FX 「ありがとう」のお話


中国がクリスマスの25日(土)に0.25%の追加利上げをしましたね。

●先週12月20日(月)〜12月24日(金)の気になる出来事

<12月20日(月)>

19日にEU大統領が、
「ユーロ加盟国が是正勧告を無視した場合には、
GDPの0.5%を科料にする可能性がある。追加の制裁は必要ない。」
ことなどを示しました。
19日にスイスSNBの副総裁が、
「物価安定の確保のため金利を低く維持する必要。」
との認識を示しました。
中国上海株式市場が午前中に一時前週末比で3%程下落しました。
韓国軍が延坪島での射撃訓練を行いましたが無事に終了しました。
日経平均は前週末比−87.42円で取引を終えました。
英産業同盟CBIの要人が、
「英11月インフレは3.3%で政府目標3.0%を9ヶ月間上回っている。
BOEはインフレ抑制のため6ヶ月以内に金利引き上げ開始の可能性。」
などの見解を発表しました。
ポンドがしばらく堅調に推移しました。
独生産者物価指数(11月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
トリシェECB総裁が、
「ユーロは信頼できる通貨。金融危機はユーロの危機ではない。
各国政府は支出管理に責任を持って行動すべき。
危機は全ての先進諸国に影響するが深刻な危機はあと2年半続く。」
などの認識を示しました。
独の財務省が「2010年の独連邦債務は過去最高水準になる。」
と発表しました。
ファイナンシャル・タイムズ紙が、
「EUはアイルランド救済のために数日中に30億EURの債券発行を計画。
1月はEU諸国の政府の債券発行も重なり多量の債券発行が見込まれる。
欧州金融安定ファシリティーは初回に50億EUR、
次回に80億EURの債券発行を計画している。」
などを報道しました。
欧経常収支(10月)は−23億ユーロになりました。
英産業同盟CBIが、
「2011年第1四半期の英GDP成長率見通しを0.2%に下方修正する。
英BOEは来年春に金利を引き上げる見込み。」
などの観測を発表しました。
OECD経済協力開発機構が、
「スペインはさらなる再建措置のため税を引き上げる可能性。
スペインの成長率は今後数年にわたって弱い可能性。
スペインの銀行は危機にうまく持ちこたえている。
スペインのGDPは2010年に−0.2%、2011年に+0.9%の見通し。」
などの観測を発表しました。
セントルイス連銀総裁が、
「2011年の米GDP成長率は市場予想より強くなる可能性。
米国は依然として労働市場が低迷。欧州の危機は非常に深刻。
商品価格に量的緩和が及ぼす影響を懸念。
データで正当化されたならFRBはさらに緩和を行う意志がある。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィッチが「世界経済の回復は順調に進んでいる。」
との見解を発表しました。
加卸売売上高(10月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
シカゴ連銀全米活動指数(11月)は予想より弱い−0.46になりました。
フランスの5年国債のCDSが過去最大の107bpに拡大しました。
ユーロが上下動しながらも軟調傾向で推移しました。
欧消費者信頼感速報(12月)は市場予想より弱い−11.0になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「複数のアイルランドの銀行格付けをさらに引下げする可能性。
スペインの30の銀行の優先債格付けを引下げる可能性。」
などを発表しました。
カナダの財務相が「カナダの経済回復は他国よりも速い。」
との認識を示しました。
ギリシャの財務省が1〜11月の財政について、
「財政赤字は前年同期比で27.1%縮小。財政赤字は187億ユーロ。
歳入は4.8%増の454億ユーロ。」
などの発表を行いました。
NYダウは前週末比−13.78ドルで取引を終えました。

<12月21日(火)>

英GFK消費者信頼感調査(12月)は予想よりは強い−21になりました。
豪RBA議事録では、
「住宅金利の上昇や豪ドル水準を勘案して政策は緩やかに引締め的。
家計消費や借入れは抑制されていて貯蓄率は著しく上昇。
鉄鉱石や石炭価格の上昇は交易条件と名目GDPのアップサイドリスク。
雇用の成長は強い。賃金の上昇も加速する可能性。
住宅市場は沈静化して価格は落ち着いてきている。」
などが示されました。
中国の副首相が、
「中国はドーハラウンド協議の進展を望んでいる。
中国政府はマクロ経済の統制を強化している。
EU債務支援への具体的行動を取っている。」
などの主旨の発言をしました。
ユーロや豪ドルがしばらく堅調に推移しました。
日銀が政策金利を0〜0.10%に据え置くことを決定しました。
日全産業活動指数(10月)は市場予想とおりの−0.2%になりました。
日経平均は前日比+154.12円で取引を終えました。
英GFK消費者信頼感調査(1月)は市場予想より弱い5.4になりました。
格付け会社のムーディーズが、スペインの一部の州の格付けを
引き下げて見通しをネガティブにすると発表しました。
日銀総裁が記者会見で、
「日長期金利上昇は米経済の悲観論後退での米金利上昇に連れたもの。
日本の長期金利は欧米に比べて上昇幅は大きくはない。
REITの買い入れには呼び水効果が観察できる。
欧州での財政金融と実体経済の負の相乗作用が怖い。」
などの認識を示す発言をしました。
スイス貿易収支(11月)は193億スイスフランになりました。
シュタルクECB専務理事が、
「国債購入プログラムは一時的継続するが、
このプログラムは永続する手段ではない。
ECBの任務は政府をファイナンスすることではない。
ユーロ圏内の全ての国は自国の債務に責任を負うべき。
ECBは物価安定が脅威となった場合には金利を引き上げる。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルの格付けを引き下げ方向(1段階か2段階)で見直する。
銀行支援の影響を懸念。ポルトガルが支援要請をするかは不明。」
などの発表をしました。
ユーロが軟調になりました。
英公的部門借入額(11月)は市場予想より弱い228億ポンドになりました。
スペインの財務相が、
「ムーディーズは大げさだ。銀行の強さを認識すべき。
2011年に借り換え問題は発生せず。2011年1.3%成長見通しを堅持。」
などの発言をしました。
格付け会社のフィッチが仏の一部地方の格付けを引き下げました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルの5地域と自治政府を格下げ方向で見直す。」
と発表しました。
加消費者物価指数(11月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
加小売売上高(10月)は市場予想より強い0.8%になりました。
米FRBが英・欧・加・日・スイスの中銀などと、
ドルスワップ協定を来年8月まで延長すると発表しました。
IMFが2009年9月に承認した金売却プログラムに基づいて、
IMFの金準備の8分の1に相当する403.30トンの金を売却したと
発表しました。
ユーログループ議長が、
「ユーロは危機に陥っていない。ダメージも受けていない。
ユーロの存続が脅かされているとの観測は事実無根。」
との主旨の発言をしました。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインの複数のカバードボンドの格付けを引下げる可能性。」
との発表をしました。
格付け会社のフィッチが、
「ギリシャの発行体格付けをジャンク級へと引下げる可能性。」
との発表をしました。
ユーロが軟調傾向で推移しました。
スイスフランが堅調傾向で推移しました。
NYダウは前日比+55.03ドルで取引を終えました。

<12月22日(水)>

NZ第3四半期経常収支は予想よりは強い−17.7億NZDになりました。
日通関ベース貿易収支(11月)は予想より弱い1628億円になりました。
日銀金融経済月報では、
「ターム物金利は一部強含んでいるが総じて低水準。
生産はやや減少。企業の景況感は製造業中心に弱め。
1〜3月期の生産は実勢で増加に転じると予想。不確実性大きい。」
などが示されました。
中国の商務省が、
「2011年は貿易収支均衡ため積極的に輸入を拡大。
外貨準備の活用拡大を検討。
2011年には欧州債務危機によるリスクがあると予想。」
などの見解を発表しました。
日経平均は前日比−24.05円で取引を終えました。
中国政府が、
「不動産市場での海外投資家の投機を抑制していく。
不動産市場への資本流入監視を強化していく。」
などを発表しました。
独輸入物価指数(11月)は市場予想より強い1.2%になりました。
英第3四半期GDP確報は0.7%、英第3四半期経常収支は−96億ポンド、
とともに市場予想よりも弱い結果になりました。
英第3四半期総合事業投資確報は予想より強い3.1%になりました。
英BOE議事録では、
「センタンス委員が0.25%の利上げを主張。
ポーゼン委員が資産買い入れ枠の500億ポンド拡大を主張。
金融政策の現状維持を7対1対1で決定。
中期的なインフレリスクが上向きに変化した可能性もある。
ユーロ圏の動向は下振れリスクを増大。」
などが示されました。
ポルドガルの地元紙が、
「中国は40〜50億ユーロのポルトガル債を購入する用意がある。」
との観測報道をしました。
ユーロが一時堅調に転じました。
中国人民銀行がこの報道へのコメントを拒否しました。
独商工会議所が、
「欧州の寒波は独第4四半期の経済成長率を0.5%押し下げる可能性。」
との観測を発表しました。
ユーロが再び軟調傾向になっていきました。
米第3四半期GDP確報は2.6%、米第3四半期個人消費確報は2.4%、
米第3四半期GDP価格指数は2.1%、米第3四半期コアPCEは0.5%と、
いづれも市場予想より弱い結果になりました。
米ドルが対豪ドルなどで売られました。
米中古住宅販売件数(11月)は予想より弱い468万件になりましたが、
2010年6月以来の高水準になりました。
IMF国際通貨基金が、
「加の2010年GDPは3.0%、2011年は2.3%と予想。
加経済のリスクは消費者債務と米国による需要の減退。
加経済が減速すれば景気刺激策が必要になる可能性。
加政府には景気刺激策を実施する余地が充分にある。」
などの見解を発表しました。
フィラデルフィア連銀総裁が、
「2011年の米経済成長は3.0〜3.5%と予想。
持続的な回復に対する信頼感が高まった。
デフレの脅威は懸念していない。
2011年のインフレ率は1.5〜2.0%を予想。
徐々に緩和策を引き上げていくことが課題。」
などの認識を示しました。
NYダウは前日比+26.33ドルで取引を終えました。

<12月23日(木)>

NZ第3四半期GDPは市場予想より弱い−0.2%になりました。
予想外のマイナス成長に一時NZドルが軟調になりました。
ギリシャ議会が2011年度予算を承認しました。
東京市場は祝日の休場で全般的に動意の弱い相場になりました。
円や豪ドルが堅調傾向で推移しました。
フィッシャー英BOE委員が、
「2011年の1四半期がマイナス成長になることもあり得なくはない。」
との見解を示す発言をしました。
中国外務省が、
「中国はユーロ圏経済の健全性の回復を助ける。
ユーロ圏は中国の外貨投資の重要な地域の1つである。」
との認識を発表しました。
独財務相が、
「欧州経済政府という構想は正しいプロジェクトではない。
ユーロの持続可能な保護が必要。
救済メカニズムには独立性と透明性が必要。」
などの認識を示しました。
格付け会社のフィッチが、
「ハンガリーの格付けを引き下げて見通しをネガティブとする。
ハンガリーの財政計画は間違った方向に行っている。
2013年でGDP成長率5%のハンガリー政府の想定は楽観的過ぎる。
信頼できる中期的な財政措置を実行しないと格下げを招く可能性。」
などの発表しました。
加GDP(10月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
米耐久財受注(11月)は−1.3%、米個人支出(11月)は0.4%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米個人所得(11月)は市場予想より強い0.3%になりました。
米PCEコア・デフレータ(11月)は0.1%、
米新規実業保険申請件数は42.0万件と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルの25の資産担保証券の格付け引下げの可能性がある。」
と発表しました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(12月)は、
市場予想とおりの74.5になりました。
米新築住宅販売件数(11月)は予想より弱い29.0万件になりました。
アイルランド政府が、
「アライド・アイリッシュ銀に37億ユーロ注入して実質国有化する。」
と発表しました。
格付け会社のフィッチが、
「ポルトガルの長期格付けを引下げて見通しをネガティブにする。
ポルトガルの2011年の財政目標は難問で来年に景気後退に陥る可能性。
ポルトガルがEU・IMFの支援を要請するとは認識していない。
ポルトガルは2012年に持続的な成長に回帰する可能性。」
などの発表をしました。
ポルトガルの財務省が
「フィッチのポルトガル格下げは理解に苦しむ。
ポルトガルの銀行はは堅固で快活。」
との声明を出しました。
格付け会社のS&Pがフランスの格付けをAAAに据え置いて、
見通しを安定的としました。
NY原油(WTI)は2年2ヶ月ぶりの高値になる91ドル台半ばで
取引を終えました。
NYダウは前日比+14.00ドルの11573.49ドルで週の取引を終えました。

<12月24日(金)>

アイルランドの財務相が、
「アイルランドの選択肢に銀行上位債務の不履行などは全くない。
ばかげた議論はやめる必要がある。」
などの認識を示しました。
日2011年度予算案で5兆円程度に為替介入枠を拡大する案が
盛り込まれるとの報道がありました。
中国商務省が、
「欧州債務問題は来年の1月〜2月に深刻化する恐れがある。
問題を抱えた欧州諸国による国債発行では解決策にならない可能性。」
との見解を発表しました。
日経平均は前々日比−67.29円の10279.19円で週の取引を終えました。
中国商務省が、
「2010年の中国対外投資は500億ドルに達する可能性がある。」
ことを発表しました。
全般動意薄ながらポンドやスイスにポジション調整がみられました。
中国人民銀行が、
「資産バブルを防止。金融政策を穏健とする必要。
政策手段として対象を限定した預金準備率を活用する。
中国は国内外で過剰流動性に直面している。」
などの方針と認識を示しました。
日2011年度の予算案では、
「新規国債発行額は国際公約にもなる44兆2980億円を順守。
一般会計総額は過去最大の92兆4116億円とする。」
などになりました。
スイスSNBが、
「ユーロ圏の緊張がスイスフラン高を招いている。
緊張悪化はスイスの経済成長に影響を及ぼす可能性。
必要ならばデフレに対抗する措置をとる用意がある。」
などの見解を示しました。
NY時間はクリスマスの振り替え休日で米国の株式市場・
債券市場・商品市場がお休みで動意薄の相場が続きました。

