FX 「粛々と…」のお話


横綱の白鵬が秋場所で全勝優勝をしましたね。
連勝記録も62に伸ばしました。

●先週9月20日(月)〜24日(金)の気になる出来事

<20日(月)>

日本は敬老の日で株式市場などがお休みでした。
豪RBA総裁が
「豪のインフレは大幅には低下しない可能性。
2011年の豪経済はトレンドを上回る可能性。
米経済にはリセッションリスクがある可能性。
中国経済には急減速するリスクがある可能性。
世界経済の見通しには不透明感がある。
豪経済の見通しは強く利上げが必要となる公算。」
なとの認識を示す発言をしました。
発言を受けて豪ドルが堅調になりました。
オーストリア中銀総裁が
「銀行への無制限資金供給をやめれるほど市場は安定していない。
中期的なインフレリスクはない見込み。
ECBの政府債買い入れプログラムは必要に応じて継続。
脆弱なユーロ圏各国は構造改革に着手する必要。」
などの見解を示す発言をしました。
スイスKOFが2010年のスイスのGDP伸び率見通しを
2.7%に上方修正しました。
格付け会社のムーディーズが
「英国の格付けは安定的な見通しを維持。
英経済は厳しい財政再建の中でも緩やかな成長が可能。」
との見解を発表しました。
独連銀が
「回復基調は弱まってはいるが、
独は下半期から緩やかな成長軌道に乗る見込み。
先進国の経済の二番底の可能性は大幅に低下した。」
などの見解を発表しました。
加国際証券取扱高(7月)は54.80億加ドル、
加卸売売上高(7月)は−0.1%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
アイルランドとポルトガルの10年物国債利回りと
独連邦債との格差がユーロ導入以来で最大になりました。
トリシェECB総裁が
「各国はECBの物価安定目標の達成に努力する必要。
エストニアの長期財政政策を評価。
政府を予防的に監視することはとても重要。」
などの見解を示しました。
格付け会社のフィッチか゜「ドイツのAAA格付けは安定的」
との見解を発表しました。
欧州委員が
「来年、ユーロ加盟国の恒久的支援機構を設立する可能性。
ギリシャとアイルランドに債務再編はない見込み。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャ中銀が国内銀行のストレステストを延期しました。
米NAHB住宅市場指数(9月)は市場予想より弱い13になりました。
全米経済研究所(NBER)が
「米景気後退は2009年6月期に終了した。」と
リセッション終了の宣言をしました。
格付け会社のS&Pが
「米国の商業用不動産は短期的に回復しない可能性。」
との見解を発表しました。
英BOE政策委員が
「アジアおよび他新興国市場の経済力が楽観の根拠。
ロンドンは主要な金融の拠点としてその地位を継続。」
などの認識を示しました。
独財務相が
「デフォルトのルールの導入に悲観すべきではない。
ギリシャはデフォルトに直面していない。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャの首相が
「債務のデフォルトは悲劇。我々はデフォルトに進んでいない。
歳入は依然として不足気味。脱税の問題を抱えている。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+145.77ドルで取引を終えました。

<21日(火)>

NZIERが
「NZ経済は2011〜2012年で3.1%成長の見込み。
2011年GDP見通しは3.2%から下方修正する。」
などの発表をしました。
中国人民元が切り上げ後の最高値の対ドル6.6997元になりました。
豪RBA議事録では
「インフレ抑制のためある時点では利上げが必要になる公算。
現在の金利は当面は適切。豪経済は資源ブームが影響して堅調。
豪金融システムは他国よりとても強い。
米経済の下降や中国経済の急減速のリスクがある可能性。」
などの見解が示されました。
日景気先行CI指数確報(7月)は100.0、
日景気一致CI指数確報(7月)は103.0になりました。
日経平均は前週末比−23.98円で取引を終えました。
日工作機械受注確報(8月)は前年比で170.0%になりました。
スイス貿易収支(8月)は5.7億スイスフランになりました。
欧州委員が
「EUはアイルランドの状況を注視。
アイルランドは困難な状況を乗り越えられる可能性。
ギリシャは財政赤字削減目標に向けて軌道に乗っている。」
などの認識を示す発言をしました。
元財務官の榊原氏が
「ドル円相場が年内に戦後最安値をつけるのは時間の問題。」
との見解を示す発言をしました。
アイルランドの国債の入札が好調でした。
加消費者物価指数(8月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
米住宅着工件数(8月)は59.8万件、建設許可件数(8月)は56.9万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
FOMCが政策金利を0%〜0.25%の範囲に据え置きました。
FOMC声明では
「景気回復への支援とインフレを上昇させるため、
必要ならば追加緩和を実施する用意がある。
金利を長期間にわたり異例に低い水準に維持すると再確認。
回復ペースはここ数ヶ月間で減速。
政策措置にカンザスシティー地区連銀総裁が反対。」
などの見解が示されました。
ドル売り動意になりました。
BOE政策委員が
「BOEは経済を維持する必要。
二番底は英国および各国の主要なシナリオではない。
英国は回復軌道に乗っている。ポンドの水準は競争力がある。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比+7.41ドルで取引を終えました。

<22日(水)>

米政府が「サマーズ米国家経済会議委員長が辞任する可能性」
があることを示唆しました。
NZ第2四半期経常収支は−8.80億NZドルになりました。
日全産業活動指数(7月)は市場予想とおりの1.0%になりました。
英産業連盟が
「英国の2010年のGDP見通しを1.6%へ上方修正。
同2011年のGDP見通しを2.0%に下方修正。
2011年第2四半期に利上げ局面に入り。
同年末までに1.25%まで引き上げると予想。」
などの見通しを発表しました。
日経平均は前日比−35.79円で取引を終えました。
ドル売り傾向が続きました。
英BOE議事録では
「9月の政策金利据え置きを8対1で決定。
センタンス委員が0.25%の利上げを主張。
資産買い入れ枠の据え置きを9対0で決定。
ボーゼン委員が緩和策を主張。
さらなる行動が景気刺激のため必要になる可能性。
インフレ期待は抑制。2010年下期の経済指標のデータは鈍化。
メンバーはどちらの政策にも動けるよう準備。」
などの見解が示されました。
ポンドが軟調になりました。
欧鉱工業新規受注(7月)は市場予想より弱い−2.4%になりました。
ドバイ国際金融センター総裁が
「ドバイはUAEからの支援はもう必要なくなった。」
との認識を示しました。
ポルトガルの地元紙が
「2011年の公共投資が予算の25%にまで落ち込む可能性。
国有企業には140億ユーロの負債がある。
政府は公務員に仕事を変えるよう強く求める可能性。」
などの報道をしました。
ポルトガルの国債入札では落札利回りが前回より拡大したものの
無事に終了しました。
ファンロンパイEU大統領が
「EUの財政赤字削減は緩やかで粗暴なものではない。」
との認識を示す発言をしました。
加小売売上高(7月)は市場予想より弱い−0.1%、
加景気先行指標指数(8月)は市場予想より強い0.5%になりました。
欧消費者信頼感速報(9月)は市場予想より弱い−11になりました。
カナダドルが軟調になりました。
独財務省が
「ヒポリアルエステートの1911億ユーロをバットバンクに移行。」
して国の債務になる可能性を示唆しました。
ギリシャの首相が
「デフォルトはギリシャのオプションではない。
EU・IMFの支援は2012年までの必要額をカバーしている。」
との見解を示す発言をしました。
独財務相が
「EUの安定性成長協定の厳格化は必須。EU条約の変更が必要。
などの認識を示しました。
ガイトナー米財務長官が
「中国の通貨政策は米経済に対し悪影響。
中国人民元は著しく過小評価。
米国は経済危機の最悪期からは脱しているが依然として厳しい。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−21.72ドルで取引を終えました。

<23日(木)>

NZ第2四半期GDPは市場予想よりかなり弱い0.2%になりました。
NZ財務相が
「今後の数四半期は不安定なGDPになる可能性。
経済回復は平坦なものではないが経済は正しい方向に向かっている。」
などの認識を示す発言をしました。
NZドルが軟調になました。
中国の温家宝首相が
「米中の貿易不均衡は投資と貿易構造を反映したもの。
人民元レートは米中貿易格差の責任を負うためにあるわけではない。
米国議会が要請する20%の人民元上昇は、
多くの中国の輸出業者を破綻に追い込む。」
などの見解を示す発言をしました。
独製造業PMI速報(9月)は55.3、独サービス業PMI速報(9月)は54.6と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧製造業PMI速報(9月)は53.6、欧サービス業PMI速報(9月)も53.6と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ポルトガル10年債と独連邦債のスプレッドが過去最大になりました。
ギリシャの財務相が
「経済成長が予測の−4%までは落ち込まない可能性もある。
税収が見通しに達する見込み。ユーロ圏が崩壊することはない。
政策は信頼感の回復を目指して行っている。」
などの発言をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い46.5万件になりました。
米中古住宅販売件数(8月)は413万件、
米景気先行総合指標指数(8月)は0.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
OECD事務総長が
「ギリシャの状況は例外的。
ポルトガルや他の国々で類似した状況は見られない。
欧州には恒久的なセーフティネットが必要。」
などの見解を示す発言をしました。
IMFの報道官が
「アイルランドやポルトガルはIMFに支援を求めていない。
IMFはポルトガルの財政赤字削減目標を支援。
EU諸国には財政安定成長協定を実施するよう要請。」
などのIMF見解を発表しました。
欧州委員が
「欧州の経済危機は終了したが信用回復は依然として必要。」
との認識を示しました。
ボルカー米経済再生諮問会議議長が
「住宅ローン市場は完全に破綻。
住宅ローン市場に新たな枠組みを作ることが最優先事項。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−76.89ドルで取引を終えました。

<24日(金)>

日経済産業相から
「レアアースの輸出を止めたことはないと中国商務省に確認した。」
との報告がありました。
日財務相が
「重大な関心を持って市場動向を注意深く見守っている。
必要ならば断固たる措置をとる。
日米首脳会談での為替介入への言及の有無にはコメント控える。」
などの発言をしました。
「日銀総裁が辞任する?」との噂が飛び交いました。
午後1時20分過ぎにドル円が急上昇しました。
日財務相や日銀が為替介入の有無についてノーコメントとしました。
日銀が総裁辞任の噂を否定しました。
日経平均は前日比−94.65円の9471.67円で週の取引を終えました。
急上昇したドル円がジリジリ下落していきました。
独輸入物価指数(8月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
独IFO景気動向(9月)は106.8、独IFO現況評価値(9月)は109.7と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
ユーロが上昇しました。
アイルランド公的債務管理庁局長が
「国債スプレッドの日々の振れには懸念していない。
アイルランドの銀行への資金繰り懸念は誇張されすぎている。」
などの見解を示す発言をしました。
スイスSNBが
「現在の緩和的な金融政策は適切。
今年下半期と2011年度の経済成長は著しく減速すると予測。」
などの見解を発表しました。
NYの金先物が過去最高の1300ドルに乗せました。
アイルランドの財務相が
「財政赤字は来年には縮小する見込み。
アイルランドには資金調達の危機はない。
ユーロ圏に対する市場の攻撃を懸念。」
などの認識を示しました。
米耐久財受注(8月)は市場予想より弱い−1.3%になりましたが、
米耐久財受注(8月 除輸送機器)では
市場予想より強い2.0%になりました。
英BOEのセンタンス政策委員が
「英経済は回復軌道に乗っている。
BOEは近い時期に段階的な利上げをすべき。」
との利上げを指向する発言をしました。
ポンドが上昇しました。
米新築住宅販売件数(8月)は市場予想より弱い28.8万件になりました。
リッチモンド連銀総裁が
「2010年下半期の米成長は2%と予想。
失業率の下落は緩慢になる可能性。
インフレ率は当面1%〜1.5%で推移する可能性。
デフレが発生するリスクは見られない。」
などの認識を示す発言をしました。
バーナンキFRB議長が
「景気回復はとても弱く大幅な失業率低下には不充分。」
との認識を示しました。
NY原油(WTI)は76ドル台半ばで週の取引を終えました。
NYダウは前日比+197.84ドルの
10860.26ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<9月27日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(9月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(8月)、
日企業向サービス価格(8月)
午後4時からトリシェECB総裁の講演、
午後4時45分から日銀総裁の会見、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(8月)、
夜10時からトリシェECB総裁の講演、
夜11時半に米ダラス連銀製造業活動(9月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<28日(火)の主な予定>

