FX なぜAさんは勝てるようになれたのかのお話


サッカーのアジア杯でザック日本が優勝しましたね。^^

また先週はS&Pが日本の国債をスペイン国債以下に格下げしました。
そして、エジプトではデモが激化して緊迫した情勢になりました。

●先週1月24日(月)〜1月28日(金)の気になる出来事

※いつもより少し簡略な記述にいたします。

<1月24日(月)>

23日付けのWSJ紙が、トリシェECB総裁の
「インフレの一時的な急騰には静観するが注意する必要。
ECBの政策金利は適切であるが、必要であれば、
非標準的な措置とは無関係に(政策金利の)変更が可能。」
などの見解を記事として掲載しました。
豪第4四半期生産者物価指数は市場予想より弱い0.1%になりました。
ECBの専務理事が、
「ユーロ圏の景気回復は継続。景気の二番底は懸念していない。
財政危機は顕著であり、除去には数年を要する可能性。」
などの見解を示しました。
日経平均は前週末比+70.59円で取引を終えました。
独製造業PMI速報(1月)は予想より弱い60.2、
独サービス業PMI速報(1月)は予想より強い60.0、
などの結果になりました。
欧製造業PMI速報(1月)は予想より弱い56.9、
独サービス業PMI速報(1月)は予想より強い55.2、
などの結果になりました。
欧鉱工業新規受注(11月)は予想より弱い2.1%になりましたが、
前年比では市場予想より強い19.9%になりました。
一時軟調になったユーロが堅調傾向で推移しました。
米インテルが
「自社株買いプログラムを100億ドル拡大する。
四半期配当を18.12セントに増やす。」
などの発表をしました。
英BOEのタカ派のセンタンス政策委員が、
「今年、消費者物価は少なくとも4%まで上昇する可能性。
インフレに対してBOEが行動を起こす時が来た。」
との見解を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+108.68ドルで取引を終えました。

<1月25日(火)>

豪第4四半期消費者物価は市場予想より弱い0.4%になりました。
日政策金利は据え置きになりました。
日経平均は前日比+119.31円で取引を終えました。
IMF国際通貨基金が、
「2011年の世界経済成長見通しを4.4%に引き上げる。
2011年の米経済成長率見通しを3.0%に引き上げる。
2011年のユーロ圏成長率見通しを1.5%に据え置く。
ユーロ圏では金融問題とソブリン問題のために緊急の政策が必要。
新興国では世界的な均衡化を促進し過熱を防ぐため政策が必要。」
などの見解を発表しました。
独GFK消費者信頼感調査(2月)は市場予想より強い5.7%になりました。
日銀総裁が、
「世界経済のリスクは上下におおむねバランス。
日本経済は緩やかな回復に向かう蓋然性が高い。
米国経済の先行き懸念は昨年10月と比較して後退。
新興国経済の景気過熱とインフレ懸念は払拭されていない。
欧州ソブリンリスク払拭されていない。
日本の長期金利上昇幅は相対的に小さい。」
などの見解を示しました。
英第4四半期GDP速報は市場予想よりかなり弱い−0.5%になりました。
ポンドが下落しました。
英の財務相が、
「第4四半期のGDPの結果は非常に悪い天候によるもので、
財政計画の変更によるものではない。」
との認識を示す発言をしました。
スペインの国債入札では、
「3ヶ月物の応札倍率が前回より高い5.5倍、
平均落札利回りが前回より低い0.98%。
6ヶ月物の応札倍率が前回より低い5.1倍、
平均落札利回りが前回より低い1.801%。」
と、好調な結果になりました。
一時軟調になっていたユーロが堅調傾向で推移しました。
加消費者物価指数(12月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
米S&Pケースシラー住宅価格(11月)は、
市場予想よりは強い−0.54%になりました。
米消費者信頼感指数(1月)は市場予想よりかなり強い60.6、
リッチモンド連銀製造業指数(1月)は予想より弱い18になりました。
欧州金融安定ファシリティーが5年債を発行して、
発行額50億ユーロに対し445億ユーロの需要がありました。
ファンロンパイEU大統領が、
「ユーロ圏のファンダメンタルズは強い。
1.35ドルの水準でユーロの堅実性を疑う理由はない。
EUはユーロの安定化のためにできる限りのことを行う。」
などの主旨の発言をしました。
アイルランド中銀総裁が、
「ECBに対する市場の利上げ期待は驚きではないが、
インフレ期待は抑制されていて
ECBが急激に金融政策を変更することはない可能性。」
などの認識を示しました。
英BOE総裁が、
「BOEはインフレターゲットを放棄していない。
インフレは来年に急激に減速する可能性。
英国内のインフレは不快な高さにある。
ある時点で金利は正常な水準に回帰させる可能性。
経済の安定性回復には慎重かつ熟考した措置が必要。」
などの認識を示しました。
NYダウは前日比−3.33ドルで取引を終えました。

<1月26日(水)>

日企業向サービス価格(12月 前年比)は予想とおりの−1.3%でした。
NZの首相が、
「予想より早く財政黒字へ復帰できる見通し。」
であるとの認識を示しました。
オバマ米大統領の一般教書演説では、
「年間の国内歳出を5年間にわたり凍結することを提案。
過去25年で初めてとなる法人税率引き下げを実施したい。
すべてのことについて改善が可能。
富裕層に減税措置をあきらめるよう求めるべき。
過剰な支出を削減することが赤字縮小に向けた唯一の手段。
2035年までにクリーンエネルギーによる電力の比率を80%へ。
リセッションから2年で株式市場は活気を取り戻し企業利益は増加。
経済は再び成長している。」
などが示されました。
の一般教書演説への市場反応は限定的でした。
日経平均は前日比−62.52円で取引を終えました。
独輸入物価指数(12月)は市場予想より強い2.3%になりました。
中国上海株式市場が約1.2%上昇しました。
英BOE議事録では、
「金利据え置きを7対2で決定。資産買入枠の据置を8対1で決定。
多数の委員が中期的な消費者物価指数の上昇リスクを認識。
消費者物価指数の上振れリスクは商品価格と輸入インフレによる。
成長は大雪と付加価値税上昇でもトレンドに沿って推移する可能性。」
などが示されました。
アイルランドで金融法案が80対78の僅差で通過しました。
米新築住宅販売件数(12月)は予想より強い32.9万件になりました。
ベルギー中銀総裁が、
「ユーロ圏のインフレ率はECBの目標を上回っている。
ECBの主要命題は物価の安定。流動性政策と政策金利は別々である。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBの金利は適切。インフレ期待は抑制されている。
ECBはインフレに対し必要なことを行なって行く。
大手金融機関のバランスシートは改善。EFSFの国債購入は有益。
商品価格が高騰していることを考慮する必要。
(ただし)我々は決して事前の約束はしない。」
などの認識を示す発言をしました。
米FOMCではFF金利が0.0〜0.25%の範囲で据え置きとなりました。
米FOMC声明では、
「米国債の買入れの期限6ヶ月で総額6000億ドルに変更はない。
金融政策の決定は全会一致。極めて低水準の金利を長期間継続。
景気回復は失業率を押し下げるには不充分。家計支出は年末から上向。
米経済の回復は続いている。住宅市場は依然として抑制されている。
商品価格は上昇。長期的なインフレ期待は安定。」
などが示されました。
声明にタカ派的な内容はありませんでした。
NYダウは前日比+8.25ドルで取引を終えました。

<1月27日(木)>

RBNZが政策金利を3.00%で据え置きました。
RBNZ声明では、
「景気回復がさらに力強くなるまで低水準の金利を維持。
インフレ圧力が明確になるまで金利は低水準で据え置く。
金利は向こう2年間で緩やかに上昇する見通し。
基調インフレはターゲット内。先行きを示す指標はやや堅調。
下半期の国内景況感は予測よりも弱い可能性。
商品輸出価格は上昇。企業信頼感は上向。」
などが示されました。
日通関ベース貿易収支(12月)は予想より強い7277億円になりました。
豪の首相が、
「洪水はGDPを0.5%押し下げる見通し。
洪水復旧への政府予算は56億豪ドル。
洪水被害復興のため一時的に所得への課税を7月から適用。」
などの主旨の発言をしました。
英の副首相が、
「歳出削減計画は経済を萎縮させる可能性。
歳出削減は必要だが経済成長を促すには充分ではない。
(しかし)英政府は歳出削減姿勢を崩さない。」
などの認識を示しました。
日経平均は前日比+76.76円で取引を終えました。
中国上海株式市場が約1.5%上昇しました。
格付け会社のS&Pが日本の長期国債の格付けを引き下げました。
一時、ドル円が急騰して円が売られドルが買われました。
格付け会社のムーディーズが日本の格付け据え置きを確認しました。
欧業況判断指数(1月)は1.58、欧鉱工業信頼感(1月)は6.0と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧経済信頼感(1月)は106.5、欧サービス業信頼感(1月)は9.2と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧消費者物価指数確報(1月)は市場予想とおりの−11.2になりました。
OECD経済協力開発機構の事務総長が、
「スペインとポルトガルの債務状況は心配していない。」
との見解を示しました。
スイスSNB総裁が、
「最近のスイスフランの上昇は輸出業者への多大な試練。
2010年に比べて経済成長は緩慢になる可能性。」
との認識を示しました。
独消費者物価指数速報(1月)は予想より弱い−0.5%になりました。
米耐久財受注(12月)は−2.5%、シカゴ連銀全米活動(12月)は0.03、
米新規失業保険申請件数は45.4万件と、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
米中古住宅販売保留(12月 成約)は予想より強い2.0%になりました。
アイルランドの下院で予算案が81対76の僅差で通過しました。
米マイクロソフトの10-12月期決算では、
売上高が199.53億ドル、1株当たり利益が77セントと、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NYダウは前日比+4.39ドルで取引を終えました。

<1月28日(金)>

格付け会社のムーディーズが、
「米国の格付けリスクは小さいが今後数年で拡大する可能性。
今後2年程で米国見通しをネガティブとする可能性が高まっている。」
との発表をしました。
日失業率(12月)は4.9%、日全国消費者物価指数(12月)は前年比0.0%、
と、ともに市場予想より強い結果になりました。
日全世帯家計調査消費支出(12月)は前年比で−3.3%、
日小売業販売額(12月)は前年比で−2.0%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
英GFK消費者信頼感調査(1月)は−29と弱い結果になりました。
日経平均は前日比−118.32円の10360.34円で週の取引を終えました。
仏の財務相が、
「ユーロ圏の資金を使い債券を購入するのは選択肢の1つ。
(加盟各国が)財政赤字を減らすことが必要。」
などの認識を示しました。
スイスKOF先行指数(1月)は市場予想より強い2.10になりました。
エジプトでのデモが激化して緊迫した情勢になりました。
ガイトナー米財務長官がダボスでのフォーラムで、
「歳出削減が経済を傷つけることはない。
新興国の急激な成長は米国に利益をもたらす可能性。
人民元とドルとのかかわりが柔軟化すれば
新興国はインフレ圧力を制御しやすくなる可能性。」
などの認識を示しました。
米第4四半期GDP速報値は3.2%、米第4四半期GDP価格指数は0.3%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
(米GDPは6四半期連続のプラスではありました。)
米第4四半期個人消費速報値は市場予想より強い4.4%になりました。
米第4四半期コアPCE速報値は市場予想とおりの0.4%になりました。
市場はドル買い反応になりました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(1月)は、
市場予想より強い74.2になりました。
一部メディアが、
「ECBがオペに依存過多の銀行へ上乗せ金利を検討している。」
ことを報道しました。
ユーログループ議長が、
「スペインに問題は見られない。
ギリシャが債務再編を行なう計画はない。」
との見解を示しました。
独の首相が、
「独はユーロを守っていく。財政緊縮の重要性は高い。
ユーロの危機ではなく債務の危機。
G20では通貨と貿易と商品に焦点あてるべき。
持続的な成長を加速させるためさらに行動が必要。
為替レートはその国の強さを反映すべきである。」
などの認識を示しました。
加財務省は財政赤字が44.7億加ドルに拡大したことを発表しました。
NY原油(WTI)は89ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−166.13ドルの11823.70ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<1月31日(月)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(12月)、NZ住宅建設許可(12月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(12月)、
午後2時に住宅着工件数(12月 前年比)、日建設工事受注(12月 前年比)
午後7時に欧消費者物価指数速報(1月)、
夜10時半に米個人所得(12月)、米個人支出(12月)、
同夜10時半に米PCEコア・デフレータ(12月)、
同夜10時半に加GDP(11月)、加鉱工業製品価格(12月)、
夜11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(1月)、
深夜12時半に米ダラス連銀製造業活動指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・(欧)・加・米の指標には注目です。

<2月1日(火)の主な予定>

午前9時半に豪第4四半期住宅価格指数、豪NAB企業景況感指数(12月)
同午前9時半に豪NAB企業信頼感指数(12月)、
午前10時に中国製造業PMI(1月)、
昼12時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(12月 前年比)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(1月)、
午後5時55分に独失業者数(1月)、独失業率(1月)、独製造業PMI確報、
午後6時に欧製造業PMI確報(1月)、
午後6時半に英製造業PMI(1月)、英消費者信用残高(12月)、
午後7時に欧失業率(12月)、
深夜12時に米ISM製造業景況指数(1月)、米建設支出(12月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(スイス)・独・米の指標には注目です

<2月2日(水)の主な予定>

※中国は春節で休場です。

午後6時半に英建設業PMI(1月)、
午後7時に欧生産者物価指数(12月)、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減数(1月)、
夜10時15分に米ADP雇用統計(1月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<2月3日(木)の主な予定>

※中国は春節で休場です。

朝6時45分にNZ第4四半期失業率、
午前9時半に豪住宅建設許可件数(12月)、豪貿易収支(12月)、
午前10時に中国非製造業PMI(1月)、
午後4時15分にスイス貿易収支(12月)、
午後5時55分に独サービス業PMI確報(1月)、
午後6時に欧サービス業PMI確報(1月)、
午後6時半に英サービス業PMI(1月)、
午後7時に欧小売売上高(12月)、
夜9時45分に欧ECB政策金利、
夜10時半からトリシェECB総裁記者会見、
夜10時半に米第4四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜10時半に米第4四半期単位労働費用速報、新規失業保険申請件数、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(1月)、米製造業受注指数(12月)、
深夜3時からバーナンキFRB議長の記者会見
などの経済指標が発表されます。
NZ・(豪)・欧・米の指標には注目です。

<2月4日(金)の主な予定>

※中国は春節で休場です。

午後6時からEU首脳会議、(EFSFの増額や国債買戻しへ用途拡大を協議)
夜9時に加雇用ネット変化率(1月)、加失業率(1月)、
夜10時半に米非農業部門雇用者数変化(1月)、
同夜10時半に米失業率(1月)、米民間部門雇用者数変化(1月)
同夜10時半に米製造業雇用者数変化(1月)、米週平均労働時間(1月)、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろなことがありました。

23日に、WSJ紙が「ECBの政策金利は適切であるが、必要であれば、
非標準的な措置とは無関係に(政策金利の)変更が可能。」との
トリシェECB総裁の見解を記事として報道しました。

24日に、英BOEのタカ派のセンタンス政策委員が「今年、消費者物価は
少なくとも4%まで上昇する可能性。BOEが行動を起こす時が来た。」
との見解を示す発言をしました。

25日に、IMF国際通貨基金が「2011年の世界経済成長見通しを4.4%に
引き上げる。2011年の米経済成長率見通しを3.0%に引き上げる。
2011年のユーロ圏成長率見通しを1.5%に据え置く。」などの
発表をしました。
また、英第4四半期GDP速報がかなり弱い−0.5%になりました。
そして、欧州金融安定ファシリティーが5年債を発行して、
発行額50億ユーロに対し445億ユーロの需要がありました。

26日に、オバマ米大統領が一般教書演説で「年間の国内歳出を5年間
にわたり凍結することを提案。法人税率引き下げを実施したい。」
などを示しました。
また、アイルランドで金融法案が80対78の僅差で通過しました。
そして、トリシェECB総裁が「EFSFの国債購入は有益。商品価格が高騰
していることを考慮する必要。」などの認識を示す発言をしました。
FOMC声明では「「米国債の買入れの期限6ヶ月で総額6000億ドルに
変更はない。」として、タカ派的な内容はありませんでした。

27日に、豪の首相が「洪水はGDPを0.5%押し下げる見通し。洪水被害の
復興のため一時的に所得への課税を7月から適用する。」
などの発言をしました。
また、格付け会社S&Pが日本の長期国債の格付けを引き下げました。
そして、アイルランドの下院で(解散総選挙を条件に)予算案が
81対76の僅差で通過しました。

28日に、格付け会社のムーディーズが「米国の格付けリスクは小さいが
今後数年で拡大する可能性。」との発表をしました。
また、仏の財務相が「ユーロ圏の資金を使った債券購入は選択肢の1つ。
(加盟各国が)財政赤字を減らすことが必要。」などの認識を示しました。
そして、エジプトでのデモが激化して緊迫した情勢になりました。
米第4四半期個人消費速報値は市場予想より強い4.4%になりました。

先週はドル円やクロス円が比較的大きな振幅での上下動になり、
ユーロドルが上下動しながらも上昇傾向で推移した後に週末下落して、
主要通貨ペアが上げ下げ忙しい相場展開になりました。

