FX トレードと凡事のお話 その254


トランプ米大統領の白人至上主義を巡る発言で助言組織が解散となり
軍幹部も異例の批判をするなど政権内にも波紋が広がっていますね。


●今週(8月21日から8月25日)の主な予定


<8月21日(月)>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(8月)、
午後1時半に日全産業活動指数(6月)、
夜9時半に加卸売売上高(6月)、
などが予定されています。
そして、OPECとOPEC非加盟の主要産油国の
合同専門委員会の会合が予定されています。


<8月22日(火)>

午後3時にスイス貿易収支(7月)、
午後5時半に英財政収支(7月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(8月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(8月)、
夜9時半に加小売売上高(6月)、加小売売上高(除自動車 6月)、
夜10時に米住宅価格指数(6月)、米第2四半期住宅価格指数、
夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(8月)、
などが予定されています。
独・欧・加・米の指標には注目です。


<8月23日(水)>

午後4時に仏製造業PMI速報(8月)、仏サービス業PMI速報(8月)、
午後4時からドラギECB総裁の発言、
午後4時半に独製造業PMI速報(8月)、独サービス業PMI速報(8月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(8月)、欧サービス業PMI速報(8月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時に欧消費者信頼感速報(8月)、
同夜11時に米新築住宅販売件数(7月)、
などが予定されています。
仏・独・欧・米の指標とドラギECB総裁の発言には注目です。


<8月24日(木)>

朝7時45分にNZ貿易収支(7月)、
午後2時に日景気先行指数改定値(6月)、日景気一致指数改定値(6月)
午後3時45分に仏企業景況感指数(8月)、
午後4時15分にスイス第2四半期鉱工業生産、
午後5時半に英第2四半期GDP改定値、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米中古住宅販売件数(7月)、
などが予定されています。
NZ・英・米の指標には注目です。


<8月25日(金)>

朝8時半に日全国消費者物価指数(7月)、
朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(7月)、
午後3時に独第2四半期GDP確報、独輸入物価指数(7月)、
午後3時45分に仏消費者信頼感指数(8月)、
午後5時に独IFO景況感指数(8月)、
夜9時半に米耐久財受注(7月)、米耐久財受注(除輸送用機器 7月)、
夜11時からイエレンFRB議長のジャクソンホールでの公演、
深夜4時からドラギECB総裁のジャクソンホールでの公演、
などが予定されています。
日・独・米の指標とジャクソンホールの講演には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(8月14日から8月18日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが92.99で始まり、94.05へ上昇した後に
反落して93.36で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.197%になりました。
NY原油先物(WTI)9月限は週の終値で48.51ドルになりました。
NYダウは週間183.81ドル下落、21674.51ドルで週の取引を終える。


<8月14日(月)>

日第3四半期実質GDPは予想より強い年率+4.0%。6期連続プラス。
日経平均は184.16円安で寄り付き192.64円安の19537.10で大引け。
米10年債利回りは2.20%台から2.22%台で推移。
独10年債利回りは0.38%台から0.42%台で推移。
報道
「豪州のジョイス副首相にニュージーランドとの二重国籍問題。
 連邦議員の二重国籍は違憲とされており、
 同副首相は議員辞職を迫られる恐れがある。」
中国商務省
「北朝鮮からの鉄鉱石、石炭、海産物などの輸入を15日から停止。」
菅官房長官
「市場に何かあれば対応できる態勢を常にとっている。」
マティス国防長官
「軍事オプションはあくまで外交努力が失敗したときの選択肢。
 北朝鮮が攻撃を行えば直ちに戦争へエスカレートする恐れがある。」
NY時間に原油先物が47ドル台へ下落。
NY連銀総裁
「バランスシートに関して9月行動との見方は不合理ではない。
 経済が予想通り展開すれば年内もう一度の利上げ支持。
 資産価格は経済情勢に沿った動き。
 次期FRB議長候補としてコーンNEC委員長は妥当な人材。
 FRBの緩和解除は”非常に非常に”緩やか。」
ドル買い反応。米10年債利回りは2.22%台。
報道
「トランプ大統領は、通商法301条に基づき、
 中国による知的財産権侵害の実態を調査するよう、
 通商代表部に指示する大統領令に署名。」
NYダウは135.39ドル高の21993.71で取引を終える。


<8月15日(火)>

朝鮮中央通信
「北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は14日、戦略軍司令部を視察し、
 米領グアム島沖へのミサイル発射計画について報告を受けた。
 金委員長は米国の行動をもう少し見守ると述べ、
 米国がわれわれの自制心を試し、朝鮮半島周辺で危険な行動を
 続ければ、重大な決断を下すと警告した。」
日経平均は152.28円高で寄り付き216.21円高の19753.31で大引け。
米10年債利回りは2.25%台へ上昇。
豪RBA議事録
「直近の統計は、4-6月にGDPが加速したことを示唆している。
 住宅部門や家計のバランスシートには注意深い監視が必要となる。
 豪ドルの更なる上昇は経済成長や物価の上昇を鈍化させる。
 政策金利の現状水準での据え置きは、
 経済成長・インフレ目標に整合的なもの。
 今年の第2四半期からGDPは上向きとなる。
 2018年、2019年は約3%の経済成長を見込んでいる。」
安倍首相 (トランプ米大統領と北朝鮮問題に関する電話会談)
「北朝鮮にミサイル発射を強行させないことが重要との認識で一致。
 北朝鮮は緊張状態をかつてなく高めている。
 トランプ大統領とは北朝鮮情勢について意見交換行った。
 北朝鮮にミサイル発射を強行させないことが重要との認識で一致。」
米小売売上高(7月)は予想より強い前月比+0.6%。
米10年債利回りが一時2.28%台へ上昇。ドル買い反応。
報道
「トランプ大統領は、道路や橋などインフラ建設の
 承認プロセス簡素化を目的とした大統領令に署名する計画。
 大型プロジェクトに関して、一つの連邦機関による決定で
 承認できる制度を確立し、認可までの目標期間を2年に設定。」
ティラーソン米国務長官
「米国は北朝鮮との対話に引き続き関心があるが、
 対話に至るかどうかは金委員長次第だ。」
原油先物は47ドル台で推移。
NYダウは5.28ドル高の21998.99で取引を終える。


<8月16日(水)>

日経平均は2.76円安で寄り付き24.03円安の19729.28で大引け。
米10年債利回りは2.26%台から2.27%台で推移。
エストニア中銀総裁
「ユーロ域内全体の賃金圧力にはバラツキが大きい
 現在の経済活動は非常に低水準の金利を前提に
 回復していること理解すべき。」
関係筋 (CNBC報道)
「ドラギECB総裁はジャクソンホールで新たな施策示さず。」
ロンドン時間に米10年債利回りが2.28%台へ上昇。
アトランタ連銀GDPナウ第3四半期は年率換算で3.8%に上方修正。
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が894.5万バレルの減少。
トランプ大統領
「製造業諮問委と戦略・政策フォーラムを解散する。」
ペンス副大統領
「北朝鮮に関しては全ての選択肢がテーブルの上にある。
 南米各国に北朝鮮との関係を断つよう要請。」
グテレス国連事務総長
「朝鮮半島の緊張は数十年ぶりの高水準。
 朝鮮半島の問題は政治的解決を。」
FOMC議事録
「大半が今後数年インフレが加速すると予想。
 大半がインフレ鈍化は特異な要因と予想。
 2%を下回るインフレは予想以上に長引くと予想。
 一部はインフレの下振れリスクを指摘。」
米10年債利回りが2.22%台へ低下。ドル売り反応。
原油先物は46ドル台へ下落。
NYダウは25.88ドル高の22024.87で取引を終える。


<8月17日(木)>

クリーブランド連銀総裁
「最近のインフレ鈍化を理由に利上げを遅らせるべきではない。
 インフレ率が2%目標に戻るまで待つべきではない。
 バランスシートは縮小を開始する必要。
 年内の利上げ見通しに関するリスクは均衡。
 経済は賃金上昇の軌道に引き続きある。
 トランプ政権の政治的不確実性は自身の見通しに影響与えてない。」
日経平均は21.53円安で寄り付き26.65円安の19702.63で大引け。
米10年債利回りは2.23%あたりで推移。
ECB議事録要旨
「ユーロ相場の行き過ぎリスクに警戒感。
 資産購入は引き続き主要な手段。
 どちらのスタンスもとれるような政策余地が必要。
 緩和の度合いはすべての方策により決められる。
 ユーロ相場上昇の一部はユーロ圏ファンダメンタルス変化を反映。
 インフレ上昇の決定的な証拠は不足している。」
報道
「コーン国家経済会議(NEC)委員長に辞任の噂があるが
 コーン氏は政権に留まる意向。」
ダラス連銀総裁
「米労働市場にはスラックが残っている。
 近い将来のバランスシート縮小を歓迎。
 追加利上げ前にインフレ状況の進展を望む。
 追加利上げについて私は忍耐強い。
 10年債利回りは成長期待が弱いことを示唆。
 ドルは過去数年、非常に堅調に推移してきた。
 全ての条件が同じだとするとドル安は支援材料。」
河野外相
「東アジアの海上警備能力向上に5億ドルを拠出へ。」
ミネアポリス連銀総裁
「バランスシート縮小の開始に債務上限引き上げ問題の行方を考慮。
 3%成長を成し遂げるのは非常に困難。
 トランプ大統領が減税ではなく税制改革を追求することを切望。
 利上げに緊急性はない。」
報道
「スペインのバルセロナでテロ発生。14人死亡。100人以上が怪我」
トランプ大統領
「計画していたインフラ整備に関する諮問委員会の設置を断念する。」
米10年債利回りは2.18%台へ低下。VIX指数が15.55へ上昇。
NYダウは274.14ドル安の21750.73で取引を終える。


<8月18日(金)>

FRB
「イエレン議長が25日にワイオミング州のジャクソンホールで
 開催のFRBシンポジウムで『金融の安定のテーマ』で講演する。
 日本時間25日の午後11時の予定。」
日経平均は231.36円安で寄り付き232.22円安の19470.41で大引け。
米10年債利回りは2.19%あたりで推移。
原油先物は47ドル台前半で推移。
ロンドン時間に米10年債利回りは2.18%台へ低下。
CMEフェドウォッチ
「年内の利上げ確率39.6%、据え置き58%、利下げ確率2.4%。」
報道
「ドラギECB総裁のジャクソンホールでの講演は
 現地時間25日午後1時から(日本時間26日午前4時)。」
NY時間に米10年債利回りは一時2.16%台へ低下。
ダラス連銀総裁
「2017年の米GDPは2%をやや上回る水準見込む。
 米個人消費の力強さは米経済を支えている。
 米家計は消費余力がかなりある。
 GDPが更に拡大するためには労働人口の増加が必要。
 移民の開放は競争力を高める。」
ホワイトハウス
「トランプ大統領はバノン主席戦略官・上級顧問の解任を決定。」
アイカーン氏
「トランプ大統領の特別顧問を辞任する。」
NY原油先物9月限は48.51ドル。米10年債利回りは2.197%。
NYダウは76.22ドル安の21674.51で取引を終える。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初14日に109.17レベルで始まり堅調傾向で推移
して15日の米小売売上高の発表後に110.84へ上昇する展開になりま
した。その後、一時109円台半ばを割り込みましたが、再び反発して
16日のNY時間序盤に週高値となる110.95へ上昇する展開になりまし
た。その後、揉み合いを経た後に17日の東京時間前半にかけて109.66
へ反落して、その後、ロンドン時間前半に110.36へ反発しましたが、
その後、再び反落して軟調傾向で推移して、18日のNY時間前序盤に
かけて週安値となる108.60へ下落する展開になりました。その後、
ロンドンフィックス過ぎに109.60へ反発して、109.17レベルで週の取
引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初14日に1.1822レベルで始まりロンドン時
間時間序盤に週高値となる1.1838へ上昇した後に軟調傾向で推移して
15日のNY時間序盤にかけて1.1687へ下落する展開になりました。
その後、1.17台半ばへ反発して揉み合いとなった後に16日のNY時間
序盤にかけて1.1681へ下落しましたが、その後、17日の東京時間前半
にかけて1.1790へ反発する展開になりました。その後、再び反落して
ロンドン時間に週安値となる1.1662へ下落する展開になりました。
その後、切り返して、1.17台で揉み合いながらも堅調傾向で推移して
1.1759レベルで週の取引を終えました。




●今週(8月21日から25日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは18日NY時間後半の戻り
高値109.60を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は110.00
の「000」ポイント、さらに上昇した場合は17日ロンドン時間の戻り
高値110.36、さらに上昇した場合は先週高値の110.95から111.00の
「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは109.00の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は11日の安値108.75から先週安
値の108.60、さらに下落した場合は4月17日の安値108.13、ここを
下抜けた場合は108.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は昨年
11月15日の安値107.77、ここを下抜けた場合は107.00の「00」ポイ
ントを巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、22日の米リッチモ
ンド連銀製造業指数、23日の米新築住宅販売件数、24日の米新規失業
保険申請件数と米中古住宅販売件数、25日の日全国消費者物価指数と
米耐久財受注とイエレンFRB議長のジャクソンホールでの公演、など
が注目されます。


先週のドル円は、米領グアム島沖への北朝鮮の4発のミサイル発射計
画が14日の「米国の行動をもう少し見守る。」との金委員長の発言で
見送りになったことを背景にリスク回避が後退して、111円に迫るあた
りまで戻しましたが、週後半はトランプ米大統領の白人至上主義を巡
る発言で製造業諮問委と戦略・政策フォーラムなど助言組織が解散と
なり、そしてインフラ整備に関する諮問委員会の設置も見送られるこ
とになり、また軍幹部も白人至上主義に異例の批判をするなど米政権
が動揺したことを受けて108円台へと下落して、その後、週末に政権
瓦解回避のために窮余のバノン主席戦略官・上級顧問の解任で、一旦
109円台に戻す、下へ「行って来い」の相場展開になりました。


15日の北朝鮮の祖国解放記念日での米領グアム島沖への4発のミサイ
ル発射計画は、一旦、回避されましたが、過去に原爆実験が行われた
ことがある北朝鮮の建国記念日を9月9日に迎えることで、引き続き
北朝鮮問題が注目されます。そして、亀裂深まるトランプ政権の動向
も注目されますとともに、政権の求心力回復のための北朝鮮有事も排
除されないようで将来的なテールリスクにも留意しておきたいもので
す。また、CMEフェドウォッチで「年内の利上げ確率39.6%、据え置
き58%、利下げ確率2.4%。」となってきていることも注目されます。

さて今週は、25日の夜11時からのイエレンFRB議長のジャクソンホ
ールの「金融の安定のテーマ」での講演が注目の焦点になりますが、
金融政策への示唆があった場合は動意づく可能性がありそうです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは17日の高値1.1790
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は1.1800の「00」ポ
イント、さらに上昇した場合は先週高値の1.1838から11日の高値の
1.1845、ここを上抜けた場合は1.1900の「00」ポイントから2日の高
値1.1909、さらに上昇した場合は2015年1月第2雌雄の高値1.1976
を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは1.1700の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は先週安値の1.1662、さらに下落
した場合は7月26日の安値1.1612、ここを下抜けた場合は1.1600の
「00」ポイント、さらに下落した場合は7月18日のロンドン時間の
戻り高値1.1583、ここを下抜けた場合は7月20日のNY時間序盤の押
し安値1.1541巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、22日の独・欧
ZEW景況感調査、23日の仏・独・欧の製造業PMI速報およびサービ
ス業PMI速報とドラギECB総裁の発言と欧消費者信頼感速報、25日
の独第2四半期GDP確報と独IFO景況感指数とドラギECB総裁のジ
ャクソンポールでの公演、などが注目されますが、対ドル通貨ペアと
して、22日の米リッチモンド連銀製造業指数、23日の米新築住宅販売
件数、24日の米新規失業保険申請件数と米中古住宅販売件数、25日の
米耐久財受注とイエレンFRB議長のジャクソンポールでの公演、など
が注目されます。


先週のユーロドルは、16日の関係筋とする「ドラギECB総裁はジャク
ソンホールで新たな施策示さず。」とのCNBC報道も背景にやや軟調傾
向で推移して、17日のECB議事録要旨で「ユーロ相場の行き過ぎリス
クに警戒感。資産購入は引き続き主要な手段。(中略) 緩和の度合いは
すべての方策により決められる。ユーロ相場上昇の一部はユーロ圏の
ファンダメンタルス変化を反映。インフレ上昇の決定的な証拠は不足
している。」との発表を受けて一時1.1662へ下落しましたが、その後
1.17台半ばへ戻す相場展開になりました。


さて今週は、日本時間26日の早朝4時からのドラギECB総裁のジャ
クソンポールでの公演が一応注目の焦点になりますが、関係筋からは
「新たな施策示さず。」とも伝えられていて、緩和縮小への期待はやや
後退傾向にあるようです。また、23日の午後4時からもドラギECB総
裁の発言が予定されていて注目されますが、対ドル通貨ペアとして、
25日の夜11時からのイエレンFRB議長のジャクソンホールでの講演
が注目されます。米金融政策への示唆があった場合は動意づく可能性
がありそうです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その254 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百五十四話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。お盆休みも「あっ」という間だったけど…、
 この時期も市場ではいろいろな出来事があったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 8月上旬は北朝鮮リスクが高まってリスク回避の動きとなり、
 8月中旬には米領グアム島沖への北朝鮮の4発のミサイル発射計画で
 米国の制裁軍事行動への懸念に緊張がさらに高まったが…、
 14日の「米国の行動をもう少し見守る。」との金委員長の発言で
 グアム島沖へのミサイル発射計画が見送りになったことを背景に
 リスク回避の動きが一旦後退するも、今度は、トランプ米大統領の
 白人至上主義を巡る発言で製造業諮問委と戦略政策フォーラムなど
 米政府の助言組織が解散となり、トランプ政権の亀裂が深まり
 動揺する事態になったのう…。」


『北朝鮮リスクはこのまま収まるのかねぇ…。ジイさん。』


「主要各国の経済制裁はそれなりにこたえているとは思われるが…、
 金委員長の祖父の代から行ってきたミサイル発射実験など
 これで北朝鮮の挑発行動が完全に収まるとは思えぬがのう…。
 過去に原爆実験が行われたことがある北朝鮮の建国記念日を
 来月の9月9日に迎えることで、その日が近づくにつれて
 再び緊張が高まる可能性もあるのではなかろうか…。」


『そういえば…、8月上旬に北朝鮮のICBMミサイルに関して、
 ロシア流出のエンジンを北朝鮮が闇市場で調達した可能性を
 ウクライナが示唆したことが話題となっていたが…、
 北朝鮮が闇市場に通じているということは、北朝鮮が核弾頭を
 搭載したミサイルを完成させた場合、外貨獲得のために
 それを闇市場でISなど過激派組織にに売る、なんていう
 恐怖のシナリオの可能性もあるかもしれないよな…。』


「北朝鮮のICBMの開発や核弾頭の開発は自国宣揚と防御と、
 米国と対等に対話をするのが主目的であろうから…、
 さすがに、そのような事態にまでは至らないと思われるが…、
 経済制裁にあがなうためにその可能性はゼロではない、
 のかもしぬのう…。そうならないことを願うばかりじゃ…。』


『北朝鮮の建国記念日の9月9日に北朝鮮がICBMの発射など、
 挑発行動を実行した場合、有事となる可能性もあるのかねぇ…。』


「もしも、北朝鮮が警告を無視して挑発行動をした場合は…、
 トランプ米大統領の白人至上主義を巡る発言で政権の亀裂が
 深まっていることもあり、それを契機に求心力回復のためにも
 北朝鮮への制裁行動の可能性も排除されないのやもしれぬが…、
 そうならないことを切に願いたいものじゃ…。」


『トランプ大統領は先週末に窮余の策として主席戦略官・上級顧問の
 バノン氏を政権瓦解回避のために解任するなど、
 政権はかなり深刻な状況に陥っているようだからなぁ…。』


「ところで…、溜口殿はお盆はどのようにしておられたのかね?」


『お盆は墓参りなどに行ったが…、8月上旬はトレードしててさぁ、
 北朝鮮リスクに乗ってドル円を売っていたんだけど…、
 北朝鮮がグアム島沖への4発のミサイル発射計画を発表した時は
 「しめた」と思って、利が乗るのにワクワクしていたが…、
 自分の利益のために戦争さえも歓迎している自分自身に呆れて、
 「俺ってサイコパスじゃないか」と自責の念にかられたぜ…。』


「あははっ。トレーダーならありがちな事ではあるが…、まぁ、
 良心の呵責に心を痛めたのであれば、サイコパスではなかろう…。」


『結局、北朝鮮リスクは後退して売りポジションは踏み上げられて、
 利を減じてトレードを終えたが、自分自身に「ざまーみろ」って
 感じだったぜ…。ところでジイさんの盆休みはどうだったんだい。』


「カナダから息子が一時帰国したことで家族で温泉に行ったが…、
 習慣で早朝5時前には自然と目が覚めて、家族が寝ている中、
 ボリュームを小さくしてTV番組のモーニング・サテライトを
 見入っている自分自身に気付いて呆れておった…。」


『あははっ。オレ様も他人(ひと)のことは言えないけど、
 ジイさんもかなり筋金入りの「相場バカ」だな…。
 休むも相場で、家族との団らんも大切な事じゃないかよ。』


「あははっ。言いおったのう。溜口剛太郎殿。」


『今日はお盆期間の話に花が咲いてしまったが…、
 また来週からテーマ別の相場談義をしようじゃないか。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その253


トランプ米大統領がニュージャージー州に自身が所有するゴルフ場で
20日まで17日間もの夏休みに入ったことが話題となっていますね。


●今週(8月7日から8月11日)の主な予定


<8月7日(月)>

※ カナダが市民の日で休場。

午後2時に日景気先行指数速報(6月)、日景気一致指数速報(6月)、
午後3時に独鉱工業生産(6月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(7月)、
深夜4時に米消費者信用残高(6月)、
などが予定されています。
独・スイスの指標には注目です。
そして、OPEC加盟国・非加盟国専門会合も予定されています。


<8月8日(火)>

朝8時01分に英BRC小売売上高調査(7月)、
朝8時50分に日国際貿易収支(6月)、日国際経常収支(6月)、
午前10時半に豪NAB企業信頼感指数(7月)、
(時間未定) 中国貿易収支(7月)、
午後2時に日景気現状判断DI(7月)、景気先行き判断DI(7月)、
午後2時45分にスイス失業率(7月)、
午後3時に独貿易収支(6月)、独経常収支(6月)、
午後3時45分に仏貿易収支(6月)、独経常収支(6月)、
同午後3時45分に仏財政収支(6月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(7月)、
などが予定されています。
日・中国の貿易収支には注目です。


<8月9日(水)>

午前10時半に中国消費者物価指数(7月)、中国生産者物価指数(7月)、
同午前10時半に豪住宅ローン件数(6月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜9時半に米第2四半期非農業部門労働生産性速報、
同夜9時半に米第2四半期単位労働コスト速報、
同夜10時半に加住宅建設許可件数(6月)、
夜11時に米卸売売上高(6月)、米卸売在庫(6月)、
などが予定されています。中国の指標には注目です。


<8月10日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、RBNZ声明、
朝8時01分に英RICS住宅価格(7月)、
朝8時50分に日機械受注(6月)、日国内企業物価指数(7月)、
午後1時半に日第三次産業活動指数(6月)、
午後3時45分に仏鉱工業生産指数(6月)、
午後5時半に英鉱工業生産指数(6月)、英製造業生産指数(6月)、
同午後5時半に英貿易収支(6月)、
夜9時に英NIESRのGDP予想、
夜9時半に米生産者物価指数(7月)、米生産者物価指数コア(7月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(6月)、
深夜3時に米月次財政収支(7月)、
などが予定されています。
NZ・日・英・米の指標には注目です。
そして、NY連銀総裁の記者会見と
OPEC月報の発表も予定されてます。


<8月11日(金)>

※ 東京が山の日で休場。

朝7時半にNZ企業景況感(7月)、
午後3時に独消費者物価指数改定値(7月)、
同午後3時に独生産者物価指数改定値(7月)、
午後3時45分に仏消費者物価指数改定値(7月)、
同午後3時45分に仏第2四半期非農業部門雇用者速報、
夜9時半に米消費者物価指数(7月)、米消費者物価指数コア(7月)、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(7月31日から8月4日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが93.22で始まり、92.41へ下落した後に
週末の米雇用統計後に反発して93.37で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.262%に低下しました。
NY原油先物(WTI)9月限は週レベルで49.58ドルへ下落しました。
NYダウは週間262.5ドル上昇、22092.81ドルで週の取引を終える。


<7月31日(月)>

日経平均は26.39円安で寄り付き34.66円安の19925.18で大引け。
韓国・国防省
「北朝鮮が更なるミサイル・核実験を実施する可能性がある。」
日銀
「8月の国債買い入れ予定は今月から変更なし。
 8月末の国庫短期証券買い入れ残高は25兆〜27兆円程度に。」
報道(政治メディアのポリティコ)
「トランプ政権は中国に対する経済的対応を協議。
 早ければ今週中にも最終決定が出るが、
 選択肢には貿易制限や経済制裁が含まれる。」
フィッシャーFRB副議長
「自然利子率の低下は潜在成長率が下落していることを
 大きく示唆している可能性がある。
 近年の低インフレ、低金利は現在の自然利子率が
 非常に低い水準にあることを示している可能性があり、
 高齢化社会や貯蓄率の上昇、脆弱な投資が密接に絡み合って
 米国や他国の自然利子率を押し下げている要因となっている。」
ロンドンフィックスにかけて欧州通貨が上昇。
トランプ大統領の側近
「米減税法案の下院通過は10月、上院は11月の見通し。
 債務上限の引き上げは9月か10月に完了する。」
ニューヨーク・タイムズ紙
「トランプ大統領、スカラムッチ氏を広報部長の職から解任。」
原油先物が50ドル台へ上昇。米10年債利回りは2.29%台で推移。
NYダウは60ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。
NASDAQは0.42%安で取引を終える。


<8月1日(火)>

日経平均は18.10円安で寄り付き60.61円高の19985.79で大引け。
豪RBA声明
「政策金利を据え置き+1.50%。
 政策金利の据え置きは持続可能な経済成長と合致する。
 豪ドル高は生産や雇用の見通しに重石。直近の物価は鈍化してる。
 金利の据え置きは長期の物価目標に合致
 豪ドル高により経済成長や物価上昇は見通しより鈍化する可能性。
 豪経済の概ねの見通しに変化はない。」
報道
「仮想通貨のビットコインがビットコイン・キャッシャに分裂。」
米自動車販売(7月)
「GM −15.0%(予想 −8.0%)、フォード −7.4%(予想 −5.5%)、
 クライスラー −10.5%(予想 −6.1%)
 トヨタ +3.6%(予想 −3.8%)、日産 −3.2%(予想 −3.3%)、
 ホンダ −1.2%(予想 −3.6%)、」
原油先物は一時48ドル台へ反落。
NY時間に米10年債利回りが2.32%台へ上昇の後に2.25%台へ低下。
独10年債利回りは0.50%台を割り込む。
ティラーソン米国務長官
「北朝鮮とはどこかの時点で対話をしたい。
 中国を非難してはいない。しかし、
 経済的影響力を使用することを望んでいる。
 米国は北朝鮮の政権交代を求めてはいない。」
NYダウは72ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。


<8月2日(水)>

日経平均は71.28円高で寄り付き94.25円高の20080.04で大引け。
米10年債利回りは2.26%台で推移。
布野日銀委員
「為替市場は110円程度を維持すると予想する。
 円安による物価の押上げを想定していない。
 原油による物価の押上げは期待していない。
 金融政策、毎回の決定会合で変更がありうる。
 必要であれば都度修正する。
 物価の2%安定維持まで緩和的な環境は維持。」
ムーディーズ
「英銀行システムの見通しをネガティブからステーブルに引き上げ。」
報道
「米上院本会議で、クリストファー・レイ氏の
 FBI長官就任を賛成92、反対5で承認。」
米空軍
「西部カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地で、
 大陸間弾道ミサイルICBMの発射実験を行った。」
米ADP雇用統計は17.8万人も前回値が19.1万人に上方修正。
NY時間序盤に米10年債利回り2.28%台へ上昇後に一時2.24%台へ。
米財務省
「債務上限引き上げで迅速な行動を議会に促す。
 来週の中長期債入札、合計620億ドル。」
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が152.7万バレルの減少。
原油先物が一時48ドル台へ反落。
セントルイス連銀総裁
「近い時期の追加行動は支持しない。軟調なインフレ統計を懸念。
 指標は回復する可能性はあるが、今はそれを確認する必要。」
報道
「米大統領がロシア、イラン、北朝鮮に対する制裁強化法案に署名。」
クリーブランド連銀総裁
「雇用者の増加は現行のペースから若干減速の可能性。
 インフレ抑制を考慮し、自然失業率の推計値引き下げ。
 直近のインフレ鈍化は一部特殊要因。
 労働市場やGDPの成長、そして期待がインフレを押し上げる。
 インフレ鈍化に市場は過剰反応すべきではない。」
トランプ大統領
「ロシア、イラン、北朝鮮に対する制裁法案には重大な欠陥がある。
 大統領権限の侵害や、同盟国との協力に悪影響が及ぶ恐れ。
 米企業に意図せぬ悪影響が出る可能性。」
サンフランシスコ連銀総裁
「この秋のバランスシート縮小開始を支持。
 バランスシートを妥当な規模に戻すのには約4年かかる。
 FRBにとって重要なのは目的と目標を明確にすること。
 バランスシート縮小開始は市場では既に織り込み済み。
 長期金利この先数年上昇を予想。短期金利は2.5%付近が新常態。」
報道
「米国株式公開企業のWhiteFoxベンチャーズは、
 Fintech研究所がサポートする暗号通貨と基軸通貨を取り扱う、
 アメリカ大陸で公開予定のフルライセンスの次世代銀行smartBANK
 のサービスの一部を発表。」
NYダウは52ドル高の22016ドルで取引を終える。史上最高値更新。


