FX 複数時間軸の順・逆のお話


情報のどこでもドアとも言えそうな
"iPad"が日本でも発売になりましたね。
10年ほど前に一時経営危機にもなったことがあるアップル社ですが、
現在では株価の時価総額がマイクロソフト社を抜いたそうです。

●先週5月24日(月)〜28日(金)の気になる出来事

<24日(月)>

前週末のEU財務相会合で財政規律を順守できない国に対し
厳格な制裁を課すことが合意になりました。
前週末にスペインの銀行のカハスールに救済措置がとられました。
前日にスペインの首相が
「スペインは債務履行して返済することが可能。」
との認識を示しました。
ガイトナー米財務長官が
「世界経済は予想以上に早いペースで拡大している。」
との認識を示しました。
中国国家主席が
「主権尊重は中国にとって重要な問題。
内需拡大と家計の消費促進に向け努力。
引き続き為替制度改革を段階的に進める。」
などの発言をしました。
日銀経済月報では、
「景気は海外経済の改善を起点として緩やかに回復。
生産の伸び率は鈍化も実勢として増加を続ける。
国内企業物価は当面緩やかに上昇見込み。」
などの見解が発表されました。
英財務相が62億ポンドの歳出削減を表明しました。
英BOEの政策委員が
「インフレはターゲットの2%に向け今後半年間で下落見込み。
ユーロ圏の問題は英国の脆弱な回復へのリスク。」
との見解を示す発言をしました。
米中古住宅販売件数(4月)は市場予想より強い577万件になりました。
IMFが「スペインの大規模な財政赤字は縮小を開始。」
との認識を示しました。
FRBの2009年度年次報告では
「利上げ前のMBS売却は想定していない。」
ことが発表されました。
スペインの貯蓄銀行4行が事業統合をしました。
NYダウは前週末比−126.82ドルで取引を終えました。

<25日(火)>

北朝鮮の金正日書記が軍に戦闘準備をとるように
命令したことが報道されました。
日経平均が9500円を割り込みアジア株式市場も軟調になりました。
独10年物国債利回りが過去最低の2.598%を更新しました。
英第1四半期GDP改訂値は市場予想とおり0.3%になりました。
欧鉱工業新規受注(3月)は市場予想より強い5.2%になりました。
ユーロ円が一時2001年11月安値の108.84円を割り込みました。
米S&Pケースシラー住宅価格(3月)は前年比で
市場予想より弱い2.3%になりました。
米消費者信頼感指数(5月)は市場予想より強い63.3になりました。
また、構成項目の雇用指数もやや改善しました。
「ECBが0.50%の緊急利下げをするのでは?」
という噂が飛び交いました。
北朝鮮が韓国との全ての関係を断絶すると発表しました。
セントルイス連銀総裁が
「欧州の混乱が世界経済を回復軌道から外す可能性は低い。
今後数年マクロ経済の変動が高まる可能性。
FRBの量的緩和は有効。米経済は拡大。
米国の労働市場は早くには改善しない可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
FRBの4月の公定歩合議事録では
「公定歩合は0.75%での据え置きを決定。
3つの連銀が1.0%への引き上げを要求。
緩和的なスタンスを継続するべきとの意見が多数。
緩やかな景気回復とインフレの推移となるとの見通しが多数。」
などが公表されました。
イタリア政府が2012年までに財政赤字をGDP比で3%以下へ削減する
「財政削減パッケージ」を承認したことが報道されました。
NYダウは前日比−22.82ドルで取引を終えました。

<26日(水)>

バーナンキFRB議長の日本講演では、
「中央銀行は政治の影響を受けない必要。
金融政策と財政政策には境界線が必要。
中央銀行は政策に透明性が必要。
多くの研究によるとインフレ率は低いほうが望ましい。
ドルの通貨スワップは金融市場への恒久的な措置にあらず。」
などの認識が示されました。
OECDチーフエコノミストが
「ユーロは長期間過大評価されていた。
弱いユーロは短期的にはユーロ圏経済に良い。」
などの見解を示す発言をしました。
米CEA委員長が
「赤字抑制への信頼できる計画が必要だが、
米国には失業率低下への行動をとる財政的余地がある。」
との認識を示しました。
OECDの経済見通しでは
「2010年の世界全体のGDP伸び率を4.6%、
2010年の米GDP伸び率を3.2%、
2010年の日本の成長率見通しを3.0%、」
などの上方修正が発表されました。
また、政策金利について
「FRB政策金利は2010年末まで現行水準維持もその後上昇へ。
ECB政策金利は2011年末まで現行水準維持もその後上昇へ。」
などのOECDの見通しを発表しました。
欧州委員会が
「銀行の破綻に関する協調的な行動の新たな枠組みが必要。
世界や欧州レベルでの銀行解体資金への共通アプローチが必要。」
などの見解を発表しました。
米耐久財受注(4月)は市場予想より強い2.9%になりました。
WSJ紙が「スペインの大手銀行BBVAが10億ドルの資金調達更新が
困難に。」との観測報道をしました。
ドイツ連邦銀行が
「ユーロ圏のデフォルトは引き続き可能性がある。」
との見解を発表しました。
米新築住宅販売件数(4月)は優遇措置終了の駆け込みもあったか、
市場予想より強い50.4万件になりました。
格付け会社のフィッチが
「スペイン地方自治体の欧州危機へのリスク資産は大きい。
フランス地方自治体の欧州危機へのリスク資産は比較的小さい。」
などの見解を発表しました。
豪政府が資源税の撤廃を検討していることが報道されました。
独首相が「独はユーロを支援。ユーロが強くなることを望む。」
との発言をしました。
中国がユーロ圏国債の保有を再検討していることが報道されました。
IMFが「イタリア経済は緩やかな回復へ向かう。」
との見解を発表しました。
米財務省が政府保有のシティグループ株式を
62億ドルで売却したことが発表されました。
NYダウは1万ドル台を割り込んで
前日比−69.30ドルで取引を終えました。

<27日(木)>

NZ貿易収支(4月)は市場予想より強い6.56億NZドルになりました。
日通関ベース貿易収支(4月)は
市場予想より強い7423億円になりました。
豪財務省が
「採掘業の成長を減速させる提案はない。
鉱山事業への投資は増加。鉱山税を促進するべき。
鉱山税の計画について変更することを承知していない。」
と発表して、前日の現地紙の報道を否定しました。
中国政府系投資ファンドのCICが
「ギリシャ債務危機は中国の海外投資に大きな影響を及ぼさない。」
との見解を発表しました。
日経平均が反発しました。
中国人民銀行が
「中国がユーロ圏債券の保有見直すとの報道には根拠がない。
欧州は外貨に関して中国の主要な投資市場。」
との認識を発表しました。
中東のクウェート紙が
「欧州債務危機の波及懸念でクウェートの政府系ファンドが
EUへの投資を減らしている可能性。」と報じました。
この後にクウェート政府系ファンドが
「欧州を含めた投資戦略に変更はない」として否定しました。
セントルイス連銀総裁が
「欧州債務危機が米国経済に波及する可能性は低い。
米国の消費者信頼感は改善。
現在の状況下では公定歩合引き上げの可能性は低い。」
などの見解を示す発言をしました。
ロシア中銀総裁が
「ユーロ相場の最近の変動を懸念していない。
外貨準備の構造変更は議論していない。」
と発言しました。
オーストリア中銀総裁が
「困難な時期に直面しているがパニックに陥る必要はない。
長期的なユーロの動きは依然として正常のレンジ内。」
などの見解を示しました。
独財務相が
「さらなる金融市場での規制が必要。
さらなる財政赤字削減に関する進展が必要。
世界的に通用するルールを見つける必要。」
などの認識を示す発言をしました。
独消費者物価指数速報(5月)は市場予想とおり0.1%になりました。
米第1四半期GDP速報改訂値は3.0%、
米第1四半個人消費改訂値は3.5%、
米新規失業保険申請件数は46.0万件と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
IMFの専務理事が
「ユーロ圏各国は正しい方向に向かっている。
ユーロ圏は元の軌道へと急速に回帰する可能性。
世界経済の回復は続く可能性。二番底は予想していない。
スペインに金融崩壊のリスクはない。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガルの格付けレンジの変更はない見込み。
ポルトガルはギリシャとは全く異なる。」
との見解を発表しました。
NYダウが反発して前日比+284.54ドルで取引を終えました。

<28日(金)>

NZ住宅建設許可(4月)は8.5%になりました。

英GFK消費者信頼感調査(5月)は−18になりました。
日失業率(4月)は5.1%、
日全国消費者物価指数(4月)は前年比で−1.2と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
日小売販売額(4月 前年比)は市場予想より強い4.9%になりました。
WSJ紙が「ギリシャは債務再編するしかない」
との観測報道をしました。ユーロが軟調になりました。
日経平均は9762.98円で週の取引を終えました。
独輸入物価指数(4月)は市場予想より強い2.0%になりました。
スイス貿易収支(4月)は20.2億スイスフランになりました。
スイスKOF先行指数(5月)は市場予想より強い2.16になりました。
ギリシャ経済相が
「ギリシャは債務再編を行わない。
マーケットの信頼を再び取り戻す。」
とのコミットメントを発表しました。
一時ユーロが反発しました。
ECBの専務理事が
「ギリシャのデフォルトは
ユーロ圏やECBやIMFから見れば実行可能な選択肢ではない。」
との認識を示す発言をしました。
米個人所得(4月)は市場予想とおりの0.4%、
米個人支出(4月)は市場予想より弱い0.0%、
米PCEデフレータ(4月)は
前年比で市場予想より強い2.0%になりました。
カナダ第1四半期経常収支は
市場予想より弱い−78億カナダドルになりました。
シカゴ購買部協会景気指数(5月)は
市場予想より弱い59.7になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)は、
市場予想よりやや強い73.6になりました。
格付け会社のフィッチがスペインの格付けを引き下げて、
「スペインの政府債務は13年までにGDPの78%に達する可能性。
スペインの経済回復は政府の見通しよりも弱い可能性。
債務水準削減の調整は中期的に経済成長率を引下げる可能性。
スペインの債務信用プロファイルはとても強い。」
などの見解を発表しました。
ユーロが下落しました。
NY原油(WTI)は73ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−122.36ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<月末で週はじめの31日(月)の主な予定>

※31日は英・米の市場がお休みです。
朝8時01分に英ホームトラック住宅調査(5月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(4月)、
午前9時25分からバーナンキFRB議長講演、
同午前9時25分からトリシェECB総裁講演、
午前10時半に豪第1四半期経常収支、
昼12時にNBNZ企業信頼感(5月)、
昼12時20分から日銀総裁講演、
午後2時に日住宅着工戸数(4月)、日建設工事受注(4月)、
午後5時からトリシェECB総裁講演、
午後6時に欧消費者物価指数速報(5月)、消費者信頼感確報(5月)、
同午後6時に欧業況判断指数(5月)、欧鉱工業信頼感(5月)、
夜9時半に加GDP(3月)、加第1四半期GDP(年率換算値)、
などの経済指標が発表されます。
欧(速報値)・加の指標には注目です。

<月初の6月1日(火)の主な予定>

午前10時半に豪小売売上高(4月)、豪住宅建設許可件数(4月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時45分にスイス第1四半期GDP、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(5月)、
午後4時55分に独失業率(5月)、独失業者数(5月)、独製造業PMI(5月)
午後5時に欧製造業PMI確報(5月)、
午後5時半に英製造業PMI(5月)、
午後6時に欧失業率(4月)、
夜10時に加BOC政策金利、(市場予想は0.25%の利上げ)
夜11時に米ISM製造業景況指数(5月)、米建設支出(4月)、
夜11時半に米ダラス連銀製造活動指数(5月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・スイス・独・加・米の指標には注目です。

<2日(水)の主な予定>

午前10時半に豪第1四半期GDP、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(4月)、
午後5時半に英消費者信用残高(4月)、英モーゲージ承認件数(4月)
同午後5時半に英建設業PMI(5月)、
午後6時に欧生産者物価指数(4月)、
夜10時半に米チャレンジャー人員削減数(5月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(4月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<3日(木)の主な予定>

※3日はフランクフルト市場がお休みです。
午前10時半に豪貿易収支(4月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(5月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(5月)、
午後5時半に英サービス業PMI、
午後6時に欧小売売上高(4月)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(5月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、米第1四半期単位労働費用確報
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性確報、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(5月)、米製造業受注指数(4月)、
深夜12時15分からバーナンキFRB議長講演、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<4日(金)の主な予定>

午後4時40分からスイスSNB総裁講演、
午後6時に欧第1四半期GDP改訂値、
夜8時に加失業率(5月)、加雇用ネット変化率(5月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(5月)、米失業率(5月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(5月)、米週平均労働時間(5月)
同夜9時半に加住宅許可件数(4月)、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(5月)、
などの経済指標が発表されます。
加・米の指標には注目です。
また、4日〜5日までG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

