FX 「読みのその前」のお話


IMFの専務理事の後継にクリスティーヌ・ラガルド仏財務相が
有力視されているそうですね。とても優秀な女性と評判のようです。

●先週の主な出来事

<5月23日(月)>

東京時間では米ドルが買われる相場展開になりました。
ドル円が堅調傾向で推移して、
ユーロドルや豪ドル米ドルが軟調に推移しました。
また、日経平均が軟調に推移して
中国上海株式市場などアジアの株式市場も軟調に推移して、
為替市場でもリスク回避の相場展開となりました。
HSBCの発表した中国の製造業PMIの予想値が51.1と
4月の中国の製造業PMIの51.8から後退する予想となりました。
日銀金融経済月報(5月)では、
「日本経済は生産面中心に下押し圧力が強い状況。
企業や家計のマインド悪化で国内民間需要が弱い。
7〜9月期の生産はサプライチェーン復旧で増加に転じる可能性。」
などが示されました。
日経平均は3日続落で9500円を割り込んで、
前週末比−146.45円で大引けました。
上海株式市場が前週末比−2.9%と今年2番目の下落率となりました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の2期連続のマイナス成長は日本の国債格付けに下押し圧力。
大震災による生産と所得の損失は日本の成長力を低下させた。
東電の補償の政府負担は今後の日財政に悪影響。
経済の回復が遅れた場合は財務省と日銀の追加措置が必要。」
などの見解を発表しました。
ロンドン時間ではドル円が大きく下げては戻す上下動になりました。
ユーロや豪ドルが軟調に推移しました。
バイトマン独連銀総裁の講演では、
「財政政策と金融政策を切り離す必要。独経済の回復基調は幅広い。
独とユーロ圏の消費者物価は大幅に上昇。二次的影響の注視が必要。
ECBの金融政策は依然として緩和的。」
などの見解が示されました。
独製造業PMI速報(5月)は58.2、独サービス業PMI速報(5月)は54.9と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧製造業PMI速報(5月)は54.8、欧サービス業PMI速報(5月)は55.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ユーロスイスが一時過去最安値を更新しました。
レーン欧州委員が、
「欧州の景気回復は勢いを維持しているが、
(信用市場の)下方スパイラルを回避する必要がある。
ギリシャのデフォルトを防ぐ必要。
ギリシャは財政健全化と民営化を実行する必要。」
などの見解を示しました。
オーストリア中銀総裁が、
「ECBはプログラムが順調な限りギリシャ国債を受け入れる。
今後数ヶ月間の高いインフレ率を予想。もう危機モードではない。」
などの認識を示しました。
レーン欧州委員が、
「イタリアでは堅調な成長が見られている。
イタリアは財政赤字削減の軌道に乗っている。」
などの見解を示しました。
ユーロの下落が一服になりました。
シカゴ連銀全米活動指数(4月)は予想より弱い−0.45になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「低金利を続け過ぎることは過度なリスクテイクにつながる。
ECBはインフレの二次的影響を注視。インフレ期待の動向を注視。
ギリシャ政府はプログラムを遵守すべき。」
などの認識を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「イタリアには重大な不均衡がないため、
財政支援を模索するとの予想はしていない。」
との見解を発表をしました。
NY時間ではリスク回避の動意が緩和して、
主要通貨ペアがやや堅調傾向の揉み合いになりました。
格付け会社のフィッチが、
「ベルギーの格付けを現状で確認。格付け見通しはネガティブ。
ギリシャの5銀行の格付けを引き下げる。見通しはネガティブ。」
などの発表をしました。
英BOEのウィール政策委員が、
「今、金利を引き上げることは賢明なことである。
早期の利上げは将来の大幅利上げをする必要性を減らす。
ポンドの下落は英経済の助けになっていた。」
などの見解を示しました。
IMFのリプスキー専務理事代理が、
「ギリシャ、アイルランド、ポルトガルは困難に直面しているが、
3カ国のプログラムは債務再編を予見させていない。
イタリア経済は緩やかに拡大。イタリアは高貯蓄率の国。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は97ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比−130.78ドルで取引を終えました。

<5月24日(火)>

スイスSNBの副総裁が、
「急激な金利の上昇は銀行の収益を圧迫。
金融政策はインフレリスクに対するものであるべき。
為替レートの動向を注視。デフレリスクの再来の場合は行動する。」
などの発言をしました。
格付け会社のS&Pが、
「ブラジルの外貨建て格付け見通しをポジティブに変更するる」
との発表をしました。
英スカイニュースが、
「ムーディーズが英の14の銀行や住宅金融組合を格下げで見直す。」
との観測記事を掲載しました。
ポンドが軟調になりました。
日銀が、
「日都市銀行の3月末国債保有残高は101兆3902億円。
はじめて100兆円突破をした。」
との発表をしました。
NZの財務相が、
「NZの対中国貿易額は過去18ヶ月で50%増加。
NZの低金利は豪より長く続く見込み。NZドル高はNZ経済に逆風。
NZドル高は弱まる兆しがほとんどみられない。」
などの認識を示しました。
ギリシャ政府が公営企業の民営化を柱とした約60億ユーロ規模の
追加の財政削減案を決めましたが、
ギリシャ野党が難色を示したとの報道がありました。
中国国家外為管理局が、
「中国の第1四半期経常黒字は前年比18%減の298億ドル。」
になることを発表しました。
RBNZ第2四半期インフレ期待(2年間)は3.0%になりました。
NZドルが上昇しました。
日経平均は前日比+16.54円で大引けました。
独第1四半期GDP確報は市場予想とおりの1.5%になりました。
独第1四半期国内需要は市場予想より弱い1.1%になりました。
独第1四半期輸出は市場予想より強い2.3%、
独第1四半期輸入は市場予想より強い1.5%になりました。
市場反応は限定的でしたがユーロは堅調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャのデフォルトはギリシャ格付けに不利になる可能性。
ギリシャの銀行はデフォルトに備え資本再構築が必要になる可能性。
ギリシャがデフォルトした場合は他の欧州国債が影響を被る可能性。
同デフォルトの場合はポルトガルやアイルランドに格下げリスク。
同デフォルトの場合は高度に不安定化し欧州に影響を与える可能性。
英国の14の金融機関の格付けを引き下げ方向で見直す。
バークレイズ銀の格付け見通しをネガティブに引き下げる。」
などの発表をしました。
ポンドが一時軟調になりました。
英BOEのフィッシャー政策委員が、
「個人消費を懸念している。
高い消費者物価指数はまだ英経済に根づいていない。
BOEの中心的見通しでは消費者物価指数は反落する。」
などの認識を示しました。
独IFO景気動向(5月)は114.2、独IFO現況評価値(5月)は121.4と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ユーロが堅調傾向で推移しました。
欧鉱工業新規受注(3月)は市場予想より弱い−1.8%になりました。
格付け会社のS&Pが、
「イタリアの4銀行の見通しをネガティブとする。」
との発表をしました。
ユーロが上下に振れる相場展開になりました。
ファンロンパイEU大統領が、
「EUはギリシャのデフォルトや信用問題を回避するつもり。
ギリシャは断固とした行動を取る必要。」
との見解を示しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ECBはインフレが2%未満に戻ることを確実に行う。
ギリシャは民営化や改革を開始する必要。
ギリシャのデフォルトは問題を悪化させる可能性。」
などの見解を示しました。
英BOEのフィッシャー政策委員が、
「英国の景気回復は緩やかで景気回復は高インフレが特徴。
英国のインフレリスクはほぼ均衡。
成長見通しに対する下振れリスクがある。
場合によってはさらなる金融緩和が正当化される可能。
現在、利上げは全く間違った行為になる可能性。」
などの認識を示しました。
米新築住宅販売件数(4月)は市場予想より強い32.3万件、
米リッチモンド連銀製造業指数(5月)は、
市場予想よりかなり弱い−6になりました。
米2年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い0.560%、
応札倍率が前回より高い3.46になりました。
FRB公定歩合議事録では、
「10の連銀が公定歩合を0.75%で据え置く事を要求。
カンザスシティ連銀とダラス連銀は1.00%への引き上げを要求。
エネルギー価格主導のインフレ上昇は持続的とは見ていない。」
などが示されました。
セントルイス連銀総裁が、
「6月末にQE2を終えた後にFRBは政策を様子見する可能性。
コアインフレを過度に注視しすぎると金融政策を誤る可能性。
市場が米国の支払い能力に疑いを持てば金利は急伸する可能性。
失業率が高くてもFRBは金融引き締めを実施できる。
第1四半期の米GDPは上方修正される見込み。」
などの見解を示しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャが全ての要求に応えた場合は追加措置の可能性。
ギリシャ危機を安定させる必要。
新たなギリシャ向け措置に向けた最終査定は来週の見込み。
ギリシャの完全な債務再編には強く反対。」
などの見解を示しました。
NY金先物は1523.30に上昇しました。
NY原油(WTI)は99ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−25.05ドルで取引を終えました。

<5月25日(水)>

日通関ベース貿易収支(4月)は予想より強い−4637億円になりましたが
4月として貿易赤字は1980年以来31年ぶりで
単月の赤字幅は過去7番目になりました。
日銀議事録要旨(4月28日会合)では、
「復興資金需要など見極めて新たな措置の検討が重要。
供給制約解消時期に関する不確実性が大きくなっている。
11年度前半は下押し圧力強い状況続く可能性。
11年度後半は供給制約が和らぎ回復テンポが高まる可能性。
欧州経済のソブリン問題が相乗的に影響及ぼさないか注意が必要。
米国経済について米議会での支出削減圧力の影響に注意が必要。」
などが示されました。
市場にギリシャ首相やポルトガル首相の辞任の噂が飛び交いました。
東京時間ではユーロドルなど主要通貨ペアが軟調に推移しました。
日銀総裁が、
「現在の日本経済は強い下押し圧力に晒されている。
需要面から景気下押しされることないか注意深く点検。
日本経済は今年後半には回復感じられる状況になる可能性。
供給制約解消までマインド悪化やリスク回避姿勢を防ぐことが必要。
財政の持続可能性に懸念強まれば国債の円滑発行が阻害される。
日銀による国債引き受けには財政規律の低下を招く副作用がある。
経済を丹念に点検して必要あれば適切に行動。
これからの取り組みは成長力強化の出発点になる。」
などの見解を示しました。
日経平均は前日比−54.29円で大引けました。
独GFK消費者信頼感調査(6月)は予想よりやや弱い5.5になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「インフレの急上昇を監視して二次的影響を防ぐ必要。
必要なら再び利上げする用意がある。
経済成長の基調的な勢いが継続すると考えている。
ECBはユーロ圏全体のために政策を決定する。」
などの発言をしました。
英第1四半期GDP改訂値は市場予想とおり0.5%になりました。
英第1四半期総合事業投資速報は−7.1%になりました。
OECD経済協力開発機構が、
「米GDP伸び率は11年2.6%、ユーロ圏GDP伸び率は11年2.0%、
豪GDP伸び率は11年2.9%、日本GDP伸び率は11年は−0.9%、
中国GDP伸び率は11年9.0%、世界全体のGDP伸び率は11年4.2%、
市場金利が長期間高止まりすれば、
ギリシャ・アイルランド・ポルトガルの債務水準は持続不可能。
米FRBは今年後半に利上げを開始すべき。
米FF金利は2012年末までに2.25%に達する見通し。
英BOEは金利を2011年末までに1%に引き上げると予想。
豪RBAの政策は適切。中国は0.50%の追加利上げを実施すべき。
スイスSNBはインフレリスクのため今年に利上げをすべき。」
などの見解を発表しました。
フィンランド議会がポルトガルの救済策を承認しました。
ロンドン時間では主要通貨ペアが上下動しながら反発を見せました。
レーン欧州委員が、
「EUには3つの救済国への債務危機の問題がある。
時間を稼ぐことがEUの債務危機解決において重要。
ギリシャは救済国の最も困難なケース。
アイルランド経済には明るい兆候がみられる。」
などの見解を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの債務再編は即アイルランドの格下げを意味しない。
アイルランドの格付けに位置に根本的な変化はない。
アイルランドの法人税率引き上げは格付けにマイナスになる可能性。
アイルランドの銀行に対するECBの支援は格付けの主要ではない。
アイルランド国債スプレッドは市場が行き過ぎていることを示す。」
などの見解を発表しました。
ラガルド仏財務相がIMFの専務理事に立候補しました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは2011年の財政目標を達成の強化をする必要。
ギリシャには資産売却のため信託会社が必要。
ギリシャの再プロファイリングの議論は不確実性を生み出している。
ソフトな債務再編はギリシャにとって不充分になる可能性。」
などの認識を示しました。
米耐久財受注(4月)は市場予想より弱い−3.6%になりました。
英BOEのセンタンス政策委員が、
「英BOEは段階的に利上げを開始する必要。
消費者物価指数が目標を上回り続けることはBOEの信頼性を脅かす。
利上げ先送りは後に急激に動かなくてはならないリスクになる。」
などの見解を示しました。
ガイトナー米財務長官が、
「住宅市場の回復は今後数年を要する見通し。
失業率の改善にはかなり遅くなる見通し。」
などの見解を示しました。
ダマナキ欧州委員が、
「ギリシャがユーロ圏のメンバーにいることはリスク。
ギリシャは政策に同意するか通貨をドラクマに戻すか決定すべき。」
との発言をしました。
一時ユーロが急落しました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「過度な緩和策は資産価格バブルを引き起こす可能性。
ECBは緩和策の解除を開始。先進国の最大の課題は債務への対応。
正常化に向かう時期がきた。
ECBはインフレ期待を抑制するために必要な行動をする。」
などの認識を示しました。
ユーロが反発しました。
NY時間では為替相場が上下動しながらドル売り傾向で推移しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「アイルランド国債取引の証拠金を65%に引き上げる。」
との発表をしました。
バイトマン独連銀総裁が、
「ECBの主要タスクは金利の正常化と出口戦略の進展。
独に(インフレ)二次的影響の兆候はないがECBの金融政策は緩和的。」
との見解を示しました。
米5年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い1.813%、
応札倍率が前回より高い3.20になりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「年末にかけて徐々に金利を引き上げていくべき。」
との発言をしました。
NY原油(WTI)は101ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+38.45ドルで取引を終えました。

<5月26日(木)>

豪RBAの副総裁が、
「信用の伸びに加速が見られるが危機前の水準には戻っていない。
しばらく抑制された金利で一般家計は資金融資を受けられる可能性。
現在の財政赤字は直ぐに減少していく可能性。
豪ドルの上昇は一部経済セクターにとって困難なことである。」
などの見解を示しました。
日企業向サービス価格(4月)は前年比で
市場予想よりは強い−0.8%になりました。
英フィナンシャル・タイムズ紙が、
「中国がポルトガル支援で国債を大量購入する。」
との観測報道をしました。
東京時間ではユーロドルなどドルストレートが堅調に推移しました。
ドル円は軟調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+139.17円で大引けました。
NY大学のルービニ教授が、
「ギリシャの債務再編は必要かつ不可避。
秩序あるギリシャの債務再編はデフォルトにあたらない。
ギリシャの債務再編からの波及リスクは抑制される。
ギリシャの債務再編についてのECBのコメントは無謀。」
などの見解を表明しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBの第一の責務は物価安定。
危機への対処でさらに多くのことを行う必要。
現在の危機はユーロの危機ではない。
景気回復はここ数ヶ月しっかりと定着。
中期的なインフレ見通しに上振れリスク。
インフレ期待を抑制する必要。」
などの見解を示しました。
ファンロンパイEU大統領が、
「ユーロ圏首脳はユーロを破綻させない。
ファンダメンタルズは明らかに他国より良好。
EUはギリシャがデフォルトしないように全力を尽くす。
IMFの協力や支援がギリシャには必要。
ギリシャ政府は自国の意思で決定を下す必要。」
などの認識を示しました。
ロンドン前半ではドルストレートが上下動の揉み合になりましたが、
しだいに反発していきました。
米第1四半期GDP改訂値は1.8%、
米第1四半期個人消費改訂値は2.2%、
米第1四半期コアPCE改訂値は1.4%、
米新規失業保険申請件数は42.4万件と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米第1四半期GDP価格指数は予想とおりの1.9%になりました。
ドルが売られてドル円が急落しました。
ドルストレートはしばらく堅調に推移しました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「経済と金融市場の状況は依然として脆弱。
ストレステストは重要な役割を果す。
いくつかの銀行はECBに過度な依存をしている。」
などの認識を示しました。
BOEのタッカー副総裁が、
「英BOEの政策メンバー達はインフレを懸念している。」
との発言をしました。
ポンドが堅調傾向で推移しました。
WSJ紙が
「トリシェECB総裁は利上げを急いでない。」
との観測報道をしました。
ユーログループ議長が、
「来月、IMFはギリシャに融資を提供しない可能性がある。
IMFのギリシャの精査が来週にも開始されると期待しているが、
IMFは金融保証がない限り融資を支払えない。
ギリシャの債務再編を否定する。」
などの見解を示しました。
ユーロが急落しました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ギリシャはEUとIMFの支援を受けれる可能性。」
との見解を示してユーログループ議長発言の火消しをしました。
IMF国際通貨基金が、
スイスSNBは近い期間で利上げをする可能性。
現在のSNBの金利スタンスは持続不能。
スイス経済は力強い拡大を示している。
SNBは過度な変動があった場合だけ介入を行うべき。」
などの見解を発表しました。
ユーロスイスなどでスイスフランが堅調に推移しました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い2.429%、
応札倍率が前回より高い3.24になりました。
G8首脳会議の初日では原子力安全について協議されました。
また、WTOのドーハ・ラウンド多角的通商交渉に努力が必要
との認識で一致するとともに、世界経済が直面するリスクとして
ギリシャ問題なども話し合われました。
NYダウは前日比+8.10ドルで取引を終えました。

<5月27日(金)>

英BOEのハト派のボーゼン政策委員が、
「税とエネルギー価格を理由に金利を引き上げるべきではない。
短期的な政策変更は英国を不安定にする。
2年間は更なる量的緩和が必要となる可能性がある。」
などの見解を示しました。
一部の海外メディアが、
「中国の政府系ファンドがNZ国債の購入を検討している。」
とのNZ財務相の談話を報道しました。
東京時間ではドル売り傾向が続いて
ドル円が軟調になりドルストレートが堅調に推移しました。
英GFK消費者信頼感調査(5月)は予想よりは強い−21になりました。
日全国消費者物価指数(4月)は予想とおりの0.3%になりました。
日小売業販売額(4月)は前年比で予想より強い−4.8%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4898元の切上後最高値になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「NZの主要銀行の格付けを1段階引き下げる。見通しは安定的。」
との発表をしました。
日経平均は前日比−40.11円の9521.94円で週の取引を終えました。
英ネーションワイド住宅価格(5月)は予想より強い0.3%になりました。
10年度の日銀決算では、
「自己資本比率は7.36%、国庫納付金は443億円。
総資産残高は前年比+16.9%の142兆3631億円。
国債保有残高は前年比+5.8%の77兆2992億円。」
などになりました。
格付け会社のフィッチが、
「日本の格付け見通しをネガティブに引き下げる。
日本には強い財政健全化戦略が必要。
日本には原発の処理コストで下振れリスクがある。」
などの発表をしました。
限定的ながら円が売られてドルが買われる市場反応になりました。
欧消費者信頼感確報(5月)は−9.8になりました。
欧業況判断指数(5月)は0.99、欧経済信頼感(5月)は105.5、
欧鉱工業信頼感(5月)は3.9、欧サービス業信頼感(5月)は9.2と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
スイスKOF先行指数(5月)は市場予想より強い2.30になりました。
ギリシャの中銀総裁が、
「ECBは(インフレの)二次的影響がないように必要なことは全て行う。
ECBはインフレリスクを注意深く監視。インフレリスクは上向き。
ギリシャには民営化が必要。債務再編や債務再構築を必要としない。
ギリシャは約束を実行すれば支援を受けることができる。
ギリシャのユーロ圏離脱は馬鹿げている。」
などの認識を示しました。
独消費者物価指数速報(5月)は市場予想とおりの0.0%になりました。
米個人支出(4月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
米個人所得(4月)は0.4%、米PCEコア・デフレータ(4月)は0.2%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
IMFのリプスキー専務理事代行が、
「IMFはギリシャと対話中。ギリシャのプログラムに債務再編はない。
ギリシャへの次回支援金支払いの期日は決まっていない。」
などの発表をしました。
仏大統領が、
「仏は通貨ユーロとユーロ圏の連帯を支えていく。
仏はユーロ圏のいかなる債務再編に反対する。」
との発言をしました。
一部のメディアが、
「ギリシャの政府は債務危機に関しての(野党と)合意に失敗した。」
とのギリシャ政府関係者の談話を報道しました。
独財務相が、
「ユーログループ議長のユーロ債の提案は間違っている。
ユーロとインフレはともに安定している。」
との見解を示しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)は
市場予想より強い74.3になりました。
米中古住宅販売保留(4月 成約)は
市場予想よりかなり弱い−11.6%になりました。
米ドルが全面安になる相場展開になりました。
トリシェECB総裁が、
「ギリシャは財政計画を断固として実施すべき。
(ユーロ圏の)インフレは中期的に2%を下回る可能性。
ユーロ圏のインフレは安定している。」
などの認識を示しました。
英BOEのデール理事が、
「1〜2年間は厳しいがポンドの下落が輸出を支援する可能性。
前回の会合ではインフレを懸念から利上げに票を投じたが、
金利に関して利上げと利下げ双方への見解の変化はありえる。」
などの発言をしました。
ユーロ圏の当局者が、
「ユーロ圏の財務省高官はギリシャ債務の持ち越しで銀行と協議。」
との発表をしました。
ギリシャの首相が、
「総選挙は2013年に実施。危機脱却への全ての提案を排除しない。」
との発言をしました。
発表が延期となっていた米財務省為替報告書では、
「中国を為替操作国と認定しない。人民元はまだ著しく過小評価。
中国は人民元相場の柔軟化を進めてはいるが不充分。
人民元相場は中国のインフレ抑制能力を削いでいる。」
などが示されました。
NY金先物は1536ドル台で週の取引を終えました。
NY原油(WTI)は100ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+38.82ドルの12441.58ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<5月30日(月)>

※英・米の市場が休みになります。

朝7時45分にNZ貿易収支(4月)、輸出(4月)、輸入(4月)、
朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(5月)、
夜9時半に加GDP(3月)、加第1四半期GDP(年率換算)、
同夜9時半に加第1四半期経常収支、
などが予定されています。
NZ・加の指標には注目です。

<5月31日(火)>

朝8時半に日失業率(4月)、日全世帯家計調査消費支出(4月 前年比)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(4月)、
午前10時にNBNZ企業信頼感(5月)、
午前10時半に豪第1四半期経常収支、豪住宅建設許可件数(4月)、
午後2時に日住宅着工戸数(4月)、日建設工事受注(4月)、
午後2時45分スイス第1四半期GDP、
午後3時に独小売売上高指数(4月)、
午後4時55分に独失業率(5月)、独失業者数(5月)、
午後6時に欧消費者物価指数速報(5月 前年比)、欧失業率(4月)、
夜9時半に加鉱工業製品価格指数(4月)、加原材料価格指数(4月)、
夜10時に加BOC政策金利、
同夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(3月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(5月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(5月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(5月)、
などが予定されています。
豪・スイス・独・欧・加・米の指標には注目です。

<6月1日(水)>

午前10時に中国製造業PMI(5月)、
午前10時半に豪第1四半期GDP、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(4月 前年比)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(5月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(5月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(5月)、
午後5時半に英製造業PMI(5月)、英消費者信用残高(4月)、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減数(5月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(5月)、
夜10時からトリシェECB総裁の講演、
夜11時に米ISM製造業景況指数(5月)、米建設支出(4月)、
同夜11時からガイトナー米財務長官の議会証言、
などが予定されています。
豪・(英)・米の指標には注目です。

<6月2日(木)>

※スイスの市場が休みになります。

午前10時半に豪小売売上高(4月)、豪貿易収支(4月)、
午後5時半に英建設業PMI(5月)、
午後6時15分からトリシェECB総裁の講演、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性確報、
同夜9時半に米第1四半期単位労働費用確報、
夜11時に米製造業受注指数(4月)、
などが予定されています。
豪・米の指標には注目です。