<8月3日(木)>

米10年債利回りは2.27%から2.26%台で推移。
サンフランシスコ連銀総裁
「年内にもう1回、18年に3回の利上げ適切。
 9月がバランスシート縮小開始の適切な時期。
 ドル安はインフレ予想のうえで大きな要因ではない。」
ボストン連銀総裁
「より高い賃金が近く実現する局面に接近している。
 市場は9月のバランスシート縮小開始を適切に予想。」
日経平均は14.04円安で寄り付き50.78円安の20029.26で大引け。
報道
「第3次安倍改造内閣が発足。」
ECB経済報告
「相当な規模の刺激策が依然必要。
 基調インフレは中期的に緩やかに上昇。
 所得に関するデータは堅調、広範に成長が進展。」
英BOE
「政策金利据え置きは6対2で決定。
 資産買入枠の据え置き、全員一致。
 成長見通しと賃金上昇率見通しを引き下げ。」
英BOEインフレ報告
「2017年成長見通しは1.7%(前回1.9%)
 2018年成長見通しは1.6%(前回1.7%)
 2019年成長見通しは1.8%(前回1.8%)
 2017年インフレ見通しは2.7%(前回2.6%)
 2018年インフレ見通しは2.6%(前回2.6%)
 2019年インフレ見通しは2.2%(前回2.2%)
 2018年賃金見通しは3.0%(前回3.5%)。
 向こう3年間にやや大きめに政策金利を引き上げる可能性も。」
英10年債利回りが1.17%台へ低下。ポンド売り反応。
カーニー英BOE総裁
「ポンド下落が実質所得を削減させた。
 弱い消費支出が成長のマイナス材料。
 投資は英国民投票以降弱まっている。
 目先の経済成長は引き続き低迷。
 投資や貿易の回復で経済成長は加速するだろう。
 経済の供給能力は緩やかに上昇。
 今後3年間で幾分かの引き締めが必要に。
 EU離脱の不透明感が重石となる面も。
 将来の利上げ時期についてはコメントせず。
 英国の潜在成長率は1.75%を下回る。
 消費者信用は経済を牽引するものとはなっていない。」
米ISM非製造業景況指数(7月)は予想より弱い53.9。
報道
「ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官が大陪審を召集。」
米10年債利回りが2.21%台へ低下。
NYダウは8日続伸して9ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。
NASDAQは0.35%安。S&Pは0.22%安。


<8月4日(金)>

日経平均は79.47円安で寄り付き76.93円安の19952.33で大引け。
米10年債利回りは2.22%から2.23%台で推移。
米非農業部門雇用者数(7月)は予想より強い20.9万人、
米失業率(7月)は予想とおりの4.3%、
米平均時給(7月)は予想とおりの前月比+0.3%。
米10年債利回りが一時2.29%台へ上昇。ドル買い反応。
コーン米国家経済会議(NEC)委員長
「秋にも包括的な税制改革法案を提出したい。
 恒久的に税制改革をする必要。我々は大型減税案で作業している。
 経済成長が歳入減を補うであろう。今年の最優先政策は税制改革。
 現在35%の米法人税率を少なくともOECD加盟国の平均である
 約23%に引き下げる必要がある。」
ミネアポリス連銀総裁
「(米雇用統計について) これまでと同じ。新しい事は何もない。」
米10年債利回りは2.262%。原油先物は49.58ドル。
NYダウは66ドル高の22092.81ドルで取引終える。史上最高値更新。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初7月31日に110.66レベルで始まり、揉み合い
ながらも軟調傾向で推移して8月1日のNY時間前半に109.92へ下落
しましたが、その後、切り返して、2日NY時間序盤にかけて110.98
へ反発する展開になりました。その後、ロンドンフィックスにかけて
110.28へ反落した後に3日のオセアニア時間にかけて110.83へ反発し
ましたが、その後、再び反落して、4日のオセアニア時間にかけて週安
値となる109.84へ下落する展開になりました。その後、揉み合いなが
らも切り返して、米雇用統計の発表後に急伸して週高値となる111.05
へ上昇した後に反落して110.68レベルで週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初7月31日に1.1748レベルで始まり、NY時
間序盤にかけて週安値となる1.1723へ下落しましたが、その後、切り
返して8月1日のオセアニア時間にかけて1.1845へ上昇する展開にな
りました。その後、一時1.18台を割り込みましたが、揉み合いながら
も堅調傾向で推移して、2日のNY時間後半に週高値となる1.1909へ
上昇する展開になりました。その後、反落して1.18台で揉み合いにな
りましたが、米雇用統計の発表後に1.1730へ急落した後に反発して、
1.1772で週の取引を終えました。




●今週(8月7日から11日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは2日の高値110.98から
先週高値でもある4日の米雇用統計後の高値11.05を巡る攻防が注目
されます。ここを上抜けた場合は7月27日のロンドンフィックス過ぎ
の戻り高値111.71、さらに上昇した場合112.00の「00」ポイント、
ここを上抜けた場合は7月26日深夜FOMC発表直後の高値112.19を
巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは3日のロンドンフィックスの押し安値
110.28を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は110.00の
「00」ポイント、さらに下落した場合は1日の安値109.92から4日の
安値109.84、ここを下抜けた場合は6月15日の安値109.27から6月
7日安値の109.11、さらに下落した場合109.00の「00」ポイントを巡
る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、8日の日国際貿易収支と中国貿易収
支、9日の中国消費者物価指数と中国生産者物価指数、10日の日機械
受注と米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数と米月次財政収支
11日の米消費者物価指数、などが注目されます。


先週のドル円は週末の米雇用統計のNFPが市場予想より強かった事で
夏季休暇入りのショートカバーもあったか、週間では下へ「行って来
い」相場となりました。日足レベルでは高値を切り下げるも安値は切
り上がる三角保ち合いの状況となっています。

例年、この時期は実需筋のオーダーなどで円が買われやすい傾向があ
りますが、一方、来月9月からのFRBの資産圧縮開始の観測もあり、
グリーンスパン元FRB議長が「どんな尺度で見ても米長期金利は低す
ぎる。持続不可能。」と発言しているように、世界的な低金利を背景に
米国債に向かっていた資金の巻き戻しによる米長期金利の急騰を警戒
する向きがあるとともに、秋からの米減税期待もあることで、円買い
観測とドル巻き戻し観測が綱引きとなる可能性がありそうです。

日足レベルの三角保ち合いが上下どちらに抜けていくか、今後の動き
が注目されますが、現在は予断は出来なく、チャートの動きに従って
トレードしていきたいものです。今週の経済指標では11日の米消費者
物価指数が特に注目されますが、その結果の次第で動意づく可能性が
高そうです。また、「ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官が
大陪審を召集」したことで、今後のロシア疑惑捜査の進展も注目され
ます。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは1日の安値1.1785か
ら1.1800の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを上抜け
た場合は2日のロンドン時間の高値1.1868、さらに上昇した場合は
3日の高値1.1893から先週高値の1.1909を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは4日の米雇用統計後の安値1.1730から
先週安値でもある7月31日安値1.1723を巡る攻防が注目されます。
ここを下抜けた場合は1.1700の「00」ポイント、さらに下落した場合
7月27日安値1.1650、ここを下抜けた場合は7月26日の安値1.1612
を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、7日の独鉱工業生産、11日の
独消費者物価指数改定値、などが注目されますが、対ドル通貨ペアと
して、8日の中国貿易収支、9日の中国消費者物価指数と中国生産者物
価指数、10日の米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数と米月次
財政収支、11日の米消費者物価指数、などが注目されます。


7月20日のドラギECB総裁の会見で「ECB理事会は秋に(緩和縮小の)
議論を始める。」ことが示されて以来、堅調傾向で推移しているユーロ
ドルですが、先週末の米雇用統計のNFPが市場予想より強かった事で
夏季休暇入りの手仕舞いの売りもあったか、ドル買戻しを背景に1.18
台を割り込む深めの押しとなり、週間の始値と終値では僅か24Pipsの
上昇で取引を終えることとなりました。

ユーロドルは押し目買いの好機と思われますが、来月9月からのFRB
の資産圧縮開始の観測もあり、世界的な低金利を背景に米国債に向か
っていた資金の巻き戻しによる米長期金利の急騰の警戒観測もあるよ
うで、ユーロ買いとドル巻き戻しが綱引きとなる可能性がありそうで
す。

今週のユーロに係わる経済指標は比較的小粒ですが、対ドル通貨ペア
として、11日の米消費者物価指数が特に注目されます。その結果次第
で動意づく可能性がありそうです。




さて、今回は、トレードと凡事のお話 その253 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百五十三話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週は英国のスーパー・サースデーを契機に
 ポンドが下落して、そして、週末は米雇用統計が市場予想より強い
 結果となったことでドルが買い戻されて、ドル円が反発して、
 ユーロドルが深めの押しとなったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 英国のスーパー・サースデーでは、2017年成長見通しが1.7%へ
 下方修正され、成長見通しと賃金上昇率見通しを引き下げたことで
 ポンド円では200Pips程の急落となったのう…。そして、
 週末は米雇用統計が強い結果となったことでドル買い戻されて
 夏季休暇入り手仕舞いもあったか巻き戻しの動きがみられたのう。」


『今週はどんな相場展開になるのかねぇ…。ジイさん。』


「ふむ…。例年、この時期は実需筋のオーダーなどで円が買われやす
 い傾向があるが、一方、来月9月からのFRBの資産圧縮開始の観測
 で、世界的な低金利を背景に米国債に向かっていた資金の巻き戻し
 による米長期金利の急騰を警戒する向きがあり…、また、秋から
 の米減税期待もあることで、円買いとドル巻き戻しの買いが綱引き
 となる可能性がありそうじゃ。ドル円では日足レベルの三角保ち合
 いが上下どちらに抜けていくか、今後の動きが注目されるが…、
 現在は予断は出来なくチャートの動きに従っていきたいものじゃ。
 そして、ユーロドルは押し目買いの好機と思われるが…、
 ユーロ買いとドル巻き戻しが綱引きとなる可能性がありそうじゃ。
 経済指標ではドル円とユーロドルともに11日の米消費者物価指数が
 特に注目されるがその結果次第で動意づく可能性がありそうじゃ。」


『グリーンスパン元FRB議長も「どんな尺度で見ても米長期金利は
 低すぎる。持続不可能だ。」と発言していたようだからなぁ…。
 また一方、NYダウも9連騰で史上最高値を更新し続けているが、
 下げてもいないのに恐れで売る必要はなくも、さすがに
 調整の動きも気になるところだろうからなぁ…。
 さて、さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう…。今日は『もしも相場の神様がいたなら』
 のお話でもさせてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『あははっ。けったいでファンタジーなテーマだが…、
 もしかしたら将来のAIの話でもしようというのかい?』


「ふむ…。未来のAIは、もしかすると相場の神の如き存在になる
 のやも知れぬも、現在でも株式相場などではAIが何らかの形で
 既に8割程は活用されていると聞いおるが、TV番組で相場の
 AI予想を見る限り、今は相場の神とはまだ程遠い状況のようじゃ。
 まぁ、為替相場のように勝者の利得は敗者が支払うゼロサムでは、
 例えば麻雀で、いかにAIであろうと4つのAI全員が勝つことは
 原理的に不可能な事であり、相場でも神様は未来も存在し得ない、
 とは思われるがのう…。溜口剛太郎殿。」


『あははっ。相場の神様とは将来のAIのことではないのか…。
 まぁ、よろしい。「もしも相場の神様がいたなら」のお話とやらを
 聞いてやろうじゃないか…。ジイさん。』


「現実には存在し得ないけれども、もしも相場の神様がいたなら、
 未来が正確に判るゆえ、天衣無縫のトレードをすることじゃろう。
 低ボラであれば低ボラなりに、そして高ボラならば高ボラなりに、
 全幅を取り全勝ゆえ、損切りを置く必要もなく、
 目標リワードとかリスクリワード比という概念もない事じゃろう。」


『もしも相場の神様がいたなら、まぁ、そうなるんだろうな…。』


「月利300%でさえ、複利運用では10万円が2年も立たぬうちに、
 1000兆単位を超えて『京』の単位の利得となる計算になるが…、
 相場の神の月利はそれを遥かに凌駕して、全世界の全ての富を
 その一手にかき集めることになろう…。溜口剛太郎殿。」


『ファンタジーとしてもあまりにもバカバカしいぜ…、それじゃ、
 市場も世の中も成り立たないし、絶対にあり得ないことだ!』


「そのとおりじゃ…。溜口剛太郎殿。
 相場の確定的未来は誰にも判らず、予想が完全たり得る事はなく、
 不確実性を本質とする相場では予想はあくまで確率の範囲までで、
 完全無欠で絶対の相場の神様はAIを含めて未来永劫にわたり、
 原理的に存在し得ないのではあるまいかのう…。」


『……!』


「だからこそ、トレードでは損切りも技術の一つとして、
 活用する必要があり、また、欲と恐怖の渦巻く市場であるゆえに、
 トレーダーとしての『規律』と、『ルール』が必要なのじゃのう。」


『相場の神様も聖杯も存在しないからこそ、「技術としての損切り」や
 トレーダーとしての「規律」と「ルール」が必要ということか…。』


「天衣無縫のトレードの神を目指すかのように、
 逆行した時の損切も想定せず、規律とルールもなく…、
 あるいは損切りなど、規律とルールを設けていたとしても、
 規律とルール破りの常習犯では、トレードにおいて、
 トータル収支で勝てないばかりか、市場に生存し続けることさえ、
 困難な事となるのではあるまいかのう…。溜口剛太郎殿。」


『オレ様も、なり得ることのないトレードの神様なんか目指さずに、
 損切りと、自身で決めた規律とルールをしっかり守る
 優秀なヒューマン・トレーダーを目指していきたいもんだぜ。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週…、ではなくて再来週。




<お知らせ>

来週、8月13日(日)のブログの更新はお盆でお休みさせていただきます。

FX トレードと凡事のお話 その252


先週は米FOMC声明の発表の後にドルが売られる展開になりました。
今週も豪・英の政策金利と米雇用統計などイベントが目白押しです。


●今週(7月31日から8月4日)の主な予定

<7月31日(月)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可件数(6月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(6月)、
午前10時にANZ企業景況感(7月)、
同午前10時に中国製造業PMI(7月)、中国非製造業PMI(7月)、
午後2時に日新設住宅着工戸数(6月)、
午後3時に独小売売上高指数(6月)、
午後5時半に英消費者信用残高(6月)、
午後6時に欧消費者物価指数速報(7月)、欧失業率(6月)、
夜9時半に加鉱工業製品価格(6月)、加原料価格指数(6月)、
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(7月)、
夜11時に米中古住宅販売成約(6月)、
などが予定されています。
NZ・日・中国・独・欧・米の指標には注目です。


<8月1日(火)>

※ スイスが建国記念日で休場。

午前10時45分に中国財新製造業PMI(7月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(7月)、
午後4時50分に仏製造業PMI改定値(7月)、
午後4時55分に独製造業PMI改定値(7月)、
同午後4時55分に独失業者数(7月)、独失業率(7月)、
午後5時に欧製造業PMI改定値(7月)、
午後5時半に英製造業PMI(7月)、
午後6時に欧第2四半期GDP速報、
夜9時半に米個人所得(6月)、米個人消費支出(6月)、
同夜9時半に米コアPCEデフレータ(6月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(7月)、米建設支出(6月)、
などが予定されています。
中国・豪・独・英・欧・米の指標には注目です。


<8月2日(水)>

朝7時45分にNZ第2四半期就業者数、NZ第2四半期失業率、
午前10時半に豪住宅建設許可件数(6月)、
午後2時に日消費者態度指数(7月)、
午後2時45分にスイスSECO消費者信頼感指数(7月)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(6月)、
午後4時半にスイス製造業PMI(7月)、
午後5時半に英建設業PMI(7月)、
午後6時に欧生産者物価指数(6月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜9時15分に米ADP雇用統計(7月)、
などが予定されています。
NZ・豪・英・欧・米の指標には注目です。


<8月3日(木)>

午前10時半に豪貿易収支(6月)、
午前10時45分に中国財新サービス業PMI(7月)、
午後4時50分に仏サービス業PMI改定値(7月)、
午後4時55分に独サービス業PMI改定値(7月)、
午後5時に欧サービス業PMI改定値(7月)、欧ECB月報、
午後5時半に英サービス業PMI(7月)、
午後6時に欧小売売上高(6月)、
午後8時に英BOE政策金利、英BOE資産買取プログラム規模、
同午後8時に英BOE四半期インフレレポート、英BOE議事録、
午後8時半に米チャレンジャー人員削減予定数(7月)、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(7月)、米製造業新規受注(6月)、
などが予定されています。
豪・欧・英・米の指標には注目です。


<8月4日(金)>

午前10時半に豪小売売上高(6月)、豪RBA四半期金融政策報告、
午後3時に独製造業新規受注(6月)、
夜9時半に米非農業部門雇用者数(7月)、米失業率(7月)、
同夜9時半に米平均時給(7月)、米貿易収支(6月)、
同夜9時半に加新規雇用者数(7月)、加失業率(7月)、
同夜9時半に加貿易収支(6月)、
夜11時に加Ivey購買部景況指数(7月)、
などが予定されてます。
豪・独・米・加の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(7月24日から28日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが93.65で始まり、94.12へ反発した後に
軟調傾向で推移して93.20で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.289%に上昇しました。
NY原油先物(WTI)9月限は週レベルで49.71ドルへ上昇しました。
NYダウは週間250.24ドル上昇、21830.31ドルで週の取引を終える。


<7月24日(月)>

報道(日経)
「安倍内閣支持率が39%に低下。不支持率52%。」
オセアニア時間に米10年債利回りが2.23%台へ低下。
オセアニア時間から東京時間序盤にドル円が111円台を割り込む。
日経平均は126.08円安で寄り付き124.08円安の19975.67で大引け。
ホワイトハウス
「トランプ大統領がヘルスケアに関する声明を本日行う予定。」
IMF四半期世界経済見通し
「世界経済成長率見通しについて、2017年3.5%、
 18年3.6%に据え置き。
 米経済成長率見通しについて、2017年2.1%、
 18年2.1%に据え置き。
 中国経済成長率見通しについて、2017年6.7%、
 18年6.4%に据え置き。
 世界経済のリスクは中期的にまだ下向き。
 英国の経済成長率見通しについて、 2017年1.7% (下方修正)」
東京時間終盤に米10年債利回りが一時2.24%台へ反発。
報道
「中国北京で18年ぶりに数千人規模の大規模デモ。」
ロンドン時間に独10年債利回りが一時0.48%台へ低下。
ロイター通信
「クシュナー大統領上級顧問は、議会委員会の宛てた
 24日付の声明でロシアとの共謀を否定。
 秘密の連絡ルートも要求していないと述べた。」
ブルームバーグ
「ドイツ銀行が3000億ユーロ規模の資産をロンドンから
 フランクフルトへ移転を計画している。
 2018年9月から実施し、2019年3月には完了する計画。」
NY時間に米10年債利回りが2.25%台へ反発。原油先物は46ドル台。
米国立ハリケーンセンター
「米太平洋岸で発生している熱帯暴風雨ヒラリーが
 ハリケーンに発達した。」
スイス中銀総裁
「スイスフランは過大評価。マイナス金利や介入の方針は維持。
 必要ならバランスシートを調整する余裕がある。」
フィッチ
「カナダの格付けのAAAを確認。見通しも安定的。
 2017年の成長見通しは2.5%を見込む。
 2019年までには1.6%に鈍化する。」
報道
「OPECと非加盟の主要産油国は
 1月から実施中の協調減産の追加策を決定。」
報道
「ギリシャが3年ぶりに国債発行。」
NYダウは66ドル安で取引を終える。NASDAQは史上最高値を更新。


<7月25日(火)>

日銀金融政策決定会合議事要旨
「予想物価上昇率は弱含みの局面が続いている。
 景気は緩やかな拡大に転じつつある。
 物価2%目標に向けたモメンタム、維持されているが力強さ欠ける。
 個人消費は、雇用・所得環境の着実な改善を背景に、
 底堅く推移している。
 物価2%の目標にはなお距離があり強力な金融緩和推進が必要。
 主要先進国が同じ物価上昇率を目指すことは、
 長い目でみると為替レートの安定につながる。
 2%の物価安定目標の実現は日本経済にとって極めて重要。」
日経平均は3.89円高で寄り付き20.47円安で大引け。
米10年債利回りは2.25%台で推移。
NZ第一次産業省
「畜牛14頭がマイコプラズマ感染症、150頭が感染を示唆。
 当該地区で家畜の移動禁止措置が取られている。」
メルシュECB理事
「世界経済の回復は安定し、すそ野を広げつつある。
 ECBの金融緩和策はなお必要とされている。
 ユーロ圏の経済成長見通しはリスクは上向きになっている可能性。
 基調インフレ率は徐々に上昇していく。
 ヘッドラインインフレについてはネルギー価格の低下が頭を抑制。
 賃金の伸びを含むコスト圧力はなお抑制されている。」
鈴木・新日銀審議委員(就任会見)
「物価めぐる環境は徐々に改善していく。
 重たい使命、誠心誠意頑張る。銀行員としての経験役立てる。
 デフレマインドからの脱却に想定以上の時間。」
片岡・新日銀審議委員(就任会見)
「なんとしても2%物価目標達成したい。
 足元の経済環境の改善は日銀金融政策の成果。
 金融政策を通じて物価目標達成に向けて努力。」
トランプ米大統領
「EUは米国に対して非常に保護主義的だ。」
NY時間に米10年債利回りが2.32%台へ上昇。
独10年債利回りが0.56%台へ上昇。原油先物は47ドル台。
オーストリア中銀総裁
「量的緩和終了の期限設定は必要ない。
 FRBも日程を示すことなく量的緩和の拡大ペース縮小を実施。
 アクセルをゆっくりと離していくのが賢明。
 秋に入手できる2018年の経済見通しを確認して判断するが、
 時期ではなく、どのように続けるかが重要。」
米2年債の入札では最高落札利回り1.395%、応札倍率3.06倍。
ワシントンポスト
「トランプ大統領がセッションズ司法長官の解任を検討している。」
報道
「ヘルスケア法案審議の動議が上院で可決。
 現行のオバマケアの廃止だけを目指す審議が開始へ。」
NYダウは100ドル高で取引を終える。4日ぶり反発。
NASDAQとS&Pは高値を更新。


<7月26日(水)>

オセアニア時間に米10年債利回りが一時2.33%台へ上昇。
原油先物は48ドル台へ上昇。
トランプ米大統領
「イエレン議長もコーン委員長も次期FRB議長の最有力候補。」
日経平均は142.94円高で寄り付き94.96円高の20050.16で大引け。
豪RBA総裁(講演テキスト)
「一部中央銀行が金利を上げ始めたことが、
 豪州での利上げを自動的に意味するものではない。
 他の中銀と足並みをそれえることはない。
 消費者物価指数2%は予想範囲。現状の賃金上昇傾向は当面続く。
 電力価格の上昇が第3四半期の消費者物価指数を押し上げる。
 電力価格の上昇がビジネスコストにつながることが懸念される。
 労働市場は極めて良い。低い政策金利が豪経済を助ける。
 低い政策金利は住宅市場へ価格上昇圧力に。
 多くの雇用を呼ぶ現状の政策は好ましい。
 豪ドルの水準がもう少し低いとよりよい。」
中曽日銀副総裁
「見通し期間後半に物価押し上げ圧力が高まる。
 物価上昇モメンタムはしっかり維持されている。
 出来るだけ早期の目標達成が必要。
 個別株式銘柄に偏った影響ないに工夫。
 無担保コール市場はある程度市場規模保っている。
 国債市場の流動性、昨日はひどく低下していない。」
ムニューシン米財務長官
「現在の債務上限でも9月一杯までは政府の運営を担保できる。
 債務上限をそのままにしておくことはコスト。
 債務上限に対する不確実性は市場に負担。
 成長が脆弱であれば経済を担保し続けることはできない。
 財政均衡は非常に重要。」
米5年債の入札では最高落札利回り1.884%、応札倍率2.58倍。
オーストリア中銀総裁
「ユーロ圏の景気は改善したがインフレは抑制。
 ECBはデフレリスクを考慮した政策を見直さなければならない。
 マイナス金利の歪みはリスク。
 量的緩和終了の技術的な側面を協議する必要。
FOMC声明
「バランスシートの正常化を比較的近い時期に開始。
 インフレは総合、コアとも鈍化し、2%下回る水準で推移。
 雇用は堅調。失業率は低下。
 インフレは短期的に2%を幾分下回る水準で推移を再表明。
 個人消費や設備投資は拡大。
 インフレの動向を注意深く見ることを再表明。
 経済は緩やかな利上げを正当化。投票は全会一致。」
米10年債利回りは2.28%台へ低下。ドル売り反応。
NYダウは97ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。
NASDAQとS&Pも高値を更新。


<7月27日(木)>

日経平均は23.58円安で寄り付き29.48円高の20079.64で大引け。
IMFの米国年次経済調査
「米国の労働市場は完全雇用の状態。その中で賃金上昇は緩慢。
 景気の勢いは一時的に鈍化も、その後は上昇に向かった。
 インフレ(PCE)は向こう1年から1年半で2%超に上昇。」
NY時間に米10年債利回りが2.32%台へ上昇。
英金融行動監視機構(FCA)
「英LIBORを、2021年までに廃止する方針。
 廃止後は、より信頼性の高い基準金利に移行する予定。」
プーチン露大統領
「(米下院による対ロシア制裁法案可決について)
 米法の最終的な内容に応じて対応。
 いずれかの時点で米制裁に対応する必要。
 ロシアへの無礼な姿勢は永遠に許容できない。
 ロシアはトランプ氏を大統領として評価する立場にない。」
ムニューシン米財務長官(議会証言)
「インフラ整備計画を近くまとめる。年後半にも支出を検討したい。」
米7年債の入札では最高落札利回り2.126%、応札倍率2.54倍。
報道
「トランプ米政権と与党共和党は法人税の国境調整の導入を見送る。」
JPモルガンのストラテジスト
「過去最低水準のボラティリティーは
 転機が非常に近い可能性を示唆している。」
米経済誌フォーブス
「米アマゾン創業者のJ・ベゾスCEOが世界一の富豪に。」
原油先物は49ドル台へ上昇。
NYダウは85ドル高で取引を終える。史上最高値更新。
NASDAQはハイテク株が売られ反落。


<7月28日(金)>

報道
「米下院はトランプ大統領が要請している国防費増強やク
 リーンエネルギー計画縮小、米国とメキシコ国境での壁建設の予算
 を盛り込んだ総額7880億ドルの歳出法案を可決。
 上院では否決の可能性も。」
ムニューシン米財務長官
「為替操作国と認定された場合、口先だけではなく、
 実際の影響を及ぼす力が必要で、議員が提案している為替操作を
 相殺するための為替介入の法制化は可能性の一つかもしれない。
 ただ、相殺するには規模がかなり巨額になる可能性があるため、
 それを義務付けられることは望んでいない。」
日経平均は31.18円安で寄り付き119.80円安の19959.84で大引け
ロンドン時間に独10年債利回りが一時0.58%台へ上昇。
米10年債利回りが一時2.33%台へ上昇。
米第2四半期GDP速報は予想より弱い2.6%。(予想が上方修正)
報道
「米共和党の指導部が提出したオバマケア撤廃案が
 米上院で共和党議員の造反もあって否決される。」
海上保安庁
「北朝鮮からミサイルが発射され日本周辺海域に着水した可能性。」
米国防総省
「北朝鮮が発射したミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICBM)。
 飛行距離は約1000キロで日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下。」
ミネアポリス連銀総裁
「労働市場は依然として強い。インフレの兆候は小さい。
 インフレは目標を下回る水準での推移が続いている。
 バランスシートは緩やかな縮小を望む。」
報道
「米韓、北への軍事対抗措置を検討、異例の声明。」
米10年債利回りは2.289%。原油先物は49.71ドル。
NYダウは33ドル高の21830.31ドルで取引終える。史上最高値更新。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初24日に111.11レベルで始まり、ロンドン時間
にかけて110.62へ下落する展開になりました。その後、切り返して、
揉み合いながらも堅調に推移して26日深夜のFOMC発表直後に週高
値となる112.19へ上昇しましたが、その後、反落して、27日の東京時
間の正午過ぎに110.78へ下落する展開になりました。その後、切り返
してNY時間のロンドンフィックス過ぎに111.71へ反発しましたが、
その後、再び反落して、揉み合いながらも軟調傾向で推移して、28日
のNY時間終盤にかけて週安値となる110.55へ下落して110.67レベル
で週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初24日に1.1667レベルで始まり、1.16台で
の揉み合いが続きましたが、25日のNY時間前半にかけて1.1712へ
上昇する展開になりました。その後、反落して、26日のロンドン時間
序盤にかけて週安値となる1.1612へ下落しましたが、その後、揉み合
いながらも切り返して、26日深夜のFOMCの発表後に上伸して27日
の東京時間の正午過ぎに週高値となる1.1776へ上昇する展開になりま
した。その後、反落して、27日のNY時間のロンドンフィックス過ぎ
に1.1650へ下押しましたが、その後、反発して、28日のロンドンフィ
ックスにかけて1.1764へ上昇して1.1752レベルで週の取引を終えま
した。