さて、先週はガイトナー米財務長官の
「世界経済は予想以上に早いペースで拡大している。」との認識や、
セントルイス連銀総裁の「欧州の混乱が世界経済を回復軌道から外す
可能性は低い。」の見解、そしてOECDの経済見通しによる
「2010年の世界全体のGDP伸び率を4.6%への上方修正。」などの中、

スペイン政府によるスペインの銀行のカハスールに救済措置、
WSJ紙による「スペインの大手銀行BBVAが10億ドルの資金調達更新が
困難に。」との報道、また、独連邦銀行よる「ユーロ圏のデフォルト
は引き続き可能性がある。」との見解、そして、格付会社の
フィッチによるスペインの格付け引き下げなどで、
揺れる相場展開になりました。

資源国通貨は上下動しながらも反発傾向にあるものの、
欧州通貨はいまだ悪材料に反応しやすいセンチメントが
続いているようです。

また、先週の揺れる相場展開には観測報道や噂も
その一因になっていたようで、
「ECBが0.50%の緊急利下げをするのでは?」との噂に
ECBは「ノー・コメント」ととして、
そして「中国がユーロ圏国債の保有を再検討しているとの観測報道」
に対して、中国人民銀行が「中国がユーロ圏債券の保有を
見直すとの報道には根拠がない。」と一蹴して、
また「豪政府が資源税の撤廃を検討している」との観測報道に対して
豪財務省が「鉱山税の計画について変更することを承知していない」
と否定して、

さらに中東のクウェート紙が「欧州債務危機の波及懸念で
クウェートの政府系ファンドがEUへの投資を減らしている可能性。」
との観測報道に対して、クウェート政府系ファンドが
「欧州を含めた投資戦略に変更はない」と否定したり、
WSJ紙の「ギリシャは債務再編するしかない」との観測報道に
ギリシャ経済相が「ギリシャは債務再編を行わない。
マーケットの信頼を再び取り戻す。」とのコミットメントを
発表するなど、

噂と観測報道とその否定などが入り乱れ錯綜していますが、
今後も噂や観測報道には注意が要りそうです。

そして、S&Pが数週間前にスペインの格付けを引き下げた後に、
先週末には格付け会社のフィッチがスペインの格付けを引き下げて、
残る格付け大手のムーディーズがまだスペインのトリプルA格付けを
維持していますが、残るムーディーズもスペインの格付けを
引き下げる可能性がありそうで、
ギリシャやポルトガルの5倍のGDPのスペインの懸念に
市場の関心が移行している時期だけに注意が要りそうです。

また、5月10日に格付け会社のムーディーズが
「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に格下げする
可能性がある。」と発表していることから、
その期限が迫っていてこちらのほうも発表されると
悪材料になりそうです。

リーマン破綻後の経済危機は総額5兆ドルの景気刺激策と
融資保証をした政府のソブリン懸念のフェーズ(段階)に
なっていますが、世界経済は回復基調にありながらも、
まだ回復は脆弱で出口戦略の執行時期を探るのは難しく、
また財政緊縮は経済減速にもつながりかねなく、
その難しい舵取りに金融市場の不安定な局面はまだ続きそうです。

今週のアナリスト予想では、英財務担当相が不正経費問題で
辞任したことで週はじめのポンドの軟調や、
格付会社のフィッチによるスペインの格付け引き下げの
蒸し返しによるユーロの軟調と見る向きがありますが、
ユーロドルでは1.22がいったんは底堅い可能性もありそうです。

ドル円に関しては、南欧財政や欧州金融機関への懸念で
一時下げると見る向きもあるものの、
ストック・マーケットが底堅ければ緩やかに円安になる
と見る向きも少なくないようです。

経済指標では、31日の欧消費者物価指数速報(5月)とカナダのGDP、
6月1日の豪小売売上高(4月)と豪RBA政策金利に加BOC政策金利と
米ISM製造業景況指数(5月)、
2日の豪第1四半期GDPと米中古住宅販売保留(4月)、
3日の豪貿易収支(4月)と欧小売売上高(4月)に米ADP雇用統計(5月)と
ISM非製造業景況指数(5月)、
週末4日の加失業率(5月)に加雇用ネット変化率(5月)、
そして、S級指標の米雇用統計などが注目されます。


さて今日は、複数時間軸の順・逆のお話です。

トレードにはよくトレンドの認識が大切と言われますね。

でも、トレンドが「上昇している」か「下降しているか」
あるいは「横ばいなのか」のたった3つの中の
どれかの回答になるはずでも、

ジョー・ディナポリ氏がトレードの講義に入る前に
彼が好んでおこなう

「現在のトレンドはどうだね?」

という意地悪な質問のように、
その回答はそれほど単純ではないようです。

長期時間軸では下降トレンドでも、
短期時間軸ではそのとき上昇している場合もあるわけで、

時間軸を限定せずにトレンドを尋ねられても困ってしまいます。

そうです。
トレンドは短中長の時間軸の数だけあるのですね。

そして、トレードするには、

時間軸ごとの
「トレンドの方向(Trend-Direction)の認識」、
「トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の認識」や、
「転換点(Turning point)の可能性の認識」

なども分析する必要があって、

テクニカル分析と呼ぶには
少なくともこれらの3つの要素は必要になりそうです。

その他のチャート・フォーメーションなども加えると
まったく頭が痛くなってしまうものですが、(苦笑)

これらをさらにマルチ・タイム・フレーム(複数時間軸)で
分析するとなると、頭がこんがらがってしまって、

「こんな煩雑なことやってられるか!」

と怒りたくなるものです。

でも…、

分足で元気よく上昇していたレートが、
急に反転したかと思ったら、

(突発的な要人発言ということもありますが)

反転したところは、分足では見えなかった
「上位時間軸のチャートポイントであった」
などということも少なからずあるようで、

なかなか1つの分足だけでトレードして勝ち続けるには
逆に難しいところもあるものです。

トレンドの方向(Trend-Direction)の認識だけでも
複数時間軸となるとどうも頭が痛くなるものですが、

複数時間軸での分析も
よく整理してみるとまったくワケがわからない
ということでもなさそうです。

たとえば、上位時間軸(長い時間軸)が下降トレンドで
下位時間軸(短い時間軸)が上昇トレンドなら、
はてどちらにと悩ましいものですが、(苦笑)

チャールズ・ダウが言うように
大きなトレンドが明確なサインがあるまで継続するならば、

上昇トレンドの下位時間軸が反転下降しはじめて、
逆張りのできる状況になるのを待って、

上位時間軸の下降のトレンド方向に同調する状態では
ショートが仕掛けられそうで、

この「上位時間軸で順張り、下位時間軸で逆張り」が
いわゆる「戻り売り」ができる状態と言えそうです。

そして、上位時間軸(長い時間軸)が下降トレンドで
下位時間軸(小さな時間軸)も下降トレンドなら、
これは「順張りのショート」ができそうで、

この「上位時間軸で順張り、下位時間軸でも順張り」が
いわゆる「トレンド・フォロー」で、

また、ポイント下抜けでは、
下降のブレーク狙いができる状態と言えそうです。

そしてまた、

上位時間軸の下降トレンドが一服後に反発上昇して
上位時間軸として逆張りができる状態になれば、

(上位時間軸の一時の戻りであることも少なくなく、
トレンド転換でないことが多く、
ロング狙いがダマシとなることもあるものの)

そして、下位時間軸も上昇トレンドになったなら、

つまり、「上位時間軸で逆張り、下位時間軸で順張り」では
ダマシに気をつけながらも
戻り自体の動きに乗るロングも仕掛けれそうです。

また、

上位時間軸の下降トレンドが一服となっている状態で、
下位時間軸の下降トレンドが反転上昇して、
下位時間軸として逆張りができる状況になった場合は、

ロングが仕掛けられそうなものの、
かなり青い果実を食べることになって、

運良く勝てることがあっても、
少し危険な「底狙い」ともなりそうで、

この状態をいつも正確にトレードするには
神の領域のスキルが必要となるかもしれなく、
私達のような凡人はしばらく静観している方が
負けトレードを減らせそうです。

ちょっと簡単にまとめますと、

「上位時間軸で順張り、下位時間軸で逆張り」が
(広義では順張りの) 戻り売りや押し目買い。

「上位時間軸で順張り、下位時間軸でも順張り」が
順張りのトレンド・フォロー。

「上位時間軸で逆張り、下位時間軸で順張り」が
押しや戻り自体の動きに乗る逆張りのカウンター。

「上位時間軸で動意一服、下位時間軸で逆張り」は
ダマシも少なくなく、少し危険な天底狙い。

とでもなりそうです。

    ☆ ☆ ☆ ☆

「でもさぁ。トレンドがはっきりしているときだけじゃなく、
 ごちゃごちゃの上下動でトレンド不明ってこともあるよね。」

「やっぱり、そうきましたか。(笑)」

「あははっ。」

「『上位時間軸がトレンド不明、下位時間軸もトレンド不明』は
 トレードしていけないサインで…。」

「ふむ。ふむ。なるほど。」

「『上位時間軸がトレンド不明、下位時間軸が下降トレンド』は
 ダマシに気をつけながらの短期のショートか、
 負けを減らすには静観するか、
 あるいは良い状態の別の通貨ペアを探す。
 などの選択肢になりそうです。」

「……。」

「『上位時間軸が下降トレンド、下位時間軸がトレンド不明』は
 下位時間軸が下降トレンドに移行して
 上位時間軸に同調するのを待ってからショートを仕掛けるか、
 あるいは良い状態の別の通貨ペアを探す。
 などの選択肢になると思います。」

「……。やっぱ、頭が痛くなるよ〜。」

うーん。

こうして書いてみると、簡単にまとめようと思っても
複数時間軸のトレンドの方向の認識だけでもこれだけあって、

そして、さらに
「トレンドの強さや勢い(Trend-Strength)の認識」や、
「転換点(Turning point)の可能性の認識」
なども分析する必要があって、

複数時間軸を見るのは
やっぱり少し「ややこしや〜。」という感じもしますが、(自爆)

それでも複数時間軸を見る利点は多く、
なんとか複数時間軸を読み取るスキルを身につけたいものです。


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 魔界ゾーンのお話


バーナンキFRB議長が来日して26日に講演予定ですね。

先週5月17日(月)〜21日(金)の気になる出来事

<17日(月)>

トリシェECB総裁が15日の独紙のインタビューで
「金融市場は第1次世界大戦後(1918年以降)で最悪の状況」
との認識を示しました。
中国商務省が
「中国の貿易黒字は2010年に大幅減少になる可能性。
欧州の債務危機は世界経済の回復を遅らせる可能性。」
との見解を発表しました。
ユーロドルがリーマンブラザーズ破綻後の安値より下落しました。
日経平均が一時300円超下落するなど
アジアの主要株式市場が軒並み軟調になりました。
独・仏・ギリシャの首相およびユーログループ代表が米大統領へ
CDS市場を閉鎖を閉鎖すべきかの書簡を送りました。
EU大統領が
「ユーロ圏は危機伝染を避ける策を講じた。
EUの決定は強く信頼できる。」
などの認識を示す発言をしました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロの下落には特別な懸念はない。
対ドルでのユーロ相場は正常な範囲。」
との見解を示す発言をしました。
NY連銀製造業景気指数(5月)は市場予想より弱い19.11になりました。
米ネット長期TICフロー(対米証券投資 3月)は
市場予想より強い1405億ドルになりました。
ECBが14日までの債券購入高が
165億ユーロになったことを発表しました。
ユーログループ議長やベルギーとオランダの財務相が
「ユーロの為替レートを懸念していない。」と
相次いで発言しました。
スイスSNB総裁が
「ユーロ圏の危機はスイス経済に衝撃を与えた。」
と発言しました。
NYダウは前週末比+5.67ドルで取引を終えました。

<18日(火)>

ギリシャ向け融資が18日に実行されることが発表されました。
豪RBA議事録では
「豪金融政策は現在のところ適切。金利は平均水準にある。
インフレはターゲットを大きく下回っていない。
豪経済は平均水準のペースで成長。消費支出は抑制されている。
豪住宅価格は急激に上昇している。」
などの見解が公表されました。
独首相が「金融市場の規制が早急に必要。」
との認識を示す発言をしました。
上海株式市場が年初来安値を更新しました。
スペインの首相が「EUは経済統合を強める必要。」
との認識を示す発言をしました。
英消費者物価指数(4月)は0.6%、英小売物価指数(4月)は1.0%と
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧ZEW景況感調査(5月)は市場予想よりやや弱い37.6、
欧消費者物価指数は市場予想より強い0.5%になりました。
独ZEW景況感調査(5月)は市場予想より弱い45.8になりました。
英BOE総裁が英財務相への書簡で
「インフレ率は1年以内にターゲットに回帰する可能性。」
との見解を示しました。
スペイン短期債の入札が64.4億ユーロと目標に届きませんでした。
米生産者物価指数(4月)は市場予想より弱い−0.1%になりました。
加国際証券取扱高(3月)は市場予想より弱い
−6.16億カナダドルになりました。
格付け会社のフィッチが
「ギリシャの格付け見通しは引き続きネガティブ。
ギリシャの政府債務は対GDP比150%に拡大の可能性。」
との見解を発表しました。
EU大統領が
「ユーロ圏のファンダメンタルズは健全。
ユーロは健全な通貨。」
との認識を示す発言をしました。
独首相が
「金融取引税を支持。EUに金融取引税の導入を求める可能性。」
との発言をしました。
独政府が
「ユーロ圏国債および国債CDSを対象とした空売り規制」
を実施することを急遽発表しました。
ユーロが急落するなどドル買い円買いの
リスク回避の動きが昂進しました。
NYダウは前日比−114.88ドルで取引を終えました。