●今週の主な予定

<12月27日(月)の主な予定>

※NZ、豪、英、加などの市場がクリスマスの振り替えでお休みです。

朝8時50分に日銀政策会合議事録、日企業向サービス価格(11月)、
午前9時01分に英ホームトラック住宅調査(12月)、
午後2時に日住宅着工戸数(11月)、日建設工事受注(11月)、
深夜12時半に米ダラス連銀製造業活動(12月)、
などの経済指標が発表されます。

<12月28日(火)の主な予定>

※NZ、豪、英、加などの市場がボクシングデー振り替えでお休みです。

朝8時半に日失業率(11月)、日全国消費者物価指数(11月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(11月)、日小売業販売額(11月)、
夜11時に米S&Pケースシラー住宅価格(10月)、
深夜12時に米消費者信頼感指数(12月)、
同深夜12時に米リッチモンド連銀製造業指数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<12月29日(水)の主な予定>

午後6時に欧マネーサプライM3(11月 前年比)、
午後7時15分にスイスKOF先行指数(12月)、
が発表されます。

また、発表時間が未定(通常はNY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(12月)が発表予定です。

<12月30日(木)の主な予定>

夜10時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(12月)、
深夜12時に米中古住宅販売保留(11月 成約)、
などが発表されます。
米の指標には注目です。

<12月31日(金)の主な予定>

※東京市場は大晦日でお休みです。
※米債券市場は短縮取引になります。

主要通貨では特に経済指標の発表が予定されていません。

さて、先週もいろいろなことがありました。

20日に、英産業同盟CBIが「2011年第1四半期の英GDP成長率見通しを
0.2%に下方修正する。英BOEは来年春に金利を引き上げる見込み。」
などの観測を発表しました。
また、格付け会社のムーディーズが「複数のアイルランドの銀行の
格付けをさらに引下げする可能性。スペインの30の銀行の優先債
格付けを引下げる可能性。」などを発表しました。

21日に、中国の副首相が「中国はドーハラウンド協議の進展を望んで
いる。EU債務支援への具体的行動を取っている。」などの主旨の発言
をしました。
一方、格付け会社のムーディーズが「ポルトガルの格付けを引き下げ
方向(1段階か2段階)で見直する。スペインの複数のカバードボンドの
格付けを引下げる可能性。」などの発表をしました。
また、格付け会社のフィッチが「ギリシャの発行体格付けをジャンク級
へと引下げる可能性。」との発表をしました。

22日に、中国の商務省が「2011年には欧州債務危機によるリスクがある
と予想。」などの見解を発表しました。
また、ポルドガルの地元紙が「中国は40〜50億ユーロのポルトガル債を
購入する用意がある。」との観測報道をしました。
そして、中国人民銀行がこの報道へのコメントを拒否しました。
また、独商工会議所が「欧州の寒波は独第4四半期の経済成長率を
0.5%押し下げる可能性。」との観測を発表しました。

23日に、ギリシャ議会が2011年度予算を承認しました。
また、格付け会社のフィッチが「ハンガリーの格付けを引き下げて
見通しをネガティブとする。ポルトガルの長期格付けを引下げて
見通しをネガティブにする。」などの発表をしました。
そして、格付け会社のムーディーズが「ポルトガルの25の資産担保証券
の格付け引下げの可能性がある。」と発表しました。

24日に、中国商務省が「欧州債務問題は来年の1月〜2月に深刻化する
恐れがある。」との見解を発表しました。
また中国人民銀行が「資産バブルを防止。金融政策を穏健とする必要。
政策手段として対象を限定した預金準備率を活用する。中国は国内外で
過剰流動性に直面している。」などの方針と認識を示しました。

先週は、クリスマスの週で市場が薄い状況でしたが、円高傾向と
原油などのコモディティ市場の堅調を背景に豪ドル高、そして、
格付け会社による格下げ発表のラッシュで、ユーロがリズミカルな
上下動をしながらも軟調傾向になりました。

そして、24日に中国の短期金利が急上昇していましたが、クリスマスの
25日(土)に、中国が10月20日以来、2ヶ月ぶりに金利を0.25%引き上げ
ると発表して、期間一年の基準金利が貸出しで5.81%、預金で2.75%
になりました。中国消費者物価指数の高騰と資産バブル抑制目的を
背景としていますが、市場では来年の末までにさらに3〜4回の追加
利上げを行うとの観測があるようです。

また、21日にFRBが英・欧・加・日・スイスの中銀とドルスワップ協定
を来年8月まで延長すると発表して、金融有事に備えてのドル供給体勢
を継続することが発表され、金融危機への警戒を解いていないことが
示されました。

先週の格付け会社による格下げ発表のラッシュでユーロは軟調には
なったものの、クリスマス休暇を控えてのポジション調整もあったか、
下げ渋りの兆しも観られていたようですが、さらなるユーロの下落には
まだ警戒は解けないのかもしれません。

20日に格付け会社のフィッチが「世界経済の回復は順調に進んでいる」
との見解を発表していますが、米株式市場では景気回復期待と緩和策
による過剰流動性資金で2011年は最大15%上昇すると観測があり、
また英国株も月間で8%強上昇して2年半ぶりの高値をつけ、
また、コモディティ市場も強く、株式と商品ともに先高感は根強い
ようです。

さて、2010年の最終盤となる今週ですが、アナリスト予想では円高の
可能性が高いとの見方が優勢のようですが、週初には米国債入札も
相次ぎ、米長期金利の動向にも影響を受ける可能性もありそうです。

また、中国の利上げで資源国通貨にもいったん調整が入りそうですが、
商品市況の先高感からまた買戻しが入る可能性もありそうです。

円高、ドル高が継続する可能性がありそうですが、市場が薄くなって
いますので、トレードする場合にはチョッピーで急激な動きにも
注意したいものです。膠着感が強いとともに、ときに急激に動く
静と動の著しい相場展開になる可能性がありそうです。


さて今日は、「ありがとう」のお話です。

今年も残すところあと僅かになりましたね。

2010年も振り返りますといろいろありましたが、
文字とおり「あっという間」に過ぎた感じがします。

寅年の今年の京都清水寺での恒例の「今年の漢字」は、
猛暑の年でもあったので、「暑」という字が選ばれました。

また、新語・流行語大賞のほうでは、

池上彰さんの定型句「いい質問ですねぇ。」や、
ねづっちの「ととのいました」や、
ツイッターでの定型句「〜なう」などの候補のひしめく中、

NHKの連ドラの水木しげるさんの半生を描く「ゲゲゲの女房」の
「ゲゲゲの」が大賞に輝きました。

そして、この「ゲゲゲの女房」の主題歌が、
いきものががりの「ありがとう」という歌でした。

作詞作曲は水野良樹さんで

"ありがとう"って伝えたくて あなたを見つめるけど ♪
繋がれた右手は 誰よりも優しく ほら この声を受け止めている ♪

という、よくある言葉の「ありがとう」が
新鮮で心地よい響きで歌われていました。

ところで、この「ありがとう。」という言葉は不思議な言葉で、

商業的には日常、感謝を意味して
最も多く使われる言葉のひとつですが、

身近な人へ「心をこめて」この言葉を言うのは照れくさくもあり、
案外と言いづらい言葉でもあります。

ある意味、軽々しく使うことはあっても、

「ありがとう。」と「ごめんなさい。」の2つの言葉は、

なかなか「心を込めて」は言いづらい言葉でもあるようです。

心では少しは思っていても、(笑)
「ありがとう。」と身近な人に言うのは妙に照れくさいものですし、

「あっ、間違えた。」と思っていても、
理屈をあれこれこねる言葉は口から出てくるものですが、(苦笑)
身近な人に素直に「ごめんなさい。」とは言いづらいものですし、

感謝と、過ちを認める言葉は、なかなか言えそうでいて、
「言えねぇ。言えねぇ。もう言えねぇ。」の言葉のようですね。

ただ、これらの言葉は魔法の言葉で、
人間関係をとても円滑にするといわれているようです。

さて、

トレードでも解っていながら実行しづらいことがあります。

そのひとつは、自ら過ちを認める「損切り」ですが、
できない人は口座を飛ばすくらい大きく負けるまで
身につかないこともあります。

人によってはそのくらい難しいものです。

また、相場を愛し感謝するということもなかなか難しいものです。

「へっ、相場を愛するだぁ。そんなの関係ないや。」
とも思うものですが、

どの分野に限らず、その道で成功するには、
意識するとしないにかかわらず、その道が好きで好きでたまらない、
という人が多いように思います。

日本将棋連盟の会長を勤める米長邦雄さんが
かつてこんなユニークな語録を残しています。

「幸せの女神はね。努力する人に訪れると思っているでしょ。
 でも、そうじゃないんです。
 努力とは嫌なことを一生懸命すること。
 女神はね。好きなことに夢中になっている人に惚れるんです。」

まぁ、うまいことをいうものですが、(笑)

そういえば、大リーガーのイチロー選手も、
事実かどうかはわかりませんが、話に聞くところによりますと、

用事のない限りシーズンオフでの休暇はたったの3日で、
ランニングやストレッチや素振りなどの基礎練習を
シーズンオフの早々から始めるのだそうです。

きっと、大リーガーになった今でも野球が好きで好きで、
そして、基礎トレーニングの大切さを熟知しているのでしょうね。

また、よく聞く話では、ピアニストやバレリーナも

「1日練習を休めば自分でわかる。
 2日練習を休めば仲間にわかる。
 3日練習を休めば観客がわかる。」

などといわれているようで、基礎練習は怠れないもののようです。

そして、私の好きな将棋の世界でも、
かつて1971年にアマ名人になったことのある
北海道立工業試験場に務めるТさんが
体調を崩されて入院されたときに、

見舞いに行った棋友からこんな話を聞いたことがありました。

「琴似の病院にТさんの見舞いに行ったらさぁ。
 いやぁ、驚いたよ。」

「えっ、何かあったの?」

「まぁ、病状は順調に回復に向かっていたんだけど。
 Тさんといえばさぁ、沖元二さんとか強豪を下してさぁ、
 全国アマ名人になった人じゃない。
 それがさぁ、ベッドで読んでる棋書がさぁ、
 なんと五手詰めの初心者向けの詰め将棋の本なんだよ。」

「ふーん。」

「伊藤宗看の将棋無双かなんかに挑戦しているなら、
 このレベルの人ならそうなのかなぁ、とも思うけど、
 初心者向けの五手詰めの棋書を見ているとはねぇ。」

「……。」

「でもさぁ、俺、思ったんだけどさぁ。
 なんとなくТさんの強さの秘密を見たような感じがしたよ。」

もしかしますと…、

基礎を怠らずトレーニングすることこそが
奇跡を生むのかもしれませんね。

あれまぁ、また話が長くなりました。 m(_ _)m

良いお年をお迎えくださいませ。

そして、心を込めてこの言葉をいわせてください。 f(^_^)

「ありがとうございます!」

来年は卯年です。トレードでも躍進したいものですね。(笑)

それでは、また来年。。。



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私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

「マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されることになりました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。

※12月29日(水)の0時から値上げとなります。


FX 認識の視座のお話


北海道の街は白い雪化粧になりました。^^
今年も早くもクリスマスを迎える時節になりましたね。

●先週12月13日(月)〜12月17日(金)の気になる出来事

<12月13日(月)>

週末に発表された中国消費者物価指数(11月)は、
前年比で市場予想より強い+5.1%になりました。
英ライトムーブ住宅価格(12月)は−3.0%になりました。
米10年債利回りが3.340%を上回り半年ぶりの高水準になりました。
ドルが徐々に買われる相場展開になりました。
日経平均は前週末比+81.94円で取引を終えました。
中国上海株式市場が前週末比+2.9%の大幅高になりました。
ルクセンブルクの外相が、
「ユーロは危機的状況。共同で対処する必要。
ユーロ圏共通債券について再び話すことがないことを希望。
ユーロ圏が悪い方向へ進んだなら独に更にコストがかかる可能性。」
などの認識を示しました。
スイス生産者輸入価格(11月)は予想より弱い−0.2%になりました。
OECD経済協力開発機構が、
「中期的インフレの上方リスクが顕在化したならば、
ECBの金融刺激策は解除されるべき。
ECBの非標準的措置は段階的に縮小されるべき。
短期的に成長に影響があってもユーロ圏は財政再建が必要。」
などの見解を発表しました。
英生産者仕入価格(11月)は市場予想より強い0.9%になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインの銀行の見通しは依然としてネガティブ。」
との見解を発表しました。
中国の外為当局が、
「海外資本フローの監視を強化。投機マネー流入に積極的に対抗。」
などの指針を発表しました。
独政府のスポークスマンが、
「欧州金融安定化ファシリティー拡大が検討されてはいないと認識。
ユーロ圏共通債券に独が年間170億ユーロ負担するとの報道を否定。」
などドイツ政府の見解を発表しました。
独連銀が、
「独GDP成長率は2010年に3.6%、2011年に2%の見通し。
独の失業者数は2012年までに300万人を下回る可能性。
独インフレ率は2010年に平均1.1%、2011年に平均1.7%の見通し。
2010年第4四半期の成長は拡大。2011年第1四半期は減速の可能性。」
などの見解を発表しました。
英BOEの副総裁が、
「インフレは短期的に上昇が持続する可能性。
急激な引き締めは景気回復を妨げる可能性。
英国の景気回復は第4四半期でも継続する見込み。
BOEが更に量的緩和を行うことは可能。
見通しには両サイドのリスク。
ある時点では刺激策の解除が適切になる。」
などの認識を示しました。
加第3四半期設備稼働率は市場予想より強い78.1%になりました。
スペイン中銀総裁が、
「金融危機がスペインに与えた影響は他国に比べると大きくはない。
スペイン経済は他の域内国よりも早く成長に復帰する可能性。」
などの認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「米の税制は米AAA格付けに2年間、ネガティブの可能性を高める。」
との見解を発表しました。
米ドルが売られる相場展開になりました。
加BOC総裁が、
「為替政策が主要国のディスインフレを引き起こしている。
カナダの債務の脆弱性は急速に高まっている。
BOCは刺激策の解除を慎重に決めなければならない。
主要先進国の低金利政策は長期間続く可能性。
執拗な通貨高は生産性を弱め貿易の足枷となる可能性。」
などの認識を示しました。
独の財務相が「ユーロの防衛はドイツの国益。」
との見解を示しました。
カナダの首相が、
「加の政策金利はこれより下がることはない可能性。」
との認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「英経済の不透明により英の銀行システムの見通しはネガティブ。」
との見解を発表しました。
NYダウは前週末比+18.24ドルで取引を終えました。