●今週(7月31日から8月4日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは111.00の「00」ポイント
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は27日のロンドンフ
ィックス過ぎの戻り高値111.71、さらに上昇した場合112.00の「00」
ポイント、ここを上抜けた場合は26日深夜のFOMC発表直後の高値
112.19、ここを上抜けた場合は20日の高値112.41を巡る攻防が注目
されます。
一方、下落した場合、まずは先週安値の110.55を巡る攻防が注目され
ます。ここを下抜けた場合は5月18日の安値110.23、さらに下落した
場合は110.00の「000」ポイント、ここを下抜けた場合は6月15日の
安値109.27から6月7日安値の109.11、さらに下落した場合109.00
の「00」ポイント。ここを下抜けた場合は6月14日の安値108.82を
巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、31日の日鉱工業生産速報と中国製
造業PMIと中国非製造業PMIと米シカゴ購買部協会景気指数と米中古
住宅販売成約、8月1日の中国財新製造業PMIと米個人消費支出と米
コアPCEデフレータと米ISM製造業景況指数、2日の米ADP雇用統
計、3日の米新規失業保険申請件数と米ISM非製造業景況指数と米製
造業新規受注、4日の米非農業部門雇用者数と米失業率と米平均時給と
米貿易収支、などが注目されます。


先週は、米FOMC声明の発表後、バランスシートの正常化を比較的近
い時期に開始するとするも、米国のインフレ鈍化懸念を背景に利上げ
観測が後退してドルが売られ、ドル円は米国の国境税の導入見送りと
米上院でのオバマケア撤廃案の否決による財源懸念による米減税観測
の後退も背景に軟調に推移して110円台半ばへ下落する展開になりま
した。

今週も米コアPCEデフレータや米ISM、そして週末には米雇用統計と
イベントが目白押しでその結果次第ではありますが、ドル円は週足レ
ベルでは高値を切り下げ安値は切り上げる揉み合いながら、戻りは売
られる可能性がありそうです。

朝鮮が28日夜に発射したICBMに対して米韓が反発を強めているよ
うで、米国人滞在者もいるとともに、中国が「緊張した情勢をさらに
激化させないよう願う。」との声明を発していることから、すぐに軍事
行動にまでは至らないと思われますが、週初、まずは北朝鮮のICBM
発射問題に対する市場反応が注目されます。

また、日米の政府内の混乱も注目されますとともに、史上最高値を更
新し続けているNYダウではありますが、JPモルガンのクオンツ・ス
トラテジストが「過去最低水準のボラティリティーは転機が非常に近
い可能性を示唆している。」と発表していることもあり、株価の動向に
も留意していきたいものです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは先週高値の1.1776を
巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合はここを上抜けた場合
1.1800の「00」ポイント、さらに上昇した場合は2015年1月第3週
の高値1.1871、ここを上抜けた場合は1.1900の「00」ポイントを巡る
攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは25日の高値1.1712を巡る攻防が注目さ
れます。ここを下抜けた場合は1.1700の「00」ポイント、さらに下落
した場合は27日安値1.1650、ここを下抜けた場合は先週安値1.1612
から1.1600の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、31日の独小売売上高指数と欧
消費者物価指数速報と欧失業率、8月1日の独失業者数と独失業率と
欧第2四半期GDP速報、2日の欧生産者物価指数、3日の欧小売売上
高、4日の独製造業新規受注、などが注目されますが、対ドル通貨ペア
として、31日の中国製造業PMIと中国非製造業PMIと米シカゴ購買
部協会景気指数と米中古住宅販売成約、8月1日の中国財新製造業PMI
と米個人消費支出と米コアPCEデフレータと米ISM製造業景況指数、
2日の米ADP雇用統計、3日の米新規失業保険申請件数と米ISM非製
造業景況指数と米製造業新規受注、4日の米非農業部門雇用者数と米失
業率と米平均時給と米貿易収支、などが注目されます。


20日のドラギECB総裁の会見で「ECB理事会は秋に(緩和縮小の)議論
を始める。」ことが示されて以来、ユーロドルは1.16台を割り込むこと
なく堅調傾向で推移して、先週は米FOMC声明の発表後にドル売りを
背景に2015年8月の第5週の高値1.1713も上抜けて、その後に一時
1.17台を割り込み押しとなる場面はあるも、1.17台半ばへと上昇する
展開になりました。

緩和縮小開始を前にしたユーロの上昇が回復しつつある欧州の消費者
物価指数の重しとなることから、ユーロ高牽制の不測の欧州要人発言
には引き続き注意が要りますとともに、25日付のIMM通貨先物での
ユーロ買い越しが90842枚にもなっていることも警戒はされますが、
そして、米コアPCEデフレータや米ISMや米雇用統計など米重要経済
指標の結果次第ながらも、押し目は買われる可能性がありそうです。
ただ、深めの調整の動きにも注意していきたいものです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その252 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百五十二話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週は米FOMCや米第2四半期GDP速報など
 重要イベントがあったが、ドルが売られる展開になったな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 FOMC声明では『バランスシート正常化を比較的近い時期に開始』
 として、9月の資産縮小開始の示唆がされたが、その一方で、
 『インフレは総合、コアとも鈍化し、2%下回る水準で推移。
  インフレは短期的に2%を幾分下回る水準で推移を再表明。
  インフレの動向を注意深く見ることを再表明。』したことによる
 米のインフレ鈍化懸念と、そして、米国の国境税の導入見送りと
 米上院でのオバマケア撤廃案の否決による財源懸念による
 米減税観測の後退も背景にドルが売られる展開になったのう…。」


『ユーロドルやポンドドルはFOMCでのドル売りによる上昇後に
 一旦は調整となったけど、その後は再び上昇して…、
 そして一方、ドル円も110円台半ばへ下落する展開になったよな。』


「ふむ…。米第2四半期GDP速報も事前の市場予想の中央値が
 上方修正されていたことで、前期比年率2.6%の伸び率ではあったが
 ドルが売られることになったからのう…。溜口剛太郎殿。」


『今週はどんな相場展開になるのかねぇ…。ジイさん。』


「ドル安基調がまだ続く可能性はあろうが…、ドル売りには過熱感も
 観られていることから調整の動きには注意が必要ではあろうのう。
 また、北朝鮮のICBM発射問題に対する米韓の反発が強まっている
 ことから、週初、まずは同問題に対する市場反応が注目されよう。
 そして、今週も米コアPCEデフレータや米ISMや米雇用統計など
 米重要経済指標が目白押しで、それらの結果次第でボラタイルな
 相場展開になるのではなかろうかのう…。」


『今週は8月3日が英国の重要経済指標のスーパー・サースデーで
 ポンドもボラティリティが高まりそうだしな…。』


「また、今週末あたりから夏休み入りする欧米勢も多くなることで、
 手仕舞いの動きにも留意が必要であろうのう…。そして、8月は
 月足ベースで豪ドル米ドルが下落することが極めて多いという
 アノマリーのある特異月で、オージーの動きも注目されるのう…。」


『へぇ、オージーにはそんな8月のアノマリーがあるのか…。
 さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう…。今日は『リスクの報酬のお話』でも
 させてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『よろしい。まぁ、聞いてやろうじゃないか。ジイさん。』


「トレードでも『リスクを取る』と言われているように…、
 もちろんこれは、リスクを除去するなどという意味ではなく、
 リスク・テイクで積極的にリスクに臨んでいく事を意味するが…、
 リスクを取るという事は、これはまた、不確実性に臨むという事で
 トレード及び投機や投資による報酬は『不確実性に挑戦した報酬』
 ということでもあるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『うん。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉があるが…、
 これを英訳すると、冒険なくば勝利も得られないという意味の
 「Nothing venture、nothing win (gain).」となるらしいからな…。』


「ただ、リスク・テイクが無謀な冒険とならないように、
 負けとなる可能性は容認しつつも、トレードの学習を重ねて
 相場の環境認識と手法による確率的思考と、自身に勝つ規律で
 トータル収支で勝ちを目指せるようにならなくてはならないが、
 不確実性が相場の本質であるゆえ、確実性は求められなく、
 『勇気や英断もまた必要な事』なのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『絶対的な法則の執行ではないから、まぁ、そうなんだろうな…。』


「石橋を叩いて渡らずの安全第一主義を志向するのであれば
 投機や投資はしない方が良いが、これでは現状に埋没してしまい、
 より大きな利得の可能性もまたないわけで…、
 為替や株のトレードに限らず、例えばタイムマシンビジネスとして
 かつての日本の高度経済成長期にも似たバングラディッシュなどの
 アジア新興国における不動産投資も、また仮想通貨市場への参入も
 『なんかよく分からない…。』という時期こそ、先行利得を目指す
 参入の好機という場合もあるものなのじゃのう…。」


『よく分からないものに対して扉を開け一歩を踏み出すには、
 勇気が要ることだが、立ち止まってばかりいれば現状打破はできず
 どの分野にせよ、成功者は失敗しつつも初めの一歩を人に先んじ
 踏み出した者であろうからな…。そういう意味では、
 失敗となった場合にも致命的とならない範囲で資金の一部を
 アジア新興国における不動産投資や仮想通貨市場へ投入して
 初めの一歩として踏み出してみることも良いのかもしれないな…。』


「まぁ、仮想通貨も揺籃期で今後は淘汰や分岐を迎える可能性があり
 また、実際に世の中で使えない仮想通貨はおもちゃのお金で終わる
 可能性もあることから、学習して知見を得る必要はあろうが…、
 大手企業の一部も既に参入をしはじめていて興味深い分野ゆえ、
 資金の一部を投入してみる価値はあると思われるがのう…。」


『扉を開け踏み出し初めて見える事や分かる事もあるだろうからな。
 ともあれ、トレードにも投資にも、ときに勇気は必要なようだな。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その251


今週は米FOMCに米第2四半期GDP速報などが注目されますが
その結果次第でボラタイルな相場展開になる可能性がありそうです。


●今週(7月24日から28日)の主な予定

<7月24日(月)>

午後2時に日景気先行指数改定値(5月)、日景気一致指数改定値(5月)
午後4時に仏製造業PMI速報(7月)、仏サービス業PMI速報(7月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(7月)、独サービス業PMI速報(7月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(7月)、欧サービス業PMI速報(7月)、
夜9時半に加卸売売上高(5月)、
夜11時に米中古住宅販売件数(6月)、
などが予定されています。
仏・独・欧・米の指標には注目です。


<7月25日(火)>

朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録要旨、
午後3時に独輸入物価指数(6月)、
午後3時45分に仏企業景況感指数(7月)、仏卸売物価指数(6月)、
午後5時に独IFO企業景況感指数(7月)、
夜10時に米住宅価格指数(5月)、ケースシラー住宅価格指数(5月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(7月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(7月)、
などが予定されています。
日・独・米の指標には注目です。


<7月26日(水)>

朝7時45分にNZ貿易収支(6月)、
朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(6月)、
午前10時半に豪第2四半期消費者物価指数、
午後3時45分に仏消費者信頼感指数(7月)、
午後5時半に英第2四半期GDP速報、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時に米新築住宅販売件数(6月)、
深夜3時に米FOMC、米FOMC声明、
などが予定されています。
NZ・豪・英・米の指標には注目です。


<7月27日(木)>

午前10時半に豪第2四半期輸入物価指数、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(8月)、
夜9時半に米耐久財受注(6月)、米耐久財受注(除輸送用機器 6月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、米卸売在庫(6月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。


<7月28日(金)>

朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(7月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(6月)、日失業率(6月)、
同8時半に日全世帯家計調査消費支出(6月)、
午前8時50分に日小売業販売額(6月)、
午前10時半に豪第2四半期生産者物価指数、
午後2時半に仏第2四半期GDP速報、
午後3時45分に仏消費者物価指数速報(7月)、仏消費支出(6月)、
午後4時にスイスKOF景気先行指数(7月)、
午後6時に欧経済信頼感(7月)、欧消費者信頼感確報(7月)、
夜9時に独消費者物価指数速報(7月)、
夜9時半に米第2四半期GDP速報、米第2四半期個人消費速報、
同夜9時半に米第2四半期GDPデフレータ速報、
同夜9時半に米第2四半期コアPCEデフレータ速報、
同夜9時半に米第2四半期雇用コスト指数、
同夜9時半に加月次GDP(5月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)、
などが予定されています。
日・豪・仏・独・米の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(7月17日から21日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが94.86で始まり、軟調傾向で推移して、
93.78で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.237%に低下しました。
NY原油先物(WTI)9月限は週レベルで45.77ドルへ下落しました。
NYダウは週間57.67ドル下落、21580.07ドルで週の取引を終える。


<7月17日(月)>

東京は海の日で休場。日経平均は取引なし。
ロンドン時間に米10年債利回り2.36%台へ上昇後に2.30%台へ反落。
報道
「FRBがBNPパリバに2007年から2013年にかけて行った
 為替操作に関して2.46億ドルの罰金を課すと発表。」
NYダウは8ドル安で取引を終える。


<7月18日(火)>

日経平均は44.45円安で寄り付き118.95円安の19999円で大引け。
報道
「米共和党マコネル上院院内総務が公表したヘルスケア法案修正案は
 発表後すぐランド・ポール上院議員とスーザン・コリンズ上院議員
 が反対を表明。ここにきて、さらに、マイク・リー上院議員と
 ジェリー・モラン上院議員が反対に回ると表明し、
 過半数確保が事実上できなくなった。」
米10年債利回りは一時2.29%台へ低下。東京時間はドル売り優勢。
豪RBA議事録要旨
「過去数カ月の世界経済の改善を歓迎すべき展開と受け止め評価。
 豪の成長及びインフレ見通しを踏まえ、労働市場や住宅市場に
 注意深い監視が継続して必要。
 豪ドルの上昇については経済調整を複雑にする。」
豪ドル買い反応。
英CPI(6月)と英小売物価指数(6月)は市場予想より弱い。
英生産者物価指数コア(6月)は市場予想より強い。
ポンド売り反応。
報道
「米BOAの第2四半期調整後FICCトレーディング収入は
 予想より強い22.5億ドル。」
報道
「米ゴールドマンサックスの第2四半期調整後
FICCトレーディング収入は予想より弱い11.6億ドル。
第2四半期1株利益は3.95ドル。」
独仏の株式市場は1%超の下落。
NY時間に米10年債利回りは2.26%台へ低下。
NYダウは54ドル安で取引を終える。
NASDAQとS&Pは最高値を更新。


<7月19日(水)>

日経平均は29.13円安で寄り付き20.95円高で大引け。
内閣府月例経済報告
「景気は緩やかな回復基調が続いている、判断据え置き。」
モルガン・スタンレーの4-6月期決算
「1株利益が0.87ドル。営業収益は予想より強い95億ドル。
 トレーディング部門ではFICCが予想より強い12.4億ドル。」
NY時間に米10年債利回りが一時2.25%台へ低下。
独10年債利回りが0.54%あたりへ低下。
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が472.7万バレルの減少。
原油先物が47ドル台へ上昇。
トランプ大統領(上院共和党議員52名との昼食会で)
「オバマケア撤廃・代替すべきだが、撤廃だけでも可能。
 この法案が自身の机に届くまでワシントンを去るべきではない。」
CNN報道
「北朝鮮がミサイルテストを準備している可能性がある。」
ロス米商務長官
「中国ヘ米国製品の輸出を増やし対中貿易赤字の削減を目指す。」
米通商代表部
「NAFTAの再交渉を8月16日から開始。7回の協議を予定。」
ワシントンポスト
「トランプ大統領はシリアの反アサド勢力の武装支援を終了と発言。」
米議会予算局
「オバマケア撤廃で無保険者は2026年までに3200万人増加。」
NYダウは66ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。
NASDAQとS&Pも史上最高値を更新。


<7月20日(木)>

日経平均は26.04円高で寄り付き123.73円高で大引け。
日銀
「景気判断を上方修正。2018年度のコアCPI見通し1.5%。
 物価目標達成時期を18年度中から19年度ごろに先送り。
 金利操作付き量的質的緩和を現状維持。賛成7、反対2。」
日銀展望レポート(要旨)
「我が国経済は海外経済の成長率が緩やかに高まるもとで
 きわめて緩和的な金融環境と政府の大型経済対策の効果を背景に
 景気の拡大が続き、2018年度までの期間を中心に潜在成長率を
 上回る成長を維持するとみられる。
 消費者物価はエネルギー価格上昇の影響を除くと弱めの動き。
 中長期的な寄す物価上昇率の上昇もやや後ずれ。
 従来の見通しに比べると、成長率については幾分上振れている。
 物価については見通しの期間の前半を中心に下振れている。
 リスクバランスは経済・物価ともに下振れリスク。
 金融政策運営は物価安定目標の実現を目指し、
 安定的に持続するために必要な時点まで継続。
 2%に向けて上昇率高める。物価目標に向けたモメンタムは維持。
 金融政策運営上のリスクは海外経済中心に下振れリスクが大きい。
 設備投資は緩やかな増加基調。個人消費は底堅さ増す。
 公共投資は増加に転じつつある。
 経済成長率見通しを上方修正。
 17年度+1.8%(+1.5%〜+1.8%)
 18年度+1.4%(+1.1%〜+1.5%)。」
黒田日銀総裁
「景気は緩やかに拡大している。景気の総括判断を一歩前進させた。
 物価安定目標達成時期を17年頃から19年頃へ6回目の延期。
 経済・物価ともに下振れリスクのほうが大きい。
 2%目標に向けモメンタムに力強さ欠けていて注意深く点検必要。
 モメンタム維持に必要な政策調整も。
 企業の賃金・価格設定の姿勢はなお慎重。
 木内・佐藤両委員が展望リポートで独自案提案も否決。
 今後も強力な金融緩和を粘り強く推進していく。
 長短金利操作は持続可能性が高い金融緩和の枠組み。
 政策金利を大きくマイナスにすることは難しい。」
フォックス英貿易担当相
「EU離脱交渉がなくても我々はサバイブできる。」
報道
「メイ英首相の支持率34%と就任以来最低、不支持59%。」
ECB
「政策金利を0.00%に据え置き。
 上下限金利も据え置き、−0.4%と+0.25%。
 見通し悪化の場合、QEの規模と期間を拡大する。
 QEはインフレ過程が持続的となるまで継続。
 金利はQEの終了後もかなりの期間現行水準に留まる。」
独10年債利回りが一時0.52%台へ低下。ユーロ売り反応。
ドラギECB総裁
「600億ユーロ規模のQEは少なくとも12月まで実施。
 成長へのリスクはほぼ均衡。
 QEは持続的なインフレ上昇が見られるまで継続。
 極めて大規模な金融緩和が必要。
 景気拡大はまだ物価に波及していない。
 ヘッドラインのインフレはエネルギー価格の影響受けている。
 基調インフレ圧力は引き続き抑制されている。
 コアインフレは中期的には緩やかに上昇。
 景気の一層の上振れに向けた勢いは増している。
 グローバルな回復が貿易・輸出を下支え。
 回復は広範にわたっている。
 ECB理事会は秋に(緩和縮小の)議論を始める。
 QE変更時期を設定しないことで全員一致。
 テーパリングのシナリオは議論されていない。」
独10年債利回りが一時0.55%台へ上昇。ユーロ買い反応。
米10年債利回りは一時2.24%台へ低下。
米当局者
「セッションズ米司法長官、辞任の意向はない。」
ブルームバーグ
「モラー特別検察官は、捜査の対象を拡大し、
 トランプ氏や関係者のビジネスに関わる
 さまざまな取引について調べている。」
ドル売り反応。
報道
「英とEUの2回目の離脱交渉では双方の溝が埋まらず。」
NYダウは28ドル安で取引を終える。


<7月21日(金)>

日経平均は54.73円安で寄り付き44.84円安の20099.75円で大引け。
ジョイスNZ財務相
「NZドルの現在の強さは、NZ経済の強さを反映している。
 NZの企業はNZドルの現水準にうまく対応している。」
ロンドン時間に独10年債利回りが一時0.49%台へ低下。
米10年債利回りは一時2.23%台へ低下。
ECB専門家調査
「インフレ見通し
 2017年1.5%(前回1.6%)、2018年1.4%(前回1.5%)、
 2019年 1.6%(前回1.7%)。
 GDP見通し
 2017年1.9%(前回1.7%)、2018年1.8%(前回1.6%)、
 2019年1.6%(前回1.5%)。」
独仏の株式市場が1.5%超の下落。
NY連銀モデルの第2四半期米GDP見通しを2.0%に上方修正。
報道
「スパイサー米報道官が辞任。サンダーズ副報道官が報道官に昇格。」
報道
「IMFが債務負担の軽減を条件にギリシャ融資再開を承認。」
報道(CNN)
「ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官が
 ホワイトハウスに対し、2016年のトランプ・ジュニア氏と
 ロシア人弁護士らの会談に関連する文書を全て保全するよう要請。
 電子メールやメモ、留守電メッセージのやり取りも保存を要請。」
報道
「米政府は米国民の北朝鮮渡航を禁止すると発表。」
原油先物が45.77ドルへ下落。米10年債利回りは2.237%。
NYダウは31.71ドル安の21580.07ドルで週の取引を終える。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初17日に112.46レベルで始まり揉み合いの後に
NY時間前半に週高値となる112.87へ上昇しましたが、その後、反落
して揉み合いながらも軟調傾向で推移して、19日のNY時間前半にか
けて111.55へ下落する展開になりました。その後、一旦切り返して
20日のロンドン時間にかけて112.41へ反発しましたが、その後、再び
反落して揉み合いながらも軟調傾向で推移して21日のNY時間後半に
週安値となる111.01へ下落して111.12レベルで週の取引を終えまし
た。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初17日に1.1473レベルで始まりロンドン時
間にかけて週安値となる1.1434へ下落しましたが、その後、切り返し
て18日のNY時間にかけて1.1583へ上昇する展開になりました。
その後、反落して、20日のNY時間序盤にかけて1.1479へ下落しまし
たが、ドラギECB総裁の会見を契機に上伸して21日のNY時間後半
にかけて週高値となる1.1683へ上昇して1.1661レベルで週の取引を
終えました。




●今週(7月24日から28日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは20日ロンドンフィックス
での押し安値111.48を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合
112.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合は20日高値112.41、
ここを上抜けた場合は17日の高値112.87、さらに上昇した場合は
113.00の「00」ポイント、ここを上抜けた場合は7月14日の高値の
113.57を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは先週安値111.01から111.00の「00」
ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は5月18日
の安値110.23、さらに下落した場合は110.00の「00」ポイント、
ここを下抜けた場合は6月15日の安値109.27から6月7日の安値の
109.11、さらに下落した場合109.00の「00」ポイントから6月14日
の安値108.82を巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、24日の米中古住宅販売件数、25日
の日銀金融政策決定会合議事録要旨と米ケースシラー住宅価格指数と
米消費者信頼感指数と米リッチモンド連銀製造業指数、26日の米新築
住宅販売件数と米FOMCおよび声明、27日の米耐久財受注と米新規失
業保険申請件数、28日の日全国消費者物価指数と日失業率と米第2四
半期GDP速報と米第2四半期個人消費速報と米第2四半期GDPデフ
レータ速報と米第2四半期コアPCEデフレータ速報と米第2四半期雇
用コスト指数と米ミシガン大学消費者信頼感指数速報、などが注目さ
れます。


先週のドル円は米10年債利回りの低下を背景に軟調に推移して、20日
の日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の会見後に112.41へ戻すも続
かず週末21日には111円割れ寸前まで下落する展開になりました。

ロシアゲート問題が燻っているとともに、米ヘルスケア法修正案も米
上院の4名の共和党議員の反対表明で過半数確保が困難となり採決に
至らず、今後の米減税にかかわる法案成立にも暗雲が垂れ込める状況
となっていて、NYダウは史上最高値を更新するも、ドルの軟調が続い
ていて、ドルの実効レート(日経通貨インデックス)でも今年に入ってか
らの下落率が7.6%と主要通貨でドルの下落が際立っているようです。

そのような状況の中、26日に米FOMCの発表を迎えますが、9月と観
測されているバランスシート縮小(保有資産縮小)への示唆の可能性はあ
っても、市場に動揺を与えない配慮で利上げに慎重なニュアンスとな
る可能性もありそうです。また、12日にイエレンFRB議長が「今後数
カ月の物価動向を注視する。」と発言していることから物価判断の表現
にも注目されます。そして、28日には米第2四半期GDP速報など重
要経済指標の発表が予定されていて注目されます。

今週は米FOMCと米GDP発表の2大イベントでボラタイルな相場展
開になる可能性がありそうです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは先週高値の1.1683を
巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は1.1700の「00」ポイ
ントから2015年8月24日の高値1.1713、さらに上昇した場合2015
年1月第2週の安値1.1754、ここを上抜けた場合は1.1800の「00」
ポイント、さらに上昇した場合は2015年1月第3週の高値1.1871を
巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは20日のNY時間後半の押し安値1.1617
から2016年5月3日の高値1.1616、ここを下抜けた場合は1.1600の
「00」ポイント、さらに下落した場合は18日の高値1.1583、ここを
下抜けた場合は1.1500の「00」ポイント、さらに下落した場合は20
日の安値1.1479、ここを下抜けた場合17日の安値1.1434を巡る攻防
が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、24日の仏・独・欧の製造業
PMI速報と仏・独・欧のサービス業PMI速報、25日の独IFO企業景
況感指数、28日の仏第2四半期GDP速報と独消費者物価指数速報、
などが注目されますが、対ドル通貨ペアとして、24日の米中古住宅販
売件数、25日の米ケースシラー住宅価格指数と米消費者信頼感指数と
リッチモンド連銀製造業指数、26日の米新築住宅販売件数と米FOMC
および声明、27日の米耐久財受注と米新規失業保険申請件数、28日の
米第2四半期GDP速報と米第2四半期個人消費速報と米第2四半期
GDPデフレータ速報と米第2四半期コアPCEデフレータ速報と米第2
四半期雇用コスト指数と米ミシガン大学消費者信頼感指数速報、など
が注目されます。


先週のECB理事会後の金融政策の発表では、「見通し悪化の場合、QE
の規模と期間を拡大する。QEはインフレ過程が持続的となるまで継
続。」として、ドラギECB総裁の会見でも慎重姿勢を示し、概ねハト派
的な内容ではありましたが、会見中の「ECB理事会は秋に(緩和縮小
の)議論を始める。」との発言に、鎧に隠された(緩和縮小の)刀を市場が
見透かしたかのように、ユーロが買われドル安も背景にユーロドルが
上昇する展開になりました。


今週はチャート的には押し目買いが戦略になりますが、2016年5月3
日の高値1.1616がサポートとして機能するかが注目されます。

対ドル通貨ペアとして、FOMCと米GDP発表の2大イベントが注目さ
れますが、18日付のIMM通貨先物ではユーロは91321枚の買い越し
となっていて、我先にと緩和縮小を先行で織り込む動きに過熱感も観
られているようですので、緩和縮小開始を前にしたユーロの上昇は回
復しつつある欧州の消費者物価指数の重しとなることから、ユーロ高
牽制の不測の欧州要人発言にも一応ながら注意が要りそうな状況にな
ってきているようです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その251 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百五十一話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週はドル円が軟調に推移して、そして、
 ユーロドルは20日のドラギECB総裁の会見後に噴け上がったな。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 ドル円は、ロシアゲート問題が燻っているとともに、
 米ヘルスケア修正案も4名の共和党議員の反対表明で採決に至らず
 今後の米減税にかかわる法案成立にも暗雲が垂れ込める状況で、
 米10年債利回りの低下も背景に軟調傾向で推移して…、
 20日の日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の会見後に反発するも
 その後、週末に111円割れ寸前まで下落する展開になったのう…。
 そして、ユーロドルじゃが、ECB理事会後の金融政策の発表も
 ドラギECB総裁の会見も全般には概ねハト派的ではあったが、
 ドラギ総裁が会見で『ECB理事会は秋に(緩和縮小)議論を始める。』
 と発言したことで、鎧に隠された刀を市場が見透かしたかのように
 ユーロが買われ、ドル安も背景に上昇する展開になったのう…。」


『今週のドル円とユーロドルはどんな相場展開になるのかねぇ…。』


「ドル円は、26日に米FOMCの発表を迎え、9月のバランスシート
 縮小開始への示唆の可能性はあろうが、市場に動揺を与えないよう
 利上げには慎重なニュアンスとなる可能性もありそうじゃのう…。
 また、12日にイエレンFRB議長が『今後数カ月の物価動向を注視
 する。』と発言していることから物価判断の表現にも注目されよう。
 そして、28日には米第2四半期GDP速報など重要経済指標の発表
 が予定されていて、これらの次第よってはボラタイルな相場展開に
 なる可能性がありそうじゃのう…。
 一方、ユーロドルじゃが、チャート的には押し目買いが有力な戦略
 になろうが…、2016年5月3日の高値1.1616がサポートとして
 機能するかが注目されようのう…。
 IMM通貨先物でもユーロの買い越しが膨らんでいて、我先にと
 緩和縮小を先行で織り込む動きには過熱感も観られているようで、
 また、ユーロの上昇は回復しつつある欧州の消費者物価指数の重し
 となることから、ユーロ高牽制の不測の欧州要人発言にも注意が
 要りそうではあるのう…。そして、対ドル通貨ペアとして、
 FOMCと米第2四半期GDP速報など重要経済指標の発表が注目
 されるが、これらの次第よってはユーロドルも上下にボラタイルな
 展開になる可能性がありそうじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ…。そうじゃのう。今日は『トレードとシナリオのお話』
 でもさせてもらうとしようかのう…。溜口剛太郎殿。」


『まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか…。ジイさん。』


「ジイがよく言っているように、相場には『これこそ絶対に正しい』
 というものはなく、トレードに対する考え方にも多様性があるが、
 その1つに『トレードとシナリオ』というものがあってのう…。」