<19日(水)>

RBNZ総裁が
「債券コスト拡大のリスク。対外債務の削減必要。
緩やかなNZドルの下落が望ましい。世界の金融システムは脆弱。
地域経済は大きな回復。貿易相手国の成長は顕著。」
などの見解を示す発言をしました。
豪Westpac消費者信頼感指数(5月)は
2ヶ月連続マイナスの−7.0%になりました。
日経平均が軟調になりました。
ECBの専務理事が「欧州は深刻な危機にある。」
との認識を示しました。
独首相が
「ユーロは危機にある。ユーロが失敗すれば欧州も失敗になる。
EU諸国は財政健全化を加速すべき。
欧州全体の金融規制に向けた取り組みを急ぐべき。
欧州は金融市場の課税への行動する用意がある。
金融市場がユーロ危機を加速させた。」
などの見解を示す発言をしました。
英BOE議事録では
「政策金利据え置きを9対0で決定。
資産買い入れ枠の据え置きを9対0で決定。
財政再建のペースを早め市場を安心させる必要。
成長のダウンサイドリスクは増加の可能性。」
などの見解が発表されました。
仏財務相が
「独の一方的な空売り禁止の決定は遺憾。」
との認識を示しました。
IMFの筆頭副専務理事が
「ユーロの水準には問題はない。
ユーロ下落はユーロ圏の輸出企業を支援。
ECBによる債券の買い入れは一時的である必要。」
などの発言をしました。
米消費者物価指数(4月)は市場予想より弱い−0/1%になりました。
ユーロの下落が行き過ぎた場合、
G7でユーロ介入がされるとの噂が飛び交いました。
ギリシャがEU脱退を検討しているとの噂も飛び交いました。
ギリシャ政府のスポークスマンが
「ギリシャがユーロ離脱を検討との噂を断固否定する。」
と発表しました。
米FOMC議事論では
「資産売却の延期を支持する意見が多数。
資産の段階的な売却は約5年以内に完了すべき意見が多数。
生産の伸びは遅いと予想する意見が多数。
個人消費が景気回復の主要牽引役となる可能性は低い。
政府支援があっても住宅市場の回復は頭打ち。」
などの見解が公表されました。
また、2010年米GDP見通しが3.2〜3.7%へと上方修正され、
2010年米失業率が9.1〜9.5へ改善修正になりました。
NYダウは前日比−66.58ドルで取引を終えました。

<20日(木)>

日第1四半期実質GDP速報値は1.2%、
日第1四半期名目GDP速報値は1.2%と、
4期連続の増加ながら市場予想より弱い結果になりました。
日第1四半期GDPデフレータは−3.0%になりました。
ユーログループ議長が
「ユーロ安は財政赤字削減で成長が鈍化するとの見方による可能性。
市場が理性的に行動しているとは思えない。」
との認識を示す発言をしました。
NZ財務省が2011年のGDP見通しを3.2%、
インフレ見通しを5.9%へと上方修正しました。
格付け会社のS&Pが
「NZの予算案は現行格付けに一致する。」
との見解を発表しました。
仏財務相が「ユーロを守るべき。ユーロは信頼のおける通貨。」
との認識を示しました。
日経平均が5日続落しました。
独生産者物価指数(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
独首相が
「強い安定化協定が必要。銀行が国家を脅かすこと許すべきでない。
G20で銀行課税を要求。国際的な金融課税で合意に至ること望む。
欧州(独自)の格付け機関を持つべき。保護主義を避ける必要。」
などの発言をしました。
英小売売上高(4月)は市場予想より強い0.1%になりました。
仏大統領が「高い税金と高い支出は経済を痛める。」
との認識を示す発言をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い47.1万件になりました。
加景気先行指標指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
欧消費者信頼感速報値(5月)は市場予想より弱い−18になりました。
米景気先行指標総合指数(4月)し−0.1%、
フィラデルフィア連銀指数(5月)は21.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
VIX指数(恐怖指数)が46台に急伸しました。
オランダ中銀総裁が
「独の空売り禁止は他国と事前に協議すべきだった。」
との見解を示す発言をしました。
IMFの専務理事が
「ユーロ圏が分裂するリスクはない。
過度な緊縮はEU経済を阻害する可能性。
債務問題は欧州の信認に対する危機を悪化させる可能性。
EUが結束を欠いた行動すれば信頼を失う可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
スペインの財務相が
「2011年のGDP見通しを1.3%に下方修正する。」
と発表しました。
NYダウは一時1万ドルの大台を下回ったものの
終値で1万ドルの大台を辛うじて維持して
前日比−376.36ドルで取引を終えました。

<21日(金)>

米上院が米金融規制改革法案を可決しました。
日銀が市場予想とおり政策金利を0.10%で据え置きました。
日経平均は6日続落して9784.54円で週の取引を終えました。
日銀総裁の記者会見では
「国内民間需要に自律回復の動きが見られる。
現時点では欧州市場の日本経済への影響は限定的。
欧州諸国の財政をめぐる動きは依然として不安定。
世界経済の新興国などに牽引された回復見通しは変わらない。」
などの認識が示されました。
独製造業PMI速報(5月)は市場予想より弱い58.3になりました。
欧製造業PMI速報(5月)は市場予想より弱い55.9になりました。
独IFO景気動向(5月)は市場予想より弱い101.5になりました。
英第1四半期総合事業投資速報は
市場予想より強い6.0%になりました。
ECBの副総裁が「金融危機はまだ拡大している。」
との認識を示しました。
ユーロ圏支援法案が独議会の下院・上院ともに可決となりました。
加小売売上高(3月)は市場予想よりかなり強い2.1%になりました。
オランダ財務相が
「独の一方的な行動は賢明とは言い難い。
空売り規制には協調した行動が必要。」
との見解を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が
「ユーロは信頼に足り得る通貨。ユーロは危機ではない。
為替介入については決してコメントしない。
世界に大手格付け機関が3つしかないのは最適ではない。」
などの発言をしました。
ECBの専務理事が
「債券買入れ政策は量的緩和ではない。
ユーロに対する不安(恐れ)には根拠がない。」
との認識を示す発言をしました。
NY原油(WTI)は70ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは前日比+125.38ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ24日(月)の主な予定>

午前10時半に豪新車販売台数(4月)、
午後1時半に日全産業活動指数(3月)、
午後2時に日銀金融経済月報、
夜9時半に米シカゴ連銀全米活動指数(4月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
この日は独・スイス・カナダなどの市場がお休みです。

<ゴトウ日25日(火)の主な予定>

午後5時半に英第1四半期GDP改訂値、英第1四半期個人消費改訂値
同午後5時半に英第1四半期政府支出、英第1四半期輸出入改訂値、
午後6時に欧鉱工業新規受注(3月)、
夜10時に米S&Pケースシラー住宅価格(3月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(5月)、
リッチモンド連銀製造業指数(5月)、
同夜11時に米住宅価格指数(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<26日(水)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
日企業向サービス価格(4月 前年比)、
午前9時半に豪Westpac先行指数(3月)、
午前9時半からバーナンキFRB議長公演
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(6月)、
夜9時半に米耐久財受注(4月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<27日(木)の主な予定>

朝7時45分にNZ貿易収支(4月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(4月)、
午前9時に豪景気先行指数(3月)、
夜9時半に米第1四半期GDP改訂値、米第1四半期個人消費改訂値、
米第1四半期GDP価格指数改訂値、米第1四半期コアPCE、
新規失業保険申請件数、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間前半)ですが、
独消費者物価指数速報(5月)の発表も予定されています。

<28日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ住宅建設許可(4月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(5月)、
朝8時半に日失業率(4月)、全国消費者物価指数(4月)、
朝8時50分に日小売業販売額(4月 前年比)、
午後3時15分にスイス貿易収支(4月)、
午後6時半にスイスKOF先行指数(5月)、
夜9時半に米個人所得(4月)、米個人支出(4月)、
米PCEデフレータ(4月)、
同夜9時半に加第1四半期経常収支、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(5月)、
夜10時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(5月)、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・米の指標には注目です。

さて、先週も各マーケットがリスク回避で
大揺れの相場展開になりました。
財政状況の比較的良い豪州の豪ドルも金利先高感の後退だけではなく
資金回収の必要による売りもあったか
対ドルで約10ヶ月ぶりの安値になり、
新興国通貨のブラジルレアルも今月だけで7%も下落しました。

また、株式市場でもNYダウが一時1万ドルの大台を割り込み
週に4%も下落したり、日経平均が1万円の大台を割り込み
一週間で6.47%も下落して年初来安値を記録したばかりではなく、
NY原油先物も5月に入って19%も下落して、
しばらく堅調であった金先物も4日続落したり、
質への逃避というよりも市場からの脱出が進んでいるとも言えそうな
リスク回避による市場収縮の嵐が吹きすさぶ1週間になりました。

一方、渦中のユーロは、ドイツが「メンケル首相の市場を敵視する
市場反応を顧みない勇み足」とも揶揄される
EUでのコンセンサスなき唐突な「国債の空売り禁止」と
金融取引への新たな課税を打ち出したことで
下落が昂進しましたが、その後に反発して、
ユーロが豪ドルなど資源国通貨に対して上昇する現象や、
対ドルでの反発が見られました。

自律反発よる動きとも言えそうですが、
一部では株価下落などで資金が必要になったヘッジファンドが
儲けの出ていたストロング・ポジションを閉じて
換金のための反対売買を行ったという見方や、
また、ユーロ安の背景には欧州の投資家がリスク資産を圧縮して
本国に送金するリパトリエーションの影響もあるのではないか、
との見方もあるようで、ユーロの反発には懐疑的な意見も
あるようです。

また、先週末には米上院が米金融規制改革法案を可決して、
同じく週末に欧州でもEU財務相での財政・金融改革作業部会で
EUの財政規律を順守できなかった国に対して
厳格な制裁を科すことで合意となったことで、
金融規制と財政緊縮は大局的には必要なことながら、
いったん経済成長を圧迫する懸念もあり、
今後の市場反応が注目されます。

今週のアナリスト予想では、リスク回避の動きの基調が続き
円高と見る向きが優勢のようですが、
株価の短期リバウンドを予想する向きもあり、
売り買いが交錯して揺れの大きな相場展開になる可能性も
ありそうです。

経済指標関連については、
今週も市場がリスク・テーマ主体で反応が鈍そうですが、
25日(火)の改訂値ながら英第1四半期GDPと米消費者信頼感指数、
26日(水)のバーナンキFRB議長の日本での講演と
米新築住宅販売件数(4月)、
27日(木)の米第1四半期GDP改訂値と米新規失業保険申請件数、
28日(金)の米個人支出(4月)とシカゴ購買部協会景気指数(5月)
などが一応注目されます。


さて今日は魔界ゾーンのお話です。

トレーダーであれば、ほとんど誰でも
一度や二度は経験していると思いますが、

後ろで誰かが見ていて相場を操作しているように
買えば下がり、ならばとドテンで売れば上がる、

往復ビンタどころかトリプルビンタもいいとこで
ことごとく相場が自分の持ったポジションと
逆行して動くことがありますね。

「わぉぉぉっーーーっ。ガシャーン!」と

思わずYouTubeのキーボード・クラッシャーのように
頭に血が登ってしまうこともあるものです。(苦笑)

こんなときは、後で相場を見直すと、
トレンド追いでの高値や安値つかみであることもありますが、

それよりも、

ボラティリティがある状態での乱高下であったり、
局所的な低ボラの保ち合い状態であったり、

陰線陽線入り乱れるクジラ幕状態の揉み合いであったり、
上下にヒゲの多いヒゲ毛虫の状態であったり、するものです。

このような魔界ゾーンともいうべき相場の状態では
順張り的に動きを確認して動いている方に乗ると
多くの場合でエントリーしたとたんに逆行してしまいます。

むしろ、このような相場状態では
順張り指向で相場を観た時の
思った方と逆にエントリーした方が勝てるくらいですが、(笑)