<12月14日(火)>

NZ小売売上高(10月)は市場予想より弱い−2.5%になりました。
NZ政府が、
「2010〜2011年のNZ政府の借入は10億NZドル増加の135億NZドル、
2010〜2011年の純負債はGDPの20.8%、
2014〜2015年のピーク時にはGDPの28.5%になると予想。」
との見通しを発表しました。
NZドルが軟調になりました。
英RICS住宅価格(11月)は市場予想よりは強い−44.0になりました。
NZの財務相が、
「経済と財政の見通しは予算での見通しより弱くなる可能性。
NZ政府の財政赤字は2010〜2011年にピークになる可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
豪NAB企業景況感(11月)は4、同じく信頼感(11月)は6になりました。
豪第3四半期新規住宅は市場予想より弱い−13.2%になりました。
日鉱工業生産確報(10月)は−2.0%になりました。
日経平均は前日比+22.88円で取引を終えました。
スイス政府が、
「2011年のスイスGDP成長率見通しを1.5%へ引き上げ。
2012年のスイスGDP成長率の見通しは1.9%。」
などを発表しました。
スペイン中銀が、
「11月のスペインの銀行のECBからの借り入れ額は、
10月より減少して645億ユーロ。」
になったことを発表しました。
中国国家発展改革委員会が、
「2011年の中国消費者物価指数の目標を4%前後に設定。
2011年の中国GDPの目標を8%前後に設定。」
することを発表しました。
英消費者物価指数(11月)は0.4%、英小売物価指数(11月)は0.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英DCLG住宅価格(10月)は前年比で市場予想より弱い5.5%になりました。
独IFO経済研究所が、
「ECBは2011年末頃に0.25%の利上げの可能性。
2010年の独GDPは+3.7%、2011年の独GDPは+2.4%と予想。
ECBの政策は2011年も引き続き拡張的になる可能性。」
などの予測を発表しました。
独ZEW景況感調査(12月)は市場予想より強い4.3%になりました。
欧鉱工業生産(10月)は市場予想より弱い結果になりました。
欧ZEW景況感調査(12月)は市場予想よりかなり強い15.5になりました。
ユーロがしばらく堅調に推移しました。
欧州連合リポートでは、
「ユーロ圏の景気回復は定着しつつあるが更なる財政再建が必要。」
などが報告されました。
格付け会社のS&Pが
「ベルギーの格付け見通しをネガティブに引き下げる。
ベルギーが政権を発足できい場合は6ヶ月以内に格下げの可能性。」
などを発表しました。
トリシェECB総裁が、
「ECBは欧州安定ファシリティーの柔軟性と最大限の規模を求める。
ECBはユーロ圏共同債券を必ずしも適切とは認識していない。
金利と流動性措置はそれぞれ独立したツールである。
一部の国の財政赤字を懸念。資金供給中毒の銀行の問題を分析。」
などの主旨の発言をしました。
独政府が、
「独は永続的に強いユーロを求める。
独はユーロのためにできる限りのことを行う。
ECBの資本金積み増し要請は前向なものと認識。
現在の救済メカニズムの拡大の議論は必要がないと認識。
欧州金融安定ファシリティーの変更は必要ないと認識。」
などの見解を発表しました。
イタリア議会が内閣不信任案を否決しました。
英センタンスBOE委員が、
「金利を上げる必要がある。利上げはBOEの信頼性を強化させる。」
などの見解を示しました。
米小売売上高(11月)は0.8%、米生産者物価(11月)は0.8%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
加景気先行指標指数(11月)は市場予想より弱い0.3%、
加第3四半期労働生産性は市場予想より強い0.1%になりました。
米企業在庫(10月)は市場予想より弱い0.7%になりました。
しだいにドルが買われる相場展開になりました。
FOMCは政策金利を0%-0.25%の範囲に据え置くことを決定しました。
FOMC声明では、
「2011年6月期限の総額6000億ドルの米国債買入れに変更はない。
国債買入れペースと全体の規模は定期的に見直す。
異例の低金利が正当化される可能性。インフ率は低下の傾向。
住宅市場は引き続き抑制。失業率は上昇。
今回の決定ではカンザスシティ連銀総裁が反対。」
などが示されました。
NYダウは前日比+47.98ドルで取引を終えました。

<12月15日(水)>

日第三次産業活動指数(10月)は0.5%、
日銀短観の第4四半期大企業製造業業況判断は5、
第4四半期大企業非製造業業況判断は1、
第4四半期大企業非製造業先行判断は−1、
第4四半期大企業全産業設備投資は2.9%と、
それぞれ市場予想より強い結果になりました。
第4四半期大企業製造業先行判断は予想より弱い−2になりました。
市場反応は限定的でした。
米10年債利回りが3.5%超になり7ヶ月ぶりの高水準になりました。
中国商務省が、
「11月の対中国直接投資は前年同月比で+38.2%の97億ドル。
2010年の対中国直接投資は1000億ドルに達する見込み。」
などを発表しました。
日経平均は前日比−6.99円で取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインの格付けを引き下げの方向で見直す。
スペインには資金調達の脆弱性がある。
公的債務比率が上昇する可能性。支払い能力は危機的ではない。
スペインは欧州金融安定ファシリティーに支援を要請しない可能性。
EUへの支援要請することはシナリオにないが排除しない。
スペインは2011年に約1700億ユーロの調達が必要になる可能性。
スペインは他のストレス下の域内国よりは信用力がある。」
などの発表しました。
ユーロが上下動しながらも軟調傾向で推移しました。
英失業保険申請件数推移(11月)は予想より弱い−0.12%、
英失業率(11月)は市場予想とおりの4.5%になりました。
独の首相が、
「独は欧州とユーロから特別な恩恵を受けている。
ユーロは長期的な平均よりも高い水準。
恒久的な危機メカニズムはユーロ圏を強くする。
危機メカニズムのために限定的な条約改正が必要。
危機メカニズムでは投資家は特定のケースで関与することになる。」
などの認識を示す発言をしました。
米消費者物価指数(11月)は市場予想より弱い0.1%、
NY連銀製造業景気指数(12月)は市場予想より強い10.57になりました。
ただ、構成項目の雇用や新規受注は弱い内容となりました。
米ドルが買われる相場展開になりました。
米ネットTICフロー(10月)は市場予想より弱い75億ドル、
ネット長期TICフロー(10月 対米証券投資)は276億ドルになりました。
米鉱工業生産(11月)は0.4%、米設備稼働率(11月)は75.2%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
格付け会社のムーディーズが、
「英国の地方自治体は予算削減とガバナンスの変更のリスクに直面。」
との認識を示す発表をしました。
アイルランド議会がEU・IMFによる支援策を可決しました。
米NAHB住宅市場指数(12月)は市場予想とおりの16になりました。
米上院が減税延長法案を可決しました。
NYダウは前日比−19.07ドルで取引を終えました。

<12月16日(木)>

豪インフレ期待(12月)は前回値より弱い2.8%になりました。
豪第4四半期報告書で「数年間、豪公共料金の大幅上昇の可能性。」
が示されました。
NBNZ企業信頼感(12月)は29.5になりました。
日経平均は前日比+1.51円で取引を終えました。
日11年度税制改正大綱では、
「法人税率の5%減税。証券優遇税制の2年延長。
環境税の11年10月から3年半かけて段階的導入。」
などが示されました。
ユーログループ議長が、
「金融市場はユーロ圏のファンダメンタルズを見失っている。
EU首脳会議ではユーロ圏の安定への決意を示すことが重要。
ユーロ圏共同債券は流動性のある市場をつくり、
独を含むユーロ圏の債務負担を軽減させる。
ユーロ圏には国家財政を再建する以外の選択肢は存在しない。」
などの見解を示しました。
中国とインドが、
「中印は2015年までに1000億ドルの貿易を目指す。
中印は中国への輸出拡大を振興することで合意。」
などの共同声明を発表しました。
格付け会社のS&Pが中国の長期ソブリン格付けと
香港の格付けを引き上げて、ともに見通しを安定的としました。
スイス第3四半期鉱工業生産は予想より強い1.8%になりました。
格付け会社のS&Pが、
「独経済は上昇を継続する見通し。
独の2011年の実質GDPは2.4%の見通し。
独の経済拡大は広範でバランスされたものになる見通し。」
などの見解を発表しました。
独製造業PMI速報(12月)は市場予想より強い60.9、
独サービス業PMI速報(12月)は市場予想より弱い58.3になりました。
スイスSNBが政策金利を0.25%で据え置きました。
スイスSNB声明では、
「2011年のスイスGDPは1.5%前後の見込み。
2011年のインフレは0.4%の見込み。
金融市場の緊張を背景にスイスフランは再び上昇している。
デフレの脅威が顕在化した場合は物価安定に必要な措置をとる。」
などが示されました。
欧製造業PMI速報(12月)は市場予想より強い56.8、
欧サービス業PMI速報(12月)は市場予想より弱い53.7になりました。
ポーゼンBOE金融政策委員が、
「金融政策はインフレに過剰反応すべきではない。
英国の家計支出は財政再建に応じて減少する可能性。
単位労働コストの減少がインフレを押し下げている。
英経済には埋めるべき大きな需給ギャップがある。
消費者物価指数は2年後に2%の目標を大幅に下回る可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
独経済省が「独第4四半期は著しい成長を予想する。」
と発表しました。
英小売売上高(11月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
英BOEが「11月のインフレ期待は2008年8月以来で最高の+3.9%。」
になったことを発表しました。
ポンドがしばらく堅調に推移しました。
中国人民銀行総裁が「利上げの要求にジレンマを感じる。」
との認識を示しました。
欧消費者物価指数(11月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
スイスSNB総裁が、
「弱い輸出は著しい(経済)減速を示すものである。
減速の理由の中にスイスフラン高がある。
スイスフランは2010年初めから急激に上昇。
2011〜2012年のスイスのインフレは引き続き低い可能性。
景気回復が持続可能かどうかは依然として不透明。
インフレ見通しは重要な指標。SNBの責務は物価の安定の確保。」
などの認識を示しました。
ユーログループ議長が、
「スペインとポルトガルは市場沈静化へ構造改革を明確にすべき。」
との認識を示しました。
米住宅着工件数(11月)は市場予想より強い55.5万件、
米建設許可件数(11月)は市場予想より弱い53.0万件になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い42.0万件、
米第3四半期経常収支は予想より弱い−1272億ドルになりました。
加国際証券取扱高(10月)は予想より弱い95.1億加ドルになりました。
ECBが資本を50億ユーロ拡大して107.6億ユーロとしました。
フィラデルフィア連銀指数(12月)は予想より強い24.3になりましたが、
構成項目の雇用指数に悪化が見られました。
欧州システミックリスク理事会(ESRB)で、
議長にECB総裁、副議長に英BOE総裁が就任することが決定しました。
格付け会社のムーディーズが、
「スペインのバルセロナを格下げする可能性がある。
ギリシャのソブリン債格付けを引き下げる可能性がある。」
ことなどを発表しました。
IMF国際通貨基金が、
「アイルランドへの225億ユーロの支援を承認。
58億ユーロは直ぐにでも利用可能。」
になったことを発表しました。
NYダウは前日比+41.78ドルで取引を終えました。

<12月17日(金)>

トリシェECB総裁が、
「ECBの増資は正当化される。ECBは非常に堅固で強い機関である。」
との認識を示しました。
中国人民銀行総裁が、
「預金準備率と金利を同時引き上げることはない。」
と明言しました。
ファンロンパイEU大統領が、
「将来的な欧州安定機構は現行のメカニズムをベースに構築。
欧州安定機構にはIMFも含まれる見通し。
EU首脳は銀行部門の新たなストレステストを行うことを合意。
EU首脳はユーロ圏安定化へ必要な措置を取ること準備している。」
などの報告をしました。
英ネーションワイド消費者信頼感(11月)は
市場予想より弱い45になりました。
英BOE金融安定報告では、
「英国の金融システムはさらに回復力を有するものになる可能性。
先進国の低い国債利回りは新興国などのバブルを引き起こす可能性。
銀行は賃金や配当の引き下げによって資本の引き上げを行うべき。」
などが示されました。
米下院民主党がブッシュ減税延長法案の採決を先送りしました。
中国人民銀行総裁が、
「今後5年で政策金利での市場に基づく目だった進展がある可能性。」
との主旨の発言をしました。
中国の銀行業監督管理委員長が、
「中国は構造的なインフレ見通しに直面しているが、
中国はインフレを妥当な水準に維持できる見通し。
投機マネーの流入は中国の安定成長の維持の妨げになる。」
などの見解を示しました。
ドルがしばらく軟調傾向で推移しました。
米下院が(ブッシュ)減税延長法案を可決しました。
日経平均は前日比−7.46円の10303.83円で週の取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが、
「アイルランドの格付を5段階引き下げ見通しをネガティブにする。
アイルランドの債務比率は2013年には120%へと増加する可能性。」
などを発表しました。
独連銀総裁が、
「ユーロ圏共同債券は国家の財政責任を損なう恐れがある。
債務が早急に削減されなければ金利リスクが高まる可能性。
ユーロ圏共同債券は市場の信頼を高めない可能性。
独の潜在成長率は2012年までに1%に回復も危機前の水準を下回る。」
などの見解を示す発言をしました。
独の首相が、
「昨日、欧州首脳は安定した強いユーロの重要性で合意した。
段階を追って共通の経済政策へ近づけることが重要。」
などの認識を示しました。
独IFO景気動向(12月)は109.9、同現況評価値は112.9と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ユーロが上下動しながらもしばらく上昇しました。
EU首脳会議の共同声明の草案に
「加盟国は新発行債券の満期を中期的に長期化することで合意した。」
との文言が盛り込まれることになりました。
欧建設支出(10月)は0.0%に、
欧貿易収支(10月)は36億ユーロになりました。
仏大統領が、
「ユーロ圏には経済政策のガバナンスが必要。
ユーロ圏には競争力の格差に取り組む課題がある。
決してユーロは破綻しない。欧州ではデフレの恐れはない。」
などの認識を示しました。
独の首相が、
「EUは更に共通の経済政策に向かって進む。
恒久的なメカニズムは説得力のある規模にする必要。」
などの見解を示しました。
NY時間になるあたりからユーロやポンドが下落しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ギリシャの6の銀行を格下げする可能性がある。」
との発表をしました。
米景気先行指標総合指数(11月)は予想とおりの1.1%になりました。
IMF国際通貨基金が、
「アイルランド危機は重大な伝染のリスクがある。
影響を受けやすいのはギリシャ、ポルトガル、スペインの可能性。
アイルランドのシステミックリスクは拡大。
独、米、仏、英、などの銀行にアイルランドへの被リスク融資がある。
アイルランドの回復ペースには重大なダウンサイドリスクがある。」
などの見解を発表しました。
英ロイズ・バンキング・グループが、
「アイルランド問題でアイルランド関連資産が10%毀損する可能性。」
との発表をしました。
ユーロやポンドが急落しました。
オバマ米大統領が8580億ドル規模の減税の延長法案に署名しました。
NY原油(WTI)は88ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比−7.34ドルの11491.91ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<12月20日(月)の主な予定>