『……。』


「ある考え方では『シナリオを立てるという事は予想する事でもあり
 予想はトレードにバイアスとなる場合もあって、ときに有害となり
 シナリオなど立てずチャートのテクニカル的事実に純粋に従うべき
 で、そもそも予想などは当たらないもので、シナリオを立てるなど
 まったくの時間の無駄である。』という見解もあるのじゃのう…。」


『なるほど、この見解にはこの見解なりに説得力があるわな…。』


「他方…、『シナリオを立てるということは予想することではなく、
 トレードでは変化に遭遇した時に欲と恐怖で判断を錯誤しがち故に
 事実未然のうちに、ここを抜けたら買おう(売ろう)、あるいは
 エントリー後、想定通りに動きここまで到達したら利確をしよう、
 そしてもしも、ここまで逆行してしまったら損切りして撤退しよう
 などを想定して「場合の対応を事前に決めておく」ことであり、
 トレードに際してあらかじめ迷いを除去する有益な作業である。』
 という見解もあるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『あははっ。こう聞けば、これもこれなりに納得できそうだぜ…。』


「さらに…、自ら定めた規定の時間内で利確にも損切りにも
 至らなかったら、揉み合いに捕まってしまったということで、
 上昇(下降)の想定に反するので、一旦、撤収しよう、という、
 タイム・ストップをトレード・ルールに加えたり、あるいは、
 何時には重要経済指標の発表があるので、何分までに利確にも
 損切りにも至らなかったら、一旦手仕舞いをしよう、という、
 重要経済指標の発表時間や、中銀総裁など要人発言時間も考慮した
 ルールを設けることもできるものなのじゃのう…。」


『シナリオにはいろいろな想定の余地があるものなんだな…。』


「事が起こってから慌てふためいて混乱しないように…、
 事前に対処 (場合の対処) を決めておくことは、たとえば
 火災時の避難路を確認しておくことが無駄ではないように、
 ジイは有益な事とは思うが…、このあたりはトレーダーごとの
 考えによるところとなるのやも知れぬのう…。溜口剛太郎殿。」


『都市伝説のTV番組風に言うならば「シナリオが必要か必要でないか
 それはトレーダーのあなた次第です!」となるのかもしれないが、
 事前の対処として、「場合の対応を事前に決めておく」ことは、
 どうやら、あながち無駄でもなさそうだな…。ジイさん。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その250


猛暑とともに日本の各地域で豪雨災害が発生しています。
被害に遭われた方々へ心よりお見舞いを申し上げます。m(_ _)m



●今週(7月17日から21日)の主な予定

<7月17日(月)>

※ 東京は海の日で休場。

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(7月)、
午前11時に中国第2四半期GDP、
同午前11時に中国鉱工業生産(6月)、中国小売売上高(6月)、
午後6時に欧消費者物価指数改定値(6月)、
夜9時半に米NY連銀製造業景況指数(7月)、
同夜9時半に加国際証券取引高(5月)、
などが予定されています。
中国・欧・米の指標には注目です。


<7月18日(火)>

朝7時45分にNZ第2四半期消費者物価指数、
午前10時半に豪RBA議事録要旨、
午後5時半に英消費者物価指数(6月)、英生産者物価指数コア(6月)、
同午後5時半に英小売物価指数(6月)、
午後6時に独ZEW景況感調査(7月)、
同午後6時に欧ZEW景況感調査(7月)
夜9時半に米輸入物価指数(6月)、米輸出物価指数(6月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(7月)、
早朝5時に対米証券投資(5月)、
などが予定されています。
NZ・豪・英・独・欧・米の指標には注目です。
バンク・オブ・アメリカとゴールドマン・サックスの
決算発表も予定されています。


<7月19日(水)>

午後6時に欧建設支出(5月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜9時半に米住宅着工件数(6月)、米建設許可件数(6月)、
同夜9時半に加製造業出荷(5月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。
そして、米中経済対話が予定されています。
モルガン・スタンレーの決算発表も予定されています。


<7月20日(木)>

朝8時50分に日通関ベース貿易収支(6月)、
午前10時半に豪新規雇用者数(6月)、豪失業率(6月)、
正午前後(時間未定)に日銀金融政策発表、
午後1時半に日全産業活動指数(5月)、
午後3時にスイス貿易収支(6月)、
同午後3時に独生産者物価指数(6月)、
午後3時半から黒田日銀総裁の定例会見、
午後5時に欧経常収支(5月)、
午後5時半に英小売売上高指数(6月)、
午後8時45分に欧ECB金融政策発表、
夜9時半に米フィラデルフィア連銀製造業指数(7月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同午後9時半からドラギECB総裁の定例会見、
夜11時に欧消費者信頼感速報(7月)、
同夜11時に米景気先行指標総合指数(6月)、
などが予定されています。
日・豪・英・欧・米の指標、および
黒田日銀総裁とドラギECB総裁の定例会見には注目です。


<7月21日(金)>

午後5時半に英財政収支(6月)、
夜9時半に加消費者物価指数(6月)、
同夜9時半に加小売売上高(5月)、加小売売上高(除自動車 5月)、
などが予定されています。加の指標には注目です。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(7月10日から14日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが95.77で始まり、軟調傾向で推移して、
94.90で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.332%に低下しました。
NY原油先物(WTI)8月限は週レベルで46.54ドルへ上昇しました。
NYダウは週間223.4ドル上昇、21637.74ドルで週の取引を終える。


<7月10日(月)>

報道
「モスルのイスラム国の掃討でイラク首相が勝利宣言。」
日経平均は141.35円高で寄り付き151.89円高で大引け。
黒田日銀総裁
「わが国の景気は緩やかな拡大に転じつつある。
 わが国の金融システムは安定性を維持している。
 金融政策運営については、2%の物価安定の目標の実現を目指し、
 これを安定的に持続するために必要な時点まで、
 長短金利操作付き量的・質的金融緩和を継続する。
 消費者物価指数の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで
 マネタリーベースの拡大方針を継続する。」
NHK世論調査
「安倍内閣支持率は35%に低下、不支持は48%。」
ロシアのエネルギー相
「現在実施している協調減産について、
 必要なら期間の延長と減産量の追加を検討する。」
NY連銀の消費者調査(6月)
「消費支出の伸びは3.33%増を見込む(前回調査2.6%増)。
 3年先のインフレ期待は2.8%(前回2.5%)。
 1年前よりも良好になったと回答した割合は過去最高。」
日経新聞
「財務省は今夏予定していた日本郵政株の売り出しを延期する方針。」
NYダウは5ドル安で取引を終える。


<7月11日(火)>

日経平均は7.12円安で寄り付き114.50円高で大引け。
報道
「米政府、クォールズ元財務次官をFRB副議長に正式指名。」
サンフランシスコ連銀総裁
「最新の雇用データは米景気の強さを示している。
 年内あと一回の利上げは合理的。
 年内のバランスシート縮小開始は理に適う。
 インフレ率は来年2%への加速を予想。」
報道(イズベスチヤ)
「ロシアが米外交官30人を退去させる可能性。」
S&P
「2019年央まで英中銀の利上げは見込まれない。
 英国の実質賃金の低下が家計支出を抑制。
 超緩和政策スタンスが中期的に続く公算。
 2017年の英成長率は1.4%に鈍化へ。」
クーレECB理
「QEの影響は伝統的金融政策とあまねく同等のもの。
 QEは実質的な資本フローを引き起こした。
 これがユーロの実効為替相場の減価に影響したかどうかは不明。
 為替相場への影響は資本フローより金利差見通しの方が大きい。
 先進国資産購入プログラムが通貨安競争助長との見方は誤解招く。
 通貨安は政策の副作用であり主な経路でも目的でもない。」
メルケル独首相
「債務危機からは脱却した。
 ECB金融政策は望ましい状態にはまだ戻っていない。
 ユーロ圏の全ての諸国が成長に向けた動きとなっている事を歓迎。」
ブロードベント英BOE副総裁
「離脱後にEUとの貿易が減少すれば経済の打撃になるだろう。」
ミネアポリス連銀総裁
「男性の労働参加率の低さは困難な問題。
 労働参加率の低さについて良い答えが見つからない。
 多くの企業が訓練できる従業員を見つけることが出来ていない。
 企業が従業員補充のため賃金を引き上げる兆候はない。」
報道
「トランプ米大統領の長男がロシアの弁護士との面会を仲介した
 ゴールドストン氏との一連のメールのやり取りを公表。
 その中で、ロシア政府がトランプ陣営に対して、
 選挙を支援したい意向を示していたことが明らかとなった。」
ブレイナードFRB理事
「保有資産の縮小開始は早期に適切に。
 保有資産より金利に外為は敏感に反応する可能性。
 最近のインフレ軟化踏まえて金利軌道を検証する
 インフレの動向を注意深くみている。
 追加利上げ決定前にインフレを見極める意向。
 FF金利の正常化はかなり進行していると認識。」
マコーネル上院共和院内総務
「ヘルスケア法案や指名承認など他の問題を解決するため、
 8月の休会を第3週まで2週間延期する
 8月13日にヘルスケア法案の修正案を公表。
 来週、ヘルスケア法案を審議。」
ギリシャ中銀総裁
「ギリシャの債券市場復帰は時期尚早。
 債務削減計画が明らかになれば、
 ECBは年内にギリシャ債購入を検討する可能性。
 7月のECB理事会は政策変更をする時ではない。
 出口戦略についてECB内で大きなコンセンサスが形成されている。
 ドイツは黒字でもっと投資拡大を検討すべき。」
NYダウは一時100ドル超下落するも0.55ドル高で取引を終える。


<7月12日(水)>

日経平均は58.26円安で寄り付き97.10円安で大引け。
トランプ大統領の長男(FOXニュースのインタビュー)
「どのような文書も提出して協力する。
 情報の正確性について不明であった。」
ブロードベント英BOE副総裁
「利上げの準備が出来ていない。
 経済に多くの評価できないものがある。」
イタリア中銀総裁
「ユーロ圏には極めて拡張的な金融政策が必要。」
英ILO失業率が約40年ぶりの低水準に。
イエレンFRB議長 (証言テキスト)
「今後数年間で緩やかな追加利上げが必要に。
 経済に対するインフレの反応が重要な不透明性。
 米国の財政政策も不透明性もたらす要因。
 年内にバランスシート縮小を開始する見込み。
 バランスシートをアクティブな政策手段とすること望まず。
 インフレは目標を下回っており、最近は低下傾向も。
 インフレの状況を注意深くみる。」
米10年債利回りが一時2.30%台へ低下。ドル売り反応。
独10年債利回りが0.51%台へ低下。
加BOCが政策金利を0.25%利上げして0.75%に設定。
加BOC声明
「インフレ鈍化は一時的な要因。
 現在の見通しは利上げを正当化。
 2017年末に需給ギャップは解消する。
 更なる金利調整も予想される。
 経済は潜在成長より早いスピードで拡大。
 17年の成長見通しは2.8%(従来2.6%)
 18年の成長見通しは2.0%(従来1.9%)」
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が756.4万バレルの減少。
イエレンFRB議長
「労働市場の強さがいづれ賃金を押し上げる。
 インフレ鈍化は一時的要因。
 インフレ鈍化が続くようであればアプローチを調整。
 2%目標に向かっていないとの判断は時期尚早。
 バランスシート計画は市場の動揺を避けることが目的。 
 高齢の労働人口が参加率に影響。
 バランスシート縮小は年内の比較的早い時期に開始。
 インフレの弱さの一部は一時的要因。」
米10年債入札では最高落札利回り2.325%、応札倍率2.45倍。
米地区連銀報告
「経済は小幅から緩やかなペースで拡大。
 雇用は緩やかなペースで拡大。
 一部の地区がインフレ圧力が小幅に緩和と報告。
 大半の地区で物価は緩やかな上昇を継続。
 大半の地区で個人消費が一時鈍化。」
カンザスシティー連銀総裁
「保有資産の縮小の近い将来の開始を支持。
 金融市場は静かだが警戒すべき理由ある
 低過ぎる金利は金融市場を不均衡にする。
 現在の金利水準は、FRBに次の景気後退に対処するための
 余力を与えていない。
 バランスシート縮小で資産価格に調整が入る可能性はある。」
報道
「日銀が成長率見通しを17〜18年度で0.1〜0.2ポイント上方修正。」
NYダウは123ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。


<7月13日(木)>

マカファティ英中銀委員 (英タイムズ紙のインタビュー)
「8月のMPCで利上げを支持したいと考えている。
 債券買い入れプログラムQEの解除について、
 より速いペースの解除を支持する。」
日経平均は78.90円高で寄り付き1.43円高で大引け。
独10年債利回りが一時0.58%台へ上昇。
中国人民日報
「中国は元の安定化に向けた圧力にさらされている。」
イエレンFRB議長
「インフレを非常に注意深く見守っている。
 労働市場はかなりタイト。賃金圧力加わる可能性も。
 景気拡大が老化で死ぬことはない。
 財政政策による不確実性が現時点では極めて高い。
 ヘルスケアへのアクセスは雇用流動性にとって重要。
 FRBの二つの責務の間に矛盾はない。
 インフレが目標を下回っていることは認識している。
 2%のインフレ目標は上限ではない。
 バランスシート縮小開始はゆっくりと段階的に行う計画。
 バランスシート縮小で市場を動揺させたくない。
 保有資産の縮小期は長期金利はいくらか上昇へ。
 イールドカーブは金利設定における要素の一つ。
 雇用のミスマッチが存在する。
 働き盛りの男性の労働参加率の低下は長期的な傾向。
 第2四半期の成長は前期比で著しく高くなると予想。
 3%成長なら素晴らしいが、向こう2年間はかなり厳しい。」
WSJ紙
「ECBが来年から資産買い入れを段階的に縮小する方針を
 9月7日の理事会で示唆する公算が大きい。」
石油輸出国機構IEA月報
「2017年の需要の伸びを10万バレル上方修正。」
米30年債の入札では最高落札利回り2.936%、応札倍率2.31倍。
ダラス連銀総裁
「バランスシートの縮小は年内開始が適切。
 最近のインフレ鈍化は一時的の可能性が高い
 インフレは中期的に2%目標達成し上回るべき。」
ブレイナードFRB理事
「保有資産の正常規模は当面、分からない。
 低い中立金利は危機対応の余力に乏しいことを意味する。
 自身はインフレが2%目標を達成するかに焦点。
 フィリップス曲線は非常にフラット化しているようだ。
 他国の中銀と連携してはいない。」
トランプ米大統領
「韓国との協定は悪い取り決め。鉄鋼のダンピングをやめさせる。
 鉄鋼輸入について割当、関税の両方を検討
 壁はメキシコ国境の全域にまたがる必要はない。
 700〜900マイルにすべき。ソーラーパネルの壁を真剣に検討。」
NYダウは20ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。


<7月14日(金)>

日経平均は58.11円高で寄り付き19.05円高で大引け。
時事世論調査
「安倍内閣支持29.9%に急落、不支持48.6%。」
JPモルガンの第2四半期FICCセールス・トレーディング収入は
予想より弱い32.2億ドル。
米シティグループの第2四半期1株利益予想より強い1.28ドル。
ダラス連銀総裁 (ブルームバーグTVインタビュー)
「最近の弱いインフレ、一過性とそうではないもの混在。
 賃金圧力は今後数ヶ月で高まる見通し。
 バランスシート縮小の市場への影響は限定的であろう。」
米CPI(6月)と米小売売上高(6月)はともに市場予想より弱い結果に。
米10年債利回りは一時2.28%台へ低下。ドル売り。
米FF先物市場での12月利上げ確率が4割程度に低下。
ダラス連銀総裁
「これまでのインフレの進展は不均衡。
 インフレはさらに進展すると確信。ただ、時間がかかる。
 追加利上げの前にインフレ進展の証拠を見たい。
 保有資産の縮小開始は9月が適切になる可能性。」
NY連銀モデルの第2四半期米GDP見通しは1.9%(先週1.96%)
シカゴ連銀総裁の
「今年序盤の弱いGDPは一過性の模様。
 弱いインフレは依然として課題。
 2%目標達成に対するコミットを示す必要。」
NYダウは84ドル高の21637.74ドル。史上最高値を更新。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初10日に113.88レベルで始まり、11日のNY時
間前半に週高値となる114.49へ上昇しましたが、ロンドンフィックス
から反落して、揉み合いながらも軟調傾向で推移して13日の東京時間
前半にかけて112.86へ下落する展開になりました。その後、切り返し
て、14日の東京時間前半にかけて113.57へ反発しましたが、その後、
再び反落してNY時間序盤に週安値となる112.26へ下落して、112.53
レベルで週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初10日に1.1398レベルで始まり、揉み合い
を経た後に翌11日のNY時間から上伸して、12日の東京時間終盤に
かけて週高値となる1.1489へ上昇する展開になりました。その後、
反落して、NY時間前半に1.1391へ下落しましたが、その後、切り返
して、13日のロンドン時間序盤にかけて1.1456へ反発する展開になり
ました。その後、再び反落して週安値となる1.1370へ下落しましたが
その後、切り返して、揉み合いながらも堅調傾向で推移して、14日の
NY時間から上伸して1.1469レベルで週の取引を終えました。




●今週(7月17日から21日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは14日の戻り高値112.72
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は13日の安値112.86
さらに上昇した場合は113.00の「00」ポイント、ここを上抜けた場合
14日の高値113.57から12日のNY時間の戻り高値113.68、さらに上
昇した場合は114.00の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは先週安値でもある14日の安値112.26
を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は3日の安値112.10
から112.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は6月30日の安
値111.73、ここを下抜けた場合は6月27日の安値111.46、さらに下
落した場合は6月26日の安値111.14、ここを下抜けた場合は111.00
の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、17日の中国第2四
半期GDPと中国鉱工業生産と中国小売売上高とNY連銀製造業景況指
数、18日の米NAHB住宅市場指数と対米証券投資、19日の米住宅着
工件数と米建設許可件数、20日の日通関ベース貿易収支と日銀金融政
策発表と黒田日銀総裁の定例会見とフィラデルフィア連銀製造業指数
と米新規失業保険申請件数と米景気先行指標総合指数、などが注目さ
れます。


先週のドル円は、週前半に5月10日の高値を一時上抜け114.49へ上
昇するも、その後、イエレンFRB議長が議会証言で「インフレは目標
を下回っており最近は低下傾向も。インフレの状況を注意深くみる。」
と慎重姿勢を示したことや、週末の米CPI(6月)と米小売売上高(6月)
がともに市場予想より弱い結果になったことを背景にドルが売られ、
軟調な相場展開になりました。米FF先物市場での12月米利上げ確率
も4割程度に低下することになりました。

今週も引き続き米経済指標が注目されますとともに、日本を除く主要
各国の中銀が緩和縮小へ舵を取ろうとする中、20日の日銀金融政策発
表と黒田日銀総裁の定例会見が注目されます。これらの次第ながら、
日銀の緩和継続が再確認された場合は円売り動意再開となる展開もあ
りそうです。

ただ、北朝鮮リスクは一旦後退するも、トランプ大統領の長男のメー
ル公表によりロシア・ゲート問題が燻っているとともに、連日、史上
最高値を更新するNYダウに一部で高値警戒も囁かれているようで、
株式市場の動向や米10年債利回りの動向にも留意したいものです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは12日のNY時間の戻
り高値1.1479から12日の高値1.1489を巡る攻防が注目されます。
ここを上抜けた場合は1.1500「00」ポイント、さらに上昇した場合は
2016年5月2日の高値1.1536、ここを上抜けた場合1.1600の「00」
ポイントから2016年5月3日の高値1.1616、さらに上昇した場合は
1.1700の「00」ポイントから2015年8月24日の高値1.1713を巡る
攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは14日のNY時間の押し安値1.1435を
巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は1.1400の「00」ポイ
ントから12日の安値1.1391、さらに下落した場合は13日のNY時間
の押し安値1.1382から13日の安値1.1370、ここを下抜けた場合は
5日の高値1.1368から6日の高値1.1355、さらに下落した場合は
6日の安値1.1329、ここを下抜けた場合は5日安値1.1312から1.1300
の「00」ポイント、さらに下落した場合は6月28日の安値1.1291、
ここを下抜けた場合は6月26日の高値1.1219をを巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、17日の欧消費
者物価指数改定値、18日の独・欧ZEW景況感調査、20日の欧ECB
金融政策発表とドラギECB総裁の定例会見と欧消費者信頼感速報、
などが注目されますが、対ドル通貨ペアとして、17日の中国第2四半
期GDPと中国鉱工業生産と中国小売売上高とNY連銀製造業景況指数
18日の米NAHB住宅市場指数と対米証券投資、19日の米住宅着工件
数と米建設許可件数、20日のフィラデルフィア連銀製造業指数と米新
規失業保険申請件数と米景気先行指標総合指数などが注目されます。


先週のユーロドルは週間ベースでは1.13台後半から1.14台後半を範囲
とするレンジ相場になりましたが、今週は20日のECB金融政策発表
とドラギECB総裁の定例会見が注目の焦点になります。

先月27日のECB年次フォーラムでドラギ総裁が「デフレ圧力はリフ
レ圧力に置き換わった。緩和の調整も(景気の)改善基調が安全である場
合に限り徐々にしなければならない。」との発言以来、レイヤーを切り
上げたユーロドルですが、13日にWSJ紙が「ECBが来年から資産買
い入れを段階的に縮小する方針を9月7日の理事会で示唆する公算が
大きい。」との観測報道をしていて、今月7月のECB理事会でその前
段の示唆が仄めかされるか注目されます。

IMM通貨先物でユーロの買い越しが83,788枚と2007年以来の高水準
に膨らんでいることで調整の可能性も排除されませんが、今月のECB
理事会の発表の次第によっては2年半ほど続いた月足レベルのレンジ
がブレークとなる可能性もありそうです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その250 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百五十話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週のドル円は、週前半に5月10日の高値を
 一時上抜け114.49へ上昇したけど、その後、イエレンFRB議長が
 議会証言でインフレ低下懸念を示し、週末の米CPIと米小売売上高
 がともに市場予想より弱い結果になったことでドルが売られて、
 軟調な相場展開になったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 ドルインデックスも軟調に推移して、米FF先物市場での12月の
 米利上げ確率も4割程度に低下することになったのう…。」


『今週のドル円は、どんな相場展開になるのかねぇ…。』


「ここのところ弱い米指標が多く米経済指標が注目されるとともに、
 日本を除く主要各国の中銀が金融緩和からの出口へ向かう中、
 20日の日銀金融政策と黒田日銀総裁の定例会見が注目されよう…。
 緩和継続が再確認された場合は円売り再開となる展開もあろうが、
 北朝鮮リスクは一旦後退するも、ロシア・ゲート問題が燻っている
 とともに、連日、史上最高値を更新するNYダウに
 一部で高値警戒も囁かれているようで、株式市場の動向や
 米10年債利回りの動向にも留意していきたいものじゃのう…。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう…。今回は『知識の断捨離のお話』でも
 させてもらうとしようかのう。溜口剛太郎殿。」


『断捨離とは、必要のないものを断ち、捨てて、執着から離れる事、
 という意味と思うが、まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか。』


「トレードの勉強も長らくしていると、垢や不要なものが溜まったり
 頭の中で知識が不調和となって混乱してしまうこともあってのう。
 ときに、自分自身にとって何が重要で何が不要か洗いなおして
 整理してみることも大切になるのではなかろうかのう…。」


『勝っているトレーダーは複雑なトレードしているわけではなく、
 とてもシンプルな思考でトレードしているとも言うからなぁ…。』


「知識を捨てるためには、まずは学んで溜めなくてはならないが…、
 学んだ後は、シンプル思考に到達するために、自分自身にとって
 不要な知識を捨てる『知識の断捨離』のプロセスが必要になる、
 というわけなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『……。』


「トレードには『これこそ絶対に正解』というものはなく…、
 小幅レンジであっても、数Pipsを抜く逆張りスキャルの手法もあり
 相場で勝つためには、トレード・チャンスを多く得るためにも、
 相場の7割以上と言われるレンジ相場を究め制さなくてはならない
 という考え方もあり、これはこれで肯定されようが…、
 また一方、前回ご紹介したトレーダーのSさんのように、
 徹底したトレンド・フォローのみのトレードで、
 非トレンド状況とも言える『レンジ相場でのトレードを排する事』
 に徹することよって、勝っているトレーダーもいるのじゃのう…。」


『自分たちを含めて多くのトレーダーは貪欲なもので…、
 レンジでもトレンドでも高勝率で勝つことを目指して、
 できるだけ多くのトレード・チャンスを求めるたがるものだけど、
 それでいながら、トータル収支が向上しない場合は、
 非トレンド状況とも言える「レンジ相場でのトレードを排除する」
 ということは、トレーダーとしての大きなパラダイム転換に
 なるのかもしれないよな…。ジイさん。』


「ふむ…。トレードは数多く行うほど儲けれるものではなく、
 また、勝率よりも利益率が大切であるならば…、
 ボラティリティのあるワイド・レンジは別としても、
 『小幅レンジ相場でのトレードを徹底して排除』して、
 トレンド・フォローのみに徹することは、むしろ、
 トータル収支向上に繋がることが少なくないのではあるまいか。」


『もしかすると、小幅レンジでのトレードを排することが出来たなら
 揉み合いを抜けて、強い動意で上げれば買う(下げれば売る)、
 ダメだったならば損切るが、トレンドが続いている間は保持して
 反転を確認して利食う、という事を基本とする、
 シンプルなトレードも目指せるのかもしれないよな…。』


「言うは易く行うは難しでトレードはそこまで簡単ではないとしても
 『小幅レンジ相場でのトレードを徹底して排除する』という視点で
 ハイ・ロー・バンドの幅や、ボリバンのバンド幅や、
 EMA5の自身のチャートにおける具体的な傾斜角度規定や、
 ATRの数値規定などを過去チャート検証で見つける事が出来たり、
 上下のラインで括った『ライン幅規定』を見つける事ができたなら
 小幅揉み合いを避けたうえで、トレンド・フォローのみに徹する、
 という、自分自身にとって新たなパラダイムのトレードの可能性も
 開けてくるのではなかろうかのう…。溜口剛太郎殿。」


『知識の断捨離の過程では新たな発見の可能性もあるという事か…。
 そういうことなら、オレ様も断捨離とやらをしてみるとするぜ。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その249


G20では自由貿易の重要性で一致し保護主義と闘いを続けるとするも
対北朝鮮問題では結束できず、パリ協定は19カ国合意となりました。


●今週(7月10日から14日)の主な予定

<7月10日(月)>

朝8時50分に日国際貿易収支(5月)、日国際経常収支(5月)、
同朝8時50分に日機械受注(5月)、
午前9時半から黒田日銀総裁の発言、
午前10時半に中国消費者物価指数(6月)、中国生産者物価指数(6月)、
午後2時に日景気現状判断DI(6月)、日景気先行き判断DI(6月)、
午後3時に独貿易収支(5月)、独経常収支(5月)、
夜11時に米LMCI労働市場情勢指数(6月)、
深夜4時に米消費者信用残高(5月)、
などが予定されています。
日・中国・米の指標には注目です。
そして、ユーロ圏財務相会合も予定されています。


<7月11日(火)>

朝8時01分に英BRC小売売上高調査(6月)、
午前10時半に豪NAB企業景況感(6月)、豪住宅ローン件数(5月)、
夜9時15分に加住宅着工件数(6月)、
夜11時に米卸売売上高(5月)、米卸売在庫(5月)、
などが予定されています。
そして、EU財務相理事会も予定されています。


<7月12日(水)>

朝8時50分に日国内企業物価指数(6月)、
午後1時半に日第三次産業活動指数(5月)、
午後3時に独卸売物価指数(6月)、
午後5時半に英失業者数(6月)、英失業率(6月)、英ILO失業率(5月)、
午後6時に欧鉱工業生産(5月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時に加BOC政策金利、加BOC声明、
同夜11時からイエレンFRB議長の下院金融委員会での証言、
深夜3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、
などが予定されています。
英・欧・加の指標および米地区連銀経済報告と
イエレンFRB議長の下院金融委員会での証言には注目です。


<7月13日(木)>

朝8時01分に英RICS住宅価格指数(6月)、
(時間未定) 中国貿易収支(6月)、
午後3時に独消費者物価指数改定値(6月)、
午後3時45分に仏消費者物価指数改定値(6月)、
午後4時15分にスイス生産者輸入価格(6月)、
夜9時半に米生産者物価指数(6月)、米生産者物価指数コア(6月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加新築住宅価格指数(5月)、
夜11時からイエレンFRB議長の上院銀行委員会での証言、
深夜3時に米月次財政収支(6月)、
などが予定されています。
中国・独・米の指標とイエレンFRB議長の上院銀行委員会での証言
には注目です。


<7月14日(金)>

朝7時半にNZ企業景況感(6月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(5月)、
午後6時に欧貿易収支(5月)、
夜9時半に米消費者物価指数(6月)、米消費者物価指数コア(6月)、
同夜9時半に米小売売上高(6月)、米小売売上高(除自動車 6月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(6月)、米設備稼働率(6月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(7月)、
同夜11時に米企業在庫(5月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。
(また、7月16日に米中100日計画の期限を迎えます。)



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(7月3日から7日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが95.38で始まり、96.25へ上昇した後に
反落して95.78で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.386%に上昇しました。
NY原油先物(WTI)8月限は週レベルで44.23ドルへ下落しました。
NYダウは週間64.71ドル上昇、21414.34ドルで週の取引を終える。