このような相場状態では
ほとんど順張り的な思考が通用しない状態となっています。

また、ときにダマシがエントリー方向の間違いを
示唆してくれるときがありますが、

このような相場状態でのダマシは
「順張り的思考が通用しない」との
マーケットの示唆であることがあって、

カウンター的な思考に切り替えるか、
あるいは「トレードせずに静観して休むべき」ことを
マーケットが知らせてくれていることがあります。

そして、このような魔界ゾーンともいうべき相場の状態も
やがて揉み合いが上下どちらかに離れて、
順張りが出来る状態へと移行していきますが、

こんどは逆張り的思考が通用しづらい状況になって、

ポイントでは短期の逆張りはできても、

まごまごしているとトレンド方向へ
どんどんレートが動いてしまって
逆張りが大きな負けトレードになってしまうことがあります。

そうです。

ある範囲のレクタングルでの浮動のある上下動の魔界ゾーンと
トレンド発生の状態では、

まったく相場の状態が異なり、
思考や順逆の手法を切り替えなくてはならないのですね。

また、ときに効能のあるダマシも、
相場の状況によってその示唆が

「トレードせずに静観して休むべき。」なのか、
「ポジションが逆方向。」なのか、

かなり違うものになってしまうことがあります。

そしてもしも…、

このように全く異なる相場状態があるのであれば、

買うか売るかの判断をする前に、

「今の相場はどちらの状態なのだろう。」
ということを検討する必要がありそうですね。

「売買の判断の前に相場の状態認識ありき」なのですね。

    ☆ ☆ ☆ ☆

「ふん。相場の状態だぁ?
 もっともらしいこと言っているけど
 そんなの後で判ることじゃないか。」

「打診売買でのダマシがヒントになるかもしれませんよ。」

「……?」

「ダマシにあったということは、初期ではその示唆が
 『ポジションが逆方向という証なのか』
 『トレードせずに静観すべき』かは判断しづらいけれど、
 ともあれ、トレードの方向もしくは相場状態の認識が
 間違っていることは知らせてくれています。」

「だから何だよ。それで相場の状態が判るのか?」

「すぐには判らなくても、自身で相場の状態が
 感得できるようになるまで待てばよいのです。」

「ふーむ。待つねぇ。
 でもどのくらい待てばよいのさ。」

「それが相場状態の判断の技能とも言えそうですが、
 ダマシにあった後は、
 レクタングルの範囲をくくる水平線を引けるくらいまでは
 待った方が良い場合が多いかもしれません。」

「……。」

「この魔界ゾーンはスキャルの達人にとっては
 格好の状態でもありますが、
 一般に順張り派にとっては負けやすい状態でもあるので、
 この魔界ゾーンをライン認識できれば
 負けトレードを減らすことができる可能性もありそうです。」

「魔界ゾーンを認識せよか…。」



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 時間軸とチャート・ポイントのお話


先週はユーロドルが2008年10月以来の安値水準になる
1.23台半ばまで下落しましたね。

先週5月10日(月)〜14日(金)の気になる出来事

<10日(月)>

EUが最大5000億ユーロ、IMFが最大2500億ユーロを拠出する
EU危機対応メカニズム(ユーロの緊急支援措置)が
市場オープン前に発表されました。
また、ECBによるユーロ圏の政府債の買取り策が発表されました。
米・欧・英・カナダ・スイス・日の中銀による
時限的なドルスワップが合意になりました。
欧州の複数の中銀によるユーロ圏の政府債の買取が始まりました。
一時的にユーロが堅調になりました。
G20が「世界金融の安定化のために共に行動する。
ユーロ圏の安定確保のためEUが取った行動を歓迎する。」
などの声明を出しました。
日経平均やアジアの株式市場が堅調に推移しました。
独貿易収支(3月)は172億ユーロ、独経常収支(3月)は180億ユーロと、
ともに市場予想よりも強い結果になりました。
中国人民銀行が、
「適度に緩和的な金融政策を維持。金融政策の柔軟性と目標を拡大。
人民元は妥当な水準で基本的安定を維持。
ソブリン債危機にあっても世界経済の回復は継続。」
などの見解を発表しました。
英BOEが政策金利を0.50%で据え置きました。
加住宅着工件数(4月)は市場予想より弱い20.17万件になりました。
ギリシャ財務省が
「1〜4月期の財政赤字は目標以上の42%縮小。
1〜4月期の歳入は10%増。」
になることを発表しました。
独連銀総裁が
「ECBによる債券購入は大きなリスクを内包している。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に
格下げする可能性がある。
短期的にアイルランドの格下げ変更の予定はない。
ポルトガルを格下げする可能性がある。」
などを発表しました。
ユーロが再び軟調になりました。
NYダウは前週末比+404.71ドルで取引を終えました。

<11日(火)>

英RICS住宅価格(4月)は市場予想より強い17%になりました。
中国の消費者物価指数(4月)は前年比で+2.8%になりました。
中国の小売売上高(4月)は前年比で+18.5%になりました。
独消費者物価指数確報(4月)は市場予想とおり−0.1%になりました。
独卸売物価指数(4月)は市場予想より強い1.7%になりました。
日経平均は軟調になりました。円高が進みました。
IMFが「イタリアの財政赤字はGDP比5.2%」
との見通しを発表しました。
英鉱工業生産(3月)は2.0%、英製造業生産高(3月)は2.3%と、
ともに市場予想よりかなり強い結果になりました。
EU統計局が「危機による失業率への影響はEUは米国より小さい。」
との見解を発表しました。
豪財務相が
「2010-11年の豪失業見通しは6.5%から5%へ。
2010-11年の豪CPI上昇率見通しは2.5%、
2010-11年の豪財政赤字は480億豪ドル、
2010-11年の豪GDP見通しは2.75%から3.25%へ。」
などとなることを発表しました。
オランダ中銀総裁が
「EUセーフティーネットは一時的なものである。
南欧諸国は迅速に財政を強化する必要がある。」
などの認識を示す発言をしました。
独財務相の辞任の噂が流れましたが、
独政府の報道官によって否定されました。
格付け会社のフィッチが
「ECBは流動性を支援し提供しても構造的な問題は残存する。」
との見解を発表しました。
オーストリア中銀総裁が
「ユーロドル市場の動きは正常」との認識を示す発言をしました。
米卸売在庫(3月)は市場予想より弱い0.4%になりました。
格付け会社のムーディーズが
「豪の格付けは引き続き安定。
豪の債務水準は他の先進国を大きく下回る。
ユーロ圏のリスクは上昇。
ユーロ圏の支援パッケージは流動性懸念を緩和。」
などの見解を発表しました。
英のブラウン首相が辞任して、
英保守党のキャメロン党首が新首相に任命されました。
クレッグ英自由民主党党首が次期副首相に就任することになり、
英国に連立政権が誕生することになりました。
NYダウは前日比−36.88ドルで取引を終えました。

<12日(水)>

WSJ紙が「米国がモルガン・スタンレーを調査をはじめた」
との記事を掲載しました。
独第1四半期GDP速報は市場予想より強い0.2%になりました。
英失業率(4月)は4.7%、
英失業保険申請件数推移(4月)は−2.71万人と
ともに市場予想より強い結果になりました。
欧第1四半期GDP速報は0.2%、欧鉱工業生産(3月)は1.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
英BOE四半期インフレ報告では、
「2年後の英CPI上昇率は1.4%前後の見通し。
2年後の英GDP伸び率は3.6%前後の見通し。」
などが発表されました。
英BOE総裁が
「景気回復には明確な兆候がある。
調査では第2四半期に拡大することが示唆される。
金融危機は潜在的なソブリン債危機として続いている。
財政問題は今後早急に対処する必要。
英国の回復は財政削減によりペースが鈍化する可能性。
短期的にはマイナス成長へのリスクがやや大きい。
金利を上げることは適切な対応ではない。」
などの見解を示す発言をしました。
エストニアの2011年のユーロ参加について
欧州委員会が支持をしたことが報道されました。
欧州委員会が
「ポルトガルとスペイン政府の追加の予算削減案を歓迎する。」
との見解を発表しました。
米貿易収支(3月)は市場予想近似の−404億ドルになりました。
キャメロン英新首相が
「連立政権は債務危機に取り組む。」ことを宣言しました。
米月次財政収支(4月)は市場予想より弱い−827億ドルになりました。
NYダウは前日比+148.65ドルで取引を終えました。

<13日(木)>

日経常収支(3月)は市場予想より強い2兆5342億円になりました。
豪RBA総裁補佐が
「欧州の信頼が悪化すればアジアの成長が弱くなる可能性。
多くの先進国には困難な道のりが控えている。
豪経済は予想以上に強い。豪は金融引き締めが必要。」
などの認識を示す発言をしました。
豪雇用者数変化(4月)市場予想より強い3.37万人、
豪失業率(4月)は市場予想より弱い5.4%になりました。
日景気ウォッチャー調査(4月)は市場予想より強い49.8になりました。
日経平均やアジア株式市場が堅調に推移しました。
ECB月例報告(5月)では
「金利は依然として適切。インフレ見通しは緩やか。
経済成長のペースは緩やかで起伏がある。」
などが発表されました。
欧州復興開発銀行の総裁が
「金融統合は一部の欧州新興国が受け入れ難いリスクを
冒すのを促している可能性。」との発言をしました。
英商品貿易収支(3月)は
市場予想より弱い−75.22億ポンドになりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.4万件になりました。
米輸入物価指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
ユーロがさらに下落しました。
ECBの専務理事が
「経済支援は恐慌を回避したが問題を先送りの可能性。
ユーロ圏は早急に財政赤字問題に取り組む必要。
格付けの修正は新たな予算案に基づいていない。
最近のソブリン格付けの引下げには疑問。
格付け機関は信頼を失っている。
為替レートはファンダメンタルズを反映すべき。」
などの見解を示す発言をしました。
ポルトガルの首相が
「2011年には財政赤字を4.6%へと削減する。」
と宣言しました。
ベルギー中銀総裁が
「スペイン、ポルトガル、アイルランド、イタリアは
ギリシャとは違う。為替市場の反応は過度であり異例。
ユーロ圏離脱を望む国があるとはまったく認識していない。
ユーロ圏は独自に独立した格付け機関を持つべき。」
などの見解を示す発言をしました。
NYダウは前日比−113.96ドルで取引を終えました。

<14日(金)>

NZ小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.5%になりました。
中国の第1四半期経常収支は+409億ドルになりました。
日経平均や多くのアジア株式市場が軟調に推移しました。
日経平均は10462.51円で週の取引を終えました。
ポルトガル中銀総裁が
「債券買い入れに伴う公開市場操作を近い将来に実施する。」
と発言しました。
格付け会社のムーディーズが
「ギリシャをもし格下げする場合は複数段階になる可能性。
ギリシャ格下げはEU・IMF支援計画で課せられたことを
遵守できるかどうかに依存する。」
などの見解を発表しました。
ユーロが一段と下落していきました。
ポルトガル中銀総裁が、
「スペインとイタリアは高い貯蓄率を維持していて、
貯蓄率が低下しているポルトガルやギリシャとは異なる。
ポルトガルの成長は弱くなる可能性。
ポルトガルは財政赤字を是正する必要がある。」
などの認識を示す発言をしました。
EU首脳会議で仏大統領が「ユーロを離脱する。」と
脅したとの噂が流れました。
後に仏のユーロ離脱を仏政府が否定しました。
米小売売上高(4月)は市場予想より強い0.4%になりました。
米鉱工業生産(4月)は市場予想より強い0.8%になりました。
独首相が「ユーロはとても深刻な状況にある。」
との認識を示す発言をしました。
金が一時史上最高値を更新しました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)は、
市場予想より弱い73.3になりました。
仏の格下げの噂が流れましたが、格付け会社のフィツチが
「フランスのAAA格付け見通しには変わりがない。」
と発表しました。
欧州株式市場が軟調に推移しました。
ガイトナー米財務長官が
「ユーロ圏には危機を乗り越える能力がある。
ユーロ圏の危機が米経済を害する可能性は小さい。」
などの認識を示す発言をしました。
G7財務相が為替市場の動向や欧州経済情勢について
電話会議を行いましたが追加策については協議されませんでした。
ユーロドルが2008年10月以来の安値水準になる
1.23台半ばまで下落しました。
ドル円は91円台後半まで下落した後に92円台半ばまで戻しました。
NY原油(WTI)は71ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比−162.79ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ17日(月)の主な予定>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(5月)、
朝8時50分に日機械受注(3月)、日国内企業物価指数(4月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景気指数(5月)、
夜10時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資 3月)、
深夜2時に米NAHB住宅市場指数(5月)、
深夜1時からスイスSNB総裁講演、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
また、17日〜18日にかけてEU財務相会合が開催されます。

<18日(火)の主な予定>

朝7時から加BOC総裁講演、
朝7時45分にNZ第1四半期生産者物価(仕入・出荷)、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(3月)、
午前10時半に豪RBA議事録、
午後2時に日消費者態度指数(4月)、日工作機械受注確報(4月)、
午後5時半に英消費者物価指数(4月)、英小売物価指数(4月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(5月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(5月)、欧消費者物価指数(4月)、
同午後6時に欧貿易収支(3月)、
夜9時半に米住宅着工件数(4月)、米建設許可件数(4月)、
同夜9時半に米生産者物価指数(4月)、
同夜9時半に加国際証券取扱高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・英・独・米の指標には注目です。