NYダウは米景気回復を示す経済指標を好感して一時12,000ドルの大台を
回復したものの、エジプト情勢が緊迫化して中東産油国への混乱が拡大
する地政学的リスクも影響してか、終値では大台を大きく割り込んで
週の取引を終えました。

今週は、緊迫化しているエジプト情勢などへ市場の関心が向いてきて
いることによる相場動向が注目されますが、地政学的リスクを回避し
ようとする動きと米景気回復への期待によるリスク選好との綱引きで、
揺れる相場展開になる可能性がありそうです。

エジプト情勢の緊迫化では、単にエジプトの問題にとどまらず、中東の
産油国へも情勢不安が拡大すると見る向きがあるようで、米・英・欧、
そしてブラジルなどの株式市場にリスク回避の動きが見られ、比較的に
安全と見られる米国債などへ資金が向かう「質への逃避」が見られて
いるとともに、新興国の相次ぐ利上げで上昇が一服になっていた金にも
「有事の金買い」の動きとなりはじめていることから、(一過性と見る
向きもあるものの) リスク回避の動きには注意していきたいものです。

ドル円では、82.00の節目を巡る売り買い攻防が注目されますが、
週末の米雇用統計までは動きづらく揉み合うと見る向きがある一方、
クロス円を含めて円高傾向になると見る向きもあり、意見が割れている
ようです。

また、ユーロはインフレ懸念を背景としたECBの利上げ期待と、欧州
金融ファシリティーの増額や同基金の国債買戻しへの用途拡大期待
などでの買いと、エジプト情勢の緊迫化やアイルランドの解散総選挙
などの政情不安によるリスク回避による売りとがぶつかり合って綱引き
になり、揺れる相場展開になりそうですが、中東への地政学的リスクの
波及状況によってはドルストレートが全般に揉み合いから調整が進むと
見る向きもあるようです。

経済指標や要人発言では、2月1日深夜の米ISM製造業景況指数、
2月2日の米ADP雇用統計、2月3日のECB政策金利とトリシェ総裁の
記者会見と米ISM非製造業景況指数にバーナンキFRB議長の記者会見、
そして週末2月4日の米雇用統計などが注目されます。


さて今日は、「なぜAさんは勝てるようになれたのか」のお話です。

私にはたくさんのクライアント様がいて
日々、たくさんのメールをいただきます。

そのような中に何通かとても参考になるメールをいただきました。

ここで書くAさんはイニシャルではなく、
阿部さんでも安藤さんのことでもありません。(笑)

複数の方とのメールのやり取りを合成的な人格のAさんとして、
趣旨を変えずにインタビュー調に脚色してご紹介いたします。


それでは、はじまり、はじまりぃ〜。

「私はいわゆる中小企業に勤めているサラリーマンです。
 自分で言うのもなんですがけっこう生真面目なほうで、
 忙新年会以外はほとんど定時に家に帰り、
 食事と風呂を済ませた後、パソコンに向かいます。」

『トレードをするためにパソコンを開くのですね。』

「ええ。ネット・サーフィンをしたり、占いを見たり
 することももちろんありますが、(笑)
 ニュースはTVで見ますので、パソコンを開くのは
 ほとんど為替のトレードのためです。」

『毎日ですか。』

「はい。ほとんど毎日です。パソコンを開きチャートを出して、
 上がるか下がるかを自分なりに分析してトレードするんです。
 私のトレードスタイルはデイトレですが、どちらかというと
 ビビリのスキャルもどきといった感じです。(笑)」

『負けていた頃とトータル収支で勝てるようになってからと比べて、
 どのような違いがあったとご自身で思われますか。』

「チャート分析技術はじつはそれほど進歩していないのですが、(笑)
 幾つか気づきを得ることができたことが大きかったと思います。」

『トレード結果が大きく改善した幾つかの気づきですか…。
 その気づきについて少し教えてくれませんか。』

「役に立つかどうかはわかりませんが、いいですよ。
 まず気づいたのは、会社から帰って私がパソコンを開いたときが、
 トレードのベストタイミングとは限らないということです。」

『……。』

「以前はどこの時点でもそこからは上げるか下げるかしかないので、
 チャート分析さえすれば、いつでも売買判断ができるものと
 思っていたのです。」

『……。』

「それで、パソコンを開けると会社に勤めで仕事を始めるように、
 勤勉にトレードしていたのですが、(笑)
 でもそれは、大きな勘違いだと気づいたのです。」

『勤勉にトレードすることは良くないと?……。』

「はい。上げるか下げるかがまだはっきり決定されない、
 不明という状況もチャートには存在することに気づきました。」

『……。』

「そんなわけで、自分なりに自身の技量でよくわからないときは、
 自分自身でわかるような状況になるまで待つことにしたのです。」

『……。』

「ですので日によってはトレードしない日もでてきましたが、
 でも負けトレードが減ってトータル収支は大きく改善しました。」

『……。』

「以前は何でも積極的に行うことが良いことと思っていたのですが、
 トレードでは世間一般と違い勤勉がアダとなることを知りました。
 よく、休むも相場といいますが、ようやくそのことに気づきました。
 休むことや待つことの効用に気づいたのです。」

『……。』

「ほんとうにトレードでは、判らないときは休み、
 良い状況を待つということが大切なのですね。」


『そのほかの気づきはありますか。』

「今の話に関連しますが、以前はなんとかトレードしようと
 トレードチャンスばかり探してチャートを見ていましたが、
 今は、それだけではなく、トレードしていけない場面も
 しっかり見極めるようにチャートを見ています。」

『……。』

「へんな言い方ですが、ある意味、普通ではない世界の相場では、
 ネガティブ思考がポジティブ思考よりも大切なように思います。」

『……。』

「以前はどのような相場状況でもトレードできることが
 優れたトレーダーだと思っていたのですが…。
 もちろんそういったスパートレーダーもいるのでしょうけど、
 今はトレードしていけない場面を判ることが
 優秀なトレーダーの要件かもしれないと思っています。」

『……。』

「リスクを恐れない勇気あるトレーダーよりも、
 臆病なトレーダーのほうが市場での生存率が
 どうも高いような気がしています。」


『そのほかの気づきはありますか。』

「そうですね…。
 私はチキンハートでビビリのトレーダーなので、
 自己弁護をするようですが、
 10Pipsや20Pipsの薄利を大切にして喜べるようになりました。」

『……。』

「以前は自身のチキン・トレードに悩んでいて、
 数百Pipsのトレードに憧れていたのですが、
 獲得Pipsの大きさよりも安定度が大切と思うようになりました。
 大きく獲っても大きく負けて、結局、収支が赤字ならば
 何にもならないですものね。」

『……。』

「獲得Pipsがたとえ少なくても、それをコツコツ積み上げる大切さも
 知りましたし、負けトレードを少なくすることにフォーカスして
 安定度さえ得られるようになれば、極論ですが、
 獲得収益はどうにでもできることも知りました。」

『どういう意味ですか。』

「安定的なトレードさえできれば、たとえ獲得Pipsが少なくても、
 玉数を徐々に増やすことによって、
 利大と同じ結果にできるということです。
 あたりまえですが、たとえば1枚で20Pipsは、
 2枚では(一枚換算で)40Pipsと等価になります。」

『スキャル的な考え方ですね。』

「そうですね。思想的にはスキャル的と思います。」


『そのほかの気づきはありますか。』

「そうですね…。
 普通ではない世界の相場では、安全指向は必ずしも安全ではなく、
 一見、リスクがありそうなところこそ、
 チャンスであることが多いということです。」

『どういう意味ですか。』

「最近は高速スキャルピングといって、
 数Pipsを積み上げていく手法がありますので、
 全てに当てはまることではありませんが…、」

『はい。それは判りますが、それで?』

「陽線と陰線がゴチャゴチャしている状況は
 一見、低ボラで安全なようですが、浮動のダマシの温床でもあり、
 とても危険な状況であることが多いということです。」

『……。』

「以前は、このような状況でも、
 上がるか下がるかしかない相場ならということで、
 無理やり買うか売るかの結論を出してトレードしていたので、
 負けも募りがちでした。」

『……。』

「対しまして、低ボラからボラが拡大していく状況で
 大きな陽線が出たり、大きな陰線が出たり、
 あるいは陽線や陰線が連なり始めたときは、
 以前はリスキーに思えて怖くて敬遠していましたが、
 一見、危険に見えるボラが拡大していく過程こそ、
 トレードチャンスになることが多いということに気づいたのです。

『……。』

「もちろん、ボラ拡大が不発になるダマシもあって、
 レジサポの位置と抜けを良く見定めたり、
 上位時間軸の動意方向であるかどうかや、
 上位時間軸のチャートポイントも認識しておかないとなりませんが、
 静から動に移行するときにトレードチャンスになる
 ことが多いように思います。」

『いわゆるブレイク指向ですね。」

「はい。そのような分類のセットアップになると思います。」


『ボラ拡大からボラ収縮に向かうときなどでの逆張りや、
 レンジの上限や下限でのカウンターはやらないのですか。』

「トレードチャンスが増えますので、
 逆張りやカウンターもトレードできるオールラウンドの
 トレーダーになりたいとも思っていますが、
 一歩一歩、やっていこうと思っています。」

『……。』

「人にはやはり得手や不得手はあるものですので、
 もしも、自分自身に逆張りやカウンターもしっくり来るなら、
 逆張りやカウンターのトレードも取り入れたいと思っていますが、
 そうではないと自分自身で感じたならば、
 しばらくブレイク指向の一本槍でも良いかな、とは思っています。」

『もっともっとと欲張って、
 せっかくうまくいっているスタイルを崩すより、
 うまくいっているのであるならば、その人にとってそのスタイルこそが
 ベストであるというわけですね。』

「はい。私はそのように思っています。」


『今日は参考になる気づきのお話をありがとうございます。』

「少しでも、参考にしていただけるなら幸いです。」

では、今回はこれでおしまい。(笑)

「なぜAさんは勝てるようになれたのか」のお話でした。



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中国の2010年のGDPが実質で前年比10.3%増になったとのことで、
日本が42年間にわたり保ってきた世界第二位の経済大国の地位を
中国に譲ることになることが確実になったそうですね。

●先週1月17日(月)〜1月21日(金)の気になる出来事

<1月17日(月)>

16日にトリシェECB総裁が
「欧州安定化基金は額の面でも質の面でも改善される必要。
インフレはこの2年間でECBの区間範囲を超えている。」
などの認識を示しました。
中国国家統計局が、
「12月の中国不動産価格は前年比6.4%の上昇。」
との発表をしました。
英テレグラフ紙が、
「独副首相が欧州金融安定ファシリティーの拡大に難色示した。
アイルランドの金融機関はECBから融資を受けるための担保の不足で
アイルランド中銀の緊急融資へ殺到している。」
などの記事を掲載しました。
日銀地域経済報告では、
「9地域の景気判断で7地域で悪化、2地域で据え置き。」
となったことが報告されました。
日経平均は前週末比+3.82円で取引を終えました。
独の財務相が、
「欧州金融安定ファシリティーの規模拡大の議論は必要ない。
不調なユーロ圏諸国は自国自体で財政問題を解決する必要。」
などの認識を示しました。
中国上海株式市場が3%ほど下落しました。
仏の財務相が、
「欧州金融安定ファシリティーは強化する必要がある。」
との見解を示しました。
独地元紙などでも欧州要人の欧州金融安定ファシリティーに対する
意見が割れていることが報道されました。
しばらくユーロが軟調に推移しました。
EU欧州連合が、
「アイルランドの状況は懸念していない。
EUとIMFのアイルランドに関するプログラムは順調。」
などの見解を発表しました。
加国際証券取扱高(11月)は予想より弱い80.1億加ドルになりました。
今年からFOMCでの投票権を持つフィラデルフィア連銀総裁が、
「年内での米利上げ実施の可能性を排除しない。
QE2は状況に応じ早期に終了する可能性。失業率は緩やかに改善。
今年の米GDPを3.5〜4.0%との予想は理に適う。
米国の短期的なインフレは懸念していない。
現在の米国の財政政策は持続不能。」
などの見解を示す発言をしました。
スペインの財務相が、
「スペインに対する支援準備がされていることはない。」
との発言をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ギリシャ5銀行の長期格付けを引き下げ見通しをネガティブにする。
また、キプロスの格付けを引下げる可能性がある。」
などの発表をしました。
レーン欧州委員が、
「欧州金融安定ファシリティーの融資能力は増強が必要。
数ヶ月以内に厳格なストレステストを実施。
各国は財政再建をすべき。金融市場での緊張は継続している。」
などの見解を示しました。
米株式市場はキング牧師誕生日の祝日でお休みでした。

<1月18日(火)>

ユーログループ議長が、
「スペインとポルトガルが実施した措置は機能している。
ユーログループに大きな意見の相違はない。
最近の市場の改善には勇気付けられる。
ユーロ自体には何ら問題はない。
債務危機の解決策では意見の相違がある。」
などの見解を示しました。
レーン欧州委員が、
「厳格なストレステストを今年前半に実施予定。
恒久的な救済基金に関しては3月までに合意の見込み。」
などの認識を示しました。
英RICS住宅価格(12月)は−39%、
英ネーションワイド消費者信頼感(12月)は53と、
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
中国商務省が、
「2010年の対中直接投資は前年比+17.4%の1057.4億ドル。」
になったことを発表しました。
ギリシャの副首相が、
「ギリシャは債務元本の減免を望んでいないが
債務返済期間の延長は望んでいる。」
との発言をしました。
日経平均は前日比+16.12円で取引を終えました。
スペインの地元紙が、
「ロシアはスペイン国債の購入を再開することを検討している。」
との観測報道をしました。
ロシアの財務相が、
「ロシアはスペイン国債を購入する計画ない。
ロシアは欧州金融安定ファシリティー債の購入には興味。」
などの(スペインの地元紙の観測報道を否定する)発言をしました。
独の財務相が
「EU欧州連合は緊密な経済政策の協調が必要。
加盟国は競争力を高めるとともに安定協定を改善する必要。」
などの認識を示しました。
BOEの金融政策委員が、
「英国のインフレはとても不快だが金融政策は変更しない可能性。
英国の成長が1四半期マイナスになる可能性は排除できないが、
短期のインフレ率を過度に懸念することはできない。」
などの見解を示す発言をしました。
英消費者物価指数(12月)は市場予想より強い1.0%、
英小売物価指数(12月)は市場予想とおりの0.7%になりました。
スペインの国債入札では、
12ヵ月債の平均落札利回りが前回より低い2.947%で応札倍率が2.2倍、
18ヵ月債の平均落札利回りが前回より低い3.367%で応札倍率が4.1倍、
という結果になりました。
独ZEW景況感調査(1月)は市場予想より強い15.4になりました。
欧ZEW景況感調査(1月)は市場予想より強い25.4になりました。
ポンドやユーロが堅調になりました。
中国の首相が、
「中国は物価の基本的安定を確保する。
中国は断固として不動産の制御を実行する。
中国は投機的不動産投資を抑制する。」
などの指針を発表しました。
EU欧州連合筋が、
「2011年のEUのストレステストは2010年と同じ91の銀行を網羅。
EUストレステストにはコアTier1の資本の厳格なテストが含まれる。
流動性基準により前年よりも多くの銀行が不合格になる可能性。
3月までに準備をして実行は5月末までで結果は夏に発表の予定。」
などを示しました。
米シティ・グループの10-12月期決算では、
収入が183.7億ドル、純利益が前年同期比−76億ドルの13億ドル、
1株当たり利益が市場予想より弱い4セントになりました。
オランダの財務相が、
「ユーログループは金融安定ファシリティーの規模拡大を拒否した。」
との発言をしました。
米NY連銀製造業景気指数(1月)は予想より弱い11.92になりました。
米ネット長期TICフロー(11月 対米証券投資)は
市場予想より弱い851億ドルになりました。
加BOCが政策金利を市場予想とおり1.00%に据え置きました。
加BOC声明では、
「世界経済の回復は以前よりも早くなっている。
カナダドルの上昇が輸出の回復を阻害。利上げは慎重に検討。
加経済成長の予想は11年に2.4%、12年に2.8%へとと上方修正。
2012年末までのインフレ率は2%と予想。
企業投資は強い回復を続ける可能性が高い。」
などが示されました。
米NAHB住宅市場指数(1月)は市場予想より弱い16になりました。
独連銀総裁が、
「独の投資と個人消費は大きく拡大。
独の2012年の失業率平均は7%以下になる可能性。
ECBはインフレリスクが拡大する可能性を注視している。
ユーロ圏のインフレ率は今年3月に2.4%で頭打ちの可能性。」
などの認識を示しました。
オーストリア中銀総裁が、
「トリシェ総裁のインフレに関する声明は一方的に解釈された。
今のところ金利を変更する必要性は見当たらない。」
との見解を示す発言をしました。
米長期金利が一時急伸しました。
米IBMの10-12月期決算では、売上高は290.2億ドル、
1株当たり利益が4.18ドルと、共に予想より強い結果になりました。
米アップルMの10-12月期決算では、売上高は267.4億ドル、
1株当たり利益が6.43ドルと、共に予想より強い結果になりました。
NYダウは前週末比+50.55ドルで取引を終えました。

