FX ダマシの効能のお話

大ヒット中の映画アバターが中国で3D版を除き、
国内映画を支援するという表向きの理由で
上映打ち切りとなったそうですね。

<先週18日〜22日の気になる出来事>

<18日(月)>

17日のテレグラフ紙が「ECBはギリシャ危機が高まり、
ユーロ決裂の法的根拠を準備か」と報道しました。
英ライトムーブ住宅価格が0.4%と09年10月来のプラスなりました。
タイムズ紙(オンライン)が
「ギリシャの危機はドイツの問題なる可能性。」
との観測報道をしました。
UAE石油相が「原油市場は過剰供給。原油価格は適正。」
などの見解を示す発言をしました。
オーストリア中銀総裁が、
「欧州には二番底の懸念は見られない。
ゆっくりかつ安定した成長の見込み。
EUには厳しい非救済条項がある。
ユーロの上昇基調は望まないが、為替介入の必要性はない。」
などの発言をしました。
カナダ財務相が「カナダ経済はまだ回復していない。
米ドルにかなりの下方圧力がある。」
などの認識を示す発言をしました。
NY市場は休場でした。

<19日(火)>

欧州委員が「欧州の回復は強くない。欧州は高い不確実性がある。
ギリシャの計画は全てのユーログループメンバーに承認された。
ギリシャと同様な国はユーロ圏にはない」
などの認識を示す発言をしました。
英テレグラフ紙が
「2011年に英国は他の主要国経済より強い成長になる可能性。」
との観測報道しました。
中国商務相が「中国の輸出が危機前の水準に戻るには長期間かかる」
との見解を示す発言をしました。
独財務相が「今年の独財政赤字はGDPの約6%を占める可能性。」
との認識を示しました。
JALが会社更生法適用申請を行いました。
スウェーデンの財務相が「ギリシャの経済統計は詐欺まがいである」
との認識を示す発言をしました。
英消費者物価指数(12月)は0.6%、英小売物価指数(12月)は0.6%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国の首相が「信用とマネーの妥当な伸びを維持。
内需拡大のため積極的な財政政策を活用。
不動産市場の投機的な投資を抑制。」
などの政策の指針を示しました。
独ZEW景況感調査(1月)は47.2、欧ZEW景況感調査(1月)は46.4と、
ともに市場予想より弱い結果になりました。
ZEWのエコノミストが「欧州景気の原動力は衰えた。
EU加盟国はECBが今後6ヵ月間は政策金利を変更しないと認識。」
などの見解を示しました。
格付け会社のムーディーズがギリシャ格付けをA2に据え置き、
見通しをネガティブとしました。
米シティ・グループの第4四半期決算では、
クレジットの純損失が71億ドル、
1株当たり損失が0.33ドルになりました。
対米証券投資(11月)が市場予想より強い1268億ドルになりました。
カナダの政策金利は0.25%で据え置きになりましたが、
2010年の成長見通しが3.0%から2.9%へ下方修正されました。
英BOE総裁が「英CPIの上昇は一時的の可能性。」
との認識を示す発言をしました。
NYダウは前週末比+115.78ドルで取引を終えました。

<20日(水)>

ユーロや豪ドルが軟調になりました。
中国銀行業監督管理委員会が
「与信の総量規制を継続する」と発表しました。
米上院マサチューセッツ州補選で共和党が勝利しました。
中国が一部の銀行に新規融資の停止を要請しました。
中国の政府系エコノミストが「12月CPIが著しく加速した。」
との認識を示しました。
英BOE議事録では「政策金利据え置きを9対0で決定。
最近の動向は中期的な見通しを大幅に変えるものではない。」
との見解が公表されました。
英失業率(12月)は市場予想とおりの5.0%になりました。
バンク・オブ・アメリカの第4四半期決算では、
純損失が1.94億ドル、1株あたり損失が0.60ドルになりました。
モルガン・スタンレーの第4四半期決算では、
収入が68億ドル、1株当たり利益が0.14ドルになりました。
ウェルズ・ファーゴの第4四半期決算では、
収入は227億ドル、1株利益が0.08ドルになりました。
ギリシャ国債のCDSのスプレットが急拡大しました。
金価格が大きく下落しました。
NYダウは前日比−122.28ドルで取引を終えました。

<21日(木)>

NZ小売売上高(11月)は市場予想より強い0.8%になりました。
世銀が「2010年の世界経済成長率は2.7%、11年は3.2%」
との見通しを発表しました。
中国の年間GDPは8.7%、前年比の生産者物価指数が1.7%、
消費者物価指数が1.9%、小売売上高が17.5%、となるなど、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国国家外為管理局の要人が
「貿易黒字の対GDP比を5年以内に約6%から3%へ引き下げへ。
今年は外貨準備活用に向けた新たな方法を模索する。
外貨準備の価値を守る課題にも直面している。
などの認識を表明しました。
独財務相が「来年から刺激策からの出口戦略が必要となる見込み。」
との見解を示す発言をしました。
トリシェECB総裁が「2010年のユーロ圏経済は緩やかに回復。
経済見通しは不透明性がある。ECBの最優先課題は物価安定。
財政赤字は状況とタイミングを見て削減する必要。」
などの認識を示す発言をしました。
米ゴールドマン・サックスの第4四半期決算では、
収入が96.2億ドル、1株当たり利益が8.20ドルになり、
市場予想より強い結果になりました。
独連銀総裁が「米経済の回復は欧州の回復よりも早い。」
との見解を示しました。
米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い48.2万件になりました。
ECBの専務理事が「ギリシャのデフォルト憶測は
とんでもないことだ。」との見解を表明しました。
格付け会社のフィッチが独の8銀行の
カバード・ボンドの格付け見通しを引き下げました。
豪政府が鉱山企業への課税を検討していることが報道され、
豪ドルが軟調になりました。
米オバマ大統領が、
「ヘッジファンドへの投資や不動産取引をめぐる銀行規制の提案。
大手金融機関に新たな債務上限の設定の提案。
顧客と関連しない自己勘定取引の制限の提案。」
などの金融規制を議会提案することを発表しました。
一方、ガイトナー米財務長官は
金融規制に慎重な姿勢を表明したことが伝えられました。
株式市場が金融セクターを中心に下落して、
ドル円などがリスク回避で下落しました。
コモディティ(商品)市場も下落しました。
NYダウは前日比−213.27ドルで取引を終えました。

<22日(金)>

米グーグルの第4四半期決算では、
売上高は66.7億ドル(17%増)、1株利益が6.13ドルになりました。
ドル円が一時90円を割り込みました。
日経平均が大幅に下落しました。
中国が利上げをするという噂が飛び交いました。
英紙が、ギリシャ中銀総裁のコメントとして
「ギリシャがユーロ圏から脱退するなどの考えは馬鹿げている。
ギリシャ経済は極めて深刻な問題に直面しているが
ユーロ圏に留まる事が必要。」との見解を報道しました。
日銀総裁が「0%以下の消費者物価指数は許容できない。
デフレからの脱却が日本経済にとって非常に重要。」
との認識を表明しました。
格付け会社のフィッチがロシアの格付け見通しを引き上げました。
英小売売上高指数(12月)は市場予想より弱い0.3%になりました。
欧鉱工業新規受注(11月)は市場予想より強い1.6%になりました。
独財務相が「ドイツは金融機関に対する独自規制を打ち出す。
米大統領の金融規制の提案は有益も国際的に話し合われる必要。」
との見解を表明しました。
米ゼネラル・エレクトリックの第4四半期決算では、
収入が414億ドル、1株あたり利益が0.28ドル、
純利益が前年同期比19%減の30億ドルになりました。
英首相が「オバマ大統領の金融規制案はリスク軽減につながる。」
との支持の意向を表明しました。
カナダの小売売上高(11月)は
市場予想より弱い−0.3%になりました。
独連銀総裁が「ドイツ経済は予想よりも良い。」
と見通しを上方修正する見解を示す発言をしました。
オバマ米大統領が「新たな金融規則は納税者に
損失を負担させることないように望んだものである。」
反対もあろうが銀行を新しい規則に導くよう努力する。」
とのコミットをしました。
NY原油は74ドル台半ばで取引を終えました。
NYダウは前日比−216.90ドルで取引を終えました。