<19日(水)の主な予定>

午前9時半に豪Westpac消費者信頼感指数(5月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(3月)、日稼働率指数確報(3月)、
午後5時半に英BOE議事録、
午後6時に欧建設支出(3月)、
夜9時半に米消費者物価指数(4月)、
同夜9時半に加卸売売上高(3月)、
深夜3時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
英・米の指標には注目です。

<ゴトウ日20日(木)の主な予定>

朝8時50分に日第1四半期実質GDP速報、日第1四半期名目GDP速報、
同朝8時50分に日第1四半期GDPデフレータ(前年比)、
午前10時に豪消費者インフレ期待(5月)、
午後3時に独生産者物価指数(4月)、
午後5時半に英小売売上高指数(4月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加景気先行指標指数(4月)、
夜11時に米景気先行指標総合指数(4月)、
フィラデルフィア連銀指数(5月)、
同夜11時に欧消費者信頼感速報(5月)、
などの経済指標が発表されます。
日・英・米の指標には注目です。

<週末21日(金)の主な予定>

この日は香港の市場がお休みです。
正午過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後2時に日景気先行CI指数確報(3月)、日景気一致CI指数確報(3月)
午後3時に独第1四半期GDP確報、独第1四半期個人消費確報、
同午後3時に独第1四半期政府支出確報、独第1四半期国内需要確報
午後4時半に独製造業PMI速報(5月)、独サービス業PMI速報(5月)、
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後5時に独IFO景気動向(5月)、独IFO現況評価値(5月)、
同午後5時に欧経常収支(3月)、欧製造業PMI速報(5月)、
午後5時半に英第1四半期総合事業投資速報、
午後8時に加消費者物価指数(4月)、
夜9時半に加小売売上高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
独・加の指標には注目です。

さて、先週の市場オープン前に、EUが最大5000億ユーロ
IMFが最大2500億ユーロを拠出するEU危機対応メカニズム
(ユーロの緊急支援措置)が発表され、
さらにECBによるユーロ圏の政府債の買取り策が発表されましたが、

「4週間以内にギリシャ格付けをジャンク級に格下げする
可能性がある。」との格付け会社ムーディーズの発表や、
「ECBは流動性を支援し提供しても構造的な問題は残存する。」
とのフィッチの見解の発表などがあり、

また、EU危機対応メカニズムは金融市場に対する
”痛み止め”に過ぎず、ユーロ圏が抱える財政赤字問題を
解決する手段ではないとの見方や、
欧州各国の緊縮財政策がかえってユーロ圏経済の回復に
足かせとなるとの皮肉な見方までが台頭して、
リスク回避の動意で株式市場は高下しながら軟調に推移して、
主要通貨も上下動しながら軟調に推移する中、
ついにユーロドルが2.50の節目を割り込んで
2008年10月以来の安値水準になる1.23台半ばまで下落しました。

ECBの専務理事が「格付けの修正は新たな予算案に基づいていない。
最近のソブリン格付けの引下げには疑問。格付け機関は信頼を
失っている。為替レートはファンダメンタルズを反映すべき。」
などの見解を示す発言も無視される格好で、
シカゴ・マーカンタイル通貨先物取引の非商業部門の
投機取引ではドルに対するユーロの売越額が
11日時点て142億ユーロに拡大して3週連続で
過去最高を更新するなど、結果的にEU危機対応メカニズムへの
市場の審判はいったん「NO」ということになったようです。

まさに下落が下落を呼んでいるユーロですが、
市場には1.20台を割り込むと見る向きはおろか、
1.70台の声まで上がり、
米投資家のジム・ロジャーズ氏にいたっては
「欧州連合が総額1兆ドルのユーロ支援策を決めたことは
酷い措置だ。ユーロは崩壊プロセスが始まった。
ユーロがいずれ消滅することは確実になった。」との見解を示し、
ユーロについてメルトダウン(炉心溶融)という言葉さえも
散見されるようになって来たようです。

グロソブもポートフォリオのユーロ比率を下げる発表して、
今後もリスク回避の動きは簡単に癒えそうもないという見方が
大勢のようですが、
極一部では「今後もユーロドルは軟調が続く可能性は高いが、
ユーロ圏の財政を各国に委ねた中での金融統合という
根深い矛盾が噴出したものでその解決は容易ではないものの、
リーマン・ショック後よりはドルの流動性低下の程度は
落ち着いていて、また実体経済は緩やかながら回復傾向にある
ことなどから、歴史ある欧州が信用不安から
このまま沈没となったりユーロが解体してしまうことはなく、
不安の連鎖を過剰に煽る投機的な行き過ぎは
早晩に修正局面を迎える可能性もある。」との観測もあるようです。

今週のアナリスト予想では、ユーロについては
一部を除き続落とみる向きが多いようで、
またドル円については円高と見る向きが優勢のようですが、
揉み合いになると見る向きもあるようです。

経済指標につきましては、ここのところ市場がリスク・テーマと
なっていることで経済指標への反応が今ひとつですが、
17日の対米証券投資、18日の豪RBA議事録や英消費者物価指数(4月)と
英小売物価指数(4月)に独ZEW景況感調査(5月)、
19日の英BOE議事録や米消費者物価指数(4月)と米FOMC議事録、
20日の日第1四半期実質GDP速報や英小売売上高指数(4月)、
21日の独IFO景気動向(5月)に加消費者物価指数(4月)と
加小売売上高(3月)などが注目されます。

そして、17日の市場のオープニングでの動向とともに、
無事償還される予定の19日のギリシャの85億ユーロの国債償還日や、
20日のポルトガルの46億ユーロの国債償還日での
ユーロの相場動向が注目されます。


さて今日は、時間軸とチャート・ポイントのお話です。

時系列チャートでは、その横軸が時間になっていて、
その縦軸が価格の高低を表していて、
全体で時間経過による価格の推移をグラフ化していますが、

一般に大きな時間軸のチャートほど、
価格の振幅幅も大きいものです。

「そんなのあたりまえじゃないか。」
ということでもありますが、(苦笑)

大きな時間軸のチャートほど価格の振幅幅が大きい、
ということにはほとんど例外がないようです。

もしも時間が経過しても、
相場が一定範囲で狭く動いてばかりいれば、
健康な人の心電図のように、(笑)
大きな時間軸でも狭い範囲での上下動に始終して、
ボラティリティが大きくはならないはずで、

(相場にはランダムウォーク理論もあるようで
この推論が成り立つものかどうかは私などには解りませんが)

大きな時間軸のチャートほど、
価格の振幅幅が大きくボラティリティが高いということが
定理のように当然のことならば、

これは価格の動きが一方向に動きやすいということや、
価格の推移にはトレンドがあることの
証明になるのかもしれませんね。

ところで、

テクニカルの始祖といわれるチャールズ・ダウの理論は
ウィリアム・P・ハミルトンやビクター・スペランディオや
エドワーズとマギーやR・レアらによって発展と
体系化とがされていきましたが、

その中の「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」
ということも、

現在のユーロ・ドルなどを見ていますと、
価格が長い期間にわたり一方向に動くことが確かに実感できます。

著名なトレーダーたちが言うように
「まず、月足を見よ。そして週足を見よ。」
という言葉も説得性のあるものとして感じられます。

しかし、まぁ、

(株式での倒産は例外としても)
多くの相場のそのほとんどで、
やがてトレンドはどこかで終焉を迎え、
トレンドが転換して行きますが、

さぁ、それがどこかということが気がかりになりますね。(笑)

たとえばユーロドルでは1.20台割り込み説や
2005年暮れから2006年はじめにかけての1.17割り込み説などのほか、
「ユーロは消滅する。」という
米投資家のジム・ロジャーズ氏の説まであるようで、(驚)

ユーロ・ドルなどはとても興味深い状況になってきているようです。

今は昔の日本のバブルの頃には日経平均5万円説が飛び出したり、
ドル円の下落の著しいときには50円説が語られたり、
原油が高騰していた頃は200ドル説まであったように、
ときに市場は楽観と悲観を極端にしますが、

たとえば、5月6日のNYダウの暴落時は
ユーロ・ドルが週足の−3σで接点をつけるといったん下げ止まり、

先週はさらに下落が続きましたが、
ちょうど月足の−2σのあたりでもある
リーマン・ショックの嵐の2008年の秋のあたりの安値水準で
週末を迎えました。

「ここらでユーロが反発するとでも言うのかい?」

「そんなことは判りませんが、
 価格(レート)が1つの節目に来たことは確かで、
 チャートとしては意味のあることです。」

「……。」

「ここでいったん反発する可能性も少なからずありますが、
 あるいは次の節目へとさらに下落するのかは、
 価格の動き次第になります。」

「はははっ。結局、何も判らないということだな。」

「そうではなく、チャートポイントへの到達だけで
 判断を下せるなどということはできないと言っているわけで、
 価格がチャートの節目のチャート・ポイントに到達したら、
 そこは、明確に抜けれるか、反転となるかを見極める場所で、
 『明確に下抜ければ売り、明確な反発となったら買う』
 というように判断は相場に聞かなくてはなりません。
 チャートポイントから時間とともに動く相場を観なくては
 結論は出せないものです。」

「……。」

「そしてまた、チャート・ポイントあたりでは、
 直ぐに抜けたり戻ったりの決着がつかないで、
 いったん揉み合うこともままあるものです。」

「ふーん。チャートポイントは、さしずめ恋が実るかどうか、
 思い切ってラブレターを出してみたといったところかね。
 どうなるかは相手(相場)しだいで、
 恋いに悶々としてラブレターを出さないでいたときよりは、
 恋いの行く末がはっきりするポイントってわけか。」

「あれまぁ、何という例えでしょう。(爆)
 ちょっとニュアンスが違う感じが…。」

「でもさぁ、相場ってどことなく人生に似てるよね。」

「…???」

「良いことばかりの人生もないかわりに、
 悪いだけと思えるときでも、もしもドン底になったなら、
 良くなるしかないよね。」

「ドン底と思ってもまだ底でないこともありますよ。(苦笑)」

「おいおい、話の腰を折るなよ!」

「おっと、失礼。
 でも、ジョン・テンプルトンの言うように
 強気相場は悲観の中のどこかで生まれるのは確かなようですね。」

「そして、懐疑の中で育つってか。(笑)」

さて、

ユーロは奈落へと突き進むのか、それともいったんの反発になるのか。
節目を迎えたユーロ相場の運命は如何に…。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 市場の審判のお話

先週は歴史の1ページとなりそうな激動の1週間でしたね。
恐怖と歓喜が市場に交錯しました。

先週5月3日(月)〜7日(金)の気になる出来事

<3日(月)>

2日にユーロ圏財務相会合で1100億ユーロのギリシャ支援の合意と
中国人民銀行による預金準備率0.50%の引き上げがありました。
豪の鉱山会社を対象とした増税計画が報道されました。
市場オープンではユーロドルが上昇して始まりましたが、
その後、軟調に推移しました。
また、株式市場も軟調に推移しました。
欧ECBがギリシャ国債に関する担保の最低格付けルールの適用を
停止すると発表しました。
オーストリアの財務相が、
「オートリア大手5銀行はギリシャでの投資維持で合意。」
と発表しました。
米個人所得(3月)は0.3%、米個人支出(3月)は0.6%、
米PCEデフレータ(3月 前年比)は2.0%と、
それぞれ市場予想とおりの結果になりました。
米ISM製造業景況指数(4月)は市場予想より強い60.4になりました。
格付け会社のフィッチが
「短期的なソブリン信用リスクは低下。
第4四半期までギリシャのさらなる格下げは予想していない。」
と発表しました。
ユーロドルが一時1.3200台を回復しました。
NYダウは前週末比+143.22ドルで取引を終えました。

<4日(火)>

カナダの財務相が
「財政状況は比較的堅固。経済には良いニュースが多い。
カナダドルにとって経済は上昇圧力。失業率は依然として高い。」
などの認識を示す発言をしました。
ドル円が一時94円台後半まで上昇しました。
豪RBAが市場の大方の予想とおり政策金利を0.25%利上げしました。
豪RBA声明では、
「アジアの経済成長は強い。世界の金融市場は良好に機能。
2〜3%のインフレターゲットの達成に向け金利を設定。
貿易条件は予想以上に上昇。中古住宅市場は大幅に改善。
インフレの下落は小さい可能性。」
などの見解が示されました。
豪財務相が「RBAは金利を中立へ戻した。」
との認識を示す発言をしました。
独小売売上高指数(3月)は市場予想より弱い−2.4%になりました。
ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差が拡大しました。
ユーロドルが下落しました。
格付け会社のフィッチが
「スペインの格付けはAAA、見通しは安定的。」
とあらためて表明しました。
欧州委員会が
「債務借り換えのギリシャのニーズに応える用意。
ギリシャ支援の承認についての問題はない。」
と発表しました。
ギリシャで300億ユーロ規模の追加削減策に反対して、
48時間ストライキがはじまりました。
米製造業受注指数(3月)は1.3%、中古住宅販売保留(3月)は5.3%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
スペインの首相が
「スペインがユーロ圏から2800億ユーロの支援を求める噂は誤り。」
と市場の噂を否定しました。
セントルイス連銀総裁が
「FRBは年内にMBSの売却を開始する可能性。」
との認識を示す発言をしました。
米証券取引委員会に米ゴールドマン・サックスが和解を申請して
22.5万ドルを支払うことになりました。
ユーロドルが1.3000台を割り込みました。
NYダウは前日比−225.06ドルで取引を終えました。