<7月3日(月)>

報道
「東京都議会選挙では都民ファーストの会が大勝して第1党に躍進。
 自民党は惨敗して23議席に議席数を減らす。」
日経平均は22.89円高で寄り付き22.37円高で大引け。
報道
「日本の路線価は全国平均では2年連続で上昇。
 銀座中央通り鳩居堂前はバブル期を超えて過去最高に。」
報道
「英BOEの一部業務で7月31日から4日間、ストライキを実施へ。」
カナダが建国記念日で休場。NYの株式・債券市場は短縮取引。
米ISM製造業景況指数(6月)は予想より強い57.8。
独仏の株式市場は1%超の上昇で取引を終える。
アトランタ連銀「GDPナウ」第2四半期予想は3.0%に上方修正。
NYダウは129ドル高で取引を終える。


<7月4日(火)>

英BOEブリハ委員
「個人消費は依然として低迷しており、それを相殺するだけの
 新たな民間投資や輸出は発生していないと思われる。
 時期尚早の利上げは若干遅い利上げより間違い大きくなる可能性。」
日経平均は136.47円高で寄り付き23.45円安で大引け。
防衛省は
「北朝鮮が日本海に向けてミサイルを発射。
 日本の排他的経済水域(EEZ)内に着水した可能性。」
豪RBA
「政策金利の維持は持続的な経済成長に合致している。
 豪ドル高は経済の調整を複雑化。インフレ期待は徐々に上昇。
 豪州経済は徐々に成長。当面は成長を維持する。
 住宅価格は一部で上昇。雇用市場はまちまち、
 雇用者数の拡大傾向はこのところ強い。」
北朝鮮
「大陸間弾道ミサイル火星14号の実験に成功した。」
中国外務省
「中国は国連決議に反する北朝鮮のミサイル発射に反対。」
プラートECB理事
「インフレは緩やかに目標に向かって動いている。
 基調インフレ圧力は引き続き抑制されている。
 ECBは忍耐と継続性が求められている。
 ECBの使命はまだ果たせていない。
 QEプログラムはこれまで効果を発揮してきた。」
NYは独立記念日で休場。


<7月5日(水)>

北朝鮮の金朝鮮労働党委員長
「米国の脅威がなくなるまで交渉はしない。
 独立記念日の贈り物(ミサイル)は気にくわないだろうが、
 2017年中に米国に頻繁に贈り物を届ける。
 米国が譲歩するまで核とミサイルで協議しない。」
米国務省
「北朝鮮はICBMを試射した。行動を強く非難する、
 核武装した北朝鮮を決して容認しない。
 米国は北朝鮮の行動を国連安保理で討議する。」
日経平均は17.28円安で寄り付き49.28円高で大引け。
ロイター通信
「北朝鮮が6回目の核実験を行った可能性がある。」
報道
「日欧EPAが大枠合意。」
クーレECB専務理事
「外貨準備で人民元保有を増やす可能性。
 政策の変更については議論していない。」
IMF
「米経済の成長見通しは4月時点の予測より幾分か弱まった。
 欧州とアジアの成長見通しは小幅改善を見込む。
 世界経済は順調。今年と来年の世界のGDPは3.5%見込む。
 中国の負債は脆弱性を高めている。」
FOMC議事録
「バランスシート縮小開始時期で意見が分かれる。
 インフレ軟化は特殊要因が原因と大半が判断。
 緩やかな利上げを支持。
 一部は数ヵ月以内のバランスシート縮小開始を支持。
 一部はインフレの進展が緩んだ可能性を指摘。数人は株高を指摘。」
報道
「(原油の)追加減産提案が行われた場合にロシアは反対する。」
NYダウは1ドル安で取引を終える。


<7月6日(木)>

日経平均は19.95円安で寄り付き87.57円安で大引け。
仏中銀総裁
「ECBの非伝統的措置は永遠ではない。
 2017年国内成長率予想を1.6%に上方修正(6月時点1.4%)」
プラートECB専務理事
「景気循環的な回復がより力強くなっている。
 インフレ指標は引き続きボラタイル。
 基調的な価格圧力は引き続き抑制されている。
 成長見通しへのリスクは幅広くバランスしている。
 ECBの使命はまだ達成されていない、忍耐が必要。」
ECB議事録
「金融環境に幾分の引き締まりが予想される。
 現状の金融政策スタンスが適切との幅広い合意があった。
 価格安定見通しに本質的な変化はみらないと幅広く意見が一致。
 小さなコミュニケーションの変化が誤解されること懸念。
 見通しが改善すればQE緩和バイアスに見直しも。」
米ADP雇用統計(6月)は予想より弱い15.8万人。
独10年債利回りが0.50%超に上昇。
米ISM非製造業景況指数(6月)は予想より強い57.4。
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が629.9万バレルの減少。
アトランタ連銀「GDPナウ」第2四半期予想は2.7%に下方修正。
バイトマン独連銀総裁
「景気回復がECBの出口戦略のドアを開いた。
 出口戦略の時期やペースはインフレの基調が決める。
 信頼のために、インフレが許容すれば
 ECBは出口戦略に動かなければならない。
 刺激策の量や手段に関して意見は分かれている。」
マカファティー英BOE委員
「インフレは急速に上昇した。更に加速するであろう。
 刺激策の若干の解除が必要になる公算。
 ポンド安が物価を3%上昇させた。直近のポンドの戻りは小さい。
 金融政策はアクセルを持っている。
 英国以外からのリスクが最も大きい。
 経済が見通し通りであれば緩やかな利上げを見込む。
 向こう数年で数回の利上げを見込む。」
マティス米国防長官
「北朝鮮のICBM(大陸間弾道弾)の能力では、
 米国を戦争に近づけることはない。
 アラスカのミサイル防衛は十分。
 米国は北朝鮮がミサイルを発射後直ぐに探知した。」
NYダウは158ドル安で取引を終える。


<7月7日(金)>

日経平均は137.41円安で寄り付き64.97円安で大引け。19929.09円。
フィッシャーFRB副議長
「政府の政策の方向性をより明らかにする必要がある。
 方向性の不確実さは企業が投資を鈍化させる一要因になる可能性。」
報道
「日銀が国債買い入れの増額と長期を対象に指値オペを通告。」
日銀指値オペ詳細
「新発10年利付国債347回債、買い入れ利回り0.11%。
 金額に制限を設けず。長期債の指値オペは2月3回らい。
 中期ゾーンは昨年11月17日に実施。」
ドル円が上昇。
報道
「韓国は北朝鮮との間で南北赤十字協議や軍事会議などを検討。」
オランダ中銀総裁
「明らかにリフレがデフレに置き換わった。
 政策決定は経済環境に依存する。」
メルケル独首相
「G20のモットーは相互接続された世界の構築。」
米非農業部門雇用者数(6月)は予想より強い22.2万人、
米失業率(6月)は予想より弱い4.4%、
米平均時給(6月)は予想より弱い前月比+0.2%。
米10年債利回りは2.36%台へ低下の後に2.39%台
原油先物が一時43ドル台下落。
FRB金融政策報告
「直近の金融市場は良好。家計負債は抑制されている。
 社債市場で流動性が低下しているとの証拠はほぼ見られない。
 商業不動産市場で信用ひっ迫の兆候が見られる。
 タームプレミアムの上昇は長期債の価格下落リスクを意味する。」
ティラーソン米国務長官の会見
「米ロ首脳会談でトランプ大統領は大統領選の干渉を持ち出したが、
 プーチン大統領は関与を否定した。
 米ロとヨルダンがシリア南西部の停戦で合意した。」
NYダウは94ドル高の21414.34ドルで取引を終える。


<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初3日に下窓を空けて112.11レベルで始まるも、
その後、堅調傾向で推移して翌4日のオセアニア時間にかけて113.47
へ上昇する展開になりました。その後、ロンドン時間にかけて112.74
へ反落して、その後、5日オセアニア時間にかけて113.35へ反発して
その後、東京時間前半に112.82へ反落する揉み合いになりましたが、
ロンドン時間に113.68へ上昇する展開になりました。その後、6日の
東京時間に112.88へ反落しましたが、ロンドン時間にかけて113.47
へ反発する揉み合いが続きました。その後、7日の東京時間前半に日銀
が国債買い入れの増額と長期を対象に指値オペを通告したことを背景
に上伸してロンドンフィックスにかけて週高値となる114.18へ上昇し
て113.94レベルで週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初3日に1.1419レベルで始まり揉み合いなが
らも軟調傾向で推移して、5日のロンドン時間にかけて週安値となる
1.1312へ下落する展開になりました。その後、切り返して、揉み合い
ながらも堅調傾向で推移して7日のオセアニア時間にかけて1.14台前
半へ上昇する展開になりました。その後、小幅な揉み合いとなって米
雇用統計の発表を迎えました。米雇用統計の発表後に一時、週高値と
なる1.1439へ上昇しましたが、その後、一時1.1379へと反落して、
1.1404レベルで週の取引を終えました。週間では15Pipsの下落となり
ました。




●今週(7月10日から14日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは114.00の「00」ポイント
から先週高値の114.18を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場
合は5月11日の高値114.37、さらに上昇した場合は3月3日の高値
114.75、ここを上抜けた場合は2月15日の高値114.95から115.00の
「00」ポイント、さらに上昇した場合は3月10日の高値115.50を巡
る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは7月5日の高値113.68を巡る攻防が注目
されます。ここを下抜けた場合は7日米雇用統計後の押し安値113.50
さらに下落した場合は7日のオセアニア時間の押し安値113.10から
113.00の「00」ポイント、ここを下抜けた場合は6日の安値112.88
から4日の安値112.74、さらに下落した場合は30日の高値112.60、
ここを下抜けた場合は3日の安値112.10を巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、10日の日国際貿易
収支と日機械受注と黒田日銀総裁の発言と中国消費者物価指数と中国
生産者物価指数と米LMCI労働市場情勢指数、12日のイエレンFRB議
長の下院金融委員会での証言と米地区連銀経済報告、13日の中国貿易
収支と米生産者物価指数と米新規失業保険申請件数とイエレンFRB議
長の上院銀行委員会での証言と米月次財政収支、14日の米消費者物価
指数と米小売売上高と米鉱工業生産とミシガン大学消費者信頼感指数
速報、などが注目されます。


先週のドル円は、米10年債利回りの上昇も背景に、7日に日銀が国債
買い入れの増額と長期を対象に指値オペを通告したことによる円安で
一時114円台へ上昇する展開になりました。

日本を除く主要各国の中銀が緩和縮小へ舵を取ろうとする中、日銀が
緩和を継続することで、円の独歩安となっていますが、北朝鮮問題な
ど地政学的リスクには引き続き留意が必要な状況のようです。


そして、ドイツで開催されていたG20では、自由貿易の重要性で一致
して保護主義と闘いを続けるとするも、その一方で「合法的な貿易保
護手段の役割を認める」としてトランプ大統領の主張にも配慮するこ
ととなりました。また、対北朝鮮問題では結束に至らず、パリ協定に
関しては米を除く19カ国合意ということになりました。

週初、まずはG20を巡る市場反応が注目されますが、今週は12日と
13日の午後11時からのイエレンFRB議長の証言と、14日の米消費者
物価指数と米小売売上高などが注目の焦点になります。

ドル円と日米10年債金利差の推移
http://lets-gold.net/market/chart_gb10yr.php
にも注目してトレードしていきたいものです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは7日のロンドン時間
の高値1.1427を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は先週
高値でもある米雇用統計後の高値1.1439から3日の高値1.1445、
さらに上昇した場合は2016年4月12日の高値1.1465、ここを上抜け
た場合は2015年10月15日の高値1.1495から1.1500の「00」ポイ
ント、さらに上昇した場合は2016年5月2日の高値1.1536を巡る攻
防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは7日の米雇用統計後の押し安値1.1379
から4日の高値1.1377を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場
合は5日の高値1.1368から6日の高値1.1355、さらに下落した場合は
6日の安値1.1329、ここを下抜けた場合は先週安値でもある5日安値
1.1312、さらに下落した場合1.1300の「00」ポイントから6月28日
の安値1.1291、ここを下抜けた場合は6月26日の高値1.1219を巡る
攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標および要人発言では、12日の欧鉱工
業生産、13日の独消費者物価指数改定値、などが注目されますが、
対ドル通貨ペアとして、10日の中国消費者物価指数と中国生産者物価
指数と米LMCI労働市場情勢指数、12日のイエレンFRB議長の下院金
融委員会での証言と米地区連銀経済報告、13日の中国貿易収支と米生
産者物価指数と米新規失業保険申請件数とイエレンFRB議長の上院銀
行委員会での証言と米月次財政収支、14日の米消費者物価指数と米小
売売上高と米鉱工業生産とミシガン大学消費者信頼感指数速報、など
が注目されます。


6月27日にドラギECB総裁が「インフレを抑制している要因はすべて
一時的なもの。(中略) デフレ圧力はリフレ圧力に置き換わった。緩和
の調整も(景気の)改善基調が安全である場合に限り徐々にしなければな
らない。(後略)」と発言したことを背景に6月29日に年初来高値の
1.1445をつけたユーロドルですが、先週は、独10年債利回りは0.57%
台へ上昇するも、米10年債利回りが2.386%へ上昇して、一旦調整と
なって下へ「行って来い」となり、週の始値と終値では僅かに下落す
る展開になりました。


ユーロドルにつきましても、週初、まずはG20を巡る市場反応が注目
されますが、今週のユーロに係わる経済指標の注目度はそれぼ高くな
いようで、対ドル通貨ペアとして、12日と13日の午後11時からの
イエレンFRB議長の証言と、14日の米消費者物価指数と米小売売上高
などが注目の焦点になりそうです。

独10年債利回りチャート
https://jp.investing.com/rates-bonds/germany-10-year-bond-yield
にも注目してトレードしていきたいものです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その249 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十九話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週のドル円は、米10年債利回りの上昇も背景に
 7日に日銀が国債買い入れの増額と長期を対象に指値オペを通告した
 ことによる円安で2円近い上昇になったが…、
 現在の「円」は最弱通貨と言ってもよい状況のようだな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 通貨ペア別の強弱を観ても明らかなように
 https://www.barchart.com/forex/performance-leaders#/viewName=chart
 先週は円が弱く、加ドルが強い状況であったのう…。」


『この状況はまだ続くのかねぇ…。』


「主要各国の中銀が緩和縮小へ舵を取ろうとする中、
 日銀が緩和の継続をすることで、その可能性は充分にあるが…、
 現状の全てを織り込んでこのような状況になっているとともに、
 円はリスクの受け皿となる傾向もあるゆえ、株価の動向や、
 北朝鮮問題など地政学的リスクには引き続き留意は必要であろう。」


『今週のドル円はどんな展開になるのかねぇ…。』


「週初、まずはG20を巡る市場反応が注目されようが…、
 今週は12日と13日の午後11時からのイエレンFRB議長の証言と
 週末14日の米CPIと米小売売上高などが注目の焦点になろう…。
 その結果次第で動意づくのではなかろうか…。」


『さて、ところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「今日は勝ち組になられた2人のトレーダーさんから
 実際に頂いたメールの中に、勝ち組になられたその秘密を
 ご一緒に観てみようではないか…。溜口剛太郎殿。」


『それは興味深いな…。それはどんなメールだったんだい?』


「そのお1人は、先週の九州北部の豪雨で災害に遭われたかと
 ジイが心配して熊本市の健軍にお住いのトレーダーのSさんに
 お送りしたメールの返信に記されておった事じゃ…。
 (ここから: 要旨)
 お陰様で私が住んでいる東区はそれほど被害も無く
 私達家族もいつも通り、何の問題もなく過ごせています。
 (中略)
 FXの収支は昨年一年間で資産を倍にすることが出来ました。
 紆余曲折した手法はどんどんシンプルになり
 日足レベルでトレンド時だけにリスクを取る
 トレンドがハッキリしない時は何ヶ月も何もしない(笑)
 (中略)
 トレードチャンスは極端に少なくなりますが、
 一旦ポジションを持つとハッキリトレンドが
 終焉するまで積み増しながら徹底的について行く
 戻ってきたら逆指値で同値撤退か損切り(笑)
 何度も戻ってきてしまい、がっかりすることも多々ありますが、
 私にはスイングののんびりしたトレードが合っているようです。
 (中略)
 10年かかって自分のトレードをハッキリ確立出来た感じです。
 ホントに相場に秘密は無く、
 基本に従えば無理せず利益は積み上がっていきます。
 今後もコツコツ負けて、
 日足トレンド発生にドカンと利益を積み上げます! (ここまで)」


『昨年一年間だけで資産を倍にすることが出来たということか…。』


「勝ち組トレーダーになられたSさんのメールの要旨をまとめると、
 (1) シンプルなトレードをしている。
 (2) 徹底的なトレンド・フォローをしている。
 (3) トレンドがハッキリしない時は何ヶ月も何もしない。
 (4) 基本に従えば無理せず利益は積み上がっていく。
 (5) コツコツ負けて、トレンド発生にドカンと利益を積み上げる。
 というトレードをされていらっしゃるという事なのじゃのう…。」


『トレンド・フォローのみを徹底しているとともに、
 「無駄トレードをしない」という事も徹底されているようだな…。
 文章で観れば、当たり前の事が書かれているようであっても、
 「トレンドがハッキリしない時は何ヶ月も何もしない」という事を
 本当に実践できるということは凄い事だよな…。ジイさん。』


「ふむ…。この事が、もしやすると、資産を倍にすることが出来た
 その秘密なのやも知れぬのう…。溜口剛太郎殿。
 さて次に、トレーダーのFさんから頂いたメールじゃが…。
 (ここから: 要旨)
 6月の月間トータル収支が初めてプラスで終わることが出来ました。
 資金は2倍くらいになりました。もともと資金が少ないので(笑)
 トレードの記録ノートを見ていると今月は結構トレードしました。
 勝率はいつも通りで、4割前後です。
 それなのに、プラスで終える事が出来ました。
 損小利大が出来るようになった事が大きいと思われます。
 これからも負けまくると思いますが、トータルでの勝ちを目指して
 頑張っていきたいと思います! (ここまで)」


『月間で資金は2倍くらいになりましたということは、
 月利100%というワケで、これは凄い事じゃないか…。』


「そればかりではなく…、Fさんの場合は、これまで月間収支で
 負け続けておられたが、突如、勝てるようにならればかりではなく
 月利100%を達成されたという事なのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『何気ない文章のようだが、その秘密が記されているというワケか。』


「もしやすると、月利100%は出来過ぎで、過剰なトレードを
 されていらっしゃったのやも知れぬが…、
 『勝率はいつも通りで、4割前後です。
  それなのに、プラスで終える事が出来ました。』
 ということは、特段に凄い事ではあるまいかのう…。」


『それだけ「損小利大のトレードが出来るようになった」、
 ということなんだろうけど…、勝率が4割ということは
 逆に言えば10回のトレードで6回も負けているということで、
 「トレードで利益を上げる = 高勝率でなければならない。」、
 「負けるトレードはダメなトレードだ。」などと思い込んでいる
 普通のトレーダーなら「こんな手法はダメだ」と手法も捨て、
 検証も「バカバカしい」と放棄するようなところで踏みとどまり、
 そして、多くのトレーダーがなかなか到達できない
 「損小利大」という次のステージに到達したという事は
 じつに凄い事だよな…。ジイさん。』


「ふむ…。世界の3大投資家のジョージ・ソロス氏でさえも
 負けトレードの方がむしろ多いと言われておるようじゃが…、
 トレードは『勝率よりも利益率が重要』ということなのじゃのう。
 『なぜ負けたのだろう。』と1つの負けに思い悩むうちはまだまだで
 『不確実性を本質とする相場では負ける事があるのも当然であり』
 負けることに屈せず、損小利大を目指せるトレーダーこそが、
 勝てるトレーダーという事なのやも知れぬのう…。」


『あははっ。SさんとFさんは一時代前風に言うならば…、
 「トレードは負ける事があると既に心得たり。
  負けながら嘆かず目指すは損小利大なりけり。
  我ついに負けながら勝つステージ(境地)に到達せしなり。」
 ってな事のかもしれないよな…ジイさん。』


「あははっ。それでは一時代前ではなく、まるで二時代前の
 昭和初期か大正あたりの文豪の物言いのようじゃのう…。」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その248


2017年も半年が過ぎ7月になりましたが、
今年の夏は「スーパー猛暑」になるそうですね。


●今週(7月3日から7日)の主な予定

<7月3日(月)>

※ カナダが建国記念日で休場。
※ NYの株式・債券市場は短縮取引

朝8時50分に第2四半期日銀短観大企業製造業業況判断DI、
同朝8時50分に第2四半期日銀短観大企業非製造業業況判断DI、
同朝8時50分に第2四半期日銀短観大企業設備投資、
午前10時半に豪住宅建設許可件数(5月)、
午前10時45分に中国財新製造業PMI(6月)、
午後4時15分にスイス実質小売売上高(5月)、
午後4時半にスイスSVME購買部協会景気指数(6月)、
午後4時50分に仏製造業PMI改定値(6月)、
午後4時55分に独製造業PMI改定値(6月)、
午後5時に欧製造業PMI改定値(6月)、
午後5時半に英製造業PMI(6月)、
午後6時に欧失業率(5月)、
夜11時に米ISM製造業景況指数(6月)、米建設支出(5月)、
などが予定されています。
日・豪・中国・英・欧・米の指標には注目です。


<7月4日(火)>

※ NYが独立記念日で休場。

午前10時半に豪小売売上高(5月)、
午後1時半に豪RBA政策金利、豪RBA声明、
午後5時半に英建設業PMI(6月)、
午後6時に欧生産者物価指数(5月)、
などが予定されています。
豪・英・欧の指標には注目です。


<7月5日(水)>

午前10時45分に中国財新サービス業PMI(6月)、
午後4時50分に仏サービス業PMI改定値(6月)、
午後4時55分に独サービス業PMI改定値(6月)、
午後5時に欧サービス業PMI改定値(6月)、
午後5時半に英サービス業PMI(5月)、
午後6時に欧小売売上高(5月)、
夜11時に米製造業新規受注指数(5月)、
深夜3時に米FOMC議事録要旨、
などが予定されています。
中国・英・欧・米の指標には注目です。
そして、独中首脳会談が予定されています。


<7月6日(木)>

午前10時半に豪貿易収支(5月)、
午後3時に独製造業新規受注(5月)、
午後4時15分にスイス消費者物価指数(6月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
午後8時半に欧ECB理事会議事要旨、
同午後8時半に米チャレンジャー人員削減予定数(6月)、
夜9時15分に米ADP雇用統計(6月)、
夜9時半に米貿易収支(5月)、米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加貿易収支(5月)、加住宅建設許可件数(5月)、
夜11時に米ISM非製造業景況指数(6月)、
などが予定されてます。
豪・独・スイス・欧・米の指標には注目です。


<7月7日(金)>

午後2時に日景気先行指数速報(5月)、日景気一致指数速報(5月)、
午後2時45分にスイス失業率(6月)、
午後3時に独鉱工業生産(5月)、
午後3時45分に仏鉱工業生産指数(5月)、仏貿易収支(5月)、
同午後3時45分に仏経常収支(5月)、仏財政収支(5月)、
午後5時半に英鉱工業生産指数(5月)、英製造業生産指数(5月)、
同午後5時半に英貿易収支(5月)、
夜9時に英NIESRのGDP予想、
夜9時半に米非農業部門雇用者数(6月)、米失業率(6月)、
同夜9時半に米平均時給(6月)、
同夜9時半に加新規雇用者数(6月)、加失業率(6月)、
夜11時に加Ivey購買部景況指数(6月)、
などが予定されています。
独・英・米・加の指標には注目です。
そして、FRBの半期に一度の金融政策報告と
G20首脳会談が予定されています。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(6月26日から30日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが96.93で始まり、軟調傾向で推移して
95.39で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.304%に上昇しました。
NY原油先物(WTI)8月限は週レベルで46.04ドルへ上昇しました。
NYダウは週間45.13ドル下落、21349.63ドルで週の取引を終える。


<6月26日(月)>

日経平均は0.14円高で寄り付き20.68円高で大引け。
サンフランシスコ連銀総裁(講演テキスト)
「緩やかな利上げが金融政策の正常化につながり、
 より長期間で持続可能なペースでの経済成長の維持につながる。
 インフレについてはいくつか特殊な一時的要因が押し下げている。
 しかし、これらの要因は弱まりつつあり米経済の堅調さから、
 来年にはインフレ目標2%に到達すると予想している。
 労働市場については極めて強い。
 経済が安定的な制限速度を超え、加熱するリスクを伴う。
 バランスシートの正常化については年内開始の方針を再確認。
 当初は慎重にゆっくりとスタートする見通し。」
英BBC
「英保守党はDUPと合意に達した。」
米耐久財受注速報(5月)は市場予想より弱い。
NY時間序盤に米10年債利回りが一時2.12%台へ低下。
報道
「米最高裁判所は大統領の入国禁止令を部分的認める判断を下した。」
報道
「米上院共和党がヘルスケア法案の修正案を発表。」
CBO
「上院共和党の修正案では2026年までに無保険者が2200万人へ。」
ドラギECB総裁
「金利は成長が回復している間は低くなければならない。」
米2年債入札結果
「高落札利回り1.348%、応札倍率3.03倍。」
バーナンキ前FRB議長
「景気回復は拡大する余地がある。
 FRBは二大目標(インフレ・最大雇用)に近い。
 成長は常に十分という事はないというのが米大統領選で示された。
 米有権者の信頼を勝ち取るにはより良い政策が必要。」
NYダウは14ドル高で取引を終える。


<6月27日(火)>

日経平均は75.77円高で寄り付き71.74円高で大引け。
ドラギECB総裁
「持続的な経済成長を強化することが課題。
 インフレは想定されていた成長の下で一層抑制されている。
 我々の金融政策が機能していることを確信。
 インフレを抑制している要因はすべて一時的なもの。
 刺激策の調整は慎重であるべき。
 デフレ圧力はリフレ圧力に置き換わった。
 緩和の調整も(景気の)改善基調が安全である場合に限り
 徐々にしなければならない。
 かなりの規模の刺激策が引き続き必要。金融政策は継続性が重要。
 世界経済の要因がユーロ圏のインフレに対する重石。
 供給過剰による原油価格の動向を注視。
 インフレはまだ継続的でも自律的でもない。
 世界経済の不透明感は慎重な政策調整を意味する。
 政策スタンスを変更しないために政策の調整はあり得る。」
独債利回りが急上昇。ユーロ買い反応。
サンフランシスコ連銀総裁
「インフレは来年ごろに2%に上昇する見込み。
 米国経済は完全雇用を取り戻しており、それを超える勢いも。
 FOMCは緩やかな刺激策の解除の過程にある。」
英BOE金融安定化報告
「銀行の資本バッファーを11月から1%に引き上げる。
 カウンターシクリカル資本バッファーを0.5%に引き上げる。」
カーニー英BOE総裁
「ブレグジットが金融安定へのリスク。
 英総選挙ではブレグジット緊急対応プランを変更せず
 現時点では利上げは望ましくない。」
米上院共和党
「ヘルスケア法案の採決を7月4日の独立記念日以降に延期する。」
共和党のライアン下院議長
「ヘルスケア法案に関してマコーニル上院院内総務が示した
 共和党案に反対することはない。
 上院は法案を採決の方向に進めると予想。
 時期については言及しない。」
フィラデルフィア連銀総裁
「インフレ抑制要因は一時的なもの。
 2%の目標達成予測を18年初期に後ずれ。
 2017年にもう1回の利上げを支持。
 今年の米成長は平均2.3%を予想。
 バランスシート縮小は年内のどこかで開始する。
 現在のドルは問題ではない。
 ドルは自身の危険リスクのリストでは高い位置にはない。」
フィッシャーFRB副議長
「高い資産価格は将来の不安定リスクにつながる恐れ。
 金融市場の脆弱性は過去に比べ和らいだ。」
米5年債入札では最高落札利回り1.828%、応札倍率2.33倍。
イエレンFRB議長
「銀行システムは非常に強く健全。
 新たな金融危機は排除できないがシステムは格段に安全。
 銀行はショックに耐え得るほど良好。
 我々は物価安定をコミットしている。
 多くが低失業率がインフレを上昇させると信じている。
 緩やかなペースの利上げを明確にしている。
 緩やかなペースの利上げを市場は予想している。
 資産価格は幾分高い。」
報道
「米車販売でローン焦げ付きが急増して1割に迫る。」
NYダウは98ドル安で取引を終える。


<6月28日(水)>

ミネアポリス連銀総裁
「低インフレのため、先日のFOMCでは反対票を投じた。
 米経済は景気過熱に近づいていない。
 我々は低いインフレを望んでいるがそれは落ち着いたインフレだ。
 バランスシート縮小がどの程度小さいものなのかまだ分からない。」
日経平均は75.89円安で寄り付き94.68円安で大引け。
コンスタンシオECB副総裁
「米国U-6に相当する失業の広義の概念ではユーロ圏失業率は18%。
 経済のたるみが従前の考えよりも大きいこと示す。
 粘り強さが必要との前日のドラギECB総裁の講演終盤の発言が
 正当化されよう。
 インフレ目標達成のために従来からの金融政策を続ける必要。」
S&P
「ユーロ圏の2017年成長率見通し2%に上方修正(3月時点1.6%)」
サンフランシスコ連銀総裁
「米国は実質賃金の伸びが生産性上昇ペースを上回っている。
 パートタイム労働比率ここ1、2年で減少、フルタイム求人が増加。
 労働市場の引き締まりで賃金の伸びが加速する兆候。」
ECB関係筋
「市場はドラギ総裁講演の刺激策について誤解している。」
ユーロ売り反応。
カーニー英BOE総裁
「ある程度の刺激策の解除が必要となる公算。」
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が11.8万バレルの増加。
米7年債入札では最高落札利回り2.056%、応札倍率2.46倍。
NYダウは143ドル高で取引を終える。