<週はじめでゴトウ日の25日(月)の主な予定>

午前9時半に豪第4四半期生産者物価指数、
午後4時に独GFK消費者信頼感調査(2月)、
深夜12時に米中古住宅販売件数(12月)、
深夜12時半に米ダラス連銀製造業活動(1月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。
この日はNZのウェリントンが休場です。

<26日(火)の主な予定>

朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(12月)、
正午過ぎに日政策金利、(市場予想は据え置き)
午後4時半から日銀総裁記者会見、
午後6時に独IFO景気動向(1月)、独IFO現況評価値(1月)、他、
午後6時に欧経常収支(11月)、
午後6時半に英第4四半期GDP速報、
午後6時45分から英BOE総裁議会証言、
夜11時に米S&Pケースシラー住宅価格(11月)、
深夜12時に米消費者信頼感指数(1月)、米住宅価格指数(11月)、
同深夜12時に米リッチモンド連銀製造業指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
(日)・独・英・米の指標には注目です。
この日は豪シドニーが休場です。

<27日(水)の主な予定>

朝8時半に豪Westpac先行指数(11月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(12月)、
午前9時半に豪第4四半期消費者物価指数、
午後2時に日銀月例報告、
深夜12時に米新築住宅販売件数(12月)、
深夜4時15分に米FOMC政策金利、米FOMC声明、
などの経済指標が発表されます。
豪・米の指標には注目です。
また、発表時間が未定(通常NY時間)ですが、
独消費者物価指数速報(1月)の発表も予定されています。

<28日(木)の主な予定>

早朝5時にRBNZ政策金利、(市場予想は据え置き)
朝8時に豪コンファレンスボード景気先行指数(11月)、
朝8時50分に日小売販売額(12月)、
午前11時からオバマ米大統領一般教書演説、
午後5時55分に独失業率(1月)、独失業者数(1月)、
午後7時に欧業況判断指数(1月)、欧消費者信頼感(1月)、他、
夜10時半に米耐久財受注(12月)、米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に米シカゴ連銀全米活動指数(12月)
などの経済指標が発表されます。
NZ・独・(欧)・米の指標には注目です。

<29日(金)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(12月)、NZ住宅建設許可(12月)、
朝8時半に日失業率(12月)、日全国消費者物価指数(12月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(12月)、日銀金融政策決定会合議事録
午前9時01分に英GFK消費者信頼感調査(1月)、
午後2時に日住宅着工戸数(12月)、日建設工事受注(12月)、
日自動車生産、
午後7時に欧失業率(12月)、欧消費者物価指数速報(1月)、
午後7時半にスイスKOF先行指数(1月)、
夜10時半に米第4四半期GDP速報値、米第4四半期個人消費速報、
米第4四半期GDP価格指数速報、米第4四半期コアPCE速報、
同夜10時半にカナダGDP(11月)、カナダ港工業製品価格指数(12月)、
夜11時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(1月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(1月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(日)・欧・米・加の指標には注目です。

さて、先週は米主要金融機関の第4四半期決算が過去最高の
純利益となったゴールドマン・サックスなど一部を除き、
米シティの最終損益が75億7900万ドルの赤字になるなど、
総じてそれほどパッとしない中にあって、
週後半はオバマ大統領による金融規制案で相場が大きく動きました。

「ウォール街への宣戦布告だ。」「やがては取り組まねばならない
課題ではあるが病み上がりの経済には打撃。時宜を得ていない。」
「マサチューセッツの上院補選に敗れたことで中間選挙への
焦りによる人気取りだ。」「ガイトナー米財務長官とは
コンセンサスが取れていないようだ。」
「各国との協調はどうなっている。」など、批判も多いようで、
議会承認が必要なことから、今後の成り行きが注目されます。

また、バーナンキFRB議長の任期があと1週間後に迫っていますが、
米民主党の中には再任に反対する議員もいて、
再任とはなる見通しながら、僅差となりそうだとのことで、
万一の場合は市場が揺れる可能性があり、
こちらの行方も注目されます。

一方、欧州経済の3.5〜4.5%の経済規模のギリシャ問題に
過剰反応との意見もあるようですが、依然、市場テーマとして
燻り続ける同問題にも注目されます。

ドバイ問題をはじめ、ここのところ、中国の預金準備率0.5%引上げ、
ギリシャ問題、豪政府の鉱山企業への課税検討、
そして、オバマ米大統領による金融規制案など、
市場にとってのネガティブ材料が多かったようで、
センチメントに水が差された格好になっているようです。

他方、現在はまだ市場テーマにはなっていないようですが、
財政がどれだけ借金漬けになっているかを示す
「GDPに対する純債務比率」で、2010年に日本がイタリアを抜き
先進国で最悪の水準になるとのことで、
今後、取り沙汰されると円売りの大きな要因になると
見る向きがあるようです。

総債務残高での国際比率では既に1999年から日本は
先進国ワースト1になっていましたが、
資産を差し引いた純債務ベースでも
これまで最悪だったイタリアを上回ることになり、
すぐにではなくとも、やがては市場テーマになる可能性も
ありそうです。

さて、今週のアナリスト予想では、「2009年の税制改正で
海外の子会社からの収益や配当金への課税が免除されるため、
3月の本決算に向けて海外においていた資金を日本国内へ送金する
動きや、ここのところの海外勢の為替のヘッジなしでの
投資などが中期的な円高要因になる。」と見る向きがあるとともに
「短期的にも米金融規制法案を受け先行きが不透明な中、
リスクは取りづらく円高になる。」と見る向きがある一方、

先週、ある程度、既に持ち高調整は進んだので
「反発する可能性がある。」と見る向きもあり意見は割れていますが
円高と見る向きが多いようです。

また、ドルに関しては「リスク回避のドル買いの動きの後は、
米金融規制案がドル安に働く。」と見る向きがある一方、
英欧の追従の可能性もあり、ドルストレート通貨ペアでは
揺れる展開になると見る向きもあるようです。

経済指標では、26日の英第4四半期GDP速報、
27日深夜の米FOMC政策金利とFOMC声明、
29日米第4四半期GDP速報、などが特に注目されます。
相場が大きく動く可能性がありそうです。


さて今日は、ダマシの効能のお話です。

終わりのない相場でトレードをしていますと、
勝っても負けても後悔することがありますね。

まぁ、そのぞれのトレードのターム(期間)で、
ひとつのトレードのスタート(IN)もゴール(OUT)も
トレーダー自身が決めなくてなりませんから、

ベストであり続けることは難しく、
たとえ勝ちトレードであっても、

「もっと早く入ればよかった。」
「もっと、押し戻りを堪えて利を伸ばせばよかった。」

などと思うことは、多かれ少なかれ
おそらく誰にでもあることで、(苦笑)

トレードに後悔はある程度はつきもののようです。

また、「少し早いかなぁ。」というところで、
打診の売り買いなど分割エントリーで入っても、
うまく初動に乗れたときは乗れたときで、

「あ〜ぁ、打診の小ロットではなくて、
 最初から本気ポジでエントリーすればよかったなぁ。」

などと欲張りな後悔をすることもあります。(笑)

