅を縮小していきました。
IMFとEUとECBが、
「ギリシャ経済の検証では著しい進展があった。
ギリシャは意欲的な中期計画で2011-2015年の目標達成へ。
ギリシャは構造改革を強化する必要。ギリシャは公務員を削減。
5度目の支援は7月上旬にも実行の可能性。
ギリシャの銀行セクターは基本的に健全。」
などの発表をしました。
再びドルが売られる相場展開になりました。
ギリシャの首相が「ギリシャは責務を果たしていく。」
との発言をしました。
ユーログループ議長が、
「欧州とIMFの検証結果はギリシャと欧州に朗報。
ユーロ圏は新たなギリシャ支援計画を承認する意向。
ギリシャ支援パッケージで民間投資家は自主的な役割を担う。」
と償還を迎えるギリシャ国債の民間債権者に
新発債に借り換えを促すことがあることを示しました。
ECBのゴンザレス・パラモ専務理事が、
「ギリシャは債務を返済するだけの資産を保有している。
債務再編は必要がない。」
との認識を示しました。
独財務相が、
「EUとIMとECBの3者のギリシャ追加支援の合意は良い兆候。
ギリシャ政府はさらなる財政支出削減や民営化を推進する必要。
国債の債権者が借り換えに応じる民間投資家の自主的行動も必要。」
などの見解を示しました。
NY金は1541ドル台半ばで週の取引を終えました。
NY原油(WTI)は100ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−97.27ドルの12151.26ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<6月6日(月)>

※NZと中国の市場が休みになります。

午前10時半に豪ANZ求人広告件数(5月)、
午後6時に欧生産者物価指数(4月)、
夜9時半に加住宅建設許可(4月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(5月)、
深夜1時からトリシェECB総裁の講演、
深夜4時45分からバーナンキFRB議長の挨拶、
などが予定されています。

<6月7日(火)>

午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後2時に日景気一致CI指数速報(4月)、日景気先行CI指数速報(4月)
午後4時15分にスイス消費者物価指数(5月)、
午後6時に欧小売売上高(4月)、
午後7時に独製造業受注(4月)、
深夜2時に米3年債の入札、
深夜4時に米消費者信用残高(4月)、
深夜4時45分からバーナンキFRB議長の講演、
などが予定されています。
豪・スイス・(欧)・独の指標には注目です。

<6月8日(水)>

朝8時50分に日国際経常収支(4月)、日国際貿易収支(4月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(6月)、
午前10時半に豪住宅ローン許可件数(4月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(5月 現状判断DI・先行判断DI)、
午後2時45分にスイス失業率(5月)、
午後3時に独貿易収支(4月)、独輸出(4月)、独輸入(4月)、
同午後3時に独経常収支(4月)、
午後6時に欧第1四半期GDP改訂値、
午後7時に独鉱工業生産(4月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(5月)、
深夜2時に米10年債の入札、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などが予定されています。
欧・(独)・加・米の指標には注目です。

<6月9日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、
朝7時45分にNZ第1四半期製造業売上高、
朝8時50分に日第1四半期実質GDP確報、日第1四半期名目GDP確報、
同朝8時50分に日第1四半期GDPデフレータ確報、
午前10時半に豪雇用者数変化(5月)、豪失業率(5月)、
午後3時に日工作機械受注速報(5月 前年比)、
午後5時に欧ECB月報(6月)、
午後5時半に英商品貿易収支(4月)、
午後8時に英BOE政策金利、英BOE声明、
午後8時45分にECB政策金利、
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、米貿易収支(4月)、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(4月)、加国際商品貿易(4月)、
夜11時に米卸売在庫(4月)、
深夜2時に米30年債の入札、
などが予定されています。
NZ・(日)・豪・英・欧・米の指標には注目です。

<6月10日(金)>

朝8時50分に日第三次産業活動指数(4月)、日国内企業物価指数(5月)
午前9時からRBNZ総裁の講演、
午前11時に中国貿易収支(5月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(5月)、
午後5時半に英鉱工業生産(4月)、英製造業生産高(4月)、
同後5時半に英生産者仕入価格(5月)、英生産者出荷価格(5月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(5月)、加失業率(5月)、
夜9時半に米輸入物価指数(5月)、
同夜9時半に加第1四半期労働生産性、
深夜3時に米月次財政収支(5月)、
などが予定されています。
中国・英・加の指標には注目です。