<6月3日(金)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(4月)、
午前10時に中国非製造業PMI(5月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(5月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(5月)、
午後5時半に英サービス業PMI(5月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(5月)、米失業率(5月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(5月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(5月)、米週平均労働時間(5月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(5月)、
などが予定されています。
(NZ)・米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月23日に、ムーディーズが「日本の2期連続のマイナス成長は
日本の国債格付けに下押し圧力。経済の回復が遅れた場合は財務省と
日銀の追加措置が必要。」などの見解を発表しました。
また、レーン欧州委員が「欧州の景気回復は勢いを維持しているが、
(信用市場の)下方スパイラルを回避する必要がある。ギリシャの
デフォルトを防ぐ必要。」などの見解を示しました。
そして、ECBのビニスマギ専務理事が「低金利を続け過ぎることは
過度なリスクテイクにつながる。ECBはインフレの二次的影響を注視。
ギリシャ政府はプログラムを遵守すべき。」などの認識を示しました。
格付け会社のフィッチが「ギリシャの5銀行の格付けを引き下げる。
見通しはネガティブ。」との発表をしました。
また、IMFのリプスキー専務理事代理が「ギリシャ、アイルランド、
ポルトガルは困難に直面しているが、3カ国のプログラムは債務再編
を予見させていない。イタリア経済は緩やかに拡大。」
などの見解を示しました。

5月24日に、NZの財務相が「NZの低金利は豪より長く続く見込み。
NZドル高は弱る兆しがあまりみられない。」との認識を示しました。
また、ギリシャ政府が公営企業の民営化を柱とした60億ユーロ規模の
追加の財政削減案を決めましたがギリシャ野党が難色を示しました。
そして、格付け会社のムーディーズが「ギリシャのデフォルトは
ギリシャ格付けに不利になる可能性。ギリシャの銀行はデフォルトに
備え資本再構築が必要になる可能性。ギリシャがデフォルトした場合
はポルトガルやアイルランドに格下げリスク。
英国の14の金融機関の格付けを引き下げ方向で見直す。」
などの発表をしました。
また、格付け会社のS&Pが「イタリアの4銀行の見通しをネガティブ
とする。」との発表をしました。
ファンロンパイEU大統領が「EUはギリシャのデフォルトや信用問題を
回避するつもりでいる。」との認識を示しました。

5月25日に、ECBのシュタルク専務理事が「インフレの急上昇を監視
して二次的影響を防ぐ必要。必要なら再び利上げする用意がある。
ECBはユーロ圏全体のために政策を決定する。」との発言をしました。
また、OECD経済協力開発機構が「市場金利が長期間高止まりすれば、
ギリシャ・アイルランド・ポルトガルの債務水準は持続不可能。
米FRBは今年後半に利上げを開始すべき。米FF金利は2012年末までに
2.25%に達する見通し。英BOEは金利を2011年末までに1%に引き上げ
ると予想。豪RBAの政策は適切。スイスSNBはインフレリスクのため
今年に利上げをすべき。」などの見解を発表しました。
そして、フィンランド議会がポルトガルの救済策を承認しました。
また、ダマナキ欧州委員が「ギリシャがユーロ圏のメンバーにいる
ことはリスク。ギリシャは政策に同意するか通貨をドラクマに戻すか
決定すべき。」との発言をしました。
また、ECBのシュタルク専務理事が「過度な緩和策は資産価格バブルを
引き起こす可能性。ECBは緩和策の解除を開始。ECBはインフレ期待を
抑制するために必要な行動をする。」などの認識を示しました。

5月26日に、英フィナンシャル・タイムズ紙が「中国がポルトガル
支援で国債を大量購入する。」との観測報道をしました。
また、ファンロンパイEU大統領が「ユーロ圏首脳はユーロを破綻させ
ない。ファンダメンタルズは明らかに他国より良好。EUはギリシャが
デフォルトしないように全力を尽くす。」などの認識を示しました。
そして、WSJ紙が「トリシェECB総裁は利上げを急いでない。」との
観測報道をしました。また、ユーログループ議長が「来月、IMFは
ギリシャに融資を提供しない可能性がある。IMFは金融保証がない限り
融資を支払えない。」との見解を示しました。
また、ECBのゴンザレスパラモ専務理事が「ギリシャはEUとIMFの支援
を受けれる可能性。」との見解を示してユーログループ議長発言の
火消しをしました。

5月27日に、一部の海外メディアが「中国の政府系ファンドがNZ国債
の購入を検討している。」とのNZ財務相の談話を報道しました。
また、格付け会社のフィッチが「日本の格付け見通しをネガティブに
引き下げる。日本には原発の処理コストで下振れリスクがある。」
などの発表をしました。
そして、IMFのリプスキー専務理事代行が「IMFはギリシャと対話中。
ギリシャのプログラムに債務再編はない。ギリシャへの次回支援金
支払いの期日は決まっていない。」などの発表をしました。
また、仏大統領が「仏は通貨ユーロとユーロ圏の連帯を支えていく。
仏はユーロ圏のいかなる債務再編に反対する。」との発言をしました。
一部のメディアが「ギリシャの政府は債務危機に関しての(野党と)
合意に失敗した。」とのギリシャ政府関係者の談話を報道しました。
そして、ユーロ圏の当局者が「ユーロ圏の財務省高官はギリシャ債務
の持ち越しで銀行と協議。」との発表をしました。
また、ギリシャの首相が「総選挙は2013年に実施。危機脱却への全て
の提案を排除しない。」との発言をしました。

また、仏ドービルで開催されたG8では「世界経済の下振れリスクを懸
念。欧州債務問題などの克服へ健全な成長を促進。中東・北アフリカ
など世界的な民主化を支援。原子力の最高水準の安全性を促進。
ドーハ・ラウンドの妥結に全ての選択肢を探求。民主化努力を続ける
エジプトとチュニジアに約200億ドルの財政支援。」などが採択され
ました。そして、具体的な決定については今秋のG20に委ねることに
なりました。為替については昼食会で話題に上りましたが具体的な
採択はされませんでした。

先週は、ドル円が週前半で上下動の揉み合いになって週後半から下落
する相場展開になりました。また、ユーロドルは週初に軟調となった
後に週中では上下動の揉み合いになり週後半にかけて堅調傾向になる
相場展開になりました。そして、ポンドドルは週前半は軟調に推移し
ましたが週半ばから堅調傾向で推移しました。
また、豪ドル米ドルは週初に軟調となった後に週中では上下動の揉み
合いになり週後半にかけて堅調傾向になる相場展開になりました。
先週は週後半からのドル売り動意が目立つ相場展開になりました。

さて今週ですが、円については23日にムーディーズが「日本の2期連
続のマイナス成長は日本の国債格付けに下押し圧力。経済の回復が遅
れた場合は財務省と日銀の追加措置が必要。」などの見解を発表して
いることや、27日に格付け会社のフィッチが「日本の格付け見通しを
ネガティブに引き下げる。」と発表しているなど引き続き円売り圧力
が潜在していますが、一方、日経新聞が28日にまとめたアンケート調
査では日本の過半数の経営者が2011年度の売り上げが前年度を上回る
と見ていて震災後のサプライ・チェーンの混乱も着実に改善に向かっ
ていることや、また商品市場には持ち直しがみられてはいるものの、
NYダウなど株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の
低下や、欧州ソブリン懸念も燻り続けていることでの円買い要因も
潜在していて、引き続き円売りと円買い双方のポテンシャルが高め
での綱引きとなりそうです。

ドル円では先週は週前半に82円台前半に一時乗せた後に、ドル軟調を
背景に週末には80円台後半まで下落するなど、81円台を中心とした
やや大きめの振幅の相場展開になりましたが、ここのところの米指標
は弱さが目立っていて、米経済の減速懸念と米利上げ観測の後退で、
ドルが売られやすい地合いになっているようです。欧州問題の展開に
よっては基軸通貨としてのドル買戻しの可能性もありますが、ドル売
り優勢の展開で今週はドル円では80円台を中心とした軟調傾向の上下
動の揉み合いになる可能性がありそうです。

米ドルについては、24日の米新規住宅販売件数こそ市場予想を上回り
ましたが、その他の米指標はほぼ全て市場予想を下回る結果で、一部
ではQE3が再びささやかれるほど米経済の減速が示されることになり、
米長期金利も低下の傾向にあり、先週後半からは米ドル全面安の展開
となっているようです。欧州問題などリスク懸念が高まった場合や、
4週連続下落しているNYダウなど株式市場の軟調がさらに強まった場
合ではリスク回避でドルストレート通貨ペアでの基軸通貨としての米
ドルの買戻しの可能性はありますが、米国の通貨としての米ドルとし
ては軟調が余儀ない状況になっているようです。今後の米ドルの動向
を見る上で今週末の米雇用統計が注目されます。

ユーロについては、先週は対ドルで週初に軟調となった後に上下動の
揉み合いになり週後半にかけて米ドル安も後押しして堅調傾向になる
相場展開になりました。要人発言では25日にダマナキ欧州委員が
「ギリシャがユーロ圏のメンバーにいることはリスク。ギリシャは
政策に同意するか通貨をドラクマに戻すか決定すべき。」との発言や
26日にユーログループ議長が「来月、IMFはギリシャに融資を提供し
ない可能性がある。IMFは金融保証がない限り融資を支払えない。」
とのネガティブ発言もありましたが、大方の要人の発言をまとめると
「ユーロ圏はギリシャがデフォルトしないように全力を尽くす。欧州
の経済は良い状況。インフレの二次的影響が懸念される。ECBは利上げ
を視野にユーロ圏全体のために政策を決定する。」という主旨に集約
されそうです。

また、EUおよびIMFの調査団によるギリシャ債務状況調査の結果発表は
遅れていますが、24日にユーログループ議長が「ギリシャ向け措置に
向けた最終査定は来週の見込み。」と述べていることから、今週には
ギリシャ債務状況調査の発表がされるものと思われます。そして25日
に同議長が「ギリシャの再プロファイリングの議論は不確実性を生み
出している。」との認識を示していて、ギリシャ債務状況調査の内容
に対するリスク要因が懸念されるとともに、24日にギリシャ政府が公
営企業の民営化を柱とした約60億ユーロ規模の追加の財政削減案を決
めましたが、ギリシャ野党が難色を示していて、ギリシャがほんとう
に追加の財政削減をしていけるのかも懸念され、下落要因も潜在して
いて、先週のはじめにユーロドルで1.4000下抜けのトライがあり、そ
の後に反発するも対ドル以外では強くはないユーロですが、対ドルで
の今のところのモメンタムではリスク懸念がより顕在化しない限り、
ドル安も背景にユーロドルへのリスク選好動意がいましばらく続きそ
うな状況となっているようで、1.4350〜1.4400アラウンドのレジスタ
ンスゾーン抜けのトライの可能性があると見る向きがあるようです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、商品市場に持ち直しが見ら
れてきましたが、一方では中国の経済減速懸念が台頭してきていて、
NYダウなど株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の
低下などもあり、良い材料ばかりでなく反落のリスクもありますが、
対ドルでは米ドル軟調を背景に引き続き押したところでは拾っていく
とする向きが比較的多いようです。
また、スイスフランも堅調傾向での推移と見る向きがあるようです。

経済指標関連では、5月30日の加GDP(3月)、
5月31日の欧消費者物価指数速報、加BOC政策金利、
6月1日の豪第1四半期GDP、米ADP雇用統計、米ISM製造業景況指数、
2日の豪小売売上高と豪貿易収支、米新規失業保険申請件数、
そして週末3日の米雇用統計に米ISM非製造業景況指数、
などが注目されます。


さて今日は「読みのその前」のお話です。

私の好きな将棋の世界には、全7大タイトル戦で
6つの永世称号の資格を有する羽生善治さんという棋士がいます。

その方が著した「大局観」(角川書店)という本がありますが、
その中にとても興味深いことが書かれていました。

「コンピューター将棋というものは、基本的に、可能性のある
 あらゆる手をすべて読んで、最善手を探していく。(中略)
  一方、人間の場合は、将棋の実力が上がっていけばいくほど、
 考える手はだんだん少なくなっていく。
 プロ棋士の場合なら、局面を見た瞬間に、
 三手くらいに絞り込むことができる。
 あとの何百、何千という手は捨てるわけだ。(中略)」

このあたりが本の題名の「大局観」ともかかわってくるわけですが、
まさにトレードでも「瞬間に絞り込む」「捨てることができる」
ことは勝つための大切な要素と思いました。

今回は、これを題材に即席の寓話を綴ってみたいと思います。

それでは、はじまり、はじまりぃ〜。

     ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

A氏は営業課長で今なお「営業は足で稼げ!」を信条とする
とても勤勉な体育会系の熱血ビジネスマン。
情に厚く面倒見もよいので部下にも慕われていました。

その彼はFXも手がけていて、
会社から帰りそそくさと食事と入浴をすませると、
市場に出勤するようにパソコンに向かう日々を送っていました。

テクニカル分析の勉強もしていてそれなりに自信もありました。

しかし、トータル収支がどういうわけか良くならないので
悩んでもいました。

悪夢となるこの日もA氏は会社から帰るとチャートを開き
「相場が上昇するか下降するか」の検討を真剣にはじめました。

そして、「ここから相場は下落する。」と読んだ彼は、
すぐさまショートポジションを持ちましたが、
彼の意に反して相場は無情にも上昇をし始めました。

「なんだぁ、ここで上昇かよ…。」

A氏は損切りを躊躇なく行う規律は身につけていたので、
損切りをします。

「相場が上に行くならばロングだ。」

そして今度はドテンでロングポジションを持つと、
相場はあざ笑うように下落し始めました。

「そうだろう。やはり下落なのだ。」

そうしてロングを損切りした後に再びショートポジションを持つと
今度はそれを見ていたかのように相場が上昇します。

「いったいぜんたい、どうなっているんだ!」

気がつくとA氏の顔は高潮して
体中に怒りのアドレナリンが駆け巡っています。

そして気がつくと、もうすでに120Pipsになっていました。

そう…、わずか数時間で数字の前に横棒が入る
マイナス120Pipsになっていたのです。

「勝つのはけっこうたいへんだが、
 負けるのはこんなにも簡単なものか…。」

少し冷静さを取り戻したA氏が自嘲の苦笑いをしていると、
やがて相場は局所的な上下動激しい揉み合いの後に、
100Pipsほど大きく下落して行きました。

しかし、この日のA氏はすっかり混乱していて、
買えば下げる、売れば上げるのトラウマで
大きく下落しているのに反転上昇の恐怖に怯えて
指をくわえて下落する相場をただ眺めていました。

「今日の俺はまったくどうかしている。
 しかし、相場はやはり当初思ったとおりの下落になった…。」

一方…、

製造メーカーの工場に勤務する品質管理課長のB氏も
FXを手がけていて、全くの同時刻にパソコンに向かっていました。

A氏がトレードしていた局所的な上下動激しい揉み合いは
トレードを見送りましたが、
A氏が100Pipsほどの下落を見送って眺めていたとき、
B氏はショートポジションで30Pipsほどのトレードをしていて、

B氏の場合は「あること」を身に染みて知っていたので
悪夢の日にはなっていませんでした。

そのあることとは、
B氏自身が自分のトレードで気づいていたことでもあるのですが、

「チャートを開いたとたんにトレードのベストタイミングである
 ことは極めて稀なことであることと、
 そして、相場は上昇するか下降するかの二択だけではなく、
 トレードしてはいけない『待つべき状況』がある。」

ということでした。

B氏は自分自身の過去のトレードを分析して

「トレンド相場の状態ではそれなりに取れるけれども、
 低ボラで小さな陰線陽線入り乱れる局所的な揉み合いや、
 上げ下げ忙しい神経質な乱高下になっている状態や、
 動意が不安定で浮動のある状態では負けが極端に多い。」

こと、つまり、自身のトレード技能において、
勝ちやすい状況とともに負けやすい状態も知っていたので、

その日の相場を一目見るや、
自身にとってその負けやすい状態であることに気づき、
ただ相場を眺めて手出しをせずに休んでいたのです。

そのわずかともいえる認識の差が、
A氏とB氏の損失と利益の差になったのでした。

B氏は語ります。

「チャート分析は上昇するか下降するかの
 二者選択などではないように思っています。
 判らないところを休めるようにならなければ
 トータル収支は向上しないことが解ったんです。
 いわば、チャート分析は上昇と下降と待つべきの三択であり、
 その多くが待つべきところのようにさえ思えます。
 小さな陰線陽線入り乱れる局所的な揉み合いでは
 チャートリーデングの検討すらしないようにしています。」

「かなり勉強をしたとしても、のべつ幕なしでトレードしていたら、
 おそらく大数の法則で勝ち負けは限りなく50%に近づいて、
 しかも利小であったり、損大となりがちであるのならば、
 スプレッドや手数料のコストもあるトレードでは
 収支はマイナスになってしまうものです。」

「絶対に負けない方法はトレードしない以外にありませんが、
 これでは利益も得ることはできません。
 トレードには必勝法はなく、リスクを取る行為にはなりますが、
 負けやすいところでのトレードをどこまで排除していけるか、
 そして勝ちやすい状況をどこまで選択していけるか、
 という基本的な認識が重要なように思います。」

「あと…、怒りや焦りやトラウマなどに支配されてしまっている
 通常ではない心の状態でのトレードも、
 良い結果にならないことが多いようですね。
 トレードと心理状態には密接な関係があって、
 たとえば怒りに支配されてしまっていたりすると、
 かなりチャートリーディングの勉強をしている人でさえ、
 上下に狭い抵抗線で囲まれた小幅レンジで動意を追っかけたり、
 トレンド発生時にトレンドに逆らう逆張りをしてしまったりと、
 とんでもないトレードをやらかしてしまうことがあるものです。」

「私にとってトレードとはヘンな表現ですが、
 島と島とを結ぶフェリーに乗るようなイメージを持っています。
 狭い範囲で上下に抵抗があり上下動して方向感のない状況が『島』で
 私のトレード技能ではその島の状況は負けてしまうことが多いため、
 基本的に売り買いの検討をすることなく見送ります。
 そして、レートがその『島』を離れようと抜けつつあるとき、
 つまり、揉み合い離れとなる時の初動はダマシが多いものですが、
 一度押しての再上昇や一度戻っての再下降で、レートが島をついに
 離れて行った場合はフェリーに乗るようにトレードするのです。」

「もちろん、それでもフェリーがもとの島に舞い戻ってしまう
 こともあるのですが、そんなときには損切りすればよいのです。
 トレードに完全性を求めることはできませんが、
 ある程度のエビデンスがあれば執行すべきと思っています。」

「ですので、私には島の発見は大切です。島それ自体では
 トレードは控えますが、島が短期トレードの基点となるからです。
 局所揉み合いという名の島を発見して、その島から
 レートが旅立つのをジッと待つのです。
 『一度押しての再上昇や一度戻っての再下降でレートが島を離れた』
 『強く動いている』『直近の高値(安値)を上抜け(下抜け)た』
 などのエビデンスがあればトレードを執行する価値があります。」

「私のトレードは鯛焼きの頭や尻尾はおろか身の多くの部分も
 くれてやるようなトレードで反省点も多いのですが、
 島とフェリーの概念でチャートを見るようになって
 トレードでの収支が大きく変りました。今は勝ち組です。」

「それと…、」

喋りだしたら止まらないけっこうお喋りのB氏ではありました。

今日のお話はおしまい。ではまた…。



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"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


FX 思考の習性のお話


英フィナンシャル・タイムズ紙によりますと、
先週のユーロ圏財務相会合でユーログループ議長が
「ギリシャにはソフトな債務再編もありえる。」と発言したとき、
トリシェECB総裁が腹を立てて席を立ったのだそうですね。

●先週の主な出来事

<5月16日(月)>

独の財務相が、
「ストロスカーンIMF専務理事逮捕はユーロ圏救済協定に影響しない。
来年にギリシャが資本市場に戻れないならば更なる措置が必要。」
などの認識を示しました。
日機械受注(3月)は市場予想よりかなり強い2.9%になりました。
一時、円が買われましたが限定的でした。
日10年債が買われて最長利回りが1.105%まで低下しました。
東京時間では主要通貨ペアが上下動の揉み合いになりました。
原油先物が軟調に推移しました。
オーストリアの中銀総裁が、
「ギリシャのユーロ圏離脱は経済的に無意味なこと。
ギリシャは長期的な課題に直面。ギリシャは追加融資を受ける可能性。
ECBは危機モードから撤退する戦略の続行を明確にしている。」
などの見解を示しました。
日経平均は前週末比−90.47円で大引けました。
仏の中銀総裁が、
「ユーロ崩壊の予測はばかげている。欧州の統治改革は偉大な業績。
財政状態を悪化させないために緊急援助パッケージの条件は重要。
仏国内銀行は国家債務不履行に耐えることができる。
今年、EUのGDP成長率は確実に潜在成長率の平均を上回る。
物価安定を確保する用意がある。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間ではユーロが上昇した後に一時軟調になりました。
ドル円は上下動しながらもしばらく軟調傾向で推移しました。
独の財務相が、
「ユーロの安定を守ることは独の国益である。」
との認識を示しました。
欧消費者物価指数(4月)は市場予想とおり0.6%になりました。
NY連銀製造業景気指数(5月)は市場予想より弱い11.90になりました。
同構成項目の雇用指数は24.73に改善しました。
米ネット長期フロー(3月 対米証券投資)は、
市場予想より弱い240億ドルになりました。
米ドルが売られる市場反応になりました。
ユーロドルなどドルストレートがしばらく堅調に推移しました。
独の首相が、
「2013年前におけるユーロ圏のいかなる国の債務再編も
ユーロ圏の信頼性に多大なダメージとなる。
いかなる国のユーロ脱退も独の国益にはならない。
2013年以降は債務への金利上昇となってもルールの明確化が必要。」
などの見解を示しました。
米NAHB住宅価格指数(5月)は市場予想より弱い16になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャに対する返済期限の延長は支援にならない可能性。
ECBはインフレを抑制するために必要な措置を行っていく。
インフレ率は数ヶ月間2%を超えて推移する可能性。」
などの認識を示しました。
NY時間の後半からドルストレートが軟調になって行きました。
ポルトガルに対する780億ユーロの支援パッケージが合意になった
ことが報道されました。
格付け会社のフィッチが、
「アイルランドの格付けは安定している。」
との見解を発表しました。
加BOC総裁が、
「通貨市場の変動が過度になる恐れがある。
加は大幅な刺激策を実施したがインフレ率3%超は短期的の可能性。
基調インフレは比較的抑制されている。
追加利上げは慎重に検討する必要。
新興市場国の政策には資産バブルを形成するリスク。
強いカナダドルが加インフレのダウンサイド要因。
米国はまだG20の赤字削減目標に達していない。」
などの見解を示しました。
IMF国際通貨基金が、
「約22億ドルのアイルランド向け融資の実行を承認した。」
との発表をしました。
NY金先物は1490.60ドルで引けました。
NY原油(WTI)は97ドル台前半で引けました。
NYダウは前週末比−47.38ドルで取引を終えました。