ところで、

この打診の売り買いでは、
通常の建て玉数の何分の一かを試し売買の後に、
うまくいけば増し玉をして、

また、逆に動いたときでも、「やっぱり、そうか…。」と
あまり躊躇せずに損切りができるということだけではなく、

相場にINした感覚と意識で
ダマシが確認できるという利点もありますね。

ときにダマシを確認した後に逆方向へのトレードが
とても確信を持って行える場合があります。

レンジ相場でうまくいってのレンジの下限や上限で
ドテンということもありますが、

相場にとりあえず入ってダマシを身をもって確認して、
いわゆる倍返しで、逆方向へのドテンを決断できることも
ダマシの効能といえるのかもしれません。

相場は買い方と売り方の戦いもありますから、

買いたいときが売り方の売りたいときであることもあり、
売りたいときが買い方の買いたいときであることもあり、

ダマシにあってしまうことがありますので、

ときにそのダマシを確認することが
相場の方向の示唆とすることができますね。

まぁ、よくあるチャート・フォーメーションの
ダブル・トップやヘッド&ショルダーなども、

もっと上昇するともくろんだ買い方の攻勢が
売り方によって上昇がいったん阻まれ、

なにクソと買い方が再攻勢に出た上昇の再トライに対して
またもや売り方が再防戦で価格を押し下げるという、

売り買いの攻防の痕跡のようでもあり、

やがて売り買いに決着がつき価格がネックラインを下抜けて、

買い方があきらめて買いポジションを投げることで
売り方と買い方が一緒になって相場を押し下げる様は、

いったんの天井の確認であるとともに、
買い方のフェイラー、つまり買いポジションのダマシの
確認と見ることができるのかもしれませんね。

相場は買い方と売り方の勢力争いでもありますが、
ときにタマシ合いでもあるようで、(苦笑)

もしかしますと、

レジスタンス・サポートやトレンドラインの認識とともに、

売り買い攻防の激しいときや、
チャートポイントに至ったときは、
焦る気持ちを打診にかけて相場に入ってみるか、

あるいはダマシがしっかり確認できるまで、
売り買いの喧嘩の高みの見物が良いのかもしれません。

老獪に売り買いの攻防を高みの見物をして、
しばらくは手を出さず、優勢になったほうに、
「頃は良し」と小ズルくつくのが
相場の世界の世渡り上手の兵法となるようで、(爆)

嫌われ者のダマシですが、見方によっては
とても効能のあるサインとなるようですね。

「でもさぁ、買っても売ってもダマシにあったら、
 いったいぜんたいどうするのさ。」

うーん。「今はトレードを休め」と
マーケットがささやいているのかもしれませんね…。


※次回の更新は2月1日(月)を予定しています。


FX 認識のズレと溝(みぞ)のお話

米主要金融機関などの第4四半期決算のシーズンになりましたね。

<先週11日〜15日の気になる出来事>

<11日(月)>

東京市場は休場。
豪ANZ求人広告件数(12月)が6.0%と前月より上昇しました。
セントルイス連銀総裁が
「米低金利はしばらく続く可能性がある。
消費と住宅は安定化しつつある。雇用の喪失ペースは鈍化。」
などの認識を示す発言をしました。
スイスSNB総裁が「対ユーロでのスイスフランの過度の上昇を阻止」
することを再度発言しました。
英FT紙が「格付け会社のムーディーズは、
財政赤字懸念によりポルトガルを格下げする可能性。」
との観測報道をしました。
トリシェECB総裁が「世界経済には正常化への動きが見られる。
金融システムについては引き続き警戒する必要。」
などの認識を示しました。
格付け会社のフィッチが「米国のAAA格付けは安定的だが、
財政赤字の削減がなければ今後10年の後半に格付け圧力になる。」
との見解を発表しました。
今年FOMCの投票権を有するカンザスシティ連銀総裁が
「2010年の経済成長見通しは3%〜3.5%。
政策は失業率が10%でも引き締められる。
FRBは長期間という文言の変更を議論する可能性。
金利は直ぐにでも上げるべき」などの見解を示しました。
NYダウは前週末比+45.80ドルで取引を終えました。

<12日(火)>

中国の政府系ファンドの要人が個人的見解として
「ドルは底を打った。下げ余地は限定的。
円は下落する見通し。」などの認識を示しました。
中国が1年物手形入札の落札利回りを引き上げ、
流動性引き締めをしました。
格付け会社のS&Pが「中国の長期クレジットの格付けは安定的。
改革しだいでは格付け引き上げの可能性。」
との見解を発表しました。
格付け会社のムーディーズが
「日本の格付け見通しは経済成長と財政赤字の動向しだい。」
との認識を発表しました。
中国人民銀行が銀行の預金準備率を0.5%引き上げました。
これを受けて資源国通貨が軟調になりました。
独紙が「09年の独財政赤字はGDP比3.1〜3.2%。」
になることを報じました。
金価格が下落しました。
NYダウは前日比−36.73ドルで取引を終えました。

<13日(水)>

米ダラス連銀総裁が「米議会はFRBの政策に干渉すべきではない。
支出をまかなうために紙幣を増刷することは悲惨な結果を招く。」
との見解を示す発言をしました。
米フィラデルフィア連銀総裁が
「経済が改善すればFRBは利上げをする必要。
失業率が容認できる水準に達する前にでも利上げすべき。」
との認識を示す発言をしました。
日本航空株がストップ安になりました。
中国上海株式市場が軟調になりました。
日工作機械受注速報(12月)が08年5月以来の+62.8%になりました。
英紙が「BOE政策委員のコメントとして、
経済の回復がインフレの兆候を示せば今年中に利上げを検討。」
との発言を報道しました。
独紙が「ギリシャは救済措置を必要としていない。」
とのギリシャ財務相の談話を報じました。
独連邦の統計庁が「2009年GDPは前年比−5.0%。」と、
第二次世界大戦後で最悪であることを発表しました。
欧ECBが「ギリシャの債務再編法は市場に痛みを与える可能性。」
との見解を発表しました。
ギリシャ首相が「ギリシャはユーロから離脱しない。
ギリシャはIMFの支援を求めない。」
との認識を表明しました。
英NIESRのGDP予想(12月)は2ヶ月連続プラスの0.3%になりました。
また、09年の英GDPが−4.8%になると発表しましたが、
「英国の景気下降は2009年に終了」との認識を発表しました。
BOE政策委員が「英経済は第4四半期で成長した可能性。」
との認識を示す発言をしました。
格付け会社のS&Pがカリフォルニアの格付けを引き下げました。
ベージュブックでは「12地区中10地区の経済活動が活性化。
労働市場は脆弱。不動産市場は弱く複数の地区で悪化。
ローン需要は低下。ローン延滞も増加。」などが示されました。
NYダウは前日比+53.31ドルで取引を終えました。

<14日(木)>

NY連銀総裁が「2〜3ヶ月以内に雇用増加が始まる可能性。
利上げには失業率の低下に至らしめる強い経済が必要。
FRBはバランスシートを円滑に縮小できる。
長期間とは少なくとも6ヶ月という意味である。」
などの見解を示す発言をしました。
日機械受注(11月)が市場予想よりかなり弱い−11.3%になりました。
豪新規雇用者数(12月)は3.52万人、豪失業率は5.5%と、
ともに市場予想より強い結果になりました。
豪RBAの為替介入の真偽不明の噂が飛び交いました。
欧鉱工業生産(11月)は市場予想より強い1.0%になりました。
独首相が「ユーロは数年にわたり困難な局面になる可能性。
ユーロ圏の赤字を懸念している。」
との認識を示す発言をしました。
欧ECB政策金利は市場予想とおり1.00%で据え置きになりました。
米小売売上高(12月)は市場予想より弱い−0.3%になりました。
トリシェECB総裁の記者会見では、
「現在の政策金利は適切。インフレ期待は抑制されている。
2010年のユーロ圏経済は緩やに成長と予想。
不確実性のレベルは大きい。銀行は資本強化の措置をとるべき。
ギリシャ問題には言及はしない。強いドルは重要。」
などの見解を示しました。
ギリシャ国債の5年物CDSスプレッドが過去最大になりました。
ホワイトハウスが「銀行に新たな徴税をかける。」
ことを発表しました。
IMFの専務理事が「ドルは準備通貨として最も適している。
ドルの役割の急速な変化は見られない。
ユーロや他の通貨の役割が増す可能性はある。」
などの見解を示す発言をしました。
米30年債入札が好調で落札最高利回りが4.640%になりました。
FRBのバランスシートの規模がMBSの買取などで
2兆2740億ドルと過去最大規模になりました。
NYダウは先日比+29.78ドルで取引を終えました。