さて先週は、ドル円が5月31日にムーディーズが「日本国政府の格付
を引き下げる方向で見直す。」と発表したことで一時81円台後半まで
上昇しましたが、その後は日本の政局不安で円が売られる場面もあっ
たものの軟調に推移して、週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回
ったことで80円台前半まで下落する展開になりました。

一方、ユーロドルは週前半に報道に振り回される上下動となった後に
6月1日にムーディーズが「ギリシャの格付けを3段階引き下げる。
見通しはネガティブ。」と発表したことで一時急落となりましたが、
その後、週後半はスペインの国債入札が好調であったことや、欧州委
とECBとIMFによるギリシャ支援の決定への期待を背景に上昇して、
週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回ったことによるドル売りと
IMFとEUとECBがギリシャ追加支援で合意となって「5度目のギリシャ
支援は7月上旬に実行の可能性」との発表を受けて1.46台前半まで
上昇しました。

他方、ポンドドルは週前半は上値を試すも英製造業PMI(5月)が弱い
結果になったことや英BOEのフッシャー委員が「BOEは量的緩和の拡大
を検討する可能性。」との見解を示したことなどで軟調傾向が続きま
したが、週後半は上下動の揉み合いを経た後に週末の米雇用統計が
市場予想を大きく下回ったことによるドル売りでユーロドル高にも
つられるように反発する相場展開になりました。

そして、豪ドル米ドルは豪第1四半期GDPが市場予想より弱い結果と
なったものの上値を試して、その後一時商品市場が軟化したことや
NYダウ軟調によるリスク選好度の低下もあって軟調になりましたが、
週後半は上下動の揉み合いを経た後に週末の米雇用統計が市場予想を
大きく下回ったことによるドル売りで上昇して、週間では下げては
上げる上下動になりました。また、スイスフランが堅調傾向で推移
しました。NYダウの軟調とドル安とユーロやスイスフラン高が目立つ
一週間になりました。

さて今週ですが、円については先日にフィッチが「日本の格付け見通
しをネガティブに引き下げる。」と発表していることや、日本の政局
不安などによる円売り圧力も潜在していますが、一方、NYダウなど
株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、
日国債増発観測による日長期金利への上昇圧力、そして、日経産省が
31日に発表した日鉱工業生産(4月)が1.0%と震災後の生産の落込みに
歯止めがかかってきたことで、今後の生産回復と輸出に伴い、しばら
く少なかった為替予約が活発になることによる円高圧力が指摘されて
いて、引き続き円売りと円買い双方のポテンシャルが高めでの綱引き
ながらも、円高圧力が優勢になる可能性がありそうです。

ドル円では、米雇用統計が市場予想を大きく下回ったことによるドル
売り圧力も後押しして、80円の大台割れではいったん反発する可能性
はあるものの、80.00円の節目での売り買いの攻防を経た後に明確に
下抜けた場合は、日政府・日銀の介入を警戒しながらも軟調傾向が
続くと観る向きがあるようです。

米ドルについては、先週の米指標が2日の米第1四半期非農業部門
労働生産性と3日の米ISM非製造業景況指数(5月)を除いてほぼ全て
市場予想より弱い結果になり、S&Pケースシラー住宅価格が危機後
の最安値を更新するなど米住宅市場に二番底懸念が出てきたことや、
米雇用統計では日震災と原油高の影響があるとするもサプライズと
いってよい弱さで米国の経済回復の脆弱さが示されることになった
ことで米金融引き締め観測が著しく後退して、米国の通貨としての
米ドルの軟調が余儀ない状況になっているようです。

そして、基軸通貨としての米ドルではNYダウなど株式市場の軟調を背
景としたリスク巻戻しの動きによる米ドル買いの圧力はありますが、
IMFとEUとECBが「5度目のギリシャ支援は7月上旬に実行の可能性」
と発表したことで、いったん欧州リスク懸念が後退する可能性があり、
基軸通貨としての米ドルもどちらかというと軟調優勢となる可能性が
ありそうです。