午後3時に独GFK消費者信頼感調査(9月)、
午後5時半に英第2四半期GDP確報、英第2四半期経常収支、
同午後5時半に英第2四半期総合事業投資確報、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格指数(7月 前年比)、
夜11時に米消費者信頼感指数(9月)、
リッチモンド連銀製造業指数(9月)
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間の前半)ですが、
独消費者物価指数速報(9月)の発表も予定されています。

<29日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(8月)、
朝8時50分に日銀第3四半期短観(大企業製造業業況判断ほか)、
午前9時に豪コンファレンスボード景気先行指数(7月)、
午後5時半に英消費者信用残高(8月)、英住宅ローン承認件数(8月)
午後6時に欧消費者信頼感確報(9月)、欧業況判断指数(9月)、
同午後6時に欧鉱工業信頼感(9月)、欧サービス業信頼感(9月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(9月)、
夜9時半に加鉱工業製品価格(8月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・日・(欧)の指標には注目です。

<30日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ住宅建設許可件数(8月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(9月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(8月)、日小売業販売額(8月 前年比)
午前10時半に豪住宅建設許可件数(8月)、
午前11時にNBNZ企業信頼感(9月)、
午後2時に日住宅着工戸数(8月 前年比)、日建設工事受注(8月)
午後3時に英ネーションワイド住宅価格(9月)、
午後4時55分に独失業率(9月)、独失業者数(9月)、
午後6時に欧消費者物価指数速報(9月 前年比)、
夜9時半に米第2四半期GDP確報、米第2四半期個人消費確報、
同夜9時半に米第2四半期GDP価格指数確報、
米第2四半期コアPCE確報、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加GDP(7月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(9月)、
夜11時からバーナンキFRB議長の議会証言、
深夜1時35分から加BOC総裁の講演、
などの経済指標が発表されます。
(独)・(欧)・米・加の指標には注目です。

<10月1日(金)の主な予定>

香港市場が国慶節でお休みです。
朝8時半に日失業率(8月)、日全国消費者物価指数(8月)、
日消費支出(8月)
午後2時に日自動車販売台数(9月 前年比)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(8月 前年比)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(9月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(9月)、
午後5時に欧製造業PMI確報、
午後5時半に英製造業PMI、
午後6時に欧失業率(8月)、
夜9時半に米個人所得(8月)、米個人支出(8月、
米PCEデフレータ(8月)
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(9月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(9月)、米建設支出(8月)、
などの経済指標が発表されます。
(スイス)・(欧)・米の指標には注目です。


さて、先週は全米経済研究所が
「米景気後退は2009年6月期に終了した。」との
米リセッションの終了宣言や、
欧州委員による「来年、ユーロ加盟国の恒久的支援機構を設立
する可能性。ギリシャとアイルランドに債務再編はない見込み。」
などの発言によるリスク回避の後退に加えて、
FOMC声明で「景気回復への支援とインフレを上昇させるため、
必要ならば追加緩和を実施する用意がある。金利を長期間にわたり
異例に低い水準に維持すると再確認。」などが示されたことで、
米長期金利がさらに低下しドルが下落して、
週末には独IFO景気動向(9月)が106.8と
市場予想より強かったことも後押しして
ユーロなどが上下動しながらも堅調になりました。

また、豪RBA議事録では「インフレ抑制のためある時点では
利上げが必要になる公算。豪経済は資源ブームが影響して堅調。
豪金融システムは他国よりとても強い。」ことが示されて、
豪ドルも上下動しながらも総じて堅調に推移する展開になりました。

一方、英BOE議事録ではセンタンス委員が0.25%の利上げを
主張したものの、ボーゼン委員がさらなる緩和策の必要性を主張
するなどがあって、ポンドが一時軟調になる場面がありましたが、
週末に英BOEのセンタンス政策委員が
「英経済は回復軌道に乗っている。BOEは近い時期に段階的な
利上げをすべき。」と利上げを強く主張をしことや、
NYダウ堅調によるリスク選好でのドル売り動意とあいまって、
ポンドが堅調になりました。

他方、ドル円に関しては、9月15日の日本政府によるドル買い円売り
介入の余波でしばらく85円台での推移となっていましたが、
しだいに軟調になっていきました。
また、週末24日には「日銀総裁が辞任?」という噂
(後に日銀が公式否定)が市場に出回った直後に
ほどなくしてドル円が急伸して、
日本政府筋は介入の有無についてノーコメントとして
真偽は不明ですが、日本の複数の銀行によるほぼ同じタイミングでの
大量のドル買い円売りであったことから、
市場の一部では覆面介入との観測があったようです。
そして、そのドル円の急伸もしだいに軟調に転じていきました。

さて、NYダウが4週連続で上昇していてリスク選好となっている
とともにFOMC声明で「景気回復への支援とインフレを上昇させるため、
必要ならば追加緩和を実施する用意がある。」と示されたことで
(かなり米追加緩和の織り込みも進んでいるようですが)
今週もドルテーマで相場が動く展開になると見る向きが多いようです。

ただ、IMFの報道官が「アイルランドやポルトガルはIMFに支援を
求めていない。」として、アイルランドやポルトガルの国債入札が
無事に終了していますが、一方ではアイルランド国債が売られ、
また先週後半の23日にはポルトガル10年債と独連邦債のスプレッドが
過去最大になるなど、金融市場ではリスク回避の動きも燻り続けていて、
市場がリスクテーマになる可能性も潜在しているようで、
一部ではドルストレートの高値調整懸念もささやかれているようですので、
注意だけはしておいてもよさそうです。

一方、ドル円ではFOMCを契機としたドル売り圧力の昂進とともに、
期末での実需のドル売り円買い需要とあいまって
再び円高傾向となっていて、さらに円買いが進むと見る向きも
少なくないようですが、日本政府の介入への警戒も怠れなく、
トレードする場合には急変に備えてストップを必ず入れておく
必要がありそうです。

また、今週は30日の期末と10月1日の第4四半期の始まりの
切り替わりの週でもあり、30日には確報ながら米第2四半期GDPの発表と
バーナンキFRB議長の議会証言や、
10月1日には米ISM製造業景況指数(9月)などがあり、
週の後半にかけて相場が大きく動く可能性がありそうです。


さて今日は、「粛々と…」のお話です。

尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件が
日中の関係が悪化するほど問題となっていますね。

日中両国の領土や領海の主張にもからみ、
複雑な問題へと発展しそうで、

レアアースの輸出入に影響が及びそうになったり、
日中外交の問題へと波及したりと、
一筋縄ではいかないような様相です。

また、中国社会科学院の馮昭奎研究員がその報復として
「中国のドル売り円買いによる円高促進が最も有効な報復措置だ。」
と主張しているなど、物騒な話もあるそうで、(苦笑)

直ぐには行動されないとしても、
根深い領土・領海の問題がからむ尖閣諸島問題がこじれると、
大量のドルを保有する中国だけに今後の動きが注目されますが、

ドル円には日本政府の介入も行われていて、
もしかしますと、ドル円は国家間のマネーバトルの
ステージとなる可能性もあるのかもしれませんね。

さて、この尖閣諸島での中国漁船衝突事件で
最近よく聞く言葉に「日本国法に則って粛々と…。」などと、
「粛々(しゅくしゅく)」という言葉が使われますが、

「粛々」とは「厳としてやるべきことに励む」
という意味なのだそうですね。

ところで、「粛々と」といいますと、

メジャーリーグで前人未到の10年連続200本安打の
偉業を達成したイチロー選手の言葉が印象的です。

「僕にとって、これからやるべきことで新しいことは何もない。
 これまでやっていることをできるかどうか。
 いつも、その日の自分にはこれがベストだと思うことを
 やってきた。その積み重ねなんです。」

これなどもまさに「粛々と」ということですね。

このイチロー語録を収めた鹿屋体育大学教授の
児玉光雄氏の著書「継続する力」(幻冬舎)には、

「この世の中で、突然偉大な仕事をすることなど
 全く不可能である。
 なぜなら仕事は、大抵小さな作業の積み重ねによって
 成り立っているからだ。」

「イチローのように単純作業を心をこめて
 黙々とやり続けない限り、奇跡は呼び起こせない。
 目の前の仕事を黙々と持続させる、
 これこそ一流になるための唯一かつ確実な方法なのである。」

と記されていて「やるべきこと」の継続の大切さを説いています。

さて…、日々のトレードでも、

マーセル・リンクが「高勝率トレード学のススメ」という著書で

「(前略)ここで疑問に思わなければならないのは、
 プロのトレーディングの会社でさえ
 トレーダーを育てるのに数年を要し、
 多額の金を投じるというのに、
 一般のトレーダーはトレーディングの経験もないのに、
 5,000ドルの先物口座を開き、すぐに金儲けできるなどと、
 なぜ考えてしまうのかということである。
 (中略) 私の場合、フロアであらゆることを学び
 トレードできるようになるまでに3年はかかった。」

と、語っているように、

一見単純そうにも思えるトレードも
魔法のように直ぐに勝てるようになるわけではなく、

専門職としての学びの期間とトレーニングの期間が
多くのトレーダーにとって必要となるものですが、

「粛々と」トレードができるようになるためには、

まずは「トレードでやるべきこと」は何なのかの
トレードの基礎をしっかり学ぶ必要がありそうですね。

そして、トレードの基礎とは、

自身の相場観のささやきの声に従って、
「もう」とか「まだ」とかの
自身の浅薄な値ごろ感でトレードすることではなく、

全部勝ってやろうと、無限ナンピンをすることでもなく、

また、一気に儲けようと資金管理を無視した大玉で
一か八かの男勝負の武勇伝を目指すことでもないようで、

ましてや、負けたからと怒鳴り散らすことでもなく、

情けないほどに地道なものであるようです。(苦笑)

「戻るか抜けるか」のチャートポイントを認識した上で
ブルとベアの優勢になったほうが見分けられるまで待って、

資金管理で許される玉数で基本的に優勢となった側につき、
利大をなるべく目指しながら、
また、判断が誤りとなったときには負けを潔く認めて損切りして、

勝ちと負けとで織り成すトレードで

「トータルでの勝ち」を目指す、

この地道な作業の繰り返しを
「粛々と」執行できるようになること
に行き着くのかもしれません。

もちろんここで、上下動する相場において
「戻るか抜けるか」のチャートポイントを認識したり、
ブルとベアの優勢の側をなるべく精度を高く判別するには
その元になる技法や手法が必要になりますが、