<15日(金)>

米インテルの第4四半期売上高は+28%の106億ドル、
1株利益が0.40ドルと、市場予想より強い結果になりました。
ガイトナー米財務長官が
「米財務長官職にとどまるかは大統領の決定しだい。
問題解決で大統領に貢献できる限り職務を遂行。」
とのコミットをしました。
格付け会社のムーディーズが
「ジャマイカの債務交換はデフォルトの懸念につながる。」
との見解を発表しました。
独首相が辞任するとの噂が飛び交いましたが、
独政府の報道官が否定しました。
独卸売物価指数(12月)は市場予想より弱い0.2%になりましたが、
2ヶ月連続でプラスになりました。
トリシェECB総裁が「将来の失業率は不透明。
回復も混沌としている。」との認識を示す発言をしました。
OECDが「スイスSNBは緩和策を堅持すべき。」
との見解を発表しました。
欧消費者物価指数(12月)は市場予想とおの0.3%になりました。
独経済相が「ギリシャとアイルランドの状況は、
ユーロにとってリスクになる可能性。」
との認識を示す発言をしました。
JPモルガン・チェースの第4四半期決算では
収入が市場予想より弱い252億ドル、
1株利益が市場予想より強い0.74ドルになりました。
格付け会社のムーディーズが
「2010年のアイルランドのGDPは1.5%減少する見通し。」
との見解を発表しました。
米消費者物価指数(12月)は市場予想より弱い0.1%になりました。
NY連銀製造業景気指数(1月)は市場予想より強い15.92になりました。
カナダ新車販売台数(11月)は
3ヶ月ぶりに落ち込み−6.0%になりました。
米鉱工業生産(12月)は市場予想とおりの0.6%になりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)は
2ヶ月連続で改善したものの市場予想より弱い72.8になりました。
金価格が軟調になりました。
ユーログループ議長が
「ギリシャは自らの手段で問題を解決しなくてはならない。
ギリシャは破綻やユーロ圏からの離脱もしない見通し。」
との見解を表明しました。
カナダの財務相が「個人消費は強く反発。
刺激策の後には財政赤字を劇的に削減する。」
などの認識を示す発言をしました。
IMF専務理事が「IMFがギリシャを救済する可能性がある。」
との見解を表明しました。
NY原油は78ドルで取引を終えました。
3連休を前にした手仕舞いもあったか、
NYダウは前日比−100.90ドルで取引を終えました。

<週はじめ18日(月)の主な予定>

午前9時01分に英ライトムーブ住宅価格(1月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(11月)、日稼働率指数確報(11月)、
夜10時半に加国際証券取扱高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
米国はキング牧師生誕日で休場です。

<19日(火)の主な予定>

午後2時に日消費者態度指数(12月)、
午後6時半に英消費者物価指数(12月)、英小売物価指数(12月)、
午後7時に独ZEW景況感調査(1月)、
同午後7時に欧ZEW景況感調査(1月)、欧建設支出(11月)、
夜10時に米シティー・グループ第4四半期決算発表、
夜10時半に加景気先行指標指数(12月)、
夜11時に加BOC政策金利、(市場予想は据え置き)
同夜11時に米ネット長期TICフロー(対米証券投資 11月)、
深夜3時に米NAHB住宅市場指数(1月)、
などの経済指標が発表されます。
英・独・欧・加・米の指標には注目です。

<ゴトウ日20日(水)の主な予定>

朝6時45分にNZ第4四半期消費者物価、
朝8時50分に日第三次産業活動指数(11月)、
午後3時に日工作機械受注確報(前年比 12月)、
午後4時に独生産者物価指数(12月)、
午後6時半に英BOE議事録(1月分)、英失業率(12月)、
午後8時半に英バンク・オブ・NYメロン第4四半期決算発表、
夜9時に加消費者物価指数(12月)、
夜10時に米モルガン・スタンレー第4四半期決算発表、
同夜10時に米ウェルズ・ファーゴの第4四半期決算発表、
夜10時半に米生産者物価指数(12月・コア)、
同夜10時半に米住宅着工件数(12月)、米建設許可件数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
NZ・英・加・米の指標には注目です。

その他、発表時間が未定ですが、
この日には米バンク・オブ・アメリカや
米ステート・ストリートなどの
第4四半期決算発表が予定されています。

<21日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ小売売上高(11月)、
午前9時半に豪新車販売台数(12月)、
午後2時に日景気先行CI指数確報(12月)、
日景一致行CI指数確報(12月)、
午後午後6時に欧ECB月例報告、
夜10時に米ゴールドマン・サックス第4四半期決算発表、
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
同夜10時半に加卸売売上高(11月)、
深夜12時にフィラデルフィア連銀指数(1月)、
米景気先行指標指数(12月)、
深夜12時半に加BOC金融政策報告書公表、
などの経済指標が発表されます。
NZ・(欧)・米・加の指標には注目です。

そして、NY時間終了後にグーグルとアメリカン・エキスプレスの
第4四半期決算発表が予定されています。

<22日(金)>の主な予定>

午前9時半に豪第4四半期物価指数(輸出・輸入)、
午後1時半に日全産業活動指数(11月)、
午後5時半に独製造業PMI速報(1月)、独サービス業PMI速報(1月)、
午後6時に欧製造業PMI速報(1月)、欧サービス業PMI速報(1月)、
午後6時半に英小売売上高指数(12月)、
午後7時に欧鉱工業新規受注(11月)、
夜10時半に加小売売上高(11月)、
米株式市場開始前にマクドナルドの第4四半期決算発表、
などの経済指標が発表されます。
(独・欧)・英・加の指標には注目です。

さて、先週もいろいろな出来事がありました。

米グーグルや米ヤフーなどがサイバー攻撃にあった事件などのほか、
阪神淡路大震災から15年まじかの日本時間の13日午前にカリブ海の
ハイチでマグニチュード7.0の大地震が起こりました。

このハイチの大地震では死者が10万人を超えると報道されるほどの
被害規模となり、各国が、急遽、支援に入りましたが、
首都ポルトープランスでは刑務所が倒壊して服役囚が闘争したとの
情報もあり、銃声もあった模様で、略奪が起こる治安懸念に加えて、
気温が30度を超える中で遺体が路上に並べられているとのことで、
WHOが感染症の発生を警戒するなどたいへんな惨事になりました。

一方、市場のほうでは、世界一の外貨準備の中国で、
元売り・ドル買い介入の結果、大量の人民元が中国国内の
銀行に集まり、その貸し出しによって資産バブルの懸念が
高まってきたことや、インフレ懸念抑制のため、
12日に1年7ヶ月ぶりに預金準備率を0.5%引き上げたことで、
中国の経済引締による経済減速の観測により、
資源国通貨などを中心に大き目の調整となり、
また、投機筋の円売りの手仕舞いを誘う動意となったか
円高になる場面がありました。

その後、中国の預金準備率の引き上げは「バブルを抑制して
長期的な中国の経済成長を目指すもの。」という見方となったか、
落ち着きはしましたが、振幅の大きな不安定な動きの相場展開と
なりました。

そして、米主要企業の第4四半期決算発表のシーズンを迎え、
週末には、JPモルガン・チェースの決算が発表されて、
純利益が前年同期比の4.6倍となる32億7800万ドルとなったものの、
前期比では9%減になり、貸倒引当金が高水準であったことなどで、
米3連休前の手仕舞いの動意になったか、
週末のNYダウは下落して、欧州の財政不安もあって、
主要通貨ペアもリスク回避の動意が優勢で軟調傾向になりました。

さて、今週のアナリスト予想ですが、
米主要企業の決算はおおむね好調との期待で
ドル買いと見る向きもある一方、円については予想はまちまちで、
相次ぎ発表される第4四半期決算の動向を見たいとの
材料待ちムードが強いようで、為替相場はしばらく上下に
揉み合うとする見方が優勢のようです。

NYダウなど株式市場もにらみながら
機敏にトレードしていきたいものです。


さて今日は、認識のズレと溝(みぞ)のお話です。

1月13日から14日の2日間にわたり
米大手金融機関のトップを召集して、

世界経済の急速な悪化を招いた「金融危機の原因」を探る
米議会の金融危機調査委員会の公聴会があったそうで、
話題となっていますね。

米大手金融機関のトップの召集の次は、
米財務省やFRBなど政府や当局にも証言を求め
年内に最終報告書としてまとめるのだそうです。

その金融危機調査委員会の公聴会での
アンヘリデス委員長とゴールドマン・サックスの
ブランクファインCEOとの舌戦での「認識の溝」が
ちょっとしたエピソードとなっています。