午後2時に日景気一致CI指数確報(10月)、日景気先行CI指数(10月)、
午後4時に独生産者物価指数(11月)、
午後6時に欧経常収支(10月)、
夜10時半に米シカゴ連銀全米活動指数(11月)、
同夜10時半に加卸売売上高(10月)、
深夜12時に欧消費者信頼感速報(12月)
などの経済指標が発表されます。

<12月21日(火)の主な予定>

朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数(10月)、
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査(12月)、
午前9時半に豪RBA議事録、
正午過ぎに日銀政策金利、日銀声明、
午後1時半に日全産業活動指数(10月)、
午後3時半から日銀総裁記者会見、
午後4時に独GFK消費者信頼感調査(1月)、
午後4時15分にスイス貿易収支(11月)、輸出(11月)、輸入(11月)、
午後6時半に英公共部門ネット負債(11月)、
夜9時に加消費者物価指数(11月)、
夜10時半に加小売売上高(10月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(日)・加の指標には注目です。

<12月22日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ第3四半期経常収支、
朝8時半に豪Westpac先行指数(10月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(11月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
午後6時半に英BOE議事録、英第3四半期GDP確報、
同午後6時半に英第3四半期経常収支、
夜10時半に米第3四半期GDP確報、米第3四半期個人消費確報、
同夜10時半に米第3四半期GDP価格指数、米第3四半期コアPCE確報、
深夜12時に米中古住宅販売件数(11月)、米住宅価格指数(10月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<12月23日(木)の主な予定>

東京市場は祝日でお休みです。
朝6時45分にNZ第3四半期GDP、
夜10時半に米耐久財受注(11月)、米個人所得(11月)、米個人支出(11月)
同夜10時半に米PCEコア・デフレータ(11月)、米新規失業保険申請件数
同夜10時半に加GDP(10月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(12月)、
深夜12時に米新築住宅販売件数(11月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・加・米の指標には注目です。
また、この日は米債券市場などが時間短縮取引になります。

<12月24日(金)の主な予定>

クリスマス(の振り替え休日)で欧米など多くの市場がお休みです。
注目される経済指標の発表は予定されていません。


さて、先週もいろいろなことがありました。

13日に、格付け会社ムーディーズが「スペインの銀行の見通しは依然
としてネガティブ。」、また、「米の税制(ブッシュ減税延長)は米AAA
格付けに2年間、ネガティブの可能性を高める。」、「英経済の不透明
により英の銀行システムの見通しはネガティブ。」などの見解を発表
しました。

14日に、格付け会社のS&Pが「ベルギーの格付け見通しをネガティブに
引き下げる。ベルギーが政権を発足できい場合は6ヶ月以内に格下げの
可能性。」などを発表しました。
また、FOMC声明では「2011年6月期限の総額6000億ドルの米国債買入れに
変更はない。」と発表されました。

15日に、格付け会社のムーディーズが「スペインの格付けを引き下げの
方向で見直す。」と発表しました。
また、アイルランド議会がEU・IMFによる支援策を可決しました。
そして米上院が減税延長法案を可決しました。

16日に、中国人民銀行総裁が「利上げの要求にジレンマを感じる。」
との認識を示しました。
また、ECBが資本を50億ユーロ拡大して107.6億ユーロとしました。
そしてIMFが「アイルランドへの225億ユーロの支援を承認。58億ユーロ
は直ぐにでも利用可能。」になったことを発表しました。

17日に、中国人民銀行総裁が「預金準備率と金利を同時引き上げること
はない。」と明言しました。
また、米下院が8580億ドル規模の減税延長法案を可決しました。
そして格付け会社のムーディーズが「アイルランドの格付を5段階引き
下げて見通しをネガティブにする。」、「ギリシャの6の銀行を格下げ
する可能性がある。」などの発表をしました。
また、IMFが「アイルランド危機は重大な伝染のリスクがある。」
との見解を発表しました。

先週は、全般上下動の忙しい動きになり、週前半ではドル売り優勢、
週後半ではドル買い優勢で、米長期金利にも影響されるドルテーマ
での相場展開になりました。また、格付け会社やIMFなどの発表で
欧州通貨が揺れる展開になりました。

米国の減税の2年間の時限延長が決定して米経済の押し上げ効果が
期待されるとともに、米長期金利が上昇傾向にありますが、
4%台に乗せるのかどうかが次の焦点となりそうです。
年末の米ドルのレパトリーの動きとあいまってドル買い優勢ですが、
米国の財政懸念から「悪い金利上昇」で金利上昇がドル売り材料に
転じると懸念する向きも一部にはあるようで注目されます。

また、EU首脳会議が閉幕して「欧州版IMF」が2013年から常設される
ことが決定しましたが、アイルランドのカウエン政権の支持率低下
などの「政治リスク」、アイルランドやスペインなど不動産バブルに
起因する金融機関の不良債権問題などの「金融リスク」、そして、
ポルトガルやスペインが来年の4〜5月に大量の国債償還資金が必要
になるなどの「財政リスク」などの課題があるようで、来年にかけて
市場テーマとなる可能性があり注目されます。

さて、欧米の投資家が休暇にはいるクリスマスとなる今週ですが、
市場の取引量が縮小して流動性が薄くなる傾向がありますので、
膠着感のある状況になりがちとともに、突如として大玉に揺れる
チョッピーな動きの上下動もある相場となる可能性がありそうです。

また、韓国の排他的経済水域で操業していた中国の漁船が韓国の海洋
警察庁の警備艇に衝突して沈没した事件や、朝鮮半島問題で国連安保
理の緊急会合を開く報道もありましたので、地政学的リスクの情勢
にも一応の注意をしておきたいものです。

トレードする場合には、チャートポイントなどでの急転に注意して
機敏に対応していきたいものです。


さて今日は、認識の視座のお話です。

今年も早くもクリスマスを迎える時節になり、
2010年も残り少なくなってきましたね。

よく「年を重ねるほど一年が早く感じられる」と言いますが、

19世紀のフランスの哲学者のポール・ジャネの法則ならずとも
物理的時間では同じ1年のはずなのに、あくせく生活していますと、
本当に月日のたつのが早く感じられるものです。

特に、私のように50歳も過ぎますとその思いはひとしおです。(苦笑)

さて…、

人が何かを認識しようとするときには、
その状況や知識から物事を観て認識することになりますが、

言葉を換えますと、認識とは相対的なもので、
おかれている状況や持つ知識で「認識自体が変わる」もののようです。

たとえば友人からの電話も、仕事が忙しいという状況では、
「ゴメン、今は取り込み中なんだよ。」と
煩わしく感じられることもありますが、

休みの日ではその友人からの電話がともて嬉しいことがありますね。

そして、トレードでも視点や視座を換えると、
同じ事象が全く違うものとして認識できることがあります。

たとえば、動きの少ない膠着感のある相場では、
価格変動の差益をトレードするという意味では良い状態とは言えず、

「なんだぁ。保ち合いかよ。さっぱり動かなくて、
 チャートを見るのも嫌になっちゃうぜ。」

ということになるものですが、(笑)

ボラティリティが静からやがては動へと必ず移行していくことを
知っているトレーダーにとっては、

「よしよし。レートの動きが均衡したな。今は様子見とするが、
 絶対はない相場でも、膠着の均衡はいつかは必ず解き放たれて、
 上か下かはともあれ、やがて必ずといってよいほど大きく動くぞ。
 そのタイミングを静かにじっと待つことにしよう。」

と、膠着をエントリー待つ前段の予兆的な状況と
認識できることもあるようです。

かたや「膠着を忌み嫌う人がいて」、
かたや「膠着をトレードチャンスの予兆として捉える人がいる」

ということは、ほとんど真逆の認識とも言えそうですが、
興味深い認識の差異ですね。

また…、

トレーダーであるならば、
当然ながら誰しもトレードで儲けることを目指しますので、

「なんとかエントリーのチャンスはないものか。」

という視座でチャートを見ることが多いものですが、

口座の毀損が負けトレードによってもたらされることを
しっかりと認識している人の中には、

「勝つことよりも、できるだけ負けトレードを排除しよう。」

という視座でチャートを観ている人もいるものです。

(勝っているトレーダーは、この場合、
おそらく両方の視座でチャートを観ているものと思われますが、)

かたや「エントリーチャンス(だけ)を探している人がいて」、
かたや「負けトレードをなるべく排除しようとして観ている」

ということは、これも興味深い視座と認識の差異となりそうです。

同様に、「負け」それ自体に対する認識も、

初心の頃は「負け」を受け入れられずに、損切りを躊躇して、
口座を飛ばすほど「1回のトレードで大きく負ける」ことが
あるものですが、

損切りできずに口座を何度か飛ばしたり、(苦笑)
負けの経験も充分に積んだトレーダーは、

しだいに「負け」をトレードの一部として認識して、
それを受け入れられるようになって、

建て玉も保守的な範囲を守りながら、
勝ちと負けとで織り成す「トータルとしての勝ち」を
しだいに目指そうとするもので、

そして、負けを受け入れられるようになるとともに、

トレードを休む大切さも知り、

また、勝つことよりもなるべく負けを排除しようと
指向するようになるようです。

「150Pipsゲットォォォ! 10Pipsや20Pipsなんてショボいぜ。」
と、意気軒昂で血気盛んな頃があっても、

負けるときにも大きくて、もしも口座残高が増えていなかったり、
損失を出しているとしたら、

それは、トータル収支としての平均的には、
「そのあざ笑う10Pipsや20Pipsさえも取れていない」
ということに嫌がおうでも気づかされることになるからですね。

まぁ、もっとも、より良い状況を待って慎重にトレードしても
負けるときには負けて、負けを完全に排除などはできないものですが、

視座が勝つことだけからしだいに負けの方にも意識されて、

少なくとも、口座を飛ばす原因ともなる
適切に損切りしないことによる「一度のトレードで大きく負けること」
だけはしだいにしなくなるものです。

負けを完全に排除することはできなくとも、
「大きく」負けることは損切りを執行しようとする
トレーダーの意志しだいで回避が可能なのですね。

もしかしますと、トレーダーとして最もやってはいけないことが、
この「大きく」負けるということなのかもしれません。

勝率が100%でない限りどんなに勝率が良いトレーダーでも、
損切りをしないならば、いつかは口座を飛ばすくらいの損を蒙る
可能性があって、市場での長期的な生存率がほとんどないからですね。

ときに、認識を別の視座からもしてみて、
トレーダーとしての自身を見つめなおしてみると、
新たな発見と価値ある気づきを得れる場合があるようです。

「うーん。なるほどねぇ…。視点を換えて見るのかぁ。
 そういえば、体重140Kgのマツコ・デラックスってさぁ、
 横顔はとても端整で美人に見えるよね。」

「もう…。そういうことじゃなくてさぁ…。 (-_-;) 」

「あははっ。ゴメンゴメン。そう怒りなさんなって。
 冗談言ってからかってみただけだよ。」(爆)


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私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

「マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されることになりました。

トレードの根っこになる重要な基礎とコアの部分を中心に
より深く体系的に学んでいただければと思います。

FX 概要認識の大切さのお話


ノーベル賞の授賞式がスウェーデンのストックホルムで行われ、
平和賞の受賞式に中国の劉暁波氏は出席できませんでしたが、
ファンファーレの鳴り響く中、鈴木章名誉教授と根岸英一教授が
ノーベル化学賞を晴れがましく受賞されましたね。