<5月17日(火)>

ユーロ圏の財務相会合で伊中銀のマリオ・ドラギ氏が
次期ECB候補として支持されることになりました。
ポルトガル政府が、
「EUとIMFからの融資利率は約5%で、3年後には5.2%になる。」
ことを発表しました。
ユーログループ議長が、
「財務相会合はポルトガルに対する支援パッケージに合意。
ギリシャの状況は厳しい。ギリシャは民営化など修正が必要。
ドラギ氏は全会一致で次期ECB総裁として承認。
ポルトガルには5月末までに最初の融資を実行。
ギリシャの新プログラムについては新たな報告書を待つ必要。」
などの発言をしました。
レーン欧州委員が、
「ギリシャの債務再編について議論はしていない。
ギリシャは資産の売却が第1のステップ。
ギリシャは改革実行を強化する必要。」
などの認識を示しました。
豪RBA議事録では、
「インフレ目標達成のため、ある時点では利上が必要。
グローバルなインフレリスクは上向きに変化。
インフレの一時的な上昇と中期的動向にフォーカスする必要。
洪水の影響で第1四半期のGDPが減少する可能性。
穏やかに引き締め的な政策は適切。
豪ドル高や貯蓄がインフレ圧力緩和を支援。」
などが示されました。
豪ドルが一時軟調になりました。
東京時間ではドルストレートは上下動の揉み合いになりました。
また、日企業によるM&A期待や投信設定の影響もあったか、
円が売られて、ドル円が堅調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+8.72円で大引けました。
ECBのトゥンペルグゲレル理事が、
「ECBの金融政策は緩和的。ECBはインフレのデータを注視。
ECBは金利について事前約束はしないが金利は経済と一致するべき。」
との認識を示しました。
英消費者物価指数(4月)は市場予想より強い1.0%になりました。
ポンドが一時堅調に推移しました。
独ZEW景況感調査(5月 現況)は市場予想より強い91.5になりました。
欧ZEW景況感調査(5月)は市場予想より弱い13.6になりました。
英BOEからの英財務相への書簡では、
「高水準のCPIはエネルギーコストや付加価値税などの上昇に起因。
これらの要因を除外したCPIは目標の2%を下回る可能性。」
などが示されました。
ポンドがしだいに軟調になっていきました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは多くの公共団体を早く民営化する必要。
ギリシャの債務水準は完全に持続不可能。
ギリシャのソフトな債務再編が必要。」
との見解を示しました。
ロンドン時間ではユーロが軟調傾向の揉み合いになりました。
米住宅着工件数(4月)は52.3万件、米建設許可件数(4月)は55.1万件と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
加国際証券取扱高(3月)は予想より強い63.39億加ドルになりました。
米鉱工業生産(4月)は0.0%、米設備稼働率(4月)は76.9%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ドルが売られて、ドル円が反落して上昇幅を縮小しました。
IMF国際通貨基金が、
「独の2011年経済成長率は3%を超える可能性。」
との見解を発表しました。
英財務相が、
「BOE総裁はインフレに対して正しいことを行っているが、
インフレがターゲットを上回っていることは問題。
英国の家計は現在のインフレによりとても厳しい状況。」
との認識を示しました。
MY時間ではドルストレードが軟調傾向で推移した後に
反発上昇する相場展開になりました。
米ISM供給管理協会が、
「製造業の成長は2011年も継続。製造業の収益は+7.5%、
非製造業の成長も2011年で継続。収益は+2.1%。」
などの見通しを発表しました。
NYダウが一時100ドルを越える大幅下落になりましたが、
その後に下げ幅を縮小しました。
NY原油(WTI)は96ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−68.79ドルで取引を終えました。

<5月18日(水)>

ガイトナー米財務長官が
「米政府の債務は16日に上限に達した。
米議会は債務問題で責任を果す必要。
米国は財政赤字をGDP比3%未満にすべき。」
などの見解を示しました。
NZ第1四半期生産者物価(投入)は2.2%、
NZ第1四半期生産者物価(生産)は1.7%と、
ともに前回より強い結果になりました。
日第三次産業活動指数(3月)は予想より弱い−6.0%になりました。
豪第1四半期賃金コスト指数は予想より弱い0.8%になりました。
中国新築住宅価格(4月)は前月より低い+4.3%になりました。
東京時間ではドルが売られ、ドル円が軟調傾向で推移して、
ドルストレートが堅調傾向の揉み合いになりました。
格付け会社のムーディーズが、
「豪の4大銀行の格付けを引き下げる。見通しは安定的。」
との発表をしました。
日経平均は前日比+95.06円で大引けました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「ユーロ圏の景気回復は幅広く持続。もう景気刺激策は必要ない。
ギリシャ・ポルトガル・アイルランドは危機的な状況。
ECBには効果的な監視機構が必要。ギリシャの債務再編は不適切。
巨額の債務を抱える国は大幅な財政健全化への取り組みが必要。」
などの見解を示しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ECBの金融政策ではユーロ圏全体を見る必要。
困難な国の支援のためインフレ上昇を許せばECBは信頼を失う可能性。
インフレリスクを監視する必要。」
などの認識を示しました。
英失業保険申請件数(4月)は1.24万人、英失業率(4月)は4.6%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
英BOE議事録では、
「5月MPCは6対3で政策金利据え置きを決定。
資産買い入れ枠の据え置きは8対1で決定。
デール委員とウィール委員が0.25%利上げを、
センタンス委員が0.50%利上げを主張。
ポーゼン委員が500億ポンドの資産買い入れ枠の拡大を主張。
需要回復の進展は期待はずれ。消費の伸びは弱まる可能性。
欧州問題は英国経済の需要にとって重要。
短期的なインフレ見通しはとても高い。
インフレ期待を高める恐れがある。
インフレは中期的には緩和される可能性が高い。
金利引き上げは消費者心理に影響を及ぼす可能性。」
などが示されました。
ポンドの軟調がしばらく続きました。
ドル円がしだいに堅調になっていきました。
ECBの副総裁が、
「欧州安定メカニズムでの資金供給は条件付きであるべき。
債務再編は酷い結果をもたらす可能性。
ギリシャのデフォルトは回避できると考えている。
債務再編は最後の手段であるべき。」
などの見解を示しました。
加景気先行指標総合指数(4月)は市場予想より強い0.8%に、
加卸売売上高(3月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
NY時間ではダウが堅調傾向で推移しました。
NY時間に入ると主要通貨ペアがしだいに堅調になっていきました。
米FOMC議事録では、
「政策正常化への第一歩はMBSの再投資の終了。
米経済は緩やかな回復を継続。第1四半期の経済の弱さは一時的。
失業率は徐々に低下。インフレの高まりは一時的な可能性。
見通しに変化がなければQE3は必要ない可能性。
FRBは中期的にバランスシートを縮小させていく。
今後の正常化のプロセスにおいては声明文言の変更を伴う必要。
適切な時期のFF金利変更が政策引き締めの手段として望ましい。」
などが示されました。
発表後はドル買い反応になりました。
ドルストレートは一時下落したものの堅調傾向で推移しました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を回復しました。
NYダウは前日比+80.60ドルで取引を終えました。

<5月19日(木)>

英ネーションワイド消費者信頼感(4月)は、
市場予想より弱い43になりました。
セントルイス連銀総裁が、
「米インフレ動向の解釈ではコアインフレの重視をやめるべき。
総合インフレ指数は最良のインフレ指数となるように設計された。
エネルギー価格を無視することは評価を低く見積もることになり、
FRBの信頼性に打撃となる。」
などの見解を示しました。
日第1四半期実質GDP速報は市場予想より弱い−0.9%になりました。
日第1四半期名目GDP速報は市場予想より弱い−1.3%になりました。
日第1四半期GDPデフレータ速報は予想より弱い−1.9%になりました。
市場反応は限定的でした。
日経済財政担当相が、
「マイナス成長の大部分は震災の影響。
先行きは当面は弱い動きが続く。最大のリスク要因は電力供給。
日本経済の反発力は充分に強い。」
などの見解を示しました。
豪週平均賃金(2月)は前期比で市場予想より弱い0.8%になりました。
格付け会社のS&Pが、
「NZの格付けは2012年の予算による影響を受けない。
ただし対外ポジションが改善しない場合は格下げの可能性がある。」
との発表をしました。
NZ政府が、
「2014〜15年を通じて120億NZドルの支出削減を行う。
NZ政府は2014〜15年までに財政黒字へと回帰する可能性。」
との発表をしました。
東京時間ではドル円が朝方に上昇した後にしばらく軟調になり、
ドルストレートが午前中堅調に推移して午後から軟調になりました。
IMF国際通貨基金が、
「ストロスカーン専務理事が辞任。」
との発表をしました。
日鉱工業生産(3月)確報は−15.5%に落ち込みました。
日経平均は前日比−41.26円で大引けました。
独フィナンシャルタイムズJ紙が、
「ギリシャが国債の償還期限を延長した場合、
ECBはギリシャ国債を適格担保として認めない。」
とのトリシェECB総裁の談話を記事として掲載しました。
ロンドン時間前半ではユーロがしばらく軟調に推移しました。
英小売売上高(4月)は市場予想より強い1.2%になりました。
ポンドがしばらく堅調傾向で推移しました。
独地元紙が、
「ギリシャ政府は財政改革への取り組みで真剣さを証明する必要。」
とのユーログループ議長の談話を記事として掲載しました。
英BOEの副総裁が、
「ポンドは経済不均衡是正のため下落するべき。
指標は緩やかな経済成長を示している。
BOEは一時的にインフレが目標水準を上回ることを容認する。」
などの見解を示しました。
スイスの経済相が、
「SNBは為替市場を注視。企業はスイスフラン高に耐えている。
スイスフラン高は無視できないリスクを引き起こす可能性。」
との認識を示しました。
スイスフランがしばらく売られる展開になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い40.9万件になりました。
米ドルが一時買われる展開になりました。
米中古住宅販売件数(4月)は505万件、
米景気先行指標総合指数(4月)は−0.3%、
米フィラデルフィア連銀指数(5月)は3.9と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米ドルが売られ、ドル円が軟調に転じて、
ドルストレートがしだいに堅調になって行きました。
ECBのトゥンペルグゲレル理事が、
「金融市場の回復に伴いECBは出口戦略を実施すべき。
金融市場の安定には物価の安定が必要。
モラルハザードの回避のためにも出口戦略が必要。
各国政府は信頼の回復に努めるべき。」
などの見解を示しました。
米10年物インフレ連動債の入札では、
最高落札利回りが前回より低い0.887%、
応札倍率が前回より低い2.66になりました。
NY連銀総裁(ハト派)が、
「QE3へのハードルは高い可能性。
現在インフレ率に過剰に反応しないことが重要。
今、引き締めを行うと成長の低下をもたらす可能性。」
などの見解を示しました。
ダラス連銀総裁が、
「米第1四半期GDPが上方修正される可能性。
出口戦略の道筋は景気回復のスピードしだい。
緩和策は2011年を通して継続される可能性。」
などの見解を示しました。
NY原油(WTI)は98ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+45.14ドルで取引を終えました。

<5月20日(金)>

加BOCの副総裁が、
「加の金融システムは他国の債務問題の影響を受けている。
調達コストの上昇と資産価格の低下が懸念される。
ソブリンリスク問題は多くの先進国の共通問題になりつつある。
エネルギー価格がインフレに与える影響は一時的の可能性。
加コアインフレは抑制されている。」
などの見解を示しました。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な揉み合いになりました。
日銀が政策金利を0〜0.10%で据え置きました。
日銀の声明では、
「金融政策の現状維持と無担保コール目標据え置を全員一致で決定。
必要と判断される場合には適切な措置講じていく。
当面は震災の影響中心に景気の下振れリスクを意識する必要。
2011年度の後半以降から緩やかな回復に復していく可能性。」
などが示されました。
前回の会合で提案された日銀副総裁の資産買取枠拡大による
追加緩和策については今回は提案されませんでした。
日全産業活動指数(3月)は市場予想より弱い−6.3%になりました。
日経平均は前日比−13.74円の9607.08円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(4月)は市場予想より強い1.0%になりました。
日銀総裁の記者会見では、
「震災復興では成長力強化策の検討も大切になる。
QE2後の米金利がどの段階で引き上げられるかがポイントになる。
自動車生産の再開や夏場の電力不足の懸念の後退などは心強い変化。
やや長い目で見た電力供給には不確実性があり楽観できない。
電力不足による生産拠点の海外シフトに注意が必要。
社債の発行環境は徐々に改善されてきている。」
などが示されました。
欧経常収支(3月)は前回よりは強い−38億ユーロになりました。
ロンドン時間のはじめは主要通貨ペアが強含みで推移しました。
独の首相が、
「IMF専務理事には欧州出身者が適切になることを再表明する。」
との発言をしました。
独連銀の月報では、
「ユーロ圏の景気回復は勢がよい。世界経済見通しは期待ができる。
金融政策は極めて緩和的。国内需要は間もなく増加していく可能性。
ギリシャが財政目標を緩和した場合は、債務水準の持続性や
欧州諸国の合意への信頼を損なうことになる可能性。
独経済はやや弱まる可能性。雇用の伸びは継続していく可能性。
独財政赤字は2011年のGDP比2%以下に収まる見込み。」
などの見解が示されました。
ロンドン時間の序盤以降はユーロドルなどドルストレートが
しだいに軟調傾向になって行きました。
加消費者物価指数(4月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
NY連銀総裁が、
「米景気は第1四半期以降にしだいに回復する見込み。
エネルギー価格の上昇はインフレに大きな影響を与えない。」
などの見解を示しました。
加小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
欧消費者信頼感速報(5月)は市場予想よりは強い−9.7になりました。
独連銀総裁が、
「さらなる救済策は約束されるべきではない。
緊急的な政策を過度に続けることは重大な間違い。
ギリシャ国債が償還期限延長の場合はECB担保として受け入れない。」
との見解を示しました。
格付け会社のフッチが、
「ギリシャの格付けを3段階引き下げる。
ギリシャ債が期限延長された場合はデフォルトに相当する。」
などの発表をしました。
ノルウェーがギリシャへの4200万ドル支援を停止すると発表しました。
仏の財務相が、
「ギリシャにはデフォルトの危険性がある。
ギリシャの債務再編を望んではいない。
ギリシャのユーロ脱退は考えてもいない。」
などの発言をしました。
ユーロドルの下落が加速していきました。
NYダウが一時100ドル超の下落となりました。
ギリシャ10年物国債利回りが過去最高の16%後半まで上昇しました。
ギリシャ政府が、
「フィッチの格下げは遺憾。フィッチは憶測報道に影響されている。
ギリシャが追加政策を約束していることを無視している。」
などの見解を表明しました。
一時ユーロが反発を見せましたが再び下落して行きました。
IMF国際通貨基金が、
「ポルトガル向け融資のEUとの支援パッケージ260億ユーロを承認。」
したことを発表しました。
NY原油(WTI)は99ドル台半ばで週の取引を終えました。
NY金は1508.90ドルで週の取引を終えました。
NYダウは前日比−93.28ドルの12512/04ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<5月23日(月)>

※加の市場が祝日で休みです。

午後2時に日景気一致CI指数確報(3月)、日景気先行CI指数確報(3月)
同午後2時に日銀金融経済月報(5月)、
午後4時からヴァイトマン独連銀総裁の講演、
午後4時半に独製造業PMI速報(5月)、独サービス業PMI速報(5月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(5月)、欧サービス業PMI速報(5月)、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(4月)、
などが予定されています。
独の指標には一応注目です。

<5月24日(火)>

午後3時に独第1四半期GDP確報、独第1四半期個人消費確報、
午後5時に独IFO景気動向(5月)、独IFO現況評価値(5月)、
午後5時半に英公共部門ネット負債(4月)、
午後6時に欧鉱工業新規受注(3月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(4月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(5月)
深夜2時に米2年債の入札、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。

<5月25日(水)>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(4月)、
同朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(3月)、
午後12時半から日銀総裁の講演、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(6月)、
午後5時半に英第1四半期GDP改訂値、英第1四半期個人消費、
同午後5時半に英第1四半期総合事業投資速報、
夜9時15分から次期ECB総裁候補のドラギ伊中銀総裁の講演、
夜9時半に米耐久消費財受注(4月)、
夜11時に米住宅価格指数(3月)、
深夜2時に米5年債の入札、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。

<5月26日(木)>

朝8時50分に日企業向サービス価格(4月 前年比)、
午前10時半に豪第1四半期民間設備投資、
午後3時にスイス貿易収支(4月)、
午後6時20分からトリシェECB総裁の講演、
夜9時半に米第1四半期GDP改訂値、米第1四半期GDP価格指数改訂値
同夜9時半に米第1四半期個人消費改訂値、
同夜9時半に米第1四半期コアPCE改訂値、米新規失業保険申請件数、
深夜2時に米7年債の入札、
などが予定されています。
(豪)・米の指標に地は注目です。
また、この日から27日までG8首脳会議が開催されます。

<5月27日(金)>

朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(5月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(4月 前年比)、
朝8時50分に日小売業販売額(4月 前年比)、
午後6時に欧消費者信頼感確報(5月)、欧業況判断指数(5月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(5月)、欧経済信頼感(5月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(5月)、
夜9時半に米個人支出(4月)、米個人所得(4月)、
同夜9時半に米PCEコア・デフレータ(4月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(4月 成約)、
などが予定されています。
米の指標には注目です。
また、発表時間が未定ですが(通常NY時間前半)、
独消費者物価指数速報(5月)の発表も予定されています。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月16日に、日10年債の最長利回りが1.105%まで低下しました。
また、独の首相が「2013年前のユーロ圏のいかなる国の債務再編も
ユーロ圏の信頼性に多大なダメージとなる。いかなる国のユーロの
脱退も独の国益にはならない。2013年以降は債務への金利上昇と
なってもルールの明確化が必要。」などの見解を示しました。
そして、ポルトガルに対する780億ユーロの支援パッケージが
合意になりました。

5月17日に、ユーロ圏の財務相会合で伊中銀のマリオ・ドラギ氏が
次期ECB候補として支持されることになりました。
また、英BOEからの英財務相への書簡で「高水準のCPIはエネルギー
コストや付加価値税などの上昇に起因。これらの要因を除外したCPIは
目標の2%を下回る可能性。」などが示されました。
そして、ユーログループ議長が「ギリシャは多くの公共団体を早く
民営化する必要。ギリシャの債務水準は完全に持続不可能。
ギリシャのソフトな債務再編が必要。」との見解を示しました。

5月18日に、ガイトナー米財務長官が「米政府の債務は16日に上限に
達した。米議会は債務問題で責任を果す必要。米国は財政赤字を
GDP比3%未満にすべき。」などの見解を示しました。
また、ECBのビニスマギ専務理事が「ECBの金融政策ではユーロ圏全体
を見る必要。困難な国の支援のためインフレ上昇を許せばECBは信頼を
失う可能性。」などの認識を示しました。
そして、米FOMC議事録では「政策正常化への第一歩はMBSの再投資の
終了。第1四半期の経済の弱さは一時的。インフレの高まりは一時的
な可能性。見通しに変化がなければQE3は必要ない可能性。今後の正常
化の過程で声明文言の変更を伴う必要。適切な時期のFF金利変更が
政策引き締めの手段として望ましい。」などが示されました。

5月19日に、IMF国際通貨基金が「ストロスカーン専務理事が辞任。」
との発表をしました。また、独フィナンシャルタイムズJ紙が
「ギリシャが国債の償還期限を延長した場合、ECBはギリシャ国債を
適格担保として認めない。」とのトリシェECB総裁の談話を記事として
掲載しました。そして、ECBのトゥンペルグゲレル理事が「金融市場の
回復に伴いECBは出口戦略を実施すべき。金融市場の安定には物価の
安定が必要。各国政府は信頼の回復に努めるべき。」などの見解を
示しました。

5月20日に、独連銀総裁が「さらなる救済策は約束されるべきでは
ない。緊急的な政策を過度に続けることは重大な間違い。ギリシャ
国債が償還期限延長の場合はECB担保として受け入れない。」との
見解を示しました。また、格付け会社のフッチが「ギリシャの格付け
を3段階引き下げる。ギリシャ債が期限延長された場合はデフォルト
に相当する。」などの発表をしました。そして、ギリシャ10年物国債
利回りが過去最高の16%後半まで上昇しました。

先週は、ドル円が上下動しながらも一時82円台を試す上昇となって、
週間では81円台を中心とした堅調傾向の推移になりました。
また、ユーロドルは週後半までしばらく堅調傾向で推移しましたが、
週末にネガティブ材料が相次ぎ大きく下落する展開になりました。
ポンドドルは週前半は堅調傾向で推移するも週中に大きく値を下げ
週後半にかけて再び堅調傾向になる上下動になりました。
そして、豪ドル米ドルは上下動しながらも週間で緩やかな上昇傾向の
相場展開になりました。

NYダウも高安を繰り返しながらも週間では軟調となって、また商品
市場もNY金先物が1500ドルを巡る上下動の揉み合いになり、NY原油
先物も100ドルを巡る揉み合いの乱高下的な相場展開となりました。

さて今週ですが、円については震災の影響が強く19日の日第1四半期
実質GDP速報が市場予想より弱い−0.9%になったことや、電力供給へ
の懸念や、日長期金利の低下傾向などによる円売り圧力が潜在して
いる一方、ここのところ弱さが目立つ米指標の影響もありNYダウなど
株式市場が軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、再び
高まっている欧州ソブリン懸念によるリスク回避の円買いの動きや、
商品市場が不安定になっているリスク要因があり、引き続き、円売り
と円買い双方のポテンシャルが高めでの綱引きとなりそうです。

ドル円では先週は円売り優勢となり81円台乗せとなりました。
弱い米経済と欧州問題による消去法的円買いも否定できない環境にな
ってきているとともに、日輸出企業が将来の円安を見込んで為替予約
(先物の円買い)を先送りしているものの、欧州問題の再燃を機会に
日輸出企業の為替予約がしだいに出てくると円高の要因となるために
円売り動意と円買い要因の混在で読み辛いところがありますが、
今週はドル円が81円台を中心としたやや振幅のある揉み合いになる
可能性がありそうです。

米ドルについては、先のFOMCでQE2が6月末で終了することが明示され
たことに加え、QE3の追加緩和はほぼないことが規定路線となっている
とともに、18日のFOMC議事録で多数のメンバーが資産売却前に利上げ
をすることに支持をしていますが、しかしながら利上げの時期につい
ては不透明感が強く、また、ここのところの米経済指標も芳しくなく、
そして一部要人のタカ派の発言もややトーン・ダウンしてきている
印象があり、そして米10年債利回りも3.15アラウンドと低下傾向に
なっていて、米国の通貨としては積極的なドル買いの環境とは言えな
いようです。

ただ、欧州問題が再燃してきていることでのリスク回避の動きや、
株価低迷によるリスク選好度の低下や、商品市場が下げ止まってき
てはいながらも不安定さが続いているリスク要因や、米政府の債務
が16日に上限に達したことで財政プレミアムの高まりを背景とした
今後の米長期金利の悪い上昇の可能性も否定できず、基軸通貨とし
ての米ドルの買い戻しの動きも見られているようです。

ユーロについては、18日にECBのビニスマギ専務理事が「ECBの金融
政策ではユーロ圏全体を見る必要。困難な国の支援のためインフレ
上昇を許せばECBは信頼を失う可能性。」などの認識を示すなど、
利上げ期待も根強い一方、17日にユーログループ議長が「ギリシャ
の債務水準は持続不可能。ギリシャのソフトな債務再編が必要。」
との見解を示しているとともに、20日には格付け会社のフッチが
「ギリシャの格付けを3段階引き下げる。ギリシャ債が期限延長さ
れた場合はデフォルトに相当する。」などの発表をして、ギリシャ
10年物国債利回りが過去最高の16%後半まで上昇するなど、リスク
懸念のほうが優勢になってきているようで、ギリシャ入りしている
EUおよびIMFの調査団による今週発表予定の債務状況調査の「ギリシ
ャ調査リポート」しだいでは1.4000下抜けのトライもありえると
見る向きがあるようです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、商品市場が下げ止まって
きてはいながらもいまだ不安定さは払拭されていなく、リスク要因
があるとともに、NYダウなど株式市場が軟調となっていることによる
リスク選好度の低下などがあり頭が重くはありますが、世界経済の
回復基調を背景とした資源需要は根強く先週はじり高となりました。
引き続き押したところでは拾いたい感じではありますが、欧州問題に
よるリスク回避の動きが本格化した場合には、いったん巻き込まれる
可能性もありそうで、押し目買いにも一応の注意は必要なようです。

経済指標関連では、24日の独第1四半期GDP確報に独IFO景気動向と
米新築住宅販売件数、25日の英第1四半期GDP改訂値と
米耐久消費財受注、26日の米第1四半期GDP改訂値に
米第1四半期個人消費改訂値と米新規失業保険申請件数、
27日の米個人支出とミシガン大学消費者信頼感指数確報と
米中古住宅販売保留などが注目されます。

また、26〜27日にフランスのドービルで開催されるG8首脳会議も
注目されます。


さて今日は、思考の習性のお話です。

イタリアの経済学者のヴィルフレド・パレートが発見したとされる
べき乗則は、「パレートの法則」と呼ばれますが、
その法則名を借りた経験則に
「80対20の法則」と呼ばれるものがあります。

自然現象や社会現象は決して平均的なものではなく、
大きなばらつきや偏りがあるというわけですが、

世界の富の大部分を少数の者が保有しているなど、
必ずしも80対20の比率ではないにしても
確かにいろいろな事象には偏りはあるようです。

ところで、相場の世界でも偏りがあることが知られていますね。

ゼロサムとも言われる為替相場のトレードの世界でも、
正確な統計調査があるのかどうかは知りませんが、

日進月歩でトレードの手法が開発されているにもかかわらず、
勝ち組は20%以下とも10%以下ともいわれているようです。

つまり、負け組みが圧倒的多数となっているようなのですが、

これにはツベルスキーとカーネマンらの研究のように、
「利益を受ける時と損失を蒙るときの意思決定が異なる」という
心理傾向も大きく影響しているといわれています。

利益を得れるときには、なるべく確実にという気持ちが働いて、
「危険回避行動」を取りたがる心理傾向が働きやすく、

また、損失を蒙るときには、少しでも可能性があれば、
危険を冒してでも損失を取り戻し損失を回避したい気持ちが働いて、
過剰にリスクを選好する「リスクテイカー」になってしまう
心理傾向になりがちになるとされています。