<1月19日(水)>

日第三次参議要活動指数(11月)は予想より強い0.6%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.5885元になりました。
英FT紙が
「中国は保有するユーロ圏周辺国の債券に対して、
債務再編による影響がないかの説明を求めるべき。
ユーロ圏が恒久的な解決メカニズムを決定するまで
国債の購入によるユーロ圏支援を何も約束すべきでない。」
などの元中国人民銀行の金融政策委員の見解を掲載しました。
日経平均は前日比+38.12円で取引を終えました。
ドルが軟調傾向で推移しました。
中国上海株式市場や香港株式市場が堅調に推移しました。
独の首相が、
「独は安定したユーロを確保するため必要なことを行い続ける。」
との発言をしました。
ドル軟調もあってユーロが堅調傾向で推移しました。
日経済財政担当相が、
「財政規律を失ったままだと日本に対する信認が侵食される可能性。」
との認識を示しました。
EU欧州連合の大統領が、
「EUはユーロ安定に必要とされることは何でも行う。」
との発言をしました。
欧経常収支(11月)は−60億ユーロになりました。
格付け会社のS&Pが
「欧州金融安定ファシリティー債をAAAに格付けする。」
と発表しました。
英失業率(11月)は市場予想とおりの4.5%、
英失業保険申請件数(12月)は予想より強い−0.41万件になりました。
独経済省が2011年の独成長見通しを2.3%に引き上げました。
独地元紙が、
「独政府はギリシャの債務を再編する計画を検討。
ギリシャがEFSFのクレジットを活用して債務買戻しを認める可能性。」
などの観測報道をしました。
ギリシャの財務省が、
「ギリシャの債務再編に関する議論はない。」
との発表をしました。
ポルトガルの12ヵ月物国債の入札では、
平均落札利回りが前回より低い4.029%、応札倍率が3.1倍と、
好調な結果になりました。
米ゴールドマン・サックスの10-12月期決算では、
収入が市場予想より弱い86.4億ドル、
純利益が前年同期比−51%の23.9億ドル、
普通株の1株当たり利益が市場予想とおりの3.79ドル、
という結果になりました。
米ウェルズ・ファーゴの10-12月期決算では、
純利益が34.14億ドル、1株当たり利益が予想より弱い61セント、
という結果になりました。
米住宅着工件数(12月)は市場予想より弱い52.9万件、
米建設許可件数(12月)は市場予想より強い63.5万件になりました。
中国がボーイングと190億ドルの購入契約をしました。
米ドルが軟調傾向で推移しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルの格付けは2011年の成長率だけでは決定しえない。
ポルトガルには持続的な資金調達レートが必要。
国債入札は好結果もトレンドにはなっていない。
支援を要請するかしないかを格付け再考の際に考慮する。」
などの見解を発表しました。
加BOC金融政策報告では、
「カナダドル高は輸出の成長を抑制。企業投資は快活に回復。
ドルカナダの想定レートを1.0000に修正。
金融政策は徐々に引き締めていく。政策金利の策定は慎重を要す。
加GDPは2011年に2.4%、2012年に2.8%と予想。
インフレ率は2012年末までに2%に達する見込み。」
などが示されました。
格付け会社のフィッチが、
「欧州金融安定ファシリティー債をAAAに格付けする。」
と発表しました。
香港フェニックステレビが
20日発表の中国経済指標のリーク報道をしました。
シュタルクECB理事が、
「過度な流動性と過度な低金利は危険を伴う
世界とユーロ圏の景気回復は予想よりも早い。
ECBはインフレリスクの可能性をとても警戒。
新興諸国のインフレは深刻な問題。通貨戦争などはない。」
などの認識を示しました。
米中首脳の会見による米中共同声明では、
「米国は中期的連邦赤字削減と長期的財政の持続性に注力。
米国はドル相場の過度の混乱に対し警戒を維持。
中国は国内消費の拡大を継続。
中国は人民元相場改革の推進と弾力性の促進を継続。
貿易および投資における保護主義に反対することで合意。
米中関係は戦略的に重要。米中は利益と責務を共有。
二国間の貿易問題を協力的に相互に有益に解決することで合意。」
などが示されました。
NYダウは前日比−12.64ドルで取引を終えました。

<1月20日(木)>

NZ第4四半期消費者物価は市場予想より弱い2.3%になりました。
NZの財務相が、
「当面、年間インフレ率を比較的弱めに予測している。」
との認識を示しました。
人民元の対ドル基準値は1ドルが6.5883元と最高値になりました。
中国の経済指標の発表では、
「第4四半期GDPが9.8%、2010年GDPが10.3%、
消費者物価指数(12月)が前年比で4.6%、
生産者物価指数(12月)が前年比で5.9%、
鉱工業生産(12月)が前年比で13.5%、」など、
いずれも市場予想より強い結果になりました。
(香港フェニックステレビのリーク報道と全く同じ結果になりました。)
市場反応は限定的でした。
中国国家統計局が、
「中国経済は重要な段階にある。安定的成長に向かっている。
積極的な財政政策と穏健な金融政策を維持。
マクロ経済政策の柔軟性を高める。
今年の消費者物価指数の上昇圧力は過小評価できない。」
などの発表をしました。
中国の利上げ観測が台頭しました。
日経平均は前日比−119.79円で取引を終えました。
中国上海株式市場が2.9%ほど下落しました。
独生産者物価指数(12月)は市場予想より強い0.7%になりました。
FT紙が「ムーディーズがポルトガルの格下げを警告」
との記事を掲載しました。
独の経済相が、
「独はユーロ圏共同債券の発行に反対する。」
との発言をしました。
ECB月報(1月)では、
「インフレリスクはおおむね均衡。上振れる可能性。
経済見通しに対するリスクはわずかに下方。
政策金利は適切。流動性供給は必要に応じて調節。」
などが示されました。
格付け会社のフィッチが、
「2011年の欧州の銀行の見通しは安定的。
一部にネガティブ圧力がみられる。」などの見解を発表しました。
欧州委員会が、
「ギリシャの債務再編に関する議論はない。」
との声明を出しました。
米モルガン・スタンレーの10-12月期決算では、
収入が78億ドル、1株あたり利益が0.41ドルと、
市場予想より強い結果になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い40.4万件になりました。
加景気先行指標指数(12月)は0.5%、加卸売売上高(11月)は1.2%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
商品市場が軟調傾向で推移しました。
欧消費者信頼感速報(1月)は市場予想よりは強い−11.4になりました。
米中古住宅販売件数(12月)は528万件、
米景気先行指標総合指数(12月)は1.0%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米ドルが堅調傾向で推移しました。
フィラデルフィア連銀指数(1月)は予想より弱い19.3になりました。
IMFが「ギリシャの返済期間延長を支持する。」と発表しました。
スイスSNB総裁が、
「スイスフラン高が2011年のスイス経済を抑制。
スイス経済は2011年に減速する可能性。
ユーロ圏の安定がスイスフランにとって重要。
ユーロ圏は安定した状況に戻りつつある。」
などの認識を示しました。
米10年物インフレ連動債の入札では、
最高落札利回りが前回より高い1.170%、
応札倍率が前回より低い2.37倍になりました。
米グーグルの10-12月期決算では、売上高が63.7億ドル、
1株当たり利益が8.75ドルと、予想より強い結果になりました。
NYダウは前日比−2.49ドルで取引を終えました。

<1月21日(金)>

NZ小売売上高(11月)は市場予想より強い1.5%になりましたが、
同(除自動車)では市場予想より弱い−0.2%になりました。
豪第4四半期輸入物価指数は−3.8%、同輸出物価指数は−8.1%と、
ともに弱い結果になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「第2四半期にブラジルを格上げする可能性がある。」
との見解を発表しました。
米ボルカー経済再生諮問会議議長の退任が発表されました。
日全産業活動指数(11月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
日経平均は前日比−162.79円の10274.52円で週の取引を終えました。
中国上海株式市場は1.4%ほど上昇しました。
ユーロが堅調傾向で推移して、ドルが軟調傾向で推移しました。
独IFO景気動向(1月)は市場予想より強い110.3、
独IFO現況評価値(1月)は市場予想より弱い112.8になりました。
独IFOのエコノミストが、
「ドイツの製造業は完全に危機を脱している。
ユーロの危機は企業には影響を与えていない。
低金利はドイツにとって有利。」
などの見解を示す発言をしました。
英小売売上高(12月)は市場予想とおりの−0.3%になりました。
米バンク・オブ・アメリカの10-12月期決算では、
純損失が12億ドル、1株当たり損失が0.16ドルになりました。
格付け会社のフィッチが、
「スペインの銀行問題の規模には不確実性がある。
スペインが財政目標を達成できない場合は格付け変更の可能性。
ポルトガルは市場から資金調達不能になれば格付け変更の可能性。」
などの見解を発表しました。
加小売売上高(11月)は指示用予想より強い1.3%になりました。
カナダドルが堅調に推移しました。
ユーロなど欧州通貨が堅調に推移しました。
ポーゼンBOE政策委員が、
「インフレ率は一時加速した後にターゲット2%を下回る可能性。
英住宅市場のダウンサイドリスクを懸念。
市場は金利の引き上げを織り込んでいるがそうなるとは限らない。」
などの見解を示す発言をしました。
仏大統領と仏首相が、
「欧州経済統治の必要性で合意した。」
との発表をしました。
オバマ米大統領が、
「米国は輸出を増やす必要。中国に市場開放を求める。
米国の経済成長はまだ充分な速さではない。
(米経済再生諮問会議の議長に内定の)
GEのイメルト氏は尊敬できるビジネスリーダーの1人。」
などの発言をしました。
NY原油(WTI)は89ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+49.04ドルの11871.84ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<1月24日(月)の主な予定>

※NZウェリントンの市場は祝日でお休みです。

午前9時半に豪第4四半期生産者物価指数、
午後5時半に独製造業PMI速報(1月)、独サービス業PMI速報(1月)、
午後6時に欧製造業PMI速報(1月)、欧サービス業PMI速報(1月)、
午後7時に欧鉱工業新規受注(11月)、
などの経済指標が発表されます。

<1月25日(火)の主な予定>

午前8時に豪景気先行指数(11月)、
午前9時半に豪第4四半期消費者物価、
正午過ぎに日政策金利、
午後3時半から日銀総裁記者会見、
午後4時に独GFK消費者信頼感調査(2月)、
午後6時半に英第4四半期GDP速報、英公共部門ネット負債(12月)、
夜9時に加消費者物価指数(12月)、
夜11時に米S&Pケースシラー住宅価格(11月 前年比)、
深夜12時に米消費者信頼感指数(1月)、米住宅価格指数(11月 前年比)、
同深夜12時に米リッチモンド連銀製造業指数(1月)、
深夜3時に米2年債の入札、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・加・米の指標には注目です。

<1月26日(水)の主な予定>

※豪のシドニー市場が祝日でお休みです。

朝8時50分に日中小企業向けサービス価格(12月 前年比)、
午前11時に米オバマ大統領の一般教書演説、
午後2時に日金融経済月報、
午後6時半に英BOE議事録、
午後9時半に米ボーイングの第4四半期決算発表、
深夜12時に米新築住宅販売件数(12月)、
深夜3時に米5年債の入札、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<1月27日(木)の主な予定>

早朝5時にRBNZ政策金利、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(12月)、
午前9時01分に英ホームトラック住宅調査(1月)、
午後7時に欧消費者信頼感(1月)、欧業況判断指数(1月)、他
夜9時半に米キャタピラーの第4四半期決算発表、
夜10時に米AT&Tの第4四半期決算発表、
夜10時半に米耐久財受注(12月)、米シカゴ連銀全米活動指数(12月)、
同夜10時半に米新規失業保険申請件数、
深夜12時に米中古住宅販売保留(12月 成約)、
深夜3時に米7年債の入札、
米株式市場終了後に米マイクロソフトの決算発表、
などの経済指標が発表されます。
NZ・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常はNY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(1月)の発表も予定されています。

<1月28日(金)の主な予定>

朝8時半に日失業率(12月)、日全国消費者物価指数(12月)、
同朝8時半に日世帯家計調査消費支出(12月)、日小売業販売額(12月)、
朝8時半からRBNZ総裁の講演、
午前8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午後7時半にスイスKOF先行指数(1月)、
夜10時半に米第4四半期GDP速報、米第4四半期個人消費、
同夜10時半に米第4四半期GDP価格指数速報、米第4四半期コアPCE速報
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(1月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろなことがありました。

16日に、トリシェ総裁が「欧州安定化基金は額の面でも質の面でも改善
される必要。インフレはこの2年間でECBの区間範囲を超えている。」
などの認識を示しました。

17日に、英テレグラフ紙が「アイルランドの金融機関はECBから融資を
受けるための担保の不足でアイルランド中銀の緊急融資へ殺到。」
などの記事を掲載しました。
また、中国上海株式市場が3%ほど下落しました。
格付け会社のフィッチが「ギリシャ5銀行の長期格付けを引き下げ
見通しをネガティブにする。また、キプロスの格付けを引下げる
可能性がある。」などの発表をしました。

18日に、ギリシャの副首相が「ギリシャは債務元本の減免を望んで
いないが債務返済期間の延長は望んでいる。」との発言をしました。
スペイン国債入札は好調に終えました。
米長期金利が一時急伸しました。

19日に、EU欧州連合の大統領が「EUはユーロ安定に必要とされることは
何でも行う。」との発言をしました。
格付け会社のS&Pが「欧州金融安定ファシリティー債はAAA格付け。」
と発表しました。また、ポルトガルの国債入札が好結果になりました。
香港フェニックステレビが中国経済指標のリーク報道をしました。

20日に、中国国家統計局が「今年の消費者物価指数の上昇圧力は
過小評価できない。」と発表して中国の利上げ観測が台頭しました。
FT紙が「ムーディーズがポルトガルの格下げを警告」との記事を
掲載しました。

21日に、独IFOのエコノミストが「ドイツの製造業は完全に危機を
脱している。」とのコメントをしました。
格付け会社のフィッチが「スペインの銀行問題の規模には不確実性が
ある。スペインが財政目標を達成できない場合は格付け変更の可能性。
ポルトガルは市場から資金調達不能になれば格付け変更の可能性。」
などの見解を発表しました。

先週は、ドル円が軟調傾向から週後半にかけて反発して週末に軟調に
なる上下動で、豪ドルは週前半で強含むも週半ばから軟調傾向になり、
ユーロなど欧州通貨が上下動しながらも堅調傾向で推移する相場展開
になりました。

また、米主要金融機関6社の2010年10-12月期決算が出揃い、
ゴールドマン・サックスが過去最高益であった前年同期から一転して
大幅な減収減益となりましたが、その他の大手5金融機関は、
不良債権処理費が減じた影響もあって、個別では業績が市場予想を
下回ったり、米金融規制改革法に投資銀行業務は不振ながらも、
おおむね収益改善が確認できた決算内容であったようです。

NYダウも、週間で84.46ドル上昇して、米主要企業の第4四半期決算も
おおむね良好なようで、今後もガス抜きの調整を経ながらも上昇傾向
が続く可能性がありそうで、リスク許容度が増していく可能性があり
そうですが、米追加緩和による余剰マネーの流入の影響か新興国では
インフレを懸念してブラジルやタイなどが金利を引き上げるなど、
金融引き締めの動きがあり、

また、中国でも消費者物価指数が前年同月比で4.6%も上昇して、
2月2日からの旧正月の前後には中国が利上げかとの観測も台頭して、
新興国の株式市場が一時不安定な動きをみせるなど、金融引き締めに
よる経済減速懸念もあるようで、ドル円や資源国通貨などの為替相場
が揺れる可能性がありそうです。特に中国の利上げが注目されます。

一方、ユーロは、スペインやポルトガルの国債入札も無事に終えて、
独連邦債とPIIGS諸国債との利回り格差も縮小して、中国や日本が欧州
周辺国への財政問題に向けた資金面の支援姿勢を示したこともあって、
リスク回避が大きく後退して、先週はユーロドルが1.3450〜1.3500の
レジスタンス・ゾーンを上抜けて、1.3600を越えるあたりまで上昇
しました。

アナリストの中には「年央までユーロは上昇する。」と見る向きまで
出てきているようですが(日経1/22の17面)、また一方では、ユーロ圏の
財務相会合では欧州金融ファシリティー増額の結論が出なかったことや
4月にはスペインやポルトガルが大量の国債償還を控えていることで、
このところ欧州の国債入札が好調ながらも、高値警戒やリスク再燃の
動きも排除できないと見る向きがあり、今後のユーロの動向が注目され
ます。

また、今週の経済指標では、英・米の第4四半期GDP速報と米FOMC、
および米オバマ大統領の一般教書演説などが注目されますが、

今月のFOMCでは金融政策は現状維持となると見る向きが大勢ながら、
今年から約三分の一の委員が交代して、タカ派の急先鋒のホーニング
・カンザスシティー連銀総裁は交代となりますものの、追加緩和に
消極的なプロフィッサー・フイラデルフィア連銀総裁やフィッシャー
・ダラス連銀総裁など「ややタカ派」の委員が増えますので、
(タカ派はなお少数派ながら)、FOMC声明などで今までとは微妙に
ニュアンスが違う表現になる可能性もあり、こちらも注目されます。