<6月29日(木)>

報道
「FRBが包括的資本分析(CCAR)の結果を公表し、
 大手34行全ての資本計画を承認。」
日経平均は130.46円高で寄り付き89.89円高で大引け。
マクマスター米大統領補佐官
「北朝鮮は米国を標的にする最も緊迫した脅威。
 大統領から北朝鮮に対して軍事オプションを含めた
 制裁準備の指示を受けた。」
原田日銀審議委員
「日銀の国債購入はデフレ脱却と金利低下が目的。
 需給ギャップと物価の適切化が目的。」
独連銀総裁
「現時点では拡張的金融政策は適切。
 ただ、緩和策の程度の適切さについては意見が異なる。
 従来から述べてきたように国債購入については懐疑的な立場。」
独消費者物価指数速報(6月)は予想より強い前月比+0.2%。
米第1四半期GDP確報は予想より強い1.4%。
米10年債利回りが一時2.29%台へ上昇。
コーン米NEC(国家経済会議)委員長
「ヘルスケア法案で政府と上院は合意できる。
 9月に税制改革のアジェンダに取り組む。
 3%の米成長率はそれほど高い目標ではない。」
ライアン米下院議長
「2018年1月1日までには新税制で臨みたい。」
セントルイス連銀総裁
「現在の政策金利の水準は適切と再度指摘。
 弱いインフレ指標は2%目標到達に疑問生じさせると再度指摘。
 もしも失業率がさらに低下してもインフレへの影響は小さい。」
ムニューシン米財務長官
「北朝鮮が態度をあらためるまで資金を止める。
 北朝鮮の非道な振る舞いは許容できない。
 北朝鮮への制裁で中国を標的にしていない。
 中国とは建設的な協議を続けている。これからもそれを希望する。
 FRB議長に関してはまだ何も決まっていない。」
ホールデン英BOE委員
「インフレに注意を払う理由は低所得者に甚大な影響を及ぼすため。
 高インフレが定着しないように金利を決める必要がある。」
NYダウは167ドル安で取引を終える。


<6月30日(金)>

日経平均194.67円安で寄り付き186.87円安で大引け。2万円台維持。
ロンドン時間に米10年債利回りが一時2.29%台へ上昇。
ラウテンシュレーガーECB専務理事
「金融政策の正常化が正当化されよう。
 インフレ上昇の安定した動きはまだ顕在化に至っていない。
 異常に緩和的な政策は望ましくない効果もたらす。
 正常化に向けて準備を。」
クーレECB専務理事
「ユーロ圏の経済状況がまちまちであることが金融政策の課題。
 危機を乗り越えて実質所得の収斂が必要に。」
トランプ大統領(米韓首脳会談後の共同声明)
「北朝鮮のミサイル計画に対し決意を持って対応する必要。
 北朝鮮への忍耐の限度を超えた。
 外交、経済的手段を駆使して対応する。」
原油先物8月限は46.04ドル。
NYダウは62ドル高で取引を終える。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初26日に111.19レベルで始まり、揉み合いなが
らも堅調傾向で推移して、翌27日の東京時間前半に112.07へ上昇し
ました。その後、ロンドン時間前半にかけて111.46へ下押しましたが
その後、ロンドンフックスにかけて112.46へ上昇する展開になりまし
た。その後、112円台半ばから111.83を範囲とする揉み合いが続きま
したが、29日のロンドン時間から上伸してNY時間前半に週高値とな
る112.92へ上昇する展開になりました。その後、反落して、30日の
東京時間前半にかけて111.73へ下押しする展開になりました。その後
切り返し、NY時間後半にかけて112.60へ反発して、112.36レベルで
週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初26日に1.1200レベルて始まり小幅な揉み
合いが続きましたが、27日のロンドン時間前半から上伸して、28日の
ロンドン時間序盤にかけて1.1388へ上昇する展開になりました。
その後、NY時間序盤に1.1293へ反落しましたが、その後、再び反発
して、揉み合いながらも堅調傾向で推移して、29日のNY時間後半に
かけて週高値となる1.1445へ上昇する展開になりました。その後、高
値圏で揉み合いが続きましたが、30日のロンドン時間に前半に1.1392
へ反落して、その後、反発して小幅な揉み合いになり1.1426レベルで
週の取引を終えました。




●今週(7月3日から7日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは30日の高値112.60を巡
る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は先週高でもある29日の
高値112.92、さらに上昇した場合は113.00の「00」ポイント、ここを
上抜けた場合2月23日の高値113.46から3月17日の高値113.49、
さらに上昇した場合は2月21日の高値113.78、ここを上抜けた場合は
114.00の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは29日のロンドン時間序盤の押し安値の
112.13から112.00の「00」ポイント、ここを下抜けた場合は28日の
安値111.83から30日の安値111.73、さらに下落した場合は27日の
安値111.46から28日のNY時間の押し安値111.35、さらに下落した
場合は21日の安値111.06、ここを下抜けた場合は111.00の「00」ポ
イントから22日の安値110.95、さらに下落した場合は16日NY時間
の押し安値110.64を巡る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、7月3日の日銀短観と中国財新製造
業PMIと米ISM製造業景況指数、5日の中国財新サービス業PMIと米
製造業新規受注指数と米FOMC議事録要旨、6日の米ADP雇用統計と
米貿易収支と米新規失業保険申請件数と米ISM非製造業景況指数、
7日の米非農業部門雇用者数と米失業率と米平均時給、などが注目され
ます。


先週は米10年債利回りが2.30%台へ上昇するも、ECBやBOE総裁か
ら出口戦略を示唆する発言があったことでユーロやポンドが上昇した
ことを背景に相対的にドルが弱含み、ドルインデックスが95.39へ下落
しましたが、ドル円は円安を背景に一時112.92へ上昇する展開になり
ました。

今週の注目の焦点は週末の米雇用統計およびFRBの半期に一度の金融
政策報告とG20首脳会談になりますが、トランプ大統領が米韓首脳会
談後の共同声明で「北朝鮮への忍耐の限度を超えた。」と発言して、
29日にマクマスター米大統領補佐官が「北朝鮮は米国を標的にする最
も緊迫した脅威。大統領から北朝鮮に対して軍事オプションを含めた
制裁準備の支持を受けた。」と発表していることから、6月8日以降、
ミサイル発射などをしていなかった北朝鮮の挑発行動の再開が懸念さ
れるとともに、もしもそのような行動があった場合には米国の対応が
注目されます。

米雇用統計では、前回は4月分と3月分のNFPが下方修正されてNFP
の3か月の平均値は+12.1万人と、2012年7月以来、約5年ぶり低水
準となっていることもあり今回のNFPの結果が大いに注目されます。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合は、まずは先週高値でもある
29日と30日の高値1.1445を巡る攻防が注目されます。ここを上抜け
た場合は2016年4月12日の高値1.1465から2016年5月6日の高値
1.1480、さらに上昇した場合は1.1500の「00」ポイント、ここを上抜
けた場合2016年5月2日の高値1.1536、さらに上昇した場合1.1600
の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは1.1400の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は30日の安値1.1392から29日の
NY時間の押し安値1.1386、さらに下落した場合は1.1300の「00」ポ
イントから28日の安値1.1293、ここを下抜けた場合5月22日の高値
1.1268から5月21日高値1.1263を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、7月3日の欧失業率、4日の欧
生産者物価指数、5日の欧小売売上高、6日の独製造業新規受注とECB
理事会議事要旨、7日の独鉱工業生産、などが注目されますが、対ドル
通貨ペアとして、7月3日の中国財新製造業PMIと米ISM製造業景況
指数、5日の中国財新サービス業PMIと米製造業新規受注と米FOMC
議事録要旨、6日の米ADP雇用統計と米貿易収支と米新規失業保険申
請件数と米ISM非製造業景況指数、7日の米非農業部門雇用者数と米
失業率と米平均時給、などが注目されます。


先週は、27日にドラギECB総裁が「インフレを抑制している要因はす
べて一時的なもの。(中略) デフレ圧力はリフレ圧力に置き換わった。
緩和の調整も(景気の)改善基調が安全である場合に限り徐々にしなけれ
ばならない。(後略)」と発言して、翌日にECB関係筋が牽制を試みる
も、ユーロドルは週間で200Pips超上昇する展開になりました。

30日にラウテンシュレーガーECB専務理事が「金融政策の正常化が正
当化されよう。(中略) 正常化に向けて準備を。」と発言するも、同日、
クーレECB専務理事が「ユーロ圏の経済状況がまちまちであることが
金融政策の課題。」とも発言していて、ECB要人には微妙な温度差もあ
るようで、今週も引き続き欧州の要人発言が注目されますが、対ドル
通貨ペアとして、週末の米雇用統計が注目されます。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その248 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十八話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週はユーロドルがドラギECB総裁の発言に
 27日のロンドン時間から上昇して、そしてポンドや豪ドルなども
 上昇したことから相対的にドル安の状況となったが…、
 米10年債利回りは2.30%台へ上昇するも、ドル円は円安を背景に
 一時112.92へ上昇する展開になったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 そして、『強いドルストレート』と『弱い円』を背景に、
 クロス円は合成的に強い動きとなって堅調に推移したのう…。」


『6月13日にヒンデンブルク・オーメン2年ぶり発生したことで
 話題になっていたが、NYダウは先週こそ45ドルほど下落するも、
 まだ堅調は維持しているようだし、2017年の今年は7のつく年の
 暴落のアノマリーは杞憂になるのかなぁ…。ジイさん。』


「ふむ…。1987年にブラックマンデー、1997年にアジア通貨危機、
 そして、2007年にBNPバリパショックが起ったことで、
 7のつく年には経済危機のアノマリーがあるとされておるが、
 2017年は今のところ、まだ杞憂と言える状況のようじゃのう…。」


『……。』


「ただ…、『米車販売でローン焦げ付きが急増して1割に迫る。』との
 報道がされていたり、トランプ大統領が30日の米韓首脳会談後の
 共同声明で『北朝鮮への忍耐の限度を超えた。』と発言して、
 その前日の29日にマクマスター米大統領補佐官が
 『北朝鮮は米国を標的にする最も緊迫した脅威。大統領から
 北朝鮮に対して軍事オプションを含めた制裁準備の指示を受けた。』
 と発表していることから、有事の火種も燻っていることで…、
 まだ何も起こっていうちに予想や怯えて売る必要はないけれども、
 過度の楽観をすることなく、いつ何時なにが起こってもよいように
 『治に居て乱を忘れず』は心得ておきたいものじゃのう…。」


『市場では何でも起こり得る、とも言われているからなぁ…。
 さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう…。今日は先週にペンディングとなっておった
 『サインの強弱のお話』でもさせてもらおうかのう…。」


『宜しい。「サインの強弱の話」とやらを聞いてやろうじゃないか。』


「トレードに際しては、相場の環境認識とも呼ばれる
 (1)『トレンドの状況および方向の認識』
 (2)『ボラティリティ(の大小)の認識』
 (3)『抵抗線(抵抗ゾーン)の位置の認識』
 (4)『ローソク足の状況(プライスアクション)の認識』
 (5)『時間(帯)の認識』など、が大切であるが…、
 当然ながら、例えばトレンドにしても、
 強いトレンドや弱いトレンドがあり、いつも同じではなく、
 また、トレードの執行を判断する手法におけるサインにも
 強弱があるものなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『手法によっては、「ボリバンの±3σにタッチしたら」、
 「ラインにタッチしたら(あるいは抜けたら)」、
 というものもあるけれど…、
 移動平均線などインジケーターを用いる手法では
 その角度など、サインには強弱があるものだよな…。』


「そして、環境認識や手法には絶対性や確実性は求められなく、
 強いトレンドで、手法において強いサインが示現しても
 ときにダマシとなることがあるものじゃが…、一般論として、
 あまり良くない相場環境で弱いサインでトレードするより、
 より良い相場環境で、かつ強いサインでトレードする方が、
 勝率も高くなり、戦績も向上する傾向があるものでのう…。」


『サインには強弱があり、取捨する必要もあるということか…。』


「ふむ…。ただ、より良い相場環境と強いサインだけを選別すると、
 これはこれで無駄トレードを抑制して良いことではありながら…、
 ときにトレード・チャンスを限定し過ぎてしまう場合も
 あるものなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『数多くトレードすればするほど儲かるという事ではないとしても、
 例えば月に1回のトレード・チャンスじゃ困るってもんだぜ…。
 トレンドの強さやボラティリティなど相場状況によっては、
 例えば、300Pipsの獲得は難しくても、30Pipsなら行けそう、
 なんて場合もあるだろうからな…。』


「ふむ…。一般にタームを小さくするほどトレードチャンスを得られ
 つまり、小さな時間軸にするほどトレードチャンスは得やすいが、
 また、小さな時間軸にするほどノイズ的な動きにも翻弄されやすく
 どの時間軸(ターム)でトレードするかは、時間軸の性向とともに、
 トレーダー自身の性格や好みや、トレードに取り組める時間や
 口座資金量にもよる所となるのではあるまいか…。」


『トレードの時間が充分に取れない場合など、スイング・タームでの
 トレードという選択肢もある一方、口座の資金量が多ければ、
 例えば、「1ロットで1000Pips = 100ロットで10Pips」という、
 スキャル的な思想のトレードもあり得るだろうからな…。』


「ふむ…。トレードは獲得Pips競争ではなく、利益を得るという
 ことでは、パンローリング社の『FXの小鬼たち』に登場する
 フーサイン・ハーネカー氏のトレード・スタイルも肯定されよう。」


『……。』


「ただ、『1ロットで1000Pips = 100ロットで10Pips』という
 考え方の基のトレードでは、さらにより一層、
 『より良い相場環境で、かつ強いサインでトレードする』
 ということが重要になってくるのではあるまいかのう…。」


『相場の環境にはより良い状況とそうではない状況があり、また、
 サインには強弱がある故に「環境とサインを取捨する」という事は
 トレードにおいて大切な技術になるんだろうな…。ジイさん。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その247


話題の中学生のプロ棋士、藤井聡太四段が公式戦29連勝達成となるか
26日の竜王戦決勝トーナメント1回戦が注目されますね。


●今週(6月26日から30日)の主な予定

<6月26日(月)>

朝8時50分に日企業向けサービス価格指数(5月)、
午後2時に日景気先行指数改定値(4月)、日景気一致指数改定値(4月)
午後5時に独IFO景況感指数(6月)、
夜9時半に米耐久財受注(5月)、米耐久財受注(除輸送用機器 5月)、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。


<6月27日(火)>

朝7時45分にNZ貿易収支(5月)、
午後7時からカーニー英BOE総裁の発言、
夜10時に米ケースシラー住宅価格指数(4月)、
夜11時に米消費者信頼感指数(6月)、
同夜11時に米リッチモンド連銀製造業指数(6月)、
深夜2時からイエレンFRB議長の講演、
などが予定されています。
NZ・米の指標とイエレンFRB議長の講演には注目です。
そして、中国で29日まで夏季ダボス会議が開催予定です。


<6月28日(水)>

午後3時に独輸入物価指数(5月)、
午後3時45分に仏消費者信頼感指数(6月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜9時半に米卸売在庫(5月)、
夜11時に米中古住宅販売成約(5月)、
などが予定されています。米の指標には注目です。


<6月29日(木)>

朝8時50分に日小売業販売額(5月)、
午前10時にNBNZ企業信頼感(6月)、
午後3時に独GFK消費者信頼感調査(7月)、
午後5時半に英消費者信用残高(5月)、
午後6時に欧消費者信頼感確報(6月)、欧経済信頼感(6月)、
夜9時に独消費者物価指数速報(6月)、
夜9時半に米第1四半期GDP確報、米第1四半期個人消費確報、
同夜9時半に米第1四半期GDPデフレータ確報、
同夜9時半に米第1四半期コアPCEデフレータ確報、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
などが予定されています。
独・米の指標には注目です。


<6月30日(金)>

朝7時45分にNZ住宅建設許可件数(5月)、
朝8時01分に英GFK消費者信頼感調査(6月)、
朝8時半に日全国消費者物価指数(5月)、日失業率(5月)、
朝8時50分に日鉱工業生産速報(5月)、
午前10時に中国製造業PMI(6月)、中国非製造業PMI(6月)、
午後2時に日新設住宅着工戸数(5月)、
午後3時に独小売売上高指数(5月)、
午後3時45分に仏消費者物価指数(6月)、仏卸売物価指数(6月)、
午後4時にスイスKOF景気先行指数(6月)、
午後4時55分に独失業者数(6月)、独失業率(6月)、
午後5時半に英第1四半期GDP確報、英第1四半期経常収支、
午後6時に欧消費者物価指数速報(6月)、
夜9時半に米個人所得(5月)、米個人消費支出(5月)、
同夜9時半に米コアPCEデフレータ(5月)、
同夜9時半に加GDP(4月)、
同夜9時半に加鉱工業製品価格(5月)、加原料価格指数(5月)
夜10時45分に米シカゴ購買部協会景気指数(6月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数確報(6月)、
などが予定されています。
NZ・日・中国・独・英・欧・米・加の指標には注目です。


<7月2日(日)>

東京都議会議員選挙、投開票



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(6月19日から23日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが96.82で始まり、97.52へ上昇した後に
反落して96.98で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.142%に低下しました。
NY原油先物(WTI)8月限は週レベルで43.01ドルへ低下しました。
NYダウは週間10.48ドル上昇、21394.76ドルで週の取引を終える。


<6月19日(月)>

報道
「仏議会選、マクロン新党が単独過半数へ。投票率は過去最低。」
日経平均は31円高で寄り付き124円高で大引け。
豪RBA総裁
「今後数年の豪州の経済成長は力強さを増す可能性が高い。
 世界経済の回復がサポートとなっている。
 鉱業投資については正常な水準への回復がほぼ回復している。」
IMFの日本に対する4条協議
「金融政策は持続的な緩和スタンスを維持するべき。
 日銀はインフレ予測の公表や、買い入れ額への言及中止などを通じ
 コミュニケーションの枠組み強化を。
 インフレ率は中期的にも2%目標を下回る見込み。
 2017年は0.7%、2018年は0.6%と予測する。
 実質実効レートは2015年から2016年にかけて上昇し、
 ファンダメンタルズとの整合性が取れた。
 経済見通しのリスクは下振れ。
 消費税は0.5%か1%ずつ、15%に引き上げを。
 単一税制を維持するべき
 基礎的財政収支は対GDP比で年平均0.5%の改善を。」
ムーディーズ
「豪州の大手4銀行の格付けをAA3からAA2に引き下げる。」
ベルギー中銀総裁
「QEの将来について年内に決める必要がある。
 インフレ期待が低過ぎる状態が長期化することはリスク。
 しっかりと安定する必要。、賃金上昇を注視する。」
英財務省
「フォーブス氏に次のMPCメンバーにSilvana Tenreyro氏を指名。」
ロシア国防省
「シリア軍機の撃墜はシリア主権に対する屈折した侵犯。
 今後、シリア上空を飛行する米主導連合軍の航空機を
 標的にする可能性がある。」
NY連銀総裁
「インフレは米金融当局が望ましいとする水準をやや下回っている。
 米経済は完全雇用の極めて近い状況。
 経済の信頼感の水準は非常に非常に高い。
 経済の拡大は長期的に続くと確信している。
 全般的に雇用市場は比較的良好。
 自動化が雇用を奪うとはそれほど警戒していない。
 労働市場の改善に伴い、賃金と共にインフレは加速する。
 現時点で引き締め策を停止すれば、インフレ高進のリスク増大。
 まだ十分に金融環境を引き締めていない。」
フォーブス英BOE委員
「英中銀はインフレ圧力を過小評価している。
 英消費者物価(CPI)は恐らく3%超に上昇。
 CPIの上昇は一時的なポンド安の影響ではない。
 賃金の伸びは拡大が予想される。」
デービス英EU離脱担当相
「離脱交渉は有望なスタートを切った。
 英国はEUの単一市場と関税同盟から離脱し、
 自由貿易協定の締結を要請。
 EUとの関税同盟離脱は大きな利点になる。」
IMF
「通貨危機防止へ資金供給を早くする新協定を導入へ。」
NYダウは144ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。


<6月20日(火)>

シカゴ連銀総裁
「2017年の利上げについて、(年内打ち止めを意味する)2回か、
 3回か、4回かはまだわからない。
 現状は非常に緩やかな利上げをサポート。
 これまでのデータから第2四半期GDPは力強い回復が期待される。
 CPIの鈍化は、来週発表されるPCEにとっても良くない前兆。
 2%のインフレターゲットについて強いコミットを示すべき。
 これまでの8年間2%を下回っていることは大きな失敗。
 非常に低い金利についてリスクがないとは言えない。
 バランスシートの縮小に関しては年内の開始が自然な動き。」
日経平均は166円高で寄り付き162円高で大引け。年初来高値更新。
豪RBA議事録
「経済成長は安定。緩和スタンスを維持。
 コアインフレは依然として低い。
 家計債務の急増を呼んだ住宅市場過熱に慎重なモニタリング必要。
 賃金の伸び鈍化を懸念。豪ドル高は経済の調整を複雑化。」
フィッシャーFRB副議長(講演テキスト)
「いくつかの国で住宅価格は高水準かつ上昇している。
 不良債権は減少しており米国の銀行システムは随分強くなった。
 金融システムの安全のために講ずる措置はまだある。
 住宅価格上昇は長期にわたる低金利が背景。」
カーニー英BOE総裁
「インフレ圧力は抑制、利上げする時ではない。」
スイスSNB総裁
「スイス・フランは引き続きかなり過大評価されている。
 現在の金融政策は必要とされている。
 景気刺激策からの出口については話題にのぼらず。」
英財務相
「金融サービス業界を守ることをEU離脱交渉の中核にする方針。
 金融サービスの分散はEU全体の企業にとってコスト高となる。」
ムニューシン米財務長官
「年内に税制改革を行うことを約束する。
 法人税引き下げなど大規模な税制改革を計画している。
 足元の税収は予想をやや下回っている。
 年後半には税収が回復すると予想。税収については心配してない。
 強いドルはトランプ政権への信任。
 強いドルには輸出などで不利な面も。」
ボストン連銀総裁(講演テキスト)
「低金利は将来の景気後退との戦いに不利。
 低金利は金融による仲介機能や経済にとってリスクとなる。
 低金利は金融の安定にとって不安材料。」
シカゴ連銀総裁
「インフレ率が上昇し2%目標達成することは重要。
 直近のインフレ指標は自身を若干神経質にさせている。
 インフレ圧力は高まる可能性。
 指標を精査し状況改善したか見極める時間はある。
 経済は非常に良好。12月まで待ってそれから判断することも可能。」
ライアン米下院議長
「税制改革を我々は2017年内に達成するだろう。」
トランプ大統領
「北朝鮮問題での中国の取り組みは奏功していない。」
ダラス連銀総裁
「今年のGDPは2%前後の成長率を予想している。
 成長が労働市場からスラックを取り除く。
 米国はほぼ完全雇用。インフレは均一性を欠き、活発ではない。
 インフレの兆候増えるまで辛抱強く待つべきだ。
 インフレ鈍化は一時的である証拠を見たい。
 イールドカーブの形状は気掛かり。」
NYダウは61ドル安で取引を終える。


<6月21日(水)>

報道
「MSCIが中国本土人民元建てA株を新興市場指数に組入れと発表。」
日経平均は38円安で寄り付き91円安で大引け。
黒田日銀総裁
「物価動向を引き続き注意深く点検する必要。
 2%目標までには距離があり強力な金融緩和推進が適切に。
 日本の景気の足取りはよりしっかりとしたものに。」
英メディアのバズフィード
「メイ英首相の政策責任者のゴドフリー氏が辞任する見通し。」
ECB経済報告
「中国経済など新興国の経済状況の回復で全般的なリスクは後退。
 トランプ政権の保護主義的な政策が新たなリスクとなっている。」
英BBC
「英保守党と英DUPとの協議が続くなかで、
 英DUPは医療とインフレ分野に各10億ポンド追加支出を要求。」
ホールデン英BOE政策委員(これまで金利据え置きを主張)
「年後半には刺激策の一部解除が望ましい。」
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が245.1万バレルの減少。
ライアン米下院議長
「経済成長達成のため税制改革の重要な部分は恒久化される必要。
 税制改革の一部は暫定的になる可能性。
 まだ、詳細は決定されていない。」
フィラデルフィア連銀総裁
「9月のバランスシート縮小開始の可能性を見込む。
 インフレが鈍化するようであれば望まない。
 バランスシート縮小開始時は利上げの一時停止を望ましい。」
報道「仏4閣僚が辞任へ。」
NYダウは57ドル安で取引を終える。


<6月22日(木)>

RBNZ声明
「政策は相当な期間緩和的。
 多くの不確実性が残り政策は調整が必要な可能性。
 通貨安は成長見通しの均衡を支援。
 実効為替レートは5月以来、3%上昇。成長見通しはポジティブ。
 一時的な要因がインフレを押し上げている。
 長期のインフレ見通しは引き続き安定。
 インフレの総合指数に一部ばらつきが見られる。
 直近の予算変更が成長を支援するだろう。
 2017年の予算は成長を支援。」
日経平均は15円高で寄り付き28円安で大引け。
マクロン大統領
「ユーロ圏はより強力な結びつきが必要。
 ユーロ圏の統一予算が必要。」
岩田日銀副総裁
「国債買入の目途は外さない方が良い。
 インフレ目標達成に向けて必要。」
ECB経済報告
「金融政策は引き続き緩和的。
 世界経済の回復は緩やかな加速を予想。
 米国の経済活動は強含むこと想定。
 英国の実質GDP成長の短期見通しは抑制。
 日本では緩和政策が景気拡大を引き続き下支え。
 中国経済は堅調なペースでの拡大を見込む。
 商品市況は足元で軟調。世界的にインフレ上昇は鈍る傾向に。
 ユーロ相場は貿易加重ベースで3月初頭から2.5%上昇。
 ユーロ圏経済成長は主に内需中心にモメンタム上昇。
 基調インフレには依然として強い上昇のサインみられず。
 ユーロ圏の賃金上昇は引き続き低調。
 HICPは予想ほどの伸びを示していない。
 世界的に政策面での不透明感は増大している。
 ここ数年、地政学リスクの緊張が成長への主要な下方リスク。」
英DUP議員
「保守党との閣外協力交渉は29日までの合意の可能性が高い。」
米上院共和党がまとめたヘルスケア法案
「医療保険市場の安定化へ4年間で500億ドルの予算を充当。
 2019年までコスト負担補助金を設ける。」
セントルイス総裁
「再来年までに3%の政策金利の見通しは不必要にアグレッシブ。
 バランスシート縮小開始は早く始めるべき。
 最近の指標は広範囲でのインフレ鈍化を示している。」
米USTR代表
「日米の2国間貿易交渉の準備は整っていない。
 日本との2国間貿易合意が成立するとは言えない。
 中国との自由貿易交渉は極めて可能性が低い。
 8月17日にもNAFTA交渉を始める意向。
 米国はTPPに戻るつもりはない。」
FRBのパウエル理事
「ボルカールールは削除や緩和の余地がある。
 ボルカールールの改善に向け同ルールを管轄する4当局とともに
 取り組んでいきたい。」
FRB
「大手銀行のストレステストでは34行全てが経済的なショックに
 耐える能力がある。」
NYダウは12ドル安で取引を終える。


<6月23日(金)>

日経平均は42円高で寄り付き22円高で大引け。
EU大統領
「メイ英首相のEU市民在住権の提案は期待に届かず。」
セントルイス総裁
「インフレとインフレ期待は下向きのサプライズ。
 FOMCは経済動向を見極め様子見が可能。
 現行の政策金利は適正水準。
 保有資産の正常化は5年以上を要する可能性。
 イールドカーブは著しくフラット化している。
 アマゾンデフレ(ホールフーズ買収)の見方は恐らく大袈裟な可能性。
 株式市場にバブル発生しているかは不明。
 我々は低金利、低インフレの環境下にいる。
 インフレ率は2018年末までに2%の目標に上昇へ。
 バランスシート縮小は9月開始の可能性。
 選択肢はオープンにしておくべき。
 バランスシート縮小は利上げなしの会合に開始可能。」
クリーブランド連銀総裁
「経済のファンダメンタルズの基調は非常に良好。
 段階的に緩和政策を解除すべき時。
 FRBは米経済を減速させるために利上げを行っていない。
 最近のインフレ指標で自身の見方は変わっていない。
 インフレは緩やかに上昇して行く。
 年内のバランスシート縮小開始を支持。」
NYダウは2ドル安で取引を終える。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初19日に110.91レベルで始まり、揉み合いなが
らも堅調傾向で推移して20日のロンドン時間に週高値となる111.78
へ上昇する展開になりました。その後、21日のロンドン時間にかけて
111.06へ反落しましたが、NY時間前半に111.74へ反発する展開にな
りました。その後、22日の東京時間にかけて110.95へ反落した後に
NY時間にかけて111.44へ反発しましたが、その後、揉み合いとなっ
て111.28レベルで週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初19日に1.1209レベルで始まり、揉み合い
を経た後にロンドン時間に週高値となる1.1212へ上昇しましたが、
その後、NY時間近くから反落して20日のオセアニア時間にかけて
1.1141へ下落する展開になりました。その後、ロンドン時間序盤に
1.1165へ反発しましたが、NY時間後半にかけて週安値となる1.1118
へ下落する展開になりました。その後、切り返して、22日のロンドン
時間序盤に1.1178へ上昇しましたが、その後、NY時間後半にかけて
1.1139へ下押す展開になりました。その後、再び反発して、23日の
NY時間序盤にかけて1.1209へ上昇しましたが、その後、小幅な揉み
合いとなって1.1193レベルで週の取引を終えました。