報道の記事の趣意のままに会話にすると、

「住宅関連の金融商品を顧客に大量販売する一方、
 その商品の値下がり見込みを取引する商品も
 売買するとは道義的におかしいのではないか?
 それでは、欠陥があるとわかっている車を売っておいて、
 買い手に対する保険を買うような行為に思える。」

「いや。投資家たちはそれらを求めていたのだ。
 投資家たちの要望にこたえるのが我々の使命だ。」


「金融危機の原因はあなた方が売りさばいたMBSなどの
 住宅関連の金融商品によって引き起こされたもので、
 知っていて起こした人為的災害だと認識している。」

「いや。議員、あなたのその認識は違う…。
 金融危機は経済に期せずして起こった暴風のような
 災害であったのだ。」

などのはなはだ意識のズレと溝のある
舌戦が繰りひろげられたようです。(苦笑)

立場が違えば認識も異なるものですが、
どことなく滑稽(こっけい)でもありますね。(苦笑)

ところで…、

認識のズレや溝といいますと、

まったく同じチャートを見ていても、
トレーダーごとの相場観やレベルで
認識がまるで違うことがあるものですね。

私は初心の頃、鋭敏に反応する分足などの
短い時間軸ほど優れているのだと、

「ふん。4時間足や日足などの長い時間軸なんて、
 悠長でかったるくて見ていられるかい。」

などと思い込んでいて、

なおかつ、なんとか天底を取ってやろう
ということを主眼にチャートを見ていた時期がありました。

天底を取るという高度なことをやろうと
基礎も身についていないのに背伸びしていたわけです。

結果は、市場からいつも叱責されて、(笑)
「10年はやい」とばかりに、いつも負けてばかりいました。

20Pipsくらい動いてしまって乗り遅れると、
「チクショー、乗り遅れてしまった…。」と

その後、数百Pipsも動く相場を後悔とともに
「いまさら」の思いの金縛りにあって、自身を罵りながら、
ただバカみたいに眺めていたこともありました。(苦笑)

その後、しばらく天底にこだわり続けたあげくに
愚かなことにようやく何年もかかって

「4時間足や日足だけではなく、
 トレンドは週足や月足にまで及ぶことがある。」

というあたりまえのことを理解できるようになりました。

相場観のスケールが大きくなったわけです。

そして、大切であたりまえなことに気づきました。

「小さな時間軸の天底を取ろうとするよりも、
 大きなトレンドを見つけることが重要なのだ。」

「買った後はレートが上昇しないと
 逆張りであれ順張りであれ、絶対に勝てない。
 売った後はレートが下降しないと
 逆張りであれ順張りであれ、絶対に勝てない。」

「もしかすると、チャートを見るときに一番基本となるのは
 天底を見つけようとすることではなく、
 どちらに相場の流れが向かっているかの
 トレンドを見つけることかもしれない。」

そうすると、不思議なことに
相場を観る目がまるで変わりました。

(もちろん、小さく取っていかなければならない相場もありますが)

「ようやく20Pipsほど動いたが、まだトレンドの転換の初期で
 まだ熟していなくダマシにあう可能性が高そうだ。
 4時間足くらいまで動意が波及して強まるのを待ってみよう。」

と、天底にこだわっていた時期とは
まるで違うチャートの見方に変わっていきました。

そして、しだいに
市場から褒美をもらえることが増えてきました。

よく、

「相場で勝てないということは、あなたのやり方や
 相場観や考え方が間違っていることの証明なのだ。
 だから、あなたはいつも負けているのだ。」
 
と言われることがありますが、

もしも、なかなか相場に勝てないでいるとしたら、
小手先の修正ではなく、自分自身の大きな何かを
根本的に変えなくてはならないのかもしれませんね。


※次回の更新は25日(月)を予定しています。


FX 奇妙な出来事のお話

今年の夏頃からCS放送で「3D」番組が始まるそうですね。
いよいよテレビも立体画像の時代になるようです。

<先週4日〜8日の気になる出来事>

<4日(月)>

日経平均は堅調なスタートになりました。
英FT紙に「英国財政赤字への警告」と題する
シティのエコノミストの記事が掲載されました。
深夜の米ISM製造業景況指数(12月)は
市場予想より強い55.9になりました。

<5日(火)>

中国人民銀行総裁が「マネーとクレジットの伸びを抑制へ」
と発言しました。
中国国家発展改革委当局者が
「人民元は新たな上昇圧力に直面している。」と発言しました。
格付け会社のフッチが
「今後数年、日本のGDPに対する債務比率は上昇の見込みだが
日本の信用リスクは強い対外収支により相殺されている。」
との見解を発表しました。
藤井財務相が健康を理由に辞意を表明しました。
米中古住宅販売保留が市場予想より弱い−16.0%になりました。
格付け会社のフィッチがアイスランドの外貨建て長期IDRの
格付けを引き下げました。
英財務相が「英国はまだリセッションを抜けきっていない。」
との認識を示す発言をしました。

<6日(水)>

韓国当局がウォン上昇抑制のためドル買い介入をしました。
カナダ首相が「カナダの失業率(8.5%)は非常に高い。
2011年の終わりまで膨大な支出がある。」
などの認識を示す発言をしました。
ECBの専務理事が「EUはギリシャを救済しない。
ユーロ圏の経済状況は改善も見通しは不透明。
現在のECBの金利は適切。」などの見解を示しました。
藤井財務相の後任に菅副総理が就任することになりました。
米ADP雇用統計(12月)は市場予想より弱い−8.4万人になりました。
米ISM非製造業景況指数(12月)は50.1になりました。
FOMC議事録では「労働市場の弱さは重要な懸念。
成長に対するダウンサイドリスクはやや減少。
成長と雇用の拡大は遅い可能性。」などの認識が示されました。

<7日(木)>

豪小売売上高(11月)は市場予想より強い1.4%になりました。
日本企業も参加しているドバイでの開発プロジェクトが
支払い遅延で一時停止されると報道されました。
菅財務相の就任記者会見で「もう少し円安方向に進めばい良い。」
との異例の為替水準への言及があり、ドル円が急伸しました。
独小売売上高指数(11月)は市場予想より弱い−1.1%になりました。
米セントルイス連銀総裁が「米経済が2番底になる可能性は低い。」
との認識を示しました。
欧小売売上高(11月)は市場予想より弱い−1.2%になりました。
英BOE政策金利は市場予想とおり0.50%の据え置きになり、
資産買取プログラムも2000億ポンド規模で据え置きになりました。
米新規失業保険申請件数は7週連続で50万件を下回り、
市場予想より強い43.4万件になりました。
ラガルド仏財務相が「ユーロは過大評価されている。」
との認識を示す発言をしました。
米カンザスシティ連銀総裁が
「2010年の米GDPは少なくとも3%になる見込み。
失業率は高水準に留まる可能性。
米FF金利の正常な水準はおおむね3.5%〜4.5%。
過度な低金利を長く続ける事は新たなリスクを生み出す。
景気回復を傷つけずに政策を中立に戻すことが課題。」