●先週12月6日(月)〜12月10日(金)の気になる出来事

<12月6日(月)>

5日にIMF国際通貨基金が、
「ユーロ圏ソブリン債務危機は経済成長の重大な下方リスク。
ユーロ圏ソブリン債務危機は景気回復を狂わせる可能性。
アイルランドへの支援策は市場を沈静化させるに充分ではない。
ユーロ圏はより大きな救済基金を持つべき。
ECBの国債買い入れプログラムは不確実性が緩和まで拡大する必要。
リスクが顕在化してデフレ圧力になる場合にECBは利下げすべき。」
などの見解を発表しました。
5日付けの英FT紙が、ユーログループ議長と伊財務相らによる
「債務危機問題に対処するために欧州共同債券を発行するべき。
共同債券の発行の欧州債券機関は今月にも創設可能。
共同債券の発行はEU加盟国の債券発行の最大50%にするべき。
資金調達が困難になっている加盟国では最大100%にするべき。」
などの欧州共同債券構想の記事を掲載しました。
仏中銀総裁が、
「アイルランドに関する金融市場の懸念は緩和する見込み。
ユーロは実効為替レートでみるとまだ高めである。
ユーロ圏経済の二番底は懸念していない。
ユーロ圏経済に明るい見通しを持っているが、
経済の回復は今年後半にやや弱まる見込み。」
などの認識を示しました。
ユーロが軟調傾向で推移しました。
バーナンキFRB議長が、CBSテレビで
「追加緩和策の効果とインフレと景気しだいであるが、
6000億ドル以上の資産買い入れはもちろん可能。
失業率が5〜6%の通常状態に戻るには4〜5年はかかる可能性。
政策巻き戻しについてはその適切な時期をよく見極める必要。
量的緩和は財政政策ではない。2%超のインフレは容認しない。
政府は景気回復を阻害する税制措置を講じるべきではない。
長期的な財政赤字に対処する方法を検討する必要。」
などの認識を示す発言をしました。
PIMCOのCEOが、
「アイルランドは5年以内にユーロを離脱する可能性。」
との見解を示しました。
日経平均は前週末比−11.09円で取引を終えました。
格付け会社のムーディーズがハンガリーの国債格付けを引き下げ
見通しをネガティブとしました。
欧州決済機関のLCHクリアネットが
アイルランド国債取引の証拠金を30%へと15%引き下げました。
ユーロが一時反発しました。
オーストリアの首相が、
「スペインは支援を回避するため最大限の努力をしているが、
外部支援を必要とする可能性を排除することはできない。」
との認識を示しました。
ユーロが軟調に推移しました。
独首相が、
「ユーロ救済基金を増額する必要はない。
EUの条約はユーロ圏の共通債券を認めていない。
独は強いユーロのためにどのようなことも行う。
欧州はユーロを必要としている。」
などの見解を示す発言をしました。
加住宅建設許可(10月)は市場予想より弱い−6.5%になりました。
加Ivey購買部協会指数(11月)は市場予想より強い57.5になりました。
スペイン財務相が、
「スペインは支援を必要としていない。」
との発言をしました。
ECBの専務理事が、
「今後10年のユーロ圏インフレ率は2%を下回って推移する可能性。
必要があれば欧州金融安定ファシリティーを拡大すべき。
域内政府は危機を生き残る決意を示している。」
などの認識を示しました。
リッチモンド連銀総裁が、
「2011年のGDPは3%をやや上回ると期待。
失業率は緩やかに低下していく可能性。
家計支出は急速に拡大。デフレに陥るリスクは縮小。
経済成長は自律的なものになっている。
景気刺激策からの引き上げのタイミングが問題。」
などの見解を示しました。
金の先物が1429.40ドルになり過去最高値を更新しました。
NYダウは前週末比−19.90ドルで取引を終えました。

<12月7日(火)>

ユーログループ議長が、
「EUとIMFは欧州の経済見通しで合意した。
ユーロ圏財務相らが発表すべき決定はない。
直ちに欧金融安定ファシリティー規模拡大の必要はない。」
などの発言をしました。
欧州金融安定ファシリティーのCEOが、
「1月に50億ユーロの起債を行なう見通し。
アイルランド向け融資合意はクリスマスに調印予定。
資金調達では問題を全く予想していない。」
などの見解を示しました。
レーン欧州委員が、
「ユーロ圏財務相はスペインの銀行再編と財政措置などを評価。
ユーロ圏財務相はポルトガルの2011年緊縮予算を歓迎した。」
などの発表をしました。
オバマ米大統領が、
「ブッシュ減税の2年間延長で共和党と妥協的な合意をした。
合意の内容には失業保険の13カ月間の延長が含まれる。」
などの発表をしました。
中国の証券報が
「13日発表の消費者物価指数が前年比+4.4%から上昇する可能性。
中国は今週末に利上げを行う可能性がある。」
などの観測報道をしました。
豪ドル円やドル円などが軟調になりました。
豪RBAが政策金利を市場予想とおり4.75%に据え置きました。
豪RBA声明では、
「政策は適切。民間投資は上向き始めている。
インフレ率は今後数四半期でほぼ変わらない見通し。
豪ドル(高)がインフレ抑制に寄与。
雇用の伸びは今後一段と緩やかになる見通し。
豪家計は引き続き慎重さを示している。
豪交易条件は1950年代序盤以来の高水準。
中国の物価圧力は上向いている。」
などの見解が示されました。
日景気一致CI指数速報(10月)は100.7、同先行指数(10月)は97.2と、
ともに市場予想よりやや弱い結果になりました。
日経平均は前日比−26.13円で取引を終えました。
シュタルクECB専務理事が、
「国家は自国の債務に責任を負うべき。
債務の水準は高過ぎる。ユーロ圏の改革は充分ではない。
ECBの仕事はEU加盟国をファイナンスすることではない。」
などの認識を示す発言をしました。
スイス失業率(11月)は市場予想とおりの3.6%になりました。
銀の現物価格が1オンス30.31ドルと30年ぶりの高値を更新しました。
ビニ・スマギECB専務理事が、
「仮に新に支援必要が国があればEFSF規模を拡大する準備が必要。」
との見解を示しました。
英鉱工業生産(10月)は市場予想より弱い−0.2%、
英製造業生産高(10月)は市場予想より強い0.6%、
などの結果になりました。
ポルトガル財務国庫長官が、
「ポルトガルは対外援助を求めるべきではない。
ポルトガルは自国で問題を解決できる。」
との見解を示す発言をしました。
金が1オンス1427.20ドルと最高値を更新しました。
「EU財務相会議がアイルランドへの金融支援を正式に承認した。」
との報道がありました。
一時堅調となっていたユーロが事実売りで軟調になりました。
英製造業受注(10月)は市場予想より弱い1.6%になりました。
レーン欧州委員が、
「一段と厳格な銀行へのストレステストを2月に実施。
ストレステストの方法と範囲に関しては現在議論中。」
などの発表をしました。
IMF国際通貨基金の専務理事が、
「ギリシャは財政改革を断行中。ギリシャ政府には政策的支援必要。
IMFはギリシャと一緒に問題を解決しようとしている。
ユーロ圏の経済成長は遅い。欧州の状況が深刻との見解には同意。」
などの認識を示す発言をしました。
加BOCが政策金利を1.00%で据え置きました。
加BOC声明では、
「カナダドルの上昇が輸出セクターの回復を抑制。
インフレ率はほぼ予測とおり。家計支出は予測よりも強い。
世界経済の回復に対するリスクは拡大。
カナダ経済には大幅な弛みがある。輸出は予測よりも弱い。
追加利上げは慎重に検討されるべき。」
などの認識が示されました。
アイルランドの財務相が、
「経済活動は安定してきている。輸出が景気回復を牽引。
経済は今年成長する可能性。労働市場に安定化しつつある兆候。
歳出はコントロール可能。2014年のGDP見通しは2.75%。
4ヵ年計画での財政調整は大きい。」
などの認識を示しました。
米証券取引委員会が地方債入札に関連してバンカメを提訴しました。
格付け会社のムーディーズが、
「減税延長による米格付けへの長期的な影響は懸念されるが、
18ヶ月から2年間は米国の格付けを変更することを予想しない。」
との見解を発表しました。
オバマ米大統領が、
「減税が刺激策ほど経済を加速させるとは認識していない。
優先課題は雇用と経済の拡大である。
減税延長により成長と雇用の伸びが見られる可能性。
米経済が二番底に陥るとは見込んでいない。」
などの主旨の発言をしました。
米消費者信用残高(10月)は市場予想より強い34億ドルになりました。
アイルランド議会が2011年予算の一部の
ガソリン・ディーゼル増税などを可決しました。
NYダウは前日比−3.03ドルで取引を終えました。

<12月8日(水)>

NZ第3四半期製造業売上高は1.3%になりました。
IMFが「アイルランドへの融資承認で10日に理事会を開催する。」
ことを発表しました。
日国際経常収支(10月)は1兆4362億円、日機械受注(10月)は−1.4%と
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米ブッシュ減税延長で米ドルが堅調な相場展開になりました。
北朝鮮が軍事演習で海上に砲撃したことが報道されました。
米国の10年債利回りが3.2%台と約半年ぶりの高水準になりました。
日経平均は前日比+91.23円で取引を終えました。
独貿易収支(10月)は142億ユーロ、独経常収支(10月)は117億ユーロと
ともに市場予想より弱い結果になりました。
中国人民銀行金融政策委員が、
「中国の高水準の住宅価格は経済見通しの脅威。
2011年の中国GDP伸び率は9.5%を上回る見込み。
利上げを検討する場合は投機資金流入を考慮。」
などの見解を示しました。
アイルランドの財務相が、
「アイルランドがシニア債のデフォルト起こすことない。」
との発言をしました。
フィンランド中銀総裁が、
「ユーロ圏の経済状況は非常に脆弱。
財政再建政策は短期的に成長を弱めるが長期的には行う他はない。」
などの認識を示しました。
ユーログループ議長が、
「独は提案の詳細を調べることなく欧州共通債券発行を拒否した。」
との認識を示しました。
独鉱工業生産(10月)は市場予想より強い2.9%になりました。
ポルトガル中銀が、
「11月のECBからの国内銀行の借入れ額は前月比−5.3%。」
との発表(3ヶ月連続での減少)をしました。
欧州委員会が「アイルランド予算案の承認を歓迎する。」
との発表をしました。
ポンドやユーロが一時堅調に推移しました。
加住宅着工件数(11月)は市場予想より強い18.72万人になりました。
IMFの専務理事が、
「欧州は依然として厳しい状況下にある。
危機の影響が終息したとはいえない。見通しには不透明性。
ユーロが危機に晒されているとは思わないが、
欧州には協調した経済政策が必要。」
などの認識を示しました。
米ドルが買われる相場推移になりました。
商品市場が軟調傾向になりました。
独連銀総裁が、
「2012年の独の失業率は平均7%以下と予想。
2011年には独の対GDP財政赤字は3%以下になると予想。」
などの見解を示しました。
RBNZが政策金利を市場予想とおり3.00%に据え置きました。
RBNZ声明では、
「政策金利を低水準で維持することが賢明。
経済の成長ペースは緩やか。住宅市場は減速。
通貨高が経済の不均衡是正を阻害。
NZ第3四半期GDPを0.3%に下方修正。
2011年のNZの年率GDP予想を1.7%に下方修正。
NZの貿易相手国の経済状況は拡大を継続。
商品価格は引き続き上昇すると予想。」
などが示されました。
NYダウは前日比+13.32ドルで取引を終えました。

<12月9日(木)>

日第3四半期実質GDP確報は1.1%、第3四半期名目GDP確報は0.6%、
日第3四半期GDPデフレータ確報は−2.4%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日第3四半期年率GDP確報は市場予想より強い4.5%になりました。
豪雇用者数変化(11月)は市場予想より強い5.46万人、
豪失業率(11月)は市場予想とおりの5.2%になりました。
豪ドルがしばらく堅調に推移しました。
米10年債の金利が低下しました。
米ドルが対豪ドルや対ユーロで売られました。
日経平均は前日比+53.55円で取引を終えました。
独消費者物価指数確報(11月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
レーン欧州委員が、
「ユーロ圏の安定を守るため協調的な措置を取る必要。
過去10年で加盟国間の経済的相違が拡大した。
ギリシャの改革は困難な課題だが他に選択肢はない。
困難の中にあってもEUは完全にギリシャをサポートしている。」
などの認識を示しました。
英ハリファックス住宅価格(11月)は
市場予想よりは強い−0.1%になりました。
格付け会社のムーディーズが豪銀バンク・オブ・クイーンズランドの
見通しを「ネガティブ」にしました。
欧ECB月例報告では、
「現行の政策金利は適切。必要な限り緊急流動政策を維持。
インフレ期待は広範囲に抑制されている。
経済の動向は上向きであるが不透明感は増加。
長期失業者の増加は懸念で調整される必要。」
などが示されました。
英商品貿易収支(12月)は予想より弱い−85.29億ポンドになりました。
ギリシャの第3四半期GDPが−4.6%に下方修正されました。
格付け会社のフィッチがアイルランドの格付けを引き下げ、
見通しを安定的としました。
ユーロが軟調傾向になりました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.50%に据え置きました。
また、資産買い入れ枠は2000億ポンドに維持されました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い42.1万件になりました。
加新築住宅価格指数(10月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
格付け会社のフィッチが、
「ユーロ圏の信用のファンダメンタルズは市場見込みより良好。
ユーロの信頼感を高めるために追加措置が必要になる可能性。
ユーロ圏が分断するとの見方には同意しない。」
などの見解を発表しました。
米卸売在庫(10月)は市場予想より強い1.9%になりました。
レーン欧州委員が、
「金融市場の嵐はまだ継続。当面の主要な難問は嵐を鎮めること。
ギリシャ経済は2011年下半期に拡大を再開させる可能性。」
などの認識を示しました。
アイルランド労働党のスポークスマンが、
「労働党はEU・IMFの850億ユーロの支援策に反対を投じる可能性。」
との発表をしました。
ECBの副総裁が、
「複数行によるECBからの資金供給頼りが懸念の原因。
銀行が民間から資金を調達できるように支援する必要。
債務危機と世界的不均衡がリスク。不均衡が拡大しないよう警戒。
経済見通しの不透明性は拡大。ユーロ圏経済のリスクは下方向。」
などの認識を示しました。
格付け会社のムーディーズが、
「ポルトガルの複数の銀行の格付けを引下げる可能性。」
との発表をしました。
中国不動産価格(11月)は前年比で予想より弱い7.7%になりました。
NYダウは前日比−2.42ドルで取引を終えました。