これはプロスペクト理論と呼ばれていますが、
ある意味、とても自然な人の心理の傾向ともいえるものです。

しかしながら、この自然な心理傾向のままにトレードしていますと、
知らず知らずのうちに「利小損大」となってしまい、
なかなか勝ち組になりにくいというのも、
プロスペクト理論の帰結となっているようです。

つまり、自身の心理のおもむくままにトレードしていては
勝ち組になりにくいというわけで、困った話ではありますね。

私も長らく負け組みのトレーダーでしたので、
その心理は嫌というほど経験をして知っているのですが、

トレード手法云々(うんぬん)以前の心理的特性として、

多数の負け組のトレーダーには共通点があり、
また少数の勝ち組のトレーダーにも共通点があるものです。

たとえば「損失回避」をしようとするときに、

トレードでは勝ち組であろうと負け組みであろうと、
誰しも損となるときにはそれを回避しようとしますが、

勝ち組のトレーダーの多くは損を膨らませないように、
「損を回避するために損切りを行う」のに対して、

負け組みのトレーダーの多くは損をするのが嫌なので
「損を回避するために損切りを躊躇する」という特性があります。

同じ「損失を回避しよう」というときに、
勝ち組のトレーダーと負け組みのトレーダーは
『 まったく真逆の行動をとってしまう 』わけです。

頭では「損切りせねば」と思っていても、
負け組みの習性でそれを躊躇してしまい、

「もう、これだけ安く(高く)なったから戻るかも。」
と根拠のない思いを抱き祈るようになります。

一方、勝ち組のトレーダーは、損切りした後に、

状況によっては、「よし。ダマシを確認できた。」と、

逆に動いた相場に乗って、損切りでの損失を
補って余りあるトレードをしていることもあるのですね。

以上は損失回避をする場合での勝ち組のトレーダーと
負け組みのトレーダーとの特性の違いですが、

そのほかにも、たくさんの違いがあるといわれているようです。

「利確」についても、
勝ち組のトレーダーと負け組みのトレーダーには違いがあります。

エグジットで無理に頑張るのも
「無理して死ぬ(含み益が含み損に転じて負けになる)」ことがあり、
頑張り過ぎるのもよくない場合はありますが、

負け組みのトレーダーの多くは、反転兆候がまだ現れていないのに、
少しの振動的な戻りに怯えて、
「漠然とした不安でいつも利確を早くしたがる」
傾向があるものです。

よほど高勝率でもない限り、このような恒常的ビビリのエグジットで
「勝つときはいつも薄利」では
なかなか負け組みから脱することが難しいことがあるために、

勝ち組のトレーダーになるためには、
「利大」は理想としても、せめて「利中」くらいは
なんとか目指す意志は持っていたいものです。

そして、チャートを見る目にも、
勝ち組のトレーダーと負け組みのトレーダーとでは
特性の違いがあるものです。

トレーダーなら勝ち組であろうと負け組みであろうと、
サーファーがビッグ・ウェイブでのサーフィンに憧れるように、
大きなトレンドに乗りたいと思うものですが、

いざ相場が大きく動き始めると、
勝ち組のトレーダーと負け組みのトレーダーは
ほとんど真逆に近い心理になるものです。

相場はその多くでレンジ的な状況であることがあり、
ブレークには少なからずダマシがあるために、
ブレーク狙いのトレードではダマシの経験を重ねて
知らず知らずのうちに反転への恐怖がマインドに
刷り込まれていくものではありますが、

大きく相場が動くと、負け組みのトレーダーは、
大きなトレンドに乗りたいと憧れているにもかかわらず、

反転への恐怖に心の中を支配されてしまって、
「もう、これだけ安く(高く)なったなら反転するのではないか。」
との自身の心の中のささやきが強くなって、

目の前で大きなトレンドが発生しつつあるときも、
怖気(おじけ)づいてそれに乗ることができないばかりか、

テクニカル的な明確なサインがあるにもかかわらず、
心のささやきのままにトレンドに逆らう逆張りをして
下げているのに買い向かい、上げいるのに売り向かう、
トレードをして大きく損をしてしまうこともあるものです。

一方、勝ち組のトレーダーは、
ブレーク狙いのトレードでダマシの経験を重ねてはいても、
それを乗り越えるための技術とマインドを習得していて、

「レンジ内の上下動での逆張りで薄利を重ねるのもトレードだが、
 価格変動の差益を得るトレードという行為では、
 動きの強いときは絶好のトレードチャンスではないか。
 ここでトレードしないでどこで大きく儲けるのだ。
 確かに反転は怖い…。反転懸念はゼロではない…。
 だが、損切りの防護をするならば怪我は最小限で済む。
 怖いほどに動いてるときこそトレードチャンスだ。
 今がそのときだ。勇気を奮い起こさなくてはならない。」

「初動はダマシが多いけれども、
 1度押しての再上昇や1度戻っての再下降で、
 逆の動きがフェイルとなったことが確認できて、
 さらにレートがチャートポイントを抜けたなら…、
 (それでもダマシになることはあるけれども)
 動きが強まってきているこの状態はトレードする価値がある。」

と、トレンドに乗ることができるものです。

このように見てきますと、確かに勝ち組のトレーダーと
負け組みのトレーダーには特性の違いがあるものですが、

もしかしますと、一番の違いはトレードの技術以前の
「自身の心の内奥から湧き上がるささやきの違い」
なのかもしれませんね。

心に湧き出(いずる)ささやきは自身の固有の相場観でもありますが、
負け組みでいるうちはそれに耳を貸してはいけないのかもしれません。

ささやきと真逆が正解であることが多いように思えてなりません。

最大の敵は我が心の中にあり。

自身の中の難敵に打ち勝って、勝ち組トレーダーの思考の習性に
少しずつでも近づいていきたいものですね。



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●先週の主な出来事

<5月9日(月)>

前週末のユーロ圏財務相会合でギリシャのユーロ離脱および
ギリシャの債務再編の協議はされなかったことが報道されました。
市場オープンではユーロが上窓を空けてのスタートとなりました。
日銀政策会合議事録では、
「日本経済の成長基盤強化の枠組みの活用の検討が必要。
日政府は日銀の国債引き受けの検討を行っていない。
需給バランスは再び緩和方向に戻る可能性。
需要の蒸発はなく供給制約が解消すれば経済は回復する可能性。」
などが示されました。
東京時間ではドル円が一時上昇した後に軟調に推移して、
ドルストレート通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
英テレグラフ紙が、
「英BOEは経済見通しの下方修正を余儀なくされる。」
との観測報道をしました。
CICC中国国際金融が、
「中国の景気後退が差し迫りインフレは上昇し続けている。
4月のインフレ率は5.4%の見込み。投資家は警戒すべき。」
との見解を発表しました。
日経平均は前週末比−64.82円で大引けました。
独貿易収支(3月)は189億ユーロ、独経常収支(3月)195億ユーロと、
ともに市場予想よりかなり強い結果になりました。
ユーロがしばらく堅調傾向で推移しました。
NY原油先物やNY金先物の時間外取引が堅調に推移しました。
豪ドルがしばらく堅調傾向で推移しました。
独地元紙がギリシャの関係筋の情報として
「ギリシャは支援金利の引き下げを望んでいる。
ギリシャは支援計画で要求された緊縮財政策の緩和を望んでいる。
ギリシャは財政赤字削減GDP比3%の期限の2年遅延を望んでいる。」
などの報道をしました。
中部電力が日政府要請の「浜岡原発の運転停止」を受け入れました。
欧州委員会が、
「アイルランドに対する融資金利の引き下げが
数週間以内に決定されることを期待している。
アイルランドの債務再編には反対する。」
などの発表をしました。
トリシェECB総裁が、
「先進諸国の財政状況は改善される必要。
原油や商品価格のボラティリティーはCPIに影響するため重要。
世界経済の回復を確認。二番底の兆候はない。
日本経済は震災後に著しく復興すると予想。
新興国経済に過熱の可能性。インフレ期待を抑制することが重要。」
などの見解を示しました。
加住宅着工件数(4月)は市場予想より弱い17.9万件になりました。
格付け会社のS&Pが、
「ギリシャの格付けを2段階引き下げる。
ギリシャの信用見通しはネガティブを継続する。
ギリシャが債務再編措置をするリスクが高まっている。
持続可能な水準には債務の元本の50%以上の削減が必要な可能性。
ギリシャは向こう3ヶ月でもう一段の格下げの可能性がある。
ギリシャがユーロ圏を離脱する可能性はとても低いが、
ギリシャがユーロ圏を離脱した場合は巨額デフォルトになる可能性。」
などの発表をしました。
ユーロが下落してドルストレート通貨ペア全般に軟調になりました。
ギリシャ財務相が、
「S&Pの信頼性に疑問。S&Pの行動は正当化されない。」
との見解を表明しました。
アイルランドの首相が、
「援融資金利の引き下げは次のEU財務相会合で発表される可能性。」
との認識を示しました。
独地元紙が、
「フィッチがギリシャの格付けの引き下げを検討している。」
との観測報道をしました。
格付け会社のフィッチが南独新聞報道にはノーコメントとしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの格付けを格下げ方向で検討している。
債務の持続不可能なリスクが顕在化すれば数段の格下げもありえる。
また、アイルランドの格付けにも経済の弱さに因るリスクがある。
アイルランドが財政目標の達成をしなければ格付けにリスクとなる。」
などの発表をしました。
ギリシャ国立銀行が、
「ギリシャの債務に対するヘアカットは不必要。
通貨ドラクマを復活させるとの見方はナンセンス。」
との見解を表明しました。
NY時間の後半からドル円が軟調に推移しました。
NY市場のクローズ後にシカゴ・マーカンタイル取引所が
WTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表しました。
NY原油(WTI)は102ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前週末比+45.94ドルで取引を終えました。

<5月10日(火)>

IMF国際通貨基金が、
「NZドルは20%ほど過大評価されている。RBNZの緩和政策は適切。」
との見解を発表しました。
NZドルがしばらく軟調傾向で推移しました。
英RICS住宅価格(4月)は市場予想よりは強い−21%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「中国はインフレの最悪の時をほぼ越えた可能性。」
との見解を発表しました。
豪貿易収支(3月)は市場予想より強い17.40億豪ドルになりました。
東京時間ではドル円が堅調に推移して、
ドルストレート通貨ペアが軟調傾向の推移となりました。
中国貿易収支(4月)は市場予想より強い114.2億ドルになりました。
オーストリア中銀総裁が、
「ギリシャ問題の深刻さは低く見積もられていた。
ギリシャ債務再編は排除する必要。ギリシャへの融資拡大は可能。」
などの見解を示しました。
スイスSECO消費者信頼感(4月)は市場予想より弱い−1になりました。
日経平均は前日比+24.38円で大引けました。
スイス消費者物価指数(4月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
スイスフランが軟調になりました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「債務再編はギリシャ問題を解決しない。
ギリシャは破綻していない。
ポルトガルの財政プログラムは現実的。」
などの認識を示しました。
一部の通信社が、
「来月に約600億ユーロのギリシャへの新支援策がまとまる可能性。」
とのギリシャ政府高官によるとする観測報道をしました。
ユーロが反発する相場展開になりました。
豪ドルなど資源国通貨が堅調傾向で推移しました。
ギリシャの財務省が、
「ギリシャの新支援策を協議中との報道を否定する。」
との発表をしました。
ユーロが上下に振れる相場展開になりました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「債務再編は理論と実践で間違っている。
債務再編は政治的自殺行為。
ユーロ圏諸国の繁栄はユーロの成功に繋がっている。」
などの見解を示しました。
豪政府が、
「4年間の赤字の後に2012〜13年に財政黒字転換を予想。
2011〜12年の財政赤字を226億豪ドルに予想修正。
GDP成長率は2011〜12年に4%、2012〜13年に3.75%と見通し引上げ。
失業率見通しを4.5%から4.75%に修正。
豪CPI上昇率は2011〜12年に+2.75%、2012〜13年に+3%と予想。」
などの発表をしました。
独の首相が、
「EUとIMFによるギリシャの評価の結果を待つ必要。
ギリシャの評価報告書までは支援の決定はない。
ギリシャがさらに支援を必要とするかは不明。」
などの見解を示しました。
ECBのビニスマギ専務理事が、
「ギリシャは豊かな国。債務返済のために資産の売却が可能。」
との認識を示しました。
米MSがスカイプを85億ドルで買収するとの報道がありました。
米輸入物価指数(4月)は市場予想より強い2.2%になりました。
仏の財務相が、
「震災後の円高はファンダメンタルズを反映していなかった。」
との見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「豪の政府債務は高格付けを有する国の中で最も低水準。」
との見解を発表しました。
格付け会社のS&Pが、
「2012年の豪の財政は豪の格付けに影響を与えない。」
との見解を発表しました。
レーン欧州委員が、
「ポルトガルに対する支援はユーロ圏全体の安定に繋がる可能性。
ギリシャは構造改革という課題に直面。
EUはギリシャの(追加)支援の決定を数週間以内に行う可能性。
ギリシャの債務再編は選択肢にはない。」
などの見解を示しました。
米卸売在庫(3月)は市場予想より強い1.1%になりました。
NY時間では主要通貨ペアが堅調傾向で推移しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「ポルトガル国債取引の証拠金を45%に引き上げる。」
との発表をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの銀行のうち8行を格下げで検討している。」
との発表をしました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い1.000%、
応札倍率が前回より高い3.29になりました。
中国の副首相が、
「米国との経済協力は一段と向上へ進展。
米国は輸出規制で公正な対応を約束。
米国と中国は保護主義の否定で一致した。」
などの発言をしました。
NYダウは前日比+75.68ドルで取引を終えました。

<5月11日(水)>

ガイトナー米財務長官が、
「米国と中国は経済関係において著しい進展。
米国は中国の経済政策でとても有望な変化を認識。
人民元相場を一段と速く広く上昇させる中国の取り組みを期待。
中国による対米投資を歓迎する。」
などの発言をしました。
RBNZの総裁が、
「地震はNZ経済に比較的大きなダメージを与えたが、
地震後の復興は当初の予測を上回る可能性。
NZドルの下落は不均衡是正の助けになる。
NZ経済の景況感はいまだに緩慢である。
対外債務の削減が必要。住宅価格は高過ぎる。
地震の復興費用は当初の予想を超える可能性。
NZの住宅市場は底入れしている。」
などの認識を示しました。
カナダの財務相が、
「カナダの経済回復は他国より良好。
2008年以降は消費者信頼感が大幅に改善。
通貨高の原因の一部は強いカナダ経済。
加ドルの急激な上昇は望んでいない。
失業率は緩やかに低下していく可能性。
住宅市場は軟化の兆候がある。」
などの認識を示しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4948元の切上後最高値になりました。
中国消費者物価指数(4月)は前年比で予想より強い5.3%になりました。
中国生産者物価指数(4月)は前年比で6.8%、
中国小売売上高(4月)は前年比で17.1%、
中国鉱工業生産(4月)は前年比で13.4%と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
円とドルが買われたものの市場反応は限定的でした。
中国国家統計局が、
「中国は比較的強い輸入インフレ圧力に直面している。」
との見解を発表しました。
日景気一致CI指数速報(3月)は103.6、
日景気先行CI指数速報(3月)は99.5と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日経平均は前日比+45.50円で大引けました。
独消費者物価指数確報(4月)は市場予想とおり0.2%になりました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ギリシャが市場に戻れるかはどうかは判らない。
市場の我慢にも限界があるであろう。
スペインは経済成長のために改革が必要。」
などの見解を示しました。
WSJ紙が、
「スペイン中銀は貯蓄銀行のバットバンク設立を許可する見込み。」
との観測報道をしました。
ロンドン時間の前半ではドル円が軟調に推移しましたが、
その後、ドル円はしばらく堅調になりました。
英商品貿易収支(3月)は予想より弱い−76.60億ポンドになりました。
独ツァイト紙が、
「伊中銀総裁ドラギ氏を次期ECB総裁候補として独が支持する可能性。
伊中銀総裁のドラギ氏は独の金融政策に合意した。」
との観測報道をしました。
英BOE四半期報告では、
「経済見通しは弱い。経済成長のリスクはダウンサイド。
短期的な消費者物価指数見通しは高い。原油価格次第。
中期的な消費者物価指数はインフレターゲットの範囲内の可能性。
インフレは5%に達する可能性が高い。インフレ見通しに不確実性。
政策金利の見通しは、2011年第4四半期0.75%、
2012年第4四半期1.75%の見込み。
GDP成長率は2013年第1四半期3%に接近する見込み。」
などが示されました。
ポンドがしばらく上昇しました。
英BOE総裁が、
「今年後半にインフレは5%に達する可能性が高い。
高水準の消費者物価指数はインフレ期待を押し上げるリスク。
弱い消費活動が国内インフレを抑える可能性もある。
家計支出はダウンサイドのリスク。輸出の回復に不確実性。
経済成長や消費者物価指数の見通しは不確実。
一時的な物価動向に反応するのは賢明ではない。
MPCはインフレをインフレターゲットの範囲内に抑えていく。
銀行部門は徐々に改善している。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間の中頃からユーロドルや豪ドル米ドルなど
ドルストレート通貨ペアが軟調になって行きました。
ECBのシュタルク専務理事が、
「インフレは2011年に2.5%を上回る見込み。
インフレは2012年にわずかに2%を下回る見込み。
コードワードはECBの約束を意味しない。
債務再編はギリシャの問題を解決しない。
市場は債務再編に注視し過ぎている。」
などの見解を示しました。
米貿易収支(3月)は市場予想より弱い−482億ドルになりました。
加国際商品貿易(3月)は市場予想より強い6億加ドルになりました。
格付け会社のS&Pが、
「リスクが顕在化した場合はポルトガル格付けを引下げる可能性。
ポルトガルの銀行はさらに大幅な政府支援を必要とする可能性。」
などの発表をしました。
リスク回避の動意が強まりドルと円が買われました。
ユーロドルを中心にドルストレートが大きく下落して
ドル円もしばらく軟調になりました。
レーン欧州委員が、
「経済回復は債券市場の嵐に直面。経済回復は平坦ではない。
スペインの状況はポルトガルやアイルランドやギリシャとは違う。」
などの認識を示しました。
カナダの財務相が、
「カナダドル高は輸出にとって抑制要因だが
政策金利はやがて引き上げられる可能性。」
との見解を示しました。
米10年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い3.210%、
応札倍率が前回より低い3.00%になりました。
ミネアポリス連銀総裁が、
「金利の引き上げは1.5%のコア・インフレしだいであるが、
コア・インフレが2011年に1.8%まで上昇すれば
FRBは政策金利を0.50%引き上げるべきである。」
との見解を示しました。
格付け会社のS&Pが、
「米のプライム、サブプライム、オルトAの格付けを下げる可能性。」
との発表をしました。
米月次財政収支(4月)は予想よりはやや強い−405億ドルになりました。
NYダウが一時前日比−180ドルを超える下落となる場面がありました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を割り込みました。
NYダウは前日比−130.33ドルで取引を終えました。

<5月12日(木)>

バーナンキFRB議長が、
「大手金融機関には厳格なルールが必要。
夏季にFRBはストレステストのルールを提案したい。」
との発言をしました。
格付け会社のS&Pが「ギリシャの4の銀行を格下げする。」
との発表をしました。
この発表による市場反応は限定的でした。
日国際経常収支(3月)は1兆6791億円、
日国際貿易収支(3月)は2403億円と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
豪失業率(4月)は市場予想とおりの4.9%、
豪雇用者数変化(4月)は市場予想より弱い−2.21万人になりました。
豪ドルが下落しました。
東京時間では多くの通貨ペアが揉み合い傾向の展開となりました。
日経平均は前日比−147.61円で大引けました。
独地元紙が
「独第1四半期GDP速報は(市場予想より強い)+1.5%の見通し。」
との観測報道をしました。
独の財務相が、
「厳しい条件によってポルトガルに安定が戻る。
ポルトガル救済プログラムは実現可能。
ポルトガルは高成長を達成する必要がある。」
などの認識を示しました。
欧ECB月報(5月)では、
「経済に前向きな勢いがあるが不確実性は高い。
動向を非常に注意深く監視する。政策スタンスは緩和的。
総合インフレに上向きの圧力が見られる。」
などが示されました。
ユーログループ議長が、
「しばらくの間ギリシャの問題に対処する必要。
来週にユーログループはギリシャの議論を行う。
ギリシャはユーロに参加してから競争力の25%を失った。
ギリシャは2012年に市場を開拓できない。
ギリシャは民営化を大幅に進展する必要。
来週にポルトガル支援パッケージに関する決定がされる見込み。
ギリシャのプログラムは今後数週間で強化される必要がある。」
などの認識を示しました。
英鉱工業生産(3月)は0.3%、英製造業生産高(3月)は0.2%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ポンドがしばらく軟調傾向で推移しました。
ロンドン時間では主要通貨ペアがしばらく軟調傾向で推移しました。
独の財務相が、
「ポルトガル問題はユーロ圏での脅威の深刻さを示す。
独は欧州の共通通貨ユーロを維持させる必要。
6月の評価前のギリシャに関する決定はない。
ギリシャの恒久的な救済はできない。
ギリシャはさらなる削減措置を講じる必要がある。」
などの見解を示しました。
欧鉱工業生産(3月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
ユーロがしばらく下落を強める展開になりました。
商品市場や株式市場が軟調傾向で推移しました。
IMF国際通貨基金が、
「ECBには緩和的な政策の余地がある。
食料と石油コストの急上昇は一時的の可能性。
2011年のギリシャやポルトガルの経済は縮小する可能性。
ユーロ圏周辺国の緊張が見通しに対する主なリスク。
ユーロ圏諸国は緊張に対して大胆な政策行動を起こす必要。」
などの見解を発表しました。
ECBのトゥンペルグゲレル専務理事が、
「EU各国政府は協力して計画する必要。
EU各国政府はギリシャ支援を求められる可能性。」
との認識を示しました。
中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き上げました。
米小売売上高(4月)は0.5%、米新規失業保険申請件数は43.4万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米生産者物価指数(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
加新築住宅価格指数(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
NY時間に入るとしばらくドルストレート通貨ペアが反発しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「インフレリスクは上向きへ傾いている。
FRBは緩和的政策を解除する計画を持つ必要。
個人消費が上向くためには労働市場が強くなる必要。」
などの見解を示しました。
米企業在庫(3月)は市場予想より強い1.0%になりました。
米上院銀行委員会が、
「ダイアモンドFRB理事候補が承認された。」
との発表をしました。
米ホワイトハウスが、
「オバマ米大統領と米共和党は債務限度引き上げの必要性で合意。」
との発表をしました。
軟調であったNYダウが反発しました。
米30年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い4.380%、
応札倍率は前回より低い2.43になりました。
しだいにドルストレートが緩やかに軟調になっていきました。
RBNZ総裁が、
「NZの支援的な金融政策は適切。
NZ経済は地震によるリスクに直面。
ダウンサイドリスクが過ぎ去るまで金利は据え置く。」
との見解を示しました。
NY金先物が1500ドルの大台を回復しました。
VIX指数に低下が見られました。
NYダウは前日比+65.89ドルで取引を終えました。