ただ、NYダウなど株式市場の低迷が世界の経済成長への懸念に発展
していった場合では、基軸通貨としての米ドル売りが巻き戻される
可能性が潜在しているとともに、IMFとEUとECBがギリシャ追加支援
で合意となって「5度目のギリシャ支援は7月上旬に実行の可能性」
を示してとりあえずの決着となり、7月のギリシャのデフォルトは
回避される可能性がとても高くはなったものの、今後、ギリシャでは
新たな厳しい内容の財政再建策の国内野党との調整及び議会承認が
必要で、5月27日時点では与野党合意は決裂しているだけに、
(最終的には合意に至ると思われますが)万一の場合は大きな波乱と
なる可能性も秘めていて、場合によってはリスク回避のドル買いの
可能性もあり得るとの見方もあるようです。

ユーロについては、IMFとEUとECBがギリシャ追加支援で合意となっ
たことで、ギリシャ国内の議会承認の成り行きは注目されるものの
リスク懸念が大きく後退することになりました。米ドル安と相俟って
ユーロドルでは1.4700を上抜けると下落前水準の1.49台への全戻しの
可能性がありますが、リスク懸念後退の材料は織り込みが進んできて
いることから、今後はギリシャの議会動向と9日のトリシェECB総裁
の記者会見が主要な注目材料になりそうです。

トリシェECB総裁記者会見では「(インフレへの)非常に強い警戒」と
いう利上げのコードワードが使われるかどうかが注目されますが、
経済情報会社マークイットが「ユーロ圏民間部門の成長は5月に
今年最も弱い伸びとなり、インフレが緩んだ。」との発表をしている
ことや、原油価格の上昇が一服となっていて、6月1日にトリシェ
ECB総裁が「政策対応の時期がきわめて重要。」と述べていることから
「ECBは利上げを急いでいない。」との声が一部で聞かれる一方、
ドラギ伊中銀総裁が「ECBの金融政策は依然として緩和的。ECBの役割
は中期的な物価安定を保証すること。」との利上げをほのめかす発言
もあり、記者会見の結果が注目されます。

仮にトリシェECB総裁記者会見で次回利上げのコードワードが用いられ
なかった場合や、ギリシャ議会動向や、また1.4700を上抜けられなか
った場合などでは、ファンド勢の決算が6月下旬に近づいていること
もあって、ユーロドルの戻り高値での一旦の利食反落となる可能性も
ありそうです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、金は堅調ながら原油価格が
100ドルあたりで落ち着いていることや、NYダウなど株式市場が軟調
となっていることによるリスク選好度の低下や中国の経済減速懸念と
中国利上げの懸念などもあり、頭が重い状況となっているようです。
対ドルではドル安を背景に上昇の可能性がありますが、7日の豪RBA
政策金利および豪RBA声明そして10日の中国貿易収支などが注目材料
となりそうです。

経済指標関連では、7日の豪RBA政策金利と豪RBA声明、
8日の欧第1四半期GDP改訂に加住宅着工件数と米地区連銀経済報告、
9日のRBNZ政策金利に豪雇用統計と英BOE政策金利に欧ECB政策金利、
そしてトリシェECB総裁記者会見に米新規失業保険申請件数、
10日の英鉱工業生産に加雇用統計などが注目されます。


さて今日は、規律―成功へのカギのお話です。

最近のベストセラーに岩崎夏海さん著の

「もし高校野球の女子マネージャーが
 ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

という本がありますね。

この本は250万部も販売されたのだそうで、
アニメや映画にもなって話題となっています。

さて、

今日の表題の「成功へのカギ」は
私が勝手に敬愛しているマーセル・リンクが著した

「高勝率トレード学のススメ」の第16章の題名ですが、

「もしドラ」ふうに書くならば、さしずめ

「もし勝てないトレーダーがマーセル・リンクの
 高勝率トレード学を学んだら」になるのかもしれません。

ところで、

債権王の異名を持つPIMCO社のビル・グロス氏もそうでしたが、
マーセル・リンクもカードゲームのポーカーが好きだったそうで

マーセル・リンクは規律の大切さをポーカーで学びます。

著書の中のコラムにこんなエピソードが紹介されています。

「(前略)規律を身につけるために役立ったことのひとつが、
 ポーカーゲームだ。数え切れないほどプレーしたポーカー
 ゲームが思わぬ果実をもたらしたというわけだ。(中略)
 (それまで)一発大当たりという刺激を求めてプレーして
 いたため、ゲームを降りることはほとんどなかった。」