<12月10日(金)>

日第4四半期景況判断BSI(全産業)は−5.0、
同(大企業製造業)は−8.0になりました。
日国内企業物価指数(11月)は市場予想とおりの0.1%になりました。
中国貿易収支(11月)は市場予想より強い228.9億ドルになりました。
中国の輸入(11月)は前年比で市場予想より強い34.9%、
中国の輸出(11月)は前年比で市場予想より強い37.7%になりました。
中国の経済参考報が前倒しで発表される
「11日発表の消費者物価指数(11月)は前年比+5.1%になる可能性。」
と報道しました。(市場予想は+4.7%)
日経平均は前日比−73.93円の10211.95円で週の取引を終えました。
スロバキアの財務相が「ユーロ圏共通債券の考えに反対する。」
と表明しました。
スペインの財務相が、
「スペイン国債の利回りは今後数週間の入札で上昇する可能性。
スペインへの救済策はこれまでに検討されたことはない。」
との発言をしました。
ユーロがしばらく軟調に推移しました。
英生産者出荷価格(11月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
ルクセンブルク中銀総裁が、
「ユーロ圏の金融安定化基金は拡大される可能性。」
との認識を示しました。
中国人民銀行が預金準備率を0.50%引き上げて19.0%にしました。
アイルランドの銀行のECBからの借入が11月末で1364億ユーロになり、
10月末の1300億ユーロから増加していることが報道されました。
独の首相が、
「欧州共通債券構想が我々の助けになるとは思えない。
ポルトガルとスペインの財政行動を尊重するべき。
恒久的な危機メカニズムはユーロを守るサインになる。」
などの認識を示しました。
仏の大統領が、
「我々はユーロに深く結びついている。我々はユーロを守る。
仏は欧州共通債券について独と同じ姿勢である。」
などの見解を示す発言をしました。
米貿易収支(10月)は市場予想より強い−387億ドルになりました。
米輸入物価指数(11月)は市場予想より強い1.3%になりました。
加国際商品貿易(10月)は予想よりは強い−17億加ドルになりました。
NY時間に入ると米ドルが堅調傾向で推移しました。
カナダの財務相が、
「カナダ経済は安定していて総じて良好な状況。
海外投資は急速に拡大。債務と財政赤字には問題がある。
金融市場には強い規制が必要。
カナダ経済の最大のリスクは米経済の回復の動向。
カナダドルの上昇が最大のリスクではない。」
などの認識を示しました。
ユーロが一時反発しました。
IMF国際通貨基金が、
「アイルランド議会の状況によりアイルランド支援パッケージに
対するIMFからの225億ユーロの支援の承認を延期する。」
との発表をしました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(12月)は
市場予想より強い74.2になりました。
トリシェECB総裁が、
「流動性供給措置の規模の維持は適切。
欧州共同債に関してはノーコメント。
全てのユーロ圏諸国は赤字削減に取り組む必要。
ストレステストを定期的に行なっていく必要。
経済回復は軌道に乗っている。」
などの認識を示しました。
米月次財政収支(11月)は予想より弱い−1504億ドルになりました。
NY原油(WTI)は87ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+40.26ドルの11410.32ドルで州の取引を終えました。

●今週の主な予定

<12月13日(月)の主な予定>

朝6時45分から豪RBA総裁の議会証言、
午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格(12月)、
午後5時15分にスイス生産者輸入価格(11月)、
午後6時半に英生産者仕入価格(11月)、
夜10時半に加第3四半期設備稼働率、
深夜2時半から加BOC総裁の講演、
などの経済指標が発表されます。

<12月14日(火)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高指数(10月)、
午前9時01分に英RICS住宅価格(11月)、
午前9時半に豪NAB企業景況感指数(11月)、豪第3四半期新規住宅、
午後1時半に日鉱工業生産確報(10月)、
午後6時に英消費者物価指数(11月)、英小売物価指数(11月)、
同午後6時半に英DCLG住宅価格(10月 前年比)、
午後7時に独ZEW景況感調査(12月)、
同午後7時に欧鉱工業生産(10月)、欧ZEW景況感調査(12月)、
夜10時半に米小売売上高(11月)、米生産者物価指数(11月)、
同夜10時半に加景気先行指数(11月)、加第3四半期労働生産性指数、
深夜12時に米企業在庫(10月)、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・独・欧・米の指標には注目です。

<12月15日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac消費者信頼感(12月)、
朝8時50分に日第4四半期日銀短観、日第三次産業活動指数(10月)、
午前10時半に豪新車販売台数(11月)、
午後6時半に英失業率(11月)、英失業保険申請件数推移(11月)、
夜10時半に米消費者物価指数(11月)、NY連銀製造業景気指数(12月)、
夜11時に米ネットTIC長期フロー(対米証券投資 10月)、
夜11時15分に米鉱工業生産(11月)、米設備稼働率(11月)、
深夜12時に米NAHB住宅市場指数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
日・英・米の指標には注目です。

<12月16日(木)の主な予定>

午後5時15分にスイス第3四半期鉱工業生産、
午後5時28分に独製造業PMI速報(12月)、独サービス業PMI速報(12月)、
午後5時半にスイスSNB政策金利、SNB声明、
午後5時58分に欧製造業PMI速報(12月)、欧サービス業PMI速報(12月)、
午後6時半に英小売売上高(11月)、
午後7時に欧消費者物価指数確報(11月)、
夜10時半に米住宅着工件数(11月)、米建設許可件数(11月)、
同夜10時半に米第3四半期経常収支、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加国際証券取扱高(10月)、
深夜12時に米フィラデルフィア連銀指数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
スイス・英・米の指標には注目です。
また、16日〜17日にEU首脳会議が開催されます。

<12月17日(金)の主な予定>

午後6時に独IFO景気動向(12月)、独IFO現況評価値(12月)、
午後7時に欧貿易収支(10月)、欧建設支出(10月)、
深夜12時に米景気先行指標総合指数(11月)、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。


さて、先週もいろいろなことがありました。

6日(月)にバーナンキFRB議長が「追加緩和策の効果とインフレと景気
しだいであるが、6000億ドル以上の資産買い入れはもちろん可能。」
と発言しました。また、格付け会社のムーディーズがハンガリーの
国債格付けを引き下げ見通しをネガティブとしました。
そして、欧州決済機関のLCHクリアネットがアイルランド国債取引の
証拠金を30%へと15%引き下げました。

7日(火)にEU財務相会合で2011年1月に新設される欧州銀行監督機関
(EBA)が域内銀行に対してより厳しい基準でストレステストを行う方針
を発表しました。また、オバマ米大統領が「ブッシュ減税の2年間の
延長で共和党と妥協的な合意をした。」と発表しました。
銀や金の価格が最高値を更新しました。
EU財務相会議がアイルランドへの金融支援を正式に承認しました。

8日(水)に米10年債利回りが約半年ぶりの高水準になりました。
中国人民銀行金融政策委員が「2011年の中国GDP伸び率は9.5%を
上回る見込み。」との見解を示しました。
RBNZ声明でNZ第3四半期GDPが下方修正され、2011年のNZの年率GDP
予想も1.7%に下方修正されました。

9日(木)にギリシャ第3四半期GDPが−4.6%に下方修正されました。
格付け会社のフィッチがアイルランドの格付けを引き下げ、
見通しを安定的としました。
格付け会社のムーディーズが「ポルトガルの複数の銀行の格付けを
引下げる可能性。」との発表をしました。

10日(金)に中国人民銀行が預金準備率を0.50%引き上げました。
独仏の首脳が欧州共通債券構想に反対を表明しました。
IMF国際通貨基金が「アイルランド議会の状況によりアイルランド
支援パッケージへの225億ユーロの支援の承認を延期する。」と
発表をしました。

先週は米ブッシュ減税延長による米景気回復期待で米国債利回りが
上昇したり、欧州不安がやや沈静化するなどがありました。
上下動の忙しい動きになりましたが全般ややドル買い傾向の相場
展開になりました。

13日から前倒しで発表になった中国の経済指標の発表では、
前年比で消費者物価指数(11月)が5.1%、生産者物価指数が6.1%、
鉱工業生産(11月)が13.3%と、ともに市場予想より強い結果になり、
小売売上高(11月)は市場予想とおりの18.7%になりました。

消費者物価指数が2年4ヶ月ぶりに5%を超えて政府目標の3%を
5ヵ月連続で上回ったことから、中国が利上げに踏み切るとの観測が
浮上してきているようです。ただ、一部には利上げをすると中国への
投機資金流入が加速しやすくインフレや住宅バブルが加速しかねない
との見方もあり、中国は難しい金融政策の舵取りになりそうです。

さて、年末が近づいている今週は14日のFOMC後からクリスマス休暇に
入る投機家もいて中期的ポジションの構築が減少する可能性がありそ
うですが、米年末商戦前半の結果を示す14日(火)の米小売売上高と、
同日深夜の米金融政策の動向を見るFOMC声明が注目されます。

年末が近づくことによるレパトリーでのドル買いを指摘する向きも
ありますが、欧州懸念も少し落ち着いてきているようで、やや大きい
レンジ内での上下動の相場展開となる可能性もありそうです。

15日あたりからクリスマス休暇に入る投機家で市場が徐々に薄くなる
ことでチョッピーな動きにも注意してトレードしていきたいものです。


さて今日は、概要認識の大切さのお話です。

今年は「iPAD」や高機能携帯電話のスマートフォン、
そして、電子書籍端末などがヒット商品になりましたね。

また、今年は3D元年とも呼ばれているそうで、
3Dテレビもヒット商品になりました。

私も家電店で3Dテレビを見て、「これは凄い!」と、
4原色を採用している某社の60型の3Dテレビを購入したのですが、

BS11やCS放送の一部しか3D番組がなく、
また、DVDもまだ赤青メガネの方式の3Dが多く、
恥ずかしながら家ではまだまともに
3Dでテレビを見たことがありません。(笑)

ところで、テレビの画面は細かく見ると
4原色であれ、3原色であれ「・(ドット)」で構成されていて、

それをある程度離れて見ることによって、
はじめて人が画像として認識できますが、
どことなく相場のチャートにも似ているようです。

より細かく見るよりも、概要のほうが
むしろ鮮明に見るべきものを認識できる場合があるのですね。

複雑な要素を細かな要素に分けて、
その性質などを調べることを「分析」といいますが、

その対極的に、全体像を精緻ではなくても「概観認識」することが、
より情報として価値ある認識ができる場合があるものです。

ですので、分足などで細かく分析的に相場を観るとともに、
大きな時間軸での相場の「概観認識」も大切となるのですね。

分析的には急激な上昇でも、大局的には下落過程での一時の戻りに
過ぎないなんていうこともあるわけです。

さて、このような「概観認識」には、いろいろあって、

たとえば、

「今はドルテーマで相場が動いているのか。」
「今はリスクテーマで相場が動いているのか。」

などいう概観認識もトレードに役立つことがあります。

ドルテーマ(ドル高・ドル安)で市場が動いているときには、

ドル円とドルストレート通貨ペアが
反対方向に動く傾向がありますので、

ドル円とドルストレート通貨ペアの合成的な動きとなるクロス円が、
ドル円とドルストレート通貨ペアの綱引きによって、

(もちろん綱引きの強弱関係もありますが)

クロス円が浮動となりがちで動きが悪いことが多く、

ドルテーマで市場が動いているときには、
ドルストレート通貨ペア、もしくはドル円を選択した方が
トレードしやすい場合がありますね。

ドルテーマで市場が動いているときに

「俺はポン円一筋だぜ。」などとトレードしていると、

「なんだぁ、最近のポン円は…。あまりにも動きが悪すぎるぜ。」

なんてこともあるものです。(苦笑)

また逆に、リスクテーマ(リスク選好・リスク回避)で
相場が動いているときには、

ドル円とドルストレート通貨ペアが
同調した方向へ動く傾向がありますので、

クロス円がドル円とドルストレート通貨ペアの相乗的な動きで、
元気よく動いてトレードしやすい場合があります。

「さすが、ポン様だね。いいぞー。サイコー!」

なんてことになります。(笑)

このように大雑把ではあっても、
相場動向のテーマの「概要認識」ができていると、
トレードする通貨ペアの選択に役立つ場合もあるのですね。

このような相場の「概要認識」には、このほか、

「日あたりのボラティリティの概要認識」というものもあります。

東京時間でもロンドン時間でもNY時間でも
同じ方向に大きく動く大相場の日や、

また、イースターやクリスマスのときのように
各市場を通じて動きの悪い日もありますが、

けっこう「日あたりのボラティリティ」の帳尻を
合わせようとするかのように、

東京時間でチンタラしてロンドンでもチンタラした動きの時、
NY時間に大きく動くことが多かったり、

東京時間で大きく吹け上がった日には、
いつもは動きの良いロンドン時間で保ち合い傾向の
チンタラした相場になったりすることがあるものです。

まぁ、日あたりのボラにも大小はありますが、
「動→静→動→静」となることは比較的多いようですね。

このほかにも、

「市場替わりあたりでは動きが出やすい」
「市場替わりでは調整の動きとっなって流れが変わることがある。」

などという「概観認識」をしてよい場合もあります。

東京時間のはじまるあたりの「午前8時過ぎから午前10時頃」
ロンドン時間のはじまるあたりの「午後4時から午後6時頃」
NY時間のはじまるあたりの「夜9時過ぎから深夜12時あたり」
などでは、比較的動きが出やすい傾向があるようです。

そして、深夜の1時前後のロンドンフィックスにかけても
動きが出やすい場合がありますね。

また、市場が替わると前の市場の動きを調整するように、
逆の動きになることも少なからずあります。

市場替わりでは、「動きが出やすい」とともに、
「調整の動きにも注意」がいることは多いものです。

概観などといいますと、とかく
「曖昧だ。」「アバウトだ。」「緻密さに欠ける。」
などと手厳しく批判されがちですが、

ときにトレードの大切なヒントになることもあり、

細かく精緻に部分を「分析」するとともに、
「概観認識」も活用していきたいものですね。

そういえば…、

モザイクのかかった見てはいけないビデオでも、

メガネをかけている人はメガネを外し、
目の良い人は目を細めたりすると、

「概観認識」ができて何か見えてくることがありますね。(笑)

「こら。何へんなことを言っているんだ。このHオヤジめ!」

「わぁー、怒らないで。ごめんなさい〜。m(_ _)m 」



<お知らせ>

私が講師を務めていましたeラーニング講座の
"勝つためのFXチャート分析講座"が「DVDと製本」になりまして、

マエストロFX (Maestro FX)」という教材名で
ウィニングクルー株式会社(関東財務局長(金商)第2098号)から
発売されることになりました。

FX ケルトの虎のお話


NASAの研究グループがこれまで生物に必須とされいたリンがなくても
DNAをつくり猛毒のヒ素を食べて生命活動をする
「異質な生命体(菌類)」を米国のモノ湖で発見しましたね。(驚)