<5月13日(金)>

英の財務相が、
「英国はこれ以上のギリシャ支援にかかわらないが、
ギリシャがユーロを離脱することはないと認識。
英の経済は拡大を続けている。」
などの認識を示しました。
日官房長官が、
「銀行に東京電力向けの債権放棄を求める可能性。」
との主旨の発言をしました。
この発言を受け日銀行株が下落しました。
東京時間ではドル円が軟調傾向で推移しました。
独第1四半期GDP速報は市場予想より強い1.5%と、
12日独ライニッッシェポスト紙の観測とおりの結果になりました。
ユーロがしばらく堅調傾向で推移しました。
欧第1四半期GDP速報は市場予想より強い0.8%になりました。
ロンドン時間ではドル円が反発を見せました。
レーン欧州委員が、
「ユーロ圏のGDP成長は米国の倍。ソブリン債市場を引き続き懸念。
金融市場の状況は改善していく可能性。インフレ見通しは上向き。
世界の成長は予想以上に強くなる可能性。
EUはフィンランドの合意を歓迎。ポルトガルは重要な課題に直面。
ギリシャは非常に深刻な状況に直面。
ギリシャの第1四半期のGDP成長率は心強い。
欧州各国の債務の増加は懸念。
ポルトガルに対するEUの融資金利はIMFの方針と一致。
来週の月曜日にポルトガルの決定がされることを確信している。」
などの見解を示しました。
米消費者物価指数(4月)は市場予想とおりの0.4%になりました。
NY時間ではしだいにドルが買われる相場展開になり、
ユーロドルなどドルストレートが軟調になっていきました。
格付け会社のS&Pが、
「ポルトガルの銀行は新にコア資本が必要になる可能性。」
との見解を発表しました。
トリシェECB総裁が、スペインのTVインタビューで
「中期的なインフレ安定化のための措置をとる。
インフレのピーク時には物価安定を持つ可能性。」
などの発言をしました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)は
市場予想より強い72.4になりました。
フィラデルフィア連銀の四半期調査では、
「米2011年4-6月期GDPを3.2%に下方修正。
米2011年の通年のGDPを2.7%に下方修正。
米2011年の失業率は8.7%に下方(改善)修正。」
などが示されました。
格付け会社のムーディーズが、
「キプロスの3つの銀行を格下げ方向で検討。」
との発表をしました。
ユーロが次第に下落を強めていきました。
ユーログループ議長が、
「ギリシャは2012年まで資本市場に戻れない可能性。
2011年のユーロ圏インフレ率予想を2.6%に上方修正。
2011年のユーロ圏の成長率予想を1.6%で据え置き。」
などの発表をしました。
ガイトナー米財務長官が、
「米議会は債務上限問題で早く行動すべき。」
との見解を示しまた。
ECBのシュタルク理事が、
「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。ギリシャには支払い能力がある。
一部の加盟国の危機はあるがユーロに危機はない。
重債務国のGDPはユーロ圏の5%、ユーロ圏の政策金利は低水準。」
などの認識を示しました。
PIIGS諸国のCDSスプレッドがしだいに低下していきました。
NY金先物が1500ドルの大台を再び割り込みました。
NY原油(WTI)は99ドル後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−100.17ドルの12595.75ドルで週の取引を終ました。

●今週の主な予定

<5月16日(月)>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(5月)、
朝8時50分に日国内企業物価指数(4月 前年比)、日機械受注(3月)、
午前10時半に豪住宅ローン許可件数(3月)、
午後2時に日消費者態度指数(4月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(4月)、欧貿易収支(3月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(5月)、
同夜9時半に加製造業出荷(3月)、
夜10時に米ネットTIC長期フロー(3月 対米証券投資)、
同夜10時からバーナンキFRB議長の講演、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(5月)、
深夜1時45分から加BOC総裁の講演、
深夜3時05分から加BOC総裁の会見、
などが予定されています。
(欧)・米の指標には注目です。
また、この日にユーロ圏財務相会合が開催されます。

<5月17日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録、
午後3時に日工作機械受注確報(4月 前年比)、
午後3時半からEU財務相会合、
午後5時半に英消費者物価指数(4月)、英小売物価指数(4月)、
同午後5時半に英DCLG住宅価格(3月 前年比)、
午後6時に独ZEW景況感調査(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(5月)、
夜9時半に米住宅着工件数(4月)、米建設許可件数(4月)、
同夜9時半に加国際証券取扱高(3月)、
夜10時15分に米鉱工業生産指数(4月)、米設備稼働率(4月)、
などが予定されています。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<5月18日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期生産者物価(投入高・生産高)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(3月)、
午前9時半に豪Westpac消費者信頼感(3月)、
午後5時半に英BOE議事録、英失業率(4月)、英失業保険申請件数(4月)
午後6時に欧建設支出(3月)、
夜9時半に加景気先行指標指数(4月)、加卸売売上高(3月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などが予定されています。
英・米の指標には注目です。

<5月19日(木)>

朝8時50分に日第1四半期GDP速報、日第1四半期GDPデフレータ速報
同朝8時50分に日第1四半期名目GDP速報、
午前10時にNZ消費者信頼感指数(5月)、
午前10時半に豪週平均賃金(2月 前年比)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(3月)、
午後5時半に英小売売上高指数(4月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜9時半からNY連銀総裁の講演、
夜10時からトリシェECB総裁の講演、
夜11時に米中古住宅販売件数(4月)、米景気先行指標総合指数(4月)、
同夜11時に米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月)、
夜11時45分から加BOC総裁の講演、
などが予定されています。
日・英・米の指標には注目です。

<5月20日(金)>

昼12時にNZクレジットカード支出(4月)、
正午過ぎに日銀政策金利、
午後1時半に日全産業活動指数(3月)、
午後3時に独生産者物価指数(4月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時に欧経常収支(3月)、
午後8時に加消費者物価指数(4月 前年比)、
夜9時半に加小売売上高(3月)、
夜11時に欧消費者信頼感指数速報(5月)、
などが予定されています。
加の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月9日に、英テレグラフ紙が「英BOEは経済見通しの下方修正を
余儀なくされる。」との観測報道をしました。
また、格付け会社のS&Pが「ギリシャの格付けを2段階引き下げる。
ギリシャの信用見通しはネガティブを継続する。ギリシャが債務再編
の措置をするリスクが高まっている。」などの発表をしました。
また、NY市場のクローズ後にシカゴ・マーカンタイル取引所が
WTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表しました。

5月10日に、IMF国際通貨基金が「NZドルは20%ほど過大評価。
RBNZの緩和政策は適切。」との見解を発表しました。
また、オーストリア中銀総裁が「ギリシャ問題の深刻さは低く見積も
られていた。ギリシャ債務再編は排除する必要。ギリシャへの融資
拡大は可能。」などの見解を示しました。
そして、欧州の決済機関LCHクリアネットが「ポルトガル国債取引の
証拠金を45%に引き上げる。」との発表をしました。
また、格付け会社のムーディーズが「ギリシャの銀行のうち8行を
格下げで検討している。」との発表をしました。

5月11日に、ECBのゴンザレスパラモ専務理事が「ギリシャが市場に
戻れるかはどうかは判らない。市場の我慢にも限界があるであろう。
スペインは経済成長のために改革が必要。」などの見解を示しました。
また、英BOE四半期報告では「インフレは5%に達する可能性が高い。
政策金利の見通しは、2011年第4四半期0.75%、2012年第4四半期で
1.75%の見込み。」が示されました。
そして、格付け会社のS&Pが「リスクが顕在化した場合はポルトガル
の格付けを引下げる可能性。ポルトガルの銀行はさらに大幅な政府の
支援を必要とする可能性。」などの発表をしました。
米ミネアポリス連銀総裁が「コア・インフレが1.8%に上昇すれば、
FRBは政策金利を0.50%引き上げるべきである。」と発言しました。

5月12日に、格付け会社のS&Pが「ギリシャの4の銀行を格下げする」
との発表をしました。
また、独地元紙が「独第1四半期GDP速報は(市場予想より強い)
+1.5%の見通し。」との観測報道をしました。
そして、ユーログループ議長が「しばらくの間ギリシャの問題に対処
する必要がある。来週にユーログループはギリシャの議論を行う。」
との発言をしました。
また、中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き上げました。
そして、オバマ米大統領と米共和党が債務限度引き上げの必要性で
合意しました。

5月13日に、レーン欧州委員が「ユーロ圏のGDP成長は米国の倍。
ソブリン債市場を引き続き懸念。インフレ見通しは上向き。
来週の月曜日にポルトガルの決定がされることを確信している。」
などの見解を示しました。
また、トリシェECB総裁が「中期的なインフレ安定化のための
措置をとる。」との発言をしました。
また、フィラデルフィア連銀の四半期調査では「米2011年4-6月期
GDPを3.2%に下方修正。米2011年の失業率は8.7%に下方修正。」
などが示されました。
そして、ECBのシュタルク理事が「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。
一部の加盟国の危機はあるがユーロに危機はない。重債務国のGDPは
ユーロ圏の5%、政策金利は低水準。」などの発言をしました。

先週は、ドル円が戻りが売られながらも一時81円台前半まで上昇して
その後また80円台後半まで押される上下動の相場展開になりました。
またユーロドルが戻りも見せるも格付け会社のネガティブな発表が
相次ぎ、リスク回避優勢での軟調傾向の相場展開になりました。
ポンドドルも週半ばに強く反発するも週間では軟調傾向での推移と
なりました。そして、オージードルは週前半はしばらく堅調傾向で
推移したものの、週半ばからは軟調傾向となって週間ではボラタイル
な上下動の相場展開になりました。

NYダウも高安を繰り返しながらも週間では軟調となって、また商品
市場も乱高下的な相場展開となり、為替相場も振れが大きいとともに
リスク回避優勢の相場展開となりました。

さて今週ですが、円については19日の日第1四半期実質GDP速報が注目
されるところですが、市場予想の平均では−2.0%と震災の影響で弱い
数字となってることや、今月初旬に格付け会社のS&Pが「日本の復興
コストは日債務水準のリスクレベルを変える可能性」と指摘している
ことや、日銀展望リポートでも「当面は震災の影響中心に景気の下振
リスクを意識する必要」との見解があり、また日財務省の発表により
ますと、国債や借入金を合わせた日本の借金が924超円超になってい
て円売り圧力が潜在しているとともに、一方、NYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、再び高まってい
る欧州ソブリン懸念によるリスク回避の円買いの動きや、シカゴ・
マーカンタイル取引所がWTI原油先物の証拠金を25%引き上げると発表
したことなどもあって、商品市場が不安定になってきているリスク
要因があり、円売りと円買い双方のポテンシャルが高めで綱引きと
なっていることで読み辛いところがありますが、ドル円80円再トライ
の可能性も否定できないものの、今週前半のユーロ圏及びEUの財務相
会合で、欧州ソブリン懸念が沈静化された場合は、ドル円81円台乗せ
の可能性もありそうです。

米ドルについては、先週の米指標は強弱マチマチながら、フィラデル
フィア連銀の四半期調査で米2011年の失業率が8.7%に下方修正とは
なったものの、米2011年4-6月期のGDPが3.2%に下方修正されて、
米2011年の通年GDPを2.7%に下方修正することが発表されたことなど
で、中期的なドル安基調の継続と見る向きがある一方、
再び高まっている欧州ソブリン懸念や、米国債の新規発行分の7割を
購入してきたQE2が6月末で終了となることやNYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、商品市場が
不安定になってきているリスク要因などで、基軸通貨としての米ドル
の買い戻しの動きが見られているとともに、11日に米ミネアポリス
連銀総裁が「コア・インフレが1.8%に上昇すれば、FRBは政策金利を
0.50%引き上げるべきである。」と発言するなど、米要人のタカ派
発言も再び散見されはじめていることから、ドル売りとドル買いの
双方の綱引きとなりそうですが、ボラタイルな展開になる可能性が
ありそうです。

ユーロについては、ギリシャのユーロ圏離脱説は沈静化したものの、
先週は格付け会社のネガティブな発表が相次ぎ、ギリシャの債務再編
への懸念が燻り続けているとともに、ポルトガルへの懸念も強まり、
リスク回避でのユーロ売りとなっている状況で、欧州の景気は二極化
していて、ギリシャとポルトガルの今年の見通しがマイナス成長とな
っていることから、ユーロドルではさらに軟調になって1.4000の節目
下抜けを目指す動きになると観測する向きがある一方、
根強い利上げ期待とともに、13日にレーン欧州委員が「ユーロ圏の
GDP成長は米国の2倍。インフレ見通しは上向き。世界の成長は予想
以上に強くなる可能性。」との発言や、同日にECBのシュタルク理事
が「ユーロ圏の回復は幅広く力強い。重債務国のGDPはユーロ圏の
5%、ユーロ圏の政策金利は低水準。」との発言もあり、先週末の
NY市場のクローズ前ではPIIGS諸国のCDSスプレッドも低下している
ことから、今週前半のユーロ圏及びEUの財務相会合で、欧州ソブリン
懸念が沈静化された場合は、いったんユーロドルが反発上昇する
可能性もありそうです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、商品市場の価格変動が大き
くなってきたことに因るものか、あるいは政治的な圧力があった為か
シカゴ・マーカンタイル取引所がWTI原油先物の証拠金を25%引き上
げると発表したことなどもあって、投機資金流出によりロイター・
ジェフリーズCRB指数も4月をピークに低下して、商品市場が不安定
になってきているリスク要因があるとともに、NYダウなど株式市場が
軟調となっていることによるリスク選好度の低下や、中国経済のCPI
を除くマクロ指標に一服感が出てきたことなどにより、軟調傾向とな
って頭が重くなる可能性がありますが、世界経済は回復基調にあり、
ウランを除く資源需要は根強く、欧州ソブリン懸念が沈静化された
場合は資源国通貨も反発する可能性がありそうです。押したところ
では拾いたい感じではありますが、コモディティ(商品)市場動向で
不確実性が高くなってきているとともに、6月のファンド決算期も
控えていて押し目買いにも一応の注意は必要なようです。

経済指標関連では、16日のNY連銀製造業景気指数、
17日の豪RBA議事録に英消費者物価指数と独ZEW景況感調査と
米住宅着工件数に米鉱工業生産指数、
18日の英BOE議事録に英雇用統計と米FOMC議事録、
19日の日第1四半期GDP速報に英小売売上高と米新規失業保険申請件数
そして米中古住宅販売件数とフィラデルフィア連銀製造業景況指数、
20日の加消費者物価指数に加小売売上高などが注目されます。


さて今日は、M氏の述懐と6箇条のお話です。

勝ち組トレーダーになられた東京のM氏のお話を
いただきましたメールを元に会話風に脚色してお届けいたします。
ここに登場する「私」とは「M氏のこと」です。

「もう何年も何年も前になりますけど、
 FXをはじめた頃はドル円が数年間の上昇トレンドで、
 株式もやっていたことも影響していたのか、
 私のトレードはとても強い買いへのバイアスがありました。
 当時はスワップポイントもけっこうつきましたからね。
 そう、キャリートレード盛んなりしあの頃ですよ。
 その頃は馴染みのあるドル円を中心にトレードしていたのです。」

「……。」

「数年間の上昇トレンドでしたから…、
 幸か不幸か…、あの頃は基本的に買っていれば儲かりましたね。」

「儲かっていたのならば幸運だったと思いますが…。」

「まぁ、そういうわけなんですけれど…、
 今思うと一時の幸運なだけで奈落の際にいたのです。」

「……。」

「そして、あの頃の私は3つほど錯覚して思いあがっていました。」

「その錯覚とは何ですか?」

「1つは、自身の買いに偏重したバイアスが
 そのときのトレンドにたまたま合っていただけなのに、
 勝てるのは自分の実力だと錯覚してしまっていたことです。」

「……。」

「2つ目は、損切りを躊躇して出来ない時でも相場が戻って
 儲かってしまった悪い経験を何度も積んだことです。
 なので、頭では損切りすべきと解っていても、
 以来、損切りができなくなってしまっていました。
 今思うと自身の愚かさを恥じますが、その頃は
 教科書とうり損切りする奴はバカだと本気で思っていました。」

「……。」

「3つ目はとにかく儲かってしまっていたので、
 建て玉の感覚が狂ってしまっていたことです。
 今思うと恐ろしいまでに無謀な建て玉でしたが、
 幸か不幸かそのために、より大きく儲かってしまって、
 リスク管理はただの教科書的なものと完全に軽んじていました。
 普通のサラリーマンの月収を1日で稼ぐなんて日常のことで、
 すっかり相場をナメて思いあがってしまっていて、
 まさに狂った暴走トレードの日々でした。」

「……。」

「その後、どうなったかはご想像のとおりです。
 サブプライム問題にリーマンショックに世界金融危機と、
 口座を何度も飛ばしました。
 朝起きたときに口座を見るとロス・カットされていて
 残高が1桁違っているのではと目を疑ったこともありました。」

「……!」

「やがて8桁を超えていた利益が飛んでしまっただけではなく、
 トレードを続けるためにさらに数百万円つぎ込みました。」

「……!」

「そうしてようやく気づきました。
 今思うと笑い話ですが、大金を失って気づいたことは、
 本当に損切りは大切ということと、
 資金に対して適正に建て玉するリスク管理の大切さ。
 そして、トレードの基礎を学ぶ必要があることです。」

「……。」

「大金を失って目が覚めて気づいたことが、
 あざ笑っていた、とても基礎的なことだったのです。
 高い授業料で得たものがそれらだったのです。」
 
「なるほど…。」

「よく相場で大損したなんて話を聞きますが、
 それを経験した今では、そのようなことを聞くと、
 『私は損切りできなかった。』『私は無謀な建て玉をしていた』
 『私はリスク管理を知りませんでした。』
 などと告白しているようにさえ聞こえます。
 私自身で経験をして知っているわけですが、
 致命的な負けはリスク管理の欠如に由来していますからね。」

「……。」

「トレードは車の運転にも似ていて、
 ブレーキ・テクニックとなる損切りができなければ、
 ハンドルさばきとアクセル・ワークの技術だけいくら磨いても、
 いつかは致命的な大事故を起こしてしまうものです。
 本当に損切りは大切です。極端な言い方かもしれませんが、
 今は、損切りができないのならば、
 相場をやってはいけないと思っているくらいです。」
 
「……。」

「もちろん、ハンドルさばきとアクセル・ワークにあたる
 トレードの技術も大切になります。
 その後、狂ったようにトレードの学習をして
 さらに実践を積み上げて気づいたことがあります。」

「興味深いですね。トレードの技術で気づいたこととは何ですか?」

「道半ばでの気づきなので大したものではないのですが…。
 6つあります。」

「……。」

「1つ目は、強く動いている方へ勇気を持ってトレードする。
 2つ目は、ただしチャートポイントには注意する。
 3つ目は、思惑の予想はせずに事実を認識して対応する。
 4つ目は、初動にはダマシが多いので再始動を待つ。
 5つ目は、今日は逆に動いて含み損が規定に達したら損切る。
 6つ目は、ぐちゃぐちゃ判らないところはトレードを休む。
 の6つです。」

「……!」

「象徴的な要点のエッセンスなので稚拙に聞こえると思いますが、
 突き詰めるとトレードはこの6つに集約されると思っています。」

「……!」

「たとえば、一度押してから強い陽線で
 チャートポイントを上抜けたら買いの検討ができますし、
 一度戻ってから強い陰線でチャートポイントを下抜けたら
 売りの検討ができることになります。
 また、トレードのタームに対して陽線と陰線が入り乱れる
 小幅揉み合いは、その揉み合い範囲をラインでくくって
 逆張りの高速スキャルピングをする手段もありますが、
 基本的には小幅揉み合いではトレードを休むことになります。」

「ところで、5つ目の冒頭に『今日は』となっていますが、
 これはどういうことですか?」

「じつは8桁を失った今でも、損切りを躊躇することがあって、
 『今日は』とつけたのは、断酒の方法を真似たのです。
 『もう酒は一生二度と飲まない』は守りにくいけれども、
 『今日は酒を飲まない』は守りやすいというわけです。
 今日はじつは日々続くので、結果的に、ずーっと、
 ということになりますが、このほうが私は守りやすいのです。」
 
「なるほど、そのための『今日は』なのですね。」

「その他、移動平均線の方向に乗るトレードは勝ちやすいとか、
 複数時間軸を見てトレードしたほうが良いとか、
 上位時間軸の動意方向に動きが収束しやすいとか、
 レンジ逆張りはある程度ボラがあったほうが良いとか、
 市場替わりのタイムポイントでの揺り動かしに気をつけるとか、
 重要経済指標の発表時間を把握しておくとか、
 バンドやチャネルがどうだとかこうだとか、フィボがどうだとか、
 オシレーターのダイバージェンスは参考になるとか、
 その他、テクニカルはどうだとかこうだとか…、
 挙げれば少なくともまだ数十項目はあります。
 ただ…、これらは、私に言わせてみれば
 異論もあるでしょうが6箇条の枝葉にすぎません。」

「そのようにして勝てるようになられたのですね。」

「はい。口座を何度も何度も飛ばしてから気づきを得て、
 その気づきは笑えるくらいに単純なものだったのですけれど、
 それから魔物のように難しく思えたトレードが、
 とてもシンプルに思えるようになったのです。
 損切りしながら安定的にトータルで勝てるようになりました。
 そしてチャートを見て自身で分析する楽しさも
 知るようになりました。」

ふーむ。なるほどぉ…、

こうして見ますとと、M氏が大金を失って気づいたことが
なんのことはない損切りや資金管理の大切さであり、

そしてたくさんのトレードの学習も、
つまるところの行き着く先は、既にいつも見聞きしてきたことで、

頭だけで解っているのと身で知るの大きな違いはありますが、

もしかしますと、魔法を得ようと行うトレードの学習では、
先達の気づきを回り道しながら我が身でトレースして、

やがてトレーダーの終(つい)の棲家となる
深き基礎へと回帰していくものなのかもしれませんね。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


FX マーケットの国のお話


国連の世界人口推計によりますと世界人口は拡大していて、
今年の10月末には70億人を突破する見通しなのだそうですね。

●先週の気になる出来事

<5月2日(月)>

豪第1四半期住宅価格指数は市場予想より弱い−1.7%になりました。
豪ドルが東京時間のはじめに1.1000を超えましたが、
その後しばらく調整の動きとなりました。
NZの財務省が、
「NZ経済は2011年に1%の成長を見込んでいる。
2012年には地震の復興でより早く成長の見込み。
2011年第1四半期GDPはわずかに悪化する可能性。」
などの発表をしました。
米の複数のメディアが、
「オサマ・ビン・ラディンがイスラマバード郊外で死亡。」
との報道をしました。
報道後では米ドルが買われる市場反応になりました。
オバマ米大統領が、
「ビンラディン容疑者は米主導の作戦により死亡した。
ビンラディン容疑者の殺害もしくは拘束は
テロ対策の最優先課題であった。
(アルカイダの報復に)国内外で警戒を続ける。」
との発表をしました。
米国務省が、
「ビンラディン容疑者死亡により反米活動が高まるリスクがある。」
との発表をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「豪の格付けをAaaで確認。見通しは安定的。
豪の財政政策には透明性がある。
豪政府には債務水準の低さを背景とした余裕がある。
豪の2011年のGDPは3.5%と予想。
2011年下半期に豪経済は加速する可能性。」
などの発表をしました。
日経平均は前週末比+154.46円で大引けしました。
オーストリアの中銀総裁が、
「ギリシャには債務再編の計画はない。」
との認識を示しました。
スイスSVME購買部協会指数(4月)は予想より弱い58.4になりました。
ロンドン市場は祝日で休みでした。
独製造業PMI確報(4月)は市場予想より強い62.0になりました。
欧製造業PMI確報(4月)は市場予想より強い58.0になりました。
独連銀のバイトマン新総裁が、
「物価安定は金融政策の主軸であり続ける必要。
安定した財政は金融政策の助けとなる。
ECBは最終的に非伝統的手段を解除する必要。
金融政策の正常化の問題は時期であり実行するかどうかではない。
投資家は自らの決定に責任を持つ必要。」
などの見解を示しました。
ロンドン時間ではドル円が徐々に軟調になり、
ユーロドルなどドルストレートが堅調傾向で推移しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBはインフレ期待を抑制している。
危機は監督面における弱さを露呈させた。
危機はまだ終わっていない。
ECBは金利政策と非標準的措置を立て分けて扱う。」
などの発言をしました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「ギリシャの債務再編は議論のテーブルに載っていない。
ギリシャは緊縮プログラムを遵守する必要。
ポルトガルとの対話では今週中に結論が出る可能性。」
などの認識を示しました。
米ISM製造業景況指数(4月)は60.4、米建設支出(3月)は1.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
市場反応では一時ドル売り反応となりました。
豪ドル米ドルが反発してユーロドルが上昇しました。
その後、堅調傾向で推移していたNYダウが軟調になってくると
ドルストレートがしだいに軟調になって行きました。
ユーログループ議長が、
「ユーロの強さは懸念を引き起していない。
ユーロ高はドルの弱さが主因。
5月中ばまでにポルトガルに対する完全な結論を出す。
ギリシャの債務再編は選択肢にないがギリシャ状況は非常に困難。」
などの認識を示しました。
英BOE総裁が、
「高水準の債務はマクロ経済の難題となる。
債務に関連した課題は何年も続く可能性。」
との見解を示しました。
ECBのコンスタンシオ副総裁が、
「インフレ見通しへのリスクは上向き。金利は引き続き低い。
インフレ圧力が二次的影響にならないようにすることが最も重要。
ギリシャ・アイルランド・ポルトガルは抜本的改革に着手する必要。
ギリシャは財政健全化プログラムを堅持する必要。
ソブリン債務危機は和らいでいない。
債券買い入れプログラムの資産は満期まで保持される。
債務再編に関する噂には財政修復プログラムを強化して戦う必要。」
などの見解を示しました。
NYダウは前週末比−3.18ドルで取引を終えました。