<5日(水)>

IMFの筆頭専務理事が
「ギリシャ支援額は十分に足るものだが、
ギリシャはなお困難に直面している。
数年間、ギリシャのGDPは減退する可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
豪建設許可件数(3月)は市場予想より強い15.3%になりました。
フィンランド財務相が
「ギリシャ問題はスペインやポルトガルへの伝染リスクがある。」
との見解を示す発言をしました。
IMFの専務理事が
「ギリシャの債務危機が他の欧州各国へ波及するリスクがある。
一部の国がユーロ圏を離脱したなら単一通貨の終わりを示す。」
との認識を示す発言をしました。
独首相が
「ギリシャは財政赤字について厳しい措置を取ると約束。
ギリシャへの支援策の条件は満たされている。
ユーロ圏の安定にとってギリシャ支援以外に代替案はない。
伝染のリスクを回避するためにギリシャ支援が必要。
デリバティブとヘッジファンドへのさらなる規制が必要。」
などの認識を示す発言をしました。
欧小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.0%になりました。
欧州委員が、
「マーケットは非常に短期的に考える傾向がある。
実体経済は緩やかだがしっかりとした動きになっている。
実体経済のトレンドは回復傾向にある。」
などの見解を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガルの格付けを引き下げる方向で見直す。」
と発表しました。
ギリシャのストライキが激しくなり暴徒化しました。
ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差がさらに拡大しました。
ユーロドルが1.2900を割り込みました。
ドル円も下落を開始しました。
米ADP雇用統計(4月)は市場予想より強い3.2万人になりました。
米ISM非製造業景況指数(4月)は市場予想より弱い55.4になりました。
格付け会社のフィッチがゴールドマン・サックスの格付け見通しを
ネガティブに引き下げました。
ユーログループ議長が
「スペインとポルトガルはギリシャの状況と類似せず。
ユーロ圏崩壊のリスクは無い。ギリシャ支援への市場反応は想定外。
いかなるユーロ加盟国も離脱することは無い。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前日比−58.65ドルで取引を終えました。

<6日(木)>

NZの第1四半期失業率は市場予想より強い6.0%になりました。
豪小売売上高(3月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
豪貿易収支(3月)は市場予想よりは強い
−20.82億豪ドルになりました。
日経平均が361.71円の大幅下落になりました。
スイス消費者物価指数(4月)は市場予想より強い0.9%になりました。
独財務相が
「ギリシャの債務再編は制御不能な災害を引き起こす可能性。
ユーロの安定は危機にある。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のムーディーズが
「ポルトガル・スペイン・イタリア・アイルランド、
そして英国の銀行にソブリン・リスクが広がる可能性。」
との見解を発表しました。
独製造業受注(3月)は市場予想より強い5.0%になりました。
欧ECBが市場予想とおり政策金利を1.00%に据え置きました。
加住宅建設許可(3月)は市場予想より強い12.2%になりました。
米第1四半期非農業部門労働生産性は
市場予想より強い3.6%になりました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.4万件になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では
「現在の金利は引き続き適切。
ユーロ圏経済は緩やかに拡大する見込み。
今後、世界的にインフレ圧力が高まる可能性。
金融危機は成長にマイナス効果を及ぼす可能性。
財政再建のため各国政府は断固たる措置を取るべき。
ギリシャにとってデフォルトは問題外。
断固としてギリシャに味方する。
当該国の国債のECB買い入れは検討していない。
ポルトガルとスペインはギリシャと同じ状況ではない。」
などの見解が示されました。
バーナンキFRB議長が
「商業用不動産ローンはまだ極めて困難な状況。」
との認識を示しました。
PIGS各国の5年物CDSのスプレッドが拡大しました。
セントルイス連銀総裁が
「公定歩合の引き上げを早期に実施するべき。」
との見解を示す発言をしました。
IMFが「ギリシャへの融資は充分なものと確信。
ギリシャがデフォルトするという選択肢は無い。
欧州各国は財政健全化を速やかに実行するべき。
ギリシャへの融資においてどこの通貨を使うか決定していない。」
などの見解を発表しました。
トリシェECB総裁が、
「金融規制の強化は必要だが過度な規制は逆効果の可能性。
資本基準の引き上げで銀行のリスクを限定することは可能。
CDS購入などの投機取引は規制する必要。」
などの見解を示す発言をしました。
ギリシャ議会が追加緊縮策の法案を可決しました。
NYダウがザラ場で史上最大の一時950ドル超の暴落になりました。
ドル円やユーロドルなど主要通貨ペアが暴落しました。
その後、NYダウと主要通貨ペアが急激に下げ幅を縮小しました。
NYダウは前日比−347.80ドルで取引を終えました。

<7日(金)>

NY証券取引所が「NY時間での午後2時40分〜3時の
20分間の取引取りを取り消しにする。」と発表しました。
日経平均が寄り付きで前日比−436.78円になりました。
日銀が短期資金市場に2兆円の資金供給を行うと発表しました。
豪RBA四半期金融政策リポートでは、
「豪GDPは2011〜12年に平均以上の伸びになる可能性。
当面はCPIが2〜33%水準で推移することを目指す。
見通しは利上げを行うとの仮定で設定。
2012年のインフレ率は3%前後に達する見込み。
貸出金利はほぼ平均の水準にある。」
などの見解が報告されました。
主要通貨ペアがいったん反発しました。
英国の総選挙では野党の保守党が勝利しましたが、
単独で過半数には至りませんでした。
スイス失業率(4月)は市場予想より強い4.0%になりました。
日経平均は10364.59円で週の取引を終えました。
トリシェECB総裁が
「ECBはユーロの守護者。ユーロの価値を守っていく。」
とのコミットをしました。
スイス実質小売売上高(3月 前年比)は
市場予想より強い4.5%になりました。
G7で電話会議を実施することが発表されました。
中国上海株式市場は2688.383ポイントで週の取引を終えました。
格付け会社のムーディーズが
「イタリアの銀行システムは他国ほど風雨にさらされていない。
イタリアはソブリン債務危機へのエクスポージャーが少ない。
イタリアの2010年の格付け見通しは安定的。
イタリアはリスクプレミアム上昇の危険に直面。
ポルトガルの格下げは想定していない。
英国の総選挙の結果はAAA格付けに影響しない。」
などの見解を発表しました。
独鉱工業生産(3月)は市場予想より強い4.0%になりました。
加雇用ネット変化率(4月)は10.87万人、加失業率(4月)は8.1%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
独の下院と上院がギリシャ支援法案を可決しました。
米非農業部門雇用者数変化(4月)は市場予想より強い29.0万人、
米失業率(4月)は市場予想より弱い9.9%になりました。
前日6日のNYダウ急落における米シティの誤発注の噂を
米シティが「調査の結果、事実ではない。」と否定しました。
200ドル以上も下落していたNYダウが
一時前日比でプラス圏になるなど乱高下となりました。
金の価格が一時史上最高値を更新しました。
米消費者信用残高(3月)は市場予想より強い20億ドルになりました。
ユーロ圏首脳会議でギリシャ救済策が承認されました。
NY原油(WTI)は75ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは10380.43ドルの前日比−139.89ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめでゴトウ日の10日(月)の主な予定>

朝8時50分に日銀政策会合議事録、
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(4月)、豪NAB企業信頼感指数(4月)
午後3時に独貿易収支(3月)、独経常収支(3月)、
午後8時に英BOE政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時15分に加住宅着工件数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
(独)・英の指標には注目です。

<11日(火)の主な予定>

朝8時01分に英RICS住宅価格(4月)、
午後3時に独消費者物価指数確報(4月)、
午後5時半に英鉱工業生産(3月)、英製造業生産高(3月)、
夜11時に米卸売在庫(3月)、
などの経済指標が発表されます。
英の指標には注目です。

<12日(水)の主な予定>

午前10時半に豪住宅ローン(3月)、
午後2時に日景気先行CI指数速報(3月)、日景気一致CI指数速報(3月)
午後3時に独第1四半期GDP速報、
午後3時45分に仏第1四半期GDP速報、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(4月)、
午後5時半に英失業率(4月)、英失業保険申請件数推移(4月)、
午後6時に欧第1四半期GDP速報、欧鉱工業生産(3月)、
午後6時半に英BOE四半期インフレ報告、
夜9時半に米貿易収支(3月)、
同夜9時半に加国際商品貿易(3月)、加新築住宅価格指数(3月)、
深夜3時に米月次財政収支(4月)、
などの経済指標が発表されます。
独・英・欧・米の指標には注目です。

<13日(木)の主な予定>

この日は独・仏・スイスの市場がお休みです。
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(4月)、
朝8時50分に日国際経常収支(3月)、日国際貿易収支(3月)、
午前10時半に豪雇用者数変化(4月)、豪失業率(4月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(4月 現状判断DI・先行き判断DI)
午後3時に日工作機械受注速報(4月)、
午後5時に欧ECB月例報告、
午後5時半に英商品貿易収支(3月)、英DCLG住宅価格(3月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、米輸入物価指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(欧)・(英)・米の指標には注目です。

<14日(金)の主な予定>

朝7時45分にNZ小売売上高(3月)、NZ第1四半期小売売上高、
夜9時半に米小売売上高(4月)、
同夜9時半に加製造業出荷(3月 前年比)、加新車販売台数(3月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(4月)、米設備稼働率(4月)、
夜10時55分にミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)、
夜11時に米企業在庫(3月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・米の指標には注目です。

さて、先週は、リーマン・ショックから1年8ヶ月ほどの
時が経過して世界の実体経済も緩やかながら回復基調にありますが、
ついにギリシャ問題が爆発したかのような歴史に残る
激動の1週間になりました。

5月6日(木)のNY時間には、NYダウがザラ場で
史上最大の一時950ドル超の文字とおりの大暴落になり、
ユーロドルをはじめドルストレート通貨ペア、
そしてドル円やクロス円が軒並み大きく下落しました。

ギリシャの財政問題に端を発した欧州圏での
ソブリンリスクの高まりに株価が急落するとともに、
リーマン・ショックのときのように手元に決済用のドルを
確保しようとの短期のインターバンク市場の動きに
ドルの流動性が著しく低下して、
ロンドン銀行間取引金利のLIBORも急騰しました。

この欧州金融危機に7日にはG7の財務相が
緊急の電話会議を開き対応を協議して、
そしてユーロ圏の16ヵ国の首脳も緊急の首脳会合を開催して、
10日(月)の市場オープン前に金融安定化メカニズムを創設しようと
ユーロ圏が具体的な行動を起こしました。

創設が検討されているユーロ圏金融安定化メカニズムについては、
ユーロ圏各国の保証、およびEU法に違反しない範囲での
ECBの暗黙の保証などの下で、欧州委員会が債券を発行して
市場から資金を調達して、深刻な困難に陥った加盟国を
欧州理事会が支援するという案が出ているそうですが、
このユーロ圏金融安定化メカニズムが
市場の不安を払拭するに足るものになるかどうかは
市場オープン後の市場反応の洗礼によって
判明することになりそうです。

ユーロ圏金融安定化メカニズムによって、ユ
ーロ圏のソブリン・リスクがいったん後退する可能性がある一方、
ギリシャのデフォルトとユーロ崩落に賭ける投機筋の
事実売りとともに「こんなものでは足りぬ」とばかりに
さらに要求を突きつけるような市場の動きとなる可能性も
ありそうです。

実体経済の回復の事実と、ユーロ圏のソブリン・リスクという
背反する難しい事態に、かなり織り込みは進んでいるとはいえ、
売り方と買い方が激しい激突をして、
上下に振れの大きな相場になる可能性がありそうです。
アナリスト予想では、円高と見る向きが優勢ですが、
いったんリスク回避が後退すると見る向きもあるようです。

経済指標では、12日(水)の独第1四半期GDP速報と英失業率に
欧第1四半期GDP速報と英BOE四半期インフレ報告、
13日(木)の豪雇用統計、そして、週末14日のNZ小売売上高と
米小売売上高などが注目されます。


さて今日は、市場の審判のお話です。

ゴールデン・ウィークの週の5月6日のニューヨーク時間に
NYダウが一時、前日比で−1,000ドルにもう少し
というところまで文字とおりの大暴落となりましたね。

損失回避の自動売買プログラムの発動も手伝ったと思われますが、
現地時間の午後2時40分〜3時までの20分間での下げのスピードは
史上最大であったそうです。

米銀大手のシティのトレーダーがミリオンとビリオンを
間違えたという噂も出ましたが、翌日、シティによって否定され、
この否定が事実としますと、株価崩落に逃げ遅れまいと、
投げが投げを呼んでの暴落であったようです。