●先週11月29日(月)〜12月3日(金)の気になる出来事

<11月29日(月)>

EU欧州連合が850億ユーロ規模のアイルランド支援を承認しました。
NZ貿易収支(10月)は市場予想よりは強い−3.19NZドルになました。
英財務相が「英国はアイルランドに30億ポンド融資する。」
と発表しました。
ユーログループ議長が
「アイルランド救済パーケージには英・スウェーデン・デンマーク
などが参加。アイルランドの財政赤字は2015年までに解決させる。
恒久的な危機メカニズムは欧州金融安定ファシリティーを基にして、
予防に焦点を合わせる。また、これには民間投資家を含める。」
などを発表しました。
IMFの専務理事が、
「IMFはアイルランド支援で225億ユーロを拠出。
アイルランドはプログラムを実行することができると確信する。」
などの発言をしました。
日小売販売額(10月)は前年比で予想より弱い−0.2%になりました。
ECBが「アイルランドへの支援合意を歓迎する。」と発表しました。
仏中銀総裁が、
「ポルトガルの財政状況は予定通りに改善。
ECBは非標準的措置を必要な限り継続する。」
などの認識を示しました。
韓国の大統領が「北朝鮮の攻撃は残虐な犯罪。」
との認識を示しました。
日経平均は前週末比+86.43円で取引を終えました。
独財務相が、
「ポルトガルは正しい軌道に乗っている。
ドイツはユーロを守ることを決心した。」
などの発言をしました。
アイルランドやポルトガルなど国債利回りが一時低下しました。
英消費者信用残高(10月)は3億ポンド、
英住宅ローン承認件数(10月)は4.72万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧業況判断指数(11月)は市場予想より弱い0.96、
欧消費者信頼感確報(11月)は市場予想よりは強い−9、
などの結果になりました。
欧州委員会がユーロ圏などの経済見通しを発表して
「GDPは2010年1.7%、2011年1.5%、2012年1.8%」
などが示されました。
ギリシャの財務相が、
「ギリシャの救済資金の返済は2021年まで延長になった。
融資の固定金利は5.8%へと引き上げられた。」
などを発表しました。
「ポルトガルとスペインも財政支援を要請する可能性がある。」
との観測が市場に台頭しました。
ポルトガルとスペインのCDSが過去最大になりました。
スペインの10年国債がユーロ導入後で最大の下落になりました。
ユーロが軟調に推移しました。
世界銀行総裁が、
「二番底に陥る可能性は低いが世界経済回復はとても不確実。」
との認識を示しました。
英予算責任局が、
「英経済成長率予想について、2010年は1.8%に上方修正、
2011年は2.1%に下方修正する。」
と発表しました。
加第3四半期経常収支は予想より弱い−175億加ドルになりました。
アイルランド中銀総裁が、
「アングロ・アイリッシュ銀は段階的な閉鎖になる。」
との認識を示しました。
米ダラス連銀製造業活動(11月)は予想より強い16.2になりました。
米調査会社のショッパートラックが
「週末3日間の米小売売上高は204.85億ドルで前年とおり。」
と発表しました。
NYダウは前週末比−39.51ドルで取引を終えました。

<11月30日(火)>

NZ住宅建設許可(10月)は市場予想より弱い−2.0%になりました。
日失業率(10月)は市場予想より弱い5.1%、
日消費支出(10月)は前年比で−0.4%という結果になりました。
中国社会科学院のエコノミストが、
「インフレ抑制のため中国は2%の追加利上げを行う必要。」
との見解を中国日報紙で示しました。
英GFK消費者信頼感調査(11月)は予想より弱い−21になりました。
豪第3四半期経常収支は市場予想より弱い−78.30億豪ドル、
豪住宅建設許可件数(10月)は市場予想より強い9.3%になりました。
日住宅着工戸数(10月)は前年比で予想より弱い6.4%になりました。
日経平均は前日比−188.95円で取引を終えました。
中国上海株式市場が約1.6%下落して引けました。
中国の新華社が、
「ユーロ圏の債務危機はユーロ崩壊につながらない。」
との記事を掲載しました。
「仏の格付けか引き下げられる。」との噂が市場に流れました。
10年物スペイン国債と独連邦債との利回り格差が
ユーロ導入後で最大の297bpに拡大しました。
10年物イタリア国債と独連邦債との利回り格差が
ユーロ導入後で最大の210bpに拡大しました。
ユーロが軟調に推移しました。
独失業者数(11月)は市場予想よりは強い−0.9万人、
独失業率(11月)は市場予想とおりの7.5%になりました。
欧失業率(10月)は市場予想とおりの10.1%、
欧消費者物価指数速報(11月)は前年比で1.9%になりました。
加GDP(9月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
アイルランドの司法相が、
「ECBは11月からアイルランドに救済要請せよと圧力をかけていた。
現在、ポルトガルにも同様の圧力をかけている。」
と内実を暴露する発言をしました。
S&Pケースシラー住宅価格(9月)は予想より弱い−0.8になりました。
シカゴ購買部協会景気指数(11月)は予想より強い62.5になりました。
IMFの筆頭副専務理事が、
「マーケットは依然としてギリシャの救済計画に懐疑的。
アイルランド救済が全ての不透明性を取り払うわけではないが、
ユーロが脅威に晒されているとの見方は大げさ。」
などの認識を示しました。
米消費者信頼感指数(11月)は市場予想より強い54.1になりました。
トリシェECB総裁が、
「最近の経済データは欧経済の基調の上向きを示す。
ドイツの経済成長は力強い。インフレ期待は抑制されいる。
通貨戦争という表現は不適切。新興国通貨は柔軟性を高める必要。
ECBによる債券買入れは量的緩和ではない。
ユーロ債の発行の可能性が全くないとは断言できない。
債券保有者に救済コストを負担させることには反対を表明する。」
などの見解を示しました。
IMF国際通貨基金が、
「イタリアのファンダメンタルズには問題はない。財政も良好。」
との見解を発表しました。
FRB公定歩合議事録では、
「ダラスとカンザスシティー連銀が公定歩合の1%引き上げを主張。
理事会は公定歩合を引き上げる状況ではないと判断。
景気回復のペースは遅い。インフレは抑制。失業率は高過ぎる。
住宅市場は抑制が継続。経済には大きな弛みがある。」
などが示されました。
格付け会社のS&Pが、
「3ヶ月以内にポルトガルの長期と短期の格付けを引下げる可能性。
仮に引下げになっても投資適格は維持される見込み。
ポルトガルの見通しはネガティブ。」
などの見解を発表しました。
NYダウは前日比−46.47ドルで取引を終えました。

<12月1日(水)>

豪第3四半期GDPは市場予想より弱い0.2%になりました。
豪ドルが軟調になりました。
中国の製造業PMI(11月)は市場予想より強い55.2になりました。
日銀が
「都市銀行の10月末の国債保有残高は91兆8394億円。」
になり1年ぶりで国債保有残高が減少したことを発表しました。
日経平均は前日比+51.01円で取引を終えました。
英ネーションワイド住宅価格(11月)は
市場予想よりは強い−0.3%になりました。
独小売売上高(10月)は市場予想より強い2.3%になりました。
ユーロが徐々にショートカバーされました。
スイスSVME購買部協会景気指数(11月)は
市場予想より強い61.8になりました。
独製造業PMI確報(11月)は市場予想より弱い58.1になりました。
欧製造業PMI確報(11月)は市場予想より弱い55.3になりました。
英製造業PMI(11月)は市場予想より強い58.0になりました。
独の経済相が、
「欧州は(債務危機)委譲メカニズムを作るべきではない。
ユーロ支援は苦境の国々のために時間を買うべきもの。
欧州での目標を成し遂げるために独と仏はともに行動すべき。
ポルトガルとスペインが救済を必要とすると想定はしていない。
ギリシャ支援の返済延期に関してはまだ何も決定もされていない。」
などの見解を示しました。
10年物ポルトガル国債と独連邦債との利回り格差が縮小しました。
米ADP雇用統計(11月)は市場予想より強い9.3万人になりました。
米第3四半期費農業部門労働生産性確報は市場予想とおりの2.3%、
米第3四半期単位労働費用確報は予想より強い−0.1%になりました。
FRBの副議長が、
「米国には財政調整の計画が必要。失業率は高止まりする可能性。
インフレは低過ぎる。量的緩和を支持するがこれは万能薬ではない。
国債買入れの目的は長期金利の引下げと経済成長の促進。」
などの見解を示しました。
米ISM製造業景況指数(11月)は56.6、米建設支出(10月)は0.7%と、
ともに市場予想よりも強い結果になりました。
国連(United Nations)が、
「米国は景気刺激策がなければ再度の景気後退に陥っていた可能性。
今年の世界経済成長率は3.6%、米国は2.6%の見通し。
2011年に米国の失業率は10%に上昇する可能性。」
などの見解を発表しました。
アイルランドとEU・IMFとの合意文書では、
「中央政府の純債務上限を2010年末に831億ユーロ。
2011年末の純債務上限を1022億ユーロに設定する。」
などの内容になりました。
「米国が欧州EFSFへ支援をする?」との噂が市場に流れました。
米財務省当局者が、
「現時点でIMFを通じた欧州金融安定策への支援協議はしていない。」
との認識を示しました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、
「5地区が緩やかに拡大。別の5地区は拡大ペースが早くなった。
2地区がマチマチと報告。製造業はNYを除くほぼ全地区で拡大。
経済は12地区で総じて回復を継続。小売業は総じて改善。
住宅市場は引き続き停滞。商業用不動産の状況はマチマチ。」
などが報告されました。
NYダウは前日比+249.76ドルの大幅高で取引を終えました。

<12月2日(木)>

スペインの首相が、
「スペインの銀行システムは健全。経済は来年成長へ向かう。」
などの見解を示しました。
独の財務相が、
「ユーロの存続に脅威はない。ユーロを守ることで一致している、」
などの認識を示しました。
豪貿易収支(10月)は市場予想より強い26.25億豪ドル、
豪小売売上高(10月)は市場予想より弱い−1.1%になりました。
豪ドルが軟調になりました。
日経平均は前日比+180.47円で取引を終えました。
スイス第3四半期GDPは市場予想より強い0.7%になりました。
ロンドンで大雪が降りました。
スペインの財務相が、
「2011年に新たに国債を300〜310億ユーロだけ発行する必要。
スペイン政府は財政赤字目標を堅持している。」
などの認識を示しました。
独の経済相が、
「ドイツの成長は今後4〜5年間で強くなる可能性。
ドイツのGDPは2011年に危機前の水準に達する可能性。
米国の財政刺激が過剰なことは懸念。
多くのマネーを供給することは新たなバブルのリスクになる。
流動性の増加だけではユーロ圏の危機国の問題は解決しない。
ポルトガルとスペインはユーロ救済メカニズムを使わない可能性。」
などの認識を示しました。
スイス実質小売売上高(10月)は前年比で3.5%になりました。
IMFの専務理事が、
「欧州の状況は深刻。アイルランド経済が早く回復することを予想。
IMFは必要であれば金融面と技術面で加盟国の支援を喜んで行う。
世界経済の回復はムラがある。米国の回復は不確実。
欧州には財政負担による下方リスクがある。
世界的な負債の対GDP比は2015年に115%になる見通し。
二番底は可能性は高くないにしても起こり得るリスク。」
などの発言をしました。
英建設業PMI(11月)は市場予想より強い51.8になりました。
欧第3四半期GDP改訂値は市場予想とおりの0.4%、
欧生産者物価指数(10月)は市場予想より強い0.4%になりました。
ECBが政策金利を市場予想とおり1.00%に据え置きました。
米新規失業保険申請件数は予想より弱い43.6万件になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「ECBの政策金利は適切。景気の回復基調はポジティブ。
中期的なインフレ圧力は抑制。不透明性は高まっている。
経済見通しのリスクは下方に傾いている。
3ヶ月物資金供給を来年3月まで全額実施。
緊急の流動性引き上げを遅らせる意向。
銀行は資本の拡大をするべき。
各国政府が財政の信頼性を取り戻すことが必要。
国債買入れプログラムは継続中。国債買入れは一時的な措置。」
などが示されました。
ECBスタッフの経済予測では、
「2010年のユーロ圏GDP予想を1.6〜1.8%へ上方修正。
2011年のユーロ圏GDP予想を0.7〜2.1%へ上方修正。
2010年のユーロ圏インフレ率予想を1.5〜1.7%で前回発表とおり。
2011年のユーロ圏インフレ率予想を1.3〜2.3%へ上方修正。」
などが発表されました。
「ECBがポルトガルとアイルランドの国債の大規模買入れを実施?」
との噂が市場に流れました。
ユーロはいったん下落した後に上昇していきました。
米中古住宅販売保留(10月成約)は予想より強い10.4%になりました。
独連銀総裁が、
「必要があれば銀行を破綻させることも大切。
独経済は2011年の第4四半期に危機前の水準に回復する可能性。」
ポルトガルやアイルランド国債と独債の利回り格差が縮小しました。
などの見解を示しました。
セントルイス連銀総裁が、
「米国は欧州の財政問題から学ばなくてはならない。
資産買入れのコストはリスクを上回る。
QE2を定期的に点検することが重要。
私はQE2の6000億ドルの規模を擁護していない。」
などの見解を示しました。
NYダウは前日比+106.63ドルで取引を終えました。