<5月3日(火)>

東京市場は祝日で休みでした。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
豪ドルがイベント前の調整で軟調傾向の推移となりました。
中国の非製造業PMI(4月)は62.5になりました。
カナダの下院総選挙ではカナダ首相率いる保守党が勝利しました。
豪RBAは政策金利を市場予想とおり4.75%に据え置きました。
豪RBA声明では、
「世界経済にとっての金融状況は全般に緩和的。
世界経済はアジア地域の強い成長に牽引され拡大。
原油価格など商品価格は上昇して多くの国のCPIを押し上げている。
豪の交易条件は想定より高水準。国民所得は力強く伸びている。
豪の家計セクターは引き続き支出と借入に慎重。
豪は中期的にはトレンド以上に成長する可能性が高い。
1〜3月期の実質GDPは落ち込む可能性が高い。
雇用の伸びは穏やか。信用全体の伸びは緩和的。
欧州での金融機関や公的債務の問題解決の見通しには不確実性。
豪ドルは大幅に上昇して貿易セクターには追加的な抑制要因。
成長とインフレの推移を引き続き精査。
現在の緩やかに引き締め的な金融政策は引き続き適切と判断。」
などが示されました。
豪ドルの軟調が続きました。
ギリシャの財務相が、
「債務再編とヘアカットは大きな間違いになる。」
との認識を示しました。
英製造業PMI(4月)は市場予想より弱い54.6になりました。
ポンドが売られる展開になりました。
欧生産者物価指数(3月)は市場予想とおりの0.7%になりました。
エストニア首相が次期ECB総裁に伊中銀ドラギ氏支持を表明しました。
中国人民銀行が、
「慎重な金融政策を表明する。人民元の改革を継続。
流動性の管理に政策金利と準備預金率を使用。
大震災で日本も債務問題が悪化。
米日の債務問題はインフレ圧力となる可能性。」
などの見解を発表しました。
NY時間の前半ではユーロドルなどのドルストレートと
ドル円がともにしばらく堅調に推移しました。
米製造業受注指数(3月)は市場予想より強い3.0%になりました。
欧州委員会が、
「ポルトガルの救済協議では良い進展となっている。
協議においてEUとIMF間の相違はない。」
との発表をしました。
金や原油などコモディティ(商品)市場が軟調傾向で推移しました。
NYダウもしばらく軟調傾向で推移しました。
NY時間の後半になるとドルストレート通貨ペアが軟調になりました。
ポルトガルの首相が、
「ポルトガル政府はEUとIMFとの支援計画で合意した。
協定には年金のカットを含む。EUとIMFの救済は3年間。
野党との救済措置に関する最終交渉が必要。
新たな財政赤字目標は(従来より大きく)2011年が対GDP比5.9%、
2012年が4.5%、2013年が3%になる。」
などの発表をしました。
NYダウは前日比+0.15ドルで取引を終えました。

<5月4日(水)>

東京市場は祝日で休みでした。
ガイトナー米財務長官が、
「人民元(相場レート)は対ドルで漸進的に動いている。
人民元相場がより急速に上昇することを求める。
人民元がより急速に上昇すれば世界にとっても良い。」
などの認識を示しました。
NZ住宅建設許可(3月)は前月より強い2.2%になりました。
東京時間ではドル円は軟調傾向の揉み合いになりました。
ユーロドルなどドルストレートは午前中に軟調でしたが、
昼頃から反発上昇する相場展開になりました。
英ネーションワイド住宅価格(4月)は、
市場予想より弱い−0.2%になりました。
仏の財務相が、
「ポルトガルへの支援の合意は喜ばしい。
欧州にはこれ以上の景気刺激パッケージは必要ない可能性。
我々は強い米ドルを好み望んでいる。」
との発言をしました。
独サービス業PMI確報(4月)は市場予想より弱い56.8になりました。
欧サービス業PMI確報(4月)は市場予想より弱い56.7になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ハンガリーの成長目標達成は困難な可能性。」
との見解を発表しました。
英建設業PMI(4月)は53.3、英消費者信用残高(3月)は1億ポンドと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧小売売上高(3月)は市場予想より弱い−1.0%になりました。
ユーロが一時売られる場面がありました。
格付け会社のS&Pが、
「英BOEが3ヶ月以内に利上げする可能性が高いと予想。
英インフレ率は第3四半期に5%水準でピークをつけると予想。
英国と仏の住宅市場は後退すると予想。独の住宅市場は安定。」
などの見解を発表しました。
ポンドがしばらく堅調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルには信頼できる赤字削減プランが必要。
ポルトガルの2011年〜2012年上半期の見通しは良くない。
ポルトガルの3〜5年間の見通しを懸念している。
フランスのAAA格付けを確認。見通しは安定的。」
などの見解を発表しました。
格付け会社のフィッチが、
「リトアニアのBBB格付けを確認。見通しはポジティブに引き上げ。」
との発表をしました。
米ADP雇用統計(4月)は市場予想より弱い17.9万人になりました。
米ドルが売られる市場反応になりました。
ドル円が下落して、ドルストレートがしばらく堅調に推移しました。
商品市場の軟調を背景に資源国通貨は軟調傾向で推移しました。
米ISM非製造業景況指数(4月)は市場予想より弱い52.8になりました。
米ISM供給管理協会が、
「サービス業は停滞状態になっている可能性。
成長は持続できるが第2四半期は緩やかな成長を予想。」
との見解を発表しました。
NYダウが下落して主要通貨ペアがしばらく軟調に推移しました。
ユーロ圏関係筋の情報として
「ポルトガルの銀行に必要な支援のレンジは750億〜900億ユーロ。」
との報道がありました。
米サンフランシスコ連銀総裁が、
「高インフレの時期となる可能性は低い。
2011年の米実質GDP成長率は3.25%と予想。
経済成長は2011〜2012年に勢いを増す可能性。
米失業率は2011年末までに8.5%に低下すると予想。
インフレは1.25〜1.50%を予想も1%を下回る可能性がある。」
などの見解を示しました。
ASEAN東南アジア諸国連合+日中韓3財務相会議では、
「2012年から中央銀行総裁も会議に参加。
IMFとの連携強化。域内経済監視機関AMROの設立を歓迎。
資源価格の上昇とインフレと大規模資本流入など留意。」
などの共同声明が採択されました。
ダラス連銀総裁が、
「FRBは透明性を高める義務がある。
住宅市場の回復は遅滞する可能性。」
などの見解を示しました。
金や原油が下落してコモディティ(商品)市場が軟調に推移しました。
NYダウは前日比−83.93ドルで取引を終えました。

<5月5日(木)>

東京市場は祝日で休みでした。
ガイトナー米財務長官が、
「超党派による財政合意に適切な時である。
米国は収入の範囲内でまかなう必要。
人民元は市場原理を反映する初期段階にある。」
などの認識を示しました。
NZ第1四半期失業率は6.6%、同労働参加率は68.7%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NZドルが一時堅調になりました。
中国人民銀行の副総裁が、
「IMFはBRICSの5通貨と豪ドルや韓国ウォンを
SDRに追加することを検討するべき。」
との見解を示しました。
豪小売売上高(3月)は市場予想より弱い−0.5%になりました。
豪住宅建設許可件数(3月)は市場予想より強い9.1%になりました。
市場反応は豪ドル売りになり、豪ドルが軟調になりました。
ドル円が軟調傾向で推移しました。
NIESR英国立経済社会研究所が、
「英国の金融政策は緩和的に過ぎる。BOEは金利を引き上げる必要。
BOEは2011年第3四半期まで利上げしない可能性。
2011年第3四半期以降から四半期毎に0.25%の利上げを行う可能性。
英経済成長の不振により2011年の英GDP見通しを1.4%に下方修正。
英政府は2015年の財政赤字目標を達成出来ない可能性もある。」
などの見解を発表しました。
英サービス業PMI(4月)は市場予想より弱い54.3になりました。
ポンドが軟調傾向に転じて推移しました。
スペインの5年債の入札では、落札利回りは前回より高い4.549%、
応札倍率が前回より低い1.86倍になりました。
ポルトガルの財務相が、
「内閣は支援プログラムを承認した。
ポルドガルの2011年の成長率は−2%になる可能性。」
などの発言をしました。
独製造業受注(3月)は市場予想より弱い−4.0%になりました。
ユーロが軟調傾向で推移しました。
ドル円が一時79円台後半まで下落しました。
日財務相が、
「為替市場の動向を注視。本日の円の上昇は3月18日とは違う。
円の上昇はドルが弱含みの中で日市場が閉まっているためである。」
との認識を示しました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.50%に据え置きました。
米GMの第1四半期決算では、売上高が362億ドル、
1株当たり利益が95セントと、共に予想より強い結果になりました。
欧ECBが政策金利を市場予想とおり1.25%に据え置きました。
米第1四半期単位労働費用速報は市場予想より強い1.0%、
米第1四半期非農業部門労働生産性速報は予想より強い1.6%、
米新規失業保険申請件数は予想よりかなり弱い47.4万件になりました。
加住宅建設許可(3月)は市場予想よりかなり強い17.2%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「4月の利上げは正当。流動性は潤沢。インフレ期待の抑制は重要。
インフレ率の上昇は二次的影響になっていない。決定は全会一致。
ポルトガルのプログラムは信頼感の回復に繋がる。
ユーロ圏の経済基調は前向きであるが不透明性は高い。
ECBは適切な時期がくればいつでも利上げは可能。
為替相場の状況を考慮。米国の強いドル宣言には留意が必要。
物価安定に関して動向を非常に注意深く監視。
景気見通しを上方修正した。ECBは物価安定を成し遂げていく。
ECBはユーロ圏全体に対し金融政策を策定。
ギリシャの債務再編は選択肢にない。
金利決定は非標準的措置から切り離すことが可能。」
などが示されました。
「(インフレへの)強い警戒」という次期利上げへのコードワードが
なかったことが影響したかユーロが売られる市場反応になりました。
ドル円がしだいに反発していきました。
加Ivey購買部協会指数(4月)は市場予想より弱い57.7になりました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「アイルランド国債取引の証拠金を55%に引き上げる。」
と発表しました。
IMFのポルトガル訪問団が、
「ポルトガル経済は今後3年間は向かい風に直面。
一段と競争を促進する必要。
ポルトガル経済の回復は2013年の上期に始まる可能性。」
などの報告をしました。
NY原油(WTI)が1ヶ月ぶりに100ドルの大台を割り込みました。
金も大幅下落してコモディティ(商品)市場が軟調になりました。
豪ドルなど資源国通貨が軟調に推移しました。
米ミネアポリス連銀総裁が、
「利上げはコア・インフレにかかっている。
2011年の主要金利引き上げが望ましい。
失業率は5年以内に5%近くとなり正常化する。
失業率は年末までに8〜8.5%に低下すると予想。
GDPは今年3〜3.5%の成長と予想するが向かい風がある。
2011年のGDP成長率には失望しているが、
FRBは金利を上げる準備をする必要がある可能性。」
などの見解を示しました。
NY金先物が1481ドルと1500ドルの大台を割り込みました。
NY原油(WTI)が100ドルの大台を割り込みました。
NYダウは前日比−139.41ドルで取引を終えました。

<5月6日(金)>

豪RBA四半期報告では、
「ある時点で高金利が必要とされる可能性。
鉱業投資は失業者の減少やインフレの加速を引き起こす可能性。
2011年の平均GDP成長率を3.25%と見込む。
雇用の伸びは堅く失業者は漸減の見込み。
2011年第4四半期消費者物価指数の見通しを3.25%に引き上げ。
消費者物価指数コアは2013年まで3.00%を見込んでいる。
2011年第2四半期消費者物価指数コアの見通しを2.50%に引き上げ。
通貨高は製造業や観光事業に打撃。
経済の一部は非常に力強い。」
などが示されました。
豪ドルが反発上昇しました。
中国財政部次官が、
「為替政策は国ごとの主権。人民元の為替レート改革を進める。」
との発言をしました。
日経済財政相が、
「水準は市場で決まるが為替や株はあまり乱高下しては困る。
円独歩高というよりドルが安くなっていると考えられる。」
との認識を示しました。
スイス失業率(4月)は市場予想より強い3.1%になりました。
英RBSの第1四半期決算では5.28億ポンドの純損失となりました。
日経平均は前営業日比−145.00円の9859.20円で大引けました。
オーストリア中銀総裁が、
「市場は昨日のECB総裁の記者会見を過大に解釈している。
ECBのスタンスがハト派だと解釈すべきではない。
ECBは新たな予測とともに6月に決定を下す可能性がある。
ECBの政策目標は物価の安定。為替レートに目標設定していない。」
などの見解を示しました。
英生産者仕入価格(4月)は2.6%、英生産者出荷価格(4月)は0.8%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
トリシェECB総裁が、
「ECBは引き続きインフレを極めて警戒。ECBは全ての状況を注視。
ECBは金利に対して決して事前約束はしない。環境は厳しい。
商品市場の下落は好ましい。物価安定に必要なことを行っていく。
米国の強いドルへの発言は非常に重要。」
などの(昨日の記者会見を補足する)発言をしました。
独鉱工業生産(3月)は市場予想より強い0.7%になりました。
市場反応は限定的でした。
独シュピーゲル誌が、
「独首相は伊中銀総裁ドラギ氏をECB総裁候補として容認していない。
ストロスカーンIMF専務理事の後任にドラギ氏が良いと考えている。」
との観測報道をしました。
加雇用ネット変化率(4月)は5.83万人、加失業率(4月)は7.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
カナダドルが一時買われる展開になりました。
イェレンFRB副議長が、
「資本規制の導入は回避すべきである。資本市場の開放は利益。
柔軟な為替レートと金融政策の独立が必要。」
との見解を示しました。
米非農業部門雇用者数変化(4月)は24.4万人、
米民間部門雇用者数変化(4月)は26.8万人、
米製造業雇用者数変化(4月)は2.9万人と
ともに市場予想より強い結果になりました。
米失業率(4月)は市場予想より弱い9.0%になりました。
米ダウ先物が上昇する展開になりました。
ドル円は上下動しながらも上昇傾向になりました。
豪ドルなど資源国通貨がしばらく上昇しました。
ダドリーNY連銀総裁が、
「米雇用市場は一段の改善を示している。
米第1四半期の経済の弱さは一時的である可能性が高いが、
米景気回復は依然として緩慢。商品価格の上昇は一時的の見込み。
雇用の伸びは今後数ヶ月間加速し続けると期待するが、
労働市場の緩みは2012年まで存続する見込み。
総合インフレ率は今後数ヶ月上昇した後に2%へ向かうと予想。
FRBの物価安定と雇用の目標実現までの道程は長い。」
などの見解を示しました。
加BOC総裁が、
「加成長は日本の地震の影響を受けて第2四半期に減速する可能性。
加ドル高は製造業の競争力の低下を招いている。」
などの認識を示しました。
独シュピーゲル誌が、
「ギリシャがユーロ圏を離脱し独自通貨を再導入する可能性を示唆。
ユーロ圏財務相と欧州委員会は6日に緊急会議を開催。
ユーロ圏財務相緊急会議の議題にはギリシャ債務再編が含まれる。
独はギリシャのユーロ圏離脱に関する協議に強く反対。」
などの観測報道をしました。
リスク回避の動きでNYダウが上げ幅を縮めて、
ユーロドルなどドルストレート通貨ペアが軟調になりました。
ユーログループ議長の報道官が、
「6日ルクセンブルクでのギリシャに関する協議開催を完全否定。」
との声明を出しました。
ギリシャ財務省が、
「ギリシャがユーロ離脱を検討しているとの報道を否定する。
報道は市場の憶測を招きユーロとギリシャを弱体化させて遺憾。」
との声明を出しました。
独シュピーゲル誌の報道を否定する声明後も
ユーロなどドルストレートの軟調傾向が続きました。
米消費者信用残高(3月)は予想より強い60.16億ドルになりました。
NY原油(WTI)は97ドル前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+54.57ドルの12638.74ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<5月9日(月)>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午前10時半に豪ANZ求人広告件数(4月)、
午後3時に独貿易収支(3月)、独経常収支(3月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
加の指標には一応注目です。
また、この日から10日まで米中戦略経済対話が行われます。

<5月10日(火)>

※香港は休場です。

朝8時01分に英RICS住宅価格(4月)、
午前10時半に豪貿易収支(3月)、豪NAB企業景況感指数(4月)、
同午前10時半に豪NAB企業信頼感指数(4月)、
午前11時に中国貿易収支(4月)、
午後2時45分にスイスSECO消費者信頼感(4月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(4月)、
夜9時半に米輸入物価指数(4月)、
夜11時に米卸売在庫(3月)、
深夜2時に米3年債入札、
などの経済指標が発表されます。
豪・中の指標には注目です。

<5月11日(水)>

午前11時に中国消費者物価指数(4月)、中国生産者物価指数(4月)、
同午前11時に中国小売売上高(4月)、中国鉱工業生産(4月)、
午後2時に日景気一致CI指数速報(3月)、日景気先行CI指数速報(3月)
午後3時に独消費者物価指数確報(4月)、
午後5時半に英商品貿易収支(3月)、
午後6時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜9時半に米貿易収支(3月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(3月)、
深夜3時に米月次財政収支(4月)、
深夜2時に米10年債入札、
などの経済指標が発表されます。
中・英・米の指標には注目です。

<5月12日(木)>

朝8時50分に日国際経常収支(3月)、日国際貿易収支(3月)、
午前10時半に豪新規雇用者数(4月)、豪失業率(4月)、
日景気ウオッチャー調査(4月 現状判断DI・先行き判断DI)、
午後3時に日工作機械受注速報(4月 前年比)
午後5時に欧ECB月例報告(5月)、
午後5時半に英鉱工業生産指数(3月)、英製造業生産高(3月)、
午後6時に欧鉱工業生産(3月)、
夜9時半に米小売売上高(4月)、米生産者物価指数(4月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(3月)、
夜11時に米企業在庫(3月)、
深夜2時に米30年債入札、
などの経済指標が発表されます。
豪・(欧)・英・米の指標には注目です。

<5月13日(金)>

朝7時45分にNZ第1四半期小売売上高、
午後3時に独第1四半期GDP速報、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(4月)、
午後6時に欧第1四半期GDP速報、
夜9時半に米消費者物価指数(4月)、米消費者物価指数コア(4月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・欧・米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

5月2日に「オサマ・ビン・ラディンがイスラマバード郊外で死亡」
との報道がありました。
またユーログループ議長が「ユーロの強さは懸念を引き起していない。
ユーロ高はドルの弱さが主因。5月中ばまでにポルトガルに対する
完全な結論を出す。ギリシャの債務再編は選択肢にないがギリシャの
状況は非常に困難。」などの認識を示しました。

5月3日に、ギリシャの財務相が「債務再編とヘアカットは大きな
間違いになる。」との認識を示しました。
金や原油などコモディティ(商品)市場が軟調傾向で推移しました。

5月4日に、仏の財務相が「ポルトガルへの支援の合意は喜ばしい。
欧州にはこれ以上の景気刺激パッケージは必要ない可能性。我々は
強い米ドルを好み望んでいる。」との発言をしました。
また、格付け会社のS&Pが「英BOEが3ヶ月以内に利上げする可能性
が高いと予想。英インフレ率は第3四半期に5%水準でピークをつけ
ると予想。」などの見解を発表しました。
そして格付け会社のムーディーズが「ポルトガルには信頼できる
赤字削減プランが必要。ポルトガルの2011年〜2012年上半期の
見通しは良くない。」などの見解を発表しました。
金や原油などコモディティ(商品)市場が軟調傾向で推移しました。

5月5日に、NIESR英国立経済社会研究所が「英国の金融政策は緩和的
に過ぎる。BOEは金利を引き上げる必要。BOEは2011年第3四半期まで
利上げしない可能性。2011年第3四半期以降から四半期毎に0.25%の
利上げを行う可能性。2011年の英GDP見通しを1.4%に下方修正。」
などの見解を発表しました。
また、トリシェECB総裁の記者会見では「インフレ期待の抑制は重要。
インフレ率の上昇は二次的影響になっていない。決定は全会一致。
物価安定に関して動向を非常に注意深く監視。ECBは適切な時期が
くればいつでも利上げは可能。ECBはユーロ圏全体に対し金融政策を
策定。米国の強いドル宣言には留意が必要。」などが示されました。
NY原油(WTI)が1ヶ月ぶりに100ドルの大台を割り込みました。
金も大幅下落してコモディティ(商品)市場が軟調になりました。

5月6日に、豪RBA四半期報告では「ある時点で高金利が必要とされる
可能性。2011年の平均GDP成長率は3.25%の見込み。2011年第4四半期
消費者物価指数の見通しを3.25%に引上げる。」等が示されました。
米雇用統計では、米失業率は市場予想より弱い9.0%になりましたが、
米非農業部門雇用者数変化(4月)は24.4万人と予想より強い結果になり
ました。そして、独シュピーゲル誌が「ギリシャがユーロ圏を離脱し
独自通貨を再導入する可能性を示唆。」との観測報道をしました。

先週は、日本がゴールデンウィークの中、ビン・ラディン氏の死亡や、
コモディティ(商品)市場の下落や、英欧の政策金利の発表とトリシェ
ECB総裁の記者会見や、米雇用統計の発表や、ギリシャの債務再編懸念
など相場変動の材料が多い一週間で為替相場も大きく動きました。
コモディティ(商品)市場の下落が目立つ1週間になりました。

ドル円が上下動しながらも週後半まで軟調に推移して79円台後半まで
下落して週末に反発を見せる展開になり、一方、ユーロは週後半まで
上下動となるも週後半のトリシェECB総裁の記者会見で次月の利上げを
示唆するコードワード「(インフレを)強く警戒する。」という言辞が
用いられなかったことや独シュピーゲル誌の「ギリシャがユーロ圏を
離脱する可能性。」との観測報道などで週後半から大きく下落する
展開になりました。他方、豪ドルはコモディティ市場の下落を背景に
週後半まで軟調傾向で推移して、週後半に上下動しながらも反発を
見せる相場展開となりました。

さて、円については6日にIMFの副専務理事が「最近の円高は大震災
直後の上昇とは異なる。円高というよりもドル安による。」との見解
を示していているように、ドル安主導での相対的な円高との見方が
あり、今般の円高では日政府・日銀には為替の再介入の意志が見られ
なく、また先週後半はユーロが軟調になったことに加え、商品市場の
軟調を背景としたオセアニア通貨の下落もあり、クロス円でも円高
傾向となって、ドル円では先週5日に一時1995年4月の円高を再び
上回る79.56円をつけました。

米長期金利が低下傾向にあることによるドル売り円買いや、ギリシャ
の債務再編の懸念が再び高まっていることによるリスク回避の円買い
昂進の可能性もあるとともに、他方、4日に格付け会社のS&Pが
「日本の復興コストは日債務水準のリスクレベルを変える可能性」
と指摘していることや、日銀展望リポートでも「当面は震災の影響
中心に景気の下振れリスクを意識する必要。」との見解があり、
また大震災後での日緩和策の継続がまだしばらく余儀ない状況である
ことによる円売り圧力が潜在していることで、今後の円買いと円売り
との綱引きの力関係が注目されます。

ギリシャの債務再編についてギリシャ当局およびEUとECBは否定してい
ますが、事実化した場合にはリスク回避での円買いが昂進する可能性
があり、一方、事実化しなかった場合では、先週の米雇用統計後に少
し円高が緩和となった動きが見られたことや、今週からはGW明けで
の日本の実需筋の動きも見込まれることから、上振れ下振れ双方向の
リスクがあり、ドル円では80円台での売買の攻防の上下動を経てから
次の動きを見定める展開となっていく可能性がありそうです。