さて、今日は相場の「つぶやき」のお話です。

2006年の夏にはじまったとされる"Twitter(ツィッター)"ですが、
全世界に数億人のユニーク・ユーザーがいるのだそうで、
世界中で"Tweet"と呼ばれる「つぶやき」が盛んに行われていますね。

また、2004年にはじまったとされる"Facebook(フェイスブック)"も
世界に5億人を越えるユーザーがいるのだそうで、
今や世界最大のSNSに急成長して、ハーバード大学の学生だった
創業者のマーク・ザッカーバーグは世界最年少の億万長者となり、
映画化もされましたね。

映画によれば、ボストン大学の学生の彼女に振られた腹いせに、
ハッキングして得た女子学生の身分証明写真をネット公開して
「顔比べの勝ち抜き投票ゲーム」を作ったのが元だったそうで、
はじめはたちの悪いイタズラだったそうです。(苦笑)

そして、良いも悪いも思わぬ反響となって、
やがて本格的にSNSを立ち上げることになりますが、

最初の資金はわずか1,000ドルだったそうで、
それが数年で数兆円の企業価値になるまでに
成長したのですから驚きです。

さて…、

相場の世界でも、物言わぬチャートながら、
たくさんの「つぶやき」をトレーダーに示していると
言われることがあります。

「相場のことは、相場に聞け」などとも言われ、
チャートはけっこう「つぶやいて」いることがあるのですね。

今日はそのお話をさせていただきたいと思います。

相場の世界は、欲と恐怖と怒りと希望と絶望とが
坩堝(るつぼ)になっているところですので、やっかい極まりなく、

まともな人ほど面食らうことがありますね。(苦笑)

思惑や予想でトレードをしてはいけないと言われていても、
皮肉にも相場は思惑や先んじようとの予想で動き、

また、「最高」は、普通はとても良いことですが、相場では、
最高なれば、これより上が無いということで下げることがあり、

「最低」は、普通はとても悪いことですが、相場では、
最低なれば、これより下が無いということで上げることがあり、

「なんで、良い内容の経済指標の発表のとたんに下げるんだ!
 チクショー。こんな相場は間違っている。」

なんて、思ってしまうこともままあるものです。(苦笑)

そして、相場は数理で解き明かせそうでいて
アートなところも確かにあり、

やっと見つけたテクニカルの最適なパラメーターやシステムも、

「夏の時代は半袖が心地よくとも、冬の今は寒かろうに…。
 最適なパラメーターや最適なシステムを求めることは、
 季節にかかわらず最適な袖の長さを求めるようなものさ。
 いつでも最適な袖の長さなんて、そんなものありゃしないよ。」

とばかり、相場自体があざ笑うかのように、

相場つきは季節の移ろいのように次々と変って
最適がいつの間にやら陳腐化してしまうこともあるようです。

意地悪な相場にしてみれば、

「最高を発見しただと? そうかね…。
 ならば、これからパフォーマンスは下がるばかりだ。
 君はLTCMの歴史的実験の話を知っているかね。
 最高とは相場の世界でどのような意味か知っているだろう。
 そこから頭打ちになり下げることがあると言うことだ。」

なんてことを言いたげのような気もします。(苦笑)

まぁ、人の欲と恐怖と怒りと希望と絶望とが集合意識の
坩堝(るつぼ)になっている相場ですから、
まともなわけがありませんが、(笑)

ときに、富をもたらせてくれるのも相場であり、

そのどうしようもない集合意識の異常人格の相場の「つぶやき」に
相場の世界で生きるために耳を傾けようとしている人もいます。

その人によれば、相場はいつも正確なジャッジ(判定)を
してくれる厳しい審判でもあるのだそうで、

トレードで負けたということは、

「あなたのエントリーは方向かタイミングが悪かった。」
「もしくは、あなたのエグジットの判断が間違っていた。」
「あなたは悪いところを直さなくてはならない。」

ということを損失の罰をもって事実で知らしめてくれていることで、

また、トレードで勝ったということは、

「あなたのトレードが正しかった。」

ということを儲けの褒美の事実で知らせてくれていることで、

そして、いつも負けばかりとなっているときは、

「あなたの相場分析は間違っている。」
「もしくは、あなたのシステムは陳腐化しているか、
「あなたのマインドは怒りか恐れか焦りに憑依されている。」
「あなたは悪いところを直さなくてはならない。」

ということを損失の罰をもって厳しく警告していることで、

また、勝ったり負けたりして堂々巡りをしているときは、

「8割以上のトレーダーが負けているともいわれる世界で、
 生き残っていることだけでも素晴らしい。
 あなたには大いに可能性がある。
 技能かマインドのどちらか、もしくはどちらも、
 悪いところを少し直せば劇的に改善する可能性がある。」

「あなたは、あともう少しだ。
 技能とともに、マインドを鍛えよ。
 コツコツ、ドーンだけはしないように。
 トレードを厳選して、過剰トレードをしないように。」

ということを叱咤激励してくれていることで、

そして、トータルで勝ち続けれるようになったということは、

「あなたのトレードは正しい。
 今のペースを身の丈でゆっくり伸ばしなさい。
 ただし『もっともっと』ということで、
 良いスタイルとフォームを崩すことのないように。
 欲を出しすぎたり、一気に行こうと思わないように。
 そして、基本だけは忘れないことだ。
 基本を逸脱したときは元の木阿弥になる場合もある。」

ということを「つぶやいて」くれていると
取ることもできるのかもしれません…。

もしもそうであるならば、

相場の無言の「つぶやき」の厳しいアドバイスに素直に耳を傾け、
負けたときでも「チクショー。」と叫ぶだけではなく、(苦笑)
悪いところを自身で修正する糧とすることをしていきたいものです。

もし仮に、

いつもトレンドに逆らってトレードして負けているのであれば、
自身で順張り主体にトレードを矯正していく必要がありそうですし、

ナンピンが癖になっていて、場合をわきまえずに常用して、
「コツコツ、ドカーン」となっているのであれば、
なるべくナンピンを控え、損切りすべきところでは損切りする習慣を
自身で身につけていく努力が必要となりそうですし、

儲けていたのに、ついつい好い気になって過剰にトレードして、
負けとなってしまうことが多いのであれば、トレードを厳選して、
過剰回数の娯楽トレードを控える必要がありそうですし、

いつも躊躇によるタイミング遅れとなりがちであったり、
マインドの影響から開放されるデモトレードでは良い成績なのに、
リアルトレードではビビリまくりで良い戦績にならないのであれば、

自身のマインドの「つぶやき」が悪影響となっている証左なので、
自身でマインドを鍛えて、「デモトレードのように」
リアルトレードでもチャートに従って忠実に執行できる訓練を
していく必要がありそうです。

負けている場合は、自身の心のつぶやきは悪魔のささやきとして、(笑)

「まだと思ったら、もうであり」「もうと思ったら、まだであり」

自身の心のつつぶやきを排除していく方がよい場合は多いものです。

「あははっ。相場のつぶやきに、チャートのつぶやきねぇ。
 そして、何だって。自身の心のつぶやき、と来たもんかよ。
 お前の話は、なんだか宗教じみているよな。
 おい。チャートにも相場の神様が住んでいるってか。」

「あぁ、そうともさ。ときにかなり性格が悪くも、
 事実に基づいて厳しいトレードの良し悪しを判定する神様がね。」

「そんなのいるのかね。」

「最近は、トイレにも神様がいるらしいから…。」

「今日は自爆せずに、そう来たか。性格が悪くなったな。」

「あははっ。相場とつきあってたら性格も強くなりますよ。」(笑)



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トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


FX 理解と執行のお話


オーストラリアだけではなくブラジルも洪水被害になっているなど
地球温暖化の影響なのか世界的に気象が変調になっているようですね。

北海道でも近年では少し珍しい連日の大雪になりました。

●先週1月10日(月)〜1月14日(金)の気になる出来事

<1月10日(月)>

NZ貿易収支(11月)は市場予想より弱い−18.6億NZドルになりました。
東京市場は成人の日の祝日でお休みでした。
英会計監査法人のBDOが、
「BOEは早すぎる政策金利の引き上げを回避するべき。」
との見解を発表しました。
英首相が
「英国の金利は困難な課題であることをBOE総裁に警告した。」
と発表しました。
豪小売売上高(11月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
中国の貿易収支(12月)は市場予想より弱い+131億ドルになりました。
中国上海の株式市場が1%強の下落になりました。
英ハリファック住宅価格(12月)は予想より弱い−1.3%になりました。
スイス小売売上高(11月 前年比)は予想より強い2.5%になりました。
スペインの財務相が、
「ポルトガルは救済を必要としていない。
(スペインの)貯蓄銀行には資金調達に困難がある。
2010年のスペインの財政赤字は予想よりやや良い可能性。」
などの認識を示しました。
EU欧州連合が、
「ポルトガルへの救済ファシリティー利用の協議は行われていない。」
との発表をしました。
仏首相が、
「仏と独はユーロの保守で重要な役割を持つ。
ユーロの廃止不可能。ユーロ圏の財政は米国や日本よりは良い。」
などの認識を示しました。
米ミネアポリス連銀総裁が、
「経済が予測より強くてもFRBの資産買入の計画は支持される可能性。
債券買い入れプログラム中止を支持するための障害は非常に高い。」
との見解を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が、
「世界経済の回復は予測よりも良い。新興国が世界経済回復を牽引。
財政の健全性が重要。BIS会議ではポルトガルの協議はしていない。
労働市場を取り巻く環境は各国によって大きく異なる。
新興国への資本フローはとても重要な問題である。」
などの見解を示しました。
加住宅建設許可(11月)は予想よりかなり弱い−11.20%になりました。
加BOCの2010年度第4四半期企業見通し調査では、
「企業は向こう12ヶ月の収益見通しを明るく見ている。
企業は向こう12ヶ月での投入・産出価格ともに拡大と予測。」
などが示されました。
独の首相が、
「独はポルトガルに支援求めるよう圧力をかけてはいない。
支援を求めるかどうかはポルトガル自体が決めることである。」
との発言をしました。
日の財務官が、
「日本政府はユーロ圏の国債の買入れを検討する可能性。」
との見解を示す発言をしました。
米アルコアの10-12月期決算では、売上高は予想より弱い56.5億ドル、
1株当たり利益が市場予想より強い0.21ドルになりました。
NYダウは前週末比−37.31ドルで取引を終えました。

<1月11日(火)>

NZ住宅建設許可(11月)は前回より強い8.8%になりました。
米ダラス連銀総裁が、
「FRBは出来る限りのことをした。財政当局による介入も必要。」
との認識を示す発言をしました。
BCC英国商業会議所が、
「英第4四半期GDPは0.4〜0.5%に鈍化の見通し。
2011年の上半期でCPIは4%まで上昇する可能性。
BOEによる11年第3四半期以前の利上げは経済回復に打撃の可能性。」
などの見解を発表しました。
豪貿易収支(11月)は市場予想より弱い19.25億豪ドルになりました。
日財務相が、
「ユーロ圏が共同して今月下旬に大型起債の予定。
日本政府もアイルランド支援のため2割程度の購入を予定。」
との発言をしました。
ユーロが一時急伸しました。
豪の洪水が第3都市ブリスベンまで波及したとの報道がありました。
日景気一致CI指数速報(11月)は予想よりやや弱い102.1、
同先行指数速報は市場予想よりやや強い101.0になりました。
日経平均は前週末比−30.36円で取引を終えました。
ポルトガルの財務相が、
「支援の必要性は感じていない。
支援を回避するため必要なことを行うことが義務。
国債の需要は十二分にある。」
などの見解を示す発言をしました。
ポルトガルの首相が、
「2010年の歳入は予想以上の5.3%増。
2010年の財政赤字は対GDP比7.3%の目標以下。
ポルトガルは支援要請はしない。国債発行に自信がある。」
などの認識を示しました。
スペインの首相が、
「銀行救済基金は一時的なもの。厳格な条件で利用されている。
2011年〜2015年の年間経済成長を2.0%〜2.5%と期待している。
貯蓄銀行の資本強化のためにあらゆる措置を尽くす。」
などの発言をしました。
加住宅着工件数(12月)は市場予想より弱い17.15万件になりました。
ポルトガル中銀が、
「経済成長は緊縮財政の影響を受ける。
ポルトガルの経済には強い下ブレリスクがある。」
との見解を発表しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「個人的には資産買入れに疑問を有している。
米経済が迅速かつ持続的に回復すればQEの再考が必要。
米国には信頼できる赤字削減プランが必要。
経済見通しに伴い長期金利は拡大する可能性。」
などの見解を示しました。
米卸売在庫(11月)は市場予想より弱い−0.2%になりました。
独連銀総裁が、
「政府は持続的な赤字削減をして市場の信頼感回復に努める必要。
独の国内需要がさらなる成長を支援していく可能性。
2011年には慎重ながらも楽観視している。」
などの見解を示す発言をしました。
米3年債の入札では、最高落札利回りが1.027%、
応札倍率が3.06と、ともに前回より高くなりました。
ドル円が上げては下げる展開になりました。
ユーロが上下動しながらも上昇しました。
豪ドルが軟調傾向で推移しました。
米FRB公定歩合議事録では、
「経済成長は緩やか。失業率は容認できないほど高い。
インフレは総じて極めて低い。
2連銀が公定歩合の1.0%への引き上げを主張。
10連銀が公定歩合の据え置きを主張。」
などが示されました。
NYダウは前日比+34.43ドルで取引を終えました。

<1月12日(水)>

ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、
「EU各国は4400億ユーロ規模の救済基金の拡大について協議中。」
との記事を掲載しました。
日国際経常収支(11月)は9262億円、日国際貿易収支(11月)は2597億円と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
レーン欧州委員が、
「救済基金は増強されるべき。範囲は拡大されるべき。
EUの加盟国の再建プログラムは遂行の切迫感が欠如している。」
などの見解を示す発言をしました。
豪地元紙が、
「クイーンズランドの洪水でGDPが最大1%下押される可能性。
130億豪ドルの打撃となる可能性。」
などの豪RBA理事の談話記事を掲載しました。
中国証券報が、
「今年、中国政府は流動性とインフレ抑止のため
銀行預金準備率を3〜5回ほど引き上げる可能性。」
との観測記事を掲載しました。
2010ノーベル経済学賞受賞のクリストファー博士が、
「EUは破綻の瀬戸際でもスペイン救済の資金を持ち合わせていない。
スペインが破綻した場合はユーロの終わりを引き起こす可能性。」
との見解を発表しました。
日経平均は前日比+2.12円で取引を終えました。
FT紙の独版が、
「EUと欧州救済基金は万一のためにポルトガルへ
1000億ユーロの信用保証を準備している。」
との匿名関係者の記事を掲載しました。
独連邦統計庁が「2010年の独GDPは前年比+3.6%」
になったことを発表しました。
英商品貿易収支(11月)は予想より弱い−87.36億ポンドになりました。
欧公庫行政さん(11月)は市場予想より強い1.2%になりました。
レーン欧州委員が、
「欧州は高失業の悪循環により高債務と低成長に脅かされている。
欧州金融安定ファシリティーの規模と適用範囲について協議中。」
などの発言をしました。
ポルトガルの国債入札では、
「4年債の平均落札利回りが前回より高い5.396%、
4年債の応札倍率が前回より低い2.6倍。
10年債の平均落札利回りが前回より低い6.716%、
10年債のの応札倍率が前回より高い3.2倍。」
などの結果になりました。
スペインの地元紙が、
「欧州委員会は国債発行に欧州救済基金の保証付けを検討している。」
との記事を掲載しました。
ポルトガル中銀総裁が、
「ポルトガルの債券入札結果は市場の信頼の改善の兆しを示す。」
との認識を示しました。
独の首相が、
「持続可能な成長と競争力がユーロ安定を維持への最善の措置。
EU各国はユーロ安定へ必要なことのすべてを行う。
EUは債務危機を克服できると考えている。」
などの見解を示しました。
ユーロが一時軟調になった後に上昇しました。
米輸入物価指数(12月)は市場予想より弱い1.1%になりました。
加新築住宅価格指数(11月)は市場予想より強い0.3%になりました。
ガイトナー米財務長官が、
「中国人民元は大幅に過小評価されている。
中国は市場の実勢に応じ人民元を切り上げるべき。
ユーロ圏が危機を克服することに疑問はない。」
などの認識を示しました。
英欧の株式市場が堅調に推移しました。
カナダの財務相が、
「カナダは引き続き財政均衡化の路線にある。
カナダ国債には世界的に強い需要がある。
カナダドルは比較的高い。家計債務の水準を懸念。
欧州は引き続き危険な状況にある。
カナダドル高は予想されたものでカナダの強い財政を反映。
製造業はカナダドルの水準に対応。大幅な下落を期待していない。」
などの認識を示す発言をしました。
米10年債の入札では、
「最高落札利回りが前回より高い3.388%、
応札倍率が前回より高い3.30」になりました。
米長期金利が低下しました。
ユーロが上昇しました。
スイスSNBの副総裁が、
「スイスフランは2010年に大幅に上昇した。
スイスフランの上昇は異常なほどの課題。
SNBはインフレとデフレの双方を抑制させる必要。
SNBは中期的には金利を引き上げる必要。」
などの見解を示しました。
米月次財政収支(12月)は市場予想とおりの−800億ドルになました。
米地区連銀経済報告では、
「米経済は12月にかけて緩やかに拡大。
製造業と小売などの非金融サービスが改善。
住宅市場は全ての地区で低迷。商業用不動産は低迷。
多くの地区で労働市場が上向きつつある。」
などが示されました。
NYダウは前日比+83.56ドルで取引を終えました。