トレードにあたっては、
魔法の手法を見つけようとさまようよりも、

まずは基礎たりえるものを探すことから
始まるのかもしれませんね。


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX トレードの「特権」のお話


横綱の白鵬が元横綱千代の富士の53連勝を22年ぶりに抜きましたね。

<お詫び>

前号の市場概況の記述において、ユーロに関しますリスクについて
過度な表現がありましたことをお詫び申し上げます。 m(_ _)m

●先週9月13日(月)〜17日(金)の気になる出来事

<13日(月)>

週末に発表された中国鉱工業生産(8月)は13.9%、
中国小売売上高(8月)は18.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの3.5%になりました。
バーゼル銀行監督委員会が
「コアTier1を4.5%、資本保全バッファーを2.5%の計7%にする。
適用は2013年1月から開始。全面適用までの経過措置期間は8年。」
などとする銀行規制のバーゼル3を発表しました。
米WSJ紙が買いトナー米財務長官の談話として
「中国は為替レートに関して僅かなことしかしていない。
人民元を持続的に上昇させる必要がある。」
などの見解を示す記事を掲載しました。
中国人民元が切り上げ後の最高値の対ドル6.7590元になりました。
ドルと円が弱含み、ユーロなどが堅調傾向で推移しました。
日経平均は前週末比+82.65円で引けました。
スイス生産者輸入価格(8月)は市場予想より強い0.1%になりました。
欧州委員会がユーロ圏のインフレ見通しを
従来の+1.5%から+1.4%に下方修正して、
GDP見通しを従来の+0.9%から+1.7%に上方修正しました。
欧州委員会が独不動産金融大手のヒポ・リアル・エステートに
追加で400億ユーロの保証を再検討していることを発表しました。
ギリシャ中銀が
「財政赤字は1〜8月で157.6億ユーロに減少した。」と発表しました。
IMFの専務理事が
「経済成長は不充分。危機は過ぎ去ったと考えるのは誤り。」
との認識を示しました。
トリシェECB総裁が
「ECBは用心深い慎重を続ける。
新興国は持続的な成長。先進国の成長はまちまち。
バーゼル3は不透明感を除去して安定と成長に寄与する可能性。
バーゼル3の決定はすべての銀行に必要。」
などの見解を示す発言をしました。
アイルランドの財務相が
「アイルランド政府の削減は過酷なものになる可能性。」
との認識を示しました。
イタリアの5年・30年債の入札で55億ユーロの調達に成功しました。
米月次財政収支は市場予想よりは強い−905億ドルになりました。
オバマ米大統領が
「経済の先行きに自信を持つことはできない。
市場は平常時に戻る初期段階にある。
不確実性の緩和のため中小企業支援法案を可決させる必要。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+81.36ドルで取引を終えました。

<14日(火)>

NZ小売売上高(7月)は市場予想より弱い−0.4%になりました。
英ネーションワイド消費者信頼感(8月)は市場予想よりやや強い61、
英RICS住宅価格(8月)は市場予想よりかなり弱い−32になりました。
NZドルとポンドが軟調になりました。ドル円も軟調になりました。
日財務相が
「為替市場の動向に重大な関心持ち細心の注意を払っている。
必要な時には介入含め断固たる措置をとる。
円高の急激な進行は看過できない。」
との発言をしました。
日鉱工業生産確報(7月)は−0.2%になりました。
日経平均は前日比−22.51円で引けました。
独卸売物価指数(8月)は市場予想より強い1.6%になりました。
菅首相が民主党代表に再選されました。
ドル円が急落する場面がありました。
英消費者物価指数(8月)は0.5%、英小売物価指数(8月)は0.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英GCLG住宅価格(7月)は市場予想とおりの8.4%になりました。
欧鉱工業生産(7月)は市場予想よりやや弱い0.0%になりました。
独ZEW景況感調査(9月)は−4.3、欧ZEW景況感調査(9月)は4.4と、
ともに市場予想よりもかなり弱い結果になりました。
ZEWが「低い期待値は経済刺激策の期限切れによる可能性。」
との見解を発表しました。
ZEWのエコノミストが
「期待値の下落は非常に大きなもの。見通しの不確実性は高い。」
などの見解を示す発言をしました。
ユーロが一時軟調になりました。
英BOEの政策委員が
「インフレ期待は抑制されていない。
英国のCPIがターゲットを上回る要素がある。
弱いポンドによって英国は競争力を得た。」
などの見解を示す発言をしました。
米小売売上高(8月)は市場予想より強い0.4%になりました。
加第2四半期労働生産性は市場予想より弱い−0.8%、
加第2四半期設備稼働率は市場予想より強い76.0になりました。
米WSJ紙が米ゴールドマン・サックスの観測として
「FRBは11月に新たな資産買い入れプログラムを発表する可能性。」
との記事を掲載しました。
米ドルが売られてドルストレートが堅調になりました。
米企業在庫(7月)は市場予想より強い1.0%になりました。
IMFの専務理事が
「EU諸国は財政赤字の削減が優先課題。信頼できる財政計画が必要。」
との認識を示しました。
OECDの事務総長が
「景気回復ペースは鈍化も二番底に陥る恐れはないと思うが、
日本は例外で過去10年デフレと戦っていて状況は他の国と異なる。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−17.64ドルで取引を終えました。

<15日(水)>

IMFが
「ギリシャは2010年の目標達成のため新たな措置が必要。
ギリシャの成長見通しにはダウンサイドリスクがある。
スロバキアの経済見通しは高い不確実性があるが、
今年の経済は4.1%成長する可能性がある。」
などの見解を発表しました。
豪第2四半期新規住宅は市場予想より弱い0.8%になりました。
ドル円が82円台になったことを契機として午前10時半過ぎに
日政府が為替市場で6年半ぶりに円売り(単独)介入を実施して、
断続的に為替介入が続けられました。
ドル円が85円台まで急騰して、クロス円も急上昇しました。
日銀が「財務省の行動が為替相場の安定に寄与することを期待する。」
との声明を出しました。
また、介入資金を吸収しない非不胎化を行うことが示されました。
主要国からは「日本の為替介入について言及を控える。」
とのコメントが発せられました。
日経平均は前日比+217.25円の大幅高で取引を終えました。
日官房長官が「82円台が政府の防衛ライン」であると
ほのめかすような発言をしました。
英失業率(8月)は市場予想とおりの4.5%、
英失業保険申請件数推移(8月)は
市場予想より弱い0.23万件になりました。
ギリシャ財務相が
「市場は現在、ギリシャに注視している。
デフォルトの可能性も排除できない。」
との認識を示す発言をしました。
欧消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの0.2%になりました。
英BOE総裁が
「景気回復が予想よりも鈍化すれば金融政策で対応。
英国の製造業と輸出には力づけられる兆候がある。
米国と欧州の先行きには不確実性が懸念される。
英財政赤字を削減するための方法を模索しなくてはならない。」
などの認識が示されました。
ユーログループ議長が
「一方的な行動は為替市場の不均衡是正への適切な方法ではない。」
と日本の為替介入に懸念を表明しました。
格付け会社のフィッチがアングロ・アイリッシュ銀行の
格付けを引き下げ、見通しをネガティブとしました。
米輸入物価指数(8月)は市場予想より強い0.6%になりました。
NY連銀製造業景気指数(9月)は市場予想より弱い4.10になりました。
米鉱工業生産(8月)は市場予想とおりの0.2%、
米設備稼働率(8月)は市場予想よりやや弱い74.7になりました。
格付け会社のムーディーズが
「IMF・EUの枠組みはハンガリーに心強いものだが、
ハンガリーは財政の信頼性に問題がある。
ハンガリーの評価については11月に終了予定。」
などの見解を発表しました。
欧州時間およびNY時間でも日本の為替介入が断続的に行われました。
日本の市場介入規模が約2兆円であるとの報道がありました。
グリーンスパン前FRB議長が
「為替介入は永続的な解決方法ではない。機能しない可能性。」
との見解を示す発言をしました。
米国がWTOで中国を提訴するとの観測報道がありました。
NYダウは前日比+46.24ドルで取引を終えました。

<16日(木)>

IMFの筆頭副専務理事が
「世界経済の回復ペースには鈍化する兆候。
下半期の世界経済の成長は従来の予想を下回る見通し。」
との認識を示しました。
RBNZ政策金利は3.00%で据え置きになりました。
RBNZ総裁が
「見通しは6月から低下。NZの金利上昇は緩やかになる可能性。
国内需要は抑制。地震の影響は第3四半期GDPを0.3%下押す可能性。
2011年のインフレ見通しは4.1%に低下。
世界の景気拡大ペースは鈍化した可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
ガイトナー米財務長官が
「米国は中国人民元上昇加速を促すための方策を検討。
次の為替報告を準備する際に中国の行動を考慮。
中国の為替と通商政策が米経済に及ぼす影響を懸念。
米国と中国はバランスのとれた経済関係が必要。」
などの認識を示しました。
日第三次産業活動指数(7月)は市場予想より強い1.6%になりました。
日首相が「今後も円高で必要な時には断固たる措置をとる。」
との発言をしました。
中国人民元が切り上げ後の最高値の対ドル6.7181元になりました。
RBNZ総裁が
「NZドルの強さはファンダメンタルズに基づいていない。
しかしながら、政策金利の引き下げは予想していない。」
などの認識を示しました。
日銀総裁が
「極端な低金利は金融機関の貸し出し意欲を低下させて
緩和効果を減殺する。」との認識を示しました。
スイス政府が2010年GDP見通しを2.7%へ上方修正しました。
日経平均は前日比−7.06円で引けました。
中国の外務省が
「人民元の問題は圧力では解決できない。逆効果になる可能性。」
との見解を発表しました。
スイス第2四半期鉱工業生産は市場予想より弱い5.7%になりました。
スペインの国債入札が無事に終了して落札利回りが低下しました。
英小売売上高(8月)は市場予想よりかなり弱い−0.4%になりました。
欧貿易収支(7月)は市場予想より強い67億ユーロになりました。
ギリシャ第2四半期失業率が前期より上昇して11.8%になりました。
スイスSNBが政策金利を市場予想とおり0.25%に据え置きました。
スイスSNB声明では、
「スイスフランの強い上昇と世界経済の勢い減少により、
SNBは著しい成長の減速を予測。
インフレが2011年初頭にマイナスに落ち込む可能性を排除できない。
世界経済の回復は持続可能ではなくダウンサイドリスクが優勢。」
などの見解が示されました。
米生産者物価指数(8月)は0.4%、米新規失業保険申請件数は45.0万件、
米第2四半期経常収支は−1233億ドルと、
ともに市場予想よりは強い結果になりました。
米ネット長期TICフロー(7月 対米証券投資)は
市場予想より強い612億ドルになりました。
米フィラデルフィア連銀指数(9月)は
市場予想よりかなり弱い−0.7になりました。
ガイトナー米債務長官が
「中国との関係は非常に大きな課題。
中国は為替市場で相当な介入を行っている。
人民元は大幅に過小評価されている。
中国は将来的に為替操作国の基準に抵触する可能性。
中国人民元の持続的な上昇を期待。
長期間、中国の成長率は高い可能性。
中国の為替操作国認定はさらなる協議を必要とする場合のみ。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャの財務相が
「債務再編はまったく提案されていない。
ギリシャの銀行は状況が改善されるまでECBへの依存度が高い可能性。
ギリシャは2011年に債券市場に戻ることを希望しているが
市場の状況に依存することになる可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
米上院が米中小企業支援法案を可決しました。
独首相が「独はユーロ圏のセーフティーネット延長に同意しない。」
と発言しました。
ユーログループ議長が「円安への日本の単独介入は歓迎されない。」
と発言しました。
ドッド米上院議員が
「日本の為替介入はブレトン・ウッズ体制に違反する。」
との見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比+22.10ドルで取引を終えました。