<8日(金)>

JALが会社更生法を活用して企業支援機構による
再建を進めることが発表されました。
日首相が「為替の急激な変動は望ましくない。」
との認識を示しました。
独貿易収支(11月)は174億ユーロ、
独経常収支(11月)は181億ユーロと、
ともに市場予想より強い結果になりました。
中国新華社が「09年の中国自動車販売は1350万台上回る見込み。」
であることを報道しました。
欧失業率が市場予想より弱い10.0%になりました。
独鉱工業生産(11月)は市場予想より弱い0.7%になりました。
カナダの失業率(12月)は市場予想とおりの8.5%になりましたが、
カナダ雇用ネット変化率(12月)は
市場予想より弱い−0.26万人になりました。
米失業率(12月)は市場予想とおりの10.0%になりましたが、
非農業部門雇用者数変化(12月)は
市場予想よりかなり弱い−8.5万人になりました。
米ドルが下落しましたが、
前回値の非農業部門雇用者数変化(11月)が上方修正されたことや
ブラジル当局などがドル買い介入姿勢を見せたことなどもあり、
一時反発する動きが見られました。
米卸売在庫(11月)は市場予想より強い1.5%になりました。
米ボストン連銀総裁が
「米経済はまだ向かい風に直面している。緩和的な政策は適切。
失業率は高い水準を継続する可能性。
09年第4四半期GDPは前四半期よりも強い成長になる可能性。」
などの認識を示す発言をしました。
NY原油は09年10月レベルの82ドル台後半で取引を終えました。
NYダウは前日比+11.33ドルで取引を終えました。

<週はじめ11日(月)の主な予定>

東京市場は休場です。
午後4時45分に仏鉱工業生産(11月)、
午後5時15分にスイス実質小売売上高(11月 前年比)、
夜10時15分に加住宅着工件数(12月)、加住宅建設許可(11月)、
などの経済指標が発表されます。

<12日(火)の主な予定>

朝7時にNZIER第4四半期企業景況感、
朝8時50分に日国際経常収支(11月)、日国際貿易収支(11月)、
午前9時01分に英RICS住宅価格(12月)、
午後2時に日景気ウォッチャー調査(現状判断DI・先行判断DI 12月)
午後6時半に英商品貿易収支(11月)、英DCLG住宅価格(11月)、
夜10時半に米貿易収支(11月)、
同夜10時半に加国際商品貿易(11月)、加新築住宅価格指数(11月)、
などの経済指標が発表されます。
英・加・米の指標には一応注目です。

<13日(水)の主な予定>

午後1時半に日企業倒産件数(12月 前年比)、
午後3時に日工作機械受注速報(12月)、
午後5時15分に独GDP(年間成長率)、
午後6時半に英鉱工業生産(11月)、英製造業生産高(11月)、
午後7時に欧鉱工業生産(11月)、
深夜4時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
米月次財政収支(12月)、
などの経済指標が発表されます。
英・欧・米の指標には注目です。

<14日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ住宅建設許可件数(11月)、
朝8時50分に日機械受注(11月)、日国内企業物価指数速報(12月)、
午前9時半に豪新規雇用者数(12月)、豪失業率(12月)、
午後4時に独消費者物価指数確報(12月)、
夜9時45分に欧ECB政策金利、(市場予想の多くは据え置き)
夜10時半から欧トリシェECB総裁記者会見、
同夜10時半に米小売売上高(12月)、米輸入物価指数(12月)、
同夜10時半に米新規失業保険申請件数、
深夜12時に米企業在庫(11月)、
などの経済指標が発表されます。
豪・欧・米の指標には注目です。

<週末の15日(金)の主な予定>

午後5時15分にスイス生産者輸入価格(12月)、
午後7時に欧消費者物価指数(12月)、欧貿易収支(11月)、
夜9時に米JPモルガン・チェース第4四半期決算発表、
夜10時半に米消費者物価指数(12月)、NY連銀製造業景気指数(1月)、
同夜10時半に加新車販売台数(11月)、
夜11時15分に米鉱工業生産(12月)、米設備稼働率(12月)、
夜11時55分に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・米の指標には注目です。

さて、先週は菅財務相の就任記者会見で、財務相発言しては
異例となる「もう少し円安方向に進めばい良い。」との
為替水準に関する発言があり、
ドル円が一時急伸するなどがありました。

また、ユーロ圏16ヵ国の11月失業率が通貨統合後で初となる
10.0%の2桁台になったのに続いて、
カナダ雇用ネット変化率(12月)も市場予想より弱い−0.26万人になり
注目されていた米雇用統計でも、失業率(12月)は
市場予想のとおりの10.0%であったものの、
足元の雇用情勢を示す非農業部門雇用者数変化(12月)は
市場予想よりかなり弱い−8.5万人になり、
世界の雇用情勢はいまだに厳しい状況が続いているようです。

その他、興味深いニュースでは、6日の中国政府直属の
シンクタンクである中国社会科学院のエコノミストが
「人民元の対ドル相場について、一度に10%切り上げるべきである」
とする論文を発表して、一時米ドルが売られる場面がありました。

中国の輸出企業への影響が大きいためにすぐにこの意見が
政府に受け入れられることはない見通しながら、
元相場を実勢より低めに抑えるための「元売りドル買いの介入が
外貨余剰を助長して資産バブルを勢いづかせる」との
懸念表明でもあるシンクタンクの論文は、
中国の中での政府系機関による公然とした「元切り上げ論」で
あるだけに注目されそうで、長期的な米ドル安の圧力の
ひとつになる可能性もありそうです。

他方、EUがまとめる2020年までの新経済成長戦略を巡り、
EU加盟国の財政赤字を各国のGDPの3%以内とする財政協定などに
強制力がなく実質的に有名無実になっていることなどで、
議長国のスペインの首相が「EU新経済成長戦略には、目標を
達成できなかった加盟国に是正を促すための制裁措置を
導入すべきだ。」との提案をして欧州委で検討されるとのことです。

EU新経済成長戦略は6月までにEUとして正式決定されるとの
ことですが、財政赤字を各国のGDPの3%以内とする財政協定などは
もともと金融危機が起こる可能性を考慮していない認識不足の規定
との批判もあるようで、今後の展開が注目されます。

そして、15日(金)の夜9時の米JPモルガン・チェース
第4四半期決算発表など、金融セクターを中心とした
米主要企業の第4四半期決算の結果にも注目されます。

さて、今週のアナリスト予想ですが、
「米雇用統計の結果は米早期利上げ観測を大きく後退させるもので、
米雇用統計前に好内容期待でのドル買いが進んでいた反動で
ドル売り優勢となりやすい。」「週前半はドル売りが優勢も、
週後半の米小売売上高が好内容であればドル買いの復活もある。」
「菅財務相の発言での円の売り持ちが解消になれば
円高になりやすい。」など、
週前半はドル売りと円高の予想が多いようです。

また、各国の通貨はそれぞれ懸念材料を抱えているものの、
その中でも消去法的に豪ドルは比較的安心して買える通貨である
可能性があり、「先行織り込みが進み大き目の調整懸念もあるが、
対ドルでパリティになるあたりまでは、押せば拾う
『押し目買いの戦略』をとることができる」との見解もあるようです。


さて今日は、奇妙な出来事のお話です。

「100年に1度」という定型句を冠される金融危機ですが、
この言葉はグリーン・スパン前FRB議長が使ったものなのだそうで、
サブプライム問題後の世界経済危機を示すときに
この定型句がいつのまにか一般化してしまいましたね。

「経済危機」の分類の中には、
「GDPの累積損失が10%を超える場合を言う」との
米ハーバード大学のロバート・バロー教授らの提唱する
定義もあるのだそうですが、

失われたGDPとしては、大恐慌時代で29%、
そして、第2次世界大戦で16.5%に達したそうです。

ちなみに日本は第2次世界大戦で
約50%のGDPを失ったのだそうです。

そのようなわけで、

今回のサブプライム問題後の世界経済危機では
今のところまだ失われたGDPが2桁には達していなく、
深刻度を表現するのに「100年に1度」とは、
あまりに過大評価の大げさな表現である、
という一説もあるにはあるようです。(苦笑)

ところが一方、

「経済危機は08年の金融機関の破綻リスクの第1フェーズから
 大手証券会社の破綻が現実となり、
 各国の政策対応期ともいえる第2フェーズを経て、
 現在、各国政府の財政懸念のリスクの第3フェーズに入った。
 経済危機は各国政府のリスク背負い込みで小康を得てはいるが、
 顕在化してはじけたバブルはまだ氷山の一角で、
 バブルの総規模は世界のすべてのマネーをもってしても
 処理しきれないほどの大きさであり、商業不動産問題などの
 今後顕在化するであろう潜在的な危機を含めると
 過去にかつてないまさに未曾有の規模といってよい。」