<1月13日(木)>

ユーログループ議長が、
「ポルトガルの債券入札が上手くいったのは良いニュース。
ユーロ圏の危機が終わりに近づいていると宣言するには時期尚早。」
などの認識を示しました。
日機械受注(11月)は市場予想より弱い−3.0%になりました。
豪雇用者数変化(12月)は市場予想より弱い0.23万人、
豪失業率(12月)は市場予想より強い5.0%になりました。
人民元の対ドル基準値は1ドルが6.5997元と最高値になりました。
日工作機械受注(12月)速報は前年比で63.5になりました。
日経平均は前日比+76.96円で取引を終えました。
独卸売物価指数(12月)は1.8%になりました。
スペインの地元紙が、
「ECBとIMは欧州金融安定ファシリティーの規模拡大を支持している。」
との観測報道をしました。
英テレグラフ紙が、
「仏独は欧州救済基金の増額に反対へ。EU内部の深刻な相違を露呈。」
との記事を掲載しました。
アイルランド地元紙が、
「欧州財務相らはアイルランド財政支援の850億ユーロの金利を
5.7%への引き下げで議論。17日の欧州財務相会合で協議の見通し。」
との観測記事を掲載しました。
格付け会社のムーディーズが、
「仏・独・英・米は格付けを長期的に維持するために
将来の(財政)コストを管理する必要。」
との見解を発表しました。
英鉱工業生産(11月)は市場予想より弱い0.4%、
英製造業生産高(11月)は市場予想より強い0.6%になりました。
スペインの5年債の入札では、
平均落札利回りが前回より高い4.542%、
応札倍率が前回より高い2.1倍になりました。
イタリアの国債入札では、
「5年債の平均落札利回りが前回より高い3.67%、応札倍率が1.412倍、
15年債の平均落札利回りが前回より高い5.06%、応札倍率が1.420倍。」
という結果になりました。
ギリシャの失業率(10月)は前回より弱い13.5%になりました。
スペインの財務相が、
「スペインは当然ながら財政支援を必要としていない。」
との認識を示しました。
ユーロが堅調傾向で推移しました。
仏大統領が、
「ユーロドルの為替レートは依然として高過ぎる。」
との認識を示す発言をしました。
英BOEが政策金利を予想とおり0.50%に据え置いて、
資産買入規模を2000億ポンドに据え置くことを決定しました。
欧ECBが政策金利を予想とおり1.00%に据え置きました。
EU大統領が、
「市場は欧州委員会を過小評価すべきではない。
EUでのデフォルトはありえない。」
との発言をしました。
米貿易収支(11月)は市場予想よりは強い−383億ドル、
米生産者物価指数(12月)は市場予想より強い1.1%、
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.5万件、
などの結果になりました。
加国際商品貿易(11月)は予想より強い−1億加ドルになりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「ECBの金利は適切。インフレ期待は充分に抑制。
インフレは短期的な上振れ圧力があるが中期的には抑制。
不透明性が高まっている。必要性に応じて政策を調整。
ダウンサイドリスクは金融市場の緊張に起因。
11年以降、域内の経済格差は縮小する可能性。
インフレの加速はまだECBの見通しに変更を強いていない。
全ての非伝統的手段は一時的なもの。各国は債務の削減が必要。
金利について決して事前の約束はしない。
08年7月には(金融危機でもインフレ警戒で)利上げした。
金利を変更しないとの約束もしない。
債券買入れプログラムは継続中。現在は切迫した状況。
まだ困難な状況が続いている。
ECBは各国政府に責任性の向上を求める。
ECBは各国政府に救済基金の強化を求めている。
金利と非標準的措置は別の物であり連携はしていない。」
などが示されました。
ユーロが上昇を強めていきました。
米30年債の入札では、最高落札利回りが前回より高い4.515%、
応札倍率が前回より低い2.67倍になりました。
バーナンキFRB議長がパネルディスカッションで、
「経済が強まっていることを認識。
第4四半期GDPの予想が3〜4%は理に適っている。
失業率は望むような速さで減少しない可能性。
住宅市場の回復はゆっくりした過程。
最大の問題はファニーメイとフレディーマックの改革。
金融政策は株式相場の上昇に寄与。
デフレリスクは大きく後退。」
などの認識を示す発言をしました。
米インテルの10-12月期決算は、
売上高が114.6億ドル、1株当たり利益が0.59ドルと、
ともに市場予想より強い結果になりました。
NYダウは前日比−23.54ドルで取引を終えました。

<1月14日(金)>

日国内企業物価指数(12月)は市場予想より強い0.4%になりました。
人民元の対ドル基準値は1ドルが6.5896元と最高値になりました。
英FT紙が、
「米商品先物取引委員会が商品価格の上昇を懸念して、
原油や金など一部の商品に規制を提案。反対も多く採決は難航?」
との記事を掲載しました。
日経平均は前日比−90.72円の10499.04円で週の取引を終えました。
独消費者物価指数確報(12月)は市場予想とおりの1.0%になりました。
中国上海株式市場は1.3%下落しました。
ドル円はしばらく軟調傾向で推移した後に急上昇しました。
ユーロドルは上昇の後に軟調になりました。
ポルトガル首相が、
「国債入札(結果)は投資家のポルトガル経済と政府の措置への信頼。
ポルトガルは支援を必要としない。」
などの認識を示す発言をしました。
スイス生産者輸入価格(12月)は市場予想より強い0.3%になりました。
英生産者仕入価格(12月)は3.4%、同出荷価格(12月)は0.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
独連銀総裁が、
「ユーロ圏の中期的インフレ見通しは均衡も上昇する可能性がある。
独とユーロ圏の経済見通しは総じて大幅に改善。
物価動向を監視する必要。金融と経済の危機は終わっていない。」
などの認識を示しました。
中国人民銀行が預金準備率を0.5%の引き上をしました。
(中国の預金準備率の引き上げは2010年当初から8回目)
資源国通貨などが軟調になりました。
欧消費者物価指数(12月)は市場予想とおりの0.6%、
欧貿易収支(11月)は市場予想より弱い−19億ユーロになりました。
米JP・モルガン・チェースの第4四半期決算では、
「収入が267億ドル、純利益が48億ドルで前年比+47%、
1株当たり利益が市場予想より強い1.12ドル。」などになりました。
米小売売上高(12月)は市場予想より弱い0.6%、
米消費者物価指数(12月)は市場予想より強い0.5%になりました。
ドル円が軟調になった後に再上昇する上下動になりました。
米鉱工業生産(12月)は0.8%、米設備稼働率(12月)は76.0%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
米ミシガン大学勝者物価指数速報(1月)は
市場予想より弱い72.7になりました。
米企業在庫(11月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
格付け会社のフィッチが、
「ギリシャの長期発行体デフォルト格付のIDRを格下げして
見通しをネガティブにする。」と発表しました。
(これでギリシャ格付は格付会社3社ともにジャンク級になりました。)
独の首相が、
「独はユーロを守る決意と団結を表明する。」
との発言をしました。
ユーロが再上昇していきました。
スイスSNB総裁が、
「260億スイスフランの為替差損はSNBの政策変更を意味しない。
デフレリスクに対処する必要があればSNBは行動する。
スイスフラン高は経済にとって問題。大幅な成長減速を予測。」
などの認識を示しました。
リッチモンド連銀総裁が、
「米経済の先行きには大きな困難が待ち構えている。
経済見通しはQEの再考するに値する。労働市場は徐々に回復。
11年の成長率は3.5〜4.0%、11年のインフレ率は1.5〜2.0%と予想。」
などの見解を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は90ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+55.48ドルの11787.38ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<1月17日(月)の主な予定>

※米市場はキング牧師誕生日でお休みです。

午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格(1月)、
午前9時半に豪新車販売台数(12月)、
午後2時に日消費者態度指数(12月)、
夜10時半に加国際証券取扱高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
また、この日にユーロ圏財務相会合が開催されます。

<1月18日(火)の主な予定>

午前9時01分に英RICS住宅価格(12月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(11月)、日稼働率指数確報(11月)、
午後3時に日工作機械受注確報(12月 前年比)、
午後5時からEU財務相会合、
午後6時半に英消費者物価指数(12月)、英小売物価指数(12月)、
同午後6時半に英DCLG住宅価格(11月 前年比)、
午後7時に独ZEW景況感調査(1月)、
同午後7時に欧ZEW景況感調査(1月)、
夜10時に米シティー・グループ第4四半期決算発表、
夜10時半に米NY連銀製造業景気指数(1月)、
夜11時に米ネット長期TICフロー(11月 対米証券投資)、
同夜11時に加BOC政策金利、
深夜12時に米NAHB住宅市場指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
英・独・加・米の指標には注目です。
また、NYクローズ後にIBMとアップルの四半期決算が発表予定です。

<1月19日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac消費者信頼感(1月)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(11月)
午後6時に欧経常収支(11月)、
午後6時半に英失業率(11月)、英失業保険申請数推移(12月)、
午後7時に欧建設支出(11月)、
午後8時半に米バンク・オブ・メロンの第4四半期決算発表、
夜10時に米ゴールドマン・サックスの第4四半期決算発表、
同夜10時に米ウェルズ・ファーゴの第4四半期決算発表、
夜10時半に米住宅着工件数(12月)、米建設許可件数(12月)、
同夜10時半に加製造業出荷(11月)、
深夜12時半に加BOC金融政策報告、
などの経済指標が発表されます。
英・米・加の指標には注目です。
また、NYクローズ後にイーベイの第4四半期決算が発表予定です。

<1月20日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ第4四半期消費者物価、
朝8時半に豪消費者インフレ期待(1月)、
午前11時に中国第4四半期GDP、中国消費者物価指数(12月 前年比)、
同午前11時に中国小売売上高(12月 前年比)、
同午前11時に中国鉱工業生産(12月 前年比)、
同午前11時に中国生産者物価指数(12月 前年比)、
午後2時に日景気動向指数改定値(11月 先行CI指数・一致CI指数)
午後4時に独生産者物価指数(12月)、
午後6時にECB月報、
夜9時半に米モルガン・スタンレーの第4四半期決算発表、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加景気先行指標指数(12月)、加卸売売上高(11月)、
深夜12時に米中古住宅販売件数(12月)、米景気先行総合指数(12月)
同深夜12時に米フィラデルフィア連銀指数(1月)、
同深夜12時に欧消費者信頼感指数速報(1月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・中国・米の指標には注目です。
また、ロンドン時間にスペインの10年債の入札が予定されています。
そして、NYクローズ後にグーグルの第4四半期決算が発表予定です。

<1月21日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高(11月)、
午前9時半に豪第4四半期輸入物価指数、豪第4四半期輸出物価指数、
午後1時半に日全産業活動指数(11月)、
午後6時に独IFO景気動向(1月)、独IFO現況評価値(1月)、
午後6時半に英小売売上高(12月、
夜9時に米バンク・オブ・アメリカの第4四半期決算発表、
夜10時半に加小売売上高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・英・加の指標には注目です。
また、発表時間は未定ですが米GEの第4四半期決算が発表予定です。

さて、先週もいろいろなことがありました。

10日に、英首相が「英国の金利は困難な課題であることをBOE総裁に
警告した。」と発表しました。
また、独の首相が「独はポルトガルに支援求めるよう圧力をかけては
いない。」と発言しました。

11日に、日財務相が「日本政府もアイルランド支援のため欧州の大型
起債のうち2割程度の購入を予定している。」との発言をしました。
また、豪の洪水が第3都市ブリスベンまで波及しました。
そして、ポルトガルの首相が「ポルトガルは支援要請はしない。
国債発行に自信がある。」との認識を示しました。
フィラデルフィア連銀総裁が「米経済見通しに伴い米長期金利は
拡大する可能性。」との見解を示しました。

12日に、WSJ紙が「EU各国は4400億ユーロ規模の救済基金の拡大
について協議中。」との記事を掲載しました。
また、豪地元紙が「クイーンズランドの洪水でGDPが最大1%
下押される可能性。130億豪ドルの打撃となる可能性。」
などの豪RBA理事の談話記事を掲載しました。
そして、ポルトガルの国債入札が無事に終了したことで、
ポルトガル中銀総裁が「ポルトガルの債券入札結果は市場の信頼の
改善の兆しを示す。」との認識を示しました。

13日に、スペインやイタリアの国債入札が無事に終了しました。
スペインの財務相が「スペインは当然ながら財政支援を必要とは
していない。」との認識を示しました。
EU大統領が「市場は欧州委員会を過小評価すべきではない。
EUでのデフォルトはありえない。」との発言をしました。
そして、トリシェECB総裁の記者会見では「インフレは短期的な
上振れ圧力があるが中期的には抑制。不透明性が高まっている。
必要性に応じて政策を調整。金利を変更しないとの約束もしない。」
などが示され、ユーロが上昇しました。
バーナンキFRB議長が「第4四半期GDPの予想は3〜4%、
経済が強まっていることを認識。デフレリスクは大きく後退。」
などの認識を示す発言をしました。

14日に、ポルトガル首相が「ポルトガルは支援を必要としない。」
との発言をしました。
また、中国人民銀行が預金準備率を0.5%の引き上をしました。
米JP・モルガン・チェースの第4四半期決算は好結果になりました。
独の首相が「独はユーロを守る決意と団結を表明する。」
との発言をしました。

先週は、ユーロなど欧州通貨が上昇して、ドル円が上下動しながらも
軟調傾向で推移した後に週末に反発する展開になり、資源国通貨は
下げては上げてまた下げる上下動の相場展開になりました。

懸念されていたポルトガルやスペインやイタリアの国債入札も、
平均落札利回りは前回よりも高くなったものの調達が無事に終了して、

また、アルコアやインテル、そして金融機関のJP・モルガン・チェース
などの米企業の第4四半期決算も好調で、

そして、バーナンキFRB議長ら複数の要人から「第4四半期GDPの予想
が3〜4%は理に適っている。米経済が強まっていることを認識。
デフレリスクは大きく後退。」などの発言があり、NYダウも堅調傾向
の1週間になり7週連続の上昇となりました。

一方、トリシェECB総裁の記者会見では、明言はなかったものの、
利上げの前倒しを匂わすとも取れる発言があり、また、日本政府が
欧州安定化基金への表明をしたことや、EUが同基金の拡大検討に
着手したとの報道もあって、欧州懸念が大きく後退してユーロが
上下動しながらも堅調に推移しました。

他方、豪ドルは豪地元紙が「クイーンズランドの洪水でGDPが最大
1%下押される可能性。130億豪ドルの打撃となる可能性。」と
報じたことなど、洪水問題が重石となりました。

さて、今週は18日〜21日にかけて米大手金融機関の第4四半期が
相次ぎ発表される予定になっていて、市場ではおおむね良好との
観測ではありますが注目されます。

アナリスト予想では、ドル円に関して82.30円を割れると円高に振れる
と見る向きや、また7週連続上昇したNYダウが08年6月以来の高値圏に
あることでいったんの利益確定売りも排除できないとして、米ドル安に
なる可能性の指摘とともに、一方、バーナンキFRB議長ら要人が米経済
の強まりの認識を示しているなどでの米景気回復期待や、欧州懸念の
後退でドル円の緩やかな上昇と観る向きなどがあり、見解が割れている
ようですが、82〜84円のレンジと観る向きが優勢のようです。

そして、ユーロに関してのアナリスト予想では、南欧諸国の国債入札を
無事通過して懸念が大きく後退したことや、今週にもでEFSF欧州金融
安定ファシリティーの増額が発表される可能性があるとして、ユーロ高
基調が続くと観る向きがある一方、

ユーロの急上昇には警戒感がみられる(日経1/15の17面)とする向きも
あるようで、トリシェECB総裁の記者会見で利上げの前倒しを匂わす
とも取れる発言があったものの、「南欧諸国が財政再建で歳出削減が
必要で、その間の成長を支えるにはECBはしばらく利上げはできない。」
と観る向きもあり、こちらも見方が割れているようです。
ユーロドルでは、1.3450アラウンドのレジスタンスを抜けれるのか、
あるいは抜けきれずに反落していくのかが注目されます。


さて今日は、理解と執行のお話です。

頭で理解していることと実際に行っていることには、
ほとんど誰しもと言ってよいくらい、
大なり小なりギャップがあるものですね。

今は愛煙家は多くのところで嫌われ者で、(苦笑)