米ドルについては、一時FRBの要人にタカ派的発言が散見されていた
ものの、しだいにハト派的傾向に収まりつつあることや、一時は下げ
渋りが見られていた米10年債利回りも3.14台に下落して米長期金利が
低下傾向にあることで、中期的なドル安基調の継続と見る向きがある
一方、先週からギリシャの債務再編の懸念が再び高まっていることに
よるドルストレート通貨ペアでのリスク回避のドル買いが見られると
ともに、NYダウやコモディティ市場が軟調となるなど、リスク選好度
の低下によるドル巻き戻しの動きが見られているようです。

ユーロについては、5日の政策金利発表後のトリシェECB総裁の記者会
見で「(インフレへの)強い警戒」という次期利上げへのコードワード
がなかったことで次期6月の利上げ観測が後退するとともに、
独シュピーゲル誌が「ギリシャがユーロ圏を離脱し独自通貨を再導入
する可能性を示唆。ユーロ圏財務相と欧州委員会は6日に緊急会議を
開催。」との観測報道をしたこともあって、ギリシャ財務省やユーロ
グループ議長の報道官が同報道を否定したものの、ユーロが大きく
下落しました。一部では1.42の節目もしくはそれを下抜けると1.40の
アラウンドまで下落する可能性があると見る向きがありますが、
ギリシャの債務再編の懸念やギリシャのユーロ圏離脱が現実化しない
場合は反発する可能性があり、ギリシャ問題の動向が注目されます。

なお、6日のロイターの報道によりますと「ルクセンブルクで開催さ
れた独・仏・伊・西の財務相会合では、ギリシャのユーロ圏の離脱
および債務再編の可能性ついては協議されなかった。」とのことで、
週明けは一時反発する可能性があると見る向きがあるようです。
大量のギリシャ債を保有するユーロ圏諸国にとってギリシャの破綻は
リーマンショック以上の事件になる可能性があり、今後ともギリシャ
の債務再編は回避させるものと思われますが、市場の疑念も根強い
ようで、ギリシャ債務再編を巡る今後の市場動向が注目されます。

そして豪ドルなど資源国通貨については、コモディティ(商品)市場の
下落傾向とNYダウなど株式市場の下落によるリスク選好度の低下に
伴い先週から軟調傾向となっていますが、世界経済は回復基調にあり
押したところでは拾ってみたいものの、商品価格動向と連動性が高い
だけに、値動きが荒くなっているコモディティ市場の動向と、NYダウ
および先物の動向が注目されます。

また、6日のAP通信によりますと、アルカイダを名乗る組織がイス
ラム系のウェブサイトに、ビン・ラディン容疑者の死を確認すると
ともに、米国やパキスタンに対する報復を警告する声明を発表したと
のことで、過日に米のテロ防止担当官のゲイリー・セイモア氏が
「(原発事故の被害の甚大さに目をつけた)テロリストが大規模な惨
事を引き起こす手段として核関連施設への攻撃が懸念されている。」
と述べていることから、危険な火種を抱えることになったようで、
中東での民主化運動の高まりでアルカイダもすぐに行動しづらい環境
はあるものの、こちらの方も一応の注意だけは必要になりそうです。

経済指標関連では、10日の豪・中の豪貿易収支、
11日の中国経済指標と英BOE四半期インフレ報告に米貿易収支、
12日の豪雇用統計と英・欧の英鉱工業生産に米小売売上高、
13日のNZ第1四半期小売売上高と独・欧の第1四半期GDP速報と
米消費者物価指数にミシガン大学消費者信頼感指数速報、
などが注目されます。

今週は上下双方向のリスクの不確実性が高くファンダメンタルズ
的に読みづらいところがありますが、ギリシャ問題に対する今後の
市場反応や、NYダウおよび先物やコモディティ市場の動向なども
注目していきたいものです。


さて今日は、マーケットの国のお話です。

テクニカル・インジケーターのRSIやDMIやパラボリックなどの
開発者として知られるJ・ウェルズ・ワイルダー・ジュニアが、
100万ドルで買ったとされる「アダム・セオリー」という再帰理論を
解説した本の中で紹介されているマーケットランドのお話です。

「昔々、あるところにマーケットランドという国がありました。」
というおとぎ話のような書き出しで始まる物語です。

その国ではマーケットという楽しいゲームが行われていていました。

そのゲームは、毎日、上昇と下降が繰り返される中で、
プレーヤーたちがその結果について賭けるというゲームです。

その国には、偉大なアーボットとカルジャンが開発した
ダクティル数"Dactyl numbers"やドンティフ波"Pdonfiff waves"や
シャンドン線"Xandon lines"などの分析手法、

そしてトレーディング・システムやデータなどがあるばかりでなく、
スペクトラル分析や占星術チャートまであり、

マーケットの参加者はそれらの素晴らしい道具たちを
自由に使うことができました。

そのようなマーケットランドの住人の1人に
ビーライトという人がいました。

彼はアザホフ数"Azarhof numbers"の使い手で、
その道の達人といわれるほどの人物でした。

ある日、アザホフ数の分析に因ると相場は上昇すべき、
との明確なシグナルを発したので、
彼は大きな買いポジションを持ちました。

ところが、何かが起こりました。

ビーライト氏が巨大な買いポジションを作った直後に、
相場は下落を始めたのです。

でも、彼はアザホフ数において「相場が上昇しなくてはならない。」
ことを知っていたので、しばらく心配することはありませんでした。

しかし、相場はさらに下落を強めていったので、
さしものビーライト氏も心配になってきました。

ビーライト氏には5歳になるヒアナウ"Herenow"という女の子がいて
ビーライト氏が目の前で起こっている悲しい運命を見つめていると、
重苦しい雰囲気を感じ取ったヒアナウが尋ねました。

「ダディー、どうしたの?」

「いや、なんでもないんだよ。
 マーケットは上昇するはずなのにちゃんと動いてくれないんだ。」

「この画面にある線がマーケットなの?」

「そうだよ。」

ヒアナウはスクリーンに近づいて、ギザギザ折れ曲がった線を
目を凝らしてじっと見つめると、

「ねぇ、ダディー、マーケットのことは何も知らないけど、
 この線はずっと下に落ちていくように見えるわね。」

「ヒアナウはマーケットを知らないからそう思うんだよね。
 ほら、アザロフ線はこんなに上昇シグナルを出しているし、
 それだけではなくメリンシャー周波数"Melinxar frequencies"
 だってマーケットは上昇しなければならないと、
 シグナルを出しているんだ。」

「ダディーの言っていることは難しくてよく解らないし、
 マーケットについても何も知らないけど、
 でもやっぱりこの線はずっと下に落ちていくように見えるわ。」

ビーライト氏はじっとしばらく考え込んだ後に、
5歳の娘を見つめてこう言いました。

「ヒアナウ、もう一度言ってくれないか。」

「うん、いいわよ。
 マーケットは下に下がっていくように見えると言ったのよ。
 私、何か悪いこといったの?」

その瞬間でした。ビーライト氏に電撃のようなものが走りました。

アザロフ線とメリンシャー周波数、そしてそのほか多くの手法の
研究に費やした年月が目の前で崩れていくのが見えたのです。

そして、彼は電話を手にして、すべての買いポジションを手仕舞い、
さらに大きな売りポジションを作りました。

それからというもの、彼は別人のようになりました。

うっとりするようなトレーディング・システムや
分析手法に興味を示さなくなったビーライト氏が
すっかり変ってしまったと彼の友人たちはささやきました。

でもビーライト氏はいっこうに気にしませんでした。
なぜなら、彼は莫大な利益を上げれるようになったからです。

(参考: ワイルダーのアダムセオリー パンローリング社)

J・ウェルズ・ワイルダー・ジュニア著の
「アダムセオリー」の第2章「おとぎの話」からの引用ですが、

数々のテクニカル・インジケーターを開発した
テクニカルの父のひとりでもあるワイルダーの著作の一節
でもあるだけに、その象徴する意味はとても興味深く感じます。

ワイルダー自身が到達した最終的な気づきかどうかは判りませんが、
彼の後年の著作で書かれているこの話が示すことは、

テクニカルと予測に偏重したトレードを戒めているとともに、

「価格そのものの動きを素直にそのまま見る重要性」

「トレンドに素直についていく重要性」

「予測ではなく事実を認識する重要性」

などを示唆しているような気がしてなりません。

もしかしますと…、

トレードとは特殊な技巧を凝らして予測的に行うものではなく、

基本的な意味において、

強く動いている方向に素直にポジションを持ち、
(もしも想定違いとなってしまったらきちんと損切りをして)
トータルで利を積み重ねていく、

ただ当たり前のことを当たり前に行うことなのかもしれませんね。

テクニカルはテクニカルとして勉強しつつ、

また、

「ブレーク初動狙いはどうもダマシが多いようだ。
 (ときにトレードチャンスに乗り遅れることがあっても)
 初動には直ぐに乗らずに、一度押しての再上昇や、
 一度戻っての再下降を狙った方がダマシにあいにくそうだ。」

「目標リワードに対して低ボラのレンジの相場は
 浮動が多く避けた方がよいかもしれない。」

「ボラの大きなときには、レートのブレも大きい傾向がありそうだ。
 振り落としを避けるためにボラの大きなときには
 ストップを資金管理範囲内で少し大きめにしよう。」

「トレードチャンスはしっかり待った方がよさそうだ。」

などの経験則を蓄積しつつも、

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●先週の気になる出来事

<4月25日(月)>

イースター・マンデーでオセアニアや欧州の市場などは休みでした。
日企業向けサービス価格指数(3月)は、
前年比で市場予想とおりの−1.2%になりました。
東京時間ではドル円やクロス円が堅調に推移しました。
ドルストレート通貨ペアは上下動の相場展開になりました。
CICC中国国際金融の要人が、
「中国の4月消費者物価指数は5.2〜5.5%に上昇する可能性。」
との見解を示しました。
日財務相が、
「復興財源としての外為特会の活用は慎重に臨むべきである。」
との認識を示しました。
東電株の下落で生保8社と大手銀4行をあわせて
4000億円に迫る損失となっていることが報道されました。
金の現物価格が1517ドルまで上昇しました。
日経平均は前週末比−10.25円で大引けました。
しだいにドル円が軟調になっていきました。
欧州時間ではしばらくドル売りが続きました。
日自動車メーカー8社の国内生産台数が東日本大震災の影響で
前年同月比57%減と過去最大の落込みになりました。
格付け会社のS&Pがトヨタと日産とホンダの見通しを
ネガティブに引き下げました。
イラクの石油相が、
「1バレル120ドルの原油相場は合理的で容認できる水準。」
との認識を示しました。
アイルランドの地元紙が、
「昨年11月にアイルランドはECBから国際支援を要請するよう
(じつは)とても強い圧力を受けていた。」
との前アイルランド財務相の談話を記事として掲載しました。
米新築住宅販売件数(3月)は市場予想より強い30.0万件になりました。
NY時間ではユーロなどドルストレートが一時軟調になり
その後に揉み合う相場展開になりました。
ドル円は揉み合いの後に下落しました。
米ダラス連銀製造業活動指数(4月)は予想より弱い10.5になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「世界の製造業の第1四半期の見通しはやや上向きにシフト。」
との見解を発表しました。
デモ鎮圧に武力行使をしているシリアに対して
「米国がアサド大統領らへの経済制裁を検討している。」
との報道がありました。
金や銀などの価格が堅調傾向で推移しました。
NYダウは祝日前比−26.11ドルで取引を終えました。

<4月26日(火)>

格付け会社のS&Pが中部電力と四国電力とJパワーの格付け見通しを
ネガティブに引き下げました。
トリシェECB総裁が、
「(インフレの)二次的影響のリスクがやや見られる。
顕在化していないが油断はできない。回避することが重要。
インフレが抑制不能になりつつあるとまでは思っていない。
また強いドルは米国の利益との認識を共有している。」
などの認識を示しました。
商品市場が軟調になって豪ドルがしばらく軟調に推移しました。
一時、日投信の設定に伴う円売りが見られましたが、
ドル円は上下動しながらも軟調傾向が続きました。
ユーロドルなどドルストレートが一時軟調になりましたが、
しだいに堅調になっていきました。
日経平均は前日比−113.27円で大引けました。
独政府の経済諮問委員会のフェルト委員が、
「ギリシャは債務の再編は回避できない可能性。
ギリシャの債務比率は2013〜14年に150%まで上昇する見込み。
ギリシャはただちに債務を再編すべき。
独の国内銀行のギリシャ債権はそれほど大きなものではない。
ECBは今年に2回以上の利上げを行うと予想している。」
などの見解を示す発言をしました。
ユーロが一時軟調になった後に上昇する展開になりました。
スペインの6ヵ月物の国債入札では、
平均落札利回りが前回よりかなり高い1.867%、
応札倍率が前回より低い7.1倍になりました。
EU欧州連合統計局が、
「ユーロ圏の2010年の対GDP比の財政赤字は6.0%に低下、
ドイツの2010年の対GDP比の財政赤字は3.3%に上昇、
アイルランドの2010年の対GDP比の財政赤字は32.4%に上昇、
ギリシャの2010年の対GDP比の財政赤字は10.5%に低下、
ポルトガルの2010年の対GDP比の財政赤字は9.1%に低下、
英国の2010年の対GDP比の財政赤字は10.4%に低下。
(ギリシャとポルトガルの対GDP比の財政赤字はともに目標は超過)」
などの発表をしました。
ギリシャの10年債利回りが一時15%を超えて、
同2年債利回りでは一時24%まで上昇しました。
欧州連合が、
「ギリシャは自発的に予算案に取り組んでいる。
ギリシャの債務は懸念の原因だが債務削減は失敗していない。」
などの声明を発しました。
ギリシャの財務省が、
「2010年の財政赤字の上方修正は深刻なリセッションによるもの。
EUとIMFのプランに基づき財政赤字削減へ必要な措置を講じていく。」
との発表をしました。
「FOMCではQE2は6月終了末も低金利は長期継続が示される。」
との観測報道がありました。
米フォード・モーターの第1四半期決算では、
純利益が前年同期比22.4%増の25.51億ドルの8四半期連続黒字に、
調整後の1株当たり利益が市場予想より強い62セントになりました。
仏大統領が次期ECB総裁に伊中銀総裁のドラギ氏支持を表明しました。
英BOEタカ派のセンタンス政策委員が、
「データは英経済の回復が続いていることを示す。
英国の失業率はピークをつけた可能性。
今年の英インフレ率は4%を上回って推移する可能性。
原油価格は150ドルを超える可能性。
ポンドの下落は必要を超えている。
英国のインフレには拡大のリスクが存在。」
などの見解を示しました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ギリシャが債務再編になった場合は
リーマンの破綻より深刻なものになる可能性。
ギリシャの公的債務は持続可能。
4月のECBの利上げは連続的な利上げを示唆するものではない。」
などの発言をしました。
米S&Pケースシラー住宅価格(2月)は、
市場予想よりは強い−0.18%になりました。
ガイトナー米財務長官が、
「米財政赤字は持続不可能。
米経済は勢いを欠いて2011年を開始した。
原油価格をなどの新たな向かい風に直面している。
米経済の基調は耐久性を見せている。経済は回復中。
民間予想の3〜4%の成長予想は妥当と思われる。
強いドル政策は米国の利益。
米国は決して弱いドルを求めることはしない。
FRBはインフレを抑制するだろう。
米国の金融システムは強固になりつつある。
中国は輸出依存の低下を模索し資本勘定の開放に着手した。
米国の債務は5月16日頃に上限に到達するが、
債務上限の引き上げ法案は議会を通過するだろう。」
などの認識を示しました。
英BOEタカ派のセンタンス政策委員が、
「利上げしないことでインフレターゲットへの
信頼性が損なわれることを懸念している。
27日の英第1四半期GDPの結果を重要視し過ぎることに警鐘。
付加価値税やインフレ圧力などの家計圧迫により
個人消費が弱まっても驚きではない。
世界的なインフレ圧力は当面続く可能性。」
などの見解を示しました。
米消費者信頼感指数(4月)は市場予想より強い65.4、
リッチモンド連銀製造業指数(4月)は予想より弱い10になりました。
ECBのゴンザレスパラモ専務理事が、
「ECBの政策金利は引き続き緩和的。
異常な低金利期間は終わりを迎える可能性。」
との認識を示しました。
米ドルの軟調傾向が続きました。
ドル円が一時反発を見せましたが軟調傾向が続きました。
ユーロドルなどドルストレートが堅調傾向で推移しました。
欧州の決済機関LCHクリアネットが、
「27日からポルトガル国債取引の証拠金を35%に引き上げる。
27日からアイルランド国債取引の証拠金を45%に引き上げ上げる。」
などの発表をしました。
米2年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い0.673%、
応札倍率が前回より低い3.06になりました。
NYダウは前日比+115.49ドルで取引を終えました。

<4月27日(水)>

日小売業販売額(3月)は前年比で予想より弱い−8.5%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5096元の切上後最高値になりました。
豪第1四半期消費者物価は市場予想より強い1.6%になりました。
豪ドルがしばらく堅調傾向で推移しました。
格付け会社のS&Pが、
「日本の格付け見通しをネガティブに引き下げる。格付けは据え置き。
見通し引き下げの理由には地震と原発危機がある。
再建にかかるコストは20〜50兆円の見通し。
震災が中期では成長に大きな影響を及ぼすとは考えていない。
日本の財政赤字は2013〜14年でGDPの145%に達すると予想。」
などの発表をしました。
しばらく円が売られてドル円が堅調傾向で推移しました。
米ジョンソン・エンド・ジョンソンが、
「スイス・シンセス買収に213億ドルで合意した。」
との発表をしました。
日経平均は前日比+133.15円で大引けました。
独GFK消費者信頼感調査(5月)は予想よりやや弱い5.7になりました。
ポンドが指標発表前の持ち高調整でしばらく軟調傾向で推移しました。
英第1四半期GDP速報は市場予想とおりの0.5%になりました。
一部で英GDPが予想より弱い数字になるとの観測があったのに対して
市場予想とおりの英GDPの結果にポンドが買い戻され急上昇しました。
欧鉱工業新規受注(2月)は市場予想より弱い0.9になりました。
ポンドを除くドルストレートがFOMCのイベントを控え
持ち高調整でしばらく軟調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「日本の格付け見通しのネガティブを維持する。」
との発表をしました。
英財務相が、
「不安定な世界経済の状況だが英は政策路線を堅持する。」
との発言をしました。
独消費者物価指数速報(4月)は市場予想とおり0.2%になりました。
米耐久財受注(3月)は市場予想より強い2.5%になりました。
米5年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い2.124%、
応札倍率が前回よりやや低い2.77になりました。
米FOMCでは政策金利が0.0%〜0.25%で据え置きが決定されました。
FOMC声明では、
「6000億ドルの米国債購入は計画通り6月まで継続。
異例な低金利を長期間にわたり継続する。
米経済は緩やかなペースで回復。インフレ期待は安定。
労働市場は緩やかに改善。今回の決定は全会一致。」
などが示されました。
バーナンキFRB議長の記者会見では、
「FRBには保有資産の調整の用意がある。
2012年と2013年に経済成長は加速すると予想。
2011年の第1四半期の経済成長は比較的弱いと予想。
予測をやや下方修正した。住宅市場は弱い。
大幅な緩和政策を維持。物価期待を注視している。
インフレは正常な水準へと低下していく可能性。
QE2は効果があった。労働市場には更なる改善が必要。
長期的失業者は戦後最悪の水準。
引き締めの行動の前に複数回の会合を経る可能性。
強い米ドルは米国と世界の利益。
ガソリン価格の上昇は困難をもたらすが高騰は沈静化する可能性。
労働市場の改善は緩やかな可能性。中期的なインフレ期待を懸念。
インフレの上昇が執拗なら行動が必要になる。
インフレを低位で安定させることが重要。
資産の保有額は一定の水準を維持する。
保有資産の再投資終了は引き締めを意味する。
債務問題は米国にとって最大の長期的な課題。
ドルは中期的に見て強くまた安定していると認識。」
などが示されました。
FRB経済見通しでは、
「2011年の米GDPを3.1〜3.3%に下方修正。
2011年の米失業率を8.4〜8.7%に改善修正。
2011年の米PCEを2.1〜2.8%に上方修正。」
などが発表されました。
FOMC後での市場反応はドル売りとなりました。
スペイン財務相が、
「伊中銀のマリオ・ドラギ氏は次期ECB総裁の素晴らしい候補者。」
との発言をしました。
NYダウは前日比+95.59ドルで取引を終えました。

<4月28日(木)>

RBNZが市場予想とおり政策金利を2.50%で据え置きました。
RBNZ声明では、
「クライストチャーチの震災を背景にNZ経済の見通しは不透明。
貿易相手国の経済成長は好調でNZの商品輸出価格の押し上げに寄与。
原油価格の上昇とNZドルの高止まりは歓迎しない。
間接税の拡大の影響でヘッドラインのインフレは上昇。
コアインフレの見通しと経済状況から政策金利は当面適切の可能性。」
などが示されました。
NZドルが一時軟調になりました。
英GFK消費者信頼感調査(4月)は市場予想より弱い−31になりました。
日失業率(3月)は市場予想より強い4.6%、
日全国消費者物価指数(3月)は前年比で予想とおり0.0%になりました。
日鉱工業生産速報(3月)は市場予想より弱い−15.3%になり、
統計開始以来で最大の落ち込みになりました。
日経済財政相が、
「サプライチェーンは予想より早い段階で回復すると確信。」
との見解を示しました。
日経済産業相が、
「今夏の電力抑制目標は一律15%減で調整できる見通し。」
との認識を示しました。
東京時間では米ドルの軟調傾向が続きました。
世界銀行が、
「2011年の中国GDP成長率見通しを9.3%に引き上げる。
2012年の中国GDP成長率見通しは8.7%と予想する。
2012年の中国経常黒字はGDPの3.6%へ縮小すると予想する。」
などの見解を発表しました。
日銀が政策金利を0.1%に据え置きました。
日銀副総裁が基金増額による更なる金融緩和を提案しましたが、
1対8で否決されました。
日経平均は前日比+157.90円の9849.74円で週の取引を終えました。
独輸入物価指数(3月)は市場予想とおりの1.1%になりました。
日銀展望リポートでは、
「震災の影響を含み必要と判断される場合には適切な措置講じていく。
当面は震災の影響中心に景気の下振れリスクを意識する必要。
2011年度後半以降に日経済は緩やかな回復経路に復していく見込み。」
などが示されました。
IMF国際通貨基金報告では、
「中国やインドによりアジアは力強く成長。
アジアのインフレリスクは上向のままである。
アジアは更なる金融引き締めを必要としている。」
などが示されました。
日銀総裁の記者会見では、
「供給制約の解消については10月の段階で充分ではない可能性。
秋口以降から供給面の制約が和らぐ可能性。
石油製品などの上昇によるインフレ期待の上昇には注意が必要。
供給ギャップがあり物価が継続的に上昇するとは認識していない。
3月に思いきった金融緩和を行ったばかりで効果を見極める段階。
日本経済の先行きには不確実性が大きいことを認識。
来年には潜在成長を上回る成長になる可能性。
国債引き受けの問題はこれまで答えたとおり適当でないと考える。
金融面から経済を下支えしていく。」
などが示されました。
英BOEのタカ派のセンタンス政策委員が、
「高いインフレが賃金と価格に影響を及ぼし始めている兆候。
ポンド安が物価圧力に影響を与えている。」
との見解を示しました。
独失業者数(4月)は市場予想とおりの−3.7万人、
独失業率(4月)は市場予想より弱い7.1%になりました。
米第1四半期GDP速報のイベントを控えて
持ち高調整で主要通貨ペアがしばらく軟調に推移しました。
ルクセンブルク中銀総裁が、
「ECBは適切なペースで段階的に出口政策を継続していく。
ECBは特定の国々のためではなくユーロ圏の全体のために政策を決定。
ECBは特定の一国の銀行支援を目的とした措置は取らない。」
などの認識を示しました。
米第1四半期GDP速報は前期比年率で1.8%、
米第1四半期GDP価格指数速報は1.9%、
米新規失業保険申請件数は42.9万人、
米シカゴ連銀全米活動指数(3月)は0.26と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米第1四半期個人消費速報は2.7%、
米第1四半期コアPCE速報は1.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
市場反応ではドル売りになりました。
ユーログループ議長が、
「仏大統領はドラギ氏を次期ECB総裁候補として支持している。
私もそれに対して意見の相違はない。
ギリシャの債務再編は選択肢にはない。
ギリシャの債務再編は予想し得ない事態を引き起こす可能性。」
などの見解を示しました。
米中古住宅販売保留(3月 成約)は予想より強い5.1%になりました。
一時ドル買い反応が見られました。
カナダの首相が、
「加消費者は通貨高の恩恵を受けるも加BOCは急激な通貨高を懸念。」
との認識を示しました。
米7年債の入札では、最高落札利回りが前回より低い2.712%、
応札倍率が前回より低い2.63になりました。
NY金先物が1531ドルまで上昇しました。
NY原油先物が112ドル後半まで上昇しました。
Nyダウは前日比+72.35ドルで取引を終えました。