との見解もあるようですね。

まぁ、難しいお話は学者先生達におまかせするとして、(苦笑)

この世界経済危機のさなか、とても興味深い事件がありました。

2009年7月3日、米ゴールドマン・サックスの
セルゲイ・アレイニコフ前副社長が
ニューアーク国際空港で逮捕されたという事件です。

(同名のサッカー選手がいますが別人です)

アレイニコフ前副社長は、
円換算で約7000万円の保釈金で釈放されましたが、

開発に数百万ドルを費やしたといわれる
「分散型リアルタイム高頻度取引」の
トレーディング・プログラムを
密かにドイツのサーバーにアップロードして
盗み出したという疑いによるものでした。

このトレーディング・プログラムは、市場データをもとに
100分の1秒の単位で株や債券を売買できるとされるもので、

絶対リターンを目指すロング・ショート戦略とともに、
市場データをもとにしたこの超高速ロボット・トレーディングは
米ゴールドマン・サックスの2009年第2四半期決算にも
大きく寄与していた可能性がありそうです。

同社の2009年第2四半期決算では、

投資銀行業務が1440億ドル(−15%)、
資産運用・証券管理が1537億ドル(−28%)、

でしたが、

なんと、トレーディング・自己投資では
1兆784億ドル(+93%)の収益を上げて、

合計で1兆3761億ドル(+46%)という結果になり、
過去最高益になりました。

2008年から世界の金融機関の多くが
天文学的な損失を出しているさなかで、

米ゴールドマン・サックスは、
現代のホーリー・グレイル(聖杯)を手に入れたかのような
トレーディング・自己投資で奇妙なまでの収益を上げたのです。

ところで、

奇妙な出来事といいますと、

最も市場に大きな影響を与えるとされる米雇用統計の発表でも、
未確認ながらいろいろな噂がありますね。

米雇用統計は、一方向にドーンと動くこともある一方、
一度、発表された内容に従い動いた後に
逆方向へどんどん動くこともある振れの大きな重要経済指標ですが、

初動に関しては、直前の数分前から奇妙な動きがあると
指摘する噂があるようです。

あたかも米雇用統計の結果が事前リークされているかのように、
直前の数分前に動いたほうへ初動になるということですが、

「市場には予測能力がある。」

というだけでは説明しきれないくらい、米雇用統計の
発表結果と直前の動きには相関があることが多いようで、

穿った見方をすると、怪しさも感じられなくもないようです。

「人を惑わすヘンなことを言うな!」と

怒られてしまいそうですが、

先週末の雇用統計の数分前にも、確かにそのような感じられても
仕方のないような奇妙な動きがありました。

まぁ、雇用統計は振れも大きい場合があって、機敏に対応しないと
単純に初動だけでは勝ちづらいところもありますが、
米雇用統計の直前の動きは一応の参考になるのかもしれませんね。

欧州などの経済指標の発表では直前の動きと発表結果の相関は
米雇用統計ほどには強くないようですが、

「各経済指標の発表直前の相場の動きと指標の発表結果」の相関を
詳しく調べてみると何か面白いことが見えてくるのかも……。(謎)


次回の更新は1月18日(月)を予定しています。


FX 古典の書に学ぶのお話

◆◇[謹賀新年]◆◇◆[2010年]◇◆

新年明けましておめでとうございます。

FXVICTORCOMの佐野です。

昨年はたいへんにお世話になりました。
ありがとうございます。 m(_ _)m

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

<2010年の市場スタートの1月4日(月)の主な予定>

NZのウェリントンは休場です。
午後5時半にスイスSVME購買部協会景気指数(12月)、
午後5時55分に独製造業PMI確報(12月)、
午後6時に欧製造業PMI確報(12月)、
午後6時半に英製造業PMI(12月)、英消費者信用残高(11月)、
深夜12時に米ISM製造業景況指数(12月)、米建設支出(11月)、
などの経済指標が発表されます。
米の指標には注目です。

<ゴトウ日の5日(火)の主な予定>

午後2時に日自動車販売台数(12月)、
午後5時55分に独失業率(12月)、
午後7時に欧消費者物価指数速報(12月)、
夜10時半に加鉱工業製品価格(11月)、
深夜12時に米中古住宅販売保留(11月)、米製造業受注指数(11月)、
などの経済指標が発表されます。
(独)・欧・米の指標には注目です。

<6日(水)の主な予定>

午前9時01分に英ネーションワイド消費者信頼感(12月)、
午前9時半に豪住宅建設許可件数(11月)、
午後5時55分に独サービス業PMI確報(12月)、
午後6時に欧サービス業PMI確報(12月)、
午後6時半に英サービス業PMI(12月)、
午後7時に欧生産者物価指数(11月)、欧鉱工業新規受注(10月)、
夜9時半に米チャレンジャー人員削減数(12月)、
夜10時15分に米ADP雇用統計(12月)、
深夜12時に米ISM非製造業景況指数(12月)、
深夜4時に米FOMC議事録、
などの経済指標が発表されます。
(豪)・米の指標には注目です。

<7日(木)の主な予定>

朝6時45分にNZ貿易収支(11月)、NZ輸入(11月)、NZ輸出(11月)、
午前9時半に豪小売売上高(11月)、豪貿易収支(11月)、
午後5時15分にスイス消費者物価指数(12月)、
午後7時に欧小売売上高(11月)、欧消費者信頼感(12月)、
同午後7時に欧業況判断指数(12月)、欧鉱工業信頼感(12月)、他
午後8時に独製造業受注(11月)、
夜9時に英BOE政策金利、(市場予想は0.50%に据え置き)
夜10時半に米新規失業保険申請件数、
深夜12時に加Ivey購買部協会指数(12月)、
などの経済指標が発表されます。
(NZ)・豪・欧・英・米の指標には注目です。

<週末8日(金)の主な予定>

午後2時に日景気先行CI指数速報(11月)、
日景気一致CI指数速報(11月)、
午後3時45分にスイス失業率(12月)、
午後4時に独貿易収支(11月)、独経常収支(11月)、
午後6時半に英生産者仕入価格(12月)、英生産者出荷価格(12月)、
午後7時に欧第3四半期GDP確報、欧失業率(11月)、
午後8時に独鉱工業生産(11月)、
夜9時に加失業率(12月)、加雇用ネット変化率(12月)、
夜10時半に米非農業部門雇用者数変化(12月)、米失業率(12月)、
同夜10時半に米製造業雇用者数変化(12月)、他
深夜12時に米卸売在庫(11月)、
深夜(明け方)5時に米消費者信用残高(11月)、
などの経済指標が発表されます。
欧・加・米の指標には注目です。

さて、2010年がスタートしました。

昨2009年は振り返りますと、
ドル円相場では年初が1ドル90円台で始まり、
1月に94円台から87円台まで激しく上下した後、
4月頃までに101円台まで上ヒゲを伸ばし反発して、
11月に84円台まで下ヒゲを伸ばしましたが、
12月には93円越えまで急反発して、
年足では上下にヒゲの長い陽線になりました。

そして、一部の国の株式市場を除いて、
中国などほとんどの国の株式市場が反発して、
主要通貨ペアの多くが陽線の大きさは様々ながら、
2008年秋のリーマンショックの暴落から
年足レベルでは反発して年を終えることになりました。

今年の2010年はどのような年になるのでしょうか。

2月にはカナダのバンクーバーでの冬季オリンピックが
行われる予定で、5月から10月末まで中国上海万博などの
国際イベントが開催されますが、相場のほうの大きな関心事は、
なんといっても財政的には永続できない景気刺激策の解除や
米のゼロ金利解除の時期とその後の状況で、

経済の救急救命装置ともいえる支援策が外され、
出口戦略が実行されるとき、世界経済の自律回復が続くのか、
あるいは救命装置に依存していた世界経済が失速して
二番底の到来になるのか、またもしも二番底になったときに
次の打つ手はどうなるのか、また経済支援の財政余地が
各国にあるのかどうか、そして基軸通貨の米ドルはどうなるのか…、
などが注目されそうです。