私も家では「壁が薄汚れる。」だの「臭い」だの、

また、レストランに行っても
「タバコはお吸いになられますか?」と聞かれ、
「はい。」と答えると隔離されるかのように隅に追いやられ、

文字通り「煙たがられている」のですが、(笑)
それでもなかなか禁煙できないでいます。

昨年、タバコ増税となった10月に、
「こんな税制には納得できない。」と意気込んで、
禁煙を決意するも一週間と持たず、

自身の意志の薄弱さに少し呆れました。

まぁ、タバコの場合は、ニコチンというものが
身体的に常習をもたらしているものと思いますが、

頭では、喫煙は健康に悪いと理解していても、
わずかながら精神的ストレスを癒すようにも感じられ、
なんだかんだと言ってなかなかやめられないものです。

その昔、1990年台に成功セミナーなるものが盛んだった頃、
JC日本青年会議所でも会員対象にその類のセミナーがあって、

当時の人気講師のТ氏の決め言葉の
「だから、あなたはダメなんです!」と言われるまでもなく、

「頭では理解しているが実際に行っていることは違う。」という
執行困難シンドロームに陥っているわけです。(苦笑)

また、ゴルフでも似たようなことがありますね。

自分でもフォームの悪いことが解っていて、
それがスライス癖の原因で、
なんとか直したいと思ってはいるものの、

コーチについてもフォーム改造はたいへんで、
コースに出て力めばいつもその癖がでてきて、

癖の直らぬことに自分自身に対して、
苛立ちを覚えることがあるものです。

そして、トレードでも、

「頭では理解しているが実際に行っていることは違う。」
執行困難シンドロームに陥っているトレーダーは
かつての私自身もそうであったように少なからずいるものです。

もしも、トレードに学科試験のようなものがあって、

「持ったポジションが含み損となっていて、
 チャートポイントも抜けて損失が増大したときには?」

などという設問があったとすると、

「損切りすべき。」とは答えれるものの、

カーネマンらのプロスペクト理論でも示されているように、
その実際の執行となると、できない人がいます。

これは「理解」のその奥の「感情や習慣」に影響されるからで、

「損切りしないでトレードしようとすることは
 ブレーキのない車を運転しようとすることと同じだ。」

「不確実性のある相場で100%勝とうとすることは無理で、
 トレードは勝ち負けトータルで考えて、
 口座を毀損し破壊する状況を避けるために、
 負けもトレードの一部として受け入れ、
 負ける技術の損切りを実行しないと相場では生存し得ない。」

など、理屈や理論でいくら言ってもできない人はできないものです。

なので(損切りできないと)、手法を学びいくら勝率が向上しようとも、

「コツコツ(勝って)、ドカーン(と、やられる)」の

堂々巡りの迷宮からいつまでたっても抜け出せないのですね。

また、同じく手法を学んでも、成績の良い人と悪い人がいるもの、
理解の浅薄の差と言うよりも「感情や習慣」の影響が大きいようです。

つまり、どのような手法でも、それを忠実に執行できる人は少なく、

執行の際には、各々の「感情や習慣」のフィルターがかかって、

「いくらなんでも。」とか、「ここまで上げ(下げ)たんだから。」とか、
「もう上げ(下げ)そう。」「動意は感じるが反転が怖い。」などの

自身の「心のささやき」に、

大なり小なりの影響を受けて執行していることが多いものです。

まぁ、このような「心のささやき」も一種の相場観と言えそうですが、
負けが多いトレーダー自身の「心のささやき」の相場観は、

多くの場合で「まだはもうなり、もうはまだなり。」になって、(苦笑)

相場に相違し、マイナスに働くことが少なくないようで、
結果、トレードに良い結果をもたらさないことがあります。

では、これを直していくにはどうしたらよいのでしょう。

著名トレーダーのジョン・F・カーター氏の
" Mastering the Trade "という著作にあるように、

「トレード口座を破産させるまで自己規律は身に付かない。
 これが現実であろう。」

という意見もありますが、ちょっとこれは厳しすぎるようで、(苦笑)

成功の擬似体験を積んでいく、という自己改造の方法があります。

たとえば、リアル・トレードはそれとして行いながら、

「自身の感覚の尺度で相場を観て感情や思惑を入れて判断をせずに、
 自身がチャートの忠実な分析官になって、
 待つべきときはひたすら待って、
 素直にチャート従って執行の判断をして、
 優位性のある状態だけトレードするという自身への誓いを立てて、
 損切りすべきときには躊躇なくこれを行い、
 自身の感情や思惑から解き放たれたデモトレードを
 勝とうと力むのではなく、ただ淡々と忠実に執行する
 ことだけを考えて、いまさらながら行ってみる。」

ことを並行してやってみて、

かたや感情や思惑に影響されるリアル・トレードと、

かたや自身の感情や思惑から解き放たれたデモトレードで、
もうだのまだなの思わず、ただチャートに忠実なトレードとの、

その結果の差を実際に経験して確認するという方法です。

そして、

「損切りの必要性」と「チャートに従うトレードの有効性」などを
身をもって経験して、心に深く刷り込むことができたなら、

自身の「感情や習慣」という鉄鎖を断ち切り、
感情と習慣の呪縛から解き放たれることができて、

「あぁ…、このことだったのか。
 損切りしながらトータルで勝つとはこういうことなんだ。」

「そうかぁ。チャートに従うとはこういうことなんだ。」

と、心深く感得できたならば、

堂々巡りの迷宮から抜け出すことができる可能性がありそうです。

「最大の敵は我にあり…。」難敵の自分自身に打ち勝ち、

劇的にトレードの改造をしていきたいものです。


「あははっ。自分自身に打ち勝つだって?
 おい。じゃぁ、咳ばっかりしてないで、
 自身に打ち勝ち、タバコをやめてみろよ。」

「あれまぁ、なんというキツイ一言でしょう…。」(自爆)


<ご案内>
私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


FX リフラクションのお話


日本の各地で大雪になりましたね。

ところで、1月10日は成人の日ですが、
日本の総務省の人口推計によりますと、
新成人は約124万人と総人口の1%未満なのだそうです。

●先週1月3日(月)〜1月7日(金)の気になる出来事

<1月3日(月)>

昨年末から豪州東部のクイーンズランド州で記録的な洪水があり、
豪州の鉱山会社がその影響を受けました。
12月31日に英の民間調査機関CEBRの代表が
「2011年にユーロは対ドルでパリティ(等価)まで下落する可能性。」
との見解を示す発言をしました。
1日に発表された中国製造業PMI(12月)は
市場予想より弱い53.9になりました。
2日に英テレグラフ紙が、
「欧州の債券市場は大量の借り換えニーズのために
数ヶ月以内に第2の信用危機に見舞われる可能性。」
との観測報道をしました。
日市場は正月三が日でお休みでした。
スイスSVME購買部協会景気指数(12月)は
市場予想より弱い59.6になりました。
独製造業PMI確報(12月)はやや市場予想より弱い60.7になりました。
欧製造業PMI確報(12月)は市場予想より強い57.1になりました。
中国の副首相がスペイン国債の購入を継続する方針を示しました。
ユーロがしだいに堅調になりました。
米ISM製造業景況指数(12月)は市場予想とおりの57.0になりました。
米建設支出(11月)は市場予想より強い0.4%になりました。
年始取引のNYダウは前週末比+93.24ドルで終えました。

<1月4日(火)>

豪AIG製造業指数(12月)は46.3と前月より低下しました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.6215元の過去最高値になりました。
年始取引の日経平均は前週末比+169.18円で終えました。
アジア株式市場も堅調に推移しました。
英の財務相が、
「付加価値税(VAT)の20.0%への増税は英経済回復に必要な措置。
VATの増税は英政府の赤字削減で信頼を生み雇用を増やす。」
などの認識を示しました。
独失業者数(12月)は市場予想より弱い0.3万人、
独失業率(12月)は市場予想とおりの7.5%になりました。
英製造業PMI(12月)は市場予想より強い58.3になりました。
英消費者信用残高(11月)は予想より弱い−1億ポンドになりました。
欧消費者物価指数速報(12月)は前年比で
市場予想より強い2.2%になりました。
中国人民銀行総裁が、
「中国経済が正常な成長軌道にあるとの確信はない。
2010年の中国GDPは10%あたりであると予想している。」
などの認識を示す発言をしました。
独経済研究所(DIW)が、
「独の経済成長は自律的ではなく今後2年で勢いを失う可能性。
独の経済成長率を2011年は2.2%で2012年は1.3%と予想する。」
などの発表をしました。
米製造業受注指数(11月)は市場予想より強い0.7%になりました。
コモディティ(商品)市場が下落しました。
資源国通貨が軟調傾向で推移しました。
米FOMC議事録では、
「経済見通しの改善は資産買入れ計画の再調整(見直し)には不充分。
資産買入れのペースと規模は経済と金融の状況しだい。
インフレはFRBの責務に整合する水準を当面下回る可能性。
新たな財政パッケージは回復ペースを支援すると予想。
最近の米国債利回り急伸はFRBに対する緩和期待と年末の調整。
短期的なGDP見通しを上方修正。」
などが示されました。
IMFの筆頭副専務理事が、
「ソブリン市場に新たな嵐が巻き起こるリスク。
ソブリン市場の嵐は伝染する可能性。
高い失業率が消費者の信頼感を抑制。」
などの認識を示しました。
NYダウは前日比+20.43ドルで取引を終えました。

<1月5日(水)>

豪RBAの政策委員が、
「洪水が経済に重大な影響を与える可能性。
洪水の影響の規模が大きければRBAは議論する。」
との見解を示しました。
中国証券報が、
「中国人民銀行は今年から預金準備率を月次で見直す計画。」
との報道をしました。
アイリッシュ・インディペンデント紙が、
「2011年からSNBはアイルランド国債を担保として受け入れない。」
との報道をしました。
中国の副首相が、
「中国はスペインの債券の責任ある長期投資家。
中国は引き続きスペイン国債を購入する。」
との発言をしました。
日経平均は前日比−17.33円で取引を終えました。
スペインのサービス業PMI(12月)が46.2に下落しました。
独サービス業PMI確報(12月)は市場予想より強い59.2になりました。
欧サービス業PMI確報(12月)は市場予想より強い54.2になりました。
英建設業PMI(12月)は市場予想より弱い49.1になりました。
ポルトガルの短期証券の入札で落札利回りが3.686%に上昇しました。
中国人民銀行総裁が、
「中国の景気の勢いは強くなり、インフレ圧力が高まっている。
米国の量的緩和が輸入インフレ圧力を強めている。
金融システム上で重要な銀行の自己資本規制を強化する可能性。」
などの発言をしました。
ハーバード大学のロゴフ教授が、
「ギリシャはEU・IMFの財政支援を受けた後でも債務不履行の可能性。
財政問題を抱えている欧州諸国は深刻な財政圧力に直面。
ユーロは今後も存続するが財政の再編成に迫られる可能性。」
などの見解を発表しました。
米チャレンジャー人員削減数(12月)は前年比で
前回値よりもかなり強い−29.0%になりました。
米ADP雇用統計(12月)は予想よりかなり強い29.7万人になりました。
米ISM非製造業景況指数(12月)は予想より強い57.1になりました。
米ドルが買われる相場展開になりました。
ユーロなどドルストレート通貨ペアは軟調傾向で推移しました。
アイルランドの財務相が、
「金融市場の安定性が戻ってきた兆候。
アイルランド経済には楽観視できるる要素がある。
2011年の財政目標は達成可能。」
との認識を示しました。
米カンザスシティー連銀総裁が、
「米経済回復は持続可能で今後数四半期に力強さを増す可能性。
米GDPは今後数年間で年率3.5〜4%になる可能性。
失業率が9%を大幅に下回る水準に回復するには時間を要す。
米経済は目覚しく回復していて緩和政策はインフレ招く恐れ。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比+31.71ドルで取引を終えました。

<1月6日(木)>

豪住宅建設許可件数(11月)は市場予想より弱い−4.2%になりました。
豪ドルが軟調傾向で推移しました。
日経平均は前日比+148.99円で取引を終えました。
英デイリーテレグラフ紙が、
「欧州委員会はユーロ圏の銀行破綻の費用負担を
優先債券保有者まで拡大させる計画を推進する。」
との記事を掲載しました。
スイス消費者物価指数(12月)は市場予想より強い0.0%になりました。
ギリシャの首相が、
「共通の欧州通貨には共通の債券が必要。
問題解決のために強力なガバナンスが必要。」
などの認識を示しました。
中国の商務省が、
「中国はスペインを含めたユーロ圏の債券の保有を拡大。
中国はスペインや欧州の金融市場を信頼している。」
との発表をしました。
英サービス業PMI(12月)は市場予想より弱い49.7になりました。
英BOEが、
「一部金融機関は住宅価格の下落予想で貸し出しを抑制する可能性。
第4四半期の住宅ローンの債務不履行の増加で金融機関の損失が上昇。
さらに損失が拡大する可能性。」
などの報告をしました。
ポンドが軟調になりました。
欧小売売上高(11月)は−0.8%、欧消費者信頼感確報(12月)は−11.0と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧業況判断指数(12月)は1.31、欧鉱工業信頼感(12月)は4.0と、
こちらはともに市場予想より強い結果になりました。
英の財務相が、
「欧州は世界に財政状態の改善を証明できるかどうかが課題。
ユーロ圏は加盟国が通貨を支援していることを行動で示す必要。
欧州バンキング・システムにとって信頼を回復することが最重要。」
などの見解を示しました。
ユーロの軟調傾向が続きました。
独製造業受注(11月は市場予想より強い5.2%になりました。
アイルランドの失業率(12月)が発表されて、
前月より弱い13.4%になりました。
米新規失業保険申請件数は予想よりやや弱い40.9万件になりました。
加Ivey購買部協会指数(12月)は市場予想より弱い50.0になりました。
ガイトナー米財務長官が、
「米連邦の債務は早ければ3月31日に上限に達する可能性。
債務が上限に達した場合は経済に甚大な悪影響になる。
2008-2009年の金融危機以上となる恐れがある。
議会は3月末までに行動が必要。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−25.58ドルで取引を終えました。

<1月7日(金)>

豪州の洪水被害でインフラの一部の再建に数年かかる可能性が
報道されました。
格付け会社のフィッチが
「豪クイーンズランド州は洪水拡大で財政状態に影響する可能性。
国家財政全体への影響は管理できる範囲と認識。」
との見解を発表しました。
米雇用統計を控え様子見的な相場が続きました。
日経平均は前日比+11.28円の10541.04円で週の取引を終えました。
スイス失業率(12月)は市場予想より強い3.6%になりました。
独小売売上高(11月)は−2.4%、独経常収支(11月)120億ユーロ、
独貿易収支(11月)は129億ユーロと、
いずれも市場予想より弱い結果になりました。
独連邦債と南欧諸国の債券の利回格差がリスク回避で拡大しました。
正式政権不在のベルギーのCDSがリスク懸念で最高値となりました。
欧第3四半期GDP確報は市場予想より弱い0.3%になりました。
欧失業率(11月)は市場予想とおりの10.1%になりました。
トリシェECB総裁が、
「ECBは政府の無責任な行為の身代わりにはなれない。
各国政府は財政再建へ意欲的に尽力するよう求める。
規則違反への制裁は厳格に適用しなければならない。
債券購入は継続しているが、
金融政策は中期的な価格安定を意図して行っている。」
などの認識を示しました。
独鉱工業生産(11月)は市場予想より弱い−0.7%になりました。
加雇用ネット変化率(12月)は2.20万人、加失業率(12月)は7.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
カナダドルが一時堅調になりました。
欧州委員長が、
「欧州は途方もなく大きな経済問題に直面している。
経済政策の協調が必要。財政赤字へ積極的な取り組みが必要。」
との見解を示す発言をしました。
アイルランド中銀総裁が、
「アイルランドは民間も公的機関も負債が多過ぎる。
マーケットはその負債に関して大規模なリスクを感じている。
IMF・EU支援による時間稼ぎはアイルランド問題を減らしはしない。」
などの認識を示しました。
米非農業部門雇用者数変化(12月)は市場予想より弱い10.3万人、
米失業率(12月)は市場予想より強い9.4%になりました。
米民間部門雇用者数変化(12月)は市場予想より弱い11.3万人、
米製造業雇用者数変化(12月)は予想より強い1.0万人になりました。
また、非農業部門雇用者数変化の11月と10月分が上方修正されました。
市場反応はドル売り動意になり、
ドル円などが下落してドルストレートがしばらく上昇しましたが、
ユーロドルは上下動した後に下落して4ヶ月ぶりの安値になりました。
住宅差押え裁判でUSバンコープとウェルズ・ファーゴが敗訴しました。
バーナンキFRB議長の議会証言では、
「雇用市場が正常化するには4〜5年は必要。
景気回復は2011年に緩やかに加速する可能性。
住宅市場は引き続き停滞。インフレは抑制される可能性。
財政赤字削減策を早急に策定する必要。
財政赤字の長期化は金利の急上昇を招く可能性。
高水準の失業率の長期化は回復の強さと持続性への脅威になる。
米国の経済回復はやや脆弱。インフレを注視している。
QE(追加緩和)は(米)金融市場に良い影響与えた。」
などの見解が示されました。
米消費者信用残高(11月)は予想より強い13.5億ドルになりました。
NY原油(WTI)は88ドル台前半の3週間ぶりの安値で取引を終えました。
NYダウは前日比−22.55ドルの11674.76ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<1月10日(月)の主な予定>

※東京市場は祝日でお休みです。

朝6時45分にNZ貿易収支(11月)、
午前9時半に豪小売売上高(11月)、
午前11時に中国貿易収支(12月)、
午後4時45分に仏鉱工業生産(11月)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(11月)
夜10時半に加住宅建設許可(11月)、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・豪の指標には注目です。
また、米アルコアの10-12月期の決算発表が予定されています。