「しかし、トレーディングにおける規律を身につけようと
 思った瞬間から、私のプレースタイルは変った。
 刺激のためではなく勝つためにプレーするようになったのだ。」

「強いオープンハンドでなければすぐに降りるようになった。
 (中略)ほとんどの手で降りたので死ぬほど退屈したが、
 ほとんどのゲームで勝者としてテーブルを去ることができた。
 ほとんどのゲームで勝つことができたのは、勝つ確率が高い手
 でしか勝負しなかったからだ。(中略)」

「高勝率な状況が来るまで待つという規律は
 トレーディングにも使えることが分ってきた。
 私のトレーディングスタイルが変ったのはそれからだ。」

刺激を求めた娯楽と常に勝負をかけるポーカーをやめて、
降りて損切ることの大切さを学び、
良い状態が来るまでひたすら待つ、という規律を得たときに
勝てるようになったというわけです。

そのマーセル・リンクがトレードについてこう語ります。

「多くのスキルを学ぶ必要がある。
 しかし、やるべきことを知るだけではなく、
 正しいことをするという規律を持つことも、
 成功するための大切な要素のひとつだ。」

「やるべきことは分っているのに、なぜ間違ったトレードを
 繰り返すのか。それは、正しいことをやるように
 規律ができていないからである。」

「自分に言い聞かせるそばから、相場を追っかけ、
 リスクを取りすぎ、ストップを無視してしまう繰り返しだ。
 トレーディングのスキルを高め、市場に関する知識を増やし、
 テクニカル分析のノウハウを高めることには懸命だが、
 規律を養おうとしなければパフォーマンスの向上は望めない。」

「トレーダーは良いトレーディングの機会が訪れるまで
 辛抱強く待つことができなくてはならない。
 これは、そういった機会が訪れなければ、
 丸1日トレードしない日もあるという意味でもある。
 高確率なトレーディングの機会をじっくり待つことなく、
 慌ててトレードしてしまうトレーダーは規律のない証拠である。」

「良いトレーダーは、まずいトレードをするくらいなら、
 トレードしないほうがマシであることを知っているため、
 環境が整うまで待つという規律を持っている。」

そして、マーセル・リンク自身で机の前に掲げているという
マイ・ルール(規律)を紹介しています。

(一部抜粋)

「トレンド形成前のトレード量は減らせ。
 負けトレードは早めに手仕舞え。
 どのトレードもトレードする理由を持て。
 押しや戻りを待て。トレンドの方向へトレードせよ。
 ビッグデイ(大きく動いた日)は相場の方向へのみトレードせよ。
 大きな損失は出すな。ストップは事前に決めておけ。
 トレードに損はつき物。
 不得手な相場に手を出すな。
 愚かなトレードはするな。」

そしてまた、

「このルールは私自身の欠点について規律するものである。」

とも述べています。

「過ちは誰もが犯すものであり、学習のプロセスの一部である。
 トレーディングでは過ちの扱い方で勝てるトレーダーになれるか、
 負けるトレーダーになるかが決まる。
 自らを律することのできるトレーダーは
 常に(自らの)過ちから学ぼうとする。
 悪い部分を改善することで向上を目指すのだ。」

あれまぁ…、

これって自分のトレーディングの欠点を分析して
それを改革して新たなトレーダーとしての自己を創造しようとする
「自己創造イノベーション」のようでもありますね。

どんな相場状況でもトレードできるようになる
スーパートレーダーになろうとするよりも、

たとえば、

仮に小幅レンジの浮動のある揉み合いでの戦績が悪ければ、
そのような状況でのトレードを「行わないと規律する」ほうが
勝つという意味においてより現実的なソリューションになる、
というワケですね。

どことなく、ドラッカー的でもあるような、ないような……。

トレーディングでは「もしマーセル…」で
自分自身のトレードの欠点を分析・修正して、
規律を持って勝てるトレーダーになっていきたいものですね。


参考: 高勝率トレード学のススメ パンローリング社


<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。



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