古来から「寅千里を走り」といいますが、今年の寅(虎)は
いずこへ走るのでしょうか…。

また、昨年末には、テレグラフ紙による「現在の英国の債務状況は
イタリアよりもリスクが高い。」との観測報道や、
欧州委員による「ギリシャなど一部のユーロ圏の諸国の債務水準に
対する市場の我慢は限界に近づきつつある。」との発言や、
欧州委員会の「16ヶ国のうちの半数が公的債務が持続不能になる
可能性がある。」との見解の発表による格付け懸念が台頭しました。

そして、格付け会社のS&Pが「債務が段階的に軽減できなければ
日本のソブリン格付けを引き下げる可能性がある。」として、
また格付け会社のムーディーズが「日本のソブリン格付けは
中期的な財政再建計画と赤字の削減しだい。」との認識を示した
ことなどがありました。

また、昨年末は米の雇用改善と米長期金利が足元で上昇したこと
などを背景に、ドル買戻しの動きも続いたか、
ドルが堅調傾向になりました。

さて、今年の市場予想では「米ドルの長期的な下落は避けられない。
ドルがやがて大きく下落する。」と見る向きや、
「ドル円は上海万博の後にドル売りで最安値を更新して下落する。」
と見る向きなどがある一方、

「欧州や英国のリスク懸念が高まりユーロやポンドが下落する。」
と見る向きもあり、また他方、「2010年の早い段階で日本の
家計貯蓄率はマイナスに転じて、国内の預貯金で日本の債券を
カバーすることはできなくなって、近い将来には日本は海外から
借金をしなくてはならなくなることで、債権国から転落して
日本の財政懸念やデフレ懸念と相俟って円が売り叩かれ円安が
昂進する可能性がある。」と見る向きもあるようで、
観測する見方は様々あるようです。

そして、為替劇場のオープニングですが、
アナリスト予想では「年末の決算期を前にしたドルの還流と
ファンド筋のドルの買い戻しの流れは一巡した。」
と見る向きが優勢のようですが、
米景気の回復期待と米早期利上げ期待で
ドル高がもう少し進むとの見方もあり、
短期的にも意見は割れているようで
週末の米雇用統計が注目されます。

年始はまだ市場が薄く大きめに揺れる相場展開になることも
ありますので、チョッピーな動きに注意しながら、
チャートをしっかり観てトレードしていきたいものです。


さて今日は、古典の書に学ぶのお話です。

相場の古典の書には、東白の「売買出世車」や、
玉江漁隠の「諸色相庭高下伝」や井上鶴州の「ト筮貨殖考」、
そして、大玄子の「商家秘録」や猛虎軒と見幾館主人の
「八木三巻」などがありますが、

ローソク足の考案者との説もある酒田地方の本間宗久翁の
「宗久三位伝」と、慈雲斎牛田権三郎の「三猿金泉録」は、
相場の二大秘伝書などと呼ばれることがありますね。

秘伝書とは言っても、その内容は知られるところとなり、

本間宗久翁の教えは「三山、三川、三空、三兵、三法」の
ローソク足の具体的な手法としての「酒田五法」としても
多くの人に知られるところとなりました。

慈雲斎牛田権三郎の「三猿金泉録」では、

「三猿とは見猿、聞猿、言猿の三なり。
 眼に強変を見て、心に強変の淵に沈むことなかれ、
 ひたすらに売りを含むべし、
 耳に弱変を聞きて心に弱変の淵に沈むことなかれ、
 ひたすらに買いを含むべし、」と、

強気や弱気の他人の相場観に惑わされないようにすることともに、

強気相場に下落の芽が潜み、弱気相場に上昇の芽が潜んでいる、
ことなどを教えています。

そして、「強変を見聞くとも人には語ることなかれ、」と
相場観をむやみに他人に話してはならないと戒めています。

強気(弱気)に逆の芽が潜んでいることは、

ジョン・テンプルトンの言葉とされる

「強気相場は悲観の中に生まれ、
 懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟して、
 幸福感の中で消えていく」

にも相通じるものが垣間見られて興味深いですが、

三猿金泉録の序文には、

「太極動きて陽を生じ、動くこと極まりて静なり。
 静に為て陰を生ず。静なること極まりてまたうごく。」

とありまして、陰陽道の思想も感じられるとともに、

「ボラティリティは拡大と縮小とを繰り返す。」という
ジョン・A・ボリンジャーのボラティリティ観にも
通じるところがありそうで面白いですね。

ところで、慈雲斎牛田権三郎によれば、

「仏道の定式は五戒、儒道の定式は五常、
 神道の定式は智仁勇の三徳、みなそれぞれに定式あり。」

とのことで、

本間宗久翁の「宗久三位伝」には、

神道の定式に習ったのか、

「機を転ずるにすなわち『智』」
「機を待つにすなわち『仁』」
「機に乗ずるにすなわち『勇』」

と説いていて、

「状況に応じて考えや気持ちを切り替えるべし。」
「チャンスが来るまでじっと待つべし。」
「チャンスが来たら勇敢たるべし。」

などと教えていますね。

「我が三位の伝と云えども、高安を知る術ならず。
 三位の節に至って何かの事いでた後、転機を知るものなり。」

として、底値、中段、天井の三位において
「至るを待って仕掛ける」とのことですが、

私の好きなリバモアのエピソードにも
相通じるものがあってとても興味深いものです。

良い状態を知り、それを待つということは
とても大切なことなのですね。

古典と聞くと「そんなの古くて現代では役には立たない。」
などと思いがちですが、

もしかしますと、今なお、

* 相場の良い状態と形を知り
* それを待てるかどうか
* ポイントでの動向を見定めることができるかどうか

などが、トレードでの勝敗のかなり大きな部分を
占めているのかもしれませんね。

温故には知新が溢れているようです。


次回のブログの更新は1月11日(月)を予定しています。

FX情報をもっと見る
過去ログ
2017年12月(2)
2017年11月(4)
2017年10月(5)
2017年09月(4)
2017年08月(3)
2017年07月(5)
2017年06月(4)
2017年05月(4)
2017年04月(4)
2017年03月(4)
2017年02月(4)
2017年01月(4)
2016年12月(4)
2016年11月(4)
2016年10月(5)
2016年09月(4)
2016年08月(2)
2016年07月(5)
2016年06月(4)
2016年05月(4)
2016年04月(4)
2016年03月(4)
2016年02月(4)
2016年01月(5)
2015年12月(3)
2015年11月(4)
2015年10月(4)
2015年09月(3)
2015年08月(4)
2015年07月(4)
2015年06月(4)
2015年05月(4)
2015年04月(4)
2015年03月(4)
2015年02月(4)
2015年01月(3)
2014年12月(3)
2014年11月(4)
2014年10月(4)
2014年09月(4)
2014年08月(4)
2014年07月(4)
2014年06月(4)
2014年05月(3)
2014年04月(4)
2014年03月(4)
2014年02月(4)
2014年01月(4)
2013年12月(3)
2013年11月(4)
2013年10月(4)
2013年09月(5)
2013年08月(3)
2013年07月(4)
2013年06月(4)
2013年05月(4)
2013年04月(4)
2013年03月(5)
2013年02月(4)
2013年01月(4)
2012年12月(4)
2012年11月(3)
2012年10月(4)
2012年09月(5)
2012年08月(3)
2012年07月(5)
2012年06月(3)
2012年05月(4)
2012年04月(5)
2012年03月(4)
2012年02月(4)
2012年01月(4)
2011年12月(4)
2011年11月(4)
2011年10月(5)
2011年09月(4)
2011年08月(3)
2011年07月(5)
2011年06月(4)
2011年05月(5)
2011年04月(4)
2011年03月(4)
2011年02月(4)
2011年01月(5)
2010年12月(4)
2010年11月(4)
2010年10月(5)
2010年09月(4)
2010年08月(5)
2010年07月(4)
2010年06月(4)
2010年05月(5)
2010年04月(4)
2010年03月(5)
2010年02月(4)
2010年01月(4)
2009年12月(7)
2009年11月(8)
2009年10月(7)
2009年09月(8)