<1月11日(火)の主な予定>

朝6時45分にNZ住宅建設許可(11月)、
午前9時01分に英RICS住宅価格(12月)、
午前9時半に豪貿易収支(11月)、
午後2時に日景気一致CI指数速報(11月)、日景気先行CI指数速報(11月)
午後10時15分に加住宅着工件数(12月)、
深夜12時に米卸売在庫(11月)、
深夜3時に米3年債の入札、
などの経済指標が発表されます。
(豪)の指標には一応注目です。

<1月12日(水)の主な予定>

朝8時50分に日国際経常収支(11月)、日国際貿易収支(11月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(12月 現況判断DI・先行判断DI)
午後6時半に英商品貿易収支(11月)、
午後7時に欧鉱工業生産(11月)、
夜10時半に米輸入物価指数(12月)、
同夜10時半に加新築住宅価格指数(11月)、
深夜3時に米10年債の入札、
深夜4時に米地区連銀経済報告、米月次財政収支(12月)
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<1月13日(木)の主な予定>

朝8時50分に日機械受注(11月)、
午前9時半に豪雇用者数変化(12月)、豪失業率(12月)、
午後3時に日工作機械受注速報(12月 前年比)、
午後6時半に英鉱工業生産(11月)、英製造業生産高(11月)、
夜9時に英BOE政策金利、英資産買入規模発表、
夜9時45分に欧ECB政策金利、
夜10時半からトリシェECB総裁の記者会見、
同夜10時半に米生産者物価指数(12月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に米貿易収支(11月)、
同夜10時半に加国際商品貿易(11月)、
深夜3時に米30年債の入札、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・欧・米の指標には注目です。

<1月14日(金)の主な予定>

朝8時50分に日国内企業物価指数(12月)、
午後4時に独消費者物価指数確報(12月)、
午後5時15分にスイス生産者輸入価格(12月)、
午後6時半に英生産者物価指数(12月)、英生産者価格(12月 仕入・出荷)
午後7時に欧消費者物価指数確報(12月)、欧生産者物価指数確報(12月)、
同午後7時に欧貿易収支(11月)、
夜10時半に米小売売上高(12月)、米消費者物価指数(12月)、
夜11時15分に米鉱工業生産(12月)、米設備稼働率(12月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)、
深夜12時に米企業在庫(11月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろなことがありました。

1月2日の英テレグラフ紙が「欧州の債券市場は大量の借り換えニーズ
のために数ヶ月以内に第2の信用危機に見舞われる可能性。」
との観測報道をしました。

1月3日に、中国の副首相がスペイン国債の購入を継続する方針
を示しました。

1月4日に、米FOMC議事録で「経済見通しの改善は資産買入れ計画の
再調整(見直し)には不充分。」などが示されました。
また、IMFの筆頭副専務理事が「ソブリン市場に新たな嵐が巻き起こる
リスクがある。ソブリン市場の嵐は伝染する可能性。」などの認識を
示しました。

1月5日に、アイルランド紙が「2011年からSNBはアイルランド国債を
担保として受け入れない。」との報道をしました。
また、中国の副首相が「中国は引き続きスペイン国債を購入する。」
との発言をしました。そして、米ADP雇用統計(12月)は市場予想より
かなり強い29.7万人になりました。

1月6日に、英デイリーテレグラフ紙が「欧州委員会はユーロ圏の銀行
破綻の費用負担を優先債券保有者まで拡大させる計画を推進する。」
との記事を掲載しました。
また、ガイトナー米財務長官が「米連邦の債務は早ければ3月31日に
上限に達する可能性。債務が上限に達した場合は経済に甚大な悪影響
になる。2008-2009年の金融危機以上となる恐れがある。」
などの認識を示す発言をしました。

1月7日に、アイルランド中銀総裁が「アイルランドは民間も公的機関
も負債が多過ぎる。IMF・EU支援による時間稼ぎはアイルランド問題を
減らしはしない。」などの認識を示しました。
また、米非農業部門雇用者数変化(12月)は市場予想よりかなり弱い
10.3万人、米失業率(12月)は市場予想より強い9.4%になりました。

新年明けて、世界の株式市場は大方の予想とおり概ね好調で、
NYダウは一週間で0.8%の上昇とはなりましたが、米雇用のほうは、
08年〜09年にかけて失われた840万人の雇用が改善してきたものの
2010年の雇用増加は100万人にとどまり、収縮した雇用市場が
ようやく一割強の戻りとなったに過ぎなく、過度の楽観は許されない
可能性がありそうです。

また、欧州問題が再燃していますが、日本でも政府財政が悪化して
いて、ギリシャやアイルランド以上のGDPの2倍を越える債務超過に
なっていて、今のところ国内で国債消化は出来ているものの、
2020年代には家計資産を上回るとの試算もあり、対岸の火事と高は
くくっていられないとの観測があるようで、長期的な円安の
シーズ(種)となることは否定できないようです。

年初のスタートとなった先週は、欧州のリスク懸念の再燃でユーロが
下落して、ドル円が堅調傾向で推移しましたが、米ADP雇用統計は強い
結果となったものの、週末の米雇用統計で米非農業部門雇用者数変化が
市場予想を大きく下回り、一時ドルが売られる相場展開になりました。

さて、今週は引き続き欧州リスク懸念と米ドルテーマの相場が続き
そうですが、10日のアルミ大手の米アルコアの10-12月期の決算発表
などを皮切りに、米金融機関のJP・モルガン・チェースなどの米主要
企業の決算発表が予定されていて、市場予想は概ね良好との見通し
ながら、市場の注目材料となりそうです。

また、11日に米3年債、12日に米10年債、13日に米30年債などの
米債券入札も相次ぎ、米長期金利の動向も注目されるとともに、
今週はドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガルなど欧州各国でも
総額200〜220億ユーロ規模のの国債入札を予定されていて、
欧州問題が再燃しているだけに、こちらも市場の注目の焦点の
1つになりそうです。

今週のアナリス予想では、先週末に米非農業部門雇用者数変化が市場の
予想を大きく下回ったものの、ドル高の流れは継続すると見る向きが
優勢のようで、また、株高などで経済回復の期待が高まれば、調整と
なっていたコモディティ市場や資源国通貨も持ち直しを見せてくるとの
観測があるようです。

指標関連では、12日深夜の米地区連銀経済報告や、13日のトリシェECB
総裁の記者会見や、14日の米小売売上高などが注目されます。

債券入札に絡む金融市場の動向にも注意しながらトレードしていきたい
ものです。


さて今日は、リフラクションのお話です。

休日はよく本屋さんに行くのですが、

タル・ベン・シャハーという博士の
「ハーバードの人生を変える授業」という本がありました。

その本の「はじめに」に書かれていることですが、

博士が大学生だった頃、
彼の人生に大きな影響を与えた授業は、

どれも学んだことを実践に生かすことを
勧めるものだったそうで、

授業で教えてもらったことを実際の行動に移すことで、

理論を自分のものとして吸収できたとして、

彼はこれを「リフラクション」と名づけました。

リフラクションとは、もともとは光の屈折とか
光の屈折度を測るという意味のようですが、

理論を自身に投影して、理論を行動を通じて体得していく、
ということで、そのように名づけたと思われますが、

邦訳ではリフラクションは「反映させて行動する」とされています。

まぁ、一種のプラグマティズム派のようにも思いますが、

物事を習得する際に、とても有力なアプローチの1つのようです。

理論を理解し習得しようとするとき、

ある人は比較的早く体得して、
またある人はいつまでたっても習得できない、
ということがままあるもので、

頭の良し悪しも1つの要素となることは
否定できないかもしれませんが、(苦笑)

「実際に行ってみる。」というプロセスは、

確かに、習得の成否の大きな要素とはなりそうです。

たとえば、「字を書く」ということでも、

活字の溢れる昨今では、(先進国では)ほとんど全ての人が、
綺麗な字には日頃から慣れ親しんでいて、

どのような字が綺麗なのかは日頃から見て知っていますが、

「綺麗な字を書こう」という意志をもって、

「字を書く練習という行動」をしませんと、

いつまでたっても綺麗な字は書けないものです。

つまり、「知っているが出来ない。」という、
事態からいつまでたっても抜け出せないわけです。

そのようなわけで、

私も、どのような字が綺麗な字なのかは見て知っていますが、

しかしながら、ときに自分自身で昔に書いたメモなのに
なんと書いてあるか自分自身でも読めないことがあるくらいの
悪筆から抜け出せないでいるわけです。(爆)

つまり、「綺麗な字を書こうという練習」を
私はまともに行ったことが一度もなかったからです。(汗)

(話を元に戻しますが)

そして、タル・ベン・シャハー博士はこう語ります。

「手放しなさい。」「全てをシンプルにしない。」と…。

これも習得をしようとする際に、重要なキーワードになるようです。

私は将棋が好きで、昔は将棋道場に通ったものでしたが、

その頃、よく小学校の低学年の子供達がその道場の席亭のところに、
将棋を教わりに来ていまして、

もちろん、最初は何も解らないわけで、
子供達は満足に将棋が指せないわけですが、

ところが2〜3年もしますと、
驚くばかりに上達する子供も少なくなく、

やがてプロ棋士にまでなる子供もいました。

(現在のプロ棋士の野月七段もその一人でした。)

ところが、いつまでたっても
あまり上達が見られない人達もいました。

そうです。大人達です。(笑)

まぁ、将棋道場に通うくらいですから、
へぼ将棋でも将棋が好きで好きでたまらないという人達ですが、

ところが、なかなか上達しないのです。

そこの将棋道場の席亭が曰(いわ)く、

「子供達には、最初に教えるのはたいへんだけど、
 白紙に絵を書いていくようなものだから上達が早く、
 教えていても素直で気持ちが良いものだ。」

「……。」

「しかし、大人達に教えるのは骨が折れるねぇ。
 習い損ねで、へんに凝り固まった将棋感があって、
 まぁ、だいたい素直じゃないよ。」

「……。」(苦笑)

「たとえば、もうこの局面から終盤に入っているから、
 相手玉に迫る速度を重視せよと言っても、
 いつまでたっても駒取り姉妹ばっかりやってたり…。」

「……。」(笑)

「終盤力を鍛えるために詰め将棋を勧めても、
 『でも先生さぁ。詰め将棋のような終盤はそんなにないし、
  寄せは俗手でって言うじゃないですか』ときたもんで、
 へ理屈ばかりこねて、まぁ、困ったものだよ…。」

と、悩み尽きない道場の席亭であったわけです。(苦笑)

そうです。

白紙の状態ならばそのまま詰め込むように学んでも、

長年染み付いた有害なものがある場合は、
まずはそれを捨て去るプロセスが必要で、

これを行わないと、習得の障害になるのですね。

タル・ベン・シャハー博士が言うように、

「手放しなさい。」ということが必要で、

このプロセスを実行しないと、習得もままならないというわけです。

おそらく、このことは、

ゴルフでも、そしてトレードでも言えることのようです。

「リセット&リフラクション」

もしも、習得がなかなかうまくいかないとき、
自身にこれを問うてみることは
問題解決の大きな一歩になるのかもしれませんね。



<ご案内>
私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。


FX 「アベレージ10戦略」のお話


◆◇[謹賀新年]◆◇[2011年]◇◆

新年あけましておめでとうございます。

ユーロ圏にバルト3国のエストニアが加わり全17ヵ国になりましたね。

●先週12月27日(月)〜12月31日(金)の気になる出来事

<12月27日(月)>

25日に中国が1年物預金金利を2.75%に1年物貸出金利を5.81%へ
それぞれ0.25%引き上げたことで中国経済の減速で
豪ドル米ドルなどが下窓を空けてのスタートになりました。
日銀会合議事録要旨では、
「景気が下方に振れやすい点に注意が必要。
米追加緩和の効果の不確実性が高く米国で低成長続く可能性。
(日銀)資産買い入れの実施は市場心理の安定化につながる可能性。」
などが示されました。
日企業向サービス価格(11月)は前年比で
市場予想よりは強い−1.1%になりました。
中国証券報が、
「2011年の中国消費者物価指数は4〜5%上昇する可能性。
中国人民銀行による金利引き上げは不可避になる可能性。」
などの観測報道をしました。
米WSJ紙が
「米政府資金による救済を受けた米100行が破綻危機に瀕している。」
との報道をしました。
しだいにドルが売られる相場展開になりました。
日住宅着工戸数(11月)は前年比で予想より強い6.8%になりました。
日経平均は前週末比+76.80円で取引を終えました。
中国上海株式市場が前週末比で1.9%下落しました。
英市場はお休みでした。
英TIMES紙が、
「2/3は2011年の経済について悲観的であること。
付加価値税の20%への引き上げで可処分所得が減少する見込み。
英2600万世帯の38%で支払いの滞りの可能性。」
などの英国成人へのアンケート調査結果を発表しました。
スロバキアの財務相が、
「ギリシアとポルトガルは長期的にはユーロ通貨をやめた方がよい。
ギリシアとポルトガルや南欧諸国の経済は共通通貨に適切ではない。」
などの発言をしました。
欧州委員長が、
「耳障りなコメントがユーロ圏の債務危機対処への信頼を脅かす。
EU首脳らにもっと寡黙であるよう求めたい。」
との見解を示す発言をしました。
ダラス連銀製造業活動(12月)は市場予想より弱い12.8になりました。
NYダウは前週末比−18.46ドルで取引を終えました。

<12月28日(火)>

オセアニア市場はお休みでした。
日失業率(11月)は5.1%、全国消費者物価指数(11月)は前年比0.1%と
ともに市場予想とおりの結果になりました。
日全世帯家計調査消費支出(11月)は前年比で
市場予想よりかなり弱い−0.4%になりました。
日鉱工業生産速報(11月)は1.0%、日小売業販売額(11月)は1.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国国家外為管理局が、
「中国第3四半期の経常黒字が前年同期比103%増加の1023億ドル。」
になったことを発表しました。
日経平均は前日比−63.36円で取引を終えました。
アジアの株式市場も軟調に推移しました。
ドルが売られる相場展開がしばらく続きました。
米S&Pケースシラー住宅価格(10月)は
市場予想より弱い−0.99%になりました。
米消費者信頼感指数(12月)は市場予想より弱い52.5になりました。
リッチモンド連銀製造業指数(12月)は予想より強い25になりました。
米5年債の応札倍率が低く米長期金利が上昇しました。
ユーロドルなどで米ドルの買戻しが見られました。
NY金先物が3週間ぶりの高値をつけました。
NYダウは前日比+20.51ドルで取引を終えました。

<12月29日(水)>

豪の生保タワー社が第一生命の買収提案を受け入れると発表しました。
日経平均は前日比+51.91円で取引を終えました。
アジアの株式市場も堅調に推移しました。
米ドルが売られ資源国通貨がしだいに反発しました。
中国人民銀行が、
「再割引金利を2年ぶりに1.80%から2.25%へ引き上げ、
1年物再貸出金利を0.52%引き上げて3.85%にする。」
などの発表をしました。
スイスKOF先行指数(12月)は市場予想とおりの2.10になりました。
独消費者物価指数速報(12月)は市場予想より強い1.0%になりました。
ユーロが上下動しながらもしだいに堅調になりました。
ロシアの財務相が、
「ロシアの2011年のGDPは4%と予想する。
ロシア経済は2011年に危機前の水準へと回帰する可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
米7年債の入札では応札倍率が2.86倍と前回より好調でした。
米長期金利が低下してドルが売られる地合いになりました。
NYダウは前日比+9.84ドルで取引を終えました。

<12月30日(木)>

加BOC総裁が、
「加家計債務の水準は懸念だが借り入れは鈍化し始める可能性。
加労働市場はとても良好。欧州ソブリン危機は加経済のリスク。
欧州ソブリン危機は財政と住宅と雇用の問題が難しく混在。」
などの認識を示す発言をしました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.6229元の過去最高値になりました。
独の財務相が、
「ユーロ圏の財政・予算・経済・社会政策などの
統合の大幅な強化を求める。」
との主旨の発言をしました。
豪ドル米ドルが一時1983年以来の最高値をつけました。
中国の製造業PMI(12月)は54.4と3ヶ月ぶりの低水準になりました。
ドル円が上下動しながらも軟調に推移しました。
日経平均は前日比−115.62円で取引を終えました。
スイスフランが買われる展開になりました。
ポンドが軟調に推移しました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い38.8万件になりました。
シカゴ購買部協会景気指数(12月)は予想より強い68.6になりました。
米中古住宅販売保留(11月 成約)は予想より強い3.5%になりました。
米指標の発表が比較的良い内容でもドルが売られる展開になりました。
IMFのチーフエコノミストが、
「2011年の景気回復は先進国は遅く新興国は速い可能性。
不均衡の是正には為替レートの調整が不可欠。
ユーロ圏に債務削減が必要。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比−15.67ドルで取引を終えました。