<4月29日(金)>

NZ貿易収支(3月)は市場予想より強い4.64億NZドルになりました。
構成項目の輸出は45.3億NZドルと過去最大になりました。
東京市場は昭和の日の祝日で休みでした。
東京時間では主要通貨ペアが小幅な揉み合いとなりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.4990元の切上後最高値になりました。
資源国通貨がしばらくやや軟調傾向で推移しましたが、
その後は対ドルで徐々に反発する相場展開になりました。
独小売売上高指数(3月)は市場予想より弱い−2.1%になりました。
市場反応は限定的でした。
スイスSNBの総裁が、
「インフレ見通しは物価安定の範囲内にあるが、
ややインフレの上振れリスクが見られる。
いつでも物価安定のために必要な措置を取ることが可能。
経済成長への下振れリスクはあるがスイス経済は予想より好調。」
などの認識を示しました。
スイスフランが堅調傾向で推移しました。
英市場はロイヤルウェディングの祝日で休みでした。
欧消費者物価指数速報(4月)は、(物価安定で目指す2%未満を上回る)
前年比で市場予想より強い2.8%になりました。
欧失業率(3月)は市場予想とおりの9.9%になりました。
欧業況判断指数(4月)は1.28、欧消費者信頼感確報(4月)は−11.6、
欧鉱工業信頼感(4月)は5.8、欧サービス業信頼感(4月)は10.4と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
スイスKOF先行指数(4月)は市場予想より強い2.29になりました。
米第1四半期雇用コスト指数は0.6%、
米個人支出(3月)は0.6%、米個人所得(3月)は0.5%と、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
米PCEコア・デフレータ(3月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
加GDP(2月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
加ドルが一時軟調になりました。
米シカゴ購買部協会景気指数(4月)は予想より弱い67.6になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(4月)は
市場予想より弱い69.8になりました。
バーナンキFRB議長が、
「米経済は緩やかなペースで回復。
米国の労働市場は徐々に改善しつつあるが失業率は高い水準。
住宅市場が景気回復を抑制。米経済は望む状態にはまだない。」
などの認識を示しました。
NY時間ではユーロが上下動しながらも軟調傾向で推移しましたが、
加ドルもしだいに反発して資源国通貨は堅調傾向で推移して、
全般にドル売り優勢の相場展開になりました。
資源国通貨の堅調さが目立つ相場展開になりました。
商品市場が堅調でNY金先物が1556ドル前半まで上昇しました。
NY原油(WTI)は113ドル後半で週の取引を終えました。
NYダウはは前日比+47.23ドルの12810ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<5月2日(月)>

※中国・英の市場がお休みです。

朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(4月)、
午前10時半に豪第1四半期住宅価格指数、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(3月 前年比)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(4月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(4月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(4月)、
午後6時からトリシェECB総裁の講演、
夜9時半に加鉱工業製品価格指数(3月)、加原材料価格指数(3月)、
夜10時から英BOE総裁の講演、
夜11時に米ISM製造業景況指数(4月)、米建設支出(3月)、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・(スイス)・米の指標には注目です。

<5月3日(火)>

※東京市場が祝日でお休みです。

午前10時に中国非製造業PMI(4月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後5時半に英製造業PMI(4月)、
午後6時に欧生産者物価指数(3月)、
夜11時に米製造業受注指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(英)・(米)の指標には注目です。

<5月4日(水)>

※東京市場が祝日でお休みです。

朝7時45分にNZ住宅建設許可(3月)、
午後3時に英ネーションワイド住宅価格(4月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(4月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(4月)、
午後5時半に英建設業PMI(4月)、英消費者信用残高(3月)、
午後6時に欧小売売上高(3月)、
午後8時半に米チャレンジャー人身削減数(4月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(4月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・米の指標には注目です。

<5月5日(木)>

※東京市場が祝日でお休みです。

朝7時45分にNZ第1四半期失業率、NZ第1四半期労働参加率、
午前10時半に豪小売売上高(3月)、豪第1四半期小売売上高、
同午前10時半に豪住宅建設許可件数(3月)、
午後5時半に英サービス業PMI(4月)、
午後7時に独製造業受注(3月)、
午後8時に英BOE政策金利、
午後8時45分に欧ECB政策金利、
夜9時半からトリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜9時半に米第1四半期単位労働費用速報、新規失業保険申請件数
同夜9時半に加住宅建設許可(3月)、
夜10時半からバーナンキFRB議長の講演、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・英・欧・米などの指標には注目です。

<5月6日(金)>

午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告、
午後2時45分にスイス失業率(4月)、
午後5時半に英生産者物価指数(4月)、生産者仕入・出荷価格(4月)、
午後7時に独鉱工業生産(3月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(4月)、加失業率(4月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(4月)、米失業率(4月)、
同夜9時半に米民間部門雇用者数変化(4月)、米製造業雇用者数変化、
同夜9時半に米週間平均労働時間(4月)、
深夜4時に米消費者信用残高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・(独)・加・米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろ注目されることがありました。

4月25日に、CICC中国国際金融の要人が「中国の4月消費者物価指数
は5.2〜5.5%に上昇する可能性。」との見解を示しました。
また、アイルランドの地元紙が「(じつは)昨年11月にアイルランドは
ECBから国際支援を要請するようとても強い圧力を受けていた。」
との前アイルランド財務相の談話を記事として掲載しました。
格付け会社のムーディーズが「世界の製造業の第1四半期の見通しは
やや上向きにシフトしている。」との見解を発表しました。

4月26日に、独政府の経済諮問委員会のフェルト委員が「ギリシャは
債務の再編は回避できない可能性。ギリシャはただちに債務を再編す
べき。ECBは今年に2回以上の利上げを行うと予想している。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャの10年債利回りが一時15%を超えて、同2年債利回りでは
一時24%まで上昇しました。
また、ECBのゴンザレスパラモ専務理事が「ギリシャが債務再編に
なった場合はリーマンの破綻より深刻なものになる可能性。
ギリシャの公的債務は持続可能。」との見解を示しました。
そしてガイトナー米財務長官が「米財政赤字は持続不可能。米経済は
勢いを欠いて2011年を開始したが米経済基調は耐久性を見せている。
強いドル政策は米国の利益。米国は決して弱いドルを求めることは
しない。FRBはインフレを抑制するだろう。」との見解を示しました。

4月27日に、格付け会社のS&Pが「日本の格付け見通しをネガティブ
に引き下げる。」との発表をしました。
また、英財務相が「不安定な世界経済の状況だが英は政策路線を堅持
する。」との発言をしました。
そしてFOMCでは「6000億ドルの米国債購入は計画通り6月まで継続。
異例な低金利を長期間にわたり継続する。」ことが決定されました。
バーナンキFRB議長の記者会見では「2011年の第1四半期の経済成長は
比較的弱いと予想。インフレは正常な水準へと低下していく可能性。
労働市場には更なる改善が必要。引き締めの行動の前に複数回の会合
を経る可能性。インフレの上昇が執拗なら行動が必要になる。
資産の保有額は一定の水準を維持する。債務問題は米国にとって最大
の長期的な課題。強い米ドルは米国と世界の利益。」
などが示されました。

4月28日に、日銀副総裁が基金増額による更なる金融緩和を提案し
ましたが1対8で否決されました。
また、ルクセンブルク中銀総裁が「ECBは適切なペースで段階的に
出口政策を継続していく。ECBは特定の国々のためではなくユーロ圏
の全体のために政策を決定。」などの認識を示しました。
そして、ユーログループ議長が「ギリシャの債務再編は選択肢にはな
い。ギリシャの債務再編は予想し得ない事態を引き起こす可能性。」
などの見解を示しました。

4月29日に、人民元の対ドル基準値が1ドル6.4990元と、ついに6.5元
を超えて切上げ後での最高値になりました。
また、バーナンキFRB議長が「米経済は緩やかなペースで回復。米国の
労働市場は徐々に改善しつつあるが失業率は高い水準。住宅市場が
景気回復を抑制。米経済は望む状態にはまだない。」
などの認識を示しました。

先週は、ドル円が27日に日本の格付が引き下げられたことやFOMC前の
持ち高調整で一時反発しましたが、週間では軟調傾向の推移になりま
した。一方、ユーロドルやポンドドルは週前半に一時軟調傾向の揉み
合いになるも、週間では堅調に推移して、また豪ドルなど資源国通貨
も上下動とはなるも週間では堅調に推移しました。
先週は総じてドル売り傾向が継続する一週間となりました。

また先週、注目されていたFOMCでは、FOMC前に米要人の一部でタカ派
的な発言が散見されていたにもかかわらず、いざふたを開けてみれば
全会一致で「「6000億ドルの米国債購入は計画通り6月まで継続。
異例な低金利を長期間にわたり継続する。」ことが決定されました。

そしてバーナンキFRB議長の記者会見でも、物価期待を注視している
としながらもインフレは正常な水準へと低下していく可能性との認識
を示し、保有資産の調整の用意があるとしながらも資産の保有額は
(再投資で)一定の水準を維持するとして、長期にわたる緩和政策の
継続が示されることになりました。

そして引き締めの行動の前に「複数」回の会合を経る可能性を示唆し
たことで、米有力投資銀行17社のうち15が「年内の米利上げは無い」
と予想(2社は年内利上げの可能性を指摘)するなど、市場では2011年
での利上はないとする見方が大勢となったようです。

ただ一部では「複数」の表現に2を暗示することがある"a couple"
という言辞を用いたことや、バーナンキFRB議長をはじめガイトナー
米財務長官やECB総裁らが、最近「強い米ドルは米国と世界の利益。」
との言辞を再び使い始めたことや、ドル安の織り込みも2008年の安値
のレベルに迫っていることや、米有力投資銀行17社のうち2社が米の
年内利上げの可能性があるとしていることなどで、年内の米ドル反発
への期待を裏読みする向きがあるとともに、また燻り続ける欧州問題
が顕在化した場合などでのリスク回避の米ドル買いとなる可能性を
指摘する向きもあるようで、興味深い話はあるようです。

しかしながら、FOMC直後の米ドルの「Buy the fact」の動きも見ら
れなく、市場は米ドルの一時の最安値とも見ていないようで、少なく
とも8月9日のFOMCを前にするまでは、最弱通貨米ドルの位置付けは
堅いと見るのが妥当な可能性が高く、ときに調整を経ることはあって
も、基調として米ドル安は継続しそうです。

また円については、28日に日銀副総裁による基金増額での金融緩和の
提案は1対8で否決されて更なる緩和は見送られたものの、大震災後
での日緩和策の継続がまだしばらく余儀ない状況であることや、
格付け会社のS&Pが日本の格付け見通しをネガティブに引き下げた
ことなどから円売り圧力は潜在していますが、ドル円については
ドル安圧力があることから、一時80円を目指そうとする動きとなる
可能性があると見る向きはあるようです。

ただ一方、ゴールデンウイーク中は実需筋の売買低下となりやすく、
また、米10年債利回りが3.31%まで下落しているものの下げ渋って
いる様相もあり、そして日本の輸出企業の円買いの減速も見られて
いる(日経5/1)とともに、ドルショートがかなり積み上がっている
ことや、円売り圧力は潜在していることから、投機筋によるドル円
の一旦の持ち高調整のショートカバーの可能性の指摘もあるようで、
柔軟に対応して行きたいものです。

他方、ユーロについては、年内の段階的利上げはほぼ既定路線となっ
てきていて、1.5000の節目までは上下動しながらも上昇基調が続く
と見る向きが優勢のようですが、26日にギリシャの10年債利回りが
一時15%を超えて、同2年債利回りでは一時24%まで上昇している
などの金融市場でのリスク回避の動きの事実もあり、欧州要人の多く
がギリシャの債務再編には否定的ながらも、26日の独政府の経済諮問
委員会のフェルト委員によるギリシャ債務再編を勧める意見もあり、
すぐには顕在化しないとしても、ポテンシャルの高くなっている
リスクの火種があることだけは忘れずにいたいものです。

そして豪ドルなど資源国通貨については、先週NY金先物が1556ドル、
NY原油が113ドル台後半まで上昇しているなどコモディティ市場の
堅調が続いていることや、世界経済自体は回復基調にあることや、
またNY株式市場が2年8ヶ月ぶりの高値になるなど、リスク選好度
も増して来ていて、そして資源国通貨へのやがての更なる金利上昇
への期待も根強いことから、先週同様に高値警戒はありながらも
中期的に堅調が続くと見る向きが優勢のようで、押したところでは
拾っていくことができそうですが、一方、実需の反映されやすい
ロンドン市場での銅先物相場が軟調色になっていることから、
商品市場には投機マネーの過剰流入による過熱感もあるようで、
一時、コモディティ市場が利食いなどで調整になった場合は、
資源国通貨も調整となる可能性があり、調整の動きには注意して
おきたいものです。

経済指標関連では、2日の豪豪第1四半期住宅価格指数、
そして英BOE総裁の講演に米ISM製造業景況指数、
3日の豪RBA政策金利と豪RBA声明、
4日の米ADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数、
5日のNZ第1四半期失業率と豪小売売上高に豪住宅建設許可件数、
そして英欧の政策金利の発表とトリシェECB総裁記者会見、
6日の加雇用統計と米雇用統計などが注目されます。

なお、連休中の東京時間では閑散相場となりやすそうですが、
案外とゴールデンウイーク中は大きな動きになることが少なくなく、
昨年はギリシャ問題に端を発した歴史的急落となったことなども
ありましたので、(杞憂になるとは思いますが) 連休中の仕掛けの
動きなどには一応の注意はしておきたいものです。


さて今日は、情報の海とトレードのお話です。

情報化社会などという言葉も、もう言われて久しくなりますが、
現在、情報は「氾濫」しているほどに溢れていますね。

そして、その情報は量が多くなっているだけではなく、
スピードも早く、多岐に変化もしていて、

それらの中から必要で正しい情報を得ることは
逆に難しくなってきているとの指摘も聞かれます。

そのような情報の海に日々浸っていると、

連休などで人里はなれた野山に行ったときに見る風景は、
そこに咲く花々は年々で違うはずなのに
十年前と全く変わりがないように見えて、

その変らぬ景観に不思議な安堵感と憧憬を覚えるものです。

また、

トレードにかかわる情報も溢れていて、
様々な思考や意見があるだけではなく、

ときに情報同士が相容れなく、
何が正しいのか、何が間違っているのか、

迷いの淵に取り残されてしまいそうになることがあるものですね。

「価格には全てが織り込まれていくのだから、
 トレードではテクニカル分析だけをすればよく
 ファンダメンタルズは全く不要なばかりではなく、
 むしろ無用なバイアスを生じさせて有害である。」

と聞けば、そうかなぁ、とも思うものですし、

「プロ集団のファンド筋などでは一部のモデル系を除いて
 テクニカルだけでトレードしているところは極少数派で、
 現在は情報戦ともいえる時代になっている。
 格付け機関の発表や経済指標発表で相場が動くことは日常で、
 相場は過去の記録ともいえるテクニカルだけに従って
 動いているのではない。情報こそが大切なのだ。」

と聞けば、これはこれでそういうものかなぁ、と思うことがあり、

「テクニカルだけでも、ファンダメンタルズだけでも不完全だ。
 造語だか、今はテクニカルとファンダメンタルズをともに
 融合させて用いるファンダテクニカルの時代に入っている。」

などと聞けば、そうなんだぁ、と思うことがあり、

まさに、情報の淵の迷える羊になってしまうことがありますね。

そしてまた、

テクニカル派の中の情報や考え方でも百家争鳴していて、

「メジャーなテクニカルは多くのトレーダーが参考にしているので、
 影響度は高く、また時の洗礼を経て残っているのは優秀な証拠で、
 マイナーなものよりメジャーなテクニカルを用いるべきだ。」

「いや、それは違う。相場では負けている人が大多数なのだから、
 相場のオーディナリーやマジョリティに属するメジャーな
 テクニカルでは勝てない。まだ着目の少ない優秀なテクニカルを
 他のトレーダーより早く発見したり開発すべきだ。」

などといのも、ディベートを聞いているようで、
どちらも一理のように思えるものです。

「RSIがいいよ。」
「いや、やはりストキャスだね。」
「何を言ってるRCIのほうが優秀さ。」
「そんなオシレーターなどどれもダメさ。」

いろいろな意見を聞いていると、しだいに情報の海に浸りすぎて
ポール・ディラックの海のように、混沌としてしまうものです。

ただひたすらに情報を爆食していると、
頭の中に蓄積された情報のエネルギー和がゼロになって
結局、何が何だかさっぱり解らくなってしまうわけですね。

ふと気づいたときに、たくさんの情報を得たのにもかかわらず、
ただの「情報メタボ」となってしまうことがあるのです。

このようになってしまったときには、

不要な情報を捨てて、情報のダイエットをしていくか、

あるいは、全ての情報をまずは捨てて、
そこから重要なものや価値あるものだけ再び拾い集めて、
再構築していく必要がありますが、

そこでの指針は「原点と基礎に還る」ということが
とても有効になる場合があります。

「いろいろ勉強したけれども、結局、解らなくなっちまってね。
 いや、トータル的には決して負けているわけではないんだよ。
 まぁ、囲碁や将棋で言うと万年初段という状況で、
 次のレベルになかなか行けないんだよね。」

「それで、一度チャートからテクニカルの重装備を
 全て外したんだ。移動平均線も全てだよ…。
 そしたらね。チャートがとてもダイナミックに見えてね。
 ローソク足が不思議と生き生きと見えるんだよね。」

「あぁ、全てテクニカルを外したって言ったって、
 もちろん和製テクニカルのローソク足だけは残したさ。
 だって、何がもっとも重要かって考えたら、
 それは価格そのものといってもよいローソク足だからね。
 さすがにこれだけは外すわけには行かないよ。」

「で…、オールド・トレーダー達がそうしてきたであろう、
 ローソク足だけでトレードしてみようと思ったんだ。
 大切な始原的なものを感じたり経験できると思ったんだよね。」

「そして、こう考えたんだ…。
 トレードで利益を得るとはどういうことかとね。」

「まぁ、馬鹿馬鹿しい自問だけど…、こういう結論になった。
 トレードで利益を得るとは、それが20Pipsであれ50Pipsであれ、
 買いポジションならエントリー後に利益相当の陽線の示現など、
 少なくとも小さな上昇トレンドが必要である、と帰結したんだ。」

「買いポジションを持って、その後に下降トレンドになったら
 負けるわけで、当然といえば当然なことなんだけれどもね。」

「そして、こうも考えた。
 買いポジションを持って利益相当の小さな上昇トレンドを
 得やすい状態はどのような状況か、ということなんだけれども…」

「それは大きな陰線が示現していたり、陰線の連なりがあるときには
 その利益相当の小さな上昇トレンドが得にくく、
 大きな陽線が示現していたり、陽線の連なりがあるときには
 その利益相当の小さな上昇トレンドが得やすいことに
 気づいたんだ。」

「レートの動きには一方向に動き出したらしばらく動きが続く、
 という慣性のような傾向があるんだよね。だから俺は、
 マイルールのその1を
 『買いでは元気良い陽線の示現を確認する(予測はしない)』
 としてみたんだ。まぁ、俺なりの勝手なルールだけれどもね。」

「誤解の無きように断っておくけど、このマイルールは
 決して逆張りや押し目買いを否定しているわけではないよ。
 たとえば価格の下落が続いていても、
 その後に、元気良い陽線が示現したらロングさ。
 まぁ、買いの前にしっかり陽線を確認するという意味になるかな。
 天才的な人の中には陽線が出ているときにロングしないという
 部分的な天や底を的確に捉える人もいるのは知ってるけど、
 俺は凡人。予測のトレードではなく確認をしっかりするのさ。」

「そして、マイルール1の反対となるけれど、
 マイルールのその2を
 『元気良い陰線が示現したときには、決して買わない、
 そして買いポジを保有し続けない(損切りする)』としたのさ。」

「もちろん陽線が示現しているからといったって、
 ずーっと価格が上昇するわけではないさ。
 でも、しばらくは上昇しやすい傾向は確かにあるんだよなぁ。」

「そして、価格が上昇していたのに、反転するところを調べてみた。
 もちろんいつも反転ポイントは決まっているわけではなく、
 要人発言や経済指標の影響と思われる不測も少なくないけど、
 反転する場合は、前回高値や、ずーっと以前で何度も反転した
 価格帯での反転がとても多いことに気づいたんだ。」

「まぁ、これがレジスタンスというわけだけれども、
 昔のオールド・トレーダー達はうまいものを考えていたものだね。
 再発見することができたよ。だから俺はマイルールのその3を
 『レジ・サポには注意する』としてみたんだ。」

「あくまで注意にとどまるものだよ。
 ここで反転するはずだなどの予測は禁物さ。
 利が乗っていたら一旦利食うポイントにもなることはあるけど、
 レジ・サポで必ず反転するとは限らないからね。
 抜けたときはブレークとなるのさ。ダマシもあるけど、
 ブレークした場合は、さらに上昇が続くことが多いからね。」

「そして、レジ・サポで上下をがっちりガードされたエリアと
 なることがあるよね。これがいわゆるレンジ相場だけれど、
 このエリアの中をトレードする場合は、
 レジ・サポが上下に離れているほど天井と床に距離があって、
 利益相当の小さな上昇トレンドが得やすいことに気づいたんだ。
 逆に言うと、レジ・サポが上下に離れていなくて狭いときは
 エリア内の天井と床が近すぎて、すぐに天井コッツンで、
 利益相当の小さな上昇トレンドが得にくいんだよね。」

「だから、俺はマイルールのその4を
 『利益目標に対して狭いボラのエリア内はトレードしない』
 としてみたんだ。
 気持ちよくエリア内をトレードするにはボラは利益目標に対して
 2倍は欲しい感じかなぁ…。」

「まだあるよ。マイルールのその5は
 『迷ったらトレードしない』だよ。
 迷ったときは自身のレベルで決断ができない状況なわけで、
 本能的に何らかの危険を察知している場合があるんだ。」

「もちろん、迷うという感覚的な認識は、
 トレード技能の上達や経験値で変っていくものだけど、
 不思議と悪い第6感だけは当たることが多いものさ。w」

「これだけさ。とても簡単で幼稚だろう?」

「あぁ、もちろん、この他にも、
 トレンド方向へのトレードを心掛けるとか、
 上位の時間軸を含めて複数時間軸を確認するとか、
 いろいろ大切なことはあるさ。
 あくまで基本的なマイルールというわけだけれどもね。」

「でもね、これらの基本マイルールを確立してから、
 あらためてお気に入りのテクニカルを表示させると、
 今までとは違ってチャートが見えるんだなぁ。
 今までの断片的知識が蘇るような感じさえしたよ。」

「何が大事で何が補助かが認識されているから、
 頭の中でかみ合うと言うか…、格好よく言うと
 チャート分析のプライオリティが再構築されるっちゅうのか、
 トレード判断で行くべきか止めるべきか迷うようなとき、
 最終的にこれらの基本マイルールのフィルターにかけてやると、
 おっと、うかつに根拠希薄の予測でトレードをしてしまう
 ところだった、エントリーはもう少し様子を見ようなど、
 迷うことが少なくなるしね。
 自身のトレードのブレークスルーができたってワケさ。」

1. 『買いでは元気良い陽線の示現を確認する(予測はしない)』
   (売りは元気良い陰線の示現を確認する) 

2. 『元気良い陰線が示現したときには、決して買わない、
   そして買いポジを保有し続けない(損切りする)』
   (元気良い陽線が示現したときには、決して売らない、
   そして売りポジを所有し続けない)

3. 『レジ・サポには注意する』

4. 『利益目標に対して狭いボラのエリア内はトレードしない』

5. 『迷ったらトレードしない』

ふーん。なーるほどぉ。

頭の中を整理して再構築するのですね。

初歩の初歩としてはちょっとは役立ちそうかも……。



<ご案内>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に19時間学んでいただければと思います。


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