●今週(6月26日から6月30日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは22日NY時間の戻り高値
111.44を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は21日の高値
11.74から先週高値でもある20日の高値111.78、さらに上昇した場合
112.00の「00」ポイント、ここを上抜けた場合は5月24日の高値の
112.12から3月31日の高値112.19、さらに上昇した場合は2月17日
の安値112.61を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは22日のNY時間の押し安値111.07から
111.00の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた
場合は22日の安値110.95から19日のNY時間の押し安値110.91、
さらに下落した場合は16日安値110.64、ここを下抜けた場合は14日
の高値110.34、さらに下落した場合は110.00の「00」ポイントを巡る
攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標及び要人発言では、26日の米耐久財受注
27日の米ケースシラー住宅価格指数と米消費者信頼感指数とリッチモ
ンド連銀製造業指数とイエレンFRB議長の講演、28日の米中古住宅販
売成約、29日の米第1四半期GDP確報と米第1四半期個人消費確報
と米第1四半期GDPデフレータ確報と米第1四半期コアPCEデフレ
ータ確報と米新規失業保険申請件数、30日の日全国消費者物価指数と
日失業率と日鉱工業生産速報と中国製造業PMIと中国非製造業PMIと
米個人所得と米個人消費支出と米コアPCEデフレータとシカゴ購買部
協会景気指数とミシガン大学消費者信頼感指数確報、などが注目され
ます。


先週のドル円は、110円台後半から111円台後半を範囲とするレンジ
相場になりましたが、中立派のダラス連銀総裁が追加利上げに慎重姿
勢を示すなど見解に変化も見られ、FOMCでは政策の正常化の道筋が
示されるも、コアCPIが前年比で4ヵ月連続で鈍化していることもあ
って、金利先物市場での金利見通しは年内据え置きが50%超となり、
FRBが年内にもう一度利上げをするのか、あるいは据え置きとなるの
か、市場観測は二分している状況のようです。

今週は27日深夜のイエレンFRB議長の発言が注目されますとともに
米税制改革への関門となるヘルスケア法案を米上院が採決する可能性
が指摘されていることから、議員間で賛否が拮抗している状況でその
結果が注目されます。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合は、まずは23日の高値1.1209
から先週高値でもある19日高値1.1212を巡る攻防が注目されます。
ここを上抜けた場合は15日の東京時間の戻り高値1.1228から12日の
高値1.1232、さらに上昇した場合は8日の高値1.1269、ここを上抜け
た場合は7日の高値1.1282から14日のFOMC後の高値1.1289、さら
に上昇した場合は14日高値1.1295から1.1300の「00」ポイント、
ここを上抜けた場合2016年9月8日の高値1.1327を巡る攻防が注目
されます。
一方、下落した場合は、まずは22日の高値1.1178から23日ロンドン
時間の押し安値1.1161を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場
合は22日の安値1.1139、さらに下落した場合は先週安値でもある20
日の安値1.1118、ここを下抜けた場合は1.1100の「00」ポイント、
さらに下落した場合は5月18日の安値1.1075を巡る攻防が注目され
ます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、26日の独IFO景況感指数、
29日の独消費者物価指数速報、30日の独失業者数と独失業率と欧消費
者物価指数速報、などが注目されますが、対ドル通貨ペアとして、
26日の米耐久財受注27日の米ケースシラー住宅価格指数と米消費者信
頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数とイエレンFRB議長の講演、
28日の米中古住宅販売成約、29日の米第1四半期GDP確報と米第1
四半期個人消費確報と米第1四半期GDPデフレータ確報と米第1四半
期コアPCEデフレータ確報と米新規失業保険申請件数、30日の中国製
造業PMIと中国非製造業PMIと米個人所得と米個人消費支出と米コア
PCEデフレータとシカゴ購買部協会景気指数とミシガン大学消費者信
頼感指数確報、などが注目されます。


先週のユーロドルは、仏下院選挙でマクロン新党が大勝するも週間で
16Pips程下げて、下へ「行って来い」のレンジ性の相場展開になり、
20日時点でのIMM通貨先物ポジションでは34201枚の大幅な買い越
し減となりました。

今週初はイタリア政府によるベネトバンカなど中小2行の破綻処理に
対する市場反応が注目されますが、対ドル通貨ペアとして、27日深夜
のイエレンFRB議長の発言が注目されますとともに、30日の欧消費者
物価指数速報などが焦点になりそうです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その247 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十七話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週のドル円はレンジ幅100Pips程の揉み合いで
 ユーロドルも週間100Pips程の下へ「行って来い」相場だったな。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 先日のFOMCでは政策の正常化の道筋が示されるも、
 コアCPIが前年比で4ヵ月連続で鈍化していることもあって、
 金利先物市場での金利見通しは年内据え置きが50%超となり、
 FRBが年内にもう一度利上げをするのか、据え置きとなるのか…、
 市場観測は二分している状況のようじゃのう…。」


『なんか煮え切らない相場といった印象もあるが…、
 今週はどんな相場展開になるのかねぇ…。ジイさん。』


「引き続き米重要経済指標が注目されるが、
 27日深夜のイエレンFRB議長の発言が注目されるとともに
 米税制改革への関門となるヘルスケア法案を米上院が採決する
 可能性が指摘されていることから、その結果が注目されよう…。
 次第によっては動意づく場合もあるやもしれぬのう…。」


『ヘルスケア法案では米共和党から3人以上の造反が出れば
 可決できないとも言われているようでどうなるのかなぁ…。
 さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。そうじゃのう…。今日は『サインの強弱のお話』でも
 させてもらおうと思っておったのじゃが…、
 中学生のプロ棋士、藤井聡太四段が公式戦29連勝達成となるか、
 話題となっておるようで、今日は将棋にちなみ、
 『最善手のお話』でもさせてもらうとしようかのう…。」


『あははっ。そういえばジイさんは将棋のアマ五段だったよな…。
 よろしい。「最善手のお話」とやらを聞いてやろうじゃないか。』


「ジイは確かに日本将棋連盟のアマ五段の免状こそは持ってはおるも
 今は将棋から遠ざかっており実力はアマ初段といったところじゃが
 将棋には序盤の戦法の骨格が決まった後からはこれこそ最善という
 『最善手』があるとされておるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『将棋の初手は30通りで、指し手の最多局面では持ち駒の使用も含め
 ルール上の合法手がなんと593通りもあるそうだけど、
 これらの中から「最善手」を探すのは大変なことだよな…。』


「ふむ…。もちろん将棋のプロとて一局の平均手数115手において
 常に『最善手』を指し続けることは事実上不可能で、
 将棋では『悪手なくば勝つ』とも言われておるのじゃが…、
 ただ、将棋の局面において『絶対正解が存在している』という事は
 将棋はやがて数理的な完全解明がされるのやもしれぬのう…。」


『80の115乗の可能性の完全解明か…。興味深い棋譜となると思うが
 創造性の否定にもなりそうで少し寂しい気もするよな…。』


「ところで、トレードでは、その局面においての判断の選択肢は
 『買う』、『売る』、『待つ(見送る)』、のわずか3手であるが…、
 後付け的に過去チャートを観ると『ここで買って、ここで売って』
 そして『ここでは耐えて』、『ここでは一旦、反対売買で利確して』、
 『ここでは再エントリーして』、『ここでは逆張りで入って』など、
 『絶対正解が存在しているかのように思える』ものじゃが…、
 過去チャートではない未来が未確定の現在進行形の動的チャートで
 『最善手』を常に100%判断する事はどんなに数理を駆使しても
 事実上、ほとんど不可能に近いことなのではあるまいかのう…。
 つまり、相場には『唯一無二の絶対正解』というものは
 存在していない、ということではあるまいか…。溜口剛太郎殿。」


『「ここで買って、ここで売って」てな事は、所詮、後付け講釈であり
 動いているリアル相場で全て100%正解し続ける事は不可能だろう。
 後付け講釈師には「じゃぁ、実際にトレードして見せてください。」
 と言ってやればよいのさ…。途端に化けの皮が剥がれるだろうよ。』


「相場の環境認識をして、手法に従って得れる結果や結論は、
 エッジという名の確率的に優位性のある可能性までであり、
 決して『絶対正解』という事ではないのじゃのう…。」


『……。』


「言葉を換えれば、トレードにおいて聖杯は存在していない故に
 手法には『確度の臨界』というものがあり、たとえば勝率80%でも
 100回のトレードで手法とおり執行しても20回は負けるという事で
 『負けることもある事を容認して』、損切りも駆使する必要がある、
 ということなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『……!』


「確かに明らかな判断ミスを犯してしまうという場合もあるが…。
 ともすると、常に絶対正解のあった学問に慣れ親しんだ我々は
 『負けたトレードには負けた理由が必ずある』と思い込みがちで、
 負けトレードのたびに修正を加えようとしたり、
 あるいは新たな別の手法へ変遷をしていく人がいるが、これは
 『トレードは確率的思考で臨むもの』という事が理解できていない
 ということになる場合もあるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『期せずして、いつのまにか絶対の聖杯を求めてしまっている、
 ということなんだろうけど…、「なぜ負けたんだろう。」と
 負けるたびに手法に修正を加えたり別の手法に変遷していては、
 確かにトレードの一貫性もあったものではないよな…。
 トレードの手法には本来的に『確度の臨界』というものがあり、
 負けたトレードはダメなトレードということではなく、
 確率的思考で臨むトレードでは「負けることもある事を容認して」
 ときに損切りも技術として駆使しながら、トレードは勝ち負け
 トータル収支で勝ちを目指すべきものなんだろうな…。』




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その246


先週のドル円は米CPIと米小売売上高で下落しましたが、
FOMC後に一時111円台へ上昇する展開になりましたね。


●今週(6月19日から23日)の主な予定

<6月19日(月)>

朝8時01分に英ライトムーブ住宅価格(6月)、
朝8時50分に日通関ベース貿易収支(5月)、
午後6時に欧建設支出(4月)、
などが予定されています。日貿易収支には一応注目です。


<6月20日(火)>

午前10時半に豪RBA議事録要旨、豪第1四半期住宅価格指数、
午後3時に独生産者物価指数(5月)、
午後4時半からカーニー英BOE総裁の発言、
午後5時に欧経常収支(4月)、
夜9時半に米第1四半期経常収支、
同夜9時半に加卸売売上高(4月)、
などが予定されています。
豪・米の指標と英BOE総裁の発言には注目です。
そして、フィッシャーFRB副議長の講演も予定されています。


<6月21日(水)>

朝8時50分に日銀金融政策決定会合議事録、
午後1時半に日全産業活動指数(4月)、
午後3時36分から日銀総裁の発言、
午後5時半に英財政収支(5月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜11時に米中古住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
日銀議事録要旨・米の指標には注目です。


<6月22日(木)>

朝6時にRBNZ政策金利、RBNZ声明、
午後3時にスイス貿易収支(5月)、
午後3時45分に仏企業景況感指数(6月)、
午後5時に欧ECB月報、
夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に加小売売上高(4月)、加小売売上高(除自動車 4月)、
夜10時に米住宅価格指数(4月)、
夜11時に欧消費者信頼感速報(6月)、
同夜11時に米景気先行総合指数(5月)、
などが予定されています。
NZ・加・米・欧の指標には注目です。
そして、EU首脳会議が予定されています。


<6月23日(金)>

午後3時45分に仏第1四半期GDP確報、
午後4時に仏製造業PMI速報(6月)、仏サービス業PMI速報(6月)、
午後4時半に独製造業PMI速報(6月)、独サービス業PMI速報(6月)、
午後5時に欧製造業PMI速報(6月)、欧サービス業PMI速報(6月)、
夜9時半に加消費者物価指数(5月)、
夜11時に米新築住宅販売件数(5月)、
などが予定されています。
仏・独・欧・加・米の指標には注目です。


<6月25日(日)>

イタリア地方選挙、決選投票



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(6月12日から16日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが97.20で始まり、96.31へ低下した後に
97.55へ反発して97.16で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.153%に低下しました。
NY原油先物(WTI)7月限は週レベルで44.74ドルへ低下しました。
NYダウは週間112.31ドル上昇、21384.28ドルで週の取引を終える。


<6月12日(月)>

報道
「仏国民議会(下院)選挙の1回目投票でマクロン大統領が率いる
 新党の共和国前進グループが、全577議席の約7割に当たる
 400議席を獲得の勢いで歴史的な大勝になる可能性。」
日経平均は92円安で寄り付き104円安で大引け。
報道「英保守党はDUPとの合意には至っていない。」
デービス英離脱担当相
「EU単一市場を離脱する方針を貫く。」
ムーディーズ
「英総選挙を受けてEU離脱交渉が遅れること懸念。
 財政赤字縮小の優先順位が下がることも格付けにはマイナス材料。
 ハードブレグジットが緩和されるとの見方はポジティブ。」
S&P
「仏マクロン新党勝利でユーロ圏成長見通し上方修正も。」
報道
「メリーランド州とワシントンDC、
 トランプ氏に重大な訴訟起こすと表明。」
報道
「トランプ大統領の新入国規制、SF連邦高裁が違法と判断。」
ウィルキンス加BOC上級副総裁
「カナダ中銀は刺激策の縮小が必要かどうか評価。
 現時点では刺激策が重要。直近の経済に励まされている。
 多様な成長が回復を力強く安定的にする。」
NYダウは36ドル安で取引を終える。


<6月13日(火)>

ムニューシン米財務長官(議会証言)
「第一目標は経済成長の促進。課題実施後に最低3%の成長を予想。
 より良い貿易協定と税制改革と規制緩和を望む。
 輸入縮小ではなく輸出を拡大したい。
 株高はトランプ大統領の経済政策への信頼感の表れ。
 債務上限引き上げを長引かせることを市場は望んでいない。
 債務上限が引き上げられない事態を想像したくはない。
 イエレンFRB議長とは生産的な協議をした。
 貿易交渉における最優先事項は現在はNAFTA。
 税制改革は税控除のカットを相殺する。」
日経平均は48円安で寄り付き9円安で大引け。
ショイブレ独財務相
「英国がEU離脱を撤回して復帰したい場合、扉は開かれている。」
加BOC総裁
「最近の経済データは勇気付けられるもの。
 住宅ローンの借り換えには少々の金利上昇を見込んだほうがよい。」
ECB
「外貨準備の一部をドルから人民元に移行。」
ムーディ−ズの米金融政策の見通し
「今年も来年も緩やかな利上げを継続。
 2019年までに約3%までの利上げも。」
ムニューシン米財務長官
「議会は8月の休会までに債務上限引き上げを。
 米金融システムの資本は潤沢。
 減税は中間所得層が目標で富裕層ではない。
 トランプ大統領の成長目標は予算巡る難しい決を断伴う公算。
 税制変更が税収に跳ね返ってくる効果の推計の
 ダイナミック・スコアリングは民主、共和で変わらない。」
報道
「セッションズ司法長官はロシア疑惑への関与を否定。」
NYダウは92ドル高で取引を終える。史上最高値を更新。


<6月14日(水)>

日経平均は75円高で寄り付き15円安で大引け。
英BBC
「英政府とDUPの交渉が来週に延期の可能性。」
米小売売上高と米CPIは市場予想より弱い。ドルが売られる。
EIA週間石油在庫統計では原油在庫が166.1万バレル減少。
原油先物が44ドル台へ下落。
ムニューシン米財務長官(議会証言)
「中国との経済対話に真剣に取り組んでいる。
 リバランスが必要なことを明白にしている。
 ロシアとはまだ経済対話はオープンではない。
 米国の外交姿勢において制裁は統合的手段。
 現時点ではロシアへの制裁は強化する意向。」
FOMC政策金利は0.25%の利上げで1.00-1.25%。
FOMC声明
「保有資産の再投資方針を維持、縮小計画を説明。
 カシュカリ総裁は金利据え置きを支持し反対票投じた。
 バランスシートは今年縮小を始める見通し。
 資産縮小は当初3ヵ月は月100億ドルのペース。
 (国債60億ドル、政府機関債等40億ドル)
 3ヵ月ごとに縮小額を100億ドル増やす。
 1年後には月額500億ドルの縮小へ。」
FOMC見通し
「今年あと1回の利上げ予想を維持。
 来年は3回の利上げ予想で変わらず。
 実質GDPは17年2.2%増(3月2.1%増)
 18年2.1%増(3月2.1%増)、19年1.9%増(3月1.9%増)、
 長期 1.8%増(3月1.8%増)、
 失業率は17年4.3%(3月4.5%)、18年4.2%(3月4.5%)、
 19年4.2%(3月4.5%)、長期4.6%(3月4.7%)、
 PCEは17年1.6%(3月1.9%)、18年2.0%(3月2.0%)、
 19年2.0%(3月2.0%)、長期2.0%(3月2.0%)
 PCEコアは17年1.7%(3月1.9%)、18年2.0%(3月2.0%)、
 19年2.0%(3月2.0%)、」
FOMCメンバーによる金利見通し(ドットチャート)
「2017年の中央値は1.375%、年内あと1回の利上げ。
 2018年の中央値は2.125%、来年3回利上げ。」
イエレン議長
「適切な時期になれば保有資産の正常化に着手。
 コアインフレは小幅に低下した。
 引続き緩やかな利上げが正当化される。
 経済は我々の目標に向かって進展。引続き緩やかな成長を見込む。
 バランスシート縮小を年内に開始する。
 資産縮小の上限設定は金利変動を抑制へ。
 資産縮小の終了は恐らく数年先に。
 数回のインフレ指標に過剰反応しないことが重要
 今日のCPI、多くの分野で弱さ示した。雇用は強い。
 経済は回復を示している。賃金の伸びが依然として低い。
 インフレが上向いた証拠はない。
 保有資産の縮小は比較的早期の実行あり得る。」
NYダウは46ドル高。史上最高値を更新。


<6月15日(木)>

日経平均は67円安で寄り付き51円安で大引け。
英BOE
「政策金利据え置きは5対3で決定。
 サンダース、マカファティ、フォーブス委員が利上げ主張。
 資産買入枠の据え置きは全員一致。
 CPIのオーバーシュートが従来予想より大きくなる懸念。
 タカ派メンバーは労働市場のゆるみが減少していると分析>
 ハト派メンバーは消費落ち込みがどの程度続くのか不透明と分析。」
トランプ大統領
「GDP、とても良い数字を近く発表へ。」
報道
「米上院がロシアとイランへの制裁を強化する法案を可決。」
報道
「米議会予算局は予算と経済に関する最新の予測を29日、
 トランプ大統領の18会計年度の予算教書に関する分析を
 7月半ばにそれぞれ発表する。」
報道
「ユーロ圏財務相会合でギリシャ同国への85億ユーロの追加融資を
 7月から実行再開することで合意。
 ギリシャは同月に予定していた約70億ユーロの国債償還に充てる。
 同国のデフォルト不安が後退し、金融危機の再燃はひとまず回避。」
NYダウは14ドル安で取引を終える。


<6月16日(金)>

日経平均は99円高で寄り付き111円高で大引け。
日銀
「現状の金融政策の維持を決定。
 長短金利操作(賛成7反対2)、反対は佐藤委員、木内委員。
 短期、政策金利残高に−0.1%適用。
 長期、10年物がゼロ%程度で推移するように買い入れ、
 額について概ね現状程度のペース(保有残高増加年額80兆円)目途。
 資産買い入れ(賛成7反対2)なついては、
 EFT・ Jreitはそれぞれ年間約6兆円、年間約900億円。
 CP・社債はそれぞれ年間約2.2兆円、年間約3.2兆円。
 我が国の経済は緩やか拡大を続けるとみられる。
 国内需要は企業、家計両部門において前向き循環メカニズム持続。
 輸出は海外経済の改善を背景に緩やかな増加。
 リスク要因は米経済政策運営と国際金融市場に及ぼす影響、
 および新興国、資源国経済動向、英EU離脱など。
 2%物価安定目標実現と安定的な持続に必要な時点まで
 長短霧操作付き量的質的緩和を継続。」
黒田日銀総裁
「景気は緩やかな拡大に転じつつある。
 2%目標に向けた動き維持のため必要な政策調整行う。
 デフレマインドの転換に時間がかかっている。
 賃金上昇圧力は着実に高まっている。
 物価上昇率は先行き緩やかに高まっていく。
 国債買い入れ額はある程度の幅をもって変動してきている。
 あらかじめ国債買い入れ額を変えていくこと考えていない。
 現時点で出口の収支試算公表するのはかえって混乱招く。」
英FT紙
「EU離脱交渉で英国はEUから996億ユーロの支払いを
 請求される見込み。」
トランプ大統領
「米証券取引委員会SECの委員にへスター・ピアース氏を
 指名する可能性がある。」
ミネアポリス連銀総裁
「バランスシート縮小の開始時期を示すことを望んだ。
 コアインフレの鈍化が一時的なのかは分からない。
 2%の目標に接近しているようには見えない。
 完全雇用を達成したかは不明。
 インフレ指標確認のため利上げを遅らすべきだった。」
アトランタ連銀「GDPナウ」第2四半期予想を2.9%に下方修正。
NY連銀モデルの第2四半期米GDP見通しは1.9%に下方修正。
ダラス連銀総裁
「インフレは現在、非常に抑制されている。2%以下にいる。
 第1四半期GDPは弱かったが今年残りは回復を見込む。
 今年は2%成長を見込む。
 追加利上げには非常に注意深く、かつ、忍耐強くあるべき。
 インフレの改善を確認する必要がある。
 バランスシート縮小は年末より前に開始を。
 これで利上げが打ち止めとは見ていない。 
 利上げの前にインフレ改善を確認したい。
 現在の金利水準は心地よい。」
NYダウ24ドル高。史上最高値を更新。



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は週初12日に110.32レベルで始まり、ロンドンフィッ
クスにかけて109.63へ下落しましたが、その後、切り返して、14日の
ロンドン時間にかけて110.34へ反発する展開になりました。その後、
米CPIと米小売売上高が弱い結果となったことを背景に反落して109
円台を割り込み、その後のFOMCの発表直後に週安値となる108.82へ
下落しましたが、その後、切り返して、109円台半ばでの揉み合いを経
た後に15日のロンドン時間から上伸して16日のロンドン時間かけて
週高値となる111.41へ上昇する展開になりました。その後、NY時間
から反落して110.87レベルで週取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初12日に1.1208レベルで始まり、1.1200を
挟む揉み合いになりましたが、14日の米CPIと米小売売上高が弱い結
果となったことを背景に反発してNY時間前半に週高値となる1.1295
へ上昇する展開になりました。その後、FOMCの発表の後に反落して
揉み合いながらも軟調傾向で推移して、15日のNY時間前半にかけて
週安値となる1.1132へ下落する展開になりました。その後、切り返し
て小幅な揉み合いを経た後に16日のロンドン時間から反発して1.1197
レベルで週の取引を終えました。



●今週(6月19日から6月23日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは111.00の「00」ポイント
を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は先週高値でもある
16日高値の111.41、さらに上昇した場合は2日の高値111.72、ここを
上抜けた場合は112.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合は5月
24日の高値112.12から3月31日の高値112.19を巡る攻防が注目さ
れます。
一方、下落した場合は、まずは16日の安値110.64を巡る攻防が注目
されます。ここを下抜けた場合は14日の高値110.34、ここを下抜けた
場合は110.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は14日FOMC
後の戻り高値109.86、ここを下抜けた場合は12日の安値109.63を巡
る攻防が注目されます。


今週のドル円相場は経済指標では、19日の日通関ベース貿易収支、
20日の米第1四半期経常収支、21日の日銀金融政策決定会合議事録と
米中古住宅販売件数、22日の米新規失業保険申請件数と米景気先行総
合指数、23日の米新築住宅販売件数、などが注目されます。


先週、注目の米FOMCでは、「バランスシートは今年縮小を始める見通
し。資産縮小は当初3ヵ月は月100億ドルのペース。」などが示される
とともに、FOMCメンバーによる金利見通し (ドットチャート)では
「2017年の中央値は1.375%、年内あと1回の利上げ。2018年の中央
値は2.125%、来年3回利上げ。」などが示されて、そして、イエレン
FRB議長の会見では「保有資産の縮小は比較的早期の実行あり得る。」
として、9月からの資産縮小の方針が示唆され、NYダウが史上最高値
を更新して堅調に推移したことも背景にドルが買われる展開になりま
した。

ただ、米CPIや小売売上高など、ここのところの米重要経済指標には
弱い結果も散見されているとともに、米10年債利回りが週間ベースで
は低下していることもあり、FEDの金融正常化への道筋に強引さを指
摘する声もあるようです。

Don't fight the Fed.(FEDには逆らうな)と言われていて、FEDの方針
には素直に従うべきとされていますが、今後の米重要経済指標および
米要人発言、そして米10年債利回りの動向が注目されるとともに、
価格の動きの事実をしっかり観てトレードしていきたいものです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合は、まずは15日の東京時間の
戻り高値1.1228から12日の高値1.1232を巡る攻防が注目されます。
ここを上抜けた場合は8日の高値1.1269、さらに上昇した場合は7日
の高値1.1282から14日のFOMC後の高値1.1289、ここを上抜けた場
合は先週高値でもある14日高値1.1295から1.1300の「00」ポイント
さらに上昇した場合は2016年9月8日の高値1.1327、ここを上抜け
た場合は2016年8月18日の高値1.1366を巡る攻防が注目されます。
一方、下落した場合、まずは16日のロンドン時間の押し安値1.1157
を巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合15日の安値1.1132
さらに下落した場合は5月30日の安値1.1109から1.1100の「00」ポ
イント、ここを下抜けた場合は5月18日の安値1.1075、さらに下落し
た場合は5月8日の高値1.1022を巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、22日の欧消費者信頼感速報、
23日の仏第1四半期GDP確報と仏・独・欧の製造業PMI速報と仏・
独・欧のサービス業PMI速報、などが注目されますが、対ドル通貨ペ
アとして、20日の米第1四半期経常収支、21日の米中古住宅販売件
数、22日の米新規失業保険申請件数と米景気先行総合指数、23日の
米新築住宅販売件数、などが注目されます。


先週のユーロドルは、週間ベースで上と下へ「行って来い」の相場展
開になりましたが、15日に「ユーロ圏財務相会合でギリシャ同国への
85億ユーロの追加融資を7月から実行を再開することで合意。」となっ
て、ギリシャの7月懸念は後退することとなりました。

前週のECB理事会後にIMM通貨先物でのユーロの買い越しが減少す
るかと思われましたが、6月13日終了週としてユーロの買い越しは
ネットで79,053枚に増加する状況になりました。

引き続き欧州を巡る政治リスクには留意が必要ではありますが、今週
初はマクロン大統領が率いる新党の共和国前進グループの仏国民議会
(下院)選挙の決選投票での獲得議席数が注目されます。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その246 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十六話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。先週のドル円は14日の米CPIと米小売売上高が
 弱い結果となったことで109円台を割り込み、その後のFOMCの
 発表直後に週安値となる108.82へ下落したが、その後に切り返して
 16日ロンドン時間に一時111.41へ上昇する展開になったよな…。』


「ふむ。そうであったのう…。溜口剛太郎殿。
 FOMC発表直後には一時セル・ザ・ファクトの動きも見られたが、
 FOMCでは、『バランスシートは今年縮小を始める見通し。
 資産縮小は当初3ヵ月は月100億ドルのペース。』などが示され、
 FOMCメンバーによる金利見通し (ドットチャート)では
 『2017年の中央値は1.375%、年内あと1回の利上げ。
  2018年の中央値は2.125%、来年3回利上げ。」となり、
 そして、イエレンFRB議長の会見では「保有資産の縮小は比較的
 早期の実行あり得る。」として、9月からの資産縮小方針が示唆され
 ドル円は16日にかけて一時111.41へ上昇する展開になったのう。」


『NYダウは最高値を更新するも、米10年債利回りは低下傾向にあり
 そして、ここのところ米CPIや小売売上高など米重要経済指標には
 芳しくない弱い結果もみられていることで…、
 FEDの金融正常化への道筋に強引さを指摘する声もあるようだが…
 今後のドル円はどんな相場展開になるのかねぇ…。ジイさん。』


「ふむ…。『 Don't fight the Fed. 』という言葉があるように、
 FEDの方針に逆らうべきではないとされておるが…、
 今後の米重要経済指標の結果、及びダウと米10年債利回りの動向が
 注目されるとともに、米要人発言の変化が注目されようのう…。
 予想や思惑をすることなく、価格の動きの事実をしっかり観て
 トレードしていきたいものじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『ふーん。なるほど「 Don't fight the Fed. 」ねぇ…。
 さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?』


「ふむ。前回は『投資の世界の不思議』のお話をさせてもらったが、
 少しばかり続きがあってのう。今日はそのお話をさせてもらおう。」


『まぁ、よろしい。聞いてやろうじゃないか…、ジイさん。』


「前回、溜口剛太郎殿が、6月6日の日経新聞の一面のコラムの中に
 『企業の長期の利益水準からみた米国株の割高さは、
  大恐慌が始まった1929年の「暗黒の木曜日」に迫ってきた。』と
 書いてあったとお話されておったが…、
 その他にも、『ブラック・マンデー』の事例もあるように、
 株価はときに突如として大暴落することがあるものなのじゃのう。」


『まぁな。バブルの崩壊を含めて、株価はときに世界的な
 歴史的大暴落になることがあるものだよな…。ジイさん。』


「ふむ…。バブルと言えば、古くは17世紀にオランダで起こった
 チューリップ・バブルや、バブルの語源にもなったとされる
 18世紀のサウスシー・バブルが有名であるが…、
 近代ではITバブルが記憶に新しく、『バブルはいつか必ず崩壊する』
 と言われることがあるのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『……。』


「バブル崩壊の予兆としては、ヒンデンブルク・オーメンが有名で、
 今年の6月13日に2年ぶり発生したことで話題となっておったが、
 https://www.j-cast.com/2017/06/14300576.html
 ヒンデンブルク・オーメンで必ず大暴落となるわけではないものの
 バブル的株価はやがて大きな調整となることがあるものじゃ…。」