<12月31日(金)>

東京の株式市場はお休みでした。
上海外為市場で人民元の対ドル基準値が
1ドル6.5897元の過去最高値になりました。
アジア株式市場が堅調になりました。
ポンドやユーロや豪ドルが堅調に推移しました。
ドル円が引き続き軟調傾向で推移しました。
英ネーションワイド住宅価格(12月)は
市場予想より強い0.4%になりました。
中国の国家主席が、
「2011年は安定的な経済成長を確保する。
世界的な回復については引き続き困難なものになる可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
欧州委員長が、
「エストニアのユーロ導入は安定に対する強いシグナルである。」
との認識を示す発言をしました。
豪ドル米ドルが1.02台に乗せました。
ルクセンブルクの首相が、
「ユーロは世界で最も堅実な通貨。危機には晒されていない。
ユーロを懸念する必要などない。」
との主旨の発言をしました。
ドルが軟調傾向で推移しました。
米10年債利回りが3.2877あたりまで低下しました。
NY原油(WTI)は91ドル台前半で取引を終えました。
NY金先物が前日比+15.50ドルの1421.40ドルで週の取引を終えました。
NYダウは前日比+7.80ドルの11577.51ドルで週の取引を終えました。

●2011年の市場スタートになる今週の主な予定

<1月3日(月)の主な予定>

※NZ・豪・東京・英・加などが休場です。

午前10時に中国非製製造業PMI(12月)、
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(12月)、
午後5時55分に独製造業PMI確報(12月)、
午後6時に欧造業PMI確報(12月)、
深夜12時に米ISM製造業景況指数(12月)、米建設支出(11月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<1月4日(火)の主な予定>

※NZが休場です。

午後5時55分に独失業率(12月)、独失業者数(12月)、
午後6時半に英消費者信用残高(11月)、英造業PMI(12月)、
午後7時に欧消費者物価指数速報(12月)、
深夜12時に米製業受注指数(11月)、
深夜4時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
(独)・(欧)・米の指標には注目です。

<1月5日(水)の主な予定>

午後5時55分に独サービス業PMI確報(12月)、
午後6時に欧サービス業PMI確報(12月)、
午後6時半に英建設業PMI(12月)、
午後7時に欧生産者物価指数(11月)、欧鉱工業新規受注(12月)、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減数(12月 前年比)、
夜10時半に米ADP雇用統計(12月)、
同夜10時半に加鉱工業製品価格(11月)、加原材料価格指数(11月)、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・米の指標には注目です。

<1月6日(木)の主な予定>

午前9時半に豪住宅建設許可件数(11月)、
午後5時15分にスイス消費者物価指数(12月)、
午後6時半に英サービス業PMI(12月)、
午後7時に欧小売売上高(11月)、欧業況判断指数(12月)、
同午後7時に欧消費者信頼感確報(12月)、欧鉱工業信頼感(12月)、
午後8時に独製造業受注(11月)、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

<1月7日(金)の主な予定>

午後3時45分にスイス失業率(12月)、
午後4時に独貿易収支(11月)、独経常収支(11月)、
午後7時に欧第3四半期GDP確報、欧失業率(11月)、
午後8時に独鉱工業生産(11月)、
夜9時に加雇用ネット変化率(12月)、加失業率(12月)、
夜10時半に米非農業部門雇用者数変化(12月)、米失業率(12月)、
同夜10時半に米民間部門雇用者数変化(12月)、
同夜10時半に米製造業雇用者数変化(12月)、米週間労働時間(12月)、
夜11時半からバーナンキFRB議長の議会証言、
深夜5時に米消費者信用残高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
(欧)・加・米の指標には注目です。


さて、2011年のマーケットのはじまりです。

昨年末の先週は、市場参加者も少なく年末相場特有の相場展開で、
膠着とともに激しい値動きの「静と動の著しい相場」ながら、
全般にドルテーマでの相場展開で米ドルが売られ、ドル円が軟調傾向、
そして、ドルストレート通貨ペアがときに激しく上下動をするも
堅調傾向で推移しました。

27日にWSJ紙が「米政府資金による救済を受けた米100行が破綻危機に
瀕している。」との報道をしたことなどもあって、米緩和策の効果を
疑問視する観測が台頭したことや、中国の利上げで、一時、経済の
減速懸念となるも、悪材料がいったん出尽くしとなったと見る向きや、
また、一部での2011年の年初の株高期待や、12月中旬までのユーロの
対ドルでの売り越が高水準となっていたことで年末での手仕舞いの
買戻しもあったか、昨年末はドルが売られる相場展開になりました。

さて、今年2011年前半の注目は、1月の南欧ポルトガルの大統領選や
アイルランドの総選挙の可能性、また同じく南欧諸国による財政再建
の一環として公営企業を売却して民営化を進める上での政権リスク、
そして、1月に予定されているG20財務相・中央銀行総裁会議、

2月の欧州銀行監督委員会による欧州の銀行のストレステストの動向、
(ちなみに、前回の欧州銀行のストレステストではテストに合格した
アイルランドの銀行がわずか3ヵ月後に破綻しました。)

そして、4月のQE2の期限切れ前のFOMCでの追加緩和の継続か
あるいは打ち切りとなるのかの示唆、などになりそうです。

ところで、卯年の株式市場のアノマリーでは、年間での騰落で、
過去15回の卯年の全てでNYダウが上昇していて、また日経平均でも
過去60年の5回の卯年のうち4回も上昇している良い年になるのだ
そうで、為替の方でもリスク選好度が高くなる年になる可能性が
あるのかもしれません。

さて、年初は3日過ぎまでは市場参加者も少なそうですが、
その後は市場参加者も増えて、年初での株式市場の動向や、
3日の米ISM製造業景況指数(12月)、4日の米FOMC議事録、
5日の米ADP雇用統計(12月)や米ISM非製造業景況指数(12月)、
そして週末の米雇用統計とバーナンキFRB議長の議会証言などが
注目されます。

市場参加者が増えてくると相場の流れが変る場合がありますが、
しばらくはドルテーマの相場で、ドル円とドルストレート通貨ペアが
逆方向になる相場展開が続く可能性がありそうです。

2011年の市場動向は如何なりますでしょうか。為替劇場の幕開けです。


さて今日は、「アベレージ10戦略」のお話です。

新年の今日はとっておきの創作寓話をお届けいたします。

それでは、はじまり、はじまり〜。(笑)

       ☆ ☆ ☆

昔々、あるところに
ウサギのピョン吉とカメの亀吉が住んでいました。(笑)

「おーい。誰かと思ったら亀吉じゃないか。
 久しぶりだね。元気だったかい?」

「あらっ、ピョン吉さんじゃぁないですか。
 あいかわらずお元気そうですね。」

「まぁな。今年は俺様の年。跳躍の卯年だ。
 張り切って行くぜぃ。
 ところでお前、風の噂で聞いたんだけど、
 仕事を辞めたんだってな。今、何やってるの?」

「えぇ、辞めたと言えば聞こえは良いけど。
 じつは竜宮城でリストラにあっちゃってね…。
 なかなか次の仕事が見つからないんで、やむなくと言うか、
 今は専業でトレーダーをやっているんですよ。」

「えっ? 何だって?!
 堅実だけどうすのろで、慎重だけどビビリのお前が
 専業でトレーダーをやっているって?」

「えぇ。そうです。
 でも、あいかわらずピョン吉さん、口が悪いですねぇ。
 また僕を力いっぱい褒めましたね。(笑)」

「あははっ。すまんすまん。
 口が悪い奴には良い人が多いと言うじゃないか。
 でも、本当かい? トレードだけで食べていけるの?」

「僕はトレードのある重要なことが解ったんです。」

「何だよ。そのトレードの重要なことって?
 もったいぶらずに、話して聞かせろよ。亀吉。」


そうして、亀吉はピョン吉にそのことを話し始めました。

それは驚くべき事実でした…。

       ☆ ☆ ☆

「それではお話しますね…。
 でも、その前にピョン吉さんにいくつかの質問をしていい?」

「あぁ、いいともさ。亀吉。」

「ピョン吉さんもトレードをしていて、
 トレードスタイルはデイトレでしたよね。
 で…、1日に何Pipsを目標にしているの?」

「俺様かい。俺はデイトレスタイルで目標は少なくとも日50Pipsだ。
 こないだなんかも1日で100Pips以上ゲットしたぜ。
 どんなもんだい。」

「へぇー、ピョン吉さんはさすがに大したもんですね。
 ところで…、1日のアベレージで10Pipsを目指す
 トレーダーについては、ピョン吉さんどう思う?」

「へっ、何だって? 1日10Pipsだぁ?
 言っちゃぁ何だが、ショボ過ぎるぜ。そんなのゴミで糞だな。
 トレーダー仲間に1日の目標が10Pipsだなんて言ったら、
 ワロタ、ワロタの嘲笑の大合唱を食らっちまうぜ。」

「……。やっぱりそうですか。そう思いますか。」

「そりゃそうだろうよ。日10Pipsなんてゴミで糞だな。」

「では…、質問を変えますが、
 トレーダーの8割以上が負けているって知ってますか?」

「あぁ…、どうやらそうらしいな。
 詳しい統計は知らないけど、一説では9割が
 負け組みトレーダーだって話もあるよな。」

「その事実を踏まえて、もう一度聞きますが、
 1日のアベレージで10Pipsを獲得できるトレーダーは、
 勝ち組ではないですか?」

「あぁ、そういう意味では、勝ち組と言えるかもしれないな…。
 でも10Pipsはあまりにもショボ過ぎるぜ。」

「……。もう一度聞きます。
 1日のアベレージで10Pipsはショボイいですか。ピョン吉さん?」

「亀吉もしつこいね。10Pipsはショボイって言ってるだろう!」

「そうですか…。 では、ピョン吉さんに聞きます。
 ピョン吉さんは昨年に口座資金を何倍にしましたか?」

「あはははっ。亀吉。よくぞ聞いてくれました。
 えへへっ、俺様は昨年に口座資金を1.5倍にしたよ。
 かの有名な投資家の年平均利益率さえも上回るくらいだ。
 俺様は完全無欠の勝ち組トレーダーってわけだ。」

「ほぅ、それは凄い。さすがピョン吉さんですね。
 資金1.5倍のパフォーマンスはファンドでも優秀な数字です。」

「あははっ。そうだろう…。亀吉、恐れ入ったか。」

「で…、ピョン吉さんはどのくらいの建て玉をしているの?」

「うーん、そうだなぁ。
 伝統的な考え方では資金の2%のリスクまでとなっているけど、
 短期トレードなんでもう少し攻撃的に資金10万円に対して
 1万通貨単位といったところだ。
 もちろん、損切りすべきところではちゃんと損切りしているぜ。」

「そうすると…、ピョン吉さんは勝ち負けトータルのアベレージで
 『日2Pipsトレーダー』ということになりますね。」

「えっ? 何だって! 
 この俺様が1日たった2Pipsのトレーダーだと!」

「そうです。ピョン吉さん、あなたは日2Pipsのトレーダーです。
 でも、これは素晴らしいことです。」

「ど…、どういうことだ! 亀吉。」

「いいですか。僕はピョン吉さんがいくらの資金で
 運用しているかは知らないけど、
 仮に計算上、解りやすいように口座資金を100万円とすると、
 資金10万円当たり1万通貨単位の建て玉をするならば、
 口座資金100万円で10万通貨単位の建て玉になりますよね。」

「まぁな。口座資金を100万円と仮定するならばそうなるな。」

「そうして、10万通貨単位で1日2Pipsの利益なら、
 たとえばドル円やクロス円では2,000円の利益で、
 ドルストレート通貨ペアでも1,600円以上の利益になるでしょう。」

「まぁ、そういうことになるが、
 それにしても1日1,600円〜2,000円の利益とはショボイな。」

「そうして、計算がしやすいように、ドル円などでのトレードとして
 勝ち負けトータルでのアベレージで1日に2,000円の利益とすると
 口座資金が増えても原資金の100万円での建て玉までとして、
 1ヶ月を20営業日とするならば、1ヶ月では40,000円の利益。
 そして、1年では480,000円の利益となることになりますよね。」

「うん。そういうことになるな。計算では。」

「これは、口座資金が1年でほぼ約1.5倍となったということで、
 ピョン吉さんの年間利益率とほぼ同じになるじゃないですか。
 だからピョン吉さんあなたは『日2Pipsトレーダー』なのです。」

「……。そういうことになるか…。」

「でも、ピョン吉さん、これは凄いことなのですよ。
 仮に口座資金が1,000万円とすると
 1年で500万円近く稼ぐことになるのです。」

「……。」

「まぁ、利益には税金もかかるので
 これだけでは生活はできないかもしれませんが、
 口座資金によっては専業でやっていけるくらいです。」

「余計なことですが、もっと言わせてもらいますと、
 50Pipsだ、100Pipsだと言っているトレーダーさん達も、
 もしも年間で口座資金を2倍にできていないとしたら、
 それは、ショボイだのゴミだの糞だのと嘲(あざ)笑う
 日10Pipsさえも取れてはいないことになるのです。」

「……!」

「勝ち負けトータルでのアベレージで日10Pipsができれば、
 口座資金は年間に3倍以上になることになりますから、
 決してゴミや糞などではなく優秀なトレーダーだと思います。
 もしかしますと、勝ち負けトータルでのアベレージで
 日10Pips稼げるトレーダーは数パーセントかもしれません。」

「……。」

「また、正確な統計調査は知りませんが、
 日20Pips稼げるトレーダーは数千人に1人かもしれなく、
 日50Pipsのアベレージのトレーダーは数万人に1人の達人で、
 さらに日100Pipsのアベレージは
 世界的な天才しか達成できないことでしょう。」

「……。」

「勝ち負けトータルのアベレージで日10Pipsとは
 じつは凄いことなのです。
 『勝ち負けトータルのアベレージ』というところが肝です。
 もちろん、勝つときは100Pipsはおろか
 300Pips以上を獲るトレーダーも少なからずいますが、
 大きく獲るにはそれなりの損切り幅も必要で、
 負けになったときにはある程度大きな損失になって、
 勝ち負けトータルでのアベレージ日10Pipsは簡単ではありません。」

「……。」

「いわば、獲るときの目標が20Pipsでもあるいは300Pipsでも、
 それはトレードのタームの違いやスタイルの違いであって、
 小さな獲得Pips目標のトレーダーが300Pipsのトレーダーと比べて
 劣っているなどということではありません。
 デイトレーダーやスキャルパーがスイングトレーダーと比べて
 劣っているなどと言えないのと同じです。
 そんなことを今時言ったら笑われてしまいます。
 大きく狙うことだけが大切なことではないのです。
 肝心なのは『勝ち負けトータルのアベレージの収支』なのです。」

「で…、亀吉お前は『アベレージ10(テン)』を達成しているのか?」

「いいえ。まだ僕はできていません。
 今、僕が目指しているのは『アベレージ5(ファイブ)』です。」

「……。」

「ピョン吉さんが言うように、僕は堅実だけどうすのろで、
 慎重だけどビビリなだけじゃなくて、今はリストラにあって
 会社という母船から手漕ぎボートで一人で出て行けといわれ、
 わずかな預金が減っていく恐怖も経験して、
 どうしてもトレードに負けられないと思うと、
 トレードの執行をしようとするときに背筋に冷たいものが走って、
 情けないけれど恐怖で萎縮してしまうんですよ。」

「……。」

「でも、僕のようなチキンなマインドでも
 チャンスを厳選するならば5Pipsは狙えることがわかったのです。 
 それで今は5Pips狙ってのスキャルスタイルの勝ち負けで、
 5Pips勝っては5Pips負けて、また5Pips勝って、
 1日の勝ち負けトータルのアベレージで5Pipsトレーダーを目指し、
 それをなんとか日々達成しています。」

「……。」

「でも、口座資金は年間でなんとか倍にはなっていますよ。」

       ☆ ☆ ☆

「亀吉、お前も苦労をしてきたんだな…。
 おれはお前のことをバカでうすのろと思っていたけど、
 どうやらそうでもなかったようだ…。」

「あらっ、またピョン吉さんは僕のこと力いっぱい褒めましたね。」

「あははっ、亀吉。ごめんごめん。」

「俺様も偉大なるアベレージ10のトレーダーを目指してみるかな。」

「飛躍よりも実現可能な目標で地道に行くことが大切なのです。
 ピョン吉さん、そう思いませんか。」

「ところで、亀吉。さっきの計算は口座資金が増えても
 原資100万円に対する建て玉数を変えない計算だったよな。
 それを口座資金が増えるに従って建て玉も増やしたらどうなる?」

「複利ですね。アベレージ10を複利運用で実行しているトレーダーに
 フーサイン・ハーネーカー氏というトレーダーが実際にいますが、
 ピョン吉さん、複利の話は『狸年』にでもしたらどうでしょう。
 同じ跳躍でも今年の卯年にはふさわしくないと思いますが…。」

「あははっ。こら亀吉、言いやがったな。
 タヌキ年なんかありゃしないじゃないか。」

「あははっ。冗談ですよ。ピョン吉さん。」

「亀吉、こいつぅ。あはははっ。」

二人(二匹)がふと夜空を見上げると

大きくまん丸な月が出ていて、

笑い声の中でペッタンペッタン兎が餅をついていましたとさ…。

では、おしまい。(爆)

「アベレージ10戦略」のお話でした。

日5〜10Pipsの達成は実現できると思いませんか…。

今年もよろしくお願いいたします。 m(_ _)m


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より深く体系的に学んでいただければと思います。


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