「株を担保に資金を借りていたヘッジファンドなどの
 短期筋が株価が一定以下に下げてファンディング・クライシスに
 陥ったからだ。」

「ファンドの解約では、3月、6月、9月、12月の
 20日〜月末の45日前までに申し出なくてはならないところが多く、
 6月のそれが迫っていたことにも原因があるのではないか。」

「ヘッジファンドは、通貨先物市場で早くから
 ユーロの売りを積み上げユーロの崩落を投機的に狙っていたのだ。
 また、ギリシャのデフォルトを目するクレジット・デフォルト・
 スワップ(CDS)でもギリシャの債務不履行のほうにかけていて、
 ユーロ暴落の仕掛けの時期を虎視眈々と狙っていて、
 CDSの市場取引からはじき出した5年後のギリシャのデフォルトの
 確率が5割を超えたので裏で結託してトリガーを引いたのだ。」

などなど、真偽のほどは判りませんが、
市場では後付講釈を含めて(笑)、諸説が飛び交っているようです。

ギリシャ問題が表面化したのは、
2009年10月にギリシャで政権交代が起きて、
ハパンドレウ新政権が誕生して、
前政権が偽装して公表していた財政赤字額を
大幅に上方修正したことに端を発します。

そして、これにより12月あたりから
格付け各社が相次いでギリシャを格下げすることになりました。
また、EUがギリシャに対して抜本的な財政再建を求めました。

このころ市場は、ユーロ圏でもほんの数%の経済規模の
小国ギリシャの問題としてみなしていたところがありますが、

年が変わって2010年の1月に欧州要人がIMFの関与を嫌いながらも、
IMFがギリシャへ調査団を送ることになって、

ドイツ国債とギリシャ国債の利回り格差が拡大していくなど、
しだいに市場のギリシャ問題への不安は大きくなっていきました。

でも、この頃はEU検査委員がギリシャ政府に対し
財政計画を数値で出すように求めたものの、

ECBの専務理事がEUはギリシャを救済することはないと述べ、
また、ギリシャ首相も「救済措置を必要としていない。」と
発言していました。

そして、2月のEU財務相会合で、
ギリシャの財政監視について協議されることになりました。

また、EUサミットでEUがギリシャを金融支援以外で
政治的に支援することが合意になりました。

この頃から、

ギリシャ財務相が金融支援は要請しないとしながらも、
必要があれば経済的支援を求める可能性を述べ始めました。

そして、格付け会社のS&Pが
ギリシャの格付けを複数段階引き下げる可能性を発表して
市場の不安は増大していきました。

しかし、ギリシャ首相は金融支援要請の可能性を
この頃はまだ否定していました。

そして、EU筋からギリシャの2010年のGDP見通しについて、
少なくとも2.25%減少するとの報告がされた後に、

EUの要人達の間でIMF関与の是非について
不協和音となることもあったものの、
3月のユーロ圏の首脳会議でIMFも関与しての
ギリシャ救済メカニズムが合意になりました。

しかしながら、この頃はギリシャ国債の発行を
金利が高くなりながらもなんとかこなしていました。

4月に入り、オーストリア中銀総裁が
「ギリシャは支援策を発動させる兆候がある。」と発言して、
ギリシャが支援要請を発動するとの市場観測が高まりました。

また、米SECがゴールドマン・サックスをサブプライムでの
CDO詐欺で告発するなどの事件もあり、
リスク回避の動意が市場で高まっていきました。

そして、発行する国債の金利上昇も影響したか、
ついに4月23日にギリシャが支援策発動を要請しました。

また、その翌日に格付け会社のS&Pが
ギリシャ国債を投機的水準に大幅な格下げをしました。

そして5月に入り、独仏の首脳がギリシャの複数年支援で
合意するに至りました。

続いて、EUとIMFとによる3年間の総額が1,100億ユーロになる
ギリシャ支援策が合意になりました。

その後、いったんリスク回避が後退したかに見えましたが、

支援総額が膨らんだことや、今後、さらに必要な支援が
ギリシャに必要になるのではないかとの憶測や、

ギリシャ支援策の実行にはユーロ圏のギリシャを除く
15ヵ国の合意が必要なことから各国がスムーズに
議会承認を得れるのかどうかの不安や、

また、S&Pがスペインの長期格付けを格下げしたことや、
格付け会社のムーディーズがポルトガルの格付けを
引き下げる方向で見直すとが発表されたり、
欧州要人によるギリシャ問題の伝染懸念の表明もあって、

ドイツ連邦債とPIGS各国の債券の利回り格差が拡大したり、
PIGS各国の5年物CDSのスプレッドが拡大するなど、
市場の不安が増大していきました。

そして、5月6日にNYダウのザラ場での史上最大の暴落もあって、
ユーロドルをはじめ主要通貨ペアも暴落することになりました。

その後、ドイツ議会をはじめユーロ圏の各国の
ギリシャ支援実行の承認が無事取れる運びになり、

先週末にユーロ圏の16ヵ国の緊急首脳会合が開催されて、
ユーロ圏金融安定化メカニズムが
10日(月)の市場オープン前に発表されることになりました。

「ギリシャ首相はあれだけ支援要請は必要ないと言っていたのに、
 やっぱり支援策発動の要請をしたじゃないか。」

「ギリシャ問題は伝染しないと言ってい要人もいたのに、
 要人の中には問題伝染の懸念表明もし始めたじゃないか。
 それに、現実にドイツ国債とPIGS各国の債券の利回り格差が
 拡大してきてるじゃないか。」

『これは、ユーロに対する投機的攻撃なのだ。
 世界の実体経済は回復基調にあることも事実である。』

「ふん。状況の変化もあるかもしれないが、
 コロコロ変わる要人発言はもう信じないぞ。」

『マーケットが最悪であればそれは最良の買い場である。』

「どちらに転んだって、チャートについていくだけさ…。」

様々な意見が交錯する市場ですが、

さて、市場の下す審判は如何に…。



私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


FX 後出しジャンケンと分岐ゾーンのお話

米国で発売3週間になる「iPad」ですが、
世界販売が延期になったそうですね。
そして、中国では早くも海賊版が出回っているそうです。(驚)

●先週4月26日(月)〜30日(金)の気になる出来事

※今週から少し要点を絞って記したいと思います。

<26日(月)>

前週にギリシャがEUとIMFに支援を正式要請したことや
G20の声明で「世界経済の回復は予想以上」と発表したことで
いったんリスク回避の動きが後退しました。
日経平均が堅調に推移しました。
英テレグラフが
「ギリシャが厳しい条件を受諾しない場合は
ドイツは支援を拒否することもある。」
との記事を掲載しました。
中国上海株式市場が軟調になりました。
独外相が「ドイツはギリシャ支援をまだ決定していない。」
と発言しました。
ギリシャとドイツ国債利回りの差と
ポルトガルとドイツ国債利回りの差が拡大しました。
ユーロがしばらく軟調になりました。
米財務省が米シティの15億ドルの株式を売却すると発表しました。
独首相が「ギリシャが条件を満たせば独は支援プロセスを開始。
強いユーロはドイツの国益。」と発言しました。
米ダラス連銀製造業活動(4月)は
市場予想よりかなり強い21.1%になりました。
独連銀総裁が「独経済は第2四半期に回復を強める。」
との見解を示す発言をしました。
ガイトナー米財務長官が
「持続的な雇用拡大に向けた兆候がある。
経済は厳しい状態にあるが改善しつつある。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+0.75ドルで取引を終えました。

<27日(火)>

米上院が米金融規制改革法案の審議開始を否決しました。
豪第1四半期生産者物価指数は
市場予想より強い1.0%になりました。
中国上海株式市場などアジアの株式市場は軟調に推移しました。
ギリシャ中銀総裁が
「ギリシャに対する市場態度は信頼性が深刻に欠如。
2010年の成長率見通しの−2.0%は悪化する可能性。
2010年のギリシャの失業率見通しは約11%。」
などの認識を示す発言をしました。
ギリシャとドイツ国債利回りの差や
ギリシャのCDSスプレッドが過去最大になりました。
ユーロが下落しました。
米消費者信頼感指数(4月)は57.9、
米リッチモンド連銀製造業指数(4月)は30と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
バーナンキFRB議長が、
「米国には赤字削減の信頼あるプランが必要。
赤字拡大は金利の上昇させ景気回復にリスク。」
など米財政赤字への懸念を表明しました。
格付け会社S&Pがポルトガルを格下しました。
また、ギリシャのソブリン格付けを下げて
ジャンク級にすると発表しました。
ユーロがさらに急落しました。
ギリシャ財務省が
「格下げはギリシャ経済の実態と
主要財政数値の改善を反映していない。」
との声明を出しました。
独財務相が「ドイツはギリシャを破綻させない。」
と発言しました。
NYダウは前日比−213.04ドルで取引を終えました。

<28日(水)>

カナダBOC総裁が
「執拗なカナダドル高は重要なリスク。
BOCは通貨高に対処する手段を有している。」
との主旨の発言をしました。
ギリシャの証券監督当局が空売りを禁止しました。
日経平均やアジア株式市場が軟調に推移しました。
ギリシャ国債利回りが信用不安でさらに上昇しました。
英テレグラフがOECDの見解として
「ギリシャの債務危機がエボラ出血熱のように拡大の可能性。
欧州は直ちに行動する必要があると警告する。」
との記事を掲載しました。
ポルトガル首相が
「政府と野党は投機的な攻撃に対し協力して対処する。」
と発表しました。
独消費者物価指数速報(4月)は
市場予想より弱い−0.1%になりました。
独財務相が
「単なるギリシャの問題ではなく欧州とドイツの問題。
投機的な動きに対抗するために(ギリシャ)問題を解決。」
との発言をしました。
トリシェECB総裁が
「ユーロはとても確たる通貨。
格付け機関は支援プログラムを考慮すべき。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のフィッチが
「現時点ではイタリアの格付けにリスクはない。」
と発表しました。
格付け会社のS&Pがスペインの長期格付けを格下げしました。
スペイン副財務相が
「S&Pによる格下げは驚き。
S&Pによる成長見通しは予想を下回っている。
スペインに金融支援は必要ない。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のフィッチが
「スペインは引き続きAAA格。見通しは安定的。」
と発表しました。
独首相が
「ギリシャをリーマン・ブラザーズにすることはできない。
ユーロの安定が危機に陥れば全ての関係国が立ち上がる。」
などの主旨の発言をしました。
IMF専務理事が
「格付け機関を過度に信用すべきでない。」
との見解を示す発言をしました。
米FOMCでは政策金利が据え置かれました。
また、米FOMC声明では、
「長期間の異例の低金利が正当化される可能性が高い。
労働市場は改善を開始。経済活動は強まった。
インフレは当面、抑制される可能性。住宅着工はまだ抑圧。
カンザスシティ連銀総裁は長期間に反対意見。」
などが発表されました。
NYダウは前日比+53.28ドルで取引を終えました。

<29日(木)>

RBNZ政策金利は2.50%で据え置きになりました。
RBNZ声明では数ヶ月以内に利上げを開始すると発表されました。
米上院が金融規制改革法案の審議入りを決定しました。
独連銀総裁が
「ギリシャのデフォルトは市場と他国に計り知れない影響を及ぼす。
欧州の機関はユーロの安定を確保する立場。
ギリシャは危機を脱することが可能。」
などの認識を示す発言をしました。
ギリシャ国債利回りが上昇した後に低下して行きました。
独失業者数(4月)は市場予想より強い−6.8万人になりました。
欧業況判断指数(4月)が0.23になるなど
複数発表された欧指標がは場予想より強い結果になりました。
独財務相が
「市場参加者は格付け機関評価を真剣に受け止め過ぎてはいけない。」
との認識を示す発言をしました。
米新規失業保険申請件数は市場予想より弱い44.8万件になりました。
ドイツ銀行協会が
「ギリシャ支援への迅速な行動なければリスクが伝染する可能性。」
との見解を発表しました。
オバマ米大統領がイェレン・サンフランシスコ連銀総裁を
次期FRB副議長に指名しました。
格付け会社のムーディーズが、
ギリシャのカバードボンドの格付けを引下げました。
格付け会社のS&Pが
「市場は緊張下にあるがアイルランドの格付けに影響しない。」
と発表しました。
格付け会社のムーディーズが
「ギリシャの格付けを数段階格下げする可能性がある。」
と発表しました。
NYダウは前日比+122.05ドルで取引を終えました。

<30日(金)>

FT紙が「ギリシャで240億ユーロの緊縮計画が合意になった。」
ことを報じました。
日鉱工業生産速報(3月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
日銀が政策金利を0.10%に据え置きました。
日経平均は11057.40円で週の取引を終えました。
日銀展望リポートでは
「消費者物価指数は下落幅縮小して11年度にプラス領域の可能性。
デフレから脱却して物価安定の下で成長に復帰することが重要。
金融政策運営は緩和的な金融環境を維持。」
などが報告されました。
日銀総裁の記者会見で
「現時点で追加緩和が必要とは考えていない。」
との発言がありました。
仏財務相が
「ユーロ圏の財務相は今週末にギリシャについて会合開催の可能性。」
と発言しました。
格付け会社のムーディーズがギリシャの9銀行を格下げしました。
米第1四半期GDP速報は市場予想より弱い3.2%、
米第1四半期個人消費速報は市場予想より強い3.6%になりました。
カナダGDPは市場予想とおりの0.3%になりました。
格付け会社のS&Pが米ゴールドマン・サックスを
売り推奨に格下げしました。
NY原油(WTI)は86ドル台前半で週の取引を終えました。
NYダウは辛うじて11000ドル台は維持したものの、
前日比−158.71ドルで取引を終えました。