<12月3日(金)>

格付け会社のS&Pが
「ギリシャの長期ソブリン信用格付けを引下げる可能性。」
があることを発表しました。
中国人民銀行の金融政策委員が、
「中国は金準備を増やすことを検討すべきである。」
との発言をしました。
米クリーブランド連銀総裁が、
「資産買い入れは市場を歪めるが景気回復の大きなメリットがある。
FRBはドル相場を目標にしていない。また操作するつもりもない。」
などの見解を示しました。
IMF国際通貨基金が、
「中国と香港は不動産バブル抑制にさらなる措置が必要。」
との見解を発表しました。
中国共産党が、
「金融政策の基本方針を適度に緩和から穏健に変更。
積極的な財政政策を維持。マクロ政策の柔軟性と有効性を高める。」
ことなどを発表しました。
日経平均は前日比+9.8円の10178.32円で週の取引を終えました。
中国上海総合指数は週間約1%安で週の取引を終えました。
中国共産党政治局常務委員会が、
「中国は輸入拡大によりさらにバランスのとれた貿易を推進。
中国は内需を一段と拡大していく。」
などの方針を発表しました。
トリシェECB総裁が、
「危機の教訓は各国がガバナンス改善の必要があるということ。
ユーロ圏政府はある程度一致した財政的な団結をする必要。
ユーロ圏の財政赤字は来年に米国や日本より低くなる可能性。」
などの認識を示しました。
スイス消費者物価指数(11月)は予想より強い0.2%になりました。
独サービス業PMI確報(11月)は予想より強い59.2になりました。
欧サービス業PMI確報(11月)は予想より強い55.4になりました。
英サービス業PMI(11月)は予想より弱い53.0になりました。
中国人民銀行アドバイザーが、
「中国は、急激な引き締めをするわけではない。
中国の利上げは徐々に緩やかなものになる見込み。
高い準備率は資本流入に対抗するために必要。
人民元の上昇は中国経済のリバランスを支援する。」
などの見解を示しました。
欧小売売上高(10月)は市場予想より強い0.5%になりました。
オーストリア中銀総裁が、
「アイルランドは銀行にのみ問題がある。
アイルランドには競争力がある。
銀行問題が解決すればアイルランドは正常に戻る。」
などの認識を示しました。
レーン欧州委員が、
「国家財政の見通しを懸念している。
財政赤字の改善ペースは充分ではない。」
などの見解を示す発言をしました。
加雇用ネット変化率(11月)は市場予想より弱い1.52万人、
加失業率(11月)は市場予想より強い7.6%になりました。
グリーンスパン前FRB議長が、
「バランスのとれた経済に回帰してはいない。
もしも根深い恐怖が留まる場合は経済がどこに向かうかは不明。」
との謎めいた発言をしました。
米非農業部門雇用者数変化(11月)は3.9万人、
米失業率(11月)は9.8%、製造業雇用者数変化(11月)は−1.3万人、
米民間部門雇用者数変化(11月)は5.0万人と、
サプライズの市場予想よりかなり悪い結果になりました。
米ドルが急落しました。
米ISM非製造業景況指数(11月)は55.0、
米製造業受注指数(10月)は−0.9%と、
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
ユーログループ議長が、
「ユーロは危機を乗り越えることができる。
金融市場には思慮分別があまりない。
もしもユーロがなければ混乱に陥っていたであろう。」
などの見解を示しました。
米CBS放送が、
「6000億ドルを超える国債買入れを否定はしない。」とする
バーナンキFRB議長の11月30日のインタビューを公表しました。
米追加緩和期待が醸成されて米ドルがさらに下落しました。
NY原油(WTI)は89ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+19.68ドルの11382.09ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<12月6日(月)の主な予定>

午前9時半に豪ANZ求人広告件数(11月)、
夜10時半に加住宅建設許可(10月)、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数(11月)、
などの経済指標が発表されます。

<12月7日(火)の主な予定>

昼12時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後2時に日景気先行CI指数速報(10月)、日景一致行CI指数速報(10月)
午後3時45分にスイス失業率(11月)、
午後6時半に英鉱工業生産(10月)、英製造業生産高(10月)、
午後8時に独製造業受注(10月)、
夜11時に加BOC政策金利、加BOC声明、
深夜5時に米消費者信用残高(10月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(スイス)・英・加の指標は注目です。

<12月8日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ第3四半期製造業売上高、
朝8時50分に日国際経常収支(10月)、日国際貿易収支(10月)、
同朝8時50分に日機械受注(10月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(現状判断DI・先行判断DI)、
午後4時に独経常収支(10月)、独貿易収支(10月)、
午後8時に独鉱工業生産(10月)、
夜10時15分に加住宅着工件数(11月)、
などの経済指標が発表されます。
独・加の指標には一応注目です。

<12月9日(木)の主な予定>

早朝5時にRBNZ政策金利、
朝8時50分に日第3四半期GDP二次速報、
同朝8時50分に日第3四半期GDPデフレータ二次速報、
午前9時半に豪雇用者数変化(11月)、豪失業率(11月)、
午後3時に日工作機械受注速報(11月 前年比)、
午後4時に独消費者物価指数確報(11月)、
午後6時に欧ECB月例報告、
午後6時半に英商品貿易収支(12月)、
夜9時に英BOE政策金利、英資産買入規模発表、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加新築住宅価格指数(10月)、
深夜12時に米卸売在庫(10月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・(欧)・英・米の指標には注目です。

<12月10日(金)の主な予定>

朝8時50分に日第4四半期景況判断BSI、日国内企業物価指数(11月)
午後2時に日消費者態度指数(11月)、
午後6時半に英生産者物価指数(11月)、生産者仕入・出荷価格(11月)
夜10時半に米貿易収支(10月)、米輸入物価指数(11月)、
同夜10時半に加国際商品貿易(10月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(12月)、
深夜1時15分からトリシェECB総裁の講演、
深夜4時に米月次財政収支(11月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常は東京時間)ですが、
中国の貿易収支(11月)の発表も予定されています。

さて、先週もいろいろなことがありました。

11月29日にEUが850億ユーロ規模のアイルランド支援を承認しました。
また、「ポルトガルとスペインも財政支援を要請する可能性がある。」
との観測が市場に台頭しました。
ポルトガルとスペインのCDSが過去最大になりました。
アイルランド中銀総裁が「アングロ・アイリッシュ銀は段階的な
閉鎖になる。」との認識を示しました。

30日に中国社会科学院のエコノミストが「インフレ抑制のため中国は
2%の追加利上げを行う必要」との見解を中国日報紙で示しました。
「仏の格付けか引き下げられる。」との噂が市場に流れました。
伊国債と独連邦債との利回格差がユーロ導入後で最大になりました。
格付け会社のS&Pが「3ヶ月以内にポルトガルの長期と短期の格付け
を引下げる可能性がある。」と発表しました。

12月1日にポルトガル国債と独連邦債との利回格差が縮小しました。
米ADP雇用統計(11月)が市場予想より強い9.3万人になりました。
米地区連銀経済報告で「経済は12地区で総じて回復を継続。」を
していることが示されました。

2日に独の経済相が「ドイツの成長は今後4〜5年間で強くなる可能性。
ドイツのGDPは2011年に危機前の水準に達する可能性。ポルトガルと
スペインはユーロ救済メカニズムを使わない可能性。」などの
発言をしました。
トリシェECB総裁の記者会見では「不透明性は高まっている。3ヶ月
物資金供給を来年3月まで全額実施。緊急の流動性引き上げを遅らせ
る意向。」であることなどが示されました。

3日に格付け会社のS&Pが「ギリシャの長期ソブリン信用格付けを
引下げる可能性。」があることを発表しました。
中国共産党が「金融政策の基本方針を適度に緩和から穏健に変更。
積極的な財政政策を維持。」することなどを発表しました。
米雇用統計では市場予想を大きく下回るサプライズになりました。
米CBS放送が「6000億ドルを超える国債買入れを否定はしない。」
とするバーナンキFRB議長の11月30日のインタビューを公表しました。

先週は上下動しながらもドル円では円高傾向、ドルストレートでは
週前半でドル買い、週後半でドル売り傾向の相場展開になりました。

今週も「米景気」と「欧州問題」が市場テーマとなりそうです。

先週末の米雇用統計が市場予想を大きく下回るサプライズとなって
米長期金利が低下して、また米追加緩和姿勢が強まるとの見方から、
ドル安傾向になると見る向きがある一方、

米雇用統計は市場予想を大きく下回ったものの、雇用統計は季節調整
が実勢以上に大きく、民間の雇用統計は改善を示し、また他の米指標
が景気の改善を示しているとともに、ベージュブックでも米経済が12
地区で回復を継続していることが示され年末商戦も好調なことから、
足元の悲観論は案外に強くはなく、早晩、ドル安は戻りとなるとの
見方があるようです。

他方、中国が金融政策の基本方針を適度に緩和から穏健に変更して、
今週末の中国中央経済工作会議でマクロ経済政策がより金融引き締め
の方向で決定した場合には、中国経済の減速懸念で一時円高に振れる
と見る向きもあり、また米韓での自由貿易協定(FTA)が合意になって、
日本の対米輸出が深刻な打撃になるとの懸念から円安圧力を指摘する
声もあり、円の強弱感が交錯して足元のドル円では大き目の上下動に
なる可能性がありそうです。

一方、欧州問題については財政不安の南欧への拡大懸念が根強くも、
先週後半ではPIIGS諸国と独連邦債との利回格差が縮小するなど、
金融市場でのリスク回避の後退も見られ、また独フォルクスワーゲン
の前年同期の純利益が12倍になるなど、7-9月期の欧州主要企業の
業績が対前年同期比で53%も増益になっていることで、7日のアイル
ランド議会で財政再建計画を盛り込んだ2011年度予算案が通過すれば
足元でのユーロ買戻しが進むと見る向きがあるようです。

ただ、ECBが出口戦略をいったん引っ込めて緩和策の継続を示したこと
とともに、「緩和策の継続で財政赤字が消えるわけではない」と見る
向きもあり、また独を中心とした欧州北部が堅調な一方、緊縮財政を
強く進めなくてはならないギリシャやポルトガルでは11年にマイナス
成長を見込むなどユーロ圏内の二極化が進んでいて、投機筋による
欧州財政問題の蒸し返しの懸念も排除はできなく、ユーロも振幅の
大きな上下動となる可能性がありそうです。

材料と思惑が交錯して忙しい相場になる可能性がありそうで、
チャートをよく見て機敏にトレードしていきたいものです。


さて今週は、ケルトの虎のお話です。

日本の戦国時代の武将の直江兼続の紋章は愛染明王の「愛」ですが、
ヨーロッパにも「愛(愛蘭土)」と呼ばれる共和国があります。

その昔、ヨーロッパ大陸から多くのケルト人が渡来したことから、
その国はケルトの国と呼ばれることもありますが、

独立するまでは英国の自治領であった歴史があり、
今でも北東部の6州は英国の統治下にあります。

かつては農業国で、一昔前までは国外に職を求めて
出稼ぎに出る人々も多い経済的には少し遅れていた国でしたが、

1995年〜2000年頃にかけて年に10%を超える経済成長を続けて、
「ケルトの虎の奇跡」と呼ばれる驚異的な経済発展を遂げました。

当時、日本の一人当たりの所得はドル換算で35,000ドル程度でしたが、
2007年にはこのケルトの国の人たちは経済大国と呼ばれていた日本の
倍近い60,000ドルもの一人当たりの年間所得があるまでになり、
ヨーロッパではルクセンブルクに次ぐ裕福な国になりました。

1992年に19%であった失業率も2007年には3.9%にまでなりました。
そして、国が豊かになったことで公立は大学まで無料になりました。
また、不動産税免除などが後押しして
ケルトの国の住宅保有率は一時国民の8割にもなりました。

ちなみにドイツ国民の住宅保有率は当時4割程度でしたから、
この富裕国ぶりには驚かせられます。

そうです。

ケルトの国とは、現在、窮地にあえぐアイルランドのことです。
わずか3年ほど前までアイルランドは他国も羨む富裕国だったのです。

このような当時の奇跡的な発展にはいくつかの原動力がありました。

その一つは法人税を12.5%と低くして企業の誘致をしたことです。

日本の法人税40%は例外的に高すぎるとしても、
ドイツの29.8%、英国の28%と比べても驚くほど
アイルランドの法人税は低かったのですね。

その税制が功を奏して、1980年代から90年代にかけて
多くの名だたる米国のIT企業などがアイルランドに集まりました。

また、立地が英国に比較的近く、米企業がヨーロッパへの
アクセスの拠点としやすかったことも
アイルランドの経済を後押ししたのかもしれません。

そして、なんといっても、1999年のユーロ導入が挙げられます。

「ケルトの虎の奇跡」と呼ばれる経済発展に加えて、
ユーロの信用力で欧州からだけではなく
世界からアイルランドへとマネーや資本が流入したのです。

普通なら際立った成長をしていたので金利も高くなるものですが、
ユーロを導入したために、政策金利はECBの統一した金融政策に
委ねられ、アイルランドは高い成長にもかかわらず低金利で、
企業活動が活性化して好景気に沸きました。

ただ、この異常なまでの好景気は怪物も生み出しました。

不動産バブルが短期間に昂進して、
アイルランドの上位5つの銀行だけで、
その資産の合計がアイルランドのGDPの404%にもなったのです。

なんと上位5行だけでその資産が
国家経済の4倍もの大きさに肥大したわけです。

仮に日本に当てはめてみると、2000兆円にもなるくらいに
銀行の資産が膨張したのですね。

しかし、このアイルランドの好景気は永くは続きませんでした。

2008年に世界を震撼させたあの事件が米国で起こったのです。
そう…。リーマン・ブラザースの破綻です。

世界の金融は凍りつき、信用収縮の波はアイルランドにも押し寄せ、
アイルランドの怪物の巨大銀行は一気に奈落の底へと落とされ、

さらに2008年から経済成長はマイナスに転じて、
2010年までの3年間でGDPが15%も減少する悲惨な事態になり、

かつての富裕国アイルランドはPIIGS諸国の一部として
「ブタども」とまで呼ばれるようになりました。

金融危機後、アイルランドは「国内銀行の預金の全額保証」や
銀行の実質国有化や銀行への資金注入や
バッドンクとグッドバンクの銀行の分割など、
国家経済の4倍もの銀行への施策を次々と打ち出しますが、

こんどはこれが重いツケとなって国家財政を圧迫するようになり、
ユーロの信認さえをも脅かす現在のアイルランド問題へと
発展していくことになりました……。

このように「ケルトの虎」の物語を見てきますと、

「バブル」と「金融肥大」の怖さと、
「不均衡」のもたらす恐ろしさを学び知ることができそうです。

現在、世界は連鎖経済の中、先進国の低迷と新興国の隆盛という
二極化の不均衡が進んでいるようですが、
その行く末に少しだけ危険な香りがしなくもありませんね。

ときに、平家物語の冒頭の言葉が予言の書のようにも聞こえます。

祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯(ただ)春の夜の夢のごとし。

なーんちゃって。。。


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