<17日(金)>

米WSJ紙が
「IMFはギリシャのデフォルトを避けるため追加融資をする可能性。」
との観測報道をしました。
日財務相が
「為替の一方向に偏った動きと過度な変動を抑制するために介入。
(82円台などの)為替の防衛ラインを持っているわけではない。
必要な時には介入を含めて断固たる措置をとる。」
などの発言をしました。
カナダ財務相が
「対ドルでカナダドルが下落する可能性は低い。」
との認識を示しました。
中国人民元が切り上げ後の最高値の対ドル6.7172元になりました。
中国人民銀行が
「ドルの大幅な変動は世界景気回復に悪影響。
中国の適度に緩和的な金融政策スタンスを再確認。
主要国が赤字削減しなければソブリン危機の発生の可能性。
中国でインフレや資産バブルや貸し倒れのリスクが高まる可能性。」
などの見解を表明しました。
ドルが軟調に推移してドルストレートが堅調になりました。
日経平均は前日比+116.59円の9626.09円で週の取引を終えました。
独生産者物価指数(8月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
欧経常収支(7月)は37億ユーロになりました。
オーストリア中銀総裁が
「金利引上げはECBが非伝統的措置を縮小した後にのみありえる。
銀行がECBの資金に依存している問題がある。」
などの見解を示す発言をしました。
英財務相が「欧州経済の最大の脅威はソブリンリスク。」
との認識を示しました。
アイリッシュ・インディペンデント紙が
「アイルランド政府はIMF支援を求めざるをえないほど危険が近い。」
との観測報道をしました。
アイルランド10年物国債と独連邦債の利回りが拡大して、
ユーロ導入以来最大の390bpになりました。
リスク回避の動意でドルストレートなどが下落していきました。
英消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
格付け会社のフィッチがスペインの2つの州の格付けを
格下げして見通しをネガティブとしました。
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(9月)は
市場予想より弱い66.6になりました。
日財務相が「介入についてG7やG20で理解得ることが大事。」
との認識を示しました。
IMFのスポークスマンが
「IMFはアイルランドが支援必要と認識していない。
アイルランド当局は国内の銀行危機に積極的に対策を講じている。
アイルランドは金融安定を維持することが可能。」
などの見解を発表しました。
格付け会社のS&Pが「カナダの金融システムは米国より良好。」
との見解を発表しました。
NY原油(WTI)は73ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+13.02ドルの10607.85ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<9月20日(月)の主な予定>

東京の株式市場などは敬老の日でお休みです。
朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(9月)、
午後5時からトリシェECB総裁の講演、
午後5時半に英マネーサプライ速報(8月)、
午後8時25分からトリシェECB総裁の講演、
夜9時半に加卸売売上高(7月)、加国際証券取扱高(7月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(9月)、
などの経済指標が発表されます。

<9月21日(火)の主な予定>
午前10時半に豪RBA議事録、
午後2時に日景気先行CI指数確報(7月)、日景気一致CI指数確報(7月)
午後3時に日工作機械受注確報(8月 前年比)
午後3時15分にスイス貿易収支(8月)、
午後8時に加消費者物価指数(8月)、
夜9時半に米住宅着工件数(8月)、米建設許可件数(8月)、
深夜3時15分に米FOMC政策金利、米FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
豪・加・米の指標には注目です。FOMCは特に注目です。

<9月22日(水)の主な予定>

この日から週末まで中国が中秋節で休場です。
朝7時45分にNZ第2四半期経常収支、
午前9時半に豪Westpac先行指数(7月)、
午後1時半に日全産業活動指数(7月)、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧鉱工業新規受注(7月)、
夜9時半に加小売売上高(7月)、加景気先行指標指数(8月)、
夜11時に米住宅価格指数(7月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(9月)、
などの経済指標が発表されます。
英・加・(欧)の指標には注目です。

<9月23日(木)の主な予定>

東京の株式市場などは秋分の日でお休みです。
朝7時45分にNZ第2四半期GDP、
午後4時半に独製造業PMI速報(9月)、独サービス業PMI速報(9月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(9月)、欧サービス業PMI速報(9月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米中古住宅販売件数(8月)、米景気先行指標総合指数(8月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(独)・米の指標には注目です。

<9月24日(金)の主な予定>

午後5時に独IFO景気動向(9月)、独IFO現況評価値(9月)、
夜9時半に米耐久財受注(8月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(8月)、
深夜(25日未明)5時半から米バーナンキFRB議長の講演、
などの経済指標が発表されます。
独・米の指標には注目です。

さて、先週は日本政府・日銀が15日午前にドル円が
82円台になったことを契機に6年半ぶりに為替介入に踏み切りました。
日米長期金利差が再拡大していたことや、米シカゴ・マーカンタイル
取引所などでの通貨先物取引で投機筋による非商業部門の円の買越し高が
リーマン・ショック後の最高水準になっていたこともあって、
介入はとりあえず効果的であったようで
ドル円が85円台になるなど円安になりました。

介入の規模は、1998年4月10日の2兆6201億円に迫る2兆円規模で、
また、介入資金を吸収しない非不胎化を行うことになりました。
介入実行について事前に各国に根回しをしていたようで、
各国政府は日本の為替介入について沈黙を守りましたが、
ユーログループ議長が「一方的な行動は為替市場の不均衡是正への
適切な方法ではない。」と発言したり、
ドッド米上院議員が「日本の為替介入はブレトン・ウッズ体制に違反する。」
との見解を示す発言をするなど、一部では為替介入への批判も聞かれ、
日財務相は「必要な時には介入を含めて断固たる措置をとる。」としながらも
「介入についてG7やG20で理解得ることが大事。」とも述べていて、
どこまで為替介入をし続けるのかは不透明なところもあるようです。

また、円の防衛ラインについて、15日に官房長官が「82円台が政府の防衛
ライン」であるとほのめかすような発言がありましたが、17日に財務相が
「(82円台などの)為替の防衛ラインを持っているわけではない。」と
火消しの発言をしていますので明確ではありませんが、市場では83円を
割り込むあたりでは介入を警戒する動きになる可能性がありそうです。

市場では介入についていろいろな見解があるようで、一度介入に踏み切る
と(市場に)負けられない戦いになるとの指摘がある一方、円安への単独
介入ではドル高以外では成功したためしがないとの指摘もあり、中間
決算期末の9月の後半での日輸出企業のドル売り円買いの動きとともに、
今後の展開が注目されます。

一方、米ドルに関しては、米経済指標が強弱交錯していながらも、
14日に米WSJ紙が米ゴールドマン・サックスの観測として
「FRBは11月に新たな資産買い入れプログラムを発表する可能性。」
との記事を掲載したこともあってドルストレートでは総じてドル安傾向
になりましたが、同観測報道による織り込みが進んだこととともに、
一部ではFRBはしばらく新たな動きをしないとの見方もあるようで、
21日深夜のFOMCがとても注目されます。

また、週末にはアイリッシュ・インディペンデント紙が
「アイルランド政府はIMF支援を求めざるをえないほど危険が近い。」
との観測報道をしたことなどで、ドルストレートではリスク回避の
ドル買いの動きが見られましたが、後にIMFのスポークスマンが同記事へ
の否定的な見解を発表するなど不透明感があるようで、今後の市場の
リスク認識の動向が注目されます。

ユーロに関しては、バーゼル3での規制が許容の範囲であったことや、
欧州委員会がユーロ圏のGDP見通しを従来の+0.9%から+1.7%に
上方修正したことや、イタリア・スペインなどの国債入札が無事に終了
したことなど好材料がある一方、

独・欧のZEW景況感調査(9月)がともに市場予想よりもかなり弱い結果に
なったことや、15日にIMFが「ギリシャは2010年の目標達成のため新たな
措置が必要。ギリシャの成長見通しにはダウンサイドリスクがある。」
との見解を発表したことなどとともに、アイルランドなどの国債と独連邦
債の利回りが再び拡大していることなど、金融市場ではリスク回避の動き
も見られ、好悪材料が交錯しているようで、今後の展開が注目されます。


さて今日は、トレードの「特権」のお話です。

横綱の白鵬が、元横綱千代の富士の九重親方の53連勝を
ついに抜いて、戦後トップの連勝記録を樹立しましたね。

この後は、大横綱の双葉山の持つ69連勝ですが、
横綱の白鵬がどこまでいけるか楽しみです。

今年の相撲界は賭博問題で揺れて観客も少なくなったようですが、
ようやく「満員御礼」の垂れ幕も見られるようになりました。

大関以上での日本人力士は、琴光喜が賭博問題で解雇されたため
幕内最高齢の魁皇だけですが、日本人力士も頑張って、
将来は大関や横綱として活躍してもらいたいものです。

さて、

私は相撲のことはよくわからないのですが、
「押さば押せ、引かば押せ、押して勝つのが相撲の極意。」
などという言葉を聞いたことがあって、

そして一方、柔道では「押さば引け、引かば押せ。」
などと聞いたことがあります。

まぁ、実際に相撲や柔道に取り組んでいる方には
「そんな、単純なものじゃないよ。」
と、叱責されてしまいそうですが、(苦笑)

格闘技でも種目によって心得もずいぶん違うものですね。

相撲では、土俵の外へ相手を押し出すか、
あるいは土俵の中で相手に土をつけれるかで勝負が決まりますが、
その決まり手には48もあるそうです。

最近は、四十八手といいますと、別の意味に取られがちですが、(笑)
四十八手の元祖は相撲なのですね。

「八卦よい」の掛け声とともに、

巨漢の力士が土俵の中央で激しくぶつかり合い、
互いに押しに押してせめぎあいます。

土俵の中で投げやはたき込みが決まることもありますが、
どちらかが土俵際に追い詰められることもあります。

そして土俵際では、押し出されるか、
あるいはうっちゃれるか、の勝負になりますが、
どことなく相場に似ているような気がしますね。

前回高値安値のレジスタンス・サポートのレンジや
チャネルやバンドの端が土俵で、

そして土俵際では、それまでの動きを押し進めようとする向きと
頃は良しと反転させようとする向きがせめぎあいを演じます。

土俵際では「抜けるか戻るか」のブルとベアの戦いの争点になって、
やがてどちらかが優勢になって、
相場は次の状態へと移行して行きます。

ブルとベアのどちらが優勢になるかを見極めるのが
トレードの判断ということになりそうですが、

このチャートポイントでの判断は、
当然ながら、売りか買いかの正反対になる判断で、
トレードの勝ちと負けとを決めることになります。

別の言い方をしますと、
土俵際は勝ちと負けとを分かつポイントで、
ここでの判断こそが、勝ちと負けとを決定することになります。

ところで、(不謹慎な話で恐縮ですが)

ギャンブルでは、勝負の始まる前に
どちらが勝つかを予想して賭けなければなりませんが、

トレードでは、土俵際の戦いまで観戦して、
「押し出されるか」「うっちゃられるか」の
体勢の崩れまで見てから判断して
資金を投じる売買をすることができるとともに、

しかも、「こりゃまずい。」というときには、
小額の損切りの支払いで勝負を降りることまでできる、

通常のギャンブルと比べると
いわば、「特権」が与えられていますので、(笑)

この「特権」を大いに活用するならば、
とても有利に勝負を進められる可能性がありそうですね。

体勢が崩れた力士が負けるように、

前回高値安値のレジスタンス・サポートのレンジや
チャネルやバンドの端が土俵では、

ブルとベアのパワーバランスが崩れた方に相場が傾く
この相場の性質を利用して、

ブルとベアのパワーバランスの崩れを見て、
優勢になったほうに「ちゃっかり着いて」、(大笑)

また、思わず劣勢側が「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」ように
急激に反攻してきたら「損切りの特権」を行使するというわけです。

「小ずるい」と言われようが、
特権を使いまくってトレードをしていきたいものですね。(爆)


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX 阿伽羅(あから)のお話


先週の9月11日で米同時テロから9年になりますが、
問題になっていたフロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師による
コーラン焼却計画は完全に中止になったそうですね。

●先週9月6日(月)〜10日(金)の気になる出来事

<6日(月)>

豪ANZ求人広告件数(8月)は前回値より強い2.6%になりました。
前週4日にNZでマグニチュード7.1の地震がありましたが、
格付け会社のS&Pが「地震はNZの格付けに影響しない。」
との見解を発表しました。
前週末の米雇用統計が市場予想より強かったことが影響してか、
リスク回避がいったん後退する相場展開になりました。
日経平均が前週末比+187.19円で引けました。
英テレグラフ紙がIFO所長のコメントとして、
「ギリシャの財政政策ではデフォルトが回避できない。」
との記事を掲載しました。
先週に3つのPMIが弱かったポンドを中心に欧州通貨が下落して、
円が買われるリスク回避の動きになりました。
独銀行協会が
「バーゼル3では独大手10行は1050億ユーロの追加資本増強が必要。」
との見解を発表しました。
オーストリア中銀総裁が
「ECBは12月以前に出口戦略について協議はしない可能性。」
との見解を示す発言をしました。
アイルランドの財務相が
「アングロ・アイリッシュ銀行(問題)が国家を破綻させることはない。」
との認識を示しました。
ユーログループ議長が
「EUは財政協調で合意に至りつつある。
米経済が弱まる可能性を懸念する。」
との認識を示す発言をしました。
米国とカナダの市場はレーバーデイで休場でした。

<7日(火)>

米WSJ紙が
「欧州のストレステストでは一部のバークレイズなどの銀行で
リスクのあるソブリン債を過小評価して申告していた。」
との記事を掲載しました。
ユーロがリスク回避の動きになりました。
日銀が政策金利を0.10%に据え置きました。
追加の緩和策はありませんでした。
豪RBAは政策金利を4.50%に据え置きました。
豪RBA声明では
「金融政策は当面適切。成長はトレンドに近い。
インフレは目標に近い。世界の見通しはやや不透明。
住宅価格への上方圧力は緩和。民間需要は強含み。
交易条件はとても良好。企業投資は大きく拡大する可能性。」
などの見解が示されました。
日景気先行CI指数速報(7月)は98.2、
日景気一致CI指数速報(7月)は101.8と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
スイス失業率(8月)は市場予想とおりの3.6%になりました。
日経平均は前日比−75.32円で引けました。
豪州でギラード首相が率いる労働党が過半数議席を獲得しました。
日銀総裁の記者会見では
「金融政策は為替や株に直接対応して上げ下げするものではない。
追加緩和は為替や株価などの変動に焦点を当てたものではない。
当局が為替相場を自在にコントロールできるわけではない。
政策の効果を短絡的な相場動向で判断するのは適当ではない。
米経済は減速していても後退はせずに緩やかに回復。
円高が日本経済に与える影響を注意深く監視する。
景気と物価の下振れリスクに注意が必要。
必要なら適時適切に政策対応を行う。」
などの認識を示す発言がありました。
しだいに円が買われる相場展開になりました。
ECBの専務理事が「市場は非常に不安定になる可能性。」
との認識を示す発言をしました。
ポルトガルと独10年物国債のスプレッドが拡大しました。
独製造業受注(7月)は市場予想より弱い−2.2%になりました。
ユーロの下落が進みました。
米NY連銀が27.08億ドル規模の米国債買い切りオペを実施しました。
ユーログループ議長が
「ギリシャは良い軌道に乗っている。
スロベキアの救済拒否は受け入れがたい。」
などの見解を示す発言をしました。
米FRBの公定歩合議事録では
「個人消費はやや弱まった。景気回復は予測よりも減速。
ダラス連銀とカンザスシティ連銀が公定歩合の引き上げを要求。
多数の連銀総裁が現在の緩和的政策が望ましいと判断。」
などが公表されました。
トリシェECB総裁が
「ECBは経済に対する警戒を緩めてはいない。
柔軟性を欠いた労働市場は経済成長を抑制。
欧州と米国の銀行は資本増強が必要。
ギリシャのユーロを離脱はありえない。」
などの認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比−107.24ドルで取引を終えました。

<8日(水)>

豪財務相が「できるだけ早い時期に資源税の法制化を目指す。」
との発言をしました。
日国際経常収支(7月)は1兆6759億円、日機械受注(7月)は8.8%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
日財務相が
「今の円高は明らかに一方的に偏っている。
必要な時には断固たる措置とる。」
と円高牽制の発言を繰り返しました。
(日財務相発言にも)円高傾向が続きました。
豪住宅ローン(7月)は市場予想より強い1.7%になりました。
日銀金融経済月報では
「先行きの景気は改善の動きが一時的に弱まるが緩やかに回復。」
などが報告されました。
日景気ウォッチャー調査の現況判断DI(8月)は45.1、
同じく先行判断DI(8月)は40.0と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日経平均は前日比−201.40円で引けました。
独貿易収支(7月)は市場予想より強い135億ユーロ、
独経常収支(7月)は市場予想より弱い90億ユーロになりました。
英ハリファックス住宅価格(8月)は
市場予想より強い0.2%になりました。
独連銀総裁が
「二番底懸念とデフレ懸念には根拠がないが、
金融市場には依然として高い不確実性がある。」
などの認識を示す発言をしました。
英鉱工業生産(7月)は市場予想より弱い0.3%、
英製造業生産高(7月)は市場予想とおりの0.3%になりました。
ギリシャが第2四半期GDPの−1.5%を−1.8%に下方修正しました。
独鉱工業生産(7月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
加住宅建設許可(7月)は市場予想よりは強い−3.3%になりました。
加BOCが政策金利を0.25%引き上げ1.00%にしました。
加BOC声明では
「カナダの消費と企業投資は引き続き強い。
カナダ経済はより緩やかに回復。インフレ率は予測に沿っている。
回復減速の主な要因は米経済活動の弱まりによる。
見通しには異例の不透明性がある。追加利上げは慎重に検討する。」
などの見解が示されました。
加Ivey購買部協会指数(8月)は市場予想より強い65.9になりました。
カナダドルが堅調に推移しました。
アイルランド政府が
「アングロ・アイリッシュ銀行を2行に分割して、
1行は売却か閉鎖の予定。」と発表しました。
ハンガリー経済相が
「早ければ2012年にユーロ導入をする可能性。
ハンガリーには新規のEU・IMF融資は必要ない。」
などを発表しました。
ポルトガルの国債入札が無事に消化されました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)では
「5地区が緩慢な成長、他の5地区がマチマチないし減速。
景気は減速の兆候が広がってきた。
企業の設備投資計画にはほとんど変化はない。
商業用不動産への需用はとても弱い。」
などが報告されました。
オバマ米大統領が
「経済の回復の進展は痛々しいほど鈍い。
研究開発費の控除の恒久化を提案。
問題に対して政府が全ての解答を持っているわけではない。」
などの認識を示す発言をしました。
米消費者信用残高(7月)は
市場予想よりは強い−36億ドルになりました。
ガイトナー米財務長官が
「米経済の回復は続いているが、
米経済には依然として政府の支援が必要。
日本は困難な問題に対応している。
中国は人民元の改革をさらに進めるべき。」
などの認識を示しました。
NYダウは前日比+46.32ドルで取引を終えました。

<9日(木)>

米ダラス連銀総裁が
「MBSへの再投資は追加緩和が差し迫っていることを示さないが、
米経済はまだ貧血の状態にある。
下半期の経済成長は2%水準と予想する。」
などの認識を示しました。
米NY大学の教授が「米国が景気後退になる確率は40%」
との見解を発表しました。
オバマ米大統領が、
「中間選挙が米経済への国民投票になるなら
米民主党は厳しい局面になる。」
との認識を示す発言をしました。
日財務相が
「経済対策の予算は9200億円だが事業規模は大きくなる。」
との認識を示しました。
日全産業第3四半期景況判断BSIは7.1になりました。
豪雇用者数変化(8月)は6ヶ月連続の増加になる3.09万人、
そして、豪失業率(8月)は5.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
豪ドルが主要通貨に対して上昇しました。
ECBの専務理事が「ドイツの銀行はさらに資本が必要になる。」
との認識を示す発言をしました。
日経平均は前日比+73.79円で引けました。
独消費者物価指数確報(8月)は市場予想とおりの0.0%になりました。
欧ECB月報(9月)では
「政策金利は適切。ユーロ圏は緩やかな景気回復。
インフレ期待は抑制。銀行向けの緊急措置の融資は2011年まで延長。
世界経済の成長の強さはやや弱まっている。」
などが報告されました。
英商品貿易収支(7月)は市場予想より弱い
−86.67億ポンドになりました。
ルクセンブルク中銀総裁が
「今度は(各国が)バーゼル3のルールを遵守すると思われる。
ユーロ圏で広範囲に回復の兆候が見られるが、
回復は一様ではなく嫌なサプライズがある可能性。」
などの見解を示す発言をしました。
OECDが「世界経済の減速はより明確になってきた。」
との見解を発表しました。
英BOEが政策金利を市場予想とおり0.50%に据え置きました。
そして、資産買い入れ枠を2000億ポンドで維持しました。
アイルランドの短期証券の入札が無事に消化されました。
加住宅着工件数(8月)は市場予想より弱い18.33万人になりました。
米貿易収支(7月)は−428億ドル、
米新規失業保険申請件数は45.1万件と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
加新築住宅価格指数(7月)は−0.1%、
加国際商品貿易(7月)は−27億カナダドルと、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
米NY連銀が13.5億ドル規模の米国債買い切りオペを実施しました。
トリシェECB総裁が
「ユーロが危機を乗り越えると確信する。
緊急的な措置は漸進的に解除。財政赤字への監視は飛躍的に改善。
新銀行規制は世界レベルで実施されるべき。」
などの見解を示しました。
NYダウは前日比+28.23ドルで取引を終えました。

<10日(金)>

日本振興銀行が自力再建を断念して金融庁に破綻申請をしました。
日本ではじめてペイオフが発動されることになりました。
日銀総裁が、
「日本振興銀行の破綻は金融システム安定性に影響を与えない。」
との見解を示しました。
日第2四半期実質GDP確報は0.4%、
日第2四半期名目GDP確報は−0.6%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
日第2四半期GDPデフレータ確報は
前年比で市場予想より強い−1.7%になりました。
日国内企業物価指数(8月)は市場予想より強い0.0%になりました。
人民元の対ドル基準値が1ドル6.7625元と
2005年7月の切り上げ後の最高値になりました。
日本政府が経済対策を閣議決定して、
「経済対策は国費で9150億円程度、事業規模で9.8兆円程度。
(円高に)必要な時には為替介入を含め断固たる措置。
日銀にさらなる必要な政策対応を期待。
必要に応じ1兆円の国庫負担の活用を含め補正予算を編成。
家電エコポイント制度を3ヶ月延長。住宅エコポイントを1年延長。」
などを発表しました。
日首相が「日本が行動したときにネガティブなことを
言わないで欲しい、などいろいろやっている。」と
欧米当局と為替介入での調整をしていることを
示唆する発言をしました。
中国の貿易収支(8月)は市場予想より弱い200.3億ドルになりました。
日経平均は前日比+140.78円の9239.17円で週の取引を終えました。
ドバイワールドが「約249億ドルの債務再編で債権者と正式合意」
になったことを発表しました。
欧州時間に入ってユーロが堅調になりました。
英生産者仕入価格(8月)は−0.5%、英生産出荷価格(8月)は0.0%と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ギリシャの失業率(6月)が市場予想よりは強い11.6%になりました。
ドル円がしだいに堅調になりました。
加雇用ネット変化率(8月)は市場予想より強い3.58万人、
加失業率(8月)は市場予想より弱い8.1%になりました。
米卸売在庫(7月)は市場予想より強い1.3%になりました。
NY時間にポンドがしだいに軟調になりました。
加BOC総裁が
「米経済の弱まりはカナダに重要な影響を与える。
取り巻く状況は異例なほど不透明で金融政策は慎重に行なう必要。」
などの認識を示す発言をしました。
IMFが「ローン審査終了後にギリシャへ25.7億ユーロを供給する。」
と発表しました。
終盤に「独金融機関が数十億ドル規模の資金調達難に陥って
週末にも救済される。」との観測でユーロが急落しました。
NY原油(WTI)は76ドル台前半で取引を終えました。
NYダウは前日比+47.53ドルの10462.77ドルで週の取引を終えました。

週末に発表された中国鉱工業生産(8月)は13.9%、
中国小売売上高(8月)は18.4%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国消費者物価指数(8月)は市場予想とおりの3.5%になりました。

●今週の主な予定

<9月13日(月)の主な予定>

午後4時15分にスイス生産者輸入価格(8月)、
深夜3時に米月次財政収支(8月)、
などの経済指標が発表されます。

<9月14日(火)の主な予定>

朝7時45分にNZ小売売上高指数(7月)、
朝8時01分に英RICS住宅価格(8月)、英NW消費者信頼感(8月)
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(8月)、豪NAB企業信頼感指数(8月)
午後1時半に日鉱工業生産確報(7月)、日稼働率指数確報(7月)、
午後3時に独卸売物価指数(8月)、
午後5時半に英消費者物価指数(8月)、英小売物価指数(8月)、
同午後5時半に英DCLG住宅価格(7月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(9月)、
同午後6時に欧鉱工業生産(7月)、欧ZEW景況感調査(9月)、
夜9時半に米小売売上高(8月)、
同夜9時半に加第2四半期労働生産性、加第2四半期設備稼働率、
夜11時に米企業在庫(7月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・独・(欧)・米の指標には注目です。

<9月15日(水)の主な予定>

午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数(9月)、
午前10時半に豪第2四半期新規住宅、
午後5時半に英失業率(8月)、英失業保険申請件数推移(8月)、
午後6時に欧消費者物価指数確報(8月)、
午後7時半から英BOE総裁講演、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(9月)、米輸入物価指数(8月)、
同夜9時半に加製造業出荷(7月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(8月)、米設備稼動率(8月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<9月16日(木)の主な予定>

朝6時にRBNZ政策金利、(市場予想は据え置き)
朝8時50分に日第三次産業活動指数(7月)、
午前10時10分からRBNZ総裁の議会証言、
午後3時35分から日銀総裁挨拶、
午後4時15分にスイス第2四半期鉱工業生産、
午後5時半に英小売売上高(8月)、
午後6時に欧貿易収支(7月)、
夜9時にスイスSNB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時半に米生産者物価指数(8月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に米第2四半期経常収支、
夜10時に米ネット長期TICフロー(7月 対米証券投資)
夜11時に米フィラデルフィア連銀指数(9月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・スイス・米の指標には注目です。

<9月17日(金)の主な予定>

午後3時に独生産者物価指数(8月)、
午後5時に欧経常収支(7月)、
午後6時に欧建設支出(7月)、
夜9時半に米消費者物価指数(8月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(9月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

さて、先週もいろいろなニュースがありました。
英テレグラフ紙がIFO所長のコメントとして
「ギリシャの財政政策ではデフォルトが回避できない。」
との記事を掲載したり、
アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の問題があったり、
米WSJ紙の「欧州のストレステストでは一部のバークレイズなど
の銀行でリスクのあるソブリン債を過小評価して申告していた。」
との報道などに加え、
週末には「独金融機関が数十億ドル規模の資金調達難に陥って
救済される?」との観測まで出て、欧州金融不安が再燃して、
ユーロが上下動しながらも軟調な相場展開になりました。

アイルランドでは、今年の財政赤字が昨年の対GDP比14%から
11.5%に改善される見込みでしたが、
経営破綻したアングロ・アイリッシュ銀行への追加支援で、
財政赤字の対GDP比が20%にも跳ね上がるとのことで、
この銀行追加支援を政府債務に含めるか、
あるいは特殊要因として除外するかどうか、
欧州委員会と協議中としながらも、
アイルランド国債と独連邦債の利回り格差は
10年物で3.5%まで拡大していて、
ユーロ安の導火線に再び火がついた可能性があり、
今後の展開が注目されます。

一方、3日の米雇用統計が市場予想ほどには弱くなかったことや、
その後に発表された経済指標がやや米経済の悲観論を後退させて、
米国の向こう6年間での500億ドル規模の追加経済対策の発表も
あって米経済の二番底への警戒感も幾分和らいでいますが、
米調査会社のトムソン・ロイターによりますと、
アナリストによる米主要500社の2011年の通期の収益予想が
15%増まで下がり、米国の景気減速懸念は根強いようです。

アナリスト予想では、米経済への悲観論の後退や
週末に発表された中国の経済指標が強かったことなどを背景に
ドルが買われ、また日本の円高牽制も強まっていることで、
ドル円が戻りを試すと見る向きがある一方、

中国による日本国債の買いが今年1月以来で2兆3000億円を
越えているなど中国による日本国債の買いが増加していることや、
中間決算期末の9月の後半では日本の輸出企業がドル売り円買いを
進めやすいとの見方もあるようで、
強弱感が交錯しているとともに、
14日の日与党の代表選のイベントも控え、
振幅の大きな上下動になる可能性もありそうです。

他方、豪ドルなど資源国通貨は総じて堅調ですが、
欧州の金融不安の再燃などが市場全般のリスク回避の動意に
なった場合には調整に転ずる可能性があるとの指摘も聞かれ、
警戒だけは一応しておいてもよさそうです。


さて今日は、阿伽羅(あから)のお話です。

私は将棋が好きで、免状だけは日本将棋連盟のアマ五段を
持っているのですが、実力はいまや初段以下(笑)の愛棋家です。

今日、日経新聞(9/12)を読んでいましたら、
将棋にかかわる面白いコラムが目に留まりました。

阿伽羅とは、仏教由来と思われますが、
10の224乗というとても巨大な数のことで、
将棋に現れるすべての指し手の数に近いそうです。

そのコラムによりますと、

情報処理学会の将棋プロジェクトチームが
東大の本郷にある169台のコンピューターを連結し
4つの将棋ソフトを動かして
女流プロ棋士の清水市代女流王将に挑戦しようとする企画で、

このプロジェクトに「阿伽羅」という命名がされたのだそうです。
なかなか洒落たネーミングをするものですね。

コンピューター対人間の頭脳戦では、
スーパーコンピューターのディープ・ブルーと
カスパロフとのチェスでの戦いが有名ですが、

将棋でも第16回世界コンピューター将棋選手権で優勝した
将棋ソフトの「ボナンザ」と、
渡辺明竜王との2007年の戦いがあります。

そのときの結果はコンピューターの負けになりましたが、
今回の「阿伽羅」では、リーダー役のソフトを中心とした
4台のソフトの多数決で差し手を決定するのだそうで、

将棋プロジェクトの副委員長によりますと、
「95%の確率で勝てる」と豪語しているそうです。

一方、頭ひとつしかない人間ですが、(笑)
連結された169台のコンピューターと対戦して、
勝ち負けを争うわけですから、
人間の頭脳の凄さも驚きといえば驚きですね。

さて近年、将棋のソフトが飛躍的に強くなっていますが、
これは形勢判断の5000万種類の評価をする評価関数だけではなく、

プロ棋士たちの棋譜をソフト自体が学習する「機械学習」と
呼ばれる機能が搭載されていることによるそうです。

つまり、将棋ソフト自体が将棋の学習と練習とをするのだそうですが、

相場では「相場のことは相場に聞け」ともいいますので、
自動トレードソフトの場合にあてはめてみると、
基本ロジックだけではなく、
「相場つきの変化と対応」を自動学習する機能にも該当しそうで、
興味深いですね。

ところで、

情報処理学会の将棋プロジェクトチームでは
「数年後には名人や竜王に勝ちたい」と意気込んでいるとのことで

今後も、コンピューター対人間の頭脳戦は興味深いですが、

日本将棋連盟の米長邦雄会長は

「プロの直感と大局観。
 このふたつが解明されたときがプロが追い越される日。」

と述べているそうです。

そういえば、経済学にも「合成の誤謬」ということがあるように

「部分的には合理的で正しいものが
 全体としては間違った結果を生む。」

摩訶不思議なこともあるようで、

ときに曖昧と謗(そし)りを受けることもありますが、
大局観はトレードでも人間の持てる特性として
大切な場合がありそうですね。

金融危機の再燃がまたささやかれていますが、

かつてユーロが半年も下落をしていた頃、

「短い時間足のテクニカルがどうだのこうだの
 そんなことはあまり関係ない。
 ここで売らずにどこで売るんだよ。」

「通貨ペアの選択は、株式での銘柄選択に該当するもので、
 トレードの勝ち負けの半分以上を占める大切な選択だ。
 しっかり大きな流れを捕まえて通貨ペア選択をちゃんとすれば、
 タイミングが多少いい加減でも勝ててしまうくらいだよ。」

と、ちょっと乱暴な言葉のようですが、(苦笑)
こんなことを言っていた人もいたとかいないとか…。

詳細に分析することだけではなく、

「えい、やー。」とばかり雑を排し、(爆)
本質を見る大局観も養っていきたいものですね。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。

FX 「逆から考える」のお話


先週末の米雇用統計とISM非製造業景況感指数の発表で、
ドル円などがジェットコースターのような相場展開になりましたね。

●先週8月30(月)〜9月3日(金)の気になる出来事

<30日(月)>

NZ貿易収支(7月)は市場予想より弱い−1.86億NZドルになりました。
日銀が午前9時から臨時の政策会合を開くとの報道がありました。
しばらく円安傾向になって日経平均が前場で堅調に推移しました。
正午過ぎに日銀の臨時政策会合での決定として
「政策金利の現状維持を全員一致で決定。
新型オペの期間を6ヶ月に延長する。期間6ヶ月の新型オペを設ける。
新型オペの最終的資金供給規模は30兆円程度。」
などが発表されました。
追加緩和が市場予想の織り込みの範囲であったことで、
ドル円が下落して日経平均も上げ幅を縮小しました。
日経平均は前週末比+158.20円で引けました。
日銀総裁の記者会見では
「日銀は必要であれば対応を行う。
国債買い入れオペは現在の規模が最適。
日本経済の下振れリスクに注意することが必要。
追加的利下げには副作用を見極めるなどの判断が必要。
先進国は政策余地が大きくない。
金融政策ですべてが解決するわけではない。」
などの認識が示されました。
日財務相からの為替介入に関する発言はありませんでした。
繰り上げ発表となった日経済対策基本方針では
「為替動向を注視して必要なときには断固たる措置をとる。
日銀と政府は緊密な情報交換と連携を保ち、
適切かつ機動的に金融政策で経済の下支えをする。
経済対策では予備費9200億円を活用。
必要な場合には補正予算の編成含め機動的かつ弾力的に対応。
9月10日に経済対策を決定。」
などが示されました。
欧業況判断指数(8月)は0.61、欧消費者信頼感(8月)は−11と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
欧鉱工業信頼感(8月)は市場予想とおりの−4になりました。
欧経済信頼感(8月)は市場予想より強い101.8になりました。
米個人所得(7月)は市場予想より弱い0.2%、
米個人支出(7月)は市場予想より強い0.4%になりました。
米PCEデフレータ(7月)は
前年比で市場予想とおりの1.5%になりました。
加第2四半期経常収支は
市場予想より弱い−110億加ドルになりました。
NZ経済研究所が
「RBNZは来年3月まで政策金利を据え置く可能性。
10月の増税を前に個人消費が上向く可能性は低い。」
などの見解を発表しました。
米ダラス連銀製造業活動(8月)は市場予想よりは強い
−13.5になりましたが、雇用指数が−5.1に悪化しました。
オバマ米大統領が
「追加の対策を検討中。中所得者層に対する減税の拡大を求める。
中小企業向けの雇用促進政策を求める。」
などの声明を発表しました。
NYダウは前週末比−140.92ドルで取引を終えました。

<31日(火)>

NZ住宅建設許可(7月)は市場予想より強い3.1%になりました。
英GFK消費者信頼感調査(8月)は
市場予想よりは強い−18になりました。
NZ大手金融機関のサウスカンタベリーの破綻報道がありました。
日鉱工業生産速報(7月)は0.3%、日小売業販売額(7月)は
前年比で3.9%と、ともに市場予想よりも強い結果になりました。
豪小売売上高(7月)は0.7%、豪第2四半期経常収支は−56.40豪ドルと、
もとに市場予想より強い結果になりました。
格付け会社のS&Pが
「NZ格付けは金融機関SCFの破綻によって直ちに影響は受けない。」
との見解を発表しました。
日住宅着工戸数(7月)は前年比で市場予想より強い4.3%になりました。
日経平均は前日比−325.20円の大幅安で引けました。
日財務副大臣が
「急激な為替の変動には断固たる措置をとる。
為替介入をした場合は日銀に非不胎化を行ってもらう必要。
ゼロ金利政策導入の選択の可能性もあるべき。」
などの円高牽制の発言をしました。
日民主党の小沢前幹事長が党代表選に出馬することを表明しました。
独失業率(8月)は市場予想とおりの7.6%、
独失業者数(8月)は市場予想よりは強い−1.7万人になりました。
英消費者信用残高(7月)は2.0億ポンド、
英モーゲージ承認件数(7月)は4.87万人と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧失業率(7月)は10.0%、欧消費者物価指数速報は前年比で1.6%と、
ともに市場予想とおりの結果になりました。
加GDP(6月)は市場予想とおりの0.2%になりました。
米S&Pケースシラー住宅価格(6月)は
前年比で市場予想より強い4.23%になりました。
格付け会社のS&Pが
「ユーロ圏は財政緊縮が経済成長に打撃となるが、
二番底に陥る可能性はほとんどない。」
などの見解を発表しました。
米シカゴ購買部協会景気指数(8月)は
市場予想よりやや弱い56.7になりました。
米消費者信頼感指数(8月)は市場予想より強い53.5になりました。
米連邦預金保険公社が
「第2四半期には829行が問題銀行のリストに掲載された。
問題銀行の総資産は4030億ドル。
保険基金のバランスシートは152億ドルのマイナス。」
などの報告をしました。
米FOMC議事録では
「雇用市場は予想よりも弱い。ディスインフレのリスクは嵩じた。
景気回復に対する下振れリスクは大きくなった。
デフレリスクは極めて小さい。MBSへの再投資が必要となる可能性。
経済活動は予測よりも潜在率を下回って推移。
必要であれば追加緩和策を計画。」
などの見解が公表されました。
NYダウは前日比+4.99ドルで取引を終えました。

<1日(水)>

中国の製造業PMI(8月)は市場予想より強い51.7になりました。
豪第2四半期GDPは市場予想より強い1.2%になりました。
格付け会社のS&Pが
「日本は経済回復の勢いを失いつつある。」
との見解を発表しました。
日民主党の党代表選に出馬する小沢前幹事長が
「今後の急激な円高には市場介入も含めた方策を実施。
急激な円高の対処に予備費など2兆円を全額執行。」
などの方策を示しました。
日経平均は前日比+102.96円で引けました。
独小売売上高(7月)は市場予想より弱い−0.3%になりました。
スイスSVME購買部協会景気指数(8月)は
市場予想より弱い61.4になりました。
独製造業PMI確報(8月)は市場予想とおりの58.2になりました。
欧製造業PMI確報(8月)は市場予想よりやや強い55.1になりました。
英製造業PMI(8月)は市場予想より弱い54.3になりました。
米ADP雇用統計(8月)は市場予想より弱い−1.0万人になりました。
米ISM製造業景況指数(8月)は市場予想より強い56.3になりました。
米建設支出(7月)は市場予想より弱い−1.0になりました。
米ISM製造業調査委員長が
「雇用指数の拡大は楽観論の継続を示す。
製造業が二番底に陥る兆候は見えない。」
などの見解を示しました。
米経済諮問委員会の委員長が
「米経済はまだ大きな需用不足に直面。
需用の拡大には米政府による支出と減税が必要。」
などの認識を示す発言をしました。
米フィラデルフィア連銀総裁が
「デフレリスクに直面した場合のみ追加金融緩和を実施すべき。
失業対策で緩和を行なうべきではない。
米経済は軟調な局面入りしているが二番底ではない。」
などの見解を示す発言をしました。
IMFが「ソブリン債へのデフォルトリスクは誇張されている。」
との見解を示しました。
NYダウは続伸して前日比+254.75ドルで取引を終えました。

<2日(木)>

FRBの副議長が
「FRBには利下げのための更なる選択肢がある。」
との見解を示す発言をしました。
豪貿易収支(7月)は市場予想より弱い18.88億豪ドルになりました。
日民主党の党代表選に出馬する小沢前幹事長が
「急激な円高は何とか止めなければならない。
介入の効果は他国の協力なしには効果が薄いが、
(単独でも行うくらいの)覚悟でやるべき急激な円高。」
などの認識を示しました。
スイス第2四半期GDPは市場予想より強い0.9%になりました。
英ネーションワイド住宅価格(8月)は
市場予想より弱い−0.9%になりました。
日経平均は続伸して前日比+135.82円で引けました。
スイス実質小売売上高(7月)は4.8%になりました。
英建設業PMI(8月)は市場予想より弱い52.1になりました。
欧第2四半期GDP改訂値は市場予想とおりの1.0%になりました。
欧生産者物価指数(7月)は市場予想より弱い0.2%になりました。
欧ECBが政策金利を1.00%に据え置きました。
米第2四半期非農業部門労働生産性確報は、
市場予想よりは強い−1.8%になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より強い47.2万件になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「現在の金利水準は適切。最近の経済指標は予想以上に好調。
ユーロ圏経済は緩やで不均一のペースで成長の見通し。
経済環境は不透明。見通しへのリスクはやや下向き。
流動性オペは必要な限り供給を続ける。非標準的措置は一時的なもの。
2010年のスタッフ予想の上方修正は第2四半期の回復による結果。
財政発展は全体的に予想に一致。二番底を予想していない。」
などの認識が示されました。
バーナンキFRB議長が
「金融の全ての危機を防ぐことは不可能。
金融政策はバブル退治の手段には適さない。
監督と規制が防御の最前線になる。」
などの認識を示す発言をしました。
米中古住宅販売保留(7月 契約ベース中古住宅販売)は
市場予想より強い5.2%になりました。
米製造業受注指数(7月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
米ホワイトハウスの報道官が
「米政府は大規模な新規景気刺激策を検討していない。」
と発表しました。
NYダウは2日続伸して前日比+50.63ドルで取引を終えました。

<3日(金)>

豪AIGサービス業指数(8月)は47.5になり前回値を上回りましたが、
4ヶ月連続で好悪分岐点の50を下回りました。
中国の外貨準備で米ドルが65%、ユーロ26%、ポンド5%、円3%、
になることが報道されました。
ロシア紙が「ロ中銀のカナダドルへの投資準備が数週間で整う。」
と報じました。
日経平均は前日比+51.29円の9114.13円で週の取引を終えました。
為替市場は米雇用統計を控え、しばらく動意薄の展開になりました。
スイス消費者物価指数(8月)は市場予想とおり0.0%になりました。
独サービス業PMI確報(8月)は市場予想より弱い57.2になりました。
欧サービス業PMI確報(8月)は市場予想より強い55.9になりました。
英サービス業PMI(8月)は市場予想より弱い51.3になりました。
欧小売売上高(7月)は市場予想より弱い0.1%になりましたが、
前年比では市場予想より強い1.1%になりました。
欧州委員会が
「ギリシャ銀行の安定化基金に100億ユーロの融資をする。」
と発表しました。
ギリシャ財務相が
「今年、ギリシャ経済は4%までは収縮しない可能性。」
との見解を示す発言をしました。
欧州委員が
「欧州委員会は13日にEUの2010年の成長見通しを引き上げる見込み。
下半期のEUの成長は上半期より鈍化する見込み。」
などの認識を示しました。
ユーロが米雇用統計の発表前に堅調になりました。
米雇用統計では、
「失業率(8月)が市場予想とおりの9.6%、
NFP(8月)が市場予想より強い−5.4万人。
民間部門雇用者数変化(8月)が市場予想より強い6.7万人、
製造業雇用者数変化(8月)が 市場予想より弱い−2.7万人。」
などの結果になりました。
また、前回値のNFPで7.7万人の上方修正がされました。
しばらくドルが買われる展開になりました。
ECBの専務理事が
「我々は危機から脱していない。
やるべきことが数多くある。」
との認識を示す発言をしました。
NY大学のルービニ教授が
「先進国の経済成長は潜在率を下回っている。
米国と日本には二番底に陥るリスクが存在。
行き過ぎた緊縮財政はリスクになる。
ユーロ圏には弱いユーロが必要。
ECBはさらに緩和策を実施すべき。
ECBが有する選択肢の一つは利下げである。」
などの見解を示す発言をしました。
ドイツ連銀からザラツィン理事が罷免されました。
米ISM非製造業景況指数(8月)は市場予想より弱い51.5になりました。
ドル売り動意になりました。
米アトランタ連銀総裁が
「リスクはやや下向きにシフトした可能性。
極めて緩和的な金融政策が妥当。経済は一時的な下振れを通過中。
FOMCの決定が過大解釈されている。金融システムは改善。
信用の逼迫も緩和してきている。」
などの認識を示す発言をしました。
米ISM非製造業景況調査委員会の委員長が
「米経済が二番底に陥る可能性はないが注視は必要。
製造業は将来に対する強いサインを示している。」
などの認識を示しました。
オバマ米大統領が
「経済の傷を癒すには数年を要す。雇用創出への追加措置が必要。
経済は正しい方向に向かっている。」
などの認識を示す発言をしました。
ユーログループ議長が
「ユーロ圏経済は回復軌道に乗っている。
ユーロ圏の経済成長には幾つかのリスクも存在。
米国は回復軌道を前に困難に直面している。」
などの見解を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は74ドル台後半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+127.83ドルの10447.93ドルで週の取引を終えました。

●今週の主な予定

<9月6日(月)の主な予定>

米・加がレイバー・ディで休場です。
午前10時半に豪ANZ求人広告件数(8月)、
の経済指標が発表されますが重要経済指標はありません。

<9月7日(火)の主な予定>

正午過ぎに日政策金利、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時に日景気先行CI指数速報(7月)、日景気一致CI指数速報(7月)
午後2時45分にスイス失業率(8月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後7時に独製造業受注(7月)、
などの経済指標が発表されます。
日・豪の指標には注目です。

<9月8日(水)の主な予定>

朝7時45分にNZ第2四半期製造業売上高、
朝8時50分に日経常収支(7月)、日貿易収支(7月)、日機械受注(7月)
午後2時に日景気ウォッチャー調査(8月 現況判断DI・先行判断DI)、
同午後2時に日銀金融経済月報、
午後3時に独貿易収支(7月)、独経常収支(7月)、
午後5時半に英鉱工業生産(7月)、英製造業生産高(7月)、
午後7時に独鉱工業生産(7月)、
夜9時半に加住宅建設許可(7月)、
夜10時に加BOC政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
夜11時に加Ivey購買部協会指数(8月)、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
深夜4時に米消費者信用残高(7月)、
などの経済指標が発表されます。
英・独・加・米の指標には注目です。

<9月9日(木)の主な予定>

朝8時50分に日第3四半期景況判断BSI、
午前10時半に豪失業率(8月)、豪雇用者数変化(8月)、
午後2時に日消費者態度指数(8月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(8月)、
午後5時に欧ECB月報(9月)、
午後5時半に英商品貿易収支(7月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時15分に加住宅着工件数、
夜9時半に米貿易収支(7月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加国際商品貿易(7月)、加新築住宅価格指数(7月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(欧)・英・米の指標には注目です。

<9月10日(金)の主な予定>

朝8時50分に日第2四半期実質GDP確報、日第2四半期名目GDP確報、
同朝8時50分に日第2四半期GDPデフレータ、日国内企業物価指数(8月)
午後5時半に英生産者物価指数コア(8月 前年比)、
同午後5時半に英生産者仕入価格(8月)、英生産者出荷価格(8月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(8月)、加失業率(8月)、
夜11時に米卸売在庫(7月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・(英)・加の指標には注目です。

さて、先週は、週はじめの日銀臨時会合で発表された
金融政策が市場予想の範囲になったことで「事実売り」を浴びて、
ドル円やクロス円が円買いで下落する相場展開になりました。

そして、週末の米雇用統計では、NFP(8月)が市場予想より強い
−5.4万人となって、民間部門雇用者数変化(8月)が
市場予想より強い6.7万人になり、
さらに前回値のNFPで7.7万人の上方修正がされたことで、
ドル買い動意になりましたが、
続いて発表された米ISM非製造業景況指数(8月)が
市場予想よりも弱い51.5になったことでドル売り動意に転じて、
ドル円がジェットコースターのような激しい上下動になって、
また、ユーロドルなどのドルストレートが上下動の後に
ドル売りで堅調になる相場展開になり、
総じて先週は膠着を挟みながらも上下動の忙しい相場になりました。

また、8月31日深夜の米FOMC議事録では
「雇用市場は予想よりも弱い。ディスインフレのリスクは嵩じた。
景気回復への下振れリスクは大きくなった。
デフレリスクは極めて小さい。MBSへの再投資が必要となる可能性。
経済活動は潜在率を下回って推移。必要であれば追加緩和策を計画。」
などの見解が公表され、
緩和策の継続を示唆する内容になったのに対して、

9月2日のトリシェECB総裁の記者会見では「現在の金利水準は適切。
最近の経済指標は予想以上に好調。ユーロ圏経済は緩やで不均一の
ペースで成長の見通し。経済環境は不透明。見通しへのリスクは
やや下向き。流動性オペは必要な限り供給を続ける。
非標準的措置は一時的なもの。2010年のスタッフ予想の上方修正は
第2四半期の回復による結果。財政発展は全体的に予想に一致。
二番底を予想していない。」などの見解で、
警戒感は示しながらも、ややポジティブな内容になったようです。

一方、菅首相が「(円高に対し)必要なときは断固たる措置を取る」と
発言しているとともに、「今後の急激な円高には市場介入も含めた
方策を実施。急激な円高の対処に予備費など2兆円を全額執行。」
するとする日民主党の小沢前幹事長が党代表選に出馬することになり、
両氏ともに円高を牽制していますが差異もないわけではないようで、
日民主党の代表選の行方も注目されます。

ここのところのドル円相場では日米長期金利の影響が
強くなっているとの指摘がありますが、日長期金利の下落も一服になり、
今週は日新発10年物国債利回りが1.2%を目指す動きになる
可能性との観測があるとともに、
米景気悲観論がやや後退している中で入札が続く米国債の
需給が緩めば米長期金利も上昇する可能性が強そうで、
日米の長期金利の差が注目されます。

リスク回避も後退して、主要通貨ペアが堅調になると
見る向きが優勢のようですが、一方向の動意の相場になるよりも、
経済指標の発表などで揺れる相場展開になる可能性がありそうです。

<話題>

中央銀行サーベイの2010年4月の取引高調査が発表されましたね。

http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/deri/deri1004.htm#chart4
(末尾参照)

これによりますと、日本は為替の市場として3位に返り咲きましたが、
圧倒的に英国での為替取引が多く、そして、現在は1日あたりの取引量が
4兆ドルに迫るくらいに拡大しているようで、為替に介入するにしても
たいへんな時代になっているようです。


さて今日は、「逆から考える」のお話です。

正面から考えても判り辛いことでも、
逆から考えると判ることがありますね。

論理学や数学でも帰謬法とか背理法などがありますが、
これらもある意味「逆から考える」ことに
少し似ているような気もしますがどうなのでしょうか。

さて、証明に仮定が有るとか無いとか、
などの小難しい話は別として、(笑)

たとえば「白鳥は全て白い」ということは、
たった一羽の黒い白鳥を見つけ出せれば
(まぁ、こんなことは定理とは呼びませんが)
定理としては否定されてしまいます。

ただ、もちろん、白鳥の全てが白いわけではなくても、
その多くは確かに白く、白鳥という鳥の種類において、
「白いという明らかな傾向」は認めてもよいようですね。

ところで、

相場でもなかなか絶対的な定理のような法則はないようで、
あるとしますと「傾向」までということになりそうです。

1980年代の半ばあたりから、
相場の動きを物理学や数学的に
解明しようとする試みが行われてきましたが、

経済危機や金融危機が起こると、
白鳥には黒い白鳥もいることが事実となって、(苦笑)

有力な理論も事実の前に破綻することがあり、

時の英知を結集したLTCMでさえ崩壊の道をたどり、
相場には絶対がないことが、
皮肉にも証明されてしまいました。

また、チャートに法則性を見出そうとする研究でも、

チャートで未来の相場の動きの全てが解るとするならば、
過去の価格の記録から未来が導き出せるということで、
過去が未来を決定することになりますが、

傾向はあっても、完全な因果律まではなく、

たとえば、重要経済指標が発表されて、
それがサプライズとなったときなどに
チャートが慌てふためくように指標結果で動くことがあり、

過去以外に、現在から与えられるものを相場は織り込んで行き、
相場は過去のみによって決定されているわけではないようで、

チャートの研究で「傾向」や「有効性」は見出せたとしても、
相場における完全な定理のような法則までは
どんなに時を経て研究されたとしても
見出すことはできないのかもしれませんね。(謎)

つまり、チャートによる必勝法は
未来も発見されることはない可能性が高そうですが、

ただ、チャートは単なる過去の価格のアーカイブ
というわけではなく、

現在進行するレート(価格)は、
過去の数多いトレーダーの建て玉を引きずっているのも事実で、

ランダムウォークのようではあっても、

チャートの過去がチャートの未来に
まったく影響を与えていないとも言い切れないようで、

たとえば、意識される価格水準の抵抗などは
「傾向」として確かに存在しているといってもよいように思います。

こうしてみますと、

チャートは、確定された過去の価格の事実と、
市場参加者の意識を含む「変化する現在」を織り込む
不確定な先端の価格とによって構成されていて、

先端のローソク足と、それ以前のローソク足とでは
確定という意味では異なるものになりそうです。

先端のローソク足は未確定ゆえに、
しばしばダマシを演じることがあって、

たとえば、価格の均衡ゾーンのバランスが崩れると
価格水準のブレークが起こりやすくなる傾向がありますが、

そのブレーク狙いで、ある価格水準を「抜けたかどうか」は、
現在の未確定の足が過去になってからはじめて確定されるもので、

先端の未確定の変化する足で、
価格水準を「抜けたかどうか」を決定的に見るのは難しいものです。

そのようなこともあるために、
チャートでは「終値」が重要になってくるわけですが、

ときに終値に至るまでに、相場が大きく動いてしまって、
終値の確定まで待つとトレードチャンスを逸することもあり、(苦笑)

このあたりが難しいところのようですね。

つまり、拙速に判断するとダマシにあい、
さりとて待ちすぎると出遅れになることもあるというわけです。

早期に価格水準を「抜けたかどうか」をみるには、
終値の決定の早い下位時間軸を参考にできますが、

下位時間軸では浮動になりやすいようで、
価格水準を終値で「抜けた」と思っても、
プルバック(引き戻し)の動きで、
またもとの価格水準に戻ることもあり、

「どうすりゃいいのさ。」と悩ましいところがあります。(笑)

このようなときに「逆から考える」と
少し見えてくるものがある場合があります。

価格水準を「抜けたかどうか」は、基本的には
過去形での事後認識にならざるを得ないところがあり、
後になってはじめて判るものでもありますが、

価格水準を「抜けた」という定義を
「それまでの価格水準に戻らないこと」
として、逆からみると、

プルバック(引き戻し)の動きになっても、
「またもとの価格水準に戻らない」場合は、
価格水準を「抜けた」と認識してもよさそうです。

つまり、価格水準を「一応抜けて」
その後、また価格が戻ってダマシになるかもしれないけれども、

戻りの動きとなっても、
抜けるまでの価格水準が逆に抵抗になって、
「またもとの価格水準に価格が戻らない」ことが
下位時間軸の終値で確認できれば、

上位時間軸の先端のローソク足が未確定であっても、
価格水準を「抜けた」と早期に認識できる場合があります。

このほかにも

トレンドが継続しているかどうかでは、
トレンド継続の証拠を認識するとともに、
「トレンドを否定する価格の動き(の兆候)がないか」を探す。

レンジが継続しているかどうかでは、
レンジ継続の証拠を認識するとともに、
「レンジを否定する価格の動き(の兆候)がないか」を探す。

など、「逆から考える」と
見えてくるものがある場合がありますね。

そして…、

忌み嫌うダマシにさえも
「逆から考える」と効能と価値がある場合があります。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラの著書
「デイトレード」中の一文ですが、

「充分に知識を持たない初心者は、たとえば支持線などのテクニカルが
 うまく機能しなかった場合に、テクニカル分析は信用できず、
 使えないといった誤った認識を持つが、これは大きな間違いである。」

「たとえば支持線が4回続けて機能した後、突然、下抜けしたとしよう。
 しかし、それは支持線の概念が機能しないことを示すものではない。
 それは極めて価値のある有効な情報であり、テクニカル分析の
 概念として、最も価値のあるメッセージなのである。」

「このメッセージは、相場の『変化』を伝えているのである。」

「チャート分析が常に機能すると期待することは愚の骨頂である。
 チャートが常に正しいわけではない。時には機能しないこともあるが、
 それは経験豊かなトレーダーには価値あるメッセージなのである。」

ひねくれて考えると、こじつけのようでもありますが、(苦笑)

ヘンダーランドの相場の世界では、
正面からだけではなく、背理的な意味で

裏側や「逆から考える」ことが
トレードの大切なヒントになることが少なくないようですね。



参考: 日経BP社 オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ著
   「デイトレード」
   "Tools and Tactics for the Master Day Trader"


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。
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