『市場におけるバブルはこれからも「生成と崩壊を繰り返していく」
 ものなんだろうな…。ジイさん。
 最近話題の仮想通貨バブルも一度は崩壊するかもしれないな…。』


「ふむ…。『バブルはいつか必ず崩壊する』ということは、
 おそらくは相場の世界の真実(事実)であろうが…、
 17世紀にオランダで起こったチューリップ・バブル崩壊のように
 二度と再び『復興とならない大暴落』もあるものの、
 金融や株価など『主幹市場における大暴落は必ず再生する』
 という事実(史実)は、ある意味『投資の世界の不思議』と言っても
 よいのではあるまいかのう…。溜口剛太郎殿。」


『まぁ、言われてみれば「暗黒の木曜日」も「ブラックマンデー」も
 そして、「ITバブル崩壊」も「リーマン・ショック」の歴史的暴落も
 ある程度時間は要しはしたが再生していくことになったからな…。
 大暴落の最中では市場も終わりかと恐怖で買えないものだが、
 タイム・マシンがあったなら、大暴落の激震後のバーゲンセールで
 今思えば、密かに株を買い持ちしておきたかったくらいだぜ…。』


「ふむ…。じつは世の投資家で巨万の富を得た人達の中には、
 バブルの上昇気流に乗り、うまく売り抜けた人達とともに…、
 タイム・マシンならずとも、歴史的な大暴落の後に
 しっかりと買い持ちをした人達がいるのじゃのう…。」


『天才的な蛮勇の逆張り野郎か、値ごろ感がたまたま当たっただけか
 ただ運が良かっただけ、なんじゃないのかなぁ…。』


「いや…。そうではないのじゃよ。溜口剛太郎殿。
 彼らは歴史的な『ある事』を知っていたのじゃ…。」


『えっ。なんだよそれは。歴史的な「ある事」って…。』


「ふむ…。金融や株価など主幹市場における世を震撼させるほどの
 歴史的な大暴落では、中銀が対策に動いたり政府が財政出動に動き
 『中銀や政府が総力を挙げて市場回復に努める』ということを
 彼らは歴史的に知っておったというわけなのじゃのう…。
 そして彼らは、中銀や政府が対策に動き始めたことを確認して
 買い出動したわけじゃが…、蛮勇の逆張りや、単なる値ごろ感で
 買い持ちしたわけではないということじゃ…。」


『……!』


「各国中銀や政府による市場押上げの力より強いものはあろうか…。
 彼らはこれを知っていて、確認の後に買いを実行したわけじゃ。」


『市場におけるバブルはこれからも『生成と崩壊』を繰り返して、
 「バブルはいつか必ず崩壊する」であろうが…、
 また一方、「中銀や政府が総力を挙げて市場回復に努める」とき、
 「主幹市場における大暴落は必ず再生する」ということは、
 「投資の世界の不思議」ならずとも、トレーダーとして
 歴史が証明している事実と知っておいてもよさそうだな…。」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

FX トレードと凡事のお話 その245


先週の英総選挙では英保守党が318議席と過半数割れになりました。
さて今週は14日深夜の米FOMCが注目の焦点になります。



●今週(6月12日から16日)の主な予定

<6月12日(月)>

※ 豪が女王誕生日で休場。

朝8時50分に日機械受注(4月)、日国内企業物価指数(5月)、
深夜3時に米月次財政収支(5月)、
などが予定されています。日機械受注には一応注目です。


<6月13日(火)>

朝8時50分に日第2四半期大企業全産業景況判断BSI、
同8時50分に日第2四半期大企業製造業景況判断BSI、
午前10時半に豪NAB企業景況感指数(5月)、
午後2時半に仏第1四半期非農業部門雇用者数改定値、
午後5時半に英消費者物価指数(5月)、英生産者物価指数コア(5月)、
同午後5時半に英小売物価指数(5月)、
午後6時に独ZEW景気期待指数(6月)、
同午後6時に欧ZEW景気期待指数(6月)、
夜9時半に米生産者物価指数(5月)、米生産者物価指数コア(5月)、
などが予定されています。
英・独・欧・米の指標には注目です。
そして、OPEC月報の公表と
ムニューシン財務長官の公聴会(上院)が予定されています。


<6月14日(水)>

朝7時45分にNZ第1四半期経常収支、
午前11時に中国鉱工業生産(5月)、中国小売売上高(5月)、
午後1時半に日鉱工業生産確報(4月)、
午後3時に独消費者物価指数改定値(5月)、
午後5時半に英失業者数(5月)、英失業率(5月)、英ILO失業率(4月)、
午後6時に欧鉱工業生産指数(4月)、
午後8時に米MBA住宅ローン申請指数、
夜9時半に米消費者物価指数(5月)、米消費者物価指数コア(5月)、
同夜9時半に米小売売上高(5月)、米小売売上高(除自動車 5月)、
夜11時に米企業在庫(4月)、
深夜3時に米FOMC、米FOMC声明、
深夜3時半からイエレンFRB議長の定例会見、
などが予定されています。
中国・独・英・欧・米の指標には注目です。


<6月15日(木)>

朝7時45分にNZ第1四半期GDP、
午前10時半に豪新規雇用者数(5月)、豪失業率(5月)、
午後3時45分に仏消費者物価指数改定値(5月)、
午後4時半にスイスSNB政策金利、スイスSNB声明、
午後5時半に英小売売上高指数(5月)、
午後6時に欧貿易収支(4月)、
午後8時に英BOE政策金利、英BOE議事録、
夜9時半に米NY連銀製造業景況指数(6月)、
同夜9時半に米フィラデルフィア連銀製造業指数(6月)、
同夜9時半に米新規失業保険申請件数、
同夜9時半に米輸入物価指数(5月)、米輸出物価指数(5月)、
同夜9時半に加製造業出荷(4月)、
夜10時15分に米鉱工業生産(5月)、米設備稼働率(5月)、
夜11時に米NAHB住宅市場指数(6月)、
早朝5時に対米証券投資(4月)、
などが予定されています。
NZ・豪・スイス・英・米の指標には注目です。
そして、ユーロ圏財務相会合も予定されています。


<6月16日(金)>

朝7時45分にNZ企業景況感(5月)、
正午前後(時間未定)に日銀金融政策の発表、
午後3時半から黒田日銀総裁の定例会見、
午後6時に欧消費者物価指数確報(5月)、
夜9時半に米住宅着工件数(5月)、米建設許可件数(5月)、
同夜9時半に加国際証券取引高(4月)、
夜11時に米ミシガン大学消費者信頼感指数速報(6月)、
同夜11時に米LMCI労働市場情勢指数(5月)、
などが予定されています。
日・欧・米の指標には注目です。
そして、EU財務相理事会も予定されています。


<6月18日(日)>

仏国民議会下院選挙の決選投票が予定されています。



欧州などの国債入札予定時間につきましては
http://jp.investing.com/economic-calendar/
が参考になります。



■先週(6月5日から9日)の主な出来事や要人発言


先週は、ドルインデックスが96.70で始まり、96.47へ低下した後に
反発して97.24で週の終値になりました。
米10年債利回りは週レベルで2.202%に上昇しました。
NY原油先物(WTI)7月限は週レベルで45.83ドルへ低下しました。
NYダウは週間65.68ドル上昇、21271.97ドルで週の取引を終える。


<6月5日(月)>

報道「日本時間4日午後6時過ぎにロンドンでテロ、7人死亡。」
日経平均は41円安で寄り付き6円安で大引け。
報道「イランとカタールとの関係に対する問題で、サウジアラビア、
UAE、エジプト、バーレーンがカタールと国交断絶。」
スイス・独が休場。
英ユーガブ調査「英保守党305、労働党268議席を獲得する見込み。」
アトランタ連銀にボスティック新総裁が就任。
ISM非製造業の担当責任者ニーブス氏
「企業は上向きを維持。価格決定力が無くなった事実は現在はない。」
ホワイトハウス
「トランプ大統領はコミー前FRB長官の議会証言に対して、
 拒否する行政特権を行使しない。」
NYダウは22ドル安で取引を終える。


<6月6日(火)>

日経平均は48円安で寄り付き190円安で大引け。2万円台割り込む。
ホワイトハウスのマークショート議会担当補佐官
「8月の議会休会の前に連邦債務の上限引き上げを実施するよう望む。
 税制について中立が重要であるが、より重要なものは成長である。
 減税については米経済を前進させるために重要と確信している。」
豪RBA
「政策金利の現行1.50%での据え置きは
持続的な経済成長見通しと合致するもの。
CPIの長期的な目標達成に寄与。豪ドル高は経済の調整を複雑化。
雇用情勢はまちまち。賃金の伸びは総じて弱いが雇用の伸びは強い。
実質賃金の伸びの弱さが消費を抑制する。
活発な住宅投資はやや緩み始めるサインが出ている。」
英テレグラフ紙「支持率は英保守党が41%、英労働党が40%。」
中国「人民元安定のために米国債購入を増額する用意。」
ムニューシン米財務長官
「トランプ大統領は対中貿易不均衡を明確に問題視。
 対中不均衡の是正へ輸出押し上げが必要。
 短期的には中国経済に懸念はない。
 中国が市場をオープンにするか注視している。
 税制改革で上下議員と毎週協議を行っている。
 我々の政権では為替を真剣に取り扱っている。」
トランプ大統領
「史上最大規模の減税を目指す。国境の壁は建設する。
 惨事になる前にオバマケア代替措置が必要。」
NYダウは47ドル安で取引を終える。


<6月7日(水)>

日経平均は28円安で寄り付き4円高で大引け。
OECD経済見通し
「米国の成長率、今年は2.1%、来年は2.4%と予想。
 日本の成長率、今年は1.4%、来年は1.0%と予想。
 ユーロ圏の成長率、今年は1.8%、来年は1.8%と予想。」
ECB関係筋
「ECBが草案で2019年までのインフレ見通しを下方修正へ。
 インフレ率は2019まで各年1.5%程度となる公算。」
ユーロが一時急落。
ロイター「日銀が景気判断引き上げを検討、来週にも決定へ。」
EIA週間石油在庫統計では原油が329.5万バレル増。
原油先物は45.72ドル台。
報道「スペイン最大手サンタンデール銀が
経営危機のバンコ・ポピュラール・エイパニョール銀を買収救済。」
コミー前FBI長官(議会証言の事前テキスト)
「トランプ大統領が1月27日に自身をディナーに招待。
 トランプ大統領は忠誠を要求。
 2月14日の会合ではトランプ大統領はフリン氏の捜査終了を希望。
 3月30日の電話ではトランプ大統領自身が捜査対象ではないことを
 周知させる方策を探すよう要請。(命令ではなく要請)」
報道「トランプ大統領が新FBI長官に
元司法省高官のクリストファー・レイ氏を指名。」
NYダウは37ドル高で取引を終える。


<6月8日(木)>

早朝に北朝鮮が元山付近から日本海に向け複数のミサイルを発射。
日経平均は63円高で寄り付き75円安で大引け。
麻生財務相
「2%は目標として持っておかなければならない。
 消費増税は予定通りやらせていただきたい。」
ホワイトハウス関係筋
「トランプ大統領がセッションズ司法長官を解任する計画はない。」
ECB政策金利は0.00%に据え置き。上下限金利も−0.4%と+0.25%。
ECB
「金利追加引き下げを示唆するガイダンスを削除。
 金利は長期にわたり現行水準に維持する見込み。
 資産購入額は12月まで月額600億ユーロ、必要に応じ延長。」
ドラギECB総裁
「現行の金利水準はQE終了まで続ける。
 600億ユーロ規模のQEは少なくとも12月まで実施。
 成長へのリスク評価をほぼ均衡に上方修正。
 基調インフレ圧力は依然として低調。極めて大規模な緩和が必要。
 インフレ見通しの改定は主にエネルギー価格によるもの。
 今回の決定で反対はなかった。
 今後のテーパリングの方針について議論しなかった。
 ガイダンスの変更はデフレリスクが無くなったことが背景。
 ECBは必要なら依然として金利を引き下げることも可能。」
ECBスタッフ予測
「2017年の成長見通しを1.8%から1.9%に引き上げ。
 2018年の成長見通しを1.7%から1.8%に引き上げ。
 2019年の成長見通しを1.6%から1.7%に引き上げ。
 2017年のインフレ見通しを1.7%から1.5%に引き下げ。
 2018年のインフレ見通しを1.6%から1.3%に引き下げ。
 2019年のインフレ見通しを1.7%から1.6%に引き下げ。」
コミー前FBI長官(上院議会証言)
「自分は述べる立場にない。
 (大統領がロシア疑惑の捜査の妨害を試みたかとの質問に)
 大統領は選挙でのロシア疑惑の捜査をやめるよう要請していない。
 大統領が会合について嘘をつくだろうと懸念した。
 それが記録を取った理由。
 大統領はフリン氏捜査の中止を命令しなかった。
 フリン氏に関する大統領の言葉を指示と受け止めた。
 特別検察官の設置につながると思いメモ流出を望んだ。」
黒田日銀総裁(講演原稿)
「物価安定目標の達成にはなお距離がある。
 すでにデフレではなくなっている。
 政策は日本経済を正しい方向に導くもの。
 為替レートの変動を引き続きモニターして行く。
 日銀は為替レートの安定を目的に政策を運営しない。
 為替レート、均衡レンジからの逸脱は懸念になり得る。
 量的・質的緩和は狙い通りの効果。
 今年と来年は1.5%程度の成長に。労働市場は引き続き改善。
 個人消費は期待したほど強くない。
 日銀はこれまで物価水準目標を真剣に検討したことがない。」
NYダウは8ドル高で取引を終える。


<6月9日(金)>

英総選挙の出口調査
「与党保守党が第一党確保も単独過半数に届かず
 314議席(−17議席)を獲得の見込み。
 労働党は266議席(+34議席)の見込み。」
ポンドが急落。
日経平均は43円高で寄り付き104円高で大引け。2万円台を回復。
英BBC「メイ英首相は辞任する意向はない。」
英の株式市場(FTSE100)は一時1%超の上昇。
英選挙結果「与党保守党が318議席、労働党が262議席。」
英ガーディアン紙「メイ英首相は首相続投でDUPと暫定的に合意。」
メイ英首相
「今すぐに組閣を開始する。
 DUP(英北アイルランドのプロテスタント系民主統一党)と協力。
 EU離脱交渉は10日以内に開始へ。」
スペイン・カタルーニャ自治州首相
「独立を問う住民投票を10月1日に実施へ。」
報道「メイ内閣、主要閣僚は全て留任へ。」
アトランタ連銀「GDPPナウ」第2四半期予想を3.0%に下方修正。
ムニューシン米財務長官
「通貨操作をモニターすることは重要
 NAFTAの見直しは米、カナダ両国にとってポジティブ。
 8月の休会までに債務上限引き上げを望む。
 年内に税制改革を成し遂げることにコミットしている。
 税制改革よりも優先するものはない。
 税収の下げをあまり懸念していない。
 コミー氏がメモをリークしていたのは驚きだった。」
トランプ大統領
「コミー氏の証言では司法妨害も共謀も示されなかった。」
NYダウは89ドル高で取引を終える。


<6月10日>

英紙テレグラフ(電子版)
「英保守党員の3分の2近くがメイ氏は辞任すべきと考えている。
 保守党内の重鎮らが党首交代の可能性を含め態勢立て直しを協議。」



<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初5日に110.36レベルで始まり、揉み合いを経た
後にしだいに軟調傾向で推移して7日のロンドン時間前半に週安値と
なる109.11へ下落する展開になりました。その後、切り返して、8日
の東京時間序盤に110.01へ反発しましたが、その後、東京時間終盤に
かけて109.38へ反落する展開になりました。その後、再び切り返して
揉み合いながらも堅調傾向で推移して、9日のNY時間序盤にかけて週
高値となる110.81へ上昇しましたが、その後、反落して110.33レベ
ルで週の取引を終えました。


<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初5日に1.1272レベルで始まり、1.12台前半
から1.12台後半を範囲とする揉み合いになりましたが、7日のロンド
ン時間に1.1204へ下落した後にNY時間前半に1.1282へ反発する上下
動になりました。その後、1.25台半ばから1.25台後半の揉み合いにな
りましたが、8日のロンドン時間前半から反落して、ECBの政策金利
発表とドラギECB総裁の会見で上下動となるも、しだいに軟調推移と
なって9日のNY時間序盤に週安値となる1.1166へ反落する展開にな
りました。その後、反発して1.1196レベルで週の取引を終えました。




●今週(6月12日から6月16日)のドル・円・ユーロの注目点


<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは先週高値でもある9日の
高値の110.81を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は
111.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合は2日の高値111.72、
ここを上抜けた場合は112.00の「00」ポイント、さらに上昇した場合
は5月24日の高値112.12から3月31日の高値112.19を巡る攻防が
注目されます。
一方、下落した場合は、まずは110.00の「00」ポイントを巡る攻防が
注目されます。ここを下抜けた場合は9日の安値109.76、さらに下落
した場合は8日安値109.38、ここを下抜けた場合は7日の安値109.11
から109.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は4月18日安値
108.32、ここを下抜けた場合は4月17日の安値108.13を巡る攻防が
注目されます。


今週のドル円相場は経済指標およびイベントでは、12日の日機械受注
13日の米生産者物価指数とムニューシン財務長官の公聴会(上院)、
14日の中国鉱工業生産と中国小売売上高と米消費者物価指数と米小売
売上高と米FOMCと米FOMC声明とイエレンFRB議長の定例会見、
15日のNY連銀製造業景況指数とフィラデルフィア連銀製造業指数と
米新規失業保険申請件数と米鉱工業生産と米NAHB住宅市場指数と
対米証券投資、16日の日銀金融政策の発表と黒田日銀総裁の定例会見
と米住宅着工件数と米建設許可件数とミシガン大学消費者信頼感指数
速報と米LMCI労働市場情勢指数、などが注目されます。


先週の英国の総選挙ではメイ首相率いる英保守党が318議席と過半数
割れになり、北アイルランドのプロテスタント系民主統一党の協力の
もと政権運営をしていくことになりましたが、10日の英紙テレグラフ
(電子版)によれば「英保守党員の3分の2近くがメイ氏は辞任すべきと
考えている。保守党内の重鎮らが党首交代の可能性を含め態勢立て直
しを協議している。」と報じていてメイ首相の前途は多難なようです。

また、EU離脱に伴う清算金や、英国に住むEU市民の権利保護、新た
な自由貿易協定(FTA)の大枠など、項目だけで5000を超える(日経10
日の記事)と言われている英国のEUとの交渉も多難が予想されます。
英国を巡るリスクには引き続き留意が必要なようです。


さて、先週のコミー前FBI長官の上院情報特別委員会での証言は何と
か無事に通過した印象ですが、今週は14日の米消費者物価指数と米小
売売上高と米FOMCおよびFOMC金利予測(ドットチャート)とイエ
レンFRB議長の定例会見が注目の焦点になります。


今回のFOMCでの利上げは確実視されていますが、3月時点での失業
率の長期予測の中央値4.7%に対して5月の雇用統計では4.3%に改善
したその一方で賃金上昇が加速しない労働市場、また、利上げ判断で
重視するとするPCE物価指数は4月分で前年同月比+1.7%と予測の
+2%に届かない状況、そして米CPIの4月は1.9%と2%を割り込んで
いる状況となっていて、FOMCの金利予測(ドットチャート)が注目
されます。その結果とイエレンFRB議長の定例会見での今後の経済見
通しと利上げ見通し次第ながら、場合によってはセル・ザ・ファクト
となる可能性もありそうです。



<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは9日のロンドン時間
の戻り高値1.1216を巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は
9日の高値1.1237、さらに上昇した場合は8日の高値1.1269、ここを
上抜けた場合は7日の高値1.1282から2日の高値1.1285、さらに上昇
した場合は1.1300の「00」ポイント、ここを上抜けた場合は2016年
9月8日の高値1.1327、さらに上昇した場合は2016年8月18日の高
値1.1366、ここを上抜けた場合は1.1400の「00」ポイントを巡る攻防
が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは9日の安値1.1166を巡る攻防が注目さ
れます。ここを下抜けた場合は5月30日の安値1.1109から1.1100の
「00」ポイント、さらに下落した場合5月18日の安値1.1075、ここ
を下抜けた場合は5月8日の高値1.1022、さらに下落した場合1.1000
の「000」ポイントを巡る攻防が注目されます。


今週のユーロドル相場は経済指標では、13日の独・欧ZEW景気期待
指数、14日の独消費者物価指数改定値と欧鉱工業生産指数、16日の
欧消費者物価指数確報、などが注目されますが、対ドル通貨ペアとし
て、13日の米生産者物価指数とムニューシン財務長官の上院公聴会、
14日の中国鉱工業生産と中国小売売上高と米消費者物価指数と米小売
売上高と米FOMCと米FOMC声明とイエレンFRB議長の定例会見、
15日のNY連銀製造業景況指数とフィラデルフィア連銀製造業指数と
米新規失業保険申請件数と米鉱工業生産と米NAHB住宅市場指数と
対米証券投資、16日の米住宅着工件数と米建設許可件数とミシガン大
学消費者信頼感指数速報と米LMCI労働市場情勢指数、などが注目さ
れます。


さて、先週のECB理事会ではガイダンスから利下げの可能性を示す文
言が削除され、景気見通しでは「下振れリスクが残る」から「概ね均
衡」になりましたが、「必要なら量的緩和を拡大」の表現は残されると
ともに、2019年までの成長見通しは上方修正されるもインフレ見通し
は下方修正されて、そして、ドラギECB総裁の会見で「現行の金利水
準はQE終了まで続ける。(中略)基調インフレ圧力は依然として低調。
極めて大規模な緩和が必要。今後のテーパリングの方針について議論
しなかった。ECBは必要なら依然として金利を引き下げること可能。」
と緩和姿勢の継続を示したことで、ユーロドルは揉み合いながらも、
やや軟調な相場展開になりました。


シカゴマーカンタイル取引所(CME)のIMM通貨先物ポジションによる
投機筋のユーロの買い越しが5月30日時点で約6年ぶりの高水準の
7万2869枚になっていましたが、先週のECB理事会及びドラギECB
総裁の会見を経て買い越しが減少したと思われます。

伊では来春と目されていた総選挙が早ければ年内にも実施される可能
性が浮上してきたとともに、9日にスペイン・カタルーニャ自治州首相
が「独立を問う住民投票を10月1日に実施へ。」と発表して、欧州を
巡る政治リスクには引き続き留意が必要なようです。




さて今回は、トレードと凡事のお話 その245 です。


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか…。


今回は「トレードと凡事」その第二百四十五話です。


それでは、はじまり、はじまり〜。^^



『おい、ジイさん。英国の氷の女王とも言われていたメイ英首相の
 前倒しの総選挙という大きな賭けは失敗して、英保守党は過半数を
 割り込みハングパーラメントとなって、DUP(民主統一党)が協力して
 政権運営をすることになったようだな…。』


「ふむ。英総選挙ではそのような結果になってしまったのう…。
 10日の英紙テレグラフ(電子版)によれば
 『英保守党員の3分の2近くがメイ氏は辞任すべきと考えている。
  保守党内の重鎮らが党首交代の可能性を含め態勢立て直し協議。』
 と報じていて、メイ英首相の前途は多難となりそうじゃのう…。」


『英総選挙を巡る余波にはまだ注意していた方がよさそうだな…。
 一方、先週のイベントの1つのコミー前FBI長官の上院情報特別委
 員会での証言では『大統領から要請は受けたが命令ではなかった。』
 として、何とか無事に通過したという印象だけど…、
 さて、今週はいよいよ米FOMCがあるが、どうなるんだろうね。』


「ふむ…。今回のFOMCでの利上げは既に確実視されており、
 むしろ利上げしないと市場が混乱することになろうが…、
 失業率は長期予測の中央値より改善するも、賃金上昇が加速しない
 労働市場、また、PCE物価指数は4月分で前年同月比+1.7%と
 予測の+2%に届かない状況、そして米CPIの4月は1.9%と
 2%を割り込んでいる状況となっていて…、
 FOMCの金利予測(ドットチャート)が注目されるのう…。
 その結果と、イエレンFRB議長の定例会見での今後の経済見通しと
 利上げ見通しの次第ながら…、場合によってはセル・ザ・ファクト
 となる可能性もありそうじゃのう…。溜口剛太郎殿。」


『さてところで…、ジイさん。今日は何のお話だい?
 6月6日(火)の日経新聞の一面のコラムの中に
 「企業の長期の利益水準からみた米国株の割高さは、
  大恐慌が始まった1929年の『暗黒の木曜日』に迫ってきた。」
 ともあり…、先週にペンディングとなっていた
 「リスクのお話」とか、なんちゃらかい?』


「ふむ…。そのお話もいつかはさせてもらいたいのじゃが…、
 今日は『投資の世界の不思議』のお話でもさせてもらおうかのう。」


『あははっ。また気が変わったというわけか…。
 まぁ、よろしい。「投資の世界の不思議」のお話とやらを
 聞いてやろうじゃないか…ジイさん。』


「ここでジイが述べることは、単に不思議だなと思っていることで、
 何かの批判をしたり、否定をするものではないということで
 聞いてもらいたいのじゃが、その投資の世界の不思議の1つとして
 世界の3大投資家のお話があるのじゃ…。溜口剛太郎殿。」


『それはどうのようなことだ?』


「ふむ。世界の3大投資家と言えば…、ウォーレン・バフェット氏と
 ジョージ・ソロス氏とジム・ロジャーズ氏と言ってよいと思うが、
 ジョージ・ソロス氏については有名なソロス・チャートがあり、
 テクニカル分析も駆使する投資家であるが…、他の2人、
 ウォーレン・バフェット氏とジム・ロジャーズ氏については
 もちろん価格動向としてチャートは見られるとは思われるも…、
 チャートにおけるテクニカル分析や金融工学を駆使しているとは
 思われず、いったい何を根拠に投資行動をしているかという
 不思議じゃ…。溜口剛太郎殿。」


『昨今はテクニカル分析や金融工学やAIの活用が盛んだが…、
 確かに言われてみれば、ウォーレン・バフェット氏と
 ジム・ロジャーズ氏は、移動平均線がどうだとかこうだとか言う
 テクニカル・トレーダーには思えないよな。』


「さりとて、米雇用統計がどうのCPIがどうの、というわけでもなく
 細かなファンダメンタルズ分析で立ち回っているとも思われず…、
 たとえば、世界の某所は高度経済成長期の直前の状況で
 人口増も見られるから、10年単位で投資する価値があるとか、
 ある産業は時代の流れでこれから大きく伸びる可能性があるとか、
 マクロ的視点とは思われるが…、彼らの投資行動の根幹は実は謎で
 少なくともテクニカル分析派ではない事は特筆すべき事であろう。」


『別の見方をすれば、世界の3大投資家の2人までもが、
 テクニカルを重要視していないことは不思議なことだよな…。
 投資行動を何をもって行っているか、実のところ謎というわけか。
 逆に言えば、テクニカル分析派の多くは、その2人に勝てていない
 ということにもなるだろうからな…。』


「ふむ…。投資において頭脳集団で金融工学も駆使していたであろう
 リーマン・ブラザーズが破綻したことは、トレーダーであれば
 誰もが知っていて…、そして、ソロモン・ブラザーズのトレーダー
 のジョン・メリウェザーの発案により設立され、FRB元副議長の
 デビッド・マリンズも参加して、さらにブラック-ショールズ方程式
 を完成させノーベル経済学賞を受賞したマイロン・ショールズと
 ロバート・マートンも参加し、ドリームチームと呼ばれたファンド
 LTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)が
 アジア通貨危機で破綻に至ったという史実もあるのじゃのう…。」


『LTCMについては、ポジションを取り過ぎて巨鯨となった彼らが、
 身動きが取れなくなって、手仕舞いたくても手仕舞えなかった
 ことが破綻の原因ともいわれているようだが…、期せずして、
 金融工学が万能ではないことを歴史が証明することになったよな。』


「これらの事は冒頭お話したように、テクニカルを否定するとか、
 テクニカルを批判してテクニカル無用論を意味するものではなく、
 単に『不思議な事実がある』と言っているのに過ぎないのじゃが、
 投資の世界にはこのような不思議な事実もあるものなのじゃのう。」


『まぁ、ウォーレン・バフェット氏とジム・ロジャーズ氏のような
 マクロ的視点を持ちえない我々、一般のトレーダーにとっては、
 テクニカルは少なくとも市場に臨む武器になるだろうからな…。』


「さて次に、投資の世界の不思議の2つ目じゃが…、
 『ヘッジ・ファンドには一般に知られない秘密の投資法がある』
 という神話やファンタジーが語られることがあるも…、
 https://zuuonline.com/archives/106813
 などで紹介されているように、
 世界一のグローバル・マクロ・ファンドであるレイ・ダリオ氏の
 ブリッジウォーター・アソシエイツでさえ、
 たとえば2016年1-2月期では7%の損失というのが現状で、
 月利100%だの月利300%などという秘密の投資法は
 果たして本当に存在するのか、という不思議じゃ…。」


『まぁ、月利100%や月利300%などで本当に運用ができたなら、
 ブリッジウォーターを超えるファンドが出てきてもよいものだが、
 実際にはそのようなファンドは事実上、出現していなく、
 また、主催者がフォーブス誌を飾ることもないようで、
 あたかも実在するかように喧伝はされているも、
 「ヘッジ・ファンドには一般に知られない秘密の投資法がある」
 という事は、神話やファンタジーに過ぎないのかもしれないよな。』


「こうしてみると、投資の世界はどうも不思議で満ち溢れている
 ようじゃのう…。溜口剛太郎殿。」




なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週。

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