●今週の主な予定

<週はじめ5月3日(月)の主な予定>

東京と英ロンドンの市場および中国市場は祝日でお休みです。
午前10時半に豪第1四半期住宅価格指数、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(4月)、
午後4時55分に独製造業PMI確報(4月)、
午後5時に欧製造業PMI確報(4月)、
夜9時半に米個人所得(3月)、米個人支出(3月)、
米PCEデフレータ(3月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(4月)、米建設支出(3月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<4日(火)の主な予定>

東京の市場は祝日でお休みです。
午後1時半に豪RBA政策金利 (市場予想は0.25%の利上げ)、
豪RBA声明、
午後3時に独小売売上高指数(3月)、
午後5時半に英消費者信用残高(3月)、英モーゲージ承認件数(3月)、
同午後5時半に英製造業PMI(4月)、
午後6時に欧生産者物価指数(3月)、
夜11時に米中古住宅販売保留(3月)、米製造業受注指数(3月)、
同夜11時からガイトナー米財務長官の議会証言、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。

<ゴトウ日5日(水)の主な予定>

東京市場は祝日でお休みです。
朝8時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(4月)、
午前10時半に豪住宅建設許可件数(3月)、
午後4時55分に独サービス業PMI確報(4月)、
午後5時に欧サービス業PMI確報(4月)、
午後5時半に英建設業PMI(4月)、
午後6時に欧小売売上高(3月)、
午後8時に米チャレンジャー人員削減数(4月 前年比)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(4月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

<6日(木)の主な予定>

朝7時45分にNZ第1四半期失業率、NZ第1四半期労働参加率、
午前10時半に豪小売売上高(3月)、豪貿易収支(3月)、
午後2時に日自動車販売台数(4月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(4月)
午後5時半に英サービス業PMI(4月)、
午後7時に独製造業受注(3月)、
午後8時45分に欧ECB政策金利、(市場予想は据え置き)
夜9時半から欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜9時半に米第1四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜9時半に米第1四半期単位労働費用速報、
米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加住宅建設許可(3月)、
夜10時半から米バーナンキFRB議長の講演、
夜11時に加Ivey購買部協会指数(4月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・豪・欧・米の指標には注目です。

<週末7日(金)の主な予定>

午前10時半に豪RBA四半期金融政策報告書の公表、
午後2時45分にスイス失業率(4月)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(3月)、
午後5時半に英生産者物価指数(4月)、
午後7時に独鉱工業生産(3月)、
午後8時に加雇用ネット変化率(4月)、加失業率(4月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数変化(4月)、米失業率(4月)、
同夜9時半に米製造業雇用者数変化(4月)、米週平均労働時間(4月)、
深夜4時に米消費者信用残高(3月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・(スイス)・(独)・加・米の指標には注目です。

さて先週は、前週にギリシャがEUとIMFに支援要請を行うことになり、
リスク回避がいったん後退したかに見えたのもつかの間、

格付け会社のS&Pが27日にギリシャのソブリン格付けを下げて
ジャンク級にすると発表したり、そしてポルトガルも格下され、
さらに28日にはスペインの長期格付けも格下げされて、
29日にはムーディーズが「ギリシャの格付けを数段階格下げする
可能性がある。」と発表するなど、
ギリシャを巡る格付け機関の発表に加えて、

英テレグラフがOECDの見解として「ギリシャの債務危機が
エボラ出血熱のように拡大の可能性。欧州は直ちに行動する必要が
あると警告する。」との記事を掲載したこともあって、
ユーロ激動の1週間になりました。

そしてさらに、週末の30日にはS&Pが米ゴールドマン・サックスを
売り推奨に格下げしたことなどでも
大きく揺れる相場展開になりました。

ところで、S&Pがスペインの長期格付けを格下げしたのに対して、
フィッチが「スペインは引き続きAAA格。見通しは安定的。」と
発表するなど、格付け会社の評定にも格差があることに加えて、
仕事とは言え、売りたたきにより一部顧客への利益誘導とも
勘ぐられそうなタイミングで、瀕死の状況から立ち上がろうとする
ギリシャへの投機的攻撃を助長するような格付け機関の発表に、

ギリシャ財務省が「格下げはギリシャ経済の実態と主要財政数値の
改善を反映していない。」との声明を出したり、
トリシェECB総裁も「ユーロはとても確たる通貨。格付け機関は
支援プログラムを考慮すべき。」との認識を示す発言をしたり、
IMFの専務理事が「格付け機関を過度に信用すべきでない。」との
見解を示したり、欧州独自の格付け機関創設話が持ち上がったりと、
過去に金融危機の発端ともなったデリバティブズへの
実態にそぐわなかった高格付けをしていた経緯もある
格付け機関への不信や批判の声もあるようです。

さて、今週の為替相場ですが、この原稿を書いている時点では
まだ情報が入っていないものの、日本時間2日の夜11時から
ブリュッセル行われる緊急のユーロ圏財務相会合での
ギリシャ支援の決定の具体的内容が注目されます。

相場に「もしも」は禁句ですが、仮にギリシャ支援に対する
市場の納得できる具体的な決定がなされなければ、
リスク回避の動意が増長されそうな一方、仮にギリシャ支援に対する
市場の納得できる具体的な決定がなされれば、
悪材料もいったんピークを迎えた感もあることもあって、
リスク回避の動意も本格的に沈静化していく可能性がありそうです。
また、アナリスト予想では、円安と見る向きが優勢のようです。

そして、経済指標では、3日の米ISM製造業景況指数(4月)、
4日の豪RBA政策金利の発表およびRBA声明、
5日の米ADP雇用統計(4月)と米ISM非製造業景況指数(4月)、
6日の豪小売売上高(3月)と豪貿易収支(3月)、
および欧ECB政策金利とトリシェECB総裁記者会見、
週末7日の米雇用統計、などが特に注目されそうです。


さて今日は、後出しジャンケンと分岐ゾーンのお話です。

「何で勝っても勝ちは勝ち〜。」なんて言っても、

ジャンケンをするときに相手の手を見て、
その後に、相手がチョキならグーを出して、

そして相手がパーなら(笑)、チョキを出すようなことをすると、

「あ〜っ。ズルイよ、ズルイよ。
 後出しジャンケンだぁ〜。」

なんて、子供の時分は喧嘩になったりしたものです。(笑)

まぁ、現代では世の中が少し悪くなっているせいか、
このくらいの「ズル賢さ」のある子供のほうが
大人になってからは世渡り上手になるものですが、(苦笑)

子供時代でこんなことをしていると
純情な友達をなくしてしまうかもしれませんね。

ただ…、

強者と猛者がひしめき、ある意味、ダマシ合いでもある
ヘンダーランドの相場の世界では、

ある程度は小ズルくないと、生きてはいけないものです。

「よーし。サポート・ラインをブレークしたぞ。
 ブレーク方向へショートだぁぁぁ!」

「よーし。サポート・ラインで反転上昇したぞ。
 レンジ内へカウンター狙いのロングだぁぁっ!!」

なんて具合に教科書的に初動に乗ってトレードしても、
短い時間軸でのトレードでは、

「ちょいと抜けては戻り」「ちょいと反転しては抜けて」

しまうなどは日常茶飯事で、教科書とおりには
そう簡単には相場は勝たせてくれないものです。(苦笑)

そうです。

利益の奪い合いのヘンダーランドの相場の国には、
まったく逆の思考をしている人達がいて、

買い方がロングを仕掛けたいポイントが
売り方がショートを仕掛けたいポイントであったり、

そして、ストップを食おうとしている大狐や
ダマシを演出しようと狙っている大狸などの妖怪が
たくさん生息しているのですね。

まぁ、もちろん、

教科書とおりにポイント抜けやポイントからの戻りで
素直に動くこともあって、

必ずダマシを演じるかといえばそうでない場合もあり、

AならばB、CならばDというように
一義的で単純でないところが、相場の学習の難しいところですが、

「ちょいと抜けかけては戻り」「ちょいと反転しかけては抜けて」
ということは、ままあるものです。

そして、ワケがわからない動きだと静観していると、

その思いをあたかも見切るように、(笑)
こんどは動意づいてグングンと相場が動くものです。

こうしてみるとなんとも手におえないようにも見える相場ですが、

ヘンダーランドの相場の国では、

「先んじれば征される」「積極的に勝とうとすると負ける」
などということはあたりまえの世界ですので、

小ズルく後出しジャンケンをすることが有効な場合があります。

      ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「えっ? 何だって。トレードで後出しジャンケンだぁ?
 おい、いったいどうやるんだよ。」

『ポイントの抜けや戻りの初動が
 そのままドンドン進むこともあるけれど、

 ポイントの抜けや戻りの初動はダマシが多いので焦って乗らずに、
 いったんの小幅揉み合いになるまで待って、

 そして、ポイント抜けや戻りの初動後の小幅揉み合いで、
 売り方か買い方のどちらかがダマシにあうのを待って。

 騙された側ではなく、はっきり優勢になった
 ダマシた方の側につくわけさ。』(笑)

「あぁ、つまりよく待てということだね。」

『そう単純ではないよ。
 ポイントの抜けや戻りの初動が
 そのままドンドン進むこともあって、
 戻り待ちに戻り無しということもあるさ。
 そんなときは反対の側が手出しできないほど
 動意が強いということだよ。』

「……。」

『待ったほうが良い場合は多いけど、
 ポイントの抜けや戻りの初動を必ず待つと規定してしまうと
 タイミングを逃して機会利益の損失となることもある。

 また、待ち過ぎると次のポイントに近づき過ぎて、
 反転を食らうこともあるから、待ち過ぎも良くないんだ。」

「……。」

『何でもかんでも一義的な規定をしようとすることも
 トレードで勝てない原因になることがあるよ。』

「ふん。結局、言ってることよく判らないね。」

『あぁ、言語で解説するには確かに難しいところがあるよ。』

「……。」

『たとえば「急がば回れ」も、「細心且つ大胆に」なども、
 単純論理的にはありえないことかもしれないけど、
 人生経験を積むと、そんなことも確かにあるなぁ、
 と思えることがあることに少し似ているかもね…。』

「……。」

『でも…、その抜けるか戻るかの
 不可解とも思えるところの判断こそが
 トレードの勝ちと負けとを分かつことは少なくないよ。
 ただまぁ、その判断には多少は不文的な経験というものも
 必要な場合がある。』

「そのあたりこそが一番知りたいことだね。」

『論理化と知識化を与えられることを望むのは解るけど、
 トレードには論理や知識だけでは届かない、
 経験や練習によって自身で感得していかなくて得られない
 領域もあると思うよ。
 すべてトレードが理論で割り切れると考えていること自体が
 間違っている場合もあるのかも…。』

「……。」

「スポーツや絵画が論理と知識だけではできないように、
 体験と練習をすることによってのみつかめる部分が
 トレードにもあるように思う。
 トレードに勝てないのは知識が間違っていると思っていて、
 知識だけを追い求めていても、経験と練習と怠っていれば
 いつまでたっても負け組みトレーダーで終わってしまう
 可能性があるよ。」

「あははっ。出たな裁量三兄弟。
 トレードはアートやスポーツだってか?」

『そんなことも言っていないよ。
 相場には数理的あるいは理論的な部分も確かに多いけれど、
 トレードには論理と知識だけではとどかない
 経験と練習や感性(センス)やマインドによる部分もあって、
 このわずかな部分がトレードの勝敗に大きく影響している
 可能性があると言っているのだよ。』

言い争いの話は尽きないようですが、(笑)

チャートポイントでは、

「ちょいと抜けかけては戻り」「ちょいと反転しかけては抜けて」
ということは、ままあるようで、

チャートポイント付近には、
天国(勝ち)と地獄(負け)とを分かつ
いわば「冥界」のようなダマシ合いのゾーンがあって、

初動に焦らず、この「冥界ゾーン」の
ダマシの多いところの動向をよく見て、

「解らないところはトレードしていけないサイン」
の呪文を唱えながら、(爆)

勝つことよりも負けないことに重点を置いて
トレードしていきたいものです。

もしかしますと、
この「冥界ゾーン」とも言うべきダマシ合いの範囲の認識と
ここを待っての判断の見極めこそが裁量という名の技術で、

このダマシ合いの「冥界ゾーン」が、
勝ちと負けとの振り分けの分岐ゾーンとなっている
のかもしれませんね。


私も講師を務めさせていただくことになりました。

トップトレーダーの手法を動画で学べる YenLearning

チャート分析を体系的に深く掘り下げて解説